JP2023537936A - 燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料及びその使用 - Google Patents

燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料及びその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2023537936A
JP2023537936A JP2023509404A JP2023509404A JP2023537936A JP 2023537936 A JP2023537936 A JP 2023537936A JP 2023509404 A JP2023509404 A JP 2023509404A JP 2023509404 A JP2023509404 A JP 2023509404A JP 2023537936 A JP2023537936 A JP 2023537936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aerosol
tobacco
salt
generating
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023509404A
Other languages
English (en)
Inventor
アウン, ワリド アビ
Original Assignee
ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド filed Critical ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
Publication of JP2023537936A publication Critical patent/JP2023537936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/10Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/12Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes of reconstituted tobacco
    • A24B15/14Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes of reconstituted tobacco made of tobacco and a binding agent not derived from tobacco
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/28Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances
    • A24B15/287Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances by inorganic substances only
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B13/00Tobacco for pipes, for cigars, e.g. cigar inserts, or for cigarettes; Chewing tobacco; Snuff
    • A24B13/02Flakes or shreds of tobacco
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/10Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/12Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes of reconstituted tobacco
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/186Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by coating with a coating composition, encapsulation of tobacco particles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/002Cigars; Cigarettes with additives, e.g. for flavouring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/02Cigars; Cigarettes with special covers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/10Cigars; Cigarettes with extinguishers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/20Cigarettes specially adapted for simulated smoking devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/20Devices using solid inhalable precursors

Abstract

本発明は、燃焼抑制塩及びエアロゾル生成材料を含む、燃焼抑制特性を有する材料に関する。本発明はまた、該材料を含む消耗品、及びそのような消耗品を備える不燃式エアロゾル供給システムにも関する。本発明は、燃焼抑制特性を有する材料を製造する方法、及び燃焼を抑制するための燃焼抑制塩の使用にさらに関する。【選択図】 図1

Description

分野
本発明は、燃焼抑制特性を有する材料であって、該材料は、エアロゾル生成材料及び燃焼抑制塩を含む、材料に関する。本発明はまた、燃焼抑制特性を有する材料を含む消耗品、及びそのような消耗品を備える不燃式エアロゾル供給システムにも関する。本発明は、燃焼抑制特性を有する材料を製造する方法、及びエアロゾル生成材料の燃焼を抑制するための燃焼抑制塩の使用にさらに関する。
背景
紙巻タバコ、葉巻タバコなどの喫煙品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を作り出す。燃焼することなく化合物を放出する製品を作り出すことにより、これらの物品に対する代替品を提供する試みがなされてきた。そのような製品の例は、喫煙材を加熱するが燃やさないことによって化合物を放出する、いわゆる「非燃焼加熱式」製品又はタバコ加熱のデバイス若しくは製品である。本発明は、燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料、前記材料を含む物品、エアロゾル供給システムにおける使用のための消耗品、不燃式エアロゾル供給システム、及びエアロゾル生成材料を製造する方法に関する。
概要
本発明の第1の態様により、燃焼抑制塩及びエアロゾル生成材料を含む、燃焼抑制特性を有する材料を提供する。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は:塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、及びこれらの組合せからなる群から任意選択で選択される金属ハロゲン化物塩である。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料に適用される。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料を少なくとも部分的に被覆する。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、約3wt%~約200wt%の燃焼抑制塩(乾燥重量基準)を含む。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含む。一部の実施形態では、タバコ材料は、刻みラグタバコ又は再生タバコである。
本発明の第2の態様により、第1の態様による燃焼抑制特性を有する材料を含む消耗品を提供する。
一部の実施形態では、消耗品は、ロッド形状である。
本発明の第3の態様により、第2の態様による消耗品を備える不燃式エアロゾル供給システムを提供する。
本発明の第4の態様により、第1の態様による材料を製造する方法を提供し、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料に組み込まれるか又は添加される。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩を含む溶液又は懸濁液は、エアロゾル生成材料に適用される。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料の製造中に添加される。
一部の実施形態では、タバコ材料は、燃焼抑制塩を含む溶液と混合される。
本発明の第5の態様により、不燃式エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料の燃焼を抑制するための、燃焼抑制塩の使用を提供する。
本発明の実施形態は、ここで添付の図を参照して、例示としてのみ記載される。
燃焼抑制特性を有する材料を含む消耗品の第1の実施形態の側方断面図である。 図1の消耗品のエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための、不燃式エアロゾル供給デバイスの斜視図である。
詳細な説明
本発明は、例えば消耗品への組込みによる、不燃式エアロゾル供給システムにおける使用のための、燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料に関する。燃焼抑制特性は、少なくとも1つの燃焼抑制塩をエアロゾル生成材料に添加することによって与えられる。
本発明は、燃えることなくより高温に持ちこたえることができ、次に、より多くの揮発性物質を放出することが可能になり得るというエアロゾル生成材料の利点を享受する。これは、不燃式エアロゾル供給システムの最終使用者にとって望ましい。付加的に、本発明は、別の状況では不燃式エアロゾル供給システムに組み込まれる必要があり得る、燃焼抑制包装体(複数可)又はアルミニウムホイル内部包装体などの内部包装体に対する必要性を低減する。
本発明者らは、燃焼抑制特性を有する材料が、燃焼抑制塩をエアロゾル生成材料に添加することによってもたらされ得ることを有利に見出した。
一部の実施形態では、本材料は、エアロゾル生成材料(すなわち、塩が添加される前のエアロゾル生成材料の重量に基づく)の、少なくとも約3wt%、3.5wt%、4wt%、4.5wt%、5wt%、5.5wt%、6wt%、6.5wt%、7wt%、7.5wt%、8wt%、9wt%、10wt%、20wt%、30wt%、40wt%、50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、90wt%、100wt%の量、及び/又は約200wt%、180wt%、160wt%、140wt%、120wt%、100wt%、80wt%、70wt%、60wt%又は50wt%以下の量の燃焼抑制塩(全て乾燥重量基準で算出)を含む。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、塩添加の前のエアロゾル生成材料の重量に基づいて、約5wt%~約200wt%の量の燃焼抑制塩を含む。代替的に、含まれる燃焼抑制塩の量は、約10wt%~約50wt%である。
疑問を避けるために、処理されたエアロゾル生成材料中の塩の量に関する言及は、添加された塩の量に対する言及であり、本明細書に記載の燃焼抑制塩の添加前のエアロゾル生成材料中に存在し得る塩は含まない。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料に組み込まれる。これは、燃焼抑制塩が、エアロゾル生成組成物内に含まれることを意味する。例えば、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料の調製中に添加される。これは、得られたエアロゾル生成材料全体にわたって分布している燃焼抑制塩をもたらし得る。一部の実施形態では、燃焼抑制塩の分布は、エアロゾル生成材料の全体にわたって均一であり、これは、燃焼抑制効果が材料全体にわたって効果的であるため有利であり得る。燃焼抑制塩は、溶液又は懸濁液の形態で添加されてもよい。代替的に、燃焼抑制塩は、例えば粉末などの微粒子形態のような固体であってもよい。
他の実施形態では、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料に添加されるか又は適用される。例えば、燃焼抑制塩を含む溶液又は懸濁液が、エアロゾル生成材料の表面に適用され、エアロゾル生成材料の表面に燃焼抑制塩を堆積させる。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、燃焼抑制塩を含む溶液又は懸濁液と接触している。この技術は、エアロゾル生成材料の表面に塩のコーティングを形成するために使用され得る。この技術は、複数回繰り返され、燃焼抑制塩の1つ又は複数の層を形成してもよい。一部の実施形態では、異なる燃焼抑制塩が、1つ又は複数のコーティング及び/又はエアロゾル生成材料に組み込まれてもよい。これにより、特定の燃焼抑制プロファイルがもたらされ得る。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩の溶液又は懸濁液は、エアロゾル生成材料に直接噴霧されてもよい。無機固体の層が、エアロゾル生成材料にわたり均一に分布し得るので、これは有利である。このプロセスはまた、燃焼抑制塩の層の所望の厚さを提供するために繰り返されてもよく、これはさらなる利点である。燃焼抑制塩の層は、同じ塩を含んでも、又は異なる塩を含んでもよい。加えて、担体液又は溶媒中の燃焼抑制塩の比率は変更され、エアロゾル生成材料の層に所望の特性を付与し得る。そのような実施形態では、溶媒又は担体液中の燃焼抑制塩の比率は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%から約40wt%、38wt%、35wt%又は30wt%までの燃焼抑制塩(全て乾燥重量基準で算出)を含み得る。
燃焼抑制塩がエアロゾル生成材料上のコーティングである本発明の実施形態では、コーティング層は、約0.2μm~約10μmの厚さを有し得る。コーティング層は、約1μm、約2μm、約3μm、約4μm、又は約5μmの厚さを有し得る。燃焼抑制塩コーティングは、2層以上を含んでもよく、本明細書に記載の厚さは、これらの層の総厚を指す。コーティングはまた、本明細書に開示される燃焼抑制塩(複数可)に加えて、他の添加剤を含有してもよい。コーティングはまた、非常に薄くてもよく、エアロゾル生成材料の表面にわたり一貫性が無い場合もある。
燃焼抑制塩のコーティングの厚さは、当業者に公知の走査電子顕微鏡(SEM)などの顕微鏡、又は当業者に公知の任意の他の好適な技術を使用して測定され得る。
場合によっては、燃焼抑制塩コーティングの厚さは、その領域にわたり25%、20%、15%、10%、5%又は1%以下で変動してもよい。
一部の実施形態では、全てのエアロゾル生成材料は、燃焼抑制塩を含む。
本明細書に記載のように、エアロゾル生成材料のロッドは、第1の端部及び第2の端部を有し得る。使用時に、ロッドは、通例、マウスピース及び/又はフィルターに接続するか又は含む下流端部、並びに遠位端とも称される上流端部を有する。
一部の実施形態では、燃焼抑制特性を有する材料は、例えばエアロゾル生成材料のロッドの遠位端に局所的に供給され、消耗品の他の部分に供給される燃焼抑制特性を有する材料は、ほとんどないか又は全くない。一部のこれらの実施形態では、全エアロゾル生成材料の一部のみが、燃焼抑制塩を含む。消耗品が燃焼抑制特性を有する材料(本明細書に記載)を含む一部の実施形態では、消耗品の遠位端に向かうか又は遠位端におけるエアロゾル生成材料の一部が、燃焼抑制塩を含み得る。この実施形態は、シガレットのような消耗品に火をつけようと試みた場合、エアロゾル生成材料が燃焼するのを防止するという利点を享受する。
一部の実施形態では、燃焼抑制特性を有する材料は、遠位端に近い位置に、より大きい濃度で供給される。一部の実施形態では、燃焼抑制特性を有する材料は、遠位端に近い位置に限定的に供給される。燃焼抑制特性を有する材料が供給される領域は、遠位端からロッドの最大で約5%、最大で約10%、最大で約20%、最大で約30%、最大で約40%、最大で約50%、又は最大で約60%であり得る。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料のロッドの遠位端に、注入又は任意の好適な方法を介して添加され得る。例えば、燃焼抑制塩を含む溶液又は懸濁液は、エアロゾル生成材料のロッドに、注入されるか、噴霧されるか、又は別の方法で局所的に添加されてもよい。燃焼抑制塩を含むエアロゾル生成材料の比率は、総エアロゾル生成材料の重量によって、約3~約15%の間、又は約3~約8%の間、又は約8~約12%の間であり得る。燃焼抑制塩を含むエアロゾル生成材料の比率は、遠位端から、消耗品の約3~約8mm、又は約4~約6mmの長さに広がり得る。
燃焼抑制塩
本明細書で使用される塩は、カチオン及びアニオンのイオン性アセンブリからなる化合物である。本明細書で使用される塩は、そのアニオン及び/又はそのカチオンが、燃焼を抑制するのに効果的であり得る塩である。一部の実施形態では、塩は、無機塩である。
一部の実施形態では、塩は、ハロゲン化物塩であり、すなわち、ハロゲン化物アニオンを有する。一部の実施形態では、塩は、塩化物塩又は臭化物塩である。高濃度の塩化物又は臭化物の存在は、以下でさらに論じられるように、燃焼を抑制することが示された。
一部の実施形態では、塩は、アルカリ金属塩であり得て、すなわち、アルカリ金属カチオンを有する。一部の実施形態では、塩は、アルカリ土類金属カチオンを有する。一部の実施形態では、塩は、亜鉛カチオン、又は三価鉄若しくは二価鉄のカチオンなどの鉄カチオンを有する。一部の実施形態では、塩は、アンモニウムカチオン又はホスホニウムカチオンを有する。
一部の実施形態では、塩は、塩化ナトリウム又は塩化カリウムなどのハロゲン化アルカリ金属であってもよい。塩は、塩化マグネシウム、塩化カルシウムなどのハロゲン化アルカリ土類金属であってもよい。塩は、塩化亜鉛又は臭化ナトリウムなどの別のハロゲン化金属であってもよい。
一部の実施形態では、塩は、カルボン酸アニオンを有する。例えば、塩は、クエン酸カリウム、コハク酸カリウム、リンゴ酸カリウム、酢酸カリウム、酒石酸カリウム、シュウ酸カリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、又はリンゴ酸ナトリウムなどのアルカリ金属カルボン酸塩であってもよい。
他の実施形態では、塩は:ホウ酸アニオン、炭酸アニオン、リン酸アニオン、硫酸アニオン又はスルファミン酸アニオンから選択されるアニオンを有する。
塩の選択に影響し得る要因には、例えば、好ましくは少なくとも450℃である融点が含まれる。一部の実施形態では、塩は、水に可溶性である。一部の実施形態では、塩は、添加される材料に所望のpHをもたらすように選択される。一部の実施形態では、塩は、材料のpHを著しく変化させることはない。
一部の実施形態では、塩化ナトリウム(NaCl)が使用される塩である。高い塩化物含有量を有する非晶質個体材料は、燃焼するのが困難であることが実証された。さらに、塩化ナトリウムは中性、高可溶性であり、非晶質個体材料のpHに影響を及ぼさない。
燃焼抑制塩は、本明細書に開示されるか若しくは当技術分野で公知の1つの塩であっても、又は任意の数の塩の組合せであってもよく、本明細書で「燃焼抑制塩」と呼ばれる。燃焼抑制塩(複数可)は、有利なことには、材料に所望の燃焼抑制特性を付与するように選択され得る。
一部の実施形態では、選択される燃焼抑制塩は:不活性、前駆体液体への溶解度、非晶質固体又は前駆体材料中の非晶質固体に対する溶解度又は分布、密度又は当技術分野で公知の他の特性などのうちの1つ又は複数の有利な特性を有し得る。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム及び/又は臭化カリウムを含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなる。
所望される燃焼抑制特性又は他の物理的特性に応じて、塩の成分は、遊離塩基形態、塩形態、若しくは複合体として、又は溶媒和物としてであってもよい。燃焼抑制塩は、任意の密度及び任意の結晶構造であってもよい。
液体担体
一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、溶媒又は液体担体に溶解したエアロゾル生成材料に組み込まれるか又は添加される。一部の実施形態では、燃焼抑制塩は、液体担体中で懸濁する。溶媒又は液体担体は、水性であっても又は有機液体であってもよく、その好適な用途に応じて、極性であっても又は非極性であってもよい。
液体担体は、容易に除去され、燃焼抑制塩がエアロゾル生成材料中又は上に残存するように選択され得る。
エアロゾル生成材料
エアロゾル生成材料は、例えば加熱、照射、又は任意の他の手段でエネルギーを与えられた場合、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、活性物質及び/又は香味料を含有しても又は含有しなくてもよい、固体、液体又はゲルの形態であり得る。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、「一体化固体」(すなわち、非繊維性)と代替的に称される場合もある「非晶質固体」を含んでもよい。一部の実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その中に液体などのいくらかの流体を保持し得る固体材料である。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50wt%、60wt%又は70wt%からの非晶質固体、約90wt%、95wt%又は100wt%までの非晶質固体を含み得る。
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1つ又は複数の他の機能的材料を含み得る。
本明細書で言及されるエアロゾル生成材料は、1つ又は複数の異なるエアロゾル生成材料を含んでもよい。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質を含んでもよい。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、活性物質を含まない。
本明細書で使用される活性物質は、生理学的活性材料であり得て、生理学的応答を達成するか又は強化することを意図する材料である。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神活性薬から選択されてもよい。活性物質は、自然起源であっても又は合成で得られてもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はこれらの構成成分、誘導体、若しくは組合せを含み得る。活性物質は、タバコ、カンナビス又は他の植物性物質のうちの1つ又は複数の構成成分、誘導体又は抽出物を含み得る。
一部の実施形態では、活性物質は、ニコチンを含む。一部の実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン又はビタミンB12を含む。
本明細書で示されるように、活性物質は、カンナビノイド又はテルペンのうちの1つ又は複数などの、カンナビスの構成成分、誘導体又は抽出物のうちの1つ又は複数を含み得る。
本明細書で示されるように、活性物質は、植物性物質又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物のうちの1つ又は複数を含み得るか、又はこれらに由来し得る。本明細書で使用される場合、用語「植物性物質」には、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、莢、殻などを含むが、これらに限定されない、植物由来の任意の材料が含まれる。代替的に、材料は、植物性物質中に自然に存在し、合成で得られる活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、粉状物、粉砕粒子、顆粒、ペレット、細断片、細片、シートなどの形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリ樹、ダイウイキョウ、アサ、ココア、カンナビス、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、アマ、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ゲッケイジュ、カンゾウ(liquorice)、抹茶、マテチャノキ、オレンジ果皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモン皮、ハッカ、ビャクシン、ニワトコの花、バニラ、ウィンターグリーン、エゴマ、クルクマ、ウコン、ビャクダン、コリアンダー葉、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、カラシ、ニクズク花、ダミエン、マヨラナ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、エゾネギ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、ヤクヨウニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ又はこれらの任意の組合せである。ハッカは、以下のハッカ変種から選択され得る:メンタ・アルベンチス(Mentha Arventis)、メンタc.v.、メンタ・ニリアカ(Mentha niliaca)、メンタ・ピペリタ(Mentha piperita)、メンタ・ピペリタ・シトラタ(Mentha piperita citrata)c.v.、メンタ・ピペリタ(Mentha piperita)c.v.、メンタ・スピカタ・クリスパ(Mentha spicata crispa)、メンタ・カルジホリア(Mentha cardifolia)、メンタ・ロンギホリア(Mentha longifolia)、メンタ・スアベオレンス・バリエガタ(Mentha suaveolens variegata)、メンタ・プレギウム(Mentha pulegium)、メンタ・スピカタ(Mentha spicata)c.v.及びメンタ・スアベオレンス(Mentha suaveolens)。
一部の実施形態では、活性物質は、植物性物質又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物のうちの1つ又は複数を含むか又はこれらに由来し、植物性物質はタバコである。
一部の実施形態では、活性物質は、植物性物質又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物のうちの1つ又は複数を含むか又はこれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ樹、ダイウイキョウ、ココア及びアサから選択される。
一部の実施形態では、活性物質は、植物性物質又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物のうちの1つ又は複数を含むか又はこれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びウイキョウから選択される。
本明細書に記載のエアロゾル生成材料は、本明細書に記載の香料のいずれかなどのエアロゾル改質剤を含有し得る。
エアロゾル生成材料は、香料を含み得て、約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%までの香料を含み得る。
場合によっては、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%又は40wt%の香料(全て乾燥重量基準で算出)を含んでもよい。
例えば、エアロゾル生成材料は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%又は30~45wt%の香料を含んでもよい。場合によっては、香料は、メンソールを含むか、メンソールから本質的になるか、又はメンソールからなる。
一部の実施形態では、香味料は、エアロゾル生成材料に配置される。したがって、エアロゾル生成材料は、香味料の燃焼を防止し、最終使用者に不快感を与える風味を防止するという利点を有する。
本明細書で使用される場合、用語「香料」及び「香味料」は、成人消費者向けの製品において、地域の規則が許す場合、所望の風味、香り又は他の体性感覚的刺激を作り出すために、使用され得る材料を指す。それらは、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られる材料、又はこれらの組合せ(例えば、タバコ、カンナビス、カンゾウ(licorice(liquorice))、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、和種ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インド系香辛料、アジア系香辛料、薬草、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ダイオウ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワル、キンマ、シーシャ、マツ、ハチミツエキス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、アサ、メンタ属(Mentha)の任意の種のミント油、ユーカリ樹、ダイウイキョウ、ココア、レモングラス、ルイボス、アマ、イチョウ(ginkgo biloba)、ハシバミ、ハイビスカス、ゲッケイジュ、マテチャノキ、オレンジ果皮、バラ、緑茶又は紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモン皮、ハッカ、エゴマ、クルクマ、コリアンダー葉、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、カラシ、ニクズク花、ダミエン(damien)、マヨラナ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、エゾネギ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加剤を含み得る。それらは、模造品、合成若しくは天然の原料又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の好適な形態、例えば、油脂などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよい。
一部の実施形態では、香料は、メンソール、スペアミント及び/又はペパーミントを含む。一部の実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。一部の実施形態では、香料は、オイゲノールを含む。一部の実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。一部の実施形態では、香料は、カンナビスから抽出された香料成分を含む。
一部の実施形態では、香料は、通例、香り又は風味の神経に加えて又はその代わりに、第5脳神経(三叉神経)の刺激により、化学的に誘起され且つ感知される体性感覚的刺激を達成することが意図される五感によって知覚されるものを含み得て、これらは、熱、冷却、ピリピリ感、しびれの効果をもたらす作用物質を含み得る。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであってもよいが、これに限定されず、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であってもよいが、これらに限定されない。
場合によっては、活性物質及び/又は香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%又は30wt%であってもよい。場合によっては、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%又は40wt%未満(全て乾燥重量基準で算出)であってもよい。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び/又はニコチンなどの、植物材料を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は、5~60wt%(乾燥重量基準で算出)のタバコ材料及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含んでもよい。場合によっては、エアロゾル生成材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%から約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、又は30wt%まで(乾燥重量基準で算出)の植物材料及び/又はタバコ材料及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含んでもよい。本発明の好ましい実施形態では、エアロゾル生成材料は、5~60wt%(乾燥重量基準で算出)の植物材料及び/又はタバコ材料及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含んでもよい。
場合によっては、植物及び/又はタバコ材料、ニコチン及び香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%又は30wt%であってもよい。場合によっては、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%又は40wt%未満(全て乾燥重量基準で算出)であってもよい。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ材料などの植物材料を含む。本明細書で使用される場合、用語「タバコ材料」は、タバコ又はその誘導体若しくは代替品を含む任意の材料を指す。用語「タバコ材料」は、タバコ、タバコ誘導体、膨化タバコ、再生タバコ又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含み得る。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎、タバコ薄片、再生タバコ及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含み得る。
一部の実施形態では、使用される植物材料はタバコ材料であり、任意の種類のタバコ、並びにタバコ薄片、茎、葉柄、葉脈、かけら及びショーツ(shorts)又はこれらの2つ以上の混合物を含むタバコ植物の任意の部分であってもよい。好適なタバコ材料は、以下の種類を含む:ダークタバコ、ライトタバコ、ラジャンガン(Rajangan)タバコ、バージニア若しくはフルキュアド(flue-cured)タバコ、バーレータバコ、オリエンタルタバコ、又はここに列記されたものを任意選択で含むタバコ材料のブレンド。これらのタバコ変種の一部は、当業者に公知のように、異なって加工され得る。
タバコは、ドライアイス膨化タバコ(DIET)などのように膨化されてもよく、又は任意の他の手段で加工されてもよい。一部の実施形態では、タバコ材料は、再生タバコ材料であってもよい。タバコは、事前加工されるか又は未加工でも良く、例えば、固形茎(SS);細断された乾燥茎(SDS);蒸気処理茎(STS);又はこれらの任意の組合せであってもよい。タバコ材料は、発酵されるか、発酵的乾燥されるか、発酵的乾燥されないか、トースト処理されるか、これらではない事前処理をされてもよい。本明細書に列記された処理又は当技術分野で公知の処理は、燃焼抑制塩材料の適用の前又は後に、タバコ材料に施されてもよい。
好ましい実施形態では、タバコ材料は、当技術分野で一般に「アマ」として公知の、未加工又は加工済みのタバコ生タバコ材料である。アマは、任意の大きさ、厚さ及び重量であってもよい。
一部の実施形態では、タバコ材料は、加工された再生タバコの形態であるか、又はそれから加工され且つ切断されて刻みラグタバコを形成する。
一部の実施形態では、タバコ材料は、タバコ粒子の形態である。一部の実施形態では、タバコ材料は、タバコ細片の形態である。
タバコ材料は、刻みラグタバコの形態で提供されてもよい。刻みラグタバコは、1インチ当たり少なくとも15カット(1センチ当たり約5.9カット、約1.7mmの切断幅に相当)の切断幅を有し得る。好ましくは、刻みラグタバコは、1インチ当たり少なくとも18カット(1センチ当たり約7.1カット、約1.4mmの切断幅に相当)、より好ましくは1インチ当たり少なくとも20カット(1センチ当たり約7.9カット、約1.27mmの切断幅に相当)の切断幅を有する。
一例では、刻みラグタバコは、1インチ当たり22カット(1センチ当たり約8.7カット、約1.15mmの切断幅に相当)の切断幅を有する。好ましくは、刻みラグタバコは、1インチ当たり40カット(1センチ当たり約15.7カット、約0.64mmの切断幅に相当)又はそれ未満の切断幅を有する。0.5mm~2.0mmの間、例えば0.6~1.7mmの間又は0.6mm~1.5mmの間の切断幅は、表面積対体積の比に関して、特に加熱された場合、並びにエアロゾル生成材料のロッドの全般的な密度及び圧力降下に関して、好ましいタバコ材料をもたらすことが見出された。
刻みラグタバコは、タバコ材料の形態の混合物、例えば紙再生タバコ、葉タバコ、押出タバコ及びバンドキャストタバコのうちの1つ又は複数の混合物から形成され得る。タバコ材料は、紙再生タバコ又は紙再生タバコと葉タバコの混合物を含むことが好ましい。
紙再生タバコは、本明細書に記載のタバコ材料のタバコ成分中に、タバコ成分の10重量%~100重量%の量で存在し得る。実施形態では、紙再生タバコは、タバコ成分の10重量%~80重量%、又は20重量%~70重量%の量で存在する。さらなる実施形態では、タバコ成分は、紙再生タバコから本質的になるか、又は紙再生タバコからなる。好ましい実施形態では、葉タバコは、タバコ材料のタバコ成分中に、タバコ成分の少なくとも10重量%の量で存在する。例えば、葉タバコは、タバコ成分の少なくとも10重量%の量で存在し得て、一方、残りのタバコ成分は、紙再生タバコ、バンドキャスト再生タバコ、又はバンドキャスト再生タバコとタバコ顆粒などの別の形態のタバコの組合せを含む。好適には、葉タバコは、タバコ材料の40%又は60%までの量で存在し得て、一方、残りのタバコ成分は、紙再生タバコ、バンドキャスト再生タバコ、又はバンドキャスト再生タバコとタバコ顆粒などの別の形態のタバコの組合せを含む。
紙再生タバコは、タバコ供給原料が溶媒で抽出され、可溶性物質の抽出物及び繊維性材料を含む残留物を得て、次に、抽出物(通例は濃縮後、任意選択でさらなる加工後)は、抽出物の繊維性材料上への堆積により、残留物からの繊維性材料と再結合される(通例は繊維性材料の精製後、任意選択で一部の非タバコ繊維を添加)プロセスによって形成されるタバコ材料を指す。再結合プロセスは、紙製造プロセスと類似している。
紙再生タバコは、当技術分野で公知の任意の種類の紙再生タバコであってもよい。特定の実施形態では、紙再生タバコは、タバコ細片、タバコ茎、及び全葉タバコのうちの1つ又は複数を含む供給原料から作製される。さらなる実施形態では、紙再生タバコは、タバコ細片及び/又は全葉タバコ、並びにタバコ茎からなる供給原料から作製される。しかしながら、他の実施形態では、かけら、細粒及び吹き分けた物(winnowing)が、代替的に又は付加的に供給原料に利用され得る。
本明細書に記載のタバコ材料における使用のための紙再生タバコは、紙再生タバコを調製するための、当業者に公知の方法によって調製され得る。
タバコ材料の密度は、熱が材料を通って伝導する速度に影響を及ぼし、より低い密度、例えば700mg/cc未満の密度では、材料を通ってより遅く熱を伝導し、したがって、エアロゾルのより持続的な放出を可能とする。
タバコ材料などの植物材料は、任意の好適な厚さを有し得る。タバコ材料などの植物材料は、少なくとも約0.145mm、例えば少なくとも約0.15mm、又は少なくとも約0.16mmの厚さを有し得る。植物材料は、約0.25mmの最大厚さを有し得て、例えばタバコ材料の厚さは、約0.22mm未満、又は約0.2mm未満であってもよい。一部の実施形態では、タバコ材料は、0.175mm~0.195mmの範囲の平均厚さを有し得る。そのような厚さは、植物材料が再生タバコ材料である場合、特に好適であり得る。
タバコ材料は、約700mg/cc未満の密度を有する再生タバコ材料、例えば紙再生タバコ材料を含み得る。例えば、エアロゾル生成材料は、約600mg/cc未満の密度を有する再生タバコ材料を含む。代替的に又は加えて、エアロゾル生成材料は、少なくとも350mg/ccの密度を有する再生タバコ材料を含み得る。
本明細書に記載のタバコ材料は、ニコチンを含有する。ニコチン含有量は、タバコ材料の0.5~1.75重量%であり、例えば、タバコ材料の0.8~1.5重量%であってもよい。付加的に又は代替的に、タバコ材料は、タバコ葉の1.5重量%より大きいニコチン含有量を有する10重量%~90重量%の間のタバコ葉を含有する。1.5%より高いニコチン含有量を有するタバコ葉を、紙再生タバコなどのより低ニコチンのベース材料と組み合わせて使用すると、紙再生タバコの単独使用より、適切なニコチンレベルを有するが、良好な感覚的性能を有するタバコ材料がもたらされることが有利に見出された。タバコ葉、例えば刻みラグタバコは、例えば、タバコ葉の1.5重量%~5重量%の間のニコチン含有量を有し得る。
一実施形態では、エアロゾル生成材料は、本明細書で定義されるタバコ成分、本明細書で定義されるエアロゾル形成材料、及び本明細書で定義される燃焼抑制塩を含む。一実施形態では、エアロゾル生成材料は、本明細書で定義されるタバコ成分、本明細書で定義されるエアロゾル形成材料、及び本明細書で定義される燃焼抑制塩から本質的になる。一実施形態では、タバコ材料は、本明細書で定義されるタバコ成分、本明細書で定義されるエアロゾル形成材料、及び本明細書で定義される燃焼抑制塩からなる。
一実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ材料などの植物材料、及びメンソールを含み、メンソール入りのエアロゾル生成材料を形成する。植物材料は、3mg~20mgのメンソール、好ましくは5mg~18mgの間、より好ましくは8mg~16mgの間のメンソールを、タバコのロッド(およそ340mgの総質量を有するタバコのロッド)に含み得る。植物材料は、2重量%~8重量%の間のメンソール、好ましくは3重量%~7重量%の間のメンソール、より好ましくは4重量%~5.5重量%の間のメンソールを含有し得る。一実施形態では、植物材料は、4.7重量%のメンソールを含む。そのような高レベルのメンソール担持は、高百分率の、例えば重量でタバコ材料の50%より大きい再生タバコ材料を使用して達成され得る。代替的に又は付加的に、高レベルのメンソール担持は、エアロゾル形成剤並びに1つ又は複数の結合剤及び/又は架橋剤を含むエアロゾル生成材料中に、メンソールを組み込むことにより達成され得る。
エアロゾル生成材料の他の成分
エアロゾル生成材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は抗酸化剤のうちの1つ又は複数を含み得る1つ又は複数の他の機能的材料を含んでもよい。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、充填剤成分を含有する。充填剤成分は、一般に非タバコ成分、すなわち、タバコに由来する原料を含まない成分である。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、60wt%未満の充填剤、例えば1wt%~60wt%、又は5wt%~50wt%、又は5wt%~30wt%、又は10wt%~20wt%などを含む。
他の実施形態では、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には10wt%未満又は5wt%未満の充填剤を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は、1wt%未満の充填剤を含み、場合によっては、充填剤を含まない。
充填剤は、存在する場合、燃焼抑制塩(複数可)に加えて、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及びモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤などのうちの1つ又は複数の無機充填剤材料を含み得る。充填剤は、木材パルプ、セルロース及びセルロース誘導体などのうちの1つ又は複数の有機充填剤材料を含み得る。特定の場合では、エアロゾル生成材料は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
充填剤を含む特定の実施形態では、充填剤は、繊維性である。例えば、充填剤は、木材パルプ、アサ繊維、セルロース又はセルロース誘導体などの繊維性の有機充填剤材料であってもよい。理論に束縛されることは望まないが、エアロゾル生成材料に繊維性充填剤を含むことは、材料の引張り強度を増加し得ると考えられている。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ繊維を含まない。
エアロゾル生成材料が充填剤を含むなどの一部の例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、又は700N/m~900N/m、又はおよそ800N/mの引張り強度を有し得る。そのような引張り強度は、エアロゾル生成材料が、巻取シートとして、好適には管又はロッドの形態でエアロゾル生成物品に含まれる実施形態に特に好適であり得る。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル形成材料を含有する。
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することが可能な1つ又は複数の構成成分を含み得る。一部の実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリトリトール、meso-エリトリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含み得る。
一部の実施形態では、植物及び/又はタバコ材料と共に含まれるエアロゾル形成材料は、グリセロール、プロピレングリコール、又はグリセロールとプロピレングリコールの混合物であってもよい。グリセロールは、植物及び/又はタバコ材料の10~20重量%、例えば組成物の13~16重量%、又は組成物の約14重量%若しくは15重量%の量で存在してもよい。プロピレングリコールは、存在する場合は、組成物の0.1~0.3重量%の量で存在してもよい。
植物及び/又はタバコ材料は、10重量%~90重量%の間のタバコ葉を含有し得て、エアロゾル形成材料は、葉タバコの約10重量%までの量で供給される。植物及び/又はタバコ材料の10重量%~20重量%の間のエアロゾル形成材料という全般的レベルを達成するために、エアロゾル形成材料が、再生タバコ材料などの別の成分の植物及び/又はタバコ材料に、より高い重量百分率で添加され得ることが有利に見出された。
エアロゾル生成材料は、結合剤を含み得る。場合によっては、エアロゾル生成材料は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%又は40wt%の結合剤(全て乾燥重量基準で算出)を含んでもよい。
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の結合添加剤を含んでもよい。結合添加剤は、植物及び/又はタバコ材料の粒子を互いに接着させ、且つエアロゾル生成材料中の他の成分に接着させる助けになる。好適な結合添加剤は、例えば、ゼラチン、デンプン、多糖類、ペクチン、アルギネート、木材パルプ、セルロース、及びカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体などの熱可逆性ゲル化剤を含む。結合添加剤の含有は、エアロゾル生成材料が、取り扱い及び加工がより容易であるという利点を有し得る。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、60wt%未満の充填剤、例えば1wt%~60wt%、又は5wt%~50wt%、又は5wt%~30wt%、又は10wt%~20wt%などを含む。
他の実施形態では、エアロゾル生成材料は、20wt%未満、好適には10wt%未満又は5wt%未満の充填剤を含む。場合によっては、エアロゾル生成材料は、1wt%未満の充填剤を含み、場合によっては、充填剤を含まない。
充填剤は、存在する場合、燃焼抑制塩(複数可)に加えて、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及びモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤などのうちの1つ又は複数の無機充填剤材料を含み得る。充填剤は、木材パルプ、セルロース及びセルロース誘導体などのうちの1つ又は複数の有機充填剤材料を含み得る。特定の場合では、エアロゾル生成材料は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
充填剤を含む特定の実施形態では、充填剤は、繊維性である。例えば、充填剤は、木材パルプ、アサ繊維、セルロース又はセルロース誘導体などの繊維性の有機充填剤材料であってもよい。理論に束縛されることは望まないが、エアロゾル生成材料に繊維性充填剤を含むことは、材料の引張り強度を増加し得ると考えられている。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、タバコ繊維を含まない。
エアロゾル生成材料が充填剤を含むなどの一部の例では、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、又は700N/m~900N/m、又はおよそ800N/mの引張り強度を有し得る。そのような引張り強度は、エアロゾル生成材料が、巻取シートとして、好適には管又はロッドの形態でエアロゾル生成物品に含まれる実施形態に特に好適であり得る。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、非晶質固体材料を含む。非晶質固体材料は、「一体化固体」(すなわち、非繊維性)と代替的に称される場合もある。一部の実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その中に液体などのいくらかの流体を保持し得る固体材料である。
一部の実施形態では、非晶質固体材料は、1つ又は複数のエアロゾル形成材料を含む。任意選択で、非晶質固体材料は、1つ若しくは複数の活性物質及び/若しくは香料、並びに/又は任意選択で1つ若しくは複数の他の機能的材料をさらに含んでもよい。1つ又は複数の他の機能的材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は抗酸化剤のうちの1つ又は複数を含み得る。
好適には、非晶質固体材料は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%又は25wt%から約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%又は35wt%までのゲル化剤(全て乾燥重量基準で算出)を含み得る。例えば、非晶質固体は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%又は20~35wt%のゲル化剤を含み得る。一部の実施形態では、ゲル化剤は、親水コロイドを含む。
一部の実施形態では、ゲル化剤は、アルギネート、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ゴム類、シリカ又はシリコーン化合物、クレイ、ポリビニルアルコール並びにこれらの組合せを含む群から選択されるうちの1つ又は複数の化合物を含む。例えば、一部の実施形態では、ゲル化剤は、アルギネート、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンゴムグアーゴム、カラギーナン、アガロース、アカシアゴム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン及びポリビニルアルコールなどのうちの1つ又は複数を含む。場合によっては、ゲル化剤は、アルギネート及び/又はペクチンを含み、非晶質固体の形成中に、硬化剤(カルシウム源など)と組み合わせられてもよい。場合によっては、非晶質固体は、カルシウム架橋されたアルギネート及び/又はカルシウム架橋されたペクチンを含んでもよい。
一部の実施形態では、ゲル化剤はアルギネートを含み、アルギネートは、非晶質固体の10~30wt%(乾燥重量基準で算出)の量で非晶質固体中に存在する。一部の実施形態では、アルギネートは、非晶質固体中に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態では、ゲル化剤は、アルギネート及びペクチンなどの少なくとも1つのさらなるゲル化剤を含む。
一部の実施形態では、非晶質固体は、カラギーナンを含むゲル化剤を含み得る。
好適には、非晶質固体は、約10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、35wt%又は40%から約75wt%、70wt%、65wt%、60wt%、55wt%又は50wt%までのエアロゾル形成材料(全て乾燥重量基準で算出)を含み得る。例えば、非晶質固体は10~70wt%、40~60wt%又は50~60wt%のエアロゾル形成材料を含み得る。
本明細書で使用される場合、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリトリトール、meso-エリトリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含み得る。場合によっては、エアロゾル形成材料は、エリトリトール、プロピレングリコール、グリセロール、植物性グリセリン(VG)、トリアセチン、ソルビトール及びキシリトールから選択されるうちの1つ又は複数の化合物を含む。場合によっては、エアロゾル形成材料は、グリセロールを含むか、グリセロールから本質的になるか、又はグリセロールからなる。
一部の実施形態では、非晶質固体は、香料を含む。好適には、非晶質固体は、約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%又は45wt%までの香料を含み得る。場合によっては、非晶質固体は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%又は40wt%の香料(全て乾燥重量基準で算出)を含んでもよい。
例えば、非晶質固体は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%又は30~45wt%の香料を含んでもよい。場合によっては、香料は、メンソールを含むか、メンソールから本質的になるか、又はメンソールからなる。
非晶質固体材料に付与される香料は、植物及び/又はタバコ材料に直接添加された香料と比較して、非晶質固体材料内により安定して保持され、本明細書に開示される消耗品間に、より一貫した香料プロファイルをもたらし得る。
場合によっては、非晶質固体は、製造中に、溶融した香料を乳化させる乳化剤を付加的に含んでもよい。例えば、非晶質固体は、約5wt%~約15wt%の乳化剤(乾燥重量基準で算出)、好適には約10wt%の乳化剤を含んでもよい。乳化剤は、アカシアゴム(アラビアゴム)又はグアーゴムを含んでもよい。
一部の実施形態では、非晶質固体はヒドロゲルであり、湿重量基準で算出して、約20wt%未満の水を含む。場合によっては、ヒドロゲルは、湿重量基準で算出された、約15wt%未満、12wt%又は10wt%の水を含んでもよい。場合によっては、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%又は少なくとも約5wt%の水(WWB)を含んでもよい。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、少なくとも2つのエアロゾル生成材料のブレンドを含む。そのような実施形態では、ブレンドは、植物及び/又はタバコ材料を含む第1の成分、並びに本明細書に記載の非晶質固体材料を含む第2の成分を含み得る。そのようなエアロゾル生成材料は、例えば、付加的な香料が、非晶質固体材料成分への含有により、エアロゾル生成材料に導入され得るため、使用時に、望ましい香料プロファイルを有するエアロゾルを提供し得る。上述のように、少なくとも350mg/cc及び約700mg/cc未満の密度を有するタバコ材料は、エアロゾルのより持続的な放出をもたらすことが有利に見出された。一貫した香料プロファイルを有するエアロゾルを提供するために、エアロゾル生成材料の非晶質固体材料成分は、ロッド全体にわたって均一に分布しなければならない。これは、植物及び/又はタバコ材料の面積密度と同様の面積密度を有するように非晶質固体材料を鋳造することによって、且つエアロゾル生成材料全体にわたって確実に均一分布するように非晶質固体材料を加工することによって達成され得る。
疑問を避けるために、本明細書で面積密度に関して言及する場合、これは、燃焼抑制塩コーティングを有するエアロゾル生成材料の所与の細片、小片又はシートに関して算出された平均面積密度を指し、エアロゾル生成材料の所与の細片、小片又はシートの表面積及び重量を測定することによって算出された面積密度を指す。
一部の実施形態では、シートの形態の非晶質固体材料が細断される場合、植物及び/又はタバコ材料成分と非晶質固体材料成分の等分混合が達成され得る。細断される非晶質固体材料の切断幅は、0.75mm~2mmの間、例えば1mm~1.5mmの間であることが好ましい。細断によって形成される非晶質固体材料のストランドは、例えば横断型細断プロセスにおいて、切断幅に加えて、細断される非晶質固体材料の切断長さを定義するために、幅方向に切断されてもよい。細断される非晶質固体材料の切断長さは、好ましくは少なくとも5mm、例えば少なくとも10mm、又は少なくとも20mmである。細断される非晶質固体材料の切断長さは、60mm未満、50mm未満、又は40mm未満であってもよい。一部の実施形態では、細断された非晶質固体材料と刻みラグタバコの等分混合を達成するために、細断された非晶質固体材料の切断長さは、好ましくは不均一である。切断長さと称されるが、非晶質固体材料の細断片又は細片の長さは、その製造中に決定された材料の寸法によって、例えば製造された材料のシート幅によって代替的に又は付加的に示され得る。
例示的な実施形態では、エアロゾル生成材料は、植物及び/又はタバコ材料を含む第1の成分を50%~98%、例えば80%~95%の量で含み、ここでタバコ材料は例えば刻みラグタバコとしてもたらされ、且つ細断された非晶質固体材料を含む第2の成分を2%~50%、例えば5%~20%の量で含む。
エアロゾル生成材料がシート形態である本発明の一部の実施形態では、約30g/m~約150g/mなどの任意の好適な面積密度を有し得る。場合によっては、シートは、約55g/m~約135g/m、又は約80~約120g/m、又は約70~約110g/m、又は詳細には約90~約110g/m、又は好適には約100g/mの単位面積当たり質量を有し得る。燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料が、細断されたシートとしてエアロゾル生成物品に含まれる場合、そのような面積密度は、特に好適であり得る(本明細書でさらに記載される)。場合によっては、シートは、約30~70g/m、40~60g/m、又は25~60g/mの単位面積当たり質量を有し得る。
燃焼抑制塩コーティングの密度は、熱がエアロゾル生成材料を通って伝導する速度に影響を及ぼし、より低い密度、例えば700mg/cc未満の密度では、材料を通ってより遅く熱を伝導し、したがって、エアロゾルのより持続的な放出を可能とする。燃焼抑制塩の密度もまた、前述した消耗品の可燃性と同様に、熱伝導の速度に影響を及ぼす。
一部の例では、材料はシートの形態であり、およそ200N/m~およそ900N/mの引張り強度を有し得る。材料が充填剤を含まないなどの一部の例では、材料は、200N/m~400N/m、又は200N/m~300N/m、又は約250N/mの引張り強度を有し得る。そのような引張り強度は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次に細断されて消耗品に組み込まれる実施形態に特に好適であり得る。
エアロゾル生成材料への燃焼抑制塩の添加
一部の実施形態では、タバコ材料などのエアロゾル生成材料は、燃焼抑制塩を含む溶液と混合される。一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、燃焼抑制塩を含む溶液又は担体液で噴霧される。この技術は、エアロゾル生成材料を少なくとも部分的に被覆する外部コーティングを形成するために使用され得る。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、燃焼抑制塩を含む溶液又は担体液で噴霧されながら、例えば回転ドラム又はコンベヤベルトで移動させられ、均一コーティングを達成する。これにより、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料にわたり有利に分布する。燃焼抑制塩の分布は、エアロゾル生成材料にわたって均一であり得る。この技術は、1回又は複数回繰り返され、燃焼抑制塩の1つ又は複数の層を形成してもよい。この技術はまた、1つ又は複数の燃焼抑制塩を用いて1回又は複数回繰り返され、1つ又は複数の燃焼抑制塩をエアロゾル生成材料に適用してもよい。有利なことに、異なる燃焼抑制塩が、コーティング又はエアロゾル生成材料に組み込まれてもよい。これにより、特定の燃焼抑制プロファイルがもたらされ得る。
エアロゾル生成材料がタバコ材料を含む例示的な実施形態では、燃焼抑制塩を含む液体担体は、タバコ材料の従来的加工の一部で、タバコ材料上に噴霧される。典型的には、タバコ材料は、消耗品に詰めるための均質なブレンドを達成するために、処理され、ブレンドされ、「ラグ」に切断される。調整処理を実施するための装置例は、直接ケーシング調整シリンダとして公知であり、タバコ材料に物質を適用するために使用され得る。本発明の好ましい実施形態では、燃焼抑制塩を含む担体液が、この装置を使用してタバコ材料に噴霧される。これは、燃焼抑制塩、加香料、保湿剤及び本明細書に開示される他の添加剤が、1ステップで添加され得るため有利である。付加的な利点は、エアロゾル生成材料の製造中の他のステップにおける塩の添加が、関係する機械類の腐食を起こし得ることである。有利なことに、必要とされる乾燥ステップは1つのみであり、これは、タバコ材料の繰り返される乾燥に関連する揮発性物質の損失を低減し、したがって、最終使用者による吸入に望ましいニコチン含有量、香料及び他の揮発性物質を維持する。
エアロゾル生成材料が再生タバコなどの再生材料を含むさらなる例示的な実施形態では、塩は、香料及び他の可溶性成分を添加するために固形抽出物に添加される濃縮液体抽出物に含まれる。塩を有するこの濃縮液体抽出物は、再生材料に噴霧され得る。代替的に、他の実施形態では、再生材料は、塩を含む抽出物に浸されるか又は浸漬されてもよい。これらの実施形態は、別個の付加的なステップを付け加えるのではなく、再生材料の製造に塩の適用を組み込み、したがって、付加的な乾燥ステップなどの必要を回避する。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、燃焼抑制塩を含む溶液又は担体液を注入される。エアロゾル生成材料は、消耗品の調製中に、又は代替的に消耗品のアセンブリ後に注入されてもよい。これにより、燃焼抑制塩は、エアロゾル生成材料にわたり有利に分布する。燃焼抑制塩の分布は、エアロゾル生成材料にわたって均一であり得るか、又は注入プロセスは、エアロゾル生成材料にわたって、燃焼抑制塩の不均一な分布を有利にもたらし得る。この技術は、1回又は複数回繰り返され、燃焼抑制塩の1つ又は複数の層を形成してもよい。この技術はまた、1つ又は複数の燃焼抑制塩を用いて1回又は複数回繰り返され、1つ又は複数の燃焼抑制塩をエアロゾル生成材料に適用してもよい。有利なことに、異なる燃焼抑制塩が、コーティング又はエアロゾル生成材料に組み込まれてもよい。これにより、特定の燃焼抑制プロファイルがもたらされ得る。このプロセスは、エアロゾル生成材料上の特定の位置が標的とされ、燃焼抑制塩を適用させることができるという利益を享受する。例えば、消耗品の遠位部分に配置されたエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料で被覆されてもよい。
一部の実施形態では、燃焼抑制塩コーティングは、本明細書に記載される付加的成分を含み得る。燃焼抑制塩がエアロゾル生成材料上のコーティングである一部の実施形態では、付加的成分もまた、エアロゾル生成材料の表面に分布している。一部の実施形態では、添加剤は、燃焼抑制塩の添加とは異なる段階で、エアロゾル生成材料に添加される。一部の実施形態では、添加剤は、燃焼抑制塩の添加と同じ段階で、エアロゾル生成材料に添加される。
場合によっては、エアロゾル生成材料は、燃焼抑制塩、保湿剤及びタバコ材料から本質的になるか、又はこれらからなり得る。
一部の実施形態では、エアロゾル生成材料は、香料、結合剤及び/又は活性物質を任意選択でさらに含んでもよい。
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の燃焼抑制塩、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1つ又は複数の他の機能的材料を含んでもよい。
消耗品
消耗品は、エアロゾル生成材料を含む物品であり、その一部又は全体は、使用者による使用中に消費されることが意図される。消耗品は、エアロゾル生成材料の保存領域、エアロゾル生成材料の移動要素、エアロゾル生成領域、収容体、包装体、マウスピース、フィルター及び/又はエアロゾル改質剤などのうちの1つ又は複数の他の構成要素を備え得る。
消耗品はまた、使用時に、熱を発してエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるヒーターなどのエアロゾル生成器も備え得る。ヒーターは、例えば、可燃性材料、電気伝導により加熱可能な材料、又はサセプタを含み得る。消耗品は、喫煙デバイスに適切な任意の形状又は大きさであってもよい。本発明の好ましい実施形態では、消耗品は、ロッド形状である。
本発明では、消耗品は、本明細書に開示される燃焼抑制塩及びエアロゾル生成材料を含む、燃焼抑制特性を有する材料を含む。
一部の実施形態では、消耗品は、不燃式エアロゾル供給システムにおける使用が意図される。一部の分野では、そのような消耗品が燃焼に抵抗することが必要であり、これは、燃焼抑制特性を有する材料の含有によって強化され得る。
一部の実施形態では、消耗品中への燃焼抑制特性を有する材料の含有は、消耗品にホイルを含む必要がないことを意味する。消耗品は、燃焼を抑制又は防止するために、エアロゾル生成材料を包囲する包装体の一部として、アルミニウムホイルなどの金属ホイルを含み得る。
一部の実施形態では、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料の保存領域、エアロゾル生成材料の移動要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、収容体、包装体、フィルター、マウスピース、及び/又はエアロゾル改質剤を備え得る。
一部の実施形態では、送達される物質は、エアロゾル生成材料又はエアロゾル化されることが意図されない材料であり得る。適切には、いずれの材料も、1つ又は複数の活性構成成分、1つ又は複数の香料、1つ又は複数のエアロゾル形成材料、及び/又は1つ又は複数の他の機能的材料を含み得る。
エアロゾル生成材料は、支持体上又は支持体中に存在し、基材を形成し得る。支持体は、例えば、紙、カード、ボール紙、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、又は金属合金であってもよく又はこれらを含んでもよい。一部の実施形態では、支持体は、サセプタを備える。一部の実施形態では、サセプタは、材料内に埋設される。一部の代替的な実施形態では、サセプタは、材料の片側又は両側にある。
燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料は、任意の方法で不燃式エアロゾル供給システムの消耗品に組み込まれ得る。
一部の実施形態では、消耗品は、包装体をさらに備える。包装体は、エアロゾル生成材料にわたる外部被覆、包装材料又はコーティングであってもよい。
消耗品が包装体を備える一部の実施形態では、前記包装体は、複数の孔及び/又は穿孔を有し得る。これは、ロッド中の通気を増加させ、エアロゾル生成材料の香料特性の使用者の経験を強化し、使用を容易にするための適切な圧力降下をもたらすことができる。これらの孔及び/又は穿孔の位置は、ロッドの遠位端から約0.5mm~約10mmの間、約1mm~約4mmの間又は約4mm~約8mmの間であり得る。孔及び/又は穿孔は、任意の好適な大きさ及び/又は数であってもよい。孔及び/又は穿孔の大きさ、数及び包装体上の位置は、適切な空気の流れをもたらすように選択され得る。例えば、より多数及びより大きい孔及び/又は穿孔は、ロッド内により多くの空気を導入し、空気の流れを増加させ、したがって適切な圧力降下をもたらすことができる。
包装体は、紙又は紙様の材料を含むか、又はそれらから実質的になってもよい。前記紙又は紙様の材料は、約20gsm~約90gsmの間、約25gsm~約35gsmの間、又は約55gsm~65gsmの間であり得る。本発明者らは、本発明において、より厚い紙ほど、より良好に機能することを見出した。
燃焼抑制塩コーティングを有するエアロゾル生成材料は、シート形態、一体化形態、粒子としてもたらされるか、又は細断された材料として構成されてもよい。
本明細書に記載の実施形態では、エアロゾル生成材料は、シート形態で物品に組み込まれてもよい。シート形態の材料は、細断され、次に物品に組み込まれ得る。
さらなる実施形態では、シートは、平面状シートとして、収集されるか又はまとめられたシートとして、圧着シートとして、又は巻取シートとして(すなわち管の形態)、付加的に組み込まれてもよい。そのような場合には、これらの実施形態における植物及び/又はタバコ材料は、エアロゾル生成材料(例えばタバコ材料)のロッドを封じ込めるシートなどの、シートとしてエアロゾル生成物品に含まれてもよい。
図1は、エアロゾル送達システムにおける使用のための、消耗品又は物品1の側方断面図である。物品1は、マウスピース区域2、及びエアロゾル生成区域3を備える。
エアロゾル生成区域3は、円柱ロッドの形態であり、刻みラグ再生タバコ及び燃焼抑制塩を含むエアロゾル生成材料4を含む。エアロゾル生成材料は、本明細書で論じられる材料のいずれかであり得る。
ロッド形態について上述したが、エアロゾル生成区域3は、他の形態、例えば物品内の材料のプラグ、パウチ、又はパケットで提供され得る。
マウスピース区域2は、例示的な実施形態では、繊維性トウ若しくはフィラメント状トウなどの材料本体5を含む。
ロッド形状の消耗品1は、紙包装体などの、マウスピース区域2及びエアロゾル生成区域3を封じ込める包装体6をさらに備える。
不燃式エアロゾル供給システム
本開示により、「不燃式」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム(又はその構成要素)の構成エアロゾル生成材料が、少なくとも1つの物質の使用者への送達を促進するために、燃焼されないか又は燃やされないシステムである。
一部の実施形態では、送達システムは、動力型不燃式エアロゾル供給システムなどの不燃式エアロゾル供給システムである。
一部の実施形態では、不燃式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても公知の電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
一部の実施形態では、不燃式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても公知のエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
一部の実施形態では、不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成する複合型システムであり、そのうちの1つ又は複数は加熱されてもよい。それぞれのエアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含有しても又は含有しなくてもよい。一部の実施形態では、複合型システムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料及び固体のエアロゾル生成材料を含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含み得る。
典型的には、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給デバイス及び不燃式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を備え得る。
一部の実施形態では、その不燃式エアロゾル供給デバイスなどの不燃式エアロゾル供給システムは、動力源及び制御装置を備え得る。動力源は、例えば、電源又は発熱式動力源であってもよい。一部の実施形態では、発熱式動力源は、発熱式動力源に近接しているエアロゾル生成材料又は熱移動材料に対して、熱の形態で電力を配分するために、エネルギー化され得る炭素基材を備える。
一部の実施形態では、不燃式エアロゾル供給システムは、消耗品を受け入れる領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、収容体、マウスピース、フィルター及び/又はエアロゾル改質剤を備え得る。
図2は、本明細書に記載の、消耗品110のエアロゾル生成材料などの、エアロゾル生成媒体/材料からエアロゾルを生成するための、不燃式エアロゾル供給デバイス100の一例を示す。概略すると、デバイス100は、エアロゾル生成媒体を含む取り替え可能品110、例えば図1に例示するか又は本明細書の他所に記載する物品1を加熱し、デバイス100の使用者により吸引されるエアロゾル又は他の吸引可能な媒体を生成するために使用され得る。デバイス100及び取り替え可能品110は、共にシステムを形成する。
デバイス100は、デバイス100の様々な構成要素を包囲し且つ収容する収容体102(外部カバーの形態)を備える。デバイス100は、開口部104を一端に有し、加熱アセンブリによって加熱するために、物品110が開口部を通して挿入され得る。使用時に、物品110は、加熱アセンブリに完全に又は部分的に挿入され得て、ヒーターアセンブリの1つ又は複数の成分によって加熱され得る。
この例のデバイス100は、第1の端部106を具備し、第1の端部は、物品110が配置されない場合、開口部104を閉じるために、第1の端部106に対して移動可動である蓋108を備える。図2では、蓋108は、開位置で示されているが、蓋108は閉位置に移動し得る。例えば、使用者は、蓋108を矢印「B」の方向に摺動させることができる。
デバイス100はまた、押された場合に、デバイス100を作動させるボタン又はスイッチなどの使用者操作可能な制御要素112も備え得る。例えば、使用者は、スイッチ112を操作することによって、デバイス100をオンにすることができる。
デバイス100はまた、デバイス100のバッテリーを充電するためのケーブルを受けることができる、ソケット/ポート114などの電気的構成要素も備え得る。例えば、ソケット114は、USB充電ポートなどの充電ポートであってもよい。
試験を行って、燃焼抑制塩、すなわち塩化ナトリウムの、エアロゾル生成材料、すなわち刻み紙再生タバコへの添加が、エアロゾル生成材料に燃焼抑制を与えることを実証した。
第1の試験では、35gの塩化ナトリウムを、100mlの水に溶解した。これは、1gの溶液当たり0.27gの塩化ナトリウムを含む溶液をもたらした。16.7gのこの溶液を、トレー上の2.6gの刻みラグに噴霧した。噴霧された刻みラグを次に乾燥させ、塩化ナトリウムを加えた刻みラグの重量を7.5gと算出した。したがって、4.9gの塩化ナトリウムが刻みラグに添加され、処理済み材料中の刻みラグタバコと塩化ナトリウムとの比、1:1.88をもたらした。
次に、塩処理タバコを包囲する紙包装体で、消耗品を作製した。試験用に、可燃性シガレットの手法で消耗品に火をつけ、吸い込むことによってそれらを喫煙することを試みた。消耗品もまた、燃焼用の標準的デバイスで試験を行った。塩処理タバコの燃焼抵抗性が大きいほど、消耗品の燃焼は少なかった。試験は、上述のように製造された刻みラグタバコが、燃焼に良好に抵抗することを示した。
55mlの吸い込みを、30秒ごとに2秒の持続時間、10回の吸い込みという試験レジメン下で、消耗品が自己消火する前に、点火吸い込みのみが達成されたため、消耗品は「非喫煙」と定義された。
さらなる試験では、35gの塩化ナトリウムを、もう一度、100mlの水に溶解した。9.5gのこの溶液を、トレー上の2.4gの刻みラグに噴霧した。噴霧された刻みラグを次に乾燥させ、塩化ナトリウムを加えた刻みラグの重量を5.0gと算出した。したがって、2.6gの塩化ナトリウムが刻みラグに添加され、処理済み材料中の刻みラグタバコと塩化ナトリウムとの比、1:1.08をもたらした。
次に、上述のように、この塩処理タバコ材料の試験を行い、これが燃焼に良好に抵抗することが再度認められた。
さらなる試験では、3gの塩化ナトリウムを、10mLの蒸留水に溶解して、23%の塩溶液を作製した。タバコを含むロッド形状の消耗品に対し、30μLのこの溶液をロッドの遠位端に注入し、ホイルバッグ中で乾燥させた。消耗品は、遠位端における燃焼の試みに抵抗した。これを5回繰り返し、それぞれ調製されたロッドに関して同じ結果であった。次に、輸送をシミュレートするために、ロッドを、ホイル密封バッグ中で、連続的な動きを伴い、2週間保持した。再度、5個全てのロッドが、ロッドの遠位端において試みた場合、燃焼に抵抗した。
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求された特色の理解及び教示を補助するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表的実例としてのみ提供され、網羅的及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載される利点、実施形態、実施例、機能、特色、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲を制限するもの、又は特許請求された等価物を制限するものと考えられるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用され得て、且つ修正がなされ得ることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、詳細には本明細書に記載されたもの以外の開示された要素、構成要素、特色、部分、ステップ、手段などの適切な組合せを好適に含み、これらからなるか、又はこれらから本質的になり得る。加えて、本開示は、ここに特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。

Claims (16)

  1. 燃焼抑制塩及びエアロゾル生成材料を含む、燃焼抑制特性を有する材料。
  2. 前記燃焼抑制塩が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、及びこれらの組合せからなる群から任意選択で選択される金属ハロゲン化物塩である、請求項1に記載の材料。
  3. 前記燃焼抑制塩が、前記エアロゾル生成材料に適用される、請求項1又は2に記載の材料。
  4. 前記燃焼抑制塩が、前記エアロゾル生成材料を少なくとも部分的に被覆する、請求項1~3のいずれか一項に記載の材料。
  5. 前記材料が、約3wt%~約200wt%の燃焼抑制塩(乾燥重量基準)を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の材料。
  6. 前記エアロゾル生成材料が、タバコ材料を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の材料。
  7. 前記タバコ材料が、刻みラグタバコ又は再生タバコである、請求項6に記載の材料。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の燃焼抑制特性を有する材料を含む、消耗品。
  9. ロッド形状である、請求項8に記載の消耗品。
  10. 前記ロッドが、遠位端及び近位端を有し、前記材料が、ロッドの遠位端に近い位置に限定的に又はより大きい濃度で供給される、請求項9に記載の消耗品。
  11. 請求項8~10のいずれか一項に記載の消耗品を備える、不燃式エアロゾル供給システム。
  12. 前記燃焼抑制塩が、前記エアロゾル生成材料に組み込まれるか又は添加される、請求項1~7のいずれか一項に記載の材料を製造する方法。
  13. 前記燃焼抑制塩を含む溶液又は懸濁液が、前記エアロゾル生成材料に適用される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記燃焼抑制塩が、前記エアロゾル生成材料の製造中に添加される、請求項12又は13に記載の方法。
  15. タバコ材料が、前記燃焼抑制塩を含む溶液と混合される、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 不燃式エアロゾル供給システムにおける使用のためのエアロゾル生成材料の燃焼を抑制するための、燃焼抑制塩の使用。
JP2023509404A 2020-08-21 2021-08-20 燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料及びその使用 Pending JP2023537936A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB2013123.1 2020-08-21
GBGB2013123.1A GB202013123D0 (en) 2020-08-21 2020-08-21 Aerosol-generating material with combustion retarding properties and uses thereof
GB2109081.6 2021-06-24
GBGB2109081.6A GB202109081D0 (en) 2020-08-21 2021-06-24 Aerosol-generating material with combustion retarding properties and uses thereof
PCT/GB2021/052166 WO2022038372A1 (en) 2020-08-21 2021-08-20 Aerosol-generating material with combustion retarding properties and uses thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023537936A true JP2023537936A (ja) 2023-09-06

Family

ID=72660775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023509404A Pending JP2023537936A (ja) 2020-08-21 2021-08-20 燃焼抑制特性を有するエアロゾル生成材料及びその使用

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20230346000A1 (ja)
EP (1) EP4199755A1 (ja)
JP (1) JP2023537936A (ja)
KR (1) KR20230051697A (ja)
CN (1) CN116113338A (ja)
AU (1) AU2021328314B2 (ja)
BR (1) BR112023003376A2 (ja)
CA (1) CA3172536A1 (ja)
GB (2) GB202013123D0 (ja)
IL (1) IL300433A (ja)
WO (1) WO2022038372A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023118855A1 (en) * 2021-12-20 2023-06-29 Nicoventures Trading Limited A consumable for use in an aerosol provision system

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5129409A (en) * 1989-06-29 1992-07-14 R. J. Reynolds Tobacco Company Extruded cigarette
US9149072B2 (en) * 2010-05-06 2015-10-06 R.J. Reynolds Tobacco Company Segmented smoking article with substrate cavity
US11019850B2 (en) * 2018-02-26 2021-06-01 Rai Strategic Holdings, Inc. Heat conducting substrate for electrically heated aerosol delivery device
AU2020221787A1 (en) * 2019-02-11 2021-08-26 Swm Luxembourg Reconstituted cannabis material for generating aerosols

Also Published As

Publication number Publication date
AU2021328314B2 (en) 2024-05-02
AU2021328314A1 (en) 2023-03-09
WO2022038372A1 (en) 2022-02-24
EP4199755A1 (en) 2023-06-28
GB202013123D0 (en) 2020-10-07
CN116113338A (zh) 2023-05-12
KR20230051697A (ko) 2023-04-18
CA3172536A1 (en) 2022-02-24
BR112023003376A2 (pt) 2023-04-11
US20230346000A1 (en) 2023-11-02
GB202109081D0 (en) 2021-08-11
IL300433A (en) 2023-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230329326A1 (en) A filter rod consumable
US20230346000A1 (en) Aerosol-generating material with combustion retarding properties and uses thereof
US20230345999A1 (en) A combustion retarding material and uses thereof
CA3227187A1 (en) A consumable for use with an aerosol provision device
AU2022276106A1 (en) A consumable for use with an aerosol provision device
US20230284677A1 (en) Consumable for an aerosol provision system
US20240074487A1 (en) Aerosol-generating material and uses thereof
US20240041090A1 (en) Aerosol-generating material
CA3233301A1 (en) Article with combustion retarding properties and uses thereof
KR20240040080A (ko) 에어로졸 제공 디바이스와 함께 사용하기 위한 소모품
WO2023026048A1 (en) Aerosol-generating material

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230328