JP2023551345A - 無線ブリッジのtsn能力を計算する方法、通信システム及び無線ブリッジ - Google Patents

無線ブリッジのtsn能力を計算する方法、通信システム及び無線ブリッジ Download PDF

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Abstract

本開示は、TSNネットワーク内の通信システムにおけるWBの能力を計算する方法に関する。WBは、少なくともUPFと、BSと、UEとを備える。UPFは、上記BSと第1のサブネットワークとの間の通信を可能にする少なくとも1つのNWポートを備える。UEは、TSNネットワーク内において、上記BSに無線接続され、第2のサブネットワークとの通信を可能にするDSポートを備える。本方法は、WBにおいて実行され、WBにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいて、BSとUEとの間の無線接続の性能容量を推定することと、推定された性能容量に対応するWBのTSN能力を計算することとを含む。本開示は、対応する通信システムに更に関する。

Description

本開示は、電気通信の分野に属する。本開示は、包括的には、タイムセンシティブネットワーキング(TSN:time-sensitive networking)の方法及びシステムに関し、より詳細には、5Gシステム(5GS)等の無線ブリッジを含むTSNネットワークに関する。
特に、タイムセンシティブネットワークにおける無線ブリッジの能力を計算する方法並びに対応する通信システム及びその無線ブリッジが開示される。
高速で信頼できる通信及び情報ネットワーキング、特に、タイムセンシティブネットワーキング(TSN)は、スマートファクトリー環境にとって不可欠である。このようなネットワーキングは、個々の生産ステップ並びに生産計画及びロジスティクスを密接に接続することによってファクトリーにわたる統合を可能にする。
求められている接続性を提供するために、産業ネットワークは、決定論的性能を必要とする機械及びサービスに対するリアルタイム制御に使用されるタイムセンシティブ(TS)トラフィックを含む様々なタイプのトラフィックをサポートする必要がある。
タイムセンシティブネットワーキング(TSN)は、決定論的遅延を有する産業ネットワークを提供してTSトラフィックをハンドリングするために、IEEE802.1Qによって標準化されている。エンドツーエンド通信デッドライン及び限定ジッターが、ネットワーク内の全ての構成要素について生成されたストリームごと及びポートごとのゲート制御リストに関して、個々のフレーム及びストリームの時間同期及びTSNスケジューリング等の複数のメカニズムを通じて保証される。
当初、TSNネットワーキングは、センサー、アクチュエーター、コントローラーとITセンターとの間の高速通信をサポートすることが可能なワイヤーラインネットワークを対象としていた。有線のセンサー及びアクチュエーターから無線のセンサー及びアクチュエーターへの移行は、移動性、拡張性、及びメンテナンスコスト削減等の付加的な利点をもたらす。無線デバイスをTSNネットワークに接続するために、3GPP(登録商標)において定義されているような無線伝送技術が必要である。
有線技術と無線技術との間の統合は、規格互換性並びに(限定型)有線媒体及び(開放型)無線媒体を通じたデータ伝送の特質等のまだ十分に解決されていない複数の課題を提起する。
本発明が取り組む有線技術と無線技術との間の特定の互換性問題は、5GSを通過するデータストリームが経験する決定論的レイテンシーを変更することができる無線ブリッジの可変スループット容量(又は帯域幅)に関係している。
以下の無線ブリッジ(WB:wireless bridge)の説明は、3GPP/5Gネットワークに焦点を当てているが、この説明は、任意の無線通信システムに一般化することができる。
いくつかのTSNスケジューリングユースケース及びTSNルーティングユースケースは、計算が複雑であり、全TSNネットワーク内の各構成要素のストリームごと及び/又はポートごとのゲート制御リストの多くの時間を要する計算を必要とする。この種のユースケースに対応するには、ネットワーク内の各構成要素の最良のネットワーク構成及びスケジュールを見つけるために、ネットワーク全体についての情報を収集することが可能な単一の集中型エンティティに計算を集中化することが有益である。そのようなモデルは、一般に集中型と呼ばれる。
IEEE802.1Qcc規格によって定義されているように、集中型モデルによれば、集中型ユーザー構成(CUC:Centralized User Configuration)エンティティ1は、終端局(ES:end station)2を発見し(11)、これらの終端局のTSN能力及びユーザー要件、換言すれば、これらの終端局におけるトラフィック仕様を取り出し(12、13)、これらの終端局においてTSN特徴部を構成する(14)。構成情報は、その後、集中型ネットワーク構成(CNC:Centralized Network Configuration)エンティティ3に提供される(15)。CNCエンティティは、TSNネットワーク4の物理トポロジ(すなわちリンク及びブリッジ)を発見し(16)、全ての上記ブリッジのTSN能力を読み取り(17)、その後、スケジュールを生成し(18)、スケジュールの生成に成功した場合には、TS通信用の全てのブリッジを構成する(19)。このタスクを遂行するために、CNCは、ネットワークの物理トポロジと全てのブリッジのTSN能力との全体像を必要とする。
CNCが、CUCを通じて取得された全てのストリーム要求の要件を満たすTSNスケジューリングを見つけることができない場合には、TSN構成ループの新たな反復が、初期ストリーム要求の調整を通じて開始される(20)。IEEE802.1Qcc規格によって定義されているような有線TSN用に提案されたそのような構成ループは、図1に概略的に示され、その後に、図2に提供される詳細なワークフローの説明が続いている。
図1における実施形態は、ネットワーク物理トポロジ及び全ての構成要素(=ブリッジ)のTSN能力が固定され、TSNスケジューリングが決定される前に既知であることを前提する。有線構成要素の静的な性質、特に固定された帯域幅によって、CNCは、ネットワーク物理トポロジ及び有線TSNブリッジ能力を1度だけ読み取り、その後、初期(又は調整された)ストリーム要求に対応する成功したTSNスケジューリングを生成するのに必要とされる反復の数がいくつであっても、これらのデータをTSNスケジューリング手順に使用することが可能になる。
これに反して、5GS等の無線ブリッジの場合には、その内部無線リンクのスループット容量は固定されていない。その代わりに、このスループット容量は、5GSによって使用される無線リソース(RR:radio resource)割り当て方式と、このRRについて競合する無線デバイスの間のこのRRの相互依存配分(interdependent repartition)とに依存する。すなわち、1つのリンクに提供されるリソースが多いほど、他のリソース(複数の場合もある)に利用可能な状態にあるリソースは少なくなる。
一方において、無線ブリッジ(WB)が、適切な内部構成を選ぶことによってトラフィック負荷に従ってリンクスループット容量を調整することができることによって、有線TSNブリッジと比較して大きな利点がもたらされる。他方において、WB間での限られたRRの上記適切な配分(repartition)を計算する最適化問題には、5GSがそのTSN能力を宣言するように要求された時点において利用可能でない将来のトラフィック負荷についての事前知識が必要とされる。これは、5GS/TSN統合を複雑にするチキンエッグ問題を生み出す。
実際、WBの場合には、全ての内部無線リンクが、共有された無線媒体を通過する。無線媒体における衝突に起因し、空間及び時間における無線チャネルの変化を原因とする異なるポート間のクロストークを回避するために、異なる無線リソース割り当て技法及び時間/周波数多重化技法が使用され、その結果、WBのTSN能力は異なることになる。
これは、少なくとも、異なるRR割り当てを通じて利用可能であるWBの異なる可能な内部構成の中での適切な内部構成の選択に関係するものにおいて、図2に表される標準的なTSNネットワークスケジューリング手順を非効率にする。
その意図した使用の事前知識がない場合に、WBのTSN能力は、実際のトラフィック負荷ではなく、仮定的な最悪の場合のシナリオに基づいてしか定義することができない。そのような「当て推量」は、5GSを通過するストリームの更なる遅延及びジッターをもたらす場合がある。これは、WB内部構成の適切な選択によって潜在的に回避することができる。
従来技術は、無線ブリッジが、TSN能力宣言の時点でまだ定義されていない所与のトラフィック負荷をサポートするために使用することができる異なるリソース割り当てに関連した可変のTSN能力を有することを特徴とする上記WBを備える全てのTSNネットワークに依然として備わっているこの課題を解決する方法を教示していない。
特に、非特許文献1は、「5GSとCNCとの間のインターフェースが、CNCが5G仮想ブリッジの特性を学習することを可能にする」ことを教示しているが、5GSがそのTSN能力を宣言するようにCNCによって要求された時点でまだ定義されていないトラフィック負荷について、これらの特性が推定及び保証されるか否か、並びに、どのように推定及び保証されるのかを説明していない。
特許文献1では、3GPP WBとIEEE TSNネットワークとの間の通信を可能にする解決策が、TSNネットワークトランスレーター(TT:TSN network translator)の使用に基づいて提案されている。このTTは、WBが理解できる内部仕様パラメーター(例えば3GPPによって定義されている)に関するTSNデータ(例えばIEEE802.1に従って符号化される)の変換及びその逆の変換によって、制御情報及びデータ情報の双方について5GSとTSNネットワークとの間の双方向通信を可能にするために提案されたものである。特に、これによって、CNCは、標準的な有線TSNブリッジと同じ特性を有する仮想TSNブリッジと同様に5GSを取り扱うことが可能になる。TTを使用することによって、TSNと5GSとの間の統合が簡単になるが、5GSの可変のTSN能力に関する課題は解決されない。
特許文献2では、この課題は、5GSの種々の可能な内部構成の連続した評価と、CNCによって実行されるTSNスケジューリング手順の成功度に少なくとも関連した性能指数関数に基づく、テストされた構成の中の最良な構成の選択とを特徴とする反復的な最適化手順を提案することによって部分的に解決されている。この手順は、5GSを備えるTSNネットワークの全体的な性能の改善をもたらすが、5GSが、最適化時間をより長くするおそれがあるトラフィック負荷をどのように予想することができるのかを教示していない。
国際特許出願公開第2020/081062号 欧州特許出願第20306136.1号(まだ公開されていない)
J. Farkas他著「5G-TSN integration for industrial automation」(Ericsson Tech. Review, 2019) A. Boriskin及びR. Sauleau著「Hybrid genetic algorithm for fast electromagnetic synthesis」(Book chapter in Real-world applications of genetic algorithms, O. Roeva (ed), IntechOpen, 2012, DOI: 10.5772/38099) A. Galan、R. Sauleau、及びA. Boriskin著「Floating boundary particle swarm optimization algorithm」(Optim. Lett. 7, 1261-1280 (2013), DOI:10.1007/s11590-012-0502-8)
したがって、5GSの意図した使用を予測する(及び、特にポートごとのトラフィック負荷を予想する)手段を5GSに提供することが必要とされている。そのような予測は、チキンエッグ問題を解決し、ひいては、無線ネットワークと有線ネットワークとの間のより効率的な統合を可能にするのに役立つことができる。
本発明は、添付の独立請求項によって定義される。本明細書に開示される概念の更なる特徴及び利点が以下の記載において示される。
本開示は状況の改善を目的とする。
このために、本開示は、第1のサブネットワークと第2のサブネットワークとを備えるタイムセンシティブネットワーク内の通信システムにおける無線ブリッジ(WB)の能力を計算する方法であって、通信システムは、無線ブリッジを備えるとともに少なくとも2つの終端局(ES)を更に備え、
-無線ブリッジは、少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティ(UPF:User Plane Function)と、少なくとも1つの基地局(gNB)と、少なくとも1つのユーザー機器(UE:user equipment)とを備え、
-上記少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティは、少なくとも1つの基地局と第1のサブネットワークとの間の通信を可能にする少なくとも1つのネットワーク側ポート(NW)を備え、
-上記少なくとも1つのユーザー機器は、上記少なくとも1つの基地局に無線接続され、
-上記少なくとも1つのユーザー機器は、第2のサブネットワークとの通信を可能にする少なくとも1つのデバイス側ポート(DS)を備え、
-少なくとも2つの終端局のうちの少なくとも1つは、対応するユーザー機器の対応するデバイス側ポートに接続され、
-本方法は、無線ブリッジにおいて実行され、
○無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいて、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量(performance capacity)を推定することと、
○推定された性能容量に対応する無線ブリッジのTSN能力を計算することと、
を含む、方法について記載する。
本開示に関して、無線ブリッジは、少なくとも1つの基地局を少なくとも1つのユーザー機器に接続するその内部リンクが無線であるネットワークブリッジと解釈される。
本開示に関して、性能容量は、スループット容量及び/又は遅延、レイテンシー、ジッター等の少なくとも1つのサービス品質パラメーターに関する容量を含むものと解釈される。
提案されている方法は、従来技術の方法と比較して、WB TSN能力のより正確で信頼できる計算を可能にする。従来技術の方法は、WBにおいてあらゆる形態の実際の将来的なトラフィック負荷の予測も推定も行わず、代わりに、仮定的な最悪の場合のシナリオにのみ依拠するものである。
その結果、より正確且つ確実に計算されたWB TSN能力を使用して、一般的にはサービス品質を改善することができ、特に、WBのポートペアごとの依存遅延を削減することができる。データパケットをハンドリングするためにネットワークデバイスによって誘発される遅延は、ハンドリングするデータの量による影響を受けない上記遅延の部分である独立遅延と、これに反して、ハンドリングするデータの量に依存する上記遅延の部分である依存遅延とを合計したものである。これらの依存遅延を削減することは、少なくともWBを通過するストリームについて、終端局の間の通信の全体的な遅延(e2e遅延)の削減を促進する鍵である。追加の利点として、以下のものがある。
-このスケジューリングタスクが総当り最適化によって行われる場合に非常に多くの時間を要する場合があるか又は不可能でさえあり得ることを考慮して、データフローがWBを通過することができるESのニーズに最もよく応えることができるWBの適切な内部構成を見つけるためにCNCによって必要とされる時間が削減されること、
-有線ネットワーク/ブリッジと無線ネットワーク/ブリッジとの間の統合がより効率化されること、並びに
-CUC及び/又はCNCからの支援なしに(又は限られた支援で)自律的にWBによって実行することができるサブネットワーク発見の提案された方法によって達成される、相互運用性の改善、及び、種々のベンダーからの既製のハードウェア製品のマーケットへのアクセスの改善。
任意選択で、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいて、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を推定することは、
-無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報を取得することと、
-取得された情報に基づいて、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための上記ネットワーク使用目的に対応する性能メトリックを表すサービス品質テンプレートを生成することと、
-生成されたサービス品質テンプレートに基づいて、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を推定することと、
を含む。
本発明に関して、サービス品質テンプレートは、例えば、DSポート単位、ストリーム単位、又は、例えばUEごと、ポートペアごと等のブリッジTSN能力の定義に使用されるポートペア単位にマッピングすることができる他の任意の単位のサービス品質(QoS:quality-of-service)又はアプリケーションサービス品質ポリシー(AQP:application quality-of-service policy)に関するパラメーター等の所望の性能メトリックを定義する。
第1の例では、サービス品質テンプレートは、均等共有(equal sharing)に基づいている。すなわち、同じ性能メトリックが、各ポート、各ストリーム又は各ユーザー機器に設定される。均等共有は、ネットワーク使用目的(intended network usage)に関する情報が不十分である場合のデフォルト選択肢として使用することができる。
第2の例では、サービス品質テンプレートは、バランス共有(balanced sharing)に基づいており、具体的にはポート単位、ストリーム単位又はユーザー機器単位に基づいている。バランス共有は、ネットワーク使用目的に関する情報が上記ポート単位、上記ストリーム単位又は上記ユーザー機器単位で区別される場合における精緻化された選択肢として使用することができる。そのような共有は、例えば、サブネットワーク発見に基づいてバランスさせることができる。サブネットワーク発見は、第1のサブネットワーク(すなわち上流側サブネットワーク)又は第2のサブネットワーク(すなわち下流側サブネットワーク)に適用することができる。下流側サブネットワークは、TSNネットワークの分離されたサブネットワークであり、このサブネットワークは、WBのデバイス側ポート(複数の場合もある)に関連付けられ、少なくとも1つの終端局(ES)を備え、WBのネットワーク側ポート(複数の場合もある)に関連付けられている上流側サブネットワークとのバイパス接続(有線でも無線でもない)を有しない。サブネットワーク発見を実施することは、少なくとも対応するサブネットワーク内のESの数に関する情報を取得することと、UE/DSポートごとのトラフィック負荷を予想するのにこの情報を使用することとを意味する。
任意選択で、方法は、少なくとも1つのポートについて、少なくとも1つの動作モードにおいて上記ポートに関連した性能指標を求めることを更に含み、サービス品質テンプレートを生成することは、求められた各性能指標に更に基づいている。動作モードは、ダウンリンクモード及び/又はアップリンクモードを含むものと解釈される。
第1の例では、2つのESが、下流側サブネットワークに位置し、対応するUEの対応するDSポートを通じて一方向ダウンリンクモード(一例示的な動作モードとして)で通信する一方、少なくとも1つのESが、上流側サブネットワークに位置し、gNBを通じてアクセス可能である。WBは、したがって、上記gNBと無線リソースを得るために競合する上記2つのUEとのそれぞれの間の2つの無線リンクをサポートする。そのような例によれば、QoSテンプレートは、UEごとのトラフィック負荷に基づくことができ、WBポートペアごとのTSN能力は、対応する無線リンク帯域幅の関数として定義することができる。
第2の例では、ESが、下流側サブネットワークに位置し、第1のサブネットワークに位置する別のESと双方向ダウン/アップリンクモード(別の例示的な動作モードとして)で通信する。これらのESの間の通信は、単一のgNBと単一のUEとの間の無線リンクを通じてWBにおいて行われる。これらの2つのモードは、例えば、時間ドメインにおけるリソースを共有することができる。実際、多くの場合において、UEは、ダウンリンク及びアップリンクを同時にサポートすることができない。この第2の例によれば、帯域幅配分の観点から周波数ドメインに更にマッピングされる時間ドメインにおけるダウンリンクモードとアップリンクモードとの間でのトラフィック負荷配分をQoSテンプレートとして定義することが可能である。その場合に、ダウンリンク及びアップリンクのWBのTSN能力は、ダウンリンク及びアップリンク用に割り当てられる比帯域幅の関数として定義することができる。
以下では、ネットワーク使用目的についての情報を取得する様々な選択肢が、QoSテンプレートを生成する観点から、又は、直接的に少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を推定する観点から示される。もちろん、これらの選択肢は組み合わせることができる。
任意選択で、タイムセンシティブネットワークは、終端局と通信するように構成される集中型ユーザー構成エンティティ(CUC)を更にサポートし、例えば、集中型ユーザー構成エンティティ(CUC)を含み、方法は、集中型ユーザー構成エンティティと終端局のうちの少なくとも1つとの間の通信に基づいて、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する上記情報の少なくとも一部分を取得することを更に含む。この情報は、例えば、無線ブリッジエンティティと集中型ユーザー構成エンティティとの間の通信から取得することができる。或いは、この情報は、集中型ユーザー構成エンティティと終端局のうちの少なくとも1つとの間で交換されるシグナリングメッセージをインターセプトすることによって無線ブリッジエンティティにおいて取得することができる。或いは、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関するそのような情報は、集中型ユーザー構成エンティティとして動作する無線ブリッジエンティティと終端局のうちの少なくとも1つとの間の通信に基づいて取得することができる。換言すれば、そのような場合には、タイムセンシティブネットワークが集中型ユーザー構成エンティティを更に備えることは要件ではない。代わりに、無線ブリッジエンティティは、終端局に対して集中型ユーザー構成エンティティをエミュレーションすることができる。
CUCとESとの間の通信によって、例えば、ESの識別情報(例えばMACアドレス)、ESのタイプ、又はトラフィック仕様を取り出すことが可能になる。
任意選択で、タイムセンシティブネットワークは、例えば、集中型TSNモデルに従ってネットワーク発見を行うように構成される集中型ネットワーク構成エンティティ(CNC)を更にサポートし、例えば、集中型ネットワーク構成エンティティ(CNC)を含み、方法は、上記ネットワーク発見に基づいて、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する上記情報の少なくとも一部分を取得することを更に含む。ネットワーク発見についての情報は、例えば、無線ブリッジエンティティと集中型ネットワーク構成エンティティとの間の通信から取得することができる。或いは、この情報は、ネットワーク発見を行うために集中型ネットワーク構成エンティティと終端局のうちの少なくとも1つとの間で交換されるシグナリングメッセージをインターセプトすることによって、無線ブリッジエンティティにおいて取得することができる。或いは、集中型ネットワーク構成エンティティとして動作する無線ブリッジ自身が、そのようなネットワーク発見を行うことができる。換言すれば、そのような場合には、タイムセンシティブネットワークが集中型ネットワーク構成エンティティ(CNC)を実際に備えることは要件ではない。代わりに、無線ブリッジエンティティは、終端局に対して集中型ネットワーク構成エンティティをエミュレーションすることができる。
CNC状ネットワーク発見、すなわち、集中型TSNモデルに従ったネットワーク発見によって、TSNネットワークの少なくともサブネットワークの物理トポロジ及び/又はこのサブネットワークにおけるリンク及びブリッジのTSN能力を取り出すことが可能になる。
任意選択で、タイムセンシティブネットワークは、終端局を無線ブリッジに接続する複数のTSNブリッジを更に備え、上記TSNブリッジのうちの少なくとも1つは、分散型TSNモデルに従ってネットワーク発見を行うように構成され、方法は、このネットワーク発見に基づいて、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する上記情報の少なくとも一部分を取得することを更に含む。
ブリッジ状ネットワーク発見、すなわち、分散型TSNモデルに従ったネットワーク発見によって、例えば、下流側サブネットワークのトポロジと、所与のブリッジに接続された任意のESのTSN能力とを取得することも可能になる。
任意選択で、上記情報の少なくとも一部分を取得することは、構成エンティティによって送出され、無線ブリッジを宛先とする通信を受信することによって行われる。
実際、WBは、例えば、TSNネットワークにおけるESの物理アドレス又はMACアドレスをCUCに要求するように、又は、上流側サブネットワーク及び/又は下流側サブネットワークのトポロジの表示をCNCに要求するように構成することができる。CUC及び/又はCNCとの直接通信によって、WBは、(CUCからの)ストリーム要求及び(CNCからの)ネットワークトポロジについての少なくとも部分的な情報を得ることが可能になる。CNC/CUCとWBとの間のそのような交換の時に、CNCは、WBのTSN能力についての情報がないことに起因して、TSNスケジューリングを計算することがまだ可能でなく、したがって、ストリームのパスはまだ決定されず、それゆえに、前文において「部分的な情報」という言い回しがなされていることに留意されたい。
任意選択で、上記情報の少なくとも一部分を取得することは、構成エンティティによって送出され、少なくとも1つの終端局を宛先とする通信をインターセプトすることよって行われる。
WBを通過し、下流側サブネットワークにおける所与のESを当初目的とした、CUC又はCNCからのメッセージをWBにおいてインターセプトすることによって、ネットワーク使用目的に関する情報を秘密裏に且つシームレスに取得することが可能になる。そのようなインターセプトによって、WBは、以前の要求をCUC/CNCに能動的に送信する必要なく、基地局と上記ESに関連したユーザー機器との間の無線接続の性能容量を受動的に推定することが可能になる。無線ブリッジの能力を計算する方法の範囲外のものまで、様々な他のアプリケーションも可能である。例えば、複数のそのようなインターセプトされたメッセージにタイムスタンプを付けて時系列を形成し、それらのメッセージを記憶することができる。そのような時系列は、例えば、CNC及び/又はCUCの通常動作に関する受動的でシームレス且つ秘密裏の統合という同じ利点を伴う、WBにおける将来のネットワーク使用目的の推測又は予測を行うことを可能にすることができる。
もちろん、終端局の識別情報、例えば終端局のIPアドレス又はMACアドレスを取り出す標準的な既知の発見プロトコルを含む他の発見プロトコルも実施することができる。
任意選択で、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する上記情報は、(デバイス側及び/又はネットワーク側)ポートごとのタイムセンシティブトラフィック負荷と、パケットロス率と、ストリームごとの決定論的終端局間レイテンシーと、TSNブリッジごとの遅延とからなるリストにおける少なくとも1つの要素を含む。
このリストの要素は、QoSテンプレートを求めるのに使用することができる全てのタイプのメトリックである。
任意選択で、方法は、サービス品質テンプレートに基づいて、無線ブリッジの複数の内部無線リンクの間での無線リソース割り当てを調整することによって無線ブリッジの性能をバランスさせることを更に含む。
その結果、最初に、所望のQoSテンプレートを求め、次に、所望のQoSテンプレートに一致するように無線ブリッジの性能をバランスさせることが可能である。
任意選択で、推定された性能容量に対応する無線ブリッジの能力を計算することは、基地局とユーザー機器との間の無線リンクの性能容量に基づいて遅延を計算することを含む。
そのような遅延は、例えば、無線リンクによって接続されるUPFのNWポートとUEのDSポートとからなるポートペアに関するものとして定義される依存遅延とすることができる。或いは、そのような遅延は、例えば、上記依存遅延と専らブリッジハードウェアに関係する独立遅延とを合計したものとすることができる。
任意選択で、方法は、タイムセンシティブネットワークを管理することを考慮して、無線ブリッジの計算された能力を通信システムの別のエンティティに送信することを更に含む。
例えば、CNCは、WBの計算された能力を受信することができ、これらの計算された能力に基づいてTSNスケジューリングを生成することができる。
任意選択で、方法は、
-上記送信される計算された能力に基づいて求められたタイムセンシティブネットワークスケジューリング情報を取得することと、
-取得されたタイムセンシティブネットワークスケジューリング情報に基づいて、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の調整された性能容量を推定することと、
-推定された性能容量に対応する無線ブリッジの調整された能力を計算することと、
を更に含む。
これは、WBの初期TSN能力を受信した後にCNCによって提供されるTSNスケジューリング情報に基づいてQoSテンプレートを精緻化するインターラクティブ最適化ループに対応する。もちろん、このインターラクティブ最適化ループは、上記無線接続の調整された性能容量を推定するのに使用することができる、ネットワーク使用目的に関する更新された情報等の追加の情報も考慮することができる。
本開示は、別の態様において、第1のサブネットワークと第2のサブネットワークとを備えるタイムセンシティブネットワーク内の通信システムであって、該通信システムは、無線ブリッジを備えるとともに、少なくとも2つの終端局(ES)を更に備え、
無線ブリッジは、少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティ(UPF)と、少なくとも1つの基地局(gNB)と、少なくとも1つのユーザー機器(UE)とを備え、
上記少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティは、少なくとも1つの基地局と第1のサブネットワークとの間の通信を可能にする少なくとも1つのネットワーク側ポート(NW)を備え、
上記少なくとも1つのユーザー機器は、タイムセンシティブネットワーク内において、上記少なくとも1つの基地局に無線接続され、
上記少なくとも1つのユーザー機器は、第2のサブネットワークとの通信を可能にする少なくとも1つのデバイス側ポート(DS)を備え、
少なくとも2つの終端局のうちの少なくとも1つは、対応するユーザー機器の対応するデバイス側ポートに接続され、
無線ブリッジは、
-無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいて、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を推定することと、
-推定された性能容量に対応する無線ブリッジの能力を計算することと、
を行うように構成される、通信システムについても記載する。
本開示は、他の態様において、
-上記の通信システムの無線ブリッジ、
-処理ユニットによって実行されると、処理ユニットに、本明細書に記載の方法を実行させる命令を含むコンピューター可読ストレージ媒体、
-処理ユニットがアクセス可能であるとともに、処理ユニットによって実行されると、処理ユニットに、本明細書に記載の方法を実行させる命令の1つ以上の記憶されたシーケンスを含むコンピュータープログラム、及び、
-メモリに動作可能に接続された処理ユニットを備える、本明細書に記載の方法を実行するように構成された処理回路、
についても記載する。
従来技術から知られているような完全集中型モデルに対応するTSN構成ループを示す図である。 従来技術から知られているような図1のTSN構成ループに関連したTSNスケジューリングワークフローを示す図である。 本発明の一例示的な実施形態による無線ブリッジの一般モデルを示す図である。 本発明の一例示的な実施形態による、3つのDSポートを備えるWBを備えるTSNネットワークを示す図である。 本発明の一例示的な実施形態による、ESのプロファイルに基づいてトーカー及びリスナーとして識別される下流側サブネットワークに位置するESを有するTSNネットワークを示す図である。 本発明の一例示的な実施形態による、一部重複するカバレッジゾーンを有する2つの基地局を有するWBと、3つのUEとを備え、それらの3つのUEのうちの1つが重複するカバレッジゾーン内に位置するTSNネットワークを示す図である。 本発明の一例示的な実施形態による、1つのUEのみを備えるTSNネットワークを示す図である。 本発明の一例示的な実施形態による、下流側サブネットワークに位置する1つのgNBと、2つのUEと、及び2つのESとを備えるTSNネットワークを示す図である。
本発明は、TSNネットワークにおける無線ブリッジのTSN能力を計算する方法に関する。無線ブリッジ(WB)は、その機能が上流側サブネットワークを下流側サブネットワークと無線手段を通じて互いに接続することであるTSNネットワークのエンティティである。無線ブリッジの一例は、3GPP/5Gシステムである。WBの一般モデルを図3に示す。WB31は、以下のものを備える。
-3GPP 5Gコアインフラストラクチャシステムアーキテクチャの構成要素を表すユーザープレーン機能(UPF)32、
-少なくとも1つの基地局(gNB)33、及び
-少なくとも1つのユーザー機器(UE)34。
少なくとも1つのUEは、上記少なくとも1つのgNBに無線接続され、少なくとも1つのデバイス側(DS)ポート35を備える。図3は、K個のそのようなDSポートを表しており、Kは任意の正の整数である。UPFは、上記少なくとも1つのgNBへの有線接続を有し、通常、少なくとも1つのネットワーク側(NW)ポート36を備える。図3は、N個のそのようなNWポートを表しており、Nは任意の正の整数である。最後に、各ポートは、非特許文献1に定義されているようなTSNトランスレーター(TT)を備えることができ、その目的は、WBの内部の特徴部をCNC及び他のネットワークエンティティから隠蔽することである。いくつかの利用可能なNWポート及びDSポートは、TS通信に使用されない場合があり、したがって、WB TSN能力計算から省かれることに留意されたい。
TSNネットワークの目的は、複数の終端局の間の通信を可能にすることであると仮定されるので、TSNネットワークは、本発明の状況では、少なくとも2つの終端局(ES)を更に備える。いくつかの実施形態において、TSNネットワークは、集中型ネットワーク構成(CNC)エンティティ37及び/又は集中型ユーザー構成(CUC)エンティティも備えることができる。後者は、終端局(ES)を発見し、それらのユーザー要件を読み取り、それらのTSN特徴部を構成する。前者は、ネットワークインフラストラクチャ(例えばリンク及びブリッジ)の物理トポロジ及びTSN能力を発見し、TSNスケジューリングを計算し、TSNスケジューリングに従って上記ブリッジのTSN特徴部を構成し、したがって、ESから直接取得されるか又はCUCを通じて取得されるストリーム要求に従って少なくとも2つのESの所望の接続性を可能にする。上記TSNネットワークは、そのTSN能力を、TSNパラメーターの単一のセット、例えば、IEEE802.1Qcc規格によるポートごと又はポートペアごとの最小/最大依存遅延及び独立遅延によって特徴付けることができるという意味で、固定された構成を有する少なくとも1つの有線TSNブリッジを更に備えることができる。
有線ブリッジと異なり、WBは、無線通信に関するWBの内部特徴部を調節することによって、要求に応じて調整することができる可変のTSN能力を有することを特徴とする。特に、これは、対応する無線リンクのスループット容量に関するポートペアごとの依存遅延に関係し得る。ポートペアごとの依存遅延は、送信用に周期的に確保されるリソースの量と、上記送信に関連した無線リンク品質とも関係し得る。UE間で使用される無線リソースの競合は、結果として無線リンクの相互依存特性をもたらす:所与のリンクに提供されるリソースが多いほど、他のリンクに残っているリソースは少なくなる。UEごとのWBスループット容量のそのような敏捷性は、トラフィック負荷に従ってWB性能を調整するとともに、そのような方法で、その性能を最適化することを潜在的に可能にする。しかしながら、図2に記載されている確立されたTSN構成ワークフローは、ブリッジがそのTSN能力を宣言するように要求される時までにブリッジが関連情報を取得する手段を提供していない。これによって、本発明が取り組むチキンエッグ問題が生み出される。
WBのTSN能力を計算する提案された方法は、WBによって実行される以下のステップ、すなわち、
-無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報を取得するステップと、
-任意選択で、取得された情報に基づいて、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための上記ネットワーク使用目的に対応する性能メトリックを表すサービス品質テンプレートを生成するステップと、
-取得された情報に直接に基づいて又はこの情報から導出されたサービス品質テンプレートに基づいて、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を推定するステップと、
-推定された性能容量に対応する無線ブリッジのTSN能力を計算するステップと、
を特徴とする。
少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を推定することによって、本発明による方法はチキンエッグ問題を解決する。
無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する上述の情報は、1つ以上のタイプの取り出された情報に基づいて、WB又はTSNの他の任意のエンティティのいずれかにおいて予測することができる。例えば、WB、又はTSNの他の任意のエンティティは、最初に、任意の標準的な又は既知のネットワーク発見方法を実施すること等によって、下流側サブネットワーク内においてESに関する情報を取り出すことができ、その後、取り出された情報に基づいて、ネットワーク使用目的に関する情報を予測することができる。WBにおけるタイムセンシティブ(TS)通信のためのネットワーク使用目的についての予測品質は、例えば、ESタイプ、トラフィック仕様、ネットワークトポロジ、TSNネットワーク内の他の任意のネットワークエンティティ(リンク及びブリッジ)のTSN能力、及び/又はTSNスケジューリングに関係し得る追加のタイプの情報を使用することによって改善することができる。この追加のタイプの情報は、自律的に(他のネットワークエンティティ、例えばES及びブリッジとの直接通信を通じて)又はCUC及び/又はCNCの援助を受けて、任意の利用可能な手段によって取得することができる。
取得された情報は、WBにおける事前設定又は事前構成された無線リソース割り当てを前提として、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を推定するのに直接使用することができる。或いは、いくつかの実施形態において、下流側サブネットワーク内の無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報は、WBによって取得又は予測されると、WBがサービス品質(QoS)テンプレートを生成するために使用される。そのようなQoSテンプレートは、その後、無線通信に関するWBの内部特徴部の調整を通じてWB性能をバランスさせるのに使用することができる。そのような調整によって、WBは、改善された性能、換言すれば、改善されたスループット容量、又は改善されたQoSパラメーター(パケットロス率、レイテンシー、又はジッター等)若しくは予想トラフィック負荷に適応したパラメーターのセットを提供するために、利用可能な無線リソース(RR)をより効率的に使用することが可能になる。これらの実施形態において、取得された情報は、WB性能をバランスさせるとともに、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の性能容量を最適化するのに使用される。そのような場合に、取得された情報は、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の最適化された性能容量を推定するのに使用される。
少なくとも1つの基地局と少なくとも1つのユーザー機器との間の無線接続の(最適化された又は最適化されていない)性能容量を推定した後、(例えばIEEE802.1Qcc規格に従った)そのような推定に基づいて、5GSブリッジのTSN能力を計算し、TSNネットワーク全体のTSNスケジューリングを計算するCNCに提供することができる。
以下では、最初に、この方法の各ステップが、図4に示す簡単な例示的TSNネットワークを参照して説明される。次に、この方法は、WBが2つ以上の基地局を備え、高度なチャネル符号化及び時間/周波数多重化を行うことができる場合について一般化される。最後に、単一のUEを伴う2つの特定のミニマリズム的な例も提供される。
以下では、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報を取得する方法が説明される。この情報は、例えば、DSポートごとのトラフィック負荷に関係し得る。
この点に関して、WBは、TSNネットワークを2つのサブネットワーク、又はサブネットワークに分割するものと仮定される。これらの2つのサブネットワークの間にサイド接続はないものと更に仮定される。換言すれば、これらの2つのサブネットワークの間の唯一の接続は、WBを経由するものである。これらの2つのサブネットワークは、以下では、任意に「上流側」サブネットワーク41及び「下流側」サブネットワーク42とそれぞれ呼ばれ(図3)、上流側ドメインは、NWポートを通じてアクセス可能であり、下流側ドメインは、DSポートを通じてアクセス可能である。
この仮定の下、上流側サブネットワークに位置する第1のESと、下流側サブネットワークに位置する第2のESとの間の全てのデータフローは、WBを通過することになる。したがって、DSポートを通るデータフローを予想するには、下流側サブネットワークの対応するブランチ内のエンティティについての情報を取得することで十分である。そのようなエンティティは、ES43と、存在する場合にはブリッジ44とを備える。このことが、図4には、この例ではM=6個の終端局43をサポートするK=3個のブランチを備える下流側サブネットワーク42のトポロジに反して、上流側ドメイン41のトポロジがあまり詳細に表されていない理由である。より正確には、この例において、下流側サブネットワークでは、
-第1のブランチが、2つの終端局ES1及びES2にリンクされた単一のブリッジB1を備え、
-第2のブランチが、単一の終端局ES3を備え、
-第3のブランチが、第1の終端局ES5及び第2のブリッジB3にリンクされた第1のブリッジB2を備え、第2のブリッジB3自体は、第2の終端局ES4及び第3の終端局ES6に更にリンクされる。
逆に、NWポートを通るデータフローを予想するには、上流側サブネットワークの対応するブランチ内のESについての情報を取得することで十分である。
本明細書の全体を通して、主として、DSポートを通るトラフィック負荷と、下流側サブネットワークに位置するESとに焦点が当てられるが、当業者であれば、同じ教示及び方法ステップが、NWポートを通るトラフィック負荷と、上流側サブネットワークに位置するESとに同様に当てはまることを認識するであろう。
ESに関する情報は、任意の既知の方法によって取得することができる。例えば、これは、Cisco発見プロトコル(CDP:Cisco Discovery Protocol)等の独自開発の発見プロトコル又はリンクレイヤ発見プロトコル(LLDP:Link Layer Discovery Protocol)等の非独自開発の発見プロトコルを使用して行うことができる。後者は、ネットワークデバイスがローカルエリアネットワーク上でのそれらの同一性、能力、及び近傍をアドバタイズするのに使用されるリンクレイヤプロトコルである。そのようなプロトコルを使用して取り出すことができる情報は、ネットワークデバイスのシステム名及びポート名と、それらのMAC/PHY情報及びシステム能力とを含む。
最も基本的な実施形態において、全てのESがトーカーとして挙動し、同一のトラフィック仕様によって特徴付けられるものと仮定することができる。換言すれば、全てのESは、同じ帯域幅によって特徴付けられるデータフローを生成し、これらの全てのフローは、リスナーを備える上流側サブネットワークに向けてWBを通過する。これらの仮定の下で、L DSで示すDSポートごとのトラフィック負荷は、下流側サブネットワーク42の対応するブランチに位置するESによって生成されるストリームの合計として以下のように定義することができる。
ここで、kは、DSポートの参照番号であり、Pは、第kのDSポートに接続された下流側サブネットワークの対応するブランチにおけるESの数であり、Lkp は、第pのESによって生成されるデータフローである。
全てのトーカーが同一であるとの仮定の下で、DSポートごとのトラフィック負荷は、下流側サブネットワークのブランチごとのESの数に比例する。すなわち、以下の式となる。
ここで、Lは、トーカーによって生成される任意の定義されたデータフローである。
最後に、全てのDSポート間でのトラフィック負荷の配分は、以下の式のように、Tで示すベクトル形式で定義することができる。
一例として、3つのDSポート(K=3)と、下流側サブネットワークの対応するブランチごとにそれぞれ2つのES、1つのES、及び3つのESとを有するWBを備える図4に示すTSNネットワークの場合に、DSポートごとの予想される相対的なトラフィック負荷は、以下のように符号化することができる。
このポートごとの相対的なトラフィック負荷は、ここでは簡潔にするために行列形式で表されているが、UE/DSポートの間でのRRの最適な配分を可能にすることができ、ひいては、DSポートごとの非同一のトラフィック負荷を最良にハンドリングすることができるように、WB内部特徴部を調整するQoSテンプレートとして使用することができる。
以下では、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報を予測するときの予測品質を改善する、いくつかの実施形態による可能な方法が説明される。
DSポートごとのトラフィック負荷についての予測品質は、下流側サブネットワーク42に位置するESに関する追加の情報を収集することで改善することができる。特に、トーカー(T)として動作するESとリスナー(L)として動作するESとを区別することは更に有益であり得る。前者(すなわちトーカー)は、リスナーに向かう発信トラフィックフローを生成することを目的とする一方、後者(すなわちリスナー)は、トーカーからの着信トラフィックフローを受信することを目的とする。そのような区別は、終端局43がトーカー45として動作するのか又はリスナー46として動作するのかを除いて図4と完全に同一である図5に示されている。具体的には、図4においてラベルES1、ES3、ES4及びES5を有する終端局43は、トーカー45として動作し、図5ではラベルT1、T2、T3及びT4を有する一方、図4においてラベルES2及びES6を有する終端局43は、リスナー46として動作し、図5ではラベルL1及びL2を有する。
いくつかの実施形態において、ESプロファイルに関する情報は、ダウンリンク(DL)モード及びアップリンク(UL)モードにおけるDSポートごとのトラフィック負荷を予想するのに使用することができる。全てのトラフィックフローが上流側サブネットワークとの間で往来するとの仮定の下で、それぞれTDL及びTULで示すDLモード及びULモードの予想トラフィック負荷は、図5の例について、以下の式のように定義することができる。
このDSポートごとの相対的なトラフィック負荷は、DLモード及びULモードにおけるDSポートごとの非対称のトラフィック負荷をそれぞれ最良にハンドリングすることを可能にすることができるようにWB内部特徴部を調整する目標テンプレートとして使用することができる。
更に別の実施形態において、各ESによってサポートされるトラフィック仕様についての情報を取得することが更に有益であり得る。この情報を使用すると、下流側サブネットワーク42に位置する各リスナーへのストリーム及び下流側サブネットワーク42に位置する各トーカーからのストリームのパラメーターを推定することができ、その結果、DLモード及びULモードにおいて各DSポートを通る集計されたトラフィックフローをそれぞれ以下の式のように推定することができる。
ただし、k=1,2,...,Kである。
ここで、P 及びP は、下流側サブネットワークの第kのブランチにおけるそれぞれリスナー(L)及びトーカー(T)の数であり、Lkp 及びLkp は、上記L/T終端局によってそれぞれ受信/送信されるストリームの帯域幅である。
図5に示す例示的なTSNネットワークの場合には、これは、以下の式に対応する。
ここで、L11 及びL31 は、それぞれL1及びL2によって受信されるストリームの帯域幅であり、L11 、L12 、L31 、及びL32 は、それぞれT1、T2、T3及びT4によって送信されるストリームの帯域幅である。
式(7)におけるDSポートごとのトラフィック負荷(ストリーム帯域幅に比例する)の配分は、DLモード及びULモードにおけるDSポートごとのトラフィック負荷をそれぞれより良好にハンドリングすることを可能にすることができるように5GSの内部特徴部を調整する精緻化されたテンプレートとして使用することができる。
全てのTSストリーム要求についての網羅的な情報を有することは、同じストリームに関連したT終端局及びL終端局の双方が下流側サブネットワーク内に位置する特定の場合を識別するのに使用こともできる。T及びLのペアの間のストリームパスがWBを通過しない場合(例えば、いくつかの実施形態において、B1ブリッジを通じて両者間で通信するデバイスのペアを構成することができるT1及びL1について図5に観察される)には、これらの2つのESは、WBトラフィック負荷テンプレートから除外することができる。
一方、T及びLのペアの間のストリームパスがWBを通過する場合(例えば、1つの実施形態において、WBを通じて通信するデバイスのペアを構成することができるT2及びL2について図5に観察される)には、このトラフィックフローは、2つのイベントの間の適切な時間多重化を用いたT2からWB/UPFへの及びWB/UPFからL2へのULストリーム及びDLストリームのシーケンスとして表すことができる。
最後に、TS通信を実際に必要とする全てのESの知識は、トラフィックがより低い優先度に基づいてサービス提供を受けることができ、したがって、そのTSN能力を計算するのに使用されるWB性能テンプレートから除外することができるベストエフォート(BE:best effort)モードで動作しているESを識別するのに役立つことができる。TSタイプのESとBEタイプのESとの区別は、例えば、CUCから取得されるTSタイプのESのMACアドレスのリストを、LLDPプロトコル又は他の任意の発見プロトコルを使用して発見される下流側サブネットワークに位置する全てのデバイスのMACアドレスのリストと照合することによって行うことができる。
以下では、無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいてWBにおいて生成することができるサービス品質(QoS)テンプレートが定義される。QoSテンプレートは、上記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に対応する性能メトリックを表す。
QoSテンプレートのいくつかの例は、式3~7に既に紹介されており、性能メトリックは、これらの例ではトラフィック負荷である。これらの例は、
-パケットロス率、
-エンドツーエンド(e2e)遅延又はレイテンシー、及び
-通常はサービス品質(QoS)と呼ばれる前述のメトリックの任意の組み合わせ、
等の、個々のストリーム及び/又は集計されたデータフローに関連した他の性能メトリックについて更に一般化することができる。
次に、そのような多基準QoSテンプレートは、以下の式のように定義することができる。
ここで、Q 及びQ (k=1,2,...,K)はそれぞれ、DLモード及びULモードにおけるWBの第kのDSポートを通過する個々のストリーム又は集計されたデータフローごとのそれぞれのQoS要件を表す。
そのようなQoSテンプレートは、保証されたQoS(例えば、パケットロス率に関するもの)を有する実際のトラフィック負荷をハンドリングするWBの能力を改善することと、個々のストリームごとに最大許容e2eレイテンシーを満たすためにブリッジ遅延を削減することとを目的としたWB性能の多目的最適化に使用することができる。
後者の目標(すなわちe2eレイテンシーの最小化)を達成するために、無線リソース割り当てにおける優先権を、無線リンクの最も低い品質を有するとともにe2eレイテンシーに対するより厳しい要件(例えばストリーム要求から取り出される)及び/又はより長いネットワークパス(例えばTSNスケジューリング及びネットワーク物理トポロジに関する情報から取り出される)を有するストリームに提供することができる。
最後に、役立つこととして、いくつかのストリームを他のストリームよりも優先するのに使用することができる種々のトラフィッククラスを考慮して、QoSテンプレートを更に定義して適用することができることに言及しておく。これは、提案された方法の直接的な一般化である各トラフィッククラスのテンプレートを定義することによって行うことができる。
以下では、ESに関する情報を取得する種々の可能性が説明される。
ESプロファイル(トーカー/リスナー)、トラフィックタイプ(TS/BE)及びトラフィック仕様に関する情報は、
-例えば、CUC(集中型TSNネットワークの場合)又はTSNブリッジ(分散型TSNネットワークの場合)によるESのTSN能力の発見及び読み出しのためのIEEE802.1Q規格及びIEEE802.1Qcc規格に提案されている方法のうちの1つを使用するWBとESとの間の直接通信を介して取得することができる。前者の場合に、ESに関する上記情報は、TSNネットワーク全体内の全てのESのMACアドレスと、それらのプロファイルと、例えば、ES動作間隔、間隔ごとのフレームの数、フレームサイズ、並びに可能な送信オフセット及びジッター、又はストリーム帯域幅(通常、トラフィック負荷と同じMbpsを単位として定義される)を推定してTSNスケジューリングを計算することを可能にする他の任意のデータに関して定義されるトラフィック仕様とについての情報を含むストリーム要求のリストの形態で取得することができる。
或いは、この情報は、別のネットワークエンティティから少なくとも一部分を取得することができる。例えば、この情報は、
-CNCによって生成されるTSNスケジューリングの初期(又は調整された)要件として使用されるストリーム要求を生成するために、集中型TSNネットワークにおいてESに関する情報を収集して処理するのに使用されるCUCから、又は
-TSNネットワーク全体の上記TSNスケジューリングを計算するために、ESに関する情報及びストリーム要求をCUCから受信するCNCから、
取得することができる。
更に別の実施形態において、この情報は、ESと、WBを通過する他のネットワークエンティティ(例えばCUC)との間の通信をインターセプトすることによって取得することができる。
以下では、QoSテンプレートに従ってWB性能特性をどのようにバランスさせるのかの種々のシナリオが説明される。
簡単にするために、図3に示すように、1つのgNB33(M=1)のみを備えるWB31を最初に考えることにする。各UE34は、1つのDSポート35のみを備える。この仮定の下で、DSポートごとのトラフィック負荷は、UEとgNBとの間の無線リンクのペイロードに直接マッピングすることができる。その上、通常はポートペアについて定義されるブリッジTSNパラメーターを、代わりにDSポート(又はUE)用に割り当てることができる。したがって、DSポートごとの所与のペイロードを最良に満たすために、無線リンクごとの相対的なリンク容量は、DSポート及び/又はストリームごとの予想トラフィックフローを定義するQoSテンプレートに対応することになる。例えば、予想トラフィック負荷が式(3)によって記述される、トーカーとして動作する全て同一のESを有する最も基本的な実施形態の場合には、WB無線リンクの相対的な容量は、対応するDSポートに接続された下流側サブネットワークのブランチごとのESの数の関数として定義することもできる。
QoSテンプレートに従ったWBの無線リンク容量の調整は、無線通信システムに本来備わっている特徴である上記無線リンク間の相互依存性によって可能である。有線接続と異なり、全ての無線リンクは、通常は、その全体的な容量が、利用可能な周波数帯域と、UEによって使用される時間及び周波数におけるリソース割り当てとに依存する無線チャネルの観点から特徴付けられる共有された無線媒体を通過する。衝突を回避するために、全体的な容量は、全てのUEの間で共有される。適切な時間/周波数多重化手法及び空間多重化手法及び/又は干渉緩和方法が、無線チャネルの全体的な容量の拡大を可能にする限られた無線リソース(RR)の少なくとも部分的な再利用を可能にするために使用される。
以下では、具体的な言及がない限り、時間多重化の最も簡単な場合が参照される。しかしながら、RR割り当てのより高度な方法を得るためのこの基本的な定義の一般化は、提案された方法のロジックを変えるものではない。
一般的な場合に、基地局(gNB)と、UE(k)でも示す第kのUEとの間の無線リンクのCで示すスループット容量は、以下の式のように定義することができる。
ここで、RΣは、全体的な利用可能RRであり、αは、全体的なRRのうちのUE(k)に割り当てられた部分であり、ηは、RR割り当て方式及び無線チャネル特性の関数であるUE(k)によるRRの上記部分の使用効率である。そのような定義によって、無線リンク容量の所望の配分に従ってリソース割り当て問題を解決することが可能になる。
DSポートごとの等しい予想トラフィック負荷又はDSポートごとの未知のトラフィック負荷のいずれかを特徴とする1つの実施形態において、全てのUEに提供される等しいスループット容量を得るためにRR割り当て問題を定式化して解くことができる。対応する最適化問題は、最小リンク容量の最大化、すなわち、
として定式化することができ、対応するUEによってサポートされる種々のリソース割り当て方式によって可能にされるUEの効率の値の所与のセットについてのUE(α)間のRRの最適な配分に関する様々な利用可能な解析的手法及び数値的手法によって解くことができる。
式(10)の解は、WBの意図した使用についての情報を有しない、適用することができる無線ブリッジのデフォルト構成としても使用することができる。その上、これは、全てのUEの利用可能なRRの公平な共有及び等しいスループット容量をもたらす基準無線リソース割り当てを求めることを目的としたWBバランス手順の第1のステップとみなすことができる。
同じバランス手順は、DSポートごとのトラフィック負荷の所与の配分に更に適用することができる。例えば、このトラフィック負荷配分が、最も基本的な実施形態に対応する式(3)によって定義される場合に、上記最適化問題は、以下のように書き換えることができる。
ここで、Pは、第kのDSポートに接続された下流側サブネットワークのブランチ内のESの数である。
で示すDSポートごとのトラフィック負荷が既に知られているか又は予想されている別の実施形態において、最適化問題は、次のように書き換えることができる。
ここで、Cは、式(9)によって定義される推定された無線リンク容量である。
最適化問題は、この最適化問題を、以下のような2つの(又はそれより多くの)独立した最適化問題に分割することを可能にする複数のシナリオについて更に一般化することができる
-ULモード及びDLモード(式7によって記述される場合と同様)、及び/又は
-種々のトラフィック優先度、及び/又は
-二重周波数接続性。
これらの全ての場合において、最適化問題は、各モード、例えばDLモード、同じ優先度のトラフィックのみ、及び1つの選択された周波数サブ帯域に対応するRRのDSポートごとのトラフィック負荷に関して個別に定式化されて解かれる少なくとも2つの独立した最適化問題に分割することができる。
最後に、同じ手法は、以下に導入するシナリオ等、例えば、
-少なくとも2つの異なる基準(例えば、トラフィック負荷及びパケットロス率)を含むWB性能メトリックの定義における多基準QoS最適化テンプレート、及び/又は
-2つ以上の基地局(M>1)を備えるWB、及び/又は
-RR割り当てが周波数再利用を可能にするための高度な時間/周波数/空間多重化、
のうちの任意のものに対応する多目的最適化問題を取り扱うために使用することができる。
以下では、QoSテンプレートを使用する多基準最適化が更に論述される。QoSテンプレートは、トラフィック負荷に加えて、パケットロス率及び決定論的e2eレイテンシー等の他のいくつかの性能メトリックを考慮に入れることができることに留意されたい。これらの追加の基準は、その結果、最適化問題の定式化に含めることができる。例えば、これは、以下のように行うことができる。
及び
ここで、RPLは、リンク容量のオーバーフローに起因する、パケットロス率の閾値であり、D(C,L)は、トラフィック負荷と無線リンク容量との間の比に依存するWB遅延であり、D maxは、例えば、DSポートを通過する対応するストリーム(複数の場合もある)について定義される制限されたe2eレイテンシーへのWBの部分的な寄与として推定されるWB遅延の最大許容値である。
もちろん、これらの簡単な例は、干渉、シャドーイング及びマルチパス伝播、並びに、QoS制御のための既知の方法であるビームフォーミング、干渉緩和、チャネル符号化及び適応的冗長化に起因した無線チャネル特性の変化等の無線ネットワークのQoSを改善するために利用可能である現実的なPHY/MACレベルの特徴及び技法をより良く説明するために更に詳述することができる。これらの特徴は、最適化問題を誘導するのに使用される性能指数(FoM:Figure of Merit)の定義に反映されることになるが、任意のシングルパラメーターFoM関数又はマルチパラメーターFoM関数とともに使用することができる基準解(reference solution)の定義(予想トラフィック負荷を表すQoSテンプレート及び任意選択で追加のQoS最適化基準の形で定義される)を目的とする提案された方法を変更するものではない。
例示的な実施形態において、
-最適化パラメーターの許容値のプールを制限することによって探索空間を限定するために、又は
-WB性能の探し求められているメトリック、例えば、ポートごとのスループット容量及びストリームごとのパケットロス率を記述する少なくとも2つの依存性能指数(FoM)関数又は独立性能指数(FoM)関数の同時の改善を目的とするベクトルタイプの多目的最適化問題を定式化するために、
式(13)及び(14)等の追加の最適化基準を、式(11)又は(12)によって定式化された最適化問題とともに考慮することができる。
前者の場合は、総当たりタイプの方法及び勾配タイプの方法を使用すると困難であるか又は可能でない離散時間区分的多重極値FoM関数の大域的最大値の探索及び発見を可能にする遺伝的アルゴリズム(GA:genetic algorithm)によって効果的に解くことができる。例えば非特許文献2において定義されているようなハイブリッドGA法を更に使用して、アルゴリズムの成功及び収束速度を増強することができる。
後者は、競合するFoM関数の間の許容可能なトレードオフを提供する解決策のセットを見つけることを可能にするパレート最適化と一般に呼ばれる多目的最適化方法によって効果的に解くことができる。
最後に、例えば非特許文献3において定義されているような高度な最適化方法を使用して、最適化パラメーターの初期変動範囲の画定において不確実性を有する起こり得る課題を克服することができる。
以下では、図3に示すようなWBが2つ以上の基地局(M>1)を備える一般的な場合が論述される。複数の基地局によって、信号レベルを高めることなく無線ネットワークのカバレッジエリアを拡大することが可能になる。その上、gNB又はUEが、互いに十分離れて位置し、及び/又は、(例えばビームフォーミングを介して)空間多重化が可能であることを条件として、異なるgNBが、UEと通信するときに利用可能なRRの少なくとも一部分を再利用することができる。
いくつかの実施形態において、したがって、最初に、gNBの間でトラフィック負荷をバランスさせ、次に、各gNBに関連した各グループ内のUEの間でトラフィック負荷をバランスさせることが有益であり得る。図5における例示的なTSNネットワークに関して、手順及びその結果は、図6に示すように見える。そのようなネットワークトポロジは、以下の手順を使用して導出することができる。
最初に、UE/DSポートごとのトラフィック負荷が、例えば、式(3)と同様にESの数に基づいて予想される。次に、基地局ごとの予想トラフィック負荷が、例えば、以下の式のように、gNBごとの最小負荷を最大化することによってバランスされる。
ここで、
は、gNBごとのトラフィック負荷であり、mは、所与の基地局33を指定する1~Mの整数であり、Mは、基地局33の総数であり(例えば、図6ではM=2)、Kは、M個の基地局の中の対応する基地局に割り当てられたUE34のリストを表す1~Kの一連の整数のサブセットであり、ΣK=Kとなるようになっている。したがって、第mのgNBで示す所与の基地局33を考えると、対応するトラフィック負荷は、上記第mのgNBに関連したK個のUE34の間でバランスされる。
図6を引き続き参照すると、トラフィック負荷が専らES45、46の数に基づいて定義される最も基本的な実施形態において、前述の手順の結果、以下の負荷の配分がgNBの間で行われる。
ここで、TgNBは、M=2個のgNBの間で負荷を配分したものであり、T UEは、対応する第mのgNBに関連したUE/DSポートごとの相対的なトラフィック負荷に対応する。例えば、T UEによって表される第2のgNB(m=2)の場合に、1つの無線リンクのみがサポートされ、これは、この第2のgNBの全容量を対応するUE/DSポート用に提供することができることを意味することに留意されたい。
上記手順は、式(7)で行われているのと同様に、各ESの実際のトラフィック仕様を考慮に入れて一般化することができる。必要な場合には、gNB1とgNB2との間でUE2のハンドオーバーを行って、双方のgNBとの信頼できる通信リンクを確立するために十分な信号レベルを有することを特徴とする重複ゾーン(各gNBのカバレッジエリアが、図6に影付きエリアによって概略的に表されている)内のUE2の有利なロケーションによって、gNBごとのトラフィック負荷をバランスさせることができる。
gNBごとの負荷をバランスさせる上記手順は、UE/DS負荷について上記で論述したように、種々のトラフィックタイプ及び種々の使用シナリオについて、DL/UL動作モードを考慮するように一般化することができる。
最後に、役立つこととして、上記手順は、好ましくは、gNB間の干渉レベルが無視できるという条件下で適用されるべきであることに言及しておく。そのような条件は、以下のうちの少なくとも1つが真である場合に満たされる。
-各gNBが、Σm=1 =RΣとなるような全体的なRRの一部分を備え、それによって、所与の無線リソースについて、gNB間の競合が存在しないこと、又は
-gNBが、同じRRを少なくとも部分的に再利用するが、互いに対して及び関連したUEに対して許容可能な信号対干渉比(SIR:signal to interference ratio)を保証することができるほど十分遠くに位置していること、又は
-各gNB及び関連したUEが、例えば、同じRRを共有するデバイスの間の相互の影響を許容可能なレベルにまで最小化することに役立つ空間ビームフォーミング、MIMO、OFDM若しくは他の任意の方法に基づいて干渉緩和及び/又は多重化を行うことが可能であること。
これに反して、gNBによるRRの再利用が、無視できない干渉レベルをもたらす場合には、最適化問題は、関与する全てのエンティティ(すなわちgNB及びUE)に対して最も一般的な方法で定式化することができ、リソース配分(α)と、RR使用におけるUEの効率(η)と、全体的なRRとに関する最適化パラメーターのフルセットは、RRの再利用及び干渉緩和を行うgNB及びUEの能力に応じて拡大又は縮小することができる。
RR割り当て最適化問題の一般定式化においてその計算複雑度を削減するために、計算的に重く、多くの場合に不良設定のマルチパラメーター多目的最適化問題を解くことなく、TSNネットワークにおけるWBの意図した使用の迅速且つ妥当な予測を取得することを可能にする本発明の教示に従うことが強く推奨される。これによって、提案された方法は、計算能力が限られているノード上で実行することができるアルゴリズムにとって魅力的なものとなる。
以下では、本発明による方法のいくつかの例示的な実施態様が示される。簡単にするために、これらの実施態様は、可能な限り少数のエンティティを備える通信システムにおいて説明される。
図7は、
-単一のNWポート36、単一のDSポート35を有する単一のUE34、単一のUPF32を備えるWB31と、
-下流側サブネットワーク42におけるブリッジ44と、それらのペアが上流側サブネットワーク41に位置する2つのES、例えばトーカー45及びリスナー46と、
を備えるTSNネットワークの一例示的な実施形態を表している。
この実施形態において、1つのみのgNBと1つのみのUEとの間で1つの無線リンクしか利用可能でないが、WB TSN能力を計算する提案された方法は引き続き適用することができる。実際、この単一の無線リンクのスループット容量は、例えば時間多重化を介して、例えばDLモードとULモードとの間で引き続き共有することができる。下流側サブネットワーク42がトーカー及びリスナーを備える(図7に示すとおり)と仮定し、これらの2つのESの存在及びタイプについての情報を除く追加の情報を有しないと、DLモードとULモードとの間で利用可能なRRを等しく共有することに決定することができる。例えば、これは、時間ドメイン多重化又は周波数多重化を介して行うことができる。対応するQoSテンプレート及びスループット容量は、以下の式として定式化することができる。
ここで、C UL及びC DLは、無線リンク容量のうちのそれぞれULモード及びDLモードの部分であり、CΣは、式(9)によって定義されるように無線リンクの総スループット容量Cを指す。
同様に、図4における例示的な実施形態を参照して既に説明したように、この例は、各ES及び/又はパケットロス率等の追加の性能メトリックを含むQoSテンプレートについて定義される既知のトラフィック仕様の場合について更に調整することができる。
最後に、図7における2つのESが、DLモード及びULモードで順次動作する下流側サブネットワークに位置する1つのみのESを表すものと仮定することができる。このモデルは、この仮定の下でも引き続き有効である。
図8は、
-そのNWポートのいずれもがTS通信に使用されないUPF32と、単一のgNB33と、UEのそれぞれがDSポート35を有する2つのUE34とを備えるWB31と、
-ともに下流側サブネットワーク42に位置し、WB31を通じて互いに通信する2つのES45、46と、
を備えるTSNネットワークの一例示的な実施形態を示している。
この例の特色は、上流側サブネットワークに位置するどのESも考慮していないことである。しかしながら、WBのTSN能力を計算する提案された方法は、それぞれULモード及びDLモードで動作する2つのUEの間のRR割り当てを計算及び最適化するために引き続き適用することができる。
以下では、TSN能力をどのように計算するのかが説明される。提案された方法の最後のステップは、無線通信に関するWBの内部設定をTSN能力に変換するものであり、これらのTSN能力は、他のネットワークエンティティがWBのこれらの内部設定を理解できる形態を表している。このステップは、提案された方法の適用に必須のものではなく、例えばIEEE802.1Q又はIEEE802.1Qccの下で動作する有線TSNネットワークとWB(例えば3GPP/5GS)との相互運用性を可能にするために必要となる場合がある。
IEEE802.1Qcc規格によれば、ブリッジのTSN能力は、依存遅延Dとして参照されるフレームサイズに依存するブリッジ遅延を記述するパラメーターを含む。このパラメーターは、通常、IEEE802.1Qcc規格によって定義されるようにポートペアごと及びトラフィックタイプごとに定義され、以下の式のように、2つの隣接する構成要素を接続するリンクのスループット容量の逆数に等しい。
ここで、Cnk minは、第1のTSNブリッジの第nの入口ポートと、この第1のブリッジの第kの出口ポートにケーブルによって接続された隣接する構成要素の入口ポートとの間のパスにおける最小リンク容量である。
WBの場合には、最小リンク容量(すなわちボトルネック)は、通常、無線リンクに関連している。このため、WBのポートペアごとの依存遅延(D WB)は、以下の式のように、無線リンク容量に基づいて定義することができる。
ここで、Cは、例えば式(13)によって定義されるQoSに関する追加の最適化基準と組み合わせることができる例えば式(10)又は(12)によって定義されるような対応する最適化問題を解くことによって求められる適切なαパラメーター値及びηパラメーター値を用いて式(9)によって定義されるgNBとUE(k)との間の無線リンクのスループット容量である。
式(20)の右辺はNWポートの参照を含まないことに留意されたい。この理由は、この例では、ボトルネックを担当する無線リンクがgNB/UEペアに関連している(及びUPF/NWペアに関連していない)からである。
IEEE802.1Qcc規格において提供される定義と一致して、ポートペアごとの全体的な遅延は、その後に、独立遅延(ブリッジハードウェアに関するもの)と式(20)によって定義される依存遅延との合計として計算することができる。
一実施形態において、TSN計算のステップは、CNCからTSNスケジューリングを受信した後に繰り返すことができる。
これを行うために、初期TSN能力の宣言後に取得される追加情報に基づいてテンプレートを調整するための最適化ループを追加することができる。これは、WBがその初期宣言に基づいてCNCによって計算されるTSNスケジューリングを受信したときに行うことができる。スケジューリングに関する情報は、通常、IEEE802.1Qbv規格及びIEEE802.1Qcc規格によって定義されるようなポートごとのスケジューリング及びストリームごとの情報を含み、これらの情報は、WBが、
-WBを実際に通過するストリームのリスト、
-下流側サブネットワークに位置する、関係するESの識別情報(例えばMACアドレス)又は内部のストリームごとのルーティング情報(例えば、所与のストリーム用のWBの入口ポート及び出口ポート)、
-ストリームごと/ポートごと/トラフィッククラスごと/ESごとの実際のトラフィック負荷、
を求めるために使用することができる。
この情報に基づいて、QoSテンプレートを上述したような本発明の教示に従って調整することができ、WB TSN能力を再計算するのに使用することができる。
新たなTSN能力は、その後、必要に応じてTSNスケジューリングを調整するCNCに提供することができる。

Claims (15)

  1. 第1のサブネットワークと第2のサブネットワークとを備えるタイムセンシティブネットワーク内の通信システムにおける無線ブリッジの能力を計算する方法であって、前記通信システムは、前記無線ブリッジを備えるとともに少なくとも2つの終端局を更に備え、
    前記無線ブリッジは、少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティと、少なくとも1つの基地局と、少なくとも1つのユーザー機器とを備え、
    前記少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティは、前記少なくとも1つの基地局と前記第1のサブネットワークとの間の通信を可能にする少なくとも1つのネットワーク側ポートを備え、
    前記少なくとも1つのユーザー機器は、前記少なくとも1つの基地局に無線接続され、
    前記少なくとも1つのユーザー機器は、前記第2のサブネットワークとの通信を可能にする少なくとも1つのデバイス側ポートを備え、
    前記少なくとも2つの終端局のうちの少なくとも1つは、対応するユーザー機器の対応するデバイス側ポートに接続され、
    該方法は、前記無線ブリッジにおいて実行され、
    前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいて、前記少なくとも1つの基地局と前記少なくとも1つのユーザー機器との間の前記無線接続の性能容量を推定することと、
    前記推定された性能容量に対応する前記無線ブリッジの前記TSN能力を計算することと、
    を含む、方法。
  2. 前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいて、前記少なくとも1つの基地局と前記少なくとも1つのユーザー機器との間の前記無線接続の性能容量を推定することは、
    前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための前記ネットワーク使用目的に関する前記情報を取得することと、
    前記取得された情報に基づいて、前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための前記ネットワーク使用目的に対応する性能メトリックを表すサービス品質テンプレートを生成することと、
    前記生成されたサービス品質テンプレートに基づいて、前記少なくとも1つの基地局と前記少なくとも1つのユーザー機器との間の前記無線接続の前記性能容量を推定することと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1つのポートについて、少なくとも1つの動作モードにおいて該ポートに関連した性能指標を求めることを更に含み、
    前記サービス品質テンプレートを生成することは、求められた各性能指標に更に基づいている、請求項2に記載の方法。
  4. 前記タイムセンシティブネットワークは、前記終端局と通信するように構成される集中型ユーザー構成エンティティを更にサポートし、
    前記方法は、前記集中型ユーザー構成エンティティとして動作する前記無線ブリッジエンティティと前記終端局のうちの少なくとも1つとの間の通信に基づいて、前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための前記ネットワーク使用目的に関する前記情報の少なくとも一部分を取得することを更に含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記タイムセンシティブネットワークは、前記集中型TSNモデルに従ってネットワーク発見を行うように構成される集中型ネットワーク構成エンティティを更にサポートし、
    前記方法は、前記集中型ネットワーク構成エンティティとして動作する前記無線ブリッジによって行われるネットワーク発見に基づいて、前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための前記ネットワーク使用目的に関する前記情報の少なくとも一部分を取得することを更に含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記タイムセンシティブネットワークは、前記終端局を前記無線ブリッジに接続する複数のTSNブリッジを更に備え、前記TSNブリッジのうちの少なくとも1つは、前記分散型TSNモデルに従ってネットワーク発見を行うように構成され、
    前記方法は、前記ネットワーク発見に基づいて、前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための前記ネットワーク使用目的に関する前記情報の少なくとも一部分を取得することを更に含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  7. 情報の前記少なくとも一部分を取得することは、前記構成エンティティによって送出され、前記無線ブリッジを宛先とする通信を受信することによって行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  8. 情報の前記少なくとも一部分を取得することは、前記構成エンティティによって送出され、少なくとも1つの終端局を宛先とする通信をインターセプトすることよって行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のための前記ネットワーク使用目的に関する前記情報は、ポートごとのタイムセンシティブトラフィック負荷と、パケットロス率と、ストリームごとの決定論的終端局間レイテンシーと、TSNブリッジごとの遅延とからなるリストにおける少なくとも1つの要素を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記サービス品質テンプレートに基づいて、前記無線ブリッジの複数の内部無線リンクの間での無線リソース割り当てを調整することによって前記無線ブリッジの性能をバランスさせることを更に含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記推定された性能容量に対応する前記無線ブリッジの前記能力を計算することは、基地局とユーザー機器との間の無線リンクの性能容量に基づいて遅延を計算することを含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記タイムセンシティブネットワークを管理することを考慮して、前記無線ブリッジの前記計算された能力を前記通信システムの別のエンティティに送信することを更に含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記送信される計算された能力に基づいて求められたタイムセンシティブネットワークスケジューリング情報を取得することと、
    前記取得されたタイムセンシティブネットワークスケジューリング情報に基づいて、前記少なくとも1つの基地局と前記少なくとも1つのユーザー機器との間の前記無線接続の調整された性能容量を推定することと、
    前記推定された性能容量に対応する前記無線ブリッジの調整された能力を計算することと、
    を更に含む、請求項12に記載の方法。
  14. 第1のサブネットワークと第2のサブネットワークとを備えるタイムセンシティブネットワーク内の通信システムであって、該通信システムは、無線ブリッジを備えるとともに、少なくとも2つの終端局を更に備え、
    前記無線ブリッジは、少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティと、少なくとも1つの基地局と、少なくとも1つのユーザー機器とを備え、
    前記少なくとも1つのユーザープレーン機能エンティティは、前記少なくとも1つの基地局と前記第1のサブネットワークとの間の通信を可能にする少なくとも1つのネットワーク側ポートを備え、
    前記少なくとも1つのユーザー機器は、前記タイムセンシティブネットワーク内において、前記少なくとも1つの基地局に無線接続され、
    前記少なくとも1つのユーザー機器は、前記第2のサブネットワークとの通信を可能にする少なくとも1つのデバイス側ポートを備え、
    前記少なくとも2つの終端局のうちの少なくとも1つは、対応するユーザー機器の対応するデバイス側ポートに接続され、
    前記無線ブリッジは、
    前記無線ブリッジにおけるタイムセンシティブ通信のためのネットワーク使用目的に関する情報に基づいて、前記少なくとも1つの基地局と前記少なくとも1つのユーザー機器との間の前記無線接続の性能容量を推定することと、
    前記推定された性能容量に対応する前記無線ブリッジの前記能力を計算することと、
    を行うように構成される、通信システム。
  15. 請求項14に記載の通信システムの無線ブリッジ。
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