JP2023146767A - 充放電制御システム、充放電制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

充放電制御システム、充放電制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を供給できる充放電制御システム、充放電制御方法およびコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】充放電制御システムは、蓄電池と、電気自動車のバッテリーの充放電を制御する制御部とを備え、前記制御部は、系統電源からの給電が停止した場合に前記電気自動車の前記バッテリーを放電させることによって、前記蓄電池を充電する。【選択図】図1

Description

本発明は、充放電制御システム、充放電制御方法およびコンピュータプログラムに関するものである。
近年、再生可能なエネルギーの利用が求められ、太陽電池パネルや蓄電池を有する分散型電源を備える集合住宅がある。このような集合住宅によれば、系統電源から供給される交流電力に加え、太陽光発電システムに搭載された蓄電池などの分散電源を用いて電気負荷に給電される。
分散電源を用いて電気負荷に給電する技術に関して、系統電源と電圧、周波数、位相を調節する必要がなく導入コストの低減を可能にし、系統電源からの給電が停止しても電気負荷の少なくとも一部の動作を可能にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術によれば、電力供給システムは直流給電装置と電気負荷とを備える。直流給電装置は、系統電源とは別系統である独立電源から給電され直流電力を出力する。電気負荷は、系統電源から給電される第1の給電線に接続される。また、電気負荷は、直流給電装置から給電される第2の給電線に接続される。したがって、電気負荷は、第1の給電線と第2の給電線との両方から受電可能な電源部を備える。
一方、V2H(Vehicle to Home)充放電設備を経由して、電気自動車(EV: electric vehicle)バッテリーに蓄えた電力を家庭側に供給できる技術がある。これにより、仮に停電が発生したとしても、EVに蓄えた電力を非常用電源として利用できる。
特開2014-131421号公報
再生可能エネルギーは天候などの自然の状況に応じて発電量が左右される。このため、EVなどの分散型のエネルギーリソースを需要家側に導入できるようにするのが好ましい。
本発明の目的は、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を供給できる充放電制御システム、充放電制御方法およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の一実施形態は、蓄電池と、電気自動車のバッテリーの充放電を制御する制御部とを備え、前記制御部は、系統電源からの給電が停止した場合に前記電気自動車の前記バッテリーを放電させることによって、前記蓄電池を充電する、充放電制御システムである。
本実施形態に係る充放電制御システムによれば、充放電制御システムは、蓄電池を備える。蓄電池の一例は、分散型電源によって発電された電力を蓄積する。分散型電源の一例は、太陽光発電システムであり、この場合、蓄電池は太陽光発電システムによって発電された電力を蓄積する。充放電制御システムは、電気自動車のバッテリーの充放電を制御する制御部を備える。制御部は、電気自動車のバッテリーに電力を蓄積させたり、バッテリーの電力を放電させたりする制御を行う。充放電制御システムにおいて、制御部は、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車のバッテリーを放電させる。蓄電池は、電気自動車のバッテリーが放電した電力で充電する。
このように構成することによって、充放電制御システムは、蓄電池と、電気自動車のバッテリーの充放電を制御する制御部とを備え、制御部は、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車のバッテリーを放電させることによって、蓄電池を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車のバッテリーで蓄電池を充電でき、蓄電池は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を供給できる。
(2)本発明の一実施形態は、前述した充放電制御システムにおいて、前記系統電源からの給電が停止した場合に、前記蓄電池に蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電するパワーコンディショナーをさらに備えることとしてもよい。
このように構成することによって、系統電源からの給電が停止した場合に、蓄電池に蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電するパワーコンディショナーをさらに備えることができるため、系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車のバッテリーによって充電された蓄電池に蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できる。
(3)本発明の一実施形態は、前述した充放電制御システムにおいて、前記制御部は、前記蓄電池が放電している場合に、前記電気自動車を充電しないようにしてもよい。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部は、蓄電池が放電している場合に、電気自動車を充電しないようにできるため、蓄電池に蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できる。
(4)本発明の一実施形態は、前述した充放電制御システムにおいて、前記蓄電池は、前記系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電することとしてもよい。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、蓄電池は、系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源によって発電された電力で蓄電池を充電できるため、蓄電池は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるとともに電気自動車のバッテリーを充電できる。
(5)本発明の一実施形態は、前述した充放電制御システムにおいて、前記制御部は、前記蓄電池が満充電になった場合に、前記分散型電源が発電した電力で前記電気自動車を充電することとしてもよい。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部は、蓄電池が満充電になった場合に、分散型電源が発電した電力で電気自動車を充電できる。蓄電池が満充電になることによって、分散型電源によって発電された電力を建物に含まれる電気負荷へ給電できため、その状況で、電気自動車を充電できる。電気自動車よりも蓄電池を優先的に満充電にすることができる。
(6)本発明の一実施形態は、前述した充放電制御システムにおいて、前記制御部は、前記蓄電池が放電していない場合に、前記電気自動車を放電させることとしてもよい。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部は、蓄電池が放電していない場合に、電気自動車を放電させることによって、蓄電池を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車のバッテリーで蓄電池を充電でき、蓄電池は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を供給できる。
(7)本発明の一実施形態は、前述した充放電制御システムにおいて、前記蓄電池は、分散型電源によって発電された電力を蓄積してもよい。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、分散型電源によって発電された電力を蓄積する蓄電池と、電気自動車のバッテリーの充放電を制御する制御部とを備え、制御部は、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車のバッテリーを放電させることによって、蓄電池を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車のバッテリーで蓄電池を充電でき、蓄電池は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を供給できる。
(8)本発明の一実施形態は、蓄電池が、電力を蓄積するステップと、制御部が、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車のバッテリーを放電させることによって、前記蓄電池を充電するステップとを有する、充放電制御方法である。
本発明の一実施形態に係る充放電制御方法によれば、充放電制御システムとカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用および効果を奏する。
(9)本発明の一実施形態は、コンピュータに、系統電源からの給電が停止したか否かを判定するステップと、判定する前記ステップで前記系統電源からの給電が停止したと判定した場合に、電気自動車のバッテリーを放電させることによって、蓄電池を充電させるステップとを実行させる、コンピュータプログラムである。
このように構成することによって、コンピュータに、系統電源からの給電が停止したか否かを判定させ、系統電源からの給電が停止したと判定した場合に、電気自動車のバッテリーを放電させることによって、蓄電池を充電させることによって、蓄電池を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車のバッテリーで蓄電池を充電でき、蓄電池は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を供給できる。
本発明によれば、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を供給できる充放電制御システム、充放電制御方法およびコンピュータプログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る電力供給システムの概要を示す図である。 本実施形態に係る他の電力供給システムの概要を示す図である。 本実施形態に係る建物の構成例を示す図である。 本実施形態に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る建物の構成例を示す図である。 実施形態の変形例1に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。 実施形態の変形例1に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態の変形例2に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。 実施形態の変形例2に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態の変形例3に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。 実施形態の変形例3に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
次に、本実施形態に係る充放電制御システム、充放電制御方法およびコンピュータプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
(実施形態)
(充放電制御システム)
図1は、本発明の実施形態に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。図1において、充放電制御システムは、建物BUに設置されている。建物BUの一例は、集合住宅であり、複数のフロアを備える。一例として、建物BUが1階と2階との二つのフロアを備える場合について説明を続ける。
集合住宅は、一つの建物の中に複数の世帯が入居し、複数の世帯に対応する複数の区画を含む。複数の区画の各々には、電力供給システム1によって電力が供給され、供給された電力を需要家が使用する。
建物BUの一例は、1階に区分50-1から区分50-3と共用部60-1とが含まれ、2階に区分50-4から区分50-6と共用部60-2とが含まれる。共用部60-1と共用部60-2との各々には、共用廊下(内廊下、外廊下)が含まれてもよい。
共用部60-1と共用部60-2とのうち、任意の共用部を共用部60という。共用部60には、例えば、照明、集合玄関機、電気錠制御装置、コンセント、電話保安ボックスなどが備えられている。
区分50-1はアクセスポイントAP-1と下位メータ装置36-1とを備える。区分50-1では需要家30-1が電力を使用する。下位メータ装置36-1は、区分50-1の消費電力を測定するメータである。
区分50-2はアクセスポイントAP-2と下位メータ装置36-2とを備える。区分50-2では需要家30-2が電力を使用する。下位メータ装置36-2は、区分50-2の消費電力を測定するメータである。
区分50-3はアクセスポイントAP-3と下位メータ装置36-3とを備える。区分50-3では需要家30-3が電力を使用する。下位メータ装置36-3は、区分50-3の消費電力を測定するメータである。
区分50-4はアクセスポイントAP-4と下位メータ装置36-4とを備える。区分50-4では需要家30-4が電力を使用する。下位メータ装置36-4は、区分50-4の消費電力を測定するメータである。
区分50-5はアクセスポイントAP-5と下位メータ装置36-5とを備える。区分50-5では需要家30-5が電力を使用する。下位メータ装置36-5は、区分50-5の消費電力を測定するメータである。
区分50-6はアクセスポイントAP-6と下位メータ装置36-5とを備える。区分50-6では需要家30-6が電力を使用する。下位メータ装置36-6は、区分50-6の消費電力を測定するメータである。
また、建物BUには、駐車場PAが併設されている。駐車場PAは、駐車場PA-1と駐車場PA-2と駐車場PA-3とを含む。
駐車場PA-1は、駐車場PA-1に駐車している電気自動車のバッテリーの充放電を行う充放電装置CDD-1を備える。
駐車場PA-2は、駐車場PA-2に駐車している電気自動車のバッテリーの充放電を行う充放電装置CDD-2を備える。
駐車場PA-3は、駐車場PA-3に駐車している電気自動車のバッテリーの充放電を行う充放電装置CDD-3を備える。
図1に示される例では、駐車場PA-1に電気自動車EV-1が駐車し、駐車場PA-2に電気自動車EV-2が駐車し、駐車場PA-3に電気自動車EV-3が駐車している。電気自動車EV-1と電気自動車EV-2と電気自動車EV-3とのうち、任意の電気自動車を電気自動車EVという。
充放電制御システムは、蓄電池100とパワーコンディショナー200と制御部300とを備える。
蓄電池100の一例は、定置型蓄電池であり、駐車場PAの近傍に設置され、分散型電源によって発電された電力を蓄積する。分散型電源の一例は、太陽光発電システムPVである。蓄電池100は太陽電池モジュールSCによって発電された電力を蓄積する。
パワーコンディショナー200は、上位メータ装置33と太陽電池モジュールSCと蓄電池100と制御部300と接続される。パワーコンディショナー200の一例は、共用部60に設置される。パワーコンディショナー200は、直流の電力を交流の電力に変換する。
需要家30-1から需要家30-6の各々は、取次会社と電力供給の契約を締結している。需要家30-1から需要家30-6の各々は、取次会社に、電気料金(代)を支払う。取次会社は、電力事業者などの電力会社4との間で低圧電力の一括契約を締結している。取次会社と電力会社4との間での低圧電力の一括契約の締結については後述する。
パワーコンディショナー200は、電力会社4から一括受電した低圧電力と系統電源からの電力とのいずれか一方又は両方と太陽電池モジュールSCで発生する直流電力とを交流電力に変換し、交流電力に変換した電力を、需要家30-1から需要家30-6の各々と共用部60-1から共用部60-2とへ供給する。
また、パワーコンディショナー200は、電力会社4から一括受電した低圧電力と系統電源からの電力とのいずれか一方又は両方と太陽電池モジュールSCで発生する直流電力とを交流電力に変換し、交流電力に変換した電力を、蓄電池100に蓄積する。
例えば、日中に、パワーコンディショナー200は、太陽電池モジュールSCで発生する直流電力を交流電力に変換し、交流電力に変換した電力を、需要家30-1から需要家30-6の各々と共用部60-1から共用部60-2とへ供給する。
例えば、夜間に、パワーコンディショナー200は、蓄電池100に蓄積された電力を、需要家30-1から需要家30-6の各々と共用部60-1から共用部60-2とへ供給する。このように構成することによって、太陽電池モジュールSCで発生する直流電力をできるだけ建物BUで利用し、電力会社4から購入する電力量を削減できる。
パワーコンディショナー200は、電力会社4と系統電源とから給電されているか否かを判定する。パワーコンディショナー200は、停電が発生したことなどによって電力会社4と系統電源とのいずれかからも給電されていないと判定した場合に、給電されていないことを示す情報を、制御部300に出力する。
制御部300は、電気自動車EVのバッテリーの充放電を制御する。具体的には、制御部300は、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々に制御情報を出力することによって、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々の充放電を制御する。
制御部300は、パワーコンディショナー200から給電されていないことを示す情報を取得した場合に、電気自動車EVのバッテリーを放電させることを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300は、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300が出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車EVのバッテリーを放電させることを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーに蓄えられている電力を放電させる。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーを放電させることによって得られる電力を、蓄電池100に蓄積させる。電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーを放電させることによって得られる電力で蓄電池100を充電できるため、蓄電池100の容量を小さくできる。
蓄電池100は、蓄積された電力を建物BUに含まれる需要家30-1から需要家30-6の各々と共用部60-1から共用部60-2との各々に含まれる電気負荷に給電する。
電気負荷の一例は、通信機器(図示なし)である。通信機器は、停電が発生した場合に、パワーコンディショナー200によって供給される電力で動作する。通信機器は、アクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6の各々とLAN(Local Area Network)ケーブルによって接続される。LANケーブルの一例は、PoE(Power over Ethernet)給電に対応したものである。
例えば、通信機器とアクセスポイントAP-1とは、区分50-1に配線されたLANケーブルで接続される。例えば、通信機器とアクセスポイントAP-2とは、区分50-2に配線されたLANケーブルで接続される。
例えば、通信機器とアクセスポイントAP-3とは、区分50-3に配線されたLANケーブルで接続される。例えば、通信機器とアクセスポイントAP-4とは、区分50-4に配線されたLANケーブルで接続される。例えば、通信機器とアクセスポイントAP-5とは、区分50-5に配線されたLANケーブルで接続される。
例えば、通信機器とアクセスポイントAP-6とは、区分50-6に配線されたLANケーブルで接続される。
仮に停電が発生したことなどによって電力会社4と系統電源とのいずれかからも給電されていない場合に、パワーコンディショナー200は、蓄電池100に蓄えられている電力を、アクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6の各々に供給できる。このため、アクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6を介した通信を継続できる。
アクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6の各々は、通信機器が給電する電力で動作する。区分50-1から区分50-6の各々の居住者(需要家30-1から需要家30-6)は、それぞれアクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6の各々を介して外部との通信が可能である。
例えば、居住者(需要家30-1から需要家30-6)は、アクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6の各々を介して、無線LAN、LTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。このため、停電が発生した場合に建物の充放電制御機能を維持できる。
取次会社と電力会社4との間での低圧電力の一括契約の締結について説明する。
図2は、本実施形態に係る電力供給システムの概要を示す図である。図1のように、電力供給システム1は、例えば、住宅2、住宅3、電力会社4、取次会社5、住宅6、電力供給先7を備える。
住宅2は、集合住宅または一戸の住宅である。住宅2は、太陽光発電システムPVを備える。住宅3は、集合住宅または一戸の住宅である。住宅3は、太陽光発電システムPVと蓄電池とを備える。
電力会社4は、取次会社5を通じて、住宅2、住宅3から余剰電力を買い取る。なお、電力会社4は、蓄電池を備えていない住宅2からの電力を標準価格で買い取り、蓄電池を備えている住宅3からの電力を標準価格より高いプレミア価格で買い取るようにしてもよい。電力会社4は、取次会社5を通じて買い取った電力を、例えば取次会社5が施工した住宅6と、取次会社5の電力供給先7に供給する。
住宅2、住宅3の建築主は、屋根等を取次会社5に賃貸してもよい。その場合、取次会社5は、住宅2の建築主から借りた屋根に太陽光発電システムPVを設置し、太陽光発電システムPVの維持管理を行う。
取次会社5は、住宅3の建築主から借りた屋根に太陽光発電システムPVに設置し、蓄電池を設置し、太陽光発電システムPVと蓄電池の維持管理を行う。取次会社5は、電力会社4の電力の取次を行う。
住宅6は、例えば取次会社5が施工した住宅である。住宅6は、集合住宅または一戸の住宅である。
電力供給先7は、取次会社5または電力会社4によって運営される。電力供給先7の一例は、事務所71、展示場72、工場73である。
図3は、本実施形態に係る他の電力供給システムの概要を示す図である。図3に示す電力供給システム1Aでは、例えば、取次会社5(図2)と契約している住宅20、電気自動車23、需要家24、住宅20のオーナー(建築主)25、電力卸市場26、第2事業者27、住宅28、および第1事業者の事業所29を含む。
住宅20は、例えば賃貸の集合住宅であり、例えば太陽光発電システムPVや蓄電池を有する分散型電源21を備える。
分散型電源21で発電された電力または蓄電されている電力は、第1事業者を介して住宅20に入居している複数の需要家24の施設に、安価な電気代の電力が給電される。
なお、停電時には、分散型電源21から、例えば共用部に蓄電池に蓄電されている電力が供給される。また、分散型電源21は、例えば需要家24の電気自動車23と連携し、電気自動車に電力を給電するようにしてもよい。
第1事業者22は、図2における例えば取次会社5である。第1事業者22は、住宅20での余剰電力を第2事業者に供給する。また、第1事業者22は、第2事業者27から安価な価格で電力を購入する。なお、第1事業者22と第2事業者27の関係は、破線四角g10で囲んだような関係である。
さらに、オーナー25が住宅20の屋根等を第1事業者に賃借している場合、第1事業者22は、例えば、太陽電池モジュールの数に応じて、または発電された電力や消費された電力量に応じて、屋根の地代をオーナー25に支払うようにしてもよい。
住宅28は、第1事業者22に屋根を貸している他の住宅である。住宅28の屋根には、第1事業者によって太陽電池モジュールが設置されている。
第2事業者27は、電力網を備える。第2事業者27は、分散型電源21で発電された余剰電力を、第1事業者22を介して購入し、電力卸市場26から電力を購入する。第2事業者27は、住宅28から余剰電力を購入する。第2事業者27は、これらの電力を、第1事業者の事業所29等に給電する。
なお、図3に示したシステムは一例であり、これに限らない。
図4は、本実施形態に係る建物の構成例を示す図である。なお、図4に示す建物BUは、集合住宅の一例である。
建物BUは、上位メータ装置101、受電盤102、センサ103、分散型電源104、充放電制御装置CDCD、分電盤106、下位メータ装置107、分電盤108、切替盤109、共用部60、下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6、区分50-1から区分50-6、および分岐部115を備える。
建物BUは、例えば電力会社4からの系統10に接続される。系統10の一例は、低圧の一括受電である。
建物BUでは、分散型電源104からの電力を給電する給電ノード121が、受電盤102と分電盤106との間に設けられている。なお、給電ノード121は、例えば、センサ103と端子台とを備えている。
また、図4において、実線の接続線は電力線であり、鎖線は信号線であり、一点鎖線は例えば電力を供給可能な通信線である。なお、図4では、アース線等を省略して示している。
また、建物BUは、例えば太陽電池モジュールSCの出力を制御するリモコン、外出からの遠隔操作を受け付ける装置等を備える出力制御装置を備えていてもよい。また、建物BUは、太陽電池モジュールSCの増設に対応可能なように、例えば太陽光増設盤を備えていてもよい。
上位メータ装置101は、入力側に電力会社からの系統10が接続され、出力側に受電盤102の入力側が接続されている。
受電盤102は、出力側に、分電盤106の入力側と、給電ノード121を介して充放電制御装置CDCDの第1の出力側とが接続されている。
受電盤102は、出力側に下位メータ装置107の入力側と分岐部115の入力側とが接続されている。
下位メータ装置107は、出力側に分電盤108の入力側が接続されている。
分電盤108は、出力側に切替盤109の第1の入力側と共用部60のコンセント1103が接続されている。
切替盤109は、第2の入力側に制御装置105の第2の出力側が接続され、出力側に共用部60のルータ1101とコンセント1102とが接続されている。ルータ1101は、前述した通信装置の一例である。
充放電制御装置CDCDは、パワーコンディショナー200と、制御部300とを備えている。パワーコンディショナー200は、太陽電池モジュールSCと蓄電池100とセンサ103と接続されている。制御部300は、パワーコンディショナー200と蓄電池100と充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3と接続されている。
分岐部115は、第1の出力側に下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6の各々の入力側が接続されている。
下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6の各々の出力側には、それぞれ需要家30-1から需要家30-6が接続されている。
上位メータ装置101は、電力会社4と契約する電力量測定用のメータである。上位メータ装置101の一例は、一括受電メータである。上位メータ装置101は、需要家30-1から需要家30-6による消費電力量と共用部60による消費電力量とを測定する。なお、上位メータ装置101の一例は、スマートメータである。
受電盤102は、上位メータ装置101に接続され、低圧一括受電により系統10から電力の供給を受ける。受電盤102は、例えば、変流器、系統10に対するブレーカー1061を備える。受電盤102は、供給された電力を、分電盤106に供給する。
センサ103は、受電盤102と分電盤106との間に接続され、受電盤102と分電盤106の間に流れる電流の向きを検出する。センサ103は、検出した検出結果を充放電制御装置CDCDに出力する。
分散型電源104は、少なくとも太陽電池モジュールSCと蓄電池100とを備える。なお、分散型電源104は、燃料電池、風力発電システム等を備えていてもよい。
パワーコンディショナー200は太陽電池モジュールSCと蓄電池100とを制御する。制御部300は充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3を制御する。
パワーコンディショナー200は、太陽電池モジュールSCで創った直流の電力を、家庭で使用できる交流の電力に変換する。
パワーコンディショナー200は、共用部60や需要家30-1から需要家30-6で使用されない太陽電池モジュールSCが創った余剰な直流の電力の電圧を、蓄電池100に充電可能な電圧に変換し、電圧を変換した電力を蓄電池100に蓄電させる。
パワーコンディショナー200は、太陽電池モジュールSCの発電量が少ないとき、蓄電池100に蓄電されている電力を共用部60や需要家30-1から需要家30-6に供給する。
パワーコンディショナー200は、センサ103が検出した電流の流れる向きを示す検出結果に基づいて、蓄電池100の充放電を制御する。パワーコンディショナー200は、系統側からの電力供給の有無を検知して、停電が発生していることを検出した場合、切替盤109を介して蓄電池100に蓄電されている電力を、共用部60のルータ1101とコンセント1102に供給する。
分電盤106は、例えば、分岐先毎に複数のブレーカー1061と、センサ103と、を備える。分電盤106は、連系運転時に受電盤102で受電される電力を、複数の支幹に分岐させ、共用部60と需要家30-1から需要家30-6の各々に分配する。
また、分電盤106は、パワーコンディショナー200を経由して供給される電力を、複数の支幹に分岐させて共用部60と需要家30-1から需要家30-6との各々に分配する。
なお、分電盤106は、建物BUが複数階の場合、パワーコンディショナー200を経由して供給される電力を階毎に振り分けるようにしてもよい。
下位メータ装置107は、共用部60用の消費電力を測定するメータである。
分電盤108は、切替盤109と共用部60のコンセント1103とに給電する。
切替盤109は、系統10と充放電制御装置CDCDとのどちらが通電しているかを判断して通電している方にスイッチを切り替える。切替盤109がスイッチを通電している方に切り替えることによって、系統からの電力と充放電制御装置CDCDを介して供給される電力とのいずれかが共用部60のルータ1101とコンセント1102とに電力が供給される。
なお、図4に示すように、停電時、蓄電池100の電力は、分電盤106を介さずに、充放電制御装置CDCDから直接、切替盤109に供給される。
共用部60は、例えば、建物BUのロビー、廊下、管理室、集会所等の電気施設である。共用部60は、例えば、ルータ1101、コンセント1102、コンセント1103等を備える。なお、コンセント1103には、通常時に給電され、停電時に供給されない。ルータ1101とコンセント1102には、通常時に給電されず、停電時に給電される。
下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6は、それぞれ需要家30-1から需要家30-6の消費電力を測定するメータである。
需要家30-1から需要家30-6は、それぞれ建物BUの区分50-1から区分50-6に含まれる。例えば、区分50-1から区分50-6は、それぞれアクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6と、負荷LO-1から負荷LO-6を備える。負荷LO-1から負荷LO-6の一例は、コンセント、電灯等である。
なお、取次会社5は、下位メータ装置107と下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6との各々が測定した結果を取得し、取得した結果に基づいて消費電力を求めて、需要家30-1から需要家30-6の各々から電気代を徴収する。下位メータ装置107と下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6との各々が測定した結果は、例えば充放電制御装置CDCDが取得して電力会社4へ出力するようにしてもよい。
(通常時と停電時の動作)
次に、図4を参照して、通常時と停電時の動作例について説明する。
通常時、太陽電池モジュールSCによって発電された電力が、パワーコンディショナー200を介して分電盤106に供給される。
分電盤106は、供給された電力を、共用部60のコンセント1103と需要家30-1から需要家30-6の各々に供給する。
発電された電力だけでは需要電力が不足する場合、受電盤102は、系統10の電力を共用部60のコンセント1103と需要家30-1から需要家30-6の各々に供給する。
太陽電池モジュールSCによって発電された電力が余剰の場合、パワーコンディショナー200は、蓄電池100に充電させた後、発電された電力を、受電盤102を介して系統10へ売電する。
なお、通常時、共用部60に給電されるコンセント1103は一例であり、これに限らない。例えば、共用部60に設置されている電灯、玄関の電子鍵の制御装置等への給電も行うようにしてもよい。
停電時、充放電制御装置CDCDは、系統側からの電力供給の有無を検知して、蓄電池100に蓄電されている電力を、切替盤109を介して共用部60のルータ1101とコンセント1102とに供給する。
なお、停電時、太陽電池モジュールSCによる発電がある場合、充放電制御装置CDCDは、太陽電池モジュールSCによって発電された電力を分電盤106に供給するようにしてもよい。この場合、分電盤106から、需要家30-1から需要家30-6の各々にも電力を供給するようにしてもよい。
なお、停電時、共用部60に給電されるルータ1101とコンセント1102は一例であり、これに限らない。例えば、共用部60に設置されている非常灯、玄関の電子鍵の制御装置等への給電も行うようにしてもよい。
パワーコンディショナー200、制御部300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部(図示なし)に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。
また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(充放電制御システムの動作)
図5は、本実施形態に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1-1)
充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、太陽光発電システムPVなどの分散型電源によって発電された電力を蓄積する。
(ステップS2-1)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、系統電源からの給電が停止したか否かを判定する。パワーコンディショナー200は、系統電源からの給電が停止していない場合、ステップS1-1に戻る。
(ステップS3-1)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、ステップS2-1で系統電源からの給電が停止したと判定した場合に、給電されていないことを示す情報を、制御部300に出力する。
制御部300は、パワーコンディショナー200から給電されていないことを示す情報を取得した場合に、電気自動車のバッテリーを放電させることを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300は、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300が出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車のバッテリーを放電させることを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーに蓄えられている電力を放電させる。
(ステップS4-1)
充放電制御システムにおいて、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーを放電させることによって得られる電力を、蓄電池100に蓄積させる。
(ステップS5-1)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、蓄電池100に蓄積された電力を建物BUに含まれる需要家30-1から需要家30-6の各々と共用部60-1から共用部60-2との各々に含まれる電気負荷に給電する。
(ステップS6-1)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、系統電源からの給電が再開されたか否かを判定する。系統電源からの給電が再開されていない場合ステップS3-1に戻り、系統電源からの給電が再開されている場合ステップS1-1に戻る。
前述した実施形態では、建物BUが1階と2階との二つのフロアを備える場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、建物BUが3階以上のフロアを備えていてもよい。
前述した実施形態では、建物BUが1階と2階との二つのフロアの各々が3個の区分を備える場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、建物BUの各フロアが1個から2個の区分を備えてもよいし、4個以上の区分を備えてもよい。また、建物BUの各フロアが備える区分の数が異なっていてもよい。
前述した実施形態では、建物BUが、電力会社4と系統電源とから給電されている場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、建物BUが、電力会社4から給電されてもよいし、系統電源から給電されてもよい。建物BUが電力会社4から給電されている場合には、パワーコンディショナー200は、電力会社4から給電されているか否かを判定する。建物BUが系統電源から給電されている場合には、パワーコンディショナー200は、系統電源から給電されているか否かを判定する。
前述した実施形態では、通信機器が、蓄電池100に蓄積された電力を、アクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6の各々に給電する場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、蓄電池100が、アクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6の各々に給電してもよい。
前述した実施形態では、建物BUに駐車場PA-1から駐車場PA-3が併設される場合について説明したがこの例に限られない。
例えば、建物BUの併設される駐車場の数は1個から2個でもよく、4個以上でもよい。
前述した実施形態では、蓄電池100が駐車場PAの近傍に設置され、パワーコンディショナー200と制御部300とが建物BUの共用部60に設置される場合について説明したがこの例に限られない。
例えば、蓄電池100が共用部60などの駐車場PAの近傍以外の場所に設置されてもよいし、パワーコンディショナー200と制御部300とが建物BUの壁などの共用部60以外の場所に設置されてもよい。
前述した実施形態において、制御部300は、電気自動車のバッテリーを放電させることを指示する情報を含む制御情報を、異なるタイミングで充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力するようにしてもよい。
前述した実施形態の図4において、分散型電源104からの電力を給電する給電ノード121が、上位メータ装置101と受電盤102との間に設けられていてもよい。また、図4において、分散型電源104からの電力を給電する給電ノード121が、分電盤106と、下位メータ装置107と下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6の各々との間に設けられていてもよい。
また、図4において、分散型電源104からの電力を給電する給電ノード121が、分電盤106と下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6の各々との間に設けられていてもよい。また、図4において、分散型電源104からの電力を給電する給電ノード121が、分岐部115と下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6のいずれかとの間に設けられていてもよい。
図6は、本実施形態に係る建物の構成例を示す図である。なお、図6に示す建物BUは、集合住宅の一例である。
建物BUは、上位メータ装置101、受電盤102、センサ103、分散型電源104、充放電制御装置CDCD、分電盤106、下位メータ装置107、分電盤108、切替盤109、共用部60、下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6、区分50-1から区分50-6、分岐部116、分岐部117、および分岐部118を備える。
建物BUは、例えば電力会社4からの系統10に接続される。系統10の一例は、低圧の一括受電である。
上位メータ装置101は、入力側に電力会社からの系統10が接続され、出力側に受電盤102の入力側が接続されている。
受電盤102は、出力側に分電盤106の入力側が接続されている。
分電盤106は、第1の出力側に給電ノード121を介して充放電制御装置CDCDの出力側が接続され、第2の出力側に分岐部116の入力側が接続されている。
給電ノード121のセンサ103は、出力に分岐部118の入力側に接続されている。
分岐部118は、第1の出力側に下位メータ装置107の入力側が接続され、第2の出力側に分岐部117の入力側が接続されている。
下位メータ装置107は、出力側に分電盤108の入力側が接続されている。
分電盤108は、第1の出力側に共用部60のコンセント1103等が接続され、第2の出力側に切替盤109の第1の入力側が接続されている。
切替盤109は、第2の入力側に充放電制御装置CDCDの第2の出力側が接続され、出力側に共用部60のルータ1101とコンセント1102等が接続されている。
充放電制御装置CDCDは、制御側に分散型電源104が接続されている。
分岐部116は、出力側に下位メータ装置36-4から下位メータ装置36-6の各々の入力側が接続されている。
分岐部117は、出力側に下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-3の各の入力側が接続されている。
下位メータ装置36-1から下位メータ装置36-6は、それぞれ出力側に需要家30-1から需要家30-6が接続されている。
図6のように、本実施形態の建物BUでは、分電盤106から第1経路によって共用部60と需要家30-1から需要家30-3との各々に給電され、第2経路によって需要家30-4から需要家30-6の各々に給電される。
例えば、需要家30-1から需要家30-3は、それぞれ集合住宅の1階の複数の区分50-1から区分50-3に含まれる。例えば、需要家30-4から需要家30-6は、それぞれ集合住宅の2階の複数の区分50-4から区分50-6に含まれる。
本実施形態では、通常時の例えば夜間、蓄電池100からの電力は、共用部60と、1階の住居である需要家30-1から需要家30-3に給電され、2階の住居である需要家30-4から需要家30-6には給電されない。
また、停電時は、共用部60のルータ1101とコンセント1102等に給電され、1階の住居である需要家30-1から需要家30-3と2階の住居である需要家30-4から需要家30-6には給電されない。
ただし、停電時は、共用部60のルータ1101からLANケーブルを介してアクセスポイントAP-1からアクセスポイントAP-6に給電される。
また、建物BUでは、分散型電源104が、例えば充放電制御装置CDCDを介して分電盤106と下位メータ装置107及び下位メータ装置36-1との間に接続されている。
図6の構成の場合、センサ103は、例えば共用部60と需要家30-1に流れる。このため、全体の電流を検出せずに、センサ103が検出する電流量を低くすることができる。
これにより、例えば、総戸数が多い場合、受電盤102にセンサ103を備えるような構成では、耐電流を満足できないセンサであっても用いることができる。
なお、この場合、分電盤106は、経路毎にブレーカーを備え、蓄電池100の電力を給電する方の経路にセンサ103を設ける。
本実施形態に係る充放電制御システムによれば、充放電制御システムは、蓄電池100と、電気自動車EVのバッテリーの充放電を制御する制御部300とを備える。制御部300は、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車EVのバッテリーを放電させることによって、蓄電池100を充電する。
このように構成することによって、充放電制御システムは、蓄電池100と、電気自動車EVのバッテリーの充放電を制御する制御部300とを備え、制御部300は、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車EVのバッテリーを放電させることによって、蓄電池100を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車EVのバッテリーで蓄電池100を充電でき、蓄電池100は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車EVのバッテリーに蓄えた電力を供給できる。電気自動車EVのバッテリーで蓄電池100を充電できるため、蓄電池100の容量を小さくできる。
充放電制御システムにおいて、系統電源からの給電が停止した場合に、蓄電池100に蓄積された電力を建物BUに含まれる電気負荷に給電するパワーコンディショナー200をさらに備える。
このように構成することによって、系統電源からの給電が停止した場合に、蓄電池100に蓄積された電力を建物BUに含まれる電気負荷に給電するパワーコンディショナー200をさらに備えることができるため、系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車EVのバッテリーによって充電された蓄電池100に蓄積された電力を建物BUに含まれる電気負荷に給電できる。
充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、分散型電源によって発電された電力を蓄積する。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、分散型電源によって発電された電力を蓄積する蓄電池100と、電気自動車EVのバッテリーの充放電を制御する制御部300とを備え、制御部300は、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車EVのバッテリーを放電させることによって、蓄電池100を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車EVのバッテリーで蓄電池100を充電でき、蓄電池100は蓄積された電力を建物BUに含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車EVのバッテリーに蓄えた電力を供給できる。
(実施形態の変形例1)
図7は、実施形態の変形例1に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。充放電制御システムは、実施形態に係る充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200の代わりにパワーコンディショナー200aと備え、制御部300の代わりに制御部300aを備える点で、実施形態に係る充放電制御システムとは異なる。
パワーコンディショナー200aは、前述したパワーコンディショナー200の機能に加えて、以下の機能を有する。
パワーコンディショナー200は、蓄電池100が充電しているか放電しているかを判定する。パワーコンディショナー200aは、蓄電池100が放電していると判定した場合に、蓄電池100が放電していることを示す情報を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を、制御部300aへ出力する。
制御部300aは、前述した制御部300の機能に加えて、以下の機能を有する。制御部300aは、パワーコンディショナー200aが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に蓄電池100が放電していることを示す情報が含まれる場合に、電気自動車EVのバッテリーを充電させないことを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300は、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300が出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車EVのバッテリーを充電させないことを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーを充電しない。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部300は、蓄電池100が放電している場合に、電気自動車EVを充電しないようにできるため、蓄電池100に蓄積された電力を建物BUに含まれる電気負荷に給電できる。
実施形態の変形例1に係る建物BUの構成例は、図4と図6とを参照して説明した本実施形態に係る建物BUの構成例において、パワーコンディショナー200をパワーコンディショナー200aに置き換え、制御部300を制御部300aに置き換えたものである。
パワーコンディショナー200a、制御部300aは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部(図示なし)に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。
また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(充放電制御システムの動作)
図8は、実施形態の変形例1に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1-2)
充放電制御システムにおいて、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3は、それぞれ電気自動車EV-1から電気自動車EV-3を、蓄電池100に蓄えられている電力で充電している。
(ステップS2-2)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200aは、蓄電池100が放電しているか否かを判定する。蓄電池100が放電していないと判定した場合には、ステップS1-2へ戻る。
(ステップS3-2)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200aは、蓄電池100が放電していると判定した場合に、蓄電池100が放電していることを示す情報を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を、制御部300aへ出力する。
制御部300aは、パワーコンディショナー200aが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に蓄電池100が放電していることを示す情報が含まれる場合に、電気自動車EVのバッテリーを充電させないことを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300aは、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300aが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車EVのバッテリーを充電させないことを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーを充電しない。その後、ステップS2-2へ移行する。
前述した実施形態の変形例1では、パワーコンディショナー200aと制御部300aとが建物BUの共用部60に設置される場合について説明したがこの例に限られない。
例えば、パワーコンディショナー200aと制御部300aとが建物BUの壁などの共用部60以外の場所に設置されてもよい。
実施形態の変形例1に係る充放電制御システムによれば、実施形態に係る充放電制御システムにおいて、制御部300aは、蓄電池100が放電している場合に、電気自動車EVを充電しない。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部300aは、蓄電池100が放電している場合に、電気自動車EVを充電しないようにできるため、蓄電池100に蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できる。
(実施形態の変形例2)
図9は、実施形態の変形例2に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。
充放電制御システムは、実施形態に係る充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200の代わりにパワーコンディショナー200bを備え、制御部300の代わりに制御部300bを備える点で、実施形態に係る充放電制御システムとは異なる。
パワーコンディショナー200bは、前述したパワーコンディショナー200の機能に加えて、以下の機能を有する。
パワーコンディショナー200bは、停電が発生したことなどによって電力会社4と系統電源とのいずれかからも給電されていないと判定した場合に、太陽電池モジュールSCで発生する直流電力を交流電力に変換し、交流電力に変換した電力を蓄電池100に供給する。
蓄電池100は、パワーコンディショナー200によって供給される太陽電池モジュールSCが発電した電力を取得し、取得した電力で充電する。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源によって発電された電力で蓄電池100を充電できるため、蓄電池100は蓄積された電力を建物BUに含まれる電気負荷に給電できるとともに、電気自動車EVのバッテリーを充電できる。
パワーコンディショナー200bは、蓄電池100が満充電になったか否かを判定する。パワーコンディショナー200bは、蓄電池100が満充電になったと判定した場合に、蓄電池100が満充電になったことを示す情報を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を、制御部300bへ出力する。
制御部300bは、前述した制御部300の機能に加えて、以下の機能を有する。制御部300bは、パワーコンディショナー200bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に蓄電池100が満充電になったことを示す情報が含まれる場合に、電気自動車EVのバッテリーの充電を開始することを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300bは、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車EVのバッテリーの充電を開始することを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーの充電を開始する。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部300bは、蓄電池100が満充電になった場合に、分散型電源が発電した電力で電気自動車EVを充電できる。蓄電池100が満充電になることによって、分散型電源によって発電された電力を建物BUに含まれる電気負荷へ給電できため、その状況で、電気自動車EVを充電できる。電気自動車EVよりも蓄電池100を優先的に満充電にすることができる。
実施形態の変形例2に係る建物BUの構成例は、図4と図6とを参照して説明した本実施形態に係る建物BUの構成例において、パワーコンディショナー200をパワーコンディショナー200bに置き換え、制御部300を制御部300bに置き換えたものである。
パワーコンディショナー200b、制御部300bは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部(図示なし)に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。
また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(充放電制御システムの動作)
図10は、実施形態の変形例2に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1-3)
充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、パワーコンディショナー200が供給する系統電源からの電力で充電している。
(ステップS2-3)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、系統電源からの給電が停止したか否かを判定する。系統電源からの給電が停止していない場合には、ステップS1-3に戻る。
(ステップS3-3)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、ステップS2-3で系統電源からの給電が停止したと判定した場合に、分散型電源によって発電された電力を蓄電池100に供給する。蓄電池100は、パワーコンディショナー200が供給した電力で、充電する。
(ステップS4-3)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200bは、蓄電池100が満充電になったか否かを判定する。蓄電池100が満充電になっていない場合に、ステップS3-3に戻る。
(ステップS5-3)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200bは、蓄電池100が満充電になったと判定した場合に、蓄電池100が満充電になったことを示す情報を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を、制御部300bへ出力する。
制御部300bは、パワーコンディショナー200bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に蓄電池100が満充電になったことを示す情報が含まれる場合に、電気自動車EVのバッテリーの充電を開始することを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300bは、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300bが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車EVのバッテリーの充電を開始することを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーの充電を開始する。その後、ステップS2-3に戻る。
前述した実施形態の変形例2では、パワーコンディショナー200bと制御部300bとが建物BUの共用部60に設置される場合について説明したがこの例に限られない。
例えば、パワーコンディショナー200bと制御部300bとが建物BUの壁などの共用部60以外の場所に設置されてもよい。
実施形態の変形例2に係る充放電制御システムによれば、実施形態に係る充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電する。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源によって発電された電力で蓄電池100を充電でき、蓄電池100は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、分散電源によって発電された電力を供給できる。
実施形態の変形例2に係る充放電制御システムにおいて、制御部300bは、蓄電池100が満充電になった場合に、分散型電源が発電した電力で電気自動車EVを充電する。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部300bは、蓄電池100が満充電になった場合に、分散型電源が発電した電力で電気自動車EVを充電できる。蓄電池が満充電になることによって、分散型電源によって発電された電力を建物BUに含まれる電気負荷へ給電できため、その状況で、電気自動車EVを充電できる。電気自動車EVよりも蓄電池を優先的に満充電にすることができる。
(実施形態の変形例3)
図11は、実施形態の変形例3に係る充放電制御システムの構成例を示す図である。
充放電制御システムは、実施形態に係る充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200の代わりにパワーコンディショナー200cを備え、制御部300の代わりに制御部300cを備える点で、実施形態に係る充放電制御システムとは異なる。
パワーコンディショナー200cは、前述したパワーコンディショナー200の機能に加えて、以下の機能を有する。
パワーコンディショナー200cは、蓄電池100の状態を判定し、状態の判定結果を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を制御部300cへ出力する。ここで、蓄電池100の状態には、充電状態と、放電状態とが含まれる。
制御部300cは、パワーコンディショナー200が出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる蓄電池100の状態の判定結果を取得する。制御部300cは、取得した蓄電池の状態の判定結果が放電状態を示す場合に、電気自動車EVのバッテリーを放電させることを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300cは、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300cが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車EVのバッテリーを放電させることを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーに蓄えられている電力を放電させる。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーを放電させることによって得られる電力を、蓄電池100に蓄積させる。
蓄電池100は、蓄積された電力を建物BUに含まれる需要家30-1から需要家30-6の各々と共用部60-1から共用部60-2との各々に含まれる電気負荷に給電する。
実施形態の変形例2に係る充放電制御システムによれば、実施形態に係る充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電する。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源によって発電された電力で蓄電池100を充電でき、蓄電池100は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、分散電源によって発電された電力を供給できる。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部300cは、蓄電池100が放電していない場合に、電気自動車EVを放電させることによって、蓄電池100を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車EVのバッテリーで蓄電池100を充電でき、蓄電池100は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車EVのバッテリーに蓄えた電力を供給できる。
実施形態の変形例3に係る建物BUの構成例は、図4と図6とを参照して説明した本実施形態に係る建物BUの構成例において、パワーコンディショナー200をパワーコンディショナー200cに置き換え、制御部300を制御部300cに置き換えたものである。
パワーコンディショナー200c、制御部300cは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部(図示なし)に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。
また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
(充放電制御システムの動作)
図10は、実施形態の変形例3に係る充放電制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1-4)
充放電制御システムにおいて、蓄電池100は、太陽光発電システムなどの分散型電源によって発電された電力を蓄積する。
(ステップS2-4)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、系統電源からの給電が停止したか否かを判定する。パワーコンディショナー200は、系統電源からの給電が停止していない場合、ステップS1-4に戻る。
(ステップS3-4)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200は、ステップS2-1で系統電源からの給電が停止したと判定した場合に、蓄電池100の状態を判定し、状態の判定結果を含む制御情報を作成し、作成した制御情報を制御部300cへ出力する。
制御部300cは、パワーコンディショナー200が出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる蓄電池100の状態の判定結果を取得する。制御部300cは、取得した蓄電池の状態の判定結果が放電状態を示すか否かを判定する。蓄電池100の状態の判定結果が放電状態を示す場合には、ステップS3-4に戻る。
(ステップS4-4)
充放電制御システムにおいて、制御部300cは、蓄電池100の状態の判定結果が放電状態を示さない場合に、電気自動車EVのバッテリーを放電させることを指示する情報を含む制御情報を作成する。制御部300cは、作成した制御情報を、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3に出力する。
充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、制御部300cが出力した制御情報を取得し、取得した制御情報に含まれる電気自動車EVのバッテリーを放電させることを指示する情報に基づいて、接続されている電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーに蓄えられている電力を放電させる。
(ステップS5-4)
充放電制御システムにおいて、充放電装置CDD-1から充放電装置CDD-3の各々は、電気自動車EV-1から電気自動車EV-3の各々のバッテリーを放電させることによって得られる電力を、蓄電池100に蓄積させる。
(ステップS6-4)
充放電制御システムにおいて、パワーコンディショナー200cは、系統電源からの給電が再開されたか否かを判定する。系統電源からの給電が再開されていない場合ステップS3-4に戻り、系統電源からの給電が再開されている場合ステップS1-4に戻る。
前述した実施形態の変形例3では、パワーコンディショナー200cと制御部300cとが建物BUの共用部60に設置される場合について説明したがこの例に限られない。
例えば、パワーコンディショナー200cと制御部300cとが建物BUの壁などの共用部60以外の場所に設置されてもよい。
実施形態の変形例3に係る充放電制御システムにおいて、制御部300cは、蓄電池100が放電していない場合に、電気自動車を放電させる。
このように構成することによって、充放電制御システムにおいて、制御部300cは、蓄電池100が放電していない場合に、電気自動車EVを放電させることによって、蓄電池100を充電できる。系統電源からの給電が停止した場合に、電気自動車EVのバッテリーで蓄電池100を充電でき、蓄電池100は蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電できるため、電気自動車EVのバッテリーに蓄えた電力を供給できる。
以上、実施形態およびその変形例を説明したが、これらの実施形態およびその変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態およびその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。
例えば、実施形態の変形例1と実施形態の変形例2とが組み合わされてもよいし、実施形態の変形例1と実施形態の変形例3とが組み合わされてもよいし、実施形態の変形例2と実施形態の変形例3とが組み合わされてもよいし、実施形態の変形例1と実施形態の変形例2と変形例3とが組み合わされてもよい。
これら実施形態およびその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述したパワーコンディショナー200、パワーコンディショナー200a、パワーコンディショナー200b、パワーコンディショナー200cと制御部300、制御部300a、制御部300b、制御部300cは、前述したように、コンピュータを含んで実現される。
この場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を含む。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
なお、上述のパワーコンディショナー200、パワーコンディショナー200a、パワーコンディショナー200b、パワーコンディショナー200cと制御部300、制御部300a、制御部300b、制御部300cは内部にコンピュータを有している。そして、上述したパワーコンディショナー200、パワーコンディショナー200a、パワーコンディショナー200b、パワーコンディショナー200cと制御部300、制御部300a、制御部300b、制御部300cの各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
2、3、6、20 住宅
4 電力会社
5 取次会社
7 電力供給先
21 分散型電源
22 第1事業者
23 電気自動車
24 需要家
25 オーナー
26 電力卸市場
27 第2事業者
28 住宅
29 第1事業者の事業所
33 上位メータ装置
36 下位メータ装置
30-1、30-2、30-3、30-4、30-5、30-6 需要家
50-1、50-2、50-3、50-4、50-5、50-6 区分
60-1、60-2 共用部
100 蓄電池
200、200a、200b、200c パワーコンディショナー
300、300a、300b、300c 制御部

Claims (9)

  1. 蓄電池と、
    電気自動車のバッテリーの充放電を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、系統電源からの給電が停止した場合に前記電気自動車の前記バッテリーを放電させることによって、前記蓄電池を充電する、充放電制御システム。
  2. 前記系統電源からの給電が停止した場合に、前記蓄電池に蓄積された電力を建物に含まれる電気負荷に給電するパワーコンディショナー
    をさらに備える、請求項1に記載の充放電制御システム。
  3. 前記制御部は、前記蓄電池が放電している場合に、前記電気自動車を充電しない、請求項1又は請求項2に記載の充放電制御システム。
  4. 前記蓄電池は、前記系統電源からの給電が停止した場合に、分散型電源が発電した電力で充電する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の充放電制御システム。
  5. 前記制御部は、前記蓄電池が満充電になった場合に、前記分散型電源が発電した電力で前記電気自動車を充電する、請求項4に記載の充放電制御システム。
  6. 前記制御部は、前記蓄電池が放電していない場合に、前記電気自動車を放電させる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の充放電制御システム。
  7. 前記蓄電池は、分散型電源によって発電された電力を蓄積する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の充放電制御システム。
  8. 蓄電池が、電力を蓄積するステップと、
    制御部が、系統電源からの給電が停止した場合に電気自動車のバッテリーを放電させることによって、前記蓄電池を充電するステップと
    を有する、充放電制御方法。
  9. コンピュータに、
    系統電源からの給電が停止したか否かを判定するステップと、
    判定する前記ステップで、前記系統電源からの給電が停止したと判定した場合に、電気自動車のバッテリーを放電させることによって、蓄電池を充電させるステップと
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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