JP2023541117A - エアロゾル生成物品 - Google Patents

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Abstract

エアロゾル生成物品(1)は、エアロゾル生成材料を含む複数の細長い第1ストリップ(15)と、誘導加熱可能なサセプタ材料を含む少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)と、上記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)が接着される少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)とを含む。上記複数の細長い第1ストリップ(15)の各々は、上記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)の幅よりも小さい幅を有し、上記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)の幅は、上記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)の幅よりも大きい。上記細長い第1ストリップ(15)、上記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)及び上記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)がロッド状のエアロゾル生成物品(1)を形成するように配置される。【選択図】図1b

Description

本開示は、概して、エアロゾル生成物品に関し、より具体的には、エアロゾル生成物品を加熱して、使用者が吸入するためのエアロゾルを生成するエアロゾル生成デバイスで使用するためのエアロゾル生成物品に関する。本開示は、携帯型(手持ち式)エアロゾル生成装置で使用するためのエアロゾル生成物品に特に適用可能である。
リスクが低減された又はリスクが改善された装置(エアロゾル生成装置又は蒸気生成装置としても知られる)の人気及び使用は、近年、従来のタバコ製品の使用に代わるものとして急速に成長している。エアロゾル生成物質を加熱又は加温して、使用者が吸入するためのエアロゾルを生成する様々な装置及びシステムが利用可能である。
一般に入手可能なリスクが低減された又はリスクが改善された装置は、加熱基材エアロゾル生成装置又はいわゆる加熱非燃焼装置である。この種の装置は、エアロゾル生成基材を典型的には150℃~300℃の範囲の温度に加熱することにより、エアロゾル又は蒸気を生成する。エアロゾル生成基材を燃焼させることなく、エアロゾル生成基材をこの範囲内の温度に加熱することで蒸気が生成され、典型的には、それが冷却及び凝縮して、装置の使用者が吸入するためのエアロゾルを形成する。
現在入手可能なエアロゾル生成装置は、多くの異なる方式の1つを用いて、エアロゾル生成基材に熱を供給することができる。そのような方式の1つは、誘導加熱システムを採用するエアロゾル生成装置を提供することである。このような装置では、エアロゾル生成基材を加熱するために装置内に誘導コイルが設けられ、且つ誘導加熱可能なサセプタが設けられる。使用者が装置を動作させると、誘導コイルに電気エネルギーが供給され、従って交流電磁場が生じる。サセプタは、電磁場と結合して熱を生成し、その熱は、例えば、伝導によってエアロゾル生成基材に伝達され、エアロゾル生成基材が加熱されるにつれてエアロゾルが生成される。
エアロゾル生成装置によって生成されるエアロゾルの特性は、エアロゾル生成装置で使用されるエアロゾル生成物品の構造を含む多くの要因に依存する。従って、物品の使用中に生成されるエアロゾルの特性を最適化することを可能にするエアロゾル生成物品を提供することが望まれている。容易且つ安定的に大量生産可能なエアロゾル生成用物品を提供することも一般的に望まれている。
本開示の第1の態様によれば、
エアロゾル生成材料を含む複数の細長い第1ストリップと、
誘導加熱可能なサセプタ材料を含む少なくとも1つの細長い第2ストリップと、
少なくとも1つの細長い第2ストリップが接着される少なくとも1つの細長い担体ストリップと
を含むエアロゾル生成物品が提供され、
複数の細長い第1ストリップの各々は、少なくとも1つの細長い第2ストリップの幅よりも小さい幅を有し、
少なくとも1つの細長い担体ストリップの幅は、少なくとも1つの細長い第2ストリップの幅よりも大きく、
細長い第1ストリップ、少なくとも1つの細長い第2ストリップ及び少なくとも1つの細長い担体ストリップが、ロッド状のエアロゾル生成物品を形成するように配置される。
エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成材料を燃やすことなく、エアロゾル生成材料を加熱して、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させることにより、加熱蒸気を生成し、加熱蒸気が冷却及び凝縮して、エアロゾル生成装置の使用者が吸入するためのエアロゾルを形成するエアロゾル生成装置で使用するためのものである。エアロゾル生成装置は、手持ち式の携帯型装置である。
概していうと、蒸気は、臨界温度より低い温度で気相である物質であり、温度を下げずに圧力を上げることにより、蒸気を液体に凝縮できることを意味する一方、エアロゾルは、空気又は別の気体中において微細固体粒子又は液滴の懸濁液である。しかし、本明細書では、特に使用者が吸入する生成される吸入可能媒体の形式に関して、用語「エアロゾル」及び「蒸気」が互換可能に使用され得ることに留意されたい。
エアロゾル生成物品における細長い第1ストリップ(エアロゾル生成ストリップ)と、幅がより広い細長い第2ストリップ(細長いサセプタ)との組み合わせは、エアロゾル生成物品をエアロゾル生成装置で使用する間、細長い第2ストリップから細長い第1ストリップへの効果的な熱伝達を可能にする。細長い第2ストリップをより幅が広い細長い担体ストリップに接着することにより、細長い第1ストリップに対する細長い第2ストリップの位置決めが容易になり、これにより、細長い第2ストリップから細長い第1ストリップへの効果的な熱伝達がさらに確実化される。それにより、細長い第1ストリップの効果的且つ均一な加熱、従って信頼性の高い蒸気生成が実現される。本開示によるエアロゾル生成物品も効率的に製造され、比較的容易に大量生産され得る。
少なくとも1つの細長い第2ストリップは、反対側を向く第1面及び第2面を有し得る。反対側を向く第1面及び第2面の一方は、その全体において、少なくとも1つの細長い担体ストリップによって覆われ得る。これにより、細長い第2ストリップは細長い担体ストリップに確実に接着され、細長い第2ストリップ及び細長い担体ストリップを細長い第1ストリップに対して高い信頼性で位置決めすることが可能になる。
上記エアロゾル生成物品は、誘導加熱可能なサセプタ材料を含む1つの細長い第2ストリップのみからなり得る。当該細長い第2ストリップは、ロッド状のエアロゾル生成物品内で半径方向中央位置に配置されてよく、ロッド状のエアロゾル生成物品の長手方向軸に沿って延在し得る。この配置は、中央に位置付けられた細長い第2ストリップ(細長いサセプタ)の周囲にある複数の細長い第1ストリップを確実に均一に加熱するのに役立ち得る。これは、エアロゾル生成物品の使用中、細長い第2ストリップ(細長いサセプタ)と、エアロゾル生成装置の電磁場生成器(例えば、誘導コイル)との間に良好な電磁結合を確実に生じさせるのにも役立ち得る。
細長い担体ストリップ及びそれに接着された細長い第2ストリップは、ロッド状のエアロゾル生成物品の断面内に第1領域及び第2領域を画定し得る。細長い担体ストリップは、第1主面を有し及び第2主面を有し得る。細長い第2ストリップは、第2主面に接着され得る。第1領域は、第1主面に対向し得る。第2領域は、第2主面に対向し得る。第1領域及び第2領域の双方が複数の細長い第1ストリップを含んでもよい。多数の細長い第1ストリップが、細長い第2ストリップ及び細長い担体ストリップの互いに反対側の第1領域及び第2領域に設けられてもよい。これにより、第1領域及び第2領域における細長い第1ストリップの均一な加熱が容易になり、従って第1領域及び第2領域において、細長い第1ストリップにより、許容可能な量の蒸気が確実に生成される。
複数の細長い第1ストリップの各々は遠位端を有し、少なくとも1つの細長い第2ストリップは遠位端を有し得る。細長い第1ストリップの遠位端は、エアロゾル生成物品の遠位端を形成し得る。少なくとも1つの細長い第2ストリップの遠位端は、細長い第1ストリップの遠位端から内側に位置し得る。例えば、少なくとも1つの細長い第2ストリップの長さは、細長い第1ストリップの各々の長さよりも小さくてよい。この配置により、細長い第2ストリップの遠位端(細長いサセプタ)は、エアロゾル生成物品の遠位端において視認可能ではなくなり、これによりエアロゾル生成物品の使用者に受け入れられ易くなる。さらに、細長い第2ストリップ(細長いサセプタ)が細長い第1ストリップ(エアロゾル生成ストリップ)に完全に埋め込まれ、これがエアロゾル又は蒸気をより効果的に生成可能とし、なぜなら、細長い第2ストリップが細長い第1ストリップによって完全に囲まれ、従って細長い第2ストリップから細長い第1ストリップへの熱伝達が最大化されるからである。
少なくとも1つの細長い担体ストリップの長さは、細長い第1ストリップの各々の長さと等しくてよい。これにより、エアロゾル生成物品の製造が容易になり得る。
少なくとも1つの細長い担体ストリップがエアロゾル生成材料を含んでもよい。これによって、エアロゾル生成物品の製造が容易になると共に、細長い第2ストリップから伝達される熱で複数の細長い第1ストリップ及び細長い担体ストリップの双方が加熱されるため、エアロゾル生成物品の使用中に最大量の蒸気を生成することができるようになる。
細長い第1ストリップがロッド状のエアロゾル生成物品の断面内において複数の異なる向きを有してもよい。これは、細長い第2ストリップから細長い第1ストリップへの均一な熱伝達を保証するのに役立ち、従ってエアロゾル生成物品の使用中に最大量の蒸気を生成することができるようになる。
少なくとも1つの細長い第2ストリップは、1μm~500μmの厚さを有してもよく、好ましくは10μm~100μmである。これらの厚さ寸法を有する細長い第2ストリップ(細長いサセプタ)は、エアロゾル生成物品の使用中に誘導加熱されるのに特に適しており、エアロゾル生成物品の製造を容易にすることもできる。
複数の細長い第1ストリップの各々は、5mm~50mmの長さを有してもよい。複数の細長い第1ストリップの各々は、10mm~30mmの長さを有してもよい。
複数の細長い第1ストリップの各々は、50μm~500μmの厚さを有してもよく、場合により150μm~300μmである。複数の細長い第1ストリップの各々は、220μmの厚さを有してもよい。
複数の細長い第1ストリップの各々は、約0.1mm~5.0mmの幅を有してもよく、場合により0.5mm~2.0mmである。複数の細長い第1ストリップの各々は、1.0mmの幅を有してもよい。これらの幅寸法は、エアロゾル生成物品が、エアロゾル生成物品を通る均一な空気流及び許容可能な量の蒸気又はエアロゾルの生成を確実化するために、最適な数の細長い第1ストリップ(エアロゾル生成ストリップ)を含むことを保証する。細長い第1ストリップ(エアロゾル生成ストリップ)の幅が小さ過ぎる場合、ストリップの強度が低下し、その結果、エアロゾル生成物品の大量生産が困難になる虞がある。
誘導加熱可能なサセプタ材料は、金属を含み得る。金属は、典型的には、ステンレス鋼及び炭素鋼からなる群から選択される。しかし、誘導加熱可能なサセプタ材料は、アルミニウム、鉄、ニッケル、ステンレス鋼、炭素鋼、及びそれらの合金、例えばニッケルクロム又はニッケル銅、のうちの1つ以上を含む任意の適当な材料を含み得るが、これらに限定されない。エアロゾル生成装置におけるエアロゾル生成物品の使用中にその近傍で電磁場を印加することにより、細長い第2ストリップ(細長いサセプタ)は、渦電流及び磁気ヒステリシス損失が電磁エネルギーから熱エネルギーへの変換に帰結することに起因して熱を生じさせ得る。
エアロゾル生成材料は、任意の種類の固体又は半固体材料であり得る。エアロゾル生成固体の種類の例として、粉末、顆粒、ペレット、シュレッド、ストランド、粒子、ゲル、ストリップ、ルーズリーフ、カットリーフ、カットフィラー、多孔材料、発泡材料又はシートが挙げられる。エアロゾル生成材料は、植物由来の材料、特にタバコを含み得る。それは、有利には、例えばタバコと、セルロース繊維、タバコ茎繊維及びCaCO3等の無機充填材のいずれか1つ以上とを含む再構成タバコを含み得る。
したがって、エアロゾル生成物品の使用を意図したエアロゾル生成装置は、「加熱式タバコ装置」、「加熱非燃焼タバコ装置」、「タバコ製品気化装置」等と呼ばれてもよく、これらの効果の発現に適した装置であると解釈される。本明細書に開示する特徴は、任意のエアロゾル生成基材を気化するように設計された装置に等しく適用可能である。
エアロゾル生成用物品は、紙包材で巻かれてもよい。
エアロゾル生成物品は、実質的にロッド状に形成されてもよく、概ねタバコに類似してもよく、エアロゾル生成基材が適当な方法で配置された管状領域を有する。エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成物品の近位端において、例えばセルロースアセテート繊維を含むフィルタ部分を含み得る。フィルタ部分は、マウスピースフィルタを構成してもよく、複数の細長い第1ストリップ及び任意選択的に細長い担体ストリップによって主に構成されるエアロゾル生成基材と同軸に位置合わせされ得る。一部の設計では、1つ以上の蒸気収集領域、冷却領域及び他の構造も含まれ得る。例えば、エアロゾル生成物品は、フィルタ部分の上流に少なくとも1つの管状部分を含み得る。管状部分は、蒸気冷却領域として機能することができる。蒸気冷却領域は、有利には、エアロゾル生成ストリップ(細長い第1ストリップ及び好ましくは細長い担体ストリップ)を加熱することによって生成された加熱蒸気が冷却及び凝縮して、使用者が例えばフィルタ部分を通して吸入するのに適した特性を有するエアロゾルを形成できるようにする。
エアロゾル生成材料は、エアロゾル形成剤を含み得る。エアロゾル形成剤の例として、グリセリン又はプロピレングリコール等の多価アルコール及びその混合物が含まれる。典型的には、エアロゾル生成材料は、乾燥重量基準で約5%~約50%のエアロゾル形成剤含有率を含み得る。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、乾燥重量基準で約10%~約20%、場合により乾燥重量基準で約15%のエアロゾル形成剤含有率を含み得る。
加熱時、エアロゾル生成材料は、揮発性化合物を放出することできる。揮発性化合物は、ニコチン及びタバコ香料等の香料化合物を含み得る。
エアロゾル生成物品の一例を示す概略断面側面図である。 図1aの線A-Aで切った拡大断面図である。 図1a及び図1bに示すエアロゾル生成物品の製造装置及び製造方法の第1の実施形態の概略図である。 エアロゾル生成基材及びサセプタパッチが、図2aに示す装置を通じて伸びる矢印で示す方向に移動する際の、エアロゾル生成基材及びサセプタパッチの平面図である。 接着領域及び非接着領域を示す、サセプタ材料の連続ウェブの断面を示す平面図である。 サセプタ材料の連続ウェブからのサセプタパッチの形成及びエアロゾル生成基材の連続ウェブの表面へのサセプタパッチの適用を概略的に示す、図2aの装置及び方法の一部の機能図である。 サセプタ切断ユニットの概略透視図である。 図2aの装置のストリップ切断ユニットを示す概略図である。 図1a及び図1bに示すエアロゾル生成物品の製造装置及び方法の第2の実施形態を示す概略図である。 エアロゾル生成基材及びサセプタパッチが、図7aに示す装置を通じて伸びる矢印で示す方向に移動する際の、エアロゾル生成基材及びサセプタパッチの平面図である。 サセプタ材料の連続ウェブからのサセプタパッチの形成及びエアロゾル生成基材の連続ストリップの表面へのサセプタパッチの適用を概略的に示す、図7aの装置及び方法の一部の機能図である。 図7aの装置のストリップ切断ユニットを示す概略図である。
ここで、本開示の実施形態について、添付図面を参照して例示目的でのみ記述する。
まず図1a及び図1bを参照すると、エアロゾル生成装置と共に使用するためのエアロゾル生成物品1の一例が示されており、当該エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品を誘導加熱することより装置の使用者が吸入するためのエアロゾルを生成する誘導加熱システムを備える。このような装置は、当技術分野で公知であるため、本明細書でさらに詳細に記述しない。エアロゾル生成物品1は、細長く、遠位端11a及び近位端(又は吸い口端)11bを有し、実質的に円筒形である。断面が円形であることで、使用者による物品1の取り扱い及びエアロゾル生成装置の空洞又は加熱区画への物品1の挿入が容易になる。
エアロゾル生成物品1は、第1端10a及び第2端10bを有するエアロゾル生成基材10、及び誘導加熱可能なサセプタ12を含む。エアロゾル生成基材10及び誘導加熱可能なサセプタ12は、ラッパー14内に位置し、ラッパー14によって包装されている。ラッパー14は、実質的に非導電性且つ非磁気透過性の材料を含む。図示する例において、ラッパー14は、紙ラッパーであり、タバコ紙を含んでもよい。
エアロゾル生成物品1は、典型的には、遠位端11aと近位(吸い口)端11bとの間で測定される、30mm~100mm、好ましくは50mm~70mmの全長を有する。エアロゾル生成基材10は、典型的には、第1端10aと第2端10bとの間で測定される、5mm~50mm、好ましくは10mm~30mmの全長を有する。エアロゾル生成物品1は、典型的には、5mm~10mm、好ましくは6mm~8mmの直径を有する。
エアロゾル生成基材10は、エアロゾル生成材料を含む複数の細長い第1ストリップ15を含む。複数の細長い第1ストリップ15は、エアロゾル生成ストリップ16を構成し、実質的にエアロゾル生成物品1の長手方向に配向される。細長い第1ストリップ15は、典型的には、空気の流路が妨げられず、且つ物品1を通る均一な空気の流れが実現され得ることを保証するために、長手方向において折り曲げられることがない。
誘導加熱可能なサセプタ12は、誘導加熱可能なサセプタ材料を含む細長い第2ストリップ13を含む。細長い第2ストリップ13は、従って、同じく実質的にエアロゾル生成物品1の長手方向に配向されるストリップ状又はブレード状の細長いサセプタ12であると見なすことができる。図1bに明らかに示すように、細長い第1ストリップ15の各々は、細長い第2ストリップ13の幅よりも小さい幅を有する。
エアロゾル生成物品1は、第1主面17a及び第2主面17bを有する少なくとも1つの細長い担体ストリップ17を含む。細長い担体ストリップ17は、エアロゾル生成材料を含み、従ってエアロゾル生成ストリップ16をも構成する。細長い担体ストリップ17は、実質的にエアロゾル生成物品1の長手方向に配向される。細長い担体ストリップ17は、細長い第1ストリップ15と長さが同じであり、従って、エアロゾル生成物品1内のエアロゾル生成ストリップ16は、全て長さが同じである。
細長い第2ストリップ13は、細長い担体ストリップ17に接着され、図1bに明らかに示すように、細長い担体ストリップ17は、細長い第2ストリップ13の幅よりも大きい幅を有する。細長い第2ストリップ13は、反対側を向く第1面13b及び第2面13cを有する。第2面13cは、細長い担体ストリップ17の第2主面17bに接着され、且つその全体において、細長い担体ストリップ17、より具体的には第2主面17bによって覆われる。
細長い第1ストリップ15、細長い第2ストリップ13及び細長い担体ストリップ17は、実質的にロッド状のエアロゾル生成物品1を形成するように配置され、細長い第1ストリップ15は、エアロゾル生成物品1の断面内において複数の異なる向きを有するように、ロッド状のエアロゾル生成物品1の断面全体にわたってランダムに分布し得る。図1bでは明らかでないが、エアロゾル生成基材10の断面を実質的に覆うのに十分な数の細長い第1ストリップ15が提供され、単に例示目的のために、より少ない数の細長い第1ストリップ15が示されていることが理解されるであろう。細長い第2ストリップ13及び細長い担体ストリップ17は、エアロゾル生成基材10、従ってエアロゾル生成物品1の断面内の概ね中央に位置付けられる。このような配置は、細長い第2ストリップ13から細長い第1ストリップ15に均一に熱が伝達されることを保証するのに役立つ。
図1bに最も分かり易く示すように、中央に位置付けられた細長い担体ストリップ17及びそれに接着された細長い第2ストリップ13は、エアロゾル生成基材10の断面内、従ってエアロゾル生成物品1の断面内に第1領域5及び第2領域6を画定する。第1領域5は、細長い担体ストリップ17の第1主面17aに対向し、第2領域6は、細長い担体ストリップ17の第2主面17bに対向する。第1領域5及び第2領域6は、双方とも複数の細長い第1ストリップ15を含む。
図1aに最も分かり易く示すように、複数の細長い第1ストリップ15の各々は、遠位端15aを有し、細長い第2ストリップ13は、遠位端13aを有する。細長い第1ストリップ15の遠位端15aは、エアロゾル生成基材10の第1端10a及び対応してエアロゾル生成物品1の遠位端11aを形成する。細長い第2ストリップ13は、細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17よりも短い。細長い第2ストリップ13の遠位端13aは、細長い第1ストリップ15の遠位端15aから内側に位置する。細長い第2ストリップ13(すなわち細長いサセプタ12)の遠位端13aは、従って、エアロゾル生成物品1の遠位端11aにおいて視認可能でない。
エアロゾル生成物品1は、エアロゾル生成基材10の下流に位置付けられたマウスピース部分20を含む。エアロゾル生成基材10及びマウスピース部分20は、ラッパー14の内部で同軸に位置合わせされて配置され、ロッド状のエアロゾル生成物品1を形成するように各要素を所定位置に保持する。
図示する実施形態において、マウスピース部分20は、下流方向、すなわちエアロゾル生成物品1の遠位端11aから近位(吸い口)端11bに向かって順次且つ同軸に位置合わせされて配置された以下の要素:冷却部分22、中心孔部分23及びフィルタ部分24を含む。冷却部分22は、紙製ラッパー14の厚さよりも厚い中空紙管22aを含む。中心孔部分23は、セルロースアセテート繊維及び可塑剤を含む硬化性混合物を含んでもよく、マウスピース部分20の強度を高めるように機能する。フィルタ部分24は、典型的には、セルロースアセテート繊維を含み、マウスピースフィルタとして機能する。加熱された蒸気がエアロゾル生成基材10からエアロゾル生成物品1の近位(吸い口)端11bに向かって流れるに従い、蒸気は、冷却部分22及び中心孔部分23を通過する際に冷却及び凝縮して、使用者がフィルタ部分24を通して吸入するのに適した特性を有するエアロゾルを形成する。
細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17は、典型的には、タバコ等の植物由来の材料を含む。細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17は、有利には、タバコと、セルロース繊維、タバコ茎繊維及びCaCO3等の無機充填材のいずれか1つ以上とを含む再構成タバコを含み得る。
細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17は、典型的には、グリセリン又はプロピレングリコール等のエアロゾル形成剤を含む。典型的には、細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17は、乾燥重量基準で約5%~約50%のエアロゾル形成剤含有率を含む。加熱時、細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17は、場合によりニコチン又はタバコ香料等の香料化合物を含む揮発性化合物を放出する。
エアロゾル生成装置における物品1の使用中、細長い第2ストリップ13の近傍において、時間経過に伴って変化する電磁場が印加された場合、渦電流及び磁気ヒステリシス損失に起因して細長い第2ストリップ13に熱が生じる。この熱は、細長い第2ストリップ13から細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17に伝達されて、細長い第1ストリップ15及び細長い担体ストリップ17を燃焼させずに加熱して、1つ以上の揮発性化合物を放出することによって蒸気を生成する。使用者がフィルタ部分24を通して吸入するに従い、加熱された蒸気は、物品1を通してエアロゾル生成基材10の第1端10aからエアロゾル生成基材10の第2端10bに向かって、またフィルタ部分24に向かって下流方向に引き込まれる。上述のように、加熱された蒸気が冷却部分22及び中心孔部分23を通してフィルタ部分24に向かって流れるに従い、加熱された蒸気は、冷却及び凝縮して、フィルタ部分24を通して使用者が吸入するのに適した特性を有するエアロゾルを形成する。
図1a及び図1bに示す上述のエアロゾル生成物品1等、本開示によるエアロゾル生成物品の製造に適した装置30、230及び方法について以下に述べる。
エアロゾル生成物品の製造:実施形態1
図2aを参照すると、図1a及び図1bに示した上述のエアロゾル生成物品1を製造する装置30及び方法の概略図が示されている。図2bは、エアロゾル生成基材10及びサセプタパッチ28が装置30内を図2bの矢印の方向に移動する際の平面図である。
装置30は、中心線18を有する実質的に平坦な面を有するエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34を搬送する基材供給リール32(例えば、第1のボビン)と、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の供給を制御する第1の供給ローラ36とを含む。装置30は、当業者に理解されるように、ウェブ張力調整器及びウェブエッジ制御システムも含み得るが、これらの追加的要素は、本開示の関連で必須ではなく、従って簡潔さのために省略される。
装置30は、サセプタ材料の連続ウェブ40を担持するサセプタ供給リール38(例えば、第2のボビン)、サセプタ材料の連続ウェブ40の供給を制御する供給ローラ42、44、接着剤塗布器ユニット46及びサセプタ切断ユニット48を含む。
装置30は、任意選択的なヒータ50、ストリップ切断ユニット52、供給ローラ54、ロッド形成ユニット56及びロッド切断ユニット58をさらに含む。
サセプタパッチの準備
動作中、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34が基材供給リール32から連続的に供給される。同時に、サセプタ材料の連続ウェブ40が供給ローラ42、44を介してサセプタ供給リール38から接着剤塗布器ユニット46に連続的に供給される。接着剤塗布器ユニット46は、サセプタ材料の連続ウェブ40の表面に接着剤47を塗布する。図示する例において、接着剤塗布器ユニット46は、サセプタ材料の連続ウェブ40の表面に間欠的に且つウェブ40の幅全体にわたって接着剤47を塗布する。このように、サセプタ材料の連続ウェブ40の表面に離散的な接着領域60(図3及び4を参照されたい)が形成され、サセプタ材料の連続ウェブ40の移動方向に前後する接着領域60間において、接着剤が塗布されない領域62が形成される。
サセプタ材料の連続ウェブ40は、接着剤塗布器ユニット46からサセプタ切断ユニット48に供給され、サセプタ切断ユニット48は、サセプタ材料の連続ウェブ40を連続的に切断して複数のサセプタパッチ28を形成する。図2bに最も分かり易く示すように、サセプタ材料の連続ウェブ40、従ってサセプタパッチ28は、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の幅よりも実質的に小さい幅を有する。例えば、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34は、約140mmの幅を有する一方、サセプタ材料の連続ウェブ40、従ってサセプタパッチ28は、約0.1mm~7mmの幅を有し得る。いくつかの実施形態において、サセプタパッチ28は、サセプタ材料の連続ウェブ40の移動方向に約5mm~50mmの長さを有してもよく、且つ約1μm~500μmの厚さを有してもよい。
接着剤塗布器ユニット46によってサセプタ材料の連続ウェブ40に塗布された接着剤47によるサセプタ切断ユニット48の汚れを最小限にするために、サセプタ切断ユニット48は、接着剤が塗布されない領域62、すなわちサセプタ材料の連続ウェブ40の表面上の接着領域60間の位置でサセプタ材料の連続ウェブ40を切断する。これは、サセプタ切断ユニット48の動作をサセプタ材料の連続ウェブ40の移動と同期させることによって実現され得る。
図5を参照すると、サセプタ切断ユニット48は、支持ドラム66及び切断ドラム68を含む回転切断ユニット64を含む。支持ドラム66は、サセプタ材料の連続ウェブ40をその外周で支持し、その外周の周りの周方向に離間された複数の凹部70を含む。支持ドラム66は、典型的には、吸引ドラムであり、サセプタ材料の連続ウェブ40及びサセプタパッチ28は、吸引ポート67を通して印加される吸引力により、吸引ドラムの外周の回りで支持される。切断ドラム68は、その周辺において、周方向に離間された複数の切断要素72、例えば突出した切断ブレードを含み、切断要素72は、図5に矢印で示すように、支持ドラム66と切断ドラム68との双方の反対方向における同期された回転中、周方向に離間された凹部70と協働する(例えば、内部に延在する)。この結果、サセプタ材料の連続ウェブ40が連続的にせん断されて、複数のサセプタパッチ28が形成される。以下の記述から明らかになるように、各サセプタパッチ28は、図1a及び図1bに示す上述の完成したエアロゾル生成物品1における細長い第2ストリップ13(すなわち細長いサセプタ12)に対応する。
サセプタパッチの適用
サセプタ切断ユニット48によって提供されるサセプタパッチ28を、例えば、図2b及び図4に示すように、各々の連続サセプタパッチ28のエッジ間に所与の固定的な間隔74が存在するように、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の表面に適用することができる。所与の固定的な間隔74は、例えば、1mm~20mmであり得る。隣接するサセプタパッチ28のエッジ間に所与の固定的な間隔74を生成するために、サセプタ切断ユニット48は、支持ドラム66によって搬送されたサセプタ材料の連続ウェブ40が切断ドラム68によって切断されて、サセプタパッチ28が形成された直後に、所定時間にわたってサセプタ材料の連続ウェブ40と支持ドラム66との相対移動を可能にする。この相対移動により、サセプタ材料の連続ウェブ40は、サセプタパッチ28がサセプタ材料の連続ウェブ40から切断された後、短時間にわたって静止したままであるか、又は速度を下げて移動することができる。サセプタ材料の連続ウェブ40と支持ドラム66との相対移動は、例えば、支持ドラム66によってサセプタ材料の連続ウェブ40に印加される吸引力を減少させると同時に、既に切断されたサセプタパッチ28と支持ドラム66との間に適切な吸引力を維持して、サセプタパッチ28と支持ドラム66との間に相対移動が生じないことを保証することによって実現され得る。このように、サセプタ切断ユニット48によってサセプタ材料の連続ウェブ40から切断されたサセプタパッチ28は、サセプタパッチ28が切断されたサセプタ材料の連続ウェブ40よりも速い速度で短時間搬送されることにより、隣接するサセプタパッチ28のエッジ間に望ましい所与の固定的な間隔74を生じさせることができる。
接着剤47が塗布されたサセプタパッチ28は、中心線18に実質的に沿ってエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の平坦面に連続的且つ逐次的に接着される。エアロゾル生成基材の連続ウェブ34の露出した側面領域90は、上述のように、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34がサセプタパッチ28よりも実質的に広いため、サセプタパッチ28の両側に形成される(図2bを参照されたい)。隣接するサセプタパッチ28も、サセプタパッチ28がサセプタ切断ユニット48内で形成される際に生成されるサセプタパッチ28のエッジ間の所与の固定的な間隔74により、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の移動方向に離間される。
サセプタパッチ28及びエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の実質的に平坦な面が十分に接着されることを保証するために、図2aに概略的に示すように、サセプタパッチ28をカムローラ76によって実質的に平坦な面に押し付けることができる。カムローラ76の回転は、押圧力が連続サセプタパッチ28に印加されるが、連続サセプタパッチ28間の離間された領域に印加されないように、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の移動と同期される。
接着剤塗布器ユニット46によってサセプタ材料の連続ウェブ40(従ってサセプタパッチ28)に塗布される接着剤47の特性に依存して、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34及びその表面に接着されたサセプタパッチ28を、任意選択的なヒータ50によって加熱することができる。これは、接着剤47を硬化し又は安定化するのに役立ち、それにより各サセプタパッチ28とエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の平坦面とが良好に結合されることを保証する。接着剤47を硬化し又は安定化するのに十分な加熱が達成され、同時にエアロゾル生成基材10からの揮発成分の放出が回避され又は少なくとも最小化されるように、エアロゾル生成基材10と接着剤47との双方の特性に基づいて、加熱温度を慎重に選択する必要がある。
ストリップの切断
エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34は、離間されたサセプタパッチ28がその平坦面に接着された状態でストリップ切断ユニット52に供給される。ストリップ切断ユニット52は、サセプタパッチ28を切断することなく、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の露出した側面領域90のみを切断して、複数の連続エアロゾル生成ストリップ16をサセプタパッチ28に沿って形成する。一実施形態において、ストリップ切断ユニット52は、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の露出した側面領域90を切断して、約1mmのストリップ幅を有するエアロゾル生成ストリップ16を形成する。
図2a及び図6に示すように、ストリップ切断ユニット52は、回転式カッターユニット78であり、第1及び第2の切断ドラム80、82を含む。第1の切断ドラム80は、周方向に延在する第1の切断構成84を含み、第2の切断ドラム82は、周方向に延在する第2の切断構成86を含む。第1及び第2の切断構成84、86は、協働して(例えば噛み合って)、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の露出側領域90を連続ウェブ34の移動方向にせん断して、連続エアロゾル生成ストリップ16を形成し、具体的には図1a及び図1bに示す細長い第1ストリップ15を形成する。
エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の露出した側面領域90のみを切断して、細長い第1ストリップ15を形成するために、第1及び第2の切断ドラム80、82は、これらの間において、サセプタパッチ28及びサセプタパッチ28が接着されたエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の部分を収容する非切断領域92を画定する。図示した実施形態において、第1の切断ドラム80は、非切断領域92に第1の切断構成84がない状態で形成される。同様に、第2の切断ドラム82も、非切断領域92に第2の切断構成86がない状態で形成される。さらに、第1の切断ドラム80は、非切断領域92において、その表面に周方向に延在する凹部94を含むため、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の露出側領域90の切断中、サセプタパッチ28の少なくとも一部を、周方向に延在する凹部94に収容することができる。よって、理解されるであろうこととして、第1及び第2の切断ドラム80、82の各々の第1及び第2の切断構成84、86間の協働により、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の露出した側面領域90が切断されて、細長い第1ストリップ15が形成されると、非切断領域92に収容される、ストリップへと切断されることのないエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の中央部分が、図1bを参照しながら上で説明した細長い担体ストリップ17を構成する。
ロッドの形成
エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の露出側領域90を切断することで形成されたエアロゾル生成ストリップ16、細長い担体ストリップ17及び接着されたサセプタパッチ28は、ロッド形成ユニット56に搬送され、それらは、連続ロッド88へと形成される。必要に応じて、包装紙の連続シート(図示せず)を供給リール(図示せず)からロッド形成ユニット56に供給するか、又はロッド形成ユニット56の下流に位置付けられ得る別個の包装ユニットに(同じく供給リールから)供給することができる。包装紙のシートが、ロッド形成ユニット56又は別個の包装ユニットを通して搬送され及び案内されるにつれて、エアロゾル生成ストリップ16及びサセプタパッチ28の周囲に巻き付けられることで、連続ロッド88をラッパー14で包装することができる。
ロッドの切断
連続ロッド88(任意選択的にラッパー14が外接する)は、次いで、ロッド切断ユニット58に搬送されて、適当な位置で所定の長さに切断され、複数のエアロゾル生成物品1が形成される。ロッド切断ユニット58によって形成されるエアロゾル生成物品1は、5mm~50mm、好ましくは10mm~30mmの長さを有し得る。この長さは、図1a及び図1bに示す上述のエアロゾル生成基材10の長さに対応することが理解されるであろう。連続ロッド88は、好ましくは、ロッド切断ユニット58により、サセプタパッチ28のエッジ間の実質的に中点で繰り返し切断される。このように、ロッド切断ユニット58を用いてサセプタパッチ28を切断しないため、切断要素の摩耗を減らすことができる。さらに、サセプタパッチ28は、エアロゾル生成ストリップ16よりも短いため、個々のサセプタパッチ28(すなわち細長い第2ストリップ13)の端部は、ロッド切断ユニット58によって形成されたエアロゾル生成物品1のいずれの端部においても視認可能でない。この種の方法は、エアロゾル生成物品1の大量生産に特に適していることが理解されるであろう。
最終組み立て
さらなるユニット(図示せず)が、ロッド切断ユニット58の下流に配置され、上述したマウスピース部分20のような1つ以上の追加的要素を提供すると共に、これらをロッド切断ユニット56によって形成された個々のエアロゾル生成物品1と一緒に組み立てて、例えば図1に示したような完成したエアロゾル生成物品1を形成するように構成されてもよい。この場合、組み立てられた要素を同時に包装して、完成したエアロゾル生成物品1を形成できるように、ロッド切断ユニット58の下流に別個の包装ユニットが設けられてもよい。さらなるユニットは、装置30の一部を形成してもよく、又は最終組立ラインの一部を形成する別個の独立したユニットであってもよい。
エアロゾル生成物品の製造:実施形態2
図7aを参照すると、図1a及び図1bに示した上述のエアロゾル生成物品1の製造装置230及び方法の第2の実施形態の概略図が示されている。図7bは、エアロゾル生成基材10及びサセプタパッチ28が装置230を通して図7bの矢印の方向に移動する際の平面図である。装置230及び方法は、図2~図6に示した上述した装置30及び方法と同様であり、対応する要素は、同一の参照符号を用いて識別する。
装置230は、実質的に平坦な面を有するエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34を担持する基材供給リール32(例えば、第1のボビン)及びエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34の供給を制御する第1の供給ローラ36を含む。装置230は、当業者により理解されるように、ウェブ張力調整器及びウェブエッジ制御システムも含み得るが、これらの追加的要素は、本開示の説明に必須ではないため、簡潔さのために省略される。
装置230は、例えば、円形切断ナイフを含む回転式カッターユニット290をさらに含み、回転式カッターユニットは、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34を一方のエッジ19に沿って切断して、エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218を連続ウェブ34から分離させる。エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218は、図1a及び図1bに示した上述した完成後のエアロゾル生成物品1における細長い担体ストリップ17に対応する。エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218は、実質的に平坦な面を有し、連続ストリップ218及び連続ウェブ34が装置230によって別々に処理され得るように、搬送ローラ92、94により、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34から離れる方向、例えば図7aに最も分かり易く示すように上方向に搬送される。
装置230は、サセプタ材料の連続ウェブ40を担持するサセプタ供給リール38(例えば、第2のボビン)、サセプタ材料の連続ウェブ40の供給を制御する供給ローラ42、44、接着剤塗布器ユニット46及びサセプタ切断ユニット48も含む。
装置230は、任意選択的なヒータ50、供給ローラ51、ストリップ切断ユニット52、供給ローラ54、ロッド形成ユニット56及びロッド切断ユニット58をさらに含む。
サセプタパッチの準備
動作中、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34が基材供給リール32から連続的に供給され、エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218が回転式カッターユニット290によって連続ウェブ34のエッジ19から分離されて、上述のように搬送ローラ92、94によって連続ウェブ34から離れる方向に搬送される。同時に、サセプタ材料の連続ウェブ40が供給ローラ42、44を介してサセプタ供給リール38から接着剤塗布器ユニット46に連続的に供給される。接着剤塗布器ユニット46は、サセプタ材料の連続ウェブ40の表面に接着剤47を塗布する。図示する例において、接着剤塗布器ユニット46は、サセプタ材料の連続ウェブ40の表面に間欠的に且つウェブ40の幅全体にわたって接着剤47を塗布する。このように、サセプタ材料の連続ウェブ40の表面に離散的接着領域60(図3及び図8を参照されたい)が形成され、サセプタ材料の連続ウェブ40の移動方向で相前後する接着領域60間において、接着剤が塗布されない領域62が形成される。
サセプタ材料の連続ウェブ40は、接着剤塗布器ユニット46からサセプタ切断ユニット48に供給され、サセプタ切断ユニット48は、サセプタ材料の連続ウェブ40を連続的に切断して複数のサセプタパッチ28を形成する。サセプタ切断ユニット48の構造及び動作は、図5に関して上で述べたものと同じである。以下の記述から明らかになるように、各サセプタパッチ28は、図1a及び図1bに示した上述した完成後のエアロゾル生成物品1における細長い第2ストリップ13(すなわち細長いサセプタ12)に対応する。
図7bに最も分かり易く示すように、サセプタ材料の連続ウェブ40、従ってサセプタパッチ28は、エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218の幅よりも小さい幅を有する。例えば、サセプタ材料の連続ウェブ40、従ってサセプタパッチ28は、約0.1mm~7mmの幅を有し得る。いくつかの実施形態において、サセプタパッチ28は、サセプタ材料の連続ウェブ40の移動方向に約5mm~50mmの長さを有してもよく、約1μm~500μmの厚さを有してもよい。
接着剤塗布器ユニット46によってサセプタ材料の連続ウェブ40に塗布された接着剤47によるサセプタ切断ユニット48の汚れを最小限にするために、サセプタ切断ユニット48は、接着剤が塗布されない領域62、すなわちサセプタ材料の連続ウェブ40の表面上の接着領域60間の位置でサセプタ材料の連続ウェブ40を切断する。これは、サセプタ切断ユニット48の動作をサセプタ材料の連続ウェブ40の移動と同期させることによって実現され得る。
サセプタパッチの適用
サセプタ切断ユニット48によって提供されるサセプタパッチ28は、例えば、図7b及び図8に示したように、各々の連続サセプタパッチ28のエッジ間に所与の固定的な間隔74が存在するようにエアロゾル生成基材10の連続ストリップ218の平面に適用することができる。所与の固定的な間隔74は、例えば、1mm~20mmであってもよく、装置30及び対応する方法に関して上で述べたのと同じ方法で実現される。
接着剤47が塗布されたサセプタパッチ28は、連続ストリップ218の中央に実質的に沿ってエアロゾル生成基材10の連続ストリップ218の平坦面に連続的且つ逐次的に接着される。隣接するサセプタパッチ28は、サセプタパッチ28がサセプタ切断ユニット48内で形成される際に生成されるサセプタパッチ28のエッジ間の所与の固定的な間隔74により、エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218の移動方向に離間される。
サセプタパッチ28及びエアロゾル生成基材10の連続ストリップ218の実質的に平坦な面が十分に接着されることを保証するために、サセプタパッチ28を、図7aに概略的に示すカムローラ76によって実質的に平坦な面に押し付けることができる。カムローラ76の回転は、押圧力が連続サセプタパッチ28に適用されるが、連続サセプタパッチ28間の離間された領域に適用されないように、エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218の移動と同期される。
接着剤塗布器ユニット46によってサセプタ材料の連続ウェブ40(従ってサセプタパッチ28)に塗布される接着剤47の特性に依存して、エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218及びその表面に接着されたサセプタパッチ28を、任意選択的なヒータ50によって加熱することができる。上述したように、これによって、接着剤47を硬化し又は安定化するのに役立ち、それにより各サセプタパッチ28とエアロゾル生成基材10の連続ストリップ218の平坦面とが良好に結合されることが保証される。
ストリップの切断
エアロゾル生成基材10の連続ストリップ218が回転式カッターユニット290によってエアロゾル生成基材10の連続ウェブ34のエッジ19から分離された後、エアロゾル生成基材10の残ったウェブ34がストリップ切断ユニット52(図9に最も分かり易く示されている)に供給される。ストリップ切断ユニット52は、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34をその幅全体にわたって切断して、図1a及び図1bに示した上述した完成後のエアロゾル生成物品1における細長い第1ストリップ15に対応する複数の連続エアロゾル生成ストリップ16を形成する。一実施形態において、ストリップ切断ユニット52は、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34を切断して、約1mmのストリップ幅を有するエアロゾル生成ストリップ16を形成する。
図7a及び図9に示したように、ストリップ切断ユニット52は、回転式カッターユニット78であり、第1及び第2の切断ドラム80、82を含む。第1の切断ドラム80は、周方向に延在する第1の切断構成84を含み、第2の切断ドラム82は、周方向に延在する第2の切断構成86を含む。第1及び第2の切断構成84、86は、協働して(例えば噛み合って)、エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34を連続ウェブ34の移動方向にせん断して、連続エアロゾル生成ストリップ16を形成し、具体的には図1a及び図1bに示した細長い第1ストリップ15を形成する。
ロッドの形成
エアロゾル生成基材10の連続ウェブ34を切断して形成されたエアロゾル生成ストリップ16は、ロッド形成ユニット56に搬送され、それらは、連続ロッド88へと形成される。サセプタパッチ28が接着されたエアロゾル生成基材10の連続ストリップ218も供給ローラ51によってロッド形成ユニット56に搬送され、エアロゾル生成ストリップ16と組み合わされて連続ロッド88を形成する。必要に応じて、包装紙の連続シート(図示せず)を供給リール(図示せず)からロッド形成ユニット56に供給するか、又はロッド形成ユニット56の下流に位置付けられ得る別の包装ユニットに(同じく供給リールから)供給することができる。包装紙のシートが、ロッド形成ユニット56又は別個の包装ユニットを通して搬送され及び案内されるにつれて、エアロゾル生成ストリップ16及びサセプタパッチ28の周囲に巻き付けられることで、連続ロッド88をラッパー14で包装することができる。
ロッドの切断
連続ロッド88(任意選択的にラッパー14が外接する)は、次いで、ロッド切断ユニット58に搬送されて、適切な位置で所定の長さに切断され、複数のエアロゾル生成物品1が形成される。ロッド切断ユニット58によって形成されるエアロゾル生成物品1は、5mm~50mm、好ましくは10mm~30mmの長さを有し得る。この長さは、図1a及び図1bに示した上述したエアロゾル生成基材10の長さに対応することが理解されるであろう。連続ロッド88は、好ましくは、ロッド切断ユニット58により、サセプタパッチ28のエッジ間の実質的に中点で繰り返し切断される。このように、ロッド切断ユニット58を用いてサセプタパッチ28を切断しないため、切断要素の摩耗を減らすことができる。さらに、サセプタパッチ28は、エアロゾル生成ストリップ16よりも短いため、個々のサセプタパッチ28(すなわち細長い第2ストリップ13)の端部は、ロッド切断ユニット58によって形成されたエアロゾル生成物品1のいずれの端部でも視認可能でない。この種の方法は、エアロゾル生成物品1の大量生産に特に適していることが理解されるであろう。
最終組み立て
さらなるユニット(図示せず)が、ロッド切断ユニット58の下流に配置され、上述したマウスピース部分20のような1つ以上の追加的要素を提供すると共に、これらをロッド切断ユニット56によって形成された個々のエアロゾル生成物品1と一緒に組み立てて、例えば図1に示したような完成したエアロゾル生成物品1を形成するように構成されてもよい。この場合、組み立てられた要素を同時に包装して、完成したエアロゾル生成物品1を形成できるように、ロッド切断ユニット58の下流に別個の包装ユニットが設けられてもよい。さらなるユニットは、装置230の一部を形成してもよく、又は最終組立ラインの一部を形成する別個の独立したユニットであってもよい。
先行する段落で例示的な複数の実施形態を記述したが、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対する様々な変形形態がなされ得ることを理解されたい。従って、請求項の広さ及び範囲は、上述の例示的な実施形態に限定すべきではない。
上述の特徴の全ての可能な変形形態における任意の組み合わせは、本明細書に別途提示されるか又は文脈により明らかに矛盾する場合を除いて、本開示に包含される。
文脈から明らかに別の意味に解釈されない限り、本明細書及び請求項全体を通して、「含む("comprise")」、「含んでいる("comprising")」等の単語は、排他的又は網羅的な意味ではなく、包括的に、すなわち「含むが、それに限定されない」という意味で解釈されるものとする。

Claims (15)

  1. エアロゾル生成物品(1)であって、
    エアロゾル生成材料を含む複数の細長い第1ストリップ(15)と、
    誘導加熱可能なサセプタ材料を含む少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)と、
    前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)が接着される少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)と
    を含み、
    前記複数の細長い第1ストリップ(15)の各々は、前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)の幅よりも小さい幅を有し、
    前記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)の幅は、前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)の前記幅よりも大きく、
    前記細長い第1ストリップ(15)、前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)及び前記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)がロッド状のエアロゾル生成物品(1)を形成するように配置される、
    エアロゾル生成物品(1)。
  2. 前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)は、反対側を向く第1面及び第2面(13b、13c)を有し、反対側を向く前記第1面及び前記第2面(13b、13c)の一方は、その全体において、前記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)によって覆われる、請求項1に記載のエアロゾル生成物品。
  3. 前記エアロゾル生成物品は、誘導加熱可能なサセプタ材料を含む1つの細長い第2ストリップ(13)のみからなり、当該細長い第2ストリップ(13)は、前記ロッド状のエアロゾル生成物品(1)内で半径方向中央位置に配置され、前記ロッド状のエアロゾル生成物品(1)の長手方向軸に沿って延在する、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成物品。
  4. 前記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)及びそれに接着された前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)は、前記ロッド状のエアロゾル生成物品(1)の断面内に第1領域(5)及び第2領域(6)を画定する、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  5. 前記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)は、第1主面(17a)及び第2主面(17b)を有し、前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)は、前記第2主面(17b)に接着され、前記第1領域(5)は、前記第1主面(17a)に対向し、前記第2領域(6)は、前記第2主面(17b)に対向する、請求項4に記載のエアロゾル生成物品。
  6. 前記第1領域(5)及び前記第2領域(6)の双方が前記複数の細長い第1ストリップ(15)を含む、請求項4又は5に記載のエアロゾル生成物品。
  7. 前記複数の細長い第1ストリップ(15)の各々は遠位端(15a)を有し、前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)は遠位端(13a)を有し、前記細長い第1ストリップ(15)の前記遠位端(15a)は前記エアロゾル生成物品(1)の遠位端(11a)を形成し、前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)の前記遠位端(13a)は前記細長い第1ストリップ(15)の前記遠位端(15a)から内側に位置し、それにより、前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)の前記遠位端(13a)は、前記エアロゾル生成物品(1)の前記遠位端(11b)において視認可能でない、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  8. 前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)の長さは、前記細長い第1ストリップ(15)の各々の長さよりも小さい、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  9. 前記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)の長さは、前記細長い第1ストリップ(15)の各々の長さと等しい、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  10. 前記少なくとも1つの細長い担体ストリップ(17)は、エアロゾル生成材料を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  11. 前記エアロゾル生成物品(1)の近位端(11b)におけるフィルタ部分(24)と、前記フィルタ部分(24)の上流における少なくとも1つの管状部分(22、23)と、をさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  12. 前記細長い第1ストリップ(15)は、前記ロッド状のエアロゾル生成物品(1)の断面内において複数の異なる向きを有する、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  13. 前記少なくとも1つの細長い第2ストリップ(13)は、1μm~500μm、好ましくは10μm~100μmの厚さを有する、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  14. 前記複数の細長い第1ストリップ(15)の各々は、5mm~50mmの長さを有し、好ましくは、前記複数の細長い第1ストリップ(15)の各々は、10mm~30mmの長さを有する、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
  15. 前記複数の細長い第1ストリップ(15)の各々は、50μm~500μmの厚さを有し、好ましくは、前記複数の細長い第1ストリップ(15)の各々は、150μm~300μmの厚さを有する、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品。
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