JP2023535322A - 伝達システム - Google Patents

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Abstract

回転運動を伝達するために駆動部材と噛み合うための複数の歯を備える駆動スプロケットであって、駆動部材が、駆動スプロケットの歯と係合する複数の係合ポケットを含み、各歯が、第1の係合表面を備える第1の側部及び第2の係合表面を備える反対の第2の側部によって画定される歯形を有し、係合表面は、駆動されると、歯が第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた第2の係合表面上の第2の接触位置においても係合ポケットに噛み合うように構成されており、第1の接触位置が、第2の接触位置から半径方向にずれている、駆動スプロケットである。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動スプロケットと駆動部材とを備える伝達システム、そのような伝達システムの一部を形成する駆動スプロケット、及び伝達システムの一部を形成する駆動部材に関する。
動力伝達チェーン又はベルトなどの駆動部材とともに使用するための複数の歯を有する駆動スプロケット又はプーリはよく知られており、多くの場合、スプロケットの外側周辺の周りに離間された複数の歯を有する実質的に円形のスプロケットの形態をとる。
このような駆動スプロケットとともに、様々な異なる駆動部材を使用することができる。
第1の既知の駆動部材は、ローラチェーンの形態の動力伝達チェーンである。ローラチェーンは、駆動スプロケットとの係合を可能にする複数の係合構造を有する。係合構造は、駆動スプロケットの歯を受容するための受容構造の形態である。ローラチェーンの使用例として自転車がある。自転車のローラチェーンは、クランク駆動スプロケットの形をしたフロント駆動スプロケットの周りを通過し、歯車の形をしたリア駆動スプロケットの周りも通過する。既知のローラチェーンは、例えば、三輪車、自動二輪車、及びチェーンソーを含む、他の多くの異なるタイプの装置にも使用することができる。
既知の駆動部材の第2のタイプは、サイレントチェーンを備える動力伝達チェーンである。サイレントチェーンはまた、駆動スプロケットとの係合を可能にする複数の係合構造を有する。係合構造は、駆動スプロケット上の隣接する歯の間に形成された受容凹部に受容される歯構造の形態である。サイレントチェーンは、高効率及び多くの動力伝達を必要とする高トルクアプリケーションに使用される。
代表的な用途として、エンジンのタイミングチェーンとしてのサイレントチェーンの使用がある。サイレントチェーンは、HY-VOチェーンとも称される。
第3のタイプの既知の駆動部材は、スプロケットの歯と係合するように適合されたベルトである。
既知のように、駆動部材は、駆動スプロケット間の動力の伝達を可能にする。既知の駆動スプロケットは、自転車のフロントスプロケット駆動スプロケットの場合のように駆動部材を駆動することができ、又は駆動スプロケットは、自転車のリアギア駆動スプロケットの場合のように駆動部材によって駆動することができる。
動力伝達チェーンは、チェーンリンクを完全に横切って横断方向に延在する旋回軸によって一緒に旋回可能に接触するチェーンリンクによって形成されることが知られている。
既知の駆動部材及び既知の駆動スプロケットは、所望されるほど効率的に動力を伝達しない。より具体的には、既知の駆動部材は、かなりの負荷の下では常に駆動スプロケットと接触し、そのような状況では、駆動部材は、この高い負荷の下で接触を維持しながら、スプロケットの歯に対して頻繁に移動する傾向がある。その結果、既知の動力伝達チェーンは駆動スプロケットに対して効率的に作動しない。
既知の動力伝達駆動部材は、駆動スプロケット又はプーリの歯と係合するように適合された動力伝達チェーン又はベルトを含む。
例えば、ローラ又はブッシュチェーン、或いは標準のローラ又はブッシュチェーンの変形である中空ピンチェーンは、シャフトの各々に取り付けられたスプロケットの歯と噛み合うことによって、一方の回転シャフトから別の回転シャフトに回転運動を伝達するように適合されている。
標準のブッシュチェーンは、内側及び外側リンクを備え、内側リンクは、プレートとブッシュとの間にブレスばめされた2つのブッシュによって接続された、離間された2つの内側プレートを備える。外側リンクは、プレートとピンとの間でのプレスばめされた2つのピンによって接続された2つの離間された外側プレートを備える。標準的なローラチェーンでは、内側リンクのブッシュは、ブッシュの外側表面の周りを自由に回転するローラを通過し、リンクのプレートによって内側リンク内に収容される。中空ピンチェーンの両方、及び標準のブッシュと、並びにローラチェーンにおいて、リンクは、隣接する内側リンクのブッシュを通過する外側リンクのピンによって接続される。隣接する外側リンクと内側リンクは、このピン-ブッシュ境界面を中心に互いに対して回転することができ、同時に負荷を運ぶことができる。接続されたリンクのチェーンはループを形成し、複数のスプロケットの周りで関節運動することができ、スプロケットの軸間でトルク及び回転運動を伝達する。
中空ピンブッシュチェーンは、外側のリンクのピンが中空であることを除いて、標準のブッシュチェーンと同様である。このような構成により、主に搬送目的でアタッチメントをチェーンに容易に取り付けることができる。アタッチメントは、チェーンの中空ピンにピンを挿入することによって取り付けることができる。中空ピンにより、構成要素の剛性を維持しながら、チェーンの重量を軽減することも可能である。
既知の中空ピンブッシュチェーンでは、駆動スプロケットの各歯が2つの隣接するブッシュの間に受容される。各歯は、2つの隣接するブッシュのうちの1つと接触し、この接触境界面でチェーンとスプロケットとの間で負荷を伝達する。
このような既知の動力伝達チェーンの欠点は、多くの場合、動力が効率的に伝達されないことである。より具体的には、既知の動力伝達駆動部材は、かなりの負荷の下では常に駆動スプロケットと接触し、そのような状況では、駆動部材は、この高い負荷の下で接触を維持しながら、スプロケットの歯に対して頻繁に移動する傾向がある。その結果、既知の動力伝達部材は駆動スプロケットに対して効率的に作動しない。
加えて、既知の駆動部材のチェーンリンクが接続旋回軸で関節運動する場合、摩擦がエネルギー損失及び構成要素の摩耗をもたらす。これにより、更なる効率損失ということになり、駆動部の寿命が短くなる。
本発明の第1の態様によれば、回転運動を伝達するために駆動部材と噛み合うための複数の歯を備える駆動スプロケットが提供され、駆動部材が、駆動スプロケットの歯と係合する複数の係合ポケットを含み、各歯が、第1の係合表面を備える第1の側部及び第2の係合表面を備える反対の第2の側部によって画定される歯形を有し、係合表面は、駆動されると、歯が第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた第2の係合表面上の第2の接触位置においても係合ポケットに噛み合うように構成されており、第1の接触位置が、第2の接触位置から半径方向にずれている。
本発明により、駆動スプロケットの使用中、スプロケットの各歯は、各歯の反対の側部の2つの接触位置で駆動部材と係合する。加えて、第1の接触位置は、使用中に第2の接触位置から半径方向にずれることになる。
このような構成は、使用中のスプロケットへの応力を減少させ、それにより駆動スプロケットへの摩耗及び断裂並びに摩擦損失を減少させ、それにより伝達効率を増加させる。
加えて、第1及び第2の接触位置の半径方向のずれは、駆動スプロケットの使用中に駆動部材の係合ポケットが歯に挟まれる、又は引っかかるのを防止するのを助ける。
したがって、本発明によれば、駆動部材が駆動スプロケットと接触するときに、歯とピッチポケットとの確実な係合を達成することができる。加えて、負荷が、駆動スプロケットと駆動部材との間で伝達されると、駆動スプロケット上の応力は、局部的なピーク応力を低減するために分散される。更に、歯からのピッチポケットの係合解除を確実に達成することができる。
本発明の実施形態では、各歯が、前面及び後面を有し、前面及び後面の形状が第1及び第2の側部によって画定されており、各面の形状が、歯の半径方向軸に関して対称であり、面の側部が、少なくとも部分的に2つの円弧によって画定されている。前面と後面の形状が対称な歯を持つ利点は、駆動スプロケットが正方向と逆方向の両方に回転できることである。対称的な歯により、駆動方向が1つのみのアプリケーションで、動作中のトルク反転を処理することもできる。これにより、駆動スプロケットが様々な用途により適応できるようになる。
本発明の実施形態では、各円弧は歯の側部を画定し、半径Rを有し、円弧の中心が、互いから距離xにあり、かつ駆動スプロケットの中心から垂直距離yにあり、各円弧の中心が、±x/2,yである。
本発明の実施形態では、隣接する歯は、スプロケットの接続部分によって互いから離間している。
本発明のそのような実施形態では、システムの構成要素内の寸法変動に対する、本発明の実施形態による駆動スプロケットを組み込んだ伝達システムの許容度が増加し得る。
本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様の実施形態による駆動スプロケットを備え、かつ駆動部材を更に備え、駆動部材が、駆動スプロケットと係合するように適合された伝達システムが提供される。
本発明の実施形態では、駆動部材が、複数の係合ポケットを備え、係合ポケットの各々が、第1の係合表面及び第1の係合表面から離間した第2の係合表面を備え、第1及び第2の係合表面が、係合表面対を形成し、その対が、回転軸を中心に回転可能であり、隣接する係合ポケットが、接続部材によって互いに接続されている。
本発明の実施形態では、隣接する係合ポケットが、一次リンクによって互いに接続されており、一次リンクが、係合表面対の回転軸を中心に回転可能である。
本発明のそのような実施形態では、駆動部材が、駆動スプロケットの歯と係合し得るので、各係合ポケットは、駆動スプロケットの歯を受容し、第1及び第2の係合表面で歯と係合するように適合される。隣接する係合ポケットが、係合表面対の回転軸を中心に回転可能な一次リンクによって互いに接続されているため、歯は係合ポケットと噛み合い、第1の接触位置が、第1の係合表面と係合し、第2の接触位置が、第2の係合表面と係合し得る。
したがって、歯は、歯が係合ポケットと噛み合うと、ポケットに対する歯の移動がほとんど又は全くできないように、係合ポケットによってしっかりと保持される。加えて、伝達システムの使用中に、第1及び第2の接触位置が互いに対して半径方向にずれているため、半径方向のずれがない場合と比較して、歯が係合ポケット内で引っかかる、又は挟み込まれる可能性が低くなる。
本発明の実施形態では、各一次リンクが、各隣接係合ポケットの回転軸を中心に回転可能である。これにより、駆動部材の関節運動が容易になる。
本発明の実施形態では、駆動部材は、互いに同一平面上にあり、かつ第1及び第2の旋回点で互いに旋回可能に接続されている、複数の第1の一次リンクを備え、旋回点は、隣接する第1の一次リンクが各隣接係合ポケットの回転軸を中心に旋回可能であるように、互いから離間されている。
このような構成は、例えば、駆動部材が動力伝達チェーンを含む場合に望ましい。
本発明の実施形態では、駆動部材は、互いに同一平面上にあり、かつ第1及び第2の旋回点で互いに旋回可能に接続されている、複数の第2の一次リンクを備え、旋回点は、隣接する第2の一次リンクが各隣接係合ポケットの回転軸を中心に旋回可能であるように、互いから離間されており、第1の一次リンクは、第1及び第2の一次リンクが、実質的に互いに平行になるように、第2の一次リンクに接続されており、第1のリンクの第1の旋回点が、第2のリンクの第2の旋回点と同軸であり、第1のリンクの第2の旋回点が、第2のリンクの第1の旋回点と同軸である。
本発明の実施形態では、各係合ポケットが、第1の端部及び第2の端部を各々有する、第1及び第2の横断部材を備え、第1及び第2の横断部材が、互いから離間されており、第1及び第2の係合表面が、第1及び第2の横断部材上にそれぞれ形成されている。
そのような実施形態では、二次リンクが、一次リンクと平行であり、横断部材が、一次及び二次リンクに対して実質的に垂直であってもよい。
本発明の実施形態では、各係合ポケットが、第1及び第2の横断部材の第1の端部に、又はその近くに位置決めされた第1の二次リンクと、横断部材の第2の端部に、又はその近くに位置決めされた第2の二次リンクと、を備え、第1及び第2の二次リンクが、互いに平行である。
本発明のそのような実施形態では、第1及び第2の二次リンクが、第1及び第2の横断部材が互いに実質的に平行に、かつ第1及び第2の二次リンクに対して実質的に垂直に延びるように、互いに反対に位置決めすることができる。このように、各係合ポケットは、第1及び第2の二次リンク、並びに第1及び第2の横断部材によって画定される。
本発明の実施形態では、第1及び第2の横断部材が、各々半径rを有し、係合ポケットの第1及び第2の部材間の距離が、p2であり、一次リンクの第1及び第2の旋回点間の距離が、pである。
本発明の実施形態では、第1及び第2の横断部材は、それぞれ第1及び第2のローラを備え、第1及び第2のローラの各々は半径rを有し、かつそれぞれの軸を中心に回転可能であってもよい。他の実施形態では、第1及び第2の横断部材はそれぞれ第1及び第2のピンを備え、第1及び第2のピンの各々は半径rを有し、回転可能でなくてもよい。更に別の実施形態では、第1及び第2の横断部材は、曲率半径rを有する第1及び第2の曲面を備える。
本発明の第3の態様によれば、本発明の実施形態による伝達システムの一部を形成する駆動部材が提供される。
本発明の第4の態様によれば、回転運動を伝達するために駆動スプロケットと噛み合うように適合された動力伝達駆動部材が提供され、駆動部材が、複数の係合機構を備え、各々が、駆動スプロケットと係合するように適合された係合ポケットを備えた係合本体を備え、係合ポケットの各々が、第1の係合表面と、第1の係合表面から離間した第2の係合表面と、を備え、第1及び第2の係合表面が、係合表面対を形成し、この対が、係合機構の回転軸を中心に回転可能であり、動力伝達駆動部材が、キャリアを備え、このキャリアが、関節式であり、かつ複数の係合機構を支持するように適合されている。
本発明により、駆動スプロケットの各歯は、使用中に第1の係合表面と第2の係合表面の両方に接触することによって係合本体と係合し得る。
このような構成は、使用中のスプロケットへの応力と、係合時のチェーンとスプロケットとの間の相対運動の両方を減少させ、それによって、駆動部材並びに駆動スプロケットの摩耗及び断裂を減少させる。加えて、摩擦損失が減少するため、伝達効率が向上する。
キャリアが関節運動するので、キャリアによって支持される係合本体は、使用中に駆動スプロケットの周りで関節運動することができる。
本発明の実施形態では、第1及び第2の係合表面は、係合本体に関して回転軸に対して対称的に位置決めされる。
本発明の実施形態では、係合表面は、駆動されると、スプロケットの歯が第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた第2の係合表面上の第2の接触位置においても、係合ポケットに噛み合うように構成されている。
本発明の実施形態では、第1の接触位置が、使用中に第2の接触位置から半径方向にずれている。
これは、駆動部材の係合ポケットが、使用中に歯に挟み込まれる、又は引っかかるのを防止するのを助ける。
本発明の実施形態では、第1及び第2の係合表面が、第1及び第2のピン上にそれぞれ形成されている。
本発明のいくつかの実施形態では、ピンは係合本体の残りの部分と一体的に形成されるが、他の実施形態では、ピンは係合本体の残りの部分とは別個に形成される。そのような実施形態では、ピンは、任意の便利な方法によって係合本体の残りの部分に取り付けることができ、例えばプレスばめによって取り付け部分に取り付けることができる。
本発明のいくつかの実施形態では、第1及び第2のピンは断面が円形であってもよい。本発明の他の実施形態では、第1及び第2のピンの一方又は両方の断面が部分的に円形であってもよい。例えば、第1及び第2のピンの両方のうちの一方は、半円形の断面形状を有することができ、それぞれの係合表面は、曲面を有するピンの一部に形成される。
本発明の実施形態では、各係合機構は2つの係合本体を含み、これらの係合本体は互いから離間している。
本発明の実施形態では、各係合機構が、接続部材であって、第1の端部及び反対の第2の端部を有し、第1の端部で一方の係合本体に、第2の端部で他方の係合本体に取り付け可能であり、かつそれぞれの係合機構の回転軸と共線的に延在する接続部材を備え、それぞれの係合機構の各係合本体が、前面及び反対の後面を備え、各係合本体の係合表面が、それぞれの係合本体の前面から延在し、接続部材が、各係合本体の後面から延在し、接続部材が、キャリアへのそれぞれの係合機構の接続を可能にするように適合されている。
接続部材が、各係合本体の後面の間に延在するので、接続部材は、各係合本体をキャリアの反対の側部に固定するためにキャリアの中に延在することができ、各係合本体の係合表面は外側に延在して、キャリアから離れる。
本発明の実施形態では、接続部材が、係合本体とのプレスばめによりそれぞれの係合本体に取り付けられる。
これは、各係合本体が、接続部材とともに回転することを意味する。係合本体は、接続部材の回転から独立して回転することができない。
これは、係合機構の各係合部材が、それぞれの係合機構を形成する他の係合本体とともに回転するため、有利であり得る。
本発明の他の実施形態では、接続部材は、隙間ばめによってそれぞれの係合本体に取り付けられてもよい。
本発明のそのような実施形態では、係合本体は、接続部材の周りを独立して自由に回転する。
これは、キャリアが例えばブッシュチェーンである本発明の実施形態において有利であり得る。そのようなチェーンは中空ピンを備えない。
接続部材を含む本発明の実施形態では、接続部材が、キャリアを通って横断方向に延在することができ、それにより、第1の係合本体がキャリアの第1の側部に位置決めされ、第2の係合本体がキャリアの反対の第2の側部に位置決めされ得る。
このように、本発明のそのような実施形態では、係合本体はキャリアから外向きに対向することができ、各係合機構は、キャリアの一方の側部に第1の係合本体を有し、キャリアの反対の側部に第2の係合本体を有するので、駆動スプロケットの歯はキャリアの外側に配置される。
これは、チェーンがチェーンの構造内でスプロケットの歯と係合するブッシュチェーンなどの既知の動力伝達駆動部材とは対照的である。
加えて、接続部材は、係合機構の回転軸と同軸であるため、係合機構の各係合本体は、接続部材の軸を中心に回転可能であり、したがって、両方の係合本体が同じ軸を中心に回転する。
接続部材は、任意の便利な形態をとることができ、例えば、ピンを備えることができる。
したがって、本発明のそのような実施形態では、接続部材は、それぞれの係合機構の中心ピンとみなすことができる。
各係合本体は、接続部材を受容するように適合された受容部分を備えることができ、その受容部分は、開口を備え、開口の中心は、それぞれの係合機構の回転軸と同軸である。
各係合本体に形成された開口によって、回転軸を中心とした係合本体の回転を可能にしながら、別の構成要素を係合本体に取り付ける、又は接続することが可能である。
本発明の実施形態では、キャリアが、キャリアの長さに沿って離間された間隔で少なくとも部分的にキャリアを横切って横断方向に延在する中空ピンを備え、各接続部材が、中空ピンを通して延在し、それによって係合機構をキャリアに接続する。
本発明のそのような実施形態では、係合本体は、一方の係合本体がキャリアの一方の側部にあり、他方の係合本体がキャリアの反対の側部にあり、かつ両方の係合本体がキャリアから離れて延在する係合表面を伴ってキャリの外側にあるように、接続部材の各端部に取り付けられ得る。
本発明のそのような実施形態では、キャリアは、中空ピンブッシュチェーンを備えてもよい。
本発明のそのような実施形態では、接続部材は、各係合本体にプレスばめで取り付けることができる。これは、係合本体が接続部材とともに回転し得ることを意味する。
本発明の他の実施形態では、キャリアは異なる形態をとることができ、中空ピンブッシュチェーンでなくてもよい。例えば、キャリアは、中空ピンブッシュチェーンではなく、標準のブッシュチェーンにすることができる。
本発明のそのような実施形態では、キャリアは、キャリアの長さに沿って離間した間隔で少なくとも部分的にキャリアを横切って横断方向に延在するピンを備え、各接続部材は、それぞれの係合機構の係合本体の間でキャリアを横切って、かつ各係合本体の開口を通して延在するピンを備え、ピンは、ブッシュチェーンのリンクプレートと締まりばめを形成し、各係合本体の開口と隙間ばめを形成するような形状である。
本発明のそのような実施形態では、係合本体は、ブッシュとは独立して、それぞれのピンの軸を中心に回転可能である。
したがって、本発明の利点は、中空ピンブッシュチェーンなどの標準的なチェーンが、2つのスプロケット又は2セットの歯を有する単一のスプロケットと係合するように適合され得ることであり、それによって、スプロケットの歯又はスプロケットは、チェーンの外側に位置決めされた係合ポケットと噛み合う。
本発明の実施形態では、両方の係合本体の対称の平面は、各係合本体の係合表面が互いに整列するように、互いに平行であってもよい。
本発明のそのような実施形態では、動力伝達駆動部材は、第1の駆動スプロケットの歯がキャリアの第1の側部上の係合本体と係合し、第2の駆動スプロケットの歯が、キャリアの第2の、反対の側部上の係合本体と係合するように互いから離間された2つの駆動スプロケットと噛み合うように適合されてもよい。
本発明のそのような実施形態では、キャリア及び係合機構は、係合機構を介して接触する駆動スプロケットの周りで関節運動するように適合される。2つのスプロケットはキャリアの両側に位置決めされ、一方の駆動スプロケットの歯はキャリアの第1の側部で係合本体と係合し、第2のスプロケットの歯は、キャリアの第2の、反対の側部上で係合本体と係合する。
本発明のいくつかの実施形態では、動力伝達駆動部材は、単一の駆動スプロケットを備え、この駆動スプロケットは、互いから離間した歯のセットである2つの歯のセットを備える。
本発明のそのような実施形態では、キャリア及び係合機構は、係合機構を介して接触する駆動スプロケットの周りで関節運動するように適合され得る。2セットの歯は、キャリアの両側に位置決めされ、第1のセットの歯はキャリアの第1の側部で係合本体と係合し、第2のセットの歯はキャリアの第2の、反対の側部で係合本体と係合する。
上述のように、本発明のいくつかの実施形態では、キャリアは、標準的な中空ピンブッシュチェーン又は中実ピンを備えた標準的なブッシュチェーンを備えることができる。このようなチェーンには、特定の用途と国際規格に基づいて、いくつかの所定のサイズがある。これらの既知のチェーンの寸法は、特定の既知のチェーンが係合するように設計されたスプロケットに依存する。主な寸法は、ブッシュ径及びチェーンの内側幅である。チェーンの内側幅は、チェーンの内側リンクを形成する2つの内側プレートの内側表面間の距離である。
本発明により、駆動スプロケットの歯、又は駆動スプロケットはチェーンの外部で係合本体と係合するので、ブッシュとの従来の接触によってチェーンがスプロケットの歯と相互作用する必要がもはやなくなる。これは、スプロケットの歯が残りの空間に収まることができないというほど、チェーンの幅が大幅に減少する可能性があることを意味する。
更に、従来のローラチェーンの歯が典型的に収まる空間を完全になくすことができるため、チェーンの内側リンクを単一のプレートにすることができる。このような設計により、チェーンの構成要素の数が減り、チェーンの幅を大幅に減らすことができるため、必要なスプロケットの幅が減り、システム全体を小型化できる。
本発明のいくつかの実施形態では、内側リンクは外側リンクより厚くてもよい。
本発明の他の実施形態では、チェーンの内側リンクは、複数のより薄いリンクプレートから形成された複合内側リンクを備えることができる。そのような実施形態の利点は、より薄いリンクプレートを製造して、適切な数のより薄いリンクプレートを組み合わせることによって所望の厚さを有する複合リンクを容易に製造することができることである。
本発明の実施形態では、各係合機構が、第1及び第2の延長部材を備え、延長部材は、互いから離間し、互いに同軸であり、各々、第1及び第2の端部分を有し、延長部材は、各延長部材の第1及び第2の端部分が、ピンを形成するためにキャリアから離れて、各係合本体の第1の面から延在するように、係合機構の幅を横切って、かつ各係合本体を通って延在し、各係合本体の第1の係合表面が、第1の延長部材の第1及び第2の端部分にそれぞれ形成され、各係合本体の第2の係合表面が、第2の延長部材の第1及び第2の端部分にそれぞれ形成される。
本発明のそのような実施形態では、第1及び第2の延長部材は、2つの係合本体を互いに接続する働きをし、このため、係合機構のいくつかの部分が一体的に形成される。
本発明のそのような実施形態においては、動力伝達駆動部材が、リンクから形成されたチェーンであり得、本体部分と、本体部分から延在する第1及び第2の脚を備え、脚と本体部分との間に空間を画定し、各脚が、中空ピン受容部分を備え、リンクの第1の脚の中空ピン受容部分は、第1の係合機構の回転軸と同軸であり、リンクの第2脚の中空ピン受容部分は、第2の、隣接した係合機構の回転軸と同軸であり、各接続部材は、それぞれの中空ピン及び係合本体を通って延在するように適合されており、それによって係合本体をリンクに結合し、各係合本体が、その回転軸を中心に回転可能になるように、各リンクの空間が、そのような回転のための空間を提供する。
開口を備える本発明の実施形態では、リンクの第1の脚の中空ピン受容部分は、第1の係合本体の開口と同軸であり、リンクの第2の脚の中空ピン受容部分は、第2の隣接する係合本体の開口と同軸であり得、かつ中空ピンは、係合本体の開口を通って延在し得る。
本発明によれば、チェーンが緊張状態にあるときに、係合機構の中心ピンに伝達される力はほとんどないか、又は全くない。これは、チェーンの負荷状態に関係なく、中央のピンがその軸を中心に自由に回転できることを意味する。これにより、動力伝達の効率が向上するが、これは、係合中に、係合機構が歯と接触すると回転するため、中空ピンチェーン又はピンリンクの内部表面との接触境界面に大きな負荷がかからずに回転するため、摩擦損失が大幅に低下することによる。
他方、スプロケット間を移動する場合、係合機構は基本的に抵抗なく自由に回転するため、係合するスプロケットの歯に対して望ましくない配向になる可能性がある。換言すれば、歯のいずれかの側部の係合表面との正しい位置をとるのではなく、係合本体の配向が歯の上に引っかかる位置が生じる可能性がある。このような状況が発生した場合、望ましくない振動及び摩耗を引き起こし、チェーンの張力が所定の位置に引っ張られるのに十分なほど増加したときに、所定の位置にスナップすることによって、それ自体を修正するか、又は不適切な位置で動かなくなったままになり、次の係合機構の係合を妨害する可能性があり、それによって、システムの張力が高まり、システム全体が故障を引き起こす可能性がある。
したがって、本発明の実施形態では、キャリアは、係合機構の回転を制限するように適合された回転角度リミッタを備える。
回転角度リミッタは、キャリア上に形成された、折り畳まれた部分、打ち抜かれた部分、及び打ち抜かれかつ折り畳まれた部分などのストッパを備えることができる。そのような部分は、係合機構の回転運動に物理的なストッパを提供する。
本発明の実施形態では、キャリアを形成するチェーンのリンク上に回転角度リミッタを形成することができる。
上述の実施形態の各々において、各係合本体は、駆動スプロケットと係合するように適合された係合ポケットを備え、係合ポケットの各々が、第1の係合表面と、第1の係合表面から離間した第2の係合表面と、を備え、第1及び第2の係合表面が、係合表面対を形成し、対が、係合機構の回転軸を中心に回転可能であり、動力伝達駆動部材が、キャリアを備え、キャリアが、関節式であり、かつ複数の係合本体を支持するように適合されている。
本発明により、駆動スプロケットの各歯は、使用中に第1の係合表面と第2の係合表面の両方に接触することによって係合本体と係合する。
このように、本発明の一部を形成する係合機構は、本発明の第1の態様による動力伝達駆動部材と係合するスプロケットの歯の二重係合を保証する二重係合機構である。
本発明の第5の態様によれば、本発明の第1の態様による動力伝達駆動部材の一部を形成する係合機構が提供される。
本発明の第6の態様によれば、本発明の第1の態様による動力伝達駆動部材と、駆動スプロケットとを備える動力伝達システムが提供され、動力伝達駆動部材は、回転運動を伝達するために駆動スプロケットと噛み合うように適合される。
本発明の第7の態様によれば、駆動部材と噛み合って回転運動を伝達するための複数の歯を備える駆動スプロケットが提供され、駆動部材が、駆動スプロケットの歯と係合する複数の係合ポケットを含み、各歯が、第1の係合表面を備える第1の側部及び第2の形状表面を備える反対の第2の側部によって画定される歯形を有し、係合表面は、駆動されると、歯が第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた第2の係合表面上の第2の接触位置においても係合ポケットに噛み合うように構成されており、第1の接触位置が、第2の接触位置から半径方向にずれており、各歯が、前面及び後面を有し、それらの面の形状が歯の半径方向軸に関して対称であるように、それらの面の形状が第1及び第2の側部によって画定されており、各面の第1の側部が、第1の面の円弧によって少なくとも部分的に画定されており、各面の第2の側部が、第2の面の円弧によって少なくとも部分的に画定されており、各歯の第1の面の円弧の中心と第2の面の円弧の中心との間の距離が、第1の歯の第1の面の円弧の中心と隣接する歯の第2の面の円弧の中心との間の距離と実質的に同じである。
したがって、本発明によって、各歯が対称であり、全ての歯が実質的に同じ形状であるだけでなく、隣接する歯の間の距離が第1の面の円弧及び第2の面の円弧を形成する円弧の半径によって画定される。
本発明のいくつかの実施形態では、第1の面の円弧が、各歯の第1の側部のベース部分を形成し、第2の面の円弧が、各歯の第2の側部のベース部分を形成し、第1及び第2の面の円弧が、各々、ローラ着座カーブを備える。
本発明のそのような実施形態では、ローラ着座カーブは、スプロケットと噛み合うように適合された駆動部材のローラ又は他の係合部分を受容するように適合される。
本発明のいくつかの実施形態では、各第1及び第2の側部が、それぞれのローラ着座カーブからそれぞれの歯の先端部分に向かって延在する凸状の円弧を備える第2の部分を備える。
本発明のそのような実施形態では、凸状の円弧を含む第2の部分は、作動カーブを含み得る。作動カーブの凸状円弧形状により、駆動部材は、スプロケットの歯と接触することなく、係合及び係合解除中に関節運動することができる。
駆動スプロケットは、第1の歯のローラ着座カーブから隣接する歯のローラ着座カーブに向かって延在する支持カーブを更に備えることができる。
本発明のそのような実施形態では、支持カーブは、駆動部材のローラ又は他の部材を受け入れて、ローラ又は他の部材を支持するように適合される。
本発明の第8の態様によれば、本発明の第1の態様の実施形態による駆動スプロケットを備え、駆動部材を更に備え、駆動部材が、駆動スプロケットと噛み合うように適合された伝達システムが提供される。
本発明の実施形態において、駆動部材は、複数の係合ポケットを含み、各係合ポケットは、第1の係合表面と、第1の係合表面から離間した第2の係合表面とを備える。
本発明の実施形態では、駆動部材は、ローラチェーンを備え、係合ポケットは、ローラチェーンを形成する隣接するローラ間に画定される。
駆動部材の係合ポケットは、駆動部材の歯が収まるように適合された空間を形成する、互いから一定の距離にある一対の平行な円筒形ローラであると考えられる。
駆動部材がローラチェーンを含む本発明の実施形態では、ローラチェーンの隣接するローラ間に係合ポケットが画定される。
噛み合わせポケットが歯と噛み合っている場合、単一の自由度を有するだけである。これは、それぞれのローラの中心の周りの係合ポケットの関節運動である。
本発明の実施形態では、ローラチェーンが、ピッチpを有し、各歯の第1の面の円弧の中心と第2の面の円弧の中心との間の距離、及び第1の歯の第1の面の円弧の中心と隣接する歯の第2の面の円弧の中心との間の距離が、実質的にpに等しい。
本発明の実施形態では、2つのローラがスプロケットの隣接する歯の間に位置決めされて、係合対を形成する。これは、1つ置きの係合ポケットがスプロケットの歯と係合することを意味し、これは1つ置きのローラ対だけが歯の周りに位置決めされて、ローラの係合対を形成するためである。ローラの残りの対は、スプロケットの隣接する歯の間に位置決めされるため、これらのローラ対の係合ポケットは歯と接触しない。
これは、駆動部材がスプロケット上で関節運動する間、ローラの半分だけが耐荷であるので有利である。残りの半分は支持するため、関節運動中の接触負荷が軽減される。これにより、伝達システムの摩耗と摩擦損失の一部が減少し、伝達効率が向上する。
これは、スプロケットの使用中に各ローラが2つの隣接する歯の間に位置決めされるローラチェーン駆動部材とともに使用される既知のスプロケットとは著しく対照的である。
駆動部材がローラチェーンである本発明の実施形態では、各ローラの半径は、各着座カーブの半径と実質的に等しいか、又はわずかに小さい。
本発明によれば、ローラチェーンのローラは、駆動部材の隣接するローラ間に画定された係合ポケットが歯と噛み合い、それによって係合ポケットが2つの接触位置で噛み合うように、ローラ着座カーブによって支持される。
ローラ着座カーブを画定する円弧の寸法と、その円弧に対する各ローラの半径により、伝達システムの使用中、ローラチェーンは、2つのローラが隣接する歯の間に位置決めされるように係合し得る。
加えて、スプロケット上の歯の数に関係なく、第1の面の円弧と第2の面の円弧との半径は実質的に同じままである。
これにより、スプロケットの製造プロセスが簡素化される。
本発明の実施形態では、伝達システムの使用中、第1のローラ又は他の駆動部材係合部は、耐荷ローラ又は部となり、第2のローラ又は駆動部材部は、支持ローラ又は部として機能し得る。ローラ又は他の係合部が支持体として作動する場合、ローラ着座カーブによって支持及び受容され得る。
本発明の第9の態様によれば、駆動スプロケットと、駆動スプロケットと噛み合うように適合された駆動部材と、を備える、伝達システムが提供されており、駆動スプロケットが、回転運動を伝達するために駆動部材と噛み合うための複数の歯を備え、駆動部材が、駆動スプロケットの歯と係合するように適合された複数の係合ポケットを備え、
駆動スプロケットの各歯が、第1の係合表面を備える第1の側部及び第2の係合表面を備える反対の第2の側部によって画定される歯形を有し、係合表面は、駆動されると、歯が第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた第2の係合表面上の第2の接触位置においても係合ポケットに噛み合うように構成されており、第1の接触位置が、第2の接触位置から半径方向にずれており、
駆動部材が、離間した複数のローラを備えるローラチェーンを備え、各ローラが、所定の距離だけ隣接のローラから離間し、2つの隣接するローラ間に延在する剛性接続部材によって隣接するローラに接続されており、それによって係合ポケットが、隣接するローラ間で画定されており、
第1の係合ポケットが、互いに隣接する第1及び第2のローラによって形成されており、第2の係合ポケットが、第1のローラ及び第3のローラによって形成されており、第3の係合ポケットが、第2のローラ及び第4のローラによって形成されており、第3のローラが、第1のローラに隣接し、第4のローラが第2のローラに隣接し、
第1のローラと第2のローラとを接続する接続部材と、第1のローラと第3のローラとを接続する接続部材との間に形成される角度が、第1の関節角度を含み、第1のローラと第2のローラとを接続する接続部材と、第2のローラと第4のローラとを接続する接続部材との間に形成される角度が、第2の関節角度を含み、
第1、第2及び第3のローラが、全て歯と接触するときに形成される、第1の関節角度の大きさは、第1、第2及び第4のローラが全て歯と接触するときに形成される、第2の関節角度の大きさとは異なる。
したがって、本発明によって、伝達システムが提供され、第1の接触点で第1の歯と接触する、第1のローラでの関節角度は、第3のローラが、第1の歯の第1の側部上で第1の歯に隣接する第2の歯と接触し、かつ第4のローラが、第1の歯の第2の側部上で第1の歯に隣接する第3の歯と接触するときに、第2の接触点で歯の反対の側部上で同じ歯に接触する第2のローラでの関節角度とは異なる。
駆動部材は、複数の関節点を備えるとみなすことができ、関節角度は関節点で画定される。
本発明の実施形態では、接続部材はリンクを備える。本発明のそのような実施形態では、リンクは関節点の周りで関節運動し、関節角度は、第1のリンクと第2のリンクとの間の関節運動の角度を画定する。
本発明の実施形態では、ローラは、各歯が2つのローラによって係合されるように各関節点に配置され、
2つのローラ接触点は、歯の反対の側部にあり、
接触点は互いに半径方向にずれており、
2つの隣接するローラの中心間の距離は常に同じである。
第2の関節角度の大きさに等しくない第1の関節角度の大きさを有することによって、スプロケットの効率が改善される。これは、従来のローラチェーンでは、ブッシュ関節運動とピン関節運動と呼ばれる2つの異なるタイプの関節運動を介して交互のリンクが関節運動するためである。ピン関節運動中、関節リンクのピンは、スプロケットに対して静止したままの隣接するリンクのブッシュ内で回転する。ブッシュ関節運動中、関節リンクのブッシュは、ローラ内で、スプロケットに対して静止したままの隣接リンクのピンの周りを回転する。したがって、ブッシュ関節運動は関節運動中に2つの面で滑りを引き起こすが、ピン関節運動は1つの面だけで滑りを引き起こす。これは、ピン関節運動中よりもブッシュ関節運動中に多くのエネルギーが失われることを意味する。従来のローラチェーンでは、関節運動タイプは各関節運動を交互に繰り返す。本発明により、ドライブトレインの正味エネルギー損失は、効率の低いブッシュ関節運動に関連する関節角度のサイズを小さくし、より効率的なピン関節運動に関連する関節角度のサイズを大きくすることによって減少させることができる。
関節角度の違いは、チェーンの伸びとして知られるチェーンの伸びにつながるピンとブッシュの境界面での摩耗を減らすためにも使用できる。ブッシュ関節運動中のピン-ブッシュ境界面での負荷は、ピン関節運動中の負荷よりも小さくなる。これは、ブッシュ関節運動がピン関節運動よりも多くの摩耗につながることを意味する。本発明によれば、駆動部材の正味のピン-ブッシュ摩耗は、より高い摩耗ピンの関節運動に関連する関節角度のサイズを減少させ、より低い摩耗ブッシュの関節運動に関連する関節角度のサイズを大きくすることによって減少させることができる。
本発明の実施形態では、第1のローラは耐荷ローラであり、第2のローラは支持ローラである。
本発明の実施形態では、第1の関節角度の大きさは、第2の関節角度の大きさよりも大きい。
本発明の実施形態では、1つ置きの関節角度の大きさは同じである。したがって、そのような実施形態では、関節角度は、2つの値の間で交互に繰り返される。
本発明の実施形態では、第1のローラが耐荷ローラであり、第2のローラが支持ローラである場合、各耐荷ローラにおける第1の関節角度は同じであり得、各支持ローラにおける第2の関節角度は同じであり得る。
本発明の他の実施形態では、スプロケットの周りの関節点での関節角の間に異なる変動があってもよい。関節角度の大きさは、広く行われる条件に適合するように選択することができる。
本発明の実施形態では、各歯面の形状は、歯の半径方向軸に関して対称である。
本発明の実施形態では、各面の第1の側部は、第1の面の円弧によって少なくとも部分的に画定され、各面の第2の側部は、第2の面の円弧によって少なくとも部分的に画定される。
本発明のいくつかの実施形態では、第1の面の円弧が、各歯の第1の側部のベース部分を形成し、第2の面の円弧が、各歯の第2の側部のベース部分を形成し、第1及び第2の面の円弧が、各々、ローラ着座カーブを備える。
本発明のそのような実施形態では、ローラ着座カーブは、スプロケットと噛み合うように適合された駆動部材のローラ又は他の係合部分を受容するように適合される。
本発明のいくつかの実施形態では、各第1及び第2の側部が、それぞれのローラ着座カーブからそれぞれの歯の先端部分に向かって延在する凸状の円弧を備える第2の部分を備える。
本発明のそのような実施形態では、凸状の円弧を含む第2の部分は、作動カーブを含み得る。作動カーブの凸状円弧形状により、駆動部材は、スプロケットの歯と接触することなく、係合及び係合解除中に関節運動することができる。
駆動スプロケットは、第1の歯のローラ着座カーブから隣接する歯のローラ着座カーブに向かって延在する支持カーブを更に備えることができる。
本発明のそのような実施形態では、支持カーブは、ローラを支持するためにローラを受容するように適合される。
本発明の実施形態では、ローラチェーンが、各々がローラ対を形成するように2つのローラを接続する働きをする複数の内側リンクと、各々がローラチェーンを形成するように互いにローラ対を接続する働きをする複数の外側リンクとを備え、これによって、空間が、対向する内側リンクの内側表面の間に画定されており、及びまた対向する外側リンクの内側表面の間に画定されており、各歯が、対向する外側リンクの内側表面の間の距離と同じであるか、又はわずかに小さく、かつ対向する内側リンクの内側表面の間の距離より大きい幅を有する。
本発明のそのような実施形態では、スプロケットの各歯は、対向する外側リンクの内側表面間の距離と同じか、又はそれよりもわずかに小さい幅を有するため、歯は、歯の外側表面と対向する外側リンクの内側表面との間の非常に小さな隙間で嵌合し得る。歯の幅はまた、対向する内側リンク間で歯が噛み合うのを防ぎ得るので、スプロケットは内側リンク間ではなく、外側リンク間でのみ歯と噛み合うことができ得る。これにより、使用中のローラチェーンの位置合わせが維持されるのを助ける。
これは、各歯の幅が対向する内側リンクの内面間の距離よりも小さいため、既知の伝達システムの状況とは著しく対照的であり、既知のスプロケットの歯についてチェーンの内側リンク又は外側リンクのいずれかと噛み合う可能性がある。これは、既知のスプロケットの歯が外側リンクと噛み合うとき、歯の外側表面と対向する外側リンクの内側表面との間にかなりの隙間があることを意味する。
本発明の実施形態では、スプロケットの各歯が、対向する内側リンクの内側表面の間の距離と同じか又はわずかに小さい第1の幅と、対向する外側リンクの内側表面の間の距離と同じか又はわずかに小さい第2の幅とを備える。
そのような実施形態では、第1の幅を有する各歯の部分は、対向する外側リンク間で歯が係合するときに、内側リンクが歯と干渉するのを防止する。
本発明の第10の態様によれば、本発明の第1の態様の実施形態による伝達システムの一部を形成するスプロケットが提供されており、複数の離間したローラを含む駆動部材を更に備える。
ここで、本発明の実施形態が、以下の添付図面を参照して、例示としてのみ更に説明される。
本発明の第1の態様の実施形態による駆動スプロケットの概略図である。 図1の駆動スプロケットの一部を詳細図である。 本発明の第3の態様の実施形態による駆動部材と係合し、動力チェーンを備えて、本発明の第2の態様の実施形態による伝達システムを形成する、図1及び図2の駆動スプロケットの概略図である。 図3の伝達システムのより詳細な概略図である。 図3及び4の伝達システムの片側からの一次リンクを取り除いた概略図である。 駆動スプロケットの回転中の二次リンクの位置を示す、図5に示す伝達システムの一部の概略図である。 駆動スプロケットの回転中の二次リンクの位置を示す、図5に示す伝達システムの一部の概略図である。 駆動スプロケットの回転中の二次リンクの位置を示す、図5に示す伝達システムの一部の概略図である。 伝達チェーンの一次リンク及び二次リンクの寸法を示す概略図である。 伝達チェーンの一次リンク及び二次リンクの寸法を示す概略図である。 駆動スプロケットの中心に対する駆動スプロケットの歯の側面を画定する円弧中心の位置を示す概略図である。 図1の駆動スプロケットの歯の第1及び第2の接触位置の半径方向オフセットを示す概略図である。 図1及び2の駆動スプロケットの寸法を概略的に表した図である。 キャリアが、駆動スプロケットの周りに関節接合された複数の係合本体を有する中空ピンチェーンを備えた、本発明の一実施形態による動力伝達駆動部材である。 チェーンのリンクを示す、図14の中空ピンチェーンの一部の分解図である。 図14の中空ピンチェーンのリンクの詳細図である。 図14の動力伝達駆動機構の一部を形成する2つの係合機構の分解図であり、図14の中空ピンチェーンのピンを通過する各係合機構の接続部材を示す。 図14のチェーンの一部を形成する係合機構の概略図である。 本発明の実施形態による、駆動伝達駆動部材の一部を形成する係合機構の一部を形成するのに適した係合本体の概略斜視図である。 図14の駆動部材と係合するのに適した駆動スプロケットの概略図である。 図14の動力伝達駆動部材の幅よりも細い幅を有する動力伝達部材の実施形態の概略図であり、図20のスプロケットの幅よりも細い幅を有する駆動スプロケットの周りに関節運動している。 図21のチェーンの一部を概略的に表している。 所定の位置にある係合機構を示す、図22に示すチェーンの一部の断面図である。 チェーンのリンクに接続された係合本体を示す、本発明の別の実施形態によるチェーンの一部の概略図である。 図24のリンクの係合本体を除いた概略図である。 内側リンクが複数のリンクプレートから形成される、本発明の別の実施形態によるチェーンの一部の分解概略図である。 本発明の別の実施形態によるチェーンの一部の分解概略図であり、チェーンは中実ピンを有するブッシュチェーンである。 図27に示すチェーンの一部の、係合本体が所定の位置にない状態の概略斜視図である。 本発明の別の実施形態による動力伝達駆動部材を形成するチェーンの一部の分解概略図である。 チェーンを貫通する中空ピンを示している、図29のチェーンの一部の分解図である。 図29のチェーン部分を上から見た斜視図である。 チェーンの幅を横切って延びる単一体から形成された係合表面を有する、図29のチェーンの一部の上からの斜視図である。 角度リミッタを形成した外側リンクプレートの概略図である。 本発明の一実施形態によるスプロケットと係合し、本発明の一実施形態による伝達システムを形成するローラチェーンの概略図である。 チェーンのローラがスプロケットとどのように噛み合っているかをより明確に示すために、いくつかのリンクを取り除いた、図34の伝達システムの概略図である。 スプロケットの歯の歯形を示す図34のスプロケットの一部の斜視図である。 ローラチェーンのローラがスプロケットの歯とどのように噛み合っているかを示している、図34の伝達システムの概略図である。 伝達システムの使用中に係合ポケットがどこにあるかを示す、図34の伝達システムの概略図である。 図34に示したローラチェーンのローラ寸法を示す概略図である。 図34に示す伝達システムのスプロケットアーク構造の概略図である。 図34に示す駆動部材の摩耗によるローラの動きを示す概略図である。 ローラチェーンのローラがスプロケットの歯とどのように噛み合っているかと、関節角度とを示す、図34の伝達システムの概略図である。 本発明の一実施形態による伝達システムの一部を形成するスプロケットの関節点によって形成される多角形の概略図である。 スプロケットの周りに配置されたローラを示す図42のスプロケットに重ねられた図43の多角形の概略図である。 内側リンクと外側リンクを示している、図34のローラチェーンの一部の概略図である。 本発明の別の実施形態によるスプロケットの概略図であり、各歯は第1の幅と第2の幅を有し、第2の幅は第1の幅より大きい。 図45に示すタイプの標準ローラチェーンに図46のスプロケットを噛み合わせた概略図である。
最初に図1及び2を参照すると、本発明の第1の態様の実施形態による駆動スプロケットは、通常、参照番号10で指定される。
スプロケット10は、スプロケット10の外側周辺14の周りで互いから離間された複数の歯12を備える。
各歯は、第1の係合表面18を含む第1の側部16と、第2の係合表面22を含む反対の第2の側部20とによって画定される歯形を有する。各歯は更に前面24及び後面26を含み、その形状は、この実施形態では第1及び第2の係合表面を含む第1及び第2の側部18、20によって画定される。各面の形状は、各歯の長さに沿って延在する半径方向軸28に関して対称である。
各側部16、20の形状は、円弧によって少なくとも部分的に画定される。各歯12は軸28に関して対称であるため、全ての側部を形成する弧の寸法は同じである。
ここで図11を参照すると、この実施形態では、歯12の側部を画定する各円弧がRの半径を有することがわかる。円弧の中心は、互いから距離xにあり、駆動スプロケットの中心から垂直距離yにある。各円弧の中心は±x/2,yである。隣接する歯12は、例えば図2に示されるように、互いに分離されて接続部分30を画定する。例示の実施形態では、接続部分は実質的に平坦である。しかしながら、本発明の他の実施形態では、接続部分が平坦でなくてもよく、又は接続部分が全くなくてもよいことを理解されたい。
ここで図3~8を参照すると、本発明の第2の態様の実施形態による伝達システムは、参照番号100によって全体的に示されている。伝達システム100は、図1及び2に示され、上述されたスプロケット10を備える。伝達システム100は、動力伝達チェーン110を更に備える。動力伝達チェーン110は、駆動スプロケット10と別の駆動スプロケット(図示せず)との間の動力伝達を可能にするために、後述するようにスプロケット10と係合するように適合されている。
特に図6、7、及び8に示されるように、動力伝達チェーン110は、チェーン110に沿って延在する複数の係合ポケット150を備える。各係合ポケット150は、第1の係合表面152と、第1の係合表面152から離間した第2の係合表面154とを備える。第1及び第2の係合表面152、154は一緒に係合表面対156を形成する。
各係合表面対156は、回転軸158を中心に回転可能である。隣接する係合ポケット150は、少なくとも1つの一次リンク112によって互いに接続され、その一次リンク112は、回転軸158を中心に回転可能である。
この実施形態では、互いに同一平面上にある第1の一次リンク114のセット、互いに同一平面上にある第2の一次リンク116のセット、互いに同一平面上にある第3の一次リンク118のセット及び互いに同一平面上にある第4の一次リンク120のセットがある。一次リンクの各セットは、一次リンクの他の各セットと実質的に平行である。
互いに同一平面上にある特定のセットにおける一次リンク112も、互いに旋回可能に接続される。各一次リンク112は、第1の旋回点122と、第2の旋回点124とを有し、第1及び第2の旋回点122及び124は、隣接する一次リンク112が第1及び第2の一次の旋回点122、124を中心として旋回可能であるように、各一次リンク112に沿って互いから離間されている。
本発明の図示の実施形態では、第1の一次リンク114及び第2の一次リンク116は、第1の一次リンク114の第1の旋回点122が第2の一次リンク116の第2の旋回点124と同軸になるように、及びその逆になるように、互いに接続されて隣接している。
同様に、第3の一次リンク118及び第4の一次リンク120は、第3の一次リンク118の第1の旋回点122が第4の一次リンク120の第2の旋回点124と同軸になるように、及びその逆になるように、互いに接続されて隣接している。
動力伝達チェーン110は、複数の二次リンク130を更に備え、その各々の二次リンクは、それぞれの係合ポケット150の回転軸158の周りを実質的に回転するように適合されている。各二次リンク130は、特定の係合ポケット150の回転軸158が、対応する一次リンク112の第1の旋回点122又は第2の旋回点124と同軸になるように、それぞれの一次リンク112と実質的に平行になるように位置決めされている。これは、隣接する一次リンク112が回転軸158を中心に旋回可能であることを意味する。
この実施形態では、複数の二次リンク132は、複数の第1の二次リンク138と、複数の第2の二次リンク140とを備える。各第1の二次リンク138は第2の一次リンク116に当接し、各第2の二次リンク140は第3の一次リンク118に当接する。
この実施形態では、2つの第1の二次リンク138が各第2の一次リンク116に当接し、2つの第2の二次リンク140が各第3の一次リンク118に当接する。
本発明のこの実施形態では、第1の二次リンク138は互いに実質的に同一平面上にあり、第2の二次リンク140は互いに実質的に同一平面上にあり、第1の二次リンク138は、各第1の二次リンク138が、対応する第2の二次リンク140に面して、一対の二次リンク142を形成するように、第2の二次リンク140から離間している。
この実施形態では、各係合ポケット150は、互いから離間し、かつ第1及び第2の係合表面152、154がそれぞれ形成される、第1及び第2の横断部材144、146を備える。第1及び第2の横断部材144、146は、対を形成する対応する第1及び第2の二次リンクの間を横断方向に延在する。したがって、横断部材144、146は、二次リンクを一緒に接続する。この実施形態では、第1及び第2の横断部材144、146はそれぞれローラ148を備える。他の実施形態では、各横断部材144、146はピンを備えてもよい。
二次リンクの第1の横断部材と第2の横断部材との間に画定された空間は、係合ポケット150を形成する。係合ポケット150は、図に示されるように、スプロケット10の歯12を受容して係合するように成形され、位置決めされる。
伝達システム100の使用において、駆動スプロケット10の歯12は、例えば、図6に示すように、第1の係合表面18上の第1の接触位置160で、また第2の係合表面20上の第2の接触位置162でも係合ポケット150に噛み合い得る。係合すると、第1の接触位置160は係合ポケット150の第1の係合表面152と係合し、第2の接触位置162は係合ポケット150の第2の係合表面154と係合する。
横断部材144、146及び駆動スプロケット10の特徴とともに上述した一次リンクと二次リンクとの間の相互関係により、伝達システム100の使用中、第1の接触位置160は、第2の接触位置162から半径方向にずれている。
これにより、ローラ148は、対応する各歯12の第1及び第2の係合表面18、20との接触を維持し、各二次リンク130は、1つのローラ148が歯12の一方の側部で半径方向に、歯の他方の側部でのローラ148より高く着座するようなオフセット角度で着座することになる。
歯12及び伝達チェーン110の幾何学形状は、特に図9~13を参照してより詳細に説明される。
最初に図9及び10を参照すると、伝達チェーン110の一部が概略的に示されている。
図からわかるように、一次リンク112の第1及び第2のp旋回点122、124の間の距離はpであり、第1及び第2の横断部材144、146の軸の間の距離はpであり、各ローラ148の半径はrである。
ここで図11を参照すると、原点がスプロケットの中心にあり、歯の中心線がy軸と平行であるデカルト座標に従って、次のようになる。
対称歯の幾何学的形状は、円弧の中心が
を有する、半径Rの2つの円弧で提示されており、ここで、R、x、yは、チェーンがスプロケットの周りで関節運動し、負荷がチェーンに適用されたときに次のように画定される。
1.各二次リンクのローラは、対応する各歯の2つの円弧との接触を維持し、及び
2.1つのローラが、歯の他方側のローラよりも歯の一方側により高く位置するように、二次リンクはオフセット角度で着座する。
更に、長さlの直線が円弧の端部から中心線に向かって角度を付けて歯の上に延在し、γチェーンが摩耗すると、チェーンのピッチpが伸び、対応するピッチ円半径、rが増加する。
1.両方のローラによって歯との接触を維持することができ、及び
2.耐荷上部ローラに作用する通常の接触力は、チェーンの高圧側の一次リンクの張力と平行のままである。
ここで図12及び13を参照して、スプロケットの幾何学的形状をより詳細に考察する。
以下の式1及び2は、α、関節角度、及びr、ピッチpのn歯スプロケットの場合、ピッチ円半径を、与える。
円弧パラメータR、x及びyの値は、式3~6で与えられる連立方程式のセットの解によって与えられ、ここで、
図14~20を参照し、最初に図14を参照すると、本発明の一実施形態による動力伝達駆動部材は、全体として参照番号100で指定されている。駆動部材100は、図20により詳細に示されるように、駆動スプロケット200の周りで関節運動することが示されている。特に図20からわかるように、スプロケット200は、第1のセットの歯210と第2のセットの歯220とを備える。歯のセット210、220は、スプロケット本体230によって互いから離間されている。本発明の他の実施形態では、駆動スプロケット200は、それぞれが単一セットの歯を有し、互いから離間した2つの別個のスプロケットによって置き換えて、両方のスプロケットの歯を駆動部材と係合するようにすることができる。
本発明のこの実施形態では、駆動部材は、内側リンク120及び外側リンク130を備える中空ピンブッシュチェーン110を備え、リンク120、130は、例えば、特に図15及び16に示すように、中空ピン140によって互いに接続される。
駆動部材100は、特に図18に示されるように、係合機構300を更に備える。本発明のこの実施形態では、各係合機構は、2つの係合本体310を備える。係合本体310の各々は、駆動スプロケット200と係合するように適合された係合ポケット320を備える。各係合ポケットは、第1の係合表面330と、第1の係合表面330から離間した第2の係合表面340とを備える。第1及び第2の係合表面330、340が一緒になって、図18の点線360によって示される係合機構の回転軸を中心に回転可能な係合表面対350を形成する。
駆動部材100がスプロケット200と関節運動するとき、駆動スプロケット200の各歯240は、係合本体310の第1の係合表面330及び第2の係合表面340の両方に接触することによって、係合本体310と係合する。
換言すれば、係合機構300は、二重係合の原理を使用してスプロケット200の各歯240と係合するように適合され、これにより、各歯240の両側で接触が行われ、エネルギー的に効率的で、スプロケット200の多数の歯にかかるチェーンの負荷を分散可能な確実な係合が可能になる。
第1及び第2の係合表面330、340は、駆動されると、スプロケット200の歯240が係合機構300の係合ポケット320に、第1の係合表面330上の第1の接触位置250、及び第2の係合表面340上の第2の接触位置260で噛み合うように構成されている。
使用中、第1の接触位置250は、第2の接触位置260から半径方向にずれている。これは、使用中に係合ポケット320が歯240に挟まれる、又は引っかかるのを防止するのを助ける。
本発明のこの実施形態では、第1及び第2の係合表面330、340は、それぞれ第1及び第2のピン280、290上に形成される。
ピン280、290は、係合本体310の残りの部分と一体的に形成されてもよい。
本発明の別の実施形態では、ピン280、290は、図19に示されるように、係合本体310の残りの部分とは別に形成されてもよい。この実施形態では、係合本体310は、ピン280、290がピン開口370に圧入され得るように成形された、ピン開口370を備える。
本発明の別の実施形態では、ピン280、290は半円形の断面を有し、係合表面はピン280、290の湾曲部分に形成される。
別の実施形態では、第1及び第2の係合表面330、340は、折り畳まれたシート材料から形成される。代替的に、係合本体310は、スプロケット歯240との係合を最適化するように成形される。
係合本体310の各々は、開口270を含み、開口の中心は、係合機構の回転軸360と同軸である。
係合機構300はそれぞれ、第1の端部410及び第2の端部420を有する接続部材400を更に備える。接続部材400は、それぞれの係合機構の回転軸と同軸に延在するように、第1の端部410で第1の係合本体310に、第2の端部420で第2の係合本体310に取り付け可能である。
本発明のこの実施形態では、接続部材400の第1及び第2の端部410、420はそれぞれ、係合機構300の両方の係合本体310が、接続部材400とともに回転軸360を中心に回転するように、係合本体310の開口270に嵌合する。換言すれば、係合本体310は、接続部材から独立して回転することができない。開口270は、このように、接続部材400を受容するように適合された受容部分として機能する。
本発明のいくつかの実施形態では、開口270はプロファイルされる。これは、接続部材400に対する係合本体310の配向を助け得る。
本発明のこの実施形態では、各接続部材400は、中空ピン140を通って延在し、それによって係合機構300をチェーン110に接続し、第1の係合本体310がチェーン110の一方側にあり、他方の係合本体310がチェーンの他方側にあるようにする。このように、両方の係合本体310はチェーン110の外部にあり、係合表面はチェーンから離れて延在し、連結部材400はチェーンを横切って横断方向に延在する。加えて、両方の係合本体310は、回転軸360を中心に回転する。
したがって、本発明によって、標準的な中空ピンブッシュチェーンは、2つのスプロケットと係合できるように、又はこの実施形態の場合のように、2つのセットの歯210、220を有する単一のスプロケット200と係合できるように、容易に適合させることができ、これにより、スプロケット200の歯240は、チェーンの外側に位置決めされた係合ポケット320と噛み合う。
ここで図21~23を参照すると、本発明の別の実施形態による動力伝達駆動部材1100が、歯1240を有する駆動スプロケット1200の周りで関節運動しているのが示されている。
本発明のこの実施形態では、動力伝達駆動部材1100は、例えば図34に示されるタイプの従来の中空ピンチェーンよりも狭い中空ピンチェーン1110を備える。チェーン1110は、チェーン1110の幅がスプロケットの歯を収容するのに十分な幅である必要がないことを除いて、図3のチェーン110のリンク110及び120と同様の内側リンク1120、及び外側リンク1130を備える。これは、スプロケット1200の歯1240が、図14~20に示される実施形態に関して本明細書で上述したのと同じ方法で、チェーン1110の外部で係合するためである。
チェーン1110の幅はチェーン110の幅よりも狭いため、スプロケット1200の2つのセットの歯の間の空間は、それに対応してスプロケット200の2つのセットの歯の間の空間よりも狭い。
図24及び25に示される代替実施形態では、内側リンク1120は単一のプレート1135に置き換えられ、このプレートは、上述の以前の実施形態と同様の方式で中空ピンを受容するように適合された第1及び第2の中空ピン受容部分を備える。
他の全ての点において、動力伝達駆動部材1100は、対応する部品を含み、動力伝達駆動部材100と同様に動作する。
ここで図26に目を向けると、本発明の別の実施形態が示されている。この実施形態では、内側リンク1135は、複合内側リンクを形成する複数のより薄いリンクプレート1235に置き換えられている。これは、製造の観点から有利であり、複数のリンクプレート1235を有することにより、好適な用途に応じて複合リンクの厚さを変えることができることも意味する。
ここで図27及び28を参照すると、本発明の一実施形態による動力伝達駆動チェーンの別の実施形態が示されている。
本発明のこの実施形態では、動力伝達駆動部材は、ブッシュチェーン4200を備え、このブッシュチェーン4200は、このブッシュチェーンの幅を横切って延びる中実のピン4300を備える。
ピン4300の各々は、各ピン4300の両端部にピン延長部4320を有する。ピン4300の各々は、外側リンクプレート4130及び内側リンクプレート4120並びにブッシュ4150の開口を通過する。ピンは、各ピンとそれぞれの外側リンクプレート4130との間に締まりばめが存在するようなサイズと形状である。各ピンは、それぞれの係合本体310の間に延在し、各ピン延長部4320は、各係合本体310の開口270を通過するように適合されている。各ピン延長部は、各ピン延長部4320とそれぞれの係合本体310との間に隙間ばめが存在するようなサイズと形状である。
本発明のそのような実施形態では、各係合本体310は、それぞれのピン延長部4320の周りを独立して回転することができる。
各ピン4300は、各係合本体310がそれぞれのピン4300から外れるのを防止するために、その各端部に形成されたヘッドを有してもよい。
ここで図29~32を参照すると、本発明の別の実施形態による動力伝達駆動部材2100の一部が示されている。
この実施形態では、各係合機構2300は、互いから離間した2つの係合本体2310を備える。各係合機構は、第1及び第2の延長部材2500、2510を更に備え、これらは各係合本体を通って延在し、かつ2つの係合本体2310を互いに接続するように機能する。
各延長部材2500、2510は、係合本体2310を通って延在し、第1及び第2の係合表面2330、2340が形成されるピン2280、2290を形成する。したがって、両方の係合本体2310の第1及び第2の係合表面は、一体的に形成される。
駆動部材2100は、その一部が特に図30に示されている、チェーン2110を備えている。チェーンは、中空ピン2140によって互いに接続された外側リンク2120と、内側リンク2130を備えている。
各リンク2120、2130は、本体部分2520と、本体部分2520と一体的に形成された第1の脚2530及び第2の脚2540とを備え、本体部分2520から延在して、脚2530、脚2540と本体部分2520との間に空間2550を画定する。各脚2530、2540は、中空ピン受容部分2560を備え、各リンク2120、2130は、リンクの第1の脚2530の中空のピン受容部分2560が、第1の係合機構の回転軸と同軸になるように、係合本体2310上に位置決め可能であり、リンクの第2の脚の中空ピン受容部分2560は、隣接する第2の係合機構の回転軸と同軸である。これは、中空ピン受容部分2560が係合本体2310の開口2270と同軸であることを意味する。
各係合機構2300は、それぞれの中空ピン2140を通過する中央ピン2570を更に備える。
各中空ピン2140は、それぞれの内側リンク2130の中空ピン受容部分2560に嵌合する。中央ピン2570は、中空ピン2140及び両方の係合本体2310のそれぞれの開口2270を通って延在し、係合本体2310は外側リンク2120の両側部に位置決めされる。
この構成により、係合機構がそれぞれの回転軸を中心に回転できるようになる。空間2550は、回転のための空間を提供する。
係合機構2300及び係合本体2310は、係合機構300及び係合本体310と等価であり、かつ同様に機能する。特に、第1及び第2の係合表面2330、2340は、係合ポケット320と同等の係合ポケット2320を形成し、したがって、前の実施形態を参照して説明したように、ピッチポケット内のスプロケットの歯の二重係合をもたらす。
ここで図33を参照すると、回転角度リミッタを含む外側リンクプレート3120の更なる実施形態が示されている。これらのリミッタは、使用中の係合本体の過度の回転を防ぐように設計されている。
図33に示される実施形態では、外側リンクプレート3120は、外側リンクプレート3120の屈曲セクションから形成されたリミッタ3600を備える。角度リミッタ3600は、係合本体3310の回転運動を制限し、したがって、係合本体が動かなくなる可能性を低減する。
本発明により、上述のように、駆動スプロケットの各歯は、第1の係合表面と第2の係合表面の両方に接触することによって係合本体と係合する。この二重係合により、使用中のチェーンとスプロケット間の相対的な動きだけでなく、スプロケットへの応力も減少し、それによって駆動部材と駆動スプロケットの摩耗及び断裂が減少する。加えて、摩擦損失が減少するため、伝達効率が向上する。
ここで図34及び35を参照すると、本発明の一実施形態による伝達システムは、参照番号2によって一般的に示されている。伝達システムは、スプロケット4と、ローラチェーン6を備える駆動部材とを備える。
本発明のこの実施形態では、ローラチェーン6は、伝達部材を横切って横断方向に延在し、かつ駆動部材の長さに沿って離間してチェーンを形成する複数のローラ8を備える標準的なローラチェーンである。ローラはリンク10によって既知の方法で互いに接続されている。ローラチェーン6は、隣接するローラ8の間で関節運動することができる。隣接するローラ8の間に係合ポケット40が画定される。各係合ポケット40は、以下により詳細に説明するように、歯12と係合するように適合されている。
しかし、本発明によれば、伝達システム2の使用中に、1つ置きの係合ポケット40だけが歯と係合する。残りの1つ置きの係合ポケット40は、隣接する歯12の間の空間と効果的に係合し得る。
ここで図36を参照すると、スプロケット4がより詳細に示されている。
スプロケット4は複数の歯12を含み、これらの歯は全て互いに実質的に同一の形状である。各歯は、スプロケット4の半径方向軸Rに関して対称である歯面又は歯形14を有する。
歯形14は、第1の係合表面18を含む第1の側部16と、第2の係合表面22を画定する第2の側部20とによって画定される。第1及び第2の側部16、20の各々は、ローラ着座カーブ25を形成するベース部分24を備える。各側部は更に、ローラ着座カーブから歯の先端28に向かって延在する部分26を備える。部分26は凸状であり、作動カーブ29を画定する。
スプロケット4は、隣接する歯の間に延在する支持カーブ31を形成する更なるカーブ30を備える。
特に図37及び38に示されるように、伝達システム2の使用において、1つ置きの係合ポケット40はそれぞれの歯12と係合し得るが、残りの1つ置きの係合ポケット40は歯と係合し得ない。これは、ローラ8の寸法に対する、スプロケットの寸法、特に歯の外形のために、ローラチェーン6がスプロケット4と係合すると、隣接する歯の間に2つのローラ8が位置決めされるからである。これは、1つ置きの係合ポケット40が歯12と係合し、1つ置きの係合ポケットがスプロケットの隣接する歯12の間の空間と効果的に係合することを意味する。
図37を参照すると、伝達システム2の使用中にローラ8がスプロケット4と係合する方式が概略的に示されている。
歯12のいずれかの側に位置決めされた一対のローラ8を考慮すると、一方のローラ32は耐荷ローラとなり、第2のローラ8は支持ローラ34となる。
ローラ着座カーブ25は、ローラチェーン6の係合ローラ8の初期着座位置を提供する。耐荷ローラと支持ローラの両方について、このカーブは接触負荷をより広い領域に分散するのに役立ち、少なくともチェーン摩耗が少ない初期の段階では、材料のストレスを軽減する。ローラ着座カーブ25は、駆動方向が逆になった場合でも、ローラが支持位置と耐荷位置との間を容易に移行できるようにする。
耐荷ローラ32は、第1の係合表面36上で歯12と係合し得、支持ローラ34は、第2の係合表面38上で歯と係合し得る。
第1及び第2の係合表面36、38は、互いに半径方向にずれている。これにより、ローラチェーンがスプロケットの各歯の係合表面36、38上の2つの接触点37、39でスプロケットの歯12と接触するので、歯12に係合する一対のローラ8が二重係合で係合することが可能になる。
このように、2つの接触点37、39は、その半径方向中心線Rに対して歯の反対の側部にあり、互いに半径方向にずれており、したがって、半径方向中心線Rに対して対称ではない。
これらの特徴の組み合わせは、ローラチェーン6による駆動スプロケットの歯の確実な係合をもたらし、ローラ8が歯に挟み込まれないことを確実にする。加えて、接触している間、歯とローラ8との間の相対運動はほとんど又は全くない。
第1の接触点37は耐荷であり、ローラチェーン6と歯12との間で負荷を伝達する。第2の接触点39は、スプロケット4上でローラチェーン6を支持し、これにより安定させ、スプロケットの歯12にわたる負荷分散を増加させる。
図36及び37に示されるように、各歯12は更に、ローラ着座カーブから歯の先端28に向かって延在する作動カーブ26を備える。
作動カーブ26は凸状であり、作動カーブ26を形成する凸状の円弧は、歯の中心線Rに向かって湾曲している。作動カーブ26の表面は、耐荷ローラ32と接触し、ローラチェーン6とスプロケット4との間のトルク伝達を可能にする。内部摩耗によりチェーンピッチが伸びると、図40に示すように、この表面は耐荷ローラの上昇にも対応する。
各歯の先端28は、尖った外形を有する必要はない。これは、係合ポケット40が歯12との係合点にあるとき、ローラの中心の周りの係合ポケットの関節運動である単一の自由度のみを有するからである。
作動カーブは、各歯の側部の上部に位置する一次耐荷接触表面である。耐荷ローラ32と接触するのはこの表面であり、チェーンとスプロケットとの間のトルク伝達を可能にする。内部摩耗によりチェーンピッチが伸びると、この表面は耐荷ローラの上昇にも対応し、スプロケットがチェーンの寿命全体を通して負荷を伝達できるようにする。
再び図36を参照すると、スプロケットは更に、隣接する歯のローラ着座カーブの間に延在する支持カーブ50を備える。
支持カーブは、支持ローラ34を収容するように設計されている。摩耗したチェーンがスプロケット上で変更された位置をとるので、支持カーブはまた、ローラチェーン6の寿命にわたって支持ローラ34のいくらかの動きに適応することができる。
特に図37及び38を参照すると、係合ポケット40は、線42によって表される。
各係合ポケットの線42は、ピッチ円として知られる円44上に位置する終点とともに位置する。ピッチ円は、全てのローラ着座カーブ25の中心点を画定する。
本発明のこの実施形態では、各ローラ着座カーブの半径は、各ローラの半径よりわずかに大きい。これにより、係合ポケット40がピッチ円44からわずかに外れて着座する。これにより、ローラがそれぞれの耐荷位置と支持位置を確実にとり、係合ポケットが歯に引っかかるのを防ぐ。
図39を参照すると、ローラチェーン6の寸法がより詳細に示されている。
図39からわかるように、チェーンピッチとして知られる隣接するローラ間の距離は文字pで表すことができ、各ローラの直径はdで表すことができる。
次に図40を参照すると、図34の伝達システム2の一部の概略図が示されている。円半径rはピッチ円を表す。これは、n/2歯のスプロケット4に対して、n辺の正多角形の全ての頂点を通る円である。正多角形の各辺の長さはρである。図40は、正多角形の3つの辺の長さをρとして示している。
第1の面弧及び第2の面弧を形成する弧の半径は、rによって表すことができる。半径rを有するローラ着座カーブ25の中心は、歯の基部を形成する正多角形の各頂点に着座する。円弧の半径は、ローラの半径と比較され、比ρとして与えられる。加えて、耐荷ローラ32の接触点における歯の中心線に対する作動カーブの急峻さは、Θで表すことができる。本発明の実施形態では、比ρは、スプロケット12の歯の数に関係なく、1.01であることがわかった。
Θはスプロケットの歯数によって変化することがわかった。
代表的ではあるが網羅的ではないΘの値のリストを以下に示す。
したがって、本発明の一実施形態による伝達システムでは、スプロケット4の歯12は、スプロケットを形成する歯の数に応じてほとんど変化しない外形を有することがわかる。
したがって、本発明の実施形態によって、標準的なローラチェーン、例えばISO 606規格を満たすローラチェーンは、二重係合が達成されるようにスプロケットと係合することができる。
スプロケット4がn個の歯を有する本発明の実施形態では、ローラ着座円弧は、全てのnに対して一定の半径rを有し、この半径は、各ローラ8の半径よりわずかに大きい。
先ず、図34及び35を参照すると、本発明の一実施形態による伝達システムは、参照番号2によって全般的に示されている。伝達システムは、スプロケット4と、ローラチェーン6を備える駆動部材とを備える。
本発明のこの実施形態では、ローラチェーン6は、伝達部材を横切って横断方向に延在し、かつ駆動部材の長さに沿って離間してチェーンを形成する複数のローラ8を備える標準的なローラチェーンである。ローラはリンク10によって既知の方法で互いに接続されている。ローラチェーン6は、隣接するローラ8の間で関節運動することができる。隣接するローラ8の間に係合ポケット40が画定される。各係合ポケット40は、以下により詳細に説明するように、歯12と係合するように適合されている。
しかし、本発明によれば、伝達システム2の使用中に、1つ置きの係合ポケット40だけが歯と係合する。残りの1つ置きの係合ポケット40は、隣接する歯12の間の空間と効果的に係合し得る。
ここで図36を参照すると、スプロケット4がより詳細に示されている。
スプロケット4は複数の歯12を含み、これらの歯は全て互いに実質的に同一の形状である。各歯は、スプロケット4の半径方向軸Rに関して対称である歯面又は歯形14を有する。
歯形14は、第1の係合表面18を含む第1の側部16と、第2の係合表面22を画定する第2の側部20とによって画定される。第1及び第2の側部16、20の各々は、ローラ着座カーブ25を形成するベース部分24を備える。各側部は更に、ローラ着座カーブから歯の先端28に向かって延在する部分26を備える。部分26は凸状であり、作動カーブ29を画定する。
スプロケット4は、隣接する歯の間に延在する支持カーブ31を形成する更なるカーブ30を備える。
特に図37に示されるように、伝達システム2の使用において、1つ置きの係合ポケット40はそれぞれの歯12と係合し得るが、残りの1つ置きの係合ポケット40は歯と係合し得ない。これは、ローラ8の寸法に対する、スプロケットの寸法、特に歯の外形のために、ローラチェーン6がスプロケット4と係合すると、隣接する歯の間に2つのローラ8が位置決めされるからである。これは、1つ置きの係合ポケット40が歯12と係合し、1つ置きの係合ポケットがスプロケットの隣接する歯12の間の空間と効果的に係合することを意味する。
図37を参照すると、伝達システム2の使用中にローラ8がスプロケット4と係合する方式が概略的に示されている。
歯12のいずれかの側に位置決めされた一対のローラ8を考慮すると、一方のローラ32は耐荷ローラとなり、第2のローラ8は支持ローラ34となる。
ローラ着座カーブ25は、ローラチェーン6の係合ローラ8の初期着座位置を提供する。耐荷ローラと支持ローラの両方について、このカーブは接触負荷をより広い領域に分散するのに役立ち、少なくともチェーン摩耗が少ない初期の段階では、材料のストレスを軽減する。ローラ着座カーブ25は、駆動方向が逆になった場合でも、ローラが支持位置と耐荷位置との間を容易に移行できるようにする。
耐荷ローラ32は、第1の係合表面36上で歯12と係合し得、支持ローラ34は、第2の係合表面38上で歯と係合し得る。
第1及び第2の係合表面36、38は、互いに半径方向にずれている。これにより、ローラチェーンがスプロケットの各歯の係合表面36、38上の2つの接触点37、39でスプロケットの歯12と接触するので、歯12に係合する一対のローラ8が二重係合で係合することが可能になる。
このように、2つの接触点37、39は、その半径方向中心線Rに対して歯の反対の側部にあり、互いに半径方向にずれており、したがって、半径方向中心線Rに対して対称ではない。
これらの特徴の組み合わせは、ローラチェーン6による駆動スプロケットの歯の確実な係合をもたらし、ローラ8が歯に挟み込まれないことを確実にする。加えて、接触している間、歯とローラ8との間の相対運動はほとんど又は全くない。
第1の接触点37は耐荷であり、ローラチェーン6と歯12との間で負荷を伝達する。第2の接触点39は、スプロケット4上でローラチェーン6を支持し、これにより安定させ、スプロケットの歯12にわたる負荷分散を増加させる。
図37に示されるように、各歯12は更に、ローラ着座カーブから歯の先端28に向かって延在する作動カーブ26を備える。
作動カーブ26は凸状であり、作動カーブ26を形成する凸状の円弧は、歯の中心線Rに向かって湾曲している。作動カーブ26の表面は、耐荷ローラ32と接触し、ローラチェーン6とスプロケット4との間のトルク伝達を可能にする。内部摩耗によりチェーンピッチが伸びると、この表面は耐荷ローラの上昇にも対応する。
再び図36を参照すると、スプロケットは更に、隣接する歯のローラ着座カーブの間に延在する支持カーブ50を備える。
上述のように、ローラチェーン6のローラ8は、隣接するローラを互いに接続するリンクを介して互いに対して関節運動することができる。
図44では、a及びaの2つの関節角度が示されているが、これらについては、更に説明する。
第1の歯112と噛み合う第1の係合ポケット401を形成する第1のローラ32及び第2のローラ34が示されている。第3のローラ322は、第2の歯212と接触し、第1のローラ32の一方側に位置決めされる。第3のローラ322及び第1のローラ32は一緒に、第2の係合ポケット402を形成する。
第4のローラ422は、第2のローラ34に隣接して位置決めされ、第3の歯312と接触している。第2及び第4のローラ34、422は一緒に、第3の係合ポケット403を形成する。
本発明のこの実施形態では、第1のローラ32は耐荷ローラであり、第2のローラ34は支持ローラである。耐荷ローラ32から始まる1つ置きのローラも、耐荷ローラであり得る。したがって、図42を参照すると、第4のローラ422も耐荷ローラである。このパターンは、スプロケット4の周りで繰り返され得る。
第1のローラ32が第1の歯112と接触し、第3のローラ322もまた第2の歯212と接触する点で、第1のローラ32と第3のローラ322はそれぞれの係合表面に位置決めされ、第2のローラ34は位置し、第1の関節角aは、この実施形態では第1のローラ32の軸と一致する関節点400で形成される。
ここで、第2のローラ34及び第4のローラ422を考慮すると、第2の関節角aは、第2のローラ34及び第4のローラ422がそれぞれの歯12と接触し、第1のローラ322が歯112と接触しているときに、第2のローラ34で形成される。
上で画定された点における第1の関節角度aの大きさは、この例では、上で画定された点における第2の関節角度aよりも大きい。
同様に、第2のローラ34から始まる1つ置きのローラは支持ローラである。したがって、この実施形態では、第3のローラ322も支持ローラであり、このパターンはスプロケット4の周りで繰り返される。
この実施形態では、1つ置きの関節角度は同じである。これは、関節角度aが全ての耐荷ローラであり、関節角度aが全ての支持ローラであるということを意味する。
隣接するローラは、隣接するローラ間に剛性接続を提供するリンクによって互いに接続される。
この実施形態では、第1のローラ32は、リンク450によって第2のローラ34に接続される。第3のローラ322は、リンク452によって第1のローラ32に接続され、第2のローラ34は、リンク454によって第4のローラ422に接続される。
関節角度によって示されるように、互いに対して関節運動するのは、リンク450、452、454である。
各耐荷ローラ32、422での関節角度は、この実施形態では、全ての支持ローラ34、322での関節角度aよりも大きいので、各耐荷ローラ332は、各支持ローラ34の場合よりも長い持続時間にわたって関節運動し得る。これにより、伝達システムの効率を向上させることができる。
したがって、本発明によって、各歯の関節角度を異なるように設定することによって、又はこの実施形態の場合のように規則的なパターンに従うことによって、選択的な関節運動を達成することが可能である。
これは、動力伝達効率とチェーン摩耗の両方の観点から望ましいことである。負荷がかかった状態での関節運動は、隣接するチェーンリンク間に不可避の摩擦を引き起こす。これは、エネルギー損失と構成要素の摩耗の両方につながる。これらの損失の大きさは、関節角度の大きさにほぼ比例する。
各関節運動に関連する損失は、標準的な動力伝達ローラチェーンの内側及び外側チェーンリンクが交互に繰り返される。外側リンクの関節運動は内側リンクよりも効率的であるが、内側リンクの関節運動は外側リンクよりもチェーンの伸びを抑える。選択的な関節運動を使用することにより、特定の関節運動の有益又は有害な影響の大きさを操作して、駆動トレインの全体的な能力を向上させることができる。
特に図43及び44に示されるように、本発明の実施形態による伝達システムの関節点400は、辺のある不規則な多角形500を画定する。
第1の関節角度がaであり、第2の関節角度がaである本発明の実施形態では、パターンは、スプロケットの円周の周りのリンクの各対について繰り返される。
したがって、図43に示すように、これらの新しい関節角とn辺の多角形の元の外角aとの関係は、a+a=2aになる。
このn辺の不規則な多角形を実現するために、n/2歯のスプロケットが使用され、1つの歯が多角形の1つ置きの辺の頂点の間に着座される。これは、図44でより明確に示されている。
ここで図45~47を参照すると、本発明の別の実施形態によるスプロケット904が概略的に示されている。スプロケット904は、スプロケット904とローラチェーン6とを備える伝達システム1002の一部を形成する。
上述の伝達システム2と等価な伝達システム1002の部分には、参照を容易にするために対応する参照番号が与えられる。
特に図45に示されるように、ローラチェーン6は、複数のローラ8を備える。ローラ8は、内側リンク810及び外側リンク820によって隣接するローラに接続される。
内側リンク810は、2つのローラ8を一緒に接続してローラ対850を形成する機能をする。外側リンクは、ローラ対850を一緒に接続してローラチェーン6を形成する働きをする。
内側リンク810の内側表面860間の距離は、図45に参照番号dで示されている。対向する外側リンク820の内側表面870間の距離は、参照番号dで示される。図45に示すように、dはdよりも大きくなっている。
ここで図46及び47を参照すると、スプロケット904がより詳細に説明されている。
スプロケットは、スプロケットの周りに離間した複数の歯12を含む。各歯は、対向する内側リンク800(d)の内側表面間の距離に等しいか、又はわずかに小さい第1の幅914を有する。
各歯12はまた、外側リンク820の内面870間の距離(d)に等しいか、又はわずかに小さい第2の幅915を有する。
本発明のこの実施形態では、各歯は、中間の歯部分920と外側の歯部分922、924とを含み、これらは一緒に第2の幅を画定する。
スプロケット904がローラチェーン6と噛み合うと、図47に示すように、歯が2つの外側リンクの間に位置決めされる。外側歯部分922、924の幅とともに中間部分920の幅は、対向する外側リンクの内側表面間の距離(d)と同じかそれよりわずかに小さく、かつ対向する内側リンクの内側表面間の距離(d)よりも大きくなる。これは、歯12とチェーン6との間の嵌合が、歯とチェーンとの間に隙間がほとんどないようなものであることを意味する。更に、外側歯部分922、924の存在により、歯が内側リンク間で係合することが防止され、したがって、駆動伝達システムの使用中にチェーンの整列が実質的に維持される。
加えて、中間部分920の存在により、使用中に内側リンクが歯と干渉することが防止される。

Claims (57)

  1. 回転運動を伝達するために駆動部材と噛み合うための複数の歯を備える駆動スプロケットであって、前記駆動部材が、前記駆動スプロケットの前記歯と係合する複数の係合ポケットを含み、各歯が、第1の係合表面を備える第1の側部及び第2の係合表面を備える反対の第2の側部によって画定される歯形を有し、前記係合表面は、駆動されると、歯が前記第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた前記第2の係合表面上の第2の接触位置においても前記係合ポケットに噛み合うように構成されており、前記第1の接触位置が、前記第2の接触位置から半径方向にずれている、駆動スプロケット。
  2. 各歯が、前面及び後面を有し、それらの面の形状が前記第1及び第2の側部によって画定されており、各面の前記形状が、前記歯の半径方向軸に関して対称であり、前記面の前記側部が、少なくとも部分的に2つの円弧によって画定されている、請求項1に記載の駆動スプロケット。
  3. 前記2つの円弧が、各々半径Rを有し、前記円弧の中心が、互いから距離xにあり、かつ前記駆動スプロケットの中心から垂直距離yにあり、各円弧の中心が、±x/2,yである、請求項2に記載の駆動スプロケット。
  4. 隣接する歯が、互いから離間されて、前記スプロケットの接続部分を画定する、先行請求項のいずれか一項に記載の駆動スプロケット。
  5. 先行請求項のいずれか一項に記載の駆動スプロケットを備える伝達システムであって、駆動部材を更に備え、前記駆動部材が、前記駆動スプロケットと噛み合うように適合されている、伝達システム。
  6. 前記駆動部材が、複数の係合ポケットを備え、前記係合ポケットの各々が、第1の係合表面及び前記第1の係合表面から離間した第2の係合表面を備え、前記第1及び第2の係合表面が、係合表面対を形成し、前記対が、回転軸を中心に回転可能であり、隣接する係合ポケットが、接続部材によって互いに接続されている、請求項5に記載の伝達システム。
  7. 隣接する係合ポケットが、一次リンクによって互いに接続されており、前記一次リンクが、前記係合表面対の前記回転軸を中心に回転可能である、請求項6に記載の伝達システム。
  8. 各一次リンクが、各隣接係合ポケットの前記回転軸を中心に回転可能である、請求項7に記載の伝達システム。
  9. 互いに同一平面上にあり、かつ第1及び第2の旋回点で互いに旋回可能に接続されている、複数の第1の一次リンクを備え、前記旋回点は、隣接する第1の一次リンクが各隣接係合ポケットの前記回転軸を中心に旋回可能であるように、互いから離間されている、請求項7又は8に記載の伝達システム。
  10. 互いに同一平面上にあり、かつ第1及び第2の旋回点で互いに旋回可能に接続されている、複数の第2の一次リンクを備え、前記旋回点は、隣接する第2の一次リンクが各隣接係合ポケットの前記回転軸を中心に旋回可能であるように、互いから離間されており、前記第1の一次リンクは、前記第1及び第2の一次リンクが実質的に互いに平行になるように、前記第2の一次リンクに接続されており、前記第1のリンクの前記第1の旋回点が、前記第2のリンクの前記第2の旋回点と同軸であり、前記第1のリンクの前記第2の旋回点が、前記第2のリンクの前記第1の旋回点と同軸である、請求項9に記載の伝達システム。
  11. 各係合ポケットが、第1の端部及び第2の端部を各々有する、第1及び第2の横断部材を備え、前記第1及び第2の横断部材が、互いから離間されており、前記第1及び第2の係合表面が、前記第1及び第2の横断部材上にそれぞれ形成されている、請求項7~10のいずれか一項に記載の伝達システム。
  12. 各係合ポケットが、前記第1及び第2の横断部材を接続する二次リンクを備え、前記二次リンクが、互いに同一平面上にある、請求項11に記載の伝達システム。
  13. 前記二次リンクが、前記一次リンクと平行であり、前記横断部材が、前記一次及び二次リンクに対して実質的に垂直である、請求項12に記載の伝達システム。
  14. 各係合ポケットが、前記第1及び第2の横断部材の前記第1の端部に、又はその近くに位置決めされた第1の二次リンクと、前記横断部材の前記第2の端部に、又はその近くに位置決めされた第2の二次リンクと、を備え、前記第1及び第2の二次リンクが、互いに平行である、請求項12又は13に記載の伝達システム。
  15. 各係合ポケットが、前記第1の二次リンクに近接する第1及び第2の一次リンクの第1のセットと、前記第2の二次リンクに近接する一次及び二次リンクの第2のセットと、を備える、請求項14に記載の伝達システム。
  16. 前記第1及び第2の横断部材が、各々半径rを有し、係合ポケットの前記第1及び第2の部材間の距離が、p2であり、一次リンクの第1及び第2の旋回点間の距離が、pである、請求項15に記載の伝達システム。
  17. 請求項5~16のいずれか一項に記載の伝達システムの一部を形成する、駆動部材。
  18. 回転運動を伝達するために駆動スプロケットと噛み合うように適合された動力伝達駆動部材であって、前記駆動部材が、複数の係合機構を備え、各々が、前記駆動スプロケットと係合するように適合された係合ポケットを備えた係合本体を備え、前記係合ポケットの各々が、第1の係合表面と、前記第1の係合表面から離間した第2の係合表面と、を備え、前記第1及び第2の係合表面が、係合表面対を形成し、前記対が、係合機構の回転軸を中心に回転可能であり、前記動力伝達駆動部材が、キャリアを備え、前記キャリアが、関節式であり、かつ前記複数の係合機構を支持するように適合されている、動力伝達駆動部材。
  19. 前記第1及び第2の係合表面が、それぞれの係合本体の回転軸に対して対称的に位置決めされている、請求項18に記載の動力伝達駆動部材。
  20. 前記係合表面は、駆動されると、前記スプロケットの歯が前記第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた前記第2の係合表面上の第2の接触位置においても、前記係合ポケットに噛み合うように構成されている、請求項18又は19に記載の動力伝達駆動部材。
  21. 前記第1の接触位置が、使用中に前記第2の接触位置から半径方向にずれている、請求項20に記載の動力伝達駆動部材。
  22. 各係合本体の前記第1及び第2の係合表面が、第1及び第2のピン上にそれぞれ形成されている、請求項18~21のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  23. 各係合機構が、2つの係合本体を含み、前記係合本体が、互いから離間している、請求項18~22のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  24. 各係合機構が、接続部材であって、第1の端部及び反対の第2の端部を有し、前記第1の端部で一方の係合本体に、前記第2の端部で他方の係合本体に取り付け可能であり、かつそれぞれの係合機構の前記回転軸と共線的に延在する、接続部材を備え、それぞれの係合機構の各係合本体が、前面及び反対の後面を備え、各係合本体の前記係合表面が、それぞれの係合本体の前記前面から延在し、前記接続部材が、一方の係合本体の前記後面から他方の係合本体の前記後面へ延在し、前記接続部材が、前記キャリアへのそれぞれの係合機構の接続を可能にするように適合されている、請求項18~23のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  25. 前記接続部材が、前記係合本体とのプレスばめにより各係合本体に取り付けられている、請求項24に記載の動力伝達駆動部材。
  26. 各係合本体が、前記接続部材を受容するように適合されている受容部分を備え、前記受容部分が、開口を備え、前記開口の中心が、それぞれの係合機構の前記回転軸と同軸である、請求項18~25のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  27. 前記キャリアが、前記キャリアの長さに沿って離間した間隔で少なくとも部分的に前記キャリアを横切って横断方向に延在する中空ピンを備え、各接続部材が、中空ピンを通して延在し、それによって前記係合機構を前記キャリアに接続する、請求項24~26のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  28. 前記キャリアが、リンクから形成されたチェーンを備え、各リンクが、本体部分と、前記本体部分から延在する第1及び第2の脚を備え、前記脚と前記本体部分との間に空間を画定し、各脚が、中空ピン受容部分を備え、リンクの第1の脚の前記中空ピン受容部分は、第1の係合機構の前記回転軸と同軸であり、前記リンクの前記第2の脚の前記中空ピン受容部分は、第2の、隣接した係合機構の前記回転軸と同軸であり、各接続部材は、それぞれの中空ピン及び係合本体を通って延在するように適合されており、それによって前記係合本体を前記リンクに結合し、各係合本体が、その回転軸を中心に回転可能になるように、各リンクの空間が、そのような回転のための空間を提供する、請求項18に記載の動力伝達駆動部材。
  29. 内側リンクと外側リンクとを有するチェーンを備え、前記チェーンの前記内側リンクが、各々、複数のリンクプレートから形成された複合内側リンクを備える、請求項18~28のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  30. 各係合機構が、第1及び第2の延長部材を備え、前記延長部材が、互いから離間し、互いに同軸であり、各々、第1及び第2の端部分を有し、前記延長部材は、各延長部材の前記第1及び第2の端部分が、ピンを形成するために前記キャリアから離れて、各係合本体の前記第1の面から延在するように、前記係合機構の幅を横切って、かつ各係合本体を通って延在し、各係合本体の前記第1の係合表面が、前記第1の延長部材の前記第1及び第2の端部分にそれぞれ形成され、各係合本体の前記第2の係合表面が、前記第2の延長部材の前記第1及び第2の端部分にそれぞれ形成される、請求項18~29のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  31. 前記キャリアが、前記キャリア上に形成されたストッパを提供する角度回転リミッタを備える、請求項18~30のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材。
  32. 請求項18~31のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材の一部を形成する係合機構。
  33. 請求項18~31のいずれか一項に記載の動力伝達駆動部材を備える動力伝達システムであって、駆動スプロケットを更に備え、前記動力伝達駆動部材が、前記駆動スプロケットと係合するように適合されている、動力伝達システム。
  34. 回転運動を伝達するために駆動部材と噛み合うための複数の歯を備える駆動スプロケットであって、前記駆動部材が、前記駆動スプロケットの歯と係合する複数の係合ポケットを含み、各歯が、第1の係合表面を備える第1の側部及び第2の係合表面を備える反対の第2の側部によって画定される歯形を有し、前記係合表面は、駆動されると、歯が前記第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた前記第2の係合表面上の第2の接触位置においても前記係合ポケットに噛み合うように構成されており、前記第1の接触位置が、前記第2の接触位置から半径方向にずれており、各歯が、前面及び後面を有し、それらの面の形状が前記歯の半径方向軸に関して対称であるように、それらの面の形状が前記第1及び第2の側部によって画定されており、各面の前記第1の側部が、第1の面の円弧によって少なくとも部分的に画定されており、各面の第2の側部が、第2の面の円弧によって少なくとも部分的に画定されており、各歯の前記第1の面の円弧の中心と前記第2の面の円弧の中心との間の距離が、第1の歯の前記第1の面の円弧の中心と隣接する歯の前記第2の面の円弧の中心との間の距離と実質的に同じである、駆動スプロケット。
  35. 各歯の前記第1の面の円弧が、前記歯の前記第1の側部のベース部分を備え、各歯の前記第2の面の円弧が、それぞれの歯の前記第2の側部のベース部分を形成し、前記第1及び第2の面の円弧が、各々、ローラ着座カーブを備える、請求項34に記載の駆動スプロケット。
  36. 各第1及び第2の側部が、それぞれのローラ着座カーブからそれぞれの歯の先端部分に向かって延在する凸状の円弧を備える第2の部分を備える、請求項34又は35に記載の駆動スプロケット。
  37. 第1の歯の前記ローラ着座カーブから隣接する歯の前記ローラ着座カーブに向かって延在する支持カーブを更に備える、請求項34~36のいずれか一項に記載の駆動スプロケット。
  38. 請求項34~37のいずれか一項に記載の駆動スプロケットを備える伝達システムであって、駆動部材を更に備え、前記駆動部材が、前記駆動スプロケットと噛み合うように適合されている、伝達システム。
  39. 前記駆動部材が、複数の係合ポケットを備え、前記係合ポケットの各々が、第1の係合表面と、前記第1の係合表面から離間した第2の係合表面と、を備える、請求項38に記載の伝達システム。
  40. 前記駆動部材が、ローラチェーンを備え、前記係合ポケットが、前記ローラチェーンを形成する隣接するローラ間に画定されている、請求項39に記載の伝達システム。
  41. 前記ローラチェーンが、ピッチpを有し、各歯の前記第1の面の円弧の中心と前記第2の面の円弧の中心との間の距離、及び第1の歯の前記第1の面の円弧の中心と隣接する歯の前記第2の面の円弧の中心との間の距離が、実質的にpに等しい、請求項40に記載の伝達システム。
  42. 前記ローラチェーンを形成する各ローラの半径が、前記第1及び第2の面の円弧を形成する各円弧の半径と実質的に等しいか、又はわずかに小さい、請求項40又は41に記載の伝達システム。
  43. 請求項38~42のいずれか一項に記載の伝達システムの一部を形成する駆動部材。
  44. 駆動スプロケットと、前記駆動スプロケットと噛み合うように適合された駆動部材と、を備える、伝達システムであって、前記駆動スプロケットが、回転運動を伝達するために前記駆動部材と噛み合うための複数の歯を備え、前記駆動部材が、前記駆動スプロケットの前記歯と係合するように適合された複数の係合ポケットを備え、
    前記駆動スプロケットの各歯が、第1の係合表面を備える第1の側部及び第2の係合表面を備える反対の第2の側部によって画定される歯形を有し、前記係合表面は、駆動されると、歯が前記第1の係合表面上の第1の接触位置において、及びまた前記第2の係合表面上の第2の接触位置においても係合ポケットに噛み合うように構成されており、前記第1の接触位置が、前記第2の接触位置から半径方向にずれており、
    前記駆動部材が、離間した複数のローラを備えるローラチェーンを備え、各ローラが、所定の距離だけ隣接のローラから離間し、2つの隣接するローラ間に延在する剛性接続部材によって隣接するローラに接続されており、それによって前記係合ポケットが、隣接するローラ間で画定されており、
    第1の係合ポケットが、互いに隣接する第1及び第2のローラによって形成されており、第2の係合ポケットが、前記第1のローラ及び第3のローラによって形成されており、第3の係合ポケットが、前記第2のローラ及び第4のローラによって形成されており、前記第3のローラが、前記第1のローラに隣接し、前記第4のローラが前記第2のローラに隣接し、
    前記第1のローラと前記第2のローラとを接続する接続部材と、前記第1のローラと前記第3のローラとを接続する接続部材との間に形成される角度が、第1の関節角度を含み、前記第1のローラと第2のローラとを接続する前記接続部材と、前記第2のローラと前記第4のローラとを接続する接続部材との間に形成される角度が、第2の関節角度を含み、
    前記第1、第2及び第3のローラが、全て歯と接触するときに形成される、前記第1の関節角度の大きさは、前記第1、第2及び第4のローラが全て歯と接触するときに形成される、前記第2の関節角度の大きさとは異なる、伝達システム。
  45. 前記駆動部材が複数の関節点を備え、前記関節角度が関節点で画定される、請求項44に記載の伝達システム。
  46. 前記第1のローラが、耐荷ローラを備え、前記第2のローラが、支持ローラを備える、請求項44又は45に記載の伝達システム。
  47. 前記第1の関節角度の大きさが、前記第2の関節角度の大きさよりも大きい、請求項44~46のいずれか一項に記載の伝達システム。
  48. 1つ置きの関節角度の大きさが実質的に同じである、請求項44~47のいずれか一項に記載の伝達システム。
  49. 各歯面の形状が、前記歯の半径方向軸に関して対称である、請求項44~48のいずれか一項に記載の伝達システム。
  50. 各面の前記第1の側部が、第1の面の円弧によって少なくとも部分的に画定されており、各面の前記第2の側部が、第2の面の円弧によって少なくとも部分的に画定される、請求項44~49のいずれか一項に記載の伝達システム。
  51. 前記第1の面の円弧が、各歯の前記第1の側部のベース部分を形成し、前記第2の面の円弧が、各歯の前記第2の側部のベース部分を形成し、前記第1及び第2の面の円弧が、各々、ローラ着座カーブを備える、請求項44~50のいずれか一項に記載の伝達システム。
  52. 前記ローラ着座カーブが、前記スプロケットと噛み合うように適合されたローラを受容するように適合されている、請求項51に記載の伝達システム。
  53. 各第1及び第2の側部が、それぞれのローラ着座カーブからそれぞれの歯の先端部分に向かって延在する凸状の円弧を備える第2の部分を備える、請求項44~52のいずれか一項に記載の伝達システム。
  54. 第1の歯の前記ローラ着座カーブから隣接する歯のローラ着座カーブに向かって延在する支持カーブを備える、請求項44~52のいずれか一項に記載の伝達システム。
  55. 前記ローラチェーンが、各々がローラ対を形成するように2つのローラを接続する働きをする複数の内側リンクと、各々が前記ローラチェーンを形成するように互いにローラ対を接続する働きをする複数の外側リンクとを備え、これによって、空間が、対向する内側リンクの内側表面の間に画定されており、及びまた対向する外側リンクの内側表面の間に画定されており、前記スプロケット歯の各歯が、対向する外側リンクの内側表面の間の距離と同じであるか、又はわずかに小さく、かつ対向する内側リンクの内側表面の間の距離より大きい幅を有する、請求項44~54のいずれか一項に記載の伝達システム。
  56. 前記スプロケットの各歯が、対向する内側リンクの内側表面の間の距離と同じか又はわずかに小さい第1の幅と、対向する外側リンクの前記内側表面の間の距離と同じか又はわずかに小さい第2の幅とを備える、請求項55に記載の伝達システム。
  57. 請求項44~56のいずれか一項に記載の伝達システムの一部を形成するスプロケット。
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