JP2023160944A - throttle grip device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、スロットルグリップの回転操作に基づいて車両のエンジンが制御されるスロットルグリップ装置に関するものである。 The present invention relates to a throttle grip device that controls a vehicle engine based on a rotational operation of a throttle grip.
近時の二輪車においては、スロットルグリップの回転角度をポテンショメータ等のスロットル開度センサにて検出し、その検出値を電気信号として当該二輪車が搭載する電子制御装置等に送るよう構成されたスロットルグリップ装置が普及されるに至っている。そして、かかる検出信号に基づき電子制御装置が所定の演算を行い、その演算結果に基づいてエンジンの点火時期、吸気バルブ若しくはスロットルバルブの開閉が制御されるようになっている。 In recent motorcycles, a throttle grip device is configured to detect the rotation angle of the throttle grip using a throttle opening sensor such as a potentiometer, and send the detected value as an electric signal to an electronic control device installed in the motorcycle. has become widespread. Then, the electronic control device performs a predetermined calculation based on the detection signal, and the ignition timing of the engine and the opening and closing of the intake valve or the throttle valve are controlled based on the calculation result.
従来のスロットルグリップ装置として、例えば特許文献1にて開示されたものが挙げられる。かかる従来のスロットルグリップ装置は、スロットルグリップと連動する連動部材に磁石を取り付けるとともに、その磁石の磁気変化を磁気センサにて検出することにより、連動部材及びスロットルグリップの回転角度を検出してエンジン制御が行われるようになっていた。
An example of a conventional throttle grip device is the one disclosed in
また、従来のスロットルグリップ装置は、スロットルグリップ及び連動部材を初期位置に向かって回転方向に付勢するねじりコイルバネから成るリターンスプリングを具備しており、スロットルグリップの回転操作時、リターンスプリングの付勢力が連動部材に付与されるよう構成されていた。これにより、スロットルグリップを回転操作した後、運転者の把持力を緩めることにより、リターンスプリングの付勢力によってスロットルグリップが初期位置に戻るようになっていた。 In addition, the conventional throttle grip device is equipped with a return spring made of a torsion coil spring that biases the throttle grip and the interlocking member in the rotational direction toward the initial position.When the throttle grip is rotated, the biasing force of the return spring is was configured to be applied to the interlocking member. Accordingly, after rotating the throttle grip, when the driver loosens the grip force, the throttle grip returns to the initial position by the biasing force of the return spring.
しかしながら、上記従来技術においては、連動部材の径方向の寸法が増大してスロットルグリップ装置の小型化を図ることが困難であるという不具合があった。 However, the above-mentioned conventional technology has a problem in that the radial dimension of the interlocking member increases, making it difficult to downsize the throttle grip device.
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、連動部材の径方向の寸法が増大してしまうのを抑制することができ、スロットルグリップ装置の小型化を図ることができるスロットルグリップ装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and provides a throttle grip device that can suppress an increase in the radial dimension of the interlocking member and can downsize the throttle grip device. Our goal is to provide the following.
請求項1記載の発明は、車両のスロットルグリップの回転操作と共に回転し得る連動部材と、前記連動部材に取り付けられ、前記連動部材と共に回転可能な磁石と、前記連動部材と共に回転する前記磁石の磁気変化を検出することにより、前記スロットルグリップの回転角度を検出し得る回転角度検出手段と、前記スロットルグリップが初期位置から正方向に回転操作されたとき、当該スロットルグリップ及び連動部材を初期位置に向かって回転方向に付勢する正回転用リターンスプリングと、前記スロットルグリップが初期位置から逆方向に回転操作されたとき、当該スロットルグリップ及び連動部材を初期位置に向かって回転方向に付勢する逆回転用リターンスプリングと、前記連動部材の回転時、所望の摩擦力を付与する押圧部品とを具備し、前記回転角度検出手段で検出された前記スロットルグリップの回転角度に応じて車両の駆動源を制御可能とされたスロットルグリップ装置であって、前記連動部材は、前記磁石、押圧部品及び逆回転用リターンスプリングが同一円周上に並んで形成されたことを特徴とする。
The invention according to
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置において、前記連動部材は、前記磁石を収容する収容部と、前記押圧部品を収容する収容部とが一方の面に円弧状に並んで形成されたことを特徴とする。
The invention according to
請求項3記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置において、前記連動部材及び正回転用リターンスプリングを保持してユニットとする保持部材を具備するとともに、前記押圧部品は、前記保持部材に向かって付勢されることにより前記連動部材の回転時に所望の摩擦力を付与することを特徴とする。
The invention according to
請求項4記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置において、前記逆回転用リターンスプリングを保持するとともに、前記スロットルグリップが逆方向に回転操作されたとき、前記連動部材に対して移動して前記逆回転用リターンスプリングを圧縮し、当該逆回転用リターンスプリングの圧縮で生じた付勢力を前記スロットルグリップに付与するスライド部材を具備するとともに、前記連動部材は、前記磁石、押圧部品及びスライド部材が同一円周上に並んで形成されたことを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, in the throttle grip device according to the first aspect, the return spring for reverse rotation is held, and when the throttle grip is rotated in a reverse direction, the throttle grip device moves relative to the interlocking member. a slide member that compresses the return spring for reverse rotation and applies a biasing force generated by the compression of the return spring for reverse rotation to the throttle grip, and the interlocking member includes the magnet, the pressing part, and the slide member. It is characterized in that the members are formed side by side on the same circumference.
請求項5記載の発明は、請求項4記載のスロットルグリップ装置において、前記スライド部材は、前記連動部材の周方向に延びる円弧状部品から成ることを特徴とする。 According to a fifth aspect of the present invention, in the throttle grip device according to the fourth aspect, the sliding member is formed of an arc-shaped component extending in a circumferential direction of the interlocking member.
本発明によれば、連動部材は、磁石、押圧部品及び逆回転用リターンスプリングが同一円周上に並んで形成されたので、連動部材の径方向の寸法が増大してしまうのを抑制することができ、スロットルグリップ装置の小型化を図ることができる。 According to the present invention, in the interlocking member, the magnet, the pressing part, and the return spring for reverse rotation are formed side by side on the same circumference, so that it is possible to suppress the radial dimension of the interlocking member from increasing. This makes it possible to downsize the throttle grip device.
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係るスロットルグリップ装置は、図1に示すように、二輪車のハンドルパイプに取り付けられたスロットルグリップGの回転角度を検出し、その検出信号を二輪車が搭載するECU等電子制御装置に送信するためのもので、図1~10に示すように、連動部材1と、磁気センサ2(回転角度検出手段)と、リターンスプリング3と、保持部材4と、ケースCとを有して構成されている。
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the throttle grip device according to the first embodiment detects the rotation angle of a throttle grip G attached to a handle pipe of a two-wheeled vehicle, and transmits the detection signal to an electronic control device such as an ECU mounted on the two-wheeled vehicle. 1 to 10, it has an interlocking
連動部材1は、車両のスロットルグリップGの回転操作と共に回転し得るもので、図5、6に示すように、略円筒形状の樹脂成形品から成り、スロットルグリップGの嵌合部Ga(図2参照)を嵌合し得る被嵌合部1aと、リターンスプリング3を収容するための収容凹部1bと、リターンスプリング3の一端3aを係止するための係止部1cと、所定位置で突出したストッパ部1dとが形成されている。
The interlocking
また、本実施形態に係る連動部材1は、その一方の端面に円弧状の磁石mが取り付けられている。かかる磁石mは、周方向に対して磁界が連続的に変化するよう構成されており、連動部材1の回転に伴って回動し得るようになっている。かかる磁石mは、円弧状に屈曲しつつ高さが連続的に変化するヘリカル面を有したものであってもよく、その場合、連動部材1に取り付けられた状態で、ヘリカル面と対峙させて磁気センサ2(回転角度検出手段)を配設させる必要がある。
Further, the interlocking
さらに、収容凹部1bは、連動部材1の一方の端面において円環状に形成された溝形状から成り、その一部に係止部1cが形成されている。そして、収容凹部1bにリターンスプリング3を収容すると、図7、8に示すように、コイル部3cが収容凹部1bに嵌入されるとともに、一端3aが係止部1cに嵌入して係止されるようになっている。これにより、リターンスプリング3が連動部材1に内在されることとなり、幅寸法を小さくすることができる。
Further, the
ケースCは、二輪車(車両)のハンドルパイプH(図3参照)の先端側(スロットルグリップGの基端側)に固定されたもので、図3、4に示すように、下ケースCa及び上ケースCbをボルトB(図3参照)にて組み付けて構成される。これら下ケースCa及び上ケースCbには、図4に示すように、それぞれ収容凹部が形成されており、下ケースCa及び上ケースCbが組み付けられることにより、内部に収容空間が形成されるようになっている。 Case C is fixed to the tip side (base end side of throttle grip G) of handle pipe H (see Fig. 3) of a two-wheeled vehicle (vehicle), and as shown in Figs. It is constructed by assembling the case Cb with bolts B (see FIG. 3). As shown in FIG. 4, each of the lower case Ca and the upper case Cb has a housing recess formed therein, so that when the lower case Ca and the upper case Cb are assembled, a housing space is formed inside. It has become.
また、下ケースCaは、図2、3に示すように、連動部材1の一方の端面が接触して摺動可能な摺動面Nを有するとともに、磁石mの磁気変化を検出し得る位置に磁気センサ2が取り付けられるよう構成されている。なお、下ケースCaの壁面には、図4に示すように、ネジ穴nが形成されており、下ケースCa内の所定位置に保持部材4をネジ止め可能とされている。
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, the lower case Ca has a sliding surface N on which one end surface of the interlocking
磁気センサ2(回転角度検出手段)は、図2、3に示すように、下ケースCaの所定位置に配設されたセンサから成り、磁石mから生じる磁気の変化を検出することにより、連動部材1の回転角度を検出し、スロットルグリップGの回転角度を検出可能とされている。具体的には、磁気センサ2は、磁石mの磁場変化(磁束密度の変化)に応じた出力電圧を得ることができるもので、例えばホール効果を利用した磁気センサであるホール素子(具体的には、磁石mの磁場(磁束密度)に比例した出力電圧を得ることができるリニアホールIC)等により構成されている。しかして、スロットルグリップGが回転操作されて連動部材1が回転するのに伴い、磁石mが回動すると、磁気が変化することとなる。
As shown in FIGS. 2 and 3, the magnetic sensor 2 (rotation angle detection means) consists of a sensor disposed at a predetermined position on the lower case Ca, and detects changes in magnetism generated from the magnet m. 1 and the rotation angle of the throttle grip G can be detected. Specifically, the
これにより、連動部材1の回転角度によって磁気が変化するので、当該回転角度に応じた出力電圧を得ることができ、当該出力電圧に基づき連動部材1の回転角度(即ち、スロットルグリップGの回転角度)を検出することが可能とされている。このように検出されたスロットルグリップGの回転角度は、二輪車に搭載されたECU(エンジン・コントロール・ユニット)に対して電気信号として送信され、送信されたスロットルグリップGの回転角度に応じて車両のエンジンが制御され得るようになっている。なお、図中符号hは、磁気センサ2から延設された配線を示しており、かかる配線hを介して車両側に検出信号が送信されるよう構成されている。
As a result, the magnetism changes depending on the rotation angle of the interlocking
リターンスプリング3は、スロットルグリップGの回転操作時、当該スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に向かって回転方向αに付勢するねじりコイルバネから成り、図9に示すように、連動部材1の係止部1cに係止される一端3a、保持部材4の係止部4aに係止される他端3b、及び一端3a及び他端3bの間に位置するコイル部3cとを有して構成されている。
The
このように、リターンスプリング3は、その一端3aが連動部材1に取り付けられ、且つ、他端3bが保持部材4に取り付けられて組み付けられており、スロットルグリップGを回転させると、リターンスプリング3の付勢力に抗して連動部材1が回転するので、その付勢力がスロットルグリップGに伝わり、スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に戻す力が作用するのである。
In this way, the
保持部材4は、連動部材1を位置決めしつつ回転可能に保持するとともに、リターンスプリング3の他端3bを係止しつつ保持するもので、図10に示すように、リターンスプリング3の他端3bを係止する係止部4aと、連動部材1を位置決めしつつ保持する案内部4bと、所定位置に形成された保持部4cとが形成された金属製の板状部材から成る。なお、保持部材4の所定位置には、ネジ穴nが形成されており、下ケースCa内の所定位置に保持部材4をネジ止め可能とされている。
The holding
係止部4aは、保持部材4の一部を折り曲げ形成して得られた部位から成るもので、リターンスプリング3の他端3bを確実に係止し得るよう構成されている。案内部4bは、保持部材4の一部をバーリング加工等により円環状に突出形成された部位から成り、図2に示すように、連動部材1に一体形成された円環状壁部1e(図8参照)を挿通することにより連動部材1を回転可能に嵌合して位置決め(特に、径方向の位置決め)可能とされている。
The locking
保持部4cは、リターンスプリング3で回転方向に付勢された連動部材1のストッパ部1dと当接して保持されるものである。すなわち、図7、8に示すように、収容凹部1bにリターンスプリング3を収容した状態において、リターンスプリング3の他端3bを保持部材4の係止部4aに係止した後、リターンスプリング3のコイル部3cが捩れて所定の付勢力が生じる方向に保持部材4及び連動部材1を相対的に一定角度回転させ、連動部材1のストッパ部1dに保持部材4の保持部4cを当接させる。この当接状態においては、保持部材4の保持部4cがリターンスプリング3の回転方向αの付勢力を受けるので、保持部材4がリターンスプリング3で回転方向αに付勢された連動部材1を保持することができる。
The holding
これにより、保持部材4は、収容凹部1bに収容されたリターンスプリング3の他端3bを係止して連動部材1を回転方向αに対して所定の付勢力を持って保持するので、図11~13に示すように、連動部材1及びリターンスプリング3が一体構成とされる。このように、保持部材4により一体構成とされた連動部材1及びリターンスプリング3は、ユニットYとされ、図2に示すように、ケースC内の所定位置に取り付けられて固定される。
As a result, the holding
さらに、本実施形態に係るリターンスプリング3は、回転方向αに加え、連動部材1を軸方向βに付勢するものとされている。具体的には、本実施形態に係るリターンスプリング3は、図9に示すように、隣合う巻き線の間に隙間を生じさせたコイル部3cとされており、保持部材4により一体構成とされた状態(図11~13で示すユニットYとされた状態)において、図2に示すように、ケースCに収容されると、コイル部3cの巻き線の間の隙間が小さくなる方向に圧縮されることとなり、連動部材1を軸方向βに付勢するようになっている。これにより、連動部材1は、リターンスプリング3による軸方向βの付勢力にて一方の端面がケースCの摺動面Nに押圧された状態で組み付けられることとなる。
Furthermore, the
しかして、スロットルグリップGを回転操作すると、連動部材1がリターンスプリング3の回転方向αの付勢力に抗して回転し、当該連動部材1の一方の端面がケースCの摺動面Nに押圧された状態で摺動することとなる。一方、スロットルグリップGを初期位置から反対側に向かって回転操作しようとした場合、連動部材1のストッパ部1dが保持部材4の保持部4cと当接しているので、スロットルグリップGを初期位置から反対側に向かって回転操作するのを防止できるようになっている。
When the throttle grip G is rotated, the interlocking
本実施形態によれば、連動部材1を位置決めしつつ回転可能に保持するとともに、リターンスプリング3の他端3bを係止しつつ保持した保持部材4を具備したので、連動部材1の回転を安定して行わせることができるとともに、リターンスプリング3の係止を適切な位置で行わせることができる。また、本実施形態に係る保持部材4は、円環状に突出形成された案内部4bを有するとともに、当該案内部4bに連動部材1を回転可能に嵌合して位置決めするので、簡易な構成で連動部材1の位置決め、特に径方向の位置決めを確実に行わせることができる。
According to the present embodiment, since the holding
さらに、本実施形態に係る保持部材4は、案内部と、リターンスプリング3の他端3bを係止する係止部4aと、リターンスプリング3で回転方向αに付勢された連動部材1と当接して保持される保持部4cとを有するので、案内部4bによる連動部材1の径方向の位置決めと、係止部4aによるリターンスプリング3の係止と、保持部4cによる連動部材1に対する保持部材4の保持とを併せて行わせることができる。特に、本実施形態に係る保持部材4は、板状部材から成るので、スロットルグリップ装置の薄型化を図ることができる。
Further, the holding
またさらに、本実施形態に係るリターンスプリング3は、回転方向αに加え、連動部材1を軸方向βに付勢するので、連動部材1を軸方向βに対して弾力を有しつつ押圧してガタを吸収することができ、連動部材1の回転を安定して行わせることができるとともに、スロットルグリップGの操作性を維持させることができる。また、本実施形態に係る連動部材1は、スロットルグリップGと別体とされたので、スロットルグリップGに付与された過大な荷重が連動部材に伝達されてしまうのを抑制することができるとともに、連動部材1又はスロットルグリップGの交換を容易にすることができる。
Furthermore, since the
加えて、本実施形態によれば、連動部材1は、リターンスプリング3を収容する収容凹部1bを有するとともに、当該収容凹部1bに収容されたリターンスプリング3の他端3bを係止した状態で連動部材1に取り付けられ、連動部材1及びリターンスプリング3を一体構成とする保持部材4を具備したので、連動部材1及びリターンスプリング3を一体構成として組み付け作業性の向上を図ることができるとともに、連動部材1及びリターンスプリング3の組み付けに必要とされる幅寸法を小さくすることができる。
In addition, according to the present embodiment, the interlocking
また、本実施形態に係る保持部材4は、リターンスプリング3の他端3bを係止する係止部4aと、リターンスプリング3で回転方向αに付勢された連動部材1と当接して保持される保持部4cとを有するので、連動部材1に対してリターンスプリング3による付勢力を確実に付与させることができるとともに、連動部材1及びリターンスプリング3の一体構成を確実に保持することができる。さらに、本実施形態に係る保持部材4は、収容凹部1bを塞いだ状態で連動部材1に取り付けられたので、収容凹部1bに異物等が入り込んでしまうのを回避でき、リターンスプリング3による連動部材1に対する付勢力の付与を確実に行わせることができる。
Further, the holding
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るスロットルグリップ装置は、図14に示すように、二輪車のハンドルパイプHに取り付けられたスロットルグリップGの回転角度を検出し、その検出信号を二輪車が搭載するECU等電子制御装置に送信するためのもので、図14~20に示すように、連動部材1と、磁気センサ2(回転角度検出手段)と、リターンスプリング3と、保持部材4と、スライド部材5と、逆回転用リターンスプリング6と、ケースCとを有して構成されている。
Next, a second embodiment according to the present invention will be described.
As shown in FIG. 14, the throttle grip device according to this embodiment detects the rotation angle of a throttle grip G attached to a handle pipe H of a two-wheeled vehicle, and sends the detection signal to an electronic control device such as an ECU mounted on the two-wheeled vehicle. As shown in FIGS. 14 to 20, it includes an interlocking
連動部材1は、車両のスロットルグリップGの回転操作と共に回転し得るもので、図17、18に示すように、略円筒形状の樹脂成形品から成り、スロットルグリップGの嵌合部Ga(図15参照)を嵌合し得る被嵌合部1aと、リターンスプリング3を収容するための収容凹部1bと、リターンスプリング3の一端3aを係止するための係止部1cと、所定位置で突出したストッパ部1dとが形成されている。
The interlocking
また、本実施形態に係る連動部材1は、その一方の端面に円弧状の磁石mが取り付けられている。かかる磁石mは、周方向に対して磁界が連続的に変化するよう構成されており、連動部材1の回転に伴って回動し得るようになっている。かかる磁石mは、円弧状に屈曲しつつ高さが連続的に変化するヘリカル面を有したものであってもよく、その場合、連動部材1に取り付けられた状態で、ヘリカル面と対峙させて磁気センサ2(回転角度検出手段)を配設させる必要がある。
Further, the interlocking
さらに、収容凹部1bは、連動部材1の一方の端面において円環状に形成された溝形状から成り、その一部と連続した係止部1cが形成されている。そして、収容凹部1bにリターンスプリング3を収容すると、図19、20に示すように、コイル部3cが収容凹部1bに嵌入されるとともに、一端3aが係止部1cに嵌入して係止されるようになっている。これにより、リターンスプリング3が連動部材1に内在されることとなり、幅寸法を小さくすることができる。
Further, the
本実施形態に係るスロットルグリップGは、運転者が把持可能とされて二輪車のハンドルパイプH(図16参照)に対して回転操作可能なもので、図14に示すように、運転者の手前側に向かう方向に回転させる正方向(α1)の回転操作と、運転者から遠ざかる方向に回転させる逆方向(α2)の回転操作との両方の操作が可能とされている。そして、本実施形態においては、スロットルグリップGが正方向α1に回転操作されたとき、当該スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に向かって回転方向に付勢するリターンスプリング3と、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作されたとき、当該スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に向かって回転方向に付勢する逆回転用リターンスプリング6とを具備している。
The throttle grip G according to the present embodiment is grippable by the driver and can be rotated with respect to the handle pipe H (see FIG. 16) of the two-wheeled vehicle, and as shown in FIG. Both a rotation operation in the forward direction (α1), which rotates the driver in the direction toward the driver, and a rotation operation in the reverse direction (α2), which rotates the driver in the direction away from the driver, are possible. In this embodiment, when the throttle grip G is rotated in the positive direction α1, a
リターンスプリング3は、第1の実施形態と同様、スロットルグリップGの正方向α1の回転操作時、当該スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に向かって回転方向に付勢するねじりコイルバネから成り、図9に示すように、連動部材1の係止部1cに係止される一端3a、保持部材4の係止部4aに係止される他端3b、及び一端3a及び他端3bの間に位置するコイル部3cとを有して構成されている。
Similar to the first embodiment, the
このように、リターンスプリング3は、その一端3aが連動部材1に取り付けられ、且つ、他端3bが保持部材4に取り付けられて組み付けられており、スロットルグリップGを正方向α1に回転させると、リターンスプリング3の付勢力に抗して連動部材1が回転するので、その付勢力がスロットルグリップGに伝わり、スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に戻す力が作用するのである。
In this way, the
逆回転用リターンスプリング6は、スロットルグリップGの逆方向α2の回転操作時、当該スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に向かって回転方向に付勢するコイルバネから成り、連動部材1において弧状に形成された収容凹部1i(図17参照)に収容されている。また、連動部材1の収容凹部1iには、図19、20に示すように、スライド部材5が取り付けられ、かかるスライド部材5の移動によって逆回転用リターンスプリング6が圧縮されて付勢力が生じ得るようになっている。
The
スライド部材5は、図19、20に示すように、連動部材1の周方向に延びる円弧状部品から成り、図24~27に示すように、逆回転用リターンスプリング6を保持する収容凹部5aと、逆転用リターンスプリング6の一端を受けるバネ受け部5bと、保持部材4の保持部4c(図23参照)と当接する当接部5cと、連動部材1に形成された案内溝1g(図22参照)に挿通する突出部5dとが一体的に形成されている。
As shown in FIGS. 19 and 20, the
そして、逆回転用リターンスプリング6が収容凹部5aに保持された状態のスライド部材5を連動部材1の収容凹部1iに収容すると、逆回転用リターンスプリング6の一端がスライド部材5のバネ受け部5bに当接するとともに、当該逆回転用リターンスプリング6の他端が収容凹部5aの壁部に当接するようになっている。これにより、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作されたとき、当該スライド部材5が連動部材1に対して周方向に移動して逆回転用リターンスプリング6を圧縮し、当該逆回転用リターンスプリング6の圧縮で生じた付勢力がスロットルグリップGに付与されるので、スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に戻す力が作用することとなる。
When the
また、スライド部材5が連動部材1の収容凹部1iに組み付けられると、当該スライド部材5の突出部5dが連動部材1の案内溝1gに挿通するよう構成されており、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作されたとき、突出部5dが案内溝1gに沿って移動するので、スライド部材5の移動が案内溝1gにて案内されることとなる。これにより、スライド部材5の移動を円滑且つ正確に行わせることができる。
Further, when the
磁気センサ2(回転角度検出手段)は、図15、16に示すように、下ケースCaの所定位置に配設されたセンサから成り、磁石mから生じる磁気の変化を検出することにより、連動部材1の回転角度を検出し、スロットルグリップGの回転角度を検出可能とされている。具体的には、磁気センサ2は、磁石mの磁場変化(磁束密度の変化)に応じた出力電圧を得ることができるもので、例えばホール効果を利用した磁気センサであるホール素子(具体的には、磁石mの磁場(磁束密度)に比例した出力電圧を得ることができるリニアホールIC)等により構成されている。しかして、スロットルグリップGが回転操作されて連動部材1が回転するのに伴い、磁石mが回動すると、磁気が変化することとなる。
As shown in FIGS. 15 and 16, the magnetic sensor 2 (rotation angle detection means) consists of a sensor disposed at a predetermined position on the lower case Ca, and detects changes in the magnetism generated from the magnet m. 1 and the rotation angle of the throttle grip G can be detected. Specifically, the
これにより、連動部材1の回転角度によって磁気が変化するので、当該回転角度に応じた出力電圧を得ることができ、当該出力電圧に基づき連動部材1の回転角度(即ち、スロットルグリップGの回転角度)を検出することが可能とされている。このように検出されたスロットルグリップGの回転角度は、二輪車に搭載されたECU(エンジン・コントロール・ユニット)に対して電気信号として送信され、送信されたスロットルグリップGの回転角度に応じて車両のエンジンが制御され得るようになっている。なお、図中符号hは、磁気センサ2から延設された配線を示しており、かかる配線hを介して車両側に検出信号が送信されるよう構成されている。
As a result, the magnetism changes depending on the rotation angle of the interlocking
また、本実施形態に係る磁気センサ2は、スロットルグリップGの正方向α1及び逆方向α2の回転操作を検出可能とされている。これにより、運転者がスロットルグリップGを把持しつつ初期位置から正方向α1に回転操作することにより、当該スロットルグリップGの回転角度に応じてエンジンEを制御することができ、任意速度による走行が可能となるとともに、スロットルグリップGwを初期位置から逆方向α2に回転操作することにより、車両に搭載された電装品(例えば、クルーズコントロールのキャンセル機能等)を作動又は非作動とすることができる。
Further, the
さらに、本実施形態に係る連動部材1は、図17~20に示すように、内径側にリターンスプリング3が取り付けられるとともに、当該リターンスプリング3の取付位置より外径側の部位に逆回転用リターンスプリング6が取り付けられており、且つ、磁石m及びスライド部材5は、連動部材1の周方向に並設されている。また、本実施形態に係る連動部材1は、磁石m及びスライド部材5が並設された周方向において、バネ7及び押圧部品8が取り付けられており、バネ7の付勢力で押圧部品8が保持部材4に向かって付勢されるよう構成されている。これにより、連動部材1の回転時、所望の摩擦力が付与されて操作感を向上し得るようになっている。
Furthermore, as shown in FIGS. 17 to 20, the interlocking
保持部材4は、第1の実施形態と同様、連動部材1を位置決めしつつ回転可能に保持するとともに、リターンスプリング3の他端3bを係止しつつ保持するもので、図10に示すように、リターンスプリング3の他端3bを係止する係止部4aと、連動部材1を位置決めしつつ保持する案内部4bと、所定位置に形成された保持部4cとが形成された金属製の板状部材から成る。なお、保持部材4の所定位置には、ネジ穴nが形成されており、下ケースCa内の所定位置に保持部材4をネジ止め可能とされている。
As in the first embodiment, the holding
係止部4aは、保持部材4の一部を折り曲げ形成して得られた部位から成るもので、リターンスプリング3の他端3bを確実に係止し得るよう構成されている。案内部4bは、保持部材4の一部をバーリング加工等により円環状に突出形成された部位から成り、図15に示すように、連動部材1に一体形成された円環状壁部1e(図20参照)を挿通することにより連動部材1を回転可能に嵌合して位置決め(特に、径方向の位置決め)可能とされている。
The locking
保持部4cは、図22、23に示すように、スライド部材5の当接部5cと当接して周方向に保持する部位から成るもので、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作されて同方向に連動部材1が回転する際、スライド部材5を係止して同方向に対する回転を規制することにより、連動部材1とスライド部材5とを相対的に移動させ得るようになっている。これにより、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作されると、連動部材1とスライド部材5とが相対的に移動して逆回転用リターンスプリング6を圧縮し、当該逆回転用リターンスプリング6の圧縮で生じた付勢力がスロットルグリップGに付与されることとなる。なお、スロットルグリップGが逆方向α2に所定角度回転操作されると、連動部材1のストッパ部1dが保持部4cで係止された当接部5cに当接することとなり、それ以上の回転操作が規制される。
As shown in FIGS. 22 and 23, the holding
一方、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作された場合は、リターンスプリング3の付勢力が逆回転用リターンスプリング6で生じる付勢力とは反対方向に発生するものの、当該逆回転用リターンスプリング6の方がリターンスプリング3の付勢力よりも大きく設定されているため、逆回転用リターンスプリング6の付勢力のみが連動部材1及びスロットルグリップGに付与されることとなる。なお、スロットルグリップGが正方向α1に回転操作されると、スライド部材5の当接部5cは保持部4cと離間する方向に移動するので、連動部材1と共にスライド部材5が回転して逆回転用リターンスプリング6による付勢力は生じない。
On the other hand, when the throttle grip G is rotated in the reverse direction α2, although the biasing force of the
加えて、本実施形態においては、収容凹部1bにリターンスプリング3を収容した状態において、リターンスプリング3の他端3bを保持部材4の係止部4aに係止した後、リターンスプリング3のコイル部3cが捩れて所定の付勢力が生じる方向に保持部材4及び連動部材1を相対的に一定角度回転させ、スライド部材5の当接部5cに保持部材4の保持部4cを当接させる。
In addition, in this embodiment, with the
しかるに、本実施形態に係るリターンスプリング3は、逆回転用リターンスプリング6より初期設定荷重が低く設定されているので、当接部5c及び保持部4cの当接状態においては、逆回転用リターンスプリング6の圧縮はなされず、保持部材4の保持部4cがリターンスプリング3の付勢力を受けることとなり、保持部材4がリターンスプリング3で付勢された連動部材1を保持することができる。
However, since the
これにより、保持部材4は、収容凹部1bに収容されたリターンスプリング3の他端3bを係止して連動部材1を所定の付勢力を持って保持するので、図21~23に示すように、連動部材1、リターンスプリング3及び逆回転用リターンスプリング6が一体構成とされる。このように、保持部材4により一体構成とされた連動部材1、リターンスプリング3及び逆回転用リターンスプリング6は、ユニットYとされ、図15に示すように、ケースC内の所定位置に取り付けられて固定される。
As a result, the holding
さらに、本実施形態に係るリターンスプリング3は、第1の実施形態と同様、回転方向(スロットルグリップGを正方向α1に回転した際の初期位置に向かう方向)に加え、連動部材1を軸方向βに付勢するものとされている。具体的には、本実施形態に係るリターンスプリング3は、図9に示すように、隣合う巻き線の間に隙間を生じさせたコイル部3cとされており、保持部材4により一体構成とされた状態(図21~23で示すユニットYとされた状態)において、図15に示すように、ケースCに収容されると、コイル部3cの巻き線の間の隙間が小さくなる方向に圧縮されることとなり、連動部材1を軸方向βに付勢するようになっている。
Furthermore, as in the first embodiment, the
これにより、連動部材1は、リターンスプリング3による軸方向βの付勢力にて一方の端面がケースCの内周面に押圧された状態で組み付けられることとなる。したがって、スロットルグリップGを回転操作すると、連動部材1がリターンスプリング3又は逆回転用リターンスプリング6の付勢力に抗して回転し、当該連動部材1の一方の端面がケースCの内周面に押圧された状態で摺動することとなる。
As a result, the interlocking
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係るスロットルグリップ装置は、図28に示すように、二輪車のハンドルパイプHに取り付けられたスロットルグリップGの回転角度を検出し、その検出信号を二輪車が搭載するECU等電子制御装置に送信するためのもので、図28~37に示すように、連動部材1と、磁気センサ2(回転角度検出手段)と、リターンスプリング3と、保持部材4と、スライド部材5と、逆回転用リターンスプリング6と、ケースCと、マイクロスイッチSとを有して構成されている。
Next, a third embodiment according to the present invention will be described.
As shown in FIG. 28, the throttle grip device according to this embodiment detects the rotation angle of a throttle grip G attached to a handle pipe H of a two-wheeled vehicle, and sends the detection signal to an electronic control device such as an ECU mounted on the two-wheeled vehicle. As shown in FIGS. 28 to 37, it includes an interlocking
連動部材1は、車両のスロットルグリップGの回転操作と共に回転し得るもので、図22、34に示すように、略円筒形状の樹脂成形品から成り、スロットルグリップGの嵌合部Ga(図29参照)を嵌合し得る被嵌合部1aと、リターンスプリング3を収容するための収容凹部1bと、リターンスプリング3の一端3aを係止するための係止部1cと、所定位置で突出したストッパ部1dとが形成されている。
The interlocking
また、本実施形態に係る連動部材1は、その一方の端面に円弧状の磁石mが取り付けられている。かかる磁石mは、周方向に対して磁界が連続的に変化するよう構成されており、連動部材1の回転に伴って回動し得るようになっている。かかる磁石mは、円弧状に屈曲しつつ高さが連続的に変化するヘリカル面を有したものであってもよく、その場合、連動部材1に取り付けられた状態で、ヘリカル面と対峙させて磁気センサ2(回転角度検出手段)を配設させる必要がある。
Further, the interlocking
さらに、収容凹部1bは、連動部材1の一方の端面において円環状に形成された溝形状から成り、その一部と連続した係止部1cが形成されている。そして、収容凹部1bにリターンスプリング3を収容すると、図35、36に示すように、コイル部3cが収容凹部1bに嵌入されるとともに、一端3aが係止部1cに嵌入して係止されるようになっている。これにより、リターンスプリング3が連動部材1に内在されることとなり、幅寸法を小さくすることができる。
Further, the
さらに、本実施形態に係る連動部材1は、図33~37に示すように、外径方向に一体的に突出形成された突出部1hを有している。かかる突出部1hは、一方の面に傾斜面Qが形成されており、図40に示すように、上ケースCbに取り付けられたマイクロスイッチSの作動部Saを傾斜面Qにて押圧可能とされている。すなわち、上ケースCbの所定位置に形成された取付部Cb1には、取付ボルトfにて取付部品Tが固定されており、かかる取付部品TにマイクロスイッチSが取り付けられている。
Further, the interlocking
本実施形態に係るマイクロスイッチSは、突出及び後退して作動可能な作動部Saを具備しており、図41に示すように、その作動部Saの作動方向が突出部1hの一方の面に対して直交する方向となるよう取り付けられている。そして、連動部材1が逆方向α2に回転すると、マイクロスイッチSの作動部Saが傾斜面Qにて押圧されて後退し、スイッチが電気的にオンするようになっている。
The microswitch S according to this embodiment includes an actuating part Sa that can be operated by protruding and retracting, and as shown in FIG. It is attached so that it is perpendicular to the direction. When the interlocking
ケースCは、第1、2の実施形態と同様、二輪車(車両)のハンドルパイプH(図30参照)の先端側(スロットルグリップGの基端側)に固定されたもので、図30、31に示すように、下ケースCa及び上ケースCbをボルトB(図30参照)にて組み付けて構成される。これら下ケースCa及び上ケースCbには、図32に示すように、それぞれ収容凹部が形成されており、下ケースCa及び上ケースCbが組み付けられることにより、内部に収容空間が形成されるようになっている。なお、下ケースCaの壁面には、図32に示すように、ネジ穴nが形成されており、下ケースCa内の所定位置に保持部材4をネジ止め可能とされている。
Like the first and second embodiments, the case C is fixed to the tip side (base end side of the throttle grip G) of the handle pipe H (see FIG. 30) of a two-wheeled vehicle (vehicle), and is As shown in FIG. 30, it is constructed by assembling a lower case Ca and an upper case Cb with bolts B (see FIG. 30). As shown in FIG. 32, each of the lower case Ca and the upper case Cb has a housing recess formed therein, so that when the lower case Ca and the upper case Cb are assembled, a housing space is formed inside. It has become. Note that, as shown in FIG. 32, a screw hole n is formed in the wall surface of the lower case Ca, so that the holding
なお、磁気センサ2(回転角度検出手段)、リターンスプリング3、保持部材4、スライド部材5、逆回転用リターンスプリング6、バネ7及び押圧部品8については、第1、2の実施形態と同様の部品であり、詳細な説明を省略する。また、本実施形態に係るスロットルグリップGは、第2の実施形態と同様、運転者が把持可能とされて二輪車のハンドルパイプH(図30参照)に対して回転操作可能なもので、図28に示すように、運転者の手前側に向かう方向に回転させる正方向(α1)の回転操作と、運転者から遠ざかる方向に回転させる逆方向(α2)の回転操作との両方の操作が可能とされている。
Note that the magnetic sensor 2 (rotation angle detection means),
しかるに、本実施形態に係るリターンスプリング3は、第2の実施形態と同様、逆回転用リターンスプリング6より初期設定荷重が低く設定されているので、当接部5c及び保持部4cの当接状態においては、逆回転用リターンスプリング6の圧縮はなされず、保持部材4の保持部4cがリターンスプリング3の付勢力を受けることとなり、保持部材4がリターンスプリング3で付勢された連動部材1を保持することができる。
However, like the second embodiment, the
これにより、保持部材4は、収容凹部1bに収容されたリターンスプリング3の他端3bを係止して連動部材1を所定の付勢力を持って保持するので、図35~39に示すように、連動部材1、リターンスプリング3及び逆回転用リターンスプリング6が一体構成とされる。このように、保持部材4により一体構成とされた連動部材1、リターンスプリング3及び逆回転用リターンスプリング6は、ユニットYとされ、図29、31に示すように、ケースC内の所定位置に取り付けられて固定される。
As a result, the holding
さらに、本実施形態に係るリターンスプリング3は、第1、2の実施形態と同様、回転方向(スロットルグリップGを正方向α1に回転した際の初期位置に向かう方向)に加え、連動部材1を軸方向βに付勢するものとされている。具体的には、本実施形態に係るリターンスプリング3は、図9に示すように、隣合う巻き線の間に隙間を生じさせたコイル部3cとされており、保持部材4により一体構成とされた状態(図35~39で示すユニットYとされた状態)において、図29、31に示すように、ケースCに収容されると、コイル部3cの巻き線の間の隙間が小さくなる方向に圧縮されることとなり、連動部材1を軸方向βに付勢するようになっている。
Furthermore, as in the first and second embodiments, the
これにより、連動部材1は、リターンスプリング3による軸方向βの付勢力にて一方の端面がケースCの内周面に押圧された状態で組み付けられることとなる。したがって、スロットルグリップGを回転操作すると、連動部材1がリターンスプリング3又は逆回転用リターンスプリング6の付勢力に抗して回転し、当該連動部材1の一方の端面がケースCの内周面に押圧された状態で摺動することとなる。
As a result, the interlocking
ここで、本実施形態に係るスロットルグリップ装置においては、スロットルグリップGが初期位置から正方向α1に回転操作されたとき、磁気センサ2で検出されたスロットルグリップGの回転角度に応じて車両のエンジンを制御可能とされ、スロットルグリップGが初期位置から逆方向α2に回転操作されたとき、車両に搭載された電装品(例えば、クルーズコントロールのキャンセル機能等)を作動又は非作動とするようになっている。
Here, in the throttle grip device according to the present embodiment, when the throttle grip G is rotated in the positive direction α1 from the initial position, the rotation angle of the throttle grip G detected by the
具体的には、本実施形態に係る磁気センサ2は、スロットルグリップGの正方向α1の回転操作を検出可能とされるとともに、スロットルグリップGの逆方向α2の回転操作をマイクロスイッチSにて検出可能とされており、かかるマイクロスイッチSは、車両に搭載された電装品と電気的に接続されている。そして、スロットルグリップGが初期位置から逆方向α2に回転したことをマイクロスイッチSにて検出されると、その検出信号が出力され、車両に搭載された電装品を作動又は非作動とするよう構成されている。
Specifically, the
これにより、運転者がスロットルグリップGを把持しつつ初期位置から正方向α1に回転操作することにより、当該スロットルグリップGの回転角度に応じてエンジンEを制御することができ、任意速度による走行が可能となるとともに、スロットルグリップGwを初期位置から逆方向α2に回転操作することにより、車両に搭載された電装品(例えば、クルーズコントロールのキャンセル機能等)を作動又は非作動とすることができる。 As a result, when the driver holds the throttle grip G and rotates it in the positive direction α1 from the initial position, the engine E can be controlled according to the rotation angle of the throttle grip G, and driving at any speed is possible. By rotating the throttle grip Gw in the reverse direction α2 from the initial position, it is possible to activate or deactivate electrical components installed in the vehicle (for example, a cruise control cancel function, etc.).
上記第2、3の実施形態によれば、スロットルグリップGは、正方向α1及び逆方向α2に回転操作可能とされるとともに、スロットルグリップGが初期位置から正方向α1に回転操作されたとき、当該スロットルグリップG及び連動部材1をリターンスプリング3により初期位置に向かって回転方向に付勢するものとされ、且つ、スロットルグリップGが初期位置から逆方向α2に回転操作されたとき、当該スロットルグリップG及び連動部材1を初期位置に向かって回転方向に付勢する逆回転用リターンスプリング6を具備したので、スロットルグリップGの正方向α1の回転操作時と逆方向α2の回転操作時との操作感を異ならせることができ、それぞれの操作時において適切な付勢力を付与させることができる。
According to the second and third embodiments, the throttle grip G can be rotated in the forward direction α1 and the reverse direction α2, and when the throttle grip G is rotated in the forward direction α1 from the initial position, The throttle grip G and the interlocking
さらに、上記第2、3の実施形態に係る連動部材1は、内径側にリターンスプリング3が取り付けられるとともに、当該リターンスプリング3の取付位置より外径側の部位に逆回転用リターンスプリング6が取り付けられたので、連動部材1の径方向にリターンスプリング3及び逆回転用リターンスプリング6を配設することができ、幅方向の寸法が増大してしまうのを抑制することができる。
Further, in the interlocking
またさらに、上記第2、3の実施形態に係る連動部材1は、逆回転用リターンスプリング6を保持したスライド部材5が取り付けられるとともに、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作されたとき、当該スライド部材5が連動部材1に対して移動して逆回転用リターンスプリング6を圧縮し、当該逆回転用リターンスプリング6の圧縮で生じた付勢力がスロットルグリップGに付与されるので、スロットルグリップGの逆方向α2の回転力をスライド部材5に円滑且つ確実に伝達させることができ、スロットルグリップGに対して逆回転用リターンスプリング6の付勢力を効率的に付与させることができる。
Furthermore, the interlocking
加えて、上記第2、3の実施形態に係るスライド部材5は、連動部材1の周方向に延びる円弧状部品から成り、スロットルグリップGが逆方向α2に回転操作されたとき、連動部材1の周方向に移動して逆回転用リターンスプリング6を圧縮可能とされたので、スライド部材5及びその移動範囲を連動部材1に対して容易に形成することができる。
In addition, the
また、上記第2、3の実施形態に係る磁気センサ2(回転角度検出手段)は、連動部材1の所定位置に取り付けられた磁石mから生じる磁気の変化を検出することにより連動部材1の回転角度を検出し得るセンサから成るとともに、磁石m及びスライド部材5は、連動部材1の周方向に並設されたので、連動部材1の径方向の寸法が増大してしまうのを抑制することができ、スロットルグリップ装置の小型化を図ることができる。
Further, the magnetic sensor 2 (rotation angle detection means) according to the second and third embodiments described above detects the rotation of the interlocking
さらに、第2の実施形態によれば、スロットルグリップGの正方向α1及び逆方向α2の回転操作を磁気センサ2(回転角度検出手段)で検知可能とされたので、スロットルグリップGの逆方向α2の回転操作を検知するための別個のスイッチを不要とすることができ、部品点数を削減することができる。一方、第3の実施形態によれば、スロットルグリップGの正方向α1の回転操作を磁気センサ2(回転角度検出手段)で検知するとともに、スロットルグリップGの逆方向α2の回転操作を検知可能なマイクロスイッチSを具備したので、スロットルグリップGの逆方向α2の回転操作をマイクロスイッチSにより確実に検知することができ、エンジン始動時の操作性をより向上させることができる。 Further, according to the second embodiment, since the rotation operation of the throttle grip G in the forward direction α1 and the reverse direction α2 can be detected by the magnetic sensor 2 (rotation angle detection means), the rotation operation of the throttle grip G in the reverse direction α2 can be detected. It is possible to eliminate the need for a separate switch for detecting the rotational operation of the motor, and the number of parts can be reduced. On the other hand, according to the third embodiment, the rotational operation of the throttle grip G in the forward direction α1 can be detected by the magnetic sensor 2 (rotation angle detection means), and the rotational operation of the throttle grip G in the reverse direction α2 can be detected. Since the microswitch S is provided, the rotational operation of the throttle grip G in the reverse direction α2 can be reliably detected by the microswitch S, and the operability at the time of starting the engine can be further improved.
特に、第3の実施形態によれば、マイクロスイッチSは、突出及び後退して作動可能な作動部Saを具備するとともに、連動部材1は、一方の面に傾斜面Qを有する突出部1hが形成され、且つ、作動部Saの作動方向が連動部材1の突出部1hの一方の面に対して直交する方向となるようマイクロスイッチSが取り付けられ、連動部材1が逆方向α2に回転すると、作動部Saが傾斜面Qにて押圧されてオンするので、連動部材1が逆方向α2に回転した際、マイクロスイッチSの作動部Saを適正なストロークの範囲で押圧させることができる。
In particular, according to the third embodiment, the microswitch S includes an actuating portion Sa that can be operated by protruding and retracting, and the interlocking
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図42、43に示すように、連動部材1がスロットルグリップG(具体的には、スロットルグリップGの芯材Gb)と一体とされたものであってもよい。かかる連動部材1は、上記実施形態と同様、保持部材4によって保持されてリターンスプリング3と一体構成とされる。この場合、連動部材1がスロットルグリップGと別体とされたものに比べ、部品点数を削減することができるとともに、スロットルグリップ装置の組み付け作業性を向上させることができる。
Although the present embodiment has been described above, the present invention is not limited thereto. For example, as shown in FIGS. 42 and 43, the interlocking
さらに、スロットルグリップGの回転角度を検出する磁気センサ2に代えて、他の汎用的なセンサ(磁石の磁気を検出するものに限らないとともに、非接触式のセンサに限らず接触式のセンサ等も含む)としてもよい。またさらに、磁石mに代えて、連動部材1の周方向に着磁したものであってもよい。なお、適用される車両は、本実施形態の如く二輪車に限定されるものではなく、ハンドルバーHを有した他の車両(例えばATVやスノーモービル等)に適用してもよい。
Furthermore, instead of the
連動部材は、リターンスプリング3を収容する収容凹部1bを有するとともに、当該収容凹部1bに収容されたリターンスプリング3の他端3bを係止した状態で連動部材1に取り付けられ、連動部材1及びリターンスプリング3を一体構成とする保持部材4を具備したスロットルグリップ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
The interlocking member has an
1 連動部材
1a 被嵌合部
1b 収容凹部
1c 係止部
1d ストッパ部
1e 円環状壁部
1f 収容穴
1g 案内溝
1h 突出部
1i 収容凹部
2 磁気センサ(回転角度検出手段)
3 リターンスプリング
3a 一端
3b 他端
3c コイル部
4 保持部材
4a 係止部
4b 案内部
4c 保持部
5 スライド部材
5a 収容凹部
5b バネ受け部
5c 当接部
5d 突出部
6 逆回転用リターンスプリング
7 バネ
8 押圧部品
C ケース
Ca 下ケース
Cb 上ケース
m 磁石
h 配線
Q 傾斜面
f 取付ボルト
Cb1 取付部
T 取付部品
S マイクロスイッチ
Sa 作動部
Y ユニット
1 Interlocking member 1a Fitted
3
Claims (5)
前記連動部材に取り付けられ、前記連動部材と共に回転可能な磁石と、
前記連動部材と共に回転する前記磁石の磁気変化を検出することにより、前記スロットルグリップの回転角度を検出し得る回転角度検出手段と、
前記スロットルグリップが初期位置から正方向に回転操作されたとき、当該スロットルグリップ及び連動部材を初期位置に向かって回転方向に付勢する正回転用リターンスプリングと、
前記スロットルグリップが初期位置から逆方向に回転操作されたとき、当該スロットルグリップ及び連動部材を初期位置に向かって回転方向に付勢する逆回転用リターンスプリングと、
前記連動部材の回転時、所望の摩擦力を付与する押圧部品と、
を具備し、前記回転角度検出手段で検出された前記スロットルグリップの回転角度に応じて車両の駆動源を制御可能とされたスロットルグリップ装置であって、
前記連動部材は、前記磁石、押圧部品及び逆回転用リターンスプリングが同一円周上に並んで形成されたことを特徴とするスロットルグリップ装置。 an interlocking member that can rotate with rotational operation of a throttle grip of a vehicle;
a magnet attached to the interlocking member and rotatable together with the interlocking member;
a rotation angle detection means capable of detecting a rotation angle of the throttle grip by detecting a magnetic change in the magnet rotating together with the interlocking member;
a return spring for forward rotation that urges the throttle grip and the interlocking member in the rotational direction toward the initial position when the throttle grip is rotated in the forward direction from the initial position;
a return spring for reverse rotation that biases the throttle grip and the interlocking member in the rotational direction toward the initial position when the throttle grip is rotated in the opposite direction from the initial position;
a pressing part that applies a desired frictional force when the interlocking member rotates;
A throttle grip device capable of controlling a drive source of a vehicle according to a rotation angle of the throttle grip detected by the rotation angle detection means,
The throttle grip device is characterized in that the interlocking member includes the magnet, the pressing part, and the return spring for reverse rotation arranged on the same circumference.
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