以下に、添付図面を参照して本発明について詳細に説明する。
この出願では、複数のデバイス、コンポーネント、モジュール等を含み得るシステムを記述することにより、全ての態様、実施形態又は特徴が提示される。各システムは、他のデバイス、コンポーネント、モジュール等を含んでもよく、及び/又は、添付図面を参照して説明されている全てのデバイス、コンポーネント、モジュール等を含まなくてもよいことが認識及び理解されるべきである。さらに、これらの解決策の組み合わせが使用されてもよい。
さらに、この出願の実施形態における「例」という用語は、例、例示又は説明を与えることを表すために使用される。この出願において「例」として記載されているいずれかの実施形態又は設計は、他の実施形態若しくは設計よりも好ましいこと又はより多くの利点を有することとして説明されるべきではない。正確には、「例」という用語は、特定の方式で概念を提示するために使用される。
この出願の実施形態に記載されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、この出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図しているが、この出願の実施形態において提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化及び新たなサービスシナリオの出現により、この出願の実施形態において提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを認識し得る。
以下に、当業者の理解を容易にするために、この出願の実施形態におけるいくつかの用語について説明する。
(1)端末デバイス:端末デバイスは、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供するデバイスを含む。具体的には、端末デバイスは、音声をユーザに提供するデバイスを含むか、データ接続をユーザに提供するデバイスを含むか、或いは、音声及びデータ接続をユーザに提供するデバイスを含む。例えば、端末デバイスは、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス又は無線モデムに接続された処理デバイスを含んでもよい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)を通じてコアネットワークと通信し、RANと音声又はデータを交換してもよく、RANと音声及びデータを相互作用してもよい。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment, UE)、無線端末デバイス、移動端末デバイス、デバイス対デバイス(device-to-device, D2D)通信端末デバイス、車両対全てのモノ(vehicle to everything, V2X)端末デバイス、マシン対マシン/マシンタイプ通信(machine-to-machine/machine-type communication, M2M/MTC)端末デバイス、モノのインターネット(internet of things, IoT)端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント(access point, AP)、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)等を含んでもよい。例えば、端末デバイスは、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)、移動端末デバイスを有するコンピュータ、又は携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド型若しくはコンピュータ内蔵型の移動装置を含んでもよい。例えば、これは、パーソナル通信サービス(personal communication service, PCS)電話機、コードレス電話セット、セッションイニシエーションプロトコル(session initiation protocol, SIP)電話機、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)のようなデバイスでもよい。端末デバイスは、代替として、制限されたデバイス、例えば、比較的低消費電力を有するデバイス、制限された記憶能力を有するデバイス、又は制限された計算能力を有するデバイスを含んでもよい。例えば、端末デバイスは、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification, RFID)、センサ、全地球測位システム(global positioning system, GPS)又はレーザースキャナのような情報感知デバイスを含む。
限定ではなく例として、この出願の実施形態では、端末デバイスは代替としてウェアラブルデバイスでもよい。ウェアラブルデバイスはまた、ウェアラブルインテリジェントデバイス、インテリジェントウェアラブルデバイス等とも呼ばれてもよく、ウェアラブル技術を使用することにより日常装着のためにインテリジェントに設計及び開発されたウェアラブルデバイス、例えば、眼鏡、手袋、時計、衣服及び靴の総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着できるか、或いは、衣服又はユーザのアクセサリに統合できる携帯型デバイスである。ウェアラブルデバイスはハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換及びクラウド相互作用を通じて強力な機能を実現する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォンに依存することなく全部又は一部の機能を実現できる全機能型の大型のデバイス、例えば、スマートウォッチ又はスマート眼鏡を含み、また、1つのタイプのアプリケーション機能のみに焦点を当て、スマートフォンのような他のデバイスと連携して動作する必要があるデバイス、例えば、物理的兆候を監視するための様々なスマートバンド、スマートヘルメット又はスマートジュエリーを含む。
上記の様々な端末デバイスが車両に位置する(例えば、車両内に配置されるか或いは車両内に設置される)場合、端末デバイスは全て車載端末デバイスと考えられてもよい。例えば、車載端末デバイスはまた、車載ユニット(on-board unit, OBU)とも呼ばれる。
この出願の実施形態では、端末デバイスはスピーカ、画像収集デバイス(例えば、カメラ)等を更に含んでもよい。
この出願の実施形態では、端末デバイスは中継器(relay)を更に含んでもよい。代替として、基地局とのデータ通信を実行できるいずれかの機器が端末デバイスとして考えられてもよいと理解される。
この出願の実施形態では、端末デバイスの機能を実現するように構成された装置は、端末デバイスでもよく、或いは、機能を実現する際に端末デバイスをサポートできる装置、例えばチップシステム、例えばチップシステムでもよい。装置は端末デバイスに設置されてもよい。この出願の実施形態では、チップシステムはチップを含んでもよく、或いは、チップ及び他のディスクリートコンポーネントを含んでもよい。この出願の実施形態において提供される技術的解決策では、端末デバイスが端末の機能を実現するための装置である例が、この出願の実施形態において提供される技術的解決策を説明するために使用される。
(2)ネットワークデバイス:ネットワークデバイスは、例えば、基地局(例えば、アクセスポイント)のようなアクセスネットワーク(access network, AN)デバイスを含み、アクセスネットワーク内にあり且つ1つ以上のセルを通じてエアインタフェース上で無線端末デバイスと通信するデバイスでもよい。代替として、例えば、車両対全てのモノ(vehicle-to-everything, V2X)技術におけるネットワークデバイスは、路側機(road side unit, RSU)である。基地局は、受信した無線フレームとIPパケットとの間で相互変換を実行し、端末デバイスとアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成されてもよく、アクセスネットワークの残りの部分はIPネットワークを含んでもよい。RSUは、V2Xアプリケーションをサポートする固定インフラストラクチャエンティティでもよく、V2Xアプリケーションをサポートする他のエンティティとメッセージを交換してもよい。ネットワークデバイスは、エアインタフェースの属性管理を更に調整してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム又はロングタームエボリューション・アドバンスト(long term evolution-advanced, LTE-A)システムにおける進化型ノードB(NodeB、eNB、又はe-NodeB, evolved NodeB)を含んでもよく、第5世代(5th generation, 5G)移動通信技術NRシステム(簡単にNRシステムとも呼ばれる)における次世代ノードB(next generation NodeB, gNB)を含んでもよく、或いは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, Cloud RAN)システムにおける集約ユニット(centralized unit, CU)及び分散ユニット(distributed unit, DU)を含んでもよい。これは、この出願の実施形態では限定されない。
ネットワークデバイスは、コアネットワーク(core network, CN)デバイスを更に含んでもよく、コアネットワークデバイスは、例えば、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)を含む。
(3)サービスフロー:サービスフローは、同じ五要素を有する一連のデータパケットを含む。具体的には、同じ五要素を有する一連のデータパケットは同じサービスフローに属する。サービスフローは、データパケットで搬送された五要素により一意に識別されてもよい。五要素は、送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号及びプロトコルタイプ(例えば、伝送レイヤプロトコル)を含む。この出願の実施形態では、サービスフローはまたデータフローとも呼ばれてもよく、或いは、略してフローとも呼ばれてもよく、データパケットはまた略してパケットとも呼ばれてもよい。
この出願における「及び/又は」という用語は、関連付けられたオブジェクトを記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、AとBとの双方が存在すること、及びBのみが存在することを表してもよい。「/」という文字は、一般的に関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。
この出願における「複数」は2つ以上を意味する。
さらに、この出願の説明において、「第1」及び「第2」のような用語は、区別及び説明のためにのみ使用されており、相対的な重要性を示すもの又は暗示するものとして理解されるべきではなく、或いは、順序を示すもの又は暗示するものとして理解されるべきではないことが理解されるべきである。
この出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(global system of mobile communication, GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システム、WCDMAシステム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)システム、LTEシステム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex, TDD)システム、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system, UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX)通信システム、Multefire通信システム、固定通信システム、5Gシステム又はNR、及び将来の第6世代通信システムに適用されてもよい。
この出願の実施形態の理解を容易にするために、図1に示す5Gネットワークアーキテクチャが、この出願において使用される適用シナリオを説明するための例として使用される。5Gネットワークアーキテクチャと同様の他の通信ネットワークアーキテクチャについては、詳細が説明されないことが理解され得る。図1に示す5Gネットワークデバイスアーキテクチャは、端末デバイス部分、データネットワーク(data network, DN)及びオペレータネットワーク部分を含んでもよい。以下に、いくつかのネットワークエレメントの機能について簡単に説明する。
オペレータネットワークは、以下のネットワークエレメント、すなわち、認証サーバ機能(Authentication Server Function, AUSF)ネットワークエレメント、ネットワーク公開機能(network exposure function, NEF)ネットワークエレメント、ポリシー制御機能(policy control function, PCF)ネットワークエレメント、統合データ管理(unified data management, UDM)ネットワークエレメント、統合データリポジトリ(Unified Data Repository, UDR)(図面に図示せず)、非構造化データ記憶機能(unstructured data storage function, UDSF)(図面に図示せず)、ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function, NRF)ネットワークエレメント、アプリケーション機能(application function, AF)ネットワークエレメント、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)ネットワークエレメント、セッション管理機能(session management function, SMF)ネットワークエレメント、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)ネットワークエレメント、ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)ネットワークエレメント、ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function, NSSF)ネットワークエレメント等のうち1つ以上を含んでもよい。上記のオペレータネットワークでは、無線アクセスネットワーク以外の部分はコアネットワーク部分と呼ばれてもよい。
例えば、ユーザプレーンネットワークエレメントは、(R)AN、UPFネットワークエレメント及びDNを含んでもよく、制御プレーンネットワークエレメントは、AUSFネットワークエレメント、UDMネットワークエレメント、AMFネットワークエレメント、SFMネットワークエレメント、PFCネットワークエレメント及びAFネットワークエレメントを含んでもよい。
端末デバイス(terminal device)はまた、ユーザ機器(user equipment, UE)とも呼ばれてもよく、ユーザにより使用され且つ無線受信及び送信機能を有するデバイスである。
(R)ANは、オペレータネットワークのサブネットワークであり、オペレータネットワーク上のサービスノードと端末デバイスとの間の実現システムである。オペレータネットワークに接続するために、端末デバイスはまず(R)ANに接続し、次いで(R)ANを使用することによりオペレータネットワークのサービスノードに接続されてもよい。(R)ANデバイスは、無線通信機能を端末デバイスに提供するデバイスであり、RANデバイスはまた、アクセスネットワークデバイスとも呼ばれる。この出願におけるRANデバイスは、gNB、eNB、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、ノードB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、基地送受信局(base transceiver station, BTS)、ホーム進化型ノードB(例えば、home evolved NodeB又はhome NodeB, HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、送受信ポイント(transmitting and receiving point, TRP)、送信ポイント(transmitting point, TP)、移動交換センタ等を含むが、これらに限定されない。
AMFネットワークエレメントは、ユーザアクセス及びモビリティのような管理を担う。AMFの機能は、非アクセス層(Non-Access Stratum, NAS)シグナリングセキュリティの終端、ユーザ登録、到達可能性、モビリティ管理、N1/N2インタフェースシグナリング伝送、アクセス認証及び認可等を含む。
SMFネットワークエレメントは、端末デバイスのセッションのためのセッション管理(例えば、セッション確立、変更又は解放)、インターネットプロトコル(internet protocol, IP)アドレス割り当て及び管理、UPF選択及び制御等を提供する。
UPFネットワークエレメントは、データネットワークのインタフェースUPFとして機能し、ユーザパケット転送及び処理、セッション/フローレベルに基づく課金統計、帯域幅スロットリング及びサービス品質(quality of service, QoS)ポリシー実行のような機能を提供する。
UDMネットワークエレメントは、主に加入データ管理、ユーザクセス許可及び認証情報生成のような機能を担う。
NEFネットワークエレメントは、主に能力及びイベント公開をサポートし、関連する外部情報を受信するように構成される。
AFネットワークエレメントは、サービスQoSポリシー要件、ルーティングポリシー要件等を提供することを含む相互作用のためにAFネットワークエレメントが他の制御ネットワークエレメントに適用されることを表す。AFは、サードパーティの機能エンティティ又はオペレータにより展開されるアプリケーションサービス、例えばIMS音声通話サービスでもよい。
UDRネットワークエレメントは、加入データ、ポリシーデータ及び能力公開データを記憶する能力を提供する。
UDSFは、各ネットワークエレメントの非構造化データを記憶できる。
PCFネットワークエレメントは、端末デバイスアクセスポリシー及びQoSフロー制御ポリシーを生成することを担う。
NRFネットワークエレメントは、ネットワークエレメント発見機能を提供し、他のネットワークエレメントからの要求に基づいて、ネットワークエレメントタイプに対応するネットワークエレメント情報を提供するように構成されてもよい。NRFは、ネットワークエレメント管理サービス、例えば、ネットワークエレメントの登録、更新及び登録解除並びにネットワークエレメント状態の加入及びプッシュを提供する。
AUSFネットワークエレメントは、主にユーザ認証を担い、ユーザ又はデバイスがネットワークにアクセスすることを可能にするか否かを決定する。
NSSFネットワークエレメントは、主に、ネットワークスライスを選択すること、ネットワークスライスに対するユーザカウントを実行すること等を行うように構成される。
DNは、オペレータネットワークの外部のネットワークである。オペレータネットワークは、複数のDNにアクセスしてもよい。複数のサービスがDNに展開されてもよく、DNはデータサービス及び/又は音声サービスのようなサービスを端末デバイスに提供してもよい。DNは、5Gネットワークにおいてデータネットワーク名(data network name, DNN)により識別されてもよい。例えば、DNはインターネット(Internet)、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem, IMS)ネットワーク等を含む。
図1において、Nnssf、Nausf、Nnef、Npcf、Nudm、Naf、Namf、Nsmf、N1、N2、N3、N4、N6及びN9はインタフェースシーケンス番号である。これらのインタフェースシーケンス番号の意味については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)標準プロトコルで定義されている意味を参照する。これはここでは限定されない。
図1に示すネットワークアーキテクチャの概略図は、非ローミングシナリオにおけるサービスベースの5Gネットワークアーキテクチャの概略図として理解されてもよい。この出願の実施形態はまた、ローミングシナリオに適用可能である。
図1に示すネットワークアーキテクチャに基づいて、5Gネットワークにおいて、端末デバイスのためのユーザプレーン伝送チャネルを確立するために、PDUセッション(session)が使用されてもよい。PDUセッション(「セッション」とも呼ばれる)確立手順は、端末デバイスのための新たなPDUセッションを作成し、端末デバイスとアンカーUPFネットワークエレメントとの間にエンドツーエンドのユーザプレーン接続リソースを割り当てるために使用される。図2は、以下のプロセスを含むPDUセッション(session)確立手順の概略図である。
S201:端末デバイスはPDUセッション確立要求をAMFネットワークエレメントに送信する。
S202:AMFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントを選択する。
S203:AMFネットワークエレメントとSMFネットワークエレメントとの間にPDUセッション管理コンテキストを確立する。
S204:SMFネットワークエレメントは、UDMネットワークエレメントからセッション加入情報を取得する。
セッション管理加入データは、セッションタイプ、デフォルトのセッションパラメータ値、及び加入したセッション総合最大ビットレート(aggregate maximum bit rate, AMBR)のような情報を含む。
S205:SMFネットワークエレメントはPDUセッション粒度の認証及び認可を実行する。
SMFネットワークエレメント及びDN内のサードパーティの認証、許可及びアカウンティング(authentication authorization accounting, AAA)サーバは、PDUセッションに対して2次認証及び許可を実行する。
S206:SMFネットワークエレメントは、PDUセッションについてPCFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントを選択する。
S207:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメントからセッションポリシー情報を取得し、セッションポリシー認可を実現する。
S208:端末デバイスと(R)ANとUPFネットワークエレメントとの間にエンドツーエンドのユーザプレーンパスを確立する。
当該プロセスにおいて、UPFネットワークエレメント及び/又は端末デバイスは、制御プレーンネットワークエレメント(例えば、SMFネットワークエレメント)から、データパケット処理に必要なパラメータを取得してもよい。例えば、サービスフロー1はQoSパラメータ1を使用することによりデータパケットを伝送し、サービスフロー2はパケット破棄処理を実行し、サービスフロー3はQoSパラメータ2を使用することによりデータパケットを伝送する。
S209:SMFネットワークエレメントはUDMネットワークエレメントに登録し、UDMネットワークエレメントはPDUセッションに対応するSMF識別子を記録する。
S210:SMFネットワークエレメントはIPv6プレフィックスを端末デバイスに割り当てる。
セッションタイプがIPv6又はIPv4v6であるとき、SMFネットワークエレメントは、セッションに割り当てられたIPv6プレフィックスを搬送するルータアドバタイズメント(router advertisement, RA)メッセージを生成し、ユーザプレーンを通じてメッセージを端末デバイスに送信する。
PDUセッションが確立された後に、UPFネットワークエレメント及び/又は端末デバイスは、データパケットの五要素を見て、データパケットが属するデータフローとマッチングし、次いで、データパケット処理に必要であり且つS108において取得されたパラメータに基づいてデータパケットを処理する。例えば、サービスフロー1内のデータパケットはQoSパラメータ1を使用することにより伝送されるか、サービスフロー2内のデータパケットに対してパケット破棄処理が実行されるか、或いは、サービスフロー3内のデータパケットはQoSパラメータ2を使用することにより伝送される。ユーザプレーンネットワークエレメントは、データパケットで搬送される五要素を使用することにより、データパケットが属するサービスフローを識別し、サービスフローのデータパケットに対して統一した動作を実行する。1つのサービスフロー内の異なるデータパケットに対して差別化処理が実行できないので、ユーザの一時的な要件変更又はネットワーク状態変化に適応して充足することは困難である。
このことに鑑みて、ユーザプレーンネットワークエレメントが異なるデータパケットに対して差別化処理を実行することを可能にするために、この出願は通信方法を提供する。当該方法において、端末デバイスは第1の指示情報を搬送するデータパケットを送信し、第1の指示情報は、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。ユーザプレーンネットワークエレメントは、受信したデータパケット内の第1の指示情報に基づいて、受信したデータパケットに対して対応する処理を実行してもよく、それにより、ユーザプレーンネットワークエレメントは、異なるデータパケットに対して洗練された差別化処理を実行でき、異なるユーザ要件及びネットワーク状態に適応して充足することを確保できるようにする。言い換えると、この出願の実施形態では、制御粒度は、(データ)フロー粒度ではなく、(データ)パケット粒度での制御を実現する。
この出願のこの実施形態において提供される通信方法は、図1に示す通信システムに適用されてもよい。この出願において提供される通信方法は、主に第1のユーザプレーンネットワークエレメントがUPFネットワークエレメントである例を使用し、他のユーザプレーンネットワークエレメント(例えば、(R)AN)にも適用可能であり、端末デバイスを例として使用し、サーバにも適用可能であり、第1の制御プレーンネットワークエレメントがSMFネットワークエレメントである例を使用し、他の制御プレーンネットワークエレメントにも適用可能であることが理解され得る。
図3を参照する。以下に、通信方法の具体的なプロセスについて詳細に説明する。このプロセスは以下のステップを含む。
S301:端末デバイスは第1のデータパケットを生成し、第1のデータパケットは第1の指示情報を搬送する。
第1の指示情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報、優先度指示情報等のうち1つ以上を含む。
端末デバイスは、異なる要件に基づいて、第1の指示情報に含まれる特定の情報を決定してもよいことが理解され得る。例えば、複数の音源スピーカにより生成されたデータフローのデータパケットがオーディオトラックと組み合わされる必要があるか、複数の相互作用デバイスにより生成されたデータフローのデータパケットが同期される必要があるか、或いは、複数のカメラにより収集されたデータフローのデータパケットが同期される必要があるとき、第1の指示情報は同期伝送指示情報を含んでもよい。機械アーム(他のデバイスでもよい)が、状態情報(例えば、姿勢情報及び電源情報)を表示のためにリアルタイムでホストコンピュータにフィードバックする必要があるとき、データパケットの伝送遅延が遅延閾値を超えた場合、データパケット内のデータは期限切れデータとなり、データパケットはホストコンピュータに送信できない。第1の指示情報はパケット破棄指示情報を含んでもよい。ホログラフィックデータ、拡張現実(augmented reality, AR)データ又は仮想現実(virtual reality, VR)データは、処理のためにサーバに伝送される必要がある。ホログラフィック/AR/VRデータ内のいくつかのデータは計算遅延に敏感なデータ(計算遅延敏感データとも呼ばれる)であり、いくつかのデータは計算遅延に敏感でない(計算遅延耐性データとも呼ばれる)である。第1の指示情報は、データタイプ指示情報を含んでもよい。代替として、異なるタイプのビデオフレームに対して対応する処理が実行される必要があるとき、第1の指示情報はデータタイプ指示情報を含んでもよい。端末デバイスにインストールされたアプリケーション(APP)により生成されたデータパケットに対して課金又は課金なし処理が実行される必要がある場合、第1の指示情報は課金指示情報を含んでもよい。端末デバイスにインストールされたAPPにより生成されたデータパケットに対して統計又は統計なし処理が実行される必要がある場合、第1の指示情報は統計指示情報を含んでもよい。データパケット内のデータの重要度が他のデータパケット内のデータの重要度よりも高い場合又は低い場合、第1の指示情報は優先度指示情報等を含んでもよい。
任意選択で、第1の指示情報がパケット破棄指示情報及び/又は優先度指示情報を含むとき、第1のデータパケットは遅延閾値を更に搬送してもよい。遅延閾値の値はランダムであり、この出願のこの実施形態では限定されない。例えば、遅延閾値は5ミリ秒(ms)、10ms等でもよい。
可能な方式では、端末デバイスのAPPはデータパケットAを生成し、端末デバイスは第1の指示情報をデータパケットAに追加し、第1のデータパケットを生成してもよい。任意選択で、端末デバイスのAPPが同期伝送を実現することを想定している場合、端末デバイスは(割り当てられた)同期伝送識別子(ID)をデータパケットAに更に追加し、第2のデータパケットを生成し、第2のデータパケットをアクセスネットワークエレメントに送信してもよい。アクセスネットワークエレメントは、第2のデータパケットに基づいて第1のデータパケットを生成し、第1のデータパケットを第1のユーザプレーンネットワークエレメントに送信する。
他の可能な方式では、端末デバイスのAPPはデータパケットAを生成し、端末デバイスはデータパケットAに基づいて第1のフィールドを追加し、第1のデータパケットを生成してもよい。言い換えると、第1のデータパケットは第1のフィールドを含んでもよく、第1のフィールドは第1の指示情報を含む。第1の指示情報はデータパケット処理タイプ及び/又はデータ処理に必要なパラメータを示し、第1のフィールドは、第1のデータパケットを処理するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。データパケット処理タイプは、以下のもの、すなわち、同期伝送、パケット破棄処理、ルーティング選択、課金若しくは課金なし処理、統計若しくは統計なし処理、優先度の向上若しくは低減、QoSの向上若しくは低減等のうち1つ以上を含む。データパケット処理に必要なパラメータは、以下のもの、すなわち、同期伝送に割り当てられた同期伝送ID、データタイプ、ヌル値(null)等のうち1つ以上を含む。図4Aに示すように、第1のデータパケットはパケット粒度制御フィールド(すなわち、第1のフィールド)及びデータパケットAを含み、第1のフィールドはコマンドにより表されてもよく、データパケットAのパケットヘッダはGPRSトンネリングプロトコル(GPRS tunneling protocol, GTP)又はサービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol, SDAP)のようなプロトコルを使用してもよく、データパケット処理タイプはアクションにより表されてもよく、データパケット処理に必要なパラメータはフラグにより表されてもよい。データパケット処理タイプアクション及びパラメータフラグは、単にこの出願のこの実施形態において示す用語であり、或いは、同様又は同じ機能を実現するために、データパケット処理タイプ及びパラメータを記述するための他の用語が使用されてもよいことが理解され得る。例えば、端末デバイスのAPPは同期伝送の実現を想定しており、第1のフィールド内のデータパケット処理タイプは同期伝送を含み、第1のフィールド内のデータパケット処理に必要なパラメータは同期伝送に割り当てられた同期伝送識別子を含む。
S301の前に、第1の制御プレーンネットワークエレメントは第2の構成情報を配信してもよく、端末デバイスは第1の制御プレーンネットワークエレメントから第2の構成情報を受信してもよく、第2の構成情報は、以下の情報、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報、優先度指示情報等のうち1つ以上を含む。第1の制御プレーンネットワークエレメントは、端末デバイスに対するデータパケット処理に関連する構成情報を予め構成してもよい。S301を実行するプロセスにおいて、端末デバイスは、第2の構成情報及び実際の要件に基づいて、第1の指示情報に含まれる特定の情報を選択してもよい。
任意選択で、S301の前に、端末デバイスは第1の要求メッセージを更に送信してもよく、第1の要求メッセージはセッションを確立又は変更することを要求する。例えば、第1の要求メッセージは、PDUセッション確立又は変更要求メッセージでもよく、PDUセッション確立又は変更要求メッセージは、PDUセッションを確立又は変更することを要求する。第1の要求メッセージは、データパケット処理タイプに関する情報及び/又はデータフローに対応する識別情報を含む。データフローに対応する識別情報は、識別情報のデータフロー内のデータパケットを処理することを要求し、データフローに対応する識別情報は、データフローを一意に識別するために使用できる。この出願のこの実施形態では、データフローに対応する識別情報がAPP IDである例が説明のために使用される。
第2の構成情報は、端末デバイスのユーザプレーンパスを確立するプロセスにおいて送信されてもよい。具体的には、第1の要求メッセージを受信した後に、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、端末デバイスのユーザプレーンパスが確立される前に、第2の構成情報を送信してもよい。具体的には、第1の要求メッセージを受信した後に、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、データパケット処理タイプに関する情報に基づいて、データパケット処理タイプに必要な処理能力を有する第1のユーザプレーンネットワークエレメントを更に選択してもよい。言い換えると、第1の制御プレーンネットワークエレメントにより選択された第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、データパケット処理タイプをサポートする。
例えば、第1の制御プレーンネットワークエレメント(例えば、SMFネットワークエレメント)は、識別情報のデータフロー内のデータパケットに対して、要求されたデータパケット処理タイプを実行するための許可を更に与えてもよい。例えば、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、端末デバイス1のAPP1 ID内のデータパケットに対して同期伝送を実行するための許可を与えてもよく、或いは、第2の制御プレーンネットワークエレメント(UDMネットワークエレメント)は、識別情報のデータフロー内のデータパケットに対して、要求されたデータパケット処理タイプを実行するための許可を与えてもよい。
データパケット処理タイプが同期伝送を含む場合、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、端末デバイスのために第1の同期伝送識別子(又はデータフローに対応する識別情報)を更に割り当ててもよい。例えば、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、同期伝送タイプ及び/又はデータフローに対応する識別情報に基づいて、第1の同期伝送識別子を割り当てる。
端末デバイスは、第1の同期伝送識別子を更に受信してもよく、第1の同期伝送識別子は、第1の同期伝送識別子に関連付けられた同期伝送識別子を搬送するデータパケットに対して同期伝送を実行するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。第2の構成情報は、第1の同期伝送識別子を更に含んでもよく、或いは、他の情報が第1の同期伝送識別子を搬送してもよい。S301において、第1の指示情報が同期伝送を含む場合、第1のデータパケットは第1の同期伝送識別子を更に含んでもよい。
S302:端末デバイスは第1のデータパケットを送信し、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは第1のデータパケットを受信する。
例えば、端末デバイスは第1のデータパケットをアクセスネットワークエレメントに送信し、アクセスネットワークエレメントは第1のデータパケットを第1のユーザプレーンネットワークエレメントに送信する。アクセスネットワークエレメントはまた、第2のユーザプレーンネットワークエレメントと呼ばれてもよい。任意選択で、端末デバイスのAPPが同期伝送を実現することを想定している場合、端末デバイスは第2のデータパケットをアクセスネットワークエレメントに送信し、第2のデータパケットは第2の同期伝送識別子を搬送する。例えば、アクセスネットワークエレメントは、それぞれの第2のデータパケットを受信した時系列に基づいて、同期伝送指示情報をそれぞれの第2のデータパケットに順次追加し、第1のデータパケットを生成し、同期伝送指示情報を追加した後に毎回、生成された第1のデータパケットを第1のユーザプレーンネットワークエレメントに送信してもよい。
S302の前に、第1の制御プレーンネットワークエレメントは第1の構成情報を配信してもよく、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは第1の制御プレーンネットワークエレメントから第1の構成情報を受信してもよく、第1の構成情報は、以下の情報、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報、優先度指示情報等のうち1つ以上を含む。第1の構成情報は、第1のユーザプレーンネットワークエレメントにおいてパケット検出ルール(packet detection rule, PDR)及び/又は転送アクションルール(forwarding action rule, FAR)を構成する。S303を実行した後続のプロセスにおいて、第1の指示情報により示されるデータ処理タイプが第1の構成情報により示されるデータ処理タイプに関連付けられている場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の指示情報に基づいて、第1のデータパケットに対して対応する処理を実行してもよい。第1のユーザプレーンのネットワークエレメントの具体的な処理プロセスについては、以下のS303を参照する。
第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の制御プレーンネットワークエレメントにより選択されてもよく、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、データパケット処理タイプに必要な処理能力を有する。第1の制御プレーンネットワークエレメントは、第1の構成情報を選択された第1のユーザプレーンネットワークエレメントに配信する。
任意選択で、第1の構成情報が同期伝送指示情報を含む場合、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、端末デバイスに割り当てられた第1の同期伝送識別子及び/又は同期伝送精度要件を更に送信してもよい。第1の同期伝送識別子は、第1の同期伝送識別子に関連付けられた同期伝送識別子を搬送するデータパケットに対して同期伝送を実行するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。同期伝送精度要件は、同期伝送プロセスにおいて達成される必要がある同期伝送精度を示す。例えば、同期伝送精度要件は99%である。端末デバイス1及び端末デバイス2は、それぞれ100個のデータパケットを送信すると仮定する。この場合、これは、99個のデータパケットについて同期伝送が実現される(或いは実現される必要がある)ことを示す。第1の構成情報は、第1の同期伝送識別子及び/又は同期伝送精度要件を更に含んでもよく、或いは、他の情報が第1の同期伝送識別子及び/又は同期伝送精度要件を搬送してもよい。
データパケット処理タイプがパケット破棄処理、優先度の向上又は低減、QoSの向上又は低減等のうち1つ以上を含む場合、第1の制御プレーンネットワークエレメントは遅延閾値を更に送信してもよい。遅延閾値の値はランダムである。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
S303:第1のユーザプレーンネットワークエレメントは第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理する。
具体的には、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の指示情報で搬送された異なる情報に基づいて、受信したデータパケットに対して差別化処理を実行してもよい。以下に、説明のために詳細な例を提供する。
第1の指示情報が同期伝送指示情報を含む場合、S303において、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケット及び少なくとも1つの第2のデータパケットを同期して伝送してもよい。少なくとも1つの第2のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報は、第1のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報に関連付けられる。可能な方式では、少なくとも1つの第2のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報と、第1のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報とは同じであるか或いは関連付け関係を有する。他の可能な方式では、少なくとも1つの第2のデータパケットで搬送される第3の同期伝送識別子と、第1のデータパケットで搬送される第1の同期伝送識別子とは同じであるか、第3の同期伝送識別子と第1の同期伝送識別子とが関連付け関係を有する(例えば、同じ関連付けテーブルに記憶される)か、或いは、第3の同期伝送識別子と第1の同期伝送識別子とが予め設定されたアルゴリズムを使用することにより相互に変換されてもよい(数学式を使用することにより相互に導出することにより取得される)。
この出願のこの実施形態における同期伝送は、同期して伝送される必要があるデータパケットが第1の時間間隔に送信されることを意味する。例えば、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、伝送のために同期して伝送される必要があるデータパケットについて第1の時間間隔を構成してもよく、これは、代替として他のスケジューリング機構を使用することにより実現されてもよい。この出願のこの実施形態では、第1の時間間隔はいずれかの時間間隔を表す。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
任意選択で、第1のデータパケットは第1のデータフロー内のデータパケットであり、第2のデータパケットは第2のデータフロー内のデータパケットである。すなわち、第1のデータパケット及び第2のデータパケットは異なるデータフローに属する。第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、複数のデータフロー内のデータパケットの同期伝送を実現してもよく、それにより、同期伝送におけるエラーが回避でき、同期伝送要件を有するデータフローの間の同期エラーが回避できるようにする。
第1の指示情報がパケット破棄指示情報を含む場合、S303において、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、ネットワーク輻輳が発生したときにパケット破棄指示情報に基づいて第1のデータパケットを破棄してもよく、或いは、第1のデータパケットが受信された後に、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときにパケット破棄指示情報に基づいて第1のデータパケットを破棄する。
第1の指示情報がデータタイプ指示情報を含む場合、データタイプ指示情報は、計算遅延敏感データ又は計算遅延耐性データを示すために使用されてもよい。計算遅延敏感データを処理するように構成されたユーザプレーンネットワークエレメントと、計算遅延耐性データを処理するように構成されたユーザプレーンネットワークエレメントとは異なってもよい。例えば、計算遅延敏感データを処理するように構成されたユーザプレーンネットワークエレメントはUPFネットワークエレメント1であり、計算遅延耐性データを処理するように構成されたユーザプレーンネットワークエレメントはUPFネットワークエレメント2である。このように、ネットワークアーキテクチャはアップリンク分類器(uplink classifier, ULCL)を更に含んでもよく、ULCLは代替としてユーザプレーンネットワークエレメントとして考えられてもよい。ULCLは、データパケットルーティング選択又はデータパケットオフローディング伝送を実行し、計算遅延敏感データのデータパケットをUPFネットワークエレメント1に伝送し、計算遅延耐性データのデータパケットをUPFネットワークエレメント2に伝送してもよい。
第1の指示情報がデータタイプ指示情報を含み、データタイプ指示情報が第1のデータパケットのビデオフレームタイプを示す場合、ビデオフレームタイプは以下のもの、すなわち、Iフレーム、Pフレーム又はBフレームのうち1つ以上を含む。一般的に、各データパケットは1つのタイプのビデオフレームデータを搬送する。
ビデオフレームタイプがIフレームであるデータパケットについて第1のユーザプレーンネットワークエレメントにより提供されるQoS保証は、ビデオフレームタイプがPフレーム又はBフレームであるデータパケットについて提供されるQoS保証よりも高い。例えば、ビデオフレームタイプがIフレームであることを第1のデータパケット内のデータタイプ指示情報が示す場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、ネットワーク輻輳が発生したときに第1のデータパケットのQoS保証を向上させてもよく、或いは、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときに第1のデータパケットのQoS保証を向上させてもよい。ビデオフレームタイプがPフレーム又はBフレームであることを第1のデータパケット内のデータタイプ指示情報が示す場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、ネットワーク輻輳が発生したときに第1のデータパケットのQoS保証を低減してもよく、或いは、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときに第1のデータパケットのQoS保証を低減してもよい。
第1の指示情報が課金指示情報を含む場合、S303において、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットについて、課金指示情報により示される課金ルールを実行してもよい。第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、課金指示情報及び課金ルールに基づいて、第1のデータパケットに対して課金又は課金なしを実行してもよい。例えば、第1のデータパケットが課金される必要がないか或いは無料であることを課金指示情報が示す場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットに対して課金を実行しないか或いは課金なしを実行してもよく、或いは、課金指示情報が第1のデータパケットに対して二重課金を実行することを示す場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは第1のデータパケットに対して二重課金を実行してもよい。
第1の指示情報が統計指示情報を含む場合、S303において、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットについて、統計指示情報により示される統計ルールを実行してもよい。第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、統計指示情報及び統計ルールに基づいて、第1のデータパケットに対して統計又は統計なしを実行してもよい。例えば、第1のデータパケットがカウントされる必要がないか或いはカウントなしであることを統計指示情報が示す場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットに対して統計を実行しないか或いは統計なしを実行してもよく、或いは、統計指示情報が第1のデータパケットに対して二重統計を実行することを示す場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは第1のデータパケットに対して二重統計を実行してもよい。
第1の指示情報が優先度指示情報を含み、優先度指示情報が高優先度を含む場合、言い換えると、第1のデータパケットが高優先度であることを示す場合、S303において、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、ネットワーク輻輳が発生したときに第1のデータパケットを伝送するか、或いは、第1のデータパケットが受信された後に、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときに第1のデータパケットのQoS保証を向上させる。
優先度指示情報が低優先度を含む場合、言い換えると、第1のデータパケットが低優先度であることを示す場合、S303において、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、ネットワーク輻輳が発生したときに第1のデータパケットを破棄する(或いは伝送しない)か、或いは、第1のデータパケットが受信された後に、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときに第1のデータパケットのQoS保証を低減する。
この出願のこの実施形態において提供される解決策によれば、通信プロセスにおいて、端末デバイスは第1の指示情報を搬送するデータパケットを送信し、第1の指示情報は、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。ユーザプレーンネットワークエレメントは、受信したデータパケット内の第1の指示情報に基づいて、受信したデータパケットに対して対応する処理を実行してもよく、それにより、ユーザプレーンネットワークエレメントは、パケット粒度で異なるデータパケットに対して洗練された差別化処理を実行でき、異なるユーザ要件及びネットワーク状態に適応して充足することを確保できるようにする。
次に、通信プロセスについて説明する。
第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットを受信し、第1のデータパケットは第1の指示情報を搬送する。第1の指示情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報、優先度指示情報のうち1つ以上を含む。当該プロセスについては、上記のS302を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理する。当該プロセスについては、上記のS303を参照する。
さらに、第1の指示情報は同期伝送指示情報を含む。第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するとき、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケット及び少なくとも1つの第2のデータパケットを同期して伝送してもよく、少なくとも1つの第2のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報は、第1のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報に関連付けられる。
可能な場合、第1のデータパケットは第1のデータフロー内のデータパケットであり、第2のデータパケットは第2のデータフロー内のデータパケットである。
さらに、第1の指示情報はパケット破棄指示情報を含む。第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するとき、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、ネットワーク輻輳が発生したときにパケット破棄指示情報に基づいて第1のデータパケットを破棄してもよく、或いは、第1のデータパケットが受信された後に、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときにパケット破棄指示情報に基づいて第1のデータパケットを破棄してもよく、遅延閾値は、第1の制御プレーンネットワークエレメントから第1のユーザプレーンネットワークエレメントにより受信されるか、或いは、第1のデータパケットが遅延閾値を搬送する。
可能な場合、第1の指示情報はデータタイプ指示情報を含み、データタイプ指示情報は第1のデータパケットのビデオフレームタイプを示し、ビデオフレームタイプは以下のもの、すなわち、Iフレーム、Pフレーム又はBフレームのうち1つ以上を含む。ビデオフレームタイプがIフレームであるデータパケットについて第1のユーザプレーンネットワークエレメントにより提供されるサービス品質QoS保証は、ビデオフレームタイプがPフレーム又はBフレームであるデータパケットについて提供されるQoS保証よりも高い。
さらに、第1の指示情報は課金指示情報を含み、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するとき、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットについて課金指示情報により示される課金ルールを実行してもよい。
さらに、第1の指示情報は統計指示情報を含み、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するとき、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1のデータパケットについて統計指示情報により示される統計ルールを実行してもよい。
さらに、第1の指示情報は優先度指示情報を含み、優先度指示情報は高優先度を含む。第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するとき、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、ネットワーク輻輳が発生したときに第1のデータパケットを伝送してもよく、或いは、第1のデータパケットが受信された後に、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときに第1のデータパケットのQoS保証を向上させてもよい。
可能な場合、第1のデータパケットは第1のフィールドを含み、第1のフィールドは第1の指示情報を含み、第1の指示情報はデータパケット処理タイプ及び/又はデータ処理に必要なパラメータを示し、第1のフィールドは、第1のデータパケットを処理するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
可能な場合、データパケット処理タイプは、以下のもの、すなわち、同期伝送、パケット破棄処理、ルーティング選択、課金若しくは課金なし処理、統計若しくは統計なし処理、優先度の向上若しくは低減、又はQoSの向上若しくは低減のうち1つ以上を含む。
さらに、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理する前に、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の制御プレーンネットワークエレメントから第1の構成情報を更に受信してもよく、第1の構成情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するとき、第1の指示情報により示されるデータ処理タイプが第1の構成情報により示されるデータ処理タイプに関連付けられる場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理してもよい。
さらに、第1の構成情報は同期伝送指示情報を含み、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の同期伝送識別子及び/又は同期伝送精度要件を更に受信してもよく、第1の同期伝送識別子は、第1の同期伝送識別子に関連付けられた同期伝送識別子を搬送するデータパケットに対して同期伝送を実行するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
可能な場合、第1の指示情報は同期伝送指示情報を含み、第1のデータパケットは、同期伝送指示情報を第2のデータパケットに追加することによりアクセスネットワークエレメントにより生成されたデータパケットであり、第2のデータパケットは端末デバイス又はサーバから来るものであり、第2のデータパケットは第2の同期伝送識別子を搬送する。
次に、通信プロセスについて説明する。
端末デバイス又はサーバは第1のデータパケットを生成し、第1のデータパケットは第1の指示情報を搬送する。第1の指示情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。当該プロセスについては、上記のS301を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
端末デバイス又はサーバは第1のデータパケットを送信する。当該プロセスについては、上記のS302を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
可能な場合、第1の指示情報はパケット破棄指示情報及び/又は優先度指示情報を含み、第1のデータパケットは遅延閾値を更に搬送する。
さらに、第1のデータパケットを生成する前に、端末デバイス又はサーバは第1の制御プレーンネットワークエレメントから第2の構成情報を更に受信してもよく、第2の構成情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
さらに、端末デバイス又はサーバは第1の要求メッセージを更に送信してもよく、第1の要求メッセージはセッションを確立又は変更することを要求し、第1の要求メッセージはデータパケット処理タイプに関する情報及び/又はデータフローに対応する識別情報を含み、データフローに対応する識別情報は識別情報のデータフロー内のデータパケットを処理することを要求する。
さらに、第2の構成情報は同期伝送指示情報を含み、端末デバイス又はサーバは第1の同期伝送識別子を更に受信してもよく、第1の同期伝送識別子は、第1の同期伝送識別子に関連付けられた同期伝送識別子を搬送するデータパケットに対して同期伝送を実行するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
可能な場合、第1のデータパケットは第1のフィールドを含み、第1のフィールドは第1の指示情報を含み、第1の指示情報はデータパケット処理タイプ及び/又はデータ処理に必要なパラメータを示し、第1のフィールドは、第1のデータパケットを処理するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
可能な場合、データパケット処理タイプは、以下のもの、すなわち、同期伝送、パケット破棄処理、ルーティング選択、課金若しくは課金なし処理、統計若しくは統計なし処理、優先度の向上若しくは低減、又はQoSの向上若しくは低減のうち1つ以上を含む。
次に、通信プロセスについて説明する。
第1の制御プレーンネットワークエレメントは、構成情報を配信し、構成情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
さらに、構成情報を配信する前に、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、第1の要求メッセージを更に受信してもよく、第1の要求メッセージはセッションを確立又は変更することを要求し、第1の要求はデータパケット処理タイプに関する情報及び/又はデータフローに対応する識別情報を含み、データフローに対応する識別情報は識別情報のデータフロー内のデータパケットを処理することを要求する。第1の制御プレーンネットワークエレメントは、データパケット処理タイプに関する情報に基づいて、データパケット処理タイプに必要な処理能力を有する第1のユーザプレーンネットワークエレメントを選択してもよい。
構成情報を配信するとき、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、構成情報を第1のユーザプレーンネットワークエレメントに配信してもよい。
可能な場合、データパケット処理タイプは、以下のもの、すなわち、同期伝送、パケット破棄処理、ルーティング選択、課金若しくは課金なし処理、統計若しくは統計なし処理、優先度の向上若しくは低減、又はQoSの向上若しくは低減のうち1つ以上を含む。
さらに、データパケット処理タイプは同期伝送を含み、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、同期伝送タイプ及びデータフローに対応する識別情報に基づいて第1の同期伝送識別子を更に割り当ててもよい。
さらに、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、第1の同期伝送識別子及び/又は同期伝送精度要件を更に送信してもよい。
さらに、データパケット処理タイプはパケット破棄処理を含み、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、遅延閾値を更に送信してもよい。
さらに、構成情報を配信する前に、第1の制御プレーンネットワークエレメントは、識別情報のデータフロー内のデータパケットに対して、要求されたデータパケット処理タイプを実行するための許可を更に与えてもよい。
この出願の実施形態において提供される通信プロセスでは、ユーザプレーンネットワークエレメント及び制御プレーンネットワークエレメントは、データパケットに対する差別化処理を同時にサポートしてもよい。図4Bに示すように、以下のプロセスが含まれる。
S401:AFネットワークエレメントは伝送構成情報をUDMネットワークエレメントに送信する。
伝送構成情報は、データパケット処理タイプに関連する。例えば、異なるデータパケット処理タイプについて、伝送構成情報で搬送される情報は異なる。
S402:AFネットワークエレメントはポリシー構成情報をPCFネットワークエレメントに送信する。
ポリシー構成情報はまた、データパケット処理タイプに関連する。例えば、同期伝送のデータパケット処理タイプについて、ポリシー構成情報は同期伝送精度要件を示す。
いくつかの可能な場合、S402は任意選択のステップである。例えば、パケット破棄処理のデータパケット処理タイプについて、AFネットワークエレメントはポリシー構成情報をPCFネットワークエレメントに送信しなくてもよい。すなわち、AFネットワークエレメントはS402を実行しなくてもよい。
S403:端末デバイスは第1の要求メッセージを送信し、第1の要求メッセージはセッションを確立又は変更することを要求する。
第1の要求メッセージは、端末デバイスにインストールされたAPPの識別情報(以下、略してアプリケーション識別子/APP識別子と呼ばれる)と、データパケット処理タイプに関する情報とを搬送する。
以降の実施形態では、第1の要求メッセージがPDUセッション確立要求メッセージである例が主に説明に使用される。
S404:SMFネットワークエレメントは、DUMネットワークエレメントからセッション加入情報を取得する。
UDMネットワークエレメントは、S401及びS402における構成情報に基づいて、端末デバイスがAPPを使用して要求されたデータパケット処理を実行することを許可されているか否かを確認するための許可を与える。
SMFネットワークエレメントは、セッション粒度の認証及び認可を実行する。
S405:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメントからセッションポリシー情報を取得し、セッションポリシー認可を実現する。
S406:端末デバイスと(R)ANとUPFネットワークエレメントとの間のユーザプレーンパスの確立を完了する。
ユーザプレーンパスの確立は、データパケット伝送のための差別化されたパスの確立を実現し、データパケット処理のための差別化された構成を実現してもよい。
S403~S406は、制御プレーンネットワークエレメントがデータパケットに対する差別化処理をサポートするプロセスとして考えられてもよい。
S407:端末デバイスは第1のデータパケットをUPFネットワークエレメントに送信する。
任意選択で、第1のデータパケットは第1の指示情報を搬送する。
S407において、差別化されたパス上の第1のデータパケットの伝送が実現されてもよい。
S408:UPFネットワークエレメントは第1のデータパケットを処理する。
UPFネットワークエレメントは、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットに対して対応する処理(例えば、同期伝送、パケット破棄、統計又は統計なし、及び課金又は課金なし)を実行し、データパケット粒度で差別化処理を実現してもよい。
以下に、異なるデータパケット処理プロセスに対応する制御手順について詳細に説明する。
データパケットの処理タイプが同期伝送を含む場合、具体的には、複数のデータフロー内のデータパケットに対して同期伝送が実行される。この出願の実施形態は、複数のデータフローの同期伝送のための制御手順を提供する。図5A及び図5Bに示すように、当該手順は以下のプロセスを含む。
図5A及び図5Bは、端末デバイス1と端末デバイス2との間の同期伝送を示す。端末デバイス1の制御手順が主に例として使用され、端末デバイス2の制御手順は端末デバイス1の制御手順と同様であり、繰り返しの部分は再び説明しない。
S501:AFネットワークエレメントは同期伝送構成情報をUDMネットワークエレメントに送信する。
AFネットワークエレメントは、加入している端末デバイスにおいて、アップリンク同期データを伝送する必要がある端末デバイスのAPPを構成してもよい。例えば、同期伝送構成情報は、端末デバイス1のAPP1及び端末デバイス2のAPP2がアップリンク同期データを伝送する必要があることを示す。
APP1は端末デバイス1内にあり且つアップリンク同期データを伝送する必要があるAPPの識別情報を表し、APP2は端末デバイス2内にあり且つアップリンク同期データを伝送する必要があるAPPの識別情報を表す。APPの識別情報は三要素(triplet)を使用することにより表されてもよく、三要素は宛先アドレス、宛先ポート番号及びプロトコルタイプを含む。
S502:AFネットワークエレメントは、同期精度構成情報をPCFネットワークエレメントに送信する。
同期精度構成情報は同期伝送精度要件を示す。同期伝送精度要件は、この出願のこの実施形態では限定されない。例えば、同期伝送精度要件は99%でもよい。
S503:端末デバイスはPDUセッション確立要求メッセージを送信する。AMFネットワークエレメントはPDUセッション確立要求メッセージを受信する。
任意選択で、PDUセッション確立要求メッセージは、APP1(具体的には、端末デバイス1内にあり且つアップリンク同期データを伝送する必要があるAPPの識別情報)及び同期伝送のデータパケット処理タイプを搬送するか、或いは、
PDUセッション確立要求メッセージは、APP2及び同期伝送のデータパケット処理タイプを搬送する。
S504:AMFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントを選択し、AMFネットワークエレメントにより選択されたSMFネットワークエレメントは同期伝送をサポートする。
SMFネットワークエレメントが同期伝送をサポートするか否かは、SMFのハードウェア機能により決定される。
S505:AMFネットワークエレメントと(選択された)SMFネットワークエレメントとの間にPDUセッション管理コンテキストを確立する。
任意選択で、AMFネットワークエレメントは、APP1及び同期伝送のデータパケット処理タイプをSMFネットワークエレメントに送信するか、或いは、
AMFネットワークエレメントは、APP2及び同期伝送のデータパケット処理タイプをSMFネットワークエレメントに送信する。
S506:SMFネットワークエレメントはUDMネットワークエレメントからセッション加入情報を取得する。
セッション加入情報は、APP1及びAPP2が同期伝送を実行することを許可されていることを示す。
UDMネットワークエレメントは、S501及びS502における構成情報に基づいて、端末デバイス1がAPP1を使用して同期伝送を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1が同期伝送を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMは「APP1及びAPP2が同期伝送を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。代替として、UDMネットワークエレメントは、S601及びS602における構成情報に基づいて、端末デバイス2がAPP2を使用して同期伝送を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1が同期伝送を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMは「APP1及びAPP2が同期伝送を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。
「APP1及びAPP2が同期伝送を実行することを許可されていることを示す」指示情報は、端末デバイス1の識別情報、APP1、端末デバイス2の識別情報、APP2及び同期伝送指示情報を含む。
S507:SMFネットワークエレメントは、PDUセッション粒度の認証及び認可を実行する。
S508:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントを選択し、SMFネットワークエレメントにより選択されたPFCネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントは同期伝送をサポートする。
PFCネットワークエレメントが同期伝送をサポートするか否かは、PFCネットワークエレメントのハードウェア機能により決定され、UPFネットワークエレメントが同期伝送をサポートするか否かは、UPFネットワークエレメントのハードウェア機能により決定される。
S509:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメントからセッションポリシー情報を取得し、セッションポリシー認可を実現する。
セッションポリシー情報は、APP1とAPP2との間の同期伝送精度要件が99%であることを示す。
S510:SMFネットワークエレメントは、N4セッション確立要求をUPFネットワークエレメントに送信する。
N4セッション確立要求は、APP1(又はAPP2)のデータパケットに対して同期伝送を実行するようにUPFネットワークエレメントに指示する。
N4セッション確立要求は、APP1、同期伝送指示情報、同期伝送精度要件、及びAPP1についてSMFネットワークエレメントにより割り当てられた同期伝送IDを含む。代替として、N4セッション確立要求は、APP2、同期伝送指示情報、同期伝送精度要件、及びAPP2についてSMFネットワークエレメントにより割り当てられた同期伝送IDを含む。同期伝送がAPP1とAPP2との間で実行されるので、APP1について割り当てられた同期伝送IDは、APP2について割り当てられた同期伝送IDと同じであるか又は関連付けられている。
この場合、端末デバイス1のインターネットプロトコル(internet protocol, IP)アドレス又は端末デバイス2のIPアドレスが既に割り当てられており、APPの識別情報は四要素を使用することにより表されてもよく、四要素は端末デバイスの宛先アドレス、宛先ポート番号、プロトコルタイプ及びIPアドレスを含む。
S511:UPFネットワークエレメントはN4セッション確立応答を返信する。
S512:SMFネットワークエレメントはセッション確立受け付け(例えばNamf_Communication_N1N2MessageTransfer)をAMFネットワークエレメントに送信する。
セッション確立受け付けはAPP1(又はAPP2)及び同期伝送指示情報を含む。
S513:AMFネットワークエレメントはN2 PDUセッション要求メッセージを(R)ANに送信する。言い換えると、AMFネットワークエレメントは無線ベアラを確立することを(R)ANに通知する。
N2 PDUセッション要求メッセージはNASメッセージを含み、NASメッセージはAPP1(又はAPP2)及び同期伝送指示情報を含む。
S514:(R)ANと端末デバイスとの間にアクセスネットワークリソースを確立する。
アクセスネットワークリソース確立メッセージはNASメッセージであり、NASメッセージはAPP1(又はAPP2)及び同期伝送指示情報を含む。
端末デバイスの同期伝送が正常に確立される。
S515:端末デバイスと(R)ANとUPFネットワークエレメントとの間に残りのユーザプレーンパスを確立する。
端末デバイスのユーザプレーンパスが確立された後に、図6に示すように、端末デバイス1により生成されるデータフロー1は、データパケット1、データパケット2、データパケット3、データパケット4及びデータパケット5を含み、各データパケットは同期伝送指示情報及び同期伝送IDを含む。端末デバイス1はデータフロー1内のデータパケットを(R)ANに順次送信し、(R)ANはデータフロー1内のデータパケットをUPFネットワークエレメントに順次送信する。データパケット1の構造は図7に示すものでもよい。データパケット処理タイプは同期伝送を含み、データパケット処理に必要なパラメータは同期伝送識別子IDを含む。例えば、データパケット1はCommand:[Action: Synchronize transmission, flag 0x0001]を含む。
端末デバイス2により生成されるデータフロー2は、データパケットA、データパケットB、データパケットC、データパケットD及びデータパケットEを含み、各データパケットは同期伝送指示情報及び同期伝送IDを含む。端末デバイス2はデータフロー2内のデータパケットを(R)ANに順次送信し、(R)ANはデータフロー2内のデータパケットをUPFネットワークエレメントに順次送信する。データパケットAの構造はまた、図8A及び図8Bに示すものでもよい。データパケット処理タイプは同期伝送を含み、データパケット処理に必要なパラメータは同期伝送IDを含む。例えば、データパケットAはCommand:[Action: Synchronize transmission, flag 0x0001]を含む。
UPFネットワークエレメントは、データフロー1内のデータパケット及びデータフロー2内のデータパケットを受信する。UPFネットワークエレメントは、データパケットで搬送される同期伝送IDに基づいて、同期して伝送される必要があるデータパケットが属するデータフローを識別してもよい。さらに、UPFネットワークエレメントは、同期して伝送される必要があるデータパケットと同じ同期伝送IDを搬送し且つ同じ(或いは近い)受信時間を有する複数のデータパケットを更に決定し、複数のデータパケットを同期して伝送してもよい。例えば、UPFネットワークエレメントは、データパケット1及びデータパケットAを同期してサーバに伝送し、データフロー1及びデータフロー2内の全てのデータパケットが同期して伝送されるまで、データパケット2及びデータパケットBをサーバに同期して伝送する。
任意選択で、UPFネットワークエレメントは、同期伝送を実行するデータパケットに対して統計を実行し、ユーザサービス課金システム(online charging system/offline charging system, OCS/OFCS)で対応する課金作業を完了してもよい。
図8A及び図8Bに示すように、複数のデータフローの同期伝送のための制御手順は、代替として以下のステップを含んでもよい。
S801~S811のプロセスについては、上記のS501~S511のプロセスを参照する。詳細はここでは再び説明しない。
S812:SMFネットワークエレメントはセッション確立受け付け(例えば、Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)をAMFネットワークエレメントに送信する。
セッション確立受け付けは、APP1(又はAPP2)、同期伝送指示情報及び同期伝送IDを含む。
S813:AMFネットワークエレメントはN2 PDUセッション要求メッセージを(R)ANに送信する。言い換えると、AMFネットワークエレメントは無線ベアラを確立することを(R)ANに通知する。
N2 PDUセッション要求メッセージはNASメッセージを含み、NASメッセージはAPP1(又はAPP2)、同期伝送指示情報及び同期伝送IDを含む。
S814:(R)ANと端末デバイスとの間にアクセスネットワークリソースを確立する。
アクセスネットワークリソース確立メッセージはNASメッセージであり、NASメッセージはAPP1(又はAPP2)、同期伝送指示情報及び同期伝送IDを含む。
端末デバイスの同期伝送が正常に確立される。
S815のプロセスについては、上記のS515のプロセスを参照する。詳細はここでは再び説明しない。
端末デバイスのユーザプレーンパスが確立された後に、図9に示すように、端末デバイス1により生成されるデータフロー1は、データパケット1、データパケット2、データパケット3、データパケット4及びデータパケット5を含み、各データパケットは同期伝送IDを含む。端末デバイス1は、データフロー1のデータパケットを(R)ANに順次送信する。端末デバイス2により生成されるデータフロー2は、データパケットA、データパケットB、データパケットC、データパケットD及びデータパケットEを含み、各データパケットは同期伝送IDを含む。端末デバイス2は、データフロー2のデータパケットを(R)ANに順次送信する。
(R)ANはデータパケットを受信し、同じ同期伝送IDを搬送し且つ同じ(或いは近い)受信時間を有する複数のデータパケットに基づいて、複数のデータパケットが同期して伝送される必要があるデータパケットであると決定してもよい。次いで、(R)ANは、データパケットを受信した時系列に基づいて、同期伝送指示情報を受信したデータパケットに順次追加し(例えば、コマンドに含まれる情報をデータパケットに追加し)、同期伝送指示情報をデータパケットに追加した後に毎回、「同期伝送指示情報」を搬送するデータパケットをUPFネットワークエレメントに送信する。UPFネットワークエレメントの動作については、図5A及び図5Bを参照する。詳細はここでは再び説明しない。
データパケット処理タイプが(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を含む場合、具体的には、伝送持続時間がデータフロー内の遅延閾値を超えたパケットを破棄する。この出願の実施形態は、タイムアウトベースのデータパケット破棄制御手順を提案する。図10A及び図10Bに示すように、手順は以下のプロセスを含む。
S1001:AFネットワークエレメントは伝送構成情報をUDMネットワークエレメントに送信する。
AFネットワークエレメントは、加入している端末デバイスにおいて、タイムアウトベースのパケット破棄処理を実行することを許可されている端末デバイスのAPPを構成してもよく、例えば、ゲームシナリオにおける関心領域(area of interest, AoI)処理に適用されてもよい。伝送構成情報は、端末デバイス1のAPP1がタイムアウトベースのパケット破棄処理を実行することを許可されており、遅延閾値が10msであることを示す。
S1002:端末デバイスはPDUセッション確立要求メッセージを送信する。AMFネットワークエレメントはPDUセッション確立要求メッセージを受信する。
任意選択で、PDUセッション確立要求メッセージはAPP1(具体的には、端末デバイス1内にあり且つアップリンク同期データを伝送する必要があるAPPの識別情報)及び(タイムアウトベースの)パケット破棄処理のデータパケット処理タイプを搬送するか、或いは、
PDUセッション確立要求メッセージは、APP2及び(タイムアウトベースの)パケット破棄処理のデータパケット処理タイプを搬送する。
S1003:AMFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントを選択し、AMFネットワークエレメントにより選択されたSMFネットワークエレメントは(タイムアウトベースの)パケット破棄処理をサポートする。
S1004:AMFネットワークエレメントとSMFネットワークエレメントとの間にPDUセッション管理コンテキストを確立する。
任意選択で、AMFネットワークエレメントはAPP1及び(タイムアウトベースの)パケット破棄処理のデータパケット処理タイプをSMFネットワークエレメントに送信するか、或いは、
AMFネットワークエレメントはAPP2及び(タイムアウトベースの)パケット破棄処理のデータパケット処理タイプをSMFネットワークエレメントに送信する。
S1005:SMFネットワークエレメントはUDMネットワークエレメントからセッション加入情報を取得する。
セッション加入情報は、APP1が(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行し得ることを示す。
UDMネットワークエレメントは、S1001における構成情報に基づいて、端末デバイス1がAPP1を使用して(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1が(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMは「APP1が(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。
「APP1が(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行することを許可されていることを示す」指示情報は、端末デバイス1の識別情報、APP1、(タイムアウトベースの)パケット破棄処理指示情報及び遅延閾値を含む。
S1006:SMFネットワークエレメントは、PDUセッション粒度の認証及び認可を実行する。
S1007:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントを選択し、SMFネットワークエレメントにより選択されたPFCネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントは(タイムアウトベースの)パケット破棄処理をサポートする。
S1008:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメントからセッションポリシー情報を取得し、セッションポリシー認可を実現する。
S1009:SMFネットワークエレメントは、N4セッション確立要求をUPFネットワークエレメントに送信する。
N4セッション確立要求は、APP1のデータパケットに対して(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行するようにUPFネットワークエレメントに指示する。
N4セッション確立要求は、APP1、(タイムアウトベースの)データパケット破棄指示情報及び遅延閾値を含む。
この場合、端末デバイス1のIPアドレスは既に割り当てられており、APPの識別情報は四要素を使用することにより表されてもよく、四要素は端末デバイスの宛先アドレス、宛先ポート番号、プロトコルタイプ及びIPアドレスを含む。
S1010:UPFネットワークエレメントはN4セッション確立応答を返信する。
S1011:SMFネットワークエレメントはセッション確立受け付け(例えばNamf_Communication_N1N2MessageTransfer)をAMFネットワークエレメントに送信する。
セッション確立受け付けは、APP1及び(タイムアウトベースのパケット破棄指示情報を含む。
S1012:AMFネットワークエレメントはN2 PDUセッション要求メッセージを(R)ANに送信する。言い換えると、AMFネットワークエレメントは無線ベアラを確立することを(R)ANに通知する。
N2 PDUセッション要求メッセージはNASメッセージを含み、NASメッセージはAPP1及び(タイムアウトベースの)パケット破棄指示情報を含む。
S1013:(R)ANと端末デバイスとの間にアクセスネットワークリソースを確立する。
アクセスネットワークリソース確立メッセージはNASメッセージであり、NASメッセージはAPP1及び(タイムアウトベースの)パケット破棄指示情報を含む。
端末デバイスの(タイムアウトベースの)パケット破棄処理要求が成功する。
S1014:端末デバイスと(R)ANとUPFネットワークエレメントとの間に残りのユーザプレーンパスを確立する。
端末デバイスのユーザプレーンパスが確立された後に、図11に示すように、機械アームにより生成されるデータフローは、データパケット1、データパケット2、データパケット3、データパケット4及びデータパケット5を含み、各データパケットは(タイムアウトベースの)パケット破棄指示情報を含む。機械アームはデータフロー内のデータパケットを(R)ANに順次送信し、(R)ANはデータフロー内のデータパケットをUPFネットワークエレメントに順次送信する。データパケット1の構造は図12に示すものでもよい。データパケット処理タイプは(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を含み、データパケット処理に必要なパラメータはnullを含む。例えば、データパケット1はCommand:[Action: Drop]を含む。
UPFネットワークエレメントは、データパケットが受信されたタイムスタンプをデータパケットに追加し、データパケットの伝送持続時間に対して統計を実行する。データパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えた場合、UPFはデータパケットに対してパケット破棄処理を実行する。UPFネットワークエレメントはデータパケットをホストコンピュータに更に送信してもよい。
APP1により生成される全てのデータパケットがパケット破棄要件を有しているとは限らず、UPFは、Command(具体的には、パケット破棄処理のデータパケット処理タイプを示す)を搬送するデータパケットに対してのみ、タイムアウトベースのパケット破棄処理を実行してもよいことが理解され得る。例えば、機械アームのリアルタイム姿勢データは(タイムアウトベースの)パケット破棄要件を有するが、他のデータ(例えば、温度情報又は機械アームの電源状態)は強力なリアルタイム性能を必要としない。したがって、このタイプのデータは、(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を必要としなくてもよい。
データパケット処理タイプがルーティング選択(差別化ルーティング又はオフロード処理とも呼ばれてもよい)を含む場合、この出願の実施形態はルーティング選択の制御手順を提案する。図13A及び図13Bに示すように、以下のプロセスが含まれる。
S1301:AFネットワークエレメントは伝送構成情報をUDMネットワークエレメントに送信する。
AFネットワークエレメントは、加入している端末デバイスにおいて、ルーティング選択を実行することを許可されている端末デバイスのAPPを構成してもよい。例えば、伝送構成情報は、端末デバイス1のAPP1がルーティング選択を実行することを許可されていることを示す。
S1302:端末デバイスはPDUセッション確立要求メッセージを送信する。AMFネットワークエレメントはPDUセッション確立要求メッセージを受信する。
任意選択で、PDUセッション確立要求メッセージはAPP1及びルーティング処理のデータパケット処理タイプを搬送する。
S1303:AMFネットワークエレメントはSMFネットワークエレメントを選択し、AMFネットワークエレメントにより選択されたSMFネットワークエレメントはルーティング選択をサポートする。
SMFネットワークエレメントがルーティング選択をサポートするか否かは、SMFのハードウェア機能により決定される。
S1304:AMFネットワークエレメントとSMFネットワークエレメントとの間にPDUセッション管理コンテキストを確立する。
任意選択で、AMFネットワークエレメントはAPP1及びルーティング選択のデータパケット処理タイプをSMFネットワークエレメントに送信する。
S1305:SMFネットワークエレメントはUDMネットワークエレメントからセッション加入情報を取得する。
セッション加入情報は、APP1がルーティング選択を実行することを許可されていることを示す。
UDMネットワークエレメントは、S1301における構成情報に基づいて、端末デバイス1がAPP1を使用してルーティング選択を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1がルーティング選択を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMは「APP1がルーティング選択を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。
S1306:SMFネットワークエレメントは、PDUセッション粒度の認証及び認可を実行する。
S1307:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントを選択し、SMFネットワークエレメントにより選択されたPFCネットワークエレメント及びUPFネットワークエレメントはルーティング選択をサポートする。
PFCネットワークエレメントがルーティング選択をサポートするか否かは、PFCネットワークエレメントのハードウェア機能により決定され、UPFネットワークエレメントがルーティング選択をサポートするか否かは、UPFネットワークエレメントのハードウェア機能により決定される。
S1308:SMFネットワークエレメントは、PCFネットワークエレメントからセッションポリシー情報を取得し、セッションポリシー認可を実現する。
S1309:SMFネットワークエレメントは、N4セッション確立要求をUPFネットワークエレメントに送信する。
N4セッション確立要求は、APP1のデータパケットに対してルーティング選択を実行するようにUPFネットワークエレメントに指示する。
N4セッション確立要求は、APP1及びルーティング選択指示情報を含む。
S1310:UPFネットワークエレメントはN4セッション確立応答を返信する。
S1311:SMFネットワークエレメントはセッション確立受け付け(例えばNamf_Communication_N1N2MessageTransfer)をAMFネットワークエレメントに送信する。
セッション確立受け付けは、APP1及びルーティング選択指示情報を含む。
S1312:AMFネットワークエレメントはN2 PDUセッション要求メッセージを(R)ANに送信する。言い換えると、AMFネットワークエレメントは無線ベアラを確立することを(R)ANに通知する。
N2 PDUセッション要求メッセージはNASメッセージを含み、NASメッセージはAPP1及びルーティング選択指示情報を含む。
S1313:(R)ANと端末デバイスとの間にアクセスネットワークリソースを確立する。
アクセスネットワークリソース確立メッセージはNASメッセージであり、NASメッセージはAPP1及びルーティング選択指示情報を含む。
S1314:SMFネットワークエレメントはN4セッション確立要求メッセージをULCLに送信する。言い換えると、AMFはトラフィック転送ルールをULCLに通知する。
N4セッション確立要求メッセージは、APP1、計算遅延敏感データに関する指示情報及び対応するパス指示情報を含み、及び/又は、N4セッション確立要求メッセージは、APP1、計算遅延耐性データに関する指示情報及び対応するパス指示情報を含む。対応するパス指示情報は、ULCLパス指示情報又はPDUセッションアンカー(PDU session anchor, PSA)パス指示情報でもよい。
S1315:ULCLはN4セッション確立応答を返信する。
S1316:SMFネットワークエレメントはPSA1のアップリンク及びダウンリンクデータ伝送パスを更新する。
PSA1(又はPSA1に接続されたエッジコンピューティングノード)は、計算遅延耐性データを処理するように構成される。
S1317:SMFネットワークエレメントはPSA2のアップリンク及びダウンリンクデータ伝送パスを更新する。
PSA2(又はPSA2に接続されたエッジコンピューティングノード)は、計算遅延敏感データを処理するように構成される。
S1318:PSA1はダウンリンクデータをULCLに送信し、ULCLはダウンリンクデータを端末デバイスに送信し、及び/又は、PSA2はダウンリンクデータをULCLに送信し、ULCLはダウンリンクデータを端末デバイスに送信する。
S1318は任意選択のステップである。
S1319:SMFネットワークエレメントは(R)ANのアップリンクデータ伝送パスを更新する。
S1320:端末デバイスは「計算遅延耐性データ」タイプのデータパケットをULCLに送信し、ULCLはデータパケットをPSA1に送信し、及び/又は、端末デバイスは「計算遅延耐性データ」タイプのデータパケットをULCLに送信し、ULCLはデータパケットをPSA2に送信する。
図13A及び図13Bに示す実施形態では、ULCLのオフロード機能は、1つのデータフロー内の異なるデータパケットに対してルーティング選択を実行するために使用されてもよく、それにより、オフロードされたPSA2に接続されたモバイルエッジコンピューティング(mobile edge computing, MEC)ノードが計算遅延敏感データを処理し、オフロードされたPSA1に接続されたMECノードが計算遅延耐性データを処理するようにする。
図14に示すように、端末デバイス1により生成されるデータフローは、計算遅延敏感データタイプのデータパケットD1、データパケットD2、データパケットD3、データパケットD4、データパケットD5及びデータパケットD6を含む。例えば、計算遅延敏感データは、触覚及び画像の同期伝送に関する関連情報でもよい。端末デバイス1は、計算遅延敏感データ伝送パスを使用することにより、データフロー内のデータパケットをUPFに接続されたMECノードに送信し、MECノードは計算遅延敏感データを処理するように構成されたサーバである。データパケットの構造は図15に示すものでもよい。データパケット処理タイプはルーティング選択を含み、データパケットの処理に必要なパラメータは計算遅延敏感データ又は計算遅延耐性データを含む。
端末デバイス1により生成されるデータフローは、計算遅延耐性データタイプのデータパケットS1、データパケットS2、データパケットS3、データパケットS4、データパケットS5及びデータパケットS6を含む。例えば、計算遅延耐性データは背景画像データに関する関連情報でもよい。端末デバイス1は、計算遅延耐性データ伝送パスを使用することにより、データフロー内のデータパケットをUPFに接続されたMECノードに送信し、MECノードは計算遅延耐性データを処理するように構成されたサーバである。
図10A及び図10BBに示す(タイムアウトベースの)パケット破棄は、代替として、他の動作、例えば、データパケットのQoSの向上若しくは低減、又はデータパケットの優先度の向上又は低減に置き換えられてもよい。すなわち、図10A及び図10Bに示す制御手順はまた、優先度の向上若しくは低減又はQoSの向上若しくは低減を行うデータパケット処理タイプに適用可能である。
例えば、受信したデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えた場合、UPFネットワークエレメントはデータパケットの伝送優先度を増加させるか、或いは、データパケットの伝送のQoSを向上させる。ネットワーク輻輳が発生した場合、UPFネットワークエレメントは、受信したデータパケットの伝送優先度を向上させてもよい。言い換えると、UPFはデータパケットを優先して伝送する。
他の例では、端末デバイスにより送信されるデータパケットがデータタイプ指示情報を搬送してもよく、データパケットのビデオフレームタイプがIフレーム、Pフレーム又はBフレームであることをデータタイプ指示情報が示す場合、データパケットはコマンドに含まれる情報を搬送しなくてもよい。IフレームのデータパケットについてUPFネットワークエレメントにより提供されるQoS保証は、Pフレーム又はBフレームのデータパケットについて提供されるQoS保証よりも高い。ネットワーク輻輳が発生した場合、UPFネットワークエレメントはIフレームのデータパケットを確保し、Pフレーム又はBフレームのデータパケットを破棄してもよい。
代替として、図10A及び図10Bに示す(タイムアウトベースの)パケット破棄は、他の動作、例えば、統計若しくは統計なし処理、又は課金若しくは課金なし処理に置き換えられてもよい。すなわち、図10A及び図10Bに示す制御手順はまた、統計若しくは統計なし処理、又は課金若しくは課金なし処理に適用可能である。例えば、受信したデータパケットが「統計」を搬送する場合、UPFネットワークエレメントはデータパケットに対して統計を実行してもよく(統計ルールは事前に合意されてもよく、或いは、別途示されてもよい)、受信したデータパケットが「統計なし」を搬送する場合、UPFネットワークエレメントはデータパケットに対して統計を実行しなくてもよい。受信したデータパケットが「課金」を搬送する場合、UPFネットワークエレメントはデータパケットに対して課金を実行してもよく(課金ルールは事前に合意されてもよく、或いは、別途示されてもよい)、受信したデータパケットが「課金なし」を搬送する場合、UPFネットワークエレメントはデータパケットに対して課金を実行しなくてもよい。データパケットの構造は図16に示すものでもよい。データパケット処理タイプは課金(無料)/統計(統計なし)処理を含み、データパケット処理に必要なパラメータはnullを含む。
上記に、この出願の実施形態における通信方法について説明し、以下に、この出願の実施形態における通信装置について説明する。当該方法及び当該装置は同じ技術概念に基づいている。当該方法及び当該装置は、問題を解決するための同様の原理を有する。したがって、当該装置及び当該方法の実現方式については相互に参照し、繰り返し部分の詳細には再び説明しない。
上記の通信方法と同じ技術概念に基づいて、図17に示すように、通信装置1700が提供される。通信装置1700は処理ユニット1701及びトランシーバユニット1702を含む。装置1700は、ユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントに適用される上記の方法の実施形態に記載の方法を実現するように構成されてもよい。
実施形態では、装置1700は、ユーザプレーンネットワークエレメントに適用される。
具体的には、トランシーバユニット1702は、第1のデータパケットを受信するように構成され、第1のデータパケットは第1の指示情報を搬送する。
処理ユニット1701は、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するように構成される。
第1の指示情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
実現方式では、第1の指示情報が同期伝送指示情報を含むとき、処理ユニット1701は、トランシーバユニット1702を使用することにより、第1のデータパケット及び少なくとも1つの第2のデータパケットを同期して伝送するように具体的に構成され、少なくとも1つの第2のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報は、第1のデータパケットで搬送される同期伝送指示情報に関連付けられる。
実現方式では、第1の指示情報がパケット破棄指示情報を含むとき、処理ユニット1701は、ネットワーク輻輳が発生したときにパケット破棄指示情報に基づいて第1のデータパケットを破棄するか、或いは、第1のデータパケットが受信された後に、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときにパケット破棄指示情報に基づいて第1のデータパケットを破棄するように具体的に構成され、遅延閾値は第1の制御プレーンネットワークエレメントから第1のユーザプレーンネットワークエレメントにより受信されるか、或いは、第1のデータパケットは遅延閾値を搬送する。
実現方式では、第1の指示情報はデータタイプ指示情報を含み、データタイプ指示情報は第1のデータパケットのビデオフレームタイプを示し、ビデオフレームタイプは以下のもの、すなわち、Iフレーム、Pフレーム又はBフレームのうち1つ以上を含む。
ビデオフレームタイプがIフレームであるデータパケットについて第1のユーザプレーンネットワークエレメントにより提供されるQoS保証は、ビデオフレームタイプがPフレーム又はBフレームであるデータパケットについて提供されるQoS保証よりも高い。
実現方式では、第1の指示情報が課金指示情報を含むとき、処理ユニット1701は、第1のデータパケットについて課金指示情報により示される課金ルールを実行するように具体的に構成される。
実現方式では、第1の指示情報が統計指示情報を含むとき、処理ユニット1701は、第1のデータパケットについて統計指示情報により示される統計ルールを実行するように具体的に構成される。
実現方式では、第1の指示情報が優先度指示情報を含み、優先度指示情報が高優先度を含むとき、処理ユニット1701は、トランシーバユニット1702を使用することにより、ネットワーク輻輳が発生したときに第1のデータパケットを伝送するか、或いは、第1のデータパケットが受信された後に、第1のデータパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えたと識別されたときに第1のデータパケットのQoS保証を向上させるように具体的に構成される。
実現方式では、第1のデータパケットは第1のフィールドを含み、第1のフィールドは第1の指示情報を含み、第1の指示情報はデータパケット処理タイプ及び/又はデータ処理に必要なパラメータを示し、第1のフィールドは、第1のデータパケットを処理するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
実現方式では、トランシーバユニット1702は、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理する前に、第1の制御プレーンネットワークエレメントから第1の構成情報を受信するように更に構成され、第1の構成情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
処理ユニット1701は、第1の指示情報により示されるデータ処理タイプが第1の構成情報により示されるデータ処理タイプに関連付けられる場合、第1の指示情報に基づいて第1のデータパケットを処理するように具体的に構成される。
実現方式では、第1の構成情報は同期伝送指示情報を含み、トランシーバユニット1702は、第1の同期伝送識別子及び/又は同期伝送精度要件を受信するように更に構成され、第1の同期伝送識別子は、第1の同期伝送識別子に関連付けられた同期伝送識別子を搬送するデータパケットに対して同期伝送を実行するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
他の実施形態では、装置1700は端末デバイスで使用される。
具体的には、処理ユニット1701は、第1のデータパケットを生成するように構成され、第1のデータパケットは第1の指示情報を搬送する。
トランシーバユニット1702は、第1のデータパケットを送信するように構成される。
第1の指示情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
実現方式では、トランシーバユニット1702は、第1のデータパケットを生成する前に、第1の制御プレーンネットワークエレメントから第2の構成情報を受信するように更に構成され、第2の構成情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
実現方式では、トランシーバユニット1702は、第1の要求メッセージを送信するように更に構成され、第1の要求メッセージはセッションを確立することを要求し、第1の要求メッセージはデータパケット処理タイプに関する情報及び/又はデータフローに対応する識別情報を含み、データフローに対応する識別情報は識別情報のデータフロー内のデータパケットを処理することを要求する。
実現方式では、第2の構成情報は同期伝送指示情報を含み、トランシーバユニット1702は、第1の同期伝送識別子を受信するように更に構成され、第1の同期伝送識別子は、第1の同期伝送識別子に関連付けられた同期伝送識別子を搬送するデータパケットに対して同期伝送を実行するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
実現方式では、第1のデータパケットは第1のフィールドを含み、第1のフィールドは第1の指示情報を含み、第1の指示情報はデータパケット処理タイプ及び/又はデータ処理に必要なパラメータを示し、第1のフィールドは、第1のデータパケットを処理するように第1のユーザプレーンネットワークエレメントに指示する。
更に他の実施形態では、装置1700は制御プレーンネットワークエレメントに適用される。
具体的には、処理ユニット1701は、トランシーバユニット1702を使用することにより、構成情報を配信するように構成され、構成情報は、以下のもの、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報又は優先度指示情報のうち1つ以上を含む。
実現方式では、トランシーバユニット1702は、構成情報を配信する前に、第1の要求メッセージを受信するように更に構成され、第1の要求メッセージはセッションを確立することを要求し、第1の要求メッセージはデータパケット処理タイプに関する情報及び/又はデータフローに対応する識別情報を含み、データフローに対応する識別情報は識別情報のデータフロー内のデータパケットを処理することを要求する。
処理ユニット1701は、データパケット処理タイプに関する情報に基づいて、データパケット処理タイプに必要な処理能力を有する第1のユーザプレーンネットワークエレメントを選択するように構成される。
トランシーバユニット1702は、構成情報を第1のユーザプレーンネットワークエレメントに配信するように具体的に構成される。
実現方式では、データパケット処理タイプは、以下のもの、すなわち、同期伝送、パケット破棄処理、ルーティング選択、課金若しくは課金なし処理、統計若しくは統計なし処理、優先度の向上若しくは低減、又はQoSの向上若しくは低減のうち1つ以上を含む。
実現方式では、データパケット処理タイプは同期伝送を含み、処理ユニット1701は、同期伝送タイプ及びデータフローに対応する識別情報に基づいて、第1の同期伝送識別子を割り当てるように更に構成される。
実現方式では、トランシーバユニット1702は、第1の同期伝送識別子及び/又は同期伝送精度要件を送信するように更に構成される。
実現方式では、データパケット処理タイプはパケット破棄処理を含み、トランシーバユニット1702は、遅延閾値を送信するように更に構成される。
実現方式では、処理ユニット1701は、構成情報を配信する前に、識別情報のデータフロー内のデータパケットに対して要求されたデータパケット処理タイプを実行することを許可するように更に構成される。
この出願の実施形態では、モジュールへの分割は例であり、単に論理的な機能分割である点に留意すべきである。実際の実現方式では、他の分割方式が存在してもよい。さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、或いは、物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、統合されたユニットはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決策は本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形式で実現されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等でもよい)又はプロセッサ(processor)に対して、この出願の実施形態に記載の方法のステップの全部又は一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、磁気ディスク又は光ディスクのように、プログラムコードを記憶できるいずれかの媒体を含む。
上記の通信方法と同じ技術概念に基づいて、図18に示すように、この出願の実施形態は更新装置1800の構造の概略図を更に提供する。装置1800は、ユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントに適用される上記の方法の実施形態に記載の方法を実現するように構成されてもよい。詳細については、上記の方法の実施形態における説明を参照する。装置1800は、ユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントに位置してもよく、或いは、ユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントでもよい。
装置1800は1つ以上のプロセッサ1801を含む。プロセッサ1801は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ等でもよい。例えば、プロセッサはベースバンドプロセッサ又は中央処理装置でもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成されてもよい。中央処理装置は、通信装置(例えば、基地局、端末又はチップ)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成されてもよい。通信装置は、信号を入力(受信)及び出力(送信)するように構成されたトランシーバユニットを含んでもよい。例えば、トランシーバユニットはトランシーバ又は無線周波数チップでもよい。
装置1800は1つ以上のプロセッサ1801を含む。1つ以上のプロセッサ1801は、上記の実施形態におけるユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントの方法を実現してもよい。
任意選択で、プロセッサ1801は、上記の実施形態における方法に加えて、他の機能を更に実現してもよい。
任意選択で、設計において、プロセッサ1801は命令を実行してもよく、それにより、装置1800が上記の方法の実施形態に記載の方法を実行するようにしてもよい。命令の全部又は一部、例えば命令1803は、プロセッサに記憶されてもよく、或いは、命令の全部又は一部、例えば命令1804は、プロセッサに結合されたメモリ1802に記憶されてもよい。代替として、装置1800は、命令1803と命令1804との双方を使用することにより、上記の方法の実施形態に記載の方法を実行することを可能にしてもよい。
更に他の可能な設計では、通信装置1800は、代替として回路を含んでもよく、回路は、上記の方法の実施形態におけるユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントの機能を実現してもよい。
更に他の可能な設計では、装置1800は1つ以上のメモリ1802を含んでもよい。メモリは命令1804を記憶し、命令はプロセッサ上で実行されてもよく、装置1800は上記の方法の実施形態に記載の方法を実行することが可能になる。任意選択で、メモリはデータを更に記憶してもよい。任意選択で、プロセッサは、代替として命令及び/又はデータを記憶してもよい。例えば、1つ以上のメモリ1802は、上記の実施形態に記載の対応関係、又は上記の実施形態における関連するパラメータ又はテーブルを記憶してもよい。プロセッサ及びメモリは別々に配置されてもよく、或いは、一緒に統合されてもよい。
更に他の可能な設計では、装置1800はトランシーバ1805及びアンテナ1806を更に含んでもよい。プロセッサ1801は、処理ユニットと呼ばれてもよく、装置(端末又は基地局)を制御する。トランシーバ1805は、トランシーバ、トランシーバ回路、トランシーバユニット等と呼ばれてもよく、アンテナ1806を使用することにより装置のトランシーバ機能を実現するように構成される。
この出願のこの実施形態におけるプロセッサは集積回路チップでもよく、信号処理能力を有する点に留意すべきである。実現プロセスにおいて、上記の方法の実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路又はソフトウェア形式の命令を使用することにより完了されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)若しくは他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントでもよい。これは、この出願の実施形態に開示される方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでもよく、或いは、プロセッサはいずれかの従来のプロセッサ等でもよい。この出願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサにより直接実行されて達成されてもよく、或いは、デコーディングプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することにより実行されて達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ又はレジスタのような、当技術分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上記の方法における手順を完了する。
この出願のこの実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリでもよく、或いは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでもよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(programmable ROM, PROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically EPROM, EEPROM)又はフラッシュメモリでもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)でもよい。限定ではなく例として、多くの形式のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM, SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM, DRAM)、シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM, SDRAM)、ダブルデータレート・シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM, DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM, ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM, SLDRAM)及びダイレクトランバス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM, DR RAM)が使用されてもよい。この明細書に記載のシステム及び方法におけるメモリは、これらのメモリ及び他の適切なタイプのいずれかのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない点に留意すべきである。
この出願の実施形態はコンピュータ読み取り可能媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されたとき、ユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントに適用される方法の実施形態のいずれか1つによる通信方法が実現される。
この出願の実施形態はコンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータにより実行されたとき、ユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントに適用される方法の実施形態のいずれか1つによる通信方法が実現される。
この出願の実施形態は通信システムを更に提供する。通信システムは、上記の通信方法を実行するユーザプレーンネットワークエレメント及び端末デバイスを含み、制御プレーンネットワークエレメントを更に含んでもよい。
上記の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせを使用することにより実現されしてもよい。ソフトウェアが上記の実施形態を実現するために使用されるとき、上記の実施形態の全部又は一部はコンピュータプログラム製品の形式で実現されてもよい。コンピュータプログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにロードされて実行されたとき、この出願の実施形態による手順又は機能が全て或いは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能装置でもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよく、或いは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者線(digital subscriber line, DSL))又は無線(赤外線、無線又はマイクロ波)方式でウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能ないずれかの使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合したデータ記憶デバイス、例えばサーバ又はデータセンタでもよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc, DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive, SSD))等でもよい。
この出願の実施形態は、プロセッサ及びインタフェースを含む処理装置を更に提供する。プロセッサは、ユーザプレーンネットワークエレメント、端末デバイス又は制御プレーンネットワークエレメントに適用される方法の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するように構成される。
処理装置はチップでもよいことが理解されるべきである。プロセッサはハードウェアにより実現されてもよく、或いは、ソフトウェアにより実現されてもよい。プロセッサがハードウェアにより実現されるとき、プロセッサは論理回路、集積回路等でもよい。プロセッサがソフトウェアにより実現されているとき、プロセッサは汎用プロセッサでもよい。汎用プロセッサは、メモリに記憶されたソフトウェアコードを読み取ることにより実現される。メモリはプロセッサに統合されてもよく、或いは、プロセッサの外部に位置して独立して存在してもよい。
当業者は、この明細書に開示される実施形態に記載の例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現できることを認識し得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、上記は一般的に機能に従って各例の構成及びステップを説明している。機能がハードウェアにより実行されるかソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計制約条件に依存する。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために異なる方法を使用してもよいが、実現方式がこの出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
便宜的且つ簡潔な説明の目的で、上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照し、詳細はここでは再び説明しないことが、当業者により明確に理解され得る。
この出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示のシステム、装置及び方法が他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載の装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は単なる論理的な機能分割であり、実際の実現方式では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わされてもよく或いは他のシステムに統合されてもよく、或いは、いくつかの機能が無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。さらに、表示又は議論されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、装置又はユニットの間のいくつかのインタフェース、間接結合若しくは通信接続、又は電気接続、機械接続若しくは他の形式の接続を通じて実現されてもよい。
別々の部分として記載されているユニットは物理的に分離してもよく或いは物理的に分離していなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は物理的なユニットでもよく物理的なユニットでなくてもよく、言い換えると、1つの場所に位置してもよく、或いは、複数のネットワークユニットに分散してもよい。ユニットの一部又は全部は、この出願における実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従って選択されてもよい。
さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
上記の実現方式の説明によって、当業者は、この出願がハードウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせにより実現されてもよいことを明確に理解し得る。この出願がソフトウェアにより実現されるとき、上記の機能はコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されてもよく、或いは、コンピュータ読み取り可能媒体内の1つ以上の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムが或る場所から他の場所に伝送されることを可能にするいずれかの媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能ないずれかの利用可能な媒体でよい。以下に例を提供するが、限定を課すものではない。コンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、又は他の光ディスクストレージ若しくはディスク記憶媒体、他の磁気記憶装置、又は命令又は若しくはデータ構造の形式で想定されるプログラムコードを搬送又は記憶でき且つコンピュータによりアクセスできるいずれかの他の媒体を含んでもよい。さらに、いずれかの接続がコンピュータ読み取り可能媒体として適切に定義されてもよい。例えば、ソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線及びマイクロ波のような無線技術を使用することによりウェブサイト、サーバ又は他の遠隔ソースから伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線及びマイクロ波のような無線技術は、これらが属する媒体の固定に含まれる。この出願において使用されるディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク及びブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は一般的に磁気方式でデータをコピーし、ディスク(disc)はレーザー方式でデータを光学的にコピーする。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読み取り可能媒体の保護範囲に含まれるべきである。
結論として、上記の説明は、単なるこの出願の技術的解決策の実施形態の例であり、この出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。この出願の真意及び原理から逸脱することなくなされたいずれかの修正、等価置換又は改良は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。
配信されるとき、構成情報は第1のユーザプレーンネットワークエレメントに配信されてもよい。実現方式では、制御プレーンネットワークエレメントは、構成情報を選択された第1のユーザプレーンネットワークエレメントに配信し、第1のユーザプレーンネットワークエレメントはデータパケット処理タイプに必要な処理能力を有し、それにより、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、端末デバイスについての指示に基づいてデータパケットに対して差別化処理を実行できるようにする。
この出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(global system for mobile communication, GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システム、WCDMAシステム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)システム、LTEシステム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex, TDD)システム、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system, UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX)通信システム、Multefire通信システム、固定通信システム、5Gシステム又はNR、及び将来の第6世代通信システムに適用されてもよい。
例えば、ユーザプレーンネットワークエレメントは、(R)AN、UPFネットワークエレメント及びDNを含んでもよく、制御プレーンネットワークエレメントは、AUSFネットワークエレメント、UDMネットワークエレメント、AMFネットワークエレメント、SMFネットワークエレメント、PCFネットワークエレメント及びAFネットワークエレメントを含んでもよい。
(R)ANは、オペレータネットワークのサブネットワークであり、オペレータネットワーク上のサービスノードと端末デバイスとの間の実現システムである。オペレータネットワークに接続するために、端末デバイスはまず(R)ANに接続し、次いで(R)ANを使用することによりオペレータネットワークのサービスノードに接続されてもよい。(R)ANデバイスは、無線通信機能を端末デバイスに提供するデバイスであり、RANデバイスはまた、アクセスネットワークデバイスとも呼ばれる。この出願におけるRANデバイスは、gNB、eNB、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、ノードB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、基地送受信局(base transceiver station, BTS)、ホーム進化型ノードB(例えば、home evolved NodeB又はhome NodeB, HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、送受信ポイント(transmitting and reception point, TRP)、送信ポイント(transmitting point, TP)、移動交換センタ等を含むが、これらに限定されない。
PDUセッションが確立された後に、UPFネットワークエレメント及び/又は端末デバイスは、データパケットの五要素を見て、データパケットが属するデータフローとマッチングし、次いで、データパケット処理に必要であり且つS208において取得されたパラメータに基づいてデータパケットを処理する。例えば、サービスフロー1内のデータパケットはQoSパラメータ1を使用することにより伝送されるか、サービスフロー2内のデータパケットに対してパケット破棄処理が実行されるか、或いは、サービスフロー3内のデータパケットはQoSパラメータ2を使用することにより伝送される。ユーザプレーンネットワークエレメントは、データパケットで搬送される五要素を使用することにより、データパケットが属するサービスフローを識別し、サービスフローのデータパケットに対して統一した動作を実行する。1つのサービスフロー内の異なるデータパケットに対して差別化処理が実行できないので、ユーザの一時的な要件変更又はネットワーク状態変化に適応して充足することは困難である。
S302の前に、第1の制御プレーンネットワークエレメントは第1の構成情報を配信してもよく、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは第1の制御プレーンネットワークエレメントから第1の構成情報を受信してもよく、第1の構成情報は、以下の情報、すなわち、同期伝送指示情報、パケット破棄指示情報、データタイプ指示情報、課金指示情報、統計指示情報、優先度指示情報等のうち1つ以上を含む。第1の構成情報は、第1のユーザプレーンネットワークエレメントにおいてパケット検出ルール(packet detection rule, PDR)及び/又は転送アクションルール(forwarding action rule, FAR)を構成する。S303を実行した後続のプロセスにおいて、第1の指示情報により示されるデータパケット処理タイプが第1の構成情報により示されるデータパケット処理タイプに関連付けられている場合、第1のユーザプレーンネットワークエレメントは、第1の指示情報に基づいて、第1のデータパケットに対して対応する処理を実行してもよい。第1のユーザプレーンのネットワークエレメントの具体的な処理プロセスについては、以下のS303を参照する。
UDMネットワークエレメントは、S501及びS502における構成情報に基づいて、端末デバイス1がAPP1を使用して同期伝送を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1が同期伝送を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMネットワークエレメントは「APP1及びAPP2が同期伝送を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。代替として、UDMネットワークエレメントは、S501及びS502における構成情報に基づいて、端末デバイス2がAPP2を使用して同期伝送を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1が同期伝送を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMネットワークエレメントは「APP1及びAPP2が同期伝送を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。
UDMネットワークエレメントは、S1001における構成情報に基づいて、端末デバイス1がAPP1を使用して(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1が(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMネットワークエレメントは「APP1が(タイムアウトベースの)パケット破棄処理を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。
UPFネットワークエレメントは、データパケットが受信されたタイムスタンプをデータパケットに追加し、データパケットの伝送持続時間に対して統計を実行する。データパケットの伝送持続時間が遅延閾値を超えた場合、UPFネットワークエレメントはデータパケットに対してパケット破棄処理を実行する。UPFネットワークエレメントはデータパケットをホストコンピュータに更に送信してもよい。
UDMネットワークエレメントは、S1301における構成情報に基づいて、端末デバイス1がAPP1を使用してルーティング選択を実行することを許可されているか否かを許可及び確認する。APP1がルーティング選択を実行し得ることを許可及び確認した場合、UDMネットワークエレメントは「APP1がルーティング選択を実行することを許可されていることを示す」指示情報をSMFネットワークエレメントに送信する。
図14に示すように、端末デバイス1により生成されるデータフローは、計算遅延敏感データタイプのデータパケットD1、データパケットD2、データパケットD3、データパケットD4、データパケットD5及びデータパケットD6を含む。例えば、計算遅延敏感データは、触覚及び画像の同期伝送に関する関連情報でもよい。端末デバイス1は、計算遅延敏感データ伝送パスを使用することにより、データフロー内のデータパケットをUPFネットワークエレメントに接続されたMECノードに送信し、MECノードは計算遅延敏感データを処理するように構成されたサーバである。データパケットの構造は図15に示すものでもよい。データパケット処理タイプはルーティング選択を含み、データパケットの処理に必要なパラメータは計算遅延敏感データ又は計算遅延耐性データを含む。