JP2023152144A - Rfidシステム、情報処理装置、及びデータ管理方法 - Google Patents

Rfidシステム、情報処理装置、及びデータ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】他のユーザが管理するメモリ領域を誤って書き換えてしまうことを防止する。【解決手段】RFIDシステムは、RFIDタグ(20)に対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部(33)と、RFIDタグ(20)の第1メモリ領域(65)については、第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、第2ユーザからの書き込みを禁止し、RFIDタグ(20)の第2メモリ領域(66)については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する書込制御部(34)と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、RFIDシステム、情報処理装置、及びデータ管理方法に関する。
種々の分野において、RFID(Radio Frequency Identification)技術を用いた情報管理システムが利用されている。RFID技術において、リーダライタ10は、RFIDタグ(RFタグとも言う)と非接触にて交信を行う。ユーザは、リーダライタ10がRFIDタグから読み出した、及び/又は書き込んだデータの管理を行う。
例えば、特許文献1には、RFIDタグ(ICタグ)内のデータを読み取り、読み取ったデータを表示画面に表示する技術が開示されている。物品に取り付けられたRFIDタグ内のデータを読み込む機能を持つICタグ読み取り部が書き込み機能を併せ持ってもよいことが記載されている。
特開2010-72689号公報
ところで、例えば生産分野において、ワークに取り付けられたRFIDタグは、複数の製造工程を通ることがある。RFIDタグに記憶されたデータの管理を行う場合、当該RFIDタグのデータは各工程に配置されたユーザにより管理される。即ち、当該RFIDタグに記憶された複数のデータを、複数の工程に対応する複数のユーザにより書き換えることが可能である。そのため、ある工程のユーザによりRFIDタグの特定のメモリ領域に書き込まれたデータが、別の工程のユーザにより、誤って書き換えられてしまうという恐れがある。
本発明の一態様は、複数のユーザが管理するRFIDタグについて、他のユーザが管理するメモリ領域を誤って書き換えてしまうことを防止することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るRFIDシステムは、データを記憶するRFIDタグとデータを読み書きするリーダライタとを備えるRFIDシステムであって、前記RFIDタグに対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記RFIDタグの第1メモリ領域については、第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記RFIDタグの第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する書込制御部と、を備える。
上記構成によれば、RFIDタグのメモリ領域に対してデータを書き込む権限を有さないユーザからの書き込みを制限する。これにより、複数のユーザが管理するRFIDタグについて、他のユーザが管理するメモリ領域を誤って書き換えてしまうことを防止することができる。
前記書込制御部は、複数の前記RFIDタグに対して、前記第1メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可してもよい。
上記構成によれば、所定の種類(例えば同じ型式)の複数のRFIDタグに対して、各ユーザは同じ権限を付与されることになる。これにより、複数のRFIDタグが流れる製造ラインに適した権限の管理を行うことができる。
前記RFIDタグが通る複数の製造工程のうち、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザは、互いに異なる製造工程の作業者であってもよい。
上記構成によれば、各製造工程においてユーザからの書き込みが可能なRFIDタグのメモリ領域を異ならせることができる。これにより、他のユーザが管理するメモリ領域を誤って書き換えてしまうことを防止することができる。
前記書込制御部は、前記第1メモリ領域については、前記第2ユーザからの読み出しを許可してもよい。
上記構成によれば、第2ユーザが第1メモリ領域のデータの確認を行いたい場合、第2ユーザは第1メモリ領域のデータを確認することができる。これにより、RFIDタグ内のデータの管理を徹底することができる。
前記書込制御部は、1つの前記RFIDタグの前記第1メモリ領域に対して、所定の書込可能回数まで、前記第1ユーザによる書き込みを許可し、RFIDシステムは、該RFIDタグの前記第1メモリ領域に対する前記第1ユーザからの書込指示が前記書込可能回数を超えていると、アラートを表示する表示制御部と、を更に備えてもよい。
上記構成によれば、ユーザは、RFIDタグ内のデータが必要以上に書き換えられていることを認識できる。これにより、RFIDタグ内のデータが不正に書き換えられることを防止することができる。
前記書込制御部は、1つの前記RFIDタグの前記第1メモリ領域に対して、所定の書込可能回数まで、前記第1ユーザによる書き込みを許可し、RFIDシステムは、該RFIDタグの前記第1メモリ領域に対する前記第1ユーザからの書込指示が前記書込可能回数を超えていると、前記第1ユーザの書込権限を制限する権限管理部と、を更に備えてもよい。
上記構成によれば、RFIDタグ内のデータが必要以上に書き換えられているとき、書込権限を有するユーザであってもRFIDタグ内にデータを書き込むことができない。これにより、RFIDタグ内のデータが不正に書き換えられることを防止することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、RFIDタグに対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、前記RFIDタグの第1メモリ領域については、第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記RFIDタグの第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する書込制御部と、を備える。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデータ管理方法は、RFIDタグに対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、前記RFIDタグの第1メモリ領域については、第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記RFIDタグの第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する書込制御ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、複数のユーザが管理するRFIDタグについて、他のユーザが管理するメモリ領域を誤って書き換えてしまうことを防止することができる。
本発明に係るRFIDシステムの概要を示す図である。 図1に示すRFIDシステムの要部構成の一例を示す機能ブロック図である。 アクセス権限表の一例を示す図である。 ディスプレイに表示されるデータ管理画面の一例を示す図である。 ディスプレイに表示されるデータ管理画面の一例を示す図である。 ディスプレイに表示されるデータ管理画面の一例を示す図である。 RFIDシステムによるデータ管理方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る実施形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
図1に基づいて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、RFIDシステム100の概要を示す図である。RFIDシステム100は、例えば、ユーザがRFIDタグ20に記憶されたデータを管理するために用いられる。
図1の例では、RFIDシステム100は、RFIDタグ20と、リーダライタ10と、図示していないサーバと、PC(personal computer)40と、を備える。
RFIDシステム100において、リーダライタ10は、RFIDタグ20との間において、非接触によりデータの送受信(交信)を行う。リーダライタ10は、電磁波又は交流磁界による交信を実現するアンテナを有する。リーダライタ10は、交信可能な位置に位置したRFIDタグ20との交信を試みる。交信成功したリーダライタ10は、RFIDタグ20に対してデータの読み出し、及びデータの書き込みを行う。リーダライタ10は、複数のRFIDタグ20との交信を行う。
RFIDタグ20は、ワークに取り付けられている。RFIDタグ20により、取り付けられた物品に関するデータが記憶されている。
サーバはリーダライタ10を制御する。サーバは、リーダライタ10と通信可能であり、リーダライタ10との間にてデータの送受信を行う。サーバは、リーダライタ10が読み出したRFIDタグ20のデータをPC40のディスプレイに表示させる。
PC40は、サーバと通信可能であり、サーバとの間にてデータの送受信を行う。PC40は、ディスプレイを有する。ユーザは、ディスプレイに表示されたRFIDタグ20のデータを確認することにより、RFIDタグ20のデータの管理を行う。
図1に示すように、ワークに対して実施される製造工程は、複数の工程に分けられている。即ち、ワークに取り付けられたRFIDタグ20は、複数の製造工程を通る。図1の例では、RFIDタグ20は、工程X、工程Y及び工程Zを通る。なお、RFIDタグ20が通る製造工程の数は、これに限られるものではない。RFIDタグ20は、複数の製造工程を通ればよい。
RFIDタグ20内のデータは各工程のユーザにより管理される。工程Xにおいて、リーダライタ10AがRFIDタグ20との交信を行う。読み出されたRFIDタグ20のデータは、PC40Aのディスプレイに表示される。工程XのユーザAは、必要に応じてPC40Aを操作し、RFIDタグ20にデータの書き込みを行う。
工程Yでは、リーダライタ10BがRFIDタグ20との交信を行う。読み出されたRFIDタグ20のデータは、PC40Bのディスプレイに表示される。工程YのユーザBは、必要に応じてPC40Bを操作し、RFIDタグ20に対してデータの書き込みを行う。
工程Zでは、リーダライタ10Cが読み出したRFIDタグ20のデータをPC40Cのディスプレイに表示する。工程ZのユーザCは、必要に応じPC40Cを操作し、RFIDタグ20に対してデータの書き込みを行う。
上述したように、ワークに取り付けられたRFIDタグ20が通る複数の製造工程のうち、ユーザA、ユーザBおよびユーザCは、互いに異なる製造工程の作業者である。RFIDタグ20内のデータは、複数のユーザにより管理されている。RFIDタグ20のデータ値の閲覧、及びデータの書き込みが可能なRFIDタグ20のメモリ領域は、ユーザ毎に異なっている。
上記構成によれば、各製造工程においてユーザからの書き込みが可能なRFIDタグ20のメモリ領域を異ならせることができる。これにより、他の製造工程のユーザが管理するメモリ領域を誤って書き換えてしまうことを防止することができる。
§2 構成例
以下、本実施形態に係るRFIDシステム100の構成について、図2に基づいて詳細に説明する。図2は、図1に示すRFIDシステム100の要部構成の一例を示す機能ブロック図である。
(リーダライタの構成)
図1の例では、リーダライタ10は、交信部11と、第1通信部12と、R/W記憶部13と、を含む。
交信部11は、RFIDタグ20のタグ交信部21との交信を行う。交信部11は、RFIDタグ20に対してデータの読み出し、及びデータの書き込みを行う。より詳細には、交信部11は、タグ交信部21に対し、データの読み出し、及びデータの書き込みを行うコマンドを送信する。
第1通信部12は、サーバとデータの通信を行う。第1通信部12は、サーバの第2通信部32との間にてデータの送受信が可能となるように接続されている。第1通信部12は、リーダライタ10とRFIDタグ20との交信に関するデータを第2通信部32へ送信する。また、第1通信部12は、第2通信部32から送信されたデータを受信する。
R/W記憶部13は、RFIDタグ20との交信に関するデータを記憶する。交信に関するデータは、例えば、RFIDタグ20から読み出したデータ、及びRFIDタグ20に書き込むべきデータである。
(RFIDタグの構成)
図2の例では、RFIDタグ20は、タグ交信部21と、タグ記憶部22と、を含む。
タグ交信部21は、リーダライタ10との交信を行う。タグ交信部21は、リーダライタ10の交信部11からデータの読み出しを行うコマンドを受信すると、RFIDタグ20に関するデータを交信部11に送信する。また、タグ交信部21は、交信部11からデータの書き込みを行うコマンドを受信すると、リーダライタ10から受信したデータをタグ記憶部22に書き込む。
タグ記憶部22には、RFIDタグ20に関するデータ、及びRFIDタグ20が取り付けられたワークに関するデータが記憶される。タグ記憶部22は、複数のメモリ領域により構成されている。複数のメモリ領域には、データ値が格納されている。
(サーバの構成)
図1の例では、サーバ30は、サーバ記憶部31と、第2通信部32と、ユーザ情報取得部33と、書込制御部34と、権限管理部35と、判定部36と、表示制御部37と、第3制御部と、を含む。
サーバ記憶部31は、RFIDシステム100の各種動作に関するプログラム等が記憶される。また、サーバ記憶部31には、リーダライタ10から取得したRFIDタグ20のデータ、及びアクセス権限表50などが記憶される。
第2通信部32は、リーダライタ10の第1通信部12とデータの通信を行う。第2通信部32は、第1通信部12に対してデータの送信を行う。また、第2通信部32は、第1通信部12から送信されたデータを受信する。
ユーザ情報取得部33は、RFIDタグ20に対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、例えばユーザアカウントなどのユーザを特定することができる情報である。ユーザ情報取得部33は、ユーザ情報をPC40から取得する。ユーザ情報取得部33は、例えばPC40にログインしたユーザのユーザ情報を取得する。
書込制御部(書込読出制御部)34は、RFIDタグ20のメモリ領域に対するデータの書き込みの制御を行う。書込制御部34は、ユーザに付与された書込権限に基づいて、ユーザからのデータの書き込みを制御する。また、書込制御部34は、ユーザに付与された閲覧権限に基づいて、ユーザからのRFIDタグ20のデータの読み出しを制御する。
権限管理部35は、ユーザに対して付与される各種権限の管理を行う。権限管理部35は、サーバ記憶部31に記憶されたアクセス権限表50に基づいて、ユーザに対して各種の権限を付与する。また、権限管理部35は、ユーザに付与された各種権限の制限を行う。
判定部36は、RFIDタグ20のメモリ領域に対するユーザからの書込指示が所定の書込可能回数を超えているか否かを判定する。
表示制御部37は、PC40のディスプレイ43に表示する画面の制御を行うことで、ディスプレイ43に画像を表示させる。表示制御部37は、ディスプレイ43に対して表示データの出力を行う。
第3通信部38は、PC40の第4通信部41とのデータの通信を行う。第3通信部38は、第4通信部41に対してデータの送信を行う。また、第2通信部32は、第1通信部12から送信されたデータを受信する。
(PCの構成)
図1の例では、PC40は、第4通信部41と、入力部42と、ディスプレイ43と、を含む。
第4通信部41は、サーバ30の第3通信部38とデータ通信を行う。第4通信部41は、第3通信部38とデータの送受信を行う。
入力部42は、ユーザの操作による入力を受け付ける。
ディスプレイ43は、PC40に設けられ、表示画面を表示する。
なお、上述したサーバ30が備える各部は、リーダライタ10が備える構成としてもよい。または、上述したサーバ30が備える各部は、汎用PC(personal computer)、ハンディターミナル、スマートフォン、タブレット端末またはPLC(programmable logic controller)などの情報処理装置が備える構成としてもよい。
§3 動作例
RFIDシステム100による処理の一例としてのデータ管理方法について、以下説明する。
(アクセス権限表について)
図3を用いて、アクセス権限表50について説明する。図3は、アクセス権限表50の一例を示す図である。
アクセス権限表50は、予めサーバ記憶部31に記憶されている。アクセス権限表50を設定することにより、RFIDタグ20内のデータの閲覧、及び/又はデータの書き込み等の権限がユーザに付与される。アクセス権限表50には、RFIDタグ20のタグ記憶部22のメモリアドレスと、ユーザに付与する権限と、が対応付けられている。
図3に示す例では、アクセス権限表50には、開始アドレス項目51、終了アドレス項目52、及び権限項目53が設けられている。
開始アドレス項目51及び終了アドレス項目52は、タグ記憶部22のメモリアドレスを入力する項目である。開始アドレス項目51及び終了アドレス項目52には、権限を付与すべきタグ記憶部22のメモリアドレスが入力される。開始アドレス項目51、及び終了アドレス項目52を入力することにより、ユーザに付与される権限とタグ記憶部22のメモリ領域とが対応付けられる。
権限項目53には、ユーザ権限レベルに対して付与する権限を入力する。図3に示す例では、権限項目53の表題には、ユーザ権限レベル(例えば、オペレータA、アドミニストレータなど)が表示されている。ユーザ権限レベルによって、RFIDタグ20の各メモリ領域に対して有する各種権限が異なっている。
図3に示す例では、権限項目53には、閲覧権限(R)、書込権限(W)、及びロック権限(L)が入力される。閲覧権限(R)は、タグ記憶部22に記憶されたデータ値を読み出し、ディスプレイにてデータ値を閲覧可能とする権限である。書込権限(W)は、タグ記憶部22に対するデータの書き込みを可能とする権限である。ロック権限(L)は、例えばタグ記憶部22に対する書き込み制限する等、タグ記憶部22に対する操作の制限を行う権限である。閲覧権限(R)、書込権限(W)、又はロック権限(L)の権限が付与されていない場合、権限項目53にはハイフン(‐)が表示されている。
例えば、メモリアドレス0x0028~0x0033に対して、各ユーザ権限レベルに付与されている権限について説明する。ユーザ権限レベル「オペレータA」には、閲覧権限(R)、及び書込権限(W)が付与されている。ユーザ権限レベル「オペレータB」には、閲覧権限(R)のみが付与されている。ユーザ権限レベル「オペレータC」には、閲覧権限(R)、書込権限(W)、及びロック権限(L)のいずれも付与されていない。ユーザ権限レベル「アドミニストレータ」には、閲覧権限(R)、書込権限(W)、及びロック権限(L)が付与されている。
ユーザ情報取得部33が取得したユーザ情報は、アクセス権限表50のユーザ権限レベルと対応付けられる。権限管理部35は、対応するユーザ権限レベルに付与されている権限をユーザに付与する。権限管理部35により権限が付与されるユーザは、RFIDタグ20が通る各製造工程の操作者、各製造工程の責任者、技術者又はシステム管理者等である。
権限管理部35は、所定の種類(例えば同じ型式)の複数のRFIDタグ20に対して、当該所定の種類のRFIDタグ20に対応するアクセス権限表50に基づいて、ユーザに権限を付与する。換言すれば、権限管理部35は、所定の種類の複数のRFIDタグ20に対して、ユーザに同じ権限が付与されている。アクセス権限表50は、RFIDタグ20の種類ごとに作成されている。
上記構成によれば、所定の種類(例えば同じ型式)の複数のRFIDタグ20に対して、各ユーザは同じ権限を付与されることになる。これにより、複数のRFIDタグ20が流れる製造ラインに適した権限の管理を行うことができる。
なお、アクセス権限表50に登録されていないタグ記憶部22のメモリ領域は、全てのユーザが閲覧可能かつ書込可能な状態である。
生産現場においては、ワークに取り付けられるRFIDタグ20は複数の製造工程を通る。複数の製造工程を通るRFIDタグ20は、複数のユーザにより管理される。そのため、同じRFIDタグ20に対して役割(製造工程)の異なる複数のユーザにより、データの書き込みが行われることとなる。複数のユーザが管理することにより、誤ったRFIDタグ20のメモリ領域においてデータの書き換えが行われるという問題が生じる。このような、誤ったデータの書き込みを防止するため、RFIDタグ20のメモリ領域毎に書込権限を異ならせている。
また、RFIDタグ20が通る製造工程は、異なる企業に渡って実施されることがある。RFIDタグ20内の特定のデータを他の企業のユーザに確認されたくないという事情がある。また、同一企業内において行われる製造工程であれば、上流にて行われた製造工程に関するRFIDタグ20内のデータの確認をユーザが確認する状況も考えられる。このような状況に対応するため、RFIDタグ20のメモリ領域毎に閲覧権限(R)を異ならせることにより、RFIDタグ20内のデータの閲覧管理を徹底することができる。
(データ管理画面例)
図4および図5を用いて、PC40のディスプレイ43に表示されるデータ管理画面60の一例について説明する。図4及び図5は、ディスプレイ43に表示されるデータ管理画面60の一例を示す図である。なお、図4及び図5に示されるデータ管理画面60は、図3に示したアクセス権限表50と関連しているものとして説明する。また、図4および図5に示されるメモリマップ63はタグ記憶部22のメモリ領域の一部(メモリアドレス0x0000~0x004Fまで)を表示している。
データ管理画面60は、ユーザがRFIDタグ20のタグ記憶部22に記憶されたデータの管理を行うための表示画面である。データ管理画面60には、アクセス権限表50に基づいて、タグ記憶部22に記憶されたデータ値が示されたメモリマップ63が表示される。また、データ管理画面60において、アクセス権限表50に基づいて、ユーザのデータ管理画面60に対する操作(タグ記憶部22に対するデータの書き込み、及びタグ記憶部22に対する操作)を制限する。
図4の例に示すように、データ管理画面60には、ユーザ権限項目61と、タグID項目62と、メモリマップ63と、が表示されている。図4では、PC40にログインしたユーザAがユーザ権限レベル「オペレータA」と対応付けられている場合のデータ管理画面60が示されている。図4におけるユーザAは、図1に示したユーザAに相当する。以下、ユーザAはユーザ権限レベル「オペレータA」と対応付けられているものとして説明する。
ユーザ権限項目61には、ユーザ権限レベルが表示される。表示制御部37は、ユーザ情報取得部33が取得したユーザ情報に対応するユーザ権限レベルを、ユーザ権限項目61に表示させる。
タグID項目62は、メモリマップ63に表示するデータ値が記憶されているRFIDタグ20のタグID(識別子)が表示されている。ユーザAは、複数のRFIDタグの中から任意のRFIDタグをタグ選択ボタン71から選択する。表示制御部37は、ユーザAがタグ選択ボタン71から任意のRFIDタグ20を選択すると、選択されたRFIDタグ20のタグIDをタグID項目62に表示させる。
メモリマップ63には、タグ記憶部22の各メモリ領域に記憶されたデータ値が表示される。表示制御部37は、マトリクス形式のメモリマップ63を表示させる。メモリマップ63を構成する各セルは、タグ記憶部22を構成する各メモリ領域と対応する。即ち、タグ記憶部22の最小単位(例えば1バイト)に相当するメモリ領域は、メモリマップ63において1つのセルとして表示されている。マトリクス形式の行はデータの更新単位であるメモリブロックに対応し、列はメモリアドレスに対応する。なお、マトリクス形式はこれに限られるものではなく、列の数及び/又は行の数は任意の数に設定してもよい。
ユーザAがデータリードボタン72を押下すると、選択されたRFIDタグ20のタグ記憶部22のデータが読み出される。書込制御部34は、ユーザAに付与された閲覧権限(R)に基づいて、RFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを許可する。ユーザAが閲覧権限(R)を有さない場合、書込制御部はRFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを禁止する。表示制御部37は、RFIDタグ20から読み出されたデータ値をメモリマップ63に表示させる。
例えば、アクセス権限表50に登録されたアドレス0x0028~0x0033のメモリ領域(以下、第1メモリ領域)65では、ユーザAは閲覧権限(R)を有しているため、表示制御部37はタグ記憶部22のデータ値をメモリマップ63に表示させる。アドレス0x0038~0x003Fのメモリ領域(以下、第2メモリ領域)66では、ユーザAは閲覧権限(R)を有していないため、表示制御部37はタグ記憶部22のデータ値をメモリマップ63に表示させない。アクセス権限表50に登録されたアドレス0x0000~0x0017のメモリ領域(以下、第4メモリ領域)64、及び0x0040~0x004Fのメモリ領域(以下、第3メモリ領域)67については、第2メモリ領域66と同様である。
書込制御部34は、付与された書込権限に基づいて、ユーザAからの書き込みを制限する。例えば、第1メモリ領域65では、ユーザAは書込権限(W)を有しているため、書込制御部34はユーザAからの書き込みを許可する。ユーザAは、第1メモリ領域65にデータを書き込んだ後、データライトボタン73を押下することで、タグ記憶部22にデータを書き込むことができる。データライトボタン73を押下することにより、ユーザAからの書込指示が出される。
第2~4メモリ領域では、ユーザAは書込権限(W)を有していないため、書込制御部34はユーザAからの書き込みを禁止する。第2~4メモリ領域では、ユーザAがデータライトボタン73を押下しても、タグ記憶部22にデータを書き込むことができない。
表示制御部37は、ユーザAが書き込み可能な第1メモリ領域65を強調させてメモリマップ63に表示させてもよい。例えば、第1メモリ領域65の背景色を灰色にすることにより、又は第1メモリ領域65を太い枠線で囲む等により、第1メモリ領域65を強調してもよい。
なお、表示制御部37は、アクセス権限表50に登録されていないメモリ領域(アドレス0x0018~0x002F、及び0x0034~0x0037)には、デフォルト値を表示させる。
次に、図5を用いて他のユーザBのデータ管理画面60について説明する。図5では、PC40にログインした他のユーザBがユーザ権限レベル「オペレータB」と対応付けられている場合のデータ管理画面60が示されている。図5におけるユーザBは、図1に示したユーザBに相当する。以下、ユーザBはユーザ権限レベル「オペレータB」と対応付けられているものとして説明する。
書込制御部34は、ユーザBに付与された閲覧権限(R)に基づいて、RFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを許可する。書込制御部34は、第1メモリ領域65及び第2メモリ領域66では、ユーザBは閲覧権限(R)を有しているため、書込制御部34はRFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを許可する。第3メモリ領域67及び第4メモリ領域64では、ユーザBは閲覧権限(R)を有していないため、書込制御部34はRFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを禁止する。表示制御部37は、RFIDタグ20から読み出されたデータ値をメモリマップ63に表示させる。
上記構成によれば、ユーザBが第1メモリ領域65のデータの確認を行いたい場合、ユーザBは第1メモリ領域65のデータを確認することができる。これにより、RFIDタグ20内のデータの管理を徹底することができる。
書込制御部34は、アクセス権限表50に基づいて、ユーザBからの書き込みを制限する。例えば、第2メモリ領域66では、ユーザBは書込権限(W)を有しているため、書込制御部34はユーザBからの書き込みを許可する。ユーザBは、第2メモリ領域66にデータを書き込んだ後、データライトボタン73を押下することで、タグ記憶部22にデータを書き込むことができる。データライトボタン73を押下することにより、ユーザBからの書込指示が出される。ユーザBが書込権限(W)を有する第2メモリ領域66は、強調表示がされている。
第1メモリ領域65、第3メモリ領域67、及び第4メモリ領域64では、ユーザBは書込権限(W)を有していないため、書込制御部34はユーザBからの書き込みを禁止する。即ち、ユーザBがデータライトボタン73を押下しても、タグ記憶部22にデータを書き込むことができない。
ユーザ権限レベル「オペレータC」と対応付けられているユーザCのデータ管理画面(図示せず)について説明する。ここで説明するユーザCは、図1に示したユーザCに相当する。以下、ユーザCはユーザ権限レベル「オペレータC」と対応付けられているものとして説明する。
ユーザCは第3メモリ領域67では閲覧権限(R)を有しているため、書込制御部34はRFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを許可する。ユーザCは第1メモリ領域65、第2メモリ領域66、及び第4メモリ領域64では閲覧権限(R)を有していないため、書込制御部34は、RFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを許可する。表示制御部37は、第3メモリ領域67についてはRFIDタグのデータ値をメモリマップ63に表示し、第1メモリ領域65、第2メモリ領域66、及び第4メモリ領域64についてはデータ値をメモリマップ63に表示させない。
また、ユーザCは第3メモリ領域67では書込権限(W)を有しているため、書込制御部34はユーザCからの書き込みを許可する。ユーザCは第1メモリ領域65、第2メモリ領域66、及び第4メモリ領域64では書込権限(W)を有していないため、書込制御部34はユーザCからの書き込みを禁止する。
(アラート表示について)
図6を用いて、データ管理画面60に表示させるアラート表示について説明する。図6は、ディスプレイ43に表示されるデータ管理画面60の一例を示す図である。図6の符号1000は、データ管理画面60に表示されるアラート69の表示の一例について示す図である。図6の符号1001は、アラート69の表示がされた後のデータ管理画面60を示す図である。
図6の符号1000では、PC40にログインしたユーザがユーザ権限レベル「アドミニストレータ」と対応付けられている場合のデータ管理画面60が示されている。「アドミニストレータ」に対応付けられているユーザ(以下、ユーザAd)が第1メモリ領域65にデータの書込指示を複数回行った場合について、以下説明する。
判定部36は、ユーザAdからのタグ記憶部22のメモリ領域に対する書込指示をPC40の入力部42から取得する。判定部36は、書込指示が所定の書込可能回数を超えているか判定する。表示制御部37は、RFIDタグ20のメモリ領域に対するユーザからの書込指示が所定の書込可能回数を超えていると、データ管理画面60にアラート69を表示させる。
図6の符号1000に示すように、第1メモリ領域65に対してユーザAdからの書込指示が所定の書込可能回数を超えている場合、データ表示画面にアラート69が表示される。表示制御部37は、メモリマップ63にアラート69を一定の時間、又はユーザからの画面クリックがされるまで、表示させる。
なお、所定の書込可能回数は、RFIDタグ20のメモリ領域毎、又はユーザ権限レベル毎に異なっていてもよい。
上記構成によれば、ユーザは、RFIDタグ20内のデータが必要以上に書き換えられていることを認識できる。これにより、RFIDタグ20内のデータが不正に書き換えられることを防止することができる。
なお、アラート69は図示した例に限られず、書込指示が所定の回数を超えたメモリ領域にアラート69が表示されていることをユーザAdが認識できる態様にて表示されていればよい。例えば、当該メモリ領域の色を暖色系に変えて強調表示するなどの方法によりアラート69を表示してもよい。
権限管理部35は、RFIDタグ20のメモリ領域に対するユーザAdからの書込指示が所定の書込可能回数を超えていると、ユーザの書込権限(W)を制限する。即ち、ユーザAdは、書込可能回数を超えた第1メモリ領域65に対してデータの書き込みを行うことができない。
上記構成によれば、RFIDタグ20内のデータが必要以上に書き換えられているとき、書込権限(W)を有するユーザであってもRFIDタグ20内にデータを書き込むことができない。これにより、RFIDタグ20内のデータが不正に書き換えられることを防止することができる。
また、図6の符号1001の例に示すように、権限管理部35は、RFIDタグ20のメモリ領域に対するユーザAdからの書込指示が所定の書込可能回数を超えた場合、与えられているユーザ権限レベルを、当初のユーザ権限レベルよりも低いユーザ権限レベルに下げさせてもよい。権限管理部35は、予め設定されているユーザ権限レベルに下げられる。これにより、ユーザによるRFIDタグ20内のデータに関する操作が制限される。
図6の符号1001の例では、権限管理部35は、ユーザAdに与えられていたユーザ権限レベルを、当初対応付けられていたユーザ権限レベル「アドミニストレータ」よりも低いユーザ権限レベル「オペレータA」に下げている。
また、権限管理部35は、RFIDタグ20のメモリ領域に対する閲覧権限(R)を制限してもよい。図6の符号1001では、権限管理部35により第1メモリ領域65に対する閲覧権限(R)が制限されているため、タグ記憶部22のデータ値がメモリマップ63に表示されていない。
(データ管理方法)
図7を用いて、データ管理方法について説明する。図7は、RFIDシステム100によるデータ管理方法の一例を示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な範囲で変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップを省略、置換及び追加することができる。
先ず、ユーザ情報取得部33は、RFIDタグ20に対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得する(S1)。ステップS1において、ユーザ情報取得部33は、例えばPC40にログインしているユーザのユーザアカウントを取得する。
権限管理部35は、ユーザに対して権限を付与する(S2)。ステップS2において、権限管理部35は、サーバ記憶部31に記憶されたアクセス権限表50(図3参照)を参照する。権限管理部35は、アクセス権限表50に基づいて、ステップS1にてユーザ情報を取得したユーザに対して各種の権限を付与する。
表示制御部37は、RFIDタグ20のメモリ領域のデータ値を表示するメモリマップ63を生成する(S3)。ステップS3において、ユーザにより選択されたRFIDタグ20のメモリマップ63を生成する。
書込制御部34は、RFIDタグ20のメモリマップ63に対する書き込みを制御する(S4)。ステップS4において、書込制御部34は、ステップS2にてユーザに付与された書込権限(W)を有するユーザにのみ、メモリマップ63に対する書き込みを許可する。例えば、書込制御部34は、RFIDタグ20の第1メモリ領域65については、ユーザAからの書き込みを許可し、かつ、ユーザB及びユーザCからの書き込みを禁止している。また、書込み制御部は、RFIDタグ20の第2メモリ領域66については、ユーザA及びユーザCからの書き込みを禁止し、かつ、ユーザBからの書き込みを許可する。また、書込み制御部は、RFIDタグ20の第3メモリ領域67については、ユーザA及びユーザBからの書き込みを禁止し、かつ、ユーザCからの書き込みを許可する。
書込制御部34は、メモリマップ63に対して、ユーザによるメモリマップ63のデータ値の閲覧を制御する(S5)。ステップS5において、書込制御部34は、ステップS2にて閲覧権限(R)を付与されているユーザにのみ、RFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを許可する。書込制御部34は、ステップS2にて閲覧権限(R)を付与されていないユーザについては、RFIDタグ20のメモリ領域からのデータ値の読み出しを禁止する。
例えば、書込制御部34は、ユーザA及びユーザBに対しては、RFIDタグ20の第1メモリ領域65からのデータ値の読み出しを許可し、かつユーザCに対して第1メモリ領域65からのデータ値の読み出しを禁止する。また、書込制御部34は、ユーザA及びユーザCに対して、RFIDタグ20の第2メモリ領域66からのデータ値の読み出しを禁止し、かつ、ユーザBに対して第2メモリ領域66からのデータ値の読み出しを許可する。また、書込制御部34は、ユーザA及びユーザBに対してRFIDタグ20の第3メモリ領域67からのデータ値の読み出しを禁止し、かつ、ユーザCに対して第3メモリ領域67からのデータ値の閲覧を許可する。
表示制御部37は、生成したRFIDタグ20のメモリマップ63をPC40のディスプレイ43に表示させる(S6)。ステップS6において、表示制御部37は、RFIDタグ20のメモリ領域から読み出されたデータ値をメモリマップ63に表示させる。
例えば、表示制御部37は、ユーザA及びユーザBのメモリマップ63には、第1メモリ領域65のデータ値を表示させる。表示制御部37は、ユーザBのメモリマップには、第2メモリ領域66のデータ値を表示させる。表示制御部37は、ユーザCのメモリマップには、第3メモリ領域67のデータ値を表示させる。
判定部36は、RFIDタグ20のメモリ領域に対するユーザからの書込指示が所定の書込可能回数を超えているか否かを判定する(S7)。ユーザからの書込指示が所定の書込回数を超えていない場合(S7:NO)、ステップを終了する。ユーザからの書込指示が所定の書込回数を超えている場合(S7:YES)、ステップS8に進む。
ステップS8において、表示制御部37は、ディスプレイ43にアラート69を表示させる。
権限管理部35は、所定の書込回数を超えたユーザの書込権限(W)を制限する(S9)。また、ステップS9において、権限管理部35は書込権限(W)と共に閲覧権限(R)を制限してもよい。また、ステップS9において、権限管理部35は、ユーザに与えられていたユーザ権限レベルを、当該ユーザ権限レベルよりも低いユーザ権限レベルに下げさせてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
サーバ30(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロックとしてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10 リーダライタ
20 RFIDタグ
30 サーバ
33 ユーザ情報取得部
34 書込制御部
35 権限管理部
37 表示制御部
40 PC
43 ディスプレイ
65 第1メモリ領域
66 第2メモリ領域
67 第3メモリ領域
100 RFIDシステム

Claims (8)

  1. データを記憶するRFIDタグとデータを読み書きするリーダライタとを備えるRFIDシステムであって、
    前記RFIDタグに対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
    前記RFIDタグの第1メモリ領域については、第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記RFIDタグの第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する書込制御部と、を備えるRFIDシステム。
  2. 前記書込制御部は、複数の前記RFIDタグに対して、前記第1メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する、請求項1に記載のRFIDシステム。
  3. 前記書込制御部は、前記第1メモリ領域については、前記第2ユーザからの読み出しを許可する、請求項1または2に記載のRFIDシステム。
  4. 前記RFIDタグが通る複数の製造工程のうち、前記第1ユーザおよび前記第2ユーザは、互いに異なる製造工程の作業者である、請求項1または2に記載のRFIDシステム。
  5. 前記書込制御部は、1つの前記RFIDタグの前記第1メモリ領域に対して、所定の書込可能回数まで、前記第1ユーザによる書き込みを許可し、
    該RFIDタグの前記第1メモリ領域に対する前記第1ユーザからの書込指示が前記書込可能回数を超えていると、アラートを表示する表示制御部と、
    を更に備える請求項1または2に記載のRFIDシステム。
  6. 前記書込制御部は、1つの前記RFIDタグの前記第1メモリ領域に対して、所定の書込可能回数まで、前記第1ユーザによる書き込みを許可し、
    該RFIDタグの前記第1メモリ領域に対する前記第1ユーザからの書込指示が前記書込可能回数を超えていると、前記第1ユーザの書込権限を制限する権限管理部と、を更に備える、請求項1または2に記載のRFIDシステム。
  7. RFIDタグに対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
    前記RFIDタグの第1メモリ領域については、第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記RFIDタグの第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する書込制御部と、を備える情報処理装置。
  8. RFIDタグに対してデータの書き込みを行うユーザに関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
    前記RFIDタグの第1メモリ領域については、第1ユーザからの書き込みを許可し、かつ、第2ユーザからの書き込みを禁止し、前記RFIDタグの第2メモリ領域については、前記第1ユーザからの書き込みを禁止し、かつ、前記第2ユーザからの書き込みを許可する書込制御ステップと、を含むデータ管理方法。
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