JP2023166907A - データセンタにおける運用計画作成装置及び運用計画作成方法 - Google Patents

データセンタにおける運用計画作成装置及び運用計画作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データセンタ事業者と利用者との間での協調運用計画作成作業の高速化と最適化を図る。【解決手段】データセンタにおける運用計画作成方法であって、運用計画サーバ60は、作成されたワークロード(WL)の運用計画を作成又は変更する際にDC利用者98に与えられた消費パターンへの対応コストを算出し、対応コストを含むコスト等の指標を最大化、あるいは最小化する最適化式を作成する。この際、利用者からの過去の応答履歴にある消費パターンについて、消費パターンを一定のルールで変動させたものを該当する対応コストで利用可能になるように最適化式の解を求めることで、利用者ごとの消費パターンとデータセンタの事業者が保持する機器の運用計画案を作成する。運用計画サーバ60はWL実行管理サーバ70に運用計画案の実行の可否を確認し、実行の指示を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、データセンタ内の交渉を含む運用計画を高速に作成する階層的運用計画最適化技術を用いた運用計画作成装置及び運用計画作成方法に関する。
気候変動への対策として、エネルギーの有効活用と共に再生可能エネルギーの導入が急速に進んでいる。再生エネルギーは気象条件よって出力が変動するため、電力消費に合わせて発電量を調整することが困難な場合がある。そのため、蓄電池の活用や、需要変動等の調整力を活用して、需要と供給を一致させる対応をとることが重要である。送配電事業者、マイクログリッドオペレーターや電力小売が、電力の安定供給やインバランスの回避を目的としてこれらの調整力を求めると共に、需要家や分散エネルギーリソース(Distributed Energy Resources: 以下、「DER」と称する)事業者は、調整力の提供による利益や、脱炭素化のための再生エネルギーの利用を求めており、これらの事業者間での電力融通を行う協調運用が求められている。
電力エネルギーの大きな需要家の一つであるデータセンタ(Data Center: 以下、「DC」と称することもある)は、消費電力が大きく、サーバで実行されるワークロード(Workload: 以下、「WL」または「ジョブ」と称することもある)の実行時刻、実行拠点を変動させる(以下、「WLシフト」と称することもある)による需要変動が可能である点から、協調運用に有望である。一方で、データセンタ(DC)において実行されるワークロードはDC事業者自身のワークロードを実行する他に、DC事業者とは別事業者であるDC利用者のワークロードを実施する。自社利用以外の形態においては、DC利用者のワークロードが多くを占め、DC事業者はそれらを直接制御できない。データセンタの調整力の有効活用のためには、DC事業者、DC利用者間での協調運用が求められる。
コスト面や電力供給の安定性といった観点で、DC事業者、DC利用者間における最適な協調運用計画を作成することで、データセンタの効率的な協調運用が期待できる。ただし、協調運用計画の作成の際に、各事業者の所持する機器情報、その運用情報を公開することはプライバシー上好ましくないため、各DC事業者の機器情報を公開せずに運用計画を最適化することが求められる。特許文献1では、配電系統運用事業者と分散エネルギーリソース(DER)を所持するDER事業者等との間での協調運用計画の作成に関して、全体のエネルギーコストを最小化する問題を、配電系統運用事業者が各事業者の発電量を決定に相当する主問題と、各事業者が所持する機器の制御を決定に相当する従属問題に分解し、発電量、エネルギーコストといった情報をやり取りしながら、交互に解き合うことで繰り返すことで全体最適な運用計画を作成する手法が公開されている。
特開2021-136757号公報
特許文献1では、配電系統運用事業者とDER事業者、DC事業者とDC利用者といった片方の運用計画が他方の運用計画の一部になるような、二階層の関係を持つ事業者間で運用計画の最適化が可能である。ただし、DC事業者は、自身の運用計画の一部であるDC利用者(データセンタ内)と、自身の運用計画が相手の運用計画の一部になるような送配電事業者や電力小売事業者(データセンタ外)といった、三回層の関係を持つ事業者間で協調した運用計画を立てる必要がある。データセンタ外との協調運用計画最適化において、データセンタの運用計画について再計画が繰り返し求められるため、データセンタ外からの再計画要求に対して、データセンタ内の協調運用計画最適化は高速に実施される必要がある。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、データセンタの運用計画制御部と、データセンタの利用者との協調運用計画最適化において、高速に計画、再計画することが可能な運用計画作成装置と、運用計画作成方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明は、ワークロードを実行する複数のサーバ装置と、サーバ装置のそれぞれに設けられたワークロード実行管理サーバと、実行管理サーバに接続される運用計画サーバを有し、ネットワークを介して複数の利用者がサーバ装置を使用するデータセンタに適用される。ワークロード実行管理サーバは、データセンタの利用者のワークロード(WL)実行を管理し、与えられた各タイムブロックでの消費電力(以下、消費パターン)への対応コストを算出するコスト算出部を有する。運用計画サーバは、利用者の消費パターンを記憶し、対応コストを含むコスト等の指標を最大化、あるいは最小化する最適化問題を作成する運用計画最適化問題作成部と、利用者からの応答履歴にある消費パターンについて、その消費パターンを一定のルールで変動させたものを該当する対応コストで利用可能になるようにする最適化式更新部と、更新された最適化式の解を求めることで利用者ごとの消費パターンと事業者が保持する機器の運用計画案を作成する運用計画案算出部を備えるように構成される。これらコスト算出部、協調運用計画最適化問題作成部、最適化式更新部、運用計画案算出部は、ワークロード実行管理サーバ又は運用計画サーバの有するプロセッサがそれらの機能を達成するための特定のコンピュータプログラムを実行することによってソフトウェアにより実現できる。
本発明の別の特徴によれば、運用計画サーバは、利用者の消費パターンに対し、事前に登録された該当する利用者の消費パターンベースラインを比較し、それぞれの消費パターンにおいて、各タイムブロックにおける実行待ちジョブキューの量に対応する消費電力の下限を算出し、利用者から消費パターンと対応コストを受け取る度に、その消費パターンから算出されたジョブキューについて、その実行を早めることで実現可能な消費パターン(以下、早期実行パターン)について、該当する対応コストで利用可能になるようにすべてのユーザーに対する運用計画最適化式を更新する。
本発明のさらに別の特徴によれば、運用計画サーバは、作成されたワークロードの運用計画を作成又は変更する際に、サーバ装置の利用者ごとの消費パターンとその対応コストを算出し、サーバ装置の利用者の消費パターンを考慮した対応コストの指標を最大化、あるいは最小化する最適化式を作成し、利用者からの過去の応答履歴にある消費パターンについて、消費パターンを一定のルールで変動させたものを該当する対応コストで利用可能になるようにする最適化式を更新し、更新された最適化式の解を求めることで、利用者ごとの消費パターンとデータセンタの事業者が保持する機器の運用計画を作成する。
本発明により、運用計画サーバが、ワークロード(WL)実行管理サーバと各データセンタ(DC)利用者の消費パターンについて交渉を行いながら運用計画を作成することで、データセンタ利用者の個別のワークロード情報をデータセンタ事業者に公開することなく、データセンタの消費電力を目標に近づくよう調整した協調運用計画を作成できる。また、この調整を行うために、データセンタ利用者に支払う対応コストを含むデータセンタ事業者が支払う総コストを最小に抑えることが可能になる。さらに、交渉の際に、過去に提案した消費パターンにおいて実行が遅延していたジョブの早期実行を考慮することで、全体の交渉回数を削減し、高速に再計画を行うことができる。
上記した以外の構成及び効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る運用計画作成システムの構成の一例を示す図である。 図1の運用計画サーバ60が備えるハードウェア及び機能の一例を説明する図である。 図2の利用者管理テーブル100の一例を示す図である。 図2の応答結果管理テーブル200の一例を示す図である。 図2の消費パターンベースライン管理テーブル300の一例を示す図である。 図2のWL実行管理サーバ70が備えるハードウェア及び機能の一例を説明する図である。 図6のWL管理テーブル500の一例を示す図である。 図6の応答履歴テーブル600の一例を示す図である。 DC利用者の消費パターンの一例を示す図である。 早期実行による消費パターンの変動とコスト同一視の一例を示す図である。 協調運用計画第1作成処理の一例を説明する図である。 図11の協調運用計画最適化問題作成処理の詳細を説明するフローチャートである。 図11のジョブキュー算出処理の詳細を説明するフローチャートである 図11の最適化式更新(早期実行パターンの同一コスト化)処理の詳細を説明するフローチャートである。 図11の対応コスト算出処理の詳細を説明するフローチャートである。 DC事業者に対する管理画面の一例を示す図である。 DC利用者に対する管理画面の一例を示す図である。 協調運用計画第2作成処理の一例を説明する図である。
図1は、本実施形態に係る運用計画作成システム1の構成の全体構成の一例を示す図である。本発明の運用計画作成システム1は、データセンタ20と、ネットワーク5を介して接続される統合DC管理システム90を含んで構成される。電力小売事業者2よりデータセンタ20に必要な電力が供給される。本実施形態に係る運用計画作成装置は、データセンタ20上に設置される。データセンタ20は、運用計画サーバ60と、DC利用者(A、B、DC事業者)ごとにWL実行管理サーバ70を備える。また、DC事業者、DC利用者ごとにサーバ装置81、ストレージ装置82、及び、NW(ネットワーク)機器83をそれぞれ1つ又は複数準備される。サーバ装置81は、DC利用者のワークロードを実行するための機器であり、WL実行管理サーバ70はサーバ装置81におけるワークロードの実行を管理する機器である。NW機器83は、ネットワークスイッチ等を含む公知の機器である。これらの設備や機器は、サーバ装置81で実行されるワークロード(WL)に比した電力を消費しつつ稼働する。
DC事業者用端末95は、データセンタ20を管理するDC事業者96が利用する情報処理装置である。DC利用者用端末97は、データセンタ20を利用するDC利用者98が利用する情報処理装置である。ここでは、DC利用者98を一人しか図示していないが、実際には多数の利用者が存在し、それぞれが使用する複数のDC利用者用端末97がネットワーク6に接続される。
統合DC管理システム90は、計画閲覧用サーバ91を一つの要素として備える。計画閲覧用サーバ91は、ユーザー(DC利用者等)からのアクセスに対し、運用計画サーバ60、WL実行管理サーバ70の必要な情報をネットワーク5、6を介して取得し、DC利用者端末98にて計画閲覧用の画面を提示する。利用者端末98は、計画閲覧用の画面から、ユーザーからの入力指示を受けて、前記統合DC管理システム90やデータセンタ20側に伝達することができる。統合DC管理システム90は、例えば、SaaS(Software as a Service)として、DC事業者96とDC利用者98に提供される。すなわち、統合DC管理システム90は、DC事業者用端末95及びDC利用者端末97から、ネットワーク6経由でアクセスされる。
電力小売事業者2からの電力は、第2のデータセンタ(DC2)21、DER事業者40、一般需要家50に供給される。第2のデータセンタ21は、第1のデータセンタ(DC1)と同様の構成で実現できる。尚、図1では、電力小売事業者2からの電力供給を受けるデータセンタとして、20と21の2つだけを図示しているが、実際には多数のデータセンタが存在する。需給調整サーバ10は電力小売事業者2内に設置されるコンピュータであり、需要予測に基づき電力の運用計画を作成し、需要の調整が必要になった際には、データセンタ20、21、DER事業者40、一般需要家50に運用計画の再計画を依頼することにより、電力融通を行う。
運用計画サーバ60は、データセンタ20内での各サーバの運用計画を立案する。即ち、運用計画サーバ60は、計画対象の時間帯をいくつかのタイムブロックに分割し、各タイムブロックでの、DC事業者96の所有機器の制御パラメタと、各DC利用者98による消費電力を決定する。本実施形態では、タイムブロックの長さとして、30分単位の運用計画作成を行う。尚、タイムブロックは30分単位でなく、それよりも長い単位又は短い単位であっても良く、例えば1時間単位であっても良い。
WL実行管理サーバ70は、運用計画サーバ60によって決定される各タイムブロックでの消費電力(以下、消費パターン)を実現するためのワークロード実行計画を作成し、その消費パターンを実現するのに必要なコスト(以下、対応コスト)を算出する。運用計画サーバ60とWL実行管理サーバ70は、消費パターンと対応コストのやり取りを行い、DC事業者が定める指標(例として、総コスト)を最大化あるいは最小化する運用計画を作成する。
図2は、運用計画サーバ60が備えるハードウェア及び機能の一例を説明する図である。運用計画サーバ60は、処理装置61と、メモリ62と、記憶装置63と、通信装置64を含んで構成される。処理装置61には、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のプロセッサが含まれ、記憶装置63に格納された種々のプログラムを実行することにより、本実施例による運用計画作成方法を実施する。メモリ62は、主記憶装置と呼ばれるもので、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。記憶装置63は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの補助的な記憶装置である。通信装置64は、NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール、USB(Universal Serial Interface)モジュール、又は、シリアル通信モジュール等の公知のネットワーク用インターフェースを用いて構成される。
運用計画サーバ60の記憶装置63には、協調運用計画最適化問題作成プログラム65、ジョブキュー算出プログラム66、運用計画案算出プログラム67、最適化式更新プログラム68の各プログラムが格納される。記憶装置63にはここで示したプログラム以外にも、他のプログラムも格納される。記憶装置63には、DC利用者管理テーブル100、応答結果管理テーブル200、消費パターンベースライン管理テーブル300が格納され、処理装置61によって実行される各プログラム(65~68)により参照され、更新される。
協調運用計画最適化問題作成プログラム65は、DC事業者96が所持する各機器の制御と各DC利用者98の消費パターンを変数として用いて、各DC利用者98の消費パターンの対応コストを含むコスト等の指標を最大化、あるいは最小化する最適化問題を作成する。協調運用計画最適化問題作成プログラム65を実行させることで達成される機能が、本発明の「協調運用計画最適化問題作成部」に対応する。
ジョブキュー算出プログラム66は、DC利用者98の消費パターンに対し、消費パターンベースライン管理テーブル300に登録された該当するデータセンタの利用者の消費パターンを比較し、それぞれの消費パターンにおいて、各タイムブロックにおける実行待ちジョブキューの量に対応する消費電力の下限を算出する。ジョブキュー算出プログラム66を実行させることで達成される機能が、本発明の「ジョブキュー算出部」に対応する。
最適化式更新プログラム68は、DC利用者98から消費パターンと対応コストを受け取る度に、ジョブキュー算出プログラム66で算出されたジョブキューについて、その実行を早めることで実現可能な消費パターン(以下、早期実行パターン)について、該当する対応コストで利用可能になるよう運用計画最適化式を更新する。最適化式更新プログラム68を実行させることで達成される機能が、本発明の「最適化式更新部」に対応する。
運用計画案算出プログラム67は、協調運用計画最適化問題作成プログラム65で作成され、最適化式更新プログラム68で更新される最適化問題を解き、その最適解として得られる、DC事業者96の機器の制御計画とDC利用者98ごとの消費パターンを出力する。運用計画案算出プログラム67を実行させることで達成される機能が、本発明の「運用計画案算出部」に対応する。なお、図2で示す運用計画サーバ60は、マウスやキーボード等で構成される入力装置と、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等で構成される出力装置を備えていても良い。
次に、運用計画サーバ60が記憶する各情報の詳細を説明する。
(利用者一覧テーブル)
図3は、利用者一覧テーブル100の一例を示す図であり、各DC利用者98のID情報と運用計画最適化に応答可能か否かが格納される。利用者一覧テーブル100は、DC利用者98の名前(利用者名101)と、利用者の識別情報(利用者ID102)と、利用者名101及び利用者ID102で特定されるDC利用者98が、協調運用計画作成時に応答することが可能か不可かを示す情報103によって、1つのレコードが構成される。図3の例では、利用者ID102が1である利用者Aが、協調運用計画作成時に応答可能であることが格納され、利用者ID102が2である利用者Bが、協調運用計画作成時に応答不可能であることが格納されている。
(応答結果管理テーブル)
応答結果管理テーブル200は、WL実行管理サーバからの各応答と算出したジョブキューを記憶したテーブルである。図4は、応答結果管理テーブル200の一例を示す図である。応答結果管理テーブル200は、DC利用者98の識別情報が設定される利用者ID201(図3の利用者一覧テーブル100の利用者ID102に対応)で示すDC利用者98ごとに、応答に対して一意の識別情報をそれぞれ設定する。例えば、利用者ID201が“1”のDC利用者98から、2つの応答を得る場合は、応答ID202として、“1”、“2”が付与される。対応コスト203は、利用者ID201に対する応答ID202の応答に要する費用を格納したものである。ここでは、1回の費用が、500円、1000円であることが格納される。反映済フラグ204は、応答の情報が最適化式へ反映されたか否かの結果を格納する。
反映済204の欄以降は、応答における消費パターンから算出される消費電力210と、ジョブキュー算出プログラム66で算出されたジョブキューの実行にて算出される消費電力220が格納される。ここでは、カラム210、220が時間帯に分けられて複数設けられる。例えば先頭の列、即ち利用者ID“1”、応答ID“1”では、0:00~0:30での消費パターンの処理実行に要する消費電力210が2kWh、同時間内におけるジョブキューの処理実行に要する消費電力220が2kWhであることを示し、0:30~1:30での消費パターンの処理実行に要する消費電力210が3kWh、同時間内におけるジョブキューの処理実行に要する消費電力220が3kWhであることを示している。
同様にして、同じ利用者ID201の別の応答ID202に関する消費電力220、230も格納される。さらに、別の利用者ID201のすべての応答ID202に関する消費電力220、230もそれぞれ格納される。利用者ID201が“1”、応答ID202が“2”の列では、消費電力210、220が算出されているが、それらは反映済フラグ204がFalseであるため、反映されていないことを示している。このように応答結果管理テーブル200は各項目を有する1以上のレコードで構成される。
(消費パターンベースライン管理テーブル)
消費パターンベースライン管理テーブル300は、各DC利用者98のID情報と運用計画最適化に応答可能か否かを記憶したテーブルである。図5は、消費パターンベースライン管理テーブルの一例を示す図である。消費パターンベースライン管理テーブル300は、DC利用者98の識別情報が設定される利用者ID301(利用者一覧テーブル100の利用者ID102に対応)、そのDC利用者98が自身の都合のみを考慮したワークロード実行計画における消費パターン310の各項目を有する1以上のレコードで構成される。消費パターンベースライン管理テーブル300では、利用者ID“1”のDC利用者98は、いつもの消費パターンによると0:00~0:30の消費電力が2kWh、0:30~1:00の消費電力が3kWh、1:00~1:30の消費電力が2kWh、1:30~2:00の消費電力が3kWhであることを示している。尚、消費パターン310でのワークロード実行計画においては、ワークロードの実行が可能になると直ちに実行しても良いし、ジョブキューに入れてワークロードの実行を遅らせても良い。
図6は、WL実行管理サーバ70が備えるハードウェア及び機能の一例を説明する図である。WL実行管理サーバ70は、CPU、DSP、GPU、FPG等の処理装置71(プロセッサ)と、ROM、RAM等のメモリ(主記憶装置)72と、HDD、SSDなどの記憶装置73と、NIC、無線通信モジュール、USBモジュール、又はシリアル通信モジュール等で構成される通信装置74とを備える。処理装置71は、記憶装置73に格納された種々のプログラムを実行することにより、ワークロードの実行管理を行う。ここでは図示していないが、WL実行管理サーバ70には、マウスやキーボード等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置を備えても良い。記憶装置73には、対応コスト算出プログラム75、WL制御計画実行プログラム76を含む複数の図示しないプログラムが格納される。また、様々なプログラムの実行時に参照、変更されるWL管理テーブル500、応答履歴テーブル600を含む各情報を管理している。
対応コスト算出プログラム75は、消費パターンを入力として受け取り、ワークロード実行計画を作成し、その消費パターンを実現するためにDC利用者98にワークロード計画、ジョブ実行計画の変更を要求するために支払うコストを算出する。対応コスト算出プログラム75を実行させることで達成される機能が、本発明の「コスト算出部」に対応する。WL制御計画実行プログラム76は、ワークロード実行計画に基づいて、ワークロードの実行をリアルタイムに制御する。WL制御計画実行プログラム76を実行させることで達成される機能が、本発明の「WL制御計画実行部」に対応する。
次に、WL実行管理サーバ70が記憶する各情報の詳細を説明する。
(WL管理テーブル)
WL管理テーブル500は、各ワークロードの情報を記憶したテーブルである。図7は、WL管理テーブルの一例を示す図である。WL管理テーブル700は、ワークロードの識別情報が設定されるワークロードID501、そのワークロードが実行されることによって消費されることが予想される電力の消費電力(見積)502、そのワークロードの実行を遅延させる期限を示す実行期限503、実行を遅らせることによるDC利用者98が被る損失に応じてDC事業者96に請求する実行遅延コスト504が格納される。図7で示すようにWL管理テーブル700には、ワークロードID501で識別される1以上のレコードで構成される。
実行遅延コスト504は、一例として、ワークロードを即時実行しない場合の遅延コスト、実行期限から遅れる際の遅延コストで表される。この遅延コストは、協調運用計画最適化問題を解くための数式にて用いられる値であって、その単位は、円(¥)である。尚、単位は円だけに限られずに、その他の形式であっても、実行時刻に対し実行遅延コストが定義される単調増加な関数で表せるものであれば良い。WL管理テーブル700の各列に記録されるレコードは、定期実行されるワークロードや事前登録されたワークロードといった、事前に情報が得られているものの他に、ウェブサイトのアクセス等に起因するワークロードといった、事前に正確なワークロード情報が得られないものについての予測に基づいて生成されたものが含まれる。
(応答履歴テーブル)
応答履歴管理テーブル600は、WL(ワークロード)実行管理サーバ70が運用計画サーバ60に送信した応答とその応答におけるワークロードの実行計画を記憶したテーブルである。図8は、応答履歴管理テーブル600の一例を示す図である。実行管理サーバ70が運用計画サーバ60に応答を送信すると、その応答に対して一意の識別情報、即ち、応答ID601が設定される。応答履歴管理テーブル600には、応答ID601で識別される1以上のレコードで構成され、それぞれのレコードに、応答における対応コスト602、応答における消費電力610、消費電力を実現する際に各タイムブロックで実行するワークロードIDを示す実行WL620の各項目を有する。例えば、応答ID301が“1”のレコードでは、実行管理サーバ70が運用計画サーバ60に対して、運用計画を実行WL620(0:00~0:30までは実行ワークロードが“1、3”、0:00~0:30までは実行ワークロードが“2、4、6、7、9”)のように変更した際の消費電力610が、それぞれ1Kwh、5Kwhとなることが示され、その実行計画の変更のためにDC利用者98に支払われるコスト602が400円であることが記録される。同様にして複数の応答の履歴が応答履歴テーブル600に格納される。尚、応答ID601のコストが“Inf¥”と表示されているのは、コストが無限大で実行不可能という意味であり、実行ワークロードが“N/A(Not Applicable)”と格納され、消費電力610にはそれぞれ0kWhと格納される。
以上に説明した運用計画サーバ60、WL実行管理サーバ70の機能は、処理装置61、71が、補助記憶装置63、73に格納されているプログラムを読み出して処理装置61、71が実行することにより実現される。また上記のプログラムは、例えば、可搬型の記録媒体に記録して配布することができるし、ネットワークを介してプログラム配布サーバからダウンロードさせることもできる。なお、各サーバ60、70は、その全部または一部が、例えば、クラウドシステムによって提供される仮想サーバのように、仮想化技術やプロセス空間分離技術等を用いて提供される仮想的な情報処理資源を用いて実現されるものであっても良い。また、各情報処理装置によって提供される機能の全部または一部は、例えば、クラウドシステムがAPI(Application Programming Interface)等を介して提供するサービスによって実現しても良い。
次に、図9の消費パターン700を用いて、DC利用者98の消費パターンの一例を説明する。消費パターン700は、DC利用者98の識別情報が設定される利用者ID701(利用者一覧テーブル100の利用者ID102に対応)、運用計画の対象期間のタイムブロックごとのDC利用者98の消費電力量を時間毎に格納したものである。ここでは時間毎の消費電力710、711、712、713・・・で構成される。図7では、0:00~2:00までの消費電力だけが示されているが、それ以上の時間帯、好ましくは、24時間分の消費パターンが格納される。運用計画作成時には、この消費パターン700を実行ワークロード案として運用計画サーバ60からWL実行管理サーバ70に送信され、WL実行管理サーバ70は、その消費パターンの実現のために要する対応コストを返信する。運用計画作成が完了し、各DC利用者98の消費パターンが確定すると、DC利用者98は、DC事業者96から前記対応コストを受け取る代わりに、その消費パターンを実現するべく、計画されたワークロードの実行に責任を負うことになる。
次に、ワークロードの早期実行と対応コストの同一視について説明する。消費パターンAが、消費パターンBの早期実行パターンにあたるとは、消費パターンBでのワークロード実行計画に対し、消費パターンAを実現し、なおかつ全ワークロードについて、消費パターンBのワークロード実行計画での実行時刻よりも早く実行するワークロード実行計画が存在することを意味する。その判定は、消費パターンAと消費パターンBと消費パターンBにおけるジョブキューを用いて判定される。以下、判定の条件を示す。
(1)消費パターンのうち、ジョブキューの減少量に相当する(ジョブキューから取り出して実行した分の)消費電力をバッチジョブ分、その他をインタラクティブジョブ分とする。全タイムブロックについて、消費パターンAの消費電力が、消費パターンBのインタラクティブジョブ分の消費電力を上回っているか判定する。これにより、消費パターンAにおいて、インタラクティブジョブについては同様の時刻に実行できることが確認できる。
(2)各時刻tについて、「消費パターンAにおける開始時刻から時刻tまでの消費電力の総和」が、「消費パターンBにおける開始時刻から時刻tまでの消費電力の総和」よりも大きく、「消費パターンBにおける開始時刻から時刻tまでの消費電力とジョブキューの和の総和」よりも小さいことを確認する。これにより、各時刻までに実行できるワークロードの総量が消費パターンBに比べ消費パターンAの方が大きいこと、消費パターンAがワークロードの実行時刻を変更することで実現可能であることが確認できる。
以上の条件(1)、(2)を合わせることで、消費パターンBのワークロード実行計画を用いて、インタラクティブジョブの実行はそのまま、バッチジョブの実行時刻を早めることで消費パターンAが実現可能であることが確認できる。
図10は、早期実行による消費パターン変動とコスト同一視の一例を示す図である。この例を用いて早期実行にあたるかの判定と、コスト同一視を説明する。(a)~(e)に示す枠内の消費パターンと、ジョブキーの横軸は、時間枠であり、例えば、t=1~6が、継続する時間の30分の区間を示す。例えば、時間t=1は、0:00~0:30であり、時間t=2は0:30~1:00、時間t=3は1:00~1:30であり、同様に時間t=6は2:30~3:00に相当する。現在、図1に示したWL実行管理サーバ70は、運用計画サーバ60(参照)から、応答1(1201)の消費パターンとジョブキュー、応答2(1202)の消費パターンとジョブキューが得られているとする。
消費パターン1(1203)は、応答1(1201)のうち時間t=6で実行されるバッチジョブと、最後まで実行されていないバッチジョブを時間t=5に実行するパターンであり、これは、条件(1)、(2)を満たしている。従って点線1211で示したように消費パターン1(1203)は、応答1(1201)の早期実行パターンに該当する。
一方、応答2(1202)と消費パターン1(1203)を比較すると、条件(2)を満たさないため、消費パターン1(1203)は応答2(1202)の早期実行パターンに当たらない。実際、時間t=4で実行されるバッチジョブの実行を遅らせなければ、消費パターン1は実現できない。ここで、消費パターン1(1203)は条件を満たす中で最も安価な応答1の早期実行パターンとみなし、その対応のためにワークロード事業者96側がワークロード使用者98に対して支払う費用と、それに対応する消費電力の加算分の合計が5000円で実行可能とみなされる。
消費パターン2(1204)は、応答1(1201)、応答2(1202)について、双方とも条件(1)、(2)を満たしている。ここで、消費パターン2は、矢印1212、1213に示すように、条件を満たす中で最も安価な応答2(1202)の早期実行パターンとみなし、そのコスト1000円で実行可能とみなされる。
消費パターン3(1205)は、応答1(1201)、応答2(1202)について、条件(1)を満たしていない。実際、時間t=5の消費電力が、応答1(1201)、応答2(1202)の時間t=5のインタラクティブジョブ分の消費電力を共に下回っており、インタラクティブジョブが実行できていない。従って、消費パターン3(1205)は、応答1(1201)、応答2(1202)の早期実行パターンに該当しないことになる。尚、ベースラインは一意に定まるものではなくて、応答1、応答2、応答3…とそれぞれについてチェックするものである。消費パターン3は条件を満たすものが存在しないため、どの応答とも同一視されず、あらかじめ定義された新規探索コスト(costsearch)や、推定されたコスト等で実行可能とみなされる。
次に、協調運用計画作成時の需給調整サーバ10、運用計画サーバ60、WL実行管理サーバ70が実行する処理について説明する。
<協調運用計画第1作成処理>
図11は、協調運用計画第1作成処理の一例を説明する図である。この処理は、例えば、時間間隔(例えば、毎日午前0時)又は、関連する事業者が要求した場合に開始される。この処理では、データセンタ20の需給調整サーバ10からの要求によって、データセンタ20側で協調運用計画が再計画される。需給調整サーバ10からの再計画要求を受けたデータセンタ20側では、複数のWL実行管理サーバ70と運用計画サーバ60のやり取りを介して協調運用計画の再作成が行われる。
まず、運用計画サーバ60は、各事業者のWL実行管理サーバ70にベースラインとなる消費パターンの作成要求を送信する(s1)。WL実行管理サーバ70は、この作成要求を受信すると、運用計画サーバ60に、自身の都合のみを考慮してワークロードを実行する際の電力の消費量を求め、図9に示した消費パターン700を送信する(s2)。運用計画サーバ60は、受信した消費パターン700(図9参照)を消費パターンベースライン管理テーブル300(図2参照)に登録する。
次に、運用計画サーバ60は、需給調整計画サーバ10からの再計画要求を受信する(s3)と、WL実行管理サーバ70と協調して一連の運用計画作成処理を開始する。ここで、再計画要求の一例としては、デマンドレスポンス要求や、電力価格の変動があげられる。
運用計画サーバ60は、協調運用計画最適化問題作成処理s11を実行する。ここでは、データセンタ20が所持する各機器(図1の81、82、83等)の制御と、DC利用者98ごとの消費パターン700(図9参照)と、その消費パターン700が応答履歴管理テーブルの各応答についてその早期実行パターンにあたるかを変数として示したものを情報として含む。運用計画サーバ60は、これらの情報を用いて各DC利用者98の消費パターンの対応コストを含むコスト等の指標を最大化、あるいは最小化する最適化問題を作成する協調運用計画最適化問題作成処理s11を実行する。
運用計画サーバ60は、s11にて作成された最適化問題を解き、その最適解として、運用計画案作成処理s12を実行する。運用計画案作成処理s12では、DC事業者96の使用機器の制御計画案と各DC利用者98の消費パターン案を考慮して、過去のどの応答の早期実行パターンにあたるか、もしくは過去のいずれの応答の早期実行パターンにもあたらないかを出力する。早期実行パターンの判定は、最適化式更新処理s15で導入されるバイナリ変数を参照することで容易に実施できる。
運用計画サーバ60は、運用計画案作成処理s12の出力に基づき、DC利用者98の計画が過去の応答のいずれかの早期実行パターンとみなせるかを、全利用者に対して順次判定する(s13)。少なくとも一つの利用者が過去のいずれの応答の早期実行パターンにもあたらない場合は(s13でNOの場合)、運用計画サーバ60は運用計画案作成処理s12の出力の一つである各DC利用者98の消費パターン700を対応するDC利用者98のWL実行管理サーバ70に送信する(s4)。この際、送信する消費パターンが過去の応答のいずれかの早期実行パターンにあたっているDC利用者98については、応答結果管理テーブル200から対応する応答IDを合わせて送信する。その後、s21からの一連の処理(対応コスト算出)が実行される。一方、全利用者が過去の応答のいずれかの早期実行パターンとみなせる場合は(s13がすべてYES)、運用計画サーバ60は、s6からの一連の処理を実行する。
運用計画サーバ60から消費パターン700を受信したWL実行管理サーバ70は、対応コスト算出処理s21を実行する。対応コスト算出処理s21では、運用計画サーバ60から受信した消費パターン700(応答ID含む)を入力として、ワークロード実行計画を作成し、その消費パターンを実現するためにDC利用者98に要求する対応コストを算出する。また、WL実行管理サーバ70は、受信した消費パターン700とs21で算出した対応コストに一意の識別情報を付与して、運用計画サーバ60に応答を送信する。運用計画サーバ60は、受信した内容を、応答履歴テーブル600に追加する(s5)。
運用計画サーバ60は、受信したDC利用者98の消費パターンに対してジョブキュー算出処理s14を実行する。ジョブキュー算出処理s14では、消費パターンベースライン管理テーブル300(図2参照)に登録された該当する利用者の消費パターンを比較し、それぞれの消費パターンにおいて、各タイムブロックにおける実行待ちワークロードの量に対応する消費電力の下限を算出する。次に、運用計画サーバ60は、最適化式更新処理s15を実行する。最適化式更新処理s15では、応答結果管理テーブル200(図2参照)に登録された新規レコードごとに、その実行を早めることで実現可能な消費パターン(以下、早期実行パターン)について、該当する対応コストで利用可能になるよう運用計画最適化式を更新する。
次に、運用計画サーバ60は、終了条件を満たした運用計画を電力小売事業者2の需給調整サーバ10に送信する(s6)。運用計画サーバ60は、各DC利用者98のWL実行管理サーバ70に、終了条件を満たした運用計画における確定消費パターンとして送信する(s7)。WL実行管理サーバ70は、受信した確定消費パターンに基づき、その消費パターンを満たすようにワークロードの実行を制御する(s22)。
需給調整サーバ10は、受信した計画について、需給調整の目的を満たしていれば(s9でYESの場合)、処理を終了し、そうでなければ(s9でNOの場合)、需給調整の目的を達成すべく、再度、再計画要求を送信するため、s3に戻り、s3以降の処理を実行させる。
次に、図11のうち、s11、s14、s15、s21の各処理の詳細を説明する。
<協調運用計画最適化問題作成処理>
図12は、図11で示した協調運用計画最適化問題処理s11の詳細手順を説明するフローチャートである。まず、協調運用計画最適化問題プログラム65(図2参照)は、以下のs201、s202の処理を全DC利用者98に対してS201とS202のステップを繰り返し実行する。
最初に、DC利用者98の消費パターンを扱うため、各タイムブロックの消費電力を表す変数を導入する(s201)。導入された変数に対し、上限、下限の制約を追加する (s202)。これらの制約はDC利用者98が利用する機器の最大出力等から設定しても良いし、DC利用者98から情報が提供される場合はそれを利用しても良い。次に、DC事業者96がDC利用者98でもある場合には、DC事業者96自身で実行するワークロードがあれば、その情報を反映する(s204)。処理装置61はs204において、DC事業者96のWL実行管理サーバ70のWL管理テーブル500から、ワークロードの実行時刻を変数として追加し、その実行時刻に対応するWL実行遅延コストを目的に追加する。
次に、処理装置61はDC事業者96の制御可能な全機器について、その機器が可能な行動とそのコストを反映する(s205)。ここで追加される変数として、その機器が各タイムブロックで消費する電力の他に、機器の電源ON/OFFといった制御のためのパラメタも含まれうる。ここでの処理は、データセンタの所持する機器から事前に変数、制約等を作成しておき、反映させることができる。次に、処理装置61は需給調整サーバから受信した、電力価格、DR要求等の情報を反映し、データセンタ20全体の消費パターンについて、制約を追加し、電力コストを目的に追加する(s206)。
次に、応答結果管理テーブルの各レコードについて、反映済を“False”に変更する(s207)。最後に、最適化式更新(早期実行パターンの同一コスト化)処理(s15)を実行することで協調運用計画の最適化問題作成処理を終了する。最適化式更新処理s15は、図11で示したs11及び、図14で後述するs15と同一である。なお、ここで説明した協調運用計画最適化問題作成方法の手順は一例であり、協調運用計画最適化問題作成プログラム65は、例えば、再生エネルギー利用率といった指標を最大化にするような処理を行うように作成されても良い。
<ジョブキュー算出処理>
図13は、図11で示したジョブキュー算出処理s14の詳細手順を説明するフローチャートである。図13の処理は、運用計画サーバ60の処理装置60が、図2で示したジョブキュー算出プログラム66を実行することで行う。まず、ジョブキュー算出プログラム66は、新たに受信した応答のうち未処理のものを一つ選択する(s301)。次に、影響度算出プログラム66は、s301で選択した応答について、消費パターンベースライン管理テーブル300からその応答に対応するDC利用者98の消費パターンベースラインを取り出し、その差分(Xdiff,t)を求める(s302)。
次に、ジョブキュー算出プログラム66は、消費パターンベースラインでのキューの下限(Qbt)と新たに受信した応答でのキューの下限(Qst)を、以下のs304処理を時刻0から繰り返すことで算出する(s303)。
c = min(Qbt + Xdiff,t、Qst)とし、
bt+1=Qbt + Xdiff,t + c、Qst+1 = Qst + c
と代入する(s304)。この処理は、消費パターンの変動がワークロードの実行を遅延させジョブキューに入れる、あるいはジョブキューからワークロードを取り出し早期実行する、という二つの操作のいずれかに起因すると仮定し、その二つの操作がベースライン側で行われたか、新たに受信した応答側で行われたかの計4パターンについて、新たに受信した応答でのジョブキューの量が最も少なくなるパターンを選択することに相当する。
次に、新たに受信した応答の利用者ID、応答ID、コスト、消費パターンと算出したジョブキューを、反映カラムをFalseとして、応答結果管理テーブルに追加する(s305)。次に、ジョブキュー算出プログラム66は、s301~s305の処理を全ての応答について実行したか否かを確認する(s306)。s301~s305の処理を全ての応答について実行した場合は(s306でYesの場合)、処理装置61(図2参照)は、ジョブキュー算出処理s14を終了する。s301~s305の処理を実行してない応答がある場合は(s307:No)、ジョブキュー算出プログラム66は、その応答を選択すべくs301の処理に戻り、S301~S306の処理を繰り返す。
<最適化式更新処理>
図14は、図11で示した最適化式更新処理s15の詳細手順を説明するフローチャートである。まず、図2で示した最適化式更新プログラム68は、応答結果管理テーブル200から、反映済カラムが“False”になっているレコードを一つ選択する(s401)。次に、最適化式更新プログラム68は、s401で選択したレコードについて、その最適化式中の該レコードの利用者ID301(図5参照)の消費パターンが該レコードの消費パターンの早期実行パターンにあたるかを判定するバイナリ変数flgi,jを導入する(s402)。
次に、該レコードの消費パターンとジョブキューから、flgi,j=1であれば、最適化式中の該レコードの利用者IDの消費パターンが該レコードの消費パターンの早期実行パターンである、という関係が成り立つように制約を追加する(s403)。一例としては、以下の処理を実行する。
(1)該レコードの消費パターンのうち、ジョブキューの量が減少量に相当する(ジョブキューから取り出して実行した分の)消費電力をバッチジョブ分、その他をインタラクティブジョブ分とする。各時刻の「最適化式中の消費パターン」が「インタラクティブ分*flgi,j」よりも大きいという制約を追加する。ここで“*”は、乗算を示す記号である。
(2)全時刻について、「その時刻までの最適化式中の消費パターンの総和」が「その時刻までの該レコードの消費パターンの総和*flgi,j」よりも大きいという制約を追加する。
以上を実行することで、図10の合致判定が可能になる。
次に、flgi,j=1であれば対応するコストを払うことでその消費パターンが利用できるように目的に追加する(s404)。一例としては、以下の処理を実行する。
(a)該レコードのコストをcostとして目的に「cost*flgi,j」を追加する。
(b)該レコードの利用者IDについて、どの応答の消費パターンの早期実行パターンにも当たらないことを表すバイナリ変数flgが導入されていなければ、flgを導入し、新規探索のためのコストをcostsearchとし、目的に「costsearch*flg」を追加する。
(c)該レコードの利用者IDについて、関連するフラグがちょうど一つだけ立つように、「関連するフラグの総和」=1という制約を追加する。
以上を実行することで図10の各消費パターンのコストが求められる。
次に、応答結果管理テーブル200の該レコードの反映済カラム204をTrueに変更する(s405)。次に、最適化式更新プログラム68は、応答結果管理テーブル200の全レコードが反映済みであるか確認する。全レコードが反映済みである場合は(s406でYesの場合)、最適化式更新処理s15は終了する。反映済みでないレコードがある場合は(s406でNoの場合)、最適化式更新プログラム68は、そのレコードを選択すべくs401~s405の処理を繰り返す。尚、ここで説明した最適化式更新方法は一例であり、最適化式更新処理プログラム68は、同様の効果を生むような、制約と目的を追加するものであっても良い。また、ここで説明した新規探索コストは一例であり、例のようにあらかじめ定義した定数を利用するものや、応答回数に応じて変動させるもの、応答結果管理テーブル200のレコードに応じて対応コストを推定するものであっても良い。
<対応コスト算出処理>
図15は、対応コスト算出処理s21の処理の詳細を説明するフローチャートである。まず、対応コスト算出プログラム75は、受信した消費パターンについて、過去の応答の早期実行パターンであるかの情報が提供されているかを判定する(s501)。消費パターンがその早期実行パターンになる応答IDが提供されている場合は(s501でYesの場合)、簡易的にコストを算出するため、s511以降の処理を実行する。応答IDが提供されていない場合は(s501でNoの場合)、消費パターンに合わせたワークロード実行計画を作成するため、s551以降の処理を実行する。
次にs511~s513の一連の処理を説明する。図6で示した対応コスト算出プログラム75は、応答IDが提供されている場合、応答履歴テーブル600(図8参照)から該当する応答ID601のレコードを取り出し、その消費パターンを比較することで、消費電力の(移動元時刻、移動先時刻)を算出する(s511)。次に、移動元時刻のうち、移動先時刻における実行によるコストダウンが最も大きいバッチジョブを求め、それを移動させる(s512)。最後に、s512によるバッチジョブの移動によるコスト変化の総和と応答履歴テーブル600の該当レコードのコスト600の値から対応コストを算出して処理を終了する(s513)。
続いて、s551~s553の一連の処理を説明する。対応コスト算出プログラム75は、応答IDが提供されていない場合、ワークロード実行計画最適化を実施する。図7で示したWL管理テーブル500から、各ワークロードの実行時刻を変数として追加し、その実行時刻503に対応する実行遅延コスト504から電力コストを目的に追加する(s551)。次に対応コスト算出プログラム75は、消費パターン案を満たすように各タイムブロックの実行WLの消費電力の総和に制約を追加する(s552)。最後に、対応コスト算出プログラム75は、作成した最適化問題を解き、最適値として対応コストを、最適解として各タイムブロックの実行WLを取得する(s553)。この際、実行可能な解が見つからない場合は、対応不可であることを意図して、対応コスト“inf”を取得する。なお、ここで説明した対応コスト算出方法は一例であり、対応コスト算出プログラム75は、対応コストとワークロード実行計画が得られるものであればよく、例えば、再生エネルギー利用率といった指標を考慮して対応コストを算出しても良いし、最適化によらない手法であっても良い。
(DC事業者への管理画面)
図16は、DC事業者用端末95(図1参照)に表示されるDC事業者96向けの管理画面の一例を示す図である。DC事業者管理画面1000は、作成されたワークロード実行計画についての各DC利用者98の消費パターン表示欄1020と、計画実行にかかるコスト表示欄1030とを備える。消費パターン表示欄1020には、現在の運用計画におけるDC事業者96と各DC利用者98の消費パターン1021~1023が表示される。横軸は時間であり、縦軸はコスト(単位¥)である。コスト表示欄1030では、各DC利用者への対応コストの総和とDC事業者の制御コストと電力コストを合計した総和1031と、各DC利用者98ごとの対応コストと、消費パターンベースラインからの変動量1032が表示される。
(DC利用者への管理画面)
図17は、DC利用者用端末97(図1参照)に表示されるDC利用者98向けの管理画面の一例を示す図である。DC利用者管理画面1100は、作成された計画についてのWL(ワークロード)実行計画表示欄1120と、計画作成時の応答履歴表示欄1130とを備える。WL実行計画表示欄1120には、現在のワークロード実行計画における各タイムブロックでのインタラクティブジョブ実行量1121とバッチジョブ実行量1122が表示される。縦軸は実行されるジョブの量であり、横軸は運用計画作成を行う時間帯、ここでは12:00~15:00までの時間を30分ごとに区切った6つのブロックである。図17では、インタラクティブジョブを白抜きの棒グラフで示し、バッチジョブを、インタラクティブジョブの上側にて黒塗り棒グラフで示している。縦軸はジョブを実行するのに要する電力(kWh)である。ここでは、時間12:30~14:30までの間にバッチジョブが実行され、特に、13:00~14:00に実行予定のバッチジョブの量が多いことを読み取ることができる。
応答履歴表示欄1130では、現在のワークロード実行計画に対して、DC事業者から受け取った対応コスト1131と、協調運用計画作成時に提示された消費パターンとそれに対して算出した対応コストの一覧1132が表示される。ここでは、最適な協調運用計画作成の際に、番号1~3の消費パターンを受け取ったことが表示され、一番下端に示す3番目のレコード1134に示す消費パターンが採用されたことを示している。そして、レコード1134に示す対応コスト5000¥が、説明欄1131にて表示されている。
<再生可能エネルギー調達計画第2作成処理>
図18は、協調運用計画第2作成処理の一例を説明する図である。この処理は、例えば、時間間隔(例えば、毎日午前0時)又は、関連する事業者が要求した場合に開始される。
まず、運用計画サーバ60は、各事業者のWL実行管理サーバ70にベースラインとなる消費パターンの作成要求を送信する(s1)。WL実行管理サーバ70は、この作成要求を受信すると、運用計画サーバ60に、自身の都合のみを考慮してワークロードを実行する際の消費パターン700を送信する(s2)。運用計画サーバ60は受信した消費パターンを、図5にて示した消費パターンベースライン管理テーブル300に登録する。
次に、運用計画サーバ60は、各事業者のWL実行管理サーバに消費パターン変動案の作成要求を送信する(s9)。WL実行管理サーバ70は、この作成要求を受信すると、自身のWL管理テーブル500(図6参照)から、実現可能な消費パターンを複数生成する(s23)。一例として、各ワークロードをその実行期限内でランダムに割り振った際の消費パターンとして生成することができる。
次に、WL実行管理サーバ70は、s23で生成した各消費パターンを入力として、ワークロード実行計画を作成し、その消費パターンを実現するためにDC利用者に要求する対応コストを算出する対応コスト算出処理s21を実行する。対応コスト算出処理s21は、図15にて示した手順で実行され、WL実行管理サーバ70は各消費パターンとs21で算出した対応コストに一意の識別情報を付与して、運用計画サーバ60に応答を送信すると同時に、応答履歴テーブル600(図6参照)にその情報を追加する(s5)。
次に、各WL実行管理サーバ70から応答を受信した運用計画サーバ60は、ジョブキュー算出処理(s14)を実行する。ジョブキュー算出処理(s14)は、図13にて示した手順で実行される。以上のようにしてワークロード実行計画が作成され、その計画に従ってジョブが実行されるが、協調運転によるワークロード実行計画の再計画の必要が発生した際には、需給調整計画サーバ10は各運用計画サーバ60に対してワークロード実行計画の再計画を要求する(s3)。
運用計画サーバ60は、需給調整計画サーバ10からの再計画要求を受信すると(s3)、WL実行管理サーバ70と協調して一連の運用計画作成処理を開始する。ここで、再計画要求の一例としては、デマンドレスポンス要求や、電力価格の変動に伴う見直し要求があげられる。運用計画サーバ60は、DC事業者96が所持する各機器の制御とDC利用者98ごとの消費パターンとその消費パターンが応答履歴管理テーブル600(図8参照)の各応答についてその早期実行パターンにあたるかを変数として含み、各DC利用者98の消費パターンの対応コストを含むコスト等の指標を最大化、あるいは最小化する最適化問題を作成する協調運用計画最適化問題作成処理s11を実行する。協調運用計画最適化問題作成処理s11は、図12のフローチャートで示した手順で行われる。
運用計画サーバ60は、s11にて作成された最適化問題を解き、その最適解として、DC事業者96の使用する機器の制御計画案、各DC利用者98の消費パターン案、過去のどの応答の早期実行パターンにあたるか、もしくは過去のいずれの応答の早期実行パターンにもあたらないかを出力する運用計画案作成処理s12を実行する。ただし、<再生可能エネルギー調達計画第2作成処理>では、再計画時に新たな探索を実施しないため、costsearchをinfに設定し、過去のいずれかの応答の早期実行パターンに該当するように強制させる。
運用計画サーバ60は、終了条件を満たした運用計画を需給調整サーバ10に送信する(s6)と共に、各DC利用者98のWL実行管理サーバ70に、終了条件を満たした運用計画における確定消費パターンとして送信する(s7)。需給調整サーバ10は受信した運用計画について、需給調整の目的を満たしていれば(s9でYESの場合)、処理を終了し、そうでなければ(s9でNOの場合)、需給調整の目的を達成すべく、再度、再計画要求を送信するため、s3に戻り、s3以降の処理を再実行させる。各々のWL実行管理サーバ70は、s7において受信した確定消費パターンに基づき、その消費パターンを満たすようにワークロードの実行を制御する(s22)。
以上、本発明の実施形態によれば、再生エネルギー導入による需給不一致対応の場合等において、DC事業者96間の電力融通が容易になる。また、ユーザー企業(DC利用者98)にとっても、運用計画を再生エネルギー供給量など外部要因に合わせて運用計画を作成できる。さらに、運用計画の最適化を行う際に、DC事業者96側でユーザー企業(DC利用者98)がどれだけ運用計画を変更できるのかを見積もりながら消費パターンの変更を提案するので、DC事業者96とDC利用者98の間で、消費パターンとコストの調整のループを回す回数を減らすことができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、任意の構成要素を用いて実施可能である。以上説明した実施形態や変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、本実施形態の各装置が備える各機能の一部は他の装置に設けてもよいし、別装置が備える機能を同一の装置に設けても良い。さらに、本実施形態で説明したプログラムの構成は一例であり、例えば、プログラムの一部を他のプログラムに組み込み、又は複数のプログラムを一つのプログラムとして構成しても良い。
1 運用計画作成システム
2 電力小売事業者
10 需給調整サーバ
20 データセンタ
40 DER事業者
50 一般事業者
60 運用計画サーバ
70 WL実行管理サーバ
81 サーバ装置
90 統合DC管理システム
91 計画閲覧用サーバ
95 DC事業者用端末
96 DC事業者
97 DC利用者用端末
98 DC利用者

Claims (15)

  1. 利用者のワークロードを実行する複数のサーバ装置と、前記サーバ装置のそれぞれに設けられたワークロード実行管理サーバと、前記ワークロード実行管理サーバに接続される運用計画サーバを有するデータセンタにおける運用計画作成装置であって、
    前記ワークロード実行管理サーバは、前記利用者の前記ワークロードの実行を管理し、与えられた消費パターンへの対応コストを算出するコスト算出部を有し、
    前記運用計画サーバは、
    前記利用者の消費パターンを考慮した前記対応コストの指標を最大化、あるいは最小化する最適化問題を作成する協調運用計画最適化問題作成部と、
    前記利用者からの過去の応答履歴にある消費パターンについて、前記消費パターンを一定のルールで変動させたものを該当する対応コストで利用可能になるようにする最適化式更新部と、
    更新された最適化式の解を求めることで、前記利用者ごとの消費パターンとデータセンタ事業者が保持する機器の運用計画の案を作成する運用計画案算出部を備える、
    ことを特徴とするデータセンタにおける運用計画作成装置。
  2. 前記運用計画サーバは、さらに、
    前記利用者の消費パターンに対し、事前に登録された該当する利用者の消費パターンベースラインを比較し、それぞれの消費パターンにおいて、各タイムブロックにおける実行待ちジョブキューの量に対応する消費電力の下限を算出するジョブキュー算出部を備え、
    前記最適化式更新部は、前記利用者から消費パターンと対応コストを受け取る度に、その消費パターンから算出されたジョブキューについて、その実行を早めることで実現可能なパターンを早期実行パターンとして、該当する対応コストで利用可能になるよう運用計画最適化式を更新することを特徴とする請求項1に記載の運用計画作成装置。
  3. 前記運用計画サーバは、前記利用者のワークロード情報やその予測情報を保持する管理テーブルを有し、
    前記協調運用計画最適化問題作成部は、前記データセンタ事業者から提示された消費パターンについて、ワークロードの実行遅延によるコストや必要エネルギーコストを評価し、対応するために必要なコストを算出することを特徴とする請求項2に記載の運用計画作成装置。
  4. 前記運用計画案算出部が算出したそれぞれの前記利用者の消費パターンが、過去に応答ずみの消費パターンの早期実行パターンである場合には、該当する消費パターンと算出したジョブキューを前記ワークロード実行管理サーバに提供することで、前記コスト算出部における計算を簡略化させることを特徴とする請求項3に記載の運用計画作成装置。
  5. 前記協調運用計画最適化問題作成部は、前記データセンタと、他のデータセンタ事業者と、他の分散エネルギーリソース事業者間での電力融通を計画する需給調整サーバを有する電力小売事業者からの要請に従って電力融通計画の最適化を実行し、
    前記最適化の実行時には、前記電力融通の調整を達成するための終了条件を満たすまで繰り返して前記データセンタ内の運用計画を再作成することを特徴とする請求項4に記載の運用計画作成装置。
  6. 前記ワークロード実行管理サーバには、前記運用計画に基づいて各前記利用者のワークロード実行を制御するワークロード制御計画実行部を備えることを特徴とする請求項2に記載の運用計画作成装置。
  7. 前記運用計画サーバからの再計画依頼時に、前記利用者の対応コスト算出部が利用できない、あるいは応答速度が十分ではない場合に、前記運用計画案算出部は、
    前記事前に登録された複数の消費パターンとその対応コストから、登録された消費パターンにおいて算出されたジョブキューを早期実行することで実現可能な消費パターンのみを探索範囲として最適な運用計画案を作成することを特徴とする請求項6に記載の運用計画作成装置。
  8. ワークロードを実行する複数のサーバ装置と、前記サーバ装置のそれぞれに設けられたワークロード実行管理サーバと、前記ワークロード実行管理サーバに接続される運用計画サーバを有するデータセンタにおける運用計画作成方法であって、
    前記運用計画サーバは、作成されたワークロードの運用計画を作成又は変更する際に
    前記サーバ装置の利用者ごとの消費パターンとその対応コストを算出し、
    前記サーバ装置の利用者の前記消費パターンを考慮した前記対応コストの指標を最大化、あるいは最小化する最適化式を作成し、
    前記利用者からの過去の応答履歴にある消費パターンについて、前記消費パターンを一定のルールで変動させたものを該当する対応コストで利用可能になるようにする前記最適化式を更新し、
    更新された前記最適化式の解を求めることで、前記利用者ごとの消費パターンと前記データセンタの事業者が保持する機器の運用計画を作成することを特徴とするデータセンタにおける運用計画作成方法。
  9. 前記ワークロード実行管理サーバは、
    前記利用者の消費パターンに対し、事前に登録された該当する利用者の消費パターンベースラインを比較し、
    それぞれの消費パターンにおいて、各タイムブロックにおける実行待ちジョブキューの量に対応する消費電力の下限を算出して、前記運用計画サーバに送信し、
    前記ワークロード実行管理サーバから消費パターンと対応コストを受け取る度に前記運用計画サーバは、前記利用者の消費パターンから算出されたジョブキューについて、その実行を早めることで実現可能な早期実行消費パターンについて、該当する対応コストで利用可能になるよう運用計画最適化式を更新することを特徴とする請求項8に記載の運用計画作成方法。
  10. 前記ワークロード実行管理サーバは、
    前記利用者のワークロード情報やその予測情報を保持し、前記運用計画サーバから提示された消費パターンについて、ワークロードの実行遅延によるコストや必要エネルギーコストを評価し、対応するために必要なコストを算出して、前記運用計画サーバに前記早期実行消費パターンを提示することを特徴とする請求項9に記載の運用計画作成方法。
  11. 前記運用計画サーバが算出したそれぞれの前記利用者の消費パターンが、過去に応答ずみの消費パターンの早期実行パターンである場合には該当する消費パターンと算出したジョブキューを前記ワークロード実行管理サーバに提供することで、対応コストの算出における計算を簡略化させることを特徴とする請求項10に記載の運用計画作成方法。
  12. 前記データセンタと、他のデータセンタ事業者と、他の分散エネルギーリソース事業者間での電力融通を計画する需給調整サーバを有する電力小売事業者からの要請に従って、前記運用計画サーバは電力融通計画の最適化を実行し、
    最適化された前記電力融通計画を複数の前記ワークロード実行管理サーバに順次送信し、
    複数の前記ワークロード実行管理サーバからの対応コストを受信して、対応コストを最小にし、
    前記電力融通の調整を達成するための終了条件を満たすまで繰り返して前記データセンタ内の運用計画を再作成することを特徴とする請求項11に記載の運用計画作成方法。
  13. 前記ワークロード実行管理サーバには、前記運用計画に基づいて各前記利用者のワークロード実行を制御することを特徴とする請求項12に記載の運用計画作成方法。
  14. 前記運用計画サーバからの再計画依頼時に、前記利用者の対応コスト算出部が利用できない、あるいは応答速度が十分ではない場合に、事前に登録された複数の消費パターンとその対応コストから、登録された消費パターンにおいて算出されたジョブキューを早期実行することで実現可能な消費パターンのみを探索範囲として最適な運用計画を作成することを特徴とする請求項13に記載の運用計画作成方法。
  15. 請求項1から7のいずれか一項に記載の前記運用計画作成装置と、前記運用計画作成装置とネットワークを介して接続された計画閲覧用サーバを有し、
    前記計画閲覧用サーバは、前記利用者からの要求に従って前記運用計画作成装置にて作成された前記運用計画を前記ネットワークを介して提供し、前記利用者からの前記運用計画に対する入力を受け付けることを特徴とするデータセンタにおける運用計画最適化システム。
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