JP2023500568A - 空中配布可能な通信デバイス - Google Patents

Abstract

本発明は、外部通信ノードとの無線通信用に構成された１つまたはそれ以上のジャイロシュートおよび通信モジュールを含む空中配布可能な通信デバイス（ＡＣＣＤ）に関するものである。通信モジュールは、同様の空中配布可能な通信デバイスとのメッシュネットワークタイプの通信用に、または衛星ネットワークなどの広域ネットワークへのゲートウェイタイプの通信デバイスとして構成することができる。ＡＣＣＤは、遠隔エリアおよび／または災害エリアなどの通常の通信ネットワークがダウンしているエリアに展開するためのものである。ＡＣＣＤは、航空機または宇宙船から展開できる。ＡＣＣＤは、浄水機器、充電機器などの非常用機器と共にさらに構成することができる。【選択図】図１

Description

発明の分野
本発明は、空中配布可能な通信デバイス（aerially distributable communications device）、特に、遠隔エリアまたは電力および／または通信が無効にされているエリアに通信ネットワークを設定するための空中配布可能な通信デバイスに関する。

本発明は、主に災害管理で使用するために開発されたものであり、本出願を参照して以下に説明する。しかしながら、本発明は、この特定の使用分野に限定されず、特に遠隔エリアでの多種多様な用途での使用に適用することができることが理解されるであろう。

発明の背景
現在、自然災害が発生すると、インフラストラクチャ、特に通信インフラストラクチャが中断される可能性がある。これは、通信ネットワークへの電力供給の中断、または通信ハードウェアの物理的な破壊が原因である可能性がある。

信頼性の高い通信インフラストラクチャの不足によって、復旧と管理の作業が中断される可能性がある。自然災害のために努力している人々はまた、彼らを助けることができる当局に彼らの状況を伝えるのが難しいと感じている。

回転シュートおよび／または無動力オートジャイロとしても知られるジャイロシュートは既知であり、ジャイロシュートの自転を生成するように動作するブレードの１つまたはそれ以上のセットを含む無動力伝達手段である。ジャイロシュートの自転は、翼型（aerofoil）ブレードを横切る空気の動きから揚力を生み出す。さらに、ジャイロシュートが空中を落下するときに、ブレードは鉛直方向に上向きに作用する抗力を生成する。ジャイロシュートに作用してゆっくりと落下させる鉛直力は、通常、中心軸を中心に回転して揚力を生み出すブレードを横切る気流と、抗力を生成する、ジャイロシュートが空中を下向きに落下する際の鉛直方向の気流との組み合わせによって生成される。

本発明は、従来技術の欠陥の少なくともいくつかを克服または実質的に改善する、または少なくとも代替物を提供する、空中配布可能な通信デバイスを提供しようとするものである。

本明細書で先行技術情報が参照される場合、そのような参照は、その情報がオーストラリアまたはあらゆる他の国における当技術分野の共通の一般的な知識の一部を形成することを認めるものではないことを理解すべきである。

発明の概要
第１の態様によれば、本発明は、通信ネットワークのノードとして空中展開するための空中配布可能な通信デバイスであって、空中配布通信モジュール（aerially distributed communications module）は、
ａ．ブレードの少なくとも１つ以上（at least one or more）のセットを含むジャイロシュートであって、ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、ジャイロシュートの自転を誘導するように構成された自転部分を含む、ジャイロシュートと、
ｂ．外部通信ノードとの無線通信用に構成された通信モジュールと
を含む、空中配布可能な通信デバイスに存すると言うことができる。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、空中を落下するときに自転および揚力を誘導するように構成されている。

一実施形態では、ジャイロシュートは本体を含む。

一実施形態では、本体はハブを含む。

一実施形態では、本体は中空構造を含む。

一実施形態では、中空構造はハブに接続されている。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、空中を落下するときに鉛直摩擦力または抗力を生成するように構成されている。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、空中を落下するときに、ジャイロシュートを横切って鉛直に移動する抵抗または空気摩擦から鉛直力を生成するように構成されている。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、空中を落下するときに、ブレードの少なくとも１つ以上のセットを横切って移動する気流から生成される揚力から鉛直力を生成するように構成されている。

一実施形態では、ブレードのセットのブレードは、それらの長さに沿って翼形（aerofoil shape）を少なくとも部分的に画定する。

一実施形態では、自転部分は、ジャイロシュートが空中を下向きに落下しているときに揚力を生成するように構成され、揚力は、ジャイロシュートに回転モーメントを生成するための少なくとも１つの成分を含む。

一実施形態では、翼形のピッチは、ブレードの長さに沿って可変である。

一実施形態では、自転部分のピッチは、水平より下の迎え角で構成されている。

一実施形態では、自転部分のピッチは、ジャイロシュートが空中を落下して平衡にあるとき、水平より下の迎え角で構成されている。

一実施形態では、ジャイロシュートは複数のブレードを含む。

一実施形態では、ジャイロシュートは３つのブレードを含む。

一実施形態では、ブレードは、ハブで互いに接続されている。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つ以上のセットがハブに堅固に接続されている。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つ以上のセットがハブに回転接続されて、ハブの周りを自由に回転する。

一実施形態では、通信モジュールは、少なくとも部分的にハブ内に配置されている。

一実施形態では、ジャイロシュートは中空構造を含む。

一実施形態では、中空構造は対称的である。

一実施形態では、中空構造は、
ａ．円筒形構造、
ｂ．正三角形構造、
ｃ．正方形構造、
ｄ．六角形構造、および、
ｅ．多角形構造
から選択される１つまたはそれ以上である。

一実施形態では、中空構造はセグメント化されている。

一実施形態では、少なくとも１つ以上のブレードが中空構造のセグメントに接続されている。

一実施形態では、ブレードは、中空構造の各セグメントに結合されている。

一実施形態では、少なくとも１つ以上のブレードは、垂直フィンに結合されている。

一実施形態では、複数の垂直フィンは共に、セグメント化された中空構造を構成する。

一実施形態では、少なくとも１つ以上の垂直フィンは、断面が翼形である。

一実施形態では、少なくとも１つ以上の垂直フィンの翼形が使用中に水平方向に流線形になるように構成されている。

一実施形態では、少なくとも１つ以上の垂直フィンの翼形は、使用中に鉛直方向に流線形になるように構成されている。

一実施形態では、中空構造は、湾曲した頂（curved vertices）を含む。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つは、円筒形構造に堅固に接続されている。

一実施形態では、ブレードのすべては、円筒形構造に堅固に接続されている。

一実施形態では、円筒形構造は、気流の主柱として円筒形構造を通して気流を案内するように構成されている。

一実施形態では、通信モジュールは、少なくとも部分的に円筒形構造に配置されている。

一実施形態では、ジャイロシュートは環状フランジを含む。

一実施形態では、環状フランジは、中空構造から外向きに延在する。

一実施形態では、通信モジュールは、少なくとも部分的にハブ内に配置されている。

一実施形態では、環状フランジは、円筒形構造から外向きに延在する。

一実施形態では、環状フランジは、円筒形構造の上縁部から外向きに延在する。

一実施形態では、環状フランジは、湾曲した上面を含む。

一実施形態では、環状フランジは翼形である。

一実施形態では、湾曲した上面は翼形である。

代替の実施形態では、環状フランジは平坦な上面を含む。

一実施形態では、環状フランジの上面は、内縁部および外縁部を画定する。

一実施形態では、環状フランジの上面の内縁部は、外縁部よりもさらに下向きに延在する。

一実施形態では、環状フランジは、湾曲した下面を含む。

代替の実施形態では、環状フランジは平坦な下面を含む。

一実施形態では、平坦な下面は、外側の垂直面とある角度で交差する。

一実施形態では、環状フランジの下面は、外縁部を含む。

一実施形態では、環状フランジの下面は、内縁部を含む。

一実施形態では、環状フランジの下面は、円筒形構造の外面に対して接線方向に延在する。

一実施形態では、環状フランジの下面は、円筒形構造の外面から外向きに離れて湾曲している。

一実施形態では、環状フランジの平坦な上面は、半径方向の平面で見たときに、円筒形構造の内面に対して鈍角で延在する。

一実施形態では、環状フランジの湾曲した上面は、使用中の湾曲した上面を横切って半径方向外向きに流れるように気流の主柱を誘導するように構成されている。

一実施形態では、ジャイロシュートは、少なくとも１つ以上の制御面を含む。

一実施形態では、環状フランジは、少なくとも１つ以上の可動制御面を含む。

一実施形態では、制御面は、環状フランジの位置を再構成するために可動であるように構成されたフランジ制御面を含む。

一実施形態では、環状フランジ上の少なくとも１つ以上の可動フランジ制御面は、中空構造の上端部の周りで回転可能である。

一実施形態では、環状フランジは、中空構造に対して枢動可能である。

一実施形態では、環状フランジはセグメント化されている。

一実施形態では、環状フランジの各セグメントは、中空構造のセグメントに結合されている。

一実施形態では、環状フランジは、枢動装置（pivoting arrangement）を含む。

一実施形態では、枢動装置は、
ａ．ヒンジ、
ｂ．フラップ、および、
ｃ．あらゆる他の適切な枢動装置
から選択される１つまたはそれ以上である。

一実施形態では、ブレードの１つまたはそれ以上のセットは、少なくとも１つ以上の可動ブレード制御面を含む。

一実施形態では、少なくとも１つ以上の制御面は、少なくとも１つ以上の制御モータを含む。

一実施形態では、制御モータは、コントローラによって制御可能である。

一実施形態では、制御モータは、リモートコントローラから無線で制御可能である。

一実施形態では、空中配布可能な通信デバイスは、通信モジュールの下方に延在する少なくとも１つ以上の脚部を含む。

一実施形態では、脚部は弾力性がある。

一実施形態では、脚部はばね鋼で構成されている。

一実施形態では、脚部は円筒形構造から延在する。

一実施形態では、通信モジュールはコントローラを含む。

一実施形態では、ジャイロシュートは、少なくとも１つ以上の翼型ブレードを含む。

一実施形態では、ジャイロシュートはブレードの単一のセットを含む。

一実施形態では、少なくとも１つ以上のブレードは、自転誘導部分を含む。

一実施形態では、自転誘導部分は翼部（aerofoil portion）である。

一実施形態では、ジャイロシュートは、延長された後縁部分（trailing edge portion）を含む。

一実施形態では、ブレードの少なくとも１つ以上は、翼部および延長された後縁部（trailing edge）を含む。

一実施形態では、延長された後縁部は実質的に平面である。

一実施形態では、後縁部は、円筒形構造の上縁部と実質的に平行に延在する。

一実施形態では、翼部のピッチは水平より下方にある。

一実施形態では、翼部のピッチは、空中配布可能な通信デバイスが平衡にあるとき、水平より下方にある。

一実施形態では、翼部のピッチは可変である。

一実施形態では、翼部のピッチは、コントローラによって制御することができる。

一実施形態では、翼部のピッチは、空中配布可能な通信デバイスが平衡にあるとき、水平に対して使用中、０°～９０°の間である。

一実施形態では、翼部のピッチは、その長さに沿って水平から下方に０°～９０°の間で変化する。

一実施形態では、後縁部は、空中配布可能な通信デバイスが平衡および／または安定飛行にあるときに、使用中に実質的に水平方向に延在する。

一実施形態では、ジャイロシュートは、少なくとも複数のブレードセットを含む。

一実施形態では、ジャイロシュートは、ハブに取り付けられた複数の主に揚力を誘導するブレードを含む第１のブレードセットを含む。

一実施形態では、複数の揚力誘導ブレードは、ハブから半径方向に延在する。

一実施形態では、揚力誘導ブレードは、ジャイロシュートが平衡および／または安定飛行にあるときに使用中に一定のピッチを呈する（present）ように構成されている。

一実施形態では、揚力誘導ブレードは、実質的に水平であるピッチを含む。

一実施形態では、揚力誘導ブレードは、水平から下向きに０°～９０°の間のピッチを呈するように構成されている。

一実施形態では、第１のブレードセットは、中心軸に堅固に接続されている。

一実施形態では、第１のブレードセットは、中空構造に堅固に接続されている。

一実施形態では、第１のブレードセットと中空構造は同心である。

一実施形態では、ジャイロシュートは、主に回転力を誘導するブレードの第２のブレードセットを含む。

一実施形態では、回転誘導ブレードは、水平から下向きに０°～９０°の間のピッチを呈するように構成されている。

一実施形態では、回転誘導ブレードは、それらの長さに沿ってそれらのピッチを変化させるように構成されている。

一実施形態では、回転誘導ブレードは、長さに沿ってそれらのピッチを変化させて、水平から下向きに０°～９０°の間のピッチを呈するように構成されている。

一実施形態では、複数の回転誘導ブレードがハブに取り付けられている。

一実施形態では、複数の回転誘導ブレードは、ハブから半径方向に延在する。

一実施形態では、第２のブレードセットは、円筒形構造に対して所定の位置に固定されている。

一実施形態では、第１のブレードセットおよび第２のブレードセットは同心である。

一実施形態では、第２のブレードセットおよび円筒形構造は同心である。

代替の実施形態では、ジャイロシュートは、複数の逆回転ブレードセットを含む。

一実施形態では、複数の逆回転ブレードセットの少なくとも１つ以上は、中心軸の周りで自由に回転可能である。

一実施形態では、複数の逆回転ブレードセットの少なくとも１つ以上は、主に揚力を誘導するブレードを含む。

一実施形態では、少なくとも１つ以上のブレードセットの少なくとも１つ以上のブレードは、折り畳み可能なブレードである。

一実施形態では、折り畳み可能なブレードは、複数の折り畳みブレード部分および折り畳み機構を含む。

一実施形態では、折り畳み機構はばね式である。

一実施形態では、ブレードは、本体から取り外し可能であるように構成されている。

一実施形態では、ブレードは、コネクタ装置によって本体に取り外し可能に接続可能であるように構成されている。

一実施形態では、ブレードは、本体への取り外し可能な接続のためのコネクタ構造を含む。

一実施形態では、コネクタ装置は、
ａ．スピゴットおよびソケット装置、
ｂ．バヨネットフィッティング装置、
ｃ．スナップフィット装置、および／または、
ｉ．あらゆる他の適切なコネクタ装置
から選択される１つまたはそれ以上を含む。

通信モジュール
一実施形態では、通信モジュールは、
ａ．メッシュトポロジネットワーク、
ｂ．ポイントツーポイントネットワーク、
ｃ．ポイントツーマルチポイントネットワーク、
ｄ．スタートポロジネットワーク、および、
ｅ．あらゆる他の適切なトポロジネットワーク
から選択される１つまたはそれ以上における無線通信用に構成されている。

一実施形態では、通信モジュールは、少なくとも１つ以上のアンテナを含む。

一実施形態では、コントローラは、
ａ．データおよびソフトウェア命令を保存するためのデジタル記憶媒体、および、
ｂ．ソフトウェア命令によって指示されるように構成されたプロセッサ
から選択される少なくとも１つ以上を含む。

一実施形態では、デジタル記憶媒体は、プロセッサの動作を指示するためのソフトウェア命令で構成されている。

一実施形態では、通信モジュールは、少なくとも１つの受信機を含む。

一実施形態では、通信モジュールは、少なくとも１つの送信機を含む。

一実施形態では、通信モジュールは、少なくとも１つ以上のセンサを含む。

一実施形態では、少なくとも１つ以上のセンサは、
ａ．音センサ、
ｂ．近接センサ、
ｃ．加速度計、
ｄ．ジャイロスコープ、
ｅ．赤外線センサ、
ｆ．圧力センサ、
ｇ．超音波センサ、
ｈ．煙センサ、
ｉ．アルコールセンサ、
ｊ．タッチセンサ、
ｋ．色センサ、
ｌ．傾斜センサ、
ｍ．流量センサ、
ｎ．レベルセンサ、
ｏ．光センサ、
ｐ．温度センサ、
ｑ．湿度センサ、
ｒ．振動センサ、
ｓ．二酸化炭素センサ、酸素センサ、窒素センサ、およびメタンセンサを含むがこれらに限定されないガスセンサ、
ｔ．その他
から選択される１つまたはそれ以上を含む。

一実施形態では、通信モジュールは除湿機を含む。

一実施形態では、通信モジュールは、浄水デバイスを含む。

一実施形態では、除湿機は、空気中の湿気から水を生成するように構成されている。

一実施形態では、通信モジュールは、除湿機によって生成された水を貯蔵するための貯蔵タンクを含む。

一実施形態では、通信モジュールは、視覚的警報発生器を含む。

一実施形態では、視覚的警報発生器は光源である。

一実施形態では、光源はＬＥＤライトである。

一実施形態では、通信モジュールは、聴覚的（audial）警報発生器を含む。

一実施形態では、聴覚的警報発生器は、スピーカー、笛、およびブザーから選択される１つまたはそれ以上である。

一実施形態では、空中配布可能な通信デバイスは、電源を含む。

一実施形態では、電源は、電池およびコンデンサから選択される１つまたはそれ以上である。

一実施形態では、空中配布可能な通信デバイスは、発電装置を含む。

一実施形態では、発電装置は、少なくとも１つ以上のソーラーパネルである。

一実施形態では、コントローラは、ソーラーパネルによる電源の再充電を制御するように構成されている。

一実施形態では、コントローラは、ゲートウェイ通信デバイスへの通信を制御するように構成されている。

ソフトウェアプロセス
一実施形態では、ソフトウェア命令は、
ａ．外部の同様の通信ノードからの送信通信信号（transmitted communication signal）を受信する
ようにプロセッサに指示するように構成されている。

一実施形態では、ソフトウェア命令は、
ａ．外部の同様の通信ノードからの受信通信信号（received communication signal）を保存する
ようにプロセッサに指示するように構成されている。

一実施形態では、ソフトウェア命令は、
ａ．外部の同様の通信ノードから受信した受信通信信号を送信する
ようにプロセッサに指示するように構成されている。

一実施形態では、受信通信信号は、関連するタイムスタンプを含み、受信通信信号を保存および送信するステップは、それぞれ、関連するタイムスタンプを保存および送信するステップを含む。

一実施形態では、無線送信機および／または受信機（「トランシーバ」）は、以下のプロトコル：
ａ．近距離無線通信（ＮＦＣ）、
ｂ．Ｗｉ－Ｆｉ、
ｃ．Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ^ＴＭ、
ｄ．ＥｎＯｃｅａｎ、
ｅ．特定小電力（Specified Low-Power）（広帯域または狭帯域Ｗｉ－ＳＵＮを含む）、
ｆ．ＬｏＲａＷＡＮ、
ｇ．ＬｐＷＡＮ、および、
ｈ．あらゆる他の適切なプロトコル
から選択される１つまたはそれ以上を使用して低電力（low-power）および／または短距離無線通信用に構成されている。

一実施形態では、無線送信機および／または受信機は、以下のプロトコル：
ａ．衛星通信プロトコル、
ｂ．セルラー通信プロトコル、
ｃ．Ｗｉ－Ｆｉ、および、
ｄ．あらゆる他の適切プロトコル
から選択される１つまたはそれ以上を使用する高電力（high-power）および／または長距離無線通信用に構成されている。

熱シールド
一実施形態では、空中配布可能な通信デバイスは、宇宙船および衛星から選択される１つまたはそれ以上から展開するように構成されている。

一実施形態では、空中配布可能な通信デバイスは、使用中の大気圏に再突入する際に、ジャイロシュートおよび通信モジュールから選択される１つまたはそれ以上を遮蔽するための熱シールドを含む。

一実施形態では、熱シールドは複数の部分から構成されている。

一実施形態では、複数の部分が一緒になって、ジャイロシュートおよびアプリケーションモジュールを取り囲む。

一実施形態では、複数の部分の少なくとも１つ以上は耐熱性である。

一実施形態では、熱シールドは、上部と下部を含む。

一実施形態では、熱シールドは、複数の側部を含む。

一実施形態では、複数の側部は、ジャイロシュートおよび通信モジュールから選択される１つまたはそれ以上を囲むために互いに係合するように構成されている。

一実施形態では、下部は耐熱層を含む。

一実施形態では、耐熱層はセラミックで構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、再突入後に廃棄されるように構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、自転を誘導するように構成されている。

一実施形態では、熱シールドの複数の部分は、締結装置によって共に結合される。

一実施形態では、コントローラは、熱シールドの複数の部分を切り離すために締結装置を操作するように構成されている。

一実施形態では、コントローラは、
ａ．高度、
ｂ．速度、
ｃ．加速度、
ｄ．風速、
ｅ．温度、または、
ｆ．その他
から選択される１つまたはそれ以上を示すセンサから情報を受け取るように構成されている。

一実施形態では、コントローラは、熱シールドの複数の部分をいつ切り離すかを決定するために、センサから受け取った情報に従って締結装置を操作するように構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、複数の部分の結合部に外向きにかけられる（being thrown）ように構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、熱シールドをジャイロシュートおよび／または通信モジュールから押しのけるための少なくとも１つ以上の爆発装置を含む。

一実施形態では、熱シールドは、空中配布可能な通信デバイスの自転によって生成される遠心力によって、複数の部分の結合部に外向きにかけられるように構成されている。

一実施形態では、締結装置は、空中配布可能な通信デバイスに作用する力が閾値限界を超えた場合に壊れるように構成された少なくとも１つの壊れやすい締結部材を含む。

一実施形態では、熱シールドの複数の部分は、ラビリンスシールで互いに係合可能である。

一実施形態では、締結装置は、ロッキングピンを含む。

一実施形態では、ログインピン（login pin）は、部分のロッキング構造内で受け入れ可能であり、ロッキングピンは、部分を共にロックするように構成されている。

一実施形態では、コントローラは、ロッキング構造からロッキングピンを取り外すように構成されている。

複数のジャイロシュート
一実施形態では、空中配布可能な通信デバイスは、複数のジャイロシュートを含む。

一実施形態では、空中配布可能な通信デバイスは、複数のジャイロシュートを接続するフレームを含む。

一実施形態では、フレームは、ペイロードを支持するための支持構造を含む。

さらなる一態様によれば、本発明は、上記のような空中配布可能な通信デバイスの通信ネットワークに存すると言うことができる。

一実施形態では、通信ネットワークは、以下のネットワークトポロジ：
ａ．メッシュトポロジネットワーク、
ｂ．ポイントツーポイントネットワーク、
ｃ．ポイントツーマルチポイントネットワーク、
ｄ．スタートポロジネットワーク、および、
ｅ．あらゆる他の適切トポロジネットワーク
から選択される１つまたはそれ以上である。

一実施形態では、通信ネットワークは、通信ネットワークの外部の通信ノードへの通信のために構成されるゲートウェイ通信モジュールを含む。

一実施形態では、ゲートウェイ通信モジュールは、衛星通信ネットワークを介した衛星への衛星通信用に構成されている。

一実施形態では、ゲートウェイ通信モジュールは、中距離から長距離の通信プロトコルを介した通信用に構成されている。

一実施形態では、中距離から長距離の通信プロトコルは、
ａ．衛星通信プロトコル、
ｂ．セルラー通信プロトコル、
ｃ．Ｗｉ－Ｆｉ、および、
ｄ．あらゆる他の適切プロトコル
から選択される１つまたはそれ以上を含む。

さらなる一態様によれば、本発明は、通信ノードを展開する方法であって、前記方法は、
ａ．前記のような少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスを提供することと、
ｂ．航空機から少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスを展開することと
を含む、方法に存すると言うことができる。

一実施形態では、少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスを展開するステップは、ブレードの少なくとも１つ以上のセットの中心の周りの初期角速度で航空機から少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信ノード（aerially distributable communication node）を発射するステップを含む。

一実施形態では、少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスを展開するステップは、ブレードの少なくとも１つ以上のセットが実質的に水平面に整列された状態で、航空機から少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスまたはノードを発射するステップを含む。

一実施形態では、少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスを展開するステップは、空中配布可能な通信ノードの少なくとも１つの制御面を無線で制御して、それによって空中配布可能な通信ノードを好ましいエリアに誘導するステップを含む。

さらなる一態様によれば、本発明は、宇宙船から展開された後、および大気圏への再突入中に、記載の空中配布可能な通信デバイスを遮蔽するように構成された熱シールドに存すると言うことができる。

一実施形態では、熱シールドは複数の部分から構成されている。

一実施形態では、複数の部分が一緒になって、ジャイロシュートおよびアプリケーションモジュールを取り囲む。

一実施形態では、複数の部分の少なくとも１つ以上は耐熱性である。

一実施形態では、熱シールドは、上部と下部を含む。

一実施形態では、熱シールドは、複数の側部を含む。

一実施形態では、複数の側部は、ジャイロシュートおよび通信モジュールから選択される１つまたはそれ以上を囲むために互いに係合するように構成されている。

一実施形態では、下部は耐熱層を含む。

一実施形態では、耐熱層はセラミックで構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、再突入後に廃棄されるように構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、自転を誘導するように構成されている。

一実施形態では、熱シールドの複数の部分は、締結装置によって共に結合される。

一実施形態では、コントローラは、熱シールドの複数の部分を切り離すために締結装置を操作するように構成されている。

一実施形態では、コントローラは、
ａ．高度、
ｂ．速度、
ｃ．加速度、
ｄ．風速、
ｅ．温度、または、
ｆ．その他
から選択される１つまたはそれ以上を示すセンサから情報を受け取るように構成されている。

一実施形態では、コントローラは、熱シールドの複数の部分をいつ切り離すかを決定するために、センサから受け取った情報に従って締結装置を操作するように構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、複数の部分の結合部に外向きにかけられるように構成されている。

一実施形態では、熱シールドは、熱シールドをジャイロシュートおよび／または通信モジュールから押しのけるための少なくとも１つ以上の爆発装置を含む。

一実施形態では、熱シールドは、空中配布可能な通信デバイスの自転によって生成される遠心力によって、複数の部分の結合部に外向きにかけられるように構成されている。

一実施形態では、締結装置は、空中配布可能な通信デバイスに作用する力が閾値限界を超えた場合に壊れるように構成された少なくとも１つの壊れやすい締結部材を含む。

一実施形態では、熱シールドの複数の部分は、ラビリンスシールで互いに係合可能である。

一実施形態では、締結装置は、ロッキングピンを含む。

一実施形態では、ログインピンは、部分のロッキング構造内で受け入れ可能であり、ロッキングピンは、部分を共にロックするように構成されている。

一実施形態では、コントローラは、ロッキング構造からロッキングピンを取り外すように構成されている。

本発明はまた、本出願の明細書において個別にまたは集合的に言及または示される部品、要素、および機構（feature）、並びに前記部品、要素、または機構の任意の２つまたはそれ以上（two or more）の任意のまたはすべての組み合わせに広く存すると言うことができ、本発明が関連する技術で既知の均等物を有する特定の完全体（integer）が本明細書で言及される場合、そのような既知の均等物は、個別に記載されているかのように本明細書に組み込まれると見なされる。

本発明が関連する技術の当業者にとって、本発明の構造における多くの変更および大きく異なる実施形態および用途は、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく、それ自体を示唆する。本明細書の開示および説明は、純粋に例示的なものであり、いかなる意味においても限定することを意図するものではない。

本発明の他の態様も開示されている。

図面の簡単な説明
本発明の範囲内に入る可能性のある、あらゆる他の形態に関わらず、本発明の好ましい実施形態は、以下の添付の図面を参照して例としてのみ説明される。

図１は、空中配布可能な通信デバイスの第１の実施形態の上面斜視図を示す。 図２は、図１の空中配布可能な通信デバイスの上面図を示す。 図３は、図１の空中配布可能な通信デバイスの側面図を示す。 図４は、展開中の気流を示す、図１の空中配布可能な通信デバイスの側面切り取り図（side elevation cutaway view）を示す。 図５は、水平に傾けられたときの展開中の気流を示す、図１の空中配布可能な通信デバイスの側面切り取り図を示す。 図６は、空中配布可能な通信デバイスの第２の実施形態の上面斜視図を示す。 図７は、図６の空中配布可能な通信デバイスの上面図を示す。 図８は、図６の空中配布可能な通信デバイスの側面図を示す。 図９は、展開中の気流を示す、図６の空中配布可能な通信デバイスの側面切り取り図を示す。 図１０は、水平に傾けられたときの展開中の気流を示す、図６の空中配布可能な通信デバイスの側面切り取り図を示す。 図１１は、メッシュトポロジで情報を中継する空中配布可能な通信デバイスの通信ネットワークの概略図を示す。 図１２は、空中配布可能な通信デバイスの第３の実施形態の上面斜視図を示す。 図１３は、空中配布可能な通信デバイスの第４の実施形態の上面斜視図を示す。 図１４は、空中配布可能な通信デバイスの第５の実施形態の側面図を示す。 図１５は、通信モジュールの概略図を示す。 図１６は、図１４の空中配布可能な通信デバイスの第５の実施形態の上面斜視図を示す。 図１７は、熱シールド内の空中配布可能な通信デバイスの第６の実施形態の側面図を示す。 図１８は、図１７の熱シールド内の空中配布可能な通信デバイスの上面斜視分解図を示す。 図１９は、熱シールド内の空中配布可能な通信デバイスの第７の実施形態の側面切り取り図を示す。 図２０は、空中配布可能な通信デバイスの第７の実施形態の上面図を示す。 図２１は、図２０の空中配布可能な通信デバイスの上面斜視図を示す。 図２２は、空中配布可能な通信デバイスの第８の実施形態の上面斜視図を示す。 図２３は、図２２の空中配布可能な通信デバイスのブレードおよびハブの拡大切り取り図を示す。 図２４は、図２３の拡大切り取り図を示す。 図２５は、図２２のブレードの切り取り断面上面図を示す。 図２６は、空中配布可能な通信デバイスの第９の実施形態の上面斜視図を示す。 図２７は、空中配布可能な通信デバイスの第１０の実施形態の上面斜視図を示す。 図２８は、鉛直方向に流線形の翼断面を有する折り畳み可能なブレードおよびフィンの上面斜視図を示す。 図２９は、図２８のフィンの上面斜視図を示す。 図３０は、水平方向に流線形の翼断面を有するフィンの上面斜視図を示す。

実施形態の説明
以下の説明において、異なる実施形態における類似または同一の参照番号は、同一または類似の機構を示すことに留意すべきである。

本発明の第１の態様に係る空中配布可能な通信デバイスは、概して、数字１０００で示されている。本発明の第２の態様に係る通信ネットワークは、概して、数字２０００で示されている。

図４、図５、図９、および図１０では、気流は破線の矢印で示されている。

ここで、図を参照して説明すると、空中配布可能な通信デバイス１０００が提供される。空中配布可能な通信デバイス１０００は、ジャイロシュート１１００および通信モジュール１２００を含む。

ジャイロシュート１１００は、本体１６００およびブレードの１つまたはそれ以上のセットを含む。本体１６００は、ハブ１６１０を含むことができ、ブレードのセットを取り囲む中空構造を含むことができる。中空構造は垂直安定板として機能し、翼端渦を低減するように機能し、それによってブレードの揚力発生効率を高める。

空中配布可能な通信デバイス１０００は、以下でより詳細に説明されるように、航空機（図示せず）から展開するように構成されている。そのような展開を容易にするために、ジャイロシュート１１００は、空中配布可能な通信デバイス１０００の落下速度を遅くするために揚力を提供するように構成されている。揚力を生成するために、ジャイロシュート１１００は、以下でより詳細に説明されるように、展開中に落下するときにジャイロシュート１１００の自転を誘導するように構成されている。ジャイロシュートの自転は、設計の好みに応じて時計回りまたは反時計回りにすることができる。

図１～図５に示されるように、ジャイロシュートは、中央ハブ１６１０で互いに接続された３枚のブレード１１１０の単一のセットを含む。ジャイロシュートはまた、ブレード１１１０の外周の周りに延在する円筒形構造１１３０の形態の開放端の中空構造を含む。ブレード１１１０のそれぞれは、それらの外周で円筒形構造１１３０に堅固に接続されている。

円筒形構造１１３０は、（図４、図５、図９、および図１０に矢印Ａとして示される）気流の主柱として円筒形構造の中心を通って気流を案内するように構成されている。円筒形構造１１３０は、内面１１３４および外面１１３６を画定する円筒壁１１３２を含む。ブレード１１１０は、円筒形構造１１３０の開放端の間のほぼ中間点で、円筒壁１１３２の内面１３３４に接続されている。代替の実施形態では、ブレード１１１０は、内面の長さに沿った任意の点で接続することができる。

ブレード１１１０はそれぞれ、翼部１１１２の形態の自転部分１１１１と、好ましくは平面状の延長された後縁部１１１４とを含む。好ましくは、延長された後縁部１１１４は、ジャイロシュート１１００の略平面と平行に、また円筒形構造１１３０の上縁部と平行に延在する。好ましくは、延長された後縁部は、空中配布可能な通信デバイス１０００が安定飛行しているときに、空気Ａの鉛直柱に対して垂直に延在する。このように、延長された後縁部は、空気Ａの鉛直柱の流れに対して最大の抵抗を提供する。

好ましくは、（空中配布可能な通信デバイス１０００が使用中の安定飛行／平衡で展開されているときの）翼部のピッチは、水平より下方に下向きに延在し、一方、延長された後縁部１１１４は、実質的に水平に延在する。

延長された後縁部１１１４の意図された機能は、円筒形構造を通過する空気の主柱に対して、鉛直方向の（図４に矢印Ｄとして示されている）抗力を提供することである。

翼部１１１２の形態の自転部分の意図された機能は、翼部を横切って通過する空気から（図４に矢印Ｌとして示されている）揚力を生成することである。この揚力は、空中を落下するときに、展開中のジャイロシュート１０００に自転効果を誘導するためのものである。揚力Ｌは、ジャイロシュートの自転を誘導するように水平方向に延在する方位角回転成分Ｌ_ｈを有する。揚力Ｌはまた、展開中の空中配布可能な通信デバイス１０００の落下速度を低減するのにさらに役立つ鉛直成分Ｌ_Ｖを有する。好ましくは、翼部１１１２のピッチは、空中配布可能な通信デバイスが概して水平面に整列され、安定飛行または平衡で落下している場合、使用中は０°～９０°の間である。ブレードの各翼部は、好ましくは、翼部の効果を最適化するために、ハブからのその半径に応じてその長さにわたって変化するピッチ分布を有する。翼部１１１２を横切って移動する空気は、その外側範囲に向かって促進されるので、相対的な風の角度はより水平方向に傾斜し、翼部のピッチは、下向きに傾斜するようにする必要はない。

最初に、例えば飛行機（aeroplane）から空中配布可能な通信デバイス１０００が展開されると、総入射空気速度は、真っ直ぐ鉛直方向上向きに開始することが考えられる。この状態では、翼部１１１２は、失速状態にある間、比較的少量の鉛直方向揚力Ｌｖを生成すると考えられる。しかしながら、翼部１１１２を横切って移動する鉛直気流Ａは、揚力Ｌを生成する。揚力Ｌの水平または方位角回転成分Ｌ_ｈにより、自転の角速度が増加する。自転の速度が上がるにつれて、図４の矢印Ｂに示すように、気流の相対的な方向がまさに鉛直方向からより角度の付いた方向に移動する。この角度の付いた気流は、翼部１１１２による揚力Ｌの生成をより助長し、それにより、増加した方位角回転成分Ｌ_ｈを生成させ、自転の増加を引き起こし、またジャイロシュートの落下を遅くするのに役立つ鉛直方向揚力Ｌ_ｖを増加させる。最終的に、揚力Ｌ、Ｌ_ｈ、Ｌ_ｖは、増加した気流からの増加した抗力によってバランスが取られ、システムは平衡または安定飛行に到達する。

代替の実施形態（図示せず）では、ブレードのピッチを変えることができるように、ブレードを円筒形構造および／またはハブに枢動可能に接続することができると考えられる。ブレードのピッチを遠隔制御できるようにするために、制御可能なモータを提供することができることがさらに考えられる。このようなモータは、ハブ内に配置することができるか、または円筒形構造内に組み込むことができる。ブレードは、ハブ／円筒形構造内に延在する軸（axle）上で枢動可能とすることができる。

ブレード１１１０、ハブ１６１０、および円筒形構造１１３０は、好ましくは、例えば、射出成形、ブロー成形、回転成形などの成形プロセスによって一体的に形成されることが考えられる。これに関して、ジャイロシュート１１００は、好ましくは、ジャイロシュート１１００によって生成される揚力が展開中の空中配布可能な通信デバイス１０００の落下を遅くすることにおけるより大きな効果を有するように、軽量材料（例えば、プラスチック、樹脂繊維複合材料（例えば、炭素繊維、ガラス繊維）など）から構成されることも考えられる。好ましくは、ジャイロシュートの構築のために選択される材料は、水よりも密度が低く、着水した場合に空中配布可能な通信デバイスを浮かせることができる。代替的および／または追加的に、ジャイロシュートの任意の部分は、空中配布可能な通信デバイスが水に浮くことができるようにする密封された中空部分を含むことができると考えられる。代替の実施形態（図示せず）では、空中配布可能な通信デバイスは、空中配布可能な通信デバイスが着水したことが検出された場合に膨張式ブラダーおよび膨張式ブラダーを膨張させる圧縮ガス源を含むことができることがさらに考えられる。作動時のそのような検出は、以下でさらに詳細に論じられるように、コントローラおよび／またはセンサによって提供することができる。

空中配布可能な通信デバイス１０００は、大量に展開され、一旦展開されると（例えば、自然災害の場合）、地元の人々によって拾い上げられ、好ましくは彼らによって保管されることが意図されている。このようにして、人口密度が最も集中しているエリアへ持ち込まれることが期待され、このようにして、空中配布可能な通信デバイス１０００が提供する通信機能が向上する。このため、空中配布可能な通信デバイス１０００は、可能な限り安価かつ便利に製造されることが好ましい。

図１～図１４および図１６に示される実施形態では、ジャイロシュート１１００は、円筒形構造１１３０の上縁部から外向きに延在する環状フランジ１１４０またはリップをさらに含む。環状フランジ１１４０は、湾曲した上面１１４２、および湾曲した下面１１４４を含む。上面１１４２と下面１１４４は、外縁部１１４６で接触する。湾曲した上面１１４２は、外縁部１１４６からブレードに向かって下向きに湾曲して、内縁部１１４８で円筒形構造１１３０の内面１１３４と接触する。湾曲した下面１１４４は、同様に、外縁部１１４６から下向きに延在して、円筒形構造１１３０の外面１１３６と接線方向に係合する。

代替の実施形態では、上面および／または下面は湾曲している必要はなく、構成を平面または平坦とすることができるが、以下で詳しく説明するように、これが同じ量の安定化効果を生成しないと出願人は考えているので、これは好ましくない。別の実施形態（図示せず）では、環状フランジは、保管および／または輸送のために邪魔にならないように収納されるように、円筒形構造に枢動可能に取り付けられ得る。本体および／またはブレードの任意の態様は、輸送および／または保管中の必要なスペースを減らすことを可能にするために、折り畳み可能／取り外し可能／再構成可能であるように変更可能であることがさらに考えられる。

環状フランジ１１４０の湾曲した上面は、航空機からの空中配布可能な通信デバイス１０００の展開中に使用される湾曲した上面の半径方向断面の翼形を横切って半径方向外向きに流れるように、円筒形構造内の気流の主柱を誘導するように構成される。これは、追加の揚力を生成し、空中配布可能な通信デバイス１０００の降下速度を遅くするのに役立つ。

同様に、円筒形構造１１３０の外面１１３６を横切る気流は、１１４４の下面に沿って上向きおよび外向きに続くであろう。これは、以下でより詳細に説明されるように、空中展開中の空中配布可能な通信デバイス１０００の安定性に影響を与える。

展開中に、空中配布可能な通信デバイス１０００が航空機から落下している間、それは、バフェッティング力を受ける可能性があるか、または誤って展開される可能性があると考えられる。このため、ジャイロシュート１１００は、好ましくは、自己安定化するように構成される。このような自己安定化については、図５を参照して以下で説明する。

円筒形構造１１３０の内面１１３４の近くの（図４、図５、図９、および図１０に矢印Ａとして示される）円筒形構造を通過する主柱内の気流Ａは、上面１１４２を横切って外向きに引き込まれ、揚力を生成する。円筒形構造１１３０と環状フランジ１１４０が水平に整列している場合、揚力は円筒形構造の周囲に均等に発生する。

しかしながら、円筒形構造１１３０と環状フランジ１１４０が、（図５および図１０に示すように）水平方向に整列されておらず、代わりに水平方向に対して角度αで整列されている場合、湾曲した上面１１４２の最も低い部分を横切る矢印Ｃとして示される気流は、湾曲した上面１１４２の最も高い部分を横切って流れる気流Ｃと比較して、増加した量の揚力を生成する。これは図５に示されており、ここで、Ｌ_１は最も低い部分によって生成される揚力であり、Ｌ_２は最も高い部分によって生成される揚力であり、Ｌ_１＞Ｌ_２である。Ｌ_１とＬ_２との差は、最も低い部分の落下を最も高い部分の落下よりも遅くし、最も低い部分を最も高い部分に対して上昇させ、最終的に環状フランジ１１４０の最も高い部分と最も低い部分の両方を同じ高さで安定させるのに役立つ。

さらに、円筒形構造１１３０の外面１１３６を横切って移動する（矢印Ｄとして示される）気流は、環状フランジ１１４０の湾曲した下面１１４４によって外向きに偏向される。図５および図１０から分かるように、この気流の外向きへの偏向は、湾曲した下面１１４４の最も低い部分に対して、最も高い部分よりも顕著である。これは、湾曲した下面１１４４の最も低い部分を横切る気流Ｄが、最も高い部分よりも湾曲した下面の下部に大きな上向きの力を生成することを意味する。これにより、反対側の力のバランスが取れたときに、傾斜角度を平衡位置に修正する有限のモーメントが生成される。

図６～図１０に示される別の実施形態では、ジャイロシュート１１００は、２セットのブレードを備えている。ブレードの第１のセットは、３つの自転誘導ブレード１１５０であり、ブレードの第２のセットは、３つの揚力誘導ブレードのセット１１６０である。３つの自転誘導ブレード１１５０の第１のセットは、図１～図５に示される前の実施形態と同様に、中央ハブ１６１０、およびそれらの外周で円筒形構造１１３０に堅固に接続されている。しかしながら、図６～図１０に示される実施形態では、自転誘導ブレード１１５０は、３つの揚力誘導ブレード１１６０のセットによって呈されるピッチに対して、展開中にジャイロシュートが平衡にあるとき、急な下向きピッチを呈する。自転誘導ブレード１１５０は、展開中にジャイロシュート１１００の自転を引き起こすために、それらの翼形を横切って主に（図９に示される）自転力Ｌ_ａを生成することを目的として、比較的急な下向きピッチを呈する。この自転力Ｌ_ａは、鉛直揚力成分Ｌ_ｖと比較して、より大きな方位角回転成分Ｌ_ｈの力成分を有し、自転をより速く誘導するために、ブレード１１５０（したがってジャイロシュート）を回転運動において水平方向により速く加速させる。好ましい実施形態では、自転誘導ブレード１１５０は、水平から下向きに０°～９０°の間のそれらのピッチの変化を呈するように構成されている。自転誘導ブレードのピッチの変化は、好ましくは、ハブからのそれらの長さまたは半径にわたって変化する。

ジャイロシュート１１００は、ハブ１６１０から半径方向に延在するように互いに堅固に結合されることが好ましい３つの揚力誘導ブレード１１６０の第２のセットをさらに含む。揚力誘導ブレード１１６０は、ハブ１６１０および円筒形構造１１３０に堅固に接続されている。揚力誘導ブレード１１６０は、好ましくは円筒形構造１１３０の中心または軸と同心の回転軸を有する。揚力誘導ブレード１１６０は、空中配布可能な通信デバイス１０００が展開されて平衡にあるときに、使用中の水平から下向きにハブから半径にわたって０°～９０°の間で変化するピッチを呈する。（図９に矢印Ｉとして示される）揚力誘導ブレードに入射する気流は、ジャイロシュート１１００の下向き速度に関連する鉛直成分Ｉ_ｖと、自転の角速度に関連する水平成分Ｉ_ｈの両方を有する。自転の角速度が速いほど、気流Ｉの入射角は水平になる。

揚力誘導ブレード１１６０、自転誘導ブレード１１５０、および円筒形構造１１３０はすべて、好ましくは同心であり、ハブから半径方向に延在する。揚力誘導ブレード１１６０は、自転誘導ブレード１１５０に比べてより水平なピッチを呈するため、自転中の入射気流は、揚力誘導ブレード１１６０を通過し、主に鉛直方向上向きに作用する揚力Ｌ_Ｌを生成し、展開中の空中配布可能な通信デバイス１０００の落下を遅らせるのに役立つ。自転誘導ブレード１１５０は、それらを通過する気流を揚力誘導ブレード１１６０の入射気流になるように偏向する。

図１２に示される別の実施形態では、空中配布可能な通信デバイス１０００は、好ましくは軽量の脚部構造１１７０を備えることができると考えられる。図１２に示される脚部構造１１７０は、ばね鋼、プラスチック、樹脂繊維材料などの弾力性のある材料から構成される湾曲した細長い部材１１７２である。脚部構造１１７０は、好ましくは、円筒形構造から外向きに延在する。

脚部構造１１７０は、着陸時の空中配布可能な通信デバイス１０００の衝撃を緩和するのに役立ち、通信範囲を拡大することを可能にする通信モジュール１２００の地上高（ground clearance）を提供し、（展開中の気流に過度に干渉することなく）円筒形構造１１３０の外側に延在することができ、上から見たときにエリアカバレッジを拡大して、空中配布可能な通信ノード１０００が正しい方向にのみ着陸することを保証するのに役立つという点で、いくつかの機能を果たすことができる。そのような着陸または脚部構造は、当業者に明らかである多種多様な構成および／または形状で提供することができることが考えられる。

図１３に示される別の実施形態では、空中配布可能な通信デバイス１０００は、ソーラーパネル１１８０の形態の発電装置をさらに含む。ソーラーパネル１１８０は、ブレード１１１０の上面に配置しているように示されているが、ソーラーパネルは、環状フランジ１１４０の上面１１４２にも配置され得ることが考えられる。

ソーラーパネル１１８０は、好ましくは、電池またはコンデンサなどの電力貯蔵デバイスを充電するように構成されている。次に、電力貯蔵デバイスは、以下でより詳細に説明されるように、通信モジュール１２００の動作に電力を供給するために使用される。

図１３に示される実施形態では、通信モジュール１２００は、通信モジュールの通信範囲を拡大するために、外部に延在するアンテナ１１１０をさらに備えている。外部アンテナを円筒形構造１１３０および／またはブレード内に構築または成形することができることがさらに考えられる。

図１４に示されるように、さらなる実施形態では、自転誘導ブレード１１５０および／または揚力誘導ブレード１１６０は、それらの長手方向軸の周りで旋回可能に移動可能であり、それによってそれらのピッチを変化させることができると考えられる。好ましくは、自転誘導ブレード１１５０および揚力誘導ブレード１１６０のそれぞれは、それぞれ中央軸（central axle）１１５２、１１６２の周りで回転可能であり、それらのピッチは、水平から０～１８０の間で可変である。電気制御モータ１１５４および１１６４は、それぞれ、自転誘導ブレード１１５０および／または揚力誘導ブレード１１６０を枢動させるために提供される。このような電気制御モータ１１５４および１１６４は、コントローラ１１９０によって制御することができ、コントローラ１１９０は、好ましくは、無線周波制御によって遠隔コントローラから遠隔制御される。あるいは、コントローラは、展開前に事前にプログラムされて、自転誘導ブレード１１５０および／または揚力誘導ブレード１１６２を制御して、空中配布可能な通信デバイス１０００の動きを所定の目的地またはゾーンに向けることができる。

展開中に空中配布可能な通信デバイス１０００を操縦して好ましい着陸エリアに誘導するために、尾部またはあらゆる他の適切な構成の翼または構造などの追加の制御面を提供できることがさらに考えられる。別の代替の実施形態（図示せず）では、環状フランジの少なくとも一部、またはその部分が、円筒形構造の上縁部の周りで回転可能であり、それによって、空中配布可能な通信デバイスの誘導のための制御面として機能し得ることが考えられる。そのような操舵部分は、同様に、コントローラによって、または遠隔で電気モータによって制御することができる。

代替の実施形態（図示せず）では、外部アンテナはまた、例えば、ばね式伸縮装置（sprung telescopic arrangement）としてばね解放され、展開位置と格納位置との間で電気モータによって電気的に駆動されるか、またはバルーンを介して、好ましくは上記の膨張式ブラダーの膨張に使用されるのと同じ圧縮ガスキャニスターを使用して空中に発射することができる。

電力貯蔵デバイスを使用して、充電ポート（図示せず）を介して電話などの外部デバイスに電力を供給することができることがさらに考えられる。

代替の実施形態（図示せず）では、ジャイロシュートは、ブレードが、空中配布可能な通信デバイス１０００の展開中に自転および揚力および／または抗力を、組み合わせておよび／または個別に、生成するように構成されている限り、任意の数のブレードまたはブレードセットを有することができると考えられる。例えば、代替の実施形態（図示せず）では、揚力を生成するために２対の逆回転する枢動ブレード、並びに自転のためのさらなる固定されたブレードのセットが提供され得ることが考えられる。回転しない中央ハブに対して回転する一対の逆回転ブレードセットが提供され得ることがさらに考えられる。これにより、加速の影響を受ける敏感な電子機器をハブ上に提供できるようになる可能性があると考えられる。

空中配布可能な通信デバイスは、直径３０ｃｍ～５ｍの範囲の実質的なサイズで提供することができ、追加の構成要素を追加することを可能にすることが考えられる。例えば、さらなる実施形態（図示せず）では、除湿装置および／または浄水デバイスを中央ハブに提供することができるか、またはジャイロシュート１１００の下に吊り下げることができることが考えられる。除湿装置は、電池によって電力を供給され、大気からきれいな水を生成するのに役立つことができる。除湿装置によって生成された水は、提供された貯蔵タンク内に出口から連続的に分配することができる。

より大きな直径の空中配布可能な通信デバイス１０００は、展開中に地上の人々に危険を及ぼす可能性があるため、地上の人々に接近していることを警告するために視覚的および／または聴覚的警報装置が提供されることがさらに考えられる。視覚的警報の例は、１つまたはそれ以上の点滅するライト、または円筒形構造に配置されたミラーであり得る。聴覚的警報の例は、スピーカー、ブザー、または気流によって作動するホイッスルであり得る。

別の実施形態を図２０および図２１に示す。この実施形態では、円筒形構造は環状フランジを含まず、代わりに円筒壁の形態で中空構造を呈するだけである。ブレードは図４に示すブレードと同じであり、円筒形構造とハブに固定されている。

図２２～図２５は、折り畳み可能なブレード１１０２を含む空中配布可能な通信デバイス１０００の実施形態を示している。ブレード１１０２のプロファイルは、図４に示されるブレードと同様であるが、枢動機構は、ピボットピン１１０６を含むヒンジ１１０４の形態で提供される。ブレード１１０２は、折り畳まれた位置と展開された位置との間で移動可能である。別の実施形態（図示せず）では、手動でいずれかの位置に動かされた後、ブレードをその折り畳み位置または展開位置のいずれかに保持するためのオーバーセンターばね機構を含む枢動機構は、ばね荷重をかけることができる。

支持フランジ１１０７は、ハブ１６１０から延在して、展開位置にあるときに折り畳み可能なブレード１１０２を支持し、例えば、飛行中に気流によってブレード１１０２に加えられる力によって、ブレード１１０２がさらに上方に枢動するのを防ぐ。ヒンジ１１０４のピボットピン１１０６は、ブレード１１０２のスロット１１０８内でスライド可能に移動可能である。ブレード１１０２が折り畳まれた位置にあるときにスロット１１０８を介してピボットピン１１０６をスライドさせることによって、空中配布可能な通信デバイス１０００の高さを、輸送および／または保管中に低減することができる。空中配布可能な通信デバイス１０００を展開するために、ピボットピンがスロットの上部に移動され、ブレード１１０２が水平位置に折りたたまれる。次に、ブレード１１０２は、ハブ１６１０の受容スロット１６１２に挿入される。ブレード１１０２は、スナップフィット接続構造１１０９を含む。ブレード１１０２の尖った端部が受容スロット１６１２に挿入されると、スナップフィット接続構造１１０９は、受容スロット１６１２内の相補的なスナップフィット接続構造（図示せず）としっかりと係合する。当業者は、ブレードをハブに接続するための代替の実施形態（図示せず）において、多種多様な他の接続装置を使用できることを理解するであろう。例えば、代替の接続装置は、ブレードをハブに固定するために摩擦または締まりばめを利用するスピゴットおよびソケットタイプの装置、バヨネットタイプの接続装置、例えばばね式のロッキングピンが窪みに受け入れられることを含むロッキングピンタイプの装置、および他の多種多様な接続装置を含むことができる。

図２２は、ブレード１１０２が展開位置で受容スロット１６１２に挿入された、空中配布可能な通信デバイス１０００を示している。図２３は、スロット１１０８の上部にピボットピン１１０６を備えた、折り畳まれた位置にあるブレード１１０２を示している。

別の実施形態（図示せず）では、折り畳み可能なブレード１１０２をその展開位置にロックし、それが折りたたまれた位置に折り返すのを防止するために、ハブ１６１０に結合された窪みに受け入れ可能であり得るばね式ロッキングピンを提供できることがさらに考えられる。

図２２～図２５に示される実施形態では、中空構造は、ブレード１１０２の各端部に配置された別個のフィン１１３８にセグメント化されている。この実施形態のフィン１１３８は平面であるものとして示されているが、以下に説明するような代替の実施形態では、フィンは、空気中のブレード１１０２の動きを流線形にするために翼形にすることができる。

図２６には、中空構造が別個のフィン１１３８にセグメント化されているが、この例におけるフィン１１３８は、上縁部で外向きに延在するセグメント化されたフランジ１１４９を含み、すべてのブレード１１０２のセグメント化されたフランジ１１４９が、上記のようにセグメント化された環状フランジを構成している、別の実施形態が示されている。

図２６に示される実施形態では、上向きに延在するアンテナ１２１０が、ハブ１６１０から延在して示されている。

空中配布可能な通信デバイス１０００の別の実施形態が図２７に示されている。この実施形態では、複数のジャイロシュート１１００が提供される。ジャイロシュートは、フレーム１６２０によって互いに接続されている。フレームは、大きなペイロードが支持され得る支持構造１６３０を含む。図２７に示される実施形態では、該支持情報（information）は、大きなカラビナタイプのクリップの形態であるが、当業者には、多種多様な支持構造１６３０を使用され得ることが理解されるであろう。この実施形態では、ブレード１１０２がハブ１６１０の周りを自由に回転することが考えられる。

上で論じたように、ブレード１１０２の別の実施形態が図２８に示されている。この実施形態では、フィン１１３８は、断面が翼形として示されている。この実施形態では、翼は鉛直方向に流線形である。図２８に示されるフィン１１３８の拡大図が図２９に示され、鉛直方向の流線形を示している。

フィン１１３８の別の実施形態が図３０に示され、水平方向または回転方向への移動のために翼形が流線形であることを示している。

フィン１１３８は、例えば、スナップフィットタイプの接続によって、ブレード１１０２に取り外し可能に接続可能とすることができることがさらに考えられる。フィンをブレードに接続するために多種多様な接続装置を使用できることが当業者には理解されるであろう。

通信モジュール
ここで、図１５を参照して説明すると、通信モジュール１２００が提供される。通信モジュール１２００は、好ましくはハブ１６１０内に配置されるが、それは、ジャイロシュート１１００の下方および／または上方に吊り下げられ得ることも考えられる。通信モジュール１２００は、コンピュータ処理ユニット（ＣＰＵ）またはプロセッサ１２２０と、データおよび／またはソフトウェア命令を記憶するように構成されたデジタル記憶メモリ１２３０とを含む。通信モジュール１２００は、システムオンチップ（ＳＯＣ）として提供することができるか、または回路基板１２０５の任意の組み合わせで提供することができることが考えられる。このような二次基板は、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、および回路が動作するための他の既知の必要物などの二次サポートコンポーネント（図示せず）を備えることができる。

好ましい実施形態では、プロセッサ１２２０およびデジタル記憶メモリ１２３０はまた、ジャイロシュート１１００用のコントローラ１１９０として構成され、機能することができる。代替の実施形態では、別個のコントローラ１１９０を提供することができることが考えられる。

さらに、デジタル記憶メモリ１２３０に保存されたソフトウェアは、好ましくは、通信モジュール１２００の動作を制御するためのソフトウェアモジュールを含み、通信モジュール１２００は、様々なソフトウェアモジュールによって使用するためのｄｌｌライブラリなどの保存されたソフトウェアライブラリにアクセスすることができる。

通信モジュール１２００は、好ましくは、以下に説明するように、通信チップおよび関連するアンテナの形態の複数のトランシーバをさらに含む。通信チップおよびそれらに関連するアンテナは、好ましくは、低電力／近距離無線通信、並びに比較的高電力／長距離無線通信の両方のために構成される。

図１５に示される実施形態では、通信モジュール１２００は、他の同様の通信モジュール１２００との低電力近距離通信用の、並びに、それが展開された後の地上のユーザの通信デバイスとの通信用の、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ^ＴＭ対応チップ１２４０および関連するＢｌｕｅｔｏｏｔｈ^ＴＭアンテナ１２５０を含む。

また、通信モジュール１２００は、近距離無線通信（ＮＦＣ）読み取り／書き込みチップ１２６０および関連するＮＦＣアンテナ１２７０を含む。ＮＦＣ読み取りチップ１２６０および関連するＮＦＣアンテナ１２７０はまた、地上のユーザの携帯電話との近距離低電力通信用に使用されることが考えられる。

さらに、通信モジュール１２００は、比較的に高電力で、中距離から長距離の通信のために、Ｗｉ－Ｆｉ／ＷｉＭａｘ対応チップ１２８０および関連するＷｉ－Ｆｉ／ＷｉＭａｘアンテナ１２９０を含む。

最後に、通信モジュール１２００は、衛星通信プロトコル、または３Ｇ、４Ｇ、ＬＴＥ、５Ｇなどのセルラー通信プロトコルなどのプロトコルなどを使用して長距離にわたって通信するための非常に長距離（および一般的に高電力）の通信チップを含むことができると考えられる。これに関して、図１５に示される通信モジュール１２００は、衛星通信チップ１３００および関連するアンテナ１３１０を含み、既知のプロトコルを使用して衛星２２００と直接通信することを可能にする。また、通信モジュール１２００は、例えば、まだ動作している可能性のあるセルラー通信タワー２３００と通信するためのセルラー通信チップ１３１２および関連するセルラー通信アンテナ１３１４を含む。

テキストのみ（電力使用量を節約するため）、ＳＭＳおよびＭＭＳから、ボイスオーバーＩＰ（ＶＯＩＰ）、画像または写真の送信、ビデオ通話（ただし、電力を大量消費するので、これは好ましくない）までの範囲の、多種多様の通信タイプを提供できる多くの代替プロトコルを可能にすることができると理解されるであろう。

ほとんどの空中配布可能な通信デバイス１０００は、衛星通信チップ１３００および関連するアンテナ１３１０を備えていないことが考えられる。しかしながら、以下でより詳細に説明されるように、通信ネットワーク２０００をセットアップする、多数の空中配布可能な通信デバイス１０００を提供できることが考えられる。

比較的小さな割合の空中配布可能な通信デバイス１０００は、好ましくは、通信ネットワーク２０００内のゲートウェイノードとして動作可能なゲートウェイ通信デバイス２１００として構成され、通信ネットワークを介してユーザの電話から遠隔アンテナおよび／または衛星までの長距離通信を可能にする。ゲートウェイ通信デバイスとして動作する機能を有する空中配布可能な通信デバイス１０００はまた、そのような長距離通信が多くの電力使用を必要とすることが予想されるので、増加した電力貯蔵および充電能力を備えて提供されることが考えられる。

代替の実施形態では、好ましくは発電機駆動のゲートウェイ通信デバイス２１０５、好ましくはそれ自体のマストアンテナを備えたものなどの専用ゲートウェイノードが、通信ネットワーク２０００のノードとして複数の空中配布可能な通信デバイス１０００を利用する通信ネットワーク２０００との通信のためにセットアップされ得ることが考えられる。

通信モジュール１２００は、電池１３２０の形態の電源をさらに含む。電池１３２０は、好ましくは、電池充電器１３２２を介してソーラーパネルおよび／または発電機１１９５によって充電されるように構成される。

通信モジュール１２００は、時間を設定および測定することができるクロックデバイス１３３０をさらに含む。クロックデバイスは、通信モジュール１２００を通過する通信にタイムスタンプを付けるために使用される。

通信モジュール１２００は、ＧＰＳチップ１３４０および関連するＧＰＳアンテナ１３４５をさらに含む。プロセッサ１２２０は、ジオ－ポジショニング衛星から受信した信号を使用して空中配布可能な通信デバイス１０００の位置を決定することにより、ジオ－ポジショニングデバイスとして機能するようにデジタル記憶媒体１２３０に保存されたソフトウェアによって構成することができることが考えられる。

通信モジュール１２００は、外部デバイスを接続することができる入力／出力インターフェース１３５０をさらに含む。そのような外部デバイスの例には、ＬＥＤライト１３５２の形態よりも（than）視覚的なインジケータ、スピーカーまたはブザー１３５４の形態のオーディオインジケータなどの出力デバイス、およびプッシュボタン１３５６および／またはタッチスクリーン１３５８などの入力デバイスが含まれる。

また、入力／出力インターフェース１３５０を介してセンサのアレイを接続することができる。センサは、振動センサ１３６０、１つまたはそれ以上の加速度計１３７０、圧力センサ１３８０、湿度センサ１３９０、温度センサ１４００、（好ましくは環境）光センサ１４１０、高度計１４１５、風速センサ１４２０、および二酸化炭素センサ、酸素センサ、窒素センサ、メタンセンサなどのガスセンサ１４２５のアレイを含むことができる。

音センサ、近接センサ、ジャイロスコープ、赤外線センサ、超音波センサ、煙センサ、アルコールセンサ、タッチセンサ、色センサ、傾斜センサ、流量センサ、レベルセンサなども考えられるが、図示されていない。

センサは、空中配布可能な通信デバイス１０００に物理的に接続される必要はなく、展開時に空中配布可能な通信デバイス１０００によって配布されるように構成することができる。センサは、高度計によって検出される設定高さで、または着陸時に、空中配布可能な通信デバイス１０００から発射することができる。センサは、ばね荷重を受けることによって、または展開中に空中配布可能な通信デバイス１０００の回転アクションを使用して向心力を生成してセンサを押し離すことによって、空中配布可能な通信デバイス１０００から遠くに発射することができる。これに関して、センサは、環状フランジ、または円筒形構造の外面に取り付けられ得ることが考えられる。

センサは、エリア内の地上の状況の外界へのフィードバックを提供できることが考えられる。また、センサは、例えば、除湿器および／または浄水デバイスを使用してきれいな水の生成を開始する、または様々なセンサを使用して天候および／または地質学的な出来事を監視するなど、多種多様な有用な機能を実行するために、プロセッサ１２２０によって使用され得る。

また、空中配布可能な通信デバイス１０００は、生物を引き付けたり撃退したりするための超音波エミッタ（図示せず）を含むことができると考えられる。さらに、空中配布可能な通信デバイス１０００は、超音波バイブレータを備えて、ソーラーパネルからほこりおよび汚れを除去するか、さもなければその構成要素を清潔に保つことができる。空中配布可能な通信デバイス１０００のソフトランディングを容易にするために、小型ロケットまたはジェットエンジンまたはパラシュートなどの二次能動的または受動的減速デバイス（図示せず）が提供され得ることがさらに考えられる。

使用時
通信が現在利用できないエリアに通信をセットアップする必要があることをはっきりさせると、複数の空中配布可能な通信デバイス１０００が航空機（図示せず）に搭載されることが考えられる。次に、航空機は影響を受けた地域上を飛行し、空中配布可能な通信デバイス１０００を航空機から展開する。空中配布可能な通信デバイス１０００のサイズに応じて、自転を促進するために、および空中配布可能な通信デバイス１０００の飛行中の安定性を促進するために、回転する水平に整列した状態で航空機から展開することができることが考えられる。

あるいは、空中配布可能な通信デバイス１０００は、宇宙船または衛星（図示せず）などのはるかに高い高度の飛行船から展開することができると考えられる。高高度からの展開を促進するために、空中配布可能な通信デバイスは、大気圏への再突入中に摩擦から発生する熱からそれを保護するための熱シールド１５００を含むことができると考えられる。熱シールド１５００は、好ましくは、少なくともその下向きの表面１５１０（使用中）において、例えばセラミックタイルなどの耐熱性材料で覆われている。大気の密度の増加により再突入の速度が十分に遅くなると、熱シールドが解放され、ジャイロシュート１１００に降下を遅くさせることができる。

図１７および図１８に示される実施形態では、熱シールドは、ジャイロシュート１１００および通信モジュール１２００を共に好ましくは封入する上部１５２０および下部１５３０を含む。上部１５２０は、下部１５３０から分離可能であり、好ましくは、再突入中にジャイロシュート１１００および通信モジュール１２００を断熱した後に落下することが考えられる。上部１５２０と下部１５３０を分離するために、それらは、好ましくは、例えば、ねじ式締結具または同様のものによる締結装置によって内部で共に保持することができ、ねじ式締結具を回して、上部１５２０を下部１５３０から切り離すために電気モータ（図示せず）を使用することができることが考えられる。熱シールドの部分を切り離すために使用される電気モータは、コントローラとして機能するプロセッサ１２２０によって作動され得るか、またはそれ自体のコントローラを備えることができ、次いで、センサから情報を受け取るための命令によって導かれ得る。センサから受け取ったこの情報は、熱シールド１５００を放すべき適切な高度および／または速度および／または加速度および／または風速を示し得る。

代替の実施形態（図示せず）では、締結装置を外部に提供することができる。しかしながら、これは、再突入の熱が締結装置の動作に影響を与える可能性があるため、好ましくない。

代替の実施形態（図示せず）では、任意の数の部分または断片を使用して、ジャイロシュートおよび通信モジュールを囲むことができる。これらの部分は、必ずしも上部または下部である必要はなく、図１９に示すように、ジャイロシュートおよび通信モジュールを側面から囲む複数の側部とすることができる。しかしながら、専用の下部は、これが下側の熱的完全性を維持することを可能にするので好ましい。

代替的および／または追加的に、多種多様な機構を使用して、熱シールド部分を互いに分離して、それらをジャイロシュートおよび通信モジュールから落下させることができると考えられる。例えば、小さな爆発デバイスを使用して、熱シールドの部分を切り離すことができる。しかしながら、通信モジュールに損傷を与える可能性があるため、これは好ましくない。

図１９に示される実施形態では、熱シールドは、側部の係合する外周の周りに延在するラビリンスシール１５５０で互いに係合可能な一対の側部１５４０を含む。締結装置は、ラビリンスシールを介して開口部（図示せず）内に受容可能なロッキングピン１５６０を含む。ロッキングピンは、好ましくは、ロッキングピンを取り外すためにコントローラによって作動される電気モータに接続される。熱シールドの下面は、自転を誘導するように構成された空気力学的構造１５７０で構成されている。適切な高度に達すると、コントローラがソレノイド（図示せず）を作動させて開口部からロッキングピンを取り外し、自転によって生成される遠心力によって側部が互いに離れるように移動し、ジャイロシュートから外側に離れて投げられることが考えられる。

図１９に示される実施形態では、熱シールドは、自転を誘導するために、熱シールドの下部の下側の半径方向を横切って中心から延在するその下面の隆起の形態の空気力学的構造１５７０で構成される。自転が確立され、その後切り離されると、熱シールドの自転によって引き起こされるジャイロの力が、熱シールドの部分を外側に付勢し、ジャイロシュートと通信モジュールから遠ざける。また、熱シールドが解放されると、ジャイロシュートはすでに回転しており、回転していない状態から開始した場合よりも優れた揚力を生成する。

熱シールドの複数の部分を共に保持する締結具は、自転が誘導され、ジャイロの力が所定の閾値限界に達するのに十分強い場合に壊れるように設計された壊れやすい締結具（図示せず）とすることができることがさらに考えられる。

空中配布可能な通信デバイス１０００は、各空中配布可能な通信デバイス１０００に事前入力されたエリアまたはゾーンに向けて、ジャイロシュート１１００の制御面を制御して空中配布可能な通信デバイス１０００を操縦するか、または空中配布可能な通信デバイス１０００がコントローラを使用してそれ自体を操縦することによって、所定のエリアまたはゾーンに向かって移動するように誘導することができる。コントローラを使用して空中配布可能な通信デバイス１０００を操縦する場合、ＧＰＳチップを使用して、適切な着陸地点を決定するためのジオロケーションデータを提供することができると考えられる。

あるいは、十分な数の空中配布可能な通信デバイス１０００を展開して、空中配布可能な通信デバイス１０００を所定のまたは指定されたエリアに誘導することなく、所定のエリアにわたるカバレッジの密度を確保することができる。空中配布可能な通信デバイス１０００は、地上の人々によって回収され、人口密度の高いエリアに持ち込まれることが考えられるので、この方法が好ましい。

指定されたエリアまたはゾーンに着陸すると、発電機１１９５は、コントローラを介して遠隔で結合を制御することによって、または着陸への衝撃による自動作動によって、回転ブレードセット１１６０に結合することができる。

空中配布可能な通信デバイス１０００が着陸ゾーンに近づくと、コントローラが可聴的（audible）および視覚的警報信号を発することができると考えられる。あるいは、降下中に気流によって作動する笛が音を立て、落下するデバイス１０００について人々に警告する。

展開後、通信モジュール１２００は、ローカルに配置された通信ネットワーク２０００内の他の同様の空中配布可能な通信デバイス１０００と接続するように、並びに好ましくは外界と通信することができるゲートウェイ通信デバイス２１００と接続するように構成され、それによって、例えば自然災害の管理のための重要な通信を可能にする。通信ネットワーク２０００は、メッシュトポロジネットワーク；ポイントツーポイントネットワーク；ポイントツーマルチポイントネットワーク；スタートポロジネットワーク；およびあらゆる他の適切なトポロジネットワークであり得るネットワークトポロジを有することができる。

各空中配布可能な通信デバイス１０００は、使用されている無線技術だけでなく、地形、葉、および環境条件などの要因に応じて、０．５ｋｍ^２～１，５００，０００ｋｍ^２の間のエリアをカバーすることができると考えられる。

図１４および図１６に示されるように、枢動揚力誘導ブレードセット１１６０などの回転ブレードセットは、空中配布可能な通信デバイス１０００が展開され、地面に着陸すると、風によって駆動される延長部１１６６によって構成できることがさらに考えられる。ブレードセット１１６０は、発電機１１９５に結合することができるので、それが風によって回転されるときに、それは電池を再充電するための電気を生成する。ブレードセット１１６０は、発電機１１９５に選択的に結合することができるので、着陸時にのみ発電機１１９５に結合されることが考えられる。結合は、コントローラを介して遠隔で作動させることができるか、あるいは着陸の衝撃を使用して、発電機へのブレードセットの結合を作動させることができると考えられる。

好ましくは、脚部構造１１７０は、着陸時の衝撃を弱め、そこでは発電機へのブレードセットの結合を作動させるために衝撃が必要とされない。さらに、脚部構造１１７０は、より良いカバレッジのために通信モジュール１２００を上昇させるのに役立つであろう。

着陸時に、通信モジュール１２００は、表示デバイス１０００に近くに空中配布された通信モジュール１２００との通信をセットアップする。通信モジュール１２００は、それぞれ、分散メッシュネットワーク（distributed mesh network）のノードになる。この構成では、通信モジュール１２００の１つによって送信された情報は、隣接する通信モジュールによって受信され、情報が（図１１に示される）ゲートウェイ通信デバイス２１００によって受信されるまで、通信ネットワーク２０００を介して送信される。受信および／または送信される通信のそれぞれは、好ましくはタイムスタンプが付けられている。さらに、受信および／または送信される通信のそれぞれは、情報が送信されることができるまで、永続的または一時的にデジタル記憶媒体１２３０に保存させることができる。ゲートウェイ通信デバイス２１００は、１つまたはそれ以上の空中配布可能な通信デバイス１０００であり得るか、または、例えば、広域ネットワークを介した通信を可能にする大きなマストアンテナを備えた、好ましくは、発電機または主電源（利用可能な場合）などのそれ自身の比較的に高電力の電源を含む、専用のゲートウェイ通信デバイスとしてセットアップすることができる。そのような専用のゲートウェイ通信デバイスは、地上、海、または空中ベースとすることができる。

携帯電話などの通信デバイスを使用する地上のユーザは、ＮＦＣ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、またはＷｉ－Ｆｉのいずれかを介して、通信モジュール１２００のトランシーバに接続し、ゲートウェイデバイス２１００に情報を通信するための通信インフラストラクチャをセットアップできる。ゲートウェイ通信デバイス２１００から、情報は、外界に送信および／または外界から受信することができる。

解釈
別段の定義がない限り、本明細書で使用される（技術用語および科学用語を含む）すべての用語は、本発明が属する技術の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想化または過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解される。本発明の目的のために、追加の用語が以下に定義される。さらに、本明細書で定義および使用される場合のすべての定義は、特定の用語の意味に疑いがない限り、辞書の定義、参照により組み込まれる文書内の定義、および／または定義された用語の通常の意味を支配するものと理解されるべきであり、この場合、一般的な辞書の定義および／または用語の一般的な使用が優先される。

本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数冠詞「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に別のことを示さない限り、複数形も含むことを意図し、したがって、本明細書で冠詞の文法的目的語の１つまたは２つ以上（more than one）（すなわち、「少なくとも１つ」）を指すために使用される。例として、「要素（an element）」という句は、１つの要素または２つ以上の要素を指す。

「約」という用語は、本明細書では、参照量に対して最大（as much as）３０％、好ましくは最大２０％、より好ましくは最大１０％変動する量を指すために使用される。数値を修飾するために「約」という単語を使用することは、数値が正確な値として解釈されるべきではないことを明示的に示すにすぎない。

この明細書全体を通して、文脈上別段の必要がない限り、「含む（comprise)」、「含む（comprises）」、および「含む（comprising）」という単語は、記載されたステップまたは要素、またはステップまたは要素のグループを含むことを意味するが、あらゆる他のステップまたは要素、またはステップまたは要素のグループを除外しないことを意味すると理解される。

「リアルタイム」という用語、例えば「リアルタイムデータを表示する」は、システムの処理制限とデータを正確に測定するために必要な時間を考慮して、意図的な遅延なしにデータを表示することを指す。

本明細書で使用される場合、「例示的」という用語は、品質を示すこととは対照的に、例を提供するという意味で使用される。すなわち、「例示的な実施形態」は、例えば、望ましいモデルとして機能するか、またはその種の最良のものを表す、例示的な品質の実施形態である必要があるのとは対照的に、例として提供される実施形態である。

本明細書および特許請求の範囲において使用される「および／または」という句は、そのように結合された要素、すなわち、ある場合には結合的に存在し、他の場合には分離的に存在する要素の「いずれかまたは両方」を意味すると理解されるべきである。「および／または」でリストされた複数の要素は、同じ方法で解釈されるべきであり、つまり、そのように結合された要素の「１つまたはそれ以上」である。「および／または」節によって具体的に識別される要素以外の他の要素が、具体的に識別される要素に関連するかどうかにかかわらず、任意で存在し得る。したがって、非限定的な例として、「Ａおよび／またはＢ」への言及は、「含む（comprising）」などのオープンエンドの言語と組み合わせて使用される場合、Ａのみ（任意でＢ以外の要素を含む）、別の実施形態では、Ｂのみ（任意でＡ以外の要素を含む）、さらに別の実施形態では、ＡとＢの両方（任意で他の要素を含む）などを指すことができる。

本明細書および特許請求の範囲において使用される場合、「または（or）」は、上記で定義された「および／または」と同じ意味を有すると理解されるべきである。例えば、リスト内の項目を区切る場合、「または」または「および／または」は包括的であると解釈されるものとする。つまり、要素の数またはリストの少なくとも１つを含むが、２つ以上も含み、任意で、リストされていない追加の項目を含むものとして解釈されるものとする。「の１つのみ（only one of）」または「の厳密に１つ（exactly one of）」、または特許請求の範囲で使用される場合における「からなる（consisting of）」などの反対のことを明確に示す用語のみ、要素の数またはリストの厳密に１つの要素を含むことを指す。一般的に、本明細書で使用される場合の「または（or）」という用語は、「いずれか（either）」、「の１つ（one of）」、「の１つのみ（only one of）」、または「の厳密に１つ（exactly one of）」などの排他性の用語が前に付いている場合にのみ、排他的な選択肢（すなわち、「一方または他方、しかし両方ではない（one or the other but not both）」）を示すものとして解釈されるものとする。特許請求の範囲で使用される場合、「本質的にからなる（consisting essentially of）」は、特許法の分野で使用される場合の通常の意味を有するものとする。

本明細書および特許請求の範囲において使用される場合、１つまたはそれ以上の要素のリストに関連する「少なくとも１つ（at least one）」という句は、要素のリスト内の要素の任意の１つまたはそれ以上から選択される少なくとも１つの要素を意味するが、要素のリスト内に具体的にリストされている、それぞれおよびすべての要素の少なくとも１つを含む必要はなく、要素のリスト内の要素の任意の組み合わせを除外しないことを理解すべきである。この定義はまた、「少なくとも１つ」という句が参照する要素のリスト内で具体的に特定された要素以外の要素が、具体的に特定された要素に関連するかどうかにかかわらず、任意で存在し得ることを可能にする。したがって、非限定的な例として、「ＡおよびＢの少なくとも１つ」（または同等に、「ＡまたはＢの少なくとも１つ」、または同等に「Ａおよび／またはＢの少なくとも１つ」）は、少なくとも１つのＡ、任意で２つ以上のＡを含み、Ｂが存在しない（および任意でＢ以外の要素を含む）、別の実施形態では、少なくとも１つのＢ、任意で２つ以上のＢを含み、Ａが存在しない（および任意でＡ以外の要素を含む）、さらに別の実施形態では、少なくとも１つのＡ、任意で２つ以上のＡを含み、少なくとも１つのＢ、任意で２つ以上のＢを含む（および任意で他の要素を含む）などを指すことができる。

複合アイテム
本明細書で説明するように、「コンピュータ実装方法」は、方法のステップが２つ以上の協働するコンピューティングデバイスによって実行することができるように、必ずしも単一のコンピューティングデバイスによって実行されると推論されるべきではない。

同様に、「ウェブサーバー」、「サーバー」、「クライアントコンピューティングデバイス」、「コンピュータ可読媒体」などの本明細書で使用されるオブジェクトは、必ずしも単一のオブジェクトであると解釈されるべきではなく、協働する２つまたはそれ以上のオブジェクトとして実装することができ、例えば、ウェブサーバーは、サーバーファーム内の２つまたはそれ以上のウェブサーバーが所望の目標を達成するために協働していると解釈され、またはコンピュータ可読媒体は、プログラムコードがコンピュータネットワークからダウンロード可能なライセンスキーによってアクティブ化可能なコンパクトディスクに提供されているなど、複合的に配布される。

データベース：
本文書の文脈において、「データベース」という用語およびその派生語は、単一のデータベース、データベースのセット、データベースのシステムなどを説明するために使用することができる。データベースのシステムは、データベースのセットを含むことができ、データベースのセットは、単一の実装に格納されるか、または複数の実装にまたがることができる。「データベース」という用語はまた、特定のデータベース形式を指すことに限定されず、あらゆるデータベース形式を指すことができる。例えば、データベース形式には、ＭｙＳＱＬ、ＭｙＳＱＬｉ、ＸＭＬなどが含まれ得る。

マーカッシュ群
また、本発明の機構または態様がマーカッシュ群に関して説明される場合、当業者は、本発明が、それによって、マーカッシュ群の任意の個々の要素または要素のサブ群に関しても説明されることを認識するであろう。

時系列
方法ステップが順番に記述されている本明細書の目的では、順番を解釈する他の論理的な方法がない限り、順番は必ずしもステップがその順番で時系列に実行されることを意味するわけではない。

無線:
本発明は、他のネットワーク規格に準拠するデバイスを使用して、および他のアプリケーション（例えば、他のＷＬＡＮ規格および他の無線規格を含む）のために具体化することができる。対応可能なアプリケーションには、ＩＥＥＥ ８０２．１１無線ＬＡＮとリンク、および無線イーサネットが含まれる。

本文書の文脈において、「無線」という用語およびその派生語は、非固体媒体を介した変調電磁放射の使用を通してデータを通信することができる、回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネルなどを説明するために使用することができる。この用語は、関連するデバイスにワイヤーが含まれていないことを意味するものではないが、一部の実施形態では含まれていない場合がある。この文書の文脈において、「有線」という用語およびその派生語は、固体媒体を介した変調電磁放射の使用を通してデータを通信することができる、回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネルなどを説明するために使用することができる。この用語は、関連するデバイスが導電性ワイヤーによって結合されていることを意味するものではない。

処理（Processes）：
特に明記しない限り、以下の議論から明らかなように、本明細書を通して、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「決定」、「分析」などの用語を利用する議論は、電子的な量などの物理量として表されるデータを、物理量として同様に表される他のデータに、操作および／または変換する、コンピュータまたはコンピューティングシステム、または同様の電子コンピューティングデバイスのアクションおよび／または処理を指すことが理解される。

プロセッサ：
同様の方法で、「プロセッサ」という用語は、例えば、レジスタおよび／またはメモリからの電子データを処理して、その電子データを、例えば、レジスタおよび／またはメモリに保存することができる他の電子データに変換するあらゆるデバイスまたはデバイスの一部を指すことができる。「コンピュータ」または「コンピューティングデバイス」または「コンピューティングマシン」または「コンピューティングプラットフォーム」は、１つまたはそれ以上のプロセッサを含むことができる。

本明細書に記載の方法論は、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイスであって、１つまたはそれ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書に記載の方法の少なくとも１つを実行する命令のセットを含むコンピュータ可読（マシン可読とも呼ばれる）コードを受け取る１つまたはそれ以上のプロセッサによって実行可能である。実行するアクションを指定する命令（シーケンシャルまたはその他）のセットを実行できる、あらゆるプロセッサが含まれる。したがって、一例は、１つまたはそれ以上のプロセッサを含む典型的な処理システムである。処理システムは、メインＲＡＭおよび／またはスタティックＲＡＭ、および／またはＲＯＭを含むメモリサブシステムをさらに含むことができる。

コンピュータ可読媒体：
さらに、コンピュータ可読キャリア媒体は、コンピュータプログラム製品を形成するか、またはコンピュータプログラム製品に含まれ得る。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ使用可能キャリア媒体に格納することができ、コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本明細書に記載の方法を実行させるためのコンピュータ可読プログラム手段を含む。

ネットワーク化されたまたは複数のプロセッサ：
代替の実施形態では、１つまたはそれ以上のプロセッサは、スタンドアロンデバイスとして動作するか、またはネットワーク化された展開内で接続され、例えば、他のプロセッサにネットワーク化されることができ、１つまたはそれ以上のプロセッサは、サーバクライアントネットワーク環境内のサーバまたはクライアントマシンの機能で、またはピアツーピアまたは分散ネットワーク環境内のピアマシンとして動作し得る。１つまたはそれ以上のプロセッサは、ウェブアプライアンス、ネットワークルーター、スイッチまたはブリッジ、またはそのマシンが実行するアクションを指定する命令（シーケンシャルまたはその他）のセットを実行できるあらゆるマシンを形成できる。

一部の図は、コンピュータ可読コードを伝送する単一のプロセッサと単一のメモリのみを示しているが、上記のコンポーネントの多くは、含まれているが、本発明の態様を曖昧にしないために、明示的に示されていないことを当業者が理解するであろうことに注意されたい。例えば、単一のマシンのみが示されているが、「マシン」という用語は、本明細書で議論されている方法論のあらゆる１つまたはそれ以上を実行するために、命令のセット（または複数のセット）を個別にまたは共同で実行するマシンのあらゆるコレクションも含むと解釈されるものとする。

追加の実施形態：
したがって、本明細書に記載の方法の各々の実施形態は、命令のセット、例えば、１つまたはそれ以上のプロセッサで実行するためのコンピュータプログラムを運ぶコンピュータ可読キャリア媒体の形態である。したがって、当業者によって理解されるように、本発明の実施形態は、方法、特殊目的装置などの装置、データ処理システムなどの装置、またはコンピュータ可読キャリア媒体として具体化することができる。コンピュータ可読キャリア媒体は、１つまたはそれ以上のプロセッサで実行されると、１つのプロセッサまたは複数のプロセッサに方法を実施させる命令のセットを含むコンピュータ可読コードを運ぶ。したがって、本発明の態様は、方法、もっぱらハードウェアの実施形態、もっぱらソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。さらに、本発明は、媒体に具体化されたコンピュータ可読プログラムコードを運ぶキャリア媒体（例えば、コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品）の形態をとることができる。

キャリア媒体：
ソフトウェアはさらに、ネットワークインターフェースデバイスを介してネットワーク上で送信または受信され得る。キャリア媒体は、例示的な一実施形態では単一の媒体であると示されているが、「キャリア媒体」という用語は、１つまたはそれ以上の命令セットを格納する、単一の媒体または複数の媒体（例えば、集中型または分散型データベース、および／または関連するキャッシュおよびサーバー）を含むと解釈されるべきである。「キャリア媒体」という用語はまた、１つまたはそれ以上のプロセッサによる実行のための命令セットを格納、コード化、または運ぶことができ、１つまたはそれ以上のプロセッサに本発明の方法論のあらゆる１つまたはそれ以上を実行させるあらゆる媒体を含むと解釈されるものとする。キャリア媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形態をとることができる。

実装：
議論される方法のステップは、一実施形態では、ストレージに格納された命令（コンピュータ可読コード）を実行する処理（すなわち、コンピュータ）システムの適切なプロセッサ（または複数のプロセッサ）によって実行されることが理解されるであろう。本発明は、特定の実装またはプログラミング技術に限定されず、本発明は、本明細書に記載の機能を実装するためのあらゆる適切な技術を使用して実装することができることも理解されるであろう。本発明は、特定のプログラミング言語またはオペレーティングシステムに限定されない。

方法または機能を実行するための手段
さらに、実施形態のいくつかは、プロセッサデバイスのプロセッサ、コンピュータシステムによって、または機能を実行する他の手段によって実施することができる方法または方法の要素の組み合わせとして本明細書に記載されている。したがって、そのような方法または方法の要素を実行するために必要な命令を備えたプロセッサは、方法または方法の要素を実行するための手段を形成する。さらに、装置の実施形態の本明細書に記載の要素は、本発明を実行する目的で要素によって実行される機能を実行するための手段の例である。

接続された（Connected）
同様に、接続されたという用語は、特許請求の範囲で使用される場合、直接接続のみに限定されるものとして解釈されるべきではないことに留意すべきである。したがって、デバイスＢに接続されたデバイスＡという表現の範囲は、デバイスＡの出力がデバイスＢの入力に直接接続されているデバイスまたはシステムに限定されるべきではない。これは、Ａの出力とＢの入力との間にパスが存在することを意味し、これは、他のデバイスまたは手段を含むパスとすることができる。「接続された」とは、２つまたはそれ以上の要素が直接物理的または電気的に接触していること、または２つまたはそれ以上の要素が互いに直接接触していないが、相互に協働または相互作用していることを意味することができる。

実施形態：
本明細書全体を通して「一実施形態（one embodiment）」または「実施形態（an embodiment）」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の機構、構造、または特徴が、本発明の少なくとも１つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所での「一実施形態において」または「実施形態において」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らないが、そうである場合もある。さらに、特定の機構、構造、または特徴は、１つまたはそれ以上の実施形態において、本開示から当業者に明らかであるように、あらゆる適切な方法で組み合わせることができる。

同様に、本発明の例示的な実施形態の上記の説明において、本発明の様々な機構は、本開示を合理化し、様々な発明的態様の１つまたはそれ以上の理解を助ける目的で、単一の実施形態、図、またはその説明に共にグループ化されることがあることを理解すべきである。しかしながら、この開示方法は、請求項に記載の発明が、各請求項に明示的に記載されているよりも多くの機構を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の態様は、前述の単一の開示された実施形態のすべての機構よりも少ない機構にある。したがって、特定の実施形態の詳細な説明に続く特許請求の範囲は、これにより特定の実施形態のこの詳細な説明に明示的に組み込まれ、各請求項は、本発明の別個の実施形態としてそれ自体で成り立つ。

さらに、本明細書に記載のいくつかの実施形態は、他の実施形態に含まれる他の機構では無い、いくつかを含むが、異なる実施形態の機構の組み合わせは、本発明の範囲内にあり、当業者によって理解されるように、異なる実施形態を形成することを意味する。例えば、以下の特許請求の範囲では、請求項に記載の実施形態のいずれかを、あらゆる組み合わせで使用することができる。

オブジェクトの異なるインスタンス
本明細書で使用される場合、特に明記されない限り、共通のオブジェクトを説明するための序数形容詞「第１」、「第２」、「第３」などの使用は、同様のオブジェクトの異なるインスタンスが参照されていることを示すだけであり、そのように記述されたオブジェクトは、時間的、空間的、ランク付け、またはあらゆる他の方法で、所与の順序である必要があることを意味することを意図していない。

特定の詳細
本明細書で提供される説明では、多くの特定の詳細が示されている。しかしながら、本発明の実施形態は、これらの特定の詳細なしで実施することができることが理解される。他の例では、この説明の理解を曖昧にしないために、よく知られた方法、構造、および技術は詳細には示されていない。

用語
図面に示されている本発明の好ましい実施形態を説明する際に、明確にするために特定の用語が再分類される。しかしながら、本発明は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図せず、各々の特定の用語は、同様の技術的目的を達成するために同様の方法で動作するすべての技術的均等物を含むことを理解すべきである。「前方」、「後方」、「半径方向」、「周辺」、「上方」、「下方」などの用語は、参照点を提供するための便宜的な言葉として使用され、限定的な用語として解釈されるべきではない。

本明細書の目的に対して、「プラスチック」という用語は、広範囲の合成または半合成重合生成物の一般的な用語を意味し、一般的に炭化水素ベースのポリマーからなると解釈されるものとする。

本明細書の目的に対して、ジャイロシュート内の翼の「ピッチ」という用語への言及は、ジャイロシュートが安定飛行しているときの翼の翼弦と水平との間の角度であると解釈されるものとする。

本明細書の目的に対して、空中配布可能な通信デバイスのあらゆる機構の方向に関する「水平」という用語は、特に指定のない限り、または文脈により、これが当てはまらないことが明確でない限り、それが平衡および／または安定飛行にあるときの空中配布通信デバイス（aerially distributed communications device）に対する相対的な方向を指すと解釈されるものとする。

本明細書の目的に対して、「ジャイロシュート」という用語は、ジャイロシュート、回転シュート、動力のないオートジャイロ、および揚力を自動的に生成して空中を落下する際の降下を遅くする動力のないブレードを含むあらゆる他の航空機を含むと解釈されるものとする。

本明細書の目的のために、「航空機（aircraft）」という用語は、飛行機（airplane）、ヘリコプター、気球、宇宙船、衛星、ミサイル、ロケット、または同様の飛行船（craft）を含むが、これらに限定されないものと解釈されるものとする。

本明細書で使用される場合、「および／または」という用語は、「および」または「または」、あるいはその両方を意味する。

本明細書で使用される場合、名詞に続く「(s)」は、名詞の複数形および／または単数形を意味する。

含む（comprising）および含む（including）
以下の特許請求の範囲および本発明の前述の説明において、明示的な文言または必要な含意のために文脈がそうでないことを要求する場合を除いて、「含む（comprise）」という単語または「含む（comprises）」または「含む（comprising）」などの変形は、包括的意味で使用され、すなわち、記載された機構の存在を特定するが、本発明の様々な実施形態におけるさらなる機構の存在または追加を排除するものではない。

本明細書で使用される場合の「含む（including）」または「含む（which includes）」または「含む（that includes）」という用語のいずれか１つもまた、少なくともその用語に続く要素／機構を含むが、他のものを除外しないことを意味するオープンな用語である。したがって、含む（including）は、含む（comprising）と同義であり、含む（comprising）を意味する。

本発明の範囲
したがって、本発明の好ましい実施形態であると考えられるものが記載されてきたが、当業者は、本発明の趣旨から逸脱することなく、他のさらなる修正を加えることができることを認識し、それは、本発明の範囲内にあるようなすべてのそのような変更および修正を特許請求することを意図している。例えば、上記のあらゆる方策は、使用できる手順の代表的なものに過ぎない。ブロック図に機能を追加または削除することができ、機能ブロック間で操作を交換することができる。ステップは、本発明の範囲内で説明される方法に追加または削除することができる。

本発明は特定の例を参照して説明されてきたが、本発明が他の多くの形態で具体化することができることが当業者によって理解されるであろう。

産業上の利用可能性
以上のことから、記載された装置は、災害管理および通信の産業に利用可能であることが明らかである。

Claims (41)

1. 通信ネットワークのノードとして空中展開するための空中配布可能な通信デバイスであって、空中配布通信モジュールは、
   ａ．ブレードの少なくとも１つ以上のセットを含むジャイロシュートであって、前記ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、前記ジャイロシュートの自転を誘導するように構成された自転部分を含む、ジャイロシュートと、
   ｂ．外部通信ノードとの無線通信用に構成された通信モジュールと
   を含む、空中配布可能な通信デバイス。
2. 前記ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、空中を落下するときに自転および揚力を誘導するように構成されている、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
3. 前記ジャイロシュートは本体を含み、前記本体は、ハブと、ブレードの少なくとも１つ以上のセットの外側の周りに延在する中空構造とを含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
4. 前記ブレードのセットのブレードは、それらの長さに沿って翼形を少なくとも部分的に画定し、前記翼形のピッチは、前記ブレードの長さに沿って可変である、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
5. 前記自転部分は、前記ジャイロシュートが空中を下向きに落下しているときに揚力を生成するように構成され、前記揚力は、前記ジャイロシュートに回転モーメントを生成するための少なくとも水平成分を含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
6. 前記自転部分のピッチは、水平より下の迎え角で構成されている、請求項４に記載の空中配布可能な通信デバイス。
7. 前記ブレードは、前記ハブで互いに接続されている、請求項３に記載の空中配布可能な通信デバイス。
8. 前記中空構造は、フィンにセグメント化されている、請求項３に記載の空中配布可能な通信デバイス。
9. ブレードが各フィンに結合されている、請求項８に記載の空中配布可能な通信デバイス。
10. 前記フィンは翼形であり、前記少なくとも１つ以上のフィンの前記翼形が使用中に水平方向に流線形になるように構成されている、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
11. 前記中空構造は円筒形構造であり、前記ブレードの少なくとも１つ以上のセットは、前記円筒形構造に堅固に接続されている、請求項３に記載の空中配布可能な通信デバイス。
12. 前記円筒形構造は、前記円筒形構造の上縁部から外向きに延在する環状フランジを含み、前記円筒形構造の頂点は、湾曲した上面で前記環状フランジ内に湾曲する、請求項１１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
13. 前記環状フランジは、湾曲した下面を含む、請求項１２に記載の空中配布可能な通信デバイス。
14. 前記環状フランジの前記湾曲した上面は、前記円筒形構造を通って上方に流れる気流の主柱を誘導して、揚力を誘導するように使用中に前記湾曲した上面を横切って半径方向外向きに流れるように構成されている、請求項１２に記載の空中配布可能な通信デバイス。
15. 前記ジャイロシュートは、少なくとも１つ以上の可動制御面を含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
16. 前記環状フランジは、前記中空構造に対して枢動可能である、請求項１２に記載の空中配布可能な通信デバイス。
17. 前記環状フランジはセグメント化され、前記環状フランジの各セグメントはフィンに結合されている、請求項１２に記載の空中配布可能な通信デバイス。
18. 前記ブレードの１つまたはそれ以上のセットは、コントローラの動作によって少なくとも１つ以上の制御モータによって再構成可能な少なくとも１つ以上の可動ブレード制御面を含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
19. 前記空中配布可能な通信デバイスは、前記通信モジュールの下方に延在する少なくとも１つ以上の脚部を含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
20. 少なくとも１つのブレードのセットは、平面状の延長された後縁部分を含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
21. 前記自転部分のピッチは可変である、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
22. 翼部のピッチは、水平に対して使用中、０°～９０°の間である、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
23. 前記後縁部は、実質的に水平に延在する、請求項２０に記載の空中配布可能な通信デバイス。
24. 前記ジャイロシュートは、少なくとも複数のブレードセットを含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
25. 前記ジャイロシュートは、ハブに取り付けられた複数の主に揚力を誘導するブレードを含む第１のブレードセットと、複数の主に回転を誘導するブレードを含む第２のブレードセットとを含む、請求項２４に記載の空中配布可能な通信デバイス。
26. 前記ジャイロシュートは、複数の逆回転ブレードセットを含む、請求項２０に記載の空中配布可能な通信デバイス。
27. 前記複数の逆回転ブレードセットの少なくとも１つ以上は、中心軸の周りで自由に回転可能である、請求項２６に記載の空中配布可能な通信デバイス。
28. 前記少なくとも１つ以上のブレードセットの少なくとも１つ以上のブレードは、折り畳み可能なブレードである、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
29. 前記少なくとも１つ以上のブレードセットの少なくとも１つ以上のブレードは、コネクタ装置によって本体に取り外し可能に接続可能であるように構成されている、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
30. 前記通信モジュールは、
    ａ．メッシュトポロジネットワーク、
    ｂ．ポイントツーポイントネットワーク、
    ｃ．ポイントツーマルチポイントネットワーク、
    ｄ．スタートポロジネットワーク、および、
    ｅ．あらゆる他の適切なトポロジネットワーク
    から選択される１つまたはそれ以上における無線通信用に構成されている、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
31. コントローラをさらに含み、前記コントローラは、
    ａ．データおよびソフトウェア命令を保存するためのデジタル記憶媒体、
    ｂ．前記デジタル記憶媒体に動作可能に接続され、ソフトウェア命令によって指示されるように構成されたプロセッサであって、前記デジタル記憶媒体は、前記プロセッサの動作を指示するためのソフトウェア命令で構成されている、プロセッサ、
    ｃ．トランシーバ、および、
    ｄ．少なくとも１つ以上のセンサ
    から選択される少なくとも１つ以上を含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
32. 浄水デバイスをさらに含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
33. 除湿機および前記除湿機によって生成された水を貯蔵するための貯蔵タンクをさらに含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
34. 前記空中配布可能な通信デバイスは、発電装置、電力貯蔵装置、および電源コンセントを含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
35. 前記通信モジュールは、低電力および／または短距離無線通信用に構成され、高電力および／または長距離無線通信用に構成されている、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
36. 前記空中配布可能な通信デバイスは、使用中の大気圏に再突入する際に、前記ジャイロシュートおよび前記通信モジュールから選択される１つまたはそれ以上を遮蔽するための熱シールドを含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
37. 前記熱シールドは、前記ジャイロシュートおよび前記通信モジュールから選択される１つまたはそれ以上を囲むように構成されている、請求項３６に記載の空中配布可能な通信デバイス。
38. 前記空中配布可能な通信デバイスは、フレームによって接続された複数のジャイロシュートを含む、請求項１に記載の空中配布可能な通信デバイス。
39. 請求項１～３８のいずれか一項に記載の空中配布可能な通信デバイスの通信ネットワーク。
40. 通信ノードを展開する方法であって、前記方法は、
    ａ．請求項１～３８のいずれか一項に記載の、少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスを提供することと、
    ｂ．航空機および／または宇宙船から前記少なくとも１つ以上の空中配布可能な通信デバイスを展開することと
    を含む、方法。
41. 宇宙船から展開された後、および大気圏への再突入中に、請求項１～３８のいずれか一項に記載の空中配布可能な通信デバイスを遮蔽するように構成された熱シールド。

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