JP2023518150A - コロナウイルスの治療用のヌクレオチド類似体 - Google Patents

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Abstract

コロナウイルス感染症、及び/又はコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患の治療における使用のための、式Iで表される化合物。TIFF2023518150000014.tif35161(式中、R1は、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、ヒドロキシル基、及びリン酸基から選択され、R2は、ハロゲン及び/又は水素から選択される基であり、Yは、核塩基、好ましくはプリン又はピリミジンである。)【選択図】図1

Description

本発明は、特に、ウイルス感染症、例えば、MERS-CoV、SARs-CoV、又はSARS-CoV-2による感染症の治療におけるヌクレオチド類似体に関する。
潜在的な生物活性標的化合物の前駆体として、キナゾリン部分及びアデニン部分からなる共役化合物が合成された。9-(4-メトキシキナゾリン-2-イル)-9H-プリン-6-アミン(2)の構造が特徴づけられ、非特許文献1で報告された。
コロナウイルスは、エンベロープ型プラス鎖RNAウイルスの一群である。そのゲノムサイズは長さ約30キロベースであり、RNAウイルスとしては非常に大きい。このサブファミリーの他の共通する特徴には、いくつかの酵素活性をコードする大きいレプリカーゼ遺伝子及び独自の複製戦略が含まれる。
コロナウイルスゲノムの典型的な構成は、5’-リーダー-UTR-レプリカーゼ-S(スパイク)-E(エンベロープ)-M(膜)-N(ヌクレオカプシド)-3’UTRである。ゲノムはさらに、5’メチル化されたキャップ及び3’ポリアデニル化尾部を含有し、翻訳用のmRNAとして作用することを可能にする。悪評の高いコロナウイルス、つまりSARS-CoV-2は、ヒトにおいて感染力の強い一本鎖プラス鎖RNAウイルスであり、かつ世界保健機関(WHO)によって国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に指定された、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の進行中のパンデミックの原因である。
ビリオンが宿主細胞に付着すると感染が始まる。感染は、ウイルスのスパイク(S)糖タンパク質と宿主細胞のACE2受容体との間の相互作用によって始まる。付着に続き、ウイルスは次いで、そのゲノムを宿主細胞サイトゾル中に放出する必要がある。放出は、Sタンパク質の切断を伴うセリンプロテアーゼTMPRSS2によるスパイク糖タンパク質のプライミングによって実現される。こうして最終的に、ウイルス膜と細胞膜との融合、及び宿主細胞内へのウイルスの侵入を可能にする。コロナウイルスの生活環における次のステップは、細胞の機構を使用したレプリカーゼ遺伝子の翻訳である。レプリカーゼ遺伝子は、長さ約20キロベースであり、2つのORF、即ちorf1a及びorf1abをコードし、それぞれが、pp1aポリタンパク質及びpp1abポリタンパク質を発現する。各ポリタンパク質は、様々な酵素活性を発揮するいくつかのnsp(非構造タンパク質)を含有する。各ポリタンパク質は、ウイルス自身のプロテアーゼによって個々のnspへと切断される。コロナウイルスの主なプロテアーゼは、セリン型プロテアーゼのMproである。COVID-19コロナウイルスの3CL加水分解酵素(Mpro)の最初の高分解能結晶構造は、上海科技大学のZihe Rao及びHaitao Yangの研究チームによって確定された(PDBエントリー6LU7)。
次いで、nspの多くが、サブゲノムRNAのRNA複製及び転写を担うレプリカーゼ-転写酵素複合体(RTC)へとアセンブルする。その複合体を含むnspは、以下を含む:
● ゲノムRNAの合成を仲介するRNA依存性RNAポリメラーゼ(nsp12)
● プルーフリーディング及びN7メチルトランスフェラーゼ活性に関与する3’→5’エキソヌクレアーゼ(nsp14)
RTC複合体の翻訳及びアセンブリーの後に、ウイルスRNA合成が起こり、ゲノムRNA及びサブゲノムRNAの両方が産生される。複製中、ゲノムの全長マイナス鎖RNAのコピーが、RNA依存性RNAポリメラーゼによって産生され、全長プラス鎖RNAゲノムの鋳型として使用される。転写中、サブゲノムRNAのサブセットが、不連続転写を介して産生される。
9-(4-Methoxyquinazolin-2-yl)-9H-purin-6-amine;I.Vlachou,E.Kourtidou及びI.Papasotiriou,Molbank 2016,2016年(1),M885;https://doi.org/10.3390/M885
蔓延を停止させ、SARS-Cov-2に罹患した患者に効果的な治療選択肢を提供するために、RNA依存性RNAポリメラーゼの必須酵素の標的化によりウイルス複製を破壊することで、SARS-CoV-2に感染した患者の治療に使用され得る新規化合物を提供する必要性が存在する。
本発明は、MERS-CoV、SARS-CoV-2、もしくはSARS-CoVによって引き起こされる疾患又は呼吸器疾患の治療において使用され得るヌクレオチド類似体を提供する。
従って、本発明の主題は、コロナウイルス感染症、及び/又はコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患の治療における使用のために、式Iで表される化合物を提供することである。
Figure 2023518150000002
(式中、
は、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、ヒドロキシル基、及びリン酸基から選択される基であり、
は、ハロゲン及び/又は水素から選択される基であり、
Yは、核塩基、好ましくはプリン又はピリミジンである。)
従って、前記化合物は、MERS-CoV、SARS-CoV-2、又はSARS-CoVのRNA依存性RNAポリメラーゼの阻害剤としてin vivo又はin vitroで使用され得る。
本発明の更なる実施形態は、従属請求項に規定される。
本発明の好ましい実施形態を、以下に図面と関連して記載するが、図面は本発明の好ましい実施形態を説明するためのものであり、限定するためのものではない。
図1は、PCR増幅産物が、従来型dNTPと共に、本発明による化合物の異なる濃度に対するバンドとして可視化されるアガロースゲルの写真を示す。
好ましい実施形態の説明
RNA依存性RNAポリメラーゼ(nsp12)は、ウイルスゲノムRNAの複製及び転写に直接関与する。研究により、nsp12はそれ自体いくらかの活性を有するが、補因子nsp7及びnsp8の添加が、ポリメラーゼ活性の著しい上昇をもたらすことが示された。ウイルス複製の完全なレパートリーを遂行するためには、さらにnspサブユニットが必要である可能性が高い。しかしながら、これまでのところ、nsp12-nsp7-nsp8複合体が、ヌクレオチド重合に必要とされる最小複合体である。
コロナウイルスのサブファミリーメンバーを横断する配列解析は、鋳型侵入、鋳型-プライマー放出、NTPトンネル、及びポリメラーゼ活性部位が、nsp12上の最も高度に保存された表面であることを明らかにする。さらに、鋳型及びヌクレオチドの結合に関与する7つのモチーフ領域(A-G)が存在し、それらの領域もまた、コロナウイルスサブファミリー間で保存されていることが分かった。
ポリメラーゼ活性部位は、モチーフA及びCから構成され、モチーフB及びDによってサポートされる。RNA鋳型は、活性部位に進入する前にモチーフGによって通過するのに対して、入ってくるNTPは、トンネルを通過して進入し、モチーフFと相互作用する。いったん活性部位に入ると、NTPは、T680、N691、及びD623と水素結合を形成する可能性が高い。これらの残基の3つはいずれも、コロナウイルスファミリーにわたって保存されている。
SARS-CoV-2では、nsp12は、932アミノ酸長であり、pp1ab(UniProtKB id:P0C6X7)の4395位~5324位を占める。そのタンパク質の利用可能な実験構造は、出願日の時点では存在しない。そのタンパク質配列をPDBに対してBLAST検索すると、そのタンパク質の最も近いホモログは、SARS-CoVのnsp12であることが明らかになった。2つのタンパク質は、96.35%の配列同一性を共有し、それは、SARS-CoV-2のnsp12の99%をカバーする。SARS-CoVのnsp12の構造は、PDBエントリー6NURに登録されている。
6NURの3D構造を鋳型として使用して、SWISS-MODELウェブサーバー及びICM Proによるホモロジーモデルを作成した。両方とも良質のモデルであり、重ね合わせ後に0.99210のTMスコアが達成された。2つのモデル間のRMSDは1.14であり、大部分は、2つのソフトウェア間で異なる位置にギャップが挿入されたことに由来する。その結果、その領域でのループは、各モデルにおいて異なる立体配座を有する。本発明の化合物のドッキングを行う構造として、SWISS-MODEL由来のホモロジーモデルを使用した。
前記のホモロジーモデリングに基づいて、本発明のヌクレオチド類似体は、新しく合成されるRNA鎖に組み込まれ、in vitro及びin vivoで複製の早期集結を引き起こすと予想される。
本発明は、コロナウイルス感染症、及び/又はコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患の治療における使用のための、式Iで表される化合物を提供する。
Figure 2023518150000003
(式中、
は、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、ヒドロキシル基、及びリン酸基から選択される基であり、
は、ハロゲン及び/又は水素から選択される基であり、
Yは、核塩基、好ましくはプリン又はピリミジンである。)
核塩基がプリンである場合、前記プリンは、9位を介してキナゾリン部分に結合している。
核塩基がピリミジンである場合、前記プリンは、1位を介してキナゾリン部分に結合している。
式Iで表される化合物は、核塩基、例えば、生物又はウイルスの遺伝暗号中に見出される核塩基と、4位で修飾されたキナゾリン部分との複合体である。
式Iで表される化合物は、核塩基、例えば、生物又はウイルスの遺伝暗号中に見出される核塩基と、さらに7位においてハロゲン又はハロゲン化残基、例えばフッ素で修飾されたキナゾリン部分との複合体である。
核塩基は、標準的な核塩基、例えば、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)、及びウラシル(U)であり得る。しかしながら、本発明による化合物中において有用な核塩基はさらに、修飾核塩基又は人工核塩基、例えば、キサンチン、ヒポキサンチン、7-メチルグアニン、N-アセチルグアニン、N-アセチルシトシン、又はイソグアニンであり得る。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、Rは、ヒドロキシル基又はリン酸基から好ましくは選択される基であり、最も好ましくはリン酸基である。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、Yは、プリン、例えば、アデニン又はグアニンであり、最も好ましくはアデニンである。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、Yは、ピリミジン、例えば、シトシン、チミジン、又はウラシルである。さらに、式Iで表される化合物において、Yは、ピリミジン類似体、例えば5-フルオロシトシンでもあり得る。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、Yは、シトシンであり、Rは、ヒドロキシルであり、Rは、水素である:
Figure 2023518150000004
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、Yは、5-フルオロシトシンであり、Rは、ヒドロキシルであり、Rは、水素である:
Figure 2023518150000005
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物が、好ましくは、コロナウイルス感染症、及び/又はMERS-CoV、SARS-CoV若しくはSARS-CoV-2によって引き起こされる疾患若しくは呼吸器疾患の治療での使用のための化合物である。好ましい一実施形態では、SARS-CoV-2によって引き起こされる前記疾患がCOVID-19である。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物が、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オールである。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物が、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファートである。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物が、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)-7-フルオロ-キナゾリン-4-オールである。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、Yがグアニン又はN-アセチルグアニンであり、Rがヒドロキシルである場合、キナゾリン部分がさらに、その7位においてハロゲン又はハロゲン化残基で修飾されていてもよい:
Figure 2023518150000006
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物が、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)-7-フルオロ-キナゾリン-4-イル二水素ホスファートである。
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、YがN-アセチルグアニンであり、Rがヒドロキシルであり、キナゾリン部分が、その7位においてハロゲン又はハロゲン化残基で修飾されていてもよく、修飾されていなくてもよい:
Figure 2023518150000007
好ましい一実施形態では、式Iで表される化合物において、YがN-アセチルシトシンであり、Rがヒドロキシルであり、キナゾリン部分が、その7位においてハロゲン又はハロゲン化残基で修飾されていてもよく、修飾されていなくてもよい。
本発明はさらに、コロナウイルス感染症、及び/又はコロナウイルス、例えば、MERS-CoV、SARS-CoV-2、もしくはSARS-CoVによって引き起こされる呼吸器疾患の治療における使用のための、式Iで表される化合物を少なくとも1つ含む医薬製剤を提供し、式中、Rは、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、ヒドロキシル基、リン酸基から選択される基であり得、好ましくは、前記医薬製剤は、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オール、又は2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファート、又はその両方を含む。
本発明はさらに、コロナウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ、特に、MERS-CoV、SARS-CoV-2、又はSARS-CoVのRNA依存性RNAポリメラーゼ、とりわけSARS-CoV2のNSP12を阻害するための、式Iで表される前記の化合物を提供し、式中、Rは、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、ヒドロキシル基、リン酸基から選択される基であり得、好ましくは、式Iで表される化合物は、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オール、又は2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファートである。
好ましい一実施形態では、医薬製剤が、経口製剤、例えば、錠剤若しくはカプセル、又は注射用製剤である。
実験データ
ヌクレオチド類似体の合成
Figure 2023518150000008
a:1-ドデカンチオール、CsCO、DMSO
b:P、TBAB、H 30%、CHCN/HO(1/1)
微量の水及び他の粒子を除去するために窒素でパージした清潔な乾燥した丸底フラスコに、9-(4-メトキシキナゾリン-2-イル)-9H-プリン-6-アミン(0.7922g、2.7mmol)及びDMSO 2.7mlを加えた。次いで、炭酸セシウム(2.6063g、8.0mmol)を加えてから、最後に1-ドセカンチオール(0.99ml、4.0mmol)を加えた。溶液を、室温で1h撹拌した。反応混合物を砕氷中へと注ぎ、ろ過した。固体をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、望みの生成物を20%の収率で得た。
CHCN/HO(1/1)24ml中の五酸化リン(0.0694g、0.5mmol)の冷却溶液(0℃)に、過酸化水素の30%溶液(1.8ml)を滴下して5分撹拌した。次いで、臭化テトラ-n-ブチルアンモニウム(0.97g、3mmol)及び2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オール(0.279g、1mmol)を加え、0℃で5h撹拌した。反応混合物をろ過してから、固体をMeOH 20mlで3回希釈して、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファートを49%の収率で得た。
微量の水及び他の粒子を除去するために窒素でパージした清潔な乾燥した丸底フラスコに、アデニン(1.3512g、10mmol)、2-クロロ-4-ヒドロキシキナゾリン(2.34g、13mmol)、炭酸セシウム(3.2612g、10mmol)及びシリカゲル(3.5g)の十分に粉砕した混合物を、不活性雰囲気下に加えた。次いで、乾燥DMSO 20mLを加えた。溶液を130℃で3.5h撹拌してから、氷冷水中へと注ぎ、ろ過した。
ポリメラーゼの作用
試験した2つの物質は、2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オール(ヒドロキシ物質)及び2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファート(リン酸塩物質)である。
前記物質は、修飾ヌクレオチド類似体であることから、第1組の実験では、2つの物質の重合阻害能を試験した。市販の鋳型並びに2つのハウスキーピング遺伝子(18SrRNA及びアクチン)を使用してエンドポイントPCR反応を行った。従来型dNTP(dATP、dCTP、dGTP及びdTTP)の異なる濃度と同様に、本発明の生成物の異なる濃度、並びにそれらの組合せを使用して反応を行った。次いでPCR産物をゲル電気泳動(3%)で解析した。その発想は、3’-5’リン酸ジエステル結合が形成され得ないため、修飾ヌクレオチド類似体の使用が重合を阻害できるというものである。さらに、従来型dATPと修飾アデノシン類似体との混合は、最終生成物と同様に、アガロースゲル上での「スメア」として観察される、より小さい断片も生み出すことになる。データを、下記の画像及び図1に示す。
前記のデータに基づき、本発明による修飾ヌクレオチド類似体の添加は、反応を阻害することが示され得る。なぜなら、生成物が認められないからである。他方、従来型/修飾アデノシンヌクレオチドを混合した結果、予想どおり、最終生成物及びスメアの両方ともが現れる。
各反応は、各10mMのdATP、dCTP、dGTP及びdTTPを含有する。75% dATPでは、7.5mMのdATP、及び残りに関しては10mMで使用した。50% dATPでは、5.0mMのdATP、及び残り(dCTP、dGTP、dTP)に関しては10mMで使用した。25% dATPでは、2.5mMのdATP、及び残り(dCTP、dGTP、dTP)に関しては10mMで使用した。75% A:25% AP(又はAH)では、7.5mMの従来型dATP、2.5の修飾アデニン類似体、及び残り(dCTP、dGTP、dTP)に関しては10mMで使用した。50% A:50% AP(又はAH)では、5.0mMの従来型dATP、5.0mMの対応する修飾アデニン類似体、及び残り(dCTP、dGTP、dTP)に関しては10mMで使用した。25% A:75% AP(又はAH)では、2.5mMの従来型dATP、7.5mMの対応する修飾アデニン類似体、及び残り(dCTP、dGTP、dTP)に関しては10mMで使用した。すべての濃度を初期濃度と見なす。それらをエンドポイントPCR反応に使用した。
第2組の実験では、修飾アデノシン類似体を、SYBR Green qPCR mixに添加し、前記と同じ鋳型及びプライマーを使用して反応を行った。各条件に対して、Ct(閾値サイクル)パラメータを測定した。Ctは、反応の範囲内で生成された蛍光が蛍光閾値と交差するサイクル数である。Ctが高ければ高いほど、生成物の量は少ない(又は発現が低い)。下記の表1は、qPCR反応からのデータを示す。
Figure 2023518150000009
表1のデータから分かるように、リン酸塩物質及びヒドロキシル物質のいずれかの添加は、鋳型の増幅の低下をもたらす。また、反応は用量依存性であって、リン酸塩物質及びヒドロキシル物質のいずれかをより多くすると、より高いCt値をもたらすことを意味することの指摘も重要である。同じ濃度では、増幅を阻害する効果が、リン酸塩ではヒドロキシルよりも高かった。
SARS-CoV2 RNAポリメラーゼに対する作用
前記の実験に加えて、本発明による化合物がSARS-COV-2ポリメラーゼNSP12のRNA重合作用を阻害する能力を試験する更なるアッセイを行った。
試験された化合物は、アデノシン類似体であった:
Figure 2023518150000010
アッセイで使用したRNAポリメラーゼは、RNA指向性RNAポリメラーゼのRdRp触媒ドメイン(参照:PX-COV-P006、ProteoGenix社)、SARS-CoV-2ゲノムRNA(2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC))からなり、アッセイで使用したプライマーは、特定領域に相補性の(RNA又はDNA)(Eurofins社)からなった。
PCR反応は、アミノアリルMessageAmp(商標)II aRNA増幅キット(参照:AM1753、Thermo社)からの10X First Strand Buffer及びRNase阻害剤、並びにそれぞれdNTP/rNTPを使用した。実行条件は37℃、2hであり、試料は、アガロースゲル及びPAGEゲル上で流した。
対照反応は、市販の重合阻害剤、コルジセピン5’-三リン酸ナトリウム塩(参照:C9137、Sigma-Aldrich社)を用いて行った。
異なる化合物及び対照の能力は、MidoriGreen Dye(dsDNA、ssDNA、dsRNA及びssRNAのいずれも染色する)で染色したPAGEゲルを図示した図2から得られ得る。
図2中のレーンは、左から右に向かって、以下のように命名した:
「100bp ladder(100bpラダー)」
このレーンには、互いの間隔が100bpのマーカー断片を含むマーカー組成物をロードした。
「RNA Primer(RNAプライマー)」
このレーンには、Eurofins Genomics社から入手したおよそ24ベースの特異的RNAプライマーをロードした。
「RNA Control(RNA対照)」
このレーンには、2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC)由来のゲノムRNAをロードした。
「Positive Control(陽性対照)」
このレーンには、SARS-CoV2のRNA指向性RNAポリメラーゼのRdRp触媒ドメイン(参照:PX-COV-P006、ProteoGenix社)及びRNAプライマー(レーン「RNAプライマー」と同じ)を使用し、アミノアリルMessageAmp(商標)II aRNA増幅キット(参照:AM1753、Thermo社)からの10X First Strand Buffer及びRNase阻害剤、並びにrNTPを使用して、2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC)由来のゲノムRNAを増幅することにより得られた増幅産物をロードした。
「No-Adenosine(アデノシンなし)」
このレーンには、SARS-CoV2のRNA指向性RNAポリメラーゼのRdRp触媒ドメイン(参照:PX-COV-P006、ProteoGenix社)及びRNAプライマー(レーン「RNAプライマー」と同じ)を使用し、アミノアリルMessageAmp(商標)II aRNA増幅キット(参照:AM1753、Thermo社)からの10X First Strand Buffer及びRNase阻害剤、並びにrATPを含まなかったことを除くと等モル量のrNTPを使用して、2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC)由来のゲノムRNAを増幅することにより得られた増幅産物をロードした。
「Phospho(ホスホ)」
このレーンには、SARS-CoV2のRNA指向性RNAポリメラーゼのRdRp触媒ドメイン(参照:PX-COV-P006、ProteoGenix社)及びRNAプライマー(レーン「RNAプライマー」と同じ)を使用し、アミノアリルMessageAmp(商標)II aRNA増幅キット(参照:AM1753、Thermo社)からの10X First Strand Buffer及びRNase阻害剤、並びにrATPの基準量をrATPと化合物Cとの間で50:50に分配したことを除くと等モル量のrNTPを使用して、2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC)由来のゲノムRNAを増幅することにより得られた増幅産物をロードした。
「Fluoro(フルオロ)」
このレーンには、SARS-CoV2のRNA指向性RNAポリメラーゼのRdRp触媒ドメイン(参照:PX-COV-P006、ProteoGenix社)及びRNAプライマー(レーン「RNAプライマー」と同じ)を使用し、アミノアリルMessageAmp(商標)II aRNA増幅キット(参照:AM1753、Thermo社)からの10X First Strand Buffer及びRNase阻害剤、並びにrATPの基準量をrATPと化合物Bとの間で50:50に分配したことを除くと等モル量のrNTPを使用して、2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC)由来のゲノムRNAを増幅することにより得られた増幅産物をロードした。
「Hydroxy(ヒドロキシ)」
このレーンには、SARS-CoV2のRNA指向性RNAポリメラーゼのRdRp触媒ドメイン(参照:PX-COV-P006、ProteoGenix社)及びRNAプライマー(レーン「RNAプライマー」と同じ)を使用し、アミノアリルMessageAmp(商標)II aRNA増幅キット(参照:AM1753、Thermo社)からの10X First Strand Buffer及びRNase阻害剤、並びにrATPの基準量をrATPと化合物Aとの間で50:50に分配したことを除くと等モル量のrNTPを使用して、2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC)由来のゲノムRNAを増幅することにより得られた増幅産物をロードした。
「Commercial Inhibitor(市販の阻害剤)」
このレーンには、SARS-CoV2のRNA指向性RNAポリメラーゼのNSP12/RdRp触媒ドメイン(参照:PX-COV-P006、ProteoGenix社)及びRNAプライマー(レーン「RNAプライマー」と同じ)を使用し、アミノアリルMessageAmp(商標)II aRNA増幅キット(参照:AM1753、Thermo社)からの10X First Strand Buffer及びRNase阻害剤、並びにrATPの基準量をrATPと市販の阻害剤との間で50:50に分配したことを除くと等モル量のrNTPを使用して、2019年新型コロナウイルス;株:2019-nCoV/USA-WA1/2020(参照:ATCC-VR-1986D、ATCC)由来のゲノムRNAを増幅することにより得られた増幅産物をロードした。阻害剤は、修飾ヌクレオチド類似体であり、3’-ヒドロキシル基を欠く。
「Template/Primer(鋳型/プライマー)」
このレーンには、RNA対照とRNAプライマーとの混合物を、他のいずれの成分も含めずにロードし、この混合物が、物質の長さの位置にいかなるシグナルももたらさないことを確かめるためにゲル上にロードした。
「1 Kb ladder(1Kbラダー)」
このレーンには、互いの間隔が1000bpのマーカー断片を含むマーカー組成物をロードした。
前記のデータに基づき、化合物A、B又はCのいずれか1つの添加が、SARS-CoV-2 RNAポリメラーゼを介する、SARS-CoV-2 RNAのin vitro複製を阻害することが示され、それぞれのレーンのスメアは、増幅産物が、重合反応のいくつかの段階での阻害を反映する異なるサイズを有すること示す。いずれの場合も、in vivo条件を模倣するように、化合物A、B、Cが、dATP及びrATPとの競合状態にあったことに留意されたい。さらに、スメアは、「陽性対照」のレーンで可視化される材料の下方に位置し、それは、各化合物が、増幅産物の長さを短縮でき、かつNSP12の重合活性を阻害できたことを意味する。スメアは、700~900bpの間に位置する。
RNA対照は、3000bpの上方にあるスメア、及び1000~1500bpの間の単一バンドを有する。陽性対照では、バンドははるかに弱く、かつ600~1200bpの間のスメアが認められ、異なる断片上での重合を示唆するのと同様に、スメアの説明ともなる。
アデノシンなしのレーンは、RNA対照と類似のイメージを示す。なぜなら、NSP12が、アデノシンヌクレオチドを組み込むべきであったところでは重合が起こらなかったためである。
市販の阻害剤では、プロファイルが同じくRNA対照と類似する。なぜなら、重合が同じく阻害されたためである。
プライマーは、ラダーの100bpよりも小さいため観察できない。
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なし

Claims (10)

  1. コロナウイルス感染症の治療における使用のための、式Iで表される化合物。
    Figure 2023518150000011
    (式中、
    は、ヒドロキシル基又はリン酸基であり、
    は、ハロゲン又は水素から選択される基であり、
    Yは、プリン又はピリミジンである。)
  2. 前記コロナウイルスが、SARS-CoV、SARS-CoV-2、又はMERS-CoVのいずれかである、請求項1に記載の使用のための化合物。
  3. 2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オールである、請求項1又は2に記載の使用のための化合物。
  4. 2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファートである、請求項1又は2に記載の使用のための化合物。
  5. Yが5-フルオロシトシンであり、Rがヒドロキシル基であり、Rが水素である、請求項1又は2に記載の使用のための化合物。
  6. 式Iで表される化合物。
    Figure 2023518150000012
    (式中、
    は、ヒドロキシル基又はリン酸基であり、
    は、ハロゲン又は水素から選択される基であり、
    Yは、プリン又はピリミジンである。)
  7. 2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オールである、請求項6に記載の化合物。
  8. 2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファートである、請求項6に記載の化合物。
  9. MERS-CoV、SARS-CoV-2、又はSARS-CoV等のコロナウイルス感染症の治療における使用のための、式Iで表される化合物を少なくとも1つ含む、医薬製剤。
    Figure 2023518150000013
    (式中、
    は、ヒドロキシル基又はリン酸基であり、
    は、ハロゲン又は水素から選択される基であり、
    Yは、プリン又はピリミジンである。)
  10. 2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-オールもしくは2-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)キナゾリン-4-イル二水素ホスファート、又はその両方を含む、請求項9に記載の医薬製剤。

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