JP2023174185A - 認証システムおよび認証方法 - Google Patents

認証システムおよび認証方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023174185A
JP2023174185A JP2022086892A JP2022086892A JP2023174185A JP 2023174185 A JP2023174185 A JP 2023174185A JP 2022086892 A JP2022086892 A JP 2022086892A JP 2022086892 A JP2022086892 A JP 2022086892A JP 2023174185 A JP2023174185 A JP 2023174185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
authentication
utterance
audio signal
section
speaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022086892A
Other languages
English (en)
Inventor
鉄平 福田
Teppei Fukuda
亮太 藤井
Ryota Fujii
慎太郎 岡田
Shintaro Okada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2022086892A priority Critical patent/JP2023174185A/ja
Priority to PCT/JP2023/012047 priority patent/WO2023228542A1/ja
Publication of JP2023174185A publication Critical patent/JP2023174185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L17/00Speaker identification or verification techniques
    • G10L17/02Preprocessing operations, e.g. segment selection; Pattern representation or modelling, e.g. based on linear discriminant analysis [LDA] or principal components; Feature selection or extraction
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L17/00Speaker identification or verification techniques
    • G10L17/22Interactive procedures; Man-machine interfaces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Audiology, Speech & Language Pathology (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

Figure 2023174185000001
【課題】登録時に取得したユーザの発話音声の合計時間の長さに応じて認証時の発話時間を決定し、ユーザの利便性を向上する。
【解決手段】認証システムは、話者の発話音声の音声信号を取得する取得部と、取得された音声信号から話者が発話している第1の発話区間と、複数の話者のそれぞれの音声信号が登録されたデータベースの音声信号から話者が発話している第2の発話区間と、を検出する検出部と、第1の発話区間の第1音声信号と、第2の発話区間の第2音声信号とを照合し、第2の発話区間の第2音声信号の長さもしくは第2の発話区間に含まれる音数に基づき第1音声信号を用いる認証の認証条件を決定する決定部と、決定された認証条件に基づいて、話者の認証を行う認証部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本開示は、認証システムおよび認証方法に関する。
特許文献1には、声紋認証のための声紋データを通話中の受話音声から登録する通話装置が開示されている。通話装置は、受話音声を取得し、発話側の電話番号を取得し、取得した受話音声から声紋データを抽出する。次に、通話装置は、受話音声の取得時間を計測する。通話装置は、電話帳にあり、取得した電話番号と同一の電話番号に対応する少なくとも1つ以上の声紋データの合算取得時間長が、声紋照合のために必要な時間よりも長いか判定する。通話装置は、声紋データの合算取得時間が声紋照合のために必要な時間よりも長いと判定した場合には、取得した電話番号と声紋データとを対応付けて格納部に格納する。
特開2016-53598号公報
特許文献1では、話者の声紋データの合計取得時間長が所定値以上となった場合に、声紋データが話者の電話番号と紐づけられてデータベースに登録される。つまり、特許文献1に開示されている通話装置は、声紋認証の際に使用する登録用の声紋データを、所定値以上の合計取得時間長分ほど常に必要とする。このため、ユーザは、声紋データの登録に所定値以上の時間、発話する必要があり、それにより声紋認証の際にも同様な時間分ほど発話する必要があるためユーザの利便性をより良くするための改善が見込まれる。
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、登録時に取得したユーザの発話音声の合計時間の長さに応じて認証時の発話時間を決定し、ユーザの利便性を向上することを目的とする。
本開示は、話者の発話音声の音声信号を取得する取得部と、取得された前記音声信号から前記話者が発話している第1の発話区間と、複数の話者のそれぞれの音声信号が登録されたデータベースの前記音声信号から前記話者が発話している第2の発話区間と、を検出する検出部と、前記第1の発話区間の第1音声信号と、前記第2の発話区間の第2音声信号とを照合し、前記第2の発話区間の前記第2音声信号の長さもしくは前記第2の発話区間に含まれる音数に基づき前記第1音声信号を用いる認証の認証条件を決定する決定部と、決定された前記認証条件に基づいて、前記話者の認証を行う認証部と、を備える、認証システムを提供する。
また、本開示は、1以上のコンピュータが行う認証方法であって、話者の発話音声の音声信号を取得し、取得された前記音声信号から前記話者が発話している第1の発話区間と、複数の話者のそれぞれの音声信号が登録されたデータベースの前記音声信号から前記話者が発話している第2の発話区間と、を検出し、前記第1の発話区間の第1音声信号と、前記第2の発話区間の第2音声信号とを照合し、前記第2の発話区間の前記第2音声信号の長さもしくは前記第2の発話区間に含まれる音数に基づき前記第1音声信号を用いる認証の認証条件を決定し、決定された前記認証条件に基づいて、前記話者の認証を行う、認証方法を提供する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示によれば、登録時に取得したユーザの発話音声の合計時間の長さに応じて認証時の発話時間を決定し、ユーザの利便性を向上することができる。
本実施の形態に係る認証システムのユースケースの一例を示す図 本実施の形態に係る認証解析装置の内部構成例を示すブロック図 登録用の発話音声信号の登録処理に係るフローチャート 発話長に基づく認証条件の設定の一例を示す図 発話長および音数に基づく認証条件の設定の一例を示す図 録音声信号の品質に応じて認証条件として発話内容を設定する一例を示す図 オペレータが画面に表示された認証用文章に基づき本人確認の認証を実施する例を示す図 ユーザ側通話端末に表示された本人確認用文章に基づき本人確認の認証を実施する例を示す図 認証条件を設定後に認証時の集音条件の測定結果から認証条件の要求時間を再設定する例を示す図 認証条件を設定後に認証時の集音条件の測定結果から認証条件の閾値を再設定する例を示す図 話者の認証に係る処理のフローチャート 登録音声信号の品質によって認証が成功した後の動作に制限を設ける例を示す図 登録音声信号の品質に基づき動作制限を設ける処理のフローチャート
以下、図面を適宜参照して、本開示に係る認証システムおよび認証方法を具体的に開示した実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
まず、図1を参照して、本実施の形態に係る認証システムのユースケースについて説明する。図1は、本実施の形態に係る認証システムのユースケースの一例を示す図である。認証システム100は、音声を用いた認証の対象となる人物(図1に示す例では、ユーザUS)の音声信号または音声データを取得し、取得された音声信号または音声データと、事前にストレージ(図1に示す例では、登録話者データベースDB)に登録(格納)された話者の音声信号または音声データとを照合する。認証システム100は、照合結果に基づいて、認証対象であるユーザUSから集音された音声信号または音声データとストレージに登録された音声信号または音声データとの類似度を評価し、評価された類似度に基づいて、ユーザUSを認証する。
実施の形態1に係る認証システム100は、集音装置の一例としてオペレータ側通話端末OP1と、認証解析装置P1と、登録話者データベースDBと、出力装置の一例としてのディスプレイDPと、を含んで構成される。なお、認証解析装置P1およびディスプレイDPは、一体的に構成されてよい。なお、オペレータ側通話端末OP1は、自動音声装置に置き換えられてもよいし、この場合自動音声装置は認証解析装置P1と一体的に構成されてもよい。
なお、図1に示す認証システム100は、一例としてコールセンタにおいて話者(ユーザUS)の認証に用いられる例を示し、オペレータOPと通話するユーザUSの発話音声を集音した音声データを用いてユーザUSの認証を行う。図1に示す認証システム100は、さらにユーザ側通話端末UP1と、ネットワークNWとを含んで構成される。なお、認証システム100の全体構成は、図1に示す例に限定されないことは言うまでもない。
ユーザ側通話端末UP1は、オペレータ側通話端末OP1との間で、ネットワークNWを介して無線通信可能に接続される。なお、ここでいう無線通信は、例えばWi-Fi(登録商標)などの無線LAN(Local Area Network)を介したネットワーク通信である。
ユーザ側通話端末UP1は、例えば、ノートPC、タブレット端末、スマートフォンまたは電話機等により構成される。ユーザ側通話端末UP1は、マイク(不図示)を備える集音装置であり、ユーザUSの発話音声を集音して音声信号に変換し、この変換された音声信号を、ネットワークNWを介してオペレータ側通話端末OP1に送信する。また、ユーザ側通話端末UP1は、オペレータ側通話端末OP1から送信されたオペレータOPの発話音声の音声信号を取得して、スピーカ(不図示)から出力する。
ネットワークNWは、例えばIP(Internet Protocol)網または電話網であって、ユーザ側通話端末UP1とオペレータ側通話端末OP1との間で、音声信号の送受信を可能に接続する。なお、データの送受信は、有線通信または無線通信により実行される。
オペレータ側通話端末OP1は、ユーザ側通話端末UP1および認証解析装置P1との間でそれぞれ有線通信または無線通信でデータ送受信可能に接続され、音声信号の送受信を行う。
オペレータ側通話端末OP1は、例えば、ノートPC、タブレット端末、スマートフォンまたは電話機等により構成される。オペレータ側通話端末OP1は、ネットワークNWを介してユーザ側通話端末UP1から送信されたユーザUSの発話音声に基づく音声信号を取得し、認証解析装置P1に送信する。なお、オペレータ側通話端末OP1は、取得されたユーザUSの発話音声とオペレータOPの発話音声とを含む音声信号を取得した場合には、オペレータ側通話端末OP1の音声信号の音圧レベル、周波数帯域等の音声パラメータに基づいて、ユーザUSの発話音声に基づく音声信号と、オペレータOPの発話音声に基づく音声信号とを分離してよい。オペレータ側通話端末OP1は、分離後にユーザUSの発話音声に基づく音声信号のみを抽出して認証解析装置P1に送信する。
また、オペレータ側通話端末OP1は、複数のユーザ側通話端末のそれぞれとの間で通信可能に接続され、同時に複数のユーザ側通話端末のそれぞれから音声信号を取得してもよい。オペレータ側通話端末OP1は、取得された音声信号を認証解析装置P1に送信する。これにより、認証システム100は、同時に複数のユーザのそれぞれの音声認証処理、音声解析処理を実行できる。
また、オペレータ側通話端末OP1は、同時に複数のユーザのそれぞれの発話音声を含む音声信号を取得してもよい。オペレータ側通話端末OP1は、ネットワークNWを介して取得された複数のユーザの音声信号のそれぞれからユーザごとの音声信号を抽出し、ユーザごとの音声信号をそれぞれ認証解析装置P1に送信する。このような場合、オペレータ側通話端末OP1は、複数のユーザの音声信号を解析し、音圧レベル、周波数帯域等の音声パラメータに基づいて、音声信号をユーザごとに分離して抽出してもよい。音声信号がアレイマイク等により集音された場合には、オペレータ側通話端末OP1は、発話音声の到来方向に基づいて、音声信号をユーザごとに分離して抽出してもよい。これにより、認証システム100は、例えば、Web会議等の同時に複数のユーザが発話する環境で集音された音声信号であっても、複数のユーザのそれぞれの音声認証処理、音声解析処理を実行できる。
認証装置およびコンピュータの一例としての認証解析装置P1は、オペレータ側通話端末OP1、登録話者データベースDBおよびディスプレイDPの間でそれぞれデータ送受信可能に接続される。なお、認証解析装置P1は、オペレータ側通話端末OP1、登録話者データベースDBおよびディスプレイDPの間でネットワーク(不図示)を介して、有線通信または無線通信が可能に接続されていてもよい。
認証解析装置P1は、オペレータ側通話端末OP1から送信されたユーザUSの音声信号を取得し、取得された音声信号を、例えば周波数ごとに音声解析して、ユーザUS個人の発話特徴量を抽出する。認証解析装置P1は、登録話者データベースDBを参照して、登録話者データベースDBに事前に登録された複数のユーザのそれぞれの発話特徴量と、抽出された発話特徴量とを照合して、ユーザUSの音声認証を実行する。認証解析装置P1は、ユーザUSの認証結果を含む認証結果画面SCを生成して、ディスプレイDPに送信して出力させる。なお、図1に示す認証結果画面SCは、一例であってこれに限定されないことは言うまでもない。図1に示す認証結果画面SCは、例えばユーザUSの認証結果であるメッセージ「山田太郎さんの声と一致しました。」を含む。
データベースの一例としての登録話者データベースDBは、所謂ストレージであって、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を用いて構成される。登録話者データベースDBは、複数のユーザのそれぞれのユーザ情報と、発話特徴量とを対応付けて格納(登録)する。ここでいうユーザ情報は、ユーザに関する情報であって、例えば、ユーザ名、ユーザID(Identification)またはユーザごとに割り当てられた識別情報等である。なお、登録話者データベースDBは、認証解析装置P1と一体的に構成されてもよい。
ディスプレイDPは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)あるいは有機EL(Electroluminescence)ディスプレイを用いて構成され、認証解析装置P1から送信された認証結果画面SCを表示する。なお、ディスプレイDPは、認証解析装置P1と一体的に構成されてもよい。
図1に示す例において、ユーザ側通話端末UP1は、ユーザUSの発話音声COM12「山田太郎です」と、発話音声COM14「123245678です」とを集音し、音声信号に変換して、オペレータ側通話端末OP1に送信する。オペレータ側通話端末OP1は、ユーザ側通話端末UP1から送信されたユーザUSの発話音声COM12,COM14のそれぞれに基づく音声信号を認証解析装置P1に送信する。
なお、オペレータ側通話端末OP1は、オペレータOPの発話音声COM11「お名前を教えてください」と、発話音声COM13「会員番号を教えてください」と、ユーザUSの発話音声COM12および発話音声COM14とを集音した音声信号を取得した場合には、オペレータOPの発話音声COM11および発話音声COM13のそれぞれに基づく音声信号を分離および除去し、ユーザUSの発話音声COM12および発話音声COM14のそれぞれに基づく音声信号のみを抽出して、認証解析装置P1に送信する。これにより、認証解析装置P1は、認証対象者の音声信号のみを用いることで、ユーザ認証精度を向上できる。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る認証解析装置の内部構成例について説明する。図2は、本実施の形態に係る認証解析装置の内部構成例を示すブロック図である。認証解析装置P1は、通信部20と、プロセッサ21と、メモリ22と、を少なくとも含んで構成される。
通信部20は、オペレータ側通話端末OP1および登録話者データベースDBのそれぞれとの間でデータ通信可能に接続する。通信部20は、オペレータ側通話端末OP1から送信された音声信号をプロセッサ21に出力する。
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の電子デバイスのうち少なくとも1つが実装された半導体チップを用いて構成される。プロセッサ21は、認証解析装置P1の全体的な動作を司るコントローラとして機能し、認証解析装置P1の各部の動作を統括するための制御処理、認証解析装置P1の各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理およびデータの記憶処理を行う。
プロセッサ21は、メモリ22のROM(Read Only Memory)22Aに記憶されたプログラムおよびデータを用いることで、発話区間検出部21A、登録品質判定部21B、特徴量抽出部21C、比較対象設定部21D、類似度計算部21E、認証条件設定部21F、認証時集音条件測定部21Gおよび動作制限設定部21Hのそれぞれの機能を実現する。プロセッサ21は、動作中にメモリ22のRAM(Random Access Memory)22Bを使用し、プロセッサ21および各部が生成あるいは取得したデータもしくは情報をメモリ22のRAM22Bに一時的に保存する。
検出部の一例としての発話区間検出部21Aは、認証時の発話音声の音声信号(以下、「発話音声信号」と表記)を取得し、取得された発話音声信号を解析し、ユーザUSが発話している発話区間(以下、第1の発話区間と称する)を検出する。発話区間検出部21Aは、発話音声信号から検出された少なくとも1つの第1の発話区間に対応する発話音声信号(以下、第1音声信号と称する)を特徴量抽出部21Cに出力する。また、発話区間検出部21Aは、少なくとも1つの第1の発話区間の第1音声信号をメモリ22のRAM22Bに一時的に保存してもよい。なお、発話区間検出部21Aは、第1の発話区間を複数検出した場合、検出されたそれぞれの第1の発話区間の第1音声信号を連結して特徴量抽出部21Cに出力してもよい。また発話区間検出部21Aは、ユーザUSの認証に用いる発話音声信号を予め登録する際に、ユーザUSから取得した音声データの発話区間(以下、第2の発話区間と称する)を検出する。発話区間検出部21Aは、第2の発話区間に対応する発話音声信号(以下、第2音声信号と称する)を登録品質判定部21Bに出力する。なお、発話区間検出部21Aは、第2の発話区間が複数存在している場合、検出されたそれぞれの第2の発話区間の第2音声信号を連結して登録品質判定部21Bに出力してもよい。
処理部の一例としての登録品質判定部21Bは、発話区間検出部21Aから第2の発話区間もしくは複数の第2の発話区間のそれぞれが連結された第2音声信号を取得する。登録品質判定部21Bは、取得した第2音声信号の品質を判定する。品質とは、実際の認証に先だってユーザごとに第2音声信号を登録話者データベースDBに登録する際(登録時)、登録時のユーザの周囲環境の良し悪しあるいはユーザの発話精度、またはその両方を示す指標である。本実施の形態では、この登録時の品質に基づいて、実際の認証時にユーザに課す認証条件(後述参照)が決定される。登録品質判定部21Bは、例えば、第2音声信号の発話の長さ(以下、発話長と称する)または第2音声信号に含まれる音数に基づき品質を判定する。なお、登録品質判定部21Bが品質を判定するのに用いる要素は、発話長と音数に限られず、音素数または単語数でもよい。登録品質判定部21Bは、判定した品質の情報を特徴量抽出部21Cまたは認証条件設定部21Fに出力する。
処理部の一例としての特徴量抽出部21Cは、発話区間検出部21Aにより抽出された1以上の発話音声信号を用いて個人の音声の特徴を、例えば周波数ごとに解析して、発話特徴量を抽出する。特徴量抽出部21Cは、発話区間検出部21Aから出力された第1の発話区間の第1音声信号の発話特徴量を抽出する。また、特徴量抽出部21Cは、発話区間検出部21Aから出力された第2の発話区間の第2音声信号の発話特徴量を抽出する。なお、第2の発話区間の第2音声信号の発話特徴量は予め登録話者データベースDBに登録されていてもよい。特徴量抽出部21Cは、抽出された第1の発話区間の発話特徴量と、この発話特徴量が抽出された第1音声信号とを対応付けて類似度計算部21Eに出力したり、比較対象設定部21Dに出力したりメモリ22のRAM22Bに一時的に保存したりする。特徴量抽出部21Cは、第2の発話区間の発話特徴量と、この発話特徴量が抽出された第2音声信号とを対応付けて類似度計算部21Eに出力したり、第2の発話区間の発話特徴量と、登録品質判定部21Bから取得した品質に係る情報を紐づけてメモリ22のRAM22Bに一時的に保存したりする。
特徴量抽出部21Cは、発話音声信号の発話内容を音声認識する。発話内容の音声認識の方法は、公知技術により実現可能であり、例えば発話音声信号の音素解析を行い言語情報として算出してもよいし、他の解析方法により実現されてもよい。
設定部の一例としての比較対象設定部21Dは、登録話者データベースDBから話者であるユーザUSのデータを取得する。ここでユーザUSのデータとは、例えば、ユーザUSの生年月日、名前または性別などの個人情報またはユーザUSが過去に登録した発話に係る音声データもしくは音声データの特徴量の少なくとも1つである。比較対象設定部21Dは、話者をユーザUSと設定するのに、例えば、特徴量抽出部21Cから出力された話者の抽出特徴量を用いて話者をユーザUSと特定してもよいし、話者がユーザ側通話端末UP1に入力した内容(例えば、名前またはIDなど)から話者をユーザUSと特定してもよい。比較対象設定部21Dは、取得したユーザUSのデータを発話区間検出部21Aまたは類似度計算部21Eに出力する。
認証部の一例としての類似度計算部21Eは、特徴量抽出部21Cから出力された発話音声信号の発話特徴量を取得する。類似度計算部21Eは、特徴量抽出部21Cから取得した第1の発話区間の発話特徴量と第2の発話区間の発話特徴量との類似度を算出する。類似度計算部21Eは、算出された類似度に基づいて、発話音声信号(つまり、ユーザ側通話端末UP1から送信された音声信号)に対応するユーザを特定してユーザの本人確認の認証を実行する。
決定部の一例としての認証条件設定部21Fは、登録品質判定部21Bから取得した品質に係る情報に基づき認証条件を設定する。認証条件とは、例えば、ユーザUSが発話する長さ、発話する内容または判定に係る閾値などである。なお、認証条件は、これらに限られない。
測定部の一例としての認証時集音条件測定部21Gは、認証時の集音条件を測定する。集音条件とは、例えば、認証時に集音された発話音声信号のノイズ、音量、残響の度合いまたは発話音声信号に含まれる音素数などである。なお、集音条件は、これらに限られない。認証時集音条件測定部21Gは、測定した集音条件を認証条件設定部21Fに出力する。
設定部の一例としての動作制限設定部21Hは、第2の発話区間の発話音声信号の品質に基づき、ユーザUSのできる動作に制限を設定する。例えば、認証システム100がATM(Automatic Teller Machine)に搭載されている場合、動作制限設定部21Hは、発話音声信号の品質が悪い場合送金または振替などの動作を制限する。なお、認証システム100が搭載される機械の例はATMに限られない。
これらによって、プロセッサ21は、登録品質判定部21Bが判定した第2音声信号の品質に基づきユーザの本人確認の認証時の認証条件を設定する。プロセッサ21は、設定した認証条件に基づきユーザの発話音声信号を取得する。プロセッサ21は、発話区間検出部21Aにより検出された第1の発話区間の第1音声信号と、第2の発話区間の第2音声信号との照合に基づいて、話者が本人であるか否かを認証する。
メモリ22は、例えばプロセッサ21が行う各種の処理を規定したプログラムとそのプログラムの実行中に使用するデータとを格納するROM22Aと、プロセッサ21が行う各種の処理を実行する際に用いるワークメモリとしてのRAM22Bと、を少なくとも有する。ROM22Aには、プロセッサ21が行う各種の処理を規定したプログラムとそのプログラムの実行中に使用するデータとが書き込まれている。RAM22Bには、プロセッサ21により生成あるいは取得されたデータもしくは情報(例えば、発話音声信号または各発話音声信号に対応する発話特徴量等)が一時的に保存される。
表示I/F23は、プロセッサ21とディスプレイDPとの間をデータ通信可能に接続し、プロセッサ21の類似度計算部21Eにより生成された認証結果画面SCをディスプレイDPに出力する。表示I/F23は、プロセッサ21の認証結果に基づき話者が本人であるか否かを示す認証状況をディスプレイDPに表示させる。
次に、図3を参照して、登録用の発話音声信号の登録処理を説明する。図3は、登録用の発話音声信号の登録処理に係るフローチャートである。なお、図3のフローチャートに係る各処理はプロセッサ21によって実行される。
図3のフローチャートは、登録時、つまり予め登録話者データベースDBに保存しておく発話音声信号の登録に係る処理を表す。
プロセッサ21は、話者からの登録用の発話音声信号(以下、登録音声信号と称する)の受信を開始する(St10)。つまり、ステップSt10の処理で、話者はユーザ側通話端末UP1に対して発話を開始する。
プロセッサ21は、話者からの登録音声信号の受信を終了する(St11)。つまり、ステップSt11の処理で、話者はユーザ側通話端末UP1に対して発話を終了する。
発話区間検出部21Aは、ステップSt10からステップSt11までの処理で取得した登録音声信号の第2の発話区間を検出する(St12)。
登録品質判定部21Bは、ステップSt12の処理で検出された第2の発話区間の第2音声信号の品質を判定する(St13)。
登録品質判定部21Bは、ステップSt13の処理で判定した品質に基づき登録音声信号を再取得するか否かを判定する(St14)。登録品質判定部21Bは、例えば品質が予め定められた必要最低限の値以上である場合に再取得しないと判定し、品質が予め定められた必要最低限の値未満である場合に再取得すると判定する。例えば、話者が一言も発話していない、発話長が1秒であるまたは音数が1音である場合、登録品質判定部21Bは、登録音声信号を再取得すると判定する。なお、登録品質判定部21Bが再取得すると判定する例は、一例でありこれらに限定されない。また、ステップSt14の処理は図3に係るフローチャートの処理から省略されてもよい。
登録品質判定部21Bは、登録音声信号を再取得すると判定した場合(St14,YES)、プロセッサ21の処理はステップSt10の処理に戻る。
登録品質判定部21Bは、登録音声信号を再取得しないと判定した場合(St14,NO)、特徴量抽出部21Cは、第2の発話区間の発話音声信号の発話特徴量を抽出する(St15)。
特徴量抽出部21Cは、ステップSt13の処理で判定された品質とステップSt15の処理で抽出された発話特徴量とを紐づけて登録話者データベースDBに保存する(St16)。
次に、図4を参照して、発話長に基づく認証条件の設定の一例を説明する。図4は、発話長に基づく認証条件の設定の一例を示す図である。
登録音声信号US10、登録音声信号US11および登録音声信号US12は、図3に係る処理で登録話者データベースDBに登録されたユーザUSの登録音声信号である。
図4に係る例では、発話長が10秒未満の場合、品質は「低」に、発話長が10秒以上の場合、品質は「高」となる。なお、品質が「低」または「高」となる閾値の秒数は一例であり限定されない。また、品質は、「低」および「高」の2段階に限られず、例えば「低」、「中」および「高」の3段階、あるいは4段階以上に設定されてもよい。
認証条件設定部21Fは、品質の結果に基づき要求時間を変更する。図4に係る例では品質が「低」の場合、要求時間は15秒であり、品質が「高」の場合、要求時間は7秒となる。要求時間とは、認証システム100が認証を行う際に話者に要求する発話の合計時間である。なお、要求時間の長さは一例でありこれらに限定されない。図4に係る例では、判定閾値は品質の結果に関わらず全て70とする。判定閾値とは、類似度計算部21Eが第1の発話区間の発話特徴量と第2の発話区間の発話特徴量との類似度の判定に用いる閾値のことである。判定閾値が高いほど、より高い類似度が必要となる。なお、判定閾値の値は一例であり70に限定されない。
登録音声信号US10の発話内容は、「あ か さ た な で す(a ka sa ta na de su)」であり、発話長は5秒となる。登録音声信号US10は、発話長が5秒で10秒未満であるため品質は「低」となる。この結果、登録音声信号US10に係る認証条件として要求時間は15秒、判定閾値は70となる。
登録音声信号US11の発話内容は、「あ か さ た な で す は ま や ら わ で す(a ka sa ta na de su ha ma ya ra wa de su)」であり、発話長は8秒となる。登録音声信号US11は、発話長が8秒で10秒未満であるため品質は「低」となる。この結果、登録音声信号US11に係る認証条件として要求時間は15秒、判定閾値は70となる。
登録音声信号US12の発話内容は、「あ か さ た な で す い ち に さ ん し ご ろ く な な で す(a ka sa ta na de su i chi ni sa n shi go ro ku na na de su)」であり、発話長は13秒となる。登録音声信号US12は、発話長が13秒で10秒以上であるため品質は「高」となる。この結果、登録音声信号US12に係る認証条件として要求時間は7秒、判定閾値は70となる。
次に、図5を参照して、発話長および音数に基づく認証条件の設定の一例を説明する。図5は、発話長および音数に基づく認証条件の設定の一例を示す図である。
図5に係る例では、発話長が10秒未満の場合、品質は「低」に、発話長が10秒以上の場合、品質は「高」となる。音数が13音未満の場合、品質は「低」に、音数が13音以上の場合、品質は「高」となる。なお、品質が「低」または「高」となる閾値の秒数および音数は一例であり限定されない。また、品質は、「低」および「高」に限られず「低」、「中」および「高」の3段階、あるいは4段階以上に設定されてもよい。
発話長および音数の品質の結果に基づき、認証条件設定部21Fは、要求時間を変更する。発話長および音数の品質のうち品質が低い方を登録音声信号の品質とする。図5に係る例では品質が「低」の場合、要求時間は15秒であり、品質が「高」の場合、要求時間は7秒となる。なお、要求時間の長さは一例でありこれらに限定されない。図5に係る例では、判定閾値は品質の結果に関わらず全て70とする。
登録音声信号US10の発話内容は「あ か さ た な で す(a ka sa ta na de su)」であり、音数は7音となる。登録音声信号US10の発話長は5秒であり10秒未満であるため発話長に係る品質は「低」となる。音数は7音であり13音未満であるため音数に係る品質は「低」となる。発話長および音数の品質がどちらも「低」であり、登録音声信号US10の品質は「低」となる。この結果、登録音声信号US10に係る認証条件としての要求時間は15秒、判定閾値は70となる。
登録音声信号US11の発話内容は「あ か さ た な で す は ま や ら わ で す(a ka sa ta na de su ha ma ya ra wa de su)」であり、音数は14音となる。登録音声信号US11の発話長は8秒であり10秒未満であるため発話長に係る品質は「低」となる。音数は14音であり13音以上であるため音数に係る品質は「高」となる。音数の品質は「高」であるが発話長の品質が「低」のため、登録音声信号US11の品質は「低」となる。この結果、登録音声信号US11に係る認証条件としての要求時間は15秒、判定閾値は70となる。
登録音声信号US12の発話内容は「あ か さ た な で す い ち に さ ん し ご ろ く な な で す(a ka sa ta na de su i chi ni sa n shi go ro ku na na de su)」であり、音数は20音となる。登録音声信号US12の発話長は13秒であり10秒以上であるため発話長に係る品質は「高」となる。音数は20音であり13音以上であるため音数に係る品質は「高」となる。発話長および音数の品質がどちらも「高」であり、登録音声信号US12の品質は「高」となる。この結果、登録音声信号US12に係る認証条件としての要求時間は7秒、判定閾値は70となる。
次に、図6を参照して、登録音声信号の品質に応じて認証条件として発話内容を設定する一例を説明する。図6は、登録音声信号の品質に応じて認証条件として発話内容を設定する一例を示す図である。図6に係る品質の判定方法は、図4の判定方法と同様とする。
認証条件設定部21Fは、品質の結果に基づきユーザUSに発話を促す文言を指定する。図6に係る例では品質が「低」の場合、特徴量抽出部21Cは登録音声信号の音声認識を実行し発話内容を解析し認証条件設定部21Fに出力する。認証条件設定部21Fは、特徴量抽出部21Cから取得した音声認識の結果に基づきユーザUSに指定する文言を決定する。品質が「低」となり、認証条件設定部21Fが発話内容を指定する場合、要求時間は指定なしとなる。品質が「高」の場合、ユーザUSに文言の指定はしない。なお、品質が「高」であってもユーザUSに文言の指定をしてもよく、品質が「低」のときよりも短い文章を指定しユーザの利便性を向上させてもよい。図6に係る例では、品質が「高」の場合、認証条件として要求時間を7秒と設定する。なお、品質が「高」の場合の要求時間は一例であり7秒に限られない。判定閾値は、図6の例では品質に関わらず70の一定値とする。なお、判定閾値は一定値とせず品質によって変更してもよい。
登録音声信号US10の発話内容は、「あかさたなです」である。登録音声信号US10の品質は「低」となるため、特徴量抽出部21Cは、登録音声信号US10の音声認識を実行し、認識結果が「あかさたなです」となる。認証条件設定部21Fは、特徴量抽出部21Cから取得した認識結果に基づき、文言を「あかさたなです」に指定する。認証条件設定部21Fは、要求時間は指定なし、判定閾値は70とする。
登録音声信号US12の発話内容は、「あかさたなです いちにさんしごろくななです」である。登録音声信号US12の品質は「高」となるため、特徴量抽出部21Cは音声認識を実行しない。認証条件設定部21Fは、認証条件として要求時間は7秒と設定し、判定閾値は70と設定する。認証条件設定部21Fは、登録音声信号US12の品質が「高」のため文言は指定しない。
これにより、認証システム100は、登録音声信号の品質に応じて登録音声信号の発話内容に基づく文言をユーザUSに指定し発話させることで高い認証の精度を保ちつつ短時間で認証することができる。また、認証システム100は、登録音声信号の品質が高い場合は、発話内容を指定されずユーザUSの手間を省くことができる。
次に、図7を参照して、オペレータが画面に表示された本人確認用文章に基づき本人確認の認証を実施する例を説明する。図7は、オペレータが画面に表示された認証用文章に基づき本人確認の認証を実施する例を示す図である。
図6で示した品質が「低」の場合、認証システム100は、音声認識を用いてユーザUSに発話させる文言を指定する。図7では、図6に係る方法で指定されたユーザUSに発話させる文言をオペレータがユーザUSの本人確認の認証の際にみる画面(以下、オペレータ画面と称する)に表示し、オペレータOPがユーザUSに指定された文言を発話させる例を説明する。
まず、ケースCCに示す例について説明する。画面SC1は、ディスプレイDPに表示されるオペレータ画面の一例である。
枠FR1には、話者の登録情報が表示される。枠FR1には、話者の登録情報として「発信元番号」、「登録名」、「登録住所」、「年齢」および「話者登録有無」が表示される。「発信元番号」は、例えば電話番号である。「話者登録有無」は、登録話者データベースDBに登録音声信号が保存されているか否かを表す。また、登録話者データベースDBに登録音声信号が保存されている場合、登録音声信号に紐づけられた品質も併せて表示する。例えば、枠FR1には、「発信元番号」は××-××××-××××、「登録名」はA田A男、「登録住所」はABCDEFG、「年齢」は33および「話者登録有無」は有(品質:低)と表示される。
枠FR2には、話者の認証結果として、話者と考えられる候補者が表示される。また、候補者の横には、話者が候補者である確率が表示される。枠FR2の例では、確率は百分率で示されるがこれに限られず「低、中、高」のような表示でもよい。枠FR2には、認証結果として「A田A男:70%」、「B山B郎:25%」および「C川C夫:5%」と表示される。
枠FR3には、話者に発話させる文言(以下、本人認証用文章と称する)を表示する。枠FR3には、本人認証用文章として「はまやらわです はちきゅうじゅうぜろです」と表示する。
ボタンBT1は、認証を開始または停止させるボタンである。
オペレータOPは、画面SC1の枠FR3に表示された本人認証用文章に基づき発話音声OP10「「はまやらわです はちきゅうじゅうぜろです」とお話しください」と発話する。ユーザUSは、オペレータOPの発話に基づき発話音声US13「はまやらわです はちきゅうじゅうぜろです」と発話する。
次に、ケースCDに示す例について説明する。画面SC2は、ディスプレイDPに表示されるオペレータ画面の一例である。
枠FR5には、話者の登録情報が表示される。枠FR5には、話者の登録情報として「発信元番号」、「登録名」、「登録住所」、「年齢」および「話者登録有無」が表示される。例えば、枠FR2には、「発信元番号」は××-××××-××××、「登録名」はB山B郎、「登録住所」はGFEDCBA、「年齢」は44および「話者登録有無」は有(品質:高)と表示される。
枠FR6には、話者の認証結果として、話者と考えられる候補者が表示される。また、候補者の横には、話者が候補者である確率が表示される。枠FR2には、認証結果として「A田A男:15%」、「B山B郎:60%」および「C川C夫:25%」と表示される。
枠FR7には、本人認証用文章として「はまやらわです」と表示する。ケースCDは、品質が「高」であるため、品質が「低」のケースCCよりも短い文言を本人確認用文章として指定される。
ボタンBT2は、認証を開始または停止させるボタンである。
オペレータOPは、画面SC2の枠FR7に表示された本人認証用文章に基づき発話音声OP11「「はまやらわです」とお話しください」と発話する。ユーザUSは、オペレータOPの発話に基づき発話音声US14「はまやらわです」と発話する。
図7ではオペレータOPがオペレータ画面に表示される本人認証用文章を読み上げてユーザUSに発話させたが、自動音声により本人認証用文章を流しユーザUSに発話させてもよい。
これにより、認証システム100は、ユーザUSおよびオペレータOPが発話長を気にせずに認証を行うことができるようにする。また、認証システム100は、登録音声信号の品質が高い場合は、短い文言をユーザUSに指定して認証を行えるので認証にかかる時間を短縮することができる。また、認証システム100は、登録音声信号の品質が低い場合は、品質が高い場合よりも長い文言をユーザUSに指定することで高い認証の精度を保つことができ、認証の失敗またはやり直しを防ぐことができる。
次に、図8を参照して、ユーザ側通話端末に表示された本人確認用文章に基づき本人確認の認証を実施する例を説明する。図8は、ユーザ側通話端末に表示された本人確認用文章に基づき本人確認の認証を実施する例を示す図である。
まず、ケースCEに示す例について説明する。ケースCEは、登録音声信号の品質が低い場合の例である。画面SC3は、ユーザ側通話端末UP1に表示された画面の一例である。
画面SC3には、「本人確認文章 はまやらわです はちきゅうじゅうぜろです を発話ください」と表示される。枠FR9には、本人確認文章として「はまやらわです はちきゅうじゅうぜろです」が表示されユーザUSによって表示される文章が異なる。
ユーザUSは、画面SC3に表示された内容をみて発話音声US13「はまやらわです はちきゅうじゅうぜろです」と発話する。
次に、ケースCFに示す例について説明する。ケースCFは、登録音声信号の品質が高い場合の例である。画面SC4は、ユーザ側通話端末UP1に表示された画面の一例である。
画面SC4には、「本人確認文章 はまやらわです を発話ください」と表示される。枠FR9には、本人確認文章として「はまやらわです」が表示される。
ユーザUSは、画面SC4に表示された内容をみて発話音声US13「はまやらわです」と発話する。
これにより、認証システム100は、ユーザUSに発話長を気にさせずに認証を行うことができる。また、これにより、認証システム100は、オペレータOP等の人物を介さず無人でユーザUSの認証を行うことができる。
次に、図9および図10を参照して、認証条件を設定後に認証時の集音条件の測定結果から認証条件を再設定する例を説明する。図9は、認証条件を設定後に認証時の集音条件の測定結果から認証条件の要求時間を再設定する例を示す図である。図10は、認証条件を設定後に認証時の集音条件の測定結果から認証条件の閾値を再設定する例を示す図である。
認証時集音条件測定部21Gは、認証時の集音条件(以下、認証時集音条件と称する)として認証時に集音された発話音声信号のノイズ、音量、残響の度合いまたは発話音声信号に含まれる音素数などを測定する。図9および図10は、一度認証条件が設定されたあと(以下、初期認証条件と称する)測定された認証時集音条件によって認証条件が再設定される例を示す。
発話音声信号のノイズがノイズに関する所定値以上の場合、つまりノイズが多い場合、認証条件設定部21Fは認証条件として要求時間を3秒長くする。
発話音声信号の音量が音量に関する所定値未満の場合、つまり音量が小さい場合、認証条件設定部21Fは認証条件として要求時間を3秒長くする。
発話音声信号の音素数が音素数に関する所定値未満の場合、つまり音素数が少ない場合、認証条件設定部21Fは認証条件として要求時間を3秒長くする。
発話音声信号の残響が残響に関する所定値以上の場合、つまり残響が大きい場合、認証条件設定部21Fは認証条件として要求時間を5秒長くする。
なお、ノイズ、音量、音素数および残響に関して長くする要求時間の長さは一例でありこれらに限定されない。
発話音声信号の品質が「低」の場合、初期認証条件は要求時間が15秒および判定閾値が70となる。なお、初期認証条件は一例でありこれに限定されない。認証時集音条件としてノイズが多い場合、認証条件設定部21Fは要求時間を3秒長くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が18秒および判定閾値が70となる。認証時集音条件として音量が小さい場合、認証条件設定部21Fは要求時間を3秒長くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が18秒および判定閾値が70となる。
発話音声信号の品質が「高」の場合、初期認証条件は要求時間が7秒および判定閾値が70となる。なお、初期認証条件は一例でありこれに限定されない。認証時集音条件として音量が小さくかつノイズが多い場合、認証条件設定部21Fは要求時間を合計で6秒長くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が13秒および判定閾値が70となる。認証時集音条件として音素数が少ない場合、認証条件設定部21Fは要求時間を3秒長くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が10秒および判定閾値が70となる。認証時集音条件として残響が大きい場合、認証条件設定部21Fは要求時間を5秒長くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が12秒および判定閾値が70となる。認証時集音条件が良好の場合、認証条件は初期認証条件と同様となる。
次に、図10を参照して、認証条件を設定後に認証時の集音条件の測定結果から認証条件の閾値を再設定する例を説明する。
発話音声信号のノイズがノイズに関する所定値以上の場合、つまりノイズが多い場合、認証条件設定部21Fは認証条件として判定閾値を10低くする。
発話音声信号の音量が音量に関する所定値未満の場合、つまり音量が小さい場合、認証条件設定部21Fは認証条件として判定閾値を15低くする。
発話音声信号の音素数が音素数に関する所定値未満の場合、つまり音素数が少ない場合、認証条件設定部21Fは認証条件として判定閾値を10低くする。
発話音声信号の残響が残響に関する所定値以上の場合、つまり残響が大きい場合、認証条件設定部21Fは認証条件として判定閾値を20低くする。
なお、ノイズ、音量、音素数および残響に関して低くする判定閾値の値は一例でありこれらに限定されない。
発話音声信号の品質が「低」の場合、初期認証条件は要求時間が15秒および判定閾値が70となる。なお、初期認証条件は一例でありこれに限定されない。認証時集音条件としてノイズが多い場合、認証条件設定部21Fは判定閾値を10低くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が15秒および判定閾値が60となる。認証時集音条件として音量が小さい場合、認証条件設定部21Fは判定閾値を15低くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が15秒および判定閾値が55となる。
発話音声信号の品質が「高」の場合、初期認証条件は要求時間が7秒および判定閾値が70となる。なお、初期認証条件は一例でありこれに限定されない。認証時集音条件として音量が小さくかつノイズが多い場合、認証条件設定部21Fは判定閾値を合計で25低くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が7秒および判定閾値が45となる。認証時集音条件として音素数が少ない場合、認証条件設定部21Fは判定閾値を10低くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が7秒および判定閾値が60となる。認証時集音条件として残響が大きい場合、認証条件設定部21Fは判定閾値を20低くする。この結果、再設定後の認証条件は要求時間が7秒および判定閾値が50となる。認証時集音条件が良好の場合、認証条件は初期認証条件と同様となる。
これにより、認証システム100は、登録音声信号の品質に関わらず、認証時の集音条件が悪い場合は要求時間を長くする、判定閾値を低くするもしくはその両方をすることで精度高く認証できる。
次に、図11を参照して、話者の認証に係る処理を説明する。図11は、話者の認証に係る処理のフローチャートである。図11に係る各処理は、プロセッサ21によって実行される。
比較対象設定部21Dは、認証対象人物である話者を本人確認する認証を実行する際に登録話者データベースDBに登録されている複数の人物の中から認証に用いる人物を設定する(St20)。
比較対象設定部21Dは、登録話者データベースDBからステップSt20の処理で設定された比較対象である人物の登録音声信号の品質に関する情報を取得する(St21)。比較対象設定部21Dは、取得した情報を認証条件設定部21Fに出力する。また、比較対象設定部21Dは、登録話者データベースDBから比較対象である人物の登録音声信号の登録特徴量を取得し、類似度計算部21Eに出力する。
認証時集音条件測定部21Gは、認証時集音条件を測定する(St22)。なお、ステップSt22の処理は図11に係るフローチャートの処理から省略されてもよい。
認証条件設定部21Fは、ステップSt21の処理で比較対象設定部21Dから取得した品質に関する情報に基づき認証条件を設定する(St23)。
プロセッサ21は、認証処理を開始する信号を通信部20に送信する(St24)。通信部20は、オペレータ側通話端末OP1に認証を開始させる指示を送信する。
認証条件設定部21Fは、比較対象設定部21Dから話者の登録音声信号の登録特徴量を取得する。認証条件設定部21Fは、取得した登録特徴量に基づき認証に用いる発話内容の文言を指定する(St25)。なお、ステップSt25の処理は図11に係るフローチャートの処理から省略されてもよい。
プロセッサ21は、認証に用いる発話音声信号の受信を開始する(St26)。プロセッサ21は、取得した発話音声信号を特徴量抽出部21Cに出力する。
認証時集音条件測定部21Gは、認証時集音条件を測定する(St27)。認証時集音条件測定部21Gは、測定した認証時集音条件の情報を認証条件設定部21Fに出力する。なお、ステップSt27の処理は図11に係るフローチャートの処理から省略されてもよい。
認証条件設定部21Fは、ステップSt27の処理で取得した認証時集音条件に基づき認証条件を再設定する(St28)。プロセッサ21は、認証条件設定部21FがステップSt28の処理で再設定した認証条件に基づき発話音声信号を取得する。プロセッサ21は、取得した発話音声信号を特徴量抽出部21Cに出力する。なお、ステップSt28の処理は図11に係るフローチャートの処理から省略されてもよい。
プロセッサ21は、認証処理を終了するつまり認証に用いる発話音声信号の受信を終了する信号を通信部20に送信する(St29)。通信部20は、オペレータ側通話端末OP1に認証を終了させる指示を送信する。
特徴量抽出部21Cは、ステップSt26の処理もしくはステップSt28の処理で取得した発話音声信号の発話特徴量を抽出する(St30)。特徴量抽出部21Cは、抽出した発話特徴量を類似度計算部21Eに出力する。
類似度計算部21Eは、ステップSt21で取得した登録特徴量とステップSt30の処理で取得した発話特徴量とに基づき類似度を計算する(St31)。
類似度計算部21Eは、ステップSt31の処理で計算した類似度が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(St32)。類似度計算部21Eは、類似度が予め定められた閾値以上であると判定すると(St32、YES)、話者の本人確認の認証が成功した旨の信号を通信部20、表示I/F23もしくはその両方に出力する。
類似度計算部21Eは、類似度が予め定められた閾値未満であると判定した場合(St32、NO)、認証処理を継続するか否かを判定する(St34)。
類似度計算部21Eは、認証処理を継続すると判定した場合(St34、YES)、プロセッサ21の処理はステップSt22の処理に戻る。ステップSt22の処理が省略される場合は、プロセッサ21の処理はステップSt23の処理に戻る。
類似度計算部21Eは、認証処理を継続しないと判定した場合(St35、NO)、話者の本人確認の認証が失敗した旨の信号を通信部20、表示I/F23もしくはその両方に出力する。
次に、図12を参照して、登録音声信号の品質によって認証が成功した後の動作に制限を設ける例を説明する。図12は、登録音声信号の品質によって認証が成功した後の動作に制限を設ける例を示す図である。
図12に係る登録音声信号US10および登録音声信号US12は、図4に係る登録音声信号US10および登録音声信号US12と同様である。そのため図12では、認証条件が設定されるまでの説明は省略する。
認証システム100が例えば銀行のATMに搭載された場合などで、動作制限設定部21Hは登録音声信号の品質に基づき、話者の本人確認の認証が成功した後の動作(例えば、入金など)に制限をかけてもよい。なお、認証システム100が搭載される例は銀行のATMに限られないがここでは、説明の便宜上認証システム100は銀行のATMに搭載されているものとする。
ケースCGは、登録音声信号の品質が低い場合の認証の一例である。ケースCGでは、登録音声信号の品質が低いため、動作制限設定部21Hは動作モードに制限をかけ制限モードとして動作させる。制限モードでは、例えば、口座の残金の紹介および入金のみができる。なお、制限モードで可能とされる動作は一例でありこれらに限られない。
ケースCHは、登録音声信号の品質が高い場合の認証の一例である。ケースCHでは、登録音声信号の品質が高いため、動作制限設定部21Hは動作モードに制限をかけない通常モードとして動作させる。通常モードでは、例えば、口座の残金の紹介、入金、送金または振替などの全ての動作が可能とされる。なお、通常モードで可能とされる動作は一例でありこれらに限られない。
これにより、認証システム100は、登録音声信号の品質が低い場合、認証システム100の搭載されている機械に動作制限を設けることで、誤判定時のリスクを下げることができる。
次に、図13を参照して、登録音声信号の品質に基づき動作制限を設ける処理を説明する。図13は、登録音声信号の品質に基づき動作制限を設ける処理のフローチャートである。図13に係るフローチャートの各処理はプロセッサ21によって実行される。なお、図13のフローチャートの処理で図11のフローチャートの処理と同様の処理は同一符合を付記し説明を省略する。
ステップSt34の処理で、話者の本人確認に係る認証が成功すると、動作制限設定部21Hは登録音声信号の品質が高いか否かを判定する(St36)。
動作制限設定部21Hは、登録音声信号の品質が高いと判定した場合(St36、YES)、動作モードを通常モードに設定する(St37)。
動作制限設定部21Hは、登録音声信号の品質が低いと判定した場合(St36、NO)、動作モードを制限モードに設定する(St38)。
以上により、本実施の形態に係る認証システム(例えば、認証システム100)は、話者の発話音声の音声信号を取得する取得部(例えば、ユーザ側通話端末UP1)を備える。認証システムは、取得された音声信号から話者が発話している第1の発話区間と、複数の話者のそれぞれの音声信号が登録されたデータベースの音声信号から話者が発話している第2の発話区間と、を検出する検出部(例えば、発話区間検出部21A)を備える。認証システムは、第1の発話区間の第1音声信号と、第2の発話区間の第2音声信号とを照合し、第2の発話区間の第2音声信号の長さもしくは第2の発話区間に含まれる音数に基づき第1音声信号を用いる認証の認証条件を決定する決定部(例えば、認証条件設定部21F)を備える。認証システムは、決定された前記認証条件に基づいて、前記話者の認証を行う認証部(例えば、類似度計算部21E)と、を備える。
これにより、本実施の形態に係る認証システムは、登録音声信号の発話長もしくは音数に基づいて認証時にユーザに求める認証条件を決定することができるので、ユーザ毎に認証条件を変えることができる。これにより、認証システムは、登録時に取得したユーザの発話音声の合計時間の長さに応じて認証時の発話時間を決定し、ユーザの利便性を向上することができる。
また、本実施の形態に係る認証システムの認証部は、第2の発話区間の長さが第1の所定値以上であって、第1の発話区間の長さが第2の所定値以上となる場合に認証を開始する。認証部は、第2の発話区間の長さが第1の所定値未満であって、第1の発話区間の長さが第2の所定値より大きい第3の所定値以上となる場合に認証を開始する。これにより、認証システムは、登録音声信号の発話長に基づく品質により、認証時に判定するために十分と推測される秒数を設定してユーザに発話を要求するため、ユーザが必要以上に長く発話したり、発話が短すぎて認証が失敗したりすることを防ぐことができる。これにより、認証システム100は、登録時に取得したユーザの発話音声の合計時間の長さに応じて認証時の発話時間を決定し、ユーザの利便性を向上することができる。
また、本実施の形態に係る認証システムの認証部は、第2の発話区間に含まれる音数が第4の所定値以上であって、第1の発話区間の長さが第2の所定値以上となる場合に認証を開始する。認証部は、第2の発話区間に含まれる音数が第4の所定値未満であって、第1の発話区間の長さが第2の所定値より大きい第3の所定値以上となる場合に認証を開始する。これにより、認証システムは、登録音声信号の音数に基づく品質により、認証時に安定するために十分と推測される秒数を設定してユーザに発話を要求するため、ユーザが必要以上に長く発話したり、発話が短すぎて認証が失敗したりすることを防ぐことができる。これにより、認証システムは、認証時のユーザの利便性を向上することができる。
また、本実施の形態に係る認証システムの認証部は、第2の発話区間の長さが第1の所定値以上かつ第2の発話区間に含まれる音数が第4の所定値以上であって、第1の発話区間の長さが第2の所定値以上となる場合に前記認証を開始する。認証部は、第2の発話区間の長さが第1の所定値未満または第2の発話区間に含まれる音数が第4の所定値未満であって、第1の発話区間の長さが第2の所定値より大きい第3の所定値以上となる場合に認証を開始する。これにより、認証システムは、登録音声信号の発話長および音数に応じて、認証時にユーザに求める発話長を決定することができる。認証システムは、発話長と音数とから認証条件を決定できるため、ユーザの利便性を向上するとともにより高精度な認証を行うことができる。
また、本実施の形態に係る認証システムの決定部は、第2の発話区間の長さが第1の所定値未満の場合、第2の発話区間の音声信号に含まれる発話内容から話者に発話を促すテキストを決定する。これにより、認証システムは、登録音声信号の発話長に応じて登録音声信号の発話内容に基づく文言をユーザに指定し発話させることで高い認証の精度を保ちつつ短時間で認証することができる。また、認証システムは、登録音声信号の発話長が十分に長い場合は、発話内容を指定されずユーザUSの手間を省くことができる。
また、本実施の形態に係る認証システムは、オペレータが認証時に参照する画面を表示する第1表示部(例えば、ディスプレイDP)をさらに備え、決定部は、テキストを第1表示部に表示させる。これにより、認証システムは、ユーザおよびオペレータが発話長を気にせずに認証を行うことができるようにする。また、認証システムは、登録音声信号の品質が高い場合は、短い文言をユーザに指定して認証を行えるので認証にかかる時間を短縮することができる。また、認証システムは、登録音声信号の品質が低い場合は、品質が高い場合よりも長い文言をユーザに指定することで高い認証の精度を保つことができ、認証の失敗またはやり直しを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る認証システムは、話者が認証時に参照する画面を表示する第2表示部(例えばユーザ側通話端末UP1)をさらに備え、決定部は、テキストを第2表示部に表示させる。認証システムは、ユーザに発話長を気にさせずに認証を行うことができる。また、これにより、認証システムは、オペレータ等の人物を介さず無人でユーザの認証を行うことができる。
また、本実施の形態に係る認証システムは、第1の発話区間の音声信号のノイズ、音量、音素数または残響の大きさの少なくとも1つを測定する測定部をさらに備え、決定部は、測定部から取得した測定結果に基づき認証条件を設定する。これにより、認証システムは、登録音声信号の品質に関わらず、認証時の集音条件が悪い場合は要求時間を長くする、判定閾値を低くするもしくはその両方をすることで精度高く認証できる。
また、本実施の形態に係る認証システムの認証条件は、音声信号の長さまたは話者の本人確認の認証に係る判定の閾値である。これにより、認証システムは、各ユーザの登録音声信号の品質に応じて、ユーザに指定する発話長を指定することができユーザの利便性を向上することができる。また、認証システムは、ユーザの登録音声信号の品質によって判定に係る閾値を変更することができ、各ユーザに応じて柔軟な認証を実行することができる。
また、本実施の形態に係る認証システムは、第2の発話区間の長さが第1の所定値未満の場合、話者が認証後に実施できる動作に制限を設ける制限設定部(例えば、動作制限設定部21H)をさらに備える。これにより、認証システムは、登録音声信号の品質が低い場合、認証システムの搭載されている機械に動作制限を設けることで、誤判定時のリスクを下げることができる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示の技術は、登録時に取得したユーザの発話音声の合計時間の長さに応じて認証時の発話時間を決定し、ユーザの利便性を向上する認証システムおよび認証方法として有用である。
NW ネットワーク
UP1 ユーザ側通話端末
OP1 オペレータ側通話端末
US ユーザ
OP オペレータ
COM11,COM12,COM13,COM14 発話音声
P1 認証解析装置
DB 登録話者データベース
DP ディスプレイ
SC 認証結果画面
20 通信部
21 プロセッサ
21A 発話区間検出部
21B 登録品質判定部
21C 特徴量抽出部
21D 比較対象設定部
21E 類似度計算部
21F 認証条件設定部
21G 認証時集音条件測定部
22H 動作制限設定部
22 メモリ
22A ROM
22B RAM
23 表示I/F
US10,US11,US12 登録音声信号
CA,CB,CC,CD,CE,CF,CG,CH ケース
SC1,SC2,SC3,SC4 画面
FR1,FR2,FR3,FR4,FR5,FR6,FR7 枠
BT1,BT2 ボタン
OP10,OP11,US13,US14 発話音声

Claims (11)

  1. 話者の発話音声の音声信号を取得する取得部と、
    取得された前記音声信号から前記話者が発話している第1の発話区間と、複数の話者のそれぞれの音声信号が登録されたデータベースの前記音声信号から前記話者が発話している第2の発話区間と、を検出する検出部と、
    前記第1の発話区間の第1音声信号と、前記第2の発話区間の第2音声信号とを照合し、前記第2の発話区間の前記第2音声信号の長さもしくは前記第2の発話区間に含まれる音数に基づき前記第1音声信号を用いる認証の認証条件を決定する決定部と、
    決定された前記認証条件に基づいて、前記話者の認証を行う認証部と、を備える、
    認証システム。
  2. 前記認証部は、
    前記第2の発話区間の長さが第1の所定値以上であって、前記第1の発話区間の長さが第2の所定値以上となる場合に前記認証を開始し、
    前記第2の発話区間の長さが前記第1の所定値未満であって、前記第1の発話区間の長さが前記第2の所定値より大きい第3の所定値以上となる場合に前記認証を開始する、
    請求項1に記載の認証システム。
  3. 前記認証部は、
    前記第2の発話区間に含まれる音数が第4の所定値以上であって、前記第1の発話区間の長さが第2の所定値以上となる場合に前記認証を開始し、
    前記第2の発話区間に含まれる前記音数が前記第4の所定値未満であって、前記第1の発話区間の長さが前記第2の所定値より大きい第3の所定値以上となる場合に前記認証を開始する、
    請求項1に記載の認証システム。
  4. 前記認証部は、
    前記第2の発話区間の長さが第1の所定値以上かつ前記第2の発話区間に含まれる前記音数が第4の所定値以上であって、前記第1の発話区間の長さが第2の所定値以上となる場合に前記認証を開始し、
    前記第2の発話区間の長さが前記第1の所定値未満または前記第2の発話区間に含まれる前記音数が前記第4の所定値未満であって、前記第1の発話区間の長さが前記第2の所定値より大きい第3の所定値以上となる場合に前記認証を開始する、
    請求項1に記載の認証システム。
  5. 前記決定部は、
    前記第2の発話区間の長さが第1の所定値未満の場合、前記第2の発話区間の前記音声信号に含まれる発話内容から前記話者に発話を促すテキストを決定する、
    請求項1に記載の認証システム。
  6. オペレータが前記認証時に参照する画面を表示する第1表示部をさらに備え、
    前記決定部は、前記テキストを前記第1表示部に表示させる、
    請求項5に記載の認証システム。
  7. 前記話者が前記認証時に参照する画面を表示する第2表示部をさらに備え、
    前記決定部は、前記テキストを前記第2表示部に表示させる、
    請求項5に記載の認証システム。
  8. 前記第1の発話区間の前記音声信号のノイズ、音量、音素数または残響の大きさの少なくとも1つを測定する測定部をさらに備え、
    前記決定部は、前記測定部から取得した測定結果に基づき前記認証条件を設定する、
    請求項5に記載の認証システム。
  9. 前記認証条件は、前記音声信号の長さまたは前記話者の本人確認の認証に係る判定の閾値である、
    請求項8に記載の認証システム。
  10. 前記第2の発話区間の長さが第1の所定値未満の場合、前記話者が認証後に実施できる動作に制限を設ける制限設定部をさらに備える、
    請求項1に記載の認証システム。
  11. 1以上のコンピュータが行う認証方法であって、
    話者の発話音声の音声信号を取得し、
    取得された前記音声信号から前記話者が発話している第1の発話区間と、複数の話者のそれぞれの音声信号が登録されたデータベースの前記音声信号から前記話者が発話している第2の発話区間と、を検出し、
    前記第1の発話区間の第1音声信号と、前記第2の発話区間の第2音声信号とを照合し、
    前記第2の発話区間の前記第2音声信号の長さもしくは前記第2の発話区間に含まれる音数に基づき前記第1音声信号を用いる認証の認証条件を決定し、
    決定された前記認証条件に基づいて、前記話者の認証を行う、
    認証方法。
JP2022086892A 2022-05-27 2022-05-27 認証システムおよび認証方法 Pending JP2023174185A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022086892A JP2023174185A (ja) 2022-05-27 2022-05-27 認証システムおよび認証方法
PCT/JP2023/012047 WO2023228542A1 (ja) 2022-05-27 2023-03-24 認証システムおよび認証方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022086892A JP2023174185A (ja) 2022-05-27 2022-05-27 認証システムおよび認証方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023174185A true JP2023174185A (ja) 2023-12-07

Family

ID=88919028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022086892A Pending JP2023174185A (ja) 2022-05-27 2022-05-27 認証システムおよび認証方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023174185A (ja)
WO (1) WO2023228542A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6370172B2 (ja) * 2014-09-02 2018-08-08 株式会社Kddiテクノロジー 通話装置、声紋登録方法およびプログラム
WO2016092807A1 (ja) * 2014-12-11 2016-06-16 日本電気株式会社 話者識別装置および話者識別用の登録音声の特徴量登録方法
JP6636374B2 (ja) * 2016-04-06 2020-01-29 日本電信電話株式会社 登録発話分割装置、話者らしさ評価装置、話者識別装置、登録発話分割方法、話者らしさ評価方法、プログラム
WO2019129511A1 (en) * 2017-12-26 2019-07-04 Robert Bosch Gmbh Speaker identification with ultra-short speech segments for far and near field voice assistance applications
US11152006B2 (en) * 2018-05-07 2021-10-19 Microsoft Technology Licensing, Llc Voice identification enrollment
WO2020111880A1 (en) * 2018-11-30 2020-06-04 Samsung Electronics Co., Ltd. User authentication method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023228542A1 (ja) 2023-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11295748B2 (en) Speaker identification with ultra-short speech segments for far and near field voice assistance applications
US10950245B2 (en) Generating prompts for user vocalisation for biometric speaker recognition
US10643614B2 (en) Promoting voice actions to hotwords
US11735191B2 (en) Speaker recognition with assessment of audio frame contribution
JP3967952B2 (ja) 文法更新システム及び方法
US11948571B2 (en) Wakeword selection
JP5024154B2 (ja) 関連付け装置、関連付け方法及びコンピュータプログラム
KR20190015488A (ko) 보이스 사용자 인터페이스
WO2006087799A1 (ja) 音声認証システム
JP6220304B2 (ja) 音声識別装置
US20150269930A1 (en) Spoken word generation method and system for speech recognition and computer readable medium thereof
CN110663078A (zh) 语音识别装置及语音识别方法
US20030023439A1 (en) Method and apparatus for automatic recognition of long sequences of spoken digits
WO2023228542A1 (ja) 認証システムおよび認証方法
JP2014145932A (ja) 話者認識装置、話者認識方法及び話者認識プログラム
US20190286799A1 (en) Electronic device, control method for electronic device, and control program for electronic device
JP7339116B2 (ja) 音声認証装置、音声認証システム、および音声認証方法
KR20110079161A (ko) 이동 단말기에서 화자 인증 방법 및 장치
WO2023047893A1 (ja) 認証装置および認証方法
WO2022201458A1 (ja) 音声対話システム、音声対話方法及び音声対話管理装置
JP2004295586A (ja) 音声認証装置、音声認証方法及び音声認証プログラム
WO2023100905A1 (ja) 認証装置および認証方法
JP5336788B2 (ja) 音声認識装置およびプログラム
JP3936919B2 (ja) 音声キーワード認識装置
JPS6126678B2 (ja)