JP2023541629A - 電磁相互作用が増強された電気機械 - Google Patents
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Abstract
モータ、及び/又は、発電機であってもよい電気機械は、軸を中心に回転するように取り付けられるロータを有する。複数の磁極は、ボア内でロータの周りに周方向に離間して配置される。ロータは、軸を中心とするトロイダルボアを提供するように形成されるシェルを有する。スリットは、ロータの周りに周方向に延在している。スリットは、シェルを通ってボア内に貫通する。電気機械は、また、ロータのスリットを通って延在する1つ以上の支持体によって、ボア内に支持されるステータを有する。ステータは、ボアの周りに離間して配置される複数の巻線を搬送する。
Description
この出願は、2020年9月16日に出願された米国特許出願第63/079259号、発明の名称「電磁相互作用が強化された電気機械」からの優先権を請求し、その出願は、すべての目的を参照して本明細書に組み込まれる。アメリカ合衆国の目的に関し、この出願は、2020年9月16日に出願された米国特許出願第63/079259号、発明の名称「電磁相互作用が強化された電気機械」に関する35USC第119の下の利益を請求する。
本発明は、電動機、及び、発電機のような電気機械に関する。いくつかの実施形態は、永久磁石モータ、及び/又は、発電機を提供する。
電動モータは、電力を回転運動に変換する。発電機は、回転運動を電力に変換する。用語「電気機械」は、電動機、及び、発電機の両方を包含する。
よりエネルギー効率の高い電気機械が必要とされている。また、重量比に対して、高い電力を有する電気機械が必要とされている。例えば、これら両方の必要性は、電動航空機(例えば、ドローン、又は、飛行機)、及び、電気自動車の分野に存在する。
典型的な電動機は、円筒形のステータ内で回転するように取り付けられた、概ね円筒形のロータを有する。ロータの半径方向外側表面は、機械的クリアランスを提供するエアギャップによって、ステータの半径方向最内側部分から分離される。ステータ内の電磁石によって生成される磁場と、ロータの磁石に関連する磁場との相互作用によって、ロータを、回転させる。
いくつかの電動モータは、ロータの面上の磁石の磁場が、ロータの前方に位置するステータのコイルと相互作用する軸方向磁束幾何学形状を有する。いくつかの軸方向磁束電動機は、2つのロータを有し、ステータの両側のそれぞれに1つのロータを有している。
いくつかの電気モータ(例えば、誘導モータ)では、ロータはコイルを有し、また、ロータの磁場は、コイルの電流によって生成される。永久磁石モータでは、ロータの磁場は、ロータに担持される永久磁石によって生成される。永久磁石モータは、通常、誘導モータよりも電気的に効率が高い。
永久磁石モータでは、ロータは、ロータの周りに周方向に離間して配置される永久磁石を有してもよい。ステータは、ステータの周りに円周方向に離間して配置された電磁石を有してもよい。ステータの電磁石を励磁し、ロータの磁石の磁場と相互作用する磁場を生成できる。この磁場は、ステータの電磁石を、適切な順序、又は、パターンで、励磁することによって、ロータにトルクを加える(また、それによって、ロータを回転させる)ように作用させることができる。
電気機械における発熱は問題である。加熱は、ジュール加熱、ヒステリシス、及び渦電流損失などの物的損失から生じる可能性がある。この熱は、除去されない場合には、エネルギーが失われる割合を増加させる可能性がある温度上昇を生じさせる可能性がある。さらに、電気機械の動作温度の上昇は、機械の長期信頼性に有害である。また、より高い動作温度は、より高い動作温度にもかかわらず、それらの磁気特性を保持することができるより高いグレードの、より高価な磁石を使用することを、設計者に強いる可能性がある。加熱効果を低減するために、従来のモータのコイルにおける電流密度は、典型的には、10A/mm2より小さくなるように設計される。従来の電気モータにおけるより高い電流密度は、コイル温度を十分に上昇させて、電気絶縁の破壊、及び/又は、永久磁石の消磁を引き起こす可能性がある。
改善された電気効率、重量割合に対するより高い電力、一体化された冷却、及び、製造コストの低減のうちの1つ、又は、複数を提供するといった、電気機械に関する一般的なニーズがある。電気機械のための既存の幾何学的形状に対する新たな代替物に関するニーズもある。
本発明は、モータ、及び、発電機を含む電気機械に関する。本発明は、様々な態様を有する。これらは、限定されるものではないが、
・トロイダルボアを有するロータ、及び、トロイダルボアに配置されるステータの幾何学配置を有する電気機械であって、ステータは、ロータのスリットを通って延伸する支持体によって支持されている。この幾何学的形状を、有利に適用し、比較的小さなパッケージにおけるロータとステータとの間の電磁相互作用のための大きな領域を提供する。
・ロータのボアに対して接線方向に配向され、また、磁極を提供する強磁性材料によって分離される永久磁石を有する上記のような電気機械であって、強磁性材料は、有利には、圧縮、又は、付加製造プロセスによって形成される可能性がある材料にできる。強磁性材料は、例えば、軟磁性複合体を有してもよい。本明細書に記載のような3D幾何学的形状を有するように強磁性材料を形成することは、3D磁束経路を最適化し、小型で効率的なモータを達成できる。付加製造プロセスを用いて、複雑な3D構造を、効率的に、製造できる。この構成は、有利には、強磁性材料の利用、及び/又は、電気機械の効率を改善する方法で、ロータを形成する機会を提供する。
・ステータが積極的に冷却される上記のいずれかのような電気機械であって、例えば、ステータは、スリットを介して冷媒が供給される流路を有してもよい。この構成は、ステータの温度を制御することにより、効率、及び/又は、信頼性を、有利に、改善できる。また、この構成は、ロータからステータへの熱の達によって、ロータの温度制御を助けることができる。
・ロータに隣接して、外側に、冷却面を有する上記のいずれかのような電気機械であって、このような冷却面は、ロータから熱を除去でき、それによって、ロータの温度を制御できる。
・電気機械用部品(例えば、ロータ、及び、ステータ)。
・電気機械を構成する方法。
・ロータ、及び、ステータの役割が上記のいずれか。
を有する。これらの態様は、任意の組み合わせで適用されてもよいし、個別に適用されてもよい。以下に、本発明のより具体的な態様の一例を示す。
・トロイダルボアを有するロータ、及び、トロイダルボアに配置されるステータの幾何学配置を有する電気機械であって、ステータは、ロータのスリットを通って延伸する支持体によって支持されている。この幾何学的形状を、有利に適用し、比較的小さなパッケージにおけるロータとステータとの間の電磁相互作用のための大きな領域を提供する。
・ロータのボアに対して接線方向に配向され、また、磁極を提供する強磁性材料によって分離される永久磁石を有する上記のような電気機械であって、強磁性材料は、有利には、圧縮、又は、付加製造プロセスによって形成される可能性がある材料にできる。強磁性材料は、例えば、軟磁性複合体を有してもよい。本明細書に記載のような3D幾何学的形状を有するように強磁性材料を形成することは、3D磁束経路を最適化し、小型で効率的なモータを達成できる。付加製造プロセスを用いて、複雑な3D構造を、効率的に、製造できる。この構成は、有利には、強磁性材料の利用、及び/又は、電気機械の効率を改善する方法で、ロータを形成する機会を提供する。
・ステータが積極的に冷却される上記のいずれかのような電気機械であって、例えば、ステータは、スリットを介して冷媒が供給される流路を有してもよい。この構成は、ステータの温度を制御することにより、効率、及び/又は、信頼性を、有利に、改善できる。また、この構成は、ロータからステータへの熱の達によって、ロータの温度制御を助けることができる。
・ロータに隣接して、外側に、冷却面を有する上記のいずれかのような電気機械であって、このような冷却面は、ロータから熱を除去でき、それによって、ロータの温度を制御できる。
・電気機械用部品(例えば、ロータ、及び、ステータ)。
・電気機械を構成する方法。
・ロータ、及び、ステータの役割が上記のいずれか。
を有する。これらの態様は、任意の組み合わせで適用されてもよいし、個別に適用されてもよい。以下に、本発明のより具体的な態様の一例を示す。
本発明の一態様は、軸について回転するように取り付けられるロータを有する電気機械を提供する。ロータは、軸を中心とするトロイダルボアを提供するように形成されたシェルを有し、及び、ロータの周りに、円周方向に延伸するスリットを有する。スリットは、シェルを通って、ボア内に貫通する。ロータは、ボア内でロータの周りに周方向に間隔を置いて配置される複数の磁極を有する。ステータは、ロータのスリットを通って延伸する支持体によって、ボア内で支持される。ステータは、ボアの周りに間隔を空けて配置される複数の巻線を有する。
いくつかの実施形態では、磁極は、それぞれ、スリットの第1の縁部の近くの位置から、スリットの第2の縁部の近くの位置まで、ボアの内面の周りにポロイダル方向に延在する。いくつかの実施形態では、スリットは、ロータの内面のポロイダル方向の円周の1/3より小さい幅を有する。いくつかの実施形態では、スリットは、軸を含む平面内のボアの断面の重心に対して、所定の角度で広がっており、また、その角度は、60度以下である。いくつかの実施形態では、ロータの内面が広がるトロイダル面の領域とスリットの面積との間の比は、1:12以下である。
いくつかの実施形態では、ロータは、ポロイダル方向に、ロータの周りに延びる複数の離間したリング磁石を有している。リング磁石は、スリットと一直線にされる隙間を有してもよい。いくつかの実施形態では、リング磁石のそれぞれは、ロータに対して接線方向に磁化され、また、隣接するリング磁石は、極のうちの1つを提供する強磁性材料の部分によって分離されている。いくつかの実施例では、ロータの外側の強磁性体材料の表面は、ポロイダル方向に延伸する切り欠き、又は、溝で形成される。強磁性体材料は、軟磁性複合体(SMC)を有してもよい。いくつかの実施例では、リング磁石は、1つ以上のハルバック・アレイを形成する。いくつかの実施形態では、リング磁石は、半径方向に磁化され、また、シェルは、ボアから離れた磁石の側面で磁石を裏打ちする強磁性材料の連続層を備える。
いくつかの実施形態では、ステータは、冷却液を有する冷却チャネルを有している。電気機械は、スリットを通って延びる導管を有している。導管を接続し、冷却液を冷却チャネルに供給し、及び/又は、冷却チャネルから冷却液を除去する。いくつかの実施形態では、冷却チャネルは、ステータの周りに、トロイダルに、延びる。いくつかの実施形態では、冷却チャネルは、ステータの中心線の周りに延びる。
いくつかの実施形態では、ステータは、強磁性材料のコアを有し、また、巻線は、コアに沿って離間して配置されている位置でコアの周りに巻かれているトロイダル巻線を有している。トロイダル巻線は、一体型、又は、可分型の巻線を有してもよい。いくつかの実施形態では、コアは、隣接する巻線の間に位置する強磁性材料のリブを有している。リブは、コアの周りに、ポロイダル方向に延びている。いくつかの実施形態では、リブは、リブがスリットを横切る位置で分断される。いくつかの実施形態では、リブは、スリットと一直線にされるV字形の切り欠きによって分断される。いくつかの実施形態では、トロイダル巻線の外面とリブの外面とは、互いに、一直線にされる。いくつかの実施形態では、トロイダル巻線の外面は、リブの外面に対してステータコアに向かって凹んでいる。
いくつかの実施形態では、電気機械は、ロータの外面と一致するように形成される筐体を有している。筐体は、筐体とロータとの間に隙間を設けるように配置される。いくつかの実施形態では、筐体は、ロータに隣接して配置され、及び、冷却液を有する冷却チャネルを有している。
いくつかの実施形態では、支持体は、ステータに、又は、ステータから電力を運ぶために接続される導電体を有している。いくつかの実施形態では、ステータは、巻線の間に配置され、及び、ステータから半径方向に離れるように延びるスポークを有している。
いくつかの実施形態では、スリットは、軸から離れて面するロータの側に位置する。いくつかの実施形態では、スリットは、軸に向かって面するロータの側に位置する。
いくつかの実施形態では、軸を有する平面内のボアは、円形の断面を有している。いくつかの実施形態では、軸を有する平面内のボアは、楕円形の断面を有している。
さらなる態様、及び、例示的な実施形態は、添付の図面に示され、及び/又は、以下の明細書に記述される。
本発明は、これらが異なる請求項に記載されている場合であっても、上記特徴の全ての組み合わせに関連することを、強調する。
添付の図面は、非限定的な、本発明の実施形態を示す。
図1、及び、図1Aは、実施形態に係る永久磁石モータの断面の模式図である。図1Bは、図1Aのモータの斜視図である。
図2は、実施形態に係る図1Aのモータのステータコアの部分の斜視図である。図2Aは、実施形態に係る図1の図1Aのモータの巻線型ステータの部分の斜視図である。図2Bは、ロータのボア内に受け入れられる巻線型ステータの部分の斜視図である。図2Cは、リブを有さない巻線型ステータの部分の斜視図である。
図3は、実施形態に係るロータの部分の斜視図である。図3Aは、図3のロータの様々な構成要素の磁気の方向を示す。図3B、及び、図3Cは、それぞれ、周方向に分割された磁石と径方向に分割された磁石とを示す図である。
図4は、例示的な実施形態に係るロータの部分の斜視図である。図4Aは、図4のロータの様々な構成要素の磁化の方向を示す。
図5は、例示的な実施形態に係るロータの部分の斜視図である。図5A-5Dは、図5のロータの切り欠き部の様々な実施形態の2次元断面図である。
図6は、例示的な実施形態に係るハルバッハ配列ロータの部分の斜視図である。図6Aは、図6のロータの例示的な実施形態の様々な構成要素の磁化の方向を示す。
図7は、例示的な実施形態に係る磁気モータアセンブリの部分の斜視図である。図7A-7Fは、図7の磁気モータアセンブリの様々な構成要素の部分の斜視図である。
図8A-8Fは、本明細書に記載の電気機械の性能を予測するシミュレーションの結果を示す。
以下の説明において、本発明のより完全な理解を提供するために、具体的な詳細が明らかにされる。しかしながら、本発明は、これらの特定なしに実施されてもよい。他の例では、本発明を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の要素を図示せず、また、詳細に説明していない。したがって、本明細書、及び、図面は、限定的な意味よりは、例示的な意味とみなされるべきである。
発明者らは、ロータとステータとの間の電磁的相互作用が円筒状のシェル内で発生する従来の電動モータの幾何学的形状、及び、ロータとステータとの間の電磁的相互作用が軸方向エアギャップ内の円盤状空間内で発生する軸流束モータの幾何学的形状が、効率を向上させるための障害であることを認識した。
本開示は、ロータとステータとの間の磁界の相互作用がトロイダルシェル内で発生する幾何学的形状を有する電気機械を説明する。この幾何学的形状は、所定の体積内に収まる電気機械において、ステータとロータとの間の電磁相互作用が増加した領域を、有利に、提供できる。
本明細書に記載されるような電気機械は、軟磁性複合体材料(「SMCs」)を有するステータを含むことができる。SMCsは、材料を効率的に使用するために成形されてもよく、また、接線方向に配向された磁化された磁石を有してもよい。本明細書で詳細に説明されるこれらの構造は、重要な製造上の、及び、性能上の利点を提供できる。
開示される電気機械の別の特徴は、非常に効率的な熱抽出を提供できる冷却装置である。開示される冷却装置は、高価な/外国産の材料を用いることなく、電磁石巻線において、高い電流密度(例えば、10A/mm2以上の電流密度)を容易にできる。効果的な冷却は、磁気コイル、及び、他の構成要素の温度を、比較的、低く維持しながら、電気機械を、比較的、高い電力で動作するようにできる。比較的低い動作温度を維持することは、改善された効率をもたらすことができる(例えば、磁気コイルの温度を、コイルの電気抵抗が大幅に増加する閾値未満に維持することは、I2R損失を低減し、また、磁性材料の温度を低く保つことは、ジュール加熱、ヒステリシス、及び、渦電流損失のような材料損失を低減できる)。磁気機械の構成要素の温度を、比較的、低く保つことも、(例えば、電気絶縁性、又は、他の構成要素を劣化させる高い温度を回避することによって、)信頼性を改善できる。
1.全体構成
1.全体構成
本明細書に記載の電気機械は、ロータとステータとの間の電磁相互作用が起こる可能性があるトロイダル面を提供するように配置されるロータ、及び、ステータを有している。好ましい実施形態では、ステータは、ロータのトロイダルチャンバ内に配置される。ステータは、ロータのスリットを通って延伸する部材によって支持されてもよい。
「トロイダル面」は、中央に穴を有する回転面を意味する。トロイダル面は、例えば、平面形状の平面内にあり、及び、その形状の境界から離間して配置される回転軸の周りに、その形状を掃引することによって、トロイダル面を生成できる。平面形状は、例えば、円、楕円、長方形、正方形等である。ドーナツ形状の表面は、トロイダル面の一例である。
トロイド、又は、トロイダル面は、回転軸に垂直な面内で回転軸を中心とする円に沿うトロイダル方向を有している。また、トロイド、又は、トロイダル面は、回転軸を有する平面内のその形状の周りに伸びるポロイダル方向を有している。トロイダル方向、及び、ポロイダル方向を、それぞれ、矢印102、及び、101で、図1Bに示す。
以下の説明は、例示的な機械の構成を説明する。このような構成は、モータ、及び、発電機にも適用できる。
図1は、例示的な実施形態による永久磁石機械100の概略断面図である。機械100は、モータ、又は、発電機として動作できる。この例示的な機械100では、機械100が電源110に接続されると、機械的負荷150を回転させるように駆動されるシャフト120を有している。機械100を、回転する駆動シャフト120によって電力を発生するようにしてもよい。
機械100は、ロータ20のトロイダルボア21内に収容されるステータ10を有している。この例では、ステータ10は、概ね円形の円環、及び/又は、楕円の円環のように形成されているが、他のトロイダル形状が可能である。ロータ20は、適当な軸受(図1に図示せず)によって軸115を中心に回転するように支持されている。ロータ20は、ステータ10の周りを、ポロイダル方向101に、取り囲み、ロータ20とステータ10との間の相対的に大きな相互作用領域を提供する。
ステータ10は、スリット23を通って延びる1つ以上の支持体112によって支持されている。スリット23は、ロータ20の周りをトロイダル方向に延在している。支持体112は、筐体(例えば、図7の筐体200)であってもよいベース111に接続されている。
電力は、スリット23を通過する導電体(図示せず)によって、ステータ10に、又は、ステータ10から供給されてもよい。導電体は、例えば、1つ以上の支持体112の内部にあっても、又は、1つ以上の支持体112に取り付けられてもよい。
図1に示す幾何学的形状を変更させてもよい。例えば、ポロイダル方向におけるスリット23の位置を変更してもよい。図1Aは、スリット23が軸115に面する他の例示的な実施形態に係るモータ100Aを示している。図1Aの実施形態は、図1の実施形態におけるスリット23の長さ、及び、総面積に比して、スリット23の長さ(したがって、スリット23の総面積)が減少する、という利点を有している。
スリット23は、相対的に狭くても、したがって、ステータ10とロータ20との間の磁気的相互作用のための大きな領域を提供してもよい。スリット23は、支持体112とスリット23の縁との間の必要な機械的クリアランスを加えた、支持体112を収容するために必要なものより広くする必要はない。スリット23の相対的な幅は、様々な方法で示すことができる。例えば、
・スリット23は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/2未満の幅を有してもよい。好ましくは、スリット23の幅は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/3より大きくなく、又は、1/4より大きくなく、又は、1/6より大きくなく、又は、1/12より大きくない。いくつかの実施形態では、スリット23の幅は、スリット23の一方の縁からスリット23の対向する縁までの、ボア21の周囲で、ボア21の内面に沿ってポロイダル方向に延びる距離の約10%から20%の範囲にある。
・スリット23は、ロータ20の内側トロイダル面を規定する断面形状の中心、又は、重心に対して、180度より小さい角度で広がってもよい。好ましくは、角度は、120度より大きくなく、又は、90度より大きくなく、又は、60度より大きくなく、又は、30度より大きくない。例えば、ロータ20は、ステータ10のトロイダル中心軸に関して180°~355°の範囲のポロイダル角度の範囲ΦR(図1B参照)で広がってもよい。図1Bの例示的な実施形態では、ロータ20は、約300°のポロイダル角度ΦRで広がっている。
・ロータ20の内側面が広がるトロイダル面の領域に対するスリット23の領域の比は、1:2より小さく、及び、1:3より大きくなく、又は、1:4より大きくなく、又は、1:6より大きくなく、又は、1:12より大きくないことが好ましい。
・スリット23は、ロータ10の最大径よりも小さい幅を有してもよい。例えば、ロータ10の最大径に対するスリット23の幅の比は、2:3よりも小さくても、及び、1:2、又は、1:4、又は、1:6よりも大きくないことが好ましい。
・スリット23は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/2未満の幅を有してもよい。好ましくは、スリット23の幅は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/3より大きくなく、又は、1/4より大きくなく、又は、1/6より大きくなく、又は、1/12より大きくない。いくつかの実施形態では、スリット23の幅は、スリット23の一方の縁からスリット23の対向する縁までの、ボア21の周囲で、ボア21の内面に沿ってポロイダル方向に延びる距離の約10%から20%の範囲にある。
・スリット23は、ロータ20の内側トロイダル面を規定する断面形状の中心、又は、重心に対して、180度より小さい角度で広がってもよい。好ましくは、角度は、120度より大きくなく、又は、90度より大きくなく、又は、60度より大きくなく、又は、30度より大きくない。例えば、ロータ20は、ステータ10のトロイダル中心軸に関して180°~355°の範囲のポロイダル角度の範囲ΦR(図1B参照)で広がってもよい。図1Bの例示的な実施形態では、ロータ20は、約300°のポロイダル角度ΦRで広がっている。
・ロータ20の内側面が広がるトロイダル面の領域に対するスリット23の領域の比は、1:2より小さく、及び、1:3より大きくなく、又は、1:4より大きくなく、又は、1:6より大きくなく、又は、1:12より大きくないことが好ましい。
・スリット23は、ロータ10の最大径よりも小さい幅を有してもよい。例えば、ロータ10の最大径に対するスリット23の幅の比は、2:3よりも小さくても、及び、1:2、又は、1:4、又は、1:6よりも大きくないことが好ましい。
ステータ10の外面と、トロイダルボア21に面するロータ20の内面との間のクリアランスを、小さくしてもよい。これにより、ステータ10に起因する磁界とロータ20に起因する磁界との間の磁気的な相互作用の強度が、増大される。
ステータ10がロータ20のトロイダルボア21の内側に配置され、及び、ロータ20がステータ10の周りの大部分を取り囲む、本明細書に記載の機械を生成する様々な方法が存在する。これらは、以下を有する。
・ロータ20を、ステータ10の周りに組み付けできる2つ以上の部分に形成する。例えば、図1Aは、ロータの周りに組み立てられ、その後、締結具27によって接合されてもよい部品20-1、及び、20-2から作られるロータ20を示す。
・ステータ10の周りにロータ20を、型に入れて成形し、又は、他の方法で形成する。
・ロータ20のスリット23、又は、他の開口を通ってロータ20内に導入され、及び、ロータ20の内側に組み立てられることができる部分に、ステータ10を形成する、
・ステータ10、及び/又は、ロータ20を、積層造形によって作る。例えば、ステータ10、及び、ロータ20は、積層造形によって、同時に作られてもよい。
・ロータ20を、ステータ10の周りに組み付けできる2つ以上の部分に形成する。例えば、図1Aは、ロータの周りに組み立てられ、その後、締結具27によって接合されてもよい部品20-1、及び、20-2から作られるロータ20を示す。
・ステータ10の周りにロータ20を、型に入れて成形し、又は、他の方法で形成する。
・ロータ20のスリット23、又は、他の開口を通ってロータ20内に導入され、及び、ロータ20の内側に組み立てられることができる部分に、ステータ10を形成する、
・ステータ10、及び/又は、ロータ20を、積層造形によって作る。例えば、ステータ10、及び、ロータ20は、積層造形によって、同時に作られてもよい。
(機械100がモータとして動作しているとき、)ステータ10は、電源110から電力を受けて磁界を発生する巻線18を有している。いくつかの実施形態では、巻線18は、ステータ10の周りをポロイダル方向に巻回するトロイダル巻線である。
ロータ20は、永久磁石24を保持している。磁石24は、例えば、鉄-ネオジウム-ホウ素(例えば、Nd2Fe14B)、又は、サマリウム-コバルト(例えば、SmCo5)、又は、アルミニウム-ニッケル-コバルト、又は、フェライト磁石のような磁石を有してもよい。
巻線18によって生成される磁場は、磁石24からの磁場と相互作用し、ロータ20を駆動し、軸115周りでトロイダル方向102に回転させる。シャフト120は、部材121によってロータ20に機械的に結合され、その結果、シャフト120は、ロータ20と共に回転する。
いくつかの実施形態では、ボア21に面するロータ20の内面は、ステータ10の形状に適合するように成形される。例えば、ステータ10の外面とロータ20の内面との間の半径方向の最小距離は、ロータ20によって広げられるポロイダル角度範囲ΦRにわたって、実質的に同じであってもよい。
図1Bは、図1Aに示されるような幾何学的形状を有する例示的なロータ、及び、ステータの部分を示す。
任意の実施形態では、ロータは、接着剤、機械ストラップ、クランプなどを用いて磁石が取り付けられる非磁性ホルダを含むように構成されてもよい。例えば、アルミニウム、又は、炭素繊維から形成されてもよい。さらに、又は、代わりに、永久磁石は、磁性材料を堆積し、磁石を形成するコールドスプレーのような、付加製造方法を用いてホルダ上に形成できる。強磁性材料(例えば、SMCs)は、(例えば、本明細書で説明される様々な実施形態に記述されるように、)所望の方法で磁束を誘導するように整形される磁石、及び/又は、本体のホルダ上に堆積されてもよい。
2.ステータ構造の例
2.ステータ構造の例
図2は、例示的な実施形態に係るステータ10の例示的なステータコア11の部分の斜視図である。ステータコア11は、トーラス状、又は、略トーラス状の本体12を有している。本体12は、透磁性を有する材料で形成されている。
複数の溝、又は、スロット15は、本体12の周りに、円周方向に延在し、また、本体12に沿ってトロイダル方向102に離間している。溝15は、コイル18(図2A参照)を受容するように寸法決めされている。リブ14は、隣接する溝15の間に形成される。リブ14は、ステータ10に関する磁極片として機能する。
リブ14は、好ましくは、スリット23に対応する部分で切り欠きされる。図2は、リブ14における切り欠き、又は、隙間14Aを示している。この構成は、コイル18によって生成される磁場を、ロータ20によって広げられるポロイダル角度範囲ΦRに集中させることに役立つ。いくつかの実施形態では、隙間14は、V字形状である。例えば、隙間14Aの側面は、ステータコア10の放射状に伸びるラインに沿ってもよい。
隙間14Aは、代替構造を有してもよい。例えば、
・隙間14Aは、ステータ10の周りをトロイダル方向102に延在し、及び、リブ14を通過するスロット、及び/又は、溝によって提供されてもよい。
・隙間14Aは、スリット23に隣接する部分で、リブ14を狭くすることによって提供されてもよい。
・隙間14Aは、非磁性材料、又は、材料群で充填されていてもよい。
・隙間14Aは、ステータ10の周りをトロイダル方向102に延在し、及び、リブ14を通過するスロット、及び/又は、溝によって提供されてもよい。
・隙間14Aは、スリット23に隣接する部分で、リブ14を狭くすることによって提供されてもよい。
・隙間14Aは、非磁性材料、又は、材料群で充填されていてもよい。
リブ14が隙間14Aを有する場合、リブ14は、ステータ10のトロイダル中心軸を中心とした180°-355°の範囲のポロイダル角度範囲ΦTに広がってもよい。好ましくは、リブ14によって広げられるポロイダル角度範囲ΦTは、ロータ20によって広げられるポロイダル角度範囲ΦRと、少なくともほぼ同じである。いくつかの実施形態では、隙間14Aの縁とスリット23の縁との間のポロイダル角度オフセットは、8°より小さい(例えば、図1B参照)。
リブ14、及び、スロット15(及び、他の同様の構成要素)を、トロイダル方向102に平行な方向に配向された幅寸法W、及び、半径方向(すなわち、ポロイダル方向101に直交し、及び、ステータ10のトロイダル中心軸を通る方向)に配向される厚さ寸法Tを有するように、特徴付けできる。
リブ14は、好ましくは、本体12の周りに、等間隔で配置される。いくつかの実施形態では、リブ14は、等しい幅である。いくつかの実施形態では、スロット15は、等しい幅である。リブ14とスロット15との相対的な幅は、調整されてもよい。例えば、スロット14を、巻線18を受容するためのより大きな体積を提供するために、リブ14よりも幅広に設計してもよい。巻線18のために、より多くの体積を提供することは、モータ100の出力電力を増加できる。また、リブ14をより広くできるように、スロット15を、より狭く設計してもよい。より広いリブ14を提供することにより、ステータ10の磁気的飽和の可能性を回避、又は、低減できる。
いくつかの実施形態では、ステータコア11は、適切な軟磁性複合体材料(「SMCs」) で形成される。このような材料は、典型的には、互いに電気的に絶縁された強磁性材料(例えば、鉄粉)の粒子を有する。ステータコア11を、電気絶縁層で被覆された強磁性粒子の粉末を、コア11の形状に、又は、コア11となるように組み立てられるだろう構成要素の形状に、圧縮することによって(例えば、直接圧縮によって)、SMCから形成できる。また、SMCsは、付加製造プロセスによって、所望の形状に形成されてもよい。
3.ロータ構造の例
3.ロータ構造の例
ロータ20を、本明細書に記載の一般的なアーキテクチャを容易にする様々な方法で構築してもよい。理想的には、ロータ20は、以下を提供する。
・ステータ10に関する支持部を収容するスリット23、
・円周方向に間隔をあけて配置され、磁束が集中する磁極、
・磁極は、ロータ20の周りをトロイダル方向102に移動すると、極性が交互であり、及び、
・磁極は、ロータ20の周りをポロイダル方向101に延在し、スリット23の一方の縁からスリット23の対向する縁までステータ10を取り囲む集中磁束の領域を提供する。
・ステータ10に関する支持部を収容するスリット23、
・円周方向に間隔をあけて配置され、磁束が集中する磁極、
・磁極は、ロータ20の周りをトロイダル方向102に移動すると、極性が交互であり、及び、
・磁極は、ロータ20の周りをポロイダル方向101に延在し、スリット23の一方の縁からスリット23の対向する縁までステータ10を取り囲む集中磁束の領域を提供する。
いくつかの実施形態では、ロータ20は、トロイダル方向102においてシェルの周りに延びるスリット23を有するトロイダルシェルの形態を有し、シェルの全部または大部分は、強磁性材料によって覆われている。強磁性材料は、磁石を有し、及び、さらに、シェルのボア21に面する極に磁石から磁束を集中させるように配置される、SMC、鉄、又は、スチール、又は、他の強磁性材料を有してもよい。
いくつかの実施形態では、ロータ20は、磁石、及び、磁石からの磁束をチャネル化するように配置されたSMCsを有する。
4.形状最適化
4.形状最適化
いくつかの実施形態では、ロータ20、及び/又は、ステータコア11のような構成要素における磁性材料は、磁性材料が高い利用率を有するように(すなわち、構成要素が使用されているときに、磁性材料の大部分、又は、全てが、閾値磁束密度よりも高い磁束密度を支持するように)、形成される。適切な形状を、例えば、所望の寸法の磁石(例えば、コイル18、又は、磁石24)を受容するように構成される構成要素のコンピュータモデルを作成することによって、達成してもよい。モデルを、磁石が存在し、また、適切であれば、励磁されるときに、構成要素内の点における磁束密度を推定するように、処理してもよい。そのうえ、モデルを、推定磁束密度が閾値を下回る領域において、構成要素から材料を除去することによって、改良してもよい。いくつかの実施形態では、閾値は、モデルから推定される最大磁束密度、及び/又は、構成要素の材料が磁気飽和する磁束密度に対して、設定される。このプロセスを、部品の形状を改良するために繰り返し、重量、及び、サイズが低減される一方、所望の磁気特性、及び、性能を保持するロータ20、又は、ステータコア11のような構成要素を産出してもよい。
例えば、SMCsを用いる付加製造を用いて、例えば、上述のようなモデリングによって決定されるであろう、任意に、成形される外面を有するステータコア11、又は、ロータ20を製造してもよい。
これらの技術は、性能が保存される一方、重量が大幅に低減されるロータ構成を提供する際に、特に有効となる可能性がある。これは、特に、ロータ20の磁石24が、接線方向に配向されている場合である(例えば、図5参照)。
いくつかの実施形態では、磁石24の間のロータ20の外面のすぐ内側のロータ20の材料の磁束勾配は、ロータ20の表面に対して実質的に垂直に配向されている。いくつかの実施形態では、磁石24の間のロータ20の外面は、均一の、又は、均一に近い(例えば、±20%)の磁束密度に従う。
いくつかの実施形態では、リブ14のちょうど内面のステータコア11の材料の磁束勾配は、リブ14の表面に対して、実質的に、垂直に配向されている。いくつかの実施形態では、リブ14の表面は、均一、又は、均一に近い(例えば、±20%)の磁束密度に従う。
5.熱管理
5.熱管理
本明細書に記載の機械が動作しているとき、ステータ10、及び/又は、ロータ20に、熱エネルギーが放出される。熱は、例えば、巻線18の抵抗損失(「I2R損失」)、ステータコア11におけるヒステリシス、及び、渦電流損失、磁石における渦電流損失、及び、ステータ10における機械的振動の散逸の結果として放出される可能性がある。本明細書に記載される機械は、ステータ10を冷却するための手段を有してもよい。
ステータコア11は、任意選択で、1つ以上の冷却チャネル16を有している。チャネル16は、ステータ10の外に熱を排出するように、機能してもよい。空気、水、オイル、アルコール(例えば、メタノール、又は、エタノール)のような冷却液が、チャネル16に供給されてもよい。冷却チャネル16は、(例えば、ステータ10に供給され、及び、スリット23を通って延びる1つ以上の導管によってステータ10から除去されてもよい)循環液を搬送してもよい。導管は、例えば、支持体112に、又は、支持体112に隣接して、存在してもよい。冷却チャネル16は、任意選択で、ステータ10の中で、及び/又は、外で、熱を運ぶためのヒートパイプとして構成されてもよい。
図示の実施形態では、ステータコア11は、ステータ10の周りでトロイダル方向102に延在する冷却チャネル16を有している。冷却チャネル16は、例えば、ステータ10の中心線に沿って延在してもよい(例えば、ステータ10は、軸115を有する平面で切断したときに円形断面を有し、円形断面の中心は、冷却チャネル16内に、例えば、冷却チャネル16の中心に位置してもよい)。冷却チャネル16は、必ずしも円形である必要はなく、例えば、冷却チャネル16は、熱伝達のために大きな表面積を提供する他の形状の壁を有するように形成されてもよい。
ステータ10内に冷却チャネル16を配置することによって、冷却チャネル16を、巻線18からリブ14への磁束の結合を妨げることなく、巻線18との良好な熱接触で、配置できる。冷却チャネル16は、巻線18に、物理的に近接して位置してもよい。ステータ10(例えば、巻線18)で熱を発生することによって、ステータ10の中心に向かって流し、それによって、ステータ10の温度を低下させ、及び、巻線18、及び、磁石24の過熱を防止するようにしてもよい。
現在の好ましい実施形態では、冷却チャネル16は、トロイダル方向に、完全にステータコア11を回って、延在している。冷却液は、冷却チャネル16に循環されてもよく、また、加温された液を、任意の所望の位置で、冷却チャネル16から取り出してもよい。いくつかの実施形態では、冷却チャネルはセグメントに分割され、また、各セグメントは、1つ以上の流体入口、及び、1つ以上の流体出口を有している。
冷却チャネル16は、例えば、ステータコア11の本体12の体積の約5%-30%を構成してもよい。
ステータコア11は、任意選択で、ステータコア11から半径方向に離れて延びるスポーク17を有している(例えば、図2B、及び、7E参照)。スポーク17は、熱伝導率が高い材料で構成されていてもよく、及び/又は、ヒートパイプを有してもよい。スポーク17は、例えば、アルミニウム、又は、銅のような熱伝導性金属を有することができる。スポーク17は、冷却チャネル16から半径方向に離れて延在してもよい。
スポーク17は、ステータ20の本体から冷却チャネル16に熱を伝導する経路として機能する。いくつかの実施形態では、スポーク17は、コイル18の端部の近くを通過し、スポーク17は、コイル18から冷却チャネル16に熱を運ぶ経路として機能する。
図2Bに示される実施形態のようないくつかの実施形態では、スポーク17は、ボア21の壁に近接するように、半径方向に、コイル18を通り過ぎて延在するようにしてもよい。そのような実施形態では、スポーク17は、ロータ20から冷却チャネル16へ熱を搬送するためのより強い有効性を有しうる。
図2Bに示される実施形態のようないくつかの実施形態では、冷却チャネル16の壁16Aは、熱伝導性材料で形成され、及び、スポーク17は、壁16Aの熱伝導性材料と熱的に接触していてもよく、また、任意選択で、統合されていてもよい。
いくつかの実施形態では、冷却チャネル16、及び、スポーク17は、ステータ10の他の部分を支持、及び/又は、堆積させることができる骨格、又は、フレームワークとして機能する。いくつかの実施形態では、冷却チャネル16、及び/又は、スポーク17の壁16Aは、ステータ20の機械的特性(例えば、剛性)を高める。
ステータ10から熱を除去することに加えて、冷却チャネル16は、ステータ10の温度をロータ20の温度よりも低い温度に低減でき、その結果、熱は、ロータ20からステータ10に流れることができ、ステータ10から、冷却チャネル16を経由して、熱を除去できる。
いくつかの実施形態では、冷却は、ロータ20の外側に提供される。冷却は、例えば、ロータ20におけるヒステリシス、及び、渦電流損失から生じる、ロータ20からの熱を除去できる。冷却される表面は、ロータ20の外側に設けられてもよい(例えば、図7参照)。冷却される表面は、例えば、ロータ20を実質的に取り囲むシュラウドを有してもよい。冷却される表面を、冷却される表面と熱的に接触する導管を通して流体を循環させることによって、冷却してもよい(例えば、図7の冷却チャネル216参照)。冷却される表面は、ロータ20の外面に非常に近接して配置されてもよく、ロータ20と冷却される表面との隙間、及び、ロータ20が、比較的小さい熱抵抗を有する。
いくつかの実施形態では、冷却は、ステータ10、及び、ロータ20の外側にある冷却される表面の両方に提供される。そのような実施形態では、ステータ冷却回路、及び、冷却される表面の両方を経由して、熱を、ロータ20から熱を除去してもよい。
6.ステータ巻線構造の例
6.ステータ巻線構造の例
本明細書に記載の機械におけるステータは、広い範囲の巻線構造を有することができる。
図2Aは、例示的な実施形態に係る巻回されたステータ10Aの部分の斜視図である。ステータ10Aは、ステータコア11の周りにポロイダル方向101に取り囲む巻線18を有している。巻線18の外面は、必須ではないが、リブ14の外面に、実質的に、一直線であってもよい(例えば、リブ14の外面は、巻線18の外面に対して半径方向に突出していてもよい)。巻線18の外側部分を、リブ14の外面と半径方向に一直線に作り、対応するスロット15の利用を最大化してもよい。リブ14を巻線18の外面を通って放射状に突出させることによって、磁石の渦電流損失、及び/又は、巻線のAC損失の低減を助けてもよい。
いくつかの実施形態では、ステータ10は、リブ14、又は、スロット15を有さない(すなわち、ステータ10は、スロットレス構造を有してもよい)。このような実施形態では、巻線18は、ステータコア11の本体12の外面に直接巻き付けられてもよい(例えば、図2C参照)。
巻線18を、一体的な、又は、部分的な構成で接続してよい。一体的な構成では、スロット15(及び、対応する巻線18)の数とロータ20の磁極の数との比は、巻線18を駆動するために用いられる電力の相数を乗じた整数(例えば、1、2、3、4、5等)である。例えば、モータが3相の電力によって電力供給される例では、ロータ20は、ステータ10の巻線18にある多くの極の3、6、9・・・倍を有してもよい。このような実施形態では、各巻線18を、異なる相に接続される隣接する巻線18とともに、電力の1つの相に接続してもよい。
巻線18が、部分的な構成で接続される場合、スロット15(及び、対応する巻線18)の数とロータ20の磁極の数との間の比は、相数の分数(例えば、1/4、1/2、3/7、3/11、2/5、2/7、4/8、3/10、5/14、5/16等)倍である。一体的なお、及び、部分的な構成の両方において、巻線18の一部、又は、全部は、供給される電力の異なる相によって駆動されるように接続される多層巻線を有してもよい。
いくつかの実施形態では、巻線18は分布巻線を有する。分布巻線は、別々の絶縁体で覆われていてもよい。一部、又は、全てのスロット15は、2つ以上の分布巻線を受容してもよい。分布巻線は、通常、部分的な巻線と比較して、より多くのスロット/コイルを利用する。分布巻線は、ロータ損失を、有利に、低減できる。分布巻線は、比較的低い高調波含有率で磁場を生成できる。いくつかの実施形態(例えば、内部磁石を有するロータ設計に関する)では、分布巻線は、ロータコアの異なる位置でのリラクタンス変化を利用して、モータトルクを向上させる追加のリラクタンストルク成分を生成できる。
いくつかの実施形態では、巻線18は、短いピッチであり、つまり、トロイダル方向102の巻線18の幅は、トロイダル方向102のロータ20の極のピッチよりも小さい。いくつかの実施形態では、巻線18は、フルピッチであり、つまり、トロイダル方向の巻線18の幅は、ロータ20の磁極のピッチと同じである。短いピッチの巻線18は、フルピッチの巻線に関する逆起電力波形(「逆EMF」)よりも、ほぼ正弦波であり、また、高周波高調波の少ない逆EMF波形を、有利に、もたらす。これは、負荷条件における低減されたトルクリップル、及び/又は、低減されたロータ損失を、有利に、導くことができる。
巻線18の構成を選択し、特定の目的で本明細書に記載される機械の動作を最適化してもよい。例えば、異なる分布、及び、集中巻線構成は、磁石損失、及び、全体的なモータ性能に影響を与えることができる。トレードオフは、効率と、平均トルク、及び、トルクリップルのような他の性能測定基準との間で形成される可能性がある。例えば、60-スロット/20-極のフルピッチ分布巻線、及び、18-スロット/20-極、24-スロット/20-極、及び、24-スロット/22-極を有する3つの部分的な集中巻線の特性が、表1に提供される。
表1:異なる巻線構成の比較
表1:異なる巻線構成の比較
60-スロット/20-極分布巻線設計は、最も低い磁石渦電流損失を有することが分かる。しかしながら、この構成は、また、いくつかの用途において望ましくない可能性がある大きなトルクリップルを有している。表1に列挙される構成のうち、24-スロット/22-極構成は、最も高い平均トルク、及び、最も低い全体損失、及び、トルクリップルを示している。
いくつかの実施形態では、電源110は、巻線18に、正弦波電流波形を印加する。しかし、正弦波電流波形を巻線18に印加することによって、機械100が、正弦波、又は、ほぼ正弦波の逆起電力を有する永久磁石同期モータとして動作することを可能にする。永久磁石同期モータは、電化輸送システムのような用途に好適にできる円滑な動作という利点を有している。
いくつかの実施形態では、電源110は、巻線18に矩形電流波形を印加する。しかし、これらの実施形態では、巻線18、及び、磁石24は、機械100がブラシレスDCモータとして動作するように、台形波形を有する逆EMFを提供し得る。ブラシレスDCモータは、永久磁石同期モータよりも高い電力密度を達成することができるが、より高いトルクリップルを有することができる。
7.ロータ構成の例
7.1 ロータ例1-径方向磁化磁石
7.ロータ構成の例
7.1 ロータ例1-径方向磁化磁石
図3は、例示的な一実施形態に係るロータ20Aの断面の斜視図である。ロータ20Aは、ステータコア11の形状に適合するように、円形の円環、及び/又は、楕円形の円環のような形状であることが好ましいが、他の形状(例えば、他のトロイダル)が可能である。
ロータ20Aは、シェル22の内面の周りにトロイダル方向102に離間して配置される複数の磁石24を収容するシェル22を有している。
シェル22は、トロイダル方向102に延在するボア21を画定するように湾曲している。ボア21は、ステータ10を収容するように寸法決めされている。
シェル22は、ロータ20Aの周りにトロイダル方向102に延在するスリット23を有している。図1に示されるように、開口23は、ステータのための1つ以上の支持体112(例えば、図7のケーシング200)が、ボア21内を通過し、及び、ステータ10を適所に保持できるようにする。
スリット23は、図3の例示的な実施形態では、内側に向きを合わされており、また、回転軸115に向かって面しているが、このことは、必要ではない。スリット23は、ステータ支持体112の設計、及び/又は、向きに基づいて、任意の好適な方向(例えば、外側、上方、下方等)に向きを合わされてもよい。
シェル22の内面には磁石24が取り付けられている。各磁石24は、スリット23に対応する部分切り欠きを有するリング形状を有している。磁石24は、ロータ24の周りをトロイダル方向に1周しながら、極性が交互となる磁極を提供するように、配置されている。
ロータ20Aでは、磁石24は、径方向に磁化されている。磁石24は、径方向内側の面にN磁極、及び、径方向外側にS磁極を有する磁石24Aと、S磁極が径方向内側を向き、及び、N磁極が径方向外側を向く磁石24Bとを有している。磁石24A、及び、24Bは、ロータ20Aの周りをトロイダル方向102に沿って1周しながら、交互に配置される。各磁石24は、ロータ20の極を提供する。隣接する磁石24は、極ピッチだけ離間して配置される。隣接する磁石24は、空間25によって隔てられている。
磁石24は、強磁性体22Aによって裏打ちされている。例えば、シェル22は、軟磁性複合体(「SMC」)材料のような適切な強磁性材料22Aを有しても良く、又は、それから作られていてもよい。
図3Aは、どのようにして、シェル22の強磁性裏打ち材料が、磁石24A、及び、24Bの磁束をトロイダル方向102に向け、ステータコイル18を通過する空隙磁束を生成できるのか、を示している。
いくつかの実施形態では、シェル22、及び/又は、磁石24は、コールドスプレー、バインダ噴射のような付加製造技術を用いて製造される。
いくつかの実施形態では、磁石24は、分割される。分割磁石24は、磁石渦電流損失の低減に、有利に、役立つことができる。図3Bは、磁石が、ポロイダル方向101に部分に分割される例を示している。図3Cは、磁石24が、径方向に分割されている例を示している。
7.2 ロータ例2-接線方向磁化磁石
7.2 ロータ例2-接線方向磁化磁石
図4は、別の例示的な実施形態による、ステータ10の周りに取り囲まれるロータ20Bの部分の斜視図である。ロータ20Aのように、ロータ20Bは、ステータコア11の形状に適合するように、円形の円環、及び/又は、楕円形の円環ように成形されているが、他の形状(例えば、他のトロイダル)が可能である。ロータ20Bは、ステータ10を収容するボア21を有している。
ロータ20Bは、シェル22の一部を形成する複数の磁石24を有している。磁石24C、24Dが示されている。磁石24C、24Dは、トロイダル方向102にシェル22の周りに離れて配置されている。各磁石24C、24Dは、スリット23に対応する部分が欠落したリング形状を有している。ロータ20bでは、磁石24C、24Dは、接線方向に配向されている(すなわち、磁石24C、24Dは、磁化され、それによって、N極、及び、S極が、それぞれ、ボア21の周りをトロイダル方向102に延在する軸に沿って面する磁石24の対向面上にある)。
図示の実施形態では、磁石24C、及び、24Dは、ロータ20Bの周りをトロイダル方向102に沿って1周するように、交互に配置されている。各磁石24CのN極は、第1の側で、隣接する磁石24DのN極に面している。各磁石24CのS極は、第1の側とは反対側の第2の側で、隣接する磁石24DのS極に面している。磁石24C、24Dは、任意に、同一の構成を有していてもよい(ロータ20Bに対して極が向いている方向を除く)。
図4Aに示すように、隣接する磁石24C、24Dの間の間隔は、磁石24C、24Dからロータ20Bの極に、磁束を向ける強磁性体22Aを有している。
ロータ20Bは、以下の1つ以上を含む利点を提供してもよい。
・ロータ20Bの磁石24、及び、シェル22の配置は、シェル22の材料(例えば、軟磁性複合材料)を介して、ロータ20Bとステータ10との間の空隙に、磁束を入らせる。このことは、電機子界磁高調波を損傷するために、磁石24の露出を、減少させる。このことは、本明細書の他の箇所で説明されるように、磁石渦電流損失を、有利に、低減し、及び/又は、モータ100全体の効率を、改善できる。
・ロータ20Bにおける磁石24、及び、シェル22の配置は、電機子界磁とシェル22の材料との間の引力に基づいて、追加のリラクタンストルク成分を生成できる。追加のリラクタンストルク成分は、モータ100の全体的な出力トルクを、有利に、高めることができる。
・ステータ10に対するシェル22の強磁性材料の近接は、巻線18のインダクタンスを増加させる。巻線18のインダクタンスの増加は、モータ100の耐障害性を、有利に、向上させ、短絡電流を制限し、高速でのモータ100の制御を容易にできる(改善された界磁弱め能力によって)。
・製造コストを、低減でき、また、磁石24の比較的単純な幾何学的形状(例えば、リング形状の幾何学的形状)によって製造プロセスを、簡略化できる。
・磁石24の磁化処理は、簡単であり(すなわち、磁石24の側面に垂直な方向に磁石24を磁化すること)、また、標準的な磁化設備を用いて実現できる。
・ロータ20Bは、強磁性裏打ち材料のシェルを必要としないため、軽量化できる。
7.3 ロータ例3-接線方向磁化磁石
・ロータ20Bの磁石24、及び、シェル22の配置は、シェル22の材料(例えば、軟磁性複合材料)を介して、ロータ20Bとステータ10との間の空隙に、磁束を入らせる。このことは、電機子界磁高調波を損傷するために、磁石24の露出を、減少させる。このことは、本明細書の他の箇所で説明されるように、磁石渦電流損失を、有利に、低減し、及び/又は、モータ100全体の効率を、改善できる。
・ロータ20Bにおける磁石24、及び、シェル22の配置は、電機子界磁とシェル22の材料との間の引力に基づいて、追加のリラクタンストルク成分を生成できる。追加のリラクタンストルク成分は、モータ100の全体的な出力トルクを、有利に、高めることができる。
・ステータ10に対するシェル22の強磁性材料の近接は、巻線18のインダクタンスを増加させる。巻線18のインダクタンスの増加は、モータ100の耐障害性を、有利に、向上させ、短絡電流を制限し、高速でのモータ100の制御を容易にできる(改善された界磁弱め能力によって)。
・製造コストを、低減でき、また、磁石24の比較的単純な幾何学的形状(例えば、リング形状の幾何学的形状)によって製造プロセスを、簡略化できる。
・磁石24の磁化処理は、簡単であり(すなわち、磁石24の側面に垂直な方向に磁石24を磁化すること)、また、標準的な磁化設備を用いて実現できる。
・ロータ20Bは、強磁性裏打ち材料のシェルを必要としないため、軽量化できる。
7.3 ロータ例3-接線方向磁化磁石
図5は、さらなる例示的な実施形態に係るロータ20Cの部分の斜視図である。ロータ20Cは、隣接する磁石24の間の空間の強磁性体22Aが、シェル22の内側に向かって集中されていること(すなわち、ロータ20Bと比較して、切欠領域27におけるシェル22の外側で材料22Aは、切り欠きされていること)以外は、ロータ20Bのように構成されている。この構成で、シェル22の中央の空隙の大きさは、磁石24の側のものよりも小さくなる。これは、空隙磁束のより正弦波の空間分布を導き、空隙高調波を減少し、及び/又は、モータトルクリップルを低減できる。
図5A~5Dは、2つの磁石24の間の空間の強磁性材料22Aを示しているが、ロータ20Cの湾曲を無視している。図5A~5Dに示すように、強磁性体材料22Aは、磁石24の極の表面(この具体例ではN極)を被覆している。切り欠き27は、磁石24の間のシェル22を通って、途中まで、延在している。その結果、切り欠き領域27に隣接する強磁性体材料22Aの厚さは、磁石24の厚さよりも小さくできる。いくつかの実施形態では、切り欠き領域27におけるシェル22の最小厚さの磁石24の厚さに対する比は、約0.3~0.7の範囲にある。
切り欠き領域27を有するように強磁性材料22Aを成形することは、ロータ22Cの重量を、有利に、低減でき、また、ロータ22Cと、ロータ22Cのボア21に収容されるステータとの間の空隙の磁石24から磁束を集めることを助けることができる。
切欠き領域27の形状、及び/又は、大きさは、変更されてもよい。図5A~5Dは、切り欠き領域27に関する非限定的な表面プロファイルの例を示している。切り欠き領域27における強磁性体材料22Aのプロファイルを、強磁性体材料22Aに関する様々な表面プロファイルで生成される磁場をモデル化し、また、表面プロファイルを最適化し、低減されるロータ重量と、ロータ20Cとステータ10との間の空隙の所望の磁場との間の良好なバランスを見出すことによって、生成してもよい。ロータ20Cの重力を低減すること、及び/又は、ロータ20Cにおける磁性体材料利用を改善することによって、モータ100は、有利に、より高いトルクを出力し、及び/又は、モータトルク密度を増加し、及び/又は、ロータ20のより速い加速を提供できる可能性がある。
いくつかの実施形態では、例えば、SMCによって提供される可能性がある強磁性体材料22Aは、内側に(すなわち、トロイダルボア21の壁の一部を形成する側に)形成され、ステータ10に向かって膨出する湾曲形状を有し、ロータ20とステータ10との間の空隙が、強磁性体材料22Aの中心の部分で、ロータ20と磁石24の側面との間の長さよりも、長さが短くなる。このことは、空隙高調波、及び、トルクリップルを低減できる空隙内の磁束のより正弦波の空間分布に導くことができる。
7.4 ロータ例4-ハルバッハ配列として配置される磁石
7.4 ロータ例4-ハルバッハ配列として配置される磁石
ハルバッハ配列では、複数の磁石を、配向される磁石のうち異なるもの磁化方向で配置し、その結果、強い磁場が、配列の第1の側に生成される一方、磁石のうちの異なるものからの磁場は、配列の第1の側に対向する配列の第2の側で相殺する。ハルバッハ配列の原理を、適用し、強い磁場が、ボア21に提供され、また、非常にわずかな磁場が、ボア21の外側に存在する本明細書に記載の電気機械のためのロータ20を提供してもよい。
ハルバッハ配列では、隣接する磁石は、1つの磁石から次の磁石に、アレイに沿って移動するにつれて、磁化の方向が、回転するように、異なる磁化方向を有する。例えば、隣接する磁石の磁場方向を、90度回転させてもよい。
図6Aは、ロータ20Dに提供できるハルバッハ配列における連続磁石24A、24B、24C、24Dの磁化方向を、模式的に、示している。ロータ20Dの曲率は、図6Aでは、無視されている。図6Aの例示的な実施形態では、磁石24A、24B、24C、24Dの隣接するものの磁化方向の間の角度θHは、90°である。図6Aの例示的な実施形態では、磁石24Aは、ボア21に対して径方向に内向きである第1の方向に磁化され、磁石24Bは、トロイダル方向102に沿う第1の方面に向く第2の方向に磁化され、磁石24Bは、ボア21に対して径方向に外向きである第3の方向に磁化され、磁石24Dは、トロイダル方向102に沿う第1の方面と対向する第2の方面に向く第4の方向に磁化されている。
ロータ20Dは、図6Aのように配置される4個の磁石からなる各グループで、4N個の磁石を有し、ボア21内に磁場を生成する一方、ロータの外側にはほとんど磁場を生成しないようにできる。
ハルバッハ配列は、4つより多い磁石からなるグループに基づくことができる。n-磁石ハルバッハ配列は、隣接する磁石24の磁化方向の間の角度θHが、360/nであってもよい。ハルバッハ配列における連続磁石の磁化方向の間の典型的な角度θHは、限定されないが、10°、15°、30°、45°、60°、90°、及び、120°である。
図6は、複数の永久磁石24-1、24-2、・・・・、24-Nを有するハルバッハ配列ロータ20Dの一例を示している。磁石24-1、24-2、・・・・、24-Nの磁化方向は、空間的に回転するパターンに配置され、トロイダル方向102に延在する1つ以上のハルバッハ配列を形成する。
ロータ20Dでは、磁石24-1、24-2、・・・・、24-Nは、磁石24-1、24-2、・・・・、24-Nの隣接するもの間に有意な隙間がないように、幅にテーパされている(例えば、くさび形)。磁石24-1、24-2、・・・・、24-Nを、非磁性のロータホルダに、(例えば、接着剤を用いて、コールドスプレーなどの付加製造方法によって、)非磁性のロータホルダに、任意に、取り付けできる。ロータホルダを、例えば、アルミニウム、炭素繊維複合材のような材料から製造できる。
ハルバッハ配列ロータ20Dは、有利には、(例えば、例示的なロータ20Aのシェル22によって提供されるような)強磁性バックコアを必要としない。ロータ20Dのようにハルバッハ配列におけるトロイダルロータ幾何学的形状に磁石を配置することは、例えば、ロータ20Dの内側とステータ10との間の隙間における無負荷磁束密度を、有利に、増大できる。このことは、回転子バックコアの排除に起因して、(同じ電気的条件について)より高い出力トルク、及び/又は、より高いトルク密度(ロータ、及び、ステータの単位重量当たりのトルク)を導くことができる。
7.5 シフトロータ磁石
7.5 シフトロータ磁石
いくつかの実施形態では、ロータの磁石を、ステータからロータの外面に向かって小さな距離(例えば、1mm程度)だけ、離れるように移動する。このような移動は、電機子界磁高調波への磁石の露出を減少させることによって、本明細書に記載されるように、機械の全体的な効率を高めることができる。モータの中の1つのロータ磁石が、他のモータの磁石位置に対して外側にシフトされている、本明細書に記載されるような2つのモータを比較する3D限要素解析シミュレーションは、シフトされた磁石設計でのモータが、平均トルクを、0.6%だけ減少するように、わずかに高い銅損を有していること、を示している。一方、シフトされた磁石でのモータは、他のモータに比べて、32%だけ低減された磁石渦電流損失を有している。
8.機械構造の例
8.機械構造の例
図7は、例示的な実施形態に係る電気機械1000(モータ、及び/又は、発電機として機能できる)の部分の斜視図である。機械1000は、筐体200に収容される永久磁石モータ100を有している。機械100のロータ20は、ロータホルダ121によってシャフト120に連結される。シャフト120は、軸方向に延在し、及び、ベアリング210によって支持されている。
いくつかの実施形態では、ロータホルダ121は、適切なグレードのプラスチック、アルミニウム、チタン、非磁性ステンレス鋼のような1つ以上の適切な非磁性材料から作られる。
図示の実施形態では、筐体200は、ロータ20の外側に延在するトロイダルチャンバ201を形成する。チャンバ201は、ロータ20にきっちりと適合し、筐体200がロータ20の自由回転と干渉しないようにしてもよい。
図示された実施形態では、筐体200は、シャフト120に向かって径方向内向きに延在し、また、ベアリング210を支持する。
筐体200を、分離可能な部品から作り、機械1000の組立を容易にしてもよい(例えば、筐体200を、分離分割でき、モータ100を筐体200に挿入できる2つの半体で作ってもよい)。
機械1000では、ステータ10は、筐体200の内面からロータ20のスリット23を通って延在する支持体112Aを経由して、筐体200によって支持され、ステータ0を定位置に保持する。支持体112Aは、例えば、以下の1つ以上を含む多種多様な支持構造のいずれかを有してもよい。
ステータ10に取り付ける
・離間して配置された複数のポストまたはスポーク、
・フランジ
・複数のテンションをかけられたケーブル
・その他
図7の例示的な実施形態では、開口部23は、外側に向けられている(すなわち、開口部23は、回転軸103から離れて開口している)が、必要ではない。
ステータ10に取り付ける
・離間して配置された複数のポストまたはスポーク、
・フランジ
・複数のテンションをかけられたケーブル
・その他
図7の例示的な実施形態では、開口部23は、外側に向けられている(すなわち、開口部23は、回転軸103から離れて開口している)が、必要ではない。
支持体112Aを、ステータ10と、及び、筐体200と、良好に熱的に接触する熱伝導性材料から作り、支持体112Aが、ステータ10から熱を除去するのを助けるようにしてもよい。
筐体200は、任意選択で、1つ以上の冷却チャネル216を有している。チャネル216は、ロータ20に隣接して配置され、また、適切な冷却液(例えば、本明細書の他の箇所に記述されているような)を搬送するように接続されてもよい。
冷却チャネル216は、ロータ20と筐体200との間の小さな隙間を横切って、ロータ20から熱を受け取ることができる。この隙間は、例えば、空気で満たされてもよい。ロータ20が回転すると、ロータ20と筐体200との間の空隙の熱伝導率は、ロータ20の回転速度が増加するにつれて、有利に、増加する。磁石24の温度を低下させることによって、磁石24が過熱からの減磁に、有利に、影響されないようにできる。
9.実験結果
9.実験結果
図8A~Fは、モータ100の様々な実施形態の性能を、従来の永久磁石モータと比較する3D有限要素解析(「FEA」)を用いたケーススタディの結果を示す。
図8Aは、本発明の例示的な実施形態による、従来の径方向磁束永久磁石モータ(曲線80A)、従来の軸方向磁束永久磁石モータ(曲線80B)、及び、径方向に磁化されたロータ20Aを有するモータ100(曲線80C)の間の出力トルクを比較するグラフである。3つのモータは、同じ体積、磁石重量、電機子電気負荷、空隙長、及び、ステータスロット、及び、ロータの極の数で設計されている。図8Aには、3つのモータの出力トルクのシミュレーションが示されている。モータ100は、設計、及び、材料最適化を通じてさらなる改善の余地を有しながら、径方向磁束モータ、及び、軸方向磁束モータと比較して、より高い出力トルクを達成できることが、示されている。
例えば、3DFEAシミュレーションは、図8Bに示すように、接線方向に磁化されるロータ構造20Bが、ロータ構造20Aと比較して、モータ効率の大幅な改善を導く、磁石渦電流損失を82.5%減少できることを示している。
図8Cは、接線方向磁化ロータ構造20Bの磁束密度分布を示す。磁石間のSMCの部分(ダークエリア)は、磁気回路において効率的に利用されないことが分かる。
本明細書の他の箇所で説明されるように、SMCの十分に活用されていない部分を取り除き切り欠き領域27を提供してもよい(例えば、図5参照)。図8Dは、図5に示されるようなロータ20Cの磁束密度を示している。図8Cに比べて、磁性材料の利用が改善されていることを、図8Dに見ることができる。この改善は、図8EのFEAシミュレーション結果に示されるように、モータトルク密度において、5%のより高い出力トルク、及び、10%の改善を提供した。
図8Fは、時間の関数としての、8182rpm-450kWでのモータ100のFEAシミュレーションの最高温度のグラフである。
10.変形例
10.変形例
本明細書に開示される技術は、本明細書に記載のある発明の概念を保持しながら、変更されてもよい。例えば、
・本明細書に記載のトロイダル状の物理的構成を有するロータは、上述した永久磁石に代えて、電磁石で構成されていてもよく、
・ステータは、切れ目のないリング状でなくてもよく、代わりの実施形態では、本明細書に記載されるように、ロータのボア内で個別に支持される複数の円弧状セグメントを有してもよく、
・ロータ20、及び、ステータ10の役割は、逆であってもよい(すなわち、トロイダルボアを有するステータが、トロイダルボアの内側に位置するロータの周りを取り囲んでもよい)。
・本明細書に記載のトロイダル状の物理的構成を有するロータは、上述した永久磁石に代えて、電磁石で構成されていてもよく、
・ステータは、切れ目のないリング状でなくてもよく、代わりの実施形態では、本明細書に記載されるように、ロータのボア内で個別に支持される複数の円弧状セグメントを有してもよく、
・ロータ20、及び、ステータ10の役割は、逆であってもよい(すなわち、トロイダルボアを有するステータが、トロイダルボアの内側に位置するロータの周りを取り囲んでもよい)。
構成要素(例えば、ベアリング、シャフト、支持体、巻線、アセンブリ、動力源など)が上記で言及されている場合、他のものが示されていない限り、その構成要素への言及(「手段」への言及を含む)は、その構成要素の同等物として、本発明の例示的な実施形態において機能を実行する開示された構造と構造的に等価ではない構成要素を含みながら、説明された構成要素の機能を実行するいかなる構成要素も含むように解釈されるべきある。
電気機械、及び、関連する方法の具体例は、例示を目的として、本明細書に記載されている。これらは、単なる例示である。本明細書で提供される技術を、上述した例示的なシステム以外のシステムに適用してもよい。本発明の実践では、多くの変更、修正、追加、省略、及び、並べ換えが可能である。本発明は、当業者には明らかであろう記載された実施形態のバリエーションを含み、特徴、要素、及び/又は、機能と同等の特徴、要素、及び/又は、機能での置き換え;異なる実施形態からの特徴、要素、及び/又は、機能の混合、及び、調和;他の技術の特徴、要素、及び/又は、機能と共に本明細書に記載されるような実施形態からの特徴、要素、及び/又は、機能の組み合わせ;及び/又は、説明された実施形態からの特徴、要素、及び/又は、機能を組み合わせの省略、によって得られるバリエーションを含む。
様々な特徴が、「いくつかの実施形態」に存在するとして、本明細書に記載されている。そのような特徴は、必須ではなく、また、すべての実施形態において、存在しなくてもよい。本発明の実施形態は、そのような特徴に関して、ゼロ、任意の1つ、又は、2つ以上の任意の組み合わせを含んでもよい。このような特徴が異なる図面に示され、及び/又は、異なる部分、又は、段落に記載されていても、このような特徴の全ての可能な組み合わせが、この開示によって、考えられる。このことは、当業者が、このような互換性がない特徴を組み合わせる実用的な実施形態を構築することが不可能であろうという意味で、このような特徴のあるものが、このような特徴の他のものとは互換性がないという点でのみ、制限される。したがって、(説明が、他のものに明言し、又は、特徴A、及び、Bが、根本的に、互換性がないということでなければ、)特徴Aを有する「ある実施形態」、及び、特徴Bを有する「ある実施形態」は、発明者も、特徴A、及び、Bを組み合わせる実施形態を考えているという明白な示唆として、解釈されるべきである。
用語の解釈
用語の解釈
文脈が、明らかに、他のものを要求しなければ、明細書、及び、特許請求の範囲を通して、
・「有する」、「有している」等は、排他的、又は、網羅的な意味とは反対に、包括的な意味に、すなわち、「含んでいるが、これに限定されない」という意味に、解釈されるべきである。
・「接続される」又は、「結合される」、及び、その変形型は、2つ以上の要素の間の、直接的、又は、間接的のいずれかの接続、又は、結合を意味する;要素間の結合、又は、接続は、物理的、論理的、又は、それらの組み合わせにできる。
・「本明細書中」、「上記の」、「以下の」、及び、同様の持ち込みに関する用語は、本明細書の記述に用いられる場合、全体として本明細書を参照するものとし、また、本明細書の特定の部分を参照するものではない。
・「又は」は、2つ以上の項目のリストの参照では、以下の用語解釈の全てを包含する:リストのいずれかの項目、リストの全ての項目、及び、リストの項目の任意の組み合わせ。
・「a」、「an」、及び、「the」を形成する単数形は、また、任意の適切な複数の形態の意味も含む。
・「有する」、「有している」等は、排他的、又は、網羅的な意味とは反対に、包括的な意味に、すなわち、「含んでいるが、これに限定されない」という意味に、解釈されるべきである。
・「接続される」又は、「結合される」、及び、その変形型は、2つ以上の要素の間の、直接的、又は、間接的のいずれかの接続、又は、結合を意味する;要素間の結合、又は、接続は、物理的、論理的、又は、それらの組み合わせにできる。
・「本明細書中」、「上記の」、「以下の」、及び、同様の持ち込みに関する用語は、本明細書の記述に用いられる場合、全体として本明細書を参照するものとし、また、本明細書の特定の部分を参照するものではない。
・「又は」は、2つ以上の項目のリストの参照では、以下の用語解釈の全てを包含する:リストのいずれかの項目、リストの全ての項目、及び、リストの項目の任意の組み合わせ。
・「a」、「an」、及び、「the」を形成する単数形は、また、任意の適切な複数の形態の意味も含む。
本明細書、及び、(存在する)添付の特許請求の範囲で使用される、「縦の」、「横の」、「水平の」、「上の」、「下の」、「前方に」、「後方に」、「内側の」、「外側の」、「右」、「左」、「前」、「後ろ」、「上面」、「下面」、「より下に」、「より上に」、「下に」等のような方向を示す用語は、記述され、及び、図示される装置の特定の配向に依存する。本明細書に記述される主題は、様々な代替の方向を仮定できる。したがって、これらの方向の用語は、厳密に定義されず、また、狭く解釈されるべきではない。
以下の添付の特許請求の範囲、及び、今後に導入される特許請求の範囲は、合理的に推論される可能性があるような変更、並べ換え、追加、省略、及び、サブコンビネーションの全てを含むものと解釈されることが、意図されている。特許請求の範囲は、実施例に記載された好ましい実施形態によって限定されるべきではない一方、明細書全体としての説明と一致する最も広い解釈を与えるものとする。
この出願は、2020年9月16日に出願された米国特許出願第63/079259号、発明の名称「電磁相互作用が強化された電気機械」からの優先権を請求する。
スリット23は、相対的に狭くても、したがって、ステータ10とロータ20との間の磁気的相互作用のための大きな領域を提供してもよい。スリット23は、支持体112とスリット23の縁との間の必要な機械的クリアランスを加えた、支持体112を収容するために必要なものより広くする必要はない。スリット23の相対的な幅は、様々な方法で示すことができる。例えば、
・スリット23は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/2未満の幅を有してもよい。好ましくは、スリット23の幅は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/3より大きくなく、又は、1/4より大きくなく、又は、1/6より大きくなく、又は、1/12より大きくない。いくつかの実施形態では、スリット23の幅は、スリット23の一方の縁からスリット23の対向する縁までの、ボア21の周囲で、ボア21の内面に沿ってポロイダル方向に延びる距離の約10%から20%の範囲にある。
・スリット23は、ロータ20の内側トロイダル面を規定する断面形状の中心、又は、重心に対して、180度より小さい角度で広がってもよい。好ましくは、角度は、120度より大きくなく、又は、90度より大きくなく、又は、60度より大きくなく、又は、30度より大きくない。例えば、ロータ20は、ステータ10のトロイダル中心軸に関して180°~355°の範囲のポロイダル角度の範囲ΦR(図1B参照)で広がってもよい。図1Bの例示的な実施形態では、ロータ20は、約300°のポロイダル角度ΦRで広がっている。
・ロータ20の内側面が広がるトロイダル面の領域に対するスリット23の領域の比は、1:2より小さく、及び、1:3より大きくなく、又は、1:4より大きくなく、又は、1:6より大きくなく、又は、1:12より大きくないことが好ましい。
・スリット23は、ロータ20の最大径よりも小さい幅を有してもよい。例えば、ロータ20の最大径に対するスリット23の幅の比は、2:3よりも小さくても、及び、1:2、又は、1:4、又は、1:6よりも大きくないことが好ましい。
・スリット23は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/2未満の幅を有してもよい。好ましくは、スリット23の幅は、ロータ20の内面のポロイダル方向の円周の1/3より大きくなく、又は、1/4より大きくなく、又は、1/6より大きくなく、又は、1/12より大きくない。いくつかの実施形態では、スリット23の幅は、スリット23の一方の縁からスリット23の対向する縁までの、ボア21の周囲で、ボア21の内面に沿ってポロイダル方向に延びる距離の約10%から20%の範囲にある。
・スリット23は、ロータ20の内側トロイダル面を規定する断面形状の中心、又は、重心に対して、180度より小さい角度で広がってもよい。好ましくは、角度は、120度より大きくなく、又は、90度より大きくなく、又は、60度より大きくなく、又は、30度より大きくない。例えば、ロータ20は、ステータ10のトロイダル中心軸に関して180°~355°の範囲のポロイダル角度の範囲ΦR(図1B参照)で広がってもよい。図1Bの例示的な実施形態では、ロータ20は、約300°のポロイダル角度ΦRで広がっている。
・ロータ20の内側面が広がるトロイダル面の領域に対するスリット23の領域の比は、1:2より小さく、及び、1:3より大きくなく、又は、1:4より大きくなく、又は、1:6より大きくなく、又は、1:12より大きくないことが好ましい。
・スリット23は、ロータ20の最大径よりも小さい幅を有してもよい。例えば、ロータ20の最大径に対するスリット23の幅の比は、2:3よりも小さくても、及び、1:2、又は、1:4、又は、1:6よりも大きくないことが好ましい。
ステータ10がロータ20のトロイダルボア21の内側に配置され、及び、ロータ20がステータ10の周りの大部分を取り囲む、本明細書に記載の機械を生成する様々な方法が存在する。これらは、以下を有する。
・ロータ20を、ステータ10の周りに組み付けできる2つ以上の部分に形成する。例えば、図1Aは、ロータの周りに組み立てられ、その後、締結具28によって接合されてもよい部品20-1、及び、20-2から作られるロータ20を示す。
・ステータ10の周りにロータ20を、型に入れて成形し、又は、他の方法で形成する。
・ロータ20のスリット23、又は、他の開口を通ってロータ20内に導入され、及び、ロータ20の内側に組み立てられることができる部分に、ステータ10を形成する、
・ステータ10、及び/又は、ロータ20を、積層造形によって作る。例えば、ステータ10、及び、ロータ20は、積層造形によって、同時に作られてもよい。
・ロータ20を、ステータ10の周りに組み付けできる2つ以上の部分に形成する。例えば、図1Aは、ロータの周りに組み立てられ、その後、締結具28によって接合されてもよい部品20-1、及び、20-2から作られるロータ20を示す。
・ステータ10の周りにロータ20を、型に入れて成形し、又は、他の方法で形成する。
・ロータ20のスリット23、又は、他の開口を通ってロータ20内に導入され、及び、ロータ20の内側に組み立てられることができる部分に、ステータ10を形成する、
・ステータ10、及び/又は、ロータ20を、積層造形によって作る。例えば、ステータ10、及び、ロータ20は、積層造形によって、同時に作られてもよい。
スポーク17は、ステータ10の本体から冷却チャネル16に熱を伝導する経路として機能する。いくつかの実施形態では、スポーク17は、コイル18の端部の近くを通過し、スポーク17は、コイル18から冷却チャネル16に熱を運ぶ経路として機能する。
いくつかの実施形態では、冷却チャネル16、及び、スポーク17は、ステータ10の他の部分を支持、及び/又は、堆積させることができる骨格、又は、フレームワークとして機能する。いくつかの実施形態では、冷却チャネル16、及び/又は、スポーク17の壁16Aは、ステータ10の機械的特性(例えば、剛性)を高める。
図7は、例示的な実施形態に係る電気機械1000(モータ、及び/又は、発電機として機能できる)の部分の斜視図である。機械1000は、筐体200に収容される永久磁石モータ100を有している。機械1000のロータ20は、ロータホルダ121によってシャフト120に連結される。シャフト120は、軸方向に延在し、及び、ベアリング210によって支持されている。
機械1000では、ステータ10は、筐体200の内面からロータ20のスリット23を通って延在する支持体112Aを経由して、筐体200によって支持され、ステータ0を定位置に保持する。支持体112Aは、例えば、以下の1つ以上を含む多種多様な支持構造のいずれかを有してもよい。
ステータ10に取り付ける
・離間して配置された複数のポストまたはスポーク、
・フランジ
・複数のテンションをかけられたケーブル
・その他
図7の例示的な実施形態では、開口部23は、外側に向けられている(すなわち、開口部23は、回転軸115から離れて開口している)が、必要ではない。
ステータ10に取り付ける
・離間して配置された複数のポストまたはスポーク、
・フランジ
・複数のテンションをかけられたケーブル
・その他
図7の例示的な実施形態では、開口部23は、外側に向けられている(すなわち、開口部23は、回転軸115から離れて開口している)が、必要ではない。
Claims (39)
- 軸を中心に回転するように取り付けられるロータであって、前記軸を中心とするトロイダルボアを提供するように形成されるシェル、及び、前記ロータの周りに周方向に延在するスリットであって、前記シェルを通って前記ボアに貫通するスリット、前記ボア内で前記ロータの周りに周方向に離間して配置される複数の磁極、を有するロータ、
前記ロータの前記スリットを通って延在する1つ以上の支持体によって前記ボア内に支持されるステータであって、前記ボアの周りに離間して配置される複数の巻線、を有するステータ、
を有する電気機械。 - 請求項1に係る電気機械において、
前記磁極は、
前記スリットの第1の縁部に近い位置から、前記スリットの第2の縁部に近い位置まで、前記ボアの内面の周りで、ポロイダル方向に延在する、
電気機械。 - 請求項1、又は、請求項2に係る電気機械において、
前記ロータは、
周方向に離間して配置される複数の永久磁石、
を有し、
隣接する前記磁石は、
前記磁極の1つを提供する強磁性材料の部分によって分離されている、
電気機械。 - 請求項3に係る電気機械において、
前記永久磁石は、
前記回転子の直径に対して接線方向に磁化され、及び、
周方向に隣接する前記磁石は、
対向する方向に分極されている、
電気機械。 - 請求項3、又は、請求項4に係る電気機械において、
前記磁石は、
前記ロータの周りに前記ポロイダル方向に延在し、及び、前記スリットと一直線にされる隙間を有するリング磁石を有する、
電気機械。 - 請求項3~請求項5のいずれかに係る電気機械において、
前記強磁性材料は、
軟磁性複合体(SMC)を有する、
電気機械。 - 請求項3~請求項6のいずれかに係る電気機械において、
前記強磁性体材料の外面は、
実質的に一定の磁束密度の輪郭に従うように形成されている、
電気機械。 - 請求項3~請求項6のいずれかに係る電気機械において、
前記強磁性材料の前記外面への法線は、
前記強磁性材料の前記外面に隣接する前記強磁性材料における磁束密度の勾配にほぼ平行である、
電気機械。 - 請求項3~請求項8のいずれかに係る電気機械において、
前記ロータの外側の前記強磁性体の表面は、
前記ポロライド方向に延在する切り欠き、又は、溝で形成されている、
電気機械。 - 請求項1、又は、請求項2に係る電気機械において、
前記ロータは、
前記ロータの前記トロイダルボア内に、磁場を集中させるように配向される1つ以上のハルバッハ配列を形成するように配置される複数の永久磁石を有している、
電気機械。 - 請求項10に係る電気機械において、
前記永久磁石は、
前記スリットと一直線にされる隙間を有するリング形状の磁石を有する、
電気機械。 - 請求項6に係る電気機械において、
前記ロータは、
前記トロイダルボアに対して半径方向に磁化される複数の円周方向に離間して配置される永久磁石を有する、
電気機械。 - 請求項12に係る電気機械において、
周方向に隣接する前記磁石の極性は、交互である、
電気機械。 - 請求項12、又は、請求項13に係る電気機械において、
前記磁石は、
放射状に磁化され、及び、前記スリットと一直線にされる隙間を有するリング形状の磁石を有する、
電気機械。 - 請求項10~請求項14のいずれかに係る電気機械において、
前記シェルは、
前記ロータの前記ボアから離れた前記磁石の側で、前記磁石を裏打ちする強磁性材料の連続層を有する、
電気機械。 - 請求項1~請求項15のいずれかに係る電気機械において、
前記スリットの幅は、
前記ロータの内面の前記ポロイダル方向における周方向の1/3より大きくない、
電気機械。 - 請求項1~請求項16のいずれかに係る電気機械において、
前記スリットは、
前記軸を有する平面における前記ボアの断面の重心に対して、60度より大きくない角度で広がっている、
電気機械。 - 請求項1~請求項17のいずれかに係る電気機械において、
前記ロータの前記内面が広がるトロイダル面の領域に対する前記スリットの領域の比は、
1:12より大きくない、
電気機械。 - 請求項1~請求項18のいずれかに係る電気機械において、
前記ステータは、
1つ以上の冷却チャネル、を有し、及び、
前記電気機械は、
前記スリットを通って延在し、及び、1つ以上の前記冷却チャネルに冷却流体を供給し、及び/又は、1つ以上の前記冷却チャネルから前記冷却液を除去するように接続される1つ以上の導管を有する、
電気機械。 - 請求項19に係る電気機械において、
1つ以上の前記冷却チャネルは、
前記ステータの周りにトロイダル状に延在する、
電気機械。 - 請求項20に係る電気機械において、
1つ以上の前記冷却チャネルは、
前記ステータの中心線上で前記ステータの周りに延在する、
電気機械。 - 請求項1~請求項21のいずれかに係る電気機械において、
前記ステータは、
強磁性材料のコアを有し、及び、
前記巻線は、
前記コアに沿って離れた配置される位置で、前記コアに巻かれるトロイダル巻線を有する、
電気機械。 - 請求項22に係る電気機械において、
前記トロイダル巻線は、
一体型、又は、分数巻線を有する、
電気機械。 - 請求項22、又は、請求項23に係る電気機械において、
前記コアは、
隣接する前記巻線の間に配置される前記強磁性材料のリブであって、前記ポロイダル方向に前記コアの周りに延在するリブを有する、
電気機械。 - 請求項24に係る電気機械において、
前記リブは、
前記リブが前記スリットを横切る位置で中断される、
電気機械。 - 請求項25に係る電気機械において、
前記リブは、
前記スリットに一直線にされるV字状の切り欠きによって中断される、
電気機械。 - 請求項24~請求項26のいずれかに係る電気機械において、
前記トロイダル巻線の外面、及び、前記リブの外面は、
互いに、一直線にされている、
電気機械。 - 請求項24~請求項27のいずれかに係る電気機械において、
前記トロイダル巻線の外面は、
前記リブの外面に対して前記ステータコアに向かって凹んでいる、
電気機械。 - 請求項1~請求項28のいずれかに係る電気機械において、
前記ロータの外面に適合するように形成される筐体であって、前記筐体と前記ロータとの間にクリアランスギャップを提供するように位置決めされる筐体、
を有する、
電気機械。 - 請求項29に係る電気機械において、
前記筐体内に冷却チャネル、
を有し、
前記冷却チャネルは、
前記ロータに隣接して配置され、及び、冷却液を搬送するために接続できる、
電気機械。 - 請求項1~請求項30のいずれかに係る電気機械において、
1つ以上の前記支持体は、
前記ステータに、又は、前記ステータから、電力を搬送するために接続される導電体を有する、
電気機械。 - 請求項1~請求項31のいずれかに係る電気機械において、
前記ステータは、
前記巻線の間に配置され、及び、前記ステータから径方向に離れるように延在するスポークを有する、
電気機械。 - 請求項1~請求項32のいずれかに係る電気機械において、
前記軸を有する平面においける前記ボアの断面は、
円形である、
電気機械。 - 請求項1~請求項32のいずれかに係る電気機械において、
前記軸を有する平面における前記ボアの断面は、
楕円である、
電気機械。 - 請求項1~請求項34のいずれかに係る電気機械において、
前記スリットは、
前記軸から離れて面している前記ロータの側に存在する、
電気機械。 - 請求項1~請求項34のいずれかに係る電気機械において、
前記スリットは、
前記軸に向かって面している前記ロータの側に存在する、
電気機械。 - 請求項1~請求項34のいずれかに係る電気機械において、
前記スリットは、
前記軸と平行に面する前記ロータの側に存在する、
電気機械。 - 本明細書に記載されるような、新規な、及び、進歩性を有する特徴、特徴の組み合わせ、又は、特徴のサブコンビネーションのいずれかを有する装置。
- 本明細書に記載されるような、新規な、及び、進歩性を有するステップ、動作、ステップ、及び/又は、動作の組み合わせ、又は、ステップ、及び/又は、動作のサブコンビネーションのいずれかを有する方法。
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