JP2023537590A - 動的なコンテキスト情報によるプリコーディング信号のための測位強化 - Google Patents

動的なコンテキスト情報によるプリコーディング信号のための測位強化 Download PDF

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Abstract

ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置は、第1のエンティティ(gNB、UE、IoT)と1つ又は複数の第2のエンティティ(gNB、UE、IoT)との間の1つ又は複数の位置測定を使用して、ワイヤレス通信ネットワークにおける第1のエンティティの位置を決定するための位置決定プロセッサを備え、第1及び第2のエンティティのそれぞれが、位置測定のための無線信号を送信及び/又は受信するための1つ又は複数のアンテナを備える。位置決定プロセッサは、第1のエンティティ及び/又は1つ若しくは複数の第2のエンティティの1つ又は複数のアンテナにおける無線信号の送信受信基準点(TRRP)を使用して、第1のエンティティの位置を決定することになる。

Description

本発明は、ワイヤレス通信システム又はネットワークの分野に関し、より詳細には、このようなネットワークにおけるモバイル端末のようなユーザ・デバイスの位置特定に関する。実施形態は、動的なコンテキスト情報によるプリコーディング信号のための測位強化に関する。
図1は、図1(a)に示されているように、コア・ネットワーク102及び1つ又は複数の無線アクセス・ネットワークRAN、RAN、...RANを含む地上波ワイヤレス・ネットワーク100の例の概略図である。図1(b)は、それぞれのセル106から106で概略的に表された基地局を囲む固有のエリアをそれぞれがサーブする1つ又は複数の基地局gNBからgNBを含む無線アクセス・ネットワークRANの例の概略図である。基地局は、セル内のユーザにサーブするために提供される。1つ又は複数の基地局は、ライセンス及び/又はアンライセンス帯域でユーザにサーブする。基地局(BS)という用語は、5GネットワークではgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-A ProではeNB、又は他のモバイル通信規格では単にBSを指す。ユーザは、固定デバイス又はモバイル・デバイスである。ワイヤレス通信システムは、さらに、基地局又はユーザに接続したモバイル又は固定IoTデバイスによってアクセスされる。モバイル・デバイス又はIoTデバイスは、物理デバイス、(ロボット又は車などの)地上車両、(有人航空機、又はドローンとも呼ばれる無人航空機(UAV)などの)航空機、(電子機器、ソフトウェア、センサ、アクチュエータ、又は同様のもの、並びにこれらのデバイスが既存のネットワーク・インフラストラクチャ全体にわたってデータを収集及び交換することを可能にするネットワーク接続を組み込んだ)建物及び他のアイテム又はデバイスを含む。図1(b)は、5つのセルの例示的な図を示しているが、RANは、ほぼこのようなセルを含み、RANは、さらに、ただ1つの基地局を含む。図1(b)は、セル106内にあり、基地局gNBによってサーブされた、ユーザ機器(UE)とも呼ばれる2つのユーザUE及びUEを示している。別のユーザUEは、基地局gNBによってサーブされたセル106に示されている。矢印108、108、及び108は、ユーザUE、UE、及びUEから基地局gNB、gNBにデータを送信するため、又は基地局gNB、gNBからユーザUE、UE、UEにデータを送信するための、アップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表している。これは、ライセンス帯域又はアンライセンス帯域で実現される。さらに、図1(b)は、セル106内に2つのIoTデバイス110及び110を示しており、IoTデバイスは、固定又はモバイル・デバイスである。IoTデバイス110は、矢印112で概略的に表されているように、データを受信及び送信するために、基地局gNBを介してワイヤレス通信システムにアクセスしている。IoTデバイス110は、矢印112で概略的に表されているように、ユーザUEを介してワイヤレス通信システムにアクセスしている。それぞれの基地局gNBからgNBは、「コア」を指し示す矢印で図1(b)に概略的に表されたそれぞれのバックホール・リンク114から114を介して、例えばS1インターフェースを介してコア・ネットワーク102に接続される。コア・ネットワーク102は、1つ又は複数の外部ネットワークに接続される。外部ネットワークは、インターネット、或いは、例えばプライベートWiFi又は4G若しくは5Gモバイル通信システムのような、イントラネット又は他の任意のタイプの構内ネットワークなどのプライベート・ネットワークである。さらに、それぞれの基地局gNBからgNBのうちの一部又は全てが、「gNB」を指し示す矢印で図1(b)に概略的に表された、それぞれのバックホール・リンク116から116を介して互いに、例えば、S1若しくはX2インターフェース、又はNRにおけるXNインターフェースを介して、接続される。サイドリンク・チャネルは、デバイス間(D2D)通信とも呼ばれるUE間の直接通信を可能にする。3GPP(登録商標)におけるサイドリンク・インターフェースは、PC5と名付けられている。
データ送信のために、物理リソース・グリッドが使用される。物理リソース・グリッドは、様々な物理チャネル及び物理信号がマッピングされたリソース要素のセットを備える。例えば、物理チャネルは、ダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンク・ペイロード・データとも呼ばれるユーザ固有データを搬送する、物理ダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCH)と、例えばマスタ情報ブロック(MIB)、及びシステム情報ブロック(SIB)、1つ又は複数のサイドリンク情報ブロック(SLIB)のうちの1つ又は複数を搬送する物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)と、サポートされる場合、例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、及びサイドリンク制御情報(SCI)を搬送する物理ダウンリンク、アップリンク、及びサイドリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH、PSSCH)と、PC5フィードバック応答を搬送する物理サイドリンク・フィードバック・チャネルPSFCHとを含む。サイドリンク・インターフェースは、2段階SCIをサポートすることに留意されたい。これは、SCIのいくつかの部分を含む第1の制御領域、及び任意選択として、制御情報の第2の部分を含む第2の制御領域を指す。
アップリンクについて、物理チャネルは、UEがMIB及びSIBと同期及び取得されると、ネットワークにアクセスするためにUEによって使用される物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH又はRACH)をさらに含む。物理信号は、基準信号又はシンボル(RS)、同期信号、及び同様のものを含む。リソース・グリッドは、時間ドメインにおける特定の持続期間、及び周波数ドメインにおける所与の帯域幅を有した、フレーム又は無線フレームを含む。フレームは、例えば1msなど、所定の長さの特定の数のサブフレームを有する。各サブフレームは、サイクリック・プレフィックス(CP)の長さに応じて、12又は14個のOFDMシンボルの1つ又は複数のスロットを含む。フレームは、さらに、例えば、短縮された送信時間間隔(sTTI)、又はごくわずかのOFDMシンボルを含むミニ・スロット/非スロット・ベースのフレーム構造を利用するとき、より少ない数のOFDMシンボルを含む。
ワイヤレス通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)、又は直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)、又は、例えばDFT-s-OFDMのようなCPの有無に関わらない任意の他のIFFTベースの信号のような、周波数分割多重を使用した任意のシングル・トーン又はマルチキャリア・システムである。例えば、フィルタ・バンク・マルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重(GFDM:generalized frequency division multiplexing)、又は汎用フィルタ・マルチキャリア(UFMC:universal filtered multi carrier)のような、多重アクセスのための非直交波形のような他の波形が使用される。ワイヤレス通信システムは、例えば、LTEアドバンストpro規格、又は5G若しくはNR(新無線)規格、又はNR-U(新無線アンライセンス)規格に従って、動作する。
図1に描写されたワイヤレス・ネットワーク又は通信システムは、例えば、各マクロ・セルが基地局gNBからgNBのようなマクロ基地局を含むマクロ・セルのネットワーク、及びフェムト又はピコ基地局のような、図1に示されていない、小規模セル基地局のネットワークのような、別個のオーバーレイ・ネットワークを有するヘテロジニアス・ネットワークである。上述の地上波ワイヤレス・ネットワークに加えて、衛星のような宇宙で運ばれる送受信器、及び/又は無人航空機システムのような飛行中の送受信器を含んだ、非地上波ワイヤレス通信ネットワーク(NTN)も存在する。非地上波ワイヤレス通信ネットワーク又はシステムは、例えば、LTEアドバンストPro規格、又は5G若しくはNR(新無線)規格に従って、図1を参照しながら上述された地上波システムと同様に動作する。
モバイル通信ネットワークでは、例えば、LTE又は5G/NRネットワークのような、図1を参照しながら上述されたようなネットワークにおいて、例えば、PC5/PC3インターフェース又はWiFiダイレクトを使用して、1つ又は複数のサイドリンク(SL)チャネルを介して互いに直接通信するUEがある。サイドリンクを介して互いに直接通信するUEは、他の車両と直接通信する車両(V2V通信)、例えば、ロードサイド・ユニット(RSU)、又は、交通信号灯、交通標識、若しくは歩行者のようなロードサイド・エンティティのような、ワイヤレス通信ネットワークの他のエンティティと通信する車両(V2X通信)を含む。RSUは、固有のネットワーク構成に応じて、BS又はUEの機能を有する。他のUEは、乗物関連のUEではなく、上述のデバイスのいずれかを備える。このようなデバイスは、さらに、SLチャネルを使用して、互いに直接通信する(D2D通信)。
図1に描写されたもののような、ワイヤレス通信ネットワークでは、例えばセル内のUEの位置を決定することなど、特定の正確度でUEの位置特定を行うことが望まれる場合がある。例えば、GPSなどの自律及び補助グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム(A-GNSS)のような、衛星ベースの測位アプローチ、例えば、観測到来時間差(OTDOA)、及びエンハンスト・セルID(E-CID)、又はその組合せのような、モバイル無線セルラー測位アプローチのような、いくつかの測位アプローチが知られている。
上記のセクションにおける情報は、本発明の背景についての理解を強化するためのものにすぎず、したがって、情報は、当業者に既に知られている従来技術を形成しない情報を含むことが指摘される。
上記から、ワイヤレス通信システム又はネットワークにおける、ユーザ・デバイスのようなエンティティの位置特定に関する改善又は強化の必要がある。
本発明の実施形態がこれから、添付の図面を参照しながら、さらに詳しく説明される。
地上波ワイヤレス・ネットワークの例の概略図である。 UEの位置の計算に関与するネットワーク・エンティティを示す図である。 2つのアンテナ及び空間フィルタを有するアンテナ・アレイの簡単な例を示す図である。 本発明の実施形態を実装するための、基地局のような送信器、及びユーザ・デバイス(UE)のような1つ又は複数の受信器を含んだ、ワイヤレス通信システムの概略図である。 本発明の実施形態による装置を表現した図である。 本発明のさらなる実施形態による装置を表現した図である。 ワイヤレス通信ネットワークのロケーション・サーバにTRRP計算能力をシグナリングするためのASN1スニペットの実施形態を示した図である。 本発明の実施形態による、TRRP計算能力をシグナリングするための情報要素(IE)trrpReportingCapabilityを示した図である。 ロケーション管理機能(LMF)によってUE能力をリクエストするASN1構文のための実施形態を示した図である。 本発明の実施形態による、TRRPレポート能力をリクエストするためのフィールドtrrpReportingEnabled-rxyを含んだ、情報要素(IE)CommonlEsRequestCapabilitiesを示した図である。 DL-TDOA測位方法の能力をリクエストするための実施形態を示した図である。 UEがその能力をLMFのようなロケーション・サーバにシグナリングできるようにする情報要素(IE)の実施形態を示した図である。 NR-DL-TDOAのための情報要素(IE)trrpReportingEnabledの実施形態を示した図である。 正確度、精度、及び真度の概念を示した図である。 本発明の実施形態による、TRRP情報を追加することによって拡張された、既存の情報要素(IE)NR-DL-TDOA-ProvideLocationlnformationを示した図である。 ユニット又はモジュール、及び本発明のアプローチに従って説明される方法のステップが実行できるコンピュータ・システムの例を示した図である。
本発明の実施形態がこれから、添付の図面を参照しながら、より詳しく説明され、添付の図面では、同じ又は類似の要素は、同じ引用符号を割り当てた。
図1を参照しながら上述されたもののようなワイヤレス通信システム又はネットワークでは、OTDOAアプローチ又はE-CIDアプローチのような幾何学ベースの測位アプローチが、基準信号を使用して、ユーザ・デバイスのようなネットワーク・エンティティの位置を決定するために使用される。[3GPP(登録商標)19-38214]は、空間フィルタリングされた基準信号を記載しており、セクション5.1.6.5「PRS reception procedure」では、「各DL PRSリソース・セットは、それぞれが関連付けられた空間送信フィルタを有するK≧1個のDL PRSリソースから成る」ことが述べられている。アップリンクについて、セクション6.2.1.4「測位のためのUEサウンディング手順」において、「UEが、より高い層パラメータspatialRelationlnfoで構成されていない場合、UEは、複数のSRSリソースにわたって、より高い層パラメータ[SRS-for-positioning]によって構成されたSRSの送信のために、固定された空間ドメイン送信フィルタを使用するか、又はUEは、複数のSRSリソースにわたって異なる空間ドメイン送信フィルタを使用する」ことが述べられている。
ネットワーク・エンティティの位置を決定するために、例えば、スタンドアロン(SA)新無線(NR)リリース16ベースの無線アクセス・ネットワーク(RAN)のために、新無線測位プロトコル(NRPPa)([3GPP(登録商標)19-38455]参照)、又はロング・ターム・エボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)([3GPP(登録商標)19-37355]参照)が使用される。NRPPa手順の目的は、[3GPP(登録商標)19-38455]で定義されているような、NGインターフェースを介して、次世代RAN(NG-RAN)ノードとロケーション管理機能(LMF)との間で([3GPP(登録商標)19-38455]で定義されているような)NRPPaシグナリングを搬送することである。手順は、UE関連シグナリング又は非UE関連シグナリングを使用する。UE関連シグナリングは、固有のUEのE-CID測位をサポートするために使用される。非UE関連シグナリングは、任意のUEのためのOTDOA測位をサポートするために、NG-RANノードから補助データを取得するために使用される([3GPP(登録商標)19-37355]参照)。NRPPaによれば、[3GPP(登録商標)19-38455]に記載されているように、以下の位置情報が、ロケーション・サーバにおける位置推定のために交換される。
・ E-CID:アクセス・ポイント位置フォーマットが記載されたセクション9.2.10「NG-RANアクセス・ポイント位置」に関して、NG-RANアクセス・ポイント位置が含まれる(「セルのアンテナの構成された推定地理位置」)。
・ OTDOA:アクセス・ポイント位置フォーマットが記載されたセクション9.2.10「NG-RANアクセス・ポイント位置」にさらに関して、NG_RANアクセス・ポイント位置が含まれる(「セル/TPのアンテナの構成された推定地理位置」)。
図2は、UE1のようなUEの位置の計算に関与するネットワーク・エンティティ、及び他のネットワーク・エンティティとの間のインターフェースを示している。図2は、コア・ネットワーク、及びクラウドRAN(C-RAN)を実装したRANを含んだ、図1を参照しながら説明されたもののようなワイヤレス通信ネットワークを示している。図2には、UE1のロケーション又は位置を決定するためのプロセスに関与するエンティティが示されている。コア・ネットワーク102は、ネットワーク層シグナリング・プロトコル(NLs)を使用して通信する、ロケーション管理機能(LMF)と、アクセス及び移動管理機能(AMF)とを含む。C-RANは、それぞれの中央ユニットs-gNB及びn-gNBにF1インターフェースを介して接続された分散型ユニットgNB-DU1、gNBDU2、及びgNB-DU3を含み、中央ユニットs-gNB及びn-gNBは、XNインターフェースを介して接続される。さらに、中央ユニットs-gNB及びn-gNBは、次世代アプリケーション・プロトコル(NGAP)を介してコア・ネットワーク102のAMFに接続される。分散型ユニットgNB-DU1、gNBDU2、及びgNB-DU3のそれぞれは、例えば、1つ又は複数のアンテナ又はアンテナ・アレイのような、送信受信点TRP1、TRP2、及びTRP3を含む。それぞれの分散型ユニットgNB-DU1、gNBDU2、及びgNB-DU3は、分散型ユニットgNB-DU1のビーム1、2、又は3、分散型ユニットgNBDU2のビーム4、5、又は6、及び分散型ユニットgNB-DU3のビーム7、8、又は9のような、固有の方向に向けられたビームを使用して、関連付けられた送信受信点が送信/受信するように、ビーム形成を適用する。図2では、UE1の位置を決定するための測位プロセス中、ビーム1から9は、UE1からSRSを受信するための、分散型ユニット又は基地局におけるそれぞれの受信ビームであり、UE1は、SRSを送るためのビームA、B、及びCのうちの1つを作り出すために、複数のSRSリソースにわたって異なる空間ドメイン送信フィルタを適用又は使用する。
空間フィルタは、動的に変化し、UE固有の空間フィルタの使用の可能性のために、例えばコードブックによって、限定的なセットに常に限定されるわけではない。さらに、3GPP(登録商標)は、基地局の3つの異なるカテゴリを指定している(例えば、TS38.104 Rel.16、ページ24~26参照)。
・ タイプ1-C:別個のアンテナを有する基地局(4G基地局と同様、及び特に、FR1に共通)
・ タイプ1-H:完全統合型アンテナ・アレイを有する基地局
・ タイプ1-0、2-0:ハイブリッド・アンテナ・アレイを有する基地局。例えば、いくつかのアンテナ・アレイが基地局に接続されるが、信号は、各アンテナ・パッチで別々に測定されない。
現在、タイプ1-0、2-0は、組み込まれた測位基準信号を搬送する放出された放射のための放射基準点又はタイミング基準点として、アンテナ・アレイ上の放射基準点を定義する。タイプ1-C及びタイプ1-Hの基地局に対して、測位RSのためのタイミング基準点は、アンテナ・コネクタとRx送受信器アレイ境界コネクタでそれぞれ定義される。それでも、これは、アンテナ・ポートと、放射の起源が実際にあるアンテナとの間の、未知の遅延から生じる著しい不確実性になる。例えば、OTDOAアプローチのような幾何学ベースの測位アプローチは、従来、固定基準点を使用する。例えば、周波数範囲1(FR1)に対して、ダウンリンク基準信号時間差(RSTD)のの基準点は、UEのアンテナ・コネクタであり、FR2に対して、ダウンリンクRSTDの基準点は、UEのアンテナである([3GPP(登録商標)19-38215]参照)。それでも、例えば飛行時間(TOF)又は到来方向(DOA)のような、測位のために使用される測定無線信号は、送信受信基準点(TRRP)に関するものであり、アンテナ・コネクタ位置又はアンテナ位置に関するものではない。高度に正確な測位又は特定の設定に対して、位置計算のために使用されるTRRPと固定基準点との間のオフセットには、決定された位置に対して大きいインパクトがある。
TRRPのために、放射基準点又はタイミング基準点としてアンテナ・アレイ上の放射基準点を定義するタイプ1-H、及びタイプ1-O、2-Oが参照される。タイプ1-Cの基地局に対して、測位RSのためのタイミング基準点は、アンテナ・コネクタにおいて定義される。タイプ1-Oを超える利点は、AASシステムに非常に関連したTRRPが動的に決定され、固定されないことである。
図3は、空間受信フィルタPとして示された、2つのアンテナ及び空間フィルタを有するアンテナ・アレイの簡単な例を示している。図3を参照すると、測位のために従来行われるような、固定基地局(BS)の基準点を使用したときのビーム形成器の変化による位相中心基準点(TRRP)の偏移から生じた位置誤差が記載されている。図3は、2つのアンテナANT1及びANT2を有するBS、並びに第1のアンテナANT1の位置又はロケーションの固定基準点200を概略的に示している。さらに、異なる空間受信フィルタPのための、アンテナ・アレイANT1、ANT2の真の位相中心202が示されている。図3(a)は、空間受信フィルタPが、第1のアンテナANT1によってBSにおける受信ローブを形成するだけのシナリオを示している。このケースでは、UEから測定値204を受信したとき、位置誤差が発生しないように、固定基準点200と真の位相中心202とが第1のアンテナANT1において一致し、UEの実際の位置が、正確に決定される。それでも、第1のアンテナANT1によって、及び第2のアンテナANT2によって(図3(b)参照)、又は第2のアンテナANT2だけによって(図3(c)参照)、BSにおける受信ローブが形成されるように空間受信フィルタPを選択したとき、固定基準点200及び真の位相中心202は、互いに逸脱して位置誤差206を生じ、位置誤差206は、UEの実際の位置が、不確実性エリア208内の位置にあると決定される原因になる。図3では、ユーザによって保持されたスマートフォンの位置のようなモバイル・デバイス(UE)の位置を決定するために、BSで受信されたTOF測定値及びDOA測定値が、固定BS基準点と組み合わされる。空間フィルタ受信フィルタPを変化させることは、真の位相中心又はTRRP202を変化させ、体系的な位置誤差206が推定位置に追加される。図3のような受信器において、又は送信器において、固定基準点、及び固定基準点とは異なるTRRPの位置を使用して、全ての幾何学ベースの測位方法と同様の体系的な誤差が発生する。
したがって、従来のアプローチでは、飛行時間測定は、タイミング基準点200と放射基準点(TRRP)202との間の未知の不確実性に関連付けられる。複数の分散アンテナにわたるビーム形成と組み合わせると、この不確実性は、所与の時間にアロケートされたプリコーディングに応じて、経時的に動的に変化する。[3GPP(登録商標)19-22.261、3GPP(登録商標)18-22.804]では、0.2m未満まで狭まった測位正確度が想像される。大きいアンテナ・アレイ、及びTRRPの可能な大きい変動がある場合、固定基準点を使用するときに生じる位置誤差は、特にセンチメートル範囲での正確度にとって、重要になる。したがって、例えば、適用可能な及び現実の位相中心202の代わりにアンテナ・コネクタを想定することによる、基準点200の大まかな推定は、新しいユース・ケースには、もはや十分ではない。LTEにおける測位は、規制要件(緊急通話中の位置特定)を満たすために、(3GPP(登録商標)リリース14及び15まで)50mの範囲での水平位置特定正確度を目標としていたが、リリース16のような新しいリリースは、3mまで狭めた水平正確度を目指す商業用の測位ユース・ケースに対処する。リリース17は野心を高め、20cmまで狭めた水平正確度という性能目標を目指している([3GPP(登録商標)20-RP-193237]参照)。例えば、周波数範囲1(FR1<6GHz)でのアンテナの物理的寸法は、数デシメートルから数メートルであり、アンテナ素子の数によって、及び波長によって与えられる。一般的なケースに関しては、アンテナ素子は、波長の半分の距離で間隔をあけられる。半波長が7.5cmに等しい2GHzでは、1行に8個の素子を有するアンテナの1次元の物理サイズは、60cmである。ハウジングのメカニズムを考慮に入れると、アンテナ・コネクタは、これらの60cmより、位相中心からさらに遠くにある。
本発明は、基準点とTRRPとの間のロケーションの矛盾に関する上記の問題に対処し、測位プロセスに改善と強化をもたらす。本発明の実施形態は、TOF又はOTDOAの測定のような位置決定プロセスに関連付けられた測定のために、放射のロケーション及び放射のタイミングが、本明細書ではTRRPと呼ばれる放射の真又は現実の中心に関連したものでなければならないという発見に基づく。本発明のアプローチによれば、基準点の位置の静的な性質を処理するために、TRRPについての情報は、例えば空間フィルタの変化によりTRRPが変化したときに提供され、これにより、地理位置が推定される正確度を改善する。実施形態は、最新の規格でも文献においても今のところ扱われていない動的に変化するTRRPのシグナリング及びプロトコル態様、並びに、例えば測位手順のために取得された、タイミング及び角度測定のために使用されるアンテナ基準点、すなわち、アンテナの位相中心が、3GPP(登録商標)規格内でどのように取り扱われ得るかに対処する。
さらなる実施形態によれば、TRRPだけをシグナリングするのではなく、いわゆる送信及び受信基準情報(TRRI)もシグナリングされ、TRRIは、TRRPに加えて、送信及び受信遅延(TRD)情報を含み、TRDは、送信器及び/又は受信器のベースバンド・ユニットのような、送信又は受信されることになる信号を処理するデバイスにおける、TRRPと実際の処理ユニットとの間の信号遅延についての情報を含む。
本発明のアプローチは、必要な正確度が、物理的なアンテナ・サイズの範囲内であり、これを下回るようになる状況に有利であり、したがって、かなりの程度まで測位誤差に影響しないように、基準点を正しくしなければならない。さらなる利点は、タイム・センシティブ・ネットワークにおける精密に同期された組織化された分岐操作のような、精密な測位プロセスに、及びその後、他のネットワーク機能に、前提条件が提供されることである。さらに別の利点は、本発明のアプローチが、(大規模な)MIMOアンテナのようなアンテナが、その空間設定を変化させる場合に、アンテナ基準点を適合させて取り扱うことである。
本発明の実施形態は、測位計算のために、タイミング基準点又は角度基準点のようなアンテナ基準点/TRRPが、例えば、アンテナ・コネクタがこの点にあると想定することによって、およその値としてだけでなく、少なくともより正しく考慮されることを保証する。これは、例えば、センチメートル及びデシメートル正確度をサポートするための、高正確度測位についての有効化の前提条件である。本発明のアプローチの実施形態は、DL-TDOA、UL-TDOA、マルチRTTのようなタイミング、DL-AoD、UL-AoAのような角度測定、又はE-CIDのような両方に基づく、全ての3GPP(登録商標)測位方法に適用可能である。全てのこれらの方法は、特定の物理サイズのアンテナを使用し、ほとんどのモバイル・ネットワークのケースでは、プリコーディング又は空間フィルタリング信号とも呼ばれるビーム形成信号を送信/受信するアンテナ・アレイを使用する。数センチメートルまで狭まった位置誤差の低減は、例えば、AGVのガイダンス、機械設備に関する作業者の物理的な位置に関連した作業者のための拡張現実、又は3GPP(登録商標)がサポートする自律運転のようなトラフィックなど、産業界における商業用のユース・ケースをサポートできるようにするので有利である。したがって、本発明の実施形態は、例えば以下のような、高正確度測位のために使用される。
・ マルチ・パス反射及びデバイスが置かれる向きを含む、工場に置かれたマルチアンカー基準基地局を使用する工場内
・ 妥当な場合、車両の向き又は車両の予測軌道を含む、基地局に対する及び他の車両に対するV2Xのための測位
・ 自転車乗り及び歩行者のような、例えばVRUなどの、他のモバイル・ユーザへの拡張
・ 基地局に対する(高度を含む)UAV及びAV(飛行中)のための、並びにUAV間の相対的な(大群の中の相対測位)、測位
・ 既知の軌道に沿って進む衛星の大群
・ 異なるTRPと関連基準点との間のハンドオーバが、例えばUEのような、測定ユニットによって使用され得る。
・ 複数のMNOにわたって同様に作動する、例えばコロナ・アプリ機能のような、固定基準基地局のセット内のオブジェクト又はデバイス間の近接検出、及びオブジェクト又はデバイスの測位
・ その導入後の基地局のロケーション検出。
本発明の実施形態は、モバイル端末又はIoTデバイスのような基地局及びユーザを含む図1に描写されたようなワイヤレス通信システムで実施される。図4は、基地局のような送信器300、及びユーザ・デバイス(UE)のような1つ又は複数の受信器302、304を含むワイヤレス通信システムの概略図である。送信器300及び受信器302、304は、無線リンクのような、1つ又は複数のワイヤレス通信リンク又はチャネル306a、306b、308を介して通信する。送信器300は、1つ又は複数のアンテナANT又は複数のアンテナ素子を有するアンテナ・アレイ、互いに連結された信号プロセッサ300a及び送受信器300bを含む。受信器302、304は、1つ又は複数のアンテナANTUE又は複数のアンテナを有するアンテナ・アレイ、互いに連結された信号プロセッサ302a、304a、及び送受信器302b、304bを含む。基地局300及びUE302、304は、Uuインターフェースを使用した無線リンクのような、それぞれの第1のワイヤレス通信リンク306a及び306bを介して通信し、その一方で、UE302、304は、PC5/サイドリンク(SL)インターフェースを使用した無線リンクのような、第2のワイヤレス通信リンク308を介して互いに通信する。UEが基地局によってサーブされないとき、若しくは例えばUEがRRC接続状態でないときなど、基地局に接続されていないとき、又は、より一般的には、SLリソース配分構成又は補助が基地局によって提供されないとき、UEは、サイドリンク(SL)を介して互いに通信する。図4のシステム又はネットワーク、図4の1つ又は複数のUE302、304、及び図4の基地局300は、本明細書で説明される本発明の教示に従って動作する。
本発明の実施形態が、以下で説明される。
装置
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置であって、当該装置は、
第1のエンティティと1つ又は複数の第2のエンティティとの間の1つ又は複数の位置測定を使用して、ワイヤレス通信ネットワークにおける第1のエンティティの位置を決定するための位置決定プロセッサであって、第1及び第2のエンティティのそれぞれが、位置測定のための無線信号を送信及び/又は受信するための1つ又は複数のアンテナを備える、位置決定プロセッサ
を備え、
位置決定プロセッサが、第1のエンティティ及び/又は1つ若しくは複数の第2のエンティティの1つ又は複数のアンテナにおける無線信号の送信受信基準点(TRRP)を使用して、第1のエンティティの位置を決定することになる、装置。
実施形態によれば、装置は、
・ ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティであって、コア・エンティティが、第1のエンティティ及び1つ又は複数の第2のエンティティのためのTRRPを受信することになる、コア・エンティティ、
・ 例えば、ワイヤレス通信ネットワークの無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ又はユーザ・デバイスのような、第1のエンティティであって、第1のエンティティが、1つ又は複数の第2のエンティティのためのTRRPを受信することになる、第1のエンティティ、
・ 例えば、ワイヤレス通信ネットワークの無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ又はユーザ・デバイスのような、1つ又は複数の第2のエンティティであって、1つ又は複数の第2のエンティティが、第1のエンティティのためのTRRPを受信することになる、第2のエンティティ
のうちの1つ又は複数において提供される。
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのための装置は、
1つ又は複数のアンテナであって、1つ又は複数のアンテナが、無線信号を送信することになる、1つ又は複数のアンテナ、
を備え、
装置は、位置決定プロセスのために使用されることになる1つ又は複数のアンテナにおける無線信号の送信又は受信位置(TRRP)を送信することになる。
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのための装置は、
1つ又は複数のアンテナであって、1つ又は複数のアンテナが、ワイヤレス通信ネットワークの1つ又は複数の無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ及び/又はユーザ・デバイスから無線信号を受信することになる、1つ又は複数のアンテナ
を備え、
装置は、それぞれのRANエンティティ及び/又はユーザ・デバイスの1つ又は複数のアンテナによって送信された無線信号の送信又は受信位置(TRRP)を受信することになり、
1つ又は複数の受信されたTRRPは、装置において、又は装置から遠く離れたネットワーク・エンティティにおいて実施される位置決定プロセスのために使用されることになり、位置決定プロセスが、受信されたTRRPを使用して装置の位置を決定する。
実施形態によれば、1つ又は複数のアンテナは、
・ 複数の別個のアンテナ、
・ 完全統合型アンテナ・アレイのような1つ又は複数のアンテナ・アレイであって、各アンテナ・アレイが、複数のアンテナ素子を備える、アンテナ・アレイ
のうちの1つ又は複数を備える。
実施形態によれば、1つ又は複数のアンテナのTRRPは、1つ又は複数のアンテナの位相中心又は放射基準点のような、無線信号の電磁波が生じているように思われるロケーション又はポイントである。
実施形態によれば、TRRPは、
・ 無線信号の搬送波周波数、
・ プリコーダ又はビーム形成器のような空間フィルタを使用するとき、ビームの方向及び/又はアンテナ上のパワー・スケーリング、
・ マルチ・モード・アンテナの場合のアンテナ・モード、
・ インピーダンスの変化による総出力送信電力
というパラメータのうちの1つ又は複数に応じて変化する。
実施形態によれば、TRRPは、
・ 例えば、デカルト・フォーマット、球形フォーマット、若しくは世界測地系1984(WGS84)の座標で示された、絶対位置、及び/又は
・ アンテナ・コネクタ若しくはアンテナ位置のような、所定の基準点に対する位置
として示される。
9 実施形態によれば、TRRPは、特定の信号又は空間フィルタに関連付けられ、例えばコードブック・ベースの送信の場合、TRRPは、コードブックからの1つ又は複数の符号語に関連付けられる。
実施形態によれば、装置は、装置の1つ又は複数のアンテナのためのTRRPを計算する装置の能力をシグナリングすることになる。
実施形態によれば、装置は、
・ 装置がワイヤレス通信ネットワークにアクセスするような特定のイベント、又は構成若しくは事前構成された量の、現在のTRRPからの新しいTRRPの偏差、及び/或いは
・ 測位測定リクエストのようなリクエスト
に応答して、TRRPを計算する装置の能力をシグナリングすることになる。
実施形態によれば、
・ 装置は、UEのようなユーザ・デバイスであり、ロング・ターム・エボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)を使用して、ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティに、TRRPを計算する装置の能力をシグナリングすることになる、
・ 装置は、gNBのようなRANエンティティであり、新無線測位プロトコル(NRPPa)を使用して、ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティに、TRRPを計算する装置の能力をシグナリングすることになる、又は
・ 装置は、gNB-CU又はgNB-DUのようなクラウド-RAN(C-RAN)エンティティであり、
○ 周波数1アプリケーション・プロトコル(F1 AP)インターフェースを使用して、gNB-CU若しくはgNB-DUのような別のC-RANエンティティに、及び
○ 新無線測位プロトコル(NRPPa)を使用して、ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティに
TRRPを計算する装置の能力をシグナリングすることになる。
実施形態によれば、装置は、例えば、所与のNR動作帯域の中心周波数のような固定の動作周波数と、照準方向、又は照準から離れたビームを電子的にスキャンしないように全てのビーム形成の重みがリセットされた方向のような、固定のビーム方向と、垂直、水平、左円、又は右円などの単一偏光のような、固定偏光とのうちの1つ又は複数などの、固有又は固定の動作条件のセットに関するTRRPをシグナリングすることになる。
実施形態によれば、装置は、例えば、現在の動作周波数、現在のビーム方向、現在の偏光のうちの1つ又は複数などの、装置の現在の動作条件に関するTRRPをシグナリングすることになる。
実施形態によれば、装置は、絶対位置として、又は動作条件の所定若しくは基準セットによって取得されたTRRPに対する相対位置として、TRRPをシグナリングすることになる。
実施形態によれば、装置は、リクエストに応答して、
・ 固有若しくは固定の動作条件のセットに関する、又は
・ 装置の現在の動作条件に関する
TRRPをシグナリングすることになり、動作条件は、
・ 現在の動作周波数、
・ 現在のビーム方向、
・ 現在の偏光
のうちの1つ又は複数を含む。
実施形態によれば、TRRPは、
・ RANエンティティの、DCIのような制御メッセージで明示的若しくは暗示的に、又は
・ TRRPを保持する、例えばインターネットで、データベースに接続されたオーバー・ザ・トップ(OTT)チャネルで
シグナリングされる。
実施形態によれば、TRRPは、
・ ロケーション管理機能(LMF)並びに/又はアクセス及び移動性機能(AMF)のようなコア・エンティティに関連付けられたデータベース、
・ gNB、基準TRP、中継ノードのような、1つ又は複数の固定又は移動RANエンティティ、
・ UEのような1つ又は複数のユーザ・デバイス
のうちの1つ又は複数に格納される。
TRD情報
実施形態によれば、位置決定プロセッサは、送信及び受信遅延(TRD)情報をさらに使用して、第1のエンティティの位置を決定することになる。
実施形態によれば、TRRP及びTRD情報は、送信及び受信基準情報(TRRI)として提供される。
実施形態によれば、TRD情報は、TRRPと送受信ユニットのベースバンド・ユニットとの間の信号遅延についての情報、及び/又は送受信ユニット(TXRU)遅延、送受信器アレイ境界、無線分散ネットワーク、物理アンテナ・アレイのうちの1つ又は複数についての遅延情報、例えば、
・ Tx/Rx TRRP
・ Tx/Rxアンテナ・コネクタ
・ Tx/Rxアンテナ
・ Tx/Rx送受信器アレイ境界コネクタ
のうちの1つ又は複数など、TRD情報が決定された方式についての情報を含む。
実施形態によれば、
TRD情報は、装置の第1の送信TRRPから第2の受信TRRPへの測定されたループバック遅延を含み、各TRRPが、装置の異なるアンテナに関連付けられ、
ループバック遅延の測定は、近距離範囲のような特定の範囲Rの外側にあるTRRPに限定される。
実施形態によれば、
Figure 2023537590000002
又は
Figure 2023537590000003
であり、
λ 送信又は受信された無線信号の波長、
D 第1と第2のTRRPを隔てる距離、
X 0.01と3との間の範囲のスケーリング因子(Xはスケーリング因子であり、例えば、Xの放射近距離値付近では、2つのデバイス間で2になるが、同じデバイスのためのTRD決定のために変更又は緩和されることが可能である)
である。
実施形態によれば、第1の送信TRRPから第2の受信TRRPへのループバック遅延測定を実施するとき、装置は、範囲R内のループバック遅延を決定するために、Tx-RX空間フィルタ・ペアを使用することを期待されない。
実施形態によれば、
TRD遅延情報は、SRS、PRS、CSI-RS、SSB、サイドリンクPRS、又は測位のために使用される任意の他の基準信号のような、特定の測位方法のために使用されるUL又はDL測位基準信号の送信及び/又は受信のために使用される空間フィルタに関連付けられた遅延をレポートし、
レポートされる遅延は、UL若しくはDL測位基準信号のうちの1つ若しくは複数を送信するために使用される1つ若しくは複数のTx空間フィルタ、及び/又は、RTOA、RSTD、UE Rx-Tx、gNB Rx-Tx、若しくは任意のタイミング関連測定のような、UL若しくはDL測位基準信号についての測定を実施するために使用される1つ若しくは複数のRx空間フィルタに基づいて選択される。
実施形態によれば、
マルチRTT又はeCIDのようなDL及びULベースの測位方法のケースでは、UEは、Tx-Rx遅延を決定するようにUL-PRS構成で、及び構成されたUL-PRS信号のTRD測定を実施するように測定ギャップで構成され、TRPは、Tx-Rx遅延を決定するようにDL-PRS構成で構成され、
DL-TDOAのようなDLベースの測位方法のケースでは、UEは、Rx遅延を決定するようにUL-PRS構成で、及び構成されたUL-PRS信号のTRD測定を実施するように測定ギャップで構成され、
UL-TDOAのようなULベースの測位方法では、TRPは、Rx遅延を決定するためにDL-PRS構成で構成される。
実施形態によれば、TRDは、例えば、特定の基準信号(RS)若しくは測定に関連付けられた実際のTRDをシグナリングすることによって、明示的に、又は例えば、TRD指示をシグナリングすることによって、暗示的に、示される。
実施形態によれば、暗黙的なTRDのケースでは、TRDは、1つ又は複数のTRD識別子を使用して示され、各TRD識別子が、特定の基準信号(RS)及び/又は特定の測定に関連付けられたTRDを表す。
実施形態によれば、2つ以上のRS又は測定のTRDが、同じTRDを有するか、TRDの所定の範囲内のTRDを有し、TRDは、同じTRD識別子を使用して示される。
実施形態によれば、装置は、UEを含み、DL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子は、DL測位基準信号のうちの1つ又は複数の受信又は測定のために使用されるTRDを示し、UL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子は、UL測位基準信号のうちの1つ又は複数の送信又は測定のために使用されるTRDを示す。
実施形態によれば、装置は、TRPを含み、DL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子は、DL測位基準信号のうちの1つ又は複数の送信又は測定のために使用されるTRDを示し、UL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子は、UL測位基準信号のうちの1つ又は複数の受信又は測定のために使用されるTRDを示す。
実施形態によれば、装置は、UE又はTRPを含み、DL測位方法とUL測位方法両方を使用するケースでは、各TRD識別子は、DL測位基準信号のうちの1つ又は複数の受信、及び1つ又は複数のUL測位基準信号の送信のために使用されるTRDを示す。
実施形態によれば、装置は、LMFから1つ又は複数のTRD識別子を受信することになる。
実施形態によれば、第1のロケーション及び第2のロケーションにおける測定を含む測位方法を使用するケースでは、指示は、UL又はDL及びDL又はUL測定のために、
・ UL送信のための1つのTRD識別子、及びDL受信のための1つのTRD識別子、又は
・ DL送信のための1つのTRD識別子、及びUL受信のための1つのTRD識別子
を含む。
実施形態によれば、装置は、TRD情報についての情報を提供するために、例えば、より高い層インターフェースから、命令を受信することになる。
実施形態によれば、TRD情報が、異なる周波数部分で同時に送信又は/及び受信する能力があるUEのようなネットワーク・エンティティによって提供されるケースでは、TRD情報は、第1の周波数部分及び第2の周波数部分での、UL測位基準信号のための、及び/若しくはDL測位基準信号のDL測定のためのTRDが、同じであるかどうか、又はTRDの所定の範囲内であるかどうかを示す。
実施形態によれば、TRD情報は、異なる周波数部分の帯域インデックスを含む。
実施形態によれば、装置は、第1の周波数部分及び第2の周波数部分で1つ又は複数の測位基準信号を同時に受信することができるUEを含み、
UEは、第1の周波数部分及び第2の周波数部分での、DL測位基準信号のためのTRPにおける1つ又は複数のTRDについての情報を、ワイヤレス通信ネットワークから受信することになり、UEは、第1及び第2の周波数部分から受信されたDL測位基準信号の到達時間又は方向到来推定を処理するために、受信された1つ又は複数のTRDを適用する。
実施形態によれば、UEのような第1のエンティティは、複数の異なる送信(TX)フィルタを使用して、異なる瞬間に1つ又は複数の基準信号を送信することになり、使用される各TXフィルタのためのTRD情報を装置に提供することになり、各TRD情報が、タイムスタンプに関連付けられ、
装置は、第1のエンティティによって送信された1つ又は複数の基準信号の測定値を含む1つ又は複数の測定レポートを、TRPのような1つ又は複数の第2のエンティティから受信することになり、1つ又は複数の測定レポートが、基準信号の測定の瞬間についての時間情報を含み、
装置は、TRD情報及び時間情報に関連付けられたタイムスタンプを使用して、第1のエンティティから受信されたTRD情報を、第2のエンティティから受信された1つ又は複数の測定レポートにマッピングすることになる。
実施形態によれば、UEのような第1のエンティティは、複数の異なる受信(RX)フィルタを使用して、異なる瞬間に1つ又は複数の基準信号を受信することになり、使用される各RXフィルタのためのTRD情報を装置に提供することになり、各TRD情報が、タイムスタンプに関連付けられ、装置は、第1のエンティティによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定値を含む1つ又は複数の測定レポートを、第1のエンティティから受信することになり、1つ又は複数の測定レポートが、基準信号の測定の瞬間についての時間情報を含み、装置は、TRD情報及び時間情報に関連付けられたタイムスタンプを使用して、第1のエンティティから受信されたTRD情報を、第2のエンティティから受信された1つ又は複数の測定レポートにマッピングすることになる。
一般
実施形態によれば、位置決定プロセッサは、
・ 到来角(AoA)、
・ 発射角(AoD)、
・ 到達時間(ToA)、
・ 飛行時間(ToF)、
・ OTDOA及びUL-TDOAのような到来時間差(TDOA)、
・ エンハンスト・セルID、
・ NR-マルチRTT
の測位方法のうちの1つ又は複数に従って動作する。
実施形態によれば、
ユーザ・デバイスは、電力制限UE、又は歩行者によって使用されるUEのような、及び脆弱な道路ユーザ(VRU)若しくは歩行者UE(P-UE)とも呼ばれる、ハンドヘルドUE、又は公共安全要員及び第一応答者によって使用され、公共安全UE(PS-UE)とも呼ばれる、オン・ボディ若しくはハンドヘルドUE、又は例えば、反復タスクを実行するために構内ネットワークにおいて提供され、周期的な間隔でゲートウェイ・ノードから、モバイル端末から、若しくは固定端末からの入力を要求する、センサ、アクチュエータ、若しくはUEなどの、IoT UE、又はセルラーIoT-UE、又は乗物UE、又は乗物グループ・リーダ(GL)UE、又はサイドリンク・リレー、又はIoT若しくは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、又はスマートウオッチのようなウェアラブル・デバイス、又はフィットネス・トラッカ、又はスマートグラス、又は地上車両、又は航空機、又はドローン、又は移動基地局、又は道路サイド・ユニット(RSU)、又は建物、又は例えばセンサ若しくはアクチュエータなど、ワイヤレス通信ネットワークを使用してアイテム/デバイスが通信することを可能にしたネットワーク接続を提供された任意の他のアイテム若しくはデバイス、又は例えばセンサ若しくはアクチュエータなど、ワイヤレス通信ネットワークのサイドリンクを使用してアイテム/デバイスが通信することを可能にしたネットワーク接続を提供された任意の他のアイテム若しくはデバイス、又は任意のサイドリンク対応ネットワーク・エンティティのうちの1つ又は複数を備え、
RANエンティティ基地局は、マクロ・セル基地局、又は小規模セル基地局、又は基地局の中央ユニット、又は基地局の分散型ユニット、又は道路サイド・ユニット(RSU)、又はUE、又はグループ・リーダ(GL)、又はリレー若しくはリモート無線ヘッド、又はAMF、又はMME、又はSMF、又はコア・ネットワーク・エンティティ、又はモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)エンティティ、又はNR若しくは5Gコア・コンテキストにおけるようなネットワーク・スライス、又はワイヤレス通信ネットワークを使用してアイテム若しくはデバイスが通信することを可能にした任意の送信/受信点(TRP)であって、アイテム若しくはデバイスが、ワイヤレス通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続を提供される、任意の送信/受信点(TRP)のうちの1つ又は複数を備える。
システム
実施形態によれば、ワイヤレス通信システムは、先行する請求項のうちのいずれか一項の1つ又は複数の装置を備える。
方法
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置を動作させるための方法は、
第1のエンティティと1つ又は複数の第2のエンティティとの間の1つ又は複数の位置測定を使用して、ワイヤレス通信ネットワークにおける第1のエンティティの位置を決定することであって、第1及び第2のエンティティのそれぞれが、位置測定のための無線信号を送信及び/又は受信するための1つ又は複数のアンテナを備える、決定することと
第1のエンティティ及び/又は1つ若しくは複数の第2のエンティティの1つ又は複数のアンテナにおける無線信号の送信受信基準点(TRRP)を使用して、第1のエンティティの位置を決定することと
を有する。
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのための装置を動作させるための方法は、
1つ又は複数のアンテナを使用することであって、1つ又は複数のアンテナが、無線信号を送信することになる、使用すること
を有し、
したがって、1つ又は複数のアンテナにおける無線信号の送信された送信又は受信位置(TRRP)が位置決定プロセスのために使用される。
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのための装置を動作させるための方法であって、装置が、1つ又は複数のアンテナを備え、1つ又は複数のアンテナが、ワイヤレス通信ネットワークの1つ又は複数の無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ及び/又はユーザ・デバイスから、無線信号を受信することになり、当該方法は、
それぞれのRANエンティティ及び/又はユーザ・デバイスの1つ又は複数のアンテナによって送信された無線信号の送信又は受信位置(TRRP)を受信するステップと、
装置において、又は装置から遠く離れたネットワーク・エンティティにおいて実施される位置決定プロセスのために1つ又は複数の受信されたTRRPを使用するステップであって、位置決定プロセスが、受信されたTRRPを使用して装置の位置を決定する、使用するステップと
を有する、方法。
コンピュータ・プログラム
本発明の実施形態は、プログラムがコンピュータによって実行されると、本発明による1つ又は複数の方法をコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ・プログラムを提供する。
上述のように、幾何学ベースの物体測位又は位置特定は、ワイヤレスで測定された無線信号に基づき、通常、到来角(AOA)若しくは発射角(AOD)のような方向測定が、飛行時間(TOF)のような距離測定、又は、送信若しくは受信無線信号の起源の位置若しくは位置と組み合わされる。無線信号のこの送信又は受信位置は、本明細書では、送信又は受信基準点(TRRP)と呼ばれる。上述のように、TRRPは、非固定であり、以下のような様々なパラメータに応じて変化する。
・ 信号の搬送波周波数、
・ 以下による、アンテナ・アレイ上で使用される空間フィルタ(プリコーダ又はビーム形成器)、
○ ビームの方向、及び
○ アンテナ上のパワー・スケーリング
・ マルチ・モード・アンテナのケースでのアンテナ・モード、
・ インピーダンスの変化による総出力送信電力。
従来技術のアプローチで見つかる欠点に対処するために、本発明の実施形態は、以下を記載する。
・ 例えば、セルラーNR 5Gネットワークのような、モバイル通信システムにおいてTRRP情報がどのように交換及び更新されるか、
・ 測位のために交換される既に存在する測定にTRRPがどのように関係するか、並びに
・ TRRP情報の交換に必要な手順。
図5は、本発明の実施形態による装置400を表現している。装置400は、距離又は方向測定信号を送信及び受信するために使用されるアンテナのTRRPを使用して、上述されたもののようなワイヤレス通信ネットワークのUE又はgNBのようなエンティティの位置を決定する。装置400は、第1のエンティティと1つ又は複数の第2のエンティティとの間の1つ又は複数の位置測定を使用して、ワイヤレス通信ネットワークにおける第1のエンティティの位置を決定するための位置決定プロセッサ402を含む。第1及び第2のエンティティのそれぞれは、位置測定のための無線信号を送信及び/又は受信するための1つ又は複数のアンテナを備える。位置決定プロセッサは、第1のエンティティ及び/又は1つ若しくは複数の第2のエンティティの1つ又は複数のアンテナにおける無線信号の送信又は受信基準点(TRRP)使用して、第1のエンティティの位置を決定する。実施形態によれば、装置400は、コア・ネットワークの一部、UEの一部、又はgNBの一部である。例えば、装置400は、以下において実施される。
・ 第1のエンティティのための、及び1つ若しくは複数の第2のエンティティのためのTRRPを受信する、ワイヤレス通信ネットワークのコアのロケーション管理機能(LMF)のようなコア・エンティティ、又は
・ 1つ若しくは複数の第2のエンティティのためのTRRPを受信する、例えば、ワイヤレス通信ネットワークの無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ若しくはユーザ・デバイスのような、第1のエンティティ、又は
・ 第1のエンティティのためのTRRPを受信する、例えば、ワイヤレス通信ネットワークの無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ若しくはユーザ・デバイスのような、1つ若しくは複数の第2のエンティティ。
図6は、本発明のさらなる実施形態による装置410を表現している。装置410は、ユーザ・デバイス(UE)、又はgNBのようなRANエンティティであり、無線信号を送信するための1つ又は複数のアンテナ412を含む。装置410は、位置決定プロセスのために使用されることになる1つ又は複数のアンテナ412における無線信号の送信又は受信基準点(TRRP)を送信する。
実施形態によれば、1つ又は複数のアンテナ412は、ワイヤレス通信ネットワークの1つ又は複数の無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ及び/又はユーザ・デバイスから無線信号を受信する。装置410は、それぞれのRANエンティティ及び/又はユーザ・デバイスの1つ又は複数のアンテナによって送信された無線信号の送信又は受信基準点(TRRP)を受信する。1つ又は複数の受信されたTRRPは、第1の実施形態によれば、装置410で実施される位置決定プロセス414のために使用される。第2の実施形態によれば、装置410は、位置決定プロセスを実施する装置410から遠く離れたネットワーク・エンティティに、受信されたTRRPを提供する。決定プロセスは、受信されたTRRPを使用して装置410の位置を決定する。
上述の無線信号は、ビーム形成又は空間フィルタリングによって取得され、ビーム形成又は空間フィルタリングは、指向性信号送信又は受信のためにアンテナ・アレイで使用される信号処理技法である。これは、特定の角度の信号が、建設的干渉を受け、一方で、他の信号が、相殺的干渉を受けるように、アンテナ・アレイの素子を組み合わせることによって達成される。ビーム形成は、空間的選択性を達成するために、送信エンドと受信エンドの両方で使用される。無指向性受信/送信と比較した改善は、アレイの指向性として知られている([Wik20]参照)。いわゆるミリ波範囲である、6GHzを超えて動作するシステムにとって、ビーム形成は、高度に指向性の送信が、著しい伝搬及び侵入損失を補償するので、不可欠である。デジタル・ビーム形成は、これ自体のRFチェーンへの各アンテナ素子の接続を可能にするので、最も大きな柔軟性をもたらす。それでも、mmWave周波数では、及び、多くのアンテナ素子が使用されるとき、デジタル・ビーム形成は、一般に複雑性、電力消費量、及びコストの点で、高額になりすぎる([RHJDM15]参照)。その一方で、アナログ・ビーム形成は、位相偏移器及び電気的遅延を使用して正常に実施される。これは、特にマルチビーム・パターンが考慮されるとき、放射パターンの動的制御の柔軟性を制限してきたが、主として、その相対的な簡潔さ、及び必要なRFチェーンの数が少ないことにより、魅力的なオプションである。これらの理由で、mmWaveシステムは、デジタルとアナログ両方のドメインでビーム形成が実施されるハイブリッド構成を有する。ハイブリッド・ビーム形成では、アナログ・ビーム形成器は、典型的には、いくつかのサブアレイを含み、各サブアレイは、専用のRFチェーンを有する([RHJDM15]参照)。
全ての他の要素に相互に連結された、線形アレイのm番目の素子のZ、又は長方形アレイのZm.nのようなアンテナ・アレイの入力インピーダンスは、能動インピーダンスとも呼ばれる(「能動インピーダンスは、全ての他のアレイ素子が能動であるとき、1つのアレイ素子に接続された発電機によって見られるインピーダンスと定義される[Bal67]」と述べている[Vis06]参照)。電流が電磁放射の起源なので、相互連結は、アレイの素子の入力インピーダンスだけでなく、その放射パターンにも影響を及ぼすことになる。相互連結効果は、一般に、素子の位置、放射の角度、及び周波数と共に変化し、検討中のアレイ素子のタイプによって決まる([Vis06]参照)。したがって、相互連結は、アンテナの位相中心に影響を及ぼす。さらに、個別素子及び統合素子両方を含む電子回路の形で実装された時間遅延素子又は位相偏移器を備えるハイブリッド又はアナログ・ビーム形成器では、このような回路の散乱又はSパラメータは、周波数、電力レベル、必要な遅延又は位相設定、並びに、回路、デバイス、又は構成要素の入力及び出力ポートから見ているように見られるインピーダンスという、動作パラメータに応じて変化する([Qur19]参照)。言い換えれば、時間遅延又は位相偏移器は、さらに、事実上、前述の動作条件のうちの1つ又は複数によって影響を受ける能動インピーダンスのそれ自体の形を有する。したがって、ビーム形成ネットワークのこれらの能動インピーダンス効果は、アンテナの能動インピーダンスと相互作用し、したがって、アンテナの位相中心にさらに影響を及ぼす。
したがって、図6を参照しながら上述されたような装置におけるアンテナのTRRPは、装置のアンテナによって実際の無線信号が生成される方式に応じて変化する。実施形態によれば、TRRPは、位相中心又は放射基準点とも呼ばれるか、そのように知られており、例えば[GFWWE11]に記載されているような方式の単一素子アンテナのための、[NR17]に記載されているような方式の線形フェーズド・アレイのための、又は[AH20]に記載されているような方式のマルチ・モード・アンテナのための、よく知られたアプローチを使用して、無線信号を送付又は受信するそれぞれのエンティティによって決定又は計算される。[HGC16]には、任意のアンテナ・システム及びシナリオのための位相中心のロケーションを計算するための方法が提示されている。[Zei11、CGS+04]では、位相中心は、GNNSシステムが位置正確度を改善するように計算される。[FBCF19]では、位相中心は、中間エリアにおける画像処理のために計算される。それでも、基準のどれも、TRRPについてのこのような情報が、位置計算のためにネットワーク内で交換されることを説明していないことに留意されたい。本発明のアプローチは、NRのLMFのような、位置計算が行われるロケーションに、送信器及び/又は受信器からのTRRPをシグナリングすることによる、幾何学ベースの測位のために、他の測定へのTRRP情報の対応関係を含めるための実施形態を提供する。
TRRP能力シグナリング
実施形態によれば、装置410は、UE又は基地局(BS)であり、TRRPを計算又はコンピュートするUE/BS能力は、例えば、UEがネットワークにアクセスしている間に、又は測位測定リクエストが送られた場合に、シグナリングされる。このシグナリングは、最も単純な形では、例えばUE又はBSのようなエンティティが、TRRPを決定及び/又はシグナリングすることができるか否かを示す1ビット・フィールドである。図7は、例えば、TRRP計算及びレポートがサポートされるか否かを示す情報要素(IE)trrpReportingCapabilityを使用して、ワイヤレス通信ネットワークのロケーション・サーバにTRRP計算能力をシグナリングするためのASN1スニペットの実施形態を示している。他の実施形態によれば、エンティティによってサポートされる可能な正確度に関するTRRP計算能力は、通常のレポーティング、強化されたレポーティング、又は、図8に示されているような、及び下記でより詳しく説明されるような、リクエストされたレポーティングの形で、TRRP計算及びレポーティングがサポートされないか、サポートされるかを示す、情報要素(IE)trrpReportingCapabilityを使用してロケーション・サーバにシグナリングされる。
TRRP計算能力がLMFに移されるシグナリング・メカニズムは、UEのTRRP又は基地局のTRRP又は別のTRPが、LMFにシグナリングされることになるかどうかに依存する。実施形態によれば、ロケーション・サーバにUEのTRRP計算能力をシグナリングするために、LPPプロトコルが使用される。LPPは、UEとロケーション・サーバとの間で能力をリクエストし、移すための、2つの方法-リクエスト能力及び提供能力-を提供する。リクエスト能力という方法は、LMFが、UEにその能力を提供することを求めることを可能にし、提供能力という方法は、リクエスト能力メッセージに応答して、又はUEによって先を見越して、UEがその能力をLMFに送ることを可能にする。
図9は、TRRP計算能力シグナリングが、他の能力レポートと一緒に、又は位置関連レポートに含まれる実施形態を示している。LPPでは、「提供能力」という方法は、LMF、すなわちロケーション・サーバに、UE能力を移す。これは、自発的(unsolicted)であるか、LMFからUEに送られた「リクエスト能力」に応じたものである。図9は、LMFによってUE能力をリクエストするASN1構文を示す。
実施形態によれば、フィールドtrrpReportingEnabled-rxyを使用した、図10に示されたIE CommonlEsRequestCapabilitiesを使用して、TRRPレポート能力もリクエストされる。フィールドtrrpReportingEnabled-rxxの存在(rxxのxxは、この能力が導入された3GPP(登録商標)リリースを示す)は、UEがTRRレポーティングをサポートするか否かをレポートするためにUEにシグナリングする。
他の実施形態によれば、LMFは、ロケーション・サーバが、TRRPレポーティングが可能になるか否かについて知ることを望んだ場合、測位方法に対応する情報要素にリクエストを含めることによって、UEにその能力をシグナリングするようにリクエストする。図11は、DL-TDOA測位方法のためのこのような能力をリクエストするための実施形態を示している。NR-マルチRTT、AoD、UL-TDOAのような、他の測位方法のためのシグナリング・リクエストは、同様に行われる。
UEは、上述のようなリクエスト能力方法に応答することによって、UEがTRRPシグナリングをサポートするか否かを、LMFにシグナリングするか、又は、UEは、自発的な能力移送を行うことによって、UEの能力を公表する。図12は、UEがその能力をロケーション・サーバにシグナリングできるようにするIEの実施形態を示している。
ProvideCapabilities方法に含まれる各方法のために、例えば、図13に示されているような、NR-DL-TDOAのためにIE trrpReportingEnabledが含まれている。
ネットワーク側では、LMFは、NRPPaプロトコルを使用して、TRPにおける構成を尋ねる。TRPに関する情報をリクエストするために、クラス1の初歩手順が使用される。[測位方法]情報レスポンス又は[測位方法]情報失敗の前の[測位方法]情報リクエストから成る初歩手順[測位方法]情報交換が、必要な情報を交換するために使用される。例えば、OTDOAのための方法は、それぞれ、OTDOA情報リクエスト及びOTDOA情報レスポンスと名前をつけられている。
情報のリクエストは、OTDOA情報リクエストにIE OTDOA情報項目を含めることによって、LMFからNG-RANノードに移される。仕様の現在のバージョンによるリクエストは、以下のようなものである。
Figure 2023537590000004
本発明のアプローチによれば、TRPの能力は、フィールドOTDOA情報項目にフィールドtrrpReportingを追加することによってリクエストされ、修正されたIEは、以下のようなものである。
Figure 2023537590000005
能力クエリは、クエリにtrrpReportingEnabledフィールドを追加することによって、他の方法の情報リクエストに対して拡張される。
上記のOTDOA実施形態をさらに参照すると、TRRRに関する情報は、OTDOA情報レスポンス・メッセージのOTDOAセル情報に含まれる。現在指定されているメッセージは、以下のようなものである。
Figure 2023537590000006
Figure 2023537590000007
Figure 2023537590000008
Figure 2023537590000009
フィールドNG-RANアクセス・ポイント位置は、NG-RANノードがTRPのロケーションをLMFに提供するための手段を提供する。例えば、maxBeamsPerTRP構成まで、様々なビーム形成構成のためのTRRPをシグナリングするために、このメッセージに新しいフィールドTRRPPositionUstが追加される。TRRPPositionは、NG-RANアクセス・ポイント位置と同じフォーマットを有する。
Figure 2023537590000010
他の実施形態によれば、TRRP位置は、指定されたNG-RANアクセス・ポイントに対するオフセットとして定義される。これは、起源としてNG-RAN位置を伴う3次元のベクトルである。
さらに他の実施形態によれば、情報は、さらに、NR-DL-TDOA、NR-UL-TDOA、NR-マルチRTTなどの他の測位方法のための、それぞれの情報リクエスト及び情報レスポンス・メッセージに適宜組み込まれる。より具体的には、TRRPPositionUstは、IEが関係する方法内に現れるNG-RAN位置と同じIEレベルに現れる。
DU内でホストされるTRPのために、gNB-CUとgNB-DUとの間のF1-APインターフェース(図2参照)が、IE TRP情報を使用してTRP情報を提供するために使用される。
NR-RANアクセス・ポイント位置を含む同じIEレベルで、上記に示されたTRRPPositionListは、任意選択のパラメータとしてLMFに追加及びシグナリングされる。
LMFが、ネットワーク側の受信器/送信器の能力を推定する1つの方式は、任意選択の位相中心情報の有無である。位相中心情報がシグナリングにない場合、TRPがTRRPレポーティング機能をサポートしないことが推定されることになる。
UEベースの測位のために、TRRPPositlonのロケーションは、UEに利用可能にされることになる。LMFは、メッセージ・リクエスト補助データを使用してUEからリクエストされ次第、又は自発的に、メッセージ提供補助データを使用して、この情報を移す。それでも、TRRPのロケーションは、UEベースの測位を実施する複数のUEで必要になる。この状況では、TRRPロケーションは、さらに、RRCシグナリングを介して測位SIB(posSIB)をブロードキャストすることによって、伝えられる。
TRRP正確度-TRRP情報レポーティングの通常及び強化モード
実施形態によれば、gNB、UE、IABノード等のような機器は、その位相中心若しくはTRRP202(図3参照)及び/又はそのタイミング基準点200(図3参照)を記述した情報を提供する能力がある。機器は、例えば、以下のうちの1つ又は複数を使用して、レポートを送ることによって、この情報を提供する。
・ 例えば、gNB又はUEが、別のネットワーク・エンティティにレポートを直接的に送る、IABノードが、例えば1つのIABノードから次のIABノードなど、IABノードのレポートを間接的に送るといったような、直接又は間接レポーティング。
・ 例えば位置のような、例えば、相対及び絶対情報と共に、記述されるような、相対又は絶対レポーティング。
・ リクエストされた、タイミングを合わされた、反復された、順番に並べられた、スケジュールされた、遅延された、継続的又は断続的なレポーティング。
・ 例えば、レポートで送られた測位情報が、他のいくつかのタイプの基準測定又は較正ルーチンに従って訂正されたことがないという意味で、「未加工」又は「未訂正」又は「未較正」であることが可能な、未加工(未訂正)又は訂正済のレポーティング。後者の結果は、したがって、「訂正済」又は「較正済」の測位レポートを提供する。
・ 例えば、較正は、1つの量と別の量の比較を行い、この比較から訂正が決定されることが可能な、未較正又は較正済のレポーティング。認定されたレポートのケースでは、較正手順は、例えばテスト・ハウスによって、何らかの方法で資格を与えられる又は認定される。
・ 未認定又は認定済のレポーティング。
・ 例えば、較正手順は、認定されるだけでなく、例えば、DIN、NF、BSI、NISTなどの規制された標準的な実験室までトレース可能な量に基づく、トレース不可能又はトレース可能なレポーティング。
・ 例えば、全てのデバイスがレポーティング情報の異なる品質又は信頼性を有することが可能な、カテゴリ、クラス、品質、及び信頼性に関連付けられたレポーティング。デバイスは、したがって、このような「クラス」又は「カテゴリ」情報を示す又はレポートするための手段を有する。
・ 信号のタイプ、論理若しくは物理チャネル、又は層に関連付けられたレポーティング。
特定の機器は、そのクラス/カテゴリ/能力に応じて、2つ以上のレポーティング・モードを使用して、位相中心及び/又はタイミング基準点情報を提供することができる。実施形態によれば、最小要件として、機器は、通常のレポーティングを提供する。機器は、自動的に、又はリクエストされたとき、又は権限付与されたとき、機器の能力を他の機器に示すための手段を有することが想定される。
通常のレポーティング
実施形態によれば、通常のレポーティングが使用され、機器は、機器の位相中心/TRRP202及び/又は機器のタイミング基準点200を記述又は定義する情報を提供する。この情報は、製造業者の宣言の一部として提供され、例えば、以下のうちの1つ又は複数のような、固有又は固定の動作条件のセットに関して与えられる。
・ 例えば、所与のNR動作帯域の中心周波数のような、固定の動作周波数。
・ 例えば、照準、又は照準から離れたビームを電子的にスキャンしないように全てのビーム形成の重みがリセットされる方向のような、固定のビーム方向。
・ 例えば、垂直、水平、左円、又は右円偏光などの単一偏光のような、固定偏光。
位相中心及び/又はそのタイミング基準点が与えられる固有又は固定の動作条件のセットは、情報の前述のセットの一部を形成するか、シグナリングを通じて他のデバイスに提供される。
強化されたレポーティング
実施形態によれば、強化されたレポーティングが使用され、機器は、機器の位相中心/TRRP202及び/又は機器のタイミング基準点200を記述又は定義する情報を提供する。通常のレポーティングと違って、この情報は、固有又は固定の動作条件のセットではなく、機器の現在の動作条件に提供される。例えば、現在の動作条件は、以下のうちの1つ又は複数を含むパラメータのセットで記述される。
・ 現在の動作周波数
・ 現在のビーム方向
・ 現在の偏光
強化されたレポーティングは、位相中心/TRRP202及び/又はタイミング基準点200を記述又は定義した絶対情報を提供する。
実施形態によれば、絶対情報を提供する代わりに、又はこれに加えて、機器は、通常のレポーティングを通じて機器が提供した情報を参照しながら、機器の位相中心/TRRP202及び/又は機器のタイミング基準点200を記述又は定義する情報を提供する。この形のレポーティングは、相対情報を提供する。例えば、通常のレポーティングは、3重の絶対座標{x0,y0,z0}として位相中心/TRRPを定義するが、相対レポーティングは、3重の相対座標{x1,y1,z1}を提供する。次いで、現在の動作条件のための位相中心/TRRPが、2つの座標セットを適切に組み合わせることによって決定される。デカルト座標のセットを使用した例が示されてきたが、他の形の3次元座標表現を除外せず、例えば、球面座標及び円筒座標が同様に使用されることが指摘される。
リクエストされたレポーティング
実施形態によれば、特定の条件又はユース・ケース又はアプリケーションで動作する機器は、機器の位置を決定するために、異なるレベルの正確度を必要とする。図14は、正確度、精度、及び真度の概念を示す。正確度、真度、及び精度という用語は、科学的及び技術的文脈で測定値を指すときの用語と区別される。一般的に言えば、正確度は、既知の値又は標準に対して、測定値がどれだけ接近しているかを指す。それでも、国際標準化機構(ISO)は、「正確度」という単語を維持しつつ、上記の定義のために「真度」を使用して、真度と精度の結合を指す。その一方で、精度は、同じ量のいくつかの測定値が互いにどれだけ接近しているかに関するものである。統計学の分野では、「偏り」及び「変動性」という用語を使用して、「真度」の欠如及び「精度」の欠如を指すことがむしろ一般的である。ISO標準5725は、「Accuracy(trueness and precision)of measurement methods and results」というタイトルで、図14の「真度」と「精度」という2つの用語の結合を使用して、測定方法の正確度を説明している。ISO5725によれば、「真度」は、ISO5725-1:1994.Accuracy(trueness and precision)of measurement methods and results-Part 1:General principles and definitions.1994.で見られるように、多くのテスト結果の算術平均と、真の又は受け入れた基準値との間の一致の接近を指す。「精度」は、異なるテスト結果の間の一致の接近を指す。
正確度、真度、及び精度という単語は、科学的及び技術的文脈で測定値を指すときの、重要な区別された用語である。一般的に言えば、正確度は、既知の値又は標準に対して、測定値がどれだけ接近しているかを指す。それでも、国際標準化機構(ISO)は、「正確度」という単語を維持しつつ、上記の定義のために「真度」を使用して、真度と精度の結合を指す。その一方で、精度は、同じ量のいくつかの測定値が互いにどれだけ接近しているかに関するものである。統計学の分野では、「偏り」及び「変動性」という用語を使用して、「真度」の欠如及び「精度」の欠如をそれぞれ指すことがむしろ一般的である。ISO標準5725は、「Accuracy(trueness and precision)of measurement methods and results」というタイトルで、「真度」と「精度」(図14)という2つの用語の結合を使用して、測定方法の正確度を説明する。ISO5725によれば、「真度」は、多くのテスト結果の算術平均と、真の又は受け入れた基準値との間の一致の接近を指し[1]、「精度」は、異なるテスト結果の間の一致の接近を指す。
1.ISO5725-1:1994.Accuracy(trueness and precision)of measurement methods and results─Part 1:General principles and definitions.1994.https://www.iso.org/obp/ui#iso:std:iso:5725:-1:ed-1:v1:en
その一方で、国際度量衡局(BIPM:Bureau International des Poids et Mesures)は、BIPM、計量関連ガイドに関する合同委員会(JCGM)、国際計量計測用語(VIM)の作業部会.国際計量計測用語-Basic and general concepts and associated terms(VIM),JCGM 200:2012において見られるように、測定された量の値と、測定量の真の量の値(測定されることが意図される量)との間の一致の接近として正確度を定義する。このケースでは、真度は、無限数の複製した測定量の値の平均と、基準量の値との間の一致の接近として定義される。同等に、New Oxford American Dictionaryは、測定、計算、又は仕様の結果が、正しい値又は標準に適合する程度として、正確度の技術的な定義を示している(New Oxford American dictionary (3rd Edition)参照)。同様に、Merriam-Webster dictionaryは、標準又は真値への測定の適合の度合いとして正確度を定義している(Merriam-Webster’s dictionary(Nez Edition).2016参照)。
BIPMによって示されているように、歴史的に、「測定正確度」という用語は、関連しているがわずかに異なる方式で使用されてきた。測定誤差が全体的に小さいと想定されるとき、単一の測定された値が正確であると考えられることがある。他のケースでは、測定真度と測定精度両方が良いと想定されるとき、測定された値のセットが正確であると考えられる。したがって、どの意味で「測定正確度」という用語が使用されているかを説明する際に気をつけなければならない。測定正確度に数値を割り当てるための、一般に確立された方法論はない。統計学では、真度は、一般に、推定者の期待値と、推定されるパラメータの真値との間の差として定義された、偏りの欠如と呼ばれる。いくつかの実験的ケースでは、いくつかの外部因子が、偏りを導入して測定された値を変化させる。偏りは、測定値の平均と基準値との間の差として定義される。一般に、測定器具較正手順は、これを確立及び訂正することに焦点を合わせるべきである。
したがって、特定のユース・ケースに対して、これは、例えば、あまり移動せず、任意の「特殊な」イベントをトリガしたこともないデバイスのような、通常のレポーティングを使用するための機器には十分である。その一方で、ユーザ又はデバイスが救難連絡-例えば「911」連絡-を送った後、緊急サービスが、ユーザ/デバイスをより少ない「サーチ」で、したがって、より素早く発見できるように、より正確なレポーティング情報を提供することをデバイスに要求するシナリオのような他のユース・ケースがある。第2の例は、失われた又は盗まれた品物の位置を追跡することであり、-例えば、車両に固定された追跡器が、強化されたレポーティングを実施することを機器に要求する。このような状況では、機器又はデバイスは、別のデバイスから強化されたレポーティング情報を直接的にリクエストするため、及び/又は、強化されたレポーティング情報を提供する能力をデバイスが有しているかどうかを、シグナリング情報の交換を通じて最初に決定するために、手段を装備される。
通常の、強化された、又はリクエストされたレポーティングが使用されるかどうかは、図8に示されたIE trrpReportingCapabilityを使用してシグナリングされる。
TRRPシグナリング
本発明のアプローチによるTRRPをシグナリングするための実施形態が、これから、より詳しく説明される。
第1の実施形態によれば、TRRPの位置は、例えば、BSにおけるUTDOA又はDOA測定のようなネットワーク測位のために、BSからLMFにシグナリングされる(図2参照)。このために、NRPPaが使用される。
第2の実施形態によれば、TRRPの位置は、例えば、OTDOAのようなUE支援測位のために、UEからLMFにシグナリングされる(図2参照)。このために、LPPが使用される。
第3の実施形態によれば、TRRPの位置は、UE又はネットワークのみの位置計算のために、LMFからUEに又はBSのようなネットワークに、シグナリングされる。
上述された第1から第3の実施形態によるシグナリングは、さらに、以前の位置を参照しながら、TRRPの位置の更新を行う。TRRPは、例えばGNNS座標系のような、基準座標系の1つ若しくは複数の座標として、又は例えばアンテナ・コネクタ若しくはアンテナ位置のような、デバイスの固定基準点を参照しながら、シグナリングされる。座標は、デカルト、球体、又は任意の他のフォーマットである。座標基準系は、例えば[3GPP(登録商標)18-23032]で定義されている。
TRRPのロケーションは、ProvideLocationlnformationメッセージを使用して、UEからLMFにシグナリングされる。実施形態によれば、既存のIE NR-DL-TDOA-ProvideLocationlnformationは、図15に示されているように、TRRP情報を追加することによって拡張される。nr-DL-TDOA-TRRPInformationは、UEにおける基準点に対するオフセットとして提供される。基準点は、例えば、測定のための基準点と現在考えられているアンテナ又はアンテナ・コネクタである。これは、長さとオイラー角度の組合せとして、又は四元数として指定される。この情報は、他の測位方法に適宜適用される。
測位のために空間フィルタリングされた信号を送信/受信するためのTRRPの対応関係
ダウンリンク(DL)シナリオ及びアップリンク(UL)シナリオのための、TRRPを提供するための実施形態が、これから、より詳しく説明される。以下の説明において、TRP及びビームは、図2に示されたものである。
DLのケース
a)TRP(図2のTRP~TRP参照)は、TRPで送信ビーム1、2、及び3を、TRPで送信ビーム4、5、及び6を、並びにTRPで送信ビーム7、8、及び9を使用して、同期信号ブロック(SSB)、PRS、CSI-RS又は復調用参照信号(DM-RS)のような空間フィルタリングされた信号を送信するために、どの物理アンテナが使用されるかを定義する、異なるプリコーダ又はビーム形成器又は空間フィルタ及び対応するアンテナ・ポートによって送信モードで構成される。
i)送信器は、例えば寄与するアンテナ素子の位置の幾何学的平均のような、送信された空間フィルタリングされた信号の位相中心又はTRRPを、例えばルック・アップ・テーブル(LUT)から、計算又は導出する。
ii)Txビーム毎の位相中心情報は、UE補助モードのためにLMFのような、又はUEベースのモードのためにUEのような、測位デバイスに提供される。
情報は、送信されるビームのためのgNB-ID又はTRP-ID、ビームID、及びTRRP情報を含むことができる。例えば、情報は、TRPインデックス#N、PRSインデックス#K、TRRP情報として提供される。
b)受信器は、DLシナリオにとってUEであり、図2にRXビームA、B、及びCで示されているような、異なるプリコーダ又はビーム形成器又は空間フィルタによって定義された受信ビームを使用して、DL基準信号を受信する。
i)受信器は、例えば寄与するアンテナ素子の位置の幾何学的平均のような、受信された空間フィルタリングされた信号の位相中心/TRRPを、例えばLUTから、計算又は導出する。
ii)情報は、受信されたビームのためのTRPインデックス#N、PRSインデックス#K、及びTRRP情報を含む。
ULのケース
a)TRP(図2のTRP~TRP参照)は、例えばSRSのような、UEから送信されたUL信号を受信するために、空間フィルタリングされた信号、すなわち、TRPでビーム1、2、及び3を、TRPでビーム4、5、及び6を、並びにTRPでビーム7、8、及び9を受信するためにどの物理アンテナが使用されるかを定義する異なる空間フィルタ及び対応するアンテナ・ポートによって受信モードで構成される。
i)受信器は、例えば寄与するアンテナ素子の位置の幾何学的平均のような、受信された空間フィルタリングされた信号のTRRPを、例えばLUTから、計算又は導出する。
ii)Rxビーム毎のTRRP情報は、UE補助モードに対してLMFのような、又はUEベースのモードに対してUEのような、測位エンティティに提供される。
情報は、受信されたビームに関するgNB-ID又はTRP-ID、ビームID、及びTRRP情報を含む。例えば、情報は、以下として提供される。
・ TRPインデックス#N、PRSインデックス#K、TRRP情報、
・ SRS-ID、ビームID、及びTRRP情報を含むUL測定ID毎のレポーティング、又は
・ RTOA-ID、ビームID、及びTRRP情報を含む到来測定レポートの類。
b)送信器は、ULシナリオにとってUEであり、異なる空間フィルタでUL基準信号を送信する(図2のTxビームA、B、及びC参照)。
i)送信器は、例えば寄与するアンテナ素子の位置の幾何学的平均のような、送信された空間フィルタリングされた信号のTRRPを、例えばLUTから、計算又は導出する。
ii)情報は、以下を含む。
・ 送信されたビームのためのSRSインデックス#N及びTRRP情報、又は
・ 空間的な関係がDL信号毎に構成される場合、gNB-ID若しくはTRP-ID、ビームID及びTRRP情報。
LMFベースのTDOAのためのTRRP関連手順
シグナリングされたTRRPを使用したLMFベースのTDOAのための実施形態が、図2に記載のようなシステムで実施されるものとして、これから説明される。
(1)LMFは、gNBから受信されたPRSリソース又はリソースのセットが、異なる空間関係情報を有すると決定する。LMFは、gNB/TRPのタイプについての情報を提供するようにgNB/TRPにリクエストする。
(la)LMFは、位相中心若しくはTRRP情報データがリクエストされたことを示すNRPPa補助データ・リクエスト・メッセージをgNBに送る、及び/又は
(lb)LMFは、gNBタイプがリクエストされたことを示すNRPPa補助データ・リクエスト・メッセージをgNBに送る。
(2)gNBは、gNBで利用可能であれば、NRPPa補助データ応答メッセージで、リクエストされたTRRP情報を提供する。gNBが、どの情報も提供できない場合、gNBは、失敗の原因を示す補助データ失敗メッセージを返す。追加として又は代わりに、gNBは、例えば1-H又は1-Cのような、gNBのタイプについての情報を提供し、後者は、位相中心を定義する際の不確実性から生じたTOA誤差をLMFに示す。
(3)LMFは、LPP提供補助データ・メッセージと共に、LPPインターフェースを介してPRS測定についての補助データを標的デバイスに送り、LPPリクエスト・ロケーション情報メッセージで測定を実施するように標的デバイスに依頼する。
(4)標的デバイスは、タイミング測定、つまりRSTD測定を実施する。RSTD測定は、アンテナ座標との位相中心/TRRPのミスマッチから生じるタイミング誤差を含む。
(5)標的デバイスは、LPPロケーション情報をLMFに提供する。
(6)LMFは、gNBによってステップ(1)で提供された情報、及びステップ(5)で標的デバイスによって提供された測定値を使用して、標的デバイス位置を計算する。
UEベースのDL-TDOAのためのTRRP関連手順
シグナリングされたTRRPを使用したUEベースのDL-TDOAのための実施形態が、図2に記載のようなシステムで実施されるものとして、これから説明される。
(1)LMFは、gNBから受信されたPRSリソース又はリソースのセットが、異なる空間関係情報を有すると決定する。LMFは、gNB/TRPのタイプについての情報を提供するようにgNB/TRPにリクエストする。
(la)LMFは、位相中心若しくはTRRP情報データがリクエストされたことを示すNRPPa補助データ・リクエスト・メッセージをgNBに送る、及び/又は
(lb)LMFは、gNBタイプがリクエストされたことを示すNRPPa補助データ・リクエスト・メッセージをgNBに送る。
(2)gNBは、gNBで利用可能であれば、NRPPa補助データ応答メッセージで、リクエストされたTRRP情報及び/又はタイプ情報を提供する。gNBが、どの情報も提供できない場合、gNBは、失敗の原因を示す補助データ失敗メッセージを返す。
(3)LMFは、TRRP情報又はgNBタイプ情報を含むLPP提供補助データ・メッセージと共に、LPPインターフェースを介してPRS測定についての補助データを標的デバイスに送る。
(4)標的デバイスは、タイミング測定、つまりRSTD測定を実施し、gNBによってステップ(1)で提供された情報を使用して、標的デバイス自体の位置を計算する。
UL-TDOAのためのTRRP関連手順
シグナリングされたTRRPを使用したUL-TDOAのための実施形態が、図2に記載のようなシステムで実施されるものとして、これから説明される。
(1)LMFは、gNBから受信された、SRSのようなUL-PRSのリソース又はリソースのセットが、異なる空間関係情報を有すると決定する。
(la)LMFは、位相中心若しくはTRRP情報データがリクエストされたことを示すNRPPa補助データ・リクエスト・メッセージをgNBに送る、及び/又は
(lb)LMFは、gNBタイプがリクエストされたことを示すNRPPa補助データ・リクエスト・メッセージをgNBに送る。
(2)gNBは、gNBで利用可能であれば、NRPPa補助データ応答メッセージで、リクエストされたTRRP情報及び/又はタイプ情報を提供する。gNBが、どの情報も提供できない場合、gNBは、失敗の原因を示す補助データ失敗メッセージを返す。
(3)LMFは、gNBによってステップ(1)で提供された情報、及びTRPによって提供されたRTOA測定値を使用して、標的デバイス位置を計算する。
TRRPレポーティング頻度
実施形態によれば、TRRPレポーティングは、測位測定リクエストに連結され、周期的又は非周期的であり、例えば、TRRPは、オンデマンドで又はリクエストでレポートされる。
例えば、TOFベースの測定のケースでは、TRRPの更新は、測定レポートに対する明確な対応関係を要求する。例えば、UEの位置を決定するためにOTDOA測定レポートが送られる場合、TRRPの位置又はTRRPの位置の更新が、測定値と一緒に送られるか、このOTDOA測定値を指し示す一意のインデックスで別々に送られる。同じことが、DOA測定に当てはまる。
空間フィルタリングされた信号のケースでは、例えば、コードブックを使用してプリコーディングされたSRSを使用したアップリンク測位のために、及び、コードブック使用してプリコーディングされたPRSを使用したダウンリンク測位のために、TRRPは、コードブックのエントリのような符号語を参照しながら、又は、例えばQCLタイプDの対応関係を利用することによって、以前使用された信号を参照しながら、シグナリングされる。以前の符号語又は空間フィルタを再使用することによって、TRRPの更新は要求されないが、測定値に対するTRRPの明確な対応関係が与えられる。例えば、CSI-RS、DM-RS、又はPTRSのような、PRS及びSRS以外の空間フィルタリングされた信号も、位置を決定するために使用されることが指摘される。
UE固有の空間フィルタリングされた信号に対して、TRRPレポートが更新されることになる。例えば、ダウンリンクでは、BSは、UE又はUEの固有のグループのために非コードブック・プリコーダを選択し、アップリンクでは、非コードブック・プリコーダが、SRSのためにUEによって選択される。これは、さらに、以前のTRRPレポートと比較したとき、TRRPが変更されたことがないことを含むことが指摘される。
上記の説明は、空間フィルタリングされた信号を論じるとき、搬送波周波数、送信電力、又はアンテナ・モードのような、示されたもの以外のTRRPパラメータが一定のままであることを想定している。一定でない場合、これらの変化は、さらにシグナリングされる必要がある。例えば、送信電力の変化は、例えば、アップリンク送信のための、経路損失依存のオープン・ループ電力制御のような、UEにおける適応電力制御によって引き起こされる。
TRRPの格納
実施形態によれば、受信されたTRRPは、例えば後で再使用されるように、格納される。
TRRPは、特定の信号又は空間フィルタに関連付けられ、例えば、コードブック・ベースの送信のケースでは、符号語毎のTRRP情報が、1回だけ交換される。コードブックにおける複数の符号語が、同じTRRPに関連付けられるケースでは、全体の数よりさらに少ない符号語が交換される必要がある。同じアンテナ及び空間フィルタが、例えばSSBに対して及びその後PRSに対してなど、異なる信号に対して2回使用されるケースでは、SSBと共に送られたTRRPが、PRSのために再使用され、例えば、[3GPP(登録商標)19-38214]に従って、SSBとPRSのQCLタイプDの対応関係をシグナリングする。このようなケースでは、TRRPは、gNB-ID又はTRP-ID及びビームIDとの対応関係を、LMFに格納する。
放射基準点すなわちTRRPについてのロケーション及び方向情報は、以下において/以下から、格納、計算、又は提供される。
・ LMF(ロケーション管理機能)、AMF(アクセス及び移動性機能)、並びに関連付けられたデータベース。
・ 基地局のようなeNB/gNB、基準TRP、中継ノード(例えば、デコード&転送及び反復、増幅&転送、IABノード)。移動するNG-RANノード(gNB又はTRP)のケースでは、TRRPの位置は定期的に更新される。
・ UE又はユーザ・デバイス。
TRRPデータの交換のために、実施形態は以下の手順を使用する。
・ 基地局のDCIにTRRPデータを明示的又は暗示的に組み込むこと。
・ 例えばインターネットなど、データベースに接続されたオーバー・ザ・トップ(OTT)チャネルで、TRRPデータをシグナリングすること、及び、測位のために使用される基準信号を提供する他のネットワーク又はノードについての追加情報を提供すること。
追加の測位関連のTRRP情報は、本明細書で説明された追加のTRRP情報のための場所を空けるために拡張された既存のファイル及びデータ・フォーマットを使用して提供される。
送信及び受信基準情報
上述の実施形態によれば、TRRPがシグナリングされるが、本発明は、このような実施形態に限定されない。さらなる実施形態によれば、送信及び受信遅延(TRD)情報が、TRRP情報に加えてシグナリングされる。
実施形態によれば、TRRPをシグナリングするのではなく、下記でより詳しく説明されるような、TRRP及びTRD情報を含む送信及び受信基準情報(TRRI)がシグナリングされる。実施形態によれば、TRRPをシグナリングするための上述のアプローチは、TRRIをシグナリングするために使用される。
TRRIの定義
実施形態によれば、送信及び受信基準情報(TRRI)は、以下を含む。
・ TRRP、並びに
・ 送信及び受信遅延(TRD)情報。TRDは、TRRPとベースバンド・ユニットとの間の信号遅延についての情報、及び/又は、送受信ユニット(TXRU)遅延、送受信器アレイ境界、無線分散ネットワーク、物理アンテナ・アレイのうちの1つ又は複数についての遅延情報を含む。それでも、固有の構成要素上の装置で、遅延情報を提供することが可能であるが、代替又は追加として、遅延情報は、TRRPとベースバンド・ユニットとの間の装置によって理想的に決定されることが可能であり、例えば、装置は、例えば、以下のうちの1つ又は複数を示すことによって、TRD情報が決定された方式についての情報を提供することができる。
・ Tx/Rx TRRP
・ Tx/Rxアンテナ・コネクタ
・ Tx/Rxアンテナ
・ Tx/Rx送受信器アレイ境界コネクタ
・ LMF(ロケーション管理機能)は、測定の不確実性を決定するために、これらの情報を使用する。
TRD(送信受信遅延)の調節
実施形態によれば、TRDは、UE毎、TRPビーム・インデックス毎、又はTX/Rx空間フィルタ毎の遅延情報を提供する。TRDは、実施形態に応じて、オフライン較正、又はトリガされた若しくはオンラインの較正を使用して、gNB、TRP、又はUEである測位ノードによって決定される。
オフライン較正:送受信器遅延は、オフライン・セッションで較正され、すなわち、測位セッション中には較正されない。TRD情報は、次いで、測位ノードに保存されたLUTとして提供される。情報は、遅延較正のために使用される、例えば、温度、動作周波数、及び空間フィルタのような、遅延影響因子に対する依存性を含むことができる。
トリガされた又はオンラインの較正:送受信器遅延は、測位セッション中にネットワーク(NW)トリガ又はオンラインで較正される。装置は、デバイスで測定された測位基準信号に基づいてTRD情報を決定する。
実施形態によれば、測位ノードは、全体の送受信器遅延(Tx、Rx)を推定するために、信号が進むループバック遅延を測定する。
TRRPからTRRPへのループバック
実施形態によれば、ループバック信号は、第1の送信TRRPから第2の受信TRRPへと測定され、この場合、各TRRPは、同じデバイス又は測位ノードの異なるアンテナ・パネルに関連付けられる。
それでも、FR2のような高周波数範囲での測定のために、ループバック信号は、近距離範囲内にあり、この範囲の動作は、予測できない性能になる。言い換えれば、このようなシナリオでは、ループバック遅延を決定することは難しいか、全く可能ではない。したがって、実施形態によれば、ループバック動作は、特定の範囲Rを超えたTRRP間の範囲又は距離に限定される。ここで、Rは、2つのTRRP又は2つのアンテナの間のTRDを決定するための最小範囲を定義し、ここで、Rは、アンテナ放射パターンのための近距離又は反応型近距離(reactive near field)領域の指示であることが可能であり、ここで、Rは、波長Λ及びアンテナ長又は直径に依存し、距離は、2つのTRRP又は物理的なアンテナ及び因子Xを隔て、ここで、Xは、X=0.01とX=3との間の範囲の値を有する、
Figure 2023537590000011
又は
Figure 2023537590000012
であり、Xは、スケーリング因子である。例えば、放射近距離を決定するために、Xの値は、2にセットされるが、これは、TRD決定のために緩和されることが可能である。
実施形態によれば、アンテナからアンテナへのループバックを実施する測位ノードは、範囲R内のループバック遅延を決定するために、同じデバイスのTx-RX空間フィルタのペアを使用することを期待されない。これは、信号が受信されることが保証されない場合、範囲<RにおけるTRD測定を回避できるようにする。
送受信器ループバック
他の実施形態によれば、ループバック信号は、送受信器遅延から測定又は取得されるが、アンテナからは測定又は取得されない。測位ノードは、送信された信号が、送信された信号の空間的関係が同じ受信器で減衰及び受信された場合、較正遅延を実施する。ループバックは、Tx/Rxスイッチから受信された信号を測定することによって、又は、送受信器アレイ境界コネクタの前に設置された専用のループバック線を実施することによって、実現される。例えば、測位ノードは、オフライン較正からの情報を使用して、送受信器アンテナ遅延を含む全体遅延を計算する。
以下では、実施形態によるTRDを決定及びレポートするためのプロセスが説明される。プロセスは、図2に描写されているようなネットワークにおいて実施される。
1.LMFのようなNWエンティティは、例えばより高い層のシグナリングを介して、TRD決定のための能力をシグナリングすることを1つ又は複数の測位ノードにリクエストする。
○ 1つ又は複数の測位ノードは、TRD能力をNWエンティティにレポートする。
2.NWエンティティは、[3GPP(登録商標) TS38.305v16.0.0]で定義されているようなAoD、DL-TDOA、UL-TDOA、AoA、マルチRTTのような測位方法、又はサイドリンク方法を実施するように測位ノードを構成する。
3.NWエンティティは、TRP又はLPPのために、より高い層のパラメータNRPPa provide_TRD_infromationを、UEのために、provide_TRD_infromationを有する遅延情報をリクエストする。
4.測位ノードは、TRRPの代替又は追加として、例えば、ステップ2で構成された方法のためのUL又はDL測位基準信号の送信及び/又は受信のために使用される空間フィルタのためのTRD遅延情報を含むTRRIメッセージを使用して、TRD遅延情報をレポートする。
○ 測位基準信号は、SRS、PRS、CSI-RS、SSB、サイドリンクPRS、又は測位のために使用される任意の他の基準信号である。
○ レポートされる遅延は、UL若しくはDL測位基準信号のうちの1つ若しくは複数を送信するために使用される1つ若しくは複数のTx空間フィルタ、及び/又は測位基準信号に対する測定を実施するために使用される1つ若しくは複数のRx空間フィルタに基づいて選択される。
・ 測定は、RTOA、RSTD、UE Rx-Tx、gNB Rx-Tx、又は任意のタイミング関連測定である。
実施形態によれば、上述のプロセス又は手順は、TRRPをレポートするために使用される。
上述のプロセス又は手順は有利である。より具体的には、TRRIレポートを測定値及び送信された信号にマッピングしない場合、NWエンティティは、使用される空間フィルタ及びアンテナについての情報を有さず、従って、TRRI情報は、NWエンティティには不明確である。この不明確さは、上述の手順で、より具体的には、異なる遅延についての情報を測位ノードに提供するステップ4のレポート手順を実施することによって、回避される。
ステップ4のレポート手順は、実施形態によれば、ステップ2がDL及びULベースの測位方法を構成するか、DLベースの測位方法を構成するか、ULベースの測位方法を構成するかに依存する。
・ ステップ2で構成された方法が、マルチRTT又はE-CIDのようなDL及びULベースの測位方法である場合、UEは、1つ又は複数のTRPから送信されたDL-PRS信号に対する測定を実施する。TRPは、同じUEから送信されたUL-SRS信号に対する測定を実施する。
UE又はTRPのような測位ノードは、UL又はDL測位基準信号の送信及び/又は受信のために使用される空間フィルタについてのTx-Rx遅延としてRTDをレポートする。
実施形態によれば、UEは、Tx-Rx遅延を決定するためにUL-PRS構成で構成される。UEは、構成されたUL-PRS信号のTRD測定を実施するための測定ギャップで構成される。TRPは、Tx-Rx遅延を決定するためにDL-PRS構成で構成される。
・ ステップ2で構成された方法が、DL-TDOAのようなDLベースの測位方法の場合、UEは、1つ又は複数のTRPから送信されたDL-PRS信号に対する測定を実施する。
実施形態によれば、UEは、Rx遅延を決定するためにUL-PRS構成で構成される。UEは、構成されたUL-PRS信号のTRD測定を実施するための測定ギャップで構成される。Rx遅延は、総ループバック遅延、及びUEにおける事前の較正情報に基づくTx遅延を差し引くことから決定される。
Tx遅延は、総ループバック遅延、及びTRPにおける事前の較正情報に基づくRx遅延を差し引くことから決定される。
・ ステップ2で構成された方法が、UL-TDOAのようなULベースの測位方法の場合、TRPは、UEから送信された、SRSのようなUL-PRS信号に対する測定を実施する。
実施形態によれば、TRPは、Rx遅延を決定するためにDL-PRS構成で構成される。
Rx遅延は、総ループバック遅延、及びTRPにおける事前の較正情報に基づくTx遅延を差し引くことから決定される。
Tx遅延は、総ループバック遅延、及びUEにおける事前の較正情報に基づくTx遅延を差し引くことから決定される。
TRDのシグナリング
実施形態によれば、TRDは、例えば、特定の基準信号(RS)又は測定に関連付けられた実際のTRDをシグナリングすることによって、明示的に示される。例えば、遅延の実際の値がシグナリングされる。
他の実施形態によれば、TRDは、例えばTRD指示をシグナリングすることによって、暗示的に示される。例えば、TRDは、1つ又は複数のTRD識別子を使用して示され、各TRD識別子は、測位基準信号のような特定の基準信号(RS)、及び/又は測位基準信号の測定値のような特定の測定値に関連付けられたTRDを表す。
実施形態によれば、例えばTRDの所定の範囲内のTRDを有するなど、同じTRDを有する、又は同様の、2つ以上のRS又は測定値のTRDが、同じTRD識別子を使用して示される。例えば、1つ若しくは複数のDL測位基準信号若しくはリソース又は/及び1つ若しくは複数のUL測位基準信号若しくはリソースを受信するために使用されるTRDを示すTRD情報が、レポートされる。2つ以上の測位基準信号又は測定値が、同じTRD指示と共にレポートされる場合、位置決定プロセッサは、TRD遅延が同じか、同様であると想定する。例えば、UE補助モードのDL-TDOAのケースでは、UEは、TRD指示をLMFにレポートし、LMFは、この情報を使用して、1つ又は複数の共通のTRDを差し引くか、1つ又は複数の共通のTRDを推定する。
DL位置決定方法
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置は、DL位置決定方法に従って動作するUEである。このようなケースでは、指示は、少なくとも1つ又は複数のTRD識別子(ID)を含む。識別子は、DL測位基準信号又はリソースのうちの1つ又は複数の受信のために使用されるTRDを示し、同じTRD指示と共にレポートされた、例えば、RSTD、DL基準信号時間差、DL-RSRP、DL-AoD、及び同様のもののような、2つ以上のDL測位基準信号若しくはリソース又はDL測定が、同じ又は類似の遅延を有する。
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置は、DL位置決定方法に従って動作するTRPである。このようなケースでは、指示は、少なくとも1つ又は複数のTRD識別子(ID)を含む。識別子は、DL測位基準信号又はリソースのうちの1つ又は複数の送信のために使用されるTRDを示し、同じTRD指示と共にレポートされる2つ以上のDL測位基準信号又はリソースが、同じ又は類似の遅延を有する。
UL位置決定方法
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置は、UL位置決定方法に従って動作するTRPである。このようなケースでは、指示は、少なくとも1つ又は複数のTRD識別子(ID)を含む。識別子は、UL測位基準信号又はリソースのうちの1つ又は複数の受信のために使用されるTRDを示し、同じTRD指示と共にレポートされた、例えば、相対到達時間(RTOA)、UL-RSRP、UL-AoA、及び同様のもののような、2つ以上のUL測位基準信号若しくはリソース又はUL測定が、同じ又は類似の遅延を有する。
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置は、UL位置決定方法に従って動作するUEである。このようなケースでは、指示は、少なくとも1つ又は複数のTRD識別子(ID)を含む。識別子は、UL測位基準信号又はリソースのうちの1つ又は複数の送信のために使用されるTRDを示し、同じTRD指示と共にレポートされる2つ以上のUL測位基準信号又はリソースが、同じ又は類似の遅延を有する。
UL及びDL位置決定方法
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置は、UL及びDL位置決定方法に従って動作するTRP又はUEである。このようなケースでは、指示は、少なくとも1つ又は複数のTRD識別子(ID)を含む。識別子は、1つ又は複数のDL測位基準信号又はリソースの受信、及び1つ又は複数のUL測位基準信号又はリソースの送信のために使用されるTRDを示し、同じTRD指示と共にレポートされる1つ若しくは複数のUL測位基準信号若しくはリソース、及び1つ若しくは複数のDL測位基準信号若しくはリソース、又はRx-Tx測定のようなDL-and-UL測定が、同じ又は類似の遅延を有する。
実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置は、UEベースの測位決定モードを実施するUEである。ネットワーク又はシステムは、UEベースの測位決定のために、TRDを伴うDL PRSリソースの関連付け情報をUEに提供するためのLMFを備える。UEは、1つ又は複数の指示を受信し、指示は、少なくとも1つ又は複数のTRD識別子(ID)を含む。識別子は、DL測位基準信号又はリソースのうちの1つ又は複数の送信のために使用されるTRDを示し、同じTRD指示と共にレポートされる2つ以上のDL測位基準信号又はリソースが、同じ又は類似の遅延を有する。
マルチ・フィールド指示
実施形態によれば、TRD指示は、RSTD測定のために、基準TRRのための1つのTRD識別子、及び測定TRPのための1つのTRD識別子を含む。実施形態によれば、指示は、UL又はDL測定のため、及びDL又はUL測定のために、UL送信のための1つのTRD識別子、及びDL受信のための1つのTRD識別子、又はDL送信のための1つのTRD識別子、及びUL受信のための1つのTRD識別子を含む。
さらなる実施形態
さらなる実施形態によれば、装置は、TRD情報についての情報を提供するために、より高い層インターフェースによって命令される。装置は、マージン内の同じ又は類似のもので実施される測定についての指示としてTRD情報をレポートする。
実施形態によれば、UEは、異なる周波数部分で同時に送信又は/及び受信するように構成される。UEは、それぞれに対して固有の構成を有するMIMO又は測位使用など、異なる使用のために、測定値を送信又は/及び実施するように構成される。
UEが、第1の周波数部分及び第2の周波数部分で1つ又は複数の測位基準信号を同時に送信するように構成された場合、UEは、UEの能力を前提として、第1の周波数部分及び第2の周波数部分でのULリソースに関する1つ又は複数のTRDが特定のマージン内で同じ又は類似であるかどうかをレポートする。UEは、UL送信のために使用されたULリソースに関連付けられた帯域インデックスをTRD情報の中でレポートする。
UEが、第1の周波数部分及び第2の周波数部分で1つ又は複数の測位基準信号を同時に受信するように構成された場合、UEは、UEの能力を前提として、第1の周波数部分及び第2の周波数部分でのDL測定のための1つ又は複数のUE受信器TRDがマージン内で同じ又は類似であるかどうかをレポートする。UEは、例えば1つ又は複数のRSTD測定のために使用された、DLリソースに関連付けられた帯域インデックスをTRD情報の中でレポートする。
UEが、第1の周波数部分及び第2の周波数部分で1つ又は複数の測位基準信号を同時に受信するように構成された場合、UEは、第1の周波数部分及び第2の周波数部分でDLリソースのためのTRP送信器TRDについての情報をネットワークから受信する。UEは、2つの周波数部分から受信された基準信号に対して到達時間又は方向到来推定を処理するために、この情報を適用する。
UEが、第1の周波数部分及び第2の周波数部分で1つ又は複数の測位基準信号を同時に送信するように構成された場合、並びに、UEが、第1及び/又は第2の周波数部分で受信するように構成された場合、UEは、Rx-Tx測定のために使用されたULリソースに関連付けられた帯域インデックスをTRD情報の中でレポートする。
上述の周波数部分は、帯域、コンポーネント・キャリア、帯域間キャリア、帯域内キャリア、1つ又は複数の帯域幅部分、周波数層又は周波数範囲を指すことが指摘される。
実施形態によれば、UEは、異なる瞬間に1つ又は複数のRSを送信するように構成される。UEは、チャネル条件及びUE抑制に応じて、同じ構成のRSに対して異なるTxフィルタを適用する。TRDは、UEが異なるTx設定を適用したときに変化する。UEは、提供されたTRD情報のための1つ又は複数の測定レポート内で1つ又は複数の時間情報を提供する。
同じシナリオで、UE補助モードのLMF、又はUEベースのモードのUEは、1つ又は複数のRSの1つ又は複数の測定値をTRPから受信する。1つ又は複数のTRP測定は、異なる瞬間についての時間情報を含む。TRPは、提供されたTRD情報のための1つ又は複数の測定レポート内で1つ又は複数の時間情報を提供する。LMF又はUEは、UEから受信された、又はUEによって測定されたTRD情報を、1つ又は複数のレポートからの1つ又は複数の瞬間の1つ又は複数のTRP測定レポート情報とマッピングする。TRPは、1つ又は複数の測定レポート内で、提供されたTRD情報の1つ又は複数のタイムスタンプをUE又はLMFに提供する。
実施形態によれば、UEは、異なる瞬間に1つ又は複数のRSを受信するように構成される。UEは、チャネル条件及びUE抑制に応じて、同じ構成のRSに対して異なるRxフィルタを適用する。TRDは、UEが異なるRx設定を適用したときに変化する。UEは、1つ又は複数の測定レポート内で、提供されたTRD情報に1つ又は複数のタイムスタンプを提供する。
1つの例では、測定レポートは、提供されたTRD情報が有効なときのタイムスタンプを含む。
1つの例では、指示値を含むTRD情報は、別途指示がない限り、同じ測定レポートに対してのみ、適用される。したがって、TRD指示は、UE又はTRPの物理的な送信器又は/及び受信器チェーンで直接的にマッピングされない。
一般
本発明のアプローチのそれぞれの態様及び実施形態が別々に説明されてきたが、態様/実施形態のそれぞれが、他から独立して実施されるか、態様/実施形態の一部又は全てが結合されることが指摘される。その上、その後説明される実施形態は、今まで説明された態様/実施形態のそれぞれのために使用される。
上述の実施形態によれば、TRRPはシグナリングされる。さらなる実施形態によれば、アレイの視野若しくは開放角、ビームの操縦範囲、アレイの主な方向、及び/又は固有のビームのような、追加情報がシグナリングされる。
実施形態によれば、ワイヤレス通信システムは、地上波ネットワーク、又は非地上波ネットワーク、又は飛行中の車両若しくは宇宙で操作される車両を受信器として使用したネットワーク若しくはネットワークのセグメント、又は、その組合せを含むことができる。
本発明の実施形態によれば、ユーザ・デバイスは、電力制限UE、又は歩行者によって使用されるUEのような、及び脆弱な道路ユーザ(VRU)若しくは歩行者UE(P-UE)とも呼ばれる、ハンドヘルドUE、又は公共安全要員及び第一応答者によって使用され、公共安全UE(PS-UE)とも呼ばれる、オン・ボディ若しくはハンドヘルドUE、又は例えば、反復タスクを実行するために構内ネットワークにおいて提供され、周期的な間隔でゲートウェイ・ノードから、モバイル端末から、若しくは固定端末からの入力を要求する、センサ、アクチュエータ、若しくはUEなどの、IoT UE、又はセルラーIoT-UE、又は乗物UE、又は乗物グループ・リーダ(GL)UE、又はサイドリンク・リレー、又はIoT若しくは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、又はスマートウオッチのようなウェアラブル・デバイス、又はフィットネス・トラッカ、又はスマートグラス、又は地上車両、又は航空機、又はドローン、又は移動基地局、又は道路サイド・ユニット(RSU)、又は建物、又は例えばセンサ若しくはアクチュエータなど、ワイヤレス通信ネットワークを使用してアイテム/デバイスが通信することを可能にしたネットワーク接続を提供された任意の他のアイテム若しくはデバイス、又は例えばセンサ若しくはアクチュエータなど、ワイヤレス通信ネットワークのサイドリンクを使用してアイテム/デバイスが通信することを可能にしたネットワーク接続を提供された任意の他のアイテム若しくはデバイス、又は任意のサイドリンク対応ネットワーク・エンティティのうちの1つ又は複数を備える。
本発明の実施形態によれば、ネットワーク・エンティティは、マクロ・セル基地局、又は小規模セル基地局、又は基地局の中央ユニット、又は基地局の分散型ユニット、又は道路サイド・ユニット(RSU)、又はリモート無線ヘッド、又はAMF、又はMME、又はSMF、又はコア・ネットワーク・エンティティ、又はモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)エンティティ、又はNR若しくは5Gコア・コンテキストにおけるようなネットワーク・スライス、又はワイヤレス通信ネットワークを使用してアイテム若しくはデバイスが通信することを可能にした任意の送信/受信点(TRP)であって、アイテム若しくはデバイスが、ワイヤレス通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続を提供される、任意の送信/受信点(TRP)のうちの1つ又は複数を備える。
説明された概念のいくつかの態様が、装置の文脈で説明されてきたが、これらの態様が、さらに、対応する方法の説明を表すことが明らかであり、この場合、ブロック又はデバイスは、方法ステップ又は方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈で説明される態様は、さらに、対応する装置の対応するブロック又はアイテム又は特徴の説明を表す。
本発明の様々な要素及び特徴は、アナログ及び/若しくはデジタル回路を使用してハードウェアで、1つ若しくは複数の汎用若しくは専用プロセッサによる命令の実行を通じてソフトウェアで、又は、ハードウェアとソフトウェアとの組合せとして、実施される。例えば、本発明の実施形態は、コンピュータ・システム又は別の処理システムの環境で実施される。図16は、コンピュータ・システム600の例を示す。ユニット又はモジュール、及びこれらのユニットで実施される方法のステップは、1つ又は複数のコンピュータ・システム600で実行される。コンピュータ・システム600は、専用又は汎用デジタル・シグナル・プロセッサのような1つ又は複数のプロセッサ602を含む。プロセッサ602は、バス又はネットワークのような通信インフラストラクチャ604に接続される。コンピュータ・システム600は、例えば、ハードディスク・ドライブ及び/又は取外し可能ストレージ・ドライブのような、例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)及び2次メモリ608のような、メイン・メモリ606を含む。2次メモリ608は、コンピュータ・プログラム又は他の命令をコンピュータ・システム600にロードできるようにする。コンピュータ・システム600は、コンピュータ・システム600と外部デバイスとの間でソフトウェア及びデータを転送できるようにするための通信インターフェース610をさらに含む。通信は、通信インターフェースで取り扱うことができる電子、電磁気、光、又は他の信号の形である。通信は、ワイヤ又はケーブル、光ファイバ、電話線、セルラー・フォン・リンク、RFリンク、及び他の通信チャネル612を使用する。
「コンピュータ・プログラム媒体」及び「コンピュータ可読媒体」という用語は、一般に、取外し可能なストレージ・ユニット、又はハードディスク・ドライブに設置されたハードディスクなどの有形ストレージ媒体を指すために使用される。これらのコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム600にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ・プログラムは、コンピュータ制御ロジックとも呼ばれ、メイン・メモリ606及び/又は2次メモリ608に格納される。コンピュータ・プログラムは、さらに、通信インターフェース610を介して受信される。コンピュータ・プログラムは、実行されると、コンピュータ・システム600が本発明を実行することを可能にする。特に、コンピュータ・プログラムは、実行されると、プロセッサ602が、本明細書で説明された方法のいずれかなどの本発明のプロセスを実施することを可能にする。したがって、このようなコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム600のコントローラを表す。本開示がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアは、コンピュータ・プログラムに格納され、取外し可能ストレージ・ドライブ、通信インターフェース610のようなインターフェースを使用してコンピュータ・システム600にロードされる。
ハードウェア又はソフトウェアでの実装形態は、それぞれの方法が実施されるようにプログラム可能なコンピュータ・システムと協働する、又は協働する能力がある、電子的に読込可能な制御信号を格納した、例えば、クラウド・ストレージ、フロッピー・ディスク、DVD、blue-Ray、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM又はフラッシュ・メモリのような、デジタル・ストレージ媒体を使用して実施される。したがって、デジタル・ストレージ媒体は、コンピュータ読込可能である。
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書で説明された方法のうちの1つが実施されるように、プログラム可能なコンピュータ・システムと協働する能力がある、電子的に読込可能な制御信号を有するデータ・キャリアを備える。
一般に、本発明の実施形態は、プログラム・コードを有するコンピュータ・プログラムとして実施され、プログラム・コードは、コンピュータ・プログラムがコンピュータで実行されるとき、方法のうちの1つを実施するように動作可能である。プログラム・コードは、例えば、機械読込可能キャリアに格納される。
他の実施形態は、機械読込可能キャリアに格納された、本明細書で説明された方法のうちの1つを実施するためのコンピュータ・プログラムを備える。言い換えれば、本発明の方法の実施形態は、したがって、コンピュータ・プログラムがコンピュータで実行されたとき、本明細書で説明された方法のうちの1つを実施するためのプログラム・コードを有するコンピュータ・プログラムである。
本発明の方法のさらなる実施形態は、したがって、データ・キャリア若しくはデジタル・ストレージ媒体、又は、本明細書で説明された方法のうちの1つを実施するためのコンピュータ・プログラムを記録して含むコンピュータ可読媒体である。本発明の方法のさらなる実施形態は、したがって、本明細書で説明された方法のうちの1つを実施するためのコンピュータ・プログラムを表すデータ・ストリーム又は信号のシーケンスである。データ・ストリーム又は信号のシーケンスは、例えば、例えばインターネットを介するなど、データ通信接続を介して転送されるように構成される。さらなる実施形態は、本明細書で説明された方法のうちの1つを実施するように構成又は適合された、例えば、コンピュータ、又はプログラマブル・ロジック・デバイスのような、処理手段を備える。さらなる実施形態は、本明細書で説明された方法のうちの1つを実施するためのコンピュータ・プログラムをインストールしたコンピュータを備える。
いくつかの実施形態では、例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイのような、プログラマブル・ロジック・デバイスが、本明細書で説明された方法の機能の一部又は全てを実施するために使用される。いくつかの実施形態では、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイは、本明細書で説明された方法のうちの1つを実施するために、マイクロプロセッサと協働する。一般に、方法は、任意のハードウェア装置で実施されるのが好ましい。
上述の実施形態は、本発明の諸原理の例証にすぎない。本明細書で説明された配置及び詳細の変更形態及び変形形態が、当業者には明らかであることが理解されている。したがって、差し迫った特許請求の範囲によってのみ限定されることが意図であり、本明細書の実施形態の記述及び説明によって提示される固有の詳細によるものではない。
Figure 2023537590000013
Figure 2023537590000014
略語
Figure 2023537590000015
Figure 2023537590000016

Claims (47)

  1. ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置であって、前記装置が、
    第1のエンティティと1つ又は複数の第2のエンティティとの間の1つ又は複数の位置測定を使用して、前記ワイヤレス通信ネットワークにおける前記第1のエンティティの位置を決定するための位置決定プロセッサであって、前記第1及び第2のエンティティのそれぞれが、前記位置測定のための無線信号を送信及び/又は受信するための1つ又は複数のアンテナを備える、位置決定プロセッサ
    を備え、
    前記位置決定プロセッサが、前記第1のエンティティ及び/又は前記1つ若しくは複数の第2のエンティティの前記1つ又は複数のアンテナにおける前記無線信号の送信受信基準点(TRRP)を使用して、前記第1のエンティティの前記位置を決定する、装置。
  2. 前記装置は、
    前記ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティであって、前記第1のエンティティ及び前記1つ又は複数の第2のエンティティのための前記TRRPを受信する、前記コア・エンティティと、
    前記ワイヤレス通信ネットワークの無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ又はユーザ・デバイスのような、前記第1のエンティティであって、前記1つ又は複数の第2のエンティティのためのTRRPを受信する、前記第1のエンティティと、
    前記ワイヤレス通信ネットワークの無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ又はユーザ・デバイスのような、前記1つ又は複数の第2のエンティティであって、前記第1のエンティティのための前記TRRPを受信する、前記1つ又は複数の第2のエンティティと
    のうちの1つ又は複数において提供される、請求項1に記載の装置。
  3. ワイヤレス通信ネットワークのための装置であって、前記装置は、
    1つ又は複数のアンテナであって、前記1つ又は複数のアンテナが、無線信号を送信することになる、1つ又は複数のアンテナ
    を備え、
    前記装置が、位置決定プロセスのために使用される前記1つ又は複数のアンテナにおける前記無線信号の送信又は受信位置(TRRP)を送信する、装置。
  4. ワイヤレス通信ネットワークのための装置であって、前記装置は、
    前記ワイヤレス通信ネットワークの1つ又は複数の無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ及び/又はユーザ・デバイスから無線信号を受信する1つ又は複数のアンテナ、を備え、
    前記装置が、それぞれの前記RANエンティティ及び/又はユーザ・デバイスの前記1つ又は複数のアンテナによって送信された前記無線信号の送信又は受信位置(TRRP)を受信し、
    1つ又は複数の受信された前記TRRPが、前記装置において、又は前記装置から遠く離れたネットワーク・エンティティにおいて、実施される位置決定プロセスのために使用され、前記位置決定プロセスが、受信された前記TRRPを使用して前記装置の位置を決定する、装置。
  5. 前記1つ又は複数のアンテナが、
    ・ 複数の別個のアンテナと、
    ・ 完全統合型アンテナ・アレイのような1つ又は複数のアンテナ・アレイであって、各前記アンテナ・アレイが、複数のアンテナ素子を備える、前記アンテナ・アレイと
    のうちの1つ又は複数を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記1つ又は複数のアンテナの前記TRRPが、前記1つ又は複数のアンテナの位相中心又は放射基準点のような、前記無線信号の電磁波が生じているであろうロケーション又はポイントである、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記TRRPが、
    ・ 前記無線信号の搬送波周波数、
    ・ プリコーダ又はビーム形成器のような空間フィルタを使用するとき、ビームの方向及び/又は前記アンテナ上のパワー・スケーリング、
    ・ マルチ・モード・アンテナの場合のアンテナ・モード、
    ・ インピーダンスの変化による総出力送信電力
    というパラメータのうちの1つ又は複数に応じて変化する、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記TRRPが、
    ・ デカルト・フォーマット、球形フォーマット、若しくは世界測地系1984(WGS84)の座標で示されるような絶対位置として、及び/又は
    ・ アンテナ・コネクタ若しくはアンテナ位置のような、所定の基準点に対する位置
    として示される、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記TRRPが、特定の信号又は空間フィルタに関連付けられ、コードブック・ベースの送信の場合、前記TRRPが、前記コードブックからの1つ又は複数の符号語に関連付けられる、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記装置が、前記装置の前記1つ又は複数のアンテナのための前記TRRPを計算する前記装置の能力をシグナリングする、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記装置は、
    ・ 前記装置が前記ワイヤレス通信ネットワークにアクセスするような特定のイベント、又は、現在のTRRPからの新しいTRRPの設定された量若しくは事前設定された量の偏差、及び/或いは
    ・ 測位測定リクエストのようなリクエスト
    に応答して、前記TRRPを計算する前記装置の前記能力をシグナリングする、請求項10に記載の装置。
  12. 前記装置が、UEのようなユーザ・デバイスであり、ロング・ターム・エボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)を使用して、前記ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティに、前記TRRPを計算する前記装置の前記能力をシグナリングする、又は、
    前記装置が、gNBのようなRANエンティティであり、新無線測位プロトコル(NRPPa)を使用して、前記ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティに、前記TRRPを計算する前記装置の前記能力をシグナリングする、又は
    前記装置が、gNB-CU又はgNB-DUのようなクラウド-RAN(C-RAN)エンティティであり、
    ○ 周波数1アプリケーション・プロトコル(F1 AP)インターフェースを使用して、gNB-CU若しくはgNB-DUのような別のC-RANエンティティに、及び
    ○ 前記新無線測位プロトコル(NRPPa)を使用して、前記ワイヤレス通信ネットワークのコアの、ロケーション管理機能のようなコア・エンティティに
    前記TRRPを計算する前記装置の前記能力をシグナリングする、請求項10又は11に記載の装置。
  13. 前記装置が、所与のNR動作帯域の中心周波数のような固定の動作周波数と、照準方向、又は照準から離れた前記ビームを電子的にスキャンしないように全てのビーム形成の重みがリセットされた方向のような、固定のビーム方向と、垂直、水平、左円、又は右円などの単一偏光のような、固定偏光とのうちの1つ又は複数などの、固有又は固定の動作条件のセットに関する前記TRRPをシグナリングする、請求項10から12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記装置が、現在の動作周波数、現在のビーム方向、現在の偏光のうちの1つ又は複数などの、前記装置の現在の動作条件に関する前記TRRPをシグナリングする、請求項10から13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記装置が、絶対位置として、又は動作条件の所定若しくは基準セットによって取得されたTRRPに対する相対位置として、前記TRRPをシグナリングする、請求項13又は14に記載の装置。
  16. 前記装置が、リクエストに応答して、
    ・ 固有若しくは固定の動作条件のセットに関する、又は
    ・ 前記装置の現在の動作条件に関する
    前記TRRPをシグナリングし、前記動作条件が、
    ・ 前記現在の動作周波数
    ・ 前記現在のビーム方向
    ・ 前記現在の偏光
    のうちの1つ又は複数を含む、請求項10から15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記TRRPが、
    ・ RANエンティティの、DCIのような制御メッセージで明示的若しくは暗示的に、又は
    ・ 前記TRRPを保持する、インターネットなどのデータベースに接続されたオーバー・ザ・トップ(OTT)チャネルで
    シグナリングされる、請求項10から16のいずれか一項に記載の装置。
  18. 前記TRRPが、
    ・ 前記ロケーション管理機能(LMF)並びに/又は前記アクセス及び移動性機能(AMF)のような前記コア・エンティティに関連付けられたデータベース、
    ・ gNB、基準TRP、中継ノードのような、1つ又は複数の固定又は移動RANエンティティ、
    ・ UEのような1つ又は複数のユーザ・デバイス
    のうちの1つ又は複数に格納される、請求項1から17のいずれか一項に記載の装置。
  19. 前記位置決定プロセッサが、送信及び受信遅延(TRD)情報をさらに使用して、前記第1のエンティティの前記位置を決定する、請求項1から18のいずれか一項に記載の装置。
  20. 前記TRRP及びTRD情報が、送信及び受信基準情報(TRRI)として提供される、請求項19に記載の装置。
  21. 前記TRD情報は、
    前記TRRPと送受信ユニットのベースバンド・ユニットとの間の信号遅延についての情報、
    及び/又は
    送受信ユニット(TXRU)遅延、送受信器アレイ境界、無線分散ネットワーク、物理アンテナ・アレイのうちの1つ又は複数についての遅延情報、
    ・ Tx/Rx TRRP
    ・ Tx/Rxアンテナ・コネクタ
    ・ Tx/Rxアンテナ
    ・ Tx/Rx送受信器アレイ境界コネクタ
    のうちの1つ又は複数など、前記TRD情報が決定された方式についての情報
    を含む、請求項19又は20に記載の装置。
  22. 前記TRD情報が、前記装置の第1の送信TRRPから第2の受信TRRPへの測定されたループバック遅延を含み、各TRRPが、前記装置の異なるアンテナに関連付けられ、
    前記ループバック遅延の測定が、近距離範囲のような特定の範囲Rの外側にあるTRRPに限定される、
    請求項19から21のいずれか一項に記載の装置。
  23. Figure 2023537590000017
    又は
    Figure 2023537590000018
    であり、
    λは送信又は受信された前記無線信号の波長であり、
    RはTRDを決定するための最小範囲であり、
    Dは第1と第2のTRRPを隔てる距離であり、
    Xは0.01と3との間の範囲のスケーリング因子であり、ここで、Xは、Xの放射近距離値付近では、2つのデバイス間で2になるが、同じデバイスのためのTRD決定のために変更又は緩和されることが可能であるスケーリング因子である、請求項22に記載の装置。
  24. 前記第1の送信TRRPから前記第2の受信TRRPへの前記ループバック遅延測定を実施するとき、前記装置が、前記範囲R内の前記ループバック遅延を決定するために、Tx-RX空間フィルタ・ペアを使用しない、請求項23に記載の装置。
  25. TRD遅延情報が、SRS、PRS、CSI-RS、SSB、サイドリンクPRS、又は測位のために使用される任意の他の基準信号のような、特定の測位方法のために使用されるUL又はDL測位基準信号の送信及び/又は受信のために使用される空間フィルタに関連付けられた遅延をレポートし、
    前記レポートされる遅延が、前記UL若しくはDL測位基準信号のうちの1つ若しくは複数を送信するために使用される前記1つ若しくは複数のTx空間フィルタ、及び/又は、RTOA、RSTD、UE Rx-Tx、gNB Rx-Tx、若しくは任意のタイミング関連測定のような、前記UL若しくはDL測位基準信号についての測定を実施するために使用される前記1つ若しくは複数のRx空間フィルタに基づいて選択される、
    請求項19から21のいずれか一項に記載の装置。
  26. マルチRTT又はeCIDのようなDL及びULベースの測位方法のケースでは、UEが、Tx-Rx遅延を決定するようにUL-PRS構成と、構成されたUL-PRS信号のTRD測定を実施するように測定ギャップとで構成され、TRPが、前記Tx-Rx遅延を決定するようにDL-PRS構成で構成され、
    DL-TDOAのようなDLベースの測位方法のケースでは、UEが、Rx遅延を決定するようにUL-PRS構成と、構成されたUL-PRS信号のTRD測定を実施するように測定ギャップとで構成され、
    UL-TDOAのようなULベースの測位方法では、TRPが、前記Rx遅延を決定するためにDL-PRS構成で構成される、
    請求項25に記載の装置。
  27. 前記TRDが、特定の基準信号(RS)若しくは測定に関連付けられた実際の前記TRDをシグナリングすることなどによって明示的に、又は、TRD指示をシグナリングすることなどによって暗示的に、示される、請求項19から26のいずれか一項に記載の装置。
  28. 暗示的なTRDのケースでは、前記TRDが、1つ又は複数のTRD識別子を使用して示され、各TRD識別子が、特定の基準信号(RS)及び/又は特定の測定に関連付けられた前記TRDを表す、請求項27に記載の装置。
  29. 2つ以上のRS又は測定の前記TRDが、同じTRDを有するか、又は、TRDの所定の範囲内のTRDを有し、前記TRDが、同じTRD識別子を使用して示される、請求項28に記載の装置。
  30. 前記装置が、UEを含み、
    DL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子が、DL測位基準信号のうちの1つ又は複数の前記受信又は測定のために使用される前記TRDを示し、
    UL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子が、UL測位基準信号のうちの1つ又は複数の送信又は測定のために使用される前記TRDを示す、
    請求項28又は29に記載の装置。
  31. 前記装置が、TRPを含み、
    DL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子が、DL測位基準信号のうちの1つ又は複数の送信又は測定のために使用される前記TRDを示し、
    UL測位方法を使用するケースでは、各TRD識別子が、UL測位基準信号のうちの1つ又は複数の受信又は測定のために使用される前記TRDを示す、
    請求項28又は29に記載の装置。
  32. 前記装置が、UE又はTRPを含み、
    DL測位方法とUL測位方法両方を使用するケースでは、各TRD識別子が、DL測位基準信号のうちの1つ又は複数の受信、及び1つ又は複数のUL測位基準信号の送信のために使用される前記TRDを示す、
    請求項28又は29に記載の装置。
  33. 前記装置が、LMFから前記1つ又は複数のTRD識別子を受信することになる、請求項31又は32に記載の装置。
  34. 第1のロケーション及び第2のロケーションにおける測定を含む測位方法を使用するケースでは、前記指示が、UL又はDL及びDL又はUL測定のために、
    ・ 前記UL送信のための1つのTRD識別子、及び前記DL受信のための1つのTRD識別子、又は
    ・ 前記DL送信のための1つのTRD識別子、及び前記UL受信のための1つのTRD識別子
    を含む、請求項28から32のいずれか一項に記載の装置。
  35. 前記装置が、前記TRD情報についての情報を提供するために、より高い層インターフェースなどから、命令を受信する、請求項19から34のいずれか一項に記載の装置。
  36. 前記TRD情報が、異なる周波数部分で同時に送信又は/及び受信する能力があるUEのようなネットワーク・エンティティによって提供されるケースでは、前記TRD情報は、第1の周波数部分及び第2の周波数部分での、前記UL測位基準信号のための、及び/若しくは前記DL測位基準信号のDL測定のための前記TRDが、同じであるかどうか、又は前記TRDの所定の範囲内であるかどうかを示す、請求項19から35のいずれか一項に記載の装置。
  37. 前記TRD情報が、前記異なる周波数部分の帯域インデックスを含む、請求項36に記載の装置。
  38. 前記装置が、第1の周波数部分及び第2の周波数部分で1つ又は複数の測位基準信号を同時に受信することができるUEを含み、
    前記UEが、前記第1の周波数部分及び前記第2の周波数部分での、前記DL測位基準信号のための前記TRPにおける前記1つ又は複数のTRDについての情報を、前記ワイヤレス通信ネットワークから受信し、前記UEが、前記第1及び第2の周波数部分から受信された前記DL測位基準信号の到達時間又は方向到来推定を処理するために、受信された1つ又は複数のTRDを適用する、
    請求項19から37のいずれか一項に記載の装置。
  39. UEのような前記第1のエンティティが、複数の異なる送信(TX)フィルタを使用して、異なる瞬間に1つ又は複数の基準信号を送信し、使用される各TXフィルタのための前記TRD情報を前記装置に提供し、各TRD情報が、タイムスタンプに関連付けられ、
    前記装置が、前記第1のエンティティによって送信された前記1つ又は複数の基準信号の測定値を含む1つ又は複数の測定レポートを、TRPのような前記1つ又は複数の第2のエンティティから受信し、前記1つ又は複数の測定レポートが、前記基準信号の前記測定の瞬間についての時間情報を含み、
    前記装置が、前記TRD情報及び前記時間情報に関連付けられた前記タイムスタンプを使用して、前記第1のエンティティから受信された前記TRD情報を、前記第2のエンティティから受信された前記1つ又は複数の測定レポートにマッピングする、
    請求項19から38のいずれか一項に記載の装置。
  40. UEのような前記第1のエンティティが、複数の異なる受信(RX)フィルタを使用して、異なる瞬間に1つ又は複数の基準信号を受信し、使用される各RXフィルタのための前記TRD情報を前記装置に提供し、各TRD情報が、タイムスタンプに関連付けられ、
    前記装置が、前記第1のエンティティによって受信された前記1つ又は複数の基準信号の測定値を含む1つ又は複数の測定レポートを、前記第1のエンティティから受信し、前記1つ又は複数の測定レポートが、前記基準信号の測定の瞬間についての時間情報を含み、
    前記装置が、前記TRD情報及び前記時間情報に関連付けられた前記タイムスタンプを使用して、前記第1のエンティティから受信された前記TRD情報を、前記第2のエンティティから受信された前記1つ又は複数の測定レポートにマッピングする、
    請求項19から39のいずれか一項に記載の装置。
  41. 前記位置決定プロセッサが、
    ・ 到来角(AoA)
    ・ 発射角(AoD)
    ・ 到達時間(ToA)
    ・ 飛行時間(ToF)
    ・ OTDOA及びUL-TDOAのような到来時間差(TDOA)
    ・ エンハンスト・セルID
    ・ NR-マルチRTT
    の測位方法のうちの1つ又は複数に従って動作する、請求項19から40のいずれか一項に記載の装置。
  42. 前記ユーザ・デバイスが、電力制限UE、又は、歩行者によって使用されるUEのような脆弱な道路ユーザ(VRU)若しくは歩行者UE(P-UE)とも呼ばれるハンドヘルドUE、又は公共安全要員及び第一応答者によって使用され公共安全UE(PS-UE)とも呼ばれるオン・ボディ若しくはハンドヘルドUE、又は、反復タスクを実行するために構内ネットワークにおいて提供され、周期的な間隔でゲートウェイ・ノードから、モバイル端末から、若しくは固定端末からの入力を要求する、センサ、アクチュエータ、若しくはUEなどのIoT UE、又は、セルラーIoT-UE、又は、乗物UE、又は、乗物グループ・リーダ(GL)UE、又は、サイドリンク・リレー、又は、IoT若しくは狭帯域IoT(NB-IoT)デバイス、又は、スマートウオッチのようなウェアラブル・デバイス、又は、フィットネス・トラッカ、又はスマートグラス、又は、地上車両又は航空機又はドローン又は移動基地局又は道路サイド・ユニット(RSU)又は建物又はセンサ若しくはアクチュエータなど、前記ワイヤレス通信ネットワークを使用して前記アイテム/デバイスが通信することを可能にしたネットワーク接続を提供された任意の他のアイテム若しくはデバイス、又は、センサ若しくはアクチュエータなど、前記ワイヤレス通信ネットワークのサイドリンクを使用して前記アイテム/デバイスが通信することを可能にしたネットワーク接続を提供された任意の他のアイテム若しくはデバイス、又は、任意のサイドリンク対応ネットワーク・エンティティのうちの1つ又は複数を備え、
    前記RANエンティティ基地局が、マクロ・セル基地局、又は小規模セル基地局、又は基地局の中央ユニット、又は基地局の分散型ユニット、又は道路サイド・ユニット(RSU)、又はUE、又はグループ・リーダ(GL)、又はリレー若しくはリモート無線ヘッド、又はAMF、又はMME、又はSMF、又はコア・ネットワーク・エンティティ、又はモバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)エンティティ、又はNR若しくは5Gコア・コンテキストにおけるようなネットワーク・スライス、又は前記ワイヤレス通信ネットワークを使用してアイテム又はデバイスが通信することを可能にした任意の送信/受信点(TRP)であって、前記アイテム又はデバイスが、前記ワイヤレス通信ネットワークを使用して通信するためのネットワーク接続を提供される、任意の送信/受信点(TRP)のうちの1つ又は複数を備える、
    請求項19から41のいずれか一項に記載の装置。
  43. 請求項19から42のいずれか一項に記載の装置を1つ又は複数備える、ワイヤレス通信システム。
  44. ワイヤレス通信ネットワークのエンティティの位置を決定するための装置を動作させるための方法であって、前記方法が、
    第1のエンティティと1つ又は複数の第2のエンティティとの間の1つ又は複数の位置測定を使用して、前記ワイヤレス通信ネットワークにおける前記第1のエンティティの位置を決定するステップであって、前記第1及び第2のエンティティのそれぞれが、前記位置測定のための無線信号を送信及び/又は受信するための1つ又は複数のアンテナを備える、ステップと、
    前記第1のエンティティ及び/又は前記1つ若しくは複数の第2のエンティティの前記1つ又は複数のアンテナにおける前記無線信号の送信受信基準点(TRRP)を使用して、前記第1のエンティティの前記位置を決定するステップと
    を有する、方法。
  45. ワイヤレス通信ネットワークのための装置を動作させるための方法であって、前記方法が、
    1つ又は複数のアンテナを使用するステップであって、前記1つ又は複数のアンテナが、無線信号を送信することになる、ステップ
    を含み、
    前記1つ又は複数のアンテナにおける前記無線信号の送信された送信又は受信位置(TRRP)が位置決定プロセスのために使用される、
    方法。
  46. ワイヤレス通信ネットワークのための装置を動作させるための方法であって、前記装置が、1つ又は複数のアンテナを備え、前記1つ又は複数のアンテナが、前記ワイヤレス通信ネットワークの1つ又は複数の無線アクセス・ネットワーク(RAN)エンティティ及び/又はユーザ・デバイスから、無線信号を受信し、前記方法が、
    それぞれの前記RANエンティティ及び/又はユーザ・デバイスの1つ又は複数のアンテナによって送信された前記無線信号の送信又は受信位置(TRRP)を受信するステップと、
    前記装置において、又は前記装置から遠く離れたネットワーク・エンティティにおいて、実施される位置決定プロセスのために前記1つ又は複数の受信されたTRRPを使用するステップであって、前記位置決定プロセスが、受信された前記TRRPを使用して前記装置の前記位置を決定するステップと
    を有する、方法。
  47. コンピュータで実行されると、請求項44から46のいずれか一項に記載の方法を実施する命令を格納する、非一時的なコンピュータ可読媒体。
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