JP2023148770A - データ生成システム、および監視訓練システム - Google Patents

データ生成システム、および監視訓練システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の運行監視訓練効果の高い訓練用データを容易に生成する。【解決手段】訓練用データ生成装置(14)は、指定された条件を満たす事態を抽出する事態抽出部(41)と、抽出された事態が発生した地点を含む地域であって、監視訓練の対象となる対象地域で提供される輸送サービスと同一または類似の輸送サービスが提供されている地域である候補地域のうち、対象地域と地図情報が類似する類似地域を特定する類似地域特定部(42)と、模擬情報生成部(43)とを備える。模擬情報生成部(43)は、対象地域において車両と同一または類似の輸送サービスに供される模擬車両が事態に遭遇するように模擬走行するための走行用情報を生成するとともに、対象地域における模擬走行時の動的情報を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動運転制御される車両の運行監視を訓練するためのシステムに関する。
日本国では、2025年度中を目標とした全国規模での自動運転レベル4の自動運転サービスの開始に向け、自動運転システムの技術開発および制度整備が進められている。例えば、特許文献1には、実際の自動運転車両の走行に対して遠隔指示を行う遠隔コマンダの訓練を行う車両遠隔指示訓練装置が開示されている。また、特許文献2には、自動運転を行う車両に搭載され、前記車両の走行を遠隔支援する走行支援装置と、該走行支援装置と通信を行う走行支援要求装置と、が開示されている。
特開2021-028687号公報 特開2021-163323号公報
自動運転レベル4では、自動運転車両だけでは運行判断できない事態に陥った際、自動運転車両の側からの通知を契機として運行監視者に運行判断が委ねられる。全国規模での自動運転レベル4の自動運転サービスを開始するためには、各地域を担当する運行監視者の各々に対し、的確性および迅速性などの観点で高度な運行判断能力が求められる。
そのため、運行監視訓練に際しては、通常、運行判断能力の高い熟練者から指導および評価を受けることが望ましいところ、人的コストおよび人的リソースなどの問題があり、十分には実施されていない。また、特許文献1および2に記載の装置は、自動運転車両の走行の遠隔指示に対して、訓練を行ったり、支援したりする装置であり、上記運行監視訓練には適合していない。
また、運行判断能力の高い熟練者から指導等を受け難い訓練環境においては、担当エリアで発生し得る妥当な事態を想定した訓練を実施して的確な運行判断を効果的に行うことは、訓練者にとって困難を伴う。
本発明の一態様は、自動運転車両の運行監視訓練効果の高い訓練用データを容易に生成することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデータ生成システムは、自動運転制御され輸送サービスに供される車両が走行する地域の各々について、地図情報と、交通情報を含む時間経過に伴い変動する動的情報と、を含む地域情報を記憶する地域情報記憶部と、前記車両の走行履歴に関する走行履歴情報を前記車両毎に記憶する走行履歴情報記憶部と、前記車両および当該車両の運行監視者による判断内容と対応付けられた事態を記憶する事態/判断記憶部と、前記事態/判断記憶部が記憶する前記事態のうち指定された条件を満たす前記事態を抽出する抽出部と、前記抽出された前記事態が発生した地点を含む地域であって、監視訓練の対象となる対象地域で提供される輸送サービスと同一または類似の輸送サービスが提供されている前記地域である候補地域のうち、前記対象地域と前記地図情報が類似する類似地域を特定する特定部と、生成部とを備え、前記生成部は、前記類似地域において前記抽出された前記事態と対応付けられた前記車両の前記走行履歴情報を用いて、前記対象地域において当該車両と同一または類似の輸送サービスに供される模擬車両が当該事態に遭遇するように模擬走行するための情報を生成するとともに、前記対象地域における前記模擬走行時の前記動的情報を、前記類似地域の前記地域情報および前記対象地域の地図情報から生成する。
前記構成によれば、対象地域において輸送サービスに供される模擬車両の運行監視訓練用データとして、事態/判断記憶部に記憶されている事態(実際に発生した実績のある事態)のうち指定された条件を満たす事態に遭遇するように模擬車両を模擬走行するための情報、および、対象地域の交通情報を含む動的情報を生成することができる。これにより以下の効果が奏される。
(1)事態の抽出条件を指定できるため、訓練者が所望する訓練内容を模擬実行可能な訓練用データを容易に生成できる。
(2)対象地域において模擬車両が遭遇する事態は、類似地域において実際に発生した事態に基づく事態であるから、発生し得る可能性が高く、これにより訓練効果を高めることができる。
(3)対象地域における動的情報は、類似地域における実際の動的情報から生成されるから、対象地域における事態発生前後の状況は現実に起こり得る可能性が高く、これにより訓練効果を高めることができる。
上記データ生成システムでは、前記条件は、前記地域よりも広い広域であり、前記抽出部は、指定された広域内を走行した前記車両が対応付けられた前記事態を抽出してもよい。また、前記条件は、前記輸送サービスの種別であり、前記抽出部は、指定された当該種別の輸送サービスに供される前記車両が対応付けられた前記事態を抽出してもよい。また、前記条件は、前記事態の種別であり、前記抽出部は、指定された当該種別の前記事態を抽出してもよい。また、前記条件は、前記判断内容であり、前記抽出部は、指定された前記判断内容が対応付けられた前記事態を抽出してもよい。
上記データ生成システムでは、前記事態/判断記憶部は、前記事態の発生日時を前記事態毎に記憶し、前記条件は、前記事態の発生期間であり、前記抽出部は、指定された前記発生期間に含まれる日時が対応付けられた前記事態を抽出してもよい。
上記データ生成システムでは、前記事態/判断記憶部は、さらに、前記車両の周辺状況との関連度を前記事態に対応付けて記憶し、前記条件は、前記関連度であり、前記抽出部は、指定された前記関連度が対応付けられた前記事態を抽出してもよい。
上記データ生成システムでは、前記指定された条件は、所定時間間隔内に発生した複数の前記事態であり、かつ、当該複数の前記事態のうち少なくとも1つは、他の運行監視者のアサインを示す前記判断内容が対応付けられており、前記抽出部は、当該複数の前記事態を抽出してもよい。
上記データ生成システムでは、前記指定された条件は、複数の前記判断内容が対応付けられた同一の前記事態であり、前記抽出部は、当該事態を抽出してもよい。また、上記データ生成システムでは、前記事態/判断記憶部は、前記事態に対応付けられた前記判断内容が他者への作業手配である場合、前記判断内容の付随情報として作業手配先を有し、前記指定された条件は、複数の前記作業手配先を付随情報として有する前記判断内容が対応付けられた同一の前記事態であり、前記抽出部は、当該事態を抽出してもよい。
上記データ生成システムでは、前記指定された条件は、異なる判断内容が対応付けられた、種別が同一または類似である、異なる複数の前記事態であり、前記抽出部は、当該複数の前記事態を抽出してもよい。
上記データ生成システムでは、前記地図情報は、前記地域内の道路に関する情報、前記地域内の交差点に関する情報、前記地域内の交通標識に関する情報、および前記地域内の施設に関する情報の少なくともいずれかを要素として含み、前記特定部は、前記対象地域の前記要素をパラメータとする所定演算により算出される評価値と、前記候補地域の前記要素をパラメータとする前記所定演算により算出される評価値との差に基づいて、前記候補地域の中から前記類似地域を特定してもよい。
前記構成によれば、前記対象地域と前記候補地域との類似度を前記評価値として定量化しているので、前記候補地域の中から前記類似地域を精度よく特定することができる。
上記データ生成システムでは、前記生成部は、前記類似地域において前記抽出された前記事態が発生した地点である実発生地点と類似する地点であって、前記対象地域において当該事態が発生する地点である模擬発生地点を、前記実発生地点を含む実エリアの前記地図情報および前記対象地域の前記地図情報に基づいて特定し、前記実発生地点にて発生した前記事態と対応付けられた前記車両の前記走行履歴情報を用いて、前記模擬車両が前記模擬発生地点にて当該事態に遭遇するように模擬走行するための情報を生成するとともに、前記実エリアの前記動的情報から、前記模擬発生地点を含む模擬エリアの前記動的情報を生成してもよい。
前記構成によれば、実発生地点と類似する模擬発生地点を特定し、特定した模擬発生地点に基づいて、前記模擬走行するための情報および前記模擬エリアの前記動的情報を生成するので、現実となり得る可能性が高いデータを生成することができる。
上記データ生成システムでは、前記事態の種別は、交通事故、車両故障、車両内乗客アクシデント、および、外部要因による車両進行不能、の少なくともいずれかを含んでもよい。
上記データ生成システムでは、前記判断内容は、1または判断順序を伴う複数のサブ判断内容から成り、前記サブ判断内容は、前記車両内の状況確認、前記車両外の状況確認、前記車両自体の状況確認、前記車両の走行制御、前記車両の経路変更、前記車両の運行復帰、他者への作業手配、他の運行監視者のアサイン、および前記車両内乗客の誘導、の少なくともいずれかを含んでもよい。
なお、前記地図情報は、前記地域内の道路に関する情報、前記地域内の交差点に関する情報、前記地域内の交通標識に関する情報、および前記地域内の施設に関する情報、の少なくともいずれかを含んでもよい。また、前記交通情報は、前記地域内の車両の交通流に関する情報、前記地域内の人流に関する情報、および前記地域内の交通規制に関する情報、の少なくともいずれかを含んでもよい。また、前記動的情報は、さらに、前記地域内の気象に関する情報を含んでもよい。一般に、交通事故等の事態は、大雨、大雪、台風等に起因して発生することが少なくない。従って、前記構成によれば、前記模擬走行時の前記動的情報に前記対象地域の気象に関する情報が含まれるので、より現実に即した訓練を行うことができ、その結果、訓練効果をさらに高めることができる。
本発明の他の態様に係る監視訓練システムは、上記構成のデータ生成システムが生成した情報を用いて前記対象地域における前記模擬車両による模擬走行を実行するシミュレーション実行部と、前記模擬車両において発生する事態に対する訓練者の判断内容の入力を受け付ける受付部とを備える。
前記構成によると、上述のデータ生成システムが生成した情報を用いて、前記対象地域における前記模擬車両による模擬走行が実行されるので、前記模擬車両において或る事態が発生し、当該事態に対する判断内容を訓練者から受け付けることができる。すなわち、前記対象地域において発生し得る可能性が高い事態に遭遇する前記模擬車両に対する監視訓練を、現実に起こり得る可能性が高い状況下で実行することができる。従って、自動運転車両の運行監視訓練の効果を向上させることができる。
本発明の各態様に係るデータ生成システムよび監視訓練システムは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記データ生成システムよび監視訓練システムが備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記データ生成システムよび監視訓練システムをコンピュータにて実現させるデータ生成システムよび監視訓練システムの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、自動運転車両の運行監視訓練効果の高い訓練用データを容易に生成することができる。
本発明の一実施形態に係る監視訓練システムの概要を示すブロック図である。 上記監視訓練システムにおける訓練用データ生成装置および監視訓練装置の概略構成を示すブロック図である。 上記構成の訓練用データ生成装置における訓練用データの生成処理の流れを示すフローチャートである。 上記訓練用データ生成装置における広域情報記憶部に記憶される広域情報の一例を示す模式図である。 上記訓練用データ生成装置における静的情報記憶部に記憶される静的情報の一例を示す模式図である。 上記訓練用データ生成装置における動的情報記憶部に記憶される動的情報の一例を示す模式図である。 上記訓練用データ生成装置における走行履歴情報記憶部に記憶される走行履歴情報の一例を示す模式図である。 上記訓練用データ生成装置における実績事態/判断記憶部に記憶される事態情報および判断情報の一例を示す模式図である。 上記事態情報の一例を表形式で示す図である。 上記事態抽出部によって抽出された判断情報の一例を表形式で示す図である。 上記実績事態/判断記憶部に記憶される判断情報の別の例を表形式示す図である。 上記実績事態/判断記憶部に記憶される事態情報および判断情報の他の例を表形式示す図である。 上記訓練用データ生成装置における類似地域特定部における処理の一例の流れを示すフローチャートである。 上段は、類似地域における地図を示しており、下段は、対象地域における地図を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(運行監視システム)
図1は、本実施形態に係る運行監視システム1の概要を示すブロック図である。運行監視システム1は、定時定路線バス等の各種輸送サービスに供される1または複数の自動運転制御される車両22の運行を監視するシステムである。さらに、本実施形態では、運行監視システム1は、運行監視者(以下「監視者」と略称する。)23となるために訓練する訓練者26が、当該訓練者26が担当する対象地域24を模擬的に走行する模擬車両25にて発生し得る、交通事故等の種々の模擬事態に対応する訓練を行うシステムである。
図1に示すように、運行監視システム1は、複数の地域にそれぞれ対応する複数の監視装置11と、交通情報サーバ12と、気象情報サーバ13と、訓練用データ生成装置14(データ生成システム)と、監視訓練装置15(監視訓練システム)と、を含む。各装置間は、インターネット等の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。また、地域は、市町村単位であってもよいし、都道府県単位であってもよいし、行政区画に依らずに区分けされたものであってもよい。
監視装置11は、対応する地域21を走行する複数の車両22であって、自動運転制御される車両22を監視するものである。具体的には、監視装置11は、対応する地域21を走行する複数の車両22と、インターネット等の通信ネットワークを介して通信可能に接続され、上記複数の車両22から種々の情報を取得する。なお、監視装置11は、対応する地域21に設けられていてもよいし、当該地域21とは別の地域21に設けられていてもよい。
自動運転レベル4では、交通事故などの、車両22だけでは運行判断できない事態に陥った際、車両22から監視装置11への通知を契機として運行監視者23(以下「監視者23」と略称する。)に運行判断が委ねられる。このとき、監視者23は、監視装置11を介して、上記事態に対応するための種々の判断を行う。
当該種々の判断の例としては、該当する車両22自体の状況、車両22の車内の状況、および車両22の車外の状況のそれぞれを確認すべきか否か、該当する車両22をこの後どのように運行すべきか、救急車、パトカー等の緊急車両を手配(要請)すべきか否か、整備、代車などを手配すべきか否か、上記事態への対応の一部を他の監視者23にアサイン(割当て)すべきか否か、これらの判断をどのような順序で行うべきか、などが挙げられる。
そして、監視装置11は、該当する車両22の走行履歴情報と、上記事態に関する情報(以下、「事態情報」と略称する。)、および、当該事態情報を対応付けられた、上記判断に関する情報(以下「判断情報」と略称する。)を含む実績データとを、訓練用データ生成装置14に送信する。なお、上記走行履歴情報は、上記事態の発生前後のみの情報であってもよいし、運行期間全ての情報であってもよい。また、監視装置11の各々は、走行履歴情報および実績データを訓練用データ生成装置14と異なるサーバに送信し、訓練用データ生成装置14は、当該サーバから走行履歴および実績データを取得してもよい。
交通情報サーバ12は、全国の交通情報を収集して蓄積するものである。交通情報は、車両22の交通流に関する情報(以下「交通流情報」と略称する。)、人流に関する情報(以下「人流情報」と略称する。)、交通規制に関する情報(以下「交通規制情報」と略称する。)、の少なくともいずれかを含む。交通情報サーバ12は、上記全国の交通情報を訓練用データ生成装置14に送信する。なお、交通情報サーバ12は、訓練用データ生成装置14から要求された地域21の交通情報を訓練用データ生成装置14に送信してもよい。
気象情報サーバ13は、全国の気象情報を気象衛星等から収集して蓄積するものである。気象情報サーバ13は、上記全国の気象情報を訓練用データ生成装置14に送信する。なお、気象情報サーバ13は、訓練用データ生成装置14から要求された地域21の気象情報を訓練用データ生成装置14に送信してもよい。
訓練用データ生成装置14は、複数の監視装置11からそれぞれ取得した複数の地域21における走行履歴情報および実績データを利用して、監視訓練の対象となる対象地域24内を運行する模擬車両25にて発生し得る種々の模擬事態を示す模擬情報を訓練用データとして生成するものである。訓練用データ生成装置14は、生成した訓練用データを監視訓練装置15に送信する。
監視訓練装置15は、訓練用データ生成装置14から取得した訓練用データを用いて、対象地域24内を運行する模擬車両25にて発生し得る種々の模擬事態に対し、訓練者26が対応する模擬訓練を行うものである。
(訓練用データ生成装置)
図2は、訓練用データ生成装置14および監視訓練装置15の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、訓練用データ生成装置14は、制御部31と、通信部32と、広域情報記憶部33、実績地域情報記憶部34(地域情報記憶部)、走行履歴情報記憶部35、実績事態/判断記憶部36、および対象地域情報記憶部37(地域情報記憶部)と、を含む。
制御部31は、訓練用データ生成装置14の各種構成の動作を統括的に制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリを含むコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。なお、制御部31の詳細は後述する。
通信部32は、インターネット等の通信ネットワークを介して情報の送受信を行うものである。通信部32は、送受信回路等の通信デバイスを備えている。
記憶部33~37は、情報を記録するものであり、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶デバイスによって構成される。
広域情報記憶部33は、複数の地域21を含む地域である広域に関する情報(広域情報)を記憶する。広域の例としては、関東地方、近畿地方等の、複数の都道府県を含む地方、および、豪雪地帯、亜熱帯等の、気候によって特徴づけられる地帯、などが挙げられる。また、地域21が市町村である場合、広域は都道府県であってもよい。
実績地域情報記憶部34は、監視装置11にて監視した実績のある地域21(以下、「実績地域21」と称する。)に関する情報(地域情報)を記憶する。実績地域情報記憶部34は、静的情報記憶部34aと動的情報記憶部34bとを含む。
静的情報記憶部34aは、時間が経過しても変動しない、或いは所定期間(例えば1日)以上変動しない静的情報を記憶する。上記静的情報は、サービス形態情報および地図情報を含む。
上記サービス形態情報は、実績地域21で提供される車両22の輸送のサービス形態を示すものであり、例えば、定時定路線バス、オンデマンドバス、貸切バス、タクシー、配達車両などが挙げられる。上記サービス形態情報は、該当する実績地域21の監視装置11から取得可能である。上記サービス形態情報は、さらに、サービスが提供される道路(高速道路限定、交通流の少ない一般道、交通流の多い一般道など)が付加されてもよい。
上記地図情報は、実績地域21内に設けられた道路、交差点、交通標識、施設(官公庁、燃料ステーション、ショッピングモール等)などに関する情報である。実績地域21の地図情報は、例えば、全国の地図情報を提供する地図サーバから取得可能である。
動的情報記憶部34bは、時間経過に伴い変動する動的情報を記憶する。上記動的情報は、交通流情報、人流情報、交通規制情報、および気象情報を含む。
上記交通流情報は、実績地域21における車両(車両22および車両22以外の車両)の流れを地点毎かつ時間帯毎に示すものである。上記人流情報は、実績地域21における人の流れを地点毎かつ時間帯毎に示すものである。上記交通規制情報は、実績地域21において実施される交通規制(車線規制、通行止めなど)を地点毎かつ時間帯毎に示すものである。上記交通流情報、上記人流情報、および上記交通規制情報は、交通情報サーバ12から取得可能である。
上記気象情報は、実績地域21における気象状況(晴、曇、雨、雪など)を地点毎かつ時間帯毎に示すものである。上記気象情報は、気象情報サーバ13から取得可能である。
走行履歴情報記憶部35は、実績地域21における車両22の走行履歴を示す走行履歴情報を記憶する。上記走行履歴情報は、車両22自体に関する情報である車両情報と、車両22に設けられたセンサ(車両センサ)に関する情報である車両センサ情報とを含む。上記車両センサの例としては、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して自車の現在地を検出する測位センサ、自車の内部および外部を撮影するドライブレコーダ等のカメラ、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)、衝突センサ、車速センサ、加速度センサ、アクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサ、勾配センサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、などが挙げられる。
実績事態/判断記憶部36は、各実績地域21における実績データに含まれる事態情報および判断情報を記憶する。
対象地域情報記憶部37は、対象地域24に関する情報を記憶する。対象地域情報記憶部37は、対象地域24の静的情報を記憶する静的情報記憶部37aと、対象地域24の動的情報を記憶する動的情報記憶部37bと、を含む。なお、静的情報記憶部37aの静的情報は、静的情報記憶部34aの静的情報と同様であり、動的情報記憶部37bの動的情報は、動的情報記憶部34bの動的情報と同様であるので、それらの説明を省略する。
(制御部の詳細)
次に、制御部31の詳細について説明する。図2に示すように、制御部31は、事態抽出部41(抽出部)、類似地域特定部42(特定部)、および模擬情報生成部43(生成部)を含む。
事態抽出部41は、訓練者26が訓練するための条件として指定された条件を取得し、取得した条件を満たす事態を示す事態情報を抽出する。上記条件は、訓練者26から監視訓練装置15および通信部32を介して指定されてもよいし、訓練者26の熟練度に基づいて自動的に指定されてもよい。
類似地域特定部42は、まず、事態抽出部41にて抽出された事態情報が示す事態が発生した地点を含む実績地域21であって、対象地域24で提供される上記サービス形態と同一または類似のサービス形態が提供されている実績地域21である候補地域を、実績地域情報記憶部34および対象地域情報記憶部37に記憶されたサービス形態情報とを用いて特定する。
なお、サービス形態の類否判断は、一例として、比較対象となるサービス形態の特徴をそれぞれ定量化し、該定量化によって得られた値に基づいて判断すればよい。定量化の典型例は、「走行経路の柔軟度」および「輸送密度」である。「走行経路の柔軟度」とは、走行経路を規定経路から変更できる割合を示す。「輸送密度」とは、1日1キロメートルあたりの平均輸送人数を示す。例えば、乗合タクシーとコミュニティバスとを比較すると、「走行経路の柔軟度」は同程度であり、「輸送密度」はコミュニティバスの方が高い。また、路線バスとスクールバスとを比較すると、「走行経路の柔軟度」および「輸送密度」の両方とも同程度である。
そして、「走行経路の柔軟度」および「輸送密度」の少なくとも一方が同程度であるサービス形態どうしは類似すると判断すればよい。上記の例であれば、乗合タクシーとコミュニティバスとはサービス形態が類似すると判断する。同様に、路線バスとスクールバスとはサービス形態が類似すると判断する。
なお、サービス形態の種別が限られている場合、訓練用データ生成装置14は、上記判断結果を他の装置または人から取得し、類似すると判断されたサービス形態どうしを対応付けて予め記憶しておくことが望ましい。この場合、類似地域特定部42は、上記判断処理を省略できるので、動作を迅速化できる。
次に、類似地域特定部42は、特定した候補地域のうち、対象地域24と地図情報が類似する類似地域を、実績地域情報記憶部34および対象地域情報記憶部37に記憶された地図情報を用いて特定する。なお、地図情報の類否判断は、一例として、比較対象となる地図情報の要素(道路、交差点、交通標識、施設)に基づき評価値をそれぞれ算出し、算出した評価値どうしの差に基づいて判断すればよい。上記評価値は、所定の特徴を有する道路(例えば、道幅10m以上の道路)の数や割合、所定の特徴を有する交差点(例えば、大通りと狭路とを接続する三叉路の数)の数や割合、交通流・人流に影響を及ぼし得る交通標識(例えば、一方通行)の数や割合、交通流・人流に影響を及ぼし得る施設(例えば、大型ショッピングモール、トラックが出入りする工場など)の数や割合などをパラメータとして所定演算により算出される。
模擬情報生成部43は、まず、事態抽出部41にて抽出された事態情報のうち、類似地域特定部42にて抽出された類似地域における事態情報を抽出し、抽出した事態情報に対応付けられた車両22の走行履歴情報を、走行履歴情報記憶部35から取得する。次に、模擬情報生成部43は、取得した走行履歴情報を用いて、対象地域24において当該車両22と同一または類似の輸送サービスに供される模擬車両25が当該事態に遭遇するように模擬走行するための走行用情報を生成する。
また、模擬情報生成部43は、対象地域24における上記模擬走行時の上記動的情報を、実績地域情報記憶部34の動的情報記憶部34bにおける上記類似地域の動的情報と、対象地域情報記憶部37の静的情報記憶部37aにおける対象地域24の地図情報とから生成する。そして、模擬情報生成部43は、生成した走行用情報と、生成した動的情報とを、訓練用データとして、通信部32を介して監視訓練装置15に送信する。
上記構成によれば、対象地域24において輸送サービスに供される模擬車両25の運行監視訓練用データとして、実績事態/判断記憶部36に記憶されている事態のうち指定された条件を満たす事態に遭遇するように模擬車両25を模擬走行するための走行用情報、および、対象地域24の交通情報を含む動的情報を生成することができる。これにより以下の効果が奏される。
(1)事態の抽出条件を指定できるため、訓練者26が所望する訓練内容を模擬実行可能な訓練用データを容易に生成できる。
(2)対象地域24において模擬車両25が遭遇する事態は、類似地域において実際に発生した事態に基づく事態であるから、発生し得る可能性が高く、これにより訓練効果を高めることができる。
(3)対象地域24における動的情報は、類似地域における実際の動的情報から生成されるから、対象地域における事態発生前後の状況は現実に起こり得る可能性が高く、これにより訓練効果を高めることができる。
また、全国規模での自動運転レベル4の自動運転サービスを迅速に開始することができるので、住みやすい町づくりに貢献できる。これにより、持続可能な開発目標(SDGs)の目標11の達成に貢献できる。
(訓練用データの生成処理)
図3は、上記構成の訓練用データ生成装置14における訓練用データの生成処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、まず、事態抽出部41は、訓練者26が訓練するための条件として指定された条件を取得し、取得した条件を満たす事態を示す事態情報を抽出する(S11)。
次に、類似地域特定部42は、抽出された事態情報が示す事態が発生した地点を含む実績地域21であって、対象地域24で提供される上記サービス形態と同一または類似のサービス形態が提供されている実績地域21である候補地域を、実績地域情報記憶部34および対象地域情報記憶部37に記憶されたサービス形態情報とを用いて特定する(S12)。次に、類似地域特定部42は、特定した候補地域のうち、対象地域24と地図情報が類似する類似地域を、実績地域情報記憶部34および対象地域情報記憶部37に記憶された地図情報を用いて特定する(S13)。
次に、模擬情報生成部43は、抽出された事態情報のうち、類似地域特定部42にて抽出された類似地域における事態情報を抽出し、抽出した事態情報に対応付けられた車両22の走行履歴情報を、走行履歴情報記憶部35から取得する(S14)。次に、模擬情報生成部43は、取得した走行履歴情報を用いて、対象地域24において当該車両22と同一または類似の輸送サービスに供される模擬車両25が当該事態に遭遇するように模擬走行するための走行用情報を生成する(S15)。
次に、模擬情報生成部43は、対象地域24における上記模擬走行時の上記動的情報を、実績地域情報記憶部34の動的情報記憶部34bにおける上記類似地域の動的情報と、対象地域情報記憶部37の静的情報記憶部37aにおける対象地域24の地図情報とから生成する(S16)。なお、ステップS14およびS15とステップS16との順番を入れ替えてもよい。そして、模擬情報生成部43は、生成した走行用情報と、生成した動的情報とを、訓練用データとして、通信部32を介して監視訓練装置15に送信する(S17)。その後、上記処理を終了する。
(監視訓練装置)
図2に示すように、監視訓練装置15は、シミュレーション実行部51、受付部52、および訓練用データ記憶部53を含む。訓練用データ記憶部53は、訓練用データ生成装置14から取得した訓練用データを記憶する。
シミュレーション実行部51は、訓練用データ記憶部53に記憶された訓練用データを用いて、対象地域24における模擬車両25による模擬走行を実行する。シミュレーション実行部51は、例えば、模擬車両25を模擬走行させる車両シミュレータ、および、模擬車両25が模擬走行する際の交通環境を生成する交通環境シミュレータを含む。車両シミュレータおよび交通環境シミュレータは、既存技術により実現すればよい。受付部52は、模擬車両25において発生する事態に対する訓練者26の判断内容の入力を受け付ける。
上記構成によると、上述の訓練用データ生成装置14が生成した訓練用データを用いて、対象地域24における模擬車両25による模擬走行が実行されるので、模擬車両25において或る事態が発生し、当該事態に対する判断内容を訓練者26から受け付けることができる。すなわち、対象地域24において発生し得る可能性が高い事態に遭遇する模擬車両25に対する監視訓練を、現実に起こり得る可能性が高い状況下で実行することができる。従って、車両22の運行監視訓練の効果を向上させることができる。
〔実施例〕
次に、上記実施形態の訓練用データ生成装置14が管理する各種情報の一例を、図4~図8を参照して説明する。
(記憶部の具体例)
図4は、広域情報記憶部33に記憶される広域情報の一例を示す模式図である。図4の例では、広域情報は、広域を識別する広域IDと、地域21を識別する1または複数の地域IDとを広域ごとに含む。広域情報は事態抽出部41にて利用される。
図5は、静的情報記憶部34a・37aに記憶される静的情報の一例を示す模式図である。上記動的情報は類似地域特定部42にて利用される。上述のように、静的情報は、サービス形態情報および地図情報を含み、上記地図情報は、道路情報、交差点情報、交通標識情報、および施設情報を含む。
図5の例では、サービス形態情報は、地域を識別する地域IDと地域で提供されるサービス形態の種別(以下「サービス形態種別」と略称する。)とを地域ごとに含む。道路情報は、地域IDと、道路を識別する道路IDと、道路の地点を示す地点情報(例えば緯度経度)と、道路の属性を示す属性情報とを道路ごとに含む。当該属性情報は、道路の種別(一般道、高速道など)、道幅、車線数、踏切などを含む。
交差点情報は、地域IDと、交差点を識別する交差点IDと、交差点の地点情報(例えば緯度経度)と、交差点の属性を示す属性情報とを交差点ごとに含む。当該属性情報は、交差点の種別(三叉路、十字路など)、交差点に接続する道路の幅、信号機の有無などを含む。交通標識情報は、地域IDと、交通標識を識別する標識IDと、交通標識の地点情報(例えば緯度経度)と、交通標識の属性を示す属性情報とを交通標識ごとに含む。当該属性情報は、交通標識の種別(一方通行など)などを含む。施設情報は、地域IDと、施設を識別する施設IDと、施設の地点情報(例えば緯度経度)と、施設の属性を示す属性情報とを施設ごとに含む。当該属性情報は、施設の種別(官公庁、燃料ステーション、ショッピングモールなど)などを含む。
図6は、動的情報記憶部34b・37bに記憶される動的情報の一例を示す模式図である。上記動的情報は模擬情報生成部43にて利用される。上述のように、動的情報は、交通流情報、気象情報、人流情報、および交通規制情報を含む。
図6の例では、交通流情報は、地域IDと、地点情報(例えば緯度経度)と、時間帯と、上記地点を単位時間あたりに通過する車両の数を示す交通量とを、地点ごとおよび時間帯ごとに含む。また、当該交通量は、車両のタイプ(大型車、小型車など)ごとに分けられてもよい。気象情報は、地域IDと、地点情報(例えば緯度経度)と、時間帯と、気象種別(晴、曇、雨、雪など)とを、地点ごとおよび時間帯ごとに含む。なお、気象情報は省略可能である。この場合、訓練用データ生成装置14は、気象情報サーバ13からの気象情報の取得を省略できる。
人流情報は、地域IDと、地点情報(例えば緯度経度)と、時間帯と、上記地点を単位時間あたりに通過する人の数を示す交通量とを、地点ごとおよび時間帯ごとに含む。交通規制情報は、地域IDと、地点情報(例えば緯度経度)と、時間帯と、規制種別(車線規制、通行止めなど)とを、地点ごとおよび時間帯ごとに含む。
図7は、走行履歴情報記憶部35に記憶される走行履歴情報の一例を示す模式図である。上記走行履歴情報は模擬情報生成部43にて利用される。上述のように、走行履歴情報は、車両情報および車両センサ情報を含む。
図7の例では、車両情報は、車両を識別する車両IDと、サービス形態種別と、属性情報と、運行ルートを示す運行ルート情報とを、車両22ごとに含む。上記属性情報は、車両タイプ(小型車、大型車など)、乗車定員数などを含む。
車両センサ情報は、車両IDと、車両センサを識別するセンサIDと、検出日時と、検出データとを、車両センサごとおよび検出日時ごとに含む。なお、車両センサがカメラである場合、上記検出データは撮影データである。また、車両センサが測位センサである場合、上記検出データは、緯度経度情報である。この場合、測位センサの車両センサ情報と、静的情報記憶部34aの地図情報とを利用することにより、車両22が何れの実績地域21を走行しているかを特定することができる。
図8は、実績事態/判断記憶部36に記憶される事態情報および判断情報の一例を示す模式図である。上記事態情報は、事態抽出部41および模擬情報生成部43にて利用される。上記判断情報は、事態抽出部41にて利用される。
図8の例では、事態情報は、事態を識別する事態IDと、地域IDと、車両IDと、事態種別と、事態日時と、属性情報とを、事態ごとに含む。事態種別の典型例は、交通事故、車両故障、車両内乗客アクシデント、外部要因による車両進行不能、その他の事情、である。上記車両内乗客アクシデントは、車内の乗員および/または乗客における人身事故、急病、容体悪化などである。また、上記外部要因の典型例は、進路上の障害物(工事、消防、救急等の現場または停止車両)の存在などである。
また、上記その他の事情の典型例は、警察官による誘導などである。事態日時は、上記事態の発生日時でもよいし、上記事態情報の生成日時でもよい。上記属性情報は、車両の周辺状況との関連度を含む。例えば、交通事故の場合、自車および相手の車両に車両故障が発生することが多い。このため、事態種別が「交通事故」である1行目の事態情報における上記関連度は「大」となっている。
図8の例では、判断情報は、事態IDと、地域IDと、監視者を識別する監視者IDと、監視者23による判断内容と、を含む。当該判断内容は、1または判断順序を伴う複数のサブ判断内容から成る。サブ判断内容は、車両内の状況確認、車両外の状況確認、車両自体の状況確認、車両の走行制御、車両の経路変更、車両の運行復帰、他者への作業手配、他の監視者のアサイン、および車両内乗客の誘導、の少なくともいずれかを含む。また、判断内容は、サブ判断内容ごとに、判断日時と、サブ判断内容の詳細情報と、判断に要した時間と、を含んでもよい。
車両内の状況確認、車両外の状況確認、および車両自体の状況確認のそれぞれは、確認内容を上記詳細情報に含んでもよい。当該確認内容の例は、監視者23による画面操作履歴(画面遷移、画面に表示させているデータ)、監視者23の音声データなどが挙げられる。車両の経路変更は、停止位置を変更する、別経路に変更する、出発地に戻る、営業所に戻るなどを含む。
他者への作業手配とは、救急の手配、整備の手配、代車の手配などである。他者への作業手配は、連携先を上記詳細情報に含んでもよい。連携先は、手配先の名称(消防署名、警察署名、救急病院名、整備工場名、社内部署名など)、手配先の電話番号などである。
他の監視者のアサインは、本事態に対応するために監視者23が本人以外の新たな監視者のアサインである。
(事態抽出部における抽出処理の具体例1)
次に、事態抽出部41における抽出処理の一具体例について、図9および図10を参照して説明する。訓練者26は、抽出条件を複数回に分けて指定することができる。ここでは、4回に分けて条件を指定する例について説明する。
図9は、実績事態/判断記憶部36に記憶される事態情報の一例を表形式で示す図である。まず、最初の条件として、訓練者26は、或る「広域」を指定したとする。この場合、事態抽出部41は、図4に示す広域情報を参照して、指定された広域の広域IDに対応づけられた複数の地域ID(例えば、B0001~B0004)を取得し、図9に示す5つの事態情報のうち、上記取得した複数の地域IDのそれぞれを含む4つの事態情報(A0001~A0004)を抽出する。
2番目の条件として、訓練者26は、「事態の発生期間」として日中(例えば、6時~18時)を指定したとする。この場合、事態抽出部41は、上記抽出された4つの事態情報(A0001~A0004)のうち、事態日時が2番目の条件に合致する、3つの事態情報(A0001~A0003)を抽出する。
3番目の条件として、訓練者26は、「車両の周辺状況との関連度が大きい」ことを指定したとする。この場合、事態抽出部41は、上記抽出された事態情報(A0001~A0003)のうち、属性情報が3番目の条件に合致する事態情報(A0001およびA0002)を抽出する。
4番目の条件として、訓練者26は、判断内容として「救急手配」を指定したとする。この場合、事態抽出部41は、まず、実績事態/判断記憶部36の判断情報を参照し、抽出した事態情報の事態ID(A0001およびA0002)に対応する判断情報を抽出する。
図10は、抽出された判断情報の一例を表形式で示す図である。なお、図10の例では、図8の判断情報に含まれる地域IDを省略している。次に、事態抽出部41は、最終的に、4番目の条件に合致する、図10の1行目の判断情報を抽出し、抽出した判断情報に含まれる事態ID(A0001)を含む事態情報を取得する。
(事態抽出部における抽出処理の具体例2)
次に、事態抽出部41における抽出処理の別の具体例について説明する。
訓練者26は、或る「サービス形態種別」(例えば、路線バス)を指定したとする。この場合、事態抽出部41は、図7に示す車両情報を参照して、指定された種別の輸送サービスに供される車両22の車両IDを取得し、図8に示す実績事態/判断記憶部36の事態情報を参照して、上記車両IDを含む事態情報を抽出する。
訓練者26は、或る「事態の種別」(例えば、交通事故)を指定したとする。この場合、事態抽出部41は、図8に示す実績事態/判断記憶部36の事態情報を参照して、指定された事態の種別を含む事態情報(図9の例では、A0001)を抽出する。
訓練者26は、或る「判断内容」(例えば、救急手配)を指定したとする。この場合、事態抽出部41は、図8に示す実績事態/判断記憶部36の判断情報を参照して、指定された判断内容に対応する事態ID(図10の例では、A0001)を特定し、図8に示す実績事態/判断記憶部36の事態情報を参照して、上記事態IDを含む事態情報を抽出する。
このように、事態抽出部41は、訓練者26が指定した内容に基づき、各種記憶部33~36に記憶された各種情報を参照して、事態情報を抽出する。
(事態抽出部における抽出処理の具体例3)
次に、事態抽出部41における抽出処理の別の具体例について、図11を参照して説明する。図11は、判断情報の別の例を表形式で示す図である。図11の例では、判断情報として、事態IDおよび判断内容が含まれ、該判断内容として、サブ判断内容、判断日時、および詳細情報(連携先)が含まれている。なお、図11の例では、地域IDおよび監視者IDを省略している。
訓練者26は、条件として、「複雑性を有する」ことを指定したとする。ここで、複雑性とは、同時に複数の事象が発生し複数人の解決が必要な事象、又は、単一の事象に対して複数の判断が必要な事象をいう。
上記複雑性を有する一条件は、略同時に発生した複数の事象であって、少なくとも1つの事象に対応する判断内容が「他の監視者のアサイン」である。この場合、事態抽出部41は、判断内容の判断日時の間隔が所定時間(例えば5分間)である複数の判断情報であって、少なくとも1つの判断情報の判断内容が「他の監視者のアサイン」であるような、複数の判断情報を特定する。図11の例では、判断内容が「他の監視者のアサイン」である3行目、および、その1分後に判断された4行目の判断情報が特定されることになる。そして、事態抽出部41は、特定した複数の判断情報にそれぞれ含まれる複数の事態ID(A0012およびA0014)を含む複数の事態情報を抽出する。
上記複雑性を有する別の条件は、1つの事象で複数の判断が行われているものである。この場合、事態抽出部41は、1つの事態IDを複数の判断情報の判断内容を含むような事態IDを特定する。図11の例では、1行目および2行目の判断情報が特定されることになる。そして、事態抽出部41は、特定した事態ID(A0011)を含む事態情報を抽出する。
(事態抽出部における抽出処理の具体例4)
次に、事態抽出部41における抽出処理の他の具体例について、図12を参照して説明する。図12は、事態情報および判断情報の他の例を表形式で示す図である。図12の例では、上段の事態情報には、事態ID、車両ID、事態種別、および事態日時が含まれている。また、下段の判断情報には、事態ID、監視者ID、および判断内容が含まれている。なお、図12の上段に示す事態情報では、地域IDおよび属性情報を省略している。また、図12の下段に示す判断情報の例では、地域IDを省略している。
訓練者26は、条件として、「多様性を有する」ことを指定したとする。ここで、多様性とは、事態種別が同じでありながら、異なる監視者23が異なる判断を行った事象をいう。この場合、事態抽出部41は、まず、事態種別が同じである事態情報を特定する。図12の例では、上段の表のうち事態種別が「車両内乗客アクシデント(容体悪化)」である1行目および2行目の事態情報(A0021およびA0022)が特定されることになる。
次に、事態抽出部41は、特定された事態情報の事態IDを含む判断情報を抽出し、抽出した判断情報のうち、監視者IDが異なり、かつ、判断内容が異なる判断情報を抽出する。図12の例では、下段の表の1行目および2行目の判断情報の監視者IDは異なっている。さらに、下段の表の1行目の判断内容は、経路変更を行ってから救急手配を行う順序であるのに対し、下段の表の2行目の判断内容は、救急手配を行ってから経路変更を行う順序であり、両者の判断内容は異なっている。従って、下段の表の1行目および2行目の判断情報が抽出されることになる。
そして、事態抽出部41は、抽出した複数の判断情報にそれぞれ含まれる複数の事態ID(A0021およびA0022)を含む複数の事態情報を抽出する。
なお、事態種別としては、種々のものが考えられる。このため、事態種別が同じである事態情報が存在しない場合が考えられる。そこで、事態抽出部41は、事態種別が同じまたは類似である事態情報を特定してもよい。事態種別の類否判断は、一例として、比較対象となる事態種別の特徴をそれぞれ定量化し、該定量化によって得られた値に基づいて判断すればよい。なお、事態種別が限られている場合、訓練用データ生成装置14は、上記判断結果を他の装置または人から取得し、類似すると判断された事態種別どうしを対応付けて予め記憶してもよい。
(類似地域特定部における処理の具体例)
次に、類似地域特定部42における処理の具体例について、図13を参照して説明する。
図13は、類似地域特定部42における処理の一例の流れを示すフローチャートである。まず、類似地域特定部42は、事態抽出部41が抽出した事態情報に含まれる車両IDを取得し(S21)、取得した車両IDに対応するサービス形態を、走行履歴情報記憶部35の車両情報を参照して取得する(S22)。
次に、類似地域特定部42は、取得したサービス形態と同一または類似のサービス形態が、対象地域24にて実施されているかを、対象地域情報記憶部37におけるサービス形態情報を参照して判断する(S23)。実施されていない場合(S23にてNO)、上記処理を終了する。この場合、事態抽出部41にて上記条件を変更してやり直してもよい。
ステップS23にて同一または類似のサービス形態が実施されていると判断した場合(S23にてYES)、類似地域特定部42は、上記事態情報であって、該当するサービス形態に対応する車両IDを含む事態情報に含まれる地域IDを特定し、特定した地域IDに対応する実績地域21の静的情報を、候補地域の静的情報として実績地域情報記憶部34から取得する(S24)。次に、類似地域特定部42は、取得した候補地域の静的情報と、対象地域情報記憶部37に記憶された対象地域24の静的情報とを比較し、類似度を算出する(S25)。
上記類似度は、例えば以下のように算出される。すなわち、候補地域の地図情報の要素(道路、交差点、交通標識、施設)に基づき上述の評価値を算出する。同様に、対象地域24の静的情報に基づく評価値を算出する。実績地域21の評価値と対象地域24の評価値との差に基づいて類似度が求められる。
次に、算出した類似度が所定値よりも低い場合(S26にてNO)、類似地域特定部42は、上記候補地域を除外し、他の候補地域が存在するか否かを判断する(S27)。他の候補地域が存在する場合、ステップS25に戻る。一方、他の候補地域が存在しない場合、上記処理を終了する。この場合、事態抽出部41にて上記条件を変更してやり直してもよい。
算出した類似度が所定値以上である場合(S26にてYES)、類似地域特定部42は、候補地域を類似地域とする(S28)。その後、上記処理を終了する。
上記構成によれば、対象地域24と候補地域との類似度を評価値として定量化しているので、上記候補地域の中から類似地域を精度よく特定することができる。
(模擬情報生成部における処理の具体例)
次に、模擬情報生成部43における処理の具体例について、図14を参照して説明する。
図14の上段は、類似地域特定部42にて特定された類似地域(A市)における地図を示しており、図14の下段は、対象地域24(B市)における地図を示す図である。
模擬情報生成部43は、類似地域の動的情報を実績地域情報記憶部34から取得し、取得した動的情報を、対象地域24に適合するように変更することにより、模擬情報の動的情報を生成する。
例えば、図14に示す類似地域において事態の実発生地点APを、事態情報および走行履歴情報を用いて特定する。次に、実発生地点APに類似する対象地域24の地点を特定し、模擬発生地点VPとする。例えば、実発生地点APを示すA市の静的情報と類似度が最も高いB市の静的情報で示される地点を模擬発生地点VPとすればよい。この特定は、既存技術によって実行される。
次に、実発生地点AP付近の実エリアP1の交通情報を、模擬発生地点VP付近の模擬エリアV1の交通情報とする。例えば、事態の発生日時における実エリアP1の交通流の量が「レベル8」で示される場合、模擬エリアV1の交通流の量を「レベル8」に近い値となるようにする。この処理も、既存技術によって実行される。また、事態の発生日時における実発生地点AP付近の実エリアP1での気象情報および交通規制情報PT1は、そのまま、模擬発生地点VP付近の模擬エリアV1での模擬気象情報および模擬交通規制情報VT1とすればよい。
上記構成によれば、実発生地点APと類似する模擬発生地点VPを特定し、特定した模擬発生地点VPに基づいて、模擬走行するための情報および模擬エリアV1の動的情報を生成するので、現実となり得る可能性が高いデータを生成することができる。
なお、模擬情報生成部43は、変更された動的情報が対象地域24では起こり得るか否かを判断してもよい。起こり得ない場合、事態抽出部41にて上記条件を変更してやり直してもよい。或いは、類似地域特定部42にて図13に示すステップS26の所定値を減少させてやり直してもよい。
なお、訓練用データ生成装置14の模擬情報生成部43は、事態の発生日時における実発生地点AP付近の実エリアP1での気象情報および交通規制情報よりも厳しい気象情報および交通規制情報を、模擬発生地点VP付近の模擬エリアV1での模擬気象情報および模擬交通規制情報として生成してもよい。これにより、例えば、大雨による視界不良下の運行指示判断や、車両進入規制による難易度の高い経路変更指示など、より高度な訓練を行うことができる。
また、監視訓練装置15のシミュレーション実行部51は、模擬車両25の模擬車内映像および模擬車外映像を生成することが好ましい。この場合、例えば、B市での上記模擬走行における車内映像は、A市での実際の車内映像を流用してもよいし、B市にすでに存在する映像を利用して、人などのオブジェクトを抽出し、3Dモデリングしたものを生成し、呼びかけに応じた乗客映像を生成してもよい。また、例えば、B市での上記模擬走行における車外映像は、既存技術を用いて、B市の高品位の地図情報から生成してもよい。
(変形例)
上記実施形態では、事態抽出部41、類似地域特定部42、および模擬情報生成部43は、訓練用データ生成装置14に一体として構成したが、それぞれ別体の装置に分散配置されてもよい。この場合、装置間で通信可能に接続されていればよい。また、訓練用データ生成装置14の記憶部33~37は、訓練用データ生成装置14と異なる装置に設けられていてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
訓練用データ生成装置14(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部31に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 運行監視システム
11 監視装置
12 交通情報サーバ
13 気象情報サーバ
14 訓練用データ生成装置(データ生成システム)
15 監視訓練装置(監視訓練システム)
21 実績地域(地域)
22 車両
23 運行監視者
23 監視者
24 対象地域
25 模擬車両
26 訓練者
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
33 広域情報記憶部
34 実績地域情報記憶部(地域情報記憶部)
34a、37a 静的情報記憶部
34b、37b 動的情報記憶部
35 走行履歴情報記憶部
36 実績事態/判断記憶部
37 対象地域情報記憶部
41 事態抽出部(抽出部)
42 類似地域特定部(特定部)
43 模擬情報生成部(生成部)
51 シミュレーション実行部
52 受付部

Claims (15)

  1. 自動運転制御され輸送サービスに供される車両が走行する地域の各々について、地図情報と、交通情報を含む時間経過に伴い変動する動的情報と、を含む地域情報を記憶する地域情報記憶部と、
    前記車両の走行履歴に関する走行履歴情報を前記車両毎に記憶する走行履歴情報記憶部と、
    前記車両および当該車両の運行監視者による判断内容と対応付けられた事態を記憶する事態/判断記憶部と、
    前記事態/判断記憶部が記憶する前記事態のうち指定された条件を満たす前記事態を抽出する抽出部と、
    前記抽出された前記事態が発生した地点を含む地域であって、監視訓練の対象となる対象地域で提供される輸送サービスと同一または類似の輸送サービスが提供されている前記地域である候補地域のうち、前記対象地域と前記地図情報が類似する類似地域を特定する特定部と、
    生成部とを備え、
    前記生成部は、
    前記類似地域において前記抽出された前記事態と対応付けられた前記車両の前記走行履歴情報を用いて、前記対象地域において当該車両と同一または類似の輸送サービスに供される模擬車両が当該事態に遭遇するように模擬走行するための情報を生成するとともに、
    前記対象地域における前記模擬走行時の前記動的情報を、前記類似地域の前記地域情報および前記対象地域の地図情報から生成する、
    データ生成システム。
  2. 前記条件は、前記地域よりも広い広域であり、
    前記抽出部は、指定された広域内を走行した前記車両が対応付けられた前記事態を抽出する、
    請求項1に記載のデータ生成システム。
  3. 前記条件は、前記輸送サービスの種別であり、
    前記抽出部は、指定された当該種別の輸送サービスに供される前記車両が対応付けられた前記事態を抽出する、
    請求項1または2に記載のデータ生成システム。
  4. 前記条件は、前記事態の種別であり、
    前記抽出部は、指定された当該種別の前記事態を抽出する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  5. 前記条件は、前記判断内容であり、
    前記抽出部は、指定された前記判断内容が対応付けられた前記事態を抽出する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  6. 前記事態/判断記憶部は、前記事態の発生日時を前記事態毎に記憶し、
    前記条件は、前記事態の発生期間であり、
    前記抽出部は、指定された前記発生期間に含まれる日時が対応付けられた前記事態を抽出する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  7. 前記事態/判断記憶部は、さらに、前記車両の周辺状況との関連度を前記事態に対応付けて記憶し、
    前記条件は、前記関連度であり、
    前記抽出部は、指定された前記関連度が対応付けられた前記事態を抽出する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  8. 前記指定された条件は、所定時間間隔内に発生した複数の前記事態であり、かつ、当該複数の前記事態のうち少なくとも1つは、他の運行監視者のアサインを示す前記判断内容が対応付けられており、
    前記抽出部は、当該複数の前記事態を抽出する、
    請求項1に記載のデータ生成システム。
  9. 前記指定された条件は、複数の前記判断内容が対応付けられた同一の前記事態であり、
    前記抽出部は、当該事態を抽出する、
    請求項1に記載のデータ生成システム。
  10. 前記指定された条件は、異なる判断内容が対応付けられた、種別が同一または類似である、異なる複数の前記事態であり、
    前記抽出部は、当該複数の前記事態を抽出する、
    請求項1に記載のデータ生成システム。
  11. 前記地図情報は、前記地域内の道路に関する情報、前記地域内の交差点に関する情報、前記地域内の交通標識に関する情報、および前記地域内の施設に関する情報の少なくともいずれかを要素として含み、
    前記特定部は、前記対象地域の前記要素をパラメータとする所定演算により算出される評価値と、前記候補地域の前記要素をパラメータとする前記所定演算により算出される評価値との差に基づいて、前記候補地域の中から前記類似地域を特定する、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  12. 前記生成部は、
    前記類似地域において前記抽出された前記事態が発生した地点である実発生地点と類似する地点であって、前記対象地域において当該事態が発生する地点である模擬発生地点を、前記実発生地点を含む実エリアの前記地図情報および前記対象地域の前記地図情報に基づいて特定し、
    前記実発生地点にて発生した前記事態と対応付けられた前記車両の前記走行履歴情報を用いて、前記模擬車両が前記模擬発生地点にて当該事態に遭遇するように模擬走行するための情報を生成するとともに、
    前記実エリアの前記動的情報から、前記模擬発生地点を含む模擬エリアの前記動的情報を生成する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  13. 前記事態の種別は、交通事故、車両故障、車両内乗客アクシデント、および、外部要因による車両進行不能、の少なくともいずれかを含む、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  14. 前記判断内容は、1または判断順序を伴う複数のサブ判断内容から成り、
    前記サブ判断内容は、前記車両内の状況確認、前記車両外の状況確認、前記車両自体の状況確認、前記車両の走行制御、前記車両の経路変更、前記車両の運行復帰、他者への作業手配、他の運行監視者のアサイン、および前記車両内乗客の誘導、の少なくともいずれかを含む、
    請求項1から13のいずれか1項に記載のデータ生成システム。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載のデータ生成システムが生成した情報を用いて前記対象地域における前記模擬車両による模擬走行を実行するシミュレーション実行部と、
    前記模擬車両において発生する事態に対する訓練者の判断内容の入力を受け付ける受付部とを備える、
    監視訓練システム。
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