図面を参照して、例示的な実施形態をより完全に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形式で実施されることができ、ここで述べられる模範例に限定されるものとして理解されるべきではない。逆に、これらの実施形態を提供することにより、本願がより全面的且つ完全になり、例示的な実施形態の構想が全面的に当業者に伝えられる。
なお、説明される特徴、構成、又は特性は、任意の適切な方式で1つ又は複数の実施例に組み合わせることができる。以下の説明において、多くの具体的な細部を提供することにより、本願の実施例に対する十分な理解を提供する。しかしながら、当業者が認識すべきものとして、本願の構成を実施するには、特定の細部のうち1つ又は複数がなくてもよいし、又は、他の方法、構成要素、装置、ステップなどを採用してもよい。他の場合には、本願の各態様をあいまいにしないように、公知の方法、装置、実現、又は動作を詳しく示したり説明したりしない。
図面に示されているブロック図は、単なる機能エンティティであり、必ずしも物理的に独立したエンティティに対応する必要はない。即ち、これらの機能エンティティは、ソフトウェアで実現されてもよく、あるいは、1つ又は複数のハードウェアモジュール又は集積回路で実現されてもよく、あるいは、異なるネットワーク及び/又はプロセッサ装置及び/又はマイクロコントローラ装置で実現されてもよい。
図面に示されているフローチャートは、例示的な説明に過ぎず、必ずしも全ての内容及び動作/ステップを含むわけではなく、説明された順序で実行する必要もない。例えば、ある動作/ステップは、分解することができ、ある動作/ステップは、マージ又は部分的にマージすることができるので、実際に実行される順序は、実際の状況に応じて変更される可能性がある。
説明すべきものとして、本明細書で言及される「複数」は、2つ又は2つ以上を指す。「及び/又は」は、関連オブジェクトの関連関係を記述するものであり、3種類の関係があり得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、A及びBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合という3つの場合を表すことができる。文字「/」は、一般的に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係にあることを表す。
第2世代移動通信技術(2G)、第3世代移動通信技術(3G)、及び第4世代移動通信技術(4G)の無線通信システムは、ブロードキャスト(Broadcast)及びマルチキャスト(Multicast)という2種類のサービスに分けられるマルチメディアブロードキャスト・マルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast and Multicast Service)をサポートする。ただし、2G及び3Gのシステムのみがマルチキャストサービスをサポートし、4Gのシステムが規格ではマルチキャストサービスをサポートしないが、2G、3G、及び4Gのシステムは、いずれもブロードキャストサービスをサポートする。
ブロードキャスト及びマルチキャストのサービスに加えて、ネットワークノード間の通信方式にはユニキャストも含まれる。「ユニキャスト」は、1対1の通信であり、送信者が異なる受信者に異なるコンテンツを伝送できるという利点があるが、送信者が複数の受信者に同じコンテンツを伝送する必要がある場合、複数の同じデータをエンドツーエンドで個別に伝送する必要があり、効率が低い。具体的には、図1に示すように、ユニキャストソースがユニキャスト方式で複数の受信者にデータを送信する場合、複数の同じデータをエンドツーエンド方式で個別に伝送する必要がある(図1において、異なる線タイプは、異なるデータフローを示す)。
「マルチキャスト」は、送信者が同じコンテンツを複数の受信者に伝送することである。オンラインビデオ会議、オンラインビデオオンデマンドには、マルチキャスト方式を採用するのが特に好適である。その理由として、ユニキャスト方式を採用すると、受信者の数だけ何度も伝送プロセスが行われ、明らかに効率が極めて低いが、送信先を区別することなく、全部で送信するようなブロードキャスト方式を採用すると、データの伝送を1回で完了できるものの、特定のデータ受信者を区別する目的を達成できない。ここから分かるように、マルチキャスト方式を採用すると、1回で複数の受信者に同じデータを送信することを実現できるとともに、特定の対象のみにデータを伝送する目的を達成できる。具体的には、図1に示すように、マルチキャストソースは、1回で複数の受信者に同じデータを送信することができる。
「ブロードキャスト」も、同じコンテンツを複数の受信者に伝送することであるが、伝送時に受信者の選択が行われないため、必要以上の機器にもデータの伝送が行われる場合があり得、ネットワークリソースの浪費を引き起こす。また、一部の受信者は、ブロードキャストされたコンテンツに「興味」がない場合があり得るため、ブロードキャストされたコンテンツを受信すると、受信されたデータパケットを捨てざるを得なく、さらに、端末リソースの浪費も引き起こす。
ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスとの根本的な違いは、システムにおけるユーザ機器(UE:User Equipment)のいずれもブロードキャストサービスに参加でき、且つサブスクライブする必要がないが、マルチキャストサービスのUEがサブスクライブ及び認証の後にしか参加できないという点にある。また、注意すべきものとして、マルチキャストサービス及びブロードキャストサービスには、様々な種類があり、マルチキャストサービスの場合、UEは、IPマルチキャストアドレスによって、相応のサービスのマルチキャストグループに加入する。1つのブロードキャストグループに対応するブロードキャストサービスは、その特定のサービスエリアを有する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)プロトコルのTS23.246の8.2節では、MBMSのマルチキャストコンテキストのアクティブ化プロセスが定義されている。具体的には、図2に示すように、以下のステップを含む。
ステップS201では、UEが、1つのアクセスポイント名(APN:Access Point Name)を選択して、1つのパケットデータプロトコル(PDP:Packet Data Protocol)コンテキスト(Context)を確立する。その後、1つのインターネットプロトコル(IP)アドレスがUEに割り当てられる。説明の便宜上、このステップにおいてUEにより選択されたAPNをAPN0で識別する。
ステップS202では、UEが、1つのIP Multicast Address(このIPマルチキャストアドレスは、1つのマルチキャストサービスを識別するためのものである)を選択した後、UEがこのマルチキャストグループに加入したいことを指示するために、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN:Gateway GPRS Support Node)にIGMPジョイン(Join)データパケットを送信する。
ステップS203では、GGSNが、ブロードキャスト・マルチキャストサービスセンター(BM-SC:Broadcast Multicast Service Center)にMBMS許可要求を送信し、BM-SCからフィードバックされたMBMS許可応答を受信する。ここで、BM-SCは、UEのサブスクライブデータに基づいて、UEがこのマルチキャストグループに加入できるか否かを認証し、UEがこのマルチキャストグループに加入できると確認した場合、UEがこのマルチキャストグループに加入するために使用されるAPN(このAPNをAPN1で識別する)をMBMS許可応答に付する。その後、ステップS204a、S204b、S205によって、UEが使用するAPN1をUEに伝達する。
ステップS206では、UEが、BM-SCから提供されたAPN1に基づいて、1つの新たなMBMSセッション(Session)を開始し、即ち、IP Multicast Addressと、APN1と、UEのMBMS能力とが含まれるMBMSコンテキストアクティブ化要求を送信する。このMBMS能力は、例えば、サービス品質(QoS:Quality of Service)能力であってもよい。
ステップS207では、サービングGPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)が、UEのサブスクライブAPN1があるか否かをチェックし、チェックが合格できない場合、SGSNがGGSNにMBMS通知拒否要求を送信し、GGSNがMBMSに通知拒否応答を送信する。説明すべきものとして、UEのサブスクライブデータは、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)に保存されるが、図2には、SGSNとHSSとのやり取りプロセスが示されていない。また、図2におけるステップS208及びステップS209の具体的なプロセスは、TS23.246の8.2節で定義されたMBMSコンテキストのアクティブ化プロセスを参照する。
ステップS210では、UEがSGSNのチェックに合格した場合、SGSNが、APN1に基づいて他のGGSN(即ち、MulticastサービスをサポートするGGSN)を選択し、UEのIDと、UE Location IDと、IP Multicast Addressと、APN1と、UEのアクセス情報(例えば、2Gであるか、それとも、3Gであるか)とが含まれるMBMSコンテキスト作成要求メッセージをこのGGSNに送信する。
ここで、UEのIDは、国際的な加入者識別番号(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)、又は移動局国際的なサービス総合ディジタル網番号(MSISDN:Mobile Station International Integrated Service Digital Network Number)であってもよい。UE位置(Location)IDは、無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)ID、又は共通ゲートウェイインタフェース(CGI:Common Gateway Interface)、又はサービスエリア識別子(SAI:Service Area Identity)などであってもよい。
ステップS211では、GGSNがBM-SCにMBMS許可要求を送信し、BM-SCが、UEのサブスクライブ情報に基づいてUEに許可を与え、GGSNにMBMS許可応答をフィードバックする。
ステップS212では、アクセスが許可され、且つ、GGSNには、IP Multicast Addressが指示するいかなるUEのコンテキストもなく、即ち、このUEがこのGGSNにおいてIP Multicast Addressによって識別されるマルチキャストサービスに1番目にアクセスするものである場合、その上位ノードBM-SCに登録を行うことにより、後続にIP multicast Address宛のマルチキャストサービスデータを送信する際に、それをこのGGSNに送信する必要があることを指示する。(注意すべきものとして、異なるUEが異なるGGSNを選択する可能性があるため、BM-SCは、マルチキャストデータを下向きに送信する際に、これらのGGSNに同じマルチキャストデータを同時に送信する必要がある。)
ステップS213では、GGSNが、このUEの、このIP Multicast Addressに対応するMBMS UEコンテキストを作成した後、MBMSコンテキスト作成に成功したことを指示するために、SGSNにMBMSコンテキスト作成応答を送信する。
ステップS214では、ステップS212に類似して、SGSNには、IP Multicast Addressが指示するいかなるUEのコンテキストもなく、即ち、このUEがこのSGSNにおいてIP Multicast Addressによって識別されるマルチキャストサービスに1番目にアクセスするものである場合、上位ノードGGSNに登録を行うことにより、後続にIP multicast Address宛のマルチキャストサービスデータを送信する際に、それをこのSGSNに送信する必要があることを指示する。(注意すべきものとして、異なるUEが異なるSGSNを選択する可能性があるため、このGGSNは、マルチキャストデータを下向きに送信する際に、これらのSGSNに同じマルチキャストデータを同時に送信する必要がある。)
図2におけるステップS215からステップS217の具体的なプロセスは、TS23.246の8.2節で定義されたMBMSコンテキストのアクティブ化プロセスを参照する。
図2に示されたフローから分かるように、2G又は3GのUEは、まず、APN0によって1つのPDP Contextを確立し、1つのIPアドレスが割り当てられ、次に、このIPアドレスで、マルチキャストに加入するIGMP Joinデータパケットをネットワークに送信する。GGSNは、このIGMPデータパケットをキャプチャした後、MB-SCに1つのシグナリング(即ち、MBMS許可要求)を送信する必要がある。さらに、BM-SCは、UEに1つのAPN1を割り当てる。その後、UEは、このAPN1でMBMSコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信する。これにより、1つのMBMSコンテキストをアクティブ化することができる。
前述したIPマルチキャストアドレスは、IPv4のマルチキャストアドレスであり得るし、IPv6のマルチキャストアドレスであってもよい。図3に示すように、IPv4のネットワークアドレスは、クラスAアドレス、クラスBアドレス、クラスCアドレス、クラスDアドレス、及びクラスEアドレスに分けられる。そのうち、クラスAアドレスの1番目のバイト(8ビット)はネットワーク番号であり、残りの3バイト(24ビット)はホスト番号であり、クラスAアドレスの範囲は0.0.0.0から127.255.255.255である。クラスBアドレスの1番目のバイト及び2番目のバイトはネットワーク番号であり、残りの2バイトはホスト番号であり、クラスBアドレスの範囲は、128.0.0.0から191.255.255.255である。クラスCアドレスの先頭3バイトはネットワーク番号であり、4番目のバイトはホスト番号であり、クラスCアドレスの範囲は、192.0.0.0から223.255.255.255である。クラスDアドレスはマルチキャストアドレスであり、その先頭4ビットは「1110」であり、クラスDアドレスの範囲は、224.0.0.0から239.255.255.255である。クラスEアドレスは予約アドレスであり、その先頭5ビットは「11110」であり、クラスEアドレスの範囲は、240.0.0.0から247.255.255.255である。
図4に示すように、IPv4のマルチキャストアドレスには、3種類の構造があり得る。この3種類の構造は、それぞれ、周知(Well-Known)のマルチキャストアドレス、グローバルスコープ(Globally-Scoped)のマルチキャストアドレス、及びローカルスコープ(Locally-Scoped)のマルチキャストアドレスに適する。
IPv6のマルチキャストアドレスの構造は、図5に示す通りである。1番目のバイト(8ビット)は、該アドレスがマルチキャストアドレスであることを表し、次の4ビットは、フラグ(Flag)フィールドであり、さらに次の4ビットは、スコープ(Scope)フィールドであり、最後の112ビットは、グループ識別子(Group ID)である。
そのうち、フラグフィールドの1番目のビットは、0であり、将来使用するために予約されており、2番目のビットは、該マルチキャストアドレスにランデブーポイント(RP:Rendezvous Point)が埋め込まれているか否かを指示する。RPは、マルチキャストネットワークにおける指定のマルチキャストフローの配信ポイントである。例えば、2番目のビットが0である場合は、ランデブーポイントが埋め込まれていないことを表し、2番目のビットが1である場合は、ランデブーポイントが埋め込まれていることを表す。フラグフィールドの3番目のビットは、該マルチキャストアドレスにプレフィックス情報が埋め込まれているか否かを指示する。例えば、3番目のビットが0である場合は、プレフィックス情報が埋め込まれていないことを表し、3番目のビットが1である場合は、プレフィックス情報が埋め込まれていることを表す。フラグフィールドの最後のビットは、該マルチキャストアドレスが、永久に割り当てられるマルチキャストアドレス(permanently assigned address)であるか、それとも、一時的なマルチキャストアドレス(transient multicast address)であるかを指示する。例えば、最後のビット値が0である場合は、永久に割り当てられるマルチキャストアドレスであることを表し、最後のビット値が1である場合は、一時的なマルチキャストアドレスであることを表す。
スコープ(Scope)フィールドは、マルチキャストアドレスの範囲を限定することを役割とし、値及び説明が表1に示す通りである。
マルチキャスト通信では、マルチキャストアドレスを宛先IPアドレス(即ち、IPヘッダにおける宛先IPアドレス)とすることのみができるが、マルチキャストアドレスを送信元IPアドレスとすることができない。MBMS(2G、3G)及びMBS(5G)のマルチキャストサービスにおいて、マルチキャストデータパケットは、いずれも、ネットワーク側から下向きにUEに送信されたものであり、即ち、マルチキャストデータパケットは、いずれも、下り(DL:Downlink)データパケットであり、UEは、それに対応するマルチキャストアドレスによって、ネットワーク側にデータを送信することができない。つまり、UEは、このマルチキャストアドレスを宛先IPアドレスとして、上りのIPパケットを送信することができない。即ち、上り(UL:Uplink)のマルチキャストデータはない。
ネットワークで伝送されるIPパケットは、IPヘッダ及びデータという2つの部分によって構成される。IPv4ヘッダの構造は、図6に示すように、主に、「バージョン」フィールド、「ヘッダ長」フィールド、「サービスタイプ」フィールド、「全長」フィールド、「識別子」フィールド、「フラグ」フィールド、「フラグメントオフセット」フィールド、「生存時間」フィールド、「プロトコル」フィールド、「ヘッダチェックサム」フィールド、「送信元アドレス」フィールド、「宛先アドレス」フィールド、「オプションフィールド」を含む。
そのうち、「バージョン」フィールドは、4ビットを占め、IPプロトコルのバージョンを指し、例えば、バージョン番号が4(即ち、IPv4)である。「ヘッダ長」フィールドは、4ビットを占める。「サービスタイプ」フィールドは、8ビットを占め、より良いサービスを得るためのものである。「全長」フィールドは、16ビットを占め、ヘッダとデータとの総和の長さを指す。「識別子」フィールドは、16ビットを占め、データグラムの識別子を生成するためのカウンターである。「フラグ」フィールドは、3ビットを占める。「フラグ」フィールドの最下位ビットはMF(More Fragment)である。MF=1の場合は、後に「継続フラグメントがある」ことを表し、MF=0の場合は、最後のフラグメントであることを表す。「フラグ」フィールドの真ん中の1ビットはDF(Don’t Fragment)である。DF=0の場合にのみ、フラグメント化が許される。「フラグメントオフセット」フィールドは、12ビットを占め、長いパケットのフラグメント化後のあるフラグメントの元のパケットにおける相対位置を指す。「生存時間」フィールドは、即ちTTL(Time To Live)であり、8ビットを占める。TTLフィールドは、送信側によって初期設定されるフィールドである。「プロトコル」フィールドは、8ビットを占め、このデータグラムに付されているデータにどのプロトコルを使用するかを指示するためのものであり、その値が「1」である場合は、インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP:Internet Control Message Protocol)であることを表し、その値が「2」である場合は、IGMPプロトコルであることを表し、その値が「6」である場合は、伝送制御プロトコル(TCP:Transmission Control Protocol)であることを表し、その値が「17」である場合は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP:User Datagram Protocol)であることを表し、その値が「50」である場合は、カプセル化セキュリティペイロード(ESP:Encapsulating Security Payload)プロトコルであることを表し、その値が「51」である場合は、認証ヘッダ(AH:Authentication header)プロトコルであることを表す。「ヘッダチェックサム」フィールドは、16ビットを占め、データグラムのヘッダのみを検査し、データ部分を検査しない。「送信元アドレス」フィールド及び「宛先アドレス」フィールドは、それぞれ4ビットを占め、送信元アドレス及び宛先アドレスをそれぞれ記録するためのものである。
上記で言及されたIGMPプロトコルには、IGMPv1、IGMPv2、及びIGMPv3という3つのプロトコルバージョンがあり、それらに対応する規格は、それぞれ、RFC1054、RFC2236、及びRFC3376である。IGMPv1のプロトコルヘッダのフォーマット及びIGMPv2のプロトコルヘッダのフォーマットは、図7に示す通りである。そのうち、IGMPv1のプロトコルヘッダは、4ビットのIGMPバージョンフィールドと、4ビットのIGMPメッセージタイプフィールド(このフィールドの値が1である場合は、Host Membership Query、即ちホストメンバーシップクエリタイプであることを表し、その値が2である場合は、Host Membership Report、即ちホストメンバーシップレポートタイプであることを表す)と、8ビットの未使用フィールド(このフィールドに対して、送信時に0を埋め、受信時に無視する)と、16ビットのIGMPチェックサムフィールド(メッセージの伝送時には、このチェックワードを計算してこのフィールドに挿入し、パケットの受信時には、パケットを処理する前にこのフィールドを検査する)と、32ビットのマルチキャストアドレスフィールドとを含む。
IGMPv2のプロトコルヘッダは、8ビットのメッセージタイプフィールド、8ビットの最大応答時間フィールド、16ビットのIGMPチェックサムフィールド、及び32ビットのマルチキャストアドレスフィールドを含む。
そのうち、IGMPv2のプロトコルヘッダのメッセージタイプフィールドが指示するタイプには、以下のいくつかの種類がある。0x11 = Membership Queryは、IGMPメンバーシップクエリメッセージを表し、0x12 = Version 1 Membership Reportは、IGMPv1のメンバーシップレポートメッセージを表し、0x16 = Version 2 Membership Reportは、IGMPv2のメンバーシップレポートメッセージを表し、0x17 = Leave Groupは、離脱メッセージを表す。IGMPv2では、古い4ビットのバージョンフィールドと、古い4ビットのタイプフィールドとが連結されて1つの新しい8ビットのタイプフィールドとなり、(バージョン1及びバージョン2の)メンバーシップクエリメッセージ、並びにバージョン1のメンバーシップレポートメッセージのタイプコードをそれぞれ0x11及び0x12にセットすることにより、IGMPバージョン1及びバージョン2のパケットフォーマットの後方互換性が維持されている。
IGMPv2のプロトコルヘッダの最大応答時間フィールドは、応答報告の送信までの最長時間(1/10秒を単位とする)を指示するためのものであり、デフォルト値が10秒である。IGMPv1に類似して、メッセージの伝送時には、チェックサムを計算してIGMPv2のプロトコルヘッダのチェックサムフィールドに埋め込み、メッセージの受信時には、IGMPメッセージの伝送中にエラーが発生したか否かを判断するために、メッセージを処理する前にチェックサムを検査する。
引き続いて図7を参照すると、IGMPv3におけるメンバーシップレポートメッセージ(Membership Report)のフォーマットは、タイプフィールド(メンバーシップレポートメッセージであるため、タイプ=0x22)、予約フィールド、チェックサムフィールド、グループレコード数フィールド、及びグループレコードフィールドを含む。ここで、図2に示されたIGMP Joinデータパケットは、IGMPのMembership Reportメッセージによって実現されるものである。IGMPv3の場合、IGMP JointメッセージのIPパケットにおける宛先IPアドレスは加入先のIPマルチキャストアドレスではなく、加入先のIPマルチキャストアドレスはメッセージのパラメータに含まれる。
規格TS23.246の8.4節では、MBMSマルチキャストサービスに適用されるMBMS登録プロセスが定義されている。具体的には、図8に示すように、以下のステップを含む。ステップS801では、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)がSGSNにMBMS登録要求を送信する。ステップS802では、SGSNがGGSNにMBMS登録要求を送信する。ステップS803では、GGSNがBM-SCにMBMS登録要求を送信する。ステップS804では、BM-SCが、GGSNにMBMS登録応答をフィードバックし、それと同時にMBMSセッション開始プロセスを実行することができる。ステップS805では、GGSNが、SGSNにMBMS登録応答をフィードバックし、それと同時にMBMSセッション開始プロセスを実行することができる。ステップS806では、SGSNが、RNCにMBMS登録応答をフィードバックし、それと同時にMBMSセッション開始プロセスを実行することができる。ここから分かるように、MBMS登録プロセスの主な機能は、上から下への制御ベアラ確立(MBMS Bearer Context)のシグナリングツリーを形成することである。2G、3Gの規格では、制御プレーンとユーザプレーンが分離されないため、制御プレーンにMBMSベアラ制御プレーンの伝送ツリーが形成されることは、後続に上から下へのMBMSベアラの伝送ツリーを確立できることと同等である(注意すべきものとして、MBMSベアラの伝送ツリーは、MBMS Session Startプロセスで確立される)。また、4Gはマルチキャストサービスをサポートしないため、4G規格にMBMS登録プロセスは存在しない。
規格TS23.246の8.3節では、MBMSセッション開始プロセスが定義されている。具体的には、図9に示すように、以下のステップを含む。ステップS901では、BM-SCがGGSNにMBMSセッション開始要求を送信し、GGSNがBM-SCにMBMSセッション開始応答をフィードバックする。ステップS902では、GGSNがSGSNにMBMSセッション開始要求を送信し、その後、SGSNがGGSNにMBMSセッション開始応答をフィードバックする。ステップS903では、SGSNが基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)/RNCにMBMSセッション開始要求を送信し、その後、BSC/RNCがSGSNにMBMSセッション開始応答をフィードバックする。ステップS904では、UEとRSC/RNCとの間でMBMSセッション開始プロセスを行う。ステップS903aでは、BSC/RNCがIGMPv3のメンバーシップレポートメッセージを送信する。
ここで、MBMSのマルチキャストサービスの場合、MBMS登録プロセス及びMBSセッション開始プロセスは、両方とも、Per UE Per IP Multicastではなく、Per IP Multicast(各IPマルチキャスト毎)のプロセスであり、このIP Multicastのために、上から下への制御プレーンのMBMSベアラコンテキストのシグナリングツリーと、上から下へのMBMSベアラの伝送ツリーとを確立する。MBMSのブロードキャストサービスの場合、MBMS登録プロセスはなく、MBSセッション開始プロセスは、Per UE Per IP Broadcastではなく、Per IP Broadcast(各IPブロードキャスト毎)のプロセスであり、このIP Broadcastのために、上から下への制御プレーンのMBMSベアラコンテキストのシグナリングツリーと、上から下へのMBMSベアラの伝送ツリーとを確立する。
しかしながら、MBMSのマルチキャストサービスの場合、登録フローを最適化するために、UEによるMBMS UE Contextアクティブ化プロセス中に、MBMS登録の一部のプロセス、例えば、図2に示されたステップS212及びステップS214を併せて実行してもよい。しかし、これは、SGSN及びGGSNにおける1番目のUEがこのIP Multicastサービスをアクティブ化する場合にのみ実行され、2番目のUEが同じSGSN及びGGSNにおいてこのIP Multicastをアクティブ化する場合には、図2に示されたステップS212及びステップS214は実行されない。
MBMSのマルチキャストサービス及びブロードキャストサービスにとって、1つの重要な機能は、マルチキャストサービス及びブロードキャストサービスのユーザプレーンの伝送ツリーを形成し、ユーザプレーンの伝送ループの形成(即ち、あるノードに到達するには複数の異なる伝送経路が存在すること)を防止するとともに、MBMSの切れた枝の出現(即ち、あるノードに下流ノードがないことが出現すること)を防止することである。
2G~3Gシステムでは、複数のSGSNによって1つのプール(Pool)を構成することができる。GGSNについて、規格ではPoolが定義されていないが、実際の配置時には、システムの高い信頼性を提供するために1つのGGSN Poolが存在する。このように、異なるUEは、同一のBSC/RNCにアクセスして、同じMBMS IP Multicastをアクティブ化すると、BSC/RNCによって、同一のSGSN Pool内の異なるSGSN上に選択される可能性がある。しかし、これらのUEが使用するAPNは同じであるので、これらの同一のSGSN Pool内の異なるSGSNは異なるGGSNを選択するが、SGSNが同じGGSNに接続される可能性がある。3GPP(登録商標)の規格では、RNCがIuインタフェースを使用する場合にのみ、SGSN Poolの使用を選択することが許され、MBMSに対して、GGSNがCPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U:GPRS Tunneling Protocol-User plane)を使用してRNCに直接接続される必要があり、ユーザプレーンがSGSNを通過することが許されないように規定されている。このように、同一のRNC上の異なるユーザが同じAPNおよびIP Multicastを使用して異なるSGSNを選択したとしても、そのユーザプレーンは最終的に同じであり、複数の異なるユーザプレーンが存在することはない。
しかしながら、BSCにとって、それにMBMSセッション開始要求メッセージを送信する複数のSGSNが存在する場合がある。この場合について、規格TS23.236では、BSC/RNCが他のSGSNのMBMSセッション開始要求メッセージを拒否することにより、ユーザプレーンが1つのみであることを実現するように定義されている。同様に、複数のGGSNが1つのSGSNにMBMSセッション開始要求メッセージを送信する場合、SGSNは、ベアラプレーンを確立するために1つのGGSNしか選択できず、さらにMBMS伝送ループの出現を防止する。
BSC/RNCが1つのSGSNのベアラプレーン確立を拒否すると、このSGSNに下流ノードがないことを引き起こす可能性がある。この場合、SGSNは、DeRegistration(登録キャンセル)技術(具体的には、規格TS23.236の8.6.0節を参照すればよい)によって、自身をGGSNの下流ノードから削除することを実現するしかない。これにより、GGSNがこのSGSNにMBMSのマルチキャストデータを送信するが、このSGSNが下向きに送信できないという問題を防止し、MBMS伝送の切れた枝の出現を回避する。同様に、SGSNがGGSNのベアラプレーン確立を拒否すると、このGGSNに下流ノードがないことを引き起こす可能性がある。この場合、GGSNは、DeRegistration技術によって、自身をBM-SCの下流ノードから削除することを実現するしかない。これにより、BM-SCがこのGGSNにMBMSのマルチキャストデータを送信することを防止し、MBMS伝送の切れた枝の出現を回避する。
即ち、MBMSマルチキャストサービスの場合、最終的な伝送ポイントUEを除いたいかなるノードにも、1つの下流ノードがある。あるノードに下流ノードがない場合、このノードは、この伝送ツリーから離れるべきである(DeRegistrationプロセスに対応する)。例えば、ある基地局下のMBMS UEが全て他の基地局に移動した場合、この基地局は、SGSNにDeRegistration操作を行う必要があり、あるSGSN下の全てのMBMS接続基地局がDeRegistration操作を行った場合、このSGSNは、GGSNにDeRegistration操作を行う必要があり、あるGGSN下の全てのMBMS接続SGSNがDeRegistration操作を行った場合、このGGSNは、BM-SCにDeRegistration操作を行う必要がある。
また、MBMSサービス(ブロードキャストサービス及びマルチキャストサービスを含む)の伝送経路はツリー構造であり、各々の親ノードの下には1つ又は複数の子ノードがあるので、親ノードと子ノードのベアラは、親と子の間のGTPトンネル(GTP Tunnel)に基づいてもよい。しかし、子ノードの数が特に多い場合には、親ノードが多数の子ノードに同じIP Multicastデータを同時に送信する必要があり、GTPトンネルを介して伝送する方式では効率が非常に低いことは明らかである。ネットワーク側の親ノードと子ノードとの間の伝送効率を向上させるために、親ノードは、1つのローカルなIP Multicastアドレス(このアドレスは、MBMS MulticastサービスのMulticastアドレスではない)を割り当ててもよい。このトランスポート層のIP Multicastアドレスは、子ノード(例えば、基地局)と親ノード(例えば、MBMS GW又はGGSN)との間でMBMSサービスデータを効率的に伝送するためのものである。この場合には、親ノードがこのトランスポート層のマルチキャストアドレスを介してMBMSサービスデータを送信するだけで、全ての子ノードがMBMSサービスデータを受信することができ、親ノードのデータ処理量が大幅に軽減される。
上述したマルチキャストに基づくベアラ伝送最適化技術を使用するには、親ノードが1つのローカルなIP Multicastトランスポート層アドレスを割り当てる必要があり、子ノードは、親ノードによって割り当てられたこのIP Multicastトランスポート層アドレスを受信した後、IGMP Joinプロセスによってこのトランスポート層のマルチキャストグループに加入する必要がある。マルチキャストをサポートしない子ノードがあるため、一部の子ノードがトランスポート層マルチキャスト方式でMBMSサービスデータを受信し、他の一部の子ノードが個別にポイントツーポイントのGTP Tunnel方式を使用する場合があり得、この場合には、子ノードが下りGTP-UのIPアドレス及びTEIDを割り当てる。もちろん、親ノードは、子ノードの数が少ないことを発見すると、マルチキャスト伝送方式を採用しないと決定してもよい。
MBMSシステムでは、制御プレーンとユーザプレーンが分離されなく、つまり、いずれのネットワークノードもユーザプレーンと制御プレーンの両方の機能を含むため、あるネットワークノードがマルチキャスト伝送技術をサポートしない場合、GTP-UのIPアドレス及びTEIDを直接返信することにより、親ノードは、そのノードがマルチキャスト伝送をサポートしないことを知ることができる。しかし、5G MBSシステムでは、制御プレーンとユーザプレーンが分離されており、制御プレーンとユーザプレーンが同一のネットワークノードではなくなっている。この場合、MBSセッション伝送ツリーの確立は、さまざまな問題に直面する。
また、5G MBSの最新の研究報告では、図10及び図11に示すような2つのシステムアーキテクチャが定義されている。そのうち、図10に示されたシステムアーキテクチャは、現在の5Gアーキテクチャに機能を重ね合わせ、即ち、現在の5Gアーキテクチャを変更することなく、5Gアーキテクチャの機能及びインタフェースを強化することにより、5G MBSサービスをサポートするものである。このアーキテクチャは、ソフトウェアのアップグレードによって5G MBSへのサポートが可能になるというメリットがある。図11に示されたシステムアーキテクチャは、真新しいアーキテクチャであり、即ち、現在の5Gアーキテクチャを変更することなく、いくつかの新たなネットワーク機能ノードを追加したものである。このアーキテクチャは、現在の5Gアーキテクチャへの影響が最小化されるというメリットがあるが、例えば、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN:Next Generation Radio Access Network)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)、統合データ管理(UDM:Unified Data Management)、ユーザデータリポジトリ(UDR:User Data Repository)、ネットワークエクスポージャー機能(NEF:Network Exposure Function)、PCFなどのいくつかのネットワーク機能ノードの強化も必要となる可能性がある。
図10において、SMFは、Session Management Function、即ち、セッション管理機能であり、UPFは、User Plane Function、即ち、ユーザプレーン機能であり、AFは、Application Function、即ち、アプリケーション機能である。図11において、MB-UPFは、即ち、Multicast/Broadcast-UPFであり、MB-SMFは、即ち、Multicast/Broadcast-SMFであり、MBSUは、即ち、マルチキャスト/ブロードキャストサービスユーザプレーン(Multicast/Broadcast Service User Plane)であり、MBSFは、即ち、マルチキャスト/ブロードキャストサービス機能(Multicast/Broadcast Service Function)である。
以下の実施例では、5G MBSシステムのユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーに関する技術的内容を紹介し、以下のように詳しく述べる。
図12は、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示している。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、I-SMFが実行することができる。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、少なくともステップS1210からステップS1230を含む。以下のように詳細に紹介する。
ステップS1210では、MBSセッション伝送ツリーにおける第iレベル(i=1,…,Nであり、Nは正の整数)の制御プレーンノードから送信された第1MBSセッション開始要求を受信し、この第1MBSセッション開始要求には、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報と、第iレベルの制御プレーンノードにより選択された第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報と、第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及びマルチキャスト方式でMBSサービスデータを伝送するための第1C-TEIDとが含まれる。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードは、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードの情報に基づいて、管理されるユーザプレーン機能エンティティの中から、1つ又は複数のユーザプレーン機能エンティティを第iレベルのユーザプレーンノードとして選択してもよい。また、第iレベルの制御プレーンノードは、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードの情報に基づいて、第iレベルの制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティが、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと伝送経路を確立できないと決定した場合、第iレベルの制御プレーンノードと通信可能で、且つ第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードと通信可能なSMFをI-SMFとして選択してもよい。
例えば、第iレベルの制御プレーンノードのサービスエリアがAであるが、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードのサービスエリアがCである場合、即ち、第iレベルの制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティが、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと直接通信することができない場合、第iレベルの制御プレーンノードは、第iレベルの制御プレーンノードと通信可能で、且つ第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードと通信可能な1つのI-SMFを選択してもよい。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードは、第iレベルのユーザプレーンノードを選択した後、第iレベルのユーザプレーンノードとユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行し、即ち、第iレベルのユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、第iレベルのユーザプレーンノードからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信し、そして、第iレベルのユーザプレーンノードからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答から、第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDを取得してもよい。第iレベルの制御プレーンノードは、これらの情報を決定した後、選択されたI-SMFに上記第1MBSセッション開始要求を送信し、この第1MBSセッション開始要求には、これらの情報が付加されており、即ち、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの識別情報と、第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報と、第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDとが付加されている。
ステップS1220では、第iレベルの制御プレーンノードの情報と、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報とに基づいて、中間ユーザプレーンノードを選択し、この中間ユーザプレーンノードが、第iレベルのユーザプレーンノード、及び第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと接続を確立できる。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードの情報は、第iレベルの制御プレーンノードのサービスエリアを含んでもよく、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報は、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードのサービスエリアを含んでもよく、I-SMFは、これらの情報に基づいて、第iレベルのユーザプレーンノードと接続を確立でき、且つ第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと接続を確立できる中間ユーザプレーンノードを選択する。
ステップS1230では、中間ユーザプレーンノードに第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、中間ユーザプレーンノードからフィードバックされた第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信し、この第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDが含まれ、この第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスは、中間ユーザプレーンノードが、第iレベルのユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するために、第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入するためのものである。
本願の一実施例において、中間ユーザプレーンノードが、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする場合、I-SMFから中間ユーザプレーンノードへ送信された第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、中間ユーザプレーンノードにF-TEIDを割り当てることを要求する指示情報が含まれ、この場合、中間ユーザプレーンノードからフィードバックされた第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答には、中間ユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDが含まれ、このF-TEIDは、中間ユーザプレーンノードに、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信させるためのものである。
本願の一実施例において、I-SMFは、中間ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないかどうかを知っていない場合、又は、I-SMFは、中間ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないことを知っているとしても、意思決定を行わない場合、中間ユーザプレーンノードは、第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答によって、中間ユーザプレーンノードが、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすることを指示し、中間ユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDを含めてもよい。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの第iレベルのユーザプレーンノードを選択した場合、I-SMFから中間ユーザプレーンノードへ送信された第1MBSセッション開始要求には、各第iレベルのユーザプレーンノードそれぞれの識別情報と、各第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDとが含まれる。異なる第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスが異なる。
引き続いて図12を参照すると、ステップS1240では、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに第2MBSセッション開始要求を送信することにより、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに対し、中間ユーザプレーンノードに子ユーザプレーンノードを割り当てるよう指示し、この第2MBSセッション開始要求には、中間ユーザプレーンノードの識別情報と、中間ユーザプレーンノードで割り当てられた第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第2C-TEIDとが含まれ、この第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスは、子ユーザプレーンノードが、中間ユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するために、第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入するためのものである。
本願の一実施例において、I-SMFは、中間ユーザプレーンノードからフィードバックされた第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答から、中間ユーザプレーンノードで割り当てられた第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第2C-TEIDを取得することができる。具体的には、I-SMFから中間ユーザプレーンノードへ送信された第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、新たなMBS IPマルチキャスト配信情報を割り当てるよう中間ユーザプレーンノードに指示するための指示情報が含まれ、中間ユーザプレーンノードからI-SMFへフィードバックされた第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答には、中間ユーザプレーンノードで割り当てられた第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第2C-TEIDが含まれる。
本願の一実施例において、I-SMFは、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに第2MBSセッション開始要求を送信した後、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードから第2MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信する必要もあり、この第2MBSセッション開始応答には、第1指示情報が含まれる。この第1指示情報に含まれる内容には、以下のようないくつかの場合があり得る。
場合1:本願の一実施例において、該第1指示情報には、中間ユーザプレーンノードの識別情報と、第1F-TEIDリスト情報と、マルチキャスト方式での伝送の起動を表すための第1フィールド情報とが含まれ、この第1フィールド情報は、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードが中間ユーザプレーンノードに割り当てた子ユーザプレーンノードのうち、中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートする子ユーザプレーンノードが存在することを表し、この第1F-TEIDリスト情報には、中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする子ユーザプレーンノードのF-TEIDが含まれ、このF-TEIDは、中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードに、中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信させるためのものである。
場合2:本願の一実施例において、該第1指示情報には、中間ユーザプレーンノードの識別情報が含まれ、且つ上記第1F-TEIDリスト情報及び上記第1フィールド情報が含まれない。この場合、該第1指示情報は、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードが中間ユーザプレーンノードに割り当てた子ユーザプレーンノードのいずれも、中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートすることを指示するためのものである。
場合3:本願の一実施例において、該第1指示情報には、中間ユーザプレーンノードの識別情報、上記第1F-TEIDリスト情報が含まれ、且つ上記第1フィールド情報が含まれない。この場合、該第1指示情報は、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードが中間ユーザプレーンノードに割り当てた子ユーザプレーンノードのいずれも、中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすることを指示するためのものである。
場合4:本願の一実施例において、該第1指示情報には、中間ユーザプレーンノードの識別情報と、マルチキャスト伝送の使用を停止するフィールド情報とが含まれ、且つ上記第1F-TEIDリスト情報が含まれない。この場合、該第1指示情報は、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードが中間ユーザプレーンノードに子ユーザプレーンノードを割り当てていないことを指示するためのものである。任意選択的に、マルチキャスト伝送の使用を停止するフィールド情報は、Multicast Enableの値にDisableを設定したものであってもよい。
本願の一実施例において、I-SMFが少なくとも2つの中間ユーザプレーンノードを選択した場合、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードからI-SMFへフィードバックされた第2MBSセッション開始応答には、第1指示情報リストが含まれる。この第1指示情報リストには、全ての中間ユーザプレーンノードのそれぞれに対応する第1指示情報が含まれる。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードからI-SMFへフィードバックされた第2MBSセッション開始応答には、失敗識別情報リストが含まれる可能性もある。この失敗識別情報リストは、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードを指示するためのものである。
本願の一実施例において、I-SMFは、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答に基づいて、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードが存在すると決定した場合、ターゲット中間ユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信する。この実施例の構成は、即ち、ユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーにおける切れた枝を削除するものである。
本願の一実施例において、I-SMFは、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信した後、ターゲット中間ユーザプレーンノードからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション削除応答を受信してもよい。このユーザプレーンMBSセッション削除応答は、ターゲット中間ユーザプレーンノードがユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後に送信したものである。ここで、ターゲット中間ユーザプレーンノードは、第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入している場合、ユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後に、第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループから脱退する。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの子制御プレーンノードを提供した場合、I-SMFは、第iレベルの制御プレーンノードから提供された全ての子制御プレーンノードのそれぞれからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信してから、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードが存在するか否かを決定する。これにより、受信された一部の子制御プレーンノードからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答によって、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードが存在するか否かの判断に偏りが生じることを回避する。
本願の一実施例において、I-SMFは、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードから第2MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信した後、該第2MBSセッション開始応答に基づいて、中間ユーザプレーンノードがどの方式で中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータをそれぞれ伝送するかを決定してもよい。
具体的には、第2MBSセッション開始応答における第1指示情報に上記第1F-TEIDリスト情報が含まれる場合、I-SMFは、該第1指示情報に含まれる中間ユーザプレーンノードの識別情報に基づいて、中間ユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信することにより、中間ユーザプレーンノードに、ポイントツーポイント方式で、第1F-TEIDリスト情報に含まれる各々のF-TEIDに対応する子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータをそれぞれ伝送するよう指示する。ここで、該第1指示情報に上記第1フィールド情報がさらに含まれる場合、該ユーザプレーンMBSセッション修正要求は、さらに、中間ユーザプレーンノードに、中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを送信するには、マルチキャスト伝送方式を同時に使用するよう指示するために用いられ、該第1指示情報に上記第1フィールド情報が含まれない場合、該ユーザプレーンMBSセッション修正要求は、さらに、中間ユーザプレーンノードに、中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを送信するには、マルチキャスト伝送方式を使用する必要がないことを指示するために用いられる。
説明すべきものとして、第2MBSセッション開始応答における第1指示情報に上記第1F-TEIDリスト情報及び上記第1フィールド情報が含まれない場合は、中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードのいずれもマルチキャスト伝送の受信をサポートすることを表すので、中間ユーザプレーンノードは、マルチキャスト伝送方式で中間ユーザプレーンノードの全ての子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送することができる。
本願の一実施例において、I-SMFが少なくとも2つの中間ユーザプレーンノードを選択した場合、I-SMFは、第2MBSセッション開始応答に含まれる各々の中間ユーザプレーンノードに対応する第1指示情報に基づいて、ユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信する必要がある中間ユーザプレーンノードに、ユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信してもよい。具体的には、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答に基づいて、ある中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードの一部が、該中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすると決定した場合は、該中間ユーザプレーンノードが、ユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信する必要がある中間ユーザプレーンノードであることを表す。
本願の一実施例において、I-SMFは、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードから第2MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信した後、該第2MBSセッション開始応答に基づいて、第1MBSセッション開始要求への第1MBSセッション開始応答を第iレベルの制御プレーンノードにフィードバックしてもよい。第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの子制御プレーンノードを提供した場合、I-SMFは、第iレベルの制御プレーンノードから提供された全ての子制御プレーンノードのそれぞれからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信してから、第iレベルの制御プレーンノードに第1MBSセッション開始応答をフィードバックする必要がある。
第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答に類似して、本願の一実施例では、I-SMFから第iレベルの制御プレーンノードへフィードバックされた第1MBSセッション開始応答には、第2指示情報が含まれる。この第2指示情報に含まれる内容には、以下のようないくつかの場合があり得る。
場合1:本願の一実施例において、該第2指示情報には、第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報と、第2F-TEIDリスト情報と、マルチキャスト方式での伝送の起動を表すための第2フィールド情報とが含まれ、この第2フィールド情報は、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートする中間ユーザプレーンノードが存在することを表し、この第2F-TEIDリスト情報には、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする中間ユーザプレーンノードのF-TEIDが含まれ、このF-TEIDは、中間ユーザプレーンノードに、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信させるためのものである。
場合2:本願の一実施例において、該第2指示情報には、第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報が含まれ、且つ上記第2F-TEIDリスト情報及び上記第2フィールド情報が含まれない。この場合、該第2指示情報は、中間ユーザプレーンノードのいずれも、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートすることを指示するためのものである。
場合3:本願の一実施例において、該第2指示情報には、第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報、上記第2F-TEIDリスト情報が含まれ、且つ上記第2フィールド情報が含まれない。この場合、該第2指示情報は、中間ユーザプレーンノードのいずれも、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすることを指示するためのものである。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの第iレベルのユーザプレーンノードを選択した場合、I-SMFから第iレベルの制御プレーンノードへフィードバックされた第1MBSセッション開始応答には、第2指示情報リストが含まれ、この第2指示情報リストには、全ての第iレベルのユーザプレーンノードのそれぞれに対応する第2指示情報が含まれる。
図12は、I-SMFの観点から本願の実施例のマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法を述べるものである。以下、図13を参照して、第iレベルの制御プレーンノードの観点から本願の実施例のマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法をさらに説明する。
図13は、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示している。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、第iレベルの制御プレーンノード、例えば、図10のSMF又は図11のMB-SMFが実行することができる。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、少なくともステップS1310からステップS1320を含む。以下のように詳細に紹介する。
ステップS1310では、第iレベル(i=1,…,Nであり、Nは正の整数)の制御プレーンノードにより選択された第iレベルのユーザプレーンノードに第2ユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、第iレベルのユーザプレーンノードからフィードバックされた第2ユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信し、この第iレベルの制御プレーンノードがMBSセッション伝送ツリーにおける最後のレベルの制御プレーンノード以外の任意のレベルの制御プレーンノードである。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードは、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードの情報に基づいて、管理されるユーザプレーン機能エンティティの中から、1つ又は複数のユーザプレーン機能エンティティを第iレベルのユーザプレーンノードとして選択してもよい。第iレベルの制御プレーンノードは、第iレベルのユーザプレーンノードを選択した後、第iレベルのユーザプレーンノードとユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行し、即ち、第iレベルのユーザプレーンノードに第2ユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、第iレベルのユーザプレーンノードからフィードバックされた第2ユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信し、そして、第iレベルのユーザプレーンノードからフィードバックされた第2ユーザプレーンMBSセッション確立応答から、第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDを取得してもよい。
ステップS1320では、中間セッション管理機能(I-SMF)を選択し、I-SMFに第1MBSセッション開始要求を送信し、この第1MBSセッション開始要求には、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報と、第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報と、第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDとが含まれる。
本願の一実施例において、第1MBSセッション開始要求は、I-SMFが、第iレベルのユーザプレーンノード、及び第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと接続を確立できる中間ユーザプレーンノードを選択することをトリガーするために用いられ、I-SMFが、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに第2MBSセッション開始要求を送信することをトリガーするためにも用いられ、該中間ユーザプレーンノードは、第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入して、第iレベルのユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するためのものであり、該第2MBSセッション開始要求は、第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに対し、中間ユーザプレーンノードに子ユーザプレーンノードを割り当て、該子ユーザプレーンノードに、中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信させるよう指示するためのものである。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードが2つ以上の子制御プレーンノードを提供した場合、第iレベルの制御プレーンノードからI-SMFへ送信された第1MBSセッション開始要求には、子制御プレーンノードのリストが含まれてもよい。このリストには、第iレベルの制御プレーンノードから提供された全ての子制御プレーンノードの情報が含まれる。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードが中間セッション管理機能(I-SMF)を選択する目的として、第iレベルの制御プレーンノードは、第iレベルの制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティが、第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと伝送経路を確立できないと決定した場合、第iレベルの制御プレーンノードと通信可能で、且つ第iレベルの制御プレーンノードの子制御プレーンノードと通信可能なSMFをI-SMFとして選択してもよい。このような方式によれば、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、第iレベルのユーザプレーンノードと下流ユーザプレーンノード(通常、基地局又は基地局の分散ユニット(DU:Distributed Unit)である)との間で、直接接続されるユーザプレーン伝送を確立できない場合、I-SMFを入れることができ、さらに、I-SMFが中間ユーザプレーンノードを選択してユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーの確立を完成することができ、ユーザプレーン伝送リソースの最適化が効果的に実現される。
本願の一実施例において、第iレベルの制御プレーンノードは、I-SMFに第1MBSセッション開始要求を送信した後、I-SMFから第1MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第1MBSセッション開始応答を受信する可能性もある。この場合、第iレベルの制御プレーンノードは、該第1MBSセッション開始応答に含まれる内容に基づいて、第iレベルのユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信するか否かを決定してもよい。具体的には、I-SMFからフィードバックされた第1MBSセッション開始応答に基づいて、1つ/いくつかの中間ユーザプレーンノードが、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすると決定した場合、第iレベルのユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信する必要がある。
図13は、第iレベルの制御プレーンノードの観点から本願の実施例のマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法を述べるものである。以下、図14を参照して、中間ユーザプレーンノードの観点から本願の実施例のマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法をさらに説明する。
図14は、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示している。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、中間ユーザプレーンノード、例えば、図10のUPF、又は図11のMB-UPFが実行することができる。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、少なくともステップS1410からステップS1430を含む。以下のように詳細に紹介する。
ステップS1410では、I-SMFから送信された第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求を受信し、この第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、第iレベル(i=1,…,Nであり、Nは正の整数)のユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDが含まれる。
ステップS1420では、I-SMFに第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックし、この第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答には、中間ユーザプレーンノードで割り当てられた第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第2C-TEIDが含まれ、この第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスは、該中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードが、中間ユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で伝送されたMBSサービスデータを受信するために、第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入するためのものである。
ステップS1430では、中間ユーザプレーンノードが、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートする場合、第iレベルのユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するために、第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入する。
本願の一実施例において、中間ユーザプレーンノードが、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする場合、中間ユーザプレーンノードは、第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するF-TEIDを割り当ててもよい。
本願の一実施例において、中間ユーザプレーンノードは、I-SMFに第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックした後、I-SMFから送信されたユーザプレーンMBSセッション修正要求を受信する可能性もある。このユーザプレーンMBSセッション修正要求には、第1F-TEIDリスト情報が含まれ、この第1F-TEIDリスト情報には、中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする子ユーザプレーンノードのF-TEIDが含まれる。そして、中間ユーザプレーンノードは、この第1F-TEIDリスト情報に基づいて、この第1F-TEIDリスト情報に含まれる各々のF-TEIDに対応する子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータをそれぞれ伝送し、このユーザプレーンMBSセッション修正要求に基づいて、中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを送信するには、マルチキャスト伝送方式を同時に使用するか否かを決定することができる。具体的には、前述した実施例の構成を参照し、これ以上の説明を省略する。
本願の一実施例において、中間ユーザプレーンノードは、I-SMFから送信されたユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信すると、I-SMFにユーザプレーンMBSセッション削除応答を送信する。ここで、中間ユーザプレーンノードは、第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入している場合、該ユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、該第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループから脱退する。この実施例の構成は、即ち、ユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーにおける切れた枝を削除するものである。
本願の一実施例において、中間ユーザプレーンノードは、複数のユーザプレーンMBSセッション確立要求を受信すると、これらの複数のユーザプレーンMBSセッション確立要求のうちの1つのユーザプレーンMBSセッション確立要求に対してユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックし、これらの複数のユーザプレーンMBSセッション確立要求のうちの残りのユーザプレーンMBSセッション確立要求に対して拒否メッセージをフィードバックすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。説明すべきものとして、中間ユーザプレーンノードで同時に受信された複数のユーザプレーンMBSセッション確立要求は、同一のI-SMFから送信されたものである可能性があり(異なる制御プレーンノードが同一のI-SMFを選択した場合に対応)、又は異なるI-SMFから送信されたものである可能性もある(異なる制御プレーンノードが異なるI-SMFを選択した場合に対応)。この実施例の構成によれば、1つのユーザプレーンノードは、他の1つのユーザプレーンノードの子ノードとして選択されることしかできないが、複数のユーザプレーンノードの子ノードとして選択されることができない。
本願の一実施例において、中間ユーザプレーンノードは、I-SMFに第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックした後、中間ユーザプレーンノードを他のユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードとして選択するためのユーザプレーンMBSセッション確立要求を再度受信すると、再度受信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求に対して拒否メッセージをフィードバックすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。説明すべきものとして、中間ユーザプレーンノードで再度受信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求は、他のI-SMFから送信されたものである可能性があり、中間ユーザプレーンノードから第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答がフィードバックされたI-SMFから送信されたものである可能性もあるが、再度受信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求は、中間ユーザプレーンノードを他のユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードとして選択するためのものである。この実施例の構成によれば、同様に、1つのユーザプレーンノードは、他の1つのユーザプレーンノードの子ノードとして選択されることしかできないが、複数のユーザプレーンノードの子ノードとして選択されることができない。
上記は、I-SMF、第iレベルの制御プレーンノード、中間ユーザプレーンノードの観点から本願の実施例の構成をそれぞれ説明したが、以下、各エンティティのやり取りの観点から本願の実施例の構成の実現の詳細について詳しく述べる。
本願の一実施例において、5GのMBSセッション伝送ツリーは、各々のユーザプレーンの親ユーザプレーンノードが1つのみであることを保証する必要があるが、ユーザプレーンが制御プレーンによって制御されるため、制御プレーンの親制御プレーンノードが1つのみではない場合があり得る。この場合、子制御プレーンノードは、異なる親制御プレーンノードに異なる1つ又は複数の子ユーザプレーンノードをそれぞれ提供してもよい。つまり、同一の親制御プレーンノードに対応する異なる親ユーザプレーンノードであっても、それらの子ユーザプレーンノードは、互いに独立したものである。
ここで、1つの親制御プレーンノードに複数の子ユーザプレーンノードが割り当てられ、この複数の子ユーザプレーンノードのうち、一部の子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートし、他の一部の子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、マルチキャスト伝送データの受信をサポートしない子ユーザプレーンノードは、GTP-UのIPアドレス+TEID(F-TEIDで表す)を割り当ててもよい。これにより、ポイントツーポイント方式でこれらの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送することができる。
具体的には、図15は、本願の一実施例による制御プレーンとユーザプレーンが分離されたMBSの通信方法を示している。ここで、以下の内容に記載のF-CPは、親制御プレーン(Father-Control Plane)を表し、S-CPは、子制御プレーン(Son-Control Plane)を表し、F-UPは、親ユーザプレーン(Father-User Plane)を表し、S-UPは、子ユーザプレーン(Son-User Plane)を表す。
図15を参照すると、以下のステップを含む。
ステップS1501では、F-CP1がF-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求(即ち、Nfcp_MBSSessionStart Request)を受信し、このMBSセッション開始要求には、一時的なモバイルグループアイデンティティ(TMGI:Temporary Mobile Group Identity)、MBSセッション期間(MBS Session Duration)、MBS QoSフロー識別子(QFIs:QoS Flow Identifier)、QoSプロファイル(QoS Profile)、UP ID(このUP IDは、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードの識別子である)、MBS IPマルチキャスト配信情報(MBS IP Multicast Distribution)、MBSサービスデータ伝送時間(MBS Time to Data Transfer)、MBSサービスエリア(MBS Service Area)が含まれる。
ここで、TMGIは、1つのマルチキャスト又はブロードキャストの一時的なグループ識別子を表し、MBS Session Durationは、今回のMBSセッションの時間長を表し、MBS Time to Data Transferは、MBSサービスデータの送信開始時間を表し、QoS Profileは、5G QoS識別子(5QI:5G QoS Identifier)、最大フロービットレート(MFBR:Maximum Flow Bit Rate)、保証フロービットレート(GFBR:Guaranteed Flow Bit Rate)、割り当てと保持の優先順位(ARP:Allocation and Retention Priority)などを含み、MBS IP Multicast Distributionは、IPマルチキャスト伝送アドレス(このIPマルチキャスト伝送アドレスは、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノード(即ち、前述したUP IDで識別されるユーザプレーンノード)で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスであり、区別を容易にするために、IP1と記す)及びC-TEIDを含み(簡略化のために、図15には、F-CP1及びF-CP2の親制御プレーンノードが描かれておらず、F-UP11及びF-UP21の親ユーザプレーンノードも描かれていない)、MBS Service Areaは、このMBSサービスがブロードキャストサービスである場合のサービスエリアである。
ステップS1502では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定する。この実施例では、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードを1つのみ選択したと仮定する(F-UP11と記す)。そして、F-CP1は、F-UP11にユーザプレーンMBSセッション確立要求(即ち、N4 MBSSessionEstablishment Request)を送信し、F-UP11は、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答(即ち、N4 MBSSessionEstablishment Response)をフィードバックする。
本願の一実施例において、MBSマルチキャストサービスの場合、F-CP1の子制御プレーンノードの情報は、各MBS UE Contextで構成されるものであり、MBSブロードキャストサービスの場合、F-CP1の子制御プレーンノードの情報は、F-CP1の親制御プレーンノードにより提供されるものであるか、又は、ネットワークからサービスエリア設定によって得られるものである。F-CP1の子制御プレーンノードの情報は、F-CP1の子制御プレーンノードの数及び位置情報などを含む。
本願の一実施例において、F-CP1から、選択されたF-UP11へ送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求には、パケット検出ルール(PDR:Packet Detection Rule)、QoS施行ルール(QER:QoS Enforcement Rule)、転送アクションルール(FAR:Forwarding Action Rule)、MBS IP Multicast Distribution、下りノードに新たなMBS IPマルチキャスト配信情報を割り当てる(Allocate New MBS IP Multicast Distribution for Downlink Node)指示、F-TEIDの割り当てを要求する指示が含まれる可能性がある。F-UP11からフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答には、Allocate MBS IP Multicast Distribution for Downlink node、F-TEIDが含まれる。
ここで、ユーザプレーンMBSセッション確立要求におけるPDRは、1つ又は複数の異なるMBS QoS Flowを指示するために、1つ又は複数のMBS IP Multicast Address + UDP Portを含み、QERは、PDRに対応するMFBR、GFBR、及び下りフローレベルマーキング(DL Flow Level Marking)を含み、MBS IP Multicast Distributionは、TMGIに対応するMBS IP Multicast Distributionであり、F-CP1が受信した、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求からのものであり、それに含まれるMBS IPマルチキャスト伝送アドレスがIP1である。
ユーザプレーンMBSセッション確立要求におけるAllocate New MBS IP Multicast Distribution for Downlink Node指示は、子ユーザプレーンノードが存在するため、F-UP11が新たなMBS IP Multicast Distributionを割り当てる必要があることをF-UP11に指示するためのものである。ユーザプレーンMBSセッション確立応答におけるAllocate MBS IP Multicast Distribution for Downlink nodeは、F-UP11で割り当てられた新なMBS IP Multicast Distributionを含み、この新なMBS IP Multicast Distributionは、新たなIPマルチキャスト伝送アドレス(区別を容易にするために、この新たなIPマルチキャスト伝送アドレスは、IP2と記す)及びC-TEIDを含む。
説明すべきものとして、MBS IP Multicast Distributionは、各々の親ユーザプレーンノードが各々の親ユーザプレーンノードの全ての子ユーザプレーンノードに割り当てたものである。異なる親ユーザプレーンノードは、異なるMBS IP Multicast Distributionを割り当てる。
また、ネットワーク設定により、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたMBSサービスデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、F-CP1から送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージには、F-TEIDの割り当てを要求する指示が含まれる。これにより、F-UP11に、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するためにF-TEIDを割り当てるよう要求する。F-UP11は、F-TEIDを割り当てた後、割り当てたF-TEIDをユーザプレーンMBSセッション確立応答に付する。
ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、F-TEIDの割り当てを要求する指示が含まれず、即ち、F-CP1が意思決定を行わないが、ユーザプレーンノードF-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしない場合、F-UP11は、同様に、F-TEIDを割り当て、割り当てたF-TEIDをユーザプレーンMBSセッション確立応答に付する必要がある。
ステップS1503では、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP1に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS1504では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、各子制御プレーンノードのそれぞれにMBSセッション開始要求(即ち、Nscp_MBSSessionStart Request)を送信する。即ち、ステップS1504からステップS1508は、子制御プレーンノード毎に個別に実行される。この実施例では、1つの子制御プレーンノードS-CPへの送信を例にして説明する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CPへ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、F-UP11 ID、MBS IP Multicast Distribution、MBS Time to Data Transfer、MBS Service Areaが含まれる。ここで、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionは、ステップS1502で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP2である。
S-CPが、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ステップS1502に類似して、S-CPは、S-CPの子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP11の1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、S-UP1及びS-UP2が選択されたと仮定する。そして、ステップS1505a及びステップS1505bをそれぞれ実行する。
ステップS1505aでは、S-CPが、選択されたS-UP1にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP1がS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。
本願の一実施例において、S-CPから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求にも、PDR、QER、FAR、MBS IP Multicast Distribution、F-UP11 ID、Allocate New MBS IP Multicast Distribution for Downlink Node指示、F-TEIDの割り当てを要求する指示などが含まれる可能性がある。S-UP1からフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答には、Allocate MBS IP Multicast Distribution for Downlink node及びF-TEIDが含まれる。
ここで、S-CPから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求におけるMBS IP Multicast Distributionは、ステップS1504で受信されたMBSセッション開始要求からのものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP2である。S-CPからS-UP1へ送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求におけるAllocate New MBS IP Multicast Distribution for Downlink Node指示は、S-UP1に、マルチキャスト伝送方式でMBSサービスデータをS-UP1の子ユーザプレーンノードに送信するために、新たなMBS IP Multicast Distributionを割り当てるよう指示するためのものである。S-UP1による具体的な割り当てプロセスは、ステップS1502の説明を参照する。同様に、S-UP1がマルチキャスト伝送をサポートしない場合、F-TEIDを割り当ててもよく、このF-TEIDもS-UP1で割り当てられたものである。
ステップS1505bでは、S-CPが、選択されたS-UP2にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP2がS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。具体的なプロセスは、ステップS1505aに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1506では、S-UP1及びS-UP2が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP2)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
ステップS1507では、S-CPがF-CP1にMBSセッション開始応答(即ち、Nscp_MBSSessionStart Response)を送信し、このMBSセッション開始応答には、F-UP11 IDが含まれる。
ここで、S-UP1及びS-UP2のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないS-UPがある場合、S-CPからF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11に対応するList of F-TEID(子ユーザプレーンノードに対するものであるため、区別を容易にするために、以下、それをList of F-TEIDsupと記す)が含まれる。このList of F-TEIDsupには、S-UP1及びS-UP2のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPで割り当てられたF-TEIDが含まれる。S-UP1及びS-UP2のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートするS-UPが一部ある場合、F-UP11の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送するには、マルチキャスト伝送及びポイントツーポイント伝送の技術を同時に使用する必要があることをF-UP11に指示するために、MBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要がある。
特に、S-CPからF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答にList of F-TEIDsupが含まれない場合は、S-CPにより選択された全ての子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートすることを表すので、MBSセッション開始応答にMulticast Enableというフラグを付する必要がない。
特に、S-CPからF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、List of F-TEIDsupが含まれるが、Multicast Enableというフラグが含まれない場合は、S-CPにより選択された全ての子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式で伝送されたMBSサービスデータの受信をサポートすることを表す。
特に、S-CPからF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、List of F-TEIDsupが含まれず、且つMulticast EnableがDisableとして設定されている場合は、子制御プレーンノードS-CPが、対応する子ユーザプレーンノードをF-UP11に割り当てていないことを表す(1つの可能な原因として、選択したい子ユーザプレーンノードには、親ユーザプレーンノードが既に割り当てられた。この場合、これらの子ユーザプレーンノードを選択することができない)。この場合、子制御プレーンノードS-CPは、指示のために、MBSセッション開始応答によってFailure Codeを返信してもよい。
説明すべきものとして、S-CPにより選択された子ユーザプレーンノードのうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしない子ユーザプレーンノードが1つのみである場合、S-CPからF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、List of F-TEIDsupが含まれず、この子ユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDのみが含まれてもよい。
ステップS1508では、ステップS1507におけるMBSセッション開始応答にF-UP11 ID及びF-TEIDパラメータ(例えば、あるS-UPで割り当てられたF-TEID、又はいくつかのS-UPに対応するList of F-TEIDsup)が含まれる場合、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション修正要求(即ち、N4 MBSSessionModification Request)を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。ここで、このユーザプレーンMBSセッション修正要求には、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPに対応するList of F-TEIDsupが含まれる。これにより、F-UP11に、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのそれぞれにMBSサービスデータを伝送するには、ポイントツーポイント方式を追加して使用するよう指示する。ステップS1507におけるMBSセッション開始応答にMulticast Enableの指示が含まれない場合、F-UP11に、マルチキャスト伝送方式を使用しないよう指示する。ステップS1507におけるMBSセッション開始応答にMulticast Enableの指示が含まれる場合、F-UP11に、マルチキャスト伝送方式及びポイントツーポイント伝送方式を同時に使用するよう指示する。
説明すべきものとして、ステップS1507におけるMBSセッション開始応答に1つのみのF-TEIDが含まれ、F-UP11がF-UP11の子ユーザプレーンノードの具体的な数を知っていない場合、F-UP11は、ポイントツーポイント方式のみを使用して、このF-TEIDに対応するS-UPにMBSサービスデータを伝送してもよい。同時に、F-UP11は、ステップS1508におけるユーザプレーンMBSセッション修正要求に基づいて、マルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP2)を同時に使用して、他のS-UPにMBSサービスデータを伝送してもよい。
ステップS1507におけるMBSセッション開始応答には、F-TEIDが含まれず、且つMulticast EnableがDisableとして設定されていない場合は、F-UP11がマルチキャスト伝送方式を引き続いて使用することを表す。この場合、ステップS1508を実行する必要はない。
ステップS1509では、各子制御プレーンノードのいずれに対してもステップS1504からステップS1508を実行した後、F-CP1が、全ての子制御プレーンノードからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答(即ち、Nfcp_MBSSessionStart Response)を送信する。
ステップS1507に類似して、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、UP IDが含まれ(このUP IDは、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードの識別子である)、且つList of F-TEIDがさらに含まれる可能性がある(区別を容易にするために、それをList of F-TEIDfupと記す)。F-CP1が同じレベルの1つのみのユーザプレーンノードF-UP11を選択したので、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にList of F-TEIDfupが含まれる場合、そのList of F-TEIDfupには、F-UP11で割り当てられたF-TEIDのみが含まれる。
説明すべきものとして、この実施例において、F-CP1が同じレベルの1つのみのユーザプレーンノードF-UP11を選択したので、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11で割り当てられたF-TEIDが含まれない場合は、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートすることを表す。この場合、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要はない。F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11で割り当てられたF-TEIDが含まれる場合は、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないことを表す。この場合、F-CP1に同じレベルの1つのみのユーザプレーンノードF-UP11があるので、同様に、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要はない。
ここで、ステップS1501からステップS1509は、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後の処理プロセスである。この処理プロセスにおいて、F-CP1は、同じレベルの1つのユーザプレーンノードF-UP11を選択したが、その子制御プレーンノードS-CPは、S-CPと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードS-UP1及びS-UP2を選択した。
引き続いて図15を参照すると、以下のステップをさらに含む。
ステップS1510では、F-CP2が、F-CP2の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信し、このMBSセッション開始要求には、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、UPx ID、MBS IP Multicast Distribution、MBS Time to Data Transfer、MBS Service Areaが含まれる。ここで、具体的なパラメータの意味は、前述したステップS1501の説明を参照する。区別を容易にするために、F-CP2で受信されたMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスは、IPxと記すことができる。
ステップS1511では、F-CP2が、F-CP2の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP2と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定する。この実施例では、F-CP2と同じレベルの1つのみのユーザプレーンノードF-UP21が選択されたと仮定する。そして、F-CP2は、F-UP21にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP21は、F-CP2にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。
具体的な説明は、前述したステップS1502に関する内容を参照する。ステップS1502に類似して、F-CP2とF-UP21との間で、ユーザプレーンMBSセッション確立要求及びユーザプレーンMBSセッション確立応答のやり取りによって、F-UP21は、新たなIPマルチキャスト伝送アドレス(区別を容易にするために、IP3と記す)を割り当てた。
また、同様に、F-UP21が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしない場合、F-UP21は、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信するためのF-TEIDを割り当て、割り当てたF-TEIDをユーザプレーンMBSセッション確立応答に付する。
ステップS1512では、F-UP21が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP21の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIPxに対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS1513では、F-CP2が、F-CP2の子制御プレーンノードの情報に基づいて、各子制御プレーンノードのそれぞれにMBSセッション開始要求を送信する。即ち、ステップS1513からステップS1517は、子制御プレーンノード毎に個別に実行される。この実施例では、1つの子制御プレーンノードS-CPへの送信を例にして説明する。
同様に、F-CP2からF-CP2の子制御プレーンノードS-CPへ送信されたMBSセッション開始要求にも、MBS IP Multicast Distributionが含まれ、このMBS IP Multicast Distributionは、ステップS1511で割り当てられたものであり、それに対応するユーザプレーンノード識別子がF-UP21 IDであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP3である。
説明すべきものとして、ステップS1513とステップS1504との間に前後関係がなく、これらは、F-CP2とF-CP1が並列にそれぞれ実行するステップであってもよい。
S-CPが、F-CP2から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、前述したステップに類似して、S-CPは、S-CPの子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP21のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、S-UP3及びS-UP4が選択されたと仮定する。そして、ステップS1514a及びステップS1514bをそれぞれ実行する。
説明すべきものとして、S-CPがF-UP21のために選択したS-UPは、S-CPがF-UP11のために選択したS-CPと異なる。言い換えれば、本願の実施例において、制御プレーンでは、1つの子制御プレーンノードに複数の親制御プレーンノードがあり得、例えば、子制御プレーンノードS-CPには、2つの親制御プレーンノードF-CP1及びF-CP2がある。しかし、1つの子ユーザプレーンノードに複数の親ユーザプレーンノードがあることは許されない。このように、1つの子ユーザプレーンノードは、既に1つの親ユーザプレーンノードがあるようになった後、子ユーザプレーンノードの選択対象から除外される。このため、S-CPは、F-UP21のために、S-UP3及びS-UP4しか選択できない。S-UP1及びS-UP2が既にF-UP11の子ユーザプレーンノードとして選択されたので、S-CPは、S-UP1及びS-UP2をF-UP21の子ユーザプレーンノードとして選択することができない。
ステップS1514aでは、S-CPが、選択されたS-UP3にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP3がS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。ステップS1514bでは、S-CPが、選択されたS-UP4にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP4がS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。具体的なプロセスは、ステップS1505aに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1515では、S-UP3及びS-UP4が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP21から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP21で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP3)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
ステップS1516では、S-CPがF-CP2にMBSセッション開始応答を送信し、このMBSセッション開始応答には、F-UP21 IDが含まれる。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1507に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1517では、F-CP2がF-UP21にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP21がF-CP2にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1518では、各子制御プレーンのいずれに対してもステップS1513からステップS1517を実行した後、F-CP2が、全ての子制御プレーンからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP2の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1509に類似し、これ以上の説明を省略する。
ここで、ステップS1510からステップS1518は、F-CP2が、F-CP2の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後の処理プロセスである。この処理プロセスにおいて、F-CP2は、同じレベルの1つのユーザプレーンノードF-UP21を選択したが、F-CP2の子制御プレーンノードS-CPは、S-CPと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードS-UP3及びS-UP4を選択した。
ステップS1501からステップS1518から分かるように、本願の実施例において、子制御プレーンノードS-CPには、複数の親制御プレーンノードF-CP1及びF-CP2があるが、S-CPにより制御される子ユーザプレーンノードS-UPには、1つのみの親ユーザプレーンノードがある。
また、ステップS1501におけるメッセージと、ステップS1510におけるメッセージは、並列に送信されたものである可能性がある。このため、ステップS1501~ステップS1509とステップS1510~ステップS1518は、並列に実行される可能性がある。このように、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、1つのユーザプレーンノードには、同時に2つの制御プレーンノードからユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージが送信される場合、又は、1つのユーザプレーンノードが、既に1つの制御プレーンノードにより選択された後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合があり得る。1つのユーザプレーンノードが同時に2つの制御プレーンノード(もちろん、それ以上であってもよいが、ここで2つを例にして説明する)から送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、該ユーザプレーンノードは、ユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、そのうちの1つの制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求に正常に応答するとともに、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、他の制御プレーンノードを拒否(Reject)することにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示してもよい。1つのユーザプレーンノードは、1つの制御プレーンノードによって、既に親ユーザプレーンノードがあるようになった後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、該他の制御プレーンノードをRejectすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。
このようなMBSセッション伝送ツリーの確立完了後、以下のステップを実行することができる。
ステップS1519aでは、F-UP11が、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1520aによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP1及びS-UP2に伝送する。
説明すべきものとして、親ユーザプレーンノードがある各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する必要がある。例えば、S-UP1及びS-UP2について、マルチキャスト伝送方式のみを採用すると決定された場合、S-UP1及びS-UP2は、F-UP11から送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト伝送方式で受信し、ポイントツーポイント伝送方式のみを採用すると決定された場合、S-UP1及びS-UP2のそれぞれは、F-UP11から送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント伝送方式で受信する。
子ユーザプレーンノードがある各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式で、各子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する必要がある。例えば、F-UP11について、マルチキャスト伝送方式のみを採用すると決定された場合、F-UP11は、マルチキャスト伝送方式でMBSサービスデータをF-UP11の全ての子ユーザプレーンノード(この実施例では、即ち、S-UP1及びS-UP2)に伝送し、ポイントツーポイント伝送方式のみを採用すると決定された場合、F-UP11は、F-UP11の各子ユーザプレーンノード(この実施例では、即ち、S-UP1及びS-UP2)のそれぞれにMBSサービスデータをポイントツーポイント伝送方式で伝送する。
ステップS1519bでは、F-UP21が、F-UP21の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1520bによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP3及びS-UP4に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
図15に示された実施例では、親制御プレーンノードから子制御プレーンノードへ送信されたMBSセッション開始要求に1つのみの親ユーザプレーンノードの情報が含まれる。以下、図16を参照して、本願の他の実施例では、親制御プレーンノードから子制御プレーンノードへ送信されたMBSセッション開始要求に複数の親ユーザプレーンノードの情報を含めることができることを紹介する。
具体的には、図16は、本願の一実施例による制御プレーンとユーザプレーンが分離されたMBSの通信方法を示している。同様に、以下の内容に記載のF-CPは、親制御プレーン(Father-Control Plane)を表し、S-CPは、子制御プレーン(Son-Control Plane)を表し、F-UPは、親ユーザプレーン(Father-User Plane)を表し、S-UPは、子ユーザプレーン(Son-User Plane)を表す。
図16を参照すると、以下のステップを含む。
ステップS1601では、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信する。具体的なプロセスは、前述したステップS1501に類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、このMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスをIP1と記す。
F-CP1は、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、F-UP11及びF-UP12と記される2つのユーザプレーンノードが選択されたと仮定する。そして、ステップS1602a及びステップS1602bをそれぞれ実行する。
ステップS1602aでは、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS1602aにおいてF-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP2と記す。
ステップS1602bでは、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS1602bにおいてF-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP3と記す。
ステップS1603では、F-UP11及びF-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP1に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS1604では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、各子制御プレーンノードのそれぞれにMBSセッション開始要求を送信する。即ち、ステップS1604からステップS1608は、子制御プレーンノード毎に個別に実行される。この実施例では、1つの子制御プレーンノードS-CPへの送信を例にして説明する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CPへ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、 MBS Service Areaが含まれる。ここで、MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、F-CP1が、F-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択したので、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP11 ID及びF-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionと、F-UP12 ID及びF-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionとが含まれる。F-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP11で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP2であり、F-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP12で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP3である。
説明すべきものとして、F-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP3と、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP2とが同じであってはいけないが、割り当てられたC-TEIDが同じであってもよい。
S-CPが、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ステップS1502に類似して、S-CPは、S-CPの子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP11のために1つ又は複数のS-UPを選択するとともに、F-UP12のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、F-UP11のためにS-UP11及びS-UP12が選択され、F-UP12のためにS-UP21及びS-UP22が選択され、即ち、F-UP11及びF-UP12のために異なる子ユーザプレーンノードが選択されたと仮定する。そして、ステップS1605a及びステップS1605bをそれぞれ実行する。
ステップS1605aでは、S-CPが、選択されたS-UP11及びS-UP12のそれぞれに、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP2が含まれるユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP11及びS-UP12のそれぞれがS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする(紙面を節約するために、図16ではS-UP11とS-UP12を一緒に描いている)。具体的なプロセスは、ステップS1505aに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1605bでは、S-CPが、選択されたS-UP21及びS-UP22のそれぞれに、F-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP3が含まれるユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP21及びS-UP22のそれぞれがS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする(紙面を節約するために、図16ではS-UP21とS-UP22を一緒に描いている)。具体的なプロセスは、ステップS1505aに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1606aでは、S-UP11及びS-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP2)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
ステップS1606bでは、S-UP21及びS-UP22が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP12から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP3)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
ステップS1607では、S-CPがF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないS-UPがある場合、MBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP11に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableと、F-UP12に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableとが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CPは、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていない親ユーザプレーンノードを指示するために、Failed List {F-UP}を採用してもよい。
ステップS1608aでは、F-CP1が、MBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP11にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1608bでは、F-CP1が、MBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP12にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1609では、各子制御プレーンのいずれに対してもステップS1604からステップS1608を実行した後、F-CP1が、全ての子制御プレーンからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。
ここで、F-CP1が、F-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択したので、F-UP11及びF-UP12のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないF-UPがある場合、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードのUP IDに対応するList of F-TEID(親ユーザプレーンノードに対するものであるため、区別を容易にするために、以下、それをList of F-TEIDfupと記す)が含まれる。このList of F-TEIDfupには、F-UP11及びF-UP12のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするF-UPで割り当てられたF-TEIDが含まれる。F-UP11及びF-UP12のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするF-UPが一部ある場合、F-UP11及びF-UP12にMBSサービスデータを伝送するには、マルチキャスト伝送及びポイントツーポイント伝送の技術を同時に使用する必要があることをF-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードに指示するために、MBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要がある。
特に、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にList of F-TEIDfupが含まれない場合は、F-CP1により選択された、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードのいずれも、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートすることを表すので、該MBSセッション開始応答にMulticast Enableというフラグを付する必要がない。
特に、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、List of F-TEIDfupが含まれるが、Multicast Enableというフラグが含まれない場合は、F-CP1により選択された、F-CP1と同じレベルの全てのユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式で伝送されたMBSサービスデータの受信をサポートすることを表す。
特に、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、List of F-TEIDfupが含まれず、且つMulticast EnableがDisableとして設定されている場合は、F-CP1が、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードを選択していないことを表す。この場合、F-CP1は、指示のために、MBSセッション開始応答によってFailure Codeを返信してもよい。
説明すべきものとして、F-CP1により選択された、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードのうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないユーザプレーンノードが1つのみである場合、MBSセッション開始応答には、List of F-TEIDfupが含まれず、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするこのユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDのみが含まれてもよい。
ここで、ステップS1601からステップS1609は、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後の処理プロセスである。この処理プロセスにおいて、F-CP1は、F-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択し、F-CP1の子制御プレーンノードS-CPは、F-UP11のために、S-CPと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードS-UP11及びS-UP12を選択し、F-UP12のために、S-CPと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードS-UP21及びS-UP22を選択した。
引き続いて図16を参照すると、以下のステップをさらに含む。
ステップS1610では、F-CP2が、F-CP2の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信し、このMBSセッション開始要求には、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、UPx ID、MBS IP Multicast Distribution、MBS Time to Data Transfer、MBS Service Areaが含まれる。ここで、具体的なパラメータの意味は、前述したステップS1501の説明を参照する。区別を容易にするために、F-CP2で受信されたMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスは、IPxと記すことができる。
ステップS1611では、F-CP2が、F-CP2の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP2と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定する。この実施例では、F-CP2と同じレベルの1つのみのユーザプレーンノードF-UP21が選択されたと仮定する。そして、F-CP2は、F-UP21にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP21は、F-CP2にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。
具体的な説明は、前述したステップS1502に関する内容を参照する。ステップS1502に類似して、F-CP2とF-UP21との間で、ユーザプレーンMBSセッション確立要求及びユーザプレーンMBSセッション確立応答のやり取りによって、F-UP21は、新たなIPマルチキャスト伝送アドレス(区別を容易にするために、IP4と記す)を割り当てた。
また、同様に、F-UP21が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしない場合、F-UP21は、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信するためのF-TEIDを割り当て、割り当てたF-TEIDをユーザプレーンMBSセッション確立応答に付する。
ステップS1612では、F-UP21が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP21の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIPxに対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS1613では、F-CP2が、F-CP2の子制御プレーンノードの情報に基づいて、各子制御プレーンノードのそれぞれにMBSセッション開始要求を送信する。即ち、ステップS1613からステップS1617は、子制御プレーンノード毎に個別に実行される。この実施例では、1つの子制御プレーンノードS-CPへの送信を例にして説明する。
同様に、F-CP2からF-CP2の子制御プレーンノードS-CPへ送信されたMBSセッション開始要求にも、MBS IP Multicast Distributionが含まれ、このMBS IP Multicast Distributionは、ステップS1611で割り当てられたものであり、それに対応するユーザプレーンノード識別子がF-UP21 IDであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP4である。
説明すべきものとして、ステップS1613とステップS1604との間に前後関係がなく、これらは、F-CP2とF-CP1が並列にそれぞれ実行するステップであってもよい。
S-CPが、F-CP2から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、前述したステップに類似して、S-CPは、S-CPの子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP21のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、S-UP31及びS-UP32が選択されたと仮定する。そして、ステップS1614を実行する。
説明すべきものとして、S-CPがF-UP21のために選択したS-UPは、S-CPがF-UP11及びF-UP12のために選択したS-UPと異なる。言い換えれば、本願の実施例において、制御プレーンでは、1つの子制御プレーンノードに複数の親制御プレーンノードがあり得、例えば、子制御プレーンノードS-CPには、2つの親制御プレーンノードF-CP1及びF-CP2がある。しかし、1つの子ユーザプレーンノードに複数の親ユーザプレーンノードがあることは許されない。このように、1つの子ユーザプレーンノードは、既に1つの親ユーザプレーンノードがあるようになった後、子ユーザプレーンノードの選択対象から除外される。
ステップS1614では、S-CPが、選択されたS-UP31及びS-UP32のそれぞれにユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP31及びS-UP32のそれぞれがS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。具体的なプロセスは、ステップS1505aに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1615では、S-UP31及びS-UP32が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP21から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP21で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP4)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
ステップS1616では、S-CPがF-CP2にMBSセッション開始応答を送信し、このMBSセッション開始応答には、F-UP21 IDが含まれる。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1507に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1617では、F-CP2がF-UP21にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP21がF-CP2にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1618では、各子制御プレーンのいずれに対してもステップS1613からステップS1617を実行した後、F-CP2が、全ての子制御プレーンからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP2の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1509に類似し、これ以上の説明を省略する。
ここで、ステップS1610からステップS1618は、F-CP2が、F-CP2の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後の処理プロセスである。この処理プロセスにおいて、F-CP2は、F-CP2と同じレベルの1つのユーザプレーンノードF-UP21を選択し、F-CP2の子制御プレーンノードS-CPは、S-CPと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードS-UP31及びS-UP32を選択した。
ステップS1601からステップS1618から分かるように、本願の実施例において、子制御プレーンノードS-CPには、複数の親制御プレーンノードF-CP1及びF-CP2があるが、S-CPにより制御される子ユーザプレーンノードS-UPには、1つのみの親ユーザプレーンノードがある。
また、ステップS1601におけるメッセージと、ステップS1610におけるメッセージは、並列に送信されたものである可能性がある。このため、ステップS1601~ステップS1609とステップS1610~ステップS1618は、並列に実行される可能性がある。このように、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、1つのユーザプレーンノードには、同時に2つの制御プレーンノードからユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージが送信される場合、又は、1つのユーザプレーンノードが、既に1つの制御プレーンノードにより選択された後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合があり得る。1つのユーザプレーンノードが同時に2つの制御プレーンノード(もちろん、それ以上であってもよいが、ここで2つを例にして説明する)から送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、該ユーザプレーンノードは、ユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、そのうちの1つの制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求に正常に応答するとともに、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、他の制御プレーンノードを拒否(Reject)することにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示してもよい。1つのユーザプレーンノードは、1つの制御プレーンノードによって、既に親ユーザプレーンノードがあるようになった後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、該他の制御プレーンノードをRejectすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。
このようなMBSセッション伝送ツリーの確立完了後、以下のステップを実行することができる。
ステップS1619aでは、F-UP11が、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1620aによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP11及びS-UP12に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
ステップS1619bでは、F-UP12が、F-UP12の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1620bによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP21及びS-UP22に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
ステップS1619cでは、F-UP21が、F-UP21の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1620cによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP31及びS-UP32に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
図16に示された実施例では、親制御プレーンノードから子制御プレーンノードへ送信されたMBSセッション開始要求に複数の親ユーザプレーンノードの情報が含まれる。任意選択的に、5Gシステムにおいて、NR(New Radio)基地局(gNB)は、制御プレーンとユーザプレーンが分離されたものであってもよく、即ち、gNB-CU(集中ユニット、Centralized Unit)は、子制御プレーンノードとしてもよく、gNB-DU(分散ユニット、Distributed Unit)は、子ユーザプレーンノードとしてもよく、1つの基地局の制御プレーンは、1つ又は複数の基地局のユーザプレーンを制御することができる。具体的には、図17に示すように、NG-RANにおけるgNBは、NGインタフェースを介して5Gコアネットワーク(5GC:5g Core network)に接続される。NG-RANにおけるgNBは、制御プレーンとユーザプレーンが分離されたものであってもよく、基地局制御プレーン(即ち、gNB-CU)と基地局ユーザプレーン(即ち、gNB-DU)との間のインタフェースは、F1インタフェースであってもよく、gNB間のインタフェースは、Xn-Cインタフェースであってもよい。
本願の一実施例において、gNB-CU及びgNB-DUを、図16に示された実施例に適用すると、図18に示す実施例を得ることができる。ネットワークノードSMF又はMB-SMFは、NR基地局と直接通信することができないので、やり取りのためにAMFが導入されている。
図18を参照すると、以下のステップを含んでもよい。
ステップS1801では、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信する。具体的なプロセスは、前述したステップS1501に類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、このMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスをIP1と記す。
F-CP1は、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP1に対応するgNBの情報(例えば、位置や数など)に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、F-UP11及びF-UP12と記される2つのユーザプレーンノードが選択されたと仮定する。そして、ステップS1802a及びステップS1802bをそれぞれ実行する。
ステップS1802aでは、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS1802aにおいてF-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP2と記す。
ステップS1802bでは、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS1802bにおいてF-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP3と記す。
ステップS1803では、F-UP11及びF-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP1に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS1804aでは、F-CP1がAMFに情報伝送メッセージ(即ち、Namf_Communication_NonUeN2MessageTransfer)を送信する。
F-CP1からAMFへ送信された情報伝送メッセージには、以下のパラメータ、即ち、RAN ID、N2 MBSセッションコンテナ(MBS Session Container)が含まれる。ここで、N2 MBS Session Containerには、(N2 MBS Session Start Request(TMGI,MBS QFIs,QoS Profile,List of {F-UP ID,MBS伝送情報}))が含まれる。MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、F-CP1が、F-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択したので、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP11 ID及びF-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionと、F-UP12 ID及びF-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionとが含まれる。F-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP11で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP2であり、F-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP12で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP3である。
説明すべきものとして、F-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP3と、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP2とが同じであってはいけないが、割り当てられたC-TEIDが同じであってもよい。
F-CP1からAMFへ送信された情報伝送メッセージに含まれるMBSセッションコンテナは、AMFに、N2 MBS Session Start Request(TMGI,MBS QFIs,QoS Profile,List of {F-UP ID,MBS伝送情報})の関連内容を、RAN IDで識別されたgNBに送信させることを表す。F-CP1のMBS Session Contextに複数のRAN IDが記録される場合、後続のステップS1804bからステップS1808bは、各RAN IDで識別されたgNB毎に個別に実行される。
ステップS1804bでは、AMFが、ステップS1804aにおける情報伝送メッセージに含まれるRAN IDに基づいて、それに対応するgNB-CUに、ステップS1804aにおける各パラメータ、即ち、TMGI、MBS QFIs、QoS Profile、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}が含まれるMBSセッション開始要求を送信する。
gNB-CUが、AMFから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、gNB-CUは、登録されたMBS Multicast Service UEの数及び位置(MBS Multicast Serviceの場合)、又はMBS Broadcast Service Area(MBS Broadcast Serviceの場合)に基づいて、複数のgNB-DUの中から、F-UP11及びF-UP12のために1つ又は複数のgNB-DUをそれぞれ選択する。この実施例では、F-UP11のためにgNB-DU11及びgNB-DU12が選択され、F-UP12のためにgNB-DU21及びgNB-DU22が選択され、即ち、F-UP11及びF-UP12のために異なるgNB-DUが選択されたと仮定する。そして、ステップS1805a及びステップS1805bをそれぞれ実行する。
ステップS1805aでは、gNB-CUが、選択されたgNB-DU11及びgNB-DU12のそれぞれに、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP2が含まれるユーザプレーンMBSセッション確立要求(即ち、F1 MBS Session Establishment Request)を送信し、gNB-DU11及びgNB-DU12のそれぞれがgNB-CUにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする(紙面を節約するために、図18ではgNB-DU11とgNB-DU12を一緒に描いている)。具体的なプロセスは、ステップS1505aにおけるS-CPとS-UPとの間のやり取りプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1805bでは、gNB-CUが、選択されたgNB-DU21及びgNB-DU22のそれぞれに、F-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP3が含まれるユーザプレーンMBSセッション確立要求(即ち、F1 MBS Session Establishment Request)を送信し、gNB-DU21及びgNB-DU22のそれぞれがgNB-CUにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする(紙面を節約するために、図18ではgNB-DU21とgNB-DU22を一緒に描いている)。具体的なプロセスは、ステップS1505aにおけるS-CPとS-UPとの間のやり取りプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1806aでは、gNB-DU11及びgNB-DU12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP2)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
ステップS1806bでは、gNB-DU21及びgNB-DU22が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP12から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP3)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
説明すべきものとして、前述した実施例に類似して、ネットワーク設定により、gNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、対応するF-TEIDを割り当てる必要がある。このF-TEIDは、gNB-CUにより割り当てられるか、又はgNB-DUにより割り当てられる。
ステップS1807aでは、gNBが、ステップS1804aで受信された情報伝送メッセージに含まれるQFIs及びQoS Profileに基づいて、無線エアインタフェースリソースを割り当てる。
ステップS1807bでは、gNB-CUがAMFにMBSセッション開始応答を送信する。マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないgNB-DUがある場合、MBSセッション開始応答には、このgNB-DUで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEID(区別を容易にするために、それをF-TEIDgnb-duと記す)が含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDgnb-du,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDgnb-du,Multicast Enable}には、F-UP11に対するList of F-TEIDgnb-du及びMulticast Enableと、F-UP12に対するList of F-TEIDgnb-du及びMulticast Enableとが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのgNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのgNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDgnb-duは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするgNB-DUのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのgNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDgnb-duはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、gNB-CUは、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、gNB-DUが割り当てられていない親ユーザプレーンノードを指示するために、Failed List {F-UP}を採用してもよい。
ステップS1807cでは、AMFが、ステップS1807bで受信されたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1に情報通知メッセージNamf_Communication_NonUeN2InfoNotifyを送信する。ここで、この情報通知メッセージには、N2 MBS Session container(N2 MBS Session Start Response(List of (F-UP ID,List of F-TEIDgnb-du,Multicast Enable)))が含まれる。
ステップS1808aでは、F-CP1が、受信された情報通知メッセージに含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDgnb-du,Multicast Enable}に基づいて、F-UP11にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1808bでは、F-CP1が、受信された情報通知メッセージに含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDgnb-du,Multicast Enable}に基づいて、F-UP12にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1809では、各RAN IDで識別されたgNBのいずれに対してもステップS1804aからステップS1808bを実行した後、F-CP1が、全てのgNB-CUからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。
ステップS1609に類似して、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードのUP IDが含まれ、List of F-TEIDfup及びMulticast Enableがさらに含まれる可能性がある。
ここで、ステップS1801からステップS1809は、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後の処理プロセスである。この処理プロセスにおいて、F-CP1は、F-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択し、F-CP1に対応するgNB-CUは、F-UP11のために、gNB-CUと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードgNB-DU11及びgNB-DU12を選択し、F-UP12のために、gNB-CUと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードgNB-DU21及びgNB-DU22を選択した。
引き続いて図18を参照すると、以下のステップをさらに含む。
ステップS1810では、F-CP2が、F-CP2の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信する。具体的なプロセスは、前述したステップS1501に類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、このMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスをIPxと記す。
ステップS1811では、F-CP2が、F-CP2の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP2に対応するgNBの情報(例えば、位置や数など)に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP2と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、1つのみのユーザプレーンノードF-UP21が選択されたと仮定する。そして、F-CP2は、F-UP21にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP21は、F-CP2にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。
具体的な説明は、前述したステップS1502に関する内容を参照する。ステップS1502に類似して、F-CP2とF-UP21との間で、ユーザプレーンMBSセッション確立要求及びユーザプレーンMBSセッション確立応答のやり取りによって、F-UP21は、新たなIPマルチキャスト伝送アドレス(区別を容易にするために、IP4と記す)を割り当てた。
また、同様に、F-UP21が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしない場合、F-UP21は、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信するためのF-TEIDを割り当て、割り当てたF-TEIDをユーザプレーンMBSセッション確立応答に付する。
ステップS1812では、F-UP21が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP21の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIPxに対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS1813aでは、F-CP2がAMFに情報伝送メッセージ(即ち、Namf_Communication_NonUeN2MessageTransfer)を送信する。この情報伝送メッセージの具体的な説明は、前述したステップS1804aに類似し、これ以上の説明を省略する。しかし、説明すべきものとして、F-CP2が、F-CP2と同じレベルの1つのユーザプレーンノードF-UP21を選択したので、情報伝送メッセージには、F-UP21 IDと、F-UP21 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionとが含まれ、このMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP4である。F-CP2のMBS Session Contextに複数のRAN IDが記録される場合、後続のステップS1813bからステップS1817は、各RAN IDで識別されたgNB毎に個別に実行される。
説明すべきものとして、ステップS1813aとステップS1804aとの間に前後関係がなく、これらは、F-CP2とF-CP1が並列にそれぞれ実行するステップであってもよい。
ステップS1813bでは、AMFが、ステップS1813aにおける情報伝送メッセージに含まれるRAN IDに基づいて、それに対応するgNB-CUに、ステップS1813aにおける各パラメータが含まれるMBSセッション開始要求を送信する。
gNB-CUが、AMFから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、gNB-CUは、登録されたMBS Multicast Service UEの数及び位置(MBS Multicast Serviceの場合)、又はMBS Broadcast Service Area(MBS Broadcast Serviceの場合)に基づいて、複数のgNB-DUの中から、F-UP21のために1つ又は複数のgNB-DUをそれぞれ選択する。この実施例では、F-UP21のためにgNB-DU31及びgNB-DU32が選択され、即ち、F-UP21のために選択されたgNB-DUが、F-UP11及びF-UP12のために選択されたgNB-DUと異なると仮定する。
ステップS1814では、gNB-CUが、選択されたgNB-DU31及びgNB-DU32のそれぞれに、F-UP21で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP4が含まれるユーザプレーンMBSセッション確立要求(即ち、F1 MBS Session Establishment Request)を送信し、gNB-DU31及びgNB-DU32のそれぞれがgNB-CUにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする(紙面を節約するために、図18ではgNB-DU31とgNB-DU32を一緒に描いている)。具体的なプロセスは、ステップS1505aに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1815では、gNB-DU31及びgNB-DU32が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP21から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP21で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP4)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
説明すべきものとして、前述した実施例に類似して、ネットワーク設定により、gNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、対応するF-TEIDを割り当てる必要がある。このF-TEIDは、gNB-CUにより割り当てられるか、又はgNB-DUにより割り当てられる。
ステップS1816aでは、gNBが、ステップS1813aで受信された情報伝送メッセージに含まれるQFIs及びQoS Profileに基づいて、無線エアインタフェースリソースを割り当てる。
ステップS1816bでは、gNB-CUがAMFにMBSセッション開始応答を送信する。マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないgNB-DUがある場合、MBSセッション開始応答には、このgNB-DUで割り当てられた、F-UP21に対応するF-TEIDgnb-duが含まれる。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照すればよい。
ステップS1816cでは、AMFが、ステップS1816bで受信されたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP2に情報通知メッセージNamf_Communication_NonUeN2InfoNotifyを送信する。ここで、この情報通知メッセージには、(N2 MBS Session container(N2 MBS Session Start Response(F-UP21 ID,List of F-TEIDgnb-du,Multicast Enable)))が含まれる。
ステップS1817では、F-CP2が、受信された情報通知メッセージに含まれるF-UP21 ID及びList of F-TEIDgnb-duに基づいて、F-UP21にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP21がF-CP2にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS1818では、各RAN IDで識別されたgNBのいずれに対してもステップS1813bからステップS1817を実行した後、F-CP2が、全てのgNB-CUからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP2の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。
ステップS1509に類似して、F-CP2からF-CP2の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-CP2の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードのUPx IDが含まれ、List of F-TEIDfupがさらに含まれる可能性がある。
ここで、ステップS1810からステップS1818は、F-CP2が、F-CP2の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後の処理プロセスである。この処理プロセスにおいて、F-CP2は、F-CP2と同じレベルの1つのユーザプレーンノードF-UP21を選択し、F-CP2に対応するgNB-CUは、gNB-CUと同じレベルの2つの子ユーザプレーンノードgNB-DU31及びgNB-DU32を選択した。
ステップS1801からステップS1818から分かるように、本願の実施例において、gNB-CUには、複数の親制御プレーンノードF-CP1及びF-CP2があり得るが、gNB-CUにより制御されるgNB-DUには、1つのみの親ユーザプレーンノードがある。
また、ステップS1801におけるメッセージと、ステップS1810におけるメッセージは、並列に送信されたものである可能性がある。このため、ステップS1801~ステップS1809とステップS1810~ステップS1818は、並列に実行される可能性がある。このように、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、1つのユーザプレーンノードには、同時に2つの制御プレーンノードからユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージが送信される場合、又は、1つのユーザプレーンノードが、既に1つの制御プレーンノードにより選択された後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合があり得る。1つのユーザプレーンノードが同時に2つの制御プレーンノード(もちろん、それ以上であってもよいが、ここで2つを例にして説明する)から送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、該ユーザプレーンノードは、ユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、そのうちの1つの制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求に正常に応答するとともに、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、他の制御プレーンノードを拒否(Reject)することにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示してもよい。1つのユーザプレーンノードは、1つの制御プレーンノードによって、既に親ユーザプレーンノードがあるようになった後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、該他の制御プレーンノードをRejectすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。
このようなMBSセッション伝送ツリーの確立完了後、以下のステップを実行することができる。
ステップS1819aでは、F-UP11が、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1820aによって、受信された該下りMBSサービスデータをgNB-DU11及びgNB-DU12に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
ステップS1819bでは、F-UP12が、F-UP12の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1820bによって、受信された該下りMBSサービスデータをgNB-DU21及びgNB-DU22に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
ステップS1819cでは、F-UP21が、F-UP21の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS1820cによって、受信された該下りMBSサービスデータをgNB-DU31及びgNB-DU32に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
図18に示された実施例の構成は、主に、NR基地局をMBSセッション伝送ツリーに導入した後に、制御プレーン伝送ツリー及びユーザプレーン伝送ツリーを確立するプロセスである。説明すべきものとして、図15、図16、及び図18に示された実施例では、MBSセッション伝送ツリーにおける2つのレベルのノード間のやり取りプロセスのみを紹介しているが、3つ以上のレベルのノードが含まれるMBSセッション伝送ツリーについては、そのうちの任意の2つのレベルのノード間のやり取りプロセスは、図15、図16、及び図18に示された実施例を参照して実現することができる。例えば、図19に示すように、1901及び1902に示された2つのレベルのノードは、図15又は図16に示された2つのレベルのノードであってもよい。1901における子制御プレーンノードS-CP及び子ユーザプレーンノードS-UPと、1902における親制御プレーンノードF-CP及び親ユーザプレーンノードF-UPとを、同一のエンティティとしてそれぞれ重ね合わせた後、図19の1903に示すように、3つのレベルのMBSセッション伝送ツリーを実現することができる。ここで、GF-CPは、F-CPの親制御プレーンノードであり、GF-UPは、F-UPの親ユーザプレーンノードである。このような方式によれば、任意数のレベルのMBSセッション伝送ツリーを実現することができる。
図18に示された実施例について、基地局がネットワーク側の最後のレベルとすることしかできないので、基地局が含まれる任意数のレベルのMBSセッション伝送ツリーを実現するために、図18に示された実施例と、図15及び図16に示された実施例とを組み合わせてもよい。
図15、図16、及び図18には、本願の実施例によるMBSセッション伝送ツリーの確立プロセスが示されているが、MBSセッションの確立プロセスにおいて、ユーザプレーン伝送ツリーも、切れた枝が出現する可能性があるので、切れた枝の削除操作を行う必要がある。
具体的には、図20に示すように、以下のステップを含んでもよい。
ステップS2001では、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信する。具体的なプロセスは、前述したステップS1501に類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、このMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスをIP1と記す。
F-CP1は、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12が選択されたと仮定する。そして、ステップS1602a及びステップS1602bをそれぞれ実行する。
ステップS2002aでは、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2002aにおいてF-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP2と記す。
ステップS2002bでは、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2002bにおいてF-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP3と記す。
ステップS2003では、F-UP11及びF-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP1に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2004では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、各子制御プレーンノードのそれぞれにMBSセッション開始要求を送信する。即ち、ステップS2004からステップS2008は、子制御プレーンノード毎に個別に実行される。この実施例では、1つの子制御プレーンノードS-CPへの送信を例にして説明する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CPへ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。ここで、MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、F-CP1が、F-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択したので、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP11 ID及びF-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionと、F-UP12 ID及びF-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionとが含まれる。F-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP11で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP2であり、F-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP12で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスがIP3である。
説明すべきものとして、F-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP3と、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP2とが同じであってはいけないが、割り当てられたC-TEIDが同じであってもよい。
S-CPが、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ステップS1502に類似して、S-CPは、S-CPの子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP11のために1つ又は複数のS-UPを選択するとともに、F-UP12のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、F-UP11のためにS-UP11及びS-UP12が選択されたが、F-UP12のためにいかなる子ユーザプレーンノードも選択されていないと仮定する。そして、ステップS2005を実行する。
ステップS2005では、S-CPが、選択されたS-UP11及びS-UP12のそれぞれに、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP2が含まれるユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、S-UP11及びS-UP12のそれぞれがS-CPにユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする(紙面を節約するために、図20ではS-UP11とS-UP12を一緒に描いている)。具体的なプロセスは、ステップS1505aに類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2006では、S-UP11及びS-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、F-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP2)に対応するマルチキャスト伝送グループにそれぞれ加入する。
ステップS2007では、S-CPがF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないS-UPがある場合、MBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP11に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableと、F-UP12に対するMulticast Enable(値はDisable)とが含まれる。F-UP12がF-TEIDを割り当てていないとともに、それに対応するMulticast EnableがDisableとして設定されているので、F-UP12のために子ユーザプレーンノードが選択されていないことを表す。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CPは、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableパラメータにDisableを設定してもよく、それ以外に、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていない親ユーザプレーンノードを指示するために、Failed List {F-UP}を採用してもよい。
ステップS2008aでは、F-CP1が、MBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP11にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
説明すべきものとして、F-CP1が、F-CP1の全ての子制御プレーンノードのいずれもF-UP11に子ユーザプレーンノードを割り当てていないと決定した場合、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP11が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP11の親ユーザプレーンノードで割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP1が示すマルチキャスト伝送グループから削除し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2008bでは、F-CP1が、F-CP1の全ての子制御プレーンノードから返信されたMBSセッション開始応答を受信した後、F-CP1の全ての子制御プレーンノードのいずれもF-UP12に子ユーザプレーンノードを割り当てていないと決定した場合、F-UP12にユーザプレーンMBSセッション削除要求(即ち、N4 MBSSessionDelete Request)を送信し、F-UP12が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、F-UP12の親ユーザプレーンノードに対応するマルチキャスト伝送アドレス(即ち、IP1)が示すマルチキャスト伝送グループから削除することを指示するIGMP Leaveデータパケットを送信し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する。
説明すべきものとして、ステップS2004からステップS2008がF-CP1の子制御プレーンノード毎に個別に実行され、F-CP1の1つの子制御プレーンノードからステップS2007で返信されたMBSセッション開始応答が、F-UP12に子ユーザプレーンノードが割り当てられていないことを示すことだけで、ステップS2008bのMBSセッション削除操作の実行を起動してはならない。F-CP1が、全ての子制御プレーンノードの返答を受信してから、どのユーザプレーンノードに子ユーザプレーンノードが割り当てられていないかを判断して、このユーザプレーンノードとのMBSセッションを削除するか否かを決定するようにすべきである。
ステップS2009では、各子制御プレーンのいずれに対してもステップS2004からステップS2008を実行した後、F-CP1が、全ての子制御プレーンからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。
ステップS1509に類似して、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードUP IDが含まれ、且つList of F-TEIDがさらに含まれる可能性がある(区別を容易にするために、それをList of F-TEIDfupと記す)。F-CP1がF-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択したが、S-CPがF-UP12に子ユーザプレーンノードを割り当てていないので、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にList of F-TEIDfupが含まれる場合、そのList of F-TEIDfupには、F-UP11で割り当てられたF-TEIDのみが含まれる。
説明すべきものとして、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11で割り当てられたF-TEIDが含まれない場合は、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートすることを表す。この場合、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要はない。F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11で割り当てられたF-TEIDが含まれる場合は、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式で送信されたMBSサービスデータをサポートすることを表す。この場合、F-CP1と同じレベルの1つのみのユーザプレーンノードF-UP11があるので、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要もない。
MBSセッション伝送ツリーの確立完了後、以下のステップを実行することができる。
ステップS2010では、F-UP11が、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS2011によって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP11及びS-UP12に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
図20に示された実施例では、F-CP1が、F-CP1と同じレベルの2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12を選択したが、F-CP1の子制御プレーンノードS-CPがF-UP12に子ユーザプレーンノードを割り当てておらず、即ち、ユーザプレーン伝送ツリーに切れた枝が出現したので、存在している切れた枝を削除する必要がある。
本願の一実施例において、プロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションアンカー(PSA:PDU Session Anchor)ではないUPFがMBSセッションに参加してもよい。この場合、ユーザプレーンMBS伝送ツリーの確立プロセスは、図21に示すように、以下のステップを含んでもよい。
ステップS2101では、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信する。具体的なプロセスは、前述したステップS1501に類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、このMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスをIP1と記す。
F-CP1は、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、F-UP11及びF-UP12と記される2つのユーザプレーンノードが選択されたと仮定する。そして、ステップS2102a及びステップS2102bをそれぞれ実行する。
ステップS2102aでは、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2102aにおいてF-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP2と記す。
ステップS2102bでは、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2102bにおいてF-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP3と記す。
ステップS2103では、F-UP11及びF-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP1に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2102a及びステップS2102bを実行した後、F-CP1は、ステップS2104a、ステップ2104b、及びステップS2104cを実行するように選択し、ユーザプレーンノードF-UP21、F-UP22、F-UP23を選択してもよい(F-CP1により選択されたユーザプレーンノード及び数は、例に過ぎない)。これは、F-UP11及びF-UP12がF-UP21、F-UP22、F-UP23によって分流又は伝送最適化を行えることを目的とする。
例えば、F-UP11とF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードとの間の距離が遠く、且つF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードの数が非常に多い場合、F-UP11がMBSサービスデータをF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードに直接伝送すると、このような伝送効率が非常に低い。F-UP11とF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードとの間に、例えば、F-UP21、F-UP22などを導入することにより、F-UP11が、F-UP21を介して、MBSサービスデータを次のレベルのユーザプレーンノードに送信することができる。このように、データ伝送効率を効果的に向上させることができる。
以下、ステップS2104a、ステップS2104b、及びステップS2104cを紹介する。
ステップS2104aでは、F-CP1がF-UP21にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP21がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。また、ステップS2104aにおいて、F-UP21は、F-UP21の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する1つの新たなIPマルチキャスト伝送アドレスを割り当てた。この実施例では、それをIP4と記す。さらに、F-UP21が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、F-UP21は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
ステップS2104bでは、F-CP1がF-UP22にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP22がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。また、ステップS2104bにおいて、F-UP22は、F-UP22の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する1つの新たなIPマルチキャスト伝送アドレスを割り当てた。この実施例では、それをIP5と記す。さらに、F-UP22が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、F-UP22は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
説明すべきものとして、本願の一実施例では、ステップS2104a及びステップS2104bにおけるユーザプレーンMBSセッション確立要求に含まれるMBS IP Multicast Distributionにおけるマルチキャスト伝送アドレスは、ステップS2102aにおけるマルチキャスト伝送アドレスIP2である。
ステップS2104cでは、F-CP1がF-UP23にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP23がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。これと同時に、F-UP23は、F-UP23の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する1つの新たなIPマルチキャスト伝送アドレスを割り当てた。この実施例では、それをIP6と記す。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。
本願の一実施例では、ステップS2104cにおけるユーザプレーンMBSセッション確立要求に含まれるMBS IP Multicast Distributionにおけるマルチキャスト伝送アドレスは、ステップS2102bにおけるマルチキャスト伝送アドレスIP3である。ここで、ステップS2104cで決定された新たなマルチキャスト伝送アドレスは、F-UP23がF-UP23の子ユーザプレーンノード(即ち、図21のS-UP31及びS-UP32)に割り当てたものである。さらに、F-UP23が、F-UP12からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、F-UP23は、F-UP12からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
ステップS2105aでは、F-UP21及びF-UP22が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP2に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2105bでは、F-UP23が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP12から送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP3に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2106aでは、F-UP21及びF-UP22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするユーザプレーンノードがある場合、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。ここで、このユーザプレーンMBSセッション修正要求には、F-UP21及びF-UP22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDが含まれる。これにより、F-UP11に、F-UP21及びF-UP22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送するには、ポイントツーポイント方式を追加して使用するよう指示する。
ステップS2106bでは、F-UP23が、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。ここで、このユーザプレーンMBSセッション修正要求には、F-UP23で割り当てられたF-TEIDが含まれる。これにより、F-UP12に、ポイントツーポイント方式でF-UP23にMBSサービスデータを伝送するよう指示する。
ステップS2107では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、F-CP1の子制御プレーンノードS-CP1にMBSセッション開始要求を送信する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CP1へ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。ここで、MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP21 ID及びF-UP21 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionと、F-UP22 ID及びF-UP22 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionとが含まれる。F-UP21 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP21で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスが、ステップS2104aにおいてF-UP21で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP4であり、F-UP22 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP22で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスが、ステップS2104bにおいてF-UP22で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP5であり、ステップS2104aにおいてF-UP21で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP4と、ステップS2104bにおいてF-UP22で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP5とが異なる。
ステップS2108では、S-CP1が、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行する。具体的には、S-CP1が、S-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP21のために1つ又は複数のS-UPを選択するとともに、F-UP22のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、F-UP21のためにS-UP11及びS-UP12が選択され、F-UP22のためにS-UP21及びS-UP22が選択され、即ち、F-UP21及びF-UP22のために異なる子ユーザプレーンノードが選択されたと仮定する。そして、S-CP1は、F-UP21及びF-UP22のために選択された子ユーザプレーンノード(即ち、S-UP11、S-UP12、S-UP21、及びS-UP22)にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、これらのユーザプレーンノードからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信する。これと同時に、これらのユーザプレーンノードは、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、MBSサービスデータを受信するために、相応のマルチキャスト伝送グループに加入してもよい(即ち、S-UP11及びS-UP12は、IP4に対応するマルチキャスト伝送グループに加入し、S-UP21及びS-UP22は、IP5に対応するマルチキャスト伝送グループに加入する)。これらのユーザプレーンノードのうちの一部の子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする子ユーザプレーンノードは、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信するために、F-TEIDを割り当ててもよい。具体的なプロセスは、ステップS1505a及びステップS1506に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2109では、S-CP1がF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPがある場合、MBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP21に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableと、F-UP22に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableとが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP1は、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないF-UPを指示するために、Failed List {F-UP}を使用してもよい。
ステップS2110aでは、F-CP1が、S-CP1からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP21にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP21がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2110bでは、F-CP1が、S-CP1からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP22にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP22がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2111では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、F-CP1の子制御プレーンノードS-CP2にMBSセッション開始要求を送信する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CP2へ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。ここで、MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP23 ID及びF-UP23 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionが含まれる。F-UP23 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP23で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスが、ステップS2104cにおいてF-UP23で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP6である。
説明すべきものとして、ステップS2111とステップS2107との間に前後関係がなく、これらは、F-CP1が並列にそれぞれ実行するステップであってもよい。
ステップS2112では、S-CP2が、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行する。具体的には、S-CP2が、S-CP2の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP23のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、F-UP23のためにS-UP31及びS-UP32が選択され、即ち、F-UP23のために選択された子ユーザプレーンノードと、F-UP21及びF-UP22のために選択された子ユーザプレーンノードとが異なると仮定する。そして、S-CP2は、F-UP23のために選択された子ユーザプレーンノード(即ち、S-UP31及びS-UP32)にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、S-UP31及びS-UP32のそれぞれからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信する。これと同時に、S-UP31及びS-UP32は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、F-UP23から送信されたMBSサービスデータを受信するために、ステップS2104cにおいてF-UP23で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP6に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。S-UP31及びS-UP32のうちの一部の子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、S-UP31及びS-UP32のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする子ユーザプレーンノードは、F-UP23から送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、F-TEIDを割り当ててもよい。具体的なプロセスは、ステップS1505a及びステップS1506に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2113では、S-CP2がF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。S-UP31及びS-UP32のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPがある場合、MBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP23に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP2は、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないF-UPを指示するために、Failed List {F-UP}を使用してもよい。
ステップS2114では、F-CP1が、S-CP2からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP23にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP23がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2115では、F-CP1が、全てのS-CPからフィードバックされたMBSセッション開始応答を受信した後、F-CP1が、全てのS-CPからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。
ステップS1609に類似して、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、UP IDが含まれ(このUP IDは、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードの識別子である)、List of F-TEIDfup及びMulticast Enableがさらに含まれる可能性がある。
ステップS2101からステップS2115から分かるように、本願の実施例では、F-CP1に2つの子制御プレーンノードS-CP1及びS-CP2があり、F-CP1がF-UP11のために次のレベルのユーザプレーンノードF-UP21及びF-UP22を選択し、F-CP1がF-UP12のために次のレベルのユーザプレーンノードF-UP23を選択したとともに、S-CP1がF-UP21のために子ユーザプレーンノードS-UP11及びS-UP12を選択し、S-CP1がF-UP22のために子ユーザプレーンノードS-UP21及びS-UP22を選択し、S-CP2がF-UP23のために子ユーザプレーンノードS-UP31及びS-UP32を選択した。
説明すべきものとして、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、1つのユーザプレーンノードには、同時に2つの制御プレーンノードからユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージが送信される場合、又は、1つのユーザプレーンノードが、既に1つの制御プレーンノードにより選択された後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合が存在する可能性がある。1つのユーザプレーンノードが同時に2つの制御プレーンノード(もちろん、それ以上であってもよいが、ここで2つを例にして説明する)から送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、該ユーザプレーンノードは、ユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、そのうちの1つの制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求に正常に応答するとともに、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、他の制御プレーンノードを拒否(Reject)することにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示してもよい。1つのユーザプレーンノードは、1つの制御プレーンノードによって、既に親ユーザプレーンノードがあるようになった後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、該他の制御プレーンノードをRejectすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。
このようなMBSセッション伝送ツリーの確立完了後、以下のステップを実行することができる。
ステップS2116aでは、F-UP11が、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS2117aによって、受信された該下りMBSサービスデータをF-UP21に伝送し、ステップS2117bによって、受信された該下りMBSサービスデータをF-UP22に伝送する。F-UP21は、ステップS2118aによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP11及びS-UP12に伝送する。F-UP22は、ステップS2118bによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP21及びS-UP22に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
ステップS2116bでは、F-UP12が、F-UP12の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS2117cによって、受信された該下りMBSサービスデータをF-UP23に伝送し、F-UP23は、ステップS2118cによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP31及びS-UP32に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
図21に示されたPSAではないUPFがMBSセッションに参加する適用シナリオでは、同様に切れた枝の出現を防止する必要がある。具体的なプロセスは、図22に示すように、以下のステップを含んでもよい。
ステップS2201では、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信する。具体的なプロセスは、前述したステップS1501に類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、このMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスをIP1と記す。
F-CP1は、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、F-UP11及びF-UP12と記される2つのユーザプレーンノードが選択されたと仮定する。そして、ステップS2202a及びステップS2202bをそれぞれ実行する。
ステップS2202aでは、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2202aにおいてF-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP2と記す。
ステップS2202bでは、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2202bにおいてF-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP3と記す。
ステップS2203では、F-UP11及びF-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP1に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2202a及びステップS2202bを実行した後、F-CP1は、ステップS2204a、ステップ2204b、及びステップS2204cを実行するように選択し、ユーザプレーンノードF-UP21、F-UP22、F-UP23を選択してもよい(F-CP1により選択されたユーザプレーンノード及び数は、例に過ぎない)。これは、F-UP11及びF-UP12がF-UP21、F-UP22、F-UP23によって分流又は伝送最適化を行えることを目的とする。
例えば、F-UP11とF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードとの間の距離が遠く、且つF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードの数が非常に多い場合、F-UP11がMBSサービスデータをF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードに直接伝送すると、このような伝送効率が非常に低い。F-UP11とF-UP11の次のレベルのユーザプレーンノードとの間に、例えば、F-UP21、F-UP22などを導入することにより、F-UP11が、F-UP21を介して、MBSサービスデータを次のレベルのユーザプレーンノードに送信することができる。このように、データ伝送効率を効果的に向上させることができる。
以下、ステップS2204a、ステップS2204b、及びステップS2204cを紹介する。
ステップS2204aでは、F-CP1がF-UP21にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP21がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。また、ステップS2204aにおいて、F-UP21は、F-UP21の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する1つの新たなIPマルチキャスト伝送アドレスを割り当てた。この実施例では、それをIP4と記す。さらに、F-UP21が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、F-UP21は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
ステップS2204bでは、F-CP1がF-UP22にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP22がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。また、ステップS2104bにおいて、F-UP22は、F-UP22の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する1つの新たなIPマルチキャスト伝送アドレスを割り当てた。この実施例では、それをIP5と記す。さらに、F-UP22が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、F-UP22は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
説明すべきものとして、本願の一実施例では、ステップS2204a及びステップS2204bにおけるユーザプレーンMBSセッション確立要求に含まれるMBS IP Multicast Distributionにおけるマルチキャスト伝送アドレスは、ステップS2202aにおけるマルチキャスト伝送アドレスIP2である。
ステップS2204cでは、F-CP1がF-UP23にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP23がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。また、F-UP23は、F-UP23の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する1つの新たなIPマルチキャスト伝送アドレスを割り当てた。該実施例では、それをIP6と記す。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。
本願の一実施例では、ステップS2204cにおけるユーザプレーンMBSセッション確立要求に含まれるMBS IP Multicast Distributionにおけるマルチキャスト伝送アドレスは、ステップS2202bにおけるマルチキャスト伝送アドレスIP3である。ここで、ステップS2204cで決定された新たなマルチキャスト伝送アドレスは、F-UP23がF-UP23の子ユーザプレーンノード(即ち、図22のS-UP31及びS-UP32)に割り当てたIP6である。さらに、F-UP23が、F-UP12からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、F-UP23は、F-UP12からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
ステップS2205aでは、F-UP21及びF-UP22が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP2に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2205bでは、F-UP23が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP12から送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP3に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2206aでは、F-UP21及びF-UP22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするユーザプレーンノードがある場合、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。ここで、このユーザプレーンMBSセッション修正要求には、F-UP21及びF-UP22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDが含まれる。これにより、F-UP11に、F-UP21及びF-UP22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送するには、ポイントツーポイント方式を追加して使用するよう指示する。
説明すべきものとして、F-CP1がF-UP11に次のレベルのユーザプレーンノードを割り当てていない場合、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP11が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP11の親ユーザプレーンノードで割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP1が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2206bでは、F-UP23が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。ここで、該ユーザプレーンMBSセッション修正要求には、F-UP23で割り当てられたF-TEIDが含まれる。これにより、F-UP12に、ポイントツーポイント方式でF-UP23にMBSサービスデータを伝送するよう指示する。
説明すべきものとして、F-CP1がF-UP12に次のレベルのユーザプレーンノードを割り当てていない場合、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP12が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP12の親ユーザプレーンノードで割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP1が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2207では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、F-CP1の子制御プレーンノードS-CP1にMBSセッション開始要求を送信する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CP1へ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。ここで、MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP21 ID及びF-UP21 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionと、F-UP22 ID及びF-UP22 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionとが含まれる。F-UP21 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP21で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスが、ステップS2204aにおいてF-UP21で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP4であり、F-UP22 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP22で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスが、ステップS2204bにおいてF-UP22で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP5であり、ステップS2204aにおいてF-UP21で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP4と、ステップS2204bにおいてF-UP22で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP5とが異なる。
ステップS2208では、S-CP1が、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行する。具体的には、S-CP1が、S-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP21のために1つ又は複数のS-UPを選択するとともに、F-UP22のために若干のS-UPを選択する。この実施例では、F-UP21のためにS-UP11及びS-UP12が選択され、F-UP22のために子ユーザプレーンノードが選択されていないと仮定する。そして、S-CP1は、S-UP11及びS-UP12にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、S-UP11及びS-UP12のそれぞれからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信する。これと同時に、S-UP11及びS-UP12は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、F-UP21から送信されたMBSサービスデータを受信するために、ステップS2204aにおいてF-UP21で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP4に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。S-UP11及びS-UP12のうちの一部の子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、S-UP11及びS-UP12のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするユーザプレーンノードは、F-UP21から送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、F-TEIDを割り当ててもよい。具体的なプロセスは、ステップS1505a及びステップS1506に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2209では、S-CP1がF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPがある場合、MBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP21に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableと、F-UP22に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableとが含まれる。S-CP1がF-UP22のために子ユーザプレーンノードを選択していないので、F-UP22に対するList of F-TEIDsupにいかなるF-TEIDも含まれず、且つF-UP22に対するMulticast Enableの値はDisableである。又は、S-CP1からF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、F-UP22に対するList of F-TEIDsupがなく、且つF-UP22に対するMulticast Enableの値はDisableである。もちろん、S-CP1は、F-UP22に対して子ユーザプレーンノードが選択されていないことを指示するために、MBSセッション開始応答においてFailure Code(例えば、Failed List {F-UP22})を返信してもよい。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、F-UP21に対するList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
ステップS2210aでは、F-CP1が、S-CP1からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP21にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP21がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
説明すべきものとして、F-CP1が、F-UP21にいかなる次のレベルのユーザプレーンノードも割り当てられていないと決定した場合、F-CP1がF-UP21にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP21が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP11で割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP2が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2210bでは、F-CP1が、F-CP1の全ての子制御プレーンノードから返信されたMBSセッション開始応答を受信した後、F-CP1の全ての子制御プレーンノードのいずれもF-UP22のために子ユーザプレーンノードを選択していないと決定した場合、F-UP22にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP22が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP11で割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP2が示すマルチキャスト伝送グループから削除し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する。
ステップS2211では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、F-CP1の子制御プレーンノードS-CP2にMBSセッション開始要求を送信する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CP2へ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。ここで、MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP23 ID及びF-UP23 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionが含まれる。F-UP23 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP23で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスが、ステップS2204cにおいてF-UP23で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP6である。
説明すべきものとして、ステップS2211とステップS2207との間に前後関係がなく、これらは、F-CP1が並列にそれぞれ実行するステップであってもよい。
ステップS2212では、S-CP2が、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行する。具体的には、S-CP2が、S-CP2の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP23のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、F-UP23のためにS-UP31及びS-UP32が選択され、即ち、F-UP23のために選択された子ユーザプレーンノードと、F-UP21及びF-UP22のために選択された子ユーザプレーンノードとが異なると仮定する。そして、S-CP2は、F-UP23のために選択された子ユーザプレーンノード(即ち、S-UP31及びS-UP32)にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、S-UP31及びS-UP32のそれぞれからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信する。これと同時に、S-UP31及びS-UP32は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、F-UP23から送信されたMBSサービスデータを受信するために、ステップS2204cにおいてF-UP23で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP6に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。S-UP31及びS-UP32のうちの一部の子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、S-UP31及びS-UP32のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする子ユーザプレーンノードは、F-UP23から送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、F-TEIDを割り当ててもよい。具体的なプロセスは、ステップS1505a及びステップS1506に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2213では、S-CP2がF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。S-UP31及びS-UP32のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPがある場合、MBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP23に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP2は、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないF-UPを指示するために、Failed List {F-UP}を使用してもよい。
ステップS2214では、F-CP1が、S-CP2からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP23にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP23がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
説明すべきものとして、F-CP1が、F-UP23にいかなる次のレベルのユーザプレーンノードも割り当てられていないと決定した場合、F-CP1がF-UP23にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP23が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP12で割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP3が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2215では、F-CP1が、全てのS-CPからフィードバックされたMBSセッション開始応答を受信した後、F-CP1が、全てのS-CPからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。
ステップS1609に類似して、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、UP IDが含まれ(このUP IDは、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードの識別子である)、List of F-TEIDfup及びMulticast Enableがさらに含まれる可能性がある。
ステップS2201からステップS2215から分かるように、本願の実施例では、F-CP1に2つの子制御プレーンノードS-CP1及びS-CP2があり、F-CP1がF-UP11のために次のレベルのユーザプレーンノードF-UP21及びF-UP22を選択し、F-CP1がF-UP12のために次のレベルのユーザプレーンノードF-UP23を選択したとともに、S-CP1がF-UP21のために子ユーザプレーンノードS-UP11及びS-UP12を選択し、S-CP2がF-UP23のために子ユーザプレーンノードS-UP31及びS-UP32を選択した。また、S-CP1がF-UP22のために子ユーザプレーンノードを選択していないので、F-UP22をユーザプレーンMBS伝送ツリーから削除する必要がある。
説明すべきものとして、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、1つのユーザプレーンノードには、同時に2つの制御プレーンノードからユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージが送信される場合、又は、1つのユーザプレーンノードが、既に1つの制御プレーンノードにより選択された後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合が存在する可能性がある。1つのユーザプレーンノードが同時に2つの制御プレーンノード(もちろん、それ以上であってもよいが、ここで2つを例にして説明する)から送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、該ユーザプレーンノードは、ユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、そのうちの1つの制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求に正常に応答するとともに、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、他の制御プレーンノードを拒否(Reject)することにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示してもよい。1つのユーザプレーンノードは、1つの制御プレーンノードによって、既に親ユーザプレーンノードがあるようになった後、さらに、他の制御プレーンノードから送信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求メッセージを受信した場合、他のユーザプレーンMBSセッション確立応答メッセージにおいて、該他の制御プレーンノードをRejectすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。
このようなMBSセッション伝送ツリーの確立完了後、以下のステップを実行することができる。
ステップS2216aでは、F-UP11が、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS2217aによって、受信された該下りMBSサービスデータをF-UP21に伝送する。F-UP21は、ステップS2218aによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP11及びS-UP12に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
ステップS2216bでは、F-UP12が、F-UP12の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS2217cによって、受信された該下りMBSサービスデータをF-UP23に伝送し、F-UP23は、ステップS2218cによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP31及びS-UP32に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
また、規格TS23.501の5.3.4.2.2節では、非ローミングの場合、1つ又は複数のI-SMFと、1つ又は複数の中間ユーザプレーン機能(I-UPF:Intermediate-UPF)とが1つのPDUセッションに参加するアーキテクチャが定義されている。非ローミングのPDUセッションには、1つのみのSMFがある。複数のSMFがある場合、PSAを制御するSMFは、規格との一致性を保持するために、依然としてSMFと呼ばれ、他のSMFは、I-SMFと呼ばれる。ここで、SMFにより制御されるUPFの名称は、相変わらずUPFと呼ばれるが、I-SMFにより制御されるUPFは、I-UPFと呼ばれる。
この場合、本願の実施例では、I-SMF及びI-UPFがMBSセッションに参加できることが提案されている。ユーザプレーンMBS伝送ツリーを確立する具体的なプロセスは、図23に示すように、以下のステップを含んでもよい。
ステップS2301では、F-CP1が、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信する。具体的なプロセスは、前述したステップS1501に類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、このMBSセッション開始要求におけるMBS IP Multicast Distributionに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスをIP1と記す。
F-CP1は、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、F-UP11及びF-UP12と記される2つのユーザプレーンノードが選択されたと仮定する。そして、ステップS2302a及びステップS2302bをそれぞれ実行する。
ステップS2302aでは、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2302aにおいてF-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP2と記す。
ステップS2302bでは、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2302bにおいてF-UP12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスをIP3と記す。
ステップS2303では、F-UP11及びF-UP12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11及びF-UP12の親ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP1に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
その後、F-CP1は、F-CP1の子制御プレーンノード(通常、NR基地局である)のサービスエリア情報に基づいて、F-CP1により管理されるUPFと、F-CP1の子制御プレーンにより管理されるUPFとが伝送経路を直接確立できないと決定した場合、F-CP1及びF-CP1の子制御プレーンノードと通信可能な1つのI-SMFを選択する。この実施例では、1つのI-SMFが選択されたと仮定する。その後、ステップS2304を実行する。
ステップS2304では、F-CP1がI-SMFにMBSセッション開始要求(即ち、Nscp_MBSSessionStart Request)を送信する。
F-CP1からI-SMFへ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、List of S-CP、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。F-CP1が、I-SMFへ送信されるMBSセッション開始要求に、F-CP1から提供された子制御プレーンノードの情報List of S-CPを含めるのは、主に、I-SMFが、F-CP1により動的に選択されてMBSサービス管理に加入したものであり、I-SMFにいかなるMBS UE Context(MBSマルチキャストサービスの場合)又はユーザプレーンノードの情報もないからである。この実施例では、List of {F-UP ID,MBS Transport Information}には、F-UP11のID及びF-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionのみが含まれる。F-UP11 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP11で割り当てられたものであり、ステップS2302aにおいてF-UP11で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP2及びC-TEIDを含む。
I-SMFは、MBSセッション開始要求を受信した後、受信されたMBSセッション開始要求に基づいて、検索され又はネットワークでマッチングされたF-CP1のサービスエリアと、F-CP1から提供されたList of S-CPのサービスエリアとに応じて、I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22を決定して選択する。そして、ステップS2305a及びステップS2305bをそれぞれ実行する。
ステップS2305aでは、I-SMFがI-UPF11及びI-UPF12にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、I-UPF11及びI-UPF12がI-SMFにユーザプレーンMBSセッション確立応答をそれぞれフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2305aにおいて、I-UPF11及びI-UPF12は、新たなIPマルチキャスト伝送アドレスをそれぞれ割り当てた。この実施例では、それらをそれぞれIP4及びIP5と記す。I-UPF11で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP4は、I-UPF11の子ユーザプレーンノード(即ち、図23のS-UP11)にMBSサービスデータを伝送するためのものであり、I-UPF12で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP5は、I-UPF12の子ユーザプレーンノード(即ち、図23のS-UP12)にMBSサービスデータを伝送するためのものである。さらに、I-UPF11が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、I-UPF11は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。同様に、I-UPF12が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、I-UPF12は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
ステップS2305bでは、I-SMFがI-UPF21及びI-UPF22にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、I-UPF21及びI-UPF22がI-SMFにユーザプレーンMBSセッション確立応答をそれぞれフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2305aにおいて、I-UPF21及びI-UPF22は、新たなIPマルチキャスト伝送アドレスをそれぞれ割り当てた。この実施例では、それらをそれぞれIP6及びIP7と記す。I-UPF21で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP6は、I-UPF21の子ユーザプレーンノード(即ち、図23のS-UP21)にMBSサービスデータを伝送するためのものであり、I-UPF22で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP7は、I-UPF22の子ユーザプレーンノード(即ち、図23のS-UP22)にMBSサービスデータを伝送するためのものである。さらに、I-UPF21が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、I-UPF21は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。同様に、I-UPF22が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、I-UPF22は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
説明すべきものとして、本願の一実施例では、ステップS2305a及びステップS2305bにおけるユーザプレーンMBSセッション確立要求に含まれるMBS IP Multicast DistributionにおけるIPマルチキャスト伝送アドレスは、ステップS2302aにおいてF-UP11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP2である。また、図23において、紙面の都合で、I-UPF11とI-UPF12を一緒に描いており、I-UPF21とI-UPF22を一緒に描いているとともに、S-UP11とS-UP12を一緒に描いており、S-UP21とS-UP22を一緒に描いている。
ステップS2306aでは、I-UPF11及びI-UPF12が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP2に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2306bでは、I-UPF21及びI-UPF22が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、F-UP11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、IPマルチキャスト伝送アドレスIP2に対応するマルチキャスト伝送グループへの加入を申請する。
ステップS2307では、I-SMFが、F-CP1から提供された子制御プレーンノードS-CP1にMBSセッション開始要求を送信する。
I-SMFからS-CP1へ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS QFIs、QoS Profile、List of {I-UPF ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。この実施例では、List of {I-UPF ID,MBS伝送情報}には、I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のそれぞれに対応するIDと、I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のそれぞれに対応するMBS伝送情報とが含まれる。I-UPF11に対応するMBS伝送情報に含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスはIP4であり、I-UPF12に対応するMBS伝送情報に含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスはIP5であり、I-UPF21に対応するMBS伝送情報に含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスはIP6であり、I-UPF22に対応するMBS伝送情報に含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスはIP7であり、IP4、IP5、IP6、及びIP7は同じではない。
ステップS2308では、S-CP1が、I-SMFから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行する。具体的には、S-CP1は、複数のS-UPの中から、I-UPF11のために1つ又は複数のS-UPを選択し、I-UPF12のために1つ又は複数のS-UPを選択し、I-UPF21のために1つ又は複数のS-UPを選択し、I-UPF22のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、S-CP1が、I-UPF11のためにS-UP11を選択し、I-UPF12のためにS-UP12を選択し、I-UPF21のためにS-UP21を選択し、I-UPF22のためにS-UP22を選択したと仮定する。そして、S-CP1は、S-UP11、S-UP12、S-UP21、及びS-UP22にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、S-UP11、S-UP12、S-UP21、及びS-UP22のそれぞれからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信する。これと同時に、S-UP11は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、I-UPF11から送信されたMBSサービスデータを受信するために、I-UPF11で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP4に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。S-UP12は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、I-UPF12から送信されたMBSサービスデータを受信するために、I-UPF12で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP5に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。S-UP21は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、I-UPF21から送信されたMBSサービスデータを受信するために、I-UPF21で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP6に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。S-UP22は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、I-UPF22から送信されたMBSサービスデータを受信するために、I-UPF22で割り当てられたIPマルチキャスト伝送アドレスIP7に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。具体的なプロセスは、ステップS1505a及びステップS1506に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2309では、S-CP1がI-SMFにMBSセッション開始応答を送信する。S-UP11、S-UP12、S-UP21、及びS-UP22のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPがある場合、S-CP1からI-SMFへ送信されたMBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、相応のI-UPFに対応するF-TEIDが含まれ、List of {I-UPF ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {I-UPF ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のそれぞれに対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP1は、そのうちの1つ/いくつかのI-UPF IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのI-UPF IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないI-UPFを指示するために、Failed List {I-UPF}を使用してもよい。
ステップS2310aでは、I-SMFが、S-CP1からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {I-UPF ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、I-UPF11/12にユーザプレーンMBSセッション修正要求をそれぞれ送信し、I-UPF11/12がI-SMFにユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
説明すべきものとして、I-SMFが、I-UPF11又はI-UPF12にいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てられていないと決定した場合、I-SMFがI-UPF11又はI-UPF12にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、I-UPF11又はI-UPF12が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP11で割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP2が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、I-SMFにユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2310bでは、I-SMFが、S-CP1からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {I-UPF ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、I-UPF21/22にユーザプレーンMBSセッション修正要求をそれぞれ送信し、I-UPF21/22がI-SMFにユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
説明すべきものとして、I-SMFが、I-UPF21又はI-UPF22にいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てられていないと決定した場合、I-SMFがI-UPF11又はI-UPF12にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、I-UPF21又はI-UPF22が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP11で割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP2が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、I-SMFにユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2311では、I-SMFがF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするI-UPFがある場合、I-SMFからF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、このI-UPFで割り当てられた、F-UP11に対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDiupf,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDiupf,Multicast Enable}には、F-UP11に対するList of F-TEIDiufp及びMulticast Enableが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのI-UPFが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのI-UPFが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDiupfは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするI-UPFのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
ステップS2312では、I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするI-UPFがある場合、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP11がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。ここで、F-CP1からF-UP11へ送信されたユーザプレーンMBSセッション修正要求には、I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするI-UPFのF-TEIDが含まれる。これにより、F-UP11に、I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のうち、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするI-UPFにMBSサービスデータを伝送するには、ポイントツーポイント方式を追加して使用するよう指示する。
説明すべきものとして、F-CP1が、F-UP11にいかなる次のレベルのユーザプレーンノードも割り当てられていないと決定した場合、F-CP1がF-UP11にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP11が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP11の親ユーザプレーンノードで割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP1が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2313では、F-CP1が、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、F-CP1の子制御プレーンノードS-CP2にMBSセッション開始要求を送信する。
F-CP1からF-CP1の子制御プレーンノードS-CP2へ送信されたMBSセッション開始要求には、以下のパラメータ、即ち、TMGI、MBS Session Duration、MBS QFIs、QoS Profile、MBS Time to Data Transfer、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}、MBS Service Areaが含まれる。ここで、MBS伝送情報は、即ち、MBS IP Multicast Distribution (IP Multicast Distribution address,C-TEID)である。この実施例では、List of {F-UP ID,MBS伝送情報}には、F-UP12 ID及びF-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionが含まれる。F-UP12 IDに対応するMBS IP Multicast Distributionは、F-UP12で割り当てられたものであり、それに含まれるIPマルチキャスト伝送アドレスが、ステップS2302bにおいてF-UP12で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP3である。
説明すべきものとして、ステップS2313とステップS2304との間に前後関係がなく、これらは、F-CP1が並列にそれぞれ実行するステップであってもよい。
ステップS2314では、S-CP2が、F-CP1から送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実行する。具体的には、S-CP2が、S-CP2の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のS-UPの中から、F-UP12のために1つ又は複数のS-UPを選択する。この実施例では、F-UP12のためにS-UP31及びS-UP32が選択されたと仮定する。そして、S-CP2は、S-UP31及びS-UP32にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、S-UP31及びS-UP32のそれぞれからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信する。これと同時に、S-UP31及びS-UP32は、マルチキャスト伝送の受信をサポートする場合、F-UP12から送信されたMBSサービスデータを受信するために、ステップS2302bにおいてF-UP12で割り当てられた新たなIPマルチキャスト伝送アドレスIP3に対応するマルチキャスト伝送グループに加入してもよい。S-UP31及びS-UP32のうちの一部の子ユーザプレーンノードが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする場合、S-UP31及びS-UP32のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートする子ユーザプレーンノードは、F-UP12から送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、F-TEIDを割り当ててもよい。具体的なプロセスは、ステップS1505a及びステップS1506に類似し、これ以上の説明を省略する。
ステップS2315では、S-CP2がF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。S-UP31及びS-UP32のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPがある場合、S-CP2からF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP12に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
ステップS2316では、F-CP1が、S-CP2からフィードバックされたMBSセッション開始応答に含まれるList of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}に基づいて、F-UP12にユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信し、F-UP12がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション修正応答をフィードバックする。このステップの具体的な説明は、前述したステップS1508に類似し、これ以上の説明を省略する。
説明すべきものとして、F-CP1が、F-UP12にいかなる次のレベルのユーザプレーンノードも割り当てられていないと決定した場合、F-CP1がF-UP12にユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信し、F-UP12が、このユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、IGMP Leaveデータパケットを送信し、F-UP12の親ユーザプレーンノードで割り当てられたマルチキャスト伝送アドレスIP1が示すマルチキャスト伝送グループから脱退し、F-CP1にユーザプレーンMBSセッション削除応答を返信する(このプロセスは図示されていない)。
ステップS2317では、F-CP1が、F-CP1の全ての子制御プレーンノードからフィードバックされたMBSセッション開始応答を受信した後、F-CP1が、F-CP1の全ての子制御プレーンノードからフィードバックされたMBSセッション開始応答に基づいて、F-CP1の親制御プレーンノードにMBSセッション開始応答を送信する。
ステップS1609に類似して、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、UP IDが含まれ(このUP IDは、F-CP1の親制御プレーンノードと同じレベルのユーザプレーンノードの識別子である)、List of F-TEIDfup及びMulticast Enableがさらに含まれる可能性がある。
ステップS2301からステップS2315から分かるように、本願の実施例では、F-CP1に2つの子制御プレーンノードS-CP1及びS-CP2があり、F-CP1がI-SMFを選択し、I-SMFがI-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22を選択した。また、S-CP1は、I-UPF11のためにS-UP11を選択し、I-UPF12のためにS-UP12を選択し、I-UPF21のためにS-UP21を選択し、I-UPF22のためにS-UP22を選択したが、S-CP2は、F-UP12のためにS-UP31及びS-UP32を選択した。
説明すべきものとして、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、1つの中間ユーザプレーンノードが、同時に2つ(もちろん、それ以上であってもよいが、ここで2つを例にして説明する)のユーザプレーンMBSセッション確立要求を受信した場合、例えば、同一のI-SMFから2つのユーザプレーンMBSセッション確立要求が送信された場合(異なる制御プレーンノードが同一のI-SMFを選択した場合に対応)、又は、2つの異なるI-SMFからそれぞれ1つのユーザプレーンMBSセッション確立要求が送信された場合(異なる制御プレーンノードが異なるI-SMFを選択した場合に対応)が存在する可能性がある。この場合、中間ユーザプレーンノードは、そのうちの1つのユーザプレーンMBSセッション確立要求に正常に応答し、他のユーザプレーンMBSセッション確立要求への応答メッセージにおいて、他の制御プレーンノードを拒否(Reject)することにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示してもよい。
1つの中間ユーザプレーンノードは、1つのユーザプレーンMBSセッション確立要求によって、既に親ユーザプレーンノードがあるようになった後、さらに、他のユーザプレーンMBSセッション確立要求を受信した場合、該他のユーザプレーンMBSセッション確立要求への応答メッセージにおいて、他の制御プレーンノードをRejectすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示する。
このようなMBSセッション伝送ツリーの確立完了後、以下のステップを実行することができる。
ステップS2318aでは、F-UP11が、F-UP11の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS2319aによって、受信された該下りMBSサービスデータをI-UPF11及びI-UPF12に伝送し、ステップS2319bによって、受信された該下りMBSサービスデータをI-UPF21及びI-UPF22に伝送する。次に、ステップS2320aでは、I-UPF11が下りMBSサービスデータをS-UP11に伝送し、I-UPF12が下りMBSサービスデータをS-UP12に伝送する。ステップS2320bでは、I-UPF21が下りMBSサービスデータをS-UP21に伝送し、I-UPF22が下りMBSサービスデータをS-UP22に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
ステップS2318bでは、F-UP12が、F-UP12の親ユーザプレーンノードから送信された下りMBSサービスデータを受信する。次に、ステップS2319cによって、受信された該下りMBSサービスデータをS-UP31及びS-UP32に伝送する。ここで、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを伝送する。これと同時に、各ユーザプレーンノードは、前述したステップで決定されたマルチキャスト伝送方式又はポイントツーポイント伝送方式でMBSサービスデータを受信する。
本願の上記実施例の構成では、F-CPで親制御プレーンノードを表し、F-UPで親ユーザプレーンノードを表し、S-CPで子制御プレーンノードを表し、S-UPで子ユーザプレーンノードを表す。図10に示されたシステムアーキテクチャでは、SMFの代わりにF-CPを、UPFの代わりにF-UPを用いることができる。この場合、S-CPとS-UPが連携してアクセスネットワークノードの代わりになる。
図11に示されたシステムアーキテクチャでは、MBSFの代わりにF-CPを、MBSUの代わりにF-UPを用いることができる。この場合、MB-SMFの代わりにS-CPを、MB-UPFの代わりにS-UPを用いることができる。又は、MB-SMFの代わりにF-CPを、MB-UPFの代わりにF-UPを用いることができる。この場合、S-CPとS-UPが連携してNG-RANの代わりになる。
説明すべきものとして、図10及び図11には、2つの5G MBSの基本的なアーキテクチャ図が示されている。この基本的なアーキテクチャ図では、強化処理を行ってもよい。例えば、図10に示されたアーキテクチャについて、複数のUPF、複数のSMFがある可能性があり、図11に示された基本的なアーキテクチャ図について、MB-SMF及びMB-UPFもそれぞれ複数ある可能性がある。追加的なUPF又はMB-UPFがある場合、図21又は図22に示された構成でユーザプレーンMBSセッションツリーを確立することができ、追加的なMB-SMF又はSMFがある場合(この場合、追加的なUPFがある)、図23に示された構成でユーザプレーンMBSセッションツリーを確立することができる。
本願の上記実施例の構成によれば、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実現し、ユーザプレーンMBSセッションの伝送ループの出現を防止し、ユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーに切れた枝が出現する問題を回避することができる。また、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスにおいて、制御プレーンとユーザプレーンが分離された場合、同一の親制御プレーンが複数の親ユーザプレーンノードを同時に提供する問題を解決することができる。さらに、同一の制御プレーンノードが、異なるユーザプレーンノードを管理することにより、親と子の間の伝送を形成することが実現でき、ユーザプレーンの伝送リソースが最適化される。また、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、親ユーザプレーンノードと基地局との間で、直接接続されるユーザプレーン伝送を確立できない場合、ユーザプレーン伝送ツリーの確立を完了するために、I-SMF及びI-UPFを発見して入れることができ、ユーザプレーンの伝送リソースの最適化が効果的に実現される。
以下、本願の装置の実施例を紹介する。この装置は、本願の上記実施例におけるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法を実行するために用いることができる。本願の装置の実施例に披露されていない細部について、本願の上記のマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法の実施例を参照する。
図24は、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置のブロック図を示す。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置は、I-SMF内に設けることができる。
図24を参照すると、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置2400は、第1受信ユニット2402と、選択ユニット2404と、第1やり取りユニット2406と、第2やり取りユニット2408とを含む。
ここで、第1受信ユニット2402は、MBSセッション伝送ツリーにおける第iレベル(i=1,…,Nであり、Nは正の整数)の制御プレーンノードから送信された第1MBSセッション開始要求を受信するように構成され、前記第1MBSセッション開始要求には、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報と、前記第iレベルの制御プレーンノードに対応する第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報と、前記第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及びマルチキャスト方式でMBSサービスデータを伝送するための第1C-TEIDとが含まれ、選択ユニット2404は、前記第iレベルの制御プレーンノードの情報と、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報とに基づいて、中間ユーザプレーンノードを選択するように構成され、前記中間ユーザプレーンノードが、前記第iレベルのユーザプレーンノード、及び前記子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと接続を確立でき、第1やり取りユニット2406は、前記中間ユーザプレーンノードに第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、前記中間ユーザプレーンノードからフィードバックされた第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信するように構成され、前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDが含まれ、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスは、前記中間ユーザプレーンノードが、前記第iレベルのユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するために、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入するためのものであり、第2やり取りユニット2408は、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに第2MBSセッション開始要求を送信することにより、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに対し、前記中間ユーザプレーンノードに子ユーザプレーンノードを割り当てるよう指示するように構成され、前記第2MBSセッション開始要求には、前記中間ユーザプレーンノードの識別情報と、前記中間ユーザプレーンノードで割り当てられた第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第2C-TEIDとが含まれ、前記第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスは、前記子ユーザプレーンノードが、前記中間ユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するために、前記第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入するためのものである。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、新たなMBS IPマルチキャスト配信情報を割り当てるよう前記中間ユーザプレーンノードに指示するための指示情報が含まれ、前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答には、前記中間ユーザプレーンノードで割り当てられた前記第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第2C-TEIDが含まれる。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、前記中間ユーザプレーンノードが、前記第iレベルのユーザプレーンノードのMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする場合、前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、前記中間ユーザプレーンノードに完全トンネルエンドポイント識別子(F-TEID:Fully qualified Tunnel Endpoint Identifier)を割り当てることを要求する指示情報が含まれ、前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答には、前記中間ユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDが含まれ、前記F-TEIDは、前記中間ユーザプレーンノードに、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信させるためのものであり、又は、
前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答は、前記中間ユーザプレーンノードが、前記第iレベルのユーザプレーンノードのMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすることを指示するものであり、前記中間ユーザプレーンノードで割り当てられたF-TEIDを含む。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第2やり取りユニット2408は、さらに、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードに第2MBSセッション開始要求を送信した後、前記子制御プレーンノードから第2MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信するように構成され、前記第2MBSセッション開始応答には、第1指示情報が含まれる。
ここで、前記第1指示情報には、前記中間ユーザプレーンノードの識別情報と、第1F-TEIDリスト情報と、マルチキャスト方式での伝送の起動を表すための第1フィールド情報とが含まれ、前記第1フィールド情報は、前記子制御プレーンノードが前記中間ユーザプレーンノードに割り当てた子ユーザプレーンノードのうち、前記中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートする子ユーザプレーンノードが存在することを表し、前記第1F-TEIDリスト情報には、前記中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする子ユーザプレーンノードのF-TEIDが含まれ、又は、
前記第1指示情報には、前記中間ユーザプレーンノードの識別情報が含まれ、且つ前記第1F-TEIDリスト情報及び前記第1フィールド情報が含まれなく、この場合、前記第1指示情報は、前記子制御プレーンノードが前記中間ユーザプレーンノードに割り当てた子ユーザプレーンノードのいずれも、前記中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートすることを指示するためのものであり、又は、
前記第1指示情報には、前記中間ユーザプレーンノードの識別情報と、前記第1F-TEIDリスト情報とが含まれ、且つ前記第1フィールド情報が含まれなく、この場合、前記第1指示情報は、前記子制御プレーンノードが前記中間ユーザプレーンノードに割り当てた子ユーザプレーンノードのいずれも、前記中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすることを指示するためのものであり、又は、
前記第1指示情報には、前記中間ユーザプレーンノードの識別情報と、マルチキャスト伝送の使用を停止するフィールド情報とが含まれ、且つ前記第1F-TEIDリスト情報が含まれなく、この場合、前記第1指示情報は、前記子制御プレーンノードが前記中間ユーザプレーンノードに子ユーザプレーンノードを割り当てていないことを指示するためのものである。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、少なくとも2つの中間ユーザプレーンノードが選択された場合、前記第2MBSセッション開始応答には、第1指示情報リストが含まれ、前記第1指示情報リストには、全ての中間ユーザプレーンノードのそれぞれに対応する前記第1指示情報が含まれる。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、前記第2MBSセッション開始応答には、失敗識別情報リストがさらに含まれ、前記失敗識別情報リストは、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードを指示するためのものである。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第1やり取りユニット2406は、さらに、前記第2MBSセッション開始応答に基づいて、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードが存在すると決定した場合、前記ターゲット中間ユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション削除要求を送信するように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第1やり取りユニット2406は、さらに、前記ターゲット中間ユーザプレーンノードからフィードバックされたユーザプレーンMBSセッション削除応答を受信するように構成され、前記ユーザプレーンMBSセッション削除応答は、前記ターゲット中間ユーザプレーンノードが前記ユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後に送信したものであり、前記ターゲット中間ユーザプレーンノードは、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入している場合、前記ユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後に、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループから脱退する。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、前記第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの子制御プレーンノードを提供した場合、第1やり取りユニット2406は、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された全ての子制御プレーンノードのそれぞれからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信した後、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないターゲット中間ユーザプレーンノードが存在するか否かを決定するように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第1やり取りユニット2406は、さらに、前記子制御プレーンノードから前記第2MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信した後、前記第1指示情報に前記第1F-TEIDリスト情報が含まれる場合、前記第1指示情報に含まれる中間ユーザプレーンノードの識別情報に基づいて、前記中間ユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信することにより、前記中間ユーザプレーンノードに、ポイントツーポイント方式で、前記第1F-TEIDリスト情報に含まれる各々のF-TEIDに対応する子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータをそれぞれ伝送するよう指示するように構成され、
前記第1指示情報に前記第1フィールド情報がさらに含まれる場合、前記ユーザプレーンMBSセッション修正要求は、さらに、前記中間ユーザプレーンノードに、前記中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを送信するには、マルチキャスト伝送方式を同時に使用するよう指示するために用いられ、
前記第1指示情報に前記第1フィールド情報が含まれない場合、前記ユーザプレーンMBSセッション修正要求は、さらに、前記中間ユーザプレーンノードに、前記中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを送信するには、マルチキャスト伝送方式を使用する必要がないことを指示するために用いられる。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第1やり取りユニット2406は、さらに、少なくとも2つの中間ユーザプレーンノードが選択された場合、前記第2MBSセッション開始応答に含まれる各々の中間ユーザプレーンノードに対応する第1指示情報に基づいて、前記ユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信する必要がある中間ユーザプレーンノードに、前記ユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信するように構成される。
本願の一実施例において、前述した構成によれば、第2やり取りユニット2408は、さらに、前記子制御プレーンノードから第2MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信した後、前記子制御プレーンノードからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答に基づいて、前記第1MBSセッション開始要求への第1MBSセッション開始応答を前記第iレベルの制御プレーンノードにフィードバックするように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第2やり取りユニット2408は、前記第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの子制御プレーンノードを提供した場合、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された全ての子制御プレーンノードのそれぞれからフィードバックされた第2MBSセッション開始応答を受信してから、前記第iレベルの制御プレーンノードに前記第1MBSセッション開始応答をフィードバックするように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、前記第1MBSセッション開始応答には、第2指示情報が含まれ、
ここで、前記第2指示情報には、前記第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報と、第2F-TEIDリスト情報と、マルチキャスト方式での伝送の起動を表すための第2フィールド情報とが含まれ、前記第2フィールド情報は、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートする中間ユーザプレーンノードが存在することを表し、前記第2F-TEIDリスト情報には、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする中間ユーザプレーンノードのF-TEIDが含まれ、又は、
前記第2指示情報には、前記第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報が含まれ、且つ前記第2F-TEIDリスト情報及び前記第2フィールド情報が含まれなく、この場合、前記第2指示情報は、前記中間ユーザプレーンノードのいずれも、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートすることを指示するためのものであり、又は、
前記第2指示情報には、前記第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報、前記第2F-TEIDリスト情報が含まれ、且つ前記第2フィールド情報が含まれなく、この場合、前記第2指示情報は、前記中間ユーザプレーンノードのいずれも、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートすることを指示するためのものである。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、前記第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの第iレベルのユーザプレーンノードを選択した場合、前記第1MBSセッション開始応答には、第2指示情報リストが含まれ、前記第2指示情報リストには、全ての第iレベルのユーザプレーンノードのそれぞれに対応する前記第2指示情報が含まれる。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、前記第iレベルの制御プレーンノードが少なくとも2つの第iレベルのユーザプレーンノードを選択した場合、前記第1MBSセッション開始要求には、各第iレベルのユーザプレーンノードそれぞれの識別情報と、各第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDとが含まれる。ここで、異なる第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスが異なる。
図25は、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置のブロック図を示す。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置は、第iレベルの制御プレーンノード内に設けることができる。
図25を参照すると、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置2500は、第3やり取りユニット2502と、第4やり取りユニット2504とを含む。
ここで、第3やり取りユニット2502は、第iレベル(i=1,…,Nであり、Nは正の整数)の制御プレーンノードにより選択された第iレベルのユーザプレーンノードに第2ユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、前記第iレベルのユーザプレーンノードからフィードバックされた第2ユーザプレーンMBSセッション確立応答を受信するように構成され、前記第iレベルの制御プレーンノードは、MBSセッション伝送ツリーにおける最後のレベルの制御プレーンノード以外の任意のレベルの制御プレーンノードであり、第4やり取りユニット2504は、中間セッション管理機能(I-SMF)を選択し、前記I-SMFに第1MBSセッション開始要求を送信するように構成され、前記第1MBSセッション開始要求には、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報と、前記第iレベルのユーザプレーンノードの識別情報と、前記第iレベルのユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDとが含まれ、前記第1MBSセッション開始要求は、前記I-SMFに対し、前記第iレベルのユーザプレーンノード、及び前記子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと接続を確立できる中間ユーザプレーンノードを選択し、前記中間ユーザプレーンノードとユーザプレーンMBSセッションを確立することにより、前記中間ユーザプレーンノードを、前記第iレベルのユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するために、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入させるよう指示するために用いられ、前記子制御プレーンノードに第2MBSセッション開始要求を送信するよう前記I-SMFに指示するためにも用いられ、前記第2MBSセッション開始要求は、前記子制御プレーンノードに対し、前記中間ユーザプレーンノードに子ユーザプレーンノードを割り当て、前記子ユーザプレーンノードに、前記中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを受信させるよう指示するためのものである。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第4やり取りユニット2504は、さらに、前記I-SMFに第1MBSセッション開始要求を送信した後、前記I-SMFから前記第1MBSセッション開始要求に対してフィードバックされた第1MBSセッション開始応答を受信し、前記第1MBSセッション開始応答に含まれる内容に基づいて、前記第iレベルのユーザプレーンノードにユーザプレーンMBSセッション修正要求を送信するか否かを決定するように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第4やり取りユニット2504は、前記第iレベルの制御プレーンノードから提供された子制御プレーンノードの情報に基づいて、前記第iレベルの制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティが、前記子制御プレーンノードにより管理されるユーザプレーン機能エンティティと伝送経路を直接確立できないと決定した場合、前記第iレベルの制御プレーンノードと通信可能で、且つ前記子制御プレーンノードと通信可能なSMFを前記I-SMFとして選択するように構成される。
図26は、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置のブロック図を示す。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置は、中間ユーザプレーンノード内に設けることができる。
図26に示すように、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信装置2600は、第2受信ユニット2602と、送信ユニット2604と、処理ユニット2606と、を含む。
ここで、第2受信ユニット2602は、I-SMFから送信された第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求を受信するように構成され、前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立要求には、第iレベル(i=1,…,Nであり、Nは正の整数)のユーザプレーンノードで割り当てられた第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第1C-TEIDが含まれ、送信ユニット2604は、前記I-SMFに第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックするように構成され、前記第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答には、中間ユーザプレーンノードで割り当てられた第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレス及び第2C-TEIDが含まれ、前記第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスは、前記中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードが、前記中間ユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で伝送されたMBSサービスデータを受信するために、前記第2MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入するためのものであり、処理ユニット2606は、前記中間ユーザプレーンノードが、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをマルチキャスト方式で受信することをサポートする場合、前記第iレベルのユーザプレーンノードからマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータを受信するために、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入するように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、処理ユニット2606は、さらに、前記中間ユーザプレーンノードが、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする場合、前記第iレベルのユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するF-TEIDを割り当てるように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、第2受信ユニット2602は、さらに、送信ユニット2604が前記I-SMFに第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックした後、前記I-SMFから送信されたユーザプレーンMBSセッション修正要求を受信するように構成され、前記ユーザプレーンMBSセッション修正要求には、第1F-TEIDリスト情報が含まれ、前記第1F-TEIDリスト情報には、前記中間ユーザプレーンノードから送信されたMBSサービスデータを、マルチキャスト方式で受信することをサポートしないが、ポイントツーポイント方式で受信することをサポートする子ユーザプレーンノードのF-TEIDが含まれ、
処理ユニット2606は、さらに、前記第1F-TEIDリスト情報に基づいて、ポイントツーポイント方式で、前記第1F-TEIDリスト情報に含まれる各々のF-TEIDに対応する子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータをそれぞれ伝送し、前記ユーザプレーンMBSセッション修正要求に基づいて、前記中間ユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを送信するには、マルチキャスト伝送方式を同時に使用するか否かを決定するように構成される。
本願のいくつかの実施例において、前述した構成によれば、送信ユニット2604は、さらに、前記I-SMFから送信されたユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信すると、前記I-SMFにユーザプレーンMBSセッション削除応答を送信するように構成される。ここで、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループに加入している場合、前記ユーザプレーンMBSセッション削除要求を受信した後、前記第1MBS IPマルチキャスト伝送アドレスに対応するマルチキャスト伝送グループから脱退する。
本願の一実施例において、前述した構成によれば、処理ユニット2606は、さらに、複数のユーザプレーンMBSセッション確立要求を受信すると、前記複数のユーザプレーンMBSセッション確立要求のうちの1つのユーザプレーンMBSセッション確立要求に対してユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックし、前記複数のユーザプレーンMBSセッション確立要求のうちの残りのユーザプレーンMBSセッション確立要求に対して拒否メッセージをフィードバックすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示し、又は、
前記I-SMFに第1ユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックした後、前記中間ユーザプレーンノードを他のユーザプレーンノードの子ユーザプレーンノードとして選択するためのユーザプレーンMBSセッション確立要求を再度受信すると、再度受信されたユーザプレーンMBSセッション確立要求に対して拒否メッセージをフィードバックすることにより、このユーザプレーンノードが既に選択されたことを指示するように構成される。
図27は、本願の実施例を実現することに好適な電子機器のコンピュータシステムの構成の模式図を示す。
説明すべきものとして、図27に示す電子機器のコンピュータシステム2700は、一例に過ぎず、本願の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限も与えるべきではない。
図27に示すように、コンピュータシステム2700は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)2701を含み、CPU2701は、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)2702に記憶されたプログラム、又は、記憶部2708からランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)2703にロードされたプログラムに基づいて、各種の適当な動作及び処理、例えば、上記実施例における方法を実行することができる。RAM2703には、システム動作に必要な各種のプログラム及びデータがさらに含まれる。CPU2701、ROM2702、及びRAM2703は、バス2704を介して互いに接続される。入力/出力(I/O:Input /Output)インタフェース2705もバス2704に接続される。
I/Oインタフェース2705には、キーボード、マウスなどを含む入力部2706と、例えば、陰極線管(CRT:Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)など、及びスピーカーなどを含む出力部2707と、ハードディスクなどを含む記憶部2708と、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)カード、モデムなどのネットワークインタフェースカードを含む通信部2709とが接続される。通信部2709は、インターネットのようなネットワークを介して、通信処理を実行する。ドライバー2710も、必要に応じて、I/Oインタフェース2705に接続される。例えば、磁気ディスク、光ディスク、磁気光学ディスク、半導体メモリなどの取り外し可能な媒体2711は、必要に応じて、取り外し可能な媒体2711から読み取られたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部2708にインストールされるように、ドライバー2710に取り付けられる。
特に、本願の実施例によれば、上記でフローチャートを参照して説明されたプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本願の実施例は、コンピュータ可読媒体に搭載されたコンピュータプログラムが含まれるコンピュータプログラム製品を含み、該コンピュータプログラムには、フローチャートに示される方法を実行するためのコンピュータプログラムが含まれる。このような実施例では、該コンピュータプログラムは、通信部2709によって、ネットワークからダウンロード及びインストールされ、及び/又は、取り外し可能な媒体2711からインストールされてもよい。該コンピュータプログラムは、中央処理装置(CPU)2701によって実行されると、本願のシステムで限定された各種の機能を実行させる。
説明すべきものとして、本願の実施例に示されるコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体、あるいは、上記の両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置、又はデバイス、あるいは、上記の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線がある電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、あるいは、上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。本願では、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含み又は記憶した任意の有形の媒体であってもよく、該プログラムは、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用されるか、あるいは、これらと組み合わせて使用されてもよい。一方、本願では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで又はキャリアの一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、該データ信号には、コンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラムが搭載される。このような伝播されるデータ信号は、電磁気信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない様々な形態をとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用されるか、あるいは、これらと組み合わせて使用されるためのプログラムを送信、伝播、又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるコンピュータプログラムは、無線、有線など、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、任意の適切な媒体で伝送されてもよい。
図面中のフローチャート及びブロック図は、本願の各種の実施例によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能、及び動作を図示している。そのうち、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部には、所定の論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令が含まれる。別の注意すべきものとして、代替としてのいくつかの実現では、ブロックに記載された機能は、図面に記載された順序とは異なる順序で行われてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、基本的に並列して実行される場合があり、関連する機能によっては、逆の順序で実行される場合もある。別の注意すべきものとして、ブロック図又はフローチャートにおける各ブロック、及び、ブロック図又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行するための専用の、ハードウェアに基づくシステムで実現されてもよく、あるいは、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。
本願の実施例の説明に係るユニットは、ソフトウェアで実現されてもよく、ハードウェアで実現されてもよく、説明されたユニットは、プロセッサに設置されてもよい。ここで、これらのユニットの名称は、ある場合には該ユニット自体を限定するものではない。
別の態様として、本願では、コンピュータ可読媒体も提供されており、該コンピュータ可読媒体は、上記実施例で説明された電子機器に含まれるものであってもよいし、該電子機器に組み立てされることなく単独で存在するものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが搭載され、上記1つ又は複数のプログラムは、該電子機器によって実行されると、該電子機器に、上記実施例に記載の方法を実現させる。
注意すべきものとして、上記の詳細な説明では、動作を実行するための機器の若干のモジュール又はユニットが言及されているが、このような分割は強制的ではない。実際には、本願の実施形態によれば、上述した2つ以上のモジュール又はユニットの特徴及び機能は、1つのモジュール又はユニットに具体化されてもよい。逆に、上述した1つのモジュール又はユニットの特徴及び機能は、複数のモジュールまたはユニットによって具体化されるように、さらに分割されてもよい。
上記の実施形態の説明によれば、当業者には容易に理解されるように、ここに記載された例示的な実施形態は、ソフトウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアと必要なハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。このため、本願の実施形態による構成は、ソフトウェア製品の形で具現されてもよい。該ソフトウェア製品は、不揮発性記憶媒体(CD-ROM、Uディスク、モバイルハードディスクなどであってもよい)又はネットワークに記憶されてもよく、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、タッチ端末、又はネットワーク機器などであってもよい)に、本願の実施形態による方法を実行させる若干の命令を含む。
当業者は、明細書を考慮して、ここで開示された実施形態を実施した後、本願の他の実施形態を容易に想到し得る。本願は、本願の任意の変形、用途、又は適応的な変更が包括されることを趣旨とする。これらの変形、用途、又は適応的な変更は、本願の一般的な原理に従い、本願に開示されていない本技術分野における技術常識又は慣用の技術的手段を含む。
理解すべきものとして、本願は、上記で説明されて図面に示された精確な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更が可能である。本願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)プロトコルのTS23.246の8.2節では、MBMSのマルチキャストコンテキストのアクティブ化プロセスが定義されている。具体的には、図2に示すように、このプロセスは、以下のステップを含む。
ステップS207では、サービングGPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)が、UEのサブスクライブAPN1があるか否かをチェックし、チェックが合格できない場合、SGSNがGGSNにMBMS通知拒否要求を送信し、GGSNがSGSNにMBMS通知拒否応答を送信する。説明すべきものとして、UEのサブスクライブデータは、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)に保存されるが、図2には、SGSNとHSSとのやり取りプロセスが示されていない。また、図2におけるステップS208及びステップS209の具体的なプロセスは、TS23.246の8.2節で定義されたMBMSコンテキストのアクティブ化プロセスを参照する。
ステップS212では、アクセスが許可され、且つ、GGSNには、IP Multicast Addressが指示するいかなるUEのコンテキストもなく、即ち、このUEがこのGGSNにおいてIP Multicast Addressによって識別されるマルチキャストサービスに1番目にアクセスするものである場合、GGSNが、その上位ノードBM-SCに登録を行うことにより、後続にIP multicast Address宛のマルチキャストサービスデータを送信する際に、それをこのGGSNに送信する必要があることを指示する。(注意すべきものとして、異なるUEが異なるGGSNを選択する可能性があるため、BM-SCは、マルチキャストデータを下向きに送信する際に、これらのGGSNに同じマルチキャストデータを同時に送信する必要がある。)
ステップS214では、ステップS212に類似して、SGSNには、IP Multicast Addressが指示するいかなるUEのコンテキストもなく、即ち、このUEがこのSGSNにおいてIP Multicast Addressによって識別されるマルチキャストサービスに1番目にアクセスするものである場合、SGSNが、上位ノードGGSNに登録を行うことにより、後続にIP multicast Address宛のマルチキャストサービスデータを送信する際に、それをこのSGSNに送信する必要があることを指示する。(注意すべきものとして、異なるUEが異なるSGSNを選択する可能性があるため、このGGSNは、マルチキャストデータを下向きに送信する際に、これらのSGSNに同じマルチキャストデータを同時に送信する必要がある。)
図2に示されたフローから分かるように、2G又は3GのUEは、まず、APN0によって1つのPDP Contextを確立し、1つのIPアドレスが割り当てられ、次に、このIPアドレスで、マルチキャストに加入するIGMP Joinデータパケットをネットワークに送信する。GGSNは、このIGMPデータパケットをキャプチャした後、BM-SCに1つのシグナリング(即ち、MBMS許可要求)を送信する必要がある。さらに、BM-SCは、UEに1つのAPN1を割り当てる。その後、UEは、このAPN1でMBMSコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信する。これにより、1つのMBMSコンテキストをアクティブ化することができる。
ネットワークで伝送されるIPパケットは、IPヘッダ及びデータという2つの部分によって構成される。IPv4ヘッダの構造は、図6に示すように、主に、「バージョン」フィールド、「ヘッダ長」フィールド、「サービスタイプ」フィールド、「全長」フィールド、「識別子」フィールド、「フラグ」フィールド、「フラグメントオフセット」フィールド、「生存時間」フィールド、「プロトコル」フィールド、「ヘッダチェックサム」フィールド、「送信元アドレス」フィールド、「宛先アドレス」フィールド、「オプション」フィールドを含む。
引き続いて図7を参照すると、IGMPv3におけるメンバーシップレポートメッセージ(Membership Report)のフォーマットは、タイプフィールド(メンバーシップレポートメッセージであるため、タイプ=0x22)、予約フィールド、チェックサムフィールド、グループレコード数フィールド、及びグループレコードフィールドを含む。ここで、図2に示されたIGMP Joinデータパケットは、IGMPのMembership Reportメッセージによって実現されるものである。IGMPv3の場合、IGMP JoinメッセージのIPパケットにおける宛先IPアドレスは加入先のIPマルチキャストアドレスではなく、加入先のIPマルチキャストアドレスはメッセージのパラメータに含まれる。
2G~3Gシステムでは、複数のSGSNによって1つのプール(Pool)を構成することができる。GGSNについて、規格ではPoolが定義されていないが、実際の配置時には、システムの高い信頼性を提供するために1つのGGSN Poolが存在する。このように、異なるUEは、同一のBSC/RNCにアクセスして、同じMBMS IP Multicastをアクティブ化すると、BSC/RNCによって、同一のSGSN Pool内の異なるSGSN上に選択される可能性がある。しかし、これらのUEが使用するAPNは同じであるので、これらの同一のSGSN Pool内の異なるSGSNは異なるGGSNを選択するが、SGSNが同じGGSNに接続される可能性がある。3GPP(登録商標)の規格では、RNCがIuインタフェースを使用する場合にのみ、SGSN Poolの使用を選択することが許され、MBMSに対して、GGSNがGPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U:GPRS Tunneling Protocol-User plane)を使用してRNCに直接接続される必要があり、ユーザプレーンがSGSNを通過することが許されないように規定されている。このように、同一のRNC上の異なるユーザが同じAPNおよびIP Multicastを使用して異なるSGSNを選択したとしても、そのユーザプレーンは最終的に同じであり、複数の異なるユーザプレーンが存在することはない。
MBMSシステムでは、制御プレーンとユーザプレーンが分離されなく、つまり、いずれのネットワークノードもユーザプレーンと制御プレーンの両方の機能を含むため、あるネットワークノードがマルチキャスト伝送技術をサポートしない場合、GTP-UのIPアドレス及びTEIDを直接返信することにより、親ノードは、そのノードがマルチキャスト伝送をサポートしないことを知ることができる。しかし、5G MBSシステムでは、制御プレーンとユーザプレーンが分離されており、制御プレーンノードとユーザプレーンノードが同一のネットワークノードではなくなっている。この場合、MBSセッション伝送ツリーの確立は、さまざまな問題に直面する。
図12は、本願の一実施例によるマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法のフローチャートを示している。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、I-SMFが実行することができる。このマルチキャスト・ブロードキャストサービスの通信方法は、少なくともステップS1210からステップS1240を含む。以下のように詳細に紹介する。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CPは、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていない親ユーザプレーンノードを指示するために、Failed List of {F-UP}を採用してもよい。
ステップS1507に類似して、いくつかのgNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのgNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDgnb-duは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするgNB-DUのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのgNB-DUが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDgnb-duはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、gNB-CUは、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、gNB-DUが割り当てられていない親ユーザプレーンノードを指示するために、Failed List of {F-UP}を採用してもよい。
F-CP1は、F-CP1の親制御プレーンノードから送信されたMBSセッション開始要求を受信した後、F-CP1の子制御プレーンノードの情報に基づいて、複数のF-UPFの中から、1つ又は複数のF-UPFを、F-CP1と同じレベルのユーザプレーンノードとして選択すると決定してもよい。この実施例では、2つのユーザプレーンノードF-UP11及びF-UP12が選択されたと仮定する。そして、ステップS2002a及びステップS2002bをそれぞれ実行する。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CPは、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableパラメータにDisableを設定してもよく、それ以外に、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていない親ユーザプレーンノードを指示するために、Failed List of {F-UP}を採用してもよい。
説明すべきものとして、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11で割り当てられたF-TEIDが含まれない場合は、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートすることを表す。この場合、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要はない。F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答には、F-UP11で割り当てられたF-TEIDが含まれる場合は、F-UP11が、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートすることを表す。この場合、F-CP1と同じレベルの1つのみのユーザプレーンノードF-UP11があるので、F-CP1からF-CP1の親制御プレーンノードへ返信されたMBSセッション開始応答にMulticast Enableを含める必要もない。
本願の一実施例において、プロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションアンカー(PSA:PDU Session Anchor)ではないUPFがMBSセッションに参加してもよい。この場合、ユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーの確立プロセスは、図21に示すように、以下のステップを含んでもよい。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP1は、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないF-UPを指示するために、Failed List of {F-UP}を使用してもよい。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP2は、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないF-UPを指示するために、Failed List of {F-UP}を使用してもよい。
ステップS2204bでは、F-CP1がF-UP22にユーザプレーンMBSセッション確立要求を送信し、F-UP22がF-CP1にユーザプレーンMBSセッション確立応答をフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。また、ステップS2204bにおいて、F-UP22は、F-UP22の子ユーザプレーンノードにMBSサービスデータを伝送する1つの新たなIPマルチキャスト伝送アドレスを割り当てた。この実施例では、それをIP5と記す。さらに、F-UP22が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、F-UP22は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
ステップS2209では、S-CP1がF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPがある場合、MBSセッション開始応答には、このS-UPで割り当てられた、F-UPに対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDsup,Multicast Enable}には、F-UP21に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableと、F-UP22に対するList of F-TEIDsup及びMulticast Enableとが含まれる。S-CP1がF-UP22のために子ユーザプレーンノードを選択していないので、F-UP22に対するList of F-TEIDsupにいかなるF-TEIDも含まれず、且つF-UP22に対するMulticast Enableの値はDisableである。又は、S-CP1からF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、F-UP22に対するList of F-TEIDsupがなく、且つF-UP22に対するMulticast Enableの値はDisableである。もちろん、S-CP1は、F-UP22に対して子ユーザプレーンノードが選択されていないことを指示するために、MBSセッション開始応答においてFailure Code(例えば、Failed List of {F-UP22})を返信してもよい。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、F-UP21に対するList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。このため、1つのF-UPの全てのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートする場合、このF-UPに対応するList of F-TEIDsupはない。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP2は、そのうちの1つ/いくつかのF-UP IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのF-UP IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないF-UPを指示するために、Failed List of {F-UP}を使用してもよい。
ステップS2201からステップS2215から分かるように、本願の実施例では、F-CP1に2つの子制御プレーンノードS-CP1及びS-CP2があり、F-CP1がF-UP11のために次のレベルのユーザプレーンノードF-UP21及びF-UP22を選択し、F-CP1がF-UP12のために次のレベルのユーザプレーンノードF-UP23を選択したとともに、S-CP1がF-UP21のために子ユーザプレーンノードS-UP11及びS-UP12を選択し、S-CP2がF-UP23のために子ユーザプレーンノードS-UP31及びS-UP32を選択した。また、S-CP1がF-UP22のために子ユーザプレーンノードを選択していないので、F-UP22をユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーから削除する必要がある。
ステップS2305bでは、I-SMFがI-UPF21及びI-UPF22にユーザプレーンMBSセッション確立要求をそれぞれ送信し、I-UPF21及びI-UPF22がI-SMFにユーザプレーンMBSセッション確立応答をそれぞれフィードバックする。このプロセスは、前述した実施例におけるステップS1502のプロセスに類似し、これ以上の説明を省略する。ここで、ステップS2305bにおいて、I-UPF21及びI-UPF22は、新たなIPマルチキャスト伝送アドレスをそれぞれ割り当てた。この実施例では、それらをそれぞれIP6及びIP7と記す。I-UPF21で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP6は、I-UPF21の子ユーザプレーンノード(即ち、図23のS-UP21)にMBSサービスデータを伝送するためのものであり、I-UPF22で割り当てられた新なIPマルチキャスト伝送アドレスIP7は、I-UPF22の子ユーザプレーンノード(即ち、図23のS-UP22)にMBSサービスデータを伝送するためのものである。さらに、I-UPF21が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、I-UPF21は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。同様に、I-UPF22が、F-UP11からマルチキャスト方式で送信されたMBSサービスデータの受信をサポートしない場合、I-UPF22は、F-UP11からMBSサービスデータをポイントツーポイント方式で受信するために、1つのF-TEIDを割り当てる。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
また、S-CP1は、そのうちの1つ/いくつかのI-UPF IDにいかなる子ユーザプレーンノードも割り当てないと決定した場合、この1つ/いくつかのI-UPF IDに対応するMulticast EnableにDisableを設定してもよい。もちろん、MBSセッション開始応答において、子ユーザプレーンノードが割り当てられていないI-UPFを指示するために、Failed List of {I-UPF}を使用してもよい。
ステップS2311では、I-SMFがF-CP1にMBSセッション開始応答を送信する。I-UPF11、I-UPF12、I-UPF21、I-UPF22のうち、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするI-UPFがある場合、I-SMFからF-CP1へ送信されたMBSセッション開始応答には、このI-UPFで割り当てられた、F-UP11に対応するF-TEIDが含まれ、List of {F-UP ID,List of F-TEIDiupf,Multicast Enable}が形成される。この実施例では、List of {F-UP ID,List of F-TEIDiupf,Multicast Enable}には、F-UP11に対するList of F-TEIDiupf及びMulticast Enableが含まれる。
ステップS1507に類似して、いくつかのI-UPFが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのI-UPFが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDiupfは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするI-UPFのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
ステップS1507に類似して、いくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートするが、他のいくつかのS-UPが、マルチキャスト方式で伝送されたデータの受信をサポートしないので、このList of F-TEIDsupは、マルチキャスト伝送の受信をサポートしないが、ポイントツーポイント方式でMBSサービスデータを受信することをサポートするS-UPのみに対応するものである。それ以外の説明は、ステップS1507に関する内容を参照する。
説明すべきものとして、図10及び図11には、2つの5G MBSの基本的なアーキテクチャ図が示されている。この基本的なアーキテクチャ図では、強化処理を行ってもよい。例えば、図10に示されたアーキテクチャについて、複数のUPF、複数のSMFがある可能性があり、図11に示された基本的なアーキテクチャ図について、MB-SMF及びMB-UPFもそれぞれ複数ある可能性がある。追加的なUPF又はMB-UPFがある場合、図21又は図22に示された構成でユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーを確立することができ、追加的なMB-SMF又はSMFがある場合(この場合、追加的なUPFがある)、図23に示された構成でユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーを確立することができる。
本願の上記実施例の構成によれば、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスを実現し、ユーザプレーンMBSセッションの伝送ループの出現を防止し、ユーザプレーンMBSセッション伝送ツリーに切れた枝が出現する問題を回避することができる。また、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセスにおいて、制御プレーンとユーザプレーンが分離された場合、同一の親制御プレーンノードが複数の親ユーザプレーンノードを同時に提供する問題を解決することができる。さらに、同一の制御プレーンノードが、異なるユーザプレーンノードを管理することにより、親と子の間の伝送を形成することが実現でき、ユーザプレーンの伝送リソースが最適化される。また、ユーザプレーンMBSセッション確立プロセス中に、親ユーザプレーンノードと基地局との間で、直接接続されるユーザプレーン伝送を確立できない場合、ユーザプレーン伝送ツリーの確立を完了するために、I-SMF及びI-UPFを発見して入れることができ、ユーザプレーンの伝送リソースの最適化が効果的に実現される。