JP2023525031A - 自動化されたサンプル走査および分離のシステムと方法 - Google Patents

自動化されたサンプル走査および分離のシステムと方法 Download PDF

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Abstract

組織サンプル採取具から関心対象の細胞を自動的に走査して切断するためのシステムおよび方法が提供される。【選択図】図4

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2020年5月8日に出願された米国仮特許出願第63/022,364号の利益を主張し、全ての目的についてその全体が引用により本明細書に組み込まれる。
非病変の周辺領域由来細胞から病変由来細胞を分離することは、自動化された方式の導入により、細胞サンプルが由来する病変分子/ゲノム解析のスループットと品質が改善され得る。いくつかの実施形態では、細胞サンプルは、非侵襲性の接着パッチにより採取され、該接着パッチは、本明細書に記載されたシステムと方法とを使用して、自動化された方式にて切断され得る。
採取された組織サンプルは、区別される価値を有する細胞の集団を含む場合がある。いくつかの実施形態では、関心領域の外側の細胞の混入は、サンプル解析の結果に負の影響を及ぼす場合がある。いくつかの実施形態では、接着テープによる組織サンプルの採取は、接着パッチを使用して実行されるが、接着パッチは、しばしば、所望の採取領域(例えば、病変、母斑)よりも大きなサイズを有する。全ての病変が同様ではなく、またサンプリングの容易さも同様ではないため、異なる病変サイズ、ならびに、粘着テープ・ストリッピング法を使用するために必要な人間工学と調整性を考慮して、より大きなサイズの接着パッチが設計される。
一例として、非侵襲性の組織採取具は、皮膚癌の患者から表皮の初期段階の病変(例えば、メラノーマ)の皮膚組織を採取するために設計された接着パッチであり得、該病変は、小さな病変、多くの場合パッチ採取具のサイズよりも小さな病変として現われ得る。従って、接着パッチは、病変に直接由来する細胞、ならびに周囲の非病変領域に由来する細胞の組み合わせを採取する場合がある。遺伝子発現プロファイルの基礎となる解析に先立って、核酸を抽出するために病変領域由来の細胞だけが使用されることが望ましく、および、周辺地域の細胞は分離され除去されるべきあるが、それは、周辺領域から収集された細胞から得られたゲノムの材料がサンプルを希釈し、病変から採取された細胞から得られた結果の正確さに干渉し得るからである。病変および非病変の皮膚からの細胞をブレンドまたは混合することは、特に病変が癌の早期ステージのために小さいとき、病変の皮膚細胞からの分子信号を希釈し、試験性能を低下させる(例えば、偽陰性検出引き起こす)場合がある(例えば、病変の皮膚細胞からの分子の信号が周囲の非病変の皮膚からの細胞によってはるかに希釈される場合)。不運にも、これらの異なる領域は、サンプリングの後に組織採取具において容易に区別できない場合があるが、それは両方の領域から得られた細胞が目視検査では同様に見えるためである。一例では、これらの領域を線引きするために、病変のエッジは、病変領域細胞が視覚的に周辺領域細胞から区別することができるように、透明な接着パッチ上で輪郭を描かれる場合がある。関心対象の病変のより深い層から上に移動した細胞を含有している病変組織の解析を改善するために、ラボにおいて、この描かれた境界を使用して、接着パッチの周辺サンプル領域を病変領域から排除することができる。
本明細書に記載されたシステムと方法は、非侵襲性の組織サンプル試験キット上での高スループットの解析のために、走査し、関心対象の細胞を含むサンプルの部分を切断するための自動ソリューションを提供し、ここで上記キットは、サンプルからのゲノム情報を最も高い感度と特異性で単離する。いくつかの実施形態では、非侵襲性の組織サンプリング試験キットは1つ以上の接着パッチを含み、ここで上記キットは、接着パッチへの接着によって、関心対象の細胞を採取する。一実施形態では、細胞サンプルが接着され、およびそこで病変領域が線引きされる接着パッチを備えた組織サンプリングキットのアレイは、プラットフォーム上で整列され、各病変領域は、コンピュータによって走査され、その後、レーザーまたは他の自動化可能な技術が、適切にプログラムされたコンピュータソフトウェアに基づいて、線引きされた病変領域の周囲を切断する。
いくつかの実施形態では、本明細書において、組織サンプル採取キットから関心対象の細胞を自動的に走査し、かつ切断するための方法が提供され、該方法は、少なくとも1つのサンプル採取具を含む、組織サンプル採取キットを受け取り、少なくとも1つのサンプル採取具は、関心対象の細胞を含む、工程、少なくとも1つのサンプル採取具をプラットフォームに配置する工程、少なくとも1つのサンプル採取具を走査する工程、各サンプル採取具上で関心対象の細胞の境界を判別する工程、および、境界に基づいて、自動切断システムによって各々の採取具の残りの部分から関心対象の細胞を切断する工程を含む。いくつかの実施形態では、方法は、サンプル採取具の残りの部分から切断された関心対象の細胞を解析する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、サンプル採取キットは、非侵襲性の接着式サンプリングプロセスを含む。いくつかの実施形態では、プラットフォームに少なくとも1つのサンプル採取具を配置する工程は、サンプル採取具のアレイを形成するように多数のサンプル採取具をプラットフォームに配置することをさらに含む。いくつかの実施形態では、各サンプル採取具は、接着性のマトリックスを含み、ここで関心対象の細胞は、患者の皮膚領域から接着性のマトリックスへの付着によって採取される。
いくつかの実施形態では、サンプル採取キットは、患者特定のための手段を含む。いくつかの実施形態では、関心対象の細胞の境界を判別することは、病変領域から得られた前記関心対象細胞を、非病変の周辺領域から得られた他の細胞に対して線引きすることをさらに含む。いくつかの実施形態では、病変領域から得られた関心対象の細胞を、非病変の周辺領域から得られた他の細胞に対して線引きすることは、非侵襲性の接着サンプリングプロセスの中で得られたデータを受け取ることを含む。いくつかの実施形態では、アレイを走査し、および境界を識別する工程は、コンピュータシステムによって行なわれる。
いくつかの実施形態では、境界は、疾患の徴候、疾患進行状態、病変のタイプ、病変のサイズ、またはその組み合わせに基づく。いくつかの実施形態では、方法は、各サンプル採取具を確認する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、サンプル採取具の確認は、非一貫性、干渉物質の存在、またはその組み合わせについて、サンプル採取具を走査することを含む。
いくつかの実施形態では、関心対象の細胞を切断する工程は、サンプル採取具の非病変の周辺領域からサンプル採取具の病変領域を切断することをさらに含む。いくつかの実施形態では、自動切断システムは、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを含む。いくつかの実施形態では、関心対象の細胞を切断する工程は、サンプル採取具のアレイのコンピュータ化された走査から得られた1つ以上のサンプル採取具の各々に対し、判別されたマーキングに基づいて行なわれる。
いくつかの実施形態では、本明細書において、組織サンプ採取キットからの関心対象の細胞を自動化的に走査し、かつ切断するためのシステムが提供され、該システムは、プラットフォーム、プラットフォームに向けられた1つ以上の撮像デバイス、1つ以上の撮像デバイスを使用して組織サンプル採取キットの第1の領域(例えば、関心対象の細胞)とサンプル採取具の第2の領域(例えば、周囲部分)との間の境界を判別するように構成された、コンピュータ実装ソフトウェアプログラム、を含む。
いくつかの実施形態では、システムは切断機構をさらに含み、ここで切断機構は、関心対象の細胞とサンプル採取具の周囲部分との間の境界によって形成された境界線にてサンプル採取具を切断する。いくつかの実施形態では、切断機構は、コンピュータ実装されたソフトウェアプログラムによって誘導される。いくつかの実施形態では、切断機機構は、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを含む、いくつかの実施形態では、プラットフォームは、サンプル採取キットの複数のサンプル採取具によって形成されたアレイを支持するように構成される。いくつかの実施形態では、サンプル採取キットは、複数の非侵襲性のサンプル採取具を含む。
いくつかの実施形態において、組織サンプル採取キットから関心対象の細胞を単離するための方法が、本明細書において提供され、上記方法は、関心対象の細胞を含む1つ以上のサンプル採取具を受容する工程と、基体上に上記1つ以上のサンプル採取具を配置する工程と、少なくとも1つの第1の画像を生成するために上記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程と、上記関心対象の細胞と各サンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別するために上記少なくとも1つの第1の画像に対してソフトウェアアルゴリズムを適用する工程と、判別された上記境界に基づき切断システムを用いて各サンプル採取具の残り部分から上記関心対象の細胞を切断する工程とを含む。
いくつかの実施形態において、上記1つ以上のサンプル採取具は、1つ以上の非侵襲型粘着性サンプル採取具を含む。いくつかの実施形態において、上記組織は、皮膚組織を含み、上記関心対象の細胞は、皮膚細胞を含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた1つ以上の画像を受信する工程をさらに含み、上記遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた上記1つ以上の画像は、個体の皮膚上に配置された、実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を示し、上記関心対象の細胞が由来する皮膚の状態は、上記実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を通して視認できる。
いくつかの実施形態において、上記1つ以上のサンプル採取具は、サンプル採取具のアレイに並べられた複数のサンプル採取具を含む。いくつかの実施形態において、上記サンプル採取具のアレイは、少なくとも1つの標準マーカーに関連付けられる。いくつかの実施形態において、上記基体は、上記1つ以上のサンプル採取具を位置合わせするように構成された1つ以上の位置決め切り欠きを含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、上記基体上に配置された上記1つ以上のサンプル採取具の上にシートカバーを貼着する工程をさらに含む。いくつかの実施形態において、上記少なくとも1つの第1の画像を生成するために上記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程は、光走査システムによって行われる。
いくつかの実施形態において、判別された上記境界を人間による目視、または測定、あるいはその両方によって確認する工程をさらに含む。いくつかの実施形態において、判別された上記境界は、複数の点、ならびに、開多角形または閉多角形を形成するように上記点を結ぶ1つ以上の線および/または1つ以上の曲線を含むデジタル情報を含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、判別された上記境界を編集する工程をさらに含む。いくつかの実施形態において、判別された上記境界を編集する工程は、1つ以上の点、1つ以上の線、または1つ以上の曲線を編集することを含む。いくつかの実施形態において、上記関心対象の細胞とサンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別することは、病変を有する領域から得られた上記関心対象を、病変を有さない周辺領域から得られた他の細胞と線引きすることを含む。
いくつかの実施形態において、上記ソフトウェアアルゴリズムは、コンピュータビジョンアルゴリズムを含む。いくつかの実施形態において、上記コンピュータビジョンアルゴリズムは、エッジ検出アルゴリズムを含む。いくつかの実施形態において、上記少なくとも1つの第1の画像を生成するために上記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程は、上記1つ以上のサンプル採取具の両面を撮像することを含む。いくつかの実施形態において、上記撮像することによって、上記1つ以上のサンプル採取具の一方の面にある固有の識別子、および上記1つ以上のサンプル採取具の他方の面にある上記関心対象の細胞に関する情報を取得する。
いくつかの実施形態において、上記切断する工程は、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを用いて行われる。いくつかの実施形態において、上記切断する工程は、レーザー切断システムを用いて行われる。いくつかの実施形態において、上記方法は、少なくとも1つの第2の画像を生成するために上記切断する工程に続いて上記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程をさらに含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2の画像を生成するために上記切断する工程に続いて上記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程は、上記1つ以上のサンプル採取具の両面を撮像することを含む。いくつかの実施形態において、上記少なくとも1つの第1の画像を生成するために上記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程、上記関心対象の細胞と各サンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別するために上記少なくとも1つの第1の画像に対してソフトウェアアルゴリズムを適用する工程、および判別された上記境界に基づき切断システムを用いて各サンプル採取具の残り部分から上記関心対象の細胞を切断する工程は、自動コンピュータ制御機器によって行われる。いくつかの実施形態において、上記自動コンピュータ制御機器は、1分当たり少なくとも16、少なくとも32、または少なくとも48のサンプル採取具というスループットを有する。
いくつかの実施形態において、上記方法は、必要とする個体に上記組織サンプル採取キットを提供する工程をさらに含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、上記関心対象の細胞を解析する工程をさらに含む。
いくつかの実施形態において、組織サンプル採取キットから関心対象の細胞を単離するためのシステムが、本明細書において提供され、上記システムは、撮像機器と、切断機器と、および、少なくとも1つのプロセッサ、通信用インターフェース、およびアプリケーションを提供するように上記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指示を含む演算装置とを含み、上記演算装置は、通信用インターフェースを介して上記撮像機器と上記切断機器に通信可能に連結され、上記アプリケーションは、上記撮像機器に、少なくとも1つの第1の画像を生成するために上記1つ以上のサンプル採取具を撮像するように指示すること、上記関心対象の細胞と各サンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別するために上記少なくとも1つの第1の画像に対してソフトウェアアルゴリズムを適用すること、および、上記切断機器に、判別された上記境界に基づき切断システムを用いて各サンプル採取具の残り部分から上記関心対象の細胞を切断するように指示することとを含む動作を行うように構成される。
いくつかの実施形態では、上記撮像機器は、光走査装置を含む。いくつかの実施形態において、上記切断機器は、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを含む。いくつかの実施形態において、上記切断機器は、レーザー切断システムを含む。いくつかの実施形態において、上記撮像機器および上記切断機器は、別個の装置として実装される。いくつかの実施形態において、上記撮像機器および上記切断機器はそれぞれ、1つ以上のサンプル採取具を受容して固定するように構成されたプラットフォームを含む。いくつかの実施形態において、上記1つ以上のサンプル採取具は、1つ以上の非侵襲型粘着性サンプル採取具を含む。いくつかの実施形態において、上記組織は、皮膚組織を含み、上記関心対象の細胞は、皮膚細胞を含む。
いくつかの実施形態において、上記撮像機器および上記切断機器は、単一装置に一体化される。いくつかの実施形態において、上記単一装置は、1つ以上のサンプル採取具を受容して固定するように構成されたプラットフォームを含む。いくつかの実施形態において、上記1つ以上のサンプル採取具は、1つ以上の非侵襲型粘着性サンプル採取具を含む。いくつかの実施形態において、上記組織は、皮膚組織を含み、上記関心対象の細胞は、皮膚細胞を含む。
いくつかの実施形態において、上記アプリケーションは、遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた1つ以上の画像を受信することを含む動作を行うように構成され、上記遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた上記1つ以上の画像は、個体の皮膚上に配置された、実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を示し、上記関心対象の細胞が由来する皮膚の状態は、上記実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を通して視認できる。いくつかの実施形態において、上記1つ以上のサンプル採取具は、サンプル採取具のアレイに並べられた複数のサンプル採取具を含む。いくつかの実施形態において、上記サンプル採取具のアレイは、少なくとも1つの標準マーカーに関連付けられる。
いくつかの実施形態において、上記アプリケーションは、判別された上記境界を人間のユーザが目視、または測定、あるいはその両方によって確認するためのユーザインターフェースを提供することを含む動作を行うように構成される。いくつかの実施形態において、判別された上記境界は、複数の点、ならびに、開多角形または閉多角形を形成するように上記点を結ぶ1つ以上の線および/または1つ以上の曲線を含むデジタル情報を含む。いくつかの実施形態において、上記アプリケーションは、判別された上記境界を人間のユーザが編集するためのユーザインターフェースを提供することを含む動作を行うように構成される。いくつかの実施形態において、判別された上記境界を編集する工程は、1つ以上の点、1つ以上の線、または1つ以上の曲線を編集することを含む。いくつかの実施形態において、上記関心対象の細胞とサンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別することは、病変を有する領域から得られた上記関心対象を、病変を有さない周辺領域から得られた他の細胞と線引きすることを含む。
いくつかの実施形態において、上記ソフトウェアアルゴリズムは、コンピュータビジョンアルゴリズムを含む。いくつかの実施形態において、上記コンピュータビジョンアルゴリズムは、エッジ検出アルゴリズムを含む。
いくつかの実施形態において、上記撮像機器は、上記1つ以上のサンプル採取具の両面を撮像するように構成される。いくつかの実施形態において、上記アプリケーションは、少なくとも1つの第2の画像を生成するために切断に続いて上記1つ以上のサンプル採取具を撮像するように上記撮像機器に指示することを含む動作を行うように構成される。いくつかの実施形態において、上記自動コンピュータ制御システムは、1分当たり少なくとも16、少なくとも32、または少なくとも48のサンプル採取具というスループットを有する。
参照による引用
本明細書で言及される全ての出版物、特許、および特許出願は、あたかも個々の出版物、特許、または特許出願が参照によって組み込まれるよう具体的かつ個別に示されるかのように、同じ程度まで参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の新規な特徴を、具体的に添付の特許請求の範囲とともに説明する。本発明の特徴と利点をより良く理解するには、本発明の原理が用いられる例示的実施形態を説明する以下の詳細な説明と添付図面とを参照されたい。
いくつかの実施形態による、自動的なサンプル走査と切断のためのシステムを描写する。 いくつかの実施形態による、自動的なサンプル走査と切断のためのシステムを描写する。 いくつかの実施形態による、自動的なサンプル走査と切断のためのシステムを描写する。 いくつかの実施形態による、組織サンプルのアレイの例を描写する。 本明細書のシステムと方法のいくつかの実施形態を使用する、組織サンプルの分離を描写する。 本明細書のシステムと方法のいくつかの実施形態を使用する、組織サンプルの分離を描写する。 本明細書のシステムと方法のいくつかの実施形態を使用する、組織サンプルの分離を描写する。 本明細書のシステムと方法のいくつかの実施形態を使用する、組織サンプルの分離を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 いくつかの実施形態による、例示的な組織サンプル採取キットおよびその使用方法を描写する。 本明細書に記載されたシステムまたは方法のうちのいずれかを操作するようにプログラムされた、または構成された、コンピュータシステムを例示する。 いくつかの実施形態による、組織サンプルを走査および分離するための方法のワークフローを描写する。 いくつかの実施形態による、組織サンプルの異なる領域について行なわれた解析の結果を描写する。 いくつかの実施形態による、組織サンプルの異なる領域について行なわれた解析の結果を描写する。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 評価のために提出されることとなる皮膚領域に対応する画像と情報を集めるための、患者ユーザエクスペリエンスを含む例示的なグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI/UX)を表す図である。 組織サンプル採取具および境界の画像を走査し、レヴューし、およびを編集するためユーザエクスペリエンス(GUI/UX)を含む、例示的なグラフィカルユーザインターフェースを描写する。 組織サンプル採取具および境界の画像を走査し、レヴューし、およびを編集するためユーザエクスペリエンス(GUI/UX)を含む、例示的なグラフィカルユーザインターフェースを描写する。 組織サンプル採取具および境界の画像を走査し、レヴューし、およびを編集するためユーザエクスペリエンス(GUI/UX)を含む、例示的なグラフィカルユーザインターフェースを描写する。 組織サンプル採取具および境界の画像を走査し、レヴューし、およびを編集するためユーザエクスペリエンス(GUI/UX)を含む、例示的なグラフィカルユーザインターフェースを描写する。 組織サンプル採取具および境界の画像を走査し、レヴューし、およびを編集するためユーザエクスペリエンス(GUI/UX)を含む、例示的なグラフィカルユーザインターフェースを描写する。 組織サンプル採取具および境界の画像を走査し、レヴューし、およびを編集するためユーザエクスペリエンス(GUI/UX)を含む、例示的なグラフィカルユーザインターフェースを描写する。 組織サンプル採取具および境界の画像を走査し、レヴューし、およびを編集するためユーザエクスペリエンス(GUI/UX)を含む、例示的なグラフィカルユーザインターフェースを描写する。 いくつかの実施形態による、組織サンプルを走査および分離するための方法のワークフローを描写する。 いくつかの実施形態による、組織サンプルを走査および分離するための方法のワークフローを描写する。
本明細書において、組織サンプ採取具から関心対象の細胞を自動化的に走査し、かつ切断するためのシステムが提供される。
図1Aを参照すると、いくつかの実施形態において、関心対象の細胞の自動走査および切断のためのシステムは、プラットフォーム(110)および切断装置(120)を含む。いくつかの実施形態では、プラットフォーム(110)は1つ以上のサンプル採取具を受け入れるように構成される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるように、サンプル採取具は皮膚サンプルの非侵襲性の採取のための1つ以上の接着テープ(102)または接着パッチを含む。
いくつかの実施形態では、サンプル採取具の各パッチは、解析されるか評価されることになる関心対象の細胞を含有している領域または部分を含む。いくつかの実施形態では、システムは、第1の領域と第2の領域の間の境界線(105)に形成された境界に沿って切断するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の領域は関心対象の細胞を含有し、および、第2の領域は、サンプル採取具の残りの部分を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のとおり、前記切断機器(120)は、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを含む。いくつかの実施形態では、切断装置は、該切断装置の動きを制御するための切断ガイド(125)に連結される。いくつかの実施形態では、切断ガイドは、切断装置の動きを制御して、第1の領域と第2の領域との間、例えば、関心対象の細胞を含有している領域とサンプル採取具の残りの部分との間の境界線(105)に形成された境界に沿って切断する。
いくつかの実施形態では、プラットフォーム(110)は、可動である。いくつかの実施形態では、プラットフォームは、切断装置に相対的に動き、その結果、サンプル採取具は、第1の領域と第2の領域との間、例えば、関心対象の細胞を含有している領域とサンプル採取具の残りの部分との間の境界線(105)に形成された境界に沿って切断される。いくつかの実施形態では、プラットホーム(110)と切断ガイドの両方は、サンプル採取具の切断装置に対する動きを提供して、第1の領域と第2の領域との間、例えば、関心対象の細胞を含有している部分または領域とサンプル採取具の残りの部分との間の境界線(105)に形成された境界に沿って切断する。
いくつかの実施形態では、1つ以上のイメージセンサ(130)が、システムの一部として提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のイメージセンサ(130)が、切断装置(120)上に提供される場合がある。いくつかの実施形態では、イメージセンサは、切断装置から離れた位置に提供される。いくつかの実施形態では、イメージセンサは、プラットフォーム上に提供された1つ以上のサンプル採取具を走査して、第1の領域と領域との間に形成された境界を判別し、例えば、ここで第1の領域は関心対象の細胞を含有し、および、第2の領域は、サンプル採取具の残りの部分を含む。いくつかの実施形態では、サンプル採取具の第1の領域と第2の領域との間で判別された境界によって形成された境界線(105)の切断は、1つ以上のイメージセンサ(130)によって行なわれた走査に基づく。
いくつかの実施形態では、システムは、切断ガイド(125)、プラットフォーム(110)、またはその両方の動きを制御するように構成された制御装置(140)をさらに含む。制御装置は、切断装置を操作して、第1の領域と第2の領域との間、例えば、関心対象の細胞を含有している領域とサンプル採取具の残りの部分との間で判別された境界により形成された境界線(105)に沿って切断するように、さらに構成される。
いくつかの実施形態では、システムは、コンピューティングデバイス(150)をさらに含む。コンピューティングデバイスは、1つ以上のイメージセンサによって得られた画像を受け取り、解析するように構成される場合がある。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス(150)は、イメージセンサによって得られた1つ以上の画像を解析して、第1の領域と第2の領域との間の、例えば、関心対象の細胞を含有している領域とサンプル採取具の残りの部分との間の境界を判別する。いくつかの実施形態では、解析に基づいて、コンピューティングデバイスは、制御装置(140)への命令をコンパイルして送信して、切断装置(120)の操作および切断ガイド(125)および/またはプラットフォーム(110)による動きを提供し、第1の領域と第2の領域との間、例えば、関心対象の細胞を含有している領域とサンプル採取具の残りの部分との間で判別された境界により形成された境界線(105)に沿って、採取具サンプルを切断する。
図1Bを参照すると、組織サンプル採取具の自動的な走査および切断のためのシステムが描写されている。いくつかの実施形態では、システムは、サンプル採取具を走査するためのスキャンシステムまたは走査装置(160)を含む。いくつかの実施形態では、走査装置(160)は、サンプル採取具の1つ以上の画像をキャプチャし、コンピューティングデバイス(150)に画像を送信する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス(150)は、走査装置(160)によって得られた1つ以上の画像を解析して、サンプル採取具上で提供される分画を判別する。いくつかの実施形態では、分画は、サンプル採取具の表面上で使用されるマーカーによって提供される。いくつかの実施形態では、解析に基づいて、コンピューティングデバイスは、制御装置(140)への命令をコンパイルして送信して、切断装置(120)の操作を提供し、サンプル採取具を貼付した病変の縁を表わしている判別済みの境界によって形成された境界線に沿って、サンプル採取具を切断する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス(150)は、サンプル採取具が適用された病変の縁を表わしている境界をユーザが確認するおよび/または編集することを可能にするソフトウェア・アプリケーションを含む。
図1Cを参照すると、組織サンプル採取具の自動的な走査および切断のためのシステムが描写されている。いくつかの実施形態では、システムはユーザデバイス(170)を含む。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス(170)は、対象の皮膚上の関心領域に付着させたサンプル採取具の1つ以上の画像を送信する。いくつかの実施形態では、対象の皮膚上の関心領域に付着させたサンプル採取具の画像は、コンピューティングデバイスに無線で送信される。いくつかの実施形態では、画像は、ユーザデバイスからコンピューティングデバイス(150)によってアクセス可能なネットワーク(155)へ転送される。関心領域は、病変または母斑を含む場合がある。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス(170)によって提供される画像は、病変のサイズまたは形を確認するために使用される。
いくつかの実施形態では、走査装置(160)は、サンプル採取具の1つ以上の画像をキャプチャし、コンピューティングデバイス(160)に画像を送信する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス(150)は、走査装置(160)によって得られた1つ以上の画像を解析して、サンプル採取具上で提供される分画を判別する。いくつかの実施形態では、画像キャプチャおよび病変マッピング・ソフトウェア・アプリケーションがロードされたユーザデバイス(170)によって得られた画像は、本明細書に開示されるように、サンプル採取具が適用された病変の縁を表わす境界を自動的に編集するために利用され、およびサンプル採取具はその区画上で切断装置(120)によって切断される。
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス(150)は、ユーザデバイス(170)によって得られた1つ以上の画像を解析して、サンプル採取具が適用された病変の縁を表わす境界を判別し、およびサンプル採取具はその区画上で切断装置(120)によって切断される。いくつかの実施形態では、本明細書においてさらに記載されるように、コンピューティングデバイス(150)は、サンプル採取具が適用された病変の縁を表わしている境界をユーザが確認するおよび/または編集することを可能にするソフトウェア・アプリケーションを含む。
I.組織サンプル採取具
いくつかの実施形態では、組織サンプル採取具からの関心対象の細胞の自動スキャニングおよび切断のための方法は、組織サンプル採取具を受け取ることを含む。いくつかの実施形態では、組織サンプル採取具は、非侵襲性か、最小限に侵略性の表皮のサンプリングに由来する関心対象の細胞を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の組織サンプル採取具が受け取られる。いくつかの実施形態では、組織サンプル採取具は、組織サンプル採取キットの構成要素である。
いくつかの実施形態では、組織採取のための非侵襲性か、最小限に侵襲性のサンプリングデバイスは、マイクロニードル、ブロッティング、接線カッター、または他の非侵襲性の標本化デバイスを含む。いくつかの実施形態では、非侵襲性のサンプリングデバイスは接着性のマトリックスを含み、ここで関心対象の細胞は、非侵襲性の接着性のサンプリングプロセスを使用して、患者の皮膚から採取された接着性のマトリックスに付着される。
いくつかの実施形態では、表皮/細胞サンプルが採取される深さは、500、400、300、200、100、90、80、70、60、50、40、30、20、10、5、4、3、2、1ミクロン以下であり、その間の値もあり得る。
組織/サンプル採取具キットによって採取されたサンプルは、複数の個別の細胞サンプル領域由来のサンプルを含む場合がある。いくつかの実施形態では、サンプル採取キットのサンプル採取具は、複数の個別の細胞サンプル領域によって提供される関心対象の細胞を含む。いくつかの実施形態では、接着性サンプル採取具が使用される場合、サンプル採取具は4つの別個の接着パッチを含む。
いくつかの実施形態では、組織採取具キットは、トレーサビリティおよび患者の特定のための確認手段をさらに含む。いくつかの実施形態では、トレーサビリティおよび患者特定のための情報は、患者の名前を特定する証印、患者の生年月日、行なわれるゲノム検査の名前、カルテ番号、を含む、指示した医師、ICD10(国際疾病分類)診断コード、およびサンプル採取の日付を含む。いくつかの実施形態では、サンプル採取キットの各サンプル採取具は、患者の名前を特定する証印、患者の生年月日、行なわれるゲノム検査の名前、カルテ番号、を、指示した医師、ICD10診断コード、およびサンプル採取の日付など、サンプル採取具に関する情報を含む。
A.接着テープサンプル採取
いくつかの実施形態では、不快感を最小限にして皮膚サンプルを採取する非侵襲的手段として、テープ剥離法とともに使用するための接着式皮膚サンプル採取キットが提供される。本明細書記載の皮膚採取のためデバイスは、いくつかの事例において、採取具、テープ、ストリップ、ステッカー、またはパッチと呼ばれる。細胞材料(cellular material)は、皮膚サンプルから単離される場合があり、疾患の段階、疾患進行のリスク、および患者が特定の処置に反応する可能性を判定可能な試験に利用され得る。処置として薬物療法や生検を含む場合がある。皮膚サンプルの細胞材料として、核酸、ポリペプチド、脂質、炭水化物、および小分子を含む場合がある。核酸としてDNAやRNAが挙げられる。
いくつかの実施形態では、テープ剥離法を用いて採取した皮膚サンプルは、免疫組織化学的検査、イムノフェノタイピング、蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)、および/またはそれらのあらゆる組合せと組み合わせて使用される。皮膚サンプルは、アッセイ構成要素として有用と証明するために、必ずしも接着テープから除去する必要はない。皮膚サンプルから得た細胞材料は、接着テープマトリクスの表面から検出されてもよい。検出方法として、接着テープマトリクスに接着される細胞材料に結合するよう構成されたプローブの使用が挙げられ得る。プローブとして、核酸に結合するよう構成されたプライマーや、ポリペプチド、核酸、小分子、脂質、および/または炭水化物に結合するよう構成された抗体が挙げられ得るが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、テープ剥離法は、狼瘡、麻疹、ざ瘡、血管腫、乾癬、湿疹、カンジダ症、膿痂疹、帯状疱疹、らい病、およびクローン病(Chron’s disease)を含むがこれらに限定されない様々な皮膚状態の疑いに対する精密検査の一部である。皮膚状態として、炎症性皮膚病、水疱性疾患、感染症、癌も挙げられ得る。皮膚癌として、基底細胞癌、日光角化症、メルケル細胞腫、皮脂腺癌、扁平上皮癌、メラノーマ、および隆起性皮膚線維肉腫が挙げられ得るが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、テープ剥離法は、複数の接着テープを用いて実行される。1~8枚の間の接着テープが、皮膚サンプルを採取するために連続して貼付けかつ除去され得る。皮膚サンプルごとに使用される接着テープの枚数として、12枚、11枚、10枚、9枚、8枚、7枚、6枚、5枚、4枚、3枚、2枚、1枚、約2~約7枚、約3~約6枚、および約4~約5枚が挙げられるが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、接着テープは、約1~8回、皮膚に貼り付けられ、および皮膚から除去される。
1.接着性採取キットの構成要素 接着性皮膚サンプル採取キットの接着テープまたはパッチは、一般的に、採取領域を形成するための接着マトリクスを含む第1の部分と、第1の部分の周囲から延在する第2の部分とを含み得る。いくつかの実施形態では、接着マトリクスは採取領域の皮膚側表面に位置付けられる。いくつかの実施形態では、第2の部分はハンドリング領域を形成し得る。ハンドリング領域は、接着テープの貼付けと除去に適したタブを含み得る。このタブのサイズは、皮膚表面に接着テープを貼り付けている間、貼り付けた人(applicant)が第1の採取領域のマトリクス材料に接触しないほど十分なものであり得る。いくつかの実施形態では、ハンドリング領域は、接着性のマトリックスを含まない。いくつかの実施形態では、接着テープはタブを含まない。いくつかの実施形態では、接着テープは、使用前に接着マトリクスの汚染を低減するべく手袋をして取り扱われる。いくつかの実施形態では、採取領域とハンドリング領域の両方が接着性マトリックスを含む。
いくつかの実施形態では、採取領域はポリウレタン・キャリアフィルムである。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、合成ゴム化合物で構成される。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、スチレン-イソプレン-スチレン(SIS)線状ブロック共重合体化合物である。いくつかの実施形態では、接着テープはラテックス、シリコーン、またはその両方を含まない。いくつかの実施形態では、接着テープは、採取領域に液体溶剤混合物として接着剤を塗布し、続いて溶剤を除去することにより製造される。
いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、アクリル樹脂、シリコーン、および炭化水素ゴム(ブチルゴム、スチレン‐ブタジエンゴム・ゴム、エチル酢酸ビニル重合体、スチレン-イソプレン-ブタジエン・ゴムなど)の1つ以上、またはその組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、接着性マトリックスの粘着性はXLW(EC)Auto Tensile Tester(Labthink Instrument)を使用するASTM D1876によって測定される。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、最高で2000、1500、1000、900、800、700、600、500、400、300、200、または150g/m/24時間の疎水性を含む。いくつかの実施形態では、疎水性は、直立MVTR(水蒸気透過率)または倒立MVTRとして測定される。いくつかの実施形態では、疎水性はASTM E96-80を使用して測定される。いくつかの実施形態では、パッチ(接着マトリックスを含む)は、g/m/24時間で2000以下、1500以下、1000以下、900以下、800以下、700以下、600以下、500以下、400以下、300以下、200以下、または最高で150以下の疎水性を含む。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、剥離接着強さ、または接着マトリックスを含むパッチを取り外す時にかけられる力を持つ。いくつかの実施形態では、細胞材料の所望量が皮膚から取り去られるが、患者に対する皮膚損傷または不快感を引き起こさないとき、剥離接着強さは最適である。いくつかの実施形態では、剥離返着強さはASTMD3330を使用して測定される。いくつかの実施形態では、剥離接着強さは、1~40、1~30、1~20、5~30、5~25、5~20、5~15、3~15、3~12、10~20、5~30、15~30または3~10ニュートン/インチである。いくつかの実施形態では、剥離接着強さは、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、15、20、25、30、または少なくとも35ニュートン/インチであり、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、剥離接着強さは、ニュートン/インチ単位で1以下、2以下、3以下、4以下、5以下、6以下、7以下、8以下、9以下、10以下、12以下、15以下、20以下、25以下、30以下、または35以下であり、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、剥離接着強さは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、15、20、25、30、または約35ニュートン/インチであり、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、ASTM D3330によって、約1.0インチ/分から約12.0インチ/分までの引き速度における180°剥離接着強さとして測定すると、約1~40、1~30、1~20、5~30、5~25、5~20、5~15、3~15、3~12、10~20、5~30、15~30、または約3~10の剥離接着強さを含む。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、ASTM D3330によって、約4.0インチ/分から約16.0インチ/分までの引き速度における180°剥離接着強さとして測定すると、約1~40、1~30、1~20、5~30、5~25、5~20、5~15、3~15、3~12、10~20、5~30、15~30、または約3~10の剥離接着強さを含む。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、ASTM D3330によって、約0.5インチ/分から約8インチ/分までの引き速度における180°剥離接着強さとして測定すると、約1~40、1~30、1~20、5~30、5~25、5~20、5~15、3~15、3~12、10~20、5~30、15~30、または約3~10の剥離接着強さを含む。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは圧力感応接着剤を含む。いくつかの実施形態では、圧力感応接着剤は、20℃よりも低い、15℃よりも低い、10℃よりも低い、7℃よりも低い、6℃よりも低い、5℃よりも低い、4℃よりも低い、3℃よりも低い、または2℃よりも低いガラス転移温度を示し、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、圧力感応接着剤は、1~20℃、1~15℃、1~10℃、1~7℃、3~8℃、4~6℃、または4~10℃のガラス転移温度を示す。いくつかの実施形態では、圧力感応接着剤は、約20℃、15℃、10℃、7℃、6℃、5℃、4℃、3℃、または約2℃のガラス転移温度を示し、その間の値もあり得る。
接着パッチは、用途に応じて透明または不透明であり得る。いくつかの実施形態では、パッチは不透明である。いくつかの実施形態では、パッチは透明である。いくつかの実施形態では、パッチは1%、2%、5%、8%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または98%の不透明度を有する。いくつかの実施形態では、パッチは、少なくとも、1%、2%、5%、8%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または少なくとも98%の不透明度を有する。いくつかの実施形態では、パッチは、には高々1%以下、2%以下、5%以下、8%以下、10%以下、15%以下、20%以下、25%以下、30%以下、40%以下、50%以下、60%以下、70%以下、80%以下、90%以下、95%以下、または98%以下の不透明度を有する。いくつかの実施形態では、パッチは、皮膚細胞を1回以上取り去った(剥離)後、不透明度を有する。いくつかの実施形態では、パッチは、皮膚細胞の剥離後、1%、2%、5%、8%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または98%の不透明度を有する。いくつかの実施形態では、パッチは、皮膚細胞の剥離後、少なくとも1%、2%、5%、8%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または少なくとも98%の不透明度を有する。いくつかの実施形態では、パッチは、皮膚細胞の剥離後、1%以下、2%以下、5%以下、8%以下、10%以下、15%以下、20%以下、25%以下、30%以下、40%以下、50%以下、60%以下、70%以下、80%以下、90%以下、95%以下、または98%以下の不透明度を有する。いくつかの実施形態では、接着パッチは、ASTM D1003による測定で、約50%未満、45%未満、40%未満、30%未満、25%未満、20%未満、15%未満、10%、または約5%未満の不透明度を含む。
接着パッチはマトリックス材を含む場合がある。マトリックス材は、いくつかの実施形態では、皮膚サンプルに接着するのに十分な接着性がある。マトリックス材は、傷跡または出血を引き起こすか、あるいは取り外すのが難しいほどに接着性ではない。いくつかの実施形態では、マトリックス材は、透明な材料で構成される。いくつかの実施形態では、マトリックス材料は、生物学的適合である。いくつかの実施形態では、マトリクス材料は、取り去りの後に皮膚表面に残余部分を残さない。ある実施形態では、マトリックス材は皮膚刺激性ではない。いくつかの実施形態では、パッチは、1つの領域または部位に複数回適用される。いくつかの実施形態では、同じ領域または部位における2回より多い適用は、経皮水分散逸(TEWL)がg/m/時間の単位で80以下、70以下、60以下、50以下、40以下、35以下、30以下、25以下、20以下、17以下、15以下、12以下、10以下、または5以下の結果をもたらし、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、同じ領域または部位における4回より多い適用は、経皮水分散逸(TEWL)がg/m/時間の単位で80以下、70以下、60以下、50以下、40以下、35以下、30以下、25以下、20以下、17以下、15以下、12以下、10以下、5以下の結果をもたらし、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、同じ領域または部位における8回より多い適用は、経皮水分散逸(TEWL)がg/m/時間の単位で80以下、70以下、60以下、50以下、40以下、35以下、30以下、25以下、20以下、17以下、15以下、12以下、10以下、5以下の結果をもたらし、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、同じ領域または部位における6回より多い適用は、経皮水分散逸(TEWL)がg/m/時間の単位で80以下、70以下、60以下、50以下、40以下、35以下、30以下、25以下、20以下、17以下、15以下、12以下、10以下、5以下の結果をもたらし、その間の値もあり得る。
いくつかの実施形態では、接着パッチは、裏打ち層、接着マトリックス、および非侵襲性のハンドリング領域のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、皮膚サンプル採取具は、リリースパネル、個別のライナー、配置領域、および個別のパネルの1つ以上をさらに含む。いくつかの実施形態では、デバイスは、最適な剥離接着強さ、裏打ちフィルムの弾性、抽出物、寸法、材料、機能的結果、またはその組み合わせについて構成される。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、病変を含む皮膚の一部の形態(morphology)に一致する柔軟性を含み、ここで裏打ち層は、少なくとも1つの接着パッチが皮膚から外されるとき、少なくとも1つの接着パッチが皺寄せに抵抗するような厚みを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパッチは、非接着性ハンドリング層の一部によって、隙間を有して、および複数の配向において支持されたとき、それ自体が接着しないような、厚みを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接着パッチから放出される抽出物と溶出物の量は、核酸解析を改善するために最小限にされる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接着パッチは、少なくとも1つの接着パッチの皺寄せ波長に近い最長の寸法を含む。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、5℃未満のガラス転移温度を呈する圧力感応接着剤を含む。
接着性皮膚サンプル採取具の接着パッチは、裏打ち層を典型的に含む。いくつかの実施形態では、裏打ち領域は、一般的に接着マトリクスを含む第1の採取領域と、第1の採取領域の周囲から延在する第2の領域とを含む。接着マトリックスは、第1の採取領域の皮膚側表面に位置する。第2の領域は、接着パッチを適用し、取り外すのに適切なタブとして(または非接着性のハンドリング領域として)機能する。タブは、皮膚表面に接着パッチを適用する間に、適用する者が第1の収集領域のマトリックス材に接しないよう十分な大きさである。いくつかの実施形態では、接着パッチは第2の領域のタブを含まない。いくつかの実施形態では、接着パッチは、使用前に接着マトリクスの汚染を低減するべく手袋をして取り扱われる。いくつかの実施形態では、裏打ちは、柔軟で、透明で、且つしなやかな合成高分子を含む。
裏打ち層は、剛性または柔軟性を制御するあらゆる材料または材料の混合物を含み得る。理論に縛られるものではないが、裏打ち層は、あらゆるサイズまたは形の病変上でパッチの適切な空間構造を可能にし、そのことは剥離/採取中に細胞材料のより多くの移動をもたらす。いくつかの実施形態では、裏打ち層の厚みまたは剛性は、剥離中の静的な皺または滑り・付着パターン(slip-stick patterns)による変形を防止するように構成される。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、ポリウレタン・キャリアフィルムを含む。本明細書に記載されたパッチは、望ましいサンプル採取特性(例えば、厚み、性能、患者の快適性、または他の特性)を提供する任意の数の材料を含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のパッチは裏打ち層を含む。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、TPU(熱可塑性ポリウレタン樹脂)、LPDE(低密度ポリエチレン)、PET(ポリエチレン、PP(ポリプロピレン、テフロン、ポリイミド、PEN(ポリエチレンnaphthalate)、PVB(ポリビニルブチラール)、PVOH(ポリ(ビニルアルコール)、PVP(ポリ(ビニルポリピロリドン・セルロース酪酸塩、酢酸セルロースまたはその混合物の1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、TPU(熱可塑性ポリウレタン樹脂)およびLPDE(低密度ポリエチレン)を含む。いくつかの実施形態では、柔軟で、透明で、且つしなやかな合成高分子は、オレフィンのエラストマーを含む。いくつかの実施形態では、オレフィンのエラストマーは、エチレン、プロピレン、イソブチレン、酢酸ビニル、ビニルアルコール、エチレンオキシド、およびプロピレンオキシドの1つ以上を含む、高分子の共重合体または化合物を含む。いくつかの実施形態では、柔軟で、透明で、且つしなやかな合成高分子は、熱可塑性エラストマーを含む。いくつかの実施形態では、熱可塑性エラストマーは、ポリエステルベースのエラストマーを含む。いくつかの実施形態では、熱可塑性エラストマーは、エーテルまたはアミドの共重合体または化合物を含む。
裏打ち層は、裏打ち層の皺を軽減するために選択された材料または材料の混合物を含む場合がある。裏打ち層の皺は、皺が寄るパターンにより特徴付けられる場合がある。場合によっては、皺のパターンは、規則的なパターンであり得る。皺のパターンは不規則であり得る。皺のパターンは、皺寄せ波長(例えば、平均波長)により特徴付けられる場合がある。皺寄せ波長は、皺における後のピーク間または後のトラフ間の距離(例えば、平均距離)であり得る。平均波長は、テープの長さにわたる、ピーク間の平均距離から決定される場合がある。皺は静的または動的であり得る。接着剤を含む裏打ち層が表面(例えば、皮膚)に接着されるとき、静的な皺が生じる場合がある。裏打ち層の剥離中に動的な皺が生じる場合がある。場合によっては、剥離中の裏打ち層の付着と滑りによって動的な皺が生じる場合がある。接着剤を含む裏打ち層を剥離するプロセスは、動的な付着および滑りを含む場合がある。例えば、ユーザができるだけ滑らかに裏打ち層の剥離しようと努力する時でさえ、剥離は止まったり進んだりして、付着と滑りの効果を引き起こす。例えば、付着中に、弾性ポテンシャルエネルギーが接着剤およびテープの屈曲の中に蓄積され得る。場合によっては、テープと接着剤の両方は、伸ばされるに従って、エネルギーを蓄積するバネのように作用する場合がある。滑っている間に、ポテンシャルエネルギーが運動エネルギーに変換される場合がある。付着と滑りは、微視的な長さ規模(例えば、約数ミクロン以上の長さ規模)でさえ生じる場合がある。付着および滑りは、剥離工程中に欠陥(例えば、皺)をもたらし得る。理論に縛られることは望まれないが、いくつかの実例における付着・滑りパターンの周波数は、パッチ厚みの平方根とともに減少する。例えば、裏打ちシートの弾性率は、1/6(すなわちλ~Et1/6)の指数を提供する立方根の平方根によって、皺の波長を少なくとも部分的に支配(govern)する場合がある。
付着と滑りをもたらすパラメータは、皮膚の弾性、裏打ち層の弾性、接着剤の強さ、およびテープの長さや幅などの幾何学的パラメータを含み得る。これらのパラメータの1つ以上は、裏打ち層における皺のパターンの波長および周波数に影響する場合がある。皮膚弾性は、付着において蓄積されたポテンシャルエネルギーに関係する場合がある。例えば、高弾性を備えた皮膚は、付着中に、より大きなポテンシャルエネルギーを蓄積する場合があり、より大きな距離まで滑り得る。裏打ち層の弾性は、付着において蓄えられたポテンシャルエネルギーに関係する場合がある。例えば、高弾性を備えた裏打ち層は、付着中に、より大きなポテンシャルエネルギーを蓄える場合があり、より大きな距離まで滑り得る。接着性は、付着において蓄積されたポテンシャルエネルギーに関係する場合がある。例えば、より強い接着性は、付着中に、より大きなポテンシャルエネルギーを蓄積する場合があり、より大きな距離まで滑り得る。場合によっては、分離正面(分離された部分に対して貼り付けられた部分を分離する線)は、滑りの間、直線ではない場合がある。例えば、剥離が裏打ち層の長径に沿う場合、滑りは裏打ち層の幅に沿って伝播する。従って、より広いテープは、剥離軸線に沿って剥離するための単位距離の滑り力学を変化させることおよび/またはポテンシャルエネルギー増加させることにより、テープの皺特性を変化させる場合がある。いくつかの例では、皺波長は、数センチメートルのオーダーであり得る。裏打ち層よりも長い皺波長は動的な皺を軽減する場合がある。
接着パッチが皮膚に貼り付けられるとき、静的な皺が生じる場合がある。場合によっては、静的な皺は、接着性によって働く面内力に起因する柔軟な基礎(例えば、皮膚)とより硬い表面(例えば、テープの裏打ち層)との間の収縮度のミスマッチによって生じる場合がある。静的な皺をもたらすパラメータは、皮膚の弾性、裏打ち層の弾性、接着剤の強さ、およびテープの長さや幅などの幾何学的パラメータを含み得る。これらのパラメータの1つ以上は、裏打ち層における皺のパターンの波長および周波数に影響する場合がある。柔軟な基礎の収縮の程度は、柔軟な基礎の弾性に関連する場合がある。より硬い表面の収縮の程度は、裏打ち層の弾性に関連する場合がある。収縮の程度の間のミスマッチは、剥離における変形(例えば、皺)を作り出す場合がある。変形は幅によって特徴付けられる場合がある。収縮の程度の間のミスマッチは、静的な皺をもたらす場合がある。静的な皺の周波数は、裏打ち層の厚みと強く相関する場合がある。いくつかの例では、皺波長は、数センチメートルのオーダーであり得る。裏打ち層よりも長い皺波長は、静的な皺を軽減する場合がある。場合によっては、3milを超える厚みを備えた裏打ち層は、数センチメートルの皺波長をもたらす場合がある。
いくつかの実施形態では、皺波長は、静的および/または動的な皺を軽減するように構成される。いくつかの例では、皺波長は、数センチメートルのオーダーであり得る。裏打ち層の長さよりも長い皺波長は、皺を軽減する場合がある。皮膚に貼り付けられたパッチの長さよりも長い皺波長は、皺を軽減する場合がある。皺波長は、例えば、限定されることなく、約19mm以上、約20mm以上、約21mm以上、約22mm以上、約23mm以上、約24mm以上、約25mm以上、約30mm以上、約35mm以上、約40mm以上、約45mm以上、約50mm以上、約55mm以上、約60mm以上、約65mm以上、約70mm以上、約75mm以上、約80mm以上、約85mm以上、約90mm以上、および約100mm以上の長さを含み得る。
いくつかの実施形態では、屈曲性は、裏打ち層、接着マトリックス、またはその両方の特性によって制御される。いくつかの実施形態では、パッチは、不規則な/三次元の形態に接着するように構成される。いくつかの実施形態では、パッチは、剥離/取り外しの際のパッチの皺を最小限にし、もしくは回避しながら、病変の形態的な構造に接触するように、順応性/屈曲性を含む。いくつかの実施形態では、裏打ち層の屈曲性および厚みは、あらゆるサイズまたは形の病変上でパッチの適切な空間的構造をもたらし、剥離/採取中に皮膚細胞のより多くの移動に結びつく。いくつかの実施形態では、屈曲性は、ASTM D882またはASTM D1938のメソッドをXLW(EC)Auto Tensile Tester(Labthink Instrument Inc)と共に使用して測定される。いくつかの実施形態では、裏打ち層の厚みは、7mil以下、6mil以下、5mil以下、4mil以下、3mil以下、2.5mil以下、2.0mil以下、1.5mil以下、1.25mil以下、1mil以下、0.8mil以下、0.7mil以下、0.6mil以下、0.5mil以下、0.3mil以下、0.2mil以下、または0.1mil以下であり、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、裏打ち層の厚みは、約7、6、5、4、3、2.5、2.0、1.5、1.25、1、0.8、0.7、0.6、0.5、0.3、0.2mil、または約0.1milであり、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、裏打ち層の厚みは、0.1~5、0.1~4、0.1~3、0.1~2、0.1~1、0.5~4、0.5~3、1~5、2~7、3~5、3~10、または1~2milである。いくつかの実施形態では、LDPまたはTPUの1つ以上を含む裏打ち層は、少なくとも1、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、または6mil以上の厚みを備え、その間の値もあり得る。いくつかの例では、弾性は、裏打ち層、接着マトリックス、またはその両方の特性によって制御される。いくつかの例では、パッチは、不規則な/三次元の形態に接着するように構成される。いくつかの例では、パッチは、剥離/リリースの際のパッチの皺を最小限にするか回避すると同時に、病変の形態的な構造に接触するために弾性を含む。弾性は弾性係数によって特徴付けられる場合がある。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、ASTM D-882によって測定されたとき、約200~約2,000のPsiの弾性係数がある。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、約250、500、750、1000、1250、1500、1750、2000、2250、または約2500Psiの弾性係数を有し、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、約1000~約2000Psi、500~約3000Psi、約250~約2000Psi、約400~約2000Psi、約500~約1500Psi、約750~約2000Psi、約1000~約3000Psi、または約500~約2500Psiの弾性係数を有する。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、約7~約60MPa、約5~約60MPa、約10~約60MPa、約20~約80MPa、約30~約60MPa、約5~約30MPa、約5~約20MPa、または約7~約15MPaの抗張力を有する。
いくつかの実施形態では、接着テープは可撓性材料を含んでおり、これによりテープを貼り付けた後に皮膚表面の形状に適合させることが可能になる。いくつかの実施形態では、少なくとも採取領域は、可撓性である。いくつかの実施形態では、タブはプラスチックである。いくつかの実施形態では、接着テープはラテックス、シリコーン、またはその両方を含有しない。いくつかの実施形態では、接着テープは透明材料で製造されており、そうすることで、皮膚表面に接着テープを貼り付けた後に対象の皮膚サンプリング領域は視認可能となる。この透明性により、サンプリング対象の皮膚領域を含む所望の皮膚領域への接着テープの貼り付けを確実なものにし得る。いくつかの実施形態では、接着テープの長さは約5~約100mmの間である。いくつかの実施形態では、採取領域の長さは約5~約40mmの間である。いくつかの実施形態では、採取領域の長さは約10~約20mmの間である。いくつかの実施形態では、採取領域の長さは、サンプリング対象の皮膚表面の領域を収容するように構成され、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約30mm、約35mm、約40mm、約45mm、約50mm、約55mm、約60mm、約65mm、約70mm、約75mm、約80mm、約85mm、約90mm、および約100mmを含み、その間の増分を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、採取領域は楕円形である。いくつかの実施形態では、第1の採取領域は楕円形である。理論に縛られるものではないが、皮膚に貼り付けられるパッチの長さは、剥離の前の静的なパッチ上の波状構造を回避するために、皺波長に同等である。いくつかの例では、パッチの最長の線寸法は、15cm以下、12cm以下、10cm以下、8cm以下、6cm以下、5cm以下、4cm以下、3cm以下、2cm以下、または1cm以下であり、その間の増分を含む。いくつかの例では、第1の採取領域の最長の線寸法は、15cm以下、12cm以下、10cm以下、8cm以下、6cm以下、5cm以下、4cm以下、3cm以下、2cm以下、または1cm以下であり、その間の増分を含む。
静的な皺をもたらすパラメータは、皮膚の弾性、裏打ち層の弾性、接着剤の強さ、およびテープの長さや幅などの幾何学的パラメータを含み得る。これらのパラメータの1つ以上は、裏打ち層における皺のパターンの波長および周波数に影響する場合がある。これらのうち、皮膚の弾性は容易に制御可能ではない場合がある。例えば、それはパッチが接着され得る皮膚の特性であり得る。接着パッチは、以下の特性・・3milを超える裏打ち厚み、10cm未満の最長寸法、および200~2000PSIの間の弾性係数を備えた裏打ち層、の1つ以上を含む。接着パッチは、以下の特性・・3milを超える裏打ち厚み、5cm未満の最長寸法、および500~1500PSIの間の弾性係数を備えた裏打ち層、の1つ以上を含む。接着パッチは、以下の特性・・3milを超える裏打ち厚み、5cm未満の最長寸法、および1000~2000PSIの間の弾性係数を備えた裏打ち層、の1つ以上を含む。接着パッチは、約1000~約2000Psi、500~約3000Psi、約250~約2000Psi、約400~約2000Psi、約500~約1500Psi、約750~約2000Psi、約1000~約3000Psi、または約500~約2500Psiの弾性係数、3ミルを超える裏打ち厚み、および10cm未満の最長寸法を含む。接着パッチは、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約30mm、約35mm、約40mm、約45mm、約50mm、約55mm、約60mm、約65mm、約70mm、約75mm、約80mm、約85mm、約90mm、および約100mmの長さの最長寸法、3milを超える裏打ち厚み、および10cm未満の最長寸法を含む。接着パッチは、約3mil、約4mil、約5mil、約6mil、約7mil、約8mil、約9mil、約10mil、約20mil、約30mil、約40mil、約50mil、約60mil、約70mil、約80mil、約90mil、約100mil、または約125milの裏打ち厚み、10cm未満の最長寸法、および200~2000PSIの間の弾性率を備えた裏打ち層を含む。
いくつかの実施形態では、本発明の接着テープは、接着性皮膚サンプル採取キット中の剥離可能な離型シート上に設けられる。いくつかの実施形態では、剥離可能な離型シート上に設けられる接着テープは、-80℃~30℃の間の温度で、少なくとも6か月、少なくとも1年、少なくとも2年、少なくとも3年、少なくとも4年の間、安定しているように構成される。いくつかの実施形態では、剥離可能な離型シートは、サンプル採取具のパネルである。
剥離可能な離型シートは、12枚、11枚、10枚、9枚、8枚、7枚、6枚、5枚、4枚、3枚、2枚、1枚、約2~約8枚、約2~約7枚、約2~約6枚、約2~約4枚、約3~約6枚、約3~約8枚、約4~約10枚、約4~約8枚、約4~約6枚、約4~約5枚、約6~約10枚、約6~約8枚、または約4~約8枚を含むがこれらに限定されない、複数の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約12枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約11枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約10枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約9枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約8枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約7枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約6枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約5枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約4枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約3枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約2枚の接着テープを保持するように構成され得る。剥離可能な離型シートは、約1枚の接着テープを保持するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、接着テープは皮膚に貼り付けられ、および皮膚から除去される。使用した接着テープを皮膚表面から除去した後、テープ剥離法は、使用したテープを配置領域シート上に格納する工程をさらに含み得、このテープは、皮膚サンプルが単離されるか、またはその他の方法で利用されるまでそこに留まる。使用したテープは、-80℃~30℃の温度で少なくとも1週間、配置領域シート上に格納されるように構成される。いくつかの実施形態では、使用したテープは、-80℃~30℃の温度で少なくとも2週、少なくとも3週、少なくとも1か月、少なくとも2か月、少なくとも3か月、少なくとも4か月、少なくとも5か月、および少なくとも6か月間、配置領域シート上に格納されるように構成される。
いくつかの実施形態では、配置領域シートは、除去可能な内張りを備えているが、この場合、配置領域シート上に使用済みテープを保管する前に除去可能な内張りが除去される。配置領域シートは、12枚、11枚、10枚、9枚、8枚、7枚、6枚、5枚、4枚、3枚、2枚、1枚、約2~約8枚、約2~約7枚、約2~約6枚、約2~約4枚、約3~約6枚、約3~約8枚、約4~約10枚、約4~約8枚、約4~約6枚、約4~約5枚、約6~約10枚、約6~約8枚、または約4~約8枚を含むがこれらに限定されない、複数の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約12枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約11枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約10枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約9枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約8枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約7枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約6枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約5枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約4枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約3枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約2枚の接着テープを保持するように構成され得る。配置領域シートは、約1枚の接着テープを保持するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、使用済みテープは、マトリクスを含んでいる使用済みテープの皮膚側表面が配置領域シートに接触するように保管される。いくつかの実施形態では、配置領域シートは、サンプル採取キットのパネルである。いくつかの実施形態では、サンプル採取具は透明パネルをさらに備えてよい。いくつかの実施形態では、サンプル採取具は、対象に割り付けられる固有のバーコードで標識されてよい。いくつかの実施形態では、サンプル採取具は、対象または患者情報ラベルを付けるため領域を含む。
いくつかの実施形態では、接着性皮膚サンプル採取キットは、剥離可能な離型パネル上に保管される接着テープを備えたサンプル採取具を含む。いくつかの実施形態ではサンプル採取具は、除去可能な内張りを具備する配置領域パネルをさらに含む。テープを剥がす方法は、サンプル採取具の剥離可能なパネルから接着テープを除去する工程と、接着テープを皮膚サンプルに貼り付ける工程と、皮膚サンプルを含有する使用済み接着テープを除去する工程と、配置領域シート上に使用済みテープを配する工程とを伴う場合がある。いくつかの実施形態では、配置領域パネルは1枚の配置領域パネルシートである。採取した皮膚サンプルの同一性は、サンプル採取具または配置領域パネルシート上でバーコードを使用するか患者情報を印字することにより、採取具または配置領域にインデクシングされる。インデクシングされたサンプル採取具または配置シートは、診断施設に送られて処理され得る。使用済みテープは、-80℃~25℃の間の温度で少なくとも1週間、配置パネル上に保管されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、使用済みテープは、-80℃~25℃の間の温度で少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1か月、少なくとも2か月、少なくとも3か月、少なくとも4か月、少なくとも5か月、および少なくとも6か月間、配置領域パネル上に保管されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、インデクシングされたサンプル採取具または配置シートは、UPSまたはFedExを使用して診断施設に送られる。
2.接着パッチを使用してのサンプル採取
いくつかの実施形態では、テープ剥離法は、接着テープの貼付け前に皮膚サンプルを調製する工程をさらに含む。皮膚サンプルの調製として、皮膚表面上の毛髪の除去、皮膚表面の洗浄、および/または皮膚表面の乾燥が挙げられるが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、皮膚表面は、アルコール、第四級アンモニウム化合物、過酸化物、クロルヘキシジン、ハロゲン化フェノール誘導体、およびキノロン誘導体を含むがこれらに限定されない消毒剤により洗浄される。いくつかの例では、アルコールは、約0~約20%、約20~約40%、約40~約60%、約60~約80%、または約80~約100%のイソプロピルアルコールである。いくつかの実施形態では、消毒剤は70%イソプロピルアルコールである。
いくつかの実施形態では、テープ剥離法は、顔、頭部、頚部、腕、胸、腹部、背中、脚、手、または足を含むがこれらに限定されない表面から皮膚サンプルを採取するために使用される。いくつかの実施形態では、皮膚表面は粘膜上に存在しない。いくつかの実施形態では、皮膚表面は潰瘍化されず、出血していない。いくつかの実施形態では、皮膚表面は生検を受けたことがない。いくつかの実施形態では、皮膚表面は、足底または手のひらに存在しない。
本明細書に記載されるテープ剥離法、デバイス、およびシステムは、皮膚病変から皮膚サンプルを採取するのに有用であり得る。皮膚病変は、周囲の皮膚と異なる外観または成長を呈する皮膚の一部であり得る。いくつかの実施形態では、皮膚病変は染色される。染色される病変として、母斑、暗く着色された皮膚スポット、およびメラニン含有皮膚領域が挙げられ得るが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、皮膚病変の直径は約5mm~約16mmである。いくつかの実施形態では、皮膚病変の直径は、約5mm~約15mm、約5mm~約14mm、約5mm~約13mm、約5mm~約12mm、約5mm~約11mm、約5mm~約10mm、約5mm~約9mm、約5mm~約8mm、約5mm~約7mm、約5mm~約6mm、約6mm~約15mm、約7mm~約15mm、約8mm~約15mm、約9mm~約15mm、約10mm~約15mm、約11mm~約15mm、約12mm~約15mm、約13mm~約15mm、約14mm~約15mm、約6~約14mm、約7~約13mm、約8~約12mm、および約9~約11mmである。いくつかの実施形態では、皮膚病変の直径は、約10mm~約20mm、約20mm~約30mm、約30mm~約40mm、約40mm~約50mm、約50mm~約60mm、約60mm~約70mm、約70mm~約80mm、約80mm~約90mm、および約90mm~約100mmである。いくつかの実施形態では、直径は皮膚病変の最大直径である。いくつかの実施形態では、直径は皮膚病変の最小直径である。
3.接着性皮膚サンプル採取キット
いくつかの実施形態では、接着性皮膚サンプル採取キットは、皮膚状態によって影響を受けた皮膚の領域から組織サンプルを得るために使用される。接着性皮膚サンプル採取システムおよび方法の実施形態は米国特許公報第2018/0110500号によって開示され、その開示全体は参照によって本明細書に組み込まれる。
接着性皮膚サンプル採取キットは、少なくとも1枚の接着テープ、サンプル採取具、およびシート使用の指示書を含む。いくつかの実施形態では、サンプル採取具は、少なくとも1枚の接着テープを備えた剥離可能な離型パネルと、除去可能な内張りを備えた配置領域パネルと、透明パネルとを備えているサンプル採取具である。サンプル料採取具は、患者情報を転記するためのバーコードおよび/または領域をさらに備えてよい。接着性皮膚サンプル採取キットは、12枚、11枚、10枚、9枚、8枚、7枚、6枚、5枚、4枚、3枚、2枚、1枚、約2~約8枚、約2~約7枚、約2~約6枚、約2~約4枚、約3~約6枚、約3~約8枚、約4~約10枚、約4~約8枚、約4~約6枚、約4~約5枚、約6~約10枚、約6~約8枚、または約4~約8枚を含むがこれらに限定されない、複数の接着テープを含むように構成され得る。シート使用の指示書は、テープ剥離法を実行するのに必要な情報すべてをキット使用者(operator)に提供する。シート使用の指示書は、テープ剥離法を図示するイラストを含み得る。
いくつかの実施形態では、指示書は、ほぼ皮膚上の病変のサイズにパッチをマーキングすること、ゆっくりパッチを剥離すること、および、皮膚表面にほぼ垂直よりも大きな角度で剥離すること、のうちの1つ以上を実施するために提供される。いくつかの実施形態では、約5秒につき約0.5、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.5、2.0、または2.5リニア・インチ未満で剥離される場合、「slowly(ゆっくりと)」が表示される。いくつかの実施形態では、約10秒につき約0.5、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.5、2.0、または2.5リニア・インチ未満で剥離される場合、「slowly(ゆっくりと)」が表示される。いくつかの実施形態では、約3秒につき約0.5、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.5、2.0、または2.5リニア・インチ未満で剥離される場合、「slowly(ゆっくりと)」が表示される。
いくつかの実施形態では、接着性皮膚サンプル採取キットは、テープ剥離法を実行するのに必要な構成要素をすべて提供する。いくつかの実施形態では、接着性皮膚サンプル採取キットは、患者情報を提供するための研究所要求文書(lab requisition form)を備えている。いくつかの実施形態では、キットは付属の構成要素をさらに備えている。付属の構成要素として、マーカー、再密封可能なビニル袋、手袋、およびクレンジング試薬が挙げられ得るが、これらに限定されるものではない。クレンジング試薬としてイソプロピルアルコールなどの消毒薬が挙げられ得るが、これらに限定されるものではない。皮膚サンプル採取キットの構成要素はダンボール箱に入れて提供されてよい。本明細書に記載のキットは、採取された皮膚サンプルの保存または貯蔵のための手段を含む場合がある。いくつかの例では、非侵襲性の皮膚サンプルの採取と解析のためのキットは、少なくとも1つの接着パッチを含み、ここで少なくとも1つの接着パッチは、採取領域を含む裏打ち層、非接着性ハンドリング領域、採取領域の表面上の接着マトリックスであって、ある量の皮膚サンプルに接着するように構成される、接着マトリックス、および、返送パウチであって、少なくとも1つの接着パッチを受け入れるように大きさと形態が決められた、防腐剤を含む、返送パウチ、を含む。いくつかの例において、防腐剤は乾燥剤である。いくつかの例では、防腐剤は、採取具キットを使用してサンプリングされた生体分子の劣化を防止するように構成される。いくつかの例では、乾燥剤は、皮膚サンプルにおけるヌクレアーゼの活性を防止するように構成される。いくつかの例では、乾燥剤は、サンプルにおける核酸の劣化を防止するように構成される。いくつかの例では、乾燥剤は、皮膚サンプルにおけるRNアーゼの活性を防止するように構成される。いくつかの例では、乾燥剤の量は、約0.5グラム~約5グラム、約0.1グラム~約10グラム、約0.1グラム~約5グラム、約0.5グラム~約5グラム、約0.1、0.5、1、1.5、2.0、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、8、10、12、15、または約20グラムである。いくつかの例では、容器は返送パウチを含む。いくつかの例では、返送パウチはプラスチックまたはフォイルである。いくつかの例では、返送パウチは密封可能である。いくつかの例では、乾燥剤はシリカゲルである。
皮膚採取具キットは、1つ以上の水可溶性の構成要素を含む場合がある。いくつかの実施形態において、接着パッチは水溶性である。いくつかの実施形態では、裏打ち層と接着マトリックスの1つ以上は水溶性である。いくつかの実施形態において、配置領域シートは水溶性である。いくつかの実施形態では、裏打ち層または接着マトリックスは皮膚サンプル溶解の間に分解するように構成される。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、少なくとも3、5、8、10、11、12、13、14、15、18、20、または少なくとも25oz/inのループ粘着性(loop tackiness)を備え、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、3~25、3~20、3~15、5~20、8~20、10~15、15~24、10~20または1~20oz/inのループ粘着性を備える。いくつかの実施形態では、接着マトリックスは、-40~176F、-40~150F、-40~130F、-30~176F、-20~176F、-10~176F、または-40~200Fへの作業温度範囲を備える。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、少なくとも5、8、10、12、15、18、20、23、25、30、または少なくとも55lb/インチの張力を備え、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、約5、8、10、12、15、18、20、23、25、30、または約55lb/インチの張力を備え、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、5~55、5~40、5~30、5~25、1~50、10~20、10~30、15~30、15~45、20~45、25~40、30~50、または25~60lb/インチの張力を備える。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、約50、80、100、120、150、180、200、230、250、300、400、または約500mNの引裂き強度を備え、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、裏打ち層は、50~550、50~400、50~300、50~250、100~500、100~200、100~300、150~300、150~450、200~450、250~400、300~500、または250~600mNの引裂き強度を備える。いくつかの例では、皮膚採取具キットの1つ以上の構成要素は、可溶の水溶性であり得る。いくつかの例では、接着パッチは水可溶である。いくつかの例では、裏打ち層と接着マトリックスのうちの1つ以上は水溶性である。いくつかの例では、配置領域シートは、水溶性である。いくつかの例では、裏打ち層または接着マトリックスは、皮膚サンプル溶解の間に分解するように構成される。いくつかの実施形態では、接着パッチは、10秒以下、15秒以下、20秒以下、30秒以下、40秒以下、50秒以下、60秒以下、90秒以下、または120秒以下で分解し、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、接着パッチは、水中で、10秒以下、15秒以下、20秒以下、30秒以下、40秒以下、50秒以下、60秒以下、90秒以下、または120秒以下で分解可能である。いくつかの実施形態では、接着パッチは、30℃以下の温度を有する水溶液中で、10秒以下、15秒以下、20秒以下、30秒以下、40秒以下、50秒以下、60秒以下、90秒以下、または120秒以下で分解可能である。いくつかの実施形態では、接着パッチは、20℃以下の温度を有する水溶液中で、10秒以下、15秒以下、20秒以下、30秒以下、40秒以下、50秒以下、60秒以下、90秒以下、または120秒以下で分解可能である。いくつかの実施形態では、接着パッチは、少なくとも1、2、3、6、8、12、14、16か月、または少なくとも24か月の保管寿命を有し、その間の値もあり得る。いくつかの実施形態では、接着パッチは、30℃以下の温度において、少なくとも1、2、3、6、8、12、14、16か月、または少なくとも24か月の保管寿命を有し、その間の値もあり得る。
いくつかの実施形態では、水溶性接着剤は、より従来的な接着性樹脂に使用されるモノマーを用いた親水性モノマーの共重合によって形成される。そのような樹脂剤の調合は、様々なタイプの水溶性/分散性塩類、可塑剤、粘着性付与剤、および界面活性剤を用いて行なわれ得る。この理由から、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルエーテル、セルロースエーテル、天然または合成のゴム、およびポリエーテル(例えば、ポリエチレングリコール)のような高分子が、接着剤を調合するために使用される。様々な界面活性剤は、接着性を改善するために、粘着性付与剤および可塑剤として利用され得る(エトキシレート、グルコシド、ロジン、およびポリオールなど)。
いくつかの実施形態では、従来のアクリルの接着剤は、ペンダント基におけるカルボキシル基の中和により、水溶性接着剤に変換される。いくつかの実施形態では、結果として生じた高分子は、ポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールで任意選択的に可塑化される。いくつかの実施形態では、アクリル酸ブチル、アクリル酸、ジ-2-エチルヘキシルフマラート、および酢酸ビニルなどの、典型的な(接着性)モノマーの溶液重合、が共重合される。いくつかの実施形態では、共重合に続き、可塑剤/粘着性付与剤としてエトキシル化されたtert-Nアルキルジアミン(エトキシル化された界面活性剤)、およびおよび水酸化カリウム(中和剤)が添加される。
いくつかの実施形態では、アクリル酸およびアクリルアミドをベースとする、水溶性接着剤、多価アルコール界面活性剤(粘着性付与剤/可塑剤)、および記載された苛性アルカリ(中和剤)が、接着剤として使用される。いくつかの実施形態では、アクリル酸およびアクリレートの共重合体を、アミノプロパノールで中和し、続いてグリコールエーテルを添加して、水溶性接着剤を産生する。いくつかの実施形態では、ポリエチレングリコール(粘着性付与剤/可塑剤)およびポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(粘着性付与剤/可塑剤)を使用する水溶性接着剤を作るために、アクリル酸2-エチルヘキシル、ヒドロキシエチルメタクリレート、およびアクリル酸の共重合体が、メタノール中の水酸化ナトリウムで中和される。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたは同様の親油性高分子、あるいはヒドロキシル基またはアミン基を有する界面活性剤は、それらを水溶性にするために接着性重合体上のアクリル酸ペンダント基にグラフトされる場合がある。いくつかの実施形態では、裏打ちシートは、ポリビニルアルコール、セルロースエーテル、およびそのような高分子と水分散性/水溶性の添加剤とのブレンドからなり、また他の熱可塑性物質が利用される。
B.組織サンプリングおよび細胞材料
本明細書における上記方法、装置、およびシステムは、皮膚サンプルなどの、有効なまたは十分な量の組織が、上記接着テープの接着マトリックスに接着するように、接着剤または他の類似するテープを上記皮膚に適用する工程を含む場合がある。いくつかの実施形態において、有効なまたは十分な量の皮膚サンプルは、上記マトリックスまたは接着テープなどの材料に、取り外し可能に接着する量である。接着された皮膚サンプルは、いくつかの実施形態において、核酸およびタンパク質を含む細胞材料を含む。いくつかの実施形態において、上記核酸は、RNAまたはDNAである。有効量の皮膚サンプルは、診断アッセイを行うのに十分な量の細胞材料を含む場合がある。いくつかの実施形態において、上記診断アッセイは、上記使用された接着テープ上の上記接着された皮膚サンプルから単離された上記細胞材料を用いて行われる。いくつかの実施形態において、上記診断アッセイは、上記使用された接着テープに接着された上記細胞材料上で行われる。いくつかの実施形態において、有効量の皮膚サンプルは、遺伝子発現解析を行うのに十分な量のRNAを含む。十分な量のRNAは、ピコグラム、ナノグラム、およびマイクログラム量を含む。
いくつかの実施形態において、上記接着された皮膚サンプルは、RNAまたはDNAなどの核酸、またはタンパク質などのポリペプチドを含む細胞材料を、少なくとも1ピコグラムの量で含む。いくつかの実施形態において、細胞材料の量は、約1ナノグラム以下である。いくつかの実施形態において、細胞材料の量は、約1マイクログラム以下である。依然として、いくつかの実施形態において、細胞材料の量は、約1グラム以下である。
いくつかの実施形態において、細胞材料の量は、約1ピコグラムから約1グラムである。いくつかの実施形態において、上記細胞材料は、約50マイクログラムから約1グラム、約100ピコグラムから約500マイクログラム、約500ピコグラムから約100マイクログラム、約750ピコグラムから約1マイクログラム、約1ナノグラムから約750ナノグラム、または約1ナノグラムから約500ナノグラムの量を含む。
いくつかの実施形態において、RNAまたはDNAなどの核酸、またはタンパク質などのポリペプチドを含む、細胞材料の量は、約50マイクログラムから約500マイクログラム、約100マイクログラムから約450マイクログラム、約100マイクログラムから約350マイクログラム、約100マイクログラムから約300マイクログラム、約120マイクログラムから約250マイクログラム、約150マイクログラムから約200マイクログラム、約500ナノグラムから約5ナノグラム、または約400ナノグラムから約10ナノグラム、または約200ナノグラムから約15ナノグラム、または約100ナノグラムから約20ナノグラム、または約50ナノグラムから約10ナノグラム、または約50ナノグラムから約25ナノグラムの量を含む。
いくつかの実施形態において、RNAまたはDNAなどの核酸、またはタンパク質などのポリペプチドを含む、細胞材料の量は、約1グラム未満、約500マイクログラム未満、約490マイクログラム未満、約480マイクログラム未満、約470マイクログラム未満、約460マイクログラム未満、約450マイクログラム未満、約440マイクログラム未満、約430マイクログラム未満、約420マイクログラム未満、約410マイクログラム未満、約400マイクログラム未満、約390マイクログラム未満、約380マイクログラム未満、約370マイクログラム未満、約360マイクログラム未満、約350マイクログラム未満、約340マイクログラム未満、約330マイクログラム未満、約320マイクログラム未満、約310マイクログラム未満、約300マイクログラム未満、約290マイクログラム未満、約280マイクログラム未満、約270マイクログラム未満、約260マイクログラム未満、約250マイクログラム未満、約240マイクログラム未満、約230マイクログラム未満、約220マイクログラム未満、約210マイクログラム未満、約200マイクログラム未満、約190マイクログラム未満、約180マイクログラム未満、約170マイクログラム未満、約160マイクログラム未満、約150マイクログラム未満、約140マイクログラム未満、約130マイクログラム未満、約120マイクログラム未満、約110マイクログラム未満、約100マイクログラム未満、約90マイクログラム未満、約80マイクログラム未満、約70マイクログラム未満、約60マイクログラム未満、約50マイクログラム未満、約20マイクログラム未満、約10マイクログラム未満、約5マイクログラム未満、約1マイクログラム未満、約750ナノグラム未満、約500ナノグラム未満、約250ナノグラム未満、約150ナノグラム未満、約100ナノグラム未満、約50ナノグラム未満、約25ナノグラム未満、約15ナノグラム未満、約1ナノグラム未満、約750ピコグラム未満、約500ピコグラム未満、約250ピコグラム未満、約100ピコグラム未満、約50ピコグラム未満、約25ピコグラム未満、約15ピコグラム未満、または約1ピコグラム未満、およびこれらの値における増加を含む数値である。
II.サンプル採取具の走査のためのプラットフォーム
いくつかの実施形態において、上記方法は、複数の上記組織サンプル採取具をプラットフォーム上に配置する工程をさらに含み、これにより、サンプル採取具のアレイが形成される。いくつかの実施形態において、上記プラットフォームはシートである。いくつかの実施形態において、上記シートは、サンプル採取具のアレイのための基体を提供するために、プラスチック、重合体、または他の適切な材料からなる。いくつかの実施形態において、走査および切断の間に上記細胞サンプルを保護するために、保護カバーが上記アレイに当てられる。いくつかの実施形態において、上記保護カバーは、透明または半透明のシーティングを含む場合がある。いくつかの実施形態において、本明細書において記載するように、接着皮膚サンプル採取パッチを有するサンプルストリップは、適切な配向および配置のためのマトリックスシートの上へ積まれる。いくつかの実施形態において、上記マトリックスシートは、1つ以上の貫通孔を含み、この貫通孔は、適切な配置および配向を容易にするために、切断装置および/または走査装置ステージ上に提供される位置合わせピンに対応する。
図2Aから2Dを参照すると、サンプル採取具アレイの実施形態が示される。図2Aを参照すると、アレイは、2つのサンプルパネルまたはストリップ(201)によって形成されてもよく、各サンプル採取具は、2つのサンプル採取具(202)を含み、上記アレイは、2列2行の組織サンプルを形成する。上記(202)のサンプルは、接着パッチによって提供される場合がある。いくつかの実施形態において、上記接着パッチは、本明細書においてさらに記載する、採取領域(215)およびハンドリング領域(220)を含む。図2Cを参照すると、アレイは、6つのストリップ(201)によって形成されてもよく、各サンプルストリップは、4つのサンプル採取具(202)を含み、上記アレイは、組織サンプル採取具の4列6行の配列を形成する。
図2Bを参照すると、サンプル採取具(202)の複数のサンプルストリップ(201)は、線状アレイを形成するために長手方向に接続されてもよい。上記配置は、フィルムストリップに類似し得る。いくつかの実施形態において、線状アレイは、任意の数のサンプル採取具を含み、任意の長さを有して提供され得る。いくつかの実施形態において、線状アレイは、一連の手順における連続する処理および切断を可能にする。いくつかの実施形態において、線状アレイは、システムに供給される場合があり、(202)のサンプルは、関心対象の細胞と上記サンプル採取具の周辺部分との間の境界を識別する1つ以上の画像センサによって走査される。上記線状アレイは、その後、走査された上記サンプル採取具(202)が上記境界によって形成される境界線に沿って切断されるように位置づけられる場合がある。同時に、上記線状アレイの次のサンプルが、走査されてもよい。このプロセスは、上記アレイの全てのサンプルが切断されるまで、上記アレイの全長に沿って繰り返されてもよい。
図2Dを参照すると、複数のサンプル採取具(202)は、シートを形成するように配置される場合がある。いくつかの実施形態において、サンプル採取具のシートは、配向に依存して、2行3列または3行2列で配置される、1組の6つのサンプルストリップ(201)を含む。いくつかの実施形態において、各サンプルストリップ(201)は、線状に配置された4つのサンプル採取具(202)を含む。いくつかの実施形態において、シートは、本明細書における上記システムおよび方法によって処理される32のサンプル採取具を含む。
いくつかの実施形態において、上記サンプルの各々は、分画(205)を含む。いくつかの実施形態において、上記分画(205)は、サンプル採取の間に、患者または患者を援助する人によって提供される。上記分画(205)は、マーカーによって提供される場合がある。上記マーカーは、上記サンプル採取具(202)およびサンプルストリップ(201)に沿って供給されるキットの一部であり得る。いくつかの実施形態において、各サンプルストリップ(201)は、識別タグ(203)を備えて提供される。いくつかの実施形態において、上記識別タグ(203)は、サンプルおよび/または患者の情報を含む走査可能なコードを含む。いくつかの実施形態において、上記識別タグ(203)は、上記サンプルを組織サンプルが取られる患者に対応させるために走査される。いくつかの実施形態において、上記識別タグは、バーコード、QRコードなどの機械可読のコードを含む。
いくつかの実施形態において、本明細書における上記システムおよび方法は、毎分などの所定の単位時間ごとに、約16から約2,096のサンプルの処理を可能にする。いくつかの実施形態において、本明細書における上記システムおよび方法は、約16から約32のサンプル、約16から約64のサンプル、約16から約128のサンプル、約16から約256のサンプル、約16から約512のサンプル、約16から約1,048のサンプル、約16から約2,096のサンプル、約32から約64のサンプル、約32から約128のサンプル、約32から約256のサンプル、約32から約512のサンプル、約32から約1,048のサンプル、約32から約2,096のサンプル、約64から約128のサンプル、約64から約256のサンプル、約64から約512のサンプル、約64から約1,048のサンプル、約64から約2,096のサンプル、約128から約256のサンプル、約128から約512のサンプル、約128から約1,048のサンプル、約128から約2,096のサンプル、約256から約512のサンプル、約256から約1,048のサンプル、約256から約2,096のサンプル、約512から約1,048のサンプル、約512から約2,096のサンプル、または約1,048から約2,096のサンプルの処理を可能にする。いくつかの実施形態において、本明細書における上記システムおよび方法は、約16のサンプル、約32のサンプル、約64のサンプル、約128のサンプル、約256のサンプル、約512のサンプル、約1,048のサンプル、または約2,096のサンプル、およびこれらの値における増加を含む数のサンプルの処理を可能にする。いくつかの実施形態において、本明細書における上記システムおよび方法は、少なくとも約16のサンプル、約32のサンプル、約64のサンプル、約128のサンプル、約256のサンプル、約512のサンプル、約1,048のサンプル、またはこれらの値における増加を含む数のサンプルの処理を可能にする。
上記サンプルおよびサンプル採取具のアレイの形成は、本明細書において示される実施形態によって限定されるべきではない。様々なサンプルおよびアレイ構成は、本明細書において記載されるシステムによって切断されるために形成および提供されてもよい。
A.サンプル採取具の走査
本明細書におけるいくつかの実施形態において、サンプル採取具の1つ以上のサンプルまたはアレイを走査する方法は、各組織サンプル採取具内の関心対象の細胞の境界を識別するために、本明細書において提供される。
いくつかの実施形態において、上記走査は、例えば、上記1つ以上のサンプルの各々のために病変を有さない周辺領域から得られた他の細胞から、病変を有する領域から得られた関心対象の細胞を識別するなど、第1および第2の領域の境界を識別する工程を含む。いくつかの実施形態において、上記識別は、非侵襲型接着サンプリング処理の間に得られるデータを受信する工程を含む。いくつかの実施形態において、データは、デジタル画像から得られる場合がある。いくつかの実施形態において、画像は、サンプル採取処理の間に患者または臨床医によって使用されるソフトウェア・アプリケーションの機能によって収集され、上記1つ以上のサンプルの各々のために病変を有さない周辺領域から得られた他の細胞から、病変を有する領域から得られた関心対象の細胞を識別するために用いられる。
図2Eを参照すると、いくつかの実施形態によれば、複数のサンプル採取具(202)を含むサンプルストリップ(201)の1つ以上のシート(204)は、1つ以上の病変、母斑、または関心領域の境界線を表す境界で切断するためのシステムにおいて提供され、上記シートから、組織サンプルは採取される。いくつかの実施形態において、組み合わせ走査/切断装置は利用される。いくつかの実施形態において、上記システムは別個の走査装置と切断装置を含む。いくつかの実施形態において、図2Eに示すように、走査および/または切断のための上記装置は、2つのシート(204)を一度に処理することを可能にする。いくつかの実施形態において、走査および/または切断処理のための上記装置は、一度に、サンプル採取具の少なくとも1つのシート(204)、サンプル採取具の少なくとも2つのシート(204)、サンプル採取具の少なくとも4つのシート(204)、サンプル採取具の少なくとも6つのシート(204)、サンプル採取具の少なくとも10のシート(204)、サンプル採取具の少なくとも20のシート(204)、サンプル採取具の少なくとも50のシート(204)、またはサンプル採取具の少なくとも100のシート(204)、およびこれらの値における増加を含む数のシートを処理する。
いくつかの実施形態において、走査および/または切断のための上記プラットフォームは、上記シート(204)を位置合わせするための1つ以上の位置合わせポスト(207)を含む。いくつかの実施形態において、上記シート(204)は、上記位置合わせポスト(207)を受け取る対応する貫通孔を含む。いくつかの実施形態において、上記システムは、別個の走査装置および切断装置を含み、上記操作装置および切断装置は共に、対応する位置合わせポストを含み、上記ポストは、サンプル採取具のシートが、上記走査装置から上記切断装置に移されるときに、それらを適切な位置に保持するために利用される。
いくつかの実施形態において、上記シート(204)の両面が走査される。いくつかの実施形態において、各サンプルストリップ(201)の背面(上記接着サンプル採取具が配置される位置の反対にあるストリップの表面)は、患者の情報、各サンプルストリップのシリアル番号、採取の時間などのさらなる識別情報を含む。いくつかの実施形態において、上記システムの走査装置は、サンプルストリップのシートの両面を同時に走査する。いくつかの実施形態において、サンプルストリップのシートは、その両面が走査されるように裏返されなければならない。いくつかの実施形態において、上記シートを裏返す工程は自動化される。いくつかの実施形態において、上記シートを裏返す工程は技術者によってなされる。
いくつかの実施形態において、各シートは、上記切断および/または走査装置内におけるシートの適切な配向を容易にするために、窪み付けされたか、そうでなければマーキングされた位置合わせコーナー(208)を含む。いくつかの実施形態において、上記走査および/または切断装置の表面上のマーキングは、サンプルのシートの位置合わせコーナーとの位置合わせのために提供される。いくつかの実施形態において、上記システムは、別個の走査および切断装置を含み、上記走査装置および切断装置は共に、サンプル採取具が上記走査装置から上記切断装置に移されるとき、そのシートのマーキングされたまたは窪み付けされたコーナーを位置合わせするための対応するマーキングを含む。
図2Fは、いくつかの実施形態による、1つ以上の病変、母斑、または関心領域の境界線を表す境界で上記サンプル採取具を切断するための切断ヘッド(255)を含む切断装置(250)において提供される複数のサンプル採取具(202)を含むサンプルストリップ(201)のシート(204)を示し、上記シートから、組織サンプルは収集される。いくつかの実施形態において、上記切断装置(250)は、上記サンプルの汚染または外力、作業空間に落ちる物体などによる上記切断処理のインピーダンスを防ぐために、ふたまたはカバー(252)を含む。いくつかの実施形態において、上記切断装置は、上記シート(204)を位置合わせするための1つ以上の位置合わせポスト(207)を含む。いくつかの実施形態において、上記シート(204)は、上記位置合わせポスト(207)を受け取るための対応する貫通孔を含む。いくつかの実施形態において、上記操作装置および切断装置は、対応する位置合わせポストを含み、上記ポストは、サンプル採取具のシートが、上記走査装置から上記切断に移されるときに、それらを適切な位置に保持するために利用される。いくつかの実施形態において、各シートは、上記切断装置内における上記シートの適切な配向を容易にするために、窪み付けされたかそうでなければ、マーキングされた位置合わせコーナー(208)を含む。
いくつかの実施形態において、上記皮膚サンプルは、病変を含み、上記病変は、メラノーマ、狼瘡、麻疹、ざ瘡、血管腫、乾癬、湿疹、カンジダ症、膿痂疹、帯状疱疹、らい病、クローン病、炎症性の皮膚病、水疱性の疾病、感染、基底細胞癌、光線性角化症、脂漏性角化症、メルケル細胞癌、皮脂質の細胞腫、有棘細胞癌、あるいは隆起性皮膚線維肉腫であると疑われる。
いくつかの実施形態において、上記走査は、上記1つ以上のサンプルの各々におけるマーキングを識別するために、採取されたサンプルのアレイのコンピュータ化された走査によって行われる。上記走査装置は、レーザー走査装置、写真走査装置などを含む場合がある。いくつかの実施形態において、上記マーキングは、非接着サンプリング処理の間に適用された分画を含む。いくつかの実施形態において、上記分画は、ペンや他のマーキング用具によって作成されるマークを含む。いくつかの実施形態において、上記分画は、皮膚の状態に影響を受ける領域に上記サンプル採取具を適用するユーザによって造られる。いくつかの実施形態において、上記ユーザは、上記皮膚に適用される上記接着マトリックスの反対にある表面上において上記サンプル採取具をマーキングする。いくつかの実施形態において、サンプル採取キットパッチの接着剤は、関心対象の病変/領域を位置合わせするために上記患者によって用いられる前もって印刷された分画を含む。上記前もって印刷された分画は、兆候/病気の識別に依存する(特異的である)場合がある。
1.走査ソフトウェア・アプリケーション
図20Aから20Gを参照すると、上記システムの計算装置によって実行されるソフトウェア・アプリケーションは、走査の開始、および上記サンプルが切断される分画の確認および/または編集のための、カスタムグラフィカルユーザインターフェイス(GUIs)を含む場合がある。
図20Aを参照すると、いくつかの実施形態による、走査開始ユーザインターフェイス(2010)の例示的なGUIが示される。いくつかの実施形態において、上記走査開始ユーザインターフェースは、1つ以上のシート選択ボタン(2001)を含む。いくつかの実施形態において、複数のシートが走査されており、上記シート選択ボタンは、各シートが情報の確認および/または入力のために選択されることを可能にする。いくつかの実施形態において、上記走査開始GUI(2010)は、各サンプルストリップ(例えば、図2Eに示されるようなサンプルストリップ)に対応する情報を受け入れるための1つ以上の識別フィールド(2002)を含む。いくつかの実施形態において、上記識別フィールドは自動的に設定される。いくつかの実施形態において、自動設定は、上記サンプルストリップの背面上に、または各サンプルストリップに提供される識別タグ(例えば、図2Eにおいて示される識別タグ(203))上に提供される識別情報の走査された画像によって容易になる。
いくつかの実施形態において、各識別フィールドはサンプルストリップに対応する。いくつかの実施形態において、上記走査開始GUI(2010)は、各サンプルストリップの「Kit(キット) ID」番号を入力するための識別フィールド(2002)を含む。
いくつかの実施形態において、上記走査開始GUI(2010)は、切断される前に上記シートの画像を見るおよび/または保存するための、選択可能な「PreScan Image(前走査画像)」ボタン(2003)を含む。いくつかの実施形態において、上記プレビューまたは前走査画像は、より低い解像度でキャプチャされた、上記シートの高速走査画像を含む。いくつかの実施形態において、上記走査開始GUI(2010)は、上記シートが走査および切断された後にそれらの画像を見るおよび/または保存するための、選択可能な「PostScan Image(後走査画像)」ボタン(2004)を含む。
いくつかの実施形態において、上記走査開始GUI(2010)は、選択可能な「Scan and Process(走査および処理)」ボタン(2005)を含む。いくつかの実施形態において、上記走査および処理ボタンは、上記サンプルの走査および上記サンプル採取具が適用される病変の境界線を表す境界の識別を開始する。いくつかの実施形態において、境界の識別は、本明細書において記載されるように、上記サンプル採取具上で提供される分画の識別を含む。
いくつかの実施形態において、上記走査開始GUI(2010)は、選択可能な「Laser Cut Sheet(シートをレーザー切断)」ボタン(2006)を含む。いくつかの実施形態において、上記「Laser Cut Sheet」ボタンは、上記サンプル採取具が適用される病変の境界線を表す境界での識別および/または編集された上記サンプルの切断を開始する。
いくつかの実施形態において、上記走査開始GUI(2010)は、選択可能な「PostScan and Process(後走査および処理)」ボタン(2007)を含む。いくつかの実施形態において、上記「PostScan and Process」ボタンは、サンプルに含有された切断された部分が取り去られた後、マトリックスシートと切断された接着パッチの走査を開始する。
いくつかの実施形態において、モード選択ボックス(2008)は、「Scan Centerline(センタラインを走査)」と「Scan Outline(輪郭を走査)」との間で選択するための2つのラジオボタンを提供する。いくつかの実施形態において、上記「Scan Centerline」ボタンは、上記接着パッチ上で提供される分画が上記境界線の輪郭であるとき、利用される。いくつかの実施形態において、上記「Scan Outline」ボタンは、上記接着パッチ上で提供される分画が、上記組織サンプルが得られた病変または母斑を表す領域全体を覆う形状において満たされるとき、利用される。いくつかの実施形態において、患者対面ソフトウェア・アプリケーションからキャプチャ画像が、境界を識別するために利用される場合、上記「Scan Outline」ボタンが選択されるべきである。いくつかの実施形態において、図20Bにおいて示されるように、一旦、上記「Scan and Process」ボタンが選択されると、ウィンドウ(2015)は、上記モード選択ボックス(2008)を用いてなされる選択を確認するために表示される。
図20Cを参照すると、境界を確認および/または編集するための例示的なツールバー(2020)が示される。いくつかの実施形態において、ズームスール(2021)は、上記スクリーン画像を拡大するために用いられる。いくつかの実施形態において、上記ズームツールは、上記画像拡大のための境界線となるボックスを作るために、上記カーソルを画像上で斜めにドラッグすることによって用いられる。いくつかの実施形態において、起動された上記ズームツールを用いて上記画像上の上記カーソルを左クリックすると、一定の値(例えば、10%)で上記画像が拡大される。いくつかの実施形態において、起動された上記ズームツールを用いて上記画像上の上記カーソルを右クリックすると、一定の値(例えば、10%)で上記画像が縮小される。いくつかの実施形態において、パンツール(2022)は、上記スクリーン図内のページの位置を替えるのに用いられる。いくつかの実施形態において、ズームアウトツール(2023)は、ズームアウトして上記画像ページの全体を見るために、選択可能である。いくつかの実施形態において、点削除ツール(2024)が提供される。いくつかの実施形態において、上記点削除ツールは、デブリや他の異常によって引き起こされ得る境界の重なりからの不必要な点などを排除するために用いられる。この機能は、多角形の形状の拡大視野と共に用いられる場合があり、上記カーソルは単一点上に置かれ、左クリックは上記多角形の点を削除するのに用いられる。いくつかの実施形態において、選択点削除ツール(2025)が提供される。いくつかの実施形態において、上記選択点削除ツールは、削除されるのが望ましい境界の全ての点を囲んでボックスをドラッグすることによって利用される。いくつかの実施形態において、多角形削除ツール(2026)が提供される。いくつかの実施形態において、上記多角形削除ツール(2026)は、上記境界の全体を削除するために、多角形境界の単一点を削除することを選択するために用いられる。いくつかの実施形態において、クロップツール(2027)が提供される。いくつかの実施形態において、上記クロップツールは、保存されるのが望ましい全ての点を囲んでボックスをドラッグすることによって利用され、上記ボックスの外側の全ての点を削除する。いくつかの実施形態において、移動点ツール(2028)は、多角形境界上の単一点の選択および移動を可能にするために選択される。いくつかの実施形態において、多角形接続ツール(2029)が提供される。いくつかの実施形態において、上記多角形接続ツールは、多角形境界の2つの終点を接続して、上記多角形を閉じるために用いられる。いくつかの実施形態において、取り消しツール(2030)は、1つの編集の工程に戻るために提供される。いくつかの実施形態において、全取り消しツール(2031)は、任意の編集が適用される前の元の処理されたベクターに戻るために提供される。
図20Dを参照すると、いくつかの実施形態によれば、接着パッチ(2042)を伴い、分画を有するサンプルストリップ(2041)の走査された画像(2040)が示される。図20Dを参照すると、不完全な分画(2043)は強調される。いくつかの実施形態において、上記サンプルストリップは、上記サンプルストリップ(2041)の適切な配向および配置を確実にするために、基準(2044)をさらに含む。図20Eは、上記サンプルストリップ(図20Dの2041)上に提供された状態で示された分画から生成された(2045)を示す。いくつかの実施形態において、上記境界は、その上で上記サンプルが切断されることになる線の表示である。いくつかの実施形態において、本明細書において開示されるように、上記境界は、コンピュータビジョン技術を用いることによって生成される。いくつかの実施形態において、不完全な分画(図20Dに示される2043)は、不完全な境界(2046)を生成する。
図20Fおよび20Gは、不完全な境界多角形(2050)を編集および閉じるための処理を示す。いくつかの実施形態において、各略図多角形は、操作することができる複数の点(2051)を含む。いくつかの実施形態において、中黒点ボックスは、任意の個々の多角形の終点であり、空白点ボックスは任意の多角形の延長である。図20Fを参照すると、いくつかの実施形態による、不完全な多角形(2050)が示され、不完全な多角形は、分画が不完全であるまたは変則的な事象が起こるときに生じる場合がある。図20Gは、いくつかの実施形態による、完全なまたは閉じられた多角形境界(2055)を示す。いくつかの実施形態において、上記不完全な境界多角形(2050)を閉じるために、多角形接続ツール(図20Dの2029)が選択され、上記多角形は、上記多角形の1つの終点を選択し、それをもう一方の終点に接続することによって閉じられ、上記多角形境界を閉じるための新たな線(2056)が形成される。
いくつかの実施形態において、コンピュータビジョン技術およびメソッドは、関心対象の病変または他の皮膚の状態のキャプチャ画像を評価するために利用される。いくつかの実施形態において、コンピュータビジョン技術およびメソッドは、関心対象の病変または他の皮膚の状態のキャプチャ画像の特徴を識別するために利用される。いくつかの実施形態において、本明細書において開示されるように、コンピュータビジョン技術は、コンピュータ化された走査の間に、接着性の基体の切断の前に当該基体上で境界を識別するために利用される。いくつかの実施形態において、コンピュータビジョン技術は、上記画像取り込み処理の間に、病変の縁を識別するために利用される。識別された縁は、その後、切断システムに送られ、これにより、上記切断システムは、上記識別された縁で接着性の基体を分離または切断する場合がある。
いくつかの実施形態において、コンピュータビジョン技術およびメソッドは、病変または母斑の大きさ、形状、左右の対象、高さ、変化性、色、および/または縁を識別するために利用される。いくつかの実施形態において、コンピュータビジョン技術は、病変のキャプチャ画像から上記病変の拡散を識別し得る。病変の2つ以上の画像は、個人の他の母斑や色素形成と合致しない特質による、懸念すべき可能性のある母斑または色素形成を強調するために、コンピュータビジョン技術を用いて解析および比較されてもよい。いくつかの実施形態において、コンピュータビジョン技術は、一定の時間にわたってキャプチャされた皮膚の状態の画像を比較するために利用される。コンピュータビジョン・メソッドは、例えば、病変の大きさ、形状、左右の対象、高さ、変化性、および/または色における変化を比較するために利用されてもよい。コンピュータビジョン技術は、訓練された内科医が光の当たり方が異なる中でキャプチャされた可能性のある画像を比較することによって達成可能な解析よりも、より正確な、病変における変化の解析を処理する能力を有し得る。
いくつかの実施形態において、特徴検出および抽出メソッドは、皮膚の状態または病変の領域などの関心領域を識別するために利用される。いくつかの実施形態において、特徴検出および抽出メソッドは、特徴を認識するための、ピクセル明度におけるコントラストを解析するために、画像のコンピュータ処理を含む。特徴検出および抽出メソッドは、エッジ検出、コーナー検出、しみ検出、隆起検出およびそれらの組み合わせを含む場合がある。
いくつかの実施形態において、エッジ検出アルゴリズムは、病変または皮膚の状態の輪郭または縁を識別するのに利用される。いくつかの実施形態において、最近傍、二値化(thresholding)、クラスタリング、偏微分方程式、および/または他のデジタル画像処理メソッドは、病変または皮膚の状態の輪郭または縁を識別するのに利用される。いくつかの実施形態において、そのような診断は、セクションまたはピクセルを識別および分類し、その後各セクション/ピクセルを「正常皮膚」または「病変皮膚」としてラベル付または注釈付をすることによって行われる。キャニー、デリチェ、微分、ソーベル、プルウィット、ロバーツクロスエッジ検出技術は、皮膚の状態または病変の領域または縁を識別するのに利用されてもよい。いくつかの実施形態において、ガウシアンまたはラプラシアン技術は、皮膚の状態または病変の上記識別された領域または縁を滑らかにするか、或いは正確性を向上させるのに利用される。エッジ検出は、縁の中の病変の拡散を評価するのにさらに利用されてもよい。
いくつかの実施形態において、正常皮膚からのシメントリ領域の分離、正常皮膚のアシメントリ領域の分離、正常皮膚からの色素形成ネットワーク領域の分離、正常皮膚からのシミの分離、正常皮膚からの点/小球の分離、および、色素形成ネットワーク、アモルファス無構造領域(シミ)、葉状領域、青色の卵形の塊、稗粒腫状嚢胞、亀裂および吹き出物状開口部、血管等などの皮膚鏡検査特徴の分離は、特徴検出および抽出技術を用いて達成できる。
いくつかの実施形態において、上記境界は、疾患表示、疾患進行状態、病変の種類、病変の大きさなどに基づく。いくつかの実施形態において、上記境界は、メラノーマ(PLA)およびメラノーマ(Nevome)、BCCおよびSCC(ガン)を検出する工程を含む皮膚癌Dx解析評価、紫外線ダメージを評価することを含む皮膚癌リスク評価、乾癬/乾癬性の、関節炎、アトピー性皮膚炎/アトピー性喘息、ループス、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)、円形脱毛症、薬物反応を含む皮膚の炎症の診断、および皮膚の状態および年齢を含む皮膚健康評価からの疾患の兆候に基づく。
いくつかの実施形態において、境界の解像度はより臨界でなくなる場合があり、上記走査装置は、接着パッチのハンドリング領域から単に所定の距離を空けた縁の境界を作成する。例えば、この方法は、皮膚炎および他の炎症のために適用され得る。
いくつかの実施形態において、境界は、組織サンプル上で行われることが意図される試験/解析に基づく。上記行われる解析に関する情報は、境界の作成の方法を決定するのに用いられ得る。いくつかの実施形態において、疾患識別の種類、皮膚病変の種類、疑われる疾患状態、および特定されたものまたは解析は、上記境界を決定するのに用いられ得る。
いくつかの実施形態において、上記境界は第1および第2の境界を含む。いくつかの実施形態において、本明細書において記載されるように、病変領域および非病変領域の両方が関心対象であり、上記関心領域の縁の境界が作成される。いくつかの実施形態において、本明細書においてさらに記載されるように、上記境界は、第1および第2の境界を含み、評価の間に2つのより小さな病変は識別される。
いくつかの実施形態において、サンプル採取具の走査は、所定の基準に基づいてサンプルを自動的に容認/拒否するための、サンプル確認工程をさらに含む。いくつかの実施形態において、上記所定の基準は、走査メカニズムによって特定される場合がある。いくつかの実施形態において、試験を受ける領域の不一致または妨害物質の存在は、サンプルの自動化された容認または拒否のための基準となり得る。いくつかの実施形態において、画像確認は、(図19Aから図19Zにおいて示されるように、)病変の1つ以上の画像をキャプチャするのに用いられる対応するソフトウェア・アプリケーションからの画像に基づく。
いくつかの実施形態において、組織サンプルの走査は画像編集ステップをさらに含む。いくつかの実施形態において、画像編集は目視検査によって実行されてもよい。いくつかの実施形態において、上記画像編集は上記サンプル確認工程に基づく。いくつかの実施形態において、画像編集は上記デジタル画像のアルゴリズム評価を含む。編集は、上記キャプチャ画像を増やす、減らす、その位置を変える、拡大する、縮小する、それに加える、それから削除する、そうでなければそれを修正するために、上記境界を修正する工程を含む場合がある。いくつかの実施形態において、(図19Aから19Zにおいて示されるように、)画像編集は、病変の1つ以上の画像をキャプチャするのに用いられる対応するソフトウェア・アプリケーションからの画像に基づく。
サンプルの走査は、大きさ、形状、色等の計算などの追加の画像解析をさらに含み得る。いくつかの実施形態において、走査システムは、識別およびトレーサビリティのための上記採取具からの標識を読み取る。
サンプル採取具の切断いくつかの実施形態において、自動化された切断システムによる採取されたサンプルの各々の切断は、上記サンプル採取具の残部から上記組織サンプル採取具上の関心対象の細胞を分離するために識別された境界に基づく。上記処理の前工程の間に収集された情報は、上記サンプルの切断を処理するのに用いられる場合がある。
自動化された切断は、機械切断、プラズマ切断、またはレーザー切断を介して行われてもよい。いくつかの実施形態において、レーザー切断方法は、CO2、マイクロジェット、またはファイバレーザ切断を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、レーザー切断装置は、標識された病変領域の周りを自動で切断し、各パッチ上の周辺領域から病変領域を分離する。切断は、気化、メルトブロー(melt and blow)、メルトブローバーン(melt blow and burn)、熱応力割り、スクライビング、冷間切断および燃焼式安定レーザー切断法を含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記切断は、採取されたサンプルのアレイのコンピュータ化された走査から得られた1つ以上のサンプルの各々における識別された標識に基づいて行われる。いくつかの実施形態において、上記切断は、上記非侵襲性の接着サンプリング処理の間に得られたデータに基づいて行われる。
いくつかの実施形態によると、図3は、サンプル採取具の周辺領域(315)に対する、関心対象細胞(305)を包含する領域の境界、切断、および分離を示す。いくつかの実施形態において、サンプル採取具の接着パッチ(300)は、関心対象細胞(305)を包含する領域を含む。いくつかの実施形態において、上記関心対象細胞と上記周辺領域との間の境界(310)が識別される。いくつかの実施形態において、上記接着パッチ(300)は、その後、本明細書において記載されるように、上記システムおよび方法を用いて切断される。いくつかの実施形態において、関心対象の細胞(305)を含むサンプル採取具の領域は、上記パッチ(300)が上記境界(310)の縁に沿って切断された後、上記サンプル採取具(315)の周辺領域から分離される。
いくつかの実施形態によると、図4は、サンプル採取具の関心対象細胞を含有する領域(405)の境界、切断、および周辺領域からの分離を示す。いくつかの実施形態において、サンプル採取具の接着パッチ(400)は、接着マトリックスと関心対象細胞(405)を包含する採取領域(415)、およびハンドリング領域(420)を含む。いくつかの実施形態において、上記ハンドリング領域(420)は、接着マトリックスを含まない。いくつかの実施形態において、上記関心対象細胞と上記周辺領域との間の境界(410)が識別される。いくつかの実施形態において、上記接着パッチ(400)は、その後、本明細書において記載されるように上記システムおよび方法を用いて切断される。いくつかの実施形態において、関心対象細胞(405)を含むサンプル採取具の領域は、パッチ(400)が上記境界(410)の縁に沿って切断された後、上記サンプル採取具の周辺領域から分離される。いくつかの実施形態において、上記サンプル採取具の残部は、採取領域の関心対象の細胞を含まない部分(415)およびハンドリング領域(420)を含む。
いくつかの実施形態によると、図5は、サンプル採取具(500)の関心対象細胞を包含する領域(505)の境界、切断、および周辺領域からの分離を示す。いくつかの実施形態において、サンプル採取具の接着パッチ(500)は、関心対象細胞(505)を包含する採取領域(515)およびハンドリング領域(520)を含む。いくつかの実施形態において、上記ハンドリング領域(520)は、接着マトリックスを含まない。いくつかの実施形態において、上記関心対象の細胞と上記サンプル採取具の周辺領域との間の境界(510)が識別される。いくつかの実施形態において、接着マトリックスを含む上記採取領域(515)と上記ハンドリング領域(520)との間の境界(525)が識別される。いくつかの実施形態において、本明細書において記載されるように、上記接着パッチ(500)は、その後、上記システムおよび方法を用いて切断される。いくつかの実施形態において、上記接着マトリックス(515)を含む領域は、上記パッチが境界(525)の縁に沿って切断された後、上記ハンドリング領域(520)から分離される。いくつかの実施形態において、関心対象細胞(505)を含むサンプル採取具の領域は、その後、上記パッチ(500)が上記境界(510)の縁に沿って切断された後、採取領域の関心対象細胞を含まない部分(515)から分離される。
いくつかの実施形態によると、図6は、サンプル採取具の関心対象細胞を包含する1つ以上の領域(605)の境界、切断、および周辺領域(615)からの分離を示す。いくつかの実施形態において、サンプル採取具の接着パッチ(600)は、関心対象細胞(605)を包含する1つ以上の領域を含む。いくつかの実施形態において、関心対象細胞を包含する領域と上記周辺領域との間の境界(610)が識別される。いくつかの実施形態において、本明細書において記載されるように、上記接着パッチ(600)は、その後、上記システムおよび方法を用いて切断される。いくつかの実施形態において、関心対象細胞(605)を含むサンプル採取具の領域は、上記パッチ(600)が上記境界(610)の縁に沿って切断された後、上記サンプル採取具の周辺領域(615)から分離される。
本明細書において開示されるように、境界は、上記サンプル採取具または接着パッチ上に提供される分画によって識別される場合がある。境界は、関心対象の細胞を含む領域(複数可)について上記サンプル採取具を走査することによって識別される場合がある。いくつかの実施形態において、境界は、上記非侵襲性の組織サンプル採取具が適用される病変領域の縁に対応する。
B.切断システム
関心対象の細胞を含むサンプル採取具を切断するのに用いられるシステムは、本明細書において開示されるように、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを含んでもよい。機械切断システムは、ウォータジェットおよびダイ切断システムを含んでもよい。プラズマ切断は、インバータプラズマ切断システム、プラズマトーチシステム、およびCNC(computer numerical control)切断システムを含んでもよい。いくつかの実施形態において、上記レーザー切断システムはレーザー彫刻システムである。いくつかの実施形態において、本明細書におけるいくつかの実施形態において開示されるように、GCC LaserProブランドのモデルC18011などのレーザー彫刻システムが、接着パッチからサンプルを切断するために利用される。
いくつかの実施形態において、レーザシステムは、上記サンプル採取具の残りの部分から関心対象の領域を分離するために、上記組織サンプル採取具を切断するのに利用される。上記レーザシステムは、上記サンプル採取具の材料を切断するのに十分な光線を放射することができるレーザーを含む場合がある。上記レーザーの構成は、意図しない損傷が上記組織サンプルまたは上記システムの下にある器具を傷つけないようにさらに選択され得る。
レーザー光線または光線は、レーザーによって放射されてもよい。レーザー光は、連続波レーザーによって放射されてもよい。レーザー光は、パルスレーザによって放射されてもよい。レーザー光は、ヘリウム-ネオン(HeNe)レーザー、アルゴン(Ar)レーザー、クリプトン(Kr)レーザー、キセノン(Xe)イオンレーザ、窒素(N)レーザー、二酸化炭素(CO)レーザー、一酸化炭素(CO)レーザー、横方向励起大気圧(TEA)レーザー、またはエキシマレーザなどのガスレーザによって放射されてもよい。例えば、レーザー光は、アルゴン二量体(Ar)エキシマレーザ、クリプトン二量体(Kr)エキシマレーザ、フッ素二量体(F)エキシマレーザ、キセノン二量体(Xe)エキシマレーザ、アルゴンフッ素(ArF)エキシマレーザ、クリプトン塩化(KrCl)エキシマレーザ、クリプトンフッ素(KrF)エキシマレーザ、キセノン臭化(XeBr)エキシマレーザ、キセノン塩化(XeCl)エキシマレーザ、またはキセノンフッ素(XeF)エキシマレーザによって放射されてもよい。レーザー光は、色素レーザーによって放射されてもよい。
レーザー光は、ヘリウム-カドミウム(HeCd)金属蒸気レーザー、ヘリウム-水銀(HeHg)金属蒸気レーザー、ヘリウム-セレン(HeSe)金属蒸気レーザー、ヘリウム-銀(HeAg)金属蒸気レーザー、ストロンチウム(Sr)金属蒸気レーザー、ネオン-銅(NeCu)金属蒸気レーザー、銅(Cu)金属蒸気レーザー、金(Au)金属蒸気レーザー、マンガン(Mn)金属蒸気レーザー、または塩化マンガン(MnCl)金属蒸気レーザーなどの金属蒸気レーザーによって放射されてもよい。
レーザー光は、ルビーレーザ、金属ドープ結晶レーザー、または金属ドープ繊維レーザーなどの固体レーザーによって放射されてもよい。例えば、レーザー光は、ネオジムドープイットリウムアルミニウムガーネット(Nd:YAG)レーザー、ネオジム/クロムドープイットリウムアルミニウムガーネット(Nd/Cr:YAG)レーザー、エルビウムドープイットリウムアルミニウムガーネット(Er:YAG)レーザー、ネオジムドープイットリウムリチウムフルオライド(Nd:YLF)レーザー、ネオジムドープイットリウムオルトバナデート(ND:YVO4)レーザー、ネオジムドープイットリウムカルシウムオキソボレート(Nd:YCOB)レーザー、ネオジムガラス(Nd:glass)レーザー、チタンサファイア(Ti:sapphire)レーザー、ツリウムドープイットリウムアルミニウムガーネット(Tm:YAG)レーザー、イッテルビウムドープイットリウムアルミニウムガーネット(Yb:YAG)レーザー、イッテルビウムドープガラス(Yt:glass)レーザー、ホルミウムイットリウムアルミニウムガーネット(Ho:YAG)レーザー、クロムドープセレン化亜鉛(Cr:ZnSe)レーザー、セリウムドープフッ化リチウムストロンチウムアルミニウム(Ce:LiSAF)レーザー、セリウムドープフッ化リチウムカルシウムアルミニウム(Ce:LiCAF)レーザー、エルビウムドープガラス(Er:glass)、エルビウムイッテルビウム共ドープガラス(Er/Yt:glass)レーザー、ウランドープフッ化カルシウム(U:CaF)レーザー、またはサマリウムドープフッ化カルシウム(Sm:CaF)レーザーなどによって放射されてもよい。
レーザー光は、窒化ガリウム(GaN)レーザー、窒化インジウムガリウム(InGaN)レーザー、アルミニウムガリウムインジウムフォスファイド(AlGaInP)レーザー、ヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)レーザー、インジウムガリウムヒ素フォスファイド(InGaAsP)レーザー、垂直共振器型面発光半導体レーザー(VCSEL)、または量子カスケードレーザなどの半導体レーザーまたはダイオードレーザによって放射されてもよい。
レーザー光は、連続波レーザー光であってもよい。レーザー光は、パルスレーザ光であってもよい。レーザー光は、少なくとも1フェムト秒(fs)、少なくとも2fs、少なくとも3fs、少なくとも4fs、少なくとも5fs、少なくとも6fs、少なくとも7fs、少なくとも8fs、少なくとも9fs、少なくとも10fs、少なくとも20fs、少なくとも30fs、少なくとも40fs、少なくとも50fs、少なくとも60fs、少なくとも70fs、少なくとも80fs、少なくとも90fs、少なくとも100fs、少なくとも200fs、少なくとも300fs、少なくとも400fs、少なくとも500fs、少なくとも600fs、少なくとも700fs、少なくとも800fs、少なくとも900fs、少なくとも1ピコ秒(ps)、少なくとも2ps、少なくとも3ps、少なくとも4ps、少なくとも5ps、少なくとも6ps、少なくとも7ps、少なくとも8ps、少なくとも9ps、少なくとも10ps、少なくとも20ps、少なくとも30ps、少なくとも40ps、少なくとも50ps、少なくとも60ps、少なくとも70ps、少なくとも80ps、少なくとも90ps、少なくとも100ps、少なくとも200ps、少なくとも300ps、少なくとも400ps、少なくとも500ps、少なくとも600ps、少なくとも700ps、少なくとも800ps、少なくとも900ps、少なくとも1ナノ秒(ns)、少なくとも2ns、少なくとも3ns、少なくとも4ns、少なくとも5ns、少なくとも6ns、少なくとも7ns、少なくとも8ns、少なくとも9ns、少なくとも10ns、少なくとも20ns、少なくとも30ns、少なくとも40ns、少なくとも50ns、少なくとも60ns、少なくとも70ns、少なくとも80ns、少なくとも90ns、少なくとも100ns、少なくとも200ns、少なくとも300ns、少なくとも400ns、少なくとも500ns、少なくとも600ns、少なくとも700ns、少なくとも800ns、少なくとも900ns、少なくとも1,000ns、またはこれらの値以上のパルス長を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、最大で1000ns、最大で900ns、最大で800ns、最大で700ns、最大で600ns、最大で500ns、最大で400ns、最大で300ns、最大で200ns、最大で100ns、最大で90ns、最大で80ns、最大で70ns、最大で60ns、最大で50ns、最大で40ns、最大で30ns、最大で20ns、最大で10ns、最大で9ns、最大で8ns、最大で7ns、最大で6ns、最大で5ns、最大で4ns、最大で3ns、最大で2ns、最大で1ns、最大で900ps、最大で800ps、最大で700ps、最大で600ps、最大で500ps、最大で400ps、最大で300ps、最大で200ps、最大で100ps、最大で90ps、最大で80ps、最大で70ps、最大で60ps、最大で50ps、最大で40ps、最大で30ps、最大で20ps、最大で10ps、最大で9ps、最大で8ps、最大で7ps、最大で6ps、最大で5ps、最大で4ps、最大で3ps、最大で2ps、最大で1ps、最大で900fs、最大で800fs、最大で700fs、最大で600fs、最大で500fs、最大で400fs、最大で300fs、最大で200fs、最大で100fs、最大で90fs、最大で80fs、最大で70fs、最大で60fs、最大で50fs、最大で40fs、最大で30fs、最大で20fs、最大で10fs、最大で9fs、最大で8fs、最大で7fs、最大で6fs、最大で5fs、最大で4fs、最大で3fs、最大で2fs、最大で1fs、またはこれらの値以下のバルス幅を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、上述の値のうちのいずれか2つによって定められる範囲内のパルス長を有する場合がある。例えば、レーザー光は、1nsと50nsとの間のパルス長を有する場合がある。
上記レーザー光は、少なくとも1ヘルツ(Hz)、少なくとも2Hz、少なくとも3Hz、少なくとも4Hz、少なくとも5Hz、少なくとも6Hz、少なくとも7Hz、少なくとも8Hz、少なくとも9Hz、少なくとも10Hz、少なくとも20Hz、少なくとも30Hz、少なくとも40Hz、少なくとも50Hz、少なくとも60Hz、少なくとも70Hz、少なくとも80Hz、少なくとも90Hz、少なくとも100Hz、少なくとも200Hz、少なくとも300Hz、少なくとも400Hz、少なくとも500Hz、少なくとも600Hz、少なくとも700Hz、少なくとも800Hz、少なくとも900Hz、少なくとも1キロヘルツ(kHz)、少なくとも2kHz、少なくとも3kHz、少なくとも4kHz、少なくとも5kHz、少なくとも6kHz、少なくとも7kHz、少なくとも8kHz、少なくとも9kHz、少なくとも10kHz、少なくとも20kHz、少なくとも30kHz、少なくとも40kHz、少なくとも50kHz、少なくとも60kHz、少なくとも70kHz、少なくとも80kHz、少なくとも90kHz、少なくとも100kHz、少なくとも200kHz、少なくとも300kHz、少なくとも400kHz、少なくとも500kHz、少なくとも600kHz、少なくとも700kHz、少なくとも800kHz、少なくとも900kHz、少なくとも1メガヘルツ(MHz)、少なくとも2MHz、少なくとも3MHz、少なくとも4MHz、少なくとも5MHz、少なくとも6MHz、少なくとも7MHz、少なくとも8MHz、少なくとも9MHz、少なくとも10MHz、少なくとも20MHz、少なくとも30MHz、少なくとも40MHz、少なくとも50MHz、少なくとも60MHz、少なくとも70MHz、少なくとも80MHz、少なくとも90MHz、少なくとも100MHz、少なくとも200MHz、少なくとも300MHz、少なくとも400MHz、少なくとも500MHz、少なくとも600MHz、少なくとも700MHz、少なくとも800MHz、少なくとも900MHz、少なくとも1,000MHz、またはこれらの値以上の繰返し率を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。上記レーザー光は、最大で1,000MHz、最大で900MHz、最大で800MHz、最大で700MHz、最大で600MHz、最大で500MHz、最大で400MHz、最大で300MHz、最大で200MHz、最大で100MHz、最大で90MHz、最大で80MHz、最大で70MHz、最大で60MHz、最大で50MHz、最大で40MHz、最大で30MHz、最大で20MHz、最大で10MHz、最大で9MHz、最大で8MHz、最大で7MHz、最大で6MHz、最大で5MHz、最大で4MHz、最大で3MHz、最大で2MHz、最大で1MHz、最大で900kHz、最大で800kHz、最大で700kHz、最大で600kHz、最大で500kHz、最大で400kHz、最大で300kHz、最大で200kHz、最大で100kHz、最大で90kHz、最大で80kHz、最大で70kHz、最大で60kHz、最大で50kHz、最大で40kHz、最大で30kHz、最大で20kHz、最大で10kHz、最大で9kHz、最大で8kHz、最大で7kHz、最大で6kHz、最大で5kHz、最大で4kHz、最大で3kHz、最大で2kHz、最大で1kHz、最大で900Hz、最大で800Hz、最大で700Hz、最大で600Hz、最大で500Hz、最大で400Hz、最大で300Hz、最大で200Hz、最大で100Hz、最大で90Hz、最大で80Hz、最大で70Hz、最大で60Hz、最大で50Hz、最大で40Hz、最大で30Hz、最大で20Hz、最大で10Hz、最大で9Hz、最大で8Hz、最大で7Hz、最大で6Hz、最大で5Hz、最大で4Hz、最大で3Hz、最大で2Hz、最大で1Hz、またはこれらの値以下の繰返し率を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。上記レーザー光は、上述の値のうちのいずれか2つによって定められる範囲内の繰返し率を有する場合がある。
レーザー光は、少なくとも1ナノジュール(nJ)、少なくとも2nJ、少なくとも3nJ、少なくとも4nJ、少なくとも5nJ、少なくとも6nJ、少なくとも7nJ、少なくとも8nJ、少なくとも9nJ、少なくとも10nJ、少なくとも20nJ、少なくとも30nJ、少なくとも40nJ、少なくとも50nJ、少なくとも60nJ、少なくとも70nJ、少なくとも80nJ、少なくとも90nJ、少なくとも100nJ、少なくとも200nJ、少なくとも300nJ、少なくとも400nJ、少なくとも500nJ、少なくとも600nJ、少なくとも700nJ、少なくとも800nJ、少なくとも900nJ、少なくとも1マイクロジュール(μJ)、少なくとも2μJ、少なくとも3μJ、少なくとも4μJ、少なくとも5μJ、少なくとも6μJ、少なくとも7μJ、少なくとも8μJ、少なくとも9μJ、少なくとも10μJ、少なくとも20μJ、少なくとも30μJ、少なくとも40μJ、少なくとも50μJ、少なくとも60μJ、少なくとも70μJ、少なくとも80μJ、少なくとも90μJ、少なくとも100μJ、少なくとも200μJ、少なくとも300μJ、少なくとも400μJ、少なくとも500μJ、少なくとも600μJ、少なくとも700μJ、少なくとも800μJ、少なくとも900μJ、少なくとも1ミリジュール(mJ)、少なくとも2mJ、少なくとも3mJ、少なくとも4mJ、少なくとも5mJ、少なくとも6mJ、少なくとも7mJ、少なくとも8mJ、少なくとも9mJ、少なくとも10mJ、少なくとも20mJ、少なくとも30mJ、少なくとも40mJ、少なくとも50mJ、少なくとも60mJ、少なくとも70mJ、少なくとも80mJ、少なくとも90mJ、少なくとも100mJ、少なくとも200mJ、少なくとも300mJ、少なくとも400mJ、少なくとも500mJ、少なくとも600mJ、少なくとも700mJ、少なくとも800mJ、少なくとも900mJ、少なくとも1ジュール(J)、またはこれらの値以上のパルスエネルギーを有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、最大で1J、最大で900mJ、最大で800mJ、最大で700mJ、最大で600mJ、最大で500mJ、最大で400mJ、最大で300mJ、最大で200mJ、最大で100mJ、最大で90mJ、最大で80mJ、最大で70mJ、最大で60mJ、最大で50mJ、最大で40mJ、最大で30mJ、最大で20mJ、最大で10mJ、最大で9mJ、最大で8mJ、最大で7mJ、最大で6mJ、最大で5mJ、最大で4mJ、最大で3mJ、最大で2mJ、最大で1mJ、最大で900μJ、最大で800μJ、最大で700μJ、最大で600μJ、最大で500μJ、最大で400μJ、最大で300μJ、最大で200μJ、最大で100μJ、最大で90μJ、最大で80μJ、最大で70μJ、最大で60μJ、最大で50μJ、最大で40μJ、最大で30μJ、最大で20μJ、最大で10μJ、最大で9μJ、最大で8μJ、最大で7μJ、最大で6μJ、最大で5μJ、最大で4μJ、最大で3μJ、最大で2μJ、最大で1μJ、最大で900nJ、最大で800nJ、最大で700nJ、最大で600nJ、最大で500nJ、最大で400nJ、最大で300nJ、最大で200nJ、最大で100nJ、最大で90nJ、最大で80nJ、最大で70nJ、最大で60nJ、最大で50nJ、最大で40nJ、最大で30nJ、最大で20nJ、最大で10nJ、最大で9nJ、最大で8nJ、最大で7nJ、最大で6nJ、最大で5nJ、最大で4nJ、最大で3nJ、最大で2nJ、最大で1nJ、またはこれらの値以下のパルスエネルギーを有する場合があり、これらの間の値もあり得る。上記レーザー光は、上述の値のうちのいずれか2つによって定められる範囲内のパルスエネルギーを有する場合がある。例えば、上記レーザー光は、100mjと500mjとの間のパルスエネルギーを有する場合がある。
レーザー光は、少なくとも1マイクロワット(μW)、少なくとも2μW、少なくとも3μW、少なくとも4μW、少なくとも5μW、少なくとも6μW、少なくとも7μW、少なくとも8μW、少なくとも9μW、少なくとも10μW、少なくとも20μW、少なくとも30μW、少なくとも40μW、少なくとも50μW、少なくとも60μW、少なくとも70μW、少なくとも80μW、少なくとも90μW、少なくとも100μW、少なくとも200μW、少なくとも300μW、少なくとも400μW、少なくとも500μW、少なくとも600μW、少なくとも700μW、少なくとも800μW、少なくとも900μW、少なくとも1ミリワット(mW)、少なくとも2mW、少なくとも3mW、少なくとも4mW、少なくとも5mW、少なくとも6mW、少なくとも7mW、少なくとも8mW、少なくとも9mW、少なくとも10mW、少なくとも20mW、少なくとも30mW、少なくとも40mW、少なくとも50mW、少なくとも60mW、少なくとも70mW、少なくとも80mW、少なくとも90mW、少なくとも100mW、少なくとも200mW、少なくとも300mW、少なくとも400mW、少なくとも500mW、少なくとも600mW、少なくとも700mW、少なくとも800mW、少なくとも900mW、少なくとも1ワット(W)、少なくとも2W、少なくとも3W、少なくとも4W、少なくとも5W、少なくとも6W、少なくとも7W、少なくとも8W、少なくとも9W、少なくとも10W、少なくとも20W、少なくとも30W、少なくとも40W、少なくとも50W、少なくとも60W、少なくとも70W、少なくとも80W、少なくとも90W、少なくとも100W、少なくとも200W、少なくとも300W、少なくとも400W、少なくとも500W、少なくとも600W、少なくとも700W、少なくとも800W、少なくとも900W、またはこれらの値以上の平均出力を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、最大で1,000W、最大で900W、最大で800W、最大で700W、最大で600W、最大で500W、最大で400W、最大で300W、最大で200W、最大で100W、最大で90W、最大で80W、最大で70W、最大で60W、最大で50W、最大で40W、最大で30W、最大で20W、最大で10W、最大で9W、最大で8W、最大で7W、最大で6W、最大で5W、最大で4W、最大で3W、最大で2W、最大で1W、最大で900mW、最大で800mW、最大で700mW、最大で600mW、最大で500mW、最大で400mW、最大で300mW、最大で200mW、最大で100mW、最大で90mW、最大で80mW、最大で70mW、最大で60mW、最大で50mW、最大で40mW、最大で30mW、最大で20mW、最大で10mW、最大で9mW、最大で8mW、最大で7mW、最大で6mW、最大で5mW、最大で4mW、最大で3mW、最大で2mW、最大で1mW、最大で900μW、最大で800μW、最大で700μW、最大で600μW、最大で500μW、最大で400μW、最大で300μW、最大で200μW、最大で100μW、最大で90μW、最大で80μW、最大で70μW、最大で60μW、最大で50μW、最大で40μW、最大で30μW、最大で20μW、最大で10μW、最大で9μW、最大で8μW、最大で7μW、最大で6μW、最大で5μW、最大で4μW、最大で3μW、最大で2μW、最大で1μW、またはこれらの値以上の平均出力を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、上述の値のうちのいずれか2つによって定められる範囲内の出力を有する場合がある。
レーザー光は、電磁スペクトルの紫外線(UV)、可視、または赤外線(IR)部分の波長を含む場合がある。上記レーザー光は、少なくとも100ナノメートル(nm)、少なくとも110nm、少なくとも120nm、少なくとも130nm、少なくとも140nm、少なくとも150nm、少なくとも160nm、少なくとも170nm、少なくとも180nm、少なくとも190nm、少なくとも200nm、少なくとも210nm、少なくとも220nm、少なくとも230nm、少なくとも240nm、少なくとも250nm、少なくとも260nm、少なくとも270nm、少なくとも280nm、少なくとも290nm、少なくとも300nm、少なくとも310nm、少なくとも320nm、少なくとも330nm、少なくとも340nm、少なくとも350nm、少なくとも360nm、少なくとも370nm、少なくとも380nm、少なくとも390nm、少なくとも400nm、少なくとも410nm、少なくとも420nm、少なくとも430nm、少なくとも440nm、少なくとも450nm、少なくとも460nm、少なくとも470nm、少なくとも480nm、少なくとも490nm、少なくとも500nm、少なくとも510nm、少なくとも520nm、少なくとも530nm、少なくとも540nm、少なくとも550nm、少なくとも560nm、少なくとも570nm、少なくとも580nm、少なくとも590nm、少なくとも600nm、少なくとも610nm、少なくとも620nm、少なくとも630nm、少なくとも640nm、少なくとも650nm、少なくとも660nm、少なくとも670nm、少なくとも680nm、少なくとも690nm、少なくとも700nm、少なくとも710nm、少なくとも720nm、少なくとも730nm、少なくとも740nm、少なくとも750nm、少なくとも760nm、少なくとも770nm、少なくとも780nm、少なくとも790nm、少なくとも800nm、少なくとも810nm、少なくとも820nm、少なくとも830nm、少なくとも840nm、少なくとも850nm、少なくとも860nm、少なくとも870nm、少なくとも880nm、少なくとも890nm、少なくとも900nm、少なくとも910nm、少なくとも920nm、少なくとも930nm、少なくとも940nm、少なくとも950nm、少なくとも960nm、少なくとも970nm、少なくとも980nm、少なくとも990nm、少なくとも1,000nm、少なくとも1,010nm、少なくとも1,020nm、少なくとも1,030nm、少なくとも1,040nm、少なくとも1,050nm、少なくとも1,060nm、少なくとも1,070nm、少なくとも1,080nm、少なくとも1,090nm、少なくとも1,100nm、少なくとも1,110nm、少なくとも1,120nm、少なくとも1,130nm、少なくとも1,140nm、少なくとも1,150nm、少なくとも1,160nm、少なくとも1,170nm、少なくとも1,180nm、少なくとも1,190nm、少なくとも1,200nm、少なくとも1,210nm、少なくとも1,220nm、少なくとも1,230nm、少なくとも1,240nm、少なくとも1,250nm、少なくとも1,260nm、少なくとも1,270nm、少なくとも1,280nm、少なくとも1,290nm、少なくとも1,300nm、少なくとも1,310nm、少なくとも1,320nm、少なくとも1,330nm、少なくとも1,340nm、少なくとも1,350nm、少なくとも1,360nm、少なくとも1,370nm、少なくとも1,380nm、少なくとも1,390nm、少なくとも1,400nm、またはこれらの値以上の波長を含む場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、最大で1,400nm、最大で1,390nm、最大で1,380nm、最大で1,370n、最大で1,360nm、最大で1,350nm、最大で1,340nm、最大で1,330nm、最大で1,320nm、最大で1,310nm、最大で1,300nm、最大で1,290nm、最大で1,280nm、最大で1,270n、最大で1,260nm、最大で1,250nm、最大で1,240nm、最大で1,230nm、最大で1,220nm、最大で1,210nm、最大で1,200nm、最大で1,190nm、最大で1,180nm、最大で1,170n、最大で1,160nm、最大で1,150nm、最大で1,140nm、最大で1,130nm、最大で1,120nm、最大で1,110nm、最大で1,100nm、最大で1,090nm、最大で1,080nm、最大で1,070n、最大で1,060nm、最大で1,050nm、最大で1,040nm、最大で1,030nm、最大で1,020nm、最大で1,010nm、最大で1,000nm、最大で990nm、最大で980nm、最大で970nm、最大で960nm、最大で950nm、最大で940nm、最大で930nm、最大で920nm、最大で910nm、最大で900nm、最大で890nm、最大で880nm、最大で870nm、最大で860nm、最大で850nm、最大で840nm、最大で830nm、最大で820nm、最大で810nm、最大で800nm、最大で790nm、最大で780nm、最大で770nm、最大で760nm、最大で750nm、最大で740nm、最大で730nm、最大で720nm、最大で710nm、最大で700nm、最大で690nm、最大で680nm、最大で670nm、最大で660nm、最大で650nm、最大で640nm、最大で630nm、最大で620nm、最大で610nm、最大で600nm、最大で590nm、最大で580nm、最大で570nm、最大で560nm、最大で550nm、最大で540nm、最大で530nm、最大で520nm、最大で510nm、最大で500nm、最大で490nm、最大で480nm、最大で470nm、最大で460nm、最大で450nm、最大で440nm、最大で430nm、最大で420nm、最大で410nm、最大で400nm、最大で390nm、最大で380nm、最大で370nm、最大で360nm、最大で350nm、最大で340nm、最大で330nm、最大で320nm、最大で310nm、最大で300nm、最大で290nm、最大で280nm、最大で270nm、最大で260nm、最大で250nm、最大で240nm、最大で230nm、最大で220nm、最大で210nm、最大で200nm、最大で190nm、最大で180nm、最大で170nm、最大で160nm、最大で150nm、最大で140nm、最大で130nm、最大で120nm、最大で110nm、最大で100nm、またはこれらの値以下の波長を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、上述の値のうちのいずれか2つによって定められる範囲内の波長を有する場合がある。
上記レーザー光は、少なくとも0.001nm、少なくとも0.002nm、少なくとも0.003nm、少なくとも0.004nm、少なくとも0.005nm、少なくとも0.006nm、少なくとも0.007nm、少なくとも0.008nm、少なくとも0.009nm、少なくとも0.01nm、少なくとも0.02nm、少なくとも0.03nm、少なくとも0.04nm、少なくとも0.05nm、少なくとも0.06nm、少なくとも0.07nm、少なくとも0.08nm、少なくとも0.09nm、少なくとも0.1nm、少なくとも0.2nm、少なくとも0.3nm、少なくとも0.4nm、少なくとも0.5nm、少なくとも0.6nm、少なくとも0.7nm、少なくとも0.8nm、少なくとも0.9nm、少なくとも1nm、少なくとも2nm、少なくとも3nm、少なくとも4nm、少なくとも5nm、少なくとも6nm、少なくとも7nm、少なくとも8nm、少なくとも9nm、少なくとも10nm、少なくとも20nm、少なくとも30nm、少なくとも40nm、少なくとも50nm、少なくとも60nm、少なくとも70nm、少なくとも80nm、少なくとも90nm、少なくとも100nm、またはこれらの値以上のバンド幅を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。上記レーザー光は、最大で100nm、最大で90nm、最大で80nm、最大で70nm、最大で60nm、最大で50nm、最大で40nm、最大で30nm、最大で20nm、最大で10nm、最大で9nm、最大で8nm、最大で7nm、最大で6nm、最大で5nm、最大で4nm、最大で3nm、最大で2nm、最大で1nm、最大で0.9nm、最大で0.8nm、最大で0.7nm、最大で0.6nm、最大で0.5nm、最大で0.4nm、最大で0.3nm、最大で0.2nm、最大で0.1nm、最大で0.09nm、最大で0.08nm、最大で0.07nm、最大で0.06nm、最大で0.05nm、最大で0.04nm、最大で0.03nm、最大で0.02nm、最大で0.01nm、最大で0.009nm、最大で0.008nm、最大で0.007nm、最大で0.006nm、最大で0.005nm、最大で0.004nm、最大で0.003nm、最大で0.002nm、最大で0.001nm、またはこれらの値以下のバンド幅を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、上述の値のうちのいずれか2つによって定められる範囲内のバンド幅を有する場合がある。
レーザー光は、少なくとも0.1mm、少なくとも0.2mm、少なくとも0.3mm、少なくとも0.4mm、少なくとも0.5mm、少なくとも0.6mm、少なくとも0.7mm、少なくとも0.8mm、少なくとも0.9mm、少なくとも1mm、少なくとも2mm、少なくとも3mm、少なくとも4mm、少なくとも5mm、少なくとも6mm、少なくとも7mm、少なくとも8mm、少なくとも9mm、少なくとも10mm、少なくとも20mm、少なくとも30mm、少なくとも40mm、少なくとも50mm、少なくとも60mm、少なくとも70mm、少なくとも80mm、少なくとも90mm、少なくとも100mm、またはこれらの値以上の直径(例えば、レイリー線幅、半値全幅、1/e2幅、2次モーメント幅、ナイフエッジ幅、D86幅、または任意の他の線直径の測定によって測定されるような直径)を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。第1の光は、最大で100mm、最大で90mm、最大で80mm、最大で70mm、最大で60mm、最大で50mm、最大で40mm、最大で30mm、最大で20mm、最大で10mm、最大で9mm、最大で8mm、最大で7mm、最大で6mm、最大で5mm、最大で4mm、最大で3mm、最大で2mm、最大で1mm、最大で0.9mm、最大で0.8mm、最大で0.7mm、最大で0.6mm、最大で0.5mm、最大で0.4mm、最大で0.3mm、最大で0.2mm、最大で0.1mm、またはこれらの値以下の直径を有する場合があり、これらの間の値もあり得る。レーザー光は、上述の値のうちのいずれか2つによって定められる範囲内の直径を有する場合がある。
III.ソフトウェア・アプリケーション
いくつかの実施形態では、ユーザデバイスにロードされたソフトウェア・アプリケーションは、病変または関心領域の画像を本明細書のシステムと方法によって処理されるサンプルに対応させるために利用される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・アプリケーションによって捕捉された病変の位置は、病変の境界を確認するために利用される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・アプリケーションによってキャプチャされた病変の画像は、サンプルが採取された病変の境界で接着性タイプのサンプル採取具を正確に切断するために、切断および/またはスキャンシステムに送信される。
図19A~図19Yを参照すると、例示的なグラフィカルユーザインターフェース/ユーザエクスペリエンス(GUI/UX)の設計が表される。いくつかの実施形態では、GUI/UXにより、皮膚病変、罹患領域、または皮膚状態の影響を受けた区域の評価が容易になる。いくつかの実施形態では、GUI/UXにより、皮膚病変、罹患領域、または皮膚状態の影響を受けた区域のソフトウェア・アプリケーションを介した評価が容易になる。いくつかの実施形態では、GUI/UXにより、皮膚病変、罹患領域、または皮膚状態の影響を受けた区域のウェブベースのアプリケーションを介した評価が容易になる。
以下、タッチ感知式表面ディスプレイ上の入力を検出するデバイスを参照しながら説明する。いくつかの実施形態では、このデバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの位置に相当する位置におけるタッチ感知式ディスプレイとの接触を検出する。このように、タッチ感知式ディスプレイ上でデバイスが検出したユーザ入力は、ディスプレイ上でユーザインターフェースを操作するデバイスにより使用される。いくつかの実施形態では、このデバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上での接触強度を検出するための1または複数の接触強度センサを備える。いくつかの実施形態では、このデバイスは、デバイスのユーザに対して触覚出力を生成する1または複数の触覚出力発生装置を備える。本明細書に記載される他のユーザインターフェースに対して同様の方法が任意選択で使用されることを理解されたい。
加えて、以下の例は主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャなど)に関して提供されるが、いくつかの実施形態では、指入力の1または複数は、別の入力デバイスによる入力(例えば、マウスによる入力、またはスタイラスによる入力)、あるいは同じデバイス上での別の種類の入力(例えば、ボタン押下)と置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、マウスクリック(例えば、接触の代わり)を行った後にカーソルをスワイプ経路に沿って動かす(例えば、接触動作の代わり)ことに任意選択で置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、カーソルをタップジェスチャの位置の上に置きながらマウスクリックを行うこと(例えば、接触検出後に接触検出を止めることの代わり)に任意選択で置き換えられる。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されると、複数のコンピュータマウスが任意選択で同時に使用されるか、マウスおよび指による接触が任意選択で同時に使用されることを理解されたい。
いくつかの実施形態では、所定のセットの機能は、タッチスクリーンおよび/またはタッチパッドを通じて実行される。いくつかの実施形態では、この機能は、マウスやキーボードなどの1または複数の入力デバイスを使用して実行される。いくつかの実施形態では、機能は、ユーザインターフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザがタッチしたときに、デバイス上に表示されるあらゆるユーザインターフェースからメインメニュー、ホームメニュー、ルートメニューへとデバイスをナビゲートする。いくつかの実施形態、他の実施形態では、メニューボタンは、物理押しボタンであるか、またはタッチパッドもしくはタッチスクリーンの入力に代わる他の物理入力制御デバイスである。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、別個のリモートコントロールと通信状態にあり、それを経由してユーザ入力を受け取る(例えば、リモートコントロールは、ユーザによる電子デバイスとの相互作用を経由するタッチ感知式表面またはタッチスクリーンを含む)。
図19Aは、いくつかの実施形態による、タッチ感知式ディスプレイを具備するデバイス上のホームスクリーン・ユーザインターフェース(1901)を図示する図である。いくつかの実施形態では、1または複数のナビゲーションオブジェクト(1905)が、ユーザインターフェース間のナビゲーション用に設けられる。いくつかの実施形態では、1または複数のナビゲーションオブジェクトは、ユーザが選択可能な1または複数の仮想ボタンを含む。いくつかの実施形態では、1または複数のナビゲーションオブジェクト(1905)は、ナビゲーションを容易にするためにソフトウェア・アプリケーションの複数のユーザインターフェース上に設けられる。
いくつかの実施形態では、ナビゲーションオブジェクト(1905)は「home」ボタン(1906)を備える。「home」ボタンは、ホーム画面のユーザインターフェース(1901)に戻るのにユーザにより選択される場合がある。いくつかの実施形態では、ナビゲーションオブジェクト(1905)は「records」ボタン(1907)を備える。「records」ボタン(1907)は、記録ユーザインターフェース(1910)へとナビゲートするためにユーザにより選択される場合がある。いくつかの実施形態では、ナビゲーションオブジェクト(1905)は「notifications」ボタン(1908)を備える。「notifications」ボタン(1908)は、通知ユーザインターフェースへとナビゲートするためにユーザにより選択される場合がある。いくつかの実施形態では、通知ユーザインターフェースは、評価結果または研究施設結果の状況に関するアラート、通知、および/またはメッセージを表示する。いくつかの実施形態では、ナビゲーションオブジェクト(1905)は「Account」ボタン(1909)を備える。「Account」ボタン(1909)は、アカウントユーザインターフェース(1915)へとナビゲートするためにユーザにより選択される場合がある。
いくつかの実施形態では、ホームスクリーン・ユーザインターフェース(1901)は、1または複数のユーザ入力オブジェクトを備える。いくつかの実施形態では、ユーザ入力オブジェクトは、ユーザが選択可能な1または複数の仮想ボタンを備える。いくつかの実施形態では、ユーザ入力オブジェクトは、「submit images」ボタン(1902)を備える。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるように、submit imagesボタン(1902)は、画像のキャプチャ、マッピング、および伝送手順を始めるために、ユーザによって選択可能である。画像取込み、マッピング、および送信手順は、病変または関心対象の区域に対応する画像と情報をキャプチャするように設計されてよい。ユーザエクスペリエンスを提示する一連のグラフィック・ユーザインターフェースを通じて、関心対象の病変または区域に対応するデータは、審査用に医師に提出するために提出パッケージまたはケースへと組み込まれてよい。いくつかの実施形態では、ユーザ入力オブジェクトは「check results」ボタン(1903)を備える。いくつかの実施形態では、「check results」ボタンは、以前に提出した評価から得た、研究施設結果または医師評価を含む結果を表示するべく選択可能である。
図19Bは、タッチ感知式ディスプレイを具備するデバイス上の記録ユーザインターフェース(1910)を図示する図である。いくつかの実施形態では、1または複数のナビゲーションオブジェクト(1905)が、ユーザインターフェース間のナビゲーション用に記録インターフェース(1910)上に設けられる。
いくつかの実施形態では、記録ユーザインターフェース(1910)は、1または複数の選択可能なラジオボタン(1911)を備える。いくつかの実施形態では、以前に提出した評価パッケージの記録をラジオボタンは、記録ディスプレイウィンドウ(1912)においてソートするために選択可能である。図19Bは、あらゆる評価パッケージの提出前の記録ディスプレイウィンドウ(1912)を図示する図である。図19Wは、評価パッケージの提出後の記録ディスプレイウィンドウ(1912)を表す図である。いくつかの実施形態では、評価パッケージとは、皮膚状態の影響を受けた目的区域のキャプチャ画像を、皮膚状態の影響を受けた関心対象区域または病変を記述するのに使用される提出情報と組み合わせたものを指す。
いくつかの実施形態では、ラジオボタン(1911)によりユーザは、評価パッケージの記録を身体部分ごと、スポット番号ごと、または修正日ごとにソートすることが可能になる。いくつかの実施形態では、一度に1つのラジオボタンしか選択できない。いくつかの実施形態では、スポット番号は、評価パッケージが提出された順序を表しており、すなわち、第1の病変または皮膚状態の画像と対応データに相当する第1の評価パッケージにはスポット番号1が割り当てられ、第2の病変または皮膚状態の画像と対応データに相当する第2の評価パッケージにはスポット番号2が割り当てられることになる。いくつかの実施形態では、同じ病変、罹患領域、もしくはスポットの画像および/または評価パッケージが2つの異なる時間に取り込まれる場合、遅い方の日付に提出される評価パッケージには同じスポット番号が割り当てられることになる。
図19Cは、タッチ感知式ディスプレイを具備するデバイス上のアカウント・ユーザインターフェース(1915)を図示する図である。いくつかの実施形態では、1または複数のナビゲーションオブジェクト(1905)が、ユーザインターフェース間のナビゲーション用にアカウントインターフェース(1910)上に設けられる。
いくつかの実施形態では、アカウントインターフェースはユーザ情報ウィンドウ(1916)を備える。いくつかの実施形態では、ユーザ情報ウィンドウは、アプリケーションにログインしたユーザの氏名を表示する。いくつかの実施形態では、ユーザ情報ウィンドウは、アプリケーションにログインしたユーザの記録された電子メールアドレスを表示する。いくつかの実施形態では、ユーザ情報ウィンドウは選択可能である。いくつかの実施形態では、ユーザ情報ウィンドウの選択は、ユーザをユーザ情報編集ページへとナビゲートする。
いくつかの実施形態では、アカウント・ユーザインターフェースは、選択可能な「log out」ボタン(1917)を備える。いくつかの実施形態では、「log out」ボタン(1917)の選択によりアプリケーションは退出状態となり、そうすることで、アプリケーションにログインするのとユーザに関連するデータにアクセスするのにはユーザ情報および/またはパスワードの入力が必要になる。いくつかの実施形態では、「log out」ボタン(1917)により、ユーザはログイン・ユーザインターフェース(図19Xに表す(1990))に戻る。
いくつかの実施形態では、アカウント・ユーザインターフェース(1915)は、設定ユーザインターフェース(1920)へのナビゲーション用の選択可能な「settings」ボタン(1918)をさらに備える。いくつかの実施形態では、アカウント・ユーザインターフェース(1915)は、アプリケーションに関連するライセンス情報を表示するための選択可能な「licenses」ボタン(1919)をさらに備える。いくつかの実施形態では、アカウント・ユーザインターフェース(1915)は、アプリケーションのインストールされたバージョンを表示する。いくつかの実施形態では、アカウント・ユーザインターフェース(1915)は、アプリケーションのアップデートされたバージョンの新たなインターフェースにナビゲートするための選択可能な「version」ボタンを提供する。いくつかの実施形態では、選択可能な「version」ボタンは、アップデート版のアプリケーションのためにデバイスにロードされた新たなソフトウェア・アプリケーションを開く。皮膚評価ソフトウェア・アプリケーションをアップデートするためのソフトウェア・アプリケーションは、app store、例えばGoogle Playであってよい。
図19Dは、一部に実施形態よるタッチ感知式ディスプレイを具備するデバイスうえの設定・ユーザインターフェース(1920)を図示する図である。いくつかの実施形態では、設定ユーザインターフェースは、セキュリティ設定に関連する1または複数のユーザ入力オブジェクトを備える。いくつかの実施形態では、1または複数の選択可能なセキュリティ設定ボタンは、セキュリティオブジェクトのトグリングを可能にする。いくつかの実施形態では、1または複数の選択可能なセキュリティボタンは、「always keep me logged in」ボタン(1921)、「always ask for credentials」ボタン(1922)、および/または「keep me logged in for a day」ボタン(1923)を備える。いくつかの実施形態では、「always keep me logged in」ボタン(1921)は、ユーザがソフトウェア・アプリケーションを開く際に認証の入力を必要としないように選択可能である。いくつかの実施形態では、「always ask for credentials」ボタン(1922)は、ソフトウェア・アプリケーションを開くすべての場合に、および/またはソフトウェア・アプリケーションがロードされるデバイスをロックするすべての場合にユーザが認証を入力することが必要となるように選択可能である。いくつかの実施形態では、「always ask for credentials」ボタン(1922)が選択される場合、ユーザはアプリケーションを閉じるごと、デバイスをロックするごと、および/またはデバイスの電源をオフにするごとにログイン・ユーザインターフェース(図19Xに表されるように(1985)に戻ることになる。いくつかの実施形態では、「keep me logged in for a day」ボタン(1923)は、認証を入力してアプリケーションにログインした後24時間にわたりユーザが認証の入力を必要としないように選択可能である。
いくつかの実施形態では、設定ユーザインターフェースは、リマインダ設定に関連する1または複数のユーザ入力オブジェクトを備える。いくつかの実施形態では、モニタリング対象とすべき病変または罹患皮膚領域の評価パッケージを提出するためのリマインダに関連する通知をオンまたはオフにするために、リマインダ・トグルスイッチ(1924)が設けられる。いくつかの実施形態では、この通知は、デバイス通知(例えば、バブルまたはポップアップ通知)、電子メール通知、電話通知、および/またはテキスト通知(例えば、SMSまたはMMSメッセージ)である。
いくつかの実施形態では、設定ユーザインターフェースは、身体マップと画像補正設定に関連する1または複数のユーザ入力オブジェクトを備える。いくつかの実施形態では、二次元表現(図19Zに表される(1997))または三次元表現を有するアバター間でトグリングを行うために、身体マップモデルのトグルスイッチ(1925)が設けられる。いくつかの実施形態では、自動画像を明るくするなど画像補正機能をオンまたはオフにするために、画像補正トグルスイッチ(1926)が設けられる。いくつかの実施形態では、画像取込み後に皮膚の病変または罹患区域の1または複数の画像を自動的にトリミングするよう構成されるオートトリミング(auto-crop)機能をオンまたはオフにするために、オートトリミング画像トグルスイッチ(1927)が設けられる。
いくつかの実施形態では、ホーム・ユーザインターフェース(1901)上で「submit images」ボタンを選択後、位置マーカー・インターフェース(1930)が表示される。いくつかの実施形態では、ユーザが位置マーカー・インターフェース(1929)に到達すると、ジェスチャ情報ユーザインターフェース(1929)が示される。いくつかの実施形態では、ジェスチャ情報ユーザインターフェース(1929)は、仮想アバター(図6F~図19Jに表される(1932)を制御するための許容可能な入力を含むウィンドウを表示する。いくつかの実施形態では、仮想アバターを操作するタッチスクリーンジェスチャとして、病変または罹患皮膚区域の位置を選択するためにアバターをタッピングすること、アバターのズームインもしくはズームアウトを行うためにピンチングを行うこと、アバターの像を回転させるためにタッピングとドラッギングを行うこと、およびアバターの像をパンニングするために2本の指でドラッギングすることが挙げられる。いくつかの実施形態では、アバターの像を回転させるためにタッピングとドラッギングを行うこと、アバターの3Dモデルが利用されている場合にのみ利用可能である。
図19F~図19Jは、いくつかの実施形態による、アバター・ユーザーインタフェース(1930)を描写する。いくつかの実施形態では、アバタ・ユーザインターフェース(1930)は、人体の表現を提供するために仮想アバタ(1932)を表示する。本明細書で論じられるように、罹患皮膚区域が取り込まれている位置に配するように、アバタ(1932)は操作され、アバターの領域が選択される場合がある。いくつかの実施形態では、アバタ・ユーザインターフェース(1930)は、アバターを素早く操作し病変位置への配置を助長するための1または複数の迅速操作ボタン(1933)を備える。いくつかの実施形態では、操作ボタンは、前面周囲でアバターを180度速やかにフリップするためのフリップボタン(1934)を備える。いくつかの実施形態では、操作ボタンは、アバターの頭部区域へと速やかにズームインするための頭部ズームボタン(1936)を備える。いくつかの実施形態では、操作ボタンは、アバターの足付近の区域へと速やかにズームインするための足ズームボタン(1937)を備える。いくつかの実施形態では、操作ボタンは、アバターの手付近の区域へと速やかにズームインするための手ズームボタン(1938)を備える。いくつかの実施形態では、操作ボタンは、アバターの全身を表示するために速やかにズームアウトするための全身(full prFile)ボタン(1939)を備える。
図19Fは、いくつかの実施形態によるアバタ(1932)の正面図を表す。いくつかの実施形態では、この図は、位置マーカインターフェース(1930)のデフォルト図である。いくつかの実施形態では、ユーザは、全身ボタン(1939)を選択することでデフォルト図への切り替えを速やかに行うことができる。
図19Gは、いくつかの実施形態によるアバタ(1932)の背面図を表す。いくつかの実施形態では、ユーザは、全身ボタン(1939)、次いでフリップボタン(1934)を選択することでデフォルト図への切り替えを速やかに行うことができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、全身ボタン(1939)を2回選択することでデフォルト図への切り替えを速やかに行うことができる。
図19Hは、いくつかの実施形態によるアバタ(1932)の頭部のズームイン図を表す。いくつかの実施形態では、ユーザは、頭部ズームボタン(1937)を選択することでデフォルト図への切り替えを速やかに行うことができる。
図19Iは、いくつかの実施形態によるアバタ(1932)の足のズームイン図を表す。いくつかの実施形態では、ユーザは、足ズームボタン(1938)を選択することでデフォルト図への切り替えを速やかに行うことができる。
図19Jは、いくつかの実施形態によるアバタ(1932)の手のズームイン図を表す。いくつかの実施形態では、ユーザは、手ズームボタン(1939)を選択することでデフォルト図への切り替えを速やかに行うことができる。
いつくかの実施形態によると、影響を受けた皮膚領域の位置が選択された後、画像キャプチャ・ユーザーインタフェース(1940)が提供される。図19Kは、いくつかの実施形態による、画像取込みユーザインターフェース(1940)と命令ウィンドウ(1941)を表しており、命令ウィンドウは、罹患皮膚領域の画像取込み成功のための命令を提供する。いくつかの実施形態では、この命令により、ユーザはデバイス/カメラを罹患領域、スポット、または病変から約8インチ離して保持し、画像の焦点を合わせるためにデバイスのタッチスクリーンをタップし、罹患領域の画像をキャプチャするためにタッチスクリーンを押して保持する。いくつかの実施形態では、命令ウィンドウ(1941)は、所定の時間にわたり表示される。いくつかの実施形態では、命令ウィンドウ(1941)は、ユーザがスクリーンをタップするまで表示される。
図19Lは、いくつかの実施形態による画像取込みユーザインターフェース(1940)を表す図である。いくつかの実施形態では、画像取込みユーザインターフェース(1940)は、取込み対象の画像のフレーム内への標的スポットの配置を助長するためのレチクル(1942)を備える。いくつかの実施形態では、画像取込みユーザインターフェース(1940)は、ソフトウェア・アプリケーションをアップロードするために、デバイスのメモリに記憶される画像を選択するアップロードボタン(1943)を備える。いくつかの実施形態では、画像取込みユーザインターフェース(1940)は、デバイスのフラッシュライトを点灯するための光ボタン(1944)を備える。いくつかの実施形態では、画像取込みユーザインターフェース(1940)は、デバイスを用いて画像をキャプチャするためにタイマーを設定するためのタイマーボタン(1946)を備える。いくつかの実施形態では、画像取込みユーザインターフェース(1940)は、デバイスの後面カメラと前面カメラとの間でフリップを行うためのカメラ・フリップ・ボタン(1947)を備える。いくつかの実施形態では、画像取込みユーザインターフェース(1940)は、現在のカメラのズーム値を表示するためのズームインジケータ(1948)を備える。ズームインジケータ(1948)は、カメラのズーム値を調整するために選択可能であってよい。
図19Mおよび図19MMは、いくつかの実施形態による、確認ユーザインターフェース(1950)を表す図である。いくつかの実施形態では、図19MMは、図19Mに描写されているカメラによってキャプチャされた画像よりも高いズームレベルにあるカメラを使用してキャプチャされた画像を描写する。いくつかの実施形態では、確認ユーザインターフェース(1950)は、取込み時の罹患皮膚領域を示す1または複数の画像を表示する。いくつかの実施形態では、確認ユーザインターフェース(1950)は、ズームインしてトリミングされる罹患皮膚領域を示す画像を表示する。いくつかの実施形態では、確認ユーザインターフェース(1950)は、ズームまたは拡大なしにキャプチャ画像に隣に、ズームインした画像を表示する。いくつかの実施形態では、確認ユーザインターフェース(1950)は、1または複数の選択可能なボタンを備える。いくつかの実施形態では、選択可能なボタンは、キャプチャ画像が不明瞭であるとユーザが確認した場合に画像取込みユーザインターフェース(1940)へと戻るようナビゲートするために設けられる「retake」ボタン(1951)を備える。いくつかの実施形態では、選択可能なボタンは、キャプチャ画像が不明瞭でないとユーザが確認した場合に病変強調プロシージャを継続するために設けられる「image not blurry」確認ボタン(1953)を備える。高品質画像取込みの自動検証またはクラウドベースの検証を使用して、キャプチャ画像が不明瞭ではないことを検証してもよい。
図19Oは、いくつかの実施形態による、病変強調プロシージャ中の確認ユーザインターフェース(1950)を表す図である。いくつかの実施形態では、ユーザはキャプチャ画像をタップして、目的の病変を輪郭(1954)とともに強調する。いくつかの実施形態では、輪郭(1954)は円で表示される。いくつかの実施形態では、輪郭(1954)は、楕円形、正方形、三角形、または他の適切な幾何学的形状で表示される。ユーザは画像の質に満足した場合、画像審査ユーザインターフェース(1955)へと継続するために「next」ボタンを選択してよい。いくつかの実施形態では、輪郭(1954)は、自動的に適用される。いくつかの実施形態では、コンピュータビジョン技術を利用して、目的の病変が特定され輪郭(1954)が適用される。いくつかの実施形態では、ユーザは、適用された輪郭(1954)の正確な配置を検証する。いくつかの実施形態では、ユーザは、輪郭(1954)の正確な形状を検証する。
いくつかの実施形態では、病変または関心領域の画像は接着性サンプル採取具(1900)を用いてキャプチャされる。いくつかの実施形態では、サンプル採取具(1900)は、サンプル採取具の表面上に印刷された1つ以上の基準(1952)を含む。
いくつかの実施形態では、基準は病変対する配向および距離についての参照を提供する。いくつかの実施形態では、基準は、病変に配置されたサンプル採取具(1900)の画像がキャプチャされた距離またはズームレベルについて参照を供給する。いくつかの実施形態では、サンプル採取具(1900)および1つ以上の基準(1952)の画像は、ソフトウェア・アプリケーションによって走査および切断システムに転送される。キャプチャされた画像は、サンプル採取具(1900)の病変の正確な分画の確認のための参照を提供する場合がある。いくつかの実施形態では、
少なくとも1つの基準を有するサンプル採取具のキャプチャされた画像は、システムによって自動的に生成された輪郭(1954)に沿った切断を自動化するために利用される。いくつかの実施形態では、輪郭(1954)はソフトウェア・アプリケーションによって生成され、走査および切断システムに送信される。
図19Pは、いくつかの実施形態による画像審査ユーザインターフェース(1960)を表す図である。いくつかの実施形態では、画像審査ユーザインターフェース(1960)は、アバタ(1932)を病変位置(1962)とともに表示する。いくつかの実施形態では、画像審査ユーザインターフェース(1960)は、ソフトウェア・アプリケーションによりキャプチャ画像を表示する。いくつかの実施形態では、画像審査ユーザインターフェース(1960)は、ソフトウェア・アプリケーションにより取り込まれた正規画像とズームイン画像の両方を表示する。いくつかの実施形態では、ユーザがキャプチャ画像に満足しない場合、画像取込みユーザインターフェース(1940)をリロードするためのカメラボタン(1961)が設けられる。いくつかの実施形態では、ユーザが、マーキングされた病変位置(1962)に満足しないか、提出プロセスの中止(quite)を求める場合、画像審査ユーザインターフェース(1960)の一部として「cancel」ボタン(1963)が設けられる。ユーザがキャプチャ画像とマーキングされた位置(1962)に満足した場合、アンケート。ユーザインターフェース(1970)を提供するために「continue with submission」ボタン(1964)が選択されてよい。
図19Q~図19Tは、いくつかの実施形態によるアンケート・ユーザインターフェース(1970)を表す図である。いくつかの実施形態では、アンケート・ユーザインターフェースは、病変または罹患領域に対応する情報をユーザから得るための一連の質問を提示し、病変または罹患領域の画像は、デバイスのカメラを用いて取り込まれる。いくつかの実施形態では、アンケート・ユーザインターフェース(1970)は、提示された質問に対し1つの回答を選択するための1または複数の放射状ボタン(1971)を備える。いくつかの実施形態では、アンケート・ユーザインターフェース(1970)は、提示された質問に対する複数の回答の考えられ得る選択肢のための1または複数のチェックボックス(1971)を備える。
いくつかの実施形態では、アンケート・ユーザインターフェース(1970)は、プロバイダ選択ユーザインターフェース(1980)を継続するために「continue」ボタン(1973)を備える。いくつかの実施形態では、指定(1974)を使用して、プロバイダ選択ユーザインターフェース(1980)へと進む前に必要とされる質問がマーキングされる。いくつかの実施形態では、指定は、赤色のアスタリスクを含む。
図19Sに表すように、アンケート・ユーザインターフェース(1970)により提示される1つの質問は、ユーザに目的の病変のサイズを入力するよう求める場合がある。いくつかの実施形態では、選択可能なサイズは、3ミリメートル(mm)以下、6mm、9mm、および12mm以上を含む。いくつかの実施形態では、目的の病変のサイズの推定を助長するために、サイズキー(1975)が設けられる。いくつかの実施形態では、サイズキー(1975)は、縮尺どおりであるか1:1のサイズが特定されている基準画像を表示する。
図19Uは、いくつかの実施形態による医療提供者選択ユーザインターフェース(1980)を表す図である。いくつかの実施形態では、医療提供者選択ユーザインターフェース(1980)は、適格な医療提供者を選択するための1または複数の選択可能な医療提供者ボタン(1982)を設けている。いくつかの実施形態では、適格な医療提供者は、ユーザの位置または選択位置までの距離で列挙および/または選別される。いくつかの実施形態では、このソフトウェア・アプリケーションは、本明細書に記載されるように保険提供業者ネットワークと相互に作用して、それによりユーザの保険に適合した医療提供者のみが表示される。いくつかの実施形態では、選択された医療提供者が、選択ユーザインターフェース(1980)の上面に表示される。いくつかの実施形態では、選択ユーザインターフェース(1980)は、ユーザによる支払い方法の選択を可能にする1または複数の放射状ボタン(1981)を備える。いくつかの実施形態では、このソフトウェア・アプリケーションは、本明細書に記載されるように保険提供業者ネットワークと相互に作用して、選択可能な支払い方法の費用が表示される。いくつかの実施形態では、選択ユーザインターフェース(1980)は、ソフトウェア・アプリケーションにより集めた支払情報、画像、およびデータを提出するために、「submit and pay」ボタン(1983)を設ける。提出後、ホーム画面のユーザインターフェース(1901)が再びロードされる。
いくつかの実施形態では、図19Vを参照すると、ホーム画面のユーザインターフェース(1901)は、画像と情報の提出を確認するポップアップウィンドウ(1904)を提供する場合がある。いくつかの実施形態では、ポップアップウィンドウ(1904)は、ユーザが他の事例の提出を希望するかどうかを尋ねる質問を提供する。
図19Xは、いくつかの実施形態によるログイン・ユーザインターフェース(1985)を表す図である。いくつかの実施形態では、ログイン・ユーザインターフェースは、選択可能な「login」ボタン(1986)と選択可能な「register」ボタンを備える。いくつかの実施形態では、「login」ボタン(1987)を選択すると、ユーザがソフトウェア・アプリケーションにログインするための認証を入力するためのユーザ認証インターフェースがロードされる。いくつかの実施形態では、「register」ボタン(1987)を選択すると、ユーザ登録インターフェース(1990)がロードされる。
図19Yは、いくつかの実施形態による登録ユーザインターフェース(1990)を表す図である。いくつかの実施形態では、登録ユーザインターフェース(1990)は、既存のユーザアカウントをソフトウェア・アプリケーションにリンクさせるための1または複数の選択可能なリンク登録ボタン(1991)を備える。既存のユーザアカウントは、ソーシャルネットワークのアカウント、電子メールアカウント、または他のデータベースのアカウントであってよい。いくつかの実施形態では、登録ユーザインターフェース(1990)は、選択可能なカスタム登録ボタン(1992)を備える。いくつかの実施形態では、カスタム登録ボタン(1992)を選択すると、登録ユーザインターフェース(1990)により、ユーザがソフトウェア・アプリケーションに対する認証を作成するためのフィールドが提供される。
IV.関心対象の細胞の解析
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、分離された関心対象の細胞を解析する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、これまでの工程で収集された情報は、関心対象の分離された細胞を解析するために使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、関心対象の細胞の解析は、採取されたサンプルの分離された病変領域をプラットフォームから取り外すことを含む。いくつかの実施形態では、分離された関心対象の領域を取り外すことは、解析における第1の工程として自動的に行なわれる。
いくつかの実施形態では、解析の間に、採取した皮膚サンプルから単離されたRNAは、標的遺伝子を富化するべくPCRによる増幅においてcDNAへと逆転写される。これら標的遺伝子の発現レベルは、遺伝子発現試験において量的PCRにより定量される。遺伝子発現試験は、疾患に関連付けられる遺伝子発現シグネチャに関する情報を提供する。色素性病変アッセイは、接着性皮膚サンプル採取キットを用いて単離されたRNAからの標的遺伝子の発現レベルを測定する遺伝子発現試験の一例である。
例えば、いくつかの実施形態では、色素性病変アッセイは、メラノーマに関連付けられる遺伝子発現シグネチャに関する他覚的情報を提供する。LINCおよびPRAMEなどのメラノーマ標識遺伝子が標的とされる場合がある。この情報は、組織病理学的診断を支援するか生検の必要性を判定することで、不必要な生検手順を減らすために使用することができる。侵襲性腫瘍特性の発達も遺伝子発現により制御される。そのため、色素性病変アッセイはさらに、非侵襲性メラノーマをin situのメラノーマと区別するほか、段階の情報を提供する場合がある。転移の可能性がある侵襲性メラノーマの特定により、処置はそれを必要とする人のみを対象とされる。他の遺伝子発現アッセイは、メラノーマ性腫瘍がリンパ節に拡散したかどうかを判定する場合がある。この試験により、大規模で、死亡を引き起こす可能性があり、相当な医療費が嵩む前哨リンパ節手術を行う必要性が減少する。
遺伝子発現解析は、薬物標的を特定して、薬物応答を最大化する群へと患者を階層化することにより、薬剤開発を容易にする。例示的な実施形態では、狼瘡対象の顔面から採取した皮膚サンプルが単離され、狼瘡に対する薬物効果に示される標的遺伝子の発現を評価するべく遺伝子発現試験に利用される。この遺伝子発現試験は、治療に応答する者を特定するとともに、新たな薬物標的を特定することができる。接着テープを使用することで、生検により生じる恐れのある瘢痕が生じることなく皮膚サンプル採取が可能となる。
いくつかの実施形態では、使用した接着テープから単離した1または複数のポリペプチドが、検出および/または定量される。例えば、いくつかの実施形態では、使用した接着テープから単離した1または複数のポリペプチドは、ELISA、免疫組織化学的検査、質量解析法、および/または吸光度測定を用いて検出および/または定量される。いくつかの実施形態では、使用した接着テープから単離したDNAの配列は、当業者に既知の遺伝子シーケンシング法を用いて判定される。
いくつかの実施形態では、採取された皮膚サンプルから単離されたRNAは、例えば標的遺伝子を富化するべくPCR増幅を行うために、cDNAへと逆転写される。これら標的遺伝子の発現レベルは、遺伝子発現試験において量的PCRにより定量される。いくつかの実施形態では、量的PCRと組み合わせてコンピュータ上で実行されるソフトウェアプログラムが、採取した皮膚サンプルから単離したRNAを定量するために利用される。いくつかの実施形態では、皮膚サンプルから得たRNAの量を遺伝子発現シグネチャに関連づけるためのソフトウェアプログラムまたはモジュールが利用され、遺伝子発現シグネチャはメラノーマなどの疾患に関連付けられる。いくつかの実施形態では、ソフトウェアプログラムまたはモジュールは、遺伝子発現レベルに基づいてサンプルをスコア付けする。いくつかの実施形態では、遺伝子発現シグネチャと疾患の間に統計的有意差が生じるかどうかを判定するために、サンプルスコアが基準サンプルスコアと比較される。
いくつかの実施形態では、1つ以上の標的遺伝子は、C6orf218を含む、メラノーマにおいて差別的に発現される抗原(PRAME)、IL-6、IL-8、IL-17A、IL-17C、IL-17F、IL-17RA、IL-17RC、IL-21、IL-22、IL-23A、IL-24、IL-26、TNF-α、TNF RSF1A、S100A7、S100A9、CCL20、CXCL1、CXCL5、LCN2、DEFB4A、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の標的遺伝子は、表1から選択される標的遺伝子を含む。
Figure 2023525031000002
いくつかの実施形態では、1つ以上の標的遺伝子は、C6orf218、メラノーマにおいて差別的に発現される抗原(PRAME)、またはそれらの組み合わせを含む。場合により、1つ以上の標的遺伝子は、C6orf218を含む。他の場合では、1つ以上の標的遺伝子は、メラノーマにおける差別的に表現される抗原(PRAME)を含む。
いくつかの実施形態では、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の1つ以上の標的遺伝子が解析され、ここで1つ以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。いくつかの実施形態では、約1から約100まで、約1から約90まで、約1から約80まで、約1から約70まで、約1から約60まで、約1から約50まで、約1から約40まで、約1から約30まで、約1から約20まで、約5から約100まで、約5から約80まで、約5から約60まで、約5から約40まで、約5から約20まで、約10から約100まで、約10から約80まで、約10から約60まで、約10から約40まで、約20から約80まで、約20から約60まで、約20から約40まで、約30から約80まで、約30から約60まで、約40から約60まで、約2から約10まで、約2から約8まで、または約2から約6までの、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の標的遺伝子が解析され、ここで1つ以上の標的遺伝子は、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。
場合により、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、20、25、30、40、50またはそれ以上の、およびその間の数もあり得る、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の標的遺伝が解析され、ここで1つ以上の標的遺伝子は、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約1以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約2以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約3以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約4以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約5以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約6以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約7以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約8以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約9以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約10以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約11以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約12以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約13以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約14以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約15以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約20以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約25以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約30以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約40以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。場合により、採取された皮膚サンプルから得られる単離されたRNA由来の約50以上の標的遺伝子が解析され、ここで1以上の標的遺伝子が、表1から選択される少なくとも1つの標的遺伝子を含む。
本明細書に記載された発明特定事項は、遺伝子発現試験および対応するデータの伝送を含めて、一定の態様において、1つ以上の立地における1つ以上の施設にて行なわれるように構成される。施設の立地は、国によって限定されず、いかなる国または領域も含む。施設の立地は、国によって限定されず、いかなる国または領域も含む。いくつかの実施形態では、遺伝子発現試験の1つ以上の工程は、遺伝子発現試験の別の工程とは異なる国で行なわれる。いくつかの実施形態では、遺伝子発現試験の1つ以上の工程は、テープ剥離態様の1つ以上の工程とは異なる国で行なわれる。いくつかの実施形態では、1つ以上の物品が、解析のため、またはさらに詳しい解析のために、1つ以上の施設から1つ以上の異なる施設に転送される。物品として、皮膚サンプル採取キットの1つ以上の構成要素、使用済接着テープ、使用済接着テープから得られる単離された細胞材料、処理された細胞材料、および/またはデータが挙げられるが、これらに限定されるものではない。処理された細胞材料として、RNAから逆転写されたcDNA、増幅されたRNA、および増幅されたcDNAが挙げられるが、これらに限定されるものではない。データとして、1つ以上の標的遺伝子の発現レベルに関する情報、遺伝子発現シグネチャに関する情報、およびメラノーマなどの疾患に関する情報が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本明細書に記載の方法、デバイス、およびシステムのいくつかの実施形態では、解析が行なわれ、および、後続するデータ伝送の工程は、解析の結果を運ぶか、または送信することになる。疾患に関する情報として、疾患の状態の認定、所与の疾患の状態に対する処置成功の見込み、疾患状態の進行の認定(例えば、メラノーマの侵襲性)、および疾患ステージ(例えば、メラノーマステージ0、1、2、3、または4)の認定が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法およびシステムは、幅広い分子の試験を含む評価および診断法のため利用される場合がある。本明細書に記載の方法およびシステムは、対象から核酸サンプルを得るために利用される場合がある。本明細書に論じられるように、サンプルは皮膚の病変領域由来のサンプルを含む場合がある。
採取されたサンプルは、解析用の精製された核酸生成物を提供するために、核酸抽出にかけられる場合がある。解析は、宿主RNAと宿主DNA、宿主RNAのみ、宿主DNAのみ、細菌叢DNA、細菌叢RNA、またはその組み合わせの解析が挙げられる。
RNAに基づく解析は、遺伝子発現解析を含み得る。解析は、RT-qPCR、RNAシーケンシング、またはマイクロアレイ技術によって行なわれる場合がある。
DNAに基づく解析は、突然変異またはSNP(遺伝的)解析、またはメチル化(後成的)解析を含み得る。その解析はqPCR、AS-PCR(対立遺伝子特異的PCR)、またはNGS(次世代シーケンシング)、WGS(全ゲノムシーケンシング)、サンガーまたは他の適切なシーケンシング技術を含むシーケンシング技術を含み得る。
DNA/RNA皮膚細菌叢の解析は、微生物の存在率および種類の解析、健康または病原性微生物の定量、皮膚健康状態のアセスメント、皮膚疾患合併症、またはその組み合わせを含み得る。皮膚細菌叢のアセスメントのための技術は、DMR(差別的にメチル化された領域)を含む場合がある。DMRは、BS-MSP重亜硫酸塩-メチル化を特異的PCR、重亜硫酸塩シーケンシング、全ゲノム重硫酸シーケンシング、重硫酸サンガー、または他の適切な技術を含み得る。
メラノーマ性PLA、メラノーマ性nevomeアッセイ、および細胞腫アッセイ(BCCおよびSCCを含む)などの皮膚癌診断アッセイにおいて、上記解析が使用される場合がある。上記解析は、発光(luminate)変異原性試験、または遺伝子発現に基づく紫外線ダメージ・アセスメントなどの、皮膚癌リスクアセスメントに使用されてもよい。上記解析は、皮膚炎、および乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、アトピー性喘息、白斑、狼瘡、皮膚T細胞リンパ腫、円形脱毛症、薬物反応、および他の診断の診断薬などの、コンパニオン診断に使用されてもよい。上記解析は、皮膚健康状態のアセスメントに使用されてもよく、皮膚状態または皮膚年齢の遺伝子に基づくアセスメント、および皮膚細菌叢フローラのアセスメントが挙げられる。
A.サンプル採取具の、解析される部分の決定
いくつかの実施形態では、解析されるサンプルの病変領域の最終的な感度と特異性は、サンプルの病変領域の構成部分とサンプルの非病変領域との両方を解析するプロセスと比較して、改善される。いくつかの実施形態では、非病変材料は、少数の標的コピー数をより多くのサンプル量に希釈する可能性があり、潜在的に偽陰性試験値を生じさせ得る。
1.実施例1 分離された病変領域の解析
図17と図18は、解析の感度と特異性を改善するために非病変周辺領域から切断および分離された、関心対象の病変細胞のみについて行なわれたPLA(着色病変アッセイ(pigmented lesion assay))の結果の解析を、非病変周辺領域からのPLA結果の解析と比較して表わした図である。
いくつかの実施形態では、LINC(長い遺伝子間の非コードRNA(Long intergenic non-coding RNA))およびPRAME(メラノーマにおいて差別的に発現される抗原)などのメラノーマ性の標識遺伝子は、メラノーマの存在を診断するための標的とされる。LINCとPRAMEの両方について、陽性のPLA結果のおよそ93%は、組織病理学的にメラノーマと診断され得る。
図17と図18によって提供される解析は、遺伝子発現における病変の皮膚と周囲の非病変の皮膚との間の差を実証する。図17と図18に表わされるように、「+」の印は、検出された遺伝子発現を意味し、および「-」の印は、特定の遺伝子発現が検出されなかったことを示す。周囲のサンプルからの結果は、偽陰性試験結果の可能性を増加させる細胞を提供することになると理解される。
図17と図18によって具体化された例は、PLA試験のためのプロセスを描写するものであるが、非侵襲性の組織採取具を使用する疾患および疾病を診断する他の解析は、何らかのタイプの自動切断プロセス/システムから利益を得る場合がある。
2.実施例2 病変領域と周辺領域の解析
より小さなアトピー性または他の炎症性の病変が、本明細書に記載された方法を使用してサンプリングされ処理され得る。しかしながら、いくつかの例では、病変の細胞と非病変の(周囲)細胞の両方が試験され、および解析される場合がある。両方の部分の試験することは、例えば、根底にある根本原因の反応(例えば、自己免疫疾患)から炎症反応を分化させるために有益であり得る様々なプロセスの分化を可能にする場合がある。いくつかの例では、組織採取具の2つの異なる部分の示差解析を可能にするように、組織採取具の内側部分の境界と組織採取具の外側の部分の境界に基づいて、2つ以上の切断が必要とされる場合がある(図5と図6に図示)。
V.コンピューティングシステム
本開示は本開示の方法およびデバイスを実装するためのコンピュータシステムを提供する。図15は、本明細書に記載のいずれかの方法またはシステム(本明細書に記載のサンプル採取具を切断するいずれかの方法など)を操作するようにプログラムまたは構成されたコンピュータシステム(1501)を示す。コンピュータシステム(1501)は、本開示の様々な態様を調整することができる。コンピューターシステム(1501)は、ユーザの電子デバイスまたは、電子デバイスに対して遠隔に位置付けられるコンピュータシステムであり得る。電子デバイスはモバイル電子デバイスであり得る。
コンピューターシステム(1501)は、中央処理装置(CPU、本明細書では「プロセッサ」および「コンピュータープロセッサ」とも称される)(1505)を含み、これは、シングルコアまたはマルチコアのプロセッサ、或いは並行処理のための複数のプロセッサであり得る。コンピューターシステム(1501)はまた、メモリまたはメモリ位置(1510)(例えば、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ)、電子記憶装置(1515)(例えば、ハードディスク)、1つ以上の他のシステムと通信するための通信インターフェース(1520)(例えば、ネットワークアダプタ)、および、キャッシュ、他のメモリ、データ記憶装置、および/または電子ディスプレイアダプタなどの周辺機器(1525)を含む。メモリ(1510)、記憶装置(1515)、インターフェース(1520)、および周辺機器(1525)は、マザーボードなどの通信バス(実線)を通じてCPU(1505)と通信状態にある。記憶装置(1515)は、データを保存するためのデータ記憶装置(またはデータレポジトリ)であり得る。コンピュータシステム(1501)は、通信インターフェース(1520)の支援によってコンピュータネットワーク(「ネットワーク」)(1530)に動作可能に連結され得る。ネットワーク(1530)は、インターネットおよび/またはエクストラネット、インターネットと通信状態にあるイントラネットおよび/またはエクストラネットであり得る。場合によっては、ネットワーク(1530)は、電気通信および/またはデータのネットワークである。ネットワーク(1530)は、1つ以上のコンピュータサーバーを含むことができ、これはクラウドコンピューティングなどの分散コンピューティングを可能にすることができる。ネットワーク(1530)は、場合によってはコンピュータシステム(1501)の支援により、ピアツーピア・ネットワークを実施することができ、これは、コンピュータシステム(1501)に連結されたデバイスが、クライアントまたはサーバとして動くことを可能にし得る。
CPU(1505)は、プログラムまたはソフトウェアに統合され得る一連の機械可読命令を実行することができる。この命令は、メモリ(1510)などのメモリ位置に保存され得る。この命令は、CPU(1505)に向けることができ、これは後に、本開示の方法を実施するようにCPU(1505)をプログラムまたは構成することができる。CPU(1505)により実行される動作の例は、フェッチ、デコード、実行、およびライトバックを含み得る。
CPU(1505)は、集積回路など回路の一部であり得る。システム(1501)の1つ以上の他のコンポーネントを回路に含めることができる。場合によっては、その回路は特定用途向け集積回路(ASIC)である。
記憶装置(1515)は、ドライバー、ライブラリ、およびセーブされたプログラムなどのファイルを記憶することができる。記憶装置(1515)は、ユーザーデータ、例えばユーザの個人設定およびユーザのプログラムを記憶することができる。コンピュータシステム(1501)は、場合によっては、イントラネットまたはインターネットを通じてコンピュータシステム(1501)と通信状態にあるリモートサーバー上に位置付けられるなど、コンピュータシステム(1501)の外側にある1つ以上の追加のデータ記憶装置を含み得る。
コンピュータシステム(1501)は、ネットワーク(1530)を通じて1つ以上のリモートコンピュータシステムと通信することができる。例えば、コンピュータシステム(1501)はユーザのリモートコンピュータシステムと通信することができる。リモートコンピュータシステムの例は、パーソナルコンピュータ(例えば、ポータブルPC)、スレートPCまたはタブレットPC(例えば、Apple(登録商標)iPad、Samsung(登録商標)Galaxy Tab)、電話、スマートフォン(例えば、Apple(登録商標)iPhone、アンドロイド対応の装置、Blackberry(登録商標)、または携帯情報端末を含む。ユーザはネットワーク(1530)を介してコンピュータシステム(1501)にアクセスすることができる。
本明細書に記載されるような方法は、例えばメモリ(1510)または電子記憶装置(1515)の上など、コンピュータシステム(1501)の電子記憶装置のある位置に記憶された機械(例えば、コンピュータプロセッサ)実行可能コードによって実施することができる。機械実行可能なまたは機械読取可能なコードは、ソフトウェアの形態で提供され得る。使用中、コードはプロセッサ(1505)により実行され得る。場合によっては、コードは、記憶装置(1515)から検索され、且つプロセッサ(1505)による即時のアクセスのためにメモリ(1510)に記憶することができる。いくつかの状況において、電子記憶装置(1515)は排除することができ、機械実行可能命令はメモリ(1510)に記憶される。
コードは、コードを実行するのに適したプロセッサを持つ機械で使用するために予めコンパイルされ且つ構成することができ、或いは、実行時間中にコンパイルすることができる。コードは、予めコンパイルされる様式か、実行中にコンパイルされる様式でコードを実行可能なように選択できる、プログラミング言語で提供され得る。
コンピュータシステム(1501)などの、本明細書で提供されるシステムと方法の態様は、プログラミングにより実施することができる。この技術の様々な態様は、マシン可読媒体の一種に搭載されているか、または組み込まれたマシン(またはプロセッサ)実行可能コードおよび/または関連データの形態で、典型的には「製品」または「製造品目」とみなすことができる。機械実行可能なコードは、メモリ(例えば、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ)またはハードディスクなどの電子記憶装置に記憶されることができる。「ストレージ」タイプの媒体は、様々な半導体メモリ、テープドライブ、ディスクドライブなどの、コンピュータ、プロセッサなどの有形のメモリ、またはそれらの関連するモジュールのいずれかまたはすべてを含むことができ、ソフトウェアプログラミングのためにいつでも非一時的なストレージを提供し得る。ソフトウェアの全部または一部は、時には、インターネットまたは様々な他の電気通信ネットワークを介して通信され得る。このような通信は、例えば、管理サーバまたはホストコンピュータからアプリケーションサーバのコンピュータプラットフォームへといった、あるコンピュータまたはプロセッサから、別のコンピュータまたはプロセッサへの、ソフトウェアのローディングを可能にし得る。従って、ソフトウェア要素を保持し得る別のタイプの媒体には、ローカルデバイス間の有線および陸上光通信線ネットワーク、および様々なエアリンクを通じて使用されるような、光、電気、および電磁波が含まれる。有線リンクまたは無線リンク、光リンクなどの、このような波を運ぶ物理的要素もまた、ソフトウェアを保持する媒体とみなされてもよい。本明細書に使用されるように、非一時的な有形「記憶」媒体に限定されない限り、コンピュータまたは機械「読取可能な媒体」などの用語は、プロセッサに実行するように命令を提供する際に関与する任意の媒体を指す。
従って、コンピュータ実行可能なコードなどの機械読取可能な媒体は、有形記憶媒体、搬送波媒体、または物理的な送信媒体を含むがこれらに限定されない、多くの形態をとってもよい。不揮発性記憶媒体には、例えば、図面に示されるデータベースなどを実装するために使用されることもあるような、任意のコンピューター(複数可)などにおける、記憶装置のいずれかなどの光学ディスクまたは磁気ディスクが含まれる。揮発性記憶媒体には、そのようなコンピュータプラットフォームのメインメモリのような動的なメモリが含まれる。触知可能伝送媒体は、コンピュータシステム内のバスを含むワイヤーを含めた、同軸ケーブル、銅線および光ファイバーを含む。搬送波送信媒体は、電気または電磁信号、または無線周波数(RF)および赤外線(IR)データ通信中に生成されるような音響波または光波の形態をとる場合がある。したがって、コンピュータ可読媒体の共通の形式は、例えば:フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、DVDもしくはDVD-ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード紙テープ、穴のパターンを有する任意の他の物理的な記憶媒体、RAM、ROM、PROMおよびEPROM、FLASH-EPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、データもしくは命令を伝達する搬送波、そのような搬送波を伝達するケーブルもしくはリンク、またはコンピュータがプログラミングのコードおよび/もしくはデータを読み取りできる任意の他の媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体のこれら多くの形態は、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行のためのプロセッサに伝送することに関与してもよい。
コンピュータシステム(1501)は、ユーザインターフェース(UI)(1540)を含む電子ディスプレイ(1535)を含むか、またはそれと通信状態にあり得る。UIの例は、限定されないが、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)およびウェブベースのユーザインターフェースを含む。
本開示の方法およびシステムは、1つ以上のアルゴリズムによって実施されることができる。アルゴリズムは、ソフトウェアとして、中央処理装置(1505)による実行に際して実施することができる。アルゴリズムは、例えば、本明細書に記載されるような着用可能な視覚デバイスに色を与えるための何らかの方法を実行することができる。
本発明の好ましい実施形態を本明細書中で示しかつ記載してきたが、このような実施形態はほんの一例として提供されるものであることは、当業者に明白である。本発明が明細書内で提供される特定の例によって制限されることは意図していない。本発明は前述の明細書に関して記載されているが、本明細書中の実施形態の記載および例示は、限定的な意味で解釈されることを目的としていない。多数の変形、変更、および置き換えは、本発明から逸脱することなく、当業者によって現在想到されるものである。さらに、本発明のすべての態様は、様々な条件および変数に依存する、本明細書で説明された特定の描写、構成、または相対的な比率に限定されないことが理解されよう。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代案は本発明の実施に利用可能であることを理解されたい。それゆえ、本発明は、任意のそのような代替物、修正物、変形物、または同等物にも及ぶものと企図される。以下の特許請求の範囲は本発明の範囲を定義するものであり、この特許請求の範囲とその等価物の範囲内の方法と構造はそれにより包含されることが、意図されている。
VI.定義
別段の定めのない限り、当該技術分野における用語、表記、ならびにその他本明細書で使用される技術的および科学的な用語または専門用語はすべて、請求された発明特定事項が属する技術分野の当業者が共通して理解するものと同じ意味を有するように意図される。場合により、共通して理解される意味を有する用語は、明瞭性および/または即時参照のために本明細書で定義され、本明細書中にこのような定義を含めることは、必ずしも当該技術分野で一般に理解されるものとは実質的に異なるものを表すと解釈されるべきではない。
本出願の全体にわたり、様々な実施形態が範囲の形式で提示されてよい。範囲の形式にある記載は、単に利便性と簡潔性のためのものであり、本開示の範囲に対する確固たる制限として解釈されるべきでないことを理解されたい。したがって、範囲の記載は、起こり得るすべての部分範囲、同様にその範囲内の個々の数値を具体的に開示したものと考慮されねばならない。例えば、1~6などの範囲の記載は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6といった、具体的に開示された部分範囲のほか、その範囲内にある個々の数、例えば1、2、3、4、5、および6を有すると考慮する必要がある。このことは、範囲の広さに関係なく適用される。
本明細書および特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「and」、および「the」は、文脈が明確に別のことを示していない限り、複数の言及を含む。例えば、「サンプル」という用語は、複数のサンプルを含み、その混合物も含む。
「判別すること(determining)」、「測定すること(measuring)」、「評価すること(evaluating)」、「精査すること(assessing)」、「アッセイすること(assaying)」、および「解析すること(analyzing)」という用語は、しばしば本明細書中で互換的に使用され、測定の形式を表すことができる。これらの用語は、ある要素が存在するか否かを判定(例えば検出)することを含む。これらの用語は、量的、質的、または量的かつ質的な判定を含むことができる。精査は、相対的または絶対的とすることができる。「の存在を検出すること」は、前後関係に応じて、存在する物の量を判定することに加えて、その物が存在するか否かを判定することも含む可能性がある。
「対象」、「個体」、または「患者」という用語は、しばしば本明細書で互換的に使用される。「対象」は、発現された遺伝物質を含有する生体実体とすることができる。生体実体は、例えば、細菌、ウィルス、真菌、および原生動物を含む、植物、動物、または微生物とすることができる。対象は、インビボで取得またはインビトロで培養された生体実体の組織、細胞、およびそれらの子孫とすることができる。対象は哺乳動物とすることができる。哺乳動物はヒトとすることができる。対象は、疾患に対するリスクが高いと診断されるか、またはそのように疑われる場合がある。場合により、対象は、必ずしも疾患に対するリスクが高いと診断されることも、そのように疑われることはない。
本明細書において用いられるように、用語「約」数字は、その数字のプラスまたはマイナス10%の数字を指す。「約」という用語が付く範囲は、最低値のマイナス10%と最大値のプラス10%の範囲を表す。
本明細書で使用するとき、「処置(treatment)」または「処置すること(treating)」という用語は、レシピエントに対する有益または所望の結果を得るための医薬またはその他の介入レジメンに関連して使用することができる。有益または所望の結果として、治療利益および/または予防利益が挙げられるが、これらに限定されるものではない。治療利益は、処置される症状、または根底にある障害の根絶あるいは寛解を表す場合がある。また、治療利益は、対象が依然として根底にある障害による影響を受ける場合があるにもかかわらず、対象に改善が観察されるような、根底にある障害に関連した生理学的症状のうち1または複数の根絶あるいは寛解により達成することができる。予防効果は、疾患もしくは疾病の出現を遅延、予防、または排除すること、疾患もしくは疾病の症状の発症を遅延または排除すること、疾患もしくは疾病の進行を遅くする、停止する、または逆転させること、あるいはそれらのあらゆる組合せを含む。予防利益において、特定の疾患を発症するリスクのある対象、または、疾患の生理学的症状のうち1または複数を報告する対象は、この疾患の診断が行われなかったとしても、処置を受ける場合がある。
用語「部分」および「領域」は、同義語として用いられる。用語「部分」または「領域」は、サンプル採取具の画定された構成要素を指す場合がある。用語「部分」または「領域」は、皮膚領域またはサンプル採取具の関心対象の、細胞を含有しているか、または含有していない、画定された場所を指す場合もある。
本明細書で使用されるセクションの見出しは、単に構成上の目的のために付したものであり、記載される発明特定事項を制限するものと解釈されるべきではない。
XII.実施例
以下の実施例は例示目的のためだけに含まれ、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
A.サンプル採取具の走査と切断のための例示的な方法
いつくかの実施形態により、図16を参照すると、組織サンプルの自動化されたスキャンと切断のための方法(1600)の実施形態が描写されている。いくつかの実施形態では、方法は、1つ以上の組織サンプル採取具を受け取る第1の工程(1605)を含む。いくつかの実施形態では、組織サンプル採取具細胞は関心対象の細胞を含む。いくつかの実施形態では、組織サンプルは、非侵襲性か、最小限に侵襲性の表皮サンプリングを介して採取される。いくつかの実施形態では、サンプリング手順は本明細書に記載されるような非侵襲性の接着式サンプリング手順である。
第2の工程(1610)では、サンプル採取具は、本明細書に記載されるように、自動組織サンプル走査および切断システムのプラットフォーム上に配置され得る。いくつかの実施形態において、複数のサンプル採取具がサンプルコレクターのアレイを形成する。いくつかの実施形態では、単一のサンプル採取具または単一のサンプルのみが、プラットフォーム上に提供されてもよい。サンプル採取具のアレイは、本明細書に記載されるように、線形または長方形のアレイに配置されてもよい。
第3の工程(1615)では、サンプル採取具のアレイは、システムによって走査され得る。いくつかの実施形態では、アレイは、各サンプル採取具の各組織サンプル内の関心対象細胞の境界を識別するために走査される。いくつかの実施形態では、境界は、サンプル採取具に設けられた1つ以上の区切りによって特定される。いくつかの実施形態では、境界は、関心対象細胞とサンプル採取具の残りの部分との間の境界を識別するための走査プロシージャによって識別される。
第4の工程では、サンプル採取具の各サンプルは、関心対象の細胞とサンプル採取具の残りの部分との間の判別された境界に基づいて切断され得る。いくつかの実施形態では、サンプルは、サンプル採取具の残りの部分から関心対象の細胞を分離するために切断される。
いくつかの実施形態では、各サンプル採取具について、サンプル採取具の残りの部分から関心対象の細胞を含有しているサンプル採取具の切断部分を分離するさらなる工程が実行される。いくつかの実施形態では、関心対象の細胞を含有しないサンプル採取具の残りの部分は切り捨てられる。
いくつかの実施形態では、関心対象の細胞を解析するさらなる工程が実行される。解析は、関心対象の細胞の解析に基づいた皮膚状態を診断することを含む場合がある。
いくつかの実施形態では、各サンプルストリップは、4つのスマートステッカー、サンプル採取具、または接着パッチを含む。いくつかの実施形態では、4つより少ないか多いスマートステッカーが受け取られた場合、受け取られたすべてのスマートステッカーが拒絶され、およびデータベースに記録されることになる。
いくつかの実施形態では、検体の受け入れ、または基準に基づいて品質が十分でない(quality not sufficient/QNS)検体の拒絶は、RNA収量によって決定される。いくつかの実施形態では、サンプルは室温で保存される。いくつかの実施形態では、サンプルは、採取日から最大10日間安定している。いくつかの実施形態では、血の混じった、および/または4つのパッチ全てにマークされた病変を有しないサンプルは拒絶される。いくつかの実施形態では、4つのスマートステッカーすべてについての合計で、病変標識領域を横断する末端を有する6本以上の非ベラス毛(non-vellus hair)を有するサンプルは、拒絶される。図21Aおよび図21Bを参照すると、接着パッチの走査および切断のための例示的な方法が描かれている。
1.ラミネート・プロシージャ
いくつかの実施形態では、工程(2100)において、採取キットからサンプルストリップを回収する。複数の患者についての複数の採取キットからサンプルストリップを回収してもよい。いくつかの実施形態では、工程で、サンプルストリップは、ラベル付けされ、レーザー切断されるマトリックスシート上に配置される。いくつかの実施形態では、マトリックスシートは、6つのサンプルストリップを受け入れるための空間を含む。いくつかの実施形態では、工程(2105)で、マトリックスシートを、スコアリングされた面を上にしてラミネート固定具上に配置する。いくつかの実施形態において、サンプルは、ラミネート固定具上に置かれ、窪んだコーナーにはめ込まれ、穴が位置決めピンまたは位置合わせピンで固定される。
いくつかの実施形態では、工程(2110)において、長方形の紙の切り欠きが取り除かれ、サンプルストリップのための位置が提供される。いくつかの実施形態では、位置は、位置#1~位置#6としてマトリックス上にラベル付けされる。いくつかの実施形態では、位置が利用されない場合、紙の切り欠きはそのまま残される。いくつかの実施形態では、工程(2115)において、サンプルストリップを、接着シート上の位置#1~#6の順序で配置する。いくつかの実施形態では、位置#1は、左上隅にあり、位置#6は右下隅にある。いくつかの実施形態では、各サンプルストリップは、露出した接着剤の一辺に沿ってサンプルストリップと位置合わせされ、所定位置に丁寧に敷き詰められる。いくつかの実施形態では、サンプルストリップを恒久的に接着させるために、サンプルストリップの縁に沿ってわずかな圧力が加えられる。いくつかの実施形態では、サンプルストリップがサンプル採取具接着シートに適用されると、それを除去することはできない。
いくつかの実施形態では、サンプルストリップ検体採取具は二つ折りとして提供され、サンプルストリップの裏面には情報は記載されないことになる。いくつかの実施形態では、二つ折りストリップは、マトリックスシート上にサンプルストリップを適用する前に切断され、2つの側面が一緒にテープ付けされることになる。すべてのストリップが配置されたら、余分な紙を接着シートから取り除くことができる。
いくつかの実施形態では、工程(2120)において、露出した接着シートに透明な保護シートを貼付する。いくつかの実施形態では、保護シートは、設けられた位置合わせピンと位置合わせするための貫通孔を含んでいる。いくつかの実施形態では、ラミネートローラーを利用して、保護カバーを接着マトリックスシートに接着させる。いくつかの実施形態では、これでラミネート・プロシージャが完了する。
2.走査プロシージャ
いくつかの実施形態では、この時接着シートと保護カバーとの間に積層された複数のサンプルストリップおよびサンプルを含んでいるマトリックスシートは、積層固定具から取り外される。いくつかの実施形態では、工程(2125)において、マトリックスシートを走査装置上に配置する。いくつかの実施形態において、マトリックスシートに設けられた貫通孔は、走査装置に設けられた位置合わせピンと位置合わせされる。
いくつかの実施形態では、工程(2130)において、接着剤ストリップの裏面(サンプルの反対側)に提供された情報が最初にスキャンされる。いくつかの実施形態では、サンプルおよび区切りが最初に走査される。いくつかの実施形態では、情報とサンプルは同時に走査される。
いくつかの実施形態では、マトリックスシートが走査装置上に置かれると、走査およびレーザー切断ソフトウェア・アプリケーションがコンピューティングデバイス上で開かれる。いくつかの実施形態では、「走査/プロセス」オプションが選択される。いくつかの実施形態では、走査開始GUI(図20Aに描かれた(2010))がロードされる。
いくつかの実施形態では、工程(2135)において、「PreScan Image(前走査画像)」ボタンが選択され、GUIに設けられたキットIDフィールドが自動的に入力される。いくつかの実施形態では、キットID番号のポピュレーション後、「Scan and Process(走査および処理)」ボタンが選択される。いくつかの実施形態では、「Scan Outline(輪郭を走査)」または「Scan Centerline(中心線を走査)」の選択を確認するためのウィンドウが表示され得る。いくつかの実施形態では、ウィンドウは、確認のために、キットIDおよびマトリックスシートにおけるそれらの対応する位置を示す。いくつかの実施形態では、工程(2140)において、位置とキットIDはユーザによって確認される。
いくつかの実施形態では、確認の後、走査装置は、マトリックスシート上(サンプルの反対側)で提供される情報を走査することになる。いくつかの実施形態では、工程(2150)において、アプリケーションは、走査の高画像品質をデータベースに保存する。
いくつかの実施形態では、キットIDの確認の後、工程(2145)において、サンプルは走査され、処理される。いくつかの実施形態では、サンプルを走査するために、マトリックスシートを裏返す必要がある。いくつかの実施形態では、サンプルと患者情報が同時に走査される。いくつかの実施形態では、サンプルおよび分画の同じ側にある識別タグが患者向け情報を提供する。いくつかの実施形態では、複数のシートが走査および処理され、「sheet」(シート)ボタンが選択され(例えば、図20Aの(2001))、および、サンプルとキットIDを走査するプロセスが繰り返される。
3.境界の編集および/または確認
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるように、サンプルを包含する接着パッチは、分画を含む。いくつかの実施形態では、走査された画像の処理は、本明細書に記載されるように、境界を標識するために、多角形(polygon)をオーバーレイさせることを含み、サンプルはその境界上で切断デバイスによって切断されることになる。いくつかの実施形態では、オーバーレイ境界は、接着パッチの切断に先立って確認される。
いくつかの実施形態では、工程(2155)において、境界オーバーレイは、サンプル採取具/接着パッチの切断に先立って編集される。いくつかの実施形態では、編集ツール(図20Cに図示)は、接着パッチが切断される境界を表わす多角形オーバーレイを編集するために、利用される。いくつかの実施形態では、オーバーレイ多角形は1つ以上の操作点を含む。オーバーレイが接着パッチ上に提供される分画とよりよく一致するように、操作点は移動され得る。分画またはコンピュータで生成した境界が不完全な場合、付加的な線および/または曲線がオーバーレイに付加される場合がある。さらに、コンピュータで生成した境界は、よりよく分画と一致するために、サイズ変更され、回転され、または境界の部分(複数可)が消される場合がある。いくつかの実施形態では、境界はソフトウェア・アプリケーションを使用して、手作業で描かれる場合がある。いくつかの実施形態では、不完全または薄らいだ分画は、マーカーを使用して手作業で補充される。いくつかの実施形態では、元の分画の画像が走査され、手作業で分画を補完する前に、データベースに保存される。いくつかの実施形態では、工程(2160)において、境界は、切断プロシージャに移る前に確認される。
本明細書に記載されるように、編集プロシージャは、ユーザに面するソフトウェア・アプリケーションを使用してキャプチャされた関心対象の病変、母斑、または皮膚領域の1つまたは複数の画像を利用する場合がある(図19A~図19Zに示されるプロシージャを参照)。いくつかの実施形態では、ユーザに面するソフトウェア・アプリケーションによってキャプチャされた画像は、コンピュータソフトウェアを使用して境界を編集および/または確認するために、走査されたパッチの画像上にオーバーレイされる。いくつかの実施形態において、境界は完全に自動化されている。いくつかの実施形態では、接着パッチ上で提供される基準は、ソフトウェア・アプリケーションによってキャプチャされた病変の画像をサイズ変更、回転、および/またはキーストーン補正するために使用される。いくつかの実施形態では、ユーザに面するソフトウェア・アプリケーションによってキャプチャされた画像は、コンピュータ生成される境界を生成するために利用され、および、標識を使用する分画は必要とされない。
4.切断プロシージャ
いくつかの実施形態では、走査装置と切断装置は単一のデバイスへ積分され、および、サンプルを含むマトリックスシートは、切断プロシージャのために適所に残される。いくつかの実施形態では、走査装置および切断装置は、別々のデバイスであり、工程(2165)において、マトリックスシートは、境界の確認および/または編集プロシージャの完了の後に、走査装置から切断装置へと送られる。いくつかの実施形態では、切断される輪郭を表わす境界は自動的に生成され、切断プロシージャは走査プロシージャの直後に実行され得る。
いくつかの実施形態では、マトリックスシートは、切断装置の切断ステージ上に配置される。いくつかの実施形態では、切断ステージは、位置合わせピンを含み、該位置合わせピンは、適切な配列を容易にするためにマトリックスシートにおける貫通孔によって受け入れられる。いくつかの実施形態では、サンプルの切断に先立って、接着マトリックスから保護カバーシートが取り外される。
いくつかの実施形態では、切断されるサンプルを包含しているマトリックスシートが一旦位置につくと、ソフトウェア・アプリケーションのGUIの上で、「Laser Cut(レーザー切断)」ボタンが選択される。いくつかの実施形態では、アプリケーションが新しいウィンドウを表示して、境界に沿ってレーザーで切断される1つのシート、複数のシート、またはすべてのシートの選択が可能となる。いくつかの実施形態では、工程(2170)において、シート選択が確認されると、切断装置は、境界に沿って接着パッチを切断することになる。
5.後切断プロシージャ
いくつかの実施形態では、ソフトウェア・アプリケーションは、「pre(プレ)」画像および測定データを生成する。いくつかの実施形態では、ソフトウェア・アプリケーションは、自動的に新しいフォルダーを作り出し、タイムスタンプを持つ画像を保存することになる。いくつかの実施形態では、保存されたファイルは、接着パッチ上で読み取られたバーコードによって名前を付けられる。いくつかの実施形態では、「pre」画像は、画像には拡張子_Pre.jpg、測定値には拡張子_Pre.txtをつけて保存されることになる。
いくつかの実施形態では、工程(2175)において、サンプル組織を包含する切断領域は、その後、マトリックスシートから取り外される。組織サンプルを包含している切断領域は、その後、処理および試験され得る。サンプルの移送が系統立てられたやり方で完了されることは、サンプルの誤配置を防止するために重要である。いくつかの実施形態では、次に工程(2180)において、シートは、切断後画像を得るために、再び走査される。ポスト切断された走査構成は、上に記載されたスキャニング手技を映すだろう。いくつかの実施形態では、切断後のマトリックスシートが適所にあり、走査される準備ができた後、「PostScan(後走査)」画像ボタンが選択されることになる。いくつかの実施形態では、ウィンドウが現われ、「PostScan Image(後走査画像)」ボタンが選択されることになる。いくつかの実施形態では、キットIDと受入れ番号の相関が確認される。いくつかの実施形態では、確認の後、「PostScan and Process(後走査および処理)」ボタンが選択される。
いくつかの実施形態では、第2のシートがあり、かつ走査装置が1つのシート収容数を有する場合、第1のシートが取り出されて、第2のシートが走査装置に配置される。いくつかの実施形態では、「Sheet 2(シート2)」オプションが選択され、キットIDと受入れ番号の相関が確認される。いくつかの実施形態では、「Post Scan and Process」ボタンは、第2のシートのために再び選択される。いくつかの実施形態では、一旦シートがすべて走査されると、工程(2185)において、データと走査された画像はデータベースに保存される。
B.サンプル採取の例示的な方法
図7~図13を参照すると、いくつかの実施形態による、皮膚サンプル採取のシステムと方法が図示される。いくつかの実施形態では、対象の手に位置する色素性病変が、皮膚サンプリングに選択される。皮膚サンプリング領域の毛髪量は最小限であり、刺激がなく、以前に生検が行われていない。病変のサイズは約8mmである。図7で例証されるように、皮膚病変(712)を含む皮膚サンプリング領域(711)は、手袋を着用した実行者(714)がアルコールパッド(713)で清潔にし、皮膚は5分間にわたり風乾される。実行者は、自己管理型のサンプリングキットを持つ患者、または患者のサンプリングを補助する配偶者、介護者、医師、もしくは他の専門家であってよい。
図8は、4枚の接着テープ(822)を備える剥離可能な離型パネル(821)、除去可能な内張り(824)を備える配置領域パネル(823)、および透明パネル(825)を備えている三つ折り式皮膚サンプル採取装置(820)を例証する。三つ折り式皮膚サンプル採取装置には、対象に特異的なバーコードがある。除去可能な内張りは、配置領域パネル(823)から除去されると、最大4枚の使用済み接着テープを配置するために指定される4つの区域(826)をむき出しにする。配置領域パネルの4つの区域は、使用済みテープを貼り付ける前にいずれの皮膚にも晒されない。
接着テープは、図9に例証されるような剥離可能な離型パネルの左上側面から取り除かれる。実行者(914)は、中央採取領域(932)のマトリクス材料が皮膚への貼付け前に表面と接触しないように、タブ区域(931)により接着テープ(922)を取り扱う。接着テープを張り詰めた状態で保持しながら、接着テープが皮膚サンプリング領域上に貼り付けられる。皮膚病変(1012)を含む清潔にされた皮膚サンプリング領域(1011)に位置決めされた接着テープ(1022)は、図10に例証される。接着テープを皮膚にしっかり押し付けながら、円運動を行う。図11は、実行者(1114)が、皮膚病変(1112)を含む皮膚を押圧しつつ円運動(1151)を行う様子を例証する。図12において例証されるように、病変領域(1212)はマーカー(1261)を使用して、接着テープ(1222)の上で区別される。それは皮膚サンプル採取キットの中に提供される場合がある。実行者は、タブを保持して一方向に引っ張ることにより、使用済み接着テープを皮膚サンプリング領域からゆっくり除去する。皮膚サンプル(1372)を含む使用済みテープ(1371)は、図13に例証されるように三つ折り式皮膚サンプル採取装置(1320)上の配置領域パネル(1323)の第1の未占有皮膚採取区域(1326)に配される。このプロシージャは、同じ病変に3枚の追加のテープを用いることで繰り返す。
三つ折り式皮膚サンプル採取装置は折り重ねられ、皮膚サンプル採取キットを設けたパッケージに配される。このパッケージには前払いの郵便料金が含まれており、処理施設への返信用である。
ある例示的な実施形態では、皮膚サンプリングのために、対象の背中の上部に位置する色素性病変が選択される。皮膚サンプリング領域の毛髪量は最小限であり、刺激がなく、以前に生検が行われていない。病変のサイズは約15mmである。接着性皮膚サンプル採取キットを利用して病変をサンプリングする。皮膚サンプル採取キットは使用説明書シート(すなわち取扱説明書)を備えている。病変は、使用シートにおける皮膚サンプル採取キットの命令を読み取って理解できる人によりサンプリングされる。
皮膚サンプル採取キットから一対の手袋を取り出し、皮膚サンプリング手術を実行する人に嵌める。色素性病変を含む皮膚サンプリング領域は、接着性皮膚サンプル採取キットに設けたアルコールパッドで清潔にされ、皮膚は風乾される。
三つ折り式皮膚サンプル採取装置が、接着性皮膚サンプル採取キットから取り除かれる。三つ折り式皮膚サンプル採取装置は、4枚の接着テープを備える剥離可能な離型パネル、除去可能な内張りを配置領域パネル、および透明パネルを備えている。三つ折り式皮膚サンプル採取装置には、対象に特異的なバーコードがある。三つ折り式皮膚サンプル採取装置は、患者情報提供用に構成された領域をさらに備える。三つ折り式皮膚サンプル採取装置には、対象の氏名を具備し情報を特定するラベルが付けられる。除去可能な内張りは、配置領域パネルから除去されると、最大4枚の使用済み接着テープを配置するために指定される4つの区域をむき出しにする。配置領域パネルの4つの区域は、使用済みテープを貼り付ける前にいずれの皮膚にも晒されない。
接着テープが、剥離可能な離型パネルの左上側面から除去される。接着テープは、マトリクス材料が皮膚への貼付け前に表面に接触しないようタブ区域により取り扱う。接着テープを張り詰めた状態で保持しながら、接着テープが皮膚サンプリング領域上に貼り付けられる。接着テープを皮膚にしっかり押し付けながら、10回の円運動を行う。病変領域は、接着性皮膚サンプル採取キットに設けたマーカーを用いて接着テープ上に境界を定められる。使用済みテープは、タブを皮膚から引き離すことにより一方向で徐々に除去される。使用済みテープは、三つ折り式皮膚サンプル採取装置の第1の未占有皮膚採取区域に配される。この皮膚サンプリング手順は、同じ皮膚病変に3枚の追加のテープを用いることで繰り返す。
4枚の使用済み接着テープを備える三つ折り式皮膚サンプル採取装置は折り重ねられ、皮膚サンプル採取キットを設けたパッケージに配される。このパッケージには前払いの郵便料金が含まれており、診断施設への返信用である。
C.採取システム
接着性皮膚サンプル採取キットの構成要素は、図14に例証されるようにダンボール箱(1400)に保管される。キットには、4枚の接着テープを備えた三つ折り式皮膚サンプル採取装置(1420)、使用説明シート、マーキング用ペン、前払い式で返信用の輸送パッケージ(1401)、および輸送ラベル(1402)が伴う。三つ折り式皮膚サンプル採取装置は、4枚の接着テープを備える剥離可能な離型パネル、除去可能な内張りを配置領域パネル、および透明パネルを含む3つのパネルを備えている。三つ折り式皮膚サンプル採取装置は、対象を特定するように構成される固有バーコード(1403)をさらに備える。剥離可能な離型パネル上に保持される接着テープの有効期限は、製作年月日から2年である。皮膚サンプル採取キットは10℃~30℃の間で保管される。使用説明シート(すなわち取扱説明書)は、本方法を理解し実行するのを可能にするのに必要な情報すべてを含む。使用説明シート(すなわち取扱説明書)は、皮膚サンプル採取方法の工程を記述する図を含む。
本発明の好ましい実施形態を本明細書中で示しかつ記載してきたが、このような実施形態はほんの一例として提供されるものであることは、当業者に明白である。多数の変形、変更、および置き換えは、本発明から逸脱することなく、当業者によって現在想到されるものである。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代案は本発明の実施に利用可能であることを理解されたい。以下の特許請求の範囲は本発明の範囲を定義するものであり、この特許請求の範囲とその等価物の範囲内の方法と構造はそれにより包含されることが、意図されている。

Claims (51)

  1. 組織サンプル採取キットから関心対象の細胞を単離するための方法であって、
    a)関心対象の細胞を含む1つ以上のサンプル採取具を受容する工程と、
    b)基体上に前記1つ以上のサンプル採取具を配置する工程と、
    c)少なくとも1つの第1の画像を生成するために前記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程と、
    d)前記関心対象の細胞と各サンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別するために前記少なくとも1つの第1の画像に対してソフトウェアアルゴリズムを適用する工程と、
    e)判別された前記境界に基づき切断システムを用いて各サンプル採取具の残り部分から前記関心対象の細胞を切断する工程と
    を含む、方法。
  2. 前記1つ以上のサンプル採取具は、1つ以上の非侵襲型粘着性サンプル採取具を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 組織は、皮膚組織を含み、前記関心対象の細胞は、皮膚細胞を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた1つ以上の画像を受信する工程をさらに含み、前記遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた前記1つ以上の画像は、個体の皮膚上に配置された、実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を示し、前記関心対象の細胞が由来する皮膚の状態は、前記実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を通して視認できる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記1つ以上のサンプル採取具は、サンプル採取具のアレイに並べられた複数のサンプル採取具を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記サンプル採取具のアレイは、少なくとも1つの標準マーカーに関連付けられる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記基体は、前記1つ以上のサンプル採取具を位置合わせするように構成された1つ以上の位置決め切り欠きを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記基体上に配置された前記1つ以上のサンプル採取具の上にシートカバーを貼着する工程をさらに含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの第1の画像を生成するために前記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程は、光走査システムによって行われる、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 判別された前記境界を人間による目視、または測定、あるいはその両方によって確認する工程をさらに含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 判別された前記境界は、複数の点、ならびに、開多角形または閉多角形を形成するように前記点を結ぶ1つ以上の線および/または1つ以上の曲線を含むデジタル情報を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 判別された前記境界を編集する工程をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 判別された前記境界を編集する工程は、1つ以上の点、1つ以上の線、または1つ以上の曲線を編集することを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記関心対象の細胞とサンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別することは、病変を有する領域から得られた前記関心対象を、病変を有さない周辺領域から得られた他の細胞と線引きすることを含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記ソフトウェアアルゴリズムは、コンピュータビジョンアルゴリズムを含む、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記コンピュータビジョンアルゴリズムは、エッジ検出アルゴリズムを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つの第1の画像を生成するために前記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程は、前記1つ以上のサンプル採取具の両面を撮像することを含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記撮像することによって、前記1つ以上のサンプル採取具の一方の面にある固有の識別子、および前記1つ以上のサンプル採取具の他方の面にある前記関心対象の細胞に関する情報をキャプチャする、請求項17に記載の方法。
  19. 前記切断する工程は、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを用いて行われる、請求項1~18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記切断する工程は、レーザー切断システムを用いて行われる、請求項19に記載の方法。
  21. 少なくとも1つの第2の画像を生成するために前記切断する工程に続いて前記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程をさらに含む、請求項1~20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 少なくとも1つの第2の画像を生成するために前記切断する工程に続いて前記1つ以上のサンプル採取具を撮像する工程は、前記1つ以上のサンプル採取具の両面を撮像することを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 工程(c)~(e)は、自動コンピュータ制御機器によって行われる、請求項1~22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記自動コンピュータ制御機器は、1分当たり少なくとも16、少なくとも32、または少なくとも48のサンプル採取具というスループットを有する、請求項23に記載の方法。
  25. 必要とする個体に前記組織サンプル採取キットを提供する工程をさらに含む、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記関心対象の細胞を解析する工程をさらに含む、請求項1~25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 組織サンプル採取キットから関心対象の細胞を単離するためのシステムであって、
    a)撮像機器と、
    b)切断機器と、
    c)少なくとも1つのプロセッサ、通信用インターフェース、およびアプリケーションを提供するように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指示を含む演算装置と
    を含み、
    前記演算装置は、通信用インターフェースを介して前記撮像機器と前記切断機器に通信可能に連結され、
    前記アプリケーションは、
    i.前記撮像機器に、少なくとも1つの第1の画像を生成するために前記1つ以上のサンプル採取具を撮像するように指示すること、
    ii.前記関心対象の細胞と各サンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別するために前記少なくとも1つの第1の画像に対してソフトウェアアルゴリズムを適用すること、および
    iii.前記切断機器に、判別された前記境界に基づき切断システムを用いて各サンプル採取具の残り部分から前記関心対象の細胞を切断するように指示すること
    を含む動作を行うように構成される、システム。
  28. 前記撮像機器は、光走査装置を含む、請求項27に記載のシステム。
  29. 前記切断機器は、機械切断システム、プラズマ切断システム、またはレーザー切断システムを含む、請求項27または28に記載のシステム。
  30. 前記切断機器は、レーザー切断システムを含む、請求項29に記載のシステム。
  31. 前記撮像機器および前記切断機器は、別個の装置として実装される、請求項27~30のいずれか1項に記載のシステム。
  32. 前記撮像機器および前記切断機器はそれぞれ、1つ以上のサンプル採取具を受容して固定するように構成されたプラットフォームを含む、請求項31に記載のシステム。
  33. 前記1つ以上のサンプル採取具は、1つ以上の非侵襲型粘着性サンプル採取具を含む、請求項32に記載のシステム。
  34. 組織は、皮膚組織を含み、前記関心対象の細胞は、皮膚細胞を含む、請求項33に記載のシステム。
  35. 前記撮像機器および前記切断機器は、単一装置に一体化される、請求項27~30のいずれか1項に記載のシステム。
  36. 前記単一装置は、1つ以上のサンプル採取具を受容して固定するように構成されたプラットフォームを含む、請求項35に記載のシステム。
  37. 前記1つ以上のサンプル採取具は、1つ以上の非侵襲型粘着性サンプル採取具を含む、請求項36に記載のシステム。
  38. 組織は、皮膚組織を含み、前記関心対象の細胞は、皮膚細胞を含む、請求項37に記載のシステム。
  39. 前記アプリケーションは、遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた1つ以上の画像を受信することを含む動作を行うように構成され、前記遠隔皮膚科診断モバイルアプリケーションを用いてキャプチャされた前記1つ以上の画像は、個体の皮膚上に配置された、実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を示し、前記関心対象の細胞が由来する皮膚の状態は、前記実質的に透明な非侵襲型粘着性サンプル採取具を通して視認できる、請求項27~38のいずれか1項に記載の方法。
  40. 前記1つ以上のサンプル採取具は、サンプル採取具のアレイに並べられた複数のサンプル採取具を含む、請求項27~39のいずれか1項に記載のシステム。
  41. 前記サンプル採取具のアレイは、少なくとも1つの標準マーカーに関連付けられる、請求項40に記載のシステム。
  42. 前記アプリケーションは、判別された前記境界を人間のユーザが目視、または測定、あるいはその両方によって確認するためのユーザインターフェースを提供することを含む動作を行うように構成される、請求項27~41のいずれか1項に記載のシステム。
  43. 判別された前記境界は、複数の点、ならびに、開多角形または閉多角形を形成するように前記点を結ぶ1つ以上の線および/または1つ以上の曲線を含むデジタル情報を含む、請求項27~42のいずれか1項に記載のシステム。
  44. 前記アプリケーションは、判別された前記境界を人間のユーザが編集するためのユーザインターフェースを提供することを含む動作を行うように構成される、請求項43に記載のシステム。
  45. 判別された前記境界を編集することは、1つ以上の点、1つ以上の線、または1つ以上の曲線を編集することを含む、請求項44に記載のシステム。
  46. 前記関心対象の細胞とサンプル採取具の周辺部分との間の境界を判別することは、病変を有する領域から得られた前記関心対象を、病変を有さない周辺領域から得られた他の細胞と線引きすることを含む、請求項27~45のいずれか1項に記載のシステム。
  47. 前記ソフトウェアアルゴリズムは、コンピュータビジョンアルゴリズムを含む、請求項27~46のいずれか1項に記載のシステム。
  48. 前記コンピュータビジョンアルゴリズムは、エッジ検出アルゴリズムを含む、請求項47に記載のシステム。
  49. 前記撮像機器は、前記1つ以上のサンプル採取具の両面を撮像するように構成される、請求項27~48のいずれか1項に記載のシステム。
  50. 前記アプリケーションは、少なくとも1つの第2の画像を生成するために切断に続いて前記1つ以上のサンプル採取具を撮像するように前記撮像機器に指示することを含む動作を行うように構成される、請求項27~49のいずれか1項に記載のシステム。
  51. 前記システムは、1分当たり少なくとも16、少なくとも32、または少なくとも48のサンプル採取具というスループットを有する、請求項27~50のいずれか1項に記載のシステム。
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