JP2023518887A - ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法および装置 - Google Patents

ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法および装置 Download PDF

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Abstract

本出願の実施形態は、無線ローカルエリアネットワークWLANにおけるマルチリンクデバイスに適用される通信方法および関連する装置を提供する。例えば、通信方法は802.11beをサポートするWLANに適用される。方法は、プローブ要求フレームを受信するステップであって、プローブ要求フレームはマルチリンクデバイスMLDに含まれる、ステップと、事前設定された条件に従って、プローブ要求フレームに応答するかどうかを決定するステップであって、事前設定された条件は、プローブ要求フレーム内の参照識別子がMLD内の各局の参照識別子と一致しないことを少なくとも含む、ステップと、事前設定された条件が満たされる場合、プローブ要求フレームに応答するプローブ応答フレームの送信をスキップするステップとを含む。本出願の実施形態によれば、チャネル上で局によって送信されるプローブ要求フレームの量を減らすことができ、局の関連付け効率および通信効率を改善することができる。

Description

本出願は、通信技術の分野に関し、詳細には、ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法および装置に関する。
本出願は、それの全体が参照により本明細書に組み込まれる、2020年3月27日に中国国家知識産権局で出願され、「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS APPLIED TO MULTI-LINK DEVICE IN WIRELESS LOCAL AREA NETWORK」と題する、中国特許出願第202010240296.X号の優先権を主張する。
WLANシステムのサービス送信レートを大幅に改善するために、電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers,IEEE)802.11ax規格は、既存の直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,OFDM)技術に基づく直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)技術をさらに使用する。OFDMA技術は、複数のノードがデータを同時に送信および受信することを可能にして、マルチサイトダイバーシティ利得を達成する。802.11axが確定された2017年に、連邦通信委員会(Federal Communications Commission,FCC)は、以下では略して6GHzと呼ばれる、5925から7125MHzの新しいフリーの周波数帯域をオープンした。したがって、802.11ax規格ワーカーは、802.11axプロジェクト許可要求(Project Authorization Request,PAR)において、802.11ax対応デバイスの動作範囲を2.4GHzおよび5GHzから2.4GHz、5GHz、および6GHzに拡張する。
IEEE802.11次世代Wi-Fiプロトコル(極高スループット、EHT)デバイスは前方互換性がある必要があるので、デバイスは、802.11ax対応デバイスの動作スペクトル、すなわち、2.4GHz、5GHz、および6GHz周波数帯域をもサポートする。チャネル分割は、新たにオープンしたフリーの6GHz周波数帯域に基づいて実施され、サポートされる帯域幅は、5GHzにおいてサポートされる160MHzの最大帯域幅を超えてよく、たとえば、320MHzであり得る。IEEE802.11ax次世代Wi-Fi極高スループットのピークスループットは、超大の帯域幅を使用することによって増加されることが可能であり、また、複数の周波数帯域(2.4GHz、5GHz、および6GHz)の協働などを通して、ストリームの量を増加させること、たとえば、ストリームの量を16に増加させることによって増加されることが可能である。同じ周波数帯域上では、ピークスループットは、複数のチャネルの協働を通してまたは別の方式でさらに増加され得る。これはサービス送信遅延を低減する。以下において、複数の周波数帯域または複数のチャネルは、複数のリンクと呼ばれる。複数のリンクは、802.11ax、および802.11axと同じ動作周波数帯域を有するより以前のWi-Fi規格で構成されるが、複数のリンクの各々のために、通常、異なる基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)が確立される。リンクが属するBSSにおける局との通信は、ただ1つのリンク上で同時に実施されることが可能である。
802.11ax、およびより以前の複数(Multiple)基本サービスセット識別子(Basic Service Set identifier,BSSID)技術の主要な機能は、1つの物理APを複数の論理APに仮想化すること、すなわち、複数の仮想ネットワークを形成するである。各仮想ネットワークは、異なる局を管理するために使用される。現在のWi-FiシナリオにおけるAP製品と同様に、APは、報告AP(ホームAP)およびゲストAP(guest AP)に仮想化されることが可能である。
複数の仮想ネットワークの機能を提供するためにどのように複数BSSID技術をマルチリンクデバイスに適用すべきかが、当業者によって研究されている技術的問題である。
本出願の実施形態は、チャネル上で局によって送られるプローブ要求フレームの量を低減し、局の関連付け効率を改善するための、WLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法および関係する装置を開示する。
第1の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法を提供する。本方法は、
局がプローブ要求フレームを受信することであって、局はマルチリンクデバイスに属する、ことと、
局が、事前設定された条件に従って、プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定することであって、事前設定された条件は、
プローブ要求フレーム中の参照識別子が、マルチリンク局の各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、ことと、
事前設定された条件が満たされる場合、局が、プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップすることと
を含む。
上記の方法では、マルチリンク局の局は、局と同じマルチリンクデバイス中の別の局がプローブ応答フレームで返答するのを助けることを可能にされる。このようにして、チャネル上で局によって送られるプローブ要求フレームの量は低減され、エアインターフェース効率および局の関連付け効率は改善される。
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法を提供する。本方法は、
局がプローブ要求フレームを受信することであって、局はマルチリンクデバイスに属し、マルチリンクデバイス中の局は複数BSSIDセットに属する、ことと、
局が、事前設定された条件に従って、プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定することであって、事前設定された条件は、
プローブ要求フレーム中の参照識別子が、マルチリンクデバイス中の各局の参照識別子に一致せず、プローブ要求フレーム中の参照識別子が、マルチリンクデバイス中の各局が属する複数BSSIDセット中の各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、ことと、
事前設定された条件が満たされる場合、局が、プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップすることと
を含む。
上記の方法では、マルチリンクデバイス中の局は、局と同じマルチリンクデバイス中の別の局がプローブ応答フレームで返答するのを助けることを可能にされるか、または局と同じマルチリンクデバイス中の別の局が配置された複数BSSIDセットのいずれかのメンバーがプローブ応答フレームで返答するのを助け得る。このようにして、チャネル上で局によって送られるプローブ要求フレームの量は低減され、エアインターフェース効率および局の関連付け効率は改善される。
第3の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおける通信装置を提供する。本装置は、マルチリンクデバイスにおいて使用され、本装置は、
プローブ要求フレームを受信するように構成された、トランシーバユニットと、
事前設定された条件に従って、プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定するように構成された、処理ユニットであって、事前設定された条件は、
プローブ要求フレーム中の参照識別子が、マルチリンクデバイス中の各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、処理ユニットと
を含み、
処理ユニットは、事前設定された条件が満たされる場合、プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップするようにさらに構成される。
上記の方法では、マルチリンクデバイス中の局は、局と同じマルチリンクデバイス中の別の局がプローブ応答フレームで返答するのを助けることを可能にされる。このようにして、チャネル上で局によって送られるプローブ要求フレームの量は低減され、エアインターフェース効率および局の関連付け効率は改善される。
第4の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおける通信装置を提供する。本装置は、マルチリンクデバイスにおいて使用され、本装置は、
プローブ要求フレームを受信するように構成された、トランシーバユニットであって、マルチリンクデバイス中の局は複数BSSIDセットに属する、トランシーバユニットと、
事前設定された条件に従って、プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定するように構成された、処理ユニットであって、事前設定された条件は、
プローブ要求フレーム中の参照識別子が、マルチリンクデバイス中の各局の参照識別子に一致せず、プローブ要求フレーム中の参照識別子が、マルチリンクデバイス中の各局が配置された複数BSSIDセット中の各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、処理ユニットと
を含み、
処理ユニットは、事前設定された条件が満たされる場合、プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップするようにさらに構成される。
上記の方法では、マルチリンクデバイス中の局は、局と同じマルチリンクデバイス中の別の局がプローブ応答フレームで返答するのを助けることを可能にされるか、または局と同じマルチリンクデバイス中の別の局が配置された複数BSSIDセットのいずれかのメンバーがプローブ応答フレームで返答するのを助け得る。このようにして、チャネル上で局によって送られるプローブ要求フレームの量は低減され、エアインターフェース効率および局の関連付け効率は改善される。
第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様の可能な実装では、プローブ要求フレームは、受信機アドレスを含み、
プローブ要求フレーム中の参照識別子は、受信機アドレス中で搬送される受信機媒体アクセス制御MACアドレスであり、
局の参照識別子は、局のMACアドレスである。
第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様の可能な実装では、
プローブ要求フレーム中の参照識別子は、プローブ要求フレーム中のサービスセット識別子SSIDフィールド、またはプローブ要求フレーム中のSSIDリスト要素に含まれるSSID、またはプローブ要求フレーム中のショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDに対応するSSIDであり、
局の参照識別子は、局のSSIDである。
第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様の可能な実装では、
プローブ要求フレーム中の参照識別子は、プローブ要求フレーム中の基本サービスセット識別子BSSIDフィールド中で搬送され、
局の参照識別子は、局のBSSIDである。
第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様の可能な実装では、マルチリンクデバイス中の1つまたは複数の局は、複数BSSIDセットに属する。
第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様の可能な実装では、1つまたは複数の局は、複数BSSIDセット中の送信BSSID局である。
第1の態様、第2の態様、第3の態様、または第4の態様の可能な実装では、1つまたは複数の局は、複数BSSIDセット中の非送信BSSID局を含む。
第5の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法を提供する。本方法は、
報告アクセスポイントAPが局にマルチリンクデバイスMLD情報を送ることであって、報告APは、1つのAPマルチリンクデバイスに属し、APマルチリンクデバイスは、報告APおよび被報告APを含む、こと
を含む。
MLD情報は、報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を含み、報告APに関する情報は、報告APを示し、被報告APに関する情報は、被報告APを示す。
上記の方法では、報告アクセスポイントは、MLD情報を介して局に、APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセットの構造を示し、したがって、APマルチリンクデバイス中の複数のAPとSTAマルチリンクデバイス中の複数のSTAとの間の(たとえば、関連付けを確立する)コンカレント通信はサポートされて、ワイヤレスネットワークのスループットが増加され、送信ロバストネスが改善され、送信遅延が低減されることが可能である。
第6の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法を提供する。本方法は、
局が、報告アクセスポイントAPによって送られたマルチリンクデバイスMLD情報を受信することであって、報告APは、1つのAPマルチリンクデバイスに属し、APマルチリンクデバイスは、報告APおよび被報告APを含み、
MLD情報は、報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を含み、報告APに関する情報は、報告APを示し、被報告APに関する情報は、被報告APを示す、ことと、
マルチリンクデバイスMLD情報をパースして、報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を取得することと
を含む。
上記の方法では、報告アクセスポイントは、MLD情報を介して局に、APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセットの構造を示し、したがって、APマルチリンクデバイス中の複数のAPとSTAマルチリンクデバイス中の複数のSTAとの間の(たとえば、関連付けを確立する)コンカレント通信はサポートされて、ワイヤレスネットワークのスループットが増加され、送信ロバストネスが改善され、送信遅延が低減されることが可能である。
第7の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおいてマルチリンクデバイスにおいて使用される通信装置を提供する。通信装置は、報告アクセスポイントAPにおいて使用され、通信装置は、
マルチリンクデバイスMLD情報を生成するように構成された、処理ユニットと、
局にマルチリンクデバイスMLD情報を送るように構成された、トランシーバユニットであって、報告APは、1つのAPマルチリンクデバイスに属し、APマルチリンクデバイスは、報告APおよび被報告APを含む、トランシーバユニットと
を含む。
MLD情報は、報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を含み、報告APに関する情報は、報告APを示し、被報告APに関する情報は、被報告APを示す。
上記の装置では、報告アクセスポイントは、MLD情報を介して局に、APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセットの構造を示し、したがって、APマルチリンクデバイス中の複数のAPとSTAマルチリンクデバイス中の複数のSTAとの間の(たとえば、関連付けを確立する)コンカレント通信はサポートされて、ワイヤレスネットワークのスループットが増加され、送信ロバストネスが改善され、送信遅延が低減されることが可能である。
第8の態様によれば、本出願の実施形態は、WLANにおいてマルチリンクデバイスにおいて使用される通信装置を提供する。本装置は、局において使用され、本装置は、
報告アクセスポイントAPによって送られたマルチリンクデバイスMLD情報を受信するように構成された、トランシーバユニットであって、報告APは、1つのAPマルチリンクデバイスに属し、APマルチリンクデバイスは、報告APおよび被報告APを含み、
MLD情報は、報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を含み、報告APに関する情報は、報告APを示し、被報告APに関する情報は、被報告APを示す、トランシーバユニットと、
マルチリンクデバイスMLD情報をパースして、報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を取得するように構成された、処理ユニットと
を含む。
上記の装置では、報告アクセスポイントは、MLD情報を介して局に、APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセットの構造を示し、したがって、APマルチリンクデバイス中の複数のAPとSTAマルチリンクデバイス中の複数のSTAとの間の(たとえば、関連付けを確立する)コンカレント通信はサポートされて、ワイヤレスネットワークのスループットが増加され、送信ロバストネスが改善され、送信遅延が低減されることが可能である。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、APマルチリンクデバイス中のAPは、複数BSSIDセットに属し、報告APに関する情報は、報告APが属する複数BSSIDセットをさらに示し、被報告APに関する情報は、被報告APが属する複数BSSIDセットをさらに示す。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、報告APに関する情報は、報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、被報告APに関する情報は、被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、報告APに関する情報は、報告APが属するBSSのBSSIDをさらに含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、被報告APに関する情報は、被報告APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSIDをさらに含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、報告アクセスポイントAPが局にマルチリンクデバイスMLD情報を送った後に、本方法は、
MLD情報を介して局によって送られたプローブ要求フレーム、認証要求フレーム、または関連付け要求フレームを受信すること
をさらに含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、APマルチリンクデバイス中の1つまたは複数のAPは、複数BSSIDセットに属する。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、1つまたは複数の局は、複数BSSIDセット中の送信BSSID APである。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、報告APは、報告APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSID APであり、被報告APは、被報告APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSID APである。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、被報告APに関する情報は、被報告APの複数BSSID関係情報をさらに含み、被報告APの複数BSSID関係情報は、
被報告APが複数BSSIDセットに属するかどうかを示すか、または
被報告APが非送信BSSID APであるかどうかを示すか、または
被報告APが複数BSSIDセットに属するかどうか、および被報告APが送信BSSID APであるかどうかを示す。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、被報告APの複数BSSID関係情報は、被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素に含まれる。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、1つまたは複数のAPは、複数BSSIDセット中の非送信BSSID APを含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、MLD情報は、仮想APに関する情報をさらに含み、仮想APに関する情報は、仮想APを示す。仮想APおよび報告APは、同じAPマルチリンクデバイス中になく、仮想APは、報告APが属する複数BSSIDセット中の非送信APと同じAPマルチリンクデバイスに属する。加えて、報告APが配置されたAPマルチリンクデバイスに属するメンバーAPは、仮想APの動作リンク上に存在しないか、または報告APが配置されたAPマルチリンクデバイスに属するメンバーAPは、仮想APの動作リンク上に存在するが、仮想APと同じ複数BSSIDセット中にない。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、仮想APに関する情報は、仮想APが属する複数BSSIDセットを示す。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、仮想APに関する情報は、仮想APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、仮想APに関する情報は、仮想APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSID APに関する情報を含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、仮想APが属するBSSのBSSIDは、仮想APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSIDとして使用される。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、仮想APに関する情報は、仮想APの複数BSSID関係情報を含み、仮想APの複数BSSID関係情報は、
仮想APが複数BSSIDセットに属するかどうかを示すか、または
仮想APが非送信BSSID APであるかどうかを示すか、または
仮想APが複数BSSIDセットに属するかどうか、および仮想APが送信BSSID APであるかどうかを示す。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、仮想APの複数BSSID関係情報は、仮想APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素に含まれる。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、MLD情報は、共有情報をさらに含む。共有情報は、APマルチリンクデバイスのMACアドレスと、被報告APについてのものであり、被報告APに関する情報を搬送する情報フィールドの量とのうちの1つまたは複数を含む。
第5の態様、第6の態様、第7の態様、または第8の態様の可能な実装では、共有情報は、区別フィールドをさらに含む。区別フィールドは、被報告APに関する情報が配置されたフィールドと、仮想APに関する情報が配置されたフィールドとを示す。
第3の態様、第4の態様、第7の態様、および第8の態様における通信装置は、チップであり得、処理ユニットは、チップの処理回路であり得、トランシーバユニットは、入出力インターフェース回路であり得る。処理回路は、入出力インターフェース回路によって提供されたシグナリングまたはデータ情報を処理するように構成され得、入出力インターフェース回路は、チップのデータまたはシグナリング情報を入出力するように構成され得る。
本出願の実施形態の第9の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサ上で実行されたとき、プロセッサは、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、および対応する可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施することを可能にされる。
本出願の実施形態の第10の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。プログラム製品は、上記のプロセッサによって実行されるコンピュータプログラム(命令)を記憶する。コンピュータプログラムがプロセッサ上で実行されたとき、プロセッサは、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、および対応する可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施することを可能にされる。
本出願の実施形態の第11の態様によれば、通信装置が提供される。本装置は、プロセッサを含み、トランシーバおよびメモリをさらに含み得る。トランシーバは、情報を受信し送るように構成されるか、または別のネットワーク要素と通信するように構成される。メモリは、コンピュータプログラム(命令)を記憶するように構成される。プロセッサは、通信装置が第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、および対応する可能な実装のいずれか1つにおける方法を実装するのをサポートするために、コンピュータプログラムを実行するように構成される。
本出願の実施形態の第12の態様によれば、通信装置が提供される。本装置は、チップの製品形態で存在し得る。本装置の構造は、プロセッサを含み、メモリをさらに含み得る。メモリは、プロセッサに結合し、本装置のために必要なプログラム(命令)およびデータを記憶するように構成される。プロセッサは、第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、および対応する可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施するように通信装置をサポートするために、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行するように構成される。任意選択で、メモリは、プロセッサ中に配置されてよく、内部ストレージである。代替として、プロセッサは、プロセッサの外側に配置されてよく、プロセッサに結合され、外部ストレージである。
本出願の実施形態の第13の態様によれば、通信装置が提供される。本装置は、チップの製品形態で存在し得る。本装置の構造は、プロセッサおよびインターフェース回路を含む。プロセッサは、本装置が第1の態様、第2の態様、第5の態様、第6の態様、および対応する可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施するように、インターフェース回路を通して別の装置と通信するように構成される。
以下で、本出願の実施形態において使用される添付の図面について説明する。
本出願の実施形態による通信システムの構造の概略図である。 本出願の実施形態によるマルチリンクデバイスの構造の概略図である。 本出願の実施形態によるマルチリンクデバイスの別の構造の概略図である。 本出願の実施形態によるマルチリンクデバイスの別の構造の概略図である。 本出願の実施形態によるマルチリンク通信の概略図である。 本出願の実施形態によるマルチリンク通信の別の概略図である。 本出願の実施形態によるWLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法の概略対話図である。 本出願の実施形態によるMLDに基づく複数BSSIDセットフレームワークの概略図である。 本出願の実施形態によるMLDに基づく別の複数BSSIDセットフレームワークの概略図である。 本出願の実施形態によるMLDに基づく別の複数BSSIDセットフレームワークの概略図である。 本出願の実施形態によるWLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法の概略対話図である。 本出願の実施形態によるMLDに基づく別の複数BSSIDセットフレームワークの概略図である。 本出願の実施形態による通信装置の概略構成図である。 本出願の実施形態による別の通信装置の概略構成図である。
以下で、最初に本出願の関係する技術について説明し、次いで添付の図面を参照しながら本出願の実施形態について説明する。
本出願の実施形態は、ワイヤレス通信システムに適用される通信方法を提供する。ワイヤレス通信システムは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless local area network,WLAN)またはセルラーネットワークであり得る。本方法は、ワイヤレス通信システム中の通信デバイス、または通信デバイス中のチップもしくはプロセッサによって実装され得る。通信デバイスは、複数のリンク上のコンカレント送信をサポートするワイヤレス通信デバイスであり得る。たとえば、通信デバイスは、マルチリンクデバイス(Multi-link device)またはマルチバンドデバイス(multi-band device)と呼ばれる。たとえば、ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいて、通信デバイスは、IEEE802.11シリーズプロトコルを使用することによって通信をサポートし、IEEE802.11シリーズプロトコルは、802.11be、802.11ax、または802.11a/b/g/n/acを含む。
1.マルチバンドデバイス(multi-band device)とも呼ばれる、マルチリンクデバイス(Multi-link device,MLD)
マルチリンクデバイスMLDは、1つまたは複数の提携局を含み、提携局は論理局である。「マルチリンクデバイスは提携局を含む」は、本出願の実施形態では「マルチリンクデバイスは局を含む」としても手短に記述される。提携局は、アクセスポイント(Access Point,AP)または非アクセスポイント局(non-access point station,非AP STA)であり得る。説明しやすいように、本出願では、提携局がAPであるマルチリンクデバイスは、マルチリンクAP、マルチリンクAPデバイス、またはAPマルチリンクデバイス(AP multi-link device)と呼ばれることがあり、提携局が非AP STAであるマルチリンクデバイスは、マルチリンクSTA、マルチリンクSTAデバイス、またはSTAマルチリンクデバイス(STA multi-link device)と呼ばれることがある。
マルチリンクデバイスMLDは、802.11シリーズプロトコルに従って、たとえば、極高スループット(Extremely High Throughput,EHT)プロトコルに従って、または802.11beベースもしくは802.11be互換プロトコルに従ってワイヤレス通信を実装し、それにより、別のデバイスとの通信を実装し得る。この別のデバイスは、マルチリンクデバイスであってもよく、またはマルチリンクデバイスでなくてもよい。
各論理局は、1つのリンク上で動作し得るが、複数の論理局は、同じリンク上で動作することを可能にされる。下記のリンク識別子は、1つのリンク上で動作している1つの局を識別するかまたは表す。言い換えれば、1つのリンク上に2つ以上の論理局がある場合、2つ以上のリンク識別子は、論理局を識別するかまたは表すことを要求される。下記のリンクは、リンク上で動作している局をも時々示す。データ送信がマルチリンクデバイスと別のマルチリンクデバイスとの間で実施される場合、通信の前に、マルチリンクデバイスおよび別のマルチリンクデバイスは、最初に、リンク識別子とリンクもしくはリンク上の局との間の対応に関して互いにネゴシエートもしくは通信してよく、またはAPマルチリンクデバイスは、ブロードキャスト管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームを通してリンク識別子とリンクもしくはリンク上の局との間の対応を示す。したがって、データ送信中に、リンク識別子は、リンクまたはリンク上の局を示すために搬送され、したがって、大量のシグナリング情報の送信は、リンクまたはリンク上の局を示すために必要でない。これは、シグナリングオーバーヘッドを低減し、送信効率を改善する。
以下で、説明のために、上記の1つのマルチリンクデバイスがAPマルチリンクデバイスであり、上記の別のマルチリンクデバイスがSTAマルチリンクデバイスである例を使用する。例では、APマルチリンクデバイスがBSSを確立したとき、APマルチリンクデバイスによって送られた管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームは、複数のリンク識別子情報フィールドを含む要素を搬送する。各リンク識別子情報フィールドは、リンク上で動作しているリンク識別子および局との間の対応を示し得る。各リンク識別子情報フィールドは、リンク識別子を含み、MACアドレス、動作クラス、およびチャネル番号のうちの1つまたは複数をさらに含む。MACアドレス、動作クラス、およびチャネル番号のうちの1つまたは複数は、リンクを識別し得る。別の例では、マルチリンク関連付け確立プロセスにおいて、APマルチリンクデバイスおよびSTAマルチリンクデバイスは、複数のリンク識別子情報フィールドについてネゴシエートする。後続の通信において、APマルチリンクデバイスまたはSTAマルチリンクデバイスは、リンク識別子を使用することによってマルチリンクデバイス中の局を識別するかまたは表す。リンク識別子は、局のMACアドレス、動作セット、およびチャネル番号の1つまたは複数の属性をさらに表し得る。MACアドレスは、代替として、関連付けられたAPマルチリンクデバイスの関連付け識別子であり得る。任意選択で、複数の局が1つのリンク上で動作する場合、(数字IDである)リンク識別子によって表される意味は、リンクが配置されたチャネル番号および動作クラスだけでなく、リンク上で動作している局の識別子、たとえば、局のMACアドレスまたはAIDをも含む。
図1は、例としてワイヤレスローカルエリアネットワークを使用することによる、本出願の実施形態による適用シナリオの図である。この適用シナリオは、第1の局101および第2の局102を含む。第1の局101は、複数のリンクを通して第2の局102と通信して、スループットを改善する効果を達成し得る。第1の局は、マルチリンクデバイスであり得、第2の局は、シングルリンクデバイス、マルチリンクデバイスなどであり得る。シナリオでは、第1の局101は、APマルチリンクデバイスであり、第2の局102は、STAマルチリンクデバイスまたは局(たとえば、シングルリンク局)である。別のシナリオでは、第1の局101は、STAマルチリンクデバイスであり、第2の局102は、AP(たとえば、シングルリンクAP)またはAPマルチリンクデバイスである。さらに別のシナリオでは、第1の局101は、APマルチリンクデバイスであり、第2の局102は、APマルチリンクデバイスまたはAPである。また別のシナリオでは、第1の局101は、STAマルチリンクデバイスであり、第2の局102は、STAマルチリンクデバイスまたはSTAである。もちろん、ワイヤレスローカルエリアネットワークは、別のデバイスをさらに含み得る。図1に示されているデバイスの量およびタイプは例にすぎない。
図2(a)および図2(b)は、通信に参加するAPマルチリンクデバイスおよびSTAマルチリンクデバイスの構造の概略図を示す。802.11規格は、(モバイルフォンおよびノートブックコンピュータなどの)APマルチリンクデバイスおよびSTAマルチリンクデバイスの802.11物理レイヤ(Physical layer,PHY)および媒体アクセス制御(Media Access Control,MAC)レイヤ部分に焦点を当てる。
図2(a)に示されているように、APマルチリンクデバイスに含まれる複数のAPは、下位MAC(Low MAC)レイヤおよびPHYレイヤにおいて互いに独立しており、上位MAC(High MAC)レイヤにおいても互いに独立している。STAマルチリンクデバイスに含まれる複数のSTAは、下位MAC(Low MAC)レイヤおよびPHYレイヤにおいて互いに独立しており、上位MAC(High MAC)レイヤにおいても各互いに独立している。
図2(b)に示されているように、APマルチリンクデバイスに含まれる複数のAPは、下位MAC(Low MAC)レイヤおよびPHYレイヤにおいて互いに独立しており、上位MAC(High MAC)レイヤを共有する。STAマルチリンクデバイスに含まれる複数のSTAは、下位MAC(Low MAC)レイヤおよびPHYレイヤにおいて互いに独立しており、上位MAC(High MAC)レイヤを共有する。
もちろん、STAマルチリンクデバイスは、上位MACレイヤが互いに独立している構造を使用してよく、APマルチリンクデバイスは、上位MACレイヤが共有された構造を使用してよい。代替として、STAマルチリンクデバイスは、上位MACレイヤが共有された構造を使用してよく、APマルチリンクデバイスは、上位MACレイヤが互いに独立している構造を使用してよい。たとえば、上位MACレイヤまたは下位MACレイヤは、マルチリンクデバイスのチップシステム中の1つのプロセッサによって実装され得るか、またはチップシステム中の異なる処理モジュールによって実装され得る。
たとえば、本出願の実施形態におけるマルチリンクデバイスは、シングルアンテナデバイスであり得るか、またはマルチアンテナデバイスであり得る。たとえば、マルチリンクデバイスは、3つ以上のアンテナをもつデバイスであり得る。マルチリンクデバイスに含まれるアンテナの量は、本出願の実施形態では限定されない。たとえば、図2(c)は、APマルチリンクデバイスがマルチアンテナデバイスであり、STAマルチリンクデバイスがシングルアンテナデバイスである例を示す。本出願の実施形態では、マルチリンクデバイスは、同じアクセスタイプのサービスが異なるリンク上で送信されることを可能にするか、または同じデータパケットが異なるリンク上で送信されることさえ可能にし得る。代替として、マルチリンクデバイスは、同じアクセスタイプのサービスが異なるリンク上で送信されることを可能にしないことがあるが、異なるアクセスタイプのサービスが異なるリンク上で送信されることを可能にし得る。
マルチリンクデバイスの動作周波数帯域は、限定はされないが、サブ1GHz、2.4GHz、5GHz、6GHz、および高周波数60GHzを含み得る。図3(a)および図3(b)は、ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいて複数のリンクを使用することによる、マルチリンクデバイスと別のデバイスとの間の通信の2つの概略図を示す。
図3(a)は、APマルチリンクデバイス101がSTAマルチリンクデバイス102と通信するシナリオを示している。APマルチリンクデバイス101は、提携AP101-1および提携AP101-2を含み、STAマルチリンクデバイス102は、提携STA102-1および提携STA102-2を含み、APマルチリンクデバイス101は、リンク1およびリンク2上で並列にSTAマルチリンクデバイス102と通信する。
図3(b)は、APマルチリンクデバイス101がSTAマルチリンクデバイス102、STAマルチリンクデバイス103、およびSTA104と通信するシナリオを示している。APマルチリンクデバイス101は、提携AP101-1から提携AP101-3を含む。STAマルチリンクデバイス102は、STA102-1およびSTA102-2という、2つの提携STAを含む。STAマルチリンクデバイス103は、STA103-1およびSTA103-2という、2つの提携STAを含む。STA104はシングルリンクデバイスである。APマルチリンクデバイスは、別々に、リンク1およびリンク3上でSTAマルチリンクデバイス102と通信し、リンク2およびリンク3上でSTAマルチリンクデバイス103と通信し、リンク1上でSTA104と通信し得る。例では、STA104は、2.4GHz周波数帯域上で動作する。STAマルチリンクデバイス103は、STA103-1およびSTA103-2を含み、STA103-1は5GHz周波数帯域上で動作し、STA103-2は6GHz周波数帯域上で動作する。STAマルチリンクデバイス102は、STA102-1およびSTA102-2を含み、STA102-1は2.4GHz周波数帯域上で動作し、STA102-2は6GHz周波数帯域上で動作する。APマルチリンクデバイスにおいて2.4GHz周波数帯域上で動作するAP101-1は、リンク1上でSTA104およびSTAマルチリンクデバイス102中のSTA102-2とのアップリンクまたはダウンリンクデータ送信を実施し得る。5GHz周波数帯域上で動作し、APマルチリンクデバイス中にあるAP101-2は、リンク2上でSTAマルチリンクデバイス103において5GHz周波数帯域上で動作するSTA103-1とのアップリンクまたはダウンリンクデータ送信を実施し得る。6GHz周波数帯域上で動作し、APマルチリンクデバイス101中にあるAP101-3は、リンク3上でSTAマルチリンクデバイス102において6GHz周波数帯域上で動作するSTA102-2とのアップリンクまたはダウンリンクデータ送信を実施し得、また、リンク3上でSTAマルチリンクデバイスにおいてSTA103-2とのアップリンクまたはダウンリンクデータ送信を実施し得る。
図3(a)は、APマルチリンクデバイスがただ2つの周波数帯域をサポートすることを示しており、図3(b)は、APマルチリンクデバイスが3つの周波数帯域(2.4GHz、5GHz、および6GHz)をサポートし、各周波数帯域が1つのリンクに対応し、APマルチリンクデバイス101がリンク1、リンク2、およびリンク3のうちの1つまたは複数上で動作し得る例を使用するにすぎないことに留意されたい。AP側またはSTA側で、本明細書のリンクは、そのリンク上で動作する局としても理解されてよい。実際の適用例では、APマルチリンクデバイスおよびSTAマルチリンクデバイスは、より多いまたはより少ない周波数帯域をさらにサポートし得る。言い換えれば、APマルチリンクデバイスおよびSTAマルチリンクデバイスは、より多くのリンクまたはより少ないリンク上で動作し得る。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
たとえば、マルチリンクデバイスは、ワイヤレス通信機能を有する装置である。装置は、システム全体のデバイスであり得るか、またはシステム全体のデバイス中に設置されたチップ、処理システムなどであり得る。チップまたは処理システムが設置されたデバイスは、本出願の実施形態における方法および機能を実装するために、チップまたは処理システムによって制御され得る。たとえば、本出願のこの実施形態におけるマルチリンクSTAは、ワイヤレス送受信機能を有し、802.11シリーズプロトコルをサポートし得、マルチリンクAP、別のマルチリンクSTA、またはシングルリンクデバイスと通信し得る。たとえば、マルチリンクSTAは、ユーザがAPと通信しさらにWLANと通信することを可能にする任意のユーザ通信デバイスである。たとえば、マルチリンクSTAは、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer,UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、もしくはモバイルフォン、またはモノのインターネット中のモノのインターネットノード、またはビークルのインターネット中のビークル内通信装置など、インターネットに接続されることが可能なユーザ機器であり得る。マルチリンクSTAは、代替として、上記の端末中のチップおよび処理システムであり得る。本出願の実施形態におけるマルチリンクAPは、マルチリンクSTAにサービスを提供するための装置であり、802.11シリーズプロトコルをサポートし得る。たとえば、マルチリンクAPは、通信サーバ、ルータ、スイッチ、もしくはブリッジなどの通信エンティティであり得るか、またはマルチリンクAPは、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局などの様々な形態を含み得る。もちろん、マルチリンクAPは、さらに、これらの様々な形態のデバイス中のチップおよび処理システムであり得る。このようにして、本出願の実施形態における方法および機能は実装される。加えて、マルチリンクデバイスは、高レートおよび低レイテンシ送信をサポートし得る。ワイヤレスローカルエリアネットワーク適用シナリオの継続的な発展とともに、マルチリンクデバイスは、より多くのシナリオにおいてさらに使用され得る。たとえば、マルチリンクデバイスは、スマートシティにおけるセンサーノード(たとえば、スマート水量計、スマート電力量計、もしくはスマート空気検出ノード)、スマートホームにおけるスマートデバイス(たとえば、スマートカメラ、プロジェクタ、ディスプレイスクリーン、テレビジョン、ステレオ、冷蔵庫、もしくは洗濯機)、モノのインターネット中のノード、エンターテインメント端末(たとえば、AR、VR、もしくは別のウェアラブルデバイス)、スマートオフィスにおけるスマートデバイス(たとえば、プリンタ、もしくはプロジェクタ)、ビークルのインターネット中のビークルのインターネットデバイス、または日常生活シナリオにおけるインフラストラクチャ(たとえば、自動販売機、セルフサービスナビゲーションコンソール、セルフチェックアウトデバイス、もしくはセルフサービスフードマシン)として働く。マルチリンクSTAおよびマルチリンクAPの特定の形態は、本出願の実施形態では特段に限定されず、本明細書における説明の例にすぎない。802.11シリーズプロトコルは、802.11be、802.11ax、802.11a/b/g/n/acなどを含み得る。
2.複数(Multiple)基本サービスセット識別子(Basic Service Set identifier,BSSID)モード
複数BSSID(multiple BSSID)セットは、いくつかの協働APの組合せであり、すべての協働APは、同じ動作クラス、同じチャネル番号、および同じアンテナポートを使用する。複数BSSIDセットには、ただ1つの送信(transmitted)BSSID APがあり、他のAPは非送信(nontransmitted)BSSID APである。複数BSSIDセット(すなわち、複数BSSID要素)に関する情報は、送信BSSID APによって送られるビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、またはネイバー報告中で搬送される。非送信BSSID APのBSSIDに関する情報は、受信されたビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、またはネイバー報告中の複数BSSID要素などに基づいて導出される。
複数BSSID技術では、1つの物理APは、複数の論理APに仮想化され得る。各仮想APは、1つのBSSを管理する。異なる仮想APは通常、セキュリティ機構または送信オケージョンなど、異なるSSIDおよびパーミッションを有する。仮想化を通して取得された複数のAPのうちの1つの仮想APに対応するBSSIDは、送信(Transmitted)BSSIDとして構成される。この仮想APは送信(Transmitted)APと呼ばれることがある。別の仮想APに対応するBSSIDは、非送信BSSIDとして構成される。この仮想APは非送信(non-transmitted)APと呼ばれることがある。概して、複数BSSIDセット中の複数のAPは、1つのAPデバイスを仮想化することによって取得された複数の協働APデバイスとしても理解されてよい。BSSIDが送信BSSIDであるAPのみが、ビーコン(beacon)フレームおよびプローブ応答(Probe Response)フレームを送ることができる。STAによって送られたプローブ要求(Probe Request)フレームが、BSSIDが複数BSSIDセット(set)中の非送信BSSIDであるAPに対するものである場合、BSSIDが送信BSSIDであるAPは、プローブ応答フレームで返答するのを支援する必要がある。BSSIDが送信BSSIDであるAPによって送られたビーコンフレームは、複数BSSID要素を含み、BSSIDが非送信BSSIDであるAPは、ビーコンフレームを送ることができない複数の仮想APによって、これらの複数の仮想APによって管理される局に割り振られる関連付け識別子(AID association identifiers)は、1つの空間を共有する。言い換えれば、複数の仮想BSSにおいて局に割り振られるAIDは、同じであることが不可能である。
任意選択で、表1に示されているように、複数BSSID要素は、要素ID、長さ、最大BSSIDインジケーション、およびサブ要素を含む。最大BSSIDインジケーションは、複数BSSIDセットに含まれるBSSIDの最大量がnであることを示す。任意選択で、サブ要素は、各非送信BSSIDに関する情報を含む。受信端部は、複数BSSIDセット中の各BSSIDの参照BSSID、最大BSSIDインジケーション、およびシーケンス番号に基づいて、各BSSIDの値を計算し得る。各BSSIDは、48ビットを含み、複数BSSIDセット中の各BSSIDの最上位(48-n)ビットの値は、参照BSSIDの最上位48-nビットの値と同じであり、複数BSSIDセット中の各BSSIDの最下位nビットの値は、2nを使用することによる、参照BSSIDの最下位nビットの値とBSSIDのシーケンス番号xの値との和に対するモジュロ演算を通して取得される。参照BSSID(すなわち、送信BSSID)は、複数BSSID要素中のフレーム(たとえば、ビーコンフレーム)のMACヘッダ中のBSSIDフィールド中で搬送される。特定の計算方法については、802.11-2016規格を参照されたい。
Figure 2023518887000002
表1の「任意選択のサブ要素」は、表2に示され得る。
Figure 2023518887000003
表2において、非送信BSSIDプロファイル(profile)は、非送信BSSIDを有する1つまたは複数のAPまたはDMG STAの1つまたは複数の要素を含み、非送信BSSIDプロファイル(profile)は、限定はされないが、以下の要素を含む。
1.各非送信BSSIDに含まれる必要がある、ビーコン中の複数の他の要素および非送信BSSID能力関係要素、
2.SSID要素および複数BSSIDインデックス要素、
3.複数BSSID要素がビーコン中で搬送される場合にさらに含まれるFMS記述子(descriptor)要素、
4.以下の要素のいずれでもない:タイムスタンプおよびビーコン間隔フィールド(The Timestamp and Beacon Interval field)、DSSSパラメータセット(DSSS Parameter Set)、IBSSパラメータセット(IBSS Parameter Set)、国(Country)、チャネルスイッチ通知(Channel Switch Announcement)、拡張されたチャネルスイッチ通知(Extended Channel Switch Announcement)、広帯域幅チャネルスイッチ(Wide Bandwidth Channel Switch)、送信電力エンベロープ(Transmit Power Envelope)、サポートされる動作クラス(Supported Operating Class)、IBSS DFS、ERP情報(ERP Information)、HT能力(HT Capabilities)、HT動作(HT Operation)、VHT能力(VHT Capabilities)、VHT動作(VHT Operation)、SIGビーコン互換性(SIG Beacon Compatibility)、ショートビーコン間隔(Short Beacon Interval)、SIG能力(S1G Capabilities)、SIG動作(SIG Operation(11ah))など、ここで、これらの要素は、通常、送信BSSIDに対応するAPと同じ要素値を有する、ならびに
5.任意選択の非継承(non-inheritance)要素:この要素は、非送信BSSIDプロファイル中の最後の要素である。非継承要素は、非送信BSSID中にあり、送信BSSIDから継承されることが不可能な一連の要素のIDおよび要素ID拡張を含む。この要素の特定のコンテンツは、本明細書では省略されることに留意されたい。特に、表3に示されているように、非継承要素は、要素ID、長さ、要素ID拡張、要素IDリスト、および要素ID拡張リストを含む。要素ID拡張リストは、要素ID値が255であるときのみ存在する。
Figure 2023518887000004
複数の仮想ネットワークの機能を提供するためにどのように複数BSSID技術をマルチリンクデバイスに適用すべきかが、当業者によって研究されている技術的問題である。
図4は、本出願の実施形態によるマルチリンクデバイスおよび複数BSSIDに基づく情報インジケーション方法を示す。本方法は、局間に、アクセスポイントと局との間に、およびアクセスポイント間に適用され得る。説明しやすいように、本出願のこの実施形態では、アクセスポイントと局との間の通信が例として使用される。本方法は、限定されないが、以下のステップを含む。
ステップS401:アクセスポイントが局にMLD情報を送る。
アクセスポイントは、1つのMLDに属する。たとえば、アクセスポイントは、APマルチリンクデバイス中のAPである。MLD情報を受信する局は、マルチリンク局デバイス中の局であり得るか、またはシングルリンク局であり得る。別のタイプのBSSでは、MLD情報は、代替として局によって送られてよく、局は、1つのMLDに属する。MLD情報は、代替としてアクセスポイントによって受信され得る。アクセスポイントは、1つのMLDに属するか、またはシングルリンクアクセスポイントである。以下の説明は、アクセスポイントが局にMLD情報を送る例を使用することによって説明される。
MLD情報を送り、APマルチリンクデバイス中にあるAPは、報告AP(reporting AP)と呼ばれることがある。被報告APの情報フィールドは、報告APが属するMLD中の別のAPに関する情報を含む。
MLD情報は、報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を含み、報告APに関する情報は、報告APを示し、被報告APに関する情報は、被報告APを示す。
任意選択で、APマルチリンクデバイス中のAPは、複数BSSIDセットに属し、報告APに関する情報は、報告APが属する複数BSSIDセットをさらに示し、被報告APに関する情報は、被報告APが属する複数BSSIDセットをさらに示す。
MLD情報は、局をAPマルチリンクデバイスに関連付けるための情報を搬送し、したがって、情報を受信する局は、対応するAPに関連付けられることが可能である。任意選択で、MLD情報は、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレーム、関連付け応答フレーム、プローブ応答フレーム、認証フレーム、またはネイバー報告中で搬送され得る。
MLD情報は、複数BSSID情報などをさらに含み得ることに留意されたい。もちろん、MLD情報は、別の名称を有することがある。これは、本出願のこの実施形態では特段に限定されない。
APマルチリンクデバイスは、n個の異なるリンク(links)上で動作するn個の論理APを含む。したがって、APは、リンク識別子リンク1、リンク2、…、およびリンクnを使用することによって表され得、APのMACアドレスは異なる。APマルチリンクデバイスは、MLD MACアドレス(address)を使用することによって識別され、言い換えれば、MACアドレスは、APマルチリンクデバイス管理エンティティ(management entity)を識別するためのものである。APマルチリンクデバイスのMACアドレスは、マルチリンクAPに含まれるn個の論理APの1つのMACアドレスと同じであり得るか、またはn個の論理APのすべてのMACアドレスと異なり得る。たとえば、APマルチリンクデバイスのMACアドレスは、共通のMACアドレスであり、APマルチリンクデバイスを識別し得る。
例では、APマルチリンクデバイス中の1つまたは複数の論理APは、1つまたは複数の複数(Multiple)基本サービスセット識別子(Basic Service Set Identifier,BSSID)セット(set)に属し得る。例では、APマルチリンクデバイス中の論理APは、異なる複数BSSIDセットに属する。別の例では、APマルチリンクデバイス中の複数の論理APは、同じ複数BSSIDセットに属し得る。たとえば、APマルチリンクデバイス中の2つの論理APが1つのリンク上で動作する場合、これらの2つの論理APは、同じ複数BSSIDセットに属し得る。
たとえば、図5に示されているように、APマルチリンクデバイスのMACアドレスは、たとえば、MLD1である。マルチリンクデバイスは、AP1、AP2、およびAP3として示されている、3つの論理APを含む。AP1、AP2、およびAP3は、リンク1(link 1)、リンク2(link 2)、およびリンク3(link 3)上で動作する。AP1、AP2、およびAP3のMACアドレスは、BSSID_11、BSSID_21、およびBSSID_31である(802.11axの前では、APによって確立されるBSSのBSSIDは、APのMACアドレスであり、後で変更され得る。説明しやすいように、APのMACアドレスが、APによって確立されるBSSのBSSIDである例が本明細書では使用される)。AP1は、複数BSSIDセット1のメンバーであり、複数BSSIDセット1は、MACアドレスがBSSID_13であるAP4をさらに含む。AP2は、複数BSSIDセット2のメンバーであり、複数BSSIDセット2は、MACアドレスがBSSID_22であるAP5、およびMACアドレスがBSSID_23であるAP6をさらに含む。AP3は、複数BSSIDセット3のメンバーであり、複数BSSIDセット3は、MACアドレスがBSSID_32であるAP7、およびMACアドレスがBSSID_33であるAP8をさらに含む。
ステップS402:局が、アクセスポイントAPによって送られたMLD情報を受信する。
特に、ブロードキャストまたはユニキャスト方式でAPによってMLD情報を受信した後に、局は、MLD情報をパースして、MLD情報中のコンテンツ、たとえば、MLD情報中の報告AP(reporting AP)に関する情報および被報告AP(reported AP)に関する情報を取得する。MLD情報が、共有情報および仮想APに関する情報を含む場合、局は同じく、パースを通して共有情報および仮想APに関する情報を取得する。局は、MLD情報をパースすることによって取得されたコンテンツに基づいて、APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセット構造を学習し得ることが理解されよう。APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセット構造を取得した後に、STAは、以下の動作のうちの1つまたは複数を実施し得る。
(1)1つのリンク上でAPが配置されたMLD中の1つまたは複数のAPに関連付けられる。たとえば、図6において、局が、MACアドレスがリンク1上のBSSID-1xであるAPによって送られたMLD情報を受信した後に、局は、MACアドレスがBSSID-1xであるAPが配置されたAPマルチリンクデバイスMLD1中で、MACアドレスがBSSID-1xであるAP、およびMACアドレスがBSSID-3xであるAPに関連付けられることを選定し得る。
(2)1つのリンク上で報告APが配置されたMLD以外の別のMLD中のAPに関連付けられ、この別のMLD中のAPは、報告APが配置されたMLD中のAPを含む複数BSSIDセットに属する。たとえば、図6において、局が、MACアドレスがリンク1上のBSSID-1xであるAPによって送られたMLD情報を受信した後に、局は、APマルチリンクデバイスMLD2中で、MACアドレスがBSSID-2xであるAP、およびMACアドレスがBSSID-3yであるAPに関連付けられることを選定し得る。
任意選択で、本明細書における関連付けは、プローブ要求フレームおよびプローブ応答フレーム、認証要求フレームおよび認証応答フレーム、ならびに関連付け要求フレームまたは関連付け応答フレームのうちの1つまたは複数を交換することを指す。
以下で、APマルチリンクデバイスに適用される2つの任意選択の複数BSSIDセットアーキテクチャソリューションを例示する。
以下で、BSS中にあり、送信BSSIDによって識別されるAPは、送信AP(送信BSSID AP)と呼ばれ、BSS中にあり、非送信BSSIDによって識別されるAPは、非送信AP(非送信BSSID AP)と呼ばれる。
ソリューション1:
複数の複数BSSIDセット中の送信BSSID APは、同じAPマルチリンクデバイスからではない。言い換えれば、同じAPマルチリンクデバイスは、複数BSSIDセットに属する1つの送信BSSID APを含み、別の複数BSSIDセットに属する1つの非送信BSSID APをさらに含み得る。たとえば、1つのAPマルチリンクデバイス(MLD1)中のAP1は、複数BSSIDセット1中の送信BSSID APであり、APマルチリンクデバイス(MLD1)中のAP2は、複数BSSIDセット2中の非送信BSSID APである。この場合、マルチリンクデバイスの複数BSSIDによって形成されたネットワークは、よりフレキシブルであり、異なる局のサービス要件に対してより好適である。
図6は、複数の複数BSSIDセット中の送信BSSIDによって識別されるBSS中のAPが同じAPマルチリンクデバイス中にないアーキテクチャを示している。MACアドレス識別子がxで終了するAPは、送信BSSID APであり、MACアドレス識別子がyまたはzで終了するAPは、非送信BSSID APである。たとえば、複数BSSIDセット1中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_1xであるAP1であり、複数BSSIDセット1中の非送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_1yであるAP4である。複数BSSIDセット2中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_2xであるAP5であり、複数BSSIDセット2中の非送信BSSID APは、アドレス識別子がBSSID_2yであるAP2、およびMACアドレス識別子がBSSID_2zであるAP6である。複数BSSIDセット3中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_3xであるAP3であり、複数BSSIDセット3中の非送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_3yであるAP7、およびMACアドレス識別子がBSSID_3zであるAP8である。図6から、異なる複数BSSIDセットからの送信BSSID AP(すなわち、送信AP)は、異なるAPマルチリンクデバイス中に分配されることがわかり、たとえば、MACアドレスがBSSID-1xであるAP、およびMACアドレスがBSSID-2xであるAPは、それぞれ、APマルチリンクデバイスMLD1、およびAPマルチリンクデバイスMLD2中にある。
本出願のこの実施形態では、仮想APがさらにある。仮想APおよび報告APは、同じAPマルチリンクデバイス中になく、仮想APは、報告APが属する複数BSSIDセット中の非送信APと同じAPマルチリンクデバイスに属する。加えて、報告APが配置されたAPマルチリンクデバイスに属するメンバーAPは、仮想APの動作リンク上に存在しないか、または報告APが配置されたAPマルチリンクデバイスに属するメンバーAPは、仮想APの動作リンク上に存在するが、仮想APと同じ複数BSSIDセット中にない。たとえば、図6に示されているように、複数BSSIDセット2中の報告APは、MACアドレスがBSSID_2xであるAP5である(送信APでもある)。MACアドレスがBSSID_1xであるAP1、およびAP5は、同じマルチリンクデバイス中にないが、AP1と、MACアドレスが、AP5が配置された複数BSSIDセット2中のBSSID_2yである非送信AP、すなわち、AP2とは、同じAPマルチリンクデバイス(MLD1)中にある。加えて、報告APが配置されたAPマルチリンクデバイスに属するメンバーAPは、AP1の動作リンク上に存在しない。したがって、報告APとして働くAP5にとって、AP1は、仮想APと見なされ得る。もちろん、本明細書における「仮想AP」は、別の名称を有してよいが、本明細書の仮想APのそれと同じ意味を有すべきである。
本出願の実施形態では、APマルチリンクデバイス中にあり、MLD情報を送るAPは、報告APと呼ばれることがあり、MLD情報を送らないAPは、被報告APと呼ばれることがある。任意選択で、被報告APおよび報告APは、同じAPマルチリンクデバイス中に配置される。任意選択で、被報告APおよび被報告APは、同じAPマルチリンクデバイス中に配置されない。例では、現在、APマルチリンクデバイス中に、1つの報告AP、および少なくとも1つの被報告APがある(被報告APの量が0であるとき、APマルチリンクデバイスは、特殊なAPマルチリンクデバイスと見なされ得る)。被報告APおよび報告APは、同じマルチリンクAP中にある。別の例では、APマルチリンクデバイスは、1つの論理APをも含むことがあり、この論理APは、動作のために複数のリンク間で切り替わる。論理APがMLD情報を送るとき、論理APは報告APである。管理フレームは、ビーコン(beacon)フレーム、プローブ応答(Probe Response)フレーム、または関連付け応答フレームであり得る。MLD情報は、管理フレーム、または別の事前指定されたフレーム中で搬送される。したがって、アクセスポイントが局にMLD情報に送ることは、具体的には次の通りであり得る:報告APが局にMLD情報を送る。MLD情報は、局に対して、局中のマルチリンクデバイスおよび複数BSSIDセットの分配に基づく情報を示し、したがって、局は、第1の局が配置されたMLDに関する情報について学習する。
MLD情報は、管理フレーム中で搬送されてよく、MLD情報は、以下の情報:報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を含み、任意選択で、仮想APに関する情報および共有情報をさらに含み得る。
報告APに関する情報は、報告APが属するBSSのBSSID(概して報告APのMACアドレス)を含む。加えて、報告APが複数BSSIDセットのメンバーである場合、報告APに関する情報は、報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を搬送する必要がある。報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素は、いくつかのAPに関する情報を搬送し、これらのAPに関する情報は、報告APの第2タイプAP情報と呼ばれることがある。
任意選択で、報告APに関する情報は、第1タイプAP情報をさらに含み、報告APに関する情報中の第1タイプAP情報は、報告APの情報である。たとえば、第1タイプAP情報は、限定はされないが、報告APの能力情報、報告APの動作情報、報告APのMACアドレス、報告APのリンク識別子などのうちの1つまたは複数をさらに含む。任意選択で、MLD情報がビーコン(beacon)フレーム中で搬送される場合、報告APに関する情報は、現在の802.11プロトコル(たとえば、802.11-2016プロトコル)においてビーコンフレーム中で搬送されるいくつかの他のフィールドまたは要素、たとえば、タイムスタンプ(timestamp)フィールド、ビーコン間隔フィールド、SSID要素などをさらに含み得る。任意選択で、MLD情報がプローブ応答フレーム中で搬送される場合、報告APは、現在の802.11プロトコル(たとえば、802.11-2016プロトコル)においてビーコンフレーム中で搬送されるいくつかの他のフィールドまたは要素、たとえば、タイムスタンプ(timestamp)フィールド、ビーコン間隔フィールド、SSID要素などをさらに含み得る。任意選択で、MLD情報が関連付け要求フレーム中で搬送される場合、報告APに関する情報は、現在の802.11プロトコル(たとえば、802.11-2016プロトコル)において関連付け要求フレーム中で搬送されるいくつかの他のフィールドまたは要素、たとえば、関連付け識別子(association identifier,AID)フィールド、拡張分散チャネルアクセス(Enhanced distributed Channel Access,EDCA)パラメータセット要素などをさらに含み得る。
被報告APに関する情報:方式1:被報告APに関する情報は、第1タイプAP情報を含み、第1タイプAP情報は、被報告APが配置されたMLD中の被報告AP以外のAPのうちの1つに関する情報を含む。被報告APに関する情報中で示される被報告APが複数BSSIDセットのメンバーである場合、任意選択で、被報告APに関する情報は、被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素をさらに含む。任意選択で、被報告APに関する情報は、被報告APが配置された複数BSSIDの関係情報をさらに含む。被報告APが配置された複数BSSIDの関係情報は、第1のプリセットビットを使用することによって、被報告APが複数BSSIDセットのメンバーであるかどうかを示し得る。たとえば、第1のプリセットビットは、1ビットを含み、被報告APが複数BSSIDセットのメンバーであるかどうかは、1ビットを使用することによって示される。被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素は、いくつかのAPに関する情報を搬送し、これらのAPに関する情報は、被報告APの第2タイプAP情報と呼ばれることがある。
被報告APに関する情報において、示される被報告APが非送信BSSID APである場合、複数BSSIDの関係情報は、被報告APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSID APに関する情報、または複数BSSIDセット中の送信BSSID、もしくは送信BSSIDのシーケンス番号をさらに含む。任意選択で、送信BSSID AP情報は、能力情報、動作情報、MACアドレス、送信BSSID APのリンク識別子、および送信BSSID APが配置されたAPマルチリンクデバイスのMACアドレスのうちの1つまたは複数をさらに含み得る。
任意選択で、被報告APが配置された複数BSSIDの関係情報は、第2のプリセットビットを使用することによって、被報告APが属する複数BSSIDセット中の被報告APのAPタイプをさらに示し得る。たとえば、第2のプリセットビットは、2ビットであり、この2ビットは、APが複数BSSIDセットに属するかどうか、および被報告APが送信BSSID APであるかどうかを別々に示すか、または第2のプリセットビットは、1ビットであり、この1ビットは、被報告APが非送信BSSID APであるかどうかを示す。
任意選択で、もちろん、複数BSSIDの関係情報は、2ビットを使用することによって、被報告APが複数BSSIDセットに属するかどうかをさらに示し、被報告APが属する複数BSSIDセット中の被報告APのタイプをさらに示し得る。たとえば、2ビットのうちの一方は、被報告APが複数BSSIDセットに属するかどうかを示し、他方のビットは、被報告APが属する複数BSSIDセット中の被報告APのタイプ、たとえば、被報告APが送信BSSID APであるか非送信BSSID APであるかを示す。
複数BSSID要素が、被報告APに関する情報中にある場合、複数BSSID要素の非送信BSSIDプロファイルは、非送信BSSID APが配置されたMLDのMACアドレスをさらに搬送し得ることに留意されたい。特に、非送信BSSID APがMLDに属する場合、APが配置されたMLDのMACアドレスは非送信BSSIDプロファイルに追加される。そうでない場合、MACアドレスは省略されてよい。非送信BSSID APが属するMLDのMACアドレスは、非送信BSSID APが属するMLD中のAPに関連付けられるために別の局によって使用され得る。
任意選択で、被報告APに関する情報に含まれる複数BSSIDの関係情報は、被報告APの情報フィールド中の複数BSSID要素中に、たとえば、複数BSSID要素中の任意選択のサブ要素フィールド中にあり得る。
任意選択で、被報告APに関する情報に含まれる複数BSSIDの関係情報は、被報告APの(複数BSSID要素中にではなく)別のフィールド中にあり得る。
方式2:場合1:被報告APが複数BSSIDセットに属しない。この場合、被報告APの情報フィールド中の第1タイプAP情報は、報告APと同じMLDに属するAPに関する情報である。場合2:被報告APが複数BSSIDセットに属する場合、第1タイプAP情報は、複数BSSIDセット中の送信BSSID APに関する情報であり、被報告APの情報フィールドは、複数BSSID要素をさらに含む。この場合、複数BSSID要素は第2タイプAP情報を搬送する。場合2は、2つの場合にさらに分割される。場合2.1:送信BSSID APおよび報告APが、同じMLD中にある。場合2.2:送信BSSID APおよび報告APが、同じMLD中にない。
場合2.2では、被報告AP情報フィールドは、以下の条件を満たすAPに関する情報をさらに含む。
(1)APおよび報告APが、同じAPマルチリンクデバイス中に配置され、
(2)AP、および被報告APに関する情報中の送信BSSID APが、同じ複数BSSIDセット中に配置される。
これらの条件を満たすAPに関する情報は、APが属する複数BSSIDセットのBSSIDまたは複数BSSIDインデックスである。
方式2では、被報告APの情報フィールドは、被報告APが複数BSSIDセットに属するかどうかを示すための1ビット情報を含み、被報告APおよび報告APが同じMLD中にあるかどうかを示すための1ビット情報をさらに含む。
方式2では、被報告APが複数BSSIDセットに属する場合、被報告APの情報フィールドに含まれる第1タイプAP情報は、送信BSSID APに関する情報であり、シグナリングの構造は、仮想APの情報フィールドのそれに合致する。
任意選択で、たとえば、第1タイプAP情報は、被報告APの能力要素、被報告APの動作情報、被報告APのMACアドレス、被報告APのリンク識別子などのうちの1つまたは複数を含む。リンク識別子は識別子番号であり得る。代替として、リンク識別子は、被報告APの動作クラスおよびチャネル番号であり得る。代替として、リンク識別子は、被報告APのMACアドレスであり得る。代替として、リンク識別子は、上記の項目(たとえば、識別子番号、被報告APの動作クラス、チャネル番号、および被報告APのMACアドレス)のうちの少なくとも2つの組合せであり得る。送られるMLD情報において、報告APは、事前に、識別子と動作クラス(operating class)およびチャネル番号との間の1対1の対応、または識別子と被報告APのMACアドレスとの間の1対1の対応、または識別子と少なくとも2つの項目の組合せとの間の1対1の対応を実施し得る。もちろん、対応は、事前に報告APと局との間のネゴシエーションを通して判定されてもよい。
仮想APに関する情報:仮想APに関する情報に示されているAPが複数BSSIDセットのメンバーである場合、仮想APの情報フィールドは、第1タイプAP情報、すなわち、送信BSSID AP(言い換えれば、仮想APは、仮想APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSID APと見なされる)、および仮想APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素に関する情報を含む。任意選択で、仮想APに関する情報は、仮想APが配置された複数BSSIDの関係情報をさらに含む。仮想APが配置された複数BSSIDの関係情報は、第3のプリセットビットを使用することによって、仮想APが複数BSSIDセットのメンバーであるかどうかを示し得る。たとえば、第3のプリセットビットは1ビットを含み、このビットは、仮想APが複数BSSIDセットに属するかどうかを示す。
仮想APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素は、いくつかのAPに関する情報を搬送し、これらのAPに関する情報は、仮想APの第2タイプAP情報と呼ばれることがある。
仮想APに関する情報に示されているAPが複数BSSIDセットのメンバーでない場合、仮想APの情報フィールドは、第1タイプAP情報、特に、仮想AP自体に関する情報を含む。
任意選択で、仮想APが配置された複数BSSIDの関係情報は、第4のプリセットビットを使用することによって、仮想APが属する複数BSSIDセット中の仮想APのAPタイプをさらに示し得る。たとえば、第4のプリセットビットは、2ビットであり、この2ビットは、APが複数BSSIDセットに属するかどうか、および仮想APが送信BSSID APであるかどうかを別々に示すか、または第4のプリセットビットは、1ビットであり、この1ビットは、仮想APが非送信BSSID APであるかどうかを示す。
任意選択で、もちろん、複数BSSIDの関係情報は、2ビットを使用することによって、仮想APが複数BSSIDセットに属するかどうかをさらに示し、仮想APが属する複数BSSIDセット中の仮想APのタイプをさらに示し得る。たとえば、2ビットのうちの一方は、仮想APが複数BSSIDセットに属するかどうかを示し、他方のビットは、仮想APが属する複数BSSIDセット中の仮想APのタイプ、たとえば、仮想APが送信BSSID APであるか非送信BSSID APであるかを示す。
複数BSSID要素が、仮想APに関する情報中にある場合、複数BSSID要素の非送信BSSIDプロファイルは、非送信BSSID APが配置されたMLDのMACアドレスをさらに搬送し得ることに留意されたい。特に、非送信BSSID APがMLDに属する場合、APが配置されたMLDのMACアドレスは非送信BSSIDプロファイルに追加される。そうでない場合、MACアドレスは省略されてよい。非送信BSSID APが属するMLDのMACアドレスは、非送信BSSID APが属するMLD中のAPに関連付けられるために別の局によって使用され得る。
任意選択で、仮想APに関する情報に含まれる複数BSSIDの関係情報は、仮想APの情報フィールド中の複数BSSID要素中に、たとえば、複数BSSID要素中の任意選択のサブ要素フィールド中にあり得る。
任意選択で、たとえば、第1タイプAP情報は、仮想APの能力要素、仮想APの動作情報、仮想APのMACアドレス、仮想APのリンク識別子、仮想APが配置されたAPマルチリンクデバイス(MLD)のMACアドレスなどのうちの1つまたは複数を含む。リンク識別子は、識別子番号、もしくは仮想APの動作クラスおよびチャネル番号、もしくはMACアドレス、または上記の項目のうちの少なくとも2つの組合せであり得る。送られるMLD情報において、報告APは、事前に、識別子と仮想APの動作クラスおよびチャネル番号との間の1対1の対応、または識別子と仮想APのMACアドレスとの間の1対1の対応、または識別子と少なくとも2つの項目の組合せとの間の1対1の対応を実施し得る。もちろん、対応は、事前に報告APと局との間のネゴシエーションを通して判定されてもよい。
上述の第1タイプAP情報はすべて、複数BSSIDセットの複数BSSID要素外で搬送され、上述の第2タイプAP情報はすべて、複数BSSIDセットの複数BSSID要素中で搬送される。
共有情報は、報告AP、被報告AP、仮想APなどの共有情報のうちの少なくとも2つを特に含む。たとえば、報告APおよび被報告APは、同じAPマルチリンクデバイスMLD2中に配置され、両方とも、APマルチリンクデバイスMLD2のMACアドレスを有する。したがって、共有情報は、マルチリンクデバイスMLD2のMACアドレスを含み得る。加えて、被報告APの量と仮想APの量の両方は、共有情報として分類され得る。共有情報の一部が共有情報中で搬送されないとき、共有情報のこの一部は、報告APに関する情報、被報告APに関する情報、または仮想APに関する情報中で搬送され得ることに留意されたい。たとえば、報告APと被報告APの両方が配置されたAPマルチリンクデバイスMLD2のMACアドレスは、報告APに関する情報中で搬送され、および/または被報告APに関する情報中で搬送され得る。
任意選択で、MLD情報は共有情報を含まないことがある。この場合、本明細書の共有情報に含まれる情報のいくつかの例は、代替として、報告APに関する情報、被報告APに関する情報、または仮想APに関する情報中で搬送され得る。
任意選択で、本出願のこの実施形態では、被報告APの情報フィールドおよび仮想APの情報フィールドは、以下の方式で区別され得る。
例では、被報告APの情報フィールドおよび仮想APの情報フィールドは、共有情報フィールド中の被報告APの量および仮想APの量によって暗黙的に示される。この場合、1つまたは複数の被報告APの情報フィールドは連続しており、1つまたは複数の仮想APの情報フィールドは連続している。例では、MLD情報が、報告APに関する情報、被報告AP1つまたは複数の被報告、仮想APに関する情報、および共有情報を含むとき、MLD情報のフィールド構造は表4に示され得る。
Figure 2023518887000005
表4に示されているように、共有情報は、被報告APの量が2であり、仮想APの量が3であることを示すと仮定される。したがって、共有情報の後の2つの情報フィールドは、2つの被報告APに関する情報を含み、これらの2つの情報フィールドの後の3つの情報フィールドは、3つの仮想APに関する情報を含む。その場合、共有情報の後の2つの情報フィールドを読み取って、MLD情報を受信する局は、2つのフィールドが被報告APに関する情報であることを知る。これらの2つの情報フィールドの後の3つの情報フィールドを読み取って、局は、3つのフィールドが仮想APに関する情報であることを知る。
別の例では、プリセットビット情報は、現在の情報フィールドが被報告APの情報フィールドであるか、または仮想APの情報フィールドであるかを示すための情報フィールド中で搬送される。プリセットビット情報は1ビットであり得る。たとえば、1ビットの値が1である場合、それは、現在の情報フィールドが被報告APの情報フィールドであることを示す。1ビットの値が0である場合、それは、現在の情報フィールドが仮想APの情報フィールドであることを示す。代替として、プリセットビット情報は、フィールドの特殊値であり得る。フィールドのいくつかの値(たとえば、1100)は、現在の情報フィールドが被報告APの情報フィールドであることを示し、いくつかの他の値(0011)は、現在の情報フィールドが仮想APの情報フィールドであることを示す。したがって、被報告APに関する情報または仮想APに関する情報は、フィールドの特殊値に基づいて判定され得る。このようにして、MLD情報は、被報告APの量または仮想APの量を示さないで、シグナリングオーバーヘッドを低減し得る。加えて、被報告APのうちの1つまたは複数の情報フィールドは連続している必要がなく、仮想APの1つまたは複数の情報フィールドは連続している必要がない。MLD情報中の被報告APの情報フィールドおよび仮想APの情報フィールドのロケーションは、よりフレキシブルである。もちろん、この例におけるMLD情報は、表2に示されている構造を使用してもよい。
図6に示されている構造に関して、以下で、報告APに関する情報、被報告APに関する情報、および仮想APに関する情報中で搬送される送信BSSID情報および複数BSSID要素の例について説明する。詳細は次の通りである。
例1:報告APが、MACアドレスがBSSID-2xであるAPである場合、1つの被報告APは、MACアドレスがBSSID-3yであるAPであり、1つの仮想APは、MACアドレスがBSSID-1xであるAPである。
MACアドレスがBSSID-2xである報告APは、複数BSSIDセット2のメンバーであり、MACアドレスがBSSID-2xであるAPは、複数BSSIDセット2中の送信BSSID APである。したがって、報告APに関する情報は、第1タイプAP情報および第2タイプAP情報を含む。第1タイプAP情報は、MACアドレスBSSID-2x(すなわち、送信BSSID)を含む。第2タイプAP情報は、複数BSSIDセット2の複数BSSID要素を含み、複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-2yであるAPに関する情報、およびMACアドレスがBSSID-2zであるAPに関する情報を含む。
MACアドレスがBSSID-3yである被報告APは、複数BSSIDセット3のメンバーであり、複数BSSIDの関係情報は、MACアドレスがBSSID-3yであるAPが非送信BSSID APであることを示す。したがって、被報告APに関する情報は、第1タイプAP情報、第2タイプAP情報、およびMACアドレスがBSSID-3yであるAPが配置された複数BSSIDセット3中の送信BSSID APに関する情報、すなわち、MACアドレスがBSSID-3xであるAPに関する情報を含む。第1タイプAP情報は、MACアドレスがBSSID-3yである被報告APのMACアドレスなどを含む。第2タイプAP情報は、MACアドレスがBSSID-3yであるAPが配置された複数BSSIDセット3の複数BSSID要素を搬送し、複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-3zであるAPに関する情報を搬送する。
MACアドレスがBSSID-1xである仮想APは、複数BSSIDセット1のメンバーであり、MACアドレスがBSSID-1xであるAPは、複数BSSIDセット1中の送信BSSID APである。したがって、仮想APに関する情報は、第1タイプAP情報および第2タイプAP情報を含み、第1タイプAP情報は、MACアドレスBSSID-1xを含み、第2タイプAP情報は、複数BSSIDセット1の複数BSSID要素を含み、複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-1yであるAPに関する情報を含む。
例2:報告APが、MACアドレスがBSSID-1xであるAPである場合、1つの被報告APは、MACアドレスがBSSID-2yであるAPであり、別の被報告APは、MACアドレスがBSSID-3xであるAPである。加えて、MACアドレスBSSID-1xをもつAPは、対応する仮想APを有しない。
MACアドレスがBSSID-1xである報告APが複数BSSIDセット1のメンバーであり、MACアドレスがBSSID-1xであるAPが複数BSSIDセット1中の送信BSSID APであるので、報告APに関する情報は、第1タイプAP情報および第2タイプAP情報を含む。第1タイプAP情報は、MACアドレスBSSID-1x(すなわち、送信BSSID)を含み、第2タイプAP情報は、複数BSSIDセット1の複数BSSID要素を含み、複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-1yであるAPに関する情報を含む。
MACアドレスがBSSID-2yである被報告APは、複数BSSIDセット3のメンバーであり、複数BSSIDの関係情報は、MACアドレスがBSSID-2yであるAPが非送信BSSID APであることを示す。したがって、被報告APに関する情報は、第1タイプAP情報、第2タイプAP情報、およびMACアドレスがBSSID-2yであるAPが配置された複数BSSIDセット2中の送信BSSID APに関する情報、すなわち、MACアドレスがBSSID-2xであるAPに関する情報を含む。第1タイプAP情報は、MACアドレスがBSSID-2yであるMACアドレスなどを含む。第2タイプAP情報は、MACアドレスがBSSID-2yであるAPが配置された複数BSSIDセット2の複数BSSID要素を含む。複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-2yであるAPに関する情報、およびMACアドレスがBSSID-2zであるAPに関する情報を含む。
MACアドレスがBSSID-3xである被報告APは、複数BSSIDセット3のメンバーであり、複数BSSIDの関係情報は、MACアドレスがBSSID-3xであるAPが送信BSSID APであることを示す。したがって、被報告APに関する情報は、第1タイプAP情報、第2タイプAP情報、およびMACアドレスがBSSID-3xであるAPのMACアドレスBSSID-3x(すなわち、送信BSSID)を含む。第1タイプAP情報は、MACアドレスがBSSID-3xである被報告APのMACアドレスなどを含む。第2タイプAP情報は、MACアドレスがBSSID-3xであるAPが配置された複数BSSIDセット3の複数BSSID要素を含む。複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-3yであるAPに関する情報、およびMACアドレスがBSSID-3zであるAPに関する情報を含む。
MACアドレスがBSSID-1xであるAPが報告APとして働くとき、対応する仮想APはない。したがって、MLD情報は、仮想APに関する情報を含まない。上記の2つの例では、任意選択で、MLD情報は、共有情報をさらに含み得ることが理解されよう。共有情報のコンテンツについては、上記の説明を参照されたい。詳細について本明細書で再び説明されない。
ソリューション2:
複数の複数BSSIDセット中の送信BSSID APは、同じAPマルチリンクデバイスに属する。言い換えれば、APマルチリンクデバイス中の1つまたは複数のAPが複数BSSIDセットに属する場合、複数BSSIDセット中のすべての送信BSSID APは、1つのAPマルチリンクデバイスに属する。たとえば、複数BSSIDセット1中の送信BSSID AP1、および複数BSSIDセット2中の送信BSSID AP2は、APマルチリンクデバイスMLD1中の2つの異なるAPに属する。この場合、APマルチリンクデバイスに基づいて構築された複数BSSIDネットワークはより単純であり、MLD情報のシグナリングオーバーヘッドはより少ない。
図7は、複数の複数BSSIDセット中の送信BSSIDによって識別されるBSS中のAPが、同じAPマルチリンクデバイスからであることを示す。MACアドレス識別子がxで終了するAPは、送信BSSID APであり、MACアドレス識別子がyまたはzで終了するAPは、非送信BSSID APである。たとえば、複数BSSIDセット1中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_1xであるAP1であり、複数BSSIDセット1中の非送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_1yであるAP4である。複数BSSIDセット2中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_2xであるAP2であり、複数BSSIDセット2中の非送信BSSID APは、アドレス識別子がBSSID_2yであるAP5、およびMACアドレス識別子がBSSID_2zであるAP6である。複数BSSIDセット3中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_3xであるAP3であり、複数BSSIDセット3中の非送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_3yであるAP7、およびMACアドレス識別子がBSSID_3zであるAP8である。図7から、異なる複数BSSIDセットからの送信BSSID AP(すなわち、送信AP)はすべて、APマルチリンクデバイスMLD1中にあることが学習され得る。
本出願の実施形態では、APマルチリンクデバイス中にあり、MLD情報を送るAPは、報告APと呼ばれることがあり、MLD情報を送らないAPは、被報告APと呼ばれることがあり、被報告APおよび報告APは、同じAPマルチリンクデバイス中に配置される。例では、現在、APマルチリンクデバイス中に、1つの報告AP、および少なくとも1つの被報告APがある(被報告APの量が0であるとき、APマルチリンクデバイスは、特殊なAPマルチリンクデバイスと見なされ得る)。被報告APおよび報告APは、同じマルチリンクAP中にある。別の例では、APマルチリンクデバイスは、1つの論理APをも含むことがあり、この論理APは、動作のために複数のリンク間で切り替わる。論理APがMLD情報を送るとき、論理APは報告APである。管理フレームは、ビーコン(beacon)フレーム、プローブ応答(Probe Response)フレーム、または関連付け応答フレームであり得る。MLD情報は、管理フレーム、または別の事前指定されたフレーム中で搬送される。したがって、アクセスポイントが局にMLD情報に送ることは、具体的には次の通りであり得る:報告APが局にMLD情報を送る。MLD情報は、局に対して、局中のマルチリンクデバイスおよび複数BSSIDセットの分配に基づく情報を示し、したがって、局は、第1の局が配置されたMLDに関する情報について学習する。
MLD情報は、管理フレーム中で搬送されてよく、MLD情報は、以下の情報:報告APに関する情報、および被報告APに関する情報を含み、任意選択で、仮想APに関する情報および共有情報をさらに含み得る。
報告APに関する情報は、報告APが属するBSSのBSSID(概して報告APのMACアドレス)を含む。加えて、報告APが複数BSSIDセットのメンバーである場合、報告APに関する情報は、報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を搬送する必要がある。報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素は、いくつかのAPに関する情報を搬送し、これらのAPに関する情報は、報告APの第2タイプAP情報と呼ばれることがある。
任意選択で、報告APに関する情報は、第1タイプAP情報をさらに含み、報告APに関する情報中の第1タイプAP情報は、報告APの情報である。たとえば、第1タイプAP情報は、報告APの能力情報、報告APの動作情報、報告APのMACアドレス、報告APのリンク識別子などのうちの1つまたは複数をさらに含む。任意選択で、MLD情報がビーコン(beacon)フレーム中で搬送される場合、報告APに関する情報は、現在の802.11プロトコル(たとえば、802.11-2016プロトコル)においてビーコン中で搬送されるいくつかの他のフィールドまたは要素、たとえば、タイムスタンプ(timestamp)フィールド、ビーコン間隔フィールド、SSID要素などをさらに含み得る。任意選択で、MLD情報がプローブ応答フレーム中で搬送される場合、報告APは、現在の802.11プロトコル(たとえば、802.11-2016プロトコル)においてビーコン中で搬送されるいくつかの他のフィールドまたは要素、たとえば、タイムスタンプ(timestamp)フィールド、ビーコン間隔フィールド、SSID要素などをさらに含み得る。任意選択で、MLD情報が関連付け要求フレーム中で搬送される場合、報告APに関する情報は、現在の802.11プロトコル(たとえば、802.11-2016プロトコル)において関連付け要求フレーム中で搬送されるいくつかの他のフィールドまたは要素、たとえば、関連付け識別子(association identifier,AID)フィールド、拡張分散チャネルアクセス(Enhanced distributed Channel Access,EDCA)パラメータセット要素などをさらに含み得る。
被報告APに関する情報は、被報告APが属するBSSのBSSID(通常、被報告APのMACアドレス)を含む。加えて、被報告APに関する情報中で示される被報告APが複数BSSIDセットに属する場合、被報告APに関する情報は、被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を含む。上記のアーキテクチャの前提の下で、被報告APは、本質的に送信BSSID APである。任意選択で、被報告APに関する情報は、被報告APが配置された複数BSSIDの関係情報をさらに含む。被報告APが配置された複数BSSIDの関係情報は、第1のプリセットビットを使用することによって、被報告APが複数BSSIDセットのメンバーであるかどうかを示し得る。たとえば、第1のプリセットビットは、1ビットを含み、被報告APが複数BSSIDセットのメンバーであるかどうかは、1ビットを使用することによって示される。被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素は、いくつかのAPに関する情報を搬送し、これらのAPに関する情報は、被報告APの第2タイプAP情報と呼ばれることがある。
複数BSSID要素が、被報告APに関する情報中にある場合、複数BSSID要素の非送信BSSIDプロファイルは、非送信BSSID APが配置されたMLDのMACアドレスをさらに搬送し得ることに留意されたい。特に、非送信BSSID APがMLDに属する場合、APが配置されたMLDのMACアドレスは非送信BSSIDプロファイルに追加される。そうでない場合、MACアドレスは省略されてよい。非送信BSSID APが属するMLDのMACアドレスは、非送信BSSID APが属するMLD中のAPに関連付けられるために別の局によって使用され得る。
任意選択で、被報告APに関する情報に含まれる複数BSSIDの関係情報は、被報告APの情報フィールド中の複数BSSID要素中に、たとえば、複数BSSID要素中の任意選択のサブ要素フィールド中にあり得る。
任意選択で、被報告APに関する情報に含まれる複数BSSIDの関係情報は、被報告APの(複数BSSID要素中にではなく)別のフィールド中にあり得る。
任意選択で、被報告APに関する情報は、第1タイプAP情報をさらに含む。被報告APに関する情報中の第1タイプAP情報は、被報告APに関する情報である。たとえば、第1タイプAP情報は、被報告APの能力要素、被報告APの動作情報、被報告APのMACアドレス、APのリンク識別子などのうちの1つまたは複数を含む。リンク識別子は識別子番号であり得る。代替として、リンク識別子は、被報告APの動作クラスおよびチャネル番号であり得る。代替として、リンク識別子は、被報告APのMACアドレスであり得る。代替として、リンク識別子は、上記の項目(たとえば、識別子番号、被報告APの動作クラス、チャネル番号、および被報告APのMACアドレス)のうちの少なくとも2つの組合せであり得る。送られるMLD情報において、報告APは、事前に、識別子と動作クラス(operating class)およびチャネル番号との間の1対1の対応、または識別子と被報告APのMACアドレスとの間の1対1の対応、または識別子と少なくとも2つの項目の組合せとの間の1対1の対応を実施し得る。もちろん、対応は、事前に報告APと局との間のネゴシエーションを通して判定されてもよい。
共有情報は、報告AP、被報告APなどの共有情報のうちの少なくとも2つを特に含む。たとえば、報告APおよび被報告APは、同じAPマルチリンクデバイスMLD2中に配置され、両方とも、APマルチリンクデバイスMLD2のMACアドレスを有する。したがって、共有情報は、マルチリンクデバイスMLD2のMACアドレスを含み得る。加えて、被報告APの量は、共有情報として分類され得る。共有情報の一部が共有情報中で搬送されないとき、共有情報の一部は、報告APに関する情報、または被報告APに関する情報中で搬送され得ることに留意されたい。たとえば、報告APと被報告APの両方が配置されたAPマルチリンクデバイスMLD2のMACアドレスは、報告APに関する情報中で搬送され、および/または被報告APに関する情報中で搬送され得る。
任意選択で、共有情報は、被報告APの情報フィールドの量をさらに搬送し得る。
任意選択で、MLD情報は共有情報を含まないことがある。この場合、本明細書の共有情報に含まれる情報のいくつかの例は、代替として、報告APに関する情報、または被報告APに関する情報中で搬送され得る。
任意選択で、MLD情報が、報告APに関する情報、被報告APに関する情報、および共有情報を含むとき、MLD情報のフィールド構造は表5に示され得る。
Figure 2023518887000006
図7に示されている構造に関して、以下で、報告APに関する情報および被報告APに関する情報中で搬送される送信BSSID情報および複数BSSID要素の例について説明する。詳細は次の通りである。
報告APが、MACアドレスがBSSID-1xであるAPである場合、1つの被報告APは、MACアドレスがBSSID-2xであるAPであり、別の被報告APは、MACアドレスがBSSID-3xであるAPである。
MACアドレスがBSSID-1xである報告APが複数BSSIDセット1のメンバーであり、MACアドレスがBSSID-1xであるAPが複数BSSIDセット1中の送信BSSID APであるので、報告APに関する情報は、第1タイプAP情報および第2タイプAP情報を含む。第1タイプAP情報は、MACアドレスBSSID-1x(すなわち、送信BSSID)を含み、第2タイプAP情報は、複数BSSIDセット1の複数BSSID要素を含み、複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-1yであるAPに関する情報を含む。
MACアドレスがBSSID-2xである被報告APが属するBSSのBSSIDは、送信BSSIDであり、複数BSSIDセット2のメンバーであり、被報告APに関する情報は、第1タイプAP情報および第2タイプAP情報を含む。第1タイプAP情報は、MACアドレスBSSID-2x(すなわち、送信BSSID)を含み、第2タイプAP情報は、複数BSSIDセット2の複数BSSID要素を含み、複数BSSID要素は、MACアドレスがBSSID-2yであるAPに関する情報、およびMACアドレスがBSSID-2zであるAPに関する情報を含む。
MACアドレスがBSSID-3xである被報告APがどんな複数BSSIDセットにも属しないので、被報告APに関する上記の情報は、MACアドレスがBSSID-3xである複数BSSIDセットの関係情報を搬送する必要がない。
任意選択のソリューションでは、上記のソリューション1およびソリューション2において、被報告APに関する情報が被報告APの情報フィールドに含まれ、仮想APに関する情報が仮想APの情報フィールドに含まれることは、報告APの情報フィールドを継承する方法をさらに含む。継承の原理は、従来技術において非送信BSSID APが送信BSSID APパラメータを継承するための方法と同様である。
特に、報告APの情報フィールドは、現在の802.11ビーコンフレームにおける様々な要素を含む、比較的包括的なパラメータを含む。被報告APに関する情報の一部が、報告APに関する情報の一部と同じであり、同じ情報が、報告APの情報フィールド中で搬送される場合、この同じ情報に対応する要素は、被報告APの情報フィールド中に現れないことがある。被報告APに関する情報の一部が、報告APに関する情報の一部とは異なる場合、この異なる情報に対応する要素は、被報告APの情報フィールド中に現れ得るか、または表3に示されている非継承要素がインジケーションのために使用される。被報告APの情報フィールドが、被報告APが複数BSSIDセットに属することを示す場合、複数BSSIDセット中の非送信BSSID APに関する情報の一部は、報告APの情報フィールドを継承するか、または複数BSSIDセット中の送信BSSID APに関する情報の一部を継承し得る。継承の原理については、被報告APの情報フィールドを継承するための上記の方法を参照されたい。
仮想APに関する情報の一部が、報告APに関する情報の一部と同じであり、同じ情報が、報告APの情報フィールド中で搬送される場合、この同じ情報に対応する要素は、仮想APの情報フィールド中に現れないことがある。仮想APに関する情報の一部が、報告APに関する情報の一部とは異なる場合、この異なる情報に対応する要素は、仮想APの情報フィールド中に現れ得るか、または表3に示されている非継承要素がインジケーションのために使用される。仮想APの情報フィールドが、仮想APが複数BSSIDセットに属することを示す場合、複数BSSIDセット中の非送信BSSID APに関する情報の一部は、報告APの情報フィールドを継承するか、または複数BSSIDセット中の送信BSSID APに関する情報の一部を継承し得る。継承の原理については、被報告APの情報フィールドを継承するための上記の方法を参照されたい。
任意選択で、上記のソリューション1の前提で、ステップS402において、局が複数BSSIDセットの構造を判定する方式は次の通りである。
報告APが属する複数BSSIDセット:報告APが複数BSSIDセットのメンバーであるとき、報告APは通常、送信BSSID APである。したがって、報告APに関する情報に含まれる報告APのBSSIDは、実際は送信BSSIDである。加えて、報告APに関する情報が、報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を搬送する必要があるので、受信端部は、送信BSSID、および報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素(特に、最大BSSIDインジケーション、および報告APが属する複数BSSIDセットの非送信BSSIDプロファイル(nontransmitted BSSID profile))に基づいて、報告APが属する複数BSSIDセット中の非送信BSSIDを判定して、報告APが属する複数BSSIDセットの構造を取得し得る。
被報告APが属する複数BSSIDセット:被報告APに関する情報は、(送信BSSID AP情報、送信BSSID、および複数BSSIDセット中の送信BSSIDのシーケンス番号などの)送信BSSIDと、被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素との関係情報を搬送する。したがって、受信端部は、送信BSSID、および被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素(特に、最大BSSIDインジケーション、および被報告APが属する複数BSSIDセットの非送信BSSIDプロファイル(nontransmitted BSSID profile))に基づいて、被報告APが属する複数BSSIDセット中の非送信BSSIDを判定して、被報告APが属する複数BSSIDセットの構造を取得し得る。
任意選択で、仮想APの情報フィールドが存在する場合、仮想APが属する複数BSSIDセットについて:仮想APに関する情報は、送信BSSID APと、仮想APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素とに関する情報を搬送する。したがって、受信端部は、送信BSSID、および仮想APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素(特に、最大BSSIDインジケーション、および仮想APが属する複数BSSIDセットの非送信BSSIDプロファイル(nontransmitted BSSID profile))に基づいて、仮想APが属する複数BSSIDセット中の非送信BSSIDを判定して、仮想APが属する複数BSSIDセットの構造を取得し得る。
任意選択で、報告AP、被報告AP、および仮想APは、複数BSSIDセットに属しないことがある。
任意選択で、報告AP、被報告AP、および仮想APが配置された複数BSSIDセットの複数BSSID要素の構造は、表1および表2の形態であってよく、もちろん別の形態であってよい。たとえば、表1および表2に示されている構造に基づいていくつかのフィールドは追加されるか、いくつかのフィールドは削除されるか、またはいくつかのフィールドの構造シーケンスは変更される。
任意選択で、上記のソリューション2の前提で、ステップS402において、局が複数BSSIDセットの構造を判定する方式は次の通りであり得る。
報告APが属する複数BSSIDセット:報告APが複数BSSIDセットのメンバーであるとき、報告APは通常、送信BSSID APである。したがって、報告APに関する情報に含まれる報告APのBSSIDは、実際は送信BSSIDである。加えて、報告APに関する情報が、報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素を搬送する必要があるので、受信端部は、送信BSSID、および報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素(特に、最大BSSIDインジケーション、および報告APが属する複数BSSIDセットの非送信BSSIDプロファイル(nontransmitted BSSID profile))に基づいて、報告APが属する複数BSSIDセット中の非送信BSSIDを判定して、報告APが属する複数BSSIDセットの構造を取得し得る。
被報告APが属する複数BSSIDセット:被報告APに関する情報が、被報告APが属するBSSのBSSIDを搬送し、被報告APが送信APであるので、被報告APが属するBSSのBSSIDは、被報告APが属する複数BSSIDセット中の送信BSSIDである。したがって、受信端部は、送信BSSID、および被報告APが属する複数BSSIDセットの複数BSSID要素(特に、最大BSSIDインジケーション、および被報告APが属する複数BSSIDセットの非送信BSSIDプロファイル(nontransmitted BSSID profile))に基づいて、被報告APが属する複数BSSIDセット中の非送信BSSIDを判定して、被報告APが属する複数BSSIDセットの構造を取得し得る。
任意選択で、報告AP、被報告AP、および仮想APは、複数BSSIDセットに属しないことがある。
任意選択で、報告APおよび被報告APが配置された複数BSSIDセットの複数BSSID要素の構造は、表1および表2の形態であってよく、もちろん別の形態であってよい。たとえば、表1および表2に示されている構造に基づいていくつかのフィールドは追加されるか、いくつかのフィールドは削除されるか、またはいくつかのフィールドの構造シーケンスは変更される。
本出願のこの実施形態では、APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセットの構造を学習した後に、局は、構造に基づいて多くの動作を実装し得る。たとえば、局中のマルチリンクSTAは、構造に基づいてAPマルチリンクデバイス中の複数のAPに同時に関連付けられる。このようにして、APマルチリンクデバイスは、STAマルチリンクデバイスを同時にサービスし、それによりスループットを増加させ、送信ロバストネスを改善し、送信遅延を低減することができる。
上記のソリューション1とソリューション2の両方において、MLD情報は、MLDデバイス中のAPのシーケンスで構築されることに留意されたい。たとえば、MLD情報は、MLDデバイス中の報告APに関する情報および被報告APに関する情報を含む。以下で説明されるソリューションでは、MLD情報は、複数BSSIDセット中のAPのシーケンスで構築される。たとえば、MLD情報は、複数BSSID中の報告APに関する情報、および複数BSSID中のメンバーAPに関する情報を含む。
任意選択のソリューションでは、MLD情報は以下のコンテンツをさらに含み得る。
報告APに関する情報、ここで、報告APに関する情報は、ソリューション1におけるものと同じである。
任意選択で、報告APがMLD中に配置された場合、報告APに関する情報は、報告APが配置されたMLD中の各APに関する情報を含む。たとえば、図6に示されているように、報告APが、MACアドレスがBSSID-1xであるAPである場合、報告APに加えて、報告APが配置されたMLD中のAPは、識別子がBSSID-2yであるAP、およびMACアドレスがBSSID-3xであるAPをさらに含む。
MLD情報は、メンバーAPに関する情報をさらに含み得、メンバーAPおよび報告APは、同じ複数BSSIDセットに属し、メンバーAPに関する情報は、ソリューション1における被報告APに関する情報と同じである。
任意選択で、メンバーAPがMLD中に配置された場合、メンバーAPに関する情報は、メンバーAPが配置されたMLD中の各APに関する情報を含む。たとえば、図6に示されているように、MACアドレスがBSSID-1xであるAPが報告APである場合、メンバーAPは、MACアドレスがBSSID-1yであるAPであり、メンバーAPが配置されたMLD中のAPは、MACアドレスがBSSID-2zであるAPを含む。
MLD情報は、仮想APに関する情報をさらに含み得る。仮想APは、報告APが属する複数BSSIDセット中に配置されず、制約条件を満たす。制約条件について少なくとも以下の2つの場合がある。
場合1:報告APおよび仮想APは、同じMLDに属しないが、報告APが属するMLD中のメンバーAPと同じ複数BSSIDに属する。たとえば、図6に示されているように、報告APは、BSSID-1xであり、MACアドレスがBSSID-2x、BSSID-3y、BSSID-2zおよびBSSID-3zである4つのAPは、報告APが属する複数BSSIDセット中に配置されず、報告APと同じMLDに属しないと仮定される。したがって、MACアドレスがBSSID-1xである報告APに対して、MACアドレスがBSSID-2x、BSSID-3y、およびBSSID-3zである3つのAPはすべて、仮想APである。
場合2:仮想APは、報告APが属する複数BSSIDセットの各メンバーと同じMLDに属しないが、報告APが属するMLD中の1つのメンバーAPと同じ複数BSSID中にある。たとえば、図6に示されているように、報告APは、BSSID-1xであり、MACアドレスがBSSID-2xおよびBSSID-3yである2つのAPは、報告APが属する複数BSSIDセット中に配置されず、報告APが属する複数BSSIDセットの各メンバーと同じMLDに属しないと仮定される。したがって、MACアドレスがBSSID-1xである報告APに対して、MACアドレスがBSSID-2xおよびBSSID-3yである2つのAPは両方とも、仮想APである。
この場合、仮想APに関する情報は、ソリューション1における仮想APに関する情報と同じである。
概して、APのMACアドレスは、APによってBSSを確立するためのBSSIDでもある。この原理には、本出願のすべての実施形態において従う。任意選択で、APのMACアドレスが、APによってBSSを確立するためのBSSIDとは異なる場合、APに関する情報(たとえば、報告AP、被報告AP、および仮想AP)は、APによって確立されたBSSのBSSIDフィールドをさらに搬送し得る。
図6および図7に示されているMLDの量、複数BSSIDセットの量、および構造全体は例にすぎないことに留意されたい。別の構造のために、MLD情報は、本出願の実施形態に示されている方法を使用することによって構築され、報告され得る。
図4に示されている方法では、アクセスポイントは、MLD情報を介して局に、APマルチリンクデバイスに基づいて複数BSSIDセットの構造を示し、したがって、APマルチリンクデバイス中の複数のAPとSTAマルチリンクデバイス中の複数のSTAとの間の(たとえば、関連付けを確立する)コンカレント通信はサポートされて、ワイヤレスネットワークのスループットが増加され、送信ロバストネスが改善され、送信遅延が低減されることが可能である。
図8は、本出願の実施形態によるマルチリンクデバイスおよび複数BSSIDに基づく情報インジケーション方法を示す。本方法は、局間に、アクセスポイントと局との間に、およびアクセスポイント間に適用され得る。本方法は、限定はされないが、以下のステップを含む。
ステップS801:第1の局が、第2の局によって送られたプローブ要求(Probe Request)フレームを受信する。
特に、プローブ要求フレームを受信した後に、第1の局はAckフレームで返答する。
第1の局は、マルチリンクデバイス(multi-link device,MLD)中の局である。たとえば、MLDはAPマルチリンクデバイスである。別の例では、MLDは、特にSTAマルチリンクデバイスである。任意選択で、「第1の局が、第2の局によって送られたプローブ要求フレームを受信する」は、「マルチリンクデバイスが、第2の局によって送られたプローブ要求フレームを受信する」として表されてもよい。
第2の局は、マルチリンクデバイス(multi-link device,MLD)中の局またはシングルリンク局である。たとえば、MLDは、特にAPマルチリンクデバイスである。別の例では、MLDは、特にSTAマルチリンクデバイスである。
例では、第1の局は、APマルチリンクデバイス中のAPであり、第2の局は、局、またはSTAマルチリンクデバイス中の局である。以下では、説明のために第1の局がAPマルチリンクデバイス中のAPである例を使用する。
第1の局が配置されたマルチリンクデバイスMLDは、n個の異なるリンク(links)上で動作するn個の論理APを含む。したがって、APは、リンク識別子リンク1、リンク2、…、およびリンクnを使用することによって表され得、APのMACアドレスは異なる。1つのマルチリンクデバイスは、1つのMLDのMACアドレス(address)を使用することによって識別される。言い換えれば、MACアドレスは、マルチリンクデバイス管理エンティティ(management entity)を識別するために使用される。マルチリンクデバイスのMACアドレスは、マルチリンクAPのアドレスに含まれるn個の論理APの1つのMACアドレスと同じであり得るか、またはn個の論理APのすべてのMACアドレスと異なり得る。加えて、マルチリンクデバイス中の1つまたは複数の論理APは、異なる複数(Multiple)基本サービスセット識別子(Basic Service Set Identifier,BSSID)セット(set)に属し得る。概して、1つのマルチリンクデバイス中の論理APは、異なる複数BSSIDセットに属する。しかしながら、マルチリンクデバイス中の2つの論理APが1つのリンク上で動作することも可能である。この場合、これらの2つの論理APは、同じ複数BSSIDセットに属し得る。
たとえば、図5に示されているように、マルチリンクデバイスのMACアドレスは、たとえば、MLD1であり、マルチリンクデバイスは、AP1、AP2、およびAP3という、3つの論理APを含む。AP1、AP2、およびAP3は、それぞれ、リンク1(link 1)、リンク2(link 2)、およびリンク3(link 3)上で動作する。AP1、AP2、およびAP3のMACアドレスは、それぞれ、BSSID_11、BSSID_21、およびBSSID_31である(802.11axの前では、APによって確立されるBSSのBSSIDは、AP MACアドレスであり、後で変更され得る)。AP1は、複数BSSIDセット1のメンバーであり、複数BSSIDセット1は、MACアドレスがBSSID_13であるAP4をさらに含む。AP2は、複数BSSIDセット2のメンバーであり、複数BSSIDセット2は、MACアドレスがBSSID_22であるAP5、およびMACアドレスがBSSID_23であるAP6をさらに含む。AP3は、複数BSSIDセット3のメンバーであり、複数BSSIDセット3は、MACアドレスがBSSID_32であるAP7、およびMACアドレスがBSSID_33であるAP8をさらに含む。
図6は、複数の複数BSSIDセット中の送信BSSIDによって識別されるBSS中のAPが同じAPマルチリンクデバイスからではないアーキテクチャを示している。説明しやすいように、BSS中にあり、送信BSSIDによって識別されるAPは、送信AP(送信BSSID AP)と呼ばれることがある。BSS中にあり、非送信BSSIDによって識別されるAPは、非送信AP(非送信BSSID AP)と呼ばれる。MACアドレス識別子がxで終了するAPは、送信BSSID APであり、MACアドレス識別子がyまたはzで終了するAPは、非送信BSSIDに対応するAPである。たとえば、複数BSSIDセット1中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_1xであるAP1であり、複数BSSIDセット1中の非送信BSSIDに対応するAPは、MACアドレス識別子がBSSID_1yであるAP4である。複数BSSIDセット2中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_2xであるAP5であり、複数BSSIDセット2中の非送信BSSIDに対応するAPは、アドレス識別子がBSSID_2yであるAP2、およびMACアドレス識別子がBSSID_2zであるAP6を含む。複数BSSIDセット3中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_3xであるAP3であり、複数BSSIDセット3中の非送信BSSIDに対応するAPは、MACアドレス識別子がBSSID_3yであるAP7、およびMACアドレス識別子がBSSID_3zであるAP8を含む。図6から、異なる複数BSSIDセットからの送信BSSID AP(すなわち、送信AP)は、異なるAPマルチリンクデバイス中に分配されることが学習され得る。たとえば、MACアドレスがBSSID-1xであるAP、およびMACアドレスがBSSID-2xであるAPは、それぞれ、APマルチリンクデバイスMLD1、およびAPマルチリンクデバイスMLD2中に配置される。
図7は、複数の複数BSSIDセット中の送信BSSIDによって識別されるBSS中のAPが、同じAPマルチリンクデバイスからであることを示す。説明しやすいように、BSS中にあり、送信BSSIDによって識別されるAPは、送信AP(送信BSSID AP)と呼ばれることがある。BSS中にあり、非送信BSSIDによって識別されるAPは、非送信AP(非送信BSSID AP)と呼ばれる。MACアドレス識別子がxで終了するAPは、送信BSSID APであり、MACアドレス識別子がyまたはzで終了するAPは、非送信BSSIDに対応するAPである。たとえば、複数BSSIDセット1中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_1xであるAP1であり、複数BSSIDセット1中の非送信BSSIDに対応するAPは、MACアドレス識別子がBSSID_1yであるAP4である。複数BSSIDセット2中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_2xであるAP2であり、複数BSSIDセット2中の非送信BSSIDに対応するAPは、MACアドレス識別子がBSSID_2yであるAP5、およびMACアドレス識別子がBSSID_2zであるAP6を含む。複数BSSIDセット3中の送信BSSID APは、MACアドレス識別子がBSSID_3xであるAP3であり、複数BSSIDセット3中の非送信BSSIDに対応するAPは、MACアドレス識別子がBSSID_3yであるAP7、およびMACアドレス識別子がBSSID_3zであるAP8を含む。図7から、異なる複数BSSIDセットからの送信BSSID AP(すなわち、送信AP)はすべて、APマルチリンクデバイスMLD1中にあることが学習され得る。
概して、第2の局が局に関連付けられる必要があるとき、第2の局は、近隣局(たとえば、AP)をアクティブに走査し、発見し、次いで、近隣局の中の適切な局に関連付けられる。近隣局をアクティブに走査するとき、第2の局は、チャネル上でプローブ要求(Probe Request)フレームを送る。近隣局がプローブ要求(Probe Request)フレームを受信した場合、近隣局は、肯定応答(Ack)フレームで返答する。したがって、プローブ要求フレーム(Probe Request)を受信したとき、本出願のこの実施形態における第1の局も、Ackフレームで返答する。
802.11管理フレームのMACヘッダは、フレーム制御(Frame control)フィールド、受信機アドレス(アドレス1)、送信機アドレス(アドレス2)、およびBSSIDフィールド(アドレス3)を含む。プローブ要求フレームは802.11管理フレームに属する。したがって、プローブ要求フレームは、フレーム制御フィールド、受信機アドレス(アドレス1)、送信機アドレス(アドレス2)、およびBSSIDフィールド(アドレス3)を含む。加えて、プローブ要求フレームは、サービスセット識別子(Service Set Identifier,SSID)フィールドをさらに含む。任意選択で、SSIDフィールドは、SSIDリスト(SSID list)要素およびショートSSIDリスト(short SSID list)要素のうちの1つまたは複数を含む。
本出願のこの実施形態では、プローブ応答フレームで返答すべきかどうかは、以下のステップS802またはステップS803を使用することによって判定される。
ステップS802:事前設定された条件が満たされる場合、第1の局が第2の局にプローブ応答フレーム(Probe Response)を送る。
第1の局が属するマルチリンクデバイスは、事前設定された条件が満たされるかどうかを判定し得るか、またはマルチリンクデバイス中の局は、事前設定された条件が満たされるかどうかを判定し得る。局は、プローブ要求フレームを受信する局であり得る。
事前設定された条件は、第1の条件と第2の条件の両方を満たすことを含む。
第1の条件は、以下の条件aからkのいずれも真でないことである。第1の条件は、802.11-2016、802.11Revmd_D3.0、802.11ax_D6.0などの規格に記録されており、新しい技術または新しい適用シナリオにより後で修正(たとえば、追加)される。これは、本出願では限定されない。
a) 局が以下のいずれにも一致しない。
1) 局がアクセスポイントである。
2) 局が、独立した基本サービスセット(Independent BSS,IBSS)局である。
3) 局がメッシュネットワーク局である。
4) 局が、パーソナル基本サービスセット(Personal BSS,PBSS)に属せず、アクティブ走査を実施している指向性マルチギガビット(directional multi-gigabit,DMG)局である。
5) 局がPCPである。
b) 上記のプローブ要求フレームに含まれるアドレス1フィールドがユニキャストアドレスを搬送し、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが局の媒体アクセス制御(medium access control,MAC)アドレスでない。
2) 局が複数BSSIDセットに属し、ユニキャストアドレスが複数BSSIDセット中のどんなBSSにも一致しない。
c) 局が非AP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
d) 局が、1つのPBSS中の非PCP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
e) 局が、IBSSであり、最後のターゲットビーコンフレーム送信時間(target beacon transmission time,TBTT)以来、通常ビーコンフレームまたはDMGビーコンフレーム上で送信を実施していない。
f) 局がメッシュネットワーク局であり、以下の条件が満たされる。
1) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含まない。
2) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含むが、この要素が、ワイルドカードメッシュネットワークIDも搬送せず、局に接続されたメッシュ基本サービスセット(mesh BSS,MBSS)に含まれるメッシュネットワークIDにも一致しない。
g) 局がメッシュネットワーク局でなく、以下の条件のいずれも満たされない。
1) プローブ要求中のSSIDがワイルドカードSSIDである。
2) プローブ要求フレーム中のSSIDが、局が配置されたBSSのSSIDと同じである。
2a) 局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:The STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID in the Probe Request frame matches the SSID of the 6 GHz AP, and the STA reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
3) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDと同じである。
4) プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、局が配置されたBSSのSSIDを含む。
5) dot11SSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDリストに含まれるSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する(英語:dot11SSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the SSID corresponding to the co-located 6 GHz AP, and the AP reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
6) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDリスト要素を含み、ショートSSIDが、STAが配置されたBSSのBSSIDにマッピングされることが可能である。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the STA’s BSS)。
7) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、6GHz APのSSIDにマッピングされ得、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the 6 GHz AP and the AP reports this 6 GHz AP in its Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
h) 局がメッシュネットワーク局でなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3がワイルドカードBSSIDを含まず、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットのメンバーでなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。
2) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、複数BSSIDセット中のどんなBSSのIDにも一致しない。
i) 局の識別子dot11InterworkingServiceActivatedが真であり、プローブ要求フレームが、相互作用要素、および相互作用フィールドが1を含む拡張能力要素を含み、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされる。
1) インターワーキング要素中の同種拡張サービスセット識別子(homogeneous extended service set identifier,HESSID)フィールドが消失しているか、またはHESSIDフィールドは存在するが、ワイルドカードHESSIDを含んでいるか、もしくは前のMLME-STARTもしくはMLME-JOIN要求ソース中のInterworkingInfoパラメータ中のHESSIDフィールドに一致する。
2) 相互作用要素中のアクセスネットワークタイプフィールドが、ワイルドカードアクセスネットワークタイプを含むか、または局のアクセスネットワークタイプに一致する。
j) プローブ要求フレームがDSSSパラメータセット要素を含み、この要素中の現在のチャネルフィールドが、dot11CurrentChannelとは異なる値を含む。
k) 局がDMG局であり、局の送信アンテナが、プローブ要求フレームのソースに送信するようにトレーニングされない。
「局」は、プローブ要求フレームを受信する第1の局、またはプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)によって識別される局を指す。
1つの局がプローブ要求フレームを受信したが、この局が複数BSSIDセットに属さない場合、この局は、上記の第1の条件に従ってプローブ応答フレームを送る。プローブ要求フレームを受信した1つの局が複数BSSIDセットに属する場合、送信BSSIDに対応する局は、上記の第1の条件に従ってプローブ応答フレームを送る。複数BSSIDセット中の非送信局は、プローブ応答フレームを送ることを可能にされない。
本出願のこの実施形態では、第2の条件は、少なくとも、任意選択の場合1および任意選択の場合2を含む。
任意選択の場合1:プローブ要求フレーム中の参照識別子が、MLD中のいずれかの局の参照識別子に一致する。
任意選択の場合2:プローブ要求フレーム中の参照識別子が、MLD中のいずれかの局の参照識別子に一致するか、または受信されたプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)が、MLD中のいずれかの局のMACアドレスに一致する。
任意選択で、本明細書における参照識別子は、MACアドレス、BSSID、またはSSIDなど、識別のための情報であり得る。
理解しやすいように、以下では、第2の条件について説明するために例としてソリューション1、ソリューション2、およびソリューション3を使用する。
ソリューション1:第2の条件の任意選択の場合1および任意選択の場合2は、次の通りである。
任意選択の場合1:第1の局が、マルチリンクデバイスMLDのメンバーであり、受信されたプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)が、MLD中のいずれかの局のMACアドレスに一致するか、またはプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)が、MLD中のいずれかの局が属する複数BSSIDセット中のいずれかの局のMACアドレスに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスに一致することができる局を報告している。
任意選択の場合2:第1の局が、マルチリンクデバイスMLDのメンバーであり、受信されたプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)が、MLD中のいずれかの局のMACアドレスに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスに一致することができる局を報告している。
たとえば、図9に示されているように、MACアドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスはBSSID_2yである。MACアドレスがBSSID_2yであるAP、およびMACアドレスがBSSID_1xであるAPは、同じMLD中にある。したがって、上記の第2の条件は満たされる。この場合、アドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ応答フレームで返答する。
別の例では、MACアドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスはBSSID_2zである。MACアドレスがBSSID_2zであるAP、およびMACアドレスがBSSID_2yであるAPは、同じ複数BSSIDからであり、MACアドレスがBSSID_2yであるAP、およびMACアドレスがBSSID_1xであるAPは、同じMLD中にある。したがって、上記の第2の条件は満たされる。この場合、アドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ応答フレームで返答する。
別の例では、MACアドレスがBSSID_1yであるAPは、プローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスはBSSID_2zである。MACアドレスがBSSID_2zであるAP、およびMACアドレスがBSSID_2yであるAPは、同じ複数BSSIDからであり、MACアドレスがBSSID_2yであるAP、およびMACアドレスがBSSID_1xであるAPは、同じMLD中にある。したがって、上記の第2の条件は満たされる。アドレスがBSSID_1xであるAP、およびプローブ要求フレーム中の受信機アドレスBSSID_1yが、同じ複数BSSIDセットからであり、アドレスがBSSID_1xであるAPが送信BSSID APであるので、MACアドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ応答フレームで返答する。
ソリューション2:第2の条件の任意選択の場合1および任意選択の場合2は、次の通りである。
任意選択の場合1:第1の局が、マルチリンクデバイスMLDのメンバーであり、受信されたプローブ要求フレーム中のSSIDフィールド、SSIDリスト要素に含まれるSSID、もしくはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDが、MLD中のいずれかの局のSSIDに一致するか、またはプローブ要求フレーム中のSSIDフィールド、SSIDリスト要素に含まれるSSID、もしくはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDが、MLD中のいずれかの局が属する複数BSSIDセット中のいずれかの局のSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
任意選択の場合2:第1の局が、マルチリンクデバイスMLDのメンバーであり、受信されたプローブ要求フレーム中のSSIDフィールド、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDが、MLD中のいずれかの局のSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。たとえば、図9に示されているように、BSSIDがBSSID_1xであるAPは、プローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレーム中のSSIDは、SSID_2yであり、SSIDがSSID_2yであるAPに対応するBSSIDは、BSSID_2yであり、BSSIDがBSSID_2yであるAP、およびBSSIDがBSSID_1xであるAPは、同じMLDからである。したがって、上記の第2の条件は満たされる。この場合、MACアドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ応答フレームで返答する。
別の例では、BSSIDがBSSID_1xであるAPは、プローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレーム中のSSIDはSSID_2zである。SSIDがSSID_2zであるAPに対応するBSSIDは、BSSID_2zであり、BSSIDがBSSID_2zであるAP、およびBSSIDがBSSID_2yであるAPは、同じ複数BSSIDからであり、BSSIDがBSSID_2yであるAP、およびBSSIDがBSSID_1xであるAPは、同じMLDからである。したがって、上記の第2の条件は満たされる。この場合、MACアドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ応答フレームで返答する。
ソリューション3:第2の条件の任意選択の場合1および任意選択の場合2は、次の通りである。
任意選択の場合1:第1の局が、マルチリンクデバイスMLDのメンバーであり、受信されたプローブ要求フレーム中のBSSIDフィールド(アドレス3)が、MLD中のいずれかの局のBSSIDに一致するか、またはプローブ要求フレーム中のBSSIDフィールド(アドレス3)が、MLD中のいずれかの局が属する複数BSSIDセット中のいずれかの局のBSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレームを使用することによって、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のBSSIDフィールドに一致することができる局を報告している。
任意選択の場合2:第1の局が、マルチリンクデバイスMLDのメンバーであり、受信されたプローブ要求フレーム中のBSSIDフィールド(アドレス3)が、MLD中のいずれかの局のBSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレームを使用することによって、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のBSSIDフィールドに一致することができる局を報告している。たとえば、図9に示されているように、BSSIDがBSSID_1xであるAPは、プローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスはBSSID_2yである。受信機アドレスがBSSID_2yであるAP、およびBSSIDがBSSID_1xであるAPは、同じMLD中にある。したがって、上記の第2の条件は満たされる。この場合、MACアドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ応答フレームで返答する。
別の例では、BSSIDがBSSID_1xであるAPは、プローブ要求フレームを受信し、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスはBSSID_2zである。BSSIDがBSSID_2zであるAP、およびBSSIDがBSSID_2yであるAPは、同じ複数BSSIDからであり、BSSIDがBSSID_2yであるAP、およびBSSIDがBSSID_1xであるAPは、同じMLDからである。したがって、上記の第2の条件は満たされる。この場合、MACアドレスがBSSID_1xであるAPは、プローブ応答フレームで返答する。
別の視点からのステップS802の説明:第3の条件のいずれか1つが満たされる場合、第1の局は、第2の局にプローブ応答フレームを送らない。
本出願のこの実施形態では、任意選択のソリューション1において第1の条件と第2の条件とを組み合わせることによって取得される条件は、第1の事前設定された条件と呼ばれることがあり、任意選択のソリューション2において第1の条件と第2の条件とを組み合わせることによって取得される条件は、第2の事前設定された条件と呼ばれることがあり、任意選択のソリューション3におけて第1の条件と第2の条件とを組み合わせることによって取得される条件は、第3の事前設定された条件と呼ばれることがある。以下で、3つの任意選択の第3の条件を提供する。第1の第3の条件は、第1の事前設定された条件の逆の説明と等価であり、第2の第3の条件は、第2の事前設定された条件の逆の説明と等価であり、第3の第3の条件は、第3の事前設定された条件の逆の説明と等価である。
第3の条件に従って判定することが実施された後に、プローブ応答フレームは、プローブ応答フレームが第2の局に送られない場合を除くすべての場合において第2の局に送られる必要があることが理解されよう。
第1の第3の条件は、以下の条件aからgのうちの少なくとも1つを含む(条件bは、第1の条件における条件bに対して修正される)。
a) 局が以下のいずれにも一致しない。
1) 局がアクセスポイントである。
2) 局がIBSS局である。
3) 局がメッシュネットワーク局である。
4) 局が、PBSSに属せず、アクティブ走査を実施しているDMG局である。
5) 局がPCPである。
b) 条件bは、特に以下の条件b1、または以下の条件b2であり得る。
b1) 上記のプローブ要求フレームに含まれるアドレス1フィールドがユニキャストアドレスを搬送し、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局がMLDまたは複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが局のMACアドレスでない。
2) 局が複数BSSIDセットに属し、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、ユニキャストアドレスが複数BSSIDセット中のどんなBSSにも一致しない。
3) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが、MLD中のどんな局のMACアドレスにも一致しない。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスに一致することができる局を報告している。
4) 局がMLDに属し、MLDのメンバーが複数BSSIDセットに属し、ユニキャストアドレスが、MLD中のどんな局のMACアドレスにも一致しないか、またはMLDのどんなメンバーが属する複数BSSIDセット中のどんなBSSにも一致しない。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスに一致することができる局を報告している。
b2) 上記のプローブ要求フレームに含まれるアドレス1フィールドがユニキャストアドレスを搬送し、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局がMLDまたは複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが局のMACアドレスでない。
2) 局が複数BSSIDセットに属し、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、ユニキャストアドレスが複数BSSIDセット中のどんなBSSにも一致しない。
3) 局がMLDに属し、ユニキャストアドレスが、MLD中のどんな局のMACアドレスにも一致しない。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中の受信機アドレスに一致することができる局を報告している。
c) 局が非AP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
d) 局が、1つのPBSS中の非PCP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
e) 局が、IBSSであり、最後のTBTT以来、通常ビーコンフレームまたはDMGビーコンフレーム上で送信を実施していない。
f) 局がメッシュネットワーク局であり、以下の条件が満たされる。
1) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含まない。
2) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含むが、この要素が、ワイルドカードメッシュネットワークIDも搬送せず、局に接続されたMBSSに含まれるメッシュネットワークIDにも一致しない。
g) 局がメッシュネットワーク局でなく、以下の条件のいずれも満たされない。
1) プローブ要求中のSSIDがワイルドカードSSIDである。
2) プローブ要求フレーム中のSSIDが、局が配置されたBSSのSSIDと同じである。
2a) 局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:The STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID in the Probe Request frame matches the SSID of the 6 GHz AP, and the STA reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
3) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDと同じである。
4) プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、局が配置されたBSSのSSIDを含む。
5) dot11SSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDリストに含まれるSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する(英語:dot11SSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the SSID corresponding to the co-located 6 GHz AP, and the AP reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
6) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDを含み、ショートSSIDが、STAが配置されたBSSのBSSIDにマッピングされることが可能である。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the STA’s BSS)。
7) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、6GHz APのSSIDにマッピングされ得、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the 6 GHz AP and the AP reports this 6 GHz AP in its Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
h) 局がメッシュネットワーク局でなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3がワイルドカードBSSIDを含まず、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットのメンバーでなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。
2) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、複数BSSIDセット中のどんなBSSのIDにも一致しない。
i) 局の識別子dot11InterworkingServiceActivatedが真であり、プローブ要求フレームが、相互作用要素、および相互作用フィールドが1を含む拡張能力要素を含み、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされる。
1) 相互作用要中のHESSIDフィールドが消失しているか、またはHESSIDフィールドは存在するが、ワイルドカードHESSIDを含んでいるか、もしくは前のMLME-STARTもしくはMLME-JOIN要求ソース中のInterworkingInfoパラメータ中のHESSIDフィールドに一致する。
2) 相互作用要素中のアクセスネットワークタイプフィールドが、ワイルドカードアクセスネットワークタイプを含むか、または局のアクセスネットワークタイプに一致する。
j) プローブ要求フレームがDSSSパラメータセット要素を含み、この要素中の現在のチャネルフィールドが、dot11CurrentChannelとは異なる値を含む。
k) 局がDMG局であり、局の送信アンテナが、プローブ要求フレームのソースに送信するようにトレーニングされない。
第3の条件に含まれる詳細な条件は、さらに、特定のシナリオの要件に基づいて削除、追加、または修正され得ることに留意されたい。これは、本出願では限定されない。
「局」は、プローブ要求フレームを受信する第1の局、またはプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)によって識別される局を指す。
第2の第3の条件は、以下の条件aからgのうちの少なくとも1つを含む(条件gは、第1の条件における条件gに対して修正される)。
a) 局が以下のいずれにも一致しない。
1) 局がアクセスポイントである。
2) 局がIBSS局である。
3) 局がメッシュネットワーク局である。
4) 局が、PBSSに属せず、アクティブ走査を実施しているDMG局である。
5) 局がPCPである。
b) 上記のプローブ要求フレームに含まれるアドレス1フィールドがユニキャストアドレスを搬送し、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが局のMACアドレスでない。
2) 局が複数BSSIDセットに属し、ユニキャストアドレスが複数BSSIDセット中のどんなBSSにも一致しない。
c) 局が非AP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
d) 局が、1つのPBSS中の非PCP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
e) 局が、IBSSであり、最後のTBTT以来、通常ビーコンフレームまたはDMGビーコンフレーム上で送信を実施していない。
f) 局がメッシュネットワーク局であり、以下の条件が満たされる。
1) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含まない。
2) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含むが、この要素が、ワイルドカードメッシュネットワークIDも搬送せず、局に接続されたMBSSに含まれるメッシュネットワークIDにも一致しない。
g) 条件gは、特に以下の条件g1、または以下の条件g2である。
g1) 局がメッシュネットワーク局でなく、以下の条件のいずれも満たされない。
1) プローブ要求中のSSIDがワイルドカードSSIDである。
2) 局が、MLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、局が配置されたBSSのSSIDと同じである。
2a) 局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:The STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID in the Probe Request frame matches the SSID of the 6 GHz AP, and the STA reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
3) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDと同じである。
3a) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり(英語:dot11SSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このSSIDリストが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDを含む。
3b) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDにマッピングされることが可能である。
4) 局がMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり(dot11SSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、局が配置されたBSSのSSIDを含む。
5) dot11SSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDリストに含まれるSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する(英語:dot11SSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the SSID corresponding to the co-located 6 GHz AP, and the AP reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
6) 局がMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり(英語:dot11SSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがショートSSIDを含み、ショートSSIDが、STAが配置されたBSSのBSSIDにマッピングされることが可能である(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the STA’s BSS)。
7) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、6GHz APのSSIDにマッピングされ得、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the 6 GHz AP and the AP reports this 6 GHz AP in its Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
8) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
9) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDを含む。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
10) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このリストに含まれるショートSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDにマッピングされることが可能である。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
11) 局がMLDに属し、このMLDの1つのメンバーが複数BSSIDセットに属し、プローブ要求フレーム中のSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDに一致するか、またはMLDのいずれかのメンバーが属する複数BSSIDセット中のいずれかのBSSのSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
12) 局がMLDに属し、このMLDの1つのメンバーが複数BSSIDセットに属し、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDを含むか、またはMLDのいずれかのメンバーが属する複数BSSIDセット中のいずれかのBSSのSSIDを含む。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
13) 局がMLDに属し、このMLDの1つのメンバーが複数BSSIDセットに属し、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このリストに含まれるショートSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDにマッピングされることが可能であるか、またはMLDのいずれかのメンバーが属する複数BSSIDセット中のいずれかのBSSのSSIDにマッピングされることが可能である。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
g2) 局がメッシュネットワーク局でなく、以下の条件のいずれも満たされない。
1) プローブ要求中のSSIDがワイルドカードSSIDである。
2) 局が、MLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、局が配置されたBSSのSSIDと同じである。
2a) 局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(The STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID in the Probe Request frame matches the SSID of the 6 GHz AP, and the STA reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
3) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDと同じである。
3a) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このSSIDリストが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDを含む。
3b) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDにマッピングされることが可能である。
4) 局がMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、局が配置されたBSSのSSIDを含む。
5) dot11SSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDリストに含まれるSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する(dot11SSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the SSID corresponding to the co-located 6 GHz AP, and the AP reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
6) 局がMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり(dot11SSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがショートSSIDを含み、ショートSSIDが、STAが配置されたBSSのBSSIDにマッピングされることが可能である(dot11ShortSSIDListImplemented is true, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the STA’s BSS)。
7) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、6GHz APのSSIDにマッピングされ得、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(dot11ShortSSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the 6 GHz AP and the AP reports this 6 GHz AP in its Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
8) 局がMLDに属し、プローブ要求フレーム中のSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
9) 局がMLDに属し、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDを含む。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
10) 局がMLDに属し、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このリストに含まれるショートSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDにマッピングされることが可能である。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
h) 局がメッシュネットワーク局でなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3がワイルドカードBSSIDを含まず、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットのメンバーでなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。
2) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、複数BSSIDセット中のどんなBSSのIDにも一致しない。
i) 局の識別子dot11InterworkingServiceActivatedが真であり、プローブ要求フレームが、相互作用要素、および相互作用フィールドが1を含む拡張能力要素を含み、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされる。
1) 相互作用要素中のHESSIDフィールドが消失しているか、またはHESSIDフィールドは存在するが、ワイルドカードHESSIDを含んでいるか、もしくは前のMLME-STARTもしくはMLME-JOIN要求ソース中のInterworkingInfoパラメータ中のHESSIDフィールドに一致する。
2) 相互作用要素中のアクセスネットワークタイプフィールドが、ワイルドカードアクセスネットワークタイプを含むか、または局のアクセスネットワークタイプに一致する。
j) プローブ要求フレームがDSSSパラメータセット要素を含み、この要素中の現在のチャネルフィールドが、dot11CurrentChannelとは異なる値を含む。
k) 局がDMG局であり、局の送信アンテナが、プローブ要求フレームのソースに送信するようにトレーニングされない。
第3の条件に含まれる詳細な条件は、さらに、特定のシナリオの要件に基づいて削除、追加、または修正され得ることに留意されたい。これは、本出願では限定されない。
「局」は、プローブ要求フレームを受信する第1の局、またはプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)によって識別される局を指す。
第3の第3の条件は、以下の条件aからgのうちの少なくとも1つを含む(条件hは、第1の条件における条件hに対して修正される)。
a) 局が以下のいずれにも一致しない。
1) 局がアクセスポイントである。
2) 局がIBSS局である。
3) 局がメッシュネットワーク局である。
4) 局が、PBSSに属せず、アクティブ走査を実施しているDMG局である。
5) 局がPCPである。
b) 上記のプローブ要求フレームに含まれるアドレス1フィールドがユニキャストアドレスを搬送し、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが局のMACアドレスでない。
2) 局が複数BSSIDセットに属し、ユニキャストアドレスが複数BSSIDセット中のどんなBSSにも一致しない。
c) 局が非AP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
d) 局が、1つのPBSS中の非PCP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
e) 局が、IBSSであり、最後のTBTT以来、通常ビーコンフレームまたはDMGビーコンフレーム上で送信を実施していない。
f) 局がメッシュネットワーク局であり、以下の条件が満たされる。
1) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含まない。
2) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含むが、この要素が、ワイルドカードメッシュネットワークIDも搬送せず、局に接続されたMBSSに含まれるメッシュネットワークIDにも一致しない。
g) 局がメッシュネットワーク局でなく、以下の条件のいずれも満たされない。
1) プローブ要求中のSSIDがワイルドカードSSIDである。
2) プローブ要求フレーム中のSSIDが、局が配置されたBSSのSSIDと同じである。
2a) 局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:The STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID in the Probe Request frame matches the SSID of the 6 GHz AP, and the STA reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
3) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDと同じである。
4) プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、局が配置されたBSSのSSIDを含む。
5) dot11SSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDリストに含まれるSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する(英語:dot11SSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the SSID corresponding to the co-located 6 GHz AP, and the AP reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
6) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDを含み、ショートSSIDが、STAが配置されたBSSのBSSIDにマッピングされることが可能である。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the STA’s BSS)。
7) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、6GHz APのSSIDにマッピングされ得、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the 6 GHz AP and the AP reports this 6 GHz AP in its Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
h) 条件hは、特に以下の条件h1、または以下の条件h2である。
h1) 局がメッシュネットワーク局でなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3がワイルドカードBSSIDを含まず、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が、MLDに属せず、複数BSSIDセットのメンバーでなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。
2) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、複数BSSIDセット中のどんなBSSのIDにも一致しない。
3) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレームを使用することによって、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のBSSIDフィールドに一致することができる局を事前に報告している。
4) 局がMLDに属し、MLDのメンバーが複数BSSIDセットに属し、ユニキャストアドレスが、MLD中のどんな局が配置されたBSSのBSSIDにも一致しないか、またはMLDのどんなメンバーが属する複数BSSIDセット中のどんなBSSのBSSIDにも一致しない。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレームを使用することによって、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のBSSIDフィールドに一致することができる局を事前に報告している。
h2) 局がメッシュネットワーク局でなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3がワイルドカードBSSIDを含まず、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が、MLDに属せず、複数BSSIDセットのメンバーでなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。
2) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、複数BSSIDセット中のどんなBSSのIDにも一致しない。
3) 局がMLDに属し、ユニキャストアドレスが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレームを使用することによって、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のBSSIDフィールドに一致することができる局を事前に報告している。
i) 局の識別子dot11InterworkingServiceActivatedが真であり、プローブ要求フレームが、相互作用要素、および相互作用フィールドが1を含む拡張能力要素を含み、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされる。
1) 相互作用要素中のHESSIDフィールドが消失しているか、またはHESSIDフィールドは存在するが、ワイルドカードHESSIDを含んでいるか、もしくは前のMLME-STARTもしくはMLME-JOIN要求ソース中のInterworkingInfoパラメータ中のHESSIDフィールドに一致する。
2) 相互作用要素中のアクセスネットワークタイプフィールドが、ワイルドカードアクセスネットワークタイプを含むか、または局のアクセスネットワークタイプに一致する。
j) プローブ要求フレームがDSSSパラメータセット要素を含み、この要素中の現在のチャネルフィールドが、dot11CurrentChannelとは異なる値を含む。
k) 局がDMG局であり、局の送信アンテナが、プローブ要求フレームのソースに送信するようにトレーニングされない。
第3の条件に含まれる詳細な条件は、さらに、特定のシナリオの要件に基づいて削除、追加、または修正され得ることに留意されたい。これは、本出願では限定されない。
「局」は、プローブ要求フレームを受信する第1の局、またはプローブ要求フレーム中の受信機アドレス(アドレス1)によって識別される局を指す。
ステップS803:第2の局がプローブ応答フレームを受信する。
特に、第1の局、または第1の局が属するマルチリンクデバイスが、上記の条件またはルールに基づいて、プローブ応答フレームが送られることが可能であると判定したとき、第1の局、または第1の局が属するマルチリンクデバイスは、プローブ応答フレームを送る。プローブ応答フレームを受信した後に、任意選択で、第2の局は、第2の局がプローブ要求フレーム中でそれとの関連付けを要求する局(すなわち、受信機アドレスによって識別される局)との関連付けを確立するために、Ackフレームで返答する。任意選択で、第2の局はまた、シングルリンクデバイスであり得る。
図8に示されている方法では、MLD中の局は、同じMLD中の別の局がプローブ応答フレームで返答するのを助けることを可能にされ、また、同じMLD中の別の局が属する複数BSSIDセットのいずれかのメンバーがプローブ応答フレームで返答するのを助け得る。このようにして、チャネル上で局によって送られるプローブ要求フレームの量は低減され、エアインターフェース効率および局の関連付け効率は改善される。
任意選択で、図4に示されている方法実施形態、および図8に示されている方法実施形態は、互いに独立して実施され得るか、または互いに組み合わされ得る。たとえば、AP(すなわち、報告AP)が、図4に示されている方法実施形態を使用することによって、MLDに基づく複数BSSIDセットのアーキテクチャを局に示した後に、局は、MLDに基づく複数BSSIDセットのアーキテクチャに基づいて、関連付けられるべきAPを選択し、関連付け関係を確立し得る。任意選択で、関連付け関係は、図8に示されている方法実施形態を使用することによって特に確立され得る。
以下で、チャネル上で局によって送られるプローブ要求フレームの量が低減されることが可能であり、局の関連付け効率が改善されることが可能であるように、本出願の実施形態で提供される装置について詳細に説明する。
図10は、本出願の実施形態による通信装置1000を示す。本装置は、上記の実施形態におけるアクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局、または第2の局であり得る。代替として、本装置は、アクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局、または第2の局中のチップまたは処理システムであり得る。本装置は、図4に示されている実施形態における方法および機能を実装するか、または図8に示されている実施形態における方法および機能を実装し得る。統合の度合いの差により、通信装置は、図10に示されている構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。図10に示されている構成要素は、少なくとも1つのプロセッサ1001、メモリ1002、トランシーバ1003、および通信バス1004を含み得る。
以下で、図10を参照しながら通信装置1000の構成要素について特に説明する。
プロセッサ1001は、通信装置1000の制御センターであり、1つのプロセッサであり得るか、または複数の処理要素の総称であり得る。たとえば、プロセッサ1001は、本出願のこの実施形態を実装するように構成された中央処理ユニット(central processing unit,CPU)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、または1つもしくは複数の集積回路、たとえば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ(デジタル信号プロセッサ、DSP)、もしくは1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)である。プロセッサ1001は、メモリ1002に記憶されたソフトウェアプログラムをランまたは実行し、メモリ1002に記憶されたデータを呼び出すことによって、通信装置の様々な機能を実施し得る。特定の実装中に、実施形態では、プロセッサ1001は、1つまたは複数のCPU、たとえば、図10におけるCPU0およびCPU1を含み得る。
特定の実装中に、実施形態では、通信装置1000は、図10におけるプロセッサ1001およびプロセッサ1005など、複数のプロセッサを含み得る。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサ(シングルCPU)であり得るか、またはマルチコアプロセッサ(マルチCPU)であり得る。本明細書におけるプロセッサは、データ(たとえば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数の通信デバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
メモリ1002は、静的情報および命令を記憶することができる読取り専用メモリ(read-only memory,ROM)もしくは別のタイプの静的ストレージ通信デバイス、または情報および命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)もしくは別のタイプの動的ストレージ通信デバイスであり得るか、または電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)もしくは他のコンパクトディスクストレージ、(コンパクトディスク、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-rayディスクなどを含む)光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは別の磁気ストレージ通信デバイス、または命令形態もしくはデータ構造形態で予想されるプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用されることが可能であり、コンピュータによってアクセスされることが可能な任意の他の媒体であり得る。しかしながら、メモリ1002はそれらに限定されない。メモリ1002は、独立して存在してよく、通信バス1004を通してプロセッサ1001に接続される。代替として、メモリ1002は、プロセッサ1001と一体化され得る。メモリ1002は、本出願のソリューションを実施するためのソフトウェアプログラムを記憶するように構成され、プロセッサ1001は、実行を制御する。
トランシーバ1003は、別のデバイス(たとえば、図4に示されている実施形態の局、または図8に示されている実施形態の第2の局)と通信するように構成される。もちろん、トランシーバ1003は、通信ネットワーク、たとえば、イーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network,RAN)、またはワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks,WLAN)と通信するようにさらに構成され得る。トランシーバ1003は、受信機能を実装するための受信ユニット、および送り機能を実装するための送りユニットを含み得る。
通信バス1004は、業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture,ISA)バス、周辺構成要素相互接続(Peripheral Component interconnect,PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture,EISA)バスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。表現しやすいように、図10ではただ1つの太線がバスを表すためのものであるが、これは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスがあることを意味しない。
例では、通信装置1000は、デバイス全体である。通信装置は、プロセッサ1001、メモリ1002、トランシーバ1003、および通信バス1004を含み得る。任意選択で、通信装置は、別の構成要素、たとえば、ディスプレイ周波数をさらに含み得る。
任意選択で、通信装置1000は、アクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)であり、図4に示されている実施形態における方法および機能を実装するように構成され得る。たとえば、メモリはコンピュータプログラム(命令)を記憶する。プロセッサがコンピュータプログラムを呼び出したとき、上記の方法および機能が実装される。たとえば、プロセッサは、(MLD情報を搬送する)シグナリングまたはフレームを生成するように構成され、トランシーバは、(MLD情報を搬送する)シグナリングまたはフレームを送るように構成される。たとえば、プロセッサは、ステップS401を実施するようにトランシーバを制御するように構成される。もちろん、ステップS401においてMLD情報を生成するプロセスも、プロセッサによって完了され得る。
任意選択で、通信装置1000は、第1の局であり、図8に示されている実施形態における第1の局の方法および機能を実装するように構成され得る。たとえば、メモリはコンピュータプログラムを記憶する。プロセッサがコンピュータプログラムを呼び出したとき、上記の方法および機能が実装される。たとえば、プロセッサは、シグナリングまたはフレーム(たとえば、プローブ応答フレーム)を生成するように構成され、トランシーバは、シグナリングまたはフレームを送る(たとえば、プローブ要求フレームを受信する)ように構成される。たとえば、プロセッサは、ステップS801においてプローブ要求フレームを受信するようにトランシーバを制御するように構成される。次いで、プロセッサは、関係する条件に基づいて、プローブ応答フレームで返答すべきかどうかを判定し、応答が必要な場合はプローブ応答フレームを生成し、トランシーバを使用することによってプローブ応答フレームを送る。
別の例では、通信装置1000は、チップシステムまたは処理システムが中に設置されたデバイスが、図4または図8に示されている実施形態における方法および機能を実装するような、アクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局または第2の局中のチップシステムまたは処理システムである。この場合、通信装置1000は、図10に示されているいくつかの構成要素を含み得る。たとえば、通信装置1000はプロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合され、メモリ中の命令を呼び出し実行して、図4または図8に示されている実施形態における方法および機能を実装するように、チップシステムまたは処理システムが設置されたデバイスを構成し得る。任意選択で、メモリは、チップシステムもしくは処理システム中の構成要素であり得るか、またはチップシステムもしくは処理システム外の結合/接続された構成要素であり得る。例では、チップシステムまたは処理システムは、アクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局、または第2の局が、上記の実施形態における対応する方法および機能を実装することができるように、アクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局、または第2の局中に設置される。
チップシステムまたは処理システムは、802.11シリーズプロトコル、たとえば、802.11be、802.11ax、および802.11acに基づく通信をサポートし得る。チップシステムは、WLAN送信をサポートする様々なシナリオにおけるデバイス中に設置され得る。WLAN送信シナリオにおけるデバイスは、本明細書の冒頭に説明されており、詳細についてここで説明されない。
本出願の実施形態では、アクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局、または第2の局は、上記の方法例に基づいて機能モジュールに分割され得る。たとえば、各機能モジュールは、各対応する機能に基づく分割を通して取得され得るか、または2つ以上の機能は、1つの処理モジュールに一体化され得る。一体化されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装され得るか、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実装され得る。本出願の実施形態では、モジュールへの分割は例であり、論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が使用されてよい。
一体化されたユニットが使用されるとき、図11は、通信装置1100の構造の可能な概略図である。通信装置1100は、リンクデバイスまたはマルチリンクデバイス中のチップまたは処理システムであり得る。通信装置1100は、上記の方法実施形態におけるマルチリンクデバイスの動作を実施し得る。通信装置1100は、処理ユニット1101およびトランシーバユニット1102を含む。
例では、通信装置1100は、上記のアクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局、または第2の局である。
処理ユニット1101は、通信装置1100の行為、たとえば、MLD情報を生成すること、または、プローブ要求フレームが受信されたとき、関係する条件に基づいてプローブ応答フレームで返答すべきかどうかを判定すること、ならびに別の例では、トランシーバユニット1102の動作を制御することを制御および管理するように構成され得る。任意選択で、通信装置1100がストレージユニットを含む場合、処理ユニット1101は、ストレージユニットに記憶されたプログラムまたは命令をさらに実行して、通信装置1100が上記の実施形態のいずれか1つにおける方法および機能を実装することを可能にし得る。
たとえば、処理ユニット1101は、図4のステップS401、または図8のステップ801、および/または本明細書で説明される技術の別のプロセスを実施するようにトランシーバユニットを制御し得る。上記の方法実施形態におけるステップのすべての関係するコンテンツは、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
たとえば、トランシーバユニット1102は、1つのリンク上で送信されたデータもしくはシグナリングを送受信し得るか、または複数のリンク上で送信されたデータもしくはシグナリングを送受信し得る。任意選択で、トランシーバユニット1102は、1つのトランシーバモジュールであり得るか、または複数のトランシーバモジュールを含み得る。トランシーバユニット1102が1つのトランシーバモジュールであるとき、トランシーバモジュールは、複数のリンク上でデータを送受信し得る。たとえば、第1のマルチリンクデバイスが2つのリンク上で動作し、トランシーバユニット1102が2つのトランシーバモジュールを含むとき、一方のトランシーバモジュールは一方のリンク上で動作し、他方のトランシーバモジュールは他方のリンク上で動作する。たとえば、トランシーバユニット1102は、たとえば、図4のステップS401、または図8のステップS801、および/または本明細書で説明される技術の別のプロセスを実施するように構成され得る。上記の方法実施形態におけるステップのすべての関係するコンテンツは、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
たとえば、通信装置1100は、図10に示されている通信装置であり得、処理ユニット1101は、図10のプロセッサ1001であり得、トランシーバユニット1102は、図10のトランシーバ1003であり得る。任意選択で、通信装置1100は、メモリをさらに含み得る。メモリは、通信装置1100が、上記で提供されたマルチリンクデバイス間の任意の通信方法を実施するための、対応するプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。図10の構成要素の関係するコンテンツのすべての説明は、通信装置1100の対応する構成要素の機能説明において引用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
たとえば、通信装置1100は、代替としてチップまたはプロセッサであり得、処理ユニット1101は、チップまたはプロセッサ中の処理回路であり、トランシーバユニット1102は、チップまたはプロセッサ中の入出力回路であり得、入出力回路は、チップまたはプロセッサと別の結合された構成要素との間の相互通信またはデータ交換のためのインターフェースである。シグナリングもしくはデータ情報またはプログラム命令が、チップまたはプロセッサに入力されて処理され、処理されたデータまたはシグナリングが、別の結合された構成要素に出力され、チップまたはプロセッサが設置された第1のマルチリンクデバイスが、機能を実装するように制御されることが保証されることが可能である。
別の例では、通信装置1100は、上記のアクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)、第1の局または第2の局中のチップである。
たとえば、処理ユニット1101は、MLD情報またはプローブ応答フレームを生成するように構成され得る。たとえば、図4のステップS401におけるMLD情報は、処理ユニット1101によって生成されるか、または図8のS802におけるプローブ応答フレームは、処理ユニット1101によって生成され、および/または本明細書で説明される技術の別のプロセスは、処理ユニット1101によって実施される。上記の方法実施形態におけるステップのすべての関係するコンテンツは、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
たとえば、トランシーバユニット1102は、1つのリンク上で送信されたデータもしくはシグナリングを送受信し得るか、または複数のリンク上で送信されたデータもしくはシグナリングを送受信し得る。任意選択で、トランシーバユニット1102は、1つのトランシーバモジュールであり得るか、または複数のトランシーバモジュールを含み得る。トランシーバユニット1102が1つのトランシーバモジュールであるとき、トランシーバモジュールは、複数のリンク上でデータを送受信し得る。たとえば、第1の局が2つのリンク上で動作し、トランシーバユニット1102が2つのトランシーバモジュールを含むとき、一方のトランシーバモジュールは一方のリンク上で動作し、他方のトランシーバモジュールは他方のリンク上で動作する。たとえば、トランシーバユニット1102は、たとえば、図4のステップS401、または図8のステップS801およびS802、ならびに/または本明細書で説明される技術の別のプロセスを実施するように構成され得る。上記の方法実施形態におけるステップのすべての関係するコンテンツは、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
たとえば、通信装置1100は、図10に示されている通信装置であり得、処理ユニット1101は、図10のプロセッサ1001であり得、トランシーバユニット1102は、図10のトランシーバ1003であり得る。任意選択で、通信装置1100は、メモリをさらに含み得る。メモリは、通信装置1100によって実施される上記で提供された任意の方法に対応するプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。図10の構成要素の関係するコンテンツのすべての説明は、通信装置1100の対応する構成要素の機能説明において引用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
たとえば、通信装置1100は、代替としてチップまたはプロセッサであり得、処理ユニット1102は、チップまたはプロセッサ中の処理回路であり、トランシーバユニット1102は、チップまたはプロセッサ中の入出力回路であり得る。入出力回路は、チップまたはプロセッサと別の結合された構成要素との間の相互通信またはデータ交換のためのインターフェースである。シグナリング、データ情報、またはプログラム命令が、チップまたはプロセッサに入力されて処理され、処理されたデータまたはシグナリングが、別の結合された構成要素に出力され、チップまたはプロセッサが設置されたデバイスが、機能を実装するように制御されることが保証される。
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを記憶する。プロセッサがコンピュータプログラムコードを実行したとき、プロセッサが中に配置された(AP、第1の局、または第2の局などの)電子デバイスは、図4または図8の任意の実施形態における方法を実施することを可能にされる。
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上でランされたとき、(AP、第1の局、または第2の局などの)コンピュータは、図4または図8の任意の実施形態における方法を実施することを可能にされる。
本出願の実施形態は、通信装置をさらに提供する。本装置は、チップの製品形態で存在し得る。本装置の構造は、プロセッサおよびインターフェース回路を含む。プロセッサは、インターフェース回路を通して別の装置と通信して、本装置が図4または図8の任意の実施形態における方法を実施するように構成される。
本出願の実施形態は、通信システムをさらに提供する。通信システムは、上記のアクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)および局を含む。アクセスポイントAP(たとえば、APマルチリンクデバイス中の報告AP)および局は、図4の実施形態における方法を実施し得る。代替として、通信システムは、第1の局および第2の局を含み、第1の局および第2の局は、図8の実施形態における方法を実施し得る。本出願で開示されるコンテンツと組み合わせて説明される方法またはアルゴリズムステップは、ハードウェアによって実装され得るか、またはソフトウェア命令を実行することによってプロセッサによって実装され得る。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含み得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Erasable Programmable ROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、または当技術分野でよく知られている任意の他の形態の記憶媒体に記憶され得る。たとえば、記憶媒体はプロセッサに結合され、それにより、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み取るか、または記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成要素であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に配設され得る。加えて、ASICはコアネットワークインターフェースデバイス中に配置され得る。もちろん、プロセッサおよび記憶媒体は、個別構成要素としてコアネットワークインターフェースデバイス中に存在し得る。
上記の1つまたは複数の例では、本出願で説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実装され得ることを当業者は認識されたい。機能がソフトウェアによって実装されるとき、上記の機能は、コンピュータ可読媒体中の1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体に記憶されるか、または送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体および通信媒体を含む。通信媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの送信を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータにとってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。
上記の特定の実装では、本出願の目的、技術的解決策、および有益な効果についてさらに、詳細に説明された。上記の説明は、本出願の特定の実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではないことを理解されたい。本出願の技術的解決策に基づいて行われたいかなる修正、等価な交換、改善なども、本出願の保護範囲内に入るものである。
概して、第2の局が局に関連付けられる必要があるとき、第2の局は、近隣局(たとえば、AP)をアクティブに走査し、発見し、次いで、近隣局の中の適切な局に関連付けられる。近隣局をアクティブに走査するとき、第2の局は、チャネル上でプローブ要求(Probe Request)フレームを送る。近隣局がプローブ要求(Probe Request)フレームを受信した場合、近隣局は、肯定応答(Ack)フレームで返答する。したがって、プローブ要求(Probe Request)フレームを受信したとき、本出願のこの実施形態における第1の局も、Ackフレームで返答する。
ステップS802:事前設定された条件が満たされる場合、第1の局が第2の局にプローブ応答(Probe Response)フレームを送る。
第2の第3の条件は、以下の条件aからgのうちの少なくとも1つを含む(条件gは、第1の条件における条件gに対して修正される)。
a) 局が以下のいずれにも一致しない。
1) 局がアクセスポイントである。
2) 局がIBSS局である。
3) 局がメッシュネットワーク局である。
4) 局が、PBSSに属せず、アクティブ走査を実施しているDMG局である。
5) 局がPCPである。
b) 上記のプローブ要求フレームに含まれるアドレス1フィールドがユニキャストアドレスを搬送し、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットに属せず、ユニキャストアドレスが局のMACアドレスでない。
2) 局が複数BSSIDセットに属し、ユニキャストアドレスが複数BSSIDセット中のどんなBSSにも一致しない。
c) 局が非AP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
d) 局が、1つのPBSS中の非PCP局であり、プローブ要求フレーム中のアドレス1がブロードキャストアドレスを搬送する。
e) 局が、IBSSであり、最後のTBTT以来、通常ビーコンフレームまたはDMGビーコンフレーム上で送信を実施していない。
f) 局がメッシュネットワーク局であり、以下の条件が満たされる。
1) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含まない。
2) プローブ要求フレームがメッシュネットワークID要素を含むが、この要素が、ワイルドカードメッシュネットワークIDも搬送せず、局に接続されたMBSSに含まれるメッシュネットワークIDにも一致しない。
g) 条件gは、特に以下の条件g1、または以下の条件g2である。
g1) 局がメッシュネットワーク局でなく、以下の条件のいずれも満たされない。
1) プローブ要求中のSSIDがワイルドカードSSIDである。
2) 局が、MLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、局が配置されたBSSのSSIDと同じである。
2a) 局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:The STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID in the Probe Request frame matches the SSID of the 6 GHz AP, and the STA reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
3) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDと同じである。
3a) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり(英語:dot11SSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このSSIDリストが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDを含む。
3b) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDにマッピングされることが可能である。
4) 局がMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり(dot11ShortSSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、局が配置されたBSSのSSIDを含む。
5) dot11SSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDリストに含まれるSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する(英語:dot11SSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the SSID corresponding to the co-located 6 GHz AP, and the AP reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
6) 局がMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがショートSSIDを含み、ショートSSIDが、STAが配置されたBSSのBSSIDにマッピングされることが可能である(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the STA’s BSS)。
7) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、6GHz APのSSIDにマッピングされ得、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(英語:dot11ShortSSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the 6 GHz AP and the AP reports this 6 GHz AP in its Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
8) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
9) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDを含む。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
10) 局がMLDに属し、MLDのメンバーのいずれも複数BSSIDセットに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このリストに含まれるショートSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDにマッピングされることが可能である。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
11) 局がMLDに属し、このMLDの1つのメンバーが複数BSSIDセットに属し、プローブ要求フレーム中のSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDに一致するか、またはMLDのいずれかのメンバーが属する複数BSSIDセット中のいずれかのBSSのSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
12) 局がMLDに属し、このMLDの1つのメンバーが複数BSSIDセットに属し、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDを含むか、またはMLDのいずれかのメンバーが属する複数BSSIDセット中のいずれかのBSSのSSIDを含む。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
13) 局がMLDに属し、このMLDの1つのメンバーが複数BSSIDセットに属し、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このリストに含まれるショートSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDにマッピングされることが可能であるか、またはMLDのいずれかのメンバーが属する複数BSSIDセット中のいずれかのBSSのSSIDにマッピングされることが可能である。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
g2) 局がメッシュネットワーク局でなく、以下の条件のいずれも満たされない。
1) プローブ要求中のSSIDがワイルドカードSSIDである。
2) 局が、MLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、局が配置されたBSSのSSIDと同じである。
2a) 局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(The STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID in the Probe Request frame matches the SSID of the 6 GHz AP, and the STA reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
3) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、プローブ要求フレーム中のSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDと同じである。
3a) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このSSIDリストが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDを含む。
3b) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、複数BSSIDセットのメンバーのいずれもMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、複数BSSIDセットのメンバーのSSIDにマッピングされることが可能である。
4) 局がMLDに属せず、dot11SSIDListImplementedが真であり、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、局が配置されたBSSのSSIDを含む。
5) dot11SSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のSSIDリストに含まれるSSIDが、6GHz APのSSIDに一致し、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する(dot11SSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the SSID corresponding to the co-located 6 GHz AP, and the AP reports the co-located 6 GHz AP in Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
6) 局がMLDに属せず、dot11ShortSSIDListImplementedが真であり(dot11SSIDListImplemented is true)、プローブ要求フレームがショートSSIDを含み、ショートSSIDが、STAが配置されたBSSのBSSIDにマッピングされることが可能である(dot11ShortSSIDListImplemented is true, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the STA’s BSS)。
7) dot11ShortSSIDListImplementedが真であり、局が、6GHz APと同じ共同配置されたAPセット中に(同じデバイス中に)あるAPであり、プローブ要求フレーム中のショートSSIDリストに含まれるショートSSIDが、6GHz APのSSIDにマッピングされ得、STAが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームを使用することによって、共同配置された6GHz APを報告する。(dot11ShortSSIDListImplemented is true, the STA is an AP that is in the same co-located AP set as a 6 GHz AP, the Short SSID List element is present in the Probe Request frame and includes the Short SSID field corresponding to the SSID of the 6 GHz AP and the AP reports this 6 GHz AP in its Beacon and Probe Response frames、26.17.2.4(6GHz BSSの帯域外発見)を参照されたい)。
8) 局がMLDに属し、プローブ要求フレーム中のSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDに一致する。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
9) 局がMLDに属し、プローブ要求フレームがSSIDリストを含み、このリストが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDを含む。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
10) 局がMLDに属し、プローブ要求フレームがショートSSIDリストを含み、このリストに含まれるショートSSIDが、MLD中のいずれかの局が配置されたBSSのSSIDにマッピングされることが可能である。任意選択で、第1の局は、第2の局に対して、管理フレーム、たとえば、ビーコンフレームおよび/またはプローブ応答フレームを使用することによって、MLD中にあり、プローブ要求フレーム中のSSIDフィールドに一致する局、SSIDリスト要素に含まれるSSID、またはショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDがマッピングされたSSIDを報告している。
h) 局がメッシュネットワーク局でなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3がワイルドカードBSSIDを含まず、以下の条件のうちの1つが満たされる。
1) 局が複数BSSIDセットのメンバーでなく、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、局が配置されたBSSのBSSIDに一致しない。
2) 局が複数BSSIDセットのメンバーであり、プローブ要求フレーム中のアドレス3が、複数BSSIDセット中のどんなBSSのIDにも一致しない。
i) 局の識別子dot11InterworkingServiceActivatedが真であり、プローブ要求フレームが、相互作用要素、および相互作用フィールドが1を含む拡張能力要素を含み、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされる。
1) 相互作用要素中のHESSIDフィールドが消失しているか、またはHESSIDフィールドは存在するが、ワイルドカードHESSIDを含んでいるか、もしくは前のMLME-STARTもしくはMLME-JOIN要求ソース中のInterworkingInfoパラメータ中のHESSIDフィールドに一致する。
2) 相互作用要素中のアクセスネットワークタイプフィールドが、ワイルドカードアクセスネットワークタイプを含むか、または局のアクセスネットワークタイプに一致する。
j) プローブ要求フレームがDSSSパラメータセット要素を含み、この要素中の現在のチャネルフィールドが、dot11CurrentChannelとは異なる値を含む。
k) 局がDMG局であり、局の送信アンテナが、プローブ要求フレームのソースに送信するようにトレーニングされない。

Claims (22)

  1. 無線ローカルエリアネットワークWLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法であって、
    局によって、プローブ要求フレームを受信するステップであって、前記局はマルチリンクデバイスに属する、ステップと、
    前記局によって、事前設定された条件に従って、前記プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定するステップであって、前記事前設定された条件は、
    前記プローブ要求フレーム中の参照識別子が、前記マルチリンクデバイスのうちの各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、ステップと、
    前記事前設定された条件が満たされる場合、前記プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップするステップと
    を含む、方法。
  2. 無線ローカルエリアネットワークWLANにおいてマルチリンクデバイスに適用される通信方法であって、
    局によって、プローブ要求フレームを受信するステップであって、前記局はマルチリンクデバイスに属し、前記マルチリンクデバイス中の前記局は複数BSSIDセットに属する、ステップと、
    前記局によって、事前設定された条件に従って、前記プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定するステップであって、前記事前設定された条件は、
    前記プローブ要求フレーム中の参照識別子が、前記マルチリンクデバイス中の各局の参照識別子に一致せず、前記プローブ要求フレーム中の参照識別子が、前記マルチリンクデバイス中の各局が属する複数BSSIDセット中の各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、ステップと、
    前記事前設定された条件が満たされる場合、前記プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップするステップと
    を含む、方法。
  3. 前記プローブ要求フレームは受信機アドレスを含み、
    前記プローブ要求フレーム中の前記参照識別子は、前記受信機アドレス中で搬送される受信機媒体アクセス制御MACアドレスであり、
    前記局の前記参照識別子は、前記局のMACアドレスである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記プローブ要求フレーム中の前記参照識別子は、前記プローブ要求フレーム中のサービスセット識別子SSIDフィールド、または前記プローブ要求フレーム中のSSIDリスト要素に含まれるSSID、または前記プローブ要求フレーム中のショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDに対応するSSIDであり、
    前記局の前記参照識別子は、前記局のSSIDである、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記プローブ要求フレーム中の前記参照識別子は、前記プローブ要求フレーム中の基本サービスセット識別子BSSIDフィールド中で搬送され、
    前記局の前記参照識別子は、前記局のBSSIDである、請求項1または2に記載の方法。
  6. 前記マルチリンクデバイス中の1つまたは複数の局は、複数BSSIDセットに属する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記1つまたは複数の局は、前記複数BSSIDセット中の送信BSSID局である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記1つまたは複数の局は、前記複数BSSIDセット中の非送信BSSID局を含む、請求項6に記載の方法。
  9. 無線ローカルエリアネットワークWLANにおける通信装置であって、前記装置はマルチリンクデバイスにおいて使用され、前記装置は、
    プローブ要求フレームを受信するように構成された、トランシーバユニットと、
    事前設定された条件に従って、前記プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定するように構成された、処理ユニットであって、前記事前設定された条件は、
    前記プローブ要求フレーム中の参照識別子が、前記マルチリンクデバイス中の各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、処理ユニットと
    を備え、
    前記処理ユニットは、前記事前設定された条件が満たされる場合、前記プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップするようにさらに構成された、装置。
  10. 無線ローカルエリアネットワークWLANにおける通信装置であって、前記装置はマルチリンクデバイスにおいて使用され、前記装置は、
    プローブ要求フレームを受信するように構成された、トランシーバユニットであって、前記マルチリンクデバイス中の局は複数BSSIDセットに属する、トランシーバユニットと、
    事前設定された条件に従って、前記プローブ要求フレームに応答すべきかどうかを判定するように構成された、処理ユニットであって、前記事前設定された条件は、
    前記プローブ要求フレーム中の参照識別子が、前記マルチリンクデバイス中の各局の参照識別子に一致せず、前記プローブ要求フレーム中の前記参照識別子が、前記マルチリンクデバイス中の各局が属する複数BSSIDセット中の各局の参照識別子に一致しないことを少なくとも含む、処理ユニットと
    を含み、
    前記処理ユニットは、前記事前設定された条件が満たされる場合、前記プローブ要求フレームに応答してプローブ応答フレームを送ることをスキップするようにさらに構成された、装置。
  11. 前記プローブ要求フレームは受信機アドレスを含み、
    前記プローブ要求フレーム中の参照識別子は、前記受信機アドレス中で搬送される受信機媒体アクセス制御MACアドレスであり、
    前記局の前記参照識別子は、前記局のMACアドレスである、請求項9または10に記載の装置。
  12. 前記プローブ要求フレーム中の前記参照識別子は、前記プローブ要求フレーム中のサービスセット識別子SSIDフィールド、または前記プローブ要求フレーム中のSSIDリスト要素に含まれるSSID、または前記プローブ要求フレーム中のショートSSIDリスト要素に含まれるショートSSIDに対応するSSIDであり、
    前記局の前記参照識別子は、前記局のSSIDである、請求項9または10に記載の装置。
  13. 前記プローブ要求フレーム中の前記参照識別子は、前記プローブ要求フレーム中の基本サービスセット識別子BSSIDフィールド中で搬送され、
    前記局の前記参照識別子は、前記局のBSSIDである、請求項9または10に記載の装置。
  14. 前記マルチリンクデバイス中の1つまたは複数の局は、複数BSSIDセットに属する、請求項8から13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記1つまたは複数の局は、前記複数BSSIDセット中の送信BSSID局である、請求項14に記載の装置。
  16. 前記1つまたは複数の局は、前記複数BSSIDセット中の1つまたは複数の非送信BSSID局を含む、請求項14に記載の装置。
  17. プロセッサと、トランシーバと、メモリとを備える通信装置であって、
    前記トランシーバは、情報を受信し送るように構成されるか、または別のネットワーク要素と通信するように構成され、
    前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、
    前記プロセッサは、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実施するために、前記コンピュータプログラムを実行するように構成された、装置。
  18. 通信装置であって、前記チップは、プロセッサと、トランシーバと、メモリとを備え、前記メモリは前記プロセッサに結合し、前記プロセッサが動作するときに必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するように構成され、前記プロセッサは、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実施するために、前記メモリに記憶された前記コンピュータプログラムを実行するように構成される、通信装置。
  19. チップであって、前記チップは、プロセッサと、インターフェース回路とを備え、前記プロセッサは、前記インターフェース回路を通して別の装置と通信することにより、前記装置が請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された、チップ。
  20. コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサ上で動作するとき、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
  21. プロセッサによる実行のためのコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサ上で動作するとき、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータプログラム製品。
  22. 請求項9および請求項11から16のいずれか一項に記載の装置と、請求項10から16のいずれか一項に記載の装置とを備える、通信システム。
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