JP2023528413A - ポリオレフィンによる二酸化炭素粘性付与 - Google Patents

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Abstract

開示される技術は、二酸化炭素組成物の粘度を増大させる組成物及び方法、並びに粘性付与された二酸化炭素組成物を採用して、地下地層からの炭化水素の生産及び回収を増大させる方法に関する。

Description

開示される技術は、二酸化炭素組成物の粘度を増大させる組成物及び方法、更には、粘性付与された二酸化炭素組成物を採用する、隔離二酸化炭素並びに地下地層からの炭化水素の生産及び回収を増大させる方法に関する。
大気中の二酸化炭素を回収し、一般に地下の地層中に貯蔵するための、多くの取り組みがあり、地中炭素隔離と呼ばれている。地中炭素隔離は、加圧された超臨界二酸化炭素が地層から逃げ出す可能性を含む、特定の問題に直面している。石油及びガスの生産、化石燃料を使用する電力施設、並びにその他の固定発生源からの、二酸化炭素の隔離の処理は、温室効果ガス排出を削減するための人類の重要な取り組みの一部である。近い将来、政府の政策が、地中の処分場における二酸化炭素隔離を義務化し得る。これらの処分場は、稼働中の及び枯渇した油井及びガス井、塩分帯水層、岩塩ドーム、並びに深部の採掘不可能な石炭鉱床を含む。連続的な超臨界二酸化炭素の注入は、特に貯留層の不均質性の存在下において、好ましくない移動性、粘性フィンガリング/チャネリング、及び二酸化炭素の早期のブレークスルーにより、問題のあるものとなる傾向がある。超臨界二酸化炭素の貯留層モデリングは、地層への二酸化炭素注入の不均一な分布が、貯留容量全体の使用に負の影響を与えることを示している。更に、好ましくない移動性は、二酸化炭素を地表に戻してしまう望ましくない漏れを引き起こし、かくして隔離する理由を打ち消してしまい得る。より効果的な移動性の制御、及び最終的により高い地層中の二酸化炭素貯蔵容量のための、超臨界二酸化炭素の増粘がなければ、二酸化炭素の大規模な隔離は著しく制限されるであろう。
地下の炭化水素保持地層又は貯留層からの、石油又は天然ガスのような炭化水素の回収においては、通常は、適切な生産井を通して炭化水素を生産するために自然の地層圧を利用する一次回収方法によっては、貯留層に存在する元の炭化水素の限られた割合しか回収できない。それ故、地層圧を維持する又は炭化水素の置換性を改善するために、様々な補助的回収技術が発展してきた。ポリマー及び界面活性剤で強化されることが多い水のフラッディングは1つの方法であるが、環境コストがかかり得る。「混和性フラッディング」は、炭化水素置換を改善するための別の一般的な補助的回収技術である
地下の炭化水素保持地層又は貯留層からの、石油又は天然ガスのような炭化水素の生産においては、多くは水である流体が地層に注入されて、地層を破砕し、そこに炭化水素を放出する。しかしながら、流体の多くは地層内に閉じ込められて留まり、数ある環境リスクの中でも、流体資源の大きな消費に帰着する。破砕流体としての二酸化炭素の使用は、他の流体すなわち水の使用及びかかる使用の影響を低減させることを支援することができ、また、過剰な二酸化炭素のための便利な処分場を提供することができる。
混和性フラッディングは、置換されるべき炭化水素と混和性のある流体を地層に導入することを含む。かかる流体の1つは、二酸化炭素である。二酸化炭素である。二酸化炭素は、通常は高圧の超臨界条件下で、二酸化炭素が溶媒として作用するため、混和性タイプのフラッディング剤と考えられる。しかしながら、超臨界二酸化炭素の低い粘性は、強化された回収の対象である油を生産井(又はゾーン)に掃き出す能力を制限する(又は影響を及ぼす若しくは減少させる)可能性がある。かくして、より効果的な移動性の制御、及び最終的により高い生産率のための、著しい増粘なしでは、二酸化炭素の用途は制限される。
ポリマーを用いて二酸化炭素を増粘する着想は、例えば、Heller,J.P.らによる「Direct Thickeners for Mobility of CO Floods.」(Soc.Pet.Eng.J.,1985,25,679-686)から、本分野において知られている。
更に、Zhang,S.ら(2013)による「Effects of polymers as direct CO2 thickener on a light crude oil and CO2」(J.Polym.Res.,20(61).pp.1-13)は、二酸化炭素のための有効な増粘剤としての、ポリ(ビニルエチルエーテル)(「PVEE」)及び低分子量(-900Mw)のポリ(1-デセン)(「P1D」)の使用を教示している。
環境に優しくコスト効率の良い増粘システムを用いて、二酸化炭素の粘度を数倍から1のオーダーの大きさだけ増大させる能力は、炭化水素の生産、回収及び隔離のために二酸化炭素を使用すること、並びに世界の石油及びガス会社の追求に、重要なことである。
Heller,J.P.らによる「Direct Thickeners for Mobility of CO2 Floods.」(Soc.Pet.Eng.J.,1985,25,679-686 Zhang,S.ら(2013)による「Effects of polymers as direct CO2 thickener on a light crude oil and CO2」(J.Polym.Res.,20(61).pp.1-13
開示される技術は、二酸化炭素組成物の増粘の問題を、超臨界二酸化炭素の粘度を増大させる分岐ポリオレフィンポリマーを該組成物に添加することによって、効率的で環境に優しい態様で解決する。
かくして、開示される技術は、超臨界二酸化炭素の粘度を増大させることができる、多量の二酸化炭素と、少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーとを含む、二酸化炭素組成物を提供する。
分岐ポリオレフィンポリマーは、C~C24のオレフィン又はその混合物から重合されても良い。例えば、分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリイソブチレンポリマーであっても良い。
分岐ポリオレフィンポリマーはまた、C~C24のα-オレフィン又はその混合物から重合されても良い。例えば、分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリデセンポリマーであっても良い。
好ましくは、ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される140~5000の数平均分子量を有しても良い。
分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、芳香族ヒドロカルビル基、脂肪族ヒドロカルビル基、環状ヒドロカルビル基、及びそれらの混合物のうちの少なくとも1つを含んでも良い。特に、分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、ヒドロキシル含有芳香族基を含んでも良い。分岐ポリオレフィンポリマーの分岐はまた、アミン含有芳香族基を含んでも良い。
二酸化炭素組成物は、該組成物の重量を基準にして0.01~5重量%で分岐ポリオレフィンポリマーを含んでも良い。
開示される技術はまた、地下の炭化水素含有地層からの炭化水素の生産を増大させる方法を含む。この方法は、以上に説明されたような二酸化炭素組成物を地層に注入することと、炭化水素含有地層から放出された炭化水素を回収することと、を含む。
開示される技術はまた、二酸化炭素を隔離する方法を含む。この方法は、以上に説明されたような二酸化炭素組成物を地層に注入することを含む。
開示される技術はまた、超臨界二酸化炭素の粘度を増大させる方法を含む。この方法は、二酸化炭素に増粘剤を添加することを含む。増粘剤は、超臨界二酸化炭素の粘度を増大させる少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーである。
様々な好ましい特徴及び実施形態が、限定するものではない例示として、以下に説明される。
組成
本明細書における組成物は、二酸化炭素を含むこととなる。二酸化炭素は、単一の炭素原子に共有結合した2つの酸素原子からなる。二酸化炭素は、固体、液体、気体、又は、その臨界点以上の温度では、超臨界流体として存在し得る。超臨界流体とは、他の物質を溶解させる能力のような液体の特性と、固体を通って発散する能力のような気体の特性と、の両方を呈する流体である。超臨界流体であるとき、二酸化炭素は、原油のような炭化水素と均一に混合する能力を有し、すなわち換言すればこれと混和可能であり、それ故、かかる炭化水素の回収率を改善し得る。
二酸化炭素組成物はまた、少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーを含むこととなる。ポリオレフィンは、本分野で良く知られている。一実施形態においては、二酸化炭素組成物において採用されるポリオレフィンは、2~24個の炭素原子を有するオレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ものであっても良い。
本明細書で使用される、「オレフィン」なる用語は、その構造中に少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む炭化水素鎖を有する、不飽和炭化水素化合物を指し、ここで炭素-炭素二重結合は、芳香環の一部を構成しない。オレフィンは、直鎖状、分岐鎖状、又は環状のものであっても良い。「オレフィン」は、単一の異性体を意味するものとして規定されるか、又は文脈が明らかに別のことを示す場合を除いて、オレフィンの全ての構造異性体を包含するものとして意図される。
誘導可能又は誘導されるとは、ポリオレフィンが、示される数の炭素原子を有する最初の重合性オレフィンモノマー又はその混合物から重合されることを意味する。実施形態においては、二酸化炭素組成物において採用されるポリオレフィンは、3~24個の炭素原子を有するオレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ものであっても良い。いくつかの実施形態においては、二酸化炭素組成物において採用されるポリオレフィンは、4~24個の炭素原子を有するオレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ものであっても良い。更なる実施形態においては、二酸化炭素組成物において採用されるポリオレフィンは、5~20個の炭素原子を有するオレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ものであっても良い。また更なる実施形態においては、二酸化炭素組成物において採用されるポリオレフィンは、6~18個の炭素原子を有するオレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ものであっても良い。また更なる実施形態においては、二酸化炭素組成物において採用されるポリオレフィンは、8~14個の炭素原子を有するオレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ものであっても良い。代替の実施形態においては、二酸化炭素組成物に採用されるポリオレフィンは、8~12個の炭素原子を有するオレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ものであっても良い。
本明細書で使用される、ポリオレフィンの「炭素主鎖」なる用語は、最大数の炭素原子を有するその中の直鎖状炭素鎖として定義される。
本明細書で使用される、ポリオレフィンに関する「分岐基」なる用語は、ポリオレフィンの炭素主鎖に結合した水素以外の基であって、炭素主鎖の最末端における炭素原子に結合したもの以外のものを指す。
多くの場合、重合性オレフィンモノマーは、プロピレン、イソブテン、1-ブテン、イソプレン、1,3-ブタジエン、又はこれらの混合物のうちの1つ以上を含む。
有用なポリオレフィンの一例は、ポリイソブチレンである。
ポリオレフィンはまた、α-オレフィンから誘導可能な(又は誘導される)ポリ-α-オレフィンを含む。本明細書で使用される、「アルファ-オレフィン」なる用語は、その構造中に末端炭素-炭素二重結合((R)-C=CH)を有するオレフィンを意味する。本明細書で使用される、「ポリアルファ-オレフィン」(「PAO」)は、1つ以上のアルファ-オレフィンモノマーの任意のオリゴマー及びポリマーを含む。PAOは、触媒系の存在下でアルファ-オレフィンモノマー分子の重合反応から生成されるオリゴマー又はポリマー分子であり、任意に更に水素化されてその中の残余の炭素-炭素二重結合を除去する。かくして、PAOは、二量体、三量体、四量体、又は1つ以上のアルファ-オレフィンモノマーから誘導される2つ以上の構造単位を含む他の任意のオリゴマー若しくはポリマーであっても良い。PAO分子は、13C NMRにより測定されたときに、バルク物質がイソタクティシティ又はシンジオタクティシティを呈するように、高度にレジオ規則性のものであっても良い。PAO分子は、13C NMRにより測定されたときに、バルク物質が実質的にアタクティックであるような、高度にレジオ不規則性のものであっても良い。メタロセン系触媒系を使用することにより作られたPAO物質は、典型的にはメタロセンPAO(「mPAO」)と呼ばれ、伝統的な非メタロセン系触媒(例えば、ルイス酸、担持酸化クロム等)を使用することにより作られたPAO物質は、典型的には従来のPAO(「cPAO」)と呼ばれる。本明細書で使用されるポリ-α-オレフィンは、mPAOであっても良い。本明細書で使用されるポリ-α-オレフィンはまた、cPAOであっても良い。
α-オレフィンは、直鎖状であっても良いし、若しくは分岐状であっても良く、又はこれらの混合物であっても良い。例は、プロピレン、1-ブテン、イソブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン等のような、モノオレフィンを含む。α-オレフィンの他の例は、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセン、1-トリデセン、1-テトラデセン、1-ペンタデセン、1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセン1-オクタデセン及びこれらの混合物を含む。α-オレフィンの他の例は、更に別の実施形態においては、1-ノナデセン、1-エイコセン、1-ヘンエイコセン、1-ドコセン、1-トリコセン、1-テトラコセンを含む。好ましいLAOフィードは、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン及び1-オクタデセンである。ポリ-α-オレフィンを作るためのモノマーとして好ましいα-オレフィン混合物の例は、限定するものではないが、C6/C8;C6/C10;C6/C12;C6/C14;C6/C16;C6/C8/C10;C6/C8/C12;C6/C8/C14;C6/C8/C16;C8/C10;C8/C12;C8/C14;C8/C16;C8/C10/C12;C8/C10/C14;C8/C10/C16;C10/C12;C10/C14;C10/C16;C10/C12/C14;C10/C12/C16等を含む。有用なα-オレフィンの一例は、1-デセンである。
有用なポリ-α-オレフィンの一例は、ポリ-デセンである。
ポリオレフィンはまた、オレフィンコポリマー(OCP)としても知られる、少なくとも2つの異なるオレフィンのコポリマーであっても良い。これらのコポリマーは、好ましくは、2~約28個の炭素原子を有するα-オレフィンのコポリマーであり、好ましくはエチレンと3~約28個の炭素原子を有する少なくとも1つのα-オレフィンとのコポリマーであり、典型的には式CH=CHRのものであり、ここでRは1~22個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキルラジカルである。好ましくは、以上の式中のRは、1~8個の炭素原子のアルキルであっても良く、より好ましくは、1~2個の炭素原子のアルキルであっても良い。
組成物は、エチレン及びそのポリマーを実質的に含まなくても良い。組成物は、エチレン及びそのポリマーを完全に含まないものであっても良い。実質的に含まないとは、組成物が0.01重量%未満の所与の物質を含むことを意味する。いくつかの実施形態においては、実質的に含まないとは、0.005重量%未満の所与の物質を意味する。実質的に含まないとはまた、1000ppm未満の所与の物質を意味し得る。いくつかの実施形態においては、実質的に含まないとは、500ppm未満の所与の物質を意味する。実質的に含まないとはまた、250ppm未満の所与の物質を意味し得る。いくつかの実施形態においては、実質的に含まないとは、100ppm未満の所与の物質を意味する。実質的に含まないとはまた、50ppm未満の所与の物質を意味し得る。いくつかの実施形態においては、実質的に含まないとは、30ppm未満の所与の物質を意味する。実質的に含まないとはまた、10ppm未満、5ppm未満、又は更には1ppm未満の所与の物質を意味し得る。組成物は、プロピレン及びそのポリマーを実質的に含まないものであっても良い。組成物は、プロピレン及びそのポリマーを完全に含まないものであっても良い。
前述のオレフィンモノマーから調製されるポリオレフィンポリマーは、140~5000の数平均分子量を有しても良い。前述のオレフィンモノマーから調製されるポリオレフィンポリマーはまた、200~4750の数平均分子量を有しても良い。前述のオレフィンモノマーから調製されるポリオレフィンポリマーはまた、250~4500の数平均分子量を有しても良い。前述のオレフィンモノマーから調製されるポリオレフィンポリマーはまた、500~4500の数平均分子量を有しても良い。前述のオレフィンモノマーから調製されるポリオレフィンポリマーはまた、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される750~4000の数平均分子量を有しても良い。
ポリオレフィンのうちのいくつかは、ポリマーの構造によって分岐を含むこととなる。例えば、α結合に沿ったα-オレフィンの重合は、これらのモノマーの尾が重合されたα-オレフィンに沿って分岐することに帰着する。α-オレフィンが長いほど、結果のポリオレフィンの分岐は長くなる。例えばポリデセンは、8個の炭素原子の分岐を有するポリマーに帰着し得る。
典型的な水素化されたPAO分子は、以下の式Iによって表されることができる:
Figure 2023528413000001
ここで、R、R、R、R及びRの各々、R、並びにRは、各出現時に同一であるか又は異なるものであり、独立して水素又は置換若しくは非置換のヒドロカルビル(好ましくはアルキル)基を表し、nは、重合の程度に対応する負でない整数である。
かくして、n=0の場合、式Iは、2つの炭素-炭素二重結合の間の単一の付加反応の後に、2つのモノマー分子の反応から生成される二量体を表す。
n=mであり、mが正の整数である場合、式Iは、2つの炭素-炭素二重結合の間のm+1回の段階の付加反応の後に、m+2個のモノマー分子の反応から生成される分子を表す。
かくして、n=1の場合、式Iは、2つの炭素-炭素二重結合の間の2段階の付加反応の後に、3つのモノマー分子の反応から生成される三量体を表す。
から始まりRで終わる直鎖炭素鎖が、式Iに存在する全ての直鎖炭素鎖の中で最大数の炭素原子を有すると仮定すると、最大数の炭素原子を有するRから始まりRで終わる直鎖炭素鎖が、ポリ-α-オレフィン分子式Iの炭素主鎖を構成している。R、R、R及びRの各々、並びにRは、置換又は非置換のヒドロカルビル(好ましくはアルキル)基であっても良く、(水素でない場合)分岐した基である。
重合過程においてα-オレフィンモノマーのみが使用され、重合の間の反応系においてモノマー及びオリゴマーの異性化が全く起こらない場合、R、R、R、全てのR及びR、R、並びにRのうちの約半分が水素であり、R、R、R、及びRのうちの1つがメチルであり、基R、R、R、全てのR及びR、R、並びにRのうちの約半分がα-オレフィンモノマー分子から導入されたヒドロカルビル基であり得る。かかる場合の具体例においては、Rがメチルであり、R、全てのR、及びRが水素であり、R、全てのR、及びRがそこに含まれる最長の炭素鎖において8個の炭素原子を有し、n=8であると仮定すると、式IのPAO分子の炭素主鎖は35個の炭素原子を含むこととなり、分岐基(R、全てのR)の平均分岐基長は7.22(すなわち(1+8*8)/9)となり得る。このPAO分子は、以下により詳細に説明される特定のメタロセン触媒系を使用して1-デセンを重合することによって生成されることができ、以下の式IIにより表されることができる:
Figure 2023528413000002
しかしながら、使用される重合触媒系に依存して、重合過程の間に反応系中でモノマー及び/又はオリゴマーの種々の程度の異性化が起こり、炭素主鎖上の種々の程度の置換に帰着し得る。かかる場合の具体例においては、R、R、全てのRがメチルであり、Rが水素であり、Rがそこに含まれる最長の直鎖炭素鎖において8個の炭素原子を有し、全てのR及びRがそこに含まれる最長の直鎖炭素鎖において7個の炭素原子を有し、n=8であると仮定すると、式IのPAO分子の炭素主鎖は34個の炭素原子を含むこととなり、分岐基(R、全てのR、及びR)の平均分岐基長は3.67(すなわち(1+1+7*8+1*8)/18)となり得る。このPAO分子は、以下により詳細に説明される特定の非メタロセン触媒系を使用して1-デセンを重合することによって生成されることができ、以下の式IIIにより表されることができる:
Figure 2023528413000003
本発明に有用なPAOベースストックは、単一のアルファ-オレフィンモノマーから作られたホモポリマー、又は2つ以上のアルファ-オレフィンモノマーの組み合わせから作られたコポリマーであっても良い。
PAO分子上の分岐基は、少なくとも6個の炭素原子を有する直鎖アルキルであっても良い。PAO分子上の分岐基は、少なくとも8個の炭素原子を有する直鎖アルキルであっても良い。
一実施形態においては、ポリデセンポリマーのような分子量1000~5000の分枝PAOポリマーが提供される。ポリデセンのような分岐PAOポリマーはまた、1250~4750の数平均分子量を有しても良い。ポリデセンのような分岐PAOポリマーはまた、1500~4500の数平均分子量を有しても良い。ポリデセンのような分岐PAOポリマーはまた、2000~4250の数平均分子量を有しても良い。ポリデセンのような分岐PAOポリマーはまた、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される2500~4000の数平均分子量を有しても良い。
ポリオレフィンはまた、ポリオレフィン主鎖に沿って分岐を付加するために置換基で官能化されても良い。例えば、ポリオレフィンは、分岐ポリオレフィンポリマーの分岐が、芳香族ヒドロカルビル基、脂肪族ヒドロカルビル基、環状ヒドロカルビル基、及びこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含むように、芳香族ヒドロカルビル基、脂肪族ヒドロカルビル基、環状ヒドロカルビル基、及びこれらの混合物のうちの少なくとも1つで官能化されても良い。
いくつかの実施形態においては、分岐ポリオレフィンポリマーの分岐が少なくとも1つの芳香族ヒドロカルビル基を含むように、ポリオレフィンが少なくとも1つの芳香族ヒドロカルビル基で官能化されても良い。芳香族ヒドロカルビル基は、例えばフェノール基のようなヒドロキシル含有芳香族基、例えばアニリンのようなアミン含有芳香族基、及びこれらの混合物であっても良い。他の芳香族基は、例えば、フェニルメチレン;o-ヘプチル-フェニルメチレン;及びp-ヘプチルフェニルメチレン;アニリン及びアルキルアニリン;インドール及びアルキルインドール;キノリン及びアルキルキノリン;イソキノリン及びアルキルイソキノリン;ピラジン及びアルキルピラジン;キノキサリン及びアルキルキノキサリン;アクリジン及びアルキルアクリジン;ピリミジン及びアルキルピリミジン;キナゾリン及びアルキルキナゾリンを含み得る。芳香族基はまた、例えば、ナフタレン、ナフトール又はその他の縮合芳香環を有するフェノールの同族体、ナフチルアミン又はその他のアニリンの同族体のような、多環芳香族基であっても良い。
一実施形態においては、芳香族基は、ヒドロキシル含有芳香族基である。一実施形態においては、芳香族基は、フェノール基である。一実施形態においては、芳香族基は、アミン含有芳香族基である。一実施形態においては、芳香族基は、ヒドロキシル及びアミン含有芳香族基である。一実施形態においては、芳香族基は、2-((ジメチルアミノ)メチル)フェノール基である。
いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンは、分岐ポリオレフィンポリマーの分岐が少なくとも1つの脂肪族ヒドロカルビル基を含むように、少なくとも1つの脂肪族ヒドロカルビル基で官能化されても良い。
いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンは、分岐ポリオレフィンポリマーの分岐が少なくとも1つの環状ヒドロカルビル基を含むように、少なくとも1つの環状ヒドロカルビル基で官能化されても良い。例示的な環状基は、例えば、シクロヘキシルメチレンを含む。他の環状基は、例えば、ピリジン及びアルキルピリジン、ピロール及びアルキルピロール、ピペリジン及びアルキルピペリジン、ピロリジン及びアルキルピロリジン、イミダゾール及びアルキルイミダゾールのような、複素環基を含んでも良い。他の環状基は、特に、ビニルピリジン及び/又はビニルイミダゾール、更にはスチレンを含んでも良い。
いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンは、140~5000の数平均分子量を有するポリイソブチレンポリマーであっても良い。ポリイソブチレンポリマーはまた、200~4500の数平均分子量を有しても良い。ポリイソブチレンポリマーはまた、250~4000の数平均分子量を有しても良い。ポリイソブチレンポリマーはまた、300~3500の数平均分子量を有しても良い。ポリイソブチレンポリマーはまた、350~3000の数平均分子量を有しても良い。ポリイソブチレンポリマーはまた、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される400~2500の数平均分子量を有しても良い。
二酸化炭素組成物は、組成物の重量を基準にして0.01~5重量%で分岐ポリオレフィンポリマーを含んでも良い。二酸化炭素組成物は、組成物の重量を基準にして0.05~4.5重量%で分岐ポリオレフィンポリマーを含んでも良い。二酸化炭素組成物はまた、組成物の重量を基準にして0.1~4重量%で分岐ポリオレフィンポリマーを含んでも良い。二酸化炭素組成物はまた、組成物の重量を基準にして0.5~3.5重量%で分岐ポリオレフィンポリマーを含んでも良い。
ポリオレフィンポリマーの1つの目的は、超臨界二酸化炭素の粘度を増大させることである。超臨界二酸化炭素の絶対粘度は、粘度が測定される温度及び圧力に依存して変化するが、粘度計により測定されると2000psiで約0.07cP、2900psiで0.09cPであることが見出されている。ポリオレフィンポリマーは、超臨界二酸化炭素にドーズされて、超臨界二酸化炭素が流動不能になる点まで、組成物の粘度を最初の超臨界二酸化炭素粘度に比して増大させることができる。
いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を少なくとも100%増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができ、この増大は、2倍又は「2x;」とも示され得、二酸化炭素組成物の絶対粘度がそれ自体の超臨界二酸化炭素の絶対粘度より100%大きいことを意味する。例えば、超臨界二酸化炭素の絶対粘度が0.05である場合、100%大きい相対粘度は、0.05+(0.05)*100%=0.01、すなわち2倍となる。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を、約100%から、組成物が自由に流れない点の付近、例えば約1、2、3、3.5、4、4.5又は5のオーダーの大きさ以上まで増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができる。本明細書で使用される「オーダーの大きさ」は、およそ10のファクターを意味する。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を少なくとも150%増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができ、この増大は、2.5倍又は「2.5x」とも示され得る。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を、約150%から、組成物が自由に流れない点の付近、例えば約1、2、3、3.5、4、4.5又は5のオーダーの大きさ以上まで増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができる。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を少なくとも200%増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができ、この増大は、3倍又は「3x」とも示され得る。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を、約200%から、組成物が自由に流れない点の付近、例えば約1、2、3、3.5、4、4.5又は5のオーダーの大きさ以上まで増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができる。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を少なくとも250%すなわち3.5倍に増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができる。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を、約250%から、組成物が自由に流れない点の付近、例えば約1、2、3、3.5、4、4.5又は5のオーダーの大きさ以上まで増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができる。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を少なくとも300%すなわち4倍に増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができる。いくつかの実施形態においては、ポリオレフィンポリマーは、組成物の相対粘度を、約300%から、組成物が自由に流れない点の付近、例えば約1、2、3、3.5、4、4.5又は5のオーダーの大きさ以上まで増大させるように、二酸化炭素組成物にドーズされることができる。
超臨界二酸化炭素を得ることに関係する温度及び圧力を考慮すると、絶対粘度の測定は困難であり、井戸ごとにわずかに異なる結果をもたらし得る。しかしながら、同じ井戸からの2つのサンプル間の粘度を、同じ測定方法で比較する場合(すなわち、超臨界二酸化炭素の粘度を、ポリオレフィンポリマーを含む二酸化炭素組成物の粘度と比較する)、相対粘度の傾向は、方法間で同じか又は類似するものとなるはずである。したがって、ここでの相対粘度の数値は、任意の合理的な試験方法による比較サンプルの絶対粘度の測定によって到達され得る。1つの方法は、粘度計を採用することであり得る。
ポリオレフィンポリマーをスクリーニングするための1つの有用な手段は、超臨界二酸化炭素におけるポリマーの溶解度を確認することであり得る。一般に、第2の物質が第1の物質において溶解度が高いほど、第2の物質が第1の物質において反応するのに利用可能である。完全な溶解性が望ましいが、部分的に溶解性のポリマーでも粘度改善をもたらし得る。ポリマーの溶解度は、例えば、目視検査又は曇り点によってのような、本分野において知られている方法によって測定されることができる。一実施形態においては、二酸化炭素組成物におけるポリオレフィンポリマーの溶解度は、サファイア揺動セル試験により測定することができる。サファイア揺動セル試験は、一般に約20mLの容積の2つの揺動セルを有する機器を採用し、各セルは、攪拌を助けるためにステンレス鋼球を備えている。各セルは、指定された体積の選択された分岐ポリオレフィンポリマーを充填され、所望の超臨界二酸化炭素圧力まで二酸化炭素を注入される。セルは次いで、恒温水槽に浸される。セルは、水槽中で、45°の角度から-45°の角度まで、例えば15回/分のような所定の揺動頻度で揺動される。水槽が所望の温度にされ、超臨界二酸化炭素におけるポリオレフィンポリマーの溶解性について、サファイアセルが観察される。所与の圧力及び温度において、ポリオレフィンが超臨界二酸化炭素において完全に溶解性であれば、超臨界混合物は均質に見えることとなる。そうでなければ、セル内で別個の相が観察されることとなる。
いくつかの場合においては、超臨界二酸化炭素における炭化水素の溶解性に実際に必要とされる圧力は、存在する炭化水素の最小混和圧力(MMP)に依存し得る。MMPは、当業者であれば容易に実行することが可能な、貯留層からの炭化水素のサンプル及び二酸化炭素組成物を用いる簡単な実験によって見出され得る。
方法
開示される技術の一態様は、二酸化炭素を増粘するための分岐ポリオレフィンポリマーの使用である。かくして、本技術は、超臨界二酸化炭素の粘度を増大させる方法を提供する。本方法は、二酸化炭素に増粘剤を添加することを含んでも良い。増粘剤は、超臨界二酸化炭素の粘度を増大させる少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーである。本方法は、超臨界二酸化炭素の形成を引き起こすための温度で、二酸化炭素組成物を加圧することを更に含んでも良い。
本明細書に記載の二酸化炭素組成物は、地下の地層に二酸化炭素を隔離するため、及び地下の炭化水素含有地層から炭化水素を回収するために採用され得る。
炭化水素は、注入井戸を通して貯留層に溶媒(この場合には二酸化炭素)を注入し、注入井戸からある水平距離にある又はオフセットされた生産井戸から炭化水素含有流体を回収することによって、地下の炭化水素含有層又は貯留層から回収されることができる。実際には、1つより多い注入井及び1つより多い生産井が使用されても良く、これらがこの種の溶媒駆動操作に適したいくつかの異なるパターンで配置されても良い。しかしながら、簡略さのために、本発明は、単一の注入井戸及び単一の生産井戸のみを参照しながら、以下に説明される。
本明細書に記載される二酸化炭素組成物は、貯留層において優勢な条件下で、組成物中の二酸化炭素が濃密相として存在するように、すなわち、超臨界条件下で液体としても濃密蒸気としても存在しないように、十分な圧力下で注入されるべきである。一般に、このことは、二酸化炭素を必要とされる濃密相状態、すなわち約0.468g・cm-3よりも大きい密度に維持するために、貯留槽内の圧力を十分に高く維持することによって達成されることとなる。この圧力は、それ自体が、貯留槽温度の上昇に伴って増大し、それ故、この圧力は、貯留槽温度に従って選択されるべきである。本明細書で議論された粘度増大の方法は、500psia以上、例えば10,000psiaまで、又は例えば750~6000psiaの圧力で、採用されることができる。濃密相状態を維持するための典型的な最低圧力は、85°Fで900psia、100°Fで1200psia、150°Fで1800psia、200°Fで2500psia、及び250°Fで3100psia(30℃で6205kPa、38℃で8275kPa、65℃で12410kPa、93℃で17235kPa、及び120℃で21375kPa)である。
かくして、地下の炭化水素含有地層から炭化水素を回収する方法は、必ずしも以下の順序でなくても良いが、以下のステップのうちの、全てではないにしても、少なくとも幾つかを含んでも良い:
・炭化水素地層の温度及び圧力を決定すること、
・任意に、例えば、地層で遭遇する温度及び圧力における少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーの溶解度を決定することであって、例えばサファイア揺動セル試験を行うことによって行われ得る、決定すること、又は、存在する炭化水素のMMPを決定することのいずれかによって、適切な分岐ポリオレフィンポリマーをスクリーニングすること、
・少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーを選択すること、
・二酸化炭素及び少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーを含む二酸化炭素組成物を炭化水素地層に注入すること、及び
・炭化水素含有地層から放出された炭化水素を回収すること。
説明される各化学成分の量は、他に示されない限り、市販の物質中に慣習的に存在し得るあらゆる溶媒又は希釈油を除いて、即ち活性化学物質基準で表される。しかしながら、他に示されない限り、本明細書で言及される各化学物質又は組成物は、異性体、副産物、誘導体、及びその他の通常市販品に存在すると理解される物質を含有し得る市販品の物質であるとして、解釈されるべきである。
本明細書で使用される、「ヒドロカルビル置換基」又は「ヒドロカルビル基」なる用語は、当業者に良く知られている通常の意味で使用される。具体的には、分子の残部に直接結合した炭素原子を有し、炭化水素の性質を主に有する基を意味する。ヒドロカルビル基の例は、以下のものを含む:
炭化水素置換基、すなわち、脂肪族(例えばアルキル又はアルケニル)、脂環式(例えばシクロアルキル、シクロアルケニル)置換基、及び芳香族、脂肪族及び脂環式置換された芳香族置換基、並びに分子の別の部分を通して環が完成する(例えば2つの置換基が一緒に環を形成する)環状置換基。
置換炭化水素置換基、すなわち、本発明の文脈においては、置換基の主に炭化水素の性質を変えない非炭化水素基を含む置換基(例えばハロ(特にクロロ及びフルオロ)、ヒドロキシ、アルコキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、ニトロ、ニトロソ、アミノ及びスルホキシ)。
ヘテロ置換基、すなわち、主に炭化水素の性質を有するが、本発明の文脈においては、そうでなければ炭素原子から構成される環又は鎖に炭素以外を含み、ピリジル、フリル、チエニル及びイミダゾリルとして置換基を包含する置換基。ヘテロ原子は、硫黄、酸素及び窒素を含む。一般に、ヒドロカルビル基中の10個の炭素原子ごとに2つ以下、又は1つ以下の非炭化水素置換基が存在することとなるが、代替としては、ヒドロカルビル基中に非炭化水素置換基が存在しなくても良い。
以上に説明された物質のいくつかは、最終的な製剤において相互作用し、それにより、最終的な製剤の成分が、最初に添加されるものとは異なるものとなり得ることが知られている。例えば、金属イオン(例えば洗浄剤のもの)は、他の分子の他の酸性又は陰イオン部位に移動し得る。それにより形成される生成物は、本発明の組成物をその意図された用途に採用する際に形成される生成物を含めて、容易に説明できないものとなり得る。それにもかかわらず、全てのかかる修飾及び反応生成物は、本発明の範囲内に含まれ、本発明は、以上に説明された成分を混和することによって調製される組成物を包含する。
サンプル1-数平均分子量280の非水素化デセン二量体
サンプル2-数平均分子量2300の非水素化メタロセンポリデセン
サンプル3-数平均分子量2900の非水素化メタロセンポリデセン
サンプル4-数平均分子量590のポリイソブチレンから誘導されるポリオレフィンフェノール
サンプル5-数平均分子量950のポリイソブチレンから誘導されるポリオレフィンフェノール
サンプル6-サンプル5とジメチルアミンとのマンニッヒ反応生成物
サンプル7-ポリイソブチレン無水コハク酸と芳香族アミンとの反応生成物
サンプル8-ポリイソブチレン無水コハク酸とマレイン化エチレン/プロピレンコポリマーと芳香族アミンとの反応生成物
サンプル9-マレイン化エチレン/プロピレンコポリマーと芳香族アミンとの反応生成物
サンプル10-サンプル2のマレイン化生成物
サンプル11-サンプル10とポリエチレンポリアミンとの反応生成物
サンプル12-数平均分子量2700のポリイソブチレン
サンプル13-数平均分子量2060のポリイソブチレン
サンプル14-数平均分子量1000のポリイソブチレン
サンプル15-数平均分子量1000000のポリイソブチレン
サンプル1~15の各々が、サファイア揺動セル試験において、二酸化炭素における溶解性を試験された。指定重量のサンプルポリマーが、20mLの二酸化炭素を含む2つの別個の揺動セルに充填され、各セルは、撹拌を助けるためにステンレス鋼球を含むものであった。セルは、2500psiまで充填され、次いで35℃の恒温水槽に浸された。セルは、水槽中で、45°の角度から-45°の角度まで、15回/分の揺動周波数で揺動され、超臨界二酸化炭素におけるサンプルポリマーの溶解性を観察された。サンプルが溶解性であった場合、超臨界混合物は均一な状態に見えた。そうでない場合は、セル内で別個の相が観察された。
Figure 2023528413000004
サンプルの各々の二酸化炭素との混成物の粘度を測定するため、ViscoPro2100移動ピストン粘度計ユニットが使用された。粘度計ユニットは、揺動セル構成と一直線に接続された。弁を有する2つのセルがあり、両方の弁が開かれると、COとサンプルポリマーとの混合物が、揺動セル構成から粘度計へと渡された。ViscoPro2100粘度計は、電磁コイルの支援によりピストンがセンサの一端から他端まで移動させられるセンサからなる。センサはまた、温度プローブからなる。揺動セル内でCOにおけるサンプルポリマーの溶解性が実現されると、揺動セルを粘度計に接続する弁が開かれ、流体が粘度計センサへと通過することを可能とされた。粘度計と揺動セルを接続するラインにおいて、加熱バンドの支援により、温度制御が実現された。センサ内の流体の粘度及び温度のリアルタイムの測定値が提供された。測定の結果及び各測定が行われたときの圧力が、以下の表に示される。
Figure 2023528413000005
以上に言及された文献の各々は、以上に具体的に列挙されているか否かにかかわらず、優先権が主張される先行出願を含め、参照により本明細書に組み込まれたものとする。いずれの文献の言及も、任意の法域において、かかる文献が先行技術として適格であること、又は当業者の一般的知識を構成することを認めるものではない。例において、又は他に明確に示されている場合を除き、本明細書において、物質の量、反応条件、分子量、炭素原子の数等を規定する全ての数値量は、「約」なる単語によって修飾されたものとして理解されるべきである。本明細書に記載される量、範囲、及び比率の上限及び下限は、独立して組み合わせられ得ることは、理解されるべきである。同様に、本発明の各要素の範囲及び量は、他の要素のいずれかの範囲又は量とともに使用され得る。
本明細書で使用される、「含む(including)」、「含有する(containing)」、又は「により特徴付けられる(characterized by)」と同義である「含む(comprising)」なる移行語は、包括的なもの又は制約のないものであり、追加的な、列挙されていない要素又は方法ステップを除外するものではない。しかしながら、本明細書における「含む(comprising)」の各列挙において、この用語は、代替の実施形態として、「から基本的になる(consisting essentially of)」及び「からなる(consisting of)」という語句も包含することが意図され、ここで「からなる(consisting of)」は、規定されていないいずれの要素又はステップをも除外するものであり、「から基本的になる(consisting essentially of)」は、対象の組成又は方法の必須又は基本的な新規の特性に実質的に影響しない、追加的な列挙されていない要素又はステップを含むことを許容するものである。
多量の二酸化炭素及び少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーを含む、二酸化炭素組成物が提供される。
この組成物は、超臨界二酸化炭素より少なくとも100%大きい相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、超臨界二酸化炭素より少なくとも150%大きい相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、超臨界二酸化炭素より少なくとも200%大きい相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、超臨界二酸化炭素より少なくとも300%大きい相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。
この組成物は、約100%~約1のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約100%~約2のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約100%~約3のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約100%~約3.5のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約100%~約4のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約100%~約5のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約150%~約5のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約150%~約4のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約150%~約3のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約200%~約5のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約200%~約4のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約200%~約3のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約250%~約5のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約250%~約4のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約250%~約3のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約300%~約5のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約300%~約4のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。この組成物は、約300%~約3のオーダーの大きさの相対粘度を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。
ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される140~5000の数平均分子量を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される200~4750の数平均分子量を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される250~4500の数平均分子量を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される500~4500の数平均分子量を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される750~4000の数平均分子量を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される1000~5000の数平均分子量を有する、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。
少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C2~C24のオレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C3~C24のオレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C4~C24のオレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C5~C20のオレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C6~C18のオレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C8~C14のオレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C8~C12のオレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフにおける任意の文に記載の組成物。
分岐ポリオレフィンポリマーは、プロピレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、イソブテンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、1-ブテンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、イソプレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、1,3-ブタジエンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリイソブチレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
分岐ポリオレフィンポリマーは、140~5000の数平均分子量を有するポリイソブチレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、200~4500の数平均分子量を有するポリイソブチレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、250~4000の数平均分子量を有するポリイソブチレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、300~3500の数平均分子量を有するポリイソブチレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、350~3000の数平均分子量を有するポリイソブチレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される400~2500の数平均分子量を有するポリイソブチレンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C4~C24のα-オレフィン又はその混合物から重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ペンテンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ヘキセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ヘプテンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-オクテンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ノネンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーは、1-デセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーは、1-デセンから重合される、任意の前のパラグラフの任意の文の組成物。少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーは、1-ウンデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーは、1-ドデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-トリデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-テトラデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ペンタデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ヘキサデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーは、1-ヘプタデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーは、1-オクタデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ノナデセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-エイコセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ヘンエイコセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-ドコセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-トリコセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、1-テトラコセンから重合される、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される1000~5000Mnのポリデセンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される1250~4750Mnのポリデセンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される1500~4500Mnのポリデセンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される2000~4250Mnのポリデセンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される2500~4000Mnのポリデセンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
分岐ポリオレフィンポリマーは、先行する文に記載のポリマーのいずれかの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分枝ポリオレフィンポリマーは、C6及びC8のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6及びC10のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6及びC12のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6及びC14のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6及びC16のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6、C8及びC10のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6、C8及びC12のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6、C8及びC14のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C6、C8及びC16のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C8及びC10のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C8及びC12のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C8及びC14のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C8及びC16のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C8、C10及びC12のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C8、C10及びC14のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C8、C10及びC16のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C10及びC12のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C10及びC14のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C10及びC16のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C10、C12及びC14のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーは、C10、C12及びC16のα-オレフィンの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、芳香族ヒドロカルビル基を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分枝ポリオレフィンポリマーの分枝は、ヒドロキシル含有芳香族基を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、アミン含有芳香族基を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、脂肪族ヒドロカルビル基を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、環状ヒドロカルビル基を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。分枝ポリオレフィンポリマーの分枝は、前述のヒドロカルビル基のいずれかの混合物を含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、スクシンイミド又は無水コハク酸官能性を実質的に含まないか、又は含まない、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
組成物の重量を基準にして0.01~5重量%の分岐ポリオレフィンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。組成物の重量を基準にして0.05から4.5重量%の分岐ポリオレフィンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。組成物の重量を基準にして0.1~4重量%の分岐ポリオレフィンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。組成物の重量を基準にして0.5~3.5重量%の分岐ポリオレフィンポリマーを含む、任意の先行するパラグラフの任意の文に記載の組成物。
地下の炭化水素含有地層からの炭化水素の生産を増大させる方法であって、先行するパラグラフのいずれかの文に記載の組成物を地層に注入することと、炭化水素含有地層から放出された炭化水素を回収することと、を含む方法。
超臨界二酸化炭素の粘度を増大させる方法であって、増粘剤であって、二酸化炭素と増粘剤との組み合わせの相対粘度を、超臨界二酸化炭素と比較して少なくとも100%増大させる、少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーを含む増粘剤を、二酸化炭素に添加することを含む、方法。
粘度が、500~10,000psiの圧力及び30C~120Cの温度で増大させられる、先行するパラグラフに記載の方法。粘度が、750~6,000psiの圧力及び30C~120Cの温度で増大させられる、先行するパラグラフに記載の方法。
本主題の発明を説明する目的のため、特定の代表的な実施形態及び詳細が示されたが、本主題の発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正がそこになされ得ることは、当業者には明らかであろう。この点に関して、本発明の範囲は、以下の請求項によってのみ限定されるべきものである。

Claims (15)

  1. 多量の二酸化炭素と少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーとを含む、二酸化炭素組成物。
  2. 前記組成物は、超臨界二酸化炭素より少なくとも100%大きい相対粘度を有する、請求項1に記載の二酸化炭素組成物。
  3. 前記ポリオレフィンポリマーは、ポリスチレン標準を用いたゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される140~5000の数平均分子量を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  4. 前記少なくとも1つの分枝ポリオレフィンポリマーは、C2~C24のオレフィン又はその混合物から重合される、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記分岐ポリオレフィンポリマーは、ポリイソブチレンポリマーを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーは、C4~C24のα-オレフィン又はその混合物から重合される、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記分岐ポリオレフィンポリマーは、1000~5000Mnのポリデセンポリマーを含む、請求項5に記載の組成物。
  8. 前記分枝ポリオレフィンポリマーの分枝は、芳香族ヒドロカルビル基、脂肪族ヒドロカルビル基、環状ヒドロカルビル基、及びそれらの混合物のうちの少なくとも1つを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、ヒドロキシル含有芳香族基を含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、アミン含有芳香族基を含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記分岐ポリオレフィンポリマーの分岐は、スクシンイミド又は無水コハク酸官能基を実質的に含まない、又は含まない、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記組成物の重量を基準にして0.01~5重量%の前記分岐ポリオレフィンポリマーを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 地下の炭化水素含有地層からの炭化水素の生産を増大させる方法であって、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物を前記地層に注入することと、前記炭化水素含有地層から放出された炭化水素を回収することと、を含む方法。
  14. 超臨界二酸化炭素の粘度を増大させる方法であって、増粘剤であって、前記二酸化炭素と前記増粘剤との組み合わせの相対粘度を、前記超臨界二酸化炭素と比較して少なくとも100%増大させる、少なくとも1つの分岐ポリオレフィンポリマーを含む増粘剤を、前記二酸化炭素に添加することを含む、方法。
  15. 前記粘度は、500~10,000psiの圧力及び30C~120Cの温度で増大させられる、請求項13に記載の方法。
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