JP2023165339A - Vehicle passenger compartment internal structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両の車室内構造に関する。 The present invention relates to a vehicle interior structure.
従来、自動車等の車両の後席側に設置される車両用シートとして、シートバックを前側に折り畳み、座部(シートクッション)とともに前方の足元スペースに収納することで、荷室スペースを拡大することが可能なチルトダウン式(ダイブダウン式)の車両用シートが知られている。例えば、特許文献1には、ダイブダウン式の車両用シートを後席だけでなく前席にも適用し、それぞれを収納状態としたときにシートバック背面と荷室フロア面とが略同一平面となるようにすることよって、車室空間を拡張して車室内での車中泊等を可能にした車両が開示されている。
Conventionally, as a vehicle seat installed on the rear seat side of a vehicle such as an automobile, the seat back is folded forward and stored together with the seat portion (seat cushion) in the front footwell space to expand cargo space. A tilt-down type (dive-down type) vehicle seat is known. For example, in
しかしながら、上記のような従来の車両の車室内構造については、車室空間の拡張時に、車室空間の下面(フロア面)の一部がシートバックの背面によって構成されることになるので、車室内の快適性が失われてしまう可能性があった。例えば、シートバックの背面側は、乗員が体を預けるシートバックの前面側に比べて、クッション材の厚みが薄く、かつ、背面の内側に金属製のシートバックフレームが配置されていることが多い。このため、シートバックの背面を拡張時の車室空間の下面の一部としてしまうと、乗員がシートバックの背面部分に違和感(硬さ)を覚えやすい。また例えば、シートバックの背面に回動展開式の補助テーブルが設けられている場合、車室空間の拡張時に補助テーブルを利用できなくなるため、乗員が食事やPC等を用いた事務作業を行い難くなってしまう。 However, in the conventional vehicle interior structure described above, when the vehicle interior space is expanded, part of the lower surface (floor surface) of the vehicle interior space is formed by the back surface of the seat back. There was a possibility that the comfort inside the room would be lost. For example, the cushioning material on the back side of the seatback is thinner than that on the front side of the seatback, where the passenger rests their body, and a metal seatback frame is often placed inside the backside. . For this reason, if the back surface of the seat back becomes part of the lower surface of the vehicle interior space when the vehicle is expanded, the occupant is likely to feel uncomfortable (hardness) in the back surface of the seat back. For example, if a rotating and deployable auxiliary table is installed on the back of the seat back, the auxiliary table cannot be used when the cabin space is expanded, making it difficult for passengers to eat or do office work using a PC. turn into.
本発明は上記の点に着目してなされたもので、車両用シートの状態に応じて拡張された車室空間における快適性を向上できる車両の車室内構造を提供することを目的とする。 The present invention has been made with attention to the above points, and an object of the present invention is to provide a vehicle interior structure that can improve comfort in a vehicle interior space that is expanded depending on the state of the vehicle seat.
上記目的を達成するため本発明の一態様は、シートバックを後方に倒しにしたときに該シートバックの座面の後部が水平となる水平位置に前記シートバックを位置調整可能な車両用シートと、車室内における前記車両用シートの後方側に配置されるラゲッジボードと、前記ラゲッジボードのボード面が水平となるように前記ラゲッジボードを支持する支持部と、を備え、前記車両用シートの状態に応じて車室空間を拡張可能な車両の車室内構造を提供する。該車両の車室内構造において、前記支持部は、前記水平位置にある前記シートバックの後面と前記ラゲッジボードの前面とが対面する対面位置に、前記ラゲッジボードを支持することを特徴とする。 In order to achieve the above object, one aspect of the present invention provides a vehicle seat in which the seat back can be adjusted to a horizontal position where the rear part of the seat surface of the seat back is horizontal when the seat back is reclined rearward. , comprising a luggage board disposed on the rear side of the vehicle seat in a vehicle interior, and a support portion supporting the luggage board so that the board surface of the luggage board is horizontal, and the state of the vehicle seat. To provide a vehicle interior structure capable of expanding a vehicle interior space according to the demand. In the vehicle interior structure of the vehicle, the support section supports the luggage board at a facing position where the rear surface of the seat back in the horizontal position and the front surface of the luggage board face each other.
本発明の一態様に係る車両の車室内構造によれば、車両用シートの状態に応じて拡張された車室空間の下面の一部が、車両用シートにおけるクッション性の高いシートバックの座面で構成されるようになるとともに、シートバックの座面の後部とラゲッジボードとの段差が小さくなるので、拡張された車室空間における快適性を向上させることができる。 According to the vehicle interior structure according to one aspect of the present invention, a portion of the lower surface of the vehicle interior space expanded according to the state of the vehicle seat is a seat surface of a highly cushioned seat back of the vehicle seat. At the same time, the level difference between the rear part of the seat back surface and the luggage board becomes smaller, which improves comfort in the expanded vehicle interior space.
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の車室内構造において車室空間をベッドモードで拡張した状態を示す斜視図である。また、図2は、図1の拡張状態における車室内の概略配置を説明する側面図である。なお、以下で説明する各図において、矢印Fr方向は車両用シートの前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)および後部(後端)」は、シート前後方向における前部および後部に対応する。また、本実施形態におけるシート前後方向の前方は、車両前後方向の前方に対応する。矢印R方向および矢印L方向は、乗員が車両用シートに着座したときの右側および左側を示している。矢印U方向は、上方を示している。
Embodiments of the present invention will be described in detail below with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing a state in which the interior space of a vehicle according to an embodiment of the present invention is expanded in a bed mode. Further, FIG. 2 is a side view illustrating the general arrangement inside the vehicle interior in the expanded state of FIG. 1. Note that in each of the figures described below, the direction of arrow Fr indicates the front in the front-rear direction of the vehicle seat. "Front part (front end) and rear part (rear end)" in the description of the embodiment correspond to the front part and the rear part in the seat longitudinal direction. Further, the front of the seat in the longitudinal direction in this embodiment corresponds to the front of the vehicle in the longitudinal direction. The arrow R direction and the arrow L direction indicate the right side and the left side when the occupant is seated on the vehicle seat. The direction of arrow U indicates upward.
本実施形態による車室内構造は、図1および図2に示すように、自動車等の車両1の車室内に、フロントシート2およびリヤシート3と、リヤシート3の後方側に配置されるラゲッジボード4と、該ラゲッジボード4を支持する支持部5と、を備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the vehicle interior structure according to the present embodiment includes a
フロントシート2は、車室内の右前席(運転席)および左前席(助手席)として、車室のフロントフロア11の前部にそれぞれ設置されている。フロントシート2は、座部21と、シートバック22と、を有している。
The
フロントシート2の座部21は、乗員が着座する部分である。座部21の骨格を構成する座部フレーム21Aの上部には、弾性特性を有する座部クッション21Bが設置されている。座部クッション21Bの上面には、着座面が形成されており、座部カバー(図示せず)が被せられている。座部フレーム21Aの後部には、リクライニング機構23が設けられている。
The
フロントシート2のシートバック22は、座部21の後部から上方に延びている部分であり、座部21に着座した乗員の上半身を支持するように構成されている。シートバック22は、車両の運転時などには起立させた状態で使用される。図1および図2には、リクライニング機構23によりシートバック22を車両後方に倒した状態が示されている。
The
シートバック22の骨格を構成するシートバックフレーム22A(点線)は、パイプ状の部材を湾曲させて略長方形状に形成されている。シートバック22の起立状態において、シートバックフレーム22Aの前部には、弾性特性を有するクッション材からなるシートバッククッション22Bが設置されている。
A
シートバッククッション22Bの起立状態における前面には、乗員の背中を支持する座面(支持面)が形成されている。いる。また、シートバッククッション22Bの起立状態における上面には、ヘッドレスト24(後述する図9)が着脱可能に取り付けられている。ヘッドレスト24は、フロントシート2の座部21に着座した乗員の頭部を支持する。なお、図1および図2においてヘッドレスト24はシートバッククッション22Bから取り外されている。シートバッククッション22Bには、シートバックカバー(図示せず)が被せられている。
A seat surface (support surface) that supports the back of the occupant is formed on the front surface of the
上記のようなフロントシート2は、リクライニング機構23によって、シートバック22を後方に倒しにしたときに、シートバック22の座面の後部が水平となる水平位置に、シートバック22を位置調整可能な構成となっている。なお、前記水平位置は、シートバック22の座面の後部が概ね水平であればよく、厳密に水平である必要はない。具体的には、例えば、水平方向に対してシートバック22の座面の後部が±10°の範囲内、好ましくは、±5°の範囲内にあればよい。また、フロントシート2は、図示を省略するが、リクライニング機構23によって、シートバック22を前方に倒すことも可能である。
The
本実施形態において、フロントシート2のシートバック22を上記水平位置まで後方に倒す際には、図1および図2に示すように、該フロントシート2の後方に位置するリヤシート3を足元スペースに収納しておく必要がある。リヤシート3には、上述した従来の車両の車室内に設置されていたものと同様なチルトダウン式(ダイブダウン式)の車両用シートが使用されている。
In this embodiment, when the
リヤシート3は、車室内の右後席および左後席として、車室のフロントフロア11の後部とリアフロア12の前部とに亘ってそれぞれ設置されている。リヤシート3は、リヤ座部31と、リヤシートバック32と、を有している。リヤシート3は、リヤシートバック32を前側に折り畳み、リヤ座部31とともに前方の足元スペースに収納することで、車室空間を拡張することが可能な構成になっている。
The
具体的に、リヤ座部31は、車室のフロントフロア11側に位置する収納位置、および該収納位置よりも上方のリアフロア12側に位置する展開位置に位置調整可能に構成されている。リヤ座部31の収納位置は、リヤシート3の前方の足元スペースを利用した位置であり、フロントフロア11の後部に設けられている凹部に対応している。リヤシートバック32は、リヤ座部31と重なる重ね位置に位置調整可能に構成されている。図1および図2に示すリヤシート3は、リヤシートバック32を重ね位置とし、かつ、リヤ座部31を収納位置としたチルトダウン状態(収納状態)に調整されている。
Specifically, the
本実施形態では、リヤシート3をチルトダウン状態に調整するとともに、フロントシート2のシートバック22を水平位置まで後方に倒した状態にすることで、車室空間がベッドモードに拡張された状態となる。ベッドモードでの車室空間の拡張時、ラゲッジボード4は、支持部5によって、水平位置にあるシートバック22の後面22Cとラゲッジボード4の前面4Aとが対面する対面位置に支持されている。なお、水平位置にあるシートバック22の後面22Cとは、起立状態のシートバック22の上面のことである。換言すると、シートバッククッション22Bのヘッドレスト24が取り付けられる取付面が、水平位置にあるシートバック22の後面22Cに対応している。
In this embodiment, the
図2に示す上下方向の範囲αは、上記対面位置においてラゲッジボード4の前面4Aを配置することが好ましい範囲を表している。本実施形態では、支持部5により支持されたラゲッジボード4の上面(ボード面)が、水平位置にあるシートバック22の後面22Cの上端よりも下方に配置され、かつ、当該シートバックフレーム22A(図2の点線)の上面よりも上方の位置に配置されている。具体的に、本実施形態におけるシートバックフレーム22Aの上面は、略長方形のシートバックフレーム22Aにおいてヘッドレスト24の取付側に位置しシート幅方向に延びるアッパーフレーム部分の上面に対応する。また、シートバックフレーム22Aの上面よりも上方の位置に関しては、シートバックフレーム22Aの上面とラゲッジボード4の前面4Aの一部とが前後方向で重なる位置にある場合が含まれる。以下、上記対面位置にラゲッジボード4を支持する支持部5の具体的な構造の一例について、図3および図4も参照しながら詳しく説明する。
The vertical range α shown in FIG. 2 represents a range in which it is preferable to arrange the
図3は、本実施形態において支持部5が形成されるサイドトリム13の下部を示す拡大斜視図である。また、図4は、図3のサイドトリム13の下部を車室内側から見た側面図である。 FIG. 3 is an enlarged perspective view showing the lower part of the side trim 13 where the support portion 5 is formed in this embodiment. Moreover, FIG. 4 is a side view of the lower part of the side trim 13 of FIG. 3 viewed from inside the vehicle interior.
支持部5は、図1、図3および図4に示すように、車室後部の側壁を構成している左右のサイドトリム13の下部にそれぞれ形成されている。サイドトリム13は、車体側部に設けられているリアドア開口14の後縁部14Aと、車体後部に設けられているバックドア開口15の側縁部15Aとの間に配置され、車両上下方向に延びている。サイドトリム13の壁面(基準面)は、車両前後方向における後方側部分が前方側部分よりも車幅方向内側に位置している。本実施形態では、サイドトリム13の壁面は、車両後方側に向かうに従って車幅方向内側に徐々に傾斜している。つまり、右側のサイドトリム13の壁面と左側のサイドトリム13の壁面との間隔(幅)は、車両後方側に向かうに従って徐々に狭くなっている。なお、図1には、右側のサイドトリム13だけが示されており、左側のサイドトリム13の図示は省略されている。図3および図4には、右側のサイドトリム13の下部が拡大して示されている。サイドトリム13の壁面が上記のような傾斜形状に形成されていることによって、ラゲッジボード4を支持部5に設置する際に、サイドトリム13の壁面にラゲッジボード4を当接させながら該ラゲッジボード4の位置決めを行うことができるとともに、ラゲッジボード4に伝達される荷重をサイドトリム13に分散させることができるようになる。
As shown in FIGS. 1, 3, and 4, the support portions 5 are formed at the lower portions of the left and right side trims 13 that constitute the side walls of the rear portion of the vehicle compartment. The side trim 13 is disposed between a
本実施形態における支持部5は、例えば、3段構成になっており、第1支持部51、第2支持部52および第3支持部53を有している。このような3段構成の支持部5において、上記ベッドモードでの対面位置(α)にラゲッジボード4を支持するのは第1支持部51である(図1)。
The support section 5 in this embodiment has, for example, a three-stage configuration, and includes a
第1支持部51は、図3および図4に示すように、サイドトリム13の下部における下端側の部分で、車室の内側に膨出している膨出箇所の上面部に形成されている。この膨出箇所の外方側には、車両の後輪に対応したタイヤハウス(図示せず)が配置されている。第1支持部51は、車両前後方向に延びており、中間部分の前方寄りに形成されている車室外側に窪んだ窪み箇所を挟んで、前方支持部分51Aと後方支持部分51Bとに分かれている。前方支持部分51Aおよび後方支持部分51Bの各上面は、略水平な平坦面になっている。後方支持部分51Bの上面は、車両後方に向かうに従い車幅方向の幅が狭くなっており、後方支持部分51Bが上下方向に撓み難くなっている。なお、上記窪み箇所は、ラゲッジボード4を縦置きする際に利用される。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
第1支持部51は、平坦な上面にラゲッジボード4の車幅方向側部が載置されることで、該ラゲッジボード4を下方側から支持する。つまり、第1支持部51の上面は、ラゲッジボード4の支持面になっている。第1支持部51の上面に載置されるラゲッジボード4は、車幅方向の幅がバックドア開口15の車幅方向の幅よりも広くなるように設定されている(図1)。なお、ラゲッジボード4の詳細については後述する。このため、第1支持部51の上面(支持面)の少なくとも一部は、車両前後方向から見て、バックドア開口15の側縁部15Aよりも車幅方向外側に位置している(図1および図3)。すなわち、第1支持部51は、支持面の全体がバックドア開口15の側縁部15Aよりも車幅方向外側に設けられていてもよく、或いは、支持面の一部がバックドア開口15の側縁部15Aよりも車幅方向外側に設けられ、かつ、支持面の残部がバックドア開口15の側縁部15Aよりも車幅方向内側に設けられていてもよい。
The
第1支持部51に支持されたラゲッジボード4の前面4Aは、前述したように水平位置にあるシートバック22の後面22Cと対面する位置にある(図1および図2)。換言すると、車両前後方向から見て、第1支持部51に支持されたラゲッジボード4は、水平位置にあるシートバック22の後面22C(ヘッドレスト24の取付面)と重なるように配置されている。
The
また、本実施形態におけるサイドトリム13には、第1支持部51の上面に載置されるラゲッジボード4に当接する第1当接部61が設けられている。この第1当接部61は、第1支持部51に支持されたラゲッジボード4が前後方向に移動するのを規制して、ラゲッジボード4の前後方向の位置決めを行っている。具体的に、第1当接部61は、第1支持部51の上面から上方側に突出した凸形状を有している。ラゲッジボード4の車幅方向の側部には、図1に示すように、第1当接部61の凸形状に対応させて車幅方向内側に凹んだ凹形状の被当接部4Bが、前後方向に間隔を空けて複数(ここでは、左右の側部にそれぞれ2個ずつ)設けられている。つまり、本実施形態では、サイドトリム13に設けられた第1当接部61とラゲッジボード4に設けられた複数の被当接部4Bとの組み合わせによって、ラゲッジボード4の前後方向の位置決めが行われている。
Further, the side trim 13 in this embodiment is provided with a
第1支持部51の上面にラゲッジボード4を載置する際に、第1当接部61がラゲッジボード4の後側の被当接部4Bに当接するようにラゲッジボード4を置いた場合、シートバック22の後面22Cとラゲッジボード4の前面4Aとが隣接する位置(第1対面位置)に配置される。図2において実線で図示されているラゲッジボード4は、第1対面位置に配置された状態を表している。なお、第1対面位置における「隣接」は、「接触」および「非接触の近接」を含むものとする。
When placing the
一方、第1支持部51の上面にラゲッジボード4を載置する際に、第1当接部61がラゲッジボード4の前側の被当接部4Bに当接するようにラゲッジボード4を置いた場合には、シートバック22の後面22Cに対してラゲッジボード4の前面4Aが上記第1対面位置よりも後方となる位置(第2対面位置)に配置される。図2において二点鎖線で図示されているラゲッジボード4’の前面4A’は、第2対面位置に配置された状態を表している。
On the other hand, when the
つまり、第1支持部51に支持されたラゲッジボード4は、水平位置にあるシートバック22の後面22Cに対して、前後方向に異なる第1対面位置および第2対面位置のいずれかに位置決めされることになる。このようなラゲッジボード4の位置決めは、ベッドモードで拡張された車室空間のフロントシート2およびラゲッジボード4に横たわる乗員(図2)の身長などに合わせて適宜に行われる。
In other words, the
さらに、本実施形態におけるサイドトリム13の下部には、第1支持部51に支持されたラゲッジボード4の上面(ボード面)よりも高い位置に、ブッシュ7(弾性体)を着脱可能に固定するためのブッシュ固定部71が設けられている(図1、図3および図4)。ブッシュ7は、ブッシュ固定部71に固定された状態で、サイドトリム13の壁面よりも車室内側に突出しており、該ブッシュ7の下部が第1支持部51に支持されたラゲッジボード4の上面に当接するように構成されている。ブッシュ固定部71は、第1当接部61に隣接して設けるのが好ましい。第1当接部61に隣接してブッシュ7が配置されることにより、第1当接部61が前後方向から荷重を受けて振動しても、該振動をブッシュ7で吸収しやすくなる。
Furthermore, a bush 7 (elastic body) is removably fixed to the lower part of the side trim 13 in this embodiment at a position higher than the upper surface (board surface) of the
上記3段構成の支持部5における第2支持部52および第3支持部53は、ラゲッジボード4を食事やPC等を用いた事務作業を行うためのテーブルとして利用する作業モードに対応したものである。第2支持部52は、第1支持部51の上方側に間隔を空けて配置されており、該第2支持部52よりも更に上方側に間隔を空けて第3支持部53が配置されている(図3および図4)。
The
具体的に、第2支持部52は、サイドトリム13の下部における上下方向の中間部分に、車室内側に突出するように形成されている。第2支持部52は、車両前後方向に延びており、前述した第1支持部51の窪み箇所の上方の位置を境にして、前方支持部分52Aと後方支持部分52Bとに分かれている。前方支持部分52Aおよび後方支持部分52Bの各上面は、略水平な平坦面になっている。後方支持部分52Bの上面は、車両後方に向かうに従い車幅方向の幅が狭くなっており、後方支持部分52Bが上下方向に撓み難くなっている。第2支持部52は、平坦な上面にラゲッジボード4の車幅方向側部が載置されることで、該ラゲッジボード4を下方側から支持している。
Specifically, the
また、第2支持部52の上面には、上方側に突出した凸形状の第2当接部62が設けられている。第2支持部52に対応した第2当接部62は、前後方向で、第1支持部51に対応した第1当接部61よりも後方側に配置されている。前述した第1当接部61と同様に、第2当接部62は、第2支持部52に支持されたラゲッジボード4が前後方向に移動するのを規制している。第2当接部62が第1当接部61よりも後方側に配置されている理由は、リヤシート3を乗員が着席可能な状態に展開したときに、第2支持部52に支持されたラゲッジボード4の前面4Aがリヤシートバック32に干渉するのを避けるためである。
Further, on the upper surface of the
さらに、サイドトリム13の下部には、第2支持部52に支持されるラゲッジボード4の上面よりも高い位置に、前述したブッシュ7を着脱可能に固定するためのブッシュ固定部72も設けられている。ブッシュ固定部72に固定された状態のブッシュ7は、サイドトリム13の壁面よりも車室内側に突出しており、該ブッシュ7の下部が第2支持部52に支持されたラゲッジボード4の上面に当接するように構成されている。ブッシュ固定部72は、前述したブッシュ固定部71と同様に、第2当接部62に隣接して設けるのが好ましい。
Furthermore, a
第3支持部53は、サイドトリム13の下部における上側部分に、車室内側に突出するように形成されている。第3支持部53は、車両前後方向に延びており、前述した第1支持部51の窪み箇所の上方の位置を境にして、前方支持部分53Aと後方支持部分53Bとに分かれている。前方支持部分53Aおよび後方支持部分53Bの各上端には、平坦な面がそれぞれ形成されている。後方支持部分53Bの上面は、車両後方に向かうに従い車幅方向の幅が狭くなっており、後方支持部分53Bが上下方向に撓み難くなっている。第3支持部53は、平坦な上面にラゲッジボード4の車幅方向側部が載置されることで、該ラゲッジボード4を下方側から支持している。
The
また、第3支持部53の上面には、前述した第2当接部62と同様に、上方側に突出した凸形状の第3当接部63が設けられている。第3当接部63は、前後方向で、第2当接部62よりも後方側に配置されている。さらに、サイドトリム13の下部には、前述したブッシュ固定部72と同様に、第3支持部53に支持されるラゲッジボード4の上面よりも高い位置に、第3当接部63に隣接させてブッシュ固定部73が設けられている。
Further, on the upper surface of the
加えて、サイドトリム13の下部には、第1支持部51、第2支持部52および第3支持部53それぞれの後方に位置する部分に、車室内側に隆起して上下方向に延びている、第1規制部81、第2規制部82および第3規制部83が設けられている(図3および図4)。第1~3規制部81~83は、第1~3支持部51~53に支持されたラゲッジボード4の後方への移動を規制する縦面と、該縦面の上端部から前方に延び、ラゲッジボード4の上方への移動を規制する下面と、該下面の前端部から上方前側に傾斜して延びる傾斜面と、該傾斜面の前端部から上方に延びる連結面と、をそれぞれ有している。第1~3規制部81~83の縦面の下端部は、第1~3支持部51~53の上面(支持面)に接続されている。また、第1、2規制部81,82の連結面の上端部は、第2、3規制部82,83の下面に接続されている。
In addition, in the lower part of the
上記のような第1~3規制部81~83がサイドトリム13に設けられていることにより、第1~3支持部51~53の後方支持部51B~53Bが互いに連結されるようになる。このため、第1~3支持部51~53のいずれかに支持されたラゲッジボード4を使用中に後方支持部に加わる荷重が、第1~3規制部81~83を介して他の後方支持部に分散されるようになる。したがって、ラゲッジボード4自体の振動、或いは第1~3支持部51~53それぞれの弾性変形に起因する振動を抑制することが可能になる。なお、上記のような第1~3規制部81~83は、第1~3支持部51~53の前方側にそれぞれ配置されていてもよい。
By providing the first to
上述したような3段構成の支持部5については、ベッドモードで使用される第1支持部51(前方支持部分51Aおよび後方支持部分51B)の上面の面積が、作業モードで使用される、第2支持部52(前方支持部分52Aおよび後方支持部分52B)または第3支持部53(前方支持部分53Aおよび後方支持部分53B)それぞれの上面の面積よりも大きくなるように設定するのが好ましい。このように第1支持部51の上面(支持面)の面積を設定することによって、乗員の荷重(体重)がラゲッジボード4を介して支持部5に最も作用しやすいベッドモードにおいて、該荷重を第1支持部51(前方支持部分51Aおよび後方支持部分51B)の上面で受けやすくすることができる。
Regarding the support part 5 having the three-stage structure as described above, the area of the upper surface of the first support part 51 (the
ここで、本実施形態におけるラゲッジボード4の具体的な構成例について図5~図7を参照しながら詳しく説明する。
図5は、ラゲッジボード4をベッドモードで使用する第1ボード面が上面となるように配置した状態を示す拡大斜視図である。また、図6は、ラゲッジボード4を作業モードで使用する第2ボード面が上面となるように配置した状態を示す拡大斜視図である。さらに、図7は、ラゲッジボード4の幅と第1~3支持部51~53の上下方向の間隔との関係を説明するための概念図である。
Here, a specific example of the configuration of the
FIG. 5 is an enlarged perspective view showing a state in which the
ラゲッジボード4は、図5および図6に示すように、横置きされた状態において、上述した前面4Aが車両前方を臨むように配置され、車幅方向の両側部には上述した複数の被当接部4Bが形成されている。ラゲッジボード4は、車両上下方向を臨む第1ボード面部4Cおよび第2ボード面部4Dを有しており、ベッドモードにおいて第1ボード面部4Cが車両上方を臨むように配置され(図5)、作業モードにおいて第2ボード面部4Dが車両上方を臨むように配置される(図6)。ベッドモードで使用される第1ボード面部4Cは、作業モードで使用される第2ボード面部4Dと比べて可撓性または弾性が大きくなるように設定されている。具体的に、第2ボード面部4Dは、例えば、樹脂成形された部材の内部に板金の補強部材が配置されている。ただし、補強部材は、樹脂成形部材が十分な剛性を有している場合には省略可能である。第1ボード面部4Cは、ボード面が表皮材で構成され、該表皮材と上記第2ボード面部4Dの樹脂成形部材との間にクッション材が設けられている。
As shown in FIGS. 5 and 6, when the
上記のようなラゲッジボード4では、ベッドモードにおいて可撓性または弾性が大きい第1ボード面部4Cが上面となるように配置されることにより、乗員がラゲッジボード4の第1ボード面部4Cを床面(ベッド)として身体を預けたときに、該床面が硬く感じるのを抑制することができる。一方、作業モードにおいて可撓性または弾性が小さい第2ボード面部4Dが上面となるように配置されることにより、食事や事務作業等を安定して行うことができる。このように第1、2ボード面部4C,4Dの可撓性または弾性に差を持たせることにより、ラゲッジボード4を反転させるだけで、モードに適合したラゲッジボード4のボード面を容易に選択することが可能になる。
In the
さらに、作業モードで使用される第2ボード面部4Dについては、図6に示すように複数の窪み部4E~4Hが形成されていてもよい。第1窪み部4Eは、車幅方向に延び、車両前後方向の幅が車幅方向の長さよりも短い横長溝状に形成されている。この第1窪み部4Eには、キーボードを有していない所謂タッチパネル式の薄型ポータブルデバイスを挿し込んで縦置きすることが可能である。このように第1窪み部4Eを利用して薄型ポータブルデバイスを縦置きすることで、事務作業をしつつ、該デバイスのディスプレイの視認およびタッチ操作を容易に行うことができる。第2窪み部4Fは、車両前後方向および車幅方向に延びる略矩形で平坦な窪みである。この第2窪み部4Fには、ノートパソコン等の事務機器を載置することが可能である。第2窪み部4Fに載置された機器は、第2窪み部4Fを形成する周壁によって位置決めされるため、該機器を乗員が操作しやすくなる。第3窪み部4Gおよび第4窪み部4Hは、円形状の窪みであり、第4窪み部4Hの直径が第3窪み部4Gの直径よりも大きくなるように設定されている。第3窪み部4Gには飲料等を載置することが可能であり、また、第4窪み部4Hには皿などを載置することが可能であり、水分補給や食事をしながら事務作業を行いやすくなる。
Further, the second
なお、図6に示した例では、第1窪み部4Eがラゲッジボード4の幅方向に亘って形成されている一例を示したが、薄型ポータブルデバイスのサイズに応じて複数の第1窪み部4Eを配置するようにしてもよい。また、第2ボード面部4Dに複数の窪み部4E~4Hを設けて各種の物品を位置決めしやすくしたが、第2ボード面部4Dから突出する突出部を設けることにより、各種の物品を位置決めしやすくしてもよい。例えば、薄型ポータブルデバイスを縦置きする場合、第2ボード面部4Dに所定の間隔を空けて配置される一対の突出部を設ければ、該一対の突出部の間に薄型ポータブルデバイスを縦置きすることができる。このように突出部を設けることで、該突出部が第2ボード面部4Dのリブとして機能するようになるので、ラゲッジボード4の剛性を高めることができる。さらに、第2ボード面部4Dに窪み部および突出部の両方を設けてもよい。例えば、窪み部と突出部を隣接配置すれば、物品の下部を窪み部で位置決めしつつ、物品の下部より上方を突出部で位置決めすることができる。
In addition, in the example shown in FIG. 6, an example was shown in which the first recessed
また、ラゲッジボード4の車幅方向の幅W1(図5および図7)については、前述したようにバックドア開口15の車幅方向の幅W2よりも広くなるように設定されている。ラゲッジボード4は、図7の一点鎖線に示すように、車幅方向の一端側を他端側よりも上方または下方に傾けた状態で、バックドア開口15から出し入れ可能となるように、第1~3支持部51~53の上下方向の間隔が設定されている。具体的に、第1支持部51の上面と第2支持部52の上面との間の上下方向の間隔をXとし、第2支持部52の上面と第3支持部53の上面との間の上下方向の間隔をYとした場合、間隔Xおよび間隔Yの少なくとも一方は、上記傾けた状態にあるラゲッジボード4の左右両端における上下方向の間隔Zよりも広くなるように設定されている。このような構成とすることにより、ラゲッジボード4の幅W1をバックドア開口15の幅W2よりも広くしてベッドモードでの床面や作業モードでの作業スペースを拡大しつつ、バックドア開口15からラゲッジボード4を出し入れできるので、ラゲッジボード4の脱着作業を容易に行うことが可能になる。
Further, the width W1 (FIGS. 5 and 7) of the
次に、本実施形態において作業モードで車室空間を拡張した状態について、図8および図9を参照しながら説明する。図8は、車室空間を作業モードで拡張した状態の一例を示す斜視図である。また、図9は、図8の拡張状態における車室内の概略配置を説明する側面図である。なお、図8には、左右のフロントシート2を取り除いた状態が図示されている。
Next, a state in which the vehicle interior space is expanded in the working mode in this embodiment will be described with reference to FIGS. 8 and 9. FIG. 8 is a perspective view showing an example of a state in which the vehicle interior space is expanded in the work mode. Further, FIG. 9 is a side view illustrating the general arrangement inside the vehicle interior in the expanded state of FIG. 8. Note that FIG. 8 shows a state with the left and right
図8および図9に示す車室空間を作業モードで拡張した状態の例では、第3支持部53に支持されたラゲッジボード4がテーブルとして利用されるとともに、リヤシートバック32をリヤ座部31に重ねた状態で展開位置にチルトアップしたリヤシート3が椅子として利用されている。なお、ここでは図示を省略するが、作業モードの他の例として、第2支持部52に支持されたラゲッジボード4をテーブルとし、チルトダウン状態(収納状態)のリヤシート3を椅子として利用することも可能である。
In the example shown in FIGS. 8 and 9 in which the vehicle interior space is expanded in the work mode, the
このような作業モードでの拡張状態において、第3支持部53(または第2支持部52)は、ベッドモードでの拡張状態における対面位置(α)よりも高く、かつ、車両の運転操作を行うステアリングホイール16(運転操作部)と重なる高さ位置(β)に、ラゲッジボード4を支持可能に構成されている(図9)。第3支持部53によって高さ位置(β)に支持されたラゲッジボード4と展開位置にあるリヤシート3との間には、乗員がリヤシート3(リヤシートバック32の背面)に座ってラゲッジボード4の下方に脚を延ばすことのできるスペースが確保されている。このとき、乗員が着座面の硬さを感じるようであれば、リヤシートバック32の背面上に別途クッション33などを敷いて座るのがよい。
In such an expanded state in the work mode, the third support portion 53 (or the second support portion 52) is higher than the facing position (α) in the expanded state in the bed mode, and is used for driving the vehicle. It is configured to be able to support the
また、作業モードでの拡張状態におけるフロントシート2については、図9の二点鎖線に示すように、シートバック22を起立させるとともに座部21を後方にスライドさせることで、リヤシート3に座る乗員の背もたれとしてシートバック22の背面を利用することが可能である。このように作業モードで拡張された車室空間において、乗員は、リヤシート3に座り、高さ位置(β)に支持されたラゲッジボード4をテーブルとして利用して、食事やPC等を用いた事務作業を快適に行うことができるようになる。
Regarding the
以上説明したように本実施形態による車両の車室内構造では、ベッドモードでの車室空間の拡張時に、第1支持部51が、水平位置にあるシートバック22の後面22Cとラゲッジボード4の前面4Aとが対面する対面位置(α)に、ラゲッジボード4を支持するように構成されている。これにより、拡張された車室空間の下面(フロア面)の一部がフロントシート2におけるクッション性の高いシートバック22の座面で構成されるようになるとともに、シートバック22の座面の後部とラゲッジボード4との段差が小さくなるので、乗員は拡張された車室空間を快適に利用することができる。また、フロントシート2のシートバック22を後方に倒すことによって車室空間をベッドモードに拡張できるので、乗員がフロントシート2から降りて車室空間の拡張作業を行う頻度を少なくすることが可能になる。よって、本実施形態による車両の車室内構造は、ベッドモードに拡張された車室空間における快適性を向上させることができる。
As described above, in the vehicle interior structure according to the present embodiment, when the vehicle interior space is expanded in the bed mode, the
また、本実施形態による車両の車室内構造では、第1支持部51により対面位置に支持されたラゲッジボード4の上面が、水平位置にあるシートバック22の後面22Cの上端よりも下方に配置されている。このようなラゲッジボード4の配置によれば、シートバック22の座面側のクッション材が乗員の体重によって弾性変形して下方に沈み込んだときに、シートバック22の座面とラゲッジボード4の上面との間に形成される段差を抑制することができるため、乗員は拡張された車室空間をより快適に利用することができる。
Furthermore, in the vehicle interior structure according to the present embodiment, the upper surface of the
さらに、本実施形態による車両の車室内構造では、第1支持部51により対面位置に支持されたラゲッジボード4の上面が、水平位置にある前記シートバック22におけるシートバックフレーム22Aの上面よりも上方の位置に配置されている。このようなラゲッジボード4の配置によれば、シートバック22の座面側のクッション材が乗員の体重によって弾性変形して下方に沈み込んだときにでも、シートバックフレーム22Aの上面がラゲッジボード4の上面よりも低い位置にあるため、乗員がシートバックフレーム22Aの硬さに違和感や不快感を覚えるのを抑制することができる。
Further, in the vehicle interior structure according to the present embodiment, the upper surface of the
また、本実施形態による車両の車室内構造では、第1支持部51により支持されたラゲッジボード4が、サイドトリム13に設けられた第1当接部61とラゲッジボード4に設けられた複数の被当接部4Bとによって、前後方向に異なる第1対面位置および第2対面位置のいずれかに位置決めされている。身長の比較的高い乗員がベッドモードで拡張された車室空間を利用する場合、ラゲッジボード4が第1対面位置(水平位置にあるシートバック22の後面22Cとラゲッジボード4の前面4Aとが隣接する位置)に固定されていると、シートバック22の座面に横になった乗員の体の一部(特に頭)がラゲッジボード4よりも後方に位置してしまう可能性がある。このような場合には、ラゲッジボード4の固定位置を第1対面位置よりも後方の第2対面位置に調整することができるので、乗員が横になったときに覚える違和感を抑制することができる。加えて、ラゲッジボード4が第1対面位置または第2対面位置に固定されているので、乗員が横になっているときにラゲッジボード4が前後方向に位置ずれすることで乗員が違和感を覚えてしまうような状況も避けることができる。
Further, in the vehicle interior structure according to the present embodiment, the
さらに、本実施形態による車両の車室内構造では、車室の側壁を構成するサイドトリム13に車室内側に突出するブッシュ7(弾性体)が設置され、第1支持部51により支持されたラゲッジボード4がブッシュ7に当接するように構成されている。これにより、ラゲッジボード4の振動をブッシュ7によって吸収することができるとともに、ラゲッジボード4の位置ずれをブッシュ7によって防止することができるので、乗員は拡張された車室空間を一層快適に利用することが可能になる。特に、ブッシュ7がラゲッジボード4よりも高い位置でサイドトリム13に着脱可能に固定されるようにすれば、該ブッシュ7によってラゲッジボード4の上下方向の振動を効果的に低減することができ、拡張された車室空間の快適性を更に向上させることが可能になる。また、ラゲッジボード4の支持部5への着脱時には、サイドトリム13からブッシュ7を取り外すことができるので、ラゲッジボード4の着脱作業を容易に行うことも可能である。
Furthermore, in the vehicle interior structure according to the present embodiment, a bush 7 (elastic body) protruding toward the inside of the vehicle interior is installed on the side trim 13 constituting the side wall of the vehicle interior, and the bush 7 (elastic body) is installed on the side trim 13 that forms the side wall of the vehicle interior. The
加えて、本実施形態による車両の車室内構造では、作業モードでの車室空間の拡張時に、リヤシート3が収納位置または展開位置に調整されるとともに、第2支持部52または第3支持部53が、ベッドモードにおける対面位置(α)よりも高く、かつ、ステアリングホイール16と重なる高さ位置(β)に、ラゲッジボード4を支持可能に構成されている。このような構成において、乗員は、リヤシートバック32の背面に着座し、高さ位置(β)に支持されたラゲッジボード4をテーブルとして使用することができる。これにより、ラゲッジボード4を、ベッドモードにおいて車中泊等を行うための寝台スペースとして利用しつつ、必要があれば、作業モードにおいて食事や事務作業などを行うためのテーブルとして利用することができる。しかも、作業モードにおけるラゲッジボード4がステアリングホイール16と重なる高さ位置にあるので、テーブルとして利用する際のラッゲジボードの高さに乗員が違和感を覚え難くなり、作業モードで拡張された車室空間を快適に利用することができる。
In addition, in the vehicle interior structure according to the present embodiment, when the vehicle interior space is expanded in the work mode, the
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、ベッドモードでの車室空間の拡張時に、フロントシート2のシートバック22を後方に倒して水平位置とする一例を示したが、リヤシートの後方に十分なスペースがある場合には、リヤシートバックを後方に倒して水平位置とし、該リヤシートバックの後面とラゲッジボードの前面とを対面位置に配置するようにしてもよい。
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications and changes can be made based on the technical idea of the present invention. For example, in the embodiment described above, an example was shown in which the seat back 22 of the
また、上述した実施形態では、チルトダウン式のリヤシート3が使用される場合を説明したが、リヤシートはチルトダウン式に限定されず、例えば、車室フロアに着脱可能なリヤシートを適用し、車室空間をベッドモードで拡張する際にはリヤシート自体を取り外して別の場所(車室側部や車外空間など)に配置するようにしてもよい。
Further, in the above-described embodiment, a case where a tilt-down type
さらに、上述した実施形態では、ラゲッジボード4の位置決め部として、サイドトリム13に凸形状の第1当接部61を設け、ラゲッジボード4に凹形状の被当接部4Bを設ける一例を示したが、サイドトリム13およびラゲッジボード4で凹凸形状を逆にすることも勿論可能である。加えて、弾性体のブッシュ7が設けられる一例を説明したが、ブッシュは樹脂部材等の非弾性体で構成されていてもよい。
Furthermore, in the embodiment described above, an example is shown in which the side trim 13 is provided with the convex first abutting
また、上述した実施形態では、図1および図2に示したようにシートバック22を車両後方に倒した状態においてヘッドレスト24がシートバッククッション22Bから取り外される一例を説明した。しかし、ヘッドレスト24を取り外す代わりに、ラゲッジボード4にヘッドレスト24の形状に対応した切欠部を形成し、シートバック22を車両後方に倒した時にシートバッククッション22Bに取り付けられたヘッドレスト24がラゲッジボード4の切欠部を通過可能な構成としてもよい。或いは、ヘッドレスト24をシートバック22の背面側に移動させる機構(例えば、回動機構や折畳機構など)を設けたり、ヘッドレスト24をシートバック22の内部に収納可能な構成にしたりして、ヘッドレスト24をシートバック22に取り付けた状態で、該シートバック22を車両後方に倒すようにしてもよい。
Furthermore, in the embodiment described above, an example has been described in which the
1…車両
11…フロントフロア
12…リアフロア
13…サイドトリム
14…リアドア開口
15…バックドア開口
15A…側縁部
16…ステアリングホイール
2…フロントシート
21…座部
21A…座部フレーム
21B…座部クッション
22…シートバック
22A…シートバックフレーム
22B…シートバッククッション
22C…水平位置にあるシートバックの後面
23…リクライニング機構
24…ヘッドレスト
3…リヤシート
31…リヤ座部
32…リヤシートバック
4…ラゲッジボード
4A…前面
4B…被当接部
4C…第1ボード面部
4D…第2ボード面部
5…支持部
51~53…第1~3支持部
61~63…第1~3当接部
7…ブッシュ(弾性体)
71,72,73…ブッシュ固定部
81~83…第1~3規制部
W1…ラゲッジボードの幅
W2…バックドア開口の幅
1...
71, 72, 73...Bush fixing part 81-83...1st to 3rd regulating part W1...Width of luggage board W2...Width of back door opening
Claims (9)
車室内における前記車両用シートの後方側に配置されるラゲッジボードと、
前記ラゲッジボードのボード面が水平となるように前記ラゲッジボードを支持する支持部と、を備え、
前記車両用シートの状態に応じて車室空間を拡張可能な車両の車室内構造において、
前記支持部は、前記水平位置にある前記シートバックの後面と前記ラゲッジボードの前面とが対面する対面位置に、前記ラゲッジボードを支持することを特徴とする車両の車室内構造。 A vehicle seat in which the seat back can be adjusted to a horizontal position where the rear part of the seat surface of the seat back is horizontal when the seat back is tilted backward;
a luggage board disposed on the rear side of the vehicle seat in the vehicle interior;
a support part that supports the luggage board so that the board surface of the luggage board is horizontal,
In the vehicle interior structure capable of expanding the vehicle interior space according to the state of the vehicle seat,
The interior structure of a vehicle, wherein the support section supports the luggage board at a facing position where the rear surface of the seat back in the horizontal position and the front surface of the luggage board face each other.
前記ラゲッジボードのボード面は、前記支持部により前記対面位置に支持された状態で、前記水平位置にある前記シートバックにおける前記シートバックフレームの上面よりも上方の位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の車室内構造。 The seat back includes a seat back cushion that forms the seat surface, and a seat back frame that supports the seat back cushion,
The board surface of the luggage board is supported in the facing position by the support portion and is disposed at a position above the top surface of the seat back frame of the seat back in the horizontal position. The interior structure of a vehicle according to claim 2.
前記支持部により支持された前記ラゲッジボードを前記第1対面位置または前記第2対面位置に固定にするための位置決め部を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両の車室内構造。 The facing positions include a first facing position where the rear surface of the seat back in the horizontal position and the front surface of the luggage board are adjacent to each other, and a first facing position where the front surface of the luggage board is adjacent to the rear surface of the seat back in the horizontal position. a second facing position located behind the first facing position,
The interior structure of a vehicle according to claim 1, further comprising a positioning section for fixing the luggage board supported by the support section at the first facing position or the second facing position.
車室内における前記車両用シートの後方側に設けられ、前記支持部により支持された前記ラゲッジボードに当接する当接部と、
前記ラゲッジボードに設けられ、前記当接部が当接する被当接部と、を有し、
前記当接部および前記被当接部の一方が、前記第1対面位置および前記第2対面位置にそれぞれ対応させて複数設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両の車室内構造。 The positioning part is
a contact portion provided on the rear side of the vehicle seat in a vehicle interior and abuts against the luggage board supported by the support portion;
an abutted part provided on the luggage board and abutted by the abutting part;
The interior of a vehicle according to claim 4, wherein a plurality of one of the abutting portion and the abutted portion are provided corresponding to the first facing position and the second facing position, respectively. structure.
前記車室の側壁には、車室内側に突出する弾性体が設置され、
前記ラゲッジボードは、前記支持部により前記対面位置に支持された状態で、前記弾性体に当接していることを特徴とする請求項1に記載の車両の車室内構造。 The support portion is provided on a side wall of the vehicle compartment,
An elastic body protruding toward the inside of the vehicle is installed on a side wall of the vehicle,
2. The interior structure of a vehicle according to claim 1, wherein the luggage board is in contact with the elastic body while being supported at the facing position by the support portion.
前記リヤシートは、乗員が着座するリヤ座部と、該リヤ座部に支持されるリヤシートバックと、を有し、
前記リヤ座部は、車室のフロア面側に位置する収納位置、および該収納位置よりも上方に位置する展開位置に位置調整可能に構成され、
前記リヤシートバックは、前記リヤ座部と重なる重ね位置に位置調整可能に構成され、
前記支持部は、前記対面位置よりも高く、かつ、車両の運転操作を行う運転操作部と重なる高さ位置に、前記ラゲッジボードを支持可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の車室内構造。 comprising a rear seat disposed on the rear side of the vehicle seat in the vehicle interior,
The rear seat has a rear seat portion on which an occupant is seated, and a rear seat back supported by the rear seat portion,
The rear seat portion is configured to be adjustable to a storage position located on the floor surface side of the vehicle compartment and a deployed position located above the storage position,
The rear seat back is configured to be adjustable to an overlapping position overlapping the rear seat portion,
According to claim 1, the support section is configured to be able to support the luggage board at a height position that is higher than the facing position and overlaps with a driving operation section that performs driving operations of the vehicle. Interior structure of the vehicle described.
前記支持部は、前記ラゲッジボードを支持する支持面を有し、
前記支持面の少なくとも一部は、前記バックドア開口の側縁部よりも車幅方向外側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の車両の車室内構造。 The width of the luggage board in the vehicle width direction is wider than the width of a back door opening provided at the rear of the vehicle body,
The support part has a support surface that supports the luggage board,
2. The vehicle interior structure of a vehicle according to claim 1, wherein at least a portion of the support surface is located outward in the vehicle width direction from a side edge of the back door opening.
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