JP2023517409A - 鋸機のための筋目入れ工具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、鋸機のための筋目入れ工具(35)であって、筋目入れ工具(35)は、回転軸(DV)を中心に回転可能に駆動するように形成され、かつ互いに反対に向いたフラット面(311、312)を有するディスク状のブレード体(310)を備え、ブレード体が、回転軸(DV)によって貫通される中心(ZV)に、鋸機(10)の筋目入れ装置工具収容部(34)に着脱可能に取り付けるための機械収容部(315)と、回転軸(DV)に対して径方向外周(313)に、ワーク(W)の第1のワーク表面(WO)に筋目(RI)を入れるための筋目歯配列(300)と、を有し、筋目歯配列(300)は、フラット面(311、312)に対して横向きに延びている、筋目(RI)の筋目底部(RB)を作製するための少なくとも1つの主刃先(350)と、少なくとも1つの主刃先(350)に対して横向きに、少なくとも1つの主刃先(350)に対して互いに反対側に、筋目(RI)の筋目横側面(RF)を作製するための副刃先(351)と、を有し、回転軸(DV)に対して径方向内側の、ワークに筋目を切り込むために設けられた副刃先(351)の端領域(355)が、筋目入れ工具(35)の径方向外周(313)に対して径方向距離(RD)を有し、径方向距離は、筋目入れ工具(35)を用いて、径方向距離(RD)によって制限される最大深さ(Rmax)まで様々な深さの筋目(RI)を作製可能であり、かつ鋸機(10)が鋸工具(15)によって、筋目と一直線に並ぶ鋸切込み(SAE)を、ワークの第1のワーク表面(WO)とは反対側の第2のワーク表面(WU)から、筋目(RI)の筋目幅(RBB)に比べて小さい鋸切込み(SAE)の鋸切込み幅(SBB)でワークに入れることができ、それによりワーク(W)の筋目横側面(RF)がはぎ取られないようにする。筋目歯配列(300)が、唯一の筋目歯(301~304)、又は回転軸(DV)に対して互いに少なくとも20°の角距離(WA)を有する少なくとも2つの筋目歯(301~304)を有する。

Description

本発明は、鋸機、特に手持ち鋸機若しくは半据置型鋸機の形態の鋸機のための、又はこの鋸機の構成要素としての筋目入れ工具に関し、筋目入れ工具は、回転軸を中心に回転可能に駆動するように形成され、かつ互いに反対に向いたフラット面を有するディスク状のブレード体を備え、ブレード体が、回転軸によって貫通される中心に、鋸機の筋目入れ装置工具収容部に着脱可能に取り付けるための機械収容部と、回転軸に対して径方向外周に、ワークの第1のワーク表面に筋目を入れるための筋目歯配列と、を有し、筋目歯配列は、フラット面に対して横向きに延びている、筋目の筋目底部を作製するための少なくとも1つの主刃先と、少なくとも1つの主刃先に対して横向きに、少なくとも1つの主刃先に対して互いに反対側に、筋目の筋目横側面を作製するための副刃先と、を有し、回転軸に対して径方向内側の、ワークに筋目を切り込むために設けられた副刃先の端領域が、筋目入れ工具の径方向外周に対して径方向距離を有し、径方向距離は、筋目入れ工具を用いて、径方向距離によって制限される最大深さまで様々な深さの筋目を作製可能であり、かつ鋸機が鋸工具によって、筋目と一直線に並ぶ鋸切込みを、ワークの第1のワーク表面とは反対側の第2のワーク表面から、筋目の筋目幅に比べて小さい鋸切込みの鋸切込み幅でワークに入れることができ、それによりワークの筋目横側面がはぎ取られないようにする、筋目入れ工具に関する。
本発明はまた、筋目入れ工具と、筋目入れ工具及び鋸工具を有する鋸機とを備えるシステムに関する。
この種の筋目入れ工具は、例えば、欧州特許出願公開第0324444号明細書による筋目装置との関連で説明される。筋目入れ工具は、円錐形の切断歯、すなわち、副刃先の間に配置された主刃先を有し、副刃先は斜めに延び、すなわち円錐形に先細りになる歯を形成する。副刃先が斜めに延びることにより、作製されるべき筋目の様々な横幅を規定することができ、それにより、主鋸刃とも呼ぶことができる様々な鋸刃を手持ち鋸機で使用することができる。
筋目入れユニットを備えた手持ち鋸機は、例えば、独国実用新案第7324551号明細書、独国実用新案第9106212号明細書及び米国特許第5287786号明細書から知られている。
中国実用新案第201257550号明細書から、ワークの表面に筋目を入れることができる筋目工具が読み取れる。そのように作製された筋目は飾りにすることもできる。これらの筋目は、ワークの反対側から鋸刃で鋸切込みを入れるのには適していない。
国際公開第2019/147181号は、木工用鋸刃を記載する。
米国特許第5,713,259号明細書は、高速鋸用の鋸刃に関する。
米国特許出願公開第2008/0301954号明細書は、空気圧式鋸機に関するものである。
さらなる鋸刃は、独国特許出願公開第102004001960号明細書及び欧州特許出願公開第1741508号明細書で説明されている。
少なくとも欧州特許出願公開第0324444号明細書から知られる筋目入れ工具は、後続の鋸切込みのための満足のいく筋目を作製することができない。
欧州特許出願公開第0324444号明細書 独国実用新案第7324551号明細書 独国実用新案第9106212号明細書 米国特許第5287786号明細書 中国実用新案第201257550号明細書 国際公開第2019/147181号 米国特許第5,713,259号明細書 米国特許出願公開第2008/0301954号明細書 独国特許出願公開第102004001960号明細書 欧州特許出願公開第1741508号明細書
したがって、本発明の課題は、次に鋸切込みを作製するために設けられる筋目を作製するための改善された手段を提供することである。
上記課題を達成するために、冒頭で述べた種類の筋目入れ工具において、筋目歯配列が、唯一の筋目歯、又は回転軸に対して互いに少なくとも20°の角距離を有する少なくとも2つの筋目歯を有することが企図される。
本発明の基本的な考え方は、筋目歯配列が少ない筋目歯を有するか、又は少なくとも、比較的大きな角距離若しくは円弧距離を互いに有する筋目歯を有しているということである。その場合、基本的な考え方は、十分な品質の筋目を作製するのに少ない筋目歯で十分であり、それと同時に筋目入れ工具がほとんど摩耗を示さないということである。
筋目入れ工具は、制限された最大深さで筋目を作製するように企図及び形成されていることが有利である。
鋸工具は、ワークを切断する鋸切込みを作製するように形成及び企図されていることが有利である。
有利には、筋目入れ工具の規定どおりの作業動作については、筋目入れ工具がワークに筋目を入れるだけで、切断はしないことが企図されている。
鋸工具は、例えば、筋目入れ工具よりも大きい進入深さでワークに進入するように形成及び/又は企図されている。
筋目入れ工具を用いて様々な深さの筋目を作製することができるが、このことは、例えば中国実用新案第201257550号明細書による冒頭で述べた種類の筋目入れ工具によってでは不可能である。ワークに沿って摺動する鋸機の主ユニット又はガイド面に相対するこの種の筋目入れ工具を深さ調節する場合、はるかに大きい幅の筋目、少なくとも鋸工具によって作製される鋸切込みの幅よりも格段に大きい幅の筋目が生じるだろう。
最大深さに関する調節範囲を、径方向距離、すなわち、筋目の最大深さを決めることになる筋目入れ工具の径方向外周までの副刃先の径方向長さが少なくとも1.2mmであるようにすることが好ましい。径方向距離又は最大深さは、好ましくはさらに大きく、すなわち、例えば、1.5mm、2mm、又はさらに好ましくは、少なくとも2.3mm、2.4mm又は2.5mmである。これにより、最大2.5mmの筋目を作製することができる。径方向距離が例えば3mmである場合も有利であり、それにより、この深さまでの筋目を筋目入れ工具で作製することができる。
筋目歯は、好ましくは、特に大きな角距離を有する。例えば、ブレード体の径方向外周に相前後して配置されている、すなわち、ブレード体又は筋目入れ工具の周方向に相前後して配置されている筋目歯間の角距離は、少なくとも30°である。例えば、45°、60°、それどころか90°のさらに大きな角距離が好ましい。角距離が180°又は360°であることもできる。
これらの角距離をすべての筋目歯間に設けることができる。しかしながら、筋目入れ工具が、相対して異なる角距離を有する筋目歯を有することも可能である。しかしながら、筋目歯配列の少なくとも2つ、好ましくはすべての筋目歯が、互いに同じ、又は実質的に同じ角距離を有する場合が好ましい。
筋目歯配列が最大6つの筋目歯、好ましくは最大5つの筋目歯を有する場合がさらに目的に合っている。最大4つの筋目歯又は3つの筋目歯がさらに好ましい。筋目入れ工具の外周に2つの筋目歯のみ又は1つの筋目歯のみを配置することも可能である。
基本的に、副刃先が互いに平行に延びること、すなわち、副刃先が、例えば、フラット面の表面又はフラット面に平行であることが可能である。しかし、副刃先が斜めに延びる、円錐形に延びる、曲がって延びる、又はそれに類することもできる。
例えば、副刃先の径方向外側の端領域、すなわち、主刃先の隣に配置されるか、又は主刃先に移行する副刃先の領域は、回転軸に対して平行な第1の横方向距離を有するのに対して、回転軸に対して径方向内側の、ワークに筋目を切り込むように企図された副刃先の端領域は、回転軸に対して平行の第2の横方向距離を有する。副刃先のこれらの端領域まで筋目を作製することが可能である。第1の横方向距離は、筋目底部の筋目の幅を決定し、第2の横方向距離は、ワークの第1のワーク表面の筋目の最大幅を決定する。第2の横方向距離は、好ましくは、少なくとも第1の横方向距離と同じ大きさである。第2の横方向距離が第1の横方向距離と同じである場合、すなわち、副刃先が回転軸に対して直角に互いに平行に延びる場合が好ましい。しかしながら、第2の横方向距離が第1の横方向距離よりも最大1.5mm、好ましくは最大1mm、あるいはそれどころかわずか0.8mm又は0.7mm大きいことも可能である。第2の横方向距離を、第1の横方向距離よりも最大0.5mm又は0.6mm大きくすることもできる。第2の横方向距離が第1の横方向距離よりも最大0.4mm又は0.5mm大きい変形形態が好ましい。
筋目歯配列の少なくとも1つの筋目歯、好ましくは複数の筋目歯、又はすべての筋目歯が、それぞれ2つの副刃先を有し、これらの2つの副刃先間に主刃先が延びることが可能である。したがって、その場合、そのような筋目歯は、主刃先だけでなく、互いに反対側の2つの副刃先も提供するか、又は有する。
しかしながら、ブレード体の一方のフラット面でのみ切断機能を実行し、他方のフラット面では実行しない筋目歯が設けられていることも可能である。したがって、本発明の一実施形態は、筋目歯配列が、ブレード体の周方向に相前後して配置された少なくとも2つの筋目歯を有し、これらの筋目歯の副刃先が、ブレード体の互いに反対側のフラット面の前に突出し、これらの筋目歯が、それぞれ他方のフラット面の領域に副刃先を有していないか、又は他方のフラット面の前に突出する副刃先を有していないことを企図する。したがって、一方のフラット面の筋目歯は筋目横側面の一部分を切断し、反対側のフラット面のもう1つの筋目歯は、上述の筋目横側面の向かい側に位置する筋目横側面を切断する。
副刃先は、例えば、弧状又は凹状に延びることができる。したがって、副刃先は球形状の輪郭を形成することができる。
好ましいコンセプトは、副刃先及び/又は少なくとも1つの主刃先が直線的に延びることを企図する。したがって、基本的には、副刃先が直線的であり、主刃先が弧状であるか、若しくは湾曲しているか、又は副刃先は弧状に延びるのに対して主刃先は直線的である。例えば、副刃先が直線的であり、主刃先が径方向外方に凸状に延び、それにより筋目底部を窪み状に作製可能である。
副刃先及び少なくとも1つの主刃先は、横断面において好ましくは台形形状をなす。その場合、台形が真っ直ぐな側縁又は刃先を有する場合が有利である。しかしながら、台形形状が、副刃先及び/又は主刃先が湾曲して、特に平らに湾曲して、又は平らに弧状に延びる形状であると解されることも可能である。
さらに、副刃先が少なくとも1つの主刃先よりも長い場合に有利である。したがって、例えば、比較的深い筋目が作製され得る。したがって、比較的長い副刃先による筋目の最大深さが大きく、及び/又は副刃先の径方向内側領域から径方向外側領域までの径方向距離が、回転軸に対して平行の軸に関して主刃先の長さよりも大きい。
少なくとも1つの主刃先及び副刃先は、それぞれの切込み領域で互いに有利に角度をなしている。したがって、主刃先と副刃先は、これらが角度をなし、かつ少なくとも1つの主刃先とそれぞれの副刃先が角度をなして交差する切込み領域を有する場合が有利である。言うまでもなく、特に刃先の1つに曲がり又は反りがある場合、主刃先と副刃先との間に丸みを帯びた切込み領域を設けることもできる。
副刃先全体、又は少なくとも主刃先と交差する副刃先の領域は、互いに例えば少なくとも90°又は正確に90°の角度を有する。ただし、この角度は最大105°、最大100°、又は最大98°であり得る。副刃先又はそれぞれの副刃先が、主刃先に対して、例えば、最大97°又は96°、特に95°又は94°の角度をなす場合にも有利である。例えば、副刃先は、フラット面に相対して、例えば0°~10°、特に0°~7°、好ましくは0°~6°又は0°~5°又は0°~4°の角度で平らに傾斜している。主刃先と副刃先との間の大きい角度は、例えば、筋目を作製するための筋目入れ工具が割り当てられた鋸刃の主刃先又は切込み幅の幅変動が小さい場合に有利である。ただし、鋸刃の主刃先又は切込み幅の変動が比較的小さい場合、筋目入れ工具で作製された筋目の幅が断片への筋目入れ工具の進入深さにあまり依存しないため、筋目入れ工具の主刃先と副刃先との間の角度が小さい方が有利である。
ブレード体は、有利には、回転軸に対して実質的に円形の外周を有する。少なくとも1つの主刃先、又は主刃先を有し、ブレード体に配置された切断体が、回転軸に対して径方向外方に、ブレード体の外周の前に径方向距離で突出する。径方向距離は、例えば0.5mm~1.5mm、特に好ましくは0.2mmから0.4mmである。径方向距離は、最小で例えば0.1mm~0.15mmであり得る。径方向距離は、好ましくは最大0.5mm~0.04mmである。
少なくとも1つの副刃先、例えば、副刃先を有する切断体は、有利には、ブレード体の、副刃先が配置されたそれぞれのフラット面の前に突出する。
したがって、前述の2つの措置によって、ブレード体自体が作製された筋目と接触せず、刃先のみが接触することが達成される。これにより、発生する摩擦と、その結果として熱が少なくなるため、ワークと、それに加えて筋目入れ工具も保護される。
筋目歯配列の少なくとも1つの筋目歯、好ましくはそのすべての筋目歯は、ブレード体に配置された切断体を有し、この切断体は、主刃先及び副刃先の全体、しかし少なくとも副刃先の一部分を有する。好ましくは、その種の切断体は、互いに反対側に2つの副刃先を有する。切断体は、ブレード体よりも硬い材料からなる。したがって、ブレード体は、例えば比較的弾性の特性を有するのに対して、切断体は格段に硬く、ワークに切り込むために最適に適している。
好ましいコンセプトは、切断体が少なくとも1500HV、好ましくは2000HV、好ましくは少なくとも3000HVのビッカース硬度を有することを企図する。その場合、HVは、ビッカースによる硬度を表す。切断体全体、又は主刃先若しくは副刃先の領域のビッカース硬度が少なくとも4000HV、それどころか少なくとも4500HVである場合はとりわけ好ましい。好ましいコンセプトは、さらに、切断体が非金属からなることを企図する。例えば、切断体はセラミック材料で作ることができる。さらに、実際には、切断体がダイヤモンド材料又は多結晶ダイヤモンド材料からなる場合が有利であることがわかった。切断体は、例えば硬質金属からなることもでき、すなわち切断体は、硬度が例えば約1500HVである。
筋目入れ工具のブレード体は、好ましくは約350~480HV、特に約400~450HVの硬度を有する。
その場合、基本的な考え方は、切断体がその硬度のために比較的もろいということであるが、このことは、加工されるべき材料、すなわち、通常ワーク、特にパーティクルボードのコーティングでは問題にならない。筋目入れ工具によって切断される、又は筋目入れされるワークの材料は均一な品質であるため、切断体には、いわば均等に負荷がかかる。これに対して、鋸刃又は鋸工具によって切断されることになるワークのコアには封入物、硬い部分又はそれに類するものが設けられている可能性があるが、これらは筋目入れ工具を損なわない。これらの封入物又は硬い領域は、鋸刃又は鋸工具によって切断される。
切断体は、好ましくは、ワークに切り込むための少なくとも1つの主刃先及び少なくとも1つの副刃先が設けられている切断方向に関して裏面で、又は切断体の裏面で、主刃先の領域において、かつ全部又は部分的に副刃先(単数又は複数)の領域、すなわち少なくとも1つの副刃先の少なくとも一部分の領域においてブレード体によって支持されている。したがって、大きな駆動力をブレード体から切断体に伝達することができる。このことは、ブレード体が切断体の裏面に、回転軸に対して凸状、例えば円環状の外周輪郭を有することが有利に企図されている以下の措置でも違わない。したがって、すなわちブレード体は、切断体の裏面でいわば塊状(massiv)であり、支持作用を発揮する。
ブレード体は、少なくとも1つの副刃先の隣で、好ましくは回転軸に対して径方向外方に主刃先の領域まで延在する。
いわば作業方向又は回転方向で前に、1つ又は複数の筋目歯に切屑空間があることが有利である。有利には、筋目歯配列の少なくとも1つの筋目歯の前、好ましくは、すべての筋目歯の前、又は複数の筋目歯の前に切屑空間が配置されていることが企図される。切屑空間を、例えば窪みのように形成することができる。切屑空間がブレード体の径方向外周からV字形又はU字形に、回転軸に対して径方向内方に延在する場合が有利である。切屑空間は、例えば回転軸に対して最大30°、好ましくは最大20°又は15°の制限された角度範囲を有する。より大きい角度範囲にわたる切屑空間は、それが回転方向で先行する筋目歯の背面、又は裏面まで延在し、それによりその筋目歯の背面がブレード体によっていわば最適には支持されなくなるという欠点を有する可能性がある。
ブレード体は、好ましくは、回転軸に対して実質的に円形の外周を有する。この外周では、好ましくは、ワークに切り込むための少なくとも1つの主刃先が設けられている切断方向に関してのみ、主刃先に前置された1つの切屑空間、又はそれぞれの主刃先に前置された複数の切屑空間が設けられている。それ以外の場合、ブレード体は円形の外周を有し、すなわち筋目入れ工具の作業動作時にブレード体はその外周で、作製される筋目の一部分に入り込む。
さらに、請求項1の前提部に規定されている上述の種類の、又は冒頭で述べた種類の鋸機のための筋目入れ工具と、鋸機のための鋸刃の形態の鋸工具とを備えるシステムが有利である。すなわち、このシステムは鋸刃と筋目入れ工具の2つの工具を備えている。鋸刃は、互いに反対に向いたフラット面を有するディスク状鋸刃体を備え、この鋸刃体は、回転軸によって貫通される中心に、鋸機の鋸引き工具収容部に着脱可能に取り付けるための機械収容部を有する。回転軸に対して鋸刃体の径方向外周には、周方向に相前後して配置された鋸歯を有する鋸歯配列が配置されている。ただし、鋸刃の鋸歯の数は、筋目入れ工具の筋目歯の数よりも大きい。例えば、鋸歯の数は、筋目入れ工具の筋目歯の数の少なくとも3倍の大きさ、又は4倍の大きさである。上記の種類のシステムでは、鋸刃の鋸歯の数が、筋目歯の数と同じである場合も、筋目入れ工具の主刃先の材料が、鋸刃のフラット面に対して横向きに延びる鋸刃の主刃先の材料よりも少なくとも50%、又は少なくとも60%又は70%硬い場合が有利である。この箇所で、鋸刃は、好ましくは副刃先も有し、副刃先間にそれぞれ主刃先が配置される、又は延びることに言及しておきたい。
半据置型鋸機は、例えばチョップソー、マイターソー、テーブルソー、又はそれに類するものであり得る。手持ち鋸機は、好ましくはプランジソーであるが、振り子式鋸であってもよい。
筋目入れ工具の外径は、鋸刃の外径の最大50%、好ましくは最大40%、特に最大30%である。したがって、筋目入れ工具は鋸刃よりも格段に小さくなる。筋目入れ工具の機械収容部も同様に、鋸刃の機械収容部よりも小さいことが有利である。例えば、筋目入れ工具の機械収容部の内径は、鋸刃の機械収容部の内径の半分の大きさである。
鋸刃の外径と鋸刃の機械収容部との比率は、筋目入れ工具の外径と筋目入れ工具の機械収容部との比率とは最大30%、特に最大20%異なる。
筋目入れ工具のブレード体が鋸刃のブレード体よりも大きい厚さを有する場合が有利である。ブレード体の厚さは、ブレード体のそれぞれのフラット面間の距離によって決まる。
この箇所で、鋸刃及び/又は筋目入れ工具のブレード体が平面又は平坦なフラット面を有する場合が有利ではあることに言及しておきたい。基本的に、例えば、フラット面が特に機械収容部に向かって一種の反り又は湾曲を有することが可能である。鋸刃の場合、ブレード体の上記の厚さは、好ましくは約1mm~1.6mmである。筋目入れ工具のブレード体は、好ましくは約1.2mm~2mmの厚さを有する。
筋目入れ工具の切込み幅が鋸刃の切込み幅よりも大きい場合が有利である。筋目入れ工具の切込み幅は、鋸刃の切込み幅よりも少なくとも0.05mm大きく、好ましくは0.1mm大きいことが好ましい。
さらに、筋目入れ工具の切込み幅が1.9mm~2.4mmである場合が有利である。鋸刃の切込み幅は、好ましくは約1.6~2mmの範囲、好ましくは約1.8mmである。
さらに、本発明は、すでに述べた筋目入れ工具及び鋸工具を有するシステムを備える鋸機、例えば手持ち鋸機、又は半据置型鋸機に関する。鋸機は、作業方向に沿ってワークに鋸切込みを入れる鋸工具のための、鋸引き駆動装置によってモータ駆動される鋸引き工具収容部を有する。さらに、鋸機は、作業方向で鋸引き工具収容部の前に配置された筋目入れ装置工具収容部、特に筋目入れ装置駆動装置によって駆動される、筋目入れ工具のための筋目入れ装置工具収容部を有する筋目入れユニットを有する。
筋目入れ装置駆動装置と鋸引き駆動装置は、例えば互いに別々の電気モータを備える。しかしこの箇所で、基本的に、鋸引き駆動装置又は唯一の駆動装置が相応のトランスミッション、例えば伝達伝動装置によって筋目入れ装置駆動装置を形成することができること、すなわち唯一の駆動装置又は鋸引き駆動装置が筋目入れ装置工具収容部、及び鋸引き工具収容部、及びこれに配置された工具を駆動するということに言及しておきたい。唯一の電気駆動モータによる鋸引き工具収容部と筋目入れ装置工具収容部の駆動のみならず、互いに別々の駆動モータによる駆動でも、以下の措置を問題なく実現することができる。
鋸機の鋸動作時に鋸引き工具収容部の作業回転数が筋目入れ装置工具収容部の作業回転数よりも小さい場合が有利である。鋸引き工具収容部の作業回転数は、例えば鋸引き駆動装置の回転数を調整するためのポテンショメータ又はそれ以外の調整要素が設けられることにより可変であり得る。しかしながら、鋸引き工具収容部の作業回転数の範囲は、好ましくは、鋸引き工具収容部の作業回転数が筋目入れ装置工具収容部の作業回転数の最大50%、好ましくは最大40%又は30%に相当するように選択される。例えば、鋸引き工具収容部の作業回転数をさらに低くすることも可能であり、例えば、筋目入れ装置工具収容部の作業回転数の25%又は20%のみである。
鋸引き工具収容部の作業回転数の典型的な範囲は、有利には約3000回転/分~約7000回転/分であるのに対して、筋目入れ装置工具収容部の作業回転数は、好ましくは15,000回転~25,000回転/分である。作業回転数は、例えば、鋸引き工具収容部の回転数又は筋目入れ装置工具収容部の回転数であり、これらの回転数は、手持ち鋸機の典型的な鋸動作のために調整されるか、又は調整可能である。
筋目入れ工具と鋸刃又は鋸工具は、例えば、筋目入れ工具と鋸工具が、それぞれの作業回転数に適した材料からなり、及び/又はそれぞれの作業回転数に適した幾何学的特性を有することにより、前述の作業回転数、及び筋目入れ工具と鋸工具又は鋸刃の作業回転数の比率で動作するように有利に形成される。
筋目入れ装置工具収容部の作業回転数及び/又は鋸引き工具収容部の作業回転数は、好ましくは、例えば、ポテンショメータ又は他の調整手段を使用して調整可能である鋸引き工具収容部の作業回転数が調整可能であり、筋目入れ装置工具収容部の作業回転数が一定である場合が好ましい。
鋸歯及び筋目歯がそれぞれワークに切り込む歯送りが、典型的な手動操作、すなわち、例えばワークに沿った手持ち鋸の、又は半据置型鋸機に沿ったワークの手動送りでは、すなわち約2~6m/分の典型的な平均送り速度で、鋸工具では0.007~0.02であるのに対して、筋目入れ工具では0.033~0.1であるように選択されている場合がさらに有利である。歯送りは、(手動の)送り速度、すなわちワークと鋸切込みを入れるための鋸機との相対速度と、それぞれの工具収容部の回転数と筋目入れ工具での筋目歯の数又は鋸工具での鋸歯の数の積との商によって定義される。
筋目入れ工具がいわゆる同期鋸の形式で駆動される場合が特に有利である。すなわち、ワークに鋸切込みを入れるために鋸機とワークが相対して移動される送り方向が、接線が送り方向に対して平行である筋目入れ工具の径方向外周における回転の向き又は回転方向に相当する場合が有利である。したがって、すなわち筋目入れ工具は、作業動作時にいわば送り装置として機能する。この措置は、筋目入れ工具が鋸工具よりも高い回転数で駆動されることを容易にする。
鋸機の作業動作時に、鋸引き工具収容部と筋目入れ装置工具収容部が互いに反対の回転方向で駆動される場合が有利である。基本的に、鋸引き工具収容部と筋目入れ装置工具収容部が同じ向きで駆動されることが当然可能である。
鋸引き工具収容部の回転数と筋目入れ装置工具収容部の回転数との比率が、特に鋸引き駆動装置及び/又は筋目入れ装置駆動装置の出力回転数が、鋸刃の切込み速度が筋目入れ工具の切込み速度の約50%~200%の範囲、特に約80%~120%の範囲であるように調整可能であることが有利である。例えば、鋸引き駆動装置及び筋目入れ装置駆動装置は、出力回転数が調整可能である電気モータである。筋目入れ装置駆動装置の回転数が一定であり、かつ上記の関係を調整するために鋸引き駆動装置の回転数を調整できることも可能である。
鋸引き工具収容部の回転数と筋目入れ装置工具収容部の回転数との比率が、筋目入れ装置工具収容部と筋目入れ工具とを組み合わせた場合に、筋目入れ工具の径方向外周における回転数と筋目歯の数の積が、鋸刃の径方向外周における回転数と鋸歯の数の積の最大80%、好ましくは最大60%、さらに好ましくは最大40%又は30%であるように調整可能である場合がさらに有利である。歯の数と工具収容部の関連する回転数とのこれらの2つの積は歯送りを決定する量であり、歯送りにおいてこれらの積は商の分母であり、商の分子は鋸機及びワークの相対する送り速度である。
鋸刃及び筋目入れ工具の寸法に関していくつかの有利な形態を挙げることができ、すなわち、例えば鋸刃が150~180mmの直径を有する。筋目入れ工具の場合、最大75mm、好ましくは最大60mm又は50mmの外径が有利である。鋸工具の機械収容部は、例えば約15~30mm、好ましくは約18~22mm、特に約20mmの直径を有する。筋目入れ工具の機械収容部は、好ましくは約6~8mm、特に約6.5mm又は1/4インチの直径を有する。
いずれの場合も、筋目入れ工具及び鋸刃において機械収容部の直径に対する外径の比率が約7~9、好ましくは約7.4~8.5である場合が好ましい。しかしながら、実際には、鋸工具又は鋸刃において、機械収容部の直径に対する外径の比率が約7.5~10の範囲であることも可能であり有利である。筋目入れ工具の場合、機械収容部の直径に対する外径の比率が約5~13の範囲であり得る。
有利には、鋸刃の外径と、鋸引き工具収容部を駆動する上記又は1つの鋸引き駆動モータの外径との比率は、筋目入れ工具の外径と筋目入れ装置工具収容部を駆動する上記又は1つの筋目入れ装置駆動モータの外径との比率よりも大きい、特に少なくとも1.5倍大きい、好ましくは2倍大きい、さらに好ましくは2.5倍大きいことが企図されている。例えば、鋸引き駆動モータは電気的に整流されたモータであるが、筋目入れ装置駆動モータはユニバーサルモータ又はDCモータである。鋸引き駆動モータは、例えば、筋目入れ装置駆動モータよりも大きな電力及び/又はより大きなトルクを有する。
手持ち鋸機は、ワークに沿って手動で誘導される鋸機である。この機械はワーク上を自由に誘導され得、すなわちガイドレールなしに動かすことができる。ただし、ガイドレールを用いて動かすことが好ましい。好ましくは、手持ち工作機械は、プランジソーであり、及び/又はガイド面の前に自由に突出する鋸工具及び/又は筋目入れ工具の部分のための保護カバーを有していない。
鋸ユニットと筋目入れユニットは、ガイド面とは反対側のガイド装置の上面に配置されている。ガイド装置は、例えば、いわゆる鋸テーブルを備える。ガイド装置又はガイド体は、好ましくは、片側にガイド面が配置され、ガイド面とは反対側又は上面に鋸ユニット及び筋目入れユニットが配置されるプレート体を備える。ガイド面には、好ましくは、ガイドレールのガイドリブ又はガイド突出部のためのガイド収容部、例えば長手方向溝又はそれに類するものが配置されている。
鋸引き駆動モータ及び/又は筋目入れ装置駆動モータは、好ましくは電気モータ、特にユニバーサルモータ又はブラシレスの電子的に整流されるモータ又はDCモータである。鋸引き駆動モータ及び筋目入れ装置駆動モータとして異なったタイプのモータを使用することができ、例えば、鋸引き駆動モータとして電子的に整流されるモータを、及び筋目入れ装置駆動モータとしてDCモータを使用することができる。
以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。
図1は、鋸ユニットと筋目入れユニットが上深さ調整ポジションにある手持ち鋸機の斜め前からの斜視図である。 図2は、下深さ調整ポジションにある図1による手持ち鋸機の図である。 図3は、斜面切断位置にある、ガイドレール上の図1、図2による手持ち鋸機の斜め後ろから見た図である。 図4は、手持ち工作機械のガイド体とガイドレールが追加の後方係合輪郭で互いに係合している、手持ち鋸機の下部及びガイドレールの正面前からの、図3による詳細図である。 図5は、鋸ユニットとは別個に斜面切断軸を中心に旋回可能な筋目入れユニット、又は斜面切断軸に対して定置の筋目入れユニットを備えた、前の図による手持ち鋸機の変形形態の図である。 図6は、保護ハウジングが開いており、その鋸ユニットが上深さ調整ポジションにある、ほぼ視線方向BR1の図1による手持ち鋸機の側面図である。 図7は、鋸ユニットが最下深さ調整ポジションに調節されているが、筋目入れユニットは非アクティブである、図6による図の右側部分の図である。 図8は、鋸ユニットが最下深さ調整ポジションに調節され、筋目入れユニットがアクティブポジションに調節された、図6、図7による図である。 図9は、鋸ユニットが筋目入れのみ深さ調整ポジションに調節され、筋目入れユニットがアクティブポジションに調節された図8による図である。 図10は、図10に全体が付加的に斜め後から示された手持ち鋸機の細部D2としての、図8による鋸ユニットの調節を可能にする解放位置にある筋目入れのみ深さストッパ装置の図である。 図11は、鋸ユニットの筋目入れのみ深さ調整ポジションに相当するストッパ位置にある、図10による筋目入れのみ深さストッパ装置の図である。 図12は、ほぼ図1の視線方向からの、斜め前からの筋目入れユニットの詳細図である。 図13は、アクティブ化位置にある、図3の視線方向にほぼ相当する、斜め後ろからの図12による筋目入れユニットの図である。 図14は、筋目入れユニットが非アクティブ化位置に調節されている、図13による筋目入れユニットの図である。 図15は、非アクティブ化装置を通る切断線A-Aにほぼ沿う図13による筋目入れユニットの断面図である。 図16は、図1による手持ち鋸機の筋目入れユニットの斜め前からの図である。 図17は、図17に示される細部D3を示す小図で手持ち鋸機全体の断面を付加的に示した切断線B-Bにほぼ沿った図16による筋目入れユニットの部分断面図である。 図18は、図6による図にほぼ相当する、保護ハウジングが開いた状態での前の図による手持ち鋸機の側面図である。 図19は、保護ハウジングのカバーの、ほぼ図1による斜め前からの斜視図である。 図20は、手持ち鋸機の変形形態の図18に類似の図である。 図21は、図1の視線方向BR1にほぼ相当する手持ち鋸機の別の変形形態の側面図である。 図22は、保護ハウジングが図19によるカバーで閉鎖された、前の図による手持ち鋸機の斜め前からの図である。 図23は、カバー要素を開位置に調節した図22による図の前細部D4の図である。 図24は、カバー要素をカバー位置に調節した図23による図である。 図25は、図23による部分図に対応した、カバー要素を開位置に調節した、図19によるカバーの部分領域の図である。 図26は、カバー要素をカバー位置に調節した図25による図である。 図27は、筋目入れ装置ハンドグリップ体を示すための図1による手持ち鋸機の斜め後ろからの図である。 図28は、図27による手持ち鋸機の斜め前からの図である。 図29は、追加の筋目入れ装置ハンドグリップ体を備えた、図27による手持ち鋸機の変形形態の図である。 図30は、図29による手持ち鋸機の斜め前からの図である。 図31は、安全装置が安全位置にある、前の図による手持ち鋸機の側面図である。 図32は、図31による手持ち鋸機の安全装置の斜視図である。 図33は、前の図による手持ち鋸機の側方から見た模式図である。 図34は、別の連行装置を有する図33による手持ち鋸機の変形形態の図である。 図35は、手動及び個別に操作可能な筋目入れユニットを備えた手持ち鋸機の模式図である。 図36は、モータにより調節可能な筋目入れユニットを備えた手持ち鋸機の図である。 図37は、動力伝達要素を介して手動操作可能な筋目入れユニットを備えた手持ち鋸機の図である。 図38は、非アクティブ化位置にある代替の筋目入れ装置深さ調整手段及び代替の非アクティブ化装置を備えた筋目入れユニットの変形形態の斜視図である。 図39は、アクティブ化位置にある図38による筋目入れユニットの図である。 図40は、筋目入れユニットを通る図39の切断線C-Cに沿う断面図である。 図41は、図38~図40による筋目入れユニットの分解図である。 図42は、4つの筋目歯を備えた筋目入れ工具の図である。 図43は、切断線D-Dに沿って切断された図42による筋目入れ工具と鋸工具とを備えるシステムの図である。 図44は、図43からの細部D5の図である。 図45は、斜めの視点での図42による筋目入れ工具の斜視図である。 図46は、3つの筋目歯を備えた筋目入れ工具の図である。 図47は、1つの筋目歯、又は2つの筋目歯を備えた筋目入れ工具の図である。 図48は、副刃先部が互いに角度をなす図44による細部D5にほぼ相当する筋目入れ工具の筋目歯の別の実施形態の図である。 図49は、ほぼ図48による筋目歯の形式であるが凹状の副刃先を有する筋目歯の代替的実施形態の図である。 図50は、凸状の副刃先を有する筋目歯の別の実施形態の図である。 図51は、鋸工具の側面図である。
手持ち鋸機10は、例えば、プランジソーの形式で形成されるが、例えば振り子式フード又はそのような他の保護カバーを有し得、したがって振り子式鋸であり得る。
手持ち鋸機10は、鋸引き駆動モータ12を有する鋸ユニット11を備え、鋸引き駆動モータは、鋸ユニットハウジング13のモータハウジング部分28に収容されている。鋸引き駆動モータ12は、鋸引き工具収容部14を直接、又は図面には見えない伝動装置を介して駆動し、鋸引き工具収容部に鋸工具15を配置することができるか、又は配置されている。鋸引き工具収容部14に鋸工具15を保持するために、例えば保持ねじ又は保持要素14Aが用いられる。
鋸引き深さ調整軸受16を用いて、鋸ユニット11全体を、鋸ユニット11が配置されているガイド装置17に対して深さ調整軸TSを中心に旋回させることができる。そのような旋回運動により、鋸工具15を、上深さ調整ポジションOTと複数の下深さ調整ポジション、例えば図2又は図8による最下深さ調整ポジションUTとの間で調整することができる。下深さ調整ポジションUTでは、鋸工具15は、例えばワークWに鋸切込みを入れるために、ガイド装置17のガイド体18のガイド面19の前に突出する。
ガイド面19により、ガイド体18、したがって手持ち鋸機10全体を、例えば直接ワークWのワーク上面WOに沿って作業方向ARに誘導することができる。ガイド面19は、作業方向ARに対して平行の長手軸Lで延在する。
しかしながら、ガイド体18を、例えば、下面201をワークWに載置可能なガイドレール200の上面又はガイド面202に沿って誘導することもできる。それによって、ワークWへの特別に正確で真っ直ぐな鋸切込みを入れることができる。
ガイドレール200は、作業方向ARが方向付けられたガイドレール200の長手軸LSに沿って、作業方向ARで後の端面207と作業方向ARで前の端面208との間に延在する長手方向細幅面203、204を有する長尺形状を有する。鋸工具15は、この長手方向細幅面204の傍らを通ってワークWに入り込むことができる。
さらに、長手方向リブ及び任意選択で収容溝205の形態の相手ガイド輪郭206が長手軸LSに対して平行に延在する。収容溝205は、例えば、補助手段、ガイドレール200を締め付け固定するためのクランプ装置又はそれに類するものを収容するために用いられる。長手方向リブ又はガイド輪郭206は、ガイド面202の前で上方に突出し、ガイド体18のガイド面19におけるガイド輪郭216に係合するために用いられる。ガイド輪郭216は、例えば、ガイド体18の長手軸Lに沿って延在する細長い収容溝217として形成される。
ガイドレール200の代替の実施形態が、例えばガイドレール200Aの形態で模式的に示されている。ガイドレール200Aは、ガイド面202の前に突出し、そこから少なくとも1つの後方係合脚211、好ましくは互いに対向する2つの後方係合脚211が側方に横向きに突出し、例えばT字形構造を形成する後方係合突出部210を有する。後方係合脚211は、後方係合収容部221を有する任意選択でガイド面19に設けられた収容部220に係合する。例えば、支持脚222は、ガイド面19の平面上で、後方係合収容部221に係合する後方係合脚211によって後方から係合され得る収容部220の方向に突出する。それによって、ガイド装置17は、ガイド面18に対して垂直の力方向でガイドレール200Aに保持されるが、それにもかかわらず、ガイドレール200Aに沿って作業方向ARに変位可能である。収容部220及び後方係合突出部210は、長尺形状を有し、長手軸L又はLSの方向に延びる。
ガイド体は、以下で工具長手側面18Aと呼ばれ、この長手側面に鋸工具15が配置される長手側面と、長手側面18Aに対して平行に延び、同様にガイド体18の前端面及び後端面18C、18D間に延在するいわば工具なし長手側面18Bと、を有する。
鋸ユニット11は、ガイド装置17又はガイド体18のガイド面19とは反対側の上面19Aに配置されている。ガイド体18は、例えば、ガイドプレートによってなるか、又はプレート状である。ガイド面19が、このガイド面に配置された収容輪郭、特に、例えば収容部220及び/又はガイド輪郭216を除いて、実質的に平面であるのに対して、上面19Aは、機能コンポーネントを支持し、及び/又はリブ構造によって補強され得る。とりわけ、操作者が、例えばガイド体18の前部分を、ガイド面19に対して垂直の力方向でワークW又はガイドレール200の方向に付勢するために、手持ち鋸機10を誘導するために上面19Aを、特に前端面18Cの近くのハンドグリップ部分18Fの領域において把持及び/又は操作することが可能である。ハンドグリップ部分18Fは、例えば、平面であり得るか、又は平面を含み得る。有利には、ハンドグリップ部分18Fは、グリップ窪みを有する。しかしハンドグリップ部分18Fが、例えば、ロッド状又はトグル状のハンドグリップなどのグリップ要素218を備えることもできる。
鋸ユニット11は、全体として鋸ユニットばねアセンブリ20を用いて上深さ調整ポジションOTの方向に付勢される。鋸ユニットばねアセンブリ20は、例えばコイルばね20Aを備える。コイルばね20A又はばねアセンブリ20は、一方ではガイド装置17の19Aの上面、他方では、鋸ユニットハウジング13の下面に支持される。
深さ調整軸TSを中心とした深さ調節性と並んで、鋸ユニット11を斜面切断軸Gを中心として旋回させることができる。
手持ち鋸機10は、支持体40を有する。支持体40は、保護ハウジング29を備える。鋸ユニット11は、支持体40に保持されている。
支持体40及び/又は保護ハウジング29は、ガイド装置17の長手軸Lに対して平行に延びる斜面切断軸Gを中心に旋回可能に、すなわち、斜面切断軸受アセンブリ21Aの、作業方向ARで前の斜面切断軸受21及び作業方向で後ろの斜面切断軸受23を用いてガイド装置17に支承されている。斜面切断軸受21、22はガイド体18の前端面及び後端面18C、18Dに近いところに、又は直接配置され、すなわち、作業方向ARで手持ち鋸機10のいわば最も前のコンポーネント及び最も後のコンポーネントをなす。
斜面切断軸受21、22は、それぞれ、装置10の上面19Aから上方へ突出する特にプレートの形式の軸受ベース23を備え、軸受ベースには、軸受体24が、同様に好ましくはプレートとして形成されて斜面切断軸Gを中心に旋回可能に支承されている。
斜面切断軸受21、22は、固定手段25を用いて斜面切断軸Gに対して複数の旋回位置で固定可能である。固定手段25は、例えば、軸受ベース23及び軸受体24を互いに向かってクランプ位置に付勢可能であるクランプねじ25Aを備え、それによって、軸受ベースと軸受体とを、例えば互いに噛み合う歯などを用いて力結合的、及び/又は摩擦結合的、及び/又は形状結合的に互いに保持し、支持体40を斜面切断軸Gに対して調整された角度位置でガイド装置17に固定する。
斜面切断軸受アセンブリ21Aを用いて斜面切断軸Gを中心に同時に回転可能にするために鋸ユニット11と筋目入れユニット31が配置される支持体40のコンセプトに代えて、筋目入れユニット31が、鋸ユニット11とは無関係に斜面切断軸Gを中心に旋回することができるコンセプトも可能である。このために、例えば、斜面切断軸受22Aが、図5による手持ち鋸機10Aの実施例でのように、それ自体筋目入れユニット31に相当する筋目入れユニット31Aと鋸ユニット11との間に存在する。当然のことながら、斜面切断軸受21、22のようにこの斜面切断軸受22Aも、固定手段25によって固定可能、例えばクランプねじによって固定可能であり、それによって、鋸ユニット11と筋目入れユニット31の相対ポジションを斜面切断軸Gに対して固定可能である。
しかしながら、図5による実施形態は、鋸ユニット11が斜面切断軸Gを中心に旋回できるが、筋目入れユニット31Aは、ガイド装置17に対して定置に斜面切断軸Gに対して配置されていることも企図し得る。この場合も、筋目入れユニット31と鋸ユニット11との間に斜面切断軸受22Aが有利に設けられている。
支持体40は、鋸工具15を収容するための鋸工具収容空間48を有する保護ハウジング29を備える。鋸工具15は、鋸工具収容空間48内で旋回運動できるように、深さ調整軸TSを中心に旋回可能に収容され、鋸工具は、上深さ調整ポジションOTでは鋸工具収容空間48の前に突出しないが、下深さ調整ポジションでは、例えば最下深さ調整ポジションUTでは保護ハウジング29及びガイド面19の前に最大限に突出する。
鋸引き工具収容部14は、鋸引き駆動モータ12によって、鋸工具15がワークW内に、その下面WUから切り込み、鋸切込みSAEを生成するように、工具回転軸DSを中心に一回転方向で回転駆動される。鋸工具15は鋸刃であり、その歯は、ガイド面19に対して回転方向に傾けられて駆動され、それによって、歯は、ワーク上面WOから出るときに亀裂の形成をもたらし得る。この問題を防ぐために、手持ち鋸機10は筋目入れ装置モジュール30を有する。
筋目入れ装置モジュール30は、作業方向ARで鋸ユニット11の前に配置された筋目入れユニット31を備える。鋸ユニット11と同様に、筋目入れユニット31は支持体40上に配置されている。筋目入れ装置駆動モータ32は、工具回転軸DVを中心に筋目入れ装置工具収容部34を駆動するが、工具回転軸DSの回転方向とは反対の回転方向で駆動する。筋目入れ装置駆動モータ32は、筋目入れ装置駆動装置32Aをなす。
筋目入れ工具35、例えば筋目入れ装置鋸刃は、特に保持要素34A、特に保持ねじによって、筋目入れ装置工具収容部34に着脱可能に取り付けることができる。筋目入れ工具35は、一回転方向に駆動され、その歯がワーク上面WOからワークWに切り込み、続いて鋸工具15によってワークWに作製される鋸切込みと一直線に並ぶ筋目RIを生成する。筋目は、後の鋸切込みよりもいくらか幅広であり、それにより鋸工具15は、筋目の長手方向の縁に接することなく、したがって、ワーク上面WOに亀裂が形成されないか、又は形成される亀裂が少なく、切屑又はそれに類するもののはぎ取りが生じないか、又は少ない。
筋目入れユニット31の重要なコンポーネントが保護されて収容される筋目入れユニットハウジング33が支持体40に配置される。したがって、筋目入れユニットハウジング33は、支持体40に対しても保護ハウジング29に対しても定置であるのに対して、筋目入れユニット31の可動のコンポーネント、取り分け筋目入れ装置駆動モータ32、筋目入れ装置駆動モータ32と筋目入れ装置工具収容部34との間の伝動装置などは、筋目入れユニットハウジング33の内部空間に可動に収容されている。筋目入れ装置駆動モータ32は、筋目入れユニットハウジング33とは別のモータハウジング33Aに収容されることが有利である。モータハウジング33Aは、筋目入れユニットハウジング33に相対して可動である。
筋目入れユニット31は、筋目入れ装置深さ調整軸受36によって深さ調整軸TVを中心に支持体40に支承されている筋目入れ装置支持体80を備える。筋目入れ装置工具収容部34は、同様に、保護ハウジング29の内部空間、すなわち保護ハウジングの筋目入れ工具収容空間49に収容される。
筋目入れ装置支持体80は、例えばブロック状又は直方体状の形態である。筋目入れ装置支持体80は、例えば、長尺形状を有する。筋目入れ装置支持体80又は筋目入れ装置支持体80全体の長手軸は、例えばガイド面19に対して、深さ調整軸TVに対するそれぞれの旋回位置に応じて、浅い角度で傾斜しているか、又は深さ調整軸TVに対するいくつかの角度位置において、ガイド面19に対して平行である。
筋目入れ装置支持体80は、互いに逆の長手方向端領域に、深さ調整軸TVを中心に筋目入れ装置深さ調整軸受36で支承されている軸受部分81と、筋目入れ装置駆動モータ32が保持されるモータ収容部83を有するモータ部分82とを備えている。筋目入れ装置駆動モータ32と筋目入れ装置工具収容部34との間に段付き伝動装置又はそれに類するものである伝動装置84を配置することができる。例えば、伝動装置84にもとづいて、筋目入れ装置駆動モータ32の工具回転軸DV及びモータ回転軸DMが互いに横方向距離を有することが可能である。例えば、モータ回転軸DMは、工具回転軸DVよりもガイド面19に対して大きい距離を有し、したがってモータ回転軸は、ガイド面19に非常に近いところにある。したがって、例えば、筋目入れ装置駆動モータ32が、モータ回転軸と工具回転軸DVが互いに一直線に並ぶ型式の場合よりも相応に大きいトルクを生成するためのより大きい直径を有することが可能である。
鋸引き工具収容部14を上深さ調整ポジションOTと下深さ調整ポジションUTとの間で操作するために、鋸ユニット11全体を深さ調整軸TSを中心に旋回させなければならない。このために、操作者は、例えば鋸ユニットハウジング13に配置されたハンドグリップ26及び/又は27を握ることができる。ハンドグリップ26は、作業方向ARで鋸ユニット11の後ろに配置され、ハンドグリップ27は、作業方向ARで鋸ユニットハウジング13の前領域で鋸ユニット11に配置されている。2つのハンドグリップ26、27は長尺形状を有する。ハンドグリップ26がガイド装置17の長手軸Lに対して実質的に平行に延びる長手軸L26を有するのに対して、ハンドグリップ27の長手軸L27は、この長手軸Lに対して横方向に延びる。すなわち、操作者は、例えばハンドグリップ27を押すことにより、深さ調整軸TSを中心にトルクを発生させることができ、それにより、鋸引き工具収容部14が深さ調整軸TSを中心に旋回し、鋸工具15がガイド面19の前に移動する。
ハンドグリップ27は同時に、操作者が鋸ユニット11又は鋸引き工具収容部14を深さ調整ポジション間で操作できるだけでなく、これに加えて筋目入れユニット31も操作できるようにする操作要素27Aをなす。操作要素27A、すなわち操作ハンドグリップ27Bは、筋目入れユニット31を、筋目入れ工具35がガイド面19の前に突出するアクティブポジションAPと、筋目入れ工具35がガイド面19の後ろに後退するか、又はいずれにしてもガイド面の前に突出しない非アクティブポジションIPとの間で調節するために連行装置70を介して筋目入れユニットに作用する。
筋目入れ装置支持体80、したがって筋目入れ装置工具収容部34は、筋目入れユニットばねアセンブリ39によって非アクティブポジションIPの方向に負荷がかけられる。これに対して、鋸ユニット11が上深さ調整ポジションOTから下深さ調整ポジションUTの方向に操作される場合、連行装置70は、反対方向に、すなわちアクティブポジションAPに筋目入れユニット31を連行する。したがって、操作者は、手持ち鋸機10を下深さ調整ポジション又は鋸ポジションに調節する場合、鋸工具15と筋目入れ工具35とをワークWに切り込む作業位置又は鋸位置に調節するために、いわば2つのばねアセンブリ20、39に抗して作業する。2つのばねアセンブリ20、39は、反対方向、いわば非アクティブポジション又は安全ポジションに作用し、これらのばねアセンブリは両方とも安全の意味で、すなわち鋸工具15及び筋目入れ工具35をガイド面19の後ろに後退させるという意味で作用する。
連行装置70は、筋目入れユニット31の被操作体72に作用する操作体71を鋸ユニット11に備えている。操作体71は、リンクガイド73として形成され、かつガイドリンク74を備え、このガイドリンクに沿って、筋目入れユニット31のリンクフォロワ75、例えばローラ又はアイドルローラ(Tastrolle)が案内され、例えば転動する。操作体71と被操作体72は保護ハウジング29の外側に配置されていることが有利である。
ガイドリンク74は、筋目入れ装置アクティブ化部76及び筋目入れ装置保持部77を備え、これらの間に頂点76Aが配置されている。ガイドリンク74又はリンク軌道の筋目入れ装置保持部77は、深さ調整軸TSを中心とした半径R内に延びる。これに対して、筋目入れ装置アクティブ化部76は、いずれにしても、保持部77に沿って案内されるリンクフォロワ75が、筋目入れ装置工具収容部34と、したがって筋目入れ工具35が非アクティブポジションIPから、運動軌道BBに沿ってアクティブポジションAPの方向に操作されるという意味で、筋目入れユニット31、特に筋目入れ装置支持体80を操作するように筋目入れ装置保持部77に対して角度をなして延びる。
筋目入れ装置アクティブ化部76は、鋸引き工具収容部14が上深さ調整ポジションOTから下深さ調整ポジションUTの方向に調整される場合に、筋目入れ工具35を鋸工具15の前に先行して、非アクティブポジションIPからアクティブポジションAPに調節されるように形成され、筋目入れ工具は、アクティブポジションにおいて、好ましくは調整可能な最大進入深さ又は筋目深さRmaxでワークWに係合するためにガイド面19の前に突出する。鋸工具15又は鋸引き工具収容部14又は鋸ユニット11が、鋸工具15がまだガイド面19の前に突出しない深さ調整ポジションRTをとる場合に、すでに筋目深さRmax又はアクティブポジションAPが調整されるか、又は調整可能である。手持ち鋸機10のこの調整は、筋目入れユニット31又は筋目入れ工具35がワークWに筋目を入れるためにのみ利用される純粋な筋目動作又は筋目入れ動作に該当する。
操作者が鋸ユニット11をこの純粋な筋目動作又は筋目入れ動作で深さ調整ポジションRTにおいて手で、いわばバランスを取らなくて済むように、筋目入れのみ深さストッパ装置78が設けられている。この筋目入れ装置のみ深さストッパ装置78は、鋸ユニット11に可動に支承された、例えば摺動運動可能なストッパ部材79を備え、このストッパ部材は、これが保護ハウジング29に配置されている相手ストッパ79Aに打ち当たるストッパ位置TAと、ストッパ部材79が相手ストッパ79Aの傍らを移動可能な解放位置TFとの間で調節可能である。それにより鋸ユニット11と、したがって鋸引き工具収容部14が筋目深さ調整ポジションRTからさらに、鋸工具15がワークWに切り込むべくガイド面19の前に突出する下調整ポジションUTの方向に操作される。例えば、ストッパ部材79は、長手軸Lに対して横方向に変位可能に、モータハウジング部分28又は鋸ユニットハウジング13に支承されている。
ストッパ部材79は、有利には、ハンドグリップ26の近くに、特にハンドグリップの、ガイド装置17から最も遠い上領域に配置され、それによりハンドグリップ26を把持する操作者はストッパ部材79を親指で、詳しく示されないスライドガイドにおいてストッパ位置TAと解放位置TFとの間で操作することができる。
ハンドグリップ26のこの上の、又はガイド装置17から最も遠い領域には、さらに、鋸引き駆動モータ12及び筋目入れ装置駆動モータ32をオン及びオフに切り替えることができるメインスイッチ60Aを操作するためのメインスイッチ操作要素60が配置されている。
手持ち鋸機10は、例えば、連結線67を用いて、駆動モータ12、32、及び手持ち鋸機10の他の電気コンポーネントに電気エネルギーを供給するための電気エネルギー供給網、例えば、120V、230Vの交流電圧網等に接続可能である。
電気エネルギー供給網による供給に代えて、又は加えて、例えば、鋸ユニット10及び/又は筋目入れユニット31のエネルギー供給のために、例えばアキュムレータなどの電気エネルギー貯蔵器67Dを設けることもできる。
鋸ユニット11により筋目入れユニット31に電力を供給するために接続線68が設けられている。接続線68は、その長手方向端部で、連結部68A、68Bにより一方で鋸ユニット11と、他方で筋目入れユニット31と接続されている。弧状の接続部68C又は弧状部は、連結部68A、68B間に延在する。
しかしながら、筋目入れユニット31に、例えば筋目入れユニットハウジング33上又は内に配置された電気エネルギー貯蔵器68Dによって電気エネルギーを供給できることも可能である。
接続部68Cは、長手方向端部68A、68Bを出発点として保護ハウジング29の方向に弧状に延び、それにより、長手方向端部又は68A、68B間に、筋目入れユニット31のコンポーネントを操作するのに最適に適した中間空間が存在する。
特に、筋目入れ装置ハンドグリップ体37には、連結部68A、68B間の中間空間、又は接続部68Cの内部空間を通ってアクセス可能であり、操作者は、筋目入れ装置ハンドグリップ体を用いて筋目入れユニット31の領域において操作力をガイド面19の方向に加えることができる。筋目入れ装置ハンドグリップ体37は、ハンドグリップ面37Aを有し、このハンドグリップ面は、特に筋目入れユニットハウジング33の上部壁38に設けられている。すなわち、筋目入れユニットハウジング33は、筋目入れ装置ハンドグリップ体37をなす。
ハンドグリップ面37Aには、グリップ窪み37Bと平面37Cが設けられている。グリップ窪み37Bの上には、例えば操作者の手のひらに適合する外周輪郭を有するグリップ突起37Dが延在する。
ハウジング33は、さらに、ガイド体18の長手側面18Bの隣に延在する側壁38Aと、ガイド体18の前端面18に対して平行に延びる前壁38Bとを有する。
筋目入れユニット31のハウジング33が、支持体40上に固定的に配置されているので、ハウジングは深さ調整軸TVを中心に旋回するのではなく、深さ調整軸TVに対して旋回不可能である。したがって、操作者は、手持ち鋸機10を作業方向ARに誘導するためにハウジング33、特にハウジングの上部壁38上で支持され、ガイド面19の方向及び/又は作業方向ARで手持ち鋸機10に力を加えることができる。ガイド体18の上面19Aでの支持のために、ハウジング33は支持部分38Dを有する。
ハウジング33は、人間工学的に好適に設計されていることが有利である。例えば、上部壁38は、作業方向ARに対して小さな角度で斜め後方に斜めに傾けられ、それにより、操作者は、作業方向ARで前方にハウジング38、したがって手持ち鋸機10に操作力を加えることができる。上部壁38又はハウジング33がグリップ突起38Cを有することが有利である。グリップ突起38Cは、その下に筋目入れ装置駆動モータ32を収容するのにも適している。操作者は、グリップ突起38Cで支持され得るか、又はグリップ突起を例えば手のひらで把持することができる。これにより、特に人間工学的な操作コンセプトが実現する。
すなわち、模式的に示される操作者BEは、例えば、手持ち鋸機10を誘導するために片手でハンドグリップ26を把持し、この手でメインスイッチ60及び操作要素61Aも操作し、もう一方の手で、選択的に、図28の手の位置H1として図示されるように、ハンドグリップ27を握るか、又は手の位置H2として図示されるように、筋目入れ装置ハンドグリップ体37若しくはハウジング38で支持される。
これに代わる操作コンセプト、又はハンドグリップ37に加えて企図される操作コンセプトは、追加の筋目入れ装置ハンドグリップ体337を企図する。ハンドグリップ体337は、例えば棒状であり、操作者BEが把持するためのハンドグリップ面337Aを有する。ハンドグリップ体337は、支持体337Bによって保護ハウジング29に取り付けられ、保護ハウジングから筋目入れユニット31の方向に突出している。
筋目入れユニット31は、ハンドグリップ体337とガイド体18との間に配置され、ハンドグリップ体337と、筋目入れユニット31のハウジング33の、ガイド体18とは反対側の上面との間に中間空間Zが存在し、操作者は、この中間空間を通り抜けてハンドグリップ体337を把持することができる。
2つのハンドグリップ体37及び337は、ガイド体18の長手軸Lに対して横向きに、特に直角に横向きに長手軸L38に沿って延在する。2つのハンドグリップ体337及び37は、好ましくは、ガイド体18のいわば工具のない長手側面18Bまで延在する。好ましくは、2つのハンドグリップ体37及び337は、長手側面又は短手側18Bから、工具15、35が配置されている長手側面18Aの方向に、ガイド体18の、実質的に横幅全体にわたって延在し、それにより2つのハンドグリップ体は、操作者に手持ち鋸機10を誘導するための人間工学的支えを提供する。
さらに、鋸ユニット11又は鋸引き工具収容部14は、ロック装置61によって上深さ調整ポジションOTにロックすることができる。ハンドグリップ26の上領域に、又はガイド装置17から最も遠い領域に、例えば押圧操作要素として形成されたロック装置61の操作要素61Aが配置されている。操作要素61Aを操作することにより、操作要素の対向輪郭(Widerlagerkontur)61B、例えば後方係合輪郭(Hintergreifkontur)との係合を解除することができ、それにより鋸ユニット11が上深さ調整ポジションOTから下深さ調整ポジションUTの1つ又は筋目深さ調整ポジションRTへ調節するためにロック解除される。
筋目深さ調整ポジションRT及び他の下深さ調整ポジションUTは、手持ち鋸機10の鋸引き深さ調整装置62を用いて調整することも可能である。鋸引き深さ調整装置62は、鋸引き深さ調整軸受16を中心に弧状に延在する深さストッパガイド63を備える。
深さストッパガイド63と並んで、同様に少なくとも筋目入れ装置アクティブ化部76の領域において、深さ調整軸TSを中心に弧状に延在するガイドリンク74も配置される場合が有利である。
深さストッパ64が様々な深さ調整ポジションに調節可能に、例えば変位可能に深さストッパガイド63に支承される。深さストッパガイド63は、例えばガイド溝、ガイドスロット、又はそれに類するものを備える。固定65、例えば係止固定、締付固定、又はそれに類するものによって深さストッパ64を深さストッパガイド63に対して定置に固定することができる。
深さ調整軸TSを中心に可動の鋸ユニット11にストッパ体66が配置され、このストッパ体は、深さ調整ストッパ64の方向に突出し、かつそれぞれ深さ調整ストッパよって調整された深さ調整ポジションで深さ調整ストッパに打ち当たる。
筋目入れユニット31、特にその筋目入れ装置支持体80は、斜面切断軸Gを中心に旋回可能な支持体40に、筋目入れ装置深さ調整軸受36によって深さ調整軸TVを中心に旋回可能に支承されている。筋目入れ装置深さ調整軸受36は、支持体40に取り付けられた軸受ベース86を備える。軸受ベース86は、支持プレート86A、例えば軸部材86Bが突出しているフランジ又はフランジ体を備える。支持プレート86Aは、ねじ86Cで保護ハウジング29のベース壁29Aに取り付けられ、それにより、軸部材86Bがベース壁29Aから突出する。
軸部材86Bの外周には軸受スリーブ86Eが配置され、軸受スリーブの外周にもまた軸受部材86Fが配置されている。すなわち軸受スリーブ86Eは、軸受部材86Fの軸受収容部に係合し、それにより、軸受部材86Fは、軸受スリーブ86Eによって、深さ調整軸TVを中心に旋回可能に支承されている。軸受部材86Fは、例えば、筋目入れ装置支持体80と固定的に接続され、例えば、筋目入れ装置支持体の収容部内に収容されている。
軸受スリーブ86Eは、深さ調整軸TVを中心とした回転性又は旋回性を改善するオプションである。そのために、筋目入れ装置工具収容部34を鋸引き工具収容部14に対して、したがって筋目入れ工具35を鋸工具15に対して互いに一直線に並ぶ軸線に調節するために、軸受スリーブ86Eは、筋目入れ装置支持体80の、したがって筋目入れユニット31の、横方向調節軸QSに対する長手方向変位性を改善し、それにより筋目入れ工具35によって作製された筋目が鋸工具15によって作製された鋸切込みと一直線に並ぶ。横方向調節軸QSが同時に深さ調整軸TVに相当することが有利である。
横方向調節装置87は、横方向調節軸QSに対して筋目入れ装置工具収容部34を調節するために用いられる。横方向調節装置87は、例えば調節部材87Aとして調節ねじを備え、調節ねじの頭部が操作要素87Bをなす。操作要素87Bには、径方向外側に、例えば波形起伏又はそれに類する他の、操作者BEによる操作を容易にする取っ手を設けることができる。ねじ部87Cは、軸部材86Bの調節収容部86Dに係合し、調節収容部とねじ締結されている。したがって、調節ねじ又は調節部材87Aを回すことにより、操作要素87Bのポジションを横方向調節軸QSに沿って調節することができる。すなわち、ねじ部87Cは、調節収容部86Dにいわばねじ込まれるか、又は調節収容部からねじって外される。
操作要素87Bは、横方向調節軸QSの前に径方向に突出する突出部、例えばフランジにより、軸部材86Bの前に突出し、それによりこの突出部で軸受スリーブ86E及び/又は軸受部材86Fを支持することができる。したがって、ねじ部87Cを調節収容部86Dにねじ込んだ場合に、操作要素87Bは、軸受部材86Fを、横方向調節軸QSに沿って軸受ベース86の支持プレート86Aの方向に連行し、それにより筋目入れ装置工具収容部34を、ガイド体18の工具長手側面18Aから離れる意味で調節する。
ばね86Hは、この調節方向と反対方向に作用し、ばねは、一方で支持プレート86Aで、他方で軸受部材86Fで支持され、したがって操作要素87Bの方向の力で作用する。ばね86Hは、例えば、横方向調節軸QSを中心に延在する周方向溝として形成された軸受部材86Fのばね収容部86Gに係合する。ばね86Hには、軸受部材86F、軸受スリーブ86E、及び軸部材86Bが貫通する。
操作要素87Bを横方向調節軸QSを中心に回転させることにより、ガイド体18の長手軸L及び/又は鋸工具15によって作製可能な切込み軸(Schnittachse)に対して筋目入れ装置工具収容部34、したがって筋目入れ工具35のポジションを横方向調節軸QSに対して互いに逆方向に、例えば中央位置からそれぞれ最大2.5~4mm調節可能である。
操作要素87B又は調節部材87Aを固定する、特に回転固定するために係止装置88が用いられる。係止装置88は、自由端に係止部材88Bが形成されているクリップ状のばね88A又は代替的に188Aを備える。係止ばね88B、188Bは、係止収容部88Cに係止係合し、係止収容部は、横方向調節軸QSに対して操作要素87Bの径方向外周に配置されている。操作要素87Bを回転させることにより、係止部材88Bが係止収容部88Cから出て行き、周方向に隣接する次の係止収容部88Cに係止する。したがって、係止装置88は、筋目入れ装置工具収容部34のそれぞれ調整された横方向調整に関して横方向調節装置87を固定する。
被操作体72は、被操作体アーム90に、すなわち被操作体アームの自由端領域に配置されている。そこには、ホイール90B用の回転軸受90Aが配置されており、このホイールは、被操作体アーム90の自由端領域で回転軸受90Aを用いて回転軸D90を中心に回転することができ、リンクフォロワ75である。すなわち、それによりホイール90は、ガイドリンク74上を転動することができる。
被操作体アーム90は、筋目入れユニット31の筋目入れ装置支持体80に対して、この場合、深さ調整軸TVに相当する旋回軸を中心に旋回可能に軸受部91により支承され、それによりリンクフォロワ75は、深さ調整軸TVに対する、又は筋目入れ装置支持体80に対する被操作体アーム90の旋回位置に応じて異なった角度位置を有し、それによりアクティブポジションAPにおいて被操作体アーム90を筋目入れ装置支持体80に対して旋回させることによって、ワークWへの筋目入れ工具35の異なった進入深さ、又は筋目入れ工具35がガイド面19の前に突出する異なった距離を調整可能である。したがって、被操作体アーム90は、筋目入れ装置深さ調整手段95の一部をなす。
操作アーム92は、軸受部91から角度をなして(winkelig)被操作体アーム90から突出する。操作アーム92に操作面92Aが設けられ、この操作面に調節体93が作用する。操作面92Aに対する調節体93の相対位置を調節することにより、被操作体アーム90、したがってリンクフォロワ75は、これが筋目入れ装置工具収容部34に対して異なった操作距離BAを有するように調節され得る。リンクフォロワ75、したがって被操作体72及び筋目入れ装置工具収容部34は、筋目入れ装置支持体80の軸受部81からアームの形式で互いに反対側へ突出する。
調節体93は、ばねアセンブリ94の力に抗して操作アーム92を支持する。ばねアセンブリ94は、一方で筋目入れ装置支持体80に固定され、他方で被操作体アーム90に固定され、これを支持体90又は筋目入れ装置工具収容部34に向かってある意味で付勢するコイルばね94Aを備える。これに対して、調節体93は、反対方向に、すなわち、被操作体アーム90を筋目入れ装置支持体80から調節するという意味で、したがって被操作体72と筋目入れ装置工具収容部34との間の操作距離を拡大するという意味で作用する。
調節体93は、筋目入れ装置支持体80に対して軸SAに沿って変位可能に支承されている。さらに、調節体93は、軸SAに対して横方向に、この場合、直角に横向きに、軸SBに沿って変位可能に支承され、この運動自由度は、筋目入れ装置深さ調整手段95に割り当てられる。
調節体93は、操作アーム92の操作面92Aと係合するための調節面93Bが配置された長手方向端部93Aを有する。長手方向端部93Aと操作端部93Bとの間に、調節体93の中間部93Cが延在し、この中央部に調節体が調節輪郭93Dを有する。
調節体93は、例えばハウジングとして設計された軸受体96に、調節軸SAに対して変位可能に支承されている。例えば、軸受体96は、軸受収容部96A、96Cを有し、これらの軸受収容部は、軸受体96の壁又は軸受部96B、96Dに配置されている。調節体93の中央部93Cは軸受収容部96A、96C間に延在し、調節体93は、互いに反対側で、すなわち一方で操作アーム92の操作面92Aと係合している調節面93Bで、他方で、グリップ面又はそれに類似の操作者が操作するための他の調節面が配置されている操作端部又は操作要素93Eで軸受体96の前に突出している。
すなわち操作者は、例えば、操作要素93Eを調節軸SAの方向に引っ張ることができ、それにより、調節体93が操作面92Aとの係合から外れ、それによりばねアセンブリ94が被操作体アーム90をアクティブ化位置AKから、ガイドリンク74から離れる方向に非アクティブ化位置DKへと操作することができる。非アクティブ化位置DKにおいて、リンクフォロワ75はガイドリンク74と係合しておらず、例えばガイドリンク74に対して距離Fを有し(図7)、それにより、鋸ユニット11と筋目入れユニット31との間の連行装置70の連行結合が解除される。したがって、鋸ユニット11は、筋目入れユニット11が深さ調整軸TVを中心に調節されることなく、その深さ調整ポジションOTとUTとの間で調節され得る。筋目入れ工具35は、ガイド面19の後ろに後退した状態にとどまり、すなわち非アクティブである。
すなわち調節体93は、連行装置70を非アクティブ化又はアクティブ化するための非アクティブ化装置97の構成要素である。
調節体93は、ばね96Eによってそのアクティブ化位置AKに負荷される。ばね96Eは、例えば調節体93で、例えば中央部93Cに近い段部で、及び軸受体96の壁96Dで支持されている。
操作端部又は操作要素93Eに、好ましくは筋目入れ装置支持体80に対して定置の回動防止部93F、例えば、操作端部93Fが調節軸SAに対して回動不可能に支持される平面が設けられている。
調節輪郭93Dは、筋目入れ装置深さ調整手段95の一構成要素をなす。調節体93の中央部93Cの径方向外周に配置された調節輪郭93Dは、調節収容部98と係合し、調節収容部のポジションは、調節軸SBに沿って、したがって深さ調整部材99、例えば調節ねじを用いて調節軸SAに対して横向きに調節可能である。操作者は、操作要素99Aを用いて深さ調整部材99を操作することができる。
あるいは、調節体93が調節軸SAを中心に旋回可能に支承され、調節輪郭93Dが偏心輪郭であることが可能であり得、それにより調節体93を調節軸SAを中心に回動させることによって、調節軸SAの径方向前方に様々な程度に突出する調節輪郭93Dの部分を調節収容部98で支持し、それにより調節体93の調節面93Bが調節軸SBに対して異なったポジションをとる。
深さ調整部材99は、例えば、操作要素99A、例えば頭部を備え、この頭部からねじ部99Bが突出し、ねじ部は、筋目入れ装置支持体80に対して定置のコンポーネント、例えば軸受体96に回転可能に支承され、かつ調節収容部98を提供する体98Aにねじ込まれている。
深さ調整部材99をねじ操作することによって、例えばU字形である調節収容部98の横方向ポジションを調節軸SAに対して横向きに、例えば調節軸SBに沿って調節可能であり、それにより同時に、調節面93B、したがって調節面に当接する操作アーム92の操作面92Aのポジションが調節軸SAに対して横向きに調節される。
調節収容部98において、調節体93は、調節軸SAに沿って変位可能に収容され、それにより、筋目入れ装置深さ調整手段95は、調節体93を調節軸SAに沿って変位させることにより非アクティブ化装置97が操作される場合も、それぞれ調節された深さ調整ポジションを維持する。
筋目入れ装置ハンドグリップ体37をなす筋目入れユニットハウジング33と鋸ユニットハウジング13との間に、ガイド装置17及びガイド体18の長手軸Lに対して、中間空間33Bが存在し、この中間空間において、操作者が操作するように設けられた筋目入れユニット31の操作者のための操作要素の1つ又は複数、例えば非アクティブ化装置97の操作要素93E、横方向調節装置97の操作要素87B、又は筋目入れ装置深さ調整手段95の操作要素99Aに楽にアクセスできる。
手持ち鋸機10は、そのガイド体18の長手軸Lに対して、すなわち端面18C、18D間で短い。これは、とりわけコンパクトな筋目入れ装置モジュール30又は筋目入れユニット31によって達成される。さらに、深さ調整軸TVが工具収容部14と34の間に配置されることも有利である。したがって、すなわち手持ち鋸機10は、作業方向ARで前の領域がいわば頭でっかちではなく極めて短い。
工具収容部14、34、したがって鋸工具15及び筋目入れ工具35をガイド体18の長手側面18Aに近いところに、又は直接配置することも手持ち鋸機10の使いやすさに寄与する。とりわけ、そのことによって、2つの工具15、35のワークWへの進入領域を良好に見ることができる。それに加えて、斜面切断軸Gが長手側面18Aのすぐ隣に延び、それにより工具14、35は、この長手側面18Aの周りだけでなく、ガイドレール200、200Aの長手方向細幅面204の周りでも最適に旋回できる。
さらに、手持ち鋸機10では、ワークWを鋸引き及び筋目入れするときに発生する粉塵や粒子などのための有利な吸引コンセプトが提供される。
鋸工具収容空間48と筋目入れ工具収容空間49は鋸引き粉塵排出装置48Aと筋目入れ装置粉塵排出装置49Aを備えている。収容空間48、49はガイド面19まで延在し、そこでは、鋸工具15が下深さ調整ポジションUTの1つにおいて、及び筋目入れ工具35がそのアクティブポジションAPにおいてそれぞれの収容空間48、49からガイド面19の前に突出する。粉塵排出装置48A、49Aは、作業方向ARで後方で手持ち鋸機10に、特に後ろ上方で保護ハウジング29に配置されている粉塵排出連結部52と流れ接続されている。例えば連結管片として形成されている粉塵排出連結部52には、手持ち鋸機10の鋸動作時に発生する粉塵、粒子、又はそれに類するものを吸い出すために、吸引装置SV、例えば作業用吸引器の吸引ホースSLを連結可能である。
保護ハウジング29は、支持体40に対して定置の保護ハウジング部品40Aを有し、この保護ハウジング部品は、保守目的で有利に保護ハウジング部品40Aから取り外すことができる保護ハウジングカバー41によって覆われている。保護ハウジング部品40Aと保護ハウジングカバー41との間に、ガイド装置17に対して上側の工具15、35の部分のための収容空間48、49が形成される。保護ハウジング部品40Aは、例えば保護ハウジングカバー41のカバー壁42の反対側に位置するベース壁29Aを有する。
ベース壁29Aとカバー壁42との間に空所42Aが存在し、この空所によって工具15、35を保護ハウジング29から動かすことができ、それにより、工具がガイド面19の前に突出する。空所42Aの隣に、カバー壁42の傾斜した壁部42Bが延び、この壁部は、カバー壁42とベース壁29Aとの間の横方向距離が空所42Aの領域で小さくされ、及び/又はガイド面19から遠く離れた、鋸引き工具収容部14が配置された鋸工具収容空間48の領域におけるより小さいという意味で斜めに傾けられている。
端面側で互いに当接し、かつ互いに係合する側壁43C、43及び44C、44はベース壁29A及びカバー壁42から角度をなして突出し、それにより側壁43~44が収容空間48、49を画定する。
側壁43C、43は、例えば作業方向ARで後ろの側壁である。側壁44C、44は、保護ハウジング29の上の、又はガイド装置17から最も遠い部分に沿って、かつ保護ハウジング29の、作業方向ARで前の部分に沿って延びる。
保護ハウジング29は、筋目入れ工具収容空間49が設けられる突出部45を有する。カバー壁42は、突出部45まで延在する。そこでは、ガイド装置17とは反対側で、カバー壁42から側壁46が、及び作業方向で前に、すなわち端面18Cの向きに側壁47が角度をなして突出し、これらの側壁は、端面側で、支持体40に対して定置の保護ハウジング部品40Aに当接し、それにより全体として突出部45も、筋目入れ工具35のための貫通開口を除いて、ガイド面19に向けて閉じた筋目入れ装置収容空間49をも提供する。
その場合、原則として、粉塵排出連結部52を介して2つの収容空間48、49を、さらなる流体技術的な措置なしに吸引することが可能であろう。しかしながら、この場合、筋目入れ工具35がワーク上面WOに切り込む場合、筋目入れ工具は粒子を鋸工具15に向かって発射し、このことが作業方向ARで前の鋸工具15の刃先を著しく損なうであろうということが考慮されていない。この問題を解決するには、以下に説明するいくつかの措置が有利である。
粉塵、粒子、又はそれに類するものを吸い出すために、保護ハウジング29の、ガイド装置17とは反対側の領域に粉塵排出通路50が延びる。粉塵排出通路50は、一方で側壁44、44Cによって、他方で、側壁の向かい側に位置する中間壁51、51Cによって、カバー41又は保護ハウジング部品40Aにおいて画定される。粉塵排出通路50は、鋸工具15の作業方向ARで前の領域から、作業方向ARで後ろに配置された粉塵排出連結部52まで延びる。
その場合、原則として、筋目入れ工具収容空間49が粉塵排出通路50と直接連絡することが可能であろう。しかしながら、少なくとも、鋸工具15と筋目入れ工具35が直接向かい合う領域、すなわちガイド面19に近いところで、筋目入れ工具収容空間49からの鋸工具収容空間48の分離が、すなわち仕切り壁55の形態で存在することが有利である。仕切り壁55は、有利には、保護ハウジング29、例えば保護ハウジング部品40Aに対して定置の仕切り壁部品55Cを有する。仕切り壁55、特に仕切り壁部品55Cはガイド面19まで延在し、したがって鋸工具15と筋目入れ工具35との間に立つ。
筋目入れ工具35の方を向いた側には、仕切り壁部品55C又は仕切り壁55は、有利にはフローガイド面55E、例えば流入斜面又は衝突面55Dを有し、この面に、筋目入れ工具35によって生成された粒子が衝突し、粉塵排出通路50の方向に偏向され、すなわちそれによって鋸工具15に向かってそれ以上流れない。
ガイド面19から離れた仕切り壁部55Cの領域で、筋目入れ工具収容空間49は、粉塵排出通路50への流出開口部52Cに開口し、それにより筋目入れ工具35によって生成された、図18に黒色矢印で粒子流PVとして示された粒子が白色矢印で示された、鋸工具15によって生成された粒子を含む粒子流PSと混合される。
筋目入れ工具35と鋸工具15との間の前述の仕切り壁55も有利であり、かつ企図されている代替のコンセプトが図21に示されている。しかしながら、そこでは、収容空間48、49が互いに完全に分離され、筋目入れ工具収容空間49は、筋目入れユニット31の粒子を排出するために、粉塵排出連結部52とは別の粉塵排出連結部52Bを有し、この別個の粉塵排出連結部に別の吸引ホースSL2を連結可能である。例えば、粉塵排出連結部52Bには吸引ホースSL2を連結するための連結管片が設けられ、この連結管片も、例えば筋目入れユニット31の粒子を運び去る粒子流PVを生成するために、例えば同様に吸引装置SVと流れ接続されている。鋸工具15によって生成された粒子は、粒子流PVから分離した粒子流PSとして、粉塵排出連結部52を介して吸引装置SVに流れる。
粉塵排出連結部52、52Bには、吸引ホースSL、SL2を形状結合的に保持するための好ましくは形状結合輪郭52A、例えば回転形状結合輪郭、差し込み形状結合輪郭などが設けられている。さらに、粉塵排出連結部52、52Bが回転軸受52Dを有し、それにより吸引ホースSL、SL2が手持ち鋸機10に回転可能に支承される場合が有利である。
ガイド体17のいわば自由な長手側面18Aに直接工具収容部14、34、したがって工具15、35を配置することだけでもすでにこれらの工具の最適な可視性が提供される。さらに、カバー壁42、特にガイド面19に近いカバー壁の下端領域におけるのぞき窓54も有利である。
のぞき窓54は、筋目入れ工具35が鋸工具15の向かい側に位置するカバー壁42の領域に配置されている。それによりのぞき窓54を通して2つの工具を見ることができる。
のぞき窓54を、例えばプラスチック製の固定された透明な壁によって閉じることができ、それにより、収容空間48、49はこの壁によって閉じられるであろう。しかしながら、この場合、カバー要素53、特に窓体又は窓カバー要素が設けられている。
カバー要素53は、鋸工具部分53Aと筋目入れ工具部分53Bとを有し、鋸工具部分は鋸工具15に、筋目入れ工具部分は筋目入れ工具35に割り当てられ、かついずれの場合もカバー要素53がカバー位置ABSに調節されてカバー要素がのぞき窓54を覆い隠す場合に、鋸工具又は筋目入れ工具の向かい側に位置する。
カバー要素53は、カバー壁42において軸受53D、特にスライド軸受を用いてカバー位置ABSと、カバー要素がのぞき窓54を少なくとも部分的に、特にのぞき窓の、ガイド面19の方に向いた部分を開放する開位置OSとの間で調節可能である。カバー要素53を握るために、有利には操作輪郭53C、例えばリブ又はそれに類するものが設けられている。カバー要素53を一方向P1にスライド操作することによって、開位置OSに調節可能であり、この方向とは反対の方向P2にスライド操作することによって、カバー位置ABSに調節可能である。
カバー要素53は、仕切り壁55の仕切り壁部分56を有する。仕切り壁部分56は、カバー位置ABS及び開位置OSにおいて、入れ子式伸縮可能に、又は仕切り壁55がいわば閉じるように、定置の仕切り壁部分55Aと係合又は接触する。仕切り壁部分56は、例えば、互いに向かい合う側壁56Aを備える仕切り壁収容部57を有する。定置の仕切り壁部分55Aは、仕切り壁収容部57に係合することができ、仕切り壁部分は開位置OSでは、カバー位置ABSにあるときよりも仕切り壁収容部57により深く係合する。
さらに、カバー壁42には空所58、59が設けられ、これらの空所を通して、工具収容部14、34に工具15、35の工具交換のためにアクセス可能である。ここで、保持要素14A、34Aが、保持要素14A、34Aを工具交換のために外し、かつ工具収容部14、34に固定することができる工具のための同一の操作輪郭、例えばドライバのためのスリットを有することが有利であることに言及しておきたい。
筋目入れ工具35の工具交換のために、ブロック装置85が設けられる。ブロック装置85は、ブロック位置において、例えば伝動装置84の出力シャフトに配置されている、筋目入れ装置工具収容部34と相対回動不可能に接続されているブロック収容部85Bに係合する筋目入れ装置ブロック部材85Aを備えている。ブロック部材85Aは、ガイド85Cにおいて調節軸S85に沿って軸方向に変位可能である。ガイド85Cの前に自由に突出するブロック部材85Aの端領域における操作輪郭85Dを押すことにより、操作者は、ブロック部材85Aをブロック収容部85Bと係合させる、すなわち、筋目入れ装置工具収容部34が相対回動不可能にブロックされるブロック位置に運ぶことができる。このブロック位置は、例えばブロック部材85Aをブロック収容部85Bから引き離す意味で引くことによって解除可能である。図面に模式的に示されるばね85Eが設けられることが有利であり、このばねは、ブロック部材85Aがブロック収容部85Bに係合しない解放位置にブロック部材85Aを付勢する。
これに代えて、又はこれに加えて、ブロック部材85Aをブロック位置及び/又は解放位置に調整可能である、例えば電磁石、電気リニアドライブのなどのモータ駆動装置85Fを設けることもできる。例えば、駆動装置85Fはブロック位置に作用することができるのに対して、ばね85Eは、解放位置に作用する。駆動装置85Eを切り替えるために、例えば操作者によって押圧操作又はそれに類することにより操作可能な電気スイッチ85Gが設けられる。
鋸工具15及び/又は筋目入れ工具35の安全で楽な工具交換のために安全装置100が使用される。
安全装置100は、その安全位置SGに調節されると、駆動モータ12、32がオンに切り替えられないようにスイッチ60Aを遮断し、鋸動作位置FSに調節されると、駆動モータ12、32がオンに切り替えられるようにスイッチ60Aを解放する。したがって、工具交換のために、安全装置100によって2つの駆動モータ12、32を同時にオンに対してロックすることができる。
安全装置100は、旋回軸DBを中心に旋回可能に保護ハウジング29に、及び/又はハンドグリップ26に対して支承されている操作要素101を備える。操作要素101を保護ハウジング29又はハンドグリップ26から離れるように旋回させた場合、すなわち、図31及び図32に示される安全位置SGにポジションをとる場合、操作者は安全位置SGをすぐに認識できる。操作要素101は、側方脚部を有するグリップ部分102を備え、鋸動作位置FSにおいて、側方脚部間には保護ハウジング29の一部分が収容される。したがって、操作要素101は鋸動作位置FSで保護ハウジング29にいわば密着し、いずれの場合も保護ハウジングの前に突出しない。操作者は、操作要素101をグリップ部分102で握ることが可能である。
操作要素101のための、例えば操作要素101を旋回駆動、又は回転駆動することができ、かつ模式的に示される、操作者によって、例えば押圧操作によって操作可能な電気スイッチ101Bによって切替可能な、模式的に示される電気モータなどのモータ駆動装置101Aも可能である。
グリップ部分101は、操作要素101の操作アーム103の自由端領域に配置され、操作アームは、軸受部104により旋回軸DBに対して旋回可能に保護ハウジング29に支承されている。
操作部材101は、スイッチ60Aを遮断するためにスイッチ遮断部材105を操作する。遮断部材105は、操作要素101によって、例えば変位可能及び/又は旋回可能に操作され得るアーム106を有し、アームの自由端領域に、後方係合輪郭107、例えば、フックが配置され、後方係合輪郭は、スイッチ遮断部材105が遮断位置にあるときにスイッチ60Aの操作要素60と後方係合し、それにより操作要素は、スイッチ60Aをスイッチオン位置の方向に操作することができなくなる。
さらに、操作要素101がロック装置61を外すように形成されている場合が有利である。そのために、例えば、操作器108、例えばカムディスク、又はそれに類するものが操作要素101と、例えば軸DBを中心に回転するという意味で運動結合され、操作器は、調節部材109に作用し、調節部材は、操作要素101を安全位置SGに調節した場合に操作要素61Aを操作して対向輪郭61Bとの係合を外す。したがって、鋸ユニット11は、深さ調整軸TSを中心に、上深さ調整ポジションOTから、鋸工具15の工具交換に適した工具交換深さ調整ポジションWTに旋回することができる。
工具交換深さ調整ポジションWTを係止するために、係止装置120が設けられている。係止装置120は、旋回軸S12を中心に旋回可能に支承された係止要素121を有する。係止要素121は、保護ハウジング29に定置に、例えば深さストッパガイド63の隣に配置された係止収容部123と係止するための係止突出部122を備える。ばね124は、係止要素121に対し、係止収容部123と係止することができる係止位置の方向に負荷をかける。
係止装置120は、安全装置100によってアクティブ化可能及び非アクティブ化可能である。すなわち操作要素101が安全位置SGに調節される場合、安全装置が係止装置120をアクティブ化する。操作要素101は、例えば回転運動の意味で、係止装置120をアクティブ化及び非アクティブ化するために操作器110と運動結合されている。操作器110は、その係止要素121の方に向いた側に操作リンク111を有し、操作リンクは、係止部材121の操作脚部125に作用し、正確には、操作要素101が安全位置SGに調節された場合に、係止部材121が係止収容部123と係止するべくばね124によって解放され、及び/又はばね124が予負荷されるのに対して、操作要素101が鋸動作位置FSに調節された場合に、係止部材121がばね124の作用に抗して持続的に係止収容部123との係合を外した状態に保持され、及び/又はばね124が係止部材121を係止するために十分なばね張力を有していないという意味で作用する。
鋸引き工具収容部14が工具交換深さ調整ポジションWTに調節されると、鋸引き工具収容部は空所58の領域に配置される。連行装置70によって、筋目入れ装置工具収容部34も、この筋目入れ工具収容部が空所59内に配置される工具交換深さ調整ポジションに調節される。したがって、工具15、35の工具交換のために工具収容部14、34にアクセス可能である。
さらに、操作要素101は、ブロック装置130と協働するか、又はブロック装置130に影響を及ぼし、ブロック装置によって鋸引き工具収容部14を工具回転軸DSを中心に回動しないようにブロック可能である。
ブロック装置130は、ブロック位置で、鋸引き工具収容部14と相対回動不可能に接続されている少なくとも1つのブロック輪郭132と係合している鋸引きブロック部材131を有する。例えば、ブロック切欠き133の形態のいくつかのブロック輪郭132が鋸引き駆動モータ12及び/又は鋸引き工具収容部14と回転結合されているファンホイール134に配置されている。ファンホイール134は、例えばファンブレード135を有する。ブロック切欠き133は、ファンホイール134の径方向外周に配置されている。
安全装置100のモータ駆動装置101Aは、同時に、鋸引き工具収容部14をブロックするそのブロック位置とこれを解放する解放位置との間で鋸引きブロック部材131を調節するための駆動装置をなす。
鋸引きブロック部材131は、その長手方向一端にブロック突出部136を有し、ファンホイールの相応の回転位置によってブロック切欠きがブロック突出部の向かい側に位置する場合に、このブロック突出部がブロック切欠き133の1つに係合することができる。鋸引きブロック部材131のもう一方の長手方向端は、図には見えない軸受に可動に、特にスライド運動可能に収容され、ばね137によってブロック位置の方向に負荷される。操作要素101を安全位置SGに調節することによって、鋸引きブロック部材131がばね137によって操作するために解放されるか、又はばね137が、鋸引きブロック部材131を操作するために操作要素101によって予負荷され(vorgespannt)、それによりブロック突出部136は、ブロック切欠き133の1つと係止するために予負荷される。次に鋸引き工具収容部14をわずかに回動させると、ブロック切欠き133の1つがブロック突出部136に対して正面位置に移動し、それにより、このブロック突出部はブロック切欠き133に係合し、鋸引き工具収容部14をさらなる回転に対して固定する。
安全位置SGに調節された安全装置100によって、筋目入れ装置駆動モータ32のオンへの切り替えが電気的にブロックされ、したがって阻止される。したがって、操作者は、ブロック装置85を手動操作することによって筋目入れ装置工具収容部34を安全にブロックし、筋目入れ工具35を交換することができる。
この手動操作の代わりに、又はそれに加えて、図面に示されていない機械的連行結合を、筋目入れ装置ブロック部材85Aと鋸引きブロック部材131との間に設けることもでき、それにより鋸引きブロック部材131をブロック位置に調節した場合に、同時に、筋目入れ装置ブロック部材85Aもブロック位置に調節されることが企図され得る。
例えば、ブロック部材85Aと131の結合を作製する伝動装置が機械的に複雑であるか、又は所要スペースが大きいので、ブロック部材85Aと131との間の機械的接続が不可能又は困難である場合、電気的結合も可能である。例えば、安全装置100の位置、例えば操作要素101の位置を検出するために、センサ101Cが設けられる。センサ101Cは、例えば、安全装置100が安全位置SGにあるのか、又は鋸動作位置FSにあるのかを検出する。鋸動作位置FSにおいて、センサ101Cは、例えば、駆動モータを制御する。
連行装置70は図33に模式的に示されている。操作者が、鋸ユニット11の旋回操作によって筋目入れユニット31を非アクティブポジションからアクティブポジションの方向に操作でき、力の伝達が連行装置70によって行われることがわかる。
筋目入れユニット31の筋目入れ装置駆動装置32Bが模式的に示され、例えば、ベルト32C又はそれに類する別の力伝達要素が鋸引き駆動モータ32と運動結合され、この鋸引き駆動モータによって駆動されて、筋目入れ装置工具収容部34が駆動される。ベルトに張力をかけるために、例えば、図面には示されていない、特にばねの付いた(angefedert)張力ローラ(Spannrolle)及び/又は長さ補償装置などを設けることができる。
図34による手持ち鋸機10Cの実施例では連行装置70Cが設けられ、鋸ユニット11を図面に示される上深さ調整ポジションから、鋸工具15がガイド面19の前に突出する下深さ調整ポジションの方向に操作された場合に筋目入れユニット31がこの連行装置によって連行される。しかしながら、筋目入れユニット31Cは、ばねアセンブリ39Cによって、筋目入れ工具35がガイド面19の前に突出するアクティブポジションの方向に負荷され、手持ち鋸機10でのように非アクティブポジションの方向には負荷されない。
操作体71Cとして、筋目入れユニット31Cの被操作体72Cが支持されている連行面又はストッパ面が鋸ユニット11に設けられている。被操作体72Cは、例えば、筋目入れユニット31Cを出発点として筋目入れ装置深さ調整軸受36から突出する操作アームに配置されている。鋸ユニット11が鋸引き工具収容部34の下深さ調整ポジションの方向に調節されると、操作体71Cは、被操作体72Cをいわば解放し、すなわちばねアセンブリ39Cは、筋目入れユニット31Cを非アクティブポジションからアクティブポジションの方向に調節することができる。
アクティブポジションでは、筋目入れユニット31Cは、有利には、ストッパ突出部95Cでガイド装置17の筋目入れ装置深さストッパ95Dに打ち当たる。例えば、深さストッパがガイド装置17にねじ込むことができるねじの頭部によって形成される場合に、異なった深さ調整ポジション又はアクティブポジションを調整するために深さストッパ95Dを調整可能にすることができる。ストッパ突出部95Cは、例えば、深さ調整軸受36から突出する筋目入れユニット31Cのアームの自由端領域に設けられる。
手持ち鋸機10Dの実施例では、鋸ユニット11と筋目入れユニット31Dとの間に連行装置が設けられない。筋目入れユニット31Dは、上述の深さ調整軸受36により深さ調整軸TVを中心に自由に、かつ鋸ユニット11とは無関係に旋回可能にガイド装置17に支承されているが、操作者によって手動で操作される必要がある。このために、例えば、筋目入れ装置ハンドグリップ体237Dが、例えば、筋目入れユニット31Dからガイド装置17に対して上方に突出する操作つまみの形式で設けられている。さらに、有利には、深さストッパ95Dに打ち当たるためのストッパ突出部95Cが筋目入れユニット31Dに設けられている。
筋目入れユニット31Dの駆動モータ32をオン及び/又はオフに切り替えるために、例えばスイッチ60Dがハンドグリップ体237Dに配置されている。すなわち、ハンドグリップ体237Dは、筋目入れユニット31Dのための操作体71Dをなす。
例えば、筋目入れ工具35をアクティブポジションと非アクティブポジションとの間で調節するため、及び/又はワークへのその進入深さを調整するために回転駆動も可能である。例えば、調節モータ72Dが筋目入れ装置深さ調整軸受36配置され得、深さ調整軸TVを中心とした回転駆動によって筋目入れ工具35を様々な深さ調整ポジションの間で調節することができる。
しかしながら、筋目入れユニットをその非アクティブポジションとそのアクティブポジションとの間で調節するためのモータによる駆動コンセプトも問題なく有利であり、このことは手持ち鋸機10Eの実施例で明らかになる。手持ち鋸機の鋸ユニット11は、上述のように、操作者により手動で深さ調整軸受16によって上深さ調整ポジションと下深さ調整ポジションのうちの1つとの間で旋回させられるが、その一方で筋目入れユニット31Eを調節するために調節モータ72Eが設けられている。ガイド装置17に対する鋸ユニット11のそれぞれの回転ポジション又は相対ポジション、すなわち例えばそれぞれ調整された深さ調整ポジションを検出するセンサが連行装置70Eの操作体71Eとして用いられる。センサ又は操作体71Eは、制御接続、例えば、図には示されていない無線又は有線の制御接続を用いて、筋目入れユニット31Eの調節モータ72E、すなわち被操作体と接続され、この調節モータを制御する。言うまでもなく、調節モータ72Eは個別にも制御され、すなわち操作体又はセンサ71Eから切り離される。例えば、鋸切込みを作ることなしにワークに筋目を入れるため、又は鋸工具15により鋸切込みのみを作製するべく筋目入れユニット31Eを非アクティブポジションに調節するために、操作者が調節モータ72Eを個別に制御できるための特に電気スイッチング要素99Eを設けることができる。さらに、非アクティブ化装置97E、例えば、同様に、調節モータ72Eを筋目入れ装置工具収容部34Eの非アクティブポジション又は上位置の方向に操作可能にするための、及び/又は筋目入れ装置工具収容部34Eのアクティブポジションの方向の調節モータ72Eの給電をブロック可能にするための電気スイッチが有利である。
回転駆動される調節モータ72Dを制御するために非アクティブ化装置97E及び/又はスイッチング素子99Eを問題なく設けることができよう。
筋目入れユニット31Eは、前述の筋目入れユニットとは異なり、ガイド装置17に対して旋回可能に支承されず、スライド支承36Eにより深さ調整軸TVSに沿って変位可能に支承されている。ばね39Eは、例えば、筋目入れ装置駆動モータ32Eが保持されている筋目入れ装置支持体80Eを、筋目入れ装置駆動モータ32Eによって駆動される筋目入れ工具35Eがガイド面19の後ろに後退する非アクティブポジションの方向に付勢する。調節モータ72Eは、ばね39Eとは反対方向に作用し、すなわち筋目入れ工具35Eをアクティブポジションの方向に操作し、それにより筋目入れ工具35Eは、ガイド面19の前に突出し、ワークに食い込むことができる。しかしながら、調節モータ72Eを用いて、深さ調整、すなわちワークWへの筋目入れ工具35Eの進入深さの調整も調整可能である。
手持ち鋸機10Fの筋目入れユニット31Fも直線的に、すなわち深さ調整軸受、特にスライド支承36Fを用いて深さ調整軸TVSに沿って調節可能である。スライド支承36Fは、例えば、筋目入れ装置支持体80Fが深さ調整軸TVSに対して変位可能に支承されているガイドロッド又は支柱を備える。筋目入れ装置支持体80Fは、ばねアセンブリ39Fによって、筋目入れ工具35Fがガイド面19の前に突出しない非アクティブポジションに付勢される。
筋目入れ工具35Fは、それ自体鋸刃又は筋目入れブレードを備えることができようが、筋目入れ工具35Eと同様に、有利にはフライス工具又はフライスヘッドである。筋目入れ工具35Fは、筋目入れ装置駆動モータ32Fによって駆動される。
筋目入れユニット31Fも、鋸ユニット11とは無関係に、その非アクティブポジションと1つ又は複数のアクティブポジションとの間で調節可能である。
しかしながら、手持ち鋸機10Eとは異なり、筋目入れユニット31Fは、アクティブポジションと非アクティブポジションとの間でモータによってではなく、手動で調節することができる。ばねアセンブリ39Fは、筋目入れ装置支持体80Fに対し非アクティブポジションへ負荷をかける。アクティブポジションの方向には、操作体71Fとして、鋸ユニット11に旋回可能に支承されたハンドレバー又はその他の操作要素が設けられ、この操作要素は、手動操作によって力伝達要素90F、例えばボーデンケーブル、ワイヤロープ、空気圧配管若しくは液圧配管、又はそれに類するものを操作し、操作体は、ばねアセンブリ39Fの力に抗して筋目入れ工具35をアクティブポジションの方向に調節するために、例えば流体シリンダ、調節駆動装置、又はそれに類するものである被操作体72Fに作用し、その際、この運動がガイド装置17に定置に配置されている深さストッパ95Fによって制限されることが有利である。
筋目入れユニット31Xは、実質的に筋目入れユニット31に相当するが、代替の深さ調整手段195を有する。深さ調整手段95が操作アーム92を支持する調節体93によって深さ調整をもたらすのに対して、深さ調整部材199は、被操作体アーム90、例えば操作アーム92から突出する操作アーム突出部92Bに配置され、調節体193に支持される。
深さ調整部材199は、ねじ部199Bと接続されているか、又はねじ部199Bを有する操作要素199Aを有する。ねじ部199Bは、操作アーム突出部92Bのねじ収容部92Cにねじ込まれている。ねじ部199Bは、ねじ体199Cに配置され、このねじ体はねじ収容部92Cにねじ込まれている。
ねじ体199Cは、一方で操作要素199Aと接続され、他方で、例えばピン状又は細長い支柱体199Dを収容する。支柱体199Dの自由端領域は、被操作体アーム90を操作することができる操作面192Aを提供する。
支柱体199Dとねじ体199Cの2つの部分からなる構造には、筋目入れユニット31Xがとるべき第1の深さ調整ポジション又は当初深さ調整ポジションを較正するべく固定するために、支柱体199Dをねじ体199Cに対して位置決め可能であり、そこで固定可能、例えば接着可能であるという利点がある。それによって、例えば、製造公差を補償することができる。しかしながら、深さ調整部材199が一体であるか、又は深さ調整部材の部品、例えば支柱体199D及びねじ体199Cが一部分からなることが問題なく可能である。
深さ調整部材199のいわば頭部である操作要素199A又はねじ体199Cと、操作アーム突出部92Bとの間に、好ましくはばね199Eが配置され、このばねは深さ調整部材199をそれぞれ調整された深さ調整ポジションで固定する、例えば締め付け固定する、又は摩擦結合的に保持するために、例えば係止及び/又は摩擦結合のために設けられている。それにより、例えば、特に振動又はそれに類するものによって引き起こされる意図しない調節運動を防ぐ、又は低減することができる。
筋目入れ装置深さ調整手段195は、非アクティブ化装置197及び調節体193と協働する。調節体193は、調節体93と同様に、筋目入れ装置支持体80から側方に突出している。しかしながら、調節体93とは異なり、調節体193は旋回可能に、すなわち旋回軸又は調節軸SBを中心に旋回可能に支承されている。調節軸SBは、調節体193の長手軸又は長手方向延長に相当する。
例えば軸受ピンの形式で形成された、調節体193の長手方向端部又は軸受端部193Aは、支持体80に定置に配置された軸受収容部196において旋回可能に、すなわち調節軸SBを中心に旋回可能に支承されている。軸受収容部196Aは、例えば収容スリーブ又は収容管の形式で形成されている。軸受収容部196Aは、例えば、筋目入れ装置支持体80からその長手方向延在に対して横向きに、特に直角に横向きに突出する軸受体196に設けられている。
調節体193の中央部193Cは、深さ調整部材199が操作面192Aで支持されている調節輪郭193Dを有する。調節輪郭193Dは、長手方向端部又は軸受端部193Aと、操作要素193E、例えば調節体93から調節軸SBに対して横向きに突出し、操作者が楽に握ることができるハンドグリップとの間に配置される。
調節輪郭193Dは、調節部193G及び193Hを有し、これらは調節輪郭193Dの、旋回軸又は調節軸SBに対して偏心的な周囲形状によって形成されている。調節部193Gは、非アクティブ化装置197のアクティブ化位置AKに割り当てられ、非アクティブ化位置DKに割り当てられた調節部193Hよりも大きく調節軸SBの前に突出する。したがって、調節部193Hは、深さ調整部材199を調節軸SBからそれほど大きく偏向せず、それにより、被操作体アーム90は、ばねアセンブリ94のばね力により、アクティブ化位置AKにあるときよりも操作体71、ガイドリンク74から遠くに離れる。すなわち、その場合、調節軸SBの前に大きく突出する調節部193Gは、被操作体アーム90を操作体71の方向に大きく偏向又は操作する、被操作体72が操作体71と接触している位置で作用する。
ばね196Eは、一方で、外周に調節輪郭193Dが設けられた調節体193の段部で支持され、他方で軸受体196の外周の段部で支持され、したがってそれぞれ調整された非アクティブ化位置DK又はアクティブ化位置AKにおいて摩擦結合又は係止の意味で調節体に負荷をかける。例えば、ばね196Eは、外周に調節輪郭193Dが配置された径方向突出部又はフランジ突出部193Bを支持面196Bに押し付ける。支持面196Bは、例えばモータハウジング33Aに設けられている。
鋸引き駆動モータ12がオン及びオフに切り替えられる場合、筋目入れ装置駆動モータ32がスイッチ60Aによって定期的にオン及びオフに切り替えられる。しかしながら、非アクティブ化装置197の非アクティブ化位置DKでは、筋目入れ装置駆動モータ32は必要とされない。筋目入れユニット31又は31Xがその非アクティブ化位置DK及び/又はその非アクティブポジションIPにある場合でも、筋目入れ装置駆動モータ32に給電されること自体は問題ではない。その場合、筋目入れ工具35が駆動されはするが、ワークWに食い込む意味でガイド面19の前に突出せず、及び/又は保護ハウジング29に収容されている。しかしながら、この状況では、筋目入れ装置駆動モータ32が、例えばスイッチ32S及び/又は32S2によってオフに切替可能であることが有利である。スイッチ32S又は32S2は、例えばモータハウジング33A内に配置されている制御装置32Tの一構成要素であるか、又はこの制御装置に割り当てられている。
モータハウジング33Aは、例えば収容部分又は下部分33Bとカバー33Cとを有し、これらは閉状態で、筋目入れ装置駆動モータ32及び制御装置32Tをカプセル化又は包囲し、それによりこれらの電気コンポーネントは環境の影響から保護される。
スイッチ32S又は32S2は、例えば磁気又はその他の非接触で動作するセンサを備えるか、又はそれによってなる。スイッチ32Sは、モータハウジング33Aの外側で、例えば支持体32H、例えば回路基板上に配置され、制御装置32Tと通信する。スイッチ32Sに代えて、又は加えて設けられるスイッチ32S2は、モータハウジング33Aの内部空間に保護された状態で収容され、例えば制御装置32Tの一構成要素である。スイッチ32S又は32S2を操作するために、操作要素32G、例えば磁気センサ、又はそれに類するものが設けられる。操作要素32Gは調節体193によって操作可能である。例えば、操作要素32Gは、調節体193の保持収容部、例えばポケットに収容される。操作要素32Gは調節体93にも問題なく配置できよう。いずれの場合も、操作要素32Gは、例えば調節軸SAに沿って軸方向に変位可能であり、及び/又は調節軸SA若しくはSBを中心に回動可能であり、それにより、センサ又はスイッチ32S若しくは32S2に対する相対ポジションが変化する。スイッチ32Sは制御装置32Tと通信し、操作要素32Gのそれぞれの位置を制御装置に伝送する。スイッチ32Sに対する操作要素32Gのそれぞれのポジションに応じて、スイッチ又は制御装置32Tは、筋目入れ装置駆動モータ32をオン又はオフに切り替え、すなわち調節体93又は193のアクティブ化位置AKでオンに、非アクティブ化位置DKでオフに切り替える。
以下に、筋目入れ工具35を実施形態35A、35B、35C、35Dで説明する。前述の筋目入れ工具35~35Dが同じコンポーネントを有する限り、筋目入れ工具35にも全く一般に該当する。
例えば、各筋目入れ工具35は、互いに向かい合うフラット面311、312を有するブレード体310を有する。筋目入れ工具35A、35B、34C、35Dの場合、筋目歯配列300A、300B、300C、300Dが、ブレード体310の径方向外周に配置される。筋目歯配列300A、300B、300C、300Dは、異なる数の筋目歯301~304を有する。例えば、筋目歯配列300Aは、筋目歯301、302、303、304、すなわち合計4つの筋目歯を有するのに対して、筋目歯配列300Bは、3つの筋目歯301、302、303のみを有し、筋目歯配列300Cは、ただ1つの筋目歯301を有し、さらに筋目歯配列300Dは、2つだけの筋目歯301、302を有する。
ブレード体310は、その中心ZVに、鋸機10の筋目入れ装置工具収容部34に着脱可能に取り付けるための機械収容部315を有する。
筋目入れ工具35が鋸機10に取り付けられている場合に同時に筋目入れ装置工具収容部34の回転軸である筋目入れ工具35の中心軸又は回転軸DVが中心ZVを貫通する。
筋目歯301~304は、主刃先350でブレード体310又は筋目入れ工具35の径方向の外周313の前に突出し、それにより筋目歯をそこでワークWのワーク表面WOに切り込むために利用可能である。
すなわち筋目歯301~304は、ブレード体310の径方向の外周面314の前に突出する。周面314は、実質的に円筒形外套の形状を有する。
筋目歯301~304間には比較的大きな角距離がある。例えば、筋目入れ工具35では、約90°又は正確に90°の角距離WAが筋目歯301~304の間に設けられる。筋目入れ工具35Bの場合、例えば120°の角距離WBが、筋目歯301~303間に設けられる。筋目入れ工具35Cには、単一の筋目歯301のみがあり、これにより角距離が360°になる。筋目歯配列300Dの場合に2つの筋目歯301、302が存在する場合、これらは、好ましくは、互いに等距離であり、180°の角距離WDを有する。
この箇所で、当然のことながら筋目歯間に異なった角距離を設けることもできることに言及しておきたい。明確にするために、例えば、筋目入れ工具35Aでは筋目歯303が破線で示されている。この筋目歯は例えばない場合もある。
各筋目歯301~304の前に切屑空間316が設けられている。切屑空間316は、ブレード体310の凹部317によってなり、凹部は、径方向外周313から径方向内方に窪み、特にほぼU字形又はV字形の窪みの形式で形成されている。各凹部317又は各切屑空間316は底部318を有し、この底部から側面319、320が径方向外周313の方向に延在する。側面319、320は実質的に直線的である。側面319は、筋目歯301~304のそれぞれの主刃先350の方を向くのに対して、切屑空間316の側面320は、この主刃先350のいわば向かい側に位置する。側面320と径方向外周313又は周面314との間に弧状の移行部分321が延びる。
切屑空間316を別として、径方向外周313は、ブレード体310又は筋目入れ工具35の中心軸、すなわち回転軸DVを中心として円形状又は円環状に延びる。例えば、この弧状の形状は、筋目入れ工具35Aの場合のように4つの筋目歯301~304が設けられている場合であっても、回転軸DVに対して少なくとも30°、好ましくは少なくとも40°又はそれ以上の角度にわたって延在する。
筋目歯301~304はそれぞれ切断体330を有する。各切断体330は、取付部分331によりブレード体310、特に側面又は側面319の近くに取り付けられる。例えば、側面319は、それぞれの切断体332が設置される段部を有する。例えば、取付部分331はこの種の段部に収容される。切断体332の取付部分331は、ブレード体310の裏側で支持されている。
ブレード体310の前に、切断体330の部分332が回転軸DVに対して径方向外方に突出する。切断体330の側方部333は、フラット面311、312の前に突出している。したがって、部分332、333は、すなわち筋目入れ工具35の作業動作中、すなわち筋目入れ工具がワークWに切り込む場合に機械的に負荷がかけられるが、取付部分331によって最適に支持される。さらに、切断体330が、ブレード体310でも支持されている、径方向内方に突出した支持突出部334を有する場合が有利である。
筋目歯301~304、したがってすなわち切断体332は、例えば、筋目入れ工具35の回転軸DV又は中心軸に対して平行に延びる主刃先350を有する。
主刃先350に対して横方向に副刃先351が延在する。副刃先351は、例えば副刃先351間に位置する主刃先350に対して直角よりいくらか大きい、すなわち、例えば90~110°の角度範囲である。例えば、主刃先350及びそれぞれ隣接する副刃先351は、最小90°及び最大110°の角度354をなす。実施例では、角度354の角度寸法WIは、例えば約7°である。
副刃先351は、回転軸DVに対して径方向内方に延在し、径方向内方の端領域355は、主刃先350に対して径方向距離RDを有する。フラット面311、312に対してわずかに、又は平たく斜めに傾いて延びる副刃先351は、異なる深さで筋目RIを作成することを可能にし、筋目入れ工具35がワーク表面WOに深く入り込む、又は進入する場合にそれぞれの筋目RIの横幅が増加する。すなわち筋目RIの最大深さRmaxは、基本的に径方向距離RDによって決まる。
しかしながら、この場合、すなわち例えば切断体332又は筋目歯301~304の例えば側面部分352も同様に刃先として形成されている場合には筋目RIをさらに深く作成することができよう。側面部分352は、例えばブレード体310の中心平面に対して平行に、又は回転軸DVに対して直角に延びる。
筋目入れ工具35によって作成された筋目RIは、筋目底部RBを有し、この筋目底部から横側面RFがワーク表面WOまで延在する。底部RBの横幅は、主刃先350又は主刃先350の長さの領域において副刃先351の横方向距離Q1によって決まる。
段部353は、側面部分352の径方向内側端部とそれぞれのフラット面311、312との間に形成される。
鋸工具15は、例えば鋸刃15Aを備える。鋸刃15Aのブレード体370は、互いに対向するフラット面371、372を有し、鋸刃15Aが鋸動作中に回転する回転軸DSに対して径方向外周373に鋸歯377を含む鋸歯配列376を有する。
鋸歯377の数は、筋目歯301~304の数よりも多い。さらに、鋸歯377は、鋸刃15Aが駆動される回転軸DSに対して、回転軸DVに対する筋目歯301~304よりも小さい角距離を有する。
鋸工具15は、ワークWの下面WUからワークに鋸引きするか、又は切り込むように企図され、かつ形成されている。鋸刃15Aは、その中心ZSに、鋸刃15Aの回転軸DS又は中心軸によって貫通される機械収容部375を有する。
径方向外周373は、例えば、筋目入れ工具35の外周313の外径D13よりも3倍から4倍大きい外径D73を有する。
鋸刃15Aの機械収容部375の内径D75は、筋目入れ工具35の機械収容部315の内径D15よりも大きい。
ワーク表面の領域における筋目RIの最大横幅は、筋目入れ工具35が異なる深さでワーク表面WOに進入することによって調整可能である。筋目RIの最大幅、すなわち筋目横側面RF間の最大距離は、副刃先351が互いに最大の径方向距離RDの範囲に有する横方向距離Q2によって決まる。すなわち筋目RIは、最大で横方向距離Q2と同じ幅であり得る。
そのような適合は、それによって筋目入れ工具35を異なった鋸工具又は鋸刃と関連付けて、いずれの場合も(回転軸DSに対して平行のそれぞれの長さに対する)切断幅(Schneidbreite)又はカット幅(Schnittbreite)が異なり得る鋸工具を使用することができるので特に有利である。上記の適合は、鋸工具又は鋸刃の製造公差又は寸法公差との関連でも、及び/又はワーク又はそれに類するものに鋸刃が入り込む深さが異なる場合にも有利である。
筋目入れ工具35Aは、ワークWへのその進入深さに関して調節することができる。筋目入れ装置工具収容部34は、筋目入れ装置駆動装置23Aを有する筋目入れユニット31の構成要素である。筋目入れ装置駆動装置32Aは、直接又は模式図に示されていない伝動装置を介して、筋目入れ工具35が配置されている筋目入れ装置工具収容部34を駆動する筋目入れ装置駆動モータ32を備えている。例えば、マウントフランジが機械収容部315を貫通する。駆動モータ32と工具収容部34との間には、例えば段付き伝動装置(Stufengetriebe)を設けることができ、それにより工具収容部34の回転軸と駆動モータ32のモータ回転軸とが一直線に並ばず、特に駆動モータ32のモータ回転軸が、ワークWに進入するように企図されている筋目入れ工具35の領域に対して、駆動装置回転軸DVよりも大きい距離を有する。
機械収容部375が配置されている鋸引き工具収容部14は、鋸引き駆動モータ12によって、例えば直接、又は図面に示されていない伝動装置を介して駆動可能である。
鋸ユニット11と同様に、筋目入れユニット31はガイド装置17に、例えば、ガイド装置17のガイド体18に可動に配置される。ガイド体のガイド面19は、ワーク表面WOに沿って誘導するように企図されている。鋸引き工具収容部14と筋目入れ装置工具収容部34とは、ガイド面19に関して深さ調節可能であり、それにより、これらはガイド面19の前により大きく、又はより小さく突出する。それによりワークWへの筋目入れ工具35及び鋸工具15の進入深さが調整可能である。
その場合、鋸工具15は、その主刃先380がワーク下面WUからワークWに切り込むように調整されるか、又は調整可能である。それに加えて、主刃先380と並んでこの主刃先に対して角度をなして副刃先381が延び、これらの副刃先は、鋸工具15でワークWに切り込むことができる鋸切込みSAEのいわば横側面を作製する。いずれの場合も、鋸切込みSAEは、一方で主刃先380の長さによって、他方で、例えば主刃先350に対する副刃先351と同様に、主刃先380に対して斜めに傾けられた副刃先381によっても、もたらされる鋸切込み幅SBBを有する。
鋸歯377は、ワーク下面WUからワークWに切り込み、したがってワーク上面WOでワークから出て行くので、これは、鋸切込みSAEの横側面がワーク上面WOの領域においてはぎ取られるという危険をはらむ。その場合、筋目入れ工具35は、ワークWへのその進入深さ、又は筋目入れ工具35がガイド面19の前に突出する程度に関して、ワーク表面WOにおける筋目RIが鋸切込み幅SBBより大きい筋目幅RBBを有するように調整することができる、又は調整される。次に、鋸工具15又は鋸刃15Aが、ワーク表面WOにおける筋目RIの横側面RF間でワークWから出てくる。すなわち例えば、ワーク表面WOにおいて、被覆若しくはコーティング、張材又はそれに類するものが配置されている場合、被覆又はコーティングがワークWから出てくる鋸歯377によって影響が及ぼされたり(tangieren)、損傷されたりすることはない。
横側面RFの傾斜には、筋目RIがワーク表面WOへの移行領域にわずかな段階(Phase)又は斜角(Anschraegung)を有するという利点がある。
鋸引き駆動モータ12は外径D12を有し、筋目入れ装置駆動モータ32は外径D32を有する。それぞれ駆動される筋目入れ工具35又は鋸工具15の外径に関しては、鋸引き駆動モータ12の外径D12は、筋目入れ装置駆動モータ32の外径D32よりも小さい。したがって、例えば、外周D73と外周D12の比率、又は外周D73と外周D12の商は、筋目入れ装置駆動モータ32の外周D13と外周D32の比率又は外周D13と外周D32の商よりも大きい。
調節手段12B及び/又は32Bを用いて、例えば、鋸引き工具収容部14及び筋目入れ装置工具収容部34の回転数を調整することができる。筋目入れ装置工具収容部34が常に同じ回転数で動作することが可能であり、その一方で鋸引き工具収容部14の回転数、例えば鋸引き駆動モータ12の回転数は調整可能である。筋目入れ装置工具収容部34は、鋸引き工具収容部14の少なくとも2倍の大きさ、好ましくは3倍の大きさ、又は4倍の大きさの回転数で駆動されるか、又は駆動可能であるように構成されている。
さらに、工具収容部14、34の回転方向VS、VRは逆方向である。筋目入れ工具35のための工具収容部34は、例えば、同方向回転鋸に相当する回転方向VRで駆動される。したがって、すなわち回転方向VRは、筋目入れ工具35が、鋸機10をいわばワークWに沿って前へ送る、又は前へ進める作用をする。
鋸引き工具収容部14の回転方向VSは、ガイド面19がワーク表面WOの方向に力を加えるようになっている。
切断体330の場合、副刃先と主刃先は直線的である。しかしこれに代えて、主刃先と副刃先が湾曲し、例えば凹状、凸状に延びること、さらにその組み合わせ、あるいは副刃先及び/又は主刃先が異なった傾き及び/又は曲率の部分を有することも可能である。
例えば、切断体330Bが直線的に延びる主刃先350を有するのに対して、主刃先350が間に配置されている副刃先351Bはエッジ部360B、361Bを有する。エッジ部360Bは、例えば直線的に延びる。エッジ部360Bは、例えば主刃先350に対して直角である。これに対して、部分361Bは、部分360Bに対して平たく斜めに傾けられ、かつ主刃先350に対して例えば103~105°の角度を有する。
切断体330Cも主刃先350を有するが、部分360C及び361Cを備えた副刃先351Cを有する。部分360Cは、ブレード体310のフラット面311と312との間に延びる中心平面MIに対して凹状であるが、部分361Cよりも小さい曲率を有する。
凸状の形状を明確にするために、副刃先351Dが中心平面MIに対して凹状である切断体330Dが示される。
直線状の主刃先350に代えて、例えばブレード体310から離れる方向に凸状に延びる主刃先350Dを設けることができる。
さらに、筋目入れ工具の切断体又は筋目歯が、いわば対称であり、すなわち互いに反対の側に、したがって各フラット面311、312の領域に刃先を形成する場合が有利ではある。しかしながら、筋目歯又は切断体が、一方のフラット面311又は312にのみ刃先を有することも可能である。これは、切断体330Bにおいて模式的に示されている。例えば、切断体330Bにおいて、図面の右側の副刃先351Bの代わりに、フラット面311の前に突出しない側面359を設けることができ、かつ図面の左側の副刃先351Bの代わりに、ブレード体310又は筋目入れ工具35の周方向に後行するか、又は先行する切断体330Bにフラット面312の前に突出しない側面359を設けることができる。

Claims (36)

  1. 手持ち鋸機(10)若しくは半据置型鋸機の形態の、又は前記鋸機(10)の構成要素としての、鋸機(10)のための筋目入れ工具であって、前記筋目入れ工具(35)は、回転軸(DV)を中心に回転可能に駆動するように形成され、かつ互いに反対に向いたフラット面(311、312)を有するディスク状のブレード体(310)を備え、前記ブレード体が、前記回転軸(DV)によって貫通される中心(ZV)に、前記鋸機(10)の筋目入れ装置工具収容部(34)に着脱可能に取り付けるための機械収容部(315)と、前記回転軸(DV)に対して径方向外周(313)に、ワーク(W)の第1のワーク表面(WO)に筋目(RI)を入れるための筋目歯配列(300)と、を有し、前記筋目歯配列(300)は、前記フラット面(311、312)に対して横向きに延びている、前記筋目(RI)の筋目底部(RB)を作製するための少なくとも1つの主刃先(350)と、前記少なくとも1つの主刃先(350)に対して横向きに、前記少なくとも1つの主刃先(350)に対して互いに反対側に、前記筋目(RI)の筋目横側面(RF)を作製するための副刃先(351)と、を有し、前記回転軸(DV)に対して径方向内側の、前記ワーク(W)に前記筋目を切り込むために設けられた前記副刃先(351)の端領域(355)が、前記筋目入れ工具(35)の前記径方向外周(313)に対して径方向距離(RD)を有し、前記径方向距離は、前記筋目入れ工具(35)を用いて、前記径方向距離(RD)によって制限される最大深さ(Rmax)まで様々な深さの筋目(RI)を作製可能であり、かつ前記鋸機(10)が鋸工具(15)によって、前記筋目(RI)と一直線に並ぶ鋸切込み(SAE)を、前記ワーク(W)の前記第1のワーク表面(WO)とは反対側の第2のワーク表面(WU)から、前記筋目(RI)の筋目幅(RBB)に比べて小さい前記鋸切込み(SAE)の鋸切込み幅(SBB)で前記ワーク(W)に入れることができ、それにより前記ワーク(W)の前記筋目横側面(RF)がはぎ取られないようにする、筋目入れ工具において、前記筋目歯配列(300)が、唯一の筋目歯(301~304)、又は前記回転軸(DV)に対して互いに少なくとも20°の角距離(WA、WB、WD)を有する少なくとも2つの筋目歯(301~304)を有することを特徴とする、筋目入れ工具。
  2. 前記筋目(RI)の前記最大深さ(Rmax)を決定する前記副刃先(351)の径方向距離(RD)は、少なくとも1.2mm、好ましくは少なくとも1.5mm、さらに好ましくは少なくとも2mm、より好ましくは少なくとも2.3mm又は2.5mm、特に少なくとも3mmであることを特徴とする、請求項1に記載の筋目入れ工具。
  3. 前記ブレード体(310)の前記外周(313)に相前後して配置された筋目歯(301~304)間の角距離(WA、WB、WD)は、少なくとも30°、好ましくは少なくとも45°、さらに好ましくは少なくとも60°、より好ましくは少なくとも90°であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の筋目入れ工具。
  4. 筋目歯配列(300)の少なくとも2つの筋目歯(301~304)、好ましくはすべての筋目歯(301~304)が、互いに同じ、又は実質的に同じ角距離(WA、WB、WD)を有することを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  5. 前記筋目歯配列(300)が最大6つの筋目歯(301~304)、好ましくは最大5つの筋目歯(301~304)、特に最大4つの筋目歯(301~304)、さらに好ましくは最大3つの筋目歯(301~304)、又は最大2つの筋目歯(301~304)を有することを特徴とする、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  6. 前記副刃先(351)の前記回転軸(DV)に対して径方向外側の端領域が、前記回転軸(DV)に対して平行の第1の横方向距離(Q1)を有し、前記副刃先(351)の前記回転軸(DV)に対して径方向内側の、前記ワーク(W)に前記筋目(RI)を切り込むために設けられた端領域(355)が、前記回転軸(DV)に対して平行の第2の横方向距離(Q2)を有し、前記第1の横方向距離(Q1)は、前記筋目底部(RB)の前記筋目(RI)の幅を決定し、第2の横方向距離(Q2)は、前記ワーク(W)の前記第1のワーク表面(WO)の筋目(RI)の最大幅を決定し、前記第2の横方向距離(Q2)は、少なくとも前記第1の横方向距離(Q1)と同じ大きさであり、前記第1の横方向距離(Q1)よりも最大1.5mm、好ましくは最大1mm、特に最大0.8mm、又は最大0.7mm、さらに好ましくは最大0.5mm又は0.4mm、特に0.3mm大きいことを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  7. 前記筋目歯配列(300)の少なくとも1つの筋目歯(301~304)、好ましくはすべての筋目歯(301~304)がそれぞれ2つの副刃先(351)を有し、前記2つの副刃先間に主刃先(350)が延びるか、又は前記筋目歯配列(300)が前記ブレード体(310)の周方向に相前後して配置された少なくとも2つの筋目歯(301~304)を有し、前記筋目歯の副刃先(351)が、互いに反対側のフラット面(311、312)の前に突出し、前記筋目歯が、前記それぞれ他方のフラット面(311、312)の領域に副刃先(351)を有していないか、若しくは前記他方のフラット面(311、312)の前に突出する副刃先(351)を有していないことを特徴とする、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  8. 前記副刃先(351)が、前記少なくとも1つの主刃先(350)から離れる方向に弧状及び/又は凹状に延びることを特徴とする、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の筋目入れ工具(35)。
  9. 前記副刃先(351)及び/又は前記少なくとも1つの主刃先(350)が直線的に延びることを特徴とする、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  10. 前記副刃先(351)及び前記少なくとも1つの主刃先(350)が横断面において台形形状を形成することを特徴とする、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  11. 前記副刃先(351)が前記少なくとも1つの主刃先(350)よりも長いことを特徴とする、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  12. 前記少なくとも1つの主刃先(350)及び前記副刃先(351)がそれぞれの切込み領域で互いに角度をなすか、又は角度をなす切込み領域を有し、前記切込み領域において前記少なくとも1つの主刃先(350)と前記それぞれの副刃先(351)が角度をなして交差することを特徴とする、請求項1~請求項11のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  13. 前記副刃先(351)全体、又は切込み領域において、前記少なくとも1つの主刃先(350)に対して少なくとも90°、又は正確に90°、及び最大105°、特に最大100°、さらに好ましくは最大98°、より好ましくは最大97°又は96°、特に最大94°の角度(WI)を有することを特徴とする、請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  14. 前記副刃先(351)が互いに平行であるか、又は前記少なくとも1つの主刃先(350)の領域に、前記筋目入れ工具(35)の、前記回転軸(DV)に対して径方向内側の、前記少なくとも1つの主刃先(350)から遠い領域(355)におけるよりも小さい距離を互いに有することを特徴とする、請求項1~請求項13のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  15. 前記ブレード体(310)は、前記回転軸(DV)に対して実質的に円形の外周(313)を有し、前記少なくとも1つの主刃先(350)、又は前記主刃先(350)を有し、前記ブレード体(310)に配置された切断体(330)が、前記回転軸(DV)に対して径方向外方に前記ブレード体(310)の前記外周(313)の前に径方向距離で突出することを特徴とする、請求項1~請求項14のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  16. 前記少なくとも1つの副刃先(351)、特に前記副刃先(351)を有する切断体(330)が、前記ブレード体(310)の、前記副刃先(351)が配置された前記それぞれのフラット面(311、312)の前に突出することを特徴とする、請求項1~請求項15のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  17. 前記筋目歯配列(300)の少なくとも1つの筋目歯(301~304)、好ましくは前記筋目歯配列(300)のすべての筋目歯(301~304)が、前記ブレード体(310)に配置された切断体(330)を備え、前記切断体は、前記主刃先(350)と少なくとも部分的に少なくとも1つの副刃先(351)、好ましくは互いに反対の側に2つの副刃先(351)を有し、前記切断体(330)は、前記ブレード体(310)よりも硬い材料からなることを特徴とする、請求項1~請求項16のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  18. 前記切断体(330)が少なくとも1500HV(HV=ビッカース硬度)、好ましくは少なくとも2000若しくは3000HV、特に有利には少なくとも3500HV、さらに好ましくは少なくとも3800HV若しくは少なくとも4000HV、特に好ましくは少なくとも4500HV若しくは少なくとも5000HVのビッカース硬度を有する、及び/又は前記切断体(330)は、特に少なくとも1000HVの硬さのダイヤモンド材料若しくは多結晶ダイヤモンド材料若しくは硬質金属からなることを特徴とする、請求項17に記載の筋目入れ工具。
  19. 前記切断体(330)は、前記ワーク(W)に切り込むための前記少なくとも1つの主刃先(350)及び前記少なくとも1つの副刃先(351)が設けられている、切断方向に関して裏面で、前記主刃先(350)の、及び前記少なくとも1つの副刃先(351)の少なくとも一部分の領域において前記ブレード体(310)によって支持されている、並びに/又は前記ブレード体(310)は、前記切断体(330)の前記裏面に、前記回転軸(DV)に対して凸状の、特に円環状の外周輪郭を有することを特徴とする、請求項17又は18に記載の筋目入れ工具。
  20. 前記ブレード体(310)が、前記少なくとも1つの副刃先(351)の隣で前記回転軸(DV)に対して径方向外方に、前記主刃先(350)の端領域にまで延在することを特徴とする、請求項1~請求項19のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  21. 前記筋目歯配列(300)の少なくとも1つの筋目歯(301~304)の前、好ましくはすべての筋目歯(301~304)の前に切屑空間(316)が配置され、前記切屑空間(316)は、前記ブレード体(310)の前記径方向外周(313)からV字形若しくはU字形に前記回転軸(DV)に対して径方向内方に延在する、及び/又は、前記回転軸(DV)に対して最大30°、好ましくは最大20°若しくは15°の角度範囲にわたって延在することを特徴とする、請求項1~請求項20のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  22. 前記ブレード体(310)が前記回転軸(DV)に対して実質的に円形の外周(313)を有し、前記外周には、前記ワーク(W)に切り込むための前記少なくとも1つの主刃先(350)が設けられている切断方向に関してのみ前置された切屑空間(316)が設けられていることを特徴とする、請求項1~請求項21のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  23. 15,000回転~25,000回転/分の作業回転数で動作するように形成及び/又は企図されていることを特徴とする、請求項1~請求項22のいずれか1項に記載の筋目入れ工具。
  24. 請求項1~請求項23のいずれか1項、又は請求項1の前提部に記載の筋目入れ工具(35)と、鋸機(10)のための鋸刃(15A)の形態の鋸工具(15)とを備えるシステムにおいて、前記鋸刃(15A)が、互いに反対に向いたフラット面(371、372)を有するディスク状鋸刃体(370)を備え、前記鋸刃体は、前記回転軸(DV)によって貫通される中心(ZS)に、前記鋸機(10)の鋸引き工具収容部(14)に着脱可能に取り付けるための機械収容部(375)を有し、前記鋸刃体の、前記回転軸(DV)に対して径方向外周(373)に、周方向に相前後して配置された鋸歯(377)を有する鋸歯配列(376)が配置され、前記鋸刃(15A)の前記鋸歯(377)の数は、前記筋目入れ工具(35)の前記筋目歯(301~304)の数よりも大きいことを特徴とする、システム。
  25. 前記筋目入れ工具(35)の主刃先(350)の材料は、前記鋸刃(15A)の前記フラット面(371、372)に対して横向きに延びる前記鋸刃(15A)の主刃先(350)の材料よりも少なくとも50%硬いことを特徴とする、請求項24に記載のシステム。
  26. 前記筋目入れ工具(35)の外径(D13)が前記鋸刃(15A)の外径(D73)の最大50%、好ましくは最大40%、特に最大30%であること、及び/又は前記筋目入れ工具(35)の前記機械収容部(315)が、前記鋸刃(15A)の前記機械収容部(375)よりも小さいこと、特に前記筋目入れ工具(35)の前記機械収容部(315)の内径(D15)が、前記鋸刃(15A)の前記機械収容部(375)の内径(D75)の最大で半分の大きさであること、及び/又は前記鋸刃(15A)の前記外径(D73)と前記鋸刃(15A)の前記機械収容部(375)との比率が前記筋目入れ工具(35)の前記外径(D13)と前記筋目入れ工具(35)の前記機械収容部(315)との比率とは最大30%異なること、及び/又は前記筋目入れ工具(35)の切込み幅が、前記鋸刃(15A)の切込み幅よりも少なくとも0.05mm大きいこと、を特徴とする、請求項24又は請求項25に記載のシステム。
  27. 前記筋目入れ工具(35)の前記ブレード体(310)が、前記鋸刃(15A)の前記ブレード体(370)よりも大きい厚さを有し、前記ブレード体(310)の前記厚さが、前記ブレード体(310、370)の前記それぞれのフラット面(311、312、371、372)間の距離によって決まることを特徴とする、請求項24~請求項26のいずれか1項に記載のシステム。
  28. 前記筋目入れ工具(35)は、前記鋸刃(15A)よりも小さい進入深さで前記ワーク(W)に進入するように、及び/又は前記鋸刃(15A)の作業回転数の最大50%の作業回転数で動作するように形成及び企図されていることを特徴とする、請求項24~請求項27のいずれか1項に記載のシステム。
  29. 請求項1~請求項23のいずれか1項に記載の筋目入れ工具、又は請求項24~請求項28のいずれか1項に記載の筋目入れ工具(35)及び鋸工具(15)を有するシステムを備える鋸機(10)、特に手持ち鋸機又は半据置型鋸機であって、前記鋸機(10)は、作業方向に沿ってワーク(W)に鋸切込み(SAE)を入れる前記鋸工具(15)のための、鋸引き駆動装置(12A)によってモータ駆動される鋸引き工具収容部(14)と、作業方向で前記鋸引き工具収容部(14)の前に配置され、筋目入れ装置駆動装置(32A)によって駆動される、前記筋目入れ工具(35)のための筋目入れ装置工具収容部(34)を有する筋目入れユニット(31)と、を備える、鋸機。
  30. 前記鋸機(10)の鋸動作時に、前記鋸引き工具収容部(14)の作業回転数が前記筋目入れ装置工具収容部(34)の作業回転数よりも小さい、特に前記鋸引き工具収容部(14)の作業回転数が前記筋目入れ装置工具収容部(34)の作業回転数の最大50%、好ましくは最大30%、さらに好ましくは最大25%又は20%に相当することを特徴とする、請求項29に記載の鋸機。
  31. 前記鋸機(10)の鋸動作時に、前記鋸引き工具収容部(14)の作業回転数が約3000回転/分~約7000回転/分であり、及び/又は前記筋目入れ装置工具収容部(34)の作業回転数が、15,000回転~25,000回転/分であることを特徴とする、請求項29又は請求項30に記載の鋸機。
  32. 前記鋸引き工具収容部(14)及び前記筋目入れ装置工具収容部(34)が互いに反対の回転方向で駆動されることを特徴とする、請求項29~請求項31のいずれか1項に記載の鋸機。
  33. 前記鋸引き工具収容部(14)の回転数と前記筋目入れ装置工具収容部(34)の回転数との比率が、特に前記鋸引き駆動装置(12A)及び/又は前記筋目入れ装置駆動装置(32A)の出力回転数が、前記鋸刃(15A)の切込み速度が前記筋目入れ工具(35)の切込み速度の約50%~200%の範囲、特に約80%~120%の範囲であるように調整可能であることを特徴とする、請求項29~請求項32のいずれか1項に記載の鋸機。
  34. 前記鋸引き工具収容部(14)の回転数と前記筋目入れ装置工具収容部(34)の回転数との比率が、特に前記鋸引き駆動装置(12A)及び/又は前記筋目入れ装置駆動装置(32A)の出力回転数が、前記筋目入れ装置工具収容部(34)と前記筋目入れ工具(35)とを組み合わせた場合に、前記筋目入れ工具(35)の径方向外周(313)における回転数と筋目歯(301~304)の数の積が、前記鋸刃(15A)の径方向外周(373)における回転数と鋸歯(377)の数との積の最大80%、好ましくは最大60%、さらに好ましくは最大40%又は30%であるように調整可能であることを特徴とする、請求項29~請求項33のいずれか1項に記載の鋸機。
  35. 前記鋸刃(15A)の前記外径(D73)と、前記鋸引き工具収容部(14)を駆動する前記又は1つの鋸引き駆動モータ(12)の外径(D12)との比率が、前記筋目入れ工具(35)の外径(D13)と前記筋目入れ装置工具収容部(34)を駆動する前記又は1つの筋目入れ装置駆動モータ(32)の外径(D32)との比率よりも大きい、特に少なくとも1.5倍大きい、好ましくは2倍大きい、さらに好ましくは2.5倍大きいことを特徴とする、請求項29~請求項34のいずれか1項に記載の鋸機。
  36. 手持ち鋸機として形成され、かつガイド装置(17)を有し、前記ガイド装置が、ワーク(W)、又は前記鋸引き駆動装置(12A)と前記筋目入れ装置駆動装置(32A)が配置されているガイドレールにおいて作業方向に沿って前記手持ち鋸機(10)を誘導するための、長手軸に沿って延在するガイド面(19)を有するガイド体(18)を備え、前記手持ち工作機械の鋸動作中、前記ガイド面(19)の前に突出する前記鋸工具(15)を用いて、作業方向に沿って前記ワーク(W)に鋸切込み(SAE)を入れることができ、前記筋目入れユニット(31)は、前記作業方向に対して前記鋸ユニット(11)の前で前記ガイド装置(17)に配置され、前記手持ち工作機械の筋目入れ動作中に、前記ガイド面(19)の前に突出する前記筋目入れ工具(35)を用いて、前記入れられるべき鋸切込み(SAE)に作業方向で前置された筋目(RI)を前記ワーク(W)に入れることができることを特徴とする、請求項29~請求項35のいずれか1項に記載の鋸機。
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