JP2023545011A - 効率的な間接電気加熱 - Google Patents

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Abstract

少なくとも1つの供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプライン(112)を備える装置(110)が提案される。装置(110)は、少なくとも1つの導電性媒体(129)を有する。装置(110)は、電流が導電性媒体(129)を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプライン(112)を加熱する導電性媒体(129)において電流を生成するように設定された少なくとも1つの電源または電圧源(126)を有する。

Description

本発明は、少なくとも1つのパイプラインを備える装置、およびパイプラインにおいて供給原料を加熱する方法に関する。
そのような装置は原理的に既知である。例えば、特許文献1は、流体を受け入れるための少なくとも1つの導電性パイプライン、および少なくとも1つのパイプラインに接続された少なくとも1つの電圧源を備える、流体を加熱するための装置を記載している。少なくとも1つの電圧源は、少なくとも1つのパイプラインに交流電流を発生させるように設定され、流体を加熱するために少なくとも1つのパイプラインを加熱する。
特許文献2は、流体を加熱するための装置を記載している。装置は、流体を受け取るための少なくとも1つの導電性パイプラインおよび/または少なくとも1つの導電性パイプラインセグメント、ならびに少なくとも1つのDC電源および/またはDC電圧源を備え、各パイプラインおよび/または各パイプラインセグメントは、それぞれのパイプラインおよび/またはそれぞれのパイプラインセグメントに接続されたDC電源および/またはDC電圧源が割り当てられ、それぞれのDC電源および/またはDC電圧源は、流体を加熱するために、それぞれのパイプラインおよび/またはそれぞれのパイプラインセグメントにおいて電流を生成するように設計され、電流は、導電性パイプ材料を通る電流の通過時に生じるジュール加熱によってそれぞれのパイプラインおよび/またはそれぞれのパイプラインセグメントを加熱する。
特許文献3は、デマンド制御温水器およびその動作方法を開示している。温水器は、動作中に高温になるパルス電解システムである電解加熱サブシステムを含む。電解加熱サブシステムの電解槽の近傍には、水導管に組み込まれた熱交換導管がある。デマンド制御温水供給器を通って水が流れると、水は熱交換導管を通って流れ、それによって加熱される。特許文献4は、放射加熱システムおよびその動作方法を開示している。システムは、電解加熱サブシステムを使用する。電解加熱サブシステムは、動作中に電解槽に存在する媒体を加熱するパルス電解システムである。加熱された媒体は、第1の導管を介して電解槽に接続された熱交換器を通って循環され、熱交換器を加熱する。熱キャリア媒体は、第2の導管を介して放射加熱ホースおよび熱交換器を通って循環される。熱キャリア媒体が熱交換器を通って循環する間、熱キャリア媒体は加熱され、その場合、吸収された熱は放射加熱管ホースを通って放射される。特許文献5は、各々がある量の液体電解質およびある量の蒸気形態の電解質を収容する2つの相互に連通するチャンバを記載している。チャンバの蒸気収容部分は相互接続され、チャンバの液体収容部分は相互接続される。一方のチャンバは、電極の加熱および液体電解質の蒸発をもたらすために電気エネルギー源に接続することができる電極を収容する。他方のチャンバには、被加熱媒体が流れることができる熱交換器がある。チャンバの蒸気収容部間の接続部には、被加熱媒体の温度に応答する弁が配置されている。媒体の加熱が必要な場合、蒸発した電解質が、電極が存在するチャンバから他方のチャンバに流出し、熱交換器で凝縮することができるように、弁が開かれる。凝縮した電解質によって放出された熱は、媒体に伝達される。
しかしながら、パイプラインにおける流体を加熱するための既知の装置は、技術的に複雑であることが多く、または高度な技術的複雑性を伴ってのみ実装することができる。
国際公開第2015/197181号パンフレット 国際公開第2020/035575号パンフレット カナダ特許出願公開第2613726号明細書 カナダ特許出願公開第2613908号明細書 米国特許第3855449号明細書
したがって、本発明の目的は、少なくとも1つの供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプラインを備える装置、および供給原料を加熱する方法を提供することであり、既知の器具および方法の欠点を少なくともほとんど回避する。特に、装置および方法は、実装および実行するのが技術的に簡単であり、経済的に実行可能であるべきである。特に、装置は使用可能であり、方法は、少なくとも1つの吸熱反応を行うためのプラント、加熱するためのプラント、予熱するためのプラント、蒸気クラッカー、水蒸気改質器、アルカン脱水素化のための器具、改質器、乾式改質のための器具、スチレン製造のための器具、エチルベンゼン脱水素化のための器具、尿素のクラッキングのための器具、イソシアネート、メラミン、クラッカー、接触クラッカー、脱水素化のための器具からなる群から選択されるプラントで採用可能である。
この目的は、独立請求項の特徴を有する装置、方法、およびプラントによって達成される。本発明の好ましい構成は、とりわけ、関連する従属請求項および従属請求項の従属参照において特定される。
「有する(have)」、「備える(comprise)」もしくは「含む(include)」という用語またはそれらの任意の文法的変形は、以下では非排他的に使用される。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入された特徴とは別にさらなる特徴が存在しない状況、または1つもしくは複数のさらなる特徴が存在する状況に関連し得る。例えば、「AはBを有する」、「AはBを備える」、または「AはBを含む」という表現は、Bとは別に、(すなわち、AがBのみからなる状況に対して)Aにさらなる要素が存在しない状況と、Bに加えて、Aに1つまたは複数のさらなる要素、例えば要素C、要素CおよびD、またはさらにさらなる要素が存在する状況と、の両方に関連し得る。
「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」という用語ならびにこれらの用語の文法的変形または同様の用語は、これらが1つまたは複数の要素または特徴に関連して使用され、要素または特徴が1回または複数回提供され得ることを表すことが意図されるとき、例えば特徴または要素が最初に導入されたときに、一般に1回のみ使用されることも指摘される。特徴または要素が後で再び言及されるとき、対応する用語「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」は、一般に、特徴または要素が1回または複数回提供され得る可能性を制限することなく、もはや使用されない。
さらに、以下では、「好ましくは」、「特に」、「例えば」という用語または同様の用語は、任意選択の特徴に関連して使用され、代替の実施形態は限定されない。したがって、これらの用語によって導入される特徴は任意選択の特徴であり、これらの特徴によって、特許請求の範囲、特に独立請求項の保護範囲を限定する意図はない。したがって、当業者が理解するように、本発明は、他の構成を使用して実施することもできる。同様に、「本発明の一実施形態では」または「本発明の一実施例では」によって導入される特徴は、任意選択の特徴として理解され、それによって代替の構成または独立請求項の保護範囲が制限されることは意図されない。さらに、それによって他の特徴と共に導入される特徴のすべての可能な組み合わせは、任意選択の特徴であろうと非任意選択の特徴であろうと、これらの導入表現によって影響されないままである。
本発明の第1の態様では、少なくとも1つの供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプラインを備える装置が提案される。
本発明の文脈における「供給原料」は、特に少なくとも1つの化学反応によって反応生成物を生成および/または生産することができる基本的に任意の材料を意味すると理解され得る。反応は吸熱反応であってもよい。反応は、非吸熱反応、例えば予熱または加熱操作であってもよい。供給原料は、特に、化学反応が行われる反応物質であり得る。供給原料は、液体または気体であり得る。供給原料は、熱分解に供される炭化水素および/または混合物であってもよい。供給原料は、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ナフサ、エチルベンゼン、軽油、凝縮物、生物流体、バイオガス、熱分解油、廃油、および再生可能な原料で構成された液体からなる群から選択される少なくとも1つの要素を含み得る。生物流体は、例えば、再生可能な原材料、例えばバイオオイルまたはバイオディーゼルからの脂肪もしくは油またはそれらの誘導体であり得る。他の供給原料も考えられる。
本発明の文脈において、「パイプライン」は、供給原料を受け入れかつ/または輸送するように設定された任意の形状の器具であると理解され得る。パイプラインは、少なくとも1つの化学反応が進行することができる少なくとも1つの反応管であってもよく、かつ/またはその反応管を含んでもよい。パイプラインは、少なくとも1つのパイプおよび/または少なくとも1つのパイプラインセグメントおよび/または少なくとも1つのパイプラインコイルを備え得る。パイプラインセグメントは、パイプラインのサブ領域であってもよい。「パイプライン」および「パイプラインセグメント」および「パイプラインコイル」という表現は、以下では同義語として使用される。パイプラインの形状および/または表面および/または材料は、輸送される供給原料に依存し得る。パイプラインの形状および/または表面および/または材料はまた、所望の反応および/または特定の反応の回避に応じて選択されてもよい。例えば、コークス化を低減するためにセラミック管を選択することが可能である。
装置は、複数のパイプラインを備えてもよい。装置は、l個のパイプラインを有し得、lは2以上の自然数である。例えば、装置は、少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ、あるいはそれ以上のパイプラインを有し得る。装置は、例えば、最大100本のパイプラインを有し得る。パイプラインは、同一または異なって構成されてもよい。
パイプラインは、対称および/もしくは非対称パイプならびに/またはそれらの組み合わせを含み得る。パイプラインの形状および/または表面および/または材料は、輸送される供給原料に依存してもよく、あるいは反応または他の要因の最適化に依存してもよい。純粋に対称的な構成では、装置は、同一のパイプタイプのパイプラインを備えてもよい。「非対称パイプ」および「対称パイプと非対称パイプとの組み合わせ」は、装置がパイプタイプの任意の組み合わせを備え得ることを意味すると理解し得、例えば、必要に応じて並列または直列に追加的に接続され得る。「パイプタイプ」は、特定の特徴によって特徴付けられる1つのカテゴリまたはパイプライン設計を意味すると理解され得る。パイプタイプは、パイプラインの水平構成、パイプラインの鉛直構成、入口(l1)および/または出口(l2)および/または移行部(l3)の長さ、入口(d1)および出口(d2)および/または移行部(d3)の直径、パスの数n、パスごとの長さ、パスごとの直径、形状、表面ならびに材料からなる群から選択される少なくとも1つの特徴によって特徴付けられ得る。装置は、並列および/または直列に接続された少なくとも2つの異なるパイプタイプの組み合わせを含み得る。例えば、装置は、入口(l1)および/または出口(l2)および/または移行部(l3)に異なる長さのパイプラインを備え得る。例えば、装置は、入口(d1)および/または出口(d2)および/または移行部(d3)の直径が非対称であるパイプラインを備え得る。例えば、装置は、異なるパス数を伴うパイプラインを備えてもよい。例えば、装置は、パスごとに異なる長さおよび/またはパスごとに異なる直径を伴うパスを伴うパイプラインを備え得る。原則として、並列および/または直列の任意のパイプタイプの任意の組み合わせが考えられる。個々のパイプラインには、1つまたは複数の電源または電圧源が割り当てられ得る。電源および/または電圧供給は、例えば、各々の場合の反応および方法論に応じて、少なくとも1つのコントローラを使用することによって調整され得る。
装置は、複数の入口および/または出口および/または生産流を備え得る。異なるまたは同一のパイプタイプのパイプラインは、複数の入口および/または出口と並列および/または直列に配置されてもよい。パイプラインは、建築キットの形態の様々なタイプのパイプの形態をとり得、最終用途に応じて、必要に応じて選択して組み合わせられ得る。異なるパイプタイプのパイプラインの使用は、供給が変動しているときの反応のより正確な温度制御および/または調整、ならびに/あるいは反応の選択的収率ならびに/あるいは最適化された方法論を可能にすることができる。パイプラインは、同一または異なる形状および/または表面および/または材料を備え得る。
パイプラインは、貫通接続されてもよく、したがって、供給原料を受け取るためのパイプシステムを形成する。「パイプシステム」は、特に相互接続された少なくとも2つのパイプラインから構成される器具を意味すると理解され得る。パイプシステムは、流入および流出パイプラインを備えてもよい。パイプシステムは、供給原料を受け取るための少なくとも1つの入口を備えてもよい。パイプシステムは、供給原料を排出するための少なくとも1つの出口を備えてもよい。「貫通接続」は、パイプラインが流体伝導方式で相互接続されていることを意味すると理解され得る。したがって、パイプラインは、供給原料がパイプラインを次々に通って流れるように配置および接続されてもよい。2つ以上またはすべてのパイプラインは、直列および/または並列に構成されてもよい。パイプラインは、供給原料が少なくとも2つのパイプラインを並列に通って流れることができるように、互いに並列に相互接続されてもよい。パイプライン、特に並列に接続されたパイプラインは、異なる供給原料を並列に輸送するように設計されてもよい。特に、並列に接続されたパイプラインは、異なる供給原料を輸送するための互いに異なる形状および/または表面および/または材料を有し得る。特に供給原料の輸送のために、供給原料を並列構成における、それらのパイプライン間で分割することができるように、パイプラインのうちのいくつかまたはすべてが並列構成であってもよい。直列接続と並列接続との組み合わせも考えられる。
例えば、パイプラインは、供給原料を受け取るための少なくとも1つの導電性パイプラインを備え得る。「導電性パイプライン」は、パイプライン、特にパイプラインの材料が電流を伝導するように設計されていることを意味すると理解され得る。しかしながら、非導電性パイプラインまたは導電性が低いパイプラインとしての構成も考えられる。パイプラインは、導電性または電気絶縁性の構成であってもよい。金属パイプラインおよびセラミックパイプラインの両方が考えられる。
パイプライン、ならびにそれに対応する流入および流出パイプラインは、互いに流体接続されてもよい。導電性パイプラインを使用する場合、流入および流出パイプラインは、互いにガルバニック絶縁されてもよい。「互いにガルバニック絶縁される」とは、パイプラインと流入および流出パイプラインとの間に電気伝導および/または許容可能な電気伝導がないように、パイプラインと流入および流出パイプラインとが互いに絶縁されていることを意味すると理解され得る。装置は、少なくとも1つの絶縁体、特に複数の絶縁体を備え得る。それぞれのパイプラインと流入および流出パイプラインとの間のガルバニック絶縁は、絶縁体によって確保することができる。絶縁体は、供給原料の自由な流れを確実にすることができる。
装置は、少なくとも1つの導電性媒体を含む。装置は、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプラインを加熱する導電性媒体において電流を生成するように設定された少なくとも1つの電源または電圧源を有する。
本発明の文脈における「導電性媒体」は、導電性および/または磁気特性を有する任意の媒体を意味すると理解され得る。磁気材料、すなわち磁気特性を有する導電性媒体は、ヒステリシス加熱の効果のために、非磁気材料よりも迅速に加熱することができる。磁気材料は、急速に変化する磁場に対して自然抵抗を有し得る。磁気伝導性が低い材料、例えばアルミニウムまたは銅は、その低い透磁率のためにあまり効率的に加熱することができない。例えば、導電性媒体は、強磁気特性を有する少なくとも1つの材料であってもよく、かつ/または強磁気特性を有する少なくとも1つの材料を含んでもよく、例えば、透磁率は1H/mから1000000H/m程度であってもよい。例えば、導電性媒体は、コバルト、鉄、ニッケルおよび/またはフェライトを含んでもよい。導電性媒体は、比抵抗を有し得る。導電性媒体は、高抵抗媒体であってもよい。導電性媒体は、0.1Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/m、好ましくは10Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/mの比抵抗ρを有し得る。そのような導電性媒体の使用は、供給原料を加熱するために必要な電力量の最小化を可能にすることができる。原理的には、単純化された用語での電力は、P=U・I=I・Rであり、電圧U、電流I、および抵抗Rである。追加の誘導効果を考慮すると、電力は、P=((I*R)+(I*2π*f*L)0.5で表され得、ここでLは誘導性であり、fは周波数である。より広いスペクトルの電圧および電流の流れは、導電性媒体の特定のオーミック抵抗の適切な選択によって提供され得る。より高い温度で利用することができる導電性媒体が好ましい場合がある。対照的に、水の場合、これらの温度を取得するために非常に高い圧力が必要であり、例えば、300℃は90バールに対応する。
導電性媒体は、任意の状態の物質であってもよい。導電性媒体は、固体、液体および/または気体の状態の物質であってもよく、混合物、例えばエマルジョンおよび懸濁液を含んでもよい。導電性媒体は、導電性粒状材料または導電性流体であってもよい。導電性媒体は、炭素、炭化物、ケイ化物、導電性油、塩溶融物、無機塩および固体/液体混合物からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含み得る。
電源および/または電圧源は、単相もしくは多相AC電源および/または単相もしくは多相AC電圧源あるいはDC電源および/またはDC電圧源を含んでもよい。装置は、電源および/または電圧源を導電性媒体に電気的に接続する少なくとも1つの入力部および出力部を有し得る。
装置は、例えば、少なくとも1つのAC電源および/または少なくとも1つのAC電圧源を有し得る。AC電源および/またはAC電圧源は、単相または多相源であってもよい。「AC電源」は、交流を供給するように設計された電源を意味すると理解され得る。「交流」は、経時的に規則的な繰り返しで変化する極性の電流を意味すると理解され得る。例えば、交流は正弦波交流であってもよい。「単相」AC電源は、単相の電流を供給するAC電源を意味すると理解され得る。「多相」AC電源は、2つ以上の相を伴う電流を供給するAC電源を意味すると理解され得る。「AC電圧源」は、AC電圧を提供するように設定された電圧源を意味すると理解され得る。「AC電圧」は、経時的に規則的に繰り返されるレベルおよび極性の電圧を意味すると理解され得る。例えば、AC電圧は、正弦波AC電圧であってもよい。AC電圧源によって生成された電圧は、電流、特に交流を流す。「単相」AC電圧源は、単相を伴う交流を供給するAC電圧源を意味すると理解され得る。「多相」AC電圧源は、2つ以上の相を伴う交流を供給するAC電圧源を意味すると理解され得る。
装置は、少なくとも1つのDC電源および/または少なくとも1つのDC電圧源を有し得る。「DC電源」は、DC電流を供給するように設定された器具を意味すると理解され得る。「DC電圧源」は、DC電圧を供給するように設定された器具を意味すると理解され得る。DC電源および/またはDC電圧源は、導電性媒体にDC電流を生成するように設定されてもよい。「DC電流」は、強度および方向に関して実質的に一定の電流を意味すると理解され得る。「DC電圧」は、実質的に一定の電圧を意味すると理解され得る。「実質的に一定」は、意図された効果に関して重要ではない変動を有する電流または電圧を意味すると理解され得る。
装置は、複数の電源および/または電圧源を有し得、前記電源および/または電圧源は、単相もしくは多相AC電源および/または単相もしくは多相AC電圧源あるいはDC電源および/またはDC電圧源、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される。装置は、2個からM個の異なる電源および/または電圧源を有し得、Mは3以上の自然数である。電源および/または電圧源は、少なくとも1つの電気出力変数を制御する可能性を伴ってまたは伴うことなく構成されてもよい。電源および/または電圧源は、互いに独立して電気的に制御可能であってもよい。電源および/または電圧源は、同一または異なる構成であってもよい。例えば、装置は、電流および/または電圧が装置の異なるゾーンに対して調整可能であるように設定されてもよい。装置は複数のパイプラインを有し得、パイプラインは異なる温度領域またはゾーンに属する。パイプライン自体も同様に温度ゾーンを有し得る。複数の電源および/または電圧源を使用することにより、特に異なるゾーンに対して電圧を変化させることが可能になる。例えば、過度に高温のパイプライン、または逆に過度に低温のパイプラインをもたらす、あまり高くない電流を達成することが可能である。
装置は、複数の単相または多相AC電源またはAC電圧源を有し得る。パイプラインには各々、導電性媒体が割り当てられ、AC電源および/またはAC電圧源が、特に少なくとも1つの電気接続を介して電気的に導電性媒体に接続され得る。また、少なくとも2つのパイプラインが導電性媒体ならびにAC電源および/またはAC電圧源を共有する実施形態も考えられる。AC電源またはAC電圧源および導電性媒体を接続するために、電気加熱可能なリアクタは、2個からN個の入力部および出力部を有し得、Nは3以上の自然数である。それぞれのAC電源および/またはAC電圧源は、それぞれの導電性媒体に電流を生成するように設定されてもよい。AC電源および/またはAC電圧源は、制御されてもよいし、制御されなくてもよい。AC電源および/またはAC電圧源は、少なくとも1つの電気出力変数を制御する可能性を伴ってまたは伴うことなく構成されてもよい。「出力変数」は、電流値および/または電圧値および/または電流信号および/または電圧信号を意味すると理解され得る。装置は、2個からM個の異なるAC電源および/またはAC電圧源を有し得、Mは3以上の自然数である。AC電源および/またはAC電圧源は、独立して電気的に制御可能であってもよい。例えば、それぞれの導電性媒体で異なる電流が生成され、パイプラインにおいて異なる温度に達してもよい。
装置は、複数のDC電源および/またはDC電圧源を備えてもよい。各パイプラインには、導電性媒体と、特に少なくとも1つの電気接続を介して導電性媒体に電気的に接続されたDC電源および/またはDC電圧源と、が割り当てられ得る。DC電源および/またはDC電圧源と導電性媒体との接続のために、装置は、2個からN個の正端子および/または導体と、2個からN個の負端子および/または導体と、を有し得、Nは3以上の自然数である。それぞれのDC電源および/またはDC電圧源は、それぞれの導電性媒体に電流を生成するように設定されてもよい。生成された電流は、供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によってそれぞれのパイプラインを加熱することができる。
導電性媒体で生成された電流は、供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によってそれぞれのパイプラインを加熱することができる。「パイプラインの加温」は、パイプラインの温度の変化、特にパイプラインの温度の上昇をもたらす動作を意味すると理解され得る。パイプラインの温度は、例えば、パイプラインにおいて行われる反応が、それが受け取る熱と同じ量の熱を吸収するとき、一定のままであり得る。
装置は、供給原料を200℃から1700℃、好ましくは300℃から1400℃、より好ましくは400℃から875℃の範囲の温度に加熱するように設定されてもよい。パイプラインは、導電性媒体によって生成されたジュール加熱を少なくとも部分的に吸収し、ジュール加熱を供給原料に少なくとも部分的に放出するように設定されてもよい。少なくとも1つの吸熱反応がパイプラインにおいて起こり得る。「吸熱反応」は、特に熱の形態のエネルギーが環境から吸収される反応を意味すると理解され得る。吸熱反応は、供給原料の加熱および/または予熱を含み得る。
供給原料を「加熱する」とは、供給原料の温度の変化、特に供給原料の温度の上昇、例えば供給原料の加熱をもたらす動作を意味すると理解され得る。供給原料は、例えば、加熱によって定義されたまたは所定の温度値に温められてもよい。
装置は、プラントの一部であってもよい。例えば、プラントは、少なくとも1つの吸熱反応を行うためのプラント、加熱するためのプラント、予熱するためのプラント、蒸気クラッカー、水蒸気改質器、アルカン脱水素化のための器具、改質器、乾式改質のための器具、スチレン製造のための器具、エチルベンゼン脱水素化のための器具、尿素のクラッキングのための器具、イソシアネート、メラミン、クラッカー、接触クラッカー、脱水素化のための器具からなる群から選択され得る。
装置は、例えば、蒸気クラッカーの一部であってもよい。「蒸気分解」は、より長鎖の炭化水素、例えばナフサ、プロパン、ブタンおよびエタン、ならびにまた軽油および水素化ワックスが、蒸気の存在下での熱分解によって短鎖炭化水素に変換されるプロセスを意味すると理解され得る。蒸気分解は、主生成物として水素、メタン、エテンおよびプロペン、ならびにとりわけブテンおよび熱分解ベンゼンを生産することができる。蒸気クラッカーは、流体を550℃から1100℃の範囲の温度に加熱するように設定されてもよい。
例えば、装置は、改質炉の一部であってもよい。「水蒸気改質」は、水および炭素含有エネルギーキャリア、特に天然ガス、軽質ガソリン、メタノール、バイオガスまたはバイオマスなどの炭化水素から水素および炭素酸化物を生成するプロセスを意味すると理解され得る。例えば、流体は、200℃から875℃、好ましくは400℃から700℃の範囲の温度に加熱されてもよい。
例えば、装置は、アルカン脱水素化のための器具の一部であってもよい。「アルカン脱水素化」は、アルカンを脱水素化することによって、例えばブタンをブテン(BDH)に脱水素化することによって、またはプロパンをプロペン(PDH)に脱水素化することによって、アルケンを生産するプロセスを意味すると理解され得る。アルカン脱水素化のための器具は、流体を400℃から700℃の範囲の温度に加熱するように設定されてもよい。
しかしながら、他の温度および温度範囲も考えられる。
導電性媒体は、任意の容器、例えばパイプまたはシリンダに配置されてもよい。導電性媒体は、容器の加熱によって直接的または間接的に電気的に加熱されてもよい。
導電性媒体およびパイプラインは、導電性媒体がパイプラインを少なくとも部分的に取り囲むように、かつ/またはパイプラインが導電性媒体を少なくとも部分的に取り囲むように、互いに対して配置されてもよい。「少なくとも部分的に取り囲む」とは、導電性媒体がパイプラインを完全に取り囲むかまたはパイプラインが導電性媒体を完全に取り囲む実施形態、およびパイプラインのサブ領域のみが導電性媒体によって取り囲まれるかまたはパイプラインのサブ領域が導電性媒体を取り囲む実施形態を意味すると理解され得る。例えば、パイプラインは、中空シリンダの内側シリンダとして配置され、外側の粒状材料によって囲まれてもよい。例えば、導電性媒体は、例えば粒状材料として、パイプライン内のパイプに配置されてもよい。例えば、パイプライン内に配置された導電性媒体で充填された多数の管が存在してもよい。例えば、供給原料を含む複数のパイプラインが提供されてもよく、これらパイプラインは導電性媒体を含むシリンダによって取り囲まれている。例えば、導電性媒体を含む複数のシリンダは、供給原料を含むパイプラインの周りにリングの形態で配置されてもよい。例えば、パイプラインは螺旋状であってもよく、導電性媒体、例えば粒状材料を含むシリンダがパイプラインの周りに配置されてもよい。例えば、供給原料を含むパイプラインによって囲まれた、導電性媒体を含む螺旋状管が提供されてもよい。例えば、複数の螺旋状要素がパイプラインまたは導電性媒体に設けられ得る。また、導電性媒体がパイプラインの様々な領域の周りの複数の中空シリンダに配置され、パイプラインの領域の個々の加熱を可能にする実施形態も考えられる。
パイプラインを間接的に加熱することにより、電力供給の簡略化された概念を可能にすることができる。非常に高温のピンおよびストランド、ならびに大電流の流れなど、直接加熱の場合に生じる問題を回避することが可能である。導電性媒体のオーミック抵抗を最適化することにより、電流を最小化することが可能であり、それにより、直接加熱されたパイプラインと比較して比較的小さい電力需要のみが必要とされ、それに対応してより低い出力を伴う変圧器が可能である。加えて、パイプライン自体が電圧下にないため、安全性を達成することがより容易に可能である。直接加熱の場合に発生する可能性があり、望ましくない効果、例えば加熱されたパイプラインにおいて電流の制御されていない非対称分布をもたらす可能性がある誘導抵抗(リアクタンス)は、間接加熱の使用によって最小化または回避することができる。パイプラインが電源から切り離されるため、より簡単な方法でアップスケーリングが可能であり得る。この概念のために、任意のタイプの電流、例えばDC電流、3相AC電流などを使用することも可能であり、1つのプロセスのためにそれらを組み合わせて利用することさえ可能である。パイプタイプの多くの組み合わせが可能であり、したがって柔軟なリアクタ設計が可能である。単一フィード、共クラッキング、またはスプリットクラッキングなどの独立した供給原料の概念が可能である。
装置は、誘導加熱を目的として少なくとも1つのコイルを有してもよい。
電源または電圧源は、コイルに電圧または電流を供給するように設定され、そのコイルに接続されてもよい。導電性媒体およびコイルは、コイルの電磁場が導電性媒体に電流を誘導し、供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によって導電性媒体を加熱するように配置されてもよい。
装置は、コイルに接続され、コイルに電圧または電流を供給するように設定された少なくとも1つのさらなる電圧源または電源を有し得る。コイルは、供給の結果として少なくとも1つの電磁場を生成するように設定されてもよい。例えば、パイプラインは、電気的および磁気的に導電性の両方の構成であってもよく、コイルは、コイルの電磁場がパイプラインに電流を誘導するように配置されてもよく、電流は、供給原料を加熱するために、電流が導電性パイプ材料を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプラインを加熱する。
コイル形状は、任意の構成であってもよい。例えば、コイルは、鉛直、水平、円筒形、または異なる構成であってもよい。
複数の誘導ヒータが反応空間に設けられてもよく、これは、例えば、並列、直列または異なる配置であってもよい。
装置、特にパイプライン、導電性媒体および供給原料の構成に関しては、装置の説明をさらに参照する。
さらなる態様では、本発明の文脈において、本発明の装置を備えるプラントが提案される。プラントの構成に関しては、さらに上または下の装置の説明を参照する。
プラントは、少なくとも1つの吸熱反応を行うためのプラント、加熱するためのプラント、予熱するためのプラント、蒸気クラッカー、水蒸気改質器、アルカン脱水素化のための器具、改質器、乾式改質のための器具、スチレン製造のための器具、エチルベンゼン脱水素化のための器具、尿素のクラッキングのための器具、イソシアネート、メラミン、クラッカー、接触クラッカー、脱水素化のための器具からなる群から選択され得る。
さらなる態様では、本発明の文脈において、供給原料を加熱する方法が提案される。本方法では、本発明の装置が使用される。
本方法は、
供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプラインを提供し、パイプラインにおいて供給原料を受け取るステップ、
少なくとも1つの電源および/または少なくとも1つの電圧源を提供するステップ、
供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプラインを加熱する、装置における導電性媒体に電流を生成するステップを含む。
実施形態および定義に関して、装置の上記の説明を参照し得る。方法ステップは、指定された順序で実行されてもよいが、1つまたは複数のステップが少なくとも部分的に同時に実行されることも可能であり、1つまたは複数のステップが複数回繰り返されることも可能である。加えて、本明細書で言及されているかどうかにかかわらず、さらなるステップが追加的に実行されてもよい。
要約すると、本発明の文脈において、以下の実施形態が特に好ましい。
実施形態1:少なくとも1つの供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプラインを備える装置であって、前記装置は、少なくとも1つの導電性媒体を有し、前記装置は、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプラインを加熱する導電性媒体において電流を生成するように設定された少なくとも1つの電源または電圧源を有する。
実施形態2:装置が、供給原料を200℃から1700℃、好ましくは300℃から1400℃、より好ましくは400℃から875℃の範囲の温度に加熱するように設定される、実施形態1による装置。
実施形態3:導電性媒体およびパイプラインは、導電性媒体がパイプラインを少なくとも部分的に取り囲むように、かつ/またはパイプラインが導電性媒体を少なくとも部分的に取り囲むように、互いに対して配置される、実施形態2による装置。
実施形態4:導電性媒体が、固体、液体および/または気体の状態の物質ならびに固体、液体および気体からなる群から選択される混合物である、実施形態1~3のいずれかによる装置。
実施形態5:導電性媒体が、導電性粒状材料または導電性流体である、実施形態1~4のいずれかによる装置。
実施形態6:導電性媒体が、炭素、炭化物、ケイ化物、導電性油、塩溶融物、無機塩および固体/液体混合物からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、実施形態1~5のいずれかによる装置。
実施形態7:少なくとも1つの吸熱反応がパイプラインで進行し、前記吸熱反応が供給原料の加熱および/または予熱を含む、実施形態1~6のいずれかによる装置。
実施形態8:導電性媒体が、0.1Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/m、好ましくは10Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/mの比抵抗ρを有する、実施形態1~7のいずれかによる装置。
実施形態9:電源および/または電圧源が、単相もしくは多相AC電源および/または単相もしくは多相AC電圧源、あるいはDC電源および/またはDC電圧源を含む、実施形態1~8のいずれかによる装置。
実施形態10:装置は、複数の電源および/または電圧源を有し、前記電源および/または電圧源は、単相もしくは多相AC電源および/または単相もしくは多相AC電圧源あるいはDC電源および/またはDC電圧源、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される、実施形態1~9のいずれかによる装置。
実施形態11:電源および/または電圧源が、少なくとも1つの電気出力変数を制御する可能性を伴ってまたは伴うことなく構成される、実施形態10による装置。
実施形態12:電源および/または電圧源が、独立して電気的に制御可能である、実施形態11による装置。
実施形態13:電源および/または電圧源が、同一にまたは異なって構成される、実施形態10~12のいずれかによる装置。
実施形態14:電流および/または電圧が、装置の様々なゾーンに対して調整可能である、実施形態10~13のいずれかによる装置。
実施形態15:装置が、2個からM個の異なる電源および/または電圧源を有し、Mは3以上の自然数である、実施形態1~14のいずれかによる装置。
実施形態16:装置が、電源および/または電圧源を導電性媒体に電気的に接続する少なくとも1つの入力部および出力部を有する、実施形態1~15のいずれかによる装置。
実施形態17:パイプラインが、導電性または電気絶縁性の構成である、実施形態1~16のいずれかによる装置。
実施形態18:装置が複数のパイプラインを有し、前記パイプラインが貫通接続され、したがって供給原料を受け入れるためのパイプシステムを形成する、実施形態1~17のいずれかによる装置。
実施形態19:装置が、l個のパイプラインを有し、lは2以上の自然数であり、前記パイプラインは対称もしくは非対称の管および/またはそれらの組み合わせを含む、実施形態1~18のいずれかによる装置。
実施形態20:パイプラインが、直径、および/または長さ、および/または形状に関して異なる構成である、実施形態18または19による装置。
実施形態21:パイプラインならびに対応する流入および流出パイプラインは流体伝導方式で相互接続され、前記パイプラインは金属パイプラインであり、前記パイプラインならびに流入および流出パイプラインは互いにガルバニック絶縁されており、前記装置は、それぞれのパイプラインと流入および流出パイプラインとの間のガルバニック絶縁を確実にするように設定された絶縁体を有し、前記絶縁体は供給原料の自由な流れを確実にするように設定されている、実施形態1~20のいずれかによる装置。
実施形態22:パイプラインのうちの複数またはすべてが直列および/または並列構成である、実施形態1~21のいずれかによる装置。
実施形態23:供給原料が、熱分裂に供される炭化水素および/または混合物である、実施形態1~22のいずれかによる装置。
実施形態24:前記装置は、誘導加熱の目的で少なくとも1つのコイルを有し、前記電源または電圧源は、コイルに接続され、コイルに電圧または電流を供給するように設定され、前記導電性媒体および前記コイルは、前記コイルの電磁場が、供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によって導電性媒体を加熱する導電性媒体において電流を誘導するように配置される、実施形態1~23のいずれかによる装置。
実施形態25:前記装置は、誘導加熱の目的で少なくとも1つのコイルを有し、前記装置は、コイルに接続され、電圧または電流をコイルに供給するように設定された少なくとも1つのさらなる電圧源または電源を有し、前記コイルは、供給によって少なくとも1つの電磁場を生成するように設定され、かつ前記パイプラインおよび前記コイルは、前記コイルの電磁場が、供給原料を加熱するために、電流が導電性パイプ材料を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプラインを加熱する電流をパイプラインで誘導するように配置される、実施形態1~24のいずれかによる装置。
実施形態26:実施形態1~25のいずれかによる少なくとも1つの装置を備えるプラント。
実施形態27:プラントは、少なくとも1つの吸熱反応を行うためのプラント、加熱するためのプラント、予熱するためのプラント、蒸気クラッカー、水蒸気改質器、アルカン脱水素化のための器具、改質器、乾式改質のための器具、スチレン製造のための器具、エチルベンゼン脱水素化のための器具、尿素のクラッキングのための器具、イソシアネート、メラミン、クラッカー、接触クラッカー、脱水素化のための器具からなる群から選択される、実施形態1~26によるプラント。
実施形態28:装置に関する実施形態1~26のいずれかによる装置を使用して少なくとも1つの供給原料を加熱する方法であって、前記方法は、
供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプラインを提供し、パイプラインにおいて供給原料を受け取るステップ、
少なくとも1つの電源および/または少なくとも1つの電圧源を提供するステップ、
供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプラインを加熱する、装置における導電性媒体に電流を生成するステップを含む。
本発明のさらなる詳細および特徴は、特に従属請求項と併せて、以下の好ましい実施例の説明から明らかになるであろう。それぞれの特徴は、単独で実装されてもよく、または2つ以上を互いに組み合わせて実装されてもよい。本発明は実施例に限定されない。実施例は、図面に概略的に表されている。個々の図の同一の参照番号は、同じであるか、同じ機能を有するか、またはそれらの機能に関して互いに対応する要素に関する。
具体的な図は、次に示す。
本発明の装置の実施例の概略図である。 本発明の装置の実施例の概略図である。 本発明の装置の実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置の実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 パイプタイプを伴う建築キットならびにパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントの組み合わせの本発明の実施例を示す図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。 本発明の装置のさらなる実施例の概略図である。
実施例
図1aから図1cの各々は、少なくとも1つの供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプライン112を備える本発明の装置110の実施例の概略図を示す。装置110は、少なくとも1つの反応空間111を有してもよい。
供給原料は、特に少なくとも1つの化学反応によって反応生成物を生産および/または調製することができる任意の材料であってもよい。供給原料は、特に、化学反応が行われる反応物質であり得る。供給原料は、液体または気体であり得る。供給原料は、熱分解に供される炭化水素および/または混合物であってもよい。供給原料は、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ナフサ、エチルベンゼン、軽油、凝縮物、生物流体、バイオガス、熱分解油、廃油、および再生可能な原料で構成された液体からなる群から選択される少なくとも1つの要素を含み得る。生物流体は、例えば、再生可能な原材料、例えばバイオオイルまたはバイオディーゼルからの脂肪もしくは油またはそれらの誘導体であり得る。他の供給原料も考えられる。
パイプライン112は、供給原料を受け取り、かつ/または輸送するように設定され得る。パイプラインは、少なくとも1つの化学反応が進行することができる少なくとも1つの反応管であってもよく、かつ/またはこの反応管を含んでもよい。パイプライン112は、少なくとも1つのパイプおよび/または少なくとも1つのパイプラインセグメント114および/または少なくとも1つのパイプラインコイルを備え得る。パイプラインセグメント114は、パイプライン112のサブ領域であってもよい。パイプライン112の形状および/または表面および/または材料は、輸送される供給原料に依存し得る。
図1aは、装置が1つのパイプライン112を有する実施例を示す。装置110は、複数のパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114、例えば、図1bに示すように2つ、または図1cに示すように3つを有し得る。装置110は、l個のパイプライン112を有し得、lは2以上の自然数である。例えば、装置110は、少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上のパイプライン112を有し得る。装置110は、例えば、最大100本のパイプライン112を有し得る。パイプライン112は、同一または異なる構成であってもよい。
パイプライン112は、貫通接続されてもよく、したがって、供給原料を受け取るためのパイプシステム118を形成する。パイプシステム118は、特に相互接続された少なくとも2つのパイプライン112から構成される器具であってもよい。パイプシステム118は、流入および流出パイプラインを備えてもよい。パイプシステム118は、供給原料を受け取るための少なくとも1つの入口120を備えてもよい。パイプシステム118は、供給原料を排出するための少なくとも1つの出口122を備えてもよい。パイプライン112は、パイプライン112が流体伝導方式で相互接続されるように貫通接続されてもよい。したがって、パイプライン112は、供給原料がパイプライン112を次々に通って流れるように配置および接続されてもよい。2つ以上またはすべてのパイプライン112は、直列および/または並列に構成されてもよい。図1aから図1cでは、供給原料はパイプライン112を直列に、すなわち連続的に通過して流れる。
しかしながら、供給原料が少なくとも2つのパイプライン112を通って並列に流れることができるように、並列相互接続も可能であり得る。そのような実施形態は、例えば、図3a1から図3b2に示されている。パイプライン112、特に並列に接続されたパイプラインは、異なる供給原料を並列に輸送するように設計されてもよい。特に、並列に接続されたパイプライン112は、異なる供給原料を輸送するための互いに異なる形状および/または表面および/または材料を有し得る。特に供給原料の輸送のために、供給原料を並列構成におけるそれらのパイプライン112間で分割することができるように、パイプライン112のうちのいくつかまたはすべてが並列構成であってもよい。
直列接続と並列接続との組み合わせも考えられる。
例えば、パイプライン112は、供給原料を受け取るための少なくとも1つの導電性パイプライン112を備え得る。導電性パイプライン112は、電流を伝導するように設定され得る。しかしながら、非導電性のパイプライン112または導電性の低いパイプライン112としての構成も考えられる。パイプライン112は、導電性または電気絶縁性の構成であってもよい。金属パイプライン112およびセラミックパイプライン112の両方が考えられる。
導電性パイプライン112を使用する場合、流入および流出パイプラインは、互いにガルバニック絶縁されてもよい。パイプライン112ならびに流入および流出パイプラインは、パイプライン112と流入および流出パイプラインとの間に電気伝導および/または許容可能な電気伝導がないように互いに隔離されてもよい。装置110は、少なくとも1つの絶縁体124、特に複数の絶縁体124を備え得る。それぞれのパイプライン112と流入および流出パイプラインとの間のガルバニック絶縁は、絶縁体124によって確保することができる。絶縁体124は、供給原料の自由な流れを確実にすることができる。
装置110は、少なくとも1つの導電性媒体129を含む。装置110は、電流が導電性媒体129を通過する際に生じるジュール加熱によってパイプライン112を加熱する導電性媒体129において電流を生成するように設定された少なくとも1つの電源または電圧源126を有する。
導電性媒体129は、導電性および/または磁気特性を有する任意の媒体であってもよい。磁気材料、すなわち磁気特性を有する導電性媒体129は、ヒステリシス加熱の効果のために、非磁気材料よりも迅速に加熱することができる。磁気材料は、急速に変化する磁場に対して自然抵抗を有し得る。磁気伝導性が低い材料、例えばアルミニウムまたは銅は、その低い透磁率のためにあまり効率的に加熱することができない。例えば、導電性媒体は、強磁気特性を有する少なくとも1つの材料であってもよく、かつ/または強磁気特性を有する少なくとも1つの材料を含んでもよく、例えば、透磁率は1H/mから1000000H/m程度であってもよい。例えば、導電性媒体129は、コバルト、鉄、ニッケルおよび/またはフェライトを含んでもよい。導電性媒体129は、比抵抗を有し得る。導電性媒体129は、高抵抗媒体であってもよい。導電性媒体129は、0.1Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/m、好ましくは10Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/mの比抵抗ρを有し得る。そのような導電性媒体129の使用は、供給原料を加熱するために必要な電力量の最小化を可能にすることができる。
導電性媒体129は、任意の状態の物質であってもよい。導電性媒体129は、固体、液体および/または気体の状態の物質であってもよく、混合物、例えばエマルジョンおよび懸濁液を含んでもよい。導電性媒体129は、導電性粒状材料または導電性流体であってもよい。導電性媒体129は、炭素、炭化物、ケイ化物、導電性油、塩溶融物、無機塩および固体/液体混合物からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含み得る。
電源および/または電圧源126は、単相もしくは多相AC電源および/または単相もしくは多相AC電圧源あるいはDC電源および/またはDC電圧源を含んでもよい。装置110は、電源および/または電圧源126を導電性媒体129に電気的に接続する少なくとも1つの入力部および出力部127を有し得る。
装置110は、例えば、少なくとも1つのAC電源および/または少なくとも1つのAC電圧源を有し得る。AC電源および/またはAC電圧源は、単相または多相源であってもよい。AC電源は、交流電流を供給するように設定された電源であってもよく、かつ/またはこの電源を備えてもよい。交流は、経時的に規則的な繰り返しで変化する極性の電流であってもよい。例えば、交流は正弦波交流であってもよい。単相AC電源は、単相の電流を供給するAC電源であってもよく、かつ/またはこのAC電源を備えてもよい。多相AC電源は、2つ以上の相を有する電流を供給するAC電源であってもよく、かつ/またはこのAC電源を備えてもよい。AC電圧源は、AC電圧を提供するように設定された電圧源であってもよく、かつ/またはこの電圧源を備えてもよい。AC電圧は、経時的に規則的に繰り返されるレベルおよび極性の電圧であってもよい。例えば、AC電圧は、正弦波AC電圧であってもよい。AC電圧源によって生成された電圧は、電流、特に交流を流す。単相AC電圧源は、単相のAC電流を提供するAC電圧源であってもよく、かつ/またはこのAC電圧源を備えてもよい。多相AC電圧源は、AC電流に2つ以上の相を供給するAC電圧源であってもよく、かつ/またはこのAC電圧源を備えてもよい。
装置110は、少なくとも1つのDC電源および/または少なくとも1つのDC電圧源を有し得る。DC電源は、DC電流を供給するように設定された器具であってもよく、かつ/またはこの装置を備えてもよい。DC電圧源は、DC電圧を提供するように設定された器具であってもよく、かつ/またはこの器具を備えてもよい。DC電源および/またはDC電圧源は、導電性媒体にDC電流を生成するように設定されてもよい。DC電流は、強度および方向に関して実質的に一定の電流であり得る。DC電圧は、実質的に一定の電圧であり得る。
装置110は、複数の電源および/または電圧源126を有し得、例えば、図1bおよび図1cを参照されたい。電源および/または電圧源は、単相もしくは多相AC電源および/または単相もしくは多相AC電圧源あるいはDC電源および/またはDC電圧源、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される。装置110は、2個からM個の異なる電源および/または電圧源を有し得、Mは3以上の自然数である。
電源および/または電圧源126は、少なくとも1つの電気出力変数を制御する可能性を伴ってまたは伴うことなく構成されてもよい。例えば、装置110は、少なくとも1つのコントローラ131を有してもよい。図5cおよび図5dは、コントローラ131の使用例を示す。コントローラの目的は、適切な量の電圧または電力をシステムに加えること、すなわち電流強度を制御することであり得る。パイプライン112は、異なる量の電力を必要とし得る。例えば、電力量は反応に依存し得る。例えば、蒸気クラッカーの場合、パイプライン112の開始時にはより多くのエネルギーが必要とされ、パイプの終了時にはより少ないエネルギーが必要とされ得る。例えば、パイプにおけるコークス化は、利用の期間にわたってより多くの電気抵抗をもたらし得る。コントローラ131は、例えば、外部コントローラ、すなわち反応空間111の外側に配置されたコントローラ131であってもよい。電源および/または電圧源126は、互いに独立して電気的に制御可能であってもよい。電源および/または電圧源126は、同一または異なる構成であってもよい。例えば、装置110は、電流および/または電圧が装置110の異なるゾーンに対して調整可能であるように設定されてもよい。装置110は複数のパイプライン112を有し得、パイプライン112は異なる温度領域またはゾーンに属する。パイプライン112自体も同様に温度ゾーンを有し得る。複数の電源および/または電圧源126を使用することにより、特に異なるゾーンに対して電圧を変化させることが可能になる。例えば、過度に高温のパイプラインをもたらすあまり高くない電流、および生成物の減少またはより多くの副生成物をもたらすあまり低くない電流を達成することが可能である。
装置110は、複数の単相もしくは多相AC電源またはAC電圧源を有し得る。図1bおよび図1cに示すように、パイプライン112は各々、導電性媒体129が割り当てられ、AC電源および/またはAC電圧源が、特に少なくとも1つの電気接続を介して電気的に導電性媒体129に接続され得る。また、少なくとも2つのパイプライン112が導電性媒体129ならびにAC電源および/またはAC電圧源を共有する実施形態も考えられる。AC電源またはAC電圧源および導電性媒体129を接続するために、電気加熱可能なリアクタは、2個からN個の入力部および出力部127を有し得、Nは3以上の自然数である。それぞれのAC電源および/またはAC電圧源は、ジュール加熱を生成する目的でそれぞれの導電性媒体129に電流を生成するように設定されてもよい。
AC電源および/またはAC電圧源は、制御されてもよいし、制御されなくてもよい。AC電源および/またはAC電圧源は、少なくとも1つの電気出力変数を制御する可能性を伴ってまたは伴うことなく構成されてもよい。出力変数は、電流値および/または電圧値および/または電流信号および/または電圧信号であってもよい。装置110は、2個からM個の異なるAC電源および/またはAC電圧源を有し得、Mは3以上の自然数である。AC電源および/またはAC電圧源は、独立して電気的に制御可能であってもよい。例えば、それぞれの導電性媒体129で異なる電流が生成され、パイプライン112において異なる温度に達してもよい。
装置110は、複数のDC電源および/またはDC電圧源を備えてもよい。図1bおよび図1cに示すように、各パイプライン112は、導電性媒体129と、特に少なくとも1つの電気接続を介して電気的に導電性媒体129に接続されたDC電源および/またはDC電圧源と、が割り当てられ得る。DC電源および/またはDC電圧源と導電性媒体との接続のために、装置110は、2個からN個の正端子および/または導体と、2個からN個の負端子および/または導体と、を有し得、Nは3以上の自然数である。それぞれのDC電源および/またはDC電圧源は、それぞれの導電性媒体129に電流を生成するように設定されてもよい。
導電性媒体129で生成された電流は、供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体を通過する際に生じるジュール加熱によってそれぞれのパイプライン112を加熱することができる。パイプライン112の加温は、パイプライン112の温度の変化、特にパイプライン112の温度の上昇をもたらす動作であってもよく、かつ/またはこの動作を含んでもよい。パイプライン112の温度は、例えば、パイプライン112において行われる反応が、それが受け取る熱と同じ量の熱を吸収するとき、一定のままであり得る。
装置110は、供給原料を200℃から1700℃、好ましくは300℃から1400℃、より好ましくは400℃から875℃の範囲の温度に加熱するように設定されてもよい。パイプライン112は、導電性媒体129によって生成されたジュール加熱を少なくとも部分的に吸収し、ジュール加熱を供給原料に少なくとも部分的に放出するように設定されてもよい。少なくとも1つの吸熱反応がパイプライン112において起こり得る。吸熱反応は、供給原料の加熱および/または予熱を含み得る。
装置110は、プラントの一部であってもよい。例えば、プラントは、少なくとも1つの吸熱反応を行うためのプラント、加熱するためのプラント、予熱するためのプラント、蒸気クラッカー、水蒸気改質器、アルカン脱水素化のための器具、改質器、乾式改質のための器具、スチレン製造のための器具、エチルベンゼン脱水素化のための器具、尿素のクラッキングのための器具、イソシアネート、メラミン、クラッカー、接触クラッカー、脱水素化のための器具からなる群から選択され得る。
導電性媒体129は、任意の容器140、例えばパイプまたはシリンダに配置されてもよい。導電性媒体129は、容器140の加熱によって直接的または間接的に電気的に加熱されてもよい。
導電性媒体129およびパイプライン112は、導電性媒体129がパイプラインを少なくとも部分的に取り囲むように、かつ/またはパイプラインが導電性媒体を少なくとも部分的に取り囲むように、互いに対して配置されてもよい。図1aから図1cは、導電性媒体129がパイプライン112を完全に取り囲む実施形態を示す。図1aから図1cは、パイプライン112が中空シリンダの内側シリンダとして配置され、例えば粒状材料などの導電性媒体129によって囲まれている実施形態を示す。図1bおよび図1cでは、装置110は、それぞれのパイプライン112のための2つの別個の容器140を有する。
図2は、本発明の装置110のさらなる実施形態を示す。装置の構成に関して、以下の特徴を伴う図1aの説明を参照する。この実施形態では、装置110は、流体的に接続された3つの脚部またはターンを伴うパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を有する。しかしながら、3つより多くの脚部も可能である。装置は、入口120および出口122を有する。供給原料は、入口120から出口122まで直列にパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を通って流れることができる。ガルバニック絶縁のために、装置110は、図2に示すように、絶縁体124、例えば2つの絶縁体124を有し得る。この実施形態では、装置110は、1つの電源および/または電圧源126を有する。電源および/または電圧源126と導電性媒体129との接続のために、装置110は電気入力部および出力部127を有し得る。
図3a1から図3b2は、並列に接続されたパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を伴う実施形態を示す。図3a1は、共通の導電性媒体129によって囲まれた2つの並列パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を伴う実施形態を示す。図3a1において、装置110は、共通の導電性媒体129によって囲まれた3つの並列パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を有する。他の数の並列パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114も考えられる。図3a1および図3a2において、装置110は、入口120および出口122を有する。パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、供給原料が少なくとも2つの並列のパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を通過して流れることができるように互いに接続されてもよい。並列に接続されたパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、互いに異なる形状および/または表面および/または材料を有し得る。例えば、並列に接続されたパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、異なる数の脚部またはターンを有し得る。
図3b1は、2つの並列パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を示し、それらの各々は導電性媒体129によって囲まれており、それぞれの導電性媒体129は別々の容器140に配置される。導電性媒体129は、同一であっても異なっていてもよい。導電性媒体129は、温度要件に応じて選択されてもよい。図3b1では、装置110は入口120を有し、供給原料は続いて2本のパイプストランドに分割され、並列のパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を通過する。並列パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を通過した後、供給物は再び組み合わされ、出口122を通って反応空間111を出得る。図3b2は、3つの並列パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を伴う対応する実施形態を示す。図3a1から図3b2の電源および/または電圧源は、可能な制御なしのコントローラ131による制御の可能性を伴って構成されてもよい。図3は、コントローラ131のない実施形態を示す。図3の各パイプライン112には、専用の電源または電圧源126、および反応ボックスとも呼ばれる、反応空間またはヒータ111が割り当てられる。反応空間またはヒータ111は、ガルバニック壁130によって互いに絶縁されてもよい。図5は、電源または電圧源126が複数のパイプライン112に使用される実施形態を示す。共通の電源または電圧源126は、複数のパイプライン112のための1つまたは複数のコントローラを伴い使用され得る。
図4は、本発明の装置110のさらなる実施形態を示す。装置の構成に関して、以下の特徴を伴う図2に関する説明を参照する。この実施形態では、装置110は、流体的に接続された複数の脚部またはターンを伴うパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を有する。この実施形態における装置110は、三相AC電源またはAC電圧源126をさらに備える。3つの外部導体は、L1、L2およびL3、ならびにNとラベル付けされる。また、nx3導体を伴う多相AC電源またはAC電圧源も考えられる。
パイプライン112は、対称および/または非対称パイプならびに/またはそれらの組み合わせを含み得る。パイプライン112の形状および/または表面および/または材料は、輸送される供給原料に依存し得る。純粋に対称的な構成では、装置110は、同一のパイプタイプのパイプライン112を備えてもよい。装置110は、パイプタイプの任意の組み合わせを有し得、例えば、所望に応じて並列または直列にも接続され得る。パイプタイプは、特定の特徴によって特徴付けられる1つのカテゴリまたはパイプライン112設計であってよい。パイプタイプは、パイプライン112の水平構成、パイプラインの鉛直構成、入口(l1)および/または出口(l2)および/または移行部(l3)の長さ、入口(d1)および出口(d2)および/または移行部(d3)の直径、パスの数n、パスごとの長さ、パスごとの直径、形状、表面ならびに材料からなる群から選択される少なくとも1つの特徴によって特徴付けられ得る。装置110は、並列および/または直列に接続された少なくとも2つの異なるパイプタイプの組み合わせを含み得る。例えば、装置は、入口(l1)および/または出口(l2)および/または移行部(l3)に異なる長さのパイプライン112を備え得る。例えば、装置110は、入口(d1)および/または出口(d2)および/または移行部(d3)の直径が非対称であるパイプライン112を備え得る。例えば、装置110は、異なるパス数を伴うパイプライン112を備えてもよい。例えば、装置110は、パスごとに異なる長さおよび/またはパスごとに異なる直径を伴うパスを伴うパイプライン112を備え得る。原則として、並列および/または直列の任意のパイプタイプの任意の組み合わせが考えられる。
装置110は、複数の入口120および/または出口122および/または生産流を備え得る。異なるまたは同一のパイプタイプのパイプライン112は、複数の入口120および/または出口122と並列および/または直列に配置されてもよい。パイプライン112は、建築キットの形態の様々なタイプのパイプの形態をとり得、最終用途に応じて、必要に応じて選択して組み合わせられ得る。異なるパイプタイプのパイプライン112の使用は、供給が変動しているときの反応のより正確な温度制御および/または調整、ならびに/あるいは反応の選択的収率ならびに/あるいは最適化された方法論を可能にすることができる。パイプライン112は、同一または異なる形状および/または表面および/または材料を備え得る。
図6Aiから図6Civは、パイプタイプの例として可能な実施形態を概略図で示す。図6Aiから図6Civは各々パイプタイプを指定する。これは、以下のカテゴリに分割することができ、カテゴリの考えられるすべての組み合わせが可能である。
カテゴリAは、パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114のコースを示し、A1は、水平コースを伴うパイプタイプを示し、A2は、鉛直コース、すなわち水平コースに垂直なコースを伴うパイプタイプを示す。
カテゴリBは、入口(l1)および/または出口(l2)の長さならびに/あるいは入口(d1)および/または出口(d2)および/または移行部(d3)の直径の比を指定し、6つの異なる可能な組み合わせが建築キット134に提供される。
カテゴリCは、入口(l1)および/または出口(l2)の長さとパスの長さとの比を示す。ここではすべての組み合わせが考えられ、この場合にはCiとラベル付けされる。
カテゴリDは、少なくとも1つのパイプライン112および/または少なくとも1つのパイプラインセグメント114がガルバニック絶縁および/または接地125を伴ってまたは伴うことなく構成されているかどうかを示す。ガルバニック絶縁は、例えば、絶縁体124を使用して構成され得る。D1は、パイプライン112および/またはパイプセグメント114の入口120にガルバニック絶縁が設けられ、パイプライン112および/またはパイプセグメント114の出口122にガルバニック絶縁が設けられるパイプタイプを示す。D2は、パイプライン112および/またはパイプセグメント114の入口120にガルバニック絶縁が設けられ、パイプライン112および/またはパイプセグメント114の出口122に接地125が設けられるパイプタイプを示す。D3は、ガルバニック絶縁がパイプライン112の入口120および/またはパイプセグメント114にのみ設けられるパイプタイプを示す。D4は、接地125がパイプライン112の入口120および/またはパイプセグメント114にのみ設けられるパイプタイプを示す。D5は、パイプライン112および/またはパイプセグメント114が、入口120および出口122で接地125なしに、および/または入口120および出口122でガルバニック絶縁なしに設けられるパイプタイプを示す。
カテゴリEは、供給原料の流れの方向を示す。供給原料は、原則として2つの流れ方向に流れることができる。供給原料が第1の流れ方向に流れるパイプタイプをパイプタイプE1と呼び、供給原料が第2の流れ方向に流れるパイプタイプをパイプタイプE2と呼ぶ。第1の流れ方向および第2の流れ方向は、反対である可能性がある。
カテゴリFは電極の数を含み、F1は、例えばDC電源またはAC電源の場合、電極の数が≦2であることを示す。F2は、例えば三相電源の場合、電極の数が>2であることを示す。
図6Aiは、パイプタイプA1D1Fiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を示す。パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、水平コースを有する。この実施形態では、装置110は、入口120の後で出口122の前に配置された2つの絶縁体124を有する。図6Aiのさらなる要素に関しては、図1aの説明を参照し得る。図6Aiは、例として、入口120および出口122における両方向矢印によって可能な流れEiの方向を示す。さらなる図6では、入口120および出口122は集合的に示される。
図6Aiiの実施例は、パイプタイプA1D2Fiを示し、装置110が1つのみの絶縁体124を有し、第2の絶縁体の代わりに接地125が設けられている点で図6Aiとは異なる。図6Aiiiの実施例は、パイプタイプA1D3Fiを示し、接地125が設けられていない点で図6Aiiとは異なる。図6Aivでは、パイプタイプA1D4Fiであり、装置110は、図6Aiiiと比較して、絶縁体の代わりに接地125のみを有する。図6Avに示すように、絶縁体124または接地125のない実施形態も可能であり、パイプタイプA1D5Fiである。
図6Biでは、パイプタイプBiD1Fiは、入口(l1)、出口(l2)および移行部(l3)の長さならびに入口(d1)、出口(d2)および移行部(d3)の直径を示す。装置110は、入口(l1)および/または出口(l2)および/または移行部(l3)の長さならびに/あるいは入口(d1)および/または出口(d2)および/または移行部(d3)の直径が異なるパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を備え得る。図6Biのさらなる要素に関しては、図1の説明を参照し得る。図6Biiの実施例は、パイプタイプBiD2Fiを示し、装置110が1つのみの絶縁体124を有し、第2の絶縁体の代わりに接地125が設けられている点で図6Biとは異なる。図6Biiiの実施例は、パイプタイプBiD3Fiを示し、接地125が設けられていない点で図6Biiとは異なる。図6Bivでは、パイプタイプBiD4Fiであり、装置110は、図6Biiiと比較して、絶縁体の代わりに接地125のみを有する。図6Bvに示すように、絶縁体124または接地125のない実施形態も可能であり、パイプタイプBiD5Fiである。
図6Ciでは、パイプタイプCiD1Fiは、装置110が、ここに示すように、複数のn回、例えば3回のパスを伴うパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を有する実施例を示す。パスは各々、異なる長さl3、l4、l5および/または直径d3、d4、d5を有し得る。図6Ciのさらなる要素に関しては、図2の説明を参照し得る。図6Ciiの実施例は、パイプタイプCiD2Fiを示し、装置110が1つのみの絶縁体124を有し、第2の絶縁体の代わりに接地125が設けられている点で図6Ciとは異なる。図6Ciiiの実施例は、パイプタイプCiD3Fiを示し、接地125が設けられていない点で図6Ciiとは異なる。図6Civでは、パイプタイプCiD4Fiであり、装置110は、図6Ciiiと比較して、絶縁体の代わりに接地125のみを有する。図6Cvに示すように、絶縁体124または接地125のない実施形態も可能であり、パイプタイプCiD5Fiである。図6Ciから図6Cviは、パイプライン112および/またはパイプセグメント114の開始または終了時に電気入力部または出力部127の接続部を介して交流電流が供給されるパイプタイプを示す。図6Cviは、交流電流がパイプライン112および/またはパイプセグメント114に沿って途中で供給されるパイプタイプCiFiを示す。
装置110は、並列および/または直列に接続された少なくとも2つの異なるパイプタイプの組み合わせを含み得る。例えば、装置110は、入口(l1)および/または出口(l2)および/または移行部(l3)に異なる長さのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を有し得る。例えば、装置は、入口(d1)および/または出口(d2)および/または移行部(d3)の直径が非対称であるパイプラインおよび/またはパイプラインセグメントを備え得る。例えば、装置110は、異なるパス数を伴うパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を備えてもよい。例えば、装置110は、パスごとに異なる長さおよび/またはパスごとに異なる直径を伴うパスを伴うパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を備え得る。
原則として、並列および/または直列の任意のパイプタイプの任意の組み合わせが考えられる。パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、建築キット134の形態の様々なタイプのパイプの形態をとり得、最終用途に応じて、必要に応じて選択して組み合わせられ得る。図7aは、異なるパイプタイプを伴う建築キット134の実施形態を示す。
図7bから図7yは、同じおよび/または異なるパイプタイプのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の組み合わせの本発明の実施例を示す。図7bは、連続して配置された、パイプタイプA1の3つの水平パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を伴う実施例を示す。図7cは、並列に接続されたパイプタイプA2の2つの鉛直パイプ、ならびにパイプタイプA2と同様の、1つの下流パイプライン112および/または1つの下流パイプラインセグメント114を示す。図7dは、パイプタイプA2の複数のパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を示し、それらはすべて並列に接続される。図7eは、カテゴリBの複数のパイプタイプが連続して配置される実施形態を示す。パイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、ここでは、Biによって識別される、カテゴリBの同一または異なるパイプタイプであってもよい。図7fは、カテゴリBの6つのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を伴う実施形態を示し、2つのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の2本の並列ストランドに配置され、2つのさらなるパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114が下流に接続される。図7gは、カテゴリCのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114を伴う実施形態を示し、2つのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114が並列に接続され、1つのパイプライン112および/または1つのパイプラインセグメント114が下流に接続される。図7hから図7mに示すように、カテゴリA、B、およびCの混合形態も可能である。装置110は、複数の供給入口および/または供給出口および/または生産流を有し得る。異なるまたは同一のパイプタイプのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、例えば図7kおよび図7mに示すように、複数の供給入口および/または供給出口と並列および/または直列に配置し得る。
図7nから図7pは、カテゴリA、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。図7qおよび図7rは、カテゴリB、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。図7sは、カテゴリC、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。図7tは、カテゴリA、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。図7uは、カテゴリA、C、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。図7vは、カテゴリB、C、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。図7wおよび図7yは、カテゴリA、B、C、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。図7xは、カテゴリA、B、DおよびFiのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の例示的な組み合わせを示す。装置110は、複数の供給入口および/または供給出口および/または生産流を有し得る。カテゴリA、B、C、D、およびEの異なるまたは同一のパイプタイプのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114は、複数の供給入口および/または供給出口と並列および/または直列に配置し得る。複数の供給入口および/または供給出口および/または生産流の例を図7o、図7p、図7r、図7s、図7vから図7yに示す。
異なるパイプタイプのパイプライン112および/またはパイプラインセグメント114の使用は、変動する供給原料があるときの反応のより正確な温度制御および/または調整ならびに/あるいは反応の選択的収率ならびに/あるいは最適化された化学工学を可能にすることができる。
図8aから図8eは、本発明の装置のさらなる実施例の概略図を示す。図8aは、導電性媒体129を備え、内側シリンダの形態のパイプライン112を取り囲む中空シリンダの形態の容器140を示す。図8bは、装置110が、反応流体とも呼ばれる供給原料を含む複数のパイプライン112を有し、パイプライン112の周りに配置された導電性媒体129で満たされたシリンダの形態の容器140を伴う実施形態を示す。図8cは、装置110が導電性媒体129を含む複数の管を有し、管の周りに配置された供給原料を含むパイプライン112を伴う実施形態を示す。図8dに示すように、導電性媒体129を含む複数のシリンダは、供給原料を含むパイプライン112の周りにリングの形態で配置されてもよい。図8eに示すように、パイプライン112は螺旋形態であってもよく、導電性媒体129を含むシリンダがパイプライン112の周りに配置されてもよい。図8fは、入口120および出口122がパイプライン112の同じ側に配置される非対称パイプライン112を示す。図8gは、さらなるリング形状の実施形態を示し、この実施形態におけるリング141が別々に加熱されるように、各リング141に専用の電源または電圧源126が割り当てられる。例えば、リング141の一方を予熱に使用し、他方を反応に使用してもよく、または両方のリング141を予熱操作または反応に使用してもよい。
図9aから図9gは、本発明の装置110のさらなる実施例のさらなる概略図を示す。図9aから図9fは、導電性媒体129が三相交流または三相AC電圧によって加熱される実施形態を示す。3つの外側導体は、L1、L2、およびL3、ならびに中性導体Nとラベル付けされる。図9aでは、供給原料のための内側シリンダを伴う導電性媒体129のための中空シリンダが設けられる。図9bは、導電性媒体129で満たされたシリンダによって囲まれた複数のパイプライン112を伴う実施形態を示す。図9cでは、供給原料を含むパイプライン112によって囲まれた、導電性媒体129を含むシリンダの形態の複数の容器140が設けられる。図9dは、供給原料を含むパイプライン112の周りに配置された導電性媒体129を含む3つのリング141を伴う実施形態を示す。図9eは、導電性媒体129を含むシリンダによって囲まれた、供給原料を含む螺旋状パイプライン112を示す。また、パイプライン112によって囲まれた、導電性媒体129を備える螺旋状管が設けられる実施形態も考えられる。また、電気工学目的のためのパイプライン、例えばシリンダにおいて複数の螺旋状要素の連結を伴う実施形態も可能である。図9fは、パイプライン112の非対称性を伴う実施形態を示す。非対称性は一般に可能であり得、例えば、入口120および出口122は、パイプラインの同じ側にあってもよい。図9gは、導電性媒体129がパイプライン112の様々な領域の周りの中空シリンダに配置され、電気工学目的のために配置される実施形態を示す。
図10は、パイプライン112の誘導加熱を伴う実施形態を示す。装置110は、少なくとも1つのコイル132を有してもよい。電源または電圧源126は、コイル132に電圧または電流を供給するように設定され、そのコイル132に接続されてもよい。導電性媒体129およびコイル132は、コイル132の電磁場が導電性媒体に電流を誘導し、供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体129を通過する際に生じるジュール加熱によって導電性媒体を加熱するように配置されてもよい。コイル形状は、任意の構成であってもよい。例えば、コイル132は、鉛直、水平、円筒形、または異なる構成であってもよい。複数の誘導ヒータが反応空間またはヒータ111に設けられてもよく、これは、例えば、並列、直列または異なる配置であってもよい。
110 装置
111 反応空間またはヒータ
112 パイプライン
114 パイプラインセグメント
118 パイプシステム
120 入口
122 出口
124 絶縁体
125 接地
126 電圧/電源
127 電気入力および出力
128 電極
129 導電性媒体
130 ガルバニック絶縁壁
131 コントローラ
132 コイル
133 電極ブリッジ
134 建築キット
140 容器、例えばシリンダ
141 リング

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプライン(112)を備える装置(110)であって、前記装置(110)は、少なくとも1つの導電性媒体(129)を有し、前記導電性媒体(129)は、0.1Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/mの比抵抗ρを有し、前記装置(110)は、電流が前記導電性媒体(129)を通過する際に生じるジュール加熱によって前記パイプライン(112)を加熱する前記導電性媒体(129)において前記電流を生成するように設定された少なくとも1つの電源または電圧源(126)を有する、装置(110)。
  2. 前記装置(110)が、前記供給原料を200℃から1700℃、好ましくは300℃から1400℃、より好ましくは400℃から875℃の範囲の温度に加熱するように設定される、請求項1に記載の装置(110)。
  3. 前記導電性媒体(129)および前記パイプライン(112)は、前記導電性媒体(129)が前記パイプライン(112)を少なくとも部分的に取り囲むように、かつ/または前記パイプライン(112)が前記導電性媒体(129)を少なくとも部分的に取り囲むように、互いに対して配置される、請求項2に記載の装置(110)。
  4. 前記導電性媒体(129)が、固体、液体、気体および混合物からなる群から選択される物質の固体、液体および/または気体の状態にある、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置(110)。
  5. 前記導電性媒体(129)が、導電性粒状材料または導電性流体である、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置(110)。
  6. 前記導電性媒体(129)が、炭素、炭化物、ケイ化物、導電性油、塩溶融物、無機塩および固体/液体混合物からなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置(110)。
  7. 前記導電性媒体(129)が、10Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/mの比抵抗ρを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置(110)。
  8. 前記電源および/または電圧源(126)が、単相もしくは多相AC電源および/または単相もしくは多相AC電圧源、あるいはDC電源および/またはDC電圧源を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置(110)。
  9. 前記装置(110)が複数のパイプライン(112)を有し、前記装置(110)がl個のパイプライン(112)を有し、lは2以上の自然数であり、前記パイプライン(112)が対称もしくは非対称パイプおよび/またはそれらの組み合わせを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置(110)。
  10. 前記パイプライン(112)が、直径、および/または長さ、および/または形状に関して異なる構成である、請求項9に記載の装置(110)。
  11. 前記パイプライン(112)のうちの2つ以上またはすべてが直列および/または並列構成である、請求項9または10に記載の装置(110)。
  12. 前記供給原料が、熱分裂に供される炭化水素および/または混合物である、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置(110)。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の装置(110)を少なくとも1つ備えるプラントであって、前記プラントが、少なくとも1つの吸熱反応を行うためのプラント、加熱するためのプラント、予熱するためのプラント、蒸気クラッカー、水蒸気改質器、アルカン脱水素化のための器具、改質器、乾式改質のための器具、スチレン製造のための器具、エチルベンゼン脱水素化のための器具、尿素のクラッキングのための器具、イソシアネート、メラミン、クラッカー、接触クラッカー、脱水素化のための器具からなる群から選択される、プラント。
  14. 装置に関する請求項1から13のいずれか一項に記載の装置(110)を使用して少なくとも1つの供給原料を加熱する方法であって、前記方法は、
    前記供給原料を受け取るための少なくとも1つのパイプライン(112)を提供し、前記パイプライン(112)において前記供給原料を受け取るステップと、
    少なくとも1つの電源および/または少なくとも1つの電圧源(126)を提供するステップと、
    前記供給原料を加熱するために、電流が導電性媒体(112)を通過する際に生じるジュール加熱によって前記パイプライン(112)を加熱する、前記装置(110)における前記導電性媒体(129)に前記電流を生成するステップであって、前記導電性媒体(129)は、0.1Ωmm/m≦ρ≦1000Ωmm/mの比抵抗ρを有する、ステップと、
    を含む、方法。
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