JP2023516746A - 展開可能な前湾椎体間インプラント、及び関連する方法 - Google Patents

展開可能な前湾椎体間インプラント、及び関連する方法 Download PDF

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    • A61F2002/30537Special structural features of bone or joint prostheses not otherwise provided for adjustable
    • A61F2002/30538Special structural features of bone or joint prostheses not otherwise provided for adjustable for adjusting angular orientation

Abstract

【解決手段】本開示は展開可能な椎体間インプラントに関し、展開可能な椎体間インプラントは、制御機構を囲む上側シェル及び下側シェルを備えており、制御機構は、連動する近位ケージ及び遠位ケージと、遠位ケージを近位ケージに対して長手方向に平行移動させることにより、上側シェル及び下側シェルの遠位端部を押し開いて椎体間インプラントを展開する調節ねじとを有している。

Description

本開示は、脊椎椎体間デバイス及び椎間体デバイスなどの展開可能なインプラントに関し、より具体的には脊柱に配置した後に展開可能な脊椎椎体間インプラントに関する。
固定ケージ、及び他のタイプの椎体間インプラント及びデバイスは、脊椎手術で脊椎骨内又は夫々の脊椎骨間の椎間板腔(椎体間)に使用されることが多い。椎体間デバイスを用いると、隣り合う脊椎骨の支持及び固定促進のために一又は複数のこのような脊椎体が脊椎骨間に置かれる。このような固定は、疾患、損傷、一般的な劣化又は先天性の問題が原因で必要になる場合がある。
ほとんどの脊椎手術の目標は手術自体の外傷を最小限に抑えることである。外傷を最小限に抑える1つの方法は、手術部位に達するために可能な限り小さなアクセスポートを設けることであるが、小さなアクセスポートは、アクセスポートを通過し得るツール及びインプラントの大きさを制限する。
しかしながら、幾つかの椎体間デバイスは現在、展開可能に形成されている。展開可能な椎体間インプラントが椎間板腔に更に容易に挿入される及び/又は埋め込まれることができるように、展開可能な椎体間インプラントは、最初は従来の非展開可能な(静的)椎体間インプラントより小さい。展開可能な椎体間インプラントは、椎間板腔に配置されると、特定の患者に必要な展開量を達成するために望ましい大きさに展開される。
本開示は、患者の外傷を最小限に抑えるように折り畳まれた状態で椎間板腔に挿入されて、次に所望の前湾を達成すべく展開され得る展開可能な前湾椎体間インプラントに関する。椎体間インプラントは、制御機構を囲む上側シェル及び下側シェルを備えている。上側シェル及び下側シェルは少なくとも1つの移植窓を夫々有することができ、夫々の移植窓は、ある実施形態では互いに整列している。制御機構は、連動する近位ケージ及び遠位ケージと、遠位ケージを近位ケージに対して長手方向に平行移動させる調節ねじとを有している。遠位ケージの平行移動により、上側シェル及び下側シェルの夫々の遠位端部を押し開いて椎体間インプラントが展開される。
ある実施形態によれば、上側シェル及び下側シェルの一方又は両方は、椎体間インプラントを上側半分及び下側半分に二分する中心面に向かって遠位に延びている角度の付いたスロットをシェルの側壁に有している。上側シェル及び下側シェル内に含まれて連動する近位ケージ及び遠位ケージは、近位ケージ又は遠位ケージと螺合して係合する調節ねじによって互いに対して長手方向に平行移動するように構成されている。
ある実施形態では、調整ねじは遠位ケージの遠位に配置されたねじ孔と螺合して係合する一方、調節ねじの近位端部が、近位ケージに対して長手方向に固定されるように近位ケージに固定される。これは、場合によっては近位ケージの遠位端部に挿入されるピンを用いて行われることができ、ピンは、調節ねじの径方向の溝又はフランジと係合するように構成されている。
ある実施形態では、調節ねじは、遠位ケージの遠位に配置されたねじ孔と螺合して係合する一方、調節ねじの遠位端部が、遠位ケージの遠位端部の内面に接し、ある実施形態では圧力を加えるように構成されている。調節ねじの遠位端部の少なくとも一部が、調節ねじと遠位ケージとの摩擦を低減するように先細であってもよく又は丸みを帯びてもよい。ある実施形態では、一又は複数のロッドが、(以下に更に詳細に記載されるように)遠位ケージに嵌合されるか又は固定されて、遠位ケージに対して調節ねじを長手方向に固定するように構成されている。このような実施形態では、調節ねじの遠位端部は、ロッドと係合するための径方向の溝又はフランジを有している。ある実施形態では、ロッドの一又は複数の端部が、角度の付いたスロットに沿って摺動する横突出部として機能してもよい。ある実施形態では、ロッドは遠位ケージに一体化されてもよい。
近位ケージ又は遠位ケージに螺合して係合するかどうかに関わらず、調節ねじの回転によって、遠位ケージを長手方向に平行移動させて、遠位ケージの遠位端部を上側シェル及び下側シェルの内面に押し付ける。或いは又は加えて、遠位ケージの横突出部が、上側シェル及び下側シェルの側壁のスロットに沿って摺動して、上側シェル及び下側シェルを押し開く。上側シェル及び下側シェルの両方の近位端部が近位ケージの近位端部に回転して係合するため、遠位ケージによって上側シェル及び下側シェルに加えられる展開力により、上側シェル及び下側シェルが、脊柱の2つの脊椎骨間に挿入されると前湾を達成するようにクラムシェル状に開く。
ある実施形態では、遠位ケージの遠位端部は、傾斜面、先細面、丸みを帯びた面、及び/又は傾斜面を有している。ある実施形態では、遠位ケージの材料の摩擦係数より低い摩擦係数を有してもよいロッドが、上側シェル及び下側シェルの夫々の内面と遠位ケージとの接点であるように、遠位ケージの遠位位置に挿入されるか又は固定される。ある実施形態では、ロッドは主たる接点又は唯一の接点である。
ある実施形態では、展開可能な椎体間インプラントは、展開するときに椎体間インプラントから展開又は拡張するように構成されている一又は複数の保持突起体を有している。保持突起体は鋭く、上側脊椎骨及び下側脊椎骨に埋め込まれてもよく、又は椎体間インプラントの動きに少なくとも抵抗してもよい。ある実施形態では、保持突起体の近位端部が、遠位ケージに嵌合されるか又は回転可能に固定されるロッドの一体部分に固定されるか又はこのような一体部分を形成する。遠位ケージの平行移動によって、保持突起体を、遠位に配置されてもよい上側シェル及び下側シェルの夫々の孔又は窓から押し出す。
ある実施形態によれば、上側シェル及び下側シェルの縁部は、椎体間インプラントが折り畳まれた状態であるときに制御集合体を完全に又は少なくとも部分的に囲むべく互いに接するように構成されている。ある実施形態では、一方のシェルの縁部は突出部を有しており、他方のシェルの縁部は、突出部を受けることにより、折り畳まれた状態の椎体間インプラントに更なる剛性を与えるように構成されている対応する凹部を有している。ある実施形態では、上側シェル及び下側シェルは、折り畳まれた状態であるときに少なくとも部分的に互いに入れ子になる。ある実施形態では、近位ケージ及び遠位ケージの側壁は、上側シェル及び下側シェルの内面に接して、折り畳まれた状態だけでなく展開された状態でも安定性又は剛性を与えるような大きさを有して構成されている。
ある実施形態によれば、展開可能な椎体間インプラントは、一又は複数の金属、例えば鋼、コバルト、コバルト・クロム、チタン又はそれらの合金を含んでいる。ある実施形態では、椎体間インプラントは、一又は複数のポリマー、例えばポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)を更に含んでいる。ある実施形態では、椎体間インプラントの少なくとも一部は多孔質材料、例えば多孔質金属(例えば多孔質チタンの一又は複数の層)を含んでいる。
本明細書には、展開可能な椎体間インプラントと共に使用するための挿入体の実施形態が更に開示されている。挿入体は、(1)延長部分を含むハンドル部分であって、延長部分がハンドル部分の近位端部から延長部分の遠位端部に延びているカニューレを有しているハンドル部分と、(2)展開可能な椎体間インプラントと係合するための係合機構、及び係合機構が椎体間インプラントの回転を防止するための一又は複数の逆トルク延長部分を有して、延長部分の遠位端部に設けられている係合部分と、(3)展開可能な椎体間インプラントに挿入されて調節ねじと係合して調節ねじを作動させるようにカニューレの近位端部からカニューレの遠位端部に延びている展開ツールとを備えることが可能である。
挿入体のある実施形態には、ハンドル又は延長部分に配置されてもよい展開インジケータが設けられている。展開インジケータは、椎体間インプラントがその位置で展開されている程度をユーザに視覚的に示す。ある実施形態では、椎体間インプラントは「事前展開」されることができ、折り畳まれた状態では上側シェル及び下側シェルは、展開された状態であるときにより大きな展開を実現するように少なくとも部分的に展開されることを意味する。このような実施形態では、展開度を正確に示すために展開インジケータと協働するように異なる事前展開度に夫々対応する異なる展開ツールが使用されてもよい。
本明細書には、展開可能な椎体間インプラントを埋め込んで展開する方法が更に開示されている。このような方法では、(1)挿入体を使用して、折り畳まれた状態又は事前に展開された状態であってもよい椎体間インプラントを椎間板腔に配置し、(2)椎体間インプラントを展開すべく挿入体の制御ノブを回転させることにより、椎体間インプラントを展開し、(3)展開した椎体間インプラントを挿入体から解放する又は外す。ある実施形態では、骨成長材料を椎体間インプラントに注入又は挿入する工程を更に有し、この工程は、挿入体により又は別個のデバイスを使用して行われ得る。挿入体が使用される実施形態では、挿入体により骨成長材料を椎体間インプラントに注入又は挿入し得るために、挿入体の一部を外す。
図面で説明される本実施形態は実際には例示的且つ典型的なものであり、特許請求の範囲によって定義されている主題を限定することを意図するものではない。例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造には同様の参照符号が示されている以下の図面と共に読まれるとより理解され得る。
折り畳まれた状態又は展開されていない状態の展開可能な椎体間インプラントの実施形態を示す斜視前面図である。 展開されていない状態の図1の実施形態を示す斜視背面図である。 展開された状態の図1の実施形態を示す側面図である。 図1の実施形態を示す分解背面図である。 展開されていない状態の図1の展開可能な椎体間インプラントを示す上面図である。 図5Aに示されている線D-Dに沿った展開されていない状態の図1の展開可能な椎体間インプラントを示す側面断面図である。 展開された状態の図1の展開可能な椎体間インプラントを示す上面図である。 図6Aに示されている線D-Dに沿った展開された状態の図1の展開可能な椎体間インプラントを示す側面断面図である。 図1の展開可能な椎体間インプラントと係合した挿入体を示す斜視図である。 図1の展開可能な椎体間インプラントから外された図7の挿入体の遠位部分を示す斜視図である。 折り畳まれた状態又は展開されていない状態の展開可能な椎体間インプラントの別の実施形態を示す斜視前面図である。 展開された状態の図9の実施形態を示す斜視前面図である。 図9の実施形態を示す分解前面図である。 展開可能な椎体間インプラントの別の実施形態を示す分解前面図である。 展開可能な椎体間インプラントの別の実施形態を示す分解前面図である。
本開示は、損傷又は病気のために不安定になるか又は損傷した脊椎骨間又は脊椎骨内の支持、安定化及び/又は骨成長の促進のために、椎体間固定ケージ又はデバイス、一又は複数の椎体間を安定化させるデバイスなど(以降(一又は複数の)脊椎デバイスと総称する)として使用され得る展開可能な及び/又は動的な(隣り合う脊椎骨間の)椎体間インプラント、(脊椎骨内の)椎間体、及び/又は脊椎安定化デバイスに関する。特に、本開示は、人間の脊柱に使用可能で適切な前湾を達成又は促進できる動的な(展開可能な及び/又は展開可能且つ引込可能な)椎体間デバイスの様々なバージョンを提供する。
図1は、典型的な動的な脊椎椎体間デバイス又は展開可能なインプラント又は椎体間インプラント10を示す。図1は、展開されていない状態又は折り畳まれた状態の椎体間インプラント10の斜視前面図である。椎体間インプラント10は、上側シェル15及び下側シェル20を備えている。上側シェル15の上面が、第1の脊椎体の下面と接して第1の脊椎体の下面を支持するように構成されている。同様に、下側シェル20の下面が、第2の脊椎体の上面と接して第2の脊椎体の上面によって支持されるように構成されている。この図示されている実施形態では、上側シェル15及び下側シェル20は、第1の脊椎骨及び第2の脊椎骨間の椎間腔に置かれた後に椎体間インプラント10の動きに抵抗するか又は最小限に抑えるように構成されている突起部又は歯状体22を有している。ある実施形態では、被覆及び/又は表面処理で実現され得る粗面が更に又は代わりに設けられている。第1の脊椎骨及び第2の脊椎骨は、例えば人間の脊柱のL1-L2, L2-L3, L3-L4, L4-L5又はL5-S1を表すことができる。しかしながら、椎体間インプラント10は、代わりに胸椎又は頸椎に使用され得る。
上側シェル15及び下側シェル20の両方が、上側ヒンジポイント25及び下側ヒンジポイント30で夫々の近位端部でヒンジ状に動くように構成されている。上側シェル15及び下側シェル20の夫々の遠位端部は、先細になるか又は弾丸の鼻部のような形状を有するように図示されている。遠位端部の先細部分は、椎体間インプラント10を椎間板腔に挿入する際に役立ち得るが、ある実施形態では、椎体間インプラント10の遠位端部は全く先細ではない。ある実施形態では、このような先細部分は比較的直線であるが角度の付いた表面で構成されることができ、ある実施形態では、このような先細部分は一又は複数の曲線を含むことができる。
図1は、上側シェル15及び下側シェル20の縁部が、閉じたシェルを形成するように展開されていない状態では互いに接することを示す。上側シェル15及び下側シェル20の両方が水平面及び夫々の側壁を有していることが分かる。図1は、上側シェル15の1つの側壁が角度の付いたスロット35を有していることを示す。この図示された実施形態では、図1には示されていない椎体間インプラント10側の下側シェル20の反対側の側壁に同様のスロットが設けられている。これらの角度の付いたスロットは上側シェル15及び下側シェル20を貫いて延びているが、ある実施形態では、スロットはシェルを貫いて完全には延びておらず、代わりにシェルの内面に形成されたチャネル又は凹部を有している。
図示されていないが、ある実施形態では、側壁の縁部は突出部及び突出部を受けるための対応する孔又はスロットを有し得る。例えば、上側シェル15の側壁の下面は、展開されていない状態のときに、下側シェル20の側壁の上面の対応する孔によって受けられる一又は複数の突出部を有し得る。このような構成により、展開されていない状態の椎体間インプラント10の構造的な完全性又は安定性を高めることができ、椎体間インプラント10が椎間腔に挿入されて、正確に配置されるために圧縮力を受け得る場合に特に有用で有り得る。
図1は、上側シェル15が移植窓40を有していることを更に示す。同様の移植窓が下側シェル20に設けられている。これらの移植窓によって、椎体間インプラント10を埋め込んだ後の椎体間インプラント10による骨成長が可能になる。これらの移植窓によって、骨成長を引き起こす又は促進する材料が、椎体間インプラント10に挿入されるか又は押し込まれて椎体間インプラント10から少なくとも部分的に流出し、場合によっては上側椎体及び下側椎体の骨表面と接して相互作用することが更に可能である。ある実施形態では、椎体間インプラント10は1つの移植窓のみを有するか又は移植窓を有さない。ある実施形態では、椎体間インプラント10は3以上の移植窓を有し、これらの移植窓は図1に示されている位置以外の位置に配置されてもよい。ある実施形態では、以下により詳細に記載されるように、椎体間インプラント10は、貫通成長の代わりに又は貫通成長に加えて新たな骨の内部成長を達成することが可能である。
図2は、椎体間インプラント10の斜視背面図である。この斜視背面図は、椎体間インプラント10が、以下により詳細に記載される近位ケージ50を備えていることを示す。図1及び図2は、上側ヒンジポイント25及び下側ヒンジポイント30が、上側シェル15及び下側シェル20の夫々の近位フックと係合する、近位ケージ50の一組の横突起部の組み合わせを有していることを示す。このような構成によって、上側シェル15及び下側シェル20は夫々の近位端部で回転することが可能である。ある実施形態では、このような移動は、近位ケージ50を貫いて延びているピンを回転ポイントとして使用して実現され得る。しかしながら、図面に示されている横突起部及びフックを使用すると、部品の数が減るだけでなく、一又は複数のピンが上側ヒンジポイント25及び/又は下側ヒンジポイント30に使用される場合より雌ねじ孔110 を大きくすることが更に可能である。
図2は、近位ケージ50が、図8に示されているような挿入体を螺合して受けるように構成されているねじ孔110 を近位端部に有していることを示す。ある実施形態では、挿入体は、椎体間インプラント10をあらゆる数の他の適した係合手段と係合する。係合手段は、例えば、近位ケージを通した挿入体管の通過を可能にする同様のキー形状の孔に挿入されて、次に一又は複数の突出する出張り部を内壁に固定すべく部分的に回転する出張り部を有する挿入体管である。
図3は、展開された状態の椎体間インプラント10を示す。展開された状態では、上側シェル15及び下側シェル20の遠位端部は離隔している一方、夫々の近位端部は上側ヒンジポイント25及び下側ヒンジポイント30を中心として回転する。この展開された状態及び図3の斜視図では、椎体間インプラント10が遠位ケージ45、近位ケージ50及び調節ねじ55を備えていることが分かる。これらの要素は、本明細書では制御集合体と称されることもある。近位ケージ50及び遠位ケージ45は、近位ケージ50の開口部を貫いて延びて遠位ケージ45の遠位端部に設けられているねじ孔と螺合して係合する調節ねじ55の長手軸芯である長手軸芯に沿った近位ケージ50及び遠位ケージ45の相対移動又は平行移動を可能にするために、図4により詳細に示されているように互いに連動すべく構成されている。
図示されている実施形態では、調節ねじ55が遠位ケージ45を近位ケージ50に対して移動させるように回転すると、椎体間インプラント10が展開されていない状態から展開された状態に展開される。また、上側ヒンジポイント25及び下側ヒンジポイント30は近位ケージ50の近位端部に設けられているので、遠位ケージ45の長手方向の移動により、上側シェル15及び下側シェル20の一又は複数の内面に力が加えられて、上側シェル15及び下側シェル20の夫々の遠位端部がクラムシェル状に開く。
ある実施形態によれば、近位ケージ50の遠位端部は、調節ねじ55と螺合して係合するねじ孔を有している。このような実施形態では、遠位ケージ45はねじ孔を有さないが、調節ねじ55が近位ケージ50を通って進むときに調節ねじ55の遠位端部によって加えられる力を受けるように構成されている。調節ねじ55によって遠位ケージ45に加えられる力により、遠位ケージ45は近位ケージ50に対して長手方向に平行移動し、これにより、上側シェル15及び下側シェル20の遠位端部は離れる。調節ねじ55を近位ケージ50の遠位端部と螺合することにより、ある実施形態では、調節ねじ55の回転に必要な力がより小さいように、調節ねじ55と椎体間インプラント10との摩擦量を減らすことが可能である。更に、調節ねじ55の遠位端部を先細にすることにより、ある実施形態では、調節ねじ55と椎体間インプラント10との摩擦を更に減らすことが可能である。
図3に示されている実施形態では、遠位ケージ45に先細の遠位端部が設けられている。ある実施形態では、先細の遠位端部は均一に角度の付いた表面60を有している。ある実施形態では、角度の付いた表面60と共に又は角度の付いた表面60の代わりに遠位ケージ45の遠位端部の近くに、丸みを帯びた表面又は円筒面が設けられている。図3に示されている実施形態では、円筒面には、遠位ケージ45の上面の切り欠きに配置されているピン又はロッド65が設けられている。対応するピン又はロッドが遠位ケージ45の下面の切り欠きに配置されてもよいが、ある実施形態では1つのロッドのみが使用される。ある実施形態では、一又は複数のロッドは遠位ケージ45に一体化されている。ある実施形態では、丸みを帯びた表面又は円筒面に、遠位ケージ45の角度の付いた表面60又は残りの部分を形成する材料の摩擦係数より低い摩擦係数を有する材料が設けられている。
図1~4は、遠位ケージ45が、角度の付いたスロット35に摺動するように構成されている横突出部70を有していることを示す。図3の展開された状態を図1及び図2の展開されていない状態と比較すると、横突出部70が角度の付いたスロット35の近位端部から遠位端部に移動していることが分かる。遠位ケージ45は、図2に示されていない側である遠位ケージ45の反対側に第2の横突出部を有している。横突出部70と同様の第2の横突出部は、下側シェル20の側壁に設けられている角度の付いたスロットに摺動するように構成されている。上側シェル15の角度の付いたスロット35(及び下側シェル20の対応する角度の付いたスロット85)の正確な角度は、調節ねじ55の回転毎に所望の前湾角及び/又は所望の展開率を達成すべく選択され得る。ある実施形態では、調節ねじ55を回転させて椎体間インプラント10を展開することにより、椎体間インプラント10の各側面の展開が不均一になるように、角度の付いたスロット35の角度は下側シェル20の角度の付いたスロット85の角度とは異なる。
ある実施形態によれば、ロッド65及び/又はロッド80の一方又は両方が、横突出部70及び/又は遠位ケージ45の反対側の対応する横突出部として機能する。例えば、ロッド65及び/又はロッド80は、上側シェル15及び/又は下側シェル20の側壁に延びることができるように、図示されているロッドを超えて延ばされるだけでよい。このような構成により、部品の数を少なくすることが可能であり、椎体間インプラント10のコストだけでなく、製造性及び構造的な完全性にも影響を及ぼし得る。
ある実施形態では、上側シェル15及び下側シェル20の一方又は両方が多孔質材料を含んでおり、多孔質材料は金属、ポリマー又はこれら2つの組み合わせとすることが可能である。ある実施形態では、上側シェル15及び下側シェル20の一方又は両方が切り欠き又は凹部を一又は複数の外面に有し、一又は複数の外面の切り欠き又は凹部を占めるように構成されている多孔質材料の層が収容される。ある実施形態では、多孔質材料の層は、椎体間インプラント10の上面及び/又は下面に単に取り付けられているか又は固定されており、切り欠きを使用しないか又は必要としない。ある実施形態では、多孔質材料は、多孔質シートの一又は複数の層、例えば多孔質チタンのシートの一又は複数の層である。多孔質チタンの一又は複数の層は、上側シェル15及び/又は下側シェル20の一又は複数の外面に拡散接合され得る。ある実施形態では、多孔質材料は移植窓の一方又は両方を囲んでいるか、移植窓の一方又は両方に隣り合っているか、又は移植窓の一方又は両方を取り換える。ある実施形態では、多孔質材料は、椎体間インプラント10の上面又は下面に加えて又は椎体間インプラント10の上面又は下面の代わりに一又は複数の側壁に配置されている。
図4は、椎体間インプラント10の様々な構成要素のある態様が更に視覚化されている図1の実施形態の分解図である。例えば、下側シェル20の側壁のスロット85、並びに近位ケージ50及び遠位ケージ45の夫々の構造の連動性が分かる。図4には、下側シェル20の傾斜面75が更に示されている。この図示されている実施形態では、下側シェル20及び上側シェル15の両方が、シェルの遠位端部に向かって夫々傾斜する傾斜面を有している。上記に説明したように、調節ねじ55が遠位ケージ45を近位ケージ50から離れる方向又は近位ケージ50に近づく方向に長手方向に移動させるとき、展開可能な椎体間インプラント10は展開する。遠位ケージ45のこの移動により、遠位ケージ45の遠位部分が上側シェル15及び下側シェル20の少なくとも一方に押し付けられる。ある実施形態では、遠位ケージ45の先細端部又は角度の付いた表面60(及び場合によっては遠位ケージ45の下側の対応する角度の付いた表面)が、上側シェル15及び下側シェル20の傾斜面の一方又は両方に押し付けられて摺動する。ある実施形態では、ロッド65及び/又はロッド80が上側シェル15及び下側シェル20の傾斜面の一方又は両方に押し付けられて摺動することにより、同一の動きが実現される。ある実施形態では、遠位ケージ45の長手方向の移動により、横突出部70がスロット35に沿って摺動し、(場合によっては、遠位ケージ45の反対側の対応する横突出部が下側シェル20の1つの側壁に設けられているスロット85に沿って摺動し、)これにより、上側シェル15及び下側シェル20の遠位端部は互いに離れる。
ある実施形態では、展開可能な椎体間インプラント10が展開する機構は、3つ全ての構造的関係の組み合わせ(遠位ケージ45の先細端部、ロッド65及びロッド80並びに横突出部70)、これらの構造的関係の2つの組み合わせ、又はこれらの構造的関係の1つである。
図3は、調節ねじ55が、この実施形態ではねじ部分90、頭部95、及び頭部95とねじ部分90との間に配置されているフランジ100 を有していることを示す。調節ねじ55は、組み立てられると、近位ケージ50の遠位部分の開口部を貫いて延びて、ねじ部分90は、遠位ケージ45のねじ孔と螺合して係合する。調節ねじ55の長手方向の位置は、ピン105 によって近位ケージに対して固定される。この図示された実施形態では、ピン105 は近位ケージ50の遠位部分のスロットに入り込む。ピン105 は、調節ねじ55を近位ケージ50に対して長手方向に固定した向きに維持するために調節ねじ55のフランジ100 と係合する突起体又は延長部分を有している。ある実施形態では、フランジ100 は、ピン105 を受けるように構成されている溝又は凹部である。ある実施形態では、フランジ100 は溝又は凹部に付随する。ある実施形態では、ピン105 は円筒形状を有し、調節ねじ55の一側のみに沿って調節ねじ55と係合する。
図4に示されている構成要素は、一若しくは複数の金属又は一若しくは複数のポリマーなどのあらゆる適した材料で形成され得る。このような材料には、チタン、鋼、コバルト、金、白金、銀、イリジウム、タンタル、タングステン、これらの合金、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリジメチルシロキサン、パリレン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリイミド、PEEK及びポリウレタンが含まれる。ある実施形態では、図4に示されている構成要素の一又は複数は多孔質材料を含んでいる。多孔質材料には、多孔質金属、多孔質ポリマー、又はこれら2つの混合物が含まれ得る。例えば、ある実施形態では、一又は複数の構成要素は多孔質チタンを含んでいるか又は多孔質チタンから製造されている。ある実施形態では、多孔質チタンには、一体物を形成すべく互いに拡散接合された多孔質チタンの層状シートが含まれる。ある実施形態では、上側シェル15、下側シェル20、遠位ケージ45及び近位ケージ50の一又は複数は、互いに拡散接合された多孔質チタンの層状シートから製造されているか又はこのような層状シートを含んでいる。このような多孔質の構成要素を使用することにより、単に移植窓を通してではなく、椎体間インプラント10自体を通して又は椎体間インプラント10自体への骨成長が可能になる。
展開可能な椎体間インプラント10との使用に適した挿入体(図7参照)が、近位ケージ50の近位部分と係合する係合手段(図8参照)を有し、挿入体は、調節ねじ55を回転させることにより椎体間インプラント10を展開するか又は折り畳むように調節ねじ55の頭部95と係合すべくねじ孔110 を貫いて延びる調節ツール部分を有している。
図5B及び図6Bは、展開されていない状態(図5B)及び展開された状態(図6B)の両方の展開可能な椎体間インプラント10の断面図である。これらの図は、調節ねじ55の機能と、遠位ケージ45がどのように上側シェル15及び下側シェル20と相互作用して、2つのシェルの遠位端部を強制的に離して椎体間インプラント10を展開されていない状態から展開された状態にする方法とを示す。
図5及び図6は、上側シェル15の移植窓40がどのように下側シェル20に対応する移植窓を有するかを更に示し、遠位ケージ45及び近位ケージ50(図4参照)の夫々の構造の開口部と共に2つの移植窓が骨貫通成長を可能にすべく椎体間インプラント10の深さ全体を通して開口部を形成することを更に示す。
図5は、椎体間インプラント10が展開されていない状態であるときに椎体間インプラント10の上側シェル15及び下側シェル20が実質的に平行な別個の面を画定していることを示す。展開されていない状態では、上側シェル15及び下側シェル20の夫々の上面及び下面は実質的に平行であってもよく、又は、例えば約0.5 °、約1°、約1.5 °、約2°、約0°~約1°の範囲内、約0.2 °~約1.2 °の範囲内、若しくは約0.5 °~約2°の範囲内などの僅かな角度を有してもよい。ある実施形態では、夫々の上面及び下面間の角度は約5°未満、約4°未満、約3°未満又は約2°未満であってもよい。ある実施形態によれば、夫々の上面及び下面間の最初の角度又は事前展開角度が0°を超えると、展開された状態のときのより大きい角度を容易にし得る。
ある実施形態によれば、最初の角度は、事前に展開している椎体間インプラント10ではなく又は事前に展開している椎体間インプラント10と共に上側シェル15及び下側シェル20の構成によって実現される。ある実施形態では、上側シェル15及び/又は下側シェル20は夫々の遠位端部に向かって厚くなっている。上側シェル15及び/又は下側シェル20をこのように構成することにより、上側シェル15及び下側シェル20の間に任意の角度を含む約1°~約15°の最初の角度を実現することが可能である。ある実施形態では、生じる最初の角度は少なくとも約1°、少なくとも約3°、少なくとも約5°、少なくとも約7°、少なくとも約9°、少なくとも約11°、少なくとも約13°、約14°未満、約12°未満、約10°未満、約8°未満、約6°未満及び/又は約4°未満である。
ある実施形態では、椎体間インプラント10の内部部品は、最初の角度を有する実施形態と最初の角度を有さない実施形態とで同一である。言い換えれば、最初の角度を有さない一実施形態では約20°の展開角度を達成することができ、約10°の最初の角度を有するより厚いシェルが設けられている実施形態で使用される同一の内部部品は約30°の展開角度を達成し得る。
上側シェル15(又は下側シェル20)の最も近位側の部分と最も遠位側の部分との間の距離として定められる椎体間インプラント10の長さはあらゆる適した値とすることが可能である。ある実施形態では、長さは、約14mm~約41mmの間のあらゆる値を含む約14mm~約41mmの範囲内である。ある実施形態では、椎体間インプラント10の長さは約20mm、約22.5mm、約25mm、約27.5mm、約30mm、約32.5mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mm、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、約40mm未満、約37mm未満、約33mm未満、約27mm未満、約15mm~約25mmの範囲内、約20mm~約30mmの範囲内、又は約25mm~約35mmの範囲内である。
上側シェル15(又は下側シェル20)の夫々の側壁の外縁部間の距離として定められる椎体間インプラント10の幅はあらゆる適した値とすることが可能である。ある実施形態では、幅の値は、上側脊椎骨及び下側脊椎骨に最大限の安定性をもたらすために選択されている。ある実施形態では、幅は、約7mm~約27mmの間のあらゆる値を含む約7mm~約27mmの範囲内である。ある実施形態では、この値は約8mm、約10mm、約12mm、約14mm、約16mm、約18mm、約20mm、約22mm、約24mm、約26mm、少なくとも約7.5 mm、少なくとも約12.5mm、少なくとも約17.5mm、少なくとも約22.5mm、約27mm未満、約23mm未満、約19mm未満、約15mm未満、約7mm~約13mmの範囲内、約9mm~約15mmの範囲内、約11mm~約17mmの範囲内、約13mm~約19mmの範囲内、約15mm~約21mmの範囲内、約17mm~約23mmの範囲内、又は約19mm~約25mmの範囲内である。
図6は、展開された状態の上側シェル15及び下側シェル20によって定められた夫々の面の間の角度が約4°~約40°の間のあらゆる値を含む約4°~約40°の範囲内とし得ることを示す。ある実施形態では、角度は約10°、約15°、約20°、約25°、約30°又は約35°である。ある実施形態では、展開された状態の角度は少なくとも約5°、少なくとも約10°、少なくとも約15°、少なくとも約20°、少なくとも約25°、少なくとも約30°、約5°~約10°の範囲内、約7.5 °~約12.5°の範囲内、約10°~約15°の範囲内、約12.5°~約17.5°の範囲内、約15°~約20°の範囲内、約17.5°~約22.5°の範囲内、約20°~約25°の範囲内、約22.5°~約27.5°の範囲内、約25°~約30°の範囲内、又は約27.5°~約32.5°の範囲内である。
図7は、椎体間インプラント10と共に使用するための挿入体115 を示す。挿入体115 は、椎体間インプラント10の近位端部と係合するように構成されている遠位端部と、ユーザ(例えば外科医)によって扱われて操作されるように構成されている近位端部とを有している。挿入体115 は、ハンドル125 及びロッド(不図示)を含む展開ツール120 を有している。ロッドは、挿入体115 の長さ分、延びる管腔を通って延び、挿入体115 が椎体間インプラント10と係合するときに椎体間インプラント10内に少なくとも部分的に延びるように挿入体115 の遠位端部を少なくとも部分的に越えて延びている。展開ツール120 のロッドの遠位端部は、調節ねじ55の頭部95と係合するように構成されている。このため、ハンドル125 の回転によって、展開ツール120 のロッドが回転し、次に調節ねじ55が回転して椎体間インプラント10を展開するか又は折り畳む。
挿入体115 の遠位端部は、ねじ付の係合部分150 (図8参照)及び横延長部分130 を有している。係合部分150 は、近位ケージ50のねじ孔110 と係合するように構成されている。横延長部分130 は、係合部分150 が回転して挿入体115 を椎体間インプラント10と係合させるか又は椎体間インプラント10から外す間、椎体間インプラント10を所定の位置に保持するように係合部分150 によって加えられる回転に逆トルクを与える。係合部分150 の操作は、挿入体115 の近位端部に向かって配置されている係合ノブ135 を回転することにより行われる。
図8は、係合部分150 が中空であることを示す。このため、展開ツール120 が係合部分150 を通過して椎体間インプラント10内に延び、近位ケージ50の近位部分を通過して調節ねじと係合することが可能である。図示されていないが、生物製剤又は骨成長促進材料を挿入体115 を介して椎体間インプラント10に注入し得るために、展開ツール120 を挿入体115 から外すことが可能である。
更に、ある実施形態では、特に椎体間インプラント10が展開されていない状態であるとき、横延長部分130 は上側シェル15及び下側シェル20の側壁の夫々の近位縁部と接する。このような構成により、近位ケージ50が挿入力全体を受けるのではなく、挿入体115 が挿入力又は圧縮力をシェル部分に分配することが可能になる。
挿入体115 の近位部分は、椎体間インプラント10の挿入、引き出し、展開又は折り畳みのために挿入体115 の使用を容易にする表面を有している。図7に示されている実施形態では、挿入体115 の近位部分は、外科医が把持するのが容易な平面を有している。近位部分は、椎体間インプラント10の展開量又は展開度を示す展開インジケータ140 を更に有してもよい。展開インジケータ140 は、椎体間インプラント10が椎間腔に挿入されたときに展開が見えない場合があるので外科医にとって特に有用であり得る。更に、透視画像は、その位置で得られる展開角度に関する正確な情報を外科医に与えない可能性が高い。展開インジケータ140 は展開の百分率値を与えてもよい。例えば、椎体間インプラント10が、完全に展開されたときに20°の角度を達成するように構成されている場合、展開インジケータ140 は、その角度の達成率を示す。椎体間インプラント10が展開されていない状態(挿入される前)である場合、展開インジケータ140 は0%の展開率を示す。椎体間インプラント10が約10°に展開されると、展開インジケータ140 は50%の展開率を示し、椎体間インプラント10が約20°に展開されると、展開インジケータ140 は100 %の展開率を示す。ある実施形態では、展開インジケータ140 は、実際の展開度又は展開角度を与えるように構成されている。
ある実施形態によれば、椎体間インプラント10の展開されていない状態は、上面及び下面間の角度が0°より大きい構成として定められている。このような構成により、最終的な展開された状態の展開度又は展開角度をより大きくし得ることが有利になり得る。ある実施形態では、最初の角度は、約0.5 °~約10°の間のあらゆる角度を含む約0.5 °~約10°の範囲内である。ある実施形態では、最初の角度は約1°、約1.5 °、約2°、約2.5 °、約3°、約3.5 °、約4°、約4.5 °、約1°超過、約3°超過、約9°未満、約7°未満、約0.5 °~約3.5 °の範囲内、約2.5 °~約5.5 °の範囲内、約4.5 °~約7.5 °の範囲内、約6.5 °~約9.5 °の範囲内である。
前述したように、展開ツール120 の回転は、椎体間インプラント10を展開するだけでなく、ある実施形態では、外科医に、その位置で椎体間インプラント10によって達成される展開度又は展開率を示すように展開インジケータ140 に作用する。椎体間インプラント10が最初に事前展開する(例えば最小角度が0°を超える)ある実施形態では、展開ツール120 は、このような事前展開を示すように展開インジケータ140 と通信する。例えば、異なる展開ツール120 が事前展開度又は事前展開率毎に設けられてもよい。言い換えれば、椎体間インプラント10が1°の事前展開及び5°の事前展開を備えている場合、挿入体115 が1°の事前展開で椎体間インプラントと連結されると、そのことが展開ツール120 によって展開インジケータ140 に伝えられるように、1つの特定の展開ツール120 が夫々使用される。椎体間インプラントを5°の事前展開で使用すると、異なる展開ツール120 が使用される。例えば、椎体間インプラント10が最初に5°に事前展開されて25°の展開状態に達成し得る場合、展開ツール120 は、展開インジケータ140 が最初の展開率を20%と示すように構成されている。このため、外科医が椎体間インプラント10を挿入すると、椎体間インプラント10が事前展開されているか又は0°を超える最初の展開度を有することを展開インジケータ140 が外科医に気付かせる。しかしながら、ある実施形態では、このような事前展開が展開インジケータ140 によって示されない。
図7に示されている挿入体115 は、近位端部に向いたノッチを有している。このノッチ(及び挿入体115 の下側に設けられている任意の対応するノッチ)は、(図示されていない)逆トルク機器と係合するように構成されている。このような機器は、挿入体115 を所定の位置に保持して、展開ツール120 のハンドル125 を回転して椎体間インプラント10を展開するときに挿入体115 のねじれを防止すべく使用され得る。
椎体間インプラント10は、任意の数の適した方法を使用して患者に外科的に埋め込まれてもよい。ある実施形態では、椎体間インプラント10を埋め込む方法は、挿入体115 の遠位端部を近位ケージ50の近位端部に係合する最初の工程を有する。この工程は、挿入体115 の遠位先端部を近位ケージ50の近位端部と接触させて係合ノブ135 を回転させ、次に係合部分150 を回転させて係合部分150 のねじを近位ケージ50のねじ孔110 のねじと係合させることによって行われる。横延長部分130 が、近位ケージ50の近位端部並びに上側シェル15及び下側シェル20の夫々の側壁の近位端部に形成された椎体間インプラント10の近位端部の夫々のスロットに完全に進むまで係合ノブ135 を回転させる。挿入体115 が椎体間インプラント10と係合すると、展開ツール120 が挿入体115 を通して挿入されて、展開ツールの遠位端部を調節ねじ55と係合させることが可能である。ある実施形態では、挿入体115 が椎体間インプラント10と係合する前に展開ツール120 は挿入体115 内の所定の位置に既に存在する。
その後、椎体間インプラント10は椎間板腔内に配置されて、要望通りに配置される。椎体間インプラント10の所望の場所への配置は、X線透視を使用して行われ得る。このために、椎体間インプラント10の構成要素の一又は複数が少なくとも部分的にX線不透過性を有することができる。ある実施形態では、椎体間インプラント10は一又は複数のX線不透過性マーカを備えており、X線不透過性マーカの主な目的は、椎間板腔への椎体間インプラント10の適切な配置を支援することである。ある実施形態では、椎体間インプラント10が椎間板腔内に適切に配置されるまで、展開ツール120 は挿入体115 を通して挿入されない。展開ツール120 を挿入する前に椎体間インプラント10が配置される実施形態では、挿入体115 の近位端部は、椎体間インプラント10を適切に配置するために必要とされ得るハンマーブローを受けて耐えるように構成され得る。
椎体間インプラント10が適切に配置された状態で、この段階で挿入体115 を通して挿入される必要が有り得る展開ツール120 が回転して、調節ねじ55を回転させることにより、遠位ケージ45が近位ケージ50に対して長手方向に移動する。遠位ケージ45を近位ケージ50から離す方向に移動させることにより、上側シェル15及び下側シェル20に外向きの圧力が加えられる。ある実施形態では、この外向きの圧力は、角度の付いたスロット35及び角度の付いたスロット85に沿って夫々摺動する横突出部70(及び遠位ケージ45の反対側の対応する横突出部)から生じる。ある実施形態では、この外向きの圧力は、上側シェル15及び下側シェル20の内部の傾斜面に押し付ける遠位ケージ45の先細遠位端部から生じる。ある実施形態では、この外向きの圧力は、上側シェル15及び下側シェル20の内部の傾斜面に押し付けるロッド65, 80から生じる。ある実施形態では、この外向きの圧力は、これらの構造的相互作用の2以上の組み合わせから生じる。
所望の展開量に達するまで展開ツール120 を回転させ続けることにより、椎体間インプラント10は展開される。展開量は、展開量を展開度、展開率又はあらゆる他の適した方法で示す展開インジケータ140 を使用して観察され得る。
所望の展開量に達すると、展開ツール120 が挿入体115 から外される。ある実施形態では、次に、生物製剤又は骨成長を促進する材料を挿入体115 のカニューレ構造を介して注入することにより、生物製剤又は骨成長を促進する材料を椎体間インプラント10に注入する。ある実施形態では、挿入体が椎体間インプラント10から外された後にこのような材料を椎体間インプラント10又は椎体間インプラント10を囲む空間に注入する。椎体間インプラント10の配置に影響を及ぼすことなく、挿入体115 の遠位先端部が外科的空間から自由に引き出され得るまで係合ノブ135 を回すことにより、挿入体が椎体間インプラントから外される。
図9は、上側シェル215 及び下側シェル220 を備えた展開可能な椎体間インプラント210 の代替的な実施形態を示す。椎体間インプラント210 の多くの態様は椎体間インプラント10の態様と同様であり、(上側ヒンジポイント225 、下側ヒンジポイント230 、近位ケージ250 、横突出部270 、角度の付いたスロット235 、歯状体222 及び移植窓240 を備えている)が、上側シェル215 及び下側シェル220 は、椎体間インプラント210 の遠位端部に向かって上面及び下面に開口部を夫々有している。図9に示されている斜視図では、上側開口部212 のみが示されているが、この実施形態では下側シェル220 に対応する開口部が設けられている。ある実施形態では、1つのシェルのみがこのような開口部を有している。
図10は、(角度の付いた傾斜260 が上側シェル215 及び下側シェル220 の内面を押し付ける、及び/又は横突出部270 が角度の付いたスロット235 に沿って摺動すると共に不図示の横突出部が角度の付いたスロット285 に沿って摺動する、及び/又はロッド265, 280が上側シェル215 及び下側シェル220 の内側の傾斜面に沿って摺動することにより)椎体間インプラント210 が展開すると、上側シェル215 及び下側シェル220 の遠位端部がクラムシェル状に分離して上側椎体及び下側椎体と係合するだけでなく、椎間腔内での椎体間インプラント210 の動き又は移動を防止、制限又は軽減するように、保持突起体が上側シェル215 及び下側シェル220 に形成された開口部を貫いて延びることを示す。椎体間インプラント10と同様に、椎体間インプラント210 は上側ロッド265 及び下側ロッド280 を備えているが、この実施形態では、上側ロッド265 は、椎体間インプラント210 が展開したときに上側開口部212 を貫いて延びる上側保持突起体214 のための連結ポイント及びヒンジポイントとして機能する。相応して、下側ロッド280 は、下側開口部を貫いて延びる下側保持突起体216 のための連結ポイント及びヒンジポイントとして機能する。ある実施形態では、1つの拡張可能な保持突起体のみが設けられている。ある実施形態では、保持突起体はロッドに一体化されている。ある実施形態では、保持突起体はロッドを中心として自由に回転する。遠位ケージ245 の遠位側への長手方向の平行移動により、椎体間インプラント210 から展開又は拡張するように、上側保持突起体214 及び下側保持突起体216 を強制的に夫々の開口部に押し付けて夫々の開口部に沿って摺動させる。逆に、遠位ケージ245 の近位側への平行移動により、上側保持突起体214 及び下側保持突起体216 を椎体間インプラント210 に引き戻す。
図11は、上側保持突起体214 及び下側保持突起体216 が、どのように上側ロッド265 及び下側ロッド280 に夫々連結されているかを示し得る椎体間インプラント210 の分解図である。ある実施形態では、2つの構成要素が共に溶解、接合、結合若しくは接着されているか、又は単一の部品で構成されてもよい。
図11は、近位ケージ250 の遠位端部がねじ孔224 を有していることを更に示す。この実施形態では、遠位ケージ245 はねじ孔を有さない。これは、調節ねじ255 がねじ孔224 に螺合することを意味し、回転する場合、調節ねじ255 を遠位方向に長手方向に移動させることにより、(調節ねじ255 の遠位端部が先端部の遠位面の一部又は全てでの摩擦を低減すべく先細であってもよいが、滑らかに又は丸みを帯びて示されている)調節ねじ255 の遠位端部を遠位ケージ245 の遠位端部に押し付け、これにより、遠位ケージ245 を移動させて、遠位ケージ245 が上側シェル215 及び下側シェル220 の遠位端部を押し開く。ある実施形態では、調節ねじ255 の遠位端部は、調節ねじ255 を自由に回転させ得るピンを用いて遠位ケージ245 の遠位端部内の所定の位置に保持される。ある実施形態では、調節ねじ255 の遠位端部は、遠位ケージ245 とスナップ式に係合するように構成されている。
ある実施形態では、抵抗要素(不図示)が、好ましくは近位ケージ250 の遠位端部で近位ケージ250 に組み込まれ得る。このような抵抗要素はねじ付き内部を有してもよく、ねじ付き内部を通して調節ねじ255 が螺合される。しかしながら、近位ケージ250 のねじ孔224 とは異なり、抵抗要素は、調節ねじ255 の回転に少なくともある抵抗を適用するように構成されている。このような抵抗により、外科的処置中及び/又は術後に展開可能な椎体間インプラント210 が誤って折り畳まれて体積を減少させることが防止され得る。抵抗要素は、あらゆる数の適した材料、例えば金属(例えば鋼、チタン、その合金など)又はポリマー(ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリジメチルシロキサン、パリレン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン、ポリイミド、PEEK、ポリウレタン、又はその組み合わせ)を含み得る。ある実施形態では、抵抗要素は内部にねじ込まれ、ある実施形態では、抵抗要素は内部にねじ込まれず、調節ねじ255 に摩擦力を単に加えるだけである。
図12は、調節ねじ355 の構成、及び、調節ねじ355 が近位ケージ350 及び遠位ケージ345 とどのように相互作用するかの点で展開可能な椎体間インプラント210 とは大幅に異なる展開可能な椎体間インプラント310 の代替的な実施形態を示す。展開可能な椎体間インプラント310 の他の態様は、展開可能な椎体間インプラント210 の態様を主に反映しており、上側シェル315 、下側シェル320 、上側ヒンジポイント325 、下側ヒンジポイント330 、近位ケージ350 、横突出部370 、角度の付いたスロット335 、角度の付いたスロット385 、歯状体322 及び上側開口部312 を備えている。また、椎体間インプラント310 内に上側保持突起体314 及び下側保持突起体316 が設けられている。椎体間インプラント210 と同様に、上側保持突起体314 の回転ポイントは上側ロッド365 であり、下側保持突起体316 の回転ポイントは下側ロッド380 であるが、椎体間インプラント310 では、上側ロッド365 及び下側ロッド380 の両方が、調節ねじ355 の遠位端部と係合するように構成されており、ある実施形態では調節ねじ355 の遠位端部は上側ロッド365 及び下側ロッド380 を収容すべく調節ねじ355 の遠位端部に向かってフランジ又は溝を有している。このような調節ねじ355 との係合により、椎体間インプラント310 を折り畳むか又は少なくとも部分的に折り畳むように、調節ねじ355 が遠位ケージ345 を引き戻し得る。この構成により、椎体間インプラント310 の所望の展開及び収縮を達成するために必要な構成要素の数を減らすことが可能である。
図12は、調節ねじ355 の遠位端部が部分的に先細の先端部を有していることを更に示す。この構成により、ある実施形態では、調節ねじ355 の遠位端部と遠位ケージ345 との摩擦量が低減する。
図12には、調節ねじ355 を受けて調節ねじ355 の意図しない又は望ましくない回転に抵抗を加えるように構成されているねじ貫通孔を有する抵抗要素333 が更に示されている。抵抗要素333 は近位ケージ350 によって受けられるように構成されており、近位ケージ350 とは異なる材料を含んでもよい。例えば、抵抗要素333 は、チタン又はチタン合金などの金属を含んでもよい近位ケージ350 とは対照的にPEEKなどのポリマーを含んでもよい。
図13は、椎体間インプラント410 が上側保持突起体314 及び下側保持突起体316 を欠いているだけでなく、主にこの図示された実施形態では第1のねじ455A及び第2のねじ455Bを有する対のねじである調節ねじ455 の構成で展開可能な椎体間インプラント310 とは異なる展開可能な椎体間インプラント410 の代替的な実施形態を示す。第1のねじ455Aは、第2のねじ455Bの雄ねじと螺合して係合するねじ孔を有している。この構成により、近位ケージ450 に対する遠位ケージ445 の平行移動又は移動の量が増加する。近位ケージ450 のねじ孔424 と螺合して係合する第1のねじ455Aを回転させることにより、第1のねじ455Aを近位ケージ450 に対して平行移動させる。この回転によって、第2のねじ455Bを更に平行移動させて、第2のねじの遠位端部が遠位ケージ445 と係合してクロスピン455Cによって遠位ケージ445 に回転して固定される。次に、組み立て中にクロスピンが挿入される孔の縁部455Dをクリンプすることにより、クロスピン455Cは遠位ケージ445 に固定される。
ある実施形態によれば、この図示された実施形態のように対のねじを使用することにより、椎体間インプラント410 の展開に必要なトルクが減るように調節ねじ455 と遠位ケージ445 との摩擦が低減する。ある実施形態では、第2のねじ455Bを遠位ケージ445 に固定するためのクロスピン455Cが必要ではなく、第2のねじ455Bの遠位端部との摩擦嵌合によって簡単に実現され得る。しかしながら、クロスピン455Cの使用により、椎体間インプラント410 が再配置されるか又は椎間腔から除去される必要がある場合などに椎体間インプラント410 を閉じることが容易になり得る。
本明細書に開示されている他の実施形態と同様に、椎体間インプラント410 は上側ロッド465 及び下側ロッド480 を備えている。ある他の実施形態と同様に、これらのロッドは、角度の付いたスロット435 及び角度の付いたスロット485 に夫々摺動するように配置されて構成されている。この図示された実施形態は、これらのロッドが、夫々の角度の付いたスロットによってのみ、上側シェル415 及び下側シェル420 と係合するように構成され得ることを示す。
ある他の実施形態と同様に、上側シェル415 及び下側シェル420 は、移植窓と、突起部、歯状体又は移動防止機構422 とを有している。更に、夫々のシェルは近位端部に、この実施形態では湾曲した面だけではなく湾曲した壁を更に有するヒンジポイントを有している。従って、上側ヒンジポイント425 及び下側ヒンジポイント430 の各々は近位ケージ450 で夫々の近位係合機構を中心として回転するが、更なる湾曲した壁により、椎体間インプラント410 全体に更なる安定性がもたらされ得る。
実施形態
以下の実施形態は、本開示の執筆者が検討している特定の構成、材料、配置などの例としてのみ提供されている。
実施形態1.近位端部及び遠位端部を有し、近位端部から遠位端部に延びて第1の脊椎体の下面と係合するように構成されている上面を画定し、一対の側壁を更に有し、少なくとも一方の側壁が側壁に沿って上面から離れる方向に遠位に延びている第1の角度の付いたスロットを有している上側シェルと、
近位端部及び遠位端部を有し、近位端部から遠位端部に延びて第2の脊椎体の上面と係合するように構成されている下面を画定し、一対の側壁を更に有し、少なくとも一方の側壁が側壁に沿って下面から離れる方向に遠位に延びている第2の角度の付いたスロットを有している下側シェルと、
上側シェルと下側シェルとの間に配置されて、連動する近位ケージ及び遠位ケージと長手軸芯を定める調節ねじとを有する制御集合体であって、近位ケージが近位孔及び遠位孔を有して遠位ケージが近位孔を有し、調節ねじが近位ケージの遠位孔を貫いて延びている制御集合体と
を備えており、
近位ケージの近位部分が、上側シェルの回転中心である一対の上側ヒンジポイントと下側シェルの回転中心である一対の下側ヒンジポイントとを有しており、
遠位ケージは、第1の角度の付いたスロットと係合するように構成されている第1の横突出部と、第2の角度の付いたスロットと係合するように構成されている第2の横突出部とを有しており、
調節ねじの回転によって、遠位ケージが長手軸芯に沿って平行移動し、次に上側シェル及び下側シェルの夫々の遠位端部を展開されていない状態から展開された状態に離れさせる、展開可能な椎体間インプラント。
実施形態2.調節ねじは、近位ねじ及び遠位ねじを有する対のねじであり、近位ねじは遠位端部で開口しているねじ孔を有し、遠位ねじはねじ孔に螺合して係合する、実施形態1の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態3.遠位ねじが遠位ケージに対して回転して固定されるように、遠位ねじの遠位端部が遠位ケージと係合する、実施形態2の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態4.近位ケージの遠位孔はねじ付であり、調節ねじは近位ケージのねじ付遠位孔と螺合して係合する、実施形態1、2又は3の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態5.調節ねじの遠位端部が、遠位ケージの遠位端部で内面と接するように構成されている、実施形態1、2、3又は4の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態6.遠位ケージは、調節ねじを遠位ケージに対して長手方向に所定の位置に保持するように構成されている保持ピンを更に有している、実施形態1、2、3、4又は5の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態7.調節ねじの遠位端部は少なくとも部分的に先細である、実施形態1、2、3、4、5又は6の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態8.遠位ケージは、ねじ付の遠位孔を更に有しており、調節ねじはねじ付の遠位孔と螺合して係合する、実施形態1の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態9.近位ケージは、調節ねじを近位ケージに対して長手方向に所定の位置に保持するように構成されている保持ピンを更に有している、実施形態8の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態10.遠位ケージは、上側シェル及び下側シェルの夫々の傾斜面と摺動して係合するように構成されている遠位傾斜面を更に有している、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8又は9の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態11.遠位ケージは、上側シェル及び下側シェルの夫々の下面と摺動して係合するように夫々構成されている丸みを帯びた上面及び丸みを帯びた下面を更に有している、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態12.丸みを帯びた上面及び丸みを帯びた下面は、遠位ケージに固定されたロッドである、実施形態11の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態13.ロッドは、遠位ケージの第1の横突出部及び第2の横突出部の両方として機能する、実施形態12の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態14.ロッドは、遠位ケージを形成する材料の摩擦係数より低い摩擦係数を有する材料を含んでいる、実施形態12又は13の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態15.展開可能な椎体間インプラントが展開されていない状態から展開された状態に移行するときに拡張するように構成されている拡張可能な上側保持突起体及び/又は下側保持突起体を更に備えている、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態16.上側保持突起体及び/又は下側保持突起体は、展開可能な椎体間インプラントが展開された状態から展開されていない状態に移行するときに引っ込むように構成されている、実施形態15の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態17.上側シェルは、上側シェルの遠位端部に向かって上面に上側開口部を有しており、上側開口部は、拡張可能な上側保持突起体が、拡張されると上側開口部を通過させ得るように構成されており、
下側シェルは、下側シェルの遠位端部に向かって下面に下側開口部を有しており、下側開口部は、拡張可能な下側保持突起体が、拡張されると下側開口部を通過させ得るように構成されている、実施形態15又は16の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態18.上側保持突起体及び/又は下側保持突起体は、制御集合体の遠位ケージに回転可能に連結されている、実施形態15、16又は17の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態19.長手軸芯に沿った遠位ケージの平行移動により、上側保持突起体及び/又は下側保持突起体が拡張するか又は引っ込む、実施形態18の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態20.上側保持突起体及び/又は下側保持突起体は、遠位ケージの夫々のロッドに取り付けられている、実施形態12、13又は14を引用する実施形態15、16、17、18又は19の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態21.遠位ケージのロッドは、ロッドの少なくとも一部を受けるための径方向の凹部を有する調節ねじの遠位端部と係合するように構成されており、この係合によって、遠位ケージを調節ねじに対して長手方向に固定する、実施形態20の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態22.上側ヒンジポイント及び下側ヒンジポイントは、上側ケージ及び下側ケージの近位部分と係合するように構成されている夫々の横突出部を有している、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20又は21の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態23.展開されていない状態では、上側シェル及び下側シェルの夫々の側壁は互いに接して制御集合体を囲む、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21又は22の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態24.上側シェル及び下側シェルの夫々の遠位端部は、椎体間インプラントが展開されていない状態であるときに遠位ケージの遠位端部を囲むように湾曲している、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22又は23の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態25.上側シェル、下側シェル、近位ケージ及び遠位ケージは、骨成長のためのチャネルを画定するように上側シェルの上面から下側シェルの下面に延びている少なくとも1つの開口部を夫々有している、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23又は24の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態26.展開可能な椎体間インプラントはチタン合金を含んでいる、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態27.調節ねじの回転に抵抗するように構成されている抵抗要素を更に備えている、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25又は26の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態28.抵抗要素はポリマーを含んでいる、実施形態27の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態29.上側シェル、下側シェル、近位ケージ、遠位ケージ及び調節ねじの少なくとも1つは多孔質材料を含んでいる、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27又は28の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態30.多孔質材料は、均一な材料を形成すべく共に接合されている多孔質シートの2以上の層を有している、実施形態29の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態31.上側シェル及び下側シェルは、椎体間インプラントが展開されていない状態であるときに互いの内部に少なくとも部分的に入れ子になるように構成されている、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29又は30の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態32.近位ケージ及び遠位ケージは、椎体間インプラントを構造的に支持すべく上側シェル及び下側シェルの側壁の夫々の内面と接するように構成されている側壁を更に有している、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30又は31の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態33.上側シェルの少なくとも1つの側壁の縁部が一又は複数の突出部を有しており、椎体間インプラントが展開されていない状態であるときに椎体間インプラントにより大きな構造的な完全性を与えるように、下側シェルの少なくとも1つの側壁の縁部が、上側シェルの一又は複数の突出部を受けるように構成されている一又は複数の凹部を有している、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31又は32の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態34.上側シェルの上面及び/又は下側シェルの下面に多孔質材料の層が更に設けられており、多孔質材料の層は上面及び/又は下面の切り欠き又は凹部内に配置されている、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32又は33の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態35.多孔質材料の層は、多孔質チタン合金の一又は複数のシートを含んでいる、実施形態34の展開可能な椎体間インプラント。
実施形態36.実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34又は35の展開可能な椎体間インプラントと共に使用するための挿入体であって、
延長部分を含むハンドル部分であって、延長部分がハンドル部分の近位端部から延長部分の遠位端部に延びているカニューレを有しているハンドル部分と、
延長部分の遠位端部に設けられて、椎体間インプラントと係合するように構成されている係合機構と、係合機構が椎体間インプラントと係合するか又は椎体間インプラントから外される間に椎体間インプラントの回転を防止するように構成されている少なくとも1つの逆トルク延長部分とを有する係合部分と、
ハンドルと、ハンドル部分のカニューレ内を摺動して回転するように構成されている延長部であって、調節ねじと係合するように椎体間インプラント内に延びるように構成されている先端部を有している延長部とを有する展開ツールと
を備えており、
調節ねじと係合した展開ツールが回転することにより、椎体間インプラントが展開されていない状態から展開された状態に、又は展開された状態から展開されていない状態に移行する、挿入体。
実施形態37.ハンドルは、係合機構を回転させるように構成されている係合ノブを更に有している、実施形態36の挿入体。
実施形態38.ハンドルは、展開ツールの回転によって得られる椎体間インプラントの展開度を示すように構成されている展開インジケータを更に有している、実施形態36又は37の挿入体。
実施形態39.展開ツールは、椎体間インプラントの最初の展開度を与えるように構成されている、実施形態38の挿入体。
実施形態40.最初の展開度は、約0°より大きい、約2°より大きい、約4°より大きい又は約6°より大きい、実施形態39の挿入体。
実施形態41.実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34又は35の展開可能な椎体間インプラントを埋め込む方法であって、
挿入体を用いて、椎体間インプラントを椎間板腔内に折り畳まれた状態で配置し、
挿入体の制御ノブを回転させて、次に調節ねじを回転させることにより、椎体間インプラントを展開し、
展開した椎体間インプラントを挿入体から解放する、方法。
実施形態42.展開した椎体間インプラントを挿入体から解放する前に、骨成長を促進する材料を、椎体間インプラントの近位端部の開口部を通して椎体間インプラントに注入する、実施形態41の方法。
実施形態43.実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34又は35の展開可能な椎体間インプラントを埋め込む方法であって、
実施形態36、37、38、39又は40の挿入体を用いて、椎体間インプラントを椎間板腔内に折り畳まれた状態で配置し、
挿入体の制御ノブを回転させて、次に調節ねじを回転させることにより、椎体間インプラントを展開し、
展開した椎体間インプラントを挿入体から解放する、方法。
実施形態44.展開した椎体間インプラントを挿入体から解放する前に、骨成長を促進する材料を、カニューレの近位開口部を通して椎体間インプラントに注入する、実施形態43の方法。
特定の実施形態が本明細書に示されて記載されているが、請求する主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び調整がなされ得ることを理解されたい。更に、請求する主題の種々の態様が本明細書に記載されているが、このような態様は組み合わせて利用される必要はない。本明細書に記載されている機器、システム及び方法が後方アプローチで記載されているが、本明細書に記載されている機器、システム及び方法は、側方アプローチ又は前方アプローチを含めて他の外科的処置で使用されてもよいことに注目すべきである。
特に示されていない限り、明細書及び特許請求の範囲に使用されている成分の量、特性、例えば分子量、反応条件などを表す全ての数は、「約」という用語によって全ての例で変更されると理解すべきである。従って、反対に示されていない限り、明細書及び添付された特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本開示の実施形態によって得ようとされている所望の特性に応じて異なってもよい近似である。少なくとも、特許請求の範囲の均等物の原則の適用を制限しようとすることなく、各数値パラメータは、記載された有効数字の数を考慮して通常の丸め手法を適用することにより少なくとも解釈されるべきである。本開示の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータが近似であるにもかかわらず、具体的な例に記載されている数値は可能な限り正確に記載されている。しかしながら、あらゆる数値は、夫々のテスト測定で得られた標準偏差から必然的に生じるある誤差を本質的に含む。一実施形態では、「約」及び「略」という用語は、示された範囲の10%内の数値パラメータを表す。
本開示の実施形態を記載するという観点で(特に以下の特許請求の範囲の観点で)使用される「a」、「an」、「the 」という用語及び同様の言及は、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、単数及び複数の両方を網羅すると解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、この範囲内にある夫々の別個の値を個々に参照する簡単な方法として機能することを単に意図されている。本明細書に特に示されていない限り、夫々の個々の値は、本明細書に個々に記載されているかのように明細書に組み込まれる。本明細書に記載されている全ての方法は、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、あらゆる適切な順序で行われ得る。本明細書に記載されているあらゆる全ての例又は例示的な文言(例えば「など」)の使用は、本開示の実施形態を更に明らかにすることを単に意図されており、本開示の範囲に制限を与えるものではない。本明細書に記載されている文言は、本開示の実施形態の実施に不可欠な、あらゆる請求されていない要素を示すと解釈されるべきではない。
本明細書に開示されている代替の要素又は実施形態のグループ化は制限と解釈されるべきではない。各グループメンバーは、個々に、又はグループの他のメンバー若しくは本明細書に記載されている他の要素とのあらゆる組み合わせで参照されて請求され得る。グループの一又は複数のメンバーが、簡便性及び/又は特許性のためのグループに含まれてもよく又はこのようなグループから削除されてもよいと予測される。このようなあらゆる包含又は削除が生じると、明細書は、添付の特許請求の範囲に使用されている全てのマーカッシュグループの記載を満たすように変更されたグループを含むとみなされる。
本発明者が本開示の実施形態を実施するために知られている最善の方法を含む、ある実施形態が本明細書に記載されている。言うまでもなく、これらの記載された実施形態の変形例が、上記の記載を読むと当業者に明らかになる。本発明者は、当業者が、このような変形例を適切に採用することを予想し、本開示の実施形態が本明細書に具体的に記載されている方法以外の方法で実施されることを意図している。従って、本開示は、適用可能な特許法で許可されているように、本願に添付されている特許請求の範囲に記載されている主題の全ての変更及び均等物を含む。更に、全ての可能な変形例の上述した要素のあらゆる組み合わせは、本明細書に特に示されていない限り又は明らかに文脈と矛盾していない限り、本開示に含まれる。
本明細書に開示されている具体的な実施形態は、「で構成されている」又は「で本質的に構成されている」という文言を使用して特許請求の範囲において更に限定されてもよい。特許請求の範囲に使用される場合、出願されるか又は補正毎に追加されるかに関わらず、「で構成されている」という移行句は、特許請求の範囲に特定されていないあらゆる要素、工程又は成分を除外する。「で本質的に構成されている」という移行句は、特許請求の範囲を、特定されている材料又は工程、及び一又は複数の基本的で新規な特性に著しく影響を及ぼさない材料又は工程に制限する。このように請求された本開示の実施形態は、本明細書に本質的又は明示的に記載されて可能になる。
更に、本開示を通して任意の参照が特許及び刊行物になされた場合、これらの参照及び刊行物の各々は、全体が参照によって本明細書に個々に組み込まれる。
最後に、本明細書に開示されている実施形態は本開示の原理の実例であると理解されるべきである。採用されてもよい他の変更は本開示の範囲内である。従って、例として限定することなく、本開示の実施形態の代替的な構成が、本明細書の教示に従って使用されてもよい。従って、本開示は、正確に示されて記載されているものに限定されない。
関連出願
本願は、2020年3月5日に出願された米国仮出願第62/985610号、及び2020年8月7日に出願された米国仮出願第63/062663号の優先権を主張しており、これら両方の内容全体が参照によって本明細書に組み込まれている。

Claims (20)

  1. 近位端部及び遠位端部を有し、前記近位端部から前記遠位端部に延びて第1の脊椎体の下面と係合するように構成されている上面を画定し、一対の側壁を更に有し、少なくとも一方の側壁が前記側壁に沿って前記上面から離れる方向に遠位に延びている第1の角度の付いたスロットを有している上側シェルと、
    近位端部及び遠位端部を有し、前記近位端部から前記遠位端部に延びて第2の脊椎体の上面と係合するように構成されている下面を画定し、一対の側壁を更に有し、少なくとも一方の側壁が前記側壁に沿って前記下面から離れる方向に遠位に延びている第2の角度の付いたスロットを有している下側シェルと、
    前記上側シェルと前記下側シェルとの間に配置されて、連動する近位ケージ及び遠位ケージと長手軸芯を定める調節ねじとを有する制御集合体であって、前記近位ケージが近位孔及び遠位孔を有して前記遠位ケージが近位孔を有し、前記調節ねじが前記近位ケージの遠位孔を貫いて延びている前記制御集合体と
    を備えており、
    前記近位ケージの近位部分が、前記上側シェルの回転中心である一対の上側ヒンジポイントと前記下側シェルの回転中心である一対の下側ヒンジポイントとを有しており、
    前記遠位ケージは、前記第1の角度の付いたスロットと係合するように構成されている第1の横突出部と、前記第2の角度の付いたスロットと係合するように構成されている第2の横突出部とを有しており、
    前記調節ねじの回転によって、前記遠位ケージが前記長手軸芯に沿って平行移動し、次に前記上側シェル及び前記下側シェルの夫々の遠位端部を展開されていない状態から展開された状態に離れさせる、展開可能な椎体間インプラント。
  2. 前記調節ねじは、近位ねじ及び遠位ねじを有する対のねじであり、前記近位ねじは遠位端部で開口しているねじ孔を有し、前記遠位ねじは前記ねじ孔に螺合して係合する、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  3. 前記遠位ねじが前記遠位ケージに対して回転して固定されるように、前記遠位ねじの遠位端部が前記遠位ケージと係合する、請求項2に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  4. 前記近位ケージの遠位孔はねじ付であり、前記調節ねじは前記近位ケージのねじ付の遠位孔と螺合して係合する、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  5. 前記調節ねじの遠位端部が、前記遠位ケージの遠位端部で内面と接するように構成されている、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  6. 前記遠位ケージは、前記調節ねじを前記遠位ケージに対して長手方向に所定の位置に保持するように構成されている保持ピンを更に有している、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  7. 前記遠位ケージは、前記上側シェル及び前記下側シェルで夫々の傾斜面と摺動して係合するように構成されている遠位傾斜面を更に有している、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  8. 前記遠位ケージは、前記上側シェル及び前記下側シェルの夫々の下面と摺動して係合するように夫々構成されている丸みを帯びた上面及び丸みを帯びた下面を更に有している、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  9. 前記丸みを帯びた上面及び前記丸みを帯びた下面は、前記遠位ケージに固定されたロッドである、請求項8に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  10. 前記ロッドは、前記遠位ケージの第1の横突出部及び第2の横突出部の両方として機能する、請求項9に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  11. 前記ロッドは、前記遠位ケージを形成する材料の摩擦係数より低い摩擦係数を有する材料を含んでいる、請求項9に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  12. 前記展開可能な椎体間インプラントが展開されていない状態から展開された状態に移行するときに拡張するように構成されている拡張可能な上側保持突起体及び/又は下側保持突起体を更に備えている、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  13. 前記上側保持突起体及び/又は前記下側保持突起体は、前記展開可能な椎体間インプラントが展開された状態から展開されていない状態に移行するときに引っ込むように構成されている、請求項12に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  14. 前記上側シェルは、前記上側シェルの遠位端部に向かって前記上面に上側開口部を有しており、前記上側開口部は、拡張可能な上側保持突起体が拡張されると前記上側開口部を通過させ得るように構成されており、
    前記下側シェルは、前記下側シェルの遠位端部に向かって前記下面に下側開口部を有しており、前記下側開口部は、拡張可能な下側保持突起体が拡張されると前記下側開口部を通過させ得るように構成されている、請求項12に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  15. 前記上側保持突起体及び/又は前記下側保持突起体は、前記制御集合体の遠位ケージに回転可能に連結されている、請求項12に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  16. 前記長手軸芯に沿った前記遠位ケージの平行移動により、前記上側保持突起体及び/又は前記下側保持突起体が拡張するか又は引っ込む、請求項15に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  17. 前記遠位ケージは、前記上側シェル及び前記下側シェルの夫々の下面と摺動して係合するように夫々構成されている丸みを帯びた上面及び丸みを帯びた下面を更に有しており、
    前記丸みを帯びた上面及び前記丸みを帯びた下面は、前記遠位ケージに固定されたロッドであり、
    前記上側保持突起体及び/又は前記下側保持突起体は、前記遠位ケージの夫々のロッドに取り付けられている、請求項12に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  18. 展開されていない状態では、前記上側シェル及び前記下側シェルの夫々の側壁は互いに接して前記制御集合体を囲む、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  19. 前記上側シェル及び前記下側シェルの夫々の遠位端部は、前記椎体間インプラントが展開されていない状態であるときに前記遠位ケージの遠位端部を囲むように湾曲している、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
  20. 前記上側シェル、前記下側シェル、前記近位ケージ、前記遠位ケージ及び前記調節ねじの少なくとも1つは多孔質材料を含んでいる、請求項1に記載の展開可能な椎体間インプラント。
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