JP2023541380A - 重力ｉｖセット用の圧力作動式流れ制御デバイス - Google Patents

Abstract

流れ制御デバイスは、流れ制御デバイスの一次入口及び出口を画定する一次弁体、流れ制御デバイスの二次入口を画定する二次弁体、及びハウジングの内周面によって画定されるチャンバを有するハウジングを含んでよい。一次及び二次入口は共通中心軸を共有し、出口の中心軸は共通中心軸に対して垂直に配置されてよい。チャンバは、一次及び二次入口を出口と流体的に接続するために、一次弁体と二次弁体との間に延びてよい。流れ制御デバイスは、（ｉ）一次入口内への流体圧力が二次入口内への流体圧力よりも高い場合に二次入口と出口との間の流体連通を妨げ、そして（ｉｉ）二次入口内への流体圧力が一次入口内への流体圧力よりも高い場合に一次入口と出口との間の流体連通を妨げるようにチャンバ内に往復式に取り付けられる弁部材をさらに含んでよい。

Description

本開示は、概して、流れ制御（フロー制御）デバイス、特に、二次線を持つＩＶセットにおける注入不足を防止し、並びに二次線から一次線内への薬品の逆流を防止することができる弁部材を有する流れ制御デバイスに関する。

注入ＩＶセットは、概して、予め充填された容器、例えば、所望の薬剤を含有するＩＶボトル又はバッグから患者へ薬剤を送達するために注入療法において使用される。概して、ＩＶ管はカテーテルへ接続され、治療されるべき局所領域内へ挿入される。場合によっては、潜在的に異なる投与量で複数の薬剤を患者へ送達する必要があり、それによって、複数の薬剤が患者へ分配される管又は流体線の複数の分岐を有するＩＶ延長セットの必要性が生じる。

患者は、一般に、最初にＩＶボトル又はバッグで提供されてＩＶ線を通して患者の静脈内へ滴下されるＩＶ溶液を注射される。流れ制御デバイス、例えば、逆止弁は、また、患者の方向にのみ流体の流れを可能にするために、ＩＶ線に一般に含まれる。これにより、確実に、薬剤は、ＩＶボトル又はバッグへ向かって上流ではなく、患者へ向かって下流に流れる。

ＩＶセットで注入の間、二次薬品補給は、潜在的に、一次ＩＶ線内へ逆流し、二次薬品の注入不足につながる可能性がある。逆止弁が、逆流を防ぐために一次線に置かれてもよいが、逆止弁は頻繁に故障する傾向がある。逆止弁の故障の一般的な理由は、注入液に存在するデブリのためである。さらに、注入不足は、逆流防止弁が完全に閉じて逆流を可能にすることを防止する逆流防止弁内のダイヤフラムの両側の圧力差が小さいため、頻繁に起こる。

背景技術セクションで提供される説明は、背景技術セクションに言及されるか、又は関連付けられているからというだけで先行技術であると想定されるべきではない。背景技術セクションは、本主題の技術の１つ又は複数の態様を記述する情報を含んでよい。

本開示の様々な実施例によれば、流れ制御デバイスは、流れ制御デバイスの一次入口及び出口を画定する一次弁体、流れ制御デバイスの二次入口を画定する二次弁体、及びハウジングの内周面によって画定されるチャンバを有するハウジングを含んでよい。一次及び二次入口は共通中心軸を共有してもよく、出口の中心軸は共通中心軸に対して垂直に配置される。チャンバは、一次及び二次入口を出口と流体的に接続するために一次弁体と二次弁体との間に延びてよい。流れ制御デバイスは、（ｉ）一次入口内への流体圧力が二次入口内への流体圧力よりも高い場合に二次入口と出口との間の流体連通を妨げ、そして（ｉｉ）二次入口内への流体圧力が一次入口内への流体圧力よりも高い場合に一次入口と出口との間の流体連通を妨げるようにチャンバ内に往復式に（ｒｅｃｉｐｒｏｃａｌｌｙ）取り付けられた弁部材をさらに含んでよい。

本開示の様々な態様によれば、流れ制御デバイスは、一次入口、一次出口、二次入口、及び二次出口を有するハウジングを含んでよい。一次及び二次入口は、一次及び二次出口の中心軸に対して垂直に配置された共通中心軸を共有してよい。チャンバが、ハウジングの内周面によって画定されてよく、チャンバは、一次入口を一次出口と、そして二次入口を二次出口とを流体的に接続するために一次入口と二次入口との間に延びてよい。流れ制御デバイスは、（ｉ）一次入口内への流体圧力が二次入口内への流体圧力よりも高い場合に二次入口と二次出口との間の流体連通を妨げ、そして（ｉｉ）二次入口内への流体圧力が一次入口内への流体圧力よりも高い場合に一次入口と一次出口との間の流体連通を妨げるようにチャンバ内に往復式に取り付けられた弁部材をさらに含んでよい。

本主題の技術の他の構成は、以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになり、ここで、本主題の技術の様々な構成が例示として示され、記載されることが理解される。実現されるように、本主題の技術は、他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、本主題の技術の範囲から全く逸脱することなく、様々な他の点で修正可能である。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に例示的であり、制限的ではないとみなされるべきである。

以下の図は、実施例の特定の態様を示すために含まれ、排他的な実施例とみるべきではない。開示される主題は、当業者に起こり、この開示の利益を有するように、形態及び機能においてかなりの修正、改変、組合せ、及び同等物が可能である。

本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイスを含むＩＶ延長セットを示す。 本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイスの斜視図を示す。 本開示のいくつかの実施例による、図２Ａの流れ制御デバイス及び弁部材の断面図を示す。 いくつかの実施例による図２Ａの流れ制御デバイスのハウジングの部分断面図を示す。 いくつかの実施例による図２Ａの流れ制御デバイスの弁部材の斜視図を示す。 本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイスのハウジング及び取り付けられた弁部材の部分断面図を示す。 本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイスのハウジング及び取り付けられた弁部材の断面図を示す。 本開示のいくつかの実施例による、ＩＶセットの流体線へ結合する前の流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。 本開示のいくつかの実施例による、一次線における流体圧力が二次線における流体圧力よりも高い、ＩＶセットの一次及び二次流体線へ結合されたときの図３Ａの流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。 本開示のいくつかの実施例による、二次線における流体圧力が一次線における流体圧力よりも高い、ＩＶセットの一次及び二次流体線へ結合されたときの図３Ａの流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。 本開示のいくつかの実施例による、一次線における流体圧力が二次線における流体圧力と等しい、ＩＶセットの一次及び二次流体線へ結合されたときの図３Ａの流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。 本開示のいくつかの実施例による、一次線における流体圧力が二次線における流体圧力と等しい場合に、弁部材の流れ溝プロファイルにより流体が二次流体線から出口ポートへ流れることができる、図３Ｄの流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。 本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイスの断面図を示す。 本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイスの断面図を示す。

以下に記載される詳細な説明は、本主題の技術の様々な構成を説明し、本主題の技術が実施される唯一の構成を表すことは意図されない。詳細な説明は、本主題の技術の完全な理解を提供することを目的とした指定の詳細を含む。したがって、寸法は、非限定的な実例として特定の態様に関して提供されてよい。しかしながら、本主題の技術がこれらの指定の詳細なしに実施されることは当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、よく知られている構造及び構成要素が、本主題の技術の概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形態で示される。

本開示は、本主題の技術の実例を含み、添付の請求項の範囲を限定しないことを理解されたい。本主題の技術の様々な態様が、特定であるが非限定的な実例によってここで開示される。本開示に説明される様々な実施例は、異なるやり方及び変形例で、そして所望の適用又は実施に従って行われてよい。

本説明は、概して、流れ制御デバイス、特に、二次線を持つＩＶセットにおける注入不足を防止し、二次線から一次線内への薬品の逆流も防止できる弁部材を有する流れ制御デバイスに関する。

二次線を持つＩＶセットは、一次線における逆止弁の故障のために二次薬品の注入不足を経験する傾向がある。逆止弁の故障の最も頻繁な原因は、スパイク時に蓄積されたデブリ、及び低圧で二次線における薬品が一次線内へ浸透したことによる。注入不足の一般的な原因は、二次ＩＶのバックプライミングの時、並びに一次及び二次線におけるヘッドが等しい時の薬品の希釈である。他の原因は、二次線における排除容積、並びに薬品を注入するためにかかる時間を含む。本明細書に記載される様々な実施例の流れ制御デバイスは、一次及び二次線を有するＩＶセットに一般に関連する上記の課題を克服する。

図１は、本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイス１００、２００、３００を含む複数線ＩＶ延長セット１を示す。ＩＶセット１は、一次流体システム１５及び二次流体システム２５を含む。ＩＶポンプ（図示せず）は、一次ＩＶ線５を介して、一次流体システム１５及び二次流体システム２５から流体を受け、そこから患者５０へ流体を制御し分配してよい。

いくつかの実施例では、一次流体システム１５は、患者５０へ投与される生理食塩水、他の薬液又は薬品を含む又は含有する一次流体バッグ１０などの一次流体源を含んでよい。図示されるように、一次ＩＶ線５は、ドリップチャンバ１２から流れ制御デバイス１００、２００、３００へ一次流体を運ぶ。以下の図に関してさらに説明されるように、流れ制御デバイス１００、２００、３００は、一次ＩＶ線５に配置され、二次流体システム２５から一次流体バッグ１０へ向かう流体のリバース流（逆流）を防止しながら、一次流体バッグ１０からＩＶポンプ（図示せず）への流体の流れを可能にし得る。いくつかの実施例によれば、二次流体システム２５は、治療のために患者５０へ供給される薬品又は他の二次流体を含有する二次流体バッグ８などの二次流体源を含む。図示されるように、ＩＶセット１は、ドリップチャンバ２２から流れ制御デバイス１００、２００、３００へ流れを運ぶ二次ＩＶ線７をさらに含んでよい。

図２Ａは、本開示のいくつかの実施例による流れ制御デバイスの斜視図である。図２Ｂは、本開示のいくつかの実施例による、図２Ａの流れ制御デバイス及び弁部材の断面図を示す。図２Ａ及び図２Ｂを参照すると、流れ制御デバイス１００は、一次弁体１０４及び二次弁体１１０と、一次弁体１０４とニ次弁体１１０との間に介在するチャンバ１１４とを含むハウジング１０２、及びチャンバ１１４内に往復式に取り付けられた弁部材１２０を有してよい。図示されるように、一次弁体１０４及び二次弁体１１０は、互いへ結合された２つの構成要素であってもよい。しかしながら、本開示の様々な実施例は、前述の構成に限定されない。いくつかの実施例では、一次弁体１０４及び二次弁体１１０は、単一ユニットとして一体的に形成されてもよい。例えば、一次弁体１０４及び二次弁体１００は、単一の管状ハウジング１０２として一体形成されてもよい。

図示されるように、一次弁体１０４は、流れ制御デバイス１００の一次入口１０６及び出口１０８を画定してよい。出口１０８は、一次及び二次入口からの薬剤又は薬品が患者５０へ送達される流体経路を画定してよい。二次弁体１１０は、流れ制御デバイス１００の二次入口１１２を画定してよい。一次入口１０６及び二次入口１１２は、共通中心軸Ｘ_１を共有してよい。一次入口１０６は、一次ＩＶ線５をチャンバ１１４と流体的に連通してよい。同様に、二次入口１１２は、二次ＩＶ線７をチャンバ１１４と流体的に連通してよい。出口１０８は、中心軸Ｙを有してよく、中心軸Ｙは、一次入口１０６及び二次入口１１２の共通中心軸Ｘ_１に対して垂直に配置されてよい。

図２Ｂを参照すると、流れ制御デバイス１００は、弁部材１２０の特徴のいくつかをより明確に示すために断面図で表示される。図示されるように、流れ制御デバイス１００は、中心長手軸Ｘを画定する軸方向に延びる本体１０２を有するハウジングの形態であってよい。本体１０２は、概して円筒状（若しくは管状）であってよく、又はチャンバ１１４を画定できる中空内部を持つ任意の他の形状を有してよい。チャンバ１１４は、ハウジング１０２の内周面１１６によって画定されてよい。図示されるように、チャンバ１１４は、一次弁体１０４と二次弁体１１０との間を延びて一次入口１０６及び二次入口１１２を出口１０８と流体的に接続する。

図２Ｃは、いくつかの実施例による図２Ａの流れ制御デバイスのハウジング１０２の部分断面図を示す。図２Ｃを参照して図２Ｂを引き続き参照すると、ハウジング１０２は、チャンバ１１４において内周面１１６に沿って長手方向に延びる少なくとも１つのガイドレール１２２を含んでよい。図示されるように、ガイドレール１２２は、ハウジング１０２の中心長手軸Ｘ_１へ向かって径方向内方に突き出て配向されてよい。いくつかの実施例では、内周面１１６は、そこから突出する複数のガイドレール１２２を有してよい。例えば、２つのガイドレール１２２は、互いを反映する位置で内周面１１６から突出してよい。２つのガイドレール１２２は、チャンバ１１４を画定する内面１１６の中心長手軸Ｘ_１を中心として対称的に配置されてよい。以下でさらに詳細に説明されるように、ガイドレール１２２は、弁部材１２０がその中心軸Ｘ_２を中心として回転することなくチャンバ１１４において変位又はそうでなければ軸方向に並進するようにガイドとして機能し得る（図２Ｄに示される）。

図２Ｄは、いくつかの実施例による図２Ａの流れ制御デバイスの弁部材の斜視図を示す。図２Ｄに示されるように、そして図２Ｃを続けて参照すると、弁部材１２０は、チャンバ１１４に摺動可能に取り付けられる円筒状ディスクの形態であってよい。この趣旨で、弁部材１２０は、弁部材１２０の外周面１３２に沿って長手方向に延びる少なくとも１つのスロット１２４を有してよい。図示されるように、スロット１２４は、弁部材１２０をガイドレール１２２上へ取り付けるためにガイドレール１２２の形状に対応する形状を有する凹部１２６を画定してよい。

いくつかの実施例では、弁部材１２０は、複数のスロット、例えば、弁部材１２０の中心長手軸Ｘ_２を中心として対称的に配置された２つのスロット１２４を有してよい。そのように、弁部材１２０は、（１つ又は複数の）レール１２２が（１つ又は複数の）スロット１２４の（１つ又は複数の）凹部１２６に係合された状態で、内周面１３２に取り付けられてよい。したがって、弁部材１２０が一次ＩＶ線５又は二次ＩＶ線７のいずれかからの流体圧力を受けると、弁部材１２０は、ガイドレール１２２の長さに沿ってチャンバ１１４内で並進又はそうでなければ変位する。前述の構成は、ガイドレール１２２とスロット１２４との間の係合によりチャンバ１１４における弁部材１２０の移動の程度を抑えるので有利である。特に、前述の構成は、弁部材１２０がハウジング１０２の中心軸Ｘを中心として転動又は回転することを防止するために回転防止機構として作用する。

図２Ｅは、本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイス１００のハウジング１０２及び取り付けられた弁部材１２０の部分断面図を示す。図２Ｆは、本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイス１００のハウジング１０２及び取り付けられた弁部材１２０の断面図を示す。いくつかの実施例では、弁部材１２０は、弁部材１２０の平面１２８から長手方向に延びる流れ溝１３０をさらに含んでよい。流れ溝１３０は、弁部材１２０の外周面１３２に沿って長手方向に延びてよい。図示されるように、流れ溝１３０は、弁部材１２０の長さに沿って部分的に延びてよい。したがって、流れ溝１３０は、一次入口１０６での流体圧力が二次入口１１２での流体圧力と等しい場合に二次入口１１２を出口１０８と流体的に連通するように機能し得る。

図３Ａは、本開示のいくつかの実施例による、ＩＶセットの流体線へ結合する前の流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。図３Ａは、ＩＶセットにおいて利用される前に、最初にパッケージされたときの流れ制御デバイス１００の状態を示す。図３Ｂは、本開示のいくつかの実施例による、一次線における流体圧力が二次線における流体圧力よりも高い、ＩＶセットの一次及び二次流体線へ結合されたときの図３Ａの流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。

図３Ｂを参照すると、動作中、正味一次流体圧力（すなわち、一次入口１０６からチャンバ１１４へ向かって流れる流体によって加えられた圧力であって、二次ＩＶ線において流体によって加えられるいかなる圧力も超える圧力）を受けると、弁部材１２０は、二次入口１１２へ向かって、弁部材の平面１２８が二次入口ポート１１２に接触して塞ぐ位置へ並進する。したがって、二次ＩＶ線７からチャンバ１１４内への流体の流れは妨げられ、一次ＩＶ線５からの流体のみが、一次入口１０６を介してチャンバ１１４へ流入する。一次ＩＶ線５からの流体は、このように、出口１０８を通して患者５０へ送達され得る。

図３Ｃは、本開示のいくつかの実施例による、二次線における流体圧力が一次線における流体圧力よりも高い、ＩＶセットの一次及び二次流体線へ結合されたときの図３Ａの流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。

図３Ｃを参照すると、動作中、正味二次流体圧力（すなわち、二次入口１０６からチャンバ１１４へ向かって流れる流体によって加えられる圧力であって、一次ＩＶ線において流体によって加えられるいかなる圧力も超える圧力）を受けると、弁部材１２０は、一次入口１１２へ向かって、弁部材の表面１２５が二次入口ポート１１２に接触して塞ぐ位置へ並進する。したがって、一次ＩＶ線５からチャンバ１１４内への流体の流れが妨げられ、二次ＩＶ線７からの流体のみが、二次入口１０６を介してチャンバ１１４へ流入する。二次ＩＶ線７からの流体は、このように、出口１０８を通して患者５０へ送達されてよい。

図３Ｄ及び図３Ｅは、本開示のいくつかの実施例による、一次線における流体圧力が二次線における流体圧力に等しい、ＩＶセットの一次及び二次流体線へ結合されたときの図３Ａの流れ制御デバイス及び弁部材を示す断面図である。

図３Ｄ及び図３Ｅを参照すると、動作中、二次流体圧力と等しい一次流体圧力（すなわち、一次ＩＶ線５から一次入口１０６へ流入する流体によって加えられ、二次ＩＶ線７から二次入口１１２へ流入する流体によって加えられる圧力に等しい圧力）を受けると、弁部材１２０は、出口１０８のすぐ上のチャンバ１１４の中心部へ向かって並進してよい。一次入口での流体圧力が二次入口での流体圧力に等しいので、弁部材１２０の位置は、一次入口１０６及び二次入口１１２から等距離であってよい。出口のすぐ上のこの位置で、弁部材の流れ溝１３０により、流体は、二次入口１１２を介して、二次ＩＶ線７からチャンバ１１４へ流入できる。したがって、一次ＩＶ線５及び二次ＩＶ線７の流体圧力が等しいと、二次薬剤のみが、流れ溝１３０を介して患者へ分配されてよい。表面１２５が流れ溝を有していないので、一次入口と出口との間の流体連通が妨げられ、それによってＩＶ線における流体が患者へ分配されることを止める。

図４は、本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイス２００の断面図を示す。いくつかの実施例では、流れ制御デバイス２００は、一次入口２１２、一次出口２１０、二次入口２０６、二次出口２０８を含むハウジング２０２、及び一次入口２１２と二次入口２０６との間に介在するチャンバ２１４を有してよい。流れ制御デバイス２００は、チャンバ２１４内に往復式に取り付けられた弁部材２２０をさらに含んでよい。一次出口２１０及び二次出口２０８は、一次入口２１２及び二次入口２０６からの薬剤又は薬品が患者５０へ送達される流体経路を画定し得る。一次入口２１２及び二次入口２０６は、共通中心軸Ｘ_３を共有してよい。一次入口２１２は、一次ＩＶ線５をチャンバ２１４と流体的に連通してよい。同様に、二次入口２０６は、二次ＩＶ線７をチャンバ２１４と流体的に連通してよい。一次出口２１０及び二次出口２０８は、それぞれ中心軸を有してよく、中心軸のそれぞれは、一次入口２１２及び二次入口２０６の共通中心軸Ｘ_３に対して垂直に配置されてよい。

図４を参照すると、流れ制御デバイス２００は、弁部材２２０の特徴のいくつかをより明確に示すために断面図で表示される。図示されるように、流れ制御デバイス２００は、概して円筒状（又は管状）本体の形態であってよく、又はチャンバ２１４を画定できる中空内部を持つ任意の他の形状を有してよい。前述した実施例と同様に、チャンバ２１４は、ハウジング２０２の内周面２１６によって画定される。図示されるように、チャンバ２１４は、一次入口２１２と二次入口２０６との間に延びて一次入口２１２及び二次入口２０６をそれぞれの一次出口２１０及び二次出口２０８と流体的に接続する。

いくつかの実施例では、内周面２１６は、一次入口２１２の入口ポート２１３を画定する一次シール面２２２、及び二次入口２０６の入口ポート２０７を画定する二次シール面２１８を含んでよい。以下でさらに詳細に説明するように、一次シール面２２２及び二次シール面２１８は、弁部材が一次入口ポート２１３及び二次入口ポート２０７をそれぞれ封止するために、弁部材２２０の構造に対応するような指定構造にされ得る。

図示されるように、弁部材２２０は、ハウジング２０２の一次シール面２２２に対応する一次入口シール面２２６を有するディスクの形態であってよい。同様に、弁部材２２０は、ハウジングの二次シール面２１８に対応する二次入口シール面２２４を含んでよい。さらに、弁部材２２０は、一次出口２１０及び二次出口２０８を選択的に封止するための出口シール面２２８を含んでよい。

動作中、正味一次流体圧力（すなわち、一次入口２１２からチャンバ２１４へ向かって流れる流体によって加えられる圧力であって、二次ＩＶ線７において流体によって加えられるいかなる圧力も超える圧力）を受けると、弁部材２２０は、二次入口２０６へ向かって並進する。弁部材が、二次入口２０６へ向かって、一次入口２１２から離れて移動するにつれて、一次入口ポート２１３及び一次出口２１０が開かれる。一次ＩＶ線５からの流体は、次いで、一次入口２１２を介してチャンバ２１４へ流入し、一次出口２１０を介して患者へ分配されてよい。弁部材２２０が、弁部材２２０の二次入口シール面２２４が二次シール面２１８に接触する位置へ並進すると、二次入口ポート２０７と二次出口ポート２０８との両方が弁部材２２０によって閉塞される。

弁部材２２０の二次入口シール面２２４が二次入口ポート２０７に接触して封止するために、二次入口シール面２２４及び二次シール面２１８は相補的なプロファイルを有してよい。例えば、二次入口シール面２２４及び二次シール面２１８は、非平面プロファイルを有してよい。図示されるように、二次入口シール面２２４は、湾曲したプロファイル、例えば、限定されないが、凹状プロファイルを有してよい。したがって、二次シール面２１８は、相補的な湾曲したプロファイル、例えば、限定されないが、凸状プロファイルを有してよい。

弁部材２２０の二次入口シール面２２４が二次入口ポート２０７に接触して封止する位置では、二次ＩＶ線７からチャンバ２１４内への流体の流れが妨げられる。したがって、一次ＩＶ線５からの流体（例えば、一次薬品）のみが、一次入口ポート２１３及び一次出口２１０を介して患者５０へ分配される。

正味二次流体圧力（すなわち、二次入口２０６からチャンバ２１４へ向かって流れる流体によって加えられる圧力であって、一次ＩＶ線５において流体によって加えられるいかなる圧力も超える圧力）を受けると、弁部材２２０は、一次入口２１３へ向かって並進する。先に論じたように、二次入口シール面２２４及び二次シール面２１８は、相補的な非平面プロファイルを有してよい。特に、図示されるように、二次入口シール面２２４は凹状プロファイルを有してよく、二次シール面２１８は相補的な凸状プロファイルを有してよい。前述の構成は、弁部材２２０の二次入口シール面２２４の湾曲したプロファイルが、面２２４が平坦又は平面である場合よりも低い抗力を受けるという点で有利である。したがって、流体が、出口２０８を介して患者へ分配するために二次ＩＶ線からチャンバ２１４へ流入できるように、入口ポート２０７でのより低い流体圧力閾値が、弁部材２２０を入口ポート２０７から離して移動させるために必要とされたであろう。

弁部材２２０が一次入口２１２へ向かって、二次入口２０６から離れて移動し続けるにつれて、二次入口ポート２０７及び二次出口２０８が開かれる。二次ＩＶ線７からの流体は、次いで、二次入口２０６を介して、チャンバ２１４へ流入し、二次出口２０８を介して患者５０へ分配される。弁部材２２０が、弁部材２２０の一次入口シール面２２６が一次シール面２２２に接触する位置へ並進すると、一次入口ポート２１２と一次出口ポート２１０との両方が弁部材２２０によって閉塞される。

弁部材２２０の一次入口シール面２２６が一次入口ポート２１３に接触して封止するために、一次入口シール面２２６及び一次シール面２２２は相補的なプロファイルを有してよい。例えば、一次入口シール面２２６及び一次シール面２２２は、一致する又は相補的な平面プロファイルを有してよい。図示されるように、一次入口シール面２２６は平坦なプロファイルを有してよく、一次シール面２２２は相補的な平坦なプロファイルを有してよい。しかしながら、本開示の様々な実施例は、上述の構成に限定されない。いくつかの実施例では、二次入口シール面２２４及び二次シール面２１８と同様に、一次入口シール面２２６及び一次シール面２２２は、相補的な非平面プロファイルを有してよい。

弁部材２２０の一次入口シール面２２６が一次入口ポート２１３に接触して封止する位置では、一次ＩＶ線７からチャンバ２１４内への流体の流れが妨げられる。したがって、二次ＩＶ線７からの流体（例えば、二次薬品）のみが、二次入口ポート２０７及び二次出口２０８を介して患者５０へ分配される。したがって、二次ＩＶ線７から一次ＩＶ線５内への流体の逆流が防止される。同様に、二次薬品の注入不足は、二次薬品がチャンバ２１４から一次ＩＶ線５へ流入する結果として一般的に起こるが、防止され得る。流体の逆流を防止することは、望ましくない微粒子物（例えば、二次ＩＶ線７から分配された薬品に含有される）が弁部材２００を通って逆流することを制限し、それによって患者５０が適切な薬品投与の濃縮量を受けること、又は薬品の適時送達を防止する点で有利である。

図５は、本開示のいくつかの実施例による、流れ制御デバイス３００の断面図を示す。いくつかの実施例では、流れ制御デバイス３００は、一次入口３１２、一次出口３１０、二次入口３０６、二次出口３０８を含むハウジング３０２、及び一次入口３１２と二次入口３０６との間に介在するチャンバ３１４を有してよい。流れ制御デバイス３００は、チャンバ３１４において往復式に取り付けられた弁部材３２０をさらに含んでもよい。一次出口３１０及び二次出口３０８は、一次入口３１２及び二次入口３０６からの薬剤又は薬品が患者５０へ送達される流体経路を画定し得る。一次入口３１２及び二次入口３０６は、共通中心軸Ｘ_４を共有してよい。一次入口３１２は、一次ＩＶ線５をチャンバ３１４と流体的に連通してよい。同様に、二次入口３０６は、二次ＩＶ線７をチャンバ３１４と流体的に連通してよい。一次出口３１０及び二次出口３０８は、それぞれ中心軸を有してよく、中心軸のそれぞれは、一次入口３１２及び二次入口３０６の共通中心軸Ｘ_４に対して垂直に配置されてよい。

図５を参照すると、流れ制御デバイス３００は、弁部材３２０の特徴のいくつかをより明確に示すために断面図で表示される。図示されるように、流れ制御デバイス３００は概して円筒状（又は管状）本体の形態であってよく、又はチャンバ３１４を画定できる中空内部を持つ任意の他の形状を有してよい。前述した実施例と同様に、チャンバ３１４は、ハウジング３０２の内周面３１６によって画定されてよい。図示されるように、チャンバ３１４は、一次入口３１２と二次入口３０６との間を延びて一次入口３１２及び二次入口３０６をそれぞれの一次出口３１０及び二次出口３０８と流体的に接続してよい。

いくつかの実施例では、内周面３１６は、一次入口３１２の入口ポート３１３を画定する一次シール面３２２、及び二次入口３０６の入口ポート３０７を画定する二次シール面３１８を含んでよい。以下でさらに詳細に説明するように、一次シール面３２２及び二次シール面３１８は、弁部材が一次入口ポート３１３及び二次入口ポート３０７をそれぞれ封止するために、弁部材３２０の構造に対応するように指定の構造とされてよい。

図示されるように、弁部材３２０は、ハウジング３０２の一次シール面３２２に対応する一次入口シール面３２６を有するディスクの形態であってよい。同様に、弁部材３２０は、ハウジング３０２の二次シール面３１８に対応する二次入口シール面３２４を含んでよい。さらに、弁部材３２０は、一次出口３１０及び二次出口３０８を選択的に封止するための出口シール面３２８を含んでよい。

動作中、正味一次流体圧力（すなわち、一次入口３１２からチャンバ３１４へ向かって流れる流体によって加えられる圧力であって、二次ＩＶ線７において流体によって加えられるいかなる圧力も超える圧力）を受けると、弁部材３２０は、二次入口３０６へ向かって並進する。弁部材が二次入口３０６へ向かって、一次入口３１２から離れて移動するにつれて、一次入口ポート３１３及び一次出口３１０が開かれる。一次ＩＶ線５からの流体は、次いで、一次入口３１２を介してチャンバ３１４へ流入し、一次出口３１０を介して患者へ分配される。弁部材３２０が、弁部材３２０の二次入口シール面３２４が二次シール面３１８に接触する位置へ並進すると、二次入口ポート３０７と二次出口ポート３０８との両方が弁部材３２０によって閉塞される。

いくつかの実施例では、弁部材３２０の二次入口シール面３２４が二次入口ポート３０７に接触して封止するために、二次入口シール面３２４及び二次シール面３１８は相補的なプロファイルを有してよい。例えば、二次入口シール面３２４及び二次シール面３１８は、相補的な非平面プロファイルを有してよい。図示されるように、二次入口シール面３２４は、湾曲したプロファイル、例えば、限定されないが、凹状プロファイルを有してよい。したがって、二次シール面３１８は、相補的な湾曲したプロファイル、例えば、限定されないが、凸状プロファイルを有してよい。

弁部材３２０の二次入口シール面３２４が二次入口ポート３０７に接触して封止する位置では、二次ＩＶ線７からチャンバ３１４内への流体の流れが妨げられる。したがって、一次ＩＶ線５からの流体（例えば、一次薬品）のみが、一次入口ポート３１３及び一次出口３１０を介して患者５０へ分配される。

正味二次流体圧力（すなわち、二次入口３０６からチャンバ３１４へ向かって流れる流体によって加えられる圧力であって、一次ＩＶ線５において流体によって加えられるいかなる圧力も超える圧力）を受けると、弁部材３２０は一次入口３１３へ向かって並進する。先に論じたように、二次入口シール面３２４及び二次シール面３１８は、相補的な非平面プロファイルを有してよい。特に、二次入口シール面３２４は凹状プロファイルを有してよく、二次シール面３１８は相補的な凸状プロファイルを有してよい。前述の構成は、弁部材３２０の二次入口シール面３２４の湾曲したプロファイルが、面３２４が平坦又は平面である場合よりも低い抗力を受けたであろうという点で有利である。したがって、出口３０８を介して患者へ分配するために流体が二次ＩＶ線７からチャンバ３１４へ流入することができるように、弁部材３２０を入口ポート３０７から離して移動させるためには、入口ポート３０７でより低い流体圧力閾値が必要とされるであろう。

弁部材３２０が一次入口３１２へ向かって、二次入口３０６から離れて移動し続けるにつれて、二次入口ポート３０７及び二次出口３０８が開かれる。二次ＩＶ線７からの流体は、次いで、二次入口３０６を介してチャンバ３１４へ流入し、二次出口３０８を介して患者５０へ分配される。弁部材３２０が、弁部材３２０の一次入口シール面３２６が一次シール面３２２に接触する位置へ並進すると、一次入口ポート３１２と一次出口ポート３１０との両方が弁部材３２０によって閉塞される。

弁部材３２０の一次入口シール面３２６が一次入口ポート３１３に接触して封止するために、一次入口シール面３２６及び一次シール面３２２は相補的なプロファイルを有してよい。例えば、一次入口シール面３２６及び一次シール面３２２は、一致する又は相補的な平面プロファイルを有してよい。図示されるように、一次入口シール面３２６は平坦なプロファイルを有してよく、一次シール面３２２は相補的な平坦なプロファイルを有してよい。しかしながら、本開示の様々な実施例は、前述の構成に限定されない。いくつかの実施例では、二次入口シール面３２４及び二次シール面３１８と同様に、一次入口シール面３２６及び一次シール面３２２は、相補的な非平面プロファイルを有してよい。

弁部材３２０の一次入口シール面３２６が一次入口ポート３１３に接触して封止する位置では、一次ＩＶ線７からチャンバ３１４内への流体の流れが妨げられる。したがって、二次ＩＶ線７からの流体（例えば、二次薬品）のみが、二次入口ポート３０７及び二次出口３０８を介して患者５０へ分配され得る。したがって、二次ＩＶ線７から一次ＩＶ線５内への流体の逆流は、制限又は防止される。同様に、二次薬品の注入不足は、二次薬品がチャンバ３１４から一次ＩＶ線５へ流入する結果として一般的に起こるが、防止され得る。流体の逆流を防止することは、望ましくない微粒子物（例えば、二次ＩＶ線７から分配される薬品に含有される）が弁部材３００を通って逆流することを制限し、それによって患者５０が適切な薬品投与の濃縮量を受けること、又は薬品の適時送達を防止するという点で有利である。

動作中、二次流体圧力と等しい一次流体圧力（すなわち、一次ＩＶ線５から一次入口３１２へ流入する流体によって加えられる圧力であって、二次ＩＶ線７から二次入口３０６へ流入する流体によって加えられる圧力に等しい圧力）を受けると、弁部材３２０は、一次出口３１０と二次出口３０８との間のチャンバ３１４の中心部へ向かって並進する。一次入口３１２での流体圧力は二次入口３０６での流体圧力に等しいので、弁部材３２０の位置は、一次入口ポート３１３及び二次入口ポート３０７のそれぞれから等距離であってよい。この位置では、一次入口ポート３１３と一次出口３１０との両方、並びに二次入口ポート３０７及び二次出口３０８が開いており、流体は一次ＩＶ線５と二次ＩＶ線７との両方から患者５０へ等しく流れることができる。したがって、前述の構成が与えられると、一次薬品及び二次薬品は、一方のＩＶ流体線から他方への薬品の逆流の可能性なしに、患者へ等しい割合で投与され得る。

本開示の１つ又は複数の実施例において、流れ制御デバイスは、ハウジングと弁部材とを有する。ハウジングは、流れ制御デバイスの一次入口及び出口を画定する一次弁体、流れ制御デバイスの二次入口を画定する二次弁体であって、一次及び二次入口は共通中心軸を共有し、出口の中心軸は共通中心軸に対して垂直に配置された、二次弁体、及びハウジングの内周面によって画定されるチャンバであって、一次及び二次入口を出口と流体的に接続するために、一次弁体と二次弁体との間に延びるチャンバを含む。弁部材は、（ｉ）一次入口内への流体圧力が二次入口内への流体圧力よりも高い場合に二次入口と出口との間の流体連通を妨げ、そして（ｉｉ）二次入口内への流体圧力が一次入口内への流体圧力よりも高い場合に一次入口と出口との間の流体連通を妨げるようにチャンバ内に往復式に取り付けられる。

本開示の態様では、弁部材は、チャンバ内に摺動可能に取り付けられた円筒状ディスクを有する。本開示の態様では、ハウジングは、チャンバにおいて内周面に沿って長手方向に延びる少なくとも１つのガイドレールを有し、弁部材は、その外周面に沿って長手方向に延びる少なくとも１つのスロットを有し、スロットは、弁部材をガイドレール上へ取り付けるためにガイドレールの形状に対応する形状を有する凹部を画定する。本開示の態様では、少なくとも１つのガイドレールは、チャンバを画定する内周面の中心長手軸を中心として対称的に配置された２つのガイドレールを有し、少なくとも１つのスロットは、弁部材の中心長手軸を中心として対称的に配置された２つのスロットを有し、チャンバを画定する内周面の中心長手軸及び弁部材の中心長手軸は同軸に位置合わせされる。本開示の態様において、弁部材は、ディスクの平面から、その外周面に沿って長手方向に延びる流れ溝をさらに有する。本開示の態様では、一次弁体及び一次弁体は、単一のユニットとして一体的に形成される。

本開示の１つ又は複数の実施例では、流れ制御デバイスは、ハウジング、チャンバ及び弁部材を有する。ハウジングは、一次入口、一次出口、二次入口、及び二次出口を含み、一次及び二次入口は、一次及び二次出口の中心軸に対して垂直に配置された共通中心軸を共有する。チャンバは、ハウジングの内周面によって画定され、チャンバは、一次入口を一次出口と、そして二次入口を二次出口と流体的に接続するために、一次入口と二次入口との間に延びる。弁部材は、（ｉ）一次入口内への流体圧力が二次入口内への流体圧力よりも高い場合に二次入口と二次出口との間の流体連通を妨げ、そして（ｉｉ）二次入口内への流体圧力が一次入口内への流体圧力よりも高い場合に一次入口と一次出口との間の流体連通を妨げるようにチャンバ内に往復式に取り付けられる。

本開示の態様では、内周面は、一次入口の入口ポートを画定する一次シール面と、二次入口の入口ポートを画定する二次シール面とを含み、弁部材は、一次シール面に対応する一次入口シール面及び二次シール面に対応する二次入口シール面と、一次及び二次出口を選択的に封止するための出口シール面とを有するディスクを有する。本開示の態様では、一次入口シール面は平面プロファイルを有し、二次入口シール面は非平面プロファイルを有する。本開示の態様では、弁部材の二次入口シール面は、湾曲したプロファイルを有する。本開示の態様では、弁部材の二次入口シール面は、凹状プロファイルを有する。本開示の態様では、ハウジングの一次シール面は平面プロファイルを有し、ハウジングの二次シール面は非平面プロファイルを有する。本開示の態様では、ハウジングの二次シール面は、湾曲したプロファイルを有する。

本開示の態様では、ハウジングの二次シール面は、凸状プロファイルを有する。本開示の態様では、弁部材は、ディスクの平面から、その外周面に沿って長手方向に延びる流れ溝をさらに有する。本開示の態様では、内周面は、一次入口の入口ポートを画定する一次シール面及び二次入口の入口ポートを画定する二次シール面を含み、弁部材は、一次シール面に対応する一次入口シール面と、二次シール面に対応する二次入口シール面と、一次及び二次出口を選択的に封止するための出口シール面とを有するシリンダを有する。本開示の態様では、一次入口シール面及び二次入口シール面のうちの少なくとも１つが、非平面プロファイルを有する。本開示の態様では、一次入口シール面は平面プロファイルを有し、二次入口シール面は非平面プロファイルを有する。本開示の態様では、弁部材の二次入口シール面は、湾曲したプロファイルを有する。本開示の態様では、弁部材の二次入口シール面は、凹状プロファイルを有する。

したがって、本開示の様々な実施例は、先に論じたように、二次薬品が一次ＩＶ線内へ逆流することを妨げることによって二次薬品の注入不足を防止できる流れ制御デバイスを提供する点で有利である。本明細書に記載される様々な実施例の流れ制御デバイスは、逆止弁及びｙ字状コネクタを単一の流れ制御デバイスで置き換えることによって、ＩＶセットの別個の構成要素の数を最小化するという点でさらに有利である。結果として、ＩＶセットのコストが低減され得る。さらに、本開示の様々な実施例は、二次薬品又は流体の流動圧力が一次薬品又は流体の流れを調整するように使用されるので、流れ調整のために手動操作が必要ではないため、臨床医／看護師のワークフローステップを低減する点で有利である。

本開示は、当業者であれば本明細書に記載される様々な態様を実施できるように提供される。本開示は、本主題の技術の様々な実例を提供するが、本主題の技術はこれらの例に限定されない。これらの態様に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的原理は、他の態様に適用され得る。

要素を単数形で参照することは、特に明記されない限り、「１つのみ」を意味することは意図されず、「１つ又は複数」を意味する。特に別段の記載がない限り、用語「いくつかの」は１つ又は複数を指す。男性形の代名詞（例えば、彼の）は、女性及び中性の性別（例えば、彼女の及びその）を含み、逆も同様である。表題及び副題は、もしあれば、単に便宜的に使用され、本発明を制限しない。

単語「例示的」は、本明細書では、「実例又は例示の役割をする」ことを意味するために使用される。「例示的」として本明細書に記載される任意の態様又は設計は、他の態様又は設計に対して好適又は有利であると必ずしも解釈されない。一態様では、本明細書に記載される様々な代替の構成及び動作は、少なくとも同等であると考えられる。

本明細書で使用される場合、一連の項目の前にある語句「のうちの少なくとも１つ」は、項目のうちの任意のものを区切るための用語「又は」と共に、リストの各項目というよりもむしろ、リストを全体として修正する。語句「のうちの少なくとも１つ」は、少なくとも１つの項目の選択を必要とするのではなく、むしろ、この語句は、項目のうちの任意のものの少なくとも１つ、及び／又は項目のうちの任意の組み合わせの少なくとも１つ、及び／又は項目のうちのそれぞれの少なくとも１つを含む意味を可能にする。例として、語句「Ａ、Ｂ、又はＣのうちの少なくとも１つ」は、Ａのみ、Ｂのみ、若しくはＣのみ、又はＡ、Ｂ、及びＣの任意の組合せを指してよい。

「態様」などの語句は、この態様が本主題の技術に対して不可欠であること、又はこの態様が本主題の技術のすべての構成へ適用されることを暗示しない。一態様に関する開示は、すべての構成、又は１つ若しくは複数の構成に適用されてよい。一態様は、１つ又は複数の例を提供し得る。態様などの語句は、１つ又は複数の態様を指してよく、逆も同様である。「実施例」などの語句は、この実施例が本主題の技術に対して不可欠であること、又はこの実施例が本主題の技術のすべての構成へ適用されることを暗示していない。一実施例に関する開示は、すべての実施例、又は１つ若しくは複数の実施例に適用されてよい。一実施例は、１つ又は複数の実例を提供し得る。実施例などの語句は、１つ又は複数の実施例を指してよく、逆も同様である。「構成」などの語句は、この構成が本主題の技術に対して不可欠であること、又はこの構成が本主題の技術のすべての構成へ適用されることを暗示していない。一構成に関する開示は、すべての構成、又は１つ若しくは複数の構成に適用されてよい。一構成は、１つ又は複数の実例を提供し得る。構成などの語句は、１つ又は複数の構成を指してよく、逆も同様である。

一態様では、特に明記されない限り、本明細書に記載されるすべての測定値、値、評価、位置、大きさ、サイズ、及び他の仕様が、以下の請求項におけるものを含め、近似値であり、正確ではない。一態様では、それらは、それらが関連する機能及びそれらが関係する技術において慣例的であるものと一致する合理的な範囲を有することを意図する。

開示されるプロセス又は方法におけるステップ又は動作の指定の順序又は階層は、例示的な手法の例示であることが理解される。実施の好み又はシナリオに基づいて、ステップ、動作又はプロセスの指定の順序又は階層は再構成されてよいことが理解される。ステップ、動作又はプロセスのうちのいくつかは同時に行われてよい。いくつかの実施の好み又はシナリオでは、特定の動作が行われてよく、又は行われなくてもよい。ステップ、動作、又はプロセスのうちのいくつか又はすべては、ユーザの介入なしで、自動的に行われてよい。付随の方法の請求項は、様々なステップ、動作又はプロセスの要素をサンプルの順序で提示し、提示される指定の順序又は階層に限定されることは意味していない。

当業者に知られているか又は後で知られることになる、本開示を通して記載される様々な態様の要素に対するすべての構造的及び機能的な同等物が参照により本明細書に明示的に組み込まれ、請求項に包含されることが意図される。また、本明細書に開示されるものは、その開示が請求項に明示的に記載されているかどうかに関わらず、公共に与えられることを一切意図されない。要素が語句「のための手段」を使用して明示的に記載されない限り、又は方法の請求項の場合は、要素が語句「のためのステップ」を使用して記載されない限り、いかなる請求項の要素も３５Ｕ．Ｓ．Ｃ．§１１２（ｆ）の規定で解釈されない。さらに、用語「含む」、「有する」などが使用される程度まで、これらの用語は、「有する」が請求項において移行語として採用される場合の用語「有する」と同様に包括的であることが意図される。

開示の名称、背景、概要、図面の簡単な説明及び要約は、本明細書によって開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、開示の例示的な実例として提供される。これらは請求項の範囲又は意味を制限するために使用されないことを理解した上で提出される。さらに、詳細な説明では、説明が例示的な実例を提供し、開示を合理化する目的で様々な特徴が様々な実施例にまとめられていることがわかる。この開示方法は、請求された主題が各請求項で明示的に引用されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の請求項が反映するように、発明の主題は、単一の開示された構成又は動作のすべての特徴よりも少ないことにある。以下の請求項は、本明細書により詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、個別に請求された主題として自立している。

請求項は、本明細書に記載される態様に限定されることを意図されないが、請求項の文言と一致する全範囲を与えられ、すべての法的同等物を包含するべきである。それにもかかわらず、いずれの請求項も、３５Ｕ．Ｓ．Ｃ．§１０１、１０２、又は１０３の要件を満たしていない主題を包含することを意図したものではなく、そのように解釈されるべきではない。

Claims (20)

1. 流れ制御デバイスであって、
   ハウジングであって、
   流れ制御デバイスの一次入口及び出口を画定する一次弁体、
   前記流れ制御デバイスの二次入口を画定する二次弁体であって、前記一次及び二次入口は共通中心軸を共有し、前記出口の中心軸は前記共通中心軸に対して垂直に配置される、二次弁体、及び
   前記ハウジングの内周面によって画定されるチャンバであって、前記一次及び二次入口を前記出口と流体的に接続するために前記一次弁体と前記二次弁体との間に延びるチャンバ
   を含むハウジングと、
   前記チャンバ内に往復式に取り付けられる弁部材であって、それにより、（ｉ）前記一次入口内への流体圧力が前記二次入口内への流体圧力よりも高い場合に前記二次入口と前記出口との間の流体連通を妨げ、また（ｉｉ）前記二次入口内への流体圧力が前記一次入口内への流体圧力よりも高い場合に前記一次入口と前記出口との間の流体連通を妨げる、弁部材と
   を有する流れ制御デバイス。
2. 前記弁部材は、前記チャンバ内に摺動可能に取り付けられた円筒状ディスクを有する、請求項１に記載の流れ制御デバイス。
3. 前記ハウジングは、前記チャンバ内で前記内周面に沿って長手方向に延びる少なくとも１つのガイドレールを有し、また
   前記弁部材は、その外周面に沿って長手方向に延びる少なくとも１つのスロットを有し、前記スロットは、前記弁部材を前記ガイドレール上に取り付けるための、前記ガイドレールの形状に対応する形状を有する凹部を画定している、請求項２に記載の流れ制御デバイス。
4. 前記少なくとも１つのガイドレールは、前記チャンバを画定する前記内周面の中心長手軸を中心として対称的に配置された２つのガイドレールを有し、
   前記少なくとも１つのスロットは、前記弁部材の中心長手軸を中心として対称的に配置された２つのスロットを有し、また
   前記チャンバを画定する前記内周面の前記中心長手軸及び前記弁部材の前記中心長手軸は同軸に位置合わせされている、請求項３に記載の流れ制御デバイス。
5. 前記弁部材は、前記ディスクの平面から、その外周面に沿って長手方向に延びる流れ溝をさらに有する、請求項２に記載の流れ制御デバイス。
6. 前記一次弁体及び前記一次弁体は、単一のユニットとして一体的に形成される、請求項２に記載の流れ制御デバイス。
7. 一次入口、一次出口、二次入口、及び二次出口を含むハウジングであって、前記一次及び二次入口は、前記一次及び二次出口の中心軸に対して垂直に配置された共通中心軸を共有している、ハウジングと、
   前記ハウジングの内周面によって画定されたチャンバであって、前記一次入口を前記一次出口と流体的に接続するため及び前記二次入口を前記二次出口と流体的に接続するために、前記一次入口と前記二次入口との間に延びるチャンバと、
   前記チャンバ内に往復式に取り付けられる弁部材であって、それにより、（ｉ）前記一次入口内への流体圧力が前記二次入口内への流体圧力よりも高い場合に前記二次入口と前記二次出口との間の流体連通を妨げ、また（ｉｉ）前記二次入口内への流体圧力が前記一次入口内への流体圧力よりも高い場合に前記一次入口と前記一次出口との間の流体連通を妨げる、弁部材と
   を有する流れ制御デバイス。
8. 前記内周面は、前記一次入口の入口ポートを画定する一次シール面と、前記二次入口の入口ポートを画定する二次シール面とを含み、また
   前記弁部材は、前記一次シール面に対応する一次入口シール面及び前記二次シール面に対応する二次入口シール面と、前記一次及び二次出口を選択的に封止するための出口シール面とを有するディスクを有する、請求項７に記載の流れ制御デバイス。
9. 前記一次入口シール面は平面プロファイルを有し、前記二次入口シール面は非平面プロファイルを有する、請求項８に記載の流れ制御デバイス。
10. 前記弁部材の前記二次入口シール面は、湾曲したプロファイルを有する、請求項９に記載の流れ制御デバイス。
11. 前記弁部材の前記二次入口シール面は、凹状プロファイルを有する、請求項９に記載の流れ制御デバイス。
12. 前記ハウジングの前記一次シール面は平面プロファイルを有し、前記ハウジングの前記二次シール面は非平面プロファイルを有する、請求項８に記載の流れ制御デバイス。
13. 前記ハウジングの前記二次シール面は、湾曲したプロファイルを有する、請求項１２に記載の流れ制御デバイス。
14. 前記ハウジングの前記二次シール面は、凸状プロファイルを有する、請求項１３に記載の流れ制御デバイス。
15. 前記弁部材は、前記ディスクの平面から、その外周面に沿って長手方向に延びる流れ溝をさらに有する、請求項８に記載の流れ制御デバイス。
16. 前記内周面は、前記一次入口の入口ポートを画定する一次シール面及び前記二次入口の入口ポートを画定する二次シール面を含み、また
    前記弁部材は、前記一次シール面に対応する一次入口シール面と、前記二次シール面に対応する二次入口シール面と、前記一次及び二次出口を選択的に封止するための出口シール面とを有するシリンダを有する、請求項７に記載の流れ制御デバイス。
17. 前記一次入口シール面及び前記二次入口シール面のうちの少なくとも１つが、非平面プロファイルを有する、請求項１６に記載の流れ制御デバイス。
18. 前記一次入口シール面は平面プロファイルを有し、前記二次入口シール面は非平面プロファイルを有する、請求項１７に記載の流れ制御デバイス。
19. 前記弁部材の前記二次入口シール面は、湾曲したプロファイルを有する、請求項１８に記載の流れ制御デバイス。
20. 前記弁部材の前記二次入口シール面は、凹状プロファイルを有する、請求項１９に記載の流れ制御デバイス。

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