JP2023155027A - 関節ロボットのモデリング方法、ロボット制御装置及びロボットシステム - Google Patents

関節ロボットのモデリング方法、ロボット制御装置及びロボットシステム Download PDF

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Kiyoshi Oishi
勇希 横倉
Yuki Yokokura
敏昌 宮崎
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崇 萬羽
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Abstract

【課題】軽量化された低剛性の関節ロボットにおける振動抑制を制御することができる、関節ロボットのモデリング方法、ロボット制御装置及びロボットシステムを提供する。【解決手段】アームをモデル化した負荷側ユニット21と、減速機をモデル化した減速機ユニット22と、モータをモデル化したモータ側ユニット23と、モータを固定するベース側をモデル化したベース側ユニット24とに分けてモデリングする。負荷側ユニット21において、負荷側加速度αLが、減速機ユニット22において算出されて入力されるねじれトルクτsであってモータ側速度ωm、減速比Rg、減速機ねじり剛性Ks及び減速機粘性摩擦係数Dsから演算されるねじれトルクτsと負荷側慣性モーメントJLとを用いて算出される加速度αL*から、ベース側ユニット24で算出されるベース側加速度αbを減算する処理を経ることにより算出される。【選択図】図4A

Description

特許法第30条第2項適用申請有り https://www.bookpark.ne.jp/cm/ieej/detail/IEEJ-20210907D01701-PRT/、令和3年9月4日 電気学会研修会メカトロニクス制御研究会(https://zoom.us/j/91216490560?pwd=WjVTaVVIY1M4ZVU1TGc2UjdxdEJ1Zz09)、令和3年9月7日
本発明は、関節ロボットのモデリング方法、ロボット制御装置及びロボットシステムに関する。
産業用ロボットとして多関節ロボットが使用されている。ロボットアクチュエータの関節軸は、モータ側と負荷側の二つの慣性系と一つのバネを有する2慣性系としてモデル化されている。2慣性系モデルでは、共振周波数と反共振周波数を含むため制御帯域にこれらの周波数を含む制御系では振動的になる問題が生じる。一方、一次共振と二次共振の両方をモデル化する場合には3慣性系としてモデル化されている。例えば、非特許文献1では、3慣性系の負荷側外力に着目したモデル化により高応答な力制御が提案されている。
Akinori Yabuki, Kiyoshi Ohishi, Toshimasa Miyazaki, Yuki Yokokura, "Quick Reaction Force Control for Three-inertia Resonant System", IEEJ Journal of Industry Applications, 2019年, 8 巻, 6 号, pp. 941-952
しかしながら、従来の2慣性系のモデルや上述の3慣性系のモデルを用いても、近年の軽量化が図られた低剛性の関節ロボットでは振動抑制することが難しい。
そこで、本発明では、軽量化された低剛性の関節ロボットにおける振動抑制を制御することができる、関節ロボットのモデリング方法、ロボット制御装置及びロボットシステムを提供することを目的とする。
本発明の第1のコンセプトは、
減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットをモデリングするに当たり、
前記アームをモデル化した負荷側ユニットと、
前記減速機をモデル化した減速機ユニットと、
前記モータをモデル化したモータ側ユニットと、
前記モータを固定するベース側をモデル化したベース側ユニットと
に分け、
前記ベース側ユニットにおいて、
ベース側速度とベース側粘性摩擦係数とを用いて算出される第1のトルクを減算する処理、
前記ベース側速度の積分値とベース側ねじり剛性とを用いて算出される第2のトルクを減算する処理、
前記モータ側ユニットより入力される第3のトルクを減算する処理、及び、
前記減速機ユニットより入力されるねじれトルクを減算する処理
を経て、ベース側慣性モーメントと演算してベース側加速度が算出され、
前記モータ側ユニットにおいて、
モータトルクを加算する処理、
前記ベース側速度とモータベース側粘性摩擦係数との積値を前記ベース側ユニットより入力して加算する処理、
前記ねじれトルクと減速比の逆数との積値を前記減速機ユニットより入力して減算する処理、及び、
前記減速機ユニットに出力したモータ側速度を求めた際に前記ベース側ユニットより入力した前記ベース側速度を減算する前の速度とモータ側粘性摩擦係数との積値を減算する処理
を経て求まる前記第3のトルクが前記ベース側ユニットに出力され、モータ側慣性モーメントとの演算から加速度が算出されて速度が算出され、当該速度から前記ベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算してモータ側速度が算出され、
前記減速機ユニットにおいて、
前記モータ側ユニットより入力した前記モータ側速度と前記減速比の逆数との積値から、前記負荷側ユニットより入力した負荷側速度を減算する処理、
その減算して求まる値の積分値と減速機ねじり剛性との積値を加算する処理、及び、
その減算して求まる値と減速機粘性摩擦係数との積値を加算する処理
を経ることにより前記ねじれトルクが算出され、当該ねじれトルクが前記負荷側ユニットに入力されると共に、当該ねじれトルクと前記減速比の逆数との積値が前記モータ側ユニットに出力され、
前記負荷側ユニットにおいて、
前記減速機ユニットより入力される前記ねじれトルクを加算する処理、
前記減速機ユニットに出力した負荷側速度と負荷側粘性摩擦係数との積値を減算する処理、及び、
負荷側で生じるトルクを減算する処理
を経て、負荷側慣性モーメントと演算し、前記ベース側ユニットより入力される前記ベース側加速度を減算して負荷側加速度を算出する、
関節ロボットのモデリング方法に関する。
本発明の第2のコンセプトは、
減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットをモデリングするに当たり、
前記アームをモデル化した負荷側ユニットと、
前記減速機をモデル化した減速機ユニットと、
前記モータをモデル化したモータ側ユニットと、
前記モータを固定するベース側をモデル化したベース側ユニットと
に分け、
前記ベース側ユニットにおいて、
ベース側速度とベース側粘性摩擦係数とを用いて算出される第1のトルクを減算する処理、
前記ベース側速度の積分値とベース側ねじり剛性とを用いて算出される第2のトルクを減算する処理、
前記モータ側ユニットより入力される第3のトルクを減算する処理、及び、
前記減速機ユニットより入力されるねじれトルクを減算する処理
を経て、ベース側慣性モーメントと演算してベース側加速度が算出され、
前記モータ側ユニットにおいて、
モータトルクを加算する処理、
前記ベース側速度とモータベース側粘性摩擦係数との積値を前記ベース側ユニットより入力して加算する処理、
前記ねじれトルクと減速比の逆数との積値を前記減速機ユニットより入力して減算する処理、及び、
前記減速機ユニットに出力したモータ側速度を求めた際に前記ベース側ユニットより入力した前記ベース側速度を減算する前の速度とモータ側粘性摩擦係数との積値を減算する処理
を経て求まる前記第3のトルクが前記ベース側ユニットに出力され、モータ側慣性モーメントとの演算から加速度が算出されて速度が算出され、当該速度から前記ベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算してモータ側速度が算出され、
前記減速機ユニットにおいて、
前記モータ側ユニットより入力した前記モータ側速度と前記減速比の逆数との積値から、前記負荷側ユニットより入力した負荷側速度を減算する処理、
その減算して求まる値の積分値と減速機剛性との積値を加算する処理、及び、
その減算して求まる値と減速機粘性摩擦係数との積値を加算する処理
を経ることにより前記ねじれトルクが算出され、当該ねじれトルクが前記負荷側ユニットに入力されると共に、当該ねじれトルクと前記減速比の逆数との積値が前記モータ側ユニットに出力され、
前記負荷側ユニットにおいて、
前記減速機ユニットより入力される前記ねじれトルクを加算する処理、
前記減速機ユニットに出力した負荷側速度と負荷側粘性摩擦係数との積値を減算する処理、及び、
負荷側で生じるトルクを減算する処理
を経ることにより負荷側加速度が算出され、当該負荷側加速度の積分値から前記ベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算して負荷側速度を算出する、
関節ロボットのモデリング方法に関する。
本発明の第3のコンセプトは、
減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットにおける状態量を推定するオブザーバであって、前記モータに入力される電流と前記モータの実測速度とが入力され、前記モータを固定するベース側に生じる推定トルクと当該ベース側に生じる推定速度と前記減速機の推定ねじれトルクと負荷側の推定速度とを前記関節ロボットのモデリング方法により推定値として求める前記オブザーバと、
前記モータの参照速度と前記モータの実測速度と前記オブザーバで求めた各推定値とが入力されて、前記電流を出力する状態フィードバック制御系と、
を備える、ロボット制御装置に関する。
本発明の第4のコンセプトは、
前記ロボット制御装置と、
前記関節ロボットと、
を有するロボットシステムに関する。
本発明によれば、減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットをモデリングするに当たり、アームをモデル化した負荷側ユニットと、減速機をモデル化した減速機ユニットと、モータをモデル化したモータ側ユニットと、モータを固定するベース側をモデル化したベース側ユニットとに分けてなされる。
ベース側ユニットにおいて、ベース側速度とベース側粘性摩擦係数Dとを用いて算出される第1のトルクを減算する処理、ベース側速度の積分値とベース側ねじり剛性Kとを用いて算出される第2のトルクを減算する処理、モータ側ユニットより入力される第3のトルクを減算する処理、及び、減速機ユニットより入力されるねじれトルクを減算する処理を経て、ベース側慣性モーメントと演算してベース側加速度が算出される。
モータ側ユニットにおいて、モータトルクを加算する処理、ベース側速度とモータベース側粘性摩擦係数との積値をベース側ユニットより入力して加算する処理、ねじれトルクと減速比の逆数との積値を減速機ユニットより入力して減算する処理、及び、減速機ユニットに出力したモータ側速度を求めた際にベース側ユニットより入力したベース側速度を減算する前の速度とモータ側粘性摩擦係数との積値を減算する処理を経て第3のトルクが求まり、当該第3のトルクがベース側ユニットに出力され、モータ側慣性モーメントとの演算から加速度が算出されて速度が算出され、当該速度から前記ベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算してモータ側速度が算出される。
減速機ユニットにおいて、モータ側ユニットより入力したモータ側速度と減速比の逆数との積値から、負荷側ユニットより入力した負荷側速度を減算する処理、その減算して求まる値の積分値と減速機ねじり剛性との積値を加算する処理、及び、その減算して求まる値と減速機粘性摩擦係数との積値を加算する処理を経ることによりねじれトルクが算出され、当該ねじれトルクが負荷側ユニットに入力されると共に、当該ねじれトルクと減速比の逆数との積値がモータ側ユニットに出力される。
特に、第1のコンセプトでは、負荷側ユニットにおいて、減速機ユニットより入力されるねじれトルクを加算する処理、減速機ユニットに出力した負荷側速度と負荷側粘性摩擦係数との積値を減算する処理、及び、負荷側で生じるトルクを減算する処理を経て、負荷側慣性モーメントと演算し、その演算値からベース側ユニットより入力されるベース側加速度を減算して負荷側加速度を算出する。
これにより、軽量化された低剛性の関節ロボットにおいても3慣性系モデルに基づいて、オブザーバとしての状態外乱オブザーバと状態フィードバック制御系が構築されることにより、振動抑制制御が可能となる。
負荷側ユニットにおいて、ベース側ユニットより入力されるベース側加速度を減算する処理の代わりに、第2のコンセプトのように、負荷側加速度が算出された後に、当該負荷側加速度の積分値からベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算することにより負荷側速度を算出するようにしてもよい。これは、第1のコンセプトで記述される数式による表現を等価的に別の表現としたものである。
減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットをモデリングする際に、第1のコンセプトに係る運動の記述をベースに、第2のコンセプトに係る運動の記述のように変更してもよいし、また、第1のコンセプトに係る運動の記述をさらに別の記述のように変更してもよい。
例えば、ベース側ユニットよりモータ側ユニットにベース側速度が入力される代わりに、ベース側ユニットにおいてベース側慣性モーメントとの演算により算出されるベース側加速度がモータ側ユニットに出力され、モータ側ユニットにおいてモータ側慣性モーメントとの演算により算出される加速度からベース側ユニットより入力されるベース側加速度を減算し、その減算して求まる値を積分してモータ側速度を算出するようにしてもよい。
さらには、幾つかの粘性摩擦係数について計算結果に大きく影響しない場合には、ゼロとしてもよい。
図1は、本発明の実施形態においてモデル化の対象となる関節ロボットの模式図である。 図2は、本発明の実施形態に係るモデリング方法に関する3慣性系モデルを回転バージョンとして示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係るモデリング方法に関する3慣性系モデルをリニアバージョンとして示す図である。 図4Aは、本発明の実施形態に係るモデリング方法を説明するための3慣性系モデルのブロック図である。 図4Bは、図4Aとは異なる3慣性系モデルのブロック図である。 図4Cは、図4A及び図4Bとは異なる3慣性系モデルのブロック図である。 図5は、本発明の実施形態に係るロボット制御装置を含むロボットシステムのブロック構成図である。 図6Aは、図1に示す関節ロボットをモデル化した従来の2慣性系モデルを示すブロック図である。 図6Bは、図1に示す関節ロボットをモデル化した従来の3慣性系モデルを示すブロック図である。 図7は、2慣性系モデルを用いて求めた、電流指令からモータ側速度までの周波数特性を示す図である。 図8は、2慣性系に対する状態フィードバック制御の結果を示す図である。 図9は、図1に示す関節ロボットにおいて、先端の位置と、制御対象のモータの固定側位置とに、直流成分を取得可能な加速度センサを取り付けて実測した、電流指令から負荷側加速度までの周波数特性の結果である。 図10は、図1に示す関節ロボットにおいて、先端の位置と、制御対象のモータの固定側位置とに、直流成分を取得可能な加速度センサを取り付けて実測した、電流指令からモータ固定側位置までの周波数特性の結果である。 図11は、本発明の実施形態に係る3慣性系におけるシミュレーション結果のうち、電流指令からモータ側速度応答までの周波数特性のシミュレーション結果を示す図である。 図12は、本発明の実施形態に係る3慣性系におけるシミュレーション結果のうち、電流指令から負荷側加速度応答までの周波数特性のシミュレーション結果を示す図である。 図13は、本発明の実施形態に係る3慣性系におけるシミュレーション結果のうち、電流指令からベース側加速度応答までの周波数特性のシミュレーション結果を示す図である。 図14は、従来の2慣性系モデルに基づいた状態フィードバック速度制御器と、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づいた状態フィードバック速度制御器のシミュレーション結果を示す図であり、図14(a)がモータ側速度、図14(b)が負荷側速度に関する。 図15は、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づく状態フィードバック速度制御の実験結果を示す図である。 図16は、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づく状態フィードバック速度制御の実験結果について、図16(a)乃至16(e)はそれぞれモータ側速度(実測値)、負荷側速度(状態外乱オブザーバの推定値)、ベース側速度(状態外乱オブザーバの推定値)、ねじれトルク(状態外乱オブザーバの推定値)、ベース側トルク(状態外乱オブザーバの推定値)に関する。
[モデル化される関節ロボット]
図1は、本発明の実施形態においてモデル化の対象となる関節ロボットの模式図である。関節ロボット1は、図1に示すように例えば6軸関節ロボットであり、下から上に向けて、Swing(旋回)軸、Lower arm(下腕)軸、Upper arm(上腕)軸、Wrist Rotation(手首旋回)軸、Wrist Bending(手首曲げ)軸、Wrist Turning(手首回転)軸を含んで構成されている。すなわち、下からS軸、L軸、U軸、R軸、B軸、T軸が配置されており、下から1軸、2軸、3軸、4軸、5軸、6軸とも呼ばれる。3軸をモデル化する場合を例にとって説明する。
[3慣性系モデル]
図2は、本発明の実施形態に係るモデリング方法に関する3慣性系モデルを回転バージョンとして示す図である。本発明の実施形態に係るモデリング方法に関する3慣性系モデルを示す図である。3慣性系モデルでは、モータ10により回転する制御対象側11と、制御対象軸を固定する固定側12とに分けられる。3慣性系モデルは、図4A乃至図4Cに示すように、制御対象側11は負荷側ユニット21、減速機ユニット22及びモータ側ユニット23に分けられ、固定側12はベース側ユニット24に分けられてモデリングされる。すなわち、アームをモデル化した負荷側ユニット21と、減速機をモデル化した減速機ユニット22と、モータ10をモデル化したモータ側ユニット23と、モータを固定するベース側をモデル化したベース側ユニット24とに分けられてモデリングされる。
図2に示す3慣性系モデルは、モータ側慣性モーメントJと負荷側慣性モーメントJとベース側慣性モーメントJの各慣性体を備えており、減速比Rの大小二つのギア(図2では、小さいギアの半径に対しR倍の半径を有するギア)により仮想的に構成された減速機13により、モータ10と負荷側慣性モーメントJの慣性体が接続されている。負荷側慣性モーメントJの慣性体と減速機出力側との間に減速機ねじり剛性Kと減速機粘性摩擦係数Dの各機械要素が仮想的に並列に結合されており、ベース側慣性モーメントJの慣性体とベースとの間にベース側ねじり剛性Kとベース側粘性摩擦係数Dの各機械要素が仮想的に並列に結合されており、モータ10は、モータ側慣性モーメントJの慣性体との間でモータ側粘性摩擦係数Dm1を有しており、ベース側慣性モーメントJの慣性体との間でモータベース側粘性摩擦係数Dm2を有しており、負荷側は負荷側粘性摩擦係数Dを有している。なお、図面では、Lの代わりに小文字の「l(エル)」としている。
図2に示す3慣性系モデルにおいて、負荷側慣性モーメントJの慣性体の位置、速度、加速度をそれぞれθ、ω、αとし、モータ回転軸側についての位置、速度、加速度をそれぞれθ、ω、αとし、モータ固定軸側についての位置、速度、加速度をそれぞれθ、ω、αとする。
3慣性系モデルにおいて、減速機出力側のギアとベース側慣性モーメントJの慣性体との間には、減速機出力側の支点となる第1の軸受14が仮想的に接続されている。モータ回転側の回転軸又は減速機入力側のギアとベース側慣性モーメントJの慣性体との間には第2の軸受15が仮想的に接続されている。
負荷側慣性モーメントJの慣性体と減速機出力側との間にねじれトルクτが生じ、ベース側慣性モーメントJの慣性体とベースとの間にねじれトルクτが生じる。モータ10に例えばq軸電流iが流れることで、トルク定数をKとすると、モータ10にはモータトルクKが生じる。すると、減速機13によりモータトルクを大きくして負荷側慣性モーメントJの慣性体が回転する。負荷側慣性モーメントJの慣性体が回転すると、第1の軸受14から、ベース側慣性モーメントJの慣性体の周りに回転が生じる。負荷側慣性モーメントJの慣性体と減速機出力側との間にねじれトルクτが生じると、モータ側慣性モーメントJの慣性体が、その慣性及び粘性摩擦係数の影響により、時間差で回転し始めるため、減速機13の入力側と出力側との噛み合いが支点となって、ベース側慣性モーメントJの慣性体を加速させる。これにより、ベース側慣性モーメントJの慣性体とベースとの間にねじれが生じて、ねじれトルクτが生じる。
図3は、本発明の実施形態に係るモデリング方法に関する3慣性系モデルをリニアバージョンとして示す図である。図3では減速機がリンク13Aで構成されている。モータ側慣性モーメントJの慣性体がベース側慣性モーメントJの慣性体上でスライドし、何れも、リンク13Aに接続されている。リンク13Aの一端がモータ側慣性モーメントJの慣性体に接続され、リンク13Aの他端がベース側慣性モーメントJの慣性体に接続されている。リンク13Aの一端と他端とを減速比Rと1とに外分する位置(支点)において、ベース側慣性モーメントJの慣性体と逆側に、負荷側慣性モーメントJの慣性体が回動自在に接続されている。リンク13Aと負荷側慣性モーメントJの慣性体との間は、減速機ねじり剛性Kと減速機粘性摩擦係数Dとの各機械要素が仮想的に並列に結合されている。ベース側慣性モーメントJと負荷側慣性モーメントJの各慣性体は、負荷側粘性摩擦係数Dで仮想的に結合されている。ベース側慣性モーメントJの慣性体は、固定系との間において、ベース側ねじり剛性Kとベース側粘性摩擦係数Dとの各機械要素が仮想的に並列に結合されている。モータ側慣性モーメントJの慣性体は、固定系との間においてモータ側ねじれ粘性摩擦係数Dm1を有しており、ベース側慣性モーメントJの慣性体との間でモータのベース側粘性摩擦係数Dm2を有している。
図3に示すように、負荷側慣性モーメントJの慣性体の位置、速度、加速度をそれぞれθ、ω、αとし、モータ側慣性モーメントJの慣性体の位置、速度、加速度をそれぞれθ、ω、αとし、ベース側慣性モーメントJの慣性体の位置、速度、加速度をそれぞれθ、ω、αとする。図中のφはモータの位置(回転角)に相当する。
負荷側慣性モーメントJの慣性体とリンク13Aとの間にねじれトルクτが生じ、ベース側慣性モーメントJの慣性体とベースとの間にはねじれトルクτが生じる。モータ側慣性モーメントJとベース側慣性モーメントJとの各慣性体の間で、モータトルクKが生じる。すると、リンク13Aのモータ側慣性モーメントJの慣性体側の一端にねじれトルクτが生じ、リンク13Aのベース側慣性モーメントJの慣性体側の他端にねじれトルクτが生じ、これにより、負荷側慣性モーメントJの慣性体にねじれトルクτが生じ、リンク13Aの支点において、負荷側慣性モーメントJの慣性体からのねじれトルクτが逆向きに生じる。負荷側慣性モーメントJの慣性体にトルクτが生じる。負荷側慣性モーメントJの慣性体が変位(回転)すると、ベース側慣性モーメントJの慣性体との間の負荷側粘性摩擦係数DL3によりズレが生じ、これにより、ベース側慣モーメントJb2の慣性体とベースとの間にねじれが生じて、ねじれトルクτが生じる。
図4Aは、本発明の実施形態に係るモデリング方法を説明するための3慣性系モデルのブロック図である。負荷側ユニット21では負荷側速度ω(t)が、減速機ユニット22では負荷側速度ω(t)-モータ側速度ω(t)で求まる速度ω(t)が、モータ側ユニット23ではモータ側速度ω(t)が、ベース側ユニット24ではベース側速度ω(t)がそれぞれ求まっているとする。ここで、tは或る時刻を示しており、t=0の初期値(例えばゼロ)は与えられているものとする。図4Aに示す3慣性系モデルにより、負荷側ユニット21では加速度α (t+Δt)が、モータ側ユニット23では加速度α (t+Δt)が、ベース側ユニット24ではベース側加速度α(t+Δt)が以下のようにして次に求められる。
なお、加速度α (t+Δt)から加速度α (t+iΔt)、加速度α (t+Δt)から加速度α (t+2Δt)、ベース側加速度α(t+Δt)からベース側加速度α(t+2Δt)がそれぞれ求められ、これらの繰り返しにより、所望の時間内の加速度α 、加速度α 及びベース側加速度αが求められる。
ベース側ユニット24では、ベース側慣性モーメントJと演算されてベース側加速度α (t+Δt)が算出され、さらに時間積分によりベース側速度ω(t+Δt)が算出される。ベース側慣性モーメントJと演算されるトルクは、次の処理を経ることにより算出される。ベース側ユニット24での第1の処理では、ベース側速度ω(t)とベース側粘性摩擦係数Dとを用いて算出される第1のトルクτを減算する。ベース側ユニット24での第2の処理では、ベース側速度ω(t)の積分値とベース側ねじり剛性Kとを用いて算出される第2のトルクτを減算する。ベース側ユニット24での第3の処理では、モータ側ユニット23より入力される第3のトルクτを減算する。ベース側ユニット24での第4の処理では、減速機ユニット22より入力されるねじれトルクτを減算する。処理の順番は問わない。つまり、ベース側慣性モーメントJと演算されるトルクは、第1のトルクτと第2のトルクτと第3のトルクτとねじれトルクτとの総和を減算して求まる。総和を求める際に、幾つかの処理を組み合わせてまとめてもよい。ねじれトルクτは第1のトルクτと第2のトルクτとの和の減算として求まる。
モータ側ユニット23では、ベース側ユニット24に入力する第3のトルクτが、次の処理を経ることにより算出される。モータ側ユニット23での第1の処理は、モータトルクKを加算する。モータ側ユニット23での第2の処理は、ベース側速度ω(t)とモータベース側粘性摩擦係数Dm2との積値をベース側ユニット24より入力して加算する。モータ側ユニット23での第3の処理は、ねじれトルクτと減速比の逆数R -1との積値を減速機ユニット22より入力して減算する。モータ側ユニット23での第4の処理は、減速機ユニット22に出力したモータ側速度ω(t)を求めた際にベース側ユニット24より入力したベース側速度ω(t)を減算する前の速度ω (t)とモータ側粘性摩擦係数Dm1との積値を減算する。処理の順番は問わない。つまり、ベース側ユニット24に入力する第3のトルクτは、モータトルクKω(t)+モータベース側粘性摩擦係数Dm2×ベース側速度ω(t)+ねじれトルクτ×減速比の逆数R -1+モータ側粘性摩擦係数Dm1×速度ω (t)として求まる。その際、幾つかの処理を組み合わせてまとめてもよい。
モータ側ユニット23では、上述のように求めた第3のトルクτが、ベース側ユニット24に出力される。第3のトルクτとモータ側慣性モーメントJとの演算から加速度α (t+Δt)が算出され、さらに時間積分により速度ω (t+Δt)が算出され、当該速度ω (t+Δt)からベース側ユニット24より入力されるベース側速度ω(t+Δt)を減算してモータ側速度ω(t+Δt)が算出される。
減速機ユニット22では、ねじれトルクτが次の処理を経ることにより算出される。減速機ユニット22の第1の処理は、モータ側ユニット23より入力したモータ側速度ω(t)と減速比の逆数R -1との積値から、負荷側ユニット21より入力した負荷側速度ω(t)を減算する。減速機ユニット22の第2の処理は、第1の処理で減算して求まる値{ω(t)×R -1-ω(t)}の時間積分値と減速機ねじり剛性Kとの積値を加算する。減速機ユニット22の第3の処理は、第1の処理で減算して求まる値{ω(t)×R -1-ω(t)}と減速機粘性摩擦係数Dとの積値を加算する。減速機ユニット22の第2の処理と減速機ユニット22の第3の処理との順番は問わない。
減速機ユニット22では、上述のように求めたねじれトルクτが負荷側ユニット21に入力されると共に、ねじれトルクτと減速比の逆数R -1との積値がモータ側ユニット23に出力される。
負荷側ユニット21では、負荷側慣性モーメントJと演算されて負荷側加速度α (t+Δt)が算出され、さらに時間積分により負荷側速度ω(t+Δt)が算出される。負荷側慣性モーメントJと演算されるトルクは、次の処理を経ることにより算出される。負荷側ユニット21での第1の処理では、減速機ユニット22より入力されるねじれトルクτを加算する。負荷側ユニット21での第2の処理では、減速機ユニット22に出力した負荷側速度ω(t)と負荷側粘性摩擦係数Dとの積値を減算する。負荷側ユニット21での第3の処理では、負荷側で生じるトルクτを減算する。処理の順番は問わない。つまり、負荷側慣性モーメントJと演算されるトルクは、ねじれトルクτ-負荷側粘性摩擦係数D×負荷側速度ω(t)-負荷側で生じるトルクτで算出される。その際、幾つかの処理を組み合わせてまとめてもよい。
このように、ベース側速度ω(t)がベース側ユニット24からモータ側ユニット23に入力され、ベース側加速度α(t+Δt)が負荷側ユニット21に入力され、ねじれトルクτが減速機ユニット22からベース側ユニット24に入力され、モータベース側粘性摩擦係数Dm2とベース側速度ω(t)との積値がベース側ユニット24からモータ側ユニット23に入力され、ベース側ユニット24では、ベース側速度ω(t)からベース側ねじり剛性Kを用いて、ベース側加速度α(t+Δt)が求まる。従って、モータの回転トルクにより、ベース側をけり出すことにより、ベースから受ける反力の影響と、減速機による負荷側慣性体のベース側慣性体の周りの回転を考慮することができる。
図5は、本発明の実施形態に係るロボット制御装置を含むロボットシステムのブロック構成図である。ロボットシステム30は、ロボット31とロボット制御装置32とで構成されている。ロボット31は、図2に示すように、減速機13を介在してモータ10の駆動力をアームに伝達する関節ロボットであれば良く、例えば垂直多関節ロボットなどが含まれる。
ロボット制御装置32は、関節ロボットにおける状態量を推定するオブザーバ(状態外乱オブザーバ)33と、状態フィードバック制御系34とを含んで構成される。オブザーバ33は、モータに入力されるq軸電流iとモータ速度ωとを入力し、モータを固定するベース側に生じる推定トルク^τとベース側に生じる推定速度^ωと減速機の推定ねじれトルク^τと負荷側の推定速度^ωと負荷側推定トルク^τLとモータ側推定速度^ωを前述の関節ロボットのモデリング方法を用いて推定する。
状態フィードバック制御系34は、モータの参照速度ω refとモータの実測速度ωとオブザーバ33で求めた各推定値(モータを固定するベース側に生じる推定トルク^τ、ベース側に生じる推定速度^ω、減速機の推定ねじれトルク^τ、負荷側の推定速度^ω)とが入力されて、モータに入力するq軸電流iが出力される。モータの参照速度ω refのモータの実測速度ωとの差分が積分されてK倍され、上記推定値の入力により求まる値を引いて電流iが算出され、ロボット31に入力される。
状態方程式は、(1a)乃至(1e)のように示される。なお、sはラプラス演算子である。
Figure 2023155027000002
Figure 2023155027000003
Figure 2023155027000004
Figure 2023155027000005
ここで、各パラメータの数値はおおむね次の通りである。
Figure 2023155027000006
ここで、可制御性行列Gcのランクは、フルランクであるため、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づいて状態フィードバック制御は可能である。また、当該3慣性系モデルは、従来の基台振動におけるモデルと異なる。
通常、ねじれトルクτや負荷側速度ωを検出するセンサを用いることできないため、状態フィードバックに必要な状態量は状態外乱オブザーバを用いて推定する。本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づいて状態外乱オブザーバは、可観測性行列Gのランクがフルランクであるため、可観測である。よって、式(1)を用いて状態外乱オブザーバと状態フィードバック制御系を構成することができる。
本発明の実施形態は、前述の事項に限定されるものではない。例えば、負荷側ユニット21において、ベース側ユニット24より入力されるベース側加速度α(t+Δt)を減算する処理の代わりに、負荷側加速度α が算出された後に、当該負荷側加速度α の積分値ω からベース側ユニット24より入力されるベース側速度ω(t+Δt)を減算することにより負荷側速度ω(t+Δt)を算出するようにしてもよい。これは、図4Aに示すブロック図で記述される数式による表現を等価的に別の表現としたものである。以下、図4Bを参照しながら説明する。
図4Bは、図4Aとは異なる3慣性系モデルのブロック図である。図4Aに示す形態では、ベース側ユニット24より負荷側ユニット21へ、ベース側慣性モーメントJとの演算で求めたベース側加速度α(t+Δt)が入力され、負荷側ユニット21において負荷側慣性モーメントJで割って算出した加速度α (t+Δt)からベース側加速度α(t+Δt)を減算し、減算した後の負荷側加速度α(t+Δt)を時間積分して負荷側速度ω(t+Δt)が算出される。
これに対し、図4Bでは、ベース側ユニット24において、ベース側慣性モーメントJとの演算で算出されるベース側加速度α(t+Δt)をさらに時間積分してベース側速度ω(t+Δt)を算出して負荷側ユニット21へ出力する。一方、負荷側ユニット21において、負荷側慣性モーメントJとの演算で算出した負荷側加速度α (t+Δt)を時間積分して速度ω (t+Δt)を算出し、ベース側ユニット24より入力されるベース側速度ω(t+Δt)を減算して負荷側速度ωが(t+Δt)が算出される。
減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットをモデリングする際に、図4Aや図4Bを参照して説明した事項に限らず、例えば図4Cを参照して説明するように変更してもよい。
図4Cは、図4A及び図4Bと異なる3慣性系モデルのブロック図である。図4Aに示す形態では、ベース側ユニット24において、ベース側慣性モーメントJとの演算で求めたベース側加速度α(t+Δt)を時間積分して求めるベース側速度ω(t+Δt)をモータ側ユニット23に出力し、モータ側ユニット23において、加速度α (t+Δt)を時間積分して求まる速度ω から、入力されたベース側速度ω(t+Δt)を減算してモータ側速度ω(t+Δt)を算出している。
これに対し、図4Cに示す形態では、ベース側ユニット24において、ベース側慣性モーメントJとの演算でベース側加速度α(t+Δt)を求めてモータ側ユニット23に出力する。モータ側ユニット23において、加速度α からベース側ユニット24より入力するベース側加速度α(t+Δt)を減算してモータ側加速度α(t+Δt)を求め、さらに時間積分してモータ側速度ω(t+Δt)を求めてもよい。この際、上述した第モータ側ユニット23での第4の処理において、減速機ユニット22に出力したモータ側速度ω(t)を求めた際にベース側ユニット24より入力したベース側速度ω(t)を減算する前の速度ω (t)は、モータ側速度ω(t)に等しい。
このように、図4Bに示す形態を図4Cに示す形態のように変形してもよいし、図4Aに示す形態についても適用することができる。これらのように、図4Aに示すブロック図を数式化し、その変形で等価となるようなバリエーションについても本発明の実施形態の一つとなる。
[本実施形態の有効性]
本発明の実施形態に係るモデリング方法に至った経緯を説明することにより、本発明の実施形態の有効性について説明する。図6Aは、図1に示す関節ロボット1をモデル化した従来の2慣性系モデルを示すブロック図であり、図6Bは図1に示す関節ロボット1をモデル化した従来の3慣性系モデルを示すブロック図である。モデル化される関節ロボット1は、六つの軸をリンクで連結して構成され、先端に作業用のツールが取り付けられている。第3番目の軸を制御対称軸とする。この軸より先端側の軸は固定されているものとする(図1参照)。
図6A及び図6Bに示すように、従来の2慣性系モデル、3慣性系モデルの何れにおいても、モータ側と減速機と負荷側とで分けられてモデル化されている。すなわち、負荷側ユニット101と減速機ユニット102とモータ側ユニット103とに分けられている。ここで、α、ω、θ、τ、iはそれぞれ加速度、速度、位置、トルク、q軸電流である。J、D、K、R、Kはそれぞれ慣性モーメント、粘性摩擦係数、トルク定数、減速比、ねじり剛性である。下付き添え字m,s,L,nはそれぞれモータ側、ねじれ、負荷側、ノミナル値を示す。なお、Lは本来小文字lであるが、数字と区別するため、大文字で表記することにする。ref、dis、^はそれぞれ指令値、外乱、推定値であることを示す。
図6Aに示す2慣性系モデルは、モータ側慣性モーメントJと負荷側慣性モーメントJの各慣性体とを有しており、モータ側ユニット103において、電流iの入力によりモータトルクKが生じ、モータトルクKから後述のτ disを差し引いた値をモータ側慣性モーメントJで割ってモータ側加速度αが求まり、時間積分によりモータ側速度ωが算出される。算出されたモータ側速度ωは減速機ユニット102に入力される。モータ側ユニット103において、算出されたモータ側速度ωにモータ粘性摩擦係数Dを掛けて求まる値と、減速機ユニット102より入力されるねじれトルクτ×減速比R -1の値とを加えてτ disとなる。減速機ユニット102において、モータ側ユニット103から入力されるモータ速度ωを減速比Rで割った値から、負荷側ユニット101から入力される負荷側速度ωが引かれて減速機速度ωが求まり、減速機速度ωから位置θが求められ、減速機ねじれ剛性Kとの演算によりねじれトルクτが求まり、負荷側ユニット101に入力されると共に、減速比Rg-1倍されてモータ側ユニット103に入力される。負荷側ユニット101において、減速機ユニット102から入力されたねじれトルクτから外乱トルクτ disが引かれ、負荷側慣性モーメントJで割られ、負荷側加速度αが求められ、さらに、積分により負荷側速度ωが求まる。
図6Bに示す従来の3慣性系モデルについて説明する。従来の3慣性系モデルは、モータ慣性モーメントJと第1の慣性モーメントJL1と第2の慣性モーメントJL2の各慣性体を有している。3慣性系モデルにおけるモータ側ユニット103と減速機ユニット102とは、2慣性系モデルのそれらと同様である。負荷側ユニット101では、第1の慣性体は、減速機ユニット102から直接影響を受け、第2の慣性体は第1の慣性体を介在して減速機ユニット102から間接的に影響を受ける。また、第1の慣性体は、減速機ユニット102に直接影響を与え、第2の慣性体は、第1の慣性体を介在して減速機ユニット102に間接的に影響を与える。
負荷側ユニット101では、減速機ユニット102から入力されたねじれトルクτから後述する第2のねじれトルクτs2が引かれ、第1の慣性モーメントJL1で割られて負荷側第1の加速度αを算出し、時間積分により負荷側第1の速度ωL1が算出されて減速機ユニット102に出力される。負荷側第1の速度ωL1は、後述の負荷側第2の速度ωL2を引いてωs2となり、積分によりθs2となり、Ks2との掛け算により負荷側第2のねじれトルクτs2が算出される。負荷側第2のねじれトルクτs2から外乱トルクτ disを引き、第2の慣性モーメントJL2で割って、負荷側第2の加速度αL2が算出され、積分により負荷側第2の速度ωL2が算出される。
図6Aに示す制御対象は、2慣性系の電流指令i refからモータ側速度応答ωまでの伝達関数Ptim(s)は、次式で表現される。ここで、ωとωは、それぞれ反共振周波数、共振周波数である。
Figure 2023155027000007
2慣性系モデルでは、電流指令i refからモータ側速度ω応答までの周波数特性において、反共振周波数と共振周波数を1つずつ持つ制御対象をモデル化する。従来、一般的には、制御対象に複数の共振モードがある場合、最も低い周波数の反共振周波数と共振周波数の一組で2慣性系モデル化して振動抑制制御を行う。対象が複数の共振モードを持ってる場合においても、2慣性系モデルに基づく制御系は、振動しながら指令値に達する。
図7は、2慣性系モデルを用いて電流指令からモータ側速度までの周波数特性を示す図である。図7から分かるように反共振周波数と共振周波数との組が2組あるので、最も低い反共振周波数と共振周波数との組で2慣性系のパラメータを求め、状態外乱オブザーバと状態フィードバック制御系を設計することになる。
振動抑制制御しない場合、制御対象は反共振周波数と共振周波数に起因する振動を誘発する。そのため、2慣性系の状態量を制御するには状態フィードバック制御を用いて振動抑制する必要がある。2慣性系の状態方程式は、次のように表される。
Figure 2023155027000008
ねじれトルクτや負荷側速度ωを検出するセンサを用いることができないため、状態フィードバックに必要な状態量は状態外乱オブザーバを用いて推定する。上述の状態方程式を用いて状態外乱オブザーバと状態フィードバック制御を構成する。
図8は、2慣性系に対する状態フィードバック制御の結果を示す図である。シミュレーション結果により、2慣性系に対して状態フィードバック制御を行うことで、非振動抑制を達成できていることから、2慣性系でモデル化できるアクチュエータに対しては図8に示す制御は有効である。
しかしながら、産業用ロボットにおいて関節ロボットは、上述した2慣性系モデルに基づく状態フィードバック制御や非特許文献1に示されている3慣性系モデル(図6B参照)に基づく状態フィードバック制御は実現されなかった。
そこで、図1に示す関節ロボット1において、先端の位置Aと、制御対象のモータ10の固定側位置Bとに、直流成分を取得可能な加速度センサを取り付けて、電流指令から負荷側加速度までの周波数特性と、電流指令からモータ固定側位置までの周波数特性を実測した。その結果をそれぞれ図9、図10に示す。
図9に示すように、関節ロボットにおける電流指令から負荷側加速度までの周波数特性では二つの共振周波数と一つの反共振周波数とが存在した。図9に示すように、非特許文献1で示されている3慣性系モデル(図6B参照)では、反共振周波数がなく、共振周波数が二つ存在する(図9の点線)。実測した周波数特性では、第1の共振モードでは位置Aにおいて共振周波数と反共振周波数を有しており、第2の共振モードでは位置Aにおいて共振周波数のみ有する(図9の実線)。そのため、軽量化を図った低剛性な関節ロボットでは、2慣性系モデルや非特許文献1に示すような3慣性系モデルは適用することができなかった。
図10に示すように、関節ロボットにおける電流指令からモータ固定側位置Bまでの周波数特性では、二つの共振周波数を有していた。
そこで、図8、図9及び図10にそれぞれ示すモータ側速度、負荷側加速度、モータ固定側位置までの周波数特性における第1の共振モード及び第2の共振モードに着目して、本発明を完成するに至った。
第1の共振モードでは、モータ側は反共振周波数と共振周波数とを有し、負荷側加速度(位置A)は反共振周波数と共振周波数とを有し、モータ固定側位置(位置B)では反共振周波数のみを有する。従って、第1の共振モードはモータ側と位置Bの慣性体とバネに起因する振動モードで、モータ側の共振モードが負荷側慣性体に伝達するモードと位置Bの共振モードの差分によって、位置Aは共振周波数と反共振周波数を有する。このことは、モータトルクKが位置Bの慣性を蹴り出すことにより、負荷側にトルクを伝達する。蹴り出された位置Bの慣性はロボットフレームの剛性に起因するバネ成分によって振動するところ、ロボットフレームはグラウンドに設置しているため定常値はゼロとなる。
第2の共振モードでは、モータ側は反共振周波数と共振周波数を有し、位置Aと位置Bとは共振周波数のみを有する。第2の共振モードは、モータ側と位置Aの慣性体とバネに起因する振動モードで、負荷側に伝達する振動モードで、負荷側に伝達するトルクの共振が位置Bの共振として現れる。
[本発明の実施形態に係る3慣性系モデルにおけるシミュレーション結果]
図4Aに示す3慣性系モデルについてシミュレーションを行った。図11は電流指令からモータ側速度応答までの周波数特性のシミュレーション結果を示す図であり、図12は電流指令から負荷側加速度応答までの周波数特性のシミュレーション結果を示す図であり、図13は電流指令からベース側加速度応答までの周波数特性のシミュレーション結果を示す図である。図11から、電流指令からモータ側速度応答までの周波数特性により反共振周波数と共振周波数の二組があることが分かり、図12から、電流指令から負荷側加速度までの周波数特性では二つの共振周波数と一つの反共振周波数が存在することが分かり、図13から、電流指令からベース側加速度までの周波数特性では反共振周波数がなく二つの共振周波数が二つ存在していた。これにより、実験とシミュレーションによる周波数特性の特徴が一致していることが分かった。ロボットの単軸モデルとして妥当であると言える。
[数値シミュレーションと実機検証の条件]
表2は、検証として用いたシミュレーション及び実験パラメータを示す。シミュレーションでは制御性能を比較するために、2慣性系モデルの状態外乱オブザーバと状態フィードバック制御の極を同じ位置に設定した。また、産業用ロボットを制御対象としているため、姿勢制御により負荷側慣性が変動する。したがって、負荷側慣性変動にロバストな極配置を用いた。シミュレーションとして図4Aのブロック図を採用し、Dm1、Dm2、D、D、Dを0とした。また、電流制御系の帯域及びモータのエンコーダの取得帯域は速度制御系と比べて十分高いため無視できるものとした。
Figure 2023155027000009
図14は、従来の2慣性系モデルに基づいた状態フィードバック速度制御系(以下、「従来例」という。)と、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づいた状態フィードバック速度制御系(以下、「本実施例」という。)のシミュレーション結果を示す図であり、図14(a)がモータ側速度、図14(b)が負荷側速度に関する。Time0.1[s]での立ち上がり(黒の実線)が指令値(Reference)、グレーの実線が従来例の応答値(Response(Conv.))、一点破線が本実施例の応答値(Response(Prop.))である。図14から、従来例では考慮していない共振モードが振動を誘発し発散しているのに対して、本実施例では3慣性系モデルに基づいた状態外乱オブザーバによって推定した状態量をフィードバックすることにより、モータ側速度と負荷側速度の制振制御を達成することができた。
図15は、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づく状態フィードバック速度制御の実験結果を示す図である。時間10(s)、13(s)での立ち上がり(黒の実線)が指令値(Reference)、グレーの実線が実験の応答値(Experiment)、一点破線がシミュレーションの応答値(Simulation)である。実験は、図15に示す指令値で速度制御を行った。シミュレーションにはクーロン摩擦同定値0.19Nmを考慮した。図16は、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルに基づく状態フィードバック速度制御の実験結果について、図16(a)はモータ側速度に関し、時間13(s)での立ち上がり(黒の実線)が指令値(Reference)、グレーの実線が実験の応答値(Experiment)、一点破線がシミュレーションの応答値(Simulation)であり、図16(b)乃至16(e)はそれぞれ負荷側速度(状態外乱オブザーバの推定値)、ベース側速度(状態外乱オブザーバの推定値)、ねじれトルク(状態外乱オブザーバの推定値)、ベース側トルク(状態外乱オブザーバの推定値)に関する。実線が実験の推定値(Experiment)、一点破線がシミュレーションの推定値(Simulation)である。モータ側速度と負荷側速度に着目すると、シミュレーションの応答値、推定値が一致していることから、制御設計通り、振動抑制性能が得られていることが確認された。また、他の状態量においても、シミュレーションの推定値と実験結果の推定値とが一致していることから、本発明の実施形態に係る3慣性系モデルは産業用ロボットのモデル化の手法として妥当であることが確認された。
以上説明したように、複数の共振モードを有する産業用ロボットのモデリングとして最も低い共振モードで2慣性系としてモデル化した従来の手法では、それよりも高い共振モードを考慮していないため、振動を誘発してしまう。そのため、2慣性系モデルでは振動抑制制御が困難であった。しかしながら、本発明の実施形態で説明したように、産業用ロボットの振動抑制制御を目的に、ロボットの先端側とベース側とにそれぞれ加速度センサを取り付け、電流指令からモータ側速度、負荷側加速度、ベース側加速度までの各周波数特性から本発明の実施形態に係る3慣性系モデルを新たに構築した。構築した3慣性系モデルに基づいて状態外乱オブザーバと状態フィードバック制御器を設計することにより、産業用ロボットの振動抑制制御が可能となる。本発明の実施形態に係る3慣性系モデルは産業用ロボットのモデルとして妥当であり、振動抑制制御を達成することができる。
また、本発明の実施形態に係る関節ロボットのモデリング方法を用いてモデリング装置を構築してもよく、振動抑制する電流成分を計算しその結果に基づいてフィードバック制御するように制御システムを構築してもよく、振動成分を解析及び評価の何れか又は双方を行う解析システムや評価システムを構築して関節ロボットの安全性や耐久性を判断してもよい。
本発明の実施形態によれば、アームと、アームの一端に取り付けられた減速機と、減速機を回転させるためのロータ及びステータを有するモータと、を関節に有する関節ロボットのモデリング方法において、ロータとモータを固定する側との間のステータを含む慣性体とその間のバネに起因する振動を考慮することにより、モータへの電流指令からアームを含む負荷側加速度応答までの周波数特性において有する、反共振及び共振の一次モードと共振の二次モードとによる振動を抑制することができる。
1:関節ロボット
10:モータ
11:制御対象側
12:制御対象軸を固定する固定側
13:減速機
21:負荷側ユニット
22:減速機ユニット
23:モータ側ユニット
24:ベース側ユニット
30:ロボットシステム
31:ロボット
32:ロボット制御装置
33:オブザーバ(状態外乱オブザーバ)
34:状態フィードバック制御系

Claims (4)

  1. 減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットをモデリングするに当たり、
    前記アームをモデル化した負荷側ユニットと、
    前記減速機をモデル化した減速機ユニットと、
    前記モータをモデル化したモータ側ユニットと、
    前記モータを固定するベース側をモデル化したベース側ユニットと
    に分け、
    前記ベース側ユニットにおいて、
    ベース側速度とベース側粘性摩擦係数とを用いて算出される第1のトルクを減算する処理、
    前記ベース側速度の積分値とベース側ねじり剛性とを用いて算出される第2のトルクを減算する処理、
    前記モータ側ユニットより入力される第3のトルクを減算する処理、及び、
    前記減速機ユニットより入力されるねじれトルクを減算する処理
    を経て、ベース側慣性モーメントと演算してベース側加速度が算出され、
    前記モータ側ユニットにおいて、
    モータトルクを加算する処理、
    前記ベース側速度とモータベース側粘性摩擦係数との積値を前記ベース側ユニットより入力して加算する処理、
    前記ねじれトルクと減速比の逆数との積値を前記減速機ユニットより入力して減算する処理、及び、
    前記減速機ユニットに出力したモータ側速度を求めた際に前記ベース側ユニットより入力した前記ベース側速度を減算する前の速度とモータ側粘性摩擦係数との積値を減算する処理
    を経て求まる前記第3のトルクが前記ベース側ユニットに出力され、モータ側慣性モーメントとの演算から加速度が算出されて速度が算出され、当該速度から前記ベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算してモータ側速度が算出され、
    前記減速機ユニットにおいて、
    前記モータ側ユニットより入力した前記モータ側速度と前記減速比の逆数との積値から、前記負荷側ユニットより入力した負荷側速度を減算する処理、
    その減算して求まる値の積分値と減速機ねじり剛性との積値を加算する処理、及び、
    その減算して求まる値と減速機粘性摩擦係数との積値を加算する処理
    を経ることにより前記ねじれトルクが算出され、当該ねじれトルクが前記負荷側ユニットに入力されると共に、当該ねじれトルクと前記減速比の逆数との積値が前記モータ側ユニットに出力され、
    前記負荷側ユニットにおいて、
    前記減速機ユニットより入力される前記ねじれトルクを加算する処理、
    前記減速機ユニットに出力した負荷側速度と負荷側粘性摩擦係数との積値を減算する処理、及び、
    負荷側で生じるトルクを減算する処理
    を経て、負荷側慣性モーメントと演算し、前記ベース側ユニットより入力される前記ベース側加速度を減算して負荷側加速度を算出する、
    関節ロボットのモデリング方法。
  2. 減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットをモデリングするに当たり、
    前記アームをモデル化した負荷側ユニットと、
    前記減速機をモデル化した減速機ユニットと、
    前記モータをモデル化したモータ側ユニットと、
    前記モータを固定するベース側をモデル化したベース側ユニットと
    に分け、
    前記ベース側ユニットにおいて、
    ベース側速度とベース側粘性摩擦係数とを用いて算出される第1のトルクを減算する処理、
    前記ベース側速度の積分値とベース側ねじり剛性とを用いて算出される第2のトルクを減算する処理、
    前記モータ側ユニットより入力される第3のトルクを減算する処理、及び、
    前記減速機ユニットより入力されるねじれトルクを減算する処理
    を経て、ベース側慣性モーメントと演算してベース側加速度が算出され、
    前記モータ側ユニットにおいて、
    モータトルクを加算する処理、
    前記ベース側速度とモータベース側粘性摩擦係数との積値を前記ベース側ユニットより入力して加算する処理、
    前記ねじれトルクと減速比の逆数との積値を前記減速機ユニットより入力して減算する処理、及び、
    前記減速機ユニットに出力したモータ側速度を求めた際に前記ベース側ユニットより入力した前記ベース側速度を減算する前の速度とモータ側粘性摩擦係数との積値を減算する処理
    を経て求まる前記第3のトルクが前記ベース側ユニットに出力され、モータ側慣性モーメントとの演算から加速度が算出されて速度が算出され、当該速度から前記ベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算してモータ側速度が算出され、
    前記減速機ユニットにおいて、
    前記モータ側ユニットより入力した前記モータ側速度と前記減速比の逆数との積値から、前記負荷側ユニットより入力した負荷側速度を減算する処理、
    その減算して求まる値の積分値と減速機剛性との積値を加算する処理、及び、
    その減算して求まる値と減速機粘性摩擦係数との積値を加算する処理
    を経ることにより前記ねじれトルクが算出され、当該ねじれトルクが前記負荷側ユニットに入力されると共に、当該ねじれトルクと前記減速比の逆数との積値が前記モータ側ユニットに出力され、
    前記負荷側ユニットにおいて、
    前記減速機ユニットより入力される前記ねじれトルクを加算する処理、
    前記減速機ユニットに出力した負荷側速度と負荷側粘性摩擦係数との積値を減算する処理、及び、
    負荷側で生じるトルクを減算する処理
    を経ることにより負荷側加速度が算出され、当該負荷側加速度の積分値から前記ベース側ユニットより入力されるベース側速度を減算して負荷側速度を算出する、
    関節ロボットのモデリング方法。
  3. 減速機を介在してモータの駆動力をアームに伝達する関節ロボットにおける状態量を推定するオブザーバであって、前記モータに入力される電流と前記モータの実測速度とが入力され、前記モータを固定するベース側に生じる推定トルクと当該ベース側に生じる推定速度と前記減速機の推定ねじれトルクと負荷側の推定速度とを請求項1又は請求項2に記載の関節ロボットのモデリング方法により推定値として求める前記オブザーバと、
    前記モータの参照速度と前記モータの実測速度と前記オブザーバで求めた各推定値とが入力されて、前記電流を出力する状態フィードバック制御系と、
    を備える、ロボット制御装置。
  4. 請求項3に記載のロボット制御装置と、
    前記関節ロボットと、
    を有する、ロボットシステム。
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