JP2023160667A - 無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避する。【解決手段】無線通信装置は、他の無線通信装置との無線通信を行う通信部と、通信部を制御する制御部と、を備え、制御部は、アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を通信部に設定し、通信部は、設定されたアドバタイズ識別子に対応し、アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信し、アドバタイズパケットを受信した他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信し、接続要求を受信する直前に送信したアドバタイズパケットの送信を停止し、接続要求の送信元である第1の無線通信装置と無線接続し、制御部は、無線接続した第1の無線通信装置が、送信を停止したアドバタイズパケットに対応するアドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する。【選択図】図8

Description

本開示は、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムに関する。
Bluetooth Low Energy(登録商標)規格に基づいて、周囲と情報をブロードキャスト通信し、BLE接続を確立する技術が存在する。以下、Bluetooth(登録商標)を「BT」と称し、Bluetooth Low Energyを「BLE」と称する場合がある。
特許文献1には、アドバタイズ識別子の異なる複数のアドバタイズパケットのうちの少なくとも1つに対応する信号を他の無線通信装置から受信した場合、当該信号に対応するアドバタイズ識別子のアドバタイズパケットの送信を停止する無線通信装置が開示されている。
特開2019-83485号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている無線通信装置は、アドバタイズ識別子が期待していない他の無線通信装置と誤接続した場合、当該アドバタイズ識別子に対応するアドバタイズパケットの送信が停止してしまい、当該アドバタイズ識別子が期待している他の無線通信装置と正しく接続することができない。
本開示は、上述した状況に鑑みて案出され、アドバタイズ識別子が期待している他の無線通信装置と正しく接続できる無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本開示は、無線通信装置であって、他の無線通信装置との無線通信を行う通信部と、前記通信部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を前記通信部に設定し、前記通信部は、設定された前記アドバタイズ識別子に対応し、前記アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信し、前記アドバタイズパケットを受信した前記他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信し、前記接続要求を受信する直前に送信した前記アドバタイズパケットの送信を停止し、前記接続要求の送信元である前記第1の無線通信装置と無線接続し、前記制御部は、無線接続した前記第1の無線通信装置が、送信を停止した前記アドバタイズパケットに対応する前記アドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する、無線通信装置を提供する。
また、本開示は、無線通信装置による無線通信方法であって、アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を設定し、設定された前記アドバタイズ識別子に対応し、前記アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信し、前記アドバタイズパケットを受信した前記他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信し、前記接続要求を受信する直前に送信した前記アドバタイズパケットの送信を停止し、前記接続要求の送信元である前記第1の無線通信装置と無線接続し、無線接続した前記第1の無線通信装置が、送信を停止した前記アドバタイズパケットに対応する前記アドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する、無線通信方法を提供する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によれば、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することのできる効果を奏する。
本発明の実施の形態1における無線通信システムの構成を示す図 本発明の実施の形態1における車載機の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における車載機のソフトウェアプログラムの階層構造を示す図 本発明の実施の形態1における車載機のアドバタイズ送信処理のフローチャート 本発明の実施の形態1における車載機とスマートフォン間での誤接続発生のメカニズムを示すシーケンス図 車載機のホストスタックからBluetoothコントローラへ送信するアドバタイズデータを設定するHCIコマンドの構成を示す図 車載機のBluetoothコントローラが無線上へ送出するアドバタイズパケットの構成例を示す図 本発明の実施の形態1における車載機のアプリケーションプログラムが誤接続発生時のアドバタイズ再開処理制御を行うフローチャート 車載機の第1の誤接続検知方法に係る処理のフローチャート 車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生しない場合のシーケンス図 車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図 車載機の第2の誤接続検知方法に係る処理のフローチャート 車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図 第3の誤接続検知方法における車載機のアドバタイズ送信処理のフローチャート 車載機の第3の誤接続検知方法に係る処理のフローチャート 車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図 車載機の第4の誤接続検知方法に係る処理のフローチャート 車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図 変形例1における車載機のソフトウェアプログラムの階層構造を示す図 変形例1における車載機のアプリケーションプログラムが誤接続発生時のアドバタイズ再開処理制御を行うフローチャート 変形例1における車載機のアドバタイズ調停Serviceプログラムがアプリケーションプログラムへの調停制御を行うフローチャート 変形例1における車載機のアドバタイズ調停Serviceプログラムがアプリ毎に誤接続回数と誤接続頻度を管理する管理テーブルを示す図
以下、図面を適宜参照して、本開示に係る無線通信装置、無線通信方法およびプログラムを具体的に開示した実施の形態について、詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1における無線通信システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1における無線通信システム1の構成例を示す図である。
図1において、無線通信システム1は、車載機100と、スマートフォン101と、スマートフォン102とから構成される。車載機100は、無線通信装置の一例である。スマートフォン101およびスマートフォン102は、他の無線通信装置の一例である。車載機100は、スマートフォン101またはスマートフォン102と、BLEに基づいて、互いに無線通信を行う。BLEとは、Bluetoothと呼ばれる近距離無線通信規格において、低消費電力を目的として策定された規格である。
本実施の形態において、車載機100は、後述するアドバタイズパケットを送信するペリフェラルとして動作する。スマートフォン101とスマートフォン102とは、アドバタイズパケットを受信するセントラルとして動作する。スマートフォン101およびスマートフォン102の少なくとも一方は、車載機100が送信するアドバタイズパケットを受信する。スマートフォン101およびスマートフォン102の少なくとも一方は、受信したアドバタイズパケットに含まれるアプリケーション識別子が、当該スマートフォンが有するアプリケーションと適合する場合、車載機へ接続要求を送信する。これにより、スマートフォン101およびスマートフォン102の少なくとも一方は、車載機100にBLE接続する。BLE接続とは、BLEを用いた無線通信接続のことである。無線通信システム1では、BLE接続後に車載機100の有するアプリケーションとスマートフォンが有するアプリケーションとの間で固有の情報のやり取りが行われる。
スマートフォン101とスマートフォン102とは、運転者または同乗者が所持している携帯端末であり、車載機100が搭載される車両又は車両近くに持込まれる。携帯端末の他の例として、タブレット端末、携帯電話、オーディオプレーヤー、スマートウォッチ等が挙げられる。また、携帯端末は、これらに限らず、車両内に設置されるリモコン等のデバイスであってもよい。
次に、図2を参照して、本実施形態に係わる車載機100のハードウェア構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における車載機のハードウェア構成を示すブロック図である。車載機100は、制御部201と、BLE通信部202と、表示部203と、入力部204と、記憶部205と、計時部206とを備える。
制御部201は、車載機100全体の動作を制御する。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の1以上のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)とを含んで構成される。制御部201は、ROMに格納されるプログラムを実行することによって、本実施の形態に関わる処理が実現される。また、制御部201は、プログラムの実行中、RAMを作業領域として使用する。なお、ROMおよびRAMは、制御部201の外部に設けられてもよい。制御部201の外部とは、例えば、記憶部205である。また、制御部201は、上述したハードウェアに加えて、もしくは、代えて、ASIC(application specific integrated circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-programmable gate array)等により構成されてもよい。
BLE通信部202は、例えば無線周波数(RF:Radio Frequency)回路、ベースバンド(BB:Baseband)回路、リンクレイヤ(LL:Link Layer)回路、メモリ回路、およびアンテナ等を含んで構成される。
BLE通信部202は、アンテナを介して受信した無線信号を、復調および複号して制御部201へ送る。また、BLE通信部202は、制御部201から送られた信号を、符号化および変調等して、アンテナを介して無線信号として送信する。BLE通信部202は、他の無線通信装置と無線通信を行う。本実施の形態で、他の無線通信装置とは、例えばスマートフォン101およびスマートフォン102の少なくとも一方である。
本実施形態において、BLE通信部202は、BLEに基づく無線信号の送信及び受信を行うBTコントローラにより実現される。BTコントローラは、BluetoothおよびWi-Fi(登録商標)を含むコンボモジュールであってよい。あるいは、BTコントローラは、Bluetoothのみを含むモジュールであってもよい。
表示部203は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイなどの表示デバイスであり、描画するための回路等を含んでいる。表示部203には、例えば、アプリケーションに係わる情報や、スマートフォン101およびスマートフォン102から受信した情報を表示する。
入力部204は、ユーザからの指示を入力する装置である。入力部204は、押圧式のスイッチを所定数並べた構成を採るものや、タッチパネル式の装置等で構成される。ユーザからの指示とは、例えば、スマートフォンとの接続の指示や切断の指示等である。入力部204は、当該入力操作に応じた電気信号を制御部201に送信する。例えば、入力部204としてタッチセンサが表示部203の表示パネルに重ねられて設けられ、表示パネルとともにタッチパネルを構成してもよい。この場合、入力部204としてのタッチセンサは、当該タッチセンサへのユーザの接触動作に係わる接触位置や接触態様を検出し、検出された接触位置や接触態様に応じた信号を制御部201へ送信する。
記憶部205は、車載機100が本実施形態に係わる制御を行うための制御プログラム本体、初期設定データまたは制御プログラム実行中の各種変数データを記憶する。記憶部205は、例えば、ROMまたはRAMである。
計時部206は、発信回路、分周回路、および計時回路等から構成され、現在の時刻や制御プログラムにおけるタイマ開始からの満了時刻を計時する。
また、スマートフォンのハードウェア構成については図示を省略するが、スマートフォンは、車載機100と同様、BLE通信部、制御部および記憶部を備えてよい。
次に、車載機及びスマートフォンのソフトウェア構成を説明する。図3は、本発明の実施の形態1における車載機及びスマートフォンのソフトウェアプログラムの階層構造を示す図である。
図3において、車載機100は、アプリケーションA、アプリケーションB、GATT(Generic Attribute Profile)、ATT(Attribute Protocol)、L2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)、およびHCI(Host Controller Interface)を含むソフトウェアを有する。GATT、ATT、およびL2CAPをまとめてホストスタックとも呼ぶ。これらのソフトウェアは制御部201にて実行される。
Link LayerおよびPhysical Layerはハードウェアであり、BLE通信部202に相当するBTコントローラである。
スマートフォン101は、アプリケーションA、GATT、ATT、L2CAP、およびHCIを含むソフトウェアを有し、アプリケーションAの機能実現のため車載機100とBLE接続する。Link LayerおよびPhysical Layerはハードウェアであり、スマートフォン101のBTコントローラである。
スマートフォン102は、アプリケーションB、GATT、ATT、L2CAP、およびHCIを含むソフトウェアを有し、アプリケーションBの機能実現のため車載機100とBLE接続する。Link LayerおよびPhysical Layerはハードウェアであり、スマートフォン102のBTコントローラである。
HCIは、ホストスタックからBTコントローラへアクセスするためのコマンドおよびイベントインタフェースを提供する。HCIは、HCIコマンドやHCIイベントとその構成パラメータにより、BLE通信を制御する。
L2CAPは、上位層のプロトコル(図3ではATT層)の通信パケットの分割と再構成などの機能等を提供する、プロトコルである。
ATTは、クライアントサーバモデルを採用し、サーバ側のデバイスが、クライアント側デバイスに属性とその関連値のセットを公開できるようにするプロトコルである。また、サーバによって公開されるこれらの属性は、クライアントによって検出、読み取り(Read)、および書き込み(Write)のうち少なくとも1つが可能であり、サーバによって指示、または通知される一連のやり取りが定義される。なお、ATTは、BT5.2で拡張されたEATT(Enhanced Attribute Protocol)を用いるようにしてもよい。
GATTは、ATTと同様にクライアントサーバモデルを採用し、ATTを用いてデータを構造化する方法と、アプリケーション間での情報のやり取りの方法を定義するプロファイルである。GATTにおけるデータ構造は、プロファイル、サービス、およびキャラクタリスティックといった構成要素が階層になっている。
GATT通信においては、データの転送元と転送先に基づいて、GATTクライアントとGATTサーバの2つの役割が定義されている。
GATTクライアントは、GATTサーバに要求を送信し、GATTサーバからの応答を受信する。GATTクライアントは、GATTサーバの情報の読み取り(Read)および書き込み(Write)の少なくとも一つを実行することができる。
GATTサーバは、GATTクライアントからの要求を受信した場合、GATTクライアントに対して応答を返す。
本実施形態では、車載機100がGATTサーバとなり、スマートフォン101およびスマートフォン102がGATTクライアントとなる。アプリケーションAが有する機能と、アプリケーションBが有する機能とは異なる。よって、アプリケーションAが有するサービスおよびキャラクタリスティックと、アプリケーションBが有するサービスおよびキャラクタリスティックとは異なる。
図3において、点線は誤接続が発生している様子を例示している。誤接続とは、車載機100が複数のアドバタイズを同時に送信する場合に意図しないアドバタイズ通信に対してスマートフォンが誤接続する現象を指す。図3は、アプリケーションBを持つスマートフォン102が、車載機100のアプリケーションAのアドバタイズ通信に対して誤接続される例を示す。誤接続が発生する場合、アプリケーションBを持つスマートフォン102との接続通知は、車載機100のアプリケーションA側に通知されてしまう。結果、車載機100のアプリケーションAにとっては、アプリケーションのミスマッチが発生し、本来期待する通信ができなくなる。車載機100にとっては、接続を意図しないデバイスと接続されたことになる。
以上のように構成された車載機100について、以下にその処理動作を説明する。まず、図4から図7を用いて、車載機100の各アプリケーションに応じたアドバタイズを開始する処理動作、さらに、車載機100とスマートフォン間での誤接続発生のメカニズムを説明する。
図4は、本発明の実施の形態1における車載機のアプリケーションがアドバタイズ送信処理を行うフローチャートである。車載機100が搭載された車両(不図示)にユーザが乗り込み、アクセサリ(ACC)電源(不図示)をONにし、車載機100が起動すると同時に制御部201によりアドバタイズパケットの送信が開始される。また、車両が、当該車両のドアが開かれたことを検知し、この検知信号を、車内ネットワークを介して車載機100へ送信し、車載機100はこの検知信号の受信タイミングでアドバタイズパケットの送信を開始するようにしてもよい。なお、アプリケーションは、ユーザが入力部204でスマートフォンとの接続を指示した任意のタイミングで図4のフローチャートに係る処理を開始してもよい。
アプリケーションは、制御部201によって実行される。よって、アプリケーションは、制御部201と読み替えられてもよい。また、以下図4のフローチャートの各処理は、車載機100のアプリケーションAによって実行される。なお、図4のフローチャートの各処理は、アプリケーションBによっても同様に実行される。
まず、アプリケーションAは当該アプリケーションAに対応するUUID(Universally Unique Identifier)を含むアドバタイズ情報を生成する(S40)。ここで、UUIDは、128ビットの識別子であって、本実施形態では、各アプリケーションを識別するアプリケーション識別子として使用されるIDである。
S40の処理の後、アプリケーションAは、当該アプリケーションAにあらかじめ割り当てられたアドバタイズ識別子を記憶部205より参照する(S41)。本実施の形態では、アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を割り当てる。例えば、アプリケーションAにはアドバタイズ識別子の値として「1」を、アプリケーションBにはアドバタイズ識別子の値として「2」を割り当てる。なお、アドバタイズ識別子の値は一例であり限定されない。
制御部201は、アドバタイズ情報とアドバタイズ識別子をBLE通信部202へセットする(S42)。アプリケーションAは、アドバタイズパケットの送信開始をBLE通信部202へ指示する(S43)。
図5に車載機とスマートフォン間での誤接続発生のメカニズムを示すシーケンス図を示す。
図5において、一部アプリケーションAをアプリAと、アプリケーションBをアプリBと表記している。
まず、制御部201により実行されるアプリケーションAは、BLE通信部202へアドバタイズデータの設定を行う(S51)。アドバタイズデータの設定は、例えば、「LE Set Extended Advertising Data」コマンドを用いて行われる。
ここで図6を参照してHCIコマンド(「LE Set Extended Advertising Data」コマンド)の構成について説明する。図6は、車載機100のホストスタックからBTコントローラへ送信するアドバタイズデータを設定するためのHCIコマンドの構成を示す。図6に示すように、HCIコマンドには、アドバタイズ識別子を表すパラメータ「Advertising_Handle」が定義されている。本実施形態では、HCIコマンドは、AD Typeが0xFF(「Manufacture Specific Data」)であるAd Dataを含む。AD TypeはAD Dataの種類を表す。「Manufacture Specific Data」はAD Dataが、企業が任意に定めることができるデータであることを表す。本実施形態では、AD Dataは、車載機100内の各アプリケーションを識別可能なUUID(Universally Unique Identifier)を含む。
ここで、図5のS51の処理において、アプリケーションAは、「Advertising_Handle」の値に「1」を、UUIDに当該アプリケーションAに対応する値を設定する。これを図5では、「Advertising_Handle=1,UUID=アプリA」と表現している。
制御部201に含まれるアプリケーションBは、BLE通信部202へアドバタイズデータの設定を行う(S52)。S52の処理では、アプリケーションBは、「Advertising_Handle」の値に「2」を、UUIDに当該アプリケーションBに対応する値を設定する。これを図5では、「Advertising_Handle=2,UUID=アプリB」と表現している。
制御部201に含まれるアプリケーションAは、BLE通信部202へアドバタイズ開始を指示する(S53)。アドバタイズ開始は、「LE Set Extended Advertising Enable」コマンドを用いて設定する。詳細には、制御部201は、パラメータ「Enable」に送信開始を表す値として「Enable」を設定し、アドバタイズ識別子を表すパラメータ「Advertising_Handle」の値に「1」を設定する。これを図5では、「Enable,Advertising_Handle=1」と表現している。
BLE通信部202は、S53のアドバタイズ開始の指示を受信し、アプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線信号として送信する(S54)。BLE通信部202は、アドバタイズパケットを所定の周期で繰り返しブロードキャストする。これにより、周囲に存在する他の無線通信装置は、車載機100を検知可能となる。他の無線通信装置とは、図5ではスマートフォン101およびスマートフォン102のことである。
ここで図7を参照して、BLE通信部202が無線通信として送信するアドバタイズパケットの構成例を説明する。ここではアドバタイズパケットの種類に「ADV_IND」を指定している。「ADV_IND」は、不特定多数のデバイスに、車載機100の存在を知らせ、接続要求を受信すると、その接続要求を受け入れるためのアドバタイズパケットの種類である。図7のAD TypeとAD Dataは、図6でホストスタックが設定したものと同じ値が設定されることになる。ここで、アドバタイズ識別子を表すパラメータである「Advertising_Handle」は、図7のパケット構成例には含まれない。したがって、スマートフォン側では、アドバタイズパケットを受信しても、アドバタイズ識別子を識別することができない。
なお、アドバタイズパケットの種類として「ADV_IND」を例示したが、これに限らず、他の種類の接続を伴うアドバタイズ(AUX_ADV_IND等)を選択してもよい。
図5のS55の処理に説明を戻す。ここで、制御部201に含まれるアプリケーションBは、BLE通信部202へアドバタイズ開始を指示する(S55)。アドバタイズパケットの送信開始は、「LE Set Extended Advertising Enable」コマンドを用いて設定される。詳細には、制御部201は、パラメータ「Enable」に送信開始を表す値として「Enable」を設定し、アドバタイズ識別子を表すパラメータ「Advertising_Handle」の値に「2」を設定する。これを図5では、「Enable,Advertising_Handle=2」と表現している。
BLE通信部202は、S55のアドバタイズ開始の指示を受信し、アプリケーションBのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線信号として送信する(S56)。
次に、スマートフォン102は、S56の処理で送信されたアドバタイズパケットを検出する(S57)。スマートフォン102は、S57の処理でアドバタイズパットを検出すると、アドバタイズパケットに含まれるUUIDが、当該アプリケーションが持つUUIDすなわちアプリケーションBに対応するUUIDであるか否かを判断する。スマートフォン102は、アドバタイズパケットに含まれるUUIDがスマートフォン102のアプリケーションが持つUUIDと合致すると判定した場合は、車載機100へ接続要求を送信する。S57の処理で検出されたアドバタイズパケットに含まれるUUIDとスマートフォン102のUUIDが合致するので、スマートフォン102は、車載機100へ接続要求を送信する(S59)。接続要求は、例えば「CONNECT_IND」という通信パケットとして、スマートフォン102のBLE通信部からBLE通信部202へ送信される(S60)。
ここで、接続要求である「CONNECT_IND」の通信パケットは、パラメータであるInitAとAdvAとLLDataとから構成される。InitAは、接続要求元を示すアドレス部である。AdvAは、接続要求先を示すアドレス部である。LLDataは、確立されるコネクション通信パラメータである。図5では接続要求元のアドレスのことをFromスマートフォン102と、接続要求先のアドレスのことをTo車載機100と表現している。なお、接続要求の例は、InitAとAdvAとLLDataとを含む「CONNECT_IND」に限られず、他の種類の接続要求を行う通信パケット(AUX_CONNECT_REQ等)でもよい。
ここで、スマートフォン102が、S59の接続要求に関する処理およびS60の接続要求を送信する処理を行う直前に、S58に示すアプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを受信したとする。この場合、BLE通信部202は、受信したS60の接続要求を、直前にS58にて送信したアプリケーションAのアドバタイズ、すなわち、「Advertising_Handle=1」に対する接続要求であると誤認してしまう。
そのため、BLE通信部202は、制御部201のアプリケーションAへ、スマートフォン102と接続されたことを通知する(S61)。S61の処理とほぼ同時に、BLE通信部202は、「Advertising_Handle=1」のアドバタイズパケットの送信が停止し、そのことを、制御部201のアプリケーションAへ通知する(S62)。アドバタイズパケットの送信の停止は、「LE Set Advertising Set Terminated」イベントを用いてBLE通信部202により設定される。「LE Set Advertising Set Terminated」イベントのイベントパラメータには、アドバタイズ識別子である「Advertising_Handle」、接続を識別するためのパラメータである「Connection_Handle」等が含まれる。
このように、接続を実行する側、つまりスマートフォン102側は、車載機100への接続要求送信時に車載機100のアドレスを指定することは可能だが、車載機100が複数のアドバタイズを実行している場合、どのアドバタイズ識別子を有するアドバタイズに接続するかを指定することができない。その結果、誤接続が発生する。
なお、図5のS51の処理およびS52の処理は、図4のS42の処理に対応している。図5のS53の処理およびS55の処理は、図4のS43の処理に対応している。
なお、図6の例では、「Manufacture Specific Data」内に車載機100内の各アプリケーションを識別可能なUUIDを含むとして説明したが、これに限らず、AD Typeを0x07(「Complete List of 128-bit Service Class UUIDs」)とし、Ad Data内にUUIDを含むようにしてもよい。
以上説明したような誤接続が発生した場合、アプリケーションAに割り当てられたアドバタイズ識別子「Advertising_Handle=1」を有するアドバタイズが停止してしまうために、車載機100と、本来接続を期待する接続相手(スマートフォン101)との接続機会が失われてしまう。
次に、車載機100のアプリケーションが、誤接続が発生しても接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる制御方法について説明する。ここでアプリケーションとは、制御部201にて実行されるソフトウェアである。
図8は、本発明の実施の形態1における車載機のアプリケーションプログラムが誤接続発生時にアドバタイズ再開処理制御を行うフローチャートである。
まず、アプリケーションは、スマートフォンとBLE接続したか否かを判定する(S80)。アプリケーションは、スマートフォンとBLE接続していないと判定した場合(S80,NO)、アドバタイズパケットの送信を継続する。言い換えると、アプリケーションの処理はS80の処理に戻る。アプリケーションが、スマートフォンとBLE接続したと判定した場合(S80,YES)、アプリケーションの処理はS81の処理に進む。
アプリケーションは、誤接続が発生したか否かを判定する(S81)。なお、S81の処理に関しては第1の誤接続検知方法、第2の誤接続検知方法、第3の誤接続検知方法、第4の誤接続検知方法、および第5の誤接続検知方法の説明箇所で詳述する。
アプリケーションは、誤接続が発生していないと判定した場合(S81,NO)、車載機100は意図するスマートフォンとBLE接続されているので、当該アプリケーションに係る通信処理を実施する(S84)。一方、アプリケーションは、誤接続が発生したと判定した場合(S81,YES)、当該スマートフォンとのBLE接続を切断する(S82)。
アプリケーションは、S82の処理で意図しないスマートフォンとのBLE接続を切断すると、停止したアドバタイズパケットの送信を再開させる指示をBLE通信部202に送信する。BLE通信部202は、アプリケーションから受信した指示に基づきアドバタイズパケットの送信を再開する(S83)。BLE通信部202は、アドバタイズパケットの送信が再開した旨の信号をアプリケーションに送信する。アプリケーションは、BLE通信部202からアドバタイズパケットの送信が再開した旨の信号を受信すると、S80の処理を再び実行する。
図8に係るS83の処理は、図5のS62の処理の後で、誤接続により停止した「Advertising_Handle=1」のアドバタイズを再開させることに対応する。
これにより、誤接続が発生しても、停止したアドバタイズ識別子(Advertising_Handle)のアドバタイズを適宜再開することで、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる。
<第1の誤接続検知方法>
第1の誤接続検知方法では、車載機100とスマートフォンとがBLE接続した際に、スマートフォンからの車載機100のキャラクタリスティックに対するアクセスがないことをもって車載機100は誤接続を検知する。また車載機100は、スマートフォンから車載機100へのキャラクタリスティックに対するアクセスが、車載機100のアプリケーションの有するキャラクタリスティックに適合しない場合、誤接続を検知してもよい。
図9を参照して、車載機の第1の誤接続検知方法に係る処理を説明する。図9は、車載機の第1の誤接続検知方法に係る処理のフローチャートである。図9に係るフローチャートの各処理は、制御部201によって実行される。
制御部201は、スマートフォン側から車載機100のキャラクタリスティックに対するアクセスがないかを判定する(SA01)。
ここで、アクセスとは、キャラクタリスティックの読み取り(Read)や書き込み(Write)、クライアントコンフィグレーションの書き込み等を指す。クライアントコンフィグレーションの書き込みは、GATTサーバ側でのデータ更新があった場合に、サーバからのデータ通知を受信したいときに、クライアント側から通知を有効化するために行われる。サーバからのデータ通知とは、例えば、Characteristic Value NotificationまたはCharacteristic Value Indicationである。
制御部201は、SA01の処理でスマートフォン側からアクセスがないと判定した場合(SA01,YES)、誤接続したと判断する(SA02)。
制御部201は、SA01の処理でスマートフォン側からアクセスがあると判定した場合(SA01,NO)、誤接続していないと判断する(SA03)。
次に、図10を参照して、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生しない場合の処理を説明する。図10は、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生しない場合のシーケンス図である。図10において、一部アプリケーションAをアプリAと、アプリケーションBをアプリBと表記している。
車載機100にはアプリケーションAとアプリケーションBとの2つのアプリケーションを有し、2つのアプリケーションは制御部201にて実行される。アプリケーションAは、A1,A2,A3,・・・というキャラクタリスティックを有する。アプリケーションBは、B1,B2,B3,・・・というキャラクタリスティックを有する。
アプリケーションAは、BLE通信部202へアドバタイズデータの設定を行う(S200)。アプリケーションAは、「Advertising_Handle」の値に「1」を、UUIDには、アプリケーションAの値を設定する。これを図10では、「Advertising_Handle=1,UUID=アプリA」と表現している。
アプリケーションBは、BLE通信部202へアドバタイズデータの設定を行う(S201)。アプリケーションBは、「Advertising_Handle」の値に「2」を、UUIDには、アプリケーションBの値を設定する。これを図10では、「Advertising_Handle=2,UUID=アプリB」と表現している。
アプリケーションAは、BLE通信部202へアドバタイズ開始を指示する(S202)。アドバタイズ開始、言い換えるとアドバタイズパケットの送信開始は、「LE Set Extended Advertising Enable」コマンドを用いて設定される。アプリケーションAは、詳細には、パラメータ「Enable」に送信開始を表す値として「Enable」を設定し、アドバタイズ識別子を表すパラメータ「Advertising_Handle」の値に「1」を設定する。これを図10では、「Enable,Advertising_Handle=1」と表現している。
BLE通信部202は、アプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線信号として送信する(S203)。アドバタイズパケットは所定の周期でブロードキャストされる。これにより、車載機100の周囲に存在する他の無線通信装置は、当該車載機100を検知可能となる。他の無線通信装置とは、図10ではスマートフォン101およびスマートフォン102のことである。
アプリケーションBは、BLE通信部202へアドバタイズ開始を指示する(S204)。S204は、S202と同様に行われる。アプリケーションBは、パラメータ「Enable」に送信開始を表す値として「Enable」を設定し、アドバタイズ識別子を表すパラメータ「Advertising_Handle」の値に「2」を設定する。これを図10では、「Enable,Advertising_Handle=2」と表現している。
BLE通信部202は、アプリケーションBのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線信号として送信する(S205)。
スマートフォン101のBLE通信部はアプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを受信する(S206)。
スマートフォン101のBLE通信部はスマートフォン101のアプリケーションAにアドバタイズパケットを受信したことを通知する(S207)。アプリケーションAは、スマートフォン101のBLE通信部に車載機100への接続要求を送信させる信号を送信する(S208)。
スマートフォン101のBLE通信部は、S208の処理に係る信号を取得すると車載機100に接続要求を送信する(S209)。
BLE通信部202は、車載機100のアプリケーションAにスマートフォン101との接続通知を送信する(S210)。
S210の処理とほぼ同時に、BLE通信部202は、「Advertising_Handle=1」のアドバタイズパケットの送信を停止する。また、BLE通信部202は、アドバタイズパケットの送信を停止したことを制御部201のアプリケーションAへ通知する(S211)。
BLE通信部202は、スマートフォン101のBLE通信部とBLE接続を確立する(S212)。
スマートフォン101は、S212の処理で車載機100とのBLE接続が確立されたため、車載機100のアプリケーションAに対しキャラクタリスティックA1のRead要求を送信する(S213)。S213の処理は、図9のSA01の処理のスマートフォン側からの期待するアクセスに相当する。なお、S213の処理でスマートフォン101が送信する要求はRead要求に限られない。
車載機100のアプリケーションAは、S213の処理のRead要求に対する応答をスマートフォン101に送信する(S214)。
S214の処理以降の動作は、図8のS84の処理となる。
次に、図11を参照して、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合の処理を説明する。図11は、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図である。図11の処理に関して、図10と同一の処理は同一の符合を付与して説明を省略する。図11において、一部アプリケーションAをアプリAと、アプリケーションBをアプリBと表記している。
スマートフォン102のBLE通信部は、S205の処理において、車載機100からアプリケーションBに関するアドバタイズパケットを受信すると、スマートフォン102のアプリケーションBにアドバタイズパケットを受信したことを通知する(S306)。
スマートフォン102のアプリケーションBは、スマートフォン102のBLE通信部に対し車載機100と接続する要求を送信させる指示を送信する(S308)。スマートフォン102のBLE通信部は、車載機100に対し接続要求を送信する(S309)。
スマートフォン102のBLE通信部は、S308の接続要求に関する処理およびS309の接続要求を送信する処理の直前に、車載機100からアプリケーションAのアドバタイズパケットを受信した場合(S307)、BLE通信部202は、S309の受信した接続要求をアプリケーションAのアドバタイズすなわち、「Advertising_Handle=1」に対する要求と誤認してしまう。
BLE通信部202は、S309の処理に基づきアプリケーションAに接続通知を送信する(S310)。BLE通信部202は、アドバタイズパケットの無線信号の送信を停止する。また、BLE通信部202は、アドバタイズパケットの送信を停止したことを制御部201のアプリケーションAへ通知する(S311)。
車載機100とスマートフォン102はBLE接続を確立する(S312)。
車載機100のアプリケーションAと、アプリケーションBを有するスマートフォン102と、が接続されている。したがって車載機100には、期待するアクセスがスマートフォン102側から送信されない。ここでの期待するアクセスとは、車載機100のアプリケーションAに対するアクセスであり、例えばスマートフォン101のアプリケーションAからのキャラクタリスティックA1のRead要求(S313)などである。実際にはS313の処理は行われないため、S313の処理に対する応答である、車載機100からスマートフォン101へのRead応答の送信(S314)も行われない。
車載機100は、スマートフォン102側からの期待するアクセスがないことをもって誤接続を検知する(S315)。
車載機100のアプリケーションAは、BLE通信部202に対しBLE接続の切断を要求する(S316)。
BLE通信部202は、スマートフォン102に対しBLE接続の切断要求を送信する(S317)。
車載機100とスマートフォン102とは、BLE接続を切断する(S318)。
車載機100のアプリケーションAは、停止していたアドバタイズパケットの送信を開始する(S319)。
BLE通信部202は、アプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線信号として送信する(S320)。
これにより、第1の誤接続検知方法では、車載機100とスマートフォンとがBLE接続した際に、スマートフォン側からの期待するアクセスがないことをもって誤接続を検知する。
<第2の誤接続検知方法>
第2の誤接続検知方法では、スマートフォンから無線接続が切断された場合、車載機100は、当該車載機100のアプリケーションが期待している接続先ではなく意図しない装置と誤接続したことを検知する。この場合、図8のS82の処理は省略することができる。
図12を参照して、車載機の第2の誤接続検知方法に係る処理を説明する。図12は、車載機の第2の誤接続検知方法に係る処理のフローチャートである。図12に係るフローチャートの各処理は、制御部201によって実行される。
制御部201は、スマートフォンとBLE接続したか判定する(SB01)。制御部201は、スマートフォンとBLE接続していないと判定した場合(SB01,NO)、SB01の処理に戻る。
制御部201は、スマートフォンとBLE接続したと判定した場合(SB01,YES)、SB02の処理に進む。
制御部201は、スマートフォン側から車載機100にアクセスが行われる前にスマートフォン側からBLE接続を切断されたかを判定する(SB02)。
制御部201は、SB02の処理において、スマートフォン側からBLE接続を切断されたと判定した場合(SB01,YES)、誤接続したと判断し、停止したアドバタイズパケットの送信を再開する(SB03)。
制御部201は、SB02の処理において、スマートフォン側からBLE接続を切断されたと判断しなかった場合(SB02,NO)、当該アプリケーション処理を開始する(SB04)。
次に、図13を参照して、車載機100とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合の処理を説明する。図13は、車載機100とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図である。図13の処理に関して、図11と同一の処理は同一の符合を付与して説明を省略する。図13において、一部アプリケーションAをアプリAと、アプリケーションBをアプリBと表記している。
S312の処理で車載機100とスマートフォン102とがBLE接続を確立すると、スマートフォン102は、車載機100の接続したアプリケーションに対して、アプリケーションBが有するキャラクタリスティックを検索する。スマートフォン102のアプリケーションBは、BLE接続した車載機100のアプリケーションが、アプリケーションBに対応するキャラクタリスティックを有さなければ、BLE接続の切断の要求を送信させる指示をスマートフォン102のBLE通信部に送信する(S413)。
スマートフォン102のBLE通信部は、BLE通信部202に対しBLE接続の切断要求を送信する(S414)。
BLE通信部202は、スマートフォン102のBLE通信部に、S414の切断要求に対する切断応答を送信する(S415)。
車載機100とスマートフォン102とは、BLE接続を切断する(S416)。
BLE通信部202は、アプリケーションAにBLE接続を切断したことを通知する(S417)。
車載機100のアプリケーションAは、S417の処理を基に誤接続を検知する(S418)。
車載機100のアプリケーションAは、停止していたアドバタイズパケットの送信を開始する(S419)。
BLE通信部202は、アプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線信号として送信する(S420)。
これにより、第2の誤接続検知方法では、スマートフォン側からBLE接続が切断されたかによって誤接続を検知する。
<第3の誤接続検知方法>
第3の誤接続検知方法では、車載機100が有する複数のアプリケーションは、予め各アプリケーションのキャラクタリスティックを複数のアプリケーション間で交換する。車載機100のアプリケーションは、スマートフォンからのキャラクタリスティックに対するアクセスが、他の車載機100のアプリケーションのキャラクタリスティックと適合する場合、車載機100は、本来の接続を意図するデバイス以外との誤接続を検知する。
より具体的には、車載機100のアプリケーションAのキャラクタリスティック情報をアプリケーションBへ通知し、アプリケーションBのキャラクタリスティック情報をアプリケーションAへ通知する。アプリケーションAおよびアプリケーションBは、お互いにアドバタイズ送信開始前にキャラクタリスティック情報を交換しておくことで、スマートフォン側からアクセスされたキャラクタリスティックがどちらのアプリケーション向けであるかを判断する。これによってアプリケーションAは、当該アプリケーションAに対するものでは無いときには、接続を意図するデバイスではないことを検知する。アプリケーションBについても同様である。
図14を参照して、第3の誤接続検知方法における車載機100のアドバタイズ送信処理を説明する。図14は、第3の誤接続検知方法における車載機100のアドバタイズ送信処理のフローチャートである。なお、図14の処理に関して、図4と同じ処理に関しては同一符合を付し説明を省略する。
制御部201は、S40の処理の前に、車載機100の有するアプリケーションが定義するキャラクタリスティックを、車載機100の複数の他のアプリケーション間で交換する(SC01)。以下の処理は、図4と同様である。
図15を参照して、車載機の第3の誤接続検知方法に係る処理を説明する。図15は、車載機の第3の誤接続検知方法に係る処理のフローチャートである。図15に係るフローチャートの各処理は、制御部201によって実行される。
制御部201は、スマートフォン側からの、車載機100のアプリケーションのキャラクタリスティックに対するアクセスが、事前に交換した他のアプリケーションに対応するキャラクタリスティックに適合するか否かを判定する(SC11)。
制御部201は、SB11の処理において、スマートフォン側からの、車載機100のアプリケーションのキャラクタリスティックに対するアクセスが、事前に交換した他のアプリケーションに対応するキャラクタリスティックに適合すると判定した場合(SB11,YES)、誤接続したと判断する(SC12)。
制御部201は、SB11の処理において、スマートフォン側からの、車載機100のアプリケーションのキャラクタリスティックに対するアクセスが、事前に交換した他のアプリケーションに対応するキャラクタリスティックに適合しないと判定した場合(SC11,NO)、誤接続していないと判断する(SC13)。
次に、図16を参照して、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合の処理を説明する。図16は、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図である。図16の処理に関して、図11と同一の処理は同一の符合を付与して説明を省略する。図16において、一部アプリケーションAをアプリAと、アプリケーションBをアプリBと表記している。
車載機100のアプリケーションAは、アプリケーションBにキャラクタリスティックA1,A2,A3・・・を送信する(S500)。
車載機100のアプリケーションBは、アプリケーションAにキャラクタリスティックB1,B2,B3・・・を送信する(S501)。
S312の処理で車載機100とスマートフォン102とがBLE接続を確立すると、スマートフォン102のアプリケーションBは、スマートフォン102のBLE通信部に、車載機100に対するWrite要求を送信させる指示を送信する(S515)。
スマートフォン102のBLE通信部は、車載機100のアプリケーションAに対しキャラクタリスティックB1のWrite要求を送信する(S516)。
車載機100のアプリケーションAは、事前に交換した、かつアドバタイズが停止していないキャラクタリスティックであるキャラクタリスティックB1に対し、スマートフォン102からアクセスされたことをもって誤接続を検知する(S517)。
車載機100のアプリケーションAは、BLE通信部202に対しBLE接続の切断の要求を送信する(S518)。
BLE通信部202は、スマートフォン102に対しBLE接続の切断の要求を送信する(S519)。
車載機100とスマートフォン102とは、BLE接続を切断する(S520)。
車載機100のアプリケーションAは、停止していたアドバタイズパケットの送信の開始をBLE通信部202へ指示する(S521)。
BLE通信部202は、アプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線通信として送信する(S522)。
これにより、第3の誤接続検知方法では、車載機100の複数のアプリケーション間で事前にキャラクタリスティックを交換しておき、アドバタイズが停止していないアプリケーションのキャラクタリスティックに対する要求がスマートフォン側から受信したかによって誤接続を検知する。
<第4の誤接続検知方法>
第4の誤接続検知方法では、制御部201は、アプリケーション毎に異なるUUIDをBLE通信部202に設定する。BLE通信部202は、UUIDを含むアドバタイズパケットを繰り返し送信する。制御部201は、送信を停止したアドバタイズパケットに含まれるUUIDがスマートフォンから送信されたUUIDと一致しない場合、スマートフォンは第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先ではないと判定する。
具体例で示すと、各アプリケーション間で共通の属性を持つキャラクタリスティックをそれぞれのアプリケーションがGATTサーバ上に設ける。ここで、各アプリケーション間で共通の属性を持つキャラクタリスティックを、例えば「ファースト・オーダー(FO)」と呼ぶ。車載機100とスマートフォンがBLE接続後、スマートフォン側から、はじめに「ファースト・オーダー(FO)」にこれから通信を行いたい自身のアプリケーションに紐づくUUIDの値の書き込み、つまりWriteを行う。BLE接続の通知を受けた車載機100のアプリケーションは、「ファースト・オーダー(FO)」に書き込まれたUUIDを参照し、当該アプリケーションに紐づくUUIDとスマートフォン側から書き込まれたUUIDを比較する。UUID同士が一致しない場合には、接続を意図するデバイスではない、すなわち誤接続が発生したと車載機100は判断する。
図17を参照して、車載機の第4の誤接続検知方法に係る処理を説明する。図17は、車載機の第4の誤接続検知方法に係る処理のフローチャートである。
制御部201は、ファースト・オーダー(FO)に対してUUIDの書き込みがあったか否かを判定する(SD01)。制御部201は、SD01の処理でファースト・オーダー(FO)に対してUUIDの書き込みはないと判定した場合(SD01,NO)、SD01の処理に戻る。
制御部201は、ファースト・オーダー(FO)に対してUUIDの書き込みがあったと判定した場合(SD01,YES)、ファースト・オーダー(FO)に書き込まれたUUIDは自身のアプリケーションに紐づくUUIDと一致するか否かを判定する(SD02)。
制御部201は、SD02の処理でファースト・オーダー(FO)に書き込まれたUUIDは自身のアプリケーションに紐づくUUIDと一致しないと判定した場合(SD02,NO)、誤接続したと判断する(SD03)。
制御部201は、SD02の処理でファースト・オーダー(FO)に書き込まれたUUIDは自身のアプリケーションに紐づくUUIDと一致すると判定した場合(SD02,YES)、誤接続していないと判断する(SD04)。
次に、図18を参照して、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合の処理を説明する。図18は、車載機とスマートフォン間でBLE接続をする際に誤接続が発生する場合のシーケンス図である。図18の処理に関して、図11と同一の処理は同一の符合を付与して説明を省略する。
S312の処理で車載機100とスマートフォン102とがBLE接続を確立した場合、スマートフォン102のアプリケーションBはスマートフォン102のBLE通信部に、車載機100に対するWrite要求を送信させる信号を送信する(S613)。このWrite要求は、車載機100のアプリケーションAのキャラクタリスティックFOに対しアプリケーションBのUUIDを書き込む要求である。
スマートフォン102のBLE通信部は、車載機100のアプリケーションAのキャラクタリスティックFOに対し、アプリケーションBのUUIDのWrite要求を送信する(S614)。
車載機100のアプリケーションAは、スマートフォン102のBLE通信部に対しWrite応答をする(S615)。
車載機100のアプリケーションAは、自身のキャラクタリスティックFOに対し自身のアプリケーションのUUIDと一致しない書き込みが行われたことを基に誤接続を検知する(S616)。
車載機100のアプリケーションAは、BLE通信部202に対しBLE接続の切断を要求する(S617)。
BLE通信部202は、スマートフォン102に対しBLE接続の切断要求を送信する(S618)。
車載機100とスマートフォン102とは、BLE接続を切断する(S619)。
車載機100のアプリケーションAは、停止していたアドバタイズパケットの送信の開始をBLE通信部202へ指示する(S620)。
BLE通信部202は、アプリケーションAのUUIDを含むアドバタイズパケットを無線信号として送出する(S621)。
これにより、第4の誤接続検知方法では、各アプリケーション間で共通の属性を持つキャラクタリスティックを持ち、アプリケーションは、この共通の属性を持つキャラクタリスティックに対する書き込みが自身の持つキャラクタリスティックと一致するかどうかによって誤接続を検知する。
<第5の誤接続検知方法>
第5の誤接続検知方法では、制御部201は、BLE接続したスマートフォンが期待している接続先でないと判定した場合、当該スマートフォンのアドレスを記憶する。制御部201は、送信を停止したアドバタイズ識別子に対応するアドバタイズパケットの繰り返し送信をBLE通信部202に再開させる。制御部201は、BLE通信部202がBLE接続の要求を受信した場合、受信した接続要求の送信元のスマートフォンのアドレスと記憶済みのアドレスとが一致するか否かを判定する。制御部201は、一致すると判定した場合、受信した接続要求の送信元のスマートフォンはアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する。
より具体的には、第5の誤接続検知方法は以下の通りである。一回目の誤接続を、第1の誤接続検知方法、第2の誤接続検知方法、第3の誤接続検知方法または第4の誤接続検知方法のいずれかの誤接続検知方法を用いて検知し、誤接続が発生したデバイスのデバイスアドレスをキャッシュしておく。二回目以降にBLE接続通知を受けた車載機100のアプリケーションは、キャッシュされたデバイスアドレスとBLE接続通の知を受けたスマートフォンのデバイスアドレスを比較し、それが一致する場合には、接続を意図するデバイスではないと判断する。これにより、第5の誤接続検知方法では、二回目以降の誤接続検知時間を短縮する効果が得られる。なお、キャッシュされたデバイスアドレスは、車載機の起動タイミングでは0クリアしておく。つまり、キャッシュされたデバイスアドレスは、車載機の起動タイミングにおいてクリアされる。
誤接続検知方法のうち、第1の誤接続検知方法と第2の誤接続検知方法および第4の誤接続検知方法は、第3の誤接続検知方法で説明したアプリケーション同士の情報交換を必要としない点で有用である。
誤接続検知方法のうち、第1の誤接続検知方法と第2の誤接続検知方法とは、第4の誤接続検知方法で説明した各アプリケーション間で共通の属性を持つキャラクタリスティックを必要としない点で有用である。
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、明細書および図面に示す実施形態の範囲に限定されることなく、その要旨を変更しない範囲内で変更して実施できる。
<変形例1>
以下、本発明の実施の形態1における車載機の変形例について図面を参照しながら説明する。
変形例1における無線通信システムの構成例は図1と同じであり、車載機のハードウェア構成も図2と同じである。一方、変形例1における車載機のソフトウェア構成は図3と一部異なるため、図19を用いて説明する。
図19は、変形例1における車載機のソフトウェアプログラムの階層構造を示す図である。図19において、車載機800は、アドバタイズ調停Service、アプリケーションA、アプリケーションB、GATT、ATT、L2CAP、HCIからなるソフトウェアで構成される。GATT、ATT、L2CAPをまとめてホストスタックとも呼ぶ。
Link LayerおよびPhysical Layerはハードウェアであり、BLE通信部202に相当するBTコントローラである。
アドバタイズ調停サービスはアプリケーションA、アプリケーションBと通信可能なソフトウェアであり、後述の処理を行うことで、各アプリケーションに対してアドバタイズの再開を抑制させる制御を行う。アプリケーションA、アプリケーションBの下に構成される、GATT、ATT、L2CAP、HCI、Link LayerおよびPhysical Layerは、図3と同じ構成であり、その説明を省略する。
以上のように構成された車載機について、以下にその処理動作を説明する。
図20は、変形例1における車載機のアプリケーションプログラムが誤接続発生時にアドバタイズ再開処理制御を行うフローチャートである。アプリケーションは、車載機800の制御部(不図示)によって実行される。よって、アプリケーションは、車載機800の制御部(不図示)と読み替えられてもよい。
まず、アプリケーションは、スマートフォンとBLE接続したか否かを判断する(S100)。アプリケーションは、スマートフォンとBLE接続していないと判定した場合(S100,NO)、アドバタイズを継続していることになるため、S100の処理の前に処理を戻す。アプリケーションは、スマートフォンとBLE接続したと判定した場合(S100,YES)、S101に処理を進める。S101の処理では、アプリケーションは、誤接続が発生したかどうかを判断する。
アプリケーションは、誤接続が発生していないと判定した場合(S101,NO)、接続を意図する相手と接続されたことになるため、当該アプリケーションに係わる処理を実施する(S103)。一方、アプリケーションは誤接続が発生したと判定した場合(S101:Yes)、当該スマートフォンとのBLE接続を切断する(S102)。次いで、S104の処理において、アプリケーションは、誤接続発生をアドバタイズ調停サービスへ通知する。誤接続発生を通知する際には、自身のアプリケーションのUUIDおよびアドバタイズ識別子のうちの少なくとも一方も伝える。
アプリケーションは、アドバタイズ調停サービスからアドバタイズ開始の抑制指示を受けているかどうかを判断する(S105)。アプリケーションは、アドバタイズ開始の抑制指示を受けていないと判断した場合(S105,NO)は、即時アドバタイズを再開させる(S107)。一方、アプリケーションは、アドバタイズ開始の抑制指示を受けていると判断した場合(S105,YES)は、一定時間待機の後でアドバタイズを再開させる(S106)。
S101の誤接続検知の方法は、実施の形態1と同じ方法を用いることができる。
次に、アドバタイズ調停サービスプログラムの処理動作について、図21および図22を用いて説明する。
図21は、変形例1における車載機のアドバタイズ調停サービスプログラムがアプリケーションプログラムへの調停制御を行うフローチャートである。図22は、アドバタイズ調停サービスプログラムが、アプリケーション毎に誤接続回数と誤接続頻度を管理する管理テーブルを示す図である。図面において、UUID1(アプリケーションA)とは、アプリケーションAを識別するためのUUIDを表し、UUID2(アプリケーションB)とはアプリケーションBを識別するためのUUIDを表す。ここで、管理テーブルは、例えば記憶部205のメモリ内に保存される。
まず、アドバタイズ調停サービスは、アプリケーションから誤接続発生の通知を受けたか否かを判断する(S110)。アドバタイズ調停サービスは、誤接続発生の通知を受けていないと判定した場合(S110,NO)、S110の処理の前に処理を戻しアプリケーションからの通知を待つ。
一方、アドバタイズ調停サービスは、アプリケーションからの誤接続発生の通知を受けたと判断した場合(S110,YES)は、当該アドバタイズ識別子の誤接続回数のカウントを行う(S111)。カウントされた誤接続回数は、図12に示す管理テーブルにおける誤接続回数の更新に用いられる。具体的には、アプリケーションAのときは、アドバタイズ識別子1に対応する方の誤接続回数が、アプリケーションBのときは、アドバタイズ識別子2に対応する方の誤接続回数が、カウントされた誤接続回数の値に更新される。
次に、アドバタイズ調停サービスは、処理開始から所定時間が経過したか否かを判定する(S112)。アドバタイズ調停サービスは、所定時間経過していないと判定した場合(S112,NO)は、S110の処理の前に処理を戻す。アドバタイズ調停サービスは、所定時間経過したと判定した場合(S112,YES)は、誤接続頻度つまり誤接続回数を所定時間で割った値を算出する(S113)。算出した誤接続頻度は、図12に示す管理テーブルにおける誤接続頻度の更新に用いられる。具体的には、アプリケーションAのときは、アドバタイズ識別子「1」に対応する方の誤接続頻度が、アプリケーションBのときは、アドバタイズ識別子「2」に対応する方の誤接続頻度が、算出された誤接続頻度の値に更新される。
アドバタイズ調停サービスは、誤接続頻度が所定の閾値以上であるか否かを判定する(S114)。アドバタイズ調停サービスは、所定の閾値以上でないと判定した場合(S114,NO)、S116に処理を進める。アドバタイズ調停サービスは、所定の閾値以上であると判定した場合(S114,YES)は、当該アドバタイズ識別子のアドバタイズ開始を抑制させるようアプリケーションへ指示する(S115)。なお、閾値は車載機にセットアップされるアプリケーションの数によって、可変にすることもできる。
アドバタイズ調停サービスは、誤接続回数と誤接続頻度を0クリアする(S116)。図22は、0クリアされたときの管理テーブルの状態を表している。
以上のように変形例1の車載機800によれば、アドバタイズ調停サービスプログラムをさらに備えることにより、誤接続頻度を監視し、誤接続頻度が高いアドバタイズの再開を一定時間抑制させることができる。これにより、誤接続を抑制し、本来接続したい相手デバイスとの接続性を向上させることに寄与することができる。
なお、アドバタイズ調停サービスプログラムは誤接続頻度を監視し、誤接続頻度が高いアドバタイズの再開を一定時間抑制させると説明したが、これに限らず、誤接続頻度の高いアドバタイズの周期を誤接続発生前と比べて長くするように制御してもよい。
以上により、本実施の形態に係る無線通信装置(例えば、車載機100)は、他の無線通信装置との無線通信を行う通信部(例えば、BLE通信部202)と、前記通信部を制御する制御部(例えば、制御部201)と、を備える。制御部は、アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を通信部に設定する。通信部は、設定されたアドバタイズ識別子に対応し、アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信する。通信部は、アドバタイズパケットを受信した他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信する。通信部は、接続要求を受信する直前に送信したアドバタイズパケットの送信を停止する。通信部は、接続要求の送信元である前記第1の無線通信装置と無線接続する。制御部は、無線接続した第1の無線通信装置(例えば、スマートフォン101またはスマートフォン102)が、送信を停止したアドバタイズパケットに対応するアドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する。
これにより、無線通信装置は、本来の接続を意図しない他の無線通信装置との無線通信接続を検知することで、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる。
また、本実施の形態に係る制御部は、無線接続した第1の無線通信装置が、第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定した場合、第1の無線通信装置との無線接続を切断する。制御部は、送信を停止した前記第1のアドバタイズ識別子に対応する前記アドバタイズパケットの繰り返し送信を前記通信部に再開させる。これにより、無線通信装置は、本来の接続を意図しない他の無線通信装置との無線通信接続により停止してしまったアドバタイズパケットの送信を再び開始させるため、本来接続を期待する接続相手との接続をすることができる。
また、本実施の形態に係る制御部は、第1の無線通信装置からのキャラクタリスティックに対するアクセスが、第1のアドバタイズ識別子に関連する第1のキャラクタリスティックに適合しない場合、または、第1のキャラクタリスティックに対する前記第1の無線通信装置からのアクセスが無い場合、第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する。これにより、無線通信装置は、当該無線通信装置のもつキャラクタリスティックに対し期待するアクセスがあるか否かを判定することで本来の接続を意図しない装置であることを検知し、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる。
また、本実施の形態に係る制御部は、第1の無線通信装置から無線接続が切断された場合、第1の無線通信装置は第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する。これにより、無線通信装置は、他の無線通信装置側から無線通信接続が切断されることにより、本来の接続を意図しない装置であることを検知し、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる。
また、本実施の形態に係る制御部は、第1の無線通信装置からのキャラクタリスティックに対するアクセスが第1のアドバタイズ識別子とは異なる第2のアドバタイズ識別子に関連する第2のキャラクタリスティックに適合する場合、第1の無線通信装置は第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する。これにより、無線通信装置は、当該無線通信装置のキャラクタリスティックとは異なるキャラクタリスティックへのアクセスをもって、本来の接続を意図しない装置と接続していることを検知できる。これにより、無線通信装置は、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる。
また、本実施の形態に係る制御部は、アプリケーション毎に異なるUUID(Universally Unique Identifier)を通信部に設定する。通信部は、UUIDを含むアドバタイズパケットを繰り返し送信する。制御部は、送信を停止したアドバタイズパケットに含まれるUUIDが第1の無線通信装置から送信されたUUIDと一致しない場合、第1の無線通信装置は第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する。これにより、無線通信装置は、アドバタイズパケットに含まれるUUIDが当該無線通信装置のUUIDと一致するか否かを判定することで、本来の接続を意図しない装置であることを検知することができる。これにより、無線通信装置は、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる。
また、本実施の形態に係る制御部は、第1の無線通信装置は第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定した場合、第1の無線通信装置のアドレスを記憶する。制御部は、送信を停止した第1のアドバタイズ識別子に対応するアドバタイズパケットの繰り返し送信を通信部に再開させる。制御部は、通信部が接続要求を受信した場合、受信した接続要求の送信元の他の無線通信装置のアドレスと記憶済みの第1の無線通信装置のアドレスとが一致するか否かを判定する。制御部は、一致すると判定した場合、受信した接続要求の送信元の他の無線通信装置は第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する。これにより、無線通信装置は、一度意図しない装置との接続を検知した場合、二回目以降の接続ではデバイスアドレスを比較することで意図しない装置との接続を検知することができる。これにより、無線通信装置は、本来接続を期待する接続相手との接続機会が失われてしまうことを回避することができる。
また、本実施の形態に係る制御部は、アドバタイズ識別子ごとに、当該アドバタイズ識別子が期待していない接続先の他の無線通信装置と無線接続された頻度を測定する。制御部は、頻度が所定の閾値以上であるアドバタイズ識別子に対応するアドバタイズパケットの繰り返し送信を通信部に再開させる場合、所定期間待機した後、繰り返し送信を再開させる。これにより、無線通信装置は、意図しない装置と何度も接続してしまうのを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る通信部は、Bluetooth(登録商標)規格に基づいて無線通信を制御する。これにより、無線通信装置は、Blootooth規格で定義された複数のアドバタイズパケットの送信を実行することができる。
上述の実施形態、変形例では、車載機に対してスマートフォン2台が接続する場合を例示したが、さらに複数台のリモートデバイスと接続するような場合でも適用できる。リモートデバイスとしては、スマートフォンだけに限らず、タブレット端末、従来型の携帯電話、オーディオプレーヤー、スマートウォッチ、リモコン等と接続することもできる。特に、変形例で示した車載機においては、複数台のリモートデバイスが存在し、誤接続が多発するような状況で効果を発揮することができ、全てのリモートデバイスがBLE接続されるまでの全体の接続時間を短縮、すなわち無線上の帯域利用効率を向上させることができる。
なお、GATT、ATT、L2CAPからなるホストスタックはソフトウェアとして説明したが、BTコントローラのハードウェア内に設置し、ソフトウェアとハードウェア間の界面を移動させるようにしても良い。
また、上述の実施形態、変形例では、図8、図20、図21に示す処理を実行する無線通信装置として、車載機を例に説明したが、これに限らず、テレビ、ブルーレイ/DVDレコーダー、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、照明器具、エアコン、空気清浄機、カメラ、プリンタ、プロジェクタ、スキャナ、フィットネス機器、自動販売機、ゲーム機器、店舗等に設置され接続を伴うビーコン装置等の各種装置に適用することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、車載機内に備えることとして説明したが、これに限らず外部のネットワークやOTA(Over The Air)又は記憶媒体を介して装置に供給し、その装置のコンピュータにおけるプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。
なお、上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の記載に限定されない。
<付記>
(項目1)
無線通信装置であって、
他の無線通信装置との無線通信を行う通信部と、前記通信部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を前記通信部に設定し、
前記通信部は、
設定された前記アドバタイズ識別子に対応し、前記アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信し、
前記アドバタイズパケットを受信した前記他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信し、
前記接続要求を受信する直前に送信した前記アドバタイズパケットの送信を停止し、
前記接続要求の送信元である前記第1の無線通信装置と無線接続し、
前記制御部は、
無線接続した前記第1の無線通信装置が、送信を停止した前記アドバタイズパケットに対応する前記アドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する、
無線通信装置。
(項目2)
前記制御部は、
無線接続した前記第1の無線通信装置が、前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定した場合、前記第1の無線通信装置との無線接続を切断し、
送信を停止した前記第1のアドバタイズ識別子に対応する前記アドバタイズパケットの繰り返し送信を前記通信部に再開させる、
項目1に記載の無線通信装置。
(項目3)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置からのキャラクタリスティックに対するアクセスが、前記第1のアドバタイズ識別子に関連する第1のキャラクタリスティックに適合しない場合、または、前記第1のキャラクタリスティックに対する前記第1の無線通信装置からのアクセスが無い場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
項目1又は項目2に記載の無線通信装置。
(項目4)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置から無線接続が切断された場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
項目1又は項目2に記載の無線通信装置。
(項目5)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置からのキャラクタリスティックに対するアクセスが前記第1のアドバタイズ識別子とは異なる第2のアドバタイズ識別子に関連する第2のキャラクタリスティックに適合する場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
項目1又は項目2に記載の無線通信装置。
(項目6)
前記制御部は、
アプリケーション毎に異なるUUID(Universally Unique Identifier)を前記通信部に設定し、
前記通信部は、
前記UUIDを含む前記アドバタイズパケットを繰り返し送信し、
前記制御部は、
送信を停止した前記アドバタイズパケットに含まれる前記UUIDが前記第1の無線通信装置から送信された前記UUIDと一致しない場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
項目1又は項目2に記載の無線通信装置。
(項目7)
前記制御部は、
前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定した場合、前記第1の無線通信装置のアドレスを記憶し、
送信を停止した前記第1のアドバタイズ識別子に対応する前記アドバタイズパケットの繰り返し送信を前記通信部に再開させ、
前記通信部が前記接続要求を受信した場合、受信した前記接続要求の送信元の前記他の無線通信装置のアドレスと記憶済みの前記第1の無線通信装置のアドレスとが一致するか否かを判定し、
一致すると判定した場合、受信した前記接続要求の送信元の前記他の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
項目2から項目6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(項目8)
前記制御部は、
前記アドバタイズ識別子ごとに、当該アドバタイズ識別子が期待していない接続先の他の無線通信装置と無線接続された頻度を測定し、
前記頻度が所定の閾値以上である前記アドバタイズ識別子に対応する前記アドバタイズパケットの繰り返し送信を前記通信部に再開させる場合、所定期間待機した後、繰り返し送信を再開させる、
項目1から項目7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(項目9)
前記通信部は、Bluetooth(登録商標)規格に基づいて無線通信を制御する、
請求項1に記載の無線通信装置。
項目1から項目8のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(項目10)
無線通信装置による無線通信方法であって、
アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を設定し、
設定された前記アドバタイズ識別子に対応し、前記アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信し、
前記アドバタイズパケットを受信した前記他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信し、
前記接続要求を受信する直前に送信した前記アドバタイズパケットの送信を停止し、
前記接続要求の送信元である前記第1の無線通信装置と無線接続し、
無線接続した前記第1の無線通信装置が、送信を停止した前記アドバタイズパケットに対応する前記アドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する、
無線通信方法。
(項目11)
項目10に記載の無線通信方法をコンピュータに実行させる、
コンピュータプログラム。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本発明の無線通信装置は、車載機、テレビ、ブルーレイ/DVDレコーダー、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、照明器具、エアコン、空気清浄機、カメラ、プリンタ、プロジェクタ、スキャナ、フィットネス機器、自動販売機、ゲーム機器、店舗等に設置され接続を伴うビーコン装置として有用である。
1 無線通信システム
100,800 車載機
101,102 スマートフォン
201 制御部
202 BLE通信部
203 表示部
204 入力部
205 記憶部
206 計時部

Claims (11)

  1. 無線通信装置であって、
    他の無線通信装置との無線通信を行う通信部と、前記通信部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を前記通信部に設定し、
    前記通信部は、
    設定された前記アドバタイズ識別子に対応し、前記アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信し、
    前記アドバタイズパケットを受信した前記他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信し、
    前記接続要求を受信する直前に送信した前記アドバタイズパケットの送信を停止し、
    前記接続要求の送信元である前記第1の無線通信装置と無線接続し、
    前記制御部は、
    無線接続した前記第1の無線通信装置が、送信を停止した前記アドバタイズパケットに対応する前記アドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する、
    無線通信装置。
  2. 前記制御部は、
    無線接続した前記第1の無線通信装置が、前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定した場合、前記第1の無線通信装置との無線接続を切断し、
    送信を停止した前記第1のアドバタイズ識別子に対応する前記アドバタイズパケットの繰り返し送信を前記通信部に再開させる、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の無線通信装置からのキャラクタリスティックに対するアクセスが、前記第1のアドバタイズ識別子に関連する第1のキャラクタリスティックに適合しない場合、または、前記第1のキャラクタリスティックに対する前記第1の無線通信装置からのアクセスが無い場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
    請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1の無線通信装置から無線接続が切断された場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
    請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1の無線通信装置からのキャラクタリスティックに対するアクセスが前記第1のアドバタイズ識別子とは異なる第2のアドバタイズ識別子に関連する第2のキャラクタリスティックに適合する場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
    請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は、
    アプリケーション毎に異なるUUID(Universally Unique Identifier)を前記通信部に設定し、
    前記通信部は、
    前記UUIDを含む前記アドバタイズパケットを繰り返し送信し、
    前記制御部は、
    送信を停止した前記アドバタイズパケットに含まれる前記UUIDが前記第1の無線通信装置から送信された前記UUIDと一致しない場合、前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
    請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第1の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定した場合、前記第1の無線通信装置のアドレスを記憶し、
    送信を停止した前記第1のアドバタイズ識別子に対応する前記アドバタイズパケットの繰り返し送信を前記通信部に再開させ、
    前記通信部が前記接続要求を受信した場合、受信した前記接続要求の送信元の前記他の無線通信装置のアドレスと記憶済みの前記第1の無線通信装置のアドレスとが一致するか否かを判定し、
    一致すると判定した場合、受信した前記接続要求の送信元の前記他の無線通信装置は前記第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先でないと判定する、
    請求項2に記載の無線通信装置。
  8. 前記制御部は、
    前記アドバタイズ識別子ごとに、当該アドバタイズ識別子が期待していない接続先の他の無線通信装置と無線接続された頻度を測定し、
    前記頻度が所定の閾値以上である前記アドバタイズ識別子に対応する前記アドバタイズパケットの繰り返し送信を前記通信部に再開させる場合、所定期間待機した後、繰り返し送信を再開させる、
    請求項2に記載の無線通信装置。
  9. 前記通信部は、Bluetooth(登録商標)規格に基づいて無線通信を制御する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  10. 無線通信装置による無線通信方法であって、
    アプリケーション毎に異なるアドバタイズ識別子を設定し、
    設定された前記アドバタイズ識別子に対応し、前記アドバタイズ識別子を含まないアドバタイズパケットを繰り返し送信し、
    前記アドバタイズパケットを受信した他の無線通信装置の1つである第1の無線通信装置から送信された、無線通信の接続要求を受信し、
    前記接続要求を受信する直前に送信した前記アドバタイズパケットの送信を停止し、
    前記接続要求の送信元である前記第1の無線通信装置と無線接続し、
    無線接続した前記第1の無線通信装置が、送信を停止した前記アドバタイズパケットに対応する前記アドバタイズ識別子である第1のアドバタイズ識別子が期待している接続先であるか否かを判定する、
    無線通信方法。
  11. 請求項10に記載の無線通信方法をコンピュータに実行させる、
    コンピュータプログラム。
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