JP2023502464A - 改良された膣内培養インキュベーションコンテナ及び方法 - Google Patents

改良された膣内培養インキュベーションコンテナ及び方法 Download PDF

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Abstract

増大した容積を特徴とする、哺乳類、特にヒトの膣内受精及び卵母細胞の培養のための膣内培養(IVC)コンテナ、並びにこれを使用する方法。

Description

関連出願
本出願は、2019年11月20日出願の仮特許出願第62/938,122号、及び2019年11月20日出願の特許出願第62/938,154号に対する優先権を主張するものであり、上記仮特許出願は両方とも参照によってその全体が本明細書に援用される。
本発明は、哺乳類、特にヒトの卵母細胞の膣内受精及び培養のための、改良された膣内培養(IVC)コンテナ、並びにこのようなコンテナを用いた胚の移植方法に関する。
膣内培養が開発されており、これは、インキュベータとして機能する膣腔内に配置された、好適な培養培地が充填されている密閉コンテナ内での、配偶子の成熟、受精、及び胚発生を含む。この手順及び受精・培養コンテナは、特許文献1~5に開示されている。この技術は、生殖内分泌学の専門家によって、生殖補助医療技術(Assisted Reproductive Technology:ART)として設計され、彼らの診療室又はクリニックで利用されている。
オリジナルのIVCコンテナより以前には、実験及び臨床目的の全てのIVC手順は、デンマーク、KamptrupのNunc社製のポリプロピレンクライオチューブを用いて実施されており、このポリプロピレンクライオチューブは、これもまたNunc社製のポリエチレンクライオフレックスエンベロープで気密閉鎖及び密封されている。クライオチューブ及び関連するクライオフレックスエンベロープは、組織標本の凍結保存のために設計されたものである。Nunc社のクライオチューブ及びクライオフレックスエンベロープは、IVCを実施するために使用する場合に、相当な欠点を有する。
Nunc社のクライオチューブのこのような欠点のうちの多くは、特許文献1~5に開示されているオリジナルのIVCコンテナによって回避される。特許文献3は、コンテナ本体と、コンテナ本体のオリフィスを選択的に開閉するための再密封可能な閉鎖手段とを備える、オリジナルのIVCコンテナアセンブリを記載している。コンテナ本体は、容器内での1つ以上の胚の移動を可能とする、互いに連通する円筒側壁を備えたメインチャンバを有する。側壁は、胚の顕微鏡検査を可能とする光学品質を有する。コンテナ本体は、かさ高いか若しくは複雑な構造を有する、及び/若しくは操作が困難な、様々な弁の設計を備える。2ピースのカプセルが、後膣円蓋内に留まるように設計されたコンテナを覆う。
このようなIVCコンテナを後膣円蓋から取り出す際には外側カプセルが除去され、そして胚を顕微鏡下で検査できるか、又は胚を培養皿に移動させて評価できる。その後、1つ以上の胚を、子宮への移植のために、カテーテルで容器又は培養皿から回収する。これは、患者が1つ以上の胚の移植の準備をしている間に行われる。また、手順全体は、最低限の設備を備えた診療室又はクリニックにおいて、生殖内分泌学者又は他の生殖補助医療の専門家によって実施されるよう設計される。
IVCコンテナアセンブリは、内容器及びキャップ部材の無菌状態を維持し、卵母細胞及び/又は精子の導入中にこれらの喪失を防止する、外側剛性シェルを備える。更に、内容器又はキャップ部材は、培養培地と周囲環境との間の接触面積を制限し、培養培地の安定したpHを維持する。
IVCの発展は、使用が簡単かつ安全であり、これまでに必要とされてきた高いレベルの実験室スキルを必要とせず、子宮腔への胚の最終的な移植の前の顕微鏡検査のためのコンテナからペトリ皿への胚の移植を回避できる、コンテナが存在しないことにより、妨げられてきた。オリジナルのIVCコンテナは、使用が簡単かつ安全であり、従来の体外受精(IVF)中に必要とされてきた高いレベルの実験室スキルを必要としない。
オリジナルのIVCコンテナは、装置内に配置できる卵母細胞の個数を、卵母細胞10個以下に制限し、膣インキュベーション期間を3日に制限するものであった。
改良されたIVCコンテナはマイクロチャンバを含まない。このマイクロチャンバは、オリジナルのIVCコンテナの容積を制限することにより、装置と共に使用される卵母細胞の推奨個数を制限し、膣インキュベーションを3日に制限するものであった。容器の上部は底部までシームレスにつながっており、別個のチャンバは存在しない。マイクロチャンバの除去により、内容器の容積が約29%増大し、これにより膣インキュベーションのために内容器の中に貯蔵できる培養培地及び配偶子を増やすことが可能となった。図6を参照のこと。
改良されたIVCコンテナは、特許文献3、特許文献4、特許文献5に開示されているオリジナルのIVCコンテナに対して複数の利点を有する。
米国特許第4,902,286号 米国特許第5,135,865号 米国特許第6,050,935号 米国特許第7,282,363号 米国特許第7,759,115号
本発明の目的は、膣内受精及び培養のための受精及び胚発生を、3日間の膣内インキュベーションから5日以上の膣内インキュベーションに拡張する、膣内受精・培養コンテナを提供することである。膣内培養の方法では、この改良されたIVCコンテナを用いたインキュベーション期間の好ましい実施形態は、3日~5日の膣インキュベーションであり、別の実施形態によると6日のインキュベーション期間を含んでよい。
膣内培養不妊治療の方法では、改良されたIVCの利点は以下からなる:
1.改良されたIVCコンテナの容積を約29%増大させる、内容器マイクロチャンバの排除。これは、改良されたIVCコンテナの内容器(図6を参照)に入れることができる生物学的培地の約22%(0.7mLから0.9mLへ)の増加により、装置に入れることができる卵母細胞の個数の制限がなくなるという利点を有する。
生物学的培地の上記増加は、5日の膣インキュベーション期間にわたる受精及び胚発生に必要な、追加の栄養物を提供する。
2.改良されたIVCコンテナにより、より長い膣インキュベーション期間が可能となり、これは以下の利点を有する:
a.改善された胚盤胞品質
b.改善された受精率
c.改善された臨床妊娠率
d.改善された出産率
3.容器内の0.043mLの体積を移動させるように設計された、改良された容器のキャップ(逆ドーム型)。これは、キャップの閉鎖中に気泡を除去するという利点を有し、これは、利用可能な栄養物へのアクセスの妨害を防ぎ、受精及び胚発生に必要な最適な環境を提供する(図6を参照)。
容積が増大した上記改良されたIVCコンテナは、5日のインキュベーションの全体にわたって、受精及び胚発生のための最適な栄養物を保証する。
上記改良されたIVCコンテナは、5日の膣インキュベーション期間全体にわたって、自然にCO2が豊富な雰囲気を維持する。同様に、温度は膣の自然な環境の温度であり、膣内にCO2が豊富な環境では、コンテナ内のpHが比較的一定であり、約7.3となることが保証され、コンテナ内のCO2のレベルが低くなると、5日の膣インキュベーション全体にわたって1つ以上の胚が中に存在する生物学的培地の、pHの低下が発生する。pHの比較的小さな変化(例えば0.5)であっても、1つ以上の胚の長期間の培養にわたって、深刻な結果をもたらす可能性がある。改良されたIVCコンテナを用いると、3日のインキュベーション期間をしか通してCO2、pH及び温度を維持できなかったオリジナルのIVCコンテナと比較して、CO2、pH及び温度が5日のインキュベーション期間にわたって維持される。最適な栄養物を含む、上記改良されたIVCコンテナの強化された環境は、5日のインキュベーションによって、現行の体外受精(IVF)に匹敵する、改善された胚盤胞品質、改善された受精率、改善された臨床妊娠率、及び改善された出産率を含む、改善された結果をもたらす。
改良されたIVCコンテナは、5日の膣インキュベーション期間中に受精及び胚発生を発生させるために必要な、強化された環境を提供する。改良されたIVCコンテナにより、容器は、CO2インキュベーション環境から、及び/又は特に膣から取り出された後であっても、CO2が豊富な環境下のままである。その後、バッファチャンバ内のCO2が豊富な空気が容器に入って、容器の内部のCO2濃度のいずれの低下を補償でき、これにより、上記改良されたIVCコンテナの中の生物学的培地のpHを仲介できる。実際に、このようなバッファチャンバをインキュベーション又は貯蔵容器上に設けると、容器の中の生物学的培地のpHレベルは、CO2が豊富な環境からコンテナアセンブリを取り出した後に、約1時間又は2時間の期間にわたってわずかしか低下しないことが分かった。pHレベルのこのようなわずかな低下は、生物学的培地中の1つ以上の胚に有意な影響を全く与えない。
ある実施形態によると、バッファチャンバは、上記容器上に設置された外側剛性シェルを備え、上記容器と上記外側剛性シェルとの間には、周囲からの、及び膣内インキュベーションの場合は膣からの、CO2が豊富な空気の流入を可能としながら、液体又は他の粘性流体、特に腟分泌物の進入を防ぐための、CO2透過性シールが配置される。実際に、透過性シールのCO2流入量は、容器の透過性壁を通したCO2の流入量より多く、また外側剛性シェルの壁を通したCO2流出量よりはるかに多い。
別の実施形態によると、外側剛性シェルは、容器上において開放位置と閉鎖位置との間で移動するように設置される。外側剛性シェルは、コンテナアセンブリが、CO2が豊富な空気環境、例えば膣内での使用の場合は膣に導入されるときには開放位置にあり、コンテナアセンブリがCO2が豊富な空気環境から取り出されるとすぐに閉鎖される。このような実施形態では、CO2が豊富な環境からのコンテナアセンブリの取り出しと、レシピエントへの移植のための容器からの胚の回収との間の期間中の、CO2が豊富な空気の流出を、実質的にゼロにすることができ、これにより生物学的培地におけるCO2の平衡状態が保証される。
CO2が豊富な膣内環境での滞留の過程で、バッファチャンバの酸素濃度は、膣において優勢な、好都合に枯渇したO2レベルに達することになる。従って、コンテナアセンブリを取り出した後、バッファチャンバの内部の空気は、CO2が有利に豊富となるだけでなく、O2が減少している。
本発明のある実施形態によると、容器は閉鎖装置を備え、上記閉鎖装置は、容器の内部へのアクセスのための開放位置と、容器を閉鎖するためにアクセスを封鎖するための閉鎖位置との間で、相対角度移動するように設置された、上に重なった逆ドーム型キャップを含む。
改良された容器のキャップは、容器上に配置されたときに回転する(閉鎖状態)よう、又は回転して容器から外れて(開放状態)、充填を容易にするよう、設計され、容器の通常の充填中に発生する気泡の除去を効率化する。
容器のメインチャンバの内壁表面は、徐々に先細となって容器の底部へとつながる。従って、コンテナアセンブリが、レシピエントが横臥しているときを除いて略水平位置にある後膣円蓋に受容されると、内壁表面が傾斜し、ここで配偶子が集まりやすくなり、これによって精子と卵母細胞との接触の確率が高まる。
本発明の目的は、膣腔内にコンテナアセンブリを収容するための医療用シリコーンで構成された単一サイズの円筒形状カップ保持装置からなり、これは、傷害のリスクなしに、IVCコンテナアセンブリを後膣円蓋内に留まるように単純かつ好都合に覆うものであり、また広範な解剖学的変形例に適合できる(図7を参照)。
本発明のある態様によると、内容器を備える膣内受精・培養コンテナが提供され、上記内容器は、オリフィスと、上記内容器の上記オリフィスを選択的に開閉するための再密封可能な閉鎖手段とを有する。メインチャンバ内容器は、培養培地、卵母細胞及び精子を受け入れるためのものであり、1つ以上の胚の移植のための回収を可能とする。オリジナルの内容器は、3日の膣インキュベーションにわたる受精及び胚発生中に胚を回収するためのマイクロチャンバを含んでいた。このマイクロチャンバは、内容器の容積を約29%拡大するために本発明では除去されており、これにより培養培地の体積の増大が可能となり、これによって5日以上の膣インキュベーションにわたる受精及び胚発生に必要な追加の栄養物へのアクセスを提供する。
本発明の更に別の態様によると、メインチャンバを有するIVCコンテナが提供され、上記メインチャンバの内容積は約1.4mlである。
本発明のまた更なる態様によると、オリフィスと、上記オリフィスを選択的に開閉するための再密封可能な閉鎖手段と、コンテナを覆うための管状円筒形状カップとを有する内容器を備える、IVCコンテナアセンブリが提供され、上記円筒形状カップは、滑らかで連続的な外面、及び上記コンテナの外側構成に対して略相補的な内側構成を有する。
本発明の更に別の態様によると、オリフィスと、この内容器オリフィスを選択的に開閉するための解放可能な閉鎖手段と、上記コンテナを覆うための円筒形状カップとを有する内容器を備える、IVCコンテナアセンブリが提供され、上記円筒形状カップは医療用クリスタルスチレンで作製されており、滑らかで連続的な外面を有し、上記外面は透明性が高く、また上記円筒形状カップの端部に近接して配置され、これによって、膣内受精・培養コンテナが後膣円蓋内に受容されるときに、上記アセンブリの長手方向寸法を後膣円蓋の弦の寸法に適合させる。
本発明の更なる態様によると、解放可能な閉鎖手段を伴うオリフィスを有する内容器を備える、IVCコンテナアセンブリが提供され、上記解放可能な閉鎖手段は、絞り通路を有するキャップ部材と、上記絞り通路を潰して密封することによってIVCコンテナチャンバを閉め切るために上記逆ドーム型キャップ部材を押し込むための手段とを備える。
本発明のまた更なる態様によると、内容器を備えるIVCコンテナアセンブリが提供され、上記内容器は、上記コンテナの一端において開いている内部スリーブによって画定されることが好ましい通路を有する再密封可能な閉鎖手段と、上記コンテナを覆うための2部分管状円筒形状カップとを有し、上記部分のうちの一方は、上記通路内に受承されて上記通路を密封するよう適合された、内向きに延在する中心プラグを有する。
本発明の最後の態様によると、精子が付着した卵母細胞をコンテナの中に配置する共インキュベーション強化手順のステップ、及び閉鎖されたIVCコンテナの中で配偶子を膣内インキュベートするステップを含む、改良された方法が提供され、これは、膣内受精及び培養のための受精及び胚発生を、3日間の膣インキュベーションから5日以上に拡張する。
本発明のこれらの及び他の目的及び利点は、実施形態の説明で明らかになるであろう。
図1は、密閉カバーの上部と密閉カバーの底部とが密封用Oリングによって一体として密封され、内部チャンバ及び内部チャンバのキャップが外側カバー内にある状態の、改良されたIVCコンテナを示す。 図2は、密閉カバー及びキャップを有しない改良されたIVCコンテナを示し、キャップを有しないコンテナの完全な開放を示す。 図3は、内部チャンバのキャップが内部チャンバから取り外された状態の、改良されたIVCコンテナを示し、内部チャンバの上部のスロットと位置合わせされたキャップのタブを示す。 図4は、内部チャンバに固定された透明なキャップの拡大図、及びキャップのタブが内部チャンバの上部のスロット内に入る方法を示す。 図5は図4と同様の図であるが、タブがフランジに沿って、ロック用隆起部を越えて停止部に当接するまで摺動し、キャップを所定の位置にロックするように、ねじられて内部チャンバ上へとロックされた、キャップを示す。 図6は、キャップが固定された状態の内部チャンバの断面図、及びキャップの逆ドーム型形状を示す。 図7は、膣腔内にコンテナアセンブリを収容するための円筒形状カップ保持装置を示す。
配偶子及び/又は1つ以上の胚をインキュベート及び/又は貯蔵するためのコンテナアセンブリ10のある実施形態が図1~6に示されている。このようなコンテナアセンブリ10は、最大6日の膣インキュベーションのためのヒト又は哺乳類の胚の膣内インキュベーション又は培養(IVC)、並びに配偶子及び/又は1つ以上のヒト若しくは哺乳類の胚のための、貯蔵及び輸送用コンテナとしての使用に好適である。
本発明の好ましい実施形態によると、IVCコンテナアセンブリ10は、再密封可能な閉鎖キャップ部材11aを有する外側剛性シェル11を備える。
用語「上部(upper)」及び「下部(lower)」は、図1~5の配向のコンテナアセンブリ10における相対位置を指すために、本明細書および特許請求の範囲において慣例によって使用されており、図1~5では、キャップは内容器20の上部領域に嵌まり、内容器20の下部領域は先細となって底部へとつながる。このような用語は、実際の作業ではコンテナが使用される手順の段階に応じて変化するコンテナアセンブリ10の配向又は位置に関して、いかなる限定も意図していない。
コンテナアセンブリ10は、容器の内部へのアクセスを開放及び閉鎖するための閉鎖装置30を有する内容器20を備える。内容器20は、内容器20と協働する外側剛性シェル11を備えるバッファチャンバ50によって、少なくとも部分的に、好ましくは略全体的に取り囲まれる。
内容器20は単一のチャンバを備える。メインチャンバ22の内壁表面は底部に向かって先細になっている。この環境におけるメインチャンバ22の上端は円形であり、下端は略長円形であるため、内壁表面の輪郭は円形から長円形へと変化する。全ての側壁23は、顕微鏡又は他の拡大器具下での検査が可能となるような、十分な光学品質を有する。容器全体は、医療用クリスタルスチレン等の、良好な光学品質を有する材料で作製される。クリスタルスチレンは、この改良されたIVCコンテナ内での受精及び胚発生に必要なCO2透過性を有する。容器は、その上端から半径方向外向きに延在する丸みを帯びた周縁フランジ24を有する。
IVCコンテナアセンブリ10は、内容器20を保持して、その無菌状態を維持する。内容器は、逆ドーム型キャップ部材31を含む再密封可能な閉鎖手段を有する。完成品のIVCコンテナアセンブリ10は好ましくは、医療用クリスタルスチレン、ポリプロピレン、又は他の比較的剛性の生体適合性プラスチック材料から成形される。このプラスチック材料は、CO2ガスが膣からコンテナ内の培養培地へとコンテナ壁を透過できるように、CO2透過性である必要がある(Misao Fukuda et al, Unexpected low oxygen tension of intravaginal culture, Human Reproduction, vol. No 6, pp. 1285‐1295, 1996.を参照)。
内容器20は、メインチャンバ22を画定する概ね円筒形の側壁を有する。メインチャンバの内面は、全体的に滑らかで丸みを帯びており、配偶子又は胚を傷つけやすいいかなる表面粗さ又は鋭い縁部も存在しない。
比較的低い位置では、密封閉鎖は外側剛性シェル11の上端にある環状のノッチによって画定され、これは、容器の周縁フランジ24の下面の周縁部分、及び容器の周縁フランジ24の自由縁部、及び場合によってはキャップの周縁フランジの自由縁部と共に作用する。密封閉鎖は本質的に、ノッチと容器の周縁フランジ24の複数の部分との間の接触によって画定される。図示されていないある変形例によると、追加の密封部材又はガスケットを、外側剛性シェル11の上端又は容器及び/若しくはキャップの周縁フランジ24に設けてよい。このような追加の密封部材又はガスケットは、バッファチャンバ50に内包される雰囲気の漏出、又は周囲の雰囲気のバッファチャンバ50への進入を防ぐために、極めて低いガス透過性を有する。従ってこのような実施形態は、何時間もの又は何日もの長期の貯蔵に好適である。
閉鎖装置30は、容器本体の開いた上端に設けられ、好ましい実施形態では1つの逆ドーム型キャップ31を備える。キャップ31は、閉鎖装置の完全開放位置において位置合わせすることができ、閉鎖装置の完全閉鎖位置ではアクセス不可能とすることができる。キャップの逆向きの輪郭は、内容器20の充填時に自然に形成される気泡を移動させることにより、及び内容器20からの漏れを防ぐことにより、充填及び密封の係合を強化する。
逆ドーム型キャップ部材31は好ましくは、生体適合性プラスチック又は他の合成材料、好ましくは高純度のシリコーンで作製される。この構成材料は、これが画定する再密封可能なアクセス開口が、内容器20のメインチャンバ22を気密的に閉め切ることができるように、適応可能なものである。キャップ部材は、その前端からその後端まで軸方向に連続する先細フランジを備え、これは半径方向外向きに突出し、断面が内容器20の長円筒形セクションに相補的であり、キャップ部材の開放位置において長円筒形セクションと噛合するよう適合される。フランジの後部は円筒形中間部分であり、半径方向に突出し、長手方向に延在し、互いに直径方向に対向する、1対のボスを有し、またその先のキャップ部材の後端は、互いに対面して約110°の円弧をなして延在する1対の部分円筒形突起である。
キャップ部材31の内部は、その前端からその後端まで連続する通路を備え、この通路は、メインチャンバ22へのアクセス開口を画定し、また先端方向に拡散する、楕円形断面を有する円錐台状セクションを備え、この円錐台状セクションは、これもまた楕円形断面を有する、わずかに先端方向に集束する中間セクションと、それに続く、これもまた楕円形断面を有する、より顕著に先端方向に集束する後部セクションとに接続される。キャップ部材を通る通路の楕円形断面の主軸は、その上の長円形又は楕円形フランジの主軸に対して略直交していることに留意されたい。
閉鎖装置30は、容器本体の開いた上端に設けられ、好ましい実施形態では1つの逆ドーム型キャップ部材31を備える。キャップ部材31は、閉鎖装置の完全開放位置において位置合わせすることができ、閉鎖装置30の完全閉鎖位置ではアクセス不可能とすることができる。内容器20は、内容器20と協働する外側剛性シェル11及び再密封可能な閉鎖キャップ部材11aを備えるバッファチャンバ50によって、少なくとも部分的に、好ましくは略全体的に取り囲まれる。このようにして組み立てると、再密封可能な閉鎖キャップ部材11aを、安定した静止位置へと時計回り又は反時計回りに回転できる。上記安定した静止位置は、キャップ部材の開放位置及び閉鎖位置にそれぞれ対応する。
再密封可能な閉鎖キャップ部材11aは、開放位置から閉鎖位置まで90°回転され、メインチャンバ21へのアクセス開口を封鎖し、コンテナアセンブリ10と周囲との間の連通を閉め切る。
周縁側壁40は、キャップの周縁フランジ41から下向きに延在しており、また半径方向内向きに突出する引掛部材42を有し、これは、容器24の周縁フランジのうちの少なくとも1つの下面及び逆ドーム状キャップ31と共に作用する。周縁フランジ24及び隣接する周縁側壁40は、複数の間隔が空いた切欠き部を有し、各切欠き部の第1の部分は、周縁フランジ24に配置された径方向内向きに広がる側部を有しており、第2の部分は周縁側壁40に沿って下向きに延在しており、各引掛部材42と略整列する前方及び後方の平行な縁部によって画定される。
周縁フランジキャップ41の縁部は、引掛部材42の傾斜した下面に乗ってこれを越え、引掛部材42の上端面と上部キャップの中心パネルの下側との間の空間に嵌まる。キャップ41の周縁フランジ及び容器の周縁フランジ24の外径は、引掛部材42の半径方向の内端43間の直径距離よりわずかに大きく、これにより、容器の周縁フランジ24から外キャップがはずれるの防ぐ。キャップは、医療用ポリプロピレンで作製してよい。
容器本体の外面は、Oリングであってよい密封部材27を収容するための、半径方向外向きに開いた溝26を有する。容器が外側剛性シェルに受け入れられると、密封部材27は、溝の中間湾曲部分及び外側剛性シェル11の内壁表面21と、整列した状態で密封係合する。図示した実施形態における密封部材27は様々な特徴を有し、そのうちの最も重要な特徴は、周囲のCO2が豊富な環境からの、CO2が豊富な空気の流入を可能とする、その高いCO2透過性及びCO2流量である。CO2流入量は、バッファチャンバ50内のCO2レベルを、約8時間未満、好ましくは約3時間未満で、周囲のCO2環境におけるレベルに到達させることができるものである必要がある。流量は、バッファチャンバ50からの、CO2が豊富なガスの大幅な流出を、2時間未満で引き起こすように、高すぎないものである必要がある。密封部材27の別の有利な特徴は、コンテナアセンブリ10がCO2が豊富でO2が少ない環境に配置された後に、周囲空気中のO2の通常濃度を、CO2が豊富な環境中のO2の枯渇したレベルを置換できるような、そのO2に対する透過性である。実際に、密封部材27は、空気透過性であり、従って周囲空気中の全てのガス、特にN2、CO2、O2の流入及び流出を可能とする。密封部材27の別の有利な特徴は、コンテナアセンブリ10が膣内使用を意図したものである場合に、液体又は粘性物質、特に腟分泌物に対するバリアを画定することである。密封部材27の別の有利な特徴は、コンテナアセンブリ10が膣内で使用される場合に、膣内に存在する細菌及び更にはウイルスの進入に対するバリアを画定することである。腟分泌物、細菌及びウイルスの進入に対して有効なこのような密封部材27は、バッファチャンバ50へのこれらの進入を防ぎ、容器壁を介した容器の内容物の、発生し得る汚染を回避する。
上述の特徴を全て有する好適な材料は、300,000cm×0.001in/100in×24hr×atmのオーダーの極めて高い透過性を有する医療用シリコーンである。しかしながらこのような例は、限定を意図したものではない。シールのCO2透過性は、医療用シリコーンのCO2透過性よりはるかに低くてもよく、ナイロン66ガスケットの場合の約7.6cm×0、001in/100in×24hr×atmもの低さであってもよい。どのようなシール材料を選択しても、膣又は他のインキュベータのCO2が豊富な環境中のCO2レベルと、バッファチャンバ50のCO2レベルとを、約8時間未満で、好ましくは約3時間で平衡させることができる必要がある。
外側剛性シェル11は、外側剛性シェル11の壁を通した内容物の検査のために、良好な透明性を有する材料で作製される。この目的のために、外側剛性シェル11は好ましくは、容器の側壁23と整列するよう適合された、直径方向に対向する、光学品質を有する平面状ゾーンを有する。外側剛性シェル11に好適な材料は、十分なCO2透過性を有する医療用クリスタルスチレンである。容器壁を通したCO2流量が、外側剛性シェル11を通したCO2流量より大幅に多いことを保証するために、外側剛性シェル11壁の厚さは容器壁の厚さの少なくとも約2倍である。あるいは外側剛性シェル11は、例えば好適な機械的特性を有するガラス等の、CO2透過性が略ゼロである材料で作製してよい。透過性を有しない又は透過性が極めて低い外側剛性シェル11を採用した場合、基本的に全てのCO2及び/又はO2流が容器の壁と外側剛性シェル11の壁との間のシールを通過することになることは明らかである。
しかしながらこのアセンブリは特に、膣内インキュベーションにおける使用のために設計されている。この目的のために、上記アセンブリは好ましくは、後膣円蓋における膣内滞留を容易にするためのコンテナスリーブ又はキャリアに覆われる。コンテナスリーブは、シリコーン等の柔軟で滑らかな、弾性を有する生体適合性材料で作製される。図示した実施形態(図7)では、スリーブはワンピース構造の円筒形状カップ60であり、膣円蓋との協働に好適な対向する丸みを帯びた端部62の間に延在するアパーチャ内壁61を有する。対向する丸みを帯びた端部62は、鉗子を用いた又は手作業による、コンテナアセンブリ10全体の取り出しを容易にする。円筒形状カップ60の内側下端63は、コンテナアセンブリ10の下端10a及び外側壁10bを支承する。
コンテナアセンブリ10を閉鎖して円筒形状カップ60の中に入れた後、コンテナアセンブリ10を、現行の手順に従って膣円蓋に導入し、120時間(5日)にわたって後膣円蓋に配置してよく、膣円蓋への導入の前に、コンテナアセンブリ10は、スリーブを伴う又は伴わない状態で、37℃で2時間未満にわたって、CO2が豊富な環境を有しない従来のインキュベータで安全に、そしてCO2が豊富な環境において全インキュベーション期間にわたって、予備インキュベーションを受けることができる。
膣内滞留後、改良されたIVCコンテナを膣腔から取り出し、コンテナ内容器20をコンテナの外側剛性シェル11から取り外す。その後、内容器20の内容物(ここでは1つ以上の胚)を、容器の対向する側壁23のうちの一方を通して横臥位若しくは立位で検査できるか、又は評価のために培養皿に移すことができる。
所望の1つ以上の胚を選択した後、キャップ31を回転させることによって閉鎖装置30を開放してから、Frydman又はWallaceカテーテルといった移植用カテーテルを導入する。その後、所望の1つ以上の胚はカテーテル内へと吸引され、これらが上方に引き出される際に検査され得る。内容器20は、内容器20からの回収中又は回収後の、カテーテルの中の1つ以上の胚を見るために使用できる。
その後、1つ以上の胚は、現行の方式に従って移植できる。
別の実施形態では、上部又は外側の逆ドーム型キャップ31は、容器の周縁フランジ24において終端し、これは凹状ゾーンと交互になることで凹状ゾーンによって隔てられた半径方向突出部の、対向する複数の対を備える。凹状ゾーンと交互になることで凹状ゾーンによって隔てられた半径方向突出部は、開放位置と閉鎖位置との間の弁の回転を容易にするための逆ドーム型キャップ31の把持を容易にする。
第1の実施形態で開示される外側剛性シェル11に対する容器の単一の位置の代わりに、容器及び外側剛性シェル11は、2つの安定した位置、即ちコンテナアセンブリ10が、内容物をインキュベートするためのCO2が豊富な環境中に配置されたときに使用するための、開放位置又は条件と、バッファチャンバ50を密封して、コンテナアセンブリ10がインキュベート用環境から取り出された後の、CO2が豊富でO2が枯渇した内容物の漏出、若しくは周囲からの周囲空気の進入を防ぐための、閉鎖位置又は条件とを有する。
比較的低い位置では、密封閉鎖は内容器20の上端にある環状のノッチによって画定され、これは、容器の周縁フランジ24の下面の周縁部分、及び容器の周縁フランジ24の自由縁部、及び場合によってはキャップの周縁フランジ41の自由縁部と共に作用する。密封閉鎖は本質的に、ノッチと容器の周縁フランジ24の複数の部分との間の接触によって画定される。
次に、改良されたIVCコンテナの動作を説明する。まず、コンテナが組み立てられ、逆ドーム型キャップ部材31が開放される。この時点で、内容器20を1.4ml培養培地ですすぐ。内容器20に、0.9mlの事前に平衡化された培養培地を充填する。内容器20に、事前に平衡化された(温められた)培養用オイルを完全に充填し、この培養用オイルには、5分の共インキュベーション後に、精子が付着した又は注入された卵子を追加する。円錐台状内部スリーブがピペットの先細壁と協働することにより、完全挿入位置において、ピペットの出口オリフィスは十分にメインチャンバ22内となる。メインチャンバ22は、円錐台状セクションの高さまで、実際にはその最も後ろの部分の直下まで、充填される。
充填手順の各段階において、逆ドーム型キャップ部材31を閉鎖でき、これにより充填中に発生し得る気泡を移動させる。逆ドーム型キャップ部材31は、充填に必要な時間を削減し、周囲の空気とコンテナのチャンバとの間の接触が最小限となることを保証する。
膣内インキュベーションの前に、閉鎖されたIVCコンテナは好ましくは、37℃で動作するインキュベータで約1時間にわたって加熱される。
膣内滞留中のコンテナの内容物の汚染を防ぐために、並びにコンテナの導入、取り出し、及び滞留の過程でのいずれの損傷を回避するために、コンテナは、インキュベータでの予備加熱後に、医療用シリコーン製の柔軟で滑らかな、弾性を有する生体適合性保持アクセサリの円筒形状カップ60で覆われる。
円筒形状カップ60医療用シリコーン保持アクセサリで支承されたIVCコンテナアセンブリ10を、後膣円蓋内に配置してよい。
改良されたIVCアセンブリの膣インキュベーションの好ましい期間は、5日のインキュベーションである。アセンブリは、円筒形状カップ60保持アクセサリを引いてアセンブリを膣から取り出すことによって、ユーザ又は医師によって後膣円蓋から取り出すことができる。その後、円筒形状カップ60保持アクセサリ及び外側剛性シェル11は廃棄される。
その後、内容器20の内容物(ここでは1つ以上の胚)を、容器の対向する側壁のうちの一方を通して横臥位若しくは立位で検査できるか、又は評価のために培養皿に移すことができる。外側剛性シェル11は、光学品質を有する対応する整列した平行表面を有し、これらは、通常は実験室用顕微鏡を用いて実施される1つ以上の胚の検査に干渉しないように、対向する側壁と整列している。
従って、配偶子が内容器20中の培養培地に導入される瞬間から、子宮への移植のために胚が回収される瞬間まで、配偶子又は胚が補助器具及び周囲と直接接触することは決してない。本開示の発明により、胚をIVCコンテナから取り出すことなく、胚を顕微鏡で検査することが可能になり、これにより周囲との接触が回避される。受精及び培養手順全体を通して、IVCコンテナの内容物は、逆ドーム型キャップ部材によって画定される再密封可能な閉鎖手段によって汚染から保護されることも理解されたい。
別のレベルの保護は円筒形状カップ60自体によって定義され、円筒形状カップ60は、閉鎖及び密封されたコンテナを完全に覆い、無菌バリアを画定することで、膣腔に存在する細菌及びウイルスの通過を防ぎ、従って移植のためにコンテナを開放して取り出す際の、胚の汚染リスクを低減する。
あるいは、キャップ部材及びプラグ内のキャビティは、コンテナ軸に直交する主軸を有する卵型であってよい(図示せず)。これらの実施形態のいずれに関して、コンテナ後端セクション上の協働可能な停止手段(図示せず)、及び再密封可能な剛性キャップ部材は、およそ90°に制限されたキャップ部材の角変位の範囲を画定する。
コンテナ及びIVCコンテナアセンブリ10のこれらの及び他の修正例及び変形例を、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、採用できることを理解されたい。

Claims (13)

  1. メインチャンバを備える内容器を備える膣内培養(IVC)コンテナであって、前記メインチャンバの内容積は約1.4mlである、膣内培養(IVC)コンテナ。
  2. キャップの閉鎖中に気泡を除去するために、前記内容器中の生物学的培地の体積を移動させる、逆ドーム状キャップを備える、請求項1に記載のIVCコンテナ。
  3. 移動させられる前記容積は0.043mlである、請求項2に記載のIVCコンテナ。
  4. 前記メインチャンバはマイクロチャンバを含まない、請求項1に記載のIVCコンテナ。
  5. 前記内容器の上部は先細となって底部までシームレスにつながっており、別個のマイクロチャンバは存在しない、請求項1に記載のIVCコンテナ。
  6. 前記内容器の前記メインチャンバの内壁表面は、徐々に先細となって、別個のマイクロチャンバを有しない前記内容器の前記底部へとつながる、請求項1に記載のIVCコンテナ。
  7. 0.9mLの生物学的培地を伴う、請求項1に記載の膣内培養(IVC)コンテナ。
  8. 前記内容器は、オリフィスと、前記オリフィスを選択的に開閉するための再密封可能な閉鎖手段と、コンテナを覆うための管状円筒形状カップとを有し、前記円筒形状カップは、滑らかで連続的な外面、及び前記コンテナの外側構成に対して略相補的な内側構成を有する、請求項1に記載のIVCコンテナ。
  9. 解放可能な閉鎖手段を伴うオリフィスを備え、前記解放可能な閉鎖手段は、絞り通路を有するキャップ部材と、前記絞り通路を潰して密封することによってIVCコンテナチャンバを閉め切るために前記逆ドーム型キャップ部材を押し込むための手段とを備える、請求項2に記載のIVCコンテナ。
  10. 前記内容器は、前記コンテナの一端において開いている内部スリーブによって画定される通路を有する再密封可能な閉鎖手段と、前記コンテナを覆うための2部分管状円筒形状カップとを有し、前記部分のうちの一方は、前記通路で受承されて前記通路を密封するよう適合された、内向きに延在する中心プラグを有する、請求項1に記載のIVCコンテナ。
  11. 精子が付着した卵母細胞を閉鎖されたIVCコンテナの中に配置する共インキュベーション、及び前記閉鎖されたIVCコンテナの中で配偶子を5日間の膣インキュベーション期間にわたって膣内インキュベートすることを含む、方法。
  12. 前記膣インキュベーション期間は6日である、請求項10に記載の方法。
  13. 前記閉鎖されたIVCコンテナは請求項1に記載の膣内培養(IVC)コンテナである、請求項10に記載の方法。
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