JP2023171329A - 受信装置およびプログラム - Google Patents

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Hiroki Endo
欣司 松村
Kinji Matsumura
寛 藤沢
Hiroshi Fujisawa
寿之 大亦
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Abstract

【課題】放送サービスあるいはインターネット等でのネット配信サービスに関するサービス情報を取得して自装置の設定を行える受信装置を提供する。【解決手段】受信装置が、放送受信可否判定部と、通信可否判定部と、放送サービス情報取得部と、ネット配信サービス情報取得部とを備える。放送受信可否判定部は、放送信号が受信可能であるか否かを判定する。通信可否判定部は、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する。放送サービス情報取得部は、前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する。ネット配信サービス情報取得部は、通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得する。【選択図】図4

Description

本発明は、受信装置およびプログラムに関する。
通信ネットワーク(インターネット等)を介して放送コンテンツと同一の内容を同時に配信するサービス(ネット配信)が提供され始めている。また、受信装置(テレビ受像機)として、放送信号を受信する機能とネット通信機能との両方を備え、それらのコンテンツそれぞれをユーザーに提示する機能が実装され始めている。
特許文献1には、放送信号を受信する情報処理装置において、放送信号を利用するアプリケーションの動作を制御する情報と、そのアプリケーションの画面制御方法のタイプを示す情報とを取得し、取得したこれらの情報を基に、前記タイプごとにアプリケーションの動作を制御する技術が記載されている。この技術を用いることにより、放送外マネージドアプリケーションの画面提示制御が容易になる。また、この技術により、放送事業者(放送局)によるアプリケーションの認可が容易になる。
特許文献2には、放送信号を受信する受信装置と連携する端末装置の技術が記載されている。端末装置は、受信装置上のアプリケーションが発行したメッセージを受信し、このメッセージに基づいてサービスアプリケーションを実行させる。また、端末装置は、ポリシーデータに基づき、受信装置側からのメッセージの送信の可否を制御する。つまり、送信可と判定されたメッセージだけが、判定された送信先に応じたアプリケーションのサービス実行部に出力される。この技術により、受信装置側のアプリケーションが連携する端末装置側のアプリケーションを制限することができる。
非特許文献1には、放送通信連携システムの仕様が記載されている。
非特許文献2には、放送信号を受信する受信装置上でアプリケーションを実行するための基盤となるHTML5ブラウザの仕様が記載されている。
また、従来技術によるテレビ受像機は、放送サービスおよび通信サービスのそれぞれを提供するための情報を提示する機能を備えている。放送サービスに関しては、「IPTVFJ STD-B10 デジタル放送に仕様する番組配列情報」、「ARIB TR-B14 第七編 地上デジタルテレビジョン放送 送出運用規定」、「ARIB TR-B15 第一部 第七編 BSデジタル放送 送出運用規定」、「ARIB TR-B15 第二部 第七編 広帯域CSデジタル放送 送出運用規定」といった各種の技術標準あるいは規定によって、放送サービスにおける配信情報に関するメタデータが定義されている。テレビ受像機は、これらのメタデータを受信して利用することができる。一方で、通信(ネット配信)のためのアプリケーションプログラムは、独自に配信されるメタデータを受信し、ユーザーへの提示を行っている。
従来技術において、放送事業者が放送と同じサービスを通信でも提供する場合(「NHKプラス」等のネット同時配信)には、テレビ受像機は、放送信号から取得するメタデータと、通信(インターネット等)から受信するメタデータとを、全く別の体系のデータとして扱っている。
特許文献3、4、および5のそれぞれには、サービスのロケーション情報を解決することによって、放送とネットから提供されるコンテンツを動的に解決するための技術が記載されている。
特許第6432525号公報 特開2018-078383号公報 特開2016-149624号公報 特開2016-212740号公報 特許第6698415号公報
IPTV規定 放送通信連携システム仕様 IPTVFJ STD-0010,2.4版,2022年1月21日改定,一般社団法人IPTVフォーラム(IPTV Forum Japan) IPTV規定 HTML5ブラウザ仕様 IPTVFJ STD-0011,2.7版,2022年1月21日改定,一般社団法人IPTVフォーラム(IPTV Forum Japan)
しかしながら、従来技術には、次に説明するような課題がある。
[第1の課題]
現状において、放送事業者(放送局)もコンテンツのネット配信サービスを提供し始めているが、放送信号として提供されるコンテンツとインターネット等を用いて配信されるコンテンツとを相互に関連付けるシステムは存在していない。つまり、ユーザーは、コンテンツを受信し視聴するためのデバイスやアプリケーションプログラムを、放送用とネット配信用とで切り替えて使用する必要がある。
また、一方で、放送信号は、超短波帯以上の電波や、地域ごとのケーブルテレビのサービスを用いて配信される。つまり、放送信号を受信できる地域は限定される。これに対して、インターネットでの通信には基本的には地域に関する限定がない。言い換えれば、ネット配信では、放送信号の到達範囲(サービスエリア)と関連付けた通信制御は行われていなかった。つまり、放送信号の受信状況をネット配信のサービスに反映させるためのしくみがなかった。
[第2の課題]
従来の技術においては、放送とネット配信との両方で同一(同等)のコンテンツが提供されている場合においても、テレビ受像機はそれら両者のサービス情報を関連付けて管理していない。したがって、テレビ受像機における通信(インターネット等のネットワークを介した通信)が不可能になった状況(通信断など)においては、ユーザーは、視聴していたネット配信サービスから同等のコンテンツを配信している放送サービスにスムーズに移行することができない。また、逆も同様であり、テレビ受像機が放送信号の受信をすることができなくなった状況(放送信号が届かない場所に移動した場合など)においては、ユーザーは、視聴していた放送サービスから同等のコンテンツを配信しているネット配信サービスにスムーズにお移行することができない。つまり、ユーザーが継続視聴できない場合がある。
つまり、従来の技術では、例えばテレビ受像機における放送信号の受信品質が低下した場合などに、ユーザーは、他方(ネット配信サービス)のサービス情報を改めて取得して、そのサービスに対応可能なアプリケーションなどを起動する必要がある。
また、放送サービスとネット配信サービスとの間での不正後によって、サービス情報を統一的に扱うことができないため、テレビ受像機は、両方のサービスを共通のフローで処理することができない。
[第3の課題]
放送の流動編成などを想定した場合には、放送サービスにおけるサービス情報の更新タイミングと、ネット配信サービスにおけるサービス情報の更新タイミングとが、ずれるケースが生じる可能性がある。そのようなずれが生じると、受信装置内で保持する両方のサービスのサービス情報において不整合が発生し得る。つまり、受信装置が取得するサービスについての情報の誤りや欠落が生じてしまうことが考えられる。つまり、ネット配信サービスの側でのサービス情報の更新があるときに、受信装置がその更新を反映できず、古い情報を基に受信装置が動作してしまう。
本発明は、上記の課題認識に基づいて行なわれたものであり、(1)放送サービスあるいはインターネット等でのネット配信サービスに関するサービス情報を取得して自装置のセットアップを行えること、(2)相互に関連し合う放送サービスに関するサービス情報とネット配信サービスの関するサービス情報とを適切に統合することによって、両者を統合して抽象化したサービスである抽象サービス(抽象チャンネルとも呼ぶ)を生成すること、(3)取得済みのサービス情報を更新すべき状況においては更新用の情報を取得して管理するサービス情報の更新を行えること、の少なくともいずれかを行うことのできる受信装置およびプログラムを提供しようとするものである。
前記の第1の課題を解決するために、受信装置(ユーザークライアント)は、放送チャンネル(編成チャンネル)によるサービスとネット配信のサービスとの間での連携に関する情報を外部から取得する。受信装置は、放送信号の受信状況やユーザーによる設定情報などを基に、ネット配信サービス(インターネットを用いた動画配信のサービス)に関するサービス情報(サービスリスト)を取得したり、取得したサービス情報をユーザーに対して提示したりする。
また、前述の第2の課題を解決するために、受信装置は、放送の編成サービス(編成チャンネル)に関するサービス情報と、インターネット等を用いたネット配信サービスに関するサービス情報とを取得する。また、受信装置は、取得した放送サービスのサービス情報およびネット配信サービスのサービス情報を統合する形で、抽象サービスのサービス情報を生成する。これにより、受信装置は、放送と通信ネットワーク(インターネット等)という異なる伝送路で伝送される配信サービスのサービス情報を、共通の枠組みで捉え処理することが可能となる。つまり、受信装置は、それぞれのサービス情報(放送に関するサービス情報、およびネット配信サービスに関するサービス情報)における関連性(一例としては、パラメーターの一致など)に応じて、これら複数のサービスを統合する。つまり、異なる伝送路(放送、および通信ネットワーク)から提供される同一のサービスについて、一方の伝送路によるサービスを受信することができなくなったときに、受信装置は、統合されたペアの相手方である他の伝送路によるサービスを受信するように切り替えることが可能になる。また、それらのサービスの各々の運用規定や各種ルールに基づき、更新の優先度や、サービス間の関連性の定義を反映する。複数のサービスを統合する際には、受信装置は、例えばサービスIDや系列IDなどを参照することにより、どのサービスとどのサービスとを統合すべきであるかを把握する。
また、前述の第3の課題を解決するために、受信装置は、放送の編成サービス情報とインターネット等におけるネット配信サービス情報とを取得し、それらのサービス情報などを基に、それらのサービス情報の有効期限や更新すべきタイミングを把握する。受信装置は、上記のタイミングにしたがって、サービス情報の更新情報を取得し、自装置内で保持するサービス情報を更新する。つまり、受信装置は、サービス情報の更新処理に追従する。また、受信装置は、複数のサービスが関連付けられている場合には、それらのサービスのいずれかのサービス情報が更新されたとき、当該サービスに関連付けられる他のサービスについてもサービス情報の更新を行うようにしてよい。
[1-1]前記の課題を解決するため、本発明の一態様による受信装置は、放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、を備える。
[1-2]また、本発明の一態様は、上記[1-1]の受信装置において、前記ネット配信サービス情報取得部が前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するための取得条件を決定する取得条件決定部、をさらに備え、前記ネット配信サービス情報取得部は、前記取得条件決定部が決定した前記取得条件にしたがって前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得する、というものである。
[1-3]また、本発明の一態様は、上記[1-2]の受信装置において、前記ネット配信サービスについてのサービス情報の所在情報を管理するサービス情報所在情報管理部、をさらに備え、前記取得条件決定部は、サービス情報所在情報管理部が管理する前記ネット配信サービスについてのサービス情報の所在情報に基づいて前記ネット配信サービス情報取得部が前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するという条件を決定する、というものである。
[1-4]また、本発明の一態様は、上記[1-3]の受信装置において、前記サービス情報所在情報管理部は、元々保持していた前記所在情報に加えて、外部から追加で入力される所在情報である拡張所在情報も、前記所在情報の一部として管理する、というものである。
[1-5]また、本発明の一態様は、上記[1-2]から[1-4]までのいずれかの受信装置において、前記取得条件決定部は、外部の装置から前記通信ネットワークを介して受信した取得条件を、前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するための前記取得条件として決定するものである。
[1-6]また、本発明の一態様は、上記[1-2]から[1-5]までのいずれかの受信装置において、前記放送サービス情報取得部が取得した前記放送サービスについてのサービス情報に基づいて地域情報を推定する地域推定部、をさらに備え、前記取得条件決定部は、前記地域推定部が推定した結果である前記地域情報に基づいて決定される前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するという前記取得条件を決定するものである。
[1-7]また、本発明の一態様は、放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、を備える受信装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[2-1]また、本発明の一態様による受信装置は、放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、所定の関係を有する複数の具体サービスのそれぞれのサービス情報を統合して抽象サービスについてのサービス情報を生成する統合部と、を備え、前記具体サービスは、前記放送サービスまたは前記ネット配信サービスのいずれかである、というものである。
[2-2]また、本発明の一態様は、上記[2-1]の受信装置において、前記統合部は、前記具体サービスのそれぞれに対応するサービス情報に基づいて、相互に関連すると判定される具体サービス同士である前記複数の具体サービスのサービス情報を統合して抽象サービスについてのサービス情報を生成するものである。
[2-3]また、本発明の一態様は、上記[2-1]または[2-2]の受信装置において、前記統合部は、前記具体サービスのそれぞれに対応するサービス情報に基づいて、同一の系列に属する前記複数の具体サービスのサービス情報を統合して抽象サービスについてのサービス情報を生成するものである。
[2-4]また、本発明の一態様は、上記[2-1]の受信装置において、前記統合部は、前記具体サービスのそれぞれに対応するサービス情報に基づいて、同一のコンテンツを同時にまたはほぼ同時に配信する前記複数の具体サービスのサービス情報を統合して抽象サービスについてのサービス情報を生成するものである。
[2-5]また、本発明の一態様は、上記[2-1]から[2-4]までのいずれかの受信装置において、前記サービス情報を画面に提示する提示部、を備え、前記提示部は、前記抽象サービスについては、前記統合部が統合した結果である前記抽象サービスについてのサービス情報を提示するものである。
[2-6]また、本発明の一態様は、上記[2-1]から[2-5]までのいずれかの受信装置において、前記放送サービスまたは前記ネット配信サービスで配信されるコンテンツを受信するコンテンツ受信部、を備え、前記コンテンツ受信部は、前記抽象サービスを受信するように指示された場合には、指示された前記抽象サービスを構成する複数の前記具体サービスのうちのいずれかの具体サービスを受信するものである。
[2-7]また、本発明の一態様は、上記[2-6]の受信装置において、前記コンテンツ受信部は、前記抽象サービスを受信するように指示されていた状況において、受信中であった当該抽象サービスに属する具体サービスを受信できない場合には、指示されていた当該抽象サービスに属する具体サービスであって、受信できない状況になった前記具体サービスとは異なる他の具体サービスを受信するように切り替えるものである。
[2-8]また、本発明の一態様は、放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、所定の関係を有する複数の具体サービスのそれぞれのサービス情報を統合して抽象サービスについてのサービス情報を生成する統合部と、を備え、前記具体サービスは、前記放送サービスまたは前記ネット配信サービスのいずれかである、受信装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
[3-1]また、本発明の一態様による受信装置は、放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、を備え、前記ネット配信サービス情報取得部は、取得済みの前記ネット配信サービスについてのサービス情報に関する更新タイミング情報に基づいて、外部のサーバー装置から更新用のネット配信サービスについてのサービス情報を取得し、自装置で保持する前記ネット配信サービスについてのサービス情報の更新を行う。
[3-2]また、本発明の一態様は、上記[3-1]の受信装置において、前記更新タイミング情報は、取得済みの前記ネット配信サービスについてのサービス情報の有効期限の情報、または前記外部のサーバー装置が更新用のネット配信サービスについてのサービス情報の提供を開始する日時である更新日時情報、の少なくともいずれかである、というものである。
[3-3]また、本発明の一態様は、上記[3-1]または[3-2]の受信装置において、前記ネット配信サービス情報取得部は、定められた運用ルールに基づき、複数のサービスに関するサービス情報の相互間でのデータの衝突を解決しながら、前記自装置で保持する前記ネット配信サービスについてのサービス情報の更新を行うものである。
[3-4]また、本発明の一態様は、放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、を備え、前記ネット配信サービス情報取得部は、取得済みの前記ネット配信サービスについてのサービス情報に関する更新タイミング情報に基づいて、外部のサーバー装置から更新用のネット配信サービスについてのサービス情報を取得し、自装置で保持する前記ネット配信サービスについてのサービス情報の更新を行う、受信装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、受信装置は、サービス情報を適切に取得し、放送サービスとネット配信サービス(通信サービス)を統合した抽象サービスを生成し、然るべきタイミングにおいて上記のサービス情報の更新を適切に行う、といったことの少なくともいずれかを行える。
本発明の実施形態によるシステム(コンテンツ配信システム)の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態が扱う対象であるコンテンツ配信のための抽象サービス(抽象チャンネル)の構成を概念的に示す概略図である。 同実施形態における、抽象サービス(抽象チャンネル)を管理するための情報と、抽象サービスに属する実体のサービス(放送サービスおよび通信(ネット配信)サービス)を管理するための情報との関係を表す概略図である。 同実施形態による受信装置の内部の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態によるサービス情報提供サーバー装置3の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態による受信装置2が、放送信号の受信の可否および通信によるデータの送受信の可否に応じて、各状況でサービス情報を受信するための動作の概要を示す概略図である。 同実施形態において起動後のされたときに受信装置が必要な情報を取得して自装置のセットアップを行う処理の手順を示すフローチャートである。 同実施形態による受信装置2が、放送の編成サービス情報と通信でのネット配信サービスの情報と取得して、これら両方の情報を統合することによって抽象サービスを生成するまでの、一連の流れを示すシーケンス図である。 同実施形態による受信装置の情報統合部がネット配信サービスに関するサービス情報と放送の編成チャンネル情報(サービス情報)とを統合するための処理の手順を示すフローチャートである。 同実施形態による受信装置の提示部が提示するネット配信サービスについてのサービス情報の提示形態の例を示す概略図である。 同実施形態による受信装置の提示部が提示する放送サービス(編成チャンネル)についてのサービス情報の提示形態の例を示す概略図である。 同実施形態による受信装置の提示部が提示する抽象サービス(抽象チャンネル)についてのサービス情報の提示形態の例を示す概略図である。 同実施形態による受信装置が、取得済みのサービス情報を更新するための一連の処理の流れを示すシーケンス図である。 同実施形態による受信装置が持つサービス情報を更新するための処理の手順の例を示すフローチャートである。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの構成の例(第1例)を示す概略図である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの記述例(第1例)を示す概略図(1/4)である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの記述例(第1例)を示す概略図(2/4)である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの記述例(第1例)を示す概略図(3/4)である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの記述例(第1例)を示す概略図(4/4)である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの構成の例(第2例)を示す概略図である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの記述例(第2例)を示す概略図(1/3)である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの記述例(第2例)を示す概略図(2/3)である。 同実施形態による受信装置が取得および編集して管理するサービスリストの記述例(第2例)を示す概略図(3/3)である。 コンピューターを用いて同実施形態における各装置を実現する場合の内部構成の例を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるコンテンツ発見システムの概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態によるコンテンツ情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態によるサービス情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。 同実施形態においてコンテンツ情報に関わるエンティティとエンティティ間の関係とを表す概略図(ER図)である。 同実施形態によるおいてコンテンツ情報に関連して、エンティティ「サービス」と関連する他のエンティティとの関係を示す概略図(ER図)である。 同実施形態におけるコンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示す概略図である。 同実施形態におけるコンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成の別態様を示す概略図である。 同実施形態による受信装置が、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を取得してそれらのコンテンツ情報を統合し、統合されたコンテンツ情報に基づいてコンテンツを提示する処理の手順の例を示す概略図である。 同実施形態におけるコンテンツ情報の統合の処理での情報の流れを示す概略図である。 同実施形態による情報統合部がコンテンツ情報を統合する処理を行うための条件の例を示す概略図であり、「identifier」の完全一致によるコンテンツの統合を示す。 同実施形態による情報統合部がコンテンツ情報を統合する処理を行うための条件の例を示す概略図であり、「associatedMedia」に従属する要素が一致することによるコンテンツの統合を示す。 同実施形態による情報統合部がコンテンツ情報を統合する処理を行うための条件の例を示す概略図であり、「associatedMedia」の要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することによるコンテンツの統合の一例を示す。 同実施形態による情報統合部がコンテンツ情報を統合する処理を行うための条件の例を示す概略図であり、「associatedMedia」の要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することによるコンテンツの統合の別の例を示す。 同実施形態におけるコンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図(1/6)である。 同実施形態におけるコンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図(2/6)である。 同実施形態におけるコンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図(3/6)である。 同実施形態におけるコンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図(4/6)である。 同実施形態におけるコンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図(5/6)である。 同実施形態におけるコンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図(6/6)である。 同実施形態における受信装置内の取得方法決定部のさらに詳細な機能構成を示すブロック図である。 同実施形態における取得方法決定部がコンテンツの取得方法を決定する手順を説明するためのシーケンス図である。 同実施形態における情報管理部230が、ユーザーからの情報入力に基づいて、管理する情報を更新する処理の手順を示すシーケンス図である。 同実施形態における情報管理部230が、ユーザーからの情報入力以外の方法(情報管理部230自身による状況変化の把握等)に基づいて、管理する情報を更新する処理の手順を示すシーケンス図である。 同実施形態における情報統合部のさらに詳細な機能構成を示すブロック図である。 同実施形態の情報統合部がコンテンツ情報を統合するための処理のさらに詳細な手順を示す概略図である。 同実施形態におけるサービス情報(サービスリスト)の具体例を示す概略図(1/2)である。 同実施形態におけるサービス情報(サービスリスト)の具体例を示す概略図(2/2)である。 実施形態に係るシステムの概要構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る受信装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る情報提供システム及び情報登録装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るシステムの一連の動作の一例を示す状態遷移図である。 実施形態に係るコンテンツプロバイダーがコンテンツリスト(コンテンツ情報)を提供する場合における一連の動作の一例を示す状態遷移図である。 実施形態におけるコンテンツリスト(コンテンツ情報)が有する階層構造について説明するための模式図である。 実施形態に係る受信装置により行われるサービスリスト及びコンテンツリストの更新動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る緊急イベントに関する情報の第1の受信方法について説明するための受信装置のブロック図である。 実施形態に係る緊急イベントに関する情報の第2の受信方法について説明するための情報提供システムのブロック図である。 実施形態に係る緊急イベントの提示の一例について説明するための図である。 実施形態に係るイベントリストの具体例を示す概略図である。 コンピューターを用いて実施形態における各装置を実現する場合の内部構成の一例を示すブロック図である。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態によるシステムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態のシステム1において、受信装置2は、受信した情報に基づいてコンテンツを発見する。受信装置2は、放送信号(放送波)によるサービス(放送サービス)と、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されるサービス(ネット配信サービス)とを受信する。放送サービスは、放送事業者側の配信スケジュールにしたがって配信される。ネット配信サービスは、配信事業者側の配信スケジュールにしたがって配信されるスタイル(ライブ)と、受信装置2(クライアント)側からの要求に基づいて配信されるスタイル(ビデオ・オン・デマンド)とがある。
本実施形態においては、抽象チャンネルによるサービスが配信される。抽象チャンネルとは、放送のサービスと、放送と同時に配信されるネット配信のサービスと、の両方を括ったまとまりとしての抽象的なチャンネル(abstract channel)である。一例として、「NHK総合テレビ・東京」という放送サービスと「NHK総合」のネット配信サービスとを括ったサービスが、抽象チャンネルである。
抽象チャンネルの構成要素である放送サービスは、サービス名(例えば、「NHK総合・東京」)や、放送チャンネル(オリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDの三つ組によって規定される資源)などの管理情報と関連付けられる。抽象チャンネルの他の構成要素であるネット配信サービスは、サービスにアクセスするための所在情報(URL、ユニフォーム・リソース・ロケーター)や、配信パラメーターなどの管理情報と関連付けられる。放送サービスやネット配信サービスは、動画、音声、テキストなどといった資源を、配信事業者側からユーザー(視聴者)の受信装置2側に伝送することによって実現される。
また、上記のようなサービスの中で提要される一つ一つの番組(コンテンツ)の情報は、別途、コンテンツリスト等として管理される。
本実施形態において、受信装置2は、サービスリストを取得する。サービスリストはサービスについての情報(サービス情報)である。サービスリストは、複数のサービスについての情報を括った情報である。サービスリストは、例えば、特定の地域(例えば、関東)の地上デジタル(地デジ)放送に関連する情報をまとめたリストであってよい。また、サービスリストは、例えば、国(日本)全体をカバーする衛星放送(BS放送)に関連する情報をまとめたリストであってもよい。サービスリストの括り方は、ここで例示したものには限定されず、様々な括り方があってよい。
サービスリストは、サービス情報提供サーバー装置3によって提供される。受信装置2は、サービス情報提供サーバー装置3からサービスリストを取得することができる。サービス情報提供サーバー装置3自体も、様々な形態で存在してよい。受信装置2が少なくとも最低限のサービスリストを取得できるようにするために、ミニマムなサービス情報提供サーバー装置3や、デフォルト扱いの(例えば工場出荷時の状態での受信装置2がアクセス可能な)サービス情報提供サーバー装置3を運用するようにしてよい。
サービス情報提供サーバー装置3は、インターネット等の通信ネットワークを介して、サービスリストを受信装置2に提供する。ただし、サービス情報提供サーバー装置3は、他の方法でサービスリストを提供してもよい。例えば、サービス情報提供サーバー装置3は、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting、統合デジタル放送サービス)の放送信号中のSI(Service Information、サービス情報)内においてサービスリストを提供するようにしてもよい。
受信装置2は、インターネット等から受信するサービスリストと放送信号から受信するサービスリストとを、マージしたり、ルール等に基づいて一方が他方を上書きしたりするなどしてよい。つまり、受信装置2は、複数の手段ないしは経路で受信したサービスリストを統合することによって、自装置用のサービスリストを生成してよい。また、複数の受信装置2間でサービスリストを共有するようにしてもよい。例えば、宅内、同一ユーザー内、あるいは同一ユーザーグループ内などに複数の受信装置2が存在するとき、第1の受信装置が受信して生成したサービスリストを、他の装置である第2の受信装置が参照して利用するようにしてもよい。また、例えば、第1の受信装置が取得したサービスリストと、他の装置である第2の受信装置がサービスリストと、相互に交換してマージした形態で共有するようにしてもよい。
コンテンツリストは、コンテンツ情報提供サーバー装置6によって提供される。
コンテンツリストは、コンテンツに関する情報(コンテンツ情報)の集合である。サービス情報提供サーバー装置3は、上記のサービスリストとは別にコンテンツリストを受信装置2に提供してよい。一つのコンテンツリストにどのコンテンツの情報を含めるようにするかは、様々であって良い。一つのミニマムな仕様の例として、一つのコンテンツリストは、ある放送サービス(チャンネル)を想定して、現在配信されているコンテンツ(番組)の情報や、次に配信されるコンテンツ(番組)の情報のリストという形態であってよい。現在のコンテンツの情報と次のコンテンツの情報とは、「p/f」と呼ばれるものである。ここで、「p」はpresent(現在)を表し、「f」はfollowing(次の、後続する)を表す。また、従来技術における放送の場合と同様に、現在から1週間先の日付までのEITスケジュール相当のコンテンツリストを、サービス情報提供サーバー装置3が提供するようにしてもよい。また、コンテンツリストが、過去のコンテンツに関する情報を含んでいてもよい。過去のコンテンツの情報は、いわゆる「見逃し配信」のサービスを実現する際に有用な情報である。
コンテンツリストは、特定の一つのサービス(チャンネル)において配信されるコンテンツの情報の集合であってもよいし、複数のサービス(チャンネル)にまたがるコンテンツの情報の集合であってもよい。一例として、コンテンツリストは特定の地域(例えば、東京)を対象とする地上デジタル(地デジ)放送のサービス群に含まれるコンテンツの情報の集合であってもよい。
コンテンツリストに含まれるコンテンツ情報は、典型的には、コンテンツ名(番組名)、制作者名、出演者名などといった情報を含む。また、コンテンツ情報は、配信媒体に特有の情報(例えば、放送サービスに関してはチャンネルを特定する情報、ネット配信サービスに関しては配信用のURLや配信プロトコルの種別を表す情報など)を含んでもよい。また、コンテンツ情報には、複数のコンテンツ間の関係を記述することができる。例えば、コンテンツAとコンテンツBとが同一シリーズの異なる配信回のコンテンツである場合には、コンテンツ情報は、上記のコンテンツAとコンテンツBとに関する情報として、両者に共通するシリーズ名(あるいは、シリーズID等)と、配信回を表す情報とを含むことができる。配信回は、例えば、第×シリーズ、第×シーズン、第×エピソード、第×回などといった表現(それらの組合せでもよい)で表わされる場合がある。コンテンツAとコンテンツBとが、共通のテーマ(例えば、ニホンカワウソ)を扱う場合や、共通の制作者によるものである場合や、共通の出演者が出演するものである場合などにも、コンテンツ情報がこれら両者の関連性を示すようにしてもよい。
受信装置2は、サービスリストの場合と同様に、複数のコンテンツリストを取得してそれらをマージして自装置用のコンテンツリスト(コンテンツデータベース)を生成してもよい。それら複数のコンテンツリストのそれぞれは、放送信号から取得されるコンテンツリストであってもよいし、ネット配信としてインターネット等を介して取得されるコンテンツリストであってもよい。
サービスリストが比較的静的な情報であるのに対して、コンテンツリストは動的な情報であってよい。つまり、受信装置2は、より頻繁にコンテンツリストを取得して、自装置内の情報(コンテンツデータベース等)を更新することができる。地上放送の信号に関する規定(ISDB-T,Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial,統合デジタル放送サービス - 地上用)では、受信装置2は、放送信号に含まれるコンテンツリストを所定頻度で受信することとなる。ネット配信サービスにおけるコンテンツリストの更新頻度は、適宜設定され得る。ネット配信サービスにおけるコンテンツリストは、プル(pull)型API、プッシュ(push)型APIなどを介して受信装置2によって取得される。受信装置2は、それらのAPIを介して更新通知だけを受け取るスタイルとしてもよい(この場合には受信装置2が必要に応じて更新された情報を要求して取得する)し、それらのAPIを介してコンテンツリストのデータ実体を受け取るスタイルとしてもよい。また、MTE(Media Timed Event、メディア・タイムド・イベント)のしくみを用いて、配信される動画ストリームに付随する形で、受信装置2がコンテンツリストの情報(コンテンツリストの更新情報、またはコンテンツリストのデータ実体)を受信できるようにしてもよい。
また、コンテンツリスト内に、サービスリストの更新通知を含めて受信装置2側で取得できるようにしてもよい。この場合には、受信装置2は、コンテンツリスト内にサービスリストの更新通知が含まれていることを検出したことをトリガーとして、サービスリストの更新情報を、サービス情報提供サーバー装置3に対して要求することができる。
サービスリストあるいはコンテンツリストの少なくともいずれかが、有効期限の情報、あるいは再取得日時の情報を持つようにしてもよい。これらの情報は、受信装置2がサービスリストあるいはコンテンツリストを再取得することを促す情報である。受信装置2は、例えば有効期限が切れたことをトリガーとして、適宜、リスト(サービスリストあるいはコンテンツリスト)を再取得する。あるいは、受信装置2は、例えば再取得日時が到来したことをトリガーとして、適宜、リスト(サービスリストあるいはコンテンツリスト)を再取得する。
受信装置2は、サービスリストを、放送信号のみから、あるいは通信(インターネット等)のみからしか取得できない場合にも、適切にサービスリストを取得、維持、および更新する。また、コンテンツリストについても同様である。即ち、受信装置2は、コンテンツリストを、放送信号のみから、あるいは通信(インターネット等)のみからしか取得できない場合にも、適切にコンテンツリストを取得、維持、および更新する。
図1に示すように、システム1は、受信装置2と、サービス情報提供サーバー装置3と、サービス配信サーバー装置4と、放送送出装置5と、コンテンツ情報提供サーバー装置6と、コンテンツ提供装置7と、インターネット8とを含んで構成される。この図においては、受信装置2、サービス情報提供サーバー装置3、サービス配信サーバー装置4、放送送出装置5、コンテンツ情報提供サーバー装置6、およびコンテンツ提供装置7のそれぞれを1台ずつ示しているが、これらの装置の台数は任意である。受信装置2、サービス情報提供サーバー装置3、サービス配信サーバー装置4、放送送出装置5、コンテンツ情報提供サーバー装置6、およびコンテンツ提供装置7のそれぞれは、例えば、コンピューターを用いて実現される。システム1を構成する各要素の機能は、次の通りである。
受信装置2は、コンテンツを受信してユーザーに提示する装置である。受信装置2は、放送送出装置5からの放送信号によって伝送されるコンテンツを受信することもでき、インターネット8等の通信ネットワークを介してサービス配信サーバー装置4から伝送されるコンテンツを受信することもできる。受信装置2は、受信したコンテンツのデータを、適宜、復調、復号して、映像や音声やテキスト等を含むコンテンツをユーザーに対して提示する。受信装置2は、映像やテキストについては、画面に表示する。受信装置2は、音声についてはスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力する。受信装置2はその他の形態のコンテンツを提示してもよい。
受信装置2は、放送サービスに関するサービス情報や、ネット配信サービスに関するサービス情報を取得し、自装置内などに保持する。受信装置2は、サービス情報に基づいて、放送やネット配信のサービスを受信することができる。受信装置2は、サービス情報提供サーバー装置3から、インターネット8経由で、サービス情報(サービスリスト)を受信することができる。また、受信装置2は、放送送出装置5から送出される放送信号内に含まれるサービス情報(サービスリスト)を受信することができる。また、受信装置2は、複数のサービス情報(放送に関するサービス情報とネット配信に関するサービス情報)を統合して、それらのサービスを束ねる概念である抽象サービス(抽象チャンネル)を生成することができる。抽象チャンネルに属する放送サービスとネット配信サービスとは、例えば、同一のコンテンツを同時(ほぼ同時)に配信するものであってよい。受信装置2は、例えばあるサービスを受信中に、何らかの理由でそのサービスの受信が途絶えてしまった場合(伝送信号の不達等)には、抽象サービスに関するサービス情報を参照することによって、当該サービスと同一の抽象サービスに属する他のサービスにアクセスして、当該抽象サービスのコンテンツを継続して受信することができる。つまり、受信装置2は、伝送路を適宜切り替えることができる。なお、受信装置2は、信号不達等の場合の伝送路の切り替えに限らず、他の形態で抽象サービスを受信してもよい。つまり、受信装置2は、様々な形態で、相互に関連付けられる複数のサービスを受信し、提示することができる。
受信装置2は、また、サービス情報が更新されるときには、新たなサービス情報を取得して、自装置が管理(設定)するサービス情報を更新する。受信装置2は、関連し合う複数のサービス間においてサービス情報の不整合が生じないように、サービス情報の更新を制御する。
受信装置2は、例えば、インターネットによる通信の機能を有するテレビ受像機として実現され得る。また、受信装置2は、他の例として、放送信号を受信する機能およびインターネットによる通信の機能を有するコンピューター(PC(パーソナルコンピューター)、タブレット端末装置、スマートフォン、腕時計型端末装置、ウェアラブル端末装置等)としても実現され得る。
サービス情報提供サーバー装置3は、インターネット8を介して、サービス情報を受信装置2に対して提供する。サービス情報提供サーバー装置3は、プッシュ形式でサービス情報を受信装置2に送信するものであってもよいし、受信装置2からの要求に応じる形でサービス情報を受信装置2に送信するものであってもよい。また、サービス情報提供サーバー装置3は、サービス情報を更新すべき状況においては、その更新用の情報を受信装置2に対して送信する。なお、サービス情報提供サーバー装置3は、サービス情報に関する更新通知を、例えばプッシュ形式等で受信装置2に対して送るようにしてもよい。なお、サービス情報提供サーバー装置3は、コンテンツ提供装置7から、サービス情報あるいはその基となる情報を受け取る。
サービス配信サーバー装置4は、ネット配信によるサービスを、インターネット8を介して受信装置2に提供する。具体的には、サービス配信サーバー装置4は、コンテンツを構成する動画や音声のデータを、例えばストリーミング等の手段を用いて、受信装置2に提供する。サービス配信サーバー装置4が配信するサービスについての情報は、サービス情報提供サーバー装置3が受信装置2に対して提供する情報である。なお、サービス配信サーバー装置は配信対象となるコンテンツのデータを、コンテンツ提供装置7から受け取る。
放送送出装置5は、放送信号を送出する。放送信号は、空中波として、あるいはケーブルテレビ用のケーブルを媒体とする電気信号として、放送送出装置5によって送出され、伝送される。放送送出装置5が送出する放送信号は、動画や音声やテキスト等の信号に加えて、制御信号を含んでいる。制御信号には各種の制御情報が含まれる。放送信号に載せて送出され制御信号は、放送サービスの編成チャンネルについてのサービス情報を含む。
コンテンツ情報提供サーバー装置6は、コンテンツに関する情報を、インターネット8を介して、受信装置2に送信する。コンテンツ(番組)は、内容的にまとまりのある単位であり、映像や音声等を含んで構成されるものである。コンテンツに関する情報は、コンテンツの識別情報、タイトル(題名)、概略(あらすじなど)、出演者情報、制作者情報などを含んでいてよい。
コンテンツ提供装置7は、コンテンツのデータおよび関連するデータを、サービス情報提供サーバー装置3、サービス配信サーバー装置4、放送送出装置5、およびコンテンツ情報提供サーバー装置6に提供する。コンテンツのデータは、動画や音声やテキスト等のデータである。コンテンツに関連するデータは、前述のサービス情報やコンテンツ情報を含む。
インターネット8は、回線を用いて構成される通信ネットワークである。インターネット8はオープンなネットワークであり、インターネット8に接続した装置同士は所定のプロトコルを用いて相互に通信する。インターネット8のインターネット層においては、インターネットプロトコル(IP)等を用いた通信が行われる。
システム1においてコンテンツ提供装置7から提供するコンテンツは、ISDB-T(統合デジタル放送サービス - 地上用)、ISDB-S(統合デジタル放送サービス - 衛星用)、ISDB-S3(高度広帯域衛星デジタル放送方式)などといった放送システムで提供される。また、コンテンツは、ネット配信サービスでも提供される。ネット配信サービスでは、CMAF(Common Media Application Format)、MPEG-DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)、HLS(HTTP Live Streaming)などの方法が用いられる。ネット配信サービスでは、ライブ配信(live)とオンデマンド配信(VOD,Video on Demand)のいずれもが想定される。
放送番組は、ネット配信サービスでも同時に配信されている(例えば、NHKプラス、TVer等)。本実施形態では、同内容(同一の番組等)が提供される放送編成チャンネルと同時ネット配信とを束ねる抽象的なグループとして、「サービス」を定義する。サービスは、「抽象チャンネル」とも呼ばれる。
上記のサービスとしては、種々のタイプのものが存在する。例えば、放送チャンネルによるコンテンツの配信を軸としたサービス、ネット配信によるコンテンツの配信を軸としたサービス、VODにおけるポータル提供によるサービス、カテゴリーやジャンル等で定義されるコンテンツ配信のグループとしてのサービスなどである。
放送チャンネルを軸としたサービスは、放送事業者が編成するスケジュールにしたがって放送によって配信される番組の連続である。このような番組の配列は、例えば、ARIB STD-B10「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格において規定される。
ネット配信を軸としたサービスは、1)放送と同様にコンテンツプロバイダー(放送事業者がコンテンツプロバイダーである場合を含む)が編成するネット番組の連続として成るタイプのサービスと、2)VOD配信などのサービスとの2種類がある。
前述の通り、サービス情報提供サーバー装置3は、サービスリストを提供する。前述の通り、放送信号でサービスリストが提供される場合もある。
サービスリストは、各サービスについて、サービス名称、配信者情報、サービス識別子(サービスを特定するためのユニークなID)、提供方法(放送チャンネルの場合には、チャンネルの識別子情報であるところのオリジナルネットワークID(nid)、トランスポートストリームID(tsid)、サービスID(sid)の組。ネット配信サービスの場合には、URLや配信プロトコルや配信パラメーターの情報)、サービス自体の付加情報を提供するためのAPIの情報、そのサービスのコンテンツの情報を取得するためのAPI(コンテンツリストAPI)の情報などを含む。なお、サービスリストの例については、後で図面を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態が扱う対象であるコンテンツ配信のための抽象サービス(抽象チャンネル)の構成を概念的に示す概略図である。本実施形態における抽象サービス(抽象チャンネル)は、例えば複数個のサービス(放送サービスあるいは通信(ネット配信)サービス)を束ねることによって構成されるサービスである。抽象サービス(抽象チャンネル)を上位層と捉えた場合には、その下位層は、放送サービスや通信(ネット配信)サービスである。放送サービスや通信(ネット配信)サービスのそれぞれは、コンテンツを配信するための手段である。図示するように、1つの抽象サービス(抽象チャンネル)は、0個以上の放送サービスと0個以上の通信(ネット配信)サービスとを含むようにして構成される。ただし、1つの抽象サービス(抽象チャンネル)は、通常は1個以上のサービス(放送サービスあるいは通信(ネット配信)サービス)を含む。
図3は、抽象サービス(抽象チャンネル)を管理するための情報(抽象サービス管理情報と呼ぶ)と、抽象サービスに属する実体のサービス(放送サービスおよび通信(ネット配信)サービス)を管理するための情報(それぞれ、放送サービス管理情報および通信サービス管理情報と呼ぶ)との関係を表す概略図である。図示するように、抽象サービス管理情報は、その抽象サービスを具体的に構成する放送サービスや通信(ネット配信サービス)サービスを管理するための放送サービス管理情報や通信サービス管理情報と関連付けられる。つまり、それぞれの放送サービスを管理するための放送サービス管理情報は、その放送サービスが属する抽象サービス(抽象チャンネル)を管理するための抽象サービス管理情報と関連付けられている。また、それぞれの通信(ネット配信)サービスを管理するための通信サービス管理情報は、その通信サービスが属する抽象サービス(抽象チャンネル)を管理するための抽象サービス管理情報と関連付けられている。なお、この図3は、抽象サービス管理情報と、放送サービス管理情報と、通信サービス管理情報との相互の関係を概念的に説明するためのものである。これらの管理情報を具体的にどういったデータ構造で表現するかについては、別途検討されてよい。
図4は、本実施形態による受信装置2の内部の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置2は、ユーザー制御入力部201と、放送メディア利用可否情報取得部202と、選局可能チャンネル情報取得部203と、放送受信可否判定部204と、選局可能チャンネル情報記憶部205と、地域推定部206と、通信可否判定部211と、サービスリスト取得条件決定部212と、サービスリスト所在情報管理部213と、サービスリスト取得部214と、サービスリスト記憶部215と、情報統合部221と、コンテンツ受信部231と、提示部232とを含んで構成される。これらの各機能部は、例えば、電子回路を用いて実現される。また、各機能部は、必要に応じて、半導体メモリーや磁気ハードディスク装置などといった記憶手段を内部に備えてよい。また、各機能を、コンピューターおよびソフトウェアによって実現するようにしてもよい。
ユーザー制御入力部201は、ユーザー等からの制御信号を外部から受け取り、受信装置2内の必要な機能に対して制御信号を伝達する。ユーザー制御入力部201は、例えばユーザーが操作するリモコンの信号を上記の制御信号として受信する。制御信号の内容は、受信装置2の起動や停止、サービスリスト取得に関する設定(サービスリストの所在情報に関する設定を含む)、受信すべきコンテンツの選択(選局)、音量等の調整、受信装置2上で稼働するアプリの起動や停止、サービスリストの提示の指示、提示されたサービスリストからのサービスの選択などを含むようにできる。
放送メディア利用可否情報取得部202は、放送メディアの利用可否についての情報を取得する。放送メディアとは、CSデジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、地上デジタル放送等である。放送メディア利用可否情報取得部202は、これらそれぞれの放送メディアの信号の受信を試みて、所定の信号が得られるか否かを判定することにより、各放送メディアの利用可否の情報を得る。
選局可能チャンネル情報取得部203は、放送の、選局可能なチャンネルに関する情報を取得する。選局可能チャンネル情報取得部203は、「放送サービス情報取得部」とも呼ばれる。選局可能チャンネル情報取得部203は、下記の放送受信可否判定部204が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得するものである。具体的には、選局可能チャンネル情報取得部203は、受信装置2が受信する放送信号から、選局可能編成チャンネル情報を取得する。選局可能編成チャンネル情報は、選局可能なチャンネルの、論理チャンネル番号、オリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDなどの情報を含んでいる。選局可能チャンネル情報取得部203は、取得した選局可能編成チャンネル情報を、選局可能チャンネル情報記憶部205に書き込む。放送信号は、超短波帯以上の周波数帯域の電波等を用いて、サービス対象の地域に向けて送信される。つまり、選局可能なチャンネルに関する情報は、受信装置2が設置されている地域を推定するための基となり得る情報である。選局可能チャンネル情報取得部203は、例えば、受信装置2が起動される都度、所定の時間間隔ごと、あるいは受信装置2が移動したことを検知した都度、選局可能チャンネル情報を取得しなおすようにしてもよい。
放送受信可否判定部204は、放送信号を受信できるか否かを判定する。放送受信可否判定部204は、例えば、所定の放送チャンネル(単数または複数)の周波数の信号の受信を試みて、期待される信号が受信できるか否かによって放送信号の受信可否を判定する。
選局可能チャンネル情報記憶部205は、選局可能チャンネル情報取得部203が取得した選局可能チャンネル情報を記憶する。選局可能チャンネル情報は、選局可能チャンネル情報取得部203によって書き込まれる。選局可能チャンネル情報記憶部205が記憶している選局可能チャンネル情報は、例えば地域推定部206によって読み出され、地域情報の推定のために利用される場合がある。また、選局可能チャンネル情報は、例えば情報統合部221によって読み出され、ネット配信サービスのサービスリストとの統合の処理の対象となる場合がある。
地域推定部206は、受信装置2が存在している(設置されている)地域を推定する。ここで推定される地域とは、例えば東京エリア、あるいは関東エリアなどといった粒度のものである。つまり、地域推定部206によって推定される地域は、概ね、放送のサービスエリアに対応する。地域推定部206は、様々な手法を用いて地域を推定することができる。例えば、地域推定部206は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)信号を受信することによって緯度および経度を算出し、その情報から地域を求めてもよい。また、例えば、地域推定部206は、選局可能チャンネル情報記憶部205から選局可能チャンネル情報を読み出し、不図示の地域検索テーブル等と照合することによって、地域を推定してもよい。言い換えれば、地域推定部206は、選局可能チャンネル情報取得部203が取得した放送サービスについてのサービス情報(選局可能チャンネル情報)に基づいて地域情報を推定してもよい。また、例えば、地域推定部206は、有線の通信ネットワークのアクセスポイントを識別する情報や、無線通信ネットワークの基地局を識別する情報などに基づいて、地域を推定するようにしてもよい。地域推定部206は、推定結果である地域情報を、サービスリスト取得条件決定部212やサービスリスト取得部214に渡す。
通信可否判定部211は、通信ネットワーク(インターネット8)を介した通信が可能であるか否かを判定する。通信可否判定部211は、判定結果である通信可否の情報を、少なくともサービスリスト取得部214に伝える。これにより、サービスリスト取得部214は、通信ネットワークを介してサービスリストを取得することが可能であるか否かを把握することができる。
サービスリスト取得条件決定部212は、サービスリスト取得部214がネット配信サービスについてのサービスリストを取得するための取得条件を決定する。サービスリスト取得条件決定部212は、単に「取得条件決定部」とも呼ばれる。サービスリスト取得条件決定部212は、その決定に基づいて、サービスリストの取得条件をサービスリスト取得部214に渡す。
サービスリスト取得条件決定部212は、後述するサービスリスト所在情報管理部213が管理するネット配信サービスについてのサービス情報のURL(所在情報)に基づいてネット配信サービスについてのサービス情報を取得するという条件を決定するようにしてよい。これは、下記の第1の条件および第2の条件に該当する。
サービスリスト取得条件決定部212は、具体的には、次に列挙するような条件を決定する。第1に、サービスリストを取得するためのURLが予め(例えば工場出荷時から)受信装置2内に登録されている(登録URLと呼ぶ)。サービスリスト取得条件決定部212は、この登録URLを読み出すとともに、その登録URLをサービスリストの取得のために用いるか否かを決定する。ユーザー制御入力部201から渡されるユーザーからの指示によっては、その登録URLを用いないようにすることもできる。第2に、サービスリスト取得条件決定部212は、サービスリストを取得するための追加のURL(拡張URLと呼ぶ)を取得し、その拡張URLをサービスリストの取得のために用いるか否かを決定する。拡張URLの情報は、例えば、ユーザー制御入力部201を介してユーザーから入力される。第3に、サービスリスト取得条件決定部212は、地域推定部206から推定結果である地域情報を受け取り、その地域情報に応じてサービスリスト取得条件を決定する。つまり、サービスリスト取得条件決定部212は、地域推定部206が推定した結果である地域情報に基づいて決定されるネット配信サービスについてのサービスリストを取得するという取得条件を決定する。例えば、サービスリスト取得条件決定部212は、渡された地域情報に対応するコンテンツ配信事業者(放送事業者である場合を含む)のみについてのサービスリストを取得するように、サービスリスト取得条件を決定してもよい。第4に、サービスリスト取得条件決定部212は、例えば外部のサーバー装置(サービス情報提供サーバー装置3等)からインターネット8を介して受信した取得条件に基づいてネット配信サービスについてのサービスリスト(サービス情報)を取得するように、サービスリスト取得条件を決定してもよい。また、サービスリスト取得条件決定部212は、上に例示した第1から第4までの方法以外の方法でサービスリスト取得条件を設定してもよい。
サービスリスト所在情報管理部213は、ネット配信サービスについてのサービスリストを取得するための所在情報(URL)を保持し、管理する。サービスリスト所在情報管理部213は、「サービス情報所在情報管理部」とも呼ばれる。サービスリスト所在情報管理部213は、具体的には、上記の登録URLや拡張URLを記憶する。つまり、サービスリスト所在情報管理部213は、元々保持していた所在情報(登録URL)に加えて、外部から追加で入力される所在情報である拡張所在情報(拡張URL)も、管理対象とする。サービスリスト所在情報管理部213が管理するURLの情報は、サービスリスト取得部214に渡される。サービスリスト取得部214は、上記の登録URLや拡張URLにアクセスすることによって、サービスリストを取得する。言い換えれば、サービスリスト取得部214は、上記の登録URLや拡張URLにアクセスすることによってサービス情報提供サーバー装置3に対してサービス情報(サービスリスト)を要求する。
サービスリスト取得部214は、サービスリスト取得条件決定部212が決定した取得条件にしたがって、サービス情報提供サーバー装置3からサービスリスト(サービス情報)を取得する。サービスリスト取得部214は、「ネット配信サービス情報取得部」とも呼ばれる。サービスリスト取得部214は、通信可否判定部211が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置からインターネット8を介して取得する。サービスリスト取得部214が取得するサービスリストは、ネット配信サービスに関するサービス情報である。サービスリスト取得条件については、既に説明した通りである。サービスリスト取得部214は、サービスリスト取得条件にしたがって、サービスリスト所在情報管理部213から渡されるURL(上記の登録URLや拡張URL)に基づいて、サービスリストの取得を行う。なお、サービスリスト取得部214は、通信可否判定部211が通信可能であると判定した場合にのみ、通信ネットワークを介して、サービスリストを取得する。通信可否判定部211が通信不可であると判定した場合には、サービスリスト取得部214は、通信ネットワーク経由でのサービスリストの取得を行わない。
サービスリスト取得部214がサービスリストを取得した場合には、サービスリスト取得部214は、そのサービスリストをサービスリスト記憶部215に書き込む。
サービスリスト取得部214は、サービスリストの更新を行うタイミングにおいては、更新用のサービスリストの情報を取得する。サービスリスト取得部214は、取得済みのネット配信サービスについてのサービス情報に関する更新タイミング情報に基づいて、サービス情報提供サーバー装置3から更新用のネット配信サービスについてのサービス情報を取得し、自装置(サービスリスト記憶部215)で保持するネット配信サービスについてのサービス情報の更新を行う。上記の更新タイミング情報は、取得済みのネット配信サービスについてのサービス情報の有効期限の情報、またはサービス情報提供サーバー装置3が更新用のネット配信サービスについてのサービス情報の提供を開始する日時である更新日時情報、の少なくともいずれかであってよい。また、他の更新タイミング情報に基づいてサービス情報の更新を行うようにしてもよい。
また、サービスリスト取得部214は、定められた運用ルールに基づき、複数のサービスに関するサービス情報の相互間でのデータの衝突を解決しながら、自装置(サービスリスト記憶部215)で保持する前記ネット配信サービスについてのサービス情報の更新を行うようにしてよい。
サービスリスト記憶部215は、サービスリスト取得部214が取得したサービスリストを記憶する。
情報統合部221は、放送サービスに関するサービス情報(編成チャンネル情報)とネット配信サービスに関するサービス情報とを統合し、一つの情報としてまとめる。情報統合部221は、単に「統合部」とも呼ばれる。情報統合部221は、所定の関係を有する複数の具体サービスのそれぞれのサービス情報を統合して、抽象サービスについてのサービス情報を生成する。ここで、「具体サービス」とは、放送サービスまたはネット配信サービスのいずれかである。つまり、情報統合部221は、統合されたサービスについてのサービス情報を生成する。言い換えれば、情報統合部221は、放送サービスとネット配信サービスとを統合した抽象サービスを生成する。情報統合部221が統合したサービス情報は、提示部232によってユーザーに提示される。
なお、情報統合部221は、具体サービスのそれぞれに対応するサービス情報に基づいて、相互に関連すると判定される具体サービス同士である複数の具体サービスのサービス情報を統合して抽象サービスについてのサービス情報を生成するものである。
具体サービス間の相互の関連の一例として、情報統合部221は、同一の系列(affiliation)に属する複数の具体サービスのサービス情報を統合して、抽象サービスについてのサービス情報を生成してよい。ここで、系列とは、典型的には放送事業における系列である。例えば、「NHK総合・東京」という放送サービスと、「NHK総合・名古屋」という放送サービスとは、いずれも、「NHK総合」という系列に属する。また、例えば、関東地域をサービスエリアとする放送事業者と、近畿(関西)地域をサービスエリアとする放送事業者とが、別法人であっても、同一の系列に属するものであてもよい。
具体サービス間の相互の関連の一例として、別の観点では、次の通りである。即ち、情報統合部221は、具体サービスのそれぞれに対応するサービス情報に基づいて、同一のコンテンツを同時にまたはほぼ同時に配信する複数の具体サービスのサービス情報を統合して抽象サービスについてのサービス情報を生成してよい。
情報統合部221は、統合したサービス情報を、提示部232に渡す。統合したサービス情報は、抽象サービス(抽象サービス)の情報と、具体サービスの情報との両方を含んでいてもよい。情報統合部221は、抽象サービスに属さない具体サービスに関しての情報は、具体サービスのサービス情報として、提示部232に渡す。
コンテンツ受信部231は、コンテンツを受信する。具体的には、コンテンツ受信部231は、放送サービスで配信されるコンテンツや、ネット配信サービスで配信されるコンテンツを受信する。コンテンツ受信部231が受信するコンテンツのデータは、動画や、音声や、テキスト等の情報を含んでいる。コンテンツ受信部231は、受信したコンテンツの信号を、適宜復調し、また復号し、動画や音声やテキストを提示するために提示部232に渡す。
なお、コンテンツ受信部231は、例えばユーザー制御入力部201等から、抽象サービスを受信するように指示された場合には、指示された抽象サービスを構成する複数の具体サービスのうちのいずれかの具体サービスを受信する。また、コンテンツ受信部231は、抽象サービスを受信するように指示されていた状況において、受信中であった当該抽象サービスに属する具体サービスを受信できない場合には、指示されていた当該抽象サービスに属する具体サービスであって、受信できない状況になった具体サービスとは異なる他の具体サービスを受信するように切り替える。このように、コンテンツ受信部231は、抽象サービス(抽象チャンネル)で配信されるコンテンツを受信し、ユーザーに対して提示できるようにする。
提示部232は、ユーザーに対する提示を行う。提示部232は、視覚情報(動画、静止画、テキスト等)をディスプレイ画面に表示する。提示部232は、また、音声情報をスピーカー等から出力する。提示部232が、視覚情報や音声情報以外の情報をユーザーに対して提示する手段を持っていてもよい。
提示部232は、情報統合部から渡されるサービス情報をユーザーに対して提示することができる。サービス情報の提示は、画面への表示などの方法で行われる。提示部232は、抽象サービスのサービス情報を提示する場合には、情報統合部221が統合した結果であるところの抽象サービスについてのサービス情報を提示する。
また、提示部232は、コンテンツ受信部231が受信したコンテンツをユーザーに対して提示することができる。
図5は、本実施形態によるサービス情報提供サーバー装置3の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、サービス情報提供サーバー装置3は、サービスリスト取得部301と、サービスリスト提供部302とを含んで構成される。サービス情報提供サーバー装置3についても、各機能は、例えば、電子回路を用いて実現される。また、各機能部は、必要に応じて、半導体メモリーや磁気ハードディスク装置などといった記憶手段を内部に備えてよい。また、各機能を、コンピューターおよびソフトウェアによって実現するようにしてもよい。
サービスリスト取得部301は、コンテンツ提供装置7から、サービスリストの情報を取得し、サービスリスト提供部302に渡す。
サービスリスト提供部302は、上記のサービスリスト取得部301から受け取ったサービスリストの情報を、所定の形式(一例としては、後述するJSON形式)で、受信装置2に対して送信する。また、サービスリスト提供部302は、サービスリストの情報が更新されるべきタイミングにおいては、更新通知を受信装置2に対して送信するようにしてもよい。
[★1]受信装置によるサービス情報の取得
次に、受信装置2が外部からサービス情報を取得するために、システム1内の各装置が持つ機能について説明する。
図6は、受信装置2が、放送信号の受信の可否および通信によるデータの送受信の可否に応じて、各状況でサービス情報を受信するための動作の概要を示す概略図である。図示するように、受信装置2にとっては、放送受信が可能且つ通信(インターネット等のネットワークによる通信)が不可能な状況、放送受信が可能且つ通信が可能な状況、そして、放送受信が不可能且つ通信が可能な状況の3通りが考えられる。放送受信も通信も不可能な状況においてはそもそも受信装置2が外部から情報を取得することができないため、考慮しない。
第1に、放送受信が可能且つ通信が不可能な状況において受信装置2が起動された場合、受信装置2は、放送編成情報をまず取得する。次に、受信装置2は、自装置が設けられている地域(場所)の推定を行う。地域の推定のためには、取得済みの放送編成情報を利用することも考えられる。そして、受信装置2は、取得済みの放送編成情報に基づいて、放送コンテンツ(放送サービス)を受信することが可能となる。なお、受信装置2による処理の順序は必ずしもここに記載した通りでなくてもよい(以下のケースでも同様)。
第2に、放送受信が可能且つ通信が可能な状況において受信装置2が起動された場合、受信装置2は、放送編成情報をまず取得する。次に、受信装置2は、自装置が設けられている地域(場所)の推定を行う。地域の推定のためには、取得済みの放送編成情報を利用することも考えられる。次に、受信装置2は、ユーザー設定や地域情報(放送受信エリア)を考慮したサービスリスト(ネット配信に関するサービスリスト)を取得する。そして、受信装置2は、取得済みの放送編成情報やサービスリストに基づいて、放送コンテンツ(放送サービス)やネット配信コンテンツ(ネット配信サービス)を受信することが可能となる。
そして、第3に、放送受信が不可能且つ通信が可能な状況において受信装置2が起動された場合、受信装置2は、ユーザー設定を考慮したサービスリスト(ネット配信に関するサービスリスト)を取得する。そして、受信装置2は、取得済みのサービスリストに基づいて、ネット配信コンテンツ(ネット配信サービス)を受信することが可能となる。
図7は、所定の稼働環境において起動されたときに受信装置2が必要な情報を取得して自装置のセットアップを行う処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、典型的には、受信装置2が初めて起動される時に自装置のセットアップを行うために必要な手順である。ただし、初めての起動以外の状況においても、受信装置2は、適宜、取得した情報に基づいて自装置のセットアップを行うことができる。以下、このフローチャートに沿って説明する。
このフローチャートが実行されるのは、受信装置2が起動したときである。例えば、ユーザーが受信装置2の電源をオンすることによって受信装置が起動する。
ステップS11において、受信装置2の放送受信可否判定部204は、放送信号を受信可能であるか否かを判定する。放送受信可否判定部204は、例えば所定の放送チャンネル(単数または複数)の周波数の信号の受信を試みて、期待される信号が受信できるか否かによって放送信号の受信可否を判定する。放送受信可能である場合(ステップS11:YES)には、次のステップS12に進む。放送受信不可である場合(ステップS11:NO)には、ステップS15に飛ぶ。
ステップS12において、受信装置2の放送メディア利用可否情報取得部202は、
受信した放送信号から、放送メディア利用可否情報を取得する。放送メディア利用可否情報は、地上デジタル、BS(放送衛星)、高度BS、広帯域CS(CSは、通信衛星)、高度広帯域CS、狭帯域CS、および高度狭帯域CSなどといった放送メディアごとの、利用可否を表す情報である。具体的には、放送メディア利用可否情報取得部202は、放送信号からイベント情報テーブル(EIT,Event Information Table)を抽出する。そして、放送メディア利用可否情報取得部202は、このイベント情報テーブルからコンテンツ情報を取得するためのAPIを取得する。
次にステップS13において、受信装置2の選局可能チャンネル情報取得部203は、受信した放送信号から、選局可能編成チャンネル情報を取得する。選局可能編成チャンネル情報は、選局可能なチャンネルの、論理チャンネル番号、オリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDなどの情報である。選局可能チャンネル情報取得部203は、取得した選局可能編成チャンネル情報を、選局可能チャンネル情報記憶部205に書き込む。
次にステップS14において、受信装置2の地域推定部206は、受信装置2が現在稼働している地域を推定する。地域推定部206は、推定結果である地域の情報をサービスリスト取得部214に渡す。なお、本ステップにおいて、地域推定部206は、複数の方法のうちのいくつかを使用して地域を推定してよい。第1の方法として、地域推定部206は、選局可能チャンネル情報記憶部205を参照し、ステップS13で獲得された選局可能編成チャンネル情報に基づいて地域を推定してよい。例えば、選局可能編成チャンネル情報が関東地方のチャンネルの情報を示している場合には、地域推定部206は現在地域が関東地方であると推定することができる。第2の方法として、地域推定部206は、受信装置2が備えるGPS機能(不図示)を用いて緯度および経度の情報を取得し、その緯度および経度の情報から参照テーブル等を検索することによって地域情報を推定してよい。なお、GPSは、グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)の略であり、衛星信号を用いて地上での緯度および経度等を算出する手法である。第3の方法として、地域推定部206は、位置情報API(Geolocation API)で提供される機能を呼び出すことによって地域情報を推定してよい。位置情報APIは、コンピューター稼働環境がウェブアプリケーションに対して位置情報を提供するための手段である。なお、地域推定部206は、上に記した方法のうちの複数を併用することによって地域情報を推定してもよい。
ステップS15において、受信装置2の通信可否判定部211は、通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する。通信可否判定部211は、例えば、DNS(Domain Name System)サーバーにアクセスしたり、既知のURLを有するサーバー装置にアクセスしたりすることによって、通信の可否を判定する。通信が可能である場合(ステップS15:YES)には、次のステップS15に進む。通信が不可である場合(ステップS15:NO)には、次のステップS21に飛ぶ。
ステップS16において、受信装置2のサービスリスト所在情報管理部213は、サービスリストのURLの初期値を参照する。この初期値のURLは、予め受信装置2内において登録(記憶)されているものである。サービスリストURLの規定値としては、例えば、「https://<main-url>/」、「https://<sub-url>/」などといった形のURLが受信装置2内に登録されている。ここで、<main-url>および<sub-url>は、それぞれ変数である。
次にステップS17において、受信装置2のサービスリスト所在情報管理部213は、サービスリストのURLの追加値を参照する。サービスリストの追加値は、例えば、ユーザー制御入力部201が取得してサービスリスト所在情報管理部213に渡すものである。つまり、サービスリスト所在情報管理部213は、ユーザーから入力される追加のURLを取得することができる。サービスリストURLの追加値としては、例えば「https://<user-url>/」などといった形のURLを取得可能である。ここで、<user-url>は変数である。なお、本ステップにおいて、ユーザーが既存のサービスリストあるいはサービスリストURLに関して、編集(サービスあるいはURLの追加や削除など)を行えるようにしてもよい。
次にステップS18において、受信装置2のサービスリスト所在情報管理部213は、ステップS16およびS17で取得したサービスリストのURLを用いて、APIの情報を取得する。APIは、サービス情報提供サーバー装置3によって提供されるものである。具体的には、受信装置2のサービスリスト所在情報管理部213は、上記の「https://<main-url>/」や「https://<sub-url>/」や「https://<user-url>/」などのURLを用いる。
サービス情報提供サーバー装置3は、予め定められているパラメーターや語彙の他に、schema.org、iotschema.orgなどといった外部の語彙定義を使用したり、独自のAPIおよびパラメーターを拡張したりすることができる。サービスリスト所在情報管理部213は、上記のステップS18の処理によって、拡張API等の情報を取得することができる。
次にステップS19において、受信装置2のサービスリスト取得条件決定部212は、サービスリスト取得条件の設定および決定を行う。具体的には、ユーザー制御入力部201が、ユーザーから入力されるサービスリスト取得条件の情報を、サービスリスト取得条件決定部212に渡す。サービスリスト取得条件決定部212は、ユーザーから入力(設定)された取得条件や、上で述べた登録URLあるいは拡張URLや、地域推定部206によって推定された地域情報(推定が行われた場合)などを基に、サービスリスト取得条件を設定する。つまり、サービスリストを取得するための条件としては、予め受信装置2に登録されていたURLの他に、ユーザーからの設定や、地域推定の結果を用いることができる。
次にステップS20において、受信装置2のサービスリスト取得部214は、サービスリスト取得リクエストを実行する。つまり、サービスリスト取得部214は、ステップS19において決定した取得条件にしたがって、例えばAPIを呼び出すことによって、サービス情報提供サーバー装置3からサービスリストを取得する。サービスリストは、例えばJSON形式のデータとしてサービス情報提供サーバー装置3から受信装置2に送られる。JSONは、「JavaScript Object Notation」(JavaScriptのオブジェクト記法を用いたデータ交換フォーマット)の略である。ただし、サービスリストのデータの形式はJSON形式には限定されず、他の形式であってもよい。サービスリスト取得部214は、取得したサービスリストのデータを、サービスリスト記憶部215に書き込む。サービスリストのデータの構成については、後で別の図面を参照しながら説明する。ステップS20におの処理の実行後には、ステップS21に移る。
なお、受信装置2がサービス情報提供サーバー装置3からサービスリストを取得した際に、サービス情報提供サーバー装置3がコンテンツ提供装置7(コンテンツ提供事業者の装置)側に対して、サービスリストの提供があった事実を表す情報を渡すようにしてもよい。
ステップS21において、受信装置2は、上で取得した編成チャンネルの情報と、上で取得したサービスリストの情報とを、統合的に提示する。つまり、情報統合部221は、選局可能チャンネル情報記憶部205から読み出した選局可能な編成チャンネルの情報と、サービスリスト記憶部215から読み出したサービスリストの情報とを統合する。なお、放送の編成チャンネルの情報は、放送信号内に含まれるEIT(イベント情報テーブル)の情報などである。情報統合部221は、統合した情報を提示部232に渡す。提示部232は、渡された統合情報を、ユーザーに提示する。具体的には、提示部232は、その統合情報を画面に表示する。また、提示部232は、その統合情報を音声の形で出力するようにしてもよい。これらにより、受信装置2は、上記の統合された情報を出力する。ユーザーは、選局可能チャンネルの情報とサービスリストの情報とを、統合的に把握することが可能になる。つまり、ユーザーは、放送の編成チャンネルの情報と、サービスリストの情報とを、例えば相互に関連付けて統合した形態の視覚情報等として把握することが可能になる。ユーザーは、提示部232が提示した情報に基づき、各サービスの内容を把握し、視聴したいサービスを選択することができるようになる。提示部232による提示のしかたの例については、後で別の図を参照しながら説明する。
なお、情報統合部221は、予め定められた順序(優先順位)にしたがって、あるいは取得したサービスリスト内において定義された順序(優先順位)にしたがって、ユーザーに提示するためのサービスの情報を生成する。また、情報統合部221は、ユーザーによる設定に基づいて、サービスの順序(優先順位)を変更することができるようにしてもよい。
次にステップS22において、受信装置2は、ユーザーからのサービスのリクエストを受け付ける。つまり、ステップS21において提示したサービスリストに基づき、ユーザーは特定のサービスをリクエストすることができる。ユーザー制御入力部201は、ユーザーがリクエストしたサービスを特定するための情報を受け付ける。ユーザー制御入力部201は、指定されたサービスをコンテンツ受信部231に伝える。
次にステップS23において、コンテンツ受信部231は、サービスのリクエストを実行する。具体的には、放送チャンネル(サービス)を受信する場合には、コンテンツ受信部231は、ユーザーによって指定されたチャンネル(サービス)を選局する動作を行う。また、ネット配信サービスを受信する場合には、コンテンツ受信部231は、ユーザーによって指定されたサービスに対応するサービス配信サーバー装置4に対して、リクエストを送信する。これらにより、コンテンツ受信部231は、ユーザーがリクエストしたサービスを受信することができるようになる。
次にステップS24において、受信装置2は、サービスを受信し、ユーザーに提示する。具体的には、次の通りである。コンテンツ受信部231は、ステップS23においてリクエストしたサービスのコンテンツを受信する。つまり、放送によってコンテンツが配信される場合には、コンテンツ受信部231は、放送信号を受信し、信号の復調および復号を行い、そのコンテンツの映像や音声を得て、それらの映像や音声を提示部232に渡す。通信(ネット配信)によってコンテンツが配信される場合には、コンテンツ受信部は、通信でコンテンツのデータを受信し、復号を行うことによってそのコンテンツの映像や音声を得て、それらの映像や音声を提示部232に渡す。提示部232は、コンテンツ受信部231から渡された映像や音声をユーザーに提示する。即ち、提示部232は、映像等を画面に表示し、音声をスピーカー等から出力する。
次にステップS25において、受信装置2は、編成チャンネル情報とサービスリストとを更新するか否かを判定する。具体的には、受信装置2が編成チャンネル情報とサービスリストを更新するのは、例えば、受信装置2自体の位置が変わった(ユーザーが受信装置2とともに移動した)ことによって地域情報が変わるときや、通信によるネット配信サービスの受信状況が変動したときや、ユーザーの操作によって明示的に更新処理を行うことが指示されたときなどである。編成チャンネル情報とサービスリストとを更新する場合(ステップS25:YES)には、ステップS11に戻る。編成チャンネル情報とサービスリストとを更新しない場合(ステップS25:NO)には、本フローチャート全体の処理(編成チャンネル情報とサービスリストの取得)を終了する。本フローチャートの処理の終了後にも、受信装置2は、サービスを受信して提示する処理を継続することができる。なお、本フローチャートの処理が終了した場合にも、必要が生じたときなどに随時、受信装置2が本フローチャートの処理を再実行するようにしてよい。
以上説明した処理により、受信装置2は、受信可能なサービスに関する情報のセットアップを行うことができる。つまり、受信装置2は、初期セットアップ時(設置されて初めて稼働する時)や、クライ移設された後の時に、サービス情報を取得することができる。
また、受信装置2は、放送サービスやネット配信サービスの配信状況の更新に動的に対応することができる。また、受信装置2は、取得条件に基づいて限定された情報を取得するようにできるため、サービス情報の取得時間の短縮化や、サービス情報提供サーバー装置3側への負荷軽減を図ることができる。
[★2]受信装置におけるサービス情報の統合
次に、受信装置2が、取得したサービス情報(放送の編成サービス情報とネット配信サービスのサービス情報)とを統合して抽象サービスを生成する処理について説明する。
図8は、本実施形態の受信装置2が、放送の編成サービス情報とインターネット等の通信でのネット配信サービスの情報と取得して、これら両方の情報を統合することによって抽象サービスを生成するまでの、一連の流れを示すシーケンス図である。以下、この図の流れに沿って説明する。
ステップS51において、受信装置2は、サービス情報提供サーバー装置3から、サービス情報を取得する。既に説明したように、サービスに関する情報は、サービスリストという形でサービス情報提供サーバー装置3から提供される。なお、本ステップにおいて、受信装置2は、通信ネットワーク(インターネット等)を介して、サービス情報を取得する。
次に、ステップS52において、受信装置2は、放送送出装置5から、編成チャンネル情報を取得する。編成チャンネル情報は、放送における編成チャンネル(サービス)に関する情報を含むものである。なお、本ステップにおいて、受信装置2は、放送信号を受信し、その放送信号内から編成チャンネル情報を抽出する。具体的には、受信装置2は、放送信号内のSI(Service Information、サービス情報)に含まれる編成チャンネル情報を取得する。
次にステップS53において、受信装置2の情報統合部221は、情報統合処理を行う。これにより、情報統合部221は、ステップS51で取得したサービス情報と、ステップS52で取得した編成チャンネル情報とを統合し、新たなサービス情報を生成する。
次にステップS54において、受信装置2は、ステップS53において統合されたサービスの情報に基づいて、抽象サービスを生成する処理を行う。つまり、受信装置2は、ネット配信によるサービスと放送によるサービスとを共通に扱うための抽象サービスを生成する。
なお、図8に示すシーケンスでは、受信装置2は、まず通信ネットワーク経由でサービスリストを取得した後で、放送信号によって編成チャンネル情報を取得している。これら両者の順序(前後関係)は任意である。例えば、逆に、受信装置2が、まず放送信号によって編成チャンネル情報を取得した後で、通信ネットワーク経由でサービスリストを取得するようにしてもよい。
図9は、受信装置2の情報統合部221がネット配信サービスに関するサービス情報と放送の編成チャンネル情報(サービス情報)とを統合するための処理の手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って、処理手順を説明する。
まずステップS71において、受信装置2は、インターネット等の通信ネットワークを介して、サービス情報提供サーバー装置3から、ネット配信サービスに関するサービス情報(サービスリスト)を取得する。本ステップのサービス情報取得の処理については、図7のフローチャートにおいても説明した通りである。
次にステップS72において、受信装置2は、受信した放送信号から、放送の編成チャンネル情報を取得する。本ステップの編成チャンネル情報の取得の処理については、図7のフローチャートにおいても説明した通りである。
なお、上記のステップS71の処理とステップS72の処理の順序を逆にしてもよい。
次にステップS73において、受信装置2の情報統合部221は、ステップS71で取得したネット配信のサービス情報の中に含まれるサービスに関して、照合のためのキーとなるID(識別情報)を抽出する。具体的には、情報統合部221は、各サービスのサービスID(service ID)および系列ID(affiliation ID)を抽出する。なお、ステップS71で取得したサービス情報の中に複数のサービスが含まれる場合には、情報統合部221は、各々のサービスについて上記のサービスIDおよび系列IDを抽出する。系列IDを持たないサービスが存在していてもよい。そのようなサービスについては、系列IDが「nil」であるものとして以後の処理を行ってよい。
次にステップS74において、受信装置2の情報統合部221は、ステップS72で取得した放送のサービス情報(SI、編成チャンネル情報)に含まれるサービスに関して、照合のためのキーとなるIDを抽出する。具体的には、情報統合部221は、各放送サービスのサービスID(service ID)および系列ID(affiliation ID)を抽出する。なお、ステップS72で取得したサービス情報の中に複数のサービスが含まれる場合には、情報統合部221は、各々のサービスについて上記のサービスIDおよび系列IDを抽出する。系列IDを持たないサービスが存在していてもよい。そのようなサービスについては、系列IDが「nil」であるものとして以後の処理を行ってよい。
次にステップS75において、受信装置2の情報統合部221は、ネット配信サービスのサービス情報から取り出したサービスID(ネットサービスIDとも呼ぶ)と、放送サービスのサービス情報から取り出したサービスIDとの間で、等しいものがあるか否かを判定する。両方のサービスIDが等しい組み合わせがある場合(ステップS75:YES)には、それらのサービスの組について、ステップS76の処理に移る。両方のサービスIDが異なる組合せについて(ステップS75:NO)は、それらのサービスの組については、ステップS76の処理をスキップしてステップS77に移る。
ステップS76に進んだ場合、同ステップにおいて、受信装置2の情報統合部221は、サービスIDの等しいネット配信サービスと放送サービスとの組について、それら両方のサービスを同一のサービスとして統合する。言い換えれば、情報統合部221は、サービスIDの等しいネット配信サービスと放送サービスとを、同一の抽象サービス(抽象チャンネル)に属するサービスとして扱う。
次にステップS77において、受信装置2の情報統合部221は、ネット配信サービスのサービス情報から取り出した系列ID(ネット系列IDとも呼ぶ)と、放送サービスのサービス情報から取り出した系列IDとの間で、等しいものがあるか否かを判定する。両方の系列IDが等しい組み合わせがある場合(ステップS77:YES)には、それらのサービスの組について、ステップS78の処理に移る。両方の系列IDが異なるサービスの組合せについて(ステップS77:NO)は、それらのサービスの組については、ステップS78の処理をスキップしてステップS79に移る。
ステップS78に進んだ場合、同ステップにおいて、受信装置2の情報統合部221は、系列IDの等しいネット配信サービスと放送サービスとの組について、それら両方のサービスを同一のサービスとして統合する。言い換えれば、情報統合部221は、系列IDの等しいネット配信サービスと放送サービスとを、同一の抽象サービス(抽象チャンネル)に属するサービスとして扱う。
次にステップS79において、受信装置2の情報統合部221は、ステップS76およびS78のそれぞれにおいて、同一の抽象サービスに属するサービスとすることになったサービス(ネット配信サービス、放送サービス)を束ねて、抽象サービスを生成する。情報統合部221は、生成する抽象サービスには、新たなサービスID(識別情報)を付与する。情報統合部221は、生成する抽象サービスのサービス情報内において、統合される前の元のサービスに関する情報も維持する。
このフローチャートの処理においては、情報統合部221は、サービスIDや系列IDをキーとして、複数のサービスを一つの抽象サービス(抽象チャンネル)として統合した。情報統合部221は、その他の情報を用いてサービスの統合を行ってもよい。また、このフローチャートの処理においては、サービスIDあるいは系列IDが一致する(等しい)場合に、情報統合部221が該当するサービスを統合して抽象サービス(抽象チャンネル)を生成するようにした。その代わりに、あるID(識別情報)が共通の集合に属する場合や、ID間の包含関係がある場合など、様々な条件に応じて複数のサービス(ネット配信サービス、および放送サービス)を束ねて抽象サービス(抽象チャンネル)を生成するようにしてもよい。
以上の処理により、受信装置2において、情報統合部221は、サービスに関する情報の統合を行う。受信装置2は、統合後の情報(サービス情報、サービスリスト)を、記憶手段(半導体メモリーや、磁気ハードディスク装置など)に記憶させるようにする。
次に、受信装置2がユーザーに対してサービスを提示する方法について説明する。
図10、図11、および図12のそれぞれは、サービスを提示する際の形態の例を示す概略図である。図10は、受信装置2がネット配信サービスのみを受信可能な場合(放送サービスの受信は不可)における、サービスの提示例を示している。図11は、受信装置2が放送サービスのみを受信可能な場合(ネット配信サービスの受信は不可)における、サービスの提示例を示している。そして、図12は、受信装置2が、ネット配信サービスと放送サービスの両方を受信可能である場合の、統合されたサービスの提示例を示している。以下では、図10、図11、図12のそれぞれについて順次説明する。
図10は、受信装置2の画面に提示されたサービスの一覧表の例を示している。ここでは、ネット配信サービスのみが提示されており、放送サービスは提示されていない。言い換えれば、ネット配信サービスのみを受信可能で放送サービスの受信ができない場合には、受信装置2の提示部232は、この図の例のように、ネット配信サービスのみの一覧表を提示する。この一覧表の画面では、情報が縦・横のマトリクス状に提示されている。図内における、行方向の0,1,2,3の数字は、行を参照するために便宜的に記載しているものである。また、列方向のX,A,B,C,Dの英字は、列を参照するために便宜的に記載しているものである。
列方向は、概ね、サービス提供事業者(コンテンツ配信事業者)またはその系列に対応している。ただし、列Xは、サービスによって配信される番組(コンテンツ)のステータスを表す情報である。列Aは、「NHK-G」という名称のネット配信サービスの情報を示す。列Bは、「〇〇テレ」という名称のネット配信サービスの情報を示す。列Cは、本例では、空いている列である。列Dは、「△△放送」という名称のネット配信サービスの情報を示す。ここに表示されるそれぞれのサービスには、ネット配信用のサービスID(net.sid)が付与されている。列AのサービスのサービスIDは、1024である。列BのサービスのサービスIDは、1036である。列DのサービスのサービスIDは、1060である。
なお、どの列(A,B,C,D等)にどのサービスを配置するかは、受信装置2の設定情報や、所定の配置ルールに基づいて決められる。
行方向は、概ね、サービス内における番組(コンテンツ)のステータスに対応している。想定している事項として、この図で示しているサービスは、VODではなく、決められたスケジュールにしたがって番組(コンテンツ)が配信されるスタイルのものである。行0は、各サービスの名称を表示するための行である。行1は、配信済みの番組(コンテンツ)の情報を表示するための行である。配信済みの番組(コンテンツ)は、いわゆる見逃し配信が可能であるため、行1の列Xには「見逃し」と表示されている。行2は、現在配信中の番組(コンテンツ)の情報を表示するための行である。行3は、その次に配信される予定の番組(コンテンツ)の情報を表示するための行である。
図示する例では、マトリクス内に、ネット配信サービスによる9個の番組情報(コンテンツ情報)が表示されている。便宜的に、A列に表示されている番組情報を、A1n、A2n、およびA3nとしている。また、B列に表示されている番組情報を、B1n、B2n、およびB3nとしている。また、D列に表示されている番組情報を、D1n、D2n、およびD3nとしている。個々の番組情報(コンテンツ情報)は、番組名称、配信開始時刻、配信終了時刻、番組の概略を表すテキスト、番組出演者情報、番組制作者情報、サムネール画像等を含んでいてもよい。
図11は、受信装置2の画面に提示されたサービスの一覧表の例を示している。図11では、放送サービスのみが提示されており、ネット配信は提示されていない。言い換えれば、放送サービスのみを受信可能で、ネット配信サービスの受信ができない場合には、受信装置2の提示部232は、この図の例のように、放送サービスのみ一覧表を提示する。一覧表の画面がマトリクス状の提示であることは、図10の場合と同様である。
図11では、列Aは、「NHK-G」という名称の放送サービスの情報を示す。列Bは、「〇〇テレ」という名称の放送サービスの情報を示す。列Cは、「TV□□」という名称の放送サービスの情報を示す。列Dは、本例では、空いている列である。ここに表示されるそれぞれのサービスには、放送用のサービスID(b.sid)が付与されている。列AのサービスのサービスIDは、1024である。列BのサービスのサービスIDは、1036である。列CのサービスのサービスIDは、1050である。
行方向に、見逃し(行1)、現在(行2)、次番組(行3)といった順で番組情報(コンテンツ情報)が配置される点は、図10の場合と同様である。
図示する例では、マトリクス内に、ネット配信サービスによる9個の番組情報(コンテンツ情報)が表示されている。便宜的に、A列に表示されている番組情報を、A1b、A2b、およびA3bとしている。また、B列に表示されている番組情報を、B1b、B2b、およびB3bとしている。また、C列に表示されている番組情報を、C1b、C2b、およびC3bとしている。
図12は、受信装置2の画面に提示されたサービスの一覧表の例を示しているものであり、ここでは、ネット配信サービスのサービス情報と放送サービスのサービス情報とを統合して、抽象サービス(抽象チャンネル)のサービス情報として提示しているものである。言い換えれば、ネット配信サービスと放送サービスの両方を受信することができる状況において、受信装置2は、図10に示したネット配信サービスの情報と図11に示した放送サービスの情報とを統合し、抽象サービスのサービス情報(図12)を提示している。一覧表の画面がマトリクス状の提示であることは、図10や図11の場合と同様である。
図12では、列Aは、「NHK-G」という名称の抽象サービスの情報を示す。この抽象サービスは、図10の列Aに示したネット配信サービス(Net.sid=1024)と、図11の列Aに示した放送サービス(b.sid=1024)とを統合して成るサービスである。つまり、情報統合部221は、これら両者のサービスIDが「1024」で同一であることから、これら両者を統合している。言い換えれば、受信装置2が、取得したサービス情報に基づいてこの抽象サービス(抽象チャンネル)を生成している。列Bは、「〇〇テレ」という名称の抽象サービスの情報を示す。列Aの場合と同様に、この抽象サービスは、図10の列Bに示したネット配信サービス(Net.sid=1036)と、図11の列Bに示した放送サービス(b.sid=1036)とを統合して成るサービスである。列Cは、「TV□□」という名称の抽象サービスの情報を示す。ただし、列Cの抽象サービス(抽象チャンネル)は、放送サービス(図11の列C(b.sid=1050))のみを構成要素とするサービスであって、これに対応するネット配信サービスは存在しない。列Dは、「△△放送」という名称の抽象サービスの情報を示す。ただし、列Dの抽象サービス(抽象チャンネル)は、ネット配信サービス(図10の列D(Net.sid=1060))のみを構成要素とするサービスであって、これに対応する放送サービスは存在しない。
図12に示す例では、マトリクス内に、抽象サービス(抽象チャンネル)による12個の番組情報(コンテンツ情報)が表示されている。便宜的に、A列に表示されている番組情報を、A1a、A2a、およびA3aとしている。また、B列に表示されている番組情報を、B1a、B2a、およびB3aとしている。また、C列に表示されている番組情報を、C1a、C2a、およびC3aとしている。また、D列に表示されている番組情報を、D1a、D2a、およびD3aとしている。
以上説明したように、受信装置2の情報統合部221は、ネット配信のサービス情報と放送のサービス情報とを統合し、抽象サービス(抽象チャンネル)を生成する。また、提示部232は、抽象サービスのサービス情報をユーザー等に対して提示する。なお、図10、図11、図12で示した提示の形態は、単なる一例であり、異なる形態でそれぞれのサービス情報を提示するようにしてもよい。
[★3]受信装置におけるサービス情報の更新
図13は、本実施形態の受信装置2が、取得済みのサービス情報を更新するための一連の処理の流れを示すシーケンス図である。以下、この図の流れに沿って説明する。
ステップS101において、受信装置2は、サービス情報提供サーバー装置3から、ネット配信サービスに関するサービス情報を取得する。本ステップの処理は、図8におけるステップS51の処理と同様の処理である。
次に、ステップS102において、受信装置2は、放送送出装置5から、編成チャンネル情報を取得する。本ステップの処理は、図8におけるステップS52の処理と同様の処理である。
なお、ステップS101の処理とステップS102の処理の順序は、逆でもよい。つまり、ネット配信サービスに関するサービス情報と放送の編成チャンネル情報とを受信装置2が取得する順序は、任意である。
ステップS103は、オプショナルな処理(図内に「opt」と表記)である。即ち、サービス情報提供サーバー装置3からサービス情報の更新通知が送信された場合には、ステップS103において、受信装置2は、その更新通知を受信する。
ステップS104もまた、オプショナルな処理(図内に「opt」と表記)である。即ち、放送送出装置5から流動編成関連付属情報が送信された場合には、ステップS104において、受信装置2は、その流動編成関連付属情報を受信する。受信装置2は、放送信号内から、その流動編成関連付属情報を抽出する。
ステップS105において、受信装置2は、サービス情報に関する更新判定の処理を行う。更新判定処理の詳細については、後で説明する。
ステップS105における判定結果に応じて、判定結果が真(true)のときには、受信装置2は、ステップS106において、サービス情報の更新を行う。即ち、受信装置2は、サービス情報提供サーバー装置3から、更新情報を取得し、内部に保持しているサービス情報を更新する。
なお、ここで説明したステップS103、S104、S105、S106の処理を適宜繰り返して行うようにしてもよい。つまり、受信装置2は、例えば所定の時間間隔でサービス情報の更新判定の処理を行い、その判定結果が「真」のときには随時サービス情報の更新を行うようにしてよい。
受信装置2は、既に取得しているサービス情報に記述している有効期限が満了したときや、サービス情報提供サーバー装置3からサービス情報の更新通知を受信したときや、放送信号に含まれる流動編成関連付属情報を種痘したときや、放送信号に含まれるイベントリレー記述子をしゅとうしたときなどに、下に説明するサービス情報更新判定処理を行う。即ち、受信装置2は、その更新判定の結果にしたがって、サービス情報を更新すべきとき(更新条件が真のとき)には、サービス情報提供サーバー装置3から更新情報を受け取って、サービス情報の更新を行う。なお、サービス情報内において不整合がある場合(例えば、更新タイミングの競合等が行ったことにより複数のサービス間においてサービス情報の不整合が生じる場合)には、所定の優先順位に基づいて、優先して解釈すべきサービス情報を設定する。言い換えれば、受信装置2は、サービス情報を更新する際の、サービス間での優先順位を予め設定しておくようにしてよい。
図14は、受信装置2が持つサービス情報を更新するための処理の手順の例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って説明する。
まずステップS121において、受信装置2は、インターネット等の通信ネットワークを介して、サービス情報提供サーバー装置3から、ネット配信サービスに関するサービス情報(サービスリスト)を取得する。本ステップのサービス情報取得の処理については、図7のフローチャートにおいても説明した通りである。
次にステップS122において、受信装置2は、受信した放送信号から、放送の編成チャンネル情報を取得する。本ステップの編成チャンネル情報の取得の処理については、図7のフローチャートにおいても説明した通りである。
なお、上記のステップS121の処理とステップS122の処理の順序を逆にしてもよい。
次にステップS123において、受信装置2は、受信した放送信号から、イベントグループ記述子(event_group_descriptor)を抽出する。イベントグループ記述子は、EIT(イベント情報テーブル)内に存在する記述子であり、ARIB TR-B14において規定されるものである。
次にステップS124において、受信装置2は、受信した放送信号から、流動編成関連付属情報(user_nibble)を抽出する(図13のステップS104)。具体的には、受信装置2は、content_nibble=「0xE0」が指定された際に、流動編成関連付属情報(user_nibble)を抽出する。流動編成関連付属情報(user_nibble)については、ARIB STD-B10およびARIB TR-B14に規定される。
次にステップS125において、受信装置2は、サービス情報更新通知を抽出する(図13のステップS103)。
ステップS126において、取得した情報を基に、更新条件が真であるか否かを判定する。更新条件については、下で説明する。更新条件が真である場合(S126:YES)には、次のステップS127に進む。更新条件が偽(false)である場合(S126:NO)には、再度情報を取得して更新条件の判定を行うために、次のステップS123に戻る。
ステップS126における更新条件は、例えば、次の通りである。
更新条件:
1)イベントグループ記述子(event_group_descriptor)が「null」ではないこと、
または、2)流動編成関連付属情報(user_nibble)の値が、16進数表記における0x00から0x0Fまで、あるいは0x10から0x1Fであること、
または、3)更新サーバー情報(update_server_info)が「true」であること。
なお、上記の更新サーバー情報(update_server_info)については次の通りである。即ち、サービス情報提供サーバー装置3からサービス情報の更新通知(プッシュ通知等)を受信したり、既に受信装置2側で保持していたサービス情報の有効期限が到来したりしたときに、受信装置2自身が更新サーバー情報(update_server_info)の値を「true」に設定しておく。
ステップS127に進んだ場合には、同ステップにおいて受信装置2は、サービス情報提供サーバー装置3から更新用のサービス情報を受信し、自装置において保持するサービス情報を更新する。
次にステップS128において、受信装置は、更新判定時刻(上記のステップS126における判定を行った時刻)と、ステップS127で取得したサービス情報の更新時刻との、前後関係の比較を行う。即ち、本ステップにおいて、受信装置2は、取得したサービス情報の更新時刻が更新判定の時刻よりも遅い(大きい、新しい)か否かを判定する。取得したサービス情報の更新時刻が更新判定の時刻よりも遅い場合(ステップS128:YES)には、本フローチャート全体の処理を終了する。取得したサービス情報の更新時刻が更新判定の時刻よりも早い(小さい、古い)場合または同時刻である場合(ステップS128:NO)には、ステップS127に戻る。即ち、サービス情報の更新が反映されていなかった場合には、ステップS127における更新版のサービス情報の取得をリトライすることとなる。なお、ここで取得リトライ回数に上限を設けてもよい。その場合には、取得リトライ回数を超えてリトライしても更新が反映されていない場合には、受信装置2は、その場での更新を少なくとも一旦はあきらめて、サービス情報の取得を中断する。
なお、ステップS128では時刻に基づいて更新済みの情報であるか否かを判定することとしたが、代わりに、他の方法で更新が反映されているか否かの判定を行うようにしてもよい。一例としては、サービス情報の内容に基づいて、更新が反映されているか否かの判定を行ってもよい。
なお、受信装置2は、サービス情報の更新に関して、次のようにしてもよい。例えば、受信装置2が放送信号からイベントリレー送出情報(イベントグループ記述子)や流動編成関連付属情報を抽出した場合において、通信ネットワーク経由でサービス情報の更新版を取得するまでの間は、放送信号から得られるサービス情報を優先的に扱うようにしたり、通信ネットワークから得られたサービス情報を無効にしたりしてもよい。また、サービス情報提供サーバー装置3からプッシュ通知される更新情報に更新後のサービス情報が含まれている場合には、そのサービス情報提供サーバー装置3からの最新のサービス情報を放送からの情報よりも優先的に扱ったり、放送から得られたサービス情報を無効にしたりしてもよい。
以上説明したように、受信装置2は、サービス情報の更新を適切に行うことができる。
次に、サービスリストの構成について、例を参照しながら説明する。以下で説明する例は、受信装置2の情報統合部221によって統合された結果のサービス情報(サービスリスト)である。
図15は、サービスリストの構成の例(第1例)を示す概略図である。サービスリストのデータは、例えば、図示するように、入れ子構造のブロックのデータとして構成することができる。図示する例では、ブロック801は、本サービスリストの全体に対応するブロックである。ブロック801は、ブロック802、803、および804を内部に含む。
ブロック802は、更新日時の情報を含むブロックである。更新日時の情報を参照することにより、新たなサービスリストがリリースされたときに、受信装置2は、内部に保持するサービスリストの情報を更新すべきかどうかの判断の基準とすることができる。ブロック803は、地域情報を含むブロックである。地域情報は、当該サービスリストが対象とする地域(例えば、日本全国)を表す情報である。ブロック804は、アイテムリストのブロックである。アイテムリストのブロックは、さらに内部に個々のアイテムの情報を持つ。個々のアイテムは、1つの抽象的なサービスに対応するものである。本図の例では、アイテムリストのブロック804は、ブロック811および812を持つ。ブロック811および812は、それぞれ、アイテムのブロックである。ブロック811は、「NHK BSプレミアム」というサービスのブロックである。このブロック811は、さらに内部に、ブロック812および813を含む。ブロック812および813のそれぞれは、ブロック811が表す「NHK BSプレミアム」というサービスを構成する、より具体的なサービスに対応するものである。即ち、ブロック812は、ISDB―Tによる放送サービス(放送チャンネル)に関する情報を持つものである。また、ブロック813は、MPEG-DASH Dynamicの方式によるネット配信のサービスに関する情報を持つものである。
なお、図15に示したサービスリストの構成は単なる例であり、ここに例示したもの以外の情報をサービスリストが持つようにしてもよい。例えば、サービスごとの提示優先順位の情報をサービスリスト内に持つようにしてもよい。つまり、ブロック811で表わされる「NHK BSプレミアム」について、ブロック812のISDB―Tと、ブロック812のMPEG-DASH Dynamicとのうちで、どちらの手段による提示を優先するかを表す順位の情報を持つようにしてもよい。また、さらに他の情報をサービスリスト内に持つようにしてもよい。
図16,図17,図18,図19は、サービスリストのデータの記述例(第1例)を示す概略図である。図16から図19までで、1件のサービスリストのデータを示す。便宜的に、データの各行に行番号を付して示している。図示するように、本例のサービスリストは、JSON形式で記述されている。ここに示すサービスリストのデータは、図15で説明した構成例に対応するものである。
以下においても説明するように、このサービスリストの記述例(第1例)では、1つの抽象サービスに対応して、放送サービス(ISDB-T)とネット配信サービス(MPEG-DASH Dynamic)の2つのサービスが定義されている。つまり、このサービスリストの記述例(第1例)は、放送サービスに関するサービス情報と、ネット配信サービスに関するサービス情報とを統合した結果を表している。
図16の第1行目は、当該データ(サービスリスト)全体のブロックの始まりを示す。当該ブロックの終わりは、第106行目(図19)である。
第3行目は、当該データのタイプがアイテムリスト(ItemList)であることを示す。
第4行目は、当該データの名称がサービスリスト(Service List)であることを示す。
第5行目は、当該サービスリストの更新日時(dateModified)を示すデータである。日時の表現形式は「YYYY-MM-DDThh:mm:ss」である。本例では、更新日時は、「2018年4月26日08時00分00秒」である。「+09:00」はタイムゾーンが協定世界時よりも9時間進んでいること(日本標準時)を示している。この更新日時のデータは、図15におけるブロック802に該当する。
第6行目から第15行目までは、「area」と示されたデータであり、地域情報である。本例では、この地域情報は、ID=1の「関東広域」と、ID=23の「東京」とを含んでいる。この地域情報は、図15におけるブロック803に該当する。
第16行目は、アイテムリストのブロックの始まりを示す。当該アイテムリストの終わりは、第105行目(図19)である。当該アイテムリストは、図15におけるブロック804に該当する。このアイテムリストの内部には、2つのリストアイテムを含む。その第1のリストアイテムは、「NHK BSプレミアム」という名称を持つサービスに対応するものである。その第2のリストアイテムは、「NHK BS1」という名称を持つサービスに対応するものである。
第17行目は、上記第1のリストアイテムのブロックの始まりを示す。当該リストアイテムの終わりは、第63行目(図17)である。当該ブロックは、図15におけるブロック811に該当する。
第18行目は、当該ブロックのタイプがリストアイテム(ListItem)であることを示す。
第21行目は、当該リストアイテムを識別するためのIDが「bsp.nhk.or.jp」であることを示す。
第22行目は、当該リストアイテムの名称(name)が「NHK BSプレミアム」であることを示す。
第23行目は、当該リストアイテム(サービス)に関するサムネール(画像)のURLを記述するものである。
第25行目から第28行目までは、当該リストアイテム(サービス)についてのコンテンツリスト(ContentList)の情報を持つブロックである。
図17に移って、第29行目から第61行目までは、当該サービス(抽象サービス)に含まれる2つのサービスを定義する情報である。
ここでの2つのサービスの第1は、「ISDB-T」という名称を持つサービスである。第30行目から第53行目までのブロックは、この「ISDB-T」のサービスに関する情報を示している。当該ブロックは、図15におけるブロック812に該当する。当該ブロックにおいては、放送資源にアクセスするための情報が定義されている。具体的には、ネットワークID(network_id)が4であり、トランスポートストリームID(ts_id)が16400であり、サービスID(service_id)が151であることが定義されている。また、当該サービスの優先度(priority)が100であることが定義されている。
上記2つのサービスの第2は、「MPEG-DASH Dynamic」という名称を持つサービスである。第54行目から第60行目までのブロックは、この「MPEG-DASH Dynamic」のサービスに関する情報を示している。当該ブロックは、図15におけるブロック813に該当する。当該ブロックにおいては、ネット配信の資源にアクセスするための情報が定義されている。具体的には、ストリーム配信のURL(streamUrl)が「example.net/bsp.mpd」であることが定義されている。また、当該サービスの優先度(priority)が20であることが定義されている。
図18に移って、第64行目は、上記第2のリストアイテムのブロックの始まりを示す。当該リストアイテムの終わりは、第104行目(図19)である。当該ブロックは、図15におけるブロック821に該当する。
第65行目は、当該ブロックのタイプがリストアイテム(ListItem)であることを示す。
第68行目は、当該リストアイテムを識別するためのIDが「bsp.nhk.or.jp」であることを示す。
第69行目は、当該リストアイテムの名称(name)が「NHK BS1」であることを示す。
第70行目は、当該リストアイテム(サービス)に関するサムネール(画像)のURLを記述するものである。
第71行目から第102行目(図19)までは、当該サービス(抽象サービス)に含まれる2つのサービスを定義する情報である。
ここでの2つのサービスの第1は、「ISDB-T」という名称を持つサービスである。第72行目から第94行目までのブロックは、この「ISDB-T」のサービスに関する情報を示している。当該ブロックは、図15におけるブロック822に該当する。当該ブロックにおいては、放送資源にアクセスするための情報が定義されている。具体的には、ネットワークID(network_id)が4であり、トランスポートストリームID(ts_id)が16400であり、サービスID(service_id)が151であることが定義されている。また、当該サービスの優先度(priority)が100であることが定義されている。
図19に移る。上記2つのサービスの第2は、「MPEG-DASH Dynamic」という名称を持つサービスである。第95行目から第101行目までのブロックは、この「MPEG-DASH Dynamic」のサービスに関する情報を示している。当該ブロックは、図15におけるブロック823に該当する。当該ブロックにおいては、ネット配信の資源にアクセスするための情報が定義されている。具体的には、ストリーム配信のURL(streamUrl)が「example.net/bsp.mpd」であることが定義されている。また、当該サービスの優先度(priority)が20であることが定義されている。
図20は、サービスリストの構成の記述例(第2例)を示す概略図である。図15の場合と同様に、サービスリストのデータは、入れ子構造のブロックのデータとして構成される。この第2例では、ブロック831は、本サービスリストの全体に対応するブロックである。ブロック831は、ブロック832、833、および834を内部に含む。
ブロック832は、更新日時の情報を含むブロックである。ブロック833は、地域情報を含むブロックである。ブロック834は、アイテムリストのブロックである。アイテムリストのブロックは、さらに内部に単数または複数のアイテムの情報を持つことができる。個々のアイテムは、1つの抽象的なサービスに対応するものである。本例では、アイテムリストのブロック834は、1個のアイテムに対応するブロック841を持つ。ブロック841は、「NHK総合・東京」というサービスに関する情報を持つブロックである。このブロック841は、さらに内部に、ブロック842、843、および844を含む。ブロック842は、図15におけるブロック812等と同様に、ISDB―Tによる放送サービス(放送チャンネル)に関する情報を持つものである。ブロック844は、図15におけるブロック813等と同様に、MPEG-DASH Dynamicの方式によるネット配信のサービスに関する情報を持つものである。
また、ブロック843は、図20のサービスリストに特有のものであり、上記の放送サービスに関して、「系列IDおよび系列名」についての情報を持つものである。本例では、ブロック843は、「NHK総合」という名称の系列に関する情報(系列ID等)を持つ。つまり、ブロック841によって定義される「NHK総合・東京」という放送サービスが、「NHK総合」という系列に属するものであることを、ブロック843の情報は表している。本例の「NHK総合」という系列は、各地の放送局における「NHK総合・××」(ここで「××」は放送局(地域)を表す名称)を関連付けるものである。なお、放送サービスの系列は、同一の事業者(法人)が持つ複数の放送局(放送サービス)の系列であってもよいし、複数の異なる事業者(法人)がそれぞれ持つ放送局(放送サービス)を束ねるための系列であってもよい。
図21,図22,図23は、サービスリストのデータの記述例(第2例)を示す概略図である。図21から図23までで、1件のサービスリストのデータを示す。便宜的に、データの各行に行番号を付して示している。本例のサービスリストも、JSON形式で記述されている。ここに示すサービスリストのデータは、図20で説明した構成例に対応するものである。
図21の第1行目は、当該データ(サービスリスト)全体のブロックの始まりを示す。当該ブロックの終わりは、第80行目(図23)である。当該ブロックは、図20におけるブロック831に該当する。
第3行目は、当該データのタイプがアイテムリスト(ItemList)であることを示す。
第4行目は、当該データの名称がサービスリスト(Service List)であることを示す。
第5行目は、当該サービスリストの当初公開日時(datePublished)を示す。
第6行目は、当該サービスリストの更新日時(dateModified)を示す。
第5行目および第6行目における日時の表現形式は「YYYY-MM-DDThh:mm:ss」である。本例では、当初公開日時および更新日時はともに、「2022年4月20日14時40分31秒」である。「+09:00」はタイムゾーンが協定世界時よりも9時間進んでいること(日本標準時)を示している。この更新日時のデータは、図20におけるブロック832に該当する。
第7行目から第16行目までは、「area」と示されたデータであり、地域情報である。本例では、この地域情報は、ID=1の「関東広域」と、ID=23の「東京」とを含んでいる。この地域情報は、図20におけるブロック833に該当する。
第17行目は、アイテムリストのブロックの始まりを示す。当該アイテムリストは、図20におけるブロック834に該当する。このアイテムリストの内部には、1つのリストアイテムを含む。そのリストアイテムは、「NHK総合・東京」という名称を持つサービスに対応するものである。
第18行目は、上記のリストアイテムのブロックの始まりを示す。当該ブロックは、図15におけるブロック841に該当する。
第19行目は、当該ブロックのタイプがリストアイテム(ListItem)であることを示す。
第22行目は、当該リストアイテムを識別するためのIDが「tokyo.gtv.nhk.or.jp」であることを示す。
第23行目は、当該リストアイテムの名称(name)が「NHK・総合 東京」であることを示す。
第24行目は、当該リストアイテム(サービス)に関するサムネール(画像)のURLを記述するものである。
第28行目から第31行目までは、当該リストアイテム(サービス)についてのコンテンツリスト(ContentList)の情報を持つブロックである。
図22に移って、第32行目から始まるブロックは、当該サービス(抽象サービス)に含まれる2つのサービスと、1つの拡張記述(系列IDの情報の記述)を定義するものである。
ここでの2つのサービスの第1は、「ISDB-T」という名称を持つサービスである。第33行目から第53行目までのブロックは、この「ISDB-T」のサービスに関する情報を示している。当該ブロックは、図20におけるブロック842に該当する。当該ブロックにおいては、放送資源にアクセスするための情報が定義されている。具体的には、オリジナルネットワークID(original_network_id)が32736であり、トランスポートストリームID(transport_stream_id)が32736であり、サービスID(service_id)が1024であることが定義されている。また、当該サービスの優先度(priority)が100であることが定義されている。
第54行目から第65行目までのブロックは、前記の拡張記述(extendedBroadcasterDescription、拡張放送事業者記述)である。当該ブロックは、図20におけるブロック843に該当する。当該ブロックにおいては、この抽象サービスに関する系列情報が定義されている。具体的には、第55行目から第59行目までのブロックは、系列ID(affiliation_id)が0であることを定義している。また、第60行目から第64行目までのブロックは、系列名称(affiliation_name)が「NHK総合」であることを定義している。
図23に移る。上記2つのサービスの第2は、「MPEG-DASH Dynamic」という名称を持つサービスである。第69行目から第75行目までのブロックは、この「MPEG-DASH Dynamic」のサービスに関する情報を示している。当該ブロックは、図20におけるブロック844に該当する。当該ブロックにおいては、ネット配信の資源にアクセスするための情報が定義されている。具体的には、ストリーム配信のURL(streamUrl)が「https://example.net/test/manifest.mpd」であることが定義されている。また、当該サービスの優先度(priority)が20であることが定義されている。
以上説明したように、サービスリストのデータの記述例(第2例)は、系列情報を含むものである。
図24は、上記の実施形態における受信装置2や、サービス情報提供サーバー装置3や、サービス配信サーバー装置4や、放送送出装置5や、コンテンツ情報提供サーバー装置6や、コンテンツ提供装置7などといた装置の内部構成の例を示すブロック図である。これらのそれぞれの装置の少なくとも一部の機能は、コンピューターを用いて実現され得る。なお、放送信号の受信に関しては、受信装置2が受信した高周波の信号に関して、例えば復号処理以後の処理についてコンピューターでの実現が可能である。図示するように、そのコンピューターは、中央処理装置901と、RAM902と、入出力ポート903と、入出力デバイス904や905等と、バス906と、を含んで構成される。コンピューター自体は、既存技術を用いて実現可能である。中央処理装置901は、RAM902等から読み込んだプログラムに含まれる命令を実行する。中央処理装置901は、各命令にしたがって、RAM902にデータを書き込んだり、RAM902からデータを読み出したり、算術演算や論理演算を行ったりする。RAM902は、データやプログラムを記憶する。RAM902に含まれる各要素は、アドレスを持ち、アドレスを用いてアクセスされ得るものである。なお、RAMは、「ランダムアクセスメモリー」の略である。入出力ポート903は、中央処理装置901が外部の入出力デバイス等とデータのやり取りを行うためのポートである。入出力デバイス904や905は、入出力デバイスである。入出力デバイス904や905は、入出力ポート903を介して中央処理装置901との間でデータをやりとりする。バス906は、コンピューター内部で使用される共通の通信路である。例えば、中央処理装置901は、バス906を介してRAM902のデータを読んだり書いたりする。また、例えば、中央処理装置901は、バス906を介して入出力ポートにアクセスする。
なお、上述した実施形態における受信装置2や、サービス情報提供サーバー装置3や、サービス配信サーバー装置4や、放送送出装置5や、コンテンツ情報提供サーバー装置6や、コンテンツ提供装置7の少なくとも一部の機能を、コンピュータープログラムとして記述することができる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリー等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。つまり、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、非一過性の(non-transitory)コンピューター読み取り可能な記録媒体であってよい。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、一時的に、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
上の実施形態の説明において、APIとは、Application Program Interface(アプリケーション・プログラム・インターフェース)の略である。つまり、各装置の機能をプログラムで実現する場合に、プログラムから所定のサービスを呼び出すために規定されているインターフェースが、APIである。
以上、実施形態を説明したが、本発明はさらに変形例で実施するようにしてもよい。また、本発明の具体的な構成は、ここまでに説明した実施形態に限られるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲の設計等を含んでもよい。
以下、図25から図64を参照しながら、他の実施形態について説明する。図1から図24を参照しながら説明した構成と、図25から図64を参照しながら説明する構成とは、異なる構成に対して同一の符号を付す場合がある。すなわち、同一の符号が異なる構成に付されている場合があるが、これらは互いに異なるものである。
まず、本発明の一実施形態の背景技術について説明する。従来、放送規格に則ってコンテンツの情報を放送信号として配信する技術、およびオープンな通信技術を用いてコンテンツの情報をインターネット等の通信ネットワークを介して配信する技術(ネット配信技術と呼ぶ)が、それぞれ利用されている。ここで、コンテンツとは、主として映像および音声の情報として構成されるものである。上記の放送技術およびネット配信技術をそれぞれ用いて、同一のコンテンツあるいは関連性の深いコンテンツを、放送信号およびネット配信の両方で配信することは、従来技術においても可能である。また、従来の放送では、コンテンツ(番組)そのものが配信されるとともに、番組配列情報が配信されている。
しかしながら従来技術では、放送とネット配信の両方で同一のコンテンツあるいは内容が関連するコンテンツが配信されていても、受信装置の側ではそれら両者を関連付けた制御を行うことができないという問題があった。例えば、放送とネット配信の両方でコンテンツが配信されている場合であっても、受信装置がそれらのコンテンツのうちネット配信のコンテンツを受信している状況において、放送で配信されるコンテンツだけしか受信できなくなった(通信状況の問題等)場合には、継続してコンテンツを受信し続けることができない。逆に、受信装置がそれらのコンテンツのうち放送のコンテンツを受信している状況において、ネット配信のコンテンツだけしか受信できなくなった(放送信号の受信品質の低下の問題等)場合には、継続してコンテンツを受信し続けることができない。
受信装置が例えば放送でのコンテンツの受信からネット配信での同一コンテンツの受信に切り替えるためには、受信装置は、そのネット配信にアクセスするための情報(URL等)を取得したり、そのネット配信に適合するアプリケーションプログラム(以下において単に「アプリ」と呼ぶ場合がある)を起動したりする必要がある。
また、従来技術では、受信装置は、どの放送コンテンツとどのネット配信コンテンツが関連するものであるかを表す情報を把握することもできない。これらにより、受信装置は、放送コンテンツとネット配信コンテンツとを統一された処理フローでハンドリングすることもできない。
言い換えれば、受信装置は、あるコンテンツを代替し得る代替コンテンツを受信して再生するための仕組みを持たない。従来技術における放送信号のSI(service information)には、代替コンテンツに関する情報が含まれない。代替コンテンツを受信して再生する仕組みの一つは、複数のコンテンツを統合して成る統合コンテンツに関する情報(統合コンテンツ情報)を保持して利用することである。この場合には、統合コンテンツに関連付けられる複数の具体コンテンツのそれぞれを取得するための情報を、統合コンテンツ情報として保持し、参照することができる。
また、統合コンテンツに複数の(多数の)具体コンテンツが関連付けられている場合には、それらの複数の具体コンテンツのうちの特定の具体コンテンツを取得する方法を妥当な方法で決定する必要がある。
本発明の一実施形態は、上記の課題認識に基づいて行なわれたものであり、複数のコンテンツを統合的に管理するために各コンテンツに関するコンテンツ情報を統合して利用できる手段を提供しようとするものである。特に、本発明は、統合されたコンテンツ情報に含まれる複数の具体コンテンツのうちのいずれかを取得する方法を適切に決定するためのコンテンツ取得方法決定装置することのできるコンテンツ情報統合装置およびプログラムを提供しようとするものである。
次に、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する際に、略語を用いる場合がある。代表的な略語の意味は、次の通りである。即ち、EPGは、Electronic Programming Guide(電子番組表)の略である。また、ER図は、Entity Relationship Diagramを表す。また、JSON(ジェイソン)は、JavaScript Object Notation(ジャバスクリプトオブジェクト記述方法)の略である。また、OTTは、Over the Topの略であり、インターネットを用いたコンテンツの配信の形態を表す語である。また、SIは、Service Informationの略である。また、URLは、Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケーター)の略である。また、VODは、Video on Demand(ビデオオンデマンド)の略である。
まず、課題を解決するための技術構成の概略を説明する。あるコンテンツ(ここでは便宜的に「主コンテンツ」と呼ぶ)とそのコンテンツを代替し得る代替コンテンツとの関係の例は、次に挙げる通りである。主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、別の放送コンテンツ(別の放送事業者によって、あるいは別のチャンネルで、あるいは別の放送日時に放送されるコンテンツ)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ネットでの同時配信(ライブ配信)のコンテンツである。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ネットでのビデオオンデマンド(VOD)で配信されるコンテンツである。また、主コンテンツがネット配信(VOD)であるとき、その代替コンテンツの一例は、放送コンテンツである。また、主コンテンツがネット配信(VOD)であるとき、その代替コンテンツの一例は、別のネット配信(VOD)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ウェブページ(例えば、その放送コンテンツに対応する番組ホームページ)である。また、主コンテンツが放送コンテンツであるとき、その代替コンテンツの一例は、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS;例えば、その放送コンテンツに対応する番組SNS)である。
受信装置(コンテンツ情報統合装置)は、主コンテンツを代替し得る他のコンテンツが何であるかを知っている必要がある。そのために、複数のコンテンツのコンテンツ情報を統合して成る統合コンテンツ情報を、受信装置は参照する。
受信装置(コンテンツ情報統合装置)は、受信装置は、受信している放送コンテンツについて、放送信号に含まれるEPG情報と、その放送コンテンツ(番組)に対応する他のコンテンツのコンテンツ情報とを取得する。受信装置は、コンテンツ情報提供サーバー装置から通信によってコンテンツ情報を取得することができる。受信装置は、これらの情報を基に、抽象コンテンツを生成する。抽象コンテンツは、複数の具体的コンテンツを含むように定義される。言い換えれば、抽象コンテンツは、複数の提供方法のいずれかによって提供され得る。それぞれの具体的コンテンツに関しては、配信方法およびルート情報が定義される。配信方法は、放送による配信であるかネット配信(通信)による配信であるかを区別する。また、配信方法がネット配信である場合には、配信方法はさらに、ライブ配信であるかビデオオンデマンド(VOD)であるかを区別する。また、配信方法がネット配信である場合には、配信方法は必要に応じてさらに配信のために使用される通信プロトコルを区別する。放送による配信である場合には、ルート情報は、例えば、オリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、およびサービスIDの3つ組の情報である。ネット配信である場合には、ルート情報は、例えば、URLとして表わされる。
なお、抽象コンテンツは、複数の具体コンテンツを統合して成るものであり、「統合コンテンツ」とも呼ばれる。統合コンテンツに関する情報は、統合コンテンツ情報と呼ばれる。
受信装置は、放送信号の受信状況や通信状況等の理由によってある具体的コンテンツを取得できないときに、その具体的コンテンツが属する抽象コンテンツの定義に基づいて代替コンテンツの情報を取得し、その代替コンテンツを取得し、再生することができる。
あるコンテンツに対応して複数の代替コンテンツが存在する場合には、受信装置は、それら複数の代替コンテンツの中から最も適切かつ取得可能な代替コンテンツを選択して取得する。即ち、受信装置は、コンテンツを発見することができる。
図25は、本実施形態によるコンテンツ発見システムの概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ発見システム1は、受信装置2と、コンテンツ情報提供サーバー装置3と、サービス情報提供サーバー装置4と、コンテンツプロバイダー装置5Aと、コンテンツ配信装置7と、放送送出装置8とを含んで構成される。コンテンツ発見システム1を構成する各装置の機能は、例えば、コンピューターと、プログラムとで実現することが可能である。また、各機能部は、必要に応じて、記憶手段を有する。記憶手段は、例えば、プログラム上の変数や、プログラムの実行によりアロケーションされるメモリーである。また、必要に応じて、磁気ハードディスク装置やソリッドステートドライブ(SSD)といった不揮発性の記憶手段を用いるようにしてもよい。また、各装置の少なくとも一部の機能を、プログラムではなく専用の電子回路として実現してもよい。
受信装置2は、コンテンツ取得するとともに、取得したコンテンツをユーザーに提示する。具体的には、受信装置2は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ配信装置7から配信されるコンテンツを受信することができる。また、受信装置2は、放送信号によって、放送送出装置8から配信されるコンテンツを受信することができる。受信装置2は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ情報提供サーバー装置3からコンテンツ情報を取得したり、サービス情報提供サーバー装置4からサービス情報を取得したりすることができる。受信装置2は、コンテンツ情報提供サーバー装置3から渡されるコンテンツ情報や、放送送出装置から放送信号で渡されるコンテンツ情報や、あるいは自装置が既に保持するコンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツ情報を生成し、保持する。統合コンテンツ情報自身も、一種のコンテンツ情報である。受信装置2は、ユーザーから指定された統合コンテンツについて、統合コンテンツ情報に基づいて、適切なコンテンツ取得方法を決定して、その方法によってコンテンツを取得し、ユーザーに提示することができる。
なお、受信装置2は、上記の通りコンテンツ情報を統合する機能を持つものであり、「コンテンツ情報統合装置」とも呼ばれる。また、受信装置2は、統合されたコンテンツ情報(統合コンテンツ情報)に含まれる具体コンテンツのうちのいずれかを選択することによって具体コンテンツを取得するための方法を決定する機能を持つものであり、「コンテンツ取得方法決定装置」とも呼ばれる。
コンテンツ情報提供サーバー装置3(「コンテンツ情報提供装置」と呼んでもよい。)は、インターネット等の通信回線を介して、コンテンツ情報を受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報は、コンテンツの名称や、概要や、ジャンルや、取得方法(アクセス方法)などといった情報を含むものである。コンテンツ情報の詳細については後で説明する。
サービス情報提供サーバー装置4は、インターネット等の通信回線を介して、サービス情報を受信装置2に対して提供する。サービス情報は、放送のサービスに関する情報である。サービス情報は、コンテンツ情報の一種である。
コンテンツプロバイダー装置5Aは、コンテンツを供給する事業者等が運営する装置である。コンテンツプロバイダー装置5Aは、コンテンツ情報提供サーバー装置3やサービス情報提供サーバー装置4に対して、コンテンツの情報を供給する。コンテンツプロバイダー装置5Aは、例えば予め規定された所定のインターフェースを介して、情報をコンテンツ情報提供サーバー装置3やサービス情報提供サーバー装置4に提供する。また、コンテンツプロバイダー装置5Aは、コンテンツそのものを、コンテンツ配信装置7や放送送出装置8に供給する。コンテンツは、映像や音声やテキストや画像などから成るものであり、デジタルデータとして供給され得る。
コンテンツ配信装置7は、インターネット等の通信回線を用いて、コンテンツを受信装置2に対して配信する装置である。コンテンツ配信装置7は、ブロードキャスティング方式あるいはオンデマンド方式のいずれかでコンテンツを配信することができる。コンテンツ配信装置7による配信自体は、既存の技術を用いて行われ得る。
放送送出装置8は、放送信号によってコンテンツを受信装置2に対して配信する。放送送出装置8によるコンテンツの配信(放送)自体は、既存の技術を用いて行われ得る。
図26は、本実施形態による受信装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置2は、情報取得部21Aと、情報統合部22Aと、取得方法決定部23と、コンテンツ取得部26と、コンテンツ提示部27と、ユーザー入力部29とを含んで構成される。
情報取得部21Aは、コンテンツに関する情報であるコンテンツ情報を取得する。具体的には、情報取得部21Aは、放送信号に含まれるコンテンツ情報を取得したり、外部の装置(コンテンツ情報提供サーバー装置3等)からインターネット経由で提供されるコンテンツ情報を取得したりすることができる。また、情報取得部21Aは、下で説明する情報統合部22Aが生成した統合コンテンツ情報の少なくとも一部の情報を、コンテンツ情報として取得するものであってもよい。
つまり、情報取得部21Aは、放送信号(SI)によって配信されるコンテンツ情報と、通信によってコンテンツ情報提供サーバー装置3等から配信されるコンテンツ情報と、下で説明する情報統合部22Aが生成した統合コンテンツ情報であるところのコンテンツ情報との、少なくともいずれかを取得するものであってよい。なお、情報取得部21Aが放送信号によって配信されるコンテンツ情報(EPG等)を受信する機能自体は、既存技術である。
情報統合部22Aは、上記の情報取得部21Aが取得したコンテンツ情報に基づいて、複数(2つまたはそれ以上)のコンテンツを同定し、同定されたそれら複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を統合する。これによって、情報統合部22Aは、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成する。情報統合部22Aは、生成した統合コンテンツ情報を保持する。情報統合部22Aは、必要に応じて、生成した統合コンテンツ情報を受信装置2内の各部に渡すことができる。つまり、情報統合部22Aは、生成した統合コンテンツ情報を記憶手段に記憶させるとともに、その記憶手段から読み取った統合コンテンツ情報を、受信装置2内の各部(取得方法決定部23等)に渡すことができる。情報統合部22Aを、「統合情報取得部」と呼んでもよい。即ち、情報統合部22A(統合情報取得部)は、同定された複数のコンテンツのそれぞれに関するコンテンツ情報を統合して成る、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を、記憶手段等から取得し、取得方法決定部23等の各部に渡すことができる。
情報統合部22Aが複数のコンテンツ情報を同定する方法としては、様々な方法が考えられる。その同定方法の一つは、それぞれのコンテンツに関するコンテンツ情報が持つコンテンツ識別情報が完全に一致する場合に、それら複数のコンテンツを同定する方法である。コンテンツ識別情報は、コンテンツを一意に識別する情報である。
放送されるコンテンツの場合に、コンテンツ識別情報は、例えば、日付(放送日付)とイベントID(イベント識別情報)とサービス(チャンネル)を特定する情報との組である。サービスを特定する情報は、例えば、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとの3つ組として表現され得る。通信で配信されるコンテンツの場合に、コンテンツ識別情報は、一例として、日付(または日時)とURLとの組である。あるいは、通信で配信されるコンテンツのコンテンツ識別情報が、上記の放送コンテンツの識別情報と同一の形式のものであってもよい。なお、放送コンテンツの場合も通信コンテンツの場合も、ここに例示した形式以外のコンテンツ識別情報を用いるようにしてもよい。コンテンツ識別情報の具体例については、後で別の図を参照しながら説明する。
情報統合部22Aは、さらに別の方法で複数のコンテンツを同定するようにしてもよい。例えば、情報統合部22Aは、複数のコンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であって且つコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素、が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合に、それら複数のコンテンツを同定して、それら複数のコンテンツのコンテンツ情報を統合して、統合コンテンツ情報を生成してよい。つまり、情報統合部22Aは、上記のコンテンツ識別情報に依らずに、複数のコンテンツを同定することができる場合がある。
そのような同定方法の具体例を、列挙する。第1例として、複数のコンテンツのそれぞれにおける物理的な配信に関する情報(それぞれのコンテンツに関するコンテンツ情報内に含まれる情報)が一致する場合に、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。第2例として、複数のコンテンツのそれぞれにおける配信日時とコンテンツ名称とに関する情報が一致する場合に、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。第3例として、複数のコンテンツのそれぞれの配信のための所在情報が一致する場合に、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツを同定することが可能である。ここで、所在情報とは、例えば、インターネット等を用いた通信の場合におけるURLである。また、所在情報は、放送の場合には放送サービスを特定する情報であってもよい。放送サービスは、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDの3つ組の情報によって特定可能である。なお、上記の「コンテンツ情報の中におけるコンテンツ同定に関する要素であって且つコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツ識別情報以外の要素、が少なくとも部分的に一致することによって同定可能である場合」として、これらの第1例から第3例までの他に、さらに他の場合があってもよい。
情報統合部22Aは、統合コンテンツ情報を生成する際には、その統合コンテンツを構成するそれぞれの具体コンテンツの取得方法に関する情報を、生成する統合コンテンツ情報内に含めるようにする。つまり、情報統合部22Aは、同定された複数のコンテンツのそれぞれが持っていたコンテンツの取得方法の情報を、統合コンテンツ情報内に含めるようにする。つまり、情報統合部22Aによって生成される統合コンテンツ情報は、その統合コンテンツに関連付けられるそれぞれのコンテンツ(具体コンテンツ)の取得方法に関する情報を含むものである。
取得方法決定部23は、情報統合部22Aが生成した統合コンテンツ情報を受け取る。また、取得方法決定部23は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、特定の統合コンテンツに関連付けられるコンテンツ(具体的なコンテンツ)のうちのいずれかを、取得対象のコンテンツとして決定する。
つまり、取得方法決定部23は、特定の統合コンテンツについての統合コンテンツ情報を参照することによって、当該統合コンテンツに関連付けられる複数の前記コンテンツのうちのいずれかを取得対象のコンテンツとして決定する。統合コンテンツ情報は、統合コンテンツに関連付けられるそれぞれのコンテンツの取得方法に関する情報を含むものである。即ち、取得方法決定部23は、1つのコンテンツの取得方法を決定することができる。ここで、取得方法とは、取得手段が放送であるか通信であるかの区別や、放送の場合には取得対象の放送サービスや日時等を特定することや、通信の場合には取得対象のコンテンツの所在情報(URL)や日時等を特定することである。
取得方法決定部23は、例えば、具体コンテンツごとに定められている優先度にしたがって、複数の具体コンテンツの中から取得対象のコンテンツを決定してよい。また、取得方法決定部23は、複数の具体コンテンツの中から、最も豊かな表現を含む具体コンテンツを取得対象のコンテンツとして決定してよい。例えば、映像と音声とから成る具体コンテンツと、音声のみから成る具体コンテンツと、テキストのみから成る具体コンテンツとの中からは、最も豊かな表現を含むものである映像と音声とから成る具体コンテンツが取得対象のコンテンツとして決定される。取得方法決定部23が特定の具体コンテンツを決定すると、その具体コンテンツの取得方法(URL等)は、当該具体コンテンツに関するコンテンツ情報の中から取得することができる。
コンテンツ取得部26は、コンテンツ配信装置7や放送送出装置8から配信されるコンテンツを取得する。具体的には、コンテンツ取得部26は、放送信号で配信されるコンテンツや、インターネット等の通信回線を介した通信で配信されるコンテンツを取得する。なお、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23が決定した方法(統合コンテンツ情報の中で規定されている、通信の場合における取得元の特定のサービスの情報、あるいは通信の場合における取得元の特定のURL等の情報など)によってコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを取得する。即ち、コンテンツ取得部26は、取得方法決定部23によって決定された取得対象のコンテンツを、統合コンテンツ情報に基づいて取得するものである。
コンテンツ提示部27は、コンテンツ取得部26が取得したコンテンツをユーザーが視聴できる形態で提示する。具体的には、コンテンツ提示部27は、映像をディスプレイ装置に表示したり、音声をスピーカー等から出力したり、文字あるいは画像をディスプレイ装置に表示したりする。
ユーザー入力部29は、ユーザーが操作するリモコン装置等からの入力信号を受け付ける。つまり、ユーザー入力部29は、ユーザーからの受信装置2に対する操作の信号を受け付ける。例えば、統合コンテンツのリストが表示されている状態において、ユーザーはリモコン装置等を操作することによって特定の統合コンテンツを選択することができる。ユーザー入力部29は、その信号の意味を解釈することによって、ユーザーが選択した統合コンテンツ(ユーザーが視聴したい統合コンテンツ)を特定するための情報を得る。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2のオン/オフに関する信号を受け付けることもできる。あるいはユーザー入力部29は、受信装置2がコンテンツ情報等を外部から取得する動作を行うための指示を受け付けることもできる。
図27は、本実施形態によるコンテンツ情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ情報提供サーバー装置3は、コンテンツ情報登録受付部31と、コンテンツ情報データベース32と、コンテンツ情報提供部33とを含んで構成される。
コンテンツ情報登録受付部31は、コンテンツプロバイダー装置5A側から渡されるコンテンツ情報の登録を受け付ける。コンテンツ情報登録受付部31は、受け付けたコンテンツ情報をコンテンツ情報データベース32に格納することができる。
コンテンツ情報データベース32は、コンテンツ情報を保持して管理するデータベースである。コンテンツ情報データベース32は、コンテンツ情報登録受付部31から渡されるコンテンツ情報や、その他の方法で取得するコンテンツ情報を、保持することができる。また、コンテンツ情報提供部33からの要求に応じて、コンテンツ情報データベース32は、保持しているコンテンツ情報をコンテンツ情報提供部33に渡すことができる。
コンテンツ情報提供部33は、コンテンツ情報データベース32から読み出したコンテンツ情報を適切なタイミングで受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報提供部33は、例えば、受信装置2側からの要求に応じて、コンテンツ情報を受信装置2に提供する。
図28は、本実施形態によるサービス情報提供サーバー装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、サービス情報提供サーバー装置4は、コンテンツ情報登録受付部31と、コンテンツ情報データベース32と、コンテンツ情報提供部33とを含んで構成される。
サービス情報登録受付部41は、コンテンツプロバイダー装置5A側から渡されるサービス情報の登録を受け付ける。サービス情報登録受付部41は、受け付けたサービス情報をサービス情報データベース42に格納することができる。
サービス情報データベース42は、サービス情報を保持して管理するデータベースである。サービス情報データベース42は、サービス情報登録受付部41から渡されるサービス情報や、その他の方法で取得するサービス情報を、保持することができる。また、サービス情報提供部43からの要求に応じて、サービス情報データベース42は、保持しているサービス情報をサービス情報提供部43に渡すことができる。
サービス情報提供部43は、サービス情報データベース42から読み出したサービス情報を適切なタイミングで受信装置2に対して提供する。サービス情報提供部43は、例えば、受信装置2側からの要求に応じて、サービス情報を受信装置2に提供する。
図29は、コンテンツ情報に関わるエンティティとエンティティ間の関係とを表す概略図(ER図)である。このER図で表わされるデータ(コンテンツ情報)は、具体的には例えばリレーショナルデータあるいはオブジェクト指向データ等として、受信装置2から参照され得る形で記憶される。図示するように、コンテンツ情報において主要な意味を持つエンティティの一つはエンティティ「コンテンツ」である。以下で、このER図について説明する。
エンティティ「コンテンツ」(content)は、コンテンツ名、コンテンツ概要、サムネール、ジャンル、視聴年齢制限などといった属性を持つ。コンテンツ名は、コンテンツの名称であり、例えば映像作品のタイトル(題名)等である。コンテンツ概要は、そのコンテンツの概略を表す文章を含むテキストである。サムネールは、そのコンテンツを表すサムネール画像である。ジャンルは、そのコンテンツが属するジャンル(例えば、ドラマ、スポーツ、報道、音楽等)を表すテキストあるいは記号等である。視聴年齢制限は、そのコンテンツに関する年齢制限を表す情報(例えば、制限なし、15歳以上視聴可能、18歳以上視聴可能等)である。エンティティ「コンテンツ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「コンテンツ」が、個々のコンテンツを一意に識別するためのコンテンツIDを持つようにしてもよい。1つの「コンテンツ」は、「関連コンテンツ」という関係によって、他の「コンテンツ」と関連付けられてもよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」と関連付けられていてよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(VOD)」と関連付けられていてよい。また、1つの「コンテンツ」は、1つまたは複数の「シリーズ」と関連付けられていてよい。
エンティティ「シリーズ」は、コンテンツのシリーズ(例えば、ドラマのシリーズや、ドキュメンタリーコンテンツのシリーズ等)に対応するものである。エンティティ「シリーズ」は、シリーズ名、シリーズ概要、サムネールなどといった属性を持つ。シリーズ名は、シリーズの名称を表すテキストである。シリーズ概要は、そのシリーズの概略を表す文章を含むテキストである。サムネールは、そのシリーズを表すサムネール画像である。エンティティ「シリーズ」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「シリーズ」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。1つの「シリーズ」は、そのシリーズに属する複数の「コンテンツ」に関連付けられる。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、コンテンツを配信するためのメディアに対応するエンティティである。「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、コンテンツ配信サービス事業者(放送事業者やネット配信事業者等)による編成にしたがってコンテンツを配信するメディアである。エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、公開方式(放送編成)、公開方式(OTT編成)などといった属性を持つ。公開方式(放送編成)は、放送での配信に使用されるメディアの資源(例えば、放送のオリジナルネットワークID、トランスポートストリームID、サービスIDの3つ組)を特定する情報である。公開方式(OTT編成)は、インターネットでの配信に使用されるメディアの資源(例えば、URLや使用プロトコル等)を特定する情報である。なお、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、属性「公開方式(放送編成)」と属性「公開方式(OTT編成)」のいずれか一方のみの属性値を持つ者であってよい。受信装置2は、コンテンツ情報内に含まれるこれらの公開方式の情報を参照することにより、実際の配信メディアにアクセスして、コンテンツを取得することが可能となる。エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、コンテンツを配信するためのメディアに対応するエンティティである。「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、ユーザー(視聴者)が選択して要求したコンテンツを配信するメディアである。エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」は、公開方式(OnDemand)などといった属性を持つ。公開方式(OnDemand)は、オンデマンドでのネット配信のために使用されるメディアの資源(例えば、URLや使用プロトコル等)を特定する情報である。受信装置2は、コンテンツ情報内に含まれるこの公開方式の情報を参照することにより、実際の配信メディアにアクセスして、コンテンツを取得することが可能となる。エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、さらに他の属性を持ってもよい。また、エンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」が、個々のシリーズを一意に識別するためのシリーズIDを持つようにしてもよい。
エンティティ「コンテンツ」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」、および/または、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(VOD)」と関連付けられ得る。つまり、受信装置2は、コンテンツ情報を参照することにより、特定のコンテンツを取得するための1つまたは複数のメディアへのアクセス情報(前記の各エンティティが持つ「公開方式」の属性)を得られる。
図30は、コンテンツ情報に関連して、エンティティ「サービス」と関連する他のエンティティとの関係を示す概略図(ER図)である。このER図で表わされるデータ(コンテンツ情報、サービス情報)は、具体的には例えばリレーショナルデータあるいはオブジェクト指向データ等として、受信装置2から参照され得る形で記憶される。以下で、このER図について説明する。
エンティティ「サービス」(service)は、コンテンツ配信サービスに対応するエンティティである。「サービス」は、時間順にリニアに配置された複数のコンテンツを含むものであってよい。エンティティ「サービス」は、サービス名、サムネール、サイト、コンテンツリストURL(p/f)、コンテンツリストURL(scheduled)などといった属性を持つ。サービス名は、サービスの名称(具体例としては、「NHK G」、「NHK E」、「NHK BS1」等)を表すテキストである。サムネールは、そのサービスを表すサムネール画像である。コンテンツリストURKは、「p/f」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「p/f」形式とは、リニアな配信サービス編成として、現在(present)配信中のコンテンツの情報と次(following)に配信されるコンテンツの情報とで構成される形式である。「p/f」形式のコンテンツリストは、コンテンツ配信の進行と同期して更新される。コンテンツリストURL(scheduled)は、「scheduled」形式のコンテンツ情報リストのネットワーク上での所在を表す情報である。「scheduled」形式とは、現時点を起点としてN日分(Nは正整数)に配信される予定のコンテンツの情報を持つ形式である。これらのコンテンツリストは、コンテンツタイトル、コンテンツの配信日時、コンテンツの内容を表すテキスト情報等を含む。
エンティティ「プロバイダー」(provider)は、配信事業者(放送事業者やネット配信事業者)に対応するエンティティである。エンティティ「プロバイダー」は、orgID、系列IDなどといった属性を持つ。orgID(組織ID)は、組織(配信事業を行う事業者等の法人)をユニークに識別するための識別情報である。系列IDは、事業者の系列をユニークに識別するための識別情報である。当該プロバイダー(配信事業者)は、この系列IDによって表される系列に属する。系列の典型例は、テレビ放送の地域間ネットワークである。一例として、関東地域のA局(放送事業者)と、中京地域のB局(放送事業者)と、関西地域のC局(放送事業者)とが、1つの系列を形成する場合があり得る。あるいは別の例として、一つの放送事業者が地域ごとに複数の放送局を持ち、それらが1つの系列を形成する場合(一例として、NHK東京放送局と、NHK名古屋放送局と、NHK大阪放送局など)があり得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」を配信する。つまり、「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」に関連付けられる。
エンティティ「地域」(area)は、上記の「サービス」が対象とする地域に対応するエンティティである。例えば、「関東地方」あるいは「関西地方」などといった地域が、これに該当する。サービスは、特定の地域に閉じて配信される場合がある。例えば地上デジタル放送によるサービスは、特定の地域に閉じて配信される。エンティティ「地域」は、地域ID、地域名などといった属性を持つ。地域IDは、地域をユニークに識別するための識別情報である。地域名は、その地域を表す名称である。地域名の例は、「関東地方」あるいは「関西地方」などといった名称である。
エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、図29において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」と同じものである。つまり、エンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」は、放送編成チャンネルや、OTTリニアチャンネルに対応する。
上記のエンティティ間の関係は、次の通りである。1つの「地域」は、1つまたは複数の「サービス」と関連付けられる。つまり1つの地域においては、1つまたは複数のサービスが配信され得る。1つの「プロバイダー」は、1つまたは複数の「サービス」と関連付けられる。1つの「サービス」は、1つまたは複数の「アソシエイテッドメディア(リニア)」と関連付けられる。
図31は、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示す概略図である。コンテンツ情報提供サーバー装置3が保持するコンテンツリストや、コンテンツ情報提供サーバー装置3から受信装置2に渡されるコンテンツリストや、受信装置2が保持するコンテンツリストは、この図に示す論理的構成に基づく情報である。
図示するように、コンテンツリストは、「CreativeWork」(クリエイティブワーク、コンテンツ、作品)、「PropertyValue」(ID値)、「VideoObject」(ビデオオブジェクト)、「AudioObject」(オーディオオブジェクト)、「MediaObject」(メディアオブジェクト)、「BroadcastEvent」(ブロードキャストイベント、放送イベント)、「OnDemandEvent」(オンデマンドイベント)などといったオブジェクト(エンティティ)に関する情報を表すデータである。
オブジェクト「CreativeWork」は、「Identifier」(アイデンティファイアー)、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)などといった属性を持つ。この「Identifier」は、前述のコンテンツIDに相当する。また、この「associatedMedia」については、図29や図30においても説明した通りである。
オブジェクト「PropertyValue」は、クリエイティブワーク(コンテンツ)を識別するためのIDの値である。
オブジェクト「VideoObject」、「AudioObject」、および「MediaObject」のそれぞれは、上記の「associatedMedia」のタイプ(種類)の例である。例えば、オブジェクト「VideoObject」は、図29や図30において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(リニア)」に相当するものであってよい。また、オブジェクト「VideoObject」は、図29において説明したエンティティ「アソシエイテッドメディア(VOD)」に相当するものであってよい。オブジェクト「VideoObject」、「AudioObject」、および「MediaObject」のそれぞれは、「Publication」などといった属性を持つ。この属性「Publication」は、物理的な配信手段に関する情報である。属性「Publication」は、例えば、放送チャンネルIDやネット配信におけるURLなどに関する情報を、属性値として取る。
オブジェクト「BroadcastEvent」および「OnDemandEvent」のそれぞれは、上記の属性「Publication」の値となり得るオブジェクトである。オブジェクト「BroadcastEvent」は、放送あるいはリニアなネット配信によって配信されるイベントに関するものであり、例えば、放送チャンネルID(放送の場合)や、URL(ネット配信の場合)や、配信日時等の情報を持つものである。オブジェクト「OnDemandEvent」は、オンデマンドなネット配信によって配信されるイベントに関するものであり、例えば、URL等の情報を持つものである。
図31においては、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示したが、このコンテンツリストのデータは、装置内等において保持される場合には、例えば、リレーショナルデータベースあるいはオブジェクト指向データベースなどといった手段を用いて、管理・保持される。これらの情報は、磁気ハードディスク装置や半島対メモリーなどといった記憶手段によって記憶され得る。また、コンテンツリストのデータは、ある装置から他の装置に渡される際には、適宜伝送に適した形態のデータとして受け渡しが行われる。これらの情報は、有線あるいは無線のデジタル通信によって伝送され得る。伝送に適した形態のデータの一例は、JSON形式のデータであるが、他の形式のデータを用いてもよい。
図32は、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成の別態様を示す概略図である。図31においても説明したように、コンテンツ情報提供サーバー装置3が保持するコンテンツリストや、コンテンツ情報提供サーバー装置3から受信装置2に渡されるコンテンツリストや、受信装置2が保持するコンテンツリストは、この図に示す論理的構成に基づく情報である。
図32に示す通り、コンテンツリストは、「CreativeWork」、「identifier」(識別情報、コンテンツID)、「associatedMedia」(配信方法情報)、「publication」(物理的な配信情報)、「isRelatedTo」(関連コンテンツ)などといったオブジェクトに関する情報を表すデータである。
オブジェクト「CreativeWork」は、「TV Episode」(テレビのエピソード(映像番組))、「Radio Episode」(ラジオのエピソード(音声のみの番組))、あるいは「Web Page」(ウェブページ)などといった種類(タイプ)のいずれかであり得る。オブジェクト「CreativeWork」は、番組名やジャンルなどといった属性を持つ。また、オブジェクト「CreativeWork」は、属性として、上記の「identifier」、「associatedMedia」、「publication」、「isRelatedTo」などのオブジェクトに関連付けられる。
オブジェクト「identifier」は、図31において説明したオブジェクト「PropertyValue」に相当するものである。オブジェクト「identifier」は、「datePublished」(公開日)、「eventId」(イベント識別情報、イベントID)、「triplet」(3つ組、放送サービスを特定するための3つ組情報であるところのネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDの情報)、「url」(URL、ネット配信にアクセスするための所在情報)、「accessTime」(アクセス時刻(あるいは日時))といった情報を持ち得るものである。
オブジェクト「associatedMedia」は、「VideoObject」(映像によるコンテンツのオブジェクト)あるいは「AudioObject」(音声のみによるコンテンツのオブジェクト)などといった種類(タイプ)のいずれかであり得る。
オブジェクト「associatedMedia」は、「放送チャンネルID」や「ネット配信URL」などといった情報を持ち得るものである。
オブジェクト「isRelatedTo」は、当該CreativeWorkから見たときに関連する他のCreativeWorkである。あるオブジェクト「CreativeWork」(インスタンス)の属性「isRelatedTo」の値は、単数または複数の他のオブジェクト「CreativeWork」(インスタンス)であってよい。一例として、ある映像ドラマ作品の「第18話」のCreativeWork(コンテンツ)は、その次回の話のCreativeWork(コンテンツ)として当該映像ドラマ作品の「第19話」に関連するものである。ただし、コンテンツ間の「関連」の態様は、ここで例示したものに限られず、様々な種類の「関連」であってよい。
図31における場合と同様に、図32においても、コンテンツリスト(コンテンツ情報)の論理的な構成を示した。このコンテンツリストのデータは、例えば、リレーショナルデータベースあるいはオブジェクト指向データベースなどといった手段を用いて、保持され得るものである。また、このコンテンツリストのデータは、適宜伝送に適した形態のデータとして、装置間での受け渡しが行われ得るものである。
図33は、受信装置2が、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を取得してそれらのコンテンツ情報を統合し、統合されたコンテンツ情報に基づいてコンテンツを提示する処理の手順の例を示す概略図である。以下ではこの図に沿って処理手順を説明する。
ステップS1において、受信装置2のユーザー入力部29は、ユーザーからの起動要求を受け付ける。この起動要求は、例えば、リモコン装置の信号(赤外線信号等)によって伝達される。受信装置2は、起動要求に基づいて起動する。
ステップS2において、起動後の受信装置2は、放送信号を受信し、サービスインフォメーション(SI)を取得する。サービスインフォメーションは、EPG(電子番組表)のデータを含む。つまり、受信装置2は、EPGのデータを取得する。
次にステップS3において、受信装置2の情報取得部21Aは、サービス情報提供サーバー装置4に対してサービス情報を要求する。受信装置2とサービス情報提供サーバー装置4との間の通信は、インターネットを経由して行われる。サービス情報提供サーバー装置4は、この要求を受信し、受信装置2に対して送信するためのサービス情報を準備する。
ステップS4において、サービス情報提供サーバー装置4は、要求元の受信装置2に対してサービス情報を送信する。受信装置2の情報取得部21Aは、そのサービス情報を受信する。
ステップS5において、受信装置2の情報統合部22Aは、サービス情報を統合する処理を行う。具体的には、同ステップにおいて、受信装置2は、複数のサービスを統合した統合サービス(統合チャンネル、抽象チャンネル、抽象サービス等とも呼ばれる)の情報を生成する。受信装置2は、任意の数の統合サービスの情報を生成してもよい。個々の統合サービスは、任意の数の具体サービスを含むものであってよい。なお、受信装置2は、ステップS2において放送信号から取得したサービスインフォメーションと、ステップS4においてサービス情報提供サーバー装置4から取得したサービス情報とを基に、複数のサービスを統合して成る統合サービスのサービス情報を生成する。
ステップS6において、受信装置2の情報取得部21Aは、コンテンツ情報提供サーバー装置3に対して、に対してコンテンツ情報(コンテンツリスト)を要求する。受信装置2とコンテンツ情報提供サーバー装置3との間の通信は、インターネットを経由して行われる。コンテンツ情報提供サーバー装置3は、この要求を受信し、受信装置2に対して送信するためのコンテンツ情報を準備する。なお、このコンテンツ情報は、図29、図30、図31、および図32を参照しながら説明した論理構成を有するデータである。
ステップS7において、コンテンツ情報提供サーバー装置3は、要求元の受信装置2に対してコンテンツ情報を送信する。受信装置2の情報取得部21Aは、そのコンテンツ情報を受信する。
ステップS8において、受信装置2の情報統合部22Aは、コンテンツ情報を統合することによって統合コンテンツ(抽象コンテンツなどとも呼ばれる)についてのコンテンツ情報を生成する。具体的には、受信装置2は、複数の具体コンテンツに関するコンテンツ情報を統合することによって、それらの複数の具体コンテンツを含んだ統合コンテンツの情報を生成する。なお、受信装置2は、ステップS2において取得したEPGのデータ内に含まれる番組(コンテンツ)の情報と、ステップS7においてコンテンツ情報提供サーバー装置3から取得したコンテンツ情報とに基づいて、上記の統合コンテンツのコンテンツ情報を生成する。受信装置2は、任意の数の統合コンテンツに関するコンテンツ情報を生成することができる。また、個々の統合コンテンツは、任意の数の具体コンテンツを含むものであってよい。
ステップS9において、受信装置2は、ステップS8で生成した統合コンテンツのコンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツのリストをユーザーに対して提示する。具体的には、受信装置2は、統合コンテンツのリストを画面等に表示する。ユーザーは画面等を見ることによって統合コンテンツのリストを視認することができる。ユーザーは、リモコン装置等を用いることによって、統合コンテンツリストの中から、視聴したい統合コンテンツを選択することができる。
ステップS10において、受信装置2のユーザー入力部29は、ユーザーからコンテンツ再生要求を受信する。具体的には、コンテンツ再生要求は、リモコン装置等の信号として受信装置2に伝えられる。このコンテンツ再生要求は、統合コンテンツを識別する情報を含む。これにより、受信装置2は、要求された統合コンテンツを特定する。ユーザーから要求された統合コンテンツの識別情報は、取得方法決定部23に伝えられる。
ステップS11において、受信装置2の取得方法決定部23は、ステップS10において要求された統合コンテンツの取得方法を決定する。つまり、受信装置2は、要求された統合コンテンツに含まれる複数の具体コンテンツのうち、どの具体コンテンツを取得するかを決定する。本ステップにおいて具体コンテンツが決定されると、その具体コンテンツにアクセスするための情報(放送におけるサービスを特定する情報やネット配信における所在情報(URL)など)が明らかになる。
ステップS12において、受信装置2のコンテンツ取得部26は、ステップS11において決定した取得方法を用いて、実際にコンテンツ(具体コンテンツ)を取得するとともに、取得したコンテンツをユーザーに対して提示する。具体コンテンツは、映像コンテンツ(映像と音声とから成るコンテンツ)であってもよいし、音声のみのコンテンツであってもよいし、ウェブページ等であってもよいし、その他の任意の形態のコンテンツであってもよい。受信装置2は、映像を画面に表示し、音声をスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力し、ウェブページ等の情報を画面に表示することができる。
以上のステップS1からS12までの処理により、受信装置2は、コンテンツ情報を統合することができ、また統合コンテンツの取得方法を決定して提示することができる。なお、受信装置2は、既に統合済みのコンテンツ情報を記憶装置等に保持しておいて、そのコンテンツ情報を利用して統合コンテンツの取得および提示を行ってもよい。
図34は、コンテンツ情報の統合の処理(図33のステップS8)における情報の流れを示す概略図である。図示するように、受信装置2内の情報統合部22Aは、複数のコンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報を統合することにより、統合コンテンツの情報を生成する。
次に、図35から図38までを参照しながら、情報統合部22Aがコンテンツ情報を統合する処理をさらに詳細に説明する。図35は、「identifier」(アイデンティファイアー)の完全一致によるコンテンツの統合を示すものである。図36は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)に従属する要素が一致することによるコンテンツの統合を示すものである。図37や図38は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することによるコンテンツの統合を示すものである。
図35は、コンテンツのidentifierの一致に基づくコンテンツの統合を説明するための概略図である。同図において、(A)および(B)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図35に示す例の場合には、情報統合部22Aは、両オブジェクトの属性「identifier」が完全に一致する場合に、それら両者を統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。即ち、図35に示すA11の属性値とB11の属性値とが完全に一致する場合に、(A)および(B)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22Aによって統合される。
前述の通り、「identifier」(アイデンティファイアー)は、そのコンテンツを一意に識別するための情報である。「identifier」の値は、単純な数値あるいは文字列であってもよいし、何らかの構造体(オブジェクト等)であってもよい。本実施形態では、例として、放送に関するコンテンツの識別情報は、日付と、イベントIDと、サービスを特定する情報(オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとで構成される3つ組)との複合データである。また、例として、ネット配信のコンテンツの識別情報は、上記の放送の識別情報と同一の形式であってもよいし、URLと日付(日時)との複合データ等であってもよい。
図36は、コンテンツのassociatedMediaの要素の少なくとも一部が一致することに基づくコンテンツの統合を説明するための概略図である。同図において、(C)および(D)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。「identifier」(アイデンティファイアー)の値は上で説明した通りである。図示するように、「identifier」(アイデンティファイアー)の値は、例えば、「PropertyName」(属性名)と「PropertyValue」(属性値)との組の集合であってよい。これにより、複数のデータ項目からなる複合データを「identifier」(アイデンティファイアー)の値として表現できる。
図36の例において、(C)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号C302)は、図に示すC12に含まれるものである。また、このC12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたC12の範囲内に含まれる。一方で、(D)のオブジェクトは、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)として、2つのオブジェクト「VideoObject」に関連付けられている。それらのオブジェクトのうちの1つのオブジェクト(符号D301)は、図に示すD12に含まれるものである。また、このD12に含まれるオブジェクト「VideoObject」は、属性「publication」の値として、オブジェクト「OnDemandEvent」に関連付けられている。このオブジェクト「OnDemandEvent」もまたD12の範囲内に含まれる。情報統合部22Aは、(C)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるC12と、(D)のオブジェクトの属性「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるD12とが一致する場合に、(C)のコンテンツ情報と(D)のコンテンツ情報とを統合して統合コンテンツのオブジェクトを生成する。つまり、図36の例は、「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の要素の少なくとも一つが、両オブジェクト間で一致する場合を示す。即ち、即ち、図36に示す(C)のオブジェクトに関するC12と(D)のオブジェクトに関するD12とが完全に一致する場合に、(C)および(D)のオブジェクト(コンテンツ情報)は、情報統合部22Aによって統合される。
図37は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することに基づくコンテンツの統合の一例を説明するための概略図である。図示する(E)および(F)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図37に示す例では、(E)のオブジェクトの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるオブジェクト「VideoObject」(符号E302)が、属性として、配信日時、組織(コンテンツ提供事業者等)、およびコンテンツ名を含んでいる(E13)。また、(F)のオブジェクトの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の値の一つであるオブジェクト「VideoObject」(符号F301)が、属性として、配信日時、組織(コンテンツ提供事業者等)、およびコンテンツ名を含んでいる(F13)。本例では、このオブジェクト「VideoObject」における配信日時と組織とコンテンツ名とのすべてが一致する場合に、両者のコンテンツ同定に関わる要素が一致すると判断される。つまり、図37に示す例におけるE13の値とF13の値とが完全に一致する場合に、情報統合部22Aは、両者のコンテンツ同定に関わる要素が一致すると判断し、(E)のオブジェクトと(F)のオブジェクトとを統合して、統合コンテンツのオブジェクト(コンテンツ情報)を生成する。
なお、上記の図37の例においては、E13側のオブジェクト「VideoObject」(符号E302)に関連付けられる属性「publication」は、2つの「BroadcastEvent」である。また、F13側のオブジェクト「VideoObject」(符号F301)に関連付けられる属性「publication」は、1つの「OnDemandEvent」である。このように、両者間においてたとえ属性「publication」のタイプが異なって(「BroadcastEvent」と「OnDemandEvent」)いる場合でも、上記のコンテンツ同定に関わる要素が一致する場合には、情報統合部22Aは、統合すべき条件が満たされていると判断し、これらの(E)のオブジェクトと(F)のオブジェクトとを統合する。
図38は、コンテンツのassociatedMediaの要素の中のコンテンツ同定に関わる要素が一致することに基づくコンテンツの統合の別の例を説明するための概略図である。図示する(G)および(H)のそれぞれは、いずれもオブジェクト「CreativeWork」(クリエイティブワーク)のインスタンスである。ここに示すそれぞれのオブジェクトは、「identifier」(アイデンティファイアー)および「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)という属性を含む。図38に示す例においては、コンテンツ同定に関わる要素は、ネット配信において受信装置2からのアクセス先となる所在情報(URL)である。コンテキストに依存する場合を除いて、URLの一致に基づいてコンテンツを同定することは妥当である。
情報統合部22Aがコンテンツ識別情報以外の情報に基づいて複数のコンテンツの同定を行うための条件の例を図36から図38までで説明したが、その他の方法によって、情報統合部22Aがコンテンツ識別情報以外の情報を用いてコンテンツの同定を行ってもよい。その方法は、(1)コンテンツ情報内の所定の全要素が一致することによってコンテンツの同定を行う、(2)コンテンツ情報内の要素の少なくとも一つが一致することによってコンテンツの同定を行う、(3)コンテンツ情報内の要素のうちのコンテンツ同定に関わる条件を満たす(そのために例えば所定の関数を定義してもよい)ことによってコンテンツの同定を行う、(4)「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)以下の情報が一致することによってコンテンツの同定を行う、といった方法を含むがこれらには限定されない。
図39、図40、図41、図42、図43、および図44は、コンテンツ情報(コンテンツリスト)の具体例を示す概略図である。ここで例示するコンテンツ情報は、JSON形式で記述されたデータである。JSON形式は、入れ子型のブロック構造を有するテキストのデータである。ここに示す図39から図44までの全体が、1個のブロックとして成る1件のコンテンツ情報の例である。図39から図44までに示すデータの各行には、便宜的に行番号を付している。以下では、このコンテンツ情報の例について順を追って説明する。
図39は、コンテンツリストの第1行目から第6行目までを示す。第1行目は、コンテンツリスト全体のブロックの始まりを示す。第2行目から第6行目までは、コンテンツリストのヘッダー情報である。ヘッダー情報は、データの公開日時の情報(第5行目)や、データの変更日時の情報(第6行目)などを含む。
図40は、コンテンツリストの第7行目から第45行目までを示す。第7行目は、要素「itemListElement」(アイテムリストエレメント)の始まりを示す。この要素「itemListElement」は、第7行目から第184行目(図44)まで続く。上記の要素「itemListElement」の内側には、複数の要素が存在し得る。本例では、それらの要素のうちの一つは、第8行目から第180行目(図44)まで続く要素である。第9行目は、当該要素のタイプ(@type)が「ListItem」であることを表している。第10行目から第179行目(図44)までは、要素「item」である。第11行目は、当該要素「item」のコンテキスト(@context)を表す。第12行目は、当該要素「item」のタイプ(@type)が、「TVEpisode」(テレビエピソード)であることを表す。第13行目から第45行目までは、当該要素「item」の属性「identifier」(アイデンティファイアー、識別情報)である。この「identifier」は、3つの要素を含む。「identifier」における1つ目の要素は、第14行目から第18行目までの「PropertyValue」型の要素であり、その属性名は「date」(日付)でありその属性値は「20220420」(YYYYYMMDD(年月日)の形式)である。「identifier」における2つ目の要素は、第19行目から第23行目までの「PropertyValue」型の要素であり、その属性名は「eventId」(イベントID、イベント識別情報)でありその属性値は「26235」である。「identifier」における3つ目の要素は、第24行目から第44行目までの要素「triplet」(3つ組)である。この要素「triplet」は、属性名「network_id」(オリジナルネットワークID)と属性値「32736」との対と、属性名「ts_id」(トランスポートストリームID)と属性値「32736」との対と、属性名「service_id」(サービスID)と属性値「1024」との対とを含む3つ組である。つまり、第10行目から始まる要素「item」は、「identifier」として、日付と、イベントIDと、放送資源を表わす3つ組の情報とを含むものである。
図41は、コンテンツリストの第46行目から第80行目までを示す。第46行目は、第10行目から始まっている要素「item」の属性「name」(コンテンツ名称)を表す。本例では、このコンテンツ名称は「テレビ体操[字]」である。第47行目は、当該要素「item」の属性「description」(コンテンツ記述、コンテンツ概略)を表す。本例では、「description」としてコンテンツ出演者らの指名の情報が記述されている。第48行目は、データの公開日時の情報を表す。第49行目は、データの変更日時の情報を表す。第50行目は、当該要素「item」の「thumbnailUrl」(サムネール画像の所在(URL))を表す。第52行目から第58行目までは、要素「actor」(演者、出演者)である。この要素「actor」は、演者の氏名等の文字列のリストの情報である。第59行目から第63行目までは、要素「genre」(ジャンル)である。この要素「genre」は、ジャンルを表す文字列のリストの情報である。第64行目から第75行目までは、要素「rating」(レーティング)である。この要素「rating」は、さらに2つの要素(いずれも、タイプ(@type)は「ratingValue」)を含む。その第1は、第65行目から第69行目までであり、「name」(レーティング名称)の「標準化機関規定」と「value」(レーティング値)の「4」との対である。その第2は、第70行目から第74行目までであり、「name」(レーティング名称)の「事業者規定」と「value」(レーティング値)の「4」との対である。第75行目は、要素「isAccessibleForFree」(無料アクセス可否の情報)であり、本例ではその値は「true」(真)である。第77行目から第80行目までは、要素「conditionalAccess」(条件付きアクセス)であり、この要素はさらに、その下位の要素「identifierDescriptor」(識別情報記述子)と要素「systemId」(システムID)とを含む。
図42は、コンテンツリストの第81行目から第123行目までを示す。第81行目から第136行目(図43)までは、当該コンテンツ(第10行目(図40)から始まっている「item」)の「publication」(パブリケーション)の情報である。当該「publication」(パブリケーション)は、複数の要素を含む。第82行目から第111行目までは、その「publication」(パブリケーション)の第1の要素であって、「BroadcastEvent」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「ISDB-T」は、放送によるものであることを表す)、「startDate」(開始日時)、「endDate」(終了日時)、「priority」(優先度、当該「publication」内における当該要素の優先度)、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「serviceDescription」(サービス記述)などといった要素を持つ。なお、「serviceDescription」(サービス記述)は、「network_id」(オリジナルネットワークID)の値と、「ts_id」(トランスポートストリームID)の値と、「service_id」(サービスID)の値との情報を持つ。第112行目から第123行目までは、その「publication」(パブリケーション)の第2の要素であって、「BroadcastService」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「MPEG-DASH Dynamic」は、MPEG-DASHダイナミックによるネット配信であることを表す)、「streamUrl」(コンテンツ配信ストリームの所在情報(URL))、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「priority」(優先度)などといった要素を持つ。
続いて図43に移る。図43は、コンテンツリストの第124行目から第151行目までを示す。
図43の第124行目から第135行目までは、上記の「publication」(パブリケーション)の第3の要素であって、「OnDemandEvent」のタイプ(@type)のものである。この要素は、さらに下位において、「name」(名称、「MPEG-DASH static」は、MPEG-DASHスタティックによるネット配信であることを表す)、「streamUrl」(コンテンツ配信ストリームの所在情報(URL))、「logoURL」(ロゴの所在情報(URL))、「audioMode」(音声モード、ステレオあるいはモノラル等)、「accessMode」(アクセスモード)、「priority」(優先度)などといった要素を持つ。第137行目から第178行目(図44)までは、要素「isRelatedTo」(関連コンテンツ)である。この要素「isRelatedTo」(関連コンテンツ)は、下位において複数の要素を持ち得るものであるが、第138行目から第174行目(図44)までは、それらの複数の要素のうちの代表(第1の要素)である。当該要素は、第141行目から第173行目(図44)までの「identifier」(アイデンティファイアー)を含む。要素「identifier」(アイデンティファイアー)については、既に説明したものと同様である。
続いて図44に移る。図44は、コンテンツリストの第152行目から第185行目までを示す。
図44において、第175行目や、第176行目や、第177行目は、「isRelatedTo」(関連コンテンツ)のさらなる要素を表すものであるが、この図においては詳細を省略している。第180行目は、第7行目(図39)から始まる「itemListElement」に含まれる、第8行目(図39)から始まる第1の要素、の終わりの部分である。第181行目や、第182行目や、第183行目は、上記の「itemListElement」に含まれる、それぞれ、第2の要素や、第3の要素や、第4の要素であるが、この図においては詳細を省略している。第185行目は、当該コンテンツリスト全体の終わりの部分である。
以上,JSON形式を用いたコンテンツ情報の例を説明した。このような記述方法を用いる場合には、受信装置2の情報統合部22Aは、第1のコンテンツのコンテンツ情報と第2のコンテンツのコンテンツ情報とを統合して、統合コンテンツのコンテンツ情報(その内部の要素が複数存在する場合には、それらを列挙できる)を生成することが可能である。
次に、取得方法決定部23がコンテンツの取得方法を決定するための具体的な機能構成および処理手順について説明する。
図45は、取得方法決定部23のさらに詳細な機能構成を示すブロック図である。図示するように、取得方法決定部23は、情報管理部230と、可否判定部231と、スコア算出部232と、決定部233とを含んで構成される。既に説明したように、取得方法決定部23は、ユーザー等から指定された統合コンテンツについて、統合コンテンツ情報を参照することによってその取得方法を決定する。なお、取得方法決定部23が取得方法を決定する前提として、取得方法決定部23は、情報統合部22Aによって生成された統合コンテンツ情報を受け取って利用する。取得方法決定部23を構成する各部の機能は次の通りである。
情報管理部230は、受信装置2の機能に関する(「機能情報」と呼ぶ)情報、およびユーザーに関する情報(「ユーザー情報」と呼ぶ)を保持し、管理する。情報管理部230が管理する機能情報やユーザー情報の少なくとも一部は、スコア算出部232によって個々の具体コンテンツのスコアが算出される際に利用される。
情報管理部230は、機能情報とユーザー情報の少なくともいずれかを保持するものであってよい。機能情報とは、コンテンツ取得部26がコンテンツを取得するための機能あるいはコンテンツ提示部27がコンテンツを提示するための機能(コンテンツの提示機能)の少なくともいずれかの機能に関する情報である。ユーザー情報とは、コンテンツ提示部27が提示するコンテンツを視聴するユーザーに関する情報である。
情報管理部230によって管理される機能情報は、例えば、受信装置2が、放送によるコンテンツを受信することができるか否か、通信によるコンテンツを受信することができるか否か、映像コンテンツを提示することができるか否か、音声(映像コンテンツに含まれる音声や、音声のみのコンテンツに含まれる音声等)を出力することができるか否か、といった受信装置2の機能に関する情報を含む。機能情報は、さらに、受信装置2が、特定のサービス(例えば、地上デジタル放送のサービスや、BS(放送衛星)によるサービスや、BS4KあるいはBS8Kによるサービス)を受信することができるか否かを表す情報を含んでもよい。機能情報は、さらに、受信装置2が備えるディスプレイ(液晶ディスプレイ等)の表示解像度に関する情報や、ディスプレイのサイズ(インチ数)についての情報を含んでもよい。機能情報は、さらに、受信装置2が持つ通信機能の通信可能速度(単位時間あたりビット数)についての情報を含んでもよい。機能情報は、さらに、受信装置2が接続されている通信ネットワークにおけるその時点での通信可能速度(単位時間あたりビット数)の情報(あるいはその推定値の情報)を含んでもよい。機能情報は、さらに、その他の、受信装置2がコンテンツを受信して提示するにあたっての機能やその能力数値等に関する情報を含んでもよい。情報管理部230は、受信装置2の起動時等に、機能情報を設定したり更新したりすることができる。また、情報管理部230は、受信装置2の能力に関して動的に変化し得る情報(例えば、接続されているネットワークの通信速度等の情報)を、適切なタイミングで取得しなおして更新することができる。
情報管理部230によって管理されるユーザー情報は、その受信装置2のユーザーの、コンテンツの視聴等に関連する情報を含む。ユーザー情報は、例えば、その受信装置2のユーザーの、コンテンツを視聴する時間帯の傾向に関する情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーが好んで視聴するコンテンツのジャンル(報道、スポーツ、芸術、ドラマ、娯楽など)等の情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーの、ジャンル以外の好みに関する情報(例えば、好きな演者、好きな監督、好きなスポーツチームなど)を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーにとって好ましいコンテンツの視聴時間の長さに関する情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーがコンテンツを視聴する際の視聴のしかた(例えば、コンテンツを最初から視聴(追っかけ再生等を含む)するか、コンテンツをライブで途中から視聴するか、など)の傾向についての情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーのコンテンツの視聴のしかた(高解像度の映像で視聴するか、低解像度の映像で視聴するか、放送を好んで視聴するか、ネット配信を好んで視聴するか、音声のみによる聴取を好むか、などといった区別)についての情報を含んでもよい。また、ユーザー情報は、その受信装置2のユーザーの、その他の、コンテンツの受信および視聴に関する好みや傾向についての情報を含んでいてもよい。
情報管理部230は、上記のような機能情報やユーザー情報を、必要に応じて、可否判定部231やスコア算出部232に対して提供することができる。
可否判定部231は、当該受信装置2が、ある特定の具体コンテンツを受信(取得)してユーザーに対して提示可能であるか否かを判定する。可否判定部231は、情報管理部230から提供される機能情報に基づいて、当該受信装置2の機能(通信等の帯域幅や、コンテンツの信号の処理能力や、表示画素数や、コンテンツの符号化方式等を含む)を把握する。また、可否判定部231は、個々の具体コンテンツに関する情報を、情報統合部22Aから渡される統合コンテンツ情報によって把握する。統合コンテンツ情報は、統合コンテンツに関連付けられている具体コンテンツのそれぞれについての情報を含んでいる。ここで、具体コンテンツについての情報は、コンテンツの種別(映像を含むか否か、音声を含むか否か、テキストを含むか否か、その他の特定の情報を含むか否か)や、コンテンツが配信される経路(放送によるものか通信(ネット配信によるものかの区別)や、放送の場合におけるサービスの種類(例えば、地上デジタル、放送衛星(BS)、BS4KあるいはBS8K等の区別)や、コンテンツの符号化方式や、映像の解像度あるいはビットレート(映像の場合)や、音声の符号化レート(音声の場合)や、その他、受信装置2がその具体コンテンツを受信して提示することができるか否かを判定するために必要な情報などを含む。つまり、可否判定部231は、情報管理部230から提供される機能情報と、統合コンテンツ情報に含まれる個々の具体コンテンツの情報とを対応付けて把握することにより、当該受信装置2がその具体コンテンツに対応することができるか否かを判定する。可否判定部231による判定結果は、スコア算出部232や決定部233に伝えられる。これにより、スコア算出部232は、当該受信装置2が対応可能な具体コンテンツのみについて、スコアを算出することができる。また、これにより、決定部233は、実際のコンテンツ取得対象として決定する可能性のあるコンテンツを絞り込む(対応不可能な具体コンテンツを除外する)ことができる。
つまり、可否判定部231は、情報管理部230が保持する機能情報と、統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれのコンテンツの取得方法に関する情報あるいは提示方法に関する情報の少なくともいずれかと、に基づいて、それぞれのコンテンツの取得あるいは提示の可否を判定する即ち、可否判定部231は、受信装置2が持つ機能が、それぞれのコンテンツに対応可能であるか否かを判定する。
スコア算出部232は、ある統合コンテンツに関して、当該統合コンテンツに関連付けられている複数の具体コンテンツのそれぞれについて、スコアを算出する。具体的には、スコア算出部232は、情報管理部230から提供されるユーザー情報に基づいて、当該受信装置2のユーザーの好み等(例えばジャンルや視聴時間帯など、ユーザー情報から把握可能なもの)を把握する。また、スコア算出部232は、情報管理部230から提供される機能情報に基づいて、当該受信装置2の機能に関する情報を把握する。また、スコア算出部232は、統合コンテンツ情報に基づいて、統合コンテンツに関連付けられた複数の具体コンテンツのそれぞれについてのコンテンツ情報を把握する。ここで、コンテンツ情報は、そのコンテンツのジャンルや、コンテンツの種別(映像を含むか否か、音声を含むか否か、テキストを含むか否か、その他の特定の情報を含むか否か)や、コンテンツが配信される経路(放送によるものか通信(ネット配信によるものかの区別)や、放送の場合におけるサービスの種類(例えば、地上デジタル、放送衛星(BS)、BS4KあるいはBS8K等の区別)などといった情報を含む。スコア算出部232は、上記のようなユーザー情報や機能情報やコンテンツ情報(具体コンテンツの情報)に基づいて、具体コンテンツのそれぞれについてのスコアを算出する。このスコアは、個々の具体コンテンツが、当該受信装置2や、当該受信装置2のユーザーに適合する度合いを表す数値である。例えば、スコアの数値が大きい程、その具体コンテンツを取得して提示することが受信装置2およびユーザーに適合している度合いが高くなるように、スコアの算出方法を定義してよい。スコア算出部232は、算出結果である具体コンテンツごとのスコアを、決定部233に通知する。
つまり、スコア算出部232は、統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれのコンテンツの情報と、情報管理部230が保持する機能情報とユーザー情報との少なくともいずれかと、に基づいてそれぞれの前記コンテンツの適合度合いを表すスコアを算出するものであってよい。
なお、スコア算出部232は、可否判定部231によって対応可能と判定された具体コンテンツのみについて、スコアを算出するようにしてよい。言い換えれば、スコア算出部232は、可否判定部231によって、取得することができないコンテンツあるいは提示することができないコンテンツと判定されたコンテンツに関しては、前記スコアの算出を行わないようにしてよい。
決定部233は、可否判定部231やスコア算出部232から渡される情報に基づいて、ある統合コンテンツの視聴が要求されたときに、具体コンテンツの取得方法を決定する。具体的には、当該受信装置2の機能として対応可能な具体コンテンツのうち、最もスコアの高い具体コンテンツを、取得対象の具体コンテンツとして決定する。また、決定部233は、決定した具体コンテンツに関してコンテンツ情報を参照することにより、その取得方法を決定する。取得方法を表す情報は、放送による配信であるか通信による配信であるかを区別する情報を含む。また、取得方法を表す情報は、放送による配信の場合には、コンテンツを取得するためのサービスを特定する情報や、配信日時に関する情報を含む。放送サービスを特定する情報は、例えば、オリジナルネットワークIDとトランスポートストリームIDとサービスIDとの組によって表される。また、取得方法を表す情報は、通信による配信の場合には、コンテンツを取得するための所在情報(URL)や配信パラメーターの情報を含んでよい。また、取得方法を表す情報は、通信による配信が、オンデマンド方式での配信であるかブロードキャスティング方式での配信であるかを区別する情報を含んでよい。
つまり、決定部233(取得方法決定部)は、統合コンテンツ情報に含まれるそれぞれのコンテンツの情報と、情報管理部230が保持する機能情報とユーザー情報との少なくともいずれかと、に基づいて取得対象のコンテンツを決定する。決定部233(取得方法決定部)は、スコア算出部232が算出したそれぞれのコンテンツについてのスコアに基づいて、取得対象のコンテンツを決定するものであってよい。
以上説明した構成を有する取得方法決定部23は、個々のコンテンツの属性と、受信装置2の機能(能力)と、ユーザーの好み等とに応じて、可能な複数の具体コンテンツの中から最適なコンテンツを取得する方法を決定することができる。
なお、取得方法決定部23が、複数の取得方法を決定してもよい。例えば、放送信号の受信状況が悪化した場合や、通信状況が悪化(通信レートの低下等)した場合などには、それらの決定された複数の取得方法の中から、代替の取得方法を用いて、コンテンツ取得部26がコンテンツを取得することができる。
図46は、取得方法決定部23がコンテンツの取得方法を決定する手順を説明するためのシーケンス図である。同図におけるステップS10およびステップS11のそれぞれの処理は、図33における同じ番号のステップの処理に対応している。ステップS10において、取得方法決定部23は、ユーザーによって要求された統合コンテンツを特定することができる。あるいは、ユーザーからの再生要求の代わりに、何らかの他の方法によって特定の統合コンテンツの再生が要求されてもよい。ステップS11の中に含まれる各ステップにおいて、取得方法決定部23は、次のような処理を行う。
ステップS111において、取得方法決定部23は、情報統合部22Aから渡されるコンテンツ情報(統合コンテンツ情報)を参照する。これにより、取得方法決定部23は、要求された統合コンテンツに含まれるすべての具体コンテンツについてのコンテンツ情報を利用することができる。
ステップS112において、可否判定部231は、各々の具体コンテンツについてのコンテンツ情報と、情報管理部230から渡される機能情報とに基づいて、その受信装置2がそれぞれの具体コンテンツに対応可能であるか否かを判定する。可否判定部231は、各具体コンテンツについての可否判定の結果の情報を、スコア算出部232および決定部233に渡す。
ステップS113において、スコア算出部232は、各々の具体コンテンツについてのスコアを算出する。前述の通り、スコア算出部232は、具体コンテンツごとに、当該受信装置2が持つ機能や、当該受信装置2のユーザーの好みに適合する度合いを示すスコアを算出する。この具体コンテンツは、既に説明したコンテンツリストの中における「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)要素に対応するものである。つまり、スコア算出部232は、それぞれの「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)要素に含まれる情報を具体コンテンツの情報として利用する。ここでは、例として、スコアの数値が高い程、その具体コンテンツが受信装置2の機能やユーザーの好みに適合する度合いが高いものとする。ここでスコア算出部232が算出するスコアは、少なくとも下に列挙する要素に基づいて算出される。
(1)受信装置2が能力を備える限りにおいて、より豊富な情報をユーザーに提示できる具体コンテンツのほうが、そうではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。ここで、より豊富な情報を提示するということは、映像を提示可能である場合には映像を含むものであることや、品質(解像度、フレームレート等)が異なる複数の映像の具体コンテンツの間ではより品質の高い映像を含むものであることである。
(2)受信装置2が能力を備える限りにおいて、より高品質な音声をユーザーに提示できる具体コンテンツのほうが、そうではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。
(3)受信装置2が映像を提示する際のディスプレイ装置の物理的なサイズ(インチ数)が、より適している具体コンテンツの方が、層ではない具体コンテンツよりも、スコアの値が高い。
(4)ユーザーの好みのジャンルにより合致する具体コンテンツの方が、そうではない具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(5)ユーザーが好む視聴時間帯(曜日や日付等を含んでもよい)により合致する具体コンテンツの方が、そうではない視聴時間帯の具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(6)再生時間(視聴時間)の長さの異なる複数の具体コンテンツ間での比較において、ユーザーの好みのコンテンツの長さ(時間の長さ)により近い具体コンテンツの方が、その他の具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
(7)ブロードキャスト型の具体コンテンツと、オンデマンド型の具体コンテンツとの比較において、ユーザーの好みに近いタイプの具体コンテンツの方が他方よりもスコアの値が高い。
(8)ここで(1)から(7)までにおいて例示した要素以外の要素に基づいて、より受信装置2の機能等や、視聴環境や、ユーザーの好みにより一層合致する具体コンテンツの方が、そうではない具体コンテンツよりもスコアの値が高い。
ステップS114において、決定部233は、可否判定部231によって行われた判定結果や、スコア算出部232によって算出されたスコアの値などに基づいて、複数の具体コンテンツのうちの一つの(例えば、最もスコアの値が高い)具体コンテンツの取得を決定する。具体的には、決定部233は、統合コンテンツ情報の中の、選択された具体コンテンツに対応する「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)要素を参照することにより、そのコンテンツの取得方法を決定する。取得方法の情報は、例えば、放送による取得であるか通信(ネット配信)による取得であるかを区別する情報を含む。また、取得方法の情報は、配信日時に関する情報を含む。また、取得方法の情報は、取得先の資源の情報(放送の場合にはサービスを特定する情報であり、通信(ネット配信)の場合には取得先の所在情報(URL等)である。決定部233は、決定した取得方法の情報を、コンテンツ取得部26に渡すことができる。
図47は、情報管理部230が、ユーザーからの情報入力に基づいて、管理する情報を更新する処理の手順を示すシーケンス図である。この図に示す手順では、まずステップS81において、ユーザー側からの操作によって受信装置2に情報が入力される。ここでの情報の入力手段は、例えばユーザーがテレビのリモコン装置を操作することによるものや、ユーザーがスマートフォン(携帯電話)の画面を操作することによるものや、その他の入力方法を用いるものであってよい。ここで入力される情報は、典型的にはユーザー情報(ユーザー属性等)を変更するための情報であるが、その他の情報であってもよい。次にステップS82において、情報管理部230は、ステップS81で入力された情報を用いて、自己が管理している情報(機能情報あるいはユーザー情報)を更新する。
図48は、情報管理部230が、ユーザーからの情報入力以外の方法に基づいて、管理する情報を更新する処理の手順を示すシーケンス図である。この図に示す手順では、まずステップS91において、情報管理部230が、情報を更新すべき状況を把握する。例えば、受信装置2が接続されている通信ネットワークの通信状況(ビットレート等)が変わったり、受信装置2が受信している放送信号の強度が変わったりした場合に、情報管理部230はその状況を把握する。あるいは、受信装置2がユーザーの好みの変化を検知した場合に、情報管理部230はその状況を把握する。次にステップS92において、情報管理部230は、ステップS91で把握した状況に基づいて、自己が管理する情報(機能情報あるいはユーザー情報)を更新する。
図47や図48は、を参照しながら説明した方法により、情報管理部230は、必要に応じて管理している情報を更新することができる。つまり、受信装置2は、状況の変化にも対応して、適した具体コンテンツを選択して提示することができる。
以上、実施形態を説明したが、本発明はさらに次のような変形例でも実施することが可能である。
[変形例1]
上記実施形態では、受信装置2がコンテンツ情報の統合を行うコンテンツ情報都合装置として機能する形態とした。しかしながら、必ずしもコンテンツを受信する機能を有する装置と、コンテンツ情報を統合する機能を有するコンテンツ情報統合装置とが、同一の装置ではなくてもよい。例えば、コンテンツ情報統合装置が、受信装置2の外部に存在して、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報に基づいてそれらのコンテンツ情報を統合し、統合コンテンツ情報を生成するようにしてもよい。この場合には、コンテンツ情報統合装置が生成した統合コンテンツ情報は、所定のタイミングで、受信装置2に対して提供される。受信装置2は、その統合コンテンツ情報を参照することによって、コンテンツの取得方法を決定し、コンテンツを取得することができる。
[変形例2]
上記実施形態では、オブジェクト指向のデータとしてコンテンツ情報を説明した。また、コンテンツ情報の具体例としてJSON形式のデータ例を説明した。ただし、コンテンツ情報やサービス情報を含め、等価な情報を有する別形態のデータを用いて装置を実現するようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態が解決しようとする課題について説明する。
ところで、同じコンテンツが別個の具体コンテンツとして提供されていても、両者が同一のコンテンツであるという情報が一般には提供されていないという課題がある。一例として、放送と通信(ネット配信)とで同一の番組が提供されていても、両者が同一のコンテンツであるという情報が提供されていないという課題がある。それら複数のコンテンツが同一のコンテンツであることを受信装置等が認識するためには、例えば、コンテンツ情報としてそれら複数のコンテンツに同一の識別情報が提供されている必要がある。あるいは、識別情報以外の情報(コンテンツのタイトル等)が同一であるか、何らかの方法でそれらのコンテンツが同一のコンテンツであることを識別するための情報が提供されている必要がある。このように複数のコンテンツが同一のコンテンツであることを表す情報がない場合には、受信装置等は、あるコンテンツの代替コンテンツとして他のコンテンツを取得することができない。つまり、ユーザーは、代替コンテンツを視聴することができない。
統合コンテンツ情報を生成するためには、複数の具体コンテンツが与えられたときに、それらの具体コンテンツ間の関連性を発見することが必要である。一般にそれら複数の具体コンテンツは識別情報等によって予め関連付けられているわけではなく、何らかの方法を用いて複数の具体コンテンツ間の関連性を発見することによって、それらを統合して抽象コンテンツとすることができる。
次に、情報統合部22Aが、複数のコンテンツを統合する際にコンテンツ間の関連性を発見するための具体的な機能構成および処理手順について説明する。
図49は、情報統合部22Aのさらに詳細な機能構成を示すブロック図である。図示するように、情報統合部22Aは、一致検出部221Aと、関連性発見部222Aとを含んで構成される。なお、情報統合部22Aは、一致検出部221Aと関連性発見部222Aのいずれか一方のみを備えるものであってもよい。そのような場合には、情報統合部22Aは、一致検出あるいは関連性発見のいずれかの機能だけを用いてコンテンツ情報を投合する処理を行う。
また、関連性発見部222Aを実現するためのさらに詳細な構成の一例として、関連性発見部222Aは、スコア算出部226と、関連性判定部227とを含むものであってもよい。これらのそれぞれの機能は、次の通りである。
一致検出部221Aは、前記コンテンツ情報が含む前記識別情報に基づいて、複数の前記コンテンツの間での一致を検出する。
関連性発見部222Aは、情報取得部21Aが取得したコンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツの間での関連性を発見する。なお、前記コンテンツ情報は、前記コンテンツを識別するための識別情報と、前記コンテンツについての前記識別情報を含まない属性情報と、を含むものである。関連性発見部222Aは、そのようなコンテンツ情報のうち、コンテンツについての属性情報のみに基づいて(つまり識別情報に基づかずに)、複数のコンテンツ間での関連性を発見する。
スコア算出部226は、複数のコンテンツ間での関連性の度合いを表すスコアを算出する。スコア算出部226は、前記複数のコンテンツに関して、例として次に列挙する事項の少なくともいずれかに基づいて、前記スコアを算出するものであってよい。
(1)当該複数のコンテンツ間において、ジャンル情報の全部または一部が共通するか否か。
(2)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ名称の全体または一部が一致するか否か。
(3)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ概要の記述の全体または部分が一致するか否か。
(4)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツの出演者情報の全部または一部が共通するか否か。
(5)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるパブリケーション(publication)要素が一致するか否かまたはその類似性。
(6)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報内に含まれるコンテンツへのアクセスのための所在情報が一致するか否かまたはその類似性。
または、
(7)当該複数のコンテンツ間において、コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日の情報が一致するか否かまたはその近似性。
なお、スコア算出部226がスコアを算出する方法については、さらに後でも説明する。
関連性判定部227は、スコア算出部226が算出した前記スコアに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する。関連性判定部227は、一例として、スコア算出部226が算出した前記スコアが所定の閾値以上(あるいは閾値以下)であるか否かに基づいて当該複数のコンテンツ間での関連性の有無を判定する。なお、関連性判定部227は、スコアを基に他の方法で関連性の有無を判定してもよい。なお、関連性発見部222Aが発見した複数のコンテンツの間での関連性に基づいて、情報統合部22Aは、それら複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を統合することによって、統合コンテンツのコンテンツ情報である統合コンテンツ情報を生成することができる。
図50は、情報統合部22Aがコンテンツ情報を統合するための処理のさらに詳細な手順を示す概略図である。図50に示すステップS8は、図33を参照しながら説明したステップS8にあたる。図50に示すように、ステップS8は、さらに詳細な手順としてステップS81からS84までを含む。以下ではこの手順に沿って説明する。
ステップS81において、情報統合部22Aの一致検出部221Aは、複数のコンテンツ間での一致を検出する。具体的には、一致検出部221Aは、コンテンツを一意に識別するための識別情報の一致を検出する。この識別情報の例は、図31で示したオブジェクト「CreativeWork」内における「identifier」(アイデンティファイアー)である。ただし、一致検出部221Aは、その他のデータによってコンテンツの一致を検出してもよい。例えば、図31で示したオブジェクト「CreativeWork」内における「associatedMedia」(アソシエイテッドメディア)の内容が完全に一致する場合に、一致検出部221Aは、それらのコンテンツが一致していることを検出する。このように、一致検出部221Aが複数のコンテンツにおける識別情報の一致を検出すると、それらのコンテンツは同一のコンテンツであると判断され、コンテンツ情報の統合の対象となる。なお、ステップS81において一致検出部221Aは、例えば、与えられるコンテンツ情報に含まれるすべてのコンテンツのペアについて、それらのコンテンツが一致するか否かの検出を行うようにしてよい。
次のステップS82からS83までにおいては、ステップS81で一致が検出されなかったコンテンツのペアについて、情報統合部22Aの関連性発見部222Aがコンテンツ間の関連性の発見を試みる。具体的な手順としては次の通りである。
ステップS82において、関連性発見部222A内のスコア算出部226が、各ペアについて、コンテンツ間の類似度に関するスコアを算出する。なお、スコアの具体的な算出方法の例については、さらに後でも説明する。
ステップS83において、ステップにおいて算出されたスコアが所定の条件を満たす場合に、関連性発見部222A内の関連性判定部227が、そのペアに属する両コンテンツを関連付ける。つまり、関連性判定部227は、両コンテンツ間に関連性があるか否かを判定する。ここで、関連性判定部227が用いる条件は、例えば、スコア算出部226によって算出されたスコアが所定の閾値を超えるか否かという条件(ただし、これに限定されない)である。
ステップS84において、情報統合部22Aは、複数のコンテンツについてのコンテンツ情報を統合することによって、統合コンテンツ情報を生成する。ここで、統合の対象となり得るコンテンツは、上のステップS81において一致が検出された複数のコンテンツ、あるいは上のステップS83において関連していると判定された複数のコンテンツ、あるいはそれら両方である。
スコア算出部226がスコアを算出する際の処理を列挙すると、次の通りである。
(1)特定の2つのコンテンツ間のスコアは、所定の基準点(例えば、0点)をベースとして、様々な要素に基づいて加点あるいは減点される。
(2)コンテンツ間においてジャンル情報の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(3)コンテンツ名称(文字列)の全体または一部が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(4)コンテンツ概要の記述(文字列等)の全体または部分が一致する場合、その一致度合いに応じてコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(5)コンテンツの出演者情報(文字列)の全部または一部が共通する場合、その一致度合いに応じてそれらのコンテンツ間のスコアは加点されてよい。
(6)上記の様々な文字列の一致度合いに基づいてスコアを算出する際に、括弧、即ち()や[]などといったコンテンツ名等に含まれがちな文字を除外して一致度合いを判定するようにしてもよい。
(7)コンテンツ情報内に含まれるpublication要素の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。なお、publication要素が、放送局(放送事業者)を特定する情報を含む場合がある。
(8)コンテンツ情報内に含まれるurl要素(コンテンツの所在情報)の一致あるいは類似性に基づいて、コンテンツ間のスコアは加算されてよい。URLに含まれるドメイン名などは、コンテンツ提供会社(publisher, organization)の情報を表す場合がある。
(9)さらに上記のコンテンツ提供会社間の関連性を予めテーブル等に記憶しておいて、そのテーブル等を参照することによって会社間の関連性がある場合には、コンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(10)コンテンツ情報が持つ配信日あるいは配信開始日(datePublished要素)の情報が一致する場合あるいは近い場合には、その近さに応じてコンテンツ間のスコアを加算するようにしてよい。
(11)2つのコンテンツについてのコンテンツ情報に含まれる他の要素に基づいて、当該ペアのスコアを加算あるいは減算するようにしてよい。
スコア算出部226は、上で説明したそれぞれの要素における一致/不一致、あるいは類似性、近さ/遠さなどを判断する際に、機械学習を用いてもよい。このとき、ペアのコンテンツのそれぞれのコンテンツ情報に含まれる要素の値を入力として、それらペアにおけるスコアの加算値あるいは減算値を出力とするモデルを予め学習しておくようにする。学習の際には、実データ等に基づく教師データを用いる。
コンテンツ情報に含まれるコンテンツのペアの数は、そのコンテンツ情報に含まれるコンテンツ数の2乗に比例する。スコア算出部226がコンテンツのペアについてのスコア値を算出するための演算量を減らすためには、例えば、関連性のある見込みの低いペアについては、適宜枝刈りをすることによってスコアの算出を省略してもよい。また、スコア算出部226が特定のペアについて上記の枝刈りを行うか否かの判断のために、機械学習を用いてもよい。
また、スコア算出部226によるスコアの算出を省略して、コンテンツのペアについてのコンテンツ情報に含まれる要素の値と、それらのコンテンツのペアにおける関連性の有無との関係を、機械学習を利用して求めるようにしてもよい。この場合には、関連性判定部227が内部に機械学習モデルを持つ。そして、要素の値を入力として、関連性の有無を出力とする教師データを用いて、予め機械学習モデルの学習を行っておくようにする。コンテンツ情報が持つデータの値と関連性有無との関係に関して、ユーザーとのインタラクション情報やユーザーによる判定結果を、関連性判定部227がアノテーションデータとして保持し、学習のための教師データに反映させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、受信装置2は、コンテンツ情報に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。具体的には、受信装置2は、放送信号に含まれるEPG情報やコンテンツ情報提供サーバー装置3から提供されるコンテンツ情報(これらを総称して「コンテンツ情報」と呼ぶことができる)に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。これにより、受信装置2は、コンテンツの識別情報(identifier)に基づく一致の検出や、コンテンツの配信に関する情報(associatedMedia要素)に基づく一致の検出が行われない場合にも、コンテンツ情報のその他の要素の類似性に基づいて、複数のコンテンツ間の関連性を発見する。このような関連性に基づいて、受信装置2は、コンテンツを同定することができる。言い換えれば、受信装置2は、同等であると見なすことのできるコンテンツのペア(あるいは集合)を特定できる。一致検出部221Aによって一致が検出されたコンテンツの集合も、関連性発見部222Aによって関連性があると判定されたコンテンツの集合も、統合コンテンツとして統合することができる。つまり、受信装置2は、関連する複数のコンテンツを統合して統合コンテンツ(抽象コンテンツ)とすることができる。受信装置2は、抽象コンテンツに関する情報(統合コンテンツ情報)を持つことにより、特定の具体コンテンツを取得できない状況(放送信号の強度が得られない場合や、通信帯域が十分に得られない場合など)において、その抽象コンテンツに属する他の具体コンテンツを代替コンテンツとして取得することができる。
次に、サービスリストの具体例について説明する。
図51および図52は、サービスリスト(ServiceList)の例を示す概略図である。本例のサービスリストはJSON(JavaScript Object Notation)形式のデータとして記述されている。なお、これらの図においては便宜的に参照用の行番号を示している。
図51の第1行目は、1つのサービスリストの開始を表す。このサービスリストの終了は、第79行目(図48)である。第2行目から第4行目までは、このサービスリストのヘッダーに当たる部分である。第5行目は、アイテムリストエレメント(itemListElement)の開始を表す。このアイテムリストエレメントの終了は、第78行目(図48)である。第6行目から第68行目(図48)までは、このアイテムリストエレメントが持つ第1の要素についての記述である。第69行目から第77行目までは、このアイテムリストエレメントが持つ第2の要素以後の要素についての記述である。これらの要素の各々は、1つのサービスに対応している。
次に第6行目から始まる要素(第1のサービスについての記述)に関して説明する。
第7行目は、当該要素のタイプ(@type)がブロードキャストサービス(BroadcastService)であることを表す。第8行目は、当該サービスの名称が「NHK総合・東京」であることを表わす。第9行目は、ブロードキャスト表示名(broadcastDisplayName)が「NHK総合・東京」であることを表す。第10行目から第13行目までは、放送事業者(broadcaster)についての定義である。その中で第11行目と第12行目とは、タイプ(@type)が組織(Organization)であり、その名称が「NHK」であることを表している。
第14行目から第30行目までは、この第1のサービスの識別情報(identifier)を規定している。放送サービスは、オリジナルネットワークIDと、トランスポートストリームIDと、サービスIDとの3つ組の情報によってユニークに識別される。第15行目から第19行目までは、オリジナルネットワークID(original_network_id)の値が32736であることを表している。また、第20行目から第24行目までは、トランスポートストリームID(ts_id)の値が32736であることを表している。また、第25行目から第29行目までは、サービスID(service_id)の値が1024であることを表している。
第31行目は、当該サービスに関連付けられる画像(image)の所在を規定する情報である。第32行目は、当該サービスと同一のサービス(sameAs)の所在を表す情報である。第33行目は、当該サービスについてのウェブサイト(あるいは、当該サービスを提供する事業者のウェブサイト)のURLを規定する。
第34行目から第43行目まで(hasOfferCatalog)は、当該サービスによって配信されるコンテンツに関するコンテンツリストの所在を表す情報である。本例では、プレゼントリスト(presentList)の所在情報と、スケジュールリスト(scheduleList)の所在情報とが定義されている。第35行目から第38行目までは、前者のプレゼントリストについての定義である。第39行目から第42行目までは、後者のスケジュールリストについての定義である。第37行目には、前者のプレゼントリストのURLが記述されている。第41行目には、後者のスケジュールリストのURLが記述されている。
図52に移って、第44行目は、放送チャンネルに関する情報を持つ要素(hasBroadcastChannel)であるが、本例ではそのデータは空である。第45行目から第54行目までは、放送のサービスエリア(areaServed)に関する情報を表す。本例では、2つの行政区域(administrativeArea)が規定されており、第46行目から第49行目までにおいて表わされる行政区域の名称は「関東」(Kanto)であり、第50行目から第53行目までにおいて表わされる行政区域の名称は「東京」(Tokyo)である。
第55行目から第67行目までは、親サービス(parentService)を規定している。第56行目は、その親サービスの名称が「NHK総合」であることを示す。つまり、1つのエリアのサービスである「NHK総合・東京」の親サービスが、各地のエリアのサービスを統合的にとらえた「NHK総合」である。第57行目は、当該サービスの種別(@type)が放送サービス(BroadcastService)であることを表している。第58行目は、当該サービスと同一のサービス(sameAs)の所在を表す情報である。第59行目から第66行目までは、当該親サービスの識別情報(identifier)である。この識別情報においては、属性ID(第64行目)として0、属性名(第61行目)として「系列」(affiliation)、属性値(第63行目)として「NHK総合」が記述されている。
第69行目から第77行目までは、第2のサービスに関する記述である。この第2のサービスの記述項目も、第6行目から第68行目までにおいて示した第1のサービスにおける記述項目と同様である。この図においては、その記述の一部を省略している。なお、第71行目は、このサービスの名称が「NHKEテレ東京」であることを表している。第72行目は、このサービスの表示名が「NHKEテレ東京」であることを表している。第73行目から第76行目までは、第1のサービスにおける第10行目から第13行目までと同様に、このサービスを提供する放送事業者を定義している。
なお、ここで図面を参照しながら説明したサービスリストは、2つのサービスの情報を含むものであるが、一般にサービスリストは任意の数のサービスを含むものであってよい。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら他の方法により説明する。
図53は、実施形態に係るシステムの概要構成の一例を示すブロック図である。同図を参照しながら、システム1の概要について説明する。同図に示すように、システム1は、受信装置2と、コンテンツプロバイダコンテンツプロバイダーCPと、情報提供システム6とを含んで構成される。コンテンツプロバイダーCPの具体的態様としては、情報登録装置5と、コンテンツ配信装置7と、放送送出装置8とが含まれる。本実施形態において、受信装置2、情報登録装置5、情報提供システム6、コンテンツ配信装置7及び放送送出装置8(以下、これらの各装置及びシステムをまとめて「システム1に含まれる構成要素」と記載する場合がある。)の数はそれぞれ1以上であればよい。同図には、一例として、システム1が、複数の受信装置2と、それぞれ1台ずつの情報登録装置5、情報提供システム6、コンテンツ配信装置7及び放送送出装置8を含む場合について図示している。システム1に含まれる構成要素のそれぞれは、例えば、コンピューターを用いて実現されてもよい。
本実施形態の前提となる事項について説明する。本実施形態に係るシステム1は、ユーザーに対しコンテンツを配信する。当該コンテンツは、コンテンツプロバイダーCPにより提供される。本実施形態に係るシステムが配信するコンテンツには、様々な態様の情報が含まれる。例えばコンテンツには、動画、音声、テキスト及びこれらの組み合わせ等の視覚的又は聴覚的に認知可能な様々な情報が含まれていてもよい。また、コンテンツとは、動画、音声及びテキストの少なくともいずれかを含むものであってもよい。以下の説明では、一例として本実施形態に係るシステムが、動画及び音声を含む映像コンテンツを配信する場合の一例について説明する。なお、以下の説明において、本実施形態に係るシステムをコンテンツ配信システムとも記載する場合がある。
コンテンツプロバイダーCPから提供されるコンテンツは、ISDB-T(統合デジタル放送サービス - 地上用)、ISDB-S(統合デジタル放送サービス - 衛星用)、ISDB-S3(高度広帯域衛星デジタル放送方式)等の放送システムで提供されるものであってもよい。また、これらのコンテンツは、ネット配信サービスでも提供される。ネット配信サービスでは、CMAF(Common Media Application Format)、MPEG-DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)、HLS(HTTP Live Streaming)等の方法が用いられてもよい。ネット配信サービスでは、ライブ配信(live)とオンデマンド配信(VOD,Video on Demand)のいずれもが想定される。放送番組は、ネット配信サービスでも同時に配信されている(例えば、NHKプラス、TVer等)。
本実施形態に係るサービスとしては、種々のタイプのものが存在する。例えば、本実施形態に係るサービスの一例としては、放送チャンネルによるコンテンツの配信を軸としたサービス、ネット配信によるコンテンツの配信を軸としたサービス、VODにおけるポータル提供によるサービス、カテゴリーやジャンル等で定義されるコンテンツ配信のグループとしてのサービス等を例示することができる。
放送チャンネルを軸としたサービスは、放送事業者が編成するスケジュールにしたがって放送によって配信される番組の連続である。このような番組の配列は、例えば、ARIB STD-B10「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格において規定される。
ネット配信を軸としたサービスは、放送と同様にコンテンツプロバイダーCPが編成するネット番組の連続として成るタイプのサービスと、VOD配信等のサービスとの2種類がある。なお、本実施形態に係るコンテンツプロバイダーCPには、放送事業者がコンテンツプロバイダーである場合が含まれる。
受信装置2は、コンテンツプロバイダーCPにより提供されるサービスを受信する。具体的には、受信装置2は、放送信号(放送波)によるサービス(放送サービス)と、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して配信されるサービス(ネット配信サービス)とを受信する。放送サービスは、放送事業者側の配信スケジュールにしたがって配信される。放送サービスは、放送送出装置8により配信される。ネット配信サービスは、配信事業者側の配信スケジュールにしたがって配信されるスタイル(ライブ)と、受信装置2(クライアント)側からの要求に基づいて配信されるスタイル(ビデオ・オン・デマンド)とがある。ネット配信サービスは、情報登録装置5及びコンテンツ配信装置7により配信される。
所定の通信ネットワークNWとは、回線を用いて構成される通信ネットワークである。所定の通信ネットワークNWの一例としては、インターネットを例示することができる。所定の通信ネットワークNWはオープンなネットワークであり、通信ネットワークNWに接続された装置同士は所定のプロトコルを用いて相互に通信することができる。通信ネットワークNWのインターネット層においては、インターネットプロトコル(IP)等を用いた通信が行われる。
システム1に含まれる複数の受信装置2は、コンテンツプロバイダーCPにより提供されるサービス又はコンテンツを、放送サービス又はネット配信サービスのいずれかの態様において受信できていればよい。放送サービスにより提供されるサービス又はコンテンツを放送コンテンツBCと記載し、ネット配信サービスにより提供されるサービス又はコンテンツをネットコンテンツNCと記載する場合がある。図示する一例では、システム1に受信装置2として受信装置2-1と、受信装置2-2と、…、受信装置2-n(nは1以上の自然数)とが含まれる。受信装置2-1はネットコンテンツNCのみを取得し、受信装置2-2はネットコンテンツNC及び放送コンテンツBCの両方を受信し、受信装置2-nは放送コンテンツBCのみを受信する。受信装置2が受信可能なサービスは、受信装置2が置かれる場所の変化や、受信装置2が置かれる環境の変化に応じて変化してもよい。
本実施形態において、受信装置2は、サービスリストSLを取得する。サービスリストSLには、サービスについての情報(サービス情報)が含まれる。サービスリストSLは、複数のサービスについての情報を括った情報である。サービスリストSLは、例えば、特定の地域(例えば、関東)の地上デジタル(地デジ)放送に関連する情報をまとめたリストであってよい。また、サービスリストSLは、例えば、国(日本)全体をカバーする衛星放送(BS放送)に関連する情報をまとめたリストであってもよい。サービスリストSLの括り方は、ここで例示したものには限定されず、様々な括り方があってよい。なお、サービスリストSLとは、放送信号に含まれるサービス記述テーブル(SDT;Service Described Table、以下の説明においては、単にSDTと記載する場合がある。)相当の情報であるということもできる。
サービスリストSLは、情報登録装置5によって提供される。情報登録装置5によって提供されたサービスリストSLは、情報提供システム6が備える不図示の記憶部に記憶され、受信装置2に提供される。受信装置2は、情報提供システム6が備える不図示の記憶部に記憶されたサービスリストSLの全部又はサービスリストSLの一部を、所定のタイミングで取得することができる。情報登録装置5及び情報提供システム6は、様々な形態で存在してもよい。例えば情報登録装置5及び情報提供システム6は、異なる事業者により運用されていてもよい。情報登録装置5及び情報提供システム6が異なる事業者により運用される場合、情報登録装置5及び情報提供システム6はそれぞれ異なるサーバーに構成されていてもよい。図示する一例では情報登録装置5及び情報提供システム6が互いに1対1で接続されているが、情報登録装置5及び情報提供システム6は互いにインターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して接続されていてもよい。
情報提供システム6は、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して、サービスリストSLを受信装置2に提供する。なお、情報提供システム6がサービスリストSLを提供する方法はこの一例に限定されず、他の方法であってもよい。例えば、情報提供システム6は、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting、統合デジタル放送サービス)の放送信号中のSI(Service Information、サービス情報)内においてサービスリストSLを提供するようにしてもよい。
受信装置2は、インターネット等から受信するサービスリストSLと放送信号から受信するSDTとに基づいて、サービスに関する情報をマージしたり、所定のルール等に基づいて一方が他方を上書きしたりすることができる。つまり、受信装置2は、複数の手段又は経路で受信したサービスに関する情報を統合することによって、自装置用のリストを生成してよい。
また、生成したリストを複数の受信装置2の間で互いに共有するようにしてもよい。例えば、宅内、同一ユーザー内又は同一ユーザーグループ内等に複数の受信装置2が存在する場合、第1の受信装置2が受信して生成したサービスに関するリストを、他の装置である第2の受信装置2が参照して利用するようにしてもよい。また、例えば、第1の受信装置2が生成したサービスに関するリストと、他の装置である第2の受信装置2が生成したサービスに関するリストとを、相互に交換してマージした形態で共有するようにしてもよい。
サービスリストSLは、具体的には、各サービスについてのサービス名称、配信者情報、サービス識別子(サービスを特定するためのユニークなID)、提供方法(放送チャンネルの場合には、チャンネルの識別子情報であるところのオリジナルネットワークID(nid)、トランスポートストリームID(tsid)、サービスID(sid)の組。ネット配信サービスの場合には、URLや配信プロトコルや配信パラメーターの情報)、サービス自体の付加情報を提供するためのAPIの情報、そのサービスのコンテンツの情報を取得するためのAPI(コンテンツリストAPI)の情報等を含んでいてもよい。
また、上記のようなサービスの中で提供される一つ一つのコンテンツ(例えば番組)の情報は、別途、コンテンツリストCL等として管理される。コンテンツリストCLは、サービスリストSLと同様に、情報提供システム6によって提供される。
コンテンツリストCLは、コンテンツに関する情報(コンテンツ情報)の集合である。情報提供システム6は、上述したサービスリストSLとは異なる情報として、コンテンツリストCLを受信装置2に提供してもよい。受信装置2は、情報提供システム6に記憶されたコンテンツリストCLの全部又はコンテンツリストCLの一部を、所定のタイミングで取得することができる。一つのコンテンツリストCLにどのコンテンツの情報を含めるようにするかは、様々な態様が存在してもよい。第1の態様として、一つのコンテンツリストCLは、ある放送サービス(チャンネル)を想定して、現在配信されているコンテンツ(番組)の情報や、次に配信されるコンテンツ(番組)の情報のリストという態様であってよい。現在のコンテンツの情報と次のコンテンツの情報とは、「p/f」と呼ばれるものである。ここで、「p」はpresent(現在)を表し、「f」はfollowing(次の、後続する)を表す。また、第2の態様として、一つのコンテンツリストCLは、現在から1週間先の日付までのEIT(Event Information Table)スケジュール相当のリストという態様であってよい。EITスケジュール相当のコンテンツリストCLに基づいて、番組表が生成されてもよい。また、第3の態様として、一つのコンテンツリストCLは、過去に放送(又は配信)されたコンテンツに関する情報を含んでいてもよい。過去に放送(又は配信)されたコンテンツに関する情報は、いわゆる「見逃し配信」のサービスを実現する際に有用な情報である。
コンテンツリストCLは、特定の一つのサービス(チャンネル)において配信されるコンテンツの情報の集合であってもよいし、複数のサービス(チャンネル)にまたがるコンテンツの情報の集合であってもよい。一例として、コンテンツリストCLは、特定の地域(例えば、東京等の都道府県単位)を対象とする地上デジタル(地デジ)放送のサービス群に含まれるコンテンツの情報の集合であってもよい。
コンテンツリストCLに含まれるコンテンツ情報には、典型的には、コンテンツ名(番組名)、制作者名、出演者名等といった情報が含まれる。また、コンテンツ情報は、配信媒体に特有の情報(例えば、放送サービスに関してはチャンネルを特定する情報、ネット配信サービスに関しては配信用のURLや配信プロトコルの種別を表す情報等)を含んでいてもよい。また、コンテンツ情報には、複数のコンテンツ間の関係を記述することができる。例えば、コンテンツAとコンテンツBとが同一シリーズの異なる配信回のコンテンツである場合には、コンテンツ情報は、上記のコンテンツAとコンテンツBとに関する情報として、両者に共通するシリーズ名(あるいは、シリーズID等)と、配信回を表す情報とを含むことができる。配信回は、例えば、第×シリーズ、第×シーズン、第×エピソード、第×回などといった表現(又はそれらの組合せでもよい)で表わされる場合がある。コンテンツAとコンテンツBとが、共通のテーマ(例えば、ニホンカワウソ)を扱う場合や、共通の制作者によるものである場合や、共通の出演者が出演するものである場合などにも、コンテンツ情報がこれら両者の関連性を示すようにしてもよい。
受信装置2は、サービスリストSLの場合と同様に、複数のコンテンツリストCLを取得してそれらをマージしたり、所定のルール等に基づいて一方が他方を上書きしたりして自装置用のコンテンツに関するリストを生成してもよい。自装置用のコンテンツに関するリストを生成するための情報は、放送信号から取得されてもよいし、ネット配信としてインターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して取得されてもよい。
受信装置2は、サービスリストSLと比較して、コンテンツリストCLをより頻繁に取得して、自装置内の情報(コンテンツデータベース等)を更新してもよい。すなわちサービスリストSLが比較的静的な情報であるのに対して、コンテンツリストCLは動的な情報であるということができる。地上放送の信号に関する規定(ISDB-T,Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial,統合デジタル放送サービス - 地上用)では、受信装置2は、放送信号に含まれるコンテンツリストCLを所定頻度で受信することとなる。ネット配信サービスにおけるコンテンツリストCLの更新頻度は、適宜設定され得る。ネット配信サービスにおけるコンテンツリストCLは、プル(pull)型API、プッシュ(push)型APIなどを介して受信装置2によって取得される。受信装置2は、それらのAPIを介して更新通知だけを受け取るスタイルとしてもよい(この場合には受信装置2が必要に応じて更新された情報を要求して取得する)し、それらのAPIを介してコンテンツリストのデータ実体を受け取るスタイルとしてもよい。また、MTE(Media Timed Event、メディア・タイムド・イベント)のしくみを用いて、配信される動画ストリームに付随する形で、受信装置2がコンテンツリストCLの情報(コンテンツリストの更新情報、またはコンテンツリストのデータ実体)を受信できるようにしてもよい。
サービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新のためのトリガーとしては、以下の3通りの方法を例示することができる。すなわち、第1のタイミングとしては、受信装置2により設定される任意のタイミングである。任意のタイミングとは、具体的には受信装置2によりカウントされるタイマに基づくタイミングであってもよい。より具体的には、受信装置2は、2秒周期や10秒周期でサービスリストSL及びコンテンツリストCLを更新してもよい。サービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新頻度は、互いに異なっていてもよい。上述した通り、サービスリストSLは静的な性質を有しコンテンツリストCLは動的な性質を有するため、サービスリストSLの更新頻度は、コンテンツリストCLの更新頻度より低く設定されていてもよい。また、第2のタイミングとしては、受信装置2が更新通知を受信したタイミングである。当該更新通知は、情報提供システム6により提供される。更新通知には、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの少なくともいずれかが更新された事実及びサービスリストSL及びコンテンツリストCLのうち更新された部分を特定するための情報が含まれる。情報提供システム6は、情報登録装置5からサービスリストSL又はコンテンツリストCLが更新された場合、更新通知を受信装置2に提供する。受信装置2は、情報提供システム6から更新通知を取得し、取得した更新通知により特定された部分についての情報を情報提供システム6から取得してもよい。また、第3のタイミングとしては、ユーザーの操作に基づくタイミングである。ユーザーは、受信装置2を直接的又は間接的に操作することにより、自身が望むコンテンツ(すなわち自身が視聴を望む番組)を特定する。受信装置2は、ユーザーにより特定された情報に基づき、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの更新情報を、情報提供システム6に対して要求することができる。
また、コンテンツリストCL内にサービスリストSLの更新通知を含めることにより、受信装置2側でサービスリストSLの更新情報を取得できるようにしてもよい。この場合、受信装置2は、コンテンツリストCL内にサービスリストSLの更新通知が含まれていることを検出したことをトリガーとして、サービスリストSLの更新情報を、情報提供システム6に対して要求することができる。
サービスリストSL又はコンテンツリストCLの少なくともいずれかが、有効期限の情報、あるいは再取得日時の情報を持つようにしてもよい。これらの情報は、受信装置2がサービスリストSL又はコンテンツリストCLを再取得することを促す情報である。受信装置2は、例えば有効期限が切れたことをトリガーとして、適宜、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの全部を再取得する。受信装置2は、例えば再取得日時が到来したことをトリガーとして、適宜、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの全部を再取得してもよい。
受信装置2は、サービスに関するリストを、放送信号のみから、又は所定の通信ネットワークNWを介してのみからしか取得できない場合にも、適切にサービスに関するリストを取得、維持、および更新する。また、コンテンツに関するリストについても同様である。即ち、受信装置2は、コンテンツに関するリストを、放送信号のみから、又は所定の通信ネットワークNWを介してのみからしか取得できない場合にも、適切にコンテンツに関するリストを取得、維持、および更新する。
次に、本実施形態に係るシステム1を構成する各構成要素の機能の概要について説明する。
受信装置2は、コンテンツを受信してユーザーに提示する装置である。受信装置2は、放送送出装置8からの放送信号によって伝送されるコンテンツを受信することができる。また、受信装置2は、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介してコンテンツ配信装置7から伝送されるコンテンツを受信することもできる。受信装置2は、受信したコンテンツのデータを、適宜、復調及び復号等して、映像や音声やテキスト等を含むコンテンツをユーザーに対して提示する。受信装置2は、映像やテキストについては、画面に表示する。受信装置2は、音声についてはスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力する。受信装置2が提示するコンテンツの一例は映像、音声又はテキストの一例に限定されず、その他の形態のコンテンツを提示してもよい。
受信装置2は、放送サービスに関するサービス情報や、ネット配信サービスに関するサービス情報、及びこれらのサービスを通じて提供されるコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、保持する。具体的な態様の一例として、受信装置2は、情報提供システム6からサービス情報が含まれるサービスリストSLと、コンテンツ情報が含まれるコンテンツリストCLとを取得し、取得した情報を自装置内等に保持する。受信装置2は、自装置内に保持されたサービス情報とコンテンツ情報とに基づいて、放送やネット配信のサービスを受信することができる。受信装置2は、情報提供システム6から、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを経由して、サービスリストSLとコンテンツリストCLとを受信することができる。また、受信装置2は、放送送出装置8から送出される放送信号内に含まれるサービスやコンテンツに関する情報を受信することができる。具体的な態様の一例としては、サービスに関する情報はSDT等に含まれていてもよいし、コンテンツに関する情報はETI等に含まれていてもよい。
また、受信装置2は、複数の情報(放送に関する情報とネット配信に関する情報)を統合することができる。統合された情報には、例えば、同一のコンテンツを同時(ほぼ同時)に配信するものが対応付けられていてもよい。受信装置2は、例えば一方のサービス(例えば放送サービス)を受信中に、何らかの理由でそのサービスの受信が途絶えてしまうような場合がある(例えば、伝送信号の不達等)。このような場合、受信装置2は、他方のサービス(ネット配信サービス)に関する情報を参照することによって、他方のサービス(ネット配信サービス)を経由することに切り替えて、継続して同等内容のコンテンツを受信することができる。つまり、受信装置2は、コンテンツを受信するための伝送路を適宜切り替えることができる。なお、受信装置2は、信号不達等の場合の伝送路の切り替えに限らず、他の理由による伝送路の切り替えを行ってもよい。つまり、受信装置2は、様々な理由により、相互に関連付けられる複数のサービスを受信し、いずれかのサービスを提示することができる。
受信装置2は、具体的な一例として、インターネット等の所定の通信ネットワークNWによる通信機能を有するテレビ受像機として実現され得る。また、受信装置2は、他の一例として、放送信号を受信する機能およびインターネットによる通信の機能を有するコンピューターとしても実現され得る。当該コンピューターの具体的態様としては、PC(パーソナルコンピューター)、タブレット端末装置、スマートフォン、腕時計型端末装置やスマートグラス等のウェアラブル端末装置等を例示することができる。
情報登録装置5は、情報提供システム6にサービスリストSL及びコンテンツリストCLを提供する。また、情報登録装置5は、情報提供システム6が記憶するサービスリストSL及びコンテンツリストCLを更新する。サービスリストSL及びコンテンツリストCLは、情報登録装置5により任意のタイミングで更新され得る。サービスリストSL及びコンテンツリストCLが更新される任意のタイミングとは、サービスリストSL又はコンテンツリストCLのいずれかの一部に変更があった時点であってもよい。情報登録装置5によるサービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新は、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの一部の情報のみが情報提供システム6に提供されることであってもよい。
情報提供システム6は、情報登録装置5からサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。情報提供システム6は、取得したサービスリストSL及びコンテンツリストCLを記憶し、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して、記憶した情報を受信装置2に対して提供する。情報提供システム6は、プッシュ形式で情報を受信装置2に送信するものであってもよいし、受信装置2からの要求に応じる形で情報を受信装置2に送信するものであってもよい。また、情報提供システム6は、情報を更新すべき状況においては、更新のために用いる情報を受信装置2に対して送信する。なお、情報提供システム6は、更新通知を、例えばプッシュ形式等で受信装置2に対して送るようにしてもよい。
コンテンツ配信装置7は、ネット配信によるコンテンツに関する情報を、インターネット等の所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2に提供する。コンテンツは、内容的にまとまりのある単位であり、映像や音声等を含んで構成されるものである。コンテンツに関する情報は、コンテンツ(例えば番組)の識別情報、タイトル(題名)、概略(あらすじ等)、出演者情報、制作者情報等を含んでいてもよい。より具体的には、コンテンツ配信装置7は、コンテンツを構成する動画や音声のデータをネットコンテンツNCとして受信装置2に提供する。ネットコンテンツNCは、例えばストリーミング等の手段を用いて提供されてもよい。コンテンツ配信装置7が配信するサービスについての情報は、情報提供システム6から受信装置2に対して提供される。
放送送出装置8は、放送信号を送出する。放送信号は、空中波として、あるいはケーブルテレビ用のケーブルを媒体とする電気信号として、放送送出装置8によって送出され、伝送される。放送送出装置8が送出する放送信号は、動画や音声やテキスト等の信号に加えて、制御信号を含んでいてもよい。制御信号には各種の制御情報が含まれる。放送信号に載せて送出され制御信号は、放送サービスの編成チャンネルについてのサービス情報を含む。また、放送信号には放送を通じて提供されるコンテンツに関する情報である放送コンテンツBCが含まれる。
図54は、実施形態に係る受信装置の機能構成の一例を示すブロック図である。同図を参照しながら、受信装置2の機能構成の一例について説明する。受信装置2は、統合機能部21と、既存機能部22とを備える。既存機能部22とは、従来のテレビ受像機が有する機能部である。受信装置2は、既存機能部22に加え、更に統合機能部21を備えることにより、従来のテレビ受像機が受信可能な放送信号に加えネット配信サービスを受信可能な装置として実現され得る。統合機能部21と既存機能部22とは、所定の通信方式を用いることにより互いに情報通信を行う。なお、本実施形態においては、説明のため統合機能部21と既存機能部22とを区別して説明するが、統合機能部21及び既存機能部22は、1つの機能部として実現されていてもよい。
まず、既存機能部22について説明する。既存機能部22は、操作取得部221と、コンテンツ提示部222と、放送コンテンツ取得部223とを含んで構成される。既存機能部22は、これらの各機能部を含んで構成されることにより、従来のテレビ受像機と同等の機能を実現する。従来のテレビ受像機と同等の機能とは、すなわち、ユーザーUの操作を受け付け、受け付けた操作に基づいてコンテンツを提示することを含む。
操作取得部221は、ユーザーUの操作を取得する。ユーザーUの操作には、例えばリモコン装置(不図示)による操作や、テレビ受像機が備える様々なユーザーインタフェース(不図示)による操作等が含まれる。操作取得部221は、リモコン装置による操作を受け付ける場合、リモコン装置から出力された制御信号(例えば赤外線信号)を受信する。また、操作取得部221は、テレビ受像機が備える各ユーザーインタフェースによる操作を受け付ける場合、例えばスイッチの押下操作等を検知する。操作取得部221は、取得した操作に関する情報を操作情報OIとして統合機能部21及び既存機能部22がそれぞれ備える所定の機能部に出力する。
放送コンテンツ取得部223は、放送サービスで配信されるコンテンツを受信する。放送コンテンツ取得部223が放送送出装置8から取得する情報を放送情報BIと記載する。放送情報BIには、放送サービスで配信されるコンテンツが含まれる。放送コンテンツ取得部223が受信する放送情報BIに含まれるコンテンツの内容としては、動画、音声、テキスト及びこれらの結合等の情報を例示することができる。放送コンテンツ取得部223は、受信した放送情報BIを、適宜復調し、また復号し、動画や音声やテキストを提示するための情報として放送コンテンツ情報BCIを生成する。放送情報BIには、サービスに関する情報(SDT)やコンテンツに関する情報(EIT)等が含まれていてもよい。生成された放送コンテンツ情報BCIは、コンテンツ提示部222に提供される。また、放送情報BIに含まれるサービスに関する情報やコンテンツに関する情報は、統合機能部21に提供される。放送コンテンツ取得部223は、例えば操作取得部221等から、特定のコンテンツを受信するように指示された場合には、指示されたコンテンツを受信する。
コンテンツ提示部222は、ユーザーUに対し提示情報PIを出力する。提示情報PIとは、例えば動画や音声やテキストのコンテンツに関する情報を、表示部(不図示)や音声出力部(不図示)等を介してユーザーUに対して提示するための情報である。コンテンツに関する情報とは、コンテンツ自体(例えば番組)であってもよいし、コンテンツの配信スケジュールに関する情報(例えば番組表)であってもよい。表示部とは、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等であってもよい。また、音声出力部とは、例えばスピーカーであってもよい。コンテンツ提示部222は、放送送出装置8から提供された情報に基づくコンテンツである放送コンテンツ情報BCI、又は所定の通信ネットワークを介してコンテンツ配信装置7から提供された情報に基づくコンテンツであるネットコンテンツ情報NCIのいずれかに基づいて、提示情報PIを出力する。放送コンテンツ情報BCIは放送コンテンツ取得部223により提供され、ネットコンテンツ情報NCIは統合機能部21により提供される。すなわちコンテンツ提示部222は、放送コンテンツ取得部223により提供された情報又は統合機能部21により提供された情報のいずれかを提示する。なお、ネットコンテンツ情報NCIは、後述する統合機能部21により提供される。なお、以下の説明において、コンテンツ提示部を単に提示部と記載する場合がある。また、以下の説明において、コンテンツに関する情報を提示するステップ又は工程を、提示ステップ又は提示工程と記載する場合がある。
次に、統合機能部21について説明する。統合機能部21は、情報取得部211と、情報統合部212と、提示方法決定部213と、ネットコンテンツ取得部214と、事前情報設定部215とを含んで構成される。統合機能部21は、これらの各機能部を含んで構成されることにより、放送信号に基づくコンテンツに代えて、通信ネットワークを介して取得したコンテンツをユーザーUに対して提示することができる。換言すれば、受信装置2が放送信号を取得できないような環境に置かれている場合であっても、受信装置2が通信ネットワークNWに接続されていれば、ユーザーUは放送信号により提供されているコンテンツを視聴等することができる。
情報取得部211は、ネット情報取得部2111と、ネット情報要求部2112と、放送情報取得部2113とを構成要素として備える。ネット情報取得部2111は、サービスリストSLとコンテンツリストCLとを、通信ネットワークを介して取得する。サービスリストSLには、放送に関するサービスについての情報が含まれる。換言すれば、サービスリストSLには、従来放送信号から取得していたSDT相当の情報が含まれている。サービスリストSLにはSDT相当の情報が含まれているため、受信装置2は、放送信号を受信することができない環境においても、SDT相当の情報を取得することができる。ネット情報取得部2111によりサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得するステップ又は工程を、ネット情報取得ステップ又はネット情報取得工程と記載する場合がある。ネット情報要求部2112は、取得したサービスリストSLに基づいて、特定のサービスやコンテンツに関する情報の提供を要求する。サービスに関する情報の提供を要求するための信号をサービス情報要求SLREQと記載し、コンテンツに関する情報の提供を要求するための信号をコンテンツ情報要求CLREQと記載する場合がある。ネット情報要求部2112により情報提供システム6に対する要求が出力された後、ネット情報取得部2111は、サービス情報要求SLREQに基づいてサービスリストSLを取得し、コンテンツ情報要求CLREQに基づいてコンテンツリストCLを取得する。ネット情報要求部2112により特定のコンテンツに関する情報の提供を要求するステップ又は工程を、ネット情報要求ステップ又はネット情報要求工程と記載する場合がある。放送情報取得部2113は、放送コンテンツ取得部223により取得された放送信号に含まれるサービスに関する情報(SDT)やコンテンツに関する情報(EIT)を取得する。
情報統合部212は、ネット情報取得部2111からサービスリストSLとコンテンツリストCLとを取得する。また、情報統合部212は、放送情報取得部2113からSDTとEITとを取得する。情報統合部212は、ネットから取得したサービスに関する情報(サービスリストSL)と、放送から取得したサービスに関する情報(SDT)とを統合し一つの情報としてまとめる。また、情報統合部212は、ネットから取得したコンテンツに関する情報(コンテンツリストCL)と、放送から取得したコンテンツに関する情報(EIT)とを統合し一つの情報としてまとめる。情報統合部212は、例えば、同一の系列(affiliation)に属する複数のサービスに関する情報を統合し、統合サービスリストISLを生成する。ここで、系列とは、典型的には放送事業における系列である。例えば、「NHK総合・東京」という放送サービスと、「NHK総合・名古屋」という放送サービスとは、いずれも、「NHK総合」という系列に属する。また、例えば、関東地域をサービスエリアとする放送事業者と、近畿(関西)地域をサービスエリアとする放送事業者とが、別法人であっても、同一の系列に属するものであってもよい。また、情報統合部212は、同一のコンテンツを同時に又は略同時に配信する複数のサービスに関する情報を統合して統合サービスリストISLを生成してよい。情報統合部212は、統合したサービスに関する情報を統合サービスリストISLとして、統合したコンテンツに関する情報を統合コンテンツリストICLとして提示方法決定部213に出力する。
提示方法決定部213は、情報統合部212から統合サービスリストISLと統合コンテンツリストICLとを取得する。提示方法決定部213は、取得した統合サービスリストISL及び統合コンテンツリストICLに基づき、コンテンツの提示方法を決定する。コンテンツの提示方法とは、すなわち、放送により提供されるサービス及びネットワークを介して提供される複数のサービスのうち、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかであってもよい。提示方法決定部213は、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかを特定し、ネットコンテンツ取得部214に対しネットコンテンツ要求NCREQを出力する。ネットコンテンツ要求NCREQには、コンテンツが提供されるサービスに関する情報が少なくとも含まれる。また、ネットコンテンツ要求NCREQには、コンテンツを識別する情報が含まれていてもよい。
なお、提示方法決定部213は、ネットワークを介して提供される複数のサービスのうち、いずれのサービスにより提供されるコンテンツを提示するかであってもよい。提示方法決定部213は、ネットコンテンツ取得部214により取得された情報及び放送コンテンツ取得部223により取得された情報のいずれも提示可能な場合、放送コンテンツ取得部により取得された情報を提示してもよい。すなわち、コンテンツ提示部222は、ネットワークを介して提供されるコンテンツより放送信号から取得されるコンテンツを優先して提示してもよい。
ネットコンテンツ取得部214は、提示方法決定部213からネットコンテンツ要求NCREQを取得する。ネットコンテンツ取得部214は、取得したネットコンテンツ要求NCREQに基づき、コンテンツ配信装置7から所定の通信ネットワークNWを介してコンテンツを取得する。ネットコンテンツ要求NCREQとは、サービスリストSLに基づく要求である。すなわち、ネットコンテンツ取得部214は、ネット情報取得部2111により取得されたサービスリストSLに基づく要求に応じて提供された情報を、通信ネットワークNWを介して取得する。ネットコンテンツ取得部214がコンテンツ配信装置7から取得する情報をネット配信情報NDIと記載する。ネットコンテンツ取得部214は、取得したネット配信情報NDIに基づき、動画や音声やテキストを提示するための情報としてネットコンテンツ情報NCIを生成する。ネットコンテンツ取得部214は、生成したネットコンテンツ情報NCIをコンテンツ提示部222に提供する。
事前情報設定部215は、ユーザーUの操作に基づき、事前情報を設定する。ユーザーUにより設定される事前情報の種類には、取得するコンテンツの優先度に関するもの等が含まれる。事前情報設定部215は操作取得部221により取得されたユーザーUの操作に関する情報が含まれる操作情報OIを取得し、操作情報OIに基づき設定された情報を記憶する。事前情報設定部215は、ネット情報要求部2112からの要求に基づき、記憶した情報を事前設定情報PSIとして提供する。ネット情報要求部2112は、事前情報設定部215から事前設定情報PSIを取得し、取得した事前設定情報PSIに基づきサービスリストSLやコンテンツリストCLを要求する。
図55は、実施形態に係る情報提供システム及び情報登録装置の機能構成の一例を示すブロック図である。同図を参照しながら、情報提供システム6及び情報登録装置5の機能構成の一例について説明する。情報提供システム6及び情報登録装置5は、所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2にサービスリストSL及びコンテンツリストCLを出力する。
なお、図示する一例では、サービスリストSLを提供するサーバー装置と、コンテンツリストCLを提供するサーバー装置が異なるサーバー装置である場合の一例について説明するが、本実施形態の態様はこの一例に限定されない。例えば、他の実施形態の態様として、単一のサーバー装置がサービスリストSL及びコンテンツリストCLを提供する構成としてもよい。また、図示する一例では、更に、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの少なくともいずれかに更新があった場合に受信装置2に更新通知を行うためのサーバー装置を備える。しかしながら更新通知を行う機能は、サービスリストSLを提供するサーバー装置及びコンテンツリストCLを提供するサーバー装置のそれぞれに備えらえられていてもよい。すなわち、図示する構成の一例は、本実施形態の概要を説明するための具体的な一例であり、本実施形態の態様を限定するものではない。
まず、情報登録装置5の機能構成の一例について説明する。情報登録装置5は、コンテンツプロバイダーCPにより運用される。情報登録装置5は、サービス情報登録部51と、コンテンツ情報登録部52とを含んで構成される。サービス情報登録部51は、サービスリストSLを情報提供システム6に提供する。コンテンツ情報登録部52は、コンテンツリストCLを情報提供システム6に提供する。情報登録装置5から情報提供システム6に提供されるサービスリストSL及びコンテンツリストCLは、リストが新たに登録される場合においてはリストの全部であってもよいし、リストの一部が更新される場合においてはリストの一部であってもよい。情報登録装置5がリストの一部を更新する場合には、更新する部分についての情報と併せて、リストのうち更新する部分を特定するための情報が提供される。すなわち、サービスリストSL及びコンテンツリストCLは、複数の構成要素から構成される構造を有している。複数の構成要素は、例えば階層構造を有していてもよく、リストの一部が更新される場合には、任意の階層を特定して更新してもよい。なお、図示する一例では、サービス情報登録部51とコンテンツ情報登録部52とを異なる構成としているが、サービス情報登録部51及びコンテンツ情報登録部52は、単一の機能部として構成されていてもよい。また、複数の構成要素は、「ネットワーク型構造」「リレーショナルデータ型構造」「RDF(Resource Description Framework)型の構造」等のデータ構造を有していてもよい。
次に、情報提供システム6の機能構成の一例について説明する。情報提供システム6は、サービス情報提供サーバー装置61と、コンテンツ情報提供サーバー装置62と、イベント情報提供サーバー装置63とを含んで構成される。
サービス情報提供サーバー装置61は、サービス情報登録受付部611と、サービス情報データベース612と、サービス情報提供部613と、サービス情報更新要求取得部614とを含んで構成される。サービス情報登録受付部611は、サービス情報登録部51からサービスリストSLを取得する。サービス情報登録受付部611は、取得したサービスリストSLをサービス情報データベース612に登録する。サービス情報登録部51から取得したサービスリストSLが新たに登録されるものである場合(リストの全部を含むものである場合)、サービス情報登録受付部611は、新たにサービスリストSLをサービス情報データベース612に記憶させる。また、サービス情報登録部51から取得したサービスリストSLが既に登録されているサービスリストSLの一部を更新するものである場合(リストの一部を含むものである場合)、サービス情報登録受付部611は、既に登録されたサービスリストSLの一部を更新する。すなわち、サービス情報登録受付部611は、サービス情報データベース612に記憶された情報を管理する記憶管理部であるということもできる。サービス情報データベース612は、サービスリストSLを記憶する。サービス情報データベース612に記憶されるサービスリストSLは、サービス情報登録受付部611により提供され、更新される。サービス情報提供部613は、所定の通信ネットワークを介してサービスリストSLを受信装置2に提供する。なお、サービス情報提供部613は、受信装置2から取得したサービス情報要求SLREQに基づいてサービスリストSLを提供してもよい。サービス情報要求SLREQは、サービス情報更新要求取得部614により取得され、サービス情報提供部613に通知される。
コンテンツ情報提供サーバー装置62は、管理の対象がサービスリストSLに代えてコンテンツリストCLである点においてサービス情報提供サーバー装置61とは異なるものの、サービス情報提供サーバー装置61と略同一の構成を採用し得る。コンテンツ情報提供サーバー装置62は、コンテンツ情報登録受付部621と、コンテンツ情報データベース622と、コンテンツ情報提供部623と、コンテンツ情報更新要求取得部624とを含んで構成される。コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報登録部52からコンテンツリストCLを取得する。コンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLをコンテンツ情報データベース622に登録する。コンテンツ情報登録部52から取得したコンテンツリストCLが新たに登録されるものである場合(リストの全部を含むものである場合)、コンテンツ情報登録受付部621は、新たにコンテンツリストCLをコンテンツ情報データベース622に記憶させる。また、コンテンツ情報登録部52から取得したコンテンツリストCLが既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新するものである場合(リストの一部を含むものである場合)、コンテンツ情報登録受付部621は、既に登録されたコンテンツリストCLの一部を更新する。すなわち、コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報データベース622に記憶された情報を管理する記憶管理部であるということもできる。コンテンツ情報データベース622は、コンテンツリストCLを記憶する。コンテンツ情報データベース622に記憶されるコンテンツリストCLは、コンテンツ情報登録受付部621により提供され、更新される。コンテンツ情報提供部623は、所定の通信ネットワークを介してコンテンツリストCLを受信装置2に提供する。なお、コンテンツ情報提供部623は、受信装置2から取得したコンテンツ情報要求CLREQに基づいてコンテンツリストCLを提供してもよい。コンテンツ情報要求CREQは、コンテンツ情報更新要求取得部624により取得され、コンテンツ情報提供部623に通知される。
イベント情報提供サーバー装置63は、更新情報取得部631と、記憶情報取得部632と、差分判定部633と、更新通知部634とを含んで構成される。更新情報取得部631は、情報登録装置5からサービスリストSL又はコンテンツリストCLの更新が行われると、サービス情報提供サーバー装置61からサービスリストSLを取得し、コンテンツ情報提供サーバー装置62からコンテンツリストCLを取得する。更新情報取得部631は、取得した更新に関する情報を更新情報UIとして差分判定部633に出力する。記憶情報取得部632は、サービス情報データベース612に記憶されたサービスリストSLを取得し、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLを取得する。記憶情報取得部632は、データベースに記憶された情報を記憶情報SIとして差分判定部633に出力する。差分判定部633は、更新情報取得部631から更新情報UIを取得し、記憶情報取得部632から記憶情報SIを取得する。差分判定部633は、記憶された情報と更新に係る情報とを比較し、差分を判定する。差分判定部633は、差分が判定された場合、当該差分に関する情報を差分情報DIとして更新通知部634に提供する。更新通知部634は、差分判定部633から差分情報DIを取得する。更新通知部634は、取得した差分情報DIに基づき、受信装置2に更新通知UNを出力する。更新通知UNには、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの少なくとも一方に更新が行われた事実と、更新箇所に関する情報が含まれている。受信装置2は、更新通知UNを取得すると、更新通知UNに含まれる更新箇所について、サービス情報要求SLREQ又はコンテンツ情報要求CLREQを出力し、サービスリストSL又はコンテンツリストCLの更新を行う。
図56は、実施形態に係るシステムの一連の動作の一例を示す状態遷移図である。同図を参照しながら、システム1の一連の動作の一例について説明する。同図には、受信装置2が起動され、ユーザーUの操作に応じたコンテンツを再生するまでの一連の動作が示されている。以下、同図に沿って処理手順を説明する。
ステップS111において、受信装置2は、ユーザーUからの起動要求を受け付ける。この起動要求は、例えば、リモコン装置の信号(赤外線信号等)によって伝達される。受信装置2は、起動要求に基づいて起動する。
ステップS121において、起動後の受信装置2の放送コンテンツ取得部223は、放送送出装置8により送出された放送信号を受信し、サービスインフォメーション(SI)及びEPG(電子番組表)を取得する。SIは、EPGのデータを含んでいてもよい。放送コンテンツ取得部223により取得されたSI及びEPGは、放送情報取得部2113に提供される。
ステップS131において、受信装置2のネット情報要求部2112は、所定の通信ネットワークNWを介してサービス情報提供サーバー装置61に対しサービス情報要求SLREQを出力し、サービスリストSLの提供を要求する。サービス情報提供サーバー装置61のサービス情報更新要求取得部614によりサービス情報要求SLREQが受信されると、サービス情報提供サーバー装置61は受信装置2に対して送信するためのサービスリストSLを準備する。
ステップS133において、サービス情報提供サーバー装置61のサービス情報提供部613は、要求元の受信装置2に対してサービスリストSLを出力する。サービス情報要求SLREQには、システム1に含まれる複数の受信装置2のうち、各装置を識別するための識別情報が含まれていてもよい。受信装置2のネット情報取得部2111は、サービス情報提供サーバー装置61のサービス情報提供部613から出力されたサービスリストSLを受信する。
ステップS135において、受信装置2の情報統合部212は、放送信号から取得したサービスに関する情報と通信ネットワークNWを介して取得したサービスに関する情報とを統合する処理を行う。統合処理の結果として、統合サービスリストISLが生成される。なお、統合サービスリストISLは、通信ネットワークNWを介して取得した情報のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、放送信号を取得できない環境においても統合サービスリストISLを生成することができる。また、統合サービスリストISLは、放送信号のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、通信ネットワークNWを介して情報を取得できない環境においても統合サービスリストISLを生成することができる。
ステップS141において、受信装置2のネット情報要求部2112は、所定の通信ネットワークNWを介してコンテンツ情報提供サーバー装置62に対しコンテンツ情報要求CLREQを出力し、コンテンツリストCLの提供を要求する。コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報更新要求取得部624によりコンテンツ情報要求CLREQが受信されると、コンテンツ情報提供サーバー装置62は受信装置2に対して送信するためのコンテンツリストCLを準備する。
ステップS143において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報提供部623は、要求元の受信装置2に対してコンテンツリストCLを出力する。コンテンツ情報要求CLREQには、システム1に含まれる複数の受信装置2のうち、各装置を識別するための識別情報が含まれていてもよい。受信装置2のネット情報取得部2111は、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報提供部623から出力されたコンテンツリストCLを受信する。
ステップS145において、受信装置2の情報統合部212は、放送信号から取得したコンテンツに関する情報と通信ネットワークNWを介して取得したコンテンツに関する情報とを統合する処理を行う。統合処理の結果として統合コンテンツリストICLが生成される。なお、統合コンテンツリストICLは、通信ネットワークNWを介して取得した情報のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、放送信号を取得できない環境においても統合コンテンツリストICLを生成することができる。また、統合コンテンツリストICLは、放送信号のみに基づいて生成されてもよい。すなわち情報統合部212は、通信ネットワークNWを介して情報を取得できない環境においても統合コンテンツリストICLを生成することができる。
ステップS147において、受信装置2のコンテンツ提示部222は、情報統合部212により統合された統合コンテンツリストICLに基づいて、統合コンテンツのリストをユーザーUに対して提示する。具体的には、受信装置2は、統合コンテンツのリストを不図示の表示部等に表示する。統合コンテンツのリストとは、例えば番組表であってもよい。ユーザーは統合コンテンツのリストが表示された表示部等を見ることによって、取得可能な統合コンテンツのリストを認識することができる。ユーザーUは、リモコン装置等を用いることによって、統合コンテンツリストの中から、取得を所望するコンテンツを選択することができる。
すなわち、受信装置2のネット情報取得部2111は、後述する監視プロセスが立ち上がる前に、自装置が起動したことに応じて、所定の通信ネットワークを介してサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。自装置が起動したタイミングで所定の通信ネットワークを介してサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得することにより、受信装置2は、自装置が取得可能なサービス及びコンテンツを認識することができる。
ステップS151において、受信装置2は、監視プロセスを立ち上げる。監視プロセスとは、サービスリストSL及びコンテンツリストCLに更新があったか否かを監視するためのプロセスである。ここで、サービスリストSL及びコンテンツリストCLを更新するための条件としては、複数設定されていてもよい。具体的には、以下の3つの条件を例示することができる。すなわち、第1の条件とは、情報提供システム6から更新通知UNを取得したか否かである。第2の条件とは、所定の時間が経過したか否か、すなわち定期的な監視である。第3の所定の時間が経過とは、ユーザーUからの操作に基づくものである。監視プロセスは、更新のための条件が満たされたか否かを判定し、更新のための条件が満たされた場合には、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの少なくとも一部を更新する。
ステップS161において、受信装置2の操作取得部221は、ユーザーUから操作を取得することにより、コンテンツの再生要求を取得する。具体的には、当該再生要求は、リモコン装置等の信号として受信装置2に伝えられる。当該再生要求は、コンテンツを識別する識別情報を含む。受信装置2は、ユーザーUから当該再生要求を取得するにより、ユーザーUが取得を所望するコンテンツを特定する。
ステップS163において、受信装置2の提示方法決定部213は、ユーザーUから要求されたコンテンツの提示方法を決定する。つまり、受信装置2は、ユーザーUから要求されたコンテンツについて、複数の選択肢が存在する場合(例えば、放送コンテンツBC及びネットコンテンツNCのいずれも取得可能な場合)、いずれのコンテンツをユーザーUに対して提示するかを決定する。受信装置2は、コンテンツの提示方法を決定すると、当該コンテンツにアクセスするための情報(放送におけるサービスを特定する情報やネット配信における所在情報(URL)等)が明らかになる。
ステップS165において、受信装置2の放送コンテンツ取得部223又はネットコンテンツ取得部214は、提示方法決定部213により決定された提示方法に基づき、コンテンツを取得する。また、受信装置2のコンテンツ提示部222は、取得されたコンテンツをユーザーUに対して提示する。コンテンツ提示部222により提示されるコンテンツは、映像コンテンツ(映像と音声とを構成要素として含むコンテンツ)であってもよいし、音声のみを構成要素として含むコンテンツであってもよいし、ウェブページ等であってもよいし、その他の任意の形態のコンテンツであってもよい。受信装置2は、映像を画面に表示し、音声をスピーカー等(イヤフォン等を含む)から出力し、ウェブページ等の情報を画面に表示することができる。
以上説明した処理により、受信装置2は、コンテンツ情報を統合することができ、また統合コンテンツの提示方法を決定して提示することができる。なお、受信装置2は、既に統合済みのサービスに関する情報やコンテンツに関する情報を記憶装置等に保持しておき、記憶された情報を利用してコンテンツの取得および提示を行ってもよい。
図57は、実施形態に係るコンテンツプロバイダーがコンテンツリスト(コンテンツ情報)を提供する場合における一連の動作の一例を示す状態遷移図である。同図には、コンテンツプロバイダーCPとしての情報登録装置5がコンテンツリストCLを提供し、受信装置2が受信するまでの一連の動作が示されている。以下、同図を参照しながら、情報登録装置5が新たにコンテンツリストCLを登録する場合と、既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新する場合の処理手順について、それぞれ説明する。情報提供システム6が備える機能は、上述したようにサービス情報提供サーバー装置61、コンテンツ情報提供サーバー装置62及びイベント情報提供サーバー装置63に分散されていてもよいし、単一のサーバーに備えられていてもよいし、他の集約方法により複数のサーバー装置に備えられていてもよい。また、情報提供システム6自体をサーバー装置と記載し、情報提供システム6に含まれるいずれのサーバー装置が備える機能かを区別しない場合がある。なお、サービスリストSLの登録手順については説明を省略するが、サービスリストSLの登録手順についても、同図を用いて説明するコンテンツリストCLの登録手順と同様であってもよい。
まず、情報登録装置5が新たにコンテンツリストCLを登録する場合について説明する。新たにコンテンツリストCLを登録する場合とは、すなわち、情報登録装置5が情報提供システム6に対して未だ情報を提供したことがないコンテンツについての情報を登録する場合である。
ステップS211において、情報登録装置5のコンテンツ情報登録部52は、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621に対してコンテンツリストCLを提供する。
ステップS213において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621は、情報登録装置5からコンテンツリストCLを取得する。
ステップS215において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLをコンテンツ情報データベース622に記憶させる。ここで、本実施形態に係るコンテンツリストCLは、複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有している。コンテンツリストCLが有する複数の情報には、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とが含まれる。また、当該構成要素は、階層構造を有していてもよい。構成要素の階層構造については後述する。コンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLを、各構成要素に分離可能な分離構造として記憶する。コンテンツ情報登録受付部621を、単に登録受付部と記載する場合がある。また、コンテンツ情報データベース622を、単に記憶部と記載する場合がある。
ステップS231において、受信装置2が情報提供システム6に対しコンテンツ情報要求CLREQを出力し、コンテンツリストCLの提供を要求する。受信装置2がコンテンツリストCLの提供を要求するタイミングとは、所定の条件を満たした場合であってもよい。所定の条件とは、例えば、装置の起動に基づくものであったり、所定の周期に基づくものであったり、ユーザーUの操作に基づくものであってもよい。
ステップS233において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報更新要求取得部624が受信装置2からコンテンツ情報要求CLREQを取得すると、コンテンツ情報提供部623は、要求があった受信装置2に対して、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLを出力する。受信装置2は、コンテンツ情報提供部623から出力されたコンテンツリストCLを取得する。
次に、情報登録装置5が、既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新する場合について説明する。
ステップS311において、情報登録装置5のコンテンツ情報登録部52は、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621に対してコンテンツリストCLを提供する。既に登録されているコンテンツリストCLの一部を更新する場合において、情報登録装置5は、コンテンツリストCLの全てを情報提供システム6に対して出力してもよいし、コンテンツリストCLのうち更新する部分だけを出力してもよい。更新する部分は、コンテンツリストCLを構成する構成要素ごとであってもよい。
ステップS313において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報登録受付部621は、情報登録装置5からコンテンツリストCLを取得する。コンテンツ情報登録受付部621は、取得したコンテンツリストCLをサービス情報データベース612に記憶させる。コンテンツリストCLの一部が提供された場合、コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLの一部を更新する。また、コンテンツリストCLの全部が提供された場合、コンテンツ情報登録受付部621は、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLの全部を更新する。
ステップS315において、更新情報取得部631は、コンテンツ情報登録受付部621により取得されたコンテンツリストCLを更新情報UIとして差分判定部633に出力する。また、記憶情報取得部632は、サービス情報データベース612に記憶された情報を記憶情報SIとして差分判定部633に出力する。差分判定部633は、コンテンツ情報登録受付部621によりコンテンツリストCLが取得された場合に、コンテンツ情報登録受付部621により取得されたコンテンツリストCLと、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLとを比較し、差分を有する構成要素の有無を判定する。差分判定部633は、判定した差分に関する情報を差分情報DIとして更新通知部634に提供する。更新通知部634は、差分を有する構成要素の有無に基づいて、差分を有する構成要素が存在する場合に更新通知UNを提供する。更新通知UNは、所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2に提供される。更新通知UNには、差分を有する構成要素を特定する情報が含まれる。更新通知部634を、単に通知部と記載する場合がある。
ステップS331において、受信装置2のネット情報取得部2111は、情報提供システム6の更新通知部634から更新通知UNを取得する。コンテンツリストCLには、特定の構成要素を特定する情報が含まれる。更新通知UNを取得するステップ又は工程を、ネット情報取得ステップ又はネット情報取得工程と記載する場合がある。受信装置2のネット情報要求部2112は、事前情報設定部215により設定された事前情報に基づき、取得した更新通知UNにより特定される構成要素の更新をするか否かの判定を行う。例えば、ユーザーUが興味を有さないコンテンツについては、更新された場合であってもコンテンツリストCLを更新しなくてもよい。なお、ネット情報要求部2112による更新要否の判定は任意であり、更新要否の判定を行わず、更新があった構成要素についての提供を要求する構成を採用してもよい。
ステップS341において、受信装置2のネット情報要求部2112は、ネット情報取得部2111により取得された更新通知UNに基づき、特定された構成要素を含む情報の提供を要求する。当該要求はコンテンツ情報要求CLREQ又は更新要求としてコンテンツ情報提供サーバー装置62に出力される。ネット情報要求部2112は、更新要否の判定を行った結果、更新すると判定された場合に、特定された構成要素を含む情報の提供を要求してもよい。特定された構成要素を含む情報の提供を要求するステップ又は工程を、ネット情報要求ステップ又はネット情報要求工程と記載する場合がある。
ステップS343において、コンテンツ情報提供サーバー装置62のコンテンツ情報更新要求取得部624は、コンテンツ情報要求CLREQ又は更新要求を、受信装置2から取得する。更新要求とは、すなわち更新通知UNに基づき出力された要求であって、コンテンツリストCLのうち更新を要求する構成要素を特定する情報を含む要求である。コンテンツ情報提供部623は、コンテンツ情報更新要求取得部624により取得された更新要求に基づき、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLのうち特定された構成要素を含む情報を、更新要求を出力した受信装置2に対して提供する。コンテンツ情報提供部623は、特定された構成要素のみを出力してもよいし、コンテンツリストCLの全部を出力してもよい。
図58は、実施形態におけるコンテンツリスト(コンテンツ情報)が有する階層構造について説明するための模式図である。同図を参照しながら、コンテンツリストCLが有する階層構造について説明する。図示する一例では、コンテンツリストCLが第1階層L1か乃至第4階層L4の4階層を有する場合について示す。なお、コンテンツリストCLの階層は4階層である場合の一例に限定されず、コンテンツリストCLは1以上の階層を有していればよい。
第1階層L1には、構成要素EL1-1が含まれる。構成要素EL1-1は、例えItemList(アイテムリスト)を特定する。
第2階層L2には、構成要素EL2-1、構成要素EL2-2、構成要素EL2-3及び構成要素EL2-4が含まれる。第2階層L2に含まれる各構成要素は、例えば各コンテンツに対応する。図示する一例では、構成要素EL2-1により特定されるコンテンツの一例について示し、構成要素EL2-2、構成要素EL2-3及び構成要素EL2-4に含まれる第3階層L3以降の階層については説明を省略する。第2階層L2には、例えば、TV Episode(テレビエピソード)、Radio Episode(ラジオエピソード)、及びWeb Page(ウェブページ)等の情報が含まれる。
第3階層L3には、構成要素EL3-1、構成要素EL3-2及び構成要素EL3-3が含まれる。構成要素EL3-1は、例えばIdentifier(識別情報)が含まれる。Identifierとは、コンテンツを識別するための識別情報である。構成要素EL3-2は、例えばassociatedMedia(アソシエイテッドメディア)が含まれる。associatedMediaは、コンテンツを配信するためのメディアに対応し、コンテンツプロバイダーCPによる編成にしたがってコンテンツを配信するメディアである。構成要素EL3-3は、例えばisRelatedTo(関連コンテンツ)が含まれる。isRelatedToは、当該コンテンツに関連するコンテンツ(例えば複数のエピソードからなるシリーズもののコンテンツの他のエピソード)を特定する。
第4階層L4には、associatedMediaである構成要素EL3-2の下位構成として、構成要素EL4-11と構成要素EL4-12とが含まれる。構成要素EL4-11及び構成要素EL4-12には、publication(物理的な配信情報)が含まれる。associatedMediaとは、コンテンツの配信方法に関する情報を特定するものであるため、associatedMediaの下位階層には、当該コンテンツの物理的な配信方法に関する情報が含まれるということができる。publicationの一例としては、BroadcastEventや、OnDemandEventを例示することができる。また、第4階層L4にはisRelatedToである構成要素EL3-3の下位構成として、構成要素EL4-21と構成要素EL4-22と構成要素EL4-23とが含まれる。構成要素EL3-3の下位構成として含まれる各構成要素は、コンテンツを特定する。すなわち、当該構成要素の下位構成としては、対象のコンテンツにおける第2階層L2以下の構成が複製されていてもよい。
なお、情報提供システム6から受信装置2に提供される更新通知UNには、図示した構成要素を特定する情報が含まれる。受信装置2は、当該構成要素単位でコンテンツリストCLの更新を要求し、コンテンツリストCLを更新する。
次に、サービスリスト及びコンテンツリストの更新に係る実施形態について説明する。従来技術によれば、コンテンツを視聴するための受信端末は、コンテンツの再生要求に応じて配信方法リストを取得し、取得した配信方法リストに基づいてコンテンツを取得する。このような技術によれば、受信端末は放送により提供されるコンテンツと通信ネットワークを介して提供されるコンテンツとを受信することができるかもしれない。ここで、放送番組に関する情報は、放送信号の中にEPG(電子番組表)として多重化されており、常時プッシュ型の更新が行われている。したがって、従来技術による受信端末は、放送信号を取得することができなければ放送番組に関する情報を取得することができず、その結果として放送番組と同等のコンテンツを、通信ネットワークを介して取得することができなかった。そこで本実施形態は、複数の方式により提供されるコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することが可能な受信装置及びプログラムを提供しようとするものである。
図59は、実施形態に係る受信装置により行われるサービスリスト及びコンテンツリストの更新動作の一例を示すフローチャートである。同図を参照しながら、監視プロセスの動作の一例について説明する。
ステップS21において、監視プロセスは、更新のための条件を満たしたか否かを判定する。更新のための条件には、例えば以下の3つの条件のうち少なくともいずれかが含まれていてもよい。第1の条件とは、情報提供システム6から更新通知UNを取得したか否かである。第2の条件とは、所定の時間が経過したか否か、すなわち定期的な監視である。第3の条件とは、ユーザーUからの操作に基づくものである。監視プロセスは、更新のための条件を満たした場合(すなわち、ステップS21;YES)、処理をステップS23に進める。また、監視プロセスは、更新のための条件を満たすまで、ステップS21の処理を繰り返す(すなわち、ステップS21;NO)。
ステップS23において、監視プロセスは、放送送出装置8により送出された放送信号を受信し、サービスインフォメーション(SI)及びEPG(電子番組表)を取得する。すなわちSI及びEPGの取得は、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの更新時においても行われる。
ステップS25において、監視プロセスは、所定の通信ネットワークNWを介してサービス情報提供サーバー装置61に対しサービス情報要求SLREQ及びコンテンツ情報要求CLREQを出力し、サービスリストSL及びコンテンツリストCLの提供を要求する。なお、その他の実施形態として、更新の条件に応じて、監視プロセスはサービスリストSL又はコンテンツリストCLのいずれかの提供を要求してもよい。
ステップS27において、監視プロセスは、情報提供システム6からサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。監視プロセスが取得するサービスリストSL及びコンテンツリストCLは、リストの全部を含んでいてもよいし、更新された部分を含むリストの一部であってもよい。なお、監視プロセスは、ネット情報取得部2111にサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得させる。
ここで、上述した第2の条件(定期的な監視)では、例えば複数の異なる時間間隔(又は周期)で更新の有無を監視してもよい。監視プロセスは、例えば2秒間隔で更新の有無を監視することによりp/f相当の情報を取得し、10秒間隔で更新の有無を監視することによりEIT相当の監視を行ってもよい。すなわちネット情報取得部2111は、第1の周期(例えば2秒)でサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得し、更に第2の周期(例えば10秒)でサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。
また、上述した第3の条件(ユーザーの操作)では、操作取得部221により取得されたユーザーUの操作が特定の操作であるか否かを判定し、特定の操作であると判定された場合に更新を行う。特定の操作とは、例えば、表示された番組表からユーザーUが特定の番組を選択することであってもよい。この場合、ネット情報取得部2111は、ユーザーUの操作に基づきサービスリストSL及びコンテンツリストCLを取得する。
ステップS29において、監視プロセスは、放送送出装置8により送出された放送信号に基づくSI及びEPGと、所定の通信ネットワークを介して取得されたサービスリストSL及びコンテンツリストCLとに基づき、統合サービスリストISL及び統合コンテンツリストICLを更新する。
以上説明した実施形態によれば、受信装置2は、ネット情報取得部2111を備えることにより、放送に関するサービスについての情報が含まれるサービスリストSLを、通信ネットワークを介して取得する。サービスリストSLには、従来放送信号を通じて取得していたSDT相当の情報が含まれる。受信装置2は、ネット情報要求部2112を備えることにより、取得したサービスリストSLに基づいて特定のコンテンツに関する情報の提供を要求する。また、受信装置2は、コンテンツ提示部222を備えることにより、要求に応じて取得されたコンテンツに関する情報を提示する。受信装置2によれば、通信ネットワークを介してサービスリストSLを取得することによって、放送信号を取得できない環境においても、放送信号により可能なサービスと同等のサービスを、通信ネットワークNWを介して取得することができる。また、受信装置2は、提示するコンテンツの提供元を放送又はネットに任意に切り替えることができる。また、当該切り替えについて、ユーザーUは意識しなくてもよい。したがって、本実施形態によれば、受信装置2は、ユーザーUの操作によらず、自動的にコンテンツの提供元を放送又はネットに切り替えることができる。よって本実施形態によれば、複数の方式により提供されるコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、受信装置2はネットコンテンツ取得部214を備えることにより、取得されたサービスリストSLに基づく要求に応じて提供された情報を、通信ネットワークNWを介して取得する。また、受信装置2は放送コンテンツ取得部223を備えることにより、コンテンツが含まれる放送信号を取得する。また、コンテンツ提示部222は、ネットコンテンツ取得部214により取得された情報又は放送コンテンツ取得部223により取得された情報のいずれかを提示する。受信装置2は、ユーザーUの操作によらず、提示するコンテンツを自動的に切り替えることができる。よって本実施形態によれば、複数の方式により提供されるコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、受信装置2のコンテンツ提示部222は、ネットコンテンツ取得部214により取得された情報及び放送コンテンツ取得部223により取得された情報のいずれも提示可能な場合、放送コンテンツ取得部223により取得された情報を提示する。すなわち、受信装置2は、通信ネットワークNWを介して取得されたコンテンツよりも放送信号から取得されたコンテンツを優先的に提示する。したがって、本実施形態によれば、通信ネットワークNWの使用量を抑止することができる。また、放送信号には、緊急地震速報等の緊急情報が含まれる場合がある。したがって、本実施形態によれば、放送信号から取得されたコンテンツを優先的に提示するため、緊急地震速報等の緊急情報をユーザーUに提示することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、受信装置2のネット情報取得部2111は、自装置が起動したことに応じてサービスリストSLを取得する。受信装置2が起動したタイミングでは、放送信号を受信できる環境に置かれているか否かが不明である。したがって受信装置2は、自装置が起動したことに応じてサービスリストSLを取得することにより、放送信号が受信できない環境であっても、通信ネットワークNWを介してコンテンツを取得可能な状態にする。よって、本実施形態によれば、放送信号を受信できない状態であっても、通信ネットワークNWを介してコンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、ネット情報取得部2111は、第1の周期でサービスリストSLを取得し、第1の周期とは異なる第2の周期で更にサービスリストSLを取得する。第1の周期とは例えば2秒であり、第2の周期とは10秒である。すなわち、受信装置2は、2秒周期でp/f相当の更新を行うことができ、10秒周期でEITスケジュール相当の更新をすることができる。よって、本実施形態によれば、放送信号を受信できない状態であっても、通信ネットワークNWを介してサービスに関する情報やコンテンツに関する情報を更新することにより、コンテンツを好適に受信し、ユーザーに提示することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、ネット情報取得部2111は、ユーザーUの操作に基づきサービスリストSLを取得する。ここで、ユーザーUは、受信装置2が保持しないサービスやコンテンツについて取得を望む場合がある。このような場合、ネット情報取得部2111は、ユーザーUの操作に基づきサービスリストSLを取得することにより、ユーザーUが望むサービスやコンテンツの提供を行うことができる。
次に、システム1が緊急警報放送を行う場合の実施形態について説明する。放送信号を用いたサービスとして、従来、緊急警報放送(又はEWS:Emergency Warning System)のサービスが提供されている。緊急警報放送等の緊急イベントに関する情報を取得するためには、放送信号を受信することを要する。したがって、通信ネットワークには接続されているが、放送信号を受信することができないような受信端末は、緊急警報放送等の緊急イベントに関する情報を取得することができないといった問題があった。システム1は、このような問題を解決しようとするものである。
システム1が緊急警報放送を行う場合、受信装置2は、自装置の起動後、緊急イベントに関する情報の受信方法に応じたプロセスを立ち上げる。緊急イベントに関する情報とは、例えば地震等の大規模災害の発生や、津波警報の発表等に関する情報である。緊急イベントに関する情報とは、具体的には緊急警報放送(又はEWS:Emergency Warning System)に用いられる緊急警報信号等であってもよい。また、本実施形態において緊急イベントに関する情報とは、ニュース速報に関する情報等を広く含む。以下の説明においては、緊急イベントに関する情報が緊急警報放送に用いられる緊急警報信号である場合の一例について説明する。受信装置2は、例えば受信方法取得部(不図示)を備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報を取得する。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報には、複数の受信方法のうちいずれの受信方法であるかが示されていてもよい。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報は、例えば情報提供システム6等から出力されてもよい。また、緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報は、ユーザーUの操作等により設定されてもよい。
緊急イベントに関する情報の受信方法の一例としては、映像ストリームの配信データの中に緊急イベントに関する情報を記述する方法(以下、第1の受信方法と記載する。)を例示することができる。また、緊急イベントに関する情報の受信方法のその他の一例としては、メタ情報として記述する方法(以下、第2の受信方法と記載する。)を例示することができる。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報には、例えば、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれかを特定する情報が含まれていてもよい。この場合、受信装置2に備えられた受信方法取得部(不図示)は、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれであるかを示す情報を取得する。緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報は、例えば情報提供システム6から所定の通信ネットワークNWを介して提供されてもよいし、ユーザーUの操作に基づいて提供されてもよい。緊急イベントに関する情報の受信方法に応じたプロセスとは、第1の受信方法に応じた第1のプロセス又は第2の受信方法に応じた第2のプロセスであってもよい。第1の受信方法と第2の受信方法の詳細については後述する。なお、本実施形態では例示しないが、その他の受信方法(例えば第3又は第4の受信方法等)が存在していてもよい。
緊急イベントに関する情報は、例えばコンテンツプロバイダーCPから提供される。具体的には、コンテンツプロバイダーCPにより公開済みAPIに登録されることにより、緊急イベントに関する情報が提供される。
緊急イベントに関する情報は、例えば緊急イベントに関する条件が設定された緊急情報記述子としてPMT(Program Map Table)により送出されてもよい。緊急イベントに関する条件(EWSの条件)には、start_end_flag、第1種/第2種種別及び地域符号等が含まれていてもよい。
緊急警報放送(EWS)の開始時において、放送事業者は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)の緊急警報放送用起動フラグを1として送出する。送出側では、送出階層によらず、TS(network)内のいずれかのサービスで緊急警報放送が行われている期間は、TMCCの緊急警報放送用起動フラグが常時1とされる。自動起動に対応した受信装置2は、TMCCの緊急警報放送用起動フラグを常時監視する。監視方法は複数存在していてもよく、それぞれの方法については後述する。
緊急情報記述子は、例えば当該緊急警報放送を行うサービスのPMTの記述子領域に記憶される。受信装置2に対して緊急警報放送を実施中であることを明示するため、緊急警報放送サービスそのもののPMTには当該記述子が記載される。その他のサービスのPMTに緊急情報記述子を記載するか否かは、各放送事業者によって定められてもよい。ただし異なる階層のサービスを記載した場合は、受信装置2によって無視されてしまう場合がある。
緊急警報放送の終了時において、放送事業者は、TMCCの緊急警報放送用起動フラグを0として送出する。また、緊急放送の終了時において、PMTから緊急情報記述子が削除される。
図60は、実施形態に係る緊急イベントに関する情報の第1の受信方法について説明するための受信装置のブロック図である。同図を参照しながら、緊急イベントに関する情報の第1の受信方法(以下、単に第1の受信方法と記載する。)について説明する。第1の受信方法においては、緊急イベントに関する情報を、コンテンツ配信装置7が配信するネットコンテンツの中にMTE(Media Timed Events)として記述する。MTEとは、MPEG―DASH動画に含めることのできるトリガー信号である。MTEは、通常Webコンテンツの同期や情報提示等に用いられるものである。
第1の受信方法においては、受信装置2が緊急イベント処理部216を更に備えることにより緊急イベントに関する情報を取得する。緊急イベント処理部216は、ネットコンテンツ取得部214とコンテンツ提示部222との間に備えられる。
第1の受信方法においては、緊急イベントに関する情報は、ネット配信情報NDIに含まれる。すなわち、第1の受信方法において緊急イベントに関する情報は、ネットコンテンツ取得部214により取得される。したがって、ネットコンテンツ取得部214を、緊急イベント通知取得部ということもできる。緊急イベント通知取得部は、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報EIを、通信ネットワークを介して取得する。緊急イベント情報EIの一例としては、緊急警報信号を例示することができる。緊急イベント通知取得部により緊急イベント情報EIを取得するステップ又は工程を、緊急イベント通知取得ステップ又は緊急イベント通知取得工程と記載する場合がある。
緊急イベント処理部216は、ネットコンテンツ取得部214から緊急イベント情報EIを取得した場合、取得した緊急イベント情報EIに基づき、緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示する。緊急イベント処理部216により緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示するステップ又は工程を、緊急イベント処理ステップ又は緊急イベント処理工程と記載する場合がある。なお、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222が現在何らかのコンテンツを提示しているか否かに関わらず(すなわちコンテンツ提示部222の駆動状態に関わらず)、強制的に緊急イベントに関する情報を提示してもよい。換言すれば、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222に電源が供給されていない場合であっても、緊急イベント情報EIに基づき強制的に電源を供給し、緊急イベントに関する情報を提示してもよい。この場合、ネットコンテンツ取得部214及び緊急イベント処理部216は、受信装置2に電源が供給されているか否かに関わらず常に待機状態とされていてもよい。また、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222が現在何らかのコンテンツを提示している場合、コンテンツの提示を停止し、緊急イベントに関する情報を提示してもよい。また、緊急イベント処理部216は、コンテンツ提示部222が現在何らかのコンテンツを提示している場合、提示しているコンテンツに重ねて、緊急イベントに関する情報を提示してもよい。
なお、第1の受信方法によれば、コンテンツ配信装置7から配信されるネットコンテンツ(例えば映像ストリームの配信データ等の番組に関する情報)の中に緊急イベントに関する情報が記述されるため、情報提供システム6等に新たな機能を用意する必要がない点において利点があるということができる。
図61は、実施形態に係る緊急イベントに関する情報の第2の受信方法について説明するための情報提供システムのブロック図である。同図を参照しながら、緊急イベントに関する情報の第2の受信方法(以下、単に第2の受信方法と記載する。)について説明する。第2の受信方法においては、緊急イベントに関する情報を、メタ情報の中に記載する。第2の受信方法において緊急イベントに関する情報は、LDN(Linked Data Notifications)等の手法を用いて情報提供システム6から受信装置2に送信されてもよい。より具体的には、緊急イベントに関する情報は、サービスリストSL又はコンテンツリストCL等の中に記述されていてもよい。
第2の受信方法においては、情報提供システム6が緊急イベント情報提供部635を更に備えることにより緊急イベントに関する情報を受信装置2に出力する。緊急イベント情報提供部635は、情報提供システム6のうち、サービス情報提供サーバー装置61、コンテンツ情報提供サーバー装置62又はイベント情報提供サーバー装置63のいずれかに備えられていてもよいが、図示する一例ではイベント情報提供サーバー装置63に備えられる場合の一例について説明する。なお、緊急イベント情報提供部635は、サービス情報提供サーバー装置61、コンテンツ情報提供サーバー装置62及びイベント情報提供サーバー装置63のうち複数に備えられていてもよい。
緊急イベント情報提供部635は、緊急イベント情報EIを所定の通信ネットワークNWを介して受信装置2に出力する。緊急イベント情報提供部635は、例えば放送送出装置8から送出される緊急イベント情報EIを取得し、取得した緊急イベント情報EIを所定のデータ形式に変換し、受信装置2に出力してもよい。緊急イベント情報EIは、受信装置2のネット情報取得部2111により取得される。この場合、ネット情報取得部2111を、緊急イベント通知取得部ということもできる。緊急イベント通知取得部は、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報EIを、通信ネットワークを介して取得する。第2の受信方法においても、受信装置2は緊急イベント処理部216を備える。第2の受信方法においては、ネット情報取得部2111とコンテンツ提示部222との間に緊急イベント処理部216が備えられる点において第1の受信方法とは異なる。緊急イベント処理部216は、ネット情報取得部2111から緊急イベント情報EIを取得した場合、取得した緊急イベント情報EIに基づき、緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示する。
なお、第2の受信方法によれば、緊急イベントに関する情報は、情報提供システム6から配信されるメタデータ(例えばサービスリストSL又はコンテンツリストCL)の中に記述される。すなわち第2の受信方法によれば、緊急イベントに関する情報は、コンテンツ配信装置7から配信されるネットコンテンツとは異なる情報として配信される。したがって、第2の受信方法によれば、ネットコンテンツを配信するコンテンツプロバイダーCPによる運用を必要としない点に利点がある。
また、受信装置2が受信方法取得部(不図示)を備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法を選択する場合、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれを選択するかに応じて、ネットコンテンツ取得部214又はネット情報取得部2111のいずれかが緊急イベント通知取得部となり得る。この場合、受信方法の選択により特定された緊急イベント通知取得部は、受信方法取得部により取得された受信方法に応じて緊急イベント情報EIを取得する。
また、受信装置2が受信方法取得部(不図示)を備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法を選択する場合、受信方法に応じて緊急イベントに関する情報を送信する装置が異なる。具体的には、第1の受信方法によればコンテンツ配信装置7が緊急イベントに関する情報を送信し、第2の受信方法によれば情報提供システム6が緊急イベントに関する情報を送信する。すなわち、受信方法の選択により特定された緊急イベント通知取得部は、受信方法に応じて異なる装置から配信される緊急イベント情報EIを取得するということもできる。
なお、受信装置2は、上述したような通信ネットワークを介して緊急イベントに関する情報を受信することに加えて、放送波のEWS関連情報を受信する。すなわち、受信装置2は、放送波のEWS関連情報(PMTの緊急情報記述子や、TMCCの緊急警報放送起動フラグ)や、データ放送で配信されるバイナリテーブルオブジェクトやイベントメッセージを受信することができる。緊急イベント処理部216は、これらの取得した情報に基づき、緊急イベントに関する情報を表示させる。緊急イベント処理部216は、取得した緊急イベントに関する情報のうち内容が重なる情報について統合したり、又はイベントの発行時刻が遅いデータについて破棄したりしてもよい。
また、緊急イベント処理部216は、通信ネットワークを介して取得したEWS関連情報に相当する情報と、通信ネットワークを介して取得するイベント情報との間でマッチングをとれるように、該当するパラメーターをあらかじめ定義してもよい。また、データ放送で配信されるバイナリテーブルオブジェクトやイベントメッセージについて、aribで規定されたリソース識別子を用いてマッチングできるように、通信ネットワークを介して取得するイベント情報に該当情報を付与してもよい。aribで規定されたリソース識別子とは、例えば以下のURIによるリソースの識別(名前空間)を例示することができる。
Arib-dc://<orig_network_id>.<transport_stream_id>.<service_id>[.<event_id>]/<component_tag>/<moduleName>/<resourceName>
また、受信装置2は、通信ネットワークを介して取得された緊急イベントに関する情報を、既存機能部22に提供してもよい。他の実施例として、受信装置2は、放送から取得された情報と通信ネットワークを介して取得された情報とを処理した結果について、既存機能部22に提供してもよい。
次に、図62を参照しながら、緊急イベントに関する情報の表示の具体例について説明する。
図62は、実施形態に係る緊急イベントの提示の一例について説明するための図である。図62(A)には、所定のコンテンツ(ネットコンテンツ又は放送コンテンツのいずれか)が表示された表示画面D1を示す。図62(B)には、緊急イベント情報EIが取得された後に提示される表示画面D2を示す。図62(A)に図示するように、表示画面D1にはニュースキャスターがニュースを読み上げる画面が表示されている。当該画面は、通常のテレビプログラムで予定された番組を示している。ここで、受信装置2が所定の方法で緊急イベント情報EIを取得すると、緊急イベント処理部216は、番組のコンテンツの提示を停止し、緊急イベントEIに関する情報を提示する。緊急イベント処理部216は、番組のコンテンツの提示から緊急イベントEIに関する情報の提示へ、表示画面を切り替えるということもできる。図62(B)に図示するように、表示画面D2には緊急イベント情報EIを示すテキストTが表示されている。テキストTには、具体的には、“〇〇地方にて震度〇の地震が発生いたしました。”と表示されている。このようにテキストTには、緊急イベントに関する情報が表示される。
なお、上述した通り、緊急イベント情報EIは、提示部がコンテンツを提示していない状態(図62(A)とは異なり表示画面がオフの状態)であっても、緊急イベント情報EIを提示することができる。
図63は、実施形態に係るイベントリストの具体例を示す概略図である。同図を参照しながら、イベントリストの具体例について説明する。イベントリストとは、緊急イベント情報EIの具体例である。ここで例示するイベントリストは、JSON形式で記述されたデータである。JSON形式は、入れ子型のブロック構造を有するテキストのデータである。図63に示すデータの各行には、便宜的に行番号を付している。以下、イベントリストの例について順を追って説明する。
第1行目は、イベントリストのブロックの始まりを示す。第3行目は、当該要素のタイプ(@type)が「ListItem」であることを表している。第4行目は、当該要素の名前(name)が「Event List」であることを表している。第5行目は、要素「itemListElement」(アイテムリストエレメント)の始まりを示す。この要素「itemListElement」は、第5行目から第50行目まで続く。上記の要素「itemListElement」の内側には、複数の要素が存在し得る。図示する一例では、6行目から27行目までにおける第1の要素と、28行目から49行目までにおける第2の要素とが含まれる。
まず、6行目から27行目までにおける第1の要素について説明する。第7行目は、コンテキスト(@context)を表す。第8行目は、タイプ(@type)が、「SpecialAnnouncement」(スペシャルアナウンスメント)であることを表す。第9行目から第14行目までは、属性「identifier」(アイデンティファイアー、識別情報)である。「identifier」における要素には、「PropertyValue」型の要素が含まれる。当該要素の「PropertyID」は「emergencyId」であり、その属性値は「1」である。第15行目は、「dateModified」であり、データの変更日時の情報を表す。第16行目は、「dateCreated」であり、データが作成された日時の情報を表す。第17行目は、「datePosted」であり、データがポストされた日時の情報を表す。図示する一例では、データの変更日時、データが作成された日時及びデータがポストされた日時は、「2022-09-01T13:13:10」であり、同一である。第18行目は、「category」であり、カテゴリーについての情報を示す。第19行目は、「name」であり、イベントの名前を表す。図示する一例では、「緊急地震速報」であることを表している。第20行目は、イベントに含まれるテキストを表している。図示する一例では、「緊急地震速報」として、「緊急地震速報 およそ__秒後に震度__程度の地震がきます」のテキストが含まれている。第21行目から第26行目までは、属性「spatialCoverage」(スペシャルカバレッジ)である。第23行目は、タイプ(@type)が、「AdministrativeArea」であることを表す。24行目は、名前(name)が「Tokyo」であることを表す。
次に、28行目から49行目までにおける第2の要素について説明する。第2の要素の説明において、第1の要素と重複する部分については説明を省略する。29行目から31行目までは、7行目から9行目までと同様である。33行目から35行目までは、11行目から13行目までと略同様である。第2の要素については、属性値が「2」であるてんにおいて第1の要素とは異なる。37行目から42行目までは、15行目から20行目と略同様である。第2の構成要素においては、データの変更日時、データが作成された日時及びデータがポストされた日時が、いずれも「2022-09-01T13:30:20」である点において、第1の構成要素と異なる。すなわち、第1の構成要素と第2の構成要素とは、異なるタイミングにおける、同一内容の情報である。第43行目から第48行目までは、第21行目から第26行目までと同様である。
以上説明した実施形態によれば、受信装置2は、緊急イベント通知取得部(ネットコンテンツ取得部214又はネット情報取得部2111のいずれか)を備えることにより、緊急イベントに関する情報が含まれる緊急イベント情報EIを、通信ネットワークNWを介して取得する。また、受信装置2は、緊急イベント処理部216を備えることにより、取得した緊急イベント情報EIに基づき、緊急イベントに関する情報をコンテンツ提示部222に提示する。すなわち、受信装置2によれば、放送信号を受信することができない場合であっても、通信ネットワークNWを介して緊急イベント情報EIを取得し、取得した緊急イベント情報EIに基づいて緊急イベントに関する情報を提示することができるため、緊急イベントに関する情報を好適に受信し、ユーザーUに提示することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、受信装置2は、受信方法取得部を更に備えることにより、緊急イベントに関する情報の受信方法に関する情報を取得する。また、緊急イベント通知取得部(ネットコンテンツ取得部214又はネット情報取得部2111のいずれか)は、取得した受信方法に応じて緊急イベント情報を取得する。すなわち、本実施形態によれば、緊急イベントに関する情報の受信方法が複数存在する。したがって、本実施形態によれば、受信装置2は、複数の受信方法の中から選択された好適な受信方法により緊急イベントに関する情報を受信することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、緊急イベント通知取得部は、取得した受信方法に応じて異なる装置から配信される緊急イベント情報を取得する。換言すれば、緊急イベントに関する情報の受信方法に応じて、緊急イベントに関する情報を配信する装置が異なる。したがって、本実施形態によれば、受信装置2は、好適な装置から配信された緊急イベントに関する情報を受信することができる。
また、以上説明した実施形態の第1の受信方法によれば、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得されるコンテンツを含む情報(すなわちコンテンツ情報)に含まれる。したがって、本実施形態によれば、情報提供システム6は緊急イベントに関する情報の送信を行わなくてもよい。したがって、本実施形態によれば、容易に緊急イベントに関する情報を送信することができる。
また、以上説明した実施形態の第2の受信方法によれば、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得される情報であって、コンテンツを含む情報とは異なる情報(すなわちコンテンツ情報以外の情報)に含まれる。具体的には、緊急イベント情報EIは、メタ情報に含まれていてもよい。したがって、本実施形態によれば、ネットコンテンツの配信を通常通り行い、ネットコンテンツとは異なる情報として緊急イベントに関する情報を送信することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、受信装置2の受信方法取得部は、第1の受信方法又は第2の受信方法のいずれであるかを示す情報を取得する。第1の受信方法において、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得される番組に関する情報(例えばネットコンテンツ)に含まれる。第2の受信方法において、緊急イベント情報EIは、通信ネットワークNWを介して取得される情報であって、番組に関する情報とは異なる情報(例えばメタ情報)に含まれる。したがって、本実施形態によれば、緊急イベント情報EIをネットコンテンツに含むのか、メタ情報に含むのかを選択することができる。よって、本実施形態によれば、受信装置2は、緊急イベント情報EIを好適な態様で受信することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、緊急イベント処理部216は、緊急イベント情報EIを取得した場合、番組のコンテンツの提示を停止し、緊急イベントに関する情報を提示する。すなわち、緊急イベント処理部216は、番組のコンテンツの提示に代えて、緊急イベントに関する情報を提示する。したがって、本実施形態によれば、緊急性の高いイベントを、確実にユーザーUに対して提示することができる。
図64は、コンピューターを用いて実施形態における各装置を実現する場合の内部構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る各装置(受信装置2、情報登録装置5、情報提供システム6、コンテンツ配信装置7及び放送送出装置8のそれぞれ)は、コンピューターを用いて実現され得る。図示するように、そのコンピューターは、中央処理装置901と、RAM902と、入出力ポート903と、入出力デバイス904や905等と、バス906と、を含んで構成される。コンピューター自体は、既存技術を用いて実現可能である。中央処理装置901は、RAM902等から読み込んだプログラムに含まれる命令を実行する。中央処理装置901は、各命令にしたがって、RAM902にデータを書き込んだり、RAM902からデータを読み出したり、算術演算や論理演算を行ったりする。RAM902は、データやプログラムを記憶する。RAM902に含まれる各要素は、アドレスを持ち、アドレスを用いてアクセスされ得るものである。なお、RAMは、「ランダムアクセスメモリー」の略である。入出力ポート903は、中央処理装置901が外部の入出力デバイス等とデータのやり取りを行うためのポートである。入出力デバイス904や905は、入出力デバイスである。入出力デバイス904や905は、入出力ポート903を介して中央処理装置901との間でデータをやりとりする。バス906は、コンピューター内部で使用される共通の通信路である。例えば、中央処理装置901は、バス906を介してRAM902のデータを読んだり書いたりする。また、例えば、中央処理装置901は、バス906を介して入出力ポートにアクセスする。
[実施形態のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、情報提供システム6は、コンテンツ情報登録受付部621を備えることにより、コンテンツリストCLを取得する。コンテンツリストCLは、コンテンツを識別する情報と当該コンテンツの属性に関する情報とを含む複数の情報を互いに分離可能な構成要素として有する。また、コンテンツ情報提供サーバー装置62は、コンテンツ情報データベース622を備えることにより、取得されたコンテンツリストCLを記憶する、また、情報提供システム6は、差分判定部633を備えることにより、コンテンツ情報登録受付部621によりコンテンツリストCLが取得された場合に、取得されたコンテンツリストCLの全部又は一部と、コンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLの全部又は一部とを比較し、差分を有する構成要素の有無を判定する。また、情報提供システム6は、更新通知部634を備えることにより更新通知UNを受信装置2に対して提供する。更新通知UNには、差分を有する構成要素を特定する情報が含まれる。また、情報提供システム6は、コンテンツ情報更新要求取得部624を備えることにより、更新要求を取得する。更新要求とは、情報提供システム6により提供された更新通知UNに基づき出力された要求であって、コンテンツリストCLのうち更新を要求する構成要素を特定する情報を含む要求である。また、情報提供システム6は、コンテンツ情報提供部623を備えることにより、取得された更新要求に基づきコンテンツ情報データベース622に記憶されたコンテンツリストCLのうち特定された構成要素を少なくとも含む情報を提供する。本実施形態によれば、情報提供システム6は、コンテンツリストCLのうち更新があった部分を特定する情報を受信装置2に提供し、受信装置2は、当該部分についての更新を要求する。すなわち、本実施形態によれば、コンテンツリストCLのうち更新があった部分を含む構成要素のみを更新することができる。よって、情報提供システム6によれば、受信装置2に記憶されるコンテンツに関する情報を好適に更新することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、コンテンツリストCLの構成要素は、階層構造を有する。したがって、本実施形態によれば、階層ごとに区別された構成要素のそれぞれを、必要に応じて更新することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、コンテンツリストCLの構成要素には、コンテンツの配信方法に関する情報が少なくとも含まれる。コンテンツの配信方法に関する情報は、例えばassociatedMediaに含まれる。更に、コンテンツの配信方法に関する情報の下位階層としては、物理的なコンテンツの配信方法に関する情報が少なくとも含まれる。物理的なコンテンツの配信方法に関する情報は、例えばpublicationに含まれる。したがって、情報提供システム6によれば、コンテンツリストCLにより特定されるコンテンツを、コンテンツリストCLにより特定された配信方法を用いて取得することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、受信装置2は、ネット情報取得部2111を備えることにより、情報提供システム6から提供された更新通知UNを取得する。更新通知UNには、コンテンツリストCLのうち、特定の構成要素を特定する情報が含まれる。また、受信装置2は、ネット情報要求部2112を備えることにより、取得した更新通知UNに基づき、特定された構成要素を含む情報の提供を要求する。したがって、受信装置2は、コンテンツリストCLの更新があった場合に、更新後のコンテンツリストCLの提供を情報提供システム6に対してすることができる。また、更新通知UNには更新が行われた場所が特定されているため、受信装置2は、更新があった部分についてコンテンツリストCLの提供を要求することができる。よって、受信装置2によれば、コンテンツに関する情報を好適に更新することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、受信装置2は、事前情報設定部215を備えることにより、ユーザーUの操作に基づき事前情報が設定される。また、受信装置2のネット情報要求部2112は、事前情報設定部215により設定された事前情報に基づき、取得した更新通知UNにより特定される構成要素の更新をするか否かの判定を行い、更新をすると判定した場合に、更新通知UNにより特定される構成要素を含む情報の提供を要求する。したがって、受信装置2は、コンテンツリストCLの新規登録又は更新が行われた場合、更新の要否を判定し、判定した結果に基づいて更新を行うことができる。したがって、受信装置2によれば、不要な更新を抑止し、ネット通信量を少なくすることができる。
なお、上述した実施形態におけるシステム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。また、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明は、例えば、コンテンツを配信するためのシステムに利用することができる。但し、本発明の利用範囲はここに例示したものには限られない。
1 システム
2 受信装置
3 サービス情報提供サーバー装置
4 サービス配信サーバー装置
5 放送送出装置
7 コンテンツ提供装置
8 インターネット
201 ユーザー制御入力部
202 放送メディア利用可否情報取得部
203 選局可能チャンネル情報取得部(放送サービス情報取得部)
204 放送受信可否判定部
205 選局可能チャンネル情報記憶部(放送サービス情報記憶部)
206 地域推定部
211 通信可否判定部
212 サービスリスト取得条件決定部(取得条件決定部)
213 サービスリスト所在情報管理部
214 サービスリスト取得部(ネット配信サービス情報取得部)
215 サービスリスト記憶部(ネット配信サービス情報記憶部)
221 情報統合部(統合部)
231 コンテンツ受信部
232 提示部
301 サービスリスト取得部
302 サービスリスト提供部
901 中央処理装置
902 RAM
903 入出力ポート
904,905 入出力デバイス
906 バス
1 システム
2 受信装置
5 情報登録装置
6 情報提供システム
7 コンテンツ配信装置
8 放送送出装置
21 統合機能部
22 既存機能部
211 情報取得部
212 情報統合部
213 提示方法決定部
214 ネットコンテンツ取得部
215 事前情報設定部
2111 ネット情報取得部
2112 ネット情報要求部
2113 放送情報取得部
221 操作取得部
222 コンテンツ提示部
223 放送コンテンツ取得部
51 サービス情報登録部
52 コンテンツ情報登録部
61 サービス情報提供サーバー装置
62 コンテンツ情報提供サーバー装置
63 イベント情報提供サーバー装置
611 サービス情報登録受付部
612 サービス情報データベース
613 サービス情報提供部
614 サービス情報更新要求取得部
621 コンテンツ情報登録受付部
622 コンテンツ情報データベース
623 コンテンツ情報提供部
624 コンテンツ情報更新要求取得部
631 更新情報取得部
632 記憶情報取得部
633 差分判定部
634 更新通知部

Claims (7)

  1. 放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、
    通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、
    前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、
    通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、
    を備える受信装置。
  2. 前記ネット配信サービス情報取得部が前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するための取得条件を決定する取得条件決定部、
    をさらに備え、
    前記ネット配信サービス情報取得部は、前記取得条件決定部が決定した前記取得条件にしたがって前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得する、
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記ネット配信サービスについてのサービス情報の所在情報を管理するサービス情報所在情報管理部、
    をさらに備え、
    前記取得条件決定部は、サービス情報所在情報管理部が管理する前記ネット配信サービスについてのサービス情報の所在情報に基づいて前記ネット配信サービス情報取得部が前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するという条件を決定する、
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記サービス情報所在情報管理部は、元々保持していた前記所在情報に加えて、外部から追加で入力される所在情報である拡張所在情報も、前記所在情報の一部として管理する、
    請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記取得条件決定部は、外部の装置から前記通信ネットワークを介して受信した取得条件を、前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するための前記取得条件として決定する、
    請求項2に記載の受信装置。
  6. 前記放送サービス情報取得部が取得した前記放送サービスについてのサービス情報に基づいて地域情報を推定する地域推定部、
    をさらに備え、
    前記取得条件決定部は、前記地域推定部が推定した結果である前記地域情報に基づいて決定される前記ネット配信サービスについてのサービス情報を取得するという前記取得条件を決定する、
    請求項2に記載の受信装置。
  7. 放送信号が受信可能であるか否かを判定する放送受信可否判定部と、
    通信ネットワークを介した通信が可能であるか否かを判定する通信可否判定部と、
    前記放送受信可否判定部が放送信号は受信可能であると判定した場合に、受信した放送信号から放送サービスについてのサービス情報を取得する放送サービス情報取得部と、
    通信可否判定部が通信は可能であると判定した場合に、ネット配信サービスについてのサービス情報を外部のサーバー装置から前記通信ネットワークを介して取得するネット配信サービス情報取得部と、
    を備える受信装置、としてコンピューターを機能させるためのプログラム。
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