JP2023519062A - 表面上に位置する触感を発生する方法及びこの方法を実装するハプティックインターフェース - Google Patents

表面上に位置する触感を発生する方法及びこの方法を実装するハプティックインターフェース Download PDF

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Abstract

本発明は、ハプティックインターフェース(100)の接触表面(110)と、2つの別個の領域で接触しているユーザー(101)によって検知されることが意図される触感を発生する方法であって、第1のアクチュエータ(120)を制御するための第1の制御信号、及び、第1のアクチュエータと同時に第2のアクチュエータ(120)を制御するための第2の制御信号を同時に発する動作を含み、第1と第2のアクチュエータは接触表面に結合され前記接触表面に動きをもたらし、同じ接触表面の2つの指定された領域の動きが、互いに独立である所定の軌道に追従するように、第1及び第2のアクチュエータが、接触表面(110)の動きの重ね合わせを決定することを特徴とする、方法に関する。本発明の方法は、アクチュエータの総数が領域の数より多い限り、アクチュエータの数が3つ以上である場合で領域の数が3つ以上である場合に、同じ特徴を用いて適用可能である。本発明は、この方法を実装するハプティックインターフェース(100)にも関する。

Description

本発明は、表面を備えるハプティックインターフェースのユーザーによって検知されることが意図される触感を発生する方法に関する。本発明は、この方法を実装するそのようなハプティックインターフェースにも関する。本発明は、ハプティックインターフェースのユーザーに対して触感を獲得するハプティクス(haptics)の分野、そして特に、例えば、モータービークルのインターフェース、共同作業インターフェース、ポータブルワイヤレス通信デバイス、又はポータブルコンピュータ及びタッチタブレット等の派生デバイスのインターフェース等の、ハプティックインターフェースが、数人のユーザー間で共有されることができる、或いは、一本の手又は数本の手の数本の指の間で共有されることができる分野に用途を有する。
人によって検知されたタッチの感覚を機械によって探し、生成し、又は再生しようとすることが、ハプティック分野において知られている。
特に、キーのトリガリング、サムホイールの操作、ユーザーがハプティックインターフェースと機械的に接触しているとき、例えば、ユーザーが、ハプティックインターフェースの接触表面に圧迫を加える又はこの表面上で指を動かすときのテキスチャ又は離散的要素の検知をシミュレートするために、触覚インターフェースとも呼ばれるハプティックインターフェースのユーザーに対して触感を獲得することが特に知られている。これらの触感を発生することを可能にする幾つかのシステムが最先端に存在する。これらのシステムは、ユーザーの運動作用に応答して発生した小さく素早い動きによってタッチスクリーンを動かすように、タッチスクリーン上に、又は、ガラス、金属、ポリマー、又はさらに木材から作られた表面上に固定された1つ以上のアクチュエータをしばしば備える。これらのシステムは、自然な機械的信号を十分に忠実に再生するとき、ユーザーが本物の触感を検知することを可能にする。よく知られている例は、ユーザーがタッチスクリーンの接触表面を圧迫し、接触表面が、短時間の動きによって圧迫に応答すると、このユーザーが、ボタンを作動させる感覚を有することである。ユーザーが接触表面にわたって指を摺動させ、タッチスクリーンが特定の素早い振動で応答する場合、ユーザーは、テキスチャにタッチする感覚を有する。
しかしながら、これらのシステムは、ユーザーの指がハプティックインターフェースの接触表面と接触すると、触感を生成することを可能にするが、ユーザーが同じ接触表面と接触している数本の指を有するとき、又は、数人のユーザーが同じ接触表面と接触している場合、ハプティック感覚はもはや明確に検知されない。
しかしながら、例えば、モータービークルインターフェース、文書を共有するためのスクリーン、或いは、産業デバイス用の、医療デバイス用の、家庭用デバイス用の、キャッシュレジスター用の、公共チケット販売機用の、現金引き出し機のための又はレストランで注文を取るための、カジノマシン用の、閲覧する、オーディオ文書を聞く、又はオーディオトラックをミキシングするデバイス用の、パーソナルコンピュータ用の、ポータブル携帯電話用の、電子リーダー用の、コンピュータタブレット用の、又は任意の他の種類のいわゆるコネクテッドデバイス用の制御パネルの前面等の特定のハプティックインターフェースは、使用を共有する一人の人又は数人の人の数本の指によって使用されることが意図される。
このニーズに応答するために、ハプティックインターフェースの製造業者及び研究者は、4つのクラスに分類されることができる異なる方法を提案してきた。
第1のクラスの方法は、刺激用表面の各領域について別個の機械エネルギー源を使用する。このクラスにおいて、特許US7 148 789は、幾つかの電磁アクチュエータが、デバイスを保持する手の指に割り当てられるポータブル電話デバイスを説明する。特許出願WO2009/085060は、互いに独立にアクティブ化されることができる幾つかのアクチュエータを備える表面を説明する。特許出願US 20 100 156 818 A1は、数本の指に対して別個の感覚を獲得するために、それらの近傍でのみ作用するようになっている幾つかの圧電アクチュエータによって変形される触覚相互作用表面を説明する。特許US 7 973 769は、弾性材料によって表面の残りの部分から隔離された領域に限定された触感を生成することが意図される表面を説明し、各領域は別個のアクチュエータによって励起されることができる。特許US 8 339 250は、その前面が、個々の作動手段によって励起される柔軟性要素を備えるポータブル電話装置も説明する。特許US 8 390 594は、指と接触していることが意図される幾つかの層で構成される表面を説明する。中間層は、外部層に作用することができる圧電アクチュエータのボードが含まれるエラストマー材料のマトリクスから作られる。特許US 9 164 586は、アクチュエータが電気歪みの原理に基づく電気活性ポリマーを利用するという差を有する同様の構成を説明する。特許US 9 448 628は、英数字キーボードを説明し、各キーは、外部弾性層を変形するように構成される未指定アクチュエータに関連付けされる。特許US 9 600 071は、アクチュエータが電動タイプであるという差を有する同様の触覚表面を説明する。特許出願US 20 180 081 438は、前記の説明と同様であるが、外部表面へのアクチュエータの力の伝達モードによって異なる構成を説明する。特許出願US 20 180 081 44は、柔軟性外部層が明確に言及される同様の構成も説明する。
構造内の機械的励起の伝搬によって、限定される領域において特定の触覚を獲得するために設計されるハプティックインターフェースの制限を克服するために、以降で述べる方法は、しばしば、1つの領域から別の領域への機械的隔離手段を利用する。これらの手段は、今度は、そのようなインターフェースの製造をより複雑にするという不利益を有する。この後者の不利益を克服するために、第2のクラスの方法は、表面にわたって分配された複数のアクチュエータを使用し、各アクチュエータは、好ましくは、表面の領域のうちの1つの領域を励起し、一方、他のアクチュエータは、これらの動きが所望されない領域の動きを減衰又は打ち消すために使用される。特許US 8 378 797は、振動が減衰されなければならない各領域において、その位相が望ましくない振動と逆である振動を適用することによるこの方法に基づくハプティックインターフェースを説明する。しかしながら、この特許は、減衰する振動が表面の他の領域にも影響を及ぼすことに関して黙したままである。特許US 8 593 409は、柔軟性表面内で高い品質係数Qを有する共振アクチュエータから来る波の伝搬現象が明確に言及されるという差を有する前記と同様の方法に基づく。そのような方法が、構成によって、時間分解能が厳しく制限され、周波数領域において分解能がないことは、これに由来する。特許US 8 686 952は、同様の方法を説明するが、異なるアクチュエータから来る信号が、波動力学の法則に従って結合される方法について黙したままである。特許US 8 890 668は、特許US 8 378 797の方法と同様の方法を説明し、特許US 8 378 797に小さい明確化を提供する。特許FR 3 076 017及びWO 2019 122 762は、ハプティックインターフェース又は全表面にわたって規則的に分配された複数のアクチュエータのための方法を説明し、周波数領域における伝達関数は各アクチュエータとインターフェースの各領域との間で得られる。この伝達関数は、信号処理並びに複数の入力及び複数の出力を用いる方法の制御の分野で知られている方法に従ってインバースされる。この問題は、一世紀超にわたって調査されてきた(例えば:Poincare, H. 1907. Etude du recepteur telephonique, Eclairage Electrique, vol.50, pp.221-372)。これらの理論的な考察は、そのような伝達関数が常にインバース可能であるわけではないことを明らかにし(Kavanagh, R. J. 1956. The application of matrix methods to multi-variable control systems. Journal of the Franklin lnstitute,262(5),349-367)、そのことは、そのような方法の適用を制限する。
上記で述べた方法の制限に対応するために、表面の或る領域に位置する触感を発生する第3のクラスの方法は、表面の幾つかの領域において差別化された振動を引き起こすために、薄プレート内の波の挙動を考慮することを提案する。特許出願US 2015 013 8157は、プレートを広い領域で異なるように振動させるために、プレートの1次モードを励起することを提案する。これをするために、方法は、別々に制御されるアクチュエータの2つのセットを使用する。第1のセットは、プレートを特定ゾーン内で振動させるためにプレートの特定の振動モードを励起することが意図される。第2のセットは、一部には望ましくない振動を減衰させるために、しかし特に、プレートを音響放射体に変換するために、別のゾーン内でプレートを振動させることが意図される。特許US 9 449 476は、薄プレート内の屈曲波の伝搬に基づく方法を説明し、アクチュエータは、励起されるゾーンから分離される。この方法は、問題の領域を決定するために、接触状態での指の乱れによるその変動を測定するために超音波振動の検出にさらに基づく。
第4のクラスの方法は、他の領域で感覚を誘発させることなく、或る領域内で触覚刺激を引き起こすために、種々の電気的及び機械的アーチファクトを使用する。特許出願US 2008 006 8334は、方法を説明し、その方法によれば、指を刺激することが意図される表面は、表面がより柔軟性があるところで刺激がより強くなるように、異なる剛性を有する領域で構成される。特許出願US 2008 010 0568は、同様に、特定の領域において局在化された人工触感を引き起こすように、シェルの機械的特性を設計することを提案する。特許出願WO 2018 178 582は、薄プレート内の非放射性超音波の存在が、各アクチュエータの近傍で表面の局所音響的潤滑を実施することが意図するようにさせることが可能である複数のアクチュエータを備える方法を説明する。特許US 8 174 372は、刺激用表面が弾性膜であるハプティックインターフェースを説明する。指がこの膜を圧迫すると、膜は、変形して、剛性対向表面と接触し、一方で、指の存在を示し、他方で、この指に対する機械的振動の伝達を可能にする。特許US 1 028 9199は、全か無かとして作用するアクチュエータが、刺激が所望されない場所で刺激用表面の動きを阻止するように制御される方法を説明する。特許EP 2 742 410は、交流静電界による皮膚接着の原理を使用することによって人工触感を引き起こすことが意図されるハプティック表面を説明する(E. Mallinckrodt, A.L. Hughes, and W. Sleator.1953.Perception by the skin of electrically induced vibrations,Science,vol.118, no.3062,pp.277-278)。この方法において、全表面にわたって分配され、別々にアクティブ化される離散的電極は、出版物、H.Tang and D.Beebe.1998.A microfabricated electrostatic haptic display for persons with visual impairments.IEEE Transactions on rehabilitation engineering,6(3):241- 248に記載される原理と同様の原理に従って局在化感覚を引き起こすことを可能にする。
科学文献は、その目的が、複数の励起子から薄プレートにおいて引き起こされた振動の局所的性質を最適化することである、調査も含む。J.H.Woo,& J.G.Ih.2015.Vibration rendering on a thin plate with actuator array at the periphery.Journal of Sound and Vibration,349,150-162の論文は、その周囲に埋め込まれたガラスプレート内に位置する振動が、縁部の近くで作用する多数のアクチュエータを使用してどのように生み出されることができるかを説明する。300Hzの単一周波数で励起されたこれらの多くのアクチュエータは、多数のモードを励起することができ、多数のモードの重み付き重ね合わせは、振動の人間検出閾値のすぐ上の特定の振動ゾーンを生み出すことを可能にする。E.Enferad,et. al.2019,Generating controlled localized stimulations on haptic displays by modal superimposition,Journal of Sound and Vibration,449.196-213の調査は、固定超音波周波数においてアルミニウムビーム内に局在化振動を引き起こすことが可能であることを立証する。振動現象の利用に基づき、例えば特許出願US 9 436 284に記載される別の技法は、薄プレートの異なるポイントで測定されるパルス応答から来る波を再収束させるために時間反転の原理を使用することからなる。A.B.Dhiab & C.Hudin/2019.Confinement of Vibrotactile Stimuli in Narrow Plates,IEEE World Haptics Conference,pp.431-436の最近出版された調査は、薄プレートの振動を小さい領域内に閉じ込めるためにエバネセント波を利用することを提案する。同様に最近の別の調査、L.Pantera,& C.Hudin.2019.Sparse Actuator Array Combined with Inverse Filter for Multitouch Vibrotactile Stimulation,IEEE World Haptics Conferense,pp.19-24は、プレートの全表面にわたって分配されたアクチュエータの存在を利用することによって、ガラスプレートにおいて振幅がマイクロメートルの短時間振動を生み出すために、周波数領域で伝達関数インバージョン法を実装する。
機械的アーチファクト又は振動現象を利用する上記で論じた4つのクラスの技法は、例えば:タッチスクリーンの変形によって伝搬する屈曲波による振動の許容可能な低い振幅、スクリーンの縁部における限界の条件、特に埋め込み条件に対する感度、タッチスクリーンの環境条件、特に温度に対する感度、表面にわたって分配された多数のアクチュエータを使用し、干渉条件を制御するためにそれらを高い時間及び周波数精度で制御する必要性、及び音響励起に特有のエネルギー効率の欠如等の多くの不利益を有する。
上記で明らかにされた異なる問題、そして特に振動現象を実装する問題及び多数のアクチュエータを制御するときの複雑さの問題に対応するために、出願人は、特許出願FR1900554において、ニュートラルポイント又は重ね合わされたニュートラルポイントのセットを除くタッチスクリーンの任意のポイントで動きを発生するように制御される制限された数のアクチュエータを必要とするハプティックインターフェースを提案した。ハプティックインターフェースは、瞬間力を計算することを可能にするコンピュータプログラムを実装し、瞬間力は、ニュートラルポイントの周りに又は重ね合わされたニュートラルポイントのセットの周りにインターフェースの剛性部分を旋回させ、剛性部分の別のポイント又はポイントのセットに所望の加速度を与える。固体の小さい動きに適用可能な線形重ね合わせの原理の適用は、一本の指の感覚及び別の指の別の感覚を、それらが一時的であれ、永続的であれ、同時に生成することを可能にする。
米国特許第7148789号明細書 国際公開第2009/085060号 米国特許出願公開第2010/0156818号明細書 米国特許第7973769号明細書 米国特許第8339250号明細書 米国特許第8390594号明細書 米国特許第9164586号明細書 米国特許第9448628号明細書 米国特許出願公開第2018/0081438号明細書 米国特許第8378797号明細書 米国特許第8593409号明細書 米国特許第8686952号明細書 米国特許第8890668号明細書 仏国特許発明第3076017号明細書 国際公開第2019/122762号 米国特許出願公開第2015/0138157号明細書 米国特許第9449476号明細書 米国特許出願公開第2008/0068334号明細書 米国特許出願公開第2008/0100568号明細書 国際公開第2018/178582号 米国特許第8174372号明細書 米国特許第10289199号明細書 欧州特許出願公開第2742410号明細書 仏国特許出願公開第1900554号明細書
Poincare, H. 1907. Etude du recepteur telephonique, Eclairage Electrique, vol.50, pp.221-372 Kavanagh, R. J. 1956. The application of matrix methods to multi-variable control systems. Journal of the Franklin lnstitute,262(5),349-367 E. Mallinckrodt, A.L. Hughes, and W. Sleator.1953.Perception by the skin of electrically induced vibrations,Science,vol.118, no.3062,pp.277-278 H.Tang and D.Beebe.1998.A microfabricated electrostatic haptic display for persons with visual impairments.IEEE Transactions on rehabilitation engineering,6(3):241- 248 J.H.Woo,& J.G.Ih.2015.Vibration rendering on a thin plate with actuator array at the periphery.Journal of Sound and Vibration,349,150-162 E.Enferad,et. al.2019,Generating controlled localized stimulations on haptic displays by modal superimposition,Journal of Sound and Vibration,449.196-213 A.B.Dhiab & C.Hudin/2019.Confinement of Vibrotactile Stimuli in Narrow Plates,IEEE World Haptics Conference,pp.431-436 L.Pantera,& C.Hudin.2019.Sparse Actuator Array Combined with Inverse Filter for Multitouch Vibrotactile Stimulation,IEEE World Haptics Conferense,pp.19-24
本発明は、特許出願FR1900554に開示される方法に対する代替法を提案し、時間の経過にわたって変化する小さい動きが、接触表面によって分離された少なくとも2つの領域で発生される。本発明の方法は、固体の全ての小さい動きに適用可能な線形重ね合わせの原理に基づく。本発明の方法は、プレートの屈曲モードに対応する動き並びに定常波の確立から生じるモードに対応する動きを含む、固体の小さい動きを引き起こすことが可能な制限された数のアクチュエータに適用されることができる作動信号を決定することを可能にする。
第1の態様によれば、ハプティックインターフェースの接触表面と接触しているユーザーによって検知されることが意図される触感を発生する方法であって、第1のアクチュエータを制御するための第1の制御信号、及び、第1のアクチュエータと同時に第2のアクチュエータを制御するための第2の制御信号を同時に発する動作を含み、第1及び第2のアクチュエータが、接触表面に結合され、前記接触表面の動きをもたらす、方法において:
- 第1の制御信号が、接触表面の第1の領域に第1の時間変化を提供し、接触表面の第2の領域に第2の時間変化を提供する第1の時間変化を含み、
- 第2の制御信号が、接触表面の第1の領域に第2の時間変化を提供し、接触表面の第2の領域に第2の時間変化を提供する第2の時間変化を含み、
- 第1の制御信号及び第2の制御信号が、接触表面の第1の領域の時間変化が、接触表面の第2の領域の時間変化を記述する別の所望の時間の関数と別個の、所望の時間の関数によって記述されるようなものであることを特徴とする、方法に関する。
本方法は、タッチスクリーンの部分の幾つかの場所で別個の触感を同時に発生することを可能にする。
有利には、方法は、第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと同時に1つ以上のさらなるアクチュエータを制御するための1つ以上のさらなる制御信号を同時に発する動作を含む1つ以上のさらなるアクチュエータを備え、さらなるアクチュエータは、接触表面に結合され、前記接触表面の動きをもたらし、さらなる制御信号は、それぞれ、接触表面の第1の領域にさらなる時間変化をそして接触表面の第2第1の領域にさらなる時間変化を提供するさらなる時間変化を含む。
前項で今述べた特徴に加えて、本発明の態様による方法は、個々に又は技術的に許容可能な任意の組み合わせに従って考えられる、以下の中の1つ以上の特徴を有することができる:
- 方法は、さらなるアクチュエータから来るさらなる時間変化を受信する1つ以上のさらなる接触領域を含み、アクチュエータの総数が領域の総数以上であることを特徴とする。
- 方法は、第1の制御信号の作用下で第1のアクチュエータによって発生される第1の動的歪み及び第2の制御信号の作用下で第2のアクチュエータによって発生される第2の動的歪みの重み付き組み合わせを含む。
- 方法は、第1の制御信号の作用下で第1のアクチュエータによって発生される第1の動的歪み、第2の制御信号の作用下で第2のアクチュエータによって発生される第2の動的歪み、及び1つ以上のさらなる制御信号の作用下で1つ以上のさらなるアクチュエータによって発生される1つ以上のさらなる動的歪みの重み付き組み合わせを含む。
- 第1の制御信号及び第2の制御信号が前もってわかっているとき、第1の制御信号及び第2の制御信号が、以下の動作:
〇a)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
〇b)第1の領域及び第2の領域を第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと関連付ける、スペクトルの行列H22の逆行列H-1 22を計算する動作、
〇c)逆行列H-1 22に、領域(Z1及びZ2)内の接触表面の所望の動き(u1及びu2)の時間領域から周波数領域への変換に由来する周波数スペクトルU及びUをスタックすることによって得られる行列U21を掛ける動作、
〇d)ステップc)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
〇e)アクチュエータに適用する動作
によって決定される。
- 第1の制御信号及び第2の制御信号が前もってわかっているとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる信号は、以下の動作:
〇f)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
〇g)スペクトルの行列Hijに由来する領域α及びβに対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijは、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβに対応する前記ラインを単一行列H(αβ)j内にスタックする、動作、
〇h)H(αβ)jの擬似逆行列H j(αβ)を計算する動作、
〇i)擬似逆行列H j(αβ)に、領域α及びβ内の接触領域の所望の動きuα及びuβの時間領域から周波数領域への変換に由来する周波数スペクトルUα及びUβをスタックすることによって得られる行列U(αβ)1を掛ける動作、
〇j)ステップi)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
〇k)アクチュエータに適用する動作
によって決定される。
- 第1の領域、第2の領域、及び考えられるさらなる領域が前もってわかっているとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる信号が、以下の動作:
〇l)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
〇m)スペクトルの行列Hijの領域α及びβ並びにさらなる領域に対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijは、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβ並びにさらなる領域に対応する前記ラインを単一行列Hcj内にスタックする、動作、
〇n)Hcjの擬似逆行列H jcを計算する動作、
〇o)擬似逆行列H jcに、領域α及びβ並びにさらなる所望の動き内の接触領域の所望の動きuα及びuβの変換に由来する周波数スペクトルをスタックすることによって得られる行列Uc1を掛ける動作、
〇p)ステップo)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
〇q)アクチュエータに適用する動作
によって決定される。
- 第1又は第2の領域が時間の経過にわたって変動するとき、第1の制御信号、第2の制御信号は、以下の動作:
〇r)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
〇s)スペクトルの行列Hz2の逆行列H-1 22を計算する動作であって、スペクトルの行列Hz2は、第1の領域及び第2の領域を第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと関連付ける、動作、
〇t)ステップs)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
〇u)所望の動きのスタックによってステップt)の生成物の行列畳み込み演算を行う動作、
〇v)アクチュエータに適用する動作
によって決定される。
- 第1の領域又は第2の領域が時間の経過にわたって変動するとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる制御信号が、以下の動作:
〇w)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
〇x)スペクトルの行列Hijに由来する領域α及びβに対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijは、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβに対応する前記ラインを単一行列H(αβ)j内にスタックする、動作、
〇y)H(αβ)jの擬似逆行列H j(αβ)を計算する動作、
〇z)ステップy)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
〇aa)所望の動きのスタックによってステップz)の生成物の行列畳み込み演算を行う動作、
〇bb)アクチュエータに適用する動作
によって決定される。
- 第1の領域又は第2の領域又は考えられるさらなる領域が時間の経過にわたって変動するとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる制御信号が、以下の動作:
〇cc)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
〇dd)スペクトルの行列Hijの領域α及びβ並びにさらなる領域に対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijは、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβ並びにさらなる領域に対応する前記ラインを単一行列Hcj内にスタックする、動作、
〇ee)Hcjの擬似逆行列H jcを計算する動作、
〇ff)ステップee)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
〇gg)所望の動きのスタックによってステップff)の生成物の行列畳み込み演算を行う動作、
〇hh)アクチュエータに適用する動作
によって決定される。
本発明の第2の態様は、上記の方法を実装するハプティックインターフェースに関し、ハプティックインターフェースは:
- 接触表面(110)であって、少なくとも一人のユーザー(101)と前記接触表面との間で少なくとも1つの接触ポイントを検出し位置特定するデバイスを備える、接触表面(110)と;
- 少なくとも2つのアクチュエータ(120)であって、剛性部分に結合され、互いから或る距離にマウントされ、前記剛性部分の少なくとも1つの動き(D)を発生するために同時に作動されるように適合される、少なくとも2つのアクチュエータ(120)と;
- 異なる時間変化によって各アクチュエータ(120)を制御するように適合される処理ユニット(130)と
を備えることを特徴とする。
有利には、ハプティックインターフェースは、接触表面がマウントされるフレームを備える。
有利には、接触表面は、粘弾性サスペンションによってフレームに接続される。
特定の実施形態によれば、接触表面は、フレーム上に接触表面の全周にわたって強固に埋め込まれる。
特定の実施形態によれば、接触表面は、フレーム上に部分的に埋め込まれる。
特定の実施形態によれば、接触表面は、自由縁埋め込み状態にある。
本発明の第3の態様は、前記で規定されたようなハプティックインターフェースを備えることを特徴とする、対話型電子デバイスに関する。
本発明の他の利点及び特徴は、図によって示される以下の説明を読むと明らかになるものとする。
本発明によるハプティックインターフェースのビューを図式的に示す図であり、ユーザーは前記インターフェースと二本の指によって接触している。 考えられる配置のアクチュエータが、周囲並びに関心ゾーン及び処理ユニット上にマウントされている接触表面の正面図である。 本発明の一実施形態によるハプティックインターフェースの上面線図であり、4つのアクチュエータが、接触表面の角部で作用し、フレームに当接し、法線方向は、慣例的に方向Zに向く。 本発明の一実施形態によるハプティックインターフェースの線図であり、2つのアクチュエータは接触表面に対して法線方向に作用し、2つのアクチュエータはプレートに屈曲力を加える。 一実施形態を示す図であり、4つのアクチュエータは、プレートに種々の方向に屈曲力を加える。 一実施形態を示す図であり、4つのアクチュエータは、プレートに屈曲力を加え、2つの角部の間で表面の縁部の近くに位置決めされる。 一実施形態を示す図であり、4つのアクチュエータは法線方向に推力を加え、動きが、小さい加速度を有する場合、接触表面の剛性動きを引き起こし、大きい加速度中に、プレートが丸いか又は中空の形状を一時的に採用する主屈曲モードを引き起こす。 一実施形態を示す図であり、4つのアクチュエータは法線方向に推力を加え、その推力は、ライン上でこの接触表面と接触している指が触覚信号を受信せず、一方、このラインから離れて接触している指が信号を受信するように、接触表面の軸の周りに旋回する動きを引き起こすことができる。 4つのアクチュエータが法線方向の推力を加え、力の作用下で接触表面の屈曲を引き起こすことができる一実施形態を示す図である。 4つのアクチュエータが、接触表面において静的又は動的屈曲力を加え、この表面の静的又は動的歪みを引き起こす一実施形態を示す図である。 短パルスによって励起され、角部のうちの1つの角部に位置する単一アクチュエータの作用下での接触表面の動的歪みを、例示のために示す図であり、その作用は、同じパルスによって励起されるが、別の角部に位置する別のアクチュエータの作用と比較されることができる。 接触表面の4つの角部に位置する4つのアクチュエータの同じポイントに対する影響のスペクトルを、同様に例示のために示す図である。 2つの異なる領域において、これらの領域が前もってわかっているときに、所望の別個の動きを同時に生成するために、4つのアクチュエータの励起信号を決定する方法のステップを示す図である。 2つの異なる領域において、これらの領域が時間経過にわたって変動するときに、所望の別個の動きを同時に生成するために、4つのアクチュエータの励起信号を決定する方法のステップを示す図である。 特定の波形によって励起される4つのアクチュエータによって引き起こされる動的歪みの時間経過にわたる重み付け組み合わせが、同時に別の所望のポイントβを不動のままにしながら、所望のポイントαで、所望の波形、ここではリッカー(Ricker)ウェーブレットをどのように再構成することができるかを、図13又は14のステップの終わりに示す図である。表面の他のポイントは、ハプティックインターフェースの触覚動作に影響を及ぼすことなく、自由に動く。
時間経過にわたって変化する小さい所望の動きが接触表面によって分離された2つの領域で発生されるハプティックインターフェースの例は、添付図面を参照して以降で詳細に説明される。この例は、本発明の特徴及び利点を示す。しかしながら、本発明がこの例に限定されないことが想起される。
図において、同一の要素は、同一の参照でマーク付けされる。図の見易さを改善するために、図示する要素間のサイズのスケールは尊重されない。
図1及び2は、本発明によるハプティックインターフェースの例を示す。このハプティックインターフェース100は:
- ユーザー101が、それを通してハプティックインターフェース100と相互作用することができる接触表面110と、
- 接触表面110の小さい動きを発生することを可能にするアクチュエータ120と、
- 特に、アクチュエータ120を制御することを可能にする処理ユニット130と
を備える。
表面上に位置する触感を発生する方法及びこの方法を実装するハプティックインターフェースの一実施形態は、添付図面を参照して以降で詳細に説明される。この例は、本発明の特徴及び利点を示す。しかしながら、本発明がこの例に限定されないことが想起される。
接触表面110は、ユーザーが、それを通してハプティックインターフェースと接触する面である。これは、図2に示すように、長方形の、例えば透明材料で作られた柔軟性薄プレートの面であることができる。接触表面が、例えば円形、三角形、又は台形等の、長方形以外の形状を有することができることを当業者は理解するであろう。接触表面は、柔軟性薄プレートの形状以外の形状を有することもできる。接触表面は、例えば、線織面の形状を有するシェルであることができる。接触表面は、歪んだ表面を有する等、任意の形状の一部であることもできる。そのため、これらの任意の形状は、アクチュエータの作用の影響下でシェルの屈曲及び動きを可能にすることになる。
接触表面110は、ユーザーの接触―又は近接性―を検出し位置特定し、座標を決定するデバイスをさらに備え、デバイスは、接触ゾーンのサイズをさらに推定することができる。接触表面は、ユーザーによって加えられる力を測定するデバイスを含むこともできる。接触を検出し、位置特定し、力を測定するそのようなデバイスは、触覚表面の分野でよく知られており、したがって、さらに詳細に説明されないものとする。
説明の残りの部分において、本発明は、4つのアクチュエータ及び2つの別個のゾーン又は領域について説明されるものとする。上記で述べた従来技術に関して依然として少ない数のままでありながら、4と異なる、例えば、2、3、5、6、又は8の数のアクチュエータに本方法が適用されることができることもちろん理解される。同様に、方法は、2と異なる数の、例えば、3、4等の数の領域(又はゾーン)に適用されることができる。
図1の例において、ユーザー101の二本の指は、ハプティックインターフェース100の接触表面110の2つの別個のゾーンZ1及びZ2と同時に接触している。接触ゾーン又は領域と呼ばれる各ゾーンZ1及びZ2は、ユーザー101が機械的に接触している接触表面の部分である。図1の例において、ユーザー101は、彼らの指を接触表面に、タッチする、圧迫する、又は摺動させることによってハプティックインターフェース100と直接的に触覚相互作用状態にある。
代替法において、ユーザー101は、一本の指、数本の指、又は彼らの身体の別の部分によってハプティックインターフェース100と触覚接触していることができる。ユーザー101は、スタイラス又はタッチグローブ等の適合器具によって、間接的にハプティックインターフェース100と接触していることもできる。説明の残りの部分は、ユーザーの第1の指及び第2の指の例について与えられるものとし、それが、ユーザーの身体又は適合器具の別の部分であることができるという理解を伴う。同様に、ユーザーの第1及び第2の指を参照して示される例は、同じユーザーの数本の指又は接触ポイント、或いは、第1のユーザーの指又は接触ポイント及び第2のユーザーの指又は接触ポイントに拡張されることができる。
ユーザー101と接触表面110との間の触覚相互作用が、直接接触であろうが、間接接触であろうが、接触表面のゾーンは、単一ポイントである、又は、図1の例の場合のように連続的又は離散的ゾーンのセットであることができる。
アクチュエータ120は、接触表面110に作用し、接線方向に又は法線方向に或いは以降で説明する屈曲モーメントによって前記接触表面に対して小さい動きを加えるように構成される。アクチュエータ120は、その面が接触表面110である薄プレートに結合されるようにマウントされる。アクチュエータ120は、少なくとも2の数で、互いから或る距離に位置決めされる。アクチュエータ120は、例えば、接触表面110が長方形であるときに互いに対して対角に、又は、接触表面が円形である場合に直径方向に反対に位置決めされることができる。アクチュエータ120が、3以上、例えば、3、4、又はそれより多い数であるとき、前記アクチュエータは、接触表面110の周囲にわたって分配される。図2の例において、アクチュエータは、4の数であり、それぞれが、接触表面110の角部に位置決めされる。アクチュエータの幾つかの位置が、前記アクチュエータが互いから十分に分離される限り、薄プレートの異なる動き及び変形を実施するために考慮されることができることを当業者は理解するであろう。
特定の実施形態によれば、ハプティックインターフェースは、法線方向又は接線方向の小さい動きを可能にするように構成される粘弾性サスペンション手段を備える。サスペンション手段は、薄プレートの小さい動きを可能にするように適合される。これらの粘弾性サスペンション手段は、例えば、図3に示す固定フレーム180に接続されることができる。粘弾性サスペンション手段は、例えば、薄プレートをハプティックインターフェースのフレームに接続するように、例えば粘弾性接着剤層によって固定された、セルを有するか又は有さない、ゴム材料及び/又はエラストマーで作られたシールであることができる。しばしば、接触表面は、フレームとして働く、開口しているか又はしていない、フレームワークに接着によってリンクされた薄プレートの面である。接触表面は、その後、平均位置の周りの小さい動きのおかげでハプティック感覚を獲得することが可能である。
特定の実施形態によれば、接触表面110又は柔軟性プレートは、フレーム内に強固に埋め込まれる。特定の他の実施形態によれば、柔軟性プレートは、フレーム内に部分的に埋め込まれる。他の実施形態によれば、柔軟性プレートは、自由縁埋め込み状態にある。
処理ユニット130は、検出し位置特定するデバイスから受信されるデータの処理を提供し、アクチュエータ120を制御する。処理ユニットは、ニュートラル状態の周りで接触表面の一時的又は振動的動きを引き出し、各アクチュエータ120において、時間経過にわたって可変の機械励起信号―制御信号とも呼ばれる―を制御するように構成される、アクチュエータを調整する方法を実装する。処理ユニット130は、相互作用を管理する方法をさらに実装するため、2つの異なる感覚は、許容されることになる使用に応じて、二人のユーザー又は同じ手の二本の指によって異なるように知覚される。非常に多数の中からのそのような使用のよく知られている例は、画像の拡大率を修正すること、又は、接触表面の平面内で仮想サムホイールの回転を引き起こすことである。
上記で説明したハプティックインターフェースは、触感を発生する方法を実装する。この方法は、ユーザーの接触表面との各接触ポイントにおいてユーザーが触感を検知することを可能にする。図1の例において、本発明の方法は、接触表面と接触している二本の指の各指においてハプティック感覚をユーザー101が検知することを可能にし、触感は、一本の指及び他の指において異なることができる。図に示さない他の例において、数人のユーザーは、ハプティックインターフェースと同時に接触していることができ、ハプティックインターフェースは、そのとき、異なるユーザーが前記ハプティックインターフェースと同時に接触しているときでも、異なるユーザーの各ユーザーに触感を提供することができる。
本発明によれば、触感は、処理ユニット130によって制御され駆動されるアクチュエータ120によって発生される。この処理ユニット130は、その面が接触表面である薄プレートの動きを引き起こすために、アクチュエータ120を制御し駆動するコンピュータプログラムを実装する。この駆動の重要な事例は、同じ表面とも接触している別の指を刺激することなく、一本の指において触感を引き起こすことが所望されるときである。したがって、この他の指は、ニュートラルゾーンと相互作用状態にあることになる。
本発明の方法は、触覚表面の動きを発生するために、ユーザーの第1の指がハプティックインターフェースと接触する瞬間に第1の指の第1の触感を、そして、同時にユーザーの第2の指が触覚インターフェースと接触する瞬間に第2の指の第2の触感をユーザーに獲得させることを有し、2つ感覚の一方はニュートラルであることができる、又は、2つの感覚は異なることができる。本発明によれば、触覚表面は、2方向参照システムXY又は3方向参照システムXYZにおいて動くことができる薄プレートの表面である。3方向参照システムは、図9-11に示すように、薄プレートの変形を意味する。換言すれば、本発明による方法は、接触表面との第1の接触に応答して、触覚表面の動き又は変形を提供する第1の制御信号を全体として発生し、接触表面との第2の接触に応答して、2つの接触ポイントの一方(すなわち、指と触覚表面との接触のうちの一方)において触覚表面の動き又は変形の打消し又は修正を提供する第2の制御信号を発生することを提案する。
より正確には、処理ユニット130は、固体の小さい動きの場合に適用される信号の線形重ね合わせの原理を利用するように構成される、アクチュエータ120を調整する方法を実装する。これは、上記で説明したように、一本の指の感覚及び別の指の別の感覚を、それらが一時的であれ、永続的であれ、同時に生成することを特に可能にする。
タッチスクリーンの2つの例は、アクチュエータ120の異なる構成を有する図3及び4に示される。図3の例において、アクチュエータ120は、接触表面110に垂直な方向Zに薄プレートに力を加える。図4の例において、アクチュエータ120は、接触表面110への接線の方向の周りに薄プレートに屈曲モーメントを加える。各アクチュエータ120は、表面接触の角部において薄プレートに結合されてマウントされる。そのようなアクチュエータは、1つ以上のコイルと相互作用する磁気回路を備えることができ、非常に多くの構成:プレーナ、ラジアル、アキシャル等を採用することができる。これらのモーターは、運動量の保存の原理の適用によって、ベースに当接することによって又はフライウェイトに作用することによって薄プレートに力を加えることができる。動きを適用するデバイスと全体的に関連付けされた圧電タイプのアクチュエータを使用することも可能である。圧電アクチュエータは、剛性であるため、単型又は2型構成に応じて、薄プレートにおける屈曲動作を引き起こすように適合される。アクチュエータは、対向する対によって構成され、広範囲の周波数において、薄プレートの小さい動き及び小さい変形を容易にするように配向する。力のうちの各力の強度は、異なるアクチュエータ120の前記力の結合作用が、接触表面の指定されたゾーンにおいて時間経過にわたって変化する所望の動きを引き出すことを可能にするように、処理ユニット130によって決定される。図5及び6は、アクチュエータが、異なる方向に応じて種々の場所から屈曲を引き起こすように構成されることができることを示す。特に、図5は、4つのアクチュエータ120が、接触表面110の角部に位置決めされ、種々の方向にプレートに屈曲力を加える一実施形態を示す。図6は、4つのアクチュエータ120が、接触表面の縁部の近く、前記表面の2つの角部の間―例えば、2つの連続する角部の間の中間に―位置決めされ、プレートに屈曲力を加える一実施形態を示す。
図7は、動きであって、4つのアクチュエータ120が、4つの同一制御の作用下で、接触表面110に垂直な方向Zに薄プレートを動かす、動きの簡単な例を示す。強い加速度に関連する素早い動きは、慣性力を生じさせることができ、その慣性力は、薄プレート、したがって接触表面110の変形を、慣性力の符号に応じて凸状又は凹状隆起の形態で引き起こすのに十分である。当業者は、構造力学トリーティ(structural mechanics treaties)に説明されるように、剛体の動きに重ね合わされた主モードの励起をこの変形において認識するであろう。モードの幾何学的形状が、簡単であるか又は複雑である可能性がある薄プレートの埋め込み条件に実質的に依存し、多種多様な変形の幾何学的形状を生じさせることも当業者は認識するであろう。図8は、図3の実施形態と同様の実施形態を示すが、4つのアクチュエータ120が、法線方向Zに推力を加え、その推力が、ライン140上でこの表面と接触している指が触覚信号を受信せず、一方、このライン140から離れて接触している指が信号を受信することになるように、接触表面の軸の周りに旋回する動きを引き起こすことができる。図8は、4つのアクチュエータ120に対する制御の組み合わせが、接触表面に含まれる軸の周りの薄プレートの旋回をどのように引き起こすことができるかを示し、これは、ライン140に沿う動きの打消しを引き起こす。したがって、場所150と接触している一本の指は、触覚的に刺激されないことになるが、場所160と接触している指は触覚的に刺激されることになる。図7の例の場合のように、かなりの加速度は、モードの励起を引き起こすことができ、モードの励起は、この場合、簡単に説明されることができず、剛体の動きに重ね合わされる。図9及び10は、薄プレートの法線の方向に作用する、又は、薄プレートに屈曲力を加えるアクチュエータの制御の特定の組み合わせが、この薄プレートに対する準静的変形をどのように引き起こすことができるかを直感的に示し、この薄プレートに対して、より高次の単純な動的変形モードが付加される。特に、図9は、4つのアクチュエータ120が、力の作用下で接触表面110の屈曲を引き起こすことができる推力を法線方向に加える一実施形態を示す。図10は、4つのアクチュエータ120が、接触表面110の静的又は動的歪みを引き起こす静的又は動的屈曲力を接触表面110に加える一実施形態を示す。
図11は、2つのアクチュエータA1及びA2が互いから分離するときに、第1のアクチュエータA1が薄プレートにパルス力を加えるとき及び第2のアクチュエータA2が薄プレートに同じパルス力を加えるときの、ハプティックインターフェースにおいて使用されることができる、この場合、その周囲において自由である薄プレートの瞬時変形の実際の例を示す。2つのパルス力が同時に加えられた場合、薄プレートの瞬時変形は、2つの瞬時変形の和であることになる。プレートの全てのポイントの動きが、アクチュエータによってこのプレートの種々のポイントに加えられる励起の作用下で、時間経過にわたって変動するため、これらの作用を、プレートの任意のポイントに対するアクチュエータの作用の周波数に応じて重み付けを示す周波数スペクトルの形態で示すことが可能である。図12は、そのようなスペクトルが曲線210によって表されるハプティックインターフェースの実際の事例を示し、曲線210の垂直偏移は、0から1000Hzまで変動する励起周波数に応じた、接触表面のポイントαに対する4つのアクチュエータの各アクチュエータの影響を測定する。
したがって、指数jで指定された幾つかのアクチュエータによって励起された、指数iで指定された薄プレートの幾つかの領域の挙動を、各ゾーンと各アクチュエータとの関連付けに特徴的な、全てのスペクトルhijをまとめるスペクトル行列Hijによって表すことが可能である:
ij=U/S
ここで、Uは薄プレートのi領域の動きのスペクトルであり、Sは、jアクチュエータの制御信号である。薄プレートの領域の動きが、例えば、光振動計によって、関心領域に加速度計を配置することによって、又は、他の方法によって測定される場合、そのようなスペクトルが日常的に得られることができることを当業者は認識するであろう。そして、摺動周波数正弦波励起によって、ホワイトノイズによる励起によって、又は、パルス応答によってスペクトルを識別することを進めることが可能である。図12が得られたのは、このタイプの方法によってである。
図13は、2つの異なる領域において、これらの領域が前もってわかっているときに、所望の別個の動きを同時に生成することを可能にする、4つのアクチュエータの制御信号を決定する方法のステップを示す。図13に示す代替法において、ハプティックインターフェース100によって実装される方法は、複数の刺激の管理を可能にする。例えば、ハプティックインターフェースが、場所α、刺激されなければならない接触表面110における第1の指の存在を検出し、第2の指が、同様に刺激されなければならない別の場所βで検出される場合、処理ユニット130は、図13に示す計算を適用することができる。
図13において、領域α及びβの場所において所望される動きuα及びuβの変化は、計算ユニット130のメモリから抽出される、又は、ステップ301における外部データ並びにステップ302で計算されるそれらのスペクトルUα及びUβに従って計算される。この計算は、離散的フーリエ変換(DFT:discrete Fourier transform)としても知られる高速フーリエ変換法によって実施されることができる。これらの信号が前もってわかっている場合、ステップ302がオプションであり、その場合、信号の離散的スペクトルが、処理ユニット130によって事前計算され、記憶されることができることが留意されなければならない。ラインHαj及びHβjは、その後、スペクトルの行列Hijのステップ303において抽出され、結合されて、サブ行列H(αβ)jになる。このスペクトルの行列は、例えば、ハプティックインターフェースが4つのアクチュエータを備え、領域の2つの場所が選択される場合、4つの列及び2つのラインを有する。行列に含まれる各スペクトルは、DFTの結果得られるポイントの数に等しい長さを有する。ステップ304は、スペクトルがそこでわかっている各周波数について行列H(αβ)jの擬似逆行列H j(αβ)の計算に進む。この擬似逆行列は、当業者によってよく知られているようにムーアペンローズ(Moore-Penrose)によって計算されることができ、ムーアペンローズは、この場合、ベクトルによるそれらの積の結果得られる値のユークリッドノルムを最小にする。他のノルムの最小化を通して他の基準を最適化するために、他の擬似逆行列が計算されることができることも当業者によって知られている。ステップ305にて、擬似逆行列は、2つのライン並びにスペクトルUα及びUβで構成される1つの列U(αβ)1を有する行列を掛けられる。ステップ306にて、4つのアクチュエータの各アクチュエータについて4つの信号の時間経過にわたる変化を合成するために、U(αβ)1によるH j(αβ)の行列積に対して逆フーリエ変換が適用される。これらの変化は、処理ユニット130によってステップ307にてアクチュエータに適用される。データが前もってわかっている場合、ステップ303、304、305、及び306がオプションであり;この場合、各ステップの結果が、処理ユニット130によって事前計算され、記憶されることができることも留意されなければならない。
図14は、2つの異なる領域において、これらの領域の場所が時間経過にわたって変動するときに、所望の別個の動きを同時に生成することを可能にする、4つのアクチュエータの制御信号を決定する方法のステップを示す。特に図14は、図13のステップ301、302、303、及び304と同一のステップ401、402、403、及び404を有する図13のそれと同様の計算又は事前計算のチェーンを示す。図14の代替法において、ステップ405及び406は、フーリエ領域ではなく時間領域で実施される。計算及び事前計算のこのチェーンは、場所α及びβが前もってわかっておらず、信号の時間変化がリアルタイムに更新されなければならない事例において適する。こうした場合、ステップ405に由来するベクトルは、畳み込みカーネルh αj及びh βjと呼ばれ、リアルタイムに計算されるか又は事前計算されることができるカーネルH j(αβ)を形成する。
図15は、図13及び14の処理チェーンの適用の結果を示す。図15は、特定の波形によって励起された4つのアクチュエータによって引き起こされた動的歪みの時間経過にわたる重み付けが、同時に別の所望のポイントβを不動のままにしながら、所望の動きDを、所望のポイントαにおける所望の波形(ここでは、リッカーウェーブレット)に従って、どのように再構成することができるかを示す。表面の他のポイントは、ハプティックインターフェースの触覚動作に影響を及ぼすことなく自由に動く。特に、4つのアクチュエータの作用によって変形された薄プレートの動きは、場所α及びβが示される瞬間501、502、503、504、505、及び506にマウントされ、この特定の場合、場所αの動きが、場所βを不動のままにしながら、メキシカンハットとしても知られているリッカーウェーブレットに従って変化することが所望される。25msの期間にわたる時間変化は、図15の下部分に示され、そこで、場所α及びβの近傍の領域の時間軌跡が見られることができる。本方法を実装するための計算は、2つの別個の領域の動きの時間変化を決定する任意数のアクチュエータの場合について示された、しかしながら、当業者が、軌跡を独立に同時に決定するという要望に関して、この方法を、接触表面のより多くの数の領域に拡張することが容易であろう。
特定の数の例、代替形態、及び実施形態を通して説明したが、本発明の触感を発生する方法及びこの方法を実装するハプティックインターフェースは、当業者にとって明白に見える種々の代替形態、修正形態、及び改良形態を、これらの代替形態、修正形態、及び改良形態が本発明の範囲の一部であるという理解の下で含む。

Claims (18)

  1. ハプティックインターフェース(100)の接触表面(110)と接触しているユーザー(101)によって検知されることが意図される触感を発生する方法であって、第1のアクチュエータ(120)を制御するための第1の制御信号、及び、第1のアクチュエータと同時に第2のアクチュエータ(120)を制御するための第2の制御信号を同時に発する動作を含み、第1及び第2のアクチュエータが、接触表面に結合され、前記接触表面の動きをもたらす、方法において:
    - 第1の制御信号が、接触表面(Z1)の第1の領域に第1の時間変化を提供し、接触表面(Z2)の第2の領域に第2の時間変化を提供する第1の時間変化を含み、
    - 第2の制御信号が、接触表面(Z1)の第1の領域に第2の時間変化を提供し、接触表面(Z2)の第2の領域に第2の時間変化を提供する第2の時間変化を含み、
    - 第1の制御信号及び第2の制御信号が、接触表面(Z1)の第1の領域の時間変化が、接触表面(Z2)の第2の領域の時間変化を記述する別の所望の時間の関数と別個の、所望の時間の関数によって記述されるようなものであることを特徴とする、方法。
  2. 第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと同時に1つ以上のさらなるアクチュエータ(120)を制御するための1つ以上のさらなる制御信号を同時に発する動作を含む1つ以上のさらなるアクチュエータを備え、さらなるアクチュエータが、接触表面に結合され、前記接触表面の動きをもたらすこと、及び、:
    - さらなる制御信号が、それぞれ、接触表面の第1の領域にさらなる時間変化を、および接触表面の第2第1の領域にさらなる時間変化を提供するさらなる時間変化を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. さらなるアクチュエータから来るさらなる時間変化を受信する1つ以上のさらなる接触領域を含むことを特徴とし、アクチュエータの総数が領域の総数以上であることを特徴とする、請求項1及び2に記載の方法。
  4. 第1の制御信号の作用下で第1のアクチュエータによって発生される第1の動的歪み及び第2の制御信号の作用下で第2のアクチュエータによって発生される第2の動的歪みの重み付き組み合わせを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 第1の制御信号の作用下で第1のアクチュエータによって発生される第1の動的歪み、第2の制御信号の作用下で第2のアクチュエータによって発生される第2の動的歪み、及び1つ以上のさらなる制御信号の作用下で1つ以上のさらなるアクチュエータによって発生される1つ以上のさらなる動的歪みの重み付き組み合わせを含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  6. 第1の領域及び第2の領域が前もってわかっているとき、第1の制御信号及び第2の制御信号が、以下の動作:
    - a)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
    - b)第1の領域及び第2の領域を第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと関連付ける、スペクトルの行列H22の逆行列H-1 22を計算する動作、
    - c)逆行列H-1 22に、領域(Z1及びZ2)内の接触表面の所望の動き(u1及びu2)の時間領域から周波数領域への変換に由来する周波数スペクトルU及びUをスタックすることによって得られる行列U21を掛ける動作、
    - d)ステップc)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
    - e)アクチュエータに適用する動作
    によって決定されることを特徴とする、請求項1及び4に記載の方法。
  7. 第1の領域及び第2の領域が前もってわかっているとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる信号が、以下の動作:
    - f)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
    - g)スペクトルの行列Hijに由来する領域α及びβに対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijが、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβに対応する前記ラインを単一行列H(αβ)j内にスタックする、動作、
    - h)H(αβ)jの擬似逆行列H (j(αβ))を計算する動作、
    - i)擬似逆行列H (j(αβ))に、領域α及びβ内の接触領域の所望の動きuα及びuβの時間領域から周波数領域への変換に由来する周波数スペクトルUα及びUβをスタックすることによって得られる行列U(αβ)1を掛ける動作、
    - j)ステップi)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
    - k)アクチュエータに適用する動作
    によって決定されることを特徴とする、請求項2及び5に記載の方法。
  8. 第1の領域、第2の領域、及び考えられるさらなる領域が前もってわかっているとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる信号が、以下の動作:
    - l)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
    - m)スペクトルの行列Hijの領域α及びβ並びにさらなる領域に対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijが、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβ並びにさらなる領域に対応する前記ラインを単一行列Hcj内にスタックする、動作、
    - n)Hcjの擬似逆行列H jcを計算する動作、
    - o)擬似逆行列H jcに、領域α及びβ並びにさらなる所望の動き内の接触表面の所望の動きuα及びuβの変換に由来する周波数スペクトルをスタックすることによって得られる行列Uc1を掛ける動作、
    - p)ステップo)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
    - q)アクチュエータに適用する動作
    によって決定されることを特徴とする、請求項2、3、及び5に記載の方法。
  9. 第1又は第2の領域が時間の経過にわたって変動するとき、第1の制御信号、第2の制御信号が、以下の動作:
    - r)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
    - s)スペクトルの行列H22の逆行列H-1 22を計算する動作であって、スペクトルの行列H22が、第1の領域及び第2の領域を第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと関連付ける、動作、
    - t)ステップs)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
    - u)所望の動きのスタックによってステップt)の生成物の行列畳み込み演算を行う動作、
    - v)アクチュエータに適用する動作
    によって決定されることを特徴とする、請求項1及び4に記載の方法。
  10. 第1の領域又は第2の領域が時間の経過にわたって変動するとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる制御信号が、以下の動作:
    - w)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
    - x)スペクトルの行列Hijに由来する領域α及びβに対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijが、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβに対応する前記ラインを単一行列H(αβ)j内にスタックする、動作、
    - y)H(αβ)jの擬似逆行列H j(αβ)を計算する動作、
    - z)ステップy)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
    - aa)所望の動きのスタックによってステップz)の生成物の行列畳み込み演算を行う動作、
    - bb)アクチュエータに適用する動作
    によって決定されることを特徴とする、請求項2及び5に記載の方法。
  11. 第1の領域又は第2の領域又は考えられるさらなる領域が時間の経過にわたって変動するとき、第1の制御信号、第2の制御信号、及び考えられるさらなる制御信号が、以下の動作:
    - cc)アクチュエータのうちのそれぞれの1つ及び接触表面の領域のうちのそれぞれの1つについて、接触表面の任意の領域にわたるアクチュエータの作用の周波数に応じて、重み付けを示す周波数スペクトルを識別する動作、
    - dd)スペクトルの行列Hijの領域α及びβ並びにさらなる領域に対応するラインを抽出する動作であって、スペクトルの行列Hijが、各領域(i)を各アクチュエータ(j)と関連付け、領域α及びβ並びにさらなる領域に対応する前記ラインを単一行列Hcj内にスタックする、動作、
    - ee)Hcjの擬似逆行列H jcを計算する動作、
    - ff)ステップee)で得られる生成物を時間領域に変換する動作、
    - gg)所望の動きのスタックによってステップff)の生成物の行列畳み込み演算を行う動作、
    - hh)アクチュエータに適用する動作
    によって決定されることを特徴とする、請求項2、3、及び5に記載の方法。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実装するハプティックインターフェース(100)であって、
    - 接触表面(110)であって、少なくとも一人のユーザー(101)と前記接触表面(110)との間で少なくとも1つの接触ポイントを検出し位置特定するデバイスを備える、接触表面(110)と、
    - 少なくとも2つのアクチュエータ(120)であって、剛性部分に結合され、互いから或る距離にマウントされ、前記剛性部分の少なくとも1つの動き(D)を発生するために同時に作動されるように適合される、少なくとも2つのアクチュエータ(120)と、
    - 異なる時間変化によって各アクチュエータ(120)を制御するように適合される処理ユニット(130)と
    を備えることを特徴とする、ハプティックインターフェース(100)。
  13. 接触表面(110)がマウントされるフレームを備えることを特徴とする、請求項12に記載のハプティックインターフェース。
  14. 接触表面(110)が、粘弾性サスペンションによってフレームに接続されることを特徴とする、請求項13に記載のインターフェース。
  15. 接触表面(110)が、フレーム上に接触表面(110)の全周にわたって強固に埋め込まれることを特徴とする、請求項12に記載のインターフェース。
  16. 接触表面(110)が、フレーム上に部分的に埋め込まれることを特徴とする、請求項12に記載のインターフェース。
  17. 接触表面(110)が、自由縁埋め込み状態にあることを特徴とする、請求項12に記載のインターフェース。
  18. 請求項12から17のいずれか一項に記載のハプティックインターフェース(100)を備えることを特徴とする、対話型電子デバイス。
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