JP2023501360A - 半月板全体の再建のための複合インプラント - Google Patents

Abstract

コラーゲンとヒアルロン酸からなる弧状の生体吸収性マトリックスに埋め込まれた、円周方向ポリマー繊維のネットワークと直交するポリマー繊維のネットワークの複合材料によって特徴づけられる人工半月板足場。直交するポリマー繊維ネットワークは、円周方向ポリマー繊維ネットワークの分離を防止する。ポリマー繊維ネットワークは、足場にかかる軸方向の圧縮力を円周方向のポリマー繊維にかかる引張荷重に変換する。複合足場は、ポリマー繊維を保護し、人工半月板足場を骨に即座に固定することを確実にする新しい固定構成要素によって骨に固定することができます。

Description

（関係出願の相互参照）
この出願は、２０１９年１１月６日に出願された仮出願６２／９３１５００のＵＳＣ１１９条（ｅ）に基づく利益を主張し、その開示は全体が参照により組み込まれる。

（連邦政府が後援する研究に関する声明）
本発明は、米国国防総省によって授与された助成金番号Ｗ８１ＸＷＨ－１４－２－０００３の下で政府の支援を受けてなされた。政府は本発明において一定の権利を有します。

（技術分野）
本発明は、ひどく損傷した線維軟骨組織を置換するための方法および装置、特に膝の外側または内側半月板を置換するための方法および装置に関する。

（背景技術）
半月板は、大腿骨の顆と脛骨プラトーとの間に見られる２つのＣ字形の線維軟骨の円板であり、荷重伝達、荷重分散、衝撃吸収、関節の安定性、および膝の潤滑において重要な役割を果たす。組織の重要性が認識されているにもかかわらず、破れた半月板の関節鏡による除去は、米国で行われる最も一般的な整形外科手術の1つであり、毎年ほぼ１００万回の半月板手術が行われています。早期発症の変形性関節症および長期の障害のリスクの増加、ならびに変性関節疾患に関連する医療費のために、特に身体的に活動的な集団において、公衆衛生上の負担および半月板損傷の長期的影響はかなりのものである。半月板の治癒の可能性は限られているため、半月板亜全摘術の臨床転帰は一般的に不良です。 現時点では、半月板組織の大幅な喪失を補うための信頼できる外科的処置は存在しません。半月板を交換するための自家手順はなく、同種移植片の交換の結果は信頼できません。

別のアプローチは、組織工学のアプローチである。現在のアプローチには、合成ポリマー足場とコラーゲンメニスカスインプラントが含まれます。合成ポリマーの足場では、ポリウレタンスポンジがメニスカスの代わりに使用されます。このアプローチは一貫性のない結果につながりました。線維軟骨の成長は、この技術を使用したいくつかの研究で見られますが、他の研究では、線維組織は線維軟骨にリモデリングしませんでした。基礎となる軟骨は、一部の研究では保護されていましたが、他の研究では保護されていませんでした。別のタイプの半月板インプラントは、コラーゲン、ヒアルロン酸、およびコンドロイチン硫酸を含むスポンジを使用します。このインプラントの有望な予備データはありますが、架橋と足場の収縮による細胞毒性副産物の問題があるため、整形外科コミュニティでは広く受け入れられていません。これらのアプローチは両方ともアモルファス構造を生成し、その機械的特性はメニスカスを置き換えるように設計されたデバイスには適切でない場合があります。したがって、足場技術は有望ですが、整形外科コミュニティによる受け入れに必要な臨床的成功を収めた方法はありません。

ＵＳ９０７８７５６は、重大な半月板損傷の治療に必要な機械的特性および生体適合性を備えた組織工学的足場を記載しており、参照により本明細書に組み込まれる。この特許の情報は、そのような情報と本書に記載されている他のステートメントおよび図面との間に矛盾が存在しない範囲でのみ参照によって組み込まれます。本請求を無効にするか、または本請求の優先権を求める競合を含み、このような競合が発生した場合、参照資料に組み込まれているそのような矛盾する情報は、参照により本明細書に具体的に組み込まれません。米国特許９０７８７５６は、足場に沿って円周方向に延びる繊維で強化されたコラーゲン－ヒアルロン酸マトリックスからなる複合半月板足場を開示し、その繊維は、次に、円周方向繊維に直交して埋め込まれた他の繊維によって一緒に保持される。米国特許９０７８７５６は、半月板足場の前部および後部取り付けセグメントをこれらの骨トンネルに挿入して、足場にフープ応力を生成する方法についても説明しています。結果として得られる構成は、軸方向の圧縮荷重を円周方向の引張荷重に変換する天然の線維軟骨のように動作します。軸方向の荷重を円周方向のフープ応力に変換する半月板の足場の能力は、治癒の初期期間中に無傷のままである繊維の全長に依存します。ただし、既存の金属またはポリマーの干渉ネジを使用して取り付けセグメントを骨トンネルに固定すると、ファイバーが損傷する可能性があります。したがって、取り付けセグメントのファイバーを、脛骨プラトーに外科的に固定している間に発生する可能性のある切り傷や傷口から保護する必要があります。理想的な人工半月板足場は、脛骨プラトーに固定でき、移植中にポリマー繊維が切断されたり傷が付いたりしないように保護できる必要があります。

本発明は、従来技術の足場の取り付けセグメントが、本発明によって提供される新規の固定装置で改善され得るという発見を組み込んでいる。円周方向に延びる繊維足場で補強され、次に円周方向繊維に直交して埋め込まれた他の繊維によって一緒に保持される従来技術の足場については、繊維ネットワークを移植中の損傷から保護するためにそのような足場装置に組み込むことができる新規の固定装置が提供される。結果として得られる構成は、軸方向の圧縮荷重を円周方向の引張荷重に変換する天然の線維軟骨のように動作します。

本発明は、円周方向の生体吸収性繊維が埋め込まれた弓形の生体吸収性マトリックスを含む人工半月板足場である。直交する生体吸収性繊維のネットワークもまた、円周方向の繊維の分離を防ぐために、弧状の生体吸収性マトリックスに埋め込まれている。生体吸収性の円周方向および直交方向の繊維は、天然の半月板組織と実質的に同じ三次元の形状および配置を定義します。人工半月板足場は、前端、後端、および前端と後端との間の湾曲した経路を規定するそれらの間の中間セクションからなる。さらに、円周方向の生体吸収性繊維のネットワークは、湾曲した経路に沿って前端と後端の間に伸び、足場の前端と後端を出て、それぞれの前端と後端の取り付けセグメントを形成する。前部および後部の取り付けセグメントは、近位領域、遠位領域、長さ、および外面を有する。

一実施形態では、前部および後部の取り付けセグメントの少なくとも１つの外面は、ポリマーでコーティングされている。別の実施形態では、ポリマー繊維は、前部および後部の取り付けセグメントのうちの少なくとも１つの外面の少なくとも一部の周りに巻かれている。さらに別の実施形態では、ポリマー繊維は、人工半月板足場の前端、後端、または中間部分の少なくとも一部の周りに巻かれている。さらに別の実施形態では、前部および後部の取り付けセグメントのうちの少なくとも１つの近位領域と遠位領域との間に開口部が存在する。一実施形態では、前部および後部の取り付けセグメントの少なくとも１つの遠位領域に固定構成要素が取り付けられる。

図１は、取り付けセグメント上にポリマーコーティングを施した人工半月板足場の上面図である。 図２は異なる長さの取り付けセグメント上にポリマーコーティングを施した人工半月板足場の上面図である。 図３は、取り付けセグメント上にポリマー繊維が巻かれている人工半月板足場の上面図である。 図４は、取り付けセグメント上にポリマースリーブを備えた人工半月板足場の上面図である。 図５は、取り付けセグメントに開口を有する人工半月板足場の上面図である。 図６Ａは、ねじ山付きの固定構成要素に結合された取り付けセグメントを備えた人工半月板足場の上面図である。 図６Ｂは、リブ付き表面を備えた固定構成要素に結合された取り付けセグメントを備えた人工半月板足場の上面図である。 図６Ｃは、フランジ付き表面を備えた固定構成要素に結合された取り付けセグメントを備えた人工半月板足場の上面図である。 図７は、足場の弓形部分にポリマー繊維が巻かれている人工半月板足場の上面図である。

弧状の生体吸収性マトリックス１０に埋め込まれた円周方向のポリマー繊維２３および直交するポリマー繊維１４の強化ネットワークを含む人工半月板足場１の一態様が図１に示されている。「円周方向ポリマー繊維」という用語は、足場の中間部分に沿って足場の前端と後端との間に延在し、少なくとも部分的に円周軸に実質的に平行に配置される繊維を指す。「直交ポリマー繊維」という用語は、円周方向のポリマー繊維をさまざまな角度で交差して、それらが分離しないようにする繊維を指す。円周のポリマー繊維が分離しないようにすることで、インプラントの耐久性と寿命が向上します。便宜上、「円周方向繊維ネットワーク」および「直交繊維ネットワーク」という用語は、本明細書では、それぞれ、複数の円周方向繊維または複数の直交繊維を指すために使用され得る。足場１は、前端１１、後端１２、および前端１１と後端１２との間の中間部分１３とを含む。中間部分１３は本質的に弧状であり、前端１１と後端１２との間の湾曲した経路を規定する。足場の形状および配置は、天然のヒト半月板の形状および配置に基づいており、したがって、足場１は、一般的に、くさび状の断面を有するｃ字形の円盤を形成する。円周方向繊維２３の強化ネットワークは、足場１の前端１１と後端１２との間に延在し、さらに延在して、前部取り付けセグメント１２１および後部取り付けセグメント１２２を形成する。取り付けセグメント１２１、１２２は、足場１の中心軸ＣＡにほぼ平行に延びる。取り付けセグメント１２１は、前端１１から先細りのホーン部分１２３を通って延長端１２５まで延びる繊維２３によって形成される。同様に、取り付けセグメント１２２は、後端１２から先細りのホーン部分１２４を通って延長端１２６まで延びる繊維２３によって形成される。ホーン１２３、１２４は、骨トンネルを介した取り付けセグメント１２１、１２２の配置に対応し、足場１に関節が衝突するのを防ぎます。細長い取り付けセグメント１２１、１２２は、近位領域１２８、遠位領域１２９、長さＬ、および外面Ｓを有する。

取り付けセグメント１２１、１２２は、骨トンネル（図示せず）の全長を横断するように構成される。これにより、取り付けセグメント１２１、１２２が骨トンネルを通って延在し、次に干渉ねじ（図示せず）などを使用して脛骨に固定される固定方法が可能になる。これにより、より堅固なアタッチメントが提供されます。しかしながら、干渉ねじの使用は、先細りホーン部分１２３を通って取り付けセグメント１２１、１２２に延びる延長繊維２３を潜在的に損傷する可能性がある。本明細書に記載および示される本発明は、これらの繊維への損傷が発生する可能性を低減または排除する。

一実施形態では、前部取り付けセグメント１２１または後部取り付けセグメント１２２の少なくとも１つの外面Ｓは、繊維２３を保護するためのコーティング１３０を有する。一実施形態では、コーティング１３０は、噴霧プロセスによって塗布されるポリマーである。一実施形態では、コーティングは、ポリマーを含む溶液に取り付けセグメント１２１、１２２を浸漬し、それを溶液から除去し、湿度および温度の制御された条件下で乾燥させることによって適用される。一実施形態では、コーティング１３０は、ポリ（乳酸）およびポリグリコール酸、ポリ（４－ヒドロキシブチレート）、ポリジオキサン、ポリオキサレート、ポリラクトン、ポリエステルヒドロゲル、ならびにポリグリコリドおよびポリラクチドのコポリマーからなる群から選択される吸収性ポリマーである。一実施形態では、コーティング１３０の厚さは、０．１０ｍｍより大きく、５．０ｍｍ未満である。一実施形態では、ポリマーコーティング１３０はコラーゲンでコーティングされている。図２に示される人工半月板足場２０の一実施形態では、前部取り付けセグメント２２１の長さＬａは、後部取り付けセグメント２２２の長さＬｐよりも大きい。別の実施形態（図示せず）では、前部取り付けセグメント２２１の長さＬａは、後部取り付けセグメント２２２の長さＬｐよりも短い。

図３に示される人工半月板足場３０の一実施形態では、細長い取り付けセグメント３２１、３２２は、近位領域３２８、遠位領域３２９、長さＬ、外面Ｓ、および前部取り付けセグメント３２１と後部取り付けセグメント３２２の外面Ｓの少なくとも一部の周りに巻かれたポリマー繊維３１０を有する。一実施形態では、ポリマー繊維３１０は、接着剤（図示せず）によって外面Ｓに取り付けられている。別の実施形態では、コラーゲンコーティング（図示せず）がポリマー繊維３１０の上に配置される。別の実施形態では、ポリマー繊維３１０は、取り付けセグメント３２１および３２２の近位領域３２８および遠位領域３２９の周りに結び目を結ぶために、ポリマー繊維３１０を使用することによって外面Ｓに固定される。さらに別の実施形態では、ポリマー繊維３１０は、取り付けセグメント３２１および３２２を含む繊維３２３の間および周囲に巻かれている。一実施形態では、ポリマー繊維３１０の直径は、０．０５ｍｍから１ｍｍの間である。一実施形態では、ポリマー繊維３１０は、ポリ（乳酸）およびポリグリコール酸、ポリ（４－ヒドロキシブチレート）、ポリジオキサン、ポリオキサレート、ポリラクトン、ポリエステルヒドロゲル、ならびにポリグリコリドとポリラクチドのコポリマーからなる群から選択される吸収性ポリマーから構成される。図７に示される人工半月板足場７０の一実施形態では、ポリマー繊維７１は、足場７０の弓形部分７５を形成する繊維７３を保護するために使用される。ポリマー繊維７１は、弓形部分７５の穴７４を介してひもで結ばれ、前端７６、後端７８、および中間部分７７に形成された結び目７９によって固定することができる。

図４に示される人工半月板足場４０の一実施形態では、細長い取り付けセグメント４２１、４２２は、近位領域４２８、遠位領域４２９、長さＬ、外面Ｓ、および前部取り付けセグメント４２１および後部取り付け４２２セグメントの少なくとも１つの外面Ｓを覆う円筒形ポリマースリーブ４１０を有する。一実施形態では、円筒形のポリマースリーブ４１０は、接着剤（図示せず）によって外面Ｓに取り付けられている。ポリマースリーブは、好ましくは、ポリ（乳酸）およびポリグリコール酸、ポリ（４－ヒドロキシブチレート）、ポリジオキサン、ポリオキサレート、ポリラクトン、ポリエステルヒドロゲル、ならびにポリグリコリドおよびポリラクチドのコポリマーからなる群から選択される吸収性ポリマーから構成される。一実施形態では、ポリマースリーブ４１０の厚さは、０．１ｍｍから２．０ｍｍの間である。別の実施形態では、ポリマースリーブ４１０は多孔性であり、平均孔径は０．１ｍｍから１ｍｍの間である。

図５に示される人工半月板足場５０の一実施形態では、細長い取り付けセグメント５２１、５２２は、近位領域５２８、遠位領域５２９、長さＬ、外面Ｓ、および細長い取り付けセグメント５２１および５２２の近位領域５２８と遠位領域５２９との間に存在する開口部５１０を有する。開口部５１０は、外科医が細長い取り付けセグメントを脛骨に配置するのをさらに支援するために、縫合糸を通すために使用できる。一実施形態では、開口部５１０は、ポリ（乳酸）およびポリグリコール酸、ポリ（４－ヒドロキシブチレート）、ポリジオキサン、ポリオキサレート、ポリラクトン、ポリエステルヒドロゲル、およびポリグリコリドとポリラクチドのコポリマーからなる群から選択される吸収性ポリマーからなる、直径１ｍｍ～５ｍｍの円形または楕円形のリングである。一実施形態では、開口部５１０は、接着剤（図示せず）によって取り付けセグメント５２１および５２２内に延びる繊維５２３に結合されている。別の実施形態では、開口部５１０は、Ｖｉｃｒｙｌ（商標）、ＰＤＳ（商標）、またはモノクリル（商標）などの外科手術で一般的に使用される吸収性縫合糸（図示せず）を使用して繊維５２３に縫い付けられる。

図６Ａに示される人工半月板足場６０の一実施形態では、細長い取り付けセグメント６２１、６２２は、近位領域６２８、遠位領域６２９、長さＬ、外面Ｓ、および前部および後部取り付けセグメント６２１および６２２の遠位領域に取り付けられた固定構成要素６１０を有する。固定構成要素６１０は、取り付けセグメント６２１が通過するための開口部６１２を有する。固定構成要素６１０はまた、取り付けセグメントを固定構成要素に結合することを可能にするための管腔（図示せず）を有する。この固定は、シアノアクリレートやフィブリン接着剤などの接着剤を使用して行うことができます。ねじ面６１１は、固定構成要素６１０を骨トンネルにねじ込むことを可能にする。図６Ｂに示される一実施形態では、固定構成要素６２０は、取り付けセグメント６２１の一部を受け入れるための開口部６３０を有する。リブ付き表面６３１は、固定構成要素６２０を骨トンネルに押し込むことを可能にする。リブ付き表面６３１は、取り付けセグメント６２１の引き抜きを防止する。固定構成要素６２０はまた、取り付けセグメント６２１が固定構成要素６２０内にスライド可能に係合することを可能にするスリット６３２を有し得る。図６Ｃに示される一実施形態では、固定構成要素６４０は、取り付けセグメント６２１の一部を受け入れるための開口部６４１を有する。リブ付き表面６４１は、固定構成要素６４０を骨トンネルに押し込むことを可能にする。リブ付き表面６４１は、骨トンネルからの取り付けセグメント６２１の引き抜きを防止する。取り付けセグメント６２１が固定構成要素６４０内にスライド可能に係合することを可能にするスリット６４２に加えて、固定構成要素６４０はまた、骨トンネル内に固定構成要素をさらに固定することを防ぐために少なくとも１つのフランジ６４４を有する。一実施形態では、少なくとも１つのフランジが、固定構成要素６４０の管腔（図示せず）内に存在し、これは、取り付けセグメント６２１が固定構成要素６４０から滑り出るのを防ぐであろう。

人工半月板足場の一実施形態では、一方の取り付けセグメント上の固定構成要素は、他方の取り付けセグメント上の固定構成要素とは異なる。例えば、後部取り付けセグメントは、図６Ｂに示されるような骨トンネルに押し込まれる固定構成要素に結合される一方で、前方取り付けセグメントは、図６Ａに示されるようなねじ山付き固定構成要素に結合され得る。ある実施形態では、図６Ａ、６Ｂ、および６Ｃに示される固定構成要素は、ポリ（乳酸）およびポリグリコール酸、ポリ（４－ヒドロキシブチレート）、ポリジオキサン、ポリオキサレート、ポリラクトン、ポリエステルヒドロゲル、およびポリグリコリドとポリラクチドのコポリマーからなる群から選択される吸収性ポリマーから構成される。一実施形態では、図６Ａ、６Ｂ、および６Ｃに示される固定構成要素は、ステンレス鋼、ニチノール、タンタル、またはチタンからなる群から選択される金属からなる。

図１～７を参照すると、人工半月板足場の弓状の生体吸収性マトリックス１０は、コラーゲンおよびヒアルロン酸で構成されている。一実施形態では、マトリックス１０は、繊維間スペースのすべてを満たし、取り付けセグメントを含む足場全体をコーティングする。一実施形態では、マトリックス１０は、人工半月板足場の弓形部分の繊維間空間のみを満たす。一実施形態では、コラーゲンは、ウシ腱から精製されたＩ型コラーゲンである。一実施形態では、コラーゲンおよびヒアルロン酸マトリックスの酸性分散液が、上記の凍結乾燥された足場の繊維間空間に押し込まれる。一実施形態では、マトリックス内のコラーゲンは、デヒドロサーマル架橋または紫外線などの物理的処理で架橋される。あるいは、コラーゲンの化学的架橋は、アルデヒドまたはカルボジイミドを使用することによって達成することができる。一実施形態では、カルボジイミドは、ＥＤＣとしても知られている１－エチル－３－（３－ジメチルアミノプロピル）カルボジイミドである。

人工半月板足場の術後画像化および評価は、外科医および患者の両方にとって重要である。人工半月板足場の一実施形態では、弓状の生体吸収性マトリックスは、ヨウ素、バリウム、タンタル、ビスマス、または金などの放射線不透過性材料を含む。人工半月板足場の一実施形態では、弓状の生体吸収性マトリックスは、多血小板血漿または哺乳類細胞を含む。人工半月板足場の一実施形態では、弓状の生体吸収性マトリックスは、抗菌剤、抗生物質、または抗真菌薬を含む。人工半月板足場の一実施形態では、弓状の生体吸収性マトリックスは、骨誘導体またはリン酸カルシウム化合物を含む。一実施形態では、マトリックスは、同種移植片、自家移植片、または異種移植片の供給源からの骨誘導体から構成される。一実施形態では、リン酸カルシウム化合物は、ヒドロキシアパタイトまたはリン酸三カルシウムである。一実施形態では、リン酸三カルシウム化合物は、ベータリン酸三カルシウムである。

本明細書の本発明は、特定の実施形態を参照して説明されてきたが、これらの実施形態は、本発明の原理および用途の単なる例示であることが理解されるべきである。したがって、例示的な実施形態に多くの修正を加えることができ、以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成を考案することができることを理解されたい。

Claims (29)

1. 人工半月板足場であって、
   弧状の生体吸収性マトリックスと、
   前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれている円周方向の生体吸収性繊維のネットワークと、
   前記円周方向の繊維ネットワークの分離を防ぐために前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれた直交する生体吸収性繊維のネットワークと、を有し、
   前記生体吸収性の円周方向繊維および前記生体吸収性の直交繊維は、前記マトリックスの三次元形状および配置と実質的に同じ三次元形状および配置を有し、
   前記足場は、前端、後端、および前記前端と前記後端の間の湾曲した経路をそれらの間に規定する中間部分とを備え、
   前記円周方向生体吸収性繊維のネットワークは、前記湾曲の前記経路に沿って前記前端と前記後端の間に延び、前記足場の前記前端と前記後端を出てそれぞれの前部と後部取り付けセグメントを形成し、
   前記前部取り付けセグメントおよび後部取り付けセグメントは、近位領域、遠位領域、長さ、および外面を備え、
   前記前部取り付けセグメントおよび前記後部取り付けセグメントの少なくとも一つの前記外面は、ポリマーでコーティングされている人工半月板足場。
2. 前記ポリマーは吸収性である請求項１に記載の人工半月板足場。
3. 前記前部取り付けセグメントの長さは、前記後部取り付けセグメントの長さより短い請求項１に記載の人工半月板足場。
4. 人工半月板足場であって、
   弧状の生体吸収性マトリックスと、
   前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれている円周方向の生体吸収性繊維のネットワークと、
   前記円周方向の繊維ネットワークの分離を防ぐために前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれた直交する生体吸収性繊維のネットワークと、を有し、
   前記生体吸収性の円周方向繊維および前記生体吸収性の直交繊維は、前記マトリックスの三次元形状および配置と実質的に同じ三次元形状および配置を有し、
   前記足場は、前端、後端、および前記前端と前記後端の間の湾曲した経路をそれらの間に規定する中間部分とを備え、
   前記円周方向生体吸収性繊維のネットワークは、前記湾曲の前記経路に沿って前記前端と前記後端の間に延び、前記足場の前記前端と前記後端を出てそれぞれの前部と後部取り付けセグメントを形成し、
   前記前部取り付けセグメントおよび後部取り付けセグメントは、近位領域、遠位領域、長さ、および外面を備え、
   前記前部取り付けセグメントおよび前記後部取り付けセグメントの少なくとも一つの外面の少なくとも一部の周りにはポリマー繊維が巻かれている人工半月板足場。
5. 前記前部取り付けセグメントおよび前記後部取り付けセグメントの少なくとも一つの外面の少なくとも一部の周りに巻かれている前記ポリマー繊維は吸収性である請求項４に記載の人工半月板足場。
6. 前記前部取り付けセグメントの長さは、前記後部取り付けセグメントの長さより短い請求項４に記載の人工半月板足場。
7. 人工半月板足場であって、
   弧状の生体吸収性マトリックスと、
   前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれている円周方向の生体吸収性繊維のネットワークと、
   前記円周方向の繊維ネットワークの分離を防ぐために前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれた直交する生体吸収性繊維のネットワークと、を有し、
   前記生体吸収性の円周方向繊維および前記生体吸収性の直交繊維は、前記マトリックスの三次元形状および配置と実質的に同じ三次元形状および配置を有し、
   前記足場は、前端、後端、および前記前端と前記後端の間の湾曲した経路をそれらの間に規定する中間部分とを備え、
   前記円周方向生体吸収性繊維のネットワークは、前記湾曲の前記経路に沿って前記前端と前記後端の間に延び、前記足場の前記前端と前記後端を出てそれぞれの前部と後部取り付けセグメントを形成し、
   前記前部取り付けセグメントおよび後部取り付けセグメントは、近位領域、遠位領域、長さ、および外面を備え、
   前記前部取り付けセグメントおよび前記後部取り付けセグメントの少なくとも一つの前記外面の少なくとも一部は、ポリマースリーブで覆われている人工半月板足場。
8. 前記ポリマースリーブは、吸収性である請求項７に記載の人工半月板足場。
9. 前記前部取り付けセグメントの長さは、前記後部取り付けセグメントの長さより短い請求項７に記載の人工半月板足場。
10. 人工半月板足場であって、
    弧状の生体吸収性マトリックスと、
    前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれている円周方向の生体吸収性繊維のネットワークと、
    前記円周方向の繊維ネットワークの分離を防ぐために前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれた直交する生体吸収性繊維のネットワークと、を有し、
    前記生体吸収性の円周方向繊維および前記生体吸収性の直交繊維は、前記マトリックスの三次元形状および配置と実質的に同じ三次元形状および配置を有し、
    前記足場は、前端、後端、および前記前端と前記後端の間の湾曲した経路をそれらの間に規定する中間部分とを備え、
    前記円周方向生体吸収性繊維のネットワークは、前記湾曲の前記経路に沿って前記前端と前記後端の間に延び、前記足場の前記前端と前記後端を出てそれぞれの前部と後部取り付けセグメントを形成し、
    前記前部取り付けセグメントおよび後部取り付けセグメントは、近位領域、遠位領域、長さ、および外面を備え、
    前記前部取り付けセグメントおよび前記後部取り付けセグメントの少なくとも一つの前記近位領域および前記遠位領域の間に開口部が存在する人工半月板足場。
11. 前記前部取り付けセグメントの長さは、前記後部取り付けセグメントの長さより短い請求項１０に記載の人工半月板足場。
12. 前記開口部は、ポリマー円形リングからなる請求項１０に記載の人工半月板足場。
13. 前記ポリマー円形リングは、吸収性である請求項１１に記載の人工半月板足場。
14. 前記開口部を通過する縫合糸をさらに含む請求項１０～請求項１３に記載の人工半月板足場。
15. 人工半月板足場であって、
    弧状の生体吸収性マトリックスと、
    前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれている円周方向の生体吸収性繊維のネットワークと、
    前記円周方向の繊維ネットワークの分離を防ぐために前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれた直交する生体吸収性繊維のネットワークと、を有し、
    前記生体吸収性の円周方向繊維および前記生体吸収性の直交繊維は、前記マトリックスの三次元形状および配置と実質的に同じ三次元形状および配置を有し、
    前記足場は、前端、後端、および前記前端と前記後端の間の湾曲した経路をそれらの間に規定する中間部分とを備え、
    前記円周方向生体吸収性繊維のネットワークは、前記湾曲の前記経路に沿って前記前端と前記後端の間に延び、前記足場の前記前端と前記後端を出てそれぞれの前部と後部取り付けセグメントを形成し、
    前記前部取り付けセグメントおよび後部取り付けセグメントは、近位領域、遠位領域、長さ、および外面を備え、
    前記前部取り付けセグメントおよび前記後部取り付けセグメントの少なくとも一つの遠位端に固定構成要素が取り付けられている人工半月板足場。
16. 前記前部取り付けセグメントの長さは、前記後部取り付けセグメントの長さより短い請求項１５に記載の人工半月板足場。
17. 前記固定構成要素は、タンタル、ステンレス鋼、ニチノール、およびチタンからなる群から選択される金属から構成される請求項１５に記載の人工半月板足場。
18. 前記固定構成要素は、中空のポリマーねじである請求項１５に記載の人工半月板足場。
19. 前記中空のポリマーねじが吸収性である請求項１８に記載の人工半月板足場。
20. 人工半月板足場であって、
    弧状の生体吸収性マトリックスと、
    前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれている円周方向の生体吸収性繊維のネットワークと、
    前記円周方向の繊維ネットワークの分離を防ぐために前記マトリックスから独立し前記マトリックスに埋め込まれた直交する生体吸収性繊維のネットワークと、を有し、
    前記生体吸収性の円周方向繊維および前記生体吸収性の直交繊維は、前記マトリックスの三次元形状および配置と実質的に同じ三次元形状および配置を有し、
    前記足場は、前端、後端、および前記前端と前記後端の間の湾曲した経路をそれらの間に規定する中間部分とを備え、
    前記前端、前記後端、または前記中間部分の少なくともいずれかの部位の周りにポリマー繊維が巻き回され、
    前記円周方向生体吸収性繊維のネットワークは、前記湾曲の前記経路に沿って前記前端と前記後端の間に延び、前記足場の前記前端と前記後端を出てそれぞれの前部と後部取り付けセグメントを形成し、
    前記前部取り付けセグメントおよび後部取り付けセグメントは、近位領域、遠位領域、長さ、および外面を備える人工半月板足場。
21. 前記マトリックスは、たんぱく質、プロテオグリカン、生体適合性合成ポリマー、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される材料から形成される請求項１～請求項２０に記載の人工半月板足場。
22. 前記タンパク質はコラーゲンである請求項２１に記載の人工半月板足場。
23. 前記コラーゲンが架橋されている請求項２２に記載の人工半月板足場。
24. 前記マトリックスが、ヨウ素、バリウム、タンタル、ビスマス、または金を含む放射線不透過性材料からなる請求項１～請求項２０に記載の人工半月板足場。
25. 前記マトリックスが、多結小板血漿または哺乳類細胞からなる請求項１～請求項２０に記載の人工半月板足場。
26. 前記マトリックスが、抗菌剤、抗生物質、または抗真菌剤からなる請求項１～請求項２０に記載の人工半月板足場。
27. 前記マトリックスは、骨誘導体、リン酸-カルシウム化合物からなる請求項１～請求項２０に記載の人工半月板足場。
28. 前記リン酸－カルシウム化合物は、ヒドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、またはベータリン酸三カルシウムである請求項２７に記載の人工半月板足場。
29. 前記骨誘導体は、同種移植片、自家移植片または異種移植片に由来する請求項２７に記載の人工半月板足場。

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