JP2023518927A - 中性子線量計 - Google Patents

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タリフェニョ-サルディビア,アリエル
タバレス,フランシスコ カルビーニョ
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ユニベルシタート ポリテクニカ デ カタルーニャ
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Abstract

リンパ節及び胸管にアクセスするための針デバイス。リンパ節への挿入のための針デバイスであって、そのリンパ節へのアクセス後に固定される針デバイスが記載される。針は、針の側壁内の針開口を通して流体を吸引又は導入することができる。針は湾曲していてもよい。針デバイスはまた、流体用のチャネルを有する可能性がある。そのチャネルは側壁に開口を有してもよく、又はルーメンと並んだ別個のチャネルであてもよく、遠位開口を有することができる。針を固定することはフック、螺旋状要素、バルーン又は接着剤を介して達成することができ、これらは開放針先端又はチャネル開口を介して導入することができる。螺旋状要素は、その螺旋状要素を回転させるように構成された駆動部に取り付けられてもよい。【選択図】 図10

Description

本特許出願は2020年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/965,154号に関連し、その優先権の利益を主張し、また、2020年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/965,159号に関連し、その優先権の利益を主張し、その内容は、その全体が参照により本開示に組み込まれる。
リンパ系は、循環系及び免疫系の一部である。それは、リンパ管と、身体を通ってリンパを運ぶリンパ器官との大きなネットワークからなる。リンパはリンパ球を含み、また、老廃物及び細胞残屑を、細菌及びタンパク質と共に含む。リンパ球はリンパ節に集中している。
特定の疾患を診断するために、リンパ管造影法(lymphangiography)はリンパ系(LS)を画像化するのに有用であり得る。例えば、リンパ管造影法を用いて乳び漏出を検出することができ、それによって、外科的介入(又は、インターベンション)が必要とされ得る場所を示す。従来の足背リンパ管造影法、すなわちリンパ管の直接カニューレ挿入は、著しい技術的、時間的コスト及び画像品質の課題を有する。
近年、リンパ管造影及び介入の分野は、リンパ節内リンパ管造影(IL)及び胸管塞栓術(TDE)の発達により復活した(又は、回復した)。ILは、足背リンパ管造影の技術的に単純な代替法として開発された。リンパ節内リンパ管造影は標準的な足背リンパ管造影よりも速く、侵襲性が低い。ILは、超音波ガイダンス(USG)を使用して脊髄針でリンパ節にアクセスすることによって実施される。それはまた、足背リンパ管造影(PL)イメージングよりも優れており、現在、世界中のリンパ系のイメージングの主要な方法である。IL技術はPLに勝る多くの利点を有するが、使用される針が脊椎処置から借用され、リンパ管造影法のために設計されていないので、依然として問題がある。これらの制限には、1)緩い皮下組織に配置された(又は、位置決めされた/positioned)リンパ節の可動性のために、リンパ節に針を導入することの困難さ、2)リンパ節の中心部分に正確に針を配置することの困難さ、3)介入及び患者移送中のリンパ節における針の安定化機構の欠如が含まれる。最後の問題は針の頻繁な脱落をもたらし、イメージングの質及びリンパ処置の成功を大きく損なう。
胸管塞栓術は、肺リンパ疾患を治療するために開発された低侵襲技術である。胸管塞栓術の間、胸管(TD)へのアクセスは、長い21~22G針を用いて経腹的に得られる。同様に、その針は以下の欠点を有し、TD介入のために特別に設計されていない。1)針が病気組織の長い経路を横断するのに十分に鋭利ではない、2)十分な剛性がないので、針の先端の微細制御を実行することは困難である、3)TDへの鋭角のアクセスはTD内のワイヤを操作することを困難にし、ワイヤはしばしば剪断される、4)針の長さの選択が非常に制限される。リンパ管イメージング及びTD介入は時間がかかり、技術的に困難であり、リンパ管疾患の検出及び治療に対する主要な障害のままである。
したがって、革新的なリンパ系アクセスツールは、リンパ介入の進歩にとって重要である。しかしながら、リンパ処置を実施する際に技術的課題を提示し、したがって、完全な採用を制限している専用のリンパインターベンション装置が不足している。
この問題を解決することは、リンパ節内リンパ管造影のより広範な採用を可能にし、それにより、患者に、それらの疾患のより速く、より低侵襲性の診断を提供する。したがって、当技術分野では、リンパ節内リンパ管造影の目的のためにリンパ節内に固定することができる針が必要とされている。
本開示は針デバイス(又は、ニードルデバイス)の開示を含み、針デバイスは針(又は、ニードル)の遠位端又はその近くの針開口(又は、穴/アパーチャ)で終端する、そこを通って画定される針ルーメンを有する針と、組織に可逆的に係合するように構成され、針ルーメンを通して組織又はそのルーメンに流体を導入するようにさらに構成される針デバイスと、を備える。本開示は針デバイスの開示を含み、針デバイスは針ルーメン内に配置された固定デバイスと、針開口から少なくとも部分的に突出し、組織に可逆的に係合するように構成される螺旋状要素と、をさらに備える。本開示は針デバイスの開示を含み、針デバイスは固定デバイスは螺旋状要素を備え、螺旋状要素はリンパ節に可逆的に係合するように構成される。
本開示は針デバイスの開示を含み、針デバイスは針開口から固定デバイスを突出させ、針開口内に固定デバイスを後退させるように構成される駆動アセンブリをさらに備える。本開示は針デバイスの開示を含み、駆動アセンブリは、螺旋状要素をリンパ節内に推進するために螺旋状要素に動作可能に接続されたバネ付機構を備える。本開示は針デバイスの開示を含み、ばね付き機構は、手動機構を使用して手動でトリガされるように構成される。本開示は針デバイスの開示を含み、螺旋状要素は、鋭利で直線状の遠位先端で終端する螺旋状遠位端を備える。
本開示は針デバイスの開示を含み、針は、針の長手方向部分の長手方向軸に対してある角度で曲げられた遠位部分を有する。本開示は針デバイスの開示を含み、角度は、14度~20度である。本開示は針デバイスの開示を含み、遠位部分が約5mmの長さである。本開示は針デバイスの開示を含み、0.014インチの直径を有するガイドワイヤを使用してガイドワイヤ交換するように構成される。
本開示は針デバイスの開示を含み、針の遠位端が傾斜している。本開示は針デバイスの開示を含み、傾斜(又は、ベベル/bevel)が長手方向軸に対して約15度である。本開示は針デバイスの開示を含み、針の遠位端は、胸管を穿刺するように構成される。
本開示はキットの一部を形成する針デバイスの開示を含み、キットはさらに、第2の針デバイスと、ガイドワイヤとを備える。本開示はキットの開示を含み、針デバイスがリンパ節に可逆的に係合するように構成され、第2の針デバイスが胸管を穿刺するように構成される。本開示はキットの開示を含み、ガイドワイヤ上で胸管をカニューレ挿入するように構成されたマイクロカテーテルをさらに備える。
本開示は針デバイスの開示を含み、針開口が針の遠位端の近位の針の側壁を通して配置される。本開示は針デバイスの開示を含み、針デバイスは針に平行に延びるチャネルであって、チャネルルーメンとチャネル開口とをさらに備え、チャネル開口とチャネルルーメンとが流体連通しており、チャネルルーメンが針ルーメン内に配置され、チャネル開口が針開口の近位の針の側壁内に配置されている。本開示は針デバイスの開示を含み、チャネルルーメン内に配置された固定手段をさらに備える。
本開示は針デバイスの開示を含み、遠位端は、湾曲した遠位先端を備える。本開示は針デバイスの開示を含み、遠位先端は、閉鎖端を有する。本開示は針デバイスの開示を含み、チャネルルーメン及び針ルーメンは互いに流体連通していない。本開示は針デバイスの開示を含み、固定手段が、フック、螺旋状要素及び接着剤からなる群から選択される。本開示は針デバイスを含み、固定手段が螺旋状要素であり、針デバイスは、螺旋状要素に取り付けられ、螺旋状要素を回転させるように構成された駆動アセンブリをさらに備える。
本開示0針デバイスの開示を含みは、針の遠位端又はその付近の針開口で終端する、そこを通って画定される針ルーメンを有する針と、針ルーメン内に配置された固定デバイスと、螺旋状要素は針開口から少なくとも部分的に突出し、組織に可逆的に係合するように構成される螺旋状要素と、をさらに備える、針デバイスであって、針デバイスは組織を可逆的に穿刺するように構成され、針ルーメンを通して組織又はそのルーメンに流体を導入するようにさらに構成される。本開示は針デバイスの開示を含み、固定デバイスは螺旋状要素を備え、螺旋状要素はリンパ節に可逆的に係合するように構成される。
本開示は針デバイスの開示を含み、針開口から固定デバイスを突出させ、針開口内に固定デバイスを後退させるように構成される駆動アセンブリをさらに備える。本開示は針デバイスの開示を含み、駆動アセンブリは螺旋状要素をリンパ節内に推進するために、螺旋状要素に動作可能に接続されたばね付き機構を備える。本開示は針デバイスの開示を含み、ばね付き機構は、手動機構を使用して手動でトリガされるように構成される。
本開示は針デバイスの開示を含み、螺旋状要素が、鋭利で直線状の遠位先端で終端する螺旋状遠位端を備える。本開示は針デバイスの開示を含み、針が、針の長手方向部分の長手方向軸に対してある角度で曲げられた遠位部分を有する。本開示は針デバイスの開示を含み、角度が14度~20度である。本開示は針デバイスの開示を含み、遠位部分が、約5mmの長さである。
本開示は針デバイスの開示を含み、0.014インチの直径を有するガイドワイヤを使用してガイドワイヤを交換するように構成される。本開示は針デバイスの開示を含み、針の遠位端は傾斜している。本開示は針デバイスの開示を含み、傾斜が、長手方向軸に対して約15度である。本開示は針デバイスの開示を含み、針の遠位端は、胸管を穿刺するように構成される。
本開示はキットの一部を形成する針デバイスの開示を含み、キットは、第2の針デバイスと、ガイドワイヤと、をさらに含む。本開示はキットの開示を含み、針デバイスがリンパ節に可逆的に係合するように構成され、第2の針デバイスが胸管を穿刺するように構成される。本開示はキットの開示を含み、ガイドワイヤ上で胸管をカニューレ挿入するように構成されたマイクロカテーテルをさらに備える。
本発明はリンパ節にアクセスし、針を適所に固定するための針デバイスであって、遠位先端と、針ルーメンと、側壁と、遠位先端の近位の側壁内の針開口とを有する針であって、針ルーメンと針開口とが流体連通している、針と、針と平行に延びるチャネルであって、チャネルルーメンとチャネル開口とを備え、チャネル開口とチャネルルーメンとが流体連通しており、チャネルルーメンが針ルーメン内に配置され、チャネル開口が針開口の近位の針の側壁内に配置されている、チャネルと、チャネルルーメン内に配置された固定手段と、を備える。本開示は針デバイスの開示を含み、遠位先端が湾曲している。本開示は針デバイスの開示を含み、遠位先端に閉鎖端をさらに備える。
本開示は針デバイスの開示を含み、チャネルルーメン及び針ルーメンは互いに流体連通していない。本開示は針デバイスの開示を含み、固定手段が、フック、螺旋状要素及び接着剤からなる群から選択される針デバイスを含む。本開示は針デバイスの開示を含み、固定手段が螺旋状要素であり、デバイスが、螺旋状要素に取り付けられ、螺旋状要素を回転させるように構成された駆動アセンブリをさらに備える。
本開示はリンパ節にアクセスし、針を適所に固定するための針デバイスであって、遠位先端と、針ルーメンと、側壁と、遠位先端の近位の側壁内の針開口とを有する針であって、針ルーメンと針開口とが流体連通している、針と、針と平行に延びるチャネルであって、チャネルルーメンとチャネル開口とを備え、チャネル開口とチャネルルーメンとが流体連通しており、チャネルルーメンが針ルーメンの外部に配置されており、前記チャネル開口が前記針ルーメンの外部に配置されている、チャネルと、チャネルルーメン内に配置された固定手段と、を備える。本開示は針デバイスの開示を含み、遠位先端が湾曲している。本開示は針デバイスの開示を含み、遠位先端に閉鎖端をさらに備える。
本開示は針デバイスの開示を含み、チャネルルーメン及び針ルーメンは互いに流体連通していない。本開示は針デバイスの開示を含み、固定手段がフック、螺旋状要素又は接着剤のうちの1つである。本開示は針デバイスの開示を含み、固定手段が螺旋状要素であり、デバイスが駆動アセンブリをさらに備え、駆動アセンブリが螺旋状要素に取り付けられ、駆動アセンブリの起動が螺旋状要素を回転させる。
本開示は針デバイスを使用してリンパ節にアクセスするための方法であって、患者のリンパ節に針を挿入するステップであって、針は側壁と針開口とを備える、該ステップと、針デバイスをリンパ節に取り付けるために固定手段を展開するステップと、造影剤をリンパ節に造影剤を導入するステップと、を含む。本開示は方法の開示を含み、ニードルはチャネル及びチャネル開口も備え、固定手段を展開するステップは、チャネル開口を通して固定手段を展開するステップをさらに含む。本開示は方法の開示を含み、造影剤を導入するステップが、針開口を通して造影ルーメンを導入するステップを含む。
本開示は方法の開示を含み、リンパ節に針を挿入するステップが、リンパ節の外側にチャネル開口を配置するステップをさらに含む。本開示は方法の開示を含み、固定手段を展開するステップが、針ルーメンの外部に配置されたチャネル開口を通して固定手段を展開するステップを含む。本開示は方法の開示を含み、固定手段を展開するステップが、側壁を通して固定手段を展開するステップをさらに含む。本開示は方法の開示を含み、固定手段を回転させて、針をリンパ節に固定する方法をさらに含む。
本明細書に含まれる開示された実施形態、ならびに他の特徴、利点、及び開示、ならびにそれらを達成する事項は添付の図面と併せて、本開示の様々な例示的な実施形態の以下の説明を参照することによって、明らかになり、本開示がより良く理解されるであろう。
図1、2、3及び4は、本開示の例示的な実施形態による、リンパ節にアクセスする針デバイスを示す。
図5は、本開示の例示的な実施形態による、リンパ節にアクセスするための湾曲針及びハブを示す。
図6は、本開示の例示的な実施形態による、リンパ節にアクセスするための直線状の針及び針先端の詳細を示す。
図7は、本開示の例示的な実施形態による、固定デバイスを回転させるための駆動アセンブリを示す。
図8は、本開示の例示的な実施形態による、固定デバイスを示す。
図9は、本開示の例示的な実施形態による、リンパ節にアクセスする針を示す。
図10は、本開示の例示的な実施形態による、リンパ節に係合するように構成された針デバイスを示す。
図11は、本開示の例示的な実施形態による、胸管を穿刺するように構成された針デバイスを示す。
図12は、本開示の例示的実施形態による、キットの構成要素のブロック図を示す。
次に、様々な図に示される構成要素の特徴、機能、及び/又は構成の概要を提示する。図面の構成要素の特徴のすべてが必ずしも説明されるわけではないことを理解されたい。様々なカプラなどのこれらの議論されていない特徴のいくつか、ならびに議論される特徴は、図自体に固有のものである。他の議論されていない特徴は、構成要素の幾何学的形状及び/又は構成に固有であり得る。
本開示の原理の理解を促進する目的で、ここで、図面に示される実施形態を参照し、特定の言語を使用して、本開示の原理を説明する。それにもかかわらず、本開示の範囲の限定はそれによって意図されないことが理解されるであろう。
本開示では、「遠位」という用語が操作者から最も遠い、又は患者に最も近いデバイスの部分を指すために使用される。用語「近位」は操作者に最も近い、又は患者から最も遠いデバイスの部分を説明するために使用される。例えば、患者に最初に挿入される針の部分は遠位部分である。
針デバイス
本発明の一態様では、本発明の様々な実施形態が図1~図4に示されるような針(又は、ニードル)12を含む。針12は、遠位先端18及び側壁24を備える遠位端14を備える。遠位先端18は組織を穿刺するのを助けるために鋭利であり、閉鎖先端22を備える。図2及び図4に示されるようないくつかの実施形態は、開放先端針を備える。
図1~図3の実施形態では、針開口26が遠位先端18の近くで側壁24内に配置される。針開口26は、針ルーメン(又は、内腔)28と針12の外部との間の流体連通を可能にする。例えば、造影剤は、注射器又は他の方法を介して針ルーメン28内に導入され、次いで、針ルーメン28を通って移動して針開口26を出ることができる。針ルーメン28は、針開口26で終端するか、又は遠位先端18まで延在することができる。針開口26は、針12の遠位先端18から1~100mm離れて配置されてもよい。他の実施形態では、針開口26が遠位先端18から1~50mm、1~25mm、1~10mm、1~5mm又は1~2mm離れていてもよい。
本発明の別の実施形態では、針12が図1及び図3に示されるように、別個のチャネル44を備える。チャネル44は、針ルーメン28から隔離されたチャネルルーメン46を含むことができる。すなわち、2つのルーメンは、それらの長さに沿って連通していないチャネル44及びチャネルルーメン46は、針ルーメン28に対して平行に延在する。チャネル44はまた、針の遠位端14、及び針開口26の近位にチャネル開口48を備える。針開口26と同様に、チャネル開口48は針12の遠位先端18の近くに位置し、チャネルルーメン46と針12の外部との間の連通を可能にする。この実施形態では、チャネルルーメンはチャネル開口48で終わる。
図3に示すチャネルの一実施形態ではチャネル44及びチャネルルーメン46が針12内に配置され、チャネル開口48は針の側壁内にある。図1の実施形態では、チャネルは針の外側に配置され、チャネル開口は針側壁の外側にある。
本発明の別の実施形態は、湾曲した遠位部分42を有する針38を含む。図5に示すように、湾曲針38は直線針と同様に、長手方向軸に沿ってハブ32から延びる近位直線部分40を含むことができる。湾曲針38は、初期直線部分40の遠位に湾曲部分42をさらに含む。湾曲部分42は、約0.06~0.08インチの距離の間、長手方向軸から横方向に動く。好ましい実施形態では、湾曲針38の自由長は約9.9インチであり、針の直径は0.32インチである。湾曲針38の遠位先端18もまた、傾斜34を有する。針38が湾曲しているとき、傾斜34は、長手方向軸にほぼ平行な角度を形成する。傾斜34の角度は、3度まで変化することができる。湾曲針38はまた、アンチコアリング(anti-coring)であり、傾斜等の前述のように、直線針12と同様のアンチコアリング特徴を備える。
一実施形態では、本発明が図6のような直線針12を備える。針12は、長手方向軸に沿って延在する。この実施形態では、針12がハブ32から突出し、約5.7インチの自由長を有し、自由長は針12の遠位先端18から、針12がハブ32から突出する点まで測定される。針12は、好ましくは約0.028mmインチの直径を有する。針12の遠位先端18は開放部(又は、開放/開口/open)20であり、別の傾斜34を備える。傾斜34は、好ましくは長手方向軸に対して約15度の角度を形成する。針12は、アンチコアリング針である。アンチコアリング機能を容易にするために、ヒール36、又は傾斜34の近位部分は、破断縁部を備えてもよく、ヒールを鈍くするためにブラストされてもよく、又はさもなければ鈍くされてもよい。
説明した針12、38は説明したように、側壁24、針開口26、チャネル44及びチャネル開口48等の特徴を共有することができる。例えば、図1~図4は針の直線部分を示すが、示される針部分は湾曲針の湾曲部分であり得ることが理解される。
デバイス/手段の固定
別の実施形態では、固定デバイス50がチャネルルーメン46内に摺動可能に配置される。固定デバイス50は、展開可能フック72、接着剤74、螺旋状要素76、バルーン又は当技術分野で知られている他のものであり得る。展開可能フック72は周囲組織内に展開し、針12を固定する任意の形状を有することができる。形状は、矢状、湾曲、フック又は任意の他の形状であってもよく、これらに限定されない。
図1に示される実施形態では、展開可能フック72がチャネル44を有さない針の針ルーメン28内に配置される。この実施形態では、針12が開放先端20を備える。展開可能フック72は、開放先端20を通って延在することができる。フック72が開放先端20を通って展開されるとき、フック72は液体が開放先端20を通過することができず、造影剤が側壁24の針開口26から出なければならないように、開放先端20を塞ぐ。
別の実施形態では図9に示されるように、固定デバイス50は接着剤又は他の生体接着性化合物74を含み得る。この実施形態では、接着剤74が閉鎖先端22を有する針12内に収容され、チャネル開口48は接着剤74が展開されたときに針開口又はリンパ節10に移動しないように、針開口26の十分近位に配置される。開口部は針がリンパ節に挿入されるとき、針開口がリンパ節内にあり、チャネル開口がリンパ節の外側にあるように位置付けられ得る。したがって、接着剤は針をリンパ節の外面又は周囲組織に接着し、造影剤は、分離され、そのリンパ節内に導入される。さらに、針ルーメン28及びチャネルルーメン46が隔離されているので、造影剤及び接着剤74は針12内で混合しない。
本発明の別の態様では、固定デバイス50が図8のような螺旋状要素76を備える。螺旋状要素76は、近位端56を備える。近位端56は駆動アセンブリ62の駆動スリーブ66に嵌合するように、その近位先端60に正方形の輪郭を備えることができる。好ましい実施形態では、近位端56が22ゲージの薄壁ハイポチューブで作られる。
螺旋状要素76はまた、遠位端54を備える。螺旋状要素76の遠位端54は、好ましくは密に巻かれたフラットワイヤコイルから形成される、鋭利な遠位先端58を備える。遠位先端58は、0.03~0.04インチのピッチを有し、2つの場所に約0.5インチの螺旋/コイル52を備える。好ましい実施形態では、ワイヤが0.003×0.006インチのフラットワイヤであり、0.012インチの内径及び0.018インチの外径を有する。別の実施形態では、螺旋状要素76を展開することは螺旋状要素76の遠位先端58を針先端18から約6~8ミリメートルにわたって延ばす。
さらなる実施形態では、螺旋状要素の遠位端54の近位部分及び螺旋状要素の近位端56の遠位部分がそれらの長さに沿って一緒に結合され、0.5インチの重なり領域を作り出す。
使用時には、螺旋状要素76の鋭利な遠位先端58が組織10内に導入され、次いで、螺旋状要素76の螺旋52が組織10内により深く前進するように回転する。螺旋状要素76の回転は、駆動アセンブリ62によって動力を供給され得る。駆動アセンブリ62は、螺旋状要素76の近位端56に取り付けられる駆動スリーブ66を備える。螺旋状要素76の近位端56が正方形の輪郭を含む場合、駆動スリーブ66は螺旋状要素の近位端56と駆動スリーブ66とが互いにしっかりと嵌合するように、相補的な正方形の輪郭を含む。駆動スリーブ66は、駆動アセンブリ62のハウジング70から遠位に延びる。駆動アセンブリ62はまた、ハウジング70から近位に延在する駆動ピン64を備える。ハウジング70は歯車装置68を備え、歯車装置68は駆動ピン64の1回転が螺旋状要素76の3回転を生成するように構成される。
一実施形態では、螺旋状要素76が針ルーメン28内に摺動可能に配置され、針12の開放先端20を通って伸長可能である。螺旋状要素76が開放先端20を越えて延ばされるとき、造影剤は、図4のように開放先端20を塞がないので、延ばされた螺旋状要素76を越えて押され得る。
別の実施形態では、螺旋状要素76がチャネルルーメン46内に摺動可能に配置される。
上記のように、当業者には明らかなように、構成要素はリンパ節にアクセスし、固定する際に特に使用するためのデバイスを製造するために交換され得る。交換可能なもののいくつかについては、以下でさらに説明する。
例えば、図1は、閉鎖先端である尖った遠位先端を有する針デバイスを示す。針開口は、針の側壁上に配置される。デバイスはまた、針ルーメンに平行でかつ針ルーメンの外側にあるチャネルを備える。チャネルルーメン内には、固定手段、この実施形態ではフックが配備される。
本発明はまた、図2~図4に示すように、接着剤、螺旋状要素、又はフックの代わりに利用することができる当技術分野で知られている他のもの等の任意の好適な固定手段を企図する。さらに、図2は図1のような鋭角のフックとは対照的に、湾曲したフックを示す。
チャネルは同様に交換可能であり、図3のように、針の外形が保存されるように、針の内部に配置され得る。したがって、任意の好適な固定手段を、任意の位置決めされたチャネルと共に使用することができる。図1及び図3の両方の実施形態において、チャネル開口は、針開口の近位に配置される。
本開示はまた、図2及び図4におけるように、開放先端の針を企図する。上述のように、開放先端の針では固定手段が開放先端を塞いでいるので、前記針は造影ルーメン(contrast lumen/造影剤)を針開口から押し出すように構成される。閉鎖先端の場合、造影剤は針ルーメンに導入される。しかしながら、造影剤をチャネルルーメンに導入し、固定手段を針ルーメンに導入することができることは、本発明の範囲内である。
閉鎖先端及び開放先端は前述の特徴と交換可能であるので、両方の先端は上述のように、及び図5~図6に示されるように、傾斜エッジを有し得る。この実施形態では、傾斜が針にアンチコアリング機能を提供する。
また、針の形状も交換可能である。図5~6におけるように、湾曲した針を、本開示の発明と共に使用することができる。
したがって、開いた又は閉じた、湾曲した又は真っ直ぐな、針、固定手段、及び内部又は外部チャネルの任意の組み合わせが、デバイスにアクセスし、デバイスをリンパ節に固定するために利用され得ることが企図される。
使用の方法
本発明の一実施形態では、リンパ節にアクセスするための針の使用方法が患者のリンパ節に針を挿入するステップと、固定デバイスを展開するステップと、針を通して造影剤を導入するステップとを含む。
リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、患者のリンパ節に針を挿入するステップが超音波又は他の適切な方法等の撮像によって誘導される。
リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、固定デバイスを展開するステップが針の開放先端を通して固定デバイスを延ばすことによって実行される。
リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、固定デバイスを展開するステップが固定デバイスをチャネルルーメンを通してスライドさせ、固定デバイスをチャネル開口を通して延ばすことによって実行される。
リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、固定デバイスを展開するステップが固定デバイスを針ルーメンを通してスライドさせ、固定デバイスを開放先端を通して延ばすことによって実行される。
リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、針を通して造影剤を導入するステップが針の開放先端を通して造影剤を導入することによって実行される。リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、針を通して造影剤を導入するステップが針の側壁内の針開口を通して造影剤を導入することによって実行される。
リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、固定デバイスを展開するステップが針ルーメン及び開放先端を通して固定デバイスを延ばすことによって実行され、造影剤を導入するステップは針の側壁の針開口を通して造影剤を導入することによって実行される。リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、固定デバイスを展開するステップが固定デバイスをチャネルルーメン及びチャネル開口を通して延ばすことによって実行され、造影剤を導入するステップは針の側壁の針開口を通して造影剤を導入することによって実行される。
リンパ節にアクセスするための針の使用方法の代替実施形態では、固定デバイスを展開するステップが固定デバイスを開放先端を通して延ばすことによって実行され、造影剤を導入するステップは針の開放先端を通して造影剤を導入することによって実行され、固定デバイスが螺旋状要素である。
例示的な実施形態及び使用方法
1.リンパ節アクセスニードル
図10に示されるような好ましい実施形態では、本開示がアクセス針12の開示を含み、アクセス針12はリンパ節にアクセスするために使用される。例示的なデバイスは、直線針12と、針12の遠位端14にある針開口26とを備える。針開口26内には、固定デバイス80、この場合は螺旋状要素が配置されている。手動機構82(トリガ等)は、螺旋状要素80を標的リンパ節内に推進させるように螺旋状要素80に動作可能に接続されるバネ付き(又は、バネ装荷/spring-loaded)機構84に接続され、それを制御する。駆動アセンブリ86は針12をリンパ節内に駆動するために、螺旋状要素80に動作可能に接続され得る。
例示的な螺旋状要素80は、デバイスの近位端に向かって延びるヘリカル状遠位端(又は、螺旋状遠位端/helical distal end)88を備えるスタイレットである。ヘリカル状要素80の遠位先端90は、(直線針12の長手方向軸に沿って)鋭く直線状である。ヘリカル状構造80は針12内での安定化を可能にし、したがって、先端90がリンパ節を真っ直ぐに穿孔することを可能にする。針12がリンパ節に打ち込まれるにつれて、螺旋状要素80のヘリカル形状はまた、リンパ節において安定性を提供する。真っ直ぐで鋭利な先端90は、ばね84を手動で作動させることによって、即座に穿刺を容易にする。近位端において、螺旋状要素/スタイレット80は、駆動アセンブリ86に接続する。
駆動アセンブリは、エネルギーを蓄積するために巻かれ、次いで、螺旋状要素80が展開されるまで蓄積されたエネルギーを保持するために、ボタン(例示的な手動機構82)等でロックされるクロックばね84を備える。この実施形態では、螺旋状要素80の近位端が駆動アセンブリ86の正方形駆動部88に接続するための正方形である。
この実施形態では、固定デバイス針12がバネ装荷である。ばねは手動で、好ましくはデバイスのハンドルにおける親指トリガ(例示的な手動機構82)によってトリガされる。この実施形態の例示的な使用方法では、ばね付き機構84が装荷され、螺旋状要素80が針12に装荷される。クロックばね駆動部は、駆動アセンブリ86にあらかじめ負荷をかけるために巻かれる。針12は、螺旋状要素80がその内部にある状態で、リンパ節に隣接する点まで前進する。
ノードに隣接して配置されると、手動トリガ(例示的な手動機構82)は、螺旋状要素80の先端90をリンパ節内に推進させるバネ付き機構84を作動させるように操作される。クロックばね駆動機構は螺旋状要素80の正方形駆動部に取り付けられ、次いで、クロックばね84を巻き戻し、螺旋コイル(螺旋状要素80)をリンパ節内に駆動するように作動される。クロックバネ駆動部がボタン(例示的な手動機構82)によってロックされる場合、ボタンは押し下げられ、クロックバネ張力は解放され、バネ84は巻き戻され、ヘリカルコイル(螺旋状要素80)をリンパ節内に駆動する。リンパ節の線維性の性質はコイル(螺旋状要素80)を保持し、リンパ節内に針12を捕捉する。内側スタイレットがリンパ節に固定された後、外側注射針95は、造影剤注射のための適切な位置まで前進する。スタイレットと注射針との間の空間は、造影剤注射に適している。LN針12の構成要素のすべて又はいくつかは、コスト効率を保証するためにステンレス鋼を含むことができる。
2.胸管アクセスニードル
別の好ましい実施形態では、デバイスが胸管にアクセスするために使用される針アクセスデバイスである。デバイスは、遠位部分100を有する針12を備える。遠位部分100は針12の長手方向部分102に対してある角度、例えば、長手方向軸104に対して、18度若しくは約18度の角度、又は14度若しくは約14度の角度、又は20度若しくは約20度の角度で曲げられる。針12の直線部(長手方向部分102)から外れる曲げ長さ(遠位部分100の長さ)は、例えば5mm又は約5mmである。針12は、0.014インチのガイドワイヤの交換を許容するように構成されている。
先端18はまた、傾斜106に尖っており、傾斜は、先端18から長手方向軸まで測定して(例えば)15度又は約15度である。斜面は図11に示されるように、傾斜の遠位先端18が側面から見たときに長手方向軸に最も近くなるように、デバイスの近位端から離れて傾斜する
本開示はまた、リンパ節アクセス針12(本明細書で参照されるもの等)及び胸管アクセス針12(本明細書で参照されるもの等)、ならびに任意選択でガイドワイヤ122(0.014インチガイドワイヤ等)及び/又は、図12に示すような、マイクロカテーテル124(図12に示されるもの等、ガイドワイヤ上で胸管をカニューレ挿入するのに有用なもの等)を含む、リンパアクセスキット120の開示を含む。
リンパ節にアクセスするためのデバイス及びそのための方法の様々な実施形態が本明細書でかなり詳細に説明されてきたが、実施形態は本明細書で説明される開示の非限定的な例として提供されるにすぎない。したがって、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正を行うことができ、その要素の代わりに等価物を用いることができることが理解されよう。本開示は、その内容に関して網羅的又は限定的であることを意図するものではない。
さらに、代表的な実施形態を説明する際に、本開示は、特定の一連のステップとして方法及び/又はプロセスを提示している場合がある。しかしながら、方法又はプロセスがそこに記載されるステップの特定の順序に依存しない限り、方法又はプロセスは、ステップの他のシーケンスが可能であり得るので、記載されるステップの特定のシーケンスに限定されるべきではない。したがって、本明細書に開示されるステップの特定の順序は、本開示の限定として解釈されるべきではない。加えて、方法及び/又はプロセスを対象とする開示は、記載された順序でのそれらのステップの実行に限定されるべきではない。このような配列は変更することができ、依然として本開示の範囲内にある。
本発明は、放射線監視装置に関する。特に、本発明は連続的な、準連続的な、及びパルス中性子場で動作することができ、10E-9(熱)から10MeV又は20MeVまでのエネルギー範囲の中性子放射を検出することができる中性子線量計に関する。特に、線量計は、軽量中性子線量計である。線量計は、とりわけ、工業、医療及び研究施設で使用することができる。
中性子は、原子炉、加速器ベースの施設、核融合プラズマ及び放射性源において一次又は二次放射線として生成される。エネルギーによっては相対的に高い生物学的有効性のために、中性子は異なる施設において労働者、患者及び公衆が受ける総放射線量を支配する可能性がある。したがって、潜在的なリスクを評価し、曝露された場所の内部の放射線防護措置を決定するために、中性子放射の適切なエネルギー及び時間構造感度を提供する検出技術が必要とされる。
国際放射線防護委員会(ICRP)は、周辺線量当量(H*(10))をエリアモニタリングのための実用量として使用することを推奨している。フルエンス(又は、流束量)から周辺線量当量への換算係数は、ICRP公報74[1]において、中性子を含む様々な放射線タイプについて編集され、公表されている。
周辺(又は、環境)中性子線量計は、中性子フルエンスに比例する読み取り値を提供することができる検出器である。フルエンスからH*(10)への直接変換を提供するために、理想的な線量計の中性子エネルギー応答は、変換係数曲線の形状を中性子エネルギーの関数として模倣すべきである。実際には、大部分の周辺線量計が異なるエネルギー領域において過小評価及び過大評価を伴う周辺線量当量に適合する線量測定応答を提示する。IECやANSI等の規格の国際機関はエネルギー応答による許容限度を推奨しているが、これは通常、異なるエネルギー領域におけるICRP勧告の50%~200%である[2、3]。ほとんどの中性子線量計は、現在、20MeVまでの熱エネルギーからの感度で特定されている。拡張されたエネルギー感度を有するバージョンは、最低でも、現在のICRP74勧告である200MeVまで指定されるべきである。
周辺中性子線量計の最初の設計は1960年代から始まっている。これらの設計は、典型的には高密度ポリエチレンで作られた減速体(moderator)によって囲まれた熱中性子カウンタからなる。単一層の中性子吸収材料もまた、熱エネルギーにおける典型的な過大評価を補償するために使用される。これらの設計によって使用される減速体の幾何学的形状は、(a)円筒形中性子カウンタ(Anderson-Brown型[4])を有する直径21.6cm/長さ24.4cmの円筒形減速体、(b)球形中性子カウンタ(Leake型[5])を有する直径20.8cmの球形減速体、及び(c)円筒形中性子カウンタ(Hankins型[6])を有する直径22.9cmの球形減速体である。拡張エネルギー線量計は蒸発ピーク(~10-20MeV)を超えて検出器感度を増加させるために、単一層の高Z材料上で(n,2n’)及び(n,3n’)等の中性子増倍反応を使用する[7]。これらの古典的な設計は、時間の経過と共にわずかな変動をもって製造業者によって採用されてきた。
可搬性は、従来技術の大部分の周辺中性子線量計の欠点の1つである。Leakeタイプ(~5kg)を除いて、ほとんどの線量計は約9kg又はそれ以上の重量を有しており、ハンドヘルド装置としての輸送、操作及び動作(又は、運用)に対して明らかに深刻な制限を課している。可搬性の制限は、減速及び熱中性子の計数の代わりにガスの特定の混合物に基づく核反応に基づく新規なNSN3検出器[8]によって対処されている。最後の検出器はわずか2.2kgであるが、熱外及び熱中性子エネルギーに対する線量測定応答は不十分である。現在、広い中性子エネルギー範囲(熱から蒸発ピークまで)で良好に機能する4kg未満の線量計に対する解決策はない。
同様に、パルス中性子場における性能も、従来技術の周辺中性子線量計の欠点である。典型的には、パルス中性子場は数nsから約1msに及ぶ持続時間を有する放射バーストによって生成される。パルス中性子場における相互比較作業(又は、運動/exercise)[9]は、ほとんどのアクティブな商用中性子線量計が約10nSv/バースト又はそれ以上で厳しい過小評価を被ることを示した。問題は比例中性子カウンタ内部の強い瞬間事象のパイルアップに関連し、これは、単一事象を計数することを不可能にし、空間電荷蓄積効果のために計数器の比例性を損なう[10]。パルス中性子線量計の不足は、破砕源、高出力レーザ又は核融合プラズマのようなパルス設備の数が増加しているので、実際に放射線防護のための大きな問題である。さらに、パルス中性子場は、通常、研究及び医療用途のための加速器ベースの施設におけるビーム損失の結果として生成される。
パルス場における中性子線量測定のための解決策が、国際公開第2010/040330号明細書において提案されている[11]。この発明において特許請求される線量計は銀活性化技術に基づいており、したがって、単一中性子バーストに対する線量の信頼できる推定を提供する。この発明の主な欠点は、活性化銀同位体の半減期に応じて典型的には数十秒である反応時間である。
LUPIN検出器は、パルス中性子線量測定のための別の提案された解決策である。検出器の概念は補正係数を含む革新的な読み出しの使用に基づいており、長い比例中性子カウンタを使用することによって空間電荷蓄積効果を緩和する[12]。得られた検出器は補正アルゴリズムを適用することなく、約500nSv/バーストまでの良好な性能を有するリアルタイム監視能力を示すが、装置の可搬性を制限する18kgの質量を有する。
加えて、エネルギー感度は、従来技術の周辺中性子線量計における主な問題である可能性が最も高い。研究又は医療用途のための現代の施設は、極端なエネルギーの粒子加速器を使用する。例えば、粒子治療施設は、それぞれ、250MeVまでの陽子ビーム及び数GeVまでの重イオンビームを使用する。これらのエネルギー範囲では、ビームがガントリー材料又は患者自体と相互作用するとき、いくつかの反応チャネルが開いている。その結果、複雑な浮遊(stray)二次中性子場が、熱からビームエネルギーまでの寄与を伴って生成される。陽子治療のために、二次中性子の臨床に近い状態で信頼性のある読み出しを提供する唯一の線量計はWENDI-II装置である(米国特許第5578830号明細書[13],[14])。この検出器はAnderson-Brown設計に基づいており、中性子増倍のための単一タングステン層を含んでいる。良好なエネルギー感度性能にもかかわらず、準連続又はパルス中性子場に対するこの線量計の応答は、かなり(又は、むしろ/rather)不良である。
国際放射線単位測定委員会(ICRU)によると、放射線防護のための実用量に関する現在の勧告は、いくつかの概念的及び技術的欠点を提示している。これにより、ICRUは、200GeVまでの粒子及びエネルギー範囲の拡張範囲に対して、実効線量及び吸収線量に直接関連する新しい実用量の組を提案するように動機付けられた[15]。中性子の場合、ICRU提案は、ICRP74と比較して、それぞれ1keV未満及び20MeV超のエネルギーに対して有意な影響を有する。より低いエネルギー範囲ではICRP74は非常に保守的であるが、高エネルギー領域では現在の推奨は非常に過小評価されている。最近の研究では、非拡張線量計設計の再最適化が実用量の新しい提案の要件をよりよく一致させるために必要であると結論付けている[16]。
上述のエネルギー感度の欠点を克服しようとする線量計は米国特許第7655921号明細書[17]によって知られており、この文献は0.025eV~数百GeVのエネルギー範囲内の中性子放射を検出するための線量計を開示しており、この線量計は、減速体として使用され、水素材料を含む、実質的に球形の基体と、基体の中心に配置された検出素子と、検出素子を取り囲む中性子変換器とを備える。中性子変換器は、高エネルギー中性子放射のエネルギーを、本質的に適切なエネルギー範囲内の中性子に変換する金属原子を含む。基体には、検出素子を中性子変換器に導入し、そこから取り出すことができるアクセス部が設けられている。中性子変換器は、円筒の形態で具現化される。
同様に、国際公開第2009/063078号明細書[18]は放射線を検出するための機器を提供し、この機器は中性子検出器を収容する内側コアと、中性子減速体料を含む外側コアとを備え、この機器は外側コア内に配置され、中性子検出器の近位で終端する内側端を有する少なくとも1つの細長い熱中性子ガイドをさらに含む。使用時、細長い熱中性子ガイドは、熱中性子を中性子検出器に向けて導く。この装置は軽量であり、他の装置の特性である低エネルギー中性子(0.4eVから100keV)の過大評価を低減することを目的としている。
放射線を検出するための他の機器が、米国特許第6930311号明細書[19]、米国特許第10281600号明細書[20]及び中国特許出願公開第102928867号明細書[21]によって提供/開示されている。
本発明の実施形態は、連続場及びパルス場の両方に適した中性子線量計を提供する。中性子線量計は当分野で知られているように、減速体として作用するポリエチレン材料で作られた円筒体と、中性子検出器として作用し、円筒体の中心に位置する能動コンポーネントと、所与のエネルギー領域における中性子検出器の過敏性を補償するための中性子フィルタとを備える。
中性子フィルタは、所与の厚さを有する材料で作られた2つの(3つ以上であり得る)クラウンと、上下キャップとによって形成される。2つのクラウンはポリエチレン減速体の内側に配置され、ここで、前記2つのクラウンのうちの第1のクラウンは能動コンポーネントに隣接して配置され、前記2つのクラウンのうちの第2のクラウンは第1のクラウンとポリエチレン減速体の内壁表面との間に配置される。
上下キャップは、第1のクラウンの(少なくとも)開放端を覆うように構成/配置される。上キャップは、その中に能動コンポーネントの導入を可能にする開口部を有する。上下キャップの材料の厚さは、2つのクラウンに使用される材料の厚さと同じである。さらに、第1及び第2のクラウンはそれぞれ、複数の垂直リボンを備え、各クラウン内の複数の垂直リボンによって覆われる面積は上下キャップを除き、50~95%の範囲で構成される。
中性子線量計はまた、パルス状又は連続状である、高強度(又は、強い/intense)中性子放射場に対する中性子検出器の性能を向上させるために第1のクラウンと能動コンポーネントとの間に配置された取り外し可能な要素を有する。特に、取り外し可能な要素は、内径が能動コンポーネントの外径の1.05~1.2倍の内径を有する中空円筒を含む。
中性子線量計は、加圧手段によって円筒体に取り外し可能に取り付けることができる。そのために、中性子線量計は円環ジョイント又はOリングを含むことができ、円筒体は2つの要素の組み立て中に取り付けられ、圧縮される円環ジョイントのための対応する溝を含む。代替的に、円筒体への中性子線量計の取り付け/固定がねじ又はファスナーを使用して行うことができる。さらに、別の実施形態では、中性子線量計が円筒体に固定されるためのねじやま(thread)を備えることができる。
一実施形態では、2つのクラウンがカドミウム材料から作製される。この場合、所定の厚さは、0.5~1mmの範囲で構成される。別の実施形態では、2つのクラウンがホウ酸化シリコーン材料から作製される。この場合、所定の厚さは、3~5mmの範囲で構成される。
一実施形態では、第1のクラウンの内径が2.0~3.0cmの範囲で構成され、第2のクラウンの内径は第1のクラウンの内径よりも0.5~1.75cm大きい。代替的又は相補的に、中性子フィルタの高さは、50~100mmの範囲で構成される。
中空円筒は、ポリエチレン材料と、とりわけ、カドミウム、ホウ素と混合されたカドミウム、ポリエチレン、ホウ素と混合されたポリエチレン、又はリチウム等の中性子吸収材料とから作製され得る。中性子吸収材料は特に、任意の形状、例えば、垂直、放射状、螺旋状等の複数のリボン(又はストリップ)を含む。中性子吸収材料は、能動コンポーネントの有効容積(又は、感受域/sensitive volume)の表面の少なくとも一部を覆うことができる。いずれにしても、中性子吸収材料は有効容積の全表面を覆うことができ、この表面を超えることさえできることに留意されたい。代替的に、中空円筒がホウ素化ポリエチレン材料から作製することができ、ホウ素化ポリエチレン材料は重量で0.5~30%の割合で含まれる。
一実施形態では、中性子線量計はまた、7~16mmの範囲に含まれる内径、及び1~3mmの厚さを有する中実鉛金属シリンダで作製されたガンマフィルタを含む。
一実施形態では特に、5キログラム未満の軽量中性子線量計を提供するために、円筒体は7~10cmの範囲に含まれる外径Rmを含む。円筒体の全高、すなわち、Lmは、次の経験(又は、実験/empirical)式Lm(Rm,RA)=1.904・Rm+53.965・RA-138.65・RA+83.818[cm]を使用して計算することができる。ここで、Rmはcmで与えられ、RAは公称異方性係数であり、全方向性高速中性子場に対する中性子検出器の重み付き中性子応答と、能動コンポーネントを含む円筒の側方照射に対する公称応答との比として定義される。
さらに、中性子線量計は、第2のクラウンと減速体との間に配置された金属ベリリウム又は酸化ベリリウムの要素を含むこともできる。金属ベリリウム又は酸化ベリリウムの要素は、中空形状の円筒又は同軸形状の複数の垂直リボン又はロッドからなる第3のクラウンであり得る。
特に、能動コンポーネントは、質量で3%までの比率でHeとクエンチングガスとの混合物を含む。同様に、ポリエチレン材料は、0.90~0.98g/cmの範囲からなる密度を有する高密度ポリエチレン材料である。
さらに別の実施形態では、能動コンポーネントが、電子処理モジュールと通信して、単一又は複数の中性子事象の検出に起因して能動コンポーネントにおいて生成された電荷を送信するように構成される。電子処理モジュールは円筒体上に外部から取り付けることができ、又は円筒体から離れて配置することができる。
したがって、本発明は、連続中性子場及びパルス中性子場の周辺線量計における現在の市場解決策の限界を克服することができる最新の放射線センサーを提供する。特に、中性子線量計は、i)円筒体検出器を備え、ii)エネルギー応答を著しく変化させることなく検出感度をスケーリングすることを可能にする、円筒体と適合する取り外し可能な要素を備え、iii)軽量(5kg未満)である。
線量計は、原子炉、放射性源、D-D核融合によって生成される中性子、陽子治療施設等において使用することができる。
前述及び他の利点及び特徴は添付の図面を参照して、以下の実施形態の詳細な説明からより完全に理解されるであろうが、図面は例示的かつ非限定的な方法で考慮されなければならない。
図1は、本発明の一実施形態による、提案される中性子線量計を概略的に示す。 図2は提案される中性子線量計の別の実施形態を概略的に示し、この場合、効率プラグ又は取り外し可能な要素を含む。 図3は提案される中性子線量計の別の実施形態を概略的に示し、この場合、電力及び電子処理モジュールを含む。 図4は、実施例1で得られた線量測定応答を示す。 図5は、実施例2について、能動コンポーネントの面積の被覆率と中性子感度のスケーリングファクタとの間の関係を示す。 図6に作業場の実績を示す。EVIDOSプロジェクト[22]によって報告されている商用線量計の上限及び下限。 図7にパルス照射野の実績を示す。商用線量計のデータは[24]から抽出した。
本発明は、連続的な、準連続的な、パルス中性子場で動作することができる、特にアンダーソン-ブラウン型の円筒形中性子線量計1を提供する。線量計は、アナログ又はデジタル電子機器のいずれかに基づく電荷感受性前置増幅器(charge sensitive preamplifier)及び読み出しなどの電子処理モジュールと共に使用することができる。いくつかの実施形態では、中性子線量計1が5キログラム未満(電子機器を除く)の最大重量を有し、すなわち線量計は軽量である。
中性子線量計1のエネルギー感度は、勧告ICRP74又はICRU-RC26に従う。同様に、中性子検出器は、10E-9(熱)から10MeV又は20MeV(後者は中性子乗算器を使用する場合)までの動作エネルギー用に設計される。平均検出感度からの偏差は、全方向性高速中性子場又は作業場の公称感度から20%未満である。
図1及び図2A及び図2Bは、提案された中性子線量計1の異なる実施形態を示す。中性子線量計1は、減速体として作用する円筒体100(又は受動コンポーネント)と、中性子検出器として作用する能動コンポーネント101と、熱及び熱外(又は、エピサーマル)エネルギー領域における中性子検出器の過敏性を補償する中性子フィルタ102とを備える。
一実施形態では、円筒体100が高密度ポリエチレン材料(密度0.90~0.98g/cm)で作製される。円筒体100の外径(Rm)は、7cmから9.5又は10.0cmまでとすることができる。円筒体100の全高(Lm)は、以下の式を用いて算出することができる。
Lm(Rm,RA)=1.904・Rm+53.965・RA-138.65・RA+83.818[cm](式1)
式中、Rmはcmで与えられ、RAは公称異方性係数(nominal anisotropy factor)である。RAは、全方向性高速中性子場に対する中性子検出器の重み付き中性子応答と、能動コンポーネント101を含む円筒の側方照射(lateral irradiation)に対する公称応答(nominal response)との間の比として定義される。減速体100のアスペクト比(Lm/Rm)は、1.2から1.8になる。同様に、特に、RAは0.8から1.3になり得る。
他の実施形態では5キログラム未満の質量に限定されないが、円筒体の外径(Rm)は16.0cmまでになり得ることに留意されたい。
能動コンポーネント101は、有効容積、又は能動長さ(又は、有効長/active length)111を含む。能動コンポーネント101は、Heガスとクエンチングガス(3質量%以下)とで満たされている。能動コンポーネント101の外径(outer diameter)は0.5~1.0インチの範囲に含まれ得、感応容積111は30~70mm、特に50mmの範囲に含まれ得る。
中性子フィルタ102は0.5~1mmの厚さを有するカドミウム箔から作製することができ、又は3~5mmの厚さを有するホウ酸化シリコーン材料から作製することができる。
中性子フィルタ102は、2つのクラウン102A、102B及び上下キャップ102C、102Dとして形成された円筒体100の内部に配置される。第1のクラウン102Aは能動コンポーネント101に隣接して配置され、第2のクラウン102Bは、第1のクラウン102Aと円筒体100の内壁表面との間に配置される。上下キャップ102C、102Dは、第1のクラウン102Aの開放端を覆うために含まれる。上キャップ102Cには、能動コンポーネント101をその中に導入することを可能にする開口部がある。上下キャップ102C、102Dの材料厚は約0.5mmであり、2つのクラウン102A、102Bの材料厚と同じである。
第1及び第2のクラウン102A、102B(図には図示されていないが)は、別々の(discrete)数の垂直リボンから作られている。各クラウンの垂直リボンによって覆われる領域は、上下キャップ102C、102Dを除くと、50~95%である。特定の実施形態によれば、第1のクラウン102Aは6個の垂直リボンから作ることができ、第2のクラウン102Bは8個の垂直リボンから作ることができる。2つのクラウン102A、102Bの高さは、50~100mmの間になる可能性がある。
代替的に、図示しない別の実施形態では中性子フィルタ102が中空の同軸円筒として円筒体100の内部に配置される。単一のフィルタが使用されるこの場合、内径は2.5~5cmとすることができる。
中性子線量計1は、X線に対する能動コンポーネント101の感度を低減するためにガンマフィルタを組み込むこともできる。特に、ガンマフィルタは、中実の鉛金属円筒からなる。前記金属円筒の内径は7~16mmで変化することができ、その厚さは、1~3mmであることができる。
さらに、中性子増倍管として作用する金属ベリリウム又はベリリウム酸化物要素を使用して、10MeVより高いエネルギーに対する中性子検出器の過小感度性(under sensitivity)を補償することもできる。特に、金属ベリリウム又はベリリウム酸化物要素は、第2のクラウン102Bと円筒体100との間に配置され、中空形状の円筒の形態、又は同軸形状の複数の垂直リボン又はロッドで作られた第3のクラウンの形態のいずれかであり得る。シリンダ又はクラウンの内径は、4~7cmとすることができる。垂直リボンを使用する場合、材料の厚さは3~12mmである。ロッドを使用する場合、ロッドの直径は4~10mmになる。クラウンを使用する場合、全てのリボン又はロッドによって張られた(subtended)合計の角度は、72度から165度に至る。
図2A及び2Bの実施形態では前述の要素に加えて、中性子線量計1は10MeVよりも高いエネルギーに対する中性子検出器の過小感度性を補償するために、円筒体100に挿入された取り外し可能なプラグ(又は要素)104も含む(図2Aの下部の矢印は取り外し可能な要素104の受動コンポーネント100への挿入方向を示す)。取り外し可能な要素104は、能動コンポーネント101の外径の1.05~1.2倍の内径を有する中空円筒を含む。
中空円筒は複数のリボン/ストリップを有する中性子吸収材料106とポリエチレン材料(例えば、高密度ポリエチレン材料)から作製することができる。中性子吸収材料106は、リチウム、カドミウム、ポリエチレン、ホウ素化ポリエチレン等の異なる材料から作製することができる。中性子吸収材料106は、能動コンポーネント101の有効容積111を覆うことができる。特に、中空円筒内の中性子吸収材料106によって覆われる、上端及び下端を除くHe充填管面積の割合は、20%~95%である。代替的に中空円筒がホウ素化ポリエチレン材料から作製することができ、ホウ素化ポリエチレン材料は重量で0.5~30%の割合で含まれる。ガンマフィルタ105は、取り外し可能なプラグ104の一部として含まれる。この場合、ガンマフィルタ105は、1~3mmの厚さを有する。
図3は、中性子線量計1が円筒体100の上部に取り付けられた電子処理モジュール108も含む実施形態を示す。電子処理モジュール108は能動コンポーネント101と通信し、スマートフォン、コンピュータ、サーバ等の異なるコンピューティングデバイスに読出しを送信するように動作可能に接続される。電子チェーン(又は、回路/chain)は、高電圧及び低電圧のDC電源を含む。信号処理及び読み出しは、アナログ電子機器及び/又はデジタル電子機器のいずれかに基づくことができる。連続又は準連続中性子場を測定する場合、中性子線量計1は単一事象を検出し(パルスモード)、適切な単位で線量率を提供することができるレートメータ又は同等の電子機器を使用することによって動作する。パルス中性子場の場合、中性子線量計1は中性子バーストからの検出事象によって能動コンポーネント101の内部に堆積された全電荷を決定することができる電子機器を含む電荷集積(又は、電荷積分/integration)モードで動作し、中性子バーストによって積分線量(integrated dose)を提供する(パルス線量率)。
図示されていない他の実施形態では、電子処理モジュールが円筒体100から離れて配置することができることに留意されたい。
提案された中性子線量計1の異なる特定の例を以下に詳述する。
実施例1
この例によれば、中性子線量計は総質量が5kg未満の軽量であり、指定されたエネルギー範囲が熱から10MeVまでである。能動コンポーネント101はHe充填円筒形中性子計数器であり、公称10気圧、外径1インチ、全管長74.6mm、及び検出容積の公称長さ50mmである。円筒体100は、公称密度が0.95gr/cmの高密度ポリエチレン材からなる。公称異方性係数は、RA=1.1となるように選択される。減速体の外径は、Rm=9cmに選択される。したがって、減速体の長さは13.7cmである。中性子フィルタ102は、厚さ0.5mmの天然カドミウム材料で作られる。第1のクラウン102Aは、上下キャップを含む75mmの長さの6個の垂直リボンと、内径2.25cmで形成される。第1のクラウン102Aの各リボンによって範囲を定められたアークは51度である。第2のクラウン102Bは3.25cmの内径で8つの垂直リボンによって作られ、各リボンは36度の円弧を成す。能動コンポーネント101及び中性子フィルタ102は、円筒体100の半径方向及び軸方向軸に対して対称に配置される。素子100~102を含めた装置の総質量は3.5kgである。
GEANT4ツールキット(https://geant4.web.cern.ch/)を用いたモンテカルロシミュレーションにより、この実施例の反応を計算した。線量反応は、252Cf中性子源からの基準スペクトルに対して較正される。線量測定応答を図4に示し、拡張及び非拡張エネルギー範囲の商用線量計について同様の計算と比較する。本実施例の軽量線量計1によって提供されるエネルギー応答は満足のいく性能を示し、商用の装置と同様である。
原子炉、輸送キャスク、燃料処理核施設及び高速中性子源を含む異なる作業場における中性子スペクトルの性能も研究した。参照データはEVIDOSプロジェクト[22]及びISO勧告8529-2001によって報告されているように、表1に提供されている。本実施例の計算を図6に示し、典型的な値と比較する。軽量中性子線量計1は、より重い商業用装置と同様の性能を作業場で提供する。
Figure 2023518927000010
表1:原子炉、輸送キャスク、燃料処理核施設及び高速中性子源を含む作業場のための参照中性子スペクトル。
実施例2
実施例1による軽量中性子線量計は中性子感度を非常に激しい(又は、強い/intense)中性子場に適合させるために、取り外し可能な要素104で修正されている。この実施例で使用される取り外し可能な要素104は、0.95gr/cmの公称密度を有する高密度ポリエチレン材料で作られる。中空円筒は、27.5mmの内径を有する。
実施例1における能動コンポーネント101の面積の被覆率と中性子感度の倍率との一般的な関係を図5に示す。本実施例では、吸収中性子材料106が能動コンポーネント101の面積の75%を覆う垂直リボンの形態で中空円筒の内部に挿入される天然カドミウムである。したがって、線量計感度は、係数0.46だけ低減される。全質量における本実施例の影響は、100gr未満である。
図6に、実施例2について、異なる作業場における性能の計算を示す。これらの計算は、取り外し可能な要素104が全体的なエネルギー応答を著しく損なうことなく、中性子感度を効果的にスケーリングすることができることを実証する。
実施例3
実施例1及び2に記載の中性子線量計はパルス中性子場を測定するために、適切な電子処理モジュールを有する電荷積分モードで使用される。実施例1に記載される能動コンポーネント101の固有応答は、破砕中性子源によって生成されるパルス場において実験的に特徴付けられている。これらのデータは、パルス中性子場における線量計性能の導出に使用されてきた。
実施例1及び2におけるパルス中性子場の性能を図7に示し、商用の線量計の基準データ[23]と比較する。この実施例3の軽量中性子線量計は、強い事象のパイルアップによって損なわれることなく、バンチ当たり1uSvよりも高いパルス中性子線量を測定することができる。さらに、実施例2における装置のための取り外し可能な要素104の使用は、ダイナミックレンジを2倍に増加させるための追加の柔軟性を提供する。
他の実施形態では、この場合図示されていないが、提案された取り外し可能な要素又はプラグ104はまた、カウント速度におけるパイルアップ又は待ち時間を低減するために、任意の形状の中性子減速体に基づいて、能動コンポーネントの固有の過敏性を補償するために、他の検出器において使用され得る。この場合、中性子計数検出器の本体(又は他の要素)は取り外し可能な要素104がそこに固定/取り付けられるように、取り外し可能な要素と互換性のある構成を有するべきである。
本開示及び/又はいくつかの他の例を上記で説明した。上記の説明によれば、様々な変更を行うことができる。本開示のトピックは、様々な形態及び実施形態で達成することができる。特許請求の範囲において保護されることが必要とされるすべての適用、修正及び変更は、本開示の保護範囲内であり得る。
本発明の範囲は、以下の請求項のセットにおいて定義される。
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[23] M. Caresana et al., Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A 737 (2014) 203-213.
[24] A. Tarifeno-Saldivia et al., Review of Scientific Instruments 85, 013502 (2014).
本発明の範囲は、以下の請求項のセットにおいて定義される。
下記は、本願の出願当初に記載の発明である。
<請求項1>
減速材として作用するポリエチレン材料で作られた円筒体(100)と、
中性子検出器として作用する能動コンポーネント(101)であって、前記能動コンポーネント(101)は前記円筒体(100)の中心に位置する能動コンポーネントと、
所与のエネルギー領域における前記中性子検出器の過敏性を補償するように構成された中性子フィルタ(102)であって、
前記中性子フィルタ(102)は所定の厚さを有する材料で作られた少なくとも2つのクラウン(102A、102B)によって構成され、前記少なくとも2つのクラウン(102A、102B)は前記円筒体(100)の内側に配置され、前記2つのクラウン(102A、102B)の第1(102A)は前記能動コンポーネント(101)に隣接して配置され、前記2つのクラウン(102A、102B)の第2(102B)は前記第1のクラウン(102A)と前記円筒体(100)の内壁表面との間に配置される、中性子フィルタと、
前記第1のクラウン(102A)の開放端を覆うように構成された上下キャップ(102C,102D)であって、前記上キャップ(102C)はその中に前記能動コンポーネント(101)の導入を可能にする開口部を有する、上下キャップと、を備える中性子線量計であって、
前記上下キャップ(102C,102D)の材料の厚さは前記2つのクラウン(102A,102B)の材料の厚さと同じであり、
前記第1及び第2のクラウン(102A、102B)はそれぞれ複数の垂直リボンを備え、各クラウンの前記複数の垂直リボンによって覆われる面積は、上下キャップ(102C、102D)を除き、50~95%の範囲で構成され、
前記中性子線量計は
パルス状又は連続状である、激しい中性子放射場に対する前記中性子検出器の性能を向上させるために前記第1のクラウン(102A)と前記能動コンポーネント(101)との間に配置された取り外し可能な要素(104)であって、前記取り外し可能な要素(104)は内径が前記能動コンポーネント(101)の外径の1.05倍から1.2倍の間の中空円筒を含む、取り外し可能な要素をさらに備える、
ことを特徴とする、中性子線量計。
<請求項2>
2つのクラウン(102A、102B)がカドミウム材料から成り、所定の厚さが0.5~1mmの範囲で構成される、請求項1の中性子線量計。
<請求項3>
2つのクラウン(102A、102B)がホウ酸化シリコーン材料から成り、所定の厚さが3~5mmの範囲で構成される、請求項1の中性子線量計。
<請求項4>
第1のクラウン(102A)の内径は2.0~3.0cmの範囲で構成され、第2のクラウン(102B)の内径は前記第1のクラウン(102A)の内径より0.5~1.75cm大きく、及び/又は
前記中性子フィルタ(102)の高さは50~100mmの範囲で構成される、
請求項1~3に記載の中性子線量計。
<請求項5>
前記中空円筒がポリエチレン材料と、複数のリボン/ストリップを有する中性子吸収材料(106)とから作製され、前記中性子吸収材料(106)が前記能動コンポーネント(101)の有効容積(111)の表面の少なくとも一部を覆う、請求項1に記載の中性子線量計。
<請求項6>
前記中空円筒がホウ素化ポリエチレン材料で作られ、前記ホウ素化ポリエチレン材料が重量で0.5~30%の割合で含まれる、請求項1に記載の中性子線量計。
<請求項7>
7~16mmの範囲に含まれる内径、及び1~3mmの厚さを有する中実鉛金属シリンダで作製されたガンマフィルタ(105)をさらに備える、請求項1、5又は6に記載の中性子線量計。
<請求項8>
前記線量計が軽量線量計であり、前記円筒体(100)が、7~10cmの範囲内に含まれる外径Rmと、Lm(Rm,RA)=1.904Rm+53.965RA-138.65RA+83.818[cm]によって計算される全高Lmとを含み、Rmはcmで与えられ、RAは公称異方性係数であり、全方向性高速中性子場に対する前記中性子検出器の重み付き中性子応答と、能動コンポーネント(101)を含む円筒の側面照射に対する公称応答との比として定義される、請求項1~7に記載の中性子線量計。
<請求項9>
前記第2のクラウン(102B)と前記円筒体(100)との間に配置された金属ベリリウム又は酸化ベリリウムの要素をさらに含む、請求項8に記載の中性子線量計。
<請求項10>
前記金属ベリリウム又は酸化ベリリウムの要素は、中空形状の円筒又は同軸形状の複数の垂直リボン又はロッドからなる第3のクラウンである、請求項9に記載の中性子線量計。
<請求項11>
前記能動コンポーネント(101)が、重量で3%までの比率で3Heとクエンチングガスとの混合物を含む、請求項1~10に記載の中性子線量計。
<請求項12>
前記ポリエチレン材料が、0.90~0.98g/cm3の範囲からなる密度を有する高密度ポリエチレン材料である、請求項1~11に記載の中性子線量計。
<請求項13>
総線量計質量が5キログラム未満である、請求項8~12に記載の中性子線量計。
<請求項14>
前記能動コンポーネント(101)は、電子処理モジュール(108)と通信して、単一又は複数の中性子事象の検出に起因して前記能動コンポーネント(101)において生成された電荷を送信するように構成される、請求項1~13に記載の中性子線量計。
<請求項15>
前記電子処理モジュールが、前記円筒体(100)上に外部に取り付けられるか、又は前記円筒体(100)から離れて配置される、請求項14に記載の中性子線量計。

Claims (61)

  1. 針デバイスであって、
    針の遠位端又はその近くの針開口で終端する、そこを通って画定される針ルーメンを有する針と、
    組織に可逆的に係合するように構成され、針ルーメンを通して前記組織又はそのルーメンに流体を導入するようにさらに構成される前記針デバイスと、
    を備える、針デバイス。
  2. 前記針ルーメン内に配置された固定デバイスと、前記針開口から少なくとも部分的に突出し、組織に可逆的に係合するように構成される螺旋状要素と、をさらに備える、請求項1に記載の針デバイス。
  3. 前記固定デバイスは螺旋状要素を備え、前記螺旋状要素はリンパ節に可逆的に係合するように構成される、請求項2に記載の針デバイス。
  4. 前記針開口から前記固定デバイスを突出させ、前記針開口内に前記固定デバイスを後退させるように構成される駆動アセンブリをさらに備える、請求項3に記載の針デバイス。
  5. 前記駆動アセンブリは前記螺旋状要素を前記リンパ節内に推進するために、前記螺旋状要素に動作可能に接続されたばね付き機構を備える、請求項4に記載の針デバイス。
  6. 前記ばね付き機構は、手動機構を使用して手動でトリガされるように構成される、請求項5に記載の針デバイス。
  7. 前記螺旋状要素が、鋭利で直線状の遠位先端で終端するヘリカル状遠位端を備える、請求項3に記載の針デバイス。
  8. 前記針が、前記針の長手方向部分の長手方向軸に対してある角度で曲げられた遠位部分を有する、請求項1に記載の針デバイス。
  9. 前記角度は、14度~20度である、請求項8に記載の針デバイス。
  10. 前記遠位部分が、約5mmの長さである、請求項9に記載の針デバイス。
  11. 0.014インチの直径を有するガイドワイヤを使用してガイドワイヤを交換するように構成される、請求項9に記載の針デバイス。
  12. 前記針の前記遠位端は、傾斜している、請求項9に記載の針デバイス。
  13. 前記傾斜が、前記長手方向軸に対して約15度である、請求項12に記載の針デバイス。
  14. 前記針の前記遠位端は、胸管を穿刺するように構成される、請求項12に記載の針デバイス。
  15. キットの一部を形成し、前記キットはさらに
    第2の針デバイスと、
    ガイドワイヤと、
    を備える、請求項1に記載の針デバイス。
  16. 前記針デバイスがリンパ節に可逆的に係合するように構成され、前記第2の針デバイスが胸管を穿刺するように構成される、請求項15に記載のキット。
  17. 前記ガイドワイヤ上で前記胸管をカニューレ挿入するように構成されたマイクロカテーテルさらに備える、請求項16に記載のキット。
  18. 前記針開口が、前記針の前記遠位端の近位の前記針の側壁を通って配置される、請求項1に記載の針デバイス。
  19. 前記針に平行に延びるチャネルであって、チャネルルーメンとチャネル開口とをさらに備え、前記チャネル開口と前記チャネルルーメンとが流体連通しており、前記チャネルルーメンが前記針ルーメン内に配置され、前記チャネル開口が前記針開口の近位側の針の側壁内に配置されている、請求項18に記載の針デバイス。
  20. チャネルルーメン内に配置された固定手段をさらに備える、請求項19に記載の針デバイス。
  21. 前記遠位端は、湾曲した遠位先端を備える、請求項20に記載の針デバイス。
  22. 前記遠位先端は、閉鎖端を有する、請求項21に記載の針デバイス。
  23. 前記チャネルルーメン及び前記針ルーメンは互いに流体連通していない、請求項20に記載の針デバイス。
  24. 前記固定手段が、フック、螺旋状要素及び接着剤からなる群から選択される、請求項20に記載の針デバイス。
  25. 前記固定手段が螺旋状要素であり、前記針デバイスが、前記螺旋状要素に取り付けられ、前記螺旋状要素を回転させるように構成された駆動アセンブリをさらに備える、請求項20に記載の針デバイス。
  26. 針の遠位端又はその付近の針開口で終端する、そこを通って画定される針ルーメンを有する針と、
    前記針ルーメン内に配置された固定デバイスと、前記針開口から少なくとも部分的に突出し、組織に可逆的に係合するように構成される前記螺旋状要素と、を備える、針デバイスであって、
    前記針デバイスは、組織を可逆的に穿刺するように構成され、前記針ルーメンを通して前記組織又はそのルーメンに流体を導入するようにさらに構成される、
    該針デバイス。
  27. 前記固定デバイスは螺旋状要素を備え、前記螺旋状要素はリンパ節に可逆的に係合するように構成される、請求項26に記載の針デバイス。
  28. 前記針開口から前記固定デバイスを突出させ、前記針開口内に前記固定デバイスを後退させるように構成される駆動アセンブリをさらに備える、請求項27に記載の針デバイス。
  29. 前記駆動アセンブリは前記螺旋状要素を前記リンパ節内に推進するために、前記螺旋状要素に動作可能に接続されたばね付き機構を備える、請求項28に記載の針デバイス。
  30. 前記ばね付き機構は、手動機構を使用して手動でトリガされるように構成される、請求項29に記載の針デバイス。
  31. 前記螺旋状要素が、鋭利で直線状の遠位先端で終端するヘリカル状遠位端を備える、請求項27に記載の針デバイス。
  32. 前記針が、前記針の長手方向部分の長手方向軸に対してある角度で曲げられた遠位部分を有する、請求項26に記載の針デバイス。
  33. 前記角度が14度~20度である、請求項32に記載の針デバイス。
  34. 前記遠位部分が、約5mmの長さである、請求項33に記載の針デバイス。
  35. 0.014インチの直径を有するガイドワイヤを使用してガイドワイヤを交換するように構成される、請求項33に記載の針デバイス。
  36. 前記針の前記遠位端は、傾斜している、請求項33に記載の針デバイス。
  37. 前記傾斜が、前記長手方向軸に対して約15度である、請求項36に記載の針デバイス。
  38. 前記針の前記遠位端は、胸管を穿刺するように構成される、請求項36に記載の針デバイス。
  39. キットの一部を形成し、前記キットは、
    第2の針デバイスと、
    ガイドワイヤと、
    をさらに備える、請求項26に記載の針デバイス。
  40. 前記針デバイスがリンパ節に可逆的に係合するように構成され、前記第2の針デバイスが胸管を穿刺するように構成される、請求項39に記載のキット。
  41. 前記ガイドワイヤ上で前記胸管をカニューレ挿入するように構成されたマイクロカテーテルをさらに備える、請求項40に記載のキット。
  42. リンパ節にアクセスし、針を適所に固定するための針デバイスであって、
    遠位先端と、針ルーメンと、側壁と、前記遠位先端の近位の前記側壁内の針開口とを有する針であって、前記針ルーメンと前記針開口とが流体連通している、針と、
    前記針に平行に延びるチャネルであって、チャネルルーメンとチャネル開口とを有し、前記チャネル開口と前記チャネルルーメンとが流体連通しており、前記チャネルルーメンが前記針ルーメン内に配置され、前記チャネル開口が前記針開口の近位の針の側壁内に配置されている、チャネルと、
    前記チャネルルーメン内に配置された固定手段と、
    を備える、針デバイス。
  43. 前記遠位先端が湾曲している、請求項42に記載のデバイス。
  44. 前記遠位先端に閉鎖端をさらに備える、請求項43に記載のデバイス。
  45. 前記チャネルルーメン及び前記針ルーメンは互いに流体連通していない、請求項42に記載のデバイス。
  46. 前記固定手段が、フック、螺旋状要素及び接着剤からなる群から選択される、請求項43に記載の針デバイス。
  47. 前記固定手段が、フック、螺旋状要素及び接着剤からなる群から選択される、請求項44に記載の針デバイス。
  48. 前記固定手段が螺旋状要素であり、前記デバイスが、前記螺旋状要素に取り付けられ、前記螺旋状要素を回転させるように構成された駆動アセンブリをさらに備える、請求項46に記載のデバイス。
  49. リンパ節にアクセスし、針を適所に固定するための針デバイスであって、
    遠位先端と、針ルーメンと、側壁と、前記遠位先端の近位の前記側壁内の針開口とを有する針であって、前記針ルーメンと前記針開口とが流体連通している、針と、
    前記針に平行に延びるチャネルであって、チャネルルーメンとチャネル開口とを備え、前記チャネル開口と前記チャネルルーメンとが流体連通しており、前記チャネルルーメンが前記針ルーメンの外部に配置されており、前記チャネル開口が前記針ルーメンの外部に配置されている、チャネルと、
    前記チャネルルーメン内に配置された固定手段と
    を備える、針デバイス。
  50. 前記遠位先端が湾曲している、請求項49に記載のデバイス。
  51. 前記遠位先端に閉鎖端をさらに備える、請求項50に記載のデバイス。
  52. 前記チャネルルーメン及び前記針ルーメンは互いに流体連通していない、請求項50に記載のデバイス。
  53. 前記固定手段が、フック、螺旋状要素又は接着剤のうちの1つである、請求項49に記載のデバイス。
  54. 前記固定手段が螺旋状要素であり、前記デバイスが駆動アセンブリをさらに備え、前記駆動アセンブリが前記螺旋状要素に取り付けられ、前記駆動アセンブリの起動が前記螺旋状要素を回転させる、請求項49に記載のデバイス。
  55. 針デバイスを使用してリンパ節にアクセスするための方法であって、
    患者のリンパ節に針を挿入するステップであって、前記針は側壁と針開口とを備える、該ステップと、
    前記針デバイスを前記リンパ節に取り付けるように固定手段を展開するステップと、
    前記リンパ節に造影剤を導入するステップと、
    を含む、方法。
  56. 前記ニードルはチャネル及びチャネル開口をさらに備え、固定手段を展開する前記ステップは、前記チャネル開口を通して前記固定手段を展開するステップをさらに含む、請求項55に記載の方法。
  57. 造影剤を導入する前記ステップが、前記針開口を通して造影ルーメンを導入するステップを含む、請求項56に記載の方法。
  58. 前記リンパ節に針を挿入する前記ステップが、前記リンパ節の外側に前記チャネル開口を配置するステップをさらに含む、請求項57に記載の方法。
  59. 固定手段を展開する前記ステップが、前記針ルーメンの外部に配置されたチャネル開口を通して前記固定手段を展開するステップを含む、請求項56に記載の方法。
  60. 固定手段を展開する前記ステップが、前記側壁を通して前記固定手段を展開するステップをさらに含む、請求項56に記載の方法。
  61. 前記固定手段を回転させて、前記針を前記リンパ節に固定する方法をさらに含む、請求項56に記載の方法。
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