JP2023154587A - 光源装置及び測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の品質に影響を与えることなく十分な周波数シフトが得られる光源装置、及びこれを用いた測距装置を提供する。【解決手段】光源装置21は、連続的な光を生成するレーザ光源22と、レーザ光源22からの光ビームLaを再帰反射する再帰反射材23と、レーザ光源22からの光ビームLaを再帰反射材23に導光し、再帰反射材23から再帰反射した光ビームLaを外部に出力する光学系24と、光学系24に配置され、レーザ光源22と再帰反射材23との間の光路長を時間的に変化させ、ドップラ効果により光ビームLaの波長を時間的に変化させる変調部25と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、光源装置及び測距装置に関する。
従来、光を利用した測距装置として、例えば特許文献1に記載の測距装置が挙げられる。この従来の測距装置は、複数の測距信号を用いて測距を行う装置であり、光搬送波に対して直交変調等を行うことで送信光を生成する。測距装置は、送信光が被測定物で反射した反射光を受信し、反射光に対して直交復調等を施すことで得た複数の信号に基づいて、対象物までの距離を算出する。
国際公開第2019/116980号
「KTN結晶を用いた200kHz高速波長掃引光源とSS-OCTシステム」、小林潤也ほか著、NTT技術ジャーナル、2014年2月
光を用いた測距方式としては、例えば周波数連続変調(FMCW:Frequency Modulated Continuous Wave)方式が知られている。FMCW方式では、時間に対して周波数が線形にシフトするように変調した計測光を対象物に照射し、計測光と反射光との干渉光に基づく信号をフーリエ変換することで、対象物までの距離などを算出できる。
計測光の周波数を変調する方法としては、時間的に光の波長を変化させる波長掃引光源(例えば非特許文献1参照)を用いた方法や、位相変調器或いは強度変調器を用いて生成したサイドバンドの周波数を走査する方法などが挙げられる。しかしながら、FMCW方式では、計測光に対して極めて狭小な波長幅が要求され、また、計測距離の確保のために十分な強度も要求される。そのため、波長幅や強度波形といった光源の品質に影響を与えることなく十分な周波数シフトが得られる光源装置の開発が望まれている。
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、光源の品質に影響を与えることなく十分な周波数シフトが得られる光源装置、及びこれを用いた測距装置を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る光源装置は、連続的な光を生成する光源と、光源からの光を再帰反射する再帰反射材と、光源からの光を再帰反射材に導光し、再帰反射材から再帰反射した光を外部に出力する光学系と、光学系に配置され、光源と再帰反射材との間の光路長を時間的に変化させ、ドップラ効果により光の波長を時間的に変化させる変調部と、を備える。
この光源装置では、光源と再帰反射材との間の光路長を時間的に変化させることで、ドップラ効果により光の波長を時間的に変化させる。このような光の変調方式を採用することで、波長幅や強度波形といった光源の品質に影響を与えることなく、十分な周波数シフトを得ることができる。
変調部は、再帰反射材への光の照射位置を時間的に変化させる走査部によって構成されていてもよい。この場合、簡単な構成で光源と再帰反射材との間の光路長を時間的に変化させることができる。また、走査部による走査速度の調整により、周波数シフトの線形性を容易に確保できる。
変調部は、再帰反射材を回転させることで再帰反射材への光の照射位置を時間的に変化させる回転体によって構成されていてもよい。この場合、簡単な構成で光源と再帰反射材との間の光路長を時間的に変化させることができる。また、回転体による回転速度の調整により、周波数シフトの線形性を容易に確保できる。
回転体は、外面及び内面を有し、再帰反射材は、回転体の外面に設けられていてもよい。この場合、簡単な構成で光源と再帰反射材との間の光路長を時間的に変化させることができる。また、回転体の外面の形状の調整により、再帰反射材の面形状を容易に調整することができる。
回転体は、外面及び内面を有し、再帰反射材は、回転体の内面に設けられていてもよい。この場合、簡単な構成で光源と再帰反射材との間の光路長を時間的に変化させることができる。また、回転体の外面の形状の調整により、再帰反射材の面形状を容易に調整することができる。
回転体における再帰反射材の配置面は、回転体の回転によって光の波長が時間的に線形に変化するような曲面形状を有していてもよい。この場合、回転体の回転速度を一定としつつ、周波数シフトの線形性を容易に確保できる。
本開示の一側面に係る測距装置は、上記光源装置と、光源装置から出力する光を計測光と参照光とに分割する分割部と、計測光を対象物に向けて照射する照射部と、計測光が対象物で反射した反射光と参照光との干渉光を検出する検出部と、検出部からの出力信号に基づいて対象物までの距離を算出する算出部と、を備える。
この測距装置では、光の変調方式を採用することで、波長幅や強度波形といった光源の品質に影響を与えることなく、計測光において十分な周波数シフトを得ることができる。したがって、対象物の位置を高い分解能で算出できる。
本開示によれば、光源の品質に影響を与えることなく十分な周波数シフトが得られる。
本開示の一実施形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、信号生成部で生成される信号の波形の一例を示す図であり、(b)は、(a)に示す信号によって変調された光の波形を示す図である。 反射光と参照光との干渉光の波形の一例を示す図である。 差分周波数と干渉光の強度と関係を示す図である。 光源装置の構成を示すブロック図である。 再帰反射材の構成を示す模式図である。 変形例に係る変調部を示す概略図である。 ポリゴンミラーの外面の曲面形状の一例を示す図である。 図7の要部拡大図である。 ポリゴンミラーの外面の曲面形状の別例を示す要部拡大図である。 ポリゴンミラーの外面の曲面形状の更なる別例を示す要部拡大図である。 (a)は、別の変形例に係る変調を示す概略的な斜視図であり、(b)は、その正面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の一側面に係る光源装置及び測距装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、 本開示の一実施形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。図1に示す測距装置1は、周波数連続変調(FMCW:Frequency Modulated Continuous Wave)方式に基づき、対象物Kまでの距離を計測する装置として構成されている。測距装置1は、時間に対して周波数が線形にシフトするように変調した計測光L1を対象物Kに照射し、参照光L2と反射光L3との干渉光L4に基づく信号をフーリエ変換することで、対象物Kまでの距離を算出する。
測距装置1は、図1に示すように、信号生成部2と、光源部3と、カプラ(分割部)5と、コリメータ(照射部)6と、検出部7と、算出部8と、を含んで構成されている。光源部3から検出部7に至る光学的な構成要素は、例えば光ファイバによって光学的に接続されている。
信号生成部2は、計測光L1の変調に用いる信号を生成する部分である。信号生成部2は、信号生成部2は、例えばアナログ波形成形器によって構成されている。信号生成部2で生成された信号Sは、光源部3に入力される。光源部3は、本開示の一実施形態に係る光源装置21によって構成されている。光源装置21の詳細は、後述する。光源部3は、信号生成部2によって生成された信号Sに基づく変調によって時間的に波長が変調された光ビームL0を生成する。光源部3で生成された光ビームL0は、カプラ5に入力される。
図2(a)は、信号生成部で生成される信号の波形の一例を示す図であり、図2(b)は、(a)に示す信号によって変調された光の波形を示す図である。図2(a)に示すように、本実施形態では、信号生成部2において、比例定数が正である放物線を連続させた時間波形を有する信号Sを生成する。これにより、図2(b)に示すように、光源部3から出力される光ビームL0の変調波形W1は、三角形状の時間波形となる。より詳細には、光ビームL0の変調波形W1は鋸波状となり、各周期において、時間と共に周波数がリニアに増加する部分と、周波数が瞬時に減少する部分とが形成される。
カプラ5は、光源部3から出力する光ビームL0を計測光L1と参照光L2とに分割する部分である。計測光L1及び参照光L2は、いずれも図2(b)に示した鋸波状の時間波形を有している。カプラ5から出力した計測光L1は、3ポート型のサーキュレータ16の入力ポートに入力される。
計測光L1は、サーキュレータ16の入出力ポートから出力し、コリメータ6を介して測距装置1の外部の対象物Kに照射される。計測光L1が対象物Kで反射した反射光L3は、測距装置1に戻り、サーキュレータ16の入出力ポートから出力ポートを通ってカプラ5よりも後段のカプラ17に入力される。カプラ5から出力した参照光L2は、後段のカプラ17に直接入力される。後段のカプラ17では、反射光L3と参照光L2との干渉によって干渉光L4が生成される。干渉光L4は、検出部7に入力される。
検出部7は、反射光L3と参照光L2との干渉光L4を検出する部分である。検出部7は、例えばバランス検出器によって構成されている。バランス検出器は、2つの光入力を受信し、これらの光電流の差を検出する検出器である。検出部7は、検出結果を示す出力信号Rを算出部8に出力する。
算出部8は、検出部7からの出力信号に基づいて対象物Kまでの距離を算出する。算出部8は、物理的には、例えばプロセッサ、メモリ等を含むコンピュータシステムによって構成されている。コンピュータシステムとしては、例えばパーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、クラウドサーバ、スマートデバイス(スマートフォン、タブレット端末など)などが挙げられる。算出部8は、PLD(programmable logic device)によって構成されていてもよく、FPGA(Field-programmable gate array)等の集積回路によって構成されていてもよい。
図3は、反射光と参照光との干渉光の波形の一例を示す図である。同図に示す干渉光L4の時間波形W2において、反射光L3は、計測光L1が対象物Kで反射して戻った光であるため、対象物Kまでの距離に応じて参照光L2に対して時間的に遅延する。参照光L2に対して反射光L3が遅延することで、参照光L2と反射光L3との間には、周波数差が生じることとなる。
算出部8は、参照光L2に対する反射光L3の第1の差分周波数Δf1と、反射光L3に対する参照光L2の第2の差分周波数Δf2とを算出する。算出部8は、第1の差分周波数Δf1及び第1の差分周波数Δf1に対する干渉光L4の第1の強度P1と、第2の差分周波数Δf2及び第2の差分周波数Δf2に対する干渉光L4の第2の強度P2とに基づいて対象物Kまでの距離を算出する。第1の差分周波数Δf1と第1の強度P1との関係、及び第2の差分周波数Δf2と第2の強度P2との関係は、図4に示すように、干渉光L4の出力信号Rのフーリエ変換によって求めることができる。
計測光L1及び参照光L2のチャープ幅をB、繰り返し周波数をFとすると、計測光L1及び参照光L2のチャープ速度は、B×Fで表される。対象物Kまでの距離をXとすると、Xは、下記式(1)により算出できる。式(1)中、cは光速である。
X=(c/(2F))×{(P1×Δf1+P2×Δf2)/(P1+P2)}/B …(1)
続いて、上述した光源装置21について詳細に説明する。
図5は、光源装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、光源装置21は、レーザ光源(光源)22と、再帰反射材23と、光学系24と、変調部25とを備えている。レーザ光源22としては、例えばレーザダイオード(LD)等の安定的な光源が用いられる。レーザ光源22は、CW(Continuous wave)光のような連続的な光ビームLaを生成して出力する。
再帰反射材23は、レーザ光源22からの光ビームLaを再帰反射する部材である。再帰反射材23は、図6に示すように、入射した光ビームLaを入射方向に反射する。再帰反射材23は、微小なコーナキューブが形成された反射面、或いはマイクロビーズ等によって構成されている。図6の例では、再帰反射材23の反射面23aには、断面三角形状の溝部23bが形成されている。溝部23b,23b間の頂部23cの角度θは、後述の走査部に27による光ビームLaの走査方向が一軸である場合には、90°とすることができる。
光学系24は、レーザ光源22からの光ビームLaを再帰反射材23に導光し、再帰反射材23から再帰反射した光を外部に出力する導光系である。光学系24には、図5に示すように、サーキュレータ26と、走査部27とが配置されている。少なくともレーザ光源22とサーキュレータ26とは、光ファイバによって光学的に接続されていてもよい。レーザ光源22からの光ビームLaは、サーキュレータ26の入力ポートに入力され、入出力ポートから走査部27に出力される。
走査部27は、本開示における変調部25の一態様である。走査部27は、レーザ光源22と再帰反射材23との間の光路長を時間的に変化させ、ドップラ効果により光ビームLaの波長を時間的に変化させる。具体的には、走査部27は、例えばKTN結晶などの電気光学結晶、ガルバノミラー、MEMSミラー、ポリゴンミラーなどによって構成されている。
走査部27は、信号生成部2から入力される信号Sに基づいて、再帰反射材23への光ビームLaの入射角度を変化させ、再帰反射材23における溝部23bの延在方向に直交する方向に光ビームLaの照射位置Xを時間的に変化させる。走査部27による光ビームLaの走査により、レーザ光源22と再帰反射材23との間の光路長を時間的に変化する結果、光ビームLaに対するドップラ効果が生じ得る。走査部27によって変調を受けた光ビームLaは、上述した光ビームL0に相当する。光ビームL0は、サーキュレータ16の入出力ポートから出力ポートを通って外部(ここでは測距装置1のカプラ5)に出力される。
例えば光ビームLaの波長が1.5μmの場合、1/1000秒で光路長を15mm変化させることで、1秒当たり1000万波長分の光路長の変化が得られる。この場合、光ビームLaの波長は、ドップラ効果によって平均で10MHz変化することとなる。光路長の時間的な変化の速度を信号Sによって制御することで、光ビームLaの波長をリニアに変化させることができる。
以上説明したように、光源装置21では、レーザ光源22と再帰反射材23との間の光路長を時間的に変化させることで、ドップラ効果により光ビームLaの波長を時間的に変化させる。このような再帰反射材23を用いた光の変調方式を採用することで、波長幅や強度波形といったレーザ光源22の品質に影響を与えることなく、十分な周波数シフトを得ることができる。
比較例として、レーザ共振器の外部に電気光学(EO)位相変調器を配置した光源装置を想定した場合、共振器の光路長の変化は、レーザ光源から生じる光の1波長分程度である。当該光源装置から出力される計測光の変調波形における周波数のシフト量は、繰り返し周波数の8倍程度と見積もられる。これに対し、再帰反射材23を用いた光源装置21では、光ビームLaの光路長の変化を光ビームLaの波長の数万倍程度に増大できる。光源装置21から出力される計測光L1の変調波形W1における周波数のシフト量は、繰り返し周波数の8×数万倍程度まで増大させることができる。
光源装置21では、変調部25が再帰反射材23への光ビームLaの照射位置Xを時間的に変化させる走査部27によって構成されている。これにより、簡単な構成でレーザ光源22と再帰反射材23との間の光路長を時間的に変化させることができる。また、走査部27による走査速度の調整により、周波数シフトの線形性を容易に確保できる。
光源装置21を用いた測距装置1では、再帰反射材23を用いた光の変調方式を採用することで、波長幅や強度波形といった光源の品質に影響を与えることなく、計測光において十分な周波数シフトを得ることができる。したがって、対象物Kの位置を高い分解能で算出できる。
本開示は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、変調部25が再帰反射材23への光ビームLaの照射位置Xを時間的に変化させる走査部27によって構成されているが、変調部25の構成は種々の変形を適用し得る。例えば変調部25は、図7に示すように、再帰反射材23を回転させることで再帰反射材23への光ビームLaの照射位置Xを時間的に変化させる回転体31によって構成されていてもよい。このような構成においても、簡単な構成でレーザ光源22と再帰反射材23との間の光路長を時間的に変化させることができる。また、回転体31による回転速度の調整により、周波数シフトの線形性を容易に確保できる。
図7の例では、回転体31は、ポリゴンミラー32によって構成されている。ポリゴンミラー32は、中心軸32a回りに回転する複数の外面32bを有しており、各外面32bに再帰反射材23が設けられている。ポリゴンミラー32の回転速度の調整によって光ビームLaの周波数を線形にシフトさせることも可能であるが、外面32bの形状を調整することで、回転速度を一定としつつ、光ビームLaの周波数シフトの線形性を容易に確保することもできる。また、ポリゴンミラー32の外面32bの形状の調整により、再帰反射材23の面形状を容易に調整することができる。
具体的には、ポリゴンミラー32の回転速度を等速とし、レーザ光源22とポリゴンミラー32との距離をD0とし、光ビームLaの出射位置を原点とする極座標系におけるポリゴンミラー32の回転角度をθとすると、図8に示すように、ポリゴンミラー32の外面32bの曲面形状Rは、下記式(2)で表される螺旋形状の一部となる。式(2)中、aは比例定数である。
R=aθ+D0 …(2)
上記式(2)においてθの単位をラジアンとするとき、a=D0/2とすると、図9に示すように、曲面形状Rにほぼ平坦な面Raを形成できる。したがって、面Raをポリゴンミラー32の外面32bにおける再帰反射材23の使用面(貼付範囲)とすることで、ポリゴンミラー32の回転速度を一定とする場合であっても、光ビームLaの周波数シフトの線形性を確保するにあたって外面32bの形状の複雑化を回避できる。
a=D0/4とした場合(図10参照)及びa=D0とした場合(図11参照)においても、曲面形状Rに比較的平坦な面Raを形成できる。図9の場合と同様に、面Raをポリゴンミラー32の外面32bにおける再帰反射材23の使用面(貼付範囲)とすることで、ポリゴンミラー32の回転速度を一定とする場合であっても、光ビームLaの周波数シフトの線形性を確保するにあたって外面32bの形状の複雑化を回避できる。
図12(a)に示すように、再帰反射材23をポリゴンミラー32の複数の内面32cに設けた構成としてもよい。内面32cは、外面32bの反対側に位置する面である。図12(a)の例では、ポリゴンミラー32の中心軸32aに例えば斜切円筒状の回転ミラー33が配置されている。回転ミラー33は、モータ34によって中心軸32a回りに回転可能となっている。
このような構成においても、回転ミラー33がポリゴンミラー32に対して回転することで、図12(b)に示すように、再帰反射材23への光ビームLaの照射位置Xを時間的に変化させることができる。したがって、簡単な構成でレーザ光源22と再帰反射材23との間の光路長を時間的に変化させることができる。内面32cの形状は、外面32bと同様の曲面形状Rとなっていてもよい。この場合、ポリゴンミラー32の回転速度を一定とする場合であっても、光ビームLaの周波数シフトの線形性を確保するにあたって内面32cの形状の複雑化を回避できる。
1…光源装置、5…カプラ(分割部)、6…コリメータ(照射部)、7…検出部、8…算出部、21…光源装置、22…レーザ光源(光源)、23…再帰反射材、24…光学系、25…変調部、27…走査部、31…回転体、32b…外面、32c…内面、La,L0…光ビーム、L1…計測光、L2…参照光、L3…反射光、L4…干渉光、K…対象物、X…照射位置。

Claims (7)

  1. 連続的な光を生成する光源と、
    前記光源からの光を再帰反射する再帰反射材と、
    前記光源からの光を前記再帰反射材に導光し、前記再帰反射材から再帰反射した光を外部に出力する光学系と、
    前記光学系に配置され、前記光源と前記再帰反射材との間の光路長を時間的に変化させ、ドップラ効果により前記光の波長を時間的に変化させる変調部と、を備える光源装置。
  2. 前記変調部は、前記再帰反射材への前記光の照射位置を時間的に変化させる走査部によって構成されている請求項1記載の光源装置。
  3. 前記変調部は、前記再帰反射材を回転させることで前記再帰反射材への前記光の照射位置を時間的に変化させる回転体によって構成されている請求項1記載の光源装置。
  4. 前記回転体は、外面及び内面を有し、
    前記再帰反射材は、前記回転体の前記外面に設けられている請求項3記載の光源装置。
  5. 前記回転体は、外面及び内面を有し、
    前記再帰反射材は、前記回転体の内面に設けられている請求項3記載の光源装置。
  6. 前記回転体における前記再帰反射材の配置面は、前記回転体の回転によって前記光の波長が時間的に線形に変化するような曲面形状を有している請求項3~5のいずれか一項記載の光源装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項記載の光源装置と、
    前記光源装置から出力する光を計測光と参照光とに分割する分割部と、
    前記計測光を対象物に向けて照射する照射部と、
    前記計測光が前記対象物で反射した反射光と前記参照光との干渉光を検出する検出部と、
    前記検出部からの出力信号に基づいて前記対象物までの距離を算出する算出部と、を備える測距装置。
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