JP2023506279A - 炭素および結合剤を含む可燃性熱源を作製する方法 - Google Patents

炭素および結合剤を含む可燃性熱源を作製する方法 Download PDF

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Abstract

エアロゾル発生物品用の可燃性熱源を作製する方法であって、方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することであって、結合剤はポリビニルアルコールを含む形成すること、および形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で少なくとも約45分間加熱すること、を含む、方法。【選択図】図1

Description

本発明は、エアロゾル発生物品用の可燃性熱源を作製する方法と、および本方法によって作成される可燃性熱源を含むエアロゾル発生物品および可燃性熱源の下流に位置するエアロゾル形成基体と、に関する。
たばこ材料が燃焼するよりはむしろ加熱される多くのエアロゾル発生物品が、当業界において提唱されてきた。このような加熱式エアロゾル発生物品の一つの目的は、従来の紙巻たばこにおけるたばこの燃焼および熱分解性分解によって生成されるタイプの公知の有害な煙成分を低減させることである。
加熱式エアロゾル発生物品では通常、熱源、例えば、化学的、電気的または可燃性熱源から、熱源の内部、周囲、または下流に位置しうる物理的に分離されたエアロゾル形成基体への熱伝達によりエアロゾルが生成される。
加熱式エアロゾル発生物品の一つの種類では、可燃性炭素質熱源から可燃性炭素質熱源の下流に位置するたばこ材料を含む物理的に分離されたエアロゾル形成基体への熱伝達によりエアロゾルが生成される。使用時に、揮発性化合物は可燃性炭素質熱源からエアロゾル形成基体への熱伝達によってたばこ材料から放出され、エアロゾル発生物品を通して引き込まれた空気中に同伴される。放出された化合物が冷えるにつれて、これらは凝縮してユーザーによって吸入されるエアロゾルを形成する。
熱は、強制対流および伝導の一方または両方によって、可燃性炭素質熱源からエアロゾル形成基体に伝達されうる。
容認可能なエアロゾルを得るために、可燃性炭素質熱源からエアロゾル形成基体への十分な伝導性熱伝達を確保するために、可燃性炭素質熱源の少なくとも後方部分、およびエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分の周りにあり、およびそれらと直設接触する熱伝導性要素を含めることが公知である。例えば、WO2009/022232A2号は、可燃性炭素質熱源、可燃性熱源の下流のエアロゾル形成基体、ならびに可燃性炭素質熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の隣接する前方部分の周りにあり、かつそれらと直接接触する熱伝導性要素を備える喫煙物品を開示している。使用時に、可燃性炭素質熱源の燃焼の間に生成された熱は、当接する可燃性炭素質熱源の下流端および熱伝導性要素を通じる伝導によって、エアロゾル形成基体の前方部分の周辺部に伝達される。
加熱式エアロゾル発生物品用の可燃性熱源の燃焼温度は、加熱式エアロゾル発生物品の使用中のエアロゾル形成基体の燃焼または熱分解をもたらすほど高くなるべきでない。ところが、可燃性炭素質熱源の燃焼温度は、エアロゾル形成基体から十分な揮発性化合物を放出して、特に吸煙初期に容認可能なエアロゾルを生成するために、十分な熱を生成するのに十分に高くあるべきである。
加熱式エアロゾル発生物品用の各種の可燃性炭素質熱源が、当技術分野において公知である。
加熱されたエアロゾル発生物品で使用される場合、公知の可燃性炭素質熱源は、その点火後に十分な熱を生成せず、初期の吸煙中に許容可能なエアロゾルを生成することが多い。
加熱されたエアロゾル発生物品に使用される場合、公知の可燃性炭素質熱源は、しばしば着火が難しい。加熱式エアロゾル発生物品の可燃性炭素質熱源に適切に点火することができないと、容認できないエアロゾルがユーザーに送達されることにつながりうる。
その点火および燃焼特性を改善するために、可燃性炭素質熱源の中に酸化剤および他の添加剤を含むことが当業界で提唱されている。例えば、WO2012/164077A1は、約摂氏600度未満の熱分解温度を有する金属硝酸塩、塩素酸塩、過酸化物、サーミティック材料、金属間材料、マグネシウム、ジルコニウム、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される炭素および少なくとも一つの点火補助剤を含む、喫煙物品用の可燃性熱源を開示する。
公知の可燃性炭素質熱源で使用される一部の点火補助剤は、可燃性炭素質熱源の輸送および保管中の環境条件への曝露時に分解することが見出されている。例えば、公知の可燃性炭素質熱源で使用される一部の点火補助剤は、可燃性炭素質熱源の輸送および保管中に大気中の水分に曝露すると分解することが見出されている。輸送および保管中の点火補助剤の分解は、不利に、点火補助剤を含む公知の炭素質の可燃性熱源の点火をより困難にし得る。
公知の可燃性炭素質熱源と比較して、改善された貯蔵寿命を示す可燃性炭素質熱源を提供することが望ましいであろう。
特に、環境条件に曝露した後であっても、急速な点火および機械的完全性を示す点火補助剤を含む可燃性炭素質熱源を提供することが望ましいであろう。
本発明は、エアロゾル発生物品用の可燃性熱源を作製する方法に関する。方法は、可燃性熱源を形成することを含み得る。可燃性熱源は、炭素を含み得る。可燃性熱源は、結合剤を含み得る。結合剤は、ポリビニルアルコールを含み得る。方法は、形成された可燃性熱源を加熱することを含み得る。方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で加熱することを含み得る。方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約45分間加熱することを含み得る。
本発明によれば、エアロゾル発生物品用の可燃性熱源を作製する方法が提供され、方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成すること、結合剤は、ポリビニルアルコールを含む、形成すること;形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で少なくとも約45分間加熱すること、を含む。
本発明によれば、本発明による方法によって作製される可燃性熱源も提供される。
本発明によれば、本発明による方法によって作製される可燃性熱源と、可燃性熱源の下流のエアロゾル形成基体と、を含む、エアロゾル発生物品がさらに提供される。
驚くべきことに、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することであって、結合剤は、ポリビニルアルコールを含む、形成することと、少なくとも約45分間、少なくとも約摂氏90度の温度で、形成された可燃性熱源を加熱することが、可燃性熱源の貯蔵寿命を有利に改善し得ることが見出された。
特に、驚くべきことに、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することであって、結合剤は、ポリビニルアルコールを含む、形成することと、少なくとも約45分間、少なくとも約摂氏90度の温度で、形成された可燃性熱源を加熱することが、環境条件への曝露の結果として可燃性熱源の一つ以上の水分感受性成分の分解を有利に減少させ得ることが見出された。
少なくとも約45分間、少なくとも約摂氏90度の温度で、形成された可燃性熱源を加熱することは、高湿度への曝露の結果として可燃性熱源の水分感受性成分の分解を有利に低減し得る。
例えば、驚くべきことに、炭素、結合剤、および点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することであって、結合剤は、ポリビニルアルコールおよびアルカリ土類金属過酸化物を含む点火補助剤を含む、形成すること、および形成された可燃性熱源を少なくとも約45分間、少なくとも約摂氏90度の温度で加熱することは、高湿度への曝露の結果として、点火補助剤の分解を有利に減少させ得ることが見出された。
可燃性熱源の一つ以上の水分感受性成分の分解を低減することによって、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することであって、結合剤がポリビニルアルコールを含む、形成することと、少なくとも約45分間、少なくとも約摂氏90度の温度で形成された可燃性熱源を加熱することは、有利には、可燃性熱源の輸送および保管中に、本発明による方法によって作製される可燃性熱源の化学的および物理的安定性を改善し得る。
理論に拘束されることを意図するものではないが、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することは、結合剤はポリビニルアルコールを含み、可燃性熱源への水分拡散に対するバリアを作り出す。
理論に拘束されることを意図するものではないが、形成された可燃性熱源を少なくとも約45分間、少なくとも約摂氏90度の温度で加熱すると、ポリビニルアルコールの構造が、より非結晶性状態からより結晶性状態へと変化すると考えられる。これは、可燃性熱源への水分拡散に対するバリアとしてのポリビニルアルコールの有効性を強化すると考えられる。
理論に拘束されることを意図するものではないが、形成された可燃性熱源を少なくとも約45分間少なくとも約摂氏90度の温度で加熱することは、ポリビニルアルコールと可燃性熱源の他の成分との間の化学反応をもたらし得ると考えられる。これにより、可燃性熱源の貯蔵寿命も向上し得ると考えられる。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、固体の可燃性熱源である。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は固体のモノリシックな可燃性熱源であることが好ましい。すなわち、一体型の固体の可燃性熱源である。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は炭素質の熱源である。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「炭素質」は、炭素を含む可燃性熱源を記述するために使用される。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、燃料としての炭素を含む。
方法は、少なくとも約25重量パーセントの炭素を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
特に明記されない限り、本明細書に列挙される可燃性熱源の成分の重量パーセントは、形成された可燃性熱源の総乾燥重量に基づく。
好ましくは、方法は、少なくとも約30重量パーセントの炭素を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、少なくとも約35重量パーセントの炭素を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約40重量パーセント以下の炭素を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約60重量パーセント以下の炭素を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約55重量パーセント以下の炭素を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、約50重量パーセント以下の炭素を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約45重量パーセント以下の炭素を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約25重量パーセント~約60重量パーセントの炭素、約25重量パーセント~約55重量パーセントの炭素、約25重量パーセント~約50重量パーセントの炭素、または約25重量パーセント~約45重量パーセントの炭素を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約30重量パーセント~約60重量パーセントの炭素、約30重量パーセント~約55重量パーセントの炭素、約30重量パーセント~約50重量パーセントの炭素、または約30重量パーセント~約45重量パーセントの炭素を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、本方法は、約35重量パーセント~約60重量パーセント、約35重量パーセント~約55重量パーセントの炭素、約35重量パーセント~約50重量パーセントの炭素、または約35重量パーセント~約45重量パーセントの炭素を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約40重量パーセント~約60重量パーセントの炭素、約40重量パーセント~約55重量パーセントの炭素、約40重量パーセント~約50重量パーセントの炭素、または約40重量パーセント~約45重量パーセントの炭素を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、一つ以上の適切な炭素材料を使用して可燃性熱源を形成することを含み得る。適切な炭素材料は、当技術分野で公知であり、炭素粉末および炭粉末を含むが、これに限定されない。
有利には、本方法は、一つ以上の炭化材料を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「結合剤」は、炭素および可燃性熱源の任意の他の成分を一緒に結合することができる可燃性熱源の成分を記述するために使用される。
方法は、少なくとも約3重量パーセントの結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、少なくとも約4重量パーセントの結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、少なくとも約5重量パーセントの結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約20重量パーセント以下の結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約15重量パーセント以下の結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、約10重量パーセント以下の結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約3重量パーセント~約20重量パーセントの結合剤、約3重量パーセント~約15重量パーセントの結合剤、または約3重量パーセント~約10重量パーセントの結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約4重量パーセント~約20重量パーセントの結合剤、約4重量パーセント~約15重量パーセントの結合剤、または約4重量パーセント~約10重量パーセントの結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、本方法は、約5重量パーセント~約20重量パーセントの結合剤、約5重量パーセント~約15重量パーセントの結合剤、または約5重量パーセント~約10重量パーセントの結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、ポリビニルアルコールを含む。
方法は、少なくとも約0.1重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、少なくとも約0.25重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、少なくとも約0.5重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、少なくとも約0.75重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約5重量パーセント以下のポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約4重量パーセント以下のポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、本方法は、約3重量パーセント以下のポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、本方法は、約2重量パーセント以下のポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントのポリビニルアルコール、約0.1重量パーセント~約4重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.1重量パーセント~約3重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.1重量パーセント~約2重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約0.25重量パーセント~約5重量パーセントのポリビニルアルコール、約0.25重量パーセント~約4重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.25重量パーセント~約3重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.25重量パーセント~約2重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
より好ましくは、方法は、約0.5重量パーセント~約5重量パーセントのポリビニルアルコール、約0.5重量パーセント~約4重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.5重量パーセント~約3重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.5重量パーセント~約2重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約0.75重量パーセント~約5重量パーセントのポリビニルアルコール、約0.75重量パーセント~約4重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.75重量パーセント~約3重量パーセントのポリビニルアルコール、または約0.75重量パーセント~約2重量パーセントのポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、少なくとも約10,000グラム/モルの分子量を有するポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、少なくとも約20,000グラム/モルの分子量を有するポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約200,000グラム/モル以下の分子量を有するポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約125,000グラム/モル以下の分子量を有するポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約10,000グラム/モル~約200,000グラム/モル、または約10,000グラム/モル~約125,000グラム/モルの分子量を有するポリビニルアルコールを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約20,000グラム/モル~約200,000グラム/モル、または約20,000グラム/モル~約125,000グラム/モルの分子量を有するポリビニルアルコールを含む可燃性熱源の形成を含む可燃性熱源を形成することを含む。
好ましくは、方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、一つ以上のセルロースエーテルとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む。
より好ましくは、本方法は、炭素及び結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される一つ以上のセルロースエーテルと、ポリビニルアルコールとの組み合わせを含む。
最も好ましくは、方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロースおよびポリビニルアルコールの組み合わせを含む。
方法は、少なくとも約1.5重量パーセントのカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、少なくとも約2重量パーセントのカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、少なくとも約3重量パーセントのカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約15重量パーセント以下のカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約12重量パーセント以下のカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、約8パーセント重量以下のカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約1.5重量パーセント~約15重量パーセントのカルボキシメチルセルロース、約1.5重量パーセント~約12重量パーセントのカルボキシメチルセルロース、または約1.5重量パーセント~約8重量パーセントのカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約2重量パーセント~約15重量パーセントのカルボキシメチルセルロース、約2重量パーセント~約12重量パーセントのカルボキシメチルセルロース、または約2重量パーセント~約8重量パーセントのカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、約3重量パーセント~約15重量パーセントのカルボキシメチルセルロース、約3重量パーセント~約12重量パーセントのカルボキシメチルセルロース、または約3重量パーセント~約8重量パーセントのカルボキシメチルセルロースを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、少なくとも約1:1である。
好ましくは、方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、少なくとも約3:2である。
より好ましくは、方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、少なくとも約2:1である。
方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組合せを含む可燃性熱源を形成することを含んでもよく、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、約4:1以下である。
好ましくは、本方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、約7:2以下である。
より好ましくは、方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、約3:1以下である。
方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含んでもよく、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、約5:2以下である。
方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含んでもよく、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、約1:1~約4:1、約1:1~約7:2、約1:1~約3:1、または約1:1~約5:2の間である。
好ましくは、方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、約3:2~約4:1の間であり、約3:2~約7:2の間であり、約3:2~約3:1の間、または約3:2~約5:2の間である。
より好ましくは、方法は、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールとの組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み、可燃性熱源におけるカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントの比率は、約2:1~約4:1の間であり、約2:1~約7:2の間であり、約2:1~約3:1の間、または約2:1~約5:2の間である。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロース、一つ以上の追加のセルロースエーテル、およびポリビニルアルコールの組み合わせを含む。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「追加のセルロースエーテル」は、カルボキシメチルセルロース以外のセルロースエーテルを記述するために使用される。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロースと、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される一つ以上の追加のセルロースエーテルと、およびポリビニルアルコールとの組み合わせを含む。
方法は、炭素と結合剤とを含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、ポリビニルアルコールと、一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーとの組み合わせを含む。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「非セルロース性膜形成ポリマー」は、固体表面への適用時に膜を形成することができる非セルロース性ポリマーを記述するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「追加の非セルロース性膜形成ポリマー」は、ポリビニルアルコール以外の非セルロース性膜形成ポリマーを記述するために使用される。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、一つ以上のセルロースエーテル、ポリビニルアルコール、および一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される一つ以上のセルロースエーテルと、ポリビニルアルコールと、および一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーとの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含んでもよく、結合剤は、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、および一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含んでもよく、結合剤は、カルボキシメチルセルロース、一つ以上の追加のセルロースエーテル、ポリビニルアルコール、および一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロースと、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される一つ以上の追加のセルロースエーテルと、ポリビニルアルコールと、および一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーとの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、ポリビニルアルコールと、ポリビニルアセテート、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、およびそのグラフト共重合体からなる群から選択される一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーとの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される一つ以上のセルロースエーテルと、ポリビニルアルコールと、およびポリビニルアセテート、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、およびそのグラフト共重合体からなる群から選択される一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーとの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロースと、ポリビニルアルコールと、およびポリビニルアセテート、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、およびそのグラフト共重合体からなる群から選択される一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーの組み合わせとの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロースと、一つ以上の追加のセルロースエーテル、ポリビニルアルコールと、およびポリビニルアセテート、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、およびそのグラフト共重合体からなる群から選択される一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーとの組み合わせを含む。
方法は、炭素および結合剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、結合剤は、カルボキシメチルセルロースと、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択される一つ以上の追加のセルロースエーテルと、ポリビニルアルコールと、およびポリビニルアセテート、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドンおよびそのグラフト共重合体からなる群から選択される一つ以上の追加の非セルロース性膜形成ポリマーとの組み合わせを含む。
好ましくは、方法は、炭素、結合剤、および点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
本発明に関して本明細書で使用される場合、用語「点火補助剤」は、材料によるエネルギーおよび酸素の一方または両方の放出の速度が周囲酸素拡散制限されない場合、可燃性熱源の点火の間にエネルギーおよび酸素の一方または両方を放出する材料を意味するために使用される。言い換えれば、可燃性熱源の点火中の材料によるエネルギーおよび酸素の一方または両方の放出速度は、周囲酸素が材料に到達できる速度にほとんど無関係である。また、本明細書に使用される場合、用語「点火補助剤」は、可燃性炭素質熱源の点火の間、エネルギーを放出する元素金属を意味するために使用され、元素金属の点火温度は、約摂氏500度より低く、および元素金属の燃焼の熱は、少なくとも約5キロジュール/グラムである。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「点火補助剤」は、カルボン酸のアルカリ金属塩(クエン酸アルカリ金属塩、アルカリ金属酢酸塩およびアルカリ金属コハク酸塩など)、アルカリ金属ハロゲン化物塩(アルカリ金属塩化物塩など)、アルカリ金属炭酸塩またはリン酸アルカリ金属塩を含まず、これらは炭素燃焼を修飾すると考えられる。このようなアルカリ金属燃焼塩は、可燃性熱源の総重量に対して大量に存在するときでさえ、初期の吸煙の間に許容されるエアロゾルを生成するのに十分なエネルギーを可燃性熱源の点火中に放出しない。
適切な点火補助剤の例は、可燃性炭素質熱源の点火に際して酸素と発熱性の反応をするエネルギー物質や、可燃性炭素質熱源の点火に際して互いに反応してエネルギーを放出する、例えば、金属などの還元剤および例えば金属酸化物などの酸化剤を含むサーミティック材料や、例えば、金属間および二金属材料、金属炭化物および金属水素化物などの可燃性炭素質熱源の点火に際して発熱性の反応をする材料や、ならびに可燃性炭素質熱源の点火に際して、分解されて酸素を放出する酸化剤を含むが、これに限定されない。
適切なエネルギー性材料の例は、アルミニウム、鉄、マグネシウムおよびジルコニウムを含むが、これに限定されない。
好適な酸化剤の例としては、硝酸塩、亜硝酸塩、塩素酸塩、亜塩素酸塩、臭素酸塩、過臭素酸塩、ブロマイト(bromites)、ホウ酸塩、鉄酸塩、硫酸塩、フェライト、マンガン酸塩、過マンガン酸塩、過酸化物、超酸化物、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、ヨーダイト(iodites)、硫酸塩、亜硫酸塩、スルホキシド、リン酸塩、ホスピネート(phospinates)、亜リン酸塩、およびホスファナイト(phosphanites)が挙げられるが、これらに限定されない。
好ましくは、方法は、炭素、結合剤、および点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、点火補助剤は摂氏600度未満の熱分解温度を有する金属硝酸塩、塩素酸塩、過酸化物、サーミティック材料、金属間材料、マグネシウム、ジルコニウム、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
可燃性熱源の点火中に点火補助剤によって放出されるエネルギーおよび酸素の一方または両方の量は、可燃性熱源が二段階燃焼プロセスを経ることをもたらすのに十分でありうる。
初期の第一の段階では、本発明による方法によって作製される点火補助剤を含む可燃性熱源は、温度における「ブースト」を示してもよく、その後の第二の段階では、本発明による方法によって作製される点火補助剤を含む可燃性熱源は、より低い「クルーズ」温度で持続的な燃焼を経てもよい。
本発明による方法によって作製される点火補助剤を含む可燃性熱源の温度における初期「ブースト」は、その一部の点火時に可燃性熱源の全体にわたる非常に急速な熱の伝播に起因して生じ得る。非常に急速な熱の伝播は、発火する可燃性熱源の一部分が、可燃性熱源の隣接する未点火部分の発火を引き起こす連鎖反応の結果でありうる。
本発明によるエアロゾル発生物品における使用において、本発明による方法によって作製される点火補助剤を含む可燃性熱源の温度の「ブースト」温度の急速な上昇は、エアロゾル形成基体から揮発性化合物が放出されるレベルまで、エアロゾル形成基体の温度を急速に上昇させ得る。これにより、本発明によるエアロゾル発生物品が、初期の吸煙中に知覚的に許容可能なエアロゾルを産生することを確実にし得る。可燃性熱源の温度の「クルーズ」温度へのその後の減少は、エアロゾル形成基体の温度が、エアロゾル形成基体の燃焼または熱分解が起こるレベルに到達しないことを保証しうる。
上述の方法で本発明による方法によって作製される可燃性熱源の温度を制御することは、本発明によるエアロゾル発生物品が、初期の吸煙中に知覚的に許容可能なエアロゾルを生成するだけでなく、エアロゾル形成基体の燃焼または熱分解も実質的に回避されることを有利に可能とし得る。
上述の二段階プロセスを達成するために含まなければならない点火補助剤の量は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源に含まれる特定の点火補助剤に応じて変化する。
一般に、上述の二段階燃焼プロセスを達成するためには、点火補助剤によるその単位質量当たりに放出されるエネルギーおよび酸素の一方または両方の量が多いほど、本発明による方法によって作製される可燃性熱源に含まれていなければならない点火補助剤の量は少なくなる。
より好ましくは、方法は、炭素、結合剤、および点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、点火補助剤はアルカリ土類金属過酸化物を含む。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「アルカリ土類金属過酸化物点火補助剤」は、可燃性熱源の点火中にエネルギーおよび酸素の一方または両方を放出するアルカリ土類金属過酸化物を記述するために使用され、アルカリ土類金属過酸化物によるエネルギーおよび酸素の一方または両方の放出の速度は、周囲酸素拡散制限されていない。言い換えれば、可燃性熱源の点火中のアルカリ土類金属過酸化物によるエネルギーおよび酸素の一方または両方の放出速度は、周囲酸素がアルカリ土類金属過酸化物に到達できる速度にほとんど無関係である。
方法は、少なくとも約15重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、少なくとも約20重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、少なくとも約30重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、少なくとも約40重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約65重量パーセント以下のアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約60重量パーセント以下のアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、約55重量パーセント以下のアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約50重量パーセント以下のアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約15重量パーセント~約65重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約15重量パーセント~約60重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約15重量パーセント~約55重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、または約15重量パーセント~約50重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約20重量パーセント~約65重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約20重量パーセント~約60重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約20重量パーセント~約55重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、または約20重量パーセント~約50重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、約30重量パーセント~約65重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約30重量パーセント~約60重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約30重量パーセント~約55重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、または約30重量パーセント~約50重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約40重量パーセント~約65重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約40重量パーセント~約60重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、約40重量パーセント~約55重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤、または約40重量パーセント~約50重量パーセントのアルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
最も好ましくは、方法は、炭素、結合剤、および点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することを含み、点火補助剤は過酸化カルシウムを含む。
方法は、少なくとも約15重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、少なくとも約20重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、少なくとも約30重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、少なくとも約40重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約65重量パーセント以下の過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約60重量パーセント以下の過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、方法は、約55重量パーセント以下の過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約50重量パーセント以下の過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約15重量パーセント~約65重量パーセントの過酸化カルシウム、約15重量パーセント~約60重量パーセントの過酸化カルシウム、約15重量パーセント~約55重量パーセントの過酸化カルシウム、または約15重量パーセント~約50重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、約20重量パーセント~約65重量パーセントの過酸化カルシウム、約20重量パーセント~約60重量パーセントの過酸化カルシウム、約20重量パーセント~約55重量パーセントの過酸化カルシウム、または約20重量パーセント~約50重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、本方法は、約30重量パーセント~約65重量パーセントの過酸化カルシウム、約30重量パーセント~約60重量パーセントの過酸化カルシウム、約30重量パーセント~約55重量パーセントの過酸化カルシウム、または約30重量パーセント~約50重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、約40重量パーセント~約65重量パーセントの過酸化カルシウム、約40重量パーセント~約60重量パーセントの過酸化カルシウム、約40重量パーセント~約55重量パーセントの過酸化カルシウム、または約40重量パーセント~約50重量パーセントの過酸化カルシウムを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、炭素、結合剤、および一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、炭素、結合剤、点火補助剤、および一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「カルボン酸塩燃焼塩」は、炭酸以外のカルボン酸の塩を記述するために使用される。すなわち、本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「カルボン酸塩燃焼塩」は、炭酸塩または重炭酸塩を含まない。
一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩は、可燃性熱源の燃焼を有利に促進し得る。
カルボン酸塩燃焼塩は、一価、二価、または三価のカチオンおよびカルボン酸アニオンを含み得る。
カルボン酸塩燃焼塩は、一価、二価、または三価のカチオンと、酢酸塩、クエン酸塩、またはコハク酸塩アニオンとを含み得る。
カルボン酸塩燃焼塩は、アルカリ金属カルボン酸塩燃焼塩であってもよい。例えば、カルボン酸塩燃焼塩は、カルボン酸ナトリウム塩燃焼塩またはカルボン酸カリウム塩燃焼塩であってもよい。
カルボン酸塩燃焼塩は、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ金属クエン酸塩、またはアルカリ金属コハク酸塩であってもよい。
例えば、方法は、クエン酸カリウムを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、単一のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、二つ以上の異なるカルボン酸塩の組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。二つ以上の異なるカルボン酸塩燃焼塩は、異なるカルボン酸アニオンを含んでもよい。二つ以上の異なるカルボン酸塩燃焼塩は、異なるカチオンを含んでもよい。例えば、方法は、アルカリ金属クエン酸塩とアルカリ土類金属コハク酸塩との組み合わせを含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、少なくとも約0.1重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩、少なくとも約0.5重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩、または少なくとも約1重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約4重量パーセント以下の一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩カルボン酸塩燃焼塩、または約3重量パーセント以下の一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約0.1重量パーセント~約4重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩、または約0.1重量パーセント~約3重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約0.5重量パーセント~約4重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩、または約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
方法は、約1重量パーセント~約4重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩、または約1重量パーセント~約3重量パーセントの一つ以上のカルボン酸塩燃焼塩を含む可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、組成物中で実質的に均質な可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、一つ以上の炭素材料、結合剤、および可燃性熱源の任意の他の成分を組み合わせて混合物を形成すること、および混合物を所望の形状に形成することによって、可燃性熱源を形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、一つ以上の炭素材料、結合剤、および可燃性熱源の任意の他の成分を組み合わせて、顆粒混合物を形成すること、および顆粒混合物を所望の形状に形成することにより、可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、好ましくは、方法は、一つ以上の炭素材料、結合剤、および可燃性熱源の任意の他の成分を組み合わせて、顆粒混合物を形成することであって、結合剤は粒間および粒内位置に分散する形成すること、および顆粒混合物を所望の形状に形成することにより、可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、例えば、乾式造粒法、湿式造粒法、高せん断混合法、球形化法、または押出成形法などの適切な公知の方法を使用して、可燃性熱源を、一つ以上の炭素材料、結合剤、および可燃性熱源の任意の他の成分を組み合わせることによって形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、一つ以上の炭素材料、結合剤、および可燃性熱源の任意の他の成分を組み合わせて、乾式造粒法または湿式造粒法により顆粒混合物を形成することによって、可燃性熱源を形成することを含む。
より好ましくは、好ましくは、方法は、一つ以上の炭素材料、結合剤、および可燃性熱源の任意の他の成分を組み合わせて、湿式造粒法により顆粒混合物を形成することによって、可燃性熱源を形成することを含む。
方法は、混合物を、例えば、鋳込成形法、押出成形法、射出成形法および金型成形法または加圧成形法など、任意の適切な公知のセラミック形成方法を使用して所望の形状に形成することを含み得る。
好ましくは、方法は、加圧成形法または押出成形法によって混合物を所望の形状に形成することを含む。
より好ましくは、方法は、混合物を加圧成形法によって所望の形状に形成することを含み得る。
方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で加熱することを含む。
方法は、任意の適切な公知の加熱装置を使用して、形成された可燃性熱源を加熱することを含み得る。適切な加熱装置は、当技術分野で公知であり、以下に限定されないが、コンベヤ乾燥オーブン、動的乾燥オーブン、および静的乾燥オーブンを含む。
方法は、空気中、不活性雰囲気中、または真空下で形成された可燃性を加熱することを含み得る。
方法は、形成された可燃性熱源を空気中で熱することを含むことが好ましい。
好ましくは、方法は、少なくとも約摂氏100度の温度で形成された可燃性熱源を加熱することを含む。
方法は、少なくとも摂氏約110度の温度で形成された可燃性熱源を加熱することを含むことがより好ましい。
方法は、形成された可燃性熱源を約摂氏150度以下の温度で加熱することを含み得る。
好ましくは、方法は、形成された可燃性熱源を約摂氏140度以下の温度で加熱することを含む。
より好ましくは、方法は、形成された可燃性熱源を約摂氏130度以下の温度で加熱することを含む。
方法は、可燃性熱源を、約摂氏90度~約摂氏150度、約摂氏90度~約摂氏140度、または約摂氏90度~約摂氏130度の温度で加熱することを含み得る。
好ましくは、方法は、可燃性熱源を、約摂氏100度~摂氏約150度の温度、約摂氏100度~約摂氏140度、または約摂氏100度~約摂氏130度の温度で加熱することを含む。
より好ましくは、方法は、可燃性熱源を、約摂氏110度~約摂氏150度、約摂氏110度~約摂氏140度、または約摂氏110度~約摂氏130度の温度で加熱することを含む。
方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約45分間加熱することを含む。
好ましくは、方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約60分間加熱することを含む。
より好ましくは、方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約90分間加熱することを含む。
方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約2時間加熱することを含み得る。
方法は、形成された可燃性熱源を少なくとも約45分間加熱することを含む。
好ましくは、方法は、形成された可燃性熱源を約32時間以下の間加熱することを含む。
より好ましくは、方法は、形成された可燃性熱源を約24時間以下の間加熱することを含む。
方法は、形成された可燃性熱源を約16時間以下の間加熱することを含み得る。
方法は、約45分~約32時間、約45分~約24時間、または約45分~約16時間の間、可燃性熱源を加熱することを含み得る。
好ましくは、方法は、約60分~約32時間、約60分~約24時間、または約60分~約16時間の間、可燃性熱源を加熱することを含む。
より好ましくは、方法は、約90分~約32時間、約90分~約24時間、または約90分~約16時間の間、可燃性熱源を加熱することを含む。
方法は、約2時間~約32時間、約2時間~約24時間、または約2時間~約16時間の間、可燃性熱源を加熱することを含み得る。
形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で少なくとも約45分間加熱した後、方法は、受動的に可燃性熱源を室温に冷却することを含み得る。
例えば、方法が、形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で少なくとも約45分間オーブン中で加熱することを含む場合、方法は、オーブンのスイッチを切り、オーブンおよび可燃性熱源を室温まで冷却することを含み得る。
別の方法として、方法が、形成された可燃性熱源を、少なくとも約摂氏90度の温度で、少なくとも約45分間、オーブン内で加熱することを含む場合、方法は、オーブンから可燃性熱源を除去し、可燃性熱源を室温まで冷却することを含み得る。
形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で少なくとも約45分間加熱した後、方法は、可燃性熱源を室温まで能動的に冷却することを含み得る。
例えば、方法が、形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で少なくとも約45分間オーブン中で加熱することを含む場合、方法は、オーブンから可燃性熱源を除去し、可燃性熱源を急冷することを含み得る。
室温への可燃性熱源の冷却速度は、作製される可燃性熱源におけるポリビニルアルコールの結晶性の増加をもたらすように選択されうる。
理論に拘束されることを意図するものではないが、可燃性熱源のより高い冷却速度は、低い冷却速度と比較して、生産された可燃性熱源におけるポリビニルアルコールの結晶性の増加を有利に促進し得ると考えられる。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「遠位」「上流」「前方」、および「近位」「下流」「後方」は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源を含む本発明によるエアロゾル発生物品の、構成要素または構成要素の部分の相対的位置を記述するために使用される。本発明によるエアロゾル発生物品は、使用時にユーザーへの送達のために、エアロゾルがそれを通ってエアロゾル発生物品を抜け出る近位端を備える。エアロゾル発生物品の近位端はまた、エアロゾル発生物品の口側端と呼ばれる場合がある。使用時に、エアロゾル発生物品によって生成されたエアロゾルを吸い込むために、ユーザーはエアロゾル発生物品の近位端を吸い込む。
本発明によるエアロゾル発生物品は、遠位端を備える。本発明による方法によって作製される可燃性熱源はエアロゾル発生物品の遠位端に位置するか、またはそれに近接する。エアロゾル発生物品の口側端は、エアロゾル発生物品の遠位端の下流にある。また、エアロゾル発生物品の近位端は、エアロゾル発生物品の下流端として言及してもよく、エアロゾル発生物品の遠位端はまた、エアロゾル発生物品の上流端として言及してもよい。本発明によるエアロゾル発生物品の構成要素または構成要素の部分は、エアロゾル発生物品の近位端とエアロゾル発生物品の遠位端との間のこれらの相対的位置に基づき互いの上流または下流にあると記述されうる。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、前端面および後端面を有する。可燃性熱源の前端面は可燃性熱源の上流端にある。可燃性熱源の上流端は、エアロゾル発生物品の近位端から最も遠い可燃性熱源の末端である。可燃性熱源の後端面は可燃性熱源の下流端にある。可燃性熱源の下流端は、エアロゾル発生物品の近位端に最も近い可燃性熱源の末端である。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「長軸方向」は、本発明によるエアロゾル発生物品および本発明による方法によって作製される可燃性熱源の上流端と下流端との間の方向を記述するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「横断方向」は、長軸方向に対して直角をなす方向を記述するために使用される。すなわち、本発明による方法によって作製される可燃性熱源および本発明によるエアロゾル発生物品の上流端と下流端との間の方向に直角をなす方向である。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「長さ」は、本発明によるエアロゾル発生物品および本発明による方法によって作製される可燃性熱源の長軸方向における最大寸法を記述するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「直径」は、本発明によるエアロゾル発生物品および本発明による方法によって作製される可燃性熱源の横断方向の最大寸法を記述するために使用される。
方法は、任意の所望の長さを有する可燃性熱源を形成することを含み得る。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約5ミリメートル~約20ミリメートルの長さを有し得る。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約7ミリメートル~約17ミリメートルの長さを有することが好ましい。
より好ましくは、本発明による方法によって生成される可燃性熱源は、約7ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有する。
最も好ましくは、本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約7ミリメートル~約13ミリメートルの長さを有する。
方法は、任意の所望の直径を有する可燃性熱源を形成することを含み得る。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約5ミリメートル~約15ミリメートルの直径を有し得る。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約5ミリメートル~約10ミリメートルの直径を有することが好ましい。
より好ましくは、本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約7ミリメートル~約8ミリメートルの直径を有する。
例えば、本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、可燃性熱源の後方部分の直径が、可燃性熱源の前方部分の直径より大きくなるような先細りであってもよい。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、実質的に均一な直径であることが好ましい。
好ましくは、本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、実質的に円形の横断方向断面である。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、実質的に円筒形状であることが好ましい。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約300ミリグラム~約500ミリグラムの質量を有し得る。例えば、本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約400ミリグラム~約450ミリグラムの質量を有する。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、約0.6グラム/立方センチメートル~約1.0グラム/立方センチメートルの見かけ密度を有し得る。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、例えば、水銀ポロシメトリーまたはヘリウムピクノメトリーによって測定されるとき、約20パーセント~約80パーセントの空隙率を有し得る。
例えば、本発明による方法によって作製される可燃性熱源は、例えば、水銀ポロシメトリーまたはヘリウムピクノメトリーによって測定される場合、約20パーセント~60パーセント、約50パーセント~約70パーセント、または約50パーセント~約60パーセントの空隙率を有してもよい。
所望の空隙率は、従来の方法および技術を用いた本発明による方法によって作製される可燃性熱源の形成中に容易に達成される場合がある。
方法は、非ブラインド可燃性熱源を形成することを含み得る。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「非ブラインド」は、空気がユーザーによる吸入のためにそれを通りうる、可燃性熱源の長さに沿って延在する少なくとも一つの気流チャネルを含む可燃性熱源を記述するために使用される。
可燃性熱源が非ブラインド可燃性熱源である場合、エアロゾル発生物品は、非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間に不燃性の実質的に非通気性のバリアを備えてもよい。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「不燃性のバリア」は、可燃性熱源がその点火および燃焼の間に達した温度にて実質的に不燃性であるバリアを記述するために使用される。
非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間に不燃性の実質的に非通気性のバリアを含めることにより、使用時に、非ブラインド可燃性熱源の点火および燃焼中に形成された燃焼および分解生成物が、少なくとも一つの気流チャネルを通して引き込まれた空気に入ることが、有利に実質的に防止または阻害されうる。
使用時に、非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間に不燃性の実質的に非通気性のバリアを含めることにより、ユーザーによる吸煙の間、非ブラインド可燃性熱源の燃焼の活性化が有利に実質的に防止または阻害されうる。本発明によるエアロゾル発生物品において使用される場合、これは、ユーザーによる吸煙の間、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体の温度の急上昇を、有利に実質的に阻止または抑制しうる。
非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間のバリアは、低い熱伝導率または高い熱伝導率を有してもよい。
非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間のバリアの厚さは、良好な性能を達成するよう選択されうる。
非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間のバリアは、実質的に熱的に安定しており、非ブラインド可燃性熱源がその点火および燃焼の間に達する温度で不燃性である一つ以上の適切な材料から形成されてもよい。適切な材料は当技術分野で公知であり、粘土、例えば、酸化鉄、アルミナ、チタニア、シリカ、シリカ-アルミナ、ジルコニアおよびセリアなどの金属酸化物、ゼオライト、リン酸ジルコニウム、およびその他のセラミック材料またはこれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間のバリアは、非ブラインド可燃性熱源の少なくとも一つの気流チャネルの内側表面に接着または貼り付けられうる。
非ブラインド可燃性熱源の少なくとも一つの気流チャネルの内側表面にバリアを接着または貼り付けるための適切な方法は、当技術分野において公知であり、US5,040,551号およびWO2009/074870A2号に記載の方法を含むが、これらに限定されない。
非ブラインド可燃性熱源と少なくとも一つの気流チャネルとの間のバリアは、少なくとも一つの気流チャネル内に挿入されるライナーを備えてもよい。
好ましくは、方法は、ブラインド可燃性熱源の形成を含む。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「ブラインド」は、ユーザーによる吸入のために引き込まれる場合がある空気が通る可燃性熱源の長さに沿って延在する気流チャネルを含まない可燃性熱源を記述するために使用される。
本発明による方法によって作製されるブラインド可燃性熱源、および本発明による方法によって作製される非ブラインド可燃性熱源は、ユーザーによる吸入により空気が引き出されない場合がある一つ以上の閉鎖チャネルまたはブロックチャネルを含み得る。
例えば、可燃性熱源は、可燃性熱源の長さに沿って途中までのみ延在する一つ以上の閉鎖通路を含んでもよい。
一つ以上の閉鎖チャネルの包含は、空気からの酸素に曝露される可燃性熱源の表面積を増加させうる。これは可燃性熱源の点火および燃焼の持続を有利に容易にし得る。
本発明によるエアロゾル発生物品は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源およびエアロゾル形成基体を含む。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「エアロゾル形成基体」は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物の加熱に応じて放出することができるエアロゾル形成材料を含む基体を記述するために使用される。本発明によるエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体から発生したエアロゾルは、見えてもよく、または見えなくてもよく、また蒸気(例えば、室温では通常、液体または固体である物質の、気体状態にある物質の微粒子)ならびに気体および凝縮された蒸気の液滴を含んでもよい。
エアロゾル形成基体は、揮発性化合物を加熱に応じて放出できる材料を含むプラグまたはセグメントの形態であってもよく、それは包装によって取り囲まれてエアロゾルを形成することができる。エアロゾル形成基体がこのようなプラグまたはセグメントの形態である場合、包装を含むプラグまたはセグメントの全体は、エアロゾル形成基体であると見なされる。
エアロゾル形成基体は可燃性熱源の下流に位置してもよい。すなわち、エアロゾル形成基体は、可燃性熱源とエアロゾル発生物品の遠位端との間に位置する。
エアロゾル形成基体は可燃性熱源に隣接してもよい。
エアロゾル形成基体は、可燃性熱源から長軸方向に間隙を介してもよい。
有利には、エアロゾル形成基体は、エアロゾル形成体を含むエアロゾル形成材料を備える。
エアロゾル形成体は、使用時に、密度が高く安定したエアロゾルの形成を容易にし、かつエアロゾル発生物品の動作温度で実質的に熱分解に対する耐性のある、任意の適切な化合物または化合物の混合物であってもよい。適切なエアロゾル形成体は当技術分野で公知であり、多価アルコール(トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオールおよびグリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノ-、ジ-またはトリアセテートなど)、およびモノ-、ジ-またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸およびテトラデカン二酸ジメチルなど)を含むが、これらに限定されない。
エアロゾル形成体は一つ以上の多価アルコールを含むことが有利である。
エアロゾル形成体はグリセリンを含むことがより有利である。
エアロゾル形成基体は固体のエアロゾル形成基体であることが好ましい。エアロゾル形成基体は固体成分と液体成分の両方を含んでもよい。
エアロゾル形成基体は、植物由来材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、均質化した植物由来材料を含んでもよい。
エアロゾル形成基体はニコチンを含んでもよい。
エアロゾル形成基体はたばこ材料を含んでもよい。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「たばこ材料」は、たばこ葉、たばこリブ、たばこ茎、たばこ幹、たばこダスト、膨化たばこ、再構成たばこ材料、および均質化したたばこ材料を含むが、それらに限定されないたばこを含む任意の材料を記述するために使用される。
たばこ材料は、例えば粉末、顆粒、ペレット、断片、ストランド、細片、シート、またはそれらの任意の組み合わせの形態であってもよい。
エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料を含むことが有利である。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「均質化したたばこ」は、粒子状たばこを凝集することによって形成される材料を記述するために使用される。
特定の実施形態において、エアロゾル形成基体は、有利には、均質化したたばこ材料の複数のストランドを含む。
有利には、均質化したたばこ材料の複数のストランドは、エアロゾル形成基体内で互いに実質的に平行に整列されうる。
特定の実施形態では、エアロゾル形成基体は、有利には、均質化したたばこ材料のシートの集合体を含む。
エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料のシートの集合体を含むロッドを含み得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「ロッド」は、実質的に円形、長円形または楕円形の断面の実質的に円筒形状の要素を記述するために使用される。
本発明に関連して本明細書で使用される用語「シート」は、その厚さよりもかなり大きい幅および長さを有する薄板状の要素を記述するために使用される。
本発明に関連して本明細書に使用される用語「集められた」は、巻き込まれ、折り畳まれ、またはエアロゾル発生物品の長軸方向軸に対して実質的に横断方向に圧縮され、または収縮したシートを記述するために使用される。
エアロゾル形成基体は、エアロゾル形成材料と、エアロゾル形成材料の周りにあり、かつ接触する包装とを備えうる。
包装は、エアロゾル形成材料に巻かれて、エアロゾル形成基体を形成することが可能な任意の適切なシート材料から形成されうる。
特定の実施形態では、エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料のシートの集合体を含むロッド、およびたばこ材料の周りにあり、かつそれと接触する包装を含み得る。
特定の実施形態では、エアロゾル形成基体は、有利には、均質化したたばこ材料のきめのあるシートの集合体を含む。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「きめのあるシート」は、捲縮した、エンボス加工された、デボス加工された、穿孔された、または変形がなされたシートを記述するために使用される。
均質化したたばこ材料のきめのあるシートの使用は、有利には、均質化したたばこ材料シートを集合してエアロゾル形成基体を形成するのを容易にする場合がある。
エアロゾル形成基体は、複数の間隔を置いたへこみ、突起、穿孔またはそれらの任意の組み合わせを含む均質化したたばこ材料のきめのあるシートの集合体を含んでもよい。
エアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合体を含んでもよい。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「捲縮したシート」は、複数の実質的に平行な隆起または波型形状を有するシートを記述するために使用される。
有利には、エアロゾル形成基体を含む本発明によるエアロゾル発生物品が組み立てられた時に、実質的に平行な隆起または波型形状は、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に沿って、またはそれと平行に延在する。これは、均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合を容易にして、エアロゾル形成基体を形成する。
しかし、本発明によるエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体に含めるための均質化したたばこ材料の捲縮したシートは、あるいはまたはさらに、エアロゾル発生物品が組み立てられた時に、エアロゾル発生物品の長軸方向軸に鋭角または鈍角で配置される複数の実質的に平行な隆起または波型形状を有してもよいことが理解されるであろう。
エアロゾル形成基体は実質的に円筒形状であることが好ましい。
エアロゾル形成基体は、約5ミリメートル~約20ミリメートルの長さを有しうる。
エアロゾル形成基体は、約6ミリメートル~約15ミリメートルの長さを有することが好ましい。
エアロゾル形成基体は、約7ミリメートル~約12ミリメートルの長さを有することがより好ましい。
エアロゾル形成基体は、約5ミリメートル~約15ミリメートルの外径を有し得る。
エアロゾル形成基体は、約5ミリメートル~約10ミリメートルの長さを有することが好ましい。
エアロゾル形成基体は、約7ミリメートル~約8ミリメートルの長さを有することがより好ましい。
本発明によるエアロゾル発生物品は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源、エアロゾル形成基体および一つ以上の他の構成要素を含み得る。
本発明によるエアロゾル発生物品は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源、可燃性熱源の下流のエアロゾル形成基体、および一つ以上の他の構成要素を含み得る。
可燃性熱源、エアロゾル形成基体、および含まれる場合は、一つ以上のその他の構成要素は、エアロゾル発生物品の一つ以上の包装内で組み立てられ、近位端および対向する遠位端を有する細長いロッドを形成する。本発明によるエアロゾル発生物品は、従来的な点火端のある紙巻たばことこのように類似する。
一つ以上のその他の構成要素は、キャップ、移動要素またはスペーサー要素、エアロゾル冷却要素、あるいは熱交換器およびマウスピースのうちの一つ以上を含み得る。
本発明によるエアロゾル発生物品は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源の前方部分を少なくとも部分的に覆うように構成されるキャップを備えうる。キャップは、取り外し可能であり、それにより、エアロゾル発生物品の使用前に可燃性熱源の前方部分が露出される。キャップは、エアロゾル発生物品の使用前に可燃性熱源を有利に保護する。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「キャップ」は、可燃性熱源の前方部分を実質的に囲むエアロゾル発生物品の遠位端における保護カバーを記述するために使用される。
例えば、本発明によるエアロゾル発生物品は、虚弱線上でエアロゾル発生物品の遠位端に取り付けられた取り外し可能キャップを含んでもよく、WO2014/086998A1号に記述されるように、キャップは包装によって囲まれる材料の円筒形状プラグを備える。
本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の下流の移動要素またはスペーサー要素を備えうる。すなわち、移動要素またはスペーサー要素は、エアロゾル形成基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する。
移動要素は、エアロゾル形成基体に隣接してもよい。あるいは、移動要素はエアロゾル形成基体から長軸方向に間隙を介していてもよい。
移動要素の包含は有利なことに、可燃性熱源からエアロゾル形成基体への熱伝達によって発生したエアロゾルの冷却を可能にする場合がある。
移動要素の包含はまた有利なことに、エアロゾル発生物品の全長を、伝達要素の長さの適切な選択によって、所望の値に調整することを可能にする場合がある。例えば、移動要素の包含は、エアロゾル発生物品の全長を、従来の紙巻たばこの長さに類似した長さに調整することを可能にする。
移動要素は、約7ミリメートル~約50ミリメートルの長さを有してもよい。例えば、移動要素は、約10ミリメートル~約45ミリメートルの長さ、または約15ミリメートル~約30ミリメートルの長さを有してもよい。
移動要素は、エアロゾル発生物品の所望の全長と、エアロゾル発生物品内の他の構成成分の存在および長さとに応じて、他の長さを有してもよい。
移動要素は少なくとも一つの端の開いた管状中空体を含み得る。使用時に、ユーザーによってエアロゾル発生物品の中へと引き込まれる空気は、それがエアロゾル形成基体からエアロゾル発生物品の近位端へエアロゾル発生物品を通って下流に通過する時に、端の開いた管状中空体を通って通過し得る。
端の開いた管状中空体は、可燃性熱源からエアロゾル形成基体への熱の移動によって生成されるエアロゾルの温度で実質的に熱的に安定している一つ以上の適切な材料から形成されてもよい。適切な材料は当技術分野にて公知であり、これには紙、厚紙、酢酸セルロースなどの熱可塑性物質、セラミック、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル冷却要素またはエアロゾル形成基体の下流にある熱交換器を含んでもよい。すなわち、エアロゾル冷却要素または熱交換器は、エアロゾル形成基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する。
エアロゾル冷却要素は、可燃性熱源からエアロゾル形成基体への熱伝達によって発生したエアロゾルを有利に冷却し得る。
エアロゾル冷却要素は複数の長軸方向に延びるチャネルを含んでもよい。
エアロゾル冷却要素は、金属箔、重合体材料および実質的に非多孔性の紙またはボール紙から成る群より選択される材料シートの集合体を含んでもよい。
エアロゾル冷却要素は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、酢酸セルロース(CA)およびアルミ箔から成る群より選択される材料シートの集合体を含んでもよい。
エアロゾル冷却要素は、ポリ乳酸(PLA)またはMater-Bi(登録商標)の等級(市販のデンプンベースのコポリエステルのファミリー)などの生物分解性高分子材料のシートの集合体を含み得る。
本発明によるエアロゾル発生物品が、エアロゾル形成基体の下流の移動要素、およびエアロゾル形成基体の下流のエアロゾル冷却要素を備える場合、エアロゾル冷却要素は、移動要素の下流にあることが好ましい。すなわち、エアロゾル冷却要素は、移動要素とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置することが好ましい。
本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の下流にマウスピースを備えうる。すなわち、マウスピースは、エアロゾル形成基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する。
本発明によるエアロゾル発生物品は、好ましくは、エアロゾル発生物品の近位端に位置するマウスピースを含む。
マウスピースは濾過効率が低くてもよく、または濾過効率が非常に低くてもよい。
マウスピースは、単一のセグメントのマウスピースでもよい。
マウスピースは、複数のセグメントのマウスピースでもよい。
マウスピースは、濾過材料を含む一つ以上のセグメントを備えてもよい。
適切な濾過材料は当技術分野で公知であり、これには酢酸セルロースおよび紙が含まれるが、これらに限定されない。
マウスピースは、吸収材料を含む一つ以上のセグメントを備えてもよい。
マウスピースは、吸着材料を含む一つ以上のセグメントを含み得る。
好適な吸収材料および好適な吸着材料は当技術分野で公知であり、活性炭、シリカゲル、およびゼオライトを含むが、これらに限定されるものではない。
本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の下流に一つ以上のエアロゾル修飾剤を含んでもよい。例えば、含まれる場合、本発明によるエアロゾル発生物品のマウスピース、移動要素、およびエアロゾル冷却要素のうちの一つ以上は、一つ以上のエアロゾル修飾剤を含んでもよい。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「エアロゾル修飾剤」は、使用時に、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体によって生成されるエアロゾルの一つ以上の特徴または特性を修飾する薬剤を記述するために使用される。
適切なエアロゾル修飾剤には風味剤、および化学感覚剤が含まれるが、これらに限定されない。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「化学感覚剤」は、使用時に、味覚受容体または嗅覚受容体細胞を介した知覚以外の、またはそれに加えた手段によって、ユーザーの口腔または鼻腔において知覚される薬剤を記述するために使用される。化学感覚剤の知覚は典型的に、「三叉神経反応」、つまり三叉神経、舌咽神経、迷走神経のいずれか、またはこれらの何らかの組み合わせを経る。化学感覚剤は、辛い、香ばしい、清涼感のある、または鎮静する感覚として知覚されることが典型的である。
本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の下流に、風味剤と化学感覚剤の両方である一つ以上のエアロゾル修飾剤を含んでもよい。例えば、含まれる場合、本発明によるエアロゾル発生物品のマウスピース、移動要素およびエアロゾル冷却要素のうちの一つ以上は、冷却する化学感覚効果を提供するメンソールまたは別の風味剤を含んでもよい。
本発明によるエアロゾル発生物品は、一つ以上の熱伝導性要素を備えてもよい。
好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分の周りにある熱伝導性要素を含む。熱伝導性要素は、伝導によって、エアロゾル形成基体の周辺部に熱を有利に伝達する。
より好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分の周りにあり、かつそれと接触する熱伝導性要素を備える。このことは、エアロゾル形成基体の周辺への伝導性熱伝達を有利に容易にしうる。
熱伝導性要素は、エアロゾル形成基体の全長の周りにあってもよい。すなわち、熱伝導性要素は、エアロゾル形成基体の全長の上にあってもよい。
好ましくは、熱伝導性要素は、エアロゾル形成基体の後方部分の周りにない。すなわち、エアロゾル形成基体は、熱伝導性要素を越えて下流方向に長軸方向に有利に延在する。
好ましくは、エアロゾル形成基体は、熱伝導性要素を越えて下流方向に少なくとも約3ミリメートル長軸方向に延在する。
好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品は、可燃性熱源の少なくとも一部分の周りに、およびエアロゾル形成基体の少なくとも一部分のまわりに熱伝導性要素を含む。
より好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品は、可燃性熱源の少なくとも後方部分の周りに、およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分のまわりに熱伝導性要素を含む。
最も好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品は、可燃性熱源の少なくとも後方部分の周りに、かつそれと接して、およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分のまわり、かつそれと接して、熱伝導性要素を含む。
熱伝導性要素は、可燃性熱源とエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体との間に熱リンクを提供しうる。これは、許容されるエアロゾルを生成するための可燃性熱源からエアロゾル形成基体への適切な熱伝達の促進に有利に役立ちうる。
好ましくは、熱伝導性要素と接触する熱源の後方部分は、約2ミリメートル~約8ミリメートルの長さである。
熱伝導性要素と接触する熱源の後方部分は、約3ミリメートル~約5ミリメートルであることがより好ましい。
熱伝導性要素は、不燃性であることが好ましい。
熱伝導性要素は酸素制限性であってもよい。言い換えれば、熱伝導性要素は、熱伝導性要素を通る酸素の通路を阻害または妨碍しうる。
熱伝導性要素は、任意の適切な熱伝導性材料または材料の組み合わせから形成されてもよい。
熱伝導性要素は、改良トランジエントプレーンソース法(MTPS)を使用して測定する時に、摂氏23度および50パーセントの相対湿度にて、約10ワット毎メートル・ケルビン(W/(m・K))~約500ワット毎メートル・ケルビン(W/(m・K))のバルク熱伝導率を有する一つ以上の熱伝導性材料を含むことが好ましく、約15ワット毎メートル・ケルビン(W/(m・K))~約400ワット毎メートル・ケルビン(W/(m・K))のバルク熱伝導率を有する一つ以上の熱伝導性材料を含むことがより好ましい。
熱伝導性要素は、一つ以上の金属、一つ以上の合金、または一つ以上の金属および一つ以上の合金の組み合わせを含むことが有利である。
適切な熱伝導性材料は当技術分野で公知であり、例えばアルミ箔、鉄箔および銅箔などの金属箔、および例えばスチール箔などの合金箔を含むが、これらに限定されない。
熱伝導性要素は、アルミ箔を含むことが有利である。
本発明によるエアロゾル発生物品は、可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体との間に不燃性の実質的に非通気性のバリアを備えてもよい。
可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体との間に不燃性の実質的に非通気性のバリアを含めることにより、可燃性熱源の点火および燃焼の間にエアロゾル形成基体が曝される温度が、有利に抑制されうる。これは、エアロゾル発生物品の使用時にエアロゾル形成基体の熱分解または燃焼を回避または低減するのに役立ちうる。
可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体との間に不燃性の実質的に非通気性のバリアを含めることにより、エアロゾル発生物品の保管および使用中、可燃性熱源へのエアロゾル形成基体の成分の移動が、有利に実質的に防止または阻害されうる。
バリアは可燃性熱源の後端面およびエアロゾル形成基体の一方または両方に隣接してもよい。あるいは、バリアは可燃性熱源の後端面およびエアロゾル形成基体の一方または両方から長軸方向に間隙を介していてもよい。
有利には、バリアは、可燃性熱源の後端面に接着される、または貼り付けられる。
可燃性熱源の後端面にバリアを接着する、または貼り付けるための適切な方法は、当技術分野において公知であり、吹き付け塗装、蒸着、浸漬、材料移動(例えば、ブラッシングまたは糊付け)、静電沈着、加圧、またはそれらの任意の組み合わせを含むが、これに限定されない。
可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体との間のバリアは、低い熱伝導率または高い熱伝導率を有してもよい。例えば、バリアは、改良非定常平面熱源(MTPS)法を使用して測定される時に、摂氏23度および50パーセントの相対湿度にて、約0.1W毎メートル・ケルビン(W/(m・K))~約200W毎メートル・ケルビン(W/(m・K))のバルク熱伝導率を有する材料から形成されてもよい。
可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体との間のバリアの厚さは、良好な性能を達成するよう選択されうる。例えば、バリアの厚さは約10マイクロメートル~約500マイクロメートルであってもよい。
可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体との間のバリアは、可燃性熱源がその点火および燃焼中に達する温度で実質的に熱的に安定しており不燃性である一つ以上の適切な材料から形成されうる。適切な材料は、当技術分野で公知であり、例えば、ベントナイトおよびカオリナイトなどの粘土、ガラス、ミネラル、セラミック材料、樹脂、金属、またはこれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
バリアはアルミ箔を含むことが好ましい。
アルミ箔のバリアは、可燃性熱源にそれを糊付けまたは加圧することによって、可燃性熱源の後端面に適用されうる。バリアは、アルミ箔が可燃性熱源の少なくとも実質的に後端面全体を覆い、それに接着するように、切り取られ、または別途機械加工されうる。アルミ箔は、可燃性熱源の後端面全体を覆い、それに接着することが有利である。
本発明によるエアロゾル発生物品は、本発明による方法によって作製される非ブラインド可燃性熱源を含み得る。
可燃性熱源がブラインド可燃性熱源である場合、使用時に、ユーザーによる吸引のために、エアロゾル発生物品を通して引き込まれた空気は、可燃性熱源の長さに沿った少なくとも一つの気流チャネルを通過する。
可燃性熱源が非ブラインド可燃性熱源である場合、エアロゾル形成基体の加熱は伝導および強制対流によって生じる。
本発明によるエアロゾル発生物品が、本発明による方法によって作製される非ブラインド可燃性熱源および可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体との間の不燃性の実質的に非通気性のバリアとを備える場合、バリアは、可燃性熱源の長さに沿って延在する少なくとも一つの気流チャネルを通って引き込まれる空気が、エアロゾル発生物品を通って下流に引き込まれることを可能にすべきである。
本発明によるエアロゾル発生物品は、本発明による方法によって作製されるブラインド可燃性熱源を含むことが好ましい。
可燃性熱源がブラインド可燃性熱源である場合、使用時に、ユーザーによる吸引のために、エアロゾル発生物品を通して引き込まれた空気は、ブラインド可燃性熱源の長さに沿ったいかなる気流チャネルも通過しない。
可燃性熱源がブラインド可燃性熱源である場合、エアロゾル形成基体の加熱は、伝導によって主に生じ、強制対流によるエアロゾル形成基体の加熱は最小化、または減少される。こうした実施形態では、可燃性熱源とエアロゾル形成基体との間の伝導性熱伝達を最適化することが特に重要である。
それを通してユーザーが吸入するために空気が引き込まれうる可燃性熱源の長さに沿って延在する任意の気流チャネルの欠如は、ユーザーによる吸煙中のブラインド可燃性熱源の燃焼の活性化を有利に実質的に阻止または抑制する。これは、ユーザーによる吸煙の間の、エアロゾル形成基体の温度の急上昇を有利に実質的に防止または阻止しうる。
ブラインド可燃性熱源の燃焼の活性化を防止または抑制すること、およびそのようにしてエアロゾル形成基体における過剰な温度上昇を防止または抑制することにより、激しい吸煙状況下でエアロゾル形成基体の燃焼または熱分解が有利に回避され得る。加えて、主流エアロゾルの組成物へのユーザーの吸煙状況の影響は、有利に最小化、または減少されうる。
ブラインド可燃性熱源を含めることは、ブラインド可燃性熱源の点火および燃焼中に形成される燃焼および分解生成物並びにその他の材料が、ユーザーによる吸入のために、エアロゾル発生物品を通して引き込まれた空気に入るのを、有利に実質的に阻止または抑制しうる。
可燃性熱源がブラインド可燃性熱源である場合、本発明によるエアロゾル発生物品は、ユーザーによる吸入のために、空気をエアロゾル発生物品の中へと引き込む一つ以上の空気吸込み口をブラインド可燃性熱源の下流に含む。
こうした実施形態では、ユーザーによる吸入のために、エアロゾル発生物品を通して引き込まれた空気は、エアロゾル発生物品の遠位端を通してではなく、一つ以上の空気吸込み口を通してエアロゾル発生物品に入る。
可燃性熱源が非ブラインド可燃性熱源である場合、本発明によるエアロゾル発生物品は、ユーザーによる吸入のために、空気をエアロゾル発生物品の中へと引き込むための、一つ以上の空気吸込み口を非ブラインド可燃性熱源の下流にさらに含んでもよい。
本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の周辺部の周りに一つ以上の空気吸込み口を含み得る。
こうした実施形態では、ユーザーによる吸煙の間、冷気は、エアロゾル形成基体の周辺部の周りで一つ以上の空気吸込み口を通してエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体内に引き込まれる。これは、ユーザーによる吸煙の間、エアロゾル形成基体の温度を有利に低減し、そのためエアロゾル形成基体の温度の急上昇を実質的に防止または阻害する。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、用語「冷気」は、ユーザーによる吸煙の際に可燃性熱源によって著しく加熱されない周囲空気を記述するために使用される。
エアロゾル形成基体の温度の急上昇を防止または阻害することによって、エアロゾル形成基体の周辺部に一つ以上の空気吸込み口を含めることは、激しい吸煙状況下でエアロゾル形成基体の燃焼または熱分解を回避または低減するのに有利に役立つ。
エアロゾル形成基体の周辺部の周りに一つ以上の空気吸込み口を含めることにより、エアロゾル発生物品の主流エアロゾルの組成物に対するユーザーの吸煙状況の影響の最小化または低減に有利に役立つ。
特定の好ましい実施形態では、本発明によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の下流端の近くに位置する一つ以上の空気吸込み口を備えてよい。
本発明によるエアロゾル発生物品は、任意の所望の長さを有し得る。
好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品は、約65ミリメートル~約100ミリメートルの長さを有してもよい。
本発明によるエアロゾル発生物品は、任意の所望の幅を有しうる。
好ましくは、本発明によるエアロゾル発生物品は、約5ミリメートル~約12ミリメートルの幅を有してもよい。
本発明によるエアロゾル発生物品は公知の方法および機械を使用して組み立てられてもよい。
疑義を避けるために付言すると、該当する場合、本発明による方法に関して上述した特徴は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源にも適用されてもよく、その逆もまた同様である。
疑義を避けるために付言すると、該当する場合、本発明による方法によって作製される可燃性熱源に関連して上述した特徴は、本発明によるエアロゾル発生物品にも適用されてもよく、その逆もまた同様である。
例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら、本発明をさらに説明する。
図1は、本発明の実施形態によるエアロゾル発生物品の概略的な長軸方向断面を示す。 図2は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源の過酸化カルシウム含有量、および本発明によらない方法によって作製される比較可燃性熱源の過酸化カルシウム含有量が、下限である32.7重量パーセントに到達するのにかかる時間を示す。 図3は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源の過酸化カルシウム含有量、および本発明によらない方法によって作製される比較可燃性熱源の過酸化カルシウム含有量が、下限である32.7重量パーセントに到達するのにかかる時間を示す。
図1に示す本発明の実施形態によるエアロゾル発生物品2は、本発明による方法によって作製される可燃性熱源4、および可燃性熱源4の下流に位置するエアロゾル形成基体10を備える。可燃性熱源4は、前端面6および向かい合う後端面8を有するブラインド可燃性熱源であり、エアロゾル発生物品2の遠位端に位置する。エアロゾル発生物品2は、移動要素12と、エアロゾル冷却要素14と、スペーサー要素16と、およびマウスピース18をさらに備える。可燃性熱源4は、エアロゾル形成基体10、移動要素12、エアロゾル冷却要素14、スペーサー要素16およびマウスピース18は隣接して同軸上に整列して配置される。図1に示したように、エアロゾル形成基体10、移動要素12、エアロゾル冷却要素14、スペーサー要素16、およびマウスピース18、ならびに可燃性熱源4の後方部分は、例えば、紙巻たばこ用紙などのシート材料の外側包装20に包まれる。
図1に示したように、アルミ箔のディスクの形態の不燃性の実質的に非通気性のバリア22は、可燃性熱源4の後端面8とエアロゾル形成基体10との間に提供される。バリア22は、可燃性熱源4の後端面8上へアルミ箔のディスクを加圧することによって可燃性炭素質熱源4の後端面8に適用され、可燃性炭素質熱源4の後端面8およびエアロゾル形成基体10に隣接する。
本発明による方法によって作製される可燃性熱源4は、炭素と、カルボキシメチルセルロースとポリビニルアルコールの組み合わせを含む結合剤と、アルカリ土類金属過酸化物点火補助剤と、を含む。
エアロゾル形成基体10は、可燃性熱源4の後端面8に適用されるバリア22の下流のすぐ近くに位置する。エアロゾル形成基体10は、均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合体24と、均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合体24の周りにあり、かつそれと直接接触する包装26と、を含む。均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合体24は、例えば、グリセリンなどの適切なエアロゾル形成体を含む。
移動要素12はエアロゾル形成基体10のすぐ下流に位置し、円筒形状端の開いた中空の酢酸セルロース管28を含む。
エアロゾル冷却要素14は移動要素12のすぐ下流に位置し、例えばポリ乳酸などの生物分解性高分子材料のシートの集合体を備える。
スペーサー要素16はエアロゾル冷却要素14のすぐ下流に位置し、円筒形状の端の開いた中空の紙またはボール紙管を備える。
マウスピース18はスペーサー要素16のすぐ下流に位置する。図1に示したように、マウスピース18はエアロゾル発生物品2の近位端に位置し、フィルタープラグ包装32に包まれた、例えば非常に低い濾過効率の酢酸セルローストウなどの適切な濾過材料の円筒形状のプラグ30を含む。
エアロゾル発生物品は、外側包装20の下流端部分を取り囲むチップペーパー(図示せず)の帯をさらに含んでもよい。
図1に示したように、エアロゾル発生物品2は、可燃性熱源4の後方部分4bおよびエアロゾル形成基体10の前方部分10aの周りにあり、かつそれと直接接触する、例えば、アルミ箔などの適切な熱伝導性材料から形成される熱伝導性要素34をさらに備える。図1に示す本発明の実施形態によるエアロゾル発生物品2では、エアロゾル形成基体10は、熱伝導性要素34を越えて下流に延在する。すなわち、熱伝導性要素34は、エアロゾル形成基体10の後方部分の周りになく、およびそれと接触しない。しかし、本発明のその他の実施形態では(図示せず)、熱伝導性要素34がエアロゾル形成基体10の全長の周りにあってもよく、またそれと接触していてもよいと理解されるであろう。本発明のその他の実施形態(図示せず)では、熱伝導性要素34の上にある一つ以上の追加的な熱伝導性要素も提供されると理解されてもよいであろう。
図1に示す本発明の実施形態によるエアロゾル発生物品2は、エアロゾル形成基体10の周辺部の周りに一つ以上の空気吸込み口36を備える。図1に示すように、空気吸込み口36の周囲配置は、エアロゾル形成基体10の包装26および上にある外側包装20に提供され、冷気(図1で点線矢印によって示す)がエアロゾル形成基体10に入るのを許容する。
使用時、ユーザーは、可燃性炭素質熱源4を点火する。可燃性炭素質熱源4が点火されると、ユーザーはエアロゾル発生物品2のマウスピース18を吸う。ユーザーがマウスピース18を吸う時、冷気(図1に点線矢印によって示す)は、空気吸込み口36を通ってエアロゾル発生物品2のエアロゾル形成基体10の中へと引き込まれる。
エアロゾル形成基体10の前方部分10aの周辺部は、可燃性熱源4の後端面8およびバリア22ならびに熱伝導性要素34を通して、伝導によって加熱される。
伝導によるエアロゾル形成基体10の加熱は、均質化したたばこ材料の捲縮したシートの集合体24から、エアロゾル形成体、ならびにその他の揮発性および半揮発性化合物を放出する。エアロゾル形成基体10から放出された化合物は、エアロゾル形成基体10を通って流れるときに、空気吸込み口36を通ってエアロゾル発生物品2のエアロゾル形成基体10の中に引き出された空気に同伴したエアロゾルを形成する。引き込まれた空気および同伴されたエアロゾル(図1に破線の矢印によって示す)は、移動要素12の円筒形状の端の開いた中空の酢酸セルロース管28、エアロゾル冷却要素14、およびスペーサー要素16の内部を通って下流を通過し、ここで冷却され凝結する。冷却された引き込まれた空気および同伴されたエアロゾルは、マウスピース18を通って下流に流れ、エアロゾル発生物品2の近位端を通ってユーザーに送達される。可燃性炭素質熱源4の後端面8の上の不燃性の実質的に非通気性のバリア22は、使用時に、エアロゾル発生物品2を通って引き込まれる空気が可燃性熱源と直接接触しないように、エアロゾル発生物品2を通って引き込まれた空気から可燃性熱源4を分離する。
実施例・(a)(i)~(a)(vii)
表1の実施例(a)に示される組成物を有する可燃性熱源は、本発明による方法によって形成される:
Figure 2023506279000002
表1の実施例(a)の成分を組み合わせて、湿式造粒法により顆粒混合物を形成する。炭、過酸化カルシウム、およびカルボキシメチルセルロースを混合して、粒子混合物を形成する。炭、過酸化カルシウムおよびカルボキシメチルセルロースの粒子混合物は、空気流動され、ポリビニルアルコールの水溶液を噴霧されて、顆粒混合物を形成する。
顆粒混合物は、加圧によって円筒形状に形成される。約400ミリグラムの顆粒混合物を、単一の空洞プレスに押し込んで、約9ミリメートルの長さ、約7.7ミリメートルの直径、および約0.9グラム/立方センチメートルの密度を有する円筒形状の可燃性熱源を形成する。形成された円筒形状の可燃性熱源は、単一の空洞プレスから除去される。
表1の実施例(a)に示す組成物を有する形成された円筒形状の可燃性熱源は、5時間の間、表2の実施例(a)(i)~(a)(iv)に示す温度で、換気乾燥オーブン内で空気中で加熱される。
Figure 2023506279000003
可燃性熱源はオーブンから取り除かれ、室温まで冷却される。
表1の実施例(a)に示される組成物を有する形成された円筒形状の可燃性熱源はまた、表3の実施例(a)(v)~(a)(vii)に示される期間、摂氏120度の温度で換気乾燥オーブン内で空気中で加熱される。
Figure 2023506279000004
可燃性熱源はオーブンから取り除かれ、室温まで冷却される。
比較例(b)、(c)(i)および(c)(ii)
表1の実施例(b)および実施例(c)に示される組成物を有する可燃性熱源は、本発明によらない方法によって形成される。
表1の実施例(b)の成分を組み合わせて、湿式造粒法により顆粒混合物を形成する。炭、過酸化カルシウム、およびカルボキシメチルセルロースを混合して、粒子混合物を形成する。炭、過酸化カルシウムおよびカルボキシメチルセルロースの粒子混合物は、空気流動され、ポリビニルアルコールの水溶液を噴霧されて、顆粒混合物を形成する。
顆粒混合物は、加圧によって円筒形状に形成される。約400ミリグラムの顆粒混合物を、単一の空洞プレスに押し込んで、約9ミリメートルの長さ、約7.7ミリメートルの直径、および約0.9グラム/立方センチメートルの密度を有する円筒形状の可燃性熱源を形成する。形成された円筒形状の可燃性熱源は、単一の空洞プレスから除去される。
表1の実施例(b)に示される組成物を有する形成された円筒形状の可燃性熱源は、表4の実施例(b)に示されるように加熱されない。
表1の実施例(c)の成分を組み合わせて、湿式造粒法により顆粒混合物を形成する。炭、過酸化カルシウム、およびカルボキシメチルセルロースを混合して、粒子混合物を形成する。炭、過酸化カルシウムおよびカルボキシメチルセルロースの粒子混合物は、空気流動され、クエン酸三カリウム水和物の液体溶液、次いでベントナイトの水溶液を噴霧されて、顆粒混合物を形成する。
顆粒混合物は、加圧によって円筒形状に形成される。約400ミリグラムの顆粒混合物を、単一の空洞プレスに押し込んで、約9ミリメートルの長さ、約7.7ミリメートルの直径、および約0.9グラム/立方センチメートルの密度を有する円筒形状の可燃性熱源を形成する。形成された円筒形状の可燃性熱源は、単一の空洞プレスから除去される。
表1の実施例(c)に示される組成物を有する形成された円筒形状の可燃性熱源は、表4の実施例(c)(i)に示されるように加熱されない。
表1の実施例(c)に示される組成物を有する形成された円筒形状の可燃性熱源は、表4の実施例(c)(ii)に示される温度および期間で、換気乾燥オーブン内で空気中で加熱される。
Figure 2023506279000005
可燃性熱源はオーブンから取り除かれ、室温まで冷却される。
輸送および保管中に可燃性熱源が露出しうる環境条件をシミュレーションするために、実施例(a)(i)~(a)(vii)の本発明による方法によって生成される可燃性熱源、および例(b)、(c)(i)および(c)(ii)の本発明によらない方法によって作製される比較可燃性熱源は、約摂氏30度および約75パーセントの相対湿度で調整される。本発明による方法によって作製される可燃性熱源の過酸化カルシウム含有量および本発明によらない方法によって生成される比較可燃性熱源の過酸化カルシウム含有量が、過マンガン酸塩カリウム(KMnO4)溶液による滴定によって時間の関数として測定される。本発明による方法によって作製される可燃性熱源および本発明によらない方法によって生成される比較可燃性熱源の測定された過酸化カルシウム含有量が、下限である32.7重量パーセントに到達するまでにかかる時間が図2および3に示される。図2および図3に示す値は、各可燃性熱源の三つの複製に対する測定値の平均である。
図2および図3の結果は、ポリビニルアルコールを含む結合剤を、形成された可燃性熱源に含有すること、および形成された可燃性熱源を少なくとも45分間、少なくとも摂氏90度の温度まで加熱することが、本発明による方法によって作製される可燃性熱源の化学的および物理的安定性の改善を示す。
図2および図3の結果は、ポリビニルアルコールを含む結合剤を、形成された可燃性熱源に含有すること、および形成された可燃性熱源を少なくとも摂氏90度の温度に少なくとも45分間加熱することが、環境条件への曝露の結果として、アルカリ土類金属過酸化物点火補助剤の分解を有利に有意に低減することを示す。特に、図2および図3の結果は、ポリビニルアルコールを含む結合剤を、形成された可燃性熱源に含有すること、および形成された可燃性熱源を少なくとも摂氏90度の温度に少なくとも45分間加熱することが、高湿度への曝露の結果として、アルカリ土類金属過酸化物点火補助剤の分解を有利に有意に減少させることを示す。
上述の特定の実施形態および実施例は本発明を例示するが、本発明を限定しない。本発明の他の実施形態がなされてもよく、また本明細書に記載の具体的な実施形態および実施例は網羅的なものでないことが理解される。

Claims (15)

  1. エアロゾル発生物品用の可燃性熱源の製造方法であって、前記方法が、
    炭素、結合剤および点火補助剤を含む可燃性熱源を形成することであって、前記結合剤がポリビニルアルコールを含み、前記点火補助剤がアルカリ土類金属過酸化物を含む、形成すること、および
    前記形成された可燃性熱源を少なくとも約摂氏90度の温度で少なくとも約45分間加熱すること、を含む、方法。
  2. 前記可燃性熱源が、約15重量パーセント~約65重量パーセントの前記アルカリ土類金属過酸化物点火補助剤を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記点火補助剤が過酸化カルシウムを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記可燃性熱源を約摂氏90度~約摂氏150度の温度で加熱することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記可燃性熱源を約摂氏100度~約摂氏140度の温度で加熱することを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記可燃性熱源を約45分~約24時間加熱することを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記可燃性熱源を少なくとも約90分間加熱することを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ポリビニルアルコールが、約20,000グラム/モル~約200,000グラム/モルの分子量を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ポリビニルアルコールが、約125,000グラム/モル以下の分子量を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記可燃性熱源が、少なくとも約0.1重量パーセントのポリビニルアルコールを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記可燃性熱源が、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントのポリビニルアルコールを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記結合剤が、カルボキシメチルセルロースをさらに含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記可燃性熱源が、少なくとも約2重量パーセントのカルボキシメチルセルロースを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記可燃性熱源中のカルボキシメチルセルロースの重量パーセントとポリビニルアルコールの重量パーセントとの比率が、少なくとも約2:1である、請求項12または13に記載の方法。
  15. エアロゾル発生物品であって、
    請求項1~14のいずれか一項に記載の方法によって作製される可燃性熱源と、
    前記可燃性熱源の下流にあるエアロゾル形成基体と、を含む、エアロゾル発生物品。
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