JP2023549345A - ニコチンパウチ組成物 - Google Patents

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Abstract

パウチ組成物が開示されており、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせと、パウチ組成物の少なくとも15重量%の量の水と、二価無機カチオンとを含む。また、唾液透過性パウチと、前述のパウチ内のパウチ組成物とを含む経口パウチニコチン製品、およびパウチ組成物も開示される。【選択図】なし

Description

本発明は、特許請求の範囲に記載のパウチ組成物および経口パウチニコチン製品に関する。
喫煙によるニコチンの送達には、多くのよく知られた欠点があり、特に健康関連の問題、例えば発がん性物質の含有がある。
しかし、タバコ代替品にも欠点、例えばユーザーの欲求の緩和が不十分であることがある。
従来技術におけるさらなる課題は、所望のニコチンの放出が、ユーザーの観点からパウチのユーザーにとって魅力的でなければならないということである。
さらに、従来技術に関連するさらなる課題は、ニコチン用の送達手段としてのパウチは幾分コストがかかるので、製造コストを抑制するためにパウチの設計方法に制限が課せられることである。
本発明の一実施形態の目的は、例えば、上記の問題を解決する可能性があるタバコの代替として、ニコチン含有パウチを提供することである。
本発明は、
ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせと、
パウチ組成物の少なくとも15重量%の量の水と、
二価無機カチオンと、を含む、パウチ組成物に関する。
本発明の一つの利点は、提供されるニコチンの比較的高い安定性が得られ得ると同時に、比較的速いニコチン放出が得られることであり得る。高い安定性を得ることにより、ニコチンが、例えば担体に過度に効果的に結合され、したがって、放出が遅くなる可能性がある。組成物の少なくとも15重量%の含水量および二価無機カチオンの組み合わせを含む、特許請求するパウチ組成物によって、高い安定性でありながらも速い放出が促進され、また同時に非常に望ましい口当たりおよび味覚を有する。高い含水量は、使用中の効果的なニコチンの放出を促進する。
本発明の一つの利点は、二価カチオンの存在により、パウチ組成物からの比較的速いニコチンの放出速度が得られ得ることである。同時に、高い含水量に起因して、同じく早いニコチン放出を促進する、望ましいしっとりとした口当たりが提供される。
さらに、本発明は有利なことに、パウチ組成物を含むパウチの使用中により効果的なニコチンの放出を提供し得る。ニコチンの効果的な放出を得ることにより、パウチ組成物から放出されない残留ニコチンが最小化されることに起因して、より低い総用量のニコチンで同量のニコチン放出が可能になり得る。
本発明の有利な実施形態では、固体経口ニコチン製剤は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して少なくとも0.1、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して少なくとも0.25、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して少なくとも0.5のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して少なくとも0.1、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して少なくとも0.25、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して少なくとも0.5のモル比で二価無機カチオンを含む。
二価カチオンの量は、有利には、パウチ組成物を含むパウチの使用中に、二価カチオンに対する複合体化されたニコチンのイオン交換を可能にするのに十分に高くあるべきである。
さらに、二価無機カチオンの量はまた、有利なことに、単に使用中にイオン交換樹脂の結合部位を占めることによって、交換されたニコチンがイオン交換樹脂と再複合体化する可能性を低減し得る。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンの量は、使用中に交換されたニコチンがイオン交換樹脂と再複合体化することさえも防止し得る。
また、二価無機カチオンの量は、複合体化されていないニコチン、例えば遊離塩基ニコチンおよび/または交換されたニコチンが、使用中にイオン交換樹脂と複合体化/再複合体化する可能性を低減し得る。
本発明の有利な実施形態では、固体経口ニコチン製剤は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大6.5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大6、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大3.75、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大2.5のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大3.75、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大2.5のモル比で二価無機カチオンを含む。
上記の実施形態の一つの利点は、高過ぎない量で二価無機カチオンを含むことにより、望ましくない味覚および/または口当たり、例えば望ましくない塩味、局所脱水、または口腔脱水感覚さえも回避または最小化することによって、望ましい味覚および口当たりが促進されることであり得る。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~6.5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~6.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~5.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~4.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~3.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~2.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~1.0のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~5.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.5~5.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.75~5.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して1.0~4.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して2.0~4.0のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.01~5.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.01~4.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.01~3.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.01~2.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.01~1.0のモル比で二価無機カチオンを含む。
ここで、モル比とは、二価カチオンのモル含有量をニコチンのモル含有量で割ったものを指す。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、およびそれらの任意の組み合わせの二価カチオンからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、カルシウムおよびマグネシウムの二価カチオンからなる群から選択される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、無機アニオンまたは有機アニオンを含む塩として提供される。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、酢酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、プロピオン酸塩、またはレブリン酸塩などのカルボン酸塩、有機スルホン酸塩、有機硫酸塩、有機リン酸塩、塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸水素塩、酸化物、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるアニオンを含む塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供される。
本発明の一実施形態では、有機アニオンは、酢酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、プロピオン酸塩、レブリン酸塩などのカルボン酸塩、有機スルホン酸塩、有機硫酸塩、有機リン酸塩、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、無機塩として提供される。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の無機塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の無機塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~7.0重量%、例えば組成物の0.1~7.0重量%、例えば組成物の0.5~5.0重量%、例えば組成物の0.5~4.0重量%の量の無機塩として提供される。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸水素塩、リン酸水素塩、酸化物、水酸化物、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される。
一部の実施形態では、無機アニオンは、例えば、カチオンが二つの異なるタイプのアニオンを有する別個の塩を形成するように、組み合わせられ得ることに留意されたい。一例は、例えば、臭化マグネシウムと組み合わせられた塩化マグネシウムであり得る。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、塩化物、臭化物、硫酸塩、炭酸水素塩、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、塩化物、臭化物、硫酸塩、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、塩化物、臭化物、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される。
本発明の有利な実施形態では、無機アニオンは塩化物を含む。
本発明の一実施形態では、無機カチオンはマグネシウムおよび/またはカルシウムであり、アニオンは塩化物を含む。
本発明の一実施形態では、無機アニオンは塩化物である。
本発明の一実施形態では、無機カチオンは、マグネシウムおよび/またはカルシウムであり、アニオンは塩化物である。
本発明の有利な実施形態では、二価無機カチオンは、塩化カルシウムもしくは塩化マグネシウム、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される無機塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、薬学的に許容可能な塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、薬学的に許容可能な無機塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、水和塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、水和無機塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、栄養的に許容可能な塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、栄養的に許容可能な無機塩として提供される。
本発明の有利な実施形態では、二価カチオンは、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり少なくとも5グラムの水溶解度を有する水溶性塩として提供される。
大気圧とは、およそ101.3kPaの圧力、または90~110kPaの範囲内の圧力と理解される。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、水溶性塩として提供される二価無機カチオンを含み、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~6.5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~6.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~5.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~4.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~3.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~2.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~1.0のモル比の水溶性塩として提供される前述の二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%の量の水溶性塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり少なくとも5グラムの水溶解度を有する無機塩かつ水溶性塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~7.0重量%、例えば組成物の0.1~7.0重量%、例えば組成物の0.5~5.0重量%、例えば組成物の0.5~4.0重量%の量の水溶性塩として提供される。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、無機水溶性塩として提供される二価無機カチオンを含み、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~6.5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~6.0、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~5.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~4.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~3.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~2.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1~1.0のモル比の無機水溶性塩として提供される前述の二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~7.0重量%、例えば組成物の0.1~7.0重量%、例えば組成物の0.5~5.0重量%、例えば組成物の0.5~4.0重量%の量の無機水溶性塩として提供される。
本明細書では、無機カチオンは塩として組成物に添加されるものとして理解される。
二価カチオンを水溶性塩として提供することにより、有利なことに、カチオンへの塩の溶解がより速くかつより効果的になり、それによって、比較的速いニコチンの放出が達成され得る。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の少なくとも0.1重量%、例えば少なくとも0.2重量%の量のニコチンを含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~5.0重量%、例えばパウチ組成物の0.2~4.0重量%、例えばパウチ組成物の1.0~2.0重量%の量のニコチンを含む。
パウチ組成物は、望ましい用量のニコチンをユーザーに提供すると同時に、パウチ内に封入される望ましい体積の組成物をユーザーに提供することができる望ましいニコチンの含有量を有するべきである。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む。
ここで、二価カチオンは、パウチ組成物を調製する際に、ニコチン-イオン交換の組み合わせの一部を形成しないことが理解される。パウチ組成物の調製前に組み合わされる場合。二価カチオンはイオン交換樹脂からのニコチンの早過ぎる放出を誘発する可能性があるため、事前組み合わせは安定性の問題を生じる可能性がある。これは、こうした組み合わせを、パウチ組成物の少なくとも15重量%などの高い含水量を有するパウチ組成物内に組み込む場合に特に問題となり得る。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、提供されるニコチン-イオン交換の組み合わせに含まれない。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換の組み合わせは二価カチオンを含まない。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、塩として提供される。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%、例えばパウチ組成物の1.0~15重量%、例えばパウチ組成物の3.0~15重量%、例えばパウチ組成物の5.0~15重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%、例えばパウチ組成物の1.0~15重量%、例えばパウチ組成物の1.0~10重量%、例えばパウチ組成物の3.0~10重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む。
本発明の有利な実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、5~50重量%の量のニコチンを含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンを含み、ニコチンは、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの5~50重量%の量を構成する。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンから成り、ニコチンは、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~50重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~40重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~30重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~25重量%の量を構成する。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンを含み、ニコチンは、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの5~50重量%の量を構成する。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンを含み、ニコチンが、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの5~50重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~50重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの20~50重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの25~50重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの25~45重量%の量を構成する。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と混合される遊離塩基ニコチンを含み、ニコチンが、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの5~40重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~40重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~35重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~25重量%、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせの10~15重量%の量を構成する。
本発明の有利な実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、5~50重量%の量のニコチン、および10~95重量%の量のイオン交換樹脂を含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、5~50重量%の量のニコチン、および10~95重量%の量のイオン交換樹脂を含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、10~30重量%の量のニコチン、および20~90重量%の量のイオン交換樹脂を含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、10~30重量%の量のニコチン、および70~90重量%の量のイオン交換樹脂からなる。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、実質的に水を含まない。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、C3糖アルコールをさらに含む。
一実施形態では、C3糖アルコールは、グリセロール、プロピレングリコール、およびそれらの任意の組み合わせから選択され得る。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、グリセロールをさらに含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、0.1~50重量%、例えば5~40重量%、例えば5~30重量%の量のグリセロールをさらに含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、5~50重量%の量のニコチン、および20~75重量%の量のイオン交換樹脂を含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、75重量%以下、例えば50重量%以下、例えば40重量%以下、例えば30重量%以下、例えば20重量%以下、例えば10重量%以下、例えば5重量%以下の量の水を含む。
本発明の有利な実施形態では、イオン交換樹脂は、
(i)カルボン酸官能基を含むメタクリル酸系弱酸性タイプの樹脂、
(ii)メタクリル酸とジビニルベンゼンとの共重合体であって、カルボン酸官能基を含む、共重合体、
(iii)スルホン酸官能基を含むポリスチレン系強酸性タイプの樹脂、
(iv)ホスホン酸官能基を含むポリスチレン系中間酸性タイプの樹脂、および
(v)それらの組み合わせ、からなる群から選択される一つまたは複数の樹脂を含む。
本発明の有利な実施形態では、イオン交換樹脂は、ポラクリレックス樹脂を含む。
本発明の有利な実施形態では、イオン交換樹脂は、ポラクリレックス樹脂である。
本発明の一実施形態では、イオン交換樹脂は、ポラクリレックス樹脂である。
本発明の一実施形態では、ポラクリレックス樹脂は、Amberlite(登録商標)IRP64を含む、またはAmberlite(登録商標)IRP64である。
本発明の有利な実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンを含む。
本発明の有利な実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンである。
したがって、上記の実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンからなる。
本発明の有利な実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンを含む。
上記の実施形態の一つの利点は、
ニコチンの除放の提供であり得る。同時に、ニコチンの放出速度は、ユーザーが望む欲求を緩和するのには遅すぎない。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンである。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、ニコチンをさらに含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、ニコチンをさらに含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、ニコチン塩、ニコチン遊離塩基、イオン交換体、例えばイオン交換樹脂、例えばニコチンポラクリレックス樹脂、ニコチン含有複合体、または任意の非共有結合のニコチンに結合するニコチン、ゼオライトに結合するニコチン、セルロース、例えば微結晶セルロースまたはデンプンミクロスフェアに結合するニコチン、およびそれらの混合物からなる群から選択されるさらなるニコチンを含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、組成物の15~65重量%、例えば組成物の15~60重量%、例えば組成物の15~50重量%、例えば組成物の20~50重量%、例えば組成物の20~40重量%、例えば組成物の25~40重量%、例えば組成物の25~35重量%%の量の水を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、組成物の15~65重量%、例えば組成物の20~65重量%、例えば組成物の25~65重量%の量の水を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、組成物の15~65重量%、例えば組成物の15~60重量%、例えば組成物の15~50重量%、例えば組成物の15~40重量%の量の水を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、組成物の15~60重量%、例えば組成物の15~50重量%、例えば組成物の15~40重量%、例えば組成物の15~30重量%の量の水を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、組成物の15~40重量%の量で水を含む。
水は別個の成分として添加され、他の成分、例えば繊維に完全にまたは部分的に混合されてもよい。例えば、遊離塩基ニコチンおよびイオン交換樹脂と水との混合物からなるニコチン-イオン交換の組み合わせを添加する場合、最終パウチ組成物のかなりの量の水がこの混合物に由来する可能性がある。例えば、パウチ組成物の最終量がニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせからの水を5%含む場合、パウチ組成物中の水の最大三分の一は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせに由来する。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、少なくとも一つの糖アルコールを含む。
本発明の一実施形態では、キシリトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、イソマルト、ソルビトール、ラクチトール、およびそれらの混合物が、少なくとも一つの糖アルコールとして使用される。少なくとも一つの糖アルコールはまた、さらなる糖アルコールを含んでもよい。例示的な一実施形態として、ソルビトール、マルチトール、およびさらなる糖アルコールの混合物を含む加水分解水添デンプンを使用してもよい。
糖アルコールは、有利なことに、パウチ組成物の唾液分泌を促進および誘発し、それにより、二価無機カチオンの溶解が達成され、ニコチンの放出、例えばイオン交換樹脂からのニコチンの放出、およびパウチからのニコチンの放出が得られ得る。
糖アルコールを有利に使用して、パウチからのニコチン放出をさらに増加させることができる。
また、糖アルコールを使用することにより有利にも、唾液分泌を増加させることによって望ましい口当たりを得ることができ、それによってパウチのユーザーが経験する局所脱水または口腔脱水感覚を打ち消すことができる。
したがって、望ましいニコチンの放出を達成すると同時に望ましい味覚も達成されるようにするために、糖アルコールが二価無機カチオンと組み合わせて有利に使用され得る。
本発明の一実施形態では、少なくとも一つの糖アルコールは、少なくとも4つの炭素原子を有する糖アルコールから選択される。
本発明の有利な実施形態では、少なくとも一つの糖アルコールは、キシリトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、イソマルト、ソルビトール、ラクチトール、およびそれらの混合物から選択される。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、少なくとも二つの糖アルコールを含む。
糖アルコール組成物が、貯蔵、バクテリアの増殖、加工性および/または味に関して異なる特性を有する異なる糖アルコールから作られる場合、味および唾液分泌の目的で異なる糖アルコールが適用され得ることに留意されたい。
本発明の一実施形態では、少なくとも二つの糖アルコールは、キシリトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、イソマルト、ソルビトール、ラクチトール、およびそれらの混合物から選択される。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、組成物の少なくとも1重量%、例えば組成物の少なくとも2重量%、例えば組成物の少なくとも5重量%、例えば組成物の少なくとも10重量%、例えば組成物の少なくとも15重量%の量の糖アルコールを含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、組成物の1~80重量%、例えば組成物の2~70重量%、例えば組成物の5~60重量%、例えば組成物の10~50重量%、例えば組成物の15~50重量%の量の糖アルコールを含む。
パウチ組成物の一実施形態では、組成物の1~80重量%、例えば組成物の2~70重量%、例えば組成物の5~60重量%、例えば組成物の10~50重量%、例えば組成物の15~50重量%の量の糖アルコールを含む。
パウチ組成物の一実施形態では、組成物の1~80重量%、例えば組成物の10~70重量%、例えば組成物の10~60重量%、例えば組成物の15~60重量%、例えば組成物の20~60重量%、例えば組成物の20~50重量%の量の糖アルコールを含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、少なくとも一つの水不溶性繊維を含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の5~50重量%、例えばパウチ組成物の10~45重量%、例えばパウチ組成物の15~40重量%の量の前述の水不溶性繊維を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の5~50重量%、例えばパウチ組成物の5~45重量%、例えばパウチ組成物の5~40重量%の量の前述の水不溶性繊維を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の5~50重量%、例えばパウチ組成物の10~50重量%、例えばパウチ組成物の15~50重量%の量の前述の水不溶性繊維を含む。
上記の実施形態の利点は、パウチ組成物を含むニコチンパウチの使用後であっても残留物が残ることであってもよい。これは、例えばタバコ含有製品との類似性により、ニコチンパウチのユーザーに心地よい知覚をもたらす可能性がある。
水不溶性繊維は、パウチの使用中ずっと望ましい口当たりを有利に提供することができる。
本発明の有利な実施形態では、水不溶性繊維は植物繊維である。
本発明の有利な実施形態では、水不溶性繊維は、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、セルロース繊維、ふすま繊維、竹繊維、粉末セルロース、およびそれらの組み合わせから選択される。
本発明の範囲内の粉末セルロースは、複数種の繊維状植物材料由来のパルプ、例えば木材パルプとして得られるα-セルロースを処理することにより調製されるセルロースであると理解される。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、穀物繊維を含むか、または穀物繊維からなる。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、果実繊維および/もしくは植物繊維を含むか、またはそれらからなる。
本発明の一実施形態では、水不溶性組成物は、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、もしくはそれらの組み合わせから選択される水不溶性繊維を含むか、またはそれからなる。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、もしくはそれらの組み合わせから選択される。
本発明の一実施形態では、水不溶性組成物は、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、もしくはそれらの組み合わせから選択される水不溶性繊維を含むか、またはそれからなる。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、コムギ繊維、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、もしくはそれらの組み合わせから選択される。
本発明の一実施形態では、水不溶性組成物は、コムギ繊維、オートムギ繊維、もしくはそれらの組み合わせから選択される水不溶性繊維を含むか、またはそれからなる。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、コムギ繊維、オートムギ繊維、もしくはそれらの組み合わせから選択される。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は粉末セルロースである。
使用可能な水不溶性繊維の非限定的な例としては、Vitacel WF 600、Vitacel HF 600、Vitacel P95、Vitacel WF 200、Vitacel L00、Vitacel Erbsenfaser EF 150、Vitacel bamboo fiberbaf 90、Vitacel HF 600、Vitacel Cellulose L700G、Vitacel PF200、Vitacel potatofiber KF200、Vitacel bamboo fiberhaf BAF40、Vitacel Haferfaser/oat fiber HF-401-30 USが挙げられる。
使用可能な粉末セルロースの非限定的な例としては、Vitacel L 00、Vitacel Cellulose L700G、Vitacel LC1000、Vitacel L600-20、Vitacel L600等が挙げられる。
一実施形態では、粉末セルロースは化学修飾されていない。したがって、粉末セルロースは、例えば微結晶セルロース(MCC)を含まない、化学修飾されていないセルロース繊維であってもよい。
本発明の有利な実施形態では、水不溶性繊維は、少なくとも200%、例えば少なくとも300%、例えば少なくとも400%の保水力を有する。
上記の実施形態の利点は、高い保水力により、パウチ組成物が高い含水量を有することができることである。
さらに、望ましい食感および口当たりを有することが分かっている高い含水量を有するパウチはなおも、取り出す時にくっつき合いすぎてパウチが破裂するということなく、製造されたパウチを互いに当接させて、例えば缶等の中で保管することが可能であり得る。
また、高い保水力を有する水不溶性繊維は、パウチが使用される前に発生する二価カチオンによって引き起こされるニコチン交換を減少させる可能性がある。
したがって、高い保水力を有する水不溶性繊維を含むパウチは、有利なことに、低減されたニコチン含有量の相対標準偏差(RSD)を有し得る。
本発明の有利な実施形態では、前述のパウチ組成物を含む一連の少なくとも10個の経口パウチ間のニコチン含有量は、10%未満、好ましくは8%未満、より好ましくは最大6%、さらにより好ましくは最大4%、最も好ましくは最大2%の相対標準偏差(RSD)を保持する。
本発明の一実施形態では、前述のパウチ組成物を含む一連の少なくとも10個の経口パウチ間のニコチン含有量は、0.1~10%、好ましくは0.1~8%、より好ましくは0.1~6%、さらに好ましくは0.1~4%、最も好ましくは0.1~2%の相対標準偏差(RSD)を保持する。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、300~1500%、例えば400~1300%の保水力を有する。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、200%~1500%、例えば300~1300%、例えば200~800%、例えば300~800%、例えば400~600%の保水力を有する。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、200~1500%、例えば300~1300%、例えば300~900%、例えば300~700%、例えば400~700%の保水力を有する。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、200~1500%、例えば400~1500%、例えば500~1500%、例えば500~1200%、例えば500~1000%の保水力を有する。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、少なくとも5.0mL/g、例えば5.0~20mL/gの膨張力を有する。
上記の実施形態の利点は、使用中の口当たりを損なうことなく、水不溶性繊維の量を減らすことができることである。ある量の水不溶性繊維が水溶性成分の代わりに使用される場合、使用中に水不溶性繊維の膨張が水溶性成分の溶解を妨げ、それによりユーザーは使用中にパウチ内容量の減少をまったく感じない。
本発明の一実施形態では、水不溶性繊維は、エンドウマメ繊維、粉末セルロース、およびそれらの組み合わせから選択され、パウチ組成物は、パウチ組成物の10重量%以下の量の風味剤を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、エンドウマメ繊維および粉末セルロース、またはそれらの組み合わせから選択される水不溶性繊維、ならびにパウチ組成物の0.01~10重量%の量の風味剤を含む。
本発明の有利な実施形態では、水不溶性繊維は、1リットル当たり50~500グラム、例えば1リットル当たり100~400グラム、例えば、1リットル当たり200~300グラムの密度を有する。
比較的低いかさ密度を有する水不溶性繊維の使用は、比較的低いかさ密度が効果的な唾液分泌を促進し、それによって組成物の水溶性成分の溶解および放出を促進するという事実により、良好な口当たりだけでなく、パウチからの効果的な放出も提供する。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物はpH調整剤を含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.01~15重量%、例えばパウチ組成物の0.5~10重量%、例えばパウチ組成物の1~10重量%、例えばパウチ組成物の5~10重量%の量のpH調整剤を含む。
ニコチンの比較的速い放出速度および効果的な摂取/吸収ができることは、ユーザーにとって確実に迅速な効果、すなわち欲求を緩和させるので、望ましい可能性がある。
さらに、効果的な放出と効果的な吸収との組み合わせにより、パウチ内のニコチン用量の比較的高い活用が有利に可能になる。パウチ内のニコチン用量を比較的高く活用することにより、得られる効果を損なうことなく、パウチの必要なニコチン用量をさらに減らすことができる。ニコチンは比較的高価である可能性があるため、より低いニコチン用量は、製造コストの削減につながる可能性があるが、ニコチンの摂取量を減らしたいユーザーにも役立つ可能性がある。
本発明の有利な実施形態では、pH調整剤は塩基性pH調整剤、例えば塩基性緩衝剤である。
本発明の有利な実施形態では、pH調整剤は緩衝剤、例えば塩基性緩衝剤である。
本発明の一実施形態では、pH調整剤は水溶性である。
本発明の一実施形態では、pH調整剤は、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり少なくとも5グラムの水溶解度を有する。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、2.0グラムのパウチ組成物を0.02Mのリン酸二水素カリウム緩衝液(pHを7.4に調整)20mLに添加する場合、少なくとも8.0のpH、例えば少なくとも9.0のpHを与えるように適合される。
上記の実施形態の利点は、得られる高いpH値により、ニコチンの比較的効果的な摂取が促進されることである場合がある。
上記の実施形態の別の利点は、防腐剤の必要性が減少するか、または必要性さえ排除される可能性があること、およびこのような防腐剤が存在する場合でも少量で使用できる可能性がある。
また、得られる高いpH値は、例えばタバコベースのパウチ製品に似ているため、望ましい口当たりとして認識されることができる口の中のヒリヒリする感覚を有利に提供することができる。
本発明の一実施形態では、pH調整剤は、酢酸、アジピン酸、クエン酸、フマル酸、グルコノ-δ-ラクトン、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、リン酸、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、炭酸、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせ、からなる群から選択される。
本発明の一実施形態では、pH調整剤は、酢酸、アジピン酸、クエン酸、フマル酸、グルコノ-δ-ラクトン、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、リン酸、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸カルシウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、二リン酸カルシウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、炭酸、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、pH調整剤は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、アミノ酸、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
一実施形態では、パウチ組成物は、水溶性塩として提供され得る二価無機カチオン、およびそれに加えて、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、アミノ酸、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるpH調整剤を含む。
一実施形態では、パウチ組成物は、水溶性塩として提供され得る二価無機カチオン、およびそれに加えて、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるpH調整剤を含む。
一実施形態では、パウチ組成物は、水溶性塩として提供され得る二価無機カチオン、およびそれに加えて、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるpH調整剤を含む。
本文脈では、「トロメタモール」という用語は、(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)を指し、トリス緩衝液と呼ばれることもある。
本文脈において、用語「リン酸緩衝液」は、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸カルシウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、二リン酸カルシウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属リン酸塩を指す。
本発明の有利な実施形態では、pH調整剤は、トロメタモール、アミノ酸およびリン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、pH調整剤は、トロメタモール、リン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
トロメタモールおよびリン酸緩衝液は、望ましい相対的中性の味覚を有し、したがって、これらのpH調整剤の使用は、パウチ組成物の味覚および口当たりを損ない得ない。
本発明の有利な実施形態では、pH調整剤はトロメタモールからなる群から選択される。
本発明の一実施形態では、pH調整剤はトロメタモールである。
本発明の一実施形態では、pH調整剤はトロメタモールを含む。
本発明の一実施形態では、pH調整剤はアミノ酸である。
本発明の一実施形態では、pH調整剤はアミノ酸を含む。
本発明の一実施形態では、pH調整剤はリン酸緩衝液である。
本発明の一実施形態では、pH調整剤はリン酸緩衝液を含む。
本発明の一実施形態では、pH調整剤は、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸カルシウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、二リン酸カルシウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるリン酸緩衝液である。
一実施形態では、pH調整剤はアルカリ金属リン酸緩衝液である。
一実施形態では、リン酸緩衝液はアルカリ金属リン酸緩衝液である。
一実施形態では、リン酸緩衝液は、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるアルカリ金属リン酸緩衝液である。
一実施形態では、リン酸緩衝液は水溶性組成物として提供される。
本発明の一実施形態では、pH調整剤は炭酸塩および/または重炭酸塩を含まない。
本発明の一実施形態では、pH調整剤は非炭酸塩および/または非重炭酸塩緩衝液、またはそれらの組み合わせである。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は炭酸塩を含まない。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は保水剤を含む。
一実施形態では、保水剤は、グリセロール、プロピレングリコール、アルギネート、ペクチン、加工デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、トリアセチン、ポリエチレングリコール(PEG)、キサンタンガム、およびそれらの組み合わせのリストから選択される。
一実施形態では、保水剤は、0.5~10重量%、例えばパウチ組成物の0.5~5重量%、例えばパウチ組成物の1~3重量%の量の保水剤であるか、またはそれらの量の保水剤を含む。
一実施形態では、保水剤は、例えば0.5~10重量%、例えばパウチ組成物の0.5~5重量%、例えばパウチ組成物の1~3重量%の量のアルギネート、例えばアルギネートナトリウムであるか、またはそれらの量のアルギネート、例えばアルギネートナトリウムを含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物はアルギネートを含まない。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、アルギネート、ペクチン、およびキサンタンガムからなる保水剤を含まない。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、グリセロール、プロピレングリコール、アルギネート、ペクチン、加工デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、トリアセチン、ポリエチレングリコール(PEG)、キサンタンガム、およびそれらの組み合わせのリストから選択される保水剤を含まない。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は保水剤を含まない。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、実施例7Aに記載のインビトロ条件に曝される場合、10分以内に少なくとも30%のニコチンを放出するように適合されている。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、実施例7Aに記載のインビトロ条件に曝される場合、二価カチオンを含まない対応するパウチ組成物と比較して、5分以内に少なくとも25%超のニコチンを放出するように適合されている。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.0~3.0重量%、例えばパウチ組成物の0.05~1.0重量%、例えばパウチ組成物の0.1~1.0重量%の量の塩化ナトリウムを含む。
塩化ナトリウムは、有利には、少量の、すなわち0.0~3.0重量%の風味増強剤として添加されてもよい。より多い量の塩化ナトリウムを添加すると、望ましくない味覚または口当たりを誘発する可能性がある。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は防腐剤をさらに含む。
防腐剤は、パウチ組成物を望ましくない微生物増殖から保護するのに役立つことができる。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.05~0.5重量%、例えばパウチ組成物の0.1~0.2重量%の量の防腐剤をさらに含む。
本発明の範囲内で使用可能な防腐剤の非限定的な例としては、ソルビン酸(E200)およびその塩(例えば、ソルビン酸ナトリウム(E201)、ソルビン酸カリウム(E202)、ソルビン酸カルシウム(E203))、安息香酸(E210)およびその塩(例えば、安息香酸ナトリウム(E211)、安息香酸カリウム(E212)、安息香酸カルシウム(E213))が挙げられる。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、0.1重量%未満の防腐剤、例えば0.05重量%未満の防腐剤を含む。
したがって、パウチ組成物は、0~0.1重量%の防腐剤の量、例えば0~0.05重量%の防腐剤の量の防腐剤を含むことができる。これには、防腐剤の含有量がゼロ、すなわち、パウチ組成物が防腐剤を含まないことが含まれる。防腐剤の量が少ないこと、または防腐剤が存在さえしないことは、特に遊離塩基ニコチンの使用によって、比較的アルカリ性の環境を得ることによって実現され得る。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は防腐剤を含まない。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、非タバコパウチ組成物である。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、2.0重量%未満のタバコ、例えば1.0重量%未満のタバコ、例えば0.5重量%未満のタバコ、例えば0.0重量%のタバコを含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、非タバコ繊維を含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチ組成物は、粉末組成物である。
本発明はさらに、唾液透過性パウチ、および前述のパウチに封入される本発明のまたはその実施形態のいずれかによるパウチ組成物、を含む経口パウチニコチン製品に関する。
本発明の有利な実施形態では、パウチニコチン製品は、0.5~20mg、例えば1.0~20mg、例えば5.0~15mgの量のニコチンを含む。
本発明の有利な実施形態では、パウチニコチン製品は、パウチ当たり1~100mgの量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む。
本発明の一実施形態では、パウチニコチン製品は、パウチ当たり1~100mg、例えばパウチ当たり10~90mg、例えばパウチ当たり10~80mg、例えば20~80mg、例えばパウチ当たり30~80mg、例えばパウチ当たり40~80mg、例えばパウチ当たり50~80mgの量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む。
本発明の一実施形態では、パウチニコチン製品は、パウチ当たり1~100mg、例えばパウチ当たり10~80mg、例えばパウチ当たり10~60mg、例えばパウチ当たり20~60mg、例えばパウチ当たり20~50mgの量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む。
本発明の一実施形態では、二価カチオンは、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり5~500グラム、例えば摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり5~350グラムの水溶解度を有する塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、二価無機カチオンは、塩化物、臭化物、炭酸水素塩、硫酸塩、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、二価カチオンは、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり少なくとも5グラムの水溶解度を有する水溶性塩として提供される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の無機塩として提供され、水溶性塩は、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり少なくとも5グラムの水溶解度を有する。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、パウチ組成物の少なくとも0.1重量%、例えば少なくとも0.2重量%の量のニコチンを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、少なくとも0.1重量%、例えばパウチ組成物の少なくとも0.2重量%の量のニコチンを含み、固体経口ニコチン製剤は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大3.75、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大2.5のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、少なくとも0.1重量%、例えばパウチ組成物の少なくとも0.2重量%の量のニコチンを含み、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大6.5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大6.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大3.75、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大2.5のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含み、固体経口ニコチン製剤は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大3.75、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大2.5のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含み、パウチ組成物は、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大6.5、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大6.0、例えばニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大5、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大3.75、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して最大2.5の量のモル比で二価無機カチオンを含む。
本発明の一実施形態では、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、5~50重量%の量のニコチン、および10~95重量%の量のイオン交換樹脂を含み、イオン交換樹脂は、ポラクリレックス樹脂である。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含み、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせは、5~50重量%の量のニコチン、および10~95重量%の量のイオン交換樹脂を含み、イオン交換樹脂は、ポラクリレックス樹脂である。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含み、パウチ組成物は、組成物の15~65重量%、例えば組成物の15~60重量%、例えば組成物の15~50重量%、例えば組成物の20~50重量%、例えば組成物の20~40重量%の量の水を含む。
本発明の一実施形態では、少なくとも一つの糖アルコールは、キシリトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、イソマルト、ソルビトール、ラクチトール、およびそれらの混合物から選択され、パウチ組成物は、組成物の1~80重量%、例えば組成物の2~70重量%、例えば組成物の5~60重量%、例えば組成物の10~50重量%、例えば組成物の15~50重量%の量で糖アルコールを含む。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含み、パウチ組成物は、組成物の15~65重量%、例えば組成物の15~60重量%、例えば組成物の15~50重量%、例えば組成物の20~50重量%、例えば組成物の20~40重量%の量の水を含み、パウチ組成物は、組成物の1~80重量%、例えば組成物の2~70重量%、例えば組成物の5~60重量%、組成物の10~50重量%、例えば組成物の15~50重量%の量の糖アルコールを含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、組成物の1~80重量%、例えば組成物の2~70重量%、例えば組成物の5~60重量%、例えば組成物の10~50重量%、例えば組成物の15~50重量%の量の糖アルコールを含み、パウチ組成物は、パウチ組成物の5~50重量%、例えばパウチ組成物の10~45重量%、例えばパウチ組成物の15~40重量%の量の前述の水不溶性繊維を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、組成物の1~80重量%、例えば組成物の2~70重量%、例えば組成物の5~60重量%、例えば組成物の10~50重量%、例えば組成物の15~50重量%の量の糖アルコールを含み、パウチ組成物は、パウチ組成物の5~50重量%、例えばパウチ組成物の10~45重量%、例えばパウチ組成物の15~40重量%の量の水不溶性繊維を含み、パウチ組成物は、組成物の15~65重量%、例えば組成物の15~60重量%、例えば組成物の15~50重量%、例えば組成物の20~50重量%、例えば組成物の20~40重量%の量の水を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の5~50重量%、例えばパウチ組成物の10~45重量%、例えばパウチ組成物の15~40重量%の量の前述の水不溶性繊維を含み、水不溶性繊維は、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、セルロース繊維、ふすま繊維、竹繊維、粉末セルロース、およびそれらの組み合わせから選択される。
本発明の一実施形態では、二価無機カチオンは、組成物の0.1~15.0重量%、例えば組成物の0.1~10.0重量%、例えば組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供され、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含み、パウチ組成物は、組成物の15~65重量%、例えば組成物の15~60重量%、例えば組成物の15~50重量%、例えば組成物の20~50重量%、例えば組成物の20~40重量%の量の水を含み、パウチ組成物は、組成物の1~80重量%、例えば組成物の2~70重量%、例えば組成物の5~60重量%、例えば組成物の10~50重量%、例えば組成物の15~50重量%の量の糖アルコールを含み、パウチ組成物は、パウチ組成物の5~50重量%、例えばパウチ組成物10~45重量%、例えばパウチ組成物の重量の15~40重量%の量の前述の水不溶性繊維を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.01~15重量%、例えばパウチ組成物の0.5~10重量%、例えばパウチ組成物の1~10重量%、例えばパウチ組成物の5~10重量%の量のpH調整剤を含み、pH調整剤は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.01~15重量%、例えばパウチ組成物の0.5~10重量%、例えばパウチ組成物の1~10重量%、例えばパウチ組成物の5~10重量%の量のpH調整剤を含み、pH調整剤は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され、二価カチオンは、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり少なくとも5グラムの水溶解度を有する水溶性塩として提供される。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の0.01~15重量%、例えばパウチ組成物の0.5~10重量%、例えばパウチ組成物の1~10重量%、例えばパウチ組成物の5~10重量%の量のpH調整剤を含み、pH調整剤は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され、二価無機カチオンは、塩化物、臭化物、炭酸水素塩、硫酸塩、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される。
本発明はさらに、
ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせと、
多価無機カチオンと、を含む、パウチ組成物に関する。
本発明の有利な実施形態では、前述の多価カチオンは、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、バリウム、鉄、マンガン、銅、鉛、コバルト、ニッケルの多価イオン、例えば、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Al3+、Ba2+、Fe2+、Fe3+、Fe4+、Mn2+、Mn4+、Cu4+、もしくはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
本発明の実施形態では、多価カチオンは、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Fe2+、Fe3+、Fe4+、Al3+、Mn2+、Mn4+、Cu4+、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、多価カチオンは、アルミニウムの三価カチオン、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、およびそれらの任意の組み合わせの二価カチオンからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、多価カチオンは三価カチオンである。
一実施形態では、三価カチオンはアルミニウムである。
本発明の一実施形態では、多価カチオンは塩化アルミニウムを含む。
本発明の一実施形態では、多価カチオンは、塩化アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、およびそれらの任意の組み合わせの二価カチオンからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、多価カチオンは、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、およびそれらの任意の組み合わせの二価カチオンからなる群から選択される。
本発明の有利な実施形態では、多価カチオンは、カルシウム、マグネシウム、およびそれらの任意の組み合わせの二価カチオンからなる群から選択される。
本明細書で使用する場合、用語「パウチ組成物」は、経口パウチで使用、すなわち、経口使用のためのパウチで使用するための組成物を指す。したがって、パウチ組成物は、パウチ内に封入された組成物を指す。また、パウチ内に封入された組成物に言及する場合、用語「パウチ組成物」、「ニコチンパウチ組成物」、および「固形経口ニコチン製剤」は互換的に使用される。
本明細書で使用する場合、用語「ニコチン」は、精製/単離された物質として使用されるニコチンを指す。特に、ニコチンは、ニコチン含有量を有するタバコ材料を指すものではない。したがって、ニコチン用量としても理解されるニコチン量に言及する場合、その量は純粋なニコチンの量を意味する。
ニコチンはまた、タバコから得られないニコチンも含み、しばしば合成ニコチンと呼ばれる。
本明細書で使用される「モル比」は、第一の成分のモル含有量を第二の成分のモル含有量で割った比を指す。
第一の成分と第二の成分との間の相対含有量はまた、第二の成分に対する第一の成分の当量としても表され得る。
したがって、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1のモル比の二価カチオンを含むパウチは、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおけるニコチンの量に対して0.1当量の二価カチオンを含むパウチ、すなわち、ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける0.1当量の二価カチオンおよび1当量のニコチンを含むパウチとしても表され得る。
本明細書で使用される場合、用語「遊離塩基ニコチン」は、非プロトン形態のニコチンを指し、したがって、ニコチン塩も、ニコチンとイオン交換樹脂との複合体として提供されるニコチンも含まない。それにもかかわらず、遊離塩基ニコチンは、ある量のイオン交換樹脂または水溶性組成物、例えば糖アルコールまたは水溶性繊維と混合することができる。遊離塩基ニコチンは、タバコから抽出された遊離塩基ニコチンと合成的に製造された遊離塩基ニコチンの両方を含むが、遊離塩基ニコチンはタバコの形態でも、粉末タバコの形態でも提供されない。典型的には、遊離塩基ニコチンは液体として提供される。
本明細書で使用する場合、用語「パウチ」は、通常、空洞を取り囲む繊維材料のウェブによって形成される容器を意味することを意図している。パウチは、有効成分を口腔内に投与するように設計されたパウチであり、よってそれは経口使用に適しており、非毒性で非水溶性である。繊維材料は、例えば、織布もしくは不織布のウェブまたはファブリックを形成することができる。パウチは、例えば、ウェブまたはファブリックの二つの対応する部分をそれらの縁に沿って互いに接合することによって封止され、ニコチンおよび非水溶性組成物のための空洞を形成することができる。ニコチンを放出するために、パウチは透水性に作られて口腔からの唾液がパウチに浸透して空洞に入れるようになり、そこで唾液がニコチンと接触することができ、それによってニコチンが経口パウチから放出される。
本明細書で使用する場合、用語「ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせ」は、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンおよび/またはイオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンを含む組み合わせを指す。
本明細書で使用する場合、用語「イオン交換樹脂と複合体化されたニコチン」は、イオン交換樹脂に結合するニコチンを指す。
本文脈において、用語「イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチン」は、遊離塩基ニコチンおよびイオン交換樹脂を含む混合物を指す。いくつかの実施形態が、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンと、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基形態のニコチンとの組み合わせを含む場合でも、用語「イオン交換樹脂と混合した遊離塩基ニコチン」は、遊離塩基形態のニコチンの存在を必要とする。いくつかの実施形態では、混合物は水性混合物である。遊離塩基ニコチンおよび水がイオン交換樹脂と混合され、それによって、遊離塩基ニコチンおよびイオン交換樹脂の両方を含む混合物が得られる。イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンは、実施例において「プレミックス」と呼ばれる。
本明細書で使用される場合、用語「粉末組成物」は、粉末の形態の組成物、すなわち、例えば1~1200マイクロメートルの比較的小さな粒径を有する粒子状物質を指す。特に、粉末組成物とは、粉末タバコを意味するものではない。
本明細書で使用する場合、用語「保水剤」は、パウチを湿らせておくために使用される湿潤剤として理解され、すなわち、保水剤はパウチを湿らせておく目的でパウチ組成物に添加される。したがって、用語、保水剤は、他の目的で添加される物質を指すのではなく、本明細書に基づく他の目的で添加される吸湿性物質、例えば糖アルコール、水不溶性繊維、およびニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせ、例えばニコチン-ポラクリレックスにおけるイオン交換樹脂に結合するグリセロールを指す。保水剤の例としては、アルギネート、プロピレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロース、およびグリセロールが挙げられる。グリセロールが保水剤として含まれる場合、グリセロールは遊離グリセロールとして添加され、したがって室温で液体であること留意されたい。保水剤の別の例としては、トリアセチン、加工デンプン、ペクチン、キサンタンガム等が挙げられる。用語、保水剤は、4個以上の炭素を含む糖アルコールを指さない。また、用語、保水剤は、繊維、例えば水不溶性繊維、例えば、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、セルロース繊維、ふすま繊維、竹繊維、粉末セルロース、およびそれらの組み合わせを指さない。また、用語、保水剤は、例えば、NaClを含まない。
本明細書で使用する場合、用語「水溶性」は、比較的高い水溶解度、例えば、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定した、水100mL当たり5グラム超の水溶性組成物または物質の水溶解度を指す。「可溶性」組成物または物質に言及する場合、特に明記しない限り、水溶性を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「水不溶性」は、比較的低い水溶解度、例えば、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定した、水100mL当たり0.1グラム未満の組成物または物質の水溶解度を指す。「不溶性」に言及する場合、特に明記しない限り、水不溶性を意味する。したがって、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定された、水100mL当たり0.1~5グラムの組成物または物質の水溶解度を有する組成物または物質は、水溶性でも水不溶性でもないが、中間の水溶解度を有するものとみなされる。
本発明のパウチは、口腔内へニコチンを放出させる。急速放出期間および徐放期間の両方を含むニコチンの放出プロファイルを得ることができる。
本明細書で使用する場合、用語「急速放出」または「急速放出期間」は、ニコチン放出プロファイルの最初の2分間を指し、用語「徐放期間」は、その後の実験終了または使用終了までの放出プロファイルの期間を指す。
本明細書で使用する場合、用語「急速放出速度」は、最初の2分以内に放出された1分当たりのニコチンを指す。
本明細書で使用する場合、用語「効果的な放出」は、実験の放出期間または使用期間にわたるニコチンの総放出を指す。
本明細書で使用する場合、用語「溶解」は、固体物質が溶媒に入り(例えば、パウチ内に口腔唾液または水)、溶液を生成するプロセスである。
通常、パウチは開口部を備え、特徴的な開口部の寸法は、使用前にパウチ内にマトリックス組成物を保持する、および/または使用中にマトリックス組成物の一部、例えば水不溶性組成物をパウチ内に保持するように、マトリックス組成物の特徴的な寸法に適合する。
使用されるマトリックス組成物を考慮して好適な開口寸法を有するパウチを得るために、パウチの材料はそれに応じて、例えば織布および/または不織布ファブリックを含む等が選択されることができる。
換言すると、様々な実施形態によれば、パウチは、唾液の通過を可能にする膜を形成し、前述のマトリックス組成物の通過を妨げまたは阻止する。パウチの膜は、任意の好適な材料、例えば、織布もしくは不織布ファブリック(例えば、綿、フリース等)、ヒートシール可能な不織布セルロース、または他の高分子材料、例えば合成、半合成、もしくは天然高分子材料であってもよい。好適なパウチ材料の例は、パルプおよび少量の湿潤紙力増強剤から作製された紙である。使用に好適な材料は、半透過性膜層を提供して、使用中に粉末または組成物がバッグまたはパウチから出ないようにする必要がある。好適な材料はまた、パウチからのニコチンの放出に重大な影響を与えない材料である。
パウチ組成物はパウチ内に充填され、密封によってパウチ内に維持される。理想的なパウチは、化学的および物理的に安定しており、薬学的に許容され、水に溶けず、粉末の充填と密封が容易であり、ならびに粉末がバッグから出るのを防止するが、唾液、およびパウチ内のパウチ組成物から唾液に溶解したまたは十分に小さい懸濁成分、例えばニコチンが前述のパウチを通過することを可能にする半透過性膜層を提供する。
パウチは、ユーザーによって口腔に配置されてもよい。そして、唾液がパウチ内に入り、ニコチンおよび唾液に溶ける他の成分が溶解し始め、唾液とともにパウチから口腔内に運ばれ、そこでニコチンが吸収されることができる。
本発明の一実施形態によれば、パウチ組成物は、一つ以上の添加剤をさらに含み得る。
本発明の一実施形態では、前述の添加剤は、胆汁酸塩、セトマクロゴール、キレート剤、クエン酸塩、シクロデキストリン、洗剤、エナミン誘導体、脂肪酸、ラブラゾール、レシチン、リン脂質、合成および天然界面活性剤、非イオン性界面活性剤、細胞エンベロープ障害化合物、溶媒、ステロイド系洗剤、キレート化剤、可溶化剤、電荷修飾剤、pH調整剤、分解酵素阻害剤、粘液溶解剤または粘液清浄剤、膜透過増強剤、上皮結合生理機能の調節剤、血管拡張剤、選択的輸送増強剤、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。pH調整剤は、緩衝液を含む。
本発明の一実施形態において、前述の添加剤は、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、ポリソルベート20、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ラウレス9、サリチル酸ナトリウム、EDTAナトリウム、EDTA、アプロチニン、タウロコール酸ナトリウム、サポニン、胆汁酸塩誘導体、脂肪酸、スクロースエステル、アゾンエマルション、硫酸デキストラン、リノール酸、ラブラフィル、トランスキトール、尿素、アゾン、非イオン性界面活性剤、スルホキシド、サウリン酸/PG、POE23ラウリルエーテル、メトキシサリチレート、硫酸デキストラン、メタノール、エタノール、コール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、リゾホスファチジルコリン、アルキルグリコシド、ポリソルベート、ソルビタンエステル、ポロキサマーブロックコポリマー、PEG-35ヒマシ油、PEG-水添ヒマシ油、カプロカプロイルマクロゴール-8グリセリド、PEG-8カプリル酸/カプリン酸、グリセリド、スルホコハク酸ジオクチル、ポリエチレンラウリルエーテル、エトキシジグリコール、プロピレングリコール、モノ-ジ-カプリレート、モノカプリル酸グリセロール、グリセリル脂肪酸(C.sub.8-C.sub.18)エトキシ化オレイン酸、リノール酸、(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、エトキシ化ノニルフェノール、PEG-(8-50)ステアレート、オリーブ油PEG-6、エステル、トリオレインPEG-6エステル、レシチン、d-アルファトコフェロールポリエチレングリコール1,000コハク酸エステル、クエン酸、クエン酸ナトリウム、BRIJ、ラウリン酸ナトリウム、5-メトキシサリチル酸、胆汁酸塩、アセチルサリチレート、ZOT、ドコサヘキサエン酸、アルキルグリコシド、グリココール酸ナトリウム(GC-Na)、タウロコール酸ナトリウム(TC-Na)、EDTA、サリチル酸コリン、カプリン酸ナトリウム(Cap-Na)、N-ラウリル-ベータ-D-マルトピラノシド(LM)、マレイン酸ジエチル、ラブラゾール、サリチル酸ナトリウム、メントール、アルカリ金属アルキルスルファート、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、胆汁酸、レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、フォファチジルエタノールアミン、セファリン、リゾレシチン、ヒアルロン酸:アルカリ金属塩、ナトリウム、アルカリ土類およびアルミニウム、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール、グリコール酸、乳酸、カモミールエキス、キュウリエキス、ボラージオイル、月見草油、ポリグリセリン、リジン、ポリリジン、トリオレイン、モノオレイン、モノオレアート、モノラウレート、ポリドカノールアルキルエーテル、ケノデオキシコレート、デオキシコレート、グリココール酸、タウロコール酸、グリコデオキシコール酸、タウロデオキシコール酸、グリココール酸ナトリウム、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミン、セファリン、リゾレシチン、ヒアルロン酸アルカリ金属塩、キトサン、ポリ-L-アルギニン、アルキルグルコシド、糖アルキルエステル、フシジン酸誘導体、タウルジヒドロフシド酸ナトリウム(STDHF)、L-α-ホスファチジルコリンジデカノイル(DDPC)、ニトログリセリン、ニトロプルシド、NOC5[3-(2-ヒドロキシ-1-(メチル-エチル)-2-ニトロソヒドラジノ)-1-プロパンアミン]、NOC12[iV-エチル-2-(1-エチル-ヒドロキシ-2-ニトロソヒドラジノ)-エタンアミン、SNAP[S-ニトロソ-N-アセチル-DL-ペニシラミン、NORI、NOR4、デアシルメチルスルホキシド、アゾン、サリチルアミド、グリセリル-1,3-ジアセトアセテート、1,2-イソプロピリデングリセリン-3-アセトアセテート)、アミノ酸、アミノ酸塩、モノアミノカルボン酸、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシアミノ酸、セリン、酸性アミノ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、塩基性アミノ酸、リジン、N-アセチルアミノ酸、N-アセチルアラニン、N-アセチルフェニルアラニン、TM-アセチルセリン、N-アセチルグリシン、N-アセチルリジン、N-アセチルグルタミン酸、N-アセチルプロリン、N-アセチルヒドロキシプロリン、乳酸、リンゴ酸およびクエン酸およびそれらのアルカリ金属塩、ピロリドンカルボン酸、アルキルピロリドンカルボン酸エステル、N-アルキルピロリドン、プロリンアシルエステル、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルリン酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、およびカプロン酸、アルキル糖、フシジン酸、ポリエチレングリコール、セチルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ラノリンアルコール、ソルビタンモノオレアート、エチレングリコール四酢酸、タウリンとの胆汁酸抱合体、コラン酸および塩、シクロデキストラン、シクロデキストリン、シクロデキストリン(ベータ)、ヒドロキシプロピル-β-シクロデトラン)、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストラン、メチル-β-シクロデキストリン、キトサングルタミン酸塩、キトサン酢酸塩、キトサン塩酸塩、キトサンヒドロ乳酸塩、1-O-アルキル-2-ヒドロキシ-sn-グリセロ-3-ホスホコリン、3-O-アルキル-2-アセトイル-sn-グリセロ-1-ホスホコリン、1-O-アルキル-2-O-アセチル-sn-グリセロ-3-ホスホ(N,N,N-トリメチル)ヘキサノールアミン、プロピレングリコール、テトラデシルマルトシド(TDM)、スクロースデデカノアートからなる群から選択される。
本明細書で使用される場合、用語「pH調整剤」は、それらが添加された、または添加される溶液のpH値を積極的に調節および調整する薬剤を指す。したがって、pH調整剤は、酸性緩衝剤およびアルカリ性緩衝剤を含む、酸および塩基であってもよい。一方、pH調整剤は、希釈によってのみpHに影響を与えることができる物質および組成物を含まない。さらにpH調整剤は、例えば風味剤、増量剤等を含まない。
本発明の一実施形態では、前述のpH調整剤は、酢酸、アジピン酸、クエン酸、フマル酸、グルコノ-δ-ラクトン、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、コハク酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、リン酸、オルトリン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸カルシウム、二リン酸ナトリウム、二リン酸カリウム、二リン酸カルシウム、三リン酸五ナトリウム、三リン酸五カリウム、ポリリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、炭酸、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、アミノ酸、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
本発明の様々な実施形態によれば、一つ以上の糖アルコールは、パウチ組成物の一部として、例えば、担体もしくはその一部として、または甘味料として、パウチ内に含まれてもよい。適切な糖アルコールには、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、加水分解水添デンプン、イソマルト、またはそれらの任意の組み合わせの群から選択される糖アルコールが含まれる。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、高甘味度甘味料を含む。
好ましい高甘味度甘味料は、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムの塩、例えばアセスルファムカリウム、アリターム、サッカリンおよびその塩、シクラミン酸およびその塩、グリチルリチン、ジヒドロカルコン、タウマチン、モネリン、ステビオシドなどを単独でまたは組み合わせて含むが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、糖および/または無糖成分を含むバルク甘味料を含む。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、パウチ組成物の1.0~約80重量%、より典型的にはパウチ組成物の5~約70重量%、より典型的にはパウチ組成物の10~60重量%、またはパウチ組成物の10~50重量%の量のバルク甘味料を含む。バルク甘味料は、甘味料としても保水剤としても機能し得る。いくつかの実施形態では、特定の成分を含めると、バルク甘味料のおおよその量をさらに制限する場合がある。
甘味料は、多くの場合、パウチ組成物の風味プロファイルを維持することができる。
糖甘味料は、一般的に、パウチの分野で一般に知られている糖類含有成分、例えば、スクロース、デキストロース、マルトース、サッカロース、ラクトース、ソルボース、デキストリン、トレハロース、D-タガトース、乾燥転化糖、フルクトース、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ固体、グルコースシロップ、水素化グルコースシロップなどを単独または組み合わせて含むが、これらに限定されない。
甘味料は、無糖甘味料と組み合わせて使用されることができる。一般的に、無糖甘味料は、甘味付与特性を有するが一般的に公知の糖を欠いている成分を含み、糖アルコール、例えばソルビトール、マンニトール、キシリトール、加水分解水添デンプン、マルチトール、イソマルト、エリスリトール、ラクチトール等を単独でまたは組み合わせて含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、用語「風味剤」は、当技術分野でその通常の意味を有すると理解される。風味剤には、液体および粉末の風味剤が含まれる。したがって、風味剤は、当然ながら、甘味料(例えば、糖、糖アルコール、および高甘味度甘味料)も、純粋な酸味/酸っぱさを与える酸も含まず、純粋な塩味(例えば、NaCl)も純粋な苦味も与える化合物も含まない。風味増強剤には、塩味、苦味、または酸味のみを与える物質が含まれる。したがって、風味増強剤としては、例えば、NaCl、クエン酸、塩化アンモニウム等が挙げられる。
風味剤は、天然または合成の風味剤であってもよい。
本発明の一実施形態では、パウチ組成物は、風味剤を含む。風味剤は、典型的には、パウチの全組成物の0.01~15重量%、例えば全組成物の0.01~5重量%の量で存在することができる。
本発明の実施形態に好適な風味剤の非網羅的な例は、ココナッツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、メントール、甘草、カラメルアロマ、ハニーアロマ、ピーナッツ、クルミ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、イチゴ、ラズベリー、トロピカルフルーツ、チェリー、シナモン、ペパーミント、ウィンターグリーン、スペアミント、ユーカリ、ならびにミント、フルーツエッセンス、例えば、リンゴ、洋ナシ、モモ、イチゴ、アンズ、ラズベリー、チェリー、パイナップル、およびプラムエッセンスである。精油には、ペパーミント、スぺアミント、メントール、ユーカリ、クローブオイル、ベイオイル、アニス、タイム、シダーリーフオイル、ナツメグ、および上記の果実の油が含まれる。
本発明の様々な実施形態において、パウチ組成物は、組成物改質剤を含む。組成物改質剤は、流動性、テクスチャ、均質性等、パウチ組成物および/またはその一部の特性を設計するために添加され得る。
組成物改質剤は、様々な実施形態によると、金属ステアリン酸塩、改質炭酸カルシウム、水素添加植物、部分水素添加植物、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンモノステアリン酸、動物油、ケイ酸塩、二酸化ケイ酸塩、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ヒュームドシリカ、粉末水素添加綿実油、水素添加植物油、水素添加大豆油、乳化剤、トリグリセリド、およびそれらの混合物からなる群から選択され得る。特に、ステアリン酸マグネシウムなどの金属ステアリン酸が有利であり得る。
組成物改質剤は、様々な方法でパウチ組成物に添加され得る。
例えば、組成物改質剤は、最終混合の最後の数分間に、全粉末混合物によって添加されてもよい。
別の方法として、組成物改質剤は、造粒プレミックスの造粒工程の後に添加されてもよい。
組成物改質剤、例えばステアリン酸マグネシウムは、密封効果を有してもよく、ニコチンの放出およびパウチの溶解性を制御するために使用することができる。
本発明の一実施形態によれば、パウチ組成物は、ポリビニルピロリドン(PVP)を含む。パウチ組成物はまた、PVPを含まない場合がある。
上記の実施形態の一つの利点は、より均一な組成物が得られ得ることであり得る。
実施例1A-ニコチンの投与用に設計されたパウチの調製
パウチ材料は、ヒートシール可能な不織布セルロース、例えば長繊維紙である。不織布セルロースファブリックの形態ではないパウチも、本発明に従って使用されることができる。
粉末はパウチ内に充填され、密封によってパウチ内に保持される。
実施例1B-ニコチンの投与用に設計されたパウチの調製
パウチ材料は、レーヨン繊維、例えばビスコースレーヨンステープル繊維を使用して製造される。パウチ膜は、パウチ膜によって形成された内部空洞への一端の開口部を除いて、その縁部に沿ってヒートシールされる。
粉末はパウチ内に充填され、密封によってパウチ内に保持される。
実施例2:ニコチンプレミックスの調製
60リットルの遊星型Bear Varimixerミキサーに水を入れ、ニコチンを秤量して加えた。ミキサーを、周囲温度で1分間、低速で攪拌した。そして、イオン交換樹脂Amberlite(登録商標)IRP64を計量し、ミキサーに加えた。ミキサーを閉じ、高速で5分間撹拌し、開け、必要に応じてこすり落とした。最後に、ミキサーを高速でさらに5分間攪拌した。合計プロセス時間は20分であった。
これにより、ニコチンおよび陽イオン交換樹脂の混合物が、以下の表に記載された成分から製造された。
Figure 2023549345000001

表1.ニコチンプレミックスI(5.7%ニコチン)の製造に使用される成分。得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:71.4。
Figure 2023549345000002

表2.ニコチンプレミックスII(13.2%ニコチン)の製造に使用される成分。
得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:34.1。
Figure 2023549345000003

表3.ニコチンプレミックスIII(18.5%ニコチン)の製造に使用される成分。得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:7.5。
Figure 2023549345000004

表4.ニコチンプレミックスIV(10%ニコチン)の製造に使用される成分。得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:50.0、。
Figure 2023549345000005

表5.ニコチンプレミックスV(20%ニコチン)の製造に使用される成分。得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:31.5。
Figure 2023549345000006

表6.ニコチンプレミックスVI(30%ニコチン)の製造に使用される成分。得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:27.5。
Figure 2023549345000007


表7.ニコチンプレミックスVII(35%ニコチン)の製造に使用される成分。得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:25.6。
Figure 2023549345000008

表8.ニコチンプレミックスVIII(42%ニコチン)の製造に使用される成分。得られたニコチン-樹脂組成物中の水%:22.8。
実施例3:パウチ組成物の調製
表9~21に概説する粉末組成物を含むパウチが調製される。パウチは以下のように作製される。
繊維と水は、遊星型Bear Varimixerミキサーを使用して5分間混合される。次に、以下の成分を連続的に混合しながら続けて添加した:最初にニコチン‐イオン交換の組み合わせ(NPRまたはプレミックス)(2分間混合)、次にもしあれば液体風味剤および流動促進剤を除く残りの成分(2分間混合)、次にもしあれば液体風味剤(1分間混合)、もしあれば流動促進剤(1分間混合)。合計混合時間は9~11分である。
実施例4:充填されたパウチの調製
最終パウチ組成物をパウチに充填する(パウチ当たりの目標充填重量500mg粉末)。実施例1Aまたは1Bのパウチ材料を使用することができる。粉末はパウチ内に充填され、密封によってパウチ内に保持される。
実施例5A:パウチ
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表9の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000009

表9:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5B:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表10の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000010

表10:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
***ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する1当量のNaClに相当。
****ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する10当量のNaClに相当。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5C:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表11の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000011

表11:パウチ組成物。
*無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**多価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5D:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表12の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000012

表12:パウチ組成物。
*無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**多価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5E:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表13の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000013

表13:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5F:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表14の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000014

表14:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5G:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表15の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000015

表15:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5H:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表16の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000016

表16:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」または「Vitacel 200WF」。
粉末セルロース、商号「Vitacel L00」または「Vitacel L700G」。
オートムギ繊維、商品名「Vitacel HF 600」。
エンドウマメ繊維、商品名「Vitacel EF150」。
他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、粉末セルロース、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5I:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表17の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000017

表17:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」または「Vitacel 200WF」。
粉末セルロース、商号「Vitacel L00」または「Vitacel L700G」。
オートムギ繊維、商品名「Vitacel HF 600」。
エンドウマメ繊維、商品名「Vitacel EF150」。
他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、粉末セルロース、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、竹繊維、ふすま繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5J:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表18の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000018

表18:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5K:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表19の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000019

表19:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5L:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表20の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000020

表20:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g(試料P116、P117およびC12については16mg/g)。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。粉末セルロース、商品名「Powdered Cellulose L700G」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例5M:
パウチ組成物は、実施例3に記載の調製方法を用いて、表21の成分で調製される。
パウチ組成物は、実施例4に記載されるようにパウチに充填される(実施例1Aのパウチ材料が使用されたが、1Bも適用されることができる)。
Figure 2023549345000021

表21:パウチ組成物。
*二価無機カチオンは、ニコチンイオン交換の組み合わせにおけるニコチンに対する当量として表される。
**二価カチオンは、二水和物、四水和物、六水和物などの水和塩として提供され得る。表中の重量%は、非水和塩に基づく。
パウチ内容量:合計500mg、すなわちニコチン濃度19.2mg/g。
コムギ繊維、商品名「Vitacel 600 WF plus」。他の繊維、例えば水溶性植物繊維、例えば、オートムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、粉末セルロース、ふすま繊維、竹繊維、セルロース繊維も同様に使用されることができる。
アルギネートナトリウム、グリセロール、およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を、保水剤として使用することができる。本明細書に記載の他の保水剤も、アルギネートナトリウム、グリセロールまたはHPCと組み合わせて、または代替物として使用されることができる。
炭酸ナトリウムは、アルカリ緩衝剤として使用される。本明細書に記載の他の緩衝剤は、炭酸ナトリウムまたは代替物と組み合わせて使用されてもよい。
風味剤の例として、例えばメントールとペパーミントとの混合物を使用してもよい。もちろん、本明細書に記載の他の風味剤も、メントールおよび/もしくはペパーミントと組み合わせて、またはこれらの代わりに使用することができる。風味剤は、液体もしくは風味が付けられた、または組み合わせ、すなわち、液体風味剤であってもよく、および粉末風味剤が加えられてもよい。
一例として、アセスルファムカリウムおよび/またはスクラロースを高甘味度甘味料として使用することができる。本明細書に記載の他の使用可能な高甘味度甘味料を、アセスルファムカリウムおよび/もしくはスクラロースと組み合わせて、またはその代わりに使用することができる。
ソルビン酸カリウムは防腐剤として使用される。本明細書に記載される他の防腐剤はまた、ソルビン酸カリウムと組み合わせて、またはその代わりに使用されることができる。
二酸化ケイ素は、流動促進剤として使用される。他の可能な流動促進剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、およびタルクが挙げられる。
実施例6A:放出実験および様々な塩
放出実験は、NPR(16%)および様々な当量のCaCl2を、28mg/Lのニコチン濃度に対応する900mLの水に添加することによって実施された。CaCl2の当量は、ニコチンに対するものである。水の温度は、実験全体を通して摂氏25度であり、実験全体を通して100rpmの攪拌を適用した。実験の開始時および終了時にpHを測定した。pHは、実験の開始と終了の両方で、すべての実験において7.0未満であった。
イオン交換樹脂からのニコチンの放出速度および効果的な放出の両方における平衡への影響を低減するために、比較的低いニコチン濃度が使用される。
試料を様々な時点で取り出し、標準HPLCを使用してニコチン含有量について分析した。結果は、放出されたニコチンの割合として表される。
Figure 2023549345000022

表22:様々な塩および様々な当量のカチオンの存在下における経時的なニコチンの放出。
評価:結果は、CaCl2の存在によりNPRからのニコチンの放出が増加することを示す。CaCl2の量が増加すると、ニコチンの放出が増加する。CaCl2の存在は、初期放出率を増加させ、ニコチンの効果的な放出も増加させるように見える。
さらに、結果は、NaClがニコチンの放出に対してはるかに低い効果を有することを示し、それゆえ、例えば1当量のCaCl2の存在下において同等のニコチンの放出を達成するためには、多量のNaClが必要である。
実施例6B:NPRおよび様々な当量のCaCl2を使用した放出実験
放出実験は、NPR(16%)および様々な当量のCaCl2を、28mg/Lのニコチン濃度に対応する体積の水に添加することによって実施された。CaCl2の当量は、ニコチンに対するものである。水の温度は、実験全体を通して摂氏25度であり、実験全体を通して100rpmの攪拌を適用した。実験の開始時および終了時にpHを測定した。pHは、実験の開始と終了の両方で、すべての実験において7.0未満であった。
イオン交換樹脂からのニコチンの放出速度および効果的な放出の両方における平衡への影響を低減するために、比較的低いニコチン濃度が使用される。
試料を様々な時点で取り出し、標準HPLCを使用してニコチン含有量について分析した。結果は、放出されたニコチンの割合として表される。
Figure 2023549345000023

表23:様々な当量のCaCl2の存在下における、異なる時点においてNPRから放出されるニコチンの割合を示す。
評価:結果は、CaCl2の存在によりNPRからのニコチンの放出が増加することを示す。CaCl2の量が増加すると、ニコチンの放出が増加する。CaCl2の存在は、初期放出率を増加させ、ニコチンの効果的な放出も増加させるように見える。
実施例6C:NPRおよび様々な当量のMgCl2を使用した放出実験
放出実験は、NPR(16%)および様々な当量のMgCl2を、28mg/Lのニコチン濃度に対応する体積の水に添加することによって実施された。MgCl2の当量は、ニコチンに対するものである。水の温度は、実験全体を通して摂氏25度であり、実験全体を通して100rpmの攪拌を適用した。実験の開始時および終了時にpHを測定した。pHは、実験の開始と終了の両方で、すべての実験において7.0未満であった。
イオン交換樹脂からのニコチンの放出速度および効果的な放出の両方における平衡への影響を低減するために、比較的低いニコチン濃度が使用される。
試料を様々な時点で取り出し、標準HPLCを使用してニコチン含有量について分析した。結果は、放出されたニコチンの割合として表される。
Figure 2023549345000024

表24:様々な当量のMgCl2の存在下における、異なる時点においてNPRから放出されるニコチンの割合を示す。
評価:結果は、MgCl2の存在によりNPRからのニコチンの放出が著しく増加することを示す。MgCl2の量が増加すると、ニコチンの放出が増加する。MgCl2の存在は、初期放出率を増加させ、ニコチンの効果的な放出も増加させるように見える。結果は、実施例6Bに示した結果に匹敵する。
実施例6D:1当量のCaCl2および様々なニコチン含有量を有するニコチンプレミックスを使用した放出実験
放出実験は、様々なニコチンの含有量を有するニコチンプレミックスおよび1当量のCaCl2を、ある体積の水に添加し、それによって28mg/Lの対応するニコチン濃度を取得することによって実施された。CaCl2の当量は、ニコチンに対するものである。水の温度は、実験全体を通して摂氏25度であり、実験全体を通して150rpmの攪拌を適用した。実験の開始時および終了時にpHを測定した。pHは、実験の開始と終了の両方で、すべての実験において7.0未満であった。
イオン交換樹脂からのニコチンの放出速度および効果的な放出の両方における平衡への影響を低減するために、比較的低いニコチン濃度が使用される。
試料を様々な時点で取り出し、標準HPLCを使用してニコチン含有量について分析した。結果は、放出されたニコチンの割合として表される。
Figure 2023549345000025

表25:1当量のMgCl2の存在下における、異なる時点においてニコチンプレミックスから放出されるニコチンの割合を示す。
評価:結果は、CaCl2の存在によりプレミックスからのニコチンの放出が著しく増加することを示す。CaCl2の存在は、初期放出率を増加させ、ニコチンの効果的な放出も増加させるように見える。さらに、結果は、プレミックスのニコチン含有量を増加させると、ニコチン放出も増加することを示している。
実施例6E:1当量のAlCl3を使用した放出実験
放出実験は、NPR(16%)および1当量のAlCl3を、28mg/Lのニコチン濃度に対応する体積の水に添加することによって実施された。当量は、ニコチンに対するものである。水の温度は、実験全体を通して摂氏25度であり、実験全体を通して150rpmの攪拌を適用した。実験の開始時および終了時にpHを測定した。pHは、実験の開始と終了の両方で、すべての実験において7.0未満であった。
イオン交換樹脂からのニコチンの放出速度および効果的な放出の両方における平衡への影響を低減するために、比較的低いニコチン濃度が使用される。
試料を様々な時点で取り出し、標準HPLCを使用してニコチン含有量について分析した。結果は、放出されたニコチンの割合として表される。
Figure 2023549345000026

表24:1当量のAlCl3の存在下における、異なる時点においてNPRから放出されるニコチンの割合を示す。
評価:結果は、1当量のAlCl3の存在によりNPRからのニコチンの放出が著しく増加することを実証する。AlCl3の存在は、初期放出率を増加させ、ニコチンの効果的な放出も増加させるように見える。
実施例7A:パウチ放出実験(インビトロ)
パウチの放出特性は、インビトロ実験で試験された。
約2cmの直径を有し、0.02Mのリン酸二水素カリウム緩衝液(pHを7.4に調整)10mLを含む反応管を、摂氏37度に温めた。1時点当たり一つの反応管を使用した。
ピンセットを使用して、パウチを最初の反応管の緩衝液に沈めた。指定された時間の後、パウチをピンセットで掴み、緩衝液中で穏やかに回転させた後、最初の反応管から取り出し、次の時点を表す次の反応管に加えた。所望の時点数が試験されるまで、手順を繰り返した。
放出実験全体は、摂氏37度で行われた。放出実験中に攪拌も振とうも行わなかった。
放出されたニコチンの量は、標準的なHPLCを使用して様々な時点での緩衝液試料を分析することによって決定された。
実施例8A:パウチでの放出試験
放出実験を、実施例7Aに記載されるように実施した。
Figure 2023549345000027

表27A:様々な当量のCaCl2の存在下における、異なる時点においてニコチンパウチから放出されるニコチンの割合を示す。
Figure 2023549345000028

表27B:様々な当量のCaCl2の存在下における、異なる時点においてニコチンパウチから放出されるニコチンの割合を示す。
評価:P110およびP113をC10およびC11とそれぞれ比較すると、結果は、CaCl2の存在によりパウチからのニコチンの放出が増加することを示す。このことは、P116とC12の比較によっても確認される。CaCl2の存在は、初期放出率を増加させ、ニコチンの効果的な放出も増加させるように見える。P40およびP42の比較、およびP116およびP117の比較は、パウチ内のCaCl2の量を増加させることにより、パウチからのニコチン放出も増加することを示す。また、望ましい改善された放出結果は、異なる繊維、ここではコムギ繊維および粉末セルロースを含む様々な製剤で取得されることが実証されていることに留意されたい。
さらに、P40をP43と、P42をP45と、P110をP113と比較すると、結果は、プレミックスのニコチン含有量を増加させると、パウチからのニコチン放出も増加することを実証する。
最後に、0.75当量のCaCl2のみを含むパウチから得られる放出に匹敵する放出を得るためには、はるかに多量のNaClが必要であり、0.75当量のCaCl2に匹敵する放出を得るためには、少なくとも2.9当量のNaClが必要となる(C4、C5、P40およびP43参照)。
実施例9A:ユーザーの評価
製造された本発明のパウチは評価され、パウチが、ニコチンを都合良く放出し、同時に、例えば望ましい口当たり、例えばしっとりとした成形可能な食感および望ましい味に関してユーザーにとって心地よいものであるという点で、ニコチンの送達手段として非常に好適であることが判明した。
実施例9B:ユーザーの評価
パウチ製品P03、P44およびP117を、ニコチンおよび口当たりから知覚される効果について評価した。
ニコチンおよび口当たりから知覚される効果の評価は、以下に記載されるように実施される。
ニコチンおよび口当たりから知覚される効果は、4人の訓練された評価者の試験パネルによって評価された。各評価者は、全てのサンプルを二回評価する。平均評価が推定される。
パウチ製品P03、P44およびP117は、4人の評価者全員によって、作用の迅速な開始およびニコチンから知覚される高い効果を有すると評価された。また、4人の評価者全員が、パウチ製品を望ましい口当たりを有すると評価した、すなわち、パウチがしっとりとした、望ましい味覚を有することが見出された。
同様に、パウチ、P08およびP127を評価した。これらのパウチは、4人の評価者全員によって、作用の迅速な開始およびニコチンから知覚される高い効果を有すると評価された。しかしながら、パウチは、望ましくない口当たりを提供し、パウチは幾分乾燥して、口腔粘膜に付着する、および/または味覚が乏しいか、または味覚が望ましくない、すなわち塩味すぎると知覚されることが見出された。
P127に匹敵するが、より高い量の風味を含むパウチ、すなわちP128およびP129についても評価した。P127と比較してその風味レベルが増加したにもかかわらず、これらのパウチもまた、乾燥して、口腔粘膜に付着すると知覚された。さらに、塩味の特徴がなおも知覚され、風味プロファイルのバランスがとれていないと知覚されるため、これらのパウチの味覚も望ましくないことが見出された。
これらの観察は、高レベルの二価無機カチオンに関連する望ましくない口当たりおよび味覚効果は、パウチ組成物中の風味のレベルを増加させることによって相殺することができないことを示す。すなわち、高い風味レベルによる単純な味覚マスキングは、高レベルの二価無機カチオンで見受けられる望ましくない効果を相殺することができない。

Claims (63)

  1. パウチ組成物であって、
    ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせと、
    前記パウチ組成物の少なくとも15重量%の量の水と、
    二価無機カチオンと、を含む、パウチ組成物。
  2. 前記パウチ組成物が、前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して少なくとも0.1、例えば前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して少なくとも0.25、例えば前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して少なくとも0.5のモル比で二価無機カチオンを含む、請求項1に記載のパウチ組成物。
  3. 前記パウチ組成物が、前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して最大6.5、例えば前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して最大6、例えば前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して最大5、例えば前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して最大3.75、例えば前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせにおける前記ニコチンの量に対して最大2.5のモル比で二価無機カチオンを含む、請求項1または2に記載のパウチ組成物。
  4. 前記二価無機カチオンが、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、およびそれらの任意の組み合わせの二価カチオンからなる群から選択される、請求項1~3のいずれかに記載のパウチ組成物。
  5. 前記二価無機カチオンが、カルシウムおよびマグネシウムの二価カチオンからなる群から選択される、請求項1~4のいずれかに記載のパウチ組成物。
  6. 前記二価無機カチオンが、酢酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、プロピオン酸塩、またはレブリン酸塩などのカルボン酸塩、有機スルホン酸塩、有機硫酸塩、有機リン酸塩、塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸水素塩、酸化物、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるアニオンを含む塩として提供される、請求項1~5のいずれかに記載のパウチ組成物。
  7. 前記二価無機カチオンが、無機塩として提供される、請求項1~6のいずれかに記載のパウチ組成物。
  8. 前記二価無機カチオンが、前記組成物の0.1~15.0重量%、例えば前記組成物の0.1~10.0重量%、例えば前記組成物の0.5~10.0重量%の量の塩として提供される、請求項1~7のいずれかに記載のパウチ組成物。
  9. 前記二価無機カチオンが、塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸水素塩、リン酸水素塩、酸化物、水酸化物、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される、請求項1~8のいずれかに記載のパウチ組成物。
  10. 前記二価無機カチオンが、塩化物、臭化物、炭酸水素塩、硫酸塩、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される、請求項1~9のいずれかに記載のパウチ組成物。
  11. 前記二価無機カチオンが、塩化物、臭化物、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される無機アニオンを含む無機塩として提供される、請求項1~10のいずれかに記載のパウチ組成物。
  12. 前記無機アニオンが塩化物を含む、請求項1~11のいずれかに記載のパウチ組成物。
  13. 前記二価無機カチオンが、塩化カルシウムもしくは塩化マグネシウム、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される無機塩として提供される、請求項1~12のいずれかに記載のパウチ組成物。
  14. 前記二価カチオンが、摂氏25度、大気圧、およびpH7.0で測定した、水100mL当たり少なくとも5グラムの水溶解度を有する水溶性塩として提供される、請求項1~13のいずれかに記載のパウチ組成物。
  15. 前記パウチ組成物が、前記パウチ組成物の少なくとも0.1重量%、例えば少なくとも0.2重量%の量のニコチンを含む、請求項1~14のいずれかに記載のパウチ組成物。
  16. 前記パウチ組成物が、前記パウチ組成物の0.1~20重量%の量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む、請求項1~15のいずれかに記載のパウチ組成物。
  17. 前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせが、5~50重量%の量のニコチンを含む、請求項1~16のいずれかに記載のパウチ組成物。
  18. 前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせが、5~50重量%の量のニコチン、および10~95重量%の量のイオン交換樹脂を含む、請求項1~17のいずれかに記載のパウチ組成物。
  19. 前記イオン交換樹脂が、
    (i)カルボン酸官能基を含むメタクリル酸系弱酸性タイプの樹脂、
    (ii)メタクリル酸とジビニルベンゼンとの共重合体であって、カルボン酸官能基を含む、共重合体、
    (iii)スルホン酸官能基を含むポリスチレン系強酸性タイプの樹脂、
    (iv)ホスホン酸官能基を含むポリスチレン系中間酸性タイプの樹脂、および
    (v)それらの組み合わせ、からなる群から選択される一つまたは複数の樹脂を含む、請求項1~18のいずれかに記載のパウチ組成物。
  20. 前記イオン交換樹脂が、ポラクリレックス樹脂を含む、請求項1~19のいずれかに記載のパウチ組成物。
  21. 前記イオン交換樹脂が、ポラクリレックス樹脂である、請求項1~20のいずれかに記載のパウチ組成物。
  22. 前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせが、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンを含む、請求項1~21のいずれかに記載のパウチ組成物。
  23. 前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせが、イオン交換樹脂と複合体化されたニコチンである、請求項1~22のいずれかに記載のパウチ組成物。
  24. 前記ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせが、イオン交換樹脂と混合された遊離塩基ニコチンを含む、請求項1~23のいずれかに記載のパウチ組成物。
  25. 前記パウチ組成物が、前記組成物の15~65重量%、例えば前記組成物の15~60重量%、例えば前記組成物の15~50重量%、例えば前記組成物の20~50重量%、例えば前記組成物の20~40重量%、例えば前記組成物の25~40重量%、例えば前記組成物の25~35重量%%の量の水を含む、請求項1~24のいずれかに記載のパウチ組成物。
  26. 前記パウチ組成物が、少なくとも一つの糖アルコールを含む、請求項1~25のいずれかに記載のパウチ組成物。
  27. 前記少なくとも一つの糖アルコールが、キシリトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、イソマルト、ソルビトール、ラクチトール、およびそれらの混合物から選択される、請求項1~26のいずれかに記載のパウチ組成物。
  28. 前記パウチ組成物が、少なくとも二つの糖アルコールを含む、請求項1~27のいずれかに記載のパウチ組成物。
  29. 前記パウチ組成物が、前記組成物の少なくとも1重量%、例えば前記組成物の少なくとも2重量%、例えば前記組成物の少なくとも5重量%、例えば前記組成物の少なくとも10重量%、例えば前記組成物の少なくとも15重量%の量の糖アルコールを含む、請求項1~28のいずれかに記載のパウチ組成物。
  30. 前記パウチ組成物が、前記組成物の1~80重量%、例えば前記組成物の2~70重量%、例えば前記組成物の5~60重量%、例えば前記組成物の10~50重量%、例えば前記組成物の15~50重量%の量の糖アルコールを含む、請求項1~29のいずれかに記載のパウチ組成物。
  31. 前記パウチ組成物が、少なくとも一つの水不溶性繊維を含む、請求項1~30のいずれかに記載のパウチ組成物。
  32. 前記パウチ組成物が、前記パウチ組成物の5~50重量%、例えば前記パウチ組成物の10~45重量%、例えば前記パウチ組成物の15~40重量%の量の前記水不溶性繊維を含む、請求項1~31のいずれかに記載のパウチ組成物。
  33. 前記水不溶性繊維が植物繊維である、請求項1~32のいずれかに記載のパウチ組成物。
  34. 前記水不溶性繊維は、コムギ繊維、エンドウマメ繊維、コメ繊維、メイズ繊維、オートムギ繊維、トマト繊維、オオムギ繊維、ライムギ繊維、サトウダイコン繊維、ソバ繊維、ジャガイモ繊維、セルロース繊維、リンゴ繊維、カカオ繊維、セルロース繊維、ふすま繊維、竹繊維、粉末セルロース、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項1~33のいずれかに記載のパウチ組成物。
  35. 前記水不溶性繊維が、少なくとも200%、例えば少なくとも300%、例えば少なくとも400%の保水力を有する、請求項1~34のいずれかに記載のパウチ組成物。
  36. 前記水不溶性繊維が、1リットル当たり50~500グラム、例えば1リットル当たり100~400グラム、例えば1リットル当たり200~300グラムの密度を有する、請求項1~35のいずれかに記載のパウチ組成物。
  37. 前記パウチ組成物がpH調整剤を含む、請求項1~36のいずれかに記載のパウチ組成物。
  38. 前記パウチ組成物が、前記パウチ組成物の0.01~15重量%、例えば前記パウチ組成物の0.5~10重量%、例えば前記パウチ組成物の1~10重量%、例えば前記パウチ組成物の5~10重量%の量のpH調整剤を含む、請求項1~37のいずれかに記載のパウチ組成物。
  39. 前記pH調整剤が、塩基性pH調整剤、例えば塩基性緩衝剤である、請求項1~38のいずれかに記載のパウチ組成物。
  40. 前記pH調整剤が、緩衝剤、例えば塩基性緩衝剤である、請求項1~39のいずれかに記載のパウチ組成物。
  41. 前記pH調整剤が、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、アミノ酸、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1~40のいずれかに記載のパウチ組成物。
  42. 前記pH調整剤が、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、および炭酸マグネシウム、重炭酸カリウム、トロメタモール、リン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1~41のいずれかに記載のパウチ組成物。
  43. 前記pH調整剤が、トロメタモール、アミノ酸およびリン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1~42のいずれかに記載のパウチ組成物。
  44. 前記pH調整剤が、トロメタモールおよびリン酸緩衝液、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1~43のいずれかに記載のパウチ組成物。
  45. 前記pH調整剤がトロメタモールである、請求項1~44のいずれかに記載のパウチ組成物。
  46. 前記pH調整剤がリン酸緩衝液である、請求項1~44のいずれかに記載のパウチ組成物。
  47. 前記pH調整剤がアミノ酸である、請求項1~43のいずれかに記載のパウチ組成物。
  48. 前記パウチ組成物が、実施例7Aに記載のインビトロ条件に曝される場合、10分以内に少なくとも30%のニコチンを放出するように適合される、請求項1~47のいずれかに記載のパウチ組成物。
  49. 前記パウチ組成物が、実施例7Aに記載のインビトロ条件に曝される場合、二価カチオンを含まない対応するパウチ組成物と比較して、5分以内に少なくとも25%多いニコチンを放出するように適合される、請求項1~48のいずれかに記載のパウチ組成物。
  50. 前記パウチ組成物が保水剤を含む、請求項1~49のいずれかに記載のパウチ組成物。
  51. 前記パウチ組成物が、前記パウチ組成物の0.0~3.0重量%、例えば前記パウチ組成物の0.05~1.0重量%、例えば前記パウチ組成物の0.1~1.0重量%の量で塩化ナトリウムを含む、請求項1~50のいずれかに記載のパウチ組成物。
  52. 前記パウチ組成物が非タバコパウチ組成物である、請求項1~51のいずれかに記載のパウチ組成物。
  53. 前記パウチ組成物が、2.0重量%未満のタバコ、例えば1.0重量%未満のタバコ、例えば0.5重量%未満のタバコ、例えば0.0重量%のタバコを含む、請求項1~51のいずれかに記載のパウチ組成物。
  54. 前記パウチ組成物が非タバコ繊維を含む、請求項1~51のいずれかに記載のパウチ組成物。
  55. 前記パウチ組成物が粉末組成物である、請求項1~54のいずれかに記載のパウチ組成物。
  56. 唾液透過性パウチと、前記パウチに封入された請求項1~55のいずれかに記載のパウチ組成物とを含む、経口パウチニコチン製品。
  57. 前記パウチニコチン製品が、0.5~20mg、例えば1.0~20mg、例えば5.0~15mgの量のニコチンを含む、請求項56に記載の経口パウチニコチン製品。
  58. 前記パウチニコチン製品が、パウチ当たり1~100mgの量のニコチン-イオン交換の組み合わせを含む、請求項56または57に記載の経口パウチニコチン製品。
  59. パウチ組成物であって、
    ニコチン-イオン交換樹脂の組み合わせと、
    多価無機カチオンと、を含む、パウチ組成物。
  60. 前記多価カチオンが、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、バリウム、鉄、マンガン、銅、鉛、コバルト、ニッケル、例えば、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Al3+、Ba2+、Fe2+、Fe3+、Fe4+、Mn2+、Mn4+、Cu4+、またはそれらの任意の組み合わせの多価イオンからなる群から選択される、請求項59に記載のパウチ組成物。
  61. 前記多価カチオンが三価である、請求項59または60に記載のパウチ組成物。
  62. 前記多価カチオンが、アルミニウムの三価カチオン、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の二価カチオン、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項59~61に記載のパウチ組成物。
  63. 前記多価カチオンが、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛の二価カチオン、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項59~60または62のいずれかに記載のパウチ組成物。
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