JP2023548668A - 折り畳み式記憶金属を用いたアンテナ装置及び展開方法 - Google Patents

折り畳み式記憶金属を用いたアンテナ装置及び展開方法 Download PDF

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Abstract

人工磁気導体(AMC)アンテナ装置は、接地面、及び接地面上方の可撓性アンテナ素子層を含む。接地面は、導電性基材面、複数の記憶金属ワイヤ、及び基材面上方の周波数選択性表面(FSS)層を含み、FSS層は、互いに分離された複数の導電性パッチを含む。記憶金属ワイヤの各々は、導電性パッチのうちの1つを基材面に電気的に接続する。記憶金属ワイヤの各々は、記憶形状の状態で剛性であり、AMCアンテナ装置の動作中に、FSS層を基材面から継続的に離間させる。記憶金属ワイヤは、各々、非記憶形状の状態で可撓性であり、アンテナ装置が収納されたときに、基材面に向かってFSS層が折り畳まれることを可能にする。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月14日に米国特許商標庁に出願の米国仮出願第63/091,922号に対する優先権を主張し、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般に、接地面を有するアンテナ用の格納及び展開技術、並びに、人工磁気導体(AMC)アンテナに関する。
接地面上の従来のアンテナでは、反射信号との建設的な干渉を達成し、それによって指向性を高めるために、放射素子は、接地面から四分の一波長(λ/4)だけ離間されている。しかしながら、比較的低い周波数では、λ/4距離は所望よりも長い場合があり、厚いアンテナプロファイル(例えば、300MHzで25cm)をもたらす。
人工磁気導体(AMC)接地面では、接地面と放射素子との間の間隔が著しく小さく、アンテナに対して、同等の指向性能が実現され得る。AMC接地面は、導電性基材面と、互いに分離された複数の導電性パッチから構成されている、「周波数選択性表面」(FSS)と、を含み得る。導電性パッチは、典型的には、低損失誘電体内に埋設されたそれぞれのワイヤを通して、基材面に電気的に接続されてもよい。結果として生じる構造体は、従来の接地面ベースのアンテナよりも薄いが、特に1GHz未満の周波数用に構成された大口径アンテナの場合、堅くて運搬が面倒である。
本開示の一態様では、人工磁気導体(AMC)アンテナ装置は、接地面と、接地面上方の少なくとも1つのアンテナ素子を含む、可撓性アンテナ素子層と、を含む。接地面は、導電性基材面、複数の記憶金属ワイヤ、及び基材面上方の周波数選択性表面(FSS)層を含み、FSS層は、互いに分離された複数の導電性パッチを含む。記憶金属ワイヤの各々は、導電性パッチのうちの1つを基材面に電気的に接続する。記憶金属ワイヤの各々は、記憶形状の状態で剛性であり、AMCアンテナ装置の動作中に、FSS層を基材面から継続的に離間させる。記憶金属ワイヤは、各々、非記憶形状の状態で可撓性であり、アンテナ装置が収納されたときに、基材面に向かってFSS層が折り畳まれることを可能にする。
AMCアンテナ装置は、アンテナ装置が収納されたときに、アンテナ素子層及び接地面を、FSS層が基材面に向かって折り畳まれた状態で保持するように構成された、保持構造体を更に含み得る。
保持構造体は、アンテナ素子層及び接地面を、コイル状態に保持し得る。
AMCアンテナ装置は、アンテナ素子層及び接地面を、保持構造体から取り外すように構成された、少なくとも1つのアクチュエータを更に含み得る。
別の態様では、無人搬送車上でAMCアンテナを展開する方法が提供される。AMCアンテナは、(i)アンテナ素子層と、(ii)接地面であって、導電性基材面と、FSS層と、導電性基材面をFSS層に電気的及び機械的に結合する、複数の記憶金属ワイヤと、を有する、接地面と、を含む。記憶金属ワイヤは、AMCアンテナ装置が格納されたとき、折り畳まれた非記憶形状の状態にある。本方法は、AMCアンテナを保持構造体に格納することと、AMCアンテナを展開するために、アクチュエータを使用して、AMCアンテナを保持構造体から取り外すことと、を含む。記憶金属ワイヤは、周囲温度が閾値を超えると、可撓性状態から剛性状態に自然に変わり、保持構造体からのAMCアンテナの取り外しの後に、FSSを基材面から継続的に離間させる。
開示される技術の上記及び他の態様及び特徴は、同様の参照文字が同様の要素又は特徴を示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。同一の又は類似の種類の様々な要素は、同一/類似の要素(例えば、_1、_2)の中で区別する下線/ダッシュ及び第2のラベルで参照ラベルを付加することによって、又は第2のラベルで参照ラベルを直接付加することによって区別され得る。しかしながら、所与の説明が第1の参照ラベルのみを使用する場合、このラベルは、第2のラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同一/類似の要素のうちのいずれか1つに適用可能である。要素及び特徴は、図面で縮尺どおりに描画されていない場合がある。
図1は、一実施形態による、動作構成における、例示的なAMCアンテナの斜視図である。 図2は、AMCアンテナの例示的な層間構造を示す、図1の線2-2に沿う断面図である。 図3は、図1のAMCアンテナのアンテナ素子に接続された、例示的なアンテナ給電装置を示す概略図である。 図4は、例示的なアンテナ給電装置の一部分を示す、図1のAMCアンテナの上部の中央部分の斜視図である。 図5は、AMCアンテナ内でのアンテナ給電装置の例示的な統合を示す、図4の線5-5に沿う断面図である。 図6は、一実施形態による、収納中にコイル構成で図1のAMCアンテナを保持する保持構造体を含む、例示的なアンテナ装置の斜視図である。 図7は、展開中にAMCアンテナを取り外した後の、図6のアンテナ装置を示す斜視図である。 図8は、折り畳まれた状態の記憶金属ワイヤを示す、図7の線8-8に沿う、アンテナ装置の断面図である。 図9は、収納用に折り畳まれた状態の、図1のアンテナ装置を例示する。 図10は、別の実施形態による、部分的展開状態のAMCアンテナを示す斜視図である。 図11は、図10のAMCアンテナの一部分の断面図である。 図12は、一実施形態による、無人搬送車上でAMCアンテナを展開する、例示的な方法の動作を示すフローチャートである。
説明の目的で本明細書に開示される技術の特定の例示的な実施形態の包括的な理解を支援するために、添付の図面を参照しながら以下の説明が提供される。説明は、当業者が技術を理解するのを助けるための様々な具体的な詳細を含むが、これらの詳細は、単なる例示と見なされるべきである。単純化及び明確化の目的で、周知の機能及び構造の説明は、それらの包含が、当業者による技術の理解を曖昧にする可能性がある場合には、省略される場合がある。
図1は、一実施形態による、動作構成における、例示的な人工磁気導体(AMC)アンテナの斜視図である。AMCアンテナ100(互換的に、「AMCアンテナ装置100」)は、接地面105、少なくとも1つのアンテナ素子を有するアンテナ素子層130、及びアンテナ給電装置(例えば、図3の300、明確にするために図1から省略)を含み得る。接地面105は、導電性基材面を有する基層110と、周波数選択性表面(FSS)層120と、FSS層120を導電性基材面に電気的に接続する、複数の記憶金属ワイヤ115と、を含み得る。いくつかの実施形態では、要素115は、記憶金属カラムなど、ワイヤ以外の細長い構造体であり得る。そのようなテクスチャ面形状を有する接地面105は、表面波モードが、滑らかな金属表面上のものと著しく異なる、所与の周波数帯域内の「高インピーダンス面」として理解され得る。(「周波数選択性表面(FSS)」という用語は、高インピーダンス面の周波数に敏感な性質を強調していることに留意されたい。)接地面105はまた、表面波が抑制された、「同相反射器」としても理解され得る。接地面105のテクスチャ構造は、AMCアンテナ100を、従来の接地面アンテナ、すなわち、放射素子が接地面上でλ/4だけ離間された非AMCアンテナよりも、実質的に薄くすることを可能にする。
FSS層120は、狭い分離領域(「通り」)123によって互いに分離された、複数の導電性パッチ121_1~121_nを含む。図1の各導電性パッチ121は、ポリイミドフィルム(例えば、Kapton(登録商標))などの薄い誘電体シートに印刷された、導電面を含み得、分離領域123は、印刷導体を含まない、誘電体シートの領域であり得ることに留意されたい。したがって、導電性パッチ121_1~121_nは、誘電体シートとともに(場合によっては、印刷導体の反対側に追加の誘電体シート)、連続シート状構造体又はサンドイッチ型構造体を集合的に形成し得る。分離領域123の幅は、導電性パッチ121の面積に対して小さいため、高インピーダンス面の形成に寄与する、隣接する導電性パッチ121間に静電容量を生成する。各記憶金属ワイヤ115は、「インサーキットテスタ」構造が、基層110とFSS層120との間に提供されるように、z(垂直)方向に方向付けられ得、導電性パッチ121のうちの1つを、基層110の導電性基材面に電気的に接続し得る。基層110、FSS層120及びアンテナ素子層130のそれぞれは、x-y平面内に方向付けられた主表面を有する、可撓性シート状構造体であり得る。
記憶金属ワイヤ115は、図1に示すように、周囲温度が閾値(「記憶形状閾値」)を上回るときに生じ得る記憶形状の状態で、剛性である。記憶金属ワイヤ115は、ニチノールとしても知られるニッケルチタン(NiTi)、又は、銅-アルミニウム-ニッケル、若しくは銅、鉄、亜鉛及び金を含む合金などの、別の好適な形状記憶合金から構成され得る。記憶形状の状態での剛性のおかげで、記憶金属ワイヤ115は、それぞれの間の固定間隔(例えば、FSS120の全ての領域と基層110との間の均一な間隔)を達成するために、動作構成において、基層110に対してFSS120を機械的に支持し得る。記憶金属ワイヤ115は、周囲温度が記憶形状閾値を下回るときに開始され得る、後で論じられ、図示される、非動作収納状態の間、非記憶形状の状態で可撓性である。例えば、ニチノールで構成される記憶金属ワイヤ115は、記憶形状閾値未満に冷却されると、その状態をオーステナイトからマルテンサイトに変化させ、記憶金属ワイヤ115が可撓性状態に入ることを可能にする。記憶金属ワイヤ115が可撓性であるとき、FSS層120及びアンテナ素子層130は、基層110に向かって折り畳まれ得、AMCアンテナ100が、動作状態で占有されている容積よりも小さい容積で収納されることを可能にする。このことは、AMCアンテナ100の収納及び運搬を容易にし、場合によっては、軌道衛星などの搬送車上での無人展開を容易にする。いくつかの実施例では、AMCアンテナ100は、以下に記載及び図示されるように、丸められた又は折り畳まれた保持構造体に収納されている。AMCアンテナ100が保持構造体から取り出され、周囲温度が記憶形状閾値を超えると、記憶金属ワイヤ115は、記憶形状の状態であるオーステナイトに自然に戻り得る。AMCアンテナ100では、記憶形状の状態は、線形構成であってもよい。
導電性パッチ121の数、幾何学形状及びレイアウト、アンテナ層120の少なくとも1つのアンテナ素子、記憶金属ワイヤ115の長さ、並びに、アンテナ素子層130とFSS120との間の間隔の適切な設計を通して、AMC現象が実現可能である。前述のように、AMC現象は、AMCアンテナ100が、接地面上でλ/4だけ離間された放射素子を有する、従来のアンテナよりも著しく薄くなることを可能にする。例えば、AMC現象は、λ/4より非常に小さい、例えば、λ/40~λ/10の範囲の、アンテナ素子層130と基材面119との間の間隔を有する、効率的なアンテナ性能を可能にする。そのような効率は、同相反射、及び表面波の抑制により、実現され得る。したがって、層間の密接な間隔にもかかわらず、アンテナ素子層130によって自由空間に直接放射された信号と、最初に接地面105に向かって伝播し、次に接地面105から反射された同じ信号との間で、建設的な干渉が生じる。
図1の実施形態では、例示的なアンテナ素子は、第1のダイポール素子132、及び第1のダイポール素子132に直交する第2のダイポール素子134を含む、交差ダイポール135として図示されている。単一のダイポール、ループアンテナ、マイクロストリップパッチ素子の配列などの、他の種類のアンテナ素子に置き換えられ得る。交差ダイポール135は、図1のFSS層120及び基層110のそれぞれよりも小さい表面積を占める六角形で示された、誘電体シート上に印刷されてもよい。他の実施例では、アンテナ素子層130は、FSS層120及び基層110のそれぞれと、x-y平面内で、同一の広がりをもつ。接地面105の例示的な構造は、記憶金属ワイヤ115の下端部の追加の構造支持のために、各々がy方向又はx方向に長手状に方向付けられた、複数の誘電体リブ又は金属リブ117を含む。導電性パッチ121_1~121_nは、それぞれ格子状に配置され得、同一の幾何学形状、例えば、図示のような全て長方形若しくは全て正方形、又は代替的に、全て六角形、全て円形若しくは別の好適な形状を有し得る。いくつかの実施形態では、導電性パッチ121_1~121_nは、同一又は実質的に同一の寸法(例えば、製造公差内)で構成され得る。各導電性パッチ121は、その中心位置の接続128を通して、それぞれの記憶金属ワイヤ115に電気的に接続し得る。いくつかの用途では、基層110の入力セクションは、保持構造体への機械的接続用の入力フラップ112及び縁リブ184を含み得ることに留意されたい。
図2は、図1の線2-2に沿う断面図であり、動作(展開)状態中のAMCアンテナ100の例示的な層間構造を示す。(図2、及び本明細書の他の断面図では、明確にするために、図示されたものの背後に位置する特徴は省略され得る。)基層110は、構造的完全性のために、並びに、記憶金属ワイヤ115(互換的に、「記憶ワイヤ」115)への電気的及び機械的な接続を容易にするために、可撓性誘電体シート144の底面に接着又は印刷された、導電性基材面119を含み得る。誘電体リブ117は、誘電体シート144の上面に接着され得、記憶ワイヤ115の基材面119への接続を支持し得る。めっきされた貫通孔158は、リブ117及び基層110を通って形成されていてもよい。記憶ワイヤ115の下端部は、貫通孔158内に挿入され、貫通孔158内の記憶ワイヤ115周囲の導電性接着剤157、例えば、溶融及び冷却されたはんだで、導電性基材面119に電気的に接続されていてもよい。
FSS層120は、下部誘電体シート154と上部誘電体シート164との間に挟まれた、導電性パッチ121_1~121_nを含み得る。代替的に、FSS層120は、導電性パッチ121が上に印刷された、単一の誘電体シート154又は164で構成されている。記憶ワイヤ115の上部とFSS層120との間の機械的及び電気的接続128は、めっきされた貫通孔168、記憶ワイヤ115の上部、及び貫通孔168内の導電性接着剤167を含み得る。図2は、隣接する導電性パッチ121_(j-1)及び121_(j+1)から、それぞれの分離領域123によって隔てられた、記憶ワイヤ115と所与の導電性パッチ121_jとの間の単一の接続128を示す。分離領域123を含む誘電体シート164は、誘電体シート154の上面への導電性パッチ121の堆積の後で、導電性パッチ121上への誘電体材料の層状堆積によって形成されていてもよい。しかしながら、誘電体シート164が省略された場合、分離領域123は、空隙又は誘電性充填剤であってもよい。誘電体シート144、154、164及び174のそれぞれは、Kapton(登録商標)などのポリイミドフィルムであり得る。
AMCアンテナ100全体にわたる電気的接続128は、各々、(剛性状態の記憶ワイヤで)誘電体シート144上方の距離d1で形成され得る。このようにして、FSS層120は、その下面が、基層110からの距離d1だけ、全体にわたって均一に離間された状態で、記憶ワイヤ115によって支持され得る。空隙191は、記憶ワイヤ115周囲の領域に存在し得る。
アンテナ素子層130は、誘電体層174上に印刷された、少なくとも1つのアンテナ素子132を含み得る。アンテナ素子層130とFSS層120との間の例示的な機械的接続は、誘電体シート164の上面上方に延在する、記憶ワイヤ115の延長部分176と、誘電体シート174の下面にある、めっきされたブラインドビア178と、はんだなどの導電性接着剤177と、を含み得る。延長部176の上端は、ビア178内に挿入されていてもよく、接着剤177を溶融及び冷却することによって、誘電体シート174に接着されていてもよい。アンテナ素子層130の下にある記憶ワイヤ115の全て又は大部分は、同様に、このような方式で誘電体シート174に接着された、延長部176を含み得る。結果として、アンテナ素子層130は、記憶ワイヤ115によって完全に支持され得、FSS層120の上面から(剛性状態の記憶ワイヤ115で)距離d2で均一に離間され得る。図1の実施例のように、アンテナ層130がFSS層120に対してのみ中心に位置する場合、アンテナ層130の領域の外側に位置する記憶ワイヤ115は、延長部176を省略し得ることに留意すべきである。これら周辺の記憶ワイヤ115は、全て、同じ長さ又は実質的に同じ長さ(例えば、製造公差内)で設計されてもよく、上端部は、誘電体シート164の上面と面一であってもよい。同じように、アンテナ層130の下にある記憶ワイヤ115の各々は、同じ又は実質的に同じ長さの延長部176を有する(例えば、製造公差内で)、同じ設計又は実質的に同じ設計であってもよい。
FSS層120とアンテナ素子層130との間の上記機械的接続により、層120と層130との間に空隙171が存在し得る。記憶ワイヤ115が非記憶金属形状の状態(可撓性状態)にあるとき、アンテナ素子層130は、FSS層120に対して折り畳まれ得、その際、距離d2は、収納状態で縮小される。代替構成では、記憶ワイヤ115上の延長部176は、AMCアンテナ100全体にわたって省略され、誘電体シート164及び174は、単一の誘電体シートとして融合又は形成され、FSS層120とアンテナ素子層130との間に空隙171は存在しない。
図3は、AMCアンテナ100のアンテナ素子135に接続し得る、例示的なアンテナ給電装置300を示す概略図である。アンテナ給電装置300は、バラン350と、バラン350に接続された第1の端部を有し、外側導体313及び内側導体311を有する、第1の可撓性同軸ケーブル310と、バラン350に接続された第1の端部を有し、外側導体323及び内側導体321を有する、第2の可撓性同軸ケーブル320と、それぞれの第1の相互接続317、第2の相互接続319、第3の相互接続327及び第4の相互接続329と、を含み得る。いくつかの実施形態では、複数の接続されたバラン(例えば、一対の接続されたバラン)が存在し得る。第1のダイポール素子132は、ダイポールアーム132a及び132bを含み、第2のダイポール素子134は、ダイポールアーム134a及び134bを含む。第1の同軸ケーブル310の第2の端部は、第1のダイポール素子132に接続し、相互接続317は、外側導体313をダイポールアーム132aに接続し、相互接続319は、内側導体311をダイポールアーム132bに接続する。第2の同軸ケーブル310の第2の端部は、第2のダイポール素子134に接続し、相互接続327は、外側導体323をダイポールアーム134aに接続し、相互接続329は、内側導体321をダイポールアーム134bに接続する。
図4は、例示的なアンテナ給電装置300の一部分を示す、図1のAMCアンテナ100の上部の、例示的な中央部分を示す斜視図である。交差ダイポールアンテナ素子135の中央部分は、中心に集められた隣接する導電性パッチ121_i、121_(i+1)、121_(i+2)及び121_(i+3)の交差領域を覆い得る。FSS層120内の開口部375は、導電性パッチ121_i~121(i+3)のそれぞれのコーナーピースを取り外すことによって、集中領域内に形成されてもよい。別の開口部385は、アンテナ素子層130の集中領域に形成されていてもよい。同軸ケーブル310及び320は、AMCアンテナ100の展開状態の間、アンテナ素子層130と基層110との間に垂直(z方向)に延在し得る。収納状態の間、同軸ケーブルは、アンテナ素子層130と基層110との間で折り畳まれ得る。
同軸ケーブル310及び320の第2の端部は、開口部375を貫通してもよく、開口部385を少なくとも部分的に貫通してもよい。相互接続317及び327はそれぞれ、ワイヤボンドとして具現化され得る。代替的に、相互接続317及び327は、ワイヤ延長部と統合された、漏斗形状の金属部の形態である。漏斗状の金属部は、それぞれの外側導体313又は323にはんだ付けされるか、又は別様に電気的に接続され、ワイヤ延長部は、ダイポールアーム132a又は134aの入力点にはんだ付けされるか、又は別様に電気的に接続される。相互接続319及び329は、それぞれ、ダイポールアーム132b及び134bの入力点への、直接はんだ接続であってもよい。
図5は、AMCアンテナ100内でのアンテナ給電装置300の例示的な統合を示す、図4の線5-5に沿う断面図である。本図は、バラン350が、AMCアンテナ100の下面に隣接して配設されてもよく、同軸ケーブル310及び320の下端が、基層110の開口部365を貫通し、バラン350に接続してもよいことを示す。同軸ケーブル310及び320は、交差ダイポールアンテナ素子135への電気的接続を容易にするために、同軸ケーブルの上端が、FSS層120の開口部375と、アンテナ層130の誘電体シート174の開口部385とを貫通した状態で、垂直に並んで走行し得る。収納状態では、同軸ケーブル310及び320は、記憶ワイヤ115(図8で後述)と同様に折り畳まれ得る。
図6は、一実施形態による、収納中にAMCアンテナを保持する保持構造体を含む、例示的なアンテナ装置の斜視図である。図7は、展開中にAMCアンテナを取り外した後の、図6のアンテナ装置を示す斜視図である。図7の図はまた、中に挿入する前の保持構造体に対する、AMCアンテナの例示的な配置を示す。図6及び7を参照すると、AMCアンテナ装置200は、AMCアンテナ100と、収納中にAMCアンテナ100をコイル状態に保持する、保持構造体210と、を含む。本実施形態における保持構造体210は、対向する第1の端壁216及び第2の端壁218と、端壁216と端壁218との間の主軸225と、端壁216及び218を互いに結合する支持ロッド228と、を有する、略円筒形の構造体である。端壁216、218の各々は、AMCアンテナ100をコイル構成に誘導し、保持することを容易にするために、それぞれの内面212上にらせん状の溝214を有し得る。少なくとも接地面105の対向する縁部は、収納中は、一対のらせん状の溝214内にコイル状に保持されている。アンテナ層130が接地面105と同一の広がりをもつように構成される場合、アンテナ層130の対向する縁部もまた、らせん状の溝214内に保持され得る。
主軸225は、AMCアンテナ100の端部リブ184への(概略的に示された)機械的リンク272を有し得る。最初にAMCアンテナ100を保持構造体210内に保持するために、AMCアンテナ100は、図7に示すように、折り畳まれた状態に強制され得る。折り畳まれた状態では、記憶金属ワイヤ115は可撓性であり、FSS層120は、折り畳まれた構造体の少なくとも縁部の厚さが溝214の幅よりも薄くなるように、基層110に向かって折り畳まれる。折り畳まれた状態では、FSS層120が基層110に対してオフセットされるように、FSS層120が+x方向に基層110に向かって折り畳まれ得ることに留意されたい。折り畳まれた状態では、2つの層がオフセットされるため、基層110の周辺部分110aは、FSS層120の対応する部分によって、これ以上重ねられない。例えば、図1に見られるように、例えば、動作構成から折り畳まれた構成への移行、及びその逆は、「4バーリンケージ」の機械的作用に類似し得る。言い換えれば、記憶金属ワイヤ115は、垂直方向と水平方向との間で移行する、第1の対のバーに類似していると考えられ得る。基層110及びFSS層120のプレート状の幾何学形状は、第1の対のバーが垂直方向と水平方向との間で移行するときに、整列状態とオフセット状態との間で移行する、第1の対のバーに結合された、第2の対のバーに類似し得る。
主軸225は、保持構造体210内にAMCアンテナ100を引き込むために(例えば、時計回りに)回転され得る。一例として、手回しクランク(図示せず)、又はリンク273を有するアクチュエータ275は、主軸225の端部219に結合されて、保持構造体210内にAMCアンテナ100を引き込むための回転力を付与し得る。AMCアンテナ100が保持構造体210内に保持されると、AMCアンテナ装置200は、打ち上げ前に、軌道衛星などの搬送車に運搬され、搬送車の表面285に固定され得る。保持構造体210は、(別様に保護なしで表面285上に取り付けられる場合の)AMCアンテナ100自体よりも、環境条件及び動きに対して堅牢であるため、表面285上にAMCアンテナ100を展開する前に、保持構造体210を表面285に固定することは、展開が成功する可能性を改善し得る。別の例として、表面285は、惑星表面、又は惑星上の人工建造物の表面である。この場合、AMCアンテナ100が中に固定された状態の保持構造体210は、ドローンによって運搬され得、その後の無人展開のために、表面285上に落下され得る。
保持構造体210からAMCアンテナ100を展開するために、主軸225は、アクチュエータ275によって(例えば、反時計回りに)回転され得、それによって、AMCアンテナ100は、+x方向にその折り畳まれた状態にある間、プレート状の構成で滑り出ることができる。代替的に又は追加的に、表面285上に配置された別のアクチュエータ260は、保持構造体210からAMCアンテナ100を自動的に引き出すことができる。この目的のために、AMCアンテナ100は、アクチュエータ260のリンク262がAMCアンテナ100に取り付けることができる、フラップ112の反対側の開口部129を有し得る。アクチュエータ260及び/又はアクチュエータ275は、表面285に固定されたロボットアームであり得ることに留意されたい。折り畳まれた状態でAMCアンテナ100が保持構造体210から取り外されると、周囲温度が記憶形状閾値を上回る場合、記憶金属ワイヤ115は、可撓性から剛性に自然に移行し得、z方向に自分自身を方向付け得る。このことは、図1に示すように、AMCアンテナ100を、折り畳まれた状態から動作状態に移行させる。一例では、周囲温度が記憶形状閾値を下回る場合、AMCアンテナ100周囲の局部温度を上昇させ、記憶ワイヤ115を記憶形状の状態に移行させるように、熱がAMCアンテナ100に印加され得る。一例では、電流を記憶ワイヤ115に印加することによって、熱が印加され、それによって、電流が流れている間、記憶ワイヤ115の抵抗が、移行を引き起こすのに十分な熱を発生させる。
図8は、折り畳まれた状態の例示的なAMCアンテナ100を示す、図7の線8-8に沿うAMCアンテナ100の断面図である。AMCアンテナ100が収納用に折り畳まれるとき、記憶ワイヤ115は可撓性であり、略水平方向で(略x方向に方向付けられて)折り畳まれ得、それによって、基層110とFSS層120との間の間隔距離d3は、図2に見られるように、間隔距離d1よりも著しく小さい。加えて、FSS層120とアンテナ層130との間の間隔距離d4は、延長部176の同様の折り畳みにより、距離d2に対して縮小され得る(図2)。したがって、AMCアンテナ100の全体の厚さは、動作状態の厚さよりも著しく薄くてもよく、好適な保持構造体内でコンパクトな保持を可能にする。
図9は、収納用に折り畳まれた状態のAMCアンテナ100を示し、それによって、AMCアンテナ100の運搬が容易となる。AMCアンテナ100を折り畳むために、折り畳まれた構成に最初に設置され、その後、少なくとも1回折り畳まれる。保持ストラップ199の形態の保持構造体は、次に、AMCアンテナ100を折り畳まれた状態に保持し得る。一例として、折り畳まれた状態のAMCアンテナ100は、(図6及び7に示される)無人搬送車の表面285に運搬され得、保持ストラップ199に結合された、好適な締結具(図示せず)によって、表面上に固定され得る。その後にAMCアンテナ100を展開するために、ロボットアームなどは、保持ストラップ199を切断し、AMCアンテナ100を展開し得る。AMCアンテナ100は、その後、記憶ワイヤ115がそれぞれの剛性状態に移行すると、上述のものと同様の方式で(例えば、熱を加える)、動作状態に自動的に移行し得る。
図10は、別の実施形態による、部分的展開状態のAMCアンテナ100’を示す斜視図である。AMCアンテナ100’は、支持リブ117を省略し、FSS層120の導電性パッチ121ごとに個々の支持構造体を用いることによって、上述のAMCアンテナ100とは異なる。図11は、AMCアンテナ100’の集中領域内、すなわち、アンテナ素子層130の領域内の、例示的な支持構造体を示す断面図である。アンテナ層130の領域の下にある導電性パッチ121の場合、支持構造体は、基層110に取り付けられた支持体192と、FSS層120に取り付けられた支持体193と、アンテナ素子層130に取り付けられた支持体194と、を含み得る。支持体192、193及び194の各々は、対応する導電性パッチ121の表面積よりも、少なくとも1桁は小さい円形領域を占める、ボタン状のプロファイルを有してもよい。支持体192~194の各々は、層110、120又は130の誘電体シートのうちのそれぞれ1つに接着された、誘電体材料で構成され得る。各支持体192、193及び194は、記憶ワイヤ115が通過し、それぞれの支持体に接着される、中央開口部を有し得る。例えば、めっきされた貫通孔は、図2に関連して、リブ117について上述したのと同様又は同一の方式で、支持体192及び基層110を通って形成されていてもよく、記憶ワイヤ115の下端は、めっきされた貫通孔内のはんだを使用して、支持体192及び基層110にはんだ付けされてもよい。めっきされた同様の貫通孔は、記憶ワイヤ115の中央部を支持体193に接着するために、FSS層120及び支持体193内に形成されていてもよい。更に、ブラインドビアは、記憶ワイヤ115の延長部176を支持体194に接着し、アンテナ素子層130に接着するために、アンテナ素子層130の支持体194及び誘電体シート174を通して形成されていてもよい。導電性パッチ121_mなどの、アンテナ素子層130の下にない、周辺に位置する導電性パッチ121については、支持体192及び193のみが利用されてもよく、延長部176は省略されてもよい。したがって、記憶ワイヤ115の上端は、FSS層120の上面と面一であってもよい。
AMCアンテナ100’の他の態様は、AMCアンテナ100用に上述したものと同じであってもよい。AMCアンテナ100’は、AMCアンテナ100について上述したのと同様の方式で、保持されてもよく、210又は199などの保持構造体から取り外されてもよい。
図12は、一実施形態による、無人搬送車上でAMCアンテナを展開する、例示的な方法1200の動作を示すフローチャートである。方法1200では、AMCアンテナ、例えば、100又は100’は、まず、折り畳まれた状態で、上述の210又は199などの保持構造体に格納される(S1210)。保持構造体は、次に、中に格納されたAMCアンテナとともに、無人搬送車に運搬され得る(S1220)。前述のように、無人搬送車(例えば、表面285を含む搬送車)のいくつかの実施例は、軌道衛星、惑星表面、又は、惑星表面上の人工構造人工建造物を含む。
次に、AMCアンテナは、上述のように、アクチュエータ(例えば、275及び/又は260)を使用して、保持構造体から同じものを取り外し、周囲温度が記憶形状閾値を超えると、AMCアンテナの記憶金属ワイヤ115が可撓性状態から剛性状態に自然に移行することを可能にすることによって、展開され得る(S1230)。剛性状態への移行が完了すると、AMCアンテナは、(例えば、図1に示される上記構成で)動作用に設置される。上述のように、展開中の周囲温度が記憶形状閾値を下回る場合、AMCアンテナ周囲の局部温度を上昇させ、記憶ワイヤ115を記憶形状の状態に移行させるように、熱がAMCアンテナに加えられ得る。電流を記憶ワイヤ115に供給することによって、熱が加えられ得、それによって、電流が流れている間、記憶ワイヤ115の抵抗が、移行を引き起こすのに十分な熱を発生させる。AMCアンテナが動作構成にある状態で、ロボットアームなどは、AMCアンテナを搬送車の表面285に固定し得、AMCアンテナのバラン350を、通信システムのRFフロントエンドに電気的に接続し得、それによって、AMCアンテナによる信号の能動通信が開始され得る。
本明細書に記載される技術は、その例示的な実施形態を参照しながら特に示され、説明されているが、当業者であれば、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物によって定義される特許請求の範囲の主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更がその中で行われ得ることを理解するであろう。

Claims (20)

  1. 人工磁気導体(AMC)アンテナ装置(100、200、100’)であって、
    導電性基材面(119)と、
    前記基材面上方の周波数選択性表面(FSS)層(120)であって、互いに分離された複数の導電性パッチ(121_1~121_n)を備える、周波数選択性表面(FSS)層(120)と、
    複数の記憶金属ワイヤ(115)であって、各々が、前記導電性パッチのうちの1つを前記基材面に電気的に接続し、各々が、記憶形状の状態で剛性であり、前記AMCアンテナ装置の動作中に、前記FSS層を前記基材面から継続的に離間させ、各々が、非記憶形状の状態で可撓性であり、前記アンテナ装置が収納されたときに、前記基材面に向かって前記FSS層が折り畳まれることを可能にする、複数の記憶金属ワイヤ(115)と、を備える、接地面(105)と、
    少なくとも1つのアンテナ素子(135)を含む、前記FSS層上方の可撓性アンテナ素子層(130)と、を備える、AMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  2. 前記複数の導電性パッチが、第1の誘電体シート(154)上の、複数のプリント導電性パッチであり、
    前記少なくとも1つのアンテナ素子が、第2の誘電体シート(174)上の、少なくとも1つのプリント導電性素子(135)であり、
    前記第1の誘電体シート及び前記第2の誘電体シートの各々が可撓性である、請求項1に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  3. 前記記憶金属ワイヤの各々が、前記FSS層が前記基材面から均一に離間されるように、実質的に同一の長さを有し、
    前記第1の誘電体シートが、前記アンテナ素子層が前記FSS層から均一に離間されるように、前記第2の誘電体シートに機械的に結合されている、請求項2に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  4. 前記記憶金属ワイヤが、前記FSS層上方に延在する、それぞれの延長部(176)を含み、前記第1の誘電体シートが、前記第2の誘電体シートに機械的に結合され、前記記憶金属ワイヤが前記記憶形状の状態で剛性であるとき、前記延長部により、前記第2の誘電体シートから均一に離間されている、請求項3に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  5. 前記アンテナ装置が収納されたときに、前記アンテナ素子層及び前記接地面を、前記FSS層が前記基材面に向かって折り畳まれた状態で保持するように構成された、保持構造体(210)を更に備える、請求項1に記載の前記AMCアンテナ装置(200)。
  6. 前記アンテナ素子層及び前記接地面を、前記保持構造体から取り外すように構成された、少なくとも1つのアクチュエータ(275、260)を更に備える、請求項5に記載のAMCアンテナ装置(200)。
  7. 前記保持構造体(210)が、前記アンテナ素子層及び前記接地面をコイル状態に保持する、請求項5に記載のAMCアンテナ装置(200)。
  8. 前記保持構造体(210)が、対向する端部にそれぞれ一対のらせん状の溝(214)を含む、円筒構造であり、前記接地面の対向する縁部が、前記一対のらせん状の溝内にコイル状に保持されている、請求項7に記載のAMCアンテナ装置(200)。
  9. 前記記憶金属ワイヤ(115)が、ニチノールで構成されている、請求項1に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  10. 可撓性アンテナ給電装置(310、320)であって、前記少なくとも1つのアンテナ素子に電気的に接続している第1の端部と、前記基材面の下の反対側の端部と、前記FSS層の少なくとも1つの開口部(375)を通って、前記基材面と前記少なくとも1つのアンテナ素子との間に延在する、中央部分と、を有する、可撓性アンテナ給電装置(310、320)を更に備える、請求項1に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  11. 前記基材面の下に配設され、前記アンテナ給電装置の前記反対側の端部に接続された、バラン(350)を更に備える、請求項10に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  12. 前記アンテナ給電装置が、前記記憶金属ワイヤが前記記憶形状の状態にあるときに線形形状を有し、前記記憶金属ワイヤが前記非記憶形状の状態にあるときに折り畳まれた非線形構成を有する、少なくとも1つの可撓性同軸ケーブル(310、320)を備える、請求項10に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  13. 前記少なくとも1つのアンテナ素子が、少なくとも1つの交差ダイポールアンテナ素子(135)を含む、請求項1に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  14. 前記アンテナ装置が収納されたときに、前記接地面及び前記アンテナ素子層がそれぞれ折り畳まれる、請求項1に記載のAMCアンテナ装置(100、100’)。
  15. 前記基材面が、可撓性基板(144)上のプリント導電性材料(119)を含む、請求項1に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  16. 前記記憶金属ワイヤのうちの1つと、前記基材面及び/又は前記導電性パッチのうちの1つとの間の機械的接続をそれぞれ支持する、複数の支持構造体(117、192)を更に備える、請求項1に記載のAMCアンテナ装置(100、200、100’)。
  17. 無人搬送車(285)上で人工磁気導体(AMC)アンテナ(100、100’)を展開する方法(1200)であって、
    前記AMCアンテナを保持構造体(210、199)に格納すること(S1210)であって、前記AMCアンテナは、(i)アンテナ素子層と、(ii)接地面であって、導電性基材面と、周波数選択性表面(FSS)層と、前記導電性基材面を前記FSS層に電気的及び機械的に結合する、複数の記憶金属ワイヤと、を有し、前記AMCアンテナが格納されたとき、前記複数の記憶金属ワイヤが、折り畳まれた非記憶形状の状態にある、接地面と、を含む、格納すること(S1210)と、
    前記AMCアンテナを展開するために、アクチュエータ(260、275)を使用して、前記AMCアンテナを前記保持構造体から取り外すこと(S1230)と、を含み、
    前記記憶金属ワイヤは、周囲温度が閾値を超えると、可撓性状態から剛性状態に自然に変わり、前記保持構造体からの前記AMCアンテナの取り外しの後に、前記FSS層を前記基材面から継続的に離間させる、方法。
  18. 前記無人搬送車が、軌道衛星(285)である、請求項17に記載の方法(1200)。
  19. 前記保持構造体が、前記AMCアンテナをコイル状態に保持し、前記アクチュエータが、前記AMCアンテナを、前記保持構造体からプレート形状で水平展開させる、請求項17に記載の方法(1200)。
  20. 前記AMCアンテナが、前記保持構造体内にコイル状に格納され、前記AMCアンテナの前記取り外し中に広がる、可撓性アンテナ給電装置を更に備える、請求項19に記載の方法(1200)。
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