様々な図面における同様の参照番号および名称は、同様の要素を示す。
以下の説明は、本開示の発明的態様について説明する目的でいくつかの実装形態を対象としている。しかしながら、本明細書の教示が多くの異なる方法で適用され得ることは、当業者には容易に認識されよう。
説明する実装形態は、米国電気電子技術者協会(IEEE)16.11規格のいずれか、もしくはIEEE802.11規格のいずれか、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、広帯域CDMA(W-CDMA)、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO Rev A、EV-DO Rev B、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、AMPSによる無線周波数(RF)信号、または3G技術、4G技術、もしくは5G技術もしくはそれらのさらなる実装形態を利用するシステムなど、ワイヤレス、セルラーもしくはモノのインターネット(IoT)ネットワーク内で通信するために使用される他の信号を送信および受信することが可能である、任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。
クロスキャリアスケジューリングでは、第1のセル(本明細書でスケジューリングセルと呼ばれる)は、第2のセル(本明細書でスケジュールされたセルと呼ばれる)に対する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のダウンリンク制御情報(DCI)内でスケジューリング情報を提供し得る。スケジューリングセルPDCCHは、スケジュールされたセルのダウンリンクおよびアップリンクデータチャネル(すなわち、PDSCHおよびPUSCH)をスケジュールするDCI(たとえば、PUSCHのスケジューリングためのDCIフォーマット0_0または0_1、またはPDSCHのスケジューリングのためのDCIフォーマット1_1)を提供する。プライマリセル(または「PCell」)がスケジューリングセルであり、セカンダリセル(または「SCell」)がスケジュールされたセルであると仮定すると、プライマリセルPDCCHは、その上でリソースがスケジュールされる構成要素を識別する情報を提供するCIFを含む。SCellのグループのうちの1つは、プライマリSCell(PSCell)と呼ばれることがある。二重接続性(DC)動作の場合、モバイルデバイスは、2つのセルグループ(CG)で構成され得、第1のCGは、PCellを含むサービングセルのうちの1つまたはそのセットを含むマスタセルグループ(MCG)と呼ばれ、もう1つのCGは、PSCellを含むサービングセルのうちの1つまたはそのセットを含むセカンダリセルグループ(SCG)と呼ばれる。DC動作の場合、各SCellはMCGまたはSCGのいずれかに属する。PSCellは、PCellおよびSCGに属するSCellに対する、共通探索空間(CSS)および物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信をサポートし得るアンカーキャリア(または、SCG内のPCell)として働くことができる。
従来のクロスキャリアスケジューリングでは(たとえば、従来のキャリアグリゲーションでは)、任意のセル(PCellおよびSCellを含む)は、SCellをスケジュールするスケジューリングセルとして構成され得る。DC動作の場合、スケジューリングセルおよびスケジュールされたセルは、典型的には、同じCG内にある。DC動作のためのSCGでは、PSCellおよびSCellは、SCellをスケジュールするスケジューリングセルとして構成され得る。セルグループ内の所与のスケジューリングセルの場合、任意のスケジュールされたセルは同じセルグループ内にある。しかしながら、従来のクロスキャリアスケジューリングは、SCellがPCellまたはPSCell上でデータをスケジュールするスケジューリングセルになるための機構を提供しない。
様々な実装形態は、PCellまたはPSCell(すなわち、プライマリセル)上の通信のSCell(すなわち、セカンダリセル)によるクロスキャリアスケジューリングを可能にする(すなわち、セカンダリセルは、PCellまたはPSCellのスケジューリングセルであり得る)。いくつかの実装形態では、セカンダリセルのPDCCHは、プライマリセル上のアクティビティをスケジュールするように構成され得る。通信リンクのネットワークサイドの様々な実装形態は、ネットワークデバイスによって、セカンダリセルのDCI内でプライマリセル上の通信をスケジュールすること、および、セカンダリセルのDCIに基づいて、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを実行することを含み得る。いくつかの実装形態では、ネットワークデバイスは、プライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたDCIフォーマット内でプライマリセル上の通信をスケジュールし得る。
通信リンクのワイヤレスデバイスサイドのいくつかの実装形態は、ワイヤレスデバイスによって、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするかどうかをすること、および、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIに基づいて、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを決定することを含み得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、セカンダリセルからのDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたDCIフォーマットを含むとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールすると決定し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、セカンダリセルからのDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたキャリア表示フィールド(CIF)を含むとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールすると決定し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、セカンダリセルから受信されたDCIが、プライマリセルの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの1つの上の通信に関するスケジューリング情報を提供するとの決定に応答して、DCIがプライマリセル上の通信をスケジュールすると決定し得る。そのような実装形態では、DCIは、スケジュールされたセルがプライマリセルであることを示す値を含むCIFを含み得る。
たとえば、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上のPDSCHまたはPUSCHをスケジュールするように構成された、セカンダリセル上のDCIフォーマットを監視するように構成され得る。いくつかの実装形態では、DCIフォーマットは、DCIフォーマット0_1、0_2、1_1、または1_2であってよい。そのような実装形態では、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_1、0_2、1_1、または1_2は、プライマリセルのセルインデックスを示す値を含むCIFフィールドを含み得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上のDCIフォーマット0_0および1_0を監視し得る。そのような実装形態では、PDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceSIB1、searchSpaceOtherSystemInformation、およびpagingSearchSpaceなどの構成情報は、プライマリセルによって構成され得、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上の対応する共通探索空間(たとえば、タイプ0、0A、または2の共通探索空間(CSS)セット)を監視し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、DCIフォーマットによる(PDSCHまたはPUSCH上の)ユニキャスト通信をスケジュールするように構成され得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_0、1_0、0_1、1_1、0_2、または1_2などのDCIフォーマットを監視し得、(PDSCHまたはPUSCH上の)スケジュールされたユニキャスト通信は、セカンダリセル上にあり得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上のタイプ0、0A、または2のCSSセット内のプライマリセル上のDCIフォーマット0_0および1_0を監視し得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスが、セカンダリセルのPDCCH内のスケジューリング情報を監視することによってのみ、プライマリセル上のユニキャスト通信のスケジューリングを決定し得るように、ワイヤレスデバイスは、スケジューリングセルとしてSCellを用いたクロスキャリアスケジューリングを監視し(すなわち、CIFフィールドがSCell上で監視されるDCIフォーマット内に存在する)、プライマリセル上でDCIフォーマットによってスケジュールされたプライマリセル上のユニキャスト通信を可能にしないように構成され得る。詳細には、ワイヤレスデバイスがプライマリセルに対するスケジューリングセルであるSCellを用いたクロスキャリアスケジューリングで構成されるとき、ワイヤレスデバイスは、Type3-CSS内のまたはワイヤレスデバイス固有探索空間(USS)内のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によってスクランブルされたサイクリック冗長検査(CRC)を用いてDCIフォーマット0_0または1_0を、またはプライマリセル内のUSS内の他のDCIフォーマット(DCIフォーマット0_1、0_2、1_1、および1_2など)を監視しなくてよい。いくつかの実装形態では、ネットワークデバイスは、プライマリセル内でType3-CSSまたはUSSを構成しなくてよく、その場合、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル内でType3-CSSおよびUSSの構成を予想しない。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上のプライマリセルスケジューリングユニキャスト通信(すなわち、PDSCHまたはPUSCH)に対するDCIフォーマットを監視するようにワイヤレスデバイスに伝える構成情報を無視または軽視し得る。構成は、プライマリセル上のType3-CSSまたはUSSである。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上のType1-CSSを監視し得る。Type1-CSSは、プライマリセルに対するPDCCH-ConfigCommon内のra-SearchSpaceなどのシステム情報によって構成され得る。ワイヤレスデバイスがSCellからプライマリセルへのクロスキャリアスケジューリングで構成されないとき、C-RNTIがType3-CSSによって提供されるか、またはUSSがプライマリセル上で構成されない場合、ワイヤレスデバイスは、Type1-CSS上でC-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いてDCIフォーマット0_0または1_0を監視し得る。しかしながら、ワイヤレスデバイスがSCellからプライマリセルへのクロスキャリアスケジューリングで構成されるとき、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上のユニキャスト通信(すなわち、PDSCHまたはPUSCH)をスケジュールするプライマリセル内のType1-CSS上でC-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いてDCIフォーマットを監視しなくてよい。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、セカンダリセル上のType1-CSSを監視し得る。そのような実装形態では、セカンダリセルがプライマリセル上のユニキャスト通信をスケジュールするように構成されるとき、Type1-CSSはセカンダリセル上で構成および監視され得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスがセカンダリセル(SCellなど)からプライマリセル(PCellまたはPSCellなど)へのクロスキャリアスケジューリングで構成される場合ですら、ワイヤレスデバイスは、プライマリセルを監視することによってユニキャスト通信のスケジューリングを決定するように構成され得る。詳細には、ワイヤレスデバイスが(PDSCHまたはPUSCH上の)プライマリセル上のユニキャスト通信をスケジュールし得るセカンダリセルのPDCCHを監視するように構成されるとき、ワイヤレスデバイスは、Type3-CSS内またはプライマリセル内のUSS内でC-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いてDCI(DCIフォーマット0_0または1_0など)を監視するように構成され得る。いくつかの実装形態では、これは、データ再送信の処理に影響を及ぼし得る。たとえば、プライマリセルPDSCHまたはPUSCH上の最初の送信がセカンダリセル上でDCIフォーマットによってスケジュールされる場合、プライマリセル上のPDSCHまたはPUSCHの再送信は、(たとえば、プライマリセル上で送信されたワイヤレスデバイスからの否定応答(NACK)に応答して)、プライマリセル上でDCI(DCIフォーマット0_0または1_0など)によってスケジュールされ得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスがSCellからプライマリセルへのクロスキャリアスケジューリングで構成される場合、プライマリセルPDSCHまたはPUSCH上の最初の送信がセカンダリセル上でDCIフォーマットによってスケジュールされる場合、プライマリセル上のPDSCHまたはPUSCHの再送信は、セカンダリセル上のみでDCI(DCIフォーマット0_1、0_2、1_1、または1_2など)によってスケジュールされ得る(すなわち、同じユニキャストデータの最初の送信および再送信は同じセル上でDCIフォーマットによってスケジュールされる)。スケジュールされたPDSCHまたはPUSCHが最初の送信であるかまたは再送信であるかは、スケジューリングDCI内の新規データインジケータ(NDI:New Data Indicator)フィールドによって示され得ることに留意されたい。現在のDCIフォーマットが同じHARQプロセス識別子でPDSCHまたはPUSCHをスケジュールする最後のDCIフォーマットとは異なるNDIフィールド値を有する特定のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子を用いてPDSCHまたはPUSCH上の通信をスケジュールするとき、これは、現在のDCIが新規データの最初の送信(さもなければ、再送信)をスケジュールすることを示す。
いくつかの実装形態では、プライマリセル上のPDSCHまたはPUSCHをスケジュールするように構成された、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_1、0_2、1_1、または1_2を監視することに加えて、ワイヤレスデバイスは、(プライマリセルとは対照的に)セカンダリセル上のDCIフォーマット0_0および1_0を監視するように構成され得る。そのような実装形態では、PDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceSIB1、searchSpaceOtherSystemInformation、およびpagingSearchSpaceなどの構成情報は、セカンダリセルによって構成され得、ワイヤレスデバイスは、セカンダリセル上の対応する共通探索空間(たとえば、タイプ0、0A、または2の共通探索空間(CSS)セット)を監視し得る。いくつかの実装形態では、ネットワークデバイスは、セカンダリセル上のそのような共通探索空間を常に監視し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上の通信に関するパラメータをシグナリングするために、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_0および1_0を監視し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、プライマリセル上の通信をスケジュールしているセカンダリセルが非アクティブ化されているとの決定に応答して、プライマリセル上の制御チャネル(PDCCHなど)を監視し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、プライマリセルスケジューリングを実行しているセカンダリセルが非アクティブ化されているときのみ、プライマリセル上の制御チャネルを監視するように構成され得る。
本開示で説明する主題の特定の実装形態は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するために実装され得る。様々な実装形態は、ワイヤレスデバイスおよびネットワーク要素がクロスキャリアスケジューリング(キャリアアグリゲーションなど)を実行するためのより高い効率および拡張された能力をもつことを可能にする。クロスキャリアスケジューリングは、特に、マクロセル、スモールセル、リレーなどの異種組合せが使用される場合、キャリアアグリゲーションを採用する異種ネットワーク展開において信号干渉を低減するために有用であり得る。クロスキャリアスケジューリングはまた、異なるコンポーネントキャリアにわたるトラフィックおよびスケジューリングからの負荷を平衡させるために使用され得る。
「ワイヤレスデバイス」という用語は、ワイヤレスルータデバイス、ワイヤレスアプライアンス、セルラー電話、スマートフォン、ポータブルコンピューティングデバイス、パーソナルまたはモバイルマルチメディアプレーヤ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートブック、ウルトラブック、パームトップコンピュータ、ワイヤレス電子メース受信機、マルチメディアインターネット対応セルラー電話、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、エンターテイメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイス、ワイヤレスゲームコントローラ、カメラ、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサ/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット)など)、スマートメータ/センサ、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、家庭および企業使用のための大型および小型機械およびアプライアンスを含むワイヤレスネットワーク対応モノのインターネット(IoT)デバイス、自律走行および半自律走行車両内のワイヤレス通信要素、車両構成要素もしくはセンサ、様々なモバイルプラットフォームに固定されるか、または組み込まれたワイヤレスデバイス、およびメモリ、ワイヤレス通信構成要素およびプログラマブルプロセッサを含む、またはワイヤレス媒体またはワイヤード媒体を介して通信するように構成された、同様の電子デバイスのうちのいずれか1つまたはすべてを指すために、本明細書で使用される。ワイヤレスデバイスは、アクセス端末、端末、移動局、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、加入者ユニット、局などと呼ばれる場合もある。
「システムオンチップ」(SOC)という用語は、単一の基板上に統合された複数のリソースまたはプロセッサを含んでいる、単一の集積回路(IC)チップを指すために、本明細書で使用される。単一のSOCは、デジタル、アナログ、混合信号、および無線周波数機能のための回路を含み得る。単一のSOCはまた、任意の数の汎用または専用プロセッサ(デジタル信号プロセッサ、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサなど)、メモリブロック(たとえば、ROM、RAM、フラッシュなど)、およびリソース(たとえば、タイマー、電圧調節器、発振器など)を含み得る。SOCはまた、統合されたリソースおよびプロセッサを制御するため、ならびに周辺デバイスを制御するためのソフトウェアを含み得る。
「システムインパッケージ」(SIP)という用語は、2つ以上のICチップ、基板、またはSOC上で複数のリソース、計算ユニット、コア、またはプロセッサを含んでいる、単一のモジュールまたはパッケージを指すために、本明細書で使用され得る。たとえば、SIPは、その上で複数のICチップまたは半導体ダイが垂直構成において積層される、単一の基板を含み得る。同様に、SIPは、その上で複数のICまたは半導体ダイが単一化基板(unifying substrate)にパッケージングされる、1つまたは複数のマルチチップモジュール(MCM)を含み得る。SIPはまた、単一のマザーボード上、または単一のワイヤレスデバイス内などで、高速通信回路を介して互いに結合され、極めて近接してパッケージングされた、複数の独立したSOCを含み得る。SOCの近接性によって、高速通信、ならびにメモリおよびリソースの共有が容易になる。
「マルチコアプロセッサ」という用語は、プログラム命令を読み取り、実行するように構成された、2つ以上の独立した処理コア(たとえば、CPUコア、インターネットプロトコル(IP)コア、グラフィックスプロセッサユニット(GPU)コアなど)を含んでいる、単一の集積回路(IC)チップまたはチップパッケージを指すために、本明細書で使用され得る。SOCは、複数のマルチコアプロセッサを含み得、SOCにおける各プロセッサは、コアと呼ばれることがある。「マルチプロセッサ」という用語は、プログラム命令を読み取り、実行するように構成された、2つ以上の処理ユニットを含む、システムまたはデバイスを指すために、本明細書で使用され得る。
図1は、様々な実装形態を実装するのに好適である通信システム100の一例を示す。通信システム100は、5G NRネットワーク、またはLTEネットワークなどの任意の他の好適なネットワークであり得る。
通信システム100は、通信ネットワーク140と、様々なモバイルデバイス(図1においてワイヤレスデバイス120a~120eとして示される)とを含む、異種ネットワークアーキテクチャを含み得る。通信システム100はまた、いくつかのネットワークデバイス(基地局BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局(ネットワークデバイス)は、ワイヤレスデバイス(モバイルデバイス)と通信するエンティティであり、また、ノードB、ノードB、LTE発展型ノードB(eNB)、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送信受信ポイント(TRP)、新無線基地局(NR BS)、5GノードB(NB)、次世代ノードB(gNB)などと呼ばれることもある。各基地局は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPP(登録商標)では、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、基地局のカバレージエリア、このカバレージエリアにサービスする基地局サブシステム、またはそれらの組合せを指すことがある。
基地局110a~110dは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、別のタイプのセル、またはそれらの組合せに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることがあり、サービスに加入しているモバイルデバイスによる無制限アクセスを可能にすることがある。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることがあり、サービスに加入しているモバイルデバイスによる無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることがあり、フェムトセルとの関連を有するモバイルデバイス(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のモバイルデバイス)による制限付きアクセスを可能にすることがある。マクロセルのための基地局は、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのための基地局は、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのための基地局は、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示された例では、基地局110aは、マクロセル102aのためのマクロBSであってもよく、基地局110bは、ピコセル102bのためのピコBSであってもよく、基地局110cは、フェムトセル102cのためのフェムトBSであってもよい。基地局110a~110dは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語が、本明細書では互換的に使用され得る。
いくつかの例では、セルは、静止していないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイル基地局のロケーションに従って移動し得る。いくつかの例では、基地局110a~110dは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワーク、またはそれらの組合せなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、通信システム100において互いに、ならびに、1つまたは複数の他の基地局またはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
通信システム100はまた、中継局(中継BS110dなど)を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、基地局またはモバイルデバイス)からデータの送信を受信し、データの送信を下流局(たとえば、ワイヤレスデバイスまたは基地局)に送ることができる、エンティティである。中継局はまた、他のモバイルデバイスのための送信を中継することができる、ワイヤレスデバイスであり得る。図1に示された例では、中継局110dは、マクロ基地局110aとワイヤレスデバイス120dとの間の通信を容易にするために、マクロ基地局110aおよびワイヤレスデバイス120dと通信し得る。中継局はまた、中継基地局、中継器などと呼ばれることもある。
通信システム100は、異なるタイプの基地局、たとえば、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、中継基地局などを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプの基地局は、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリアを有することがあり、通信システム100における干渉に異なる影響を及ぼすことがある。たとえば、マクロ基地局は、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有し得るのに対して、ピコ基地局、フェムト基地局、および中継基地局は、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有し得る。
ネットワークコントローラ130は、基地局のセットに結合し得、これらの基地局のための協調および制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介して、基地局と通信し得る。基地局はまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信し得る。
モバイルデバイス120a、120b、120cは、通信システム100の全体にわたって分散されることがあり、各ワイヤレスデバイスは、固定またはモバイルであり得る。ワイヤレスデバイスは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。
マクロ基地局110aは、ワイヤレスまたはワイヤード通信リンク126上で、通信ネットワーク140と通信し得る。ワイヤレスデバイス120a、120b、120cは、ワイヤレス通信リンク122上で、基地局110a~110dと通信し得る。
ワイヤード通信リンクは、イーサネット、ポイントツーポイントプロトコル、ハイレベルデータリンク制御(HDLC)、高度データ通信制御プロトコル(ADCCP:Advanced Data Communication Control Protocol)、および伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)など、1つまたは複数のワイヤード通信プロトコルを使用し得る、様々なワイヤードネットワーク(イーサネット、TVケーブル、テレフォニー、光ファイバー、および他の形態の物理ネットワーク接続など)を使用し得る。
ワイヤレス通信リンクは、複数のキャリア信号、周波数、または周波数帯域を含むことがあり、これらの各々が複数の論理チャネルを含むことがある。ワイヤレス通信リンクは、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を利用し得る。ワイヤレス通信リンクにおいて使用され得るRATの例は、3GPP(登録商標) LTE、3G、4G、5G(NRなど)、GSM、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、時分割多元接続(TDMA)、および他のモバイルテレフォニー通信技術セルラーRATを含む。通信システム100内の様々なワイヤレス通信リンクのうちの1つまたは複数において使用され得るRATのさらなる例は、Wi-Fi、LTE-U、LTE-Direct、LAA、MuLTEfireなどの中距離プロトコル、ならびに、ZigBee、Bluetooth、およびBluetooth低エネルギー(LE)などの比較的短距離のRATを含む。
いくつかのワイヤレスネットワーク(LTEなど)は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を、かつアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。概して、変調シンボルは、周波数領域においてOFDMを用いて、また時間領域においてSC-FDMを用いて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は、固定されることがあり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は、15kHzであることがあり、最小リソース割振り(「リソースブロック」と呼ばれる)は、12個のサブキャリア(または、180kHz)であることがある。したがって、公称の高速ファイル転送(FFT)サイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは、1.08MHz(すなわち、6個のリソースブロック)をカバーすることができ、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8または16個のサブバンドが存在し得る。
いくつかの実装形態の説明は、LTE技術に関連する専門用語および例を使用し得るが、いくつかの実装形態が、新無線(NR)または5Gネットワークなど、他のワイヤレス通信システムに適用可能であり得る。NRは、アップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を用いてOFDMを利用し得、時分割複信(TDD)を使用する半二重動作のためのサポートを含み得る。100MHzの単一のコンポーネントキャリア帯域幅がサポートされ得る。NRリソースブロックは、0.1ミリ秒(ms)の持続時間にわたって、75kHzのサブキャリア帯域幅を有する12個のサブキャリアにまたがり得る。各無線フレームは、10msの長さを有する50個のサブフレームで構成され得る。したがって、各サブフレームは0.2msの長さを有し得る。各サブフレームは、データ送信のためのリンク方向(すなわち、DLまたはUL)を指示し得、各サブフレームについてのリンク方向は、動的に切り替えられ得る。各サブフレームは、DL/ULデータならびにDL/UL制御データを含み得る。ビームフォーミングがサポートされ得、ビーム方向が動的に構成され得る。プリコーディングを用いた多入力多出力(MIMO)送信もまたサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、最大8つのストリームおよびワイヤレスデバイスごとに最大2つのストリームのマルチレイヤDL送信とともに、最大8つの送信アンテナをサポートし得る。ワイヤレスデバイスごとに最大2つのストリームを伴うマルチレイヤ送信がサポートされ得る。複数のセルのアグリゲーションは、最大8つのサービングセルとともにサポートされ得る。代替として、NRは、OFDMベースのエアインターフェースとは異なるエアインターフェースをサポートし得る。
いくつかのモバイルデバイスは、マシンタイプ通信(MTC)、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC)モバイルデバイスと見なされ得る。MTCモバイルデバイスおよびeMTCモバイルデバイスは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのモバイルデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得るか、またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。ワイヤレスデバイス120a~120eは、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素、同様の構成要素、またはそれらの組合せなど、ワイヤレスデバイス120a~120eの構成要素を収容するハウジングの内部に含まれ得る。
一般に、任意の数の通信システムおよび任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアにおいて展開され得る。各通信システムおよびワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートすることがあり、1つまたは複数の周波数上で動作することがある。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATの通信システム間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートし得る。場合によっては、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされてもよく、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局)は、スケジューリングエンティティのサービスエリアまたはセル内のいくつかまたはすべてのデバイスおよび機器の間で通信のためのリソースを割り振る。スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の従属エンティティ用のリソースをスケジュールすること、割り当てること、再構成すること、および解放することを担当し得る。すなわち、スケジュールされた通信に対して、従属エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。
基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。いくつかの例では、ワイヤレスデバイスは、1つまたは複数の従属エンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のモバイルデバイス)のためのリソースをスケジュールする、スケジューリングエンティティとして機能し得る。この例では、ワイヤレスデバイスは、スケジューリングエンティティとして機能しており、他のモバイルデバイスは、ワイヤレス通信のためにワイヤレスデバイスによってスケジュールされたリソースを利用する。ワイヤレスデバイスは、ピアツーピア(P2P)ネットワークにおいて、メッシュネットワークまたは別のタイプのネットワークにおいて、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、モバイルデバイスは、スケジューリングエンティティとの通信に加えて、場合によっては互いに直接通信し得る。
したがって、時間周波数リソースへのスケジュール型アクセスを伴い、セルラー構成、P2P構成、およびメッシュ構成を有するワイヤレス通信ネットワークでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数の従属エンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。
いくつかの実装形態では、2つ以上のモバイルデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120aおよびワイヤレスデバイス120eとして示される)は、1つまたは複数のサイドリンクチャネル124を使用して(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)直接通信し得る。たとえば、モバイルデバイス120a~120eは、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(車両間(V2V)プロトコル、路車間(V2I)プロトコル、または同様のプロトコルを含み得る)ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル、メッシュネットワーク、もしくは同様のネットワーク、またはそれらの組合せを使用して通信し得る。この場合、ワイヤレスデバイス120a~120eは、スケジューリング動作、リソース選択動作、ならびに本明細書の他の場所で基地局110a~110dによって実行されるものとして説明する他の動作を実行し得る。
基地局およびワイヤレスデバイスはまた、それにおいてワイヤレス通信ネットワークが時間周波数リソースへのアクセスをスケジュールしない周波数帯域のための共有チャネル上で通信し得る。無認可チャネルまたは無認可帯域と呼ばれる、そのチャネル/帯域を、他のデバイスが使用中でない任意の時間に、複数の通信デバイスが送信し得る。そのチャネル/帯域を使用する他のワイヤレスデバイスに干渉することを回避するために、基地局またはワイヤレスデバイスは、ある時間期間の間に他者によって送信された信号について、そのチャネル/帯域を監視するために、リッスンビフォアトーク(LBT)手順に従い、LBT監視中に他の信号が検出されない場合、送信し得る。
いくつかの実装形態では、基地局110a~110d、またはワイヤレスデバイス120a~120eは、アイドル状態または接続状態において、チャネル占有時間(COT)構造指示に関連付けられた1つまたは複数の技法を実行するように構成され得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eにおけるプロセッサは、基地局110a~110dから、モバイルデバイスのためのCOTのパラメータのセットを識別するCOT構造インジケータ(COT-SI)のセットを受信すること、COTのパラメータのセットのうちの少なくとも1つのパラメータを決定するために、COT-SIのセットのうちの少なくとも1つのCOT-SIを復号すること、および少なくとも1つのパラメータに従って、または少なくとも1つのCOT-SIを復号することに基づいて、基地局110a~110dと通信することを行うように構成され得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COTテーブル構成情報を受信し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、部分的なCOT構造情報を取得する際に使用するための1つまたは複数の小型のCOTテーブルを識別する、残存最小システム情報(RMSI:remaining minimum system information)メッセージを受信し得る。この場合、小型のCOTテーブルは、しきい値未満の量のエントリ、しきい値未満の量のビットなど、しきい値未満のサイズに関連付けられ得る。この場合、RMSIメッセージは、1つまたは複数のCOTテーブルのためのエントリを識別する情報、1つまたは複数のCOTテーブルの行のための連結を識別する情報など、1つまたは複数のCOTテーブルを構成するための構成情報を含み得る。追加または代替として、RMSIはまた、PDCCH監視構成、COT-SIを監視するためのDCIフォーマット、COT-SI PDCCHまたはDCIのサイズ、行連結を識別する情報のDCIにおけるビットロケーション、行インデックスごとのビットの量を識別する情報、連結された行インデックスの量を識別する情報、他のシグナリングされたパラメータの他のビットインジケータ、COT終了シンボルインジケータ、COT中断開始シンボルインジケータ、COT中断終了シンボルインジケータ、トリガされたランダムアクセスチャネル(RACH)プロセスに関する情報、CG-UL情報、トラフィッククラス情報、LBT情報、COT獲得情報などを含み得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、制御リソースセット(CORESET)、サブバンド、広帯域、探索空間セット、アグリゲーションレベルのセットおよび対応する数の候補、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、時間領域、監視周期、監視オフセット、COT-SIについて監視するためのDCIの長さなど、スロットフォーマットインジケータ(SFI)DCIなどを決定し得る。この場合、アイドルモードワイヤレスデバイス120a~120eは、本明細書でより詳細に説明するように、第1のCOTテーブルおよび第2のCOTテーブルの1つまたは複数の順序付きエントリを示すために、COT-SIビットを復号することが可能であり得る。対照的に、接続モードワイヤレスデバイス120a~120eは、第1のCOTテーブル、第2のCOTテーブル、および第3のCOTテーブルのためのCOT-SIビットを復号することが可能であり得る。
追加または代替として、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT構造に関する他の情報を決定し得る。たとえば、無認可帯域において動作しているとき、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT持続時間を決定し得る。追加または代替として、ワイヤレスデバイス120a~120eは、本明細書でより詳細に説明するように、COTテーブルの1つまたは複数の行の連結、CG-ULビヘイビアなどを決定し得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT-SIのセットを受信および復号し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、第1のCOTテーブルのためのインデックス値を識別する第1のCOT-SI、第2のCOTテーブルのためのインデックス値を識別する第2のCOT-SI、第3のCOTテーブルのためのインデックス値を識別する第3のCOT-SIなどを受信し得る。この場合、COT-SIは、PDCCHについて監視しているときに受信されたDCIのビットインジケータであり得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT-SIのセットに基づいて、BS120a~120eと通信するための1つまたは複数のパラメータを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、送信オケージョンが獲得されたCOT内であるか、獲得されたCOT外であるかに基づいて、LBTタイプを決定し得る。別の例では、COT-SIは、アイドルモードワイヤレスデバイス120a~120eがRACHを送信するために、獲得されたCOT内で、RACHオケージョンをトリガまたは有効化し得る。いくつかの実装形態では、第1のCOT-SIは、COT終了シンボルを識別する情報、COT持続時間(残存COT持続時間インジケータとして実装され得る)、第1のCOT中断開始シンボル、第1のCOT中断終了シンボル、第2のCOT中断開始シンボル、第2のCOT中断終了シンボルなどを含み得る。この場合、第1のCOT-SIは、DCIにおいて残存COT持続時間およびCOT中断インジケータを明示的に識別し得る。場合によっては、COT終了シンボル識別子、第1のCOT中断開始シンボル識別子、第1のCOT中断終了シンボル識別子、第2のCOT中断開始シンボル識別子、第2のCOT中断終了シンボル識別子など、シンボルロケーションを識別する情報が、現在の位置からのオフセットとして示され得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、ワイヤレスデバイスの状態に基づいて、COT-SIのセットを受信および復号し得る。たとえば、アイドルモードワイヤレスデバイス120a~120eは、第1のCOTテーブルおよび第2のCOTテーブルのためのCOT-SIを復号し得、接続モードワイヤレスデバイス120a~120eは、第1のCOTテーブル、第2のCOTテーブル、および第3のCOTテーブルのためのCOT-SIを復号し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、単一のPDCCHを介して、COT-SIを受信し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、複数のCOTテーブルのための単一のPDCCHにおいて、複数のビットインジケータを受信し得る。追加または代替として、ワイヤレスデバイス120a~120eは、異なる周波数リソース、時間リソース、監視周期、監視構成などに関連付けられた複数のPDCCHを介して、複数のビットインジケータを受信し得る。
いくつかの実装形態では、COT-SIおよび対応するCOTテーブルは、階層的に配置され得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、3つのCOTテーブルのセットなど、複数のCOTテーブルに関する複数のインジケータを受信し得る。この場合、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT構造に関するすべての情報をシグナリングするために、比較的大きい単一のリソースを使用するのではなく、追加のリソースが利用可能であるとき、COT構造に関する、増え続ける量の情報を受信し得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、異なる漸進的段階において、複数のCOTテーブルを受信し得る。たとえば、ワイヤレスデバイスは、RMSIを通して、第1のCOTテーブルおよび第2のCOTテーブルを受信し得、接続した後、およびワイヤレスデバイス固有のRRCメッセージを介して、第3のCOTテーブルを受信し得る。別の例では、第1のCOTテーブルが記憶され得、ワイヤレスデバイス120a~120eは、RMSIにおいて第3のCOTテーブルの第1の部分と、接続後のワイヤレスデバイス固有のRRCにおいて、第3のCOTテーブルの第2の部分とを受信し得る。この場合、第3のCOTテーブルの第1の部分は、第2のCOTテーブルであり得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、第1のCOTテーブルに基づいて、COT構造に関する情報の特定のセットを決定し得る。たとえば、第1のCOTテーブルに関して、ワイヤレスデバイス120a~120eは、シンボルがULのためのものであるか、DLのためのものであるかを示すことなしに、スロットにおける各シンボルがCOT内であるか、COT外であるかを決定し得る。この場合、第1のCOTテーブルの行およびエントリの量は、8行のセットおよび14列のセットなど、比較的短くなり得、その理由は、第1のCOTテーブルが、サイズが制限され得るRMSIを通して構成されるからであるが、ワイヤレスデバイス120a~120eは、行インデックスのセットを連結するために、DCIを介して、インジケータを受信し得る。このようにして、ワイヤレスデバイス120a~120eは、複数の来るべきスロットのためのCOT構造を識別する第1のCOTテーブルのための単一のCOT-SIインデックスを受信することが可能にされる。別の例として、第1のCOTテーブルは、単一の行を介して、複数のスロットまたはシンボルがCOT内であるか、COT外であるかを示し得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT構造を決定するために、第1のCOTテーブルに関するCOT-SI情報を、COT-SIとともに、またはCOT-SIとは別個に受信された他のCOT情報と組み合わせ得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、特定のシンボルまたはスロットがCOT内であるか、COT外であるかに関する情報と組み合わせるために、DCIにおいて、COT持続時間インジケータ(残存COT持続時間インジケータを使用して示され得る)、COT中断インジケータなどを受信し得る。いくつかの実装形態では、COT中断インジケータは、COT中断の開始、COT中断の長さ、COT中断の終了などを示し得る。いくつかの実装形態では、COT中断インジケータは、特定の識別子を使用し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、複数のCOT内指示(「I's」または「In's」)の間に配設されたCOT外指示(「O」または「Out」)を、COT中断インジケータとして解釈し得る。追加または代替として、ワイヤレスデバイス120a~120eは、明示的COT中断インジケータ(「P」または「Pause」として表され得る)、それからワイヤレスデバイス120a~120eがCOT中断を導出することができる、COT開始シンボルおよび終了シンボル識別子などを受信し得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT終了シンボルまたはCOT持続時間インジケータ(残存COT持続時間インジケータであり得る)と、COT中断開始シンボルと、COT終了シンボルとを明示的に含む、第1のCOT-SIを受信し得る。この場合、ワイヤレスデバイス120a~120eは、第1のCOTテーブルを受信しないことがある。
追加または代替として、第2のCOTテーブルに関して、ワイヤレスデバイス120a~120eは、スロットがダウンリンク(「D」)のために割り当てられるか、アップリンク(「U」)のために割り当てられるか、フレキシブルに割り当てられるか(「F」)、COT中断中に含まれるか(「O」または「P」)などを決定し得る。この場合、第2のCOTテーブルは、複数のレベルの指示ではなく、スロットレベル指示、ミニスロットレベル指示、シンボルグループレベル指示などのうちの1つを提供するなど、部分的なスロット情報を提供し、それによって、リソース利用を低減する。いくつかの実装形態では、第2のCOTテーブルは、各インデックスをもつ複数のスロットのための、しかしながら、COTの全体未満のスロット割当てを識別し得る。この場合、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COTのより大きい部分、またはCOTの全体のシグナリングを可能にするために、複数の行インデックスを連結するために、COT-SI DCIを受信し得る。
いくつかの実装形態では、第2のCOTテーブルは、第3のCOTテーブルの切捨てであり得る。たとえば、第2のCOTテーブルは、第1の1つまたは複数の行など、第3のCOTテーブルの行のサブセットを含み得る。このようにして、RMSIを通して構成されたテーブルのためのサイズ制限が遵守され得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、第2のCOTテーブルの最大インデックスよりも大きいインデックスなど、第2のCOTテーブル中に含まれない行を識別する、第2のCOTテーブルのためのCOT-SI DCIを受信し得る。この場合、ワイヤレスデバイス120a~120eは、スロットのセットが、不明の割当てなど、デフォルトの構成された割当てに関連付けられると決定し得、ワイヤレスデバイスは、デフォルトの構成された割当てに従って通信し得る。別の例として、第2のCOTテーブルにおける各行は、COT持続時間の長さ、DLスロットの量、DLシンボルの量、フレキシブルシンボルの量、ULシンボルの量、ULスロットの量などを識別する情報を含み得る。
追加または代替として、第3のCOTテーブルに関して、ワイヤレスデバイス120a~120eは、シンボルレベルにおけるCOT構造の全体を決定し得る。たとえば、第3のCOTテーブルは、各シンボルがDLシンボルとして割り当てられるか、ULシンボルとして割り当てられるか、フレキシブルシンボルとして割り当てられるかなどを識別する情報を含み得る。いくつかの実装形態では、第3のCOTテーブルは、示された量の連続するスロットのシンボルのためのスロットフォーマットを識別する、スロットフォーマット組合せテーブルであり得る。いくつかの実装形態では、第3のCOTテーブルから導出された情報は、第2のCOTテーブルから導出された情報に優先し得る。たとえば、シンボルが、第2のCOTテーブルに基づいて、フレキシブルに割り当てられるとして識別されるとき、ワイヤレスデバイス120a~120eは、第3のCOTテーブルに基づいて、そのフレキシブル割当てがUL割当てになることを決定し得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COT-SIとともに他の情報を受信し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、DCIのサイズを識別する情報、DCI内のCOTテーブルインデックスを識別するビットの位置を識別する情報、COTテーブルの連結された行の量などを受信し得る。追加または代替として、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COTの開始に対する現在のロケーション、COTのトラフィック優先度クラス、基地局110a~110dまたは別のワイヤレスデバイス120a~120eがCOTを獲得したか否か、動的にトリガされた物理RACH(PRACH)リソース情報、動的にトリガされたPRACH有効化またはトリガメッセージ、COTのためのLBTタイプ、CG-ULパラメータ、2段階許可リソースおよびトリガリング情報などを識別する情報を受信し得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、CG-ULパラメータに基づいて、特定のCG-ULビヘイビアを決定し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、カテゴリタイプ4 LBT手順が構成され、COT開始がまだ検出されない場合、CG-ULが可能にされると決定し得る。追加または代替として、COT開始が検出されるが、COT-SIがまだ受信されないか、まだ処理されないなどであるとき、ワイヤレスデバイス120a~120eは、CG-ULをキャンセルし得る。追加または代替として、ワイヤレスデバイス120a~120eは、スケジュールされた許可が検出されない場合、CG-ULをキャンセルすることを回避し得る。追加または代替として、COT内の時間において、ならびにCOT-SIがワイヤレスデバイス120a~120eによって検出および処理されるとき、ワイヤレスデバイスは、スロットがDLのために割り当てられるとき、CG-ULをキャンセルし得る。追加または代替として、ワイヤレスデバイス120a~120eは、スロットがULのために割り当てられるとき、CG-ULをキャンセルすることを控え得、スロットがフレキシブルスロットとして割り当てられるとき、CG-ULパラメータに関連付けられた、シグナリングされたビヘイビアを維持し得る。
いくつかの実装形態では、COT-SIを受信するのではなく、ワイヤレスデバイス120a~120eは、COTの各スロットのための明示的なSFIを受信し得る。たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120eは、無認可スペクトルフレーム構造に関連付けられた、記憶されたテーブルに基づいて、COTの全体のためのスロットフォーマットを示す、明示的なSFIを搬送するDCIを受信し得る。無認可スペクトルがしきい値未満の最大COTサイズに関連付けられることに基づいてなど、記憶されたテーブルが、スロットフォーマット組合せテーブルよりも小さいことに基づいて、COT構造をシグナリングするためのDCIにおけるビットの量が低減される。この場合、ワイヤレスデバイス120a~120eは、DCIが1つまたは複数のCOT-SIではなく、明示的なSFIを搬送することを示す、DCIにおけるビットインジケータに基づいて、DCIが明示的なSFIを搬送すると決定し得る。いくつかの実装形態では、DCIは、COT内ではないスロットを表すシンボルを含むCOTテーブルをシグナリングし得る。いくつかの実装形態では、DCIは、ワイヤレスデバイス120a~120eがCOTの長さを決定することを可能にするために、明示的なCOT持続時間インジケータを含み得る。
いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス120a~120eは、1つまたは複数のCOT-SIを復号し得、1つまたは複数のCOT-SIによって識別されたCOT構造に従って通信し得る。各COT-SIは、残存COT持続時間、TXOP内の中断の開始および長さ、TXOPにおけるスロットのDLまたはULスロット指示、TXOPのサブバンド使用指示など、TXOPについての情報を含み得る。
いくつかの実装形態は、システムオンチップ(SOC)またはシステムインパッケージ(SIP)を含む、いくつかのシングルプロセッサおよびマルチプロセッサコンピュータシステム上で実装され得る。
図2は、様々な実装形態を実装するワイヤレスデバイスまたはネットワークデバイスにおいて使用され得る、例示的なコンピューティングシステムまたはSIP200アーキテクチャを示す。
図1および図2を参照すると、示された例示的なSIP200は、2つのSOC202、204と、クロック206と、電圧調節器208とを含む。いくつかの実装形態では、第1のSOC202は、命令によって指定された算術、論理、制御、および入力/出力(I/O)動作を実行することによって、ソフトウェアアプリケーションプログラムの命令を実行する、ワイヤレスデバイスの中央処理ユニット(CPU)として動作する。いくつかの実装形態では、第2のSOC204は、専用処理ユニットとして動作し得る。たとえば、第2のSOC204は、大容量、高速(5Gbpsなど)、または超短波の短波長(28GHz mmWaveスペクトルなど)通信を管理することを担う、専用5G処理ユニットとして動作し得る。
第1のSOC202は、デジタル信号プロセッサ(DSP)210と、モデムプロセッサ212と、グラフィックスプロセッサ214と、アプリケーションプロセッサ216と、プロセッサのうちの1つまたは複数に接続された1つまたは複数のコプロセッサ218(ベクトルコプロセッサなど)と、メモリ220と、カスタム回路222と、システム構成要素およびリソース224と、相互接続/バスモジュール226と、1つまたは複数の温度センサ230と、熱管理ユニット232と、熱電力エンベロープ(TPE:thermal power envelope)構成要素234とを含み得る。第2のSOC204は、5Gモデムプロセッサ252と、電力管理ユニット254と、相互接続/バスモジュール264と、複数のmmWaveトランシーバ256と、メモリ258と、アプリケーションプロセッサ、パケットプロセッサなどの様々な追加のプロセッサ260とを含み得る。
各プロセッサ210、212、214、216、218、252、260は、1つまたは複数のコアを含み得、各プロセッサ/コアは、他のプロセッサ/コアとは無関係の動作を実行し得る。たとえば、第1のSOC202は、第1のタイプのオペレーティングシステム(FreeBSD、LINUX、OS Xなど)を実行するプロセッサと、第2のタイプのオペレーティングシステム(MICROSOFT WINDOWS(登録商標) 10など)を実行するプロセッサとを含み得る。加えて、プロセッサ210、212、214、216、218、252、260のいずれかまたはすべては、プロセッサクラスタアーキテクチャ(同期プロセッサクラスタアーキテクチャ、非同期または異種プロセッサクラスタアーキテクチャなど)の一部として含まれ得る。
第1のSOC202および第2のSOC204は、センサデータ、アナログデジタル変換、ワイヤレスデータ送信を管理するため、ならびに、データパケットを復号すること、およびウェブブラウザにおいてレンダリングするために、符号化されたオーディオおよびビデオ信号を処理することなど、他の専用動作を実行するための、様々なシステム構成要素、リソース、およびカスタム回路を含み得る。たとえば、第1のSOC202のシステム構成要素およびリソース224は、電力増幅器、電圧調節器、発振器、位相ロックループ、周辺ブリッジ、データコントローラ、メモリコントローラ、システムコントローラ、アクセスポート、タイマー、ならびに、ワイヤレスデバイス上で実行しているプロセッサおよびソフトウェアクライアントをサポートするために使用される他の同様の構成要素を含み得る。システム構成要素およびリソース224、またはカスタム回路222はまた、カメラ、電子ディスプレイ、ワイヤレス通信デバイス、外部メモリチップなど、周辺デバイスとインターフェースするための回路を含み得る。
第1のSOC202および第2のSOC204は、相互接続/バスモジュール250を介して通信し得る。様々なプロセッサ210、212、214、216、218は、相互接続/バスモジュール226を介して、1つまたは複数のメモリ要素220、システム構成要素およびリソース224、ならびにカスタム回路222、ならびに熱管理ユニット232に相互接続され得る。同様に、プロセッサ252は、相互接続/バスモジュール264を介して、電力管理ユニット254、mmWaveトランシーバ256、メモリ258、および様々な追加のプロセッサ260に相互接続され得る。相互接続/バスモジュール226、250、264は、再構成可能な論理ゲートのアレイを含むか、またはバスアーキテクチャ(CoreConnect、AMBAなど)を実装し得る。通信は、高性能ネットワークオンチップ(NoC)など、高度な相互接続によって提供され得る。
第1のSOC202または第2のSOC204は、クロック206および電圧調節器208など、SOCの外部にあるリソースと通信するための入力/出力モジュール(図示せず)をさらに含み得る。SOCの外部にあるリソース(クロック206、電圧調節器208など)は、内部SOCプロセッサ/コアのうちの2つ以上によって共有され得る。
上記で説明した例示的なSIP200に加えて、いくつかの実装形態が、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、またはそれらの任意の組合せを含み得る、多種多様なコンピューティングシステムにおいて実装され得る。
図3は、基地局350(基地局110a~110dなど)と、ワイヤレスデバイス320(ワイヤレスデバイス120a~120eのいずれかなど)との間のワイヤレス通信における、ユーザおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックを含む、ソフトウェアアーキテクチャ300の一例を示す。図1~図3を参照すると、ワイヤレスデバイス320は、通信システム(100など)の基地局350と通信するために、ソフトウェアアーキテクチャ300を実装し得る。様々な実装形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300におけるレイヤは、基地局350のソフトウェアにおける対応するレイヤとの論理接続を形成し得る。ソフトウェアアーキテクチャ300は、1つまたは複数のプロセッサ(プロセッサ212、214、216、218、252、260など)の間に分散され得る。マルチSIM(加入者識別モジュール)ワイヤレスデバイスにおける、1つの無線プロトコルスタックに関して示されているが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、複数のプロトコルスタックを含み得、複数のプロトコルスタックの各々が、異なるSIMに関連付けられ得る(デュアルSIMワイヤレス通信デバイスにおける、それぞれ2つのSIMに関連付けられた2つのプロトコルスタックなど)。LTE通信レイヤに関して以下で説明するが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、ワイヤレス通信のための様々な規格およびプロトコルのいずれかをサポートし得るか、または、ワイヤレス通信のための様々な規格およびプロトコルのいずれかをサポートする追加のプロトコルスタックを含み得る。
ソフトウェアアーキテクチャ300は、非アクセス層(NAS)302とアクセス層(AS)304とを含み得る。NAS302は、パケットフィルタリング、セキュリティ管理、モビリティ制御、セッション管理、ならびにワイヤレスデバイスのSIM(SIM204など)とそのコアネットワークとの間のトラフィックおよびシグナリングをサポートするための機能およびプロトコルを含み得る。AS304は、SIM(SIM204など)と、サポートされたアクセスネットワークのエンティティ(基地局など)との間の通信をサポートする、機能およびプロトコルを含み得る。詳細には、AS304は、少なくとも3つのレイヤ(レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3)を含み得、その各々が様々なサブレイヤを含み得る。
ユーザおよび制御プレーンにおいて、AS304のレイヤ1(L1)は、物理レイヤ(PHY)306であり得、物理レイヤ(PHY)306は、エアインターフェース上の送信または受信を可能にする機能を監督し得る。そのような物理レイヤ306機能の例には、サイクリック冗長検査(CRC)アタッチメント、コーディングブロック、スクランブリングおよびデスクランブリング、変調および復調、信号測定、MIMOなどが含まれ得る。物理レイヤは、PDCCHおよびPDSCHを含む、様々な論理チャネルを含み得る。
ユーザおよび制御プレーンにおいて、AS304のレイヤ2(L2)は、物理レイヤ306上のワイヤレスデバイス320と基地局350との間のリンクを担い得る。いくつかの実装形態では、レイヤ2は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ308と、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ310と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ312とを含み得、それらの各々が、基地局350において終端する論理接続を形成する。
制御プレーンにおいて、AS304のレイヤ3(L3)は、無線リソース制御(RRC)サブレイヤ313を含み得る。図示されていないが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、追加のレイヤ3サブレイヤ、ならびにレイヤ3の上の様々な上位レイヤを含み得る。いくつかの実装形態では、RRCサブレイヤ313は、システム情報をブロードキャストすること、ページングすること、ならびにワイヤレスデバイス320と基地局350との間のRRCシグナリング接続を確立および解放することを含む機能を提供し得る。
様々な実装形態では、PDCPサブレイヤ312は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化、シーケンス番号付加、ハンドオーバデータ処理、完全性保護、暗号化、およびヘッダ圧縮を含む、アップリンク機能を提供し得る。ダウンリンクにおいて、PDCPサブレイヤ312は、データパケットの順序配信、重複データパケット検出、完全性検証、解読、およびヘッダ復元を含む機能を提供し得る。
アップリンクにおいて、RLCサブレイヤ310は、上位レイヤデータパケットのセグメント化および連結、損失したデータパケットの再送信、ならびに自動再送要求(ARQ)を提供し得る。ダウンリンクにおいて、RLCサブレイヤ310機能は、順序が狂った受信を補償するためのデータパケットの並べ替え、上位レイヤデータパケットの再アセンブリ、およびARQを含み得る。
アップリンクにおいて、MACサブレイヤ308は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化、ランダムアクセス手順、論理チャネル優先度、およびハイブリッドARQ(HARQ)動作を含む機能を提供し得る。ダウンリンクにおいて、MACレイヤ機能は、セル内でのチャネルマッピング、逆多重化、間欠受信(DRX)、およびHARQ動作を含み得る。
ソフトウェアアーキテクチャ300は、物理媒体を通して、データを送信するための機能を提供し得るが、ソフトウェアアーキテクチャ300は、ワイヤレスデバイス320における様々なアプリケーションへのデータ転送サービスを提供するための少なくとも1つのホストレイヤ314をさらに含み得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのホストレイヤ314によって提供されるアプリケーション固有機能は、ソフトウェアアーキテクチャと汎用プロセッサとの間のインターフェースを提供し得る。
いくつかの他の実装形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、ホストレイヤ機能を提供する1つまたは複数の上位論理レイヤ(トランスポート、セッション、プレゼンテーション、アプリケーションなど)を含み得る。たとえば、いくつかの実装形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、それにおいて論理接続がパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)において終端するネットワークレイヤ(IPレイヤなど)を含み得る。いくつかの実装形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、それにおいて論理接続が別のデバイス(エンドユーザデバイス、サーバなど)において終端するアプリケーションレイヤを含み得る。いくつかの実装形態では、ソフトウェアアーキテクチャ300は、物理レイヤ306と通信ハードウェア(1つまたは複数のRFトランシーバなど)との間のハードウェアインターフェース316を、AS304においてさらに含み得る。
図4Aは、ワイヤレスデバイスのプロセッサによるページング監視を管理するように構成された、例示的なシステムの構成要素ブロック図を示す。いくつかの実装形態では、システム400は、1つまたは複数のコンピューティングプラットフォーム402、あるいは1つまたは複数のリモートプラットフォーム404を含み得る。図1~図4を参照すると、コンピューティングプラットフォーム402は、ワイヤレスデバイス(ワイヤレスデバイス120a~120e、200、320など)を含み得る。リモートプラットフォーム404は、基地局(たとえば基地局110a~110d、350)、またはワイヤレスデバイス(たとえばワイヤレスデバイス120a~120e、200、320)を含み得る。外部リソース434は、コンピューティングプラットフォーム402またはリモートプラットフォーム404に対するデータ、サービス、または別のリソースを提供し得る、サーバなど、リモートコンピューティングデバイスを含み得る。
コンピューティングプラットフォーム402は、機械可読命令406によって構成され得る。機械可読命令406は、1つまたは複数の命令モジュールを含み得る。命令モジュールは、コンピュータプログラムモジュールを含み得る。命令モジュールは、信号受信モジュール408、DCI決定モジュール410、クロスキャリアスケジューリングモジュール412、セルアクティビティモジュール414、または他の命令モジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。
信号受信モジュール408は、プライマリセルまたはセカンダリセルからDCIを受信するように構成され得る。信号受信モジュール408は、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_1、0_2、1_1、および1_2のうちの1つまたは複数を監視するように構成され得る。信号受信モジュール408は、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_0および1_0のうちの1つまたは複数を監視し、DCIフォーマット0_0および1_0に対応する共通探索空間を監視するように構成され得る。信号受信モジュール408は、プライマリセルのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)を監視するように、または監視しないように、構成され得る。信号受信モジュール408は、プライマリセルまたはセカンダリセル上の、共通探索空間など、1つまたは複数の探索空間を監視するように構成され得る。
DCI決定モジュール410は、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするかどうかを決定するように構成され得る。DCI決定モジュール410は、セカンダリセルから受信されたDCIに基づいて、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを決定するように構成され得る。DCI決定モジュール410は、セカンダリセルからのDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたDCIフォーマットを含むかどうかを決定するように構成され得る。DCI決定モジュール410は、セカンダリセルからのDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたCIFを含むかどうかを決定するように構成され得る。DCI決定モジュール410は、CIFがプライマリセルの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの1つの上の通信をスケジュールするかどうかを決定するように構成され得る。DCI決定モジュール410は、DCIがプライマリセルまたはセカンダリセル上の再送信をスケジュールするかどうかを決定するように構成され得る。
クロスキャリアスケジューリングモジュール412は、クロスキャリア通信を実行するように構成され得る。クロスキャリアスケジューリングモジュール412は、プライマリセルまたはセカンダリセル上のユニキャスト通信を行うように構成され得る。クロスキャリアスケジューリングモジュール412は、プライマリセルまたはセカンダリセル上の再送信をスケジュール、送信、または受信するように構成され得る。
セルアクティビティモジュール414は、セカンダリセルが非アクティブ化されているかどうかを決定するように構成され得る。セルアクティビティモジュール414は、セカンダリセルの表示をPSCellとして識別するように構成され得る。
図4Bは、ネットワークデバイスのプロセッサによるネットワークサイドのページング監視を管理するように構成された、例示的なシステムの構成要素ブロック図を示す。いくつかの実装形態では、システム450は、1つまたは複数のコンピューティングプラットフォーム452、あるいは1つまたは複数のリモートプラットフォーム454を含み得る。図1~図4Bを参照すると、コンピューティングプラットフォーム452は、ネットワークデバイス(たとえば、基地局110a~110d)を含み得る。リモートプラットフォーム454は、基地局(たとえば、基地局110a~110d)またはワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、200、320)を含み得る。外部リソース484は、コンピューティングプラットフォーム452またはリモートプラットフォーム454に対するデータ、サービス、または別のリソースを提供し得る、サーバなど、リモートコンピューティングデバイスを含み得る。
コンピューティングプラットフォーム452は、機械可読命令456によって構成され得る。機械可読命令456は、1つまたは複数の命令モジュールを含み得る。命令モジュールは、コンピュータプログラムモジュールを含み得る。命令モジュールは、通信スケジューリングモジュール458、通信モジュール460、または他の命令モジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。
通信スケジューリングモジュール458は、セカンダリセルのDCI内でプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成され得る。通信スケジューリングモジュール458は、プライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたDCIフォーマット内でプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成され得る。
通信モジュール460は、セカンダリセルのDCIに基づいて、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを実行するように構成され得る。
図5は、ワイヤレスデバイスのプロセッサによるクロスキャリアスケジューリングを管理する例示的な方法500のプロセスフロー図を示す。図1~図5を参照すると、方法500は、ワイヤレスデバイス(ワイヤレスデバイス120a~120e、200、320など)のプロセッサ(212、216、252、または260など)によって実装され得る。
決定ブロック502において、プロセッサは、セカンダリセルから受信されたダウンリンク制御情報(DCI)がプライマリセル上の通信をスケジュールするかどうかを決定し得る。いくつかの実装形態では、プロセッサは、プライマリセル上の通信をスケジュールするDCIに対するセカンダリセル(PDCCHなど)の制御チャネルを監視し得る。
セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールしないとの決定(すなわち、決定ブロック502=「No」)に応答して、プロセッサは、(たとえば、セカンダリセルから追加のDCIを受信した後)説明したように、決定ブロック502の動作を再度実行し得る。
セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするとの決定(すなわち、決定ブロック502=「Yes」)に応答して、プロセッサは、ブロック504において、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするとの決定に応答して、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを決定し得る。いくつかの実装形態では、プロセッサは、セカンダリセルから受信されたDCIに基づいて、プライマリセル上のユニキャスト通信のスケジュールを決定し得る。いくつかの実装形態では、ユニキャスト通信は、アップリンク通信(プライマリセル上のPUSCHを介してなど)またはダウンリンク通信(プライマリセル上のPDSCHを介してなど)を含み得る。
図6A~図6Kは、ワイヤレスデバイスのプロセッサによるクロスキャリアスケジューリングを管理するための方法500の一部として実行され得る、例示的な動作600a~600kのプロセスフロー図を示す。図1~図6Kを参照すると、動作600a~600kは、ワイヤレスデバイス(ワイヤレスデバイス120a~120e、200、320など)のプロセッサ(212、216、252、または260など)によって実装され得る。
図6Aに示される方法600aを参照すると、ブロック502aにおいて、プロセッサは、セカンダリセルからのDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたDCIフォーマットを含むとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールすると決定し得る。プロセッサは、次いで、説明したように、セカンダリセルから受信されたDCIに基づいて、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを決定するためのブロック504(図5)の動作を実行し得る。
図6Bに示される方法600bを参照すると、ブロック502bにおいて、プロセッサは、セカンダリセルからのDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたCIFを含むとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールすると決定し得る。いくつかの実装形態では、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするかどうかを決定することは、セカンダリセルからのDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたCIFを含むと決定することを含み得る。
プロセッサは続いて、説明したように、セカンダリセルから受信されたDCIに基づいて、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを決定するためのブロック504(図5)の動作を実行し得る。
図6Cに示される方法600cを参照すると、ブロック502cにおいて、プロセッサは、CIFがプライマリセルの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの1つの上の通信をスケジュールするとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信に関するスケジューリング情報を提供すると決定し得る。いくつかの実装形態では、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたCIFを含むと決定することは、CIFが、スケジュールされたセルがプライマリセルであることを示す値を含むと決定することを含み得る。
プロセッサは続いて、説明したように、ブロック504(図5)の動作を実行し得る。
図6Dに示される方法600dを参照すると、ブロック608において、プロセッサは、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_1、0_2、1_1、および1_2のうちの1つまたは複数を監視し得る。
ブロック610において、プロセッサは、監視されたDCIフォーマット内の情報に基づいて、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたCIFを含むと決定し得る。
ブロック502dにおいて、プロセッサは、CIFがプライマリセルの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの1つの上の通信をスケジュールするとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールすると決定し得る。
プロセッサは続いて、説明したように、ブロック504(図5)の動作を実行し得る。
図6Eに示される方法600eを参照すると、ブロック612において、プロセッサは、セカンダリセル上の1つまたは複数のDCIフォーマットを監視し、プライマリセル上の非ユニキャスト通信のためのDCIフォーマット0_0および1_0に対応する共通探索空間を監視し得る。いくつかの実装形態では、共通探索空間は、たとえば、タイプ0、0A、または2の共通探索空間セットを含み得る。
ブロック502eにおいて、プロセッサは、CIFがプライマリセルの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの1つの上の通信をスケジュールするとの決定に応答して、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールすると決定し得る。
プロセッサは続いて、説明したように、ブロック504(図5)の動作を実行し得る。
図6Fに示される方法600fを参照すると、ブロック612において、プロセッサは、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_0および1_0のうちの1つまたは複数を監視し、プライマリセル上の通信に関するパラメータをシグナリングするためのDCIフォーマット0_0および1_0に対応する共通探索空間を監視し得る。いくつかの実装形態では、共通探索空間は、たとえば、タイプ0、0A、または2の共通探索空間セットを含み得る。
ブロック614において、プロセッサは、セカンダリセルが非アクティブ化されているかどうかを決定し得る。たとえば、プロセッサは、セカンダリセルからの1つまたは複数の信号がもはや検出され得ないとの決定に応答して、セカンダリセルが非アクティブ化されていると決定し得る。別の例として、プロセッサは、セカンダリセルが非アクティブ化されているという、プライマリセルからのメッセージまたは別の表示の受信に応答して、セカンダリセルが非アクティブ化されていると決定し得る。
セカンダリセルが非アクティブ化されていないとの決定(すなわち、決定ブロック614=「No」)に応答して、プロセッサは、説明したように、ブロック612の動作を再度実行し得る。
セカンダリセルが非アクティブ化されているとの決定(すなわち、決定ブロック614=「Yes」)に応答して、プロセッサは、ブロック616において、プライマリセルからのDCIを監視し得る。いくつかの実装形態では、プロセッサは、セカンダリセルが非アクティブ化されているとの決定に応答して、プライマリセル上の制御チャネル(PDCCHなど)を監視するように構成され得る。
図6Gに示される方法600gを参照すると、セカンダリセルから受信されたDCIがプライマリセル上の通信をスケジュールするとの決定(すなわち、決定ブロック502=「Yes」)(図5)に応答して、プロセッサは、ブロック618において、セカンダリセルから受信されたDCIに基づいて、プライマリセル上のユニキャスト通信のスケジューリングを決定し得る。
図6Hに示される方法600hを参照すると、ブロック618(図6G)の動作に続いて、プロセッサは、ブロック620において、セカンダリセル上のタイプ1共通探索空間(Type1-CSS)を監視し得る。いくつかの実装形態では、セカンダリセルがプライマリセル上のユニキャスト通信をスケジュールするように構成されるとき、ワイヤレスデバイスは、セカンダリセル上のType1-CSSを監視し得る。
図6Iに示される方法600iを参照すると、ブロック618(図6G)の動作に続いて、プロセッサは、ブロック622において、C-RNTIによってスクランブルされたサイクリック冗長検査(CRC)を用いてプライマリセルのDCIフォーマットを監視しないようにワイヤレスデバイスを構成し得る。いくつかの実装形態では、プロセッサは、プライマリセル上のタイプ1共通探索空間(Type1_CSS)を監視し得る。いくつかの実装形態では、Type1-CSSは、プライマリセルに対するPDCCH-ConfigCommon内のra-SearchSpaceなどの情報によって構成され得る。そのような実装形態では、プロセッサがプライマリセル上の通信をスケジュールするためにセカンダリセル上の制御チャネルを監視するとき、プロセッサは、プライマリセル内のType1-CSS上で(PDCCH-orderなどの情報を除いて)C-RNTIによってスクランブルされたCRCを用いてプライマリセルのDCIフォーマットを監視しなくてよい。
図6Jに示される方法600jを参照すると、ブロック504(図5)の動作に続いて、プロセッサは、決定ブロック624において、プライマリセルからの第2のDCIがプライマリセル上の再送信をスケジュールするかどうかを決定し得る。
決定ブロックにおける、プライマリセルからの第2のDCIがプライマリセル上の再送信をスケジュールしないとの決定(すなわち、決定ブロック624=「No」)に応答して、プロセッサは、決定ブロック624の動作を繰り返し得る。
決定ブロックにおける、プライマリセルからの第2のDCIがプライマリセル上の再送信をスケジュールするとの決定(すなわち、決定ブロック624=「Yes」)に応答して、プロセッサは、ブロック626において、プライマリセル上の再送信を実行し得る。いくつかの実装形態では、PDSCHまたはPUSCHの最初の送信がセカンダリセル上のPDCCHを介してプライマリセル上でスケジュールされるとき、PDSCHまたはPUSCHを介した再送信は、プライマリセル上のDCIフォーマット0_0または1_0によってスケジュールされ得、プロセッサは、プライマリセルから再送信を受信するために、スケジュール情報を使用し得る。
図6Kに示される方法600kを参照すると、ブロック504(図5)の動作に続いて、プロセッサは、決定ブロック628において、セカンダリセルからの第2のDCIがプライマリセル上の再送信をスケジュールするかどうかを決定し得る。
決定ブロックにおける、セカンダリセルからの第2のDCIがプライマリセル上の再送信をスケジュールしないとの決定(すなわち、決定ブロック628=「No」)に応答して、プロセッサは、決定ブロック628の動作を繰り返し得る。
決定ブロックにおける、セカンダリセルからの第2のDCIがプライマリセル上の再送信をスケジュールするとの決定(すなわち、決定ブロック628=「Yes」)に応答して、プロセッサは、ブロック630において、プライマリセル上の再送信を受信し得る。いくつかの実装形態では、PDSCHまたはPUSCHの最初の送信がセカンダリセル上のPDCCHを介してプライマリセル上でスケジュールされるとき、PDSCHまたはPUSCHを介した再送信は、セカンダリセル上のDCIフォーマット0_0または1_0によってスケジュールされ得、プロセッサは、プライマリセルから再送信を受信するために、スケジュール情報を使用し得る。いくつかの実装形態では、プロセッサは、(たとえば、プライマリセル上のDCIフォーマット0_0または1_0を監視することによって)プライマリセルによる再送信のスケジューリングを防止または無視し得る。
図7は、ネットワークデバイスのプロセッサによるクロスキャリアスケジューリングを管理する例示的な方法700のプロセスフロー図を示す。図1~図7を参照すると、方法700は、ネットワークデバイス(基地局110a、110b、110c、BS110dなど)のプロセッサ(212、216、252、または260など)によって実装され得る。
ブロック702において、プロセッサは、セカンダリセルのDCI内でプライマリセル上の通信をスケジュールし得る。いくつかの実装形態では、セカンダリセルのDCIは、プライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたCIFを含み得る。いくつかの実装形態では、CIFは、プライマリセルの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの1つの上の通信をスケジュールし得る。
ブロック704において、プロセッサは、セカンダリセルのDCIに基づいて、プライマリセル上の通信のクロスキャリアスケジューリングを実行し得る。
図8は、ワイヤレスデバイスのプロセッサによるクロスキャリアスケジューリングを管理するための方法700の一部として実行され得る、例示的な動作800のプロセスフロー図を示す。図1~図8を参照すると、動作600a~600kは、ネットワークデバイス(基地局110a、110b、110c、BS110dなど)のプロセッサ(212、216、252、または260など)によって実装され得る。
ブロック802において、プロセッサは、プライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたDCIフォーマット内でプライマリセル上の通信をスケジュールし得る。いくつかの実装形態では、セカンダリセルからのDCIは、プライマリセル上の通信をスケジュールするように構成されたDCIフォーマット(DCIフォーマット0_0または1_0など)を含み得る。
プロセッサは続いて、説明したように、ブロック702(図7)の動作を実行し得る。
図9は、例示的なネットワークコンピューティングデバイス900の構成要素ブロック図を示す。いくつかの実装形態では、ワイヤレスネットワークコンピューティングデバイス900は、基地局、たとえば、基地局110a~110dなど、通信ネットワークのネットワークデバイスとして機能し得る。ネットワークコンピューティングデバイス900は、少なくとも図9に示された構成要素を含み得る。図1~図9を参照すると、ネットワークコンピューティングデバイス900は、典型的には、揮発性メモリ902と、ディスクドライブ903などの大容量不揮発性メモリとに結合された、プロセッサ901を含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス900はまた、プロセッサ901に結合された、フロッピーディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、またはデジタルビデオディスク(DVD)ドライブ906など、周辺メモリアクセスデバイスを含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス900はまた、他のシステムコンピュータおよびサーバに結合されたインターネットまたはローカルエリアネットワークなどのネットワークとデータ接続を確立するために、プロセッサ901に結合されたネットワークアクセスポート904(または、インターフェース)を含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス900は、ワイヤレス通信リンクに接続され得る、電磁放射を送り、受信するための1つまたは複数のアンテナ907を含み得る。ネットワークコンピューティングデバイス900は、周辺機器、外部メモリ、または他のデバイスに結合するためのUSB、Firewire、Thunderboltなど、追加のアクセスポートを含み得る。
図10は、例示的なワイヤレスデバイスの構成要素ブロック図を示す。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイスは、様々なワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス120a~120e、200、320)として実装され得、その一例がスマートフォン1000の形式で図10に示されている。スマートフォン1000は、第2のSOC204(たとえば、5G対応SOC)に結合された第1のSOC202(たとえば、SOC-CPU)を含み得る。第1のSOC202および第2のSOC204は、内部メモリ1006、1016、ディスプレイ1012、およびスピーカー1014に結合され得る。加えて、スマートフォン1000は、第1のSOC202または第2のSOC204における1つまたは複数のプロセッサに結合された、ワイヤレスデータリンクまたはセルラー電話トランシーバ1008に接続され得る、電磁放射を送り、受信するためのアンテナ1004を含み得る。スマートフォン1000はまた、典型的には、ユーザ入力を受信するためのメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ1020を含む。
典型的なスマートフォン1000はまた、マイクロフォンから受信された音をワイヤレス送信に好適なデータパケットにデジタル化するとともに、受信された音データパケットを復号して、音を生成するためにスピーカーに提供されるアナログ信号を生成する、音声符号化/復号(コーデック)回路1010を含む。また、第1のSOC202および第2のSOC204におけるプロセッサ、ワイヤレストランシーバ1008、およびコーデック1010のうちの1つまたは複数は、デジタル信号プロセッサ(DSP)回路(個別に図示せず)を含み得る。
ワイヤレスネットワークコンピューティングデバイス900およびスマートフォン1000のプロセッサは、様々な実装形態の機能を含む、様々な機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成され得る、任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、または1つもしくは複数の多重プロセッサチップであり得る。いくつかのモバイルデバイスでは、ワイヤレス通信機能専用のSOC204内の1つのプロセッサ、および他のアプリケーションの実行専用のSOC202内の1つのプロセッサなど、複数のプロセッサが設けられ得る。典型的には、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされ、プロセッサにロードされる前に、メモリ1006、1016内に記憶され得る。プロセッサは、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含み得る。
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、限定はしないが、特定の動作または機能を実行するように構成される、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連エンティティを含むものとする。たとえば、構成要素は、限定はしないが、プロセッサ上で実行しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、またはコンピュータであり得る。例として、ワイヤレスデバイス上で実行しているアプリケーションとワイヤレスデバイスの両方が、構成要素と呼ばれることがある。1つまたは複数の構成要素は、プロセスまたは実行スレッド内に存在することがあり、1つの構成要素は、1つのプロセッサもしくはコアに局在し得るか、または2つ以上のプロセッサもしくはコアの間で分散され得る。加えて、これらの構成要素は、様々な命令またはデータ構造がその上に記憶されている様々な非一時的コンピュータ可読媒体から実行し得る。構成要素は、ローカルプロセスまたはリモートプロセス、関数呼出しまたはプロシージャ呼出し、電子信号、データパケット、メモリ読取り/書込み、および他の知られているネットワーク、コンピュータ、プロセッサ、またはプロセス関連の通信方法によって通信し得る。
いくつかの異なるセルラー通信およびモバイル通信のサービスおよび規格が利用可能であるか、または将来において企図され、それらのすべてが様々な実装形態を実装し、様々な実装形態から利益を得ることができる。そのようなサービスおよび規格は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE)システム、第3世代ワイヤレスモバイル通信技術(3G)、第4世代ワイヤレスモバイル通信技術(4G)、第5世代ワイヤレスモバイル通信技術(5G)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、3GSM、汎用パケット無線サービス(GPRS)、符号分割多元接続(CDMA)システム(cdmaOne、CDMA1020(商標)など)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、高度モバイルフォンシステム(AMPS)、デジタルAMPS(IS-136/TDMA)、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、デジタル強化コードレス電気通信(DECT:digital enhanced cordless telecommunications)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、Wi-Fi保護アクセスI&II(WPA、WPA2)、および統合デジタル拡張ネットワーク(iDEN)などを含む。これらの技術の各々は、たとえば、音声、データ、シグナリング、またはコンテンツメッセージの送信および受信を伴う。個々の電気通信規格または技術に関する専門用語または技術的詳細へのいかなる言及も、説明のためにすぎず、特にクレームの文言に記載されていない限り、特許請求の範囲を特定の通信システムまたは技術に限定するものではないことを理解されたい。
本明細書で使用する項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-cを包含するものとする。
本明細書で開示する実装形態に関連して説明する様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムプロセスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアの互換性について、概して機能に関して説明し、上記で説明した様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびプロセスにおいて例示した。そのような機能がハードウェアに実装されるか、ソフトウェアに実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約によって決まる。
本明細書で開示する態様に関連して説明する様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアおよびデータ処理装置は、汎用シングルチッププロセッサもしくは汎用マルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、または、本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、もしくはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成など、コンピューティングデバイスの組合せとして実装され得る。いくつかの実装形態では、特定のプロセスおよび方法は、所与の機能に特有の回路によって実行され得る。
1つまたは複数の態様では、説明する機能は、本明細書で開示する構造およびそれらの構造的等価物を含む、ハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。本明細書で説明する主題の実装形態はまた、1つまたは複数のコンピュータプログラムとして、すなわち、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、非一時的プロセッサ可読記憶媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして、実装され得る。
ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示する方法またはアルゴリズムのプロセスは、コンピュータ可読媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールにおいて実装され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することが可能になり得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な非一時的記憶媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。加えて、方法またはアルゴリズムの動作は、コードおよび命令のうちの1つまたは任意の組合せもしくはセットとして、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上に存在し得る。
1つまたは複数の態様では、説明する機能は、メモリに結合され得るプロセッサによって実装され得る。メモリは、プロセッサ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。メモリは、オペレーティングシステム、ユーザアプリケーションソフトウェア、または他の実行可能命令を記憶し得る。メモリはまた、アレイデータ構造などのアプリケーションデータを記憶し得る。プロセッサは、メモリからの情報の読取り、およびメモリへの情報の書込みを行い得る。メモリはまた、1つまたは複数のプロトコルスタックに関連付けられた命令を記憶し得る。プロトコルスタックは、一般に、無線アクセスプロトコルまたは通信プロトコルを使用して、通信を可能にするためのコンピュータ実行可能命令を含む。
本開示で説明する実装形態に対する様々な変更形態が、当業者には容易に明らかになる場合があり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装形態に適用される場合がある。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示されている実装形態に限定されるものではなく、本開示、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
別個の実装形態の文脈で本明細書で説明するいくつかの特徴はまた、単一の実装形態において組み合わせて実装され得る。逆に、単一の実装形態の文脈で説明する様々な特徴はまた、複数の実装形態において別々に、または任意の適切な部分組合せにおいて実装され得る。さらに、特徴は、いくつかの組合せで働くものとして上記で説明され、そのようなものとして最初に特許請求されることさえあり得るが、特許請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、場合によっては、その組合せから削除されることがあり、特許請求される組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形形態を対象とすることがある。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されるが、このことは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序でもしくは順次に実行されること、またはすべての図示された動作が実行されることを必要とするものとして理解されるべきでない。さらに、図面は、1つまたは複数の例示的なプロセスを流れ図の形式で概略的に示す場合がある。しかしながら、示されていない他の動作が、概略的に示されている例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の追加の動作は、示された動作のいずれかの前に、後に、それと同時に、またはそれらの間に実行され得る。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。その上、上記で説明した実装形態における様々なシステム構成要素の分離は、そのような分離がすべての実装形態において必要であるものとして理解されるべきではなく、説明したプログラム構成要素およびシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品において一緒に統合されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解されたい。追加として、他の実装形態が以下の特許請求の範囲内に入る。場合によっては、特許請求の範囲に記載されているアクションは、異なる順序で実行され、依然として望ましい結果を達成することができる。