JP2023522420A - 血液がんの治療のための方法及びレジメン - Google Patents

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Abstract

本発明は、血液がんの治療を必要とする対象におけるその治療のための方法及び使用を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、血液がんの治療のための方法及びレジメンに関するものである。
急性骨髄性白血病(AML)は、高齢の患者及び標準的な導入療法に適していない患者における転帰不良と関連している。シタラビンは、数十年にわたってAMLの治療の骨格として機能しているが、標準的なシタラビン療法は、小脳毒性、骨髄抑制、及び感染症等の重度の副作用に関連しており、治療に関連する高い死亡率をもたらす。
したがって、AMLの発生率は年齢とともに増加するが、高齢及び併存疾患は、その潜在的な毒性により、集中導入療法の投与を完全に妨げ得る。新たな治療薬の最近の承認にもかかわらず、集中化学療法を受けることができない高齢患者における転帰は、不十分なままである。
アスパシタラビン(Aspacytarabine)は、独自の新規代謝拮抗薬である。シタラビンは、シタラビンのプロドラッグとして作用するアスパラギン酸に共有結合したシタラビンで構成され、血液悪性腫瘍及び遊離薬物への低全身曝露を有する障害患者への高用量のシタラビンの送達を可能にする。アスパシタラビンは、その投与後、シタラビンに切断され、標的細胞の効果的な殺傷及び正常組織の相対的な保存を可能にする。したがって、アスパシタラビンは、血液悪性腫瘍及び障害の理想的な療法として、特に、遊離シタラビンと比較してより良好な安全性プロファイルを有するより高い用量のシタラビンを送達するために役立ち得る。
本発明は、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法を提供し、該方法は、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コース、若しくは該少なくとも1つの後続療法コース又は両療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法を提供し、該方法は、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コースは、少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法を提供し、該方法は、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、血液がんの治療のためのものである。他の実施形態では、血液がんは、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性腫瘍(MPN)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。他の実施形態では、白血病は、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ芽球性白血病(CLL)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。またさらなる実施形態によると、リンパ腫は、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、少なくとも1つの抗血液がん剤を使用する。他の実施形態では、少なくとも1つの抗血液がん剤は、BCL2阻害剤、低メチル化剤(HMA)、代謝拮抗薬、標的療法、免疫療法、CAR-T、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、少なくとも1つの抗血液がん剤は、ベネトクラクス、シタラビン、アスパシタラビン、ダウノルビシン、イダルビシン、シクロホスファミド、デキサメタゾン、ダウノルビシン塩酸塩及びシタラビンリポソーム、アザシチジン、デシタビン、グラスデギブ、ソラフェニブ、ミドスタウリン、イボシデニブ、エナシデニブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ギルテリチニブ、マグロリマブ、クサツズマブ、CD47阻害剤、APR-246、CART-123及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が記載されている。しかしながら、当業者は、本発明がこれらの特定の詳細なしに実施され得ることを理解するであろう。他の場合において、周知の方法、手順、及び構成要素は、本発明を不明瞭にしないよう、詳細には説明されていない。
いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療するための様々な抗血液がん剤を投与することを含む、方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コース、若しくは該少なくとも1つの後続療法コース、又は両療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象におけるそれを治療するための方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的に改善するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的に改善する間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コース、若しくは該少なくとも1つの後続療法コース、又は両療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コースを含む。他の実施形態では、初期療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、1~4つのコースを含む。別の実施形態では、初期療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、1~2コースを含む。別の実施形態では、初期療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、1つのコースを含む。別の実施形態では、初期療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、2つのコースを含む。別の実施形態では、初期療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、3つのコースを含む。別の実施形態では、初期療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、4つのコースを含む。別の実施形態では、各コースは、各コースが実施される日数に関して同じであるか又は異なる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法又はレジメンは、少なくとも1つの後続療法コースを含む。他の実施形態では、後続療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、1~4つのコースを含む。別の実施形態では、後続療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、1~2つのコースを含む。別の実施形態では、後続療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、1つのコースを含む。別の実施形態では、後続療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、2つのコースを含む。別の実施形態では、後続療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、3つのコースを含む。別の実施形態では、後続療法は、アスパシタラビンを含む組成物が投与される場合、4つのコースを含む。別の実施形態では、各コースは、各コースが実施される日数に関して同じであるか又は異なる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの初期療法は、寛解までのコースの数を含み、各コースは、同じであるか、又は異なる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの後続療法は、いくつかのコースを含み、各コースは、同じであるか、又は異なる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの後続療法は、疾患の進行までいくつかのコースを含み、各コースは同じであるか、又は異なる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、各療法コースは、アスパシタラビンを含む組成物と組み合わせて、任意選択で抗血液がん剤を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コースを含み、初期療法コースは、少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アスパシタラビンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アスパシタラビンではない。別の実施形態では、初期療法コースは、抗血液がん剤を、アスパシタラビンを含む組成物と組み合わせて投与することを含む。
別の実施形態では、初期療法コースは、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含み、該抗血液がん剤の1つは、アスパシタラビンである。別の実施形態では、初期療法コースは、アスパシタラビンではない少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む。
別の実施形態では、初期療法コースは、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含み、抗血液がん剤のうちの少なくとも1つは、アスパシタラビンではない。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法又はレジメンは、少なくとも1つの後続療法コースを含み、後続療法コースは、少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アスパシタラビンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アスパシタラビンではない。別の実施形態では、後続療法コースは、抗血液がん剤を、アスパシタラビンを含む組成物と組み合わせて投与することを含む。
別の実施形態では、後続療法コースは、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含み、抗血液がん剤の1つは、アスパシタラビンである。別の実施形態では、後続療法コースは、アスパシタラビンではない少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む。
別の実施形態では、少なくとも1つの後続療法コースは、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含み、抗血液がん剤の少なくとも1つは、アスパシタラビンではない。
いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象における血液がんを治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該記対象が寛解期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む組成物を投与することを含み、初期療法及び後続療法における少なくとも1つの追加の抗血液がん剤は、同じであるか又は異なる。
いくつかの実施形態では、MDSの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的に改善するまで、投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的改善期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む組成物を投与することを含み、初期療法及び後続療法における少なくとも1つの追加の抗血液がん剤は、同じであるか又は異なる。
いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれ治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該記対象が寛解期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、アスパシタラビンを含む組成物を含む。
いくつかの実施形態では、MDSの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的に改善するまで、投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的改善期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、アスパシタラビンを含む組成物を含む。
いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該記対象が寛解期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法コースは、アスパシタラビン以外の少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む。
いくつかの実施形態では、MDSの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的に改善するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的改善期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法コースは、アスパシタラビン以外の少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法は、アスパシタラビン以外の少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含み、少なくとも後続療法コースは、アスパシタラビンを含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、MDSの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法又はレジメンが本明細書に提供され、該方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的に改善するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的改善期にある間、投与される。他の実施形態では、少なくとも1つの初期療法は、アスパシタラビン以外の少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含み、少なくとも後続療法コースは、アスパシタラビンを含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、血液がんの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を提供し、該治療は、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コース、若しくは該少なくとも1つの後続療法コース、又は両療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与すること含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、MDSの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を提供し、該治療は、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的に改善するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的に改善する間、該組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの初期療法コース若しくは少なくとも1つの後続療法コース又は両療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
「血液がん」を指す場合、血液、骨髄、リンパ、及びリンパ系に影響を及ぼす腫瘍を包含することが理解されるべきである。これらの組織はすべて循環系及び免疫系の両方を通して緊密に接続されているため、一方に影響を与える疾患は他方にも影響を及ぼすことが多く、骨髄増殖及びリンパ増殖(したがって白血病及びリンパ腫)を形成する。これは、一般的に、血液悪性腫瘍の診断及び治療における異なるアプローチにつながる。血液悪性腫瘍は、悪性腫瘍(「がん」)であり、それらは一般に血液学及び/又は腫瘍学の専門家によって治療される。
通常は、血液悪性腫瘍は、2つの主要な血液細胞系統、すなわち骨髄系及びリンパ系細胞株のいずれかに由来し得る。骨髄系細胞株は、通常、顆粒球、赤血球、血小板、マクロファージ及び肥満細胞を産生し、リンパ系細胞株は、B、T、NK及び形質細胞を産生する。リンパ腫、リンパ球性白血病、及び骨髄腫はリンパ系由来であり、急性及び慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、及び骨髄増殖性疾患は骨髄由来である。
いくつかの実施形態では、該血液がんは、前がん状態を指す。別の実施形態では、前がん状態は、骨髄異形成症候群(MDS)である。
いくつかの実施形態では、該血液がんは、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄増殖性腫瘍(NPM)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、該血液がんは、白血病である。別の実施形態では、該血液がんは、リンパ腫である。別の実施形態では、該血液がんは、多発性骨髄腫である。別の実施形態では、該血液がんは、骨髄増殖性腫瘍(MPN)である。
さらなる実施形態では、リンパ腫は、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
他の実施形態では、白血病は、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ芽球性白血病(CLL)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、該白血病は、急性骨髄性白血病(AML)である。別の実施形態では、該白血病は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)である。別の実施形態では、該白血病は、慢性骨髄性白血病(CML)である。別の実施形態では、該白血病は、慢性リンパ芽球性白血病(CLL)である。
別の実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)は、新たに診断された急性骨髄性白血病(AML)対象を指す。別の実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)は、集中治療に適していない新たに診断された急性骨髄性白血病(AML)対象を指す。別の実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の対象とは、集中治療に適していない急性骨髄性白血病(AML)及び新たに診断される成人対象を指す。
「集中治療」という用語は、高用量化学療法を指す。
別の実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)は、再発性急性骨髄性白血病(AML)を指す。別の実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)は、難治性AMLを指す。別の実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)は、再発難治性急性骨髄性白血病(AML)を指す。
別の実施形態では、集中治療に適していない急性骨髄性白血病(AML)と診断される対象のための治療法が本明細書に提供され、この治療法は、ベネトクラクスと組み合わせたアスパシタラビンを含む組成物による最大2コースの初期療法と、それに続くアスパシタラビンによる最大3コースの後続療法と、を含む。
別の実施形態では、集中治療に適していない新たに診断された急性骨髄性白血病(AML)である対象のための治療法が本明細書に提供され、この治療法は、アスパシタラビンとベネトクラクスとの併用を含む組成物による最大2コースの初期療法と、アスパシタラビンによる最大3コースの後続療法と、を含む。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、ベネトクラクス及びアザシチジンの初期療法後の第1の寛解におけるAML対象のための治療法であり、対象は、アスパシタラビンを含む2~4回の後続療法コースで治療される。
別の実施形態では、本明細書では、集中治療に適していない対象のための治療法を提供する。
「初期療法コース」を指す場合、(MDS対象において)疾患寛解及び/又は血液学的改善を達成し、できるだけ多くのがん細胞を除去することを目的とする治療の第1の段階を包含すると理解されるべきである。所定の期間又はいくつかのコースの後、管理者は、がんが寛解しているかどうかを(例えば、骨髄、血液、及び/又は他の試験及びパラメータによって)決定する(例えば、白血病において完全寛解又は部分寛解のいずれかは、試験が骨髄芽球の減少を示すはずである)。患者が完全寛解期にあるとき、芽球は骨髄の5%未満を作製しているが、部分寛解期では、骨髄芽球の割合は5%~25%に低減し、治療前の骨髄芽球の割合は少なくとも50%低下する。MDS患者の血液学的改善のためには、血球数の改善が必要である(ヘモグロビンは1.5g/dl増加し、>20×109/Lの血小板で始まる場合、血小板の≧30×109/Lの絶対的増加、<20×10/Lから>20×10/Lに増加し、少なくとも100%の増加、好中球は少なくとも100%の増加、>0.5×10/Lの絶対的増加)。
本発明の文脈において、該初期療法コースは、とりわけ、任意選択で、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3、4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物の投与を含む。初期療法コースは、対象が寛解するまで該対象に投与される。初期療法コースは、対象が血液学的に改善されるまで該対象に投与される。
部分的及び/又は完全寛解の定義は、Dohner,Hartmut, et al.「Diagnosis and management of AML in adults: 2017 ELN recommendations from an international expert panel.」Blood 129.4(2017): 424-447(参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
血液学的改善は、Cheson, Bruce D., et al.「Clinical application and proposal for modification of the International Working Group(IWG)response criteria in myelodysplasia.」Blood.108.2(2006).419-425(参照により本明細書に組み込まれる)に従って定義される。
MDS対象において、国際ワーキンググループによる血液学的改善(HI)は、赤血球系(HI-E)、血小板(HI-P)、及び好中球(HI-N)の3つの造血系における血球減少の特異的応答特定の応答を指す:
a.赤血球系応答(治療前、<11g/dL)は、ヘモグロビン≧1.5g/dLと定義される。過去8週間の治療前輸血数と比べて、少なくとも4回の赤血球(RBC)輸血/8週間の絶対数によるRBC輸血の単位の関連する低減。RBC輸血応答評価では、ヘモグロビンが9.0g/dL未満の場合、与えられたRBC輸血のみがカウントされる。
b.血小板反応(治療前<100×10/L)は、>20×10/Lの血小板から始まる患者に対して≧30×10/Lの絶対的増加、<20×10/Lから>20×10/Lに、少なくとも100%増加と定義される。
c.好中球応答(治療前、<1.0×10/L)は、少なくとも100%の増加及び>0.5×10/Lの絶対的増加として定義される。
HIは、治療前の異常値:ヘモグロビンレベルが110g/L未満(11g/dL)又はRBC輸血依存、血小板数が100×10/L未満又は血小板輸血依存、絶対好中球数(ANC)が1.0×10/L未満の患者で測定される。血球減少の治療前ベースライン測定値は、療法の前の少なくとも1週間にわたる、(輸血の影響を受けない、すなわち、RBC輸血が少なくとも1週間行われず、血小板輸血が少なくとも3日間行われない)少なくとも2つの測定値の平均値である。
「該対象が寛解するまで投与される」該少なくとも1つの初期療法コースに言及する場合、少なくとも1つの初期療法コースが、該対象のパラメータが、該対象が患っているがんが寛解(完全寛解、不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、部分寛解などを含むがこれらに限定されない任意の種類の寛解)していることを示すまで、該対象に投与されることを意味すると理解されるべきである。
「後続療法コース」(寛解療法コース、又はMDS対象における血液学的改善療法)を指す場合、該対象における寛解の兆候に続いて、任意の残存がん細胞の破壊を目的とし、再発の防止に役立つさらなる化学療法治療を含む、治療の第2の段階を包含すると理解されるべきである。本発明の文脈において、該後続療法コースは、とりわけ、任意選択で、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)を含む組成物の投与を含む。後続療法コースは、該対象が寛解している間に該対象に投与される。後続療法コースは、該対象が血液学的改善にある間に該対象に投与される。
いくつかの実施形態では、後続療法コースは、疾患の進行まで該対象に投与される。
本発明の文脈において、上述のような「療法コース」は、抗血液がん剤が該患者に投与されない何日かの間隔日数、又は任意選択で重複する投与日数とともに、少なくとも1つの抗血液がん剤をある期間にわたって該対象に投与することを含む。例えば、該少なくとも1つの初期療法コースは、所定の期間にわたって投与される1つ以上の抗血液がん剤を含んでもよく、任意選択で、投与日数の間の間隔を有するか、又は任意選択で、重複する投与日数を有する。さらに、いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの後続療法コースは、所定の期間にわたって投与される1つ以上の抗血液がん剤を含んでもよく、任意選択的に、投与間に数日の間隔を有するか、又は任意選択的に、重複する投与日数を有する。
いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの初期療法コースは、少なくとも1つの抗血液がん剤を含む組成物の投与を含む。
さらなる実施形態では、該少なくとも1つの初期療法コースは、アスパシタラビン以外の少なくとも1つの抗血液がん剤を含む組成物の投与を含む(すなわち、該組成物は、アスパシタラビンを含まない)。いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの初期療法コースは、少なくとも1つの抗血液がん剤の投与を含み、該少なくとも1つの抗血液がんは、アスパシタラビンを含まない。いくつかの他の実施形態では、該少なくとも1つの初期療法コースは、少なくとも2つの抗血液がん剤の投与を含み、そのうちの1つは、アスパシタラビン以外の抗血液がん剤を含む。いくつかの実施形態では、本発明は、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含む少なくとも1つの初期療法コースを提供し、抗血液がん剤の1つはアスパシタラビンである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期間にある間に投与される。
別の実施形態では、本明細書に記載の方法又はレジメンは、少なくとも1つの初期療法コース、及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的改善になるまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的改善にある間に投与される。
別の実施形態では、初期療法コース、後続療法コース、又は両療法コースは、少なくとも1つの抗血液がん剤を使用する。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アスパシタラビンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アスパシタラビンではなく、BCL2阻害剤、低メチル化剤(HMA)、代謝拮抗薬、標的療法、免疫療法、CAR-T、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、抗血液がん剤は、BCL2阻害剤である。別の実施形態では、抗血液がん剤は、低メチル化剤(HMA)である。別の実施形態では、抗血液がん剤は、代謝拮抗薬である。別の実施形態では、抗血液がん剤は、標的療法として使用される。別の実施形態では、抗血液がん剤は、免疫療法として使用される。別の実施形態では、抗血液がん剤は、CAR-Tである。
別の実施形態では、BCL2阻害剤は、ベネトクラクスである。別の実施形態では、低メチル化剤(HMA)は、アザシチジン、デシタビン、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、代謝拮抗薬は、シタラビン、アスパシタラビン、ダウノルビシン、イダルビシン、シクロホスファミド、デキサメタゾン、ダウノルビシン塩酸塩及びシタラビンリポソーム、並びにそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、標的療法は、グラスデギブ、ソラフェニブ、ミドスタウリン、イボシデニブ、エナシデニブ、APR-246、ギルテリチニブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、免疫療法は、CD47阻害剤、マグロリマブ、クサツズマブ、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。別の実施形態では、CAR-Tは、CART-123である。
別の実施形態では、該少なくとも1つの抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)は、ベネトクラクス、シタラビン、ダウノルビシン、イダルビシン、シクロホスファミド、デキサメタゾン、ダウノルビシン塩酸塩及びシタラビンリポソーム、アザシチジン、デシタビン、グラスデギブ、ソラフェニブ、ミドスタウリン、イボシデニブ、エナシデニブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ギルテリチニブ、マグロリマブ、クサツズマブ、APR-246、CART-123、並びに任意の薬学的に許容される塩及び/又はそれらの組み合わせから選択される。
別の実施形態では、抗血液がん剤は、ベネトクラクスである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、シタラビンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アスパシタラビンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、ダウノルビシンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、イダルビシンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、シクロホスファミドである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、デキサメタゾンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、ダウノルビシン塩酸塩とシタラビンリポソームとの組み合わせである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、アザシチジンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、デシタビンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、グラスデギブである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、ソラフェニブである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、ミドスタウリンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、イボシデニブである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、エナシデニブである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、ゲムツズマブオゾガマイシンである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、イスギルテリチニブである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、マグロリマブである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、クサツズマブである。別の実施形態では、抗血液がん剤は、APR-246である。別の実施形態では、抗血液がん剤は、CART-123である。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗血液がん剤は、アスパシタラビンである。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗血液がん剤は、ベネトクラクス、HMA、又はこれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗血液がん剤は、ベネトクラクス、シタラビン、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの抗血液がん剤は、ベネトクラクス又はアスパシタラビンである。別の実施形態では、該療法コース(初期又は後続のいずれか)は、ベネトクラクスとアスパシタラビンとの併用療法を含む。
いくつかの実施形態では、初期療法コースは、アスパシタラビン4.5g/m及びベネトクラクス(50~600/日)並びに唯一の抗血液がん剤として追加の9~23日間のベネトクラクス(50~600mg/日)の組み合わせを投与することを含む。別の実施形態では、アスパシタラビン4.5g/mとベネトクラクス(50~600mg/日)との組み合わせを5間又は6日間投与することと、唯一の抗血液がん剤としてベネトクラクス(50~600mg/日)を追加で9~23日間投与することとを含む初期療法コースは、1つのコースと称される。別の実施形態では、アスパシタラビン及びベネトクラクスは、同時期に、又は連続して与えられる。別の実施形態では、初期療法は、1つのコースを含む。別の実施形態では、初期療法は、2コースを含む。別の実施形態では、初期療法は、3コースを含む。
いくつかの実施形態では、アスパシタラビン及び少なくとも1つの抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)は、同時に又は連続して投与される。別の実施形態では、アスパシタラビンは、少なくとも1つの抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)と同時に投与される。別の実施形態では、アスパシタラビンは、少なくとも1つの抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)の前に投与される。別の実施形態では、アスパシタラビンは、少なくとも1つの抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)の後に投与される。別の実施形態では、少なくとも1つの抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)は、アスパシタラビンと同時に、及びアスパシタラビンなしで追加の期間投与される。別の実施形態では、アスパシタラビンは、少なくとも1つの抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)と同時に、追加の抗血液がん剤(アスパシタラビンではない)なしで追加の期間投与される。
いくつかの実施形態では、後続療法コースは、アスパシタラビン4.5g/mを投与することを含む。別の実施形態では、後続療法は、2コースを含む。別の実施形態では、後続療法は、3コースを含む。別の実施形態では、後続療法は、アスパシタラビンが含まれる場合、最大3コースを含む。
別の実施形態では、療法コース(初期又は後続のいずれか)は、ベネトクラクスとアザシチジンとの併用療法又はベネトクラクスとシタラビンとの併用療法を含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの初期療法コース又は/及び少なくとも1つの後続療法コースは、6日間連続して1日1回、IVによって投与されるアスパシタラビン4.5g/m/日(又は任意選択で特定の毒性の場合、2.3g/m/日)を投与することを含む。
別の実施形態では、初期又は後続のコースは、5日間のアスパシタラビンの1時間注入を含む。
いくつかの実施形態では、アスパシタラビン(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかで投与される)は、0.3g/m/日~10g/m/日の用量で投与される。他の実施形態では、アスパシタラビン(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかで投与される)は、1.5g/m/日~6g/m/日の用量で投与される。他の実施形態では、アスパシタラビン(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかで投与される)は、0.5g/m/日~10g/m/日の用量で投与される。
いくつかの実施形態では、ベネトクラクス(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかで投与される)は、50~600mg/日の用量で投与される。別の実施形態では、ベネトクラクスは、50~150mg/日の用量で投与される。別の実施形態では、ベネトクラクスは、150~250mg/日の用量で投与される。別の実施形態では、ベネトクラクスは、250~350mg/日の用量で投与される。別の実施形態では、ベネトクラクスは、350~450mg/日の用量で投与される。別の実施形態では、ベネトクラクスは、450~600mg/日の用量で投与される。別の実施形態では、ベネトクラクスは、50~300mg/日の用量で投与される。別の実施形態では、ベネトクラクスは、300~600mg/日の用量で投与される。
いくつかの実施形態では、ベネトクラクス(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかで投与される)は、50~600mg/日の用量で投与される。
いくつかの実施形態では、アスパシタラビン(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかにおいて投与される)は、少なくとも1.5g/m/日の用量で投与される。
いくつかの実施形態では、アスパシタラビン(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかにおいて投与される)は、少なくとも2.3g/m/日の用量で投与される。
いくつかの実施形態では、アスパシタラビン(少なくとも1つの初期療法コース及び/又は少なくとも1つの後続療法コースのいずれかにおいて投与される)は、少なくとも4.5g/m/日の用量で投与される。
いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの初期療法コースは、BCL2阻害剤、低メチル化剤(HMA)、代謝拮抗薬、標的療法、免疫療法、CAR-T、及びそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの抗血液がんの投与を含む。
別の実施形態では、該少なくとも1つの抗血液がんは、ベネトクラクス、シタラビン、アスパシタラビン、ダウノルビシン、イダルビシン、シクロホスファミド、デキサメタゾン、ダウノルビシン塩酸塩及びシタラビンリポソーム、アザシチジン、デシタビン、グラスデギブ、ソラフェニブ、ミドスタウリン、イボシデニブ、エナシデニブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ギルテリチニブ、マグロリマブ、クサツズマブ、APR-246、CART-123、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
いくつかの実施形態では、該少なくとも1つの後続療法コースは、BCL2阻害剤、低メチル化剤(HMA)、代謝拮抗薬、標的療法、免疫療法、CAR-T、及びそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの抗血液がんの投与を含む。別の実施形態では、該少なくとも1つの抗血液がんは、ベネトクラクス、シタラビン、アスパシタラビン、ダウノルビシン、イダルビシン、シクロホスファミド、デキサメタゾン、ダウノルビシン塩酸塩及びシタラビンリポソーム、アザシチジン、デシタビン、グラスデギブ、ソラフェニブ、ミドスタウリン、イボシデニブ、エナシデニブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ギルテリチニブ、マグロリマブ、クサツズマブ、APR-246、CART-123、及びそれらの任意の組み合わせから選択される。
いくつかの実施形態では、本発明の該治療は、奏効期間(DOR)、全生存期間(OS)を含む無イベント生存期間(EFS)、負の微小残存病変(MRD)をもたらす生存期間(EFS)から選択される該対象の少なくとも1つの臨床状態を改善し、奏効の改善(例えば、完全寛解(CR)までの血液学的回復(CRi)を伴う完全寛解)、生活の質(QoL)をもたらし、有害事象の頻度又は重症度、血液学的改善、及びそれらの任意の組み合わせを低減する。
本発明は、血液がんの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3、4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物をさらに提供し、該治療は、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、該組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの初期療法コース若しくは該少なくとも1つの後続療法コース又は両方の療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
本発明は、MDSの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物をさらに提供し、該治療は、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的改善するまで該組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的改善する間、該組成物を投与することを含み、該少なくとも1つの初期療法コース若しくは該少なくとも1つの後続療法コース又は両療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
「治療有効量」の化合物という用語は、その化合物が投与される対象に有益な効果を提供するのに十分な量の化合物である。有効量の化合物は、個体の病状、年齢、性別、及び体重などの因子に従って変動し得る。
「治療」、「治療する」、「治療すること」などの用語は、疾患の進行を遅くする、停止させる、又は逆行させることを含むことを意味する。これらの用語はまた、疾患が実際に排除されていない場合でさえ、疾患の進行自体が遅くなるか又は逆転されていない場合でさえ、疾患の1つ以上の症状を軽減、緩和、減衰、排除、又は低減することを含む。対象は、哺乳動物、好ましくはヒトを指す。
本明細書に記載の数値に関する「約」という用語は、記載の値+/-10%として理解されるものである。
薬物の「薬学的に許容される塩」という用語は、IUPAC条約に従った塩を指す。薬学的に許容される塩は、薬物と組み合わせた塩形態の不活性成分である。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、特定の化合物の遊離酸及び塩基の生物学的有効性を保持し、かつ生物学的又は別段に望ましくないものではない塩を意味する。本発明で使用される化合物は、十分な酸性、十分な塩基性、又は両方の官能基を有し得、したがって、いくつかの無機又は有機塩基、並びに無機及び有機酸のうちのいずれとも反応して、薬学的に許容される塩を形成し得る。典型的な薬学的に許容される塩としては、本発明の化合物とミネラル若しくは有機酸若しくは無機塩基との反応によって調製される塩が挙げられる。
別の実施形態では、塩は、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、ホウ酸、安息香酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アスコルビン酸、硫酸、マレイン酸、ギ酸、マロン酸、ニコチン酸、及びシュウ酸などの強酸である。
本発明は、本発明の化合物のうちの少なくとも1つと、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを含み、任意で1つ以上の賦形剤をさらに含む、薬学的組成物を提供する。
「薬学的に許容される」という用語は、連邦若しくは州政府の規制機関によって承認されているか、又は動物、特にヒトにおいて使用するための米国薬局方若しくは他の一般に認められた薬局方に列挙されていることを意味する。
「担体」という用語は、治療化合物とともに投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤、又はビヒクルを指す。かかる薬学的担体は、例えば、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油などの石油、動物、植物、若しくは合成起源のものを含む、水及び油などの滅菌液体、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、又は他の合成溶媒であり得る。
治療化合物の静脈内投与では、水が、好ましい担体である。生理食塩水並びに水性デキストロース溶液及びグリセロール溶液もまた、用いることができる。
組成物は、溶液、懸濁液、乳剤、錠剤、丸薬、カプセル、散剤、徐放性製剤などとして製剤化され得る。組成物は、トリグリセリド、微結晶セルロース、トラガカントゴム、又はゼラチンなどの従来の結合剤及び担体とともに、座剤として製剤化され得る。
組成物は、限定されないが、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、グルコン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化カルシウム、乳酸ナトリウムなどを含む医薬賦形剤をさらに含み得る。必要に応じて、組成物はまた、少量の糖アルコール、湿潤剤、又は乳化剤、及びpH調整剤を含有し得る。
非経口投与のための薬学的組成物はまた、活性化合物の懸濁液として製剤化してもよい。そのような懸濁液は、油性注射用懸濁液又は水性注射用懸濁液として調製されてもよい。油性懸濁液注射剤では、脂肪油(ゴマ油など)又は合成脂肪酸エステル(オレイン酸エチル、トリグリセリド、若しくはリポソームなど)を含む、好適な親油性溶媒又はビヒクルを使用することができる。水性注射用懸濁液は、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、又はデキストランなどの、懸濁液の粘度を増加させる物質を含有してもよい。任意で、懸濁液はまた、高度に濃縮された溶液の調製を可能にするために、好適な安定剤、又は化合物の溶解度を増加させる薬剤を含有してもよい。
経粘膜及び経皮投与の場合、透過される障壁に適した浸透剤が、製剤中で使用され得る。例えば、DMSO又はポリエチレングリコールを含み、そのような浸透剤は、当該技術分野で既知である。
経口投与の場合、化合物は、活性化合物を、当該技術分野で既知の薬学的に許容される担体及び賦形剤と組み合わせることによって容易に製剤化され得る。そのような担体により、本発明の化合物を錠剤、対象による経口摂取用の錠剤、丸薬、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、及び懸濁液などとして製剤化することが可能となる。経口使用のための薬理学的調製物は、固体賦形剤を使用し、任意で得られる混合物を粉砕し、所望の場合には好適な補助剤を添加した後に、顆粒の混合物を加工して、錠剤又は糖衣錠コアを得ることで、作製することができる。具体的には、好適な賦形剤は、ラクトース、スクロース、マンニトール、若しくはソルビトールを含む糖などの充填剤;例えば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル-セルロース、カルボメチルセルロースナトリウムなどのセルロース調製物;及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)などの生理的に許容されるポリマーである。必要に応じて、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、若しくはアルギン酸、又はアルギン酸ナトリウムなどのそれらの塩などの崩壊剤が添加され得る。
加えて、本発明の化合物の胃環境への曝露を防止することが望ましい場合、腸溶性コーティングが有用であり得る。
経口的に使用され得る薬学的組成物は、ゼラチンから作製されたプッシュフィットカプセル、並びにゼラチンから作製された軟質の密封カプセル、及びグリセロール又はソルビトールなどの可塑剤を含む。プッシュフィットカプセルは、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、タルク又はステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、及び任意選択的に安定剤との混和物中に活性成分を含有し得る。
ソフトカプセル内では、活性化合物は、脂肪油、液体パラフィン、又は液体ポリエチレングリコールなどの好適な液体に溶解又は懸濁され得る。加えて、安定剤が添加され得る。
本発明の薬学的組成物は、当該技術分野で周知のプロセスによって、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、粉砕、微粉砕、糖衣錠作製、ゲル状化、乳化、カプセル化、封入、又は凍結乾燥プロセスの手段によって、製造することができる。
投与される組成物の投与量は、治療される対象、がんの病期、投与経路、及び処方医の判断を含む多くの要因に依存する。
本発明の方法で使用される薬学的組成物は、非経口及び経口投与経路からなる群から選択される任意の好適な投与経路によって投与され得る。いくつかの実施形態によると、投与経路は、非経口投与を介したものである。様々な実施形態では、投与経路は、静脈内、動脈内、筋肉内、皮下、腹腔内、脳内、脳室内、くも膜下腔内、又は皮内投与経路である。例えば、本薬学的組成物は、例えば、静脈内(i.v.)又は腹腔内(i.p.)注射又は注入によって、全身投与することができる。特定の実施形態によると、薬学的組成物は、30分間~2時間にわたって、例えば1時間にわたって、静脈内注入によって投与される。本発明の組成物は、局所的に投与してもよく、追加の活性剤及び/又は賦形剤をさらに含み得る。
本明細書に記載の化合物の毒性及び治療有効性は、細胞培養物又は実験動物における標準的な薬学的手順によって、例えば、主題の化合物のIC50(細胞増殖の50%の阻害を提供する濃度)及びMTD(試験した動物における最大耐用量)を決定することによって、決定することができる。細胞培養アッセイ及び動物実験から得られたデータは、ヒト対象における使用のための投与量の範囲を処方する際に使用することができる。正確な処方、投与経路、及び投与量は、患者の病態を考慮して、個々の医師によって選択され得る(例えば、Fingl,et al.,1975,「The Pharmacological Basis of Therapeutics」,Ch.1pp.1を参照されたい)。
いくつかの実施形態によると、本発明の方法で使用される薬学的組成物は、少なくとも1か月に1回投与される。追加の実施形態によると、本薬学的組成物は、少なくとも1か月に2回投与される。さらなる実施形態によると、本薬学的組成物は、少なくとも1週間に1回投与される。またさらなる実施形態によると、本薬学的組成物は、少なくとも1週間に2回投与される。なおさらなる実施形態によると、本薬学的組成物は、少なくとも1週間に少なくとも1日1回投与される。さらなる実施形態によると、本薬学的組成物は、対象が治癒するまで、少なくとも1週間に少なくとも1日1回投与される。
本薬学的組成物ががんの再発の予防に使用されるいくつかの実施形態では、本薬学的組成物は、医師の指示に従って、長期間にわたって定期的に投与することができる。
場合によっては、大負荷用量の後に、治療期間にわたって定期的(例えば、毎週)な維持用量を投与することが有利であり得る。化合物はまた、徐放送達系、ポンプ、及び持続注入用の他の既知の送達系によって送達することもできる。用量レジメンは、その薬物動態に基づいて、所望の循環レベルの特定の化合物を提供するように変動し得る。したがって、用量は、治療剤の所望の循環レベルが維持されるように計算される。
典型的には、有効用量は、化合物の活性及び有効性、並びに対象の状態、並びに治療される対象の体重又は表面積によって決定される。用量及び用量レジメンはまた、特定の対象における化合物の投与に伴う任意の有害な副作用の存在、性質、及び程度によって決定される。
レジメン
いくつかの実施形態では、本発明は、血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療するためのレジメンを提供し、該レジメンが、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が寛解するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が寛解期にある間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コース、若しくは該少なくとも1つの後続療法コース、又は該少なくとも1つの初期及び後続療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象におけるそれを治療するためのレジメンを提供し、該レジメンが、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、該少なくとも1つの初期療法コースは、該対象が血液学的改善するまで投与され、該少なくとも1つの後続療法コースは、該対象が血液学的改善する間、投与され、該少なくとも1つの初期療法コース、若しくは該少なくとも1つの後続療法コース、又は該少なくとも1つの初期及び後続療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、治療のレジメンを指す。本明細書に記載の方法及びレジメンは、本明細書において同義的に用いられる。
以下の実施例は、本質的に、単に例示的かつ非限定的であるとみなされるものである。本発明が関係する当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの修正、置換、及び変形が行われ得ることが明らかであろう。
実施例1:アスパシタラビン地固め療法の有効性を、アザシチジンと組み合わせたベネトクラクスによる治療後の最初の寛解における急性骨髄性白血病患者における、標準ケア療法と比較するための無作為化された非盲検試験
標準的治療(SOC)(無作為化後の治療オプション):
・ベネトクラクス+アザシチジンは、再発又は強い毒性が生じるまで毎月投与される。
試験集団:ベネトクラクス及びアザシチジンの初期療法後に、カウント回復の有無にかかわらず、最初の寛解に入った、新たに診断された急性骨髄性白血病(AML)を有する成人対象。
試験目的:主目的-現在の標準的治療と比較した、アスパシタラビン治療した対象における無イベント生存期間(EFS)、奏効期間(DOR)、及び全生存期間(OS)。副次的目的-標準的治療と比較した、アスパシタラビンで治療した対象のコンプライアンス、及び生活の質。微小残存病変(MRD)陽性から陰性への変換。
試験設計:最初の寛解におけるAML対象におけるアスパシタラビンと標準的治療との効果を比較するための、前向きな非盲検、多施設、無作為化、並行群試験。対象は、以下の2つの治療群のうちの1つに同等の確率で無作為割付される:(1)アスパシタラビン4.5g/m/日(又は特定の毒性の場合は任意に2.3g/m/日)の1時間にわたるIV投与を1日1回、5日又は6日間連続投与。(2)ベネトクラクス+アザシチジンの標準的治療(SOC)の投与。
アスパシタラビン群の対象は、2~4回の後続(寛解期間中)コースで治療される。各コースには、5日又は6日間のアスパシタラビンの1時間の注入が含まれる。
最後のアスパシタラビン強化コースの後、対象は、臨床試験期間中、臨床訪問で追跡される。
SOC群の対象を毎月治療し、SOCに従って追跡する。
実施例2-集中導入療法に適していない急性骨髄性白血病と新たに診断された患者におけるアスパシタラビン及びベネトクラクスを用いた用量漸増及び拡大試験
試験集団:導入(初期)療法に適していない急性骨髄性白血病(AML)と新たに診断された成人対象
試験目的:新たに診断されたAMLを有する不適切な患者において、アスパシタラビンと組み合わせて投与された場合のベネトクラクスの最大耐用量(MTD)、続いて有効性、薬物動態、及び安全性を定義する。
試験設計:これは、導入療法に不適切なAMLと新たに診断された成人対象において、ベネトクラクスと組み合わせたBST-236による用量漸増及び拡大、非盲検、多施設試験である。試験の第1部は、この組み合わせの最大耐用量を特定する。第2部では、アスパシタラビンは、選択された用量のベネトクラクスとともに投与される。完全寛解した患者は、初期の毒性の場合、最大3コースのアスパシタラビン4.5g/m2以下で治療される。最後のアスパシタラビンコースに続いて対象は、残りの臨床試験の間、臨床訪問によって追跡される。
本発明のある特定の特徴は本明細書に例示及び記載されているが、多くの修正、置換、変更、及び均等物は、今後当業者に生じるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨に該当するすべてのそのような修正及び変更を網羅することが意図されることを理解されたい。

Claims (32)

  1. 血液がんの治療を必要とする対象におけるそれを治療する方法であって、前記方法が、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、前記少なくとも1つの初期療法コースは、前記対象が寛解するまで投与され、前記少なくとも1つの後続療法コースは、前記対象が寛解期にある間投与され、前記少なくとも1つの初期療法コース、若しくは前記少なくとも1つの後続療法コース、又は両方の療法コースは、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む、方法。
  2. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、アスパシタラビンを投与することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含み、前記抗血液がん剤のうちの1つが、アスパシタラビンである、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、アスパシタラビンではない少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与すること含み、前記抗血液がん剤のうちの少なくとも1つが、アスパシタラビンではない、請求項1、2及び5のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つの後続療法コースが、アスパシタラビンを投与することを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの後続療法コースが、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含み、前記抗血液がん剤のうちの1つが、アスパシタラビンである、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つの後続療法コースが、アスパシタラビンではない少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つの後続療法コースが、少なくとも2つの抗血液がん剤を投与することを含み、前記抗血液がん剤のうちの少なくとも1つが、アスパシタラビンではない、請求項1~7及び9のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を投与することを含み、前記少なくとも1つの後続療法コースが、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を投与することを含み、前記初期及び後続療法における前記少なくとも1つの追加の抗血液がん剤が、同じであるか又は異なる、請求項1に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つの初期療法コースが、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を投与することを含み、前記少なくとも1つの後続療法コースが、アスパシタラビンを含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つの初期療法が、アスパシタラビン以外の少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含み、前記少なくとも1つの後続療法コースが、アスパシタラビン及び少なくとも1つの追加の抗血液がん剤を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記少なくとも1つの初期療法が、アスパシタラビン以外の少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含み、前記少なくとも1つの後続療法コースが、アスパシタラビンを含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記少なくとも1つの初期療法が、寛解までのいくつかのコースを含み、各コースが、同じであるか又は異なる、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つの後続療法が、いくつかのコースを含み、各コースが、同じであるか又は異なる、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記血液がんが、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性腫瘍(MPN)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項1に記載の方法。
  19. 白血病が、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ芽球性白血病(CLL)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項17に記載の方法。
  20. リンパ腫が、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項17に記載の方法。
  21. 前記少なくとも1つの抗血液がん剤が、BCL2阻害剤、低メチル化剤(HMA)、代謝拮抗薬、標的療法、免疫療法、CAR-T、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項2~14のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記少なくとも1つの抗血液がん剤が、ベネトクラクス、シタラビン、アスパシタラビン、ダウノルビシン、イダルビシン、シクロホスファミド、デキサメタゾン、ダウノルビシン塩酸塩及びシタラビンリポソーム、アザシチジン、デシタビン、グラスデギブ、ソラフェニブ、ミドスタウリン、イボシデニブ、エナシデニブ、ゲムツズマブ、オゾガマイシン、ギルテリチニブ、マグロリマブ、クサツズマブ、CD47阻害剤、APR-246、CART-123、及びそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項2~15のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記少なくとも1つの抗血液がん剤が、ベネトクラクス及び低メチル化剤(HMA)のうちの少なくとも1つである、請求項2~15のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記少なくとも1つの抗血液がん剤が、ベネトクラクス及びシタラビンのうちの少なくとも1つである、請求項2~15のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記少なくとも1つの抗血液がん剤が、ベネトクラクス及びアスパシタラビンのうちの少なくとも1つである、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  26. アスパシタラビンが、0.3g/m/日~10g/m/日の用量で投与される、請求項1~25のいずれか一項に記載の方法。
  27. アスパシタラビンが、少なくとも1.5g/m/日の用量で投与される、請求項1~26のいずれか一項に記載の方法。
  28. アスパシタラビンが、少なくとも2.3g/m/日の用量で投与される、請求項1~27のいずれか一項に記載の方法。
  29. アスパシタラビンが、少なくとも4.5g/m/日の用量で投与される、請求項1~28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記少なくとも1つの後続療法コースが、ベネトクラクス、シタラビン、アスパシタラビン、ダウノルビシン、イダルビシン、シクロホスファミド、デキサメタゾン、ダウノルビシン塩酸塩及びシタラビンリポソーム、アザシチジン、デシタビン、グラスデギブ、ソラフェニブ、ミドスタウリン、イボシデニブ、エナシデニブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ギルテリチニブ、クサツズマブ、APR-246、CART-123並びにそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの抗血液がん剤を投与することを含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記治療が、DOR(奏効期間)、全生存期間(OS)を含む生存期間、無イベント生存期間(EFS)、微小残存病変(MRD)から選択される前記対象の少なくとも1つの臨床状態を改善し、奏効の改善(CRiからCR)、QoL、有害事象の頻度又は重症度、血液学的改善、及びそれらの任意の組み合わせをもたらす、請求項1~30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 血液がんの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物であって、前記治療が、少なくとも1つの初期療法コース及び少なくとも1つの後続療法コースを含み、前記少なくとも1つの初期療法コースが、前記対象が寛解するまで投与され、前記少なくとも1つの後続療法コースが、前記対象が寛解期にある間、前記組成物を投与することを含み、前記少なくとも1つの初期療法コース、若しくは前記少なくとも1つの後続療法コース、又は両療法コースが、(2S)-2-アミノ-4-[[1-[(2R,3S,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)オキソラン-2-イル]-2-オキソピリミジン-4-イル]アミノ]-4-オキソブタン酸(アスパシタラビン)又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を投与することを含む、組成物。
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