JP2023148356A - 医用情報処理装置、超音波診断装置、及び学習用データ生成方法 - Google Patents

医用情報処理装置、超音波診断装置、及び学習用データ生成方法 Download PDF

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優子 高田
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Abstract

【課題】プローブの動かし方に影響されない学習済みモデルを生成すること。【解決手段】医用情報処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、算出部と、第1生成部と、を備える。前記第1取得部は、プローブが受信した信号に基づいて生成された2次元画像データを取得する。前記第2取得部は、前記2次元画像データの基になった前記信号を受信した時の前記プローブの3次元的な位置を示す位置情報を取得する。前記算出部は、前記2次元画像データの画像特徴量を算出する。前記第1生成部は、前記画像特徴量に前記位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用情報処理装置、超音波診断装置、及び学習用データ生成方法に関する。
従来、超音波診断装置は、検査者により超音波プローブが当てられた被検体の内部を撮影する。検査者は、超音波診断装置により撮影された画像を見て病変を探索する検査を行う。検査者を支援するため、病変検出・鑑別するコンピュータ診断支援システム(CADe(Computer Aided Detection)/CADx(Computer Aided Diagnosis))が開発されている。
コンピュータ診断支援システムでは、超音波診断装置により撮影された画像に基づいて、病変の検出又は鑑別を行う学習済みモデルが使用される。超音波プローブを被検体に当てるのは検査者であるため、移動速度などの超音波プローブの動かし方は、その都度異なっている。すなわち、超音波診断装置により撮影される画像は、その都度異なっている。
しかしながら、超音波プローブの動かし方ごとに学習済みモデルを生成することは現実的ではない。そして、プローブの動かし方に影響されない学習済みモデルを生成するためには、学習用データが必要となる。
国際公開第2018/180386号 国際公開第2016/088758号 特開2021-007512号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、プローブの動かし方に影響されない学習済みモデルを生成することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用情報処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、算出部と、第1生成部と、を備える。前記第1取得部は、プローブが受信した信号に基づいて生成された2次元画像データを取得する。前記第2取得部は、前記2次元画像データの基になった前記信号を受信した時の前記プローブの3次元的な位置を示す位置情報を取得する。前記算出部は、前記2次元画像データの画像特徴量を算出する。前記第1生成部は、前記画像特徴量に前記位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する。
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、超音波画像の構成の一例を示す説明図である。 図3は、超音波画像の注目領域について説明する説明図である。 図4は、第1の実施形態に係る超音波診断装置が実行する学習処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る超音波診断装置が実行する運用処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、変形例2にかかる学習済みモデルの運用方法について説明する説明図である。 図7は、変形例3にかかる学習済みモデルの運用方法について説明する説明図である。 図8は、変形例4にかかる学習済みモデルの運用方法について説明する説明図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に関する医用情報処理装置、超音波診断装置、及び学習用データ生成方法について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置100の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、超音波診断装置100は、超音波プローブ101、位置センサ102、トランスミッタ103、入力インタフェース104、ディスプレイ105、及び装置本体106を有する。超音波プローブ101、位置センサ102、トランスミッタ103、入力インタフェース104、及びディスプレイ105は、装置本体106と通信可能に接続される。
超音波プローブ101は、複数の圧電振動子を有し、これら複数の圧電振動子は、装置本体106が有する送受信回路110から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ101は、被検体Pからの反射波を受信して電気信号に変換する。なお、超音波プローブ101は、装置本体106と着脱自在に接続される。
超音波プローブ101から被検体Pに超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号として超音波プローブ101が有する複数の圧電振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。送信された超音波パルスが、移動している血流や心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向に対する速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。
なお、超音波プローブ101の形態は特に問わず、如何なる形態の超音波プローブが用いられてもよい。例えば、超音波プローブ101は、被検体Pを2次元で走査する1Dアレイプローブであってもよい。また、超音波プローブ101は、被検体Pを3次元で走査するメカニカル4Dプローブや2Dアレイプローブであってもよい。
位置センサ102及びトランスミッタ103は、超音波プローブ101の位置を示す位置情報を取得するための装置である。トランスミッタ103は、自装置を中心として外側に向かって磁場を形成する装置である。トランスミッタ103は、装置本体106の近傍の任意の位置に配置される。
位置センサ102は、例えば、磁気センサである。位置センサ102は、超音波プローブ101に取り付けられる。位置センサ102は、トランスミッタ103によって形成された3次元の磁場の強度と傾きとを検出する。位置センサ102は、検出した磁場の情報に基づいて、トランスミッタ103を原点とする空間における自装置の位置(座標及び角度)を算出し、算出した位置を装置本体106に送信する。これにより、位置センサ102は、超音波プローブ101の位置を示す位置情報を装置本体106に送信する。
入力インタフェース104は、操作者から各種の指示及び情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インタフェース104は、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換して装置本体106の処理回路170に出力する。例えば、入力インタフェース104は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、入力インタフェース104は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース104の例に含まれる。
ディスプレイ105は、各種の情報及び画像を表示する。具体的には、ディスプレイ105は、処理回路170から送られる情報及び画像のデータを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ105は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。なお、超音波診断装置100が備える出力装置としては、ディスプレイ105に限らず、例えば、スピーカーを備えていても良い。例えば、スピーカーは、装置本体106の処理状況を操作者に通知するために、ビープ音等の所定の音声を出力する。
装置本体106は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に基づいて超音波画像を生成する装置である。例えば、装置本体106は、超音波プローブ101が受信した2次元の反射波データに基づいて2次元の超音波画像を生成する。また、装置本体106は、超音波プローブ101が受信した3次元の反射波データに基づいて3次元の超音波画像を生成する。
装置本体106は、図1に示すように、送受信回路110、バッファメモリ120、信号処理回路130、画像生成回路140、記憶回路150、NW(network)インタフェース160、及び処理回路170を有する。送受信回路110、バッファメモリ120、信号処理回路130、画像生成回路140、記憶回路150、NWインタフェース160、及び処理回路170は、互いに通信可能に接続される。
装置本体106は、超音波走査される被検体Pの心臓の拍動に伴う心筋細胞の電位を記録する心電計が接続されてもよい。心電計は、被検体Pの心臓の拍動を示す心電波形を生成する。
送受信回路110は、パルス発生器、送信遅延部、パルサ等を有し、超音波プローブ101に駆動信号を供給する。パルス発生器は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。また、送信遅延部は、超音波プローブ101から発生される超音波をビーム状に集束し、かつ送信指向性を決定するために必要な圧電振動子ごとの遅延時間を、パルス発生器が発生する各レートパルスに対し与える。また、パルサは、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に駆動信号(駆動パルス)を印加する。すなわち、送信遅延部は、各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、振動子面から送信される超音波の送信方向を任意に調整する。
また、送受信回路110は、プリアンプ、A/D(Analog to Digital)変換器、直交検波回路等を有し、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を行って反射波データを生成する。そして、送受信回路110は、生成した反射波データをバッファメモリ120に記憶させる。
プリアンプは、反射波信号をチャンネルごとに増幅してゲイン調整(ゲイン補正)を行なう。A/D変換器は、ゲイン補正された反射波信号をA/D変換することでゲイン補正された反射波信号をデジタル信号に変換する。直交検波回路は、A/D変換された反射波信号をベースバンド帯域の同相信号(I信号、I:In-phase)と直交信号(Q信号、Q:Quadrature-phase)とに変換する。
直交検波回路は、I信号およびQ信号を、反射波データとして出力する。以下、I信号及びQ信号を総称する場合、IQ信号という。また、IQ信号はA/D変換されたデジタルデータであるため、IQデータともいう。
バッファメモリ120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子によって実現される。バッファメモリ120は、送受信回路110から出力された反射波データを記憶する。
信号処理回路130は、バッファメモリ120から取得した反射波データに対して、対数増幅、包絡線検波処理等を行なって、信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。また、信号処理回路130は、バッファメモリ120から取得した反射波データから速度情報を周波数解析し、ドプラ効果による血流や組織、造影剤エコー成分を抽出し、速度、分散、パワー等の移動体情報を多点について抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。ここで、移動体とは、例えば、血流や、心壁等の周期的に運動する臓器の組織、造影剤である。
また、信号処理回路130は、2次元の反射波データ及び3次元の反射波データの両方について処理可能である。すなわち、信号処理回路130は、2次元の反射波データから2次元のBモードデータを生成し、3次元の反射波データから3次元のBモードデータを生成する。また、信号処理回路130は、2次元の反射波データから2次元のドプラデータを生成し、3次元の反射波データから3次元のドプラデータを生成する。
画像生成回路140は、信号処理回路130が生成したデータから超音波画像を生成する。例えば、画像生成回路140は、信号処理回路130が生成した2次元のBモードデータから反射波の強度を輝度で表した2次元のBモード画像を生成する。
また、画像生成回路140は、信号処理回路130が生成したドプラデータから移動体情報を表すドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、又は、これらを組み合わせた画像データである。
また、例えば、画像生成回路140は、信号処理回路130が生成した1走査線上のBモードデータの時系列データから、Mモード画像を生成することも可能である。また、画像生成回路140は、信号処理回路130が生成したドプラデータから、血流や組織の速度情報を時系列に沿ってプロットしたドプラ波形を生成することも可能である。
ここで、画像生成回路140は、一般的には、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像を生成する。具体的には、画像生成回路140は、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じて座標変換を行なうことで、表示用の超音波画像を生成する。また、画像生成回路140は、スキャンコンバート以外に種々の画像処理として、例えば、スキャンコンバート後の複数の画像フレームを用いて、輝度の平均値画像を再生成する画像処理(平滑化処理)や、画像内で微分フィルタを用いる画像処理(エッジ強調処理)等を行なう。また、画像生成回路140は、超音波画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディーマーク等を合成する。
すなわち、Bモードデータ及びドプラデータは、スキャンコンバート処理前のデータであり、画像生成回路140が生成するデータは、スキャンコンバート処理後の表示用の画像データである。以下、スキャンコンバート処理前のデータ(Bモードデータ及びドプラデータ)を、「RAWデータ」ともいう。
画像生成回路140は、RAWデータである2次元のBモードデータや2次元のドプラデータから、2次元の超音波画像である、2次元のBモード画像や2次元のドプラ画像を生成する。また、画像生成回路140は、例えば2次元のBモード画像上にカラードプラ画像を重畳させた重畳画像も生成することができる。
記憶回路150は、各種のデータを記憶する。例えば、記憶回路150は、超音波送受信、画像処理及び表示処理を行なうための制御プログラムや、診断情報(例えば、患者ID、医師の所見等)や、診断プロトコルや各種ボディーマーク等の各種データを記憶する。例えば、記憶回路150は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク(Hard Disk Drive:HDD)、光ディスク等によって実現される。
また、記憶回路150が記憶するデータは、NWインタフェース160を経由して、外部装置へ転送することができる。なお、外部装置は、例えば、画像診断を行う医師が使用するPC(Personal Computer)やタブレット端末、画像を保管する画像保管装置、プリンター等である。
NWインタフェース160は、装置本体106と外部装置との間で行われる通信を制御する。具体的には、NWインタフェース160は、外部装置から各種の情報を受信し、受信した情報を処理回路170に出力する。例えば、NWインタフェース160は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
処理回路170は、超音波診断装置100の処理全体を制御する。具体的には、処理回路170は、入力インタフェース104を介して操作者から入力された各種設定要求や、記憶回路150から読み込んだ各種制御プログラム及び各種データに基づき、送受信回路110、信号処理回路130、及び画像生成回路140の処理を制御する。また、処理回路170は、超音波画像の表示を制御する。
また、処理回路170は、超音波画像取得機能171、位置情報取得機能172、特徴量算出機能173、3次元的画像特徴量生成機能174、学習済みモデル生成機能175、学習済みモデル実行機能176、及び出力機能177を実行する。ここで、例えば、処理回路170の構成要素である超音波画像取得機能171、位置情報取得機能172、特徴量算出機能173、3次元的画像特徴量生成機能174、学習済みモデル生成機能175、学習済みモデル実行機能176、及び出力機能177の各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路150に記憶されている。処理回路170は、プロセッサである。例えば、処理回路170は、プログラムを記憶回路150から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路170は、図1の処理回路170内に示された各機能を有することとなる。なお、図1においては単一のプロセッサにて、超音波画像取得機能171、位置情報取得機能172、特徴量算出機能173、3次元的画像特徴量生成機能174、学習済みモデル生成機能175、学習済みモデル実行機能176、及び出力機能177にて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路170を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、図1においては単一の記憶回路150が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、処理回路170は個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD),及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路150に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路150にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
超音波画像取得機能171は、超音波プローブ101が受信した信号に基づいて生成された超音波画像を取得する。すなわち、超音波画像取得機能171は、画像生成回路140により生成された2次元の超音波画像を取得する。超音波画像取得機能171は、第1取得部の一例である。図2は、超音波画像の構成の一例を示す説明図である。画像生成回路140により生成される2次元画像データである。超音波画像は、図2に示すi及びjにより特定される複数の局所領域を有する。そして、超音波画像取得機能171は、t枚の超音波画像を取得する。
位置情報取得機能172は、超音波画像の基になった信号を受信した時の超音波プローブ101の3次元的な位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得機能172は、第2取得部の一例である。更に詳しくは、位置情報取得機能172は、超音波画像の基になった信号を受信した時の超音波プローブ101の位置を示す位置情報を取得する。位置情報は、例えばx,y,zなどの3次元の座標を示す情報である。
特徴量算出機能173は、超音波画像取得機能171により取得された超音波画像の画像特徴量を算出する。特徴量算出機能173は、算出部の一例である。
図2に示すように、特徴量算出機能173は、超音波画像を複数の局所領域に分ける。特徴量算出機能173は、局所領域ごとに画像特徴量を算出する。そして、特徴量算出機能173は、超音波画像取得機能171による超音波画像が取得される度に、各超音波画像の局所領域ごとに画像特徴量を算出する。例えば、特徴量算出機能173は、ニューラルネットワークにて画像特徴量を算出する。
3次元的画像特徴量生成機能174は、画像特徴量に位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する。なお、本実施形態では微分可能な計算式を用いて位置情報を画像特徴量に加算する。3次元的画像特徴量生成機能174は、第1生成部の一例である。更に詳しくは、3次元的画像特徴量生成機能174は、各局所領域の画像特徴量に対して、位置センサ102が取得した超音波プローブ101の3次元的な位置を示す位置情報を付与する。
また、3次元的画像特徴量生成機能174は、超音波画像の注目領域R1を示す注目領域情報を各画像特徴量に付与する。すなわち、3次元的画像特徴量生成機能174は、位置情報と、超音波画像の注目領域R1を示す注目領域情報とを画像特徴量に付与することにより3次元的画像特徴量を生成する。図3は、超音波画像の注目領域R1について説明する説明図である。注目領域R1とは、検査者が注目している領域であって、被検体Pの深さ方向において重みを付与する領域である。注目領域情報は、注目領域R1を示す情報である。また、注目領域R1は、検査者により設定される領域である。図3に示すy軸は、被検体Pの皮膚表面から中心部へと向かう深さ方向を示している。図3において、超音波診断装置100は、乳腺が注目領域R1に設定されている。
ここで、被検体Pの生体組織は、階層構造となっていることが多い。また、検査者は、超音波診断装置100において、被検体Pの深さ方向の焦点を設定する。超音波診断装置100は、設定された焦点に対して超音波を照射し、反射波を受信する。言い換えると、超音波画像は、焦点の解像度は高いが、焦点から離れるに従い解像度が低くなる。そこで、検査者は、例えば注目領域R1として焦点を設定する。3次元的画像特徴量生成機能174は、位置情報と、注目領域R1として超音波プローブ101の焦点が設定された注目領域情報とを画像特徴量に付与することにより3次元的画像特徴量を生成する。
例えば、3次元的画像特徴量生成機能174は、数式(1)、及び数式(2)により注目領域R1が設定された位置情報を算出する。例えば、3次元的画像特徴量生成機能174は、Positional Encodingにより位置情報を各画像特徴量に付与する。
Figure 2023148356000002
Figure 2023148356000003
数式(1)及び数式(2)の右辺の第1項は、Positional Encodingにより示した位置情報である。第1項において、POS(x,y,z)は、各局所領域を一列に並べた時の位置を示す。また、数式(1)及び数式(2)の右辺の第2項は、注目領域R1を示している。μは、被検体Pの皮膚表面から中心部へと向かう深さ方向の位置を示している。σは、注目領域R1を示している。
Figure 2023148356000004
3次元的画像特徴量生成機能174は、数式(1)及び数式(2)により示すベクトルを数式(3)のように、数式(3)の第1項が示す各局所領域の画像特徴量に付与する。これにより、3次元的画像特徴量生成機能174は、超音波画像を3次元的に示す3次元的画像特徴量を生成する。
また、3次元的画像特徴量生成機能174は、超音波画像取得機能171による超音波画像が取得される度に、各局所領域の画像特徴量に位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する。
学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量を学習用データとして学習済みモデルを生成する。学習済みモデル生成機能175は、第2生成部の一例である。例えば、学習済みモデル生成機能175は、超音波画像から病変を検出する学習済みモデルを教師あり学習により生成する。
更に詳しくは、学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量が入力された場合に、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像に含まれる病変の領域を出力する学習済みモデルを生成する。例えば、学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量を学習済みモデルの入力側の学習用データとして入力し、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像に含まれる病変の領域を示す病変領域情報を学習済みモデルの出力側の教師データとして入力することで、学習済みモデルを生成する。
学習済みモデル実行機能176は、学習済みモデル生成機能175により生成された学習済みモデルを使用して、学習済みモデルに応じた処理を実行する。例えば、学習済みモデル実行機能176は、3次元的画像特徴量を学習済みモデルに入力する。これに対して、学習済みモデルは、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像に含まれる病変の位置を示す病変位置情報を出力する。
さらに、学習済みモデルは、3次元的画像特徴量が入力された場合に、過去に入力された3次元的画像特徴量に病変が含まれる存在確率を算出する。そして、学習済みモデルは、存在確率が閾値以上の場合に、過去に入力された3次元的画像特徴量における病変位置情報と、過去に入力された3次元的画像特徴量の基になった超音波画像とを出力してもよい。
出力機能177は、学習済みモデルによる処理結果に応じた処理を実行する。例えば、出力機能177は、学習済みモデルによる処理結果をディスプレイ105に表示する。具体的には、出力機能177は、学習済みモデルにより算出された存在確率が閾値以上の場合に、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像に、病変位置情報により特定される病変の領域を示す画像を重畳して表示させる。
次に、超音波診断装置100が実行する各種処理について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る超音波診断装置100が実行する学習処理の一例を示すフローチャートである。学習処理は、3次元的画像特徴量を使用して学習済みモデルを生成する処理である。
超音波画像取得機能171は、画像生成回路140により生成された超音波画像を取得する(ステップS11)。
位置情報取得機能172は、位置センサ102により検出された位置情報を取得する(ステップS12)。
特徴量算出機能173は、超音波画像取得機能171により取得された超音波画像の各局所領域の画像特徴量を算出する(ステップS13)。
3次元的画像特徴量生成機能174は、特徴量算出機能173により算出された画像特徴量に対して、位置情報及び注目領域情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する(ステップS14)。
学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量を教師データとして使用することにより学習済みモデルを生成する(ステップS15)。
以上により、超音波診断装置100は、学習処理を終了する。
図5は、第1の実施形態に係る超音波診断装置100が実行する運用処理の一例を示すフローチャートである。運用処理は、生成した学習済みモデルを運用する処理である。
超音波画像取得機能171は、画像生成回路140により生成された超音波画像を取得する(ステップS21)。
位置情報取得機能172は、位置センサ102により検出された位置情報を取得する(ステップS22)。
特徴量算出機能173は、超音波画像取得機能171により取得された超音波画像の各局所領域の画像特徴量を算出する(ステップS23)。
3次元的画像特徴量生成機能174は、特徴量算出機能173により算出された画像特徴量に対して、位置情報及び注目領域情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する(ステップS24)。
学習済みモデル実行機能176は、生成された3次元的画像特徴量を、学習済みモデルに入力する(ステップS25)。
出力機能177は、学習済みモデルにより実行された処理結果を出力する(ステップS26)。
以上により、超音波診断装置100は、運用処理を終了する。
以上のように、第1の実施形態に係る超音波診断装置100は、超音波画像の画像特徴量を算出する。また、超音波診断装置100は、算出した画像特徴量に、超音波プローブ101の位置を示す位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する。
このように、3次元的画像特徴量には3次元的な位置情報が含まれているため、3次元的画像特徴量を学習用データとして生成した学習済みモデルは、被検体Pの3次元的な特徴を捉えることができる。これにより、学習済みモデルは、運用時に超音波プローブ101を動かす移動速度がその都度異なっていても、入力された3次元的画像特徴量が被検体Pの何れの位置に対応する超音波画像であるのかを把握することができる。さらに、被検体Pの3次元的な特徴を捉えるため、学習済みモデルは、周囲の超音波画像を考慮に入れた分析等を実行する。このように、超音波診断装置100は、プローブの動かし方に影響されない学習済みモデルを生成するための学習用データを取得することができる。したがって、超音波診断装置100は、取得した学習用データを使用することにより、プローブの動かし方に影響されない学習済みモデルを生成することができる。
また、2次元の超音波画像では、血管と病変とは両方とも黒点で表示されるため、区別することは困難である。しかしながら、3次元的画像特徴量を学習用データとして生成した学習済みモデルは、被検体Pの3次元的な特徴を捉える。よって、学習済みモデルは、血管と病変とを区別することができる。具体的には、学習済みモデルは、周囲にも伸びている場合に血管と識別し、周囲にも伸びていない場合に病変と識別することができる。
(変形例1)
変形例1に係る超音波診断装置100は、教師なし学習により学習済みモデルを生成する。
学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量を学習用データとして学習済みモデルを生成する。学習済みモデル生成機能175は、病変が無い生体組織の超音波画像から生成された3次元的画像特徴量を、入力側の学習用データに使用して、教師無し学習により学習済みモデルを生成する。
更に詳しくは、学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量が入力された場合に、学習用データにより学習した病変が無い3次元的画像特徴量から逸脱している度合いを示す逸脱度を出力する学習済みモデルを生成する。また、学習用データとなる3次元的画像特徴量は、過去に撮影した超音波画像から生成されたもの、つまり記憶回路150等に記憶媒体に記憶されていたものであってもよいし、学習時に超音波プローブ101が受信した信号に基づいて生成された超音波画像から生成されたものであってもよい。
学習済みモデル実行機能176は、超音波画像取得機能171により画像生成回路140が生成した超音波画像を基にした3次元的画像特徴量を学習済みモデルに入力する。学習済みモデルは、入力された3次元的画像特徴量に含まれる生体組織について、学習した病変の無い生体組織からの逸脱度を出力する。例えば、学習済みモデルは、逸脱度が閾値よりも高い領域を出力する。
出力機能177は、学習済みモデルから出力された逸脱度が閾値よりも高い領域をディスプレイ105に表示する。例えば、出力機能177は、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像に、逸脱度が閾値よりも高い領域を示す画像を、重畳して表示する。
以上のように、変形例1に係る学習済みモデルは、病変の無い生体組織からの逸脱度を出力する。よって、学習済みモデルは、病変の無い生体組織とは異なる構造を有する非腫瘤性病変を検出することができる。
(変形例2)
変形例2に係る超音波診断装置100は、病変の検出結果に対する不確実度を算出する学習済みモデルを生成する。
例えば、学習済みモデル生成機能175は、超音波画像から病変を検出する学習済みモデルを、病変の検出結果の不確実性を算出可能なベイズニューラルネットワークを用いた教師有り学習により生成する。ベイズニューラルネットワークは、ベイズ推定を利用したニューラルネットワークである。ベイズニューラルネットワークは、ベイジアンニューラルネットワークとも呼ばれる。
更に詳しくは、学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量が入力された場合に、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像の各局所領域に病変が含まれているか否かの判定結果と、当該判定結果に対する不確実性の度合いを示す不確実度とを出力する学習済みモデルを生成する。例えば、学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量を入力側の学習用データに使用して、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像に病変の位置を示す病変領域情報を出力側の教師データに使用して、ベイズニューラルネットワークにより学習済みモデルを生成する。
学習済みモデル実行機能176は、超音波画像取得機能171により画像生成回路140が生成した超音波画像を基にした3次元的画像特徴量を学習済みモデルに入力する。学習済みモデルは、入力された3次元的画像特徴量の領域ごとの病変の検出結果と、検出結果に対する不確実性の度合いを示す不確実度とを出力する。
出力機能177は、学習済みモデルから出力された領域ごとの病変の検出結果と、不確実度とをディスプレイ105に表示する。例えば、出力機能177は、不確実度が閾値以上の領域であることを示す不確実画像R2を、超音波画像における不確実度が閾値以上の領域に重畳して表示する。出力機能177は、表示制御部の一例である。
図6は、変形例2に係る学習済みモデルの運用方法について説明する説明図である。図6に示すように、検査者は、被検体Pの皮膚表面に超音波プローブ101を当てながら移動させる。この時、超音波プローブ101は、図6に示す被検体Pの点線で示すスキャン地点で、被検体Pをスキャンする。学習済みモデルは、超音波プローブ101が受信した信号の超音波画像と、位置センサ102が取得した位置情報と、注目領域情報とに基づいて生成された3次元的画像特徴量が入力される。図6に示すように、学習済みモデルは、病変と僅かに重なっているスキャン地点の3次元的画像特徴量が入力された場合に、超音波画像に含まれる病変は微小であるため、病変を検出しない。ところが、学習済みモデルは、他のスキャン地点で取得した3次元的画像特徴量も考慮して領域ごとに不確実度を算出する。そして、学習済みモデルは、不確実度が閾値以上の領域を検出する。
図6に示すように、出力機能177は、超音波画像に対して、学習済みモデルにより検出された不確実度が閾値以上の領域に不確実画像R2を重畳して表示する。検査者は、不確実画像R2により病変があかるか否かが不確実な領域を把握することができる。よって、検査者は、不確実画像R2に示された領域をスキャンするように超音波プローブ101を当てる。そして、学習済みモデルは、不確実画像R2に示された領域に対応した3次元的画像特徴量から病変を検出した場合に、病変画像R3を表示する。すなわち、出力機能177は、超音波画像に対して、学習済みモデルにより検出された病変の領域に病変画像R3を重畳して表示する。これにより、超音波診断装置100は、検査者による検査を支援する。
以上のように、変形例2に係る学習済みモデルは、病変があるか否かが不確実な領域を表示する。これにより、検査者は、不確実な領域を重点的に検査することができる。
(変形例3)
変形例3に係る超音波診断装置100は、不確実度が閾値以上の領域を検出した場合に、超音波画像の取得にかかる設定を変更する。
更に詳しくは、変形例2と同様に、学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量を入力側の学習用データに使用して、3次元的画像特徴量の基になった超音波画像に病変の位置を示す病変領域情報を出力側の教師データに使用して、病変の検出結果の不確実性を算出可能なベイズニューラルネットワークにより学習済みモデルを生成する。
変形例2と同様に、学習済みモデル実行機能176は、超音波画像取得機能171により画像生成回路140が生成した超音波画像を基にした3次元的画像特徴量を学習済みモデルに入力する。学習済みモデルは、入力された3次元的画像特徴量の領域ごとの病変の検出結果と、検出結果に対する不確実性の度合いを示す不確実度とを出力する。
出力機能177は、不確実度が閾値以上の領域であることを示す不確実画像R2を、超音波画像における不確実度が閾値以上の領域に重畳して表示する。
また、出力機能177は、学習済みモデルの病変の検出結果に対する不確実度が閾値以上の場合に、超音波画像を詳細に取得するように、超音波画像の取得に関する設定を変更する。出力機能177は、設定変更部の一例である。超音波画像の取得に関する設定とは、例えば、フレームレートの設定や、空間分解能の設定などの事前に定められた設定である。出力機能177は、事前に定められた超音波画像の取得に関する設定を、事前に設定された値に変更する。
超音波画像の取得に関する設定を変更される場合、超音波診断装置100は、不確実度が閾値以上の領域の有無を検査者が把握していなくても、設定を変更するため、不確実度が閾値以上の領域を精密に検査する。そこで、出力機能177は、超音波画像の取得に関する設定を変更する場合、不確実画像R2を表示しなくてもよい。
図7は、変形例3にかかる学習済みモデルの運用方法について説明する説明図である。図7に示すように、検査者は、被検体Pの皮膚表面に超音波プローブ101を当てながら移動させる。この時、超音波プローブ101は、図7に示す被検体Pの点線で示すスキャン地点で、被検体Pをスキャンする。学習済みモデルは、超音波プローブ101が受信した信号の超音波画像と、位置センサ102が取得した位置情報と、注目領域情報とに基づいて生成された3次元的画像特徴量が入力される。ところが、学習済みモデルは、他のスキャン地点で取得した3次元的画像特徴量も考慮して領域ごとに不確実度を算出する。そして、学習済みモデルは、不確実度が閾値以上の領域を検出する。
図7に示すように、出力機能177は、不確実度が閾値以上の領域であることを示す不確実画像R2を、超音波画像に重畳して表示する。検査者は、不確実画像R2により病変があかるか否かが不確実な領域を把握することができる。さらに、出力機能177は、事前に定められた超音波画像の取得に関する設定を、事前に設定された値に変更する。例えば、出力機能177は、超音波画像を取得するフレームレートを上げて、空間分解能を上げる。これにより、超音波診断装置100は、不確実度が閾値以上の領域について詳細に超音波画像を取得する。よって、検査者は、不確実度が閾値以上の領域について病変が有るか否かを確認することができる。
なお、不確実度が閾値以上の領域を検査者が認識していなくても、出力機能177は、超音波画像を取得するフレームレートを上げて、空間分解能を上げる。そして、超音波診断装置100は、不確実度が閾値以上の領域を詳細にスキャンする。そのため、出力機能177は、不確実画像R2を表示しなくてもよい。
以上のように、変形例3に係る学習済みモデルは、病変があるか否かが不確実な領域を検出する。そして、出力機能177は、不確実な領域が検出された場合に、超音波画像の取得に関する設定を変更する。すなわち、出力機能177は、超音波画像を取得するフレームレートを上げて、空間分解能を上げる。よって、超音波診断装置100は、不確実な領域を精密に検査することができる。
(変形例4)
変形例4に係る超音波診断装置100は、3次元の超音波画像を作成する学習済みモデルを生成する。
3次元画像は、複数の超音波画像のそれぞれを対応する位置に配置することで形成される。超音波プローブ101は、検査者が手に持って被検体Pに当てなら移動させられる。そのため、超音波プローブ101の移動速度は、超音波画像を取得する間隔は不均一になる。よって、従来は、取得した超音波画像を配置する位置を特定することができず、3次元の超音波画像を生成することは困難であった。そこで、変形例4に係る超音波診断装置100は、3次元の超音波画像を作成する学習済みモデルを生成する。
学習済みモデル生成機能175は、3次元的画像特徴量が入力された場合に、3次元の画像データを作成する学習済みモデルを生成する。例えば、学習済みモデル生成機能175は、学習済みモデルに対して、入力側の学習用データとして3次元的画像特徴量を入力し、出力側の教師データとして3次元的画像特徴量を組み合わせることで形成される3次元の超音波画像を入力する教師あり学習を実行する。
学習済みモデル実行機能176は、超音波画像取得機能171により画像生成回路140が生成した超音波画像を基にした3次元的画像特徴量を学習済みモデルに入力する。学習済みモデルは、3次元の超音波画像を出力する。
図8は、変形例4にかかる学習済みモデルの運用方法について説明する説明図である。図8に示すように、超音波プローブ101は、移動速度が一定ではないため、超音波画像を取得する間隔も異なっている。学習済みモデル実行機能176は、各地点で取得された超音波画像を基にした3次元的画像特徴量を学習済みモデルに入力する。3次元的画像特徴量には位置情報が含まれているため、学習済みモデルは、位置情報に対応した位置に超音波画像を配置する。これにより、学習済みモデルは、3次元の超音波画像を生成する。
以上のように、変形例4に係る学習済みモデルは、3次元の超音波画像を生成する。これにより、超音波診断装置100は、3次元の超音波画像を様々な用途に使用することができる。
(変形例5)
第1の実施形態に係る3次元的画像特徴量生成機能174は、位置センサ102が取得した超音波プローブ101の3次元的な位置を示す位置情報と、超音波画像の注目領域R1を示す注目領域情報とを画像特徴量に付与することで3次元的画像特徴量を生成すると説明した。しかしながら、3次元的画像特徴量生成機能174は、注目領域情報を画像特徴量に付与せずに、3次元的画像特徴量を生成してもよい。すなわち、3次元的画像特徴量生成機能174は、位置センサ102が取得した超音波プローブ101の3次元的な位置を示す位置情報を画像特徴量に付与することで3次元的画像特徴量を生成してもよい。
(変形例6)
第1の実施形態に係る医用情報処理装置を超音波診断装置100に適用した場合を例に説明した。しかしながら、医用情報処理装置は、サーバやワークステーション等のコンピュータ機器であってもよい。この場合、医用情報処理装置は、超音波診断装置100が生成した超音波画像及び位置情報を取得すればよい。
さらに、超音波画像取得機能171、位置情報取得機能172、特徴量算出機能173、3次元的画像特徴量生成機能174、学習済みモデル生成機能175、学習済みモデル実行機能176、及び出力機能177は、複数の装置が分割して有していてもよい。すなわち、3次元的画像特徴量を生成する装置と、学習済みモデルを生成する装置と、学習済みモデルを運用する装置とは異なっていてもよい。
さらに、超音波画像取得機能171、位置情報取得機能172、特徴量算出機能173、3次元的画像特徴量生成機能174、学習済みモデル生成機能175、学習済みモデル実行機能176、及び出力機能177の一部は、他の装置が有していてもよい。そして、超音波診断装置100は、他の装置と通信を実行することにより、他の装置と協働で各種処理を実行してもよい。
また、第1の実施形態では、超音波診断装置100の学習済みモデルの生成に使用する学習用データについて説明した。しかしながら、学習用データは、検査者が手動でプローブを操作するモダリティであれば、超音波診断装置100以外の装置の学習済みモデルの生成に使用するものであってもよい。
(変形例7)
第1の実施形態に係る超音波診断装置100は、記憶回路150等に記憶されているプログラムを実行することにより、超音波画像取得機能171、位置情報取得機能172、特徴量算出機能173、3次元的画像特徴量生成機能174、学習済みモデル生成機能175、学習済みモデル実行機能176、及び出力機能177を実現すると説明した。しかしながら、超音波診断装置100は、超音波画像取得機能171、位置情報取得機能172、特徴量算出機能173、3次元的画像特徴量生成機能174、学習済みモデル生成機能175、学習済みモデル実行機能176、及び出力機能177の全部又は一部を半導体回路などのハードウェアにより実現してもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態等によれば、プローブの動かし方に影響されない学習済みモデルを生成することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 超音波診断装置
101 超音波プローブ
102 位置センサ
103 トランスミッタ
105 ディスプレイ
106 装置本体
110 送受信回路
130 信号処理回路
140 画像生成回路
150 記憶回路
170 処理回路
171 超音波画像取得機能
172 位置情報取得機能
173 特徴量算出機能
174 3次元的画像特徴量生成機能
175 学習済みモデル生成機能
176 学習済みモデル実行機能
177 出力機能
P 被検体
R1 注目領域
R2 不確実画像
R3 病変画像

Claims (12)

  1. プローブが受信した信号に基づいて生成された2次元画像データを取得する第1取得部と、
    前記2次元画像データの基になった前記信号を受信した時の前記プローブの3次元的な位置を示す位置情報を取得する第2取得部と、
    前記2次元画像データの画像特徴量を算出する算出部と、
    前記画像特徴量に前記位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する第1生成部と、
    を備える医用情報処理装置。
  2. 前記第1生成部は、前記位置情報と、前記2次元画像データの注目領域を示す注目領域情報とを前記画像特徴量に付与することにより前記3次元的画像特徴量を生成する、
    請求項1に記載の医用情報処理装置。
  3. 前記第1生成部は、前記注目領域として前記プローブの焦点が設定された前記注目領域情報と、前記位置情報とを前記画像特徴量に付与することにより前記3次元的画像特徴量を生成する、
    請求項2に記載の医用情報処理装置。
  4. 前記3次元的画像特徴量を学習用データとして学習済みモデルを生成する第2生成部を更に備える、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の医用情報処理装置。
  5. 前記第2生成部は、前記3次元的画像特徴量が入力された場合に、当該3次元的画像特徴量の基になった前記2次元画像データに含まれる病変の領域を出力する前記学習済みモデルを生成する、
    請求項4に記載の医用情報処理装置。
  6. 前記第2生成部は、前記3次元的画像特徴量が入力された場合に、病変が含まれていない前記3次元的画像特徴量から逸脱している度合いを示す逸脱度を出力する前記学習済みモデルを生成する、
    請求項4に記載の医用情報処理装置。
  7. 前記第2生成部は、前記3次元的画像特徴量が入力された場合に、当該3次元的画像特徴量の基になった前記2次元画像データの各領域に病変が含まれているか否かの判定結果と、当該判定結果に対する不確実性の度合いを示す不確実度とを出力する前記学習済みモデルを生成する、
    請求項4に記載の医用情報処理装置。
  8. 前記不確実度が閾値以上の領域であることを示す画像を、前記2次元画像データに重畳して表示する表示制御部を更に備える、
    請求項7に記載の医用情報処理装置。
  9. 前記不確実度が閾値以上の場合に、前記2次元画像データの取得に関する設定を変更する設定変更部を更に備える、
    請求項7又は請求項8に記載の医用情報処理装置。
  10. 前記第2生成部は、前記3次元的画像特徴量が入力された場合に、3次元の画像データを作成する前記学習済みモデルを生成する、
    請求項4に記載の医用情報処理装置。
  11. 超音波プローブが受信した信号に基づいて生成された2次元の超音波画像を取得する第1取得部と、
    前記超音波画像の基になった前記信号を受信した時の前記超音波プローブの3次元的な位置を示す位置情報を取得する第2取得部と、
    前記超音波画像の画像特徴量を算出する算出部と、
    前記画像特徴量に前記位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する第1生成部と、
    を備える超音波診断装置。
  12. プローブが受信した信号に基づいて生成された2次元画像データを取得し、
    前記2次元画像データの基になった前記信号を受信した時の前記プローブの3次元的な位置を示す位置情報を取得し、
    前記2次元画像データの画像特徴量を算出し、
    前記画像特徴量に前記位置情報を付与することにより3次元的画像特徴量を生成する、
    ことを含む学習用データ生成方法。
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