JP2023178866A - 土壌センサ - Google Patents

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Mineichi Sakai
直久 新美
Naohisa Niimi
紀博 車戸
Norihiro Kurumado
伴秀 有木
Tomohide Ariki
啓 島倉
Kei Shimakura
圭汰 南原
Keita NAMBARA
雅史 鈴木
Masashi Suzuki
秀忠 梶野
Hidetada Kajino
直樹 橋本
Naoki Hashimoto
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Abstract

Figure 2023178866000001
【課題】土壌水分量の検知誤差を低減できる土壌センサを提供する。
【解決手段】土壌センサ30は、高周波の電磁波が伝送する第1信号ライン51と、透水性および保水性を有する多孔体部60とを備える。土壌センサ30は、低周波の電磁波が伝送し多孔体部を介して土壌に面する第2信号ライン61と、第1信号ラインよりも内側に配置されているグランドライン52,62とを備える。第2信号ライン61は、第1信号ライン51およびグランドライン52,62よりも内側に配置されている。これにより、第1信号ライン51と第2信号ライン61とは、一方が形成する電界が他方の信号ラインに影響を及ぼすことを抑えることができる。
【選択図】図2

Description

この明細書における開示は、土壌の状態を検出する土壌センサに関するものである。
特許文献1は、土壌の水ポテンシャル、体積含水率を同時に測定する土壌センサを開示している。
米国特許7042234号明細書
上記の土壌センサは、同一のプローブ電極で高周波のモードと低周波のモードとを切り換えて、体積含水率と水ポテンシャルとを検知する。例えば、高周波のモードでの検知時に多孔体の水分量も検知エリアに属するため、検出したい土壌の水分量の検知誤差が生じ得るという課題がある。
この明細書における開示の目的は、土壌水分量の検知誤差を低減できる土壌センサを提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された土壌センサの一つは、高周波の電磁波が伝送し土壌に面する第1信号ライン(51)と、透水性および保水性を有する多孔体部(60)と、高周波よりも周波数が低い低周波の電磁波が伝送し、多孔体部を介して土壌に面する第2信号ライン(61)と、第1信号ラインよりも内側に配置されているグランドライン(52,62)と、を備え、第2信号ラインは、第1信号ラインおよびグランドラインよりも内側に配置されている。
この土壌センサは、高周波の電磁波が伝送される第1信号ラインの内側に、より低い低周波の電磁波が伝送される第2信号ラインが配置されている。さらに第1信号ラインと第2信号ラインとの間にグランドラインが配置されることで、高周波の電磁波によって形成される電界が第2信号ラインに与える影響を抑制できる。また、低周波の電磁波によって形成される電界が第1信号ラインに与える影響も抑制できる。したがって、この技術によれば、土壌水分量の検知誤差を低減できる土壌センサを提供できる。
第1実施形態の土壌センサを含む制御構成図である。 土壌センサの構成を示す図である。 土壌センサにおける第1検出部と第2検出部との位置関係を示す概略断面図である。 第1実施形態の多孔体部に係る他の例を示す図である。 第2実施形態の土壌センサの構成を示す図である。 土壌センサにおける第1検出部と第2検出部との位置関係を示す概略断面図である。 第3実施形態の土壌センサにおける台座部の部分断面図である。 第4実施形態の土壌センサの構成を示す図である。 第5実施形態の土壌センサの第1例を示す図である。 第5実施形態の土壌センサの第2例を示す図である。 第5実施形態の土壌センサの第3例を示す図である。 第5実施形態の土壌センサの第4例を示す図である。 第5実施形態の土壌センサの第5例を示す図である。 第5実施形態の土壌センサの第6例を示す図である。 第6実施形態に係る台座部とケース部とのシール構造を示す部分断面図である。 第7実施形態に係る多孔体の支持構造を示す断面図である。 第8実施形態に係る台座部の構成の第1例を示す断面図である。 第8実施形態に係る台座部の構成の第2例を示す断面図である。 第9実施形態の土壌センサに係る異常判定処理を説明する図である。 第10実施形態の土壌センサに係る異常判定処理を説明する図である。 第10実施形態の土壌センサに係る異常判定処理を説明する図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
第1実施形態
土壌センサの一例を開示する第1実施形態について図1~図4を参照しながら説明する。潅水システムは、給水装置と制御装置100を備えている。給水装置は潅水を圃場の植物に供給する。給水装置は、ポンプ、給水配管などを有する。ポンプは潅水を給水配管に流下させる給水源として機能する。制御装置100は、潅水実施時において、給水装置から植物に供給される潅水の供給時間と潅水量とに基づいて潅水を制御する。制御装置100は、水圧センサ15の検出値を用いて、給水弁16のバルブ開度をフィードバック制御する。給水弁16は、制御装置100によってバルブ開度が制御されることにより、給水配管から吐水する潅水の流量を制御する。
図1に示すように、制御装置100は、取得部11、信号出力部12、記憶部13、および処理部14を備えている。図面では取得部11をAD、信号出力部12をSOU、記憶部13をMU、処理部14をPUと表記している。取得部11には土壌センサ30で検出された環境値が入力される。取得部11には水圧センサ15で検出された水圧、給水弁16のバルブ開度が入力される。
信号出力部12は給水弁16と電気的に接続されている。給水弁16のバルブ開度を制御するための制御信号は、信号出力部12から給水弁16に出力される。
記憶部13はコンピュータやプロセッサによって読み取り可能なプログラムとデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶部13は揮発性メモリと不揮発性メモリとを有している。記憶部13には処理部14が演算処理を実行するためのプログラムが記憶されている。記憶部13には処理部14が演算処理を実行する際のデータが一時的に記憶される。記憶部13には、取得部11に入力される各種データと、その各種データの取得時刻とが記憶される。
図2に示すように、土壌センサ30は、検出部1とケース部2とを備えている。検出部1は、圃場の土壌に埋没される部分である。ケース部2は、土壌に埋没されたり、土壌に埋没されずに土壌の外に設置される。ケース部2は、CPUを含む回路部を内蔵している。回路部は、土壌センサ30の検出部によって検出されたデータを用いて演算処理を行う処理部31と、制御装置100と通信する通信部32とを含んでいる。ケース部2は、温度計測可能なサーミスタを内蔵する構成でもよい。土壌への潅水を制御する潅水システムは、土壌センサ30によって土壌水分量を監視し、検出値に応じて、潅水の要否を判断したり潅水を終了したりする。
検出部1は、第1検出部5と第2検出部6とを備えている。第1検出部5は、第1信号ライン51とグランドライン52とを含んでいる。第2検出部6は、第2信号ライン61とグランドライン62と多孔体部60とを含んでいる。検出部1は、第1信号ライン51、第2信号ライン61、多孔体部60および台座部4を備えている。
ケース部2に内蔵された回路部は、第1信号ライン51の端部とグランドライン52の端部との間に、所定範囲の高周波数帯域に相当する周波数信号を印加する。回路部は、第2信号ライン61の端部とグランドライン62の端部との間に、所定範囲の低周波数帯域に相当する周波数信号を印加する。第1信号ライン51には、マイクロ波等の高周波である電磁波が伝送する。第2信号ライン61には、第1信号ライン51を伝送する電磁波よりも小さい周波数である低周波の電磁波が伝送する。
第1信号ライン51を伝送する電磁波の周波数は、第2信号ライン61を伝送する電磁波の周波数よりも、100倍以上の周波数帯域に設定されていることが好ましい。この周波数の関係によれば、一方の信号ラインにより生じる電界と他方の信号ラインにより生じる電界とが互いに影響し合うことを回避することに大きく寄与する。
台座部4は、例えば非透水性の材料から形成されており、台座部4内部には浸水しないことが好ましい。台座部4は、第1信号ライン51間、第2信号ライン61間、および、第1信号ライン51と第2信号ライン61との間が短絡しないように少なくとも表面が絶縁体である。
台座部4は、例えばアクリルまたはその他の樹脂材料によって形成されている。台座部4は、アルミニウムまたは鉄等の金属によって形成された基材の表面が絶縁処理された構成でもよい。台座部4は、厚さが幅や長さよりも小さい板状の形状である。台座部4は、いわゆるプリント基板と称されるものでもよい。また、台座部4の形状は、他の形状であってもよい。
図3に示すように、台座部4における厚さ方向TDの一方側の表面には、第1信号ライン51とグランドライン52とが設けられている。台座部4における厚さ方向TDの他方側の表面には、第1信号ライン51とグランドライン52とが設けられている。第1信号ライン51とグランドライン52は、台座部4において厚さ方向TDの両面に、同様の構成で設けられている。図3には、厚さ方向TDの一方側の表面側がFSと表記され、他方側の裏面側がBSと表記されている。第1信号ライン51は、土壌と直接接触している。第1信号ライン51は、外側においてグランドライン52を囲むように、グランドライン52よりも外側に設けられている。グランドライン52は、第1信号ライン51よりも内側において、一定の間隔をあけて第1信号ライン51に沿うように設けられている。
第1信号ライン51とグランドライン52は、台座部4の先端側部4fに位置する折り返しラインと、台座部4の根元側部4rに位置するケース部側ラインとを備えている。折り返しラインとケース部側ラインとは連結されて、一続きの第1信号ライン51を形成している。折り返しラインは、ケース部側から先端側へ延びる部分とケース部側から先端側へ延びる部分とが連結されたラインを構成する。第1信号ライン51は、図2に示すように、台座部4の幅方向に隣り合う一対の折り返しラインを備えている。第1信号ライン51は、台座部4の幅方向に並ぶ一対のケース部側ラインを備えている。幅方向は、台座部4の厚さ方向TDと長手方向LDとの両方に直交する方向である。第1信号ライン51は、台座部4の表面側において、複数の折り返し部を有してループ状に形成されている。
図3に示すように、台座部4における厚さ方向TDの他方側の表面には、第2信号ライン61とグランドライン62とが設けられている。台座部4における厚さ方向TDの他方側の表面には、第2信号ライン61とグランドライン62とが設けられている。第1信号ライン51とグランドライン52は、台座部4において厚さ方向TDの表面と裏面とにおいて同様の構成で設けられている。第2信号ライン61とグランドライン62は、一対のケース部側ラインの間に位置するように設けられている。
第2信号ライン61は、第1信号ライン51に対して内側に位置している。第2信号ライン61は、外側において第1信号ライン51に囲まれて、第1信号ライン51よりも内側に設けられている。第2信号ライン61と第1信号ライン51との間には、グランドライン52とグランドライン62とが設けられている。第2信号ライン61は、外側においてグランドライン62に囲まれて、グランドライン62よりも内側に設けられている。第2信号ライン61は、外側においてグランドライン52に囲まれて、グランドライン52よりも内側に設けられている。第2信号ライン61は、第1信号ライン51およびグランドライン52によって形成されて広がる電界の領域を回避できる位置に配置されている。このため、第2信号ライン61と第1信号ライン51とは、一方が形成する電界が他方の信号ラインに影響を及ぼすことを抑えることができる。
第2信号ライン61は、多数の細孔が形成されている多孔体部60によって覆われている。多孔体部60は、透水性および保水性を有する材料により形成されている。多孔体部60は、例えば、樹脂やセラミックスによって形成されている。第2信号ライン61は、多孔体部60を介して土壌と接触している。図3に示すように、多孔体部60は、台座部4の厚さ方向に対向する表面60aと表面60bとが台座部4よりも突出する形状である。厚さ方向の一方側の表面60aは、台座部4の一方側の表面4aよりも突出する位置にある。厚さ方向の他方側の表面60bは、台座部4の他方側の表面4bよりも突出する位置にある。
第1信号ライン51、第2信号ライン61は、例えば金または銅等の金属を含んで形成されている。第1信号ライン51および第2信号ライン61は、台座部4の周縁に沿うように設けられたリング形状をしている。第1信号ライン51と第2信号ライン61は、それぞれ一対設けられている。第1信号ライン51および第2信号ライン61の形状および数は上記構成に限定されない。第1信号ライン51とケース部2とは導電線によって電気的に接続されている。第2信号ライン61とケース部2とは導電線によって接続されている。
多孔体部60は、土壌に対して露出する表面形状が四角形以上の多角形状であることが好ましい。また、図4に示すように、多孔体部60は、土壌に対して露出する表面形状が円形状または円柱状であることが好ましい。円柱状である場合は、多孔体部60は台座部4の外周面よりも突出する外周面を有している。このような表面形状である多孔体部60は、土壌との密着性向上に寄与してセラミックスに土壌の水分を円滑に吸引でき、適正な水ポテンシャルWPを検出することができる。
多孔体部60は、野菜等育成に使用される土壌に適合した細孔分布を有していることが好ましい。土壌に適合した細孔分布を有する多孔体部60は、土壌の水ポテンシャルWPを高精度に計測することに寄与する。このため、多孔体部60に形成された細孔分布は、0.1~100μmに含まれる細孔によって様々な大きさの細孔が均一な個数で分布されている。
台座部4の表面4aや表面4bには、0.1~500μmに含まれる深さである凹凸が形成されている。0.1μmに近い深さの凹凸は、粘土質の土壌とプリント基板との密着性向上に寄与する。500μmに近い深さの凹凸は、砂状の土壌とプリント基板との密着性向上に寄与する。このような深さの凹凸を有する台座部4によれば、土壌とプリント基板との密着性向上に寄与し、適正なセンシング信号の検出を提供できる。
図1に示すように、土壌センサ30は、TDT計測部311および静電容量計測部312を含みCPUとして機能する処理部31と通信部32とを備えている。通信部32は、処理部31による処理結果を制御装置100の取得部11に出力する。土壌センサ30は、プログラム等を用いた演算によりTDT計測部311および静電容量計測部312として機能するCPUや測定器を備える構成でもよい。処理部31は、一方側の表面4a側に位置する信号ラインと他方側の表面4b側に位置する信号ラインとの両方を用いて検出してもよいしいずれか一方を用いて検出してもよい。
TDT計測部311は、導電線によって第1信号ライン51と接続されている。TDT計測部311は、高周波の電磁波が伝送する第1信号ライン51を用いて土壌の誘電率を計測する。TDT計測部311は、時間領域透過法と称されるTDT方式(Time Domain Transmission)によって、電磁波が信号ラインを伝送する伝送時間を計測して土壌の比誘電率を測定する。TDT計測部311は、土壌の体積含水率VWCと誘電率または比誘電率との関係性を特定する相関曲線を用いて、体積含水率VWCを算出する。相関曲線は、土壌の土質ごとに記憶部等に予め記憶されている所定の特性曲線である。土壌センサ30は、この体積含水率VWCを通信部32を介して制御装置100に送信する。例えば、制御装置100は、土壌の体積含水率VWCに基づいて、潅水時間や潅水量を制御する。
処理部31は、高周波の電磁波が第1信号ライン51を伝送する伝送信号の波形の立ち上がりの傾き、または振幅の大きさに基づいて土壌の電気伝導度ECを検出する。土壌センサ30は、検出した電気伝導度ECを通信部32を介して制御装置100に送信する。例えば、制御装置100は、電気伝導度ECに基づいて土壌中の肥料量を推定して潅水の制御に使用する。
静電容量計測部312は、導電線によって第2信号ライン61と接続されている。静電容量計測部312は、第2信号ライン61を伝送する低周波の電磁波を用いて多孔体部60の静電容量を計測する。土壌の水ポテンシャルWPと多孔体部60の水ポテンシャルWPとは水の吸着と毛管力により等価である。静電容量計測部312は、この等価関係を利用して、多孔体部60の静電容量を用いて土壌の水ポテンシャルWPを測定する。土壌の水ポテンシャルWPが小さいと土壌に水が強い力で保持されているため、植物はその土壌から水を吸水しにくい状況である。土壌センサ30は、測定した水ポテンシャルWPを通信部32を介して制御装置100に送信する。例えば、制御装置100は、土壌の水ポテンシャルWPに基づいて、潅水時間や潅水量を制御する。
なお、制御装置100は、土壌のpF値に基づいて、その土壌が栽培作物に適切なpF値になるように、水または培養液の潅水量を制御してもよい。制御装置100は、タイマーにより周期的に土壌のpF値測定を行い、その測定した土壌のpF値に基づいて、水又は培養液の潅水量を制御してもよい。
第1実施形態の土壌センサ30は、高周波の電磁波が伝送し土壌に面する第1信号ライン51と、透水性および保水性を有する多孔体部60とを備える。土壌センサ30は、高周波よりも周波数が低い低周波の電磁波が伝送し、多孔体部を介して土壌に面する第2信号ライン61と、第1信号ライン51よりも内側に配置されているグランドラインとを備える。第2信号ライン61は、第1信号ライン51およびグランドラインよりも内側に配置されている。
この土壌センサ30は、高周波の電磁波が伝送される第1信号ライン51の内側に、より低い低周波の電磁波が伝送される第2信号ライン61が配置されている。さらに第1信号ライン51と第2信号ライン61との間にグランドラインが配置されることで、高周波の電磁波による電界が第2信号ライン61に与える影響を抑制できる。また、低周波の電磁波による電界が第1信号ライン51に与える影響も抑制できる。この技術により、土壌センサ30は、土壌水分量の検知における誤差低減を実現する。
処理部31は、高周波の電磁波が第1信号ラインを伝送する伝送信号を用いて土壌の体積含水率を計測し、第2信号ラインを伝送する低周波の電磁波を用いて土壌の水ポテンシャルを計測する。これにより、一方の信号ラインにより生じる電界と他方の信号ラインにより生じる電界との互いの影響を抑制できるため、体積含水率の計測と水ポテンシャルの計測とを両立するセンサを提供できる。
処理部31は、さらに、高周波の電磁波が第1信号ラインを伝送する伝送信号の波形に基づいて土壌の電気伝導度を計測する。これにより、体積含水率の計測と水ポテンシャルの計測と電気伝導度の計測とを適正に実施できるセンサを提供できる。
第2実施形態
第2実施形態について図5~図6を参照して説明する。第2実施形態の土壌センサ130は、第1実施形態に対して、台座部および多孔体部の構成が相違する。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
図5に示す土壌センサ130は、検出部101とケース部102とを備えている。検出部101は、円柱状であり、圃場の土壌に埋没されている。ケース部102は、土壌に埋没されたり、土壌に埋没されずに土壌の外に設置される。検出部101は、第1検出部5と第2検出部6とを備えている。第2検出部106は、第2信号ライン61とグランドライン62と多孔体部160とを含む。検出部101は、第1信号ライン51、第2信号ライン61、多孔体部160および台座部104を備えている。
多孔体部160は、第1実施形態の多孔体部60に相当する部分である。台座部104は、例えば非透水性の材料から形成されており、台座部104の内部には浸水しないことが好ましい。台座部104は、第1信号ライン51間、第2信号ライン61間、および、第1信号ライン51と第2信号ライン61との間が短絡しないように少なくとも表面が絶縁体である。台座部104は、第1実施形態の台座部4と同様の材料や表面処理によって形成されている。台座部104は、長手方向LDを柱状体の軸方向としている。
図6に示すように、台座部104の先端側部104fにおける周面には、それぞれ環状の第1信号ライン51とグランドライン52とが設けられている。台座部104の根元側部104rにおける周面には、それぞれ環状の第1信号ライン51とグランドライン52とが設けられている。この構成により、土壌センサ130は、検出部101の軸方向に離間した2箇所において、体積含水率VWCと電気伝導度とを検出することができる。
先端側部104fと根元側部104rは、同等の外径寸法に形成されている。先端側部104fに形成された第1信号ライン51と根元側部104rに形成された第1信号ライン51とは、台座部104における径方向位置が同等である。先端側部104fの第1信号ライン51と根元側部104rの第1信号ライン51は、土壌と直接接触している。グランドライン52は、第1信号ライン51よりも多孔体部160に近い位置で、先端側部104fまたは根元側部104rに設けられている。グランドライン52は、第1信号ライン51よりも多孔体部160に近い位置で、第1信号ライン51に対して一定の間隔をあけて沿うように設けられている。
図5、図6に示すように、台座部104における中間部104mの表面には、第2信号ライン61とグランドライン62とが設けられている。中間部104mは、先端側部104fや根元側部104rよりも外径寸法が小さく形成されている柱状体である。多孔体部160は、台座部104の外周面104aに対して面一である外周面を有し、第2信号ライン61とグランドライン62を覆っている。多孔体部160は、台座部104の外周面104aよりも突出する外周面を有する構成でもよい。グランドライン62は、第2信号ライン61よりも、先端側部104f寄りの位置と根元側部104r寄りの位置とにそれぞれ設けられている。
第2信号ライン61は、第1信号ライン51に対して径方向について内側に位置している。第2信号ライン61は、第1信号ライン51に対して、軸方向に離間しかつ直径が小さい環状のラインを構成している。第2信号ライン61は、軸方向に離間した先端側部104fの第1信号ライン51によって、径外側RDを囲まれている。第2信号ライン61は、軸方向に離間した先端側部104fのグランドライン52によって、径外側RDを囲まれている。第2信号ライン61は、軸方向に離間した根元側部104rの第1信号ライン51によって、径外側RDの位置において囲まれている。第2信号ライン61は、軸方向に離間した根元側部104rのグランドライン52によって、径外側RDの位置において囲まれている。
第2信号ライン61、グランドライン62は、多数の細孔が形成されている多孔体部160によって覆われている。多孔体部160は、透水性および保水性を有する材料により形成された筒状体である。多孔体部160は、例えばセラミックスにより形成されている。第2信号ライン61は、多孔体部160を介して土壌に面している。
第1信号ライン51、第2信号ライン61は、金または銅等の金属を含んだ材料によって形成されている。第1信号ライン51および第2信号ライン61は、台座部4の周面に設けられたリング形状をしている。第1信号ライン51と第2信号ライン61はそれぞれ一対設けられている。第1信号ライン51および第2信号ライン61の形状および数は上記の構成に限定されない。第1信号ライン51とケース部2とは導電線により電気的に接続されている。第2信号ライン61とケース部2とは導電線により接続されている。
多孔体部160は、野菜等育成に使用される土壌に適合した細孔分布を有していることが好ましい。土壌に適合した細孔分布を有する多孔体部160は、土壌の水ポテンシャルWPを高精度に計測することに寄与する。このため、多孔体部160に形成された細孔分布は、0.1~100μmに含まれる細孔によって様々な大きさの細孔が均一な個数で分布されている。
台座部4の外周面104aには、0.1~500μmに含まれる深さである凹凸が形成されている。0.1μmに近い深さの凹凸は粘土質の土壌とプリント基板との密着性向上に寄与する。500μmに近い深さの凹凸は砂状の土壌とプリント基板との密着性向上に寄与する。このような深さの凹凸を有する台座部410によれば、土壌とプリント基板との密着性向上に寄与し、適正なセンシング信号の検出を提供できる。
第3実施形態
第3実施形態について図7を参照して説明する。第3実施形態の土壌センサは、前述の実施形態に対して、台座部の表面に係る構成が相違する。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
図7に示すように、第3実施形態の土壌センサは、台座部4,104の表面に対して突出する複数の突起4cを備えている。複数の突起4cは、台座部4,104における一方側の表面4aと他方側の表面4bとの少なくとも一つから突出している。複数の突起4cは、一方側の表面4aや他方側の表面4bに対して、滴下された溶融樹脂を固めることにより形成される。
第3実施形態の土壌センサによれば、複数の突起4cにより、土壌に対する土壌センサの保持性向上や土壌センサの設置作業性向上に寄与する。
第4実施形態
第4実施形態について図8を参照して説明する。第4実施形態の土壌センサ230は、第2実施形態に対して、第1検出部に係る構成が相違する。第4実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
図8に示すように、土壌センサ230は、第2実施形態よりも個数が多いリング状の第1信号ライン51を備えている。土壌センサ230の検出部101は、第1信号ライン51、第2信号ライン61、多孔体部160および台座部104を備えている。台座部104は、第1実施形態の台座部4に相当する部分である。第2検出部106は、第2信号ライン61とグランドライン62と多孔体部160とを含んでいる。
台座部104には、複数のリング状の第1信号ライン51と複数のリング状のグランドライン52とが設けられている。第1信号ライン51は、台座部104において離間した複数箇所に配置されている。台座部4の先端側部4fには、軸方向や長手方向LDに離間して並ぶ複数の第1信号ライン51が設けられている。先端側部4fには、軸方向や長手方向LDに離間して並ぶ複数のグランドライン52が設けられている。先端側部4fにおいて離間する2個の第1信号ライン51の間には、グランドライン52が設けられている。先端側部4fには、土壌の温度を検出する温度センサ17が設けられている。この構成により、温度センサと水ポテンシャル検出部と複数箇所のTDT方式検出部とを併せ持った土壌センサ230を提供できる。土壌センサ230は、複数方式の検出機能を統合化する構成により、装置の小型化、複数方式の同時検出を可能にできる。
第5実施形態
第5実施形態について図9~図14を参照して説明する。第5実施形態の土壌センサは、前述の実施形態に対して、台座部および多孔体部の形状、構成が相違する。第5実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
第5実施形態の土壌センサは、図9~図13に示すように、多孔体部および台座部を形成する構成、または第1検出部および第2検出部を形成する構成が正多面体状である。図9~図14に示す多孔体部および台座部のそれぞれは、第1実施形態と同様の材料により形成されている。
図9は第5実施形態の土壌センサの第1例を示している。図9に示す土壌センサは、検出部201が正四面体状によって形成されている。検出部201は、台座部204と多孔体部260とを備えている。台座部204には、第1信号ライン51およびグランドライン62が表面に沿うように広い表面積にわたって配置されている。多孔体部260は、台座部204の表面に対して面一、または台座部204の表面よりも突出する表面を有し、第2信号ライン61を覆っている。第2信号ライン61は、検出部201内において、第1信号ライン51およびグランドライン62よりも内側に配置されている。図9に示す土壌センサによれば、対称的な形状であるので、外部応力が均一にかかりやすく、強度確保が図れ、壊れにくい。
図10は第5実施形態の土壌センサの第2例を示している。図10に示す土壌センサは、検出部301が正六面体状によって形成されている。検出部301は、台座部304と多孔体部360とを備えている。台座部304には、第1信号ライン51およびグランドライン62が表面に沿うように広い表面積にわたって配置されている。多孔体部360は、台座部304の表面に対して面一、または台座部304の表面よりも突出する表面を有し、第2信号ライン61を覆っている。第2信号ライン61は、検出部301内において、第1信号ライン51およびグランドライン62よりも内側に配置されている。図10に示す土壌センサによれば、対称的な形状であるので、外部応力が均一にかかりやすく、強度確保が図れ、壊れにくい。
図11は第5実施形態の土壌センサの第3例を示している。図11に示す土壌センサは、検出部401が正八面体状によって形成されている。検出部401は、台座部404と多孔体部460とを備えている。台座部404には、第1信号ライン51およびグランドライン62が表面に沿うように広い表面積にわたって配置されている。多孔体部460は、台座部404の表面に対して面一、または台座部404の表面よりも突出する表面を有し、第2信号ライン61を覆っている。第2信号ライン61は、検出部401内において、第1信号ライン51およびグランドライン62よりも内側に配置されている。図11に示す土壌センサによれば、対称的な形状であるので、外部応力が均一にかかりやすく、強度確保が図れ、壊れにくい。
図12は第5実施形態の土壌センサの第4例を示している。図12に示す土壌センサは、検出部501が正十二面体状によって形成されている。検出部501は、台座部504と多孔体部560とを備えている。台座部504には、第1信号ライン51およびグランドライン62が表面に沿うように広い表面積にわたって配置されている。多孔体部560は、台座部504の表面に対して面一、または台座部504の表面よりも突出する表面を有し、第2信号ライン61を覆っている。第2信号ライン61は、検出部501内において、第1信号ライン51およびグランドライン62よりも内側に配置されている。図12に示す土壌センサによれば、対称的な形状であるので、外部応力が均一にかかりやすく、強度確保が図れ、壊れにくい。
図13は第5実施形態の土壌センサの第5例を示している。図13に示す土壌センサは、検出部601が正二十面体状によって形成されている。検出部601は、台座部604と多孔体部660とを備えている。台座部604には、第1信号ライン51およびグランドライン62が表面に沿うように広い表面積にわたって配置されている。多孔体部660は、台座部604の表面に対して面一、または台座部604の表面よりも突出する表面を有し、第2信号ライン61を覆っている。第2信号ライン61は、検出部601内において、第1信号ライン51およびグランドライン62よりも内側に配置されている。図13に示す土壌センサによれば、対称的な形状であるので、外部応力が均一にかかりやすく、強度確保が図れ、壊れにくい。図14は第5実施形態の土壌センサの第6例を示している。図14に示すように、土壌センサは、検出部701が球体状によって形成されている構成でもよい。台座部704には、第1信号ライン51およびグランドライン62が表面に沿うように広い表面積にわたって配置されている。多孔体部760は、台座部704の表面に対して面一、または台座部704の表面よりも突出する表面を有し、第2信号ライン61を覆っている。第2信号ライン61は、検出部701内において、第1信号ライン51およびグランドライン62よりも内側に配置されている。図14に示す土壌センサによれば、対称的な形状であるので、外部応力が均一にかかりやすく、強度確保が図れ、壊れにくい。
第6実施形態
第6実施形態について図15を参照して説明する。第6実施形態の土壌センサは、前述の実施形態に対して、ケース部2に対する台座部4に係る支持構造が相違する。第6実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
第6実施形態の土壌センサは、図15に示すように、ケース部2の内部に差し込まれた状態の台座部4を支持しかつシール構造として機能するシール支持部25を備える。台座部4は、ケース部2における開口部2cに差し込まれて、ケース部2の内部に位置する部分と、ケース部2の外部に突出する部分とを有している。台座部4とケース部2の開口部2cとの隙間は、パッキン等のシール部24によってシールされている。
ケース部2は、さらに内部に内ケース2icを有している。つまり、ケース部2は、内ケース2icを内蔵することにより、ケース部2を外ケースとする2重構造になっている。内ケース2icは、回路部を含む基板21を収容している。基板21と台座部4のパターン基板等とは、ケーブルによって電気的に接続されている。台座部4は、内ケース2icにおける開口部に差し込まれた状態で、ケース部2の開口部2cとの隙間がパッキン等のシール部によってシールされている。このシール部とシール部24は、台座部4を支持する機能を有している。内ケース2icの内部は、ウレタン樹脂等のポッティング部22が充填されている。ケース部2と内ケース2icとの間には、吸水性を有する樹脂材料によって形成された吸水材23が充填されている。吸水材23は、例えばポリアクリル酸塩によって形成することができる。吸水材23は、ケース部2の内部に水が浸入したとしても、回路部への浸水を抑制して回路の防水性を向上することに寄与する。
シール支持部25は、ケース部2の外部において、ケース部2から外部に突き出た台座部4の部分の表面とケース部2の表面とに密着してフィレット状に形成されている。シール支持部25は、外力の作用により変形可能な弾性を有する材質で形成されている。シール支持部25は、高い粘性を有するウレタン樹脂によって形成されていることが好ましい。シール支持部25は、高い粘性により、台座部4の表面とケース部2の開口部2cとに対する密着性を高めることができる。このようにシール支持部25は、台座部4をケース部2に対して支持する機能とケース部2内への浸水を抑制する機能とを提供する。
第7実施形態
第7実施形態について図16を参照して説明する。第7実施形態の土壌センサは、前述の実施形態に対して、多孔体部と台座部とに係る支持構造が相違する。第7実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
第7実施形態の土壌センサは、図16に示すように、多孔体部60と台座部4と外側支持部7とを挟持する構成を備えている。外側支持部7は、土壌に面する板状の部分であり、例えばステンレス材により形成されている。ボルト80の軸部80aは、外側支持部7、多孔体部60、台座部4、多孔体部60および外側支持部7の順に積層された積層体を貫通している。この挟持構成は、台座部4と台座部4の両側に配された多孔体部60と各多孔体部60の外側に配された外側支持部7とをボルト80およびナット81で拘束する。ボルト80およびナット81は、積層体を圧縮するために拘束する拘束部材の一例である。
外側支持部7の表面は、外側支持部7と多孔体部60との間に2mmを超える隙間が生じない平坦度を有している。この構成により、積層体を土壌の内部に設置している状況で外側支持部7と多孔体部60との間に土壌の粒子が入り込むことを抑制できる。これにより、多孔体部60に亀裂が入り事態を回避することができる。
第8実施形態
第8実施形態について図17~図18を参照して説明する。第8実施形態の土壌センサは、前述の実施形態に対して、台座部の表面に係る構成が相違する。第8実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
図17の第1例に示すように、第8実施形態の土壌センサは、複数の層を有する台座部4を備える。第8実施形態の台座部4は、第1信号ライン51およびグランドライン52が配策された複数の信号層41と、各信号層41の外側に積層された表面層42とを備える。表面層42は、台座部4における厚さ方向TDの両面のそれぞれを形成するように設けられている。表面層42は、樹脂により形成されている。信号層41は、第1信号ライン51と第1信号ライン51との間が短絡しないように少なくとも一部が絶縁されている。例えば、台座部4の厚さが1.6mmである場合、表面層42の厚さは200~400μmに含まれる値に設定されている。第1例によれば、台座部4に形成されたパターンが土壌に接触して傷つくことを抑えることができ、土壌に対するロバスト性が高い土壌センサを提供できる。
図18の第2例に示すように、第8実施形態の土壌センサは、台座部4の表面に積層された複数の層からなる表面層142を備える。表面層142は、最外側の樹脂層142aと、樹脂層142aの内側に位置するガラス層142bと、ガラス層142bの内側に位置するセラミックス層142cとを含む。樹脂層142aは、高分子樹脂によって形成されて、例えば約10μmの厚さである。ガラス層142bは、樹脂層142aよりも硬度の高い層であり、0.1~0.3μmに含まれる厚さに形成されている。セラミックス層142cは、多孔質層である。
表面層142は、外側から内側にかけて積層された複数の層を含み、最外側の樹脂層142aよりも内側にガラス層142bまたはセラミックス層142cを有する。この構成により、ガラス層142b等によって、内側に形成されたパターンが土壌に接触して傷つくことを抑制でき、土壌に対するロバスト性が高い土壌センサを提供できる。
第9実施形態
第9実施形態について図19を参照して説明する。第9実施形態の土壌センサは、前述の実施形態に対して、土壌センサに係る異常判定処理を行うことが相違する。第9実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
第9実施形態の土壌センサは、図19に示す、土壌の体積含水率VWCと水ポテンシャルWPとの特性曲線を用いて異常判定処理を行う。図19は、横軸に土壌の体積含水率VWCを設定し、縦軸に水ポテンシャルWPを設定した異常判定曲線である。図19の曲線1abは、土壌は水を多く含んでいるが多孔体部に吸水ができていない状態で、センサと土壌との密着が不良である異常状態を示す境界線である。図19の曲線2abは、多孔体部と土壌との間隙に水が溜り浸水している状態で、土壌が乾燥した異常状態を示す境界線である。この異常判定曲線は、土壌センサの記憶部等に予め記憶されている所定の特性曲線である。
処理部31は、計測された体積含水率VWCと水ポテンシャルWPとが、曲線1abと曲線2abの間のポイントである場合は正常状態であると判定する。処理部31は、計測されたVWCとWPとが、曲線1abと曲線2abの間のポイントでない場合は異常状態であると判定する。
土壌内に放射される高周波電界を使用するVWCセンサでは、電界が広がる領域全体のVWCを計測する。このため、センサと土壌との密着が不良になったとしても計測値は大きく変化しない。一方、WPセンサは、土壌との密着の良否によって計測値が大きな影響を受ける。これらの2つのセンサによる計測値を組み合わせて、土壌の保水曲線を描くと、密着の不良時は正常時から逸脱するポイントになるため、土壌の乾燥との識別が可能になる。このため、上記の曲線1abと曲線2abとを用いる判定により、センサと土壌の密着不良と、土壌の乾燥とを区別した異常判定が可能になる。
処理部31は、計測された体積含水率と水ポテンシャルと、記憶されている体積含水率と水ポテンシャルとの関係を示す2つの異常判定曲線とを用いて異常状態であるか否かを判定する。これによれば、センサと土壌の密着不良と、土壌の乾燥とを層別可能になる。このため、密着不良状態を土の乾燥であると勘違いし、過剰に潅水することによる不具合を回避でき、センサの設置状態を修正することに寄与する。
第10実施形態
第10実施形態について図20を参照して説明する。第10実施形態の土壌センサは、前述の実施形態に対して、2箇所における計測値の比較に基づいて異常判定処理を行うことが相違する。第10実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、異なる点について説明する。
図20に示すように、第10実施形態のTDT計測部311は、第1計測部311aと、第2計測部311bとを備える。第1計測部311aは、検出部における第1の位置に配置された信号ラインを用いて計測を行う。第2計測部311bは、検出部における第2の位置に配置された信号ラインを用いて計測を行う。
第10実施形態の静電容量計測部312は、第1計測部312aと、第2計測部312bとを備える。第1計測部312aは、検出部における第1の位置に配置された信号ラインを用いて計測を行う。第2計測部311bは、第1の位置とは異なる別の第2の位置に配置された信号ラインを用いて計測を行う。処理部31は、第1の位置で計測した値と第3の位置で計測した値とを比較した結果に基づいて、計測値が異常であるか否かを判定する。例えば、図21に示すように、処理部31は、2つの計測値を用いて各処理波形を生成し、このような2つの出力値の差分を解析することにより異常か否かを判定する。第1の位置の一例としては、検出部1における厚さ方向TDの一方側の表面側に配置された信号ラインである。第2の位置の一例としては、検出部1における厚さ方向TDの他方側の裏面側に配置された信号ラインである。この一例において処理部31は、検出部における両面のそれぞれにおいて独立に計測した値を比較した結果に基づいて、計測値が異常であるか否かを判定する。
処理部31は、上記の2箇所における計測値の比較として、計測値の差分、計測波形における形状、幅、周期時間等の差を採用し、この差と基準との乖離度合を判定する。この判定は、検出精度、処理制度を加味して行う。処理部31は、2箇所における計測値の比較において、以下に示す例の場合は、異常であると判定する。
2箇所における計測値の変位量が違いすぎる場合は異常判定する。一方の計測値が一定であり変化しない場合は異常判定する。一方の計測値がプラス値であり他方の継続値がマイナス値である場合は異常判定する。2箇所における計測波形の差分が想定可能な位相範囲や変動範囲に収まらない大きさである場合は異常判定する。自己検査時の2箇所における計測値が想定値から乖離している場合は異常判定する。
第10実施形態の処理部31は、異なる位置である2箇所における計測値を比較した結果に基づいて、異常状態であるか否かを判定する。これによれば、土壌による傷や断線を発見できる確率が高まり、適正な出力値での安定した運用が図れ、土壌センサを用いた潅水システムの安定性向上に寄与する。さらに、自己発熱、温度変化が要因となる故障を検出可能であり、土壌センサの故障解析を容易できる。
<他の実施形態>
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、一つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つないしは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置およびその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置およびその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
技術的思想の開示
この明細書は、以下に列挙する複数の項に記載された複数の技術的思想を開示している。いくつかの項は、後続の項において先行する項を択一的に引用する多項従属形式(a multiple dependent form)により記載されている場合がある。これらの多項従属形式で記載された項は、複数の技術的思想を定義している。
技術的思想1
高周波の電磁波が伝送し土壌に面する第1信号ライン(51)と、
透水性および保水性を有する多孔体部(60)と、
前記高周波よりも周波数が低い低周波の電磁波が伝送し、前記多孔体部を介して前記土壌に面する第2信号ライン(61)と、
前記第1信号ラインよりも内側に配置されているグランドライン(52,62)と、
を備え、
前記第2信号ラインは、前記第1信号ラインおよび前記グランドラインよりも内側に配置されている土壌センサ。
技術的思想2
前記第1信号ラインを伝送する電磁波の周波数は、前記第2信号ラインを伝送する電磁波の周波数よりも、100倍以上の周波数帯域に設定されている技術的思想1に記載の土壌センサ。
技術的思想3
高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号を用いて土壌の体積含水率を計測し、前記第2信号ラインを伝送する低周波の電磁波を用いて土壌の水ポテンシャルを計測する処理部(31)を備える技術的思想1または技術的思想2に記載の土壌センサ。
技術的思想4
前記処理部は、さらに、高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号の波形に基づいて土壌の電気伝導度を計測する技術的思想3に記載の土壌センサ。
技術的思想5
前記多孔体部は、土壌に対して露出する表面形状が四角形以上の多角形状である技術的思想1から技術的思想4のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想6
前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4;104)を備え、
前記台座部の表面には、0.1~500μmに含まれる深さである凹凸が形成されている技術的思想1から技術的思想5のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想7
前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4;104)を備え、
前記台座部の表面には、複数の突起(4c)が設けられている技術的思想1から技術的思想5のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想8
前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(104)を備え、
前記第1信号ラインは、前記台座部において離間した複数箇所に配置されている技術的思想1から技術的思想5のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想9
前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(104)を備え、
前記台座部と前記多孔体部とは、正多面体状に一体に形成されている技術的思想1から技術的思想4のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想10
前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4)と、
前記第1信号ラインと前記第2信号ラインと電気的に接続されている回路部を内蔵し、前記台座部の一部を内蔵するケース部(2)と、を備え、
前記ケース部の外部に前記台座部を支持し、前記ケース部から外部に突き出た前記台座部の部分の表面と前記ケース部の表面とに密着してフィレット状に形成されているシール支持部(25)をさらに備える技術的思想1から技術的思想7のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想11
前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4)と、
外側から内側に向けて、外側支持部(7)、前記多孔体部、および前記台座部の順に積層されて、拘束部材(80,81)によって拘束されている積層体と、を備え、
前記外側支持部の表面は、前記外側支持部と前記多孔体部との間に2mmを超える隙間が生じない平坦度を有している技術的思想1から技術的思想4のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想12
前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4;104)を備え、
前記台座部は、前記第1信号ラインおよび前記グランドラインを覆っている表面層(42;142)を有する技術的思想1から技術的思想5のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想13
前記表面層は、外側から内側にかけて積層された複数の層を含み、最外側の樹脂層よりも内側にガラス層またはセラミック層を有する技術的思想12に記載の土壌センサ。
技術的思想14
高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号を用いて土壌の体積含水率を計測し、前記第2信号ラインを伝送する低周波の電磁波を用いて土壌の水ポテンシャルを計測する処理部(31)を備え、
前記処理部は、計測された前記体積含水率と前記水ポテンシャルと、記憶されている体積含水率と水ポテンシャルとの関係を示す2つの異常判定曲線とを用いて異常状態であるか否かを判定し、
前記2つの異常判定曲線は、土壌との密着不良を示す曲線と、土壌の乾燥を示す曲線である技術的思想1から技術的思想13のいずれか一項に記載の土壌センサ。
技術的思想15
高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号を用いて土壌の体積含水率を計測し、前記第2信号ラインを伝送する低周波の電磁波を用いて土壌の水ポテンシャルを計測する処理部(31)を備え、
前記処理部は、異なる位置である2箇所における計測値を比較した結果に基づいて、異常状態であるか否かを判定する技術的思想1から技術的思想13のいずれか一項に記載の土壌センサ。
51…第1信号ライン、 52…グランドライン、 60…多孔体部
61…第1信号ライン、 62…グランドライン

Claims (15)

  1. 高周波の電磁波が伝送し土壌に面する第1信号ライン(51)と、
    透水性および保水性を有する多孔体部(60)と、
    前記高周波よりも周波数が低い低周波の電磁波が伝送し、前記多孔体部を介して前記土壌に面する第2信号ライン(61)と、
    前記第1信号ラインよりも内側に配置されているグランドライン(52,62)と、
    を備え、
    前記第2信号ラインは、前記第1信号ラインおよび前記グランドラインよりも内側に配置されている土壌センサ。
  2. 前記第1信号ラインを伝送する電磁波の周波数は、前記第2信号ラインを伝送する電磁波の周波数よりも、100倍以上の周波数帯域に設定されている請求項1に記載の土壌センサ。
  3. 高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号を用いて土壌の体積含水率を計測し、前記第2信号ラインを伝送する低周波の電磁波を用いて土壌の水ポテンシャルを計測する処理部(31)を備える請求項1または請求項2に記載の土壌センサ。
  4. 前記処理部は、さらに、高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号の波形に基づいて土壌の電気伝導度を計測する請求項3に記載の土壌センサ。
  5. 前記多孔体部は、土壌に対して露出する表面形状が四角形以上の多角形状である請求項1に記載の土壌センサ。
  6. 前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4;104)を備え、
    前記台座部の表面には、0.1~500μmに含まれる深さである凹凸が形成されている請求項1に記載の土壌センサ。
  7. 前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4;104)を備え、
    前記台座部の表面には、複数の突起(4c)が設けられている請求項1に記載の土壌センサ。
  8. 前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(104)を備え、
    前記第1信号ラインは、前記台座部において離間した複数箇所に配置されている請求項1に記載の土壌センサ。
  9. 前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(104)を備え、
    前記台座部と前記多孔体部とは、正多面体状に一体に形成されている請求項1に記載の土壌センサ。
  10. 前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4)と、
    前記第1信号ラインと前記第2信号ラインと電気的に接続されている回路部を内蔵し、前記台座部の一部を内蔵するケース部(2)と、を備え、
    前記ケース部の外部に前記台座部を支持し、前記ケース部から外部に突き出た前記台座部の部分の表面と前記ケース部の表面とに密着してフィレット状に形成されているシール支持部(25)をさらに備える請求項1に記載の土壌センサ。
  11. 前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4)と、
    外側から内側に向けて、外側支持部(7)、前記多孔体部、および前記台座部の順に積層されて、拘束部材(80,81)によって拘束されている積層体と、を備え、
    前記外側支持部の表面は、前記外側支持部と前記多孔体部との間に2mmを超える隙間が生じない平坦度を有している請求項1に記載の土壌センサ。
  12. 前記第1信号ラインと前記グランドラインとが設けられている台座部(4;104)を備え、
    前記台座部は、前記第1信号ラインおよび前記グランドラインを覆っている表面層(42;142)を有する請求項1に記載の土壌センサ。
  13. 前記表面層は、外側から内側にかけて積層された複数の層を含み、最外側の樹脂層よりも内側にガラス層またはセラミック層を有する請求項12に記載の土壌センサ。
  14. 高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号を用いて土壌の体積含水率を計測し、前記第2信号ラインを伝送する低周波の電磁波を用いて土壌の水ポテンシャルを計測する処理部(31)を備え、
    前記処理部は、計測された前記体積含水率と前記水ポテンシャルと、記憶されている体積含水率と水ポテンシャルとの関係を示す2つの異常判定曲線とを用いて異常状態であるか否かを判定し、
    前記2つの異常判定曲線は、土壌との密着不良を示す曲線と、土壌の乾燥を示す曲線である請求項1に記載の土壌センサ。
  15. 高周波の電磁波が前記第1信号ラインを伝送する伝送信号を用いて土壌の体積含水率を計測し、前記第2信号ラインを伝送する低周波の電磁波を用いて土壌の水ポテンシャルを計測する処理部(31)を備え、
    前記処理部は、異なる位置である2箇所における計測値を比較した結果に基づいて、異常状態であるか否かを判定する請求項1に記載の土壌センサ。
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