JP2023509039A - マルチキャスト/ブロードキャストサービスデータ受信のための方法およびユーザ機器 - Google Patents

マルチキャスト/ブロードキャストサービスデータ受信のための方法およびユーザ機器 Download PDF

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Abstract

マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS:Multicast/Broadcast Service)データ受信のための方法と、ユーザ機器(UE:User Equipment)とが提供される。この方法は、基地局(BS:Base Station)からMBS関連制御情報を受信するステップと、MBS関連制御情報に基づいて、BSからMBSのデータを受信するステップと、を含み、MBS関連制御情報は、MBSに関連する第1無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)、MBSに応じて設定された制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、MBSに応じて設定されたサーチスペース、およびMBSに応じて設定された周波数リソース、のうちの少なくとも1つを示す。

Description

発明の詳細な説明
〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2020年1月10日に出願された、“Method and user equipment for multicast/broadcast service data reception”と題する、米国仮特許出願第62/959,741号(「‘741仮出願」)の利益および優先権を主張し、‘741仮出願の内容は、全ての目的のために参照により本開示に完全に組み込まれる。
〔技術分野〕
本開示は一般に、無線通信に関し、より詳細には、マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS:Multicast/Broadcast Service)データ受信のための方法およびユーザ機器(UE:User Equipment)に関する。
〔背景〕
接続されたデバイスの数の大幅な増加およびユーザ/ネットワークトラフィック量の急速な増加に伴って、データ速度、遅延性、信頼性、およびモビリティを改善することによって、第5世代(5G:fifth generation)新無線(NR:New Radio)などの次世代無線通信システムのための無線通信の異なる側面を改善するために、様々な努力がなされてきた。
5GNRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine-Type Communication)、および高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などの様々な使用ケースに適応させて、ネットワークサービスおよびタイプを最適化するための柔軟性および構成可能性を提供するように設計される。
しかしながら、無線アクセスの需要が増加し続けるにつれて、次世代無線通信システムのための無線通信の更なる改善が必要とされている。
〔発明の概要〕
本開示は、MBSデータ受信のための方法およびUEを対象とする。
本発明の態様によれば、MBSデータ受信のための方法が提供される。この方法は、基地局(BS:Base Station)からMBS関連制御情報を受信するステップと、MBS関連制御情報に基づいてBSからMBSのデータを受信するステップと、を含み、当該MBS関連制御情報は、MBSに関連する第1無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)、MBS用に構成された制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、MBS用に構成されたサーチスペース、およびMBS用に構成された周波数リソース、のうちの少なくとも1つを示す。
本開示の別の態様によれば、MBSデータ受信のためのUEが提供される。UEはプロセッサと、前記プロセッサに連結されたメモリとを含み、前記メモリはコンピュータ実行可能プログラムを記憶し、当該コンピュータ実行可能プログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに本開示の様々な実施に従って、MBSデータ受信のための前記方法を実行させる。
〔図面の簡単な説明〕
本開示の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれておらず、様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために任意に増減されてもよい。
図1は、本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。
図2は、本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。
図3は、本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。
図4は、MBSのデータを受信するために使用される第1無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)エンティティと、MBSのデータのコピー/複製を受信するために使用される第2RLCエンティティとに関連する共通パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)エンティティを示す概略図である。
図5は、UEに設定された初期BWPと、MBS関連制御情報によって示される周波数リソースとのリソース配分の一例を示す。
図6は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードのブロック図を示す。
〔説明〕
以下の説明は、本開示における一例としての実施形態に関連する具体的な情報を含む。本開示における図面およびそれらの添付の詳細な説明は、単に例としての実施形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例としての実施形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形例および実施形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の同様のまたは対応する要素は、同様のまたは対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面および図示は、ほとんどの場合。一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
一貫性の目的および理解を容易にするために、同様の特徴は、例としての図において数字によって識別される(ただし、一部の実施例においては、図示されていない)。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、従って、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
「1つの実施形態」、「1実施形態」、「例としての実施形態」、「様々な実施形態」、「一部の実施形態」、「本出願の複数の実施形態」などへの言及は、そのように記載された本出願の実施形態(単数または複数)が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示し得るが、本出願のすべての可能な実施形態が特定の特徴、構造、または特性を必ずしも含むわけではない。更に、語句「1つの実施形態において」、「一例としての実施形態において」、または「一実施形態」の繰り返しの使用は必ずしも、同じ実施形態を指すわけではないが、同じ実施形態を指す場合もある。更に、「本開示」に接続する「実施形態」のような語句の任意の使用は、本出願のすべての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含まなければならないことを特徴とすることを意味せず、代わりに、「本出願の少なくとも一部の実施形態」が、特定の特徴、構造、または特性を含むことを意味することを理解されたい。用語「接続した(coupled)」は介在する構成要素を介して直接的または間接的であるかにかかわらず、接続されることと定義されるが、物理的な接続に必ずしも限定されない。「備える(comprise)」という単語は、使用される場合、「含む(include)が限定するわけではない、」を意味するが、このように記載された組合せ、群、系列および均等物におけるオープンエンド包括またはメンバーシップを具体的に示す。
本明細書中の用語「および/または」は、関連するオブジェクトを記述するための関係のみであり、3つの関係が存在し得ることを表し、例えば、Aおよび/またはBは、以下を表すことができる。すなわち、Aが単独で存在すること、AおよびBが同時に存在すること、およびBが単独で存在することを表すことができる。更に、本明細書中において使用される文字「/」は、前者および後者が「または」関係にあることを一般的に表す。
更に、非限定的な説明のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細が、説明される技術の理解を実現するために記載される。他の例において、不必要に詳細を述べることによって説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は、省略される。
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能(複数種類可)またはアルゴリズム(複数種類可)が、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実装されてもよいことを直ちに認識するだろう。開示される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに、対応し得る。ソフトウェアの実施形態は、メモリまたは他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を備えてもよい。例えば、通信処理能力を有する1つ以上のマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータを、対応する実行可能命令を用いてプログラムし、記述されたネットワーク機能(複数種類可)またはアルゴリズム(複数種類可)を実行することができる。マイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuitry)、プログラマブルロジックアレイ、および/または1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processors)を使用して形成することができる。本明細書に開示されている例としての実施形態の一部は、コンピュータ・ハードウェアにインストールされ実行されるソフトウェアを指向しているが、ファームウェア、もしくはハードウェアとして、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして実装される代替の例としての実施形態は、十分に本開示の範囲内である。
コンピュータ読み取り可能媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、またはコンピュータ読み取り可能命令を記憶可能な他の任意の均等な媒体を含むが、これらに限定されない。
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、またはLTE-Advanced Proシステム)は、通常、少なくとも1つの基地局(BS)、少なくとも1つのユーザ機器(UE)、およびネットワークへの接続を提供する1つ以上のオプションのネットワーク要素を含んでよい。UEは、基地局によって確立された無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を介して、ネットワーク(例えばコアネットワーク(CN:Core Network)、エボルブドパケットコア(EPC:Evolved Packet Core)ネットワーク、エボルブドユニバーサルテレストリアル無線アクセスネットワーク(E-UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access network)、次世代コア(NGC:Next-Generation Core)、またはインターネット)と通信してよい。
本開示においては、UEは移動局、携帯端末または携帯デバイス、ユーザ通信無線端末を含むが、これらに限定されない。例えばUEは、携帯無線機器であってもよく、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、または無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)を含むが、これらに限定されない。上記UEは、RANにおける一つ以上のセルに、エアーインターフェースにおいて、信号を送受信するよう構成されてよい。
BSはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)におけるノードB(NB:node B)、LTE-Aにおける進化型ノードB(eNB:evolved node B)、UMTSにおける無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、GSM(登録商標:Global System for Mobile Communications)/GERAN(登録商標:GSM EDGE Radio Access Network)における基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)、5GCに関連するE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)BSにおける次世代eNB(ng-eNB:next-generation eNB)、5Gアクセスネットワーク(5G-AN:5G Access Network)における次世代ノードB(gNB:next-generation Node B)、およびセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含んでよいが、これらに限定されない。BSは、ネットワークへの無線インターフェースによって、1つ以上のUEにサービスを提供するように接続し得る。
BSは、以下の無線アクセス技術(RATs:Radio Access Technologies):マイクロ波アクセスのためのワールドワイド相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile、しばしば2Gとして呼ばれる)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、汎用パケット無線サービス(GRPS:General Packet Radio Service)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA:Wideband-Code Division Multiple Access)に基づいたユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System、しばしば3Gとして呼ばれる)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、LTE、LTE-A、eLTE(進化型LTE、例えば5GCに接続したLTE)、NR(しばしば5Gとして呼ばれる)、およびLTE-A Proの内の少なくとも1つに従った通信サービスを提供するように構成されてよい。しかしながら本出願の範囲は、上記のプロトコルに限定されるべきではない。
BSは、RANに含まれる複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能であってもよい。BSは、セルの動作をサポートしてよい。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能であってよい。より具体的には、各セル(しばしば、サービングセルと呼ばれる)は、その無線カバレッジ内の1つ以上のUEにサービスを提供し得る(例えば、各セルは、下りリンク(DL:Downlink)パケット送信および任意に上りリンク(UL:Uplink)パケット送信のために、下りリンク(DL:Downlink)および任意に上りリンク(UL:Uplink)リソースを、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジュールする)。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ以上のUEと通信し得る。
セルは、近接サービス(ProSe:Proximity Service)、LTE SLサービス、およびLTE/NR V2X(Vehicle-to-Everything(V2X))をサポートするために、サイドリンク(SL:Sidelink)リソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルとオーバーラップしたカバレッジエリアを有しうる。MR-DC(Multi-RAT Dual Connectivity)の場合、マスターセルグループ(MCG:Master Cell Group)の、またはスモールセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)のプライマリセルは、スペシャルセル(SpCell:Special Cell)と呼ばれることがある。PCell(Primary Cell)は、MCGのSpCellを指してよい。プライマリSCGセル(PSCell:Primary SCG Cell)は、SCGのSpCellを指してもよい。MCGは、SpCellと、任意に1つ以上のセカンダリセル(SCells:Secondary Cells)を含み、マスタノード(MN:Master Node)に関連付けられたサービングセルのグループを意味し得る。SCGは、SpCellおよび任意に1つ以上のSCellを含んでいる、二次ノード(SN:Secondary Node)と関連付けられたサービングセルのグループを意味し得る。
上述したように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、および低遅延性の要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)、大容量マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communication)、超高信頼性及び低遅延性通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などの様々な次世代(例えば5G)通信要件に対応するための柔軟な構成をサポートすることである。3GPP(3rd Generation Partnership Project)において合意された直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)技術は、NR波形のための基準として提供してよい。適応サブキャリア間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)といったスケーラブルなOFDMニューメロロジーも、使用されてもよい。更に、NRでは(1)低密度パリティ検査(LDPC:Low-Density Parity-Check)符号および(2)ポーラ符号の2つの符号化方法が検討されている。符号化スキームの適用は、チャネル条件および/またはサービスアプリケーションに基づいて構成されてもよい。
更に、単一のNRフレームの送信時間間隔において、下り(DL:downlink)リンク送信データ、ガード期間、および上りリンク(UL:Uplink)送信データは、少なくとも含まれるべきであると考えられ、DL送信データ、ガード期間、およびUL送信データのそれぞれの部分は、例えばNRのネットワークダイナミクスに基づいて構成可能であるべきである。更に、サイドリンクソースは、ProSeサービスをサポートするために、NRフレーム内に提供されてもよい。
LTEにおいては、E-UTRANにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)の送信は、マルチキャスト・ブロードキャスト単周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)送信、または単セル一対多(SC-PTM:Single-cell Point-to-Multipoint)送信を介して実行され得る。MBMS調整エンティティ(MCE:MBMS Coordination Entity)は、MBMSセッションごとにSC-PTMを使用するか、MBSFNを使用するかを決定し得る。
MBMSの単一セル送信は、以下の特徴を有し得る。
-MBMSは、単一セルのカバレッジにおいて送信される。
-1つの単一セルマルチキャスト制御チャネル(SC-MCCH:Single Cell Multicast Control Channel)、および少なくとも1つの単一セルマルチキャストトランスポートチャネル(SC-MTCH:Single Cell Multicast Transport Channel)は、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:Downlink Shared Channel)にマッピングされる。
-スケジューリングはeNBによって行われる;
-SC-MCCHおよびSC-MTCH送信はそれぞれ、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)における論理チャネル固有RNTIによって示される(SC-MTCHがマッピングされるDL-SCHの受信に使用される一時モバイルグループ識別(TMGI:Temporary Mobile Group Identity)とグループRNTI(G-RNTI:Group RNTI)との間に1対1のマッピングがある)。
-SC-MCCHまたはSC-MTCHがマッピングされるDL-SCH(例えば、ブラインドハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)も無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)高速繰り返しも使用されない)には、単一送信が使用される。
-SC-MCCHおよびSC-MTCHは、RLC-非確認モード(UM:Unacknowledged Mode)を使用する。
一方、MBMSのマルチセル送信は、以下の特徴を有し得る。
-MBSFNエリア内のMBMSの同期送信。
-複数のセルからのMBMS送信の結合がサポートされる。
-各マルチキャストチャネル(MCH:Multicast Channel)のスケジューリングは、MCEによって行われる。
-単一の送信がMCHのために使用される(すなわち、ブラインドHARQ繰り返しもRLC高速繰り返しも使用されない)。
-単一トランスポートブロック(TB:Transport Block)がMCH送信のために送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)ごとに使用され、TBは、サブフレーム内のすべてのMBSFNリソースを使用し得る。
-MTCHおよびMCCHは同じMCHにおいて多重化されてよく、一対多(PTM:Point-to-Multipoint)送信のためにMCHにおいてマッピングされる。
-MTCHおよびMCCHは、RLC-UMモードを使用してよい。
-MACサブヘッダは、MTCHおよびMCCHの論理チャネルアイデンティティ(LCID:Logical Channel Identity)を示す。
-MBSFN同期エリア、MBSFNエリア、およびMBSFNセルは、例えばオペレーション&メンテナンス(O&M:Operation & Maintenance)によって半静的に(semi-statically)構成される。
-MBSFNエリアはO&Mによって変更されない限り(すなわち、エリアの動的変更なし)、静的である。
ただし、最初の2つのNRリリース、つまりRel-15とRel-16においては、ブロードキャスト/マルチキャスト機能のサポートは指定されていない。それにもかかわらず、特にシステム効率およびユーザエクスペリエンスを考慮して、ブロードキャスト/マルチキャストが実質的な改善を提供することができる重要な使用事例が存在する。複数のUEが、MBSデータパケットの1つのコピーを受信し得るので、ブロードキャスト/マルチキャスト機能をサポートすることは、リソース利用に有益であり得る。更に、次世代ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャスト機能をサポートする通信メカニズムは、依然として欠如している。
本発明においては、UE専用のマルチキャスト/ブロードキャスト関心インジケーション、帯域幅部分(BWP)スイッチ動作におけるMBSデータの受信、および所与のUEのサービス継続のためのマルチキャスト(例えば、PTM配信モード)とユニキャスト(例えば、1対1(PTP:Point-to-Point)配信モード)との間のMBS配信の動的変更のサポートなど、様々なMBS関連動作が提供される。MBS関連動作はLTEよりも柔軟であり、様々な5Gシナリオ(例えば、MBS関連シナリオ)の要求により適合する。
UEの能力
一部の実施形態においては、UEはRRC_CONNECTED(RRC接続)状態において、MBS(例えば、高サービス品質(QoS:Quality of Service)要件のMBS)の受信をサポートする能力について、(例えば、UE能力メッセージを介して)ネットワーク(例えば、BS)にレポートすることが可能である。一部の実施形態においては、UEはRRC_INACTIVE(RRC不活性)状態および/またはRRC休止(RRC_IDLE)状態において、MBSの受信をサポートする能力について、(例えば、UE能力メッセージを介して)ネットワーク(例えば、BS)にレポートすることが可能である。一部の実施形態においては、UEはRRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態およびRRC_IDLE状態の少なくとも一つにおいてMBS(例えば、高サービス品質要件のMBS)の受信をサポートする能力について、(例えば、UE能力メッセージを介して)ネットワーク(例えば、BS)にレポートすることが可能である。言い換えると、レポートされた能力は、UEがRRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態およびRRC_IDLE状態の少なくとも1つにおいてMBSを受信できることを示し得る。UEはMBSの受信をサポートするが、これは、UEがMBSのデータパケットを獲得し、処理することができることを意味する。簡略化のために、本開示においては、MBSのデータを「MBSデータ」と呼ぶことがある。一部の実施形態においては、RRC_CONNECTED状態のUE(”RRC_CONNECTED UE”と呼ばれる)はMBS(例えば、高サービス品質要件のMBS)のネットワーク(例えば、BS)への供給をサポートする能力を報告するかもしれない。
一部の実施形態においては、UEはネットワーク命令に基づいて、または事前定義されたルールに基づいて、RA手順、事前設定されたPUSCHリソースを介して、RRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態においてMBSの受信をサポートする能力をレポートすることが可能である。その場合、ネットワーク命令は、ネットワークによる専用シグナリングを介して、またはシステム情報ブロードキャストを介して、送信され得る。例えば、UEがRRC_CONNECTED状態においてMBSの受信をサポートする能力をレポートするが、RRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態においてMBSの受信をサポートする能力をレポートしない場合、UEはRRC_CONNECTED状態に留まってMBSを受信する必要があり、かつ/またはネットワークは、UEにRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態に遷移するように指示しない可能性がある。そうでなければ、UEはこの状況においてRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態のMBSを受信できない場合がある。
一部の実施形態においては、RRC_INACTIVE状態のUE(”RRC_INACTIVE UE”と呼ばれる)またはRRC_IDLE状態のUE(”RRC_IDLE UE”と呼ばれる)がMBS(例えば、低サービス品質要件のMBS)の受信をサポートする能力について、ネットワークにレポートすることが可能である。UEの能力は、RA手続き(例えば、2段階工程RA手順または4段階工程RA手順)を介して、または事前設定されたPUSCHリソースを介して、ネットワークに報告されてもよい。その場合、事前設定されたPUSCHリソースは、専用シグナリングを介して(例えば、RRCリリースメッセージを介して)、またはシステム情報内のブロードキャストを介して構成されてもよい。一部の実施形態においては、RRC_IDLE UE、またはRRC_INACTIVE UEは、ネットワーク命令または事前定義されたルールに基づいてMBSの受信をサポートする能力を報告してもよい。その場合、ネットワーク命令は専用シグナリングおよび/またはネットワークによってブロードキャストされたシステム情報によって提供されてもよい。
一部の実施形態においては、UEはマルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートする能力をレポートし得る。UEがマルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートする能力をレポートしない場合、UEはマルチキャストによって提供されるMBS(例えば、マルチキャスト無線ベアラまたはマルチキャストRLCベアラからのMBS)またはユニキャストによって提供されるMBS(例えば、ユニキャスト無線ベアラまたはユニキャストRLCベアラからのMBS)しか受信しない可能性がある。マルチキャストによるMBS配信は、ネットワーク(例えば、BS)が1組のUEに、1つまたは複数のMBSデータパケットの単一の複製を、無線経由において配信する(PTM送信またはPTM配信モードと呼ばれることがある)ことを意味し得る。ユニキャストによるMBS配信とは、ネットワーク(例えば、BS)が個々のUEに、MBSデータパケットの単一の複製を、無線経由において配信する(PTP伝送またはPTP配信モードと呼ばれることがある)ことを意味し得る。
一部の実施形態においては、UEはネットワーク命令または事前設定されたルールに基づいて、マルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートする能力をレポートし得る。その場合、専用シグナリングおよび/またはネットワークによってブロードキャストされるシステム情報に基づいてネットワーク命令が提供されてもよい。
一部の実施形態においては、UEはRRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態において、MBS関連能力をレポートし得る。MBS関連能力は、MBSの受信をサポートし、マルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートし、ネットワーク命令または事前定義されたルールに基づいて、マルチキャストとユニキャストとの間のMBS送信の動的変化をサポートし、および/またはネットワークからのPTM配信モードおよびPTP配信モード両方を介したMBSの受信を同時にサポートすることを含み得るが、これらに限定されない。
一部の実施形態においては、UEはPUSCHリソース(例えば、2段階RA手続きのメッセージA(MsgA)において示されたPUSCHリソース、4段階RA手続きのメッセージ2(Msg2)において示されたPUSCHリソース、あるいは他の事前設定されたPUSCHリソース)を介して、RRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態のMBS関連能力をレポートし得る。
一部の実施形態においては、UEはPTMおよびPTPを同時にサポートするMBS関連能力(例えば、PTM配信モードおよびPTP配信モードを介して配信されたMBSを、同時に受信すること)を、ネットワークにレポートし得る。例えば、PTMおよびPTPを同時にサポートするUEの場合、UEはPTM RLCエンティティを介してMBSデータを受信し、PTP RLCエンティティを介してMBSデータのコピー/複製を受信し得る。PTM RLCエンティティおよびPTP RLCエンティティは、共通のPDCPエンティティに関連付けられ得る。
一部の実施形態においては、UEがMBSを受信することができるかどうか、またはUEがMBSデータを取得するためにMBSを開始/要求することができるかどうかについての能力を、レポートし得る。例えば、RRC_INACTIVE状態においては、UEは4段階RA手続きを開始/トリガし、開始/トリガされた4段階RA手続きの間に、(例えば、メッセージ3(Msg3)送信を介して)MBS関連メッセージをネットワーク(例えば、gNB/BS)に送信し得る。MBS関連メッセージは、UEの能力(例えば、MBS関連能力)、関心のあるMBS、および/または現在受信中のMBS(複数可)を示し得る。
一部の実装においては、UEが(関心のある)MBSを開始/獲得/要求するためにMBS要求をネットワークに送る場合、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEのUEは、RRC_CONNECTED状態に移行しないかもしれない。一部の実施形態においては、MBSは、UEが対応するネットワークスライス識別子(NSSAI:Network Slice Selection Assistance Information)または単一ネットワークスライス識別子(S-NSSAI:Single Network Slice Selection Assistance Information)をCNにレポートする、新しいネットワークスライシングタイプを参照し得る。この場合、UEはMBS対応gNBに接続されている間に、MBS関連能力のみをレポートし得る。
一部の実施形態においては、サービングセルが対応するMBSをサポートするとき(のみ)に、そのMBS関連能力、またはMBSに関連する能力を、UEは送り得る。サービングセルは、どのMBS(例えば、高いQoS要求のMBS、または低いQoS要求のMBS)がサービングセルによってサポートされているかを示すMBS関連制御情報を(例えば、システム情報配信によって)ブロードキャストし得る。例えばサービングセルは、標的MBSに関連するMBSアイデンティティ(ID:identity)をブロードキャストし得る。
サービングセルによってブロードキャストされる情報が、高いQoS要求のMBSを示す(またはそれに向けられる)場合、UEは、MBSを受信するためにRRC_CONNECTED状態に遷移する可能性がある。別の実施例においては、サービスセルによってブロードキャストされた情報は、低いQoS要求のMBSを示し(またはそれに向けられ)、UEはMBSを受信するためにRRC_CONNECTED状態に遷移しない可能性があるが、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態においてMBSを受信し得る。MBS IDと、関係するMBSとの間のマッピングは、RANおよびUE(複数可)によって知られ得る。UEは、(関係するMBSの)MBS IDがサービングセルによってブロードキャストされた後、関係するMBSに関連するそのMBS関連能力またはその能力を提供し得る。逆に、MBS IDがサービングセルによってブロードキャストされない場合、UEは、MBS関連能力または関係するMBSに関連するその能力をレポートしない可能性がある。上記のルールは、RRC_CONNECTED/RRC_INACITVE/RRC_IDLE状態のUEに適用され得る。
一部の実施形態においては、本開示において説明されるUE能力は、周波数依存であり得る。例えば、UEの能力は、周波数範囲1(FR1:Frequency Range 1)および周波数範囲2(FR2:Frequency Range 2)に対して別々に決定され得る。一部の実施形態においては、本開示において説明されるUEの能力は、時分割多重(TDD:Time Division Duplex)および周波数分割多重(FDD:Frequency Division Duplex)について別々に決定され得る。
[関心のあるMBSを決定する]
一部の実施形態においては、UEがMBSのデータを受信している、またはMBSを受信しようとしている場合、MBSを受信することができるUEが、関心のあるMBSを決定/考慮することができる。
一部の実施形態においては、以下の条件:UEが、そのMBSを受信することが可能である、UEがそのMBSのデータを受信しているか、またはそのMBSを受信しようとしている、および、そのMBSがサービングセルまたはキャンプセル(camped cell)によってサポートされる、の少なくとも1つが満たされる場合、MBSはUEによって関心のあるMBSとみなされ得る。一部の実施形態においては、セルはサポートされているMBSを示すために、システム情報をブロードキャストし得る。MBSの起動時間および/または停止時間は、セルによってシステム情報中のUEにブロードキャストされ得る(例えば、システム情報ブロック1(SIB1:System Information Block 1)または他のMBS関連システム情報ブロック(複数可))。一部の実施形態においては、MBSの起動時間および/または停止時間は、協定世界時間(UTC:Coordinated Universal Time)によって示され得る。一部の実施形態では、MBSの起動時間および/または停止時間は、システムフレーム番号(SFN:System Frame Number)によって示され得る。一部の実施形態においては、セルがサポートするMBSが、セルによってシステム情報内のUEにブロードキャストされてもよい(例えば、SIB1またはMBS関連システム情報ブロック内)。
一部の実施形態においては、ネットワークはあるMBSを提供することをサポートし得るが、MBSのデータをUEにまだ送信していない。この場合、(例えば、MBSに関心がある)UEは、(例えば、MBS要求をネットワークに送ることによって)MBSのデータの送信を開始するようにネットワークに依頼し得る。
一部の実施形態においては、MBS(例えば、特定の絶対無線周波数チャンネル番号(ARFCN:Absolute Radio Frequency Channel Number)、物理リソースブロック(PRBs:Physical Resource Blocks)、BWP、またはコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier))の動作周波数(または周波数リソース)は、セルによってUEにブロードキャスト/ユニキャストされ得る。
一部の実施形態においては、LTEセルまたはNRセルが、NR MBS(例えば、特定のNR-ARFCN、PRB、BWP、CC、またはサブキャリアスペーシングまたはサイクリックプレフィックス長などの他の支援情報)の動作周波数(または周波数リソース)をブロードキャストし得る。NRセルは、LTE MBSの動作周波数をブロードキャストし得る(例えば、特定のARFCN/帯域幅)。
[マルチキャスト/ブロードキャスト・インタレスト・インジケーション]
一部の実施形態においては、UEがネットワーク(例えば、gNB)に、関心のあるMBSを示すために、マルチキャスト/ブロードキャストインタレストインジケーションメッセージを送り得る。当該インジケーションは、スライス固有情報であってもよいし、関心のあるMBSに対応するスライス情報を含んでいてもよい。UEは、標的MBSスライスをNWにレポートし得る。マルチキャスト/ブロードキャストインタレストインディケーションメッセージは、関心のあるMBSの識別情報(例えば、一時モバイルグループアイデンティティ(TMGI))および/または関心のあるMBSに関連する優先度情報(priority information)を含み得る。例えば、関心のあるMBSは、関心のあるMBSに関連するTMGIおよび/またはセッションIDによって識別されてもよい。優先度情報は、UEのユニキャスト受信よりもMBSデータ受信の方が優先されるかどうかを示すために使用され得る。
一部の実施形態においては、UEがMBS(例えば、ネットワークによってサポートされているが、まだネットワークによってマルチキャスト/ブロードキャストされていないMBS)を提供するように、ネットワークに要求し得る。例えば、ネットワークは特定のMBSに関心があるUEの総数を数え、その後、PTP配信モード(またはユニキャストモード)の代わりに、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)を介してMBS(またはMBSデータ)の内容を配信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、当該UEが関心のないMBSをネットワークに通知し得る。例えばUEは、当該UEが関心のない1つ以上のMBSを示すスライス情報/MBS ID(複数可)を、ネットワークに送信し得る。ネットワークはほとんどのUE(または特定の数のUE)が関心のないMBSを決定し、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)の代わりにPTP配信モード(またはユニキャストモード)を介してMBSを配信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、スライス情報またはMBS IDをネットワークに送信することによって、必要とされない1つ以上のMBSを、ネットワークに通知し得る。MBS IDのスライス情報を受信すると、ネットワークは、どのMBSがUEによって要求されていないかを知ることができる。次いでネットワークは、UEを別のBWPに切り替え得る。
[BWPスイッチ動作時のMBS受信]
一部の実施形態においては、UEは、MBSを受信するために特定のBWP(例えば、MBS BWP)に切り替えるように、ネットワークによって(例えば、RRC、MAC CE、またはDCI信号を介して)命令されてもよい。MBSの受信とは、1つ以上のMBSのデータを受信することを、指し得る。
UEの場合、MBS BWPは、(少なくとも、または単独で)MBSデータ受信のために使用されるBWPであってもよい。MBSを受信可能なUEは、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE/RRC_CONNECTED状態のMBS BWPにおいて(関心のある)、MBSのデータを受信することを許可され得る。一実施形態においては、MBS BWPは初期BWPではない可能性がある。
MBS BWPは、マルチキャスト/ブロードキャストBWPとも呼ばれる。MBS BWPおよびMulticast/Broadcast BWPは、現在、業界において一様に命名されておらず、本開示においては以降、集合的に「MBS BWP」と呼ばれる。
RRC_IDLE/RRC_INACTIVE/RRC_CONNECTEDのUE(複数)の場合、グループ共通PDCCH/物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)の共通周波数リソース(または関連するMBS BWP)が設定または定義され得る。グループ共通PDCCH/PDSCHは、MBSデータ受信のために使用されてよい。共通周波数リソースが構成または定義されていない場合、UEは、初期BWPを、グループ共通PDCCH/PDSCHのためのデフォルト共通周波数リソースと見なし得る。
PCellまたはキャンプセルの場合、初期BWPが、初期アクセスのために使用されるBWPであってもよい。一実施形態においては、MBS BWPは、周波数ドメインにおいて初期BWPと重なって(または、初期BWPを含んで)いてよい。一実施形態においては、MBS BWPは、初期BWPと同じであってよい。(初期/構成/デフォルト)MBS BWPの関連情報は、システム情報においてブロードキャストされてもよく、またはネットワークからの専用シグナリングにおいて提供されてもよい。その場合、MBS BWPの関連情報は、対応するBWP設定および/または周波数リソースの割り当てを含み得る。
BWPは、MBS BWPとしてネットワークによって明示的または暗黙的に設定され得る。例えばMBS BWPは、1つ以上のMBSもしくはTMGI、または他のMBS関連情報に関連付けられてよい。BWPがマルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネル(例えば、グループ共通PDCCH)もしくはマルチキャスト/ブロードキャストデータチャネル(例えば、グループ共通PDSCH)、または他のマルチキャスト/ブロードキャスト関連チャネルを用いて設定されている場合、当該BWPは、MBS BWPと見なされ得る。一部の実施形態においては、BWPは関連するBWP設定を介してMBS BWPとして示され得る。例えば、RRCメッセージ中のフィールドまたは指示は、BWPがMBS BWPであるか否かを示すために使用され得る。例えば、フィールド/インジケーションが真に設定される場合、当該BWPは、MBS BWPと見なされ得る。フィールドが偽に設定されるか、または提示されない場合、当該BWPは、通常のBWPと見なされ得る。
一部の実施形態においては、UEはBWP非アクティビティタイマ(ミリ秒(ms)単位において継続時間をカウントする)の停止のために、デフォルトBWPにフォールバックし得る。ネットワークがBWP非アクティビティタイマ設定を解除した場合(または、UEがBWP非アクティビティタイマ設定を解除することを示すメッセージを受信した場合)、UEはデフォルトBWPまたは初期BWP(デフォルトBWPが設定されていない場合)に切り替わらずに、BWP非アクティビティタイマを停止し得る。デフォルトBWPは、ネットワークによって設定され得る。デフォルトBWPがネットワークによって示されていない場合は、最初のBWPがデフォルトBWPと見なされ得る。
1つの実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有のタイマである可能性がある)、および/またはMBS BWPがデフォルトDL BWPでない場合、UE(例えば、UEのMACエンティティ)はBWP 非アクティビティタイマが停止してもデフォルトDL BWPに切り替わらない可能性がある。
一実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有タイマであってもよい)、および/またはMBS BWPが初期BWPでない場合、UE(例えば、UEのMACエンティティ)はBWP非アクティビティタイマが停止しても、初期BWPに切り替わらない可能性がある。
一部の実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有のタイマであってよい)、および/またはMBS BWPがデフォルトDL BWPでない場合、UE(またはUEのMACエンティティ)はBWP非アクティビティタイマを適用(または開始)しない可能性がある。例えば、BWP非アクティビティタイマが適用されないとき、BWP非アクティビティタイマは、UEによって停止されるか、または開始または再開されない可能性がある。
一部の実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有のタイマであってよい)、および/またはMBS BWPが初期DL BWPでない(およびデフォルトBWPが設定されていない)場合、UE(またはUEのMACエンティティ)がBWP非アクティビティタイマを適用(または開始)しない可能性がある。例えば、BWP非アクティビティタイマが適用されない場合、当該BWP非アクティビティタイマは、UEによって停止されるか、または開始もしくは再開されない可能性がある。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPがデフォルトDL BWPではない場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPにおいてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPがデフォルトDL BWPではない場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPに応じてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPが初期DL BWPではない(およびデフォルトBWPが設定されない)場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPにおいてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPが初期DL BWPではない(およびデフォルトBWPが設定されない)場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPに応じてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
RRC_IDLE/RRC_INACTIVEのUEの場合、共通RNTIによってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を有するグループ共通PDCCHが設定され、グループ共通PDSCHをスケジュールするために使用されてよい。この場合、グループ共通PDSCHは、同じ共通RNTIに基づいてスクランブルされ得る。
一部の実施形態においては、MBS関連RNTIは(SC-PTM制御情報を動的にスケジューリングするための)単一セルRNTI(SC-RNTI)、(SC-PTM送信を動的にスケジューリングするための)G-RNTI、(SC-MCCH情報変更通知のための)単一セル通知RNTI(SC-N-RNTI)、(MCCH情報変更通知のための)MBMS RNTI(M-RNTI)、またはセルRNTI(C-RNTI)であってよい。MBS関連RNTIは、MBS-RNTI#1およびMBS-RNTI#2(例えば、G-RNTI)を含み、MBS-RNTI#1はMBS制御情報(例えば、PDCCHにおける制御情報)のために使用され、MBS-RNTI#2はMBSトラフィック/データ(例えば、PDSCHにおけるMBSトラフィック/データ)に応じて使用され得る。一部の実施形態においては、RRC_CONNECTED UEはMBS-RNTI#1を使用してMBS制御情報(例えば、PDCCH上における制御情報(またはDCI))をデスクランブルし、MBS-RNTI#2を使用してMBSトラフィック/データ(例えば、PDSCHにおけるMBSトラフィック/データ)をデスクランブルするように設定/命令され得る。そうでないと、RRC_CONNECTED UEは同じ共通RNTIを使用して、MBS制御情報とMBSトラフィック/データとの両方をデスクランブルする可能性がある。
一実施形態においては、UEがMBS BWPにおいて動作する際、当該UEはC-RNTIを無視し得る(例えば、PDCCHまたはCORESETをモニタリングするため)。ブラインド復号(BD)および制御チャネル要素(CCE)制限は、調節可能である。例えば、MBS BWPに応じたBD及びCCE制限は、端末のMBS関連能力に基づいて調整され得る。一実施形態においては、MBSデータを受信可能なUEは、MBSデータを受信不可能なUEと比較して、異なるBDおよびCCE制限を有し得る。
UE(またはMACエンティティ)動作の例は、表1にある。
Figure 2023509039000002

一部の実施形態においては、MBS BWPは、ULリソースがユニキャストサービスのために特定のCORESTによってスケジュールされ得る、ペアBWPまたは非ペアBWPであってよい。
一部の実施形態においては、MBS BWPは純粋なDL専用BWPであってよい。例えば、MBS(DL)BWPは、UL BWPと関連しない可能性がある。
一部の実施形態においては、MBS(DL)BWPは、初期(UL)BWPに関連し得る。
[初期BWPとMBS-BWPとの間のUE優先順位付け規則]
一部の実施形態においては、UEは初期BWPおよびDL方向のMBS BWPをモニタし得る(例えば、MBS BWPが初期BWPと同じでない場合)。しかしながら、場合によっては、UEが初期BWPとMBS BWPとを同時にモニタできないことがある(例えば、UEのハードウェア制限のため)。この状況においては、UEは特定の優先順位付けルールまたはネットワーク設定に基づいて、初期BWPまたはMBS BWPのいずれかからDLシグナリングまたはDLパケットのみを受信できる。例えば、以下のルール(ルール#1、ルール#2、ルール#3)のうちの少なくとも1つを端末に設定することができる:
ルール#1:初期BWPは、常にMBS BWPよりも高い優先順位を有し得る。したがって、UEはMBS BWPから初期BWPにスイッチし、受信されたSSBバーストセット設定および/またはサーチスペース設定に基づいて、送信されたSSBバーストセットおよび物理チャネル(例えば、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)など)の全部または一部を受信するために、MBS BWPから初期BWPに切り替え得る。さらに、UEは測定のために初期BWPにスイッチしてよい(例えば、サービングセルによってブロードキャストされたPBCHにおける多重化されたDMRSを測定するために)。
ルール#2:初期BWPはDLシグナリング/パケット配信の一部に応じて、MBS BWPよりも高い優先度を有し得る。例えばUEは、SSBバーストセットモニタリングおよび/またはページング受信のために初期BWPにのみスイッチし得る。(例えば、初期BWPに関連する所与のSSBバーストセット設定および/または間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)サイクル設定に基づいて)。UEは、システム情報を連続的にモニタ/取得しなくてもよい。UEは、ページング受信またはSI(システム情報)処方インジケーションによってUEがトリガされている間にのみ、システム情報をモニタ/取得することが可能で、または更新されたシステム情報をモニタ/取得するために警告システム指示を発行し得る(例えば、ショートメッセージ内のsystemInfoModificationビットが1に設定されているか、またはショートメッセージ内のetwsAndCmasIndicationビットが1に設定されている期間)。
ルール#3:MBS BWPは、常に初期BWPよりも高い優先順位を有し得る。例えば、UEが上位レイヤから要求されない限り、UEは初期BWPに切り替わらない可能性がある。一部の実施形態においては、UEは上位層(例えば、非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum))からの要求に基づいて、MBS BWPから最初のBWPに切り替わり得る。例えば、UEが初期(ProSe)サイドリンクまたは(NR/LTE)V2Xサービスを使用するように、NAS層によって要求される場合、UEは、MBS BWPから初期BWPにスイッチして、当該サービスのためのブロードキャスティングシステム情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEはRRC層からの要求に基づいて、MBS BWPから初期BWPにスイッチし得る。例えば、RRC層は、RRC接続確立手順、RRC接続再開手順、またはRAN通知領域アップデート手順などの、RRC関連手順をトリガし得る。
ルール(ルール#1、ルール#2およびルール#3)は、ユニバースサブスクライバ識別モジュール(USIM:Universe Subscriber identity Module)に事前インストールされてよく、3GPP技術仕様(TS:Technical Specification)に事前定義されてよく、および/またはネットワークによって設定されてもよい。一部の実施形態においては、初期BWPおよび/またはMBS BWPの優先順位は設定可能である。一部の実施形態においては、優先順位規則は設定可能であり得る。
一部の実施形態においては、UEはMBS BWPにおいて送信されたDLシグナリングに基づいて、MBS BWPから初期BWPにスイッチし得る。例えば、SSBバーストセット、システム情報用のサーチスペース、ショートメッセージ、ページングメッセージ、および/またはDMRSを、MBS BWPに設定することが可能である。一部の実施形態においては、UEが以下の条件(条件(a)、(b)、および(c))のうちの1つが満たされるときに、MBS BWPから初期BWPにスイッチし得る:
(a)UEが、ショートメッセージのsystemInfoModificationビットが1に設定されているか、etwsAndCmasIndicationビットが1に設定されているページングを受信する;
(b)UEが、UEのIDがパラメータpagingrecordに含まれるページングメッセージを受信する;
(c)UEがMBS BWPにおいて送信されたSSBバーストセットをモニタしている間にビーム障害イベントを検出し、UEは、初期BWPにおいてビーム障害回復手順を開始することができる。
一部の実施形態においては、UEは初期BWPにおいてスクランブルされたDMRSの代わりに、MBS-BWPにおいてスクランブルされたDMRSに基づいて、セル固有測定(複数可)を実行し得る。
[MBSの受信]
一部の実施形態においては、ネットワークはブロードキャストシステム情報、MCCH、または専用シグナリングを介して、MBS関連制御情報(または関連する構成)を提供し得る。例えば、ネットワークはMBS関連制御情報、またはRRCシグナリングにおけるBWPの関連する設定を構成し得る。(例えば、RRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態)のUEは、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)および/またはMCCHを介して、MBS関連制御情報/関連設定を受信し得る。例えば、MBS関連制御情報の構成に対応するために、新たなSIBが使用されてもよい。
RRC_IDLE/RRC_INACTIVEのUEの場合、グループ共通PDCCH/PDSCHの共通周波数リソース内において、CORESETが設定され得る。一実施形態においては、グループ共通PDCCH/PDSCHのための共通周波数リソースが初期BWPであり、他のCORESETがUEに応じて構成されていない場合、CORESET0が、デフォルトとして使用され得る。
一部の実施形態においては、(例えば、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態の)UEは、初期DL BWPのCORESET0のMBS関連制御情報(例えば、グループ共通PDCCHにおいて送信された情報またはDCI)を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、MBSまたはMBS BWPに応じて設定されたCORESET上でMBS関連制御情報(例えば、グループ共通PDCCHにおいて送信される情報またはDCI)を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、MBS関連RNTIによってアドレスされたMBSまたはMBS BWP用に構成されたCORESETにおいてMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、初期DL BWPにおいてMBS用に構成されたCORESETにおいてMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、C-RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET0のMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、MBS制御RNTIまたはMBS関連RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET 0のMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、新しいタイプのPDCCH共通サーチスペースが定義/構成されてもよい。UEは、新しいタイプのPDCCH共通サーチスペースからMBS関連制御情報を取得し得る。その場合、MBS関連制御情報は、MBSデータが送信されるBWP、MBSデータ送信の(開始)位置、およびMBSデータ送信の期間のうちの、少なくとも1つを示し得る。
一部の実施形態においては、UEはMBS関連制御情報を、新しいサーチスペース/CORSETを介して、既存のNRサーチスペース/CORSETを介して、(例えば、タイプ0-PDCCH共通サーチスペース/CORSET0、またはタイプ0A-PDCCH共通サーチスペース/CORSET0)取得し得る。
一部の実施形態においては、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE/RRC_CONNECTEDのUEは、UEがDRXサイクルのオン期間(またはDRXの機会)にあるかどうかにかかわらず、MBS関連PDCCH/CORESETを監視し得る。RRC_CONNECTEDのUEは、RRC_CONNECTED状態において動作しているUEを指す。
一部の実施形態においては、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE/RRC_CONNECTEDのUEは、DRX-off期間内にMBS関連PDCCH/CORESETをモニタしてもよい。
一部の実施形態においては、ネットワークは異なるMBSの対応する制御情報を送信するために、分離された/異なるCORESET/サーチスペース(例えば、周波数ドメインにおいて重なっていないCORESET/サーチ空間)を使用し得る。例えば、MBS#1はCORESET#Aおよび/またはサーチスペース#Aを用いて設定され得る。MBS#2は、CORESET#Bおよび/またはサーチスペース#Bを用いて設定され得る。
一部の実施形態においては、UEは、初期DL BWPの(システム情報または専用信号によって提供され得る)CORESET #1のMBS関連制御情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEはC-RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET#1のMBS関連制御情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEは、MBS制御-RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET#1のMBS関連制御情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEは、ネットワークからの構成に基づいて、DL BWP#1のCORESET#1のMBS関連制御情報を受信してよい。一部の実施形態においてUEは、DL BWP#1(初期DL BWPでなくてもよい)において動作し、MBS関連制御情報に関連付けられたCORESETが提供されないか、または提示されない場合、UEはDL BWP#1のCORESET0のMBS関連制御情報を受信し得る。MBS制御-RNTIは、事前定義および/または構成可能であってよい。
一部の実施形態においては、MBS関連制御情報は、MBSデータ受信のためにMBS関連RNTIによってアドレス指定されたPDCCHをデコードするためのCORESETおよび/または関連するサーチスペースを示し得る。一部の実施形態においては、MBS関連制御情報は、MBSに関連付けられたRNTIを含み得る。一部の実施形態においては、すべてのMBS(1つまたは複数)のための共通RNTIが利用され得、異なるMBS(1つまたは複数)のためのデータ受信は、CORESET/サーチスペース基準ごとに実行され得る。一部の実施形態においては、MBS関連制御情報にMBSのQoS要件(例えば、高QoS要件または低QoS要件)が含まれ得る。高QoS要件のMBSの場合は、HARQ動作が必要になる可能性がある。低QoS要件のMBSの場合、HARQ動作は必要とされない可能性がある。例えば、MBS関連制御情報を受信する端末は、受信されたMBS関連制御情報がMBSに対するQoS要件が少ないことを示す場合、MBSのデータ受信のためのHARQ動作を行わない可能性がある。
[マルチキャストとユニキャストとの間におけるMBS配信の動的変化のサポート]
一部の実施形態では、ネットワークは、MBSデータ受信のためにUEに対して閾値を設定しうる。当該閾値は、MBS基準ごとに基づいて設定されうる。例えば、ネットワークは、MBS Aに対して閾値#1(Threshold #1)を設定し、かつ、MBS Bに対して閾値#2(Threshold #2)を設定してよい。一部の実施形態では、MBSデータ受信のための閾値は、事前決定されていてもよいし、設定可能であってもよい。
一部の実施形態では、UEは、MBSステータスレポートをネットワークに報告しうる。MBSステータスレポートは、周期的に報告されうる。報告の周期性は、専用シグナリングまたはブロードキャストシステム情報を介して、ネットワークによって設定されうる。一部の実施形態では、MBSステータスレポートの報告は、(1つ以上の)特定のイベントによってトリガされうる。例えば、MBSステータスが変化した場合、UEは、(例えば設定されたグラント、動的グラント、2ステップRAプロシジャ、または4ステップRAプロシジャを介して)MBSステータスレポートをネットワークに送信しうる。
一部の実施形態では、MBSステータスレポートは、(1つ以上の)ターゲットMBSを示し、かつ、関連するサービス受信条件が満たされている/充足しているか否かを示しうる。例えば、サービス受信条件を決定するために、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)/基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)/受信信号強度インジケータ(Reference Signal Strength Indicator,RSSI)閾値が提供されうる。例えば、DLパスロス基準(例:MBS基準信号)のRSRP値がRSRP閾値以下であるとUEが判定した場合、当該UEは、MBSステータスレポートをネットワークに対して報告し、MBSのサービス受信条件が満たされていない/充足していないことを通知してよい。例えば、UEは、DLパスロス基準(例:MBS基準信号)のRSRP値がRSRP閾値よりも大きいとUEが判定した場合、当該UEは、MBSステータスレポートをネットワークに対して報告し、MBSのサービス受信条件が満たされている/充足していることを通知してよい。
ネットワークは、UEから提供される情報(例:MBSステータスレポート)に基づいてPTP配信モードまたはPTM配信モードのいずれに切り替えるかを決定しうる。受信したMBSステータスレポートに基づいて、ネットワークは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によってMBSデータを配信するために、変調符号化スキーム(Modulation Coding Scheme,MCS)を調整してもよいし、あるいは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSを受信するように、UEを設定してもよい。
UEがMBSステータスレポート#1をネットワークに報告した後、UEはタイマT1を起動または再起動してよい。タイマT1が起動または再起動された後、タイマT1が満了するまで、UEは、MBSステータスレポート#2をネットワークに報告することを禁止されうる。一実施形態では、第2MBSステータスレポート#2が以前のMBSステータスレポート(例:MBSステータスレポート#1)とは異なったコンテンツを有している場合には、タイマT1がいまだ動作中であるときに、UEはMBSステータスレポート#2をネットワークに対して報告することを許可されうる。
一部の実施形態では、(i)UEがMBSステータスレポートを送信する、(ii)アクティブBWPが(例えば、あるMBS BWPから別のMBS BWPへと)変化する、(iii)タイマT1の値が再設定される、および、(iv)閾値が再設定またはリリースされる、という条件のうちの少なくとも1つが満たされた場合に、タイマT1がUEによって起動または再起動されうる。
一部の実施形態では、UEは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSデータを配信するよう、ネットワークに対してリクエスト(要求)してよい。例えば、関連するサービス受信条件が満たされていない/充足していない(例:サービス受信の信号強度が閾値以下である)場合には、UEは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)を介して(1つ以上の)MBSを配信するよう、ネットワークに対してリクエストしてよい。ネットワークは、PTP配信モードによるMBSデータ配信についてのUEのリクエストに応答しなくともよい。一部の実施形態では、ネットワークは、PTP配信モードによってリジェクト(拒絶)メッセージをUEに送信することによって、UEのリクエストをリジェクトしてよい。この状況では、ネットワークは、PTP配信モードによるMBSデータ配信についてのリクエストの送信を中断/停止するよう、UEに対して指令してよい。ネットワークは、UEを別のセルへとリダイレクトしてよい。一部の実施形態では、ネットワークは、PTM配信モードによるMBSデータ配信の設定を変更することにより、データ受信性能を改善してよい。一部の実施形態では、UEは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によるMBSデータの送信を停止するよう、ネットワークに対してリクエストしてよい。例えば、関連するサービス受信条件が満たされている/充足している(例:信号強度が閾値以上である)場合には、UEは、PTP配信モードによるMBSデータの送信を停止するよう、ネットワークに対してリクエストしてよい。
一部の実施形態では、UEがPTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSデータを送信するようネットワークに対してリクエストした場合には、UEはタイマT2を起動または再起動しうる。タイマT2が(再)起動された後、タイマT2が満了するまで、UEは、再びPTP配信モード(またはユニキャストモード)を介して(1つ以上の)MBSを配信するようネットワークに対してリクエストすることを禁止されうる。一部の実施形態では、リクエストされたMBSデータが以前にリクエストされたMBSデータとは異なるコンテンツを有している場合には、タイマT2がいまだ動作中であるときに、UEはPTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSデータを配信するようネットワークにリクエストすることを許可されうる。
一部の実施形態では、(i)UEが、MBSデータを配信するためのリクエスト、または、MBSデータをネットワークに配信することを停止するためのリクエストを送信する、(ii)アクティブBWPが(例えば、あるBWPから別のBWPへと)変化する、(iii)タイマT2の値が再設定される、および、(iv)閾値が再設定またはリリースされる、という条件のうちの少なくとも1つが満たされた場合に、タイマT2がUEによって起動または再起動されうる。
[ULフィードバック機構]
一部の実施形態では、MBSデータ受信のためのHARQオペレーションがサポートされうる。DCI、MAC制御エレメント(Control Element,CE)、および/またはRRCシグナリングを介して、ネットワークによって、HARQオペレーションがイネーブル(有効化)またはディスエーブル(無効化)されうる。例えば、HARQオペレーションがイネーブルされている場合、UEは、対応するMBS受信に応じたHARQ-ACKフィードバックをネットワークに対して報告してよい。HARQオペレーションがディセーブルされている場合、UEは、対応するMBSデータ受信に応じたHARQ-ACKフィードバックをネットワークに対して報告しなくともよい。
一部の実施形態では、UEがRRC_IDLE状態またはRRC_INACITVE状態におけるMBSデータを受信した場合には、HARQオペレーションが実行されなくともよい。一部の実施形態では、UEは、低QoS要件を伴うMBSのデータ受信のためのHARQオペレーションを実行しなくともよい。一部の実施形態では、MBSが高QoS要件を伴う場合であっても、UEはMBSのデータ受信のためのHARQオペレーションを実行しなくともよい。
一部の実施形態では、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されるMBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構をサポートするか否かが設定可能であってよい。例えば、MBS#1について、ネットワークは、(HARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構を実行するように、MBS#1を受信するターゲットUEのうちの1つ以上を(例えば、RRCメッセージ、MAC CE、またはDCIを介して)設定してよい。その一方、MBS#2について、ネットワークはHARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構を実行しないように(または、追跡結合HARQプロトコルのみを実行するように)、MBS#2を受信するターゲットUEのうちの1つ以上を設定してよい。
一部の実施形態では、現在の(1つ以上の)MBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバックメカニズムをサポートしているか否かを示すために、既存のDCI内の予約ビットが使用されうる。一部の実施形態では、ネットワークは、現在の(1つ以上)MBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構をサポートしているか否かを暗黙的に示しうる。例えば、ネットワークがUE固有DCIを介してMBS関連制御情報をUEに伝送する場合、UEは、MBS関連制御情報に対応する(1つ以上の)MBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバックメカニズムをサポートしていることを認識できる。そうではない場合、UEは、現在のMBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバックメカニズムをサポートしていないと判定してよい。UEは、様々な要素(例:UE固有DCIをスクランブルするMBS関連RNTI、UE固有DCIにおけるフィールド、および/または、UE固有DCIが受信される個別のCORESET/サーチスペース)に応じて、UE固有DCIがMBSに対して使用されているか否かを判定してよい。
一部の実施形態では、MBSを受信するUEには、(1つ以上の)専用PUCCHリソースが設けられうる。当該専用PUCCHリソースは、対応するMBSデータ受信に応じたHARQ-ACKフィードバック(例:確認応答(Acknowledgement,ACK)または否定応答(Non- Acknowledgement,NACK))を送信する。(1つ以上の)専用PUCCHリソースは、専用シグナリングを通じてネットワークによって提供されてよい。一部の実施形態では、ネットワークは、(1つ以上の)専用PUCCHリソースを暗黙的に(1つ以上の)UEに通知してよい。例えば、専用PUCCHリソースは、MBS伝送の終了直後にX個のOFDMシンボルとして提供されてよい。Xは、事前決定された、または、設定可能な正の整数である。例えば、UEは、専用シグナリングまたはブロードキャストシステムインフォメーションを介してXの値を取得してよい。一部の実施形態では、ネットワークは、異なるUEに対して異なるギャップ値を提供してよい。各ギャップ値は、DCIによって示されるPUCCH位置(このDCIは、MBSデータを搬送するPDSCHリソースをも示しうる)と専用PUCCH位置(各専用PUCCH位置は、個別のUEに応じて設定されうる)との間のギャップを表す。例えば、ネットワークは、事前決定されたルールまたはUE固有シグナリングによって、異なるUEに対してギャップ値を提供してよい。一部の実施形態では、UEに応じた専用PUCCHリソースが、専用シグナリングを介して提供されてよい。UEが専用シグナリングを受信したときに/後に、HARQフィードバック送信(またはHARQオペレーション)のために、専用PUCCHリソースを使用することが許可される。この場合、UEが専用シグナリングを受信したときに、UEはACK/NACK送信のために専用PUCCHリソースを使用してよい。一部の実施形態では、UEに応じた専用PUCCHリソースが、専用シグナリングを介して提供されてよい。UEが専用シグナリングを受信したときに/後に、HARQフィードバック送信(またはHARQオペレーション)のために、専用PUCCHリソースを使用することが許可されない。この場合、UEが専用信号を受信したときに、UEはACK/NACK送信のために専用PUCCHリソースを使用しなくてもよい。一部の実施形態では、ネットワークは、DCI、MAC CE、またはRRCシグナリングを使用して、MBSに応じたACK/NACK送信のために設定されたPUCCHリソースをアクティベート(有効化)(またはディアクティベート(無効化))してよい。一部の実施形態では、ULフィードバックメカニズムは、オリジナルULまたは補助ULに属しうるUL BWPにおいて実行されてよい。一部の実施形態では、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE UEに対して、フィードバックメカニズムは、2ステップRAプロシジャまたは4ステップRAプロシジャを介して提供されうる。
[信頼性]
一部の実施形態では、UEは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されるMBSデータと、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によって配信されるMBSデータとを、同時に受信してよい。例えば、UEは、PTM RLCエンティティを介して第1MBSデータを受信し、かつ、当該第1MBSデータのコピー/デュプリケート(複製)である第2MBSデータを、PTP RLCエンティティを介して受信してよい。PTM RLCエンティティおよびPTP RLCエンティティは、共通PDCPエンティティに関連付けられうる。一部の実施形態では、PTP配信(またはユニキャストモード)のためのデータ受信条件が十分であるとUEが判断した(みなした)場合、UEは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されるMBSデータの受信を自律的に停止してよい。一部の実施形態では、PTP配信(またはユニキャストモード)のためのデータ受信状態が満たされている/充足している(例:受信信号の強度/品質が閾値以上である)場合、UEは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されたMBSデータの受信を中止してよい。閾値は、事前決定されていてもよいし、設定可能であってもよい。例えば、閾値は、専用シグナリングまたはブロードキャストシステム情報を通じてネットワークによって設定されてよい。例えば、閾値は、信号品質に基づく閾値(例:RSRP閾値、RSRQ閾値、RSSI閾値、またはバッファサイズに基づく閾値)であってよい。
図1は、本開示の一実施形態に係るMBSデータ受信のための方法100のフローチャートを示す。図1において、アクション102およびアクション104は、独立したブロックとして表されている個別のアクションとして描写されている。ただし、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存すると解釈されるべきではない。図1におけるアクションが実行される順序は、限定事項として解釈されることを意図していない。開示されている任意の数のブロックは、上記方法または代替的な方法を実施するために、任意の順序によって組み合わされうる。
NRでは、異なるMBSが異なる特性(例:パケット当たりのデータ量、またはデータ配信期間)および/またはQoS要件を有しうる。このため、UEに対する(1つ以上の)CORESET、(1つ以上の)サーチスペース、および/または、(1つ以上の)周波数リソースを、MBS基準に基づいて設定することは、リソース利用を促進し、かつ、UEの電力消費を低減しうる。
アクション102に示されている通り、UEは、MBS関連制御情報をBSから受信しうる。MBS関連制御情報は、(i)MBSに関連付けられた第1無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier,RNTI)、(ii)MBSに応じて設定された制御リソースセット(Control Resource Set,CORESET)、(iii)MBSに応じて設定されたサーチスペース、および、(iv)MBSに応じて設定された周波数リソース、のうちの少なくとも1つを示しうる。他の一部の実施形態では、MBS関連制御情報は、本開示の様々な実施形態において説明されているMBS関連制御情報であってよい。
一部の実施形態では、MBS関連制御情報によって示されるCORESETおよびサーチスペースのそれぞれは、MBS基準ごとに設定されうる。
アクション104において、UEは、MBS関連制御情報に基づいて、MBSのデータ(本開示では「MBSデータ」とも称される)をBSから受信してよい。例えば、UEは、MBS関連制御情報によって示される、周波数リソースにおけるMBSのデータを監視し、かつ、当該データを受信してよい。例えば、UEは、MBS関連制御情報によって示される第1RNTIによってスクランブルされた第1CRCを有するPDSCHにおけるMBSのデータを受信してよい。この場合、PDSCHは、第1RNTIとは別のRNTI値を有する第2RNTIによってスクランブルされた第2CRCを有するPDCCHによって示されうる。例えば、第1RNTIは、グループRNTIであってよい。第2RNTIは、UE固有RNTIであってよい。
上述の通り、異なるMBSは、異なる特性(例えば、パケット当たりのデータ量、またはデータ配信期間)および/またはQoS要件を有しうる。例えば、高QoS要件を有するMBSは、高通信信頼性を要求しうる。その一方、低QoS要件を有するMBSは、通常の通信信頼性または低通信信頼性のみを要求しうる。図2に示す通り、様々なQoS/信頼性要件を満たすために、UE側においてMBSに応じたHARQオペレーションを柔軟に/動的にイネーブルまたはディスエーブルできる方法が必要とされる場合がある。
図2は、本開示の一実施形態に係るMBSデータ受信のための方法200のフローチャートを示す。方法200は、独立して実行されてもよいし、図1に示す方法100と組み合わせて実行されてもよい。
アクション202において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信(またはHARQオペレーション)がイネーブルされているか否かを示すインジケータを、BSから受信してよい。
アクション204において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信がイネーブルされているか否かを判定してよい。
アクション204における判定結果がYesである場合、アクション206において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信をイネーブルしてよい。例えば、UEは、HARQ-ACKフィードバック(例:ACK/NACK)を生成および送信して、MBSの受信が成功したか否かを示してよい。
アクション204における判定結果がNoである場合、アクション208において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信をディスエーブルしてよい。この状況では、UEは、MBSのデータの受信が成功したか否かを示すHARQ-ACKフィードバックを生成または送信しなくてもよい。
図3に示す通り、一部の実施形態では、MBSデータ/パケットのデュプリケーションを使用して、(周波数ダイバーシティおよび/または時間ダイバーシティの利得に起因して)MBSデータ送信の信頼性を改善することもできる。
図3は、本開示の一実施形態に係るMBSデータ受信のための方法300のフローチャートを示す。方法300は、独立して実行されてもよいし、図1に示す方法100および図2に示す方法200のいずれかと組み合わせて実行されてもよい。
アクション302において、UEは、当該UEの第1RLCエンティティを介してMBSのデータを受信してよい。
アクション304において、UEは、当該UEの第2RLCエンティティを介してMBSのデータのコピーを受信してよい。第1RLCエンティティおよび第2RLCエンティティは、UEの共通PDCPエンティティに関連している。
図4に示す通り、一部の実施形態では、MBSのデータは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)においてBSによって送信されてよい。MBSのデータのコピーは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)においてBSによって送信されてよい。
図4は、MBSのデータを受信するために使用される第1RLCエンティティ404と、MBSのデータのコピー/デュプリケートを受信するために使用される第2RLCエンティティ406と、に関連する共通PDCPエンティティ402を示す概略図である。一実施形態において、MBSのデータは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)においてBSによって送信/配信されてよい。MBSのデータのコピー/デュプリケートは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)においてBSによって送信/配信されてよい。
LTEなどのレガシーシステムでは、RRC_IDLE UEまたはRRC_INACTIVE UEは、初期DL BWPにおいてDLデータ/シグナリングのみを受信しうる。しかしながら、初期DL BWPの帯域幅は、制限されているので、MBSデータ送信をサポートするために十分でない場合がある。したがって、初期DL BWPに属さない(1つ以上の)周波数リソースにおけるMBS データを、RRC_IDLE UEまたはRRC_INACTIVE UEに受信させることにより、リソース使用率が向上してシステム性能が向上しうる。一部の実施形態では、UEがRRC_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、およびRRC_CONNECTED状態のうちの1つの状態において動作する場合、当該UEは、(MBS関連制御情報によって示される)周波数リソースを介してMBSのデータを受信してよい。この場合、周波数リソースは、周波数ドメインにおいてUEに対して設定された初期BWPに重なっていなくともよい。
図5は、UEに対して設定された初期BWP502と、MBS関連制御情報によって示された周波数リソース504との、リソースアロケーション(リソース割り当て)の例を示す。初期BWP502および周波数リソース504の周波数相対位置は、図5の例に限定されない。例えば、初期BWP502は、周波数リソース504よりも高い周波数バンド内に位置していてもよいし、周波数リソース504よりも低い周波数バンド内に位置していてもよい。
図5に示す通り、周波数リソース504は、周波数ドメインにおいて初期BWP504と重ならない。一部の実施形態では、周波数リソース504は、BWP、BWPの一部、または、1つ以上のBWPから収集されたリソースセットを指しうる。
図6は、本開示の様々な態様に係る無線通信のためのノード600のブロック図を示す。図6に示す通り、ノード600は、トランシーバ606、プロセッサ608、メモリ602、1つ以上のプレゼンテーションコンポーネント604、および、少なくとも1つのアンテナ610を含みうる。また、ノード600は、RFスペクトルバンドモジュール、BS通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、システム通信管理モジュール、入力/出力(Input/Output,I/O)ポート、I/Oコンポーネント、および電源を含みうる(これらは、図6には明示的に示されていない)。これらのコンポーネントのそれぞれは、1つ以上のバス624を介して、直接的または間接的に互いに通信しうる。一実施形態では、ノード600は、例えば図1~図5に関連して本明細書において説明されている様々な機能を実行するUEまたはBSであってもよい。
トランスミッタ616(例:送信回路)およびレシーバ618(例:受信回路)を有するトランシーバ606は、時刻および/または周波数リソース分割情報を送信および/または受信するように構成されていてよい。一実施形態では、トランシーバ606は、異なるタイプのサブフレームおよびスロット(使用可能な、使用不可能な、およびフレキシブルに使用可能なサブフレームおよびスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない)によって送信を行うように構成されてよい。トランシーバ606は、データおよび制御チャネルを受信するように構成されてよい。
ノード600は、様々なコンピュータ可読媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、ノード600によってアクセス可能であり、揮発性(および不揮発性メモリ)媒体およびリムーバブル(および非リムーバブル)媒体の両方を含む任意の利用可能な媒体であってよい。非限定的な例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータストレージ媒体および通信媒体を含みうる。コンピュータストレージ媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはデータなどの情報を格納(記憶)するための任意の方法または技術に従って実施される、揮発性(および/または不揮発性メモリ)媒体およびリムーバブル(および/または非リムーバブル)媒体の両方を含みうる。
コンピュータストレージ媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ(または他のメモリ技術)、CD-ROM、デジタル汎用ディスク(DVD)(または他の光ディスクストレージ)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ(または他の磁気ストレージデバイス)などを含みうる。コンピュータストレージ媒体は、伝搬データ信号を含まない。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波または他の伝送メカニズムなどの変調されたデータ信号として具現化でき、任意の情報配信媒体を含みうる。「変調されたデータ信号(modulated data signal)」という用語は、信号内の情報をエンコード(符号化)する方法によって、その特性のうちの1つ以上が設定または変更された信号を意味しうる。非限定的な例として、通信媒体は、有線媒体(有線ネットワークまたは直接的な有線接続)と無線媒体(例:音響媒体、高周波媒体、赤外線媒体、および他の無線媒体)とを含みうる。上記の任意の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
メモリ602は、揮発性および/または不揮発性メモリの形態のコンピュータストレージ媒体を含みうる。メモリ602は、リムーバブル、非リムーバブル、またはそれらの組み合わせであってよい。例えば、メモリ602は、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含みうる。図6に示す通り、メモリ602は、コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能命令614(例:ソフトウェアコード)を格納してよい。当該命令614は、その実行時に、例えば図1から図5を参照して本明細書において説明されている様々な機能をプロセッサ608に実現させるように設定されている。あるいは、命令614は、プロセッサ608によって直接的に実行可能でなくてもよい。命令614は、(例えば、コンパイルおよび実行されたときに)本明細書において説明されている様々な機能をノード600に実現させるように設定されていてもよい。
プロセッサ608(例えば、処理回路を有している)は、インテリジェントハードウェアデバイス、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含みうる。プロセッサ608は、メモリを含みうる。プロセッサ608は、メモリ602から受信したデータ612および命令614と、トランシーバ606、ベースバンド通信モジュール、および/またはネットワーク通信モジュールを介した情報と、を処理してよい。プロセッサ608は、アンテナ610を介した送信のためにトランシーバ606に送信され、かつ、CNへの送信のためにネットワーク通信モジュールに送信される情報を処理してもよい。
1つ以上のプレゼンテーションコンポーネント604は、人または他のデバイスに対してデータ提示を示しうる。プレゼンテーションコンポーネント604の例は、ディスプレイデバイス、スピーカー、プリントコンポーネント、振動コンポーネントなどを含みうる。
本開示では、様々な技術が、それらのコンセプトの範囲から逸脱することなく、本出願に記載されているコンセプトを実施するために使用されうることが明示されている。さらに、上記コンセプトは、特定の実施を特に参照して説明されてきたが、当業者はそれらのコンセプトの範囲から逸脱することなく、形態および詳細部において変更がなされうることを認識するであろう。したがって、説明されている実施は、すべての点において例示と見なされるべきであり、限定と見なされるべきではない。また、本開示は、上述の特定の実施に限定されないことも理解されるべきである。さらに、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、変形、および置換が可能である。
本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。 本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。 本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。 MBSのデータを受信するために使用される第1無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)エンティティと、MBSのデータのコピー/複製を受信するために使用される第2RLCエンティティとに関連する共通パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)エンティティを示す概略図である。 UEに設定された初期BWPと、MBS関連制御情報によって示される周波数リソースとのリソース配分の一例を示す。 本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードのブロック図を示す。
発明の詳細な説明
〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2020年1月10日に出願された、“Method and user equipment for multicast/broadcast service data reception”と題する、米国仮特許出願第62/959,741号の利益および優先権を主張する2021年1月8日に出願された、国際特許出願番号PCT/CN2021/070794の35 U.S.C. § 371のもとにおいて出願された国内移行出願であり、その内容のすべては、全ての目的のために参照により本開示に完全に組み込まれる。
〔技術分野〕
本開示は一般に、無線通信に関し、より詳細には、マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS:Multicast/Broadcast Service)データ受信のための方法およびユーザ機器(UE:User Equipment)に関する。
〔背景〕
接続されたデバイスの数の大幅な増加およびユーザ/ネットワークトラフィック量の急速な増加に伴って、データ速度、遅延性、信頼性、およびモビリティを改善することによって、第5世代(5G:fifth generation)新無線(NR:New Radio)などの次世代無線通信システムのための無線通信の異なる側面を改善するために、様々な努力がなされてきた。
5GNRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine-Type Communication)、および高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などの様々な使用ケースに適応させて、ネットワークサービスおよびタイプを最適化するための柔軟性および構成可能性を提供するように設計される。
しかしながら、無線アクセスの需要が増加し続けるにつれて、次世代無線通信システムのための無線通信の更なる改善が必要とされている。
〔発明の概要〕
本開示は、MBSデータ受信のための方法およびUEを対象とする。
本発明の第1の態様によれば、MBSデータ受信のための方法が提供される。この方法は、基地局(BS:Base Station)からMBS関連制御情報を受信するステップと、MBS関連制御情報に基づいてBSからMBSのデータを受信するステップと、を含み、当該MBS関連制御情報は、MBSに関連する第1無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)、MBS用に構成された制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、MBS用に構成されたサーチスペース、およびMBS用に構成された周波数リソース、のうちの少なくとも1つを示す。
本開示の第2の態様によれば、MBSデータ受信のためのUEが提供される。UEはプロセッサと、前記プロセッサに連結されたメモリとを含み、前記メモリはコンピュータ実行可能プログラムを記憶し、当該コンピュータ実行可能プログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに本開示の様々な実施に従って、MBSデータ受信のための前記方法を実行させる。
本開示の第3の態様によれば、マルチキャストサービスデータ受信のためにUEによって実行される方法が提供される。当該方法は、第1無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)にアドレスされる第1物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)が第1帯域幅部分(BWP)において受信されるか否かを決定するステップであって、前記第1PDCCHは、マルキャストサービスのデータの下りリンク割り当て(downlink assignment)を示すステップと、BWP非アクティビティタイマ(BWP inactivity timer)およびデフォルトBWPが設定され、前記第1BWPは、前記デフォルトBWPではない場合に、前記第1BWPにおいて前記第1PDCCHが受信されることを決定した後、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、前記BWP非アクティビティタイマが停止するときに、前記第1BWPから前記デフォルトBWPに切り替えるステップと、前記BWP非アクティビティタイマは設定されるが、前記デフォルトBWPは設定されず、前記第1BWPは初期BWPではない場合に、前記第1BWPにおいて前記第1PDCCHが受信されることを決定した後、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、前記BWP非アクティビティタイマが停止するときに、前記第1BWPから前記初期BWPに切り替えるステップと、を含む。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記方法は、基地局(BS:Base Station)から制御情報を受信するステップと、前記制御情報にしたがって、前記マルキャストサービスの前記データを受信するステップと、をさらに含んでおり、前記制御情報は、(i)前記マルチキャストサービスに応じて設定された制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、(ii)前記マルチキャストサービスに応じて設定されたサーチスペース、(iii)前記マルチキャストサービスに応じて構成された周波数リソース、のうちの少なくとも1つを示す。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記方法は、前記マルチキャストサービスの前記データに応じたHARQ(ハイブリッド自動再送要求:Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK(肯定応答:Acknowledgement)フィードバック送信がイネーブルされているか否かを示すインジケータを、前記BSから受信するステップをさらに含んでいる。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記方法は、前記UEの第1無線リンク制御(RLC)エンティティを介して前記マルチキャストサービスの前記データを受信するステップと、前記UEの第2無線リンク制御(RLC)エンティティを介して前記マルチキャストサービスの前記データのコピーを受信するステップと、をさらに含んでおり、前記第1RLCエンティティ及び前記第2RLCエンティティは、前記UEの共通パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)エンティティに関連付けられている。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記マルチキャストサービスの前記データは、ポイント・トゥ・マルチプル(PTM:Point-To-Multiple)配信モードにおいて前記BSから受信され、前記マルチキャストサービスの前記データの前記コピーは、ポイント・トゥ・ポイント(PTP:Point-to-Point)配信モードにおいて前記BSから受信される。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記方法は、前記UEは前記マルチキャストサービスの前記データの受信をサポートするというインジケーションを、BSに送信するステップをさらに含んでいる。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記方法は、サービングセルに関連する進行中のランダムアクセス手順が存在するか否かを決定するステップと、前記サービングセルに関連する進行中のランダムアクセス手順が存在しないことを決定した後に、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、をさらに含んでいる。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記方法は、第2RNTIにアドレスされている第2PDCCHを受信する際、サービングセルに関連する進行中のランダムアクセス手順が成功裏に完了されたか否かを決定するステップと、前記進行中のランダムアクセス手順が成功裏に完了されることを決定した後に、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、をさらに含んでいる。
本開示の第3の態様の一部の実施において、前記第2RNTIはセルRNTIである。
本開示の第4の態様によれば、マルチキャストサービスデータ受信のためのUEが提供される。当該UEは、少なくとも1つのプロセッサと、前記プロセッサに接続された少なくとも1つのメモリと、を備え、前記少なくとも1つのメモリはコンピュータ実行可能プログラムを記憶し、当該コンピュータ実行可能プログラムは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記少なくとも1つのプロセッサに、第1RNTIにアドレスされている第1PDCCHは第1BWPにおいて受信されることを決定するステップであって、前記第1PDCCHはマルチキャストサービスのデータの下りリンク割り当てを示している、ステップと、BWP非アクティビティタイマおよびデフォルトBWPが設定され、前記第1BWPは、前記デフォルトBWPではない場合に、前記第1BWPにおいて前記第1PDCCHが受信されることを決定した後、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、前記BWP非アクティビティタイマが停止するときに、前記第1BWPから前記デフォルトBWPに切り替えるステップと、前記BWP非アクティビティタイマは設定されるが、前記デフォルトBWPは設定されず、前記第1BWPは初期BWPではない場合に、前記第1BWPにおいて前記第1PDCCHが受信されることを決定した後、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、前記BWP非アクティビティタイマが停止するときに、前記第1BWPから前記初期BWPに切り替えるステップと、を含む動作を実行させる。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記動作は、BSから制御情報を受信するステップと、前記制御情報にしたがって前記マルチキャストサービスの前記データを受信するステップと、をさらに含み、前記制御情報は、(i)前記マルチキャストサービスに応じて設定された制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、(ii)前記マルチキャストサービスに応じて設定されたサーチスペース、(iii)前記マルチキャストサービスに応じて構成された周波数リソース、のうちの少なくとも1つを示す。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記動作は、前記マルチキャストサービスの前記データに応じたHARQ(ハイブリッド自動再送要求:Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK(肯定応答:Acknowledgement)フィードバック送信がイネーブルされているか否かを示すインジケータを、前記BSから受信するステップをさらに含んでいる。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記動作は、前記UEの前記第1無線リンク制御(RLC)エンティティを介して前記マルチキャストサービスの前記データを受信するステップと、前記UEの前記第2無線リンク制御(RLC)エンティティを介して前記マルチキャストサービスの前記データのコピーを受信するステップと、をさらに含んでいる。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記マルチキャストサービスの前記データは、ポイント・トゥ・マルチプル(PTM:Point-To-Multiple)配信モードにおいてBSから受信され、前記マルチキャストサービスの前記データの前記コピーは、ポイント・トゥ・ポイント(PTP:Point-to-Point)配信モードにおいて前記BSから受信される。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記動作は、前記UEは前記マルチキャストサービスの前記データの受信をサポートするというインジケーションを送信するステップをさらに含んでいる。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記動作は、サービングセルに関連する進行中のランダムアクセス手順が存在するか否かを決定するステップと、前記サービングセルに関連する進行中のランダムアクセス手順が存在しないことを決定した後に、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、をさらに含んでいる。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記動作は、第2RNTIにアドレスされている第2PDCCHを受信する際、サービングセルに関連する進行中のランダムアクセス手順が成功裏に完了されたか否かを決定するステップと、前記進行中のランダムアクセス手順が成功裏に完了されることを決定した後に、前記BWP非アクティビティタイマを開始または再起動させるステップと、をさらに含んでいる。
本開示の第4の態様の一部の実施において、前記第2RNTIはセルRNTIである。
〔図面の簡単な説明〕
本開示の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれておらず、様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために任意に増減されてもよい。
図1は、本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。
図2は、本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。
図3は、本開示の一実施形態による、MBSデータ受信のための方法のためのフローチャートを示す。
図4は、MBSのデータを受信するために使用される第1無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)エンティティと、MBSのデータのコピー/複製を受信するために使用される第2RLCエンティティとに関連する共通パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)エンティティを示す概略図である。
図5は、UEに設定された初期BWPと、MBS関連制御情報によって示される周波数リソースとのリソース配分の一例を示す。
図6は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードのブロック図を示す。
〔説明〕
以下の説明は、本開示における一例としての実施形態に関連する具体的な情報を含む。本開示における図面およびそれらの添付の詳細な説明は、単に例としての実施形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例としての実施形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形例および実施形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の同様のまたは対応する要素は、同様のまたは対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面および図示は、ほとんどの場合。一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
一貫性の目的および理解を容易にするために、同様の特徴は、例としての図において数字によって識別される(ただし、一部の実施例においては、図示されていない)。しかしながら、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、従って、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
「1つの実施形態」、「1実施形態」、「例としての実施形態」、「様々な実施形態」、「一部の実施形態」、「本出願の複数の実施形態」などへの言及は、そのように記載された本出願の実施形態(単数または複数)が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示し得るが、本出願のすべての可能な実施形態が特定の特徴、構造、または特性を必ずしも含むわけではない。更に、語句「1つの実施形態において」、「一例としての実施形態において」、または「一実施形態」の繰り返しの使用は必ずしも、同じ実施形態を指すわけではないが、同じ実施形態を指す場合もある。更に、「本開示」に接続する「実施形態」のような語句の任意の使用は、本出願のすべての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含まなければならないことを特徴とすることを意味せず、代わりに、「本出願の少なくとも一部の実施形態」が、特定の特徴、構造、または特性を含むことを意味することを理解されたい。用語「接続した(coupled)」は介在する構成要素を介して直接的または間接的であるかにかかわらず、接続されることと定義されるが、物理的な接続に必ずしも限定されない。「備える(comprise)」という単語は、使用される場合、「含む(include)が限定するわけではない、」を意味するが、このように記載された組合せ、群、系列および均等物におけるオープンエンド包括またはメンバーシップを具体的に示す。
本明細書中の用語「および/または」は、関連するオブジェクトを記述するための関係のみであり、3つの関係が存在し得ることを表し、例えば、Aおよび/またはBは、以下を表すことができる。すなわち、Aが単独で存在すること、AおよびBが同時に存在すること、およびBが単独で存在することを表すことができる。更に、本明細書中において使用される文字「/」は、前者および後者が「または」関係にあることを一般的に表す。
更に、非限定的な説明のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細が、説明される技術の理解を実現するために記載される。他の例において、不必要に詳細を述べることによって説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は、省略される。
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能(複数種類可)またはアルゴリズム(複数種類可)が、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実装されてもよいことを直ちに認識するだろう。開示される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに、対応し得る。ソフトウェアの実施形態は、メモリまたは他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を備えてもよい。例えば、通信処理能力を有する1つ以上のマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータを、対応する実行可能命令を用いてプログラムし、記述されたネットワーク機能(複数種類可)またはアルゴリズム(複数種類可)を実行することができる。マイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuitry)、プログラマブルロジックアレイ、および/または1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processors)を使用して形成することができる。本明細書に開示されている例としての実施形態の一部は、コンピュータ・ハードウェアにインストールされ実行されるソフトウェアを指向しているが、ファームウェア、もしくはハードウェアとして、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして実装される代替の例としての実施形態は、十分に本開示の範囲内である。
コンピュータ読み取り可能媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、またはコンピュータ読み取り可能命令を記憶可能な他の任意の均等な媒体を含むが、これらに限定されない。
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、またはLTE-Advanced Proシステム)は、通常、少なくとも1つの基地局(BS)、少なくとも1つのユーザ機器(UE)、およびネットワークへの接続を提供する1つ以上のオプションのネットワーク要素を含んでよい。UEは、基地局によって確立された無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を介して、ネットワーク(例えばコアネットワーク(CN:Core Network)、エボルブドパケットコア(EPC:Evolved Packet Core)ネットワーク、エボルブドユニバーサルテレストリアル無線アクセスネットワーク(E-UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access network)、次世代コア(NGC:Next-Generation Core)、またはインターネット)と通信してよい。
本開示においては、UEは移動局、携帯端末または携帯デバイス、ユーザ通信無線端末を含むが、これらに限定されない。例えばUEは、携帯無線機器であってもよく、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、または無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)を含むが、これらに限定されない。上記UEは、RANにおける一つ以上のセルに、エアーインターフェースにおいて、信号を送受信するよう構成されてよい。
BSはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)におけるノードB(NB:node B)、LTE-Aにおける進化型ノードB(eNB:evolved node B)、UMTSにおける無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、GSM(登録商標:Global System for Mobile Communications)/GERAN(登録商標:GSM EDGE Radio Access Network)における基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)、5GCに関連するE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)BSにおける次世代eNB(ng-eNB:next-generation eNB)、5Gアクセスネットワーク(5G-AN:5G Access Network)における次世代ノードB(gNB:next-generation Node B)、およびセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含んでよいが、これらに限定されない。BSは、ネットワークへの無線インターフェースによって、1つ以上のUEにサービスを提供するように接続し得る。
BSは、以下の無線アクセス技術(RATs:Radio Access Technologies):マイクロ波アクセスのためのワールドワイド相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile、しばしば2Gとして呼ばれる)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、汎用パケット無線サービス(GRPS:General Packet Radio Service)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA:Wideband-Code Division Multiple Access)に基づいたユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System、しばしば3Gとして呼ばれる)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、LTE、LTE-A、eLTE(進化型LTE、例えば5GCに接続したLTE)、NR(しばしば5Gとして呼ばれる)、およびLTE-A Proの内の少なくとも1つに従った通信サービスを提供するように構成されてよい。しかしながら本出願の範囲は、上記のプロトコルに限定されるべきではない。
BSは、RANに含まれる複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能であってもよい。BSは、セルの動作をサポートしてよい。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能であってよい。より具体的には、各セル(しばしば、サービングセルと呼ばれる)は、その無線カバレッジ内の1つ以上のUEにサービスを提供し得る(例えば、各セルは、下りリンク(DL:Downlink)パケット送信および任意に上りリンク(UL:Uplink)パケット送信のために、下りリンク(DL:Downlink)および任意に上りリンク(UL:Uplink)リソースを、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジュールする)。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ以上のUEと通信し得る。
セルは、近接サービス(ProSe:Proximity Service)、LTE SLサービス、およびLTE/NR V2X(Vehicle-to-Everything(V2X))をサポートするために、サイドリンク(SL:Sidelink)リソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルとオーバーラップしたカバレッジエリアを有しうる。MR-DC(Multi-RAT Dual Connectivity)の場合、マスターセルグループ(MCG:Master Cell Group)の、またはスモールセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)のプライマリセルは、スペシャルセル(SpCell:Special Cell)と呼ばれることがある。PCell(Primary Cell)は、MCGのSpCellを指してよい。プライマリSCGセル(PSCell:Primary SCG Cell)は、SCGのSpCellを指してもよい。MCGは、SpCellと、任意に1つ以上のセカンダリセル(SCells:Secondary Cells)を含み、マスタノード(MN:Master Node)に関連付けられたサービングセルのグループを意味し得る。SCGは、SpCellおよび任意に1つ以上のSCellを含んでいる、二次ノード(SN:Secondary Node)と関連付けられたサービングセルのグループを意味し得る。
上述したように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、および低遅延性の要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)、大容量マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communication)、超高信頼性及び低遅延性通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などの様々な次世代(例えば5G)通信要件に対応するための柔軟な構成をサポートすることである。3GPP(3rd Generation Partnership Project)において合意された直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)技術は、NR波形のための基準として提供してよい。適応サブキャリア間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)といったスケーラブルなOFDMニューメロロジーも、使用されてもよい。更に、NRでは(1)低密度パリティ検査(LDPC:Low-Density Parity-Check)符号および(2)ポーラ符号の2つの符号化方法が検討されている。符号化スキームの適用は、チャネル条件および/またはサービスアプリケーションに基づいて構成されてもよい。
更に、単一のNRフレームの送信時間間隔において、下り(DL:downlink)リンク送信データ、ガード期間、および上りリンク(UL:Uplink)送信データは、少なくとも含まれるべきであると考えられ、DL送信データ、ガード期間、およびUL送信データのそれぞれの部分は、例えばNRのネットワークダイナミクスに基づいて構成可能であるべきである。更に、サイドリンクソースは、ProSeサービスをサポートするために、NRフレーム内に提供されてもよい。
LTEにおいては、E-UTRANにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)の送信は、マルチキャスト・ブロードキャスト単周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast Broadcast Single Frequency Network)送信、または単セル一対多(SC-PTM:Single-cell Point-to-Multipoint)送信を介して実行され得る。MBMS調整エンティティ(MCE:MBMS Coordination Entity)は、MBMSセッションごとにSC-PTMを使用するか、MBSFNを使用するかを決定し得る。
MBMSの単一セル送信は、以下の特徴を有し得る。
-MBMSは、単一セルのカバレッジにおいて送信される。
-1つの単一セルマルチキャスト制御チャネル(SC-MCCH:Single Cell Multicast Control Channel)、および少なくとも1つの単一セルマルチキャストトランスポートチャネル(SC-MTCH:Single Cell Multicast Transport Channel)は、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH:Downlink Shared Channel)にマッピングされる。
-スケジューリングはeNBによって行われる;
-SC-MCCHおよびSC-MTCH送信はそれぞれ、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)における論理チャネル固有RNTIによって示される(SC-MTCHがマッピングされるDL-SCHの受信に使用される一時モバイルグループ識別(TMGI:Temporary Mobile Group Identity)とグループRNTI(G-RNTI:Group RNTI)との間に1対1のマッピングがある)。
-SC-MCCHまたはSC-MTCHがマッピングされるDL-SCH(例えば、ブラインドハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)も無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)高速繰り返しも使用されない)には、単一送信が使用される。
-SC-MCCHおよびSC-MTCHは、RLC-非確認モード(UM:Unacknowledged Mode)を使用する。
一方、MBMSのマルチセル送信は、以下の特徴を有し得る。
-MBSFNエリア内のMBMSの同期送信。
-複数のセルからのMBMS送信の結合がサポートされる。
-各マルチキャストチャネル(MCH:Multicast Channel)のスケジューリングは、MCEによって行われる。
-単一の送信がMCHのために使用される(すなわち、ブラインドHARQ繰り返しもRLC高速繰り返しも使用されない)。
-単一トランスポートブロック(TB:Transport Block)がMCH送信のために送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)ごとに使用され、TBは、サブフレーム内のすべてのMBSFNリソースを使用し得る。
-MTCHおよびMCCHは同じMCHにおいて多重化されてよく、一対多(PTM:Point-to-Multipoint)送信のためにMCHにおいてマッピングされる。
-MTCHおよびMCCHは、RLC-UMモードを使用してよい。
-MACサブヘッダは、MTCHおよびMCCHの論理チャネルアイデンティティ(LCID:Logical Channel Identity)を示す。
-MBSFN同期エリア、MBSFNエリア、およびMBSFNセルは、例えばオペレーション&メンテナンス(O&M:Operation & Maintenance)によって半静的に(semi-statically)構成される。
-MBSFNエリアはO&Mによって変更されない限り(すなわち、エリアの動的変更なし)、静的である。
ただし、最初の2つのNRリリース、つまりRel-15とRel-16においては、ブロードキャスト/マルチキャスト機能のサポートは指定されていない。それにもかかわらず、特にシステム効率およびユーザエクスペリエンスを考慮して、ブロードキャスト/マルチキャストが実質的な改善を提供することができる重要な使用事例が存在する。複数のUEが、MBSデータパケットの1つのコピーを受信し得るので、ブロードキャスト/マルチキャスト機能をサポートすることは、リソース利用に有益であり得る。更に、次世代ネットワークにおいてブロードキャスト/マルチキャスト機能をサポートする通信メカニズムは、依然として欠如している。
本発明においては、UE専用のマルチキャスト/ブロードキャスト関心インジケーション、帯域幅部分(BWP)スイッチ動作におけるMBSデータの受信、および所与のUEのサービス継続のためのマルチキャスト(例えば、PTM配信モード)とユニキャスト(例えば、1対1(PTP:Point-to-Point)配信モード)との間のMBS配信の動的変更のサポートなど、様々なMBS関連動作が提供される。MBS関連動作はLTEよりも柔軟であり、様々な5Gシナリオ(例えば、MBS関連シナリオ)の要求により適合する。
UEの能力
一部の実施形態においては、UEはRRC_CONNECTED(RRC接続)状態において、MBS(例えば、高サービス品質(QoS:Quality of Service)要件のMBS)の受信をサポートする能力について、(例えば、UE能力メッセージを介して)ネットワークにレポートすることが可能である。一部の実施形態においては、UEはRRC_INACTIVE(RRC不活性)状態および/またはRRC休止(RRC_IDLE)状態において、MBSの受信をサポートする能力について、(例えば、UE能力メッセージを介して)ネットワーク(例えば、BS)にレポートすることが可能である。一部の実施形態においては、UEはRRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態およびRRC_IDLE状態の少なくとも一つにおいてMBS(例えば、高サービス品質要件のMBS)の受信をサポートする能力について、(例えば、UE能力メッセージを介して)ネットワーク(例えば、BS)にレポートすることが可能である。言い換えると、レポートされた能力は、UEがRRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態およびRRC_IDLE状態の少なくとも1つにおいてMBSを受信できることを示し得る。UEはMBSの受信をサポートするが、これは、UEがMBSのデータパケットを獲得し、処理することができることを意味する。簡略化のために、本開示においては、MBSのデータを「MBSデータ」と呼ぶことがある。一部の実施形態においては、RRC_CONNECTED状態のUE(”RRC_CONNECTED UE”と呼ばれる)はMBS(例えば、高サービス品質要件のMBS)のネットワーク(例えば、BS)への供給をサポートする能力を報告するかもしれない。
一部の実施形態においては、UEはネットワーク命令に基づいて、または事前定義されたルールに基づいて、RA手順、事前設定されたPUSCHリソースを介して、RRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態においてMBSの受信をサポートする能力をレポートすることが可能である。その場合、ネットワーク命令は、ネットワークによる専用シグナリングを介して、またはシステム情報ブロードキャストを介して、送信され得る。例えば、UEがRRC_CONNECTED状態においてMBSの受信をサポートする能力をレポートするが、RRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態においてMBSの受信をサポートする能力をレポートしない場合、UEはRRC_CONNECTED状態に留まってMBSを受信する必要があり、かつ/またはネットワークは、UEにRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態に遷移するように指示しない可能性がある。そうでなければ、UEはこの状況においてRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態のMBSを受信できない場合がある。
一部の実施形態においては、RRC_INACTIVE状態のUE(”RRC_INACTIVE UE”と呼ばれる)またはRRC_IDLE状態のUE(”RRC_IDLE UE”と呼ばれる)がMBS(例えば、低サービス品質要件のMBS)の受信をサポートする能力について、ネットワークにレポートすることが可能である。UEの能力は、RA手続き(例えば、2段階工程RA手順または4段階工程RA手順)を介して、または事前設定されたPUSCHリソースを介して、ネットワークに報告されてもよい。その場合、事前設定されたPUSCHリソースは、専用シグナリングを介して(例えば、RRCリリースメッセージを介して)、またはシステム情報内のブロードキャストを介して構成されてもよい。一部の実施形態においては、RRC_IDLE UE、またはRRC_INACTIVE UEは、ネットワーク命令または事前定義されたルールに基づいてMBSの受信をサポートする能力を報告してもよい。その場合、ネットワーク命令は専用シグナリングおよび/またはネットワークによってブロードキャストされたシステム情報によって提供されてもよい。
一部の実施形態においては、UEはマルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートする能力をレポートし得る。UEがマルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートする能力をレポートしない場合、UEはマルチキャストによって提供されるMBS(例えば、マルチキャスト無線ベアラまたはマルチキャストRLCベアラからのMBS)またはユニキャストによって提供されるMBS(例えば、ユニキャスト無線ベアラまたはユニキャストRLCベアラからのMBS)しか受信しない可能性がある。マルチキャストによるMBS配信は、ネットワーク(例えば、BS)が1組のUEに、1つまたは複数のMBSデータパケットの単一の複製を、無線経由において配信する(PTM送信またはPTM配信モードと呼ばれることがある)ことを意味し得る。ユニキャストによるMBS配信とは、ネットワーク(例えば、BS)が個々のUEに、MBSデータパケットの単一の複製を、無線経由において配信する(PTP伝送またはPTP配信モードと呼ばれることがある)ことを意味し得る。
一部の実施形態においては、UEはネットワーク命令または事前設定されたルールに基づいて、マルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートする能力をレポートし得る。その場合、専用シグナリングおよび/またはネットワークによってブロードキャストされるシステム情報に基づいてネットワーク命令が提供されてもよい。
一部の実施形態においては、UEはRRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態において、MBS関連能力をレポートし得る。MBS関連能力は、MBSの受信をサポートし、マルチキャストとユニキャストとの間のMBS配信の動的変化をサポートし、ネットワーク命令または事前定義されたルールに基づいて、マルチキャストとユニキャストとの間のMBS送信の動的変化をサポートし、および/またはネットワークからのPTM配信モードおよびPTP配信モード両方を介したMBSの受信を同時にサポートすることを含み得るが、これらに限定されない。
一部の実施形態においては、UEはPUSCHリソース(例えば、2段階RA手続きのメッセージA(MsgA)において示されたPUSCHリソース、4段階RA手続きのメッセージ2(Msg2)において示されたPUSCHリソース、あるいは他の事前設定されたPUSCHリソース)を介して、RRC_INACTIVE状態および/またはRRC_IDLE状態のMBS関連能力をレポートし得る。
一部の実施形態においては、UEはPTMおよびPTPを同時にサポートするMBS関連能力(例えば、PTM配信モードおよびPTP配信モードを介して配信されたMBSを、同時に受信すること)を、ネットワークにレポートし得る。例えば、PTMおよびPTPを同時にサポートするUEの場合、UEはPTM RLCエンティティを介してMBSデータを受信し、PTP RLCエンティティを介してMBSデータのコピー/複製を受信し得る。PTM RLCエンティティおよびPTP RLCエンティティは、共通のPDCPエンティティに関連付けられ得る。
一部の実施形態においては、UEがMBSを受信することができるかどうか、またはUEがMBSデータを取得するためにMBSを開始/要求することができるかどうかについての能力を、レポートし得る。例えば、RRC_INACTIVE状態においては、UEは4段階RA手続きを開始/トリガし、開始/トリガされた4段階RA手続きの間に、(例えば、メッセージ3(Msg3)送信を介して)MBS関連メッセージをネットワーク(例えば、gNB/BS)に送信し得る。MBS関連メッセージは、UEの能力(例えば、MBS関連能力)、関心のあるMBS、および/または現在受信中のMBS(複数可)を示し得る。
一部の実装においては、UEが(関心のある)MBSを開始/獲得/要求するためにMBS要求をネットワークに送る場合、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEのUEは、RRC_CONNECTED状態に移行しないかもしれない。一部の実施形態においては、MBSは、UEが対応するネットワークスライス識別子(NSSAI:Network Slice Selection Assistance Information)または単一ネットワークスライス識別子(S-NSSAI:Single Network Slice Selection Assistance Information)をCNにレポートする、新しいネットワークスライシングタイプを参照し得る。この場合、UEはMBS対応gNBに接続されている間に、MBS関連能力のみをレポートし得る。
一部の実施形態においては、サービングセルが対応するMBSをサポートするとき(のみ)に、そのMBS関連能力、またはMBSに関連する能力を、UEは送り得る。サービングセルは、どのMBS(例えば、高いQoS要求のMBS、または低いQoS要求のMBS)がサービングセルによってサポートされているかを示すMBS関連制御情報を(例えば、システム情報配信によって)ブロードキャストし得る。例えばサービングセルは、標的MBSに関連するMBSアイデンティティ(ID:identity)をブロードキャストし得る。
サービングセルによってブロードキャストされる情報が、高いQoS要求のMBSを示す(またはそれに向けられる)場合、UEは、MBSを受信するためにRRC_CONNECTED状態に遷移する可能性がある。別の実施例においては、サービスセルによってブロードキャストされた情報は、低いQoS要求のMBSを示し(またはそれに向けられ)、UEはMBSを受信するためにRRC_CONNECTED状態に遷移しない可能性があるが、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態においてMBSを受信し得る。MBS IDと、関係するMBSとの間のマッピングは、RANおよびUE(複数可)によって知られ得る。UEは、(関係するMBSの)MBS IDがサービングセルによってブロードキャストされた後、関係するMBSに関連するそのMBS関連能力またはその能力を提供し得る。逆に、MBS IDがサービングセルによってブロードキャストされない場合、UEは、MBS関連能力または関係するMBSに関連するその能力をレポートしない可能性がある。上記のルールは、RRC_CONNECTED/RRC_INACITVE/RRC_IDLE状態のUEに適用され得る。
一部の実施形態においては、本開示において説明されるUE能力は、周波数依存であり得る。例えば、UEの能力は、周波数範囲1(FR1:Frequency Range 1)および周波数範囲2(FR2:Frequency Range 2)に対して別々に決定され得る。一部の実施形態においては、本開示において説明されるUEの能力は、時分割多重(TDD:Time Division Duplex)および周波数分割多重(FDD:Frequency Division Duplex)について別々に決定され得る。
[関心のあるMBSを決定する]
一部の実施形態においては、UEがMBSのデータを受信している、またはMBSを受信しようとしている場合、MBSを受信することができるUEが、関心のあるMBSを決定/考慮することができる。
一部の実施形態においては、以下の条件:UEが、そのMBSを受信することが可能である、UEがそのMBSのデータを受信しているか、またはそのMBSを受信しようとしている、および、そのMBSがサービングセルまたはキャンプセル(camped cell)によってサポートされる、の少なくとも1つが満たされる場合、MBSはUEによって関心のあるMBSとみなされ得る。一部の実施形態においては、セルはサポートされているMBSを示すために、システム情報をブロードキャストし得る。MBSの起動時間および/または停止時間は、セルによってシステム情報中のUEにブロードキャストされ得る(例えば、システム情報ブロック1(SIB1:System Information Block 1)または他のMBS関連システム情報ブロック(複数可))。一部の実施形態においては、MBSの起動時間および/または停止時間は、協定世界時間(UTC:Coordinated Universal Time)によって示され得る。一部の実施形態では、MBSの起動時間および/または停止時間は、システムフレーム番号(SFN:System Frame Number)によって示され得る。一部の実施形態においては、セルがサポートするMBSが、セルによってシステム情報内のUEにブロードキャストされてもよい(例えば、SIB1またはMBS関連システム情報ブロック内)。
一部の実施形態においては、ネットワークはあるMBSを提供することをサポートし得るが、MBSのデータをUEにまだ送信していない。この場合、(例えば、MBSに関心がある)UEは、(例えば、MBS要求をネットワークに送ることによって)MBSのデータの送信を開始するようにネットワークに依頼し得る。
一部の実施形態においては、MBS(例えば、特定の絶対無線周波数チャンネル番号(ARFCN:Absolute Radio Frequency Channel Number)、物理リソースブロック(PRBs:Physical Resource Blocks)、BWP、またはコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier))の動作周波数(または周波数リソース)は、セルによってUEにブロードキャスト/ユニキャストされ得る。
一部の実施形態においては、LTEセルまたはNRセルが、NR MBS(例えば、特定のNR-ARFCN、PRB、BWP、CC、またはサブキャリアスペーシングまたはサイクリックプレフィックス長などの他の支援情報)の動作周波数(または周波数リソース)をブロードキャストし得る。NRセルは、LTE MBSの動作周波数をブロードキャストし得る(例えば、特定のARFCN/帯域幅)。
[マルチキャスト/ブロードキャスト・インタレスト・インジケーション]
一部の実施形態においては、UEがネットワーク(例えば、gNB)に、関心のあるMBSを示すために、マルチキャスト/ブロードキャストインタレストインジケーションメッセージを送り得る。当該インジケーションは、スライス固有情報であってもよいし、関心のあるMBSに対応するスライス情報を含んでいてもよい。UEは、標的MBSスライスをNWにレポートし得る。マルチキャスト/ブロードキャストインタレストインディケーションメッセージは、関心のあるMBSの識別情報(例えば、一時モバイルグループアイデンティティ(TMGI))および/または関心のあるMBSに関連する優先度情報(priority information)を含み得る。例えば、関心のあるMBSは、関心のあるMBSに関連するTMGIおよび/またはセッションIDによって識別されてもよい。優先度情報は、UEのユニキャスト受信よりもMBSデータ受信の方が優先されるかどうかを示すために使用され得る。
一部の実施形態においては、UEがMBS(例えば、ネットワークによってサポートされているが、まだネットワークによってマルチキャスト/ブロードキャストされていないMBS)を提供するように、ネットワークに要求し得る。例えば、ネットワークは特定のMBSに関心があるUEの総数を数え、その後、PTP配信モード(またはユニキャストモード)の代わりに、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)を介してMBS(またはMBSデータ)の内容を配信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、当該UEが関心のないMBSをネットワークに通知し得る。例えばUEは、当該UEが関心のない1つ以上のMBSを示すスライス情報/MBS ID(複数可)を、ネットワークに送信し得る。ネットワークはほとんどのUE(または特定の数のUE)が関心のないMBSを決定し、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)の代わりにPTP配信モード(またはユニキャストモード)を介してMBSを配信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、スライス情報またはMBS IDをネットワークに送信することによって、必要とされない1つ以上のMBSを、ネットワークに通知し得る。MBS IDのスライス情報を受信すると、ネットワークは、どのMBSがUEによって要求されていないかを知ることができる。次いでネットワークは、UEを別のBWPに切り替え得る。
[BWPスイッチ動作時のMBS受信]
一部の実施形態においては、UEは、MBSを受信するために特定のBWP(例えば、MBS BWP)に切り替えるように、ネットワークによって(例えば、RRC、MAC CE、またはDCI信号を介して)命令されてもよい。MBSの受信とは、1つ以上のMBSのデータを受信することを、指し得る。
UEの場合、MBS BWPは、(少なくとも、または単独で)MBSデータ受信のために使用されるBWPであってもよい。MBSを受信可能なUEは、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE/RRC_CONNECTED状態のMBS BWPにおいて(関心のある)、MBSのデータを受信することを許可され得る。一実施形態においては、MBS BWPは初期BWPではない可能性がある。
MBS BWPは、マルチキャスト/ブロードキャストBWPとも呼ばれる。MBS BWPおよびMulticast/Broadcast BWPは、現在、業界において一様に命名されておらず、本開示においては以降、集合的に「MBS BWP」と呼ばれる。
RRC_IDLE/RRC_INACTIVE/RRC_CONNECTEDのUE(複数)の場合、グループ共通PDCCH/物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)の共通周波数リソース(または関連するMBS BWP)が設定または定義され得る。グループ共通PDCCH/PDSCHは、MBSデータ受信のために使用されてよい。共通周波数リソースが構成または定義されていない場合、UEは、初期BWPを、グループ共通PDCCH/PDSCHのためのデフォルト共通周波数リソースと見なし得る。
PCellまたはキャンプセルの場合、初期BWPが、初期アクセスのために使用されるBWPであってもよい。一実施形態においては、MBS BWPは、周波数ドメインにおいて初期BWPと重なって(または、初期BWPを含んで)いてよい。一実施形態においては、MBS BWPは、初期BWPと同じであってよい。(初期/構成/デフォルト)MBS BWPの関連情報は、システム情報においてブロードキャストされてもよく、またはネットワークからの専用シグナリングにおいて提供されてもよい。その場合、MBS BWPの関連情報は、対応するBWP設定および/または周波数リソースの割り当てを含み得る。
BWPは、MBS BWPとしてネットワークによって明示的または暗黙的に設定され得る。例えばMBS BWPは、1つ以上のMBSもしくはTMGI、または他のMBS関連情報に関連付けられてよい。BWPがマルチキャスト/ブロードキャスト制御チャネル(例えば、グループ共通PDCCH)もしくはマルチキャスト/ブロードキャストデータチャネル(例えば、グループ共通PDSCH)、または他のマルチキャスト/ブロードキャスト関連チャネルを用いて設定されている場合、当該BWPは、MBS BWPと見なされ得る。一部の実施形態においては、BWPは関連するBWP設定を介してMBS BWPとして示され得る。例えば、RRCメッセージ中のフィールドまた指示は、BWPがMBS BWPであるか否かを示すために使用され得る。例えば、フィールド/インジケーションが真に設定される場合、当該BWPは、MBS BWPと見なされ得る。フィールドが偽に設定されるか、または提示されない場合、当該BWPは、通常のBWPと見なされ得る。
一部の実施形態においては、UEはBWP非アクティビティタイマ(ミリ秒(ms)単位において継続時間をカウントする)の停止のために、デフォルトBWPにフォールバックし得る。ネットワークがBWP非アクティビティタイマ設定を解除した場合(または、UEがBWP非アクティビティタイマ設定を解除することを示すメッセージを受信した場合)、UEはデフォルトBWPまたは初期BWP(デフォルトBWPが設定されていない場合)に切り替わらずに、BWP非アクティビティタイマを停止し得る。デフォルトBWPは、ネットワークによって設定され得る。デフォルトBWPがネットワークによって示されていない場合は、最初のBWPがデフォルトBWPと見なされ得る。
1つの実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有のタイマである可能性がある)、および/またはMBS BWPがデフォルトDL BWPでない場合、UE(例えば、UEのMACエンティティ)はBWP 非アクティビティタイマが停止してもデフォルトDL BWPに切り替わらない可能性がある。
一実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有タイマであってもよい)、および/またはMBS BWPが初期BWPでない場合、UE(例えば、UEのMACエンティティ)はBWP非アクティビティタイマが停止しても、初期BWPに切り替わらない可能性がある。
一部の実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有のタイマであってよい)、および/またはMBS BWPがデフォルトDL BWPでない場合、UE(またはUEのMACエンティティ)はBWP非アクティビティタイマを適用(または開始)しない可能性がある。例えば、BWP非アクティビティタイマが適用されないとき、BWP非アクティビティタイマは、UEによって停止されるか、または開始または再開されない可能性がある。
一部の実施形態においては、UEがMBS BWPに切り替わると、BWP非アクティビティタイマが設定されている場合(セル固有のタイマであってよい)、および/またはMBS BWPが初期DL BWPでない(およびデフォルトBWPが設定されていない)場合、UE(またはUEのMACエンティティ)がBWP非アクティビティタイマを適用(または開始)しない可能性がある。例えば、BWP非アクティビティタイマが適用されない場合、当該BWP非アクティビティタイマは、UEによって停止されるか、または開始もしくは再開されない可能性がある。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPがデフォルトDL BWPではない場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPにおいてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPがデフォルトDL BWPではない場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPに応じてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPが初期DL BWPではない(およびデフォルトBWPが設定されない)場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPにおいてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
一部の実施形態においては、BWP非アクティビティタイマが設定される際、アクティブBWPが初期DL BWPではない(およびデフォルトBWPが設定されない)場合、および/またはDL割り当てまたはUL許可がBWPに応じてUEによって受信されたことを示すMBS関連RNTIに、PDCCHがアドレスされている場合、UEはBWP非アクティビティタイマを開始または再起動し得る。
RRC_IDLE/RRC_INACTIVEのUEの場合、共通RNTIによってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を有するグループ共通PDCCHが設定され、グループ共通PDSCHをスケジュールするために使用されてよい。この場合、グループ共通PDSCHは、同じ共通RNTIに基づいてスクランブルされ得る。
一部の実施形態においては、MBS関連RNTIは(SC-PTM制御情報を動的にスケジューリングするための)単一セルRNTI(SC-RNTI)、(SC-PTM送信を動的にスケジューリングするための)G-RNTI、(SC-MCCH情報変更通知のための)単一セル通知RNTI(SC-N-RNTI)、(MCCH情報変更通知のための)MBMS RNTI(M-RNTI)、またはセルRNTI(C-RNTI)であってよい。MBS関連RNTIは、MBS-RNTI#1およびMBS-RNTI#2(例えば、G-RNTI)を含み、MBS-RNTI#1はMBS制御情報(例えば、PDCCHにおける制御情報)のために使用され、MBS-RNTI#2はMBSトラフィック/データ(例えば、PDSCHにおけるMBSトラフィック/データ)に応じて使用され得る。一部の実施形態においては、RRC_CONNECTED UEはMBS-RNTI#1を使用してMBS制御情報(例えば、PDCCH上における制御情報(またはDCI))をデスクランブルし、MBS-RNTI#2を使用してMBSトラフィック/データ(例えば、PDSCHにおけるMBSトラフィック/データ)をデスクランブルするように設定/命令され得る。そうでないと、RRC_CONNECTED UEは同じ共通RNTIを使用して、MBS制御情報とMBSトラフィック/データとの両方をデスクランブルする可能性がある。
一実施形態においては、UEがMBS BWPにおいて動作する際、当該UEはC-RNTIを無視し得る(例えば、PDCCHまたはCORESETをモニタリングするため)。ブラインド復号(BD)および制御チャネル要素(CCE)制限は、調節可能である。例えば、MBS BWPに応じたBD及びCCE制限は、端末のMBS関連能力に基づいて調整され得る。一実施形態においては、MBSデータを受信可能なUEは、MBSデータを受信不可能なUEと比較して、異なるBDおよびCCE制限を有し得る。
UE(またはMACエンティティ)動作の例は、表1にある。
Figure 2023509039000009
一部の実施形態においては、MBS BWPは、ULリソースがユニキャストサービスのために特定のCORESTによってスケジュールされ得る、ペアBWPまたは非ペアBWPであってよい。
一部の実施形態においては、MBS BWPは純粋なDL専用BWPであってよい。例えば、MBS(DL)BWPは、UL BWPと関連しない可能性がある。
一部の実施形態においては、MBS(DL)BWPは、初期(UL)BWPに関連し得る。
[初期BWPとMBS-BWPとの間のUE優先順位付け規則]
一部の実施形態においては、UEは初期BWPおよびDL方向のMBS BWPをモニタし得る(例えば、MBS BWPが初期BWPと同じでない場合)。しかしながら、場合によっては、UEが初期BWPとMBS BWPとを同時にモニタできないことがある(例えば、UEのハードウェア制限のため)。この状況においては、UEは特定の優先順位付けルールまたはネットワーク設定に基づいて、初期BWPまたはMBS BWPのいずれかからDLシグナリングまたはDLパケットのみを受信できる。例えば、以下のルール(ルール#1、ルール#2、ルール#3)のうちの少なくとも1つを端末に設定することができる:
ルール#1:初期BWPは、常にMBS BWPよりも高い優先順位を有し得る。したがって、UEはMBS BWPから初期BWPにスイッチし、受信されたSSBバーストセット設定および/またはサーチスペース設定に基づいて、送信されたSSBバーストセットおよび物理チャネル(例えば、物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)など)の全部または一部を受信するために、MBS BWPから初期BWPに切り替え得る。さらに、UEは測定のために初期BWPにスイッチしてよい(例えば、サービングセルによってブロードキャストされたPBCHにおける多重化されたDMRSを測定するために)。
ルール#2:初期BWPはDLシグナリング/パケット配信の一部に応じて、MBS BWPよりも高い優先度を有し得る。例えばUEは、SSBバーストセットモニタリングおよび/またはページング受信のために初期BWPにのみスイッチし得る。(例えば、初期BWPに関連する所与のSSBバーストセット設定および/または間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)サイクル設定に基づいて)。UEは、システム情報を連続的にモニタ/取得しなくてもよい。UEは、ページング受信またはSI(システム情報)処方インジケーションによってUEがトリガされている間にのみ、システム情報をモニタ/取得することが可能で、または更新されたシステム情報をモニタ/取得するために警告システム指示を発行し得る(例えば、ショートメッセージ内のsystemInfoModificationビットが1に設定されているか、またはショートメッセージ内のetwsAndCmasIndicationビットが1に設定されている期間)。
ルール#3:MBS BWPは、常に初期BWPよりも高い優先順位を有し得る。例えば、UEが上位レイヤから要求されない限り、UEは初期BWPに切り替わらない可能性がある。一部の実施形態においては、UEは上位層(例えば、非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum))からの要求に基づいて、MBS BWPから最初のBWPに切り替わり得る。例えば、UEが初期(ProSe)サイドリンクまたは(NR/LTE)V2Xサービスを使用するように、NAS層によって要求される場合、UEは、MBS BWPから初期BWPにスイッチして、当該サービスのためのブロードキャスティングシステム情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEはRRC層からの要求に基づいて、MBS BWPから初期BWPにスイッチし得る。例えば、RRC層は、RRC接続確立手順、RRC接続再開手順、またはRAN通知領域アップデート手順などの、RRC関連手順をトリガし得る。
ルール(ルール#1、ルール#2およびルール#3)は、ユニバースサブスクライバ識別モジュール(USIM:Universe Subscriber identity Module)に事前インストールされてよく、3GPP技術仕様(TS:Technical Specification)に事前定義されてよく、および/またはネットワークによって設定されてもよい。一部の実施形態においては、初期BWPおよび/またはMBS BWPの優先順位は設定可能である。一部の実施形態においては、優先順位規則は設定可能であり得る。
一部の実施形態においては、UEはMBS BWPにおいて送信されたDLシグナリングに基づいて、MBS BWPから初期BWPにスイッチし得る。例えば、SSBバーストセット、システム情報用のサーチスペース、ショートメッセージ、ページングメッセージ、および/またはDMRSを、MBS BWPに設定することが可能である。一部の実施形態においては、UEが以下の条件(条件(a)、(b)、および(c))のうちの1つが満たされるときに、MBS BWPから初期BWPにスイッチし得る:
(a)UEが、ショートメッセージのsystemInfoModificationビットが1に設定されているか、etwsAndCmasIndicationビットが1に設定されているページングを受信する;
(b)UEが、UEのIDがパラメータpagingrecordに含まれるページングメッセージを受信する;
(c)UEがMBS BWPにおいて送信されたSSBバーストセットをモニタしている間にビーム障害イベントを検出し、UEは、初期BWPにおいてビーム障害回復手順を開始することができる。
一部の実施形態においては、UEは初期BWPにおいてスクランブルされたDMRSの代わりに、MBS-BWPにおいてスクランブルされたDMRSに基づいて、セル固有測定(複数可)を実行し得る。
[MBSの受信]
一部の実施形態においては、ネットワークはブロードキャストシステム情報、MCCH、または専用シグナリングを介して、MBS関連制御情報(または関連する構成)を提供し得る。例えば、ネットワークはMBS関連制御情報、またはRRCシグナリングにおけるBWPの関連する設定を構成し得る。(例えば、RRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態)のUEは、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)および/またはMCCHを介して、MBS関連制御情報/関連設定を受信し得る。例えば、MBS関連制御情報の構成に対応するために、新たなSIBが使用されてもよい。
RRC_IDLE/RRC_INACTIVEのUEの場合、グループ共通PDCCH/PDSCHの共通周波数リソース内において、CORESETが設定され得る。一実施形態においては、グループ共通PDCCH/PDSCHのための共通周波数リソースが初期BWPであり、他のCORESETがUEに応じて構成されていない場合、CORESET0が、デフォルトとして使用され得る。
一部の実施形態においては、(例えば、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態の)UEは、初期DL BWPのCORESET0のMBS関連制御情報(例えば、グループ共通PDCCHにおいて送信された情報またはDCI)を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、MBSまたはMBS BWPに応じて設定されたCORESET上でMBS関連制御情報(例えば、グループ共通PDCCHにおいて送信される情報またはDCI)を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、MBS関連RNTIによってアドレスされたMBSまたはMBS BWP用に構成されたCORESETにおいてMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、初期DL BWPにおいてMBS用に構成されたCORESETにおいてMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、C-RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET0のMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、UEは、MBS制御RNTIまたはMBS関連RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET 0のMBS関連制御情報を受信し得る。
一部の実施形態においては、新しいタイプのPDCCH共通サーチスペースが定義/構成されてもよい。UEは、新しいタイプのPDCCH共通サーチスペースからMBS関連制御情報を取得し得る。その場合、MBS関連制御情報は、MBSデータが送信されるBWP、MBSデータ送信の(開始)位置、およびMBSデータ送信の期間のうちの、少なくとも1つを示し得る。
一部の実施形態においては、UEはMBS関連制御情報を、新しいサーチスペース/CORSETを介して、既存のNRサーチスペース/CORSETを介して、(例えば、タイプ0-PDCCH共通サーチスペース/CORSET0、またはタイプ0A-PDCCH共通サーチスペース/CORSET0)取得し得る。
一部の実施形態においては、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE/RRC_CONNECTEDのUEは、UEがDRXサイクルのオン期間(またはDRXの機会)にあるかどうかにかかわらず、MBS関連PDCCH/CORESETを監視し得る。RRC_CONNECTEDのUEは、RRC_CONNECTED状態において動作しているUEを指す。
一部の実施形態においては、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE/RRC_CONNECTEDのUEは、DRX-off期間内にMBS関連PDCCH/CORESETをモニタしてもよい。
一部の実施形態においては、ネットワークは異なるMBSの対応する制御情報を送信するために、分離された/異なるCORESET/サーチスペース(例えば、周波数ドメインにおいて重なっていないCORESET/サーチ空間)を使用し得る。例えば、MBS#1はCORESET#Aおよび/またはサーチスペース#Aを用いて設定され得る。MBS#2は、CORESET#Bおよび/またはサーチスペース#Bを用いて設定され得る。
一部の実施形態においては、UEは、初期DL BWPの(システム情報または専用信号によって提供され得る)CORESET #1のMBS関連制御情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEはC-RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET#1のMBS関連制御情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEは、MBS制御-RNTIによってアドレスされた初期DL BWPのCORESET#1のMBS関連制御情報を受信し得る。一部の実施形態においては、UEは、ネットワークからの構成に基づいて、DL BWP#1のCORESET#1のMBS関連制御情報を受信してよい。一部の実施形態においてUEは、DL BWP#1(初期DL BWPでなくてもよい)において動作し、MBS関連制御情報に関連付けられたCORESETが提供されないか、または提示されない場合、UEはDL BWP#1のCORESET0のMBS関連制御情報を受信し得る。MBS制御-RNTIは、事前定義および/または構成可能であってよい。
一部の実施形態においては、MBS関連制御情報は、MBSデータ受信のためにMBS関連RNTIによってアドレス指定されたPDCCHをデコードするためのCORESETおよび/または関連するサーチスペースを示し得る。一部の実施形態においては、MBS関連制御情報は、MBSに関連付けられたRNTIを含み得る。一部の実施形態においては、すべてのMBS(1つまたは複数)のための共通RNTIが利用され得、異なるMBS(1つまたは複数)のためのデータ受信は、CORESET/サーチスペース基準ごとに実行され得る。一部の実施形態においては、MBS関連制御情報にMBSのQoS要件(例えば、高QoS要件または低QoS要件)が含まれ得る。高QoS要件のMBSの場合は、HARQ動作が必要になる可能性がある。低QoS要件のMBSの場合、HARQ動作は必要とされない可能性がある。例えば、MBS関連制御情報を受信する端末は、受信されたMBS関連制御情報がMBSに対するQoS要件が少ないことを示す場合、MBSのデータ受信のためのHARQ動作を行わない可能性がある。
[マルチキャストとユニキャストとの間におけるMBS配信の動的変化のサポート]
一部の実施形態では、ネットワークは、MBSデータ受信のためにUEに対して閾値を設定しうる。当該閾値は、MBS基準ごとに基づいて設定されうる。例えば、ネットワークは、MBS Aに対して閾値#1(Threshold #1)を設定し、かつ、MBS Bに対して閾値#2(Threshold #2)を設定してよい。一部の実施形態では、MBSデータ受信のための閾値は、事前決定されていてもよいし、設定可能であってもよい。
一部の実施形態では、UEは、MBSステータスレポートをネットワークに報告しうる。MBSステータスレポートは、周期的に報告されうる。報告の周期性は、専用シグナリングまたはブロードキャストシステム情報を介して、ネットワークによって設定されうる。一部の実施形態では、MBSステータスレポートの報告は、(1つ以上の)特定のイベントによってトリガされうる。例えば、MBSステータスが変化した場合、UEは、(例えば設定されたグラント、動的グラント、2ステップRAプロシジャ、または4ステップRAプロシジャを介して)MBSステータスレポートをネットワークに送信しうる。
一部の実施形態では、MBSステータスレポートは、(1つ以上の)ターゲットMBSを示し、かつ、関連するサービス受信条件が満たされている/充足しているか否かを示しうる。例えば、サービス受信条件を決定するために、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)/基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)/受信信号強度インジケータ(Reference Signal Strength Indicator,RSSI)閾値が提供されうる。例えば、DLパスロス基準(例:MBS基準信号)のRSRP値がRSRP閾値以下であるとUEが判定した場合、当該UEは、MBSステータスレポートをネットワークに対して報告し、MBSのサービス受信条件が満たされていない/充足していないことを通知してよい。例えば、UEは、DLパスロス基準(例:MBS基準信号)のRSRP値がRSRP閾値よりも大きいとUEが判定した場合、当該UEは、MBSステータスレポートをネットワークに対して報告し、MBSのサービス受信条件が満たされている/充足していることを通知してよい。
ネットワークは、UEから提供される情報(例:MBSステータスレポート)に基づいてPTP配信モードまたはPTM配信モードのいずれに切り替えるかを決定しうる。受信したMBSステータスレポートに基づいて、ネットワークは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によってMBSデータを配信するために、変調符号化スキーム(Modulation Coding Scheme,MCS)を調整してもよいし、あるいは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSを受信するように、UEを設定してもよい。
UEがMBSステータスレポート#1をネットワークに報告した後、UEはタイマT1を起動または再起動してよい。タイマT1が起動または再起動された後、タイマT1が満了するまで、UEは、MBSステータスレポート#2をネットワークに報告することを禁止されうる。一実施形態では、第2MBSステータスレポート#2が以前のMBSステータスレポート(例:MBSステータスレポート#1)とは異なったコンテンツを有している場合には、タイマT1がいまだ動作中であるときに、UEはMBSステータスレポート#2をネットワークに対して報告することを許可されうる。
一部の実施形態では、(i)UEがMBSステータスレポートを送信する、(ii)アクティブBWPが(例えば、あるMBS BWPから別のMBS BWPへと)変化する、(iii)タイマT1の値が再設定される、および、(iv)閾値が再設定またはリリースされる、という条件のうちの少なくとも1つが満たされた場合に、タイマT1がUEによって起動または再起動されうる。
一部の実施形態では、UEは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSデータを配信するよう、ネットワークに対してリクエスト(要求)してよい。例えば、関連するサービス受信条件が満たされていない/充足していない(例:サービス受信の信号強度が閾値以下である)場合には、UEは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)を介して(1つ以上の)MBSを配信するよう、ネットワークに対してリクエストしてよい。ネットワークは、PTP配信モードによるMBSデータ配信についてのUEのリクエストに応答しなくともよい。一部の実施形態では、ネットワークは、PTP配信モードによってリジェクト(拒絶)メッセージをUEに送信することによって、UEのリクエストをリジェクトしてよい。この状況では、ネットワークは、PTP配信モードによるMBSデータ配信についてのリクエストの送信を中断/停止するよう、UEに対して指令してよい。ネットワークは、UEを別のセルへとリダイレクトしてよい。一部の実施形態では、ネットワークは、PTM配信モードによるMBSデータ配信の設定を変更することにより、データ受信性能を改善してよい。一部の実施形態では、UEは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によるMBSデータの送信を停止するよう、ネットワークに対してリクエストしてよい。例えば、関連するサービス受信条件が満たされている/充足している(例:信号強度が閾値以上である)場合には、UEは、PTP配信モードによるMBSデータの送信を停止するよう、ネットワークに対してリクエストしてよい。
一部の実施形態では、UEがPTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSデータを送信するようネットワークに対してリクエストした場合には、UEはタイマT2を起動または再起動しうる。タイマT2が(再)起動された後、タイマT2が満了するまで、UEは、再びPTP配信モード(またはユニキャストモード)を介して(1つ以上の)MBSを配信するようネットワークに対してリクエストすることを禁止されうる。一部の実施形態では、リクエストされたMBSデータが以前にリクエストされたMBSデータとは異なるコンテンツを有している場合には、タイマT2がいまだ動作中であるときに、UEはPTP配信モード(またはユニキャストモード)によってMBSデータを配信するようネットワークにリクエストすることを許可されうる。
一部の実施形態では、(i)UEが、MBSデータを配信するためのリクエスト、または、MBSデータをネットワークに配信することを停止するためのリクエストを送信する、(ii)アクティブBWPが(例えば、あるBWPから別のBWPへと)変化する、(iii)タイマT2の値が再設定される、および、(iv)閾値が再設定またはリリースされる、という条件のうちの少なくとも1つが満たされた場合に、タイマT2がUEによって起動または再起動されうる。
[ULフィードバック機構]
一部の実施形態では、MBSデータ受信のためのHARQオペレーションがサポートされうる。DCI、MAC制御エレメント(Control Element,CE)、および/またはRRCシグナリングを介して、ネットワークによって、HARQオペレーションがイネーブル(有効化)またはディスエーブル(無効化)されうる。例えば、HARQオペレーションがイネーブルされている場合、UEは、対応するMBS受信に応じたHARQ-ACKフィードバックをネットワークに対して報告してよい。HARQオペレーションがディセーブルされている場合、UEは、対応するMBSデータ受信に応じたHARQ-ACKフィードバックをネットワークに対して報告しなくともよい。
一部の実施形態では、UEがRRC_IDLE状態またはRRC_INACITVE状態におけるMBSデータを受信した場合には、HARQオペレーションが実行されなくともよい。一部の実施形態では、UEは、低QoS要件を伴うMBSのデータ受信のためのHARQオペレーションを実行しなくともよい。一部の実施形態では、MBSが高QoS要件を伴う場合であっても、UEはMBSのデータ受信のためのHARQオペレーションを実行しなくともよい。
一部の実施形態では、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されるMBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構をサポートするか否かが設定可能であってよい。例えば、MBS#1について、ネットワークは、(HARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構を実行するように、MBS#1を受信するターゲットUEのうちの1つ以上を(例えば、RRCメッセージ、MAC CE、またはDCIを介して)設定してよい。その一方、MBS#2について、ネットワークはHARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構を実行しないように(または、追跡結合HARQプロトコルのみを実行するように)、MBS#2を受信するターゲットUEのうちの1つ以上を設定してよい。
一部の実施形態では、現在の(1つ以上の)MBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバックメカニズムをサポートしているか否かを示すために、既存のDCI内の予約ビットが使用されうる。一部の実施形態では、ネットワークは、現在の(1つ以上)MBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバック機構をサポートしているか否かを暗黙的に示しうる。例えば、ネットワークがUE固有DCIを介してMBS関連制御情報をUEに伝送する場合、UEは、MBS関連制御情報に対応する(1つ以上の)MBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバックメカニズムをサポートしていることを認識できる。そうではない場合、UEは、現在のMBSがHARQオペレーションまたは他のULフィードバックメカニズムをサポートしていないと判定してよい。UEは、様々な要素(例:UE固有DCIをスクランブルするMBS関連RNTI、UE固有DCIにおけるフィールド、および/または、UE固有DCIが受信される個別のCORESET/サーチスペース)に応じて、UE固有DCIがMBSに対して使用されているか否かを判定してよい。
一部の実施形態では、MBSを受信するUEには、(1つ以上の)専用PUCCHリソースが設けられうる。当該専用PUCCHリソースは、対応するMBSデータ受信に応じたHARQ-ACKフィードバック(例:確認応答(Acknowledgement,ACK)または否定応答(Non- Acknowledgement,NACK))を送信する。(1つ以上の)専用PUCCHリソースは、専用シグナリングを通じてネットワークによって提供されてよい。一部の実施形態では、ネットワークは、(1つ以上の)専用PUCCHリソースを暗黙的に(1つ以上の)UEに通知してよい。例えば、専用PUCCHリソースは、MBS伝送の終了直後にX個のOFDMシンボルとして提供されてよい。Xは、事前決定された、または、設定可能な正の整数である。例えば、UEは、専用シグナリングまたはブロードキャストシステムインフォメーションを介してXの値を取得してよい。一部の実施形態では、ネットワークは、異なるUEに対して異なるギャップ値を提供してよい。各ギャップ値は、DCIによって示されるPUCCH位置(このDCIは、MBSデータを搬送するPDSCHリソースをも示しうる)と専用PUCCH位置(各専用PUCCH位置は、個別のUEに応じて設定されうる)との間のギャップを表す。例えば、ネットワークは、事前決定されたルールまたはUE固有シグナリングによって、異なるUEに対してギャップ値を提供してよい。一部の実施形態では、UEに応じた専用PUCCHリソースが、専用シグナリングを介して提供されてよい。UEが専用シグナリングを受信したときに/後に、HARQフィードバック送信(またはHARQオペレーション)のために、専用PUCCHリソースを使用することが許可される。この場合、UEが専用シグナリングを受信したときに、UEはACK/NACK送信のために専用PUCCHリソースを使用してよい。一部の実施形態では、UEに応じた専用PUCCHリソースが、専用シグナリングを介して提供されてよい。UEが専用シグナリングを受信したときに/後に、HARQフィードバック送信(またはHARQオペレーション)のために、専用PUCCHリソースを使用することが許可されない。この場合、UEが専用信号を受信したときに、UEはACK/NACK送信のために専用PUCCHリソースを使用しなくてもよい。一部の実施形態では、ネットワークは、DCI、MAC CE、またはRRCシグナリングを使用して、MBSに応じたACK/NACK送信のために設定されたPUCCHリソースをアクティベート(有効化)(またはディアクティベート(無効化))してよい。一部の実施形態では、ULフィードバックメカニズムは、オリジナルULまたは補助ULに属しうるUL BWPにおいて実行されてよい。一部の実施形態では、RRC_INACTIVE/RRC_IDLE UEに対して、フィードバックメカニズムは、2ステップRAプロシジャまたは4ステップRAプロシジャを介して提供されうる。
[信頼性]
一部の実施形態では、UEは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されるMBSデータと、PTP配信モード(またはユニキャストモード)によって配信されるMBSデータとを、同時に受信してよい。例えば、UEは、PTM RLCエンティティを介して第1MBSデータを受信し、かつ、当該第1MBSデータのコピー/デュプリケート(複製)である第2MBSデータを、PTP RLCエンティティを介して受信してよい。PTM RLCエンティティおよびPTP RLCエンティティは、共通PDCPエンティティに関連付けられうる。一部の実施形態では、PTP配信(またはユニキャストモード)のためのデータ受信条件が十分であるとUEが判断した(みなした)場合、UEは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されるMBSデータの受信を自律的に停止してよい。一部の実施形態では、PTP配信(またはユニキャストモード)のためのデータ受信状態が満たされている/充足している(例:受信信号の強度/品質が閾値以上である)場合、UEは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)によって配信されたMBSデータの受信を中止してよい。閾値は、事前決定されていてもよいし、設定可能であってもよい。例えば、閾値は、専用シグナリングまたはブロードキャストシステム情報を通じてネットワークによって設定されてよい。例えば、閾値は、信号品質に基づく閾値(例:RSRP閾値、RSRQ閾値、RSSI閾値、またはバッファサイズに基づく閾値)であってよい。
図1は、本開示の一実施形態に係るMBSデータ受信のための方法100のフローチャートを示す。図1において、アクション102およびアクション104は、独立したブロックとして表されている個別のアクションとして描写されている。ただし、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存すると解釈されるべきではない。図1におけるアクションが実行される順序は、限定事項として解釈されることを意図していない。開示されている任意の数のブロックは、上記方法または代替的な方法を実施するために、任意の順序によって組み合わされうる。
NRでは、異なるMBSが異なる特性(例:パケット当たりのデータ量、またはデータ配信期間)および/またはQoS要件を有しうる。このため、UEに対する(1つ以上の)CORESET、(1つ以上の)サーチスペース、および/または、(1つ以上の)周波数リソースを、MBS基準に基づいて設定することは、リソース利用を促進し、かつ、UEの電力消費を低減しうる。
アクション102に示されている通り、UEは、MBS関連制御情報をBSから受信しうる。MBS関連制御情報は、(i)MBSに関連付けられた第1無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identifier,RNTI)、(ii)MBSに応じて設定された制御リソースセット(Control Resource Set,CORESET)、(iii)MBSに応じて設定されたサーチスペース、および、(iv)MBSに応じて設定された周波数リソース、のうちの少なくとも1つを示しうる。他の一部の実施形態では、MBS関連制御情報は、本開示の様々な実施形態において説明されているMBS関連制御情報であってよい。
一部の実施形態では、MBS関連制御情報によって示されるCORESETおよびサーチスペースのそれぞれは、MBS基準ごとに設定されうる。
アクション104において、UEは、MBS関連制御情報に基づいて、MBSのデータ(本開示では「MBSデータ」とも称される)をBSから受信してよい。例えば、UEは、MBS関連制御情報によって示される、周波数リソースにおけるMBSのデータを監視し、かつ、当該データを受信してよい。例えば、UEは、MBS関連制御情報によって示される第1RNTIによってスクランブルされた第1CRCを有するPDSCHにおけるMBSのデータを受信してよい。この場合、PDSCHは、第1RNTIとは別のRNTI値を有する第2RNTIによってスクランブルされた第2CRCを有するPDCCHによって示されうる。例えば、第1RNTIは、グループRNTIであってよい。第2RNTIは、UE固有RNTIであってよい。
上述の通り、異なるMBSは、異なる特性(例えば、パケット当たりのデータ量、またはデータ配信期間)および/またはQoS要件を有しうる。例えば、高QoS要件を有するMBSは、高通信信頼性を要求しうる。その一方、低QoS要件を有するMBSは、通常の通信信頼性または低通信信頼性のみを要求しうる。図2に示す通り、様々なQoS/信頼性要件を満たすために、UE側においてMBSに応じたHARQオペレーションを柔軟に/動的にイネーブルまたはディスエーブルできる方法が必要とされる場合がある。
図2は、本開示の一実施形態に係るMBSデータ受信のための方法200のフローチャートを示す。方法200は、独立して実行されてもよいし、図1に示す方法100と組み合わせて実行されてもよい。
アクション202において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信(またはHARQオペレーション)がイネーブルされているか否かを示すインジケータを、BSから受信してよい。
アクション204において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信がイネーブルされているか否かを判定してよい。
アクション204における判定結果がYesである場合、アクション206において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信をイネーブルしてよい。例えば、UEは、HARQ-ACKフィードバック(例:ACK/NACK)を生成および送信して、MBSの受信が成功したか否かを示してよい。
アクション204における判定結果がNoである場合、アクション208において、UEは、MBSのデータに応じたHARQ-ACKフィードバック送信をディスエーブルしてよい。この状況では、UEは、MBSのデータの受信が成功したか否かを示すHARQ-ACKフィードバックを生成または送信しなくてもよい。
図3に示す通り、一部の実施形態では、MBSデータ/パケットのデュプリケーションを使用して、(周波数ダイバーシティおよび/または時間ダイバーシティの利得に起因して)MBSデータ送信の信頼性を改善することもできる。
図3は、本開示の一実施形態に係るMBSデータ受信のための方法300のフローチャートを示す。方法300は、独立して実行されてもよいし、図1に示す方法100および図2に示す方法200のいずれかと組み合わせて実行されてもよい。
アクション302において、UEは、当該UEの第1RLCエンティティを介してMBSのデータを受信してよい。
アクション304において、UEは、当該UEの第2RLCエンティティを介してMBSのデータのコピーを受信してよい。第1RLCエンティティおよび第2RLCエンティティは、UEの共通PDCPエンティティに関連している。
図4に示す通り、一部の実施形態では、MBSのデータは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)においてBSによって送信されてよい。MBSのデータのコピーは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)においてBSによって送信されてよい。
図4は、MBSのデータを受信するために使用される第1RLCエンティティ404と、MBSのデータのコピー/デュプリケートを受信するために使用される第2RLCエンティティ406と、に関連する共通PDCPエンティティ402を示す概略図である。一実施形態において、MBSのデータは、PTM配信モード(またはマルチキャストモード)においてBSによって送信/配信されてよい。MBSのデータのコピー/デュプリケートは、PTP配信モード(またはユニキャストモード)においてBSによって送信/配信されてよい。
LTEなどのレガシーシステムでは、RRC_IDLE UEまたはRRC_INACTIVE UEは、初期DL BWPにおいてDLデータ/シグナリングのみを受信しうる。しかしながら、初期DL BWPの帯域幅は、制限されているので、MBSデータ送信をサポートするために十分でない場合がある。したがって、初期DL BWPに属さない(1つ以上の)周波数リソースにおけるMBS データを、RRC_IDLE UEまたはRRC_INACTIVE UEに受信させることにより、リソース使用率が向上してシステム性能が向上しうる。一部の実施形態では、UEがRRC_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、およびRRC_CONNECTED状態のうちの1つの状態において動作する場合、当該UEは、(MBS関連制御情報によって示される)周波数リソースを介してMBSのデータを受信してよい。この場合、周波数リソースは、周波数ドメインにおいてUEに対して設定された初期BWPに重なっていなくともよい。
図5は、UEに対して設定された初期BWP502と、MBS関連制御情報によって示された周波数リソース504との、リソースアロケーション(リソース割り当て)の例を示す。初期BWP502および周波数リソース504の周波数相対位置は、図5の例に限定されない。例えば、初期BWP502は、周波数リソース504よりも高い周波数バンド内に位置していてもよいし、周波数リソース504よりも低い周波数バンド内に位置していてもよい。
図5に示す通り、周波数リソース504は、周波数ドメインにおいて初期BWP504と重ならない。一部の実施形態では、周波数リソース504は、BWP、BWPの一部、または、1つ以上のBWPから収集されたリソースセットを指しうる。
図6は、本開示の様々な態様に係る無線通信のためのノード600のブロック図を示す。図6に示す通り、ノード600は、トランシーバ606、プロセッサ608、メモリ602、1つ以上のプレゼンテーションコンポーネント604、および、少なくとも1つのアンテナ610を含みうる。また、ノード600は、RFスペクトルバンドモジュール、BS通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、システム通信管理モジュール、入力/出力(Input/Output,I/O)ポート、I/Oコンポーネント、および電源を含みうる(これらは、図6には明示的に示されていない)。これらのコンポーネントのそれぞれは、1つ以上のバス624を介して、直接的または間接的に互いに通信しうる。一実施形態では、ノード600は、例えば図1~図5に関連して本明細書において説明されている様々な機能を実行するUEまたはBSであってもよい。
トランスミッタ616(例:送信回路)およびレシーバ618(例:受信回路)を有するトランシーバ606は、時刻および/または周波数リソース分割情報を送信および/または受信するように構成されていてよい。一実施形態では、トランシーバ606は、異なるタイプのサブフレームおよびスロット(使用可能な、使用不可能な、およびフレキシブルに使用可能なサブフレームおよびスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない)によって送信を行うように構成されてよい。トランシーバ606は、データおよび制御チャネルを受信するように構成されてよい。
ノード600は、様々なコンピュータ可読媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、ノード600によってアクセス可能であり、揮発性(および不揮発性メモリ)媒体およびリムーバブル(および非リムーバブル)媒体の両方を含む任意の利用可能な媒体であってよい。非限定的な例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータストレージ媒体および通信媒体を含みうる。コンピュータストレージ媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはデータなどの情報を格納(記憶)するための任意の方法または技術に従って実施される、揮発性(および/または不揮発性メモリ)媒体およびリムーバブル(および/または非リムーバブル)媒体の両方を含みうる。
コンピュータストレージ媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ(または他のメモリ技術)、CD-ROM、デジタル汎用ディスク(DVD)(または他の光ディスクストレージ)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ(または他の磁気ストレージデバイス)などを含みうる。コンピュータストレージ媒体は、伝搬データ信号を含まない。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波または他の伝送メカニズムなどの変調されたデータ信号として具現化でき、任意の情報配信媒体を含みうる。「変調されたデータ信号(modulated data signal)」という用語は、信号内の情報をエンコード(符号化)する方法によって、その特性のうちの1つ以上が設定または変更された信号を意味しうる。非限定的な例として、通信媒体は、有線媒体(有線ネットワークまたは直接的な有線接続)と無線媒体(例:音響媒体、高周波媒体、赤外線媒体、および他の無線媒体)とを含みうる。上記の任意の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
メモリ602は、揮発性および/または不揮発性メモリの形態のコンピュータストレージ媒体を含みうる。メモリ602は、リムーバブル、非リムーバブル、またはそれらの組み合わせであってよい。例えば、メモリ602は、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含みうる。図6に示す通り、メモリ602は、コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能命令614(例:ソフトウェアコード)を格納してよい。当該命令614は、その実行時に、例えば図1から図5を参照して本明細書において説明されている様々な機能をプロセッサ608に実現させるように設定されている。あるいは、命令614は、プロセッサ608によって直接的に実行可能でなくてもよい。命令614は、(例えば、コンパイルおよび実行されたときに)本明細書において説明されている様々な機能をノード600に実現させるように設定されていてもよい。
プロセッサ608(例えば、処理回路を有している)は、インテリジェントハードウェアデバイス、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含みうる。プロセッサ608は、メモリを含みうる。プロセッサ608は、メモリ602から受信したデータ612および命令614と、トランシーバ606、ベースバンド通信モジュール、および/またはネットワーク通信モジュールを介した情報と、を処理してよい。プロセッサ608は、アンテナ610を介した送信のためにトランシーバ606に送信され、かつ、CNへの送信のためにネットワーク通信モジュールに送信される情報を処理してもよい。
1つ以上のプレゼンテーションコンポーネント604は、人または他のデバイスに対してデータ提示を示しうる。プレゼンテーションコンポーネント604の例は、ディスプレイデバイス、スピーカー、プリントコンポーネント、振動コンポーネントなどを含みうる。
本開示では、様々な技術が、それらのコンセプトの範囲から逸脱することなく、本出願に記載されているコンセプトを実施するために使用されうることが明示されている。さらに、上記コンセプトは、特定の実施を特に参照して説明されてきたが、当業者はそれらのコンセプトの範囲から逸脱することなく、形態および詳細部において変更がなされうることを認識するであろう。したがって、説明されている実施は、すべての点において例示と見なされるべきであり、限定と見なされるべきではない。また、本開示は、上述の特定の実施に限定されないことも理解されるべきである。さらに、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、変形、および置換が可能である。

Claims (9)

  1. マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS:Multicast/Broadcast Service)データ受信のために、ユーザ機器(UE:User Equipment)によって実行される方法であって、
    基地局(BS:Base Station)からMBS関連制御情報を受信するステップと、
    前記MBS関連制御情報に基づいて、前記BSから前記MBSのデータを受信するステップと、を含み、
    前記MBS関連制御情報は、
    (i)MBSに関連する第1無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)、
    (ii)MBSに応じて設定された制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、
    (iii)前記MBSに応じて設定されたサーチスペース、および、
    (iv)前記MBSに応じて設定された周波数リソース、
    のうちの少なくとも1つを示す、方法。
  2. 前記CORESET、および前記サーチスペースのそれぞれは、MBS基準ごとに構成される、請求項1に記載の方法。
  3. 第1RNTIによってスクランブルされた第1巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を有する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)において前記MBSの前記データを受信するステップをさらに含み、
    前記PDSCHは、前記第1RNTIとは異なるRNTI値を有する第2RNTIによってスクランブルされた第2CRCを有する物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)によって示されている、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1RNTIは、グループRNTI(G-RNTI)であり、
    前記第2RNTIは、UE固有RNTIである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記MBSのデータに応じたHARQ(ハイブリッド自動再送要求:Hybrid Automatic Repeat reQuest)-ACK(肯定応答:Acknowledgement)フィードバック送信がイネーブルされているか否かを示すインジケータを、前記BSから受信するステップをさらに含んでいる、請求項1に記載の方法。
  6. 前記UEの第1無線リンク制御(RLC)エンティティを介して前記MBSの前記データを受信するステップと、
    前記UEの第2無線リンク制御(RLC)エンティティを介して前記MBSの前記データのコピーを受信するステップと、をさらに含んでおり、
    前記第1RLCエンティティ及び前記第2RLCエンティティは、UEの共通パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)エンティティに関連付けられている、請求項1に記載の方法。
  7. 前記MBSの前記データは、ポイント・トゥ・マルチプル(PTM:Point-To-Multiple)配信モードにおいて前記BSによって送信され、
    前記MBSの前記データの前記コピーは、ポイント・トゥ・ポイント(PTP)配信モードにおいて前記BSによって送信される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記UEがRRC(無線リソース制御:Radio Resource Control)_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態のうちの一方において動作する場合に、前記周波数リソースを介して前記MBSの前記データを受信するステップをさらに含み、
    前記周波数リソースは、前記UEに対して設定された初期帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)と、周波数ドメインにおいて重なっていない、請求項1に記載の方法。
  9. マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)データ受信のためのユーザ機器(UE)であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサに接続されたメモリと、を備え、
    前記メモリは、前記プロセッサによって実行された場合に、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を前記プロセッサに実行させるコンピュータ実行可能プログラムを格納している、ユーザ機器。

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