JP2023524052A - Octボリュームにおけるブルッフ膜セグメンテーション - Google Patents

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Abstract

光干渉断層撮影(OCT)データにおける網膜層セグメンテーションは、OCT血管造影(OCTA)データを使用して、セグメンテーションのための十分な鮮明度に欠けるOCTデータ内の標的網膜層を増強することによって向上される。OCTデータは、OCTデータとOCTAデータとの混合に基づいて増強され、OCTデータにおけるコントラストは、OCTデータとOCTAデータとが類似していない領域では増強され、OCTデータとOCTAデータとが類似している領域では低減される。OCTデータにおける標的網膜層は、増強されたデータに基づいてセグメント化される。標的網膜層を含むOCTAデータの2つのen face画像を使用して、OCTデータにおける標的網膜層のセグメンテーションにおけるエラーがチェックされる。識別されたエラーは、en face画像のうちの1つの最上位網膜層および最下位網膜層の位置に基づく近似値に置き換えられる。

Description

本発明は、概して、OCTデータにおける自動網膜層セグメンテーションに関する。より詳細には、本発明は、ブルッフ膜および脈絡膜-強膜接合部分など、従来の自動セグメンテーション方法のためのOCTデータにおいて鮮明度に欠ける網膜層をセグメント化すること、ならびに網膜層セグメンテーションにおけるエラーを自動的に識別および補正する方法に関する。
OCTは、光波を使用して網膜組織の断面画像を生成する非侵襲的撮像技術である。例えば、OCTでは、網膜の特徴的な組織層を見ることが可能である。概して、OCTシステムは、サンプルから反射された光と、サンプルの三次元(3D)表現を形成する参照ビームとの干渉を検出することによって、OCTビームに沿ったサンプルの散乱プロファイルを決定する干渉撮像システムである。深さ方向(例えば、z軸または軸方向)における各散乱プロファイルは、軸方向スキャンまたはAスキャンに個別に再構成され得る。断面2次元(2D)画像(Bスキャン)、および拡張3Dボリューム(Cスキャンまたはキューブスキャン)は、OCTビームがサンプル上の一組の横断(例えば、x軸およびy軸)位置を通ってスキャン/移動されるときに取得される複数のAスキャンから構築され得る。また、OCTは、組織ボリューム(例えば、網膜の標的組織スラブ(サブボリューム)または標的組織層(単数又は複数))の選択部分の平面、正面ビュー(例えば、en face)2D画像の構築を可能にする。OCT血管造影(OCTA)は、OCTの拡張であり、組織層における血流の存在または欠損を識別し(例えば、画像フォーマットでレンダリングし)得る。OCTAは、同じ網膜領域の複数のOCT画像における経時的な差(例えば、コントラスト差)を識別し、所定の基準を満たす差を血流として指定することによって、血流を識別することができる。OCTおよびOCTAのより詳細な説明が以下に提供される。
多くの場合、特定の組織をより良く観察するために、OCTデータ内の網膜層を識別することが診断目的に関して有益である。OCTデータにおいて網膜層を識別することによって、Bスキャンの特定の部分に集中すること、または選択された網膜層に基づいてen face画像をより良好に形成することが可能となる。網膜層の手動セグメンテーションは、非常に時間がかかり、一貫性がない可能性がある。従って、自動網膜層セグメンテーションツールは、OCTデータにおける網膜層のセグメンテーションにとって重要であるが、OCTデータの品質の低下および/または網膜層の典型的な(例えば、予想される)形状を変化させ得る病状の出現により、そのようなツールの信頼性は損なわれる。従って、多層セグメンテーション方法/ツールの性能は、特に(様々な網膜疾患によって引き起こされるような)構造を変化させる網膜病変が存在する場合に、そのようなツールを評価する際に重要な決定要因になる。
理想的には、自動多層セグメンテーション方法は、人手を介さずに所望の層境界を決定する。しかしながら、その場合、特に中度から重度の網膜病変のある眼において、および低品質のOCTデータにおいて、層の誤識別エラーを起こしやすい。このような場合の層の境界は、通常、自動であっても、または手動でさえも識別可能ではない。層の誤識別は、弱い信号品質、眼球運動、および偏心などのOCT撮像エラーによって交絡が生じる可能性があるが、大部分は、疾患症例における網膜構造の形態学的な複雑さおよび反射率の変化によって引き起こされる。このような場合の正確な多層セグメンテーションは、従来のセグメンテーションアルゴリズムの能力を超えている。
人の評価者による手動多層セグメンテーションは、通常、選別者が、フリーハンド描画によって、または補間もしくはフィッティングアルゴリズムに使用される点を配置することによって、層を識別することを必要とする。手動化方法は、自動化方法よりも時間がかかり、大きな労働力を要し、かつ評価者間の高い変動性を有する。網膜層または境界の喪失のために、手動セグメンテーションが不可能な場合がある。
自動網膜層セグメンテーションの困難性は、ブルッフ膜(BM:Bruch’s membrane)又は脈絡毛細管板(choriocapillaris)層などの、OCTデータ(例えば、構造データ)において典型的に明確に画定されていない網膜層をセグメント化しようとするときに特に顕著となる。脈絡毛細管板層は非常に薄く、脈絡毛細管板の特徴を解明するためには、3DOCTAデータを視覚化するためのen face画像を作成することが一般的に有効である。ドルーゼン(網膜下に蓄積する脂肪タンパク質(脂質)の沈着)または色素上皮剥離(PED:pigment epithelial detachment)を伴う加齢性黄斑変性症(AMD:age-related macular degeneration)の場合における網膜色素上皮(RPE:Retinal Pigment Epithelium)のセグメンテーションは、一般に、脈絡毛細管板のen face画像を生成するために使用することができない。従って、正確なBMセグメンテーションは、脈絡毛細管板の特徴を解明するための鍵となり得る。残念ながら、BMのセグメンテーションは、構造OCTデータは、典型的には、BMの領域においてコントラストが低いこと、OCTAデータにおけるRPEとBMとの脱相関テール(decorrelation tail)問題、ならびに/または病状事例においてBMの周辺の信号が歪んでいることなどの理由により困難であり得る。BMを識別するためにOCT構造データとOCTフローデータとを組み合わせることは、非特許文献1で提案されている。その手法の詳細は直ちに明らかではないが、非特許文献1では、ドルーゼンが存在する場合にブルッフ膜のセグメンテーションのために自動OCT-OCTAグラフカットアルゴリズムを使用しているようである。
ショッテンハムル(Schottenhamml)他著、「OCT-OCTAセグメンテーション:ドルーゼンの存在下でブルッフ膜をセグメント化するための新たなフレームワークおよび応用(OCT-OCTA segmentation:a novel framework and a application to segment Bruch’s membrane in the presence of drusen)」、眼科・視覚科学研究(Invest Ophthalk and Visual Science)、2017年、58(8)、645-645
本発明の目的は、ブルッフ膜および脈絡毛細管板などの網膜層をセグメント化することが従来は困難であったことについて、より信頼性の高いセグメンテーションを提供する自動化方法/システムを提供することである。
本発明の別の目的は、病状が存在する場合の網膜層セグメンテーションのための自動化方法/システムを提供することである。
本発明のさらなる目的は、網膜層セグメンテーションにおけるエラーを識別するための自動化方法/システムを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、網膜層セグメンテーションにおけるエラーを近似値(approximation)で置き換える自動化方法/システムを提供することである。
上記の目的は、光干渉断層撮影(OCT)データにおけるブルッフ膜(BM)および他の網膜層の自動セグメンテーションのための方法/システムにおいて達成される。
OCT構造データは、OCTAフローデータとは基本的に異なり、これは、両方が異なるタイプの情報を提供するからである。そのため、特に、OCTが典型的に良好な構造情報を提供する上位網膜層において、それらの個別の画像は、全く異なることがある。これらの上位層では、OCTデータとOCTAデータとは全く異なる場合がある。OCTデータは、一般に、下位網膜層において鮮明度に欠ける。しかしながら、出願人は、これらの下位網膜層において、OCTデータがOCTAデータと同様に見える場合があることを発見した。本発明は、この発見を利用して、OCTデータがOCTAデータと大きく異なる場合からOCTデータがOCTAデータにより類似するようになる場合への遷移をより良く強調/区別する。特に、脈絡膜領域及び強膜領域は、構造OCT及びフローOCTA画像において類似している。OCTデータがスラブ内の対応するOCTAデータと類似している場所に注目することによって、脈絡膜領域および強膜領域は、(対応するOCTAデータを使用して)構造OCTから除去または減衰され得る(または、そうでなければ構造OCT内で画定/境界が明示され得る)。この手法では、ブルッフ膜の周辺の構造OCTデータは、脈絡膜領域の減衰後に増強され得る。従って、増強されたOCTデータによって、セグメンテーション問題は非常に簡単になる。この手法は、下位網膜層において特に有益であるが、他の標的網膜層にも適用され得る。
本発明は、OCTAデータを使用して、さもなければセグメンテーションのための十分な鮮明度を欠く可能性のあるOCTデータ内の標的網膜層(例えば、BM、脈絡膜-強膜接合部分等)、または標的網膜層の周辺の領域を増強することによって、OCTデータ内の網膜層セグメンテーションを向上させる。OCTデータは、OCTデータとOCTAデータとの混合に基づいて増強され得る。一例では、OCTデータのコントラストは、OCTデータとOCTAデータとが非類似である領域(例えば、標的網膜層より上方)では増強され、OCTデータとOCTAデータとが類似している領域(例えば、標的網膜層より下方)で低減され得る。別の例において、OCTデータにおけるコントラストは、OCTおよびOCTAの類似度および非類似度を利用することによって、関心のある網膜層(例えば、ブルッフ膜)の周辺で増強され得る。OCTデータを増強することは、OCTデータとOCTAデータとの(例えば、加重)混合のうちのある割合をOCTデータから減算することを含み、割合は、OCTデータおよびOCTAデータのデータ拡散の尺度(例えば、統計的分散)に対するOCTデータおよびOCTAデータの共同変動性(joint variability)の尺度(例えば、統計的共分散)の比に基づき得る。従って、増強されたOCTデータは、標的網膜層の境界を増強することができる。次いで、OCTデータ内の標的網膜層は、増強されたデータに基づいてセグメント化され得る。次いで、他の層が、標的網膜層に対してセグメント化され得る。
本発明は、向上された自動網膜セグメンテーションを提供するが、どのようなセグメンテーション方法でもエラーが発生しやすい。従って、本発明は、さらに、自動セグメンテーションのエラー検出および補正または近似を提供する。即ち、本発明は、網膜層のセグメンテーションの不成功を識別し、セグメンテーション近似値に置き換える方法を提供する。特定の実施形態では、OCT構造データにおけるセグメンテーションの不成功は、血管造影(OCTA)網膜層スラブ(例えば、OCTA en face画像)を使用して自動的に識別される。(不成功についてチェックの対象となる)標的網膜層を含むOCTAデータの2つのen face画像は、OCTデータにおける標的網膜層のセグメンテーションにおけるエラーをチェックするために使用される。例えば、標的網膜層は、内網状層(IPL)、外網状層(OPL)等であり得る。代替的に、第1のen face画像および第2のen face画像は、OCTデータからの個別のスラブから形成され得る。
標的網膜層のセグメンテーションの不成功又は成功の判定は、第1のen face画像及び第2のen face画像の局所的又は大域的な類似度尺度(similarity measure)に基づく。例えば、類似度は、2つのen face画像間の正規化相互相関(NCC)に基づき得る。識別された局所的エラーまたは大域的エラーは、2つのen face画像のうちの1つの最上位網膜層および最下位網膜層の場所に基づく近似値に自動的に置き換えられ得る。例えば、標的網膜層は、第2のen face画像を形成するスラブの最上位層と最下位層との間に挟まれており(第1のen face画像を形成するスラブは、最上位層が同じであるが、最下位層が標的網膜層によって定義され得る)、近似値は、第2のen face画像を形成するスラブの最上位層と最下位層との加重結合(weighted combination)に基づき得る。第2のen face画像の最上位層および最下位層は、最上位層および最下位層がエラーを有していないという信頼度尺度に基づいて選択され得る。例えば、これらの最上位層および最下位層は、OCTデータにおける明部から暗部または暗部から明部への鮮明度遷移尺度に基づいて選択され得る。加重結合は、最上位層および最下位層の間に挟まれた標的網膜層の予想される位置に対する最上位層および最下位層の位置に基づき得る。
本発明のその他の目的及び達成事項は、本発明のより十分な理解と共に、添付の図面と併せて解釈される以下の説明と特許請求の範囲を参照することにより明らかとなり、理解されるであろう。
本発明の理解を容易にするために、本明細書においていくつかの刊行物を引用または参照している。本明細書で引用または参照される全ての刊行物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本明細書で開示される実施形態は例にすぎず、本開示の範囲はそれらに限定されない。1つの請求カテゴリ、例えばシステムにおいて記載される何れの実施形態の特徴も、他の請求カテゴリ、例えば方法においても特許請求できる。付属の請求項中の従属性又は後方参照は、形式的な理由のためにのみ選択されている。しかしながら、それ以前の請求項への慎重な後方参照から得られる何れの主題もまた特許請求でき、それによって請求項及びその特徴のあらゆる組合せが開示され、付属の特許請求の範囲の中で選択された従属性に関係なく、特許請求できる。
特許ファイルまたは出願ファイルは、カラーで作成された少なくとも1つの図面を含む。本特許または特許出願公開のカラー図面の写しは、申請および必要な手数料の支払いに応じて官庁によって提供される。
図面では、同様の参照記号/文字が同様の構成要素を指す。
最新技術の自動多層セグメンテーションツールによって典型的にセグメント化され得る7つの網膜層の例を提供する図である。 地図状萎縮(GA)を有する眼の構造OCT Bスキャンと、対応するOCTA Bスキャンとを示す図である。 加齢黄斑変性(AMD)を有する眼の構造OCT Bスキャンと、対応するOCTA Bスキャンとを示す図である。 本発明に従ってデータを増強するための2段階セグメンテーションプロセスの適用を示す図である。 構造データ及びフローデータを使用したBM視覚化のための増強されたOCTデータの2つの例を示す図である。 対応する脈絡毛細管板血管系マップを用いたBMセグメンテーションの3つの実施例を示す図である。 2人の読取者(readers)間および読取者とBMセグメンテーションとの間の平均絶対差(mean absolute difference)(95%信頼区間を含む)およびRを示す図である。 手動セグメンテーション(左)および自動セグメンテーション(中央)を使用して作成された、中心窩を中心としたオーバーレイETDRSグリッドを有する右眼の脈絡膜厚さマップ(ミクロン単位)と、構造脈絡膜血管系マップ(右)とを示す図である。 ETDRSグリッドの各セクタについて回帰分析およびブランド・アルトマン(Bland Altman)分析から抽出された情報を示す表を提供する図である。 自動セグメンテーションツールからのセグメンテーションアルゴリズム出力を使用して定義された例示的なILM-IPL en face血管造影スラブ画像および例示的なILM-OPL en face血管造影スラブ画像を示す図である。 図9のen face画像において比較された全ての行(Bスキャン)の正規化相互相関(NCC)を示すプロットを提供する図である。 Bスキャン及びILM-IPL en faceスラブ画像を示しており、ボリュームデータのIPLセグメンテーションがIPLセグメンテーション近似値によって置き換えられている図である。 MLS IPLセグメンテーション73aと、MLS IPLセグメンテーションが正しくない2つのBスキャン上に重ねられたIPL近似73bとを使用したSRLスラブの2つの実施例を示す図である。 IS/OS接合部における自動セグメンテーションの不成功を伴う画像(FOV=8mm)を示す図である。 中心窩領域における自動セグメンテーションの不成功を伴う画像(FOV=16mm)を示す図である。 図19に示されたものと同様の、様々な網膜層の境界を表す(上から下への)重なり合うセグメンテーションを有するOCT Bスキャン(FOV=12mm)の実施例を示す図である。 本発明によるセグメンテーション反映(propagation)に基づく自動化方法の概略的なプロセスを示す図である。 セグメンテーション反映に基づく半自動化方法を示す図である。 本発明で使用するのに適した眼の3D画像データを収集するために使用される一般型周波数領域光干渉断層撮影システムを示す図である。 ヒトの眼の正常な網膜の例示的なOCT Bスキャン画像を示し、例示的に、種々の正規の網膜層および境界を識別する図である。 en face脈管画像の例を示す図である。 脈管構造(OCTA)画像の例示的なBスキャンを示す図である。 例示的なコンピュータシステム(またはコンピューティングデバイス又はコンピュータ)を示す図である。
光干渉断層撮影(OCT)画像における解剖学的構造及び病理学的構造の正確な検出は、網膜疾患の診断及び研究のために重要である。OCTボリュームスキャンの各Bスキャンにおける関心のある特徴の手動セグメンテーションは、熟練評価者に要求されるだけでなく、臨床使用に非常に時間がかかる。別の問題は、主観的セグメンテーション結果をもたらす評価者間の固有の変動性である。Bスキャンにおいて複数の網膜層境界をセグメント化するための全自動手法は、セグメンテーションのために必要な処理時間を大幅に削減することができる。
自動多層セグメンテーション手法を使用して網膜層をセグメント化することは、いくつかの利点を有する。例えば、そのようなツールは、ノイズ低減、リサンプリングおよび正規化、OCTキューブ平坦化などの前処理ステップのための冗長な処理を省くことができる。さらに、未知の層を1つまたは複数の既知の層に対して参照すること、層を境界付ける2つの隣接層に注目することによって層を識別すること、処理のためにより小さい領域を識別することなど、識別されたセグメンテーション層を基に追加の情報を決定することができる。また、自動多層セグメンテーションツールは様々な厚さマップ(黄斑、RNFL、および神経節細胞の厚さ)、ならびに構造en face画像および血管造影en face画像などのen face撮像などの他の分析ツールの実装を可能にすることができる。また、これは、中心窩ファインダ、OCTA脱相関テール除去、CNVファインダアルゴリズム等の他のアルゴリズムへの入力として機能することができる。
図1は、最新技術の自動多層セグメンテーションツールによって典型的にセグメント化され得る7つの網膜層の例を提供する。現在のツールは、上部網膜層を自動的に成功裏にセグメント化することができるが、図19を参照して以下説明するように、典型的な自動多層セグメンテーションツールが確実にセグメント化または識別することができない、ブルッフ膜および脈絡膜領域などの追加の網膜層がある。これらの層は、典型的には、OCT信号がより弱く、かつより高いレベルのアーチファクトの傾向があり得る下位層であり、かつ/または健全な網膜の典型的な網膜層構造を変化させる病状を有する層である。
従って、多層セグメンテーションツールの性能は、様々な網膜疾患によって引き起こされる構造を変化させる網膜病変が存在する場合に重要な決定要因になる。既存の自動多層セグメンテーションツールには2つの主な問題が存在する。第1に、それらは、特に中程度から重度の網膜病変がある眼において、層セグメンテーションエラーを起こしやすい。第二に、ほとんどの既存の方法は、計算上非常に高価であり、大きなOCTデータキューブ上で網膜層セグメンテーションを計算するのに数分から数時間を要する場合がある。層セグメンテーションエラーは、弱い信号品質、眼球運動、および疾患による網膜構造の形態学的な複雑さおよび反射率変化などのOCT撮像エラーによって交絡が生じる可能性がある。これらの場合の多層セグメンテーションは、従来のセグメンテーションアルゴリズムの能力を超えている。
本発明は、ブルッフ膜(BM)および脈絡膜など、自動セグメンテーションツールに通常含まれない網膜層を自動的にセグメント化するための方法およびシステムを提供する。これらの層をより良好にセグメント化するために、本発明は、任意の事前のセグメンテーションを使用することなく、脈絡膜および強膜部分等のBMの下方のOCT信号を除去または減衰させることによって、対応するOCTA Bスキャンを使用して、BM(または他の標的網膜層)の周辺の構造OCT Bスキャンのコントラストを増強させる。
図2は、地図状萎縮(GA:geographic atrophy)を有する眼の構造OCT Bスキャン11と、対応するOCTA Bスキャン13とを示す。OCTデータ11およびOCTAデータ13は、ブロック15によって示されるように混合され、次いで、結果として生成された混合信号は、ブロック17によって示されるように、OCTデータ11から減算されて、増強された構造データ/画像19が生成される。増強された構造画像19は、特にGA領域において、はるかに高いコントラストを示しており、これは、この病状領域内であっても、BMセグメンテーションを可能にする。正規化を伴わないOCTまたはOCTAを使用したBMセグメンテーションは、BMの周辺のOCTにおける低コントラスト、およびOCTAにおける脱相関テールに起因して困難な問題であり、BM層の周辺では明確な接合部分が利用可能とはならないであろう。
図3は、加齢性黄斑変性症(AMD:age-related macular degeneration)を有する眼の構造OCT Bスキャン21と、対応するOCTA Bスキャン23とを示す。再び、OCTデータ21及びOCTAデータ23は、ブロック25によって示されるように混合され、OCTデータ21から減算されて(例えば、ブロック27)、増強された構造画像/データ29が生成される。図に示すように、増強された構造画像29は、網膜色素上皮(RPE:retinal pigment epithelium)網膜層の下方により高いコントラストを示す。
増強された構造画像19/29の生成は、2段階(またはそれ以上)の画像セグメンテーションプロセスの第1段階の全部または一部を構成し得る。即ち、増強されたOCTデータが第1段階で生成された後、次いで、自動セグメンテーション(または半自動セグメンテーション)を提供するために、任意の好適なセグメンテーション方法/アルゴリズムが、1つまたは複数の後続の段階において、増強されたOCTデータ(例えば、19および/または29)に適用され得る。
本明細書では、自動多層セグメンテーションおよび半自動多層セグメンテーションのためのいくつかの概略的なフレームワークおよび方法が提示される。図13~図17に関連して以下で説明する1つのそのような自動セグメンテーション方法は、比較的高速であり、かつ市販製品で使用することができる。この手法は、開始位置(例えば、反映開始位置及び/又はBスキャン)を自動的に又は手動で識別し、多層セグメンテーション情報を、例えば、隣接するBスキャン及び/又は近接するBスキャン(例えば、現在位置から所定の距離内のBスキャン(例えば、開始位置から別のBスキャン))に反映させる。本2段階(又はそれ以上の段階)の画像セグメンテーション方法と共に使用するのに適した別のセグメンテーション手法は、コントラスト増強構造OCTデータに基づくグラフ探索アルゴリズムを使用することができる。使用されるセグメンテーション方法に関係なく、各段階は、増強された(OCT)データの異なる解像度にセグメンテーションを適用することができる。即ち、増強された(OCT)データは、異なる解像度レベルにダウンサンプリングされてもよく、各解像度レベルは、セグメンテーションプロセスの異なる段階に提供されてもよく、セグメンテーションプロセスの第1段階は、最低解像度をセグメント化し、各段階の出力は、次の段階のための開始セグメンテーションであり、次の段階の解像度は、前の段階と等しいか、またはそれよりも高い。
本例示的な2段階(またはそれ以上)のセグメンテーションプロセスの場合、第1段階において、使用されている選択された画像セグメンテーション方法は、予備的な粗いセグメンテーション結果を生成する。その後、第1段階のセグメンテーションのベースラインを初期セグメンテーションとして取得することによって、セグメンテーションプロセスの第2段階は、最終的なセグメンテーション結果を得るために、(任意の適切なセグメンテーション方法を使用して)ベースラインより下方でセグメント化することから開始することができる。第1段階での適切な初期化(例えば、初期セグメンテーション)により、第2段階(及び後続の段階)は、困難な画像に対してさえも、所望のセグメンテーション結果を達成することができる。
図4は、増強されたデータへの本2段階セグメンテーションプロセスの適用を示す。本発明の一実施形態は、以下のステップを含むことができる。
1)対応するOCTAボリュームを使用して構造OCTボリューム内の脈絡膜領域を除去又は減衰させることによって構造OCTを増強する。
=V-α(w+w
α^=argminf((w+w),V-α(w+w))
:構造OCTボリューム
:OCTAボリューム
:増強された構造OCTボリューム
,w:OCTおよびOCTAボリュームに対する重み
f:目的関数(例えば、正規化相互相関の二乗、相互情報量)
α:最適化のためのパラメータ
解は、α^=Cov(w+w,V)/Var(w+w)であり、式中、目的関数fが正規化相互相関の二乗である場合、Covは共分散であり、Varが分散である。
2)初期セグメンテーションとしての第1段階は、高い信頼度を有するVの各Bスキャンのセグメンテーションと、それに続くベースライン計算とから構成される。ベースラインは、セグメンテーションの第2段階に使用される。
図4において、画像31は、高い信頼度を有する増強された画像(例えば、V)上の初期セグメンテーション31aと、2Dフィットから算出されたベースライン31bとを示す。
3)第2段階は、初期セグメンテーションの下方でセグメント化することによる最終的なセグメンテーションから構成される。図4において、画像33は、増強されたもの(例えば、V)の上にプロットされた最終的なセグメンテーション35を示す。次いで、このセグメンテーションは、画像37に示されるように、元のOCTデータ(例えば、構造Bスキャン)に移植され得る。
本実施形態では、第1段階および第2段階のセグメンテーション方法はグラフ探索アルゴリズムであるが、他のセグメンテーション方法を使用してもよい。
上述したように、本発明は、光干渉断層撮影における自動ブルッフ膜セグメンテーションのための方法において使用され得る。正確なブルッフ膜(BM)セグメンテーションは、網膜疾患の重要な診断指標である、可能性のある脈絡毛細管板の欠損、ならびに網膜色素上皮の隆起および機能障害を特徴付けるために不可欠である。本BMセグメンテーション方法/システムは、OCTボリュームに適用されてもよい。
本例示的なBMセグメンテーション方法は、構造OCTボリューム(V)及びフローOCTボリューム(V)の両方を使用することによってBM層を増強する。増強されたOCTボリューム(V)は、V=V-α(w+w)のように、構造データとフローデータの混合のうちのある割合を構造データから減算することによって算出され、式中、wおよびwは重みである(例えば、0.5に設定される)。比例係数αは、Vと混合(w+w)との間の類似度(二乗正規化相互相関)が最小化されると仮定して、α=Cov(w+w,V)/Var(w+w)として定義され得る。このセグメンテーション方法は、多重解像度手法およびグラフ探索アルゴリズムに基づく。各解像度レベルのセグメンテーションベースラインは、次により高い解像度のセグメンテーションのための開始セグメンテーションとして使用される。本例では、より高速な処理のために解像度レベル数が2に設定されている。アルゴリズムの性能は、200kHz プレックス・エリート9000(PLEX(登録商標)Elite9000)(ツァイス社(ZEISS)、カリフォルニア州、ダブリン)を使用して取得されたプロトタイプの3×3mm、6×6mm、9×9mm、12×12mm、および15×9mmの40眼のOCTAキューブスキャンから抽出された120個のBスキャンを使用して、2人の読取者からの手動編集と比較することによって評価される。全てのスキャンは、DRおよびAMDなどの疾患症例の混合であった。
図5Aは、構造データ(V)およびフローデータ(V)を使用したBM視覚化のための増強されたOCTデータ(V)の2つの実施例41aおよび41bを示し、図5Bは、対応する脈絡毛細管板血管系マップ47a、47b、および47cを有するBMセグメンテーション45a、45b、45cの3つの実施例43a、43b、43cを示す。実施例41aおよび41bは、対応する構造OCT(V)のBスキャン及びフローOCTA(V)のBスキャンによる増強されたOCTのBスキャン(V)を示す。実施例43a、43b、43cは、BMとBM+20μmとの間のOCTAフローデータ(例えば、形成されたOCTAスラブ)を使用することによる対応する脈絡毛細管板スラブ47a、47b、47cによるセグメンテーション結果45a、45b、45cを示す。
図6は、2人の読取者間、および読取者と対象BMセグメンテーションとの間の平均絶対差(95%信頼区間を含む)およびRを示す。各スキャンパターンについての平均絶対差は、読取者とBMセグメンテーションとの間の強い相関および大きな一致を実証する。
全体として、自動セグメンテーションおよび手動セグメンテーションは、強い相関および大きな一致を有する。自動セグメンテーションは、網膜疾患のための貴重な診断ツールであり得る。
別の例示的な実施形態は、光干渉断層撮影における自動脈絡膜-強膜接合部分のセグメンテーションのための方法を示す。脈絡膜-強膜接合部分をセグメント化するために、比較的速いアルゴリズムを開発した。本セグメンテーションは、脈絡膜-強膜境界の周辺のコントラストが高いBスキャンから開始する。次に、セグメンテーションがボリュームデータ全体に反映される。このアルゴリズムは、グラフベースの方法への入力として強度画像及び勾配画像を使用して、各Bスキャンを関心領域においてセグメント化する。アルゴリズムの性能は、プレックス・エリート9000(PLEX(登録商標)Elite9000)SS-OCT(ツァイス社(ZEISS)、カリフォルニア州、ダブリン)を使用して取得された12×12mmにわたる500×500のAスキャンの49眼の正常SS-OCTボリュームデータを使用して評価される。フィットしたRPEベースラインと脈絡膜-強膜接合部分との間の距離として定義される、手動および自動セグメンテーションを使用した脈絡膜厚さマップを作成した。本実施形態の性能は、ETDRSグリッドの各セクタについて回帰分析およびブランド・アルトマン分析を使用して報告される。図7は、手動セグメンテーション(左)および自動セグメンテーション(中央)を使用して作成された、中心窩を中心としたオーバーレイETDRSグリッドを有する右眼の脈絡膜厚さマップ(ミクロン単位)と、構造脈絡膜血管系マップ(右)とを示す。ETDRSグリッドは、中心窩を中心とした半径2mm、4mm、および6mmの3つの同心円からなる。図7の脈絡膜厚さマップは、手動セグメンテーションおよび自動セグメンテーション、ならびに対応する構造脈絡膜血管系マップによって作成される。
図8は、ETDRSグリッドの各セクタについて回帰分析およびブランド・アルトマン分析から抽出された情報を示す表を提供する。全てのセクタについての回帰分析およびブランド・アルトマン分析は、手動化方法と自動化方法との間の強い相関および良好な一致を実証する。平均処理時間は、インテル社(Intel)のi7 CPU、2.7GHz、32GBメモリを使用して4秒未満である。全体として、自動セグメンテーションおよび手動セグメンテーションによって作成された脈絡膜厚さマップは、強い相関および良好な一致を有する。
図示されているように、本発明は、自動セグメンテーションシステムにおいて良好な結果を提供するが、上述したように、自動セグメンテーションシステムは、大概的に、自動セグメンテーションシステムの制御を超えた無数の要因によって誤った結果を時として生成することがある。例えば、セグメンテーションエラーは、弱いOCT信号品質、眼球運動、または疾患症例における網膜構造の形態学的な複雑さおよび反射率変化に起因して発生し得る。自動(および手動)セグメンテーションシステムに関連するそのような問題に鑑みて、本発明は、網膜層のセグメンテーションの不成功を識別し、セグメンテーション近似値に置き換える方法をも提案する。
従来は、各層ポイントにおけるセグメンテーション信頼度を用いて、セグメンテーション品質を決定していた。セグメンテーション信頼度は、通常、所与のセグメンテーションポイントにおけるコスト画像(例えば、勾配画像)の強度に基づいて決定される。この方法は、1つのセグメンテーションが隣接する層セグメンテーションにジャンプしても、高い信頼度を有する可能性があるので、うまく機能しない場合がある。
本発明では、OCTAフローデータを使用して、OCT構造データのセグメンテーション品質を決定することができる。代替的に、OCTデータもこの提案のために使用することができる。本実施例では、OCTA血管系スラブの類似度は、特定の層セグメンテーションの不成功の指標として使用され得る。セグメンテーションの不成功は局所的に識別され、近似値によって置き換えられ得る。
本実施形態は、血管造影網膜層スラブを使用してセグメンテーションの不成功を自動的に識別する。例えば、内網状層(IPL:Inner Plexiform Layer)の層セグメンテーションの不成功は、内境界膜(ILM:Inner Limiting Membrane)及び外網状層(OPL:Outer Plexiform Layer)の層を使用して検出することができ、この検出は、IPLセグメンテーション及びILMセグメンテーションが合理的に正しいと仮定して、ILM-IPL及びILM-OPL血管造影(又は構造)スラブを生成するために行われる。この目的のためにILMセグメンテーションおよびOPLセグメンテーションを使用することは、通常、網膜神経線維層(RNFL:Retinal Nerve Fiber Layer)、IPL、及び内顆粒層(INL:Inner Nuclear Layer)を使用するよりも良好に機能する。これは、ILMに関して様々な部分(暗部)からRNFL(明部)への遷移、及びOPL(明部)から無血管ゾーン(暗部)への遷移がより鮮明であることに起因する。この例では、IPLセグメンテーションが適切にうまく行われた場合、ILM-IPL血管造影スラブとILM-OPL血管造影スラブとの間の局所的類似度が高いことが予想される。局所的類似度は、IPLセグメンテーションの不成功の指標である。スラブは、OCTAボリュームデータ内の画定された層境界内の最大投影(又は、en face画像を形成するための他の適切な方法)に基づいて生成することができる。IPLセグメンテーションが不成功であった場合、IPLセグメンテーションは、ILM及びOPLの加重平均に基づくIPL近似値に置き換えられる。同じ手法を使用して、基準層セグメンテーションの適切な選択によってOPLセグメンテーションの不成功(または他の標的網膜層の不成功)を識別することができる。例えば、IPLセグメンテーション又はIS/OSセグメンテーションは、これらの層のセグメンテーションが正しい場合、基準層セグメンテーションとして使用され得る。
要約すると、本実施形態は、血管造影網膜層スラブを使用して、網膜層境界の局所セグメンテーションの不成功を自動的に識別することができる。以下の例では、IPL層セグメンテーションの不成功は、IPL及びILMセグメンテーションが受け入れ可能であるという仮定の下で、ILM-IPL及びILM-OPL血管造影スラブを生成するためのILM層及び外側OPL層を使用して検出される。この目的のためのILMおよびOPLセグメンテーションは、通常、ILMに関して様々な部分(暗部)からRNFL(明部)への遷移、およびOPL(明部)から無血管ゾーン(暗部)への遷移がより鮮明であることに起因して、他の網膜内層セグメンテーション(RNFL、IPL、およびINLなど)よりも良好に機能する。
IPLセグメンテーションが適切にうまく行われた場合、ILM-IPL血管造影en face画像(またはスラブ)とILM-OPL血管造影en face画像(またはスラブ)との間の局所的類似度が高いことが予想される。局所的類似度は、不成功のIPLセグメンテーションの指標である。本例では、en faceスラブ画像は、OCTAボリュームデータ内の画定された層境界内の最大投影に基づいて生成される。IPLセグメンテーションが不成功であった場合、IPLセグメンテーションは、ILM及びOPLの加重平均に基づくIPL近似値に置き換えることができる。
図9は、自動セグメンテーションツールからのセグメンテーションアルゴリズム出力を使用して形成された例示的なILM-IPL en face血管造影スラブ画像51および例示的なILM-OPL en face血管造影スラブ画像53を示す。図示のように、en face画像51および53の大部分は類似しており、セグメンテーションの不成功がないことを示している。しかしながら、en face画像51内の局所領域55は、en face画像53内の対応する局所領域55と非類似であり、この局所領域でIPLのセグメンテーションが不成功であったたことを示す。非類似の理由は、画像51のスラブが自動IPLセグメンテーションに基づいて形成されており、セグメンテーションが不成功であると、画像51のスラブがIPLの真の形状(例えば、このスラブを形成する最下位層)に従わないからであると考えられる。ILM-IPL51及びILM-OPL53の血管造影スラブの(例えば、各Bスキャンに対応する)各行間の類似度は、これら2つのスラブの各行間の正規化相互相関(NCC:normalized cross correlation)によって測定することができる。
図10は、上部の0から底部に向かって1200まで番号付けされた全ての行(Bスキャン)のNCCを示すプロットを提供する。プロットから分かるように、血管造影スラブ(例えば、Bスキャン50から200程度まで)の上部(例えば、連続局所領域)における類似度は、血管造影スラブの他の部分に対して低い。これは、この上部におけるIPLセグメンテーションの不成功の指標である。BスキャンのNCCが所定の閾値(例えば、0.5~0.7、又は他の適切な値)よりも小さい場合、IPLセグメンテーションの不成功がそのBスキャンにおいて発生したと判定される。
この不成功であった領域のIPLセグメンテーションは、ILM及びOPLの加重平均(例えば、0.4*ILM+0.6*OPL)に基づくIPLセグメンテーション近似値によって置き換えることができる。例えば、ILM(最上位層(top layer))およびOPL(最下位層(bottom layer))の重みは、標的網膜層の予想位置に対するそれらの相対的な位置に基づいてもよい。他の層は、IPL近似値に基づいて決定され/近似され/チェックされ得る。RNFLセグメンテーション近似値は、ILM及びIPL近似値の加重平均に基づいて算出することができる(例えば、0.8*ILM+0.2*IPL_approx)。INLセグメンテーション近似値は、OPL及びIPL近似値の加重平均に基づいて算出することができる(例えば、0.6*OPL+0.4*IPL_approx)。
代替的に、全てのBスキャンのNCC関数の分散が閾値よりも小さい場合、ボリュームデータのIPLセグメンテーションを、IPLセグメンテーション近似値に置き換えることができる。図11は、Bスキャン61及びILM-IPL en faceスラブ63を示しており、ボリュームデータのIPLセグメンテーションがIPLセグメンテーション近似値によって置き換えられている。Bスキャン61において、実線及び破線は、それぞれ、RNFL、IPL、及びINLのセグメンテーション及び近似の結果を表す。局所セグメンテーションの不成功は、上述したようなBスキャン全体ではなく、Bスキャンの一部(又はBスキャン群の一部)にわたるウィンドウにおけるILM-IPL血管造影スラブとILM-OPL血管造影スラブとの間の類似度を発見することによっても決定することができる。
要約すると、本実施形態では、セグメンテーションの不成功の識別のためにOCT血管造影が使用される。本プロセスは、2つ以上の基準層セグメンテーションを使用して、局所的なセグメンテーションの不成功を識別し得る。
実施例の実例では、本発明を、光干渉断層撮影血管造影(OCTA:optical coherence tomography angiography)における進行性網膜疾患症例のための自動網膜内層セグメンテーション近似を提供するために使用した。
概して、自動多層セグメンテーション(MLS:multilayer segmentation)法は、所望の内層境界を決定する。しかしながら、その場合、特に網膜病変のある眼および低品質のデータにおいて、層の誤識別エラーを起こしやすい。このような場合の内層境界は、手動で特定できないことが多い。本実施例の実例は、OCTAボリュームを使用した自動内網状層(IPL)の外側境界(outer boundary)セグメンテーション近似方法を提供する。
MLSは、ILMセグメンテーション及びOPLセグメンテーションの外側境界に基づいて生成された内境界膜(ILM)-IPL血管造影スラブ及びILM-外網状層(OPL)血管造影スラブを使用してIPLセグメンテーションの不成功を検出する。これは、ILMセグメンテーションおよびOPLセグメンテーションが正しいことを前提としている。正規化相互相関(NCC)によって測定される、ILM-IPL血管造影スラブ及びILM-OPL血管造影スラブ間の局所的類似度は、これらのスラブが最大投影に基づいて生成されるときにMLS IPLセグメンテーションが正常に機能しない場合に低いことが予想される。NCCの分散が閾値より小さい場合、MLS IPLセグメンテーションは、ILMセグメンテーション及びOPLセグメンテーションの加重平均としてのIPLセグメンテーション近似値によって置き換えられ、そうでない場合、MLS IPLセグメンテーションが使用される。
本実例の性能は、シラス(CIRRUS(商標))HD-OCT 161をアンギオプレックスOCTアンギオグラフィ(AngioPlex(登録商標)Angiography)(ツァイス社(ZEISS)、カリフォルニア州、ダブリン)と共に使用して取得された3×3mm(76スキャン)、6×6mm(67スキャン)、8×8mm(2スキャン)、12×12mm(7スキャン)、HD6×6mm(6スキャン)、HD8×8mm(3スキャン)にわたる161個の血管造影ボリュームデータを使用して評価した。データには、網膜疾患が混在していた。臨床評価者は、新たなアルゴリズムにより生成された各網膜表層(SRL:superficial retinal layer)スラブを成功または不成功として評価した。
図12は、補正前及び補正後のSRLスラブ71及び72の2つの例(例えば、エラーを伴うMLSセグメンテーションによる元のスラブ71A/72A及び補正後のスラブ71B/72B)を示す。両方のスラブ71及び72は、MLS IPLセグメンテーション73a(例えば、カラー画像におけるシアン色の破線又は白黒のモノクロ画像における点線)と、MLS IPLセグメンテーションが正しくない2つのBスキャン上に重ねられたIPL近似73b(例えば、カラー画像におけるシアン色の実線又はモノコード画像における破線)とを示す。補正後のスラブ71Bおよび72Bに示されるように、IPL近似は、これらの場合のSRLのより正確な表現を形成する。スキャンの34個(21%)のMLS IPLセグメンテーションをIPL近似に置き換えた。MLSの成功率は、IPL近似なしが79%で、近似ありが96%であった。従って、本実施例の実例は、MLS IPLセグメンテーション性能が重度の網膜疾患または低画像品質の問題に遭遇する場合に、受け入れ可能なSRLスラブを生成した。
本明細書では、開始位置(例えば、反映開始位置及び/又はBスキャン)を自動的に又は手動で識別し、多層セグメンテーション情報を反映させる上述の代替の例示的なセグメンテーション方法が提示される。例示目的のために、図13は、RPEセグメンテーションにも影響を及ぼした、IS/OS接合部における自動セグメンテーションの不成功を伴う画像(FOV=8mm)を示す。IS/OSセグメンテーションを手動で補正し、続いて反映させることによって、RPEを正確に自動的に再セグメント化することができる。同様に、図14は、網膜内層ならびにIS/OSおよびRPEセグメンテーションに影響を及ぼした、中心窩領域における自動セグメンテーションの不成功を伴う画像(FOV=16mm)を示す。この場合も、中心窩領域における手動補正とそれに続く反映によって、この領域におけるセグメンテーションを補正することができる。
本実施形態は、網膜内/網膜外においてコントラストが最良のBスキャンを起点とする、OCTボリューム全体への多層セグメンテーションの反映に基づく自動化方法である。これは、半自動であり、かつ単一層境界に沿った反映に限定される従来の反映方法とは対照的である。本実施形態は、開始Bスキャンが熟練者によって選択および/または部分的に編集され得ることを除いて、本自動化方法と同様に半自動化方法を使用し得る。半自動化方法では、開始Bスキャンの一部の層境界を編集することが可能である。次いで、本アルゴリズムの自動化部分は、反映の前に、未編集の残りの層境界をさらにセグメント化することができる。
本自動化方法は、比較的迅速であるため、商業的用途での使用に適している。本自動化方法は、多層セグメンテーション反映の概念に基づく(例えば、反映は同時的な多層境界に基づく)。この自動化方法は、当然ながら、正常な場合として健全な構造を有する網膜スキャンの部分から、または増強されたOCTデータ(画像)から、または画像(OCTデータ)の他の適切な高品質部分から開始される。網膜の健全な部分からセグメンテーション(Bスキャン)を開始し、隣接するBスキャンへの滑らかな移行により、この反映アルゴリズムは、比較的高速かつロバストになる。
本明細書では、自動セグメンテーション反映の概略的な概念について説明する。本発明で使用するのに適した前処理方法は、本発明と同じ譲受人に譲渡された米国特許第10169864号明細書に記載されている。しかしながら、実際のセグメンテーション及び反映ワークフローは異なる。
図15は、内境界膜(ILM)、網膜神経線維層(RNFL又はNFL)の外側境界、内網状層(IPL)の外側境界、内顆粒層(INL)の外側境界、外網状層(OPL)の外側境界、及びIS/OS接合部、および網膜色素上皮(RPE)を含む様々な網膜層の境界(図19に示すものと同様)を表す(上から下への)重なり合うセグメンテーションを有するOCT Bスキャン(FOV=12mm)の実施例を示す。
正の軸方向勾配(暗部から明部への遷移)を有する層境界は、概して、硝子体とILMとの間の境界、IS/OSに関連する輝線の上位境界、およびINLに関連する輝線の下位境界を含む。負の軸方向勾配(明部から暗部への遷移)を有する層は、概して、RNFLの外側境界、IPLの外側境界、およびOPLの外側境界(およびBMの外側境界)を含む。
例えば、正の軸方向勾配を有する層境界は、Bスキャンにおいて同時に又は1つずつセグメント化することができる。これらのセグメンテーションは、隣接するBスキャンのセグメンテーションのためのベースラインとして機能することができる。また、これらのセグメンテーションは、正の軸方向勾配または負の軸方向勾配のいずれかを有する層境界のセグメンテーションのために、隣接するBスキャンにおける関心領域を定義することができる。負の軸方向勾配を有する層境界は、Bスキャンにおいて同時に又は1つずつセグメント化することができる。
図16は、本発明によるセグメンテーション反映に基づく自動化方法の概略的なプロセスを示す。最初に、ステップ91において初期セグメンテーションが実施される。このステップ内で、関心のある層または層群の周辺で最もコントラストが高い一部のBスキャンがOCTボリュームから自動的に選択される。(本発明と同じ譲受人に譲渡されている)米国特許第9778021号明細書に記載されているようなセグメンテーション可能性メトリックを使用して、Bスキャンの局所コントラストを決定してもよい。一部のBスキャンは、グラフベースの方法または当技術分野で知られている他の高速方法を使用して、(それらが空間的に互いに近くに位置する場合に)独立してまたは依存してセグメント化され得る。ステップ93において、開始Bスキャンが選択され、反映されるべき開始セグメンテーションも選択される。セグメンテーションの信頼度尺度を使用して、一部のBスキャンからのどのBスキャンセグメンテーションが最も信頼度が高いかが決定され得る。好ましくは、各セグメンテーションポイントには信頼度値が割り当てられ、信頼度値は、セグメンテーションポイントにおける総コスト関数(画像)から取得された値であり得る。総コスト画像は、関心のある層を探索するためにグラフベースのセグメンテーションにおいて使用され得る。第3のステップ95において、前のステップで選択されたBスキャンを起点として、セグメンテーションが反映される。セグメンテーションは、起点に隣接するBスキャンに反映される。このプロセスにおいて、Bスキャンのセグメンテーションラインは、隣接するBスキャンの同じ層セグメンテーションのためのベースラインになる。2つの隣接するBスキャン間のセグメンテーションの変更は、セグメント化の対象となるBスキャンにおける関心領域を抽出するために使用される(予め定義された)範囲内に規定される(例えば、この範囲内に制限される)と想定する(例えば、セグメンテーションは、この関心領域内に限定されると想定される)。例えば、範囲は、2つの隣接するBスキャン間の間隔の約1~5倍であってもよい。例えば、2つの隣接するBスキャン間の間隔が12ミクロンである場合、範囲は10~30ミクロンであってもよい。代替的に、各セグメンテーションラインは2つの隣接するセグメンテーションラインによって境界付けられるため、範囲(例えば、関心領域)は、2つの隣接するセグメンテーションラインの間の領域であってもよい。例えば、第1のBスキャン_1がセグメント化され、次に、Bスキャン_1のセグメンテーションを基準として使用して、層セグメンテーションのためのOCT関心領域を画定する第2のBスキャン_2が続く。Bスキャン2がセグメント化されると、Bスキャン2は第3のBスキャン_3の基準となる。
図17は、セグメンテーション反映に基づく半自動化方法を示す。層境界または層境界群に対する半自動セグメンテーションおよび反映は、図16の自動化方法におけるステップ91および93を熟練者の入力に置き換える。ブロック101において、(例えば、自動化方法によって決定される)セグメンテーションラインが、セグメンテーションの不成功が観察される選択されたBスキャンにおいて補正される。ブロック103において、セグメンテーションラインは、図16の自動化方法におけるステップ95と同様の方法で反映される。ブロック105に示されるように、(自動化方法によって決定されたセグメンテーションが利用可能でない場合)セグメンテーションラインが、OCTボリューム全体において反映されるか、または自動セグメンテーションと現在のセグメンテーションとの間のエラーが閾値(例えば、5ミクロンの閾値)より小さい場合に層境界に関して停止する。次いで、ブロック107によって示されるように、OCTボリューム内の全てのセグメンテーションラインが補正されるまで、ブロック101~105が繰り返される。
以下に、本発明に好適な各種ハードウェアおよびアーキテクチャについて説明する。
光干渉断層撮影システム
概して、光干渉断層撮影(OCT)は、低コヒーレンス光を使用して、生体組織の2次元(2D)および3次元(3D)内部ビューを生成する。OCTは、網膜構造の生体内撮像を可能にする。OCT血管造影(OCTA)は、網膜内からの血管の流れなどのフロー情報を生成する。OCTシステムの例は、米国特許第6741359号明細書及び同第9706915号明細書に提供されており、OCTAシステムの例には、米国特許第9700206号明細書及び米国特許第9759544号明細書があり、これらは全て、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。例示的なOCT/OCTAシステムが本明細書で提供される。
図18は、本発明との使用に適した眼の3D画像データ収集用の一般型周波数領域光干渉断層撮影(FD-OCT)システムを図解する。FD-OCTシステムOCT_1は、光源LtSrc1を含む。典型的な光源には、時間コヒーレンス長が短い広帯域光源、又は掃引レーザ源が含まれるがこれらに限定されない。光源LtScr1からの光のビームは、典型的に光ファイバFbr1によってサンプル、例えば眼Eを照明するように誘導され、典型的なサンプルは人間の眼内組織である。光源LrSrc1は、例えば、スペクトルドメインOCT(SD-OCT)の場合に時間コヒーレンス長が短い広帯域光源であり、掃引光源OCT(SS-OCT)の場合には波長可変レーザ光源であり得る。光は、典型的には、光ファイバFbr1の出力とサンプルEとの間のスキャナScnr1を用いてスキャンされ得、その結果、光のビーム(破線Bm)は、撮像されるべきサンプルの領域にわたって横方向にスキャンされる。スキャナScnr1からの光ビームは、走査レンズSLおよび眼科用レンズOLを通過し、撮像されるサンプルE上に合焦され得る。走査レンズSLは、複数の入射角でスキャナScnr1から光ビームを受け取り、実質的にコリメートされた光を生成することができ、眼科用レンズOLは、次いで、サンプル上に合焦させることができる。本例は、所望の視野(FOV)をスキャンするために2つの横方向(例えば、デカルト平面上のx方向及びy方向)にスキャンされる必要がある走査ビームを示す。この例は、サンプルを横切ってスキャンするためにポイントフィールドビームを使用するポイントフィールドOCTである。従って、スキャナScnr1は、2つのサブスキャナ、即ち、第1の方向(例えば、水平x方向)にサンプルにわたってポイントフィールドビームをスキャンするための第1のサブスキャナXscnと、交差する第2の方向(例えば、垂直y方向)にサンプル上でポイントフィールドビームをスキャンするための第2のサブスキャナYscnとを含むように例示的に示されている。走査ビームがラインフィールドビーム(例えば、ラインフィールドOCT)であり、一度にサンプルのライン部分全体をサンプリングし得る場合、所望のFOVに及ぶようにサンプルにわたってラインフィールドビームをスキャンするために、1つのスキャナのみが必要とされ得る。走査ビームがフルフィールドビーム(例えば、フルフィールドOCT)である場合、スキャナは必要とされなくてもよく、フルフィールド光ビームは、一度に所望のFOV全体にわたって照射されてもよい。
使用されるビームの種類に関係なく、サンプルから散乱された光(例えば、サンプル光)が収集される。本実施例では、サンプルから戻る散乱光は、照明のために光をルーティングするために使用される同じ光ファイバFbr1に収集される。同じ光源LtSrc1から派生する参照光は別の経路に沿って移動し、この場合、これには光ファイバFbr2及び調整可能な光学遅延を有する逆反射板RR1が含まれる。当業者であればわかるように、透過性参照経路も使用でき、調整可能遅延はサンプル又は干渉計の参照アームの中に設置できる。集光されたサンプル光は、例えばファイバカプラCplr1において参照光と結合され、OCT光検出器Dtctr1(例えば、光検出器アレイ、デジタルカメラ等)内の光干渉を形成する。1つのファイバポートが検出器Dtctr1に到達するように示されているが、当業者であればわかるように、干渉信号のバランス又はアンバランス検出のために様々な設計の干渉計を使用できる。検出器Dtctr1からの出力は、プロセッサ(例えば、内部または外部コンピューティングデバイス)Cmp1に供給され、それが観察された干渉をサンプルの深さ情報へと変換する。深さ情報は、プロセッサCmp1に関連付けられるメモリ内に保存され、及び/又はディスプレイ(例えば、コンピュータ/電子ディスプレイ/スクリーン)Scn1に表示されてよい。処理及び保存機能は、OCT機器内に局在化されてよく、又は機能は、収集されたデータが転送される外部プロセッサ(例えば、外部コンピュータシステム)にオフロードされてもよい(例えば、外部プロセッサ上で実行されてもよい)。図22に、コンピューティングデバイス(またはコンピュータシステム)の一例を示す。このユニットは、データ処理専用とすることも、又はごく一般的で、OCTデバイス装置に専用ではないその他のタスクを実行することもできる。プロセッサ(コンピューティングデバイス)Cmp1は例えば、1つまたは複数のホストプロセッサおよび/または1つまたは複数の外部コンピューティングデバイスとシリアル方式および/または並列化方式で処理ステップの一部または全体を実行し得るフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途集積回路(ASIC)、グラフィクス処理ユニット(GPU)、システムオンチップ(SoC)、中央処理ユニット(CPU)、汎用グラフィクス処理ユニット(GPGPU)、又はそれらの組合せを含んでいてよい。
干渉計内のサンプルアームと参照アームは、バルク光学系、ファイバ光学系、又はハイブリッドバルク光学システムで構成でき、また、当業者の間で知られているように、マイケルソン、マッハ・ツェンダ、又は共通光路系設計等、異なるアーキテクチャを有することができる。光ビームとは、本明細書において使用されるかぎり、慎重に方向付けられるあらゆる光路と解釈されるべきである。ビームを機械的にスキャンする代わりに、光の場が網膜の1次元又は2次元エリアを照明して、OCTデータを生成できる(例えば、米国特許第9332902号明細書、ディー.ヒルマン(D.Hillmann)他著、「ホロスコピ-ホログラフィック光干渉断層撮影(Holoscopy-holographic optical coherence tomography)」オプティクスレターズ(Optics Letters)、第36巻(13)、p.2290、2011年、ワイ.ナカムラ(Y.Nakamura)他著、「ラインフィールドスペクトルドメイン光干渉断層撮影法による高速3次元ヒト網膜撮像(High-Speed three dimensional human retinal imaging by line field spectral domain optical coherence tomography)」、オプティクスエクスプレス(Optics Express)、第15巻(12)、p.7103、2007年、ブラスコヴィッチ(Blazkiewicz)他著、「フルフィールドフーリエドメイン光干渉断層撮影法の信号対ノイズ比の研究(Signal-to-noise ratio study of full-field Fourier-domain optical coherence tomography)」、アプライド・オプティクス(Applied Optics)、第44巻(36)、p.7722(2005年)参照)。時間領域システムでは、参照アームは干渉を生じさせるために調整可能な光学遅延を有する必要がある。バランス検出システムは典型的にTD-OCT及びSS-OCTシステムで使用され、分光計はSD-OCTシステムのための検出ポートで使用される。本明細書に記載の発明は、何れの種類のOCTシステムにも応用できる。本発明の様々な態様は、何れの種類のOCTシステムにも、又はその他の種類の眼科診断システム及び/又は、眼底撮像システム、視野試験装置、及び走査型レーザ偏光計を含むがこれらに限定されない複数の眼科診断システムにも適用できる。
フーリエドメイン光干渉断層撮影法(FD-OCT)において、各測定値は実数値スペクトル制御干渉図形(Sj(k))である。実数値スペクトルデータには典型的に、背景除去、分散補正等を含む幾つかの後処理ステップが行われる。処理された干渉図形のフーリエ変換によって、複素OCT信号出力Aj(z)=|Aj|eiφが得られる。この複素OCT信号の絶対値、|Aj|から、異なる経路長での散乱強度、したがってサンプル内の深さ(z-方向)に関する散乱のプロファイルが明らかとなる。同様に、位相φjもまた、複素OCT信号から抽出できる。深さに関する手散乱のプロファイルは、軸方向スキャン(Aスキャン)と呼ばれる。サンプル内の隣接する位置において測定されたAスキャンの集合により、サンプルの断面画像(断層画像又はBスキャン)が生成される。サンプル上の横方向の異なる位置で収集されたBスキャンの集合が、データボリューム又はキューブを構成する。特定のデータボリュームについて、速い軸とは1つのBスキャンに沿ったスキャン方向を指し、遅い軸とは、それに沿って複数のBスキャンが収集される軸を指す。「クラスタスキャン」という用語は、血流を識別するために使用されてよいモーションコントラストを解析するために、同じ(又は実質的に同じ)位置(又は領域)での反復的取得により生成されるデータの1つのユニット又はブロックを指してよい。クラスタスキャンは、サンプル上のほぼ同じ位置において比較的短い時間間隔で収集された複数のAスキャン又はBスキャンで構成できる。クラスタスキャンのスキャンは同じ領域のものであるため、静止構造はクラスタスキャン中のスキャン間で比較的変化しないままであるのに対し、所定の基準を満たすスキャン間のモーションコントラストは血液流として識別されてよい。
Bスキャンを生成するための様々な方法が当業界で知られており、これには、水平又はx方向に沿ったもの、垂直又はy方向に沿ったもの、x及びyの対角線に沿ったもの、又は円形若しくは螺旋パターンのものが含まれるがこれらに限定されない。Bスキャンは、x-z次元内であってよいが、z次元を含む何れの断面画像であってもよい。ヒトの眼の正常な網膜の例示的なOCT Bスキャン画像が図19に示されている。網膜のOCT Bスキャンは、網膜組織の構造のビューを提供する。例示目的のために、図13は、種々の正規の網膜層および層の境界を識別する。識別された網膜境界層は、(上から下へ順に)内境界膜(ILM:inner limiting membrane)層1、網膜神経線維層(RNFL:retinal nerve fiber layerまたはNFL)層2、神経節細胞層(GCL:ganglion cell layer)層3、内網状層(IPL:inner plexiform layer)層4、内顆粒層(INL:inner nuclear layer)層5、外網状層(OPL:outer plexiform layer)層6、外顆粒層(ONL:outer nuclear layer)層7、視細胞の外節(OS:outer segments)と内節(IS:inner segments)との間の接合部(参照符号層8によって示される)、外限界膜又は外境界膜(ELM:external limiting membrane 又はOLM:outer limiting membrane)層9、網膜色素上皮(RPE:retinal pigment epithelium)層10、およびブルッフ膜(BM:Bruch’s membrane)層11を含む。
OCT血管造影法又は関数型OCTにおいて、解析アルゴリズムは、動き又は流れを解析するために、サンプル上の同じ、又はほぼ同じサンプル位置において異なる時間に収集された(例えば、クラスタスキャン)OCTデータに適用されてよい(例えば、米国特許出願公開第2005/0171438号明細書、同第2012/0307014号明細書、同第2010/0027857号明細書、同第2012/0277579号明細書、及び米国特許第6549801号明細書を参照されたく、これらの全ての全体を参照によって本願に援用する)。OCTシステムでは、血流を識別するために多くのOCT血管造影法処理アルゴリズム(例えば、モーションコントラストアルゴリズム)のうちの何れの1つを使用してもよい。例えば、モーションコントラストアルゴリズムは、画像データから導出される強度情報(強度に基づくアルゴリズム)、画像データからの位相情報(位相に基づくアルゴリズム)、又は複素画像データ(複素に基づくアルゴリズム)に適用できる。en face画像は3D OCTデータの2D投射である(例えば、個々のAスキャンの各々の強度を平均することにより、これによって、各Aスキャンが2D投射内のピクセルを画定する)。同様に、en face脈管画像は、モーションコントラスト信号を表示する画像であり、その中で深さに対応するデータディメンション(例えば、Aスキャンに沿ったz方向)は、典型的にはデータの全部又は隔離部分を加算又は集積することによって、1つの代表値(例えば、2D投射画像内のピクセル)として表示される(例えば、米国特許第7301644号明細書を参照されたく、その全体を参照によって本願に援用する)。血管造影機能を提供するOCTシステムは、OCT血管造影(OCTA)システムと呼ばれてよい。
図20は、en face脈管構造画像の例を示す。データを処理し、当業界で知られるモーションコントラスト法の何れかを用いてモーションコントラストをハイライトした後に、網膜の内境界膜(ILM:internal limiting membrane)の表面からのある組織深さに対応するピクセル範囲を加算して、その脈管構造のen face(例えば、正面図)画像が生成されてよい。図21は、脈管構造(OCTA)画像の例示的なBスキャンを示す。図示されるように、血流が複数の網膜層を横断することで、図19に示されるような構造的OCT Bスキャンにおけるよりも複数の網膜層を不明確にし得るため、構造的情報は明確ではない場合がある。それにもかかわらず、OCTAは、網膜および脈絡膜の微小血管系を撮像するための非侵襲的技法を提供し、これは、様々な病変を診断および/またはモニタリングするために重要であり得る。例えば、OCTAは、微小動脈瘤、血管新生複合体を識別し、中心窩無血管ゾーンおよび非灌流領域を定量化することによって、糖尿病性網膜症を識別するために使用され得る。さらに、OCTAは、網膜における血管の流れを観察するために色素の注入を必要とする、より伝統的であるがより回避的な技術である蛍光血管造影(FA:fluorescein angiography)と良好に一致することが示されている。さらに、萎縮型加齢黄斑変性において、OCTAは、脈絡膜毛細血管板フローの全般的な減少をモニタリングするために使用されている。同様に、滲出型加齢黄斑変性において、OCTAは、脈絡膜新生血管膜の定性的および定量的分析を提供することができる。OCTAはまた、血管閉塞を研究するために、例えば、非灌流領域の評価ならびに浅神経叢および深層神経叢の完全性の評価のために使用されている。
コンピューティングデバイス/システム
図22は、例示的なコンピュータシステム(又はコンピューティングデバイス又はコンピュータデバイス)を図解する。幾つかの実施形態において、1つ又は複数のコンピュータシステムは本明細書において記載又は図解された機能を提供し、及び/又は本明細書において記載又は図解された1つ又は複数の方法の1つ又は複数のステップを実行してよい。コンピュータシステムは、何れの適当な物理的形態をとってもよい。例えば、コンピュータシステムは、埋込みコンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、又はシングルボードコンピュータシステム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)又はシステム・オン・モジュール(SOM)等)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップ若しくはノートブックコンピュータシステム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話、携帯型情報端末(PDA)、サーバ、タブレットコンピュータシステム、拡張/仮想現実装置、又はこれらのうちの2つ以上の組合せであってよい。適当であれば、コンピュータシステムはクラウド内にあってよく、これは1つ又は複数のクラウドコンポーネントを1つ又は複数のネットワーク内に含んでいてよい。
幾つかの実施形態において、コンピュータシステムはプロセッサCpnt1、メモリCpnt2、ストレージCpnt3、入力/出力(I/O)インタフェースCpnt4、通信インタフェースCpnt5、及びバスCpnt6を含んでいてよい。コンピュータシステムは、任意選択により、ディスプレイCpnt7、例えばコンピュータモニタ又はスクリーンも含んでいてよい。
プロセッサCpnt1は、コンピュータプログラムを構成するもの等、命令を実行するためのハードウェアを含む。例えば、プロセッサCpnt1は、中央処理ユニット(CPU)又は汎用コンピューティング・オン・グラフィクス処理ユニット(GPGPU)であってもよい。プロセッサCpnt1は、命令を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリCpnt2、又はストレージCpnt3から読み出し(又はフェッチし)、この命令を復号して実行し、1つ又は複数の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリCpnt2、又はストレージCpnt3に書き込んでよい。特定の実施形態において、プロセッサCpnt1は、データ、命令、又はアドレスのための1つ又は複数の内部キャッシュを含んでいてよい。プロセッサCpnt1は、1つ又は複数の命令キャッシュ、1つ又は複数のデータキャッシュを、例えばデータテーブルを保持するために含んでいてよい。命令キャッシュ内の命令は、メモリCpnt2又はストレージCpnt3内の命令のコピーであってもよく、命令キャッシュはプロセッサCpnt1によるこれらの命令の読出しをスピードアップするかもしれない。プロセッサCpnt1は、何れの適当な数の内部レジスタを含んでいてもよく、1つ又は複数の算術論理演算ユニット(ALU:arithmetic logic units)を含んでいてよい。プロセッサCpnt1は、マルチコアプロセッサであるか、又は1つ若しくは複数のプロセッサCpnt1を含んでいてよい。本開示は特定のプロセッサを説明し、図解しているが、本開示は何れの適当なプロセッサも想定している。
メモリCpnt2は、処理を実行し、又は処理中に中間データを保持するプロセッサCpnt1のための命令を保存するメインメモリを含んでいてよい。例えば、コンピュータシステムは、命令又はデータ(例えば、データテーブル)をストレージCpnt3から、又は他のソース(例えば、他のコンピュータシステム)からメモリCpnt2にロードしてもよい。プロセッサCpnt1は、メモリCpnt2からの命令とデータを1つ又は複数の内部レジスタ又は内部キャッシュにロードしてもよい。命令を実行するために、プロセッサCpnt1は内部レジスタ又は内部キャッシュから命令を読み出して復号してもよい。命令の実行中又はその後に、プロセッサCpnt1は1つ又は複数の結果(これは、中間結果でも最終結果でもよい)を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリCpnt2、又はストレージCpnt3に書き込んでよい。バスCpnt6は、1つ又は複数のメモリバス(これは各々、アズレスバスとデータバスを含んでいてよい)を含んでいてよく、プロセッサCpnt1をメモリCpnt2及び/又はストレージCpnt3に連結してよい。任意選択により、1つ又は複数のメモリ管理ユニット(MMU)は、プロセッサCpnt1とメモリCpnt2との間のデータ伝送を容易にする。メモリCpnt2(これは、高速揮発性メモリであってもよい)には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、例えばダイナミックRAM(DRAM)又はスタティックRAM(SRAM)が含まれていてよい。ストレージCpnt3には、データ又は命令のための長期又は大容量メストレージを含んでいてよい。ストレージCpnt3はコンピュータシステムに内蔵されても外付けでもよく、ディスクドライブ(例えば、ハードディスクドライブHDD、又はソリッドステートドライブSSD)、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、光ディスク、磁気光ディスク、磁気テープ、ユニバーサルシリアルバス(USB)-アクセス可能ドライブ、又はその他の種類の不揮発性メモリのうちの1つ又は複数を含んでいてよい。
I/OインタフェースCpnt4は、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれら両方の組合せであってよく、I/Oデバイスと通信するための1つ又は複数のインタフェース(例えば、シリアル又はパラレル通信ポート)を含んでいてよく、これはヒト(例えば、ユーザ)との通信を可能にしてもよい。例えば、I/Oデバイスとしては、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチールカメラ、スタイラス、テーブル、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、他の適当なI/Oデバイス、又はこれら2つ以上の組合せが含まれていてよい。
通信インタフェースCpnt5は、他のシステム又はネットワークと通信するためのネットワークインタフェースを提供してもよい。通信インタフェースCpnt5は、Bluetooth(登録商標)インタフェース又はその他の種類のパケットベース通信を含んでいてよい。例えば、通信インタフェースCpnt5は、ネットワークインタフェースコントローラ(NIC)及び/又は、無線ネットワークとの通信のための無線NIC若しくは無線アダプタを含んでいてよい。通信インタフェースCpnt5は、WI-FIネットワーク、アドホックネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、無線PAN(例えば、Bluetooth WPAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、携帯電話ネットワーク(例えば、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))ネットワーク等)、インタネット、又はこれらの2つ以上の組合せとの通信を提供してよい。
バスCpnt6は、コンピューティングシステムの上述のコンポーネント間の通信リンクを提供してよい。例えば、バスCpnt6は、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポート(Accelerated Graphics Port)(AGP)若しくはその他のグラフィクスバス、拡張業界標準(Enhanced Industry Standard)アーキテクチャ(EISA)バス、フロントサイドバス(FSB)、ハイパートランスポート(HyperTransport)(HT)インタコネクト、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、インフィニバンド(InfiniBand)バス、low-pin-count(LPC)バス、メモリバス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(Peripheral Component Interconnect)(PCI)バス、PCI-Express(PCIe)バス、シリアル・アドバンスト・テクノロジ・アタッチメント(serial advanced technology attachment)(SATA)バス、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダーズ・アソシエーション・ローカル(Video Electronics Standards Association local)(VLB)バス、若しくはその他の適当なバス、又はこれらの2つ以上の組合せを含んでいてよい。
本開示は、特定の数の特定のコンポーネントを特定の配置で有する特定のコンピュータシステムを説明し、図解しているが、本開示は何れの適当な数の何れの適当なコンポーネントを何れの適当な配置で有する何れの適当なコンピュータシステムも想定している。
本明細書において、コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、1つ又は複数の半導体ベース又はその他の集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは特定用途IC(ASIC))、ハードディスクドライブ(HDD)、ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、磁気光ディスク、磁気光ドライブ、フロッピディスケット、フロッピディスクドライブ(FDD)、磁気テープ、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAM-ドライブ、SECURE DIGITALカード若しくはドライブ、その他のあらゆる適当なコンピュータ可読非一時的記憶媒体、又は適当であればこれらの2つ以上あらゆる適当な組合せを含んでいてよい。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、揮発性、不揮発性、又は適当であれば揮発性と不揮発性の組合せであってよい。
本発明は幾つかの具体的な実施形態と共に説明されているが、当業者にとっては明白であるように、上記の説明を参照すれば多くのその他の代替案、改良、及び変形型が明らかである。それゆえ、本明細書に記載の発明は、付属の特許請求の範囲の主旨と範囲に含まれるかもしれないあらゆるこのような代替案、改良、応用、及び変形型の全てを包含することが意図されている。

Claims (34)

  1. 光干渉断層撮影(以下、OCTとする)画像において標的網膜層をセグメント化するための方法であって、
    OCTシステムを用いて眼のOCTデータを収集するステップと、
    OCT血管造影(以下、OCTAとする)処理技術を使用して前記OCTデータからモーションコントラスト情報を決定して、OCTAデータを定義するステップと、
    前記OCTデータと前記OCTAデータとの組み合わせに基づいて、前記標的網膜層における前記OCTデータを増強するステップと、
    増強された前記OCTデータに基づいて前記標的網膜層においてセグメント化するステップと、
    セグメンテーションまたはセグメンテーションのさらなる分析を保存または表示するステップと、を含む方法。
  2. 前記OCTデータの増強が、前記OCTデータとOCTAデータとの類似度尺度に基づく、請求項1に記載の方法。
  3. 前記OCTデータの増強が、前記類似度尺度に基づいて前記OCTデータのコントラストを変更することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. コントラストの変更は、前記類似度尺度に反比例する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記類似度尺度は、前記OCTデータ及び前記OCTAデータの共同変動性の尺度に基づく、請求項2に記載の方法。
  6. 前記類似度尺度は、前記OCTデータ及びOCTAデータのデータ拡散の尺度に基づく、請求項2に記載の方法。
  7. 前記OCTデータを増強することは、網膜層セグメンテーションが存在しない場合に、前記標的網膜層の下方のOCT信号を減衰させることを含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記OCTデータを増強することは、前記OCTデータと前記OCTAデータとの混合のうちのある割合を前記OCTデータから減算することを含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記割合は、前記OCTデータおよび前記OCTAデータのデータ拡散の尺度に対する前記OCTデータおよび前記OCTAデータの共同変動性の尺度の比に基づく、請求項8に記載の方法。
  10. 前記OCT画像は、構造OCTボリューム(V)であり、
    前記モーションコントラスト情報は、フローOCTAボリューム(V)であり、
    前記標的網膜層において前記OCTデータを増強することは、
    Cov(w+w,V)/Var(w+w
    として定義される増強パラメータαを決定することを含み、
    式中、w及びwは、それぞれ前記構造OCTボリューム及び前記フローOCTAボリュームに対する重みである、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 増強されたOCTデータVは、V=V-α(w+w)として決定される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記標的網膜層が、ブルッフ膜(BM)の境界にある、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 増強された前記OCTデータのセグメンテーションに基づいて、ブルッフ膜において前記OCT画像をセグメント化するステップをさらに含む、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記標的網膜層が、脈絡膜-強膜接合部分にある、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記標的網膜層においてセグメント化することは、異なるデータ解像度で複数の段階においてセグメンテーションを適用することを含み、第1段階は、最低データ解像度でセグメンテーションを適用し、各段階の出力セグメンテーションは、次の段階のための開始セグメンテーションである、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 第1のスラブに基づいて第1のen face画像を作成するステップであって、前記標的網膜層の位置は、前記第1のスラブの底部を定義する、前記第1のen face画像を作成するステップと、
    第2のスラブに基づいて第2のen face画像を作成するステップであって、前記標的網膜層の位置は、前記第2のスラブの最上位層と最下位層との間にある、前記第2のen face画像を作成するステップと、
    前記第1のen face画像と前記第2のen face画像との類似度尺度に基づいて、セグメント化された標的網膜層を不成功または成功として指定するステップと、をさらに含む、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記第1のスラブおよび前記第2のスラブは、前記OCTデータまたは前記OCTAデータのものである、請求項16に記載の方法。
  18. 前記標的網膜層が不成功であると指定されたことに応答して、前記標的網膜層のセグメンテーションが、前記第2のスラブの前記最上位層および前記最下位層の加重平均に基づく近似値によって少なくとも部分的に置き換えられる、請求項16に記載の方法。
  19. 前記標的網膜層においてセグメント化することは、現在のセグメンテーションを現在のBスキャンから隣接するBスキャンに反映させることを含み、現在のセグメント化されたラインは、前記隣接するBスキャンの同じ層セグメンテーションのためのベースラインである、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 2つの隣接するBスキャン間のセグメンテーションの変更が所定の範囲内に制限される、請求項19に記載の方法。
  21. 光干渉断層撮影(以下、OCTとする)画像において網膜層をセグメント化するための方法であって、
    初期Bスキャンにおいて1つまたは複数の初期セグメンテーションラインを識別するステップと、
    前記初期Bスキャンから隣接するBスキャンに前記1つまたは複数の初期セグメンテーションラインを反映させるステップであって、各初期セグメンテーションラインは、セグメンテーション層に対応し、各初期セグメンテーションラインは、前記隣接するBスキャンにおける対応するセグメンテーション層のためのベースラインである、前記1つまたは複数の初期セグメンテーションラインを反映させるステップと、を含む方法。
  22. 2つの隣接するBスキャン間のセグメンテーションの変更が所定の範囲内に制限される、請求項21に記載の方法。
  23. 光干渉断層撮影(以下、OCTとする)画像において網膜層をセグメント化するための方法であって、
    OCTシステムを用いて眼のOCTデータを収集するステップと、
    前記OCTデータを個々の網膜層にセグメント化するステップと、
    標的網膜層に対して、
    第1のスラブに基づいて第1のen face画像を作成するステップであって、前記標的網膜層の位置は、前記第1のスラブの底部の近くにある、前記第1のen face画像を作成するステップと、
    第2のスラブに基づいて第2のen face画像を作成するステップであって、前記標的網膜層の位置は、前記第2のスラブの最上位層と最下位層との間にある、前記第2のen face画像を作成するステップと、
    前記第1のen face画像と前記第2のen face画像との類似度尺度に基づいて、前記標的網膜層のセグメンテーションを不成功または成功として指定するステップと、を含む方法。
  24. 前記第1のen face画像および前記第2のen face画像は、前記OCTデータからの、または前記OCTデータを使用して生成されたOCT血管造影データからのスラブのものである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記類似度尺度が、en face画像間の正規化相互相関(NCC)に基づく、請求項23または24に記載の方法。
  26. セグメンテーションが不成功であるとして指定されたことに応答して、前記セグメンテーションの少なくとも一部が、前記第2のスラブの前記最上位層および前記最下位層に基づく近似値に置き換えられる、請求項23乃至25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記近似値の決定が、前記第2のスラブの前記最上位層および前記最下位層に、前記標的網膜層の予想位置に対する前記最上位層および前記最下位層の位置に基づいて、重みを適用することを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記類似度尺度は、局所的なセグメンテーションの不成功を特定する局所的類似度尺度を含み、前記局所的なセグメンテーションの不成功は、前記近似値に置き換えられる、請求項26に記載の方法。
  29. 前記局所的類似度尺度は、Bスキャンごとに決定される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記第1のスラブおよび前記第2のスラブが同じ最上位層を有する、請求項23乃至29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記第2のスラブの前記最上位層および前記最下位層は、明部から暗部へ、または暗部から明部への鮮明度遷移尺度に基づいて選択される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記標的網膜層が前記第1のスラブの最下位層であり、前記第2のスラブの前記最下位層が前記標的網膜層よりも下位にある、請求項30に記載の方法。
  33. 前記最上位層が内境界膜(ILM)であり、前記標的網膜層が内網状層(IPL)であり、前記第2のスラブの前記最下位層が外網状層(OPL)である、請求項32に記載の方法。
  34. 前記最上位層が内境界膜(ILM)であり、前記標的網膜層が外網状層(OPL)であり、前記第2のスラブの前記最下位層が外節(OS)と内節(IS)との間の接合部である、請求項32に記載の方法。
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