JP2023140662A - 無線通信方法、無線通信システム、コーディネーター装置、無線通信機器、および、プログラム - Google Patents

無線通信方法、無線通信システム、コーディネーター装置、無線通信機器、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多数の無線通信端末が存在している狭空間であっても、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することで、無線通信性能の劣化を引き起こすことなく、高速、かつ、高精度の無線通信を行う無線通信システム、無線通信機器、無線通信方法、プログラム及びコーディネーター装置を提供する。【解決手段】管理や同期制御が複雑にならない程度のタイムスロット長を設定し、設定したタイムスロット長のタイムスロットで複数の機器が送信権を取得する無線通信システムにおいて、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、ばらつくように決定された送信タイミングで、データ送信を行うことにより、同一タイムスロットで送信権を有する複数の機器の送信タイミングを分散させる。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年(2022年)3月2日に、一般社団法人 電子情報通信学会 無線通信システム研究会(RCS) RCS2021-259にて公表
特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年(2022年)2月23日に、一般社団法人 電子情報通信学会 無線通信システム研究会(RCS) RCS2021-259(2022-03)にて公表
本発明は、無線通信技術に関し、特に、同一チャネルに複数の無線LANシステムを割り当て、トラフィックの送信タイミングを適切に制御する無線通信技術に関する。
近年、本格的なIoT(Internet of Things)時代が到来し、製造やインフラなど様々な分野でIoT技術が活用されている。例えば、工場においてロボットや機械などの製造システムにIoT機器を取り付け、無線LAN(Local Area Network)経由で機器・機械の稼働状況把握や制御、品質管理が行われる。一方で、多くの製造システムが密に配置される工場においては、複数の無線機器が同時に通信を試みるため、パケット衝突が頻発し、パケットロスや遅延が発生する問題がある。
パケット衝突を回避する手法として、使用するチャネルの割り当てや干渉検知、干渉検知時のチャネル変更や送信電力制御がある。例えば、特許文献1に記載されている技術を用いて使用するチャネルを変更することが考えられる。
集中制御制御装置(例えば、コントローラ)を用いた制御を想定すると、制御用機器を用意し、制御対象とする無線LANシステムのアクセスポイント(AP:Access Point)を、例えば、ネットワークを介して上記集中制御装置に接続する。制御用機器は、上記集中制御装置に接続されたAPに対して前述の制御を行うことで、パケット衝突の発生を防止することができる。
しかしながら、上記技術を用いた場合において、無線LANシステムが多いと、周波数軸上でチャネルが重複し、システム間干渉が発生してしまう。このような状況において、無線LANシステムによりトラフィックが送信されると、衝突が多数発生し、再送する必要が生じ、その結果、当該トラフィックの許容遅延時間内に当該トラフィックを送信することが困難となる。つまり、上記のような状況において、上記技術を用いた場合、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することが困難である。
そこで、例えば、特許文献2に開示されているような技術を用いることが考えられる。つまり、特許文献2に開示されている技術では、無線通信システムに含まれる全ての機器の情報(通信状況を示す情報、通信性能を示す情報等)に基づいて共通に定義したタイムスロットを用いることで、1つのチャネルを多数の無線システムが時分割で使用することができ、その結果、トラフィックの送信タイミングを制御することができる。
特開2013-93708号公報 特開2020-155857号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、通信に必要な送信時間がタイムスロット長よりも少ない機器が存在すると(割り当てられたタイムスロットの使用率が低い機器が存在すると)、当該タイムスロットで使用されていない時間が長くなり(リソースを有効活用できていない時間が長くなり)、通信の効率が低下する。
これに対処するために、タイムスロット長を短くして通信効率の低下を防ぐことが考えられるが、タイムスロット長を短くすると、タイムスロット情報の管理が複雑になり、また、機器間の同期処理等を行う頻度が多くなるため、高精度な送信制御が必要となり、その結果、処理負荷が増加するという問題がある。また、タイムスロット長を短くすると、突発的な処理遅延、干渉の発生時に、次のタイムスロットへの影響が増加するため、その対応の処理等も複雑になるという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、多数の無線通信端末が存在している狭空間であっても、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することで、無線通信性能の劣化を引き起こすことなく、高速かつ高精度の無線通信を行うことができる無線通信システム、無線通信方法、コーディネーター装置、無線通信機器、および、プログラムを実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、グループ識別子で特定されるグループに振り分けられた複数の無線通信機器を含む無線通信システムに用いられる無線通信方法であって、タイムスロット定義用データ生成ステップと、タイムスロット時系列パターン特定用データ生成ステップと、送信タイミング決定ステップと、データ送信ステップと、を備える。
タイムスロット定義用データ生成ステップは、複数の無線通信機器間で時分割通信を行うために共通に使用するためのタイムスロットのタイムスロット長およびタイムスロット開始時刻と、複数の無線通信機器のそれぞれが属するグループを特定するための情報と、グループに属する無線通信機器の数の情報と、を含むタイムスロット定義用データを生成する。
タイムスロット時系列パターン特定用データ生成ステップは、タイムスロットの時系列における繰り返しパターンを特定するための情報であるタイムスロット制御情報と、タイムスロットにおいて送信権を付与するグループと当該グループに属する無線通信機器の数とを特定するための情報であるタイムスロット割当情報とを含むタイムスロット時系列パターン特定用データを生成する。
送信タイミング決定ステップは、タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する無線通信機器のそれぞれが、タイムスロット時系列パターン特定用データに基づいて、タイムスロット内での送信タイミングがばらつくように送信タイミングを決定する。
データ送信ステップは、タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する無線通信機器のそれぞれが、送信タイミング決定ステップで決定した送信タイミングで、データ送信する。
無線通信方法では、管理や同期制御が複雑にならない程度のタイムスロット長を設定し、設定したタイムスロット長のタイムスロットにおいて、複数の機器が送信権を取得することができる。そして、この無線通信方法では、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、ばらつくように決定された送信タイミングで、データ送信を行うので、同一タイムスロットで送信権を有する複数の機器の送信タイミングを分散させることができる。その結果、この無線通信方法では、通信衝突が発生することを適切に防止することができ、通信効率を向上させることができる。
つまり、この無線通信方法では、多数の無線通信端末が存在している狭空間であっても、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することで、無線通信性能の劣化を引き起こすことなく、高速かつ高精度の無線通信を行うことができる。
第2の発明は、第1の発明であって、送信タイミング決定ステップは、タイムスロット時系列パターン特定用データに基づいて、タイムスロット内での送信タイミングを、乱数またはハッシュ関数を用いて算出した遅延時間により決定されるタイミングとする。
これにより、この無線通信方法では、乱数またはハッシュ関数を用いて算出した遅延時間により、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、ばらつくように決定された送信タイミングで、データ送信を行うことができる。
第3の発明は、第1または第2の発明であって、タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する無線通信機器の数をMとし、タイムスロット内において、タイムスロットの開始時刻からの遅延時間をTとすると、送信タイミング決定ステップは、タイムスロット内での送信タイミングを、タイムスロットの開始時刻から
Figure 2023140662000002
Δt:1タイムスロットの期間(時間)
rand(M):0以上M-1以下の整数を一様分布に従う確率で出力する関数(乱数を生成する関数)
により取得される遅延時間Tだけ遅延させた時刻に決定する。
これにより、この無線通信方法では、一様乱数を用いて算出した遅延時間により、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、ばらつくように決定された送信タイミングで、データ送信を行うことができる。
第4の発明は、第1または第2の発明であって、無線通信機器に固有の識別子であるデバイス識別子を付与するデバイス識別子付与ステップをさらに備える。
タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する無線通信機器の数をMとし、タイムスロット内において、タイムスロットの開始時刻からの遅延時間をTとすると、送信タイミング決定ステップは、タイムスロット内での送信タイミングを、タイムスロットの開始時刻から
Figure 2023140662000003
Δt:1タイムスロットの期間(時間)
ID:デバイス識別子
Hash(x):xのハッシュ値(整数値)を取得する関数(ハッシュ関数)
%x:「%」は、xを法として剰余を取得する演算子
により取得される遅延時間Tだけ遅延させた時刻に決定する。
これにより、この無線通信方法では、無線機器に固有なデバイス識別子のハッシュ関数を用いて算出した遅延時間により、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、ばらつくように決定された送信タイミングで、データ送信を行うことができる。そして、この無線通信方法では、無線機器に固有なデバイス識別子のハッシュ関数を用いて遅延時間を算出するので、各無線機器のタイムスロット内での遅延時間(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)を同じにすることができる。
第5の発明は、第1または第2の発明であって、タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する無線通信機器の数をMとし、タイムスロット内において実現される最大スループット総量をCとすると、送信タイミング決定ステップは、
Figure 2023140662000004
R:送信レート
M:割り当てられたデバイス数
α:帯域調整用係数(0≦α≦1)
により取得される送信レートRが実現されるように、データ送信タイミングを決定する。
これにより、この無線通信方法では、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、分割した帯域(全帯域を、タイムスロットで送信権を付与されたデバイス数で割った通信レート)でデータ送信を行うことができる。分割した帯域によりデータ送信を行うことで、送信タイミングも分散されるので、この無線通信方法では、通信衝突が発生することを適切に防止することができ、通信効率を向上させることができる。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明である無線通信方法を実行するための無線通信システムであって、コーディネーター装置と、複数の無線通信機器と、を備える。
コーディネーター装置は、タイムスロット定義用データ生成ステップと、タイムスロット時系列パターン特定用データ生成ステップと、を実行する。
複数の無線通信機器のそれぞれは、送信タイミング決定ステップと、データ送信ステップと、を実行する。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏する無線通信システムを実現することができる。
第7の発明は、第6の発明である無線通信システムを構成するコーディネーター装置である。
これにより、第6の発明と同様の効果を奏する無線通信システムを構成するコーディネーター装置を実現することができる。
第8の発明は、第6の発明である無線通信システムを構成する無線通信機器である。
これにより、第6の発明と同様の効果を奏する無線通信システムを構成する無線通信機器を実現することができる。
第9の発明は、第1から第5のいずれかの発明である無線通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、第1から第5のいずれかの発明と同様の効果を奏する無線通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを実現することができる。
本発明によれば、多数の無線通信端末が存在している狭空間であっても、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することで、無線通信性能の劣化を引き起こすことなく、高速かつ高精度の無線通信を行うことができる無線通信システム、無線通信方法、コーディネーター装置、無線通信機器、および、プログラムを実現することができる。
第1実施形態に係る無線通信システム1000の概略構成図。 第1実施形態に係るコーディネーター装置100の概略構成図。 第1実施形態に係る第1アクセスポイントAP1-1の概略構成図。 第1実施形態に係る無線端末STA1-1の概略構成図。 無線通信システム1000におけるタイムスロット定義処理、タイムスロット割当処理を説明するためのシーケンス図。 無線通信システム1000の概略構成を示す図であり、無線通信システム1000に含まれる無線通信機器を3つのグループに分けた場合(一例)を示す図。 第1ヘッダH1(タイムスロット制御情報)およびペイロードP1(タイムスロット割当情報)から構成されるデータD_slotのデータ構造(一例)を示す図。 図7のデータD_slotに基づいて、1つのチャネルで複数の無線通信機器(アクセスポイント、無線端末)が時分割で通信を行う場合のタイミングチャート。 第1実施形態の第1変形例の無線通信システムにおいて、図7のデータD_slotに基づいて、1つのチャネルで複数の無線通信機器(アクセスポイント、無線端末)が時分割で通信を行う場合のタイミングチャート。 第2実施形態に係る無線通信システム2000の概略構成図。 第2実施形態に係る第1アクセスポイントAP1-1Aの概略構成図。 第2実施形態に係る無線端末STA1-1Aの概略構成図。 図7のデータD_slotに基づいて、1つのチャネルで複数の無線通信機器(アクセスポイント、無線端末)が時分割で通信を行う場合のタイミングチャート(帯域分割の場合)。 CPUバス構成を示す図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
<1.1:無線通信システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る無線通信システム1000の概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係るコーディネーター装置100の概略構成図である。
図3は、第1実施形態に係る第1アクセスポイントAP1-1の概略構成図である。
図4は、第1実施形態に係る無線端末STA1-1の概略構成図である。
無線通信システム1000は、図1に示すように、コーディネーター装置100と、L個(L:自然数)の無線システムである、第1無線システムSYS1、第2無線システムSYS2、・・・、第L無線システムSYSLと、を備える。コーディネーター装置100と、第1無線システムSYS1、第2無線システムSYS2、・・・、第L無線システムSYSLは、それぞれ、図1に示すように、ネットワークNW1(例えば、有線ネットワーク)に接続されており、互いに通信を行うことができる。
なお、無線通信システム1000は、複数の無線システムを含んでおり、以下では、説明便宜のために、無線通信システム1000に含まれる無線システムの数が「3」である場合を例に説明するが、これに限定されることはなく、無線通信システム1000に含まれる無線システムの数が「3」以外の数であってもよい。
(1.1.1:コーディネーター装置)
コーディネーター装置100は、図2に示すように、タイムスロット定義部11と、タイムスロット割当情報生成部12と、無線システム情報取得保持部13と、第1通信処理部14と、第1通信インターフェース15とを備える。
タイムスロット定義部11は、無線通信システム1000で使用するタイムスロットを定義する処理(タイムスロット定義処理)を実行する。タイムスロット定義部11は、無線システム情報取得保持部13から出力される無線システム情報Info_sysを入力し、無線システム情報Info_sysに基づいて、タイムスロット定義処理を実行し、タイムスロットを規定(定義)するために必要なデータをデータD_slot_defとして取得する。そして、タイムスロット定義部11は、取得部したデータD_slot_defを第1通信処理部14に出力する。また、タイムスロット定義部11は、初期値として、例えば、無線通信システム1000の初期状態や無線環境の定常状態に基づいて、タイムスロットを規定するために必要なデータD_slot_defを取得し、取得したデータD_slot_defを第1通信処理部14に出力する。
タイムスロット割当情報生成部12は、無線システム情報取得保持部13から出力される無線システム情報Info_sysを入力する。タイムスロット割当情報生成部12は、無線通信システム1000で使用するタイムスロット割当情報を生成し、生成したタイムスロット割当情報をデータD_slotとして、第1通信処理部14に出力する。
無線システム情報取得保持部13は、第1通信処理部14から出力されるデータD12を入力する。無線システム情報取得保持部13は、データD12から、各無線システムの情報、各無線システムに含まれるアクセスポイントの情報、および/または、無線端末の情報を取得する。
第1通信処理部14は、ネットワークNW1にデータを送信する場合、第1通信インターフェース15にデータD11を出力する。また、第1通信処理部14は、ネットワークNW1からデータを受信する場合、第1通信インターフェース15からデータD11を入力する。また、第1通信処理部14は、第1通信インターフェース15から入力したデータD11から、各無線システムの情報、各無線システムに含まれるアクセスポイントの情報、および/または、無線端末の情報を含むデータD12を取得し、取得したデータD21を無線システム情報取得保持部13に出力する。また、第1通信処理部14は、タイムスロット定義部11から出力されるデータD_slot_defと、タイムスロット割当情報生成部12から出力されるデータD_slotとを入力し、データD_slot_defおよび/またはデータD_slotを含むデータを生成し、生成したデータをデータD11(送信用データ)として、第1通信インターフェース15に出力する。
第1通信インターフェース15は、ネットワークNW1を介して、外部の装置とデータ送受信を行うための通信インターフェースである。第1通信インターフェース15は、第1通信処理部14から出力されるデータD11を、ネットワークNW1を介して通信できる形式のデータD1_outにして、当該データD1_outを、ネットワークNW1を介して送信する。また、第1通信インターフェース15は、ネットワークNW1を介してデータD1_inを受信する。第1通信インターフェース15は、受信したデータD1_inを、第1通信処理部14が処理できるデータD11にして、当該データD11を第1通信処理部14に出力する。
(1.1.2:第1無線システム)
第1無線システムSYS1は、図1に示すように、第1アクセスポイントAP1-1と、N1個(N1:自然数)の無線端末STA1-1~無線端末STA1-N1とを備える。
(1.1.2.1:第1アクセスポイント)
第1アクセスポイントAP1-1は、図3に示すように、第2通信インターフェース21と、RF制御部22と、タイムスロット情報記憶部23と、無線システム情報取得保持部24と、アンテナAnt1と、RF処理部25と、アプリケーション部26と、送信用バッファFIFO1と、を備える。
第2通信インターフェース21は、ネットワークNW1を介して、外部の装置とデータ送受信を行うための通信インターフェースである。第2通信インターフェース21は、RF制御部22から出力されるデータD21を、ネットワークNW1を介して通信できる形式のデータD2_outにして、当該データD2_outを、ネットワークNW1を介して送信する。また、第2通信インターフェース21は、ネットワークNW1を介してデータD2_inを受信する。第2通信インターフェース21は、受信したデータD2_inを、RF制御部22が処理できるデータD21にして、当該データD21をRF制御部22に出力する。
RF制御部22は、ネットワークNW1にデータを送信する場合、第2通信インターフェース21にデータD21を出力する。また、RF制御部22は、ネットワークNW1からデータを受信する場合、第2通信インターフェース21からデータD21を入力する。また、RF制御部22は、第2通信インターフェース21から入力したデータD21から、タイムスロット割当情報を含むデータD_slotを取得し、取得したデータD_slotをタイムスロット情報記憶部23に出力する。また、RF制御部22は、第2通信インターフェース21から入力したデータD21から、タイムスロットを定義するための情報(タイムスロット定義情報)を含むデータD_slot_defを取得し、取得したデータD_slot_defをタイムスロット情報記憶部23に出力する。また、RF制御部22は、RF処理部25から出力されるデータD22_inから、第1アクセスポイントAP1-1が含まれる無線システムである第1無線システムSYS1の情報を含むデータD23を取得し、取得したデータD23を無線システム情報取得保持部24に出力する。また、RF制御部22は、無線システム情報取得保持部24から出力される第1無線システムの情報Info_sys(SYS1)を入力する。
また、RF制御部22は、RF処理部25を制御するための制御信号CTL1_RFを生成し、当該制御信号CTL1_RFをRF処理部25に出力する。例えば、RF制御部22は、RF処理部25から出力される無線通信状況を示す情報Info1_CSMA(例えば、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式により取得した、無線通信を行っているチャネルの空き状況等の情報)を入力し、当該情報Info1_CSMAに基づいて、制御信号CTL1_RFを生成する。
また、RF制御部22は、外部に送信するデータを生成または取得し、当該データをデータD22B_outとして、RF処理部25に出力する。
また、RF制御部22は、送信用バッファFIFO1を制御するための制御信号CTL1_fifoを生成し、当該制御信号CTL1_fifoを送信用バッファFIFO1に出力する。
また、RF制御部22は、アプリケーション部26から出力される要求信号Req1_infoを入力する。RF制御部22は、当該要求信号Req1_infoで要求されているデータを、タイムスロット情報記憶部23および/または無線システム情報取得保持部24から取得し、取得したデータをデータD1_infoとして、アプリケーション部26に出力する。
タイムスロット情報記憶部23は、RF制御部22から出力されるデータD_slot、および/または、データD_slot_defを入力し、入力したデータを記憶する。また、タイムスロット情報記憶部23は、RF制御部22からの指令に従い、記憶しているデータD_slot、および/または、データD_slot_defを、RF制御部22に出力する。
無線システム情報取得保持部24は、RF制御部22から出力されるデータD23を入力し、データD23から、第1無線システムSYS1の情報Info_sys(SYS1)を取得し、取得した情報Info_sys(SYS1)を記憶(保持)する。また、無線システム情報取得保持部24は、RF制御部22からの指令に従い、記憶(保持)している情報Info_sys(SYS1)をRF制御部22に出力する。
RF処理部25は、RF制御部22から出力される制御信号CTL1_RFと、送信用バッファFIFO1から出力されるデータD22A_outまたはRF制御部22から出力されるデータD22B_outとを入力する。RF処理部25は、制御信号CTL1_RFに従い、送信用バッファFIFO1から出力されるデータD22A_outまたはRF制御部22から出力されるデータD22B_outに対して、送信用のRF処理(BB(ベースバンド)変調処理、RF変調処理等)を実行し、アンテナAnt1を介して外部へ送信することができるRF信号RF2_outを取得する。そして、RF処理部25は、アンテナAnt1を介して、外部に、RF信号RF2_outを送信する。また、RF処理部25は、アンテナAnt1を介して、外部からRF信号RF2_inを受信し、受信したRF信号RF2_inに対して受信用のRF処理(RF復調処理、BB復調処理等)を実行し、RF制御部22およびアプリケーション部26が処理できるデータD22_inを取得し、取得したデータD22_inをRF制御部22および/またはアプリケーション部26に出力する。また、RF処理部25は、無線通信状況を示す情報Info1_CSMA(例えば、CSMA/CA方式により取得される、無線通信を行っているチャネルの空き状況等の情報)を取得し、当該情報Info1_CSMAをRF制御部22に出力する。
送信用バッファFIFO1は、送信用パケットを記憶保持するためのメモリであり、例えば、FIFO(First In First Out)メモリを用いて実現される。送信用バッファFIFO1は、アプリケーション部26から出力される送信用パケットのデータD25を入力し、当該データを記憶保持する。また、送信用バッファFIFO1は、RF制御部22から出力される制御信号CTL1_fifoを入力し、当該制御信号CTL1_fifoに従って、記憶保持しているデータ(送信用パケットのデータ)をデータD22_outとしてRF処理部25に出力する。
アプリケーション部26は、RF処理部25から出力されるデータD22_inを入力する。アプリケーション部26は、当該データD22_inを用いて所定の処理を行う。また、アプリケーション部26は、第1アクセスポイントAP1-1において実行される所定のアプリケーションを実行するための機能部である。また、アプリケーション部26は、要求信号Req1_infoを生成し、当該要求信号Req1_infoをRF制御部22に出力する。また、アプリケーション部26は、RF制御部22から出力されるデータD1_info(要求信号Req1_infoにより要求したデータ)を入力する。
また、アプリケーション部26は、例えば、所定のアプリケーションを実行するために、外部にパケットを送信する場合、送信パケットのデータを生成し、生成したデータをデータD25として、送信用バッファFIFO2に出力する。
なお、「記憶部」は、タイムスロット情報記憶部23および/または無線システム情報取得保持部24を用いて実現される。
(1.1.2.2:無線端末)
無線端末STA1-1は、図4に示すように、アンテナAnt2と、RF処理部31と、RF制御部32と、タイムスロット情報記憶部33と、無線端末情報取得保持部34と、アプリケーション部35と、送信用バッファFIFO2と、を備える。
RF処理部31は、アンテナAnt2を介して、外部からRF信号RF3_inを受信し、受信したRF信号RF3_inに対して受信用のRF処理(RF復調処理、BB復調処理等)を実行し、RF制御部32および/またはアプリケーション部35が処理できるデータD31_inを取得し、取得したデータD31_inをRF制御部32および/またはアプリケーション部35に出力する。また、RF処理部31は、RF制御部32から出力される制御信号CTL2_RFと、送信用バッファFIFO2から出力されるデータD31A_outまたはRF制御部32から出力されるデータD31B_outとを入力する。RF処理部31は、制御信号CTL2_RFに従い、送信用バッファFIFO2から出力されるデータD31A_outまたはRF制御部32から出力されるデータD31B_outに対して、送信用のRF処理(BB変調処理、RF変調処理等)を実行し、アンテナAnt2を介して外部へ送信することができるRF信号RF3_outを取得する。そして、RF処理部31は、アンテナAnt2を介して、外部へ、RF信号RF3_outを送信する。
また、RF処理部31は、無線通信状況を示す情報Info2_CSMA(例えば、CSMA/CA方式により取得される、無線通信を行っているチャネルの空き状況等の情報)を取得し、当該情報Info2_CSMAをRF制御部32に出力する。
RF制御部32は、アンテナAnt2を介して外部からデータを受信する場合、RF処理部31からデータD31_inを入力する。RF制御部32は、RF処理部31から入力したデータD31_inから、タイムスロット割当情報を含むデータD_slotを取得し、取得したデータD_slotをタイムスロット情報記憶部33に出力する。また、RF制御部32は、RF処理部31から入力したデータD31_inから、タイムスロットを定義するための情報(タイムスロット定義情報)を含むデータD_slot_defを取得し、取得したデータD_slot_defをタイムスロット情報記憶部33に出力する。また、RF制御部32は、RF処理部31から出力されるデータD31_inから、無線端末STA1-1の情報を含むデータD32を取得し、取得したデータD32を無線端末情報取得保持部34に出力する。また、RF制御部32は、無線端末情報取得保持部34から出力される無線端末STA1-1の情報Info_sys(STA1-1)を入力する。
また、RF制御部32は、RF処理部31を制御するための制御信号CTL2_RFを生成し、当該制御信号CTL2_RFをRF処理部31に出力する。例えば、RF制御部32は、RF処理部31から出力される無線通信状況を示す情報Info2_CSMA(例えば、CSMA/CA方式により取得した、無線通信を行っているチャネルの空き状況等の情報)を入力し、当該情報Info2_CSMAに基づいて、制御信号CTL2_RFを生成する。
また、RF制御部32は、外部に送信するデータを生成または取得し、当該データをデータD31B_outとして、RF処理部31に出力する。
また、RF制御部32は、送信用バッファFIFO2を制御するための制御信号CTL2_fifoを生成し、当該制御信号CTL2_fifoを送信用バッファFIFO2に出力する。
また、RF制御部32は、アプリケーション部35から出力される要求信号Req2_infoを入力する。RF制御部32は、当該要求信号Req2_infoで要求されているデータを、タイムスロット情報記憶部33および/または無線端末情報取得保持部34から取得し、取得したデータをデータD2_infoとして、アプリケーション部26に出力する。
タイムスロット情報記憶部33は、RF制御部32から出力されるデータD_slot、および/または、データD_slot_defを入力し、入力したデータを記憶する。また、タイムスロット情報記憶部33は、RF制御部32からの指令に従い、記憶しているデータD_slot、および/または、データD_slot_defを、RF制御部32に出力する。
無線端末情報取得保持部34は、RF制御部32から出力されるデータD32を入力し、データD32から、無線端末STA1-1の情報Info_sys(STA1-1)を取得し、取得した情報Info_sys(STA1-1)を記憶(保持)する。また、無線端末情報取得保持部34は、RF制御部32からの指令に従い、記憶(保持)している情報Info_sys(STA1-1)をRF制御部22に出力する。
アプリケーション部35は、RF処理部31から出力されるデータD31_inを入力する。アプリケーション部35は、当該データD31_inを用いて所定の処理を行う。また、アプリケーション部35は、無線端末STA1-1において実行される所定のアプリケーションを実行するための機能部である。また、アプリケーション部35は、要求信号Req2_infoを生成し、当該要求信号Req2_infoをRF制御部32に出力する。また、アプリケーション部35は、RF制御部32から出力されるデータD2_info(要求信号Req2_infoにより要求したデータ)を入力する。
また、アプリケーション部35は、例えば、所定のアプリケーションを実行するために、外部にパケットを送信する場合、送信パケットのデータを生成し、生成したデータをデータD33として、送信用バッファFIFO2に出力する。
送信用バッファFIFO2は、送信用パケットを記憶保持するためのメモリであり、例えば、FIFO(First In First Out)メモリを用いて実現される。送信用バッファFIFO2は、アプリケーション部35から出力される送信用パケットのデータD33を入力し、当該データを記憶保持する。また、送信用バッファFIFO2は、RF制御部32から出力される制御信号CTL2_fifoを入力し、当該制御信号CTL2_fifoに従って、記憶保持しているデータ(送信用パケットのデータ)をデータD31_outとしてRF処理部31に出力する。
なお、第2無線システムSYS2~第L無線システムSYSLは、第1無線システムSYS1と同様の構成を有している。
また、第2無線システムSYS2は、第2アクセスポイントAP2-1と、N2個(N2:自然数)の無線端末STA2-1~STA2-N2とを備えており、第2アクセスポイントAP2-1は、第1アクセスポイントAP1-1と同様の構成を有しており、無線端末STA2-1~STA-N2のそれぞれは、無線端末STA1-1と同様の構成を有している。
また、第k無線システムSYSk(k:自然数、3≦k≦L)は、第kアクセスポイントAP2-kと、Nk個(Nk:自然数)の無線端末STAk-1~STAk-Nkとを備えており、第kアクセスポイントAP2-kは、第1アクセスポイントAP1-1と同様の構成を有しており、無線端末STAk-1~STAk-Nkのそれぞれは、無線端末STA1-1と同様の構成を有している。
なお、「記憶部」は、タイムスロット情報記憶部33および/または無線端末情報取得保持部34を用いて実現される。
<1.2:無線通信システムの動作>
以上のように構成された無線通信システム1000の動作について、以下、図面を参照しながら説明する。
図5は、無線通信システム1000におけるタイムスロット定義処理、タイムスロット割当処理を説明するためのシーケンス図である。以下、図5を参照しながら、無線通信システム1000の動作について、説明する。
図6は、無線通信システム1000の概略構成を示す図であり、無線通信システム1000に含まれる無線通信機器を3つのグループに分けた場合(一例)を示す図である。
図7は、第1ヘッダH1(タイムスロット制御情報)およびペイロードP1(タイムスロット割当情報)から構成されるデータD_slotのデータ構造(一例)を示す図である。
図8は、図7のデータD_slotに基づいて、1つのチャネルで複数の無線通信機器(アクセスポイント、無線端末)が時分割で通信を行う場合のタイミングチャートである。
なお、第k無線システムSYSkに含まれるデバイス数(無線通信装置(例えば、アクセスポイント、無線端末)の数)を「M」(k:自然数、1≦k≦L)と表記する。
また、以下では、説明便宜のため、無線通信システム1000において、図6に示すように、無線通信システム1000に含まれる無線通信機器を3つのグループ(第1グループ~第3グループ)に分けた場合(一例)について、説明する。なお、第1グループ~第3グループは、以下の通りであるものとする。
(1)第1グループ(グループID(これを「GID」と表記する)を「1」とする)には、第1無線通信システムSYS1の第1アクセスポイントAP1-1、無線端末STA1-1~STA1-3(3個の無線端末)が含まれるものとする。そして、第1グループのデバイス数M=4である。
(2)第2グループ(グループID(GID)を「2」とする)には、第2無線通信システムSYS2の第2アクセスポイントAP2-1、無線端末STA2-1~STA2-2(2個の無線端末)が含まれるものとする。そして、第2グループのデバイス数M=3である。
(3)第3グループ(グループID(GID)を「3」とする)には、第3無線通信システムSYS3の第3アクセスポイントAP3-1、無線端末STA3-1~STA2-4(4個の無線端末)が含まれるものとする。そして、第3グループのデバイス数M=5である。
なお、説明便宜のため、第k無線システムSYSkに含まれる無線通信機器が、第kグループ(GID=k)に含まれる場合を設定したが、これに限定されることなく、任意の無線システムの任意の無線通信機器を、任意のグループに含めるようにしてもよい。
(ステップS1):
ステップS1において、コーディネーター装置100のタイムスロット定義部11は、無線通信システム1000で使用するタイムスロットを定義する処理(タイムスロット定義処理)を実行する。
タイムスロット定義部11は、初期値として、例えば、無線通信システム1000の初期状態や無線環境の定常状態に基づいて、タイムスロットを規定するために必要なデータD_slot_defを取得する。
例えば、無線通信システム1000が、工場等の狭空間に設置されている場合、第1無線システムSYS1、第2無線システムSYS2、・・・、第L無線システムSYSL(本実施形態では、L=3)の無線環境の定常状態(例えば、搬送車や人の移動がないときの無線環境の状態)を予め知ることができるので、当該定常状態に基づいて、タイムスロット定義部11は、複数の無線システムで使用するための(1)タイムスロットのスロット長、(2)スロット開始時刻を決定する。そして、タイムスロット定義部11は、決定した(1)スロット長、および、(2)スロット開始時刻を含むデータD_slot_defを生成する。さらに、タイムスロット定義部11は、無線通信システム1000で設定したグループについての情報、すなわち、無線通信システム1000に含まれる機器が、どのグループに振り分けられたかを示す情報、および、各グループのデバイス数の情報(例えば、各機器と、当該機器が振り分けられたグループのグループIDとを対応付けたデータ、および、自機器が属するグループのデバイス数のデータ)を生成し、生成したデータ(情報)をデータD_slot_defに含める。そして、タイムスロット定義部11は、上記により生成したデータD_slot_defを第1通信処理部14に出力する。
なお、コーディネーター装置100は、例えば、各アクセスポイント(アクセスポイントAP1-1、AP2-1、・・・、APL-1)、各無線システムに含まれる無線端末から、機器情報、通信状況等の情報を収集し、収集した当該情報に基づいて、複数の無線システムで使用するための(1)タイムスロットのスロット長、(2)スロット開始時刻を決定してもよい。
(ステップS2):
ステップS2において、コーディネーター装置100は、タイムスロット割当情報生成処理を実行する。具体的には、以下のようにして処理が実行される。
コーディネーター装置100は、第1通信処理部14により、各無線システム、および、各無線システムに含まれる無線端末から、タイムスロット割当に必要な情報を要求するデータ(リクエストデータ)を生成し、生成したリクエストデータを第1通信インターフェース15、ネットワークNW1を介して、第1アクセスポイントAP1-1、第2アクセスポイントAP2-1、・・・、第LアクセスポイントAPL-1に送信する。
第1アクセスポイントAP1-1は、上記リクエストデータを、ネットワークNW1、第2通信インターフェース21を介して受信し、上記リクエストデータに基づいて、第1無線システムに含まれる無線端末STA1-1、・・・、無線端末STA1-N1から、タイムスロット割当に必要な情報を要求するデータ(リクエストデータ)を生成する(例えば、RF制御部22によりリクエストデータを生成する)。そして、第1アクセスポイントAP1-1は、生成したリクエストデータをRF処理部25、アンテナAnt1を介して、無線端末STA1-1、・・・、無線端末STA1-N1のそれぞれに送信する。
無線端末STA1-1は、第1アクセスポイントAP1-1から送信されるリクエストデータを含むRF信号を受信し、当該RF信号に対して、受信用のRF処理(RF復調処理、BB復調処理等)を実行することで、上記リクエストデータを取得する。そして、当該リクエストデータに基づいて、無線端末STA1-1のRF制御部32は、無線端末情報取得保持部34に保持されている無線端末情報Info_sys(STA1-1)を取得し、取得した無線端末情報Info_sys(STA1-1)を含むデータD31B_outをRF処理部31に出力する。RF処理部31は、無線端末情報Info_sys(STA1-1)を含むデータD31B_outに対して送信用のRF処理(BB変調処理、RF変調処理等)を施し、無線端末情報Info_sys(STA1-1)を含むRF信号を生成する。そして、無線端末STA1-1は、生成したRF信号を、アンテナAnt2を介して、第1アクセスポイントAP1-1に送信する。
第1アクセスポイントAP1-1は、無線端末STA1-1から受信したRF信号に対して受信用のRF処理を実行し、無線端末STA1-1のデータInfo_sys(STA1-1)を取得する。第1アクセスポイントAP1-1のRF制御部22は、無線端末STA1-1のデータInfo_sys(STA1-1)を第2通信インターフェース21、ネットワークNW1を介して、コーディネーター装置100に送信する。
コーディネーター装置100の第1通信処理部14は、ネットワークNW1、第1通信インターフェース15を介して、第1アクセスポイントAP1-1から送信されるデータInfo_sys(STA1-1)を含むデータをデータD12として取得する。無線システム情報取得保持部13は、データD12から、無線端末STA1-1のデータInfo_sys(STA1-1)を取得し保持する。
このようにして、コーディネーター装置100は、無線端末STA1-1のデータ(タイムスロット割当に必要な情報)Info_sys(STA1-1)を取得する。また、無線端末STA1-2~STA1-N1(本実施形態では、N1=3)のデータ(タイムスロット割当に必要な情報)Info_sys(STA1-2)~Info_sys(STA1-N1)も上記と同様の処理により取得される。
また、第1アクセスポイントAP1-1は、コーディネーター装置100からのリクエストデータに基づいて、第1無線システムのタイムスロット割当に必要な情報であるデータInfo_sys(SYS1)を取得する。具体的には、第1アクセスポイントAP1-1のRF制御部22が、無線システム情報取得保持部24から、第1無線システムのタイムスロット割当に必要な情報であるデータInfo_sys(SYS1)を取得する。なお、第1無線システムのタイムスロット割当に必要な情報であるデータInfo_sys(SYS1)は、例えば、第1無線システムで用いられるパケット生成周期、パケット生成タイミング、パケットサイズ、許容遅延、ACK/NACK情報等のデータを含んで構成される。また、第1無線システムのタイムスロット割当に必要な情報であるデータInfo_sys(SYS1)の一部または全部は、第1アクセスポイントAP1-1により、データ収集処理が実行されることで取得されものであってもよい。
第1アクセスポイントAP1-1は、上記のようにして取得した第1無線システムのタイムスロット割当に必要な情報であるデータInfo_sys(SYS1)を含むデータを、ネットワークNW1を介して、コーディネーター装置100に送信する。
コーディネーター装置100の第1通信処理部14は、ネットワークNW1、第1通信インターフェース15を介して、第1アクセスポイントAP1-1から送信されるデータInfo_sys(SYS1)を含むデータをデータD12として取得する。無線システム情報取得保持部13は、データD12から、無線端末STA1-1のデータInfo_sys(SYS1)を取得し保持する。
上記と同様にして、第2無線システムSYS2~第L無線システムSYSL、および、それらに含まれる無線端末のタイムスロット割当に必要な情報が、コーディネーター装置100により取得される。
つまり、コーディネーター装置100は、無線通信システム1000に含まれる全ての機器について、タイムスロット割当に必要な情報を取得し保持する。
なお、タイムスロット割当に必要な情報は、例えば、以下のものである。
(1)パケット生成周期、パケット生成タイミング
(2)パケットサイズ
(3)許容遅延
(4)ACK/NACK情報(ハンドシェーク通信の有無)
(5)トラフィック量
(6)通信エラー情報(通信エラー頻度、再送回数等)
次に、コーディネーター装置100は、取得した、無線通信システム1000に含まれる全ての機器のタイムスロット割当に必要な情報に基づいて、タイムスロット割当情報を生成する。コーディネーター装置100は、例えば、上記(1)~(6)の情報に基づいて、各タイムスロットに割り当てる機器を決定することで、タイムスロット割当情報を生成する。例えば、許容遅延が少ない機器に先のタイムスロットを割り当てる、トラフィック量の多い無線システムに属している機器に先のタイムスロットを割り当てる等の基準により、コーディネーター装置100は、タイムスロット割当情報を生成する。
また、コーディネーター装置100は、無線通信システム1000に含まれる全ての機器を所定の数のグループに振り分け、振り分けたグループを識別するためのグループID(GID)を付与する。なお、本実施形態では、図6に示すように、コーディネーター装置100により、(1)第1無線システムSYS1に含まれる機器が、第1グループ(GID=1、デバイス数M=4)に振り分けられ、(2)第2無線システムSYS2に含まれる機器が、第2グループ(GID=2、デバイス数M=3)に振り分けられ、(3)第3無線システムSYS3に含まれる機器が、第3グループ(GID=3、デバイス数M=5)に振り分けられる。
コーディネーター装置100は、例えば、図7に示すように、第1ヘッダH1とペイロードP1とから構成されるデータ形式により、データD_slotを生成する。第1ヘッダH1は、タイムスロット制御情報を含み、ペイロードP1は、タイムスロット割当情報を含む。具体的には、第1ヘッダH1の1バイト目(データD_slotの1バイト目)は、一連のタイムスロット群の送信間隔(図7の場合、200ms)(この送信間隔を「タイムスロット制御用ビーコンの送信間隔」という)の情報を含めるフィールドであり、第1ヘッダH1の2バイト目(データD_slotの2バイト目)は、タイムスロット群の送信間隔内に含めるタイムスロット数(図7の場合、3個)(1周期分のタイムスロット数)の情報を含めるフィールドである。
そして、3バイト目からは、ペイロードP1のデータであり、ペイロードP1は、2バイトずつの組のデータをタイムスロット数分含んでいる。ペイロードP1に含まれる2バイトの組のデータは、1バイト目がグループIDの情報を含めるフィールドであり、2バイト目がそのグループIDを有するグループ(1バイト目のグループIDで特定されるグループ)に割り当てたデバイス数(無線通信装置(アクセスポイント、無線端末)の数)の情報を含めるフィールドである。
なお、コーディネーター装置100は、無線通信システム1000に含まれる機器を把握しており、グループの設定情報、グループID、各グループに割り当てた機器等の情報(例えば、コーディネーター装置100は、無線通信システム1000に含まれる機器から受信したデータInfo_sysから当該情報を取得する)を無線システム情報取得保持部13に記憶保持しているものとする。
コーディネーター装置100は、例えば、図7に示すようなデータ形式によりデータD_slotを生成する。
(ステップS3):
ステップS3において、コーディネーター装置100は、ステップS2で生成した、(1)タイムスロット定義情報、グループについての情報を含むデータD_slot_defと、(2)タイムスロット割当情報を含むデータD_slotとを第1アクセスポイントAP1-1に送信し、第1アクセスポイントAP1-1は、コーディネーター装置100から送信される当該データを受信する(ステップS301)。
第1アクセスポイントAP1-1は、コーディネーター装置100から受信したデータD_slot_defとデータD_slotをタイムスロット情報記憶部23で記憶するとともに、無線端末STA1-1~無線端末STA1-3にRF処理を施した後、アンテナAnt1を介して送信する。
無線端末STA1-1は、第1アクセスポイントAP1-1から送信される上記データを受信し、タイムスロット情報記憶部33に記憶する(ステップS302)。また、無線端末STA1-2、STA1-3も、無線端末STA1-1と同様の処理を行い、第1アクセスポイントAP1-1から送信される上記データを記憶する(ステップS303)。
第2アクセスポイントAP2-1に含まれる無線端末STA2-1~STA2-N2(本実施形態では、N2=2)においても、上記と同様の処理が実行される(ステップS304~S306)。
また、第3アクセスポイントAP3-1に含まれる無線端末STA3-1~STA3-N3(本実施形態では、N3=4)においても、上記と同様の処理が実行される。
なお、無線通信システム1000において、データD_slot(タイムスロット割当情報)は、定期的にコーディネーター装置100から各アクセスポイントに送信され、かつ、定期的に各アクセスポイントから、当該アクセスポイントが属する無線システムの無線端末に、例えば、ビーコンにより送信される。
以上により、無線通信システム1000の全ての機器は、(1)タイムスロット定義情報、および、グループについての情報を含むデータD_slot_defと、(2)タイムスロット制御情報、および、タイムスロット割当情報を含むデータD_slotとを記憶保持した状態となる。
そして、無線通信システム1000の各機器は、(1)タイムスロット定義情報、および、グループについての情報を含むデータD_slot_defと、(2)タイムスロット制御情報、および、タイムスロット割当情報を含むデータD_slotとに基づいて、通信を行う。
以下では、図7のデータD_slotが設定された場合(一例)について、図8のタイミングチャートを参照しながら、無線通信システム1000で実行される通信について説明する。
(1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)での処理):
データD_slot_def、および、図7のデータD_slotに基づいて、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)では、グループID=1のグループに属する機器である、第1アクセスポイントAP1-1、無線端末STA1-1、STA1-2、STA1-3(合計4個の機器(M=4))が送信を行うことが許可される。なお、第1アクセスポイントAP1-1、無線端末STA1-1、STA1-2、STA1-3のそれぞれは、受信したデータD_slot_defから、自装置が属するグループがGID=1のグループであり、当該グループに含まれるデバイス数(割り当てられたデバイス数)M=4であることを把握する。
第1アクセスポイントAP1-1は、受信したデータD_slot_def、および、データD_slotに基づいて、自装置が1番目のタイムスロットで送信できる(送信権を有している)ことを認識し、データ送信を行う。このとき、第1アクセスポイントAP1-1は、データ送信のタイミングを、1番目のタイムスロットの開始時刻(図8の時刻t0)よりも時間Tだけ遅延させた時刻とする。具体的には、第1アクセスポイントAP1-1のRF制御部22は、データ送信のタイミングを決定するための遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)を下記数式により算出する。
Figure 2023140662000005
T:遅延させる時間
Δt:1タイムスロットの期間(時間)
M:割り当てられたデバイス数
rand(M):0以上M-1以下の整数を一様分布に従う確率で出力する関数(乱数を生成する関数)
なお、1番目のタイムスロットにおいて、GID=1、M=M=4、Δt=Tc/3=200/3[ms](Tc:タイムスロット制御用ビーコンの送信間隔、1周期分の時間(データD_slotで規定される一連のタイムスロットの時間の総和))である。
そして、第1アクセスポイントAP1-1のRF制御部22は、上記により取得した遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)により、データ送信されるようにRF処理部25を制御するための制御信号CTL1_RFを生成し、当該制御信号CTL1_RFをRF処理部25に出力する。
第1アクセスポイントAP1-1のRF処理部25は、制御信号CTL1_RFに従い、送信用バッファFIFO1から出力されるデータD22A_outに対して、送信用のRF処理(BB(ベースバンド)変調処理、RF変調処理等)を実行し、アンテナAnt1を介して外部へ送信することができるRF信号RF2_outを取得する。そして、RF処理部25は、アンテナAnt1を介して、遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)に、RF信号RF2_outを送信する。図8の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「AP1-1」で示した期間において、第1アクセスポイントAP1-1からデータが送信される。
無線端末STA1-1は、受信したデータD_slot_def、および、データD_slotに基づいて、自装置が1番目のタイムスロットで送信できる(送信権を有している)ことを認識し、データ送信を行う。このとき、無線端末STA1-1は、データ送信のタイミングを、1番目のタイムスロットの開始時刻(図8の時刻t0)よりも時間Tだけ遅延させた時刻とする。具体的には、無線端末STA1-1のRF制御部32は、データ送信のタイミングを決定するための遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)を上記の(数式4)により算出する。
そして、無線端末STA1-1のRF制御部32は、上記により取得した遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)により、データ送信されるようにRF処理部31を制御するための制御信号CTL2_RFを生成し、当該制御信号CTL2_RFをRF処理部31に出力する。
無線端末STA1-1のRF処理部31は、制御信号CTL2_RFに従い、送信用バッファFIFO2から出力されるデータD31A_outに対して、送信用のRF処理(BB(ベースバンド)変調処理、RF変調処理等)を実行し、アンテナAnt2を介して外部へ送信することができるRF信号RF3_outを取得する。そして、RF処理部31は、アンテナAnt2を介して、遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)に、RF信号RF3_outを送信する。図8の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-1」で示した期間において、無線端末STA1-1からデータが送信される。
無線端末STA1-2、STA1-3においても、無線端末STA1-1で実行された処理と同様の処理が実行される。これにより、図8の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-2」で示した期間において、無線端末STA1-2からデータが送信され、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-3」で示した期間において、無線端末STA1-3からデータが送信される。
図8の1番目のタイムスロットの各機器の送信状況から分かるように、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)において送信権を有している複数の機器(第1アクセスポイントAP1-1、無線端末STA1-1、STA1-2、STA1-3)は、それぞれ、により一様乱数(一様分布に従う乱数)により算出された時間分遅延させた(時間Tだけ遅延させた)タイミング(時刻)で、データ送信を行う。したがって、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)において送信権を有している複数の機器(第1アクセスポイントAP1-1、無線端末STA1-1、STA1-2、STA1-3)から、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の開始時刻に、略同時にデータ送信され、通信衝突が発生することを適切に防止することができる。つまり、無線通信システム1000では、上記処理を行うことで、共通のタイムスロット(例えば、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1))において送信権を有している複数の機器の送信タイミングが分散されるので、通信衝突が発生することを適切に防止することができる。
(2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)での処理):
データD_slot_def、および、図7のデータD_slotに基づいて、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)では、グループID=2のグループに属する機器である、第2アクセスポイントAP2-1、無線端末STA2-1、STA2-2(合計3個の機器(M=3))が送信を行うことが許可される。なお、第2アクセスポイントAP2-1、無線端末STA2-1、STA2-2のそれぞれは、受信したデータD_slot_defから、自装置が属するグループがGID=2のグループであり、当該グループに含まれるデバイス数(割り当てられたデバイス数)M=3であることを把握する。
第2アクセスポイントAP2-1は、1番目のタイムスロットにおいて、第1アクセスポイントで実行された処理と同様の処理を実行し、自装置からデータ送信するときのタイミングを決定する。つまり、第2アクセスポイントAP2-1は、(数式4)に相当する処理を実行して、遅延時間T(タイムスロット開始時刻(時刻t1)からの遅延時間)を取得し、取得した遅延時間Tで決定される送信タイミング(時刻)により、データ送信を行う。図8の場合、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の「AP2-1」で示した期間において、第2アクセスポイントAP2-1からデータが送信される。
また、無線端末STA2-1、STA2-2においても、1番目のタイムスロットにおいて無線端末STA1-1で実行された処理と同様の処理が実行される。これにより、図8の場合、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の「STA2-2」で示した期間において、無線端末STA2-1からデータが送信され、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の「STA2-2」で示した期間において、無線端末STA2-2からデータが送信される。
図8の2番目のタイムスロットの各機器の送信状況から分かるように、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)において送信権を有している複数の機器(第2アクセスポイントAP2-1、無線端末STA1-1、STA1-2、STA1-3)は、それぞれ、により一様乱数(一様分布に従う乱数)により算出された時間分遅延させた(時間Tだけ遅延させた)タイミング(時刻)で、データ送信を行う。したがって、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)において送信権を有している複数の機器(第2アクセスポイントAP2-1、無線端末STA1-1、STA1-2、STA1-3)から、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の開始時刻に、略同時にデータ送信され、通信衝突が発生することを適切に防止することができる。つまり、無線通信システム1000では、上記処理を行うことで、共通のタイムスロット(例えば、2番目のタイムスロット(時刻t0~t1))において送信権を有している複数の機器の送信タイミングが分散されるので、通信衝突が発生することを適切に防止することができる。
(3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)での処理):
データD_slot_def、および、図7のデータD_slotに基づいて、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)では、グループID=3のグループに属する機器である、第3アクセスポイントAP3-1、無線端末STA3-1~STA3-4(合計5個の機器(M=5))が送信を行うことが許可される。なお、第3アクセスポイントAP3-1、無線端末STA3-1~STA3-4のそれぞれは、受信したデータD_slot_defから、自装置が属するグループがGID=3のグループであり、当該グループに含まれるデバイス数(割り当てられたデバイス数)M=5であることを把握する。
第3アクセスポイントAP3-1は、1番目のタイムスロットにおいて、第1アクセスポイントで実行された処理と同様の処理を実行し、自装置からデータ送信するときのタイミングを決定する。つまり、第3アクセスポイントAP3-1は、(数式4)に相当する処理を実行して、遅延時間T(タイムスロット開始時刻(時刻t1)からの遅延時間)を取得し、取得した遅延時間Tで決定される送信タイミング(時刻)により、データ送信を行う。図8の場合、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「AP3-1」で示した期間において、第2アクセスポイントAP2-1からデータが送信される。
また、無線端末STA3-1~STA3-4においても、1番目のタイムスロットにおいて無線端末STA1-1で実行された処理と同様の処理が実行される。これにより、図8の場合、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「STA3-1」で示した期間において、無線端末STA3-1からデータが送信され、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「STA3-2」で示した期間において、無線端末STA3-2からデータが送信される。さらに、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「STA3-3」で示した期間において、無線端末STA3-3からデータが送信され、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「STA3-4」で示した期間において、無線端末STA3-4からデータが送信される。
図8の3番目のタイムスロットの各機器の送信状況から分かるように、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)において送信権を有している複数の機器(第3アクセスポイントAP3-1、無線端末STA3-1~STA3-4)は、それぞれ、により一様乱数(一様分布に従う乱数)により算出された時間分遅延させた(時間Tだけ遅延させた)タイミング(時刻)で、データ送信を行う。したがって、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)において送信権を有している複数の機器(第3アクセスポイントAP3-1、無線端末STA3-1~STA3-4)から、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の開始時刻に、略同時にデータ送信され、通信衝突が発生することを適切に防止することができる。つまり、無線通信システム1000では、上記処理を行うことで、共通のタイムスロット(例えば、3番目のタイムスロット(時刻t0~t1))において送信権を有している複数の機器の送信タイミングが分散されるので、通信衝突が発生することを適切に防止することができる。
(4番目のタイムスロット(時刻t3~t4)、5番目のタイムスロット(時刻t4~t5)、6番目のタイムスロット(時刻t5~t6)での処理):
4番目のタイムスロット(時刻t3~t4)、5番目のタイムスロット(時刻t4~t5)、6番目のタイムスロット(時刻t5~t6)では、無線通信システム1000において、それぞれ、第1番目~第3番目のタイムスロットの処理と同様の処理が実行される。
なお、図8から分かるように、それぞれのタイムスロットにおいて、一様乱数により決定された遅延時間(タイムスロットの開始時刻からの遅延時間)により、送信タイミングが決定されるため、各機器の送信タイミング(タイムスロットの開始時刻からの遅延時間)は、異なる確率が高い。つまり、i番目(i:自然数、1≦i≦3)のタイムスロットでの各機器の送信タイミングと、i+3番目のタイムスロットでの各機器の送信タイミングとは、異なるものとなる確率が高い。
≪まとめ≫
以上のように、無線通信システム1000では、管理や同期制御が複雑にならない程度のタイムスロット長を設定し、設定したタイムスロット長のタイムスロットにおいて、複数の機器が送信権を取得することができる。そして、無線通信システム1000では、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、一様乱数により決定した送信タイミングで、データ送信を行うので、同一タイムスロットで送信権を有する複数の機器の送信タイミングを分散させることができる。その結果、無線通信システム1000では、通信衝突が発生することを適切に防止することができ、通信効率を向上させることができる。
つまり、無線通信システム1000では、多数の無線通信端末が存在している狭空間であっても、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することで、無線通信性能の劣化を引き起こすことなく、高速かつ高精度の無線通信を行うことができる。
≪第1変形例≫
次に、第1実施形態の第1変形例について、説明する。なお、上記実施形態と同様の部分については、同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図9は、第1実施形態の第1変形例の無線通信システムにおいて、図7のデータD_slotに基づいて、1つのチャネルで複数の無線通信機器(アクセスポイント、無線端末)が時分割で通信を行う場合のタイミングチャートである。
第1変形例の無線通信システムでは、無線通信システムに含まれる機器で取得される遅延時間Tの計算方法が第1実施形態と異なる。具体的には、第1実施形態において、各機器が(数式4)により算出していた遅延時間Tを、本変形例では、各機器が下記数式により算出する。
Figure 2023140662000006
T:遅延させる時間
Δt:1タイムスロットの期間(時間)
M:割り当てられたデバイス数
ID:デバイス識別子
Hash(x):xのハッシュ値(整数値)を取得する関数(ハッシュ関数)
%x:「%」は、xを法として剰余を取得する演算子
なお、本変形例の無線通信システムでは、無線通信システムに含まれる各機器(アクセスポイント、無線端末)には、固有の識別子であるデバイス識別子IDが設定されているものとする。
以下では、図7のデータD_slotが設定された場合(一例)について、図9のタイミングチャートを参照しながら、本変形例の無線通信システムで実行される通信について説明する。なお、無線通信システムに含まれる機器のグループの振り分け、グループID(GID)は、第1実施形態と同じであるものとする。
(1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)での処理):
データD_slot_def、および、図7のデータD_slotに基づいて、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)では、グループID=1のグループに属する機器である、第1アクセスポイントAP1-1、無線端末STA1-1、STA1-2、STA1-3(合計4個の機器(M=4))が送信を行うことが許可される。
第1アクセスポイントAP1-1は、受信したデータD_slot_def、および、データD_slotに基づいて、自装置が1番目のタイムスロットで送信できる(送信権を有している)ことを認識し、データ送信を行う。このとき、第1アクセスポイントAP1-1は、データ送信のタイミングを、1番目のタイムスロットの開始時刻(図9の時刻t0)よりも時間Tだけ遅延させた時刻とする。具体的には、第1アクセスポイントAP1-1のRF制御部22は、データ送信のタイミングを決定するための遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)を上記の(数式5)により算出する。
そして、第1アクセスポイントAP1-1のRF制御部22は、上記により取得した遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)により、データ送信されるようにRF処理部25を制御するための制御信号CTL1_RFを生成し、当該制御信号CTL1_RFをRF処理部25に出力する。
第1アクセスポイントAP1-1のRF処理部25は、制御信号CTL1_RFに従い、送信用バッファFIFO1から出力されるデータD22A_outに対して、送信用のRF処理(BB(ベースバンド)変調処理、RF変調処理等)を実行し、アンテナAnt1を介して外部へ送信することができるRF信号RF2_outを取得する。そして、RF処理部25は、アンテナAnt1を介して、遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)に、RF信号RF2_outを送信する。図9の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「AP1-1」で示した期間において、第1アクセスポイントAP1-1からデータが送信される。
無線端末STA1-1は、受信したデータD_slot_def、および、データD_slotに基づいて、自装置が1番目のタイムスロットで送信できる(送信権を有している)ことを認識し、データ送信を行う。このとき、無線端末STA1-1は、データ送信のタイミングを、1番目のタイムスロットの開始時刻(図9の時刻t0)よりも時間Tだけ遅延させた時刻とする。具体的には、無線端末STA1-1のRF制御部32は、データ送信のタイミングを決定するための遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)を上記の(数式5)により算出する。
そして、無線端末STA1-1のRF制御部32は、上記により取得した遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)により、データ送信されるようにRF処理部31を制御するための制御信号CTL2_RFを生成し、当該制御信号CTL2_RFをRF処理部31に出力する。
無線端末STA1-1のRF処理部31は、制御信号CTL2_RFに従い、送信用バッファFIFO2から出力されるデータD31A_outに対して、送信用のRF処理(BB(ベースバンド)変調処理、RF変調処理等)を実行し、アンテナAnt2を介して外部へ送信することができるRF信号RF3_outを取得する。そして、RF処理部31は、アンテナAnt2を介して、遅延時間T(タイムスロット開始時刻からの遅延時間)で決定される送信タイミング(時刻)に、RF信号RF3_outを送信する。図9の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-1」で示した期間において、無線端末STA1-1からデータが送信される。
無線端末STA1-2、STA1-3においても、無線端末STA1-1で実行された処理と同様の処理が実行される。これにより、図9の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-2」で示した期間において、無線端末STA1-2からデータが送信され、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-3」で示した期間において、無線端末STA1-3からデータが送信される。
(2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)での処理):
2番目のタイムスロットにおいて、本変形例の無線通信システムにおいて、第1実施形態の2番目のタイムスロットと同様の処理が実行される。なお、各機器において、(数式4)の代わりに、(数式5)により遅延時間Tが算出される。そして、各機器は、算出した遅延時間Tにより特定される送信タイミングでデータ送信を行う。図9の場合、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の「AP2-1」で示した期間において、第2アクセスポイントAP2-1からデータが送信される。また、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の「STA2-1」、「STA2-2」で示した期間において、それぞれ、無線端末STA2-1、STA2-2からデータが送信される。
(3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)での処理):
3番目のタイムスロットにおいて、本変形例の無線通信システムにおいて、第1実施形態の3番目のタイムスロットと同様の処理が実行される。なお、各機器において、(数式4)の代わりに、(数式5)により遅延時間Tが算出される。そして、各機器は、算出した遅延時間Tにより特定される送信タイミングでデータ送信を行う。図9の場合、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「AP3-1」で示した期間において、第3アクセスポイントAP3-1からデータが送信される。また、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「STA3-1」、「STA3-2」、「STA3-3」、「STA3-4」で示した期間において、それぞれ、無線端末STA3-1、STA3-2、STA3-3、STA3-4からデータが送信される。
(4番目のタイムスロット(時刻t3~t4)、5番目のタイムスロット(時刻t4~t5)、6番目のタイムスロット(時刻t5~t6)での処理):
4番目のタイムスロット(時刻t3~t4)、5番目のタイムスロット(時刻t4~t5)、6番目のタイムスロット(時刻t5~t6)では、本変形例の無線通信システムにおいて、それぞれ、第1番目~第3番目のタイムスロットの処理と同様の処理が実行される。
なお、図9から分かるように、本変形例の無線通信システムでは、それぞれのタイムスロットにおいて、自装置のID(デバイス識別子ID)からハッシュ関数により取得されるハッシュ値のMを法とする剰余値により決定された遅延時間(タイムスロットの開始時刻からの遅延時間)により、送信タイミングが決定されるため、各機器のタイムスロット内での送信タイミング(タイムスロットの開始時刻からの遅延時間)は、同じになる。
以上のように、本変形例の無線通信システムでは、第1実施形態の無線通信システム1000と同様に、管理や同期制御が複雑にならない程度のタイムスロット長を設定し、設定したタイムスロット長のタイムスロットにおいて、複数の機器が送信権を取得することができる。そして、本変形例の無線通信システムでは、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、自装置のID(デバイス識別子ID)からハッシュ関数により取得されるハッシュ値のMを法とする剰余値により決定された遅延時間(タイムスロットの開始時刻からの遅延時間)で特定される送信タイミングで、データ送信を行うので、同一タイムスロットで送信権を有する複数の機器の送信タイミングを分散させることができ、さらに、同一タイムスロット内での送信タイミングを同じタイミングとすることができる。その結果、無線通信システム1000では、通信衝突が発生することを適切に防止することができ、通信効率を向上させることができる。
つまり、無線通信システム1000では、多数の無線通信端末が存在している狭空間であっても、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することで、無線通信性能の劣化を引き起こすことなく、高速かつ高精度の無線通信を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、説明する。なお、上記実施形態と同様の部分については、同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
<2.1:無線通信システムの構成>
図10は、第2実施形態に係る無線通信システム2000の概略構成図である。
図11は、第2実施形態に係る第1アクセスポイントAP1-1Aの概略構成図である。
図12は、第2実施形態に係る無線端末STA1-1Aの概略構成図である。
無線通信システム2000は、図10に示すように、第1実施形態の無線通信システム1000において、第1アクセスポイントAP1-1、第2アクセスポイントAP2-1、・・・、第LアクセスポイントAPL-1を、それぞれ、第1アクセスポイントAP1-1A、第2アクセスポイントAP2-1A、・・・、第LアクセスポイントAPL-1Aに置換し、さらに、無線端末STA1-1~STA1-N1、無線端末STA2-1~STA2-N2、・・・、無線端末STAL-1~STAL-NLを、それぞれ、無線端末STA1-1A~STA1-N1A、無線端末STA2-1A~STA2-N2A、・・・、無線端末STAL-1A~STAL-NLAに置換した構成を有している。
第1アクセスポイントAP1-1Aは、図11に示すように、第1実施形態の第1アクセスポイントAP1-1において、RF制御部22をRF制御部22Aに置換し、さらに、帯域分割部27を追加した構成を有している。
RF制御部22Aは、RF制御部22と同様の機能を有しており、さらに、帯域分割部27に制御信号CTL1_divを出力する機能を有している。RF制御部22Aは、タイムスロット内で使用できる最大帯域C(タイムスロット内で使用できる最大帯域で得られるスループット総量(例えば、タイムスロット内で使用できる最大帯域で実現できる上限の通信レートがDmax[bps]である場合、当該通信レートDmax[bps]で実現されるスループット総量))と、タイムスロットで送信権が付与されているデバイス数Mと、帯域調整用係数α(0≦α≦1)とに基づいて、帯域分割部27に帯域分割処理を実行させるための制御信号CTL1_divを生成し、当該制御信号CTL1_divを帯域分割部27に出力する。
なお、タイムスロット内で使用できる最大帯域C、帯域調整用係数αは、コーディネーター装置100で記憶保持されており、コーディネーター装置100から第1アクセスポイントAP1-1Aに送信され、第1アクセスポイントAP1-1Aで記憶保持されるものとする。
帯域分割部27は、RF制御部22Aから出力される制御信号CTL1_divを入力し、当該制御信号CTL1_divに基づいて、帯域分割処理を実行し、帯域分割処理で取得されたレートで、RF処理部25がデータ送信を実行するように制御するための制御信号CTL1_RFdを生成し、当該制御信号CTL1_RFdをRF処理部25に出力する。
RF処理部25は、帯域分割部27から出力される制御信号CTL1_RFdに基づいて、データ送信処理を行う。
なお、第2アクセスポイントAP2-1、・・・、第LアクセスポイントAPL-1は、第1アクセスポイントAP1-1Aと同様の構成を有している。
無線端末STA1-1Aは、図12に示すように、第1実施形態の無線端末STA1-1において、RF制御部32をRF制御部32Aに置換し、さらに、帯域分割部36を追加した構成を有している。
RF制御部32Aは、RF制御部32と同様の機能を有しており、さらに、帯域分割部36に制御信号CTL2_divを出力する機能を有している。RF制御部32Aは、タイムスロット内で使用できる最大帯域C(タイムスロット内で使用できる最大帯域で得られるスループット総量(例えば、タイムスロット内で使用できる最大帯域で実現できる上限の通信レートがDmax[bps]である場合、当該通信レートDmax[bps]で実現されるスループット総量))と、タイムスロットで送信権が付与されているデバイス数Mと、帯域調整用係数α(0≦α≦1)に基づいて、帯域分割部27に帯域分割処理を実行させるための制御信号CTL2_divを生成し、当該制御信号CTL2_divを帯域分割部36に出力する。
なお、タイムスロット内で使用できる最大帯域C、帯域調整用係数αは、コーディネーター装置100で記憶保持されており、コーディネーター装置100から第1アクセスポイントAP1-1Aを経由して無線端末STA1-1Aに送信され、無線端末STA1-1Aで記憶保持されるものとする。
帯域分割部36は、RF制御部32Aから出力される制御信号CTL2_divを入力し、当該制御信号CTL2_divに基づいて、帯域分割処理を実行し、帯域分割処理で取得されたレートで、RF処理部31がデータ送信を実行するように制御するための制御信号CTL2_RFdを生成し、当該制御信号CTL2_RFdをRF処理部25に出力する。
RF処理部31は、帯域分割部27から出力される制御信号CTL1_RFdに基づいて、データ送信処理を行う。
なお、無線端末STA1-2A~STA1-N1A、無線端末STA2-1A~STA2-N2A、・・・、無線端末STAL-1A~STAL-NLAは、第1アクセスポイントAP1-1Aと同様の構成を有している。
<2.2:無線通信システムの動作>
以上のように構成された無線通信システム2000の動作について、説明する。
なお、説明便宜のため、第1実施形態と同様に、図6に示すように、無線通信システム2000に含まれる無線通信機器を3つのグループ(第1グループ~第3グループ)に分けた場合(一例)について、説明する。なお、第1グループ~第3グループは、以下の通りであるものとする。
(1)第1グループ(グループID(これを「GID」と表記する)を「1」とする)には、第1無線通信システムSYS1の第1アクセスポイントAP1-1A、無線端末STA1-1A~STA1-3A(3個の無線端末)が含まれるものとする。そして、第1グループのデバイス数M=4である。
(2)第2グループ(グループID(GID)を「2」とする)には、第2無線通信システムSYS2の第2アクセスポイントAP2-1A、無線端末STA2-1A~STA2-2A(2個の無線端末)が含まれるものとする。そして、第2グループのデバイス数M=3である。
(3)第3グループ(グループID(GID)を「3」とする)には、第3無線通信システムSYS3の第3アクセスポイントAP3-1A、無線端末STA3-1A~STA2-4A(4個の無線端末)が含まれるものとする。そして、第3グループのデバイス数M=5である。
なお、説明便宜のため、第k無線システムSYSkに含まれる無線通信機器が、第kグループ(GID=k)に含まれる場合を設定したが、これに限定されることなく、任意の無線システムの任意の無線通信機器を、任意のグループに含めるようにしてもよい。
以下では、図7のデータD_slotが設定された場合(一例)について、図13のタイミングチャートを参照しながら、無線通信システム2000で実行される通信について説明する。
(1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)での処理):
データD_slot_def、および、図7のデータD_slotに基づいて、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)では、グループID=1のグループに属する機器である、第1アクセスポイントAP1-1A、無線端末STA1-1A、STA1-2A、STA1-3A(合計4個の機器(M=4))が送信を行うことが許可される。なお、第1アクセスポイントAP1-1A、無線端末STA1-1A、STA1-2A、STA1-3Aのそれぞれは、受信したデータD_slot_defから、自装置が属するグループがGID=1のグループであり、当該グループに含まれるデバイス数(割り当てられたデバイス数)M=4であることを把握する。
第1アクセスポイントAP1-1は、受信したデータD_slot_def、および、データD_slotに基づいて、自装置が1番目のタイムスロットで送信できる(送信権を有している)ことを認識し、データ送信を行う。このとき、第1アクセスポイントAP1-1Aは、レートRでデータ送信を行うように送信制御を行う。具体的には、第1アクセスポイントAP1-1AのRF制御部22Aは、タイムスロット内で使用できる最大帯域C(タイムスロット内で使用できる最大帯域で得られるスループット総量(例えば、タイムスロット内で使用できる最大帯域で実現できる上限の通信レートがDmax[bps]である場合、当該通信レートDmax[bps]で実現されるスループット総量))と、タイムスロットで送信権が付与されているデバイス数M(=M=4)と、帯域調整用係数α(0≦α≦1)とに基づいて、帯域分割部27に帯域分割処理を実行させるための制御信号CTL1_divを生成し、当該制御信号CTL1_divを帯域分割部27に出力する。
帯域分割部27は、RF制御部22Aから出力される制御信号CTL1_divに基づいて、帯域分割処理を実行する。つまり、帯域分割部27は、下記数式により取得される通信レートRで、RF処理部25がデータ送信を実行するように制御するための制御信号CTL1_RFdを生成し、当該制御信号CTL1_RFdをRF処理部25に出力する。
Figure 2023140662000007
R:送信レート
M:割り当てられたデバイス数
α:帯域調整用係数(0≦α≦1)
RF処理部25は、帯域分割部27から出力される制御信号CTL1_RFdに基づいて、データ送信処理を行う。帯域分割部27から出力される制御信号CTL1_RFdは、通信レートRによりデータ送信が実行されるように制御する信号(通信レートRによりデータ送信が実行されるように、データ送信タイミング、送信データ量を計算し、その計算結果に基づいて、決定されたデータ送信タイミング、送信データ量によるデータ送信を指示する信号)であるので、RF処理部25は、制御信号CTL1_RFdで指示されるタイミングで、制御信号CTL1_RFdで指示されるデータ量のデータを送信することで、送信レートRでのデータ送信を行うことができる。図13の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「AP1-1A」で示した期間において、第1アクセスポイントAP1-1Aからデータが送信される。なお、図13は、α=0.5の場合である。
無線端末STA1-1Aは、受信したデータD_slot_def、および、データD_slotに基づいて、自装置が1番目のタイムスロットで送信できる(送信権を有している)ことを認識し、データ送信を行う。このとき、無線端末STA1-1Aは、レートRでデータ送信を行うように送信制御を行う。具体的には、無線端末STA1-1AのRF制御部32Aは、タイムスロット内で使用できる最大帯域Cと、タイムスロットで送信権が付与されているデバイス数M(=M=4)と、帯域調整用係数α(0≦α≦1)とに基づいて、帯域分割部36に帯域分割処理を実行させるための制御信号CTL2_divを生成し、当該制御信号CTL2_divを帯域分割部36に出力する。
帯域分割部36は、RF制御部32Aから出力される制御信号CTL2_divに基づいて、帯域分割処理を実行する。つまり、帯域分割部36は、下記数式により取得される通信レートRで、RF処理部31がデータ送信を実行するように制御するための制御信号CTL2_RFdを生成し、当該制御信号CTL2_RFdをRF処理部31に出力する。
Figure 2023140662000008
R:送信レート
M:割り当てられたデバイス数
α:帯域調整用係数(0≦α≦1)
RF処理部31は、帯域分割部36から出力される制御信号CTL2_RFdに基づいて、データ送信処理を行う。帯域分割部36から出力される制御信号CTL2_RFdは、通信レートRによりデータ送信が実行されるように制御する信号(通信レートRによりデータ送信が実行されるように、データ送信タイミング、送信データ量を計算し、その計算結果に基づいて、決定されたデータ送信タイミング、送信データ量によるデータ送信を指示する信号)であるので、RF処理部31は、制御信号CTL2_RFdで指示されるタイミングで、制御信号CTL2_RFdで指示されるデータ量のデータを送信することで、送信レートRでのデータ送信を行うことができる。図13の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-1A」で示した期間において、無線端末STA1-1Aからデータが送信される。
なお、無線端末STA1-2A、STA1-3Aにおいても、無線端末STA1-1Aと同様の処理が実行される。図13の場合、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)の「STA1-2A」、「STA1-3A」で示した期間において、それぞれ、無線端末STA1-2A、無線端末STA1-3Aからデータが送信される。
(2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)での処理):
2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)においても、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)と同様の処理が実行される。なお、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)において、送信権を付与された機器は、第2アクセスポイントAP2-1A、無線端末STA2-1A,無線端末STA2-2Aであり、デバイス数M=3である。
図13の場合、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の「AP2-1A」で示した期間において、第2アクセスポイントAP2-1Aからデータが送信される。また、2番目のタイムスロット(時刻t1~t2)の「STA2-1A」、「STA2-2A」で示した期間において、それぞれ、無線端末STA2-1A、無線端末STA2-2Aからデータが送信される。
(3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)での処理):
3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)においても、1番目のタイムスロット(時刻t0~t1)と同様の処理が実行される。なお、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)において、送信権を付与された機器は、第3アクセスポイントAP3-1A、無線端末STA3-1A~STA3-4Aであり、デバイス数M=5である。
図13の場合、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「AP3-1A」で示した期間において、第3アクセスポイントAP3-1Aからデータが送信される。また、3番目のタイムスロット(時刻t2~t3)の「STA3-1A」~「STA3-4A」で示した期間において、それぞれ、無線端末STA3-1A~STA3-4Aからデータが送信される。
(4番目のタイムスロット(時刻t3~t4)、5番目のタイムスロット(時刻t4~t5)、6番目のタイムスロット(時刻t5~t6)での処理):
4番目のタイムスロット(時刻t3~t4)、5番目のタイムスロット(時刻t4~t5)、6番目のタイムスロット(時刻t5~t6)では、無線通信システム2000において、それぞれ、第1番目~第3番目のタイムスロットの処理と同様の処理が実行される。
なお、図13から分かるように、無線通信システム2000では、それぞれのタイムスロットにおいて、同じ送信レートRでデータ送信が行われるが、各機器から送信されるデータ量、送信タイミングは、一致するとは限らない(通常は一致しない)。
以上のように、無線通信システム2000では、第1実施形態の無線通信システム1000と同様に、管理や同期制御が複雑にならない程度のタイムスロット長を設定し、設定したタイムスロット長のタイムスロットにおいて、複数の機器が送信権を取得することができる。そして、無線通信システム2000では、同一タイムスロット(共通のタイムスロット)内において、送信権を有する複数の機器が、グループに属するデバイス数Mに基づいて決定された通信レートR(分割された帯域)でデータ送信を行う。したがって、無線通信システム2000では、同一タイムスロットで送信権を有する複数の機器の送信タイミングを分散させることができる。その結果、無線通信システム1000では、通信衝突が発生することを適切に防止することができ、通信効率を向上させることができる。
つまり、無線通信システム2000では、多数の無線通信端末が存在している狭空間であっても、トラフィックの送信タイミングを適切に制御することで、無線通信性能の劣化を引き起こすことなく、高速かつ高精度の無線通信を行うことができる。
なお、無線通信システム2000において、帯域分割を行い、分割した帯域(通信レートR)でデータ送信を行う処理を、上記では、アクセスポイント、および、無線端末のRF制御部、帯域分割部、RF処理部により実現する場合について、説明したが、これに限定されることはない。例えば、帯域分割を行い、分割した帯域(通信レートR)でデータ送信を行う機能部であるRF制御部、帯域分割部、RF処理部を、例えば、ハードウェアに対応したデバイスドライバに対応したOSを搭載して構成するようにしてもよい。そして、例えば、無線通信システム2000において、OSとしてLinuxを採用し、LinuxでサポートされているTCコマンドにより、帯域分割を行い、分割した帯域でデータ送信を行うようにしてもよい。
[他の実施形態]
上記実施形態(変形例を含む)において、(数式4)、(数式5)により、遅延させる時間を決定する場合について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、遅延させる時間を算出する場合、Δtに乗算する係数を[0,1]の範囲の実数値となる係数に置き換えるようにしてもよい。つまり、(数式4)の(rand(M)+1)/(M+2)を[0,1]の範囲の実数値となる係数(例えば、確率変数)に置き換えて、遅延時間Tを算出するようにしてもよい。また、(数式5)の(Hash(ID)%M+1)/(M+2)を[0,1]の範囲の実数値となる係数(例えば、確率変数)に置き換えて、遅延時間Tを算出するようにしてもよい。
上記実施形態(変形例を含む)では、各無線システムにアクセスポイントが1つである場合について説明したが、これに限定されることはなく、各無線システムにアクセスポイントが複数個存在してもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)で説明した無線通信システムで使用される通信方法は、本願発明に含まれる。
また、上記実施形態(変形例を含む)で説明した無線通信システム、アクセスポイント、無線端末において、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
また、上記各実施形態(変形例を含む)の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施形態(変形例を含む)の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
また、例えば、上記実施形態(変形例を含む)の各機能部を、ソフトウェアにより実現する場合、図14に示したハードウェア構成(例えば、CPU(GPUであってもよい)、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、当該ソフトウェアは、図14に示したハードウェア構成を有する単独のコンピュータを用いて実現されるものであってもよいし、複数のコンピュータを用いて分散処理により実現されるものであってもよい。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。また、上記実施形態(変形例を含む)における処理方法において、発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部のステップが、他のステップと並列に実行されるものであってもよい。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
なお、本発明の具体的な構成は、上記実施形態(変形例を含む)に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
1000、2000 無線通信システム
100 コーディネーター装置
AP1-1~APL-1、AP1-1A~APL-1A アクセスポイント
STA1-1~STA1-N1、STA2-1~STA2-N2、・・・、STAL-1~STAL-NL 無線端末
STA1-1A~STA1-N1A、STA2-1A~STA2-N2A、・・・、STAL-1A~STAL-NLA 無線端末
11 タイムスロット定義部
12 タイムスロット割当情報生成部
22、22A RF制御部
23 タイムスロット情報記憶部
24 無線システム情報取得保持部
25 RF処理部
27 帯域分割部
31 RF処理部
32、32A RF制御部
33 タイムスロット情報記憶部
34 無線端末情報取得保持部
36 帯域分割部

Claims (9)

  1. グループ識別子で特定されるグループに振り分けられた複数の無線通信機器を含む無線通信システムに用いられる無線通信方法であって、
    前記複数の無線通信機器間で時分割通信を行うために共通に使用するためのタイムスロットのタイムスロット長およびタイムスロット開始時刻と、前記複数の無線通信機器のそれぞれが属するグループを特定するための情報と、前記グループに属する前記無線通信機器の数の情報とを含むタイムスロット定義用データを生成するタイムスロット定義用データ生成ステップと、
    前記タイムスロットの時系列における繰り返しパターンを特定するための情報であるタイムスロット制御情報と、前記タイムスロットにおいて送信権を付与するグループと当該グループに属する前記無線通信機器の数とを特定するための情報であるタイムスロット割当情報とを含むタイムスロット時系列パターン特定用データを生成するタイムスロット時系列パターン特定用データ生成ステップと、
    前記タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する前記無線通信機器のそれぞれが、前記タイムスロット時系列パターン特定用データに基づいて、前記タイムスロット内での送信タイミングがばらつくように送信タイミングを決定する送信タイミング決定ステップと、
    前記タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する前記無線通信機器のそれぞれが、前記送信タイミング決定ステップで決定した送信タイミングで、データ送信するデータ送信ステップと、
    を備える無線通信方法。
  2. 前記送信タイミング決定ステップは、
    前記タイムスロット時系列パターン特定用データに基づいて、前記タイムスロット内での送信タイミングを、乱数またはハッシュ関数を用いて算出した遅延時間により決定されるタイミングとする、
    請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する前記無線通信機器の数をMとし、前記タイムスロット内において、前記タイムスロットの開始時刻からの遅延時間をTとすると、
    前記送信タイミング決定ステップは、
    前記タイムスロット内での送信タイミングを、前記タイムスロットの開始時刻から
    Figure 2023140662000009
    Δt:1タイムスロットの期間(時間)
    rand(M):0以上M-1以下の整数を一様分布に従う確率で出力する関数(乱数を生成する関数)
    により取得される前記遅延時間Tだけ遅延させた時刻に決定する、
    請求項1または2に記載の無線通信方法。
  4. 前記無線通信機器に固有の識別子であるデバイス識別子を付与するデバイス識別子付与ステップをさらに備え、
    前記タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する前記無線通信機器の数をMとし、前記タイムスロット内において、前記タイムスロットの開始時刻からの遅延時間をTとすると、
    前記送信タイミング決定ステップは、
    前記タイムスロット内での送信タイミングを、前記タイムスロットの開始時刻から
    Figure 2023140662000010
    Δt:1タイムスロットの期間(時間)
    ID:デバイス識別子
    Hash(x):xのハッシュ値(整数値)を取得する関数(ハッシュ関数)
    %x:「%」は、xを法として剰余を取得する演算子
    により取得される前記遅延時間Tだけ遅延させた時刻に決定する、
    請求項1または2に記載の無線通信方法。
  5. 前記タイムスロットにおいて送信権を付与されたグループに属する前記無線通信機器の数をMとし、前記タイムスロット内において実現される最大スループット総量をCとすると、
    前記送信タイミング決定ステップは、
    Figure 2023140662000011
    R:送信レート
    M:割り当てられたデバイス数
    α:帯域調整用係数(0≦α≦1)
    により取得される送信レートRが実現されるように、データ送信タイミングを決定する、
    請求項1または2に記載の無線通信方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の無線通信方法を実行するための無線通信システムであって、
    コーディネーター装置と、
    複数の無線通信機器と、
    を備え、
    前記コーディネーター装置は、
    前記タイムスロット定義用データ生成ステップと、
    前記タイムスロット時系列パターン特定用データ生成ステップと、
    を実行し、
    前記複数の無線通信機器のそれぞれは、
    前記送信タイミング決定ステップと、
    前記データ送信ステップと、
    を実行する、
    無線通信システム。
  7. 請求項6に記載の前記無線通信システムを構成する前記コーディネーター装置。
  8. 請求項6に記載の前記無線通信システムを構成する前記無線通信機器。
  9. 請求項1から5のいずれかに記載の無線通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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