JP2023538433A - 送受信装置、送信機、信号生成方法、および信号生成プログラム - Google Patents

送受信装置、送信機、信号生成方法、および信号生成プログラム Download PDF

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Abstract

本発明の多値信号生成方法は、マルチキャリア変調において、確率整形法によりサブキャリアごとにエントロピーを割り当て、多値信号を生成する方法であって、適応学習アルゴリズムに用いる確率分布のパラメータの初期値を、送信時と受信時の学習用多値信号の比較により評価されるSN比に基づき決定して、統一的な性能指標に基づき適応学習アルゴリズムを実行して、エントロピーを決定する。これにより、本発明は、多数キャリア変調フォーマットにおいて、多数のサブキャリアにエントロピーを割り当て、効率的にPS-QAM信号等の多値信号を生成して送受信する信号生成方法を提供できる。【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチキャリア伝送に適用する送受信装置、信号生成方法、および信号生成プログラムに関する。
近年、光伝送システムの大容量化・広帯域化に向けて、高度な多値変調や波形整形が研究開発されている。特に、QPSK(4値位相変調方式、Quadrature phase shift keying)、16QAM(直交振幅変調、Quadrature amplitude modulation)などの位相情報や強度情報を多値化する多値変調方式は、周波数効率の高い光伝送システムの構築に有望である。
シングルキャリア変調方式は、QAM信号を伝送する場合、信号速度とスペクトル効率を向上させ伝送容量を増加できる反面、高いSN比(Signal-to-noise ratio)を必要とし、伝送距離が短縮される。また、SN比が周波数に依存して変化することも伝送容量を制限する。
そのため、光伝送におけるスループットを最大化するには、シングルキャリア伝送方式よりもマルチキャリア伝送方式の方が好ましい。マルチキャリア伝送方式では、異なる情報エントロピーを有するQAMシンボルが異なる周波数サブバンドに割り当てられる。
また、確率整形法(Probabilistic Shaping、PS)は、符号化方式の一つであり、多値変調の信号点配置(コンステレーション)のシンボルにおける確率を変化させることによりSN比特性を向上できる。例えば、振幅の小さいシンボルの発生確率を、振幅の大きいシンボルの発生確率より高くすることにより周波数利用効率を改善できる。
図6Aに、確率整形法による64QAMコンステレーション(信号点配置図)の一例を示す。SN比を20dB、エントロピーを加算性白色ガウス雑音(Additive white Gaussian noise、以下「AWGN」という。)の環境下で4.8906bits/symbolとして得られる。
この確率整形法に基づき、マルチキャリア変調におけるサブキャリアにエントロピー(情報量)を割り当てる変調方式が、エントロピーローディング(Entropy Loading)である。
エントロピーローディングでは、図6Bに示すように、異なるサブキャリアまたはサブバンドは、SN比分布に基づく情報エントロピーを有するPS-QAMによって変調される。
詳細には、スループットを最大化し、又は、誤り特性を最小化するために、異なるサブキャリア又はサブバンドに、エントロピー分布を割り当てる。このとき、効率良く簡単、正確にエントロピーを割り当てる必要がある。
従来、このエントロピーの割り当ては、人的に行われるか、3次元の参照表を用いて行われていた(非特許文献1)。
Di Che and W. Shieh, "Squeezing out the last few bits from band-limited channels with entropy loading," Opt. Express, vol. 27, no. 7, pp. 9321-9329, Apr. 2019.
しかしながら、人的にエントロピーを割り当てる場合には、多数のサブキャリアに割り当てることができない。また、参照表を用いる場合には、初めに参照表において3次元マトリックスを構築するために大規模なシミュレーションを必要とする。
このように、従来のエントロピーローディングでは、多数のサブキャリアを対象にできず、多数のサブキャリアへのエントロピーの割り当てに多大な時間、労力、コストを要するという問題があった。
上述したような課題を解決するために、本発明に係る多値信号生成方法は、マルチキャリア変調において、確率整形法によりサブキャリアごとにエントロピーを割り当て、多値信号を生成する方法であって、適応学習アルゴリズムに用いる確率分布のパラメータの初期値を、送信時と受信時の学習用多値信号の比較により評価されるSN比に基づき決定して、統一的な性能指標に基づき前記適応学習アルゴリズムを実行して、前記エントロピーを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る多値信号生成方法は、マルチキャリア変調において、確率整形法によりサブキャリアごとにエントロピーを割り当て、多値信号を生成する方法であって、送信時と受信時との学習用多値信号を比較してSN比を評価するステップと、前記SN比に基づき、前記エントロピーを定める確率分布のパラメータの学習用初期値を決定するステップと、前記学習用初期値を用いて、適応学習アルゴリズムにより、統一的な性能指標を算出するステップと、前記統一的な性能指標と統一的な性能指標の目標値とを比較するステップと、前記統一的な性能指標と前記目標値との差分が所定の範囲より大きい場合、新たに前記パラメータを算出して、当該パラメータを用いて前記統一的な性能指標を算出するステップとを備える。
また、本発明に係る送受信装置は、送信機と、受信機と、通信路とを備える送受信装置であって、前記受信機が、学習用多値信号のSN比を評価し、前記送信機が、前記SN比に基づき、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータの学習用初期値を決定し、前記学習用初期値を用いて、適応学習アルゴリズムにより前記パラメータを算出し、前記パラメータを用いて、多値信号を生成して送信することを特徴とする。
また、本発明に係る送受信装置は、送信機と、受信機と、通信路とを備える送受信装置であって、前記送信機が、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータを決定する送信コントローラと、前記パラメータを用いて、多値信号を生成して送信する変調器とを備え、前記受信機が、前記多値信号を受信して復調する復調器と、学習用多値信号のSN比を評価する受信コントローラとを備え、前記送信コントローラが、前記SN比に基づき、前記パラメータの学習用初期値を決定し、前記学習用初期値を用いた適応学習アルゴリズムにより、前記パラメータを算出することを特徴とする。
また、本発明に係る送信機は、受信機に多値信号を送信する送信機であって、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータを決定する送信コントローラと、前記パラメータを用いて、前記多値信号を生成して送信する変調器とを備え、前記送信コントローラが、前記受信機で評価される学習用多値信号のSN比に基づき、前記パラメータの学習用初期値を決定し、前記学習用初期値を用いた適応学習アルゴリズムにより、前記パラメータを算出することを特徴とする。
また、本発明に係る多値信号生成プログラムは、受信機に多値信号を送信する送信機に対し、適応学習アルゴリズムに用いる、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータの初期値を、送信時と受信時の学習用多値信号の比較により評価されるSN比に基づき決定して、前記適応学習アルゴリズムを実行して、前記エントロピーを算出する処理を実行させることを特徴とし、送信機を機能させる。
本発明によれば、多数キャリア変調フォーマットにおいて、多数のサブキャリアにエントロピーを割り当て、効率的にPS-QAM信号等の多値信号を生成して送受信する送受信装置、送信機、信号生成方法、および信号生成プログラムを提供できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る信号生成方法を説明するためのフローチャート図である。 図3Aは、本発明の第1の実施例におけるシミュレーション結果である。 図3Bは、本発明の第1の実施例におけるシミュレーション結果である。 図4は、本発明の第1の実施例におけるシミュレーション結果である。 図5は、本発明の実施の形態におけるコンピュータの構成例を示す図である。 図6Aは、従来法におけるQAMコンステレーション(信号点配置図)の一例を示す図である。 図6Bは、従来法におけるマルチキャリア伝送でのエントロピーローディングを示す図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態について図1~2を参照して説明する。
<送受信装置の構成>
図1に、送受信装置1の構成の一例を示す。送受信装置1は、送信機11と受信機12と、送信機11と受信機12を繋ぐ通信路131を備える。
送信機11は、情報源符号器111と通信路符号器112と変調器113とを備える。
情報源符号器111は、情報源符号化(データ圧縮)を実施して、データをより効率的に送信するために情報源のデータを圧縮する。
通信路符号器112は、通信路符号化(誤り検出訂正)を実施して、通信路上に存在する雑音などの障害への耐性を強化するためにデータビット(冗長ビット)を追加する。
変調器113は、変調信号(電気信号)によりレーザ光を変調して光信号を生成する。変調器113には、直接変調レーザを用いる。直接変調レーザには、分布ブラッグ反射(DBR、Distributed Bragg reflector)領域を集積した分布帰還型(DFB、Distributed feedback)半導体レーザを用いる(例えば、N.P. Diamantopoulos, et al., “Net 321.24-Gb/s IMDD Transmission Based on a >100-GHz Bandwidth Directly-Modulated Laser,” in Proc. Optical Networking and Communication Conference & Exhibition (OFC) 2020, San Diego, CA, USA, 8-12 March, 2020, paper Th4C.1.)。活性層はInP系半導体であり、発振波長は1.55μm帯である。変調器113は、他の波長帯を対象とするものでよく、他の材料からなるものでもよい。また、直接変調レーザには、DFBレーザやDBRレーザなどを用いてもよい。
変調器113には、EA-DFBレーザや、半導体レーザとMZ変調器との組み合わせなど外部変調デバイスを用いてもよい。
信号は通信路である光ファイバ131を伝搬して、受信機12によって受信される。
受信機12は、復調器121と通信路復号器122と情報源復号器123とを備える。復調器121は、受信した信号を復調する。復調された受信信号は、通信路復号器122に入力され、通信路符号化に対応する復号がなされる。また、情報源復号器123では、情報源符号化に対応する復号がなされる。
さらに、送信機11は、送信制御部(コントローラ)114と送信記憶部(メモリ)115を備える。また、受信機12は、受信制御部(コントローラ)124と受信記憶部(メモリ)125を備える。
送信制御部114と受信制御部124との間での応答において、信号生成用の適応学習アルゴリズム(後述)を実行する。受信制御部124は、適応学習アルゴリズムに必要なSN比評価を行い、送信制御部114と応答する。受信記憶部125では、受信信号データ、SN比評価用プログラムやパラメータが記憶される。
送信制御部114は、評価されたSN比に基づき、確率整形による信号生成に必要なパラメータを決定する。このパラメータに基づき、変調器113で信号を生成して送信する。また、送信記憶部115は、適応学習アルゴリズムに用いるプログラムやパラメータを記憶する。
このように、本実施の形態に係る送受信装置1における送信機11では、受信機12と応答して適応学習アルゴリズムを実行することによって、光信号伝送のスループットを向上させる。
<信号生成方法の原理>
変調器113は、それぞれバンド幅Bを有するS個のサブキャリアに、変調次数MとエントロピーH(X)に基づき、PS-QAMを割り当てる。ここで、エントロピーH(X)は、以下で表される。
Figure 2023538433000002
ここで、iはサブキャリアのインデックスであり、i=1、2・・・Sである。
はi番目のサブキャリアにおけるすべての可能なシンボルのセットである。また、Pは確率分布を定義する。エントロピーはbits/シンボルで表される。
PS-QAMにおける確率分布、すなわち振幅xのシンボルの送信確率P(x)は、マックスウェル-ボルツマン(以下、「MB」という)統計に基づき、式(2)で表される。
Figure 2023538433000003
ここで、パラメータνは、それぞれのサブキャリアにおけるPS分布を定義するMB定数である。換言すれば、パラメータνは、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布を示す。
このシステムにおいて、あらゆる前方誤り訂正(Forward error correction、以下「FEC」という。)符号を除去した後のネットデータレートは式(3)で表される。
Figure 2023538433000004
ここで、vはすべてのνからなるベクトルであり、Rs,iはサブキャリアバンド当たりのシンボルレート、rmodは同期、等化、変調に必要な、あらゆるオーバーヘッドを定義する符号化率、rFECはFEC符号化率である。
本実施の形態において、マルチキャリアPS変調における伝送性能を示す統一的な指標として、式(4)で表される規格化された一般化相互情報量(規格化一般化相互情報量、Normalized generalized mutual information、以下「NGMI」という。)を用いる。
NGMIは、理想的なバイナリ軟判定誤り訂正符号を用いた際に実現可能な通信容量である。本実施の形態では、NGMIは、送信機(Tx)11から送信されるPS-QAMと受信機(Rx)12で受信されるPS-QAMとの類似性を示す。NGMIが高いほど、SN比は高い。
Figure 2023538433000005
ここで、m=log(M)、n=1,2・・・Nである。
(y|x)は、入力信号xと出力信号yとの補助チャネルを定義する条件付き確率であり、AWGNの環境下で、式(5)で表される。
Figure 2023538433000006
さらに、NGMIを、ビット単位の対数尤度比(Log-likelihood ratio、以下「LLR」という。)Λを用いて、式(6)に示すように表す。
Figure 2023538433000007
LLRは、軟判定復調方式における復調によって得られる出力であり、符号化ビットが0又は1である確からしさを示す。一般に、LLRが正の値で絶対値が大きいほど符号化ビットが1である可能性が高く、負の値で絶対値が大きいほど信号ビットが0である可能性が高い。
また、Bi,k⊆{0、1}は、i番目のサブキャリアバンドにおけるk番目のシンボルのビットのセットを定義する。また、bn,i,k∈Bi,kは、i番目のサブキャリアバンドにおけるn番目の送信シンボルのk番目のビットを定義する。また、XB,i,k=zは、k番目のビットがz∈{0、1}であるzに等しいi番目のサブキャリアバンドにおけるシンボルのセットを定義する。
本実施の形態では、適応学習アルゴリズムの実行において、ニュートン(Newton)法を用いるので、νまたはvに関してMB分布、エントロピー、ネットデータレートとNGMIの偏微分係数を、式(7)~(12)で定義する。
Figure 2023538433000008
Figure 2023538433000009
Figure 2023538433000010
Figure 2023538433000011
Figure 2023538433000012
Figure 2023538433000013
最後に、式(1)-(12)に基づき、vj+1とvの関係を、式(13)又は式(14)で定義する。式(13)では、NGMIターゲット(NGMI*)を用いる。
Figure 2023538433000014
また、式(14)では、ネットデータレートのターゲット(NetRate*)を用いる。
Figure 2023538433000015
ここで、jは反復インデックスを示す。
<信号生成方法の流れ>
上述の式を用いて、適応学習アルゴリズムは、実行される。図2に、信号生成方法を説明するためのフローチャート図を示す。
初めに、入力パラメータであるSと、Bと、rmodと、rrecが決定される(ステップ21)。
次に、SN比と、Mとνを対応付けるために、SN比を評価する(ステップ22)。
送信機11における変調器113で、離散マルチトーン(Discrete multi-tone、DMT)の全てのサブキャリアに学習用QAMを割り当て、受信機(Rx)12における復調器121に送信する。例えば、M=4、ν=0、すなわち確率的整形を施さないQAM信号を送信したときに受信機(Rx)12でのSN比を評価する。ここで、変調次数M=4のシンボルは16QAMを意味する。
受信機12で、送信されたQAMシンボルと受信されたQAMシンボルとを比較することにより、通常のSN比評価法を用いて、それぞれのサブキャリアでSN比が評価される。このように、送信時のMとνと、受信機12でのSN比との関係を取得する。
次に、ステップ22で得られる、Mとνと、SN比との関係に基づき、適応学習アルゴリズムのシミュレーションに用いるMとνの初期値(以下、「学習用初期値」という。)を決定する(ステップ23)。例えば、SN比が5dBより低い場合にはサブキャリアを用いず、SN比が5dB以上7dB以下の範囲では、M=4、ν=0を用いる等とすればよい。この学習用初期値の決定には、Mとνと、SN比との関係をまとめた参照表を用いてもよい。
次に、信号伝送の性能を判定するために、Mとνの学習用初期値により得られたPS-QAM信号を送信機(Tx)から受信機(Rx)に送信することをシミュレーションする (ステップ24)。
信号伝送の性能を判定するための目標(ターゲット)として、NGMIターゲット(目標値)またはNetRateターゲット(目標値)を決定する。これらの値は、信号伝送におけるノイズ(雑音)の変動に対するマージン(余裕)を示す。
例えば、NGMIターゲットを0.86とする。または、NetRateターゲットを50Gbit/sや100Gbit/sとする。
次に、伝送性能の指標であるNGMIまたはNetRateを式(2)~式(6)を用いて計算する。
次に、計算結果であるNGMIまたはNetRateと、NGMIターゲット(NGMI*)またはNetRateターゲット(NetRate*)とを比較して判定する(ステップ25)。
計算結果のNGMIまたはNetRateが、NGMI*またはNetRate*と同等でない場合には、式(13)または式(14)を用いて、新たにνを決定して、ステップ24から再度シミュレーションを実行する(ステップ26)。
計算結果のNGMIまたはNetRateが、NGMI*またはNetRate*と同等のときに、性能目標(ターゲット)を達成したと判定され、シミュレーションを終了する(ステップ27)。
ここで、計算結果のNGMI(またはNetRate)が、NGMI*(またはNetRate*)と同等の場合に限らず、両者の差分が所定の範囲内にある場合も性能目標(ターゲット)を達成したと判定してもよい。
例えば、NGMIとNGMI*の差分が0.005以内のときに、性能目標(ターゲット)を達成したと判定してもよい。この場合、NGMIとNGMI*の差分が0.005より大きいときに、新たにνを決定して、ステップ24から再度シミュレーションを実行する(ステップ26)。
最後に、シミュレーションにより得られたPS-QAM信号を伝送(送信)する(ステップ28)。
このように、本実施の形態に係る信号生成方法では、統一的な性能指標を用いて適応学習アルゴリズムを実行することにより、マルチキャリア変調における多数のサブキャリアに対して、確率分布を最適化できる。
<第1の実施例>
本実施例では、第1の実施の形態に係る光送受信装置1の構成において、適応学習アルゴリズムに基づき確率的整形を施した信号を生成する。適応学習アルゴリズムにはニュートン法を用いる。
本実施例では、周波数依存性を考慮して、80GHzの3dBバンド幅のRCフィルタを用いる。マルチキャリア変調には離散マルチトーン(DMT)を用いて、サブキャリアは、S=512であり、サンプリング速度は160GHzである。
その結果、サブキャリアのバンド幅はB=B=160/512=312.5MHzであり、シンボル速度はR=Rs,i=B/2=156.25である。
時刻同期と時間等化のための複合オーバーヘッドは約1.9%であり、この値はrmod=0.9814に相当する。連結FECの符号は総符号化率rFEC=0.826(約21%オーバーヘッド)で付与され、ターゲットNGMIは0.857である。
この条件で適応学習アルゴリズムを実行する。図3Aと図3Bに、適応アルゴリズムによるシミュレーション結果を示す。SN比=12dB(図3A)とSN比=18dB(図3B)を有するそれぞれのAWGNに対するネットデータレートを計算した。
ネットデータレートは、SN比=12dBの時に250Gb/sが得られ、SN比=18dBの時に400Gb/s以上が得られる。このとき、十分な収束に必要な反復は6回より少ないこともわかる。
図4に、異なるSN比に対するターゲットNGMIでのネットデータレートを示す。上述の通り、本実施例におけるシステムは、少なくとも80GHzの3dBバンド幅を有する。このシステムにおいて、17dB以上の平均SN比に対して、400Gb/sのネットデータレートが得られることがわかる。
このように、本実施の形態に係る信号生成方法によれば、PS-QAMの整形時に繰り返し参照表と比較することなく、適応学習アルゴリズムにより信号生成に必要なパラメータνを決定することができる。
その結果、本実施の形態に係る送受信装置によれば、迅速にPS-QAM信号を生成でき、光伝送の高スループット化を実現できる。
本実施の形態に係る信号生成方法では、適応学習アルゴリズムにおいて最適解の取得にニュートン法を用いる。ニュートン法は迅速に最適解を得ることができる反面、学習用初期値として適切な値、すなわち最適解に近い値を設定する必要がある。
本実施の形態では、適応学習アルゴリズムで用いるMとνの学習用初期値を、SN比評価により決定することにより(ステップ22~23)、適切に設定できる。
その結果、適応学習アルゴリズムにおいて、ニュートン法によりNGMI又はNetRateが迅速に収束して最適解が得られ、PS-QAM信号を生成できる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態に係る送受信装置の構成は第1の実施の形態と同等である。本実施の形態に係る信号生成方法では、第1の実施の形態に係る信号生成方法におけるニュートン法の代わりに、最小二乗平均法を用いる。
詳細には、第1の実施例の適応アルゴリズムにおける式(13)、(14)に代えて、式(15)、(16)を用いる。
式(15)では、NGMIターゲット(NGMI*)を用いる。
Figure 2023538433000016
また、式(16)では、ネットデータレートのターゲット(NetRate*)を用いる。
Figure 2023538433000017
本実施の形態に係る信号生成方法では、適応学習アルゴリズムにおいて最適解の取得に最小二乗平均法を用いる。最小二乗平均法は迅速に最適解を得ることができる反面、学習用初期値として適切な値、すなわち最適解に近い値を設定する必要がある。
本実施の形態では、適応学習アルゴリズムで用いるMとνの学習用初期値を、SN比評価により決定することにより(ステップ22~23)、適切に設定できる。
その結果、適応学習アルゴリズムにおいて、最小二乗平均法によりNGMI又はNetRateが迅速に収束して最適解が得られ、PS-QAM信号を生成できる。
図5に、本発明の実施の形態に係る送受信装置における送信制御部/送信記憶部および受信制御部/受信記憶部のコンピュータの構成例を示す。送信制御部/送信記憶部および受信制御部/受信記憶部は、CPU(Central Processing Unit)53、記憶装置(記憶部)52およびインタフェース装置51を備えたコンピュータ5と、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。ここで、インタフェース装置51に、変調器、復調器などが接続される。CPU53は、記憶装置(記憶部)52に格納された信号生成プログラムに従って本発明の実施の形態における処理を実行する。このように、信号生成プログラムは送受信装置を機能させる。
本発明の実施の形態に係る送信制御部/送信記憶部および受信制御部/受信記憶部では、コンピュータを装置内部に備えてもよいし、コンピュータの機能の少なくとも1部を、外部コンピュータを用いて実現してもよい。また、記憶部も装置外部の記憶媒体54を用いてもよく、記憶媒体54に格納された信号生成プログラムを読み出して実行してもよい。記憶媒体54には、各種磁気記録媒体、光磁気記録媒体、CD-ROM、CD-R、各種メモリを含む。また、信号生成プログラムはインターネットなどの通信回線を介してコンピュータに供給されてもよい。
本発明の実施の形態では、多値信号として16QAM信号を対象とする例を示したが、これに限らない。PSK信号、4QAM信号、64QAM信号などの他の多値信号を対象とすることもできる。
本発明の実施の形態では、送受信装置、信号生成方法等の構成などの一例を示したが、これに限らない。送受信装置、信号生成方法等の機能を発揮し効果を奏するものであればよい。
本発明は、光伝送システムや、光伝送システムにおける送信機、受信機などのデバイス、光信号を生成する変調器等に適用することができる。
1 送受信装置
11 送信機
111 情報源符号器
112 通信路符号器
113 変調器
114 送信制御部(コントローラ)
115 送信記憶部(メモリ)
12 受信機
121 復調器
122 通信路復号器
123 情報源復号器
124 受信制御部(コントローラ)
125 受信記憶部(メモリ)
131 通信路

Claims (8)

  1. マルチキャリア変調において、確率整形法によりサブキャリアごとにエントロピーを割り当て、多値信号を生成する方法であって、
    適応学習アルゴリズムに用いる確率分布のパラメータの初期値を、送信時と受信時の学習用多値信号の比較により評価されるSN比に基づき決定して、統一的な性能指標に基づき前記適応学習アルゴリズムを実行して、前記エントロピーを決定する多値信号生成方法。
  2. マルチキャリア変調において、確率整形法によりサブキャリアごとにエントロピーを割り当て、多値信号を生成する方法であって、
    送信時と受信時との学習用多値信号を比較してSN比を評価するステップと、
    前記SN比に基づき、前記エントロピーを定める確率分布のパラメータの学習用初期値を決定するステップと、
    前記学習用初期値を用いて、適応学習アルゴリズムにより、統一的な性能指標を算出するステップと、
    前記統一的な性能指標と統一的な性能指標の目標値とを比較するステップと、
    前記統一的な性能指標と前記目標値との差分が所定の範囲より大きい場合、新たに前記パラメータを算出して、当該パラメータを用いて前記統一的な性能指標を算出するステップと
    を備える多値信号生成方法。
  3. 前記統一的な性能指標が、規格化一般化相互情報量またはネットデータレートであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多値信号生成方法。
  4. 前記適応学習アルゴリズムにおいて、ニュートン法または最小二乗平均法により最適解を得ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の多値信号生成方法。
  5. 送信機と、受信機と、通信路とを備える送受信装置であって、
    前記受信機が、学習用多値信号のSN比を評価し、
    前記送信機が、前記SN比に基づき、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータの学習用初期値を決定し、
    前記学習用初期値を用いて、適応学習アルゴリズムにより前記パラメータを算出し、
    前記パラメータを用いて、多値信号を生成して送信する送受信装置。
  6. 送信機と、受信機と、通信路とを備える送受信装置であって、
    前記送信機が、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータを決定する送信コントローラと、
    前記パラメータを用いて、多値信号を生成して送信する変調器とを備え、
    前記受信機が、前記多値信号を受信して復調する復調器と、
    学習用多値信号のSN比を評価する受信コントローラとを備え、
    前記送信コントローラが、前記SN比に基づき、前記パラメータの学習用初期値を決定し、
    前記学習用初期値を用いた適応学習アルゴリズムにより、前記パラメータを算出することを特徴とする送受信装置。
  7. 受信機に多値信号を送信する送信機であって、
    サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータを決定する送信コントローラと、
    前記パラメータを用いて、前記多値信号を生成して送信する変調器とを備え、
    前記送信コントローラが、前記受信機で評価される学習用多値信号のSN比に基づき、前記パラメータの学習用初期値を決定し、
    前記学習用初期値を用いた適応学習アルゴリズムにより、前記パラメータを算出することを特徴とする送信機。
  8. 受信機に多値信号を送信する送信機に対し、
    適応学習アルゴリズムに用いる、サブキャリアごとに割り当てるエントロピーを定める確率分布のパラメータの初期値を、送信時と受信時の学習用多値信号の比較により評価されるSN比に基づき決定して、
    前記適応学習アルゴリズムを実行して、前記エントロピーを算出する処理を実行させることを特徴とする、送信機を機能させるための多値信号生成プログラム。
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