JP2023513379A - 身体の若返り/再形成過程における脂肪組織への選択的処置のための超音波放射装置 - Google Patents

身体の若返り/再形成過程における脂肪組織への選択的処置のための超音波放射装置 Download PDF

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Abstract

身体の若返り/再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置を開示し、それは電気パルス発生器と、超音波トランスデューサ(3)と、上記パルス発生器の周波数、電圧及び作業サイクルを制御する特定のソフトウェアを備えた電子制御装置(6)と、処置される患者/ユーザーの表面部分で音場を方向付けて送るための適用手段(4)とを含み、各発射において、トランスデューサは0.7W/cm2以下のエネルギー密度及び最小100msの放射継続時間とで音場を放射する。好ましくは、トランスデューサは、単一周波数又は周波数掃引のいずれかで放射し、185~333kHzの周波数範囲で、更に好ましくは244kHzの周波数で放射する。

Description

本発明の目的
本発明は、本明細書の発明の名称に表されるように、身体の若返り/再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置に関し、後で詳細に説明される利点及び特徴をもたらし、意図する機能についての現在の技術に対する改善を示す。
本発明の目的は、具体的には、身体の若返り/再形成過程を実行するのに適した装置にあり、それは適用手段に加えて、その電気及び音響出力を調節する電子装置に接続された超音波トランスデューサを含み、超音波トランスデューサは、放射される音場が、可変の振幅、作業サイクル及び周波数の波形を備えた、低強度の音場及び低周波数の多焦点超音波である特殊性を備え、その装置は、皮下組織について選択的であることができ、特に、脂肪細胞において脂肪細胞の構造変化を伴う生理的な脂肪分解を引き起こし/誘発し、皮下結合組織の密度の増加と共に脂肪細胞の肥大状態を低減し、細胞死を伴わない脂肪細胞の生理的再構築をもたらし、いわゆる皮膚及び皮下組織の弾性線維症の退縮を特徴とする。
本発明の適用分野は、非侵襲的な美容/医療処置及び身体の若返り/再形成を行うことを目的とした装置の製造に関する産業分野であり、特に、超音波技術を含むものの分野に焦点を当てている。
現在の技術水準の参考として、注意すべきは、セルライト低減処置又は他の非侵襲的な身体再形成方法における超音波技術の使用が知られているが、現存の装置はキャビテーション及び細胞死(脂肪細胞及び結合組織の破壊)を目的とする高強度の音場での集束超音波に基づくことである。
セルライト処置又は他の非侵襲的な身体再形成法における超音波装置のトランスデューサによって生成される音場は、一般に集束又は非集束である。
図9-Aは、集束トランスデューサの放射図を示し、溶解、したがって細胞死を引き起こすことを目的として、すべてのエネルギーが焦点と呼ばれる点(9)に空間的に集中される。
あまり一般的ではないが、セルライト処置やその他の非侵襲的な身体再形成法で、非集束の音場を発生させる超音波装置もある。図9-Bは、非集束トランスデューサの放射図を示す。その放射図は、トランスデューサ(4)までの距離に基づいて、2つの領域に分割されることが分かる。
・トランスデューサ(4)に近い領域は、ニアフィールド又はフレネル領域(10)と呼ばれる。この領域では、図9-Bのグラフから分かるように、距離に応じて音場強度が大きく変わる。
・トランスデューサ(4)から遠い領域は、ファーフィールド又はフラウンホーファー領域(11)と呼ばれる。ファーフィールド領域の始まりは、次の式で定められる。
Figure 2023513379000002
ここで、Nはファーフィールドが始まる距離、Dは超音波発生素子又はトランスデューサの直径、λは組織内での超音波信号の波長である。
この領域では、音場強度はより均一であるが、距離と共に減少する。
このタイプの放射の主な欠点は、ニアフィールドでは、図9-Bのグラフに示されるように、放射が非常に不規則であり、距離に依存することである。
したがって、本発明の目的は、低強度の音場の放射装置であることにより、細胞死を伴わず、火傷の危険性がない改善された結果を得ることができる、上記の超音波に基づく処置を施すための改良された装置の開発である。これは、そのトランスデューサの正確な調節によるものであり、特筆すべきは本発明の装置が特に有する技術的及び構成的特徴と同一又は類似の技術的及び構成的特徴を有する同様の用途の他の装置又は他の発明の存在は、少なくとも本出願人には不明であるということである。言い換えれば、本発明の装置は、多焦点装置、好ましくはキャビテーション現象も温熱療法若しくは低体温法も用いない低強度の音場と低放射周波数での多焦点装置である。
本発明が提案する身体の若返り/再形成過程において皮下脂肪組織に選択的な処置を施すための超音波放射装置は、前述の目的についての理想的な解決策として構成され、それを可能にし、それを適切に区別する特徴の詳細は、この明細書に添付される最終的な請求項に含まれるものである。
より具体的には、本発明が提案するものは、上述のように、若返り/再形成過程を実行するために適した装置であり、それは次を含む。
・電気パルス発生器と、
・超音波トランスデューサ(3)と、
・パルス発生器の周波数、電圧及び作業サイクルを制御する特定のソフトウェアを備えた電子制御装置(6)と、
・処置される患者/ユーザーの表面部分で音場を方向付けて送るための適用手段(4)。
本発明の身体の若返り及び/又は再形成過程における皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置は、トランスデューサによって生成される音場が多焦点であることを特徴とする。
図9-Cは、多焦点トランスデューサによって生成された照射野を示し、複数の放射焦点の存在と、どのようにその焦点が低い音響圧の領域と交互となるかが観察される。この新規の放射モードの利点は、以下の通りである。
・複数の放射焦点は表皮から皮下組織に及び、皮膚の全層に音響的に影響を与える。多焦点ビームは、深さと幅の両方において、集束ビーム(図9-A)よりも広く、かつ非集束ビーム(図9-B)よりも広い領域に亘ってエネルギーを分布させ、組織のより大きな体積に影響を与え、したがって1つの同じ組織が得るエネルギー密度を低減し、それにより火傷を避け、熱的影響なしで脂肪組織及び結合組織と機械的に共振することによって脂肪組織及び結合組織の生理代謝を増大させ、細胞順応及び細胞飽和を阻害する。多焦点音場により、例えば、腹部又は大腿部、腰、膝、腕、転子などの広い領域での局所的な脂肪浮腫に作用し、その実質的にすべての場所において軟質セルライトを処置し、皮膚の外観を改善することができる。
・多焦点放射では、機械受容細胞(インテグリン、リガンド、RAC1、Rhoなど)の飽和を避けるために、組織の適応を体積的に変えることが可能である。したがって、もし放射が均一であれば、組織飽和が起こり、それにより臨床効果が低下する。
・多焦点ビームを有すること、言い換えれば、音圧領域と他の低圧領域が交互になっていることにより、代謝負荷が低減し、そのため細胞膜の透過性を促進したり(脂肪分解現象を増進する)、線維芽細胞活性を増大させたりなどする。
各発射において、その装置は、0.7W/cm以下の音場強度及び最小100msの一時放射継続時間で音場を放射し、皮下組織(脂肪組織と結合組織)での脂肪細胞の構造変化を伴う生理的な脂肪分解を引き起こし又は誘発し、皮下結合組織の密度の増加と共に脂肪細胞の肥大状態を低減し、細胞死を伴わない脂肪細胞の生理的再構築をもたらし、いわゆる皮膚及び皮下組織の弾性線維症又は老化の退縮を特徴とする。
本発明の装置がエネルギーを供給する方法は、機械的共振を生じさせ、それによりキャビテーション効果も組織の破壊もなしに、皮膚及び皮下構造(脂肪組織及び結合組織)を若返らせる過程が達成される。これは、副作用のない効果的な・。非侵襲性のリポスカルプチャーにおける代替手段を示し、低強度の音場及び低周波により多焦点超音波を適用する技術のおかげで、皮膚の最も深い層で作用し、組織の弾性線維症の状態を解消し、その状態を若返らせ、同様に、痛みや副作用なしに、組織を緻密にし、輪郭を再形成し、皮下組織でのコラーゲンの生成を刺激することによって優れた結果もまたもたらす。この音場強度では、0.5以下のメカニカルインデックスが保証され、それによりキャビテーションが発生することはない。
好ましくは、トランスデューサに送られる電気信号の周波数は、185~333kHzの範囲からなる。この周波数範囲は、37kHzの周波数の第5高調波と、45kHzの周波数の第7高調波とをカバーする。37~45kHzの範囲は、脂肪細胞がその共振周波数を有するものであることを考えると(その直径に依存する)、これにより脂肪細胞を共振させるが、37kHz~45kHzの範囲で得られるであろうエネルギーよりも低いエネルギーにより、気泡の形成又は破裂がないことが保証され、したがってキャビテーション現象及び皮膚の表面温度の上昇を回避することができる。トランスデューサに送られる電気信号の周波数を変えることにより、最大音場強度の領域の深さが変わる。
例として、図2及び図3に示されるように、224kHzの周波数がトランスデューサに送られる場合には、最大音場強度の領域は3~20mmの間の深さに見られるが、333kHzの周波数がトランスデューサに送られる場合には、焦点は20~50mmの間の深さに移動する。
トランスデューサに送られる周波数を変えることで、焦点の深さが変わり、以下のような様々な治療的処置をカバーすることが可能である。
- 0.5mm~15mm(疎性結合層、常に各患者の厚みに依存する)セルライトと結合組織の緻密化。
- 15mm~30mm(ラメラ層、常に各患者の厚みに依存)局所的な脂肪と結合組織の緻密化。
2つの好ましい動作モードが想定される。
第一の動作モードは、特定の直径の脂肪細胞に選択的に影響を与えることを目的として、単一周波数でトランスデューサを励起することからなる。トランスデューサに送られる周波数を変えることによって、ユーザーは超音波ビームの音響分布と焦点距離(エネルギーのより高い部分が集中された場所)を変えることができる。これは、この装置を、焦点の深さに応じた異なる処置に適合させることができる。好ましくは、この第1の動作モードの周波数は224kHzであり、それは皮下組織において最も一般的な直径を有する脂肪細胞を、完全に制御して、他の組織に対する副作用なしで、選択的に処置することができる。より具体的には、トランスデューサによって提供される音場のその周波数は、キャビテーション効果も温熱療法又は低体温法も用いずに、脂肪組織の機械的共振を引き起こす。
第2の動作モードは、185kHz~333kHzの関心の範囲を掃引する可変周波数信号である「チャープ」信号でトランスデューサを励起することからなる。この動作モードによって、あらゆる直径の脂肪細胞を標的とすることが可能であり、このモードは、本発明の装置での技術革新であり、競合装置に対して重要な利点を提供する。
好ましくは、放射装置の各バースト(「オン」時間)の後に、休止時間(「オフ」時間)がある。バーストは、パルス波が放射されているオン時間として理解され、そのパルス数は、以下の式に従って、オン時間及びその波の周波数に依存する。
Figure 2023513379000003
ここで、nはパルス数、fはバーストの周波数を示す。各発射でのオフタイム(各バースト後の休止時間の合計)は、少なくとも200msである。このオフタイムは、20ms以下である市販されている装置で用いられる時間よりもはるかに長い。競合のものと比べて長いこのオフタイムは、脂肪細胞が超音波ビームによって影響を受けた時に、脂肪細胞の機械的運動によって生じた熱を循環系が排出することを可能にする。
好ましくは、放射装置は、合計10回の超音波バーストで2秒の継続時間の発射を行う。発射は、バースト間の休止時間又はオフタイムと共に一連のバーストとして理解される。このタイプの励起は、脂肪細胞の構造変化を伴う生理的な脂肪分解を誘発する脂肪細胞での最小限の機械的運動を保証し、皮下結合組織の密度の増加と共に脂肪細胞の肥大状態を低減し、細胞死を伴わない脂肪細胞の生理的再構築をもたらし、いわゆる皮膚及び皮下組織の弾性線維症又は老化の退縮を特徴とする。図6、7,8において、本発明の装置で得られる効果を見ることができる。
多焦点音場を発生させる方法としては、特に2つの可能な選択肢がある。
第1は、2つ以上の圧電素子を備えたトランスデューサを使用する方法である。
第2の選択肢は、有限級数の放射パターン(臨床結果を有するために最適化された)のみを保証するために、トランスデューサを形成する圧電素子とケースとの間での非均質な接合によって、単一の圧電素子で放射対称性の欠如を誘発し、トランスデューサのケース表面での定在波の発生と構成を変えることを可能にするチャープ信号を使用して、異なる振動モードでケースを振動させ、チャープ周波数の増加に従って各発射において放射パターンを変化させ、トランスデューサの回転と同様の効果を生み出すが、それを回転させる必要はない。より大きな領域に超音波を照射することにより、より高い効率を達成し、そして(185kHz-333kHz)の範囲の音響信号を生成することで、1回の発射で脂肪細胞を、脂肪細胞の直径に関係なく振動させる。
つまり、本発明によって提案された装置は、局所的な脂肪を低減、緻密化、及び除去するための革新を示す、上述した多焦点超音波ビームの放射と、好ましくは、低強度の音場(0.7W/cm未満)と低周波(185~333kHzの範囲)のその特定の組み合わせのおかげで、放射周波数を調節することによるエネルギー滞留の深さ及び処置される1つ以上の標的組織の選択を、全て痛み又は副作用を生じることなく、完全に制御することができる。
本説明を補完するものとして、本発明の特徴をより容易に理解することができることを助けるために、本説明の一体的な部分を構成する一組の図面が本説明に添付されており、その図面は、例示として限定でなく以下を示す。
本発明の超音波放射装置の例の概略図であり、それが含む主要部分を示す。 本発明の装置のトランスデューサによって放射され、周波数224kHz及び0.7W/cm未満の音場強度で励起された放射図又は音圧場をデカルト軸のグラフで示し、それは2mmの分解能で50×50mmの断面図を表す。 本発明の装置のトランスデューサによって放射され、この場合には、333kHzの周波数及び0.7W/cm未満の音場強度で励起された音圧の図の別のグラフを示し、それは2mmの分解能で50×50mmの断面図を表す。 224kHzの周波数及び0.7W/cm未満の音場出力について、2mmの分解能及び本発明の装置のトランスデューサによって放射される放射パターンから計算されたメカニカルインデックスでのデカルト軸のグラフを示す。 330kHzの周波数及び0.7W/cm未満の音場出力について、2mmの分解能及び本発明の装置のトランスデューサによって放射される放射パターンから計算されたメカニカルインデックスでのデカルト軸のグラフをやはり示す。 超音波画像であり、左側の画像は下腹部の皮下組織の状態を示し、0.5mm(深層真皮)から実質的に30mm(深層筋膜)までの厚さでの結合組織の線維(白)と脂肪組織(黒)が観察される。右の画像は、処置の1時間後の技術的な効果を示し、皮下組織の全体的な緻密化を引き起こし、より多くの量の結合組織(白)と、脂肪組織(灰色と黒の間)の再緻密化が観察され、これが前述の組織変化をもたらす。 左の写真では、本技術による処置前の患者を示し、脂肪組織の重量によって生じた結合組織の不均一性による背中の下部領域での脂肪蓄積としわの模様が見られる。右の写真では、左の写真の1ヶ月後に、背中の下部領域での脂肪蓄積が明らかに低減し、また結合組織の緻密化により処置領域のしわがかなり顕著に低減した同じ患者(彼女の背中の複数の母斑で認識される)が示される。 本技術による処置前(左の画像)と本技術による処置後14日目(右の画像)に、皮膚紡錘体でマッソントリクロームと6つの免疫組織化学的マーカー(CD64、CD44、CD34、S100、第VIII因子及びαアクチン)を用いて実施された病理組織を示す。 これらの皮下組織の画像から、以下の結論が導き出される。-真皮: -無色の弾性線維の顕著な低減(組織の若返り)-皮下組織: -脂肪細胞膜に連続離断(病変)は観察されない。 -分析領域にマクロファージの寄与は観察されず、凝固壊死がない(病変がない)ことを意味する。 -血管病変は観察されない -脂肪組織の形態が生理的な状態(肥大化した状態からより生理的な状態)へ縮小(萎縮/退縮)していることが観察される -脂肪組織と結合組織の緻密化が観察される 集束超音波トランスデューサ(図9-A)、非集束超音波トランスデューサ(図9-B)及び多焦点超音波トランスデューサ(図9-C)の放射又はビームパターンを示す。
これにより、図1の概略図によれば、本発明の装置(1)は、便宜的に保護支持構造(2)に収容される、処置される患者/使用者の領域で音場を方向付けて送るための適用手段(4)と関連付けられた少なくとも1つの超音波トランスデューサ(3)を本質的に含むもののうちの1つである。好ましくは、超音波トランスデューサ(3)は、接続ケーブル(5)を介して電子制御装置(6)と接続される。電子制御装置(6)は特定のソフトウェアを適宜備え、そのトランスデューサ(3)の音場強度、作業サイクル及び励起周波数を調節するために、画面(7)及び/又はキーボード(8)を介してその動作を制御することができる。
本発明の身体の若返り及び/又は再構築過程における皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置は、トランスデューサ(3)によって発生される音場が多焦点音場であることを特徴とする。
好ましい実施形態では、トランスデューサ(3)は、低強度の音場(0.7W/cm未満)及び185kHz~333kHzの低周波数で超音波ビームを放射し、224kHzが単一放射周波数での処置のために通常使用される周波数である。
上述した処置のための上記装置/技術の有効性を示すために、図6、7、8のそれぞれの超音波画像、臨床写真及び病理組織学などの異なる臨床試験と、上述した条件下でのトランスデューサの音場の特性評価の詳細な調査が行われ、電気及び音響放射試験を行った後に以下の結果が得られた。
電気的測定では、×10スプリッタプローブを用いて、オシロスコープをトランスデューサの端子に接続する。トランスデューサの端子にアクセスするために、装置を開け、50cm長の延長ケーブルを電力PCBの出力片の端子に接続した。
オシロスコープの発射は1回の掃引を行うように設定され、その次に装置の制御パネルで設定を変えて数回のバーストを発射して記録される。
その結果、次のような動作パラメータの値が決定される。
-トランスデューサに配置された発射ボタンが押されるたびに、トランスデューサの励起電圧のバーストが、繰り返し時間200msで10回発生する。
-励起電圧の振幅は177Vrmsであり、それはトランスデューサにおいて0.7W/cm未満の音場強度で超音波ビームを発生させる。
-バーストの継続時間は、装置の制御パネルで調節された値により変わる。この値は、各バーストの継続時間をミリ秒単位で示す。
本発明の装置がキャビテーションを発生させないことを確認するために、図2及び図3に示す放射パターンのメカニカルインデックス(MI)を計算し、図4及び図5を得た。この指数は、以下に示す式を用いて計算された。
Figure 2023513379000004
ここで、Pは負の音圧ピーク(MPa)、fは超音波トランスデューサの励起信号の中心周波数(Mhz)である。したがって、文献[1]によれば、MIが0.5未満であれば、キャビテーションは発生しない。図4及び図5から分かるように、この指数は0.2未満であり、したがって、本発明の装置がキャビテーションを発生させないことが保証される。
音場放射測定は、水で満たされた試験槽の側面に特性評価されるトランスデューサを結合することによって行われた。音響エネルギーは、音場の形態でトランスデューサから水槽の内部に伝搬し、その音場はロボット機構によって水槽内を移動するハイドロフォンによって各点で測定される。
測定は低出力で行われ、トランスデューサに40Vのピーク電圧をかけ、得られた測定値を公称電圧177Vrmsで得られる相当値にスケーリングする。
独自のプログラムを備えたコンピュータが、トランスデューサを動かし、ハイドロフォンが計測のために停止するプログラムされた各地点で音場の値を取得することを担う。
測定は、最初に公称周波数224kHzで行われ、トランスデューサの軸を含む水平面内の50×50mmの領域を2mmの分解能で測定することから始める。図2は、周波数224kHzで励起された本発明の装置のトランスデューサから放射された超音波ビームの音場強度(W/cm)と、0.7W/cm未満の音場強度を示す。
この音場測定は、周波数333kHzで繰り返されて、図3を得た。
記録されたデータは、MatLab(登録商標)(Matrixlaboratoryの略、独自のプログラミング言語で統合開発環境を提供する数値計算システムからなる)と呼ばれる市販のソフトウェアを用いて処置及び変換された行列を形成して保存される。
-音響放射図の測定にあたって
-制御された非均質結合によって、放射の対称性の欠如を引き起こし、超音波ビームの多焦点化現象を実現し、それは放射周波数を調節することによって形が変わり得る。図2及び図3から分かるように、励起周波数を224kHzから333kHzまで変えることによって、最大音場強度の領域が、224kHzの放射周波数についての深さ3~20mmの領域から、333kHzの周波数についての深さ20~50mmへと変わった。このように、放射周波数に応じて異なる処置を行うことが可能である。
本発明の本質及びその実施例について十分に説明しており、当業者がその範囲及びそれから得られる効果を理解することができるように、更にそれを説明することは必要ないと考えられる。
1 装置
2 保護支持構造
3 超音波トランスデューサ
4 適用手段
5 接続ケーブル
6 電子制御装置
7 画面
8 キーボード

Claims (11)

  1. 身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置であって、
    ・電気パルス発生器と、
    ・超音波トランスデューサ(3)と、
    ・前記パルス発生器の周波数、電圧及び作業サイクルを制御する特定のソフトウェアを備えた電子制御装置(6)と、
    ・処置される患者/ユーザーの表面部分で音場を方向付けて送るための適用手段(4)と、
    を含み、前記トランスデューサによって生成された音場が多焦点音場であることを特徴とする、身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  2. 各発射において、前記トランスデューサは、0.7W/cm未満のエネルギー密度及び最小100msの一時放射継続時間で音場を放射することを特徴とする、請求項1に記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  3. 前記トランスデューサは、185~333kHzの周波数範囲で放射することを特徴とする、請求項1又は2に記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  4. 前記トランスデューサは、単一周波数で放射することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  5. 前記トランスデューサは、単一周波数で224kHzの周波数で放射することを特徴とする、請求項4に記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  6. 前記トランスデューサは、単一の発射の間に変化する周波数で放射し、185~333kHzの範囲を掃引することを特徴とする、請求項1又は2に記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  7. 各バーストの後に休止時間(オフタイム)があり、休止時間の合計は少なくとも200msであることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  8. 各発射は、合計10回の超音波バーストで2秒間続くことを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  9. 前記トランスデューサを形成する圧電素子とケースとの間の結合の方式が均質でないことを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  10. 前記トランスデューサのケースの表面における定在波の発生及び構成を変えることを可能にするチャープ信号が使用されることを特徴とする、請求項9に記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
  11. 前記トランスデューサが2つ以上の圧電素子を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の身体の若返り及び/又は再形成過程において皮下組織(脂肪組織及び結合組織)に選択的な処置を施すための超音波放射装置。
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