JP2023521740A - 複数用量薬物送達デバイス用のニードルコネクタ及びモジュール型ニードルコネクタ並びにその使用 - Google Patents

複数用量薬物送達デバイス用のニードルコネクタ及びモジュール型ニードルコネクタ並びにその使用 Download PDF

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Abstract

本明細書に記載のシステム及びデバイスは、薬物、ホルモン、生物製剤、及び他の治療剤を送達するための複数用量注射システムを含む。システムは、再使用可能インジェクタに装着可能な複数の単回注射ニードルコネクタを含む。ニードルコネクタは、患者に治療剤を投与するための遠位端と、再使用可能インジェクタのセプタムを穿孔するための近位端とを有するニードルを含む。複数のニードルコネクタにわたるニードルの近位端を、セプタム上の穿孔位置が変化するように変化させることができる。システムは、モジュール型ニードルコネクタも含む。モジュール型ニードルコネクタは、コネクタボディ内で回転可能なディスクを含み得る。モジュール型ニードルコネクタが再使用可能インジェクタに接続されるたびに、回転ディスク内のニードルの位置が変化する。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2020年4月16日に出願された米国仮特許出願第63/011,029号及び2020年9月1日に出願された米国仮特許出願第63/073,158号に対する優先権及び利益を主張し、これら仮特許出願の内容全体は、以下に完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、概して、薬物、ホルモン、生物製剤、及び他の治療剤を送達するための複数用量注射システムに関する。より詳細には、本発明は、再使用可能インジェクタのセプタム上の様々な穿孔位置に対応する様々な近位ニードル位置を有するニードルコネクタに関する。
病状の根底にある症状を治療、緩和、または予防するために定期的な注射を必要とする多くの病状が存在する。例えば、インスリンの定期的な投与が必要な糖尿病患者、またはホルモンの毎日の注射が必要な甲状腺障害患者について考えてみる。全ての定期的な複数用量注射レジメンの共通点の1つは、薬物、ホルモン、生物製剤、または他の治療剤の投与が中断されると、患者に重大な問題が生じ得ることである。これには、不快感、疼痛、病状の再発、または場合によっては死亡さえも含まれる場合がある。
複数用量の定期的な注射レジメンを提供する現行方法の1つは、治療剤を含む再使用可能インジェクタを提供することである。単一のインジェクタは、数回の注射レジメン(例えば、1時間毎、毎週、隔週など)にわたって再使用することができる。無菌注射デバイスを確実なものにするために、注射システムには、再使用可能インジェクタの先端に装着する複数の使い切りニードルコネクタを含めることができる。システムには、再使用可能インジェクタによって提供される注射の数量に対応する数量のニードルコネクタを含めることができる(例えば、14日間注射レジメン用の14個のニードルコネクタ)。
ニードルコネクタは、近位端及び遠位端を有するニードルを有し得る。遠位端は、治療剤を投与するために、患者に、例えば皮下へと挿入することができる。近位端は、再使用可能インジェクタに挿入することができ、そこで近位端の先端はセプタムを穿孔して、インジェクタ内に格納された治療剤に達する。
既存の注射システムは、再使用可能インジェクタのセプタムを穿孔する方法に関連するため、このシステムには問題が存在する。これまでのニードルコネクタは全て、セプタムの同じ位置を穿孔していた。同じ再使用可能インジェクタで多くのニードルコネクタ(例えば、14日間レジメン用に14本のニードル)が使用されることが予想される場合、セプタムの穿孔及び再穿孔は、セプタムに損傷を生じさせるおそれがある。この損傷は、再使用可能インジェクタ内の治療剤へと落ちるゴム粒子の発生を招くおそれがある。これにより、治療剤が汚染され、場合によっては患者に悪影響を及ぼす可能性がある。
したがって、再使用可能インジェクタ内に配置された治療剤を汚染のリスクに晒すことなく複数用量注射レジメンを提供するための、改善された方法、デバイス、及びシステムが必要とされている。
本発明の目的は、上述の必要性を満たすシステム、デバイス、及び方法を提供することである。概して、本発明の目的は、再使用可能インジェクタのセプタム上の様々な穿孔位置に対応する様々な近位ニードル位置を有するニードルコネクタを備えた注射システムを提供することである。
本明細書に記載の例示的なシステムは、セプタムを有する再使用可能インジェクタを含み得る。システムは、セプタムに近接する再使用可能インジェクタの遠位端に装着するような寸法の複数の装着可能なニードルコネクタを含み得る。複数の装着可能なニードルコネクタは、第1のニードルを有する第1のニードルコネクタを含み得る。第1のニードルの近位端は、セプタム上の第1の位置に対応し得る。複数の装着可能なニードルコネクタは、第2のニードルを有する第2のニードルコネクタを含み得る。第2のニードルの近位端は、セプタム上の第2の位置に対応し得る。第1の位置及び第2の位置は異なる位置であり、その結果、セプタムは第1のニードルコネクタ及び第2のニードルコネクタによって異なる位置で穿孔され得る。
システムは、ニードルコネクタの第1のセットを含み得る。第1のセットは、第1のニードルコネクタと、第3のニードルを有する第3のニードルコネクタとを含み得る。第3のニードルの近位端は、第1のニードルコネクタと同様に、セプタム上の第1の位置に対応し得る。
再使用可能インジェクタの遠位端は、円形断面を有し得る。複数の装着可能なニードルコネクタの各々の近位端は、再使用可能インジェクタの遠位端に同心に配置可能であり得る。第1のニードルの近位端は、再使用可能インジェクタの遠位端と同心に配置され得る。第2のニードルの近位端は、再使用可能インジェクタの遠位端と非同心に配置され得る。
再使用可能インジェクタの遠位端は、第1の回転防止機構を含み得る。複数の装着可能なニードルコネクタの各々は、第1の回転防止機構と係合するような寸法の第2の回転防止機構を含み得る。
再使用可能インジェクタの遠位端は、円形断面を有し得る。複数の装着可能なニードルコネクタの各々の近位端は、再使用可能インジェクタの遠位端に同心に配置可能であり得る。第1のニードルの近位端は、第1の放射状オフセットで第2の回転防止機構からオフセットされ得る。第2のニードルの近位端は、第2の放射状オフセットで第2の回転防止機構からオフセットされ得る。第1の放射状オフセットは、第2の放射状オフセットとは異なるものであり得、その結果、セプタムは第1のニードルコネクタ及び第2のニードルコネクタによって異なる位置で穿孔され得る。
第1の回転防止機構は、キー溝またはキーのうちの一方であり得、第2の回転防止機構は、キーまたはキー溝のうちの一方であり得、第1の回転防止機構と逆である。
第1の回転防止機構は、再使用可能インジェクタの遠位端の第1の断面幾何学的形状であり得る。第2の回転防止機構は、複数の装着可能なニードルコネクタの各々の近位端の第2の断面幾何学的形状であり得る。第1の断面幾何学的形状及び第2の断面幾何学的形状は、機構間の回転を防止するために非円形であり得る。
第2のニードルは、第2のニードルの近位端と第2のニードルの遠位端との間に配置された湾曲部を有し得る。
例示的なキットは、再使用可能インジェクタに装着可能な複数のニードルコネクタを含み得る。キットは、1つ以上のニードルコネクタの第1のセットを含み得、ニードルコネクタの各々は第1のニードルを含む。各第1のニードルの近位端は、再使用可能インジェクタのセプタム上の第1の位置を穿刺するように配置され得る。キットは、1つ以上のニードルコネクタの第2のセットを含み得、ニードルコネクタの各々は第2のニードルを含む。各第2のニードルの近位端は、セプタム上の第2の位置を穿刺するように配置され得る。第1の位置及び第2の位置は異なる位置であり、その結果、セプタムは第1のセット及び第2のセットによって異なる位置で穿孔され得る。
第1のセット及び/または第2のセットは、2~5つのニードルコネクタを含み得る。いくつかの例では、第1のセット及び/または第2のセットは、5つ以下のニードルコネクタに制限され得る。
第1のセットは、第1のニードルコネクタ及び第2のニードルコネクタを含み得る。第1のニードルコネクタは、第1の注射レジメン用にインデックスを付与され得、第2のニードルコネクタは、第2の注射レジメン用にインデックスを付与され得る。第2のセットは、第3のニードルコネクタ及び第4のニードルコネクタを含み得る。第3のニードルコネクタは、第3の注射レジメン用にインデックスを付与され得、第4のニードルコネクタは、第4の注射レジメン用にインデックスを付与され得る。
第1のセットは、上記第1のニードルコネクタを含み得、第2のセットは、上記第2のニードルコネクタを含み得る。キットは、第3のニードルコネクタ、第4のニードルコネクタ、第5のニードルコネクタ、第6のニードルコネクタ、及び第7のニードルコネクタを更に含み得る。各ニードルコネクタは、7回用量の注射レジメンのうちの1回の注射レジメン用にインデックスを付与され得る。各ニードルコネクタの近位端は、セプタム上の異なる位置を穿刺するように配置され得る。
第1のセットの各ニードルコネクタは、再使用可能インジェクタの第2の回転防止機構に対応するような寸法の第1の回転防止機構を含み得る。第2のセットの各ニードルコネクタは、再使用可能インジェクタの第2の回転防止機構に対応するような寸法であり得る第3の回転防止機構を含み得る。
第1の回転防止機構及び第3の回転防止機構は、キー溝またはキーのうちの一方であり得、第2の回転防止機構は、キーまたはキー溝のうちの一方であり得、第1の回転防止機構及び第3の回転防止機構と逆である。
第1の回転防止機構及び第3の回転防止機構は、第1のセット及び第2のセットの各ニードルコネクタの近位端の第1の断面幾何学的形状であり得る。第2の回転防止機構は、再使用可能インジェクタの遠位端の第2の断面幾何学的形状であり得る。第1の断面幾何学的形状及び第2の断面幾何学的形状は、非円形であり得る。
例示的な方法は、第1の注射レジメン用の第1のニードルコネクタを選択することを含み得る。第1のニードルコネクタは、再使用可能インジェクタの遠位端に近接して配置され得る。再使用可能インジェクタのセプタムは、第1のニードルコネクタの第1のニードルの近位端によって第1の位置で穿孔され得る。次に、第1の注射レジメンが患者に投与され得る。第2のニードルコネクタは、第2の注射レジメン用に選択され得る。第2のニードルコネクタは、再使用可能インジェクタの遠位端に近接して配置され得る。再使用可能インジェクタのセプタムは、第2のニードルコネクタの第2のニードルの近位端によって第2の位置で穿孔され得る。次に、第2の注射レジメンが患者に投与され得る。第1の位置及び第2の位置は、セプタム及び/または対応するニードルコネクタ上の異なる位置であり得る。
本方法は、第1のニードルコネクタを回転させて、第1のニードルコネクタ上の第1の回転防止機構を再使用可能インジェクタ上の第2の回転防止機構と対にすることを含み得る。
本方法は、第3の注射レジメン用の第3のニードルコネクタを選択することを含み得る。第3のニードルコネクタは、再使用可能インジェクタの遠位端に近接して配置され得る。セプタムは、第3のニードルコネクタの第3のニードルの近位端によってセプタム上の第1の位置で穿孔され得る。次に、第3の注射レジメンが患者に投与され得る。
例示的なモジュール型ニードルコネクタは、円形ディスクの中心と非同心に配置されたニードル開口部を有する円形ディスクを含み得る。モジュール型ニードルコネクタは、ニードル開口部内に配置されたニードルを含み得る。ニードルは、円形ディスクの第1の側面から延在する遠位端と、円形ディスクの第2の側面から延在する近位端とを有し得る。モジュール型ニードルコネクタは、コネクタボディを更に含み得る。コネクタボディは、円形ディスクを収容するような寸法の、コネクタボディの第1の端部に配置されたディスクスロットを含み得る。コネクタボディは、コネクタボディの第2の端部に配置された、再使用可能インジェクタと係合するような寸法のインジェクタハウジングを含み得る。ニードルの近位端は、コネクタボディが再使用可能インジェクタと係合するとき、インジェクタハウジング内に配置され得る。
円形ディスクの第1の高さ及び第1の直径は、コネクタボディが再使用可能インジェクタから外れているときに、円形ディスクがディスクスロット内で回転可能であるように、ディスクスロットの第2の高さ及び第2の直径よりも小さくすることができる。
コネクタボディは、インジェクタハウジングの長さの少なくとも一部に沿って延在する複数の可撓性ウイングを含み得る。複数の可撓性ウイングの内面は、再使用可能インジェクタと係合するような寸法のねじ山を含み得る。
ニードルの遠位端は斜角先端を含み得、ニードルの近位端はノンコアリング先端を含み得る。ノンコアリング先端は、非鋭利先端及び側面に設けられた流体入口を含み得る。
本開示によるシステムは、セプタムを含む再使用可能インジェクタを含み得る。システムは、モジュール型ニードルコネクタを更に含み得る。モジュール型ニードルコネクタは、回転ディスクの中心と同心ではない位置で回転ディスクを通って延在するニードルを含む回転ディスクを含み得る。ニードルは、回転ディスクの第1の側面から延在する遠位端と、回転ディスクの第2の側面から延在する近位端とを含み得る。モジュール型ニードルコネクタは、コネクタボディを含み得る。コネクタボディは、回転ディスクを収容するような寸法の、コネクタボディの第1の端部に配置されたディスクスロットを含み得る。コネクタボディは、コネクタボディの第2の端部に配置された、再使用可能インジェクタと係合するような寸法のインジェクタハウジングを含み得る。ニードルの近位端は、インジェクタハウジング内に延在することができ、回転ディスクの回転によってインジェクタハウジング内の第1の位置からインジェクタハウジング内の第2の位置まで移動可能であり得る。
コネクタボディは、セプタムに近接する再使用可能インジェクタと係合するような寸法の複数の可撓性ウイングを含み得る。複数の可撓性ウイングの内面は、セプタムに近接する再使用可能インジェクタの第2のねじ山と係合するような寸法の第1のねじ山を含み得る。
インジェクタハウジングの内面は、セプタムに近接する再使用可能インジェクタの第2のねじ山と係合するような寸法の第1のねじ山を含み得る。ニードルの遠位端は斜角先端を含み得、ニードルの近位端はノンコアリング先端を含み得る。ノンコアリング先端は、非鋭利先端及び側面に設けられた流体入口を含み得る。
回転ディスクの第1の軸は、セプタムの第2の軸と同軸であり得る。ニードルは、第1の軸及び第2の軸から軸ずれしている可能性がある。
ニードルの近位端は、セプタムに挿入されたときに固定され得る。コネクタボディが再使用可能インジェクタに着座しているとき、回転ディスクは固定され得る。
方法は、モジュール型ニードルコネクタをインジェクタの遠位端に近接して配置することを含み得る。本方法は、モジュール型ニードルコネクタ内のニードルの近位端によって、インジェクタのセプタムを第1の位置で穿孔することを含み得る。ニードルは、モジュール型ニードルコネクタ内の回転ディスクに接続され得る。本方法は、モジュール型ニードルコネクタをインジェクタの遠位端へと軸方向に前進させることを含み得る。本方法は、モジュール型ニードルコネクタのコネクタボディを回転させて、コネクタボディの第1のねじ山をインジェクタの遠位端の第2のねじ山から外すことを含み得る。コネクタボディを回転させると、ニードルの近位端が第1の位置から軸方向に引き抜かれる際に、回転ディスクが回転し得る。本方法は、モジュール型ニードルコネクタをインジェクタの遠位端から取り外すことを含み得る。
本方法は、ニードルの近位端によってセプタムを第2の位置で穿孔することを含み得る。本方法は、コネクタボディを回転させて、第1のねじ山をインジェクタの遠位端の第2のねじ山から外すことを含み得る。コネクタボディを回転させると、ニードルの近位端が第2の位置から軸方向に引き抜かれる際に、回転ディスクが回転し得る。
ニードルは、回転ディスクの中心と非同心に配置され得る。
モジュール型ニードルコネクタをインジェクタの遠位端へと軸方向に前進させることは、インジェクタの遠位端上に可撓性ウイングを前進させることを含み得る。第1のねじ山は、可撓性ウイングの内面に配置され得る。
本方法は、ニードルの遠位端を介して注射レジメンを投与することを含み得る。
本発明の上述の態様及び更なる態様は、添付図面と併せて以下の説明を参照して更に論じられ、添付図面において、様々な図中の同様の数字は同様の構造要素及び特徴を示している。図面は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに本発明の原理を示すことに重点が置かれている。図面は、本発明のデバイスの1つ以上の実施態様を、限定ではなく例として示している。
本開示の態様によるニードルコネクタアセンブリの側面図である。 本開示の態様によるニードルコネクタの側面図である。 本開示の態様によるニードルコネクタの側面図である。 本開示の態様によるニードルコネクタの側面図である。 本開示の態様によるニードルコネクタ及び対応する再使用可能インジェクタの斜視図である。 本開示の態様によるニードルコネクタ及び対応する再使用可能インジェクタの斜視図である。 本開示の態様による、ニードルコネクタを再使用可能インジェクタに装着する例示的な方法の側面図である。 本開示の態様による、ニードルコネクタを再使用可能インジェクタに装着する例示的な方法の側面図である。 本開示の態様による、ニードルコネクタを再使用可能インジェクタに装着する例示的な方法の側面図である。 本開示の態様によるニードルコネクタの例示的なニードル配置の端面図である。 本開示の態様によるニードルコネクタの例示的なニードル配置の端面図である。 本開示の態様によるニードルコネクタの別の例示的なニードル配置を示す。 本開示の態様によるニードルコネクタの別の例示的なニードル配置を示す。 本開示の態様によるニードル配置パターンの更に別の例を示す。 本開示の態様によるニードル配置パターンの更なる別の例を示す。 本開示の態様による、回転防止機構を備えたニードル配置パターンの例を示す。 本開示の態様による、回転防止機構の別の例を備えたニードル配置パターンの例を示す。 本開示の態様による、回転防止機構の更なる例を備えたニードル配置パターンの例を示す。 本開示の態様による、ニードルコネクタを再使用可能インジェクタに装着する方法を示すフローチャートである。 本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタの斜視図である。 本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタの例示的なディスクを示す。 本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタの例示的なディスクを示す。 本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタの例示的なコネクタボディを示す。 本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタの例示的なコネクタボディを示す。 本開示の態様による組み立て済みモジュール型ニードルコネクタの側断面図である。 本開示の態様による組み立て済みモジュール型ニードルコネクタの側断面図である。 本開示の態様による、モジュール型ニードルコネクタを再使用可能インジェクタに装着する例示的な方法の側面図である。 本開示の態様による、モジュール型ニードルコネクタを再使用可能インジェクタに装着する例示的な方法の側面図である。 モジュール型ニードルを装着及び取り外す方法を示すフローチャートである。
本明細書に開示される解決策は、薬物、ホルモン、生物製剤、及び他の治療剤を送達するための複数用量注射システムに関する。特に、本解決策は、再使用可能インジェクタのセプタムを様々な位置で穿孔するモジュール型の装着可能ニードルコネクタについて説明する。上述したように、複数用量注射レジメンを投与するための現行方法は、ほとんどの場合、治療用注射剤を含む再使用可能インジェクタと、注射毎にインジェクタの遠位端に装着することができる複数のニードルコネクタとを含む。再使用可能インジェクタは、治療剤の数回分の用量を有することができ、したがって、システムは、レジメン全体に必要なだけ多くのニードルを含み得る。例えば、1週間レジメンに対して7つのニードルコネクタを提供し、2週間レジメンに対して14個のニードルコネクタを提供するなどのシステムが一般的である。
現行システムの問題の1つは、再使用可能インジェクタのセプタム上の同じ位置が繰り返し損傷を受けることである。セプタムの同じ位置を繰り返し穿孔/穿刺することにより、セプタムのゴム材料が劣化する可能性があることが示されている。更にこれにより、再使用可能インジェクタ内に配置された治療剤が、劣化したセプタムのゴムの破片によって汚染される可能性がある。当然ながら、このことは、患者に注射される薬物、ホルモン、生物製剤、または他の薬剤を含むシステムにとって理想的ではない。
本明細書に記載のデバイス、システム、及び方法は、任意の所与の位置でセプタムを穿孔する回数を制限することによって、この汚染問題に対する解決策を提供する。複数のニードルコネクタを備えた注射システムを提供するための様々なデバイス及び方法が開示されており、デバイス及び方法の例をこれより添付図面を参照して説明する。図1は、本開示の態様によるニードルコネクタアセンブリ100の側面図である。ニードルコネクタアセンブリ100は、ニードルコネクタ102を含み得る。ニードルコネクタ102は、ニードルコネクタ102を再使用可能インジェクタ(例えば、図3A及び3Bに示される再使用可能インジェクタ302)に固定し、かつニードル104の近位端108を保護することができるケーシング103を有し得る。
ニードルコネクタ102は、治療剤を送達するために、再使用可能インジェクタ302のセプタム308を穿孔し、かつ患者の皮膚を穿刺するために使用することができるニードル104を含み得る。例えば、ニードル104は、ケーシング103から延在する遠位端106、または同様にケーシング103から延在する突出部105を有し得る。ニードル104の遠位端106は、患者の皮膚を穿刺し、例えば皮下に治療剤を送達するために使用することができる。ニードルコネクタ102は、患者に挿入されるニードル104の端部を更に固定することができるように、ニードル104の遠位端106に側方の安定性を付与する前述の突出部105を含み得る。ニードル104は、ケーシング103内に延在する近位端108を有し得、以下でより詳細に説明されるように、再使用可能インジェクタ302のセプタム308を穿孔する。
ニードルコネクタ102はまた、ニードルコネクタ102の近位端111が再使用可能インジェクタ302に対して適切に配置されることを確実にすることができる回転防止機構110を含み得る。これまでのシステムでは、再使用可能インジェクタ及びニードルコネクタは、一般に円形断面を有していた。これまでのニードルコネクタのニードルは、ニードルコネクタの外側ケーシングの中心に(例えば、同心に)配置され、円形セプタムの中心を穿孔することが意図されていた。これにより、ニードルは回転とは関係なく同じ位置でセプタムを穿孔することから、ニードルコネクタを回転させることができ、任意の位置でインジェクタに装着することが可能であった。現行のシステム及び方法を用いて、ニードル104の近位端108を様々な位置に配置することができる。この目的のために、ニードルコネクタ102の回転防止機構110は、再使用可能インジェクタ302の対応する回転防止機構(例えば、図3A及び3Bに示される回転防止機構306)とともに、セプタム308上の穿孔位置を確実に目的の穿孔位置とすることができる。回転防止機構110については、以下でより詳細に論じられる。
ニードルコネクタアセンブリ100は、ニードルプロテクタ112を含み得る。ニードルプロテクタ112は、ニードルコネクタ102から延在するニードル104の遠位端106の取り外し可能な筐体であり得る。ニードルプロテクタ112は、例えば、突出部105と係合するような寸法にすることができる。ニードルプロテクタ112は、患者がニードル104へのアクセスを必要とする前にニードル104が確実に露出しないようにすることによって、患者にある程度の安全性をもたらすことができる。
ニードルコネクタアセンブリ100は、コネクタキャップ114を含み得る。コネクタキャップ114は、輸送及び取り扱い中にニードルコネクタ102及びニードルプロテクタ112を保護するために使用することができる。コネクタキャップ114はまた、ニードルコネクタ102の無菌性を確保するために使用することができる。例えば、コネクタキャップ114は、ニードルの遠位端106及びケーシング103を囲むことができるように、ケーシング103の上に延在し、その上に配置されるような寸法にすることができる。無菌保存のためにニードルコネクタ102全体が密閉され得るように、ニードルコネクタ102の近位端111に近接するコネクタキャップ114の端部にシール(例えば、紙製、プラスチック製、ホイル製など)を配置することができる。
図2A~2Cは、本開示の態様によるニードルコネクタ102の側面図である。図2A~2Cに示される例は、対応するニードルコネクタ102内のニードル104の様々な配置及び/または形状を示している。上述したように、各ニードルコネクタ102のケーシング103は、再使用可能インジェクタ302と、(例えば、図3A及び3Bに示されるように、再使用可能インジェクタ302の遠位端304で)係合するような寸法にすることができる。図2Aに示されるように、ニードル104は、ケーシング103内の中心に配置され、垂直に延在し得る。この設計により、ニードル104の遠位端106がニードルコネクタ102内の中心に配置され、ニードル104の近位端108が、これに対応して、再使用可能インジェクタ302の遠位端304に対して中心に(例えば、同心に)配置される。
あるいは、ニードル104の近位端108は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304の中心以外に配置された位置にニードル104の近位端108が対応するように、ケーシング103内の他の位置に配置され得る。図2Bに示す例では、これは、ニードル104の近位端108と遠位端106との間に配置されたニードル104に湾曲部202を設けることによって達成される。湾曲部202は、図に示されるようにオフセットであってもよく、またはニードル内の湾曲であってもよい。この設計により、ニードル104の遠位端106はニードルコネクタ102内の中心に配置されるが、近位端108はケーシング103内の中心以外に配置される。これにより、図2Bに示されるニードル104の近位端108が、図2Aに示されるニードル104の近位端108とは異なるセプタム308上の位置を穿刺することができる。
ニードル104の湾曲部202は、例えば、ニードルコネクタ102内に配置された湾曲部保護層204によって、ケーシング103内に固定され得る。ケーシング103の内部は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304に接続するために、一般的に中空であり得る。湾曲部保護層204は、ニードル104の湾曲部202を包み込んで保護するための、ケーシング103の材料内の固体層であり得る。近位端108が湾曲部保護層204からセプタム308へと垂直に延在し得ることから、このことは、当然ながら、ニードル104がセプタム308に挿入される際にニードル104が屈曲するのを防止することができる。
更に別の例では、図2Cに示されるように、近位端108は、垂直なニードル104を設けると同時にニードル104全体をオフセットすることによって、ケーシング103内でオフセットされ得る(すなわち、設計において湾曲部202を設けない)。この設計により、ニードル104の近位端108について同じ結果を得ることができるが、ニードル104の遠位端106もまた、ケーシング103に対してオフセットされ得る。この設計は、ニードル104がセプタム308に挿入されるときほどニードル104が屈曲しやすくない可能性があるため、湾曲部保護層204の必要性をなくすことができる。
図3A及び3Bは、本開示の態様によるニードルコネクタ102及び対応する再使用可能インジェクタ302の斜視図である。本明細書に記載の注射システム300は、再使用可能インジェクタ302と、再使用可能インジェクタ302上に配置可能かつ再使用可能インジェクタに装着可能なニードルコネクタ102という少なくとも2つの構成要素を含む。図3A及び3Bに示される注射システムは単一のニードルコネクタ102のみを示しているが、注射システム300は複数回使用することができ、そのため注射システム300は複数のニードルコネクタ102を含む。ニードルコネクタ102の近位端111は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304の断面幾何学的形態に対応する断面幾何学的形態を有し得るため、その結果、再使用可能インジェクタ302上でニードルコネクタ102を軸方向にスライドさせることによって両者を接続することができる。
また、ニードルコネクタ102の例は、再使用可能インジェクタ302にねじ込み可能に係合させることができることに留意されたい。ニードルコネクタ102がねじ込まれると、ねじ山によって適切な位置を得ることができる。別の例は、最後まで締めた時点またはねじ山の途中で、再使用可能インジェクタ302の回転防止機構306と係合させ、ニードル104の近位端108をセプタム308上の指定位置に再度配置する、ニードルコネクタ102上の回転防止機構110を有する。
図3A及び3Bの斜視図は、各ニードル104の近位端108が再使用可能インジェクタ302のセプタム308にどのように挿入され得るかに関する非遮蔽図を提供する。両方の図に見られるように、ニードル104の近位端108は、図2B及び図2Cに示される例と同様に、セプタム308の中心からオフセットされ得る。あるいは、ニードル104の近位端108は、図2Aに示される例と同様に、セプタム308の中心位置に対応するように配置され得る。
いくつかの例では、ニードル104の近位端108の先端は、ケーシング103内にわずかに凹設することができる。別の言い方をすれば、ニードル104の近位端108の先端は、ニードルコネクタ102の近位端111まで完全に延在しなくてもよい。これにより、使用者がニードル104で自らを不注意で穿刺しないように、あるレベルの安全性を提供することができる。凹設されたニードル104は、ニードルコネクタ102が再使用可能インジェクタ302の遠位端304にスライドされるとき、ある程度の公差を与えることもできる。例えば、ニードルコネクタ102が再使用可能インジェクタ302に装着されているとき、ニードル104の近位端108がわずかに凹設されている場合、ニードルコネクタ102の近位端111は、ニードル104の近位端108がセプタム308と係合する前に、再使用可能インジェクタ302の遠位端304の上へとより大きな程度延在することができる。これにより、本明細書に記載の回転防止機構110/306の係合も容易となり得る。
ニードル104の近位端108はまた、セプタム308の保護を更に容易にするように製造することもできる。例えば、ニードル104の近位端108の先端は、セプタム308を穿孔する際にゴム粒子の発生を防止するように、ノンコアリング設計であり得る。
図3Aを参照すると、再使用可能インジェクタ302の遠位端304は円形断面を有し得、これは、同様に円形断面を有するニードルコネクタ102の近位端111に適合し得る。これらの例では、ニードルコネクタ102の近位端111は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304に同心に配置され得る。ニードルコネクタ102及び/または再使用可能インジェクタ302は、両者が確実に適切に位置合わせされるように、回転防止機構を含み得る。2つのニードルコネクタ102がセプタム308を異なる位置で穿孔し得るように、ニードル104の近位端108が異なる位置に配置される場合、回転防止機構は、セプタム308上の穿孔位置を確実に目的の穿孔位置とすることができる。
ニードルコネクタ102は、第1の回転防止機構110を含み得、再使用可能インジェクタ302は、第2の回転防止機構306を含み得る。第1の回転防止機構110及び第2の回転防止機構306は、図3Aに示すように、キー/キー溝の対であり得る。例えば、ニードルコネクタ102の回転防止機構110は、再使用可能インジェクタ302の回転防止機構306(キー溝であり得る)と係合するような寸法のキーであり得る。当然ながら、その逆もまた当てはまる場合があり、再使用可能インジェクタ302の回転防止機構306は、ニードルコネクタ102のキー溝と係合するキーであり得る。他の回転防止機構110/306、例えば軌道部、スプラインなどもまた可能である。別の例には、再使用可能インジェクタ302の他の部分は円形である断面の平坦な表面と接する、ケーシング103の他の部分は円形である断面の部分的な平坦空間(例えば、図9に示す例)が含まれる。
図3Bを参照すると、ニードルコネクタ102の回転防止機構及び再使用可能インジェクタ302の回転防止機構は、キー/キー溝のような分離した機構である代わりに、2つの構成要素の断面幾何学的形状であり得る。図3Bに示される例を使用すると、再使用可能インジェクタ302の遠位端304は、正方形または長方形であり得、ニードルコネクタ102の近位端111は、正方形または長方形であり得、再使用可能インジェクタ302と係合するような寸法であり得る。非円形断面を設けることにより、再使用可能インジェクタ302上にニードルコネクタ102を配置することができる位置/方向は、制限される場合がある。例えば、両者が正方形の場合、可能である方向は4つのみであり、両者が長方形の場合、2つの方向のみが可能である。2つのデバイスの断面幾何学的形状は、三角形、台形、五角形、六角形、及び他の断面幾何学的形状を含むがこれらに限定されない、任意の他の非円形形状であり得る。
図4A~4Cは、本開示の態様による、ニードルコネクタ102を再使用可能インジェクタ302に装着する例示的な方法の側面図である。上述したように、注射システムは、各注射レジメン用の複数のニードルコネクタ102と、治療剤(例えば、薬物、ホルモン、生物製剤など)を提供するための少なくとも1つの再使用可能インジェクタ302とを含み得る。図4A~4Cは、ニードル104の近位端108に対してオフセットを有する単一ニードルコネクタ102を装着する方法を示す。しかしながら、上述したように、複数のニードルコネクタ102をキットとして患者に提供して、注射レジメン全体(例えば、1週間の毎日投与、2週間の毎日投与、または他の任意の定期的な注射レジメン)を包含することができる。更に、図4A~4Cのニードルコネクタ102は、ニードル104のオフセット(すなわち、中心以外に配置された)近位端108を有するが、本明細書に記載されている任意のニードルコネクタ102の構成に同じプロセスを使用することができる。
図4Aでは、ニードルプロテクタ112及びニードルコネクタ102を含むコネクタキャップ114が、再使用可能インジェクタ302の遠位端304に近接して配置される。上述したように、コネクタキャップ114の端部から保護シールを除去することが、このステップに先行してもよい。次に、コネクタキャップ114、ニードルプロテクタ112、及びニードルコネクタ102のアセンブリを、再使用可能インジェクタ302の遠位端304へと軸方向にスライドさせる。図4Aは、本開示による、キー溝である回転防止機構306を有する例示的な再使用可能インジェクタ302を示す。キー溝は、ニードルコネクタ102上に配置されたキー(すなわち、ニードルコネクタ102の回転防止機構110)と係合するような寸法にすることができる。回転防止機構306/110はまた、例えばニードルコネクタ102の配置を誘導する軌道部として作用することにより、再使用可能インジェクタ302へと軸方向に押される際に、ニードルコネクタ102の配置を支援することができる。
本明細書に記載のシステムは、ニードルコネクタ102を再使用可能インジェクタ302に着脱自在に固定する機械的付属装置を含み得る。これらの付属装置は、例えば患者が皮膚からニードル104を引き抜いている際に、ニードルコネクタ102が再使用可能インジェクタ302から確実に意図せず分離されないようにすることができる。上述したように、これまでの注射システムの設計は、中心位置でセプタム308を穿孔する、中心に配置されたニードルを利用していた。このため、システムは、機械的に装着させるために、ニードルコネクタ102及び再使用可能インジェクタ302にねじ山を含むことができ、また通常は含んでいた。
しかしながら、他の設計を、本明細書で記載されているシステム及び方法とともに用いることができる。ニードル104の近位端108は様々な所定の位置に配置することができることから、再使用可能インジェクタ302に対してニードルコネクタ102を回転させてねじ山を係合させることは、望ましくない場合があり、ニードル104を損傷するおそれがある。代わりに、再使用可能インジェクタ302の遠位端304は、2つの構成要素間をわずかに機械的に装着させるために、ニードルコネクタ102上の対応するテーパ(図4Aには図示せず)と係合するような寸法であり得るテーパ402(例えば、モールステーパ)を有し得る。他の例では、リブ、カンチレバー、または2つの構成要素を一緒にスナップ嵌めするための他の機械的機構など、他の機械的付属装置403を構成要素の一方または両方に適用することができる。
再使用可能インジェクタ302は、治療剤404を格納するためのカートリッジとして機能し得る。治療剤404は、ニードルコネクタ102のニードル104を介して患者に注射されることが意図された薬物、ホルモン、生物製剤、または他の薬剤であり得る。治療剤404は、再使用可能インジェクタ302に同様に保存された液体によって再構成される液体または粉末であり得る。
図4Bに示されるように、ニードルコネクタ102が再使用可能インジェクタ302の遠位端304に着座した後、コネクタキャップ114をニードルコネクタ102から取り外すことができる。システムがニードルプロテクタ112を含む場合、ここでニードルプロテクタ112を露出させることができ、ニードル104に蓋をして保護することができる。上述したように、図4Bの例示的システムは、ニードル104のオフセット近位端108を含む。これにより、近位端108がセプタム308(図示せず)を中心から外れた位置で穿刺することが可能になり得る。図4Cに示すように、ニードルプロテクタ112を取り外してニードル104の遠位端106にアクセスすることができ、治療剤404を患者に投与することができる。
図5A~11は、本開示の態様によるニードルコネクタ102内のニードル104の近位端108の配置例の端面図である。これらの図は、ニードルコネクタ102に付与することができる相対的オフセットを示しているが、例は限定的ではない。ニードル104の近位端108の配置はセプタム308(図5A~11には示さず)上の穿孔位置にも対応することから、図は対応する穿孔位置も示している。
図5Aは、ニードルコネクタ102の近位端108のニードル配置及び対応するインデックス500の例を示す。インデックス500は、どのニードルコネクタ102を注射レジメンに使用するべきかを患者に知らせるために提供され得る。複数のニードルコネクタ102は、単独で、または再使用可能インジェクタ302と組み合わせて、キットとして提供できることが企図される。キットは、再使用可能インジェクタ302の注射レジメンを完了するために必要な全てのニードルコネクタ102を含み得る。例えば、レジメンが1週間レジメンである場合、キットは7つのニードルコネクタ102を含み得る。レジメンが2週間レジメンである場合(図5A及び5Bに示される通りのもの)、キットは14個のニードルコネクタ102を含み得る。ニードルコネクタ102は、例えば、ニードルコネクタ102が使用される日を連続して示すことによって(例えば、図5Aに示されるように、1日目、2日目など)、インデックス500を付与され得る。あるいは、ニードルコネクタは、曜日別にインデックス500を付与され得る(例えば、月曜日、火曜日など)。
但し、任意の特定の日について、ニードルコネクタ102にインデックス500を付与する必要はない。本明細書に記載されているシステム及び方法の1つの目的は、セプタム308を任意の所与の位置で穿孔する回数を制限することである。この目的のために、キットは、セプタム308が所定の回数を超えて穿孔され得ないように、任意の所与の位置に近位端108のニードル配置を有するニードルコネクタ102の数を制限することができる。セプタム308を一定回数を超えて穿孔すると、セプタム308のゴム材料が劣化する可能性があることが示されている。セプタム308が製造される材料に応じて、この回数は変動し得る。例えば、一部の材料は、セプタム308が5回を超えて穿孔されると劣化が生じる可能性があることが示されている。この例では、キットは、同じ近位端108のニードル位置を有する5つ以下のニードルコネクタ102を含むことができる。
説明のために再度図5Aを参照すると、この例は、近位端108のニードル配置の7つの異なる構成を示しており、キットは、同じ近位端108のニードル配置を有する2つを超えるニードルコネクタ102を含まない。この例では、患者はセプタム308を任意の所与の位置で2回を超えて穿孔することができないため、キットにインデックス500を付与する必要はない。他の材料では同じ近位端108のニードル配置を有する2つ以下、3つ以下、4つ以下、6つ以下、またはそれ以上のニードルコネクタ102を必要とする場合があるように、上記の図は、理解されるように、説明を目的としたものであり限定することを意図したものではない。
図5Bは、ニードルコネクタ102の7つの異なるセットに分割された14個のニードルコネクタ102を含むシステムの端面図を示し、各セットは、同じ近位端108のニードル配置を有する2つのニードルコネクタ102を有する。示されるように、近位端108のニードル配置のうちの1つは、セプタム308の中心に対応するケーシング103の中心に配置され得る。ケーシング103及び再使用可能インジェクタ302が円形断面を有する場合、これは、近位端108のニードル配置が再使用可能インジェクタの遠位端304と同心であることを意味し得る。他の近位端108のニードル配置は、ケーシング103内の異なる位置で(すなわち、円形の場合、非同心に)オフセットされ得る。例えば、ニードルコネクタ102が回転防止機構110を含む場合、任意の近位端108のニードル配置は、放射状オフセット502で回転防止機構110からオフセットされ得る。更に、ニードルコネクタ102の第1のセット(例えば、図5Bの5日目及び6日目のセット)は、ニードルコネクタの第2のセット(例えば、図5Bの7日目及び8日目のセット)から所定の放射状オフセット502でオフセットされ得る。更に、図5Aは、ケーシング103内のニードルの近位端108の配置を示す端面図であり、この図は、セプタム308上の対応する穿孔位置も示し得る。図5Bは同様の端面図であり、ケーシング103及び/またはセプタム308内の近位端108のニードル配置のいくつかの位置を示す模式図である。
図6A及び6Bは、キットが14個の異なるニードルコネクタ102を含み、各ニードルコネクタ102が異なる近位端108のニードル配置を有する代替例を示す。この例では、セプタム308は、任意の1つの位置で一度のみ穿刺され得る。これらの場合、放射状オフセット502は、より多くの穿孔位置に適応するように、図5A及び図5Bに記載された放射状オフセット502よりも小さくなり得る。図6Aは、ケーシング103内のニードルの近位端108の配置を示す端面図であり、この図は、セプタム308上の対応する穿孔位置も示し得る。図6Bは同様の端面図であり、ケーシング103及び/またはセプタム308内の近位端108のニードル配置のいくつかの位置を示す模式図である。
図7は、配置が外環702及び内環704に放射状にセットされる、代替的な近位端108のニードル配置レイアウトを示す。セプタム308の寸法(例えば、表面積)に対するニードル104の寸法(すなわち、標準寸法)に応じて、近位端108のニードル配置は、単一の環に存在する(例えば、図5A~6Bに示される配置は、単一の環にセットされている)代わりに、互い違いにする必要があり得る。例えば、図6Bでは、ニードル104の標準寸法がわずかに増加した場合、穿孔位置が重なり合い、セプタム308の材料に損傷を与える可能性がある。図7では、ニードルの近位端108は、(a)ケーシング103の中心に、(b)外環702に沿って放射状に、及び(c)内環704に沿って放射状に配置されるため、穿孔位置が確実に分離され、重なり合うことなく維持される。
図8は、1セットのニードルコネクタ102が同じ近位端108のニードル配置を有する2つを超えるコネクタを含む、例示的な実施形態を示す。上述したように、いくつかの例では、ニードル104の近位端108をセプタム308に一定の回数以下で挿入することによって、セプタム308が損傷しない場合がある。図8は、各セットが同じ近位端108のニードル配置を有する3つのニードルコネクタ102を含む例を示す。当然ながら、この数は、システムの要求及びセプタム308の材料に応じて異なり得る。
図9~11は、様々な断面幾何学的形態を有するニードルコネクタ102の端面図である。図9に示すように、ケーシング103は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304上にニードルコネクタ102を確実に適切に配置するニードルコネクタ102の回転防止機構110であり得る平坦区間を除いて円形である。平坦区間(すなわち、第1の回転防止機構110)は、再使用可能インジェクタ302上の平坦区間(すなわち、第2の回転防止機構306)に対応して、ニードルコネクタ102を確実に適切に配置することができ、その結果、ニードル104の近位端108がセプタム308を目的の位置で穿孔する。
図10は、ニードルコネクタ102(すなわち、ニードルコネクタ102のケーシング103)が正方形の断面を有する例示的なシステムを示す。この例では、ニードルコネクタ102の回転防止機構110は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304の断面幾何学的形状(同様に正方形であり得る)と組み合わせたニードルコネクタ102の断面幾何学的形状である。また、図11も、ケーシング103の別の断面幾何学的形状(例えば五角形)がニードルコネクタ102の回転防止機構110として機能し得る、ニードルコネクタ102の設計を示す。上述したように、ケーシング103の断面幾何学的形状は、当然ながら、正方形または五角形に限定されず、台形、六角形、及び他の断面幾何学的形状を含むことができるが、これらに限定されない。
図12は、本開示の態様によるニードルコネクタを再使用可能インジェクタに装着する方法1200を示すフローチャートである。図12の方法のステップは、理解されるように、本明細書に記載の例示的な手段のいずれかによって、または同様の手段によって実施することができる。図12に概説される方法1200を参照すると、ステップ1205において、第1のニードルコネクタが第1の注射レジメン用に選択され得る。第1の注射レジメンは、複数回注射レジメンの第1の注射と関連付けられ得る。
ステップ1210では、方法1200は、再使用可能インジェクタの遠位端に近接して第1のニードルコネクタを配置することを含み得る。このステップは、上記の図4Aに示される例と同様であり得る。ステップ1215では、方法1200は、第1のニードルコネクタの第1のニードルの近位端によって、再使用可能インジェクタのセプタムを、セプタム上の第1の位置で穿孔することを含み得る。ステップを説明すると、セプタムのこの穿孔は、図6Bに示されるニードルコネクタの例によって完了することができ、第1の注射レジメンは、「1日目」(またはこの例では他の任意の「日」)に対応し得る。
ステップ1220では、方法1200は、第1の注射レジメンを患者に投与することを含み得る。これは、例えば、ニードルの遠位端を患者の皮膚に挿入することによって完了され得る。別の言い方をすれば、注射レジメンは、皮下、静脈内などに投与され得る。ステップ1225では、方法1200は、再使用可能インジェクタから第1のニードルコネクタを取り外すことを含み得る。
ステップ1230~1245は、上述のステップ1205~1220と同様であり得るが、第2のニードルコネクタが異なる。特に、ステップ1230では、方法1200は、第2の注射レジメン用の第2のニードルコネクタを選択することを含み得る。ステップ1235では、方法1200は、再使用可能インジェクタの遠位端に近接して第2のニードルコネクタを配置することを含み得る。ステップ1240では、方法1200は、第2のニードルコネクタの第2のニードルの近位端によって、セプタムをセプタム上の第2の位置で穿孔することを含み得る。ステップ1245では、方法1200は、第2の注射レジメンを患者に投与することを含み得る。第1の位置及び第2の位置は異なる位置である。説明すると、ステップ1215で説明した第1のニードルコネクタが図6Bのコネクタ「1日目」に対応する場合、第2のニードルコネクタは、図6Bの他のいずれかの「日」に対応し得る。方法1200は、ステップ1245の後に終了し得る。他の実施形態では、上述の例に従う追加のステップが実施され得る。
上述のニードルコネクタの例は、様々な位置で再使用可能インジェクタのセプタムを穿孔する複数のニードルコネクタを提供することにより、粒子発生の問題に対する解決策を提供する。粒子発生に対する別の解決策は、セプタム上の穿刺部位を変化させるために様々なニードル位置を有する単一のニードルコネクタを提供することを含む。本発明のシステム及び方法はまた、ニードル位置を変化させる単一のモジュール型の回転ニードルコネクタを採用することによって、この解決策を提供することができる。
図13は、本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタ1300の斜視図である。モジュール型ニードルコネクタ1300は、コネクタボディ1502内に配置されたディスク1402を含み得る。ディスク1402は、ディスク1402内のニードル1404がコネクタボディ1502に対して位置を移動できるように、コネクタボディ1502内で回転することができる。以下に説明されるように、コネクタボディ1502に対するニードル1404のこの挙動により、再使用可能インジェクタ302のセプタム308内にランダムにニードルを配置することが可能になり、ニードル1404がセプタム308の内側にある場合、再使用可能インジェクタ302からコネクタボディ1502をねじって外すことが可能になる。ニードル1404は、ディスク1402が回転するとき、穿刺位置に留まる(かつ軸方向に後退する)ことができる。
図14A及び14Bは、本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタ1300の例示的なディスク1402を示す。図14Aはディスク1402の側面図であり、図14Bはディスク1402の斜視図である。ニードル1404は、中心1412から中心を外れた位置でディスク1402内に配置され得る。例えば、ニードル開口部1406は、ディスク1402の中心1412と同心ではない位置でディスク1402内に配置され得る。以下に説明されるように、ニードル1404のこの非同心配置により、セプタム308内でのニードル1404のランダムな配置が容易になり得る。ディスク1402はまた、ディスク1402が円形である場合、中心1412を通る軸1413を含み得る。ディスク1402は、軸1413を中心に回転可能であり得る。ニードル1404は、ディスク1402の中心1412を通る軸1413の軸から外れていてもよい。以下でより詳細に説明されるように、軸1413はまた、セプタム308の軸(例えば、軸1704)と同軸であってもよい。
ニードル1404は、近位端1408及び遠位端1410を有し得る。遠位端1410は、ディスク1402の第1の側面1414から延在し得、近位端1408は、ディスク1402の第2の側面1416から延在し得る。近位端1408は、以下に説明されるように、再使用可能インジェクタ302のセプタム308に挿入され得るようにコネクタボディ1502内に延在し得る。ニードル1404の近位端1408及び遠位端1410は、ニードル開口部1406を通って延在する単一の構成要素、例えば、両端に先端を有する単一のニードルであり得る。他の例では、ニードル1404の近位端1408及び遠位端1410は、ニードル開口部1406に近接して互いに連結される2つの別個の部分品であり得る。
ニードル1404の近位端1408及び遠位端1410の両方の先端は、異なる目的、すなわちセプタムの穿孔及び皮膚の穿孔をそれぞれ果たし得る。この目的のために、ニードルの各部分の先端をその特定の目的に合わせて調整することができる。例えば、遠位端1410の遠位先端は、皮膚穿刺用のニードルの先端の一般的なタイプである斜角先端1450を含み得る。当然ながら、ニードル1404の遠位端1410には、他の任意のニードルの先端を使用することができる。近位端1408は、セプタム308の穿刺による粒子の発生を防止するように調整され得る。例えば、近位端1408の先端は、ノンコアリングのニードル先端であり得る。ノンコアリングニードルのタイプには、非鋭利な先端形状、斜端がセプタム308をコアリングするのを防止するために45°で湾曲したニードルを含めた、様々な形状が含まれ得る。近位端1408の先端の一例は、側面に設けられた流体入口1454を有する非鋭利先端1452のニードルである。ニードルの流体入口1454はニードルの先端ではなく側面に配置されることから、セプタム308をコアリングする可能性は減少するが、治療剤は依然としてニードル1404内に吸引することができる。
図15A及び15Bは、本開示の態様によるモジュール型ニードルコネクタ1300の例示的なコネクタボディ1502を示す。図15Aはコネクタボディ1502の斜視図であり、図15Bはコネクタボディ1502の側断面図である。コネクタボディ1502は、コネクタボディ1502の第1の端部1506の付近に位置するディスクスロット1504を含み得る。ディスクスロット1504は、ディスク1402を受け入れるような寸法にすることができる。例えば、ディスクスロット1504は、円形ディスク1402を収めるように円形であり得る。円形ディスク1402により、ディスク1402がディスクスロット1504内で回転することが可能となり得る。ディスク1402の寸法とディスクスロット1504の寸法との間に十分な公差を設けることで、ディスク1402の回転を更に容易にすることができる。例えば、円形ディスク1402の第1の高さ1420及び第1の直径1430は、ディスク1402がディスクスロット1504内で回転可能であるように、ディスクスロット1504の第2の高さ1560及び第2の直径1570よりも小さくすることができる。ディスクスロット1504は、インジェクタハウジング1508に面する下部リッジ1520によって一方の側で画定され、コネクタボディ1502の第1の端部1506に面する上部リッジ1522(注射中に皮膚に面する上部リッジ1522)によって他方の側で画定され得る。
コネクタボディ1502は、コネクタボディ1502の第2の端部1510でインジェクタハウジング1508を画定し得る。インジェクタハウジング1508は、再使用可能インジェクタ302を受け入れるコネクタボディ1502の内部空洞であり得る。説明のために図15Bを参照すると、インジェクタハウジングは、コネクタボディ1502の第2の端部1510から、ディスクスロット1504に近接する下部リッジ1520まで延在し得る。インジェクタハウジング1508は、コネクタボディ1502を再使用可能インジェクタ302に装着し、そこから取り外すことを可能にする機構を含み得る。例えば、コネクタボディ1502は、インジェクタハウジング1508の長さの少なくとも一部に沿って延在するウイング1512を含み得る。ウイング1512は、ウイング1512間の切欠き1514によって分離され得る、インジェクタハウジング1508を横切って延在する個々の突出部であり得る。ウイング1512は、コネクタボディ1502を再使用可能インジェクタ302上に降下させたときに、ウイングが外側に屈曲し、再使用可能インジェクタ302の遠位端304にスナップ機構をもたらすように、可撓性であり得る。したがって、ウイング1512によって、コネクタボディ1502をひねる、またはインジェクタにねじ込む必要なしに、コネクタボディ1502を再使用可能インジェクタ302上へと軸方向に降下させることができる。
インジェクタハウジング1508の内面1516は、コネクタボディ1502が再使用可能インジェクタ302へと確実に接続されるようにする追加の装着機構も含み得る。例えば、内面1516は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304上のねじ山(例えば、図17Aのねじ山1702)と係合するような寸法とすることができるねじ山1518を含み得る。以下でより詳細に説明されるように、ウイング1512とねじ山1518との組み合わせにより、モジュール型ニードルコネクタ1300の装着/取り外しに関する様々な機構が可能となる(例えば、装着の場合に軸方向へ押し込むこと、取り外しの場合にねじを緩めることなど)。
図16Aは、本開示の態様による、組み立て済みモジュール型ニードルコネクタ1300(例えば、図13に示されるモジュール型ニードルコネクタ)の側断面図である。組み立てられると、ディスク1402は、ディスクスロット1504内に配置され得る。ニードル1404の遠位端1410は、インジェクタハウジング1508の外側に面し得る。ニードル1404の近位端1408は、内部に向かって、すなわちインジェクタハウジング1508の内側に面し得る。ディスク1402は、多段階プロセスでディスクスロット1504に挿入され得ることが企図される。例えば、コネクタボディ1502は、2つの別個の部分品で製造され得る。ディスク1402を各部分品のそれぞれのディスクスロット1504に挿入することができ、2つの部分品を接着、熱溶接などで一緒にして、図16Aに示す構造物を作製することができる。他の例では、上部リッジ1522または下部リッジ1520の一方または両方を傾斜させることができ、それにより、ディスク1402に十分な軸方向の力を加えて、ディスク1402をディスクスロット1504に一方向に押し込むことができるが、一旦挿入されたらディスク1402を取り外せないようにする。
上述したように、ディスク1402は、コネクタボディ1502に対して回転可能であり得る。これにより、図6A~11に関して上述したセプタム308上の穿孔位置を変化させることができる。説明のために図6Bを用いると、複数のニードルコネクタに関して上述した実施形態は、ケーシング103内に異なるニードル配置を有する異なるニードルコネクタ102を含んでいた。したがって、セプタム308は、異なるニードルコネクタ102を使用して異なる位置で穿刺され得る。
モジュール型ニードルコネクタ1300により、単一のデバイスを使用して、穿刺位置を変化させるという目標を達成することができる。例えば、ディスク1402が自由に回転するので、ニードルの近位端1408は、回転ディスク1402の回転によって、インジェクタハウジング1508内の第1の位置からインジェクタハウジング1508内の第2の位置に位置を変化させることができる。これは、使用者が再使用可能インジェクタ302の遠位端304に対してモジュール型ニードルコネクタ1300をどの方向に配置しても、ニードル1404の近位端1408の配置はランダムであることを意味する。これは、図6Aに示されるニードル配置のいずれも、同じデバイス、すなわちモジュール型ニードルコネクタ1300によって達成され得ることを意味する。
ニードル1404の近位端1408の配置をランダムにすることにより、セプタム308上の穿刺位置を変化させるという目標を達成することができる。統計分析により、セプタム308に対するニードル1404の近位端1408の配置が完全にランダムである場合、セプタム308を同じ位置で複数回穿孔する確率が最小であることが示されている。更に、粒子発生が生じる前にセプタム308を同じ位置で穿孔することができる回数は、多くの因子、例えば、セプタム308に使用される材料、特にセプタム308に挿入されるニードルのタイプに依存する。ノンコアリングニードル、例えば非鋭利先端1452または別のノンコアリングニードルのランダム化された配置により、再使用可能インジェクタ302における粒子発生の出現が減少し得る。
図16Aの上記の例に加えて、ディスク1402の第1の側面1414及びディスクスロット1504の遠位側1505は、図16Bに示されるように、適合する噛合歯1407、1507を有し得る。モジュール型ニードルコネクタ1300のニードル1404が直立しているとき、微細歯1407、1507は係合しない。直立により、第2の側面1416はディスクスロット1504上に載置され、第1の側面1414とディスクスロット1504の遠位側1505との間にわずかな間隙がある。モジュール型ニードルコネクタ1300が再使用可能インジェクタ302の遠位端304にセットされ、使用者が注射を行うために再使用可能インジェクタ302が逆さになると、歯1407、1507が係合する。歯1407、1507の係合により更なる摩擦が加わり、極めて重要な注射期間中のディスクスロット1504内でのディスク1402のあらゆる挙動が防止される。歯1407、1507は非常に微細であり、回転ディスク1402のほぼ無限の配置をなおも可能にする。再使用可能インジェクタ302が注射後に再び直立位置に戻されると、歯1407、1507が外れ、再使用可能インジェクタ302からモジュール型ニードルコネクタ1300を回転させて外す間、ディスク1402は再び自由に回転する。歯1407はまた、上記と同様の方法でディスク1402の第2の側面1416に配置され得る。
図17A及び17Bは、本開示の態様による、モジュール型ニードルコネクタ1300を再使用可能インジェクタ302に装着する例示的な方法の側面図である。図17Aに示されるように、モジュール型ニードルコネクタ1300は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304の付近に配置され得る。モジュール型ニードルコネクタ1300の回転ディスク1402は、ディスク1402の中心1412を通る軸1413を有し得る。ディスク1402の軸1413は、セプタム308を通る軸1704と同軸であり得る(例えば、セプタム308が例えば図3Aに示されるように円形である場合)。しかしながら、モジュール型ニードルコネクタ1300のニードル1404は、ディスク1402の軸1413及びセプタム308の軸1704から軸を外れていてもよい。
モジュール型ニードルコネクタ1300を、ニードル1404の近位端1408が再使用可能インジェクタ302のセプタム308に接触するまで、遠位端304上へと軸方向に前進させることができる。次に、モジュール型ニードルコネクタ1300が着座するにつれ、ニードル1404の近位端1408がセプタム308を貫通して前進するように、モジュール型ニードルコネクタ1300を更に前進させることができる。デバイスの組み立てのある特定の時点で、コネクタボディ1502の第1のねじ山1518は、再使用可能インジェクタ302の遠位端304の第2のねじ山1702と接触し得る。
この時点で、モジュール型ニードルコネクタ1300に対して軸方向の圧力が継続することにより、コネクタボディ1502のウイング1512が外向きに曲がるかまたはたわむことができ、その結果、第1のねじ山1518と第2のねじ山1702との間の接触に打ち勝つことができ、モジュール型ニードルコネクタ1300が完全に着座することができる。モジュール型ニードルコネクタ1300の完全な着座は、例えば、再使用可能インジェクタ302の遠位端304がコネクタボディ1502の下部リッジ1520に接触するとき、またはコネクタボディ1502の第2の端部1510が再使用可能インジェクタ302の遠位端304の表面と接するときに起こり得る。第1のねじ山1518と第2のねじ山1702との接触に打ち勝つために必要な力は、コネクタボディ1502上のウイング1512の数量によって変更することができる。例えば、コネクタボディ1502は、図17Aに示すように、4つのウイング1512を含み得る。他の例では、より少ない数量のウイング1512がコネクタボディ1502に形成され得る。コネクタボディ1502が製造される材料が十分に柔軟である/可撓性がある場合、2つのウイング1512は、コネクタボディ1502をねじ山の上に着座させ得るのに十分であり得る。コネクタボディ1502が製造される材料がより硬い場合、5つ以上のウイングなど、4つを超えるウイング1512をコネクタボディ1502に形成することができる。
図17Bは、再使用可能インジェクタ302上に完全に着座したモジュール型ニードルコネクタ1300を示す。この時点で、再使用可能インジェクタ302を使用して、患者に治療剤を投与することができる。注射が完了すると、モジュール型ニードルコネクタ1300を再使用可能インジェクタ302から取り外すことができる。これは、モジュール型ニードルコネクタ1300を再使用可能インジェクタ302からねじを緩めて外すことによって達成することができる。例えば、コネクタボディ1502の第1のねじ山1518を、再使用可能インジェクタ302の第2のねじ山1702から外すことができる。
再使用可能インジェクタ302に対してコネクタボディ1502を回転させると、ディスク1402は、コネクタボディ1502に対して回転し得る。別の言い方をすれば、セプタム308内のニードル1404の配置は一定のままであり得、コネクタボディ1502のねじが緩められるにつれ、ニードル1404の近位端1408はセプタム308の穿刺孔から軸方向に引き抜かれ、これはディスク1402の回転によって促進される。次に、モジュール型ニードルコネクタ1300を再使用可能インジェクタ302から取り外すことができる。
図17A及び17Bに示すプロセスは、同じモジュール型ニードルコネクタ1300を使用して、治療剤の後続の投薬のために繰り返すことができる。後続の投薬のために、モジュール型ニードルコネクタ1300を、再使用可能インジェクタ302の遠位端304の付近に配置することができる。次に、モジュール型ニードルコネクタ1300を、ニードル1404の近位端1408が再使用可能インジェクタ302のセプタム308に接触するまで、遠位端304上へと軸方向に前進させることができる。ニードル1404の近位端1408の配置は、ディスク1402の回転可能性によりランダムであるため、ニードル1404の近位端1408の位置はランダムであり、したがって、前の投薬とは異なる位置にある可能性がある。このプロセスは、再使用可能インジェクタ302に含まれる用量と同じだけ、例えば、14日間レジメンに対して14回繰り返すことができる。これらの14個のアセンブリのそれぞれは、セプタム308に対してランダムなニードル配置を有する。
図17A及び17Bに関して説明したプロセスは、2ステップの組み立て/取り外しプロセスを含むことに留意されたい。組み立ての場合、モジュール型ニードルコネクタ1300を軸方向に前進させることができ、ウイング1512は、ねじ山(例えば、第1のねじ山1518及び第2のねじ山1702)上の前進を容易にすることができる。取り外しの場合、モジュール型ニードルコネクタ1300をねじって外すことができる。しかしながら、本開示は、このシリーズに限定されない。例えば、デバイスは、ニードル1404の近位端1408がセプタム308に接触するまでモジュール型ニードルコネクタ1300を前進させることによって組み立てることができ、続いて、第1のねじ山1518を第2のねじ山1702と係合させることができる。次に、モジュール型ニードルコネクタ1300は、モジュール型ニードルコネクタ1300を再使用可能インジェクタ302にねじ込むことによって完全に着座させることができる。
図18は、本開示の態様による、モジュール型ニードルコネクタをインジェクタに装着する方法1800を示すフローチャートである。図18の方法のステップは、理解されるように、本明細書に記載の例示的な手段のいずれかによって、または同様の手段によって実施することができる。図18に概説される方法1800を参照すると、ステップ1805において、モジュール型ニードルコネクタは、インジェクタの遠位端に近接して配置され得る。ステップ1810は、インジェクタのセプタムを第1の位置で穿孔することを含み得る。モジュール型ニードルコネクタ内のニードルの近位端は、セプタムを穿孔することができる。ニードルは、モジュール型ニードルコネクタ内の回転ディスクに接続され得る。
ステップ1815は、モジュール型ニードルコネクタをインジェクタの遠位端へと軸方向に前進させることを含み得る。このステップで、ニードルの近位端はセプタムへと前進し得る。モジュール型ニードルコネクタは、コネクタがインジェクタの遠位端に着座するまで前進させることができる。
ステップ1820は、モジュール型ニードルコネクタのコネクタボディを回転させて、コネクタボディの第1のねじ山をインジェクタの遠位端の第2のねじ山から外すことを含み得る。コネクタボディが回転すると、回転ディスクはコネクタボディに対して回転することができ、したがって、再使用可能インジェクタに対しては固定されたままである。したがって、ニードルは、コネクタボディが回転するにつれてセプタムから軸方向に引き下がり得る。ステップ1825は、モジュール型ニードルコネクタをインジェクタの遠位端から取り外すことを含み得る。
方法1800は、ステップ1825の後に終了し得る。他の例では、上述の例に従う追加のステップが実施され得る。例えば、インジェクタの遠位端に近接するモジュール型ニードルコネクタのニードルの位置を変え、ニードルの近位端によってセプタムを第2の位置で穿孔することにより、プロセスを繰り返すことができる。本開示全体を通して説明されるように、ディスクが回転可能であり、したがってセプタム上のニードルの配置がランダムであり得るため、第2の位置は、方法1800の第1の位置とは異なり得る。更に、ニードルの遠位端を介して治療剤を投与するステップは、例えば、上記のステップ1815と1820との間で実施され得る。
本明細書に含まれる説明は、本開示の実施形態の例であり、いかなる形でも本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書に記載されているように、本開示は、構造要素の代替的幾何学的形態の使用、様々な例示的実施形態からの形状及び構造要素の組み合わせ、代替材料の使用などを含む、吸引デバイスの多くの変形及び修正を企図する。これらの修正は、本開示が関連する技術分野の当業者には明らかであり、以下の特許請求の範囲内にあることが意図されている。

Claims (40)

  1. モジュール型ニードルコネクタであって、
    円形ディスクであって、
    前記円形ディスクの中心と非同心に配置されたニードル開口部と、
    前記円形ディスクの第1の側面から延在する遠位端と、前記円形ディスクの第2の側面から延在する近位端とを有する、前記ニードル開口部内に配置されたニードルと、
    を含む、前記円形ディスクと、
    コネクタボディであって、
    前記円形ディスクを収容するような寸法の、前記コネクタボディの第1の端部に配置されたディスクスロットと、
    前記コネクタボディの第2の端部に配置された、再使用可能インジェクタと係合するような寸法のインジェクタハウジングと、
    を含む、前記コネクタボディと、
    を含み、
    前記ニードルの前記近位端が、前記コネクタボディが前記再使用可能インジェクタと係合するとき、前記インジェクタハウジング内に配置される、前記モジュール型ニードルコネクタ。
  2. 前記円形ディスクの第1の高さ及び第1の直径が、前記コネクタボディが前記再使用可能インジェクタから外れているときに、前記円形ディスクが前記ディスクスロット内で回転可能であるように、前記ディスクスロットの第2の高さ及び第2の直径よりも小さい、請求項1に記載のモジュール型ニードルコネクタ。
  3. 前記コネクタボディが、前記インジェクタハウジングの長さの少なくとも一部に沿って延在する複数の可撓性ウイングを更に含む、請求項1に記載のモジュール型ニードルコネクタ。
  4. 前記複数の可撓性ウイングの内面が、前記再使用可能インジェクタと係合するような寸法のねじ山を含む、請求項3に記載のモジュール型ニードルコネクタ。
  5. 前記ニードルの前記遠位端が斜角先端を含み、前記ニードルの前記近位端がノンコアリング先端を含む、請求項1に記載のモジュール型ニードルコネクタ。
  6. 前記ノンコアリング先端が、非鋭利先端及び側面に設けられた流体入口を含む、請求項5に記載のモジュール型ニードルコネクタ。
  7. セプタムを含む再使用可能インジェクタと、
    モジュール型ニードルコネクタであって、
    回転ディスクの中心と同心ではない位置で前記回転ディスクを通って延在するニードルを含む前記回転ディスクであって、前記ニードルが、
    前記回転ディスクの第1の側面から延在する遠位端と、
    前記回転ディスクの第2の側面から延在する近位端と、
    を含む、前記回転ディスクと、
    コネクタボディであって、
    前記回転ディスクを収容するような寸法の、前記コネクタボディの第1の端部に配置されたディスクスロットと、
    前記コネクタボディの第2の端部に配置された、前記再使用可能インジェクタと係合するような寸法のインジェクタハウジングと、
    を含む、前記コネクタボディと、
    を含む、前記モジュール型ニードルコネクタと、
    を含み、
    前記ニードルの前記近位端が、前記インジェクタハウジング内に延在し、前記回転ディスクの回転によって前記インジェクタハウジング内の第1の位置から前記インジェクタハウジング内の第2の位置まで移動可能である、システム。
  8. 前記コネクタボディが、前記セプタムに近接する前記再使用可能インジェクタと係合するような寸法の複数の可撓性ウイングを更に含む、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記複数の可撓性ウイングの内面が、前記セプタムに近接する前記再使用可能インジェクタの第2のねじ山と係合するような寸法の第1のねじ山を含む、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記インジェクタハウジングの内面が、前記セプタムに近接する前記再使用可能インジェクタの第2のねじ山と係合するような寸法の第1のねじ山を含む、請求項7に記載のシステム。
  11. 前記ニードルの前記遠位端が斜角先端を含み、前記ニードルの前記近位端がノンコアリング先端を含む、請求項7に記載のシステム。
  12. 前記ノンコアリング先端が、非鋭利先端及び側面に設けられた流体入口を含む、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記回転ディスクの第1の軸が、前記セプタムの第2の軸と同軸であり、前記ニードルが、前記第1の軸及び前記第2の軸から軸ずれしている、請求項7に記載のシステム。
  14. 前記ニードルの前記近位端が、前記セプタムに挿入されるときに固定され、前記回転ディスクが、前記コネクタボディが前記再使用可能インジェクタに着座するときに固定される、請求項7に記載のシステム。
  15. インジェクタの遠位端に近接してモジュール型ニードルコネクタを配置することと、
    前記モジュール型ニードルコネクタ内のニードルの近位端によって、前記インジェクタのセプタムを第1の位置で穿孔することであって、前記ニードルが前記モジュール型ニードルコネクタ内の回転ディスクに接続される、前記穿孔することと、
    前記モジュール型ニードルコネクタを前記インジェクタの前記遠位端へと軸方向に前進させることと、
    前記モジュール型ニードルコネクタのコネクタボディを回転させて、前記コネクタボディの第1のねじ山を前記インジェクタの前記遠位端の第2のねじ山から外すことであって、前記コネクタボディを回転させることが、前記ニードルの前記近位端が前記第1の位置から軸方向に引き抜かれる際に、前記回転ディスクを回転させる、前記外すことと、
    前記モジュール型ニードルコネクタを前記インジェクタの前記遠位端から取り外すことと、
    を含む、方法。
  16. 前記ニードルの前記近位端によって前記セプタムを第2の位置で穿孔することと、
    前記コネクタボディを回転させて、前記第1のねじ山を前記インジェクタの前記遠位端の前記第2のねじ山から外すことであって、前記コネクタボディを回転させることが、前記ニードルの前記近位端が前記第2の位置から軸方向に引き抜かれる際に、前記回転ディスクを回転させる、前記外すことと、
    を更に含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ニードルが、前記回転ディスクの中心と非同心に配置される、請求項15に記載の方法。
  18. 前記モジュール型ニードルコネクタを前記インジェクタの前記遠位端へと軸方向に前進させることが、前記インジェクタの前記遠位端上に可撓性ウイングを前進させることを含む、請求項15に記載の方法。
  19. 前記第1のねじ山が、前記可撓性ウイングの内面に配置される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記ニードルの遠位端を介して注射レジメンを投与することを更に含む、請求項15に記載の方法。
  21. セプタムを含む再使用可能インジェクタと、
    前記セプタムに近接する前記再使用可能インジェクタの遠位端に装着するような寸法の複数の装着可能なニードルコネクタであって、
    第1のニードルを含む第1のニードルコネクタであって、前記第1のニードルの近位端が前記セプタム上の第1の位置に対応する、前記第1のニードルコネクタと、
    第2のニードルを含む第2のニードルコネクタであって、前記第2のニードルの近位端が前記セプタム上の第2の位置に対応する、前記第2のニードルコネクタと、
    を含む、前記複数の装着可能なニードルコネクタと、
    を含み、
    前記第1の位置及び前記第2の位置が異なる位置である、システム。
  22. 第1のニードルコネクタと、
    第3のニードルを含む第3のニードルコネクタであって、前記第3のニードルの近位端が前記セプタム上の前記第1の位置に対応する、前記第3のニードルコネクタと、
    を含む、ニードルコネクタの第1のセットを更に含む、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記再使用可能インジェクタの前記遠位端が、円形断面を含み、
    前記複数の装着可能なニードルコネクタの各々の近位端が、前記再使用可能インジェクタの前記遠位端に同心に配置可能であり、
    前記第1のニードルの前記近位端が、前記再使用可能インジェクタの前記遠位端と同心に配置され、
    前記第2のニードルの前記近位端が、前記再使用可能インジェクタの前記遠位端と非同心に配置される、請求項21に記載のシステム。
  24. 前記再使用可能インジェクタの前記遠位端が、第1の回転防止機構を含み、
    前記複数の装着可能なニードルコネクタの各々が、前記第1の回転防止機構と係合するような寸法の第2の回転防止機構を含む、請求項21に記載のシステム。
  25. 前記再使用可能インジェクタの前記遠位端が、円形断面を含み、
    前記複数の装着可能なニードルコネクタの各々の近位端が、前記再使用可能インジェクタの前記遠位端に同心に配置可能であり、
    前記第1のニードルの前記近位端が、第1の放射状オフセットで前記第2の回転防止機構からオフセットされ、
    前記第2のニードルの前記近位端が、第2の放射状オフセットで前記第2の回転防止機構からオフセットされ、
    前記第1の放射状オフセットが、前記第2の放射状オフセットとは異なる、請求項24に記載のシステム。
  26. 前記第1の回転防止機構が、キー溝またはキーのうちの一方であり、
    前記第2の回転防止機構が、キーまたはキー溝のうちの一方であり、前記第1の回転防止機構と逆である、請求項24に記載のシステム。
  27. 前記第1の回転防止機構が、前記再使用可能インジェクタの前記遠位端の第1の断面幾何学的形状であり、
    前記第2の回転防止機構が、前記複数の装着可能なニードルコネクタの各々の近位端の第2の断面幾何学的形状であり、
    前記第1の断面幾何学的形状及び前記第2の断面幾何学的形状が、非円形である、請求項24に記載のシステム。
  28. 前記第2のニードルが、前記第2のニードルの前記近位端と前記第2のニードルの遠位端との間に配置された湾曲部を含む、請求項21に記載のシステム。
  29. 再使用可能インジェクタに装着可能な複数のニードルコネクタを含むキットであって、
    第1のニードルをそれぞれ含む1つ以上のニードルコネクタの第1のセットであって、各第1のニードルの近位端が、前記再使用可能インジェクタのセプタム上の第1の位置を穿刺するように配置される、前記第1のセットと、
    第2のニードルをそれぞれ含む1つ以上のニードルコネクタの第2のセットであって、各第2のニードルの近位端が、前記セプタム上の第2の位置を穿刺するように配置される、前記第2のセットと、
    を含み、
    前記第1の位置及び前記第2の位置が異なる位置である、前記キット。
  30. 前記第1のセットが、2~5つのニードルコネクタを含む、請求項29に記載のキット。
  31. 前記第1のセットが、5つ以下のニードルコネクタからなる、請求項29に記載のキット。
  32. 前記第1のセットが、第1のニードルコネクタ及び第2のニードルコネクタを含み、前記第1のニードルコネクタが、第1の注射レジメン用にインデックスを付与され、前記第2のニードルコネクタが、第2の注射レジメン用にインデックスを付与され、
    前記第2のセットが、第3のニードルコネクタ及び第4のニードルコネクタを含み、前記第3のニードルコネクタが、第3の注射レジメン用にインデックスを付与され、前記第4のニードルコネクタが、第4の注射レジメン用にインデックスを付与される、請求項29に記載のキット。
  33. 前記第1のセットが、前記第1のニードルコネクタを含み、
    前記第2のセットが、前記第2のニードルコネクタを含む、
    請求項29に記載のキットであって、
    第3のニードルコネクタ、第4のニードルコネクタ、第5のニードルコネクタ、第6のニードルコネクタ、及び第7のニードルコネクタを更に含み、
    各ニードルコネクタが、7回用量の注射レジメンのうちの1回の注射レジメン用にインデックスを付与される、前記キット。
  34. 各ニードルコネクタの近位端が、前記セプタム上の異なる位置を穿刺するように配置される、請求項33に記載のキット。
  35. 前記第1のセットの各ニードルコネクタが、前記再使用可能インジェクタの第2の回転防止機構に対応するような寸法の第1の回転防止機構を含み、
    前記第2のセットの各ニードルコネクタが、前記再使用可能インジェクタの前記第2の回転防止機構に対応するような寸法の第3の回転防止機構を含む、請求項29に記載のキット。
  36. 前記第1の回転防止機構及び前記第3の回転防止機構が、キー溝またはキーのうちの一方であり、
    前記第2の回転防止機構が、キーまたはキー溝のうちの一方であり、前記第1の回転防止機構及び前記第3の回転防止機構と逆である、請求項35に記載のキット。
  37. 前記第1の回転防止機構及び前記第3の回転防止機構が、前記第1のセット及び前記第2のセットの各ニードルコネクタの近位端の第1の断面幾何学的形状であり、
    前記第2の回転防止機構が、前記再使用可能インジェクタの遠位端の第2の断面幾何学的形状であり、
    前記第1の断面幾何学的形状及び前記第2の断面幾何学的形状が、非円形である、請求項35に記載のキット。
  38. 第1の注射レジメン用の第1のニードルコネクタを選択することと、
    前記第1のニードルコネクタを、再使用可能インジェクタの遠位端に近接して配置することと、
    前記第1のニードルコネクタの第1のニードルの近位端によって、前記再使用可能インジェクタのセプタムを、前記セプタム上の第1の位置で穿孔することと、
    前記第1の注射レジメンを患者に投与することと、
    第2のニードルコネクタを第2の注射レジメン用に選択することと、
    前記第2のニードルコネクタを、前記再使用可能インジェクタの前記遠位端に近接して配置することと、
    前記第2のニードルコネクタの第2のニードルの近位端によって、前記セプタム上の第2の位置で前記セプタムを穿孔することと、
    前記第2の注射レジメンを前記患者に投与することと、
    を含み、
    前記第1の位置及び前記第2の位置が異なる位置である、方法。
  39. 前記第1のニードルコネクタを回転させて、前記第1のニードルコネクタ上の第1の回転防止機構を前記再使用可能インジェクタ上の第2の回転防止機構と対にすることを更に含む、請求項38に記載の方法。
  40. 第3の注射レジメン用の第3のニードルコネクタを選択することと、
    前記第3のニードルコネクタを、前記再使用可能インジェクタの前記遠位端に近接して配置することと、
    前記第3のニードルコネクタの第3のニードルの近位端によって、前記セプタム上の第1の位置で前記セプタムを穿孔することと、
    前記第3の注射レジメンを前記患者に投与することと、
    を更に含む、請求項38に記載の方法。

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