JP2023530347A - Bier oam検出方法、デバイス及びシステム - Google Patents

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Abstract

本出願は、BIER OAM検出方法、デバイス及びシステムを提供する。本方法は、ビット転送入口ルータBFIRが、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得し、検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信することを含み、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す。本出願において提供される技術的解決策によると、OAMをBIERシナリオで実装することができる。

Description

本出願は、2020年6月18日に中国国家知識産権局に出願された「OAM DETECTION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第202010564306.5号及び2020年8月20日に中国国家知識産権局に出願された「BIER OAM DETECTION METHOD, DEVICE, AND SYSTEM」という名称の中国特許出願第202010845663.9号に対する優先権を主張しており、これらは参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
技術分野
本出願は、ネットワーク通信の分野に関し、より具体的には、BIER OAM検出方法、デバイス及びシステムに関する。
運用、管理及び保守(operations, administration, and maintenance、OAM)検出は、ネットワーク問題の検出を指す。ネットワーク上のデバイス間のリンクが正常であるかどうかを検出するために、検出要求パケットがネットワーク上に送信されてよく、フィードバックされた検出応答パケットを使用してネットワーク上のデバイス間のリンクが正常であるかどうかを検出する。
インターネットプロトコル(internet protocol、IP)マルチキャスト技術は、IPネットワーク内で効率的なポイントツーマルチポイントデータ伝送を実装し、その結果、ネットワーク帯域幅を効果的に節約することができ、ネットワーク負荷を軽減することができる。したがって、マルチキャストデータ転送パスを構築するための新たな技術が業界で提案されており、ビットインデックス明示複製(bit index explicit replication、BIER)技術と称される。本技術では、マルチキャスト配布ツリーを構築する必要がない新たなマルチキャスト技術アーキテクチャが提供される。BIERネットワーク内でBIER OAM検出を実装する方法が、解決すべき問題となる。
本出願は、BIERシナリオにおけるBIER OAM検出を実装するために、BIER OAM検出方法、ビット転送入口ルータ(bit forwarding ingress router、BFIR)、ビット転送出口ルータ(bit forwarding egress router、BFER)及びシステムを提供する。
第1の態様によると、BIER OAM検出方法が提供される。本方法は、ビット転送入口ルータBFIRが、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得することを含み、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す。BFIRは、検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信する。
第1BIER OAMパケットは、カプセル化されていないBIER OAMパケットであり得ることを理解されたい。第1BIER OAMパケットは、元のBIER OAMパケットと呼ばれることもある。
第1BIER OAMパケットの要求/応答(request/reply、req/rep)フィールド内で担持(carry)される識別子は、BIER OAMパケットが、OAM要求パケットであるかOAM応答パケットであるかを示す。reqフィールドは要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ(message type))を示し、repフィールドは応答メッセージのタイプ(メッセージタイプ(message type))を示す。
前述の技術的解決策では、カプセル化されていないBIER OAM又は元のBIER OAMがカプセル化され、その結果、本方法は、より多くのBIERカプセル化シナリオに適用可能であり、BIER OAM検出はBIERネットワーク内で実装される。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
IPv6カプセル化BIERヘッダは、外部(outer)IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含み、ここで、IPv6拡張ヘッダは、BIERヘッダ又はBIER転送を実装するために使用される情報を含む。
第2IPv6ヘッダは、外部IPv6ヘッダであってよい。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
MPLSカプセル化BIERヘッダは複数の方式で実装され得る。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、ここで、BIERヘッダの最初の4バイトは、MPLSラベルを担持するために使用される。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、方法は、BFIRが、少なくとも1つのBFERから検出応答パケットを受信することを更に含み、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
第2BIER OAMパケット内の要求/応答(request/reply、req/rep)フィールド内で担持される識別子は、BIER OAMパケットが、OAM要求パケットであるかOAM応答パケットであるかを示す。reqフィールドは要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、repフィールドは応答メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER AOMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BEIR OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第2の態様によると、BIER OAM検出方法が提供される。本方法は、ビット転送出口ルータBFERが、ビット転送入口ルータBFIRからの検出要求パケットを受信することを含み、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す。第1BFERは、第1パケット及びビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得し、ここで、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。第1BFERは、検出応答パケットをBFIRに送信する。
第2BIER OAMパケット内の要求/応答(request/reply、req/rep)フィールドで担持される識別子は、BIER OAMパケットが、OAM要求パケットであるかOAM応答パケットであるかを示す。reqフィールドは、要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、repフィールドは、応答メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示す。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
IPv6カプセル化BIERヘッダは、外部IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含み、ここで、IPv6拡張ヘッダは、BIERヘッダを含む。
第2IPv6ヘッダは、外部IPv6ヘッダであってよい。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
MPLSカプセル化BIERヘッダは複数の方式で実装され得る。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、ここで、BIERヘッダの最初の4バイトは、MPLSラベルを担持するために使用される。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER AOMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BEIR OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第2の態様又は第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの有利な効果は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つの有利な効果に対応する。詳細はここでは再度説明しない。
第3の態様によると、ビット転送入口ルータBFIRが提供され、
第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するよう構成される処理モジュールであって、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す、処理モジュールと、
検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信するよう構成される送信モジュールと、
を含む。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、BFIRは、
少なくとも1つのBFERから検出応答パケットを受信するよう構成される受信モジュールを更に含み、ここで、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER AOMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BEIR OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第4の態様によると、ビット転送出口ルータBFERが提供され、
ビット転送入口ルータBFIRからの検出要求パケットを受信するよう構成される受信モジュールであって、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す、受信モジュールと、
第1パケット及びビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得するよう構成される処理モジュールであって、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである、処理モジュールと、
検出応答パケットをBFIRに送信するよう構成される送信モジュールと、
を含む。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER AOMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BEIR OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第5の態様によると、BFIRが提供される。BFIRは、前述の方法におけるBFIRの挙動を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアに基づいて実装され得るか又はハードウェアが対応するソフトウェアを実行することに基づいて実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計では、BFIRの構造は、プロセッサ及びインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能を実行する際にBFIRをサポートするよう構成される。インタフェースは、検出要求パケットを少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERに送信する際にBFIRをサポートするよう構成される。
BFIRはメモリを更に含み得る。メモリはプロセッサに結合されるよう構成され、BFIRに必要なプログラム命令及びデータを記憶する。
別の可能な設計では、BFIRは、プロセッサ、トランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してトランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。BFIRが実行する必要があるとき、BFIRは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFIRを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、BFIRはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行する。
第6の態様によると、BFIRが提供される。BFIRは、主制御ボードとインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。BFIRは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成される。具体的には、BFIRは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成されるモジュールを含む。
1つ以上の主制御ボードが存在してもよいことに留意されたい。複数の主制御ボードが存在するとき、主制御ボードは、アクティブ主制御ボードとスタンバイ主制御ボードを含み得る。1つ以上のインタフェースボードが存在してもよく、より強力なデータ処理能力を有するBFERは、より多くのインタフェースボードを提供する。また、インタフェースボード上に1つ以上の物理インタフェースカードが存在してもよい。スイッチングボードがなくてもよく、1つ以上のスイッチングボードが存在してもよい。複数のスイッチングボードが存在するとき、負荷分散と冗長性バックアップが一緒に実装され得る。集中型転送アーキテクチャでは、BFERはスイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードはシステム全体のサービスデータを処理する機能を提供する。分散型転送アーキテクチャでは、BFERは、少なくとも1つのスイッチングボードを有し、スイッチングボードを介して複数のインタフェースボードの間でデータを交換することができ、大容量のデータ交換と処理能力を提供する。したがって、分散型アーキテクチャのBFERのデータアクセス及び処理機能は、集中型アーキテクチャのデバイスのものよりも優れている。使用されるべき特定のアーキテクチャは、特定のネットワーク展開シナリオに依存する。これはここでは限定されない。
第7の態様によると、BFIRが提供される。BFIRは、制御モジュールと第1転送サブデバイスを含む。第1転送サブデバイスはインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。第1転送サブデバイスは、第6の態様におけるインタフェースボードの機能を実行するよう構成され、第6の態様におけるスイッチングボードの機能を更に実行してもよい。制御モジュールは、レシーバ、プロセッサ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してレシーバ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。制御モジュールが実行する必要があるとき、制御モジュールは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、制御モジュールを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、制御モジュールはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第6の態様の主制御モジュールの機能を実行する。
実際の適用では、BFIRは任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得ることが理解され得る。
第8の態様によると、BFERが提供される。BFERは、前述の方法におけるBFERの挙動を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアに基づいて実装され得るか又はハードウェアが対応するソフトウェアを実行することに基づいて実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計では、BFERの構造は、プロセッサ及びインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能を実行する際にBFERをサポートするよう構成される。インタフェースは、検出要求パケットを少なくとも1つのビット転送入口ルータBFIRから受信することをサポートするよう構成されるか又は検出応答パケットをBFIRに送信するよう構成される。
BFERはメモリを更に含み得る。メモリはプロセッサに結合されるよう構成され、BFERに必要なプログラム命令及びデータを記憶する。
別の可能な設計では、BFERは、プロセッサ、トランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してトランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。BFERが実行する必要があるとき、BFERは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFERを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、BFERはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行する。
第9の態様によると、BFERが提供される。BFERは、主制御ボードとインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。BFERは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成される。具体的には、BFERは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成されるモジュールを含む。
第10の態様によると、BFERが提供される。BFERは、制御モジュールと第1転送サブデバイスを含む。第1転送サブデバイスはインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。第1転送サブデバイスは、第9の態様におけるインタフェースボードの機能を実行するよう構成され、第9の態様におけるスイッチングボードの機能を更に実行してもよい。制御モジュールは、レシーバ、プロセッサ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してレシーバ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。制御モジュールが実行する必要があるとき、制御モジュールは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、制御モジュールを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、制御モジュールはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第9の態様の主制御モジュールの機能を実行する。
実際の適用では、BFERは、任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得ることが理解され得る。
第11の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
第12の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
第13の態様によると、コンピュータ読取可能媒体が提供される。コンピュータ読取可能媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。コンピュータ読取可能ストレージは、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
第14の態様によると、コンピュータ読取可能媒体が提供される。コンピュータ読取可能媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。コンピュータ読取可能ストレージは、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
第15の態様によると、チップが提供される。チップはプロセッサとデータインタフェースを含み、プロセッサは、データインタフェースを通してメモリに記憶された命令を読み取って、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実行する。特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
第16の態様によると、チップが提供される。チップはプロセッサとデータインタフェースを含み、プロセッサは、データインタフェースを通してメモリに記憶された命令を読み取って、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実行する。特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
第17の態様によると、システムが提供される。システムは、前述のBFIRとBFERを含む。
本出願の一実施形態によるBIER技術の概略ネットワーク図である。
本出願の一実施形態によるBIERヘッダの可能なフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態によるBIERヘッダの別の可能なフォーマットの概略図である。
BIER技術に基づいてBIER転送テーブルを確立し、BIER技術に基づいてBIERパケットを転送するプロセスを示す。
本出願の一実施形態によるBIERv6カプセル化パケットの可能なフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態によるBIER OAM検出方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるPing検出の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるBIER OAM検出要求パケットのフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態によるトレース検出の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるIPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化BIER OAM検出要求パケットのフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態による別のPing検出の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるMPLSに基づいてBIER OAM検出要求パケットを転送する概略図である。
本出願の一実施形態によるBFIR900の構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるBFER1000の構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるBFIR2000のハードウェア構造の概略図である。
本出願の一実施形態による別のBFIR2100のハードウェア構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるBFER2200のハードウェア構造の概略図である。
本出願の一実施形態による別のBFER2400のハードウェア構造の概略図である。
以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策を説明する。
すべての態様、実施形態又は特徴は、本出願において、複数のデバイス、構成要素及びモジュールを含むシステムに基づいて提示される。各システムが、別のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことがあり、かつ/又は添付の図面を参照して議論されるすべてのデバイス、構成要素、モジュール等を含まないこともあることを理解されたい。加えて、これらの解決策の組合せが更に使用されてもよい。
加えて、本出願の実施形態では、「例えば」及び「のような」といった用語は、例、図又は説明を与えることを表すために使用される。本出願で「例」として説明される任意の実施形態又は設計スキームは、別の実施形態又は設計スキームよりも好ましいものとして又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。まさに、「例」という言葉は概念を特定の方法で提示するために使用される。
本出願の実施形態では、「対応する(corresponding or relevant)」と「対応する(corresponding)」が同じ意味で使用されることがある。本用語によって表される意味は、違いが強調されないときは一貫していることに留意されたい。
本出願の実施形態で説明されているネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するよう意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者には、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの出現とともに、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることが分かり得る。
本明細書で記載される「一実施形態」、「いくつかの実施形態」等への言及は、本出願の1つ以上の実施形態が、実施形態を参照して説明される特定の特徴、構造又は特性を含むことを示す。したがって、本明細書の異なる箇所に現れる「一実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「いくつかの他の実施形態において」、「他の実施形態において」のような記述は、必ずしも同じ実施形態を指すことを意味しない。代わりに、別の方法で特に強調されていない限り、当該記述は「実施形態の1つ以上であるが、すべての実施形態ではない」ことを意味する。用語「含む」、「有する」及びその変形はすべて、別の方法で特に強調されていない限り、「を含むが、限定されない」を意味する。
本出願において、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。用語「及び/又は」は、関連付けられるオブジェクトを説明するための関連関係を表し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えばA及び/又はBは、Aのみが存在し、AとBの両方が存在し、Bのみが存在するケースを示してよく、ここで、A及びBは単数であっても又は複数であってもよい。記号「/」は、一般に、関連付けられるオブジェクト間の「又は」の関係を示す。次のアイテム(ピース)のうちの少なくとも1つ又はその類似表現は、単数のアイテム(ピース)又は複数のアイテム(ピース)の任意の組合せを含む、これらのアイテムの任意の組合せを指す。例えばa、b又はcのうちの少なくとも1つのアイテム(ピース)は、a、b、c、aとb、aとc、bとc又はaとbとcを示してよく、a、b及びcは単数であっても又は複数であってもよい。
マルチキャスト(multicast)は、1つのマルチキャストアドレスを使用することによって、データが伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)/インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)ネットワーク内の複数のレシーバに同時に効率的に送信されるデータ伝送モードである。マルチキャストソースは、ネットワーク内のリンクを通してマルチキャストグループ内のマルチキャストグループメンバにマルチキャストトラフィックを送信し、マルチキャストグループ内の各マルチキャストグループメンバは、マルチキャストトラフィックを受信することができる。マルチキャスト伝送モードでは、マルチキャストソースとマルチキャストグループメンバとの間にポイントツーマルチポイントのデータ接続が実装される。マルチキャストトラフィックは各ネットワークリンク上で1回だけ送信される必要があり、マルチキャスト複製はリンク上に分岐があるときにのみ実行される。したがって、マルチキャスト伝送モードではデータ伝送効率が改善され、バックボーンネットワークにおける輻輳の可能性は低減される。
インターネットプロトコル(internet protocol、IP)マルチキャスト技術は、IPネットワーク内で効率的なポイントツーマルチポイントデータ伝送を実装し、その結果、ネットワーク帯域幅を効果的に節約することができ、ネットワーク負荷を軽減することができる。したがって、インターネットプロトコルマルチキャスト技術は、リアルタイムデータ伝送、マルチメディア会議、データコピー、インターネットプロトコルテレビジョン(internet protocol television、IPTV)、ゲーム、シミュレーションのような多くの側面で広く使用される。マルチキャスト技術では、マルチキャストプロトコルを使用することによって、マルチキャストツリーがコントロールプレーン上に構築され、次いで、マルチキャストツリーを使用することによってネットワークプレーン上のロジックがツリー形状にされて、マルチキャストポイントツーマルチポイントデータ転送を実装する。分配ツリーの構築をコアとして使用する各中間デバイスは、複雑なマルチキャスト転送情報ステータスを維持する必要がある。ネットワーク規模がますます大きくなり、マルチキャストデータトラフィックが時間の経過とともに増加するにつれて、このマルチキャスト技術は、コストと運用保守の面でますます大きな課題に直面する。
したがって、マルチキャストデータ転送パスを構築するための新たな技術が業界内で提案されており、ビットインデックス明示複製(bit index explicit replication、BIER)技術と称される。この技術では、マルチキャスト分配ツリーを構築する必要がないマルチキャスト技術アーキテクチャが提供される。
図1に示されるように、BIER技術をサポートするルータは、ビット転送ルータ(Bit forwarding router、BFR)と称され、BFRはBIERパケットを受信して転送することができる。1つ以上のBFRを含むマルチキャスト転送ドメインは、BIERドメイン(BIER domain)と称される。BIERドメインの入口において、元のマルチキャストデータパケットに対してBIERカプセル化を実行するBFRは、ビット転送入口ルータ(bit forwarding ingress router、BFIR)と称される。BIERドメインの出口において、BIERパケットから元のマルチキャストデータパケットを取得するためにカプセル化解除を実行するBFRは、ビット転送出口ルータ(bit forwarding egress router、BFER)と称される。BIERドメイン内のBFIR及びBFERは、BIERドメインのエッジBFRと称されることがあることを理解されたい。
BIERドメインでは、BIERサブドメイン(sub-domain、SD)全体のグローバルに一意なビット位置(bit position)識別子がエッジBFRについて構成され得る。一例では、各エッジBFRについて、BFR識別子(BFR identifier、BFR ID)として値が構成される。例えばBFR IDは1から256の範囲の値であり得る。BIERドメイン内のすべてのBFR IDは、ビット文字列(bit string)を形成する。
本出願の実施形態では、元のマルチキャストデータパケットがBIERドメインで伝送されるとき、BIERカプセル化を実行する必要がある。具体的には、元のマルチキャストデータパケットは、追加の特定のBIERヘッダでカプセル化され得る。BIERヘッダは、ビット文字列を使用して、元のマルチキャストデータパケットのすべての宛先デバイスを識別する。BIERドメイン内のBFRは、確実に元のマルチキャストデータパケットをすべての宛先アドレスに送信することができるように、ビットインデックス転送テーブル(bit index forwarding table、BIFT)とBIERヘッダ内に担持されるビット文字列とに基づいて転送を実行し得る。
様々なタイプのBIERカプセル化が存在し得る。これは、本出願で特に限定されない。一例では、マルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)ベースのBIERカプセル化が、BIER-MPLSカプセル化と称されることがある。イーサネット(Ethernet)ベースのBIERカプセル化が、BIER-ETHカプセル化と称されることもある。BIER-MPLSカプセル化とBIER-ETHカプセル化の両方が、IPv4又はIPv6ネットワークに適用され得る。BIERにおけるコントロールプレーンプロトコルは、IPv4又はIPv6に基づいて動作し、BIERにおけるデータパケットのカプセル化と転送は、BIER-MPLS又はBIER-ETHに基づく。別の例では、BIERパケットは、インターネットプロトコルバージョン6(Internet protocol version 6、IPv6)に基づいてカプセル化され、そのようなカプセル化は、BIERv6カプセル化と称されることがある。BIERv6カプセル化は、一般にIPv6ネットワークに適用される。BIERにおけるコントロールプレーンプロトコルはIPv6に基づいて動作し、BIERにおけるデータパケットのカプセル化と転送もIPv6に基づく。
具体的には、一例では、MPLSカプセル化BIERパケットのフォーマットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+元のマルチキャストデータパケットであり得る。BIERv6カプセル化BIERパケットのフォーマットは、IPv6ヘッダ+IPv6拡張ヘッダ(BIERヘッダを含む)+元のマルチキャストデータパケットであり得る。
MPLSカプセル化BIERヘッダは、複数の方式で実装され得ることを理解されたい。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、この場合、BIERヘッダの最初の4バイトはMPLSラベルを表す。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
最初の4バイトがMPLSラベルを表すBIERヘッダはまた、BIER-MPLSヘッダとも称される。
また、このようなカプセル化では、IPv6ヘッダと、BIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダとが一緒にBIERv6ヘッダを構成することも理解されたい。元のマルチキャストデータパケットを外部BIERv6ヘッダでカプセル化することによって形成されるパケットはまた、BIERv6パケットとも称されることがある、言い換えると、BIERv6パケットは、外部(outer)BIERv6ヘッダと内部(inner)マルチキャストデータパケットを含む。
BIERヘッダのフォーマットは、BIERヘッダがビット文字列(bit string)フィールドを含むという条件で、本出願の実施形態では特に限定されない。理解の容易性のために、以下ではまず、図2及び図3を参照してBIERヘッダのフォーマットを詳細に説明する。
図2は、BIERヘッダの可能なフォーマットの概略ブロック図である。図2に示されるように、BIERヘッダは、ビットインデックス転送テーブル識別子(bit index forwarding table identifier、BIFT ID)、ビット文字列長(bit string length、BSL)及び他のフィールドを含み得るが、これらに限定されない。他のフィールドは、BIERヘッダの後の元のマルチキャストデータパケットのトラフィッククラス(traffic class、TC)、スタック(stack、S)、生存期間(time to live、TTL)フィールド、エントロピー(entropy)フィールド、バージョン(version、Ver)フィールド、ニブル(nibble)フィールド、プロトコル(protocol、proto)フィールド、運用、管理及び保守(operations,administration,and maintenance、OAM)フィールド、予約済み(reserved、Rsv)フィールド及びdifferentiated Services Code Point(differentiated services code point、DSCP)フィールドを含み得るが、これらに限定されない。
BIERヘッダ内のフィールドを以下で個別に詳述する。
(1)BIFT IDフィールド
BIERマルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)カプセル化では、BIFT IDはMPLSラベル(label、L)である。MPLSラベルは、BIERラベルと称されることがある。
BIFT IDフィールドは、3つのフィールド、すなわち、サブドメイン(sub-domain、SD)、ビット文字列長(bit string length、BSL)、セット識別子(set identifier、SI)を使用することによってマッピングされる。異なるBIFT IDは、SD、BSL及びSIの異なる組合せに対応し得る。
異なるBIFT IDは、SD、BSL及びSIの異なる組合せをマッピングし得ることを理解されたい。図2に示されるBIERヘッダフォーマットは、SD、BSL及びSIという3つのフィールドを直接含んでおらず、SD、BSL及びSIは3つの暗黙のフィールドである。SD、BSL及びSIという3つのフィールドの値は、BIFT IDフィールドに基づいてマッピングされる必要がある。説明の容易性のために、以下ではSD、BSL、SIの3つのフィールドを個別に詳述する。
1.サブドメイン(sub-domain、SD)
1つのBIERドメインは、実際のサービスシナリオの要件に基づいて異なるサブドメインSDに分割されて構成されてよく、内部ゲートウェイプロトコル(interior gateway protocol、IGP)のマルチトポロジ機能等をサポートし得る。各サブドメインSDは、サブドメイン識別子(sub-domain identifier、SD-ID)によって表され得る。例えばSD-IDの値は[0-255]であり、SD-IDの長さは8ビットである。
2.ビット文字列長(bit string length、BSL)
BSLは、BIERヘッダに含まれるビット文字列の長さである。様々なタイプのBSLが存在し得る。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。最も小さいBSLは64ビットであり、BSLは代わりに、128ビット、256ビット、512ビット、1024ビット又は2048ビットであってもよく、最も大きいBSLは4096ビットである。具体的には、パケット内のBSLは4ビットで識別される。例えばBSLが64ビットであるとき、パケット内のBSLは0001で識別され、BSLが128ビットであるとき、パケット内のBSLは0010で識別され、BSLが512ビットであるとき、パケット内のBSLは0100で識別され、BSLが1024ビットであるとき、パケット内のBSLは0101で識別される等である。
3.セット識別子(set identifier、SI)
ネットワーク内のBFERデバイスの量が256より多い場合、このケースに適応するために、BIERカプセル化は、ビット文字列だけでなく、セット識別子(set identifier、SI)も含む。SIは、より大規模なネットワークアドレッシングをサポートするために、BIERデバイスの数を複数の異なる間隔に分割するために使用される。
SIは、ネットワーク内の複数のエッジBFRを含むか又は構成されたBFR IDを含むセットとして理解され得る。一例では、BSLは256ビットであるが、ネットワーク内に256より多くのエッジBFRが存在するか又は256より多くの構成されたBFR IDが存在する。この場合、これらのエッジBFR又はBFR IDは、異なるセットに分割される必要がある。例えばBFR IDの範囲が1から256の256個のエッジBFRは、セット0(セットインデックス0又はSI=0)であり、BFR IDの範囲が257から512の256個のエッジBFRは、セット1(セットインデックス1又はSI=1)である。
BIERパケットを受信した後、BIERドメイン内のBFRは、BIERヘッダ内のBIFT IDに基づいて、BIERパケットが属する特定のSD及び使用されるBSLを決定し、パケットが特定のSI及びBSLによって示されるセットに属することを決定し得る。
BIFT IDフィールドの値は、トリプレット<SD、BSL、SI>に対応していることに留意されたい。BIFT-idフィールドに基づいて、一意の<SD、BSL、SI>情報を取得することができる。<SD、BSL、SI>情報は、次の機能を有する:BIERパケットヘッダ内のビット文字列の長さをBSLに基づいて取得し、BIERパケットヘッダ全体の長さを学習する。ビット文字列が、1から256の範囲のBFR-IDを表すか又は257から512の範囲のBFR-IDを表すかを、BSLとSIに関する情報とに基づいて学習することができる。SDに関する情報に基づいて、対応する転送テーブルを見つけることができる。
(2)ビット文字列(bit string)フィールド
ビット文字列内の各ビットは、エッジBFRを識別するために使用され、例えばビット文字列内の下位ビット(右端)のビットは、BFR-IDが1に等しいBFERを識別するために使用される。ビット文字列内の右から左への第2ビットは、BFR-IDが2に等しいBFERを識別する。転送プレーンが転送を実行するのに基づく転送エントリについて、パケットが送信されるべきいくつかの特定のBFERが、パケット内のビット文字列に基づいて決定される。BIERを含むパケットヘッダを受信すると、BIERドメイン内のBFRは、BIERヘッダ内で担持されるビット文字列とBIFT IDに基づいて、BIERパケットを転送する。
ビットの値1は、BFR-IDによって表されるBFERデバイスにパケットを送信する必要があることを示し、ビットの値0は、BFR-IDによって表されるBFERデバイスにパケットを送信する必要がないことを示す。
例えばBIFT ID=2。BIERパケットを受信した後、BFRは、BIERヘッダ内のBIFT IDに基づいて、BIERパケットがSD 0に属し、BIERヘッダで使用されるBSLが256ビットであり、BIERパケットがセット1(BFR IDが257から512の範囲の256個のエッジBFRを含むセット)に対応することを取得し得る。
(3)プロトコル(protocol、proto)フィールド
プロトコルフィールドは、BIERパケットヘッダの後にあるペイロード(payload)を識別するために使用される。一例では、protoフィールドの値は、BIERパケットヘッダの後にあるペイロードに対応するプロトコル番号である。
図3は、BIERヘッダの別の可能なフォーマットの概略ブロック図である。図2に示されるBIERヘッダフォーマットと比較して、図3に示されるBIERヘッダフォーマットはBIFT-IDフィールドを含まないが、SD/BSL/SIという3つのフィールドを明示的に含む。言い換えると、図3に示されるBIERヘッダフォーマットは、SD/BSL/SIの3つのフィールドを直接含み、SD/BSL/SIの値をBIFT IDフィールドに基づいてマッピングする必要はない。
図4を参照して、BIERv4カプセル化を一例として使用することにより、BIER技術に基づいてBIER転送テーブルを確立してBIERパケットを転送するプロセスを以下に詳述する。
図4に示されるBIERドメインは、デバイスAからデバイスFを含み得る。デバイスA、デバイスD、デバイスE及びデバイスFは、BIERドメイン内のエッジBFRであり、デバイスB及びデバイスCはBIER中間転送デバイスである。
具体的には、デバイスAはBIERドメインの入口に位置し、元のマルチキャストデータパケットに対してBIERカプセル化を実行する役割を担い、図1のBFIRに対応する。デバイスD、デバイスE及びデバイスFはBIERドメインの出口に位置し、BIERパケットをカプセル化解除することによって元のマルチキャストデータパケットを取得する役割を担い、図1のBFERに対応する。
本出願の実施形態では、一意のBFR-IDが、BIERドメイン内の各エッジBFRに割り当てられ得る。例えば図4では、デバイスA、デバイスD、デバイスE及びデバイスFについて構成されるBFR-IDは、それぞれ4、1、3及び2である。BFR-IDは、中間転送BFR、例えばデバイスB及びデバイスCには割り当てられない。
本出願の実施形態では、「ID」と「id」が交換されることがあることに留意されたい。差異が強調されないとき、それらの用語によって表される意味は同じであることに留意されたい。本出願におけるBFR-IDは、図3のidを指すことがある。
データトラフィックのBIERヘッダにカプセル化されたビット文字列は、トラフィックのすべての宛先デバイスを識別する。例えばBFR-IDが1であるデバイスDに対応するビット文字列は0001であり、BFR-IDが2であるデバイスFに対応するビット文字列は0010であり、BFR-IDが3であるデバイスEに対応するビット文字列は0100であり、BFR-IDが4であるデバイスAに対応するビット文字列は1000である。
BIERドメイン内の各エッジBFRに割り当てられるBFR-ID値は、ルーティングプロトコルに従ってBIERドメイン内の別のBFRにフラッディング(flood)されることがあることを理解されたい。フラッディングされたBIER情報は、エッジBFRのIPアドレスとカプセル化情報を更に含む。例えばデバイスAのフラッディングされたBIER情報は、デバイスAのIPアドレスとBIFT-idを担持する。BIERドメイン内のBFR(例えば図4のデバイスF)は、フラッディングされたBIER情報に基づいてBIFTエントリを確立することができ、その結果、BIERパケットを受信した後、図4のデバイスFは、確立されたBIFTエントリに基づいてBIERパケットを宛先デバイスに転送する。
デバイスAが、BIERパケットを、BFR-IDがそれぞれ1、2及び3であるBFERに送信する必要がある場合、デバイスAは最初に、BIERパケットをデバイスAの近傍(デバイスB)に送信する必要があり、ここで、BFR-IDが4であるエッジBFRがデバイスAである。したがって、デバイスAによって確立されるBIFTエントリは次のとおりである:
転送エントリ1:近傍(neighbor、Nbr)=B、かつ転送ビットマスク(forwarding bit mask、FBM)=0111;及び
転送エントリ2:Nbr*=A、かつFBM=1000。
転送エントリ1は、BIERパケット内のビット文字列の右から左への第1ビット、第2ビット又は第3ビットのいずれかが1であるとき、BIERパケットがデバイスAの近傍(デバイスB)に送信されることを示し、ここで、Nbr=Bは、デバイスAの近傍がデバイスBであることを示す。
転送エントリ2は、BIERパケット内のビット文字列の右から左への第4ビットが1であるとき、BIERパケットがデバイスAに送信されることを示す。この場合、デバイスAが、デバイスAの近傍デバイスであり、したがって、デバイスAはBIERヘッダを除去し、元のマルチキャストデータパケット内の情報に基づいて元のマルチキャストデータパケットを転送する。
転送エントリ2では、デバイスのNbrが当該デバイスであることを識別するために*が使用されることに留意されたい。例えばデバイスAについて、Nbr*=Aは、デバイスAの近傍デバイスがデバイスAであることを示す。同様に、図3の別のデバイスも、当該別のデバイスの近傍デバイスに基づいてBIFTエントリを確立し得る。当該別のデバイスによって確立されたBIFTエントリについては、図4を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
元のマルチキャストデータパケットを受信した後、BIERドメインの入口でBFIRとして機能するデバイスAは、元のマルチキャストデータパケットの前にBIERヘッダをカプセル化する。説明の容易性のために、デバイスAは略して入口デバイスAと称されることを理解されたい。一例では、元のマルチキャストデータパケットを受信した後、入口デバイスAは、ボーダーゲートウェイプロトコルBGPメッセージでフラッディングされたBFR-IDに基づいて、元のマルチキャストデータパケットの宛先デバイスを学習し得る。例えば元のマルチキャストデータパケットのレシーバは、BFR-IDが3である宛先デバイスEと、BFR-IDが2である宛先デバイスFと、BFR-IDが1である宛先デバイスDである。入口デバイスAは、BIERヘッダ内のビット文字列を0111としてカプセル化し、カプセル化されたBIERパケットを、転送エントリ1に基づいて近傍デバイスBに転送する。BIERパケットを受信した後、デバイスBは、ビット文字列0111及びBIFTエントリに基づいて、BIERパケットをデバイスC及びデバイスEに送信する必要があると判断する。デバイスCにBIERパケットを送信するとき、デバイスBは、BIERヘッダ内のビット文字列(0111)と、BIFTエントリ内のNbr=Cに対応するFBMフィールドに対してAND演算を実行し得る。本出願のこの実施形態では、AND演算の結果は0011である。したがって、デバイスBは、BIERヘッダ内のビット文字列を0011に修正し、BIERパケットをデバイスCに送信し得る。同様に、BIERパケットをデバイスEに送信するとき、デバイスBは、BIERヘッダ内のビット文字列を0100に修正し得る。BIERパケットを受信した後、デバイスEは、ビット文字列0100に基づいて、BIERパケットを近傍デバイスEに送信することを決定する。デバイスEは、転送テーブル内の識別子*に基づいて、近傍デバイスEがデバイスEであると決定するので、BIERドメインの出口でBFERとして機能するデバイスEは、BIERパケットから元のマルチキャストデータパケットをカプセル化解除し、内部の元のマルチキャストデータパケット内の情報に基づいて元のマルチキャストデータパケットを転送し得る。
図5を参照して、以下は、BIERv6カプセル化を一例として使用することにより、BIERv6カプセル化フォーマットとBIERパケット転送プロセスを詳述する。
図5は、可能なBIERv6カプセル化の概略ブロック図である。図5を参照されたい。このようなカプセル化では、IPv6ヘッダと、BIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダとが一緒にBIERv6ヘッダを構成する。元のマルチキャストデータパケットを外部BIERv6ヘッダでカプセル化することによって形成されるパケットは、BIERv6パケットと称されることもある、言い換えると、BIERv6パケットは、外部BIERv6ヘッダと内部マルチキャストデータパケットを含む。
BIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダは、本出願の実施形態では特に限定されない。例えばIPv6拡張ヘッダは宛先オプションヘッダ(destination options header、DOH)であり得る。
外部IPv6ヘッダに含まれるフィールドを以下で詳述する。
バージョン(version、Ver)フィールド:バージョンフィールドはIPバージョン番号であり、バージョンフィールドの値6はIPv6を表す。
トラフィッククラス(traffic class、TC)フィールド:トラフィッククラスフィールドはパケットの優先度を識別する。
フローラベル(flow label、FL)フィールド:同じフローラベルが、同じトラフィックに属する複数のパケットをラベル付けするために使用されてよく、別のフローラベル値が、異なるトラフィックに属する複数のパケットをラベル付けするために使用される。
ペイロード長(payload length、PL)フィールド:ペイロード長フィールドは、パケットの長さを示す。
ネクストヘッダ(Next Header、NH)フィールド:ネクストヘッダフィールドは、パケットの次のヘッダのタイプを示し、例えばIPv6拡張ヘッダを表してよい。NHフィールドは、NextHdrフィールドとして表されてもよい。
ホップリミット(Hop Limit、HL)フィールド:ホップリミットフィールドは、パケットの量に対する制限を示す。ホップリミットフィールドの値がプリセットされた閾値未満であるとき、BIERパケットを受信したデバイスは、該パケットを転送せず、該パケットを処理のためにコントロールプレーンに送信し得る。
ソースアドレス(source address、SA)フィールド:ソースアドレスフィールドは、パケットのソースアドレスを識別する。
宛先アドレス(destination address、DA)フィールド:宛先アドレスフィールドは、パケットの宛先アドレスを識別する。
DAフィールドは、ネクストホップのIPアドレスに継続的に更新される。図3に示されるBIERドメインを例として使用する。デバイスAは、IPv6ネットワーク内のヘッドノード(入口デバイス)として使用される。ユーザマルチキャストデータパケットを受信した後、デバイスAは、BIERv6ヘッダの後のパケット、具体的には、外部IPv6ヘッダ及びBIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダの後のパケットをカプセル化して、カプセル化されたBIERv6パケットを取得する。
IPv6拡張ヘッダに含まれるBIERパケットヘッダは、宛先デバイスのセットを表すビット文字列を担持する。デバイスAは、BIERパケットヘッダと、該BIERパケットヘッダのビット文字列に関する情報とに基づいて、カプセル化されたBIERv6パケットをデバイスBに送信する。送信中、IPv6ヘッダ内の宛先アドレスフィールドは、デバイスBのユニキャストアドレス(例えばB::100)であり得る。デバイスBは、BIERパケットヘッダと、該BIERパケットヘッダのビット文字列に関する情報とに基づいて、パケットをデバイスC及びデバイスEに送信する。送信中、IPv6ヘッダの宛先アドレスフィールドは、デバイスCのユニキャストアドレス(例えばC::100)及びデバイスEのユニキャストアドレス(例えばE::100)であり得る。同様に、デバイスCは、BIERパケットヘッダと、該BIERパケットヘッダのビット文字列に関する情報とに基づいて、パケットをデバイスD及びデバイスFに送信する。送信中、IPv6ヘッダの宛先アドレスフィールドは、デバイスDのユニキャストアドレス(例えばD::100)及びデバイスFのユニキャストアドレス(例えばD::100)であり得る。
運用、管理及び保守(operations,administration,and maintenance、OAM)検出:ネットワーク運用に関するオペレータの実際の要件に基づいて、ネットワーク管理業務は、運用(operations)、管理(administration)及び保守(maintenance)という3つのタイプに分類される。運用は主に、分析、予測、計画及び構成のような、ネットワーク及びサービスにおいて実行される日常作業(daily work)を完了し、保守は主に、ネットワーク及びサービスにおいて実行されるテスト及び障害管理のような日常の運用活動(daily operation activity)である。
既存のBIER OAM解決策は、次のように実装される:BIERヘッダの後に、追加でカプセル化されていないBIER OAM要求パケットが続き、BIERヘッダのProtoフィールドは、BIERヘッダの後に、追加でカプセル化されていないBIER OAM要求パケットが続くことを示す。BFIRは、この方式でBIERヘッダの後のBIER OAMパケットをカプセル化する役割を担い、カプセル化されたパケットを送信し、ここで、パケットはBIERヘッダに基づいて転送される。パケットがBFERノードに到達した後、BFERノードは、BIERヘッダ内のProtoフィールドに基づいてカプセル化されていないBIER OAMパケットを識別し、BIER OAM応答パケットをBFIERに返す。このようにして、BIER OAM検出が実装される。
しかしながら、前述の技術的解決策では、カプセル化されていないBIER OAMパケットは、一部のBIERカプセル化シナリオには適用可能ではない。以下にいくつかの可能なシナリオを列挙する。
BIERv6カプセル化シナリオを例として使用する。BIERv6カプセル化では、IPv6ネクストヘッダフィールドの値は、BIERv6ヘッダの後にあるパケットのフォーマットを示す。前述の技術的解決策が使用される場合、カプセル化されていないBIER OAMパケット又は元のBIER OAMパケットにネクストヘッダ値を割り当てる必要がある。しかしながら、利用可能なネクストヘッダ値の量は少なく、取得コストが高い。
BIER-MPLSカプセル化シナリオを例として使用する。BIER-MPLSカプセル化に基づいて、BIERヘッダは「ポップアップ」し得る。前述の技術的解決策の方式を使用する場合、BIERヘッダが「ポップアップ」した後に、BIER OAMパケットが識別されたと判断することができず、したがって、BIER OAM検出を実装することができない。
したがって、BIERネットワークでBIER OAM検出をどのように実装するかが、解決すべき緊急の問題となる。
この観点から、本出願の実施形態は、BIER OAM検出方法を提供する。カプセル化されていないBIER OAM又は元のBIER OAMはカプセル化されるため、本方法はより多くのBIERカプセル化シナリオに適用可能であり、BIER OAM検出はBIERネットワークで実装される。
以下では、図6を参照して、本出願の実施形態で提供されるBIER OAM検出方法を詳述する。
図6は、本出願の一実施形態によるBIER OAM検出方法の概略フローチャートである。図6を参照されたい。本方法は、ステップ610及びステップ620を含んでよい。以下は、ステップ610及びステップ620を個別に詳しく説明する。
ステップ610:BFIRは、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得し、ここで、検出要求パケットは、第1パケットヘッダ及び第1パケットを含み、第1パケットヘッダは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す。
第1BIER OAMパケットは、カプセル化されていないBIER OAMパケット又は元のBIER OAMパケットであり得ることを理解されたい。第1BIER OAMパケットは、元のBIER OAMパケットとも称されることがある。
検出要求パケットは、BIERトンネルの接続性の検出及びチェックのために使用され得る。具体的には、検出要求パケットに含まれる第1BIER OAMパケットが、BIERトンネルの接続性の検出及びチェックに使用され得る。一例では、第1BIER OAMパケットは、要求/応答(request/reply、req/rep)フィールドを含み、ここで、要求フィールドは、要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、要求フィールドの値1は、カプセル化されたBIERパケットがエコー要求タイプ(Echo Request type)のBIER OAMパケットであることを示す。応答フィールドは、応答メッセージのタイプを示す。
本出願のこの実施形態では、BFIRが第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得することは、次のように理解され得る。BFIRは、第1BIER OAMパケットをカプセル化して、検出要求パケットを取得する。一例では、カプセル化を通して取得される検出要求パケットは、第1パケットヘッダ及び第1パケットを含み得る。
以下に第1パケットのフォーマットを詳述する。
第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得される複数の第1パケットのフォーマットが存在する。可能な実装では、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)カプセル化を第1BIER OAMパケットに対して実行して、第1パケットを取得し得る。別の可能な実装では、代替的にIPカプセル化を第1BIER OAMパケットに対して実行して、第1パケットを取得し得る。
UDPカプセル化は、第1BIER OAMパケットの外部層(outer layer)でUDPヘッダをカプセル化している可能性があることを理解されたい。
さらに、IPカプセル化は、第1BIER OAMパケットの外部層でIPヘッダをカプセル化している可能性があり、あるいは第1BIER OAMパケットの外部層でIPヘッダ及びUDPヘッダをカプセル化している可能性があることを理解されたい。
以下は、IPカプセル化が第1BIER OAMパケットの外部層でIPヘッダのカプセル化である例を使用することにより、検出要求パケットのフォーマットを詳細に説明する。
例えば第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。具体的には、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv6アドレスは、0:0:0:0:0:FFFF:7F00:0/104の範囲内の任意のアドレスであり得る。
別の例では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。具体的には、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv4アドレスは、127.0.0.0/8の範囲内の任意のアドレスであり得る。
以下は、IPカプセル化が、第1BIER OAMパケットの外部層でのIPヘッダ及びUDPヘッダのカプセル化である例を使用することにより、検出要求パケットのフォーマットを詳細に説明する。
例えば第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
検出要求パケットを受信するBFERは、第1パケット内の第1IPv6ヘッダの宛先アドレスであって、少なくとも1つのBFER及び検出要求パケットを受信するためのリスニングポートによって識別することができる有効なアドレスである宛先アドレスに基づいて、BIER OAMパケットが、検出要求パケットにカプセル化されたと判断し得ることを理解されたい。このように、BFERは、BIER OAMパケットに基づいて検出応答パケットをBFIRにフィードバックし得る。
別の例として、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
検出要求パケットを受信するBFERは、第1パケット内の第1IPv4ヘッダの宛先アドレスであって、少なくとも1つのBFER及び検出要求パケットを受信するためのリスニングポートによって識別することができる有効なアドレスである宛先アドレスに基づいて、BIER OAMパケットが、検出要求パケットにカプセル化されたと判断し得ることを理解されたい。
以下は第1パケットヘッダのフォーマットを詳しく説明する。
本出願の実施形態では、第1パケットヘッダの多くの実装が存在する。これは、本出願では特に限定されない。BIERv6カプセル化を例として使用する。第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダ(これはBIERv6ヘッダとも称されることがあり、外部IPv6ヘッダとIPv6拡張ヘッダを含む)を含み得る。BIER-MPLSカプセル化を例として使用する。第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み得る。イーサネットカプセル化を例として使用する。第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み得る。MPLSカプセル化BIERヘッダの具体的なフォーマットについては、前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
ステップ620:BFIRが、検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信する。
BFIRによって送信された検出要求パケットを受信した後、少なくとも1つのBFERは、検出要求パケットが第1BIER OAMパケットを担持していると判断し、第1BIER OAMパケット内のreqフィールドに担持される識別子に基づいて、検出要求パケットで担持される第1BIER OAMパケットがOAM要求パケットであると判断し得る。
少なくとも1つのBFERは、BIER OAMヘッダ内のビット文字列に関する情報を、少なくとも1つのBFER上で構成されるBFR-id情報と比較して、OAM要求パケットの検出対象が少なくとも1つのBFERを含むかどうかを判断する。ビット文字列内の、BFERのBFR-idに対応するビットが1である場合、BFERは第2BIER OAMパケットを取得し、第2BIER OAMパケットをカプセル化して検出応答パケットを取得し、検出応答パケットをBFIRに送信する。
一例では、第2BIER OAMパケットは、repフィールドに担持される識別子に基づいて、第2BIER OAMパケットがOAM応答パケットであることを示し得る。
検出応答パケットのカプセル化フォーマットは、BFERが検出応答パケットをフィードバックする方式に関連しる。以下はいくつかの可能な実装について詳細に説明する。
可能な実装では、BFERは、ルーティングを通して検出応答パケットをフィードバックする。この実装では、検出応答パケットは第2パケットを含む。第2パケットの複数のフォーマットが存在する。例えばUDPカプセル化を、第2BIER OAMパケットに対して実行して、前述の第2パケットを取得し得る。別の例では、代替的にIPカプセル化を第2BIER OAMパケットに対して実行して、第2パケットを取得し得る。具体的なUDPカプセル化及びIPカプセル化については、第1パケットの前述の説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
別の可能な実装では、BFERは、BIERを通して検出応答パケットをフィードバックする。この実装では、検出応答パケットは、第2パケット及び第2パケットヘッダを含む。BIERv6カプセル化を例として使用する。第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダ(これはBIERv6ヘッダとも称されることがあり、外部IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含む)を含み得る。MPLSカプセル化を例として使用する。第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み得る。イーサネットカプセル化を例として使用する。第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み得る。
前述の技術的解決策では、BIERv6カプセル化シナリオでは、IPカプセル化が元のBIER OAMに対して実行され、その結果、BIERv6ヘッダ内のIPv6ネクストヘッダフィールドの値は、BIERv6ヘッダの後のパケットがIPパケットであることを示す。このように、ネクストヘッダ値を、カプセル化されていないBIER OAMパケット又は元のBIER OAMパケットに割り当てる必要がなく、コストが低い。BIER-MPLSカプセル化シナリオでは、IPカプセル化が元のBIER OAMに対して実行される。BIERヘッダが「ポップアップ」する場合であっても、BIERヘッダの後のBIER OAMパケットも識別することができる。
以下では、BIERv6カプセル化を例として使用して、図4に示されるBIERドメインのシナリオを参照して、本出願のこの実施形態で提供される方法のBIER OAM検出方法の具体的な実装プロセスを詳細に説明する。
以下の例は単に、本出願の実施形態を実施例に示される特定の数値又は特定のシナリオに限定するのではなく、当業者が本出願の実施形態を理解するのを助けるように意図されていることを理解されたい。明らかに、当業者は、以下で提供される以下の例に基づいて、様々な均等な修正又は変更を行うことができ、そのような修正及び変更も本出願の実施形態の範囲内にある。
図7は、本出願の実施形態によるPing検出の概略フローチャートである。図7に示される方法は、ステップ710からステップ760を含み得る。以下では、ステップ710からステップ760を個別に説明する。
Ping検出は、イニシエータデバイスとレスポンダデバイスが接続されているかどうかを検出するために使用され、接続性検出とも呼ばれることがあることを理解されたい。
ステップ710:イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出要求パケットを取得して送信する。
BIER OAM検出要求パケットは上述の検出要求パケットに対応し得ることを理解されたい。
図4に示されるように、デバイスAはイニシエータとして機能し、BIER OAM検出要求パケットを送信するよう構成される。デバイスB及びデバイスCは転送デバイスとして機能し、BIER OAM検出要求パケットを送信する。デバイスD、デバイスE及びデバイスFはレスポンダとして機能し、デバイスAによって送信されたBIER OAM検出要求パケットを受信し、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信するよう構成される。
可能な実装では、BIERv6カプセル化を例として使用し、BIER OAM検出要求パケットのフォーマットを図8に示す。図8を参照されたい。BIER OAM検出要求パケットは、IPv6カプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットを含み得る。
IPv6カプセル化BIERヘッダはBIERv6ヘッダと称されることがあり、外部IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含むことを理解されたい。IPv6拡張ヘッダはBIERヘッダを含む。IPv6カプセル化BIERヘッダの後のIPv6ヘッダは、内部IPv6ヘッダと称されることがある。
UDPヘッダ+BIER OAMパケットが、UDPカプセル化BIER OAMと称されることもあることを更に理解されたい。IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットが、IPカプセル化BIER OAMと称されることもある。
UDPヘッダはチェックサム(checksum)フィールドを含み、攻撃者がBIERパケットを攻撃することを防ぐために、このフィールドが、BIERパケットをチェックするために使用されることに留意されたい。UDPヘッダ内のチェックサム(checksum)フィールドは、外部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAと宛先アドレスDAに基づいて決定される。BIERv6カプセル化では、DAフィールドは、ネクストホップのIPアドレスに継続的に更新される。そのため、固定のチェックサム値を、外部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAと宛先アドレスDAに基づいて決定することができない。
したがって、本出願の実施形態におけるBIER OAM検出要求パケットは、2つのIPv6ヘッダを含み得る。1つは外部IPv6ヘッダである。外部IPv6ヘッダ内の宛先アドレスDAは、BIER転送のためにネクストホップのIPアドレスに継続的に更新される。もう1つは内部IPv6ヘッダである。内部IPv6ヘッダ内の宛先アドレスDAは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
以下では上述の部分について個別に詳述する。
(1)外部IPv6ヘッダ
デバイスAのローカルアドレスは、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化される。レスポンダに送信される、ネクストホップのIPアドレスは、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。IPv6拡張ヘッダのプロトコル番号は、ネクストヘッダ(Next Header、NH)フィールドにカプセル化される。例えばNHフィールドの値は60である。
DAフィールドは、BIER転送プロセスでネクストホップのIPアドレスに継続的に更新されることを理解されたい。一例では、デバイスの転送プレーンは、パケットを複製し、BIERヘッダ内のビット文字列、SI、サブドメインIDのような情報に基づいてBIER近傍テーブルをクエリして、ネクストホップのEndBier IPを取得し得る。EndBier IPは、ネクストホップのIPアドレスとして使用されてよく、BIERパケットを解析することができるデバイスのIPアドレスを示す。宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される特定のIPアドレスについては、図4の前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
Ping検出は、イニシエータデバイスとレスポンダデバイスが接続されているかどうかを検出するために使用されることに留意されたい。したがって、BIER OAM検出要求パケットが、イニシエータからレスポンダに送信される必要がある。外部IPv6ヘッダ内のホップリミット(hop limit、HL)フィールドの値が小さい場合、転送デバイスで時間超過が発生する可能性がある。この場合、転送デバイスは、BIER OAM検出要求パケットをレスポンダに送信しない。したがって、本出願の実施形態では、Ping検出中に、ホップリミットホップリミットフィールドの値が大きい値に設定されてよく、その結果、ホップリミット(hop limit、HL)フィールドの値によって引き起こされる転送デバイスの時間超過は発生しない。一例では、ホップリミットフィールドの値は255である。
(2)IPv6拡張ヘッダ(BIERヘッダを含む)
ネクストヘッダ(next header、NH)フィールドの値は、IPv6拡張ヘッダの後の異なるタイプのユーザマルチキャストパケットを識別する。例えばネクストヘッダフィールドの値が4である場合、これは、IPv6拡張ヘッダの後のパケットがIPv4パケットであることを示し得る。別の例では、ネクストヘッダフィールドの値が41である場合、これは、IPv6拡張ヘッダの後のパケットがIPv6パケットであることを示し得る。別の例として、ネクストヘッダフィールドの値が143である場合、これは、IPv6拡張ヘッダの後のパケットがイーサネット(Ethernet)パケットであることを示し得る。
(3)内部IPv6ヘッダ
デバイスAのローカルアドレスは、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化される。少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv6アドレスは、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。IPv6アドレスは、パケットを受信してパケットを転送しないデバイスを示し得る。デバイスは、ルーティングテーブルを検索することによって、パケットをデバイスのコントロールプレーンに送信する必要があることを判断することができ、コントロールプレーンは応答パケットをカプセル化し、デバイスはイニシエータ(デバイスA)に応答パケットを送信する。
一例では、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化されたIPv6アドレスは、IPv6ループバック(loopback)アドレス範囲0:0:0:0:0:FFFF:7F00:0/104から選択され得る。
(4)UDPヘッダ及びBIER OAM
UDPヘッダは、宛先ポート(destination port)フィールド、ソースポート(source port)フィールド、長さ(length、Len)フィールド及びチェックサム(checksum)フィールドを含む。
BIER OAM検出要求パケットを送信するためにローカルデバイスによって使用されるポート番号は、ソースポート(source port)フィールドにカプセル化され、ポート番号はランダムに生成され得る。受信側のUDPリスニングポート番号は、宛先ポート(destination port)フィールドにカプセル化される。チェックサム(checksum)フィールドの値は、内部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAフィールド及び宛先アドレスDAフィールドの値に基づいて決定される。
チェックサム(checksum)フィールドの値は、受信したBIER OAM検出要求パケットがイニシエータ(デバイスA)によって送信され、攻撃又は改ざんされていないことを判断するように、受信したBIER OAM検出要求パケットをチェックするためにレスポンダによって使用されることを理解されたい。具体的には、レスポンダは、受信したBIER OAM検出要求パケットの内部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAフィールドの値と宛先アドレスDAフィールドの値に基づいて、チェックサム値を決定し、チェックサム値をチェックサム(checksum)フィールド内の値と比較し得る。決定されたチェックサム値がチェックサム(checksum)フィールドの値と同じである場合、これはパケットが攻撃又は改ざんされていないと理解され得る。
BIER OAMは、要求/応答(request/reply、req/rep)フィールド、プロトコル(protocol、proto)フィールド、リターンコード(return code)フィールド、リターンモード(return mode)フィールド、送信者のハンドル(sender’s handle)フィールド、シーケンス番号(sequence number)フィールド及びOAMデータエリアを含む。
要求フィールドは、要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、要求フィールドの値1は、カプセル化されたBIERパケットがエコー要求タイプのBIER OAMパケットであることを示す。応答フィールドは、応答メッセージのタイプを示す。protoフィールドの値は0である。
リターンモード(return mode)フィールドは、BIER OAM検出応答パケットを返す方式を示す。一例では、リターンモードフィールドの値が2である場合、レスポンダがルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットを返すことを示し、リターンモードフィールドの値が3又は4である場合、レスポンダがBIERを通してBIER OAM検出応答パケットを返すことを示す。異なるモードで返される応答パケットのフォーマットは異なる。パケットフォーマットに関する詳細については、以下の説明を参照されたい。詳細はここでは説明されない。
リターンコードフィールドは、レスポンダがフィードバックした検出結果を示す。
送信者のハンドルフィールドは、イニシエータ(デバイスA)の識別子を示し、該識別子は、返されたBIER OAM検出応答パケットをイニシエータが受信した後に、イニシエータ(デバイスA)によってBIER OAM検出応答パケットをチェックするために使用される。具体的なチェック方法については、以下の説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
シーケンス番号フィールドの初期値は0であり、シーケンス番号フィールドの値は、要求パケットを送信するたびに1ずつ増加される。シーケンス番号フィールドは、返されたBIER OAM検出応答パケットをイニシエータが受信した後に、イニシエータ(デバイスA)によってBIER OAM検出応答パケットをチェックするために使用される。具体的なチェック方法については、以下の説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
タイプ/長さ/値(type/length/value、TLV)は、OAMデータエリアにカプセル化されてよく、TLVは、イニシエータに関する情報を含み得る。イニシエータに関する情報は、ビット文字列、BSL、SI及びサブドメインIDを含み得る。一例では、TLVは元のSI-ビット文字列(Original SI-BitString)TLVであり得る。
ステップ720:転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)は、イニシエータ(デバイスA)によって送信されたBIER OAM検出要求パケットを受信し、BIER OAM検出要求パケットをレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)に転送する。
BIER OAM検出要求パケットを受信した後、転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)は、BIER OAM検出要求パケット内のビット文字列に関する情報に基づいて、BIER OAM検出要求パケットをレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)に送信し得る。BIERv6転送の具体的な実装プロセスについては、図5の説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
ステップ730:レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケットを受信し、BIER OAM検出応答パケットを取得する。
BIER OAM検出応答パケットは、上述の検出応答パケットに対応し得る。
可能な実装では、BIER OAM検出要求パケットを受信した後、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケットをデバイスのコントロールプレーンに送信し、コントロールプレーンはBIER OAM検出応答パケットを取得する。
いくつかの実装では、BIER OAM検出要求パケットを受信する前に、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は各々、UDPリスニングポートを有効にする必要があり、各々がUDPリスニングポートを通してBIER OAM検出要求パケットを受信する。
説明の容易性のために、以下では、説明のために、デバイスFがコントロールプレーン上にBIER OAM検出応答パケットを構築する例を使用する。
BIER OAM検出要求パケットを受信した後、デバイスFは、転送プレーンにおいて、BIER OAM検出要求パケット内のビット文字列がデバイスFにヒット(hit)したかどうかを識別し得る。ビット文字列がデバイスFにヒットした場合、デバイスFは内部IPv6ヘッダ内の宛先アドレスに基づいて、処理のためにBIER OAM検出要求パケットをコントロールプレーンに送信することを決定し、BIER転送を実行しない。
具体的には、BIER OAM検出応答パケットは、コントロールプレーンにおいてカプセル化され得る。コントロールプレーンは、BIER OAM検出要求パケット内のリターンコードフィールドに基づいて、BIER OAM検出応答パケットを返すモードを決定し得る。異なるモードで返されるBIER OAM検出応答パケットのフォーマットは異なる。以下では、BIER OAM検出応答パケットのフォーマットを詳しく説明する。
可能な実装では、コントロールプレーンは、リターンモードフィールドの値3又は4に基づいて、レスポンダが、BIERを通してBIER OAM検出応答パケットを返すことを決定する。この実装では、BIER OAM検出応答パケットのフォーマットは、IPv6カプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットである。
外部IPv6ヘッダでは、デバイスFのローカルアドレスが、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化され、イニシエータ(デバイスA)に送信されるネクストホップのIPアドレスが宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。
内部IPv6ヘッダでは、デバイスFのローカルアドレスが、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化され、BIER OAM検出要求パケットの内部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAフィールド内のアドレスが、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。
UDPヘッダでは、ローカルUDPリスニングポート番号が、ソースポート(source port)フィールドにカプセル化され、BIER OAM検出要求パケットのソースポート(source port)フィールドにカプセル化されたポート番号が、宛先ポート(destination port)フィールドにカプセル化される。
BIER OAMでは、応答フィールドは応答メッセージのタイプを示す。例えばカプセル化されたBIERパケットは、エコー応答タイプのBIER OAMパケットである。ハンドルフィールドの値は、BIER OAM検出要求パケットのハンドルフィールドの値と同じである。シーケンス番号フィールドの値は、BIER OAM検出要求パケットのシーケンス番号フィールドの値と同じである。リターンコードフィールドは、レスポンダによってフィードバックされた検出結果を示す。
具体的には、デバイスFは、受信したBIER OAM検出要求パケットをチェックし、チェック結果をリターンコードフィールドにカプセル化し得る。
一例では、デバイスFは、受信したBIER OAM検出要求パケット内の内部IPv6ヘッダ及びUDPヘッダに基づいてチェックサム値を計算し、チェックサム値をBIER OAM検出要求パケットのチェックサムフィールドの値と比較し得る。値が同じである場合、これは、パケットが攻撃又は改ざんされていないと理解され得る。
別の例では、デバイスFは、BIER OAM検出要求パケットのビット文字列がノードFを含むかどうかを更にチェックし得る。例えばビット文字列がノードFのみを含む場合、リターンコードフィールドの値は3に設定され得る。別の例では、ノードFがビット文字列内のターゲットBFRのみである場合、リターンコードフィールドの値は4に設定され得る。
別の可能な実装では、コントロールプレーンは、リターンモードフィールドの値2に基づいて、レスポンダが、IPv6ルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットを返すと判断する。この実装では、BIER OAM検出応答パケットのフォーマットは、IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMである。
IPv6ヘッダでは、デバイスFのローカルアドレスは、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化され、イニシエータ(デバイスA)のIPアドレスは、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。イニシエータ(デバイスA)のIPアドレスは、BIER OAM検出要求パケットの内部IPv6ヘッダ内のソースIPアドレスから取得されてよく、ソースIPアドレスはBIER OAM検出応答パケットの宛先IPアドレスとして使用される。他のフィールドのカプセル化については、前述の説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
ステップ740:レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出応答パケットを転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)に送信する。
ステップ750:転送デバイス(デバイスBとデバイスC)は、BIER OAM検出応答パケットをイニシエータ(デバイスA)に送信する。
ステップ760:イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットに基づいて、Ping検出が成功したかどうかを個別に判断する。
BIER OAM検出応答パケットを受信した後、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであるかどうかを識別し得る。言い換えると、イニシエータ(デバイスA)は、受信したBIER OAM検出応答パケットが、送信されたBIER OAM検出要求パケットに対応する応答パケットであるかどうかを判断する必要がある。
一実装では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内の宛先ポート(destination port)フィールドにカプセル化されたポート番号が、BIER OAM検出要求パケットのソースポート(source port)フィールドにカプセル化されたポート番号と一致するかどうかをチェックし得る。ポート番号が一致しない場合、これは、BIER OAM検出応答パケットが無効なパケットであると理解され得る。
別の実装では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内のハンドルフィールドの値が、BIER OAM検出要求パケット内のハンドルフィールドの値と同じであるかどうかを更にチェックし得る。値が同じである場合、これは、BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであると理解され得る。
別の実装では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内のシーケンス番号フィールドの値が、BIER OAM検出要求パケット内のシーケンス番号フィールドの値と同じであるかどうかを更にチェックし得る。値が同じである場合、これは、BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであると理解され得る。
BIER OAM検出要求パケットを送信した後、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットを受信した後にチェックを実行するように、ソースポート番号、ハンドルフィールドの値、シーケンス番号フィールドの値等を、送信されるBIER OAM検出要求パケットに記録し得る。
BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであると判断した後、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットに基づいて、Ping検出が成功したかどうかを判断し得る。一例として、イニシエータデバイスとレスポンダデバイスとの間の接続性検出は、BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドに基づいて実装され得る。
具体的には、BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドの値が3又は4である場合、イニシエータ(デバイスA)とレスポンダが接続されていると判断され得る。
任意に、いくつかの実施形態では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットのリターンコードフィールドに基づいて、受信したBIER OAM検出要求パケットをレスポンダがチェックした結果を更に判断し得る。チェック結果は、例えばパケットが攻撃されたか又は改ざんされたどうかであり得る。
図9は、本出願の一実施形態によるトレース検出の概略フローチャートである。図9に示されるように、本方法はステップ910からステップ930を含み得る。以下は、ステップ910からステップ930を個別に詳述する。
トレース検出は、ネットワーク内のデバイスにおいてホップバイホップ(hop-by-hop)検出を実行するために使用されることを理解されたい。
ステップ910:イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出要求パケットを取得して送信する。
イニシエータ(デバイスA)は、Ping検出と同じ方法でBIER OAM検出要求パケットをカプセル化する。図8に示されるように、BIER OAM検出要求パケットは、IPv6カプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットを含む。
トレース検出はホップバイホップで行われるため、トレース検出では、BIER OAM検出要求パケットにおけるホップリミット(hop limit、HL)フィールドの値は1から始まり、送信された要求パケットの量とともに増加することに留意されたい。加えて、トレース検出では、ネクストホップに関するカプセル化された情報、例えばネクストホップのIPアドレスに関する情報を取得するために、ダウンストリームマッピング(downstream mapping)TLVが、BIER OAM検出要求パケットのBIER OAMの部分に追加される必要がある。
ステップ920:転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)又はレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、イニシエータ(デバイスA)によって送信されたBIER OAM検出要求パケットを受信して、BIER OAM検出応答パケットを取得する。
可能な実装では、BIER OAM検出要求パケットを受信した後、転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)又はレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケットをデバイスのコントロールプレーンに送信し、コントロールプレーンはBIER OAM検出応答パケットを取得する。説明の簡潔性のために、コントロールプレーンがBIER OAM検出応答パケットを取得する例を以下で説明のために使用する。
トレース検出はホップバイホップで実行され、BIER OAM検出要求パケットのホップリミット(hop limit、HL)フィールドの値は1から始まり、送信された要求パケットの量とともに増加することを理解されたい。
例えば転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)がBIER OAM検出要求パケットを受信した後、ホップリミット(hop limit、HL)が時間超過を引き起こした場合、転送デバイスは、BIER OAM検出要求パケットを処理のためにコントロールプレーンに送信し得る。
具体的には、転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)は、コントロールプレーンにおいてBIER OAM検出応答パケットをカプセル化し得る。コントロールプレーンは、BIER OAM検出要求パケット内のリターンコードフィールドに基づいて、BIER OAM検出応答パケットを返すモードを決定し得る。異なるモードで返されるBIER OAM検出応答パケットのフォーマットは異なる。詳細については、前述のPing検出プロセスでカプセル化されたBIER OAM検出応答パケットのフォーマットを参照し、詳細はここでは再度説明しない。
トレース検出では、BIER OAMにおいて、リターンコードフィールドの値が5である場合、BIER OAM検出要求パケットが成功裏に転送されたことを示すことに留意されたい。イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドの値5に基づいて、イニシエータ(デバイスA)と転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)が接続されていると判断してよく、それによりホップバイホップ検出を実装する。
デバイスBが例として使用され、トレース検出では、ネクストホップ(例えばデバイスC)のIPアドレスが、デバイスBによってイニシエータ(デバイスA)に送信されるBIER OAM検出応答パケット内のダウンストリームマッピングTLVにカプセル化され得ることに更に留意されたい。したがって、イニシエータ(デバイスA)は、ダウンストリームマッピングTLVに基づいて、デバイスBのネクストホップ(例えばデバイスC)に関する情報を取得し、BIER OAM検出要求パケットをデバイスBのネクストホップ(例えばデバイスC)に送信し、それにより、イニシエータ(デバイスA)とデバイスCとの間の検出を実装する。
別の例では、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)がBIER OAM検出要求パケットを受信した後、ホップリミット(hop limit、HL)が時間超過が引き起こした場合、レスポンダは、BIER OAM検出要求パケットを処理のためにコントロールプレーンに送信し得る。
具体的には、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、コントロールプレーンにおいてBIER OAM検出応答パケットをカプセル化し得る。コントロールプレーンは、BIER OAM検出要求パケット内のリターンコードフィールドに基づいて、BIER OAM検出応答パケットを返すモードを決定し得る。異なるモードで返されるBIER OAM検出応答パケットのフォーマットは異なる。詳細については、前述のPing検出プロセスでカプセル化されたBIER OAM検出応答パケットのフォーマットを参照し、詳細はここでは再度説明しない。
レスポンダ(デバイスD、デバイスE又はデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケット内のビット文字列がノードを含むかどうかをチェックし得ることに留意されたい。例えばビット文字列がノードのみを含む場合、リターンコードフィールドの値は3に設定され得る。別の例では、ノードがビット文字列内のターゲットBFRのみである場合、リターンコードフィールドの値は4に設定され得る。
トレース検出では、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出応答パケット内のダウンストリームマッピングTLVを更新する必要がないことを更に留意されたい。
ステップ930:イニシエータ(デバイスA)はBIER OAM検出応答パケットを受信し、BIER OAM検出応答パケットに基づいてトレース検出が成功したかどうかを判断する。
BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドの値が3又は4である場合、イニシエータ(デバイスA)は、すべてのデバイス(例えば転送デバイスとレスポンダ)においてホップバイホップ検出を実行し得る。
具体的には、リターンコードフィールドの値が4である場合、イニシエータ(デバイスA)は、ビット文字列内の対応するビットをクリアし、ビット文字列を更新し、BIER OAM検出応答パケット内のダウンストリームマップ(Downstream Map)TLVを新しいBIER OAM検出要求パケットにコピーし、ホップリミットに1を追加して、イニシエータが、レスポンダからフィードバックされたすべての応答パケットを受信するまで又はホップリミットが255に増加するまで検出を続行し得る。
任意に、本出願の実施形態で提供される方法は、IPv4ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化又はBIER-ETHカプセル化のシナリオに更に適用可能であり、IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化又はBIER-ETHカプセル化のシナリオに適用可能であり、あるいはBIERv6とBIER-MPLS/BIER-ETHが一緒に使用されるネットワークに適用可能である。
IPv4ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化を例として使用し、イニシエータ(デバイスA)によって取得される検出要求パケットのフォーマットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+IPv4ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMである。IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv4アドレスである。
IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化が例として使用され、イニシエータ(デバイスA)によって取得される検出要求パケットのフォーマットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMである。IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv6アドレスである。
図10は、本出願の一実施形態による、IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化BIER OAM検出要求パケットのフォーマットの概略図である。図10に示されるように、BIER OAM検出要求パケットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+IPカプセル化BIER OAMを含む。
IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化が例として使用され、IPカプセル化BIER OAMは、IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMを含む。
MPLSカプセル化BIERヘッダは、複数の方式で実装され得る。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、ここで、BIERヘッダの最初の4バイトが、MPLSラベルを担持又は表すために使用される。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはMPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
BIERヘッダの最初の4バイトは、MPLSラベルを担持又は表すために使用される。このBIERヘッダは、BIER-MPLSヘッダとも称され得る。
図10は、BIERヘッダの最初の4バイトがMPLSラベルを担持又は表すために使用されるケースのみを示している。
以下は、図10に示されるフォーマットを例として使用して、図11を参照して、本出願の実施形態で提供される方法の別のBIER OAM検出方法の具体的な実装プロセスを詳細に説明する。
以下の例は、本出願の実施形態を実施例に示される特定の数値又は特定のシナリオに限定するのではなく、当業者が本出願の実施形態を理解するのを助けるように意図されていることを理解されたい。明らかに、当業者は、以下で提供される以下の例に基づいて、様々な均等な修正又は変更を行うことができ、そのような修正及び変更も本出願の実施形態の範囲内にある。
図11は、本出願の実施形態による別のPing検出の概略フローチャートである。図11に示されるように、本方法はステップ110からステップ150を含み得る。以下は、ステップ110からステップ150を個別に詳述する。
ステップ1110:デバイスAが、BIER OAM検出要求パケットをデバイスBに送信する。
デバイスAは、BIER OAMパケットをIPヘッダにカプセル化してIPカプセル化BIER OAMパケットを形成し、IPカプセル化BIER OAMパケットをBIER-MPLSヘッダにカプセル化して、形成されたパケットをデバイスBに送信することができる。図12は、デバイスAからデバイスBに送信されるパケットを示す。
ステップ1120:BIER OAM検出要求パケットを受信した後、デバイスBが、BIERヘッダに基づいてパケットを転送し、パケットをデバイスC及びデバイスDに送信する。
デバイスCはBIERヘッダを識別することができないデバイスであるので、デバイスBは、パケットをデバイスCに送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示する。BIER-MPLSヘッダがポップアップした後、デバイスBはMPLSラベルスタックでカプセル化を実行し、例えばノードCに到達するためのラベルでカプセル化を実行する。
デバイスDはBIER-MPLSヘッダを識別することができるデバイスであるため、デバイスBはデバイスDにパケットを送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示せず、パケットは引き続きBIER-MPLSヘッダを担持する。図12は、デバイスBからデバイスC及びDに送信されるパケットを示す。
図12に示されるデバイスA、デバイスB、デバイスC及びデバイスDの間でBIERマルチキャスト転送エントリを確立するプロセスでは、デバイスC及びデバイスDは別個に、デバイスBに対して、デバイスC又はデバイスDがBIERヘッダを識別することができるかどうかを示すことに留意されたい。デバイスBのネクストホップデバイスがBIERヘッダを識別することができない場合、デバイスBはパケットをネクストホップデバイスに送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示する必要がある。デバイスBのネクストホップデバイスがBIERヘッダを識別することができる場合、デバイスBは、パケットをネクストホップデバイスに送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示する必要がない。
ステップ1130:デバイスCが、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
パケットを受信した後、デバイスCは、BIER OAM内のビット文字列に関する情報を、デバイスCにおいて構成されたBFR-id情報と比較して、OAMパケットの検出対象がデバイスCを含むかどうかを判断する。ビット文字列内の、デバイスCのBFR-idに対応するビットが1である場合、デバイスCは、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
例えばデバイスCは、ルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。BIER OAM検出応答パケットは、BIER OAM応答パケットに対してIPカプセル化を実行することで取得され得る。IPカプセル化の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
ステップ1140:デバイスDが、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
パケットを受信した後、デバイスDは、BIER OAM内のビット文字列に関する情報を、デバイスDにおいて構成されたBFR-id情報と比較して、OAMパケットの検出対象がデバイスDを含むかどうかを判断する。ビット文字列内の、デバイスDのBFR-idに対応するビットが1である場合、デバイスDは、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
例えばデバイスDは、ルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。BIER OAM検出応答パケットは、BIER OAM応答パケットに対してIPカプセル化を実行することによって取得され得る。IPカプセル化の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
ステップ1150:デバイスAが、デバイスC又はデバイスDによって送信されたBIER OAM検出応答パケットを受信し、デバイスC又はデバイスDへの接続性を判断し、対応する情報をプリント(print)する。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の実施形態における実行シーケンスを意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能と内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定も構成すべきではない。
上記では、本出願の実施形態で提供されるBIER OAM検出方法を、図1から図12を参照して詳細に説明している。以下では、本出願の装置の実施形態を、図13から図18を参照して詳細に説明する。方法の実施形態の説明は、装置の実施形態の説明と対応することを理解されたい。したがって、詳細に説明されていない部分については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。
図13は、本出願の実施形態によるBFIR1300の構造の概略図である。図13に示されるBFIR900は、前述の実施形態の方法においてBFIRによって実行される対応するステップを実行し得る。図13に示されるように、BFIR900は、処理モジュール910及び送信モジュール920を含む。
処理モジュール910は、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するように構成され、ここで、検出要求パケットは第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダは、ビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す。
送信モジュール920は、検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信するよう構成される。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
任意に、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
任意に、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、BFIR900は更に:
少なくとも1つのBFERからの検出応答パケットを受信するよう構成される受信モジュール930を含み、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER AOMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BEIR OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、第2識別子を含む。
図14は、本出願の実施形態によるBFER1000の構造の概略図である。図14に示されるBFER1000は、前述の実施形態の方法においてBFERによって実行される対応するステップを実行し得る。図14に示されるように、BFER1000は、受信モジュール1010、処理モジュール1020及び送信モジュール1030を含む。
受信モジュール1010は、ビット転送入口ルータBFIRから検出要求パケットを受信するよう構成され、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダは、ビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す。
処理モジュール1020は、第1パケット及びビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得するよう構成され、ここで、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
送信モジュール1030は、検出応答パケットをBFIRに送信するよう構成される。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER AOMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BEIR OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、検出応答パケットは第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
図15は、本出願の一実施形態によるBFIR2000のハードウェア構造の概略図である。図15に示されるBFIR2000は、前述の実施形態の方法においてBFIRによって実行される対応するステップを実行し得る。
図15に示されるように、BFIR2000は、プロセッサ2001、メモリ2002、インタフェース2003及びバス2004を含む。インタフェース2003は、無線又は有線で実装されてよく、具体的にはネットワークアダプタであり得る。プロセッサ2001、メモリ2002及びインタフェース2003は、バス2004を通して接続される。
インタフェース2003は、特に、トランスミッタ及びレシーバを含んでよく、BFIRによって、前述の受信及び送信を実装するために使用される。例えばインタフェース2003は、少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERに検出要求パケットを送信する際にBFIRをサポートするよう構成される。
プロセッサ2001は、前述の実施形態においてBFIRによって実行される処理を実行するよう構成される。例えばプロセッサ2001は、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するよう構成されるか、かつ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスを実行するよう構成される。メモリ2002は、オペレーティングシステム20021及びアプリケーションプログラム20022を含み、プログラム、コード又は命令を記憶するよう構成される。プログラム、コード又は命令を実行するとき、プロセッサ又はハードウェアデバイスは、前述の方法の実施形態におけるBFIRの処理プロセスを完了し得る。任意に、メモリ2002は、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含み得る。ROMは基本入出力システム(basic input/output system、BIOS)又は組込みシステムを含み、RAMはアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを含む。BFIR2000を実行する必要があるとき、ROMへ組み込まれるBIOS又は組込みシステム内のブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFIR2000を起動して通常の実行状態に入る。通常実行状態に入った後、BFIR2000はRAM内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行して、方法の実施形態におけるBFIR2000の処理プロセスを完了する。
図15は単にBFIR2000の単純化された設計を示すものにすぎないことを理解することができる。実際の適用では、BFIRは任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得る。
図16は、本出願の実施形態による別のBFIR2100のハードウェア構造の概略図である。図16に示されるBFIR2100は、前述の実施形態の方法においてBFIRによって実行される、対応するステップを実行し得る。
図16に示されるように、BFIR2100は、主制御ボード2110、インタフェースボード2130、スイッチングボード2120及びインタフェースボード2140を含む。主制御ボード2110、インタフェースボード2130、インタフェースボード2140及びスイッチングボード2120は、インターワーキングのためにシステムバスを通してプラットフォームバックボードに接続される。主制御ボード2110は、システム管理、デバイス保守及びプロトコル処理のような機能を完了するよう構成される。スイッチングボード2120は、インタフェースボード間でデータを交換するよう構成される(ここで、インタフェースボードはラインカード又はサービスボードとも称される)。インタフェースボード2130及び2140は、様々なサービスインタフェース(POSインタフェース、GEインタフェース、ATMインタフェース等)を提供し、かつデータパケットを転送するよう構成される。
インタフェースボード2130は、中央処理ユニット2131、転送エントリメモリ2134、物理インタフェースカード2133及びネットワークプロセッサ2132を含み得る。中央処理ユニット2131は、インタフェースボードを制御及び管理し、かつ主制御ボード上の中央処理ユニットと通信するよう構成される。転送エントリメモリ2134は、エントリ、例えば前述のBIFTを記憶するよう構成される。物理インタフェースカード2133は、トラフィックを受信及び送信するよう構成される。
インタフェースボード2140における動作は、本出願の本実施形態におけるインタフェースボード2130における動作と一致することを理解されたい。簡潔性のために、詳細については再度説明しない。
本実施形態におけるBFIR2100は、上述の方法の実施形態における機能及び/又は様々に実装されるステップに対応し得ることを理解されたい。詳細はここでは再度説明しない。
加えて、1つ以上の主制御ボードが存在してもよいことに留意されたい。複数の主制御ボードがあるとき、主制御ボードはアクティブ主制御ボードとスタンバイ主制御ボードを含み得る。1つ以上のインタフェースボードが存在してもよく、より強力なデータ処理能力を有するBFIRはより多くのインタフェースボードを有する。また、インタフェースボードに1つ以上の物理インタフェースカードが存在してもよい。スイッチングボードが存在しないこともあり、あるいは1つ以上のスイッチングボードが存在することもある。複数のスイッチングボードが存在するとき、負荷分散と冗長性バックアップが一緒に実装され得る。集中型転送アーキテクチャでは、BFIRはスイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータを処理する機能を提供する。分散型転送アーキテクチャでは、BFIRは、少なくとも1つのスイッチングボードを有し、該スイッチングボードを介して複数のインタフェースボード間でデータを交換することができ、大容量のデータ交換及び処理能力を提供する。したがって、分散型アーキテクチャのBFIRのデータアクセス及び処理能力は、集中型アーキテクチャのデバイスのものよりも優れている。使用される特定のアーキテクチャは、特定のネットワーク展開シナリオに依存する。これは本明細書では限定されない。
図17は、本出願の実施形態によるBFER2200のハードウェア構造の概略図である。図17に示されるBFER2200は、前述の実施形態における方法のBFERによって実行される対応するステップを実行し得る。
図17に示されるように、BFER2200は、プロセッサ2201、メモリ2202、インタフェース2203及びバス2204を含む。インタフェース2203は、無線又は有線方式で実装されてよく、具体的にはネットワークアダプタであり得る。プロセッサ2201、メモリ2202及びインタフェース2203は、バス2204を通して接続される。
インタフェース2203は、特にトランスミッタとレシーバを含んでよく、前述の受信と送信を実装するためにBFERによって使用される。例えばインタフェースは、ビット転送入口ルータBFIRからの検出要求パケットの受信をサポートするよう構成される。別の例として、インタフェース2203は、BFIRへの検出応答パケットの送信をサポートするよう構成される。
プロセッサ2201は、前述の実施形態においてBFERによって実行される処理を実行するよう構成される。例えばプロセッサ2201は、第1BIER OAMパケットに基づいて検出応答パケットを取得するよう構成され;及び/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスを実行するよう構成される。メモリ2202は、オペレーティングシステム22021及びアプリケーションプログラム22022を含み、プログラム、コード又は命令を記憶するよう構成される。プログラム、コード又は命令を実行するとき、プロセッサ又はハードウェアデバイスは、前述の方法の実施形態におけるBFERの処理プロセスを完了し得る。任意に、メモリ2202は、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含み得る。ROMは基本入出力システム(basic input/output system、BIOS)又は組込みシステムを含み、RAMはアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを含む。BFER2200が実行する必要があるとき、BFER2200は、ROMへ組み込まれるBIOS又は組込みシステム内のブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFER2200を起動して通常の実行状態に入る。通常実行状態に入った後、BFER2200はRAM内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行して、方法の実施形態におけるBFER2200の処理プロセスを完了する。
図17は単にBFER2200の単純化された設計を示すものにすぎないことを理解することができる。実際の適用では、BFERは任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得る。
図18は、本出願の実施形態による別のBFER2400のハードウェア構造の概略図である。図18に示されるBFER2400は、前述の実施形態の方法においてBFERによって実行される、対応するステップを実行し得る。
図18に示されるように、BFER2400は、主制御ボード2410、インタフェースボード2430、スイッチングボード2420及びインタフェースボード2440を含む。主制御ボード2410、インタフェースボード2430、インタフェースボード2440及びスイッチングボード2420は、インターワーキングのためにシステムバスを通してプラットフォームバックボードに接続される。主制御ボード2410は、システム管理、デバイス保守及びプロトコル処理のような機能を完了するよう構成される。スイッチングボード2420は、インタフェースボード間でデータを交換するよう構成される(ここで、インタフェースボードはラインカード又はサービスボードとも称される)。インタフェースボード2430及び2440は、様々なサービスインタフェース(POSインタフェース、GEインタフェース、ATMインタフェース等)を提供し、かつデータパケットを転送するよう構成される。
インタフェースボード2430は、中央処理ユニット2431、転送エントリメモリ2434、物理インタフェースカード2433及びネットワークプロセッサ2432を含み得る。中央処理ユニット2431は、インタフェースボードを制御及び管理し、かつ主制御ボード上の中央処理ユニットと通信するよう構成される。転送エントリメモリ2434は、エントリ、例えば前述のBIFTを記憶するよう構成される。物理インタフェースカード2433は、トラフィックを受信及び送信するよう構成される。
インタフェースボード2440における動作は、本出願の本実施形態におけるインタフェースボード2430における動作と一致することを理解されたい。簡潔性のために、詳細については再度説明しない。本実施形態におけるBFER2400は、上述の方法の実施形態における機能及び/又は様々に実装されるステップに対応し得ることを理解されたい。詳細はここでは再度説明しない。
加えて、1つ以上の主制御ボードが存在してもよいことに留意されたい。複数の主制御ボードがあるとき、主制御ボードはアクティブ主制御ボードとスタンバイ主制御ボードを含み得る。1つ以上のインタフェースボードが存在してもよく、より強力なデータ処理能力を有するBFERはより多くのインタフェースボードを有する。また、インタフェースボードに1つ以上の物理インタフェースカードが存在してもよい。スイッチングボードが存在しないこともあり、あるいは1つ以上のスイッチングボードが存在することもある。複数のスイッチングボードが存在するとき、負荷分散と冗長性バックアップが一緒に実装され得る。集中型転送アーキテクチャでは、BFERはスイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータを処理する機能を提供する。分散型転送アーキテクチャでは、BFERは、少なくとも1つのスイッチングボードを有し、該スイッチングボードを介して複数のインタフェースボード間でデータを交換することができ、大容量のデータ交換及び処理能力を提供する。したがって、分散型アーキテクチャのBFERのデータアクセス及び処理能力は、集中型アーキテクチャのデバイスのものよりも優れている。使用される特定のアーキテクチャは、特定のネットワーク展開シナリオに依存する。これは本明細書では限定されない。
本出願の一実施形態は、コンピュータ読取可能媒体を更に提供する。コンピュータ読取可能媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、BFIRによって実行される上述の方法を実行できるようになる。コンピュータ読取可能ストレージは、下記のうちの1つ以上:すなわち、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
本出願の一実施形態は、コンピュータ読取可能媒体を更に提供する。コンピュータ読取可能媒体は、プログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、BFERによって実行される上述の方法を実行できるようになる。コンピュータ読取可能ストレージは、下記のうちの1つ以上:すなわち、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
本出願の一実施形態は、BFIRで使用されるチップシステムを更に提供する。チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのメモリ及びインタフェース回路を含む。インタフェース回路は、チップシステムと外部との間の情報交換を担う。少なくとも1つのメモリ、インタフェース回路及び少なくとも1つのプロセッサはラインを通して相互接続される。少なくとも1つのメモリは命令を記憶する。命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前述の態様の方法におけるBFIRの動作を実行する。
特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
本出願の一実施形態は、BFERで使用される別のチップシステムを更に提供する。チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのメモリ及びインタフェース回路を含む。インタフェース回路は、チップシステムと外部との間の情報交換を担う。少なくとも1つのメモリ、インタフェース回路及び少なくとも1つのプロセッサはラインを通して相互接続される。少なくとも1つのメモリは命令を記憶する。命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前述の側面の方法におけるBFERの動作を実行する。
特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
本出願の一実施形態は、BFIRで使用されるコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品は一連の命令を含む。命令が実行されると、前述の側面の方法におけるBFIRの動作が実行される。
本出願の一実施形態は、BFERで使用されるコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品は一連の命令を含む。命令が実行されると、前述の側面の方法におけるBFERの動作が実行される。
本出願の一実施形態は、前述のBFIR及びBFERを含むシステムを更に提供する。
当業者は、本明細書において開示される実施形態で説明された実施例を参照して、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェアによって又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の適用及び設計制約に依存する。当業者は、特定の適用ごとに異なる方法を使用して、説明された機能を実装し得るが、その実装が本出願の範囲を超えるものと解釈されるべきではない。
当業者には、便宜的かつ簡潔な説明の目的のために、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが明確に理解され得、詳細は本明細書では再度説明されない。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置及び方法が他の方式で実装されてもよいことを理解されたい。例えば説明される装置の実施形態は単なる例である。例えばユニットへの分割は単なる論理機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば複数のユニット又は構成要素が組み合わされるか又は別のシステムに統合されてもよく、あるいは一部の機能が無視されるか又は実行されなくてもよい。加えて、表示又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的又は他の形態で実装されてもよい。
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に分離されていても、そうでなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであっても、そうでなくてもよい、すなわち、1つの場所に配置されてもよく又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又はすべては、実施形態における解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、あるいはユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用されるとき、当該機能は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づき、本質的に本出願の技術的解決策又は従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(これは、パーソナルコンピュータ、サーバネットワークデバイス等であり得る)に、本出願の実施形態で説明される方法のすべて又は一部のステップを実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えばUSBフラッシュドライブ、取外可能ハードディスク、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクを含む。
前述の説明は、単に本出願の特定の実装であるが、本出願の保護範囲はこれに限定されない。本出願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるすべての変形及び置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。

本出願は、2020年6月18日に中国国家知識産権局に出願された「OAM DETECTION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第202010564306.5号及び2020年8月20日に中国国家知識産権局に出願された「BIER OAM DETECTION METHOD, DEVICE, AND SYSTEM」という名称の中国特許出願第202010845663.9号に対する優先権を主張しており、これらは参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
技術分野
本出願は、ネットワーク通信の分野に関し、より具体的には、BIER OAM検出方法、デバイス及びシステムに関する。
運用、管理及び保守(operations, administration, and maintenance、OAM)検出は、ネットワーク問題の検出を指す。ネットワーク上のデバイス間のリンクが正常であるかどうかを検出するために、検出要求パケットがネットワーク上に送信されてよく、フィードバックされた検出応答パケットを使用してネットワーク上のデバイス間のリンクが正常であるかどうかを検出する。
インターネットプロトコル(internet protocol、IP)マルチキャスト技術は、IPネットワーク内で効率的なポイントツーマルチポイントデータ伝送を実装し、その結果、ネットワーク帯域幅を効果的に節約することができ、ネットワーク負荷を軽減することができる。したがって、マルチキャストデータ転送パスを構築するための新たな技術が業界で提案されており、ビットインデックス明示複製(bit index explicit replication、BIER)技術と称される。本技術では、マルチキャスト配布ツリーを構築する必要がない新たなマルチキャスト技術アーキテクチャが提供される。BIERネットワーク内でBIER OAM検出を実装する方法が、解決すべき問題となる。
本出願は、BIERシナリオにおけるBIER OAM検出を実装するために、BIER OAM検出方法、ビット転送入口ルータ(bit forwarding ingress router、BFIR)、ビット転送出口ルータ(bit forwarding egress router、BFER)及びシステムを提供する。
第1の態様によると、BIER OAM検出方法が提供される。本方法は、ビット転送入口ルータBFIRが、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得することを含み、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す。BFIRは、検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信する。
第1BIER OAMパケットは、カプセル化されていないBIER OAMパケットであり得ることを理解されたい。第1BIER OAMパケットは、元のBIER OAMパケットと呼ばれることもある。
第1BIER OAMパケットの要求/応答(request/reply、req/rep)フィールド内で担持(carry)される識別子は、BIER OAMパケットが、OAM要求パケットであるかOAM応答パケットであるかを示す。reqフィールドは要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ(message type))を示し、repフィールドは応答メッセージのタイプ(メッセージタイプ(message type))を示す。
前述の技術的解決策では、カプセル化されていないBIER OAM又は元のBIER OAMがカプセル化され、その結果、本方法は、より多くのBIERカプセル化シナリオに適用可能であり、BIER OAM検出はBIERネットワーク内で実装される。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
IPv6カプセル化BIERヘッダは、外部(outer)IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含み、ここで、IPv6拡張ヘッダは、BIERヘッダ又はBIER転送を実装するために使用される情報を含む。
第2IPv6ヘッダは、外部IPv6ヘッダであってよい。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
MPLSカプセル化BIERヘッダは複数の方式で実装され得る。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、ここで、BIERヘッダの最初の4バイトは、MPLSラベルを担持するために使用される。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、方法は、BFIRが、少なくとも1つのBFERから検出応答パケットを受信することを更に含み、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
第2BIER OAMパケット内の要求/応答(request/reply、req/rep)フィールド内で担持される識別子は、BIER OAMパケットが、OAM要求パケットであるかOAM応答パケットであるかを示す。reqフィールドは要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、repフィールドは応答メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第2の態様によると、BIER OAM検出方法が提供される。本方法は、ビット転送出口ルータBFERが、ビット転送入口ルータBFIRからの検出要求パケットを受信することを含み、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す。FERは、第1パケット及びビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得し、ここで、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。FERは、検出応答パケットをBFIRに送信する。
第2BIER OAMパケット内の要求/応答(request/reply、req/rep)フィールドで担持される識別子は、BIER OAMパケットが、OAM要求パケットであるかOAM応答パケットであるかを示す。reqフィールドは、要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、repフィールドは、応答メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示す。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
IPv6カプセル化BIERヘッダは、外部IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含み、ここで、IPv6拡張ヘッダは、BIERヘッダを含む。
第2IPv6ヘッダは、外部IPv6ヘッダであってよい。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
MPLSカプセル化BIERヘッダは複数の方式で実装され得る。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、ここで、BIERヘッダの最初の4バイトは、MPLSラベルを担持するために使用される。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第2の態様又は第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの有利な効果は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つの有利な効果に対応する。詳細はここでは再度説明しない。
第3の態様によると、ビット転送入口ルータBFIRが提供され、
第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するよう構成される処理モジュールであって、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す、処理モジュールと、
検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信するよう構成される送信モジュールと、
を含む。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、BFIRは、
少なくとも1つのBFERから検出応答パケットを受信するよう構成される受信モジュールを更に含み、ここで、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第4の態様によると、ビット転送出口ルータBFERが提供され、
ビット転送入口ルータBFIRからの検出要求パケットを受信するよう構成される受信モジュールであって、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す、受信モジュールと、
第1パケット及びビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得するよう構成される処理モジュールであって、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである、処理モジュールと、
検出応答パケットをBFIRに送信するよう構成される送信モジュールと、
を含む。
可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
別の可能な実装では、第1パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
別の可能な実装では、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
別の可能な実装では、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
別の可能な実装では、第2パケットヘッダは、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
第5の態様によると、BFIRが提供される。BFIRは、前述の方法におけるBFIRの挙動を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアに基づいて実装され得るか又はハードウェアが対応するソフトウェアを実行することに基づいて実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計では、BFIRの構造は、プロセッサ及びインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能を実行する際にBFIRをサポートするよう構成される。インタフェースは、検出要求パケットを少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERに送信する際にBFIRをサポートするよう構成される。
BFIRはメモリを更に含み得る。メモリはプロセッサに結合されるよう構成され、BFIRに必要なプログラム命令及びデータを記憶する。
別の可能な設計では、BFIRは、プロセッサ、トランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してトランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。BFIRが実行する必要があるとき、BFIRは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFIRを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、BFIRはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行する。
第6の態様によると、BFIRが提供される。BFIRは、主制御ボードとインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。BFIRは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成される。具体的には、BFIRは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成されるモジュールを含む。
1つ以上の主制御ボードが存在してもよいことに留意されたい。複数の主制御ボードが存在するとき、主制御ボードは、アクティブ主制御ボードとスタンバイ主制御ボードを含み得る。1つ以上のインタフェースボードが存在してもよく、より強力なデータ処理能力を有するBFIRは、より多くのインタフェースボードを提供する。また、インタフェースボード上に1つ以上の物理インタフェースカードが存在してもよい。スイッチングボードがなくてもよく、1つ以上のスイッチングボードが存在してもよい。複数のスイッチングボードが存在するとき、負荷分散と冗長性バックアップが一緒に実装され得る。集中型転送アーキテクチャでは、BFIRはスイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードはシステム全体のサービスデータを処理する機能を提供する。分散型転送アーキテクチャでは、BFIRは、少なくとも1つのスイッチングボードを有し、スイッチングボードを介して複数のインタフェースボードの間でデータを交換することができ、大容量のデータ交換と処理能力を提供する。したがって、分散型アーキテクチャのBFIRのデータアクセス及び処理機能は、集中型アーキテクチャのデバイスのものよりも優れている。使用されるべき特定のアーキテクチャは、特定のネットワーク展開シナリオに依存する。これはここでは限定されない。
第7の態様によると、BFIRが提供される。BFIRは、制御モジュールと第1転送サブデバイスを含む。第1転送サブデバイスはインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。第1転送サブデバイスは、第6の態様におけるインタフェースボードの機能を実行するよう構成され、第6の態様におけるスイッチングボードの機能を更に実行してもよい。制御モジュールは、レシーバ、プロセッサ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してレシーバ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。制御モジュールが実行する必要があるとき、制御モジュールは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、制御モジュールを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、制御モジュールはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第6の態様の主制御モジュールの機能を実行する。
実際の適用では、BFIRは任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得ることが理解され得る。
第8の態様によると、BFERが提供される。BFERは、前述の方法におけるBFERの挙動を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアに基づいて実装され得るか又はハードウェアが対応するソフトウェアを実行することに基づいて実装され得る。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計では、BFERの構造は、プロセッサ及びインタフェースを含む。プロセッサは、前述の方法における対応する機能を実行する際にBFERをサポートするよう構成される。インタフェースは、検出要求パケットを少なくとも1つのビット転送入口ルータBFIRから受信することをサポートするよう構成されるか又は検出応答パケットをBFIRに送信するよう構成される。
BFERはメモリを更に含み得る。メモリはプロセッサに結合されるよう構成され、BFERに必要なプログラム命令及びデータを記憶する。
別の可能な設計では、BFERは、プロセッサ、トランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してトランスミッタ、レシーバ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。BFERが実行する必要があるとき、BFERは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFERを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、BFERはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行する。
第9の態様によると、BFERが提供される。BFERは、主制御ボードとインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。BFERは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成される。具体的には、BFERは、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するよう構成されるモジュールを含む。
第10の態様によると、BFERが提供される。BFERは、制御モジュールと第1転送サブデバイスを含む。第1転送サブデバイスはインタフェースボードを含み、スイッチングボードを更に含んでもよい。第1転送サブデバイスは、第9の態様におけるインタフェースボードの機能を実行するよう構成され、第9の態様におけるスイッチングボードの機能を更に実行してもよい。制御モジュールは、レシーバ、プロセッサ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ及びバスを含む。プロセッサは、バスを通してレシーバ、トランスミッタ、ランダムアクセスメモリ及び読取専用メモリに結合される。制御モジュールが実行する必要があるとき、制御モジュールは、読取専用メモリに組み込まれた基本入出力システム又は組込みシステムのブートローダ起動システムを使用することによって開始され、制御モジュールを起動して通常の実行状態に入る。通常の実行状態に入った後、制御モジュールはランダムアクセスメモリ内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行し、その結果、プロセッサは、第9の態様の主制御モジュールの機能を実行する。
実際の適用では、BFERは、任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得ることが理解され得る。
第11の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
第12の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。
第13の態様によると、コンピュータ読取可能媒体が提供される。コンピュータ読取可能媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。コンピュータ読取可能媒体は、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
第14の態様によると、コンピュータ読取可能媒体が提供される。コンピュータ読取可能媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能になる。コンピュータ読取可能媒体は、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
第15の態様によると、チップが提供される。チップはプロセッサとデータインタフェースを含み、プロセッサは、データインタフェースを通してメモリに記憶された命令を読み取って、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実行する。特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
第16の態様によると、チップが提供される。チップはプロセッサとデータインタフェースを含み、プロセッサは、データインタフェースを通してメモリに記憶された命令を読み取って、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実行する。特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
第17の態様によると、システムが提供される。システムは、前述のBFIRとBFERを含む。
本出願の一実施形態によるBIER技術の概略ネットワーク図である。
本出願の一実施形態によるBIERヘッダの可能なフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態によるBIERヘッダの別の可能なフォーマットの概略図である。
BIER技術に基づいてBIER転送テーブルを確立し、BIER技術に基づいてBIERパケットを転送するプロセスを示す。
本出願の一実施形態によるBIERv6カプセル化パケットの可能なフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態によるBIER OAM検出方法の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるPing検出の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるBIER OAM検出要求パケットのフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態によるトレース検出の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるIPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化BIER OAM検出要求パケットのフォーマットの概略図である。
本出願の一実施形態による別のPing検出の概略フローチャートである。
本出願の一実施形態によるMPLSに基づいてBIER OAM検出要求パケットを転送する概略図である。
本出願の一実施形態によるBFIR900の構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるBFER1000の構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるBFIR2000のハードウェア構造の概略図である。
本出願の一実施形態による別のBFIR2100のハードウェア構造の概略図である。
本出願の一実施形態によるBFER2200のハードウェア構造の概略図である。
本出願の一実施形態による別のBFER2400のハードウェア構造の概略図である。
以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策を説明する。
すべての態様、実施形態又は特徴は、本出願において、複数のデバイス、構成要素及びモジュールを含むシステムに基づいて提示される。各システムが、別のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことがあり、かつ/又は添付の図面を参照して議論されるすべてのデバイス、構成要素、モジュール等を含まないこともあることを理解されたい。加えて、これらの解決策の組合せが更に使用されてもよい。
加えて、本出願の実施形態では、「例えば」及び「のような」といった用語は、例、図又は説明を与えることを表すために使用される。本出願で「例」として説明される任意の実施形態又は設計スキームは、別の実施形態又は設計スキームよりも好ましいものとして又はより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。まさに、「例」という言葉は概念を特定の方法で提示するために使用される。
本出願の実施形態では、「対応する(corresponding or relevant)」と「対応する(corresponding)」が同じ意味で使用されることがある。本用語によって表される意味は、違いが強調されないときは一貫していることに留意されたい。
本出願の実施形態で説明されているネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するよう意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者には、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの出現とともに、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることが分かり得る。
本明細書で記載される「一実施形態」、「いくつかの実施形態」等への言及は、本出願の1つ以上の実施形態が、実施形態を参照して説明される特定の特徴、構造又は特性を含むことを示す。したがって、本明細書の異なる箇所に現れる「一実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「いくつかの他の実施形態において」、「他の実施形態において」のような記述は、必ずしも同じ実施形態を指すことを意味しない。代わりに、別の方法で特に強調されていない限り、当該記述は「実施形態の1つ以上であるが、すべての実施形態ではない」ことを意味する。用語「含む」、「有する」及びその変形はすべて、別の方法で特に強調されていない限り、「を含むが、限定されない」を意味する。
本出願において、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。用語「及び/又は」は、関連付けられるオブジェクトを説明するための関連関係を表し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えばA及び/又はBは、Aのみが存在し、AとBの両方が存在し、Bのみが存在するケースを示してよく、ここで、A及びBは単数であっても又は複数であってもよい。記号「/」は、一般に、関連付けられるオブジェクト間の「又は」の関係を示す。次のアイテム(ピース)のうちの少なくとも1つ又はその類似表現は、単数のアイテム(ピース)又は複数のアイテム(ピース)の任意の組合せを含む、これらのアイテムの任意の組合せを指す。例えばa、b又はcのうちの少なくとも1つのアイテム(ピース)は、a、b、c、aとb、aとc、bとc又はaとbとcを示してよく、a、b及びcは単数であっても又は複数であってもよい。
マルチキャスト(multicast)は、1つのマルチキャストアドレスを使用することによって、データが伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)/インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)ネットワーク内の複数のレシーバに同時に効率的に送信されるデータ伝送モードである。マルチキャストソースは、ネットワーク内のリンクを通してマルチキャストグループ内のマルチキャストグループメンバにマルチキャストトラフィックを送信し、マルチキャストグループ内の各マルチキャストグループメンバは、マルチキャストトラフィックを受信することができる。マルチキャスト伝送モードでは、マルチキャストソースとマルチキャストグループメンバとの間にポイントツーマルチポイントのデータ接続が実装される。マルチキャストトラフィックは各ネットワークリンク上で1回だけ送信される必要があり、マルチキャスト複製はリンク上に分岐があるときにのみ実行される。したがって、マルチキャスト伝送モードではデータ伝送効率が改善され、バックボーンネットワークにおける輻輳の可能性は低減される。
インターネットプロトコル(internet protocol、IP)マルチキャスト技術は、IPネットワーク内で効率的なポイントツーマルチポイントデータ伝送を実装し、その結果、ネットワーク帯域幅を効果的に節約することができ、ネットワーク負荷を軽減することができる。したがって、インターネットプロトコルマルチキャスト技術は、リアルタイムデータ伝送、マルチメディア会議、データコピー、インターネットプロトコルテレビジョン(internet protocol television、IPTV)、ゲーム、シミュレーションのような多くの側面で広く使用される。マルチキャスト技術では、マルチキャストプロトコルを使用することによって、マルチキャストツリーがコントロールプレーン上に構築され、次いで、マルチキャストツリーを使用することによってネットワークプレーン上のロジックがツリー形状にされて、マルチキャストポイントツーマルチポイントデータ転送を実装する。分配ツリーの構築をコアとして使用する各中間デバイスは、複雑なマルチキャスト転送情報ステータスを維持する必要がある。ネットワーク規模がますます大きくなり、マルチキャストデータトラフィックが時間の経過とともに増加するにつれて、このマルチキャスト技術は、コストと運用保守の面でますます大きな課題に直面する。
したがって、マルチキャストデータ転送パスを構築するための新たな技術が業界内で提案されており、ビットインデックス明示複製(bit index explicit replication、BIER)技術と称される。この技術では、マルチキャスト分配ツリーを構築する必要がないマルチキャスト技術アーキテクチャが提供される。
図1に示されるように、BIER技術をサポートするルータは、ビット転送ルータ(Bit forwarding router、BFR)と称され、BFRはBIERパケットを受信して転送することができる。1つ以上のBFRを含むマルチキャスト転送ドメインは、BIERドメイン(BIER domain)と称される。BIERドメインの入口において、元のマルチキャストデータパケットに対してBIERカプセル化を実行するBFRは、ビット転送入口ルータ(bit forwarding ingress router、BFIR)と称される。BIERドメインの出口において、BIERパケットから元のマルチキャストデータパケットを取得するためにカプセル化解除を実行するBFRは、ビット転送出口ルータ(bit forwarding egress router、BFER)と称される。BIERドメイン内のBFIR及びBFERは、BIERドメインのエッジBFRと称されることがあることを理解されたい。
BIERドメインでは、BIERサブドメイン(sub-domain、SD)全体のグローバルに一意なビット位置(bit position)識別子がエッジBFRについて構成され得る。一例では、各エッジBFRについて、BFR識別子(BFR identifier、BFR ID)として値が構成される。例えばBFR IDは1から256の範囲の値であり得る。BIERドメイン内のすべてのBFR IDは、ビット文字列(bit string)を形成する。
本出願の実施形態では、元のマルチキャストデータパケットがBIERドメインで伝送されるとき、BIERカプセル化を実行する必要がある。具体的には、元のマルチキャストデータパケットは、追加の特定のBIERヘッダでカプセル化され得る。BIERヘッダは、ビット文字列を使用して、元のマルチキャストデータパケットのすべての宛先デバイスを識別する。BIERドメイン内のBFRは、確実に元のマルチキャストデータパケットをすべての宛先アドレスに送信することができるように、ビットインデックス転送テーブル(bit index forwarding table、BIFT)とBIERヘッダ内に担持されるビット文字列とに基づいて転送を実行し得る。
様々なタイプのBIERカプセル化が存在し得る。これは、本出願で特に限定されない。一例では、マルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)ベースのBIERカプセル化が、BIER-MPLSカプセル化と称されることがある。イーサネット(Ethernet)ベースのBIERカプセル化が、BIER-ETHカプセル化と称されることもある。BIER-MPLSカプセル化とBIER-ETHカプセル化の両方が、IPv4又はIPv6ネットワークに適用され得る。BIERにおけるコントロールプレーンプロトコルは、IPv4又はIPv6に基づいて動作し、BIERにおけるデータパケットのカプセル化と転送は、BIER-MPLSカプセル化又はBIER-ETHカプセル化に基づく。別の例では、BIERパケットは、インターネットプロトコルバージョン6(Internet protocol version 6、IPv6)に基づいてカプセル化され、そのようなカプセル化は、BIERv6カプセル化と称されることがある。BIERv6カプセル化は、一般にIPv6ネットワークに適用される。BIERにおけるコントロールプレーンプロトコルはIPv6に基づいて動作し、BIERにおけるデータパケットのカプセル化と転送もIPv6に基づく。
具体的には、一例では、MPLSカプセル化BIERパケットのフォーマットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+元のマルチキャストデータパケットであり得る。BIERv6カプセル化BIERパケットのフォーマットは、IPv6ヘッダ+IPv6拡張ヘッダ(BIERヘッダを含む)+元のマルチキャストデータパケットであり得る。
MPLSカプセル化BIERヘッダは、複数の方式で実装され得ることを理解されたい。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、この場合、BIERヘッダの最初の4バイトはMPLSラベルを表す。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
最初の4バイトがMPLSラベルを表すBIERヘッダはまた、BIER-MPLSヘッダとも称される。
また、このようなカプセル化では、IPv6ヘッダと、BIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダとが一緒にBIERv6ヘッダを構成することも理解されたい。元のマルチキャストデータパケットを外部BIERv6ヘッダでカプセル化することによって形成されるパケットはまた、BIERv6パケットとも称されることがある、言い換えると、BIERv6パケットは、外部(outer)BIERv6ヘッダと内部(inner)マルチキャストデータパケットを含む。
BIERヘッダのフォーマットは、BIERヘッダがビット文字列(bit string)フィールドを含むという条件で、本出願の実施形態では特に限定されない。理解の容易性のために、以下ではまず、図2及び図3を参照してBIERヘッダのフォーマットを詳細に説明する。
図2は、BIERヘッダの可能なフォーマットの概略ブロック図である。図2に示されるように、BIERヘッダは、ビットインデックス転送テーブル識別子(bit index forwarding table identifier、BIFT ID)、ビット文字列長(bit string length、BSL)及び他のフィールドを含み得るが、これらに限定されない。他のフィールドは、BIERヘッダの後の元のマルチキャストデータパケットのトラフィッククラス(traffic class、TC)、スタック(stack、S)、生存期間(time to live、TTL)フィールド、エントロピー(entropy)フィールド、バージョン(version、Ver)フィールド、ニブル(nibble)フィールド、プロトコル(protocol、proto)フィールド、運用、管理及び保守(operations,administration,and maintenance、OAM)フィールド、予約済み(reserved、Rsv)フィールド及びdifferentiated Services Code Point(differentiated services code point、DSCP)フィールドを含み得るが、これらに限定されない。
BIERヘッダ内のフィールドを以下で個別に詳述する。
(1)BIFT IDフィールド
BIERマルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)カプセル化では、BIFT IDはMPLSラベル(label、L)である。MPLSラベルは、BIERラベルと称されることがある。
BIFT IDフィールドは、3つのフィールド、すなわち、サブドメイン(sub-domain、SD)、ビット文字列長(bit string length、BSL)、セット識別子(set identifier、SI)を使用することによってマッピングされる。異なるBIFT IDは、SD、BSL及びSIの異なる組合せに対応し得る。
異なるBIFT IDは、SD、BSL及びSIの異なる組合せをマッピングし得ることを理解されたい。図2に示されるBIERヘッダフォーマットは、SD、BSL及びSIという3つのフィールドを直接含んでおらず、SD、BSL及びSIは3つの暗黙のフィールドである。SD、BSL及びSIという3つのフィールドの値は、BIFT IDフィールドに基づいてマッピングされる必要がある。説明の容易性のために、以下ではSD、BSL、SIの3つのフィールドを個別に詳述する。
1.サブドメイン(sub-domain、SD)
1つのBIERドメインは、実際のサービスシナリオの要件に基づいて異なるサブドメインSDに分割されて構成されてよく、内部ゲートウェイプロトコル(interior gateway protocol、IGP)のマルチトポロジ機能等をサポートし得る。各サブドメインSDは、サブドメイン識別子(sub-domain identifier、SD-ID)によって表され得る。例えばSD-IDの値は[0-255]であり、SD-IDの長さは8ビットである。
2.ビット文字列長(bit string length、BSL)
BSLは、BIERヘッダに含まれるビット文字列の長さである。様々なタイプのBSLが存在し得る。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。最も小さいBSLは64ビットであり、BSLは代わりに、128ビット、256ビット、512ビット、1024ビット又は2048ビットであってもよく、最も大きいBSLは4096ビットである。具体的には、パケット内のBSLは4ビットで識別される。例えばBSLが64ビットであるとき、パケット内のBSLは0001で識別され、BSLが128ビットであるとき、パケット内のBSLは0010で識別され、BSLが512ビットであるとき、パケット内のBSLは0100で識別され、BSLが1024ビットであるとき、パケット内のBSLは0101で識別される等である。
3.セット識別子(set identifier、SI)
ネットワーク内のBFERデバイスの量が256より多い場合、このケースに適応するために、BIERカプセル化は、ビット文字列だけでなく、セット識別子(set identifier、SI)も含む。SIは、より大規模なネットワークアドレッシングをサポートするために、BIERデバイスの数を複数の異なる間隔に分割するために使用される。
SIは、ネットワーク内の複数のエッジBFRを含むか又は構成されたBFR IDを含むセットとして理解され得る。一例では、BSLは256ビットであるが、ネットワーク内に256より多くのエッジBFRが存在するか又は256より多くの構成されたBFR IDが存在する。この場合、これらのエッジBFR又はBFR IDは、異なるセットに分割される必要がある。例えばBFR IDの範囲が1から256の256個のエッジBFRは、セット0(セットインデックス0又はSI=0)であり、BFR IDの範囲が257から512の256個のエッジBFRは、セット1(セットインデックス1又はSI=1)である。
BIERパケットを受信した後、BIERドメイン内のBFRは、BIERヘッダ内のBIFT IDに基づいて、BIERパケットが属する特定のSD及び使用されるBSLを決定し、パケットが特定のSI及びBSLによって示されるセットに属することを決定し得る。
BIFT IDフィールドの値は、トリプレット<SD、BSL、SI>に対応していることに留意されたい。BIFT-idフィールドに基づいて、一意の<SD、BSL、SI>情報を取得することができる。<SD、BSL、SI>情報は、次の機能を有する:BIERパケットヘッダ内のビット文字列の長さをBSLに基づいて取得し、BIERパケットヘッダ全体の長さを学習する。ビット文字列が、1から256の範囲のBFR-IDを表すか又は257から512の範囲のBFR-IDを表すかを、BSLとSIに関する情報とに基づいて学習することができる。SDに関する情報に基づいて、対応する転送テーブルを見つけることができる。
(2)ビット文字列(bit string)フィールド
ビット文字列内の各ビットは、エッジBFRを識別するために使用され、例えばビット文字列内の下位ビット(右端)のビットは、BFR-IDが1に等しいBFERを識別するために使用される。ビット文字列内の右から左への第2ビットは、BFR-IDが2に等しいBFERを識別する。転送プレーンが転送を実行するのに基づく転送エントリについて、パケットが送信されるべきいくつかの特定のBFERが、パケット内のビット文字列に基づいて決定される。BIERを含むパケットヘッダを受信すると、BIERドメイン内のBFRは、BIERヘッダ内で担持されるビット文字列とBIFT IDに基づいて、BIERパケットを転送する。
ビットの値1は、BFR-IDによって表されるBFERデバイスにパケットを送信する必要があることを示し、ビットの値0は、BFR-IDによって表されるBFERデバイスにパケットを送信する必要がないことを示す。
例えばBIFT ID=2。BIERパケットを受信した後、BFRは、BIERヘッダ内のBIFT IDに基づいて、BIERパケットがSD 0に属し、BIERヘッダで使用されるBSLが256ビットであり、BIERパケットがセット1(BFR IDが257から512の範囲の256個のエッジBFRを含むセット)に対応することを取得し得る。
(3)プロトコル(protocol、proto)フィールド
プロトコルフィールドは、BIERパケットヘッダの後にあるペイロード(payload)を識別するために使用される。一例では、protoフィールドの値は、BIERパケットヘッダの後にあるペイロードに対応するプロトコル番号である。
図3は、BIERヘッダの別の可能なフォーマットの概略ブロック図である。図2に示されるBIERヘッダフォーマットと比較して、図3に示されるBIERヘッダフォーマットはBIFT-IDフィールドを含まないが、SD/BSL/SIという3つのフィールドを明示的に含む。言い換えると、図3に示されるBIERヘッダフォーマットは、SD/BSL/SIの3つのフィールドを直接含み、SD/BSL/SIの値をBIFT IDフィールドに基づいてマッピングする必要はない。
図4を参照して、BIERv4カプセル化を一例として使用することにより、BIER技術に基づいてBIER転送テーブルを確立してBIERパケットを転送するプロセスを以下に詳述する。
図4に示されるBIERドメインは、デバイスAからデバイスFを含み得る。デバイスA、デバイスD、デバイスE及びデバイスFは、BIERドメイン内のエッジBFRであり、デバイスB及びデバイスCはBIER中間転送デバイスである。
具体的には、デバイスAはBIERドメインの入口に位置し、元のマルチキャストデータパケットに対してBIERカプセル化を実行する役割を担い、図1のBFIRに対応する。デバイスD、デバイスE及びデバイスFはBIERドメインの出口に位置し、BIERパケットをカプセル化解除することによって元のマルチキャストデータパケットを取得する役割を担い、図1のBFERに対応する。
本出願の実施形態では、一意のBFR-IDが、BIERドメイン内の各エッジBFRに割り当てられ得る。例えば図4では、デバイスA、デバイスD、デバイスE及びデバイスFについて構成されるBFR-IDは、それぞれ4、1、3及び2である。BFR-IDは、中間転送BFR、例えばデバイスB及びデバイスCには割り当てられない。
本出願の実施形態では、「ID」と「id」が交換されることがあることに留意されたい。差異が強調されないとき、それらの用語によって表される意味は同じであることに留意されたい。本出願におけるBFR-IDは、図のidを指すことがある。
データトラフィックのBIERヘッダにカプセル化されたビット文字列は、トラフィックのすべての宛先デバイスを識別する。例えばBFR-IDが1であるデバイスDに対応するビット文字列は0001であり、BFR-IDが2であるデバイスFに対応するビット文字列は0010であり、BFR-IDが3であるデバイスEに対応するビット文字列は0100であり、BFR-IDが4であるデバイスAに対応するビット文字列は1000である。
BIERドメイン内の各エッジBFRに割り当てられるBFR-ID値は、ルーティングプロトコルに従ってBIERドメイン内の別のBFRにフラッディング(flood)されることがあることを理解されたい。フラッディングされたBIER情報は、エッジBFRのIPアドレスとカプセル化情報を更に含む。例えばデバイスAのフラッディングされたBIER情報は、デバイスAのIPアドレスとBIFT-idを担持する。BIERドメイン内のBFR(例えば図4のデバイスF)は、フラッディングされたBIER情報に基づいてBIFTエントリを確立することができ、その結果、BIERパケットを受信した後、図4のデバイスFは、確立されたBIFTエントリに基づいてBIERパケットを宛先デバイスに転送する。
デバイスAが、BIERパケットを、BFR-IDがそれぞれ1、2及び3であるBFERに送信する必要がある場合、デバイスAは最初に、BIERパケットをデバイスAの近傍(デバイスB)に送信する必要があり、ここで、BFR-IDが4であるエッジBFRがデバイスAである。したがって、デバイスAによって確立されるBIFTエントリは次のとおりである:
転送エントリ1:近傍(neighbor、Nbr)=B、かつ転送ビットマスク(forwarding bit mask、FBM)=0111;及び
転送エントリ2:Nbr*=A、かつFBM=1000。
転送エントリ1は、BIERパケット内のビット文字列の右から左への第1ビット、第2ビット又は第3ビットのいずれかが1であるとき、BIERパケットがデバイスAの近傍(デバイスB)に送信されることを示し、ここで、Nbr=Bは、デバイスAの近傍がデバイスBであることを示す。
転送エントリ2は、BIERパケット内のビット文字列の右から左への第4ビットが1であるとき、BIERパケットがデバイスAに送信されることを示す。この場合、デバイスAが、デバイスAの近傍デバイスであり、したがって、デバイスAはBIERヘッダを除去し、元のマルチキャストデータパケット内の情報に基づいて元のマルチキャストデータパケットを転送する。
転送エントリ2では、デバイスのNbrが当該デバイスであることを識別するために*が使用されることに留意されたい。例えばデバイスAについて、Nbr*=Aは、デバイスAの近傍デバイスがデバイスAであることを示す。同様に、図3の別のデバイスも、当該別のデバイスの近傍デバイスに基づいてBIFTエントリを確立し得る。当該別のデバイスによって確立されたBIFTエントリについては、図4を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
元のマルチキャストデータパケットを受信した後、BIERドメインの入口でBFIRとして機能するデバイスAは、元のマルチキャストデータパケットの前にBIERヘッダをカプセル化する。説明の容易性のために、デバイスAは略して入口デバイスAと称されることを理解されたい。一例では、元のマルチキャストデータパケットを受信した後、入口デバイスAは、ボーダーゲートウェイプロトコルBGPメッセージでフラッディングされたBFR-IDに基づいて、元のマルチキャストデータパケットの宛先デバイスを学習し得る。例えば元のマルチキャストデータパケットのレシーバは、BFR-IDが3である宛先デバイスEと、BFR-IDが2である宛先デバイスFと、BFR-IDが1である宛先デバイスDである。入口デバイスAは、BIERヘッダ内のビット文字列を0111としてカプセル化し、カプセル化されたBIERパケットを、転送エントリ1に基づいて近傍デバイスBに転送する。BIERパケットを受信した後、デバイスBは、ビット文字列0111及びBIFTエントリに基づいて、BIERパケットをデバイスC及びデバイスEに送信する必要があると判断する。デバイスCにBIERパケットを送信するとき、デバイスBは、BIERヘッダ内のビット文字列(0111)と、BIFTエントリ内のNbr=Cに対応するFBMフィールドに対してAND演算を実行し得る。本出願のこの実施形態では、AND演算の結果は0011である。したがって、デバイスBは、BIERヘッダ内のビット文字列を0011に修正し、BIERパケットをデバイスCに送信し得る。同様に、BIERパケットをデバイスEに送信するとき、デバイスBは、BIERヘッダ内のビット文字列を0100に修正し得る。BIERパケットを受信した後、デバイスEは、ビット文字列0100に基づいて、BIERパケットを近傍デバイスEに送信することを決定する。デバイスEは、転送テーブル内の識別子*に基づいて、近傍デバイスEがデバイスEであると決定するので、BIERドメインの出口でBFERとして機能するデバイスEは、BIERパケットから元のマルチキャストデータパケットをカプセル化解除し、内部の元のマルチキャストデータパケット内の情報に基づいて元のマルチキャストデータパケットを転送し得る。
図5を参照して、以下は、BIERv6カプセル化を一例として使用することにより、BIERv6カプセル化フォーマットとBIERパケット転送プロセスを詳述する。
図5は、可能なBIERv6カプセル化の概略ブロック図である。図5を参照されたい。このようなカプセル化では、IPv6ヘッダと、BIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダとが一緒にBIERv6ヘッダを構成する。元のマルチキャストデータパケットを外部BIERv6ヘッダでカプセル化することによって形成されるパケットは、BIERv6パケットと称されることもある、言い換えると、BIERv6パケットは、外部BIERv6ヘッダと内部マルチキャストデータパケットを含む。
BIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダは、本出願の実施形態では特に限定されない。例えばIPv6拡張ヘッダは宛先オプションヘッダ(destination options header、DOH)であり得る。
外部IPv6ヘッダに含まれるフィールドを以下で詳述する。
バージョン(version、Ver)フィールド:バージョンフィールドはIPバージョン番号であり、バージョンフィールドの値6はIPv6を表す。
トラフィッククラス(traffic class、TC)フィールド:トラフィッククラスフィールドはパケットの優先度を識別する。
フローラベル(flow label、FL)フィールド:同じフローラベルが、同じトラフィックに属する複数のパケットをラベル付けするために使用されてよく、別のフローラベル値が、異なるトラフィックに属する複数のパケットをラベル付けするために使用される。
ペイロード長(payload length、PL)フィールド:ペイロード長フィールドは、パケットの長さを示す。
ネクストヘッダ(Next Header、NH)フィールド:ネクストヘッダフィールドは、パケットの次のヘッダのタイプを示し、例えばIPv6拡張ヘッダを表してよい。NHフィールドは、NextHdrフィールドとして表されてもよい。
ホップリミット(Hop Limit、HL)フィールド:ホップリミットフィールドは、パケットの量に対する制限を示す。ホップリミットフィールドの値がプリセットされた閾値未満であるとき、BIERパケットを受信したデバイスは、該パケットを転送せず、該パケットを処理のためにコントロールプレーンに送信し得る。
ソースアドレス(source address、SA)フィールド:ソースアドレスフィールドは、パケットのソースアドレスを識別する。
宛先アドレス(destination address、DA)フィールド:宛先アドレスフィールドは、パケットの宛先アドレスを識別する。
DAフィールドは、ネクストホップのIPアドレスに継続的に更新される。図3に示されるBIERドメインを例として使用する。デバイスAは、IPv6ネットワーク内のヘッドノード(入口デバイス)として使用される。元のマルチキャストデータパケットを受信した後、デバイスAは、BIERv6ヘッダの後のパケット、具体的には、外部IPv6ヘッダ及びBIERヘッダを含むIPv6拡張ヘッダの後のパケットをカプセル化して、カプセル化されたBIERv6パケットを取得する。
IPv6拡張ヘッダに含まれるBIERパケットヘッダは、宛先デバイスのセットを表すビット文字列を担持する。デバイスAは、BIERパケットヘッダと、該BIERパケットヘッダのビット文字列に関する情報とに基づいて、カプセル化されたBIERv6パケットをデバイスBに送信する。送信中、IPv6ヘッダ内の宛先アドレスフィールドは、デバイスBのユニキャストアドレス(例えばB::100)であり得る。デバイスBは、BIERパケットヘッダと、該BIERパケットヘッダのビット文字列に関する情報とに基づいて、パケットをデバイスC及びデバイスEに送信する。送信中、IPv6ヘッダの宛先アドレスフィールドは、デバイスCのユニキャストアドレス(例えばC::100)及びデバイスEのユニキャストアドレス(例えばE::100)であり得る。同様に、デバイスCは、BIERパケットヘッダと、該BIERパケットヘッダのビット文字列に関する情報とに基づいて、パケットをデバイスD及びデバイスFに送信する。送信中、IPv6ヘッダの宛先アドレスフィールドは、デバイスDのユニキャストアドレス(例えばD::100)及びデバイスFのユニキャストアドレス(例えば::100)であり得る。
運用、管理及び保守(operations,administration,and maintenance、OAM)検出:ネットワーク運用に関するオペレータの実際の要件に基づいて、ネットワーク管理業務は、運用(operations)、管理(administration)及び保守(maintenance)という3つのタイプに分類される。運用は主に、分析、予測、計画及び構成のような、ネットワーク及びサービスにおいて実行される日常作業(daily work)を完了し、保守は主に、ネットワーク及びサービスにおいて実行されるテスト及び障害管理のような日常の運用活動(daily operation activity)である。
既存のBIER OAM解決策は、次のように実装される:BIERヘッダの後に、追加でカプセル化されていないBIER OAM要求パケットが続き、BIERヘッダのProtoフィールドは、BIERヘッダの後に、追加でカプセル化されていないBIER OAM要求パケットが続くことを示す。BFIRは、この方式でBIERヘッダの後のBIER OAMパケットをカプセル化する役割を担い、カプセル化されたパケットを送信し、ここで、パケットはBIERヘッダに基づいて転送される。パケットがBFERノードに到達した後、BFERノードは、BIERヘッダ内のProtoフィールドに基づいてカプセル化されていないBIER OAMパケットを識別し、BIER OAM応答パケットをBFIRに返す。このようにして、BIER OAM検出が実装される。
しかしながら、前述の技術的解決策では、カプセル化されていないBIER OAMパケットは、一部のBIERカプセル化シナリオには適用可能ではない。以下にいくつかの可能なシナリオを列挙する。
BIERv6カプセル化シナリオを例として使用する。BIERv6カプセル化では、IPv6ネクストヘッダフィールドの値は、BIERv6ヘッダの後にあるパケットのフォーマットを示す。前述の技術的解決策が使用される場合、カプセル化されていないBIER OAMパケット又は元のBIER OAMパケットにネクストヘッダ値を割り当てる必要がある。しかしながら、利用可能なネクストヘッダ値の量は少なく、取得コストが高い。
BIER-MPLSカプセル化シナリオを例として使用する。BIER-MPLSカプセル化に基づいて、BIERヘッダは「ポップアップ」し得る。前述の技術的解決策の方式を使用する場合、BIERヘッダが「ポップアップ」した後に、BIER OAMパケットが識別されたと判断することができず、したがって、BIER OAM検出を実装することができない。
したがって、BIERネットワークでBIER OAM検出をどのように実装するかが、解決すべき緊急の問題となる。
この観点から、本出願の実施形態は、BIER OAM検出方法を提供する。カプセル化されていないBIER OAMパケット又は元のBIER OAMパケットがカプセル化されるため、本方法はより多くのBIERカプセル化シナリオに適用可能であり、BIER OAM検出はBIERネットワークで実装される。
以下では、図6を参照して、本出願の実施形態で提供されるBIER OAM検出方法を詳述する。
図6は、本出願の一実施形態によるBIER OAM検出方法の概略フローチャートである。図6を参照されたい。本方法は、ステップ610及びステップ620を含んでよい。以下は、ステップ610及びステップ620を個別に詳しく説明する。
ステップ610:BFIRは、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得し、ここで、検出要求パケットは、第1パケットヘッダ及び第1パケットを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダはビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す。
第1BIER OAMパケットは、カプセル化されていないBIER OAMパケット又は元のBIER OAMパケットであり得ることを理解されたい。第1BIER OAMパケットは、元のBIER OAMパケットとも称されることがある。
検出要求パケットは、BIERトンネルの接続性の検出及びチェックのために使用され得る。具体的には、検出要求パケットに含まれる第1BIER OAMパケットが、BIERトンネルの接続性の検出及びチェックに使用され得る。一例では、第1BIER OAMパケットは、要求/応答(request/reply、req/rep)フィールドを含み、ここで、要求フィールドは、要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、要求フィールドの値1は、カプセル化されたBIERパケットがエコー要求タイプ(Echo Request type)のBIER OAMパケットであることを示す。応答フィールドは、応答メッセージのタイプを示す。
本出願のこの実施形態では、BFIRが第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得することは、次のように理解され得る。BFIRは、第1BIER OAMパケットをカプセル化して、検出要求パケットを取得する。一例では、カプセル化を通して取得される検出要求パケットは、第1パケットヘッダ及び第1パケットを含み得る。
以下に第1パケットのフォーマットを詳述する。
第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得される複数の第1パケットのフォーマットが存在する。可能な実装では、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)カプセル化を第1BIER OAMパケットに対して実行して、第1パケットを取得し得る。別の可能な実装では、代替的にIPカプセル化を第1BIER OAMパケットに対して実行して、第1パケットを取得し得る。
UDPカプセル化は、第1BIER OAMパケットの外部層(outer layer)でUDPヘッダをカプセル化している可能性があることを理解されたい。
さらに、IPカプセル化は、第1BIER OAMパケットの外部層でIPヘッダをカプセル化している可能性があり、あるいは第1BIER OAMパケットの外部層でIPヘッダ及びUDPヘッダをカプセル化している可能性があることを理解されたい。
以下は、IPカプセル化が第1BIER OAMパケットの外部層でIPヘッダのカプセル化である例を使用することにより、検出要求パケットのフォーマットを詳細に説明する。
例えば第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。具体的には、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv6アドレスは、0:0:0:0:0:FFFF:7F00:0/104の範囲内の任意のアドレスであり得る。
別の例では、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。具体的には、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv4アドレスは、127.0.0.0/8の範囲内の任意のアドレスであり得る。
以下は、IPカプセル化が、第1BIER OAMパケットの外部層でのIPヘッダ及びUDPヘッダのカプセル化である例を使用することにより、検出要求パケットのフォーマットを詳細に説明する。
例えば第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
検出要求パケットを受信するBFERは、第1パケット内の第1IPv6ヘッダの宛先アドレスであって、少なくとも1つのBFER及び検出要求パケットを受信するためのリスニングポートによって識別することができる有効なアドレスである宛先アドレスに基づいて、BIER OAMパケットが、検出要求パケットにカプセル化されたと判断し得ることを理解されたい。このように、BFERは、BIER OAMパケットに基づいて検出応答パケットをBFIRにフィードバックし得る。
別の例として、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含む。
第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
検出要求パケットを受信するBFERは、第1パケット内の第1IPv4ヘッダの宛先アドレスであって、少なくとも1つのBFER及び検出要求パケットを受信するためのリスニングポートによって識別することができる有効なアドレスである宛先アドレスに基づいて、BIER OAMパケットが、検出要求パケットにカプセル化されたと判断し得ることを理解されたい。
以下は第1パケットヘッダのフォーマットを詳しく説明する。
本出願の実施形態では、第1パケットヘッダの多くの実装が存在する。これは、本出願では特に限定されない。BIERv6カプセル化を例として使用する。第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダ(これはBIERv6ヘッダとも称されることがあり、外部IPv6ヘッダとIPv6拡張ヘッダを含む)を含み得る。BIER-MPLSカプセル化を例として使用する。第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み得る。イーサネットカプセル化を例として使用する。第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み得る。MPLSカプセル化BIERヘッダの具体的なフォーマットについては、前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
ステップ620:BFIRが、検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信する。
BFIRによって送信された検出要求パケットを受信した後、少なくとも1つのBFERは、検出要求パケットが第1BIER OAMパケットを担持していると判断し、第1BIER OAMパケット内のreqフィールドに担持される識別子に基づいて、検出要求パケットで担持される第1BIER OAMパケットがOAM要求パケットであると判断し得る。
少なくとも1つのBFERは、BIER OAMヘッダ内のビット文字列に関する情報を、少なくとも1つのBFER上で構成されるBFR-id情報と比較して、OAM要求パケットの検出対象が少なくとも1つのBFERを含むかどうかを判断する。ビット文字列内の、BFERのBFR-idに対応するビットが1である場合、BFERは第2BIER OAMパケットを取得し、第2BIER OAMパケットをカプセル化して検出応答パケットを取得し、検出応答パケットをBFIRに送信する。
一例では、第2BIER OAMパケットは、repフィールドに担持される識別子に基づいて、第2BIER OAMパケットがOAM応答パケットであることを示し得る。
検出応答パケットのカプセル化フォーマットは、BFERが検出応答パケットをフィードバックする方式に関連しる。以下はいくつかの可能な実装について詳細に説明する。
可能な実装では、BFERは、ルーティングを通して検出応答パケットをフィードバックする。この実装では、検出応答パケットは第2パケットを含む。第2パケットの複数のフォーマットが存在する。例えばUDPカプセル化を、第2BIER OAMパケットに対して実行して、前述の第2パケットを取得し得る。別の例では、代替的にIPカプセル化を第2BIER OAMパケットに対して実行して、第2パケットを取得し得る。具体的なUDPカプセル化及びIPカプセル化については、第1パケットの前述の説明を参照されたい。詳細についてはここでは再度説明しない。
別の可能な実装では、BFERは、BIERを通して検出応答パケットをフィードバックする。この実装では、検出応答パケットは、第2パケット及び第2パケットヘッダを含む。BIERv6カプセル化を例として使用する。第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダ(これはBIERv6ヘッダとも称されることがあり、外部IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含む)を含み得る。MPLSカプセル化を例として使用する。第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み得る。イーサネットカプセル化を例として使用する。第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み得る。
前述の技術的解決策では、BIERv6カプセル化シナリオでは、IPカプセル化が元のBIER OAMパケットに対して実行され、その結果、BIERv6ヘッダ内のIPv6ネクストヘッダフィールドの値は、BIERv6ヘッダの後のパケットがIPパケットであることを示す。このように、ネクストヘッダ値を、カプセル化されていないBIER OAMパケット又は元のBIER OAMパケットに割り当てる必要がなく、コストが低い。BIER-MPLSカプセル化シナリオでは、IPカプセル化が元のBIER OAMパケットに対して実行される。BIERヘッダが「ポップアップ」する場合であっても、BIERヘッダの後のBIER OAMパケットも識別することができる。
以下では、BIERv6カプセル化を例として使用して、図4に示されるBIERドメインのシナリオを参照して、本出願のこの実施形態で提供されるBIER OAM検出方法の具体的な実装プロセスを詳細に説明する。
以下の例は単に、本出願の実施形態を実施例に示される特定の数値又は特定のシナリオに限定するのではなく、当業者が本出願の実施形態を理解するのを助けるように意図されていることを理解されたい。明らかに、当業者は、以下で提供される以下の例に基づいて、様々な均等な修正又は変更を行うことができ、そのような修正及び変更も本出願の実施形態の範囲内にある。
図7は、本出願の実施形態によるPing検出の概略フローチャートである。図7に示される方法は、ステップ710からステップ760を含み得る。以下では、ステップ710からステップ760を個別に説明する。
Ping検出は、イニシエータデバイスとレスポンダデバイスが接続されているかどうかを検出するために使用され、接続性検出とも呼ばれることがあることを理解されたい。
ステップ710:イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出要求パケットを取得して送信する。
BIER OAM検出要求パケットは上述の検出要求パケットに対応し得ることを理解されたい。
図4に示されるように、デバイスAはイニシエータとして機能し、BIER OAM検出要求パケットを送信するよう構成される。デバイスB及びデバイスCは転送デバイスとして機能し、BIER OAM検出要求パケットを送信する。デバイスD、デバイスE及びデバイスFはレスポンダとして機能し、デバイスAによって送信されたBIER OAM検出要求パケットを受信し、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信するよう構成される。
可能な実装では、BIERv6カプセル化を例として使用し、BIER OAM検出要求パケットのフォーマットを図8に示す。図8を参照されたい。BIER OAM検出要求パケットは、IPv6カプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットを含み得る。
IPv6カプセル化BIERヘッダはBIERv6ヘッダと称されることがあり、外部IPv6ヘッダ及びIPv6拡張ヘッダを含むことを理解されたい。IPv6拡張ヘッダはBIERヘッダを含む。IPv6カプセル化BIERヘッダの後のIPv6ヘッダは、内部IPv6ヘッダと称されることがある。
UDPヘッダ+BIER OAMパケットが、UDPカプセル化BIER OAMパケットと称されることもあることを更に理解されたい。IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットが、IPカプセル化BIER OAMパケットと称されることもある。
UDPヘッダはチェックサム(checksum)フィールドを含み、攻撃者がBIERパケットを攻撃することを防ぐために、このフィールドが、BIERパケットをチェックするために使用されることに留意されたい。UDPヘッダ内のチェックサム(checksum)フィールドは、外部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAと宛先アドレスDAに基づいて決定される。BIERv6カプセル化では、DAフィールドは、ネクストホップのIPアドレスに継続的に更新される。そのため、固定のチェックサム値を、外部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAと宛先アドレスDAに基づいて決定することができない。
したがって、本出願の実施形態におけるBIER OAM検出要求パケットは、2つのIPv6ヘッダを含み得る。1つは外部IPv6ヘッダである。外部IPv6ヘッダ内の宛先アドレスDAは、BIER転送のためにネクストホップのIPアドレスに継続的に更新される。もう1つは内部IPv6ヘッダである。内部IPv6ヘッダ内の宛先アドレスDAは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
以下では上述の部分について個別に詳述する。
(1)外部IPv6ヘッダ
デバイスAのローカルアドレスは、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化される。レスポンダに送信される、ネクストホップのIPアドレスは、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。IPv6拡張ヘッダのプロトコル番号は、ネクストヘッダ(Next Header、NH)フィールドにカプセル化される。例えばNHフィールドの値は60である。
DAフィールドは、BIER転送プロセスでネクストホップのIPアドレスに継続的に更新されることを理解されたい。一例では、デバイスの転送プレーンは、パケットを複製し、BIERヘッダ内のビット文字列、SI、サブドメインIDのような情報に基づいてBIER近傍テーブルをクエリして、ネクストホップのEndBier IPを取得し得る。EndBier IPは、ネクストホップのIPアドレスとして使用されてよく、BIERパケットを解析することができるデバイスのIPアドレスを示す。宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される特定のIPアドレスについては、図4の前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
Ping検出は、イニシエータデバイスとレスポンダデバイスが接続されているかどうかを検出するために使用されることに留意されたい。したがって、BIER OAM検出要求パケットが、イニシエータからレスポンダに送信される必要がある。外部IPv6ヘッダ内のホップリミット(hop limit、HL)フィールドの値が小さい場合、転送デバイスで時間超過が発生する可能性がある。この場合、転送デバイスは、BIER OAM検出要求パケットをレスポンダに送信しない。したがって、本出願の実施形態では、Ping検出中に、ップリミットフィールドの値が大きい値に設定されてよく、その結果、時間超過はパケット転送中に発生しない。一例では、ホップリミットフィールドの値は255である。
(2)IPv6拡張ヘッダ(BIERヘッダを含む)
ネクストヘッダ(next header、NH)フィールドの値は、IPv6拡張ヘッダの後の異なるタイプのユーザマルチキャストパケットを識別する。例えばネクストヘッダフィールドの値が4である場合、これは、IPv6拡張ヘッダの後のパケットがIPv4パケットであることを示し得る。別の例では、ネクストヘッダフィールドの値が41である場合、これは、IPv6拡張ヘッダの後のパケットがIPv6パケットであることを示し得る。別の例として、ネクストヘッダフィールドの値が143である場合、これは、IPv6拡張ヘッダの後のパケットがイーサネット(Ethernet)パケットであることを示し得る。
(3)内部IPv6ヘッダ
デバイスAのローカルアドレスは、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化される。少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv6アドレスは、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。IPv6アドレスは、パケットを受信してパケットを転送しないデバイスを示し得る。デバイスは、ルーティングテーブルを検索することによって、パケットをデバイスのコントロールプレーンに送信する必要があることを判断することができ、コントロールプレーンは応答パケットをカプセル化し、デバイスはイニシエータ(デバイスA)に応答パケットを送信する。
一例では、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化されたIPv6アドレスは、IPv6ループバック(loopback)アドレス範囲0:0:0:0:0:FFFF:7F00:0/104から選択され得る。
(4)UDPヘッダ及びBIER OAMパケット
UDPヘッダは、宛先ポート(destination port)フィールド、ソースポート(source port)フィールド、長さ(length、Len)フィールド及びチェックサム(checksum)フィールドを含む。
BIER OAM検出要求パケットを送信するためにローカルデバイスによって使用されるポート番号は、ソースポート(source port)フィールドにカプセル化され、ポート番号はランダムに生成され得る。受信側のUDPリスニングポート番号は、宛先ポート(destination port)フィールドにカプセル化される。チェックサム(checksum)フィールドの値は、内部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAフィールド及び宛先アドレスDAフィールドの値に基づいて決定される。
チェックサム(checksum)フィールドの値は、受信したBIER OAM検出要求パケットがイニシエータ(デバイスA)によって送信され、攻撃又は改ざんされていないことを判断するように、受信したBIER OAM検出要求パケットをチェックするためにレスポンダによって使用されることを理解されたい。具体的には、レスポンダは、受信したBIER OAM検出要求パケットの内部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAフィールドの値と宛先アドレスDAフィールドの値に基づいて、チェックサム値を決定し、チェックサム値をチェックサム(checksum)フィールド内の値と比較し得る。決定されたチェックサム値がチェックサム(checksum)フィールドの値と同じである場合、これはパケットが攻撃又は改ざんされていないと理解され得る。
BIER OAMパケットは、要求/応答(request/reply、req/rep)フィールド、プロトコル(protocol、proto)フィールド、リターンコード(return code)フィールド、リターンモード(return mode)フィールド、送信者のハンドル(sender’s handle)フィールド、シーケンス番号(sequence number)フィールド及びOAMデータエリアを含む。
要求フィールドは、要求メッセージのタイプ(メッセージタイプ)を示し、要求フィールドの値1は、カプセル化されたBIERパケットがエコー要求タイプのBIER OAMパケットであることを示す。応答フィールドは、応答メッセージのタイプを示す。protoフィールドの値は0である。
リターンモード(return mode)フィールドは、BIER OAM検出応答パケットを返す方式を示す。一例では、リターンモードフィールドの値が2である場合、レスポンダがルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットを返すことを示し、リターンモードフィールドの値が3又は4である場合、レスポンダがBIERを通してBIER OAM検出応答パケットを返すことを示す。異なるモードで返される応答パケットのフォーマットは異なる。パケットフォーマットに関する詳細については、以下の説明を参照されたい。詳細はここでは説明されない。
リターンコードフィールドは、レスポンダがフィードバックした検出結果を示す。
送信者のハンドルフィールドは、イニシエータ(デバイスA)の識別子を示し、該識別子は、返されたBIER OAM検出応答パケットをイニシエータが受信した後に、イニシエータ(デバイスA)によってBIER OAM検出応答パケットをチェックするために使用される。具体的なチェック方法については、以下の説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
シーケンス番号フィールドの初期値は0であり、シーケンス番号フィールドの値は、要求パケットを送信するたびに1ずつ増加される。シーケンス番号フィールドは、返されたBIER OAM検出応答パケットをイニシエータが受信した後に、イニシエータ(デバイスA)によってBIER OAM検出応答パケットをチェックするために使用される。具体的なチェック方法については、以下の説明を参照されたい。詳細はここでは説明しない。
タイプ/長さ/値(type/length/value、TLV)は、OAMデータエリアにカプセル化されてよく、TLVは、イニシエータに関する情報を含み得る。イニシエータに関する情報は、ビット文字列、BSL、SI及びサブドメインIDを含み得る。一例では、TLVは元のSI-ビット文字列(Original SI-BitString)TLVであり得る。
ステップ720:転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)は、イニシエータ(デバイスA)によって送信されたBIER OAM検出要求パケットを受信し、BIER OAM検出要求パケットをレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)に転送する。
BIER OAM検出要求パケットを受信した後、転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)は、BIER OAM検出要求パケット内のビット文字列に関する情報に基づいて、BIER OAM検出要求パケットをレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)に送信し得る。BIERv6転送の具体的な実装プロセスについては、図5の説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
ステップ730:レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケットを受信し、BIER OAM検出応答パケットを取得する。
BIER OAM検出応答パケットは、上述の検出応答パケットに対応し得る。
可能な実装では、BIER OAM検出要求パケットを受信した後、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケットをデバイスのコントロールプレーンに送信し、コントロールプレーンはBIER OAM検出応答パケットを取得する。
いくつかの実装では、BIER OAM検出要求パケットを受信する前に、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は各々、UDPリスニングポートを有効にする必要があり、各々がUDPリスニングポートを通してBIER OAM検出要求パケットを受信する。
説明の容易性のために、以下では、説明のために、デバイスFがコントロールプレーン上にBIER OAM検出応答パケットを構築する例を使用する。
BIER OAM検出要求パケットを受信した後、デバイスFは、転送プレーンにおいて、BIER OAM検出要求パケット内のビット文字列がデバイスFにヒット(hit)したかどうかを識別し得る。ビット文字列がデバイスFにヒットした場合、デバイスFは内部IPv6ヘッダ内の宛先アドレスに基づいて、処理のためにBIER OAM検出要求パケットをコントロールプレーンに送信することを決定し、BIER転送を実行しない。
具体的には、BIER OAM検出応答パケットは、コントロールプレーンにおいてカプセル化され得る。コントロールプレーンは、BIER OAM検出要求パケット内のリターンモードフィールドに基づいて、BIER OAM検出応答パケットを返すモードを決定し得る。異なるモードで返されるBIER OAM検出応答パケットのフォーマットは異なる。以下では、BIER OAM検出応答パケットのフォーマットを詳しく説明する。
可能な実装では、コントロールプレーンは、リターンモードフィールドの値3又は4に基づいて、レスポンダが、BIERを通してBIER OAM検出応答パケットを返すことを決定する。この実装では、BIER OAM検出応答パケットのフォーマットは、IPv6カプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットである。
外部IPv6ヘッダでは、デバイスFのローカルアドレスが、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化され、イニシエータ(デバイスA)に送信されるネクストホップのIPアドレスが宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。
内部IPv6ヘッダでは、デバイスFのローカルアドレスが、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化され、BIER OAM検出要求パケットの内部IPv6ヘッダ内のソースアドレスSAフィールド内のアドレスが、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。
UDPヘッダでは、ローカルUDPリスニングポート番号が、ソースポート(source port)フィールドにカプセル化され、BIER OAM検出要求パケットのソースポート(source port)フィールドにカプセル化されたポート番号が、宛先ポート(destination port)フィールドにカプセル化される。
BIER OAMパケットでは、応答フィールドは応答メッセージのタイプを示す。例えばカプセル化されたBIERパケットは、エコー応答タイプのBIER OAMパケットである。ハンドルフィールドの値は、BIER OAM検出要求パケットのハンドルフィールドの値と同じである。シーケンス番号フィールドの値は、BIER OAM検出要求パケットのシーケンス番号フィールドの値と同じである。リターンコードフィールドは、レスポンダによってフィードバックされた検出結果を示す。
具体的には、デバイスFは、受信したBIER OAM検出要求パケットをチェックし、チェック結果をリターンコードフィールドにカプセル化し得る。
一例では、デバイスFは、受信したBIER OAM検出要求パケット内の内部IPv6ヘッダ及びUDPヘッダに基づいてチェックサム値を計算し、チェックサム値をBIER OAM検出要求パケットのチェックサムフィールドの値と比較し得る。値が同じである場合、これは、パケットが攻撃又は改ざんされていないと理解され得る。
別の例では、デバイスFは、BIER OAM検出要求パケットのビット文字列に対応するデバイスが、ノードFを含むかどうかを更にチェックし得る。例えばビット文字列に対応するデバイスがノードFのみを含む場合、リターンコードフィールドの値は3に設定され得る。別の例では、ノードFがビット文字列に対応するデバイスのターゲットBFRのみである場合、リターンコードフィールドの値は4に設定され得る。
別の可能な実装では、コントロールプレーンは、リターンモードフィールドの値2に基づいて、レスポンダが、IPv6ルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットを返すと判断する。この実装では、BIER OAM検出応答パケットのフォーマットは、IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットである。
IPv6ヘッダでは、デバイスFのローカルアドレスは、ソースアドレスSAフィールドにカプセル化され、イニシエータ(デバイスA)のIPアドレスは、宛先アドレスDAフィールドにカプセル化される。イニシエータ(デバイスA)のIPアドレスは、BIER OAM検出要求パケットの内部IPv6ヘッダ内のソースIPアドレスから取得されてよく、ソースIPアドレスはBIER OAM検出応答パケットの宛先IPアドレスとして使用される。他のフィールドのカプセル化については、前述の説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
ステップ740:レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出応答パケットを転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)に送信する。
ステップ750:転送デバイス(デバイスBとデバイスC)は、BIER OAM検出応答パケットをイニシエータ(デバイスA)に送信する。
ステップ760:イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットに基づいて、Ping検出が成功したかどうかを個別に判断する。
BIER OAM検出応答パケットを受信した後、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであるかどうかを識別し得る。言い換えると、イニシエータ(デバイスA)は、受信したBIER OAM検出応答パケットが、送信されたBIER OAM検出要求パケットに対応する応答パケットであるかどうかを判断する必要がある。
一実装では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内の宛先ポート(destination port)フィールドにカプセル化されたポート番号が、BIER OAM検出要求パケットのソースポート(source port)フィールドにカプセル化されたポート番号と一致するかどうかをチェックし得る。ポート番号が一致しない場合、これは、BIER OAM検出応答パケットが無効なパケットであると理解され得る。
別の実装では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内のハンドルフィールドの値が、BIER OAM検出要求パケット内のハンドルフィールドの値と同じであるかどうかを更にチェックし得る。値が同じである場合、これは、BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであると理解され得る。
別の実装では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内のシーケンス番号フィールドの値が、BIER OAM検出要求パケット内のシーケンス番号フィールドの値と同じであるかどうかを更にチェックし得る。値が同じである場合、これは、BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであると理解され得る。
BIER OAM検出要求パケットを送信した後、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットを受信した後にチェックを実行するように、ソースポート番号、ハンドルフィールドの値、シーケンス番号フィールドの値等を、送信されるBIER OAM検出要求パケットに記録し得る。
BIER OAM検出応答パケットが有効なパケットであると判断した後、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットに基づいて、Ping検出が成功したかどうかを判断し得る。一例として、イニシエータデバイスとレスポンダデバイスとの間の接続性検出は、BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドに基づいて実装され得る。
具体的には、BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドの値が3又は4である場合、イニシエータ(デバイスA)とレスポンダが接続されていると判断され得る。
任意に、いくつかの実施形態では、イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケットのリターンコードフィールドに基づいて、受信したBIER OAM検出要求パケットをレスポンダがチェックした結果を更に判断し得る。チェック結果は、例えばパケットが攻撃されたか又は改ざんされたどうかであり得る。
図9は、本出願の一実施形態によるトレース検出の概略フローチャートである。図9に示されるように、本方法はステップ910からステップ930を含み得る。以下は、ステップ910からステップ930を個別に詳述する。
トレース検出は、ネットワーク内のデバイスにおいてホップバイホップ(hop-by-hop)検出を実行するために使用されることを理解されたい。
ステップ910:イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出要求パケットを取得して送信する。
イニシエータ(デバイスA)は、Ping検出と同じ方法でBIER OAM検出要求パケットをカプセル化する。図8に示されるように、BIER OAM検出要求パケットは、IPv6カプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットを含む。
トレース検出はホップバイホップで行われるため、トレース検出では、BIER OAM検出要求パケットにおけるホップリミット(hop limit、HL)フィールドの値は1から始まり、送信された要求パケットの量とともに増加することに留意されたい。加えて、トレース検出では、ネクストホップに関するカプセル化された情報、例えばネクストホップのIPアドレスに関する情報を取得するために、ダウンストリームマッピング(downstream mapping)TLVが、BIER OAM検出要求パケットのBIER OAMの部分に追加される必要がある。
ステップ920:転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)又はレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、イニシエータ(デバイスA)によって送信されたBIER OAM検出要求パケットを受信して、BIER OAM検出応答パケットを取得する。
可能な実装では、BIER OAM検出要求パケットを受信した後、転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)又はレスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケットをデバイスのコントロールプレーンに送信し、コントロールプレーンはBIER OAM検出応答パケットを取得する。説明の簡潔性のために、コントロールプレーンがBIER OAM検出応答パケットを取得する例を以下で説明のために使用する。
トレース検出はホップバイホップで実行され、BIER OAM検出要求パケットのホップリミット(hop limit、HL)フィールドの値は1から始まり、送信された要求パケットの量とともに増加することを理解されたい。
例えば転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)がBIER OAM検出要求パケットを受信した後、時間超過はパケット転送中に発生せず、転送デバイスは、BIER OAM検出要求パケットを処理のためにコントロールプレーンに送信し得る。
具体的には、転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)は、コントロールプレーンにおいてBIER OAM検出応答パケットをカプセル化し得る。コントロールプレーンは、BIER OAM検出要求パケット内のリターンモードフィールドに基づいて、BIER OAM検出応答パケットを返すモードを決定し得る。異なるモードで返されるBIER OAM検出応答パケットのフォーマットは異なる。詳細については、前述のPing検出プロセスでカプセル化されたBIER OAM検出応答パケットのフォーマットを参照し、詳細はここでは再度説明しない。
トレース検出では、BIER OAMパケットにおいて、リターンコードフィールドの値が5である場合、BIER OAM検出要求パケットが成功裏に転送されたことを示すことに留意されたい。イニシエータ(デバイスA)は、BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドの値5に基づいて、イニシエータ(デバイスA)と転送デバイス(デバイスB及びデバイスC)が接続されていると判断してよく、それによりホップバイホップ検出を実装する。
デバイスBが例として使用され、トレース検出では、ネクストホップ(例えばデバイスC)のIPアドレスが、デバイスBによってイニシエータ(デバイスA)に送信されるBIER OAM検出応答パケット内のダウンストリームマッピングTLVにカプセル化され得ることに更に留意されたい。したがって、イニシエータ(デバイスA)は、ダウンストリームマッピングTLVに基づいて、デバイスBのネクストホップ(例えばデバイスC)に関する情報を取得し、BIER OAM検出要求パケットをデバイスBのネクストホップ(例えばデバイスC)に送信し、それにより、イニシエータ(デバイスA)とデバイスCとの間の検出を実装する。
別の例では、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)がBIER OAM検出要求パケットを受信した後、時間超過はパケット転送中に発生せず、レスポンダは、BIER OAM検出要求パケットを処理のためにコントロールプレーンに送信し得る。
具体的には、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、コントロールプレーンにおいてBIER OAM検出応答パケットをカプセル化し得る。コントロールプレーンは、BIER OAM検出要求パケット内のリターンモードフィールドに基づいて、BIER OAM検出応答パケットを返すモードを決定し得る。異なるモードで返されるBIER OAM検出応答パケットのフォーマットは異なる。詳細については、前述のPing検出プロセスでカプセル化されたBIER OAM検出応答パケットのフォーマットを参照し、詳細はここでは再度説明しない。
レスポンダ(デバイスD、デバイスE又はデバイスF)は、BIER OAM検出要求パケット内のビット文字列がノードを含むかどうかをチェックし得ることに留意されたい。例えばビット文字列がノードのみを含む場合、リターンコードフィールドの値は3に設定され得る。別の例では、ノードがビット文字列内のターゲットBFRのみである場合、リターンコードフィールドの値は4に設定され得る。
トレース検出では、レスポンダ(デバイスD、デバイスE及びデバイスF)は、BIER OAM検出応答パケット内のダウンストリームマッピングTLVを更新する必要がないことを更に留意されたい。
ステップ930:イニシエータ(デバイスA)はBIER OAM検出応答パケットを受信し、BIER OAM検出応答パケットに基づいてトレース検出が成功したかどうかを判断する。
BIER OAM検出応答パケット内のリターンコードフィールドの値が3又は4である場合、イニシエータ(デバイスA)は、すべてのデバイス(例えば転送デバイスとレスポンダ)においてホップバイホップ検出を実行し得る。
具体的には、リターンコードフィールドの値が4である場合、イニシエータ(デバイスA)は、ビット文字列内の対応するビットをクリアし、ビット文字列を更新し、BIER OAM検出応答パケット内のダウンストリームマップ(Downstream Map)TLVを新しいBIER OAM検出要求パケットにコピーし、ホップリミットに1を追加して、イニシエータが、レスポンダからフィードバックされたすべての応答パケットを受信するまで又はホップリミットが255に増加するまで検出を続行し得る。
任意に、本出願の実施形態で提供される方法は、IPv4ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化又はBIER-ETHカプセル化のシナリオに更に適用可能であり、IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化又はBIER-ETHカプセル化のシナリオに適用可能であり、あるいはBIERv6とBIER-MPLS/BIER-ETHが一緒に使用されるネットワークに適用可能である。
IPv4ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化を例として使用し、イニシエータ(デバイスA)によって取得される検出要求パケットのフォーマットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+IPv4ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットである。IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv4アドレスである。
IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化が例として使用され、イニシエータ(デバイスA)によって取得される検出要求パケットのフォーマットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットである。IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なIPv6アドレスである。
図10は、本出願の一実施形態による、IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化BIER OAM検出要求パケットのフォーマットの概略図である。図10に示されるように、BIER OAM検出要求パケットは、MPLSカプセル化BIERヘッダ+IPカプセル化BIER OAMを含む。
IPv6ネットワークベースのBIER-MPLSカプセル化が例として使用され、IPカプセル化BIER OAMパケットは、IPv6ヘッダ+UDPヘッダ+BIER OAMパケットを含む。
MPLSカプセル化BIERヘッダは、複数の方式で実装され得る。可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはBIERヘッダを含み、ここで、BIERヘッダの最初の4バイトが、MPLSラベルを担持又は表すために使用される。別の可能な実装では、MPLSカプセル化BIERヘッダはMPLSラベル及びBIERヘッダを含む。
BIERヘッダの最初の4バイトは、MPLSラベルを担持又は表すために使用される。このBIERヘッダは、BIER-MPLSヘッダとも称され得る。
図10は、BIERヘッダの最初の4バイトがMPLSラベルを担持又は表すために使用されるケースのみを示している。
以下は、図10に示されるフォーマットを例として使用して、図11を参照して、本出願の実施形態で提供される方法の別のBIER OAM検出方法の具体的な実装プロセスを詳細に説明する。
以下の例は、本出願の実施形態を実施例に示される特定の数値又は特定のシナリオに限定するのではなく、当業者が本出願の実施形態を理解するのを助けるように意図されていることを理解されたい。明らかに、当業者は、以下で提供される以下の例に基づいて、様々な均等な修正又は変更を行うことができ、そのような修正及び変更も本出願の実施形態の範囲内にある。
図11は、本出願の実施形態による別のPing検出の概略フローチャートである。図11に示されるように、本方法はステップ1110からステップ1150を含み得る。以下は、ステップ1110からステップ1150を個別に詳述する。
ステップ1110:デバイスAが、BIER OAM検出要求パケットをデバイスBに送信する。
デバイスAは、BIER OAMパケットをIPパケットにカプセル化してIPカプセル化BIER OAMパケットを形成し、IPカプセル化BIER OAMパケットをBIER-MPLSパケットにカプセル化して、形成されたパケットをデバイスBに送信することができる。図12は、デバイスAからデバイスBに送信されるパケットを示す。
ステップ1120:BIER OAM検出要求パケットを受信した後、デバイスBが、BIERヘッダに基づいてパケットを転送し、パケットをデバイスC及びデバイスDに送信する。
デバイスCはBIERヘッダを識別することができないデバイスであるので、デバイスBは、パケットをデバイスCに送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示する。BIER-MPLSヘッダがポップアップした後、デバイスBはMPLSラベルスタックでカプセル化を実行し、例えばノードCに到達するためのラベルでカプセル化を実行する。
デバイスDはBIER-MPLSヘッダを識別することができるデバイスであるため、デバイスBはデバイスDにパケットを送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示せず、パケットは引き続きBIER-MPLSヘッダを担持する。図12は、デバイスBからデバイスC及びDに送信されるパケットを示す。
図12に示されるデバイスA、デバイスB、デバイスC及びデバイスDの間でBIERマルチキャスト転送エントリを確立するプロセスでは、デバイスC及びデバイスDは別個に、デバイスBに対して、デバイスC又はデバイスDがBIERヘッダを識別することができるかどうかを示すことに留意されたい。デバイスBのネクストホップデバイスがBIERヘッダを識別することができない場合、デバイスBはパケットをネクストホップデバイスに送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示する必要がある。デバイスBのネクストホップデバイスがBIERヘッダを識別することができる場合、デバイスBは、パケットをネクストホップデバイスに送信するときにBIER-MPLSヘッダを表示する必要がない。
ステップ1130:デバイスCが、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
パケットを受信した後、デバイスCは、BIER OAMパケット内のビット文字列に関する情報を、デバイスCにおいて構成されたBFR-id情報と比較して、OAMパケットの検出対象がデバイスCを含むかどうかを判断する。ビット文字列内の、デバイスCのBFR-idに対応するビットが1である場合、デバイスCは、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
例えばデバイスCは、ルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。BIER OAM検出応答パケットは、BIER OAM応答パケットに対してIPカプセル化を実行することで取得され得る。IPカプセル化の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
ステップ1140:デバイスDが、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
パケットを受信した後、デバイスDは、BIER OAMパケット内のビット文字列に関する情報を、デバイスDにおいて構成されたBFR-id情報と比較して、OAMパケットの検出対象がデバイスDを含むかどうかを判断する。ビット文字列内の、デバイスDのBFR-idに対応するビットが1である場合、デバイスDは、BIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。
例えばデバイスDは、ルーティングを通してBIER OAM検出応答パケットをデバイスAに送信する。BIER OAM検出応答パケットは、BIER OAM応答パケットに対してIPカプセル化を実行することによって取得され得る。IPカプセル化の具体的な説明については、前述の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再度説明しない。
ステップ1150:デバイスAが、デバイスC又はデバイスDによって送信されたBIER OAM検出応答パケットを受信し、デバイスC又はデバイスDへの接続性を判断し、対応する情報をプリント(print)する。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の実施形態における実行シーケンスを意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能と内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定も構成すべきではない。
上記では、本出願の実施形態で提供されるBIER OAM検出方法を、図1から図12を参照して詳細に説明している。以下では、本出願の装置の実施形態を、図13から図18を参照して詳細に説明する。方法の実施形態の説明は、装置の実施形態の説明と対応することを理解されたい。したがって、詳細に説明されていない部分については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。
図13は、本出願の実施形態によるBFIR900の構造の概略図である。図13に示されるBFIR900は、前述の実施形態の方法においてBFIRによって実行される対応するステップを実行し得る。図13に示されるように、BFIR900は、処理モジュール910及び送信モジュール920を含む。
処理モジュール910は、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するように構成され、ここで、検出要求パケットは第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダは、ビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す。
送信モジュール920は、検出要求パケットを少なくとも1つのBFERに送信するよう構成される。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
任意に、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含む。
任意に、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、BFIR900は更に:
少なくとも1つのBFERからの検出応答パケットを受信するよう構成される受信モジュール930を含み、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、検出応答パケットは、第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、第2識別子を含む。
図14は、本出願の実施形態によるBFER1000の構造の概略図である。図14に示されるBFER1000は、前述の実施形態の方法においてBFERによって実行される対応するステップを実行し得る。図14に示されるように、BFER1000は、受信モジュール1010、処理モジュール1020及び送信モジュール1030を含む。
受信モジュール1010は、ビット転送入口ルータBFIRから検出要求パケットを受信するよう構成され、ここで、検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、第1パケットヘッダは、ビット文字列を含み、ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す。
処理モジュール1020は、第1パケット及びビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得するよう構成され、ここで、検出応答パケットは第2パケットを含み、第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである。
送信モジュール1030は、検出応答パケットをBFIRに送信するよう構成される。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv6カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv6ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv6ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、カプセル化がIPv4カプセル化であることを示す第1識別子を含み、第1パケットは、第1IPv4ヘッダ及びユーザデータグラムプロトコルUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第1IPv4ヘッダの宛先アドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第1BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第1パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、第1パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベルと、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、第1パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである。
任意に、第2パケットは、第3IPv6ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第3IPv6ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、第2パケットは、第2IPv4ヘッダ及びUDPカプセル化BIER OAMパケットを含み、第2IPv4ヘッダのソースアドレスは、少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、UDPカプセル化BIER OAMパケットは、UDPヘッダ及び第2BIER OAMパケットを含み、UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、検出要求パケットを受信するBFERのリスニングポートを示す。
任意に、検出応答パケットは第2パケットヘッダを更に含み、第2パケットヘッダは、カプセル化がIPカプセル化であることを示す第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、IPv6カプセル化BIERヘッダは、第2IPv6ヘッダ及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、MPLSカプセル化BIERヘッダは、MPLSラベル及び第2識別子を含む。
任意に、第2パケットヘッダは、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、イーサネットカプセル化BIERヘッダは第2識別子を含む。
図15は、本出願の一実施形態によるBFIR2000のハードウェア構造の概略図である。図15に示されるBFIR2000は、前述の実施形態の方法においてBFIRによって実行される対応するステップを実行し得る。
図15に示されるように、BFIR2000は、プロセッサ2001、メモリ2002、インタフェース2003及びバス2004を含む。インタフェース2003は、無線又は有線で実装されてよく、具体的にはネットワークアダプタであり得る。プロセッサ2001、メモリ2002及びインタフェース2003は、バス2004を通して接続される。
インタフェース2003は、特に、トランスミッタ及びレシーバを含んでよく、BFIRによって、前述の受信及び送信を実装するために使用される。例えばインタフェース2003は、少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERに検出要求パケットを送信する際にBFIRをサポートするよう構成される。
プロセッサ2001は、前述の実施形態においてBFIRによって実行される処理を実行するよう構成される。例えばプロセッサ2001は、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するよう構成されるか、かつ/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスを実行するよう構成される。メモリ2002は、オペレーティングシステム20021及びアプリケーションプログラム20022を含み、プログラム、コード又は命令を記憶するよう構成される。プログラム、コード又は命令を実行するとき、プロセッサ又はハードウェアデバイスは、前述の方法の実施形態におけるBFIRの処理プロセスを完了し得る。任意に、メモリ2002は、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含み得る。ROMは基本入出力システム(basic input/output system、BIOS)又は組込みシステムを含み、RAMはアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを含む。BFIR2000を実行する必要があるとき、ROMへ組み込まれるBIOS又は組込みシステム内のブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFIR2000を起動して通常の実行状態に入る。通常実行状態に入った後、BFIR2000はRAM内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行して、方法の実施形態におけるBFIR2000の処理プロセスを完了する。
図15は単にBFIR2000の単純化された設計を示すものにすぎないことを理解することができる。実際の適用では、BFIRは任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得る。
図16は、本出願の実施形態による別のBFIR2100のハードウェア構造の概略図である。図16に示されるBFIR2100は、前述の実施形態の方法においてBFIRによって実行される、対応するステップを実行し得る。
図16に示されるように、BFIR2100は、主制御ボード2110、インタフェースボード2130、スイッチングボード2120及びインタフェースボード2140を含む。主制御ボード2110、インタフェースボード2130、インタフェースボード2140及びスイッチングボード2120は、インターワーキングのためにシステムバスを通してプラットフォームバックボードに接続される。主制御ボード2110は、システム管理、デバイス保守及びプロトコル処理のような機能を完了するよう構成される。スイッチングボード2120は、インタフェースボード間でデータを交換するよう構成される(ここで、インタフェースボードはラインカード又はサービスボードとも称される)。インタフェースボード2130及び2140は、様々なサービスインタフェース(POSインタフェース、GEインタフェース、ATMインタフェース等)を提供し、かつデータパケットを転送するよう構成される。
インタフェースボード2130は、中央処理ユニット2131、転送エントリメモリ2134、物理インタフェースカード2133及びネットワークプロセッサ2132を含み得る。中央処理ユニット2131は、インタフェースボードを制御及び管理し、かつ主制御ボード上の中央処理ユニットと通信するよう構成される。転送エントリメモリ2134は、エントリ、例えば前述のBIFTエントリを記憶するよう構成される。物理インタフェースカード2133は、トラフィックを受信及び送信するよう構成される。
インタフェースボード2140における動作は、本出願の本実施形態におけるインタフェースボード2130における動作と一致することを理解されたい。簡潔性のために、詳細については再度説明しない。
本実施形態におけるBFIR2100は、上述の方法の実施形態における機能及び/又は様々に実装されるステップに対応し得ることを理解されたい。詳細はここでは再度説明しない。
加えて、1つ以上の主制御ボードが存在してもよいことに留意されたい。複数の主制御ボードがあるとき、主制御ボードはアクティブ主制御ボードとスタンバイ主制御ボードを含み得る。1つ以上のインタフェースボードが存在してもよく、より強力なデータ処理能力を有するBFIRはより多くのインタフェースボードを有する。また、インタフェースボードに1つ以上の物理インタフェースカードが存在してもよい。スイッチングボードが存在しないこともあり、あるいは1つ以上のスイッチングボードが存在することもある。複数のスイッチングボードが存在するとき、負荷分散と冗長性バックアップが一緒に実装され得る。集中型転送アーキテクチャでは、BFIRはスイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータを処理する機能を提供する。分散型転送アーキテクチャでは、BFIRは、少なくとも1つのスイッチングボードを有し、該スイッチングボードを介して複数のインタフェースボード間でデータを交換することができ、大容量のデータ交換及び処理能力を提供する。したがって、分散型アーキテクチャのBFIRのデータアクセス及び処理能力は、集中型アーキテクチャのデバイスのものよりも優れている。使用される特定のアーキテクチャは、特定のネットワーク展開シナリオに依存する。これは本明細書では限定されない。
図17は、本出願の実施形態によるBFER2200のハードウェア構造の概略図である。図17に示されるBFER2200は、前述の実施形態における方法のBFERによって実行される対応するステップを実行し得る。
図17に示されるように、BFER2200は、プロセッサ2201、メモリ2202、インタフェース2203及びバス2204を含む。インタフェース2203は、無線又は有線方式で実装されてよく、具体的にはネットワークアダプタであり得る。プロセッサ2201、メモリ2202及びインタフェース2203は、バス2204を通して接続される。
インタフェース2203は、特にトランスミッタとレシーバを含んでよく、前述の受信と送信を実装するためにBFERによって使用される。例えばインタフェースは、ビット転送入口ルータBFIRからの検出要求パケットの受信をサポートするよう構成される。別の例として、インタフェース2203は、BFIRへの検出応答パケットの送信をサポートするよう構成される。
プロセッサ2201は、前述の実施形態においてBFERによって実行される処理を実行するよう構成される。例えばプロセッサ2201は、第1BIER OAMパケットに基づいて検出応答パケットを取得するよう構成され;及び/又は本明細書で説明される技術の別のプロセスを実行するよう構成される。メモリ2202は、オペレーティングシステム22021及びアプリケーションプログラム22022を含み、プログラム、コード又は命令を記憶するよう構成される。プログラム、コード又は命令を実行するとき、プロセッサ又はハードウェアデバイスは、前述の方法の実施形態におけるBFERの処理プロセスを完了し得る。任意に、メモリ2202は、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含み得る。ROMは基本入出力システム(basic input/output system、BIOS)又は組込みシステムを含み、RAMはアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを含む。BFER2200が実行する必要があるとき、BFER2200は、ROMへ組み込まれるBIOS又は組込みシステム内のブートローダ起動システムを使用することによって開始され、BFER2200を起動して通常の実行状態に入る。通常実行状態に入った後、BFER2200はRAM内のアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステムを実行して、方法の実施形態におけるBFER2200の処理プロセスを完了する。
図17は単にBFER2200の単純化された設計を示すものにすぎないことを理解することができる。実際の適用では、BFERは任意の量のインタフェース、プロセッサ又はメモリを含み得る。
図18は、本出願の実施形態による別のBFER2400のハードウェア構造の概略図である。図18に示されるBFER2400は、前述の実施形態の方法においてBFERによって実行される、対応するステップを実行し得る。
図18に示されるように、BFER2400は、主制御ボード2410、インタフェースボード2430、スイッチングボード2420及びインタフェースボード2440を含む。主制御ボード2410、インタフェースボード2430、インタフェースボード2440及びスイッチングボード2420は、インターワーキングのためにシステムバスを通してプラットフォームバックボードに接続される。主制御ボード2410は、システム管理、デバイス保守及びプロトコル処理のような機能を完了するよう構成される。スイッチングボード2420は、インタフェースボード間でデータを交換するよう構成される(ここで、インタフェースボードはラインカード又はサービスボードとも称される)。インタフェースボード2430及び2440は、様々なサービスインタフェース(POSインタフェース、GEインタフェース、ATMインタフェース等)を提供し、かつデータパケットを転送するよう構成される。
インタフェースボード2430は、中央処理ユニット2431、転送エントリメモリ2434、物理インタフェースカード2433及びネットワークプロセッサ2432を含み得る。中央処理ユニット2431は、インタフェースボードを制御及び管理し、かつ主制御ボード上の中央処理ユニットと通信するよう構成される。転送エントリメモリ2434は、エントリ、例えば前述のBIFTを記憶するよう構成される。物理インタフェースカード2433は、トラフィックを受信及び送信するよう構成される。
インタフェースボード2440における動作は、本出願の本実施形態におけるインタフェースボード2430における動作と一致することを理解されたい。簡潔性のために、詳細については再度説明しない。本実施形態におけるBFER2400は、上述の方法の実施形態における機能及び/又は様々に実装されるステップに対応し得ることを理解されたい。詳細はここでは再度説明しない。
加えて、1つ以上の主制御ボードが存在してもよいことに留意されたい。複数の主制御ボードがあるとき、主制御ボードはアクティブ主制御ボードとスタンバイ主制御ボードを含み得る。1つ以上のインタフェースボードが存在してもよく、より強力なデータ処理能力を有するBFERはより多くのインタフェースボードを有する。また、インタフェースボードに1つ以上の物理インタフェースカードが存在してもよい。スイッチングボードが存在しないこともあり、あるいは1つ以上のスイッチングボードが存在することもある。複数のスイッチングボードが存在するとき、負荷分散と冗長性バックアップが一緒に実装され得る。集中型転送アーキテクチャでは、BFERはスイッチングボードを必要としないことがあり、インタフェースボードが、システム全体のサービスデータを処理する機能を提供する。分散型転送アーキテクチャでは、BFERは、少なくとも1つのスイッチングボードを有し、該スイッチングボードを介して複数のインタフェースボード間でデータを交換することができ、大容量のデータ交換及び処理能力を提供する。したがって、分散型アーキテクチャのBFERのデータアクセス及び処理能力は、集中型アーキテクチャのデバイスのものよりも優れている。使用される特定のアーキテクチャは、特定のネットワーク展開シナリオに依存する。これは本明細書では限定されない。
本出願の一実施形態は、コンピュータ読取可能媒体を更に提供する。コンピュータ読取可能媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、BFIRによって実行される上述の方法を実行できるようになる。コンピュータ読取可能媒体は、下記のうちの1つ以上:すなわち、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
本出願の一実施形態は、コンピュータ読取可能媒体を更に提供する。コンピュータ読取可能媒体は、プログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、BFERによって実行される上述の方法を実行できるようになる。コンピュータ読取可能媒体は、下記のうちの1つ以上:すなわち、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブルROM(programmable ROM、PROM)、消去可能PROM(erasable PROM、EPROM)、フラッシュメモリ、電気的EPROM(electrically EPROM、EEPROM)及びハードドライブ(hard drive)のうちの1つ以上を含むが、これらに限定されない。
本出願の一実施形態は、BFIRで使用されるチップシステムを更に提供する。チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのメモリ及びインタフェース回路を含む。インタフェース回路は、チップシステムと外部との間の情報交換を担う。少なくとも1つのメモリ、インタフェース回路及び少なくとも1つのプロセッサはラインを通して相互接続される。少なくとも1つのメモリは命令を記憶する。命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前述の態様の方法におけるBFIRの動作を実行する。
特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
本出願の一実施形態は、BFERで使用される別のチップシステムを更に提供する。チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのメモリ及びインタフェース回路を含む。インタフェース回路は、チップシステムと外部との間の情報交換を担う。少なくとも1つのメモリ、インタフェース回路及び少なくとも1つのプロセッサはラインを通して相互接続される。少なくとも1つのメモリは命令を記憶する。命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されて、前述の側面の方法におけるBFERの動作を実行する。
特定の実装プロセスでは、チップは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、マイクロ処理ユニット(micro processing unit、MPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、システムオンアチップ(system-on-a-chip、SoC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はプログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)の形態で実装され得る。
本出願の一実施形態は、BFIRで使用されるコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品は一連の命令を含む。命令が実行されると、前述の側面の方法におけるBFIRの動作が実行される。
本出願の一実施形態は、BFERで使用されるコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品は一連の命令を含む。命令が実行されると、前述の側面の方法におけるBFERの動作が実行される。
本出願の一実施形態は、前述のBFIR及びBFERを含むシステムを更に提供する。
当業者は、本明細書において開示される実施形態で説明された実施例を参照して、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェアによって又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の適用及び設計制約に依存する。当業者は、特定の適用ごとに異なる方法を使用して、説明された機能を実装し得るが、その実装が本出願の範囲を超えるものと解釈されるべきではない。
当業者には、便宜的かつ簡潔な説明の目的のために、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが明確に理解され得、詳細は本明細書では再度説明されない。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置及び方法が他の方式で実装されてもよいことを理解されたい。例えば説明される装置の実施形態は単なる例である。例えばユニットへの分割は単なる論理機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば複数のユニット又は構成要素が組み合わされるか又は別のシステムに統合されてもよく、あるいは一部の機能が無視されるか又は実行されなくてもよい。加えて、表示又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的又は他の形態で実装されてもよい。
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に分離されていても、そうでなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであっても、そうでなくてもよい、すなわち、1つの場所に配置されてもよく又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又はすべては、実施形態における解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、あるいはユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用されるとき、当該機能は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づき、本質的に本出願の技術的解決策又は従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(これは、パーソナルコンピュータ、サーバネットワークデバイス等であり得る)に、本出願の実施形態で説明される方法のすべて又は一部のステップを実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えばUSBフラッシュドライブ、取外可能ハードディスク、読取専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクを含む。
前述の説明は、単に本出願の特定の実装であるが、本出願の保護範囲はこれに限定されない。本出願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるすべての変形及び置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。

Claims (30)

  1. ビットインデックス明示複製の運用、管理及び保守BIER OAM検出方法であって、当該方法は、
    ビット転送入口ルータBFIRによって、第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するステップであって、前記検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、前記第1パケットは、前記第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、前記第1パケットヘッダはビット文字列を含み、前記ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す、ステップと、
    前記BFIRによって、前記少なくとも1つのBFERに前記検出要求パケットを送信するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がインターネットプロトコルIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ、第1ユーザデータグラムプロトコルUDPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第1UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1パケットヘッダが、インターネットプロトコルバージョン6 IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、該IPv6カプセル化BIERヘッダが、IPv6ヘッダと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、
    前記第1パケットヘッダが、マルチプロトコルラベルスイッチング MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、該MPLSカプセル化BIERヘッダが、MPLSラベルと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、又は
    前記第1パケットヘッダが、イーサネット(登録商標)カプセル化BIERヘッダを含み、該イーサネットカプセル化BIERヘッダが、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記IPカプセル化がIPv6カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv6ヘッダであるか、又は
    前記IPカプセル化がインターネットプロトコルバージョン4 IPv4カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv4ヘッダである、
    請求項2乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 当該方法は、
    前記BFIRによって、前記少なくとも1つのBFERから検出応答パケットを受信するステップを更に含み、前記検出応答パケットは第2パケットを含み、前記第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ及び前記第2BIER AOMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ、第2UDPヘッダ及び前記第2BIER OAMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第2UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項6に記載の方法。
  9. ビットインデックス明示複製の運用、管理及び保守BIER OAM検出方法であって、当該方法は、
    ビット転送出口ルータBFERによって、ビット転送入口ルータBFIRから検出要求パケットを受信するステップであって、前記検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、前記第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、前記第1パケットヘッダはビット文字列を含み、前記ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す、ステップと、
    第1BFERによって、前記第1パケット及び前記ビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得するステップであって、前記検出応答パケットは第2パケットを含み、前記第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである、ステップと、
    前記第1BFERによって、前記検出応答パケットを前記BFIRに送信するステップと、
    を含む、方法。
  10. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がインターネットプロトコルIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ、第1ユーザデータグラムプロトコルUDPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第1UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項9に記載の方法。
  12. 前記第1パケットヘッダが、インターネットプロトコルバージョン6 IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、該IPv6カプセル化BIERヘッダが、IPv6ヘッダと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、
    前記第1パケットヘッダが、マルチプロトコルラベルスイッチング MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、該MPLSカプセル化BIERヘッダが、MPLSラベルと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、又は
    前記第1パケットヘッダが、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、該イーサネットカプセル化BIERヘッダが、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む、
    請求項9乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記IPカプセル化がIPv6カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv6ヘッダであるか、又は
    前記IPカプセル化がインターネットプロトコルバージョン4 IPv4カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv4ヘッダである、
    請求項10乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ及び前記第2BIER AOMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項9乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ、第2UDPヘッダ及び前記第2BIER OAMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第2UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項9乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  16. ビット転送入口ルータBFIRであって、
    第1BIER OAMパケットに基づいて検出要求パケットを取得するよう構成される処理モジュールであって、前記検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、前記第1パケットは、前記第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、前記第1パケットヘッダはビット文字列を含み、前記ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのビット転送出口ルータBFERを示す、処理モジュールと、
    前記検出要求パケットを前記少なくとも1つのBFERに送信するよう構成される送信モジュールと、
    を含む、BFIR。
  17. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がインターネットプロトコルIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項16に記載のBFIR。
  18. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ、第1ユーザデータグラムプロトコルUDPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第1UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項16に記載のBFIR。
  19. 前記第1パケットヘッダが、インターネットプロトコルバージョン6 IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、該IPv6カプセル化BIERヘッダが、IPv6ヘッダと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、
    前記第1パケットヘッダが、マルチプロトコルラベルスイッチング MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、該MPLSカプセル化BIERヘッダが、MPLSラベルと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、又は
    前記第1パケットヘッダが、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、該イーサネットカプセル化BIERヘッダが、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む、
    請求項16乃至18のいずれか一項に記載のBFIR。
  20. 前記IPカプセル化がIPv6カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv6ヘッダであるか、又は
    前記IPカプセル化がインターネットプロトコルバージョン4 IPv4カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv4ヘッダである、
    請求項17乃至19のいずれか一項に記載のBFIR。
  21. 当該BFIRは、
    前記少なくとも1つのBFERから検出応答パケットを受信するよう構成される受信モジュールを更に含み、前記検出応答パケットは第2パケットを含み、前記第2パケットは、第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである、
    請求項16乃至20のいずれか一項に記載のBFIR。
  22. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ及び前記第2BIER AOMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項21に記載のBFIR。
  23. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ、第2UDPヘッダ及び前記第2BIER OAMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第2UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項12に記載のBFIR。
  24. ビット転送出口ルータBFERであって、
    ビット転送入口ルータBFIRからの検出要求パケットを受信するよう構成される受信モジュールであって、前記検出要求パケットは、第1パケット及び第1パケットヘッダを含み、前記第1パケットは、第1BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットであり、前記第1パケットヘッダはビット文字列を含み、前記ビット文字列は、測定されるべき少なくとも1つのBFERを示す、受信モジュールと、
    前記第1パケット及び前記ビット文字列に基づいて検出応答パケットを取得するよう構成される処理モジュールであって、前記検出応答パケットは第2パケットを含み、前記第2パケットは第2BIER OAMパケットをカプセル化することによって取得されたパケットである、処理モジュールと、
    前記検出応答パケットを前記BFIRに送信するよう構成される送信モジュールと、
    を含む、BFER。
  25. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がインターネットプロトコルIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項24に記載のBFER。
  26. 前記第1パケットヘッダは、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含み、前記第1パケットは、第1IPヘッダ、第1ユーザデータグラムプロトコルUDPヘッダ及び前記第1BIER OAMパケットを含み、前記第1IPヘッダの宛先アドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第1UDPヘッダに含まれる宛先ポートは、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項24に記載のBFER。
  27. 前記第1パケットヘッダが、インターネットプロトコルバージョン6 IPv6カプセル化BIERヘッダを含み、該IPv6カプセル化BIERヘッダが、IPv6ヘッダと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、
    前記第1パケットヘッダが、マルチプロトコルラベルスイッチング MPLSカプセル化BIERヘッダを含み、該MPLSカプセル化BIERヘッダが、MPLSラベルと、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子とを含むか、又は
    前記第1パケットヘッダが、イーサネットカプセル化BIERヘッダを含み、該イーサネットカプセル化BIERヘッダが、前記カプセル化がIPカプセル化であることを示す第1識別子を含む、
    請求項24乃至26のいずれか一項に記載のBFER。
  28. 前記IPカプセル化がIPv6カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv6ヘッダであるか、又は
    前記IPカプセル化がインターネットプロトコルバージョン4 IPv4カプセル化であり、第1IPヘッダがIPv4ヘッダである、
    請求項25乃至27のいずれか一項に記載のBFER。
  29. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ及び前記第2BIER AOMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスである、
    請求項24乃至28のいずれか一項に記載のBFER。
  30. 前記第2パケットは、第2IPヘッダ、第2UDPヘッダ及び前記第2BIER OAMパケットを含み、前記第2IPヘッダのソースアドレスは、前記少なくとも1つのBFERによって識別することができる有効なアドレスであり、前記第2UDPヘッダに含まれるソースポート番号は、前記検出要求パケットを受信する前記BFERのリスニングポートを示す、
    請求項24乃至28のいずれか一項に記載のBFER。

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