JP2023534564A - 掃除機用のダストカップの分離構造 - Google Patents

Abstract

本発明は、サイクロン分離装置を含む掃除機用のダストカップの分離構造を提供し、前記サイクロン分離装置に、接続リング、ブレードアークプレート、平板、円錐管、直線管が設けられ、前記ブレードアークプレートの頂部は前記接続リングに固定的に接続され、前記ブレードアークプレートの底部は前記平板に固定的に接続され、前記平板は前記円錐管の大きい方の端部に固定的に取り付けられ、前記接続リング、前記ブレードアークプレート、前記平板の間の隙間によって空気入口を形成し、前記直線管が前記円錐管に固定的に接続され連通され、前記円錐管の小さい方の端部は前記直線管内に収容され、前記ブレードアークプレートと前記平板の間の夾角は鈍角であり、気流が前記空気入口から前記サイクロン分離装置に進入した後、高速回転気流を形成しながら下向きの加速効果がある。

Description

本発明は、掃除機装置の技術分野に関し、特に掃除機用のダストカップの分離構造に関する。

現在市販されている掃除機は、掃除を容易にするために、そのフィルター装置は一般に、主にシングルコーン単段サイクロンフィルター構造とマルチコーン多段サイクロンフィルター構造を含む。その中でも、シングルコーン単段サイクロンフィルター構造は、１段のみのサイクロン分離構造を有し、分離する埃などを含む気流が１回だけ分離されるが、マルチコーン多段サイクロンフィルター構造は、２次以上のサイクロン分離構造を有し、１次サイクロン分離構造の排気口から排出される気流の方向は、２次サイクロン分離構造に進入する方向と基本的に一致し、１次サイクロン分離構造の排気口の断面積は一般に２次サイクロン分離構造の空気入口の断面積よりも大きく、それによって、２次サイクロン分離構造に進入した気流が継続的に上昇して、２次サイクロン分離効果が向上する。しかしながら、現在、市販されている小型掃除機は通常シングルコーン単段サイクロンフィルター構造を採用しており、シングルコーン単段サイクロンフィルター構造のサイクロン分離効率が低く、効果的なほこり分離およびフィルター効果が達成されにくい一方、マルチコーン多段サイクロンフィルター構造の構造は複雑で、占有空間が大きいため、軽量・薄型の掃除機製品の開発方向に適応していない。したがって、現在市場に出回っているシングルコーン単段サイクロンフィルター構造とマルチコーン多段サイクロンフィルター構造には、ユーザエクスペリエンスと掃除効率に悪影響を与えるという避けられない欠点がある。

本発明は、上記の問題を解決するための掃除機用のダストカップの分離構造を提供する。

本発明は、以下の技術的解決策によって実現され得る。
本発明は、掃除機用のダストカップの分離構造を提供し、前記掃除機用のダストカップの分離構造はサイクロン分離装置を含み、前記サイクロン分離装置に、接続リング、ブレードアークプレート、平板、円錐管、直線管が設けられ、前記ブレードアークプレートの頂部は前記接続リングに固定的に接続され、前記ブレードアークプレートの底部は前記平板に固定的に接続され、前記平板は前記円錐管の大きい方の端部に固定的に取り付けられ、前記接続リング、前記ブレードアークプレート、前記平板の間の隙間は空気入口を形成し、前記直線管は前記円錐管に固定的に接続され連通され、前記円錐管の小さい方の端部は前記直線管内に収容され、前記ブレードアークプレートと前記平板の間の夾角は鈍角である。

さらに、前記サイクロン分離装置に４つの前記ブレードアークプレートと４つの前記平板が設けられ、前記ブレードアークプレートと前記平板は円周方向に沿って前記円錐管の大きい方の端部に均等に配置され、合計４つの前記空気入口を形成する。

さらに、前記円錐管の小さい方の端部に４つのダスト排出口と１つのダスト落下口が設けられ、前記ダスト排出口の数は前記空気入口の数と一致する。

さらに、前記掃除機用のダストカップの分離構造はダストカップ、防塵スカート、ステンレススチールフィルターをさらに含み、前記ステンレススチールフィルターの底部は前記防塵スカートに固定的に接続され、前記防塵スカートと前記ステンレススチールフィルターは前記ダストカップ内に収容され、前記直線管の底部は前記ダストカップの底壁に当接する。

さらに、前記接続リングの上面から前記平板の下面までの高さはＨ１であり、前記円錐管の高さはＨ２であり、Ｈ２／Ｈ１の比は２～３である。

さらに、前記ステンレススチールフィルターの高さはＨ３であり、Ｈ３／Ｈ１の比は２～２．５である。

さらに、中心軸線に沿った前記空気入口の最大外径はＤ１であり、前記ステンレススチールフィルターの外径はＤ２であり、Ｄ１／Ｄ２の比は０．８～０．９である。

さらに、前記防塵スカートの最も外側から前記ダストカップの内側壁までの隙間はＤ３であり、Ｄ３は６ｍｍ～１０ｍｍである。

本発明は以下の有益な効果を有する。
本発明によって提供される掃除機用のダストカップの分離構造は、シングルコーンサイクロンフィルター構造であり、ダストカップの側壁とステンレススチールフィルターの間に１次分離が形成され、サイクロン分離装置内に２次分離と３次分離が形成される。ここで、２次分離は接続リングから平板までの領域で発生し、３次分離は平板の底部の下の円錐管で発生し、シングルコーンサイクロンフィルター装置の構造により１次～３次の分離を実現し、シングルコーンサイクロンフィルター装置の分離効果を効果的に向上させ、掃除機用のダストカップの分離構造はシングルコーンとマルチコーンサイクロンフィルター装置の利点を両立させ、中心軸線に沿った円錐管の流れ断面が徐々に減少し、回転気流の継続的な加速を確保し、より良好な分離効果を達成し、気流は空気入口からサイクロン分離装置に進入した後、より高速の回転気流を形成しながら下向きの加速効果があり、２次分離段階では高い分離効果があり、より高速の回転気流が３次分離段階に入るのを確保する。

本発明の掃除機用のダストカップの分離構造の断面図である。 本発明のサイクロン分離装置の斜視図である。 本発明のサイクロン分離装置の別の角度の斜視図である。 本発明のサイクロン分離装置の断面図である。

本発明の技術的解決策をより明確かつ完全に説明するために、以下、図面を参照して本発明をさらに説明する。

図１～４を参照すると、本発明は掃除機用のダストカップの分離構造を提供し、前記掃除機用のダストカップの分離構造はサイクロン分離装置１０を含み、前記サイクロン分離装置１０に、接続リング１１、ブレードアークプレート１２、平板１３、円錐管１４、直線管１５が設けられ、前記ブレードアークプレート１２の頂部は前記接続リング１１に固定的に接続され、前記ブレードアークプレート１２の底部は前記平板１３に固定的に接続され、前記平板１３は前記円錐管１４の大きい方の端部に固定的に取り付けられ、前記接続リング１１、前記ブレードアークプレート１２、前記平板１３の間の隙間は空気入口２１を形成し、前記直線管１５は前記円錐管１４に固定的に接続され連通され、前記円錐管１４の小さい方の端部は前記直線管１５内に収容され、前記ブレードアークプレート１２と前記平板１３の間の夾角ａは鈍角である。前記サイクロン分離装置１０に４つの前記ブレードアークプレート１２と４つの前記平板１３が設けられ、前記ブレードアークプレート１２と前記平板１３は円周方向に沿って前記円錐管１４の大きい方の端部に均等に配置され、合計４つの前記空気入口２１を形成する。前記円錐管１４の小さい方の端部に４つのダスト排出口１６と１つのダスト落下口１７が設けられ、前記ダスト排出口１６の数は前記空気入口２１の数と一致する。前記掃除機用のダストカップの分離構造はダストカップ１８、防塵スカート１９、ステンレススチールフィルター２０をさらに含み、前記ステンレススチールフィルター２０の底部は前記防塵スカート１９に固定的に接続され、前記防塵スカート１９と前記ステンレススチールフィルター２０は前記ダストカップ１８内に収容され、前記直線管１５の底部は前記ダストカップ１８の底壁に当接する。

本実施形態では、前記ブレードアークプレート１２と前記平板１３の間の夾角ａは９５．５°である。前記ダストカップ１８の側壁と前記ステンレススチールフィルター２０の間に１次分離を形成し、前記サイクロン分離装置１０内に２次分離と３次分離を形成する。ここで、２次分離は前記接続リング１１から前記平板１３までの領域で発生し、発生高さはＨ１であり、３次分離は前記平板１３の底部の下の前記円錐管１４で発生し、発生高さはＨ２である。気流は前記空気入口２１から前記サイクロン分離装置１０に進入した後、高速の回転気流を形成しながら下向きの加速効果があり、２次分離段階では高い分離効果があり、より高速の回転気流が３次分離段階に入るのを確保する。中心軸線に沿った前記円錐管１４の流れ断面が徐々に減少し、回転気流の継続的な加速を確保し、より良好な分離効果を実現する。前記円錐管１４はその底部に前記ダスト排出口１６と前記ダスト落下口１７が設けられ、前記ダスト排出口１６の数は前記空気入口２１の数と一致し、底部の気流が微細ほこりをより均一に取り除く。

さらに、前記接続リング１１の上面から前記平板１３の下面までの高さ、つまり２次分離の発生高さはＨ１であり、前記円錐管１４の高さ、つまり３次分離の発生高さはＨ２であり、Ｈ２／Ｈ１の比は２～３である。前記ステンレススチールフィルター２０の高さはＨ３であり、Ｈ３／Ｈ１の比は２～２．５である。中心軸線に沿った前記空気入口２１の最大外径、つまり前記接続リング１１の外径はＤ１である。前記ステンレススチールフィルター２０の外径はＤ２であり、Ｄ１／Ｄ２の比は０．８～０．９である。前記防塵スカート１９の最も外側から前記ダストカップ１８の内側壁までの隙間はＤ３であり、Ｄ３は６ｍｍ～１０ｍｍである。

本実施形態では、空気とゴミの混合物が前記ダストカップ１８の吸気口から前記ダストカップ１８に吸い込まれると、まず前記ダストカップ１８の側壁と前記ステンレススチールフィルター２０の間の流動空間内で回転気流を形成し、遠心力と前記ステンレススチールフィルター２０の協働作用によって１次分離され、大きい体積のゴミが前記ダストカップ１８の底部に徐々に沈下し、小粒子ゴミを運ぶ気流は前記ステンレススチールフィルター２０を介して前記サイクロン分離装置１０に進入し、前記サイクロン分離装置１０の特別な構造設計によって、より高い回転速度の回転気流を形成し、小粒子ゴミが空気から徹底的に分離され、空気が前記ダストカップ１８のエアリターン管を介して前記ダストカップ１８のフィルター綿に進入してから、ダストカップのモータによって吸い込まれ排出され、小粒子ゴミが底部にある前記直線管１５に徐々に沈下する。吸気効率を確保するために、Ｄ１／Ｄ２の比は０．８よりも大きい。下部のゴミが気流により浮き上がるのを防ぐために、Ｄ３は６ｍｍ～１０ｍｍである。

もちろん、本発明は他の多くの実施形態も有することができる。本実施形態に基づき、創造的な労働をすることなく当業者により得られた他の実施形態は、すべて本発明の保護範囲に含まれるべきである。

Claims (8)

1. サイクロン分離装置を含み、前記サイクロン分離装置に、接続リング、ブレードアークプレート、平板、円錐管、直線管が設けられ、前記ブレードアークプレートの頂部は前記接続リングに固定的に接続され、前記ブレードアークプレートの底部は前記平板に固定的に接続され、前記平板は前記円錐管の大きい方の端部に固定的に取り付けられ、前記接続リング、前記ブレードアークプレート、前記平板の間の隙間は空気入口を形成し、前記直線管が前記円錐管に固定的に接続され連通され、前記円錐管の小さい方の端部は前記直線管内に収容され、前記ブレードアークプレートと前記平板の間の夾角は鈍角である、ことを特徴とする掃除機用のダストカップの分離構造。
2. 前記サイクロン分離装置に４つの前記ブレードアークプレートと４つの前記平板が設けられ、前記ブレードアークプレートと前記平板は円周方向に沿って前記円錐管の大きい方の端部に均等に配置され、合計４つの前記空気入口を形成する、ことを特徴とする請求項１に記載の掃除機用のダストカップの分離構造。
3. 前記円錐管の小さい方の端部に、４つのダスト排出口と１つのダスト落下口が設けられ、前記ダスト排出口の数は前記空気入口の数と一致している、ことを特徴とする請求項２に記載の掃除機用のダストカップの分離構造。
4. 前記掃除機用のダストカップの分離構造は、ダストカップ、防塵スカート、ステンレススチールフィルターをさらに含み、前記ステンレススチールフィルターの底部は前記防塵スカートに固定的に接続され、前記防塵スカートと前記ステンレススチールフィルターは前記ダストカップ内に収容され、前記直線管の底部は前記ダストカップの底壁に当接する、ことを特徴とする請求項３に記載の掃除機用のダストカップの分離構造。
5. 前記接続リングの上面から前記平板の下面までの高さはＨ１であり、前記円錐管の高さはＨ２であり、Ｈ２／Ｈ１の比は２～３である、ことを特徴とする請求項４に記載の掃除機用のダストカップの分離構造。
6. 前記ステンレススチールフィルターの高さはＨ３であり、Ｈ３／Ｈ１の比は２～２．５である、ことを特徴とする請求項５に記載の掃除機用のダストカップの分離構造。
7. 中心軸線に沿った前記空気入口の最大外径はＤ１であり、前記ステンレススチールフィルターの外径はＤ２であり、Ｄ１／Ｄ２の比は0007０．８～０．９である、ことを特徴とする請求項６に記載の掃除機用のダストカップの分離構造。
8. 前記防塵スカートの最も外側から前記ダストカップの内側壁までの隙間はＤ３であり、Ｄ３は６ｍｍ～１０ｍｍである、ことを特徴とする請求項７に記載の掃除機用のダストカップの分離構造。