JP2023524888A - 無線通信のための電子機器及び方法 - Google Patents

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Abstract

本開示は、無線通信のための電子機器、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該電子機器は、マルチ送受信ポイント(TRP)通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を、基地局から取得し、当該構成情報に基づいてビーム障害イベントを基地局に報告する、ように構成される処理回路を含む。【選択図】図1

Description

本出願は、2020年05月11日に中国特許庁に提出された、出願番号が202010392038.3であり、発明の名称が「無線通信のための電子機器及び方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容を参照により本出願に援用する。
本出願は、無線通信技術分野に関し、具体的に、ビーム障害回復メカニズムに関する。より具体的に、無線通信のための電子機器及び方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
Figure 2023524888000002
しかしながら、Multi―TRPシナリオを考慮する場合に、複数のTRPの位置は異なるので、それらの参照信号に対応するビーム方向も異なる。その中の1つのTRPにビーム障害が発生したが、他のTRPは正常に動作している場合がある。これに鑑みて、マルチTRPシナリオでは、異なるBFR戦略を適用する必要がある。
以下では、本発明に関する簡単な概説を説明して、本発明のある局面に関する基本的理解を提供する。この概説が本発明に関する取り尽くし的概説ではないと理解すべきである。それは、本発明のポイント又は重要部分を意図的に特定するものではなく、本発明の範囲を意図的に限定するものでもない。その目的は、単に、簡素化の形式で、ある概念を提供して、後記のより詳しい記述の前述とすることである。
本出願の一局面によれば、無線通信のための電子機器であって、マルチ送受信ポイント(TRP)通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を、基地局から取得し、当該構成情報に基づいてビーム障害イベントを基地局に報告するように構成される処理回路を含む電子機器を提供する。
本出願の一局面によれば、無線通信のための方法であって、マルチTRP通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を、基地局から取得することと、当該構成情報に基づいてビーム障害イベントを基地局に報告することとを含む方法を提供する。
本出願の他の局面によれば、無線通信のための電子機器であって、ユーザー機器に、マルチTRP通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を送信し、ユーザー機器から、ユーザー機器による構成情報に基づくビーム障害イベントの報告を取得するように構成される処理回路を含む電子機器を提供する。
本出願の他の局面によれば、無線通信のための方法であって、ユーザー機器に、マルチTRP通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を送信することと、ユーザー機器から、ユーザー機器による構成情報に基づくビーム障害イベントの報告を取得することとを含む方法を提供する。
本出願の電子機器及び方法によれば、マルチTRPシナリオについてのビーム障害判定のルール、及びビーム障害イベントの通知メカニズムを提案し、これにより、マルチTRPシナリオでの伝送の信頼性をより良く保証し遅延を低減することができる。
本発明の他の局面によれば、上記の無線通信のための方法を実現するためのコンピュータプログラムコード、及びコンピュータプログラム製品、並びに、当該無線通信のための方法を実現するためのコンピュータプログラムコードが記録されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
以下、図面を結合して本発明の好適な実施例を詳細に説明することにより、本発明のこれら及び他の利点はより明らかになる。
本発明の以上及び他の利点と特徴とをさらに説明するために、以下では、図面を結合して本発明の具体的な実施形態をより詳細に説明する。図面は以下の詳細な説明とともに本明細書に含まれ、本明細書の一部を形成する。同じ機能及び構成を有する素子は、同じ符号で示される。なお、これらの図面は、あくまでも本発明の典型的例のみを記述するものであり、本発明の範囲を限定するものとみなすべきではない。図面において、
図1は、本出願の一実施例による無線通信のための電子機器の機能モジュールのブロック図を示す。 図2aは、マルチTRPシナリオにおけるビーム障害の様子の例を示す。 図2bは、マルチTRPシナリオにおけるビーム障害の様子の例を示す。 図3は、本出願の一実施例による無線通信のための電子機器の機能モジュールのブロック図を示す。 図4は、検出されたBLERの経時変化の一例を示す。 図5は、検出されたBLERの経時変化の他の例を示す。 図6は、検出されたBLERの経時変化の他の例を示す。 図7は、本出願の他の実施例による無線通信のための電子機器の機能モジュールのブロック図を示す。 図8は、基地局とユーザー機器との間の情報フローの一例を示す図である。 図9は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示す。 図10は、本出願の他の実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示す。 図11は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。 図12は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。 図13は、本開示の技術を適用できるスマートフォンの概略構成の例を示すブロック図である。 図14は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置の概略構成の例を示すブロック図である。 図15は、本発明の実施例による方法及び/又は装置及び/又はシステムを実現できる汎用パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
以下では、図面を結合して、本発明の例示的な実施例を記載する。明確且つ簡明のために、明細書において実際の実施形態の全部特徴を記載しない。例えば、システム及び業務に関する制限条件に該当し、且つこれらの制限条件が実施形態により変化する可能性があるような、開発者の具体的な目標を実現するように、このような実際の実施例を開発する過程で実施形態に特定する決定をしなければならないことを理解されたい。また、開発作業は非常に複雑で時間がかかる場合があるが、本開示内容の恩恵を受ける当業者にとって、このような開発作業は日常的な任務に過ぎないことも理解されたい。
ここで、不必要な詳細によって本発明をぼかすことを避けるために、図面において、本発明の方案に緊密に関する装置構成及び/又は処理ステップのみを示し、本発明とほとんど関係のない他の詳細を省略したことにも留意されたい。
<第1の実施例>
図1は、本出願の一実施例による無線通信のための電子機器100の機能モジュールのブロック図を示し、図1に示すように、電子機器100は、マルチTRP通信におけるユーザー機器(User Equipment、UE)のBFRのための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を、基地局から取得するように構成される取得部101と、構成情報に基づいてビーム障害イベントを基地局に報告するように構成される報告部102とを含む。
なお、取得部101及び報告部102は、1つ又は複数の処理回路によって実現され得、当該処理回路は、例えば、チップとして実現され得る。そして、図1に示される機器における各機能部は、それによって実現される具体的な機能に基づいて区画された論理モジュールのみであり、具体的な実現形態を制限するためのものではないと理解すべきである。
電子機器100は、例えば、ユーザー機器(UE)側に設置されてもよく、UEに通信可能に接続されてもよい。ここで、電子機器100は、チップレベルで実現されてもよく、デバイスレベルで実現されてもよい。例えば、電子機器100は、ユーザー機器そのものとして機能してもよく、また、例えばメモリ、トランシーバー(図示せず)などの外部デバイスをさらに含んでもよい。メモリは、ユーザー機器が様々な機能を実現するために実行する必要のあるプログラム及び関連データ情報を記憶するために用いられる。トランシーバーは、異なるデバイス(例えば、基地局、他のユーザー機器など)との間の通信をサポートするために、1つ又は複数の通信インターフェースを含むことができるが、ここで、トランシーバーの実現形態を具体的に限定しない。これは、同様に、後記のユーザー機器側の電子機器に関する他の構成例の説明にも適用できる。
また、この明細書における第1の、第2の、・・・は、区別するためのものであり、順番の意味がないことに注意すべきである。
UE側で実行されるBFRメカニズムは、例えば、ビーム障害決定、候補ビーム認識、ビーム障害回復要求(Beam Failure Recovery Request、BFRQ)送信、及びビーム障害回復要求応答(Beam Failure Recovery Request Response、BFRR)取得といういくつかの階段を含むことができる。なお、ビーム障害決定の段階では、UEは、現在サービスビームのビーム品質を検出して、ビーム障害トリガー条件を満たすかどうかを判断し、例えば、サービスビームのBLERとBLER閾値とを比較することでビーム障害が発生したかどうかを判断することができ、候補ビーム認識の段階では、他のビームから、現在サービスビームの代替として使用可能な候補ビームを選択し、BFRQ送信の段階では、基地局(例えばgNB)にBFRQを送信し、BFRR取得の段階では、UEは、特定の時間ウィンドウ内で、基地局からのBFRQへの応答BFRRをモニターする。
以上のように、マルチTRPシナリオでは、1つのTRPにビーム障害が発生し、他のTRPが正常に動作している場合がある。図2a及び図2bは、マルチTRPシナリオにおけるビーム障害の様子の例を示し、図2aにおいて、TRPのみにビーム障害が発生し、図2bにおいて、TRP及びTRPにビーム障害が発生した。
従来のBFRメカニズムによれば、1つのTRPのみにビーム障害が発生した場合に、UEは、ビーム障害イベントを基地局に報告しない。マルチTRPシナリオでは、ビーム障害回復をしないと、UEの性能に影響を与える可能性がある。また、マルチTRPがジョイント伝送を行ったため、複数のTRPのそれぞれにビーム障害が発生したが、UEの伝送性能は許容可能である場合がある。マルチTRPシナリオに適するBFRメカニズムを提供するために、本実施例は、第1の構成及び第2の構成を提供して、TRPごとにビーム障害判定を行い、複数のTRPに対してジョイントのビーム障害判定を行う。
取得部101は、基地局から第1の構成及び/又は第2の構成を取得し、例えば、取得部101は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成情報を取得することができる。
以下、第1の構成及び第2の構成の例について具体的に説明する。図3に示すように、電子機器100は、構成情報に基づいてビーム障害イベントの判定を行うように構成される判定部103をさらに含む。判定部103も、例えば、処理回路として実現され得る。
例えば、第1の構成は、各TRPのBLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、及び当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含む。なお、判定部103は、第1の構成に応答して、複数のTRPのうちの1つのTRPに物理層ビーム障害が発生した場合、当該TRPの第1のカウンタをインクリメントし、第1のカウンタのカウント値が第1の最大カウント閾値に達した場合、当該TRPにビーム障害イベントが発生したと決定するように構成され、報告部102は、当該ビーム障害イベントを基地局に報告する。例えば、1つのTRPのBLERが当該TRPのBLER閾値よりも高い場合、判定部103は、当該TRPに物理層ビーム障害が発生し、即ち、1つのビーム障害イベントのインスタンスが発生したと決定し、UEは、当該ビーム障害イベントをその上位層に報告する。例えば、判定部103は、TRPのBLERとして、TRPごとに構成されたビーム障害検出参照信号(BFD―RS)のBLERを検出することができる。なお、当該検出は、周期的であることができる。
第1の構成によれば、一部のTRPのビームにビーム障害イベントが発生した場合に、報告しBFRフローをトリガーすることが分かる。したがって、障害したビームを可能な限り迅速に回復し、伝送の信頼性を保証することができる。判定部103が複数のTRPにビーム障害イベントが発生したと決定した場合に、報告部102は、複数のTRPのビーム障害イベントを基地局にそれぞれ報告する。異なるTRPについてのビーム障害イベントの報告は、互いに独立する。
理解を容易にするために、以下、2つのTRP(TRP及びTRP)のシナリオを例として説明し、各TRPに対して1つの参照信号(即ち、1つのビームに対応する)を構成している。このような例において、TRP及びTRPに対してBLER閾値BLER及びBLERをそれぞれ構成する。例えば、ある時点でTRPのBLERがBLERよりも大きいことが検出された場合、物理層ビーム障害イベントが発生したと見なされ、TRPの第1のカウンタを起動しインクリメントし、その後、TRPのBLERがBLERよりも大きいことが検出されたたびに、TRPの第1のカウンタをインクリメントする。同様に、ある時点でTRPのBLERがBLERよりも大きいことが検出された場合、物理層ビーム障害イベントが発生したと見なされ、TRPの第1のカウンタを起動しインクリメントし、その後、TRPのBLERがBLERよりも大きいことが検出されたたびに、TRPの第1のカウンタをインクリメントする。TRP及びTRPの第1のカウンタは、それぞれ独立してカウントし、そして、対応する第1のカウンタのカウントが第1の最大カウント閾値を超えた場合、対応するTRPにビーム障害イベントが発生したと見なされる。
なお、各TRPのBLER閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよい。各TRPの第1のカウンタの第1の最大カウント閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよい。それは、基地局によって構成され得る。
既存の規格によれば、BFD―RSセットに2つの参照信号が構成されており、マルチTRPのシナリオでは、1つのTRPに対して1つの参照信号を構成する(上記の例のように)ことができることを理解されたい。しかしながら、本出願は、これに限定されず、1つのTRPに対して複数の参照信号を構成する場合にも適用することができ、この場合に、例えば、1つのTRPの全ての参照信号に対応するビームに物理層ビーム障害イベントが発生した場合、当該TRPに物理層ビーム障害イベントが発生したと決定する。具体的に、依然として、TRPごとに第1のカウンタを設置し、1つのTRPの全ての参照信号に対応するビームのBLER値がいずれも対応するBLER閾値よりも大きい場合、当該TRPに物理層ビーム障害イベントが発生したと見なされ、当該TRPの第1のカウンタをインクリメントする。一部の参照信号に対応するビームのBLER値のみが対応するBLER閾値を超えた場合、TRPの第1のカウンタをインクリメントしない。そして、1つのTRPの第1のカウンタが第1の最大カウント閾値に達した場合、当該TRPにビーム障害イベントが発生したと見なされる。
その代わりに、各TRPの各ビームに第1のカウンタを設置することができ、そして、1つのTRPの複数のビームに対して、同じBLER閾値を構成してもよく、異なるBLER閾値を構成してもよい。1つのビームの第1のカウンタが第1の最大カウント閾値に達した場合、当該ビームにビーム障害イベントが発生したと見なされ、1つのTRPの全てのビームの第1のカウンタが第1の最大カウント閾値に達した場合、当該TRPにビーム障害イベントが発生したと見なされる。
もちろん、他の形態により、1つのTRPの各ビームのビーム障害イベントとTRPのビーム障害イベントとの関係を限定することもできる。例えば、1つのTRPの全ての参照信号に対応するビームのBLERを平均化し、その平均BLERをTRPのBLERとしてTRPにビーム障害イベントが発生したかどうかを判断してもよい。
他方では、例えば、第2の構成は、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLERの閾値、複数のBLERのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含むことができる。前記判定部103は、第2の構成に応答して、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害イベントが発生した場合、第2のカウンタをインクリメントし、第2のカウンタのカウント値が第2の最大カウント閾値に達した場合、複数のTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定するように構成され、報告部102は、当該ジョイントビーム障害イベントを基地局に報告する。例えば、複数のTRPのジョイントBLERがジョイントBLER閾値よりも高い場合、判定部103は、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害が発生し、即ち、1つのジョイントビーム障害イベントのインスタンスが発生したと決定する。UEは、当該ジョイントビーム障害イベントのインスタンスをその上位層に報告する。
ジョイントビーム障害イベントのインスタンスの数が第2の最大カウント閾値を超えた場合、判定部103は、対応するTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定する。報告部102は、基地局に報告して、BFRフローをトリガーする。
第2の構成によれば、複数のTRPのジョイントBLERに基づいてビーム障害イベントの判定を行う。マルチTRPシナリオでは、UEの性能は、複数のTRPのジョイント伝送性能に基づいて決定されるので、ジョイントBLERに基づくビーム障害の判定は、UEの性能の劣化を正確に反映することができ、信頼性を向上させることができる。
例えば、判定部103は、加重パラメータに応じて、複数のTRPのそれぞれのBLERを加重合計し、加重合計された結果をジョイントBLERとする。加重パラメータは、TRPごとに設置され、0~1の範囲における定数であり、全ての加重パラメータの合計は、1である。
理解を容易にするために、依然として、2つのTRP(TRP及びTRP)のシナリオを例として説明し、各TRPに対して1つの参照信号を構成している(即ち、1つのビームに対応する)。このような例において、ジョイントBLERは、2つのTRPのBLERの加重合計により得られ、加重パラメータは、第2の構成によって得られ、例えば、以下の式(1)によりジョイントBLERを計算することができる。
BLERjoint=wBLER+wBLER (1)
ここで、BLERは、TRPのBLERであり、BLERは、TRPのBLERであり、w及びwは、それぞれ、TRP及びTRPの加重パラメータに対応し、BLERjointは、計算されたジョイントBLERである。BLERjointがジョイントBLER閾値よりも高い場合、ジョイント物理層ビーム障害イベントが発生し、即ち、1つのジョイントビーム障害イベントのインスタンスが発生したと見なされる。第2のカウンタは、当該インスタンスの数をカウントし、カウント値が第2の最大カウント閾値に達した場合、判定部103は、ジョイントビーム障害イベントが発生したと決定する。
類似に、本実施例は、1つのTRPに対して複数の参照信号を構成する場合にも適用することができ、この場合、例えば、1つのTRPの複数のビームに対して、その加重パラメータをそれぞれ設置し、全てのTRPの全てのビームのBLERを加重合計し、最終に得られたBLERがジョイントBLER閾値を超えた場合、ジョイント物理層ビーム障害イベントが発生し、即ち、1つのジョイントビーム障害イベントのインスタンスが発生したと見なされる。もちろん、同一のTRPの複数のビームに対して同じ加重パラメータを設置することができ、これは限定されない。
UEは、第1の構成又は第2の構成で動作することができ、第1の構成及び第2の構成を組み合わせて動作することができる。前者の場合、取得部101は、基地局から、第1の構成又は第2の構成の情報のみを取得することができる。
後者の場合、すなわち、同時に第1の構成と第2の構成との両方を構成した場合、取得部101は、第1の構成と第2の構成との両方の情報を取得することができる。言い換えれば、取得部101は、各TRPのBLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLERの閾値、複数のBLERのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを取得することができる。
判定部103は、第1の構成及び第2の構成に応答して、複数のTRPのうちの1つのTRPに物理層ビーム障害が発生した場合に、当該TRPの第1のカウンタをインクリメントし、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害が発生した場合に、第2のカウンタをインクリメントし、複数の第1のカウンタのいずれか1つの第1のカウンタのカウント値が第1の最大カウント閾値に先に達した場合、当該第1のカウンタに対応するTRPにビーム障害イベントが発生したと決定し基地局に報告し、第2のカウンタのカウント値が第2の最大カウント閾値に先に達した場合、複数のTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定し基地局に報告する、動作を実行するように構成されることができる。例えば、複数のTRPのうちの1つのTRPのBLERがBLER閾値よりも高い場合、当該TRPに物理層ビーム障害が発生したと見なされ、複数のTRPのジョイントBLERがジョイントBLER閾値よりも高い場合、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害が発生したと見なされる。
この場合、第2のカウンタ及び複数の第1のカウンタを使用して、それぞれ、ジョイントビーム障害のインスタンス及び各TRPのビーム障害のインスタンスをカウントし、いずれかのカウンタがその閾値に達した場合、対応するビーム障害イベントを基地局に報告することが分かる。即ち、単一のTRPのビーム障害イベントが発生してもジョイントのビーム障害イベントが発生しても、報告部102は、基地局に報告を送信して、BFRフローをトリガーする。このようにすれば、伝送の信頼性をさらに向上させ、遅延を減らすことができる。
以下、依然として、2つのTRP(TRP及びTRP)のシナリオを例として説明し、各TRPに対して1つの参照信号を構成している(即ち、1つのビームに対応する)。この場合、2つの第1のカウンタ及び1つの第2のカウンタを構成して、TRP、TRPのビーム障害イベントのインスタンス、及びジョイントビーム障害イベントのインスタンスをそれぞれカウントする。この3つのカウンタは、互いに独立して動作し、以下では、それぞれ、Counter_0、Counter_1、及びCounter_mとして示され、それに対応する最大カウント閾値は、MaxCount_Num_0、MaxCount_Num_1、及びMaxCount_Num_mである。
図4は、検出されたBLERの経時変化の一例を示している。なお、横軸は、時間軸であり、縦軸は、検出されたBLERであり、点線は、TRPのBLER(BLER)を代表し、実線は、TRPのBLER(BLER)を代表し、一点鎖線は、ジョイントBLER(BLERjoint)を代表し、縦軸のBLER_mは、ジョイントBLER閾値を代表し、BLER_sは、TRP及びTRPについてのBLER閾値を代表する。この例において、2つのTRPについてのBLER閾値は、同じであるが、これは限定されず、異なってもよい。
図4に示すように、検出されたBLERが対応する閾値を超えないので、3つのカウンタは、カウントを起動しない。判定部103は、ビーム障害イベントが発生したと決定しなく、したがって、BFRフローは、トリガーされない。
図5は、検出されたBLERの経時変化の他の例を示している。なお、座標及び各曲線の意味は、図4と同じであるため、繰り返されない。図5に示すように、A点で検出されたBLERが閾値BLER_sを超えたので、TRPに物理層ビーム障害が発生し、カウンタCounter_0を起動しインクリメントする。B点で、カウンタCounter_0のカウント値がその第1の最大カウント閾値MaxCount_Num_0(図中のCount_Num_0は、カウンタCounter_0の現在値を代表する)に達したと仮定すると、この場合、TRPにビーム障害イベントが発生したと決定し、BFRフローをトリガーする。したがって、図5に示す例において、伝送の信頼性を保証するために、ジョイント伝送の性能にかかわらず、UEは、ビーム障害が発生したTRPを可能な限り迅速に回復する。
図6は、検出されたBLERの経時変化の他の例を示している。なお、座標及び各曲線の意味は、図4と同じであるため、繰り返されない。図6に示すように、A点で検出されたジョイントBLERが閾値BLER_mを超え、即ち、ジョイント物理層ビーム障害が発生し、カウンタCounter_mを起動しインクリメントする。B点で、カウンタCounter_mのカウント値が第2の最大カウント閾値MaxCount_Num_mに達したと仮定すると、この場合、ジョイントビーム障害イベントが発生したと決定し、BFRフローをトリガーする。図6に示す例において、複数のTRPに対応するカウンタCounter_mが単一のTRPに対応するカウンタCounter_0及びCounter_1よりも先にその最大カウント閾値に達することを仮定することに留意されたい。したがって、図6に示す例において、ジョイント伝送の性能が悪い場合、単一のTRPの性能にかかわらず、UEは、可能な限り迅速にBFRフローを実行して、伝送の信頼性を保証する。
5G通信では、拡張モバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)、超高信頼低遅延通信(Ultra Reliable Low Latnecy Communications、URLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive Machine Type Communications、mTTC)の3つの主要な伝送シナリオのタイプが定義されている。eMBBは、高トラフィックのモバイルブロードバンドサービスを提供することができ、URLLCは、低遅延で高信頼性のサービスを提供することができる。例えば、マルチTRPシナリオでは、eMBBについて、異なるTRPが異なる伝送ブロックを伝送することで伝送レートを向上させることができ、URLLCについて、異なるTRPが同じ伝送ブロックを伝送することで伝送の遅延を減らし信頼性を高めることができる。
したがって、eMBBについて、異なるTRPが異なる伝送ブロックを伝送するため、一部のビーム障害が発生しても、障害のビームは可能な限り迅速に回復することが期待され、例えば、第1の構成を採用することができる。URLLCシナリオについて、異なるTRPが同じ伝送ブロックを伝送するため、複数のTRPのジョイント伝送性能に基づいてBFRの実行の要否を決定することができ、また、1つのTRPにビーム障害イベントが発生した場合、すぐにBFRを実行し、伝送の信頼性をさらに向上させ、したがって、第2の構成、又は、第1の構成と第2の構成との組み合わせを採用することができる。
言い換えれば、UEがどのビーム障害回復の構成を採用するかについて、伝送シナリオのタイプに応じて決定されることができる。一例において、基地局は、伝送シナリオのタイプを決定し、当該伝送シナリオのタイプに応じて、対応するビーム障害回復の構成をUEに提供する。例えば、eMBBシナリオでは、基地局は、第1の構成をUEに提供し、即ち、取得部101が取得された構成情報は、第1の構成を含み、URLLCシナリオでは、基地局は、第1の構成及び第2の構成をUEに提供し、即ち、取得部101が取得された構成情報は、第1の構成及び第2の構成を含み、URLLCシナリオでは、基地局は、第2の構成をUEに提供し、即ち、取得部101が取得された構成情報は、第2の構成を含む、等である。
他の例において、構成情報には、eMBB及びURLLCのうちの1つを含む伝送シナリオのタイプを示す情報をさらに含む。判定部103は、示された伝送シナリオのタイプに応じて、第1の構成及び/又は第2の構成に基づいてビーム障害イベントの報告を行うことを決定するように構成される。類似に、例えば、eMBBシナリオでは、第1の構成に基づいて、ビーム障害イベントの報告を行い、URLLCシナリオでは、第2の構成に基づいて、又は、第1の構成及び第2の構成に基づいて、ビーム障害イベントの報告を行う。
以上のように、BFRフローは、新たな候補ビームの認識及びBFRQの送信をさらに含む。本実施例では、マルチTPRシナリオに対して、BFRQの送信の新たな形態を提案する。
例えば、報告部102は、リンク回復要求(Link Recovery Request、LRR)を介してビーム障害イベントを基地局に報告するように構成される。なお、LRRは、特別な物理層メッセージであり、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)によって運ばれ、UEがネットワーク側に対してアップリンクグラント(UL grant)を要求するために使用されて、UEが物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信できるようにする。したがって、LRRは、任意の時点でUEによってトリガーされるメッセージであり、LRRによってビーム障害イベントを報告することで、報告の適時性を保証することができる。
一例において、LRRは、特定のシーケンスフォーマットを有して、ビーム障害イベントが発生したことを示すことができる。当該特定のシーケンスフォーマットは、例えば、全て「0」のシーケンス、又は全て「1」のシーケンスであることができる。この場合、報告部102は、さらに、MAC CEによって、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報、及びビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を基地局に送信するように構成される。即ち、BFRQの送信は、ビーム障害イベントが発生したことを示す特別なシーケンスLRRの送信、及び、係るTRP及び対応する候補ビームの情報を示すMAC CEの送信の2つのステップを含む。MAC CEは、例えば、PUSCHリソース上で運ばれる。
なお、制御リソースセットプールインデックス(CORESETPoolIndex)で、ビーム障害イベントが発生したTRPを示すことができる。CORESETPoolIndexは、マルチTRPシナリオのために提出された概念であり、制御リソースセット上で構成され、同一のセルIDを有する異なるTRPを区別するために使用される。マルチTRPシナリオでは、Rel―16におけるBFRQの2番目のフローで報告されるScellのインデックスが必要ではないため、これらのビットを多重化することでビーム障害イベントが発生したTRPのCORESETPoolIndexを送信することができる。
例えば、ジョイントビーム障害が発生した場合に、報告部102は、まず、全て「0」、又は全て「1」の特別なシーケンスを基地局に送信し、その後、TRP及びTRPに対応する2つのCORESETPoolIndex、及びそれぞれの候補ビームの情報を基地局に送信する。
別の例では、LRRは、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報を含むことができる。例えば、CORESETPoolIndexで、ビーム障害イベントが発生したTRPを示すことができる。報告部102は、さらに、MAC CEによって、ビーム障害イベントのTRPの候補ビームの情報を基地局に送信するように構成される。
この例において、BFRQの送信も、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報(LRR)の送信、及び係るTRPの候補ビームの情報(MAC CE)の送信の2つのステップを含むことが分かる。なお、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報は、PUCCHによって送信され、候補ビームの情報は、PUSCHによって送信される。
例えば、TRPのみにビーム障害イベントが発生した場合に、報告部102は、まず、TRPに対応するCORESETPoolIndex(例えば、0)をLRRに載せて基地局に送信し、その後、TRPの候補ビームの情報をMAC CEに載せて基地局に送信する。
要するに、本実施例による電子機器100は、マルチTRPシナリオについてのビーム障害判定のルール、及びビーム障害イベントの通知メカニズムを提案し、これにより、マルチTRPシナリオでの伝送の信頼性をより良く保証し遅延を低減することができる。
<第2の実施例>
図7は、本出願の他の実施例による電子機器200の機能モジュールのブロック図を示し、図7に示すように、電子機器200は、マルチTRP通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報をUEに送信するように構成される送信部201と、UEから、UEによる構成情報に基づくビーム障害イベントの報告を取得するように構成される取得部202とを含む。
なお、送信部201及び取得部202は、1つ又は複数の処理回路によって実現され得、当該処理回路は、例えば、チップとして実現され得る。そして、図7に示される機器における各機能部は、それによって実現される具体的な機能に基づいて区画された論理モジュールのみであり、具体的な実現形態を制限するためのものではないと理解すべきである。
電子機器200は、例えば、基地局側に設置されてもよく、基地局に通信可能に接続されてもよい。ここで、電子機器200は、チップレベルで実現されてもよく、デバイスレベルで実現されてもよい。例えば、電子機器200は、基地局そのものとして機能してもよく、また、例えばメモリ、トランシーバー(図示せず)などの外部デバイスをさらに含んでもよい。メモリは、基地局が様々な機能を実現するために実行する必要のあるプログラム、及び関連データ情報を記憶するために用いられる。トランシーバーは、異なるデバイス(例えば、ユーザー機器、他の基地局など)との間の通信をサポートするために、1つ又は複数の通信インターフェースを含むことができるが、ここで、トランシーバーの実現形態を具体的に限定しない。
以上のように、マルチTRPシナリオでは、1つのTRPにビーム障害が発生し、他のTRPが正常に動作している場合がある。従来のBFRメカニズムによれば、1つのTRPのみにビーム障害が発生した場合に、UEは、ビーム障害イベントを基地局に報告しない。マルチTRPシナリオでは、ビーム障害回復をしないと、UEの性能に影響を与える可能性がある。また、マルチTRPがジョイント伝送を行ったため、複数のTRPのそれぞれにビーム障害が発生したが、UEの伝送性能は許容可能である場合がある。したがって、マルチTRPシナリオについて、第1の構成及び第2の構成を提供して、TRPごとにビーム障害判定を行い、複数のTRPに対してジョイントのビーム障害判定を行う。
送信部201は、第1の構成及び/又は第2の構成をUEに送信し、例えば、送信部201は、UEが第1の構成及び/又は第2の構成に基づいてビーム障害イベントの判定及びBFRフローのトリガーをするように、RRCシグナリングを介してこれらの情報を送信することができる。
例えば、第1の構成は、各TRPのBLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、及び当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含む。例えば、各TRPのBLER閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよい。各TRPの第1のカウンタの第1の最大カウント閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
第1の構成によれば、UEは、それぞれ、TRPごとに、ビーム障害イベントの決定及び報告を実行し、これにより、一部のビーム障害回復を実行することができる。UE側の具体的な動作については、第1の実施例で詳細に提供されたので、ここで繰り返されない。
例えば、複数のTRPにビーム障害イベントが発生した場合、取得部202は、UEから、複数のTRPのビーム障害イベントの報告を取得する。異なるTRPについてのビーム障害イベントの報告は、互いに独立する。
1つのTRPに対して複数の参照信号を構成している場合、当該TRPの全ての参照信号に対応するビームに物理層ビーム障害イベントが発生した場合、当該TRPに物理層ビーム障害イベントが発生したと決定することを理解されたい。具体的に、依然として、TRPごとに第1のカウンタを設置し、1つのTRPの全ての参照信号に対応するビームのBLER値がいずれも対応するBLER閾値よりも大きい場合、当該TRPに物理層ビーム障害イベントが発生したと見なされ、当該TRPの第1のカウンタをインクリメントする。一部の参照信号に対応するビームのBLER値が対応するBLER閾値を超えた場合、TRPの第1のカウンタをインクリメントしない。そして、1つのTRPの第1のカウンタが第1の最大カウント閾値に達した場合、当該TRPにビーム障害イベントが発生したと見なされる。
また、第1の実施例で説明したように、各TRPの各ビームに第1のカウンタを設置することができ、そして、1つのTRPの複数のビームに対して、同じBLER閾値を構成してもよく、異なるBLER閾値を構成してもよい。例えば、1つのTRPの全てのビームにビーム障害イベントが発生した場合、当該TRPにビーム障害イベントが発生したと見なされる。或いは、他の形態により、1つのTRPの各ビームのビーム障害イベントとTRPのビーム障害イベントとの関係を限定することもできる。例えば、UEは、1つのTRPの全ての参照信号に対応するビームのBLERを平均化し、その平均BLERをTRPのBLERとしてTRPにビーム障害イベントが発生したかどうかを判断してもよい。
他方では、例えば、第2の構成は、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLERの閾値、複数のBLERのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含むことができる。
第2の構成によれば、UEは、複数のTRPのジョイントBLERに基づいてビーム障害イベントの判定を行う。マルチTRPシナリオでは、UEの性能は、複数のTRPのジョイント伝送性能に基づいて決定されるので、ジョイントBLERに基づくビーム障害判定は、UEの性能の劣化を正確に反映することができ、信頼性を向上させることができる。
類似に、1つのTRPに対して複数の参照信号を構成している場合、各参照信号に対応するビームのBLERの加重パラメータをそれぞれ設置することができる。UEは、全てのTRPの全てのビームのBLERを加重合計し、最終に得られたBLERがジョイントBLER閾値を超えた場合、ジョイント物理層ビーム障害イベントが発生し、即ち、1つのジョイントビーム障害イベントのインスタンスが発生したと見なされる。
例示的に、基地局は、第1の構成又は第2の構成で動作するようにUEを構成し、又は、第1の構成及び第2の構成を組み合わせて動作するようにUEを構成することができる。
一例において、基地局は、伝送シナリオのタイプを決定し、当該伝送シナリオのタイプに応じて、対応するビーム障害回復の構成をUEに提供し、即ち、第1の構成及び第2の構成のうちの1つを提供し、又は、第1の構成及び第2の構成の両方を提供する。例えば、eMBBシナリオでは、基地局は、UEに第1の構成を提供し、即ち、送信部201によって送信された構成情報は、第1の構成を含み、URLLCシナリオでは、基地局は、UEに第1の構成及び第2の構成を提供し、即ち、送信部201によって送信された構成情報は、第1の構成及び第2の構成を含み、URLLCシナリオでは、基地局は、UEに第2の構成を提供し、即ち、送信部201によって送信された構成情報は、第2の構成を含む、等である。
他の例では、構成情報は、eMBB及びURLLCのうちの1つを含む伝送シナリオのタイプを示す情報をさらに含む。UEは、当該伝送シナリオのタイプの情報に応じて使用しようとする構成を決定する。
また、取得部202は、LRRによってUEの報告を取得するように構成される。一例において、LRRは、特定のシーケンスフォーマットを有して、ビーム障害イベントが発生したことを示すことができる。当該特定のシーケンスフォーマットは、例えば、全て「0」のシーケンス、又は全て「1」のシーケンスであることができる。この場合、取得部202は、さらに、MAC CEによって、UEから、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報、及びビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を取得するように構成される。
なお、CORESETPoolIndexで、ビーム障害イベントが発生したTRPを示すことができる。例えば、ジョイントビーム障害が発生した場合、取得部202は、まず、UEから全て「0」又は全て「1」の特別なシーケンスを受信し、その後、TRP及びTRPに対応する2つのCORESETPoolIndex、及びそれぞれの候補ビームの情報を受信する。
他の例において、LRRは、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報を含むことができる。例えば、CORESETPoolIndexで、ビーム障害イベントが発生したTRPを示すことができる。取得部202は、さらに、MAC CEによって、UEから、ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を取得するように構成される。なお、LRRは、PUCCH上で運ばれ、MAC CEは、PUSCH上で運ばれる。
例えば、TRPのみにビーム障害イベントが発生した場合に、取得部202は、まず、UEから、LRRに載せたTRPに対応するCORESETPoolIndex(例えば、0)を取得し、その後、MAC CEに載せたTRPの候補ビームの情報を取得する。
要するに、本実施例による電子機器200は、マルチTRPシナリオについてのビーム障害判定のルール、及びビーム障害イベントの通知メカニズムを提案し、これにより、マルチTRPシナリオでの伝送の信頼性をより良く保証し遅延を低減することができる。
理解を容易にするために、図8は、基地局(gNodeB)とユーザー機器(UE)との間のマルチTRPシナリオについてのBFRメカニズムの情報フローを示す。図8に示すように、まず、gNBは、例えば、RRCシグナリングを介してBFRのための構成情報を基地局に送信し、当該構成情報には、上記の第1の構成及び/又は第2の構成、具体的に、例えば、様々なBLER閾値パラメータ、カウンタ、カウンタ閾値パラメータなどを含むことができ、また、構成情報には、伝送シナリオのタイプを示す情報をさらに含むことができる。次に、UEは、例えば構成情報で示された対応する構成に応じて、ビーム品質の検出及びビーム障害イベントの判定を行う。ビーム障害イベント(単一のTRPのビーム障害イベント又はジョイントビーム障害イベント)が発生したと判定すると、UEは、PUCCH上で、ビーム障害イベントが発生したことを示すためのLRRを基地局に送信し、例えば、全て「0」又は全て「1」の特別なシーケンスを送信することでこのことを示す。LRRは、さらに、ビーム障害イベントが発生したTRPの情報、例えば対応するCORESETPoolIndexを送信するために用いられる。gNBは、LRRを受信した後に、UEにアップリンクグラントを送信し、UEは、当該アップリンクグラントに基づいて、対応するPUSCHリソース上でMAC CEを基地局に送信し、MAC CEには、ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を含むことができる。LRRが特別なシーケンスを含む場合に、MAC CEには、ビーム障害イベントが発生したTRPの情報、例えば対応するCORESETPoolIndexをさらに含んでもよい。
図8の情報フローは、単なる概略であり、本出願を限定することを意図していないことに留意されたい。
<第3の実施例>
以上の実施形態で無線通信のための電子機器を説明する過程においては、いくつかの処理又は方法が明らかに開示された。以下は、前文において既に議論したいくつかの詳細を繰り返さずに、これらの方法の概要を記載する。但し、これらの方法は、無線通信のための電子機器を説明する過程で開示されたが、これらの方法は、必ずしも説明された部材を利用するか、又は、これらの部材により実行されるわけではない。例えば、無線通信のための電子機器の実施形態は、部分的又は完全にハードウェア及び/又はファームウェアにより実現でき、以下の無線通信のための方法は、完全にコンピュータ実行可能なプログラムにより実現できる。もちろん、これらの方法は、無線通信のための電子機器のハードウェア及び/又はファームウェアを利用してもよい。
図9は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示しており、当該方法は、マルチTRP通信におけるUEのビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、前記複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を、基地局から取得する(S11)ことと、構成情報に基づいてビーム障害イベントを基地局に報告する(S12)こととを含む。当該方法は、例えば、UE側で実行され得る。
例示的に、構成情報は、拡張モバイルブロードバンド及び超高信頼低遅延通信のうちの1つのを含む伝送シナリオのタイプを示す情報をさらに含むことができる。上記の方法は、例えば、示された伝送シナリオのタイプに応じて、第1の構成及び/又は第2の構成に基づいてビーム障害イベントの報告を行うことを決定することをさらに含む。
図に示されていないが、上記の方法は、第1の構成及び/又は第2の構成に基づいてビーム障害イベントの発生を判定することをさらに含む。
例えば、第1の構成は、各TRPのBLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、及び当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含むことができる。なお、各TRPのBLER閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよく、及び/又は、各TRPの第1のカウンタの第1の最大カウント閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、TRPごとに構成されたビーム障害検出参照信号のBLERを当該TRPのBLERとして検出することができる。
上記の方法は、第1の構成に応答して、複数のTRPのうちの1つのTRPに物理層ビーム障害イベントが発生した場合、当該TRPの第1のカウンタをインクリメントし、第1のカウンタのカウント値が第1の最大カウント閾値に達した場合、当該TRPにビーム障害イベントが発生したと決定し、ステップS12で基地局に報告することを含む。なお、複数のTRPにビーム障害イベントが発生したと決定した場合、複数のTRPのビーム障害イベントを基地局にそれぞれ報告する。
例えば、第2の構成は、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLER閾値、複数のTRPのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含む。例えば、加重パラメータに応じて、複数のTRPのそれぞれのBLERを加重合計し、加重合計された結果をジョイントBLERとすることができる。例示的に、加重パラメータは、TRPごとに設置され、0~1の範囲における定数であり、全ての加重パラメータの合計は、1である。
上記の方法は、第2の構成に応答して、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害イベントが発生した場合、第2のカウンタをインクリメントし、第2のカウンタのカウント値が第2の最大カウント閾値に達した場合、複数のTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定し、ステップS12で基地局に報告することを含む。
また、第1の構成及び第2の構成は組み合わせて使用されることもできる。上記の方法は、第1の構成及び第2の構成に応答して、複数のTRPのうちの1つのTRPに物理層ビーム障害イベントが発生した場合、当該TRPの第1のカウンタをインクリメントすることと、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害イベントが発生した場合、第2のカウンタをインクリメントすることと、複数の第1のカウンタのいずれか1つの第1のカウンタのカウント値が第1の最大カウント閾値に先に達した場合、当該第1のカウンタに対応するTRPにビーム障害イベントが発生したと決定し基地局に報告することと、第2のカウンタのカウント値が第2の最大カウント閾値に先に達した場合、複数のTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定し基地局に報告することとを含む。
例えば、ステップS12において、LRRによって前記ビーム障害イベントを基地局に報告することができる。
一例において、LRRは、特定のシーケンスフォーマットを有して、ビーム障害イベントが発生したことを示すことができる。ステップS12は、MAC CEによって、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報、及びビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を、基地局に送信することをさらに含むことができる。
他の例において、LRRは、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報を含む。同様に、CORESETPoolIndexで、ビーム障害イベントが発生したTRPを示すことができる。ステップS12は、MAC CEによって、ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を基地局に送信することをさらに含む。
図10は、本出願の他の実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示しており、当該方法は、マルチTRP通信におけるUEのビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報をUEに送信する(S21)ことと、UEによる構成情報に基づくビーム障害イベントの報告をUEから取得する(S22)こととを含む。当該方法は、例えば、基地局側で実行され得る。
例示的に、構成情報は、拡張モバイルブロードバンド及び超高信頼低遅延通信のうちの1つのを含む伝送シナリオのタイプを示す情報をさらに含むことができる。
類似に、第1の構成は、各TRPのブロックエラー率BLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、及び当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含むことができる。なお、各TRPのBLER閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよく、及び/又は、各TRPの第1のカウンタの第1の最大カウント閾値は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
複数のTRPにビーム障害イベントが発生した場合に、UEから、複数のTRPのビーム障害イベントの報告を取得する。
第2の構成は、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLER閾値、複数のTRPのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含むことができる。
ステップS22において、LRRによって前記報告を取得することができる。一例において、LRRは、特定のシーケンスフォーマットを有して、ビーム障害イベントが発生したことを示す。ステップS22は、MAC CEによって、UEから、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報、及びビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を取得することをさらに含む。なお、ビーム障害イベントが発生したTRPは、CORESETPoolIndexで示されることができる。他の例において、LRRは、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報、例えば、ビーム障害イベントが発生したTRPのCORESETPoolIndexを含むことができる。ステップS22は、MAC CEによって、UEから、ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を取得することをさらに含む。
上記の各方法は、組み合わせて使用することも、単独で使用することもできることに留意されたく、その詳細は、第1から第2の実施例において詳細に説明されたため、ここでは繰り返されない。
本開示の技術は、様々な製品に適用することができる。
例えば、電子機器200は、様々な基地局として実現され得る。基地局は、任意のタイプの進化型ノードB(eNB)又はgNB(5G基地局)として実現され得る。eNBは、例えば、マクロeNB、及びスモールeNBを含む。スモールeNBは、例えば、ピコeNB、マイクロeNB及びホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであり得る。gNBについても、同様の状況があり得る。その代わりに、基地局は、例えば、NodeB、及び基地局トランシーバ(BTS)などの、任意の他のタイプの基地局として実現されて得る。基地局は、無線通信を制御するように構成される主体(基地局機器とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含むことができる。また、様々なタイプのユーザー機器は、基地局機能を一時的又は半永久的に実行することにより、基地局として動作することができる。
電子機器100は、様々なユーザー機器として実現され得る。ユーザー機器は、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルータ、及びデジタル撮像装置)、又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現されてもよい。ユーザー機器は、さらに、マシンツーマシン(M2M、Machine To Machine)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、これらの端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば、単一のチップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
[基地局についての適用例]
(第1の適用例)
図11は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。以下の説明は、eNBを例としたが、同様にgNBにも適用可能である。eNB800は、1つ又は複数のアンテナ810、及び基地局装置820を含む。基地局装置820及び各アンテナ810は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図11に示したように、複数のアンテナ810を含むことができる。複数のアンテナ810は、例えば、eNB800が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。なお、図11には、eNB800が複数のアンテナ810を含む例を示したが、eNB800は、単一のアンテナ810を含んでもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインターフェース823、及び無線通信インターフェース825を含む。
コントローラ821は、例えば、CPU又はDSPであり得、基地局装置820の上位層の様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インターフェース825により処理された信号内のデータから、データパケットを生成し、生成したパケットを、ネットワークインターフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルパケットを生成し、生成したバンドルパケットを転送することができる。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、モビリティ管理(Mobility Management)、アドミッション制御(Admission Control)、又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有することができる。また、当該制御は、近くのeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されることができる。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び各種の制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインターフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インターフェースである。コントローラ821は、ネットワークインターフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信することができる。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインターフェース(例えば、S1インターフェースとX2インターフェース)により互いに接続される。ネットワークインターフェース823は、有線通信インターフェースであってもよく、無線バックホールライン用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース823が無線通信インターフェースである場合に、ネットワークインターフェース823は、無線通信インターフェース825により使用される周波数帯域と比べて、より高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
無線通信インターフェース825は、任意のセルラー通信方式(例えば、長期的進化(LTE)とLTE-先進)をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース825は、通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827を含むことができる。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、層(例えば、L1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の様々なタイプの信号処理を実行することができる。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリであってもよく、又は、プログラムを実行するように構成されるプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ826の機能を変更させることができる。このモジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード又はブレードであってもよい。代わりに、このモジュールは、カード又はブレードに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路827は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ810によって無線信号を送受信することができる。
図11に示すように、無線通信インターフェース825は、複数のBBプロセッサ826を含むことができる。例えば、複数のBBプロセッサ826は、eNB800が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。図11に示すように、無線通信インターフェース825は、複数のRF回路827を含むことができる。例えば、複数のRF回路827は、複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図11は、無線通信インターフェース825が複数のBBプロセッサ826と複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インターフェース825は、単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図11に示すeNB800において、電子機器200の送信部201、取得部202、送受信機は、無線通信インターフェース825によって実現され得る。機能の少なくとも一部は、コントローラ821によって実現されてもよい。例えば、コントローラ821は、送信部201及び取得部202の機能を実行することで、UEのBFRメカニズムに対して、マルチTRPシナリオについての構成及びUEのビーム障害イベントの報告の取得を行うことができる。
(第2の適用例)
図12は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。類似に、以下の説明は、eNBを例としたが、同様にgNBにも適用可能である。eNB830は、1つ又は複数のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を含む。RRH860及び各アンテナ840は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線を介して互いに接続され得る。
アンテナ840のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、RRH860による無線信号の送受信に使用される。eNB830は、図12に示したように、複数のアンテナ840を含むことができる。複数のアンテナ840は、例えば、eNB830が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。なお、図12には、eNB830が複数のアンテナ840を含む例を示したが、eNB830は、単一のアンテナ840を含んでもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインターフェース853、無線通信インターフェース855、及び接続インターフェース857を含む。コントローラ851、メモリ852、及びネットワークインターフェース853は、図11を参照して説明したコントローラ821、メモリ822、及びネットワークインターフェース823と同様である。
無線通信インターフェース855は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース855は、通常、例えば、BBプロセッサ856を含むことができる。BBプロセッサ856は、接続インターフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図10を参照して説明したBBプロセッサ826と同様である。無線通信インターフェース855は、図12に示したように、複数のBBプロセッサ856を含むことができる。複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。なお、図12には、無線通信インターフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インターフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860と接続するためのインターフェースである。接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860に接続するための上記の高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
RRH860は、接続インターフェース861及び無線通信インターフェース863を含む。
接続インターフェース861は、RRH860(無線通信インターフェース863)を基地局装置850に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース861は、上記の高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インターフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース863は、通常、例えば、RF回路864などを含むことができる。RF回路864は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ840を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース863は、図12に示したように、複数のRF回路864を含むことができる。複数のRF回路864は、複数のアンテナ素子をサポートすることができる。なお、図12には、無線通信インターフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インターフェース863は、単一のRF回路864を含んでもよい。
図12に示すeNB830において、電子機器200の送信部201、取得部202、送受信機は、無線通信インターフェース855及び/又は無線通信インターフェース863によって実現され得る。機能の少なくとも一部は、コントローラ851によって実現されてもよい。例えば、コントローラ851は、送信部201及び取得部202の機能を実行することで、UEのBFRメカニズムに対して、マルチTRPシナリオについての構成及びUEのビーム障害イベントの報告の取得を行うことができる。
[ユーザー機器についての適用例]
(第1の適用例)
図13は、本開示内容の技術を適用できるスマートフォン900の概略構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、1つ又は複数のアンテナスイッチ915、1つ又は複数のアンテナ916、バス917、バッテリ918、及び補助コントローラ919を含む。
プロセッサ901は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン900のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ902は、RAM及びROMを含み、データ及びプロセッサ901により実行されるプログラムを記憶する。記憶装置903は、例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース904は、外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン900に接続するためのインターフェースである。
撮像装置906は、イメージセンサ(例えば、電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組みのセンサを含むことができる。マイク908は、スマートフォン900に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置909は、例えば表示装置910のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示装置910は、スクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力されたオーディオ信号を音に変換する。
無線通信インターフェース912は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース912は、通常、例えばBBプロセッサ913とRF回路914を含むことができる。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路914は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ916を介して無線信号を送受信することができる。なお、図には、一つのRFリンクが一つのアンテナに接続されている場合を示していますが、これは単なる例示であり、一つのRFリンクが複数の移相器を介して複数のアンテナに接続されている場合も含まれる。無線通信インターフェース912は、その上にBBプロセッサ913とRF回路914が集積されている1つのチップモジュールであることができる。図13に示すように、無線通信インターフェース912は、複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含むことができる。図13には、無線通信インターフェース912が複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インターフェース912は、単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース912は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、無線通信インターフェース912は、各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ913とRF回路914を含むことができる。
アンテナスイッチ915のそれぞれは、無線通信インターフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース912による無線信号の送受信に使用される。図13に示すように、スマートフォン900は、複数のアンテナ916を含むことができる。図13には、スマートフォン900が複数のアンテナ916を含む例を示したが、スマートフォン900は、単一のアンテナ916を含んでもよい。
なお、スマートフォン900は、各種の無線通信方式に対するアンテナ916を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されることができる。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサ907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリ918は、給電線を介して、図12に示すスマートフォン900の各ブロックに電力を提供し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。補助コントローラ919は、例えば睡眠モードでスマートフォン900の最低限必要な機能を動作させる。
図13に示すスマートフォン900では、電子機器100の取得部101、報告部102、送受信機は、無線通信インターフェース912によって実現され得る。機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ901又は補助コントローラ919は、取得部101、報告部102、判定部103の機能を実行することで、マルチTRPシナリオについてのBFR構成に応じてビーム障害イベントの判定及び報告を実行することができる。
(第2の適用例)
図14、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置920の概略構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール924、センサ925、データインターフェース926、コンテンツプレーヤー927、記憶媒体インターフェース928、入力装置929、表示装置930、スピーカ931、無線通信インターフェース933、1つ又は複数のアンテナスイッチ936、1つ又は複数のアンテナ937、及びバッテリ938を含む。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ922は、RAMとROMを含み、データ及びプロセッサ921によって実行されるプログラムを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサのような1組のセンサを含むことができる。データインターフェース926は、図示しない端末を介して例えば車載ネットワーク941に接続され、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
コンテンツプレーヤー927は、記憶媒体インターフェース928に挿入された記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力装置929は、例えば表示装置930のスクリーンでのタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示装置930は、例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
無線通信インターフェース933は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース933は、通常、例えばBBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。BBプロセッサ934は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路935は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ937を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース933は、その上にBBプロセッサ934とRF回路935が集積されている1つのチップモジュールであることもできる。図14に示すように、無線通信インターフェース933は、複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含むことができる。図14には、無線通信インターフェース933が複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インターフェース933は、単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース933は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線LAN方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、各種の無線通信方式に対して、無線通信インターフェース933は、BBプロセッサ934とRF回路935を含むことができる。
アンテナスイッチ936のそれぞれは、無線通信インターフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース933による無線信号の送受信に使用される。図14に示すように、カーナビゲーション装置920は複数のアンテナ937を含むことができる。図14には、カーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を含む例を示したが、カーナビゲーション装置920は、単一のアンテナ937を含んでもよい。
なお、カーナビゲーション装置920は、各種の無線通信方式に対するアンテナ937を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されることができる。
バッテリ938は、給電線を介して図14に示すカーナビゲーション装置920の各ブロックに電力を提供し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。バッテリ938は、車両から提供された電力を蓄積する。
図14に示すカーナビゲーション装置920では、電子機器100の取得部101、報告部102、送受信機は、無線通信インターフェース933によって実現され得る。機能の少なくとも一部は、プロセッサ921によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ921は、取得部101、報告部102、判定部103の機能を実行することで、マルチTRPシナリオについてのBFR構成に応じてビーム障害イベントの判定及び報告を実行することができる。
本開示の技術は、カーナビゲーション装置920、車載ネットワーク941及び車両モジュール942のうちの1つ又は複数のブロックを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両モジュール942は、車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成し、生成されたデータを車載ネットワーク941に出力する。
以上は、具体的な実施例を結合して本発明の基本的な原理を説明したが、当業者にとって、本発明の方法及び装置の全部又は任意のステップや部材が、任意のコンピュータ装置(プロセッサ、記憶媒体等を含む)又はコンピュータ装置のネットワークで、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせの形態で実現できることを理解でき、これは、当業者が本発明の説明を読んで、その基本的な回路設計知識又は基本的なプログラムスキルを利用して実現できる。
そして、本発明は、機械読み取り可能な命令コードが記憶されているプログラム製品をさらに提案する。前記命令コードが機器により読み取られて実行される場合に、本発明の実施例による上記の方法を実行することができる。
それに対応して、上記の機械読み取り可能な命令コードが記憶されているプログラム製品を担う記憶媒体も本発明の開示に含まれる。上記の記憶媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリースティックなどを含むが、これらに限定されない。
ソフトウェア又はファームウェアによって本発明を実現する場合に、記憶媒体又はネットワークから、専用ハードウェア構成を有するコンピュータ(例えば、図15に示す汎用コンピュータ1500)に、当該ソフトウェアを構成するプログラムをインストールし、各種のプログラムがインストールされた場合に、当該コンピュータは、各種の機能を実行できる。
図15において、中央処理装置(CPU)1501は、読み取り専用メモリ(ROM)1502に記憶されているプログラム、又は記憶部分1508からランダムアクセスメモリ(RAM)1503にロードされたプログラムに基づき、各種の処理を実行する。RAM1503において、必要に応じて、CPU1501が各種の処理などを実行する際に必要なデータを記憶する。CPU1501、ROM1502及びRAM1503は、バス1504を介して互いに接続される。入力/出力インターフェース1505もバス1504に接続される。
入力部分1506(キーボード、マウスなどを含む)、出力部分1507(例えば陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)などのようなディスプレイ、及びスピーカなどを含む)、記憶部分1508(ハードディスクなどを含む)、通信部分1509(LANカード、変調復調器などのようなネットワークインターフェースカードを含む)は、入力/出力インターフェース1505に接続される。通信部分1509は、ネットワーク、例えばインターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。必要に応じて、ドライブ1510は、入力/出力インターフェース1505に接続されてもよい。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルメディア1511は、必要に応じて、ドライブ1510に搭載されることで、それから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分1508にインストールされる。
ソフトウェアにより上記の一連の処理を実現する場合に、例えばインターネットのようなネットワーク、又は例えばリムーバブルメディア1511のような記憶媒体から、ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
当業者であれば、このような記憶媒体は、図15に示すような、その中にプログラムが記憶され、装置に別途配分してユーザーにプログラムを提供するリムーバブルメディア151に限定されないことを理解すべきである。リムーバブルメディア1511の例は、磁気ディスク(フレキシブルディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、及びデジタル汎用ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、及び半導体メモリを含む。又は、記憶媒体は、ROM1502、記憶部分1508に含まれるハードディスクなどであってもよく、その中にプログラムが記憶され、またそれらを含む装置とともにユーザーに配分される。
本発明の装置、方法及びシステムにおいて、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再組み合わせも、本発明の等価方案と見なされるべきである。なお、上記の一連の処理の実行ステップは、説明順、時間順で実行されることができるが、必ずしも時間順で実行される必要がない。いくつかのステップは、並行、又は互いに独立に実行されてもよい。
最後に、用語「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な包含を含むように意図され、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は機器は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、物品又は機器の固有の要素も含む。また、特に限定しない限り、語句「一つの…を含む」で限定された要素は、上記の要素を含むプロセス、方法、物品又は機器にさらに他の同じ要素が存在することを排除しない。
以上は、図面を結合して本開示の実施例を詳細に説明したが、以上に説明された実施形態は、本開示を説明するためのものだけであり、本開示を制限するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本開示の精神及び範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な修正及び変更が可能である。そのため、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物のみによって限定される。
他方では、例えば、第2の構成は、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLERの閾値、複数のTRPのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含むことができる。前記判定部103は、第2の構成に応答して、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害イベントが発生した場合、第2のカウンタをインクリメントし、第2のカウンタのカウント値が第2の最大カウント閾値に達した場合、複数のTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定するように構成され、報告部102は、当該ジョイントビーム障害イベントを基地局に報告する。例えば、複数のTRPのジョイントBLERがジョイントBLER閾値よりも高い場合、判定部103は、複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害が発生し、即ち、1つのジョイントビーム障害イベントのインスタンスが発生したと決定する。UEは、当該ジョイントビーム障害イベントのインスタンスをその上位層に報告する。
後者の場合、すなわち、同時に第1の構成と第2の構成との両方を構成した場合、取得部101は、第1の構成と第2の構成との両方の情報を取得することができる。言い換えれば、取得部101は、各TRPのBLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLERの閾値、複数のTRPのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを取得することができる。
他方では、例えば、第2の構成は、複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLERの閾値、複数のTRPのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含むことができる。

Claims (34)

  1. 無線通信のための電子機器であって、
    マルチ送受信ポイントTRP通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、前記複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を、基地局から取得し、
    前記構成情報に基づいて、ビーム障害イベントを前記基地局に報告するように構成される処理回路を含む、電子機器。
  2. 前記構成情報は、拡張モバイルブロードバンド、及び超高信頼低遅延通信のうちの1つを含む伝送シナリオのタイプを示す情報をさらに含む、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記処理回路は、示された伝送シナリオのタイプに応じて、前記第1の構成及び/又は前記第2の構成に基づいて前記ビーム障害イベントの報告を行うことを決定するように構成される、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第1の構成は、各TRPのブロックエラー率BLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、及び当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含み、
    前記第1の構成に応答して、前記処理回路は、前記複数のTRPのうちの1つのTRPに物理層ビーム障害イベントが発生した場合、当該TRPの前記第1のカウンタをインクリメントし、前記第1のカウンタのカウント値が前記第1の最大カウント閾値に達した場合、当該TRPにビーム障害イベントが発生したと決定し前記基地局に報告するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記処理回路は、複数のTRPにビーム障害イベントが発生したと決定した場合、前記複数のTRPのビーム障害イベントを前記基地局にそれぞれ報告するように構成される、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記各TRPのBLER閾値は、同じであり、及び/又は、前記各TRPの第1のカウンタの第1の最大カウント閾値は、同じである、請求項4に記載の電子機器。
  7. 前記第2の構成は、前記複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLER閾値、前記複数のTRPのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含み、
    前記第2の構成に応答して、前記処理回路は、前記複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害イベントが発生した場合、前記第2のカウンタをインクリメントし、前記第2のカウンタのカウント値が前記第2の最大カウント閾値に達した場合、前記複数のTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定し前記基地局に報告するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記処理回路は、前記加重パラメータに応じて、前記複数のTRPのそれぞれのBLERを加重合計し、加重合計された結果を前記ジョイントBLERとするように構成される、請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記加重パラメータは、TRPごとに設置され、0~1の範囲における定数であり、全ての加重パラメータの合計は、1である、請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記第1の構成は、各TRPのBLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、及び当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含み、
    前記第1の構成、及び前記第2の構成に応答して、前記処理回路は、
    前記複数のTRPのうちの1つのTRPに物理層ビーム障害イベントが発生した場合、当該TRPの前記第1のカウンタをインクリメントし、
    前記複数のTRPにジョイント物理層ビーム障害イベントが発生した場合、前記第2のカウンタをインクリメントし、
    複数の前記第1のカウンタのいずれか1つの第1のカウンタのカウント値が前記第1の最大カウント閾値に先に達した場合、当該第1のカウンタに対応するTRPにビーム障害イベントが発生したと決定し前記基地局に報告し、前記第2のカウンタのカウント値が前記第2の最大カウント閾値に先に達した場合、前記複数のTRPにジョイントビーム障害イベントが発生したと決定し前記基地局に報告するように構成される、請求項7に記載の電子機器。
  11. 前記処理回路は、前記TRPのBLERとして、TRPごとに構成されたビーム障害検出参照信号のBLERを検出するように構成される、請求項4に記載の電子機器。
  12. 前記処理回路は、リンク回復要求LRRによって前記ビーム障害イベントを前記基地局に報告するように構成される、請求項1に記載の電子機器。
  13. 前記LRRは、特定のシーケンスフォーマットを有して、前記ビーム障害イベントが発生したことを示す、請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記処理回路は、MAC CEによって、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報、及び前記ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を、前記基地局に送信するように、さらに構成される、請求項13に記載の電子機器。
  15. 前記処理回路は、制御リソースセットプールインデックスCORESETPoolIndexで、ビーム障害イベントが発生したTRPを示すように構成される、請求項14に記載の電子機器。
  16. 前記LRRは、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報を含む、請求項12に記載の電子機器。
  17. 前記処理回路は、CORESETPoolIndexで、ビーム障害イベントが発生したTRPを示すように構成される、請求項16に記載の電子機器。
  18. 前記処理回路は、MAC CEによって、前記ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を前記基地局に送信するように、さらに構成される、請求項16に記載の電子機器。
  19. 無線通信のための電子機器であって、
    ユーザー機器に、マルチTRP通信における前記ユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、前記複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を送信し、
    前記ユーザー機器から、前記ユーザー機器による前記構成情報に基づくビーム障害イベントの報告を取得するように構成される処理回路を含む、電子機器。
  20. 前記構成情報は、拡張モバイルブロードバンド、及び超高信頼低遅延通信のうちの1つを含む伝送シナリオのタイプを示す情報をさらに含む、請求項19に記載の電子機器。
  21. 前記第1の構成は、各TRPのブロックエラー率BLER閾値、各TRPの物理層ビーム障害の回数をカウントする第1のカウンタ、及び当該第1のカウンタの第1の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の電子機器。
  22. 複数のTRPにビーム障害イベントが発生した場合、前記処理回路は、前記ユーザー機器から、前記複数のTRPのビーム障害イベントの報告を取得する、請求項21に記載の電子機器。
  23. 前記各TRPのBLER閾値は、同じであり、及び/又は、前記各TRPの第1のカウンタの第1の最大カウント閾値は、同じである、請求項21に記載の電子機器。
  24. 前記第2の構成は、前記複数のTRPのジョイントBLERを計算するための加重パラメータ、ジョイントBLER閾値、前記複数のTRPのジョイント物理層ビーム障害の回数をカウントする第2のカウンタ、及び当該第2のカウンタの第2の最大カウント閾値のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の電子機器。
  25. 前記処理回路は、リンク回復要求LRRによって前記報告を取得するように構成される、請求項19に記載の電子機器。
  26. 前記LRRは、特定のシーケンスフォーマットを有して、前記ビーム障害イベントが発生したことを示す、請求項25に記載の電子機器。
  27. 前記処理回路は、MAC CEによって、前記ユーザー機器から、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報、及び前記ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を取得するように、さらに構成される、請求項26に記載の電子機器。
  28. 前記ビーム障害イベントが発生したTRPは、制御リソースセットプールインデックスCORESETPoolIndexで示される、請求項27に記載の電子機器。
  29. 前記LRRは、ビーム障害イベントが発生したTRPを示す情報を含む、請求項25に記載の電子機器。
  30. 前記ビーム障害イベントが発生したTRPは、CORESETPoolIndexで示される、請求項29に記載の電子機器。
  31. 前記処理回路は、MAC CEによって、前記ユーザー機器から、前記ビーム障害イベントが発生したTRPの候補ビームの情報を取得するように、さらに構成される、請求項25に記載の電子機器。
  32. 無線通信のための方法であって、
    マルチ送受信ポイントTRP通信におけるユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、前記複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を、基地局から取得することと、
    前記構成情報に基づいて、ビーム障害イベントを前記基地局に報告することとを含む、方法。
  33. 無線通信のための方法であって、
    ユーザー機器に、マルチTRP通信における前記ユーザー機器のビーム障害回復のための、複数のTRPのそれぞれのビーム障害イベントの判定に使用される第1の構成、及び/又は、前記複数のTRPのビーム障害イベントのジョイント判定に使用される第2の構成を含む構成情報を送信することと、
    前記ユーザー機器から、前記ユーザー機器による前記構成情報に基づくビーム障害イベントの報告を取得することとを含む、方法。
  34. 実行される場合に請求項32又は33に記載の無線通信のための方法を実行させるコンピュータ実行可能な命令が記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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