JP2023543832A - エアロゾル生成デバイス - Google Patents

Abstract

本開示は、エアロゾル生成基材を加熱してエアロゾルを形成するエアロゾル生成デバイスに関する。より具体的には、エアロゾル生成デバイスは、基材を収容し加熱してエアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成チャンバであって、エアロゾル生成チャンバは少なくとも加熱要素を備える、エアロゾル生成チャンバと、縦長のハウジングと、エアロゾル生成チャンバを覆う閉位置、及びエアロゾル生成チャンバを露出させる開位置になることができるカバーと、基材を収容し保持するように構成されたトレイであって、トレイはカバーに接続されている、トレイと、を備える。

Description

本開示は、エアロゾル生成基材を加熱してエアロゾルを形成するエアロゾル生成デバイスに関する。本開示は、特に、低温で動作することができる携帯型エアロゾル生成デバイスに適用可能である。そのようなデバイスは、タバコ又は他の好適なエアロゾル基材材料を、燃やすのではなく、伝導、対流、及び／又は放射によって加熱して、吸入のためのエアロゾルを発生させることができる。

（ｅタバコ及び加熱非燃焼式製品としても知られる）エアロゾル生成デバイスの人気及び使用は、ここ数年で急速に成長している。従来のタバコ製品においてタバコを燃焼させるのとは対照的に、エアロゾル化可能物質を加熱又は加温する様々なデバイス及びシステムが利用可能である。

このタイプのデバイスは、湿った葉タバコ又は他の好適な固体エアロゾル化可能材料を典型的に含むエアロゾル基材を、典型的には１５０℃～３５０℃の範囲の温度に加熱することによってエアロゾル又は蒸気を発生させる。そのようなエアロゾル基材を燃焼させる又は燃やすのではなく加熱することにより、ユーザが求める成分は含むが、燃焼及び燃やすことによる毒性及び発癌性のある副生成物は含まないエアロゾルが放出される。更に、タバコ又は他のエアロゾル化可能材料を加熱することにより生成されるエアロゾルは、典型的には、ユーザにとって不快となり得る、燃焼及び燃やすことに起因する焦げた味又は苦味を含まない。したがって、基材は、煙及び／又は蒸気をユーザにとってより口当たりのよいものにするために、そのような材料に典型的に添加される糖及び他の添加物を必要としない。そのようなデバイスでは、エアロゾル基材は、例えば加熱チャンバ内で、加熱要素により加熱される。エアロゾル基材は、エアロゾルの生成により消費され、定期的に交換される必要がある。したがって、加熱チャンバ内のエアロゾル基材を交換する便利な方法を提供することが望ましい。

加えて、所与の量のエアロゾル基材からより多くのエアロゾルを発生させることが望ましく、したがって、エアロゾル基材を加熱してエアロゾルをより効率的に発生させることができるデバイスを提供することが望ましい。

第１の態様によれば、以下の開示はエアロゾル生成デバイスを提供し、このデバイスは、基材を収容し加熱してエアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成チャンバであって、エアロゾル生成チャンバは少なくとも加熱要素を備える、エアロゾル生成チャンバと、縦長のハウジングと、エアロゾル生成チャンバを覆う閉位置、及びエアロゾル生成チャンバを露出させる開位置にあることができるカバーと、基材を収容し保持するように構成されたトレイであって、トレイがカバーに接続されている、トレイと、を備え、カバーが開位置にある場合、トレイは基材を収容することができ、収容された基材は、少なくとも部分的にエアロゾル生成チャンバの外側に位置し、カバーが閉位置にある場合、収容された基材は、エアロゾル生成チャンバ内に完全に含まれ、加熱要素に接触し、カバーは、回転により開位置から閉位置に移動することができ、それにより、トレイは、ハウジングの長手方向に加熱要素に向かって、及びハウジングの長手方向に実質的に垂直な方向に並進移動し、その結果、トレイにより保持されている基材が加熱要素に接触する。

トレイは、トレイから使用済み基材を取り除くこと及びトレイ上に未使用基材を置くことによるエアロゾル基材消耗品を交換する直観的且つ堅牢な方法を提供する。カバーを閉じることにより、基材が移動してエアロゾル生成チャンバ内に入り、これにより、ユーザが基材を正しい位置に置くための単純且つ直観的な方法が提供される。加えて、エアロゾル生成チャンバ内へのトレイの移動により基材は加熱要素と接触し、それにより、エアロゾル生成効率が改善する。

本発明の第１の態様による本発明の第２の態様では、トレイは、基材をトレイに固定するための手段を備える。

これは、基材が固定され、トレイに対して移動しないことを確実にする。したがって、カバーが閉位置にある場合、基材は常に加熱要素に対して正しい位置にあり、加熱要素に接触しているため、エアロゾル生成効率が改善される。

本発明の第２の態様による、本発明の第３の態様では、固定のための手段は、基材の対応する凹部に係合することができる１つ以上の突出部である。

これは、上述したような固定を実現するための、耐久性のある直観的且つ単純明快な方法を提供する。

本発明の第３の態様による、本発明の第４の態様では、１つ以上の突出部により基材に型押しすることによって凹部を形成することができる。

第４の態様によれば、製造中、基材に凹部を形成する必要はないので、１つの生産工程を節約することにより、基材は費用効果がより高くなる。次いで、トレイ上の突出部により、可撓性を有する基材に「型押し」することができ、以前に設けられていた凹部と同じ目的が果たされる。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第５の態様では、ハウジングの長手方向に実質的に垂直な方向へのトレイの移動は、エアロゾル生成チャンバの傾斜壁により生じる。

傾斜壁は、トレイを所望の位置に向かって導くための単純明快な且つ耐久性のある方法を提供する。したがって、傾斜壁は、基材が加熱要素に接触すること及び／又は加熱要素に向かって押し付けられることを確実にし、したがってエアロゾル生成効率が改善する。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第６の態様では、トレイの断面は略Ｌ字形状の構成を有し、Ｌ字形状の長い脚部が、ハウジングの長手方向に実質的に平行に向けられており、短い脚部が、長い脚部から加熱要素に向かって延びている。

Ｌ字形状トレイは、トレイ上に配置された基材がトレイから下向きに摺動しないことを確実にする。更には、ユーザが基材を容易に挿入することができ、次いで、基材はＬ字形状トレイの短い脚部により適所に保持されるので、短い脚部はデバイスの取扱いを容易にする。したがって、Ｌ字形状トレイは、デバイスのエアロゾル生成効率を改善しながら、直観的な取扱いの方法を提供する。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第７の態様では、カバーは、カバーの回転を可能にするヒンジによりハウジングに接続されている。

ハウジングへの接続は、デバイスが使用中でないときに、カバーが失われないことを確実にする。回転ヒンジは、デバイスを取り扱う直観的な方法をユーザに提供する。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第８の態様では、カバーは閉位置に向かって付勢されている。

これは、基材が挿入された後にデバイスが適切に閉じることを確実にする。更には、それは、ユーザに触覚フィードバックを提供する。

本発明の第８の態様による、本発明の第９の態様では、付勢は、ばねにより実現される。

これは、上述したような付勢のための、単純明快な耐久性のある費用効果の高い方法を提供する。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第１０の態様では、ヒンジを中心とするカバーの回転がトレイの並進移動を可能にするように、トレイがカバーに接続されている。

これは、基材を加熱要素に対して正しい位置に配置するための直観的且つ堅牢な方法を提供する。

本発明の第１０の態様による、本発明の第１１の態様では、トレイとカバーとの間の接続は第２のヒンジにより実現され、第２のヒンジはカバーの回転を可能にするヒンジから離れている。

これは、基材を加熱要素に対して正しい位置に配置するための直観的且つ堅牢な方法を提供する。

本発明の第１０～第１２の態様のうちのいずれか１つによる本発明の第１２の態様では、カバーの回転は、レバーによりトレイの並進移動に変換される。

これは、基材を加熱要素に対して正しい位置に配置するための直観的且つ堅牢な方法を提供する。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第１３の態様では、トレイは、カバーが開位置から閉位置に移動するにつれて、ハウジングの長手方向に沿ってハウジングの中央に向かって移動し、カバーが閉位置から開位置に移動するにつれて、反対方向に移動する。

これは、基材を加熱要素に対して正しい位置に配置するための直観的且つ堅牢な方法を提供する。更には、それは、使用済み基材を未使用基材と交換する簡単な方法を提供する。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第１４の態様では、カバーが閉位置から開位置に移動するとき、基材は、短い脚部により、ハウジングの長手方向に沿ってハウジングの中央から離れる方向に移動する。

これは、使用済み基材を未使用基材と交換する簡単な方法を提供する。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第１５の態様では、基材は、基材をトレイに固定するための手段により、ハウジングの長手方向に沿ってハウジングの中央から離れる方向に移動する。

これは、基材が加熱要素に対して正しい位置に配置されることを確実にし、したがって、エアロゾル生成効率が改善される。

本発明の前述した態様のうちのいずれか１つによる本発明の第１６の態様では、基材は、プレート、パッド又はディスクの形状を有する。

そのような形状を有する基材は、実質的に平坦であり、実質的に平坦な加熱要素に容易に接触させることができ、それにより永続的な接触が確実になり、エアロゾル生成効率が改善する。また、加熱要素と接触する表面と基材の体積との比率は比較的大きく、それにより、エアロゾル生成効率は更に増加する。

本発明の第１６の態様による、本発明の第１７の態様では、基材は上側表面及び下側表面を有し、カバーの閉位置において、下側表面はトレイの長い脚部に接触しており、上側表面は加熱要素に接触している。

この態様により、トレイの長い脚部が加熱要素に向かって移動することにより、基材をトレイと加熱要素との間で固定し、加熱要素に向かって押し付けることができる。したがって、エアロゾル生成効率が改善される。

本発明の第１６及び第１７の態様のうちのいずれかによる、本発明の第１８の態様では、基材がトレイに収容された場合、基材の側面の少なくとも一方は短い脚部に接触している。

これは、ユーザが基材をトレイ上に正しく配置する直観的且つ堅牢な方法を提供する。短い脚部により基材を所定位置に保持することにより、加熱要素に対する基材の位置が固定され、したがってデバイスのエアロゾル生成効率が改善する。

カバーが開位置にあるエアロゾル生成デバイスの側面図を示す。 カバーが閉位置にあるエアロゾル生成デバイスの側面図を示す。 カバーが開位置にあり基材がデバイス内に挿入されているエアロゾル生成デバイスの側面断面図を示す。 トレイの拡大図を示す。 カバーが開位置にあるエアロゾル生成デバイスの側面断面図を示す。 カバーが閉位置にあるエアロゾル生成デバイスの側面断面図を示す。

以下において、本発明の好ましい実施形態が、添付図面を参照して詳細に説明される。図面の説明において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の部分を示す。図面は概略的であり、寸法の比率などが、実際のものとは異なり得ることに留意すべきである。

エアロゾル生成デバイス１は、好ましくは平坦な形状を有する、実質的に立方体様の基材１１と共に動作するように構成されている。典型的な実施例では、基材１１のサイズは、１８×１２×１．２ｍｍである。一般に、好ましい実施形態における基材の長さは、４０～１０ｍｍ、好ましくは３０～１２ｍｍ、より好ましくは２５～１４ｍｍ、最も好ましくは２２～１５ｍｍである。好ましい実施形態における基材の幅は、３０～６ｍｍ、好ましくは２５～８ｍｍ、より好ましくは２０～９ｍｍ、及び、最も好ましくは１６～９ｍｍである。好ましい実施形態における基材の高さは、３～０．５ｍｍ、好ましくは２～０．６ｍｍ、より好ましくは１．８～０．８ｍｍ、最も好ましくは１．６～０．９ｍｍである。

エアロゾル基材は、例えば、ニコチン、タバコ、及び／又はエアロゾル形成剤を含み得る。タバコは、刻みタバコ、粒状タバコ、タバコ葉及び／又は再構成タバコなど、様々な材料の形態をとることができる。好適なエアロゾル形成剤としては、ポリオール（ソルビトール、グリセロール、及びプロピレングリコール又はトリエチレングリコールなどのグリコール類など）、非ポリオール（一価アルコール、乳酸などの酸類、グリセロール誘導体、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセテート、クエン酸トリエチルなどのエステル、グリセリン又は植物性グリセリンなど）が挙げられる。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、又はグリセロールとプロピレングリコールとの混合物であり得る。基材はまた、ゲル化剤、結合剤、安定化剤、及び保湿剤のうちの少なくとも１つを含んでもよい。エアロゾル基材は、空気が基材を通って流れ、その際にエアロゾルを収集することができるように、多孔質であってもよい。基材は、例えば、発泡体又は充填されたストランド若しくは繊維であってもよい。基材は、押出及び／又は圧延プロセスによって安定した形状に形成されてもよい。エアロゾル生成基材は、１つの空気流チャネル又は複数の空気流チャネルを提供するように成形されてもよい。これらは、加熱チャンバを通る空気流を増加させるために、エアロゾル生成デバイスの空気流チャネルと整列させることができる。基材は、むき出しの外面を有して露出される。代わりに、基材は、エアロゾル生成基材の表面の少なくとも一部を覆う通気性ラッパーを備えてもよい。ラッパーは、例えば、紙及び／又は不織布を含み得る。

エアロゾル生成チャンバ１５は単にハウジング２の内容積であり得るが、エアロゾル生成チャンバ１５は、好ましくは、制御回路及び電源（図示せず）などの更なる構成要素がエアロゾル生成チャンバ１５内に提供される熱から絶縁されるように、ハウジング１１内で絶縁筐体により包囲されている。ハウジングは、概して、熱可塑性材料又は金属（例えばアルミニウム）などの任意の剛性材料から作製され得る。絶縁筐体は、熱変形又は融解を防止するために、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、又はポリアミド（ＰＡ）などの耐熱材料から作製され得る。耐熱材料は、ポリイミド（ＰＩ）、ポリフェニレンスルフィド（ＰＰＳ）又はポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）などのスーパーエンジニアリングプラスチックであり得る。

基材１１を運ぶトレイ５をエアロゾル生成チャンバ１５内に挿入することにより、基材１１はエアロゾル生成チャンバ１５内で位置合わせされる。カバー７が開位置にあるとき、基材をトレイ上に配置することができる。トレイ５がエアロゾル生成チャンバ１５内に挿入されると、トレイ５は、図６に図示するように、基材１１がエアロゾル生成チャンバ１５内で保持される位置に導かれる。しかしながら、図１及び図３に示すように、トレイ５はまた、基材１１をトレイ５上に配置することができる又はトレイ５から取り除くことができる第２の位置にあってもよい。

基材１１が加熱されてエアロゾルが生成されている間又はその後の時間に、空気がマウスピース３に向かって送られて、エアロゾルがユーザに提供される。いくつかの実施形態では、空気はユーザが吸入することにより送られる。他の実施形態では、エアロゾル生成デバイス１は、エアロゾルを供給するために空気をマウスピース３に向かってポンプ移送するためのポンプを備えてもよい。

図１を参照すると、エアロゾル生成デバイス１が示される。デバイスは、縦長のハウジング２と、生成されたエアロゾルをデバイスから吸い出すために使用することができるマウスピース３とを備えてもよい。開位置では、図１に示すように、カバー７が開位置に向かって回転しているので、トレイ５が露出している。トレイ５は、ユーザにより挿入され得る基材を固定するための突出部６又は他の手段を備えてもよい。カバー７は、ヒンジ１６を中心に回転方向８に回転させることにより、閉位置に移動させてもよい。

図２は、図１と同じエアロゾル生成デバイス１の実施形態を示す。しかしながら、図２では、カバー７は閉位置にあって、エアロゾル生成チャンバ１５を覆っている。カバーは、閉位置から、それを回転方向８の反対方向に回転させることにより移動させて開位置に戻すことができる。

図３は、カバー７が開位置にあるエアロゾル生成デバイス１の実施形態の断面図を示す。カバー７は、第１のヒンジ１６により、ハウジング２に回転可能に取り付けられている。好ましい実施形態では、第１のヒンジ１６は、カバー７に剛性的に接続されてもよい回転要素内に位置してもよい。しかしながら、他の実施形態では、カバー上に直接配置されたヒンジ、レバー等の、異なるソリューションが可能である。

好ましい実施形態では、ヒンジ１６は、ばねにより負荷を与えられて、閉位置に向かって付勢されていてもよい。したがって、デバイス１は、ユーザにより能動的に開かれなければならないが、カバー７がユーザにより開位置に保持されていない場合は、ばねにより閉じることになる。

他の実施形態では、ヒンジ１６を閉位置に向かって付勢するための他の手段、例えば重力の使用が提供されてもよい。更に他の実施形態では、ヒンジ１６は閉位置に向かって付勢されていない場合があり、その結果、ユーザは、ヒンジ１６を中心としてカバー７を回転方向８に回転させることにより、カバー７を閉位置に能動的に移動させる必要がある。

第１のヒンジ１６から間隔を空けた第２のヒンジ１７を介して、レバー１３の第１の端部が回転要素１９に回転可能に接続している。レバー１３の第２の端部は、第３のヒンジ１８によりトレイ５の裏面に回転可能に接続している。したがって、回転方向８へのカバー７の回転中に、レバー１３はデバイスの中央に向かって押し付けられ、それによりトレイは同一方向に押し付けられる。

エアロゾル生成チャンバ１５は、基材１１を加熱して基材１１からエアロゾルを生成させるように構成された１つ以上の加熱要素１０を備える。加熱要素は、好ましくは、抵抗加熱要素などの電気加熱要素であるが、エアロゾル生成チャンバ１５に熱を供給するのに好適な任意の種類の加熱要素が使用されてもよい。加熱要素１０は、好ましくは実質的に平坦な構成を有するが、いくつかの実施形態では異なる形状を有してもよい。

加熱要素１０は、取り外し可能電池、再充電可能電池などの電源により駆動されてもよい。加熱要素に給電するために必要な電気回路は当業者には知られており、したがって本明細書では論じない。

図４に示すように、いくつかの実施形態では、トレイ５は、長い脚部２１及び短い脚部２２を有するＬ字形状の構成を有する。短い脚部２２は、基材１１の下に配置されて、基材が重力に起因して下向きに摺動することを防止するように構成されている。長い脚部は、基材１１の平坦な表面と接触して、加熱要素１０に対する基材の位置を制御するように構成されている。いくつかの実施形態では、長い脚部２１は、基材１１における対応する凹部２３上に係止するように構成された突出部６を備えてもよい。いくつかの実施形態では、Ｌ字形状トレイ５の長い脚部２１により基材１１に圧力が印加された場合、型押しにより基材１１に凹部２３が形成されるように、可撓性基材が使用されてもよい。この固定は、基材１１が加熱要素１０に対して正しい位置に保持されることを確実にし、更に、閉位置から開位置への移動中に、基材がトレイと共に持ち上げられることを確実にする。これは、Ｌ字形状トレイ５を備えない、予想される実施形態にとって、特に重要である。

カバー７が回転方向８に回転するにつれて、間隔を空けたヒンジ１６及び１７により、回転要素１９の回転が、デバイス１の中央に向かうトレイ５の並進移動に変換される。トレイ５がデバイス１の中央に向かって並進移動するにつれて、トレイは傾斜壁１２に接近する。この傾斜壁１２により、ハウジング２の長手方向に移動しているトレイ５はまた、ハウジング２の長手方向に実質的に垂直な方向に、及び加熱要素１０に向かって移動する。いったんカバーが閉位置になると、トレイは加熱要素１０に非常に近い位置に移動しており、その結果、基材１１は、加熱要素１０に接触し、加熱要素１０に向かって押し付けられ得る。

図５は、エアロゾルを生成する準備ができている状態にあるエアロゾル生成デバイス１を示し、ここでは、カバー７は閉位置にあり、基材１１はエアロゾル生成チャンバ１５の内部にある。本明細書における基材は、加熱要素１０により加熱され、エアロゾルが生成され得る。次いで、エアロゾルは、マウスピース３を通してユーザに提供することができる。

図６は、カバー７が開位置にあるエアロゾル生成デバイス１を表す。ユーザがエアロゾルを消費した後に、ユーザはカバー７を逆回転方向２８に回転させることにより、開位置に戻すことができる。回転要素１９は、再び回転を並進移動に変換して、トレイをエアロゾル生成チャンバから持ち上げる。Ｌ字形状トレイ５の短い脚部２２、及び／又はトレイの突出部６と基材１１の凹部２３とにより、基材１１は、トレイと共にエアロゾル生成チャンバ１５から外に持ち上げられる。そこから、基材１１がユーザの手により取り除かれてもよく、未使用基材と交換されてもよい。

１ エアロゾル生成デバイス
２ ハウジング
３ マウスピース
５ トレイ
６ 突出部
７ カバー
８ 回転方向
１０ 加熱要素
１１ 基材
１２ 傾斜壁
１３ レバー
１５ エアロゾル生成チャンバ
１６ 第１のヒンジ
１７ 第２のヒンジ
１８ 第３のヒンジ
１９ 回転要素
２１ 長い脚部
２２ 短い脚部
２３ 凹部
２８ 逆回転方向

Claims (15)

1. 基材（１１）を収容し加熱してエアロゾルを生成させるように構成されたエアロゾル生成チャンバ（１５）であって、前記エアロゾル生成チャンバ（１５）は少なくとも加熱要素（１０）を備える、エアロゾル生成チャンバ（１５）と、
   縦長のハウジング（２）と、
   前記エアロゾル生成チャンバ（１５）を覆う閉位置、及び前記エアロゾル生成チャンバ（１５）を露出させる開位置にあることができるカバー（７）と、
   前記基材（１１）を収容し保持するように構成されたトレイ（５）であって、前記トレイ（５）が前記カバー（７）に接続されている、トレイ（５）と
   を備え、
   前記カバー（７）が前記開位置にある場合、前記トレイ（５）は前記基材（１１）を収容することができ、収容された前記基材（１１）は、少なくとも部分的に前記エアロゾル生成チャンバ（１５）の外側に位置し、
   前記カバー（７）が前記閉位置にある場合、収容された前記基材（１１）は、前記エアロゾル生成チャンバ（１５）内に完全に含まれ、前記加熱要素（１０）に接触し、
   前記カバー（７）は、回転により前記開位置から前記閉位置に移動することができ、それにより、前記トレイ（５）は、前記ハウジング（２）の長手方向に前記加熱要素（１０）に向かって、及び前記ハウジング（２）の前記長手方向に実質的に垂直な方向に並進移動し、その結果、前記トレイ（５）により保持されている基材（１１）が前記加熱要素（１０）に接触する、
   エアロゾル生成デバイス（１）。
2. 前記トレイ（５）は、前記基材（１１）を前記トレイ（５）に固定するための手段を備える、
   請求項１に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
3. 固定するための前記手段は、前記基材（１１）の対応する凹部に係合することができる１つ以上の突出部（６）である、
   請求項２に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
4. 前記凹部は、前記１つ以上の突出部（６）により前記基材（１１）に型押しすることによって形成されることができる、
   請求項３に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
5. 前記ハウジング（２）の前記長手方向に実質的に垂直な方向への前記トレイ（５）の移動は、前記エアロゾル生成チャンバの傾斜壁（１２）により生じる、
   請求項１～４のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
6. 前記トレイ（５）の断面が略Ｌ字形状の構成を有し、
   前記Ｌ字形状の長い脚部（２１）が、前記ハウジング（２）の前記長手方向に実質的に平行に向けられており、
   短い脚部（２２）が、前記長い脚部（２１）から前記加熱要素（１０）に向かって延びている、
   請求項１～５のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
7. 前記カバー（７）は、前記カバー（７）の前記回転を可能にするヒンジにより前記ハウジング（２）に接続されている、
   請求項１～６のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
8. 前記カバー（７）は、前記閉位置に向かってばねにより付勢されている、
   請求項１～７のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
9. 前記ヒンジを中心とする前記カバー（７）の前記回転が前記トレイの並進移動を可能にするように、前記トレイ（５）が前記カバー（７）に接続されている、
   請求項１～８のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
10. 前記トレイ（５）と前記カバー（７）との間の前記接続は第２のヒンジにより実現され、
    前記第２のヒンジは、前記カバーの前記回転を可能にする前記ヒンジから離れている、
    請求項９に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
11. 前記カバー（７）の前記回転は、レバー（１３）により前記トレイ（５）の並進移動に変換される、
    請求項８～１０のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
12. 前記トレイ（５）は、前記カバー（７）が前記開位置から前記閉位置に移動するにつれて、前記ハウジング（２）の前記長手方向に沿って前記ハウジング（２）の中央に向かって移動し、
    前記カバー（７）が前記閉位置から前記開位置に移動するにつれて、反対方向に移動する、
    請求項１～１１のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
13. 前記カバー（７）が前記閉位置から前記開位置に移動するとき、前記基材（１１）は、前記短い脚部（２２）により、前記ハウジング（２）の前記長手方向に沿って前記ハウジング（２）の中央から離れる方向に移動する、
    請求項１～１２のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
14. 前記基材（１１）は、前記基材（１１）を前記トレイ（５）に固定するための前記手段により、前記ハウジング（２）の前記長手方向に沿って前記ハウジング（２）の中央から離れる方向に移動する、
    請求項１～１３のいずれか一項に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。
15. 前記基材（１１）は上側表面及び下側表面を有し、
    前記カバー（７）の前記閉位置において、前記下側表面は前記トレイ（５）の前記長い脚部（２１）に接触しており、前記上側表面は前記加熱要素（１０）に接触している、
    請求項１４に記載のエアロゾル生成デバイス（１）。

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