JP2023150287A - 通信装置、通信装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

通信装置、通信装置の制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の変更可能な宛先の通信装置に対する低遅延な情報交換を実現すること。【解決手段】通信装置は、無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する確立手段と、複数の宛先のLayer-2 IDを含んだフォーマットで当該複数の宛先に、上記通信リンクを介してメッセージを送信する送信手段と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、制御装置、通信装置の制御方法および制御プログラムに関する。
近年、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)や次世代(NR)の仕様の策定が進められている。この中で、Sidelink通信と称される標準仕様が策定されている。Sidelink通信は、移動通信網(コアネットワーク)を介さずに装置間で、PC5と称されるインタフェースを用いて直接無線通信を実現する。
特許文献1には、Sidelink通信を利用することで、車両同士で直接無線通信を行う技術が提案されている。特許文献1に提案された技術では、車両が、周囲の車両との間で、位置、速度、制御情報等を共有することで、ドライバーの認知・判断・操作のサポートを実現する。
特開2020-188405号公報
しかしながら特許文献1の技術では、管理エリア毎の識別子が用いられるため、情報の送信相手を情報内容に応じて変更することが難しい。一方、従来のSidelink通信におけるグループキャスト通信方式で送信メッセージ毎に送信先が変わると、識別子の変更が煩雑になり即時性に欠ける虞がある。
本発明が解決しようとする課題は、複数の変更可能な宛先の通信装置に対する低遅延な情報交換を実現することである。
上記の課題を解決するため、本発明の1つの態様にかかる通信装置は、無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する確立手段と、複数の宛先のLayer-2 IDを含んだフォーマットで当該複数の宛先に、上記通信リンクを介してメッセージを送信する送信手段と、を備える。
また、本発明の別の態様にかかる通信装置は、無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する確立手段と、複数のLayer-2 IDを含んだフォーマットで送信され、当該複数のLayer-2 IDのいずれかが自装置を示しているメッセージを、上記通信リンクを介して受信する受信手段と、を備える。
本発明の一実施形態に係る隊列走行通信システムの構成例を示す図。 本実施形態による通信装置の機能構成例を示すブロック図。 通信装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 「Broadcast通信方式」および「Groupcast通信方式」における通信シーケンスを示すシーケンス図。 「Unicast通信方式」における通信シーケンスを示すシーケンス図。 複数ID通信方式でメッセージを送受信する際のフレームフォーマットを示す図。 Sidelink通信のためのL2IDを用いて接続を確立して同報通信するための動作を示すシーケンス図。 本実施形態の通信装置における車両グループ形成の処理を示すフローチャート。 通信装置における同報メッセージの送信処理を示すフローチャート。 通信装置における同報メッセージの受信処理を示すフローチャート。 メッセージの秘匿性を基準とした送信先選択処理を示すフローチャート。 メッセージの即時性を基準とした送信先選択処理を示すフローチャート。 送信先の数を基準とした送信先選択処理を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。実施形態の構成は、本発明が適用されるシステムおよび装置の仕様および各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正又は変更され得る。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって画定されるのであって、以下の個別の実施形態によって画定されない。
<システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る隊列走行通信システムの構成例を示す図である。
隊列走行通信システム10は、隊列走行の自動制御システム(図示省略)に組み込まれて、隊列走行に必要な情報交換を担う。図1には、4台の車両101~104が自動運転制御にて隊列走行する例が示されている。
隊列走行通信システム10は、複数(図1の例では4台)の車両101~104それぞれに搭載された複数(図1の例では4つ)の通信装置105~108を備えている。以下の説明では、4台の車両101~104が区別される場合に、1台目の車両101は「車両A」と称され、2台目の車両102は「車両B」と称される。また、3台目の車両103は「車両C」と称され、4台目の車両104は「車両D」と称される。
4台の車両101~104のうち車両Aが先頭車両であり、車両Aの後に後続して車両B~Dが連なって走行する。各車両101~104は、無線通信可能な車載の通信装置105~108を搭載して移動する移動体の一例である。
各通信装置105~108は、搭載されたカメラを介して走行道路20等における交通状況を撮影し、撮影した映像から道路状況および隊列走行中の各車両の状況を分析する。
各通信装置105~108は、分析結果などの情報を無線で他の通信装置105~108に通知することができ、隊列走行の自動制御システムは、通知された情報を用いて隊列走行を実現する。各通信装置105~108は、隊列走行する上での制御情報も無線通信で相互に通知することができる。本実施形態では無線通信にSidelink通信を用いる。
本実施形態では、メッセージ送信の通信方式として、グループキャスト通信方式と、宛先を識別するLayer-2 IDを複数含んだフレームフォーマットを用いた通信方式とが選択的に用いられる。以下の説明では、複数の宛先のLayer-2 IDを含んだ上記フレームフォーマットのことを「複数IDフォーマット」と称し、複数IDフォーマットが用いられる通信方式のことを「複数ID通信方式」と称する。また、Layer-2 IDのことをL2IDと省略する場合がある。
Layer-2 IDは、Sidelink通信で用いられるLayer-2 IDであり、3GPPにて策定されるSidelink通信における通信の宛先を示す識別子である。Sidelink通信は、3GPPにて策定されるSidelink通信(PC5)である。
<通信装置の機能構成>
次に、通信装置105~108の機能構成について説明する。本実施形態において、各通信装置105~108は同一の機能構成を有するので、ここでは、代表として通信装置105の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態による通信装置105の機能構成例を示すブロック図である。
通信装置105は、L2ID管理部201と、送信方式選択部202と、メッセージ処理部203と、記憶部204と、制御部205と、カメラ部206と、通信部207と、映像分析部208とを備えている。
L2ID管理部201は、自装置(即ち通信装置105)を識別するL2IDの生成と、他装置(即ち通信装置106~108の1つ以上)を識別するL2IDの管理を行う。本実施形態において、L2ID管理部201は、管理している他装置のL2IDから、メッセージの同報送信に用いられる送信先のL2IDの決定も行う。
送信方式選択部202は、Sidelink通信で送信されるメッセージを同報送信する場合に通信方式を、グループキャスト通信方式と複数ID通信方式とのうちから選択する。送信方式選択部202における選択の基準としては、メッセージの秘匿性、メッセージの即時性および送信先の数などが用いられ得る。
メッセージ処理部203は、隊列走行に必要となる道路交通情報を共有するためのメッセージや隊列走行を制御するためのメッセージを生成する。メッセージ処理部203は、生成したメッセージを、所定のフレームフォーマットで、L2IDを含んだSidelink通信用の送信メッセージに形成する。メッセージ処理部203には、メッセージを暗号化する機能および暗号化されたメッセージを復号化する機能も含まれている。
記憶部204は、Sidelink通信に必要とされるL2ID等を記憶する。
制御部205は、通信装置105の全体の制御を行い、例えば、上述した各機能部を制御する。
カメラ部206は、撮影などの一般的なカメラ機能を有し、走行道路20等における交通状況を撮影する。
通信部207は、他装置との無線通信を行う。例えば、通信部207は、メッセージ処理部203によって生成されたメッセージを、通信装置106~108のいずれかに送信する。通信部207は、全通信装置106~108にメッセージを送信することができる。また、通信部207は、通信装置106~108のうちから選択された複数の通信装置にメッセージを送信することができる。通信部207は、他装置から送信されたメッセージの受信も行う。
通信部207は、L2ID管理部201による指示に基づいて、他装置との間でL2IDの送受信も行う。つまり、L2ID管理部201は、自装置を識別するL2IDを、通信部207を介して他装置に通知し、他装置から通知されてきたL2IDを、通信部207を介して受け取る。言い換えると、L2ID管理部201は、通信部207を介して他装置とL2IDを共有する。
通信部207は、メッセージの暗号化および復号化に必要なセキュリティ情報を他装置との間で送受信する。通信部207は、当該セキュリティ情報をメッセージ処理部203から受け取り、当該セキュリティ情報をメッセージ処理部203に渡す。つまり、メッセージ処理部203は、通信部207を介して他装置とセキュリティ情報を共有する。
映像分析部208は、カメラ部206にて撮影された映像を分析し、走行中の道路上の状況を分析する。具体的には、映像分析部208は、事故、渋滞、緊急車両、工事作業車、あるいは異常走行車の有無など、車両Aの運行に影響を与えるような事象を検出する。上述した道路交通情報は、映像分析部208による検出結果に基づいて映像分析部208で生成される。
図2に示した構成は一例であり、機能ブロックの一部(場合によっては全部)は、同様の機能を果たす他の機能ブロックと置き換えられてもよいし、一部の機能ブロックが省略されてもよいし、さらなる機能ブロックが追加されてもよい。また、以下の説明で示される1つの機能ブロックが複数の機能ブロックに分割されてもよいし、複数の機能ブロックが1つの機能ブロックに統合されてもよい。
<通信装置のハードウェア構成>
次に、通信装置105~108のハードウェア構成について説明する。本実施形態において、各通信装置105~108は同一のハードウェア構成を有するので、ここでは、代表として通信装置105のハードウェア構成について説明する。
図3は、通信装置105のハードウェア構成例を示すブロック図である。
通信装置105は、CPU301、ROM302、RAM303、補助記憶装置304、通信インタフェース(I/F)305、装置インタフェース(I/F)306およびバス307を有する。バス307は、各構成要素を相互に接続している。CPUはCentral Processing Unitの略である。ROMは、Read Only Memoryの略であり、RAMは、Random Access Memory略である。
CPU301は、ROM302またはRAM303に格納されているコンピュータプログラムおよびデータを用いて通信装置105の全体を制御することで、図2に示す通信装置105の各機能部を実現する。
ROM302は、変更を必要としないプログラムなどを格納する。
RAM303は、補助記憶装置304から供給されるプログラムおよびデータ、並びに、通信I/F305を介して外部から供給されるデータなどを一時記憶する。
補助記憶装置304は、例えばハードディスクドライブ等で構成され、種々のデータを記憶する。
通信I/F305は、外部装置との通信に用いられる。例えば、図2に示す通信部207は、通信I/F305を介して、外部装置である他の車載の通信装置106~108との無線通信を行う。
装置I/F306は、通信装置105に種々の装置を、通信装置105の構成要素として、あるいは外部要素として接続する。例えば、装置I/F306は、通信装置105が管理する情報をユーザなどが確認するための表示装置を通信装置105に接続することができる。また、装置I/F306は、撮像を実行するための機構を備えたカメラ部206を通信装置105に接続することができる。
図3では、図2に示す構成要素がプログラムおよびCPU301によって実現される例が示されているが、図2に示す構成要素は1又は複数の専用のハードウェアにより実装されてもよい。図2に示す構成要素がハードウェアにより実装される場合、例えば、所定のコンパイラが用いられることで、各構成要素を実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路が生成されればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路が形成され、ハードウェアとして実現されてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現されてもよい。
<Sidelink通信およびLayer-2 ID>
ここでSidelink通信における通信方式について説明する。
Sidelink通信における通信方式にはブロードキャスト(Broadcast)通信方式、グループキャスト(Groupcast通信方式)、およびユニキャスト(Unicast)通信方式が存在する。
図4は、「Broadcast通信方式」および「Groupcast通信方式」における通信シーケンスを示すシーケンス図である。
「Broadcast通信方式」および「Groupcast通信方式」では、識別子であるL2IDが、送信側、受信側の装置(即ち送信装置と受信装置)にて、通信に際して共有され、あるいは通信前から共有済みである。そして、共通のL2IDが、送信装置と受信装置でそれぞれ送信先、受信先に設定される。
送信装置は、送信先として設定したL2IDを無線フレームに付与して送信する。そして、無線フレームに付与されたL2IDと共通のL2IDを受信先として設定した受信装置により無線フレームが受信される。
つまり、「Broadcast通信方式」および「Groupcast通信方式」では、送信装置と受信装置におけるL2IDの設定によって装置間のデータ通信が可能となる。従って、無線フレームに付与されたL2IDと共通のL2IDを受信先として設定した受信装置が複数存在する場合には、複数の受信装置が同時に無線フレームを受信することになり、同報通信が可能となる。
本実施形態では「Broadcast通信方式」および「Groupcast通信方式」において用いられるメッセージについては暗号化が実施されない。
本実施形態におけるL2IDは、Sidelink通信のフレームフォーマット内で3バイトの領域に格納される識別子である。
Broadcast通信方式におけるL2IDは、例えば送信装置と受信装置の出荷時に、予め全ての装置内に記憶された各バイトが固定値のものである。
これに対してGroupcast通信方式におけるL2IDは、グループ形成に際してグループ内で決められたものである。即ち、グループを形成する送信装置と受信装置が特定された上で対象の装置間でグループが識別可能なL2IDが決定され、そのL2IDが通信装置間で共有される。
図5は、「Unicast通信方式」における通信シーケンスを示すシーケンス図である。
「Unicast通信方式」の場合、送信装置は、共有済みのL2IDによって識別される送信先に対して接続要求を送信する。受信装置側では、接続要求に付与されたL2IDと共通のL2IDを受信先として設定していた場合に、送信装置とセキュリティ情報の交換を行う。セキュリティ情報の交換によって安全な通信リンクが確立すると、送信装置と受信装置との間で無線フレームの送受信が可能となる。「Unicast通信方式」でやり取りされる無線フレームに含まれるメッセージは、交換したセキュリティ情報によって暗号化され復号化される。
ここで、Sidelink通信を利用することで、車両同士で直接無線通信を行うことにより車両間で位置、速度、制御情報等を共有する方法について考える。
Sidelink通信の無線通信では、上述したように、通信装置間でL2IDが共有されることが求められる。つまり、Sidelink通信を介した自動運転制御では、情報交換先は、L2IDで識別された通信装置に制限される。
また、各車両に搭載された通信装置によるSidelink通信が用いられて隊列走行の自動運転制御が実施される場合には、先頭車両と後続の車両間の走行状況に応じて、複数の情報交換先に同一の情報を送りたいという要求も発生する。
ブロードキャスト通信方式では、全通信装置で予め共有されているブロードキャスト通信方式用のL2IDが用いられるため、宛先の通信装置が限定されず、対象の無線フレームを受信可能な通信範囲内に存在する全通信装置が受信対象となる。従って、所望の情報交換先に限定した情報交換が求められる隊列走行の自動運転制御には不向きである。
グループキャスト通信方式は、対象グループが変わる度に当該対象グループ用にL2IDを規定して共有する必要があり、共有処理が煩雑になる恐れがある。このため、自動運転制御のように即時性が必要とされる通信向けには、より簡略的な方法で同報通信することが望ましい。また、自動運転制御の通信では、セキュアな通信が求められる場合があるが、グループキャスト通信方式においてセキュアな通信を確立する方法は規定されていない。
ユニキャスト通信方式は、セキュアな通信を確立した通信方式であるが、隊列走行の自動運転制御で情報交換するためには、例えば複数の宛先の通信装置それぞれに対して同一情報を個別に送信することになり通信効率が悪い。
本実施形態では、「Broadcast通信方式」、「Groupcast通信方式」、「Unicast通信方式」に加えて、宛先を識別するL2IDを複数含んだ無線フレームによる複数ID通信方式の通信が可能である。複数ID通信方式はSidelink通信による無線フレームの送受信を利用した通信方式である。複数ID通信方式により、後述するように、隊列走行の自動運転制御における情報交換に利用可能な即時性の高い通信が可能となる。
図6は、複数ID通信方式でメッセージを送受信する際のフレームフォーマットを示す図である。
無線フレーム701は、Sidelink通信で同報メッセージを送受信するために用いられる。
無線フレーム701は、先頭の宛先識別子702と、先頭に続く複数(図6の例では2つ)の宛先識別子703、704と、送信元識別子705と、メッセージペイロード706とを有する。
先頭の宛先識別子702は、例えば、図6で「2byte」と記載された最上位バイトの値が「F0」であることにより、無線フレーム701が複数IDフォーマットの無線フレーム701であることを示す。複数IDフォーマットの無線フレーム701であることを示す方法は上記した方法に限られない。例えば、先頭の宛先識別子702における最上位バイトの最上位ビットの値が「1」であることによって、複数IDフォーマットの無線フレーム701であることが示されてもよい。あるいは、所定のバイト列ないし所定箇所のビットが用いられて、複数IDフォーマットの無線フレーム701であることが示されてもよい。
本実施形態では、先頭の宛先識別子702において「1byte」と記載された中位バイトの値は、先頭の宛先識別子702の後続に、いくつの宛先識別子が含まれるかを示す。図6の例では中位バイトの値が「02」であるため、先頭の宛先識別子702の後続に2つの宛先識別子703、704が含まれている。後続に含まれている宛先識別子の数は、先頭の宛先識別子702における別のバイトの箇所あるいはビット数で示されてもよい。
本実施形態では、「0byte」と記載された最下位バイトの値が「FF」に固定されているが、最下位バイトは別の用途で用いられてもよい。
先頭に続く複数の宛先識別子703、704は、それぞれが同報メッセージの送信先を示すL2IDである。図6に示す例では、第一の宛先識別子703は、車両Bを示す値「BBBBBB」のL2IDであり、第二の宛先識別子704は、車両Dを示す値「DDDDDD」のL2IDである。
送信元識別子705は、同報メッセージの送信元を示すL2IDである。図6に示す例では、送信元識別子705は、車両Aを示す値「AAAAAA」のL2IDである。
複数の宛先識別子703、704に後続するメッセージペイロード706は、上述した道路交通情報や制御情報が格納される領域である。
図6に示すように、複数IDフォーマットは、複数の宛先のLayer-2 IDが含まれることおよび当該Layer-2 IDの個数を、宛先のLayer-2 IDのためにメッセージの先頭に設定されたバイト領域内で示す。また、複数IDフォーマットは、当該バイト領域の後続に、複数の宛先のLayer-2 IDを拡張領域として含む。
<送受信処理>
図7を参照して、本実施形態の隊列走行通信システム10によるメッセージの送受信処理を説明する。
図7は、Sidelink通信のためのL2IDを用いて接続を確立して同報通信するための動作を示すシーケンス図である。
はじめに各車両A~Dにおいて、隊列走行を行うための車両グループの形成が開始される(F601~F604)。具体的には、例えば各車両A~Dに搭載された通信装置105~108でソフトウェアアプリケーションが起動される。
続いて、各車両A~Dにおいて、自車両に搭載された通信装置105~108を識別するL2IDが生成される(F605~F608)。本実施形態においてL2IDは、各車両A~Dの通信装置105~108において自動生成される。なお、各車両A~DにおけるL2IDとしては、事前に規定されて保存された値が用いられてもよい。
本実施形態において、車両AのL2IDの値は例えば「AAAAAA」であり、車両BのL2IDの値は例えば「BBBBBB」である。また、車両CのL2IDの値は例えば「CCCCCC」であり、車両DのL2IDの値は例えば「DDDDDD」である。
続いて、車両グループを形成する対象の装置の探索が行われる。この探索はSidelink通信のブロードキャスト通信を用いて実施される。
即ち、ブロードキャスト通信用のL2IDとして規定された固定のL2IDが用いられた探索メッセージ(F609)が、各通信装置105~108の相互間で送受信される。この探索メッセージとしては、例えば、車両グループの形成対象か否かを含む識別情報がSidelink通信のフォーマットにおけるペイロードに格納された無線フレームが送受信される。本実施形態においては、例えば、当該識別情報も事前に規定され、グループ形成の対象となる車両A~Dの通信装置105~108に保存されている。
探索メッセージの送受信により、グループ形成の対象装置(即ち、通信装置105~108)が発見されると、L2ID交換用のメッセージ(F610)が作成されて通信装置105~108相互間で送受信される。
L2ID交換用のメッセージとしては、自装置のL2IDおよび車両グループ対象の通信装置のL2IDがメッセージペイロードに含まれた無線フレームが送受信される。ブロードキャストのL2IDが用いられてL2ID交換用のメッセージが報知されることで、車両グループ形成対象の各通信装置のL2IDが各車両間で共有される。L2IDが共有されることで車両グループの形成が完了する。
本実施形態では、L2ID交換用のメッセージの送受信に際し、複数IDフォーマットもメッセージペイロードに含まれて送受信される。つまり、通信装置105~108は、複数IDフォーマットを表したフォーマット情報を含んだメッセージをブロードキャスト通信で他装置に通知する。
尚、図7の例では、探索メッセージ(F609)とL2ID交換用のメッセージ(F610)とは別々のメッセージとして説明したが、これらのメッセージは1つの無線フレームに含まれて送受信されてもよい。
車両グループの形成後に、例えば車両Aで、同報送信するべき道路交通情報などが生じた場合には、車両Aの通信装置105は、送信方式選択処理を実行する(F611)。送信方式選択処理では、グループキャスト通信方式と複数ID通信方式とのいずれかが選択される。つまり、通信装置105~108は、複数IDフォーマットでの送信とグループキャスト通信方式での送信とから選択された方式でメッセージを送信する。図7では複数ID通信方式が選択された場合のシーケンスが示されている。
本実施形態において、同報送信の送信先については、同報送信するべき道路交通情報などの内容に応じた送信先が、情報生成の度に決められている。図7では、例えば車両Bの通信装置106および車両Dの通信装置108が送信先として決められた場合のシーケンスが示されている。図7の例では車両Cが送信先となっていないが、別の同報送信においては車両Cも送信先となり得る。
複数ID通信方式によりメッセージが同報送信される場合、送信先の車両Bおよび車両Cの通信装置106、108それぞれを識別する複数のL2IDを含む接続要求が車両Aの通信装置105から送信される(F612)。接続要求の結果、車両Aの通信装置105と車両Bの通信装置106はセキュアなリンクを確立する(F613)。リンクの確立後、車両Bの通信装置106は車両Aの通信装置105へ接続受諾を送信する(F614)。
同様に、車両Aの通信装置105と車両Dの通信装置108はセキュアなリンクを確立する(F615)。リンクの確立後、車両Dの通信装置108は車両Aの通信装置105へ接続受諾を送信する(F616)。
車両Aの通信装置105は、車両Bの通信装置106および車両Dの通信装置108から接続受諾を受信すると、通知する道路交通情報などを含んだ複数IDフォーマットによるメッセージを複数ID通信方式で車両Bおよび車両Dに同報送信する(F617)。
つまり、車両Aの通信装置105は、無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する。そして、車両Aの通信装置105は、複数の宛先のL2IDを含んだフォーマットで当該複数の宛先に、上記通信リンクを介してメッセージを送信する。
また、車両Bの通信装置106および車両Dの通信装置108は、無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する。そして、車両Bの通信装置106および車両Dの通信装置108は、複数のL2IDを含んだフォーマットで送信され、当該複数のL2IDのいずれかが自装置を示しているメッセージを、上記通信リンクを介して受信する。
複数ID通信方式に必要なL2IDの共有は、車両グループの形成時に完了しているため、通知するべき道路交通情報が生じてから通信が行われるまでの時間は短く、Sidelink通信で即時的な通信が可能である。また、複数ID通信方式では、送信先が変わっても新たなL2IDの共有は不要である。さらに、複数ID通信方式は、1つの無線フレームによって複数の送信先に同報メッセージを送信することができるため、送信側における処理の煩雑化が抑制される。従って、各車両101~104の運転者などは、低遅延で車両情報や道路交通情報を交換することが可能となる。
また、本実施形態では、セキュリティ情報を交換したリンクにより、複数ID通信方式でもメッセージが暗号化されて通信されるので、秘匿性の高い同報通信が可能である。
上記説明したシーケンスを実現する通信装置105~108の処理手順について、フローチャートを参照して説明する。
図8は、本実施形態の通信装置105~108における車両グループ形成の処理を示すフローチャートである。
グループ形成が開始されると通信装置105~108は、L2ID管理部201で自装置のL2IDを生成する(S801)。
次に、通信装置105~108は、ブロードキャスト通信用のL2IDを用いて車両グループの形成対象となる装置の探索を行う(S802)。
対象装置を発見した場合(S803のYes)に通信装置105~108は、自装置のL2IDを、ブロードキャスト通信用のL2IDを用いて対象装置に報知する(S804)。L2IDの報知に際し、通信装置105~108は、複数IDフォーマットも報知用の無線フレームに含めて対象装置と共有する。例えば通信装置105~108の一部が複数IDフォーマットを記憶していない場合であっても、共有により車両グループ内で複数ID通信が可能となる。
なお、対象装置が発見されない場合(S803のNo)は処理がS802へ戻り、通信装置105~108は対象装置の探索を継続する。
S804でのL2IDの報知後、通信装置105~108は、対象装置から送信されてくる対象装置のL2IDの受信を待機する(S805)。
対象装置のL2IDを受信した場合(S805のYes)に通信装置105~108は、受信した対象装置のL2IDを記憶部204に保存して(S806)L2ID管理部201で管理する。
図9は、通信装置105~108における同報メッセージの送信処理を示すフローチャートである。
複数の宛先に送信するべき情報を含んだ同報メッセージがメッセージ処理部203で生成されると、通信装置105~108は、送信方式選択処理を実行する(S807)。送信方式選択処理の詳細は後述するが、送信方式選択処理により、同報メッセージの送信方式として、グループキャスト通信方式と複数ID通信方式とのいずれかが選択される。
S807の送信方式選択処理の結果として複数ID通信方式が選択された場合(S808のYes)、通信装置105~108は、送信先装置とセキュリティ確立を行う(S810)。セキュリティの確立後、通信装置105~108は、送信先装置から接続受諾を受信(S811)し、その後に、複数IDフォーマットを用いて同報メッセージを送信する(S812)。
つまり、通信装置105~108は、メッセージの暗号化に必要なセキュリティ情報を、当該メッセージに含まれるL2IDが示す複数の宛先それぞれと共有し、複数IDフォーマットで送信するメッセージを当該セキュリティ情報によって暗号化する。
S807の送信方式選択処理の結果としてグループキャスト通信方式が選択された場合(S808のNo)、通信装置105~108は、同報メッセージをグループキャスト通信方式で送信する(S809)。
図10は、通信装置105~108における同報メッセージの受信処理を示すフローチャートである。
通信装置105~108は、同報メッセージの受信に際し、複数ID通信方式の通信を求める接続要求があるか確認する(S901)。
複数ID通信方式の接続要求がない場合には(S901のNo)、通信装置105~108は、グループキャスト通信方式による受信処理を実行する(S902)。一方、複数ID通信方式の接続要求がある場合には(S901のYes)、通信装置105~108は、送信元装置とセキュリティ確立を行う(S903)。
セキュリティの確立後、通信装置105~108は送信元装置へ接続受諾を送信し(S904)、その後、送信元装置から複数ID通信方式で同報メッセージ(メッセージペイロード)を受信する(S905)。
つまり、通信装置105~108は、メッセージの複合化に必要なセキュリティ情報を当該メッセージの送信元と共有し、複数IDフォーマットで受信した暗号化されたメッセージを当該セキュリティ情報によって復号化する。
以下、送信先選択処理について説明する。
通信装置105~108は送信方式選択部202で同報送信の送信方式を選択する。上述したように、送信方式の選択の基準としては、メッセージの秘匿性、メッセージの即時性および送信先の数などが用いられ得る。
図11は、メッセージの秘匿性を基準とした送信先選択処理を示すフローチャートである。
図11のフローチャートが示す送信先選択処理では、セキュリティ通信が必要な同報メッセージであるか否かが判定される(S1001)。
同報メッセージが、セキュリティ通信の不要な秘匿性の低い同報メッセージである場合(S1001のNo)は、グループキャスト通信方式により同報メッセージを送信すると判定される(S1002)。
同報メッセージが、セキュリティ通信の必要な秘匿性の高い同報メッセージである場合(S1001のYes)は、複数ID通信方式により同報メッセージを送信すると判定される(S1003)。
つまり、図11のフローチャートが示す送信先選択処理では、メッセージが秘匿性の必要なメッセージである場合に、送信の方式として複数IDフォーマットでの送信が選択される。そして、当該メッセージが即時性の不要なメッセージである場合に、送信の方式としてグループキャスト通信での送信が選択される。
秘匿性が判定の基準となることで、同報メッセージの秘匿性に適合した同報送信が可能となる。
図12は、メッセージの即時性を基準とした送信先選択処理を示すフローチャートである。
図12のフローチャートが示す送信先選択処理では、即時性が必要な同報メッセージであるか否かが判定される(S1101)。
同報メッセージが、即時性の不要な同報メッセージである場合(S1101のNo)は、グループキャスト通信方式により同報メッセージを送信すると判定される(S1102)。
同報メッセージが、即時性の必要な同報メッセージである場合(S1101のYes)は、複数ID通信方式により同報メッセージを送信すると判定される(S1103)。
つまり、図12のフローチャートが示す送信先選択処理では、メッセージが即時性の必要なメッセージである場合に、送信の方式として複数IDフォーマットでの送信が選択される。そして、当該メッセージが即時性の不要なメッセージである場合に、送信の方式としてグループキャスト通信での送信が選択される。
即時性が判定の基準となることで、同報メッセージの即時性に適合した同報送信が可能となる。
図13は、送信先の数を基準とした送信先選択処理を示すフローチャートである。
図13のフローチャートが示す送信先選択処理では、送信先の数が閾値未満であるか否かが判定される(S1201)。
送信先の数が閾値以上である場合(S1201のNo)は、グループキャスト通信方式により同報メッセージを送信すると判定される(S1202)。
送信先の数が閾値未満である場合(S1201のYes)は、複数ID通信方式により同報メッセージを送信すると判定される(S1203)。
つまり、図13のフローチャートが示す送信先選択処理では、メッセージの宛先の数が既定数未満である場合に、送信の方式として複数IDフォーマットでの送信が選択される。そして、当該メッセージの宛先の数が既定数を超える場合に、送信の方式としてグループキャスト通信での送信が選択される。
送信先の数が判定の基準となることで、送信先の数に適合した同報送信が可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)などとしての実施形態をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、Webアプリケーションなど)から構成されるシステムに適用されてもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用されてもよい。
また本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラム(コンピュータプログラム)を、ネットワークまたは記録媒体(記憶媒体)を介して、システムまたは装置に供給することによっても実現可能である。そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム(プログラムコード)自体が実施形態の機能を実現することになる。また、当該プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、実施形態の機能が実現されるだけでなく、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記した実施形態の機能が実現されてもよい。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されてもよい。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムが格納されることになる。
10…隊列走行通信システム、 101~104…車両、105~108…通信装置、
201…L2ID管理部、 202…送信方式選択部、 203…メッセージ処理部、
204…記憶部、 205…制御部、 206…カメラ部、 207…通信部、
208…映像分析部

Claims (17)

  1. 無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する確立手段と、
    複数の宛先のLayer-2 IDを含んだフォーマットで当該複数の宛先に、前記通信リンクを介してメッセージを送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する確立手段と、
    複数のLayer-2 IDを含んだフォーマットで送信され、当該複数のLayer-2 IDのいずれかが自装置を示しているメッセージを、前記通信リンクを介して受信する受信手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  3. 前記Layer-2 IDはSidelink通信で用いられるLayer-2 IDであることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記Sidelink通信は、3GPPにて策定されるSidelink通信(PC5)であり、
    前記Layer-2 IDは、前記3GPPにて策定されるSidelink通信における通信の宛先を示す識別子であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記フォーマットは、複数の宛先のLayer-2 IDを含んだことを示す情報を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記フォーマットは、前記複数の宛先のLayer-2 IDが含まれることおよび当該Layer-2 IDの個数を、宛先のLayer-2 IDのためにメッセージの先頭に設定されたバイト領域内で示し、当該バイト領域の後続に、前記複数の宛先のLayer-2 IDを拡張領域として含むことを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記フォーマットで送信するメッセージを暗号化する暗号化手段と、
    メッセージの暗号化に必要なセキュリティ情報を、当該メッセージに含まれるLayer-2 IDが示す前記複数の宛先それぞれと共有する共有手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記フォーマットで受信した暗号化されたメッセージを復号化する複合化手段と、
    メッセージの複合化に必要なセキュリティ情報を当該メッセージの送信元と共有する共有手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  9. 前記フォーマットを表したフォーマット情報を含んだメッセージをブロードキャスト通信で他装置に通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記送信手段は、前記フォーマットでの送信とグループキャスト通信での送信とから選択された方式で前記メッセージを送信する手段であり、
    前記送信手段による送信の方式を選択する選択手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  11. 前記選択手段は、前記メッセージが即時性の必要なメッセージである場合に、前記送信手段による送信の方式として前記フォーマットでの送信を選択し、当該メッセージが即時性の不要なメッセージである場合に、前記送信手段による送信の方式としてグループキャスト通信での送信を選択することを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記選択手段は、前記メッセージが秘匿性の必要なメッセージである場合に、前記送信手段による送信の方式として前記フォーマットでの送信を選択し、当該メッセージが即時性の不要なメッセージである場合に、前記送信手段による送信の方式としてグループキャスト通信での送信を選択することを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  13. 前記選択手段は、前記メッセージの宛先の数が既定数未満である場合に、前記送信手段による送信の方式として前記フォーマットでの送信を選択し、当該メッセージの宛先の数が既定数を超える場合に、前記送信手段による送信の方式としてグループキャスト通信での送信を選択することを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  14. 請求項1に記載の通信装置と請求項2に記載の通信装置とを備えることを特徴とする通信システム。
  15. 無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する確立ステップと、
    複数の宛先のLayer-2 IDを含んだフォーマットで当該複数の宛先に、前記通信リンクを介してメッセージを送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
  16. 無線通信においてLayer2で通信リンクを確立する確立ステップと、
    複数のLayer-2 IDを含んだフォーマットで送信され、当該複数のLayer2-IDのいずれかが自装置を示しているメッセージを、前記通信リンクを介して受信する受信ステップと、
    を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
  17. コンピュータを、請求項1から13のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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